「GAAAA!」
大気圏外に存在するラグランジュポイントの一つ。デブリに囲まれた小さな人工球体が浮かぶだけの静かだったそこの平穏は、突如破られた。小さな機械の塊がデブリの一部に付着したかと思えば、それを吸収しみるみる大きくなってゆくではないか。
だが、それも始まりに過ぎない。まだ小さいが機械で出来た竜の頭部は、黄色く輝く目に人工球体を映していた。
「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
君達にそう言って頭を下げたミュリエル・フォルクエイン(オラトリオのアーチャー・f01452)はヒーローズアースの世界で猟書家幹部「デストロイ・プライム」が動き出したことを明かした。
「機械と融合する能力を持つデストロイ・プライムの狙いはラグランジュポイントを侵食しそこに眠る超兵器と融合、己が手にしつつ成長してゆくことだと思われます」
放置すればデストロイ・プライムはどんどん巨大化し取り込んだ超兵器によって強化されてゆくという訳だ。さすがにこれは座視するわけにはゆかず。
「ですが、問題のデストロイ・プライムの所在がわからないのです」
ラグランジュポイントは広大で、かつ未知のテクノロジーだらけ。ミュリエルが予知できたのは、デストロイ・プライムが動き出しているというところまでで正確な敵の位置の把握には至っていないのだとか。
「ですので、皆様にはラグランジュポイントに眠る超兵器の数々を管理する『アームドヒーロー』だけで構成されたヒーローチームの一つと接触していただきたいのです」
ミュリエルが続けて補足するにヒーローチームの名は「チーム・ハロウィン」と言うそうで、リーダーの顔の彫り込まれたカボチャをモチーフにしたモノを始めとしたハロウィンの仮装モチーフのヘルメットを被った六人組らしい。
「趣味はダンスだそうですが」
ともあれ、ラグランジュポイントを管理する彼らの協力があれば問題の場所を特定することも難しくはなく、そもそもが超兵器を管理する者たちなのだ。超兵器が取り込まれデストロイ・プライムに使われてしまった場合の対処法などについて助言を求めたり、超兵器そのもののの停止方法を聞き出したりすることもできるだろう。
「ヒーローチームの方々のところまでは私が転送いたしますので――」
首尾よくデストロイ・プライムの居る場所が判明すれば、すぐさま現場に向かうこととなるだろう。
「ただ、現地にはデストロイ・プライムの他に機械化オブリビオンも居るようです」
デストロイ・プライムが自身のパーツの一部を用いて製作したそれらはメカメカしいサラリーマンの姿をしており、君達を発見するや戦闘しつつも逃亡を図り、本体と合流、合体しようとするという。
「ヒーローチームの方々はその辺りの地形に関しても熟知されているようですので」
うまく連携することが出来れば敵を逃がさない戦いを行うことも不可能ではないのだとか。
「逃がせば逃がすだけ本体であるデストロイ・プライムの強化につながると思われます」
故にできれば殲滅が望ましく、機械のサラリーマンたちを逃がすか倒すかしてしまえば、次はデストロイ・プライムとの戦いとなる。
「もし、この時逃がした機械化オブリビオンとデストロイ・プライムが合体を果たしていた場合、苦戦は免れないと思われます」
ただし、ヒーローチームのメンバーに強化された超兵器の停止方法を聞き、実行した場合は話が異なってくる。合体したことによる脅威は機械のサラリーマンたちが人海戦術で回収した超兵器によるところが大きいのだから。
「超兵器の数々との融合を許し未来の憂いとしない為にも」
豊かな胸を弾ませ、グリモア猟兵の少女はどうかよろしくお願いいたしますと頭を下げたのであった。
聖山 葵
ハロウィンにはちょっと早すぎる気もしますが、それはそれ。
という訳で、今回はラグランジュポイントで猟書家幹部をやっつけていただくお話となっております。
また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。
=============================
プレイングボーナス(全章共通)……アームドヒーローのヒーローチームと共闘する、もしくは猟兵組織「秘密結社スナーク」の一員であると名乗る(敵がスナークの名の元に恐怖を集める企みを妨害します)。
=============================
では、ご参加お待ちしております。
第1章 集団戦
『サラリーマン』
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POW : シークレット・ガン
