Glide with Pride(作者 五条新一郎
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#ブルーアルカディア 


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#ブルーアルカディア


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 ブルーアルカディア。果てしなく広がる空に、幾つもの島や大陸が浮かぶ世界。
 そんな数多ある大陸の一つ『キャントール大陸』。周辺大陸に比べても一際広大なこの大陸を治めるは『スタンレイ王国』。精強なる騎士団と飛空艇師団を擁する一大軍事国家である。
 なれど、その軍事力は周辺大陸に牙を剥く為のものには非ず。寧ろ、周辺大陸の平和を守る為にこそ行使されてきた。かの国の尽力あればこそ、キャントール大陸周辺空域の平穏は長く守られてきたのである。

 だが、そんなスタンレイ王国に、今、未曾有の危機が迫っていた。
 空を埋め尽くす飛空艇の大群。『屍人帝国』、この世界の脅威たるオブリビオン国家連合、其を構成する国家の一つから送り込まれた一大戦力。
 圧倒的な数と、対飛空艇戦に最適化された戦力の前に、誇るべき軍事力も及ばず。かの国は、その国土たる大陸ごと雲海へと沈んでいく──。



「――無論、そんな事を赦すわけにはいかない」
 グリモアベースに集った猟兵達を前に、グリモア猟兵、シュタルク・ゴットフリート(不滅なる鋼鉄の咆哮・f33990)は、冑の内にて眼光を鋭く光らせる。
「此度、お前達に頼みたいのは、このスタンレイ王国を襲撃する屍人帝国のオブリビオン軍団の撃滅だ」
 屍人帝国が擁するは、百隻を超す飛空艇の大艦隊。対するスタンレイ王国の飛空艇師団も、数の上では負けておらず、また練度も高いが。それでも、予知においては屍人帝国の前に為す術なく敗れたとシュタルクは語る。その要因とは。
「実の処、飛空艇艦隊は囮だ。本命は、それに紛れて王国の飛空艇に取り付く工作部隊だ」
 生前は飛空艇技師だった者達による、対飛空艇工作部隊。飛空艇の構造を熟知しているが故に、それを破壊することにも長けた者達。彼らの工作により、王国の飛空艇師団はその実力を発揮できぬままに敗れていったのだという。
「即ち、お前達にはこの工作部隊の排除を頼みたい。工作部隊の妨害さえ無ければ、王国の飛空艇師団は屍人帝国の飛空艇部隊にも後れは取らないはずだ」
 とはいえ、そのまま戦えば相応の被害は出るであろうから、可能ならば工作部隊の排除が疎かにならない程度に帝国の飛空艇への攻撃も頼みたい、との事であった。

 だが、これで終わりではない。シュタルクは語気を強める。
「奴らは三正面作戦を仕掛けてきている。即ち、揚陸部隊による大陸への降下からの地上侵攻と、精鋭による王都強襲だ」
 飛空艇艦隊が大陸西方から侵攻する間に、その逆方面――大陸東方からは、ゴーレムからなる揚陸部隊が降下。道中の村々を蹂躙しながら王都を目指し侵攻する。
 王国の騎士団も迎撃に当たるが、敵の数は極めて多い。彼らだけでは蹂躙されるであろうし、猟兵だけでも突破を許しかねない。王国騎士達と連携し、確実に殲滅してもらいたい、とシュタルクは云う。

 更に、大陸北部にある王都・クルゼリオには、強力なオブリビオンである『ガレオンドラゴン』――その名の通りガレオン船と一体化したドラゴンのオブリビオンが、上空から強襲を仕掛ける。
「奴の目的は王都の蹂躙だけではない。王城に存在する、大陸の浮遊動力である天使核を破壊することで、大陸を沈めてしまおうとしているのだ」
 無論、そうなれば王国の人々もまた雲海に沈むばかりとなる。なんとしても阻止しなければならない。
 敵は単独だが、その力は猟兵複数名を相手取れる強力なものだ。油断なく当たるべきであろう。

「一つでも通せば、王国の住民に多大な被害が生じる。故に、この全てに対応して貰いたい。少なからず広範囲を駆け回らねばならぬ大変な任務だが、頼めるだろうか」
 是の答えを返す猟兵達に、シュタルクは頷くと。
「有難い。かの王国を雲海に、過去に沈めぬよう、皆で力添えをしてやってくれ」
 そう乞うと共に、籠手に鎧った手からグリモアを展開。
 猟兵達を、かの浮遊大陸へと送り出していくのであった。


五条新一郎
 蒼き空を朱に染めて。
 五条です。

 此度は遅まきながら新世界・ブルーアルカディアのシナリオをお届け致します。
 空の平和を守る騎士達の王国、かの国へ迫る屍人帝国の軍勢を、王国軍と共に退けてくださいませ。

●目的
 スタンレイ王国へ侵攻する屍人帝国の軍勢の殲滅。

●戦場
 ブルーアルカディア、キャントール大陸。所々に小さな山や森が点在する以外は概ね広大な平原が広がる大陸です。
 第一章は大陸西方空域、第二章は大陸東方の地上部、第三章は大陸北部の王都クルゼリオ上空が戦場となります。

●第一章
 帝国飛空艇軍団の工作部隊を構成する『堕ちた飛空艇技師』との「集団戦」です。
 彼らは王国軍の飛空艇に対する破壊工作を目的に行動します。
 他にも、王国軍・帝国軍双方の飛空艇が多数、戦場となる空域に存在します。どちらも主に飛空艇に取りつけられた大砲で攻撃を行います。

●第二章
 帝国揚陸部隊を構成する『マインドゴーレム』との「集団戦」です。
 王国の騎士団も迎撃に当たりますので、連携して戦うこと推奨です。
 連携してのプレイングにはプレイングボーナスがつきます。

●第三章
 王都を強襲する『ガレオンドラゴン』との「ボス戦」です。
 敵は王都を蹂躙しつつ、王城の天使核を破壊に向かうのが基本行動方針となります。

●プレイングについて
 第一章はOP公開直後から、第二章以降は章移行時に断章を投稿しますのでそれ以降からプレイングを受け付けます。
 募集状況及び〆切日時はタグにてお知らせ予定です。

 それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
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第1章 集団戦 『堕ちた飛空艇技師』

POW ●飛空艇落としの技術
【装甲剥がしの攻撃】が命中した部位に【侵蝕性オブリビオンオイル】を流し込み、部位を爆破、もしくはレベル秒間操作する(抵抗は可能)。
SPD ●高速改造の技術
自身の【修復技術により味方の飛空艇】を【高速改造し、現状に適した形体】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
WIZ ●飛空艇解体計画
【敵の飛空艇を解体する飛空艇技師】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[敵の飛空艇を解体する飛空艇技師]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
厄介な状況ですが、何とかやってみましょうかぁ。

『FBS』を四肢に嵌め飛行、【紘器】を発動し『F●S』各種の複製を大量に形成しますねぇ。
『FMS』の本体は私自身の、複製は各『飛空艇』の周囲に多重のバリアを展開し、技師の接近と攻撃を防ぎますぅ。
『FBS』の複製はその『技師』達の接近に[カウンター]を仕掛け、各急所か『飛行具』の[部位破壊]を中心に。
『FSS』全ての弾頭は炸裂弾に換装、『FRS』全てと共に[砲撃]&[爆撃]による[範囲攻撃]を仕掛け、近付いてくる『技師』達と、その先の『敵艦』を纏めて狙いますねぇ。
『天使核』は『FTS』で回収、油断せず確実に叩いて参りましょう。


 キャントール大陸西方の空を埋め尽くす、無数の黒き飛空艇。ブルーアルカディアの今を生きる人々を雲海に沈めんとする、屍人帝国の飛空艇軍団。
 その侵略に抗うべく、大陸の港から次々と飛空艇が離陸してゆく。スタンレイ王国の飛空艇師団。周辺空域の平和を長く守ってきた、王国の象徴にして誇り。
 迫る飛空艇群、迎え撃つ飛空艇群。キャントール大陸の命運を賭けた一大会戦の火蓋が、ここに切って落とされたのである。

 王国軍の飛空艇群の間を、一つの人影が飛翔する。翼もロケットも用いずして、飛空艇と並んで空を飛ぶ姿に、付近の飛空艇から王国兵達の驚き混じりの視線が集まる。その姿が、緑の黒髪靡かす豊満な美少女ということもあろうか。
「おお……思ったより注目されてますねぇ……」
 当の視線を受ける対象――夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、恥ずかしげに小さく身を震わせる。その身を宙に浮かべ飛翔せしめるは、彼女の四肢に嵌められた各三枚、計12枚の戦輪であるが。そのような浮遊動力がこの世界に存在しないが故の注目なのかもしれない。
 しかし恥ずかしがっている場合ではない。前方から轟く雷じみた音。前線に視線を向ければ、互いの前衛部隊が砲撃を開始していた。
 るこるに見入っていた兵士達も其々の持ち場へ戻っていき、彼らの乗る飛空艇が高度を上げてゆく。左右に加え上方へも広く部隊を展開し、敵へ包囲攻撃を仕掛ける構えのようだ。その動きに無駄は無く、一大軍事国家としての練度が伺える。
(ですがぁ……)
 前方に見えた光景に、るこるは眉根を寄せる。帝国の飛空艇から、小さな影が複数飛び立っていくのが見えた。彼らは砲撃の合間を掻い潜り、王国の飛空艇へ取り付かんとしている。あれが予知にあった工作部隊か。
(取りつかれてしまえば被害は避けられません。厄介な相手ですが、何とかやってみましょう)
 飛空艇の破壊を目的としているならば、接触自体を為させないのが最上の防御策だ。るこるは両手を合わせ、奉ずる豊饒の女神へ祈りを捧げる。祈りは世界を超えてかの女神へと届き、応える――

「目標まで距離10。各員、装甲破壊装備用意」
「「了解」」
 背の機械翼を羽ばたかせて飛翔する、幾つもの人影。生前培った飛空艇製造技術を、今や飛空艇破壊の為に用いる、堕ちたる技師達だ。
 その一団もまた、目標とした飛空艇の装甲を破壊せんと、各々にバールめいた工具を構え、獲物へと迫り――
「……うわっ!?」
 だが、その飛翔は目前で阻まれる。飛空艇の下面を覆うように展開された、光の障壁によって。
「ま、魔力障壁? こんな防備が――きゃぁぁぁぁぁ!?」
 前線戦闘用の量産型飛空艇にこんな防御装備が施されていようはずがない、訝しむ暇もあればこそ。何処からともなく飛来した光の旋刃が、彼女達の翼をバラバラに解体。飛翔の術を失った技師達は、そのまま雲海へと落ちていった。

 同様の事態は、戦場の各所で起こっていた。有り得ない魔力障壁によって飛空艇への破壊行動を妨害された技師達が、次々に光刃で斬り刻まれ。多くの者が雲海へと落とされていき、それを待つまでもなく骸の海へ還ってゆく者も。
「何とか先手は防げましたねぇ」
 無論のこと、それら全てはるこるの為した業である。己の武装たる浮遊兵器群をユーベルコードにて複製、周囲の飛空艇には銀盤による障壁を展開し、足止めした処を戦輪から生じた光刃で斬り刻む。己の知覚可能範囲全てで其を成し遂げるだけの物量を、彼女一人で賄ってみせたのだ。
「では、次は此方の番ですよぉ」
 攻めを凌げば反撃に転ずる。目標は前方の帝国飛空艇。彼方もるこるに気付き砲撃を仕掛けてくるが、前方に展開した砲台から展開される光盾が彼女へ砲弾を届かせない。
 そしてるこるの背後、複製され何千という数に増殖した浮遊砲台群が、一斉に咆哮を上げる。放たれるは炸裂弾、狙い違わず敵飛空艇へと着弾すれば、空域を刹那の真紅に染め上げる程の爆発を巻き起こし。出撃せんとしていた技師達をも巻き込んで、目標を文字通りに粉砕してみせた。
成功 🔵🔵🔴

フリューゲル・シュネルスト
●目標
帝国軍の飛空艇が攻撃したりこれ以上集団的が王国軍側に取りつかないよう
、戦場で跳びまわって攪乱をする

●行動
何処からともなくパーカーをはためかせ銀のポニテを揺らしながら自由落下中
船から落ちた王国軍の人を見つけて
「フリュいっくよー!ツインロケット点火!」
背中のロケットが火を噴くとその人を助けて船に戻してあげる

「後はフリュに任せてね!」
変形し流線形なフォルムの小型ガレオンが戦場に突っ込んでいく

「遅い遅い、えーい!」
砲弾の雨の中を右へ左へ時には錐もみ回転しながら突き抜けていく
帝国軍の陣地の中で逃げ回って、攻撃が王国軍に行きにくくしつつ、まだ集団敵が乗ってる船が居ればビームラムを展開して突撃


 スタンレイ王国と屍人帝国、双方の飛空艇がひっきりなりに砲撃を繰り返し、絶えず轟音の響き渡る空の戦場。
 帝国軍の飛空艇が一隻、致命箇所に砲撃を受けて爆発。黒煙を棚引かせながら、徐々に高度を落としてゆく。
 なれど、引導たる砲撃を成した王国軍の飛空艇の兵士達に其を喜ぶ暇は無い。彼らの飛空艇は未だ致命的な被弾はしていないものの、既に数発の砲弾が命中し制御が不安定になっているのだ。
 一旦距離を取り体勢を立て直そう、と舵を切ったその時。飛来した砲弾が、船尾付近に命中。船体が激しく揺れ、兵士達は慌てて手近な柱や手摺りに掴まり振動をやり過ごすが。
「う、うわぁぁぁぁ!!」
 だが、一人の兵士が手摺りに掴まる間も無く外へと投げ出されてしまう。外は当然の如く一面の空。彼の身体は重力に従い、事態に気付いた同僚の叫ぶ声を置き去りにして真っ逆さまに落ちてゆく。
 眼下に広がる雲海が、瞬く間に近づいてゆく。あの中へ落ちてしまえばもう助からない。そして彼にはそれを回避する術は無い。突然に迫り来た絶対の死を前に、表情が絶望の如く凍り付く――

 ――だが。其処に飛び来る希望の翼が在った。

「わー、派手にやってるねー」
 その少女は、何処からともなく落ちてきた。パーカーの裾をはためかせ、ポニーテールに纏めた銀の髪を揺らしながら、重力に身を任せ自由落下。その最中に、王国軍と帝国軍の交戦する様を眺め渡し。
「……!」
 そして彼女は『それ』を見つけた。翼も無いまま、飛空艇から投げ出された兵士の姿を。翼無き故に、絶対の死を突き付けられた生者の姿を。ならば。彼女の為すべきことは一つだ。
「フリュいっくよー! ツインロケット点火!」
 背中に負った双発のロケットエンジンが、声に応じて炎を噴き出す。少女――フリューゲル・シュネルスト(シュネルスト超超超超特急配達やってマス!・f33986)の翼、鋼鉄と炎の翼。爆発的な加速を得て、今、重力よりも速く急降下を開始。
 加速する身は、瞬く間に兵士を追い越して。雲海に至るまさにその寸前で、その身を抱え上げて再度上昇。彼の元いた飛空艇へと戻るまで、まさに瞬きの間の出来事だった。
「……え、あ、あれ……? お、俺……生きてる……!?」
 飛空艇の甲板に下ろされた兵士は、既に覚悟していたのだろう。その死が訪れることなく、元いた飛空艇に戻っていたことを理解するまでに少々の時間を要する様子であった。
 彼に気付いた同僚達が次々と集まってくる。諦めていた仲間の生還が信じられない、だが嬉しい、といった様子にて。それを見て、兵士も漸く己が生還を果たしたのだと理解したようで。
「き、君が助けてくれたのか……?」
「うん、ちょうどキミが落ちるところを見つけたからね」
 兵士の問いに、笑顔で頷くフリューゲル。
「そうか……有難う。飛空艇から投げ出された時は、もう駄目だと思った……」
「どういたしまして。フリュの助けが間に合ってホントに良かったよ」
 そうして兵士が礼を述べる間にも、飛空艇は前線を離れる。損傷が増えてきた為に後方へ下がろうというのだ。
「よし、じゃあ後はフリュに任せてね!」
 それなら、とばかりにフリューゲルは飛空艇の手摺りから身を乗り出す。兵士達が驚きの声を上げる間もあればこそ、少女の身は大空へと踊り出て。
「いっくよー! ガレオンチェーンジ!」
 叫べばユーベルコードの光が迸り、少女の小柄な身を包んだかと思えば。その身は一瞬にして、10m程の流線形フォルムが特徴のガレオン船へと変化を果たしていた。そう、少女はガレオン船への変身能力を有する種族――ガレオノイドであったのだ。
 そして変身を果たしたフリューゲルは飛翔する。帝国の飛空艇部隊の只中へと。

 突如として突っ込んできた小型船を前にした帝国軍の行動は単純明快。オブリビオンでないならば全て敵、よって撃墜する。
 飛空艇群から次々と砲声が轟き、無数の砲弾がフリューゲルを目掛けて降り注ぐ。
「遅い遅い、えーい!」
 だが小型な分小回りが利き易いのが、ガレオン船形態のフリューゲルだ。機体を右へ左へ、歩いは錐揉み回転させて。巧みに砲弾を躱しながら、敵群の間を駆け抜けてゆく。
 旋回して再度王国軍方面へと抜けようとした時、前方の船から人影が飛び出そうとしているのが見えた。王国軍の飛空艇を破壊せんとする工作部隊だ。
「させないんだからー!」
 行かせるわけにはいかない。フリューゲルが叫ぶや否や、その船の船首から光が迸り。大きく鋭い衝角を形成する。
 そのまま、フリューゲルは更に加速。眼前の帝国飛空艇へと瞬く間に肉薄を果たし――

 衝突。貫通。粉砕。

 フリューゲルは敵飛空艇の横っ腹を見事に貫いて破壊せしめ、そのまま飛び去ってゆく。
 船体を真っ二つにされた飛空艇は爆発を起こし、周囲に展開していた工作部隊と諸共に吹き飛び、消え去っていった。
成功 🔵🔵🔴

レイシャン・ラディスティ
大陸を落とさせるわけにはいきませんねー
手助けしましょうー

まずは飛空艇技師を排除しましょうー
王国の飛空艇の中に入り込んでいるのでしたっけー
それではわたしも飛空艇の中を進みましょうー

少しずつ進んではえいっとアイスダガーを眼前の空間に突き刺すことで【広がる静かな世界】を発動させますー
波動、なので壁を透過して効果範囲内にいる技師たちは凍り付くでしょうー

氷像になった技師の破壊は他のかたにお任せしますー

ある程度排除したら、サーちゃんに騎乗して帝国の飛空艇とも戦いましょうー
ここでも、範囲内に収めたら【広がる静かな世界】を使って船を凍らせて落としますー


 猟兵達の攻勢によって、帝国軍の工作部隊の殆どは王国軍の飛空艇まで辿り着けぬまま退けられていた。
 だが、攻勢を掻い潜って王国軍の飛空艇への到達を果たした者達もいる。
「目標へと到達。解体作業を開始してください」
「「了解」」
 飛空艇師団の一角を率いる、一際大きな王国軍の飛空艇。オブリビオンたる飛空艇技師の一団が、その甲板へと降り立った。
 小隊長と思しき個体が号令を発すれば、他の技師達も応え。破壊を為さんとばかり、船上へ散ってゆく。
「敵襲ー! 敵の工作部隊だ!」
 無論、それに気づかぬ王国軍ではない。兵士の一人が敵襲を告げる声を上げると共に迎撃を試みる。
 だが敵はオブリビオンの部隊。少数の兵士で対抗できる存在ではない。気付いた飛空艇技師達が、その手にバールめいた工具を携え、兵士を排除せんと――
「静かにしていてくださいー」
 だが、そこに響いた声。戦場におけるものとは思えぬ程に緩やかな声音だが、伴って戦場を走り抜けたのは凍てつく波動。受けたる者を凍り付かせ、抵抗不能の氷像と化さしめる程のものだ。
 瞬く間に凍り付き、氷像と化す工作兵達。驚いた王国兵が振り向けば。
「危ないところでしたねー。間に合って幸いですー」
 そこにいたのは、いつの間に乗り込んでいたのか、青と白に彩られた装いの人魚の女性。レイシャン・ラディスティ(揺蕩う氷海・f27574)だ。
「その敵はもう何もできませんー。やっつけるなら今のうちですよー」
 唖然とした様子の兵士達に、確認めいてレイシャンは告げる。其を受けた兵達が凍り付いた技師へと打撃を加えれば、呆気ない程に容易くその身は崩れ落ちてゆく。
 それを見届けたレイシャン、徐に踵を返す。向かう先は、己が今まで居たのとは逆側の甲板。今の部隊を囮として、交戦を避けての上陸を試みる敵の存在する可能性に思い至ったのだ。
 果たして、向かった先にかの敵群はいた。工具を手に、飛空艇の床に穴を開けようとその先端を突き込んでいる最中と見えた。
「やらせはしませんよー」
 其を前にレイシャンが構えるは、刀身から柄に至るまで全てが氷で形作られた短剣。これを前方の空間に向け、突き刺すような仕草を見せたかと思えば。突き刺した空間を起点として、周辺へと風の如き波動が吹き抜ける。先と同じ凍てつく波動。敵と見做したものを凍り付かせるその波動は、前方の飛空艇技師達をも一瞬で凍り付かせてみせた。
「これで大丈夫そうですねー。後はー……」
 後は兵士に任せておいても大丈夫だろう。そう判断したレイシャンは空へと目を向ける。未だ続く戦闘。相当数の帝国の飛空艇がこの空域には展開しているようだ。ならば。
「サーちゃん、あの飛空艇をやっつけに行きましょうー」
 宙を泳ぎ現れたるはサーペント。氷の力を宿す其のひんやりした背に掴まり騎乗したレイシャン、空中へと飛翔。飛空艇群を目掛け向かってゆく。
 気付いた敵飛空艇が砲撃を仕掛けてくるが、小回りの利く氷龍を捉えられるものではない。巧みに飛び回って砲弾を回避し、更に距離を詰め。
「ここですねー。落ちちゃってくださいー」
 そして飛空艇へと肉薄すれば、再び氷短剣を眼前の空間へと突き刺す。迸る凍てつく波動は飛空艇をも凍結せしめ、そして自壊へと追いやる。砕け散り、雲海へと落ちてゆく飛空艇の様を皆まで見届けることなく、レイシャンは次なる敵へと向かってゆく。
成功 🔵🔵🔴

御形・菘
はっはっは、空飛ぶ軍勢! 三正面作戦!
なんと素敵なシチュエーションではないか!
だからこそ残念なことだ、妾が居なければ、さぞや見事に成功したであろうになあ!

