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幽世大狂騒~紅白寿大祝宴!

#カクリヨファンタズム #戦後

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#カクリヨファンタズム
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#戦後


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 幽世の格式のある神社で、つつがなく執り行われた挙式。
 それは化狐と豆狸の、相容れないと言われている者同士の結婚であった。
 狐や狸達は勿論、沢山のもふもふ妖怪達は、大層このふたりの結婚を喜んで。
 盛大に祝ってあげたいと、そう思っていたから。

『賑やかな大祝宴を開くニャー!』
『美味しいご馳走を沢山焼きまくるニャ! 酒も、たーんまり用意するニャよ!』
『ちょっと眠いけど……おいしーい紅白饅頭もあるニャ、自分達に任せるニャー』

 そう提案した或る三首猫の言葉に、諸手を挙げて賛成する。
 所謂、結婚式の二次会というものである。
 ということで、料理は主催の三首猫に任せ、早速宴会の準備に取り掛かるけれども。
 この時、花嫁花婿は勿論、もふもふ妖怪達は誰も、思いもしていなかったのだ。
 まさか宴会の音頭を取る三首猫が――ニャルベロスという、オブリビオンである事を。
 そして、次々と引き寄せられた周囲の妖怪達が、骸魂に飲み込まれてしまう事を。
 そう……カクリヨファンタズムは相変わらずまた、滅亡のピンチを迎えるのである。

●大狂騒な大祝宴!
『なんてったって、最高の御馳走は肉ニャ! 魚より肉が好きニャ!』
『ステーキ、焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き、丸焼き……どんどん肉を焼いて食べるニャ! 酒も色々な種類のものをたんまり用意したから、じゃんじゃん飲むといいニャ!』
 二次会の御馳走は、豪華な懐石やコース料理ではなく――大量の肉!?
 けれど、続々と引き寄せられた妖怪達は何故かひたすら、ニャルベロスが用意する肉を食べて食べて食べまくり、成人している妖怪は浴びるように酒を飲んでいる。
「も、もうおなかがいっぱいだけど……はむっ、止まらない……!」
「……ひっく、酒もやめられねぇ~」
 食べ物は肉だけでなく、魚や野菜などの食材もあるようだけれど。
 でもやっぱり圧倒的にあるのは、ひたすら肉!
 そんな大量の肉料理や酒を、限界まで口にして……ころん、と。
 ダウンしては骸魂に飲み込まれていく、もふもふ妖怪達。

 いや、それだけではない。もっとさらに、この世界を滅亡へと導くために。
『そこのお嬢ちゃん、お坊ちゃん……美味しい紅白饅頭があるニャー』
 ニャルベロスが子どものもふもふ妖怪達に勧めるのは、結婚式の定番の紅白饅頭……?
 けれど――勿論これも、オブリビオンが仕掛けた罠。
「いただきまーす! はむっ……んん? なんだか、頭がぼーっと……」
「ふにゃ……ふわふわ、ねむくなってきたぁ」
 そしてまた……もふもふ、ころろん、と。
 転がっては骸魂に飲まれていく、もふもふ子妖怪達。
 そう――この紅白饅頭は。
『ふふ……白は普通の饅頭、でも紅にはへべれけになる妖術がかかってるニャ。それに紅のカラクリがばれないように、紅と白の半々の色をした饅頭は、妖術をかけてるのとかけてないのと、ランダムにしたんだニャ!』
 なんと、食べるとへべれけになる妖術がかけられているものがあるのだという……!
 あくまで妖術なので、酒が飲めない未成年をへべれけにさせるのにはうってつけ。
『これぞ、頭脳プレーニャ……ということで、ちょっとお昼寝するニャ』
 そう、すやぁと首の1つが寝ている間も、他の首は肉を焼いたり食べたり。
 お祝い事にかこつけて、妖怪達が骸魂に飲み込まれるように仕向けるべく。
 肉と酒ともふもふと酔っ払いでカオスな大祝宴を、ひたすらニャルベロスは続けるのだった。

