書を狩る兵達ーディーヴァー・マスター
スペースシップワールドにて起こった帝国軍と解放軍との闘い。
それは居住可能な全惑星の喪失と言う多大な犠牲を払ったものの、銀河帝国皇帝『リスアット・スターゲイザー』の討伐による解放軍の勝利に終わった。
故、解放軍の血筋を引く者は英雄の血筋を引くという事だ。
無論、栄光に溢れた者だけという訳ではない。
だが、緑のかった黒髪をポニーテールにし、アイドル服を着た少女——ミーシャル・モルタリアスは間違いなく英雄の血を引く者であり、栄光を手にしていた。
「皆ー!今日は応援ありがとう!今回のコンサートは大成功だよ!」
かつての解放軍において優秀なシンフォニアとして戦い、フラッグシップとして解放軍に属する者達から慕われた解放軍の英雄の一人、『邪殲の歌姫』ミカエリア・モルタリアスの血を引くミーシャルは、現在オブリビオンとして蘇った銀河帝国も滅びた子のスペースシップワールド内にて、大々的に宇宙船縦断コンサートを開いていた。
サイキッカーとして優れた才能を持つトゥーモル・ハンブラの血筋と同じく、モルタリアスの血筋は音楽の才とそれにまつわる超能力や魔術の才能に優れているのだ。
「ふー、これでこの船は終わりだね。マネージャー、次の船に行こう」
そして、ミーシャルは自身のアイドルとしての歌を用いて鼓舞すると同時に精神的に癒すユーベルコードを有し、それを用いて帝国軍との闘いによる傷跡が深い宇宙船へと渡り歩いていたのだ。
……故、新たなる災禍『帝国継承軍(サクセション・フォース)』たる猟書家の内『栄華と破滅の歌姫』はそれを脅威に思い、排除する作戦を立案し実行に移すのであった――
「という訳で、アンタ達にはミーシャルを守って『栄華と破滅の歌姫』を返り討ちにしてもらうわ」
そうグリモアベースに集まった猟兵達にシャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)はそう告げる。
書架の王たる『ブックドミネーター』が迷宮災厄戦で戦死し、その後を継いだオウガ・フォーミュラ『大天使ブラキエル』が討ち取られようとも未だに猟書家はA&W以外の世界で健在。
故に今度はスペースシップワールドの猟書家の活動を阻止するべくシャルロットは予知をしたのであった。
「今回、『栄華と破滅の歌姫』は次のミーシャルのコンサートの舞台となる宇宙船にて歌唱洗脳ユーベルコードを用いてミーシャルを暗殺する準備を整えているわ。これに対策するのはただ一つ、先にミーシャルに接触して彼女にそのユーベルコードを使ってみる事よ」
ミーシャルはオブリビオンでもなければ猟兵でもない。
だが、その歌唱能力はある種の猟兵やオブリビオンを凌駕する域にある。
「そして、そのライブの手伝い……ミーシャルと同じくアイドルや歌手など歌や音楽に纏わる猟兵ならば、一緒にライブを演奏すれば大きく効果を与えられるんじゃないかしら」
今回、『栄華と破滅の歌姫』は洗脳に特化した形態の為、宇宙船の全住民の洗脳が解除されれば自然と骸の海へと還る。
故、今回の依頼ではライブの準備と本番に注力すれば良い。
「それじゃあ行ってらっしゃい。良いライブをね?」
黒代朝希
SSWの猟書家シナリオに着手します。
今回は純ライブシナリオなので、戦闘よりも心情寄りになります。
第一章はライブの準備となります。
ミーシャルと一緒にこっそりと宇宙船に侵入し、ゲリラライブの準備を行ってください。
第二章ではライブ本番となります。
今回の『栄華と破滅の歌姫』は宇宙船の住人を洗脳している歌そのものとなっていますので、ライブによって全住民の洗脳が解ければ自然と撃破されます。
今回のプレイングボーナスは
『ミーシャルのライブの手伝いをする』
となります。
歌や音楽に覚えがある猟兵ならライブの事前演奏や本番で歌えば良し。
そうでない猟兵の方も各自の得意分野でライブを盛り上げれば大丈夫です。