【手に持つアタッシュケースに内蔵された兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : エンシェント・マーシャルアーツ・カラテ
【カラテ】による素早い一撃を放つ。また、【武器を捨て、スーツとネクタイを脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : 情報解析眼鏡
【スマート・グラスで敵の情報を解析し、】対象の攻撃を予想し、回避する。
イラスト:炭水化物
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
火土金水・明
「私は猟兵組織『秘密結社スナーク』の一員、『魔法少女ブラックマルス』。」「猟書家に従うオブリビオン達を滅ぼす者です。」「しかし、サラリーマン姿のメカですか。24時間戦われても迷惑ですが。」
【POW】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の一撃】を【範囲攻撃】にして、『サラリーマン』達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
「見ない顔だな」
突然見知らぬ者が現れ、誰何の声をあげたのは顔の彫られたカボチャを模したヘルメットを被った男だった。
「私は猟兵組織『秘密結社スナーク』の一員、『魔法少女ブラックマルス』」
転送された先、数名のアームドヒーローを前に火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は猟書家に従うオブリビオン達を滅ぼす者ですと続け、事情を説明するとデストロイ・プライムの居場所を特定すべく協力を求めた。
「話は理解した。こちらで管理している超兵器を持っていかれるのは看過できない」
話を聞き終えたカボチャヘルメットことチーム・ハロウィンのリーダーは立体映像で周辺の縮図を浮かび上がらせると、その一点を指し示し。
「話してくれた外見と一致するのは、ここにある奴だけの筈だ」
案内するとその場を後にしたアームドヒーロー達に誘われた先は、デブリが漂う宙域で。
「ただのデブリに見えるだろうが、あれらにも超兵器の一部が――」
隠されていると続ける前だった。明が銀の剣を手にしたのは。瞳に映るのはデブリの表面を動く人型のナニカであり。
「残念、それは残像です」
人型の手に持ったモノが微かに光ったと思った時には、明の居た場所を銃弾が貫いていた。
「しかし、サラリーマン姿のメカですか。24時間戦われても迷惑ですが」
アタッシュケースから伸びた銃身の先を銃火で光らせた敵はメカメカしいスーツを翻すと踵を返そうとするも明にただ撃ち逃げを許す気はない。残像を撃ち抜かれた時にはメカサラリーマンとの距離を詰め始めており。
「一筋の一撃を」
「「ギャアッ」」
切っ先を揺らしフェイントから放った斬撃は纏めて複数の敵を両断し。
「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に」
逃がしませんよと明は視界の中に残る他のメカサラリーマンへも斬りかかるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
津崎・要明
初めまして「チーム・ハロウィン」の皆さん(握手)
・・・という訳で、ご協力願います。
(案内を頼みつつ、超兵器の説明を聞く)
恐らく、サラリーマンの狙いは取り込むべき超兵器の場所の特定
取り込んでしまえばデストロイ・プライムはアクセス・コードなど物ともせず超兵器を使用して来るだろう
万が一に備えて、無効化の方策についてお尋ねしても?
兵器の保管場所を重点的に周り、サラリーマンを探す
エンカウントしたら逃げられないように隔壁を閉ざしてもらおう
カラテは最小限のバリア(結界)で受け流し
エンブレム使用【喰らう植物の群れ】を召喚(捕食、生命力吸収)
もとのガラクタに戻るがいい。
これは後でいい素材になりそうだね(笑む)
「初めまして『チーム・ハロウィン』の皆さん」
差し伸べた津崎・要明(ブラックタールのUDCメカニック・f32793)の手がでカボチャヘルメットのアームドヒーローのソレを包む。
「おっ、おう」
「……という訳で、ご協力願います」
若干気おされつつも応じるチーム・ハロウィンのリーダーに要請した時、少し離れた場所で銀光が閃いた。戦闘中なのであろう。
「恐らく、サラリーマンの狙いは取り込むべき超兵器の場所の特定」
