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逢魔が辻は帝都の地下に

#サクラミラージュ #幻朧戦線 #逢魔弾道弾

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#逢魔弾道弾


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●逢魔弾道弾
「大変だ! 幻朧戦線の手によって『逢魔弾道弾』が使用された! 着弾地点に急行し、逢魔が辻の拡大を防ぐのだ!」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、予知で見た事態を集まった猟兵達に伝える。逢魔弾道弾とは、影朧を贄として人為的に逢魔が辻を発生させる兵器である。これを放置すれば、新たな逢魔が辻はたちどころに成長し、無数の影朧がうごめく巣となってしまうことだろう。

「逢魔が辻が発生したのは帝都の地下水路だ。この地下水路は、都市の発展に伴い河川が暗渠化されたことによって出来たものだが、帝都の地下を迷路の如く巡っている。先ずはここを探索し、影朧の群れを探し出すのだ」
 ただでさえ入り組んでいる地下水路だが、逢魔が辻となったことで瘴気の霧に覆われた部分があったり、一部が物理法則を無視して歪に繋がったりと、更に面倒なことになっているらしい。

「出現している影朧の集団は、『煙魔エグゾヲスト』という低級の悪魔だ。個々の力はそれほどでも無いが、肉体の大半が闇の意志を持った煙の集合体で構成されているため物理的な攻撃が通りにくいのが厄介だな」
 煙という性質に対して、有効な攻撃手段を用意しておくと良さそうだ。また、戦闘はこの地下水路にて行われる。水路は直径5mほどとさほど広くは無く、両脇に通路はあるがその幅は狭い。この狭い場所での戦い方も考える必要がありそうだ。

「エグゾヲストを駆逐したところで、逢魔弾道弾の贄にされた強大な影朧との戦いとなるぞ。この『荒魂の復讐鬼』は贄とされた影響で、完全に理性を喪失している様子だ。ただただ復讐を果たせぬ苦しみを訴えながら襲い掛かってくるぞ」
 苦しみに寄り添う行動をすれば、強化された影朧の力を弱めることができるかも知れない。とはいえ、その苦しみの内容的になかなかそれは困難だ。そもそも救いを与える方法はないため、自由に戦って撃破しても構わないだろう。

「逢魔が辻の拡大は帝都の危機に繋がる。幻朧戦線の思惑を潰すため、そして何より帝都の住民を守るため、この逢魔が辻を潰してきてくれ」
 百々はそう言うと、帝都の地下水路へと猟兵を転移させるのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

 1章:冒険『猟兵、地下水路を征く』
 2章:集団戦『煙魔エグゾヲスト』
 3章:ボス戦『荒魂の復讐鬼』
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第1章 冒険 『猟兵、地下水路を征く』

POW   :    体力に任せてザブザブ進む

SPD   :    可能な限り水に入らないように進む

WIZ   :    水路図に基づいて慎重に進む

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

鳴上・冬季
「帝都の平和を守るのは桜學府所属のユーベルコヲド使いの務めですから…ということにしておきましょうか。たまには真面目に仕事をしないと、カヴァーの意味がありません」
嗤う

水路図確認し式神召喚
自分と黄巾力士は水路入り口で待機
式神の進路を視野共有している間自分の体は黄巾力士にオーラ防御で庇わせておく
全ての式神が影朧に屠られた、又は式神のコントロールを喪ったらその地点へ移動し確認
移動は自分は風火輪、黄巾力士は飛来椅で飛行
暗い場合は龕灯使用し明かり確保

影朧を発見したら雷公鞭使用し雷属性で攻撃
敵の攻撃は黄巾力士にオーラ防御で庇わせる
「影朧が多くいるその先が辻の発生場所でしょう…そろそろ到着でしょうか」
嗤う



「こんな所に逢魔が辻とは……これは一大事です。一刻も早く対処しましょう。帝都の平和を守るのは桜學府所属のユーベルコヲド使いの務めですから」

 この事態に真っ先に動いたのは、帝都桜學府に所属する鳴上・冬季(野狐上がりの妖仙・f32734)であった。しかし、それとは裏腹に、どうにも彼の言葉には薄っぺらさが見える。