右手を上げ、指を鳴らし、さあ降り注げ流星よ!
はーっはっはっは! 空飛ぶお主らは、更に直上から降る攻撃など想定しておるまい?
いくら命中率を重視して工作部隊を狙っても、そう的確に当てることはできんが…
敵陣営全体にブチ込み続ければ、牽制としては十分であろう!

とゆーことで、元凶の妾を叩きに来てくれると嬉しいのう
メカな装甲なんて着けておらんが、飛空艇を墜とすつもりで来るがよい!
邪神の左腕が歓迎してくれよう!
ただカメラやマイクが壊れるのはとても困る!


「はっはっはっは! はーっはっはっは!!」
 戦場たる空に響き渡る、大音声の高笑い。王国軍の飛空艇群、その一隻の船首に、笑声の主が立っていた。蛇の胴たる下半身で甲板を確と踏みしめ、誇らしげに。
「空飛ぶ軍勢! 三正面作戦! なんとも素敵なシチュエーションではないか!」
 視線の先には雲霞の如く群れを成す黒き飛空艇軍団。しかもグリモア猟兵の話によれば、更に別働隊までがいるという。隙を生じぬ三段構え、なるほど完璧な布陣と言えよう。
 だが、だがしかし。御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は笑う。確たる自信を誇示するかのように。即ち。
「だからこそ残念なことだ! 今、此処に妾が居なければ、さぞや見事に成功したであろうになあ!」
 人なる右腕と、異形の左腕とを大きく広げ。邪神――という動画配信用設定――たる彼女は己の存在を此処に主張する。己の顕現を以て、彼奴らの完璧なる作戦は此処に瓦解すると宣言する。
 誇らしきその異様なる偉容を、眼球めいた意匠の撮影ドローンが旋回飛翔しながら余す処なく捉え映す。自律飛行のドローンだが、最も映えるアングルは学習済みだ。
『妾がいろんな世界で怪人どもをボコってみたinブルーアルカディア』撮影開始である。

「勝利を願うならば、祈ってみるがいい! 願い星ならば幾らでも用意してやるぞ!」
 掲げ上げるは右手、重ねた指が軽快なる弾き音を響かせれば。其に呼び寄せられるかの如く、上空から重々しき空裂きの音が轟き始める。
「な、何だありゃぁ!?」
「流れ星……いや、隕石……の、雨……!?」
 音に気付いて空を見上げた、飛空艇クルーの王国兵達が音の正体に気付き驚愕の声を上げる。彼らの視線の先を占めるは、燃えながら降り落ちてくる無数の小さな星々。即ち、流星群である。
 重力のままに加速を続ける星の雨は、帝国軍の布陣する空域へと真っ直ぐ降り落ちて。驟雨の如き勢いを以て、飛空艇の船体を穿ち、その周囲を飛翔する帝国兵士達を叩き落としてゆく。
「はーっはっはっは! 空を飛んでいるのに更なる直上から降る攻撃など想定しておるまい!」
 次から次へと降り落ちてくる流星が、帝国の飛空艇を幾度も打ち据える。耐えきれず、墜落を始める船も出てきた。勝ち誇るかの如く高笑いを上げてみせる菘であったが。
「さて、そろそろであろうかな」
 そんな戦果の程を皆まで見届けることなく、菘は船体下部を覗き込む。下方から上昇してきた飛空艇技師のオブリビオン達と視線がかち合う。
「流星群現象の発生源を確認。この飛空艇を最優先排除対象と認定、破壊します」
「「了解」」
 呟き、一斉に構えるはバールめいた工具やハンマー、鉈。以て菘の乗るこの飛空艇を破壊せんとする構えのようだ。
(よしよし、狙い通りよ)
 なれど其は菘の目論見通り。今なお降り注ぐ流星群は面制圧能力こそ凄まじいものの、その分精密な攻撃には不適。ある程度狙いを絞ることは可能だが、この飛空艇技師達のように人間大の標的を狙うのは無理がある。
 故にこそ、長所たる攻撃範囲の広さを最大限活用しての攻勢で、敵に己を脅威と認識させ、以て彼らを誘い出さんとしたのである。
「よくぞ来た! この飛空艇を落としたくば、先ずは妾を打ち倒してみせるがよい!」
 そして着陸を果たした技師達を目掛け、右腕に比して二回りは太く長い異形の左腕を振り抜く。猛烈なそのスイングに、技師達は反応すらできず吹き飛ばされ、翼で持ち直すことも叶わず雲海へと墜落してゆく。
「はーっはっはっは! まだまだ行くぞ――ぬおっとぉ!?」
 左腕を振り回し、迫り来る技師も菘をやり過ごし飛空艇破壊を試みる技師も諸共に吹き飛ばし暴れ回る菘。その様は正しく荒ぶる邪神と見えたが――不意に己の首元へ飛んできた工具の一撃を、咄嗟に右腕で受け止め回避。鈍い痛みが走るものの、この程度は全く問題無い。
(カメラは……よし、無事であるな)
 それより問題なのは、首輪に仕込んだカメラの無事だ。この後動画を配信するに際し、主観視点での画が使えなくては迫力が出ない。首輪自体はかなり頑丈な防具であるが、万が一ということもある。防げる攻撃は防ぐに越したことはない。
 カメラが大丈夫ならば問題無い。邪神は尚も異形の腕を振るい暴れ、群れなし迫る怪人達を片っ端から吹き飛ばしていったのである。
成功 🔵🔵🔴

フライディ・ネイバー
いぃやっほーー!!
空だ、何処までいっても空だ!たぁのしいいぃーー!!

……おっと、まだ戦闘中だったな…落ちな!

【空飛不】飛行ユニットで空中浮遊、高速飛翔。
戦闘知識、砲撃を見切り、残像の爆速で敵飛空艇を撹乱しながら、飛空艇へミサイル爆撃だ!
消えねぇ炎上に加えて航行不可能になるほどの爆発。立て直すにゃ相当時間がかかる。
だが!

へへへ、工作部隊だったか、全部の飛空艇にゃおらんだろう?
…雲海も良いが、やっぱ大地あっての空だ!落させやしねぇ!
いくぞおらああ!!

情報収集、いち早く立て直した帝国軍飛空艇を優先的に熱線機関砲の弾幕と、ビームグレイブの属性攻撃。
目星は付いた!もう簡単にゃぁ乗りこませねぇぜ!


「いぃやっほーーーーー!! たぁぁぁぁのしぃぃぃぃぃーーーーーー!!」
 空に、高揚の極みと言わんばかりの叫び声が響き渡る。その主たる、背中に大きな飛行ユニットを背負った人型が、飛空艇飛び交う空を縦横無尽に飛び回る。
 フライディ・ネイバー(ウォーマシンのスカイダンサー・f28636)、重力下の空を飛ぶ楽しさに目覚め、以て自我さえも得たウォーマシン。そんな彼にとって、果てしなき空の世界たるブルーアルカディアは、まさに楽園とすら言える様子であった。
 他のどんな世界よりも高く広い空。何処までも飛んでいけそうなその中を飛び回り、思うさま飛翔を堪能していたフライディだが。
「……おっとと、まだ戦闘中だったな……」
 響き渡る砲声に気付き、任務を思い出す。何しろかつては任務そっちのけで飛び回った咎でスペースデブリ廃棄の刑に処され、再起動したときにはもう彼の愛する空を擁する惑星は全て無くなっていたのだ。そんな極端な事態は早々無いとしても、二の轍を踏むわけにはいかない。
 改めて視界に映る光景を確かめれば、あちらこちらに見える帝国軍の飛空艇。フライディに気付き、搭載する大砲の砲門を向けてくるものもいる。
「よぅし、いいだろう! 俺に空でついてこれるか……勝負といこうか!」
 マシンヘルム越しのその顔から表情は窺い知れないが、声音は紛いなき不敵な闘志を示す。そんなフライディへの返答というわけではないだろうが、早速とばかり飛空艇の大砲群が一斉に火を噴き、無数の砲弾がフライディ目掛けて殺到する。
「おおっとぉ!」
 飛行ユニット脚部のブースタが一際強く炎を噴き、フライディの身を急上昇せしめ砲撃を回避。更に立て続けに襲い来る砲弾も、其を置き去りにする程の速度で以て振り切ってゆく。残像さえ残すフライディの全力飛翔速度の前に、大砲は最早追随しきれぬと見えた。
「今度はこっちの番だぜ!」
 尚も高速飛翔を続けながらフライディが叫べば、その全身の装甲が変形展開。装甲に生じたスリット、その内部から無数のミサイルが撃ち出される。フライディの周囲へとバラ撒かれたミサイル群は、すぐさま飛空艇を感知すると一斉に飛翔開始。白煙を棚引かせ、一隻の飛空艇を目掛けて四方八方から突撃し――着弾。
 着弾地点から爆発に続き猛烈な炎が噴き出すと共に、船が徐々にその高度を落としてゆく。船体を焼く炎は如何なる手段をもってしても消せぬのに加え、着弾対象の飛行性能を奪う力。まさに飛空艇にとっては、悪夢とすら言える能力であった。「
 この調子で飛空艇を落としていけば、敵への被害は甚大となろう。だがフライディが帝国側に向ける目線は、また別のものを探しているようで。
「囮作戦というわけだな……だが!」
 そして見出した。下方の飛空艇から次々と飛び出し、背負う偽翼を以て飛翔する人型の影の群れ。あれらが飛空艇を狙う帝国の工作部隊か。
「落とさせはしねぇ……!」
 引き続きの高速飛翔、そして急降下。瞬く間に工作部隊を形成する飛空艇技師達との距離を詰めれば。
「行くぞおらぁぁぁぁぁ!!」
 フライディが吼えると共に、両肩に装着された飛行ユニットパーツの一部が展開され。迫り出してきた銃口が、細く鋭い熱線ビームを立て続けに連射する。
 突然の襲撃に慌てふためく技師達。偽翼ユニットを破壊されて雲海へ落ちてゆく者も少なくない。
「敵飛行戦力の奇襲」
「各員散開、個別に飛空艇破壊活動を行ってください」
 なれど敵も立て直しが早い。素早く状況を把握すると、言葉通り散開し周辺の王国飛空艇に狙いを定めたのだ。
「やらせはしねぇぇぇぇ!!」
 再度吼えるフライディ、前線離脱の素振りを見せた技師に狙いを定め、これを追跡する。背部飛行ユニットが有するアームパーツが、高熱のビーム刃を形成する。
 そして追い抜きざまに身を振るえば、以てアームのビーム刃が降り抜かれ。技師を真っ二つに両断してみせた。
「――あれとあれが、工作部隊を載せた船だな」
 下方に広がる二隻の帝国軍飛空艇。戦闘の合間の工作部隊の動きから、フライディは彼らの母艦というべき船に目星をつけていた。
「もう簡単にゃぁ乗り込ませねぇぜ!」
 目星がつけば守りきる難易度も下がる。二隻の母艦を重点警戒しつつ、フライディは引き続きそこから出撃してくる兵士へ対応するべく、再びブースタを吹かし飛翔してゆく。
成功 🔵🔵🔴

ユリウス・リウィウス
ふん、やり口が小狡いなあ、なあ、おい。

血統覚醒でヴァンパイアの飛行能力を得て、艇から艇へ飛び回りながら敵工兵を排除していくか。

邪魔をする。厄介な寄生虫を排除に来た。動力炉までの案内を頼みたい。
天使核動力炉の近くに敵工兵はいるんだろう。そこで速やかに双剣を振るって片を付ける。
工兵なら、直接の戦闘能力は高くないとみた。

処理を終えたら飛空艇に動作試験をしてもらって、安全が確認出来たら次の艇へ。
出来る限り回っていかんとならんなぁ。

なるべく早く、最前線の飛空艇へ向かって敵工兵を討滅しないとまずい。
道々処理をしては行くが、目指すは最前線だ。王国の飛空艇よ、もってくれよ?

まずは帝国の目論見の最初は挫けたな。


「目標確認。装甲破砕装備、用意」
 王国軍の飛空艇へと取りついた技師の一団が、バールじみた工具を飛空艇の装甲板の隙間へ突き刺す。こじ開けた内部に、腐食性のオイルを流し込み、以て破壊せんとしている。
 だが、その目論見は果たされることはなかった。
「させんよ」
 気だるげな男の声に続き、振るわれる双の剣。不意を打たれた技師達が全て落とされてゆくまで、長い時間はかからなかった。
「ふん、やり口が小狡いなあ、なあ、おい」
 雲海に落ちてゆく技師達を皆まで見送らず、双剣携える騎士の男――ユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)は呟く。その背には、闇で形作られたかの如き蝙蝠の翼。ダンピールたる己の身に流れる吸血鬼の血を励起したことにより生じた翼。以て、彼の身は空中を翔けることを可能としていた。
 技師達が破壊を試みていた飛空艇の装甲に影響が無いことを確かめ、ユリウスは翼を羽ばたかせ飛翔を開始。目指すは最前線。激しく戦っている最中の飛空艇など、工作を仕掛けるには絶好の的であろうが故に。
(一刻も早く討滅していかないと拙いな)
 既に戦端が開かれて少なくない時間が経過している。敵が工作を仕掛けるには十二分な時間だ。道中にて遭遇した技師達をも斬り捨てつつ、ユリウスは前線を目指す。

 そして行き着いた最前線、一隻の飛空艇の甲板へと着地を果たすユリウス。この艇に、砲撃によるものではない外部からの破壊痕が見えたが故に。
 見回せば、甲板上は何人もの兵士達が駆け回り混沌としている。そのうちの一人がユリウスに気付き、誰何の声を上げる。
「お前……何物だ!?」
 気付いたユリウス、敵意は無いと両手を掲げてアピールしてみせつつ応える。
「俺は猟兵だ。この艇に、厄介な寄生虫が忍び込んだようなんでな。動力炉までの案内を頼みたい」
 これ程の飛空艇、迅速な排除を期すならば、狙うはやはり動力部。そう踏んでの要求。兵士達は僅かに逡巡したものの、求めを受け入れ彼を動力室へと案内する。

 そうした行き着いた動力室、中央に大きな天使核が据えられたその部屋へと足を踏み入れたユリウス。直後、船内への潜入を果たしていた飛空艇技師のオブリビオン達と互いの存在に気が付いた。
 即座に踏み込むユリウス。同時に双剣を振るい、技師の一人の身を三つに切り裂く。その向こうでもう一人の技師が、何らかの薬品を天使核に浴びせようとしていた。
「させんよ……!」
 更に踏み込み、双剣の片方を叩きつけるようにして斬りつける。唐竹の一閃を受けてよろめく技師に、横薙ぎの刃が直撃し。その身を深く裂かれて倒れていった。
 尚も天使核に迫る技師達を、ユリウスは一人一人着実に排除してゆく。彼女達が全滅するまで、そう長い時間は要さなかった。
「ふん。――天使核は、無事か」
 双剣を鞘に納めることもなく、ユリウスは天使核の状態を確かめる。小さな傷はあるが、致命傷には遠い。これならば、動作テストをせずとも大丈夫か。
 戦闘が一段落したらそれを行うように、とだけ告げて、ユリウスは甲板まで上がると翼羽ばたかせ再度飛翔を開始。
 目指すは、次なる最前線の飛空艇。ひとつひとつを駆け巡って、迫る脅威を薙ぎ払う。その意思のもと、ユリウスは翔んでゆく。
成功 🔵🔵🔴

エル・カザマ
アドリブ歓迎

エル・カ・ザマ……じゃない、妖精戦士エル・カザマ只今参上だよ!
サイキックキャバリア「シルヴァイン」で出撃だー!
シルヴァインはキャバリアじゃ珍しくデフォで飛行能力持ってる空戦機でもあるからね!……こんな高空を高速で動き回っても平気とか逆に違和感あるなー

こう混戦状態で、しかも人間サイズが相手だと、ちょっとやりにくいなぁ
剣で斬るにもちょっとばかり的が小さいかなぁ
うーん、飛空艇相手に回ってもいいけど、これも斬って墜とすにはちょっと時間かかりそう
よし!最初から出し惜しみ無しの全力で行こう!
いくよ!サイキックフラッシュゥゥゥゥゥッ!
シルヴァインから【サイキックフラッシュ】の光を放つよ!