取り込んでしまえばデストロイ・プライムはアクセス・コードなど物ともせず超兵器を使用して来るだろうと推測した要明は既に戦いが始まっている場所を一瞥してから他のアームドヒーローの面々の方に振り返る。
「万が一に備えて、無効化の方策についてお尋ねしても?」
「あ、ああ。兵器を一つ残らず渡さずに済むなんて楽観視は出来ないしな。こういうこともあろうかと起動を阻害するジャマ―システムを組み込んだ機器がここにある。いくつか渡しておくから各々で持っていてくれ」
作動したそれを所持したまま兵器まで一定以上近寄れば効果があると魔女の仮装を模したヘルメットのアームドヒーローが補足し。
「ではこちらも動こうかな」
機器を受け取った要明が向かうのは、デブリに囲まれた人工の球体。隔壁を閉ざし敵の退路を断つことを考えていた要明にとってそれが叶うのは球体内の通路だけなのだ。宇宙空間に剥き出しのデブリの方では他の猟兵が戦闘中ということもあるだろうが。
「やっぱこっちにもいたか」
「ッ、テキデスカ。セントウテアテトカデナイモノデショウカネ」
人工球体に空いた入り口から中へと踏み込めば、愚痴をこぼしつつも身構えるメカメカしいサラリーマンがそこには居て。
「デヤアッ」
「っと」
自身に迫るカラテらしき手刀の一撃を展開した結界の表面で要明はとっさに滑らせて。
「無知にして貪欲なる者ども 障を裂き喰らえ」
「ギ」
召喚したいかにも肉食っぽい触手を持つ植物がメカサラリーマンを悲鳴の後半ごと頬張った。
「もとのガラクタに戻るがいい」
軋み圧壊する音を聞きながら呟くと、喰われた瞬間にひしゃげたのであろう何かのパーツへ視線を落として要明は笑むのだった。
「これは後でいい素材になりそうだね」
と。
大成功
🔵🔵🔵
西院鬼・織久(サポート)
※過度なギャグ、性的な要素のあるシナリオはNG
【行動】
オブリビオン狩が最優先
口調等ステータス参照
五感と第六感+野生の勘で状況を把握し敵行動を予測
罠や逃走する敵の追跡などは戦闘知識の応用で対処する
「闇器」を場面に応じて使い分ける
武器は怨念の炎(呪詛+生命力吸収)を纏い継続ダメージ付与
先制攻撃を仕掛け狭い場所でも縦横無尽に動き回り死角から攻撃
殺気を抑え暗殺を行う事もできるが、大抵は特攻紛いの攻撃特化
集団にはUCやなぎ払いを範囲攻撃に広げるか、単体を夜砥やUCで拘束して振り回して周囲をなぎ払うなどで攻撃
敵の攻撃は残像などのフェイントや武器受けで受け流しカウンターを行う等全ての行動を攻撃に繋げる
「ほう、機械の勤め人ですか」
一人一人は大した相手ではなくとも数が居るなら己の糧にするには充分、そう見たのであろうか。デブリの間を縫う複数の人影を視界に入れれば、淡々と呟く様も置き去りにして西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)は動き出していた。
「キンムチュウニテキトアウトハ、ツイテイナイ」
「セントウテアテガホシイトコロデスネ」
愚痴をこぼしつつもメカメカしいサラリーマンたちはアタッシュケースを放り投げ、金属製のスーツを脱ぎ捨ててそれぞれがデブリを蹴った。
「イヤアアアッ!」
「デヤアアッ!」
急加速して殴り、あるいは蹴りかかってきたメカサラリーマンではあったが、加速を得た筈の一撃が織久に届くことはなかった。
「「ナ」」
その時には織久指先から伸びた超極細の糸が纏う怨念の炎の尾を引いて一閃し、メカメカしいサラリーマンたちをなぎ払うよう両断していたのだ。感覚と勘から行動を予測し、敵より先に放った織久の一撃にメカサラリーマンたちは自ら飛び込む形となって斬り捨てられた。目を見開いたオブリビオンの残骸は慣性で漂うデブリと激突し。
「たわいない」
数を頼りとする敵がただの二体ではそうもなるのか。
「コノオオオッ! オ?!」
仲間を倒す所を見ていたのか、デブリの影から別のメカサラリーマンが飛び出してくるも、そんな自分にまさか織久が自ら向かってくるとは思わなかったのであろう。
「封じろ、影面」
「ガッ、ギエッ」
至近距離から伸びる禍々しく蠢く影の腕をオブリビオンは躱すこと能わず、絡み取られ動きが鈍ったところで絡みつく【闇器】夜砥で刻まれ、骸の海へと還されるのだった。
成功
🔵🔵🔴
アーレ・イーナ(サポート)
サイボーグの戦場傭兵×咎人殺し、20歳の女です。
普段の口調は「ボクっ娘(ボク、~君、~さん、だね、だよ、~かい?)」、敵には「冷酷(私、てめぇ、だ、だな、だろう、なのか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「逃げられちゃいけないんだね?」