●ということで、美味しく楽しく、食べて飲んできてください!
「六月に結婚式を挙げると、一生涯に渡り、幸せな結婚生活を送ることができるという謂れがあるようだな」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は謎に豪華に着飾った装いで微笑んだ後、予知に視た内容の詳細を語り始める。
「大祓百鬼夜行が終わっても、カクリヨファンタズムは相変わらず滅亡の危機に日々瀕しているが。今回は、狐さんと狸さんの結婚の祝宴に続々と引き寄せられたもふもふ妖怪さん達が、次々と骸魂に飲み込まれてしまうという予知を視た」
 狐と狸の結婚やその祝宴は、とても目出度いものなのであるが。
 問題は、主催者が『オブリビオンである』という事なのだ。
 引き寄せられたもふもふ妖怪達は、祝宴から放たれる妖気に操られ、『奇妙な行動』を繰り返しているのだという。
 今回その奇妙な行動とは――限度を越えた、超ドカ食いや大酒飲み。
 なので祝宴に乱入し、もふもふ妖怪達を助け、元凶を退治して欲しいというわけだ。

「祝宴を主催するオブリビオンは『三首猫ニャルベロス』。ひたすら肉を提供し、へべれけになる妖術をかけた紅白饅頭を量産しているのだという」
 元凶のニャルベロスを討つのは勿論であるが、周囲には沢山のもふもふ妖怪がいる。
 なのでまずは、そんな妖怪達が食べ過ぎぬよう、猟兵達がかわりに肉を食べたり、酒を飲んだりしたり。さり気なく妖術のかかった紅白饅頭を妖怪達が食べぬよう白のものを勧めたりなどしたり、自分達が紅や紅白半々のものを食べたり。ころんとダウンしてしまっている妖怪をもふもふと、骸魂に飲み込まれる前に避難させたり、一緒にお昼寝しつつ守ったりなどして欲しい。
 食べたり飲んだりする量は特に気にせず、少しでも減らして貰えれば、それだけでも妖怪達を救うことになるし。楽しく食べたり飲んだりすれば、花嫁花婿も喜ぶだろう。
 肉はニャルベロスに焼いて貰っても、自分達で自由に焼いても、構わないようだ。

「そして祝宴会場の中心には、奇妙な行動の結果、骸魂に飲み込まれオブリビオン化してしまった妖怪達がいる。また、妖気もより一層強烈となり、大きく行動を阻害されてしまうというので。ここはあえて皆も「奇妙な行動」をしながら戦った方が、有利に戦うことができるようだ」
 例えば、酒を飲みまくったり妖術のかかった饅頭を食べて、へべれけ状態であったり。泣き上戸、笑い上戸、説教上戸……または、うぇーいと陽気にバカ騒ぎしたりしつつも何気に殴ったりとか。祝いの一芸を披露するなど適当に理由をつけ、攻撃したりなど。
 祝宴の空気に合わせ有利に戦闘を展開してオブリビオンの群れを蹴散らし、敵の目論見を打破して欲しい。

「俺も、酒や紅白饅頭や肉はとても好きだが。折角の祝いの席を台無しにするような行為は見逃してはおけないし、皆で守った幽世の世界を滅亡させるわけにもいかない」
 なので、もふもふ妖怪さん達のかわりに食べて飲んで、そして元凶を討って欲しいと。
 清史郎は満開桜のグリモアを掌に咲かせ、大祝宴の会場へと猟兵達を導く。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いします!

 今回は、棟方ろかMSとのふんわり合わせシナリオです。
 場所も時間も異なる為、両方の依頼にご参加いただいて問題ありません。

 ※ご連絡※ 当方の第1章は、6/27(日)朝8:31より受付開始します。
 第1章の追加冒頭はありません。

 今回の内容は以下です。

 第1章:祝事は事件の香り(冒険)
 第2章:三首猫ニャルベロス(集団戦)

 第1章は、POW/SPD/WIZ気にせずOKです。

 第1章はもふもふ妖怪を助ける為、肉と酒と紅白饅頭を食べる祝宴に参加頂きます。
 肉は、肉料理ならばOPにあるもの以外でも、何でもお好きな物をご自由に!
 焼肉やすき焼きや鍋やステーキ等々、お好きな様に肉を食べて頂ければ!
 魚や野菜等、他の食材も少しはあるようです。
 酒も沢山用意されています。
 西洋妖怪もいる世界ですので、日本酒や焼酎等の他、ワインや他洋酒など。
 酒の種類もお好みでどうぞ!
 ただし勿論、未成年の飲酒は厳禁です。酒以外の飲物も各種あります。