「……ということにしておきましょうか。たまには真面目に仕事をしないと、カヴァーの意味がありません」

 それもそのはず、冬季の本質は『迅雷公』を自称する妖仙である。それ故にこの任務も、カヴァーのためのアピールとしての参加となる。
 もっとも、だからといって手を抜くと言うこともない。きっちりと水路図を入手しておいた冬季は、それを元にしてユーベルコードで召喚した式神に水路内を探索させる。

「ふむ……手前半分は特に異変は無さそうです。しかし、先に進むには瘴気溜まりを抜ける必要がありますか」

 水路内にはいくつかの瘴気溜まりが出来ていて、それが式神の探索を阻んでいる。そこで冬季は、『龕灯』で明かりを確保しつつ、『風火輪』で飛行して特に濃い瘴気溜まりの手前まで移動する。

「さて、それでは『黄巾力士』よ。この瘴気を吹き散らすのです」

 付き従っていた黄巾力士へと冬季が指示を出すと、黄巾力士は『飛来椅』から放つ衝撃破でもって、邪魔な瘴気溜まりを吹き飛ばした。

「恐らくこの先が辻の発生場所でしょう……そろそろ到着でしょうか」

 逢魔が辻の中心を目指して、冬季は水路の奥へ進んでいく。そんな彼の顔には、薄く嗤いが浮かんでいたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ハーイ! ワタシがサポートに来た、バルタンデース!」
支援しマース! アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【奉仕・料理・掃除・裁縫・救助活動】と【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】デスネ!

荒事であれば武装を使用してクリアしマース!
移動中や探し物など、その他冒険なら適切な技能でくぐり抜けマース!
単独で進んでもOK、他の猟兵の方の補佐に回ってもOKデスヨー!

公開しているアイテムはどれを使っても大丈夫デース!
バルタンズのお小遣いも支払いマスので、心置きなくどうぞデース!
よろしくお願いしマース!


マヤ・ウェストウッド(サポート)
「アタシの助けが必要かい?」
◆口調
・一人称はアタシ、二人称はアンタ。いかなる場合でも軽口と冗談を欠かさない
◆癖・習性
・獣人特有の嗅覚で他人の機微を察知でき、犬耳に感情がそのまま現れる
・紅茶中毒
◆行動傾向
・普段はズボラでとぼけた言動や態度をとるが、困っている人を放っておけず、ここ一番では自分の良心に導かれ利他主義的な行動をとる。たとえ秩序や慣習に背こうとも、自身の正義を貫こうとする
・弱者の盾になることに存在意義を見出しており、戦場では最前線で豪放に戦う。その形相は、まさに地獄の番犬
・医学だけでなく自前のバイクを整備するうちにメカニック全般の知識と解放軍時代にはサバイバル技術を習得している



「ハーイ! ワタシがサポートに来た、バルタンデース!」
「アタシの助けが必要みたいだね?」

 続いて地下水路の探索を行うのは、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)とマヤ・ウェストウッド(フューリアス・ヒーラー・f03710)だ。二人は共にこの帝都の危機を救うため、援護に馳せ参じた猟兵だ。

「この水路のどこかに逢魔が辻があるのかい?」
「まるで迷路デスネー」

 先の猟兵の探索によってある程度の範囲は絞れているものの、乱雑に帝都の地下を巡る水路はまるで迷宮だ。

「おや……? この場所はさっき通ったはずだよ」
「水路図のこことここが繋がっているみたいでありマスネー」

 逢魔が辻の影響によって、どうやら通路が歪に繋がっているようだ。物理法則を無視したそれが、水路の迷宮をより複雑にしている。とはいえ、そんな異常が発生しているということは、逢魔が辻の中心へと近づいていることに他ならない。

「オーウ! ここは瘴気の霧が濃いデスネー!」
「虎穴に入らずんばなんとやら、だ。水路に潜って突破するよ!」
「ハーイ!」

 そうして進んでいった二人は、これまでの道中とは比べものにならない程に瘴気が濃いポイントに遭遇する。強引に抜けることも不可能ではないが、この瘴気の濃さでは消耗が激しそうだ。しかし、ここでマヤが瘴気は水中までは達していないことを看破する。ここまでは水路の脇の通路を進んできた二人であったが、ここは水路に潜り、瘴気の霧の先へと進んでいった。