 戦列を為す王国軍の飛空艇が、砲撃を繰り返しながら戦線を押し上げる。猟兵達の活躍もあり、帝国軍の攻勢は挫かれ、戦況は次第に王国軍優勢に傾きつつあった。
 なれど帝国軍も諦めてはいない。王国軍の戦列を切り崩すべく、飛空艇技師達が敵陣への潜入を狙っているのだ。狙うは、前線指揮を担当する大型の飛空艇。これが落ちれば、王国軍の前線戦力は混乱し、以て戦況は再び膠着に陥ることだろう。

 そんな状況の中、王国軍の飛空艇群の間から、一つの人影が空を翔け、最前線へと踊り出る。
 人間ではない。全長5m程の、昆虫の甲殻めいた装甲にて全身を形作る、白き巨人。キャバリアだ。背に広げた昆虫の翅の如き翼を羽ばたかせ、飛空艇を上回る速度で飛翔する。サイキックキャバリア『シルヴァイン』。その白き勇姿は、蒼き空の只中によく映える。
「エル・カ・ザマ……じゃない、妖精戦士エル・カザマ只今参上だよー!」
 そんなシルヴァインの内側から響く声。搭乗者たるエル・カザマ(妖精戦士・f30078)の名乗り上げが、魔術的に増幅されて戦場たる空へと響き渡る。其は王国軍の者へは鼓舞を、帝国軍の者へは更なる警戒を齎すものであろうか。
「空戦機たるシルヴァインの力、見せてあげるからね!」
 確たる自信を伴うエルの宣言に応えるが如く、白き聖戦士は更に速度を上げて帝国軍の前線へと迫りゆく。
(……それにしても)
 しかし一方、エルの内心には思う処があったようで。雲より高い空の上を高速で飛翔する現状。もし、同じことを故郷クロムキャバリアで行ったら。
(……逆に違和感あるなー)
 故郷では失われて久しい自由を得たことに、寧ろ戸惑うエル。なれど、かつての相棒の形見でもあるこの機体が、本来有する性能。其を十全に活かす機会でもある。ならばと頷き、エルは意識を敵陣へと向ける。
(あれだね)
 程無く、シルヴァインのカメラ越しに、エルは敵を捉える。戦域下方から王国軍への接近を試みていたらしい、工作部隊の一団だ。
「悪いけど、行かせないよ!」
 シルヴァインが、得物たるサイキックソードを構える。かの機体の動力でもあるサイキック力(ちから)が刀身に纏われ、その刃をより鋭く煌めかせ。
 急降下を開始するシルヴァイン。狙うは工作部隊の中心に在る飛空艇技師。一団の只中を横切るかのように突き抜けながら、剣を一閃。気付いて散る技師達、然しエルの標的とされた一人は逃げきれず、巨大な刃にて上下半身を泣き別れとされながら、雲海へと落ちていった。
 一方のシルヴァインは雲海の直前でとんぼ返り、再上昇を開始する。散った技師達を追って、再度サイキックソードを振るえば、また一人の技師がその身を両断され雲海へと墜落してゆく。
(……うーん、ちょっとやりにくいなぁ)
 然し、操縦者たるエルは違和感を感じていた。理由はシンプル、的が小さすぎるのだ。
 サイズはあくまで人間大で、そこまで強力なオブリビオンという訳ではない飛空艇技師達、彼女達を斬るには、シルヴァインとその剣ではサイズが過剰なのである。しかも敵は広く散開してしまったため、纏めて薙ぎ払う攻撃もしづらい。このまま一体ずつ倒していくのは、なんとも効率が悪い。エルは思案する。
(かといって、飛空艇を狙っても……時間かかりそう)
 一方で、飛空艇を一刀のもとに斬り捨てるには逆にサイズが足りない。帯に短し襷に長しとはこういうことか。悩むこと暫し。
(――よし! それなら!)
 だがしかし。エルには取り得る選択肢があった。シルヴァインの搭載武装は、何も剣一本だけではないのだ。
「出し惜しみ無しの全力でいくよ!」
 徐にサイキックソードを鞘に納めたシルヴァイン、その全身が白く輝き始める。輝きを広めるかのように、空中で四肢を広げれば、輝きは更に強まって。
「――いくよ! サイキック、フラッシュゥゥゥゥゥゥゥッ!!」
 エルの叫ぶと同時、輝きは猛烈なる光の奔流と化して戦場に荒れ狂う。エルを突破し王国軍の飛空艇に取り付かんとしていた飛空艇技師達も、シルヴァインへと大砲の砲塔を向けかけていた帝国軍の飛空艇も、諸共に巻き込まれ飲み込まれてゆく。
 それでいて、王国軍の者には一切被害を齎さない、不可思議な光。それこそがシルヴァイン搭載武装の一つ『サイキックフラッシュ』だ。
 なれど余りの眩しさに、王国軍の者達も一時目を覆わずにはおれず。やがて光が退いたその時には、技師達は一人残らず吹き飛ばされ、帝国の飛空艇も一隻二隻ではきかぬ数が撃沈され。この空域に展開していた飛空艇団に、壊滅的な打撃を齎したのである。
 その隙を突かんとばかり、王国軍の飛空艇が前進してゆく。空中戦における戦いの趨勢は、間もなく決しようとしていた。
成功 🔵🔵🔴

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
※アドリブ等歓迎
※キャバリア降機中

王国飛空艇に残された技師達の始末をするか

アタシは船医さ、死ねとも投降しろとも言わない
でもアンタは捨て駒、帝国も見放したよ

…どうする?アタシに付いてくるなら、
オンナの幸せも技術者の歓びも、沢山教えるよ♪
例えば…♡

気弱そうな娘に【カラード・コーテックス】施術
ナノマシン・電脳・暗示で心理制御を仕込んで誘導後
首筋に【フラッシュ・ライナー】でオクスリ高濃度投与
他に敵がいたら「彼女自身に」撃退させ…

褒美に【マトリクス・メモリ】で『堕落の発生源』付与
【アイス・ミルク】もキスで呑ませつつ医務室へ拉致で〆
後は残存技師の位置尋問ついでに堕ちた娘と…♡
※情報はドア越しに王国兵へ伝達


 次第に、着実に、王国軍優位に傾きつつある戦場。王国軍の飛空艇が前進し、戦線を押し上げる。
「前線部隊壊滅、完全に包囲されています」
「……そのようですね」
 そしてそれは、王国軍の飛空艇へ乗り込んだ帝国飛空艇技師達の孤立を意味する。
 押されゆく戦況を一気にひっくり返すべく、前線指揮を担う大型飛空艇の破壊を試みた彼女達。だがそれ故に守りは堅く、防衛に現れた王国兵達を前として攻めあぐねている間に、周辺空域は完全に王国軍に制圧されてしまっていた。
 戦況は悪くなる一方、撤退するなら今が最後の機会。ならば――
「――残念だけど。アンタ達は元から捨て駒。帝国も見放したよ」
 だがその背後からかけられる声。振り返れば、白衣を纏った少女が一人、技師達に憐憫とも劣情とも言える視線を向けて立っていた。
「――それで? 死にたくなくば投降しろと?」
 一団の隊長格と思しき技師が、眉根を寄せながら少女に問う。その声音にも視線にも明瞭な敵意。何方も御免被るとばかりに。
「いいや、どちらとも言わないさ。アタシは船医だからね」
 肩を竦めながら応える少女に、技師達を挟んで反対側の王国兵達が怪訝な表情をする。というのもこの少女、別にこの艇の船医という訳ではない。もっと言えば少女という年齢でもない。リーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)、見目は少女で、医療の技術も有してはいるが。その前に彼女は猟兵である。
「アンタ達、アタシに付いてこないかい? そうすれば、オンナの幸せも技術者の歓びも、沢山教えてあげるからさ……♪」
 そして、気に入った者にはオブリビオンであってもこうして誘いをかける気質の持ち主でもある。リーゼロッテの瞳に、ちらちらと明滅する光が走る。まさかの展開に戸惑う王国兵達。
「何を馬鹿な……っ!?」
 対する工作部隊長は、そんなリーゼロッテの態度に激した声を上げ――かけて、すぐ傍にて上がった異音に驚き振り向く。打撲音と、部下の一人の悲鳴。振り向いた先には、倒れ伏す部下と、彼女の血に濡れたスパナを手にする別の部下の姿。己の行動が信じられないとばかりの驚愕の表情で、隊長と、自ら殴り倒した仲間とを交互に見て。
「え……あ、わ、わたし……なんで……!?」
 一体何が起きたのか。何故、自分は仲間を攻撃したのか――その答えは彼女の中には無く。
「ふふっ、良い子良い子……♪ それじゃ、もっともっとタノシクしてあげようね……♪」
 只、リーゼロッテの手の内にこそあった。件の技師の背後へと素早く距離を詰め、彼女の首筋へと何かを押し付ける。それは無針注射器。シリンジに仕込まれた薬液が、一気に技師少女の体内へと流れ込み――
「あ、ぁ、あ、あぁ、あぁぁぁ……っ」
 明滅する瞳、がくがくと震える全身。技師少女の肉体が、精神が侵略され、改竄されてゆく。すべてはリーゼロッテの思惑。己の持てる数多の技術を駆使し、技師少女の精神を掌握。以て仲間への攻撃を行わせた。注いだ薬液は、その仕上げというべきものだ。
「――さ、後はどうするべきか、分かるね?」
 そんな彼女の様子が落ち着きかけた処で、リーゼロッテの囁きが少女の耳元に落ちる。
「――はい♪」
 答えは行動で。己の部隊長であったオブリビオンへと飛び掛かってゆく少女。ここまでの流れに戸惑い続けていた王国兵達も彼女に続く。
 崩れた均衡。飛空艇技師の一団が全滅するまで、長い時間はかからなかった。

 そして数十分後。前線指揮艇の医務室前。
 室内からは、断続的に少女の悲鳴が聞こえる。悲鳴といっても声色は明確な喜悦を帯びる。その合間に、愉しそうなリーゼロッテの声。
 扉越しにそれらを聞く王国兵達は、戸惑いながらも落ち着かない様子であった。少女以外の技師達が全て骸の海へ還った後、彼女の身体をまさぐりながらリーゼロッテが要求した、彼女と二人きりでの医務室の使用。其を受け入れた現状がこれだ。中で何が行われているのかは――恐らく、深く詮索するべきではないのだろう。
 やがて、少女の声が途切れると。医務室の扉が開き、やけに乱れた装いのリーゼロッテが顔を出す。
「これ、彼女が尋問で答えてくれた情報だよ。他の艇にも回してあげて」
 そう言って兵士に渡したのは、一枚のメモ。記されているのは、どうやら帝国軍の展開図らしい。あくまで開戦時点でのものではあるが、敵の動きを予想する上では参考になるだろう。
「あと、他の猟兵がいたら『第二作戦まで後一時間』って伝えておいてね」
 それだけ言って、リーゼロッテは再びドアの向こうへ消えた。そして少女の声もまた、再び響き始める。何をしているのかはさておき、伝言を果たすべく兵士達は動き出すのであった。
成功 🔵🔵🔴


第2章 集団戦 『マインドゴーレム』

POW ●自爆型ゴーレム
自身が戦闘不能となる事で、【抱きついている】敵1体に大ダメージを与える。【自爆までのカウントダウン】を語ると更にダメージ増。
SPD ●全身兵器
【目からの魔力光線】【飛行腕による拘束】【飛行脚部の回転ドリル】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ ●マインドコール
【天使核操作信号】を放ち、戦場内の【天使核】が動力の物品全てを精密に操作する。武器の命中・威力はレベル%上昇する。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達の活躍により、キャントール大陸西方空域会戦は王国軍優位に傾いた。
 後は王国軍に任せておいて問題ない、そう判断した猟兵達は、続いてキャントール大陸東部の地へと降り立つ。

 大陸の端には、幾つもの輸送飛空艇。そこから溢れ出すようにして出撃し、前進するは、謎めいた材質でその身体を形作る無数のゴーレムの群れ。
 平原を埋め尽くさんばかりの大群の侵攻は、王国側もすぐさま察知し。王都から出撃した騎士達が、平原の末――小さな村を守る形で布陣する。
 騎士達は精強なれども敵はオブリビオン、数も敵側が圧倒的に優勢。まともに当たれば確実に全滅の憂き目を見るだろう。
 そうさせぬが為には、猟兵達の助力が必要だ。なれど、猟兵達のみだけでは防ぎきれぬ程に敵は多勢。その侵攻を食い止めきる為は、騎士達との連携もまた必要となる。

 ここに、キャントール大陸防衛戦第二の戦の幕が上がる。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
厄介な局面が続きますが、何とか頑張ってみますぅ。

【炳輦】を発動し『防御結界』を形成し飛行、戦場全体に『時空切断の嵐』を発生させ操作しますねぇ。
ゴーレムさんの『自爆』は『抱きつく』ことを条件としておりますから、私自身は『結界』と『瞬間移動』で防御可能ですぅ。
騎士さん達は『FMS』のバリアでガード、其方へ向かったゴーレムさんは『時空切断』で両腕を[部位破壊]してしまえば、有効性を大きく削げるでしょう。
比較的近い相手は『FBS』の斬撃で、或る程度離れた相手は『FCS』により炸裂弾に換装した『FSS』の[爆撃]と『FRS』の[砲撃]、時折[援護射撃]も加えて叩いて参りますねぇ。


 猟兵達が到着したその時には、既に屍人帝国のゴーレム軍団と王国の騎士団との交戦が開始されている処であった。
「撃て、撃てぇ! 奴らをこれ以上進ませるな!」
 号令と共に、騎士達が次々に銃を撃つ。天使核の齎す爆発力によって加速する弾丸は、ゴーレムの堅固な駆体をも削り、その内側のコアユニットを撃ち抜き機能を停止せしめる。
 だが、倒れた仲間をも淡々と乗り越え、ゴーレム達は次々と騎士達に迫る。最前列の一団のコアユニットが激しく輝き、両手が騎士達へ掴みかからんばかり伸べられる。
『カウントダウン開始……10……9……』
 そして一斉に発される、カウントダウンの音声。即ち、騎士達を巻き込んで自爆せんとする特攻部隊だ。
「ま、まずい、迎え撃て……!」
 騎士達の側も其を察し、火線を集中させ接近を阻止せんとする。全身に弾丸を受けたゴーレムのコアユニットから光が迸り、直後、けたたましい爆音と共にその身が爆ぜ飛ぶ。
 伴う炎と衝撃に耐えた騎士達、しかし体勢を立て直した時には。
『5……4……3……』
 残るゴーレム達は最早目の前。逃げようにも退けばすぐ後ろには村。即ち後退はかの村を見捨てることを意味する。避難も間に合わない。ここまでか、と隊長格の騎士が覚悟を決めたその時である。
『1――』
 騎士達へ掴みかからんと伸ばされたゴーレム達の腕が、一様に散々と砕け落ちる。まるで、見えざる鋭利な刃物で乱切りとされたかのように。
 そして騎士の前に、乳白色に輝く光の壁が形作られ。彼らとゴーレム軍団とを隔てる。その向こう側、何処からともなく飛来した円環状の刃がゴーレムの身を斬り刻んでゆくのを彼らは見た。伴う爆発が、彼らに一切の影響を及ぼさない事実と共に。
「厄介な状況でしたが、何とかなりましたねぇ」
 直後、騎士達の頭上から響く緩やかな声。見上げれば、豊饒を体現したかの如き肢体を持つ美しき少女が、翼なくして空中に浮かんでいた。
「貴公は……?」
「皆様の救援に参りました猟兵ですぅ」
 隊長格の騎士が問えば、少女――夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は微笑み応える。ゴーレムを斬り刻む可視不可視の刃群も、騎士達を守る結界も、彼女のユーベルコードと、得物たる浮遊兵器群の産物だ。
「猟兵……? ともあれ、助成に感謝する。だが……」
 礼を述べつつも、隊長の表情は優れない。敵の第一陣を退けたとはいえ、視界の先のゴーレム達の数は未だ数えきれない。如何にるこるが一騎当千の強者とはいえ、果たしてこの数を凌ぎきれるか――そんな懸念が見て取れる。
「ご心配には及びません、他にも何人もの猟兵が此方に向かっておりますので」
 その懸念を払拭せんとばかり、微笑むるこる。彼女程の力の持ち主がまだ複数。そう聞けば騎士達の表情にも希望の色が差してくる。
「それに、私も可能な限りで頑張ってみせますよぉ」
 更なる行動で以て己の意志を示すが如く、その頭上に幾つもの浮遊砲台が展開される。その数24基。
「皆様で協力して、この危機を乗り越えて参りましょぉ!」
 声を上げると共に、頭上の砲台群もまた咆哮する。放たれた20発以上の炸裂弾が、後続のゴーレム軍団を直撃。体勢を崩し転倒する機械巨兵らへ、追撃の銃弾が降り注いだ。
 以て彼女は、反撃の号砲を上げて見せたのである。
成功 🔵🔵🔴

アリス・ラーヴァ(サポート)
凡そステレオタイプなパニックホラーやSFホラーの蟲型クリーチャーに優しい少女の心を持たせた生物です
無邪気で心優しく、皆と幸せに共存できたら良いと思っています

方針は、人々と世界を守る事を第一とし次に本能としての食べる事と様々な世界で増える事

純真で他者の指示に素直に従いますが、敵対存在は有機物無機物問わず全て捕食対象の雑食系女子

硬い甲殻に守られ大抵の物を切り裂く爪と牙を持っている為生命体として極めて強靭ですが逆を言えばその程度
物理的な手段しか採れません

全ての行動は、数に物を言わせたごり押し戦法
知能は年齢相応の人間並みです
群体という特性上自分達の損害には無頓着、やられ役や引き立て役にどうぞ


チル・スケイル(サポート)
「皆さん、よろしくお願いします(お辞儀)」
「…(仕事の時間)」

「では、吉報をお待ちください」

竜派ドラゴニアンのクールな女性です。普段の口調は『私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』誰にでも礼儀正しく接します
戦闘中は 『私、あなた、~さん、言い捨て』不要な発言はしません

戦闘スタイルは魔法による射撃が主体。氷の魔法を操ります。それ以外の属性は使いません

侮辱や暴言、報酬の踏み倒しなど、敬意に欠ける行為を嫌います

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
スシが大好きです

あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


羽堤・夏(サポート)
あたしは夏!防人の夏!
度胸根性、向日葵娘ってな!
火力とステゴロがメインのオラトリオだ

特技は【庇う】こと!
あたしはタフだからな、盾になるのも防ぐのもどんとこいだ!
あとは…ユーベルコード【夏姉ちゃん属性チェンジ】で、状況に合わせて姿を変えることができるぞ!
パワーが必要なら炎を操る真っ赤な猛火の姿に、速度が必要なら氷を操る青い吹雪の姿に変身だ。

…それでも足りない?
なら…必殺【アライズサンシャイン】!
夏姉ちゃんの、怒りの鉄拳食らいやがれ!
もしもの時は【解き放て、内なる焔】で自爆もできるぞ!