 そして、へべれけになる妖術がかけられた紅白饅頭が沢山あります。
 白は普通の甘い饅頭、紅がへべれけになる饅頭です。
 紅白半々の色の饅頭は、へべれけになるかはランダムです。
 いわゆるロシアンですが、結果はご指定頂いてもお任せでもOKです。
 酒ではないので、紅白饅頭は未成年も勿論OKです。

 また、もふもふ妖怪達をもふもふ助ける行動も可能です。
 骸魂から護る為、一緒にころんとお昼寝したり。
 もふもふ戯れて起こしたり、安全な場所へ運んだり。
 一緒にもふもふ祝宴を楽しみつつ彼らの暴飲暴食を阻止したり等々も、ご自由に!
 もふもふ妖怪は沢山種類いるので、ご指定頂いたお好みのもふもふがいるかと。

 第2章は「奇妙な行動」をしつつ戦うと有利になる戦闘です。
 詳細は断章にて提示致します。

 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、未成年の飲酒喫煙は厳禁です。
 締切はタグやMS個別ページ、Twitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称推奨)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入をお忘れなくお願いします。

 グループ参加の人数制限はありません。お一人様から何名ででも!
 ですが、ご指定の同行者が不参加の場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせて頂きたく思っています、お気軽にご参加下さい!
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第1章 冒険 『祝事は事件の香り』

POW   :    体力を駆使して解決する

SPD   :    素早く効率よく解決する

WIZ   :    作戦を練って解決する

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
ま、また飲み食い系のお話…っ。
これは違う意味で猟兵を追い詰める高度な策略なのかしら?

と、とりあえずもふもふを助けるためなら仕方ないわ。
ボスが猫系なのが悪いのよ、そうよ、私は悪くない(自己暗示完了)

お肉やお饅頭で危ないものはこちらで引き受けるわ。
それ以外のを勧めつつ、ついでにもふもふ、趣味と実益を兼ねるとはこのことね(たぶん違います)
ついでに酔いつぶれているもふもふさんは安全地帯に移動させておくわ。
「ここで寝ていると風邪ひくわよ?」

どさくさに紛れてお酒に手を伸ばすけど…視線を感じて上を見るとニャルベロスがバッテン出していそうね…。
残念だわ。
本当に残念だわ…。



 粛々と滞りなく執り行われた、神社での挙式。
 そんな晴れて夫婦となった狐さんと狸さんのことを、皆も心から祝福しているから。
「目出度い、目出度い! パーッと飲んで食べるぞー!」
「あむっ、はむはむっ、肉美味しい!」
 食べまくり飲まくりの、大祝宴のはじまりです……!?
 何だかつい先月、おでんとか串料理とか団子とか。
 散々このカクリヨファンタズムの世界で、色々なものを食べた気がするのだけれど。
『さぁ、肉を焼くニャ! どんどん食べるんだニャ!』
「ま、また飲み食い系のお話……っ」
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、思わずそう言わずにはいられない。
 そう――今度は、肉。めっちゃ大量の肉。
 ……これは違う意味で猟兵を追い詰める高度な策略なのかしら?
 張り切って肉を焼きまくる、今回の事件の元凶・三首猫ニャルベロスをちらりと見遣りながら。
「と、とりあえずもふもふを助けるためなら仕方ないわ」
 肉や酒を口にしまくっては、ニャルベロスの妖力で限界を超えても尚食べまくり飲みまくり、ぱたりと倒れたりころんと転がったりしているもふもふ達を見回してから。
「ボスが猫系なのが悪いのよ、そうよ、私は悪くない」
 こくりと、大きくひとつ頷く。
 はい、自己暗示完了です!
「わぁい、おまんじゅう!」
 とことこと祝宴に誘われてやってきたのは、もふもふな子猫又さん。
 そして、妖術がかかっているものがあるという紅白饅頭へと手を伸ばさんとした猫さんよりも早く。
「私がお饅頭、取ってあげるわ」
 さり気なく、安全だという白の饅頭を差し出すヴィオレッタ。
 ついでに、ちょこんともふもふ仔猫さんを膝の上に乗せて、もふもふもふ。
(「趣味と実益を兼ねるとはこのことね」)
 ええ、まさに一石二鳥……!?
 それからふと見れば、ふにゃ~と酔い潰れたもふもふが、すやぁと寄りかかってきたから。
「ここで寝ていると風邪ひくわよ?」
 ……もふもふもふもふもふ。
 酔いつぶれているもふもふさんを、骸魂に飲み込まれる前に、ぎゅぎゅっと確保!
 もふもふ安全地帯に移動させておきます、もふもふもふ。
 そして、ころころ次々と転がるもふもふたちを移動させれば、もふもふ面は大満足!
 そんなもふもふ充を堪能しつつも、ヴィオレッタはどさくさに紛れて手を伸ばしてみる。
 そう――ついに念願の、お酒に……!?
 いえ、何だか視線を感じて上をふと見てみれば。
『お酒は成人してからニャ!』
 ニャルベロスがバッテンを出しています!
 ヴィオレッタはヤドリガミ、存在している年月的には成人なんてとっくに超えているのだけれど……今の彼女の見目は、どこからどう見ても少女だから。
「残念だわ。本当に残念だわ……」
 仕方なく酒から手を引っ込めた手を、もふもふで癒します。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリスフィア・スターライト
強気で猫好きな人格のリリスで参加するわ
バディペットである銀猫のリンフォースも一緒よ