「おっと、ビンゴだね。あいつらがグリモア猟兵の言っていた影朧じゃないかい?」
「事前情報との一致を確認デース! 『煙魔エグゾヲスト』に間違いないデース!」

 瘴気の霧の先で、マヤは不自然な煙を発見する。それをよく観察すれば、煙は悪魔のような姿を取った。バルタンもそれを確認し、事前情報との一致をマヤに伝える。そして駆逐対象の影朧を発見した二人は、仲間の猟兵達にその場所を連絡するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『煙魔エグゾヲスト』

POW   :    ヴェノムスモッグ
肉体の一部もしくは全部を【様々な疫病を含んだ猛毒の瘴気】に変異させ、様々な疫病を含んだ猛毒の瘴気の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
SPD   :    煙魔轟身
自身と仲間達の【身体】が合体する。[身体]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
WIZ   :    忍び寄る煙の魔刃
【闇煙の暗殺者(ハイドスモーカー)】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 地下水路を探索し猟兵達は影朧の集団を発見した。『煙魔エグゾヲスト』、名前の通りに煙の集合体であるこのオブリビオンに対しては、物理的な攻撃は通りにくい。また、戦場となる水路も直径5mほどとさほど広いとは言えず、通路も水路脇に細いものがあるのみだ。ここは適切な戦い方を考える必要がありそうだ。

 猟兵達よ! 逢魔が辻の拡大を防ぐため、煙魔エグゾヲストの集団を駆逐せよ!
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

ぐぐぐっ、煙魔エグゾヲスト、煙の集合体でありますか!
物理が通じない相手は相性が……と以前のワタシなら怯んだところ。
ご安心くだサーイ! 対策はすでに講じておりマース!

「六式武装展開、風の番!」
掃除機で吸い寄せ、《告風楼》の風の手で押し固めマース!
決して触れさせないし、隙間に逃さないでありますよ!
ぎゅうぎゅうに集積したところへ、『小さき太陽の加護』という名の拳銃を抜きマース。
ワタシの友人から贈られた、聖獣の浄化パワーを射出する精霊銃デース!
ノウハウはわかりマセンガ、闇っぽい非実体エネミーには効果抜群であります!

幻朧戦線の企みを阻止して帝都を守るため、通らせていただきマース!



 バルタンの前で影朧の群れはその身体を拡散させ、戦場を猛毒の瘴気『ヴェノムスモッグ』で覆い尽くそうとしている。

「ぐぐぐっ、煙魔エグゾヲスト、煙の身体を持つオブリビオンでありますか! 物理が通じない相手は相性が……」

 物理攻撃を中心とする彼女にとって、それが通じない相手は正直言って戦いにくい。ここは苦戦するかと思われたのだが……

「と、以前のワタシなら怯んだところ。しかし、対策はすでに講じておりマース!」

 ご安心くだサーイ! とバルタンは快活に笑って、その対策を披露する。

「逃さないでありますよ! 六式武装展開、風の番!」

 バルタンは取り出した掃除機で拡散するエグゾヲストを吸い寄せると、『告風楼』による圧縮空気の手で押し固める。なるほどこれなら隙間にも逃がさないし、直接触れることもないので猛毒の瘴気も大丈夫だ。
 とはいえ、これでは敵を集めただけだ。もう一手、エグゾヲストを倒すために、バルタンは特別な拳銃を抜いた。

「幻朧戦線の企みを阻止して帝都を守るため、通らせていただきマース!」

 その拳銃から放たれた弾丸は、眩い太陽が如き光を発して、集積されたエグゾヲストを浄化していった。この銃は『小さき太陽の加護』という聖獣の浄化パワーを射出する精霊銃である。バルタンは友人から贈られたこの拳銃によって、非実体エネミーに有効な攻撃手段を獲得していたのだ!