第1章 冒険
『洗脳音楽を破れ』
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POW : 洗脳音楽に耐える手段を探す/スターライダーに熱意を持って協力を求める
SPD : 洗脳音楽の影響を避ける手段を探す/スターライダーと一緒に調査に出向く
WIZ : 洗脳音楽の情報を集める/スターライダーの体験談からヒントを見出す
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ヘスティア・イクテュス
『邪殲の歌姫』ミカエリア・モルタリアス…
彼女の歌は味方の士気を大いに上げ、戦闘においても優れた能力を持っていた
そう、うちの本にも書いてあったわね
同じく優れた歌唱力…共にってのは流石に気後れするけど…
解放軍の血を引く彼女を暗殺させるわけにはいかないわ
ゲリラライブの準備
アベルを使っての『ハッキング』で侵入から音響機械の操作まではOK
電脳魔術の演出等はこんな感じで良いかしら?とミーシャルとライブの段取りを…
宇宙海賊SkyFish団、ミーシャルと共に船の人々の注目を頂きに!ってね
あぁ、彼女の前でイクテュスの家名は言わないよう注意ね…
向こうに記録が残ってるかは知らないけど知ってた場合素性がバレるし…
「『邪殲の歌姫』ミカエリア・モルタリアス……彼女の歌は味方の士気を大いに上げ、戦闘においても優れた能力を持っていた」
「ああ、ワタシのお母さんの家系にミカエリアさんがいるんですよー。その英雄譚に憧れて今のワタシがいるんです」
そう呟きながらヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)はミーシャルと転移先で出会い、『帝国継承軍(サクセション・フォース)』に狙われているという事を説明してゲリラライブの準備を行っていた。
「有名なのは、『ラーズバルトの引き口』ね……あの『白騎士ディアブロ』の強襲を逆に白騎士の撤退に追い込んだ闘い……」
「ヘスティアさんも、蘇った白騎士と戦ったとか……」
かの未来を司るユーベルコードを所有するのは骸の海の36の世界の中でも最上位に位置する屈指の強者、白騎士。
かの騎士の強襲を受けながらもミカエリアはシンフォニアとしての能力を使って迎撃し、味方の攻撃もあってディアブロの撤退に追い込んだのだ。
「そう、うちの本にも書いてあったわね」
自称ではあるが宇宙海賊であるSkyFish団の当代の船長であるヘスティアは自身の書斎にて、このスペースシップワールドの歴史が書かれた歴史書を呼んで上記の事柄を知っていた。
「同じく優れた歌唱力……共にってのは流石に気後れするけど……解放軍の血を引く彼女を暗殺させるわけにはいかないわ」
解放軍の血族とは猟兵が現れた現在のスペースシップワールドにおいても依然として英雄。
その血筋を引く者を弑させることなど、決して許しはしない。
「(あぁ、彼女の前でイクテュスの家名は言わないよう注意ね……向こうに記録が残ってるかは知らないけど知ってた場合素性がバレるし……)」
仮にもイクテュスは宇宙海賊の家系……即ち『賊』ではあるのだ。
その宇宙海賊の子孫が蘇った帝国に対する解放軍の再来、『猟兵』であったとしても、いらぬ誤解は与えない方が良いだろう。
「と、こんな感じでどうかしら……」
「うん!とてもいい感じ!」
戦闘の他日常生活等のサポートを行うAI端末である『アベル』を使っての『ハッキング』で音響機械の操作を行うと同時、電脳魔術を用いて演出を構築していくヘスティア。
そのような会話を行いながら、ヘスティアは秘かに思う。
「(宇宙海賊SkyFish団、ミーシャルと共に船の人々の注目を頂きに!ってね……悪くないわ)」
その想像にヘスティアは笑みを浮かべながら『アベル』を用いてライブの演出作業を進めていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