お祝い事での惨劇は食い止めないと
リンフォースもお腹を空かせているみたいだし
この際だから腹ごしらえかしら
リンフォースは肉派だから焼いてくれた
肉を美味しそうに食べているわね
私もしゃぶしゃぶを美味しく食べさせてもらうわね
好奇心旺盛なリンフォースが食べ過ぎないように見張っておくわ

その後で食べ過ぎたりへべれけになっている
猫妖怪や兎妖怪を見つけて救助するわ
リンフォースにも手伝ってもらおうと思ったけれど
紅白饅頭を食べて当たりを引いてしまってへべれけになっているわ
一緒に安全な所まで避難させてお昼寝している様子を眺めさせてもらうわ



 世間一般的には、あまり気が合わないと言われている狐さんと狸さんの結婚。
 カクリヨファンタズムの世界では、そんな狐と狸の仲がどうなのかは分からないけれど。
 でも、周囲はすっかり祝福の声で溢れていて。
 狐さんも狸さんもその他のもふもふ妖怪さんたちも、ふらりと誘われ集まって……いざ始まるのは、どんちゃん騒ぎの大宴会!
 いや、ただの祝宴であるのならば、大いに盛り上がることは何よりなのだけれども。
(「お祝い事での惨劇は食い止めないと」)
 リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は、周囲をぐるりと見回して頷く。
 そんな今回事件解決に乗り出した今の彼女は、ちょっと強気で猫好きなリリス。
 勿論、人懐こくて甘えん坊なバディペットである銀猫のリンフォースも一緒。
 そんなリンフォースが、じいっと何気にニャルベロスを見遣っていることには気付かずに。
「リンフォースもお腹を空かせているみたいだし、この際だから腹ごしらえかしら」
 とりあえず、妖怪達が食べすぎるのを防ぐのも兼ねて、振舞われている肉を貰ってくれば。
(「リンフォースは肉派だから、焼いてくれた肉を美味しそうに食べているわね」)
 はむはむと食べるリンフォースを見つめた後、リリスも美味しそうな肉をしゃぶしゃぶ。美味しくいただきます!
 けれど美味しいからといって、妖術にかかった妖怪さんたちと共倒れになったらいけないから。
 好奇心旺盛なリンフォースが食べ過ぎないように見張りつつも。
「うぐ……おなかぱんぱんで、もう無理だぴょん~」
「ふにゃ、なんだか……ふわふわして眠くなってきたにゃん……」
 ぱたり、すやぁと倒れ込んだもふもふ猫さん妖怪と兎さん妖怪を見つけて。
 骸魂に飲み込まれる前に、救助せんと動くリリス。
 いえ、リンフォースにも手伝ってもらおうと思ったのだけれど。
 ――ふにゃあ。
 何だかふらふらしている様子に、瞳をぱちくりさせるも。
「リンフォース? へべれけになっているわね」
 傍にある齧られた紅白饅頭を見れば……どうやら当たりを引いてしまったようです!
 そんなリンフォースも一緒に、安全な所まで避難させてから。
 ……すやすやぁ。
 ……ふにゃあ。
 ……すぅ、すぅ。
 リリスはちょっぴり微笑まし気に眺める。
 気持ち良さそうにふもふ、みんなでお昼寝している様子を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
この人数、壮観だな…
まぁ、その分救わねばならない妖怪さん達も多いという事だけど

しかし俺もよく食べる方だけど、この会場の鬼気迫る飲み食いの状況
度を越しているな…
そんなちょっとした恐怖心から防衛衝動を発動させる

もふもふ妖怪達も気に掛かるけれど、俺が俺に出来る事は…食べる方がより適任なのかもしれない
ある意味【救助活動】ともいえるな
よし、人海戦術で行くぞ!