 バルタンは様々な世界での経験や交流を通じ、その手札を充実させている。そんな彼女は、最早多少の困難くらいであれば、軽々と乗り越えていくのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)

武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います

敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します

多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します



「人々を脅かすオブリビオンは、みんなぶった斬ってあげます!」

 燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は煙魔エグゾヲストへと向けて威勢良く飛び出していった。そして、自ら手に持つものに加えて念動力で操る8本の『黄昏の太刀』を合わせた九刀の連撃を叩き込む。

「あれ? 攻撃が効いていないのでしょうか?」

 しかし、あまりにも手応えがなさ過ぎる。斬撃は敵の煙の身体をすり抜けて、エグゾヲストにはさほどのダメージになっていないらしい。けろりとしているばかりか、複数のエグゾヲストが集まっていき『煙魔轟身』で合体した!

「煙相手ということなら……『剣よ、風を凪げ』!」

 単純な斬撃では効果が薄い。それならばと、ユーベルコードを発動した偽葉は、神速の斬撃から衝撃破を放った。煙ならばこれで吹き散らしてしまえば攻撃も出来ないはずだ。

「狭い所なのが厄介ですけど、後は根気の勝負です!」

 屋外ならばこのまま吹き散らして終わりであったが、地下水道という閉鎖空間ではそれは叶わない。代わりに偽葉はその多彩な技能を生かして、衝撃破に破魔や魔力を乗せることで、エグゾヲストへダメージを通していく。様々な技能を会得している分個々の技量は低いため、そのダメージは僅かであった。それでも衝撃破で吹き飛ばす限り負けることは無い。偽葉は根気よく攻撃を続け、煙魔エグゾヲストを討伐したのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

彩華・夜翔(サポート)
地味でゆる系な僕だけど、役に立てると良いな。

とりあえず可能であれば先制攻撃や不意打ちを狙うかな?
こっそり敵の背後とったりするの好き。
いい感じにみんなのサポートができたら嬉しいよ。

お手伝いついでに綺麗な景色が見れたら良いな、なーんて。
よろしく、ね。


戦闘は基本的には装備武器の双刃刀を使用。
スピードを活かした素早い動きで敵を翻弄するのが得意。遠距離や咄嗟の時の為にこっそり銃も持っている。

二人称(君(きみ)/名前+くん、さん)
いつも笑顔で戦闘中でも口調は柔らかい落ち着いた少年

アドリブは細かく気にせず遠慮なく!
共闘、負傷、ネタ等、何でもガンガンお好きにどうぞー!



「帝都の地下に発生した逢魔が辻……これは大変だね。僕の力が役に立てると良いな」

 続いて地下水路を進み戦場へとやってきたのは、彩華・夜翔(闇彩変幻・f02015)であった。

「うん。まだ敵はこっちに気づいてないみたいだね」

 暗い地下水路の闇に紛れ、目立たない様に進んできた夜翔に、敵はまだ気づいていない様子だ。これは先制攻撃のチャンスだと、彼は準備を整える。

「煙の身体っていうことなら、いつもの双刃刀よりも『ミーティア』の出番かな」

 煙魔エグゾヲストに対して、物理攻撃は効果が薄い。そこで夜翔は主武器である双刃刀では無く、今回は熱線銃を使うことにしたようだ。そして未だ気づいていない影朧の群れへ向けて、彼は『クイックドロウ』でミーティアを連射する。

「――――!!!」

 その熱線は煙の身体にも十分に有効なようだ。撃ち抜かれたエグゾヲストは苦しむ様子を見せている。

「合体される前に、討伐するよ!」

 何とか『煙魔轟身』で合体して反撃しようとしているエグゾヲストであったが、夜翔の射撃速度はそれを許さない。熱線が近づこうとしたエグゾヲストから貫いて、彼らを撃破する。

「よし、これで大分倒せたよね」

 奇襲からの連続射撃で、エグゾヲストの数は十分減らせたようだ。後は仲間の猟兵に任せておけば事足りるだろう。仕事を果した夜翔は、満足げな笑みを浮かべたのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

キャロライン・メイ(サポート)
ダークセイヴァーの貧民街の生まれ。生きるため、悪事に手を染めてきた。ある日商人から一振りの剣を盗み出す。剣は呪われており、その邪悪な魔力によって、呪われし黒騎士へとその身を堕とす。その冷酷な様を人々はアイスドールと呼ぶ。