天城・千歳
『邪殲の歌姫』ミカエリア・モルタリアスですか・・・・。
そう言えばそんな人も居ましたね。
彼女の歌で士気が上がったのは良かったものの、勢いが付き過ぎて無謀な行動に出る兵も多くて、暴走した部隊のフォローはなかなか大変でした。
それは置いておいて、ゲリラライブの手伝いですね。
音響機材の操作は他の方がやっているみたいなので、私は照明とカメラの制御の方を担当します。
【ハッキング】【情報収集】で船内のネットワークに侵入し、船内の照明と映像、放送関係を掌握します。
サテライト・ドローン群は【撮影】で浮遊カメラとして使用。
照明演出やカメラワークの段取りはミーシャルさんやスタッフの方と相談します。
「『邪殲の歌姫』ミカエリア・モルタリアスですか……そう言えばそんな人も居ましたね」
しみじみとした、過去形の呟きが宇宙船内に響き渡る。
それは天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)が発した言葉。
「彼女の歌で士気が上がったのは良かったものの……勢いが付き過ぎて無謀な行動に出る兵も多くて、暴走した部隊の戦闘によって出陣したアンヘルから逃れる等のフォローはなかなか大変でした」
かつての解放軍と帝国軍との闘いにて、士気の過剰上昇による一部部隊の独断専行による黒騎士の出撃を思い返すウォーマシン。
「それは置いておいて、ゲリラライブの手伝いですね」
と、即座に思考を切り替えて先程のヘスティアと同じく電脳魔術師として千歳は電子機材の調律に当たる。
「音響機材の操作は他の方がやっているみたいなので、私は照明とカメラの制御の方を担当します」
情報処理技能活用ユーベルコード『ラプラス・プログラム』を用いての高速情報処理によって照明機材とカメラ機材の操作を並列して行っていく千歳。
更に並列して行うのは、ゲリラライブを行う宇宙船内のネットワークに侵入した千歳は、猟書家側に気付かれないよう慎重に……しかし着実に宇宙船内の照明と映像、放送関係を掌握していく。
「サテライト・ドローン群は浮遊カメラとして使用するとして……ミーシャルさん、照明演出やカメラワークの段取りはスタッフの方にお任せしてもよろしいでしょうか?」
「あ、大丈夫だよ!そこは適材適所という所で!」
千歳の言葉に緑のかった黒髪を揺らしながらミーシャルは応え、スタッフと一緒に演出方面を固めに行っていく。
自身の命がかかっている状況下でありながらいつも通りの自分を保ち、歌を披露する事に全力を尽くす姿勢。
そんな姿を、千歳は過去にて知っている。
「……成程、彼女の子孫ですね。性格はおしとやかであった彼女と違いますが、『姿勢』はそっくりですね」
その堂の入った『歌姫』としての姿に、思わず千歳は溜息をもらす。
『邪殲の歌姫』……その再来ともいうべきアイドルに思いを馳せながら、宇宙船の掌握をかつての帝国との闘いを知るウォーマシンは進めていくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
月夜・玲(サポート)
『さてと、I.S.T起動。お仕事お仕事。』
口調 元気(私、~君、だね、だよ、だよね、なのかな? )
お仕事ついでに研究も出来るんだから、この仕事良いよねぇ
さあ、私の研究成果の実験台になってもらうよ
模造神器という独自の兵器開発を生き甲斐とする研究者
誰にでも気さくに砕けた口調で話しかける
戦いは全て研究の為、楽しみながら戦闘を行う
全ては研究の為、研究と戦闘を楽しめる猟兵生活は結構気に入っている
戦闘スタイルは4本の模造神器から2本を選び、二刀流で敵と戦う形です
UCで遠距離戦闘にも対応したSF剣士
日常ではのんびりと景色を楽しんだり風情を楽しんだり
冒険では考察しながらじっくり進む
あとはお任せ!