【大食い】+【早食い】で肉料理を少しでも妖怪達が食べずに済むように食べまくる
お酒は飲める年齢だけど、決して強くないから今回は飲まない方針で行こう

肉料理はステーキ、焼肉、すき焼き…、数えきれない料理の数々を堪能させてもらおう
っと、任務任務…



 確かに、結婚した狐さんと狸さんを祝福したい気持ちはあるのだろうけれど。
 眼前で繰り広げられているのは、飲めや食べれやの、どんちゃん騒ぎ!
 オブリビオンの目論見により、妖術もかけられているということもあって。
「この人数、壮観だな……」
 続々と祝宴の会場へと誘われる妖怪達を見遣りながら、鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)はそう思わず呟きを落として。
 すごい勢いで飲み食いしまくっている様子に思う。
(「まぁ、その分救わねばならない妖怪さん達も多いという事だけど」)
 今は楽しそうな妖怪さん達だけれど……このままでは限界以上に飲み食いしてしまい、骸魂に飲み込まれてしまう。
 そんな妖怪さんたちの楽し気な笑顔を守る為に、ひりょは祝宴会場へと足を踏み入れて。
 改めて、主に肉を食べて食べて食べまくっているその姿を見てみれば。 
「肉、肉、肉ぅぅ!!」
「もっと肉も酒も、じゃんじゃんもってこーい!」
「しかし俺もよく食べる方だけど、この会場の鬼気迫る飲み食いの状況。度を越しているな……」
 まさに憑りつかれたように、どんどん肉や酒を口に運ぶ妖怪達へとひりょが抱くのは――ちょっとした恐怖心。
 そしてそれが、防衛衝動を発動させて……気付けば、沢山のひりょの分身が!?
 いや、むしろそれは、この状況にはうってつけ。
「もふもふ妖怪達も気に掛かるけれど、俺に出来る事は……食べる方がより適任なのかもしれない」
 ……ある意味、救助活動ともいえるな。
 そうこくこくと、分身たちと同時にひりょは頷いて。
「よし、人海戦術で行くぞ!」
 大量の肉料理を少しでも妖怪達が食べすぎずに済むように。
 持ち前の大食いと早食いを駆使して、いざ食べまくります!!
 酒も飲める年齢ではあるけれど、決して強くはないし。食べる事に集中するべく、今回は飲まない方針だ。
 ということで!
 ステーキ、焼肉、すき焼き、しゃぶしゃぶ、揚げ物、丼もの……などなど。
「おにいさんたち、いい食べっぷりだねェ!」
 妖怪さんたちも感心するほど、数えきれない料理の数々を目一杯堪能します!
 そして目の前の肉料理をぺろりと綺麗に平らげ、うきうきとおかわりを貰いに向かって。
 ひりょは、もりもり肉が乗った皿を手にしつつも、当初の目的をふと思い出す。
 ――っと、任務任務……と。
 いえ、忘れていませんよ??
 これもれっきとした、妖怪さん達を救う任務なのです!

大成功 🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふえ~、なんだか世界が回って見えますね~。
それに~気分もとてもいいんですぅ。
なので~、今日はアヒルさんにお説教をしたいと思いま~す。
今日はアヒルさんも大人しくていい子ですが~、普段は悪い子なので~お説教で~す。
まずは、アヒルさんはガジェットさんなんですから~、ご主人様の私の言うことには従うべきなんですよ~。
・・・それに、ってアヒルさん聞いてますか、お説教をちゃんと聞かない悪い子のアヒルさんはカミカミしてお仕置きです~。
ふえ~アヒルさんってこんなに香ばしくって美味しい味なんですね~。
まるで北京ダックみたいです~。
さては女の子は甘いお菓子の味っていうから~、私のことをツンツンしてたんですね~。