自身の半生に強いコンプレックスを持ち、心の中では常に自己を否定し続けている。死に場所を探しているかのような言動をとることがある。

ダーインスレイヴ~漆黒の魔剣による強力な一撃。
ライフドレイン~魔剣の血塗られた鉄鎖が無数の棘に変形し敵に突き刺さる。

「私は人形・・・人らしく思い悩むのもおこがましい。」

エロやグロに巻き込まれなければ、どんな展開でも大丈夫です。



「地下に蔓延る影朧ども……この私が駆逐してやろう」

 続いて戦場へと到着したのは、漆黒の刀身を持った魔剣を手にするキャロライン・メイ(アイスドール・f23360)であった。新たな猟兵の到来に、エグゾヲスト達は『煙魔轟身』で合体する。

「巨大化して強化か。この閉所でそれは悪手だな」

 攻撃力と攻撃範囲こそ上がったものの、この狭い地下水路で巨大化すれば動きは制限される。となれば、その攻撃を躱すことなど、キャロラインにとっては造作も無いことだ。『絶望の福音』の力も借りて、彼女は華麗にエグゾヲストの攻撃を回避すると、魔剣『ダーインスレイヴ』の斬撃を放っていく。

「―――!!??」

 ダーインスレイヴの刃がエグゾヲストの煙の身体を通り抜けるたび、エグゾヲストは苦しむように藻掻く。煙の身体に物理攻撃は効果が薄いはずだが、キャロラインの斬撃は確かなダメージを敵に与えていた。その理由は、この魔剣の性質にある。血を啜るこの魔剣は、斬撃と共にエグゾヲストの生命力を吸収していたのだ。

「さあ、これで終わりだ」

 アイスドールとも呼ばれるキャロラインは冷徹に魔剣を振るい、遂に敵の生命力を吸い尽くす。そして、生命力の尽きた煙魔エグゾヲストは、そのまま消滅したのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳴上・冬季
自分は風火輪、黄巾力士は飛来椅で飛行し空中戦
空中機動で狭い空間も自在に動く

「庇え、黄巾力士」
黄巾力士にオーラ防御で庇わせ雷公鞭使用
敵全員にUCでダメージと麻痺の状態異常与える

「煙など、存在できない状態にしてしまえば問題ないでしょう?…我は迅雷公、貴様など、この空間ごと我が雷にて灼き尽くしてくれる」

戦場が狭いので水路上に陣取る
移動時は仙術+功夫で縮地して一瞬で他の猟兵の移動を妨げない
雷の火花で火災が発生したとしてもその方が煙が吹き飛んで存在しづらくなるだろうと思っているので気にしない

「大体こんな所に潜んだのも、風に吹き散らされぬためでしょう?そんな弱者にしたり顔されても業腹です…疾く滅びよ」
嗤う



「さて……それで隠れたつもりでしょうか? 庇え、黄巾力士」

 如何なる仙術を用いてか、『忍び寄る煙の魔刃』による闇煙の暗殺者(ハイドスモーカー)の奇襲を察知した冬季は、黄巾力士に命じて自身を庇わせる。オーラで防御力を強化された黄巾力士の前に、ハイドスモーカーの攻撃は通らず、あっさりと弾き返された。

「煙など、存在できない状態にしてしまえば問題ないでしょう? ……我は迅雷公、貴様など、この空間ごと我が雷にて灼き尽くしてくれる。疾く滅びよ……『雷公天絶陣』!」

 『風火輪』で飛翔し水路の中央に陣取った冬季は、その二つ名にふさわしきユーベルコードを発動する。そして彼の手にする『雷公鞭』より凄まじき雷撃が放たれた。降り注ぐ雷は水路を隙間無く覆い尽くし、エグゾヲストに回避もさせずに滅却する。
 凄まじき威力を誇る宝貝『雷公天絶陣』によって、残存していたエグゾヲスト達は全滅したのだ!