それじゃ、まだ残ってるみたいだしとデブリ漂う宙域に侵入したアーレ・イーナ(機械化歩兵・f17281)を待っていたのは、展開したアタッシュケースから銃身を伸ばすメカメカしいサラリーマンだった。
「サッサトタイキンシタイノデ、ココデチッテイタダキマショウカ」
言うが早いか銃口は火を吹き、アタッシュケースが薬莢をばら撒く。容赦ない掃射がアーレに向けられ。
「バカ、ナ」
信じられないモノを見た、そんな表情で胸を押さえたメカサラリーマンが崩れ落ちる。
「ちょっと無茶だった、かな?」
内蔵兵器で逆にオブリビオンを返り討ちにしたアーレは自分の身体に視線を落とす。サイボーグである自身の頑強さに賭け、些少のダメージなど気にせず反撃を敢行したのだ。敵はアーレが回避行動をとることも鑑みて当てることを意識し広範囲に銃弾をばら撒いた為、直撃した銃弾は薬莢の総数に比べれば大した量でもないが、銃弾は銃弾だ。
「けど、ね」
「ギャヘッ?!」
ダメージを負った今こそ好機だと思ったのか、仲間の仇を討とうとでも思ったのか、自身を視界に入れ発砲しようとした別のメカサラリーマンをもアーレは内蔵兵器でうち倒し。
「てめぇに倒されるつもりはない」
骸の海に還るメカサラリーマンの骸を一瞥すると、未だ戦いの続く戦場を新たな敵を探し移動し始めるのだった。
成功
🔵🔵🔴
隣・人(サポート)
『隣人ちゃんは隣人ちゃんですよ隣人ちゃんと呼んでくd』
バーチャルキャラクターの殺人鬼 × 四天王
年齢 22歳 女
外見 158.4cm 赤い瞳 茶色の髪 色白の肌
特徴 囚われていた 実は奴隷だった ハイテンション! いつも笑顔 刺激に敏感
口調 ビハインド(自分の名前+ちゃん、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)
恋人には 収容違反(私、アンタ、ね、よ、なの、かしら?)
人型のオブリビオンが相手だと三半規管を狙います
それはもう執拗に狙います
相手が『見せられなく』なるまで
真の姿の際は『殺人』特化
普段とは違い、シリアスな感じでお願い致します
「デブリの間を駆けまわってお疲れ様です」
ですがと続けた隣・人(🌈・f13161)は言う。
「同じ回るなら、隣人ちゃんは別の回るをご提供しますよ」
そこが宇宙空間でなければ隣人ちゃんはコーヒーカップと回転椅子をそれぞれ左右の手で引きずっていたかもしれない。何のためかなど説明は不要だろう。
「マサカ、ミツカルトハ」
メカであることで若干判別しづらくなってるものの、サラリーマンは近寄ってくる隣人ちゃんへ明らかに顔をしかめて見せ。
「デスガッ」
眼鏡のつるに指を添えて押し上げレンズを輝かせながら視線で隣人ちゃんを射抜き。
「ハ?」
呆然としつつ立ち尽くした。メカサラリーマンのかけたスマート・グラスは敵の情報を解析し、持ち主に攻撃の予測を伝えたのだが、これは自分が何をされるか知ってしまうということでもある。通常の攻撃なら予測に従って回避を試みるのだが、理解の外にある攻撃方法をとられると知ってしまったオブリビオンは、一瞬でああるものの茫然自失の態に陥ったのだ。
「テメェは死ぬ!!!」
「シマッ」
我に返った時、ソレはモザイクで覆われたナニカだった。ただ激しく回転していることは分かる。
「さー、どんどん回転速度をあげますよ」
隣人ちゃんは狙う、メカメカしいサラリーマンの三半規管を。メカであろうとも人型ならそれが備わっていると信じて。
「ガッ、ガ、アアッ」
遠心力で様々なパーツやオイルらしきものが周囲に飛び散ろうともぐるぐるは終わらない。終わるのは次の獲物を探しに移動する直前であり。戦場に新たに現れた狩猟者によって本体の元へ超兵器を持ち帰る筈のサラリーマンは更に数を減じてゆき、戦場となったデブリ周辺からは姿を消すこととなったのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『デストロイ・プライム』
|
POW : グラウンド・ゼロ
単純で重い【足や尻尾】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : ジェノサイド・ブラスト
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【全身のビーム砲】から【破壊光線の雨】を放つ。
WIZ : トリニティ・バースト
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【悪】属性の【破壊光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