 やんややんや、妖怪達が次々と集まってくる祝宴会場は、祝賀ムードの大賑わい!
 食べて飲んで騒いで、異様なくらいわいわい盛り上がっているのだけれど。
「ふえ~、なんだか世界が回って見えますね~」
 ぐるぐる~と、世界が回っています……??
 大きなつばの帽子が落ちないように、ぎゅっと手でおさえながらも。
 右にふらふら、左にゆらゆら……めっちゃ千鳥足なのは、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)。
 何故だかふわふわして、うまく歩けないけれど。
「それに~気分もとてもいいんですぅ」
 何だかすごくご機嫌な、いい気分!
 ……だから。
「なので~、今日はアヒルさんにお説教をしたいと思いま~す」
 ――今日はアヒルさんも大人しくていい子ですが~、普段は悪い子なので~お説教で~す。
 アヒルさんに説教する、絡み酒!?
 いえ、まだフリルは未成年なので酒ではなく……へべれけになる妖術のかかった、紅白饅頭のせい。
 そしてちょっぴり据わった目で、アヒルさんを見て。
「まずは、アヒルさんはガジェットさんなんですから~、ご主人様の私の言うことには従うべきなんですよ~」
 早速、お説教開始です!?
 くどくどふにゃふにゃ、日ごろの鬱憤を語り始めるフリル。
「……それに、ってアヒルさん聞いてますか」
 アヒルさんは聞いちゃいられないとばかりに、そっぽを向いて肉をはむはむせんとしているけれど。
 今日は、そうはいきません!
「お説教をちゃんと聞かない悪い子のアヒルさんはカミカミしてお仕置きです~」
 ということで……はむりっ。
 お仕置きのカミカミをアヒルさんへとお見舞いするフリルだけれど。
「ふえ~アヒルさんってこんなに香ばしくって美味しい味なんですね~。まるで北京ダックみたいです~」
 パリッと香ばしい、北京ダックのような味わい!?
 それから今度は、ふにゃふにゃと笑って。
「さては女の子は甘いお菓子の味っていうから~、私のことをツンツンしてたんですね~」
 逆にアヒルさんを、指でツンツン。
 やっぱり絡み酒……いえ、絡みへべれけ饅頭なのです。

大成功 🔵​🔵​🔵​

佐那・千之助
クロト(f00472)、最高しかない…!
めでたくて可愛くて普段より多めに悶えてしまう

子妖怪を膝へ乗せ夢見心地でもふ…もとい介抱
紅饅頭を持った子には
もし、その饅頭を譲ってくれぬか
クロトがどうしても欲しいと…(捏造
白いのと交換しよう

食べて、と期待の眼差し
強引?いかにも!
クロトを酔わせる貴重な機会を逃すわけがない

あっ…死ぬほど可愛…
三首猫さん紅い饅頭を10個くれ、言い値で買う。…って
…結、婚…?

心臓が忙しなく、頬が熱い
酔っただけ?それとも…

酔いから醒めれば忘れるのかもしれない
けれど彼が胸底の想いをくれたのなら
結婚の妨げとなるような事は全て忘れて
今は唯、偽りなき想いを

大切に抱き寄せて
…そなたと添いたい


クロト・ラトキエ
千之助(f00454)、随分ご機嫌?
祝事ですしね…って、それだけでは無さそうですが。

脂を落とし、量を摂る…という事で肉はしゃぶしゃぶに。
時折野菜も交え口直し。
酒は昔、死ぬ程(物理)鍛えられましたから…
えぇ、最早悪夢!
故のワクですので、妖怪さんの分は減らしますとも。

って、ちょっと千之助。僕、そんな事言って無――
(でも、子供を巻き込む訳には…
(千之助が酔って敵を吸血しても嫌ですし…
…何ですか、その視線。まったく、強引な…
(妖術といえど、この体質なら酔わないかも――

(食。
…。
……。

(千之助の腕にしがみ付き、
(じぃーっと見つめて、
(今、祝いの席だ…と、ぽーっとして、つい。
…結婚してください。
(酔った!