「大体こんな所に潜んだのも、風に吹き散らされぬためでしょう? そんな弱者にしたり顔されても業腹なのですよ」

 軽々と煙魔エグゾヲストを駆逐した冬季は嗤いを浮かべ、逢魔弾道弾の核となった影朧の元へと進んでいくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『荒魂の復讐鬼』

POW   :    力無き者よ
【紅く染まった忍者刀による斬撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
SPD   :    恨め怒れ、思い出せ
【手で印を結んだ後、広げた巻物】から【対象が恨みや怒りを抱く人・物・事象等の幻】を放ち、【それを恨む切掛けとなった場面を見せること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    お前の最も憎むものは
質問と共に【足元の影に憎悪の感情を増幅させる手裏剣】を放ち、命中した対象が真実を言えば解除、それ以外はダメージ。簡単な質問ほど威力上昇。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は宵雛花・十雉です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 煙魔エグゾヲストを駆逐した猟兵達は、水路を更に奥へと進む。そして、そこで猟兵達は、逢魔弾道弾の贄にされた強大な影朧と遭遇する。

「アア……、憎い憎い憎い……! 何故、果たせぬ……うあああああっ!」

 贄とされたことで理性を失ったその影朧『荒魂の復讐鬼』は、復讐に狂う忍者のオブリビオンである。復讐を果たせぬ苦しみを訴える彼は、猟兵達に襲い掛かってきた!

 猟兵達よ! この影朧を撃破し、帝都の危機を未然に防ぐのだ!
ノエル・フィッシャー(サポート)
『例え全ては救えずとも、誰一人として見捨てはしない』

・雑な扱いでもいいのでどんどん採用してくれると嬉しいな。
・【コミュ力】を有効活用出来そうな状況ならばそれを使うよ。なくても目的達成のために最善を尽くすよ。
・ユーベルコードは所持してるものからいい感じのを使うよ。
・他の猟兵との絡みも歓迎だよ。共闘するのなら、ボクは補助に回っても構わないよ。
・もし男なのか女なのか問われたら「見ての通り」と答えるよ。モニターの前のキミにも、ね。
・他の猟兵に迷惑をかける行為、公序良俗に反する行動はしないよ。

あとはお任せ。好きに使ってね。



「キミも幻朧戦線の被害者なのかも知れないけれど、帝都の被害を防ぐため、ここで倒させて貰うよ!」

 そう言って『荒魂の復讐鬼』へと立ち向かうのは、キリッとした王子様―――ノエル・フィッシャー(イケメン王子様・f19578)である。目の前で『無銘の剣』を構える『彼』に対し、影朧はユーベルコードを発動する。

「ウウ……恨め怒れ……思い出せ!」
「!? この姿は……!」

 荒魂の復讐鬼が手で印を結んだ後、広げた巻物からはノエルの見覚えのあるオブリビオンが出現した。それはかつて、ノエルの故郷イクシア王国を滅ぼした存在だ。

「そんな……まさか……。いや、こんなところに、居るはずが無い! それは幻だね!」

 そのオブリビオンの姿を見て硬直しかけたノエルだが、すぐさま強い意志で幻を断ち切った。そして、幻による足止めの間に近づいて来ていた荒魂の復讐鬼に、必殺の斬撃を放った!

「寄らば斬る――尤も、今のボクの『寄らば』は相当に広いけどね!」
「ガアアーーーー!!」

 『天元貫くは王子様の怒髪』、剣から溢れ出た巨大な光の刃を、ノエルは影朧へと叩きつけた。狭い地下水道ではこの巨大な刃は取り回し辛いが、彼は更に追撃の斬撃を荒魂の復讐鬼へと解き放つ。この二撃は、荒魂の復讐鬼へと確実なダメージを刻んだのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

グレナディン・サンライズ(サポート)
『ここはこの年寄りに任せてもらおうかね?』
『こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ』
年齢3桁の婆。
スペースシップワールド出身の元宇宙海賊。
主な武装はフォースセイバーとブラスター。
戦闘スタイルは基本的には前衛遊撃。敵を翻弄するような戦いを好む。
グルメではない酒好き。
年齢なりの経験を積んでいるので、冷静さと余裕をなくすことはない。
口調(あたし、あんた、だね、だよ、~かい?)