あたしは基本的に公序良俗ってのに反することはしない
あと…正直下品なのはちょっと…


霧崎・蛇駆(サポート)
『あーあーヤダヤダ、めんどくさいったらありゃしねぇ』
『やるからにはやるさ、給料分はな』
『いいじゃんいいじゃん!楽しくなってきた』
口では面倒くさいと言いつつも仕事はこなす猟兵で、戦闘だとやる気を最初から見せる戦闘バカです。
捜索系ではハッキングを駆使して情報を集めたり、演技で騙したり脅したりします。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使います。正面きって無数のテンタクルによる物量戦も好きですが、触手による立体的な移動からの相手の死角から攻撃も別格です。弱い相手だといたぶる傾向があります。
メインの武器は『テンタクル』です。
基本的な口調は『オレ』です。
あとはおまかせします。よろしくお願いいたします。


 同じ頃、平原の別の領域にても、騎士団へゴーレムの軍団が迫りつつあった。
「くそっ、止まれ、止まれ……!」
 手にした天使核式小銃を只管に撃ち続け、ゴーレムの前進を食い止めんとする騎士達。なれど一体二体が倒れ伏したとて、心持たぬ機械巨兵は止まらない。装甲の内側にてコアユニットが激しく光を放ち、騎士達に掴みかからんと手を伸ばし。
『……捕獲。自爆します』
 そしてその身は激しい光と炎を放って爆ぜ飛ぶ。だが、それは騎士達の布陣する位置からは未だ遠く。故に、彼らへ与えた損害は些細なもので。
「……え?」
 当の騎士達もまた、困惑を隠せない様子であった。何故あんな位置で自爆したのか? そういえば自瀑の直前、何処からかゴーレムへ飛び掛かった影があったような――
「ギチチ……ギチギチ……!」
 その答えは、彼らの背後から現れた。硬いものを擦り合わせるような鳴き声じみた音と、草地を掻き分けるような歩行音。騎士達が振り向いたそこに居たのは――人間よりも更に巨大な、蟲の群れであった。
「な……!?」
 あまりにも異様な、悪夢的とすら言える光景に、驚愕を隠せない様子の騎士達。然しそれでも恐慌に至らないのは、かの存在らの意識が己らに向いていないが故か、或いは。
『みんな~助けに来たのよ~』
 脳内に直接響き渡った、純真そのものと言える少女の声音故か。騎士達は直感的に気付く。この声、己らの前にいる蟲達の一体が発したものであると。
 その判断は正しい。この蟲達はアリス・ラーヴァ(狂科学者の愛娘『貪食群体』・f24787)、群体という特異な性質こそ有するもののれっきとした猟兵である。
『アリスも一緒に、この敵をやっつけるのよ~』
 そして猟兵としての使命感も十二分に有している。彼女達がこの戦場に在るのは紛いなく、騎士達を助けゴーレム軍団を退け、以てこの大陸を守る為だ。
「い、一緒に戦ってくれる……のか?」
「頼っても良い……んだな?」
 そんなアリスの様相に、驚くばかりであった騎士達も、平静を取り戻すと共に、彼女達へ確認めいて問う。絶望的な戦況に、一筋の光を見たかの如く。
『勿論よ~。アリスと妹達にお任せなのよ~』
 アリスが応え請け負えば、その意志を早速示さんとばかり何体もの蟲達が前進を開始。それはアリスが『妹』と呼ぶ彼女と同型の蟲であり、同時に『アリス』という群体を形作る一体でもある。彼女達は騎士達の間を抜け、迫るゴーレム達へ肉薄し。
『ガブっとしちゃえ~!』
 鋭い顎を開いて、ゴーレムへと噛みつく。強靭な彼女達の顎は、強固な金属であろうとも食いちぎり、噛み砕いてしまう凄まじい咬合力を有する。それが複数群がってくれば、ゴーレムとて長くは持たない。
「……って、ぼさっと見てる場合か! 俺達もやるぞ!」
「お、おう!」
 そんなアリスの戦い方を呆然と見ていた騎士達だが、己らの為すべきことを思い出して再び銃を構える。アリスの群は決して少数ではないが、それでもゴーレム達を全て抑え込める程ではない。群を迂回し、更なるゴーレム達が迫ってきていた。
 果敢に銃撃を繰り返す騎士達、そこへ更に後方から飛び来たるは澄んだ蒼白の弾丸。ゴーレムへと命中すれば、瞬く間にその装甲を白く凍結せしめ。騎士達の銃撃によって容易く砕け落ちる程に強度を劣化せしめてみせた。
 尚も迫るゴーレムに対しては、二つの人影が騎士達の間から駆け出して対峙する。頭に向日葵の花を咲かせ橙色の戦衣を纏う少女と、緑色のフード付コートに顔を隠した男だ。
「それ以上は、行かせるか……っ!」
 少女が振るう拳には、太陽めいた熱を帯びる光が宿り。ゴーレムの装甲が、正拳の一撃で白熱し砕け散る。
「オレ達が相手してやろうじゃねえか!」
 男の身体から溢れるのは無数の触手。ゴーレムの展開装甲を押し広げ、露わとなったコアユニットを引きずり出して握り潰してみせた。
「ご無事で幸いです」
 騎士達の背後からかけられた声。振り向けば、白い鱗と青い髪、涼しげな印象の竜人女性が其処に居た。
「お、お前達も……!?」
 更なる救援か、と騎士の一人が問う。女性は頷き。
「はい。皆さんの危機を救うべく馳せ参じた猟兵です」
 肯定の答えと共に自らの名を名乗る。チル・スケイル(氷鱗・f27327)と。
「この先の村の人達も! あんた達も! 誰一人死なせやしないってな!」
 前方でゴーレムと殴り合う向日葵の少女――羽堤・夏(防人たる向日葵娘・f19610)もまた振り向き応え。
「オレぁ戦えりゃ何でもいいがな、折角だし力貸してやるよ」
 続いて振り向いた霧崎・蛇駆(ヴィリジアンモンスター・f20261)、フードの下で紅い演算デバイスアイの光を獰猛に輝かす。
「此の地の敵を撃退し。皆様の帰りを待つ方々へ吉報をお届けしましょう」
 チルの呼びかけに、力強く頷く騎士達。以て、反撃が始まった。

「さあ、もっと楽しませてみせろよ!」
 蛇駆の纏うコートの袖口や裾、至る処から溢れる触手――正確には触手の形を取った液体金属群が、ゴーレム達を打ち据え、絡め取る。身動きを封じられたゴーレムは騎士達の銃弾を受け、崩れ落ちる。
 辛うじて拘束を逃れたゴーレムの腕が、本体より射出されて騎士の一人を狙うが。
「させるもんか!」
 射線に割って入った夏、向日葵を模した盾を掲げて巨腕を防ぎ止める。その衝撃は決して軽いものではないが、夏の膂力と『守る』という意志、そしてその結実たる盾の強度が彼女を一歩たりとも退けさせぬ。
 勢いを殺された拳へ、夏は己の拳を振り下ろす。先程まで橙であった戦衣が真紅へと変ずれば、その拳に宿る力の程は数倍にまで高まり。彼女の頭部より大きいだろう金属の拳を、一撃の下に粉砕してみせた。
 それはユーベルコードによる自己強化。今の彼女は、機動力と引き換えに肉弾戦の力を高めている状態。迎え撃つ形となる此度の戦いには適した強化だ。
 更に迫り来たゴーレムを目掛け、真っ直ぐ拳を突き出し殴りかかる。装甲を突き破った拳はそのままコアユニットを捉え、其をも粉々に打ち砕いてみせた。
 尚も迫るゴーレム群へと、騎士達の銃撃が飛ぶ。それらに紛れて疾る蒼白の閃光。的確にゴーレムの胸部装甲、或いはコアユニットを撃ち抜いて、その守りを崩し、或いはそのまま機能停止に追い込んでゆく。
 騎士達の戦闘に立ったチルは、その手に狙撃銃――の形をした魔杖を構え、まさに銃を撃つが如く、氷の魔力からなる弾丸を撃ち放つ。狙い澄ました射撃は装甲の隙間を掻い潜り、コアユニットへ的確に命中。其を貫通し、一撃でゴーレムの機能を停止せしめる。その射撃は、まさに必中と言って良い代物であった。
「アタシがいる限り! お前らはここから先には行かさねぇ!」
 夏を包囲にかかるゴーレム達、なれど夏は臆さぬ。振り下ろされる拳を向日葵の盾にて受け、反撃の拳で一体一体を確実に仕留めてゆく。
「ハハハハハ! 楽しいじゃないか!」
 戦闘に対する高揚が、蛇駆のユーベルコードを発動せしめる。総数百体近い触手塊の球体が、戦場のゴーレム群の頭上へと召喚され。一斉に触手を振るえば、打ち据えられたゴーレムが姿勢を崩し、そこをチルに撃ち抜かれてゆく。
 それらの攻勢から逃れた者には、アリス達が包囲からの攻勢を仕掛け。散り散りとなった彼らを、騎士団の者達が銃撃し、次々と撃破していき。
 
 そうして、彼らの向かった戦域のゴーレム達は見事なまでに殲滅せしめられたのである。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

フライディ・ネイバー
ひゅー、壮観だぁ。おっと、やらせねェッ!
空中浮遊、上空から急速落下、最前線、騎士へ襲いかかるゴーレムを踏みつけ!デカイ天使核っぽい物に向けてライフルで制圧射撃!

よう!生きてるかぁ!?俺ぁ助太刀だぁ!!
エネルギーシールドで光線をオーラ防御しつつ熱線機関砲の弾幕射撃を
騎士達へ陽気に協力を要請する。

即興だが仕方ねぇ!俺が引き付けっから、援護頼まァッ!!…いくぞ!オーーララァ!!!
【色彩加速】残像の超高速機動に加え七色の分身でゴーレム共を翻弄。
迷彩、色を代わる代わる変えて本体を捉えさせず、ビームグレイブで切断、串刺しにしたる!

戦闘知識、翻弄しながら敵の視線を誘導、撹乱し騎士達が攻めやすいよう立ち回る!


「ひゅー、壮観だぁ!」
 平原をその上空から見渡すフライディ・ネイバー(ウォーマシンのスカイダンサー・f28636)の視界に映るは、広大な平原を埋め尽くさんばかりのゴーレムの大群。そしてそれらを撃滅せんと奮闘する騎士団と猟兵達。
「……おっと!」
 交戦域に視線を向ければ、ゴーレムの攻勢に追い詰められつつある騎士の姿。救援が必要だ。そう判じたフライディの身が、急加速しながら降下していった。狙うは、騎士の一人へと拳振るわんとするゴーレム――

「やらせねェッ!!」
 裂帛の声と金属同士の衝突音が、その騎士に迫りつつあった死を叩き伏せた。命脈尽きたと覚悟していた騎士が、伏せていた顔を上げれば。空色の装甲と冑で身を鎧った機人が、倒れ伏したゴーレムの身を踏みしめたまま、そのコアユニットへライフルを撃ち込み止めを刺す姿であった。
 その様子を呆然と眺める騎士。やがてゴーレムが完全に機能を停止したのを確かめた機人――フライディが振り向いて。
「よう! 生きてるかぁ!?」
 フランクに呼びかけられ、思わず首を縦に繰り返し振って応える騎士。そんな彼の周囲に、窮状を一先ず脱したと思しき騎士達が集まってくる。
(こいつぁヤバい処だったなぁ)
 集まった騎士達の様相を認めたフライディ。内心にて思わずつぶやく。皆一様に、表情から分かる程に疲労感が見て取れる。ギリギリの迎撃を繰り返してきたことで、精神の疲弊が大きかったのだろう。
「俺ぁ助太刀だぁ!! 俺が来たからには、お前ら誰一人死なせやしねぇ!」
 故にこそ、こうして声を張り守護を宣言してみせる。と同時に動いた身が、飛来した光線をフライトパーツの腕部より展開した光盾で防いでみせ。お返しとばかり、パーツ肩部の機関砲から熱線弾を乱射し、光線の主たるゴーレムを蜂の巣としてみせた。
「ちぃ、やっぱ数が凄ぇな!」
 ゴーレムを一体仕留めても、尚その後ろから10体近いゴーレムが現れ、迫る。これは流石に己一人では手に余る相手やもしれない。ならば。
「よしお前ら! 俺が敵を引き付ける! 援護頼まァッ!!」
 即興なれど連携によって攻めるべきだろう。呼びかけたフライディが再び敵へ向き直ると同時。
「……いくぞ! オーーーララァ!!!」
 フライディの身体と、装着したフライトパーツとが七色に輝きだし。敵中へと突撃すれば、その速度は凄まじく。寸分違わぬ姿の、なれどその身を七色の一つにて染め上げた分身達が、それぞれに飛翔を開始してゆく。
 輝くフライディが敵陣を超高速にて横断する。軌道上にあったゴーレム達の身が断ち割れ、その内側にあったコアユニットもまた、両断されて壊れ果ててゆく。フライトパーツに備わるビームグレイブの切れ味は、強靭なる金属をすら斬り断つ程のものだ。
 残るゴーレム達はそんなフライディをこそ排除すべき脅威と認識したか、彼を包囲せんと迫り、捕獲せんと大きな機腕を伸ばし、瞳に当たる部位から光線を放つ。
 だが当たらない。フライディの速度は、ゴーレム達の反応速度を超越し。駆け回る六の七色分身が狙いを絞らせない。フライディは易々と包囲を抜け、振り抜いたビームグレイブで以てゴーレムを真っ二つとしてみせた。
「……凄ぇ……」
 七色に輝きながらゴーレム達の間を飛び回り、被弾することなくこれを撃破して回るフライディの姿は、その戦いぶりを見ていた騎士達を奮い立たせた。彼と共に戦えば勝てる、と確信を抱かせた。
「見とれてる場合じゃねぇ! 俺達もやるぞ!」
 そう呼びかけたのは、果たして誰だったか。その呼びかけは、瞬く間に騎士達へと伝わって。一斉に構えられた天使核銃が、次々と弾丸の射出を開始。フライディの動きに翻弄され背を向けていたゴーレムを、一度に複数体、蜂の巣としてみせた。
「おお、やるねぇ! それなら俺も……!」
 騎士達の攻勢を見たフライディ、更に機動の速度を速める。完全に速度に置いていかれたゴーレムが、フライディの動きを追いかけんと無防備な姿を晒していた。
「……もらったぁ!!」
 その隙、逃がす手は無い。ビームグレイブを突き出した姿勢で突撃を仕掛ける。狙い違わず、突き出した光刃はゴーレムの装甲の隙間、その先のコアユニットを見事に刺し貫き、一撃のもとにゴーレムを仕留めてみせた。
成功 🔵🔵🔴

ユリウス・リウィウス
ふん、質より量で来たか。それには相手が悪いな。

騎士団の配置が薄いいところを戦場に定めよう。
悪魔召喚「ガミギン」。さあ、ありったけの屍人を呼び出して見せろ。
俺も亡霊騎士団、銀河帝国亡霊兵団を喚起。
ガミギンが呼び出した屍人と合わせて、とにかく数を揃える。
お前も屍人の指揮統率を抜かりなくな。
俺が呼び出した屍人どもは「戦闘知識」で指揮統率する。一糸乱れぬ亡者の行進だ。どうせゴーレムどもに圧はかからんのだろうがな。それが惜しい。

各自、陣形を維持しつつ敵前衛と交戦を開始しろ。出来る限り複数で一体を潰せ!

屍人ども! 滅び去ったくせに堂々と現世を闊歩するオブリビオンどもを、お前達の眠る骸の海まで連れて帰れよ!


 王都への道、その途上の村を守るべく展開する騎士団。とはいえ戦線は広く、彼らだけではどうしても防衛線の薄い領域というものは生じてしまう。
 其処を狙い、雪崩れ込むかの如くゴーレムの軍団が迫る。少ないながらに迎撃を試みる騎士達はいるものの、彼我の戦力差は圧倒的。最早突破されるのは必定、後は己の斃れるまで何秒戦線を維持できるか――そんな悲壮な覚悟を騎士達が抱き始めていたその時。
「あれは……?」
 騎士達は見た。己らの布陣するより更に手前、よりゴーレム軍団に近い位置にて立つ一人の男を。全身鎧とマントのその姿、彼も騎士なのだろうか。
「――ふん、質より量で来たか」
 その男はユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)、誇りや名誉といった輝かしき在り方とは縁無くも、かつて騎士だった猟兵である。
 ユリウスは昏い瞳を、しかし鋭く細め前方を見据える。見渡す限りに広く展開し、前進を続けるゴーレムの大群。成程、数を以て蹂躙するは戦の基本。其に極めて忠実な用兵と言えようか。
 だが。
「それには相手が悪いな」
 数の差を補う術は、ユリウスとて備えている。寧ろ得意とする戦術の一つだ。何処からともなく取り出したるスクロールを広げ、呪文を詠唱する。
「魔界より来たれ、三十個軍団を率いる死霊の大侯爵ガミギンよ。生命無き者どもを、悉く我が手足の如くせよ」
 其は己の契約せし悪魔を召喚する魔術。ユリウスの背後に光が迸ったかと思えば、其を以て円が、次いでその内に六芒星が描かれ、形作られた魔法陣より光が立ち昇る。
 光の中より姿現すは、ぼろぼろの包囲を纏う馬頭の白骨。悪魔『ガミギン』、ユリウスと契約交わせし悪魔である。
『――我の助力を所望するか、契約者よ』
 馬の髑髏の眼窩に朧な光が浮かび、悍ましき圧を以てユリウスを睥睨する。なれど、かの悪魔と契約交わせし身たるユリウスは平然と。
「だから喚んだ。さあ、ありったけの屍人を呼び出して見せろ」
『良かろう』
 命を受ければガミギンは片手に携えた錫杖を掲げる。周囲に巻き起こる漆黒の瘴気が、平原の大気を冷たく重いものへと変えてゆく。その内より現れる、腐肉、白骨。数多の屍者からなる軍団。三十個軍団とまではいかぬが、それでも相当な数だ。
「死の顎に囚われ迷う怨念の塊ども、星辰の彼方を彷徨う死にきれぬ敗残兵どもよ――」
 ユリウスは更に詠唱を重ね、自らも死者を呼び出すユーベルコードを行使。現れ出るはスペースシップワールドの強襲揚陸航宙艦。開かれたハッチから、パワードスーツを纏った兵士達が次々溢れ出てくる。死したる銀河帝国の残党を、死霊術にて使役したものだ。
『人の身で斯様な程に死者を従えるか。御するに自信あると見える』
 ユリウスが呼び出した死者の総数は実に600体。制御しきれるか、と揶揄うようなガミギンの言だが、かの死霊術士がそれだけの実力を有する事は彼とて知っている。
「お前も、屍人共の統率を抜かりなくな」
 故にユリウスもそう返す。亡者使役の術を得手とするこの悪魔が、あの程度の軍団を御しきれぬなど有り得まい、と。
 ユリウスとガミギンとが、其々に手を振り下ろせば、各々の使役する兵達が隊列を組み、前進を開始。一糸乱れぬ亡者の更新。地獄の門が開いたかの如き悪夢的な光景は、迫る死の圧として敵の心を折りにかかることだろう。
 だが此度の敵は心無き機械巨兵。そうした効果は期待できない。惜しいことだ、とユリウスは内心嘆息しつつも、接敵を間近とした兵達に更なる命を下す。
「各員、陣形を維持しつつ敵前衛と交戦を開始しろ! 出来る限り複数で一体を潰せ!」
 下された命に、最前列を行く兵達がその場にて身を屈め防御姿勢を取る。殴りかかるゴーレムの拳を受け止め、後方まで攻撃を通させぬ。
 その間に、後ろでは熱線銃を構えた兵達が射撃体勢に移行。最前列のゴーレム達に火線の雨を見舞う。熱線の集中砲火を浴びたゴーレムが、装甲の至る処を融解させながら崩れ落ちる。
 ガミギン指揮下の屍人達も、同様にゴーレム軍団との交戦を開始。此方は一体の屍人がゴーレムの攻撃を受ける間に、他の屍人達が四方八方からゴーレムへ飛び掛かり。瞬く間にその装甲を剥がし尽くし解体してみせる。
「よし、そのままだ。一匹残らず、お前達の眠る骸の海まで連れて帰ってやれ!」
 滅び去ったくせに堂々と現世を闊歩するオブリビオンどもを、決して野放しにはしない。ユリウスが飛ばす指示には、そんな意思が確と籠っていた。
成功 🔵🔵🔴

レイシャン・ラディスティ
(引き続きサーちゃんに騎乗飛翔)

ふわぁ、なんだか不思議な感じのゴーレムですねー
それにしても数が多いですー
こういう時は纏めて倒すのがいいんですよねー?

なので【嵐は冷たく鋭く】を使いますー
氷刃が十分強くなればゴーレムの身体も削っていけるでしょうー

騎士のかたには、ゴーレムを氷刃の嵐の範囲内に引き寄せたり、撹乱などしてゴーレムに満遍なく氷刃が当たるように陣をかき乱してもらったりをお願いしたい感じですー
でも無茶はしなくていいですからねー
自爆攻撃に巻き込まれない程度にお願いしますー


フリューゲル・シュネルスト
騎士団の人達がちょっとピンチな瞬間に、ガレオン状態のまま地面すれすれの超低空飛行でとーつげきー!ビームラムがゴーレムを貫いで突き飛ばしちゃうよ
だいじょーぶだったー?

騎士の人達が無事を確認している隙に3体のゴーレムが襲ってきて腕に捕まれ光線とドリルが飛んでくる……のを、今度は我々が、と騎士の人達が助けてくれる!
うわぁ、かっこいー!
その後頼まれて騎士の人達をフリュに乗せるよ。数に対抗するためにきどーりょくがほしいんだって!
騎士の人達は鍛えているからフリュが速く飛んでもなんともないの!
フリュがゴーレムに突撃して騎士の人達が斬りつけて、一緒にどんどん倒しちゃうよー!


 平原上空、其々の手段にて空を飛ぶことで大陸を横断してきた二人の猟兵が、眼下にて繰り広げられる戦闘の様子を見据える。
「ふわぁ、なんだか不思議な感じのゴーレムですねー」
 氷海龍に跨るレイシャン・ラディスティ(揺蕩う氷海・f27574)は、緩やかな声音に驚きを滲ます。四肢と、天使核を素材としているのだろうコアユニットを守るリング状の装甲。それらが一見バラバラでありながら、確と連動して動く姿。一体如何な技術によってあのような挙動が可能なのだろうか。興味は尽きないが。
「それにしても、数が多いですー……」
 騎士達や、先に駆け付けた猟兵達の奮戦の結果、ある程度減ってこそいるものの。平原を進軍するゴーレムの数は未だ数えきれぬ程。現状はやはり防戦に徹するが無難と見えた。
「こういう時は纏めて……って、わわっ、大変ですよー?」
 数の多い敵が相手ならば、纏めて攻撃するが得策か。判じて動こうとしたレイシャンだが、そこで状況の変化に気付く。視界に収めた戦線の一角、騎士の一団が窮地に陥っている……!