イラスト:aQご飯
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠ミネルバ・アレキサンドリア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「GAAAA!」
機械で出来た竜の頭部はメカで出来た人の下半身を呑み込むなり、咆哮をあげる。人工球体の表面に立つ多頭のオブリビオンは複数ある首で周囲を見回し、おそらくは自身のパーツから作り出した配下の姿を探すも、宇宙空間にそれは見つけられなかった。超兵器の回収に向かわせたメカサラリーマンの殆どは猟兵達によって倒されていたからだ。配下ごと吸収できた超兵器はごくわずか。それでもいくらか力を増したデストロイ・プライムは配下を倒したであろう猟兵の到来を予測し周囲を見回すのだった。
津崎・要明
超兵器ジャマーのスイッチを動かせないようオンで固定
メカニックツールから接着パテを出し、手早く混ぜて
レーザー用のビーコンと超兵器ジャマーを接着
硬化時間を遅延させた強力パテをカプセルに詰めて一緒にビットに組み込む
後はこれをどうやってくっつけるか・・・近付くしか無さそうだ
スピード重視になるのでShrikeに搭乗
出来るだけ気付かれ難い方向から上を取る
リミッター解除して限界スピードで近付きビットを射出(先制攻撃)
UC発動(運転、空中機動、受け流しなど)
デート用(?)に買った新車だぞ、傷が付いたらどうしてくれよう
破壊光線の雨を偏向バリアで防ぐ
とどめにビーコンに照準合わせ、Axion Laser
天誅っ!
「本体のお出ましか」
首の一つを自分に向けるデストロイ・プライムを視界におさめ、津崎・要明はチーム・ハロウィンの面々から渡された機器のスイッチをオンで固定するや、流れるような手つきでメカニックツールから接着パテを出し、混ぜ始めた。敵に視認されながらも作業を続け、それはさして時間をかけず形になる。
「こんなとこだろ」
一瞥した手元にあったのは、レーザー用のビーコンと接着され硬化時間を遅延させた強力パテ入りのカプセルと一緒にビットに組み込まれたもの。
「後はこれをどうやってくっつけるか……近付くしか無さそうだ」
反重力エンジン式のホバークラフトに乗り込みながら要明が嘆息したのは、美しいフォルムの愛機がまだ購入して間もないものだったからだ。
「いや、アレの時よりかはマシなんだろうけど」
不意に老人の着用済みビキニアーマーが飛び交う中をホバークラフトでゆく光景を想像したのか何とも言い難い表情を浮かべるが、そもそも過去の戦いを引き合いに出したのも、要明が楽観的なものの見方をするからだろう。
「じゃ――」
そしてホバークラフトは動き出す。まずデブリの陰を経由しデストロイ・プライムの視線を切り、進行方向を変えて迂回する。首が複数あって死角が生じにくく見えても、人工球体に立つ以上、球体の裏側は明確な死角だった。
「「SYAGOOO?」」
ホバークラフトを見失ったデストロイ・プライムの訝しむ鳴き声を聞きながら要明は機体のリミッターを解除。
「そらっ」
死角から出せるだけの速度を出して距離を詰めると速度を乗せてビットを射出する。
「SYO?! SYUGYAAA!」
詳細把握できずとも、何かされたことにデストロイ・プライムは即座に気づいた。ビットの直撃でわずかに揺れた機械仕掛けの多頭竜は怒りの咆哮をあげると全身のビーム砲から破壊光線をばら撒き。
「どんな攻撃も此処までは届かない」
ホバークラフトに備え付けられた武装で逆に破壊光線を撃ったばかりのビーム砲へカウンターの一撃を見舞いつつ偏向バリアを発生させた要明はバリアに光線を受流させながら機体を横滑りさせた。雨のような密度の破壊光線の放射が偏向バリアを掠め、叩き。
「デート用に買った新車だぞ、傷が付いたらどうしてくれよう」
バリアの内で嘯くがおそらく本当に機体の心配はしていまい。張り付けられたジャマーが効果を発揮し、デストロイ・プライムは全力を出せていないのだから。
「GAAAA!」
「流石にトドメには早いが、それでも」
一向に破壊光線が敵を捉えないことにいら立つデストロイ・プライムの身体へ要明はコロニーレーザーの砲口を向け。
「天誅っ!」
「GOSYAAAA」
放たれた光は確かに機械多頭竜の身体を貫いたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
シキ・ラジル(サポート)
あーあー、てすてす、マイクテスト…OK?