 ちょっと……いや、随分とどんちゃん騒ぎにはなっているけれども。
 これは祝宴、賑やかなのは良いことであるし。
 ええ、それだけではない。
「クロト、最高しかない……!」 
 藍と紅が重なる二藍のいろをキラキラとさせながら。
 佐那・千之助(火輪・f00454)は、普段より多めに悶えてしまっていた。
「ふにゃあ……」
「きゅぅーん」
 狐さんと狸さんの結婚はめでたくて、ころんころんと転がるもふもふ達も可愛くて。
 そんな、うきうきわくわくな彼の様子に。
「千之助、随分ご機嫌?」
 クロト・ラトキエ(TTX・f00472)はこてりと一瞬首を傾けるも、すぐにこう続ける。
「祝事ですしね……って、それだけでは無さそうですが」
 やんややんやのお祝いムードに、沢山の可愛いもふもふ。
 それを見れば、そわりと千之助が瞳輝かせる理由もクロトには容易に予想がつくし。
『どんどん肉を焼くニャ~!』
 目出度くて可愛いのだけれど、オブリビオンの目論見が絡んでいるのだというから。
 これも任務、早速振舞われる肉や酒を妖怪達が食べ過ぎたり飲み過ぎたりしないように、いざ祝宴に参戦。
 祝宴に並ぶ料理は、やたら肉、肉、肉。
 肉は肉でも、脂を落とし、量を摂る……という事で。
 クロトが選んだのは、しゃぶしゃぶ。
 肉をしゃぶしゃぶとするばかりでなく、時折野菜も交え口直しをしながらも。
 ちらりと見遣った先の光景に、クロトは思わず苦笑してしまう。
「ふにゃん……なんか、うまく歩けにゃい……」
「もう飲めないけど、でもまだ飲ませろぉ~!」
 がぶがぶと酒を呷っている、妖怪達の姿に。
(「酒は昔、死ぬ程鍛えられましたから……」)
 ――えぇ、最早悪夢!
 クロトはそっと、物理的に鍛えられた過去を思い返しながらも。
 妖怪さんが飲み過ぎないように、彼らの前にある酒を減らすことも抜かりなく。
 そして千之助も、何だかちょっぴりへべれけになって、とことこころりと寄ってきたもふもふ子妖怪を。
 ちょこんと膝に乗せて、夢見心地でもふ……もとい介抱しつつも。
「もし、その饅頭を譲ってくれぬか。白いのと交換しよう」
 紅い饅頭を持った子に、そう声を掛ければ。
「紅と白、こうかんこ?」
 きょとりと首を傾ける妖怪さんに、大きくこくりと頷く。
「うむ、クロトがどうしても欲しいと……」
「って、ちょっと千之助。僕、そんな事言って無――」
 そんな千之助の捏造に、クロトは瞳をぱちくり、そう言いかけるも。
 口を紡ぎ、ふと思い直す。
(「でも、子供を巻き込む訳には……」)
 それに、もしも彼が、あの紅の饅頭を口にしたら――。
 それを思えば、クロトはそっとふるり、首を横に振ってしまう。
(「千之助が酔って敵を吸血しても嫌ですし……」)
 少量の酒でも、きゅう、と酔ってしまうのに。
 それは――そんなのは、嫌だから。
「……僕の白と貴方の紅、交換してくれませんか?」
「うん、いいよー」
 妖怪さんから、紅の饅頭を受け取って。
 食べて、と期待の眼差しをわくそわ向ける彼を、ちらり。
「……何ですか、その視線。まったく、強引な……」
 そう溜息交じりなクロトの言葉に、力強く頷く千之助。
「強引? いかにも!」
 だって、逃すわけがない。
 クロトを酔わせる、こんな貴重な機会を。
 いやしかし、自分は物理的に鍛えられているから。
(「妖術といえど、この体質なら酔わないかも――」)
 じいっと自分を見つめる視線を感じつつ、そう思いながらも……ひとくち、ぱくり。
 紅の饅頭を口にした、クロトだけれど。
「……」
「クロト?」
「…………」
 ――ぎゅう。
「……!」
 おもむろに腕にしがみ付いてきたクロトに、千之助は瞳を見開く。
「あっ……死ぬほど可愛……」
 それから、速攻でニャルベロスへときりり。
「三首猫さん紅い饅頭を10個くれ、言い値で買う」
 そんな千之助の腕にぎゅうとしがみついたまま、彼をじぃーっと見つめて。
 クロトはふわふわする頭でぽーっと考える。今、祝いの席だ……と。
 そして、つい。
「……結婚してください」
 完全に酔っちゃいました!
 そんな、自分を見つめつつも言い放たれた彼の言葉に。
「……って……結、婚……?」
 酒や饅頭を食べたわけではないのに……千之助の心臓は忙しなく、頬が熱くなる。
 そして、ふにゃんとしがみついたまま笑むその顔を見つめ返し、思う。
(「酔っただけ? それとも……」)
 酔いから醒めれば忘れるのかもしれない。
 ……けれど。
(「彼が胸底の想いをくれたのなら」)
 だから、結婚の妨げとなるような事は全て忘れて。
 千之助はふわり包み込むように、大切にクロトを抱き寄せて。
 混ざり合う熱を感じながら、耳元で囁くように優しく、彼へと想いの言の葉を返す。
 ……そなたと添いたい、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