「さて、もうすぐでゲリラライブが始まりそうだし……私は裏方に回るとしますか」
そう言って青いメッシュの入った長い黒髪が特徴的なスペースノイドのメカニック、月夜・玲(頂の探究者・f01605)は技術者としての観点からミ―シャルと猟兵達によるゲリラライブのサポートに回っていく。
「しかし、帝国継承軍(サクセション・フォース)も本格的に動き出さないね……まぁ、骸の月が完全に埋め尽くされないと帝国継承軍(サクセション・フォース)が完成しないんだろうけど」
グリモア猟兵として儀式魔術【Q】の造形を知っている玲からすれば、他のグリモア猟兵の同意を得る代わりに各地での小規模な侵略行為を以て骸の月を染め上げる猟書家の【Q】は手間がかかる分成立した時の効果も大きいと予測していた。
「とはいえ、代行のリーダーたるブラキエルは骸の海に叩き返されたからね……」
A&Wでの猟書家の侵略に対して猟兵は大きな攻勢に出た結果、迷宮災厄戦で戦死した猟書家の主たる『書架の王』……かの者の代行を務めていたブラキエルは既に骸の海へと還っている。
「まぁ、他の六人も同じ目にあってもらいましょう。長い目で見て」
そう独り言ちながら、玲は機材の調整に移るのであった……
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『栄華と破滅の歌姫』
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POW : さあ願うのです、帝国による再統一を
【民衆の知る有名な歌姫そっくりな姿 】に変形し、自身の【四肢】を代償に、自身の【帝国復活を願い行動するよう洗脳する歌声】を強化する。
SPD : 銀河再統一を果たせるのは帝国だけです
【銀河帝国による銀河再統一を願う歌 】を披露した指定の全対象に【帝国継承軍を支持し帝国の復活を願う】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ : 抵抗する者は死し、賛同する者は生き残るでしょう
自身が【敵を蹂躙し味方を称賛する歌を歌って 】いる間、レベルm半径内の対象全てに【抗う心を砕き死に導く言葉】によるダメージか【従順な心を育み栄光へと導く言葉】による治癒を与え続ける。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠森宮・陽太」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
片桐・公明(サポート)
快活な女性ですが知的な一面もあり、依頼に参加する際事件の背景について思考を巡らせ考察します。感情的な行動は滅多にしません。
主に二挺拳銃『Mathem842』『臥龍炎』を使用した遠近問わない戦闘を行います。時折、または接近戦を重視する場合は妖刀『血吸』を使用します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、積極的に行動します。ただし敵の攻撃に対しては回避を主体にして、なるべく負傷しないように立ち回ります。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
藍原・蒼夜(サポート)
人間の學徒兵×力持ち、18歳の女です。
普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
いよいよ始まる洗脳解除の為のゲリラライブ。
そのつつがない開始の為に、工作や暗躍を始める猟兵達がいた。
「私に出来る事は、処刑の執行……今回は、猟書家『栄華と破滅の歌姫』の処刑の補佐……」
ぼんやりとした口調から処刑執行人の如き……実際にダークセイヴァーで暴虐の限りを尽くしたヴァンパイア等を処刑する呪われし処刑人の一族に連なる猟兵、仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)は拷問器具【鉄の処女】をモチーフにした、鉄塊の如き巨大剣【錆色の乙女】を取り出していく。
振るうのは帝国継承軍(サクセション・フォース)の幹部たる猟書家『栄華と破滅の歌姫』――ではなく、その配下として今回のミーシャルのライブの舞台となる宇宙船……猟書家の洗脳ユーベルコードの完遂と共に支配体制の確立を進めようとしていた帝国兵士に向けられてのものだ。