アタシはシキ・ラジル!
戦闘に救助、呼ばれたらなんでもがんばるよ!あっでも頭使うのは苦手だからごめんね!
戦い方
基本はWIZ型
サウンドウェポンを持って「パフォーマンス」しながら「衝撃波」「薙ぎ払い」で敵をぶっ飛ばしちゃう!
皆でボスに立ち向かう時は「鼓舞」と「援護射撃」でサポートするねっ
敵が多い時、人手が欲しいなら【アミィズ・マーチ】でミニシキちゃんたちがお手伝いするよ!「時間稼ぎ」に「一斉射撃」ちっちゃいけど数はいるからね!
性格傾向
やかましいくらいにハイテンションな音楽大好きっ子
キマフュ民なので楽しいことはなんでも首を突っ込む
☆アドリブ連携OK!
「あーあー、てすてす、マイクテスト……OK?」
宇宙空間にばら撒かれた光跡を眺めながらシキ・ラジル(揺蕩う雷歌・f11241)はマイク型サウンドウェポンの調子を確かめていた。消えゆく光の帯が戦う見方に向けられた破壊光線の名残で、戦いに歌を用いるシキとしては戦いに用いるかもしれないソレのチェックは必要なことであった。
「よし、いくよ!」
起動時に七色の光を放ち舞った音符の名残を残し、動き出すシキの視界に入るのは、胴に風穴を開けられ傷口で火花を散らすデストロイ・プライムだけでなく、もう一人。
「猟書家め……!」
「GUGOOO!」
鉄塊剣『錆色の乙女』を担ぐようにして距離を詰めてゆく猟兵は、仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)。おそらくは手にした得物を叩きつけて機械仕掛けの猟書家幹部を処刑せんと狙っている一方で、デストロイ・プライムもアンナの姿を認め身体をひねり始めている。こちらは尻尾を振るおうとでもいうのか。
「アタシはシキ・ラジル! サポートするねっ」
名乗りとともに通達し、返事を待たず歌い始める曲は共感したものを強化するもの。そして、この状況下の猟兵でほとんど例外なく共感できることがらがあるとすれば。
「やっつけちゃえ♪」
歌詞の一部にアンナが何か言葉で応えることはなかった。だが、明らかに距離を詰めデストロイ・プライムに迫る速さは増し。
「GOOO?!」
ただ迫っただけでなく、アンナが腕を一閃させれば握られた先端に棘鉄球を持つ鎖の鞭に絡みつかれ、機械多頭竜の首が思わず絡みついてきたモノを見やる。無視をしようにも鎖鞭は確実に動きを阻害し始めており。
「気になるか、なら――」
そのまま気にしていろと続け。
「この一太刀で苦しみを絶ってやる……!」
アンナの振り下ろした鉄塊剣が苦しみどころか、すべてを終わらせた。ただし、三分の一にとどまりはしたが。デストロイ・プライムの右の首を切り落とした一撃は勢いのまま人工球体の表面を砕き。
「GUGYOOO!」
「あったれー!」
「GOA?!」
悲鳴を上げた機械多頭竜目掛けシキが衝撃波を援護に放てば直撃したデストロイ・プライムは鞭に絡み取られていたことも相まってバランスを崩し、尾の一撃は見当違いの所へ落ち、ただ空しく人工球体の表面だけを破損したのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
伊坂・和良(サポート)
伊坂和良の主人格には戦闘能力が無いので主人格での戦闘は行わないのでござる。
アイテム【多種多様の面】を付ける事で別人格を呼び起こし戦闘できるのでござる。
使用ユーベルコードは着けている面に対応しているので秘密の設定に(○○面装着時)と書いているのでお手数ですが見て頂けたら嬉しいでござる。
口調は主人格(わし、お前さん、ござる、ござろう、〜でござろう?)