「ウアアアアッ……!!」

 手痛い初撃を受けたものの未だ『荒魂の復讐鬼』は健在だ。彼は復讐を果たせぬ苦しみをぶつけるかのように猟兵へと襲い掛かってくる。その標的となったのは、御年102歳のグレナディン・サンライズ(永遠の挑戦者・f00626)であった。

「力無き者よ……死ね、死ね、死ねええええ!」

 荒魂の復讐鬼の手にする紅く染まった忍者刀から、強烈な斬撃がグレナディンへと向けて繰り出された。

「こう見えても、まだまだ衰えちゃいないよ。ほんの指先1本分。それだけで十分さ」

 老婆であるからといって、力無き者とは限らない。グレナディンは『老練のサイコキネシス』でもって忍者刀へと干渉すると、最小限にその軌跡を動かすことで斬撃を回避した。恐るべき練度を誇るサイキックエナジーの扱いである。

「年寄りだからって、舐めて貰っちゃ困るよ」

 フォースセイバーとブラスターを抜き放ったグレナディンは、遊撃戦で影朧を翻弄する。元宇宙海賊として慣らしたその腕前は伊達では無く、その老練の技で荒魂の復讐鬼へとダメージを蓄積させていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

孫六・兼元(サポート)
『ん、しょせんただの刀、斬る相手は遣い手しだい』

キャラの主な設定に関してはステータス参照。

末関物を代表する刀工の一人、孫六兼元作刀の打刀が戦国期を経てヤドリガミになった一本と言う設定なので、猟兵と言うより刀として使われる事を好みます。

と言う事なので同じ兼元の作刀は姉妹扱い、義兄弟伝説のある2代目兼定の作刀を義姉妹扱い。

ユーベルコードは刀として使用される時は『真柄切・大蛇斬』自身が行動する際は『二念仏・地蔵切』を好んで使用『切腹』は自爆ネタ技。他の使用は状況次第。

全般的な特徴としては、人としては未成熟ながら刀として幾多の戦場を渡り歩いているのでその辺りは戦人気質。

後はお任せで宜しくお願いします。



「ん、兼元はしょせんただの刀。頼まれたから、忍者、斬る」

 続いて戦場へと現れたのは、刀を携えた無表情な少女であった。彼女―――孫六・兼元(流転刀旅・f09554)はヤドリガミであり、その本質はその手の2尺3寸5分の打刀である。それが故、斬る相手は遣い手しだいと積極的に戦いに向かうわけではないが、今回はグリモア猟兵の頼みを受けて、『荒魂の復讐鬼』を斬るためにこの地下水路へと参上した。

「グ、ウ……憎い、憎い……! 皆、悉く……死ね!」

 憎悪と苦しみ狂う影朧は、兼元へ向けて紅く染まった忍者刀を振りかざすと、そこから凄まじい斬撃を放ってきた。

「怒り任せで、単純な斬撃。……見切った」

 いくら強力な斬撃であろうと、憎しみと怒りに我を忘れた技巧も何もない一撃ならば、刀のヤドリガミである彼女にとって見切ることは容易かった。そして、兼元は反撃のユーベルコードを発動する。

「ん、一刀成敗、『二念仏』」

 二念仏兼元の故事を再現した一閃は、荒魂の復讐鬼を切り捨てる。

「ギャアアアア!!!」
「……斬ったのに。しぶとい」

 兼元の攻撃を受けた影朧は悲鳴を上げるも、まだその体力は半分近く残っているようだ。とはいえオブリビオン相手ではなかなか一刀両断とはいかないのは仕方ない。ここはダメージを重ねることが出来たことで良しとしておこう。

成功 🔵​🔵​🔴​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎

未練が復讐、でありますか……。
ワタシは、アナタの経緯を知らぬゆえ、軽々しくどうこう言えはしマセン。
やめろと果たせと、部外者が口出しする問題ではないデショー。
ただ、今のアナタを放置すれば帝都に被害が及びマス。
ゆえに、一人の猟兵として。アナタを倒させていただきマース!

狭い地下水路であることを活かしマショー!
「骸式兵装展開、朱の番!」
木阿弥大津波で復讐鬼を飲みこみ、機動力を封じマース!
その間に接近して、ファルシオンで斬りかかるであります!
広範囲の無差別攻撃も、懐に入れば抑えられマース!