陽向・理玖
【月風】

肉だー!
嬉しそうに手を挙げて
あっ悪ぃ
焼肉に葉っぱ巻いて食べると美味いぞ
作って差出し
なっ?
あっ俺ステーキ食いたい!
柔らけぇ
旨…幸せ

瑠碧は紅白饅頭食った事ある?
結構美味いぜ
後何かめでたいというか
縁起いいしな
どれ行く?
半々は珍しいな
ぱくり
…何だろ
ふわふわする

あーでも美味いなコレ
もう1個食お
紅手にして
大丈夫大丈夫
何か楽しいし
機嫌よく笑う笑い上戸

そんな可愛い顔すんなよ
誰かに見られたらどうすんだ
瑠碧が減る
見られないようにぎゅっと抱き締めようと

あー瑠碧が可愛すぎてどうしよ
そうだ
今すぐ俺たちも結婚すれば!
丁度良くね?
そっかー
れしゅも可愛いな

徐に目を擦り
…眠ぃ
こてんと横になり
抱えるの見て
俺も
寄り添おうと


泉宮・瑠碧
【月風】

私、お肉も然程で
お酒にも凄く弱いので…それ以外?

考える間
理玖の様子に和み
…葉っぱ?
レタス巻き、でしょうか…
箸で一つ受け取って齧り
…あ、美味しい

え、紅白饅頭は、いいえ…
考えてみれば
お饅頭自体、既知でも食べた事は無く…
縁起も良いのなら私も饅頭で、半々のを一つ
少しずつ、ぱく
…周りの生地はどら焼きに似て、美味しいです

え、理玖…
紅のは、へべれけ…食べてしまわれた
…はれ?
私も、ちょっと眠…
…へべれけ率、半々でしたっけ
少し赤くなって、ぽやっと眠そうに目を擦り
抱き締められると、温かくてうとうと

けっこん、理玖のねんれい、まだれしゅ…

近くの兎と鳥の子妖怪達をおいでおいでして
もふっと抱えて理玖の隣に、ころん



 晴れて結ばれ、結婚した狐さんと狸さんを祝う宴。
 そんな、ちょっと異様なくらい盛り上がっている祝宴にずらりと並ぶのは。
「肉だー!」
 そう嬉しそうに手を挙げる陽向・理玖(夏疾風・f22773)の言うように、肉です!
 食べ盛りなお年頃の男子には、肉は何よりの御馳走。
 そしてわくわく肉に心躍らせる理玖と、並べられた大量の肉や酒を交互にそっと見遣って。
「私、お肉も然程で。お酒にも凄く弱いので……それ以外?」
 泉宮・瑠碧(月白・f04280)はそうこてりと首を傾けつつも、呟きを落とす。
 祝宴に参加する目的は、妖術がかかったもふもふ妖怪たちが食べすぎたり飲み過ぎたりするのを少しでも阻止すること。
 そのためには、妖怪達が食べる前に、かわりに食べてしまうことが手っ取り早いのだけれど。
 瑠碧の声を聞いた理玖は、ぐるりと一通り見回してから。
「あっ悪ぃ。焼肉に葉っぱ巻いて食べると美味いぞ」
 つい肉にはしゃいでしまったけれど、気を取り直して、くるりと。
 彼女へと作って差し出したのは。
「……葉っぱ? レタス巻き、でしょうか……」
 ありがとうございます、とぺこり律儀に頭を下げて御礼を言いつつも。
 彼の嬉しそうな様子に和みつつ、箸で一つ受け取ったレタス巻きを……はむり。
「……あ、美味しい」
「なっ? あっ俺ステーキ食いたい!」
 一口食べてみて、ほわり、そう言った瑠碧に笑って。
 理玖も早速、皿に盛ったステーキを、ぱくっ。
「柔らけぇ