天狗面(わし、お主、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)
ひょっとこ面(おいら、お前さん、だ、だべ、だべさ、だべ?)です。
政木・朱鞠(サポート)
ふーん、やっと、ボスのお出ましか…。
もし、貴方が恨みを晴らすためでなく悦に入るために人達を手にかけているのなら、不安撒き散らした貴方の咎はキッチリと清算してから骸の海に帰って貰うよ。
SPDで戦闘
代償のリスクは有るけど『降魔化身法』を使用してちょっと強化状態で攻撃を受けて、自分の一手の足掛かりにしようかな。
ボス側の弐の太刀までの隙が生まれればラッキーだけど…それに頼らずにこちらも全力で削り切るつもりで相対する覚悟で行かないとね。
得物は拷問具『荊野鎖』をチョイスして【鎧砕き】や【鎧無視攻撃】の技能を使いつつ【傷口をえぐる】【生命力吸収】の合わせで間を置かないダメージを与えたいね。
アドリブ連帯歓迎
大崎・玉恵(サポート)
妖狐の戦巫女×陰陽師女です。
普段の口調は「女性的(わし、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、気にいったら「尊大(わらわ、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、公序良俗に反する行動はしません。
ユーベルコードを絡めた【誘惑】による認識操作や籠絡、【呪符】に【破魔】【焼却】等の【呪詛】を込め【呪殺弾】とする、薙刀による【薙ぎ払い】【2回攻撃】が得意です。
卑劣な手段をとる敵には【威厳】【存在感】を放ち神として振る舞います。
「ふーん、やっと、ボスのお出ましか……けど」
手ひどくやられたものねと政木・朱鞠(狐龍の姫忍・f00521)が続けたのは、戦闘が始まって暫し経っていて、目にした時にはデストロイ・プライムが首を一つ欠いて胴にも穴を穿たれた状態であったからだろう。
「どうやら、からくり仕掛けの敵の様じゃな」
一方で手負いの機械竜に己の誘惑が効くかを考えつつ眺めるのは、大崎・玉恵(白面金毛・艶美空狐・f18343)。
「まあよい」
どのみち敵として立ちはだかるのなら、猟兵がなすべきことは決まっているのだ。
「荒事でござるか、しからば」
他の二人の様子、そして手負いの敵が存在する状況でそれを察した伊坂・和良(面の力を借りるオッサン猟兵・f22018)はとりだした天狗の面を徐に装着する。
「天狗様の力のお裾分けじゃ」
面の装着によって戦闘力を有する別人格に切り替えるなり、和良は仲間をつむじ風で覆いながら自身の身体も風で包む。
「う、宇宙空間で風?!」
目に映る光景が信じられないのか場にいたアームドヒーローの一人が声を上げるも現に風はそこにあり。
「ゆくぞ、お主ら」
一声かけるや、和良は人工球体の上に立つ猟書家幹部目掛け宙を駆けていた。
「GOAAA!」
当然ながらこの接近はデストロイ・プライムも気づき、迎撃せんと動き出す。
「良かろう……いざゆかん、中津国の夜明けぞ!」
だが、だからこそ機械多頭竜は気づけなかった、つむじ風の一つが急激に速度を上げ、つむじ風を突き抜けて放たれた何かが急に角度を変え自身を狙って飛来することも。
「ひとつ」
念動力によって進路を捻じ曲げられた呪符は込められた力と呪詛によって呪殺弾と化し多頭竜の頭の一つを消し飛ばす。
「これもくれてやろう」
「GUGYAAA!」
更に呪殺弾へ追いついた玉恵自身が薙ぎ払うように薙刀を振るう二撃目でデストロイ・プライムの胴に一文字の傷を刻めば、和良への迎撃どころではなかった。
「隙ありじゃ」
ただ、和良の方はそうでもない。なぎなたの一撃が真正面からデストロイ・プライムを袈裟掛けに斬り払い。
「GUGOOOO!」
仰け反る多頭竜の無防備な様に当初は敵の攻撃を一度受け止めて隙を作り出すつもりであった朱鞠も距離を詰めた。
「貴方が何を思って兵器を取り込んでいるかは知らない、だけど――」
妖怪、悪鬼、幽鬼をその身に宿したことで、流れる血を滴らせながら蔓薔薇の様にところどころ棘の生えた鎖を朱鞠は振るう。
「平穏を乱し不安撒き散らそうとした貴方の咎はキッチリと清算して貰うよ」
絡みついた鎖に残る最後の首は軋みをあげ、逃れようとデストロイ・プライムは身をよじるも満身創痍の上に他の首を失っていては他の頭で鎖を噛み千切ることも能わない。
「GAAAA!」
根元から折れると機械多頭竜の身体は崩壊しつつ骸の海へと還ってゆく。こうして猟兵達は戦いへ勝利し、超兵器を取り込み巨大したデストロイ・プライムの誕生は阻止されたのだった。
成功
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