無論の事、ダークセイヴァーのヴァンパイアと同じく彼ら帝国兵士もオブリビオン。猟兵にして処刑人たるアンナが【錆色の乙女】を振るうに異存はない。
「平和なる宇宙を蝕む者……お前たちは、骸の海に帰るが相応しい」
「まぁ、ダークネスで言うラブリンスター……UDCで言うUDC-Pならまだしも、この宇宙を悪戯に引っ掻き回そうって言うのなら躊躇は無用よね」
嘗ての第四の『闇と灼滅と創造と帰滅の物語』にて武蔵坂学園に帰順したアイドル淫魔の事を思い出しながら片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)は帝国兵士を迅速に無力化して行く。
それは彼女の両親が灼滅者(スレイヤー)と呼ばれる猟兵に類似した一種の超能力者である故の異能と経歴を持つ故だ。
「にしても、歌を媒介とした洗脳攻撃を有するユーベルコードかぁ……強力なんだけど、他の事件の報告書を見るからに『歌姫』として格が上の存在、つまり彼女よりも優れた歌唱能力を持つ者とそれに深い影響を受けている人物には効かないみたいね」
そう確認しながら二丁拳銃の弾丸を叩き込むのは父親譲りの戦闘スタイルか。敵の挙動から最適な殺戮経路を算出する事で対象の攻撃を予想し、回避を行い反撃を叩き込む演算型ユーベルコード……彼女の父親が闇落ちしてダークネス化した際に生まれた異能(サイキック)であり、彼女にユーベルコードとして引き継がれたモノである。
その『殺戮経路』を用いての戦いは、帝国軍の残党を秘密裏に一掃するに足る『美しさ』が存在していた。
「さて、飛翔と言っても秘密裏に帝国兵士を処理するだけだし……低空飛行で高速飛翔する、という事にしましょうか」
そう青髪の女性が言っている間にも、武器『蒼霊刀』を用いての刹那の間に叩き込まれる四連撃が帝国兵士を1ダース人数分骸の海へと還す。
その四閃を放った武器『蒼霊刀』の主は藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)。
『力持ち』という膂力が異能の域に達したシンプルかつ強力なジョブを有する猟兵である。
「歌は嫌いじゃないけれど……私は、静かな場所が好きだから」
一度に『蒼霊刀』が振るわれるたびに四つの剣閃が迸り、帝国兵士十数名を一度に骸の海へと還していく姿。
それは最早骸の海から蘇った彼ら帝国兵士からも、己達を滅ぼしたあの『解放軍』の再来としか言いようがなかった。
やがて一通りの帝国兵士を掃討し終えた猟兵達は、ある一定の方向に視線を向ける。
それは、ミーシャルと猟兵達が行うゲリラライブの会場であった――
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
天城・千歳
さて、本番ですね。各種ドローン群は【空中機動】【撮影】でミーシャルさんやスタッフの方々との打ち合わせ通りに動かすとして、ステージの後ろにミーシャルさんの姿を投影したビームフラッグを複数立てて賑やかしにしましょう。
あ、戦闘用リモート義体とリモート義体はミーシャルさんの後ろでバックダンサー兼護衛をお願いします。
私は引き続き【ハッキング】【情報収集】とUCで船内の照明、映像と放送、通信関係の制御をしますので。
「サイキッカー同士の戦闘は極端な相性の悪さでもない限りはエネルギー量で決まる。ならば味方が有利になる様に環境を整えれば良いんです。・・・ミカエリアさん、あなたもそれは知っている筈ですよね?」
「さて、本番ですね……それにしても容姿はミカエリアさんに似ていなくても歌唱力等の歌姫としての素養や素質は彼女ソックリですね」
そう呟いて天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)はミーシャルのゲリラライブ会場上空に各種ドローン群を飛ばし、ミーシャルさんやスタッフの方々との打ち合わせ通りに動かしながらかつての『邪殲の歌姫』雄姿を思い出す。彼女は引き続き船内の照明、映像と放送、通信関係の制御を行いながらミーシャルのライブの歌声を舞台となる宇宙船の隅から隅まで響かせていく。
「しかし、ミカエリアさんはオペラ歌手だったのですが……その子孫はアイドル歌手というのは時代を感じさせますね」
ステージの後ろにミーシャルさんの姿を投影したビームフラッグを複数立てて賑やかすという行為。それはミカエリアの時代では行わなかったサポートであった。