「ぐぅぅ……っ!」
「が……ぁ……っ!」
 呻き声を上げる二人の騎士。その身は、彼等の身の丈にも迫る巨大な金属質の手により、握り込むかのように掴まれ、拘束されていた。
『捕獲確認。追撃を行う』
 無機質な声。彼らを拘束する巨腕の主、ゴーレムのものだ。両脚代わりのドリルユニットが脚にあたる位置から浮き上がり、二人の頭部へ狙いを定める。穿たれれば命は無い、と明確に分かる代物。なれど騎士達に逃げる術は無い。如何にか脱出せんと身を捩るが、現状では徒労でしかなく。
 ドリルが甲高い金属音と共に回転を開始。最早己らの命は風前の灯か。騎士達が覚悟しかけた、その時。
『とーつげきー!!』
 少女の声と、激しく風を斬る音。戦場へと突っ込んできた一隻のガレオン船が、地面すれすれを飛翔しながらゴーレムへと突っ込み――激突。艦首に展開されたビームの衝角によって、船には一切の損傷は無く。ゴーレムだけが、壊れた玩具の如く滅茶苦茶にひしゃげながら吹き飛んでいった。
「な……あ、あれはまさか……!」
 それに伴って拘束の緩んだゴーレムの手から脱出しつつも、驚愕の表情でガレオン船を見る騎士達。だが、斯様な存在には思い当たる節があったようだ。
 その推測を裏付けるかのように、ガレオン船は光に包まれながらその体積を減らしてゆく。やがて、騎士達よりも小さくなったその光から現れたものは。
「――だいじょーぶだったー?」
 あどけない顔で、小首を傾げながら騎士達に問う少女の姿。そう、彼女はガレオノイド。フリューゲル・シュネルスト(シュネルスト超超超超特急配達やってマス!・f33986)。先の大陸西方空域での会戦でガレオン船形態に変形した後、そのまま此方の戦場へと文字通り飛んできたのだ。
「あ、ああ……って、危ない!?」
「え――ぁぐっ!?」
 頷き無事を伝えんとした騎士だったが、直後の異変に気付き声を上げる。何事かとフリューゲルが確かめる間も無く、その身を締め上げる鋼鉄の感触。漏れ出る苦悶の声。
 振り向き見上げれば、今し方仕留めたものと同型のゴーレムが、三機。うち一体には片腕が無い。今まさにフリューゲルを捕えた腕の持ち主か。
「んくっ、は、離せぇ……っ!」
 如何にか脱出を試みんとするフリューゲルだが、彼女の力でも脱出叶わぬ程に拘束は強く。彼女を包囲したゴーレム達がビームを照射し、更にフリューゲルの体力を奪ってゆく。次いで飛び迫る、6基3組の脚部ドリル。これで以て止めを刺さんというのか。だがフリューゲルには其を逃れる術が無く――

 その時であった。
「やらせるかよ……!」
 響き渡る銃声。騎士達が放った銃弾が、飛び迫っていたドリル脚を撃ち落とした。のみならず、ゴーレム本体へも更なる弾丸を見舞い、これを怯ませる。
「っく、ええーいっ!」
 本体が怯んだことで、腕の拘束も緩んだ。力を振り絞って締め付ける指を押し広げ、脱出を果たしたフリューゲル。
 改めて身構えれば、態勢を立て直したゴーレム達が反撃せんと腕を振りかざす。騎士達もまたフリューゲルと並び、これを迎え撃たんとしたが。
「お助けしますよー」
 そこに上空から緩やかな少女の声。次いで降り注ぐは、冷たく煌めく氷の刃。其はゴーレム達の身へと次々に突き刺さり、その身を斬り刻む。
 一瞬驚いた騎士達だが、ここはまさに好機。躊躇なく銃の引鉄を引けば、弾丸がゴーレムの刻まれた装甲へと止めとばかりに撃ち込まれ、崩壊へと追いやっていった。
「危ないところでしたねー」
 ゴーレムの最早動かぬを確かめて、上空から舞い降りてきたのは、雄々しき氷龍に跨った蒼白の人魚。レイシャンである。フリューゲルに迫った危機を見て、ユーベルコードにて氷龍を強化変身させた上にて駆け付けたのだ。
「ありがと、助かったよ!」
 そんなレイシャンに、フリューゲルは明るい笑顔でもって礼を述べる。続いて。
「キミ達もありがとうね! 皆、すっごいかっこよかったよ!」
 己が危機を脱する助けとなってくれた騎士達にも。結果的にはレイシャンが間に合ったが、それより早く彼らが動いたことには大きな意味があるのだ、とばかりに。
「ああ、お前さんが無事で良かった」
「ところで、ひとつ君に頼みたいことがあるんだが、良いか?」
 騎士達の顔も思わず綻ぶ。しかしすぐに表情を引き締めると、フリューゲルにそう切り出す。
「ん、なになに?」
「ガレオンに変身して、我々を乗せてくれないだろうか」
 未だ彼我の数は圧倒的。そんな敵に対抗するには、ガレオンの機動力が必要である、と。騎士の乞うはそれが故であった。
「もちろん、お安い御用だよ!」
 快諾したフリューゲル、早速とばかり再度ガレオン形態へと変身。騎士達が乗りこめば、ふわりと浮き上がり。
「どんどんやっちゃってくださいねー。引っ掻き回して頂ければー、後はわたしが纏めてやっちゃいますからー」
 合わせてレイシャンの跨る氷龍も高度を上げる。その意志を示すかの如く、大気に生じた氷の刃が近づいてきていたゴーレムへと突き刺さる。
『おっけー! それじゃーいくよー!』
 諾と返すが早いか、フリューゲルは一気に加速。迫り来るゴーレム群へと、真向から突撃してゆく。
 光の衝角が、正面に立ち塞がるゴーレム達を纏めて串刺しとし、或いは吹き飛ばす。側面に逃れたゴーレムには、騎士達が銃から持ち替えた矛を振るい、速度の勢いを乗せた猛烈な一撃にて叩き斬る。
 騎士達は地上戦が主眼なれど、飛空艇上での戦闘訓練も積んでいる。鍛えた肉体はフリューゲルの速度にも耐え、その上で戦闘行動を可能としていた。
 フリューゲルが突撃を仕掛けるたび、ゴーレム軍団の陣が直線状に抉られてゆく。反撃を仕掛けようにも彼女の速度について行けず、一方的な蹂躙を受け続けていた。
 更に、乱れた陣へと、氷の刃が降り注ぐ。
「それー、ぐさぐさぐるぐるー」
 ゴーレム軍団の頭上を取った氷龍がレイシャンの命に応え、周囲の大気を氷の刃と化し、嵐と為して機械巨兵へと浴びせかけてきたのだ。
 その勢いは先程フリューゲル達を救援した際よりも更に強く。鋭利な刃は装甲をも斬り裂いて、ゴーレムを次々と鉄屑へと化さしめてゆく。
 辛うじて耐え凌いでいるゴーレム達が目から光線を放ち、頭上のレイシャン達を撃ち落とさんとするが。
「おーっとっとー、当たりませんよー」
 氷龍の飛行速度はフリューゲルとほぼ互角、更に彼女以上に小回りが利く。音速を超える速度で飛び回る氷龍を、ゴーレム達はまるで捉えきれず。
『とっつげきー!!』
 地上への対応が疎かになった処で、突っ込んできたフリューゲル達によって薙ぎ払われて。
「これで、お終いですよー」
 生き残った僅かなゴーレム達にも、レイシャンは容赦なく氷刃の嵐を浴びせ、斬り刻んでいった。

 やがて、この領域のゴーレム軍団は壊滅状態へと追い込まれて。
 戦況は徐々に、騎士と猟兵達の側へと傾いていくのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

御形・菘
う~む、お主らは少し勘違いをしているようであるな
頭数が多ければ有利であるとか!
むしろ妾の一騎当千無双っぷりを存分に示してしまうだけだというのに!

右手を上げ、指を鳴らし、さあ高らかに、戦場に鳴り響けファンファーレ!
炎上対象は眼前の敵軍すべてを選ぶ!
はっはっは、なるほど自爆は浪漫だが…それを妾に対して成功させるには、信念とかドラマチックさとか、色々なものが足りん!
最低限、組み付くには妾の左腕を掻い潜る程度には実力が要るしのう?

戦場全域を支配できるほどでもなかろうが、ある程度、進軍行動に対する妨害にはなるであろう
騎士の皆の衆にも、この隙に! とゆーのをガンガンやってもらうとしよう!


「ちっ、やっぱり数が多い……!」
 天使核動力の銃を次々と撃ち出し、迫るゴーレム軍団を撃ち倒してゆく騎士達。なれど敵の数は多く、徐々に戦線は押し込まれつつある。
「くそっ、数が違いすぎる……このままじゃ……」
「――少し、勘違いしているようであるな」
 悔しげに歯噛みする騎士が絞り出しかけた言葉を、不遜な女性の声音が遮る。
 声音に思わず振り向いた騎士は見た。四の角、四の翼、巨大なる異形の左腕、蛇の下半身。禍々しきその姿を。それはまさに――
「頭数が多ければ有利? 甘いな!」
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)の口が裂けながら笑みの形に歪む。その奥からは長い舌がちらちらと垣間見え。
「寧ろ! 妾の一騎当千無双っぷりを存分に示してしまうだけであるッ!! はーっはっはっはー!!」
 ゴーレムの大群、其を前にして堂々たる高笑い。その様を余すことなく撮影せんとばかり、眼球型撮影ドローンが飛び回る。既に動画撮影は始まっているのだ。
「さあお主ら! 妾だけを刮目して見るが良い!」
 言い放つと共に、人の形持つ右手を掲げ、指を鳴らせば――

 戦場に鳴り響く、高らかなるファンファーレ。その音色はまさしく、戦場に降臨せる神を迎えるかの如き勇壮なる響き。
 神の前方には篝火じみて炎が上がり、その降臨を祝うが如く煌々と燃え輝く。炎は揺らめきながら、神の元へと歩みだす――

「って、何だぁ!?」
「あいつらいきなり燃えだしたぞ!?」
 そう、驚愕する騎士達の言葉通り、この炎は全て、ゴーレムが発火して生じたもの。先のファンファーレを耳にした者は、菘にそうあるべしと見做されれば忽ちのうちに炎上する。そういうユーベルコードだ。
 そして燃え上がる炎は、心など無い筈のゴーレムに一つの情動を齎す。即ち、彼女から目を離したくない。彼女の一挙手一投足を、余すことなく見届けたい。そんな情動と、機械兵士としての使命とがコンフリクトを起こした結果。彼らが取った行動は。
「はっはっは! そうかそうか! 妾と燃え尽きたいてか!」
 一目散に、我先にと。菘のもとへと殺到し、彼女に掴みかからんとする動きであった。更に。
『ももももも目標捕捉、カカ、カ、カウントダウン開始……10……9……』
 炎の影響で不具合が出たか、ノイズ混じりのアナウンスでカウントダウンを開始する。それは即ち、自爆攻撃の合図。
「なるほど自爆攻撃か! それは中々に浪漫である……が!」
 其を前として尚、菘は呵々と笑い余裕を崩さぬ。何故ならば。
「それを! お主らが妾に対して成功させるには!」
 眼前まで迫ったゴーレムの一体を、フルスイングじみて振るった異形の左腕で殴り飛ばす。吹き飛んだゴーレム、遠間の仲間を巻き込み爆発。
「信念とか! ドラマチックさとか!」
 続くゴーレム二体を、再び左腕のフックとアッパーでそれぞれ吹っ飛ばす。両者、空中にて爆散、花火となった。
「兎に角! 色々なものが足りんッ!!」
 更に迫ったゴーレムへ、大振りの左ストレート。まともに命中。背後に迫っていた仲間に抱えられるように激突、そのまま両者、周囲の仲間を誘爆させつつ自爆した。
「最低限、妾の左腕を掻い潜る程度の実力は要るしのう?」
 己の主武装たる偉業の左腕、その長い指でゴーレム達を手招くように挑発する菘。効果があった訳ではないだろうが、敵は脇目も振らず彼女へ迫ってゆく。騎士達の存在など気付かぬかのように。
「はっはっは! まさに妾に夢中といった風よな! 皆の衆! 今のうちぞ!」
 ならばとばかりに菘は周囲の騎士達に呼びかける。即ち今ぞ好機と。彼女の戦いぶりを見守っていた騎士達、頷けば即座にゴーレム達へと一斉に銃を構え、射撃を開始。
 何度銃弾を受けても菘のもとへの前進をやめないゴーレム達。その多くは騎士達の銃弾に倒れ、残る者達も菘の左腕で殴り飛ばされてゆく。
 こうして、着実にゴーレム達はその数を減らしてゆくのであった。
成功 🔵🔵🔴

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【SPD】
※アドリブ等歓迎
※『ナインス・ライン』搭乗中

「センセイ、わたしを全部診て下さい…♡」
堕とした気弱Dカップ丸眼鏡技師【イリス】ちゃんは
補助席で幸せそうに夢の中…眠剤効果中に片付けたいね♡

さ、陸戦こそキャバリアの本領さっ
空挺用【インパクト・ボルト】から
5番【ブラスト・ラビット】が敵軍に降下

「あのウサギ達と一緒に、奴等を掻き乱してくれる?
や、無理に倒す必要はないさ。生存第一でね」

オペ73番【ダンシング・ランサー】開始
騎士団の圧と連動して無人機&無人ヘリが発砲・牽制
でも、この2機は囮さね

本命はアタシ♪
地面へ突き立てた【アーリー・バード】を弾除けに
【ドミナント・バレル】4連狙撃で確実に潰すよっ


エル・カザマ
アドリブ歓迎

あ!今度はさっきより戦いやすい敵だねっ!
とはいえ、全身バラバラだけど……コアはどれ!?真ん中のおっきい球体がそれかな!?
シルヴァインで上空から高速で、昆虫のように複雑な機動で接近して斬りつけるよ!
目からビーム、ロケットパンチ、ロケットドリル、どれもキャバリアでも一般的とは言い難いけど無くはないし!それを避けられずしてなにが聖戦士の後継たる妖精戦士かな!
なんなら避けきれないロケットパンチやドリルは切り払ったり、サイキックショットで撃ち落としたりしながら突撃するよ!
そしてこれが!必殺の、サイキック斬りだぁ!
【サイキック斬り】でコアらしきものを次々と斬りまくっていくよ!


チロル・ツークシュピッツェ
さぁ~て、このアタシ、ツークシュピッツェ級双胴戦闘空母五番艦チロルちゃんの登場だよぉ~♥
あ、ガレオノイド姿での参上だからねぇ?
ゴーレムだなんてアタシにかかれば、ざぁこなんだからぁ
ほらほら、【亡霊懲罰部隊】の、ざぁ~こ共は今度こそちゃんと働いてこぉ~い♥
右背後のカタパルト甲板から人形みたいなちっちゃな量産型キャバリア達が発艦していって、アタシから距離取ったらちゃんと5mの実物大の本物のキャバリアになるよぉ
一部の機体はSFSゾーリに搭乗して空飛んでるよぉ
キャバリア隊発進後、10秒間主砲及びミサイル斉射するから、アタシの攻撃に当たるようなざぁこにならないでねぇ~♥
発進後は各自の判断で敵を殲滅だよぉ♥


 猟兵達の援護を受けた騎士団の奮戦もあり、ゴーレムの数は大きく減じた。既に揚陸用飛空艇も全ての兵力を吐き出し終えたか、平原の果てに近い領域にゴーレムの姿は無い。即ち、漸く敵戦力が底を打った格好だ。
 騎士達は戦線をよく維持し、迫るゴーレムを着実に撃ち崩してゆく。だが終わりが見えたとは言え、前線へかかる圧力は未だに騎士団を蹂躙し得る程のものだ。
 故にこそ、勝敗を決するべく。三名の猟兵達が救援へと赴くのであった。

「さぁ~て、このアタシ、ツークシュピッツェ級双胴戦闘空母五番艦チロルちゃんの登場だよぉ~♪」
 戦場に響くは、如何にも生意気そうな少女の声。その主もまた、小生意気げな笑みを浮かべた少女の姿。
 なれど彼女――チロル・ツークシュピッツェ(メスガキガレオノイド・f34507)のその姿は、本来のものではない。彼女自身の語るが如く、双胴型の戦闘空母が人の形を取ったガレオノイド。それこそが今の彼女であるからだ。
 そんなチロルの背後からは、二機のキャバリアが続く。昆虫の甲殻じみた装甲を纏う白きキャバリアと、重厚なる青きキャバリアだ。
「今度はさっきより戦い易い敵だねっ!」
 白きキャバリア、サイキックキャバリア『シルヴァイン』のコクピットでエル・カザマ(妖精戦士・f30078)は気勢を上げる。前方に展開するゴーレム達は目測にして身長3m程、キャバリアよりは未だ小さいが、この程度ならば戦闘するにも極端に苦労はせぬ。
「というわけでみんな、あたし達も一緒に戦うよ!」
 突如現れた二機の巨大鎧を前に驚いていた騎士達にそう呼びかければ、驚きはすぐに歓声と変わる。見るからに頼もしき援軍を得たとばかりに。
「さて、陸戦こそキャバリアの本領さっ」
 青きキャバリア、魔改造量産キャバリア『ナインス・ライン』のコクピットではリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)がやる気十分とばかりに唇を捲り――ふと、補助席に視線を流す。
「センセイ……わたしを全部、全部診て下さいぃ……♪」
 其処では、先程交戦した飛空艇技師のオブリビオンの一人――リーゼロッテの手練手管の前に陥落した丸眼鏡の少女が、何やら艶めいた声音で寝言を言いながら眠っていた。投与した眠剤が効いているようだ。
(眠剤が切れる前に片づけたいね♪)
 そうしたら、後は思う存分――そんな算段を立てつつ、コンソールを操作。すると後方から、けたたましいローター音が迫り。そして重いものが着地する音と、地響き。騎士達のどよめきも聞こえてこようか。
 それは電脳にて制御する無人キャバリアが、同じく電脳制御のヘリドローンより投下される音。頭部パーツに付属するアンテナが兎の耳の如き形状を有するのが特徴か。その名を『ブラスト・ラビット』と云う。
 その投下先は敵ゴーレム群のド真ん中。機械巨兵群が反応するより早く、ブラスト・ラビットはグレネードを乱射し辺りに爆炎を撒き散らす。数機のゴーレムが吹き飛ばされた。
『皆、アイツと一緒に、奴らをかき乱してくれるかな?』
 無人機の暴れぶりを見遣りつつ、リーゼロッテは騎士達に依頼する。勿論、生存を優先して欲しいとは言い添えて。
 戸惑いながらも了承した騎士達、其々に銃を構えて射撃を開始。ラビットに反撃しようとしたゴーレムを、背後から撃ち抜いてゆく。多方向からの攻撃に、攻撃優先順位を乱され、ゴーレムの間に混乱が広がりゆく。
「あっはは、すっごぉい♪ よぉし、アタシ達もイクよぉ?」
「なんか響きが怪しい気がする! けど、あたし達も見てるだけってワケにはいかないしね!」
 開かれた戦端を前に、チロルとエルも其々に動く。チロルはその身を本来の姿たる双胴型空母へと変形させて離陸、エルもシルヴァインの背の翅を羽ばたかせ飛び上がる。
『ほらほら、ざぁ~こ共ぉ~! 今度こそちゃ~んと働いてこぉ~い♪』
 チロルの声が響くと同時、艦体の右後方、カタパルト状の甲板から小さな人型が発艦するように飛び出してくる。見れば、それは量産型キャバリアの一団。最初は人形のような小さな姿だったが、チロルから離れるごとにそのサイズは巨大化。着地する頃には通常のキャバリア同様の全長5mにまで巨大化していた。
『よぉ~し、それじゃ~援護砲撃開始~♪ 巻き込まれるようなざぁこにならないでねぇ~?』
 そんなキャバリア部隊の展開を終えたチロル、今度は搭載された火砲をゴーレム群へと向けて、砲撃を開始。主砲たる連装ビーム砲がゴーレムの戦列を薙ぎ払い、ミサイルが次々と着弾しては爆裂しゴーレムを吹き飛ばす。
『妖精戦士エル・カザマ! 吶喊するよ!』
 艦砲射撃によって混乱するゴーレム群の只中へと、エルの操るシルヴァインが飛翔し突撃する。尚も続く砲撃の中でも、シルヴァインの運動性ならば容易く巻き込まれはしない。
 シルヴァインに気付いたゴーレム数機がその身を構成する機械腕やドリルを射出、或いは眼からビームを放ち反撃を試みるが、エルはこれも巧みな操縦で躱してゆく。
 エルの故郷たるクロムキャバリアにおいても一般的とは言い難いが、存在しない訳ではないそれら武装。挙動の予測は可能だ。不意打ちで放たれた訳でも無し、聖戦士の後継たる妖精戦士を名乗る身として、当たる訳にはいかないのだ。
「よし、弱点は――そこだね!」
 無数のパーツが分離し浮遊するマインドゴーレムの機体。エルはその中から、最も重要と思われるコアユニットの存在を探す。リング状の装甲ユニットに守られた球状のユニットを見出す。これか。
 突撃するシルヴァイン。迎撃の機械腕が飛んでくるが、サイキックソードを振るい切り払う。そして。
「これが! 必殺の、サイキック斬りだぁぁぁぁっ!」
 振りかざしたサイキックソードから光が迸る。凝縮されたサイキック力の具現だ。そしてそのまま振り抜けば、サイキック力で切れ味を増した剣は装甲ごと、ゴーレムのコアユニットを一刀両断としてみせた。
 艦砲射撃が止めば、続いてチロル搭載のキャバリア部隊が突入する。足並みの乱れきったゴーレム群を、ある者は銃撃、ある者は白兵攻撃で以て次々と打ち倒してゆく。
 ゴーレムの側も反撃せんとするが、そこへ横殴りの銃弾の雨。ブラスト・ラビットのガトリング砲射撃によって、ゴーレムは全身を粉々に打ち砕かれていった。
『カウントダウン開始……5……4……』
 一部のゴーレムは苦し紛れの自爆攻撃を敢行。一機でも多くのキャバリアを道連れにしようとする算段と見えた。
『おっと、そうはいかせないよ』
 だがそこに飛ぶはリーゼロッテの放つ射撃。一射目、機械腕を弾き飛ばしてキャバリアへの掴みかかりを阻止。二射目、ドリル脚の片方を撃ち壊しバランスを崩させる。三射目、胴部装甲リングの一つを砕きコアユニットの守りを剥がす。そして四射目。
『これで――お終い、っと!』
 放たれた銃弾は、狙い違わずコアユニットを撃ち抜いて。ゴーレムを自爆させることなく、崩壊へと追いやってみせた。
『自爆なんてさせないんだからー!』
 更にはエル駆るシルヴァインもまた、自爆を試みんとするゴーレムを優先的に攻撃。臨界に至ろうとしていた天使核が、その前に両断される。
『あははは、ざぁ~こざぁ~こぉ♪』
 総崩れとなったゴーレム群、残った戦力もまたチロルの砲撃によって薙ぎ払われていった。