もしかしたら、UCの効果で復讐心を削れるかもしれマセンガ……。
此度は、情けは無用であります。



 続いて『荒魂の復讐鬼』の相手をするのは、赤いキャプテンハットとマントを装備した海賊姿のバルタンだ。

「未練が復讐、でありますか……」

 グレモア猟兵から事前に聞いていた情報によれば、この影朧は復讐を求め、それを果たせぬことが未練となっていると聞いている。

「ワタシは、アナタの経緯を知らぬゆえ、軽々しくどうこう言えはしマセン。やめろと果たせと、部外者が口出しする問題ではないデショー」

 その事情は恐らく重いものであり、それを解ったフリをしてどうこうというのは憚られるものだ。

「ただ、今のアナタを放置すれば帝都に被害が及びマス。ゆえに、一人の猟兵として。アナタを倒させていただきマース!」

 とはいえ、猟兵の役目としては、彼とこの逢魔が辻を放置することは決して出来ない。故にファルシオンを構えた彼女は、この地形を利用して先制攻撃を仕掛けた。

「骸式兵装展開、朱の番!」
「ヌッ、グオオオオオ!?」

 強力なオブリビオンの技を模した大津波が、バルタンの気合を籠めたファルシオンから放たれた。この狭い地下水路で『木阿弥大津波』を避ける事は不可能だ。大波に呑まれた荒魂の復讐鬼は、ユーベルコードに込められた効果によって精神を抑制されると共に、波に揉まれてその動きを封じられた。

「情けは無用であります。成敗デース!」
「ギャアアアア!!」

 その隙に接近したバルタンは、影朧へとファルシオンによる斬撃をお見舞いした。どうやら大波で復讐心も抑制されたか、荒魂の復讐鬼の動きは予想以上に鈍い。そのおかげで彼女のファルシオンは、敵の身体を深く切り裂いたのであった。

 倒し切ることこそ出来なかったが、最早敵の体力は風前の灯火だ。決着はもう間もなくであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳴上・冬季
「憎悪が勝り状況を判断できない影朧など、食い物にされて当然です。なるべくしてなったとしか思えませんが」
嗤う

「この世は守らねばなりませんし、ここで苦しみ続ける貴方を見捨てるのは桜學府の方針としてもありえませんし。…とっとと消えるがよろしかろう」
空中から雷火陣使用
何個も浮かべた炎で影消す
雷火をまとめて大きく高温にし敵を一気に焼き尽くそうとする

「空中を自在に行くのが仙というもの。当たるわけがないでしょう?」
敵の攻撃は空中飛行している黄巾力士にオーラ防御で庇わせる

「私も兄弟子を封神した碧華真君を憎んではいますが。長じた仙に憎悪が通じるわけがない。貴方も虚海で頭を冷やし別の方法を取ると良いでしょう」
嗤う



「憎悪が勝り状況を判断できない影朧など、食い物にされて当然です。なるべくしてなったとしか思えませんが」

 この影朧が幻朧戦線に利用されたことは人によっては憐れむところだろうが、冬季はその感情制御の未熟さを指摘し、自業自得であると嗤いを浮かべた。

「この世は守らねばなりませんし、ここで苦しみ続ける貴方を見捨てるのは桜學府の方針としてもありえませんし。……とっとと消えるがよろしかろう」

 その程度の取るに足らない相手だが、猟兵の仕事は果さねばならぬ。彼は戦場の空中を『雷火陣』の特殊な狐火で埋め尽くした。

「影が……無い……!?」
「貴様の行動なんて、お見通しです」

 狐火が冬季の影を消し去ってしまえば、敵のユーベルコードは十全に働かない。仕方なく影朧は手裏剣で冬季を直接狙うも、そんな苦し紛れの攻撃は空中を飛行する黄巾力士に全て受け止められてしまった。

「空中を自在に行くのが仙というもの。当たるわけがないでしょう?」
「グッ……!」

 そして万策尽きた荒魂の復讐鬼へと雷火が殺到し、一つの巨大な焔となって荒魂の復讐鬼を超高温で焼き尽くす!

「グギャアアアア!!!」
「私も兄弟子を封神した碧華真君を憎んではいますが。長じた仙に憎悪が通じるわけがない。貴方も虚海で頭を冷やし別の方法を取ると良いでしょう」

 嗤いながら助言をする冬季であったが、果たして骸の海に戻るオブリビオンがそれを覚えていられるのか。あるいはただの皮肉なのかも知れない。

 そうして荒魂の復讐鬼が討伐されたことで、核を失った逢魔が辻は消滅していく。猟兵達は、帝都の危機を救ったのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年10月28日


挿絵イラスト