「無論の事、銀河帝国の側にも歌唱型サイキッカーは存在していました。しかし、解放軍の歌姫にして最上位の歌唱型サイキッカー『邪殲の歌姫』ミカエリア・モルタリアスには勝てませんでした」
それは何故だと思うか、と『栄華と破滅の歌姫』に問いかけるよう独り言ちる千歳。
「サイキッカー同士の戦闘は極端な相性の悪さでもない限りはエネルギー量で決まる。ならば味方が有利になる様に環境を整えれば良いんです」
その言葉と同時に重なるミーシャルの歌がサビに入る。その旋律と唄声は『洗脳』に重視を置いた『栄華と破滅の歌姫』の歌唱型洗脳ユーベルコードの影響を宇宙船の住民から打ち消していく。
「ミカエリアさん、あなたもそれは知っている筈ですよね?……恐らく、子孫の方々もそれぞれの形でその事を歌に刻んでいると思いますよ」
オペラではない。しかし間違いなく『邪殲の歌姫』のものである歌声に聞き入る千歳はそう確信しながら、洗脳が解けて倒れ伏せる宇宙船の住民を介抱するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
仇死原・アンナ(サポート)
鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、『鎖の鞭』等装備してる物を使います
UCは指定した物をどれでも使用
普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、お前、呼び捨て、言い捨て)
処刑人として敵と戦います
同行者がいれば協力
メインは鉄塊剣で攻撃
鉄塊剣の使用が不向きな相手・場所では刀剣をメインにして相手をします。
拷問具や鞭を使い敵の行動を阻害、鉄塊剣や刀剣で敵を攻撃します。影朧にはできる限り説得しますが説得不能と判断すれば容赦なく屠ります
キャバリアを操縦したり生身でも戦います
――歌声が、響き合う。
それは猟書家の邪悪なる洗脳の旋律を打ち消していく。
「素晴らしいわね……いい歌声だわ」
星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)はその歌声に聞きほれながらも、増援として到着しようとしていた帝国継承軍(サクセション・フォース)の帝国兵士を鋭い眼光で睨みつけながら渡り合っていく。
帝国兵士たちの目的はライブを行い『栄華と破滅の歌姫』の洗脳ユーベルコードを打ち消そうとしているミーシャルの命。
しかし、杏梨はその会場に一人も通すことを許しはしない。
「――『バースト・マインド』」
杏梨はユーベルコードを起動させることで反射神経と瞬間的な判断力を強化し、帝国兵士の波状攻撃を全て回避していく。
「なら、ワタシが攻撃を担当させてもらおう……『剣樹地獄の刑』」
攻撃が全て回避されたことによる隊列の乱れと兵士の士気の揺らぎ。その隙を付くように仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)が怨みと殺意をまとわせた妖刀の乱撃を繰り出して帝国兵士を骸の海へと還していく。
「私も攻撃させてもらうわね……【流星の聖剣】」
星が流れるかの様な意匠が凝らされた邪悪なるものを浄化する力を持つ剣を抜き放ち、杏梨は帝国兵士を一人ずつ撫で斬りにしていく。
そうして二人の猟兵が帝国兵士を相手取っている間にもミーシャルの歌声は猟書家『栄華と破滅の歌姫』の歌唱型ユーベルコードによる宇宙船の住民に施された洗脳を解除していく――
「皆ー!大丈夫だったー!?」
やがて、宇宙船の全ての住民が洗脳から解除される。
聞こえるのは、ミーシャル・モルタリアスというアイドル――二代目の『邪殲の歌姫』の歌声による旋律。
「この宇宙には、猟書家っていう『帝国継承軍(サクセション・フォース)』を名乗る銀河帝国の残党が暴れているけれど……今回は、ワタシ達解放軍の再来『猟兵(イェーガー)』によってこれを打倒したよ!」
その言葉とともに広がる軽い困惑と、解放軍の再来の刮目に沸き立つ憧憬の感情。
やがて、今回の洗脳事件は二代目『邪殲の歌姫』――ミーシャル・モルタリアスが対帝国継承軍(サクセション・フォース)活動を始める最初の事件として後世に名が知られるのであった。
成功
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