 以て、帝国軍の第二波、ゴーレム軍団は壊滅。残る敵も、騎士団によって掃討されようとしていた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴


第3章 ボス戦 『ガレオンドラゴン』

POW ●属性変換
【ドラゴンの牙】が命中した敵から剥ぎ取った部位を喰らう事で、敵の弱点に対応した形状の【部位を持つ『属性ドラゴン』】に変身する。
SPD ●ガレオンブレス
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【口】から【ブレス砲撃】を放つ。
WIZ ●飛竜式艦載砲
【飛空艇部分の艦載砲】を向けた対象に、【砲撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 地上からスタンレイ王国を蹂躙せんとしていたマインドゴーレム軍団も、猟兵達の活躍により壊滅。後は騎士団に任せても問題無い程度に至った。
 ならば、と猟兵達が向かったのは、王国の首都である王都クルゼリオ。グリモア猟兵の予知によれば、この地に最後の、そして最大の脅威が迫るとされていたためだ。

 果たして、クルゼリオに到着した猟兵達が見たものは。まさに、その脅威が王都への攻撃を開始する処であった。
 その姿は巨大なドラゴン、なれど肉体の各所には飛空艇のパーツと思しき装甲や浮遊機関、或いは艦砲が取り付けられているのが見て取れる。
 これこそが『ガレオンドラゴン』、屍人帝国がキャントール大陸の天使核を破壊するべく送り込んだ精鋭である。

『刹那の繁栄に酔い痴れる愚物共よ、貴様らに永遠の繁栄をくれてやろう』
 竜の顎が開けば、響き渡るは流暢な人の言葉。悪意に満ちたるオブリビオンの言葉。
『我らが屍人帝国の版図の一部となる光栄に浴すが良い!』
 肉体の至る処に据えられた艦砲が火を噴き、クルゼリオの街並みに降り注ぐ。砲撃が建物を破壊し、崩れ落ちる中、逃げ惑う人々の姿が見える。
 そんな光景を眼下に、ガレオンドラゴンは王城を目指す。城内に存在する天使核を、王城ごとブレスによって破壊せんとしているのだ。
 それが果たされれば、キャントール大陸は最早雲海に沈むのみ。これまでの王国の兵や騎士達、そして猟兵達の戦いも無に帰する。
 無論、そのような事を赦すわけにはいかない。かの艇竜を打ち倒し、大陸を、王国を守りきるのだ。
藤・美雨(サポート)
私は藤・美雨
デッドマンの猟兵さ
キョンシーじゃない、キョンシー擬きだよ

戦う時は近接攻撃を中心に
強化した肉体で怪力で暴れまわったり
装備した刃物でザクザク切り込むのが好きかな

死んでいるから怪我にはあんまり執着しない
危なくなればヴォルテックエンジンで自分を叩き起こすからね
負傷は気にせず気力で突っ走るのが好きだよ
その方が楽しい!

でも死んでるからといって人生を楽しんでいない訳じゃない
飲食とかは出来るし好きだよ
綺麗なものや楽しいものに触れるのだって大好きさ

他の猟兵に迷惑をかける行為はしないよ
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動もしない
気持ちよく勝って帰りたいし!

あとはおまかせ
よろしくお願いするね!


紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加

破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃

見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う


羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す

敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


リヴェンティア・モーヴェマーレ(サポート)
▼アドリブや他の方との絡みモリモリの盛り大ジョブです
お好きなように弄ってください

▼性格
いつも笑顔でほわほわのぽやんで楽観的な元気っ子

▼口調
なのでス、でショウ、なのですカ?
等、文章の語尾や途中に1、2文字カタカナが入る
挿入箇所はお任せ
『~な気持ち』が口癖
敵に対しても「さん」付

▼武器、アイテム
戦闘時以外は動物の形をとっている子達が多く
会話や意思の疎通もしマス
動物達の方がしっかりしてる説有
(踏ん反り返る動物達

▼得意
情報収集
ハッキング
支援

▼好き
家事全般
動物

▼戦闘
後衛に居る事が多く
後方から援護射撃やオーラ防御での防衛サポを好む

▼NG
過度なエロ
(尚、羞恥心がぶっ飛んでるので恥ずかしがると言うことは無いでス


虹川・朝霞(サポート)
二つの故郷をふらふらする竜神。自分が電脳魔術士であることをよく忘れます。

基本は慈悲を持って接するため、口調は丁寧です。
怒りを持ったときのみ、『阿賢賀水神』に戻ります(口調『遥かなる水神』)
なお、装備品の鉄下駄はUDC圧縮体のため、超絶重いです。鉄って言い張ってるだけです。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はいたしません。
あとはおまかせします。よろしくおねがいします!


 王都上空を我が物顔で飛行するガレオンドラゴン。その身より突き出た大砲が吼えるたび、地上の建物群が砲弾を受けて砕け、崩れ落ちる。そこかしこにて火災も発生し、平和であった王都は今、未曾有の危機に晒されていた。
『フハハハ! 脆い、脆い! このまま跡形もなく砕け散るが良い!』
 竜が哄笑を上げると共に、再び全身の大砲が火を噴いた。放たれた砲弾を受けた石造りの塔が半ばから折れ、地上へ向けて傾いで倒れゆく。
「うわぁぁぁ!!」
 破壊から逃げ惑っていた青年の頭上へ、倒壊する塔の影が差す。その崩落が、彼の命をも巻き込まんとした、まさにその時。
「みんな、レッツゴーでス!」
「間に合えーっ!!」
 響き渡るは二人の少女の声。同時、飛び出してくる少女の人影と、小さな複数の影。人影は青年の前へと立ちはだかり、崩落する塔を待ち構えるかのように身構える。
「え、うわーっ!?」
 一瞬呆然とする青年、だが彼のもとへは小さな影達が一斉に飛び掛かり。直後、青年の身体は発条仕掛けじみて反対方向へと跳ね飛ばされる。影達が服を引っ張って諸共に跳んだのだ。
 そして塔は残された少女――黒髪に中華風の装いの少女の頭上へ落ちていき――完全に倒れきる、その寸前で静止する。丁度、少女の立っていた位置を支点に。
「え、な、何だ……!?」
 跳ね飛ばされ倒れていた青年が起き上がりつつ、目にした光景に驚愕の表情を浮かべる。巨きな塔が、少女の細腕によって確と支えられていた。
「お兄さん、大ジョブでスカ?」
 と、そこに別の少女の声。見上げれば、青の髪を大きな三つ編みにした少女が、紫の大きな瞳で青年を見下ろしていた。
「き、君は……?」
「私達は猟兵デス! この街と大陸を守るために来まシた!」
 青年の問いに、少女――リヴェンティア・モーヴェマーレ(ポン子2 Ver.4・f00299)は豊かな胸を張り誇らしげに応える。その肩や頭の上、足元では、何匹もの小動物達が同じようなポーズを取っている。
「猟兵……? と、ともかくありがとう、助かった……」
「お礼でしタらこの仔達に言ってあげてな気持ち!」
 命を助けられた礼を告げる青年に、リヴェンティアは返しつつ両腕を前に出す。彼女に乗っかっていた小動物達がその手の上へと集まる。ハムスターやハリネズミ、足元にはフェレットやチンチラといった動物達だ。
 見た目は普通の小動物だが、それらはいずれも強い魔力を宿した存在。対オブリビオン戦にも耐える彼らこそが、先程青年を助けた小さな影の正体である。
「そ、そうか。ありがとう。皆のおかげだ……」
 改めて動物達に礼を告げる青年、その背後で重い接地音。塔の残骸が、緩やかに地へ置かれた音だ。
「お兄さんは無事だね? 何よりだよ」
 続いて掛けられた声。黒髪の少女が、二人のもとへ歩み寄って来ていた。
「美雨さんナイスキャッチでシタ! カッコ良かったデス!」
「何、これくらいは朝飯前だよ。悪い気はしないけどね」
 リヴェンティアの労いに、少女――藤・美雨(健やか僵屍娘・f29345)は楽しげな笑みと共に応える。デッドマンたる――中華風の装いと随所の護符は僵尸めいているが彼女は『擬き』であるという――彼女、死者故に肉体の限界を超えた怪力で以て倒壊する塔を受け止めてみせたのだ。
「――それより」
 上空を振り仰ぐ美雨の顔から笑みが消える。視線の先には街へと砲撃を繰り返しながら上空を征くガレオンドラゴンの姿。あれを止めるが先決だ。
「……でスネ。あれを止めなきゃダメな気持ち」
 リヴェンティアもまた、幾分か真剣な表情でかの艇竜を見上げる。その下方、二つの人影が跳び上がっていくのが見えた。
「よし、行くよ!」
 美雨の呼びかけにリヴェンティアも頷き、二人でドラゴンのもとへと駆け出してゆく。

 ガレオンドラゴンの征く手、その前に立ちはだかるかのように、一際高い建物の上に二人の猟兵が現れた。両者ともに和の装い、男女だ。
『ほう? 我を妨げんとする愚者が居るか』
 侮蔑を隠しもせぬ艇竜の睥睨。なれど二人は怯まぬ。真っ直ぐと、その見下ろす目を見上げて。
「業邪……お鎮めします」
 片方、巫女装束の女性――紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)が宣言しつつ、薙刀を構える。
「そちの行状、全く以て赦し難い。よって、此の場にて断罪する」
 今一方、羽織と袴姿の青年、虹川・朝霞(梅のくゆり・f30992)も続く。時代がかった口調は怒りの証。常なれば慈悲深き彼も、かの艇竜の暴虐に確かな怒りを覚えている様子で。嘗てUDCアースに水神として在った頃の意識に立ち戻ったと見える。
『ハ! やはり身の程を知らぬ愚者か!』
 なれどガレオンドラゴン、そんな二人の意志に嘲りを隠すこともなく。
『その増上慢、死を以て償いが良いわ!』
 鋭利な爪を備える前脚を振るい、二人をその足場たる建物ごと破壊にかかる。無論、黙って倒される二人ではない。
「奇しき名たる魂を振りて畏みお越し起こし申す……」
 紅葉は宙返り気味に上空へと跳び上がって爪を回避。宙空にて祝詞めいた詠唱を唱える。その身に走るは紫の雷。
「――来たれ!」
 詠唱が結ばれると共に、紅葉の身を紫電迸る雷雲が覆い。以て紅葉は空を翔けだす。
「雷は炎となりて、過去を燃やせしもの――」
 朝霞は一拍早く、隣の建物へと跳び移っていた。その手に引き抜くは漆黒の刃持つ蛇腹刀。迸る光を浴びれば、照り返す色は紫じみて。
「――撃て!」
 その剣先をガレオンドラゴンへと向ければ、切っ先より眩き雷光が迸り。突き付けたる艇竜の身へと命中する。
「せいっ!」
 更に飛翔する紅葉が、高速での肉薄から薙刀を振るい、雷光の命中箇所へ衝撃波を撃ち込む。
『ぬ!? ……ふん、我に歯向かうだけのことはあるか』
 立て続けの攻撃に装甲の一部が爆ぜ飛び、唸る艇竜。なれどその声音には未だ余裕が見える。この程度、大した脅威ではないとばかりに。
『なれば、少しばかり本気を出してやろう』
 翼を一つ打ち振れば、その巨体が一気に速度を上げて上空へと舞い上がる。これまでの挙動はあくまで巡航状態、ここにきて戦闘状態へ移行したということか。
「逃がさない……!」
 其を追いかけ紅葉も高度を上げる。身に纏う紫電を薙刀へと集束させ、撃ち出さんと構える。
『逃げる、だと?』
「っ!」
 重々しき艇竜の声が、それ自身の身と共に降り下る。紫電を撃ち出さんとしていた紅葉、予想外の間合いの変化に機を狂わされ、一瞬挙動が止まり。
『貴様ら如きに我が逃げる理由等あると思うてか!』
 そこに振るわれる、太く鋭い竜の爪。紅葉は咄嗟に薙刀を構え防御姿勢を取る。
「させぬ!」
 更に朝霞は再び紫雲刀より雷光を放つ。振るわれる艇竜の前肢へと命中すれば、小さく爆ぜると共に僅か、その身を傾がせて。
「くぅっ!」
 構わず振り抜かれた爪は紅葉の薙刀に命中、彼女の身を弾き飛ばすに留まる。
『小賢しい!』
 なれど竜もまた反撃を為す。側面より突き出る大砲を、朝霞目掛けて撃ち放ったのだ。
「当たらぬ!」
 朝霞、跳躍にて回避。代わりに、直前まで彼の立っていた屋根が吹き飛び、無数の瓦礫を飛び散らせて建物ごと崩れてゆく。
「むう、彼奴が暴れる程に街が……」
 着地を果たした朝霞、建物の崩壊する様に表情を曇らす。己の嘗て在った地と同じように、この地にも人の営みがある以上、街への被害は抑えねばならぬ。なれどかの艇竜は強大、打倒までに生ずる被害はどれ程か――
「なら、一気にやっつけに行っちゃおう!」
 そこに掛けられた声。振り向けば黒髪と青髪、二人の少女。美雨とリヴェンティアだ。
「私はここで支援な気持ち! お二人は思いっきりやっちゃって下さいでス!」
 拳を握り促すリヴェンティア。その肩の上では小動物達が同じポーズでアピールしていた。自分達も手伝うと言わんばかりに。
「……承知! 参ろうぞ!」
 頷く朝霞、美雨と共に建物群の屋根を跳び渡り、艇竜のもとへと向かってゆく。

「はぁぁぁぁ!」
 吹き飛ばされた紅葉だが、すぐさま復帰し、既にガレオンドラゴンへと数合ばかり打ち合っていた。振るわれる爪を潜り抜け、飛空艇の装甲に鎧われた肩へと薙刀で斬りつける。
『ちぃっ! 煩わしい蚊蜻蛉め……!』
 刃は装甲に裂傷こそ刻むも、未だ装甲を抜くには至らず。痒い程度の攻撃を繰り返す紅葉に、艇竜は煩わしげに唸る。
「流石に一撃二撃で沈む敵ではないわね」
 対する紅葉の表情は、笑み。それ程の敵であるからこそ戦うに値する、と言わんばかりに。闘争に愉楽覚える羅刹の気質は、この淑やかな装いの巫女にも確と備わっているのだ。
「――まだまだ。これからよ」
 その身の節々から伝わる痛みさえ心地良い。打ち合いの中、振るわれた爪や砲撃を幾度か受けた。直撃ではなくも負傷はある。なれど紅葉はその程度で止まり得ぬ。
 高度を更に上げ、艇竜の頭上を取る。薙刀を手の中にて数度旋回させれば、伴う紫電が雷鳴の如き唸りを上げる。
『愚かしい! 斯様な大振りなど受けるものか!』
 ガレオンドラゴン、紅葉の攻撃を躱さんと高度を下げる。彼女の下を潜り抜け致命箇所を晒すを避けた形だ。だが。
「来た来た! よーっし、仕掛けていくよ!」
 そこへ飛び込んでくるかのように跳躍してくる人影あり。美雨だ。
「態々余らの間合いへ飛び込んでくるとは、迂闊よな!」
 更にその下の屋根上には朝霞。蛇腹刀を分割し振り回せば、空間を斬り裂くその刃が艇竜の周辺空間に斬痕を生じてゆく。
『ふん、雑魚が群れたところで何を……ぐおぉっ!?』
 彼らを前としても侮りを崩さぬドラゴンであるが――不意に、その身を揺るがした一撃に思わず目を剥いた。
「あはは、背中取ったりー! ガンガンやるよー!」
 美雨である。袖より放った暗器の一つ――鎖分銅を艇竜の身へと引っ掛け、以てかの存在の背まで跳び上がった彼女。ここまで来れば、後は殴るだけだ。
 持ち前の膂力を全開とした打撃が、一撃ごとに竜の巨体を激しく揺さぶる。何とか振り落とさんと身を揺する艇竜だが。
「その隙、貰った!」
 空中への意識が逸れた、その瞬間を狙ったかの如く。振り下ろされた紅葉の刃、紫電纏う斬撃が、装甲を貫き肉体を抉り抜いてみせた。
「皆さん頑張ってくだサーい! とっても応援してる気持ちっ♪」
 そんな交戦域のやや後方では、リヴェンティアが三人へ向けて声援を送る。周辺では小動物達がポンポンを手に応援のダンスを踊っている。それら応援の意志はユーベルコードによって確と三人に伝わり、その身の負傷を緩和してゆく。

 以て激突を開始した猟兵達とガレオンドラゴン。決戦はまだ、始まったばかりだ。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
それをさせるわけには参りませんので?

街への被害も防いだ方が良さそうですぅ。
『FAS(新装備)』を使用し飛行、【酷郭】を発動し戦場全体に『律』を流し込みましょう。
放たれた『艦砲』は、射線上の空間を『操作』し方向を変えるか、『爆破』して相殺し空中で防ぎますぅ。
『竜の牙』は接近させない様『空間爆破』での弾返しと『空間操作』を『抵抗軽減による加速』に使用しての回避で対処、その他の通常攻撃は『FMS』のバリアを中心に防ぎますねぇ。
後は『FRS』『FSS』による[砲撃]と『FBS』による翼狙いの[部位破壊]、更に『FGS(新装備)』による『重力弾』も重ね、確実に叩いて参りましょう。


『ええい煩わしい……! こんな大陸、直ぐにでも沈めてくれよう……!』
 猟兵達による迎撃を受け、苛立たしげに唸るガレオンドラゴン。速やかに王城を破壊せんと、首を振り向け――
「それをさせるわけには参りませんので?」
 視界に、三対の輝く翼を背に負って浮遊する少女の姿を認める。エンジェルか? 否。彼女は人間――厳密にはバーチャルキャラクターであるが故それを模した存在――夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)である。
『貴様らに我を止める権利など無し! 大陸諸共死ぬが良いわ!』
 なれど艇竜、傲岸に言い放てば全身の艦砲をるこると、彼女に向けきれない分を地上の街へと向け、一斉砲撃の構えを取る。
「大いなる豊饒の女神の象徴せし欠片、その刑場の理をここに――」
 対するるこる、両の手を合わせて祈りを捧げる。街を守り、敵を倒す為の力を得るべく。
『小賢しい! 爆ぜよ!』
 そんな祈り諸共吹き飛ばさんとばかりに、ガレオンドラゴンの全身から艦砲が一斉に放たれる。砲弾がるこるを、そして街を狙って飛翔し――だが目標へ届く遥か前に突如爆発。まるで、見えざる壁にぶつかったかのように。
『……何ぃ!?』
 驚愕の声を上げる艇竜。何度繰り返し撃とうとも結果は変わらぬ。いや、変わった。彼にとっては悪い方向に。
『ぐわぁっ!?』
 突然の衝撃。まるで砲撃を受けたかのような一撃を受け、艇竜が驚愕混じりの苦鳴を上げる。何が起きたというのか。
「砲撃はさせませんよぉ。それが今この戦場に布かれた『律』ですのでぇ」
 応えるは無論、るこるである。彼女の先の祈りは戦場に『裁域』――空間内のあらゆる存在への干渉が可能な領域の形成を行うユーベルコード。以て、支配下に置いた戦場の大気を操作し砲撃を止める大気の壁を形成したのだ。
『律などと……思い上がるな!』
 己の支配するべき領域を支配するその行為、彼にとっては大変な暴挙と映るようで。怒りの声を上げながらるこるへ飛び掛からんとするが。
『ぐわっ!?』
 突如、眼前の空間が爆発。怯んだ隙に、るこるは素早く飛翔。瞬く間に竜の視界から外れる。るこるの敷いた『裁域』は、かの竜に直接攻撃さえも許さない。
「それでは、次は此方の番ですよぉ」
 るこるの背後、幾つもの浮遊兵器群が浮き上がる。従来からの武装である浮遊砲台と盾付砲台、戦輪や銀鏡などに加え、合計十四本の錫めいた道具。これこそはフローティング・グラビトン・システムなる彼女の新兵器である。
 そして兵器群が一斉に砲撃を開始。更に戦輪群は飛翔し、艇竜の背の翼を斬り刻まんとする。
『ぐっ、小癪なことを……!』
 翼を打ち振るい、斬りかかる戦輪を叩き落とす。放たれる砲弾にも良く耐え、続いて飛び来た重力弾をも装甲で受け……
『ぐおぉぉぉぉ!? な、なんだ、受け止められぬ……だと……!?』
 それは重力弾。命中地点周辺の空間を重力変化めいて歪め、破壊を齎す力だ。
 軋む圧力にもがく艇竜。そこに残る魔力投射機構が一斉に集結し。
「このままやっつけちゃいますよぉ!」
 るこるの声と同時に一斉発射、艇竜の全身至る処にて爆発が巻き起こり、部位の部品を崩落せしめてゆく。
成功 🔵🔵🔴

御形・菘
はっはっは、船+ドラゴンとは実に浪漫溢れておるのう
そして心躍る悪のパワーワードの数々!
だがのう、そういうイキった輩をボコることこそ、妾の最も得意とするところよ!

右手を上げ、指を鳴らし、さあ降り注げ花弁の数々よ!
はーっはっはっは! 存分に堪能してくれ、圧倒的な物量を持つエモさを!
的が大きいから、花の量も多くて実に感動的なビジュアルであるな
ああ、積もったブツを振り落とせるなどと思ってもらっては困るぞ?

さて、お主が落ちるのが先か、妾が砲撃が吹っ飛ばされるのが先か!
まあ砲撃は命中率が高いのであろう?
確実に当ててくるなら、むしろ対策は楽で良い!
妾の左腕でもってガンガン打ち返してくれよう!


『おのれ忌々しい小虫共! 良い気になるな……!』
 猟兵達の攻撃により、ガレオンドラゴンの巨躯にも徐々に傷が増えてゆく。上がる声音も、傲慢さは保てども焦りが滲み始めていた。
「はっはっは! その体躯! その言動! 悪の巨魁はそうでなくては!」
 そこへ響き渡る大音声。竜が視線を下ろせば、王都の建物上にふんぞり返る蛇身の邪神の姿あり。御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)である。
 船とドラゴンが融合した姿、そして如何にも悪党然としたパワーワードを連発する言動。かのオブリビオンの在り方に、菘は様々な形で浪漫を感じていた様子。
「そういうイキった輩をボコることこそ、妾の最も得意とするところ故にな!」
 掲げるは鱗と鋭い鉤爪、右腕に比して二回り程以上もの大きさを有する異形の左腕。降臨せし邪神は、眼帯に覆われぬ右目にて上空の艇竜を見上げ、不敵に笑ってみせる。
『我に斯様なる行いが可能であると? 増上慢も大概にするが良い!』
 イキっているのは何方だ、とばかりに苛立たしげな艇竜、その身より生ずる大砲の狙いを、明瞭なる敵意と共に菘へと定める。
「勿論であるとも! 真にバトルに必要なのは何たるか、解さぬお主に負ける気はせぬ!」
 なれど菘の不敵な笑みに陰りは無く。左腕に代わり、人のそれと変わらぬ右腕を掲げ。
「さあ降り注げ! 世界彩る花弁の数々よ!」
 その指を鳴らせば刹那、ガレオンドラゴンの真上の空に浮かび上がる魔法陣。かの艇竜の全長程はあろうかという巨大なそれが輝けば――降り注ぐのは、赤、白、黄色、色とりどりの無数の花弁。下降気流に乗るかのように、揺らめきながらも下方、翼を羽ばたかせ滞空する艇竜を目掛け降り落ちてゆく。
『何をするかと思えば笑わせる! 花弁如きで我を倒そうなどとは舐めた真似……を!?』
 一見すれば殺傷力など有りそうにない花嵐。嘲笑を隠しもせぬガレオンドラゴンであったが、直後、彼は感じる。翼の羽ばたきが大気乱すも構わず己が身に降り積もる花弁の、見た目に反するその重みを。飛翔を妨げ、高度を落とさせしめる程の重みを。
「はーっはっはっは! 存分に堪能してくれ、圧倒的な物量と質量を持つエモさを!」
 困惑を隠せぬ様子の艇竜を前に、哄笑を上げる菘。色彩豊かな花々が、巨大な艇竜の身に降り積もり、その身を彩る様は、大変に壮大かつ感動的な姿。無論、この様子も確と動画撮影中だ。
『ぐっ……お、おのれ……! 斯様な花弁如き……!』
 翼を羽ばたかせ、身を捩り、己が身に積もった花弁を振り落とさんとする艇竜。なれどそれらはあたかも水に濡れたかの如く確と竜の身に貼りつき、落とされてゆくのは僅かばかり。そして直ちにそれ以上の物量が新たにのしかかってくる。
『き、貴様ぁぁぁぁぁ!!』
 なれば術者たる菘を殺すより他に無し。自由に空を飛翔する強者の特権を奪われた怒りか、激した声で吼えながら艇竜はその身の大砲を立て続けに撃ち放つ。肉体的にも精神的にも万全な状態でないながら、その狙いは正確だ。
「そうだ、お主が落ちるが先か、妾が吹っ飛ばされるが先か!」
 待ってましたとばかりに菘は笑い、異形の左腕を構える。迫る砲弾を見据え、タイミングを計り――
「妾が倒れるまで耐えてみるが良い! せぇぇいっ!」
 左腕をバットの如く振り抜けば、掌が砲弾をその中心に捉え、以て打ち返してみせる。即ち、艇竜自身を目掛けて。
『な、何ぃ!?』
 己の放った砲弾がそのまま戻ってきた事実に驚愕しつつも、艇竜は身を躱し砲弾を逃れる。高度を下げながらも、再び菘を目掛けて砲撃を仕掛ける。
「ははははは! もっとだ! もっと来るが良い! 片っ端から打ち返してくれよう!」
 右へ左へ左腕を振るい、掌や手の甲で飛び来る砲弾を次々打ち返す菘。かの竜の方向へ打ち返される弾は僅か、それも未だ空中機動の余力残す敵には躱されるが、構わない。要は、奴が落ちるまで倒れなければ良いだけの話だ。菘は尚も打ち続ける。
 数発は打ち損ね、或いはインパクトの瞬間に爆発し、菘の身にも傷がつくが、未だ倒れる程にはなく、カメラは無事だ。構わず砲弾を打ち続ける菘。
 そして。
『ぐっ……ぐわぁぁぁぁ!?』
 遂に、打ち返された一発の砲弾が艇竜の身を捉え。夥しき数の花弁が重くのしかかる身には高度を保つこと叶わず、そのまま地へと――王都の一角にある広場へと墜落していったのである。
成功 🔵🔵🔴

フリューゲル・シュネルスト
ガレオン形態で攻撃している時に不意を突かれてその牙に捕えられそうになる
竜の咢が閉じて牙に粉砕された…と思われたが寸前で人間形態に変身して相対的に小さくなって口内で難を逃れる

「あっぶないなー!もー!おーかーえーしーだー!!」
人型の額にビームラムを展開して、ツインロケットフル加速!
口内や喉のあちこちを突き刺したては跳ねまわって大暴れだよ!

吐き出されたらもう一度ガレオンになって突撃続行!
「なんかスイッチ光ってる、そーどあたっちめんと?よくわかんないけどぽちっと」
(真の姿の一端)何処からともなく飛んできたパーツが付いて右左についたビームビームラムと同種のサーベルでガレオン部分や翼を切り裂いていくよ!


ユリウス・リウィウス
ふん、大物が出てきたな。
血統覚醒でヴァンパイアの力を引き出し、皮翼で飛んで急行するか。

「結界術」で戦闘区域を囲んで、市街地への流れ弾を防ぐ。
王国兵、臣民の避難誘導を任せたぞ。
俺はなるべくドラゴンとの戦場を上空に引き上げるようにしてみる。

先頭に立って「切り込み」、ドラゴンの牙をバックラーで「盾受け」してかわしつつ、「生命力吸収」「精神攻撃」の双剣で頭部を中心に狙っていこう。
「恐怖を与える」ことが出来ればいいのだがな。

ドラゴンの頭部に相当の打撃を与えれば、そろそろ致命傷を叩き込むか。
「切断」「呪詛」「傷口をえぐる」虚空斬を、これまでに傷つけた箇所へくれてやる。
いい加減地に墜ちろよ、トカゲ野郎。


エル・カザマ
アドリブ歓迎

あれがガレオンドラゴン、一種のサイボーグドラゴン的なのかな?
それにしても、此処までのデカブツ相手にするのは故郷でも早々ないね
だからこそ、聖戦士の後継たる妖精戦士が逃げるわけにはいかないよ!
なにより、あたし達の後ろには護るべき人々がいるからね!

喰らいかかってくるなら好都合!迎え撃つよ!
上空で交差しながら飛び合い、ショットクロー撃ち出して顎を絡めるか、そこまでいかなくても敵の行動を阻害させて隙を作るよ!
それに、これで逃げられないよ!いくよ、シルヴァイン!
喰らえぇぇ!皆の想いと力を乗せて、これが必殺のスーパーサイキック斬りだぁぁぁ!
デカブツドラゴンだろうと真っ向から両断してやるからね!


レイシャン・ラディスティ
屍人帝国はそのうち猟兵が滅ぼすのでー、永遠の繁栄ではありませんよー?
証明としてー、まずはあなたを倒してしまいましょうー

サーちゃんに乗って戦闘ですー
使うのは【嵐は冷たく鋭く】
段々と強くなる氷刃の嵐でー、がレオンドラゴンさんのガレオンのところもドラゴンのところもボロボロにしてしまいましょうー

サーちゃんが齧られないように一定以上の距離を保ちながら戦いますねー
今のサーちゃんはすっごく速くなっているはずなので、頑張って逃げ回りますー


『ぐうぅぅぅ……!おのれ、おのれぇぇぇ!!』
 彼が下等生物と蔑む猟兵の手で、地を這わされる屈辱を受けたガレオンドラゴン。唸るその声は、憤怒に満ち満ちていた。
『この我に斯様な屈辱! 最早ただ沈むだけでは済まぬと思え!』
 再び翼を打ち振り上昇、その間にも身体各所の大砲から砲撃を繰り出し、街へ更なる破壊を齎さんとする――が。
『――何!?』
 放たれた砲弾は、街の建物へ届かずして爆発。見れば、己が今滞空している領域と王都とを隔てる形で、半透明の障壁が展開され。其が砲弾を防いだのだ。
「これ以上、街で暴れさせる訳にはいかんのでな」
 声音は正面上方から。視線を上げれば、蝙蝠めいた被膜を有する翼で飛翔する男が、艇竜の頭上を旋回するように飛んでいた。
(住民の避難は兵士達に任せた。俺はこいつを上へ引き付けるとするか)
 眼下に見える結界越しに、地上で王国の兵士達が住民の救助や避難誘導に当たっている姿を見遣り、ユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)は思案する。結界を展開することで一先ずは凌いだが、この竜が本気を出せば己の結界もそう長くは持たないだろう。故に、上空へと引きつけ交戦する、と。
『小癪な! 我が頭上を飛ぶ不遜共々噛み砕いてくれる!』
 艇竜は翼を一打ち、高度を上げて一気にユリウスへ肉薄。その巨大な顎を以てユリウスへ噛みつき――否、噛み砕かんとする。ユリウスもまた翼を打ち振り上昇、以て噛みつきから逃れんとする。
 そんな竜と人との追いかけっこは長くは続かず。眼下に王都の街並みを一望できる程の高さとなったその時。
『――ぐおっ!?』
 ガレオンドラゴンの口から漏れる苦鳴。己が身に突き刺さった、冷たい刃の感触と熱い弾丸の感触。更に。
『とっつげきー!!』
『ぬおぉっ!? ぐ、貴様ら……!?』
 光輝く衝角を振りかざし、突っ込んでくるガレオン船。艇竜は間一髪身を躱すも、胴部を抉られ装甲の一部が爆ぜ飛ぶ。回避機動の最中、昆虫じみた装甲の機械巨兵と、蒼氷の龍に跨った人影を視界に認め、唸る。
「あれがガレオンドラゴン……此処までのデカブツを相手にするのは故郷でも早々無いね」
 機械巨兵――サイキックキャバリア『シルヴァイン』の操縦席にて、エル・カザマ(妖精戦士・f30078)はモニタ越しの艇竜の姿を見て何処か感慨深げに。
「ドラゴンさんに飛空艇が合体してー、強そうですねー」
 氷龍に跨る人魚、レイシャン・ラディスティ(揺蕩う氷海・f27574)は相変わらずの緩い調子で呟く。然しその周囲には刃めいた氷の嵐が絶えず渦巻き、彼女が既に戦闘状態である事実を確と表す。
「ですがー、屍人帝国自体もそのうち猟兵が滅ぼすのですー。倒せない相手ではありませんよねー?」
 そして続けて口にした言葉は、不敵でさえあった。最終的には屍人帝国さえも打ち倒すのだ、艇竜一匹程度に後れを取っては居れぬ、と。
「勿論! そうでなくても、あたし達の後ろには護るべき人達がいるんだから!」
 応えるエルもまた意気高く。艇竜へ先制の一撃を撃ち込んだサイキックショットの砲身を収め、代わって抜くは主武装たるサイキック力(ちから)纏う騎士剣。
『そのとーり! この大陸を、ここに住む人達を守るために!』
 回頭して戻ってきたガレオン船からも響く賛意の声。かの船に変身しているフリューゲル・シュネルスト(シュネルスト超超超超特急配達やってマス!・f33986)のものだ。
『我のみならず、我らが帝国さえも滅ぼそうとは! 不遜! 不敬の極み!』
 そんな彼女達の意志が、ガレオンドラゴンの怒りに更なる火を点けた。まるで己が敗れることは必然と言わんばかりの猟兵達の態度、彼としては到底許せるものではない。
『貴様ら如きに敗れる我ではない! 力の差を思い知れ!』
 ガレオンドラゴンの全身の大砲が、立て続けに火を噴く。散弾じみて放たれる無数の砲弾が、猟兵達へと襲い掛かる。
「ふん、大味過ぎる攻撃だ」
 なれどヴァンパイアの血を励起した状態のユリウスに見えぬ攻撃ではない。余裕を以て回避――した直後。
『馬鹿め、不遜の報いを受けるがいい!』
 眼前に迫るは艇竜の顎。先の連続砲撃を布石とし、一気に肉薄して噛みつきを仕掛ける、それが彼の狙いであった。
「ちっ……!」
 回避から一気に切り込まんとしていたユリウスだったが、敵の方から突っ込んでくるとは。舌打ちしつつも、左腕のバックラーを以て迫る牙を受ける。質量差故にユリウスの身体が外へ流れる。だが脚が顎の内へ残る。このままでは食いちぎられる。
 閉じかけた顎を蹴り、身体ごと外へと逃れる。間一髪、閉ざされた顎の内に足を取り残す結果は避けた。
『ぐっ、小癪な……!』
 呻く艇竜。目の傍から血が流れ落ちる。ユリウスは逃れざま、携えた剣を振るいその頭部に傷を刻むと共に、その精神と魂をも削っていたのだ。
 そのまま飛翔し、艇竜は一時ユリウスから離れる。向かう先には、砲弾を回避し終えたところのレイシャン。
『小癪な氷を降らしおる! 貴様は喰らい甲斐がありそうだ!』
「わ、サーちゃん逃げますよ~!」
 レイシャンが跨る氷龍は、今や氷竜帝としての姿を有している。徐々に激しさを増す氷刃の嵐は、その力の程を示すかのようで。ガレオンドラゴンはそんな氷龍の力を狙っているのか。
 そうはさせぬと逃げるレイシャン、追う艇竜。氷龍の飛翔速度は時速9000kmを超えるが、艇竜の速度は何とそれに追随する。氷刃に身を斬り裂かれ続けようとも、艇竜は止まらない。
「は、速いです~!?」
 よもや今の状態の相棒に追随するとは。驚愕するレイシャン。徐々に迫りくる艇竜の顎。いよいよ、氷龍の身へと齧りつかんとした、まさにその時。
「あたしに任せて! 迎え撃つ!」
 レイシャンと交錯するように飛来したシルヴァインが、サイキックソードを脇に構えてドラゴンへと向かう。狙うはその顎、引き裂いて噛みつきを封じんとする。
「てぇぇぇぇぇい!!」
 降り抜かれる大剣、だが響く音と手応えは硬く。咄嗟に口を閉ざした艇竜が、その牙を以て己の口を守ったのだ。生半な金属を凌ぐ牙の硬さは、サイキック力にて強化された刃にも耐える。
「くっ、あたしの剣に耐えるなんて……!」
『それなら撃ち抜くだけだよ! いっけーーーーっ!!』
 悔しげに呻くエルに応える声。光角を振りかざし飛来するガレオン船。フリューゲルだ。
『フリュの突撃、その牙で止められるかなっ!』
 ガレオン船は更にその速度を高めて、艇竜の頭部を狙い澄まし飛び迫る。
『愚かしい。そんな旧型の飛空艇で我に歯向かおうなどとは』
 だが艇竜は余裕の構え。頭部を貫かんとした小学を、横へ滑って回避――するのみならず。
『あぐっ!?』
 呻くフリューゲル。艇竜の顎は、彼女の変じたガレオン船の、その側面へと食らいついていたのだ。
 軋む船体、漏れ出るフリューゲルの呻き声。ガレオノイドそのものであるガレオン船、食い千切られればそれだけガレオノイドの身は傷つくこととなる。
『足掻くな、このまま我の糧となれ……!』
 そしてついに、艇竜の顎が閉ざされる――が、盛大な破砕音も、砕け散る飛空艇もそこには無かった。寧ろ、フリューゲルの姿そのものが、一瞬にして消え失せていた。

「――あ、危ないとこだった……!」
 では何処に行ったかといえば、何と艇竜の口中。あのままでは噛み砕かれると見たフリューゲルは咄嗟に変身を解除。人型へと戻り、以て艇竜の顎を逃れたのだ。
「……あっぶないなー! もー!」
 難を逃れれば、怒りがこみ上げてくる。そうでなくとも敵はこの大陸を沈めんとした存在だ。容赦など不要。
「おーかーえーしーだ!!」
 フリューゲルの額から、ガレオン状態の際にも展開した光の衝角が角めいて生える。背負ったロケットエンジンが、ありったけの力で炎を噴き出す。
 以て急加速したフリューゲルの身が、口腔の奥へと突撃。喉へと突っ込めば、衝角をその粘膜へと突き刺して、即座に再加速。口中から喉にかけてを衝角で串刺しながら、猛烈な勢いで飛び回りだす。

「ふ、フリューゲルさん~!?」
「なんてこった……!」
 時を僅かに遡り、フリューゲルの姿が消えた直後の王都上空。彼女の消失に最悪の事態を想像したか、悲鳴を上げるレイシャンと、悔しげな呻きを漏らすエル。
『まずは一匹。案ずるな、貴様らにも直ぐ同じ末路を辿らせてやる』
 仕留めたと確信し、傲慢に言い放つガレオンドラゴン。その『一匹』が、未だ己の口内に留まっているとは知らぬまま。
「――で、あれば良いがな?」
 双剣を構えるユリウスの表情は険しくも、何処か予感を感じている様子にも見え。視線は、フリューゲルを喰らった顎に注がれる。
『負け惜しみを。勝敗は決した、せめて尻尾を巻いて逃げるならば、無様に免じて命だけは――』
 嘲りを隠しもせぬ艇竜の言い様。最早己の勝利を疑わぬ彼の言葉が、不意に途切れ――直後。
『――ぐぉぉあぁぁぁぁぁぁ!? がっ、こ、これは……!?』
 口中と喉の猛烈な痛みに、苦悶の叫びを上げる艇竜。頭を振り回し、叫び散らして痛みを逃れんとする。
「……チャンスだよ、皆! 一気に仕留めよう!」
「は、はい~!」
 原因は分からずとも、好機であることは間違いない。エルの呼びかけにレイシャンが応え、ユリウスもまた動く。
 猟兵達の猛攻が始まった。

「ざくざくのぐるぐるにしちゃいますよ~!」
 緩い声音にも怒気が滲む。レイシャンが相棒たる氷龍を介し放つ氷刃の嵐は、更なる強化を経て艇竜へと降り注ぐ。飛空艇のパーツと一体化した部分も、竜の形を残す部分も、全てを一律に斬り刻み、鱗を、パーツを砕き壊してゆく。
『ぐおおぉぉぉぉぉ!!』
 呻く艇竜。その頭部、先程ユリウスがつけた傷にも氷刃が突き刺さり、傷口を更に広げれば。
「俺からも一閃、くれてやる。喰らっとけ」
 そこを目掛けてユリウスが飛翔し肉薄。双の黒剣を、内から外へ振るい抜く。刃は過たず傷口に刺さった氷刃を砕きつつ突き刺さり、傷口を広げながら呪詛を注ぎ込み。艇竜を悶絶せしめる。
「いい加減に地へ墜ちろ、トカゲ野郎」
 ユリウスが冷たく言い放つも、ガレオンドラゴンは悶えながらも飛翔状態を維持。と、直後。
「わわ、わーっ!」
 顎を開いたままで悶えていた艇竜の口腔から、一つの影が放り出されてきた。フリューゲルだ。
「フリューゲル! 生きてたんだね!」
 歓喜の声を上げるエル。フリューゲルも応じて頷き。
「何とかね! それより今だよ、このまま仕留めちゃうよ!」
「おっけー!」
 呼びかければ、フリューゲルは再度ガレオンへと変形。其処へ何処からともなく飛来したパーツが、フリューゲルの船体左右に接続される。
 一方のエルは、高速飛翔から艇竜の頭部へ肉薄。呻きながらも反撃せんと顎を広げかけるガレオンドラゴンだが。
「おっと、させないよ!」
 シルヴァインの左手首から撃ち出されたショットクローが、竜の口部を囲むような軌道を描く。本体と接続するワイヤーが、口部を戒めるかのように巻き付き、絡まって妨害にかかれば。
『ぐおっ!? ぐむ、むむむむ……!!』
 思念での言葉にも影響はあるのか、言葉もなく呻く艇竜。エルはサイキックソードを構え、飛翔し肉薄する。
「皆の想いと力を乗せて……これが必殺の、スーパーサイキック斬りだぁぁぁぁぁ!!」
 集うは仲間達の心身のダメージに比例するエネルギー。膨大なサイキック力へと転化した其を、光として刀身に纏わせれば、剣の輝きは一気に増して。
『これで、やっつけちゃうんだからぁぁぁぁぁっ!』
 更にはガレオン形態のフリューゲルが突撃。先程追加されたパーツから、輝く光の刃。衝角と同じ原理で生み出されたそれが、アームユニットを介して構えられ。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
『いっけぇぇぇぇぇ!!』
 交錯するような二振りの刃が、悪そのものと言うべきガレオンドラゴンに、深い、深い傷を刻み込んでみせた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
※アドリブ等歓迎
※愛機搭乗

開けた公園に着地
ハッ、朽ちたハリボテで永遠とかギャグ?

脚部固定バンカー射出
背部コンテナからX字状受電機構と大型バレル展開
セット後、手元の【マトリクス・メモリ】起動

(カチッ)『マトリクス!!』

これでDA39号【ダモクレス】全システム構築
電力発生源の『発電衛星』から送電波が飛来すれば
両腕で支える大型キャノンも即フルチャージさ

クロムの兵は【殲禍炎剣】の力を疑わない
脅威故の都市伝説『天華閃剣(ダモクレス)』もね
聖剣の輝き、喰らってみなっ

周辺被害を抑えつつ貫通力を高める為
補機【アダマンタイト】の出力で集束した
規格外粒子ビームが竜をブチ抜くよっ

※天使核希望
※戦闘後イリスちゃん起床


フライディ・ネイバー
なーにが永遠の繁栄でぇ。

UCの効果と飛行ユニットで空中浮遊状態から超高速飛翔で接近、弾幕射撃で注意を引く。

手前らが繁栄しちまったら世界が滅んじまうだろうがい!

ブレスの狙い難い至近距離を維持、爆撃爆弾やライフルの制圧射撃を刻みつつ迷彩ステルスと残像空中ステップで翻弄し、敵の動きを情報収集。

戦闘知識、ガレオンドラゴン頭部へ接近!ブレスを見切って顎下へ空中機動、ミサイルの一斉発射だ!吐いてねぇで呑み込め!
顎下吹き飛ばしてブレス砲撃を無理矢理中断そして!

空が、世界が滅べば永遠なんざ意味がねぇんだ!いくぞ【燃焼大槍】!!

長大ビームグレイブで属性攻撃!

その傲慢ちきな野望ごと、ぶった斬ってやらぁあああ!!


チロル・ツークシュピッツェ
ガレオンドラゴンに王都侵攻されるだなんて、騎士団の役立たずのざぁ~こ♥
三正面作戦だからって、此処までこんな大物通っちゃったら無能じゃ~ん
そんなざぁこ達の尻拭いをするだなんてチロルちゃんったら、優しい~♥
でもなぁ~、アタシの艦載機ってキャバリアだから空戦はねぇ~?
SFSゾーリはあるけど、それでガレオンドラゴンの相手できるかっていうとねぇ~?
アタシも元は陸上艦だから火力はともかく空戦能力は向こうに劣るしねぇ~?
うーん、とりあえずあいつを王都から出来るだけ引き剥がしてねぇ~?
そうしたら、取って置きをお見舞いするよぉ~?
んふふ~、懲罰艦だったアタシになんでこんなもの積んであるんだろうねぇ~?


『オオ……オオオオ……!!』
 王都の空に、怨念めいた呻きが響く。全身を刻まれ砕かれ、ボロボロの体となったガレオンドラゴンのものだ。
『まだだ……我は、我はまだ落ちぬ……! この大陸を……我らが版図に、永遠の繁栄の一翼に……!』
 妄執めいて叫ぶ、己の使命。以て彼は深き傷負った肉体を尚も空中に維持する。だが。
「なーにが永遠の繁栄でぇ!」
 彼の使命に、真っ向から其に異を唱える声。真正面の空に浮かぶ人型と、その背後に浮かぶ船。そしてそれらの下の地面――王都の一角、公園に立つ大きな蒼の影が、空に留まる艇竜を、睨むように見据えていた。
「手前らが繁栄しちまったら、世界が滅んじまうだろうがい!」
 声の主は真正面、フライトユニットにて空中に浮かぶ空色のウォーマシン、フライディ・ネイバー(ウォーマシンのスカイダンサー・f28636)のものだ。
『ハッ、朽ちたハリボテで永遠とかギャグ?』
 更には地上、蒼きキャバリア『ナインス・ライン』からリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)の嘲る声。上空の壊れかけた艇竜を揶揄するかのように。
『アハハハ、こんなオンボロドラゴンにこんなトコまで攻め込まれるなんて、騎士団ってばホント役立たずのざぁ~こ♪』
 フライディの背後からは、先程まで共闘していた騎士達を詰ってみせる、空母形態のチロル・ツークシュピッツェ(メスガキガレオノイド・f34507)の声。無論、騎士団に止められる敵ではないことはチロルも承知済みだ。即ち。
『まぁねぇ、あの人達がちゃんと戦えば、こんなハリボテ楽勝だよねぇ?』
 リーゼロッテが意訳する。この艇竜、それ程までの『雑魚』であると。
『そ~ゆ~ことぉ♪ だからこれは、それすらできないざぁこ達の尻拭いなのよぉ』 
 そんな事までして見せちゃうチロルちゃんてば優しい~♪ と自画自賛するチロルの笑声、それもまたドラゴンに対する嘲弄の如く響いて。
『貴様ら……貴様らぁぁぁぁ!! 言わせておけば好き勝手言いおってからに……!!』
 最早余裕の無いガレオンドラゴン、そんな挑発にもまんまと乗ってしまい。その顎を大きく広げ、チロル目掛けて飛翔。噛みつかんと迫るが。
「おおっと、俺のコトを忘れんじゃねぇぜ!」
 其を迎え撃つのはフライディ。真っ向から艇竜目掛けて飛翔しつつ、撃ち出すは腕に構えたライフルと肩に備えた熱線機関砲。実弾と熱線、立て続けに撃ち出される弾丸の雨が艇竜の顔面に真正面からぶち当たる。
『ぐおぉぉ!?』
「まだまだ! コイツも貰っていきなぁ!」
 呻く艇竜、その頭上へと回ったフライディは更に小型の爆弾を投下。艇竜の突撃飛行を計算に入れて落とされた爆弾は狙い違わずその背へ落着、爆裂して翼にダメージを蓄積する。
『ざぁこざぁこ♪ みっともな~い♪』
 更にはチロルの煽る声と共に、彼女に搭載されたビーム砲やミサイルが次々飛来。真正面から着弾すれば、肉体を焼き焦がし抉り壊すそれらダメージの前に、艇竜は突撃を止めざるを得なくなる。
「ん、良い感じ。それならアタシは締めの準備といこうかね」
 地上から彼らの戦いぶりを見上げていたリーゼロッテは、コンソールを叩き『締め』の技の準備に入る。
 脚部からバンカーが射出され、機体を地面に固定。背部のコンテナから展開されるは、X字型の受電機構と、巨大なキャノンの砲身と思しき大型バレル。
『衛星へ通信……反応なし……』
 同時に響くAIの音声。そう、これは衛星からのマイクロウェーブによって必要電力をチャージし放つキャノン砲。だが、肝心の衛星が、この世界には当然だが存在しない。――『今は』。
「ああ、分かってる分かってる。だから、コイツさ」
 無論リーゼロッテはその程度織り込み済みだ。故に、手元に取り出した記憶媒体を、コクピット内のソケットへと接続し――起動。
「マトリクス!!」
 直後、エンプティ状態を訴え続けていたキャノンのステータス表示が変化。充電中を意味するアイコンを示す。『発生源』の記憶を再現するマトリクス・メモリの力は、このキャノン砲に電力を供給する発電衛星を、概念的に再現してみせたのである。
 後はエネルギーチャージ完了を待つばかり。それも大した時間を待たず済むだろう。リーゼロッテは上空の戦況を見上げる。

『オオオオオ!! 貴様ら、貴様らぁぁぁぁぁ!!』
 喚くように吼えるガレオンドラゴン。其を翻弄するかの如く、至近距離を飛び回るフライディ。バルカンやライフルを立て続けに撃ち込み、迫る爪や砲撃は残像を伴う空中でのステップによって回避。その動き、まさしく巨艦に食らいつく攻撃機の如し。艇竜の側も高速での飛翔を重ねているが、フライディの小回りには追いつけていない。
「どうしたどうしたぁ! ドラゴンともあろうもんが、ちっぽけな人型一機墜とせねぇか!」
 挑発も交えて己へ意識を引きつけるのは、敵の本来の目的から目を逸らさせる為。だが。
『ぐ……おのれ……! かくなる上は……!』
 顎を大きく開く艇竜。その口中に、高密度のエネルギーが集束を始める。ブレスを吐かんとしているのだ。そう。彼の目的はあくまでもこの大陸を維持する天使核の破壊。ならば己の命失おうとも、その目的を優先する。遂に、彼はその決断へ――一行が回避しようと試み続けていた決断へ至ったのだ。
「ちぃっ! おい嬢ちゃん、アイツを止めるぞ!」
 フライディが弾丸を雨霰と浴びせるが、最早防御を捨てた艇竜を止めるには火力が足りない。手はあるが流石に敵も其を避けるだけの回避機動は取っている。故に艦船たるチロルに呼びかけたが。
『えぇ~、どぉしよっかなぁ~?』
 相変わらずの小生意気な返答を示すチロル。然し只の煽りではなく事実でもある。そもそも彼女は本来陸上艦。搭載する武装も地上の敵と戦うことを主眼としたものだ。かの艇竜のような、空中を飛び回る大物相手は想定外の敵。故に止めようにも限度がある――と思っていたが。
『――あ、取って置きのアレがあったねぇ~』
 そこで『それ』に思い当たる。都市部での使用は躊躇われる武装だが、今は交戦の末に王都上空から離れた場所にいる。ならば問題は無い。後は。
『それじゃ、コイツを確実に当てられるように、ちょっと囮よろしく~』
「おおっ!? よしきた!」
 この切り札を確実に当てねばならぬ。故にフライディが再度艇竜へ突撃、攻撃をかけることで敵の意識を惹き付ける。そして。
『そんじゃ、撃っちゃうよぉ~♪』
 フライディへの警告の声と共に放たれるのは、一発の大型ミサイル。射出に伴い徐々に速度を速めるその一撃は、艇竜を確かにロックオンし。離脱するフライディとすれ違った、その直後。
『な!? ぐわぁぁぁぁぁぁ!?』
 艇竜の悲鳴をも呑み込み、それまでのミサイルの比ではない猛烈な爆発が、王都近郊の上空で巻き起こった。その一撃は――正しく、核爆発によるものだ。爆炎が、熱線が、艇竜の肉体を容赦なく焼き焦がし、溶かし崩してゆく。
(――なんで懲罰艦だったアタシに、こんなもの積んであるんだろうねぇ~?)
 命中を確認しつつも、チロルは内心首を傾げていた。尤も、今考えても詮無き事ではあったが。

「よぉし、ここがチャンスだね」
 そして地上では、リーゼロッテがキャノン砲の発射準備を終えていた。チャージは完了していたが、発射の好機を掴めずにいたのだ。
 トリガーに指をかける。想像するのは、故郷クロムキャバリアの空に君臨する絶対的な恐怖。殲禍炎剣。かの世界の兵ならば疑うことなき、脅威たる存在の力。故に、そこから派生して都市伝説――『天華閃剣』の力もまた。
 目標を捕捉。爆炎の向こう、弱ってきては居れど未だ確かな生命反応が存在する。照準を合わせる。大きな動きは無し。今だ。
「――聖剣の輝き、喰らってみなっ!」
 トリガーを引く。集束された規格外出力の粒子ビームが撃ち出され、瞬く間に王都の空を横切り。その先の艇竜へと、狙い違えることなく着弾。貫通せしめてみせた。

『グオアァァァァァァ!!!』
 王都市街から放たれた天華閃剣の輝きに貫かれ、爆炎の中でかの竜の断末魔じみた絶叫が轟き渡る。だがフライディは確信する。まだだ。まだ一押しが足りない。ならば、己が決めねば。
 意を決し、爆炎の中へ突入する。全身が焼け爛れ、胸部に巨大な穴を穿たれて、竜は尚も生きていた。最早譫言じみた呻きを上げて、尚もブレスを吐かんと口中に力を集束させんとする。
 そうはさせない。一気に肉薄、至近距離からフライトユニットに搭載するミサイルを全て纏めて下顎へ叩き込む。
「吐いてねぇで! 呑み込め!!」
 下顎を失ったことでブレスは四散。最早、かの存在に王城は、そこに存在する天使核は破壊し得ない。後は止めだけだ。
「行くぜ! ビームグレイブ、スーパーロングモードォォォォォォ!!」
 フライトユニットのアームを一振りすれば、そこから長大なる光の刃が形成される。普段よりずっと長く、高出力な刃を。
「空が! 世界が滅べば! 永遠なんざ、意味がねぇんだ!!」
 一撃、二撃。故郷にて己が愛した空を、永遠だと思っていたあの空を失った苦い記憶。思い起こすように叫びながら、光刃が艇竜の身を斬り刻む。三撃目はそして。
「その傲慢ちきな野望ごと、ぶった斬ってやらぁぁぁぁぁ!!」
 四撃目。頭から胸にかけてをほぼ一刀両断にしてみせた。
『ガ……ァ、アァァァ……!!』
 以て致命傷に至った艇竜の身が傾ぎ、地上へ向けて落下を開始する。
『まだだ……我らはまだ、諦めない……! 屍人帝国に……栄光、あれ……!!』
 断末魔を残して、ガレオンドラゴンの巨体は大地に叩きつけられ。そのまま、動かなくなった。



 以て、屍人帝国の軍勢は全滅。スタンレイ王国は、その建国以来最大であろう脅威を退けることに成功した。
 国内は大いに沸き、各所で勝利を祝う宴が催され。人々の歌い騒ぐ声は、翌朝まで消えることがなかったという。
 人的被害は殆ど皆無と言って良かったものの、破損・沈没した飛空艇は少なくなく、特に王都はその建物に甚大な被害を受けた。だが復興にかける人々の意志は強く、再建の日は遠くなさそうだ。
 これも全て、猟兵達の助力のおかげである――国王はじめ、スタンレイの人々の殆どが、そう言って猟兵達の活躍を讃えたのであった。



 時は少し遡り、ガレオンドラゴン撃破直後の王都近郊の平原。
 未だ大部分が骸の海に還っていない艇竜の亡骸。其を漁る影あり。リーゼロッテのナインス・ラインだ。
「えーと、多分この辺に――ああ、あったあった」
 探り出したのは、かの竜の力の源であった天使核。肉体の大きさに比例した、なかなかの大きさの代物だ。リーゼロッテは、これの入手も此度の目的としていたのである。
「よし、後はそろそろ戻りに――ん?」
 ふと、背後で動く気配がしたので振り向く。ずっと眠っていた技師の少女――イリスが目を覚まし。振り向いたリーゼロッテに、微笑みかけていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月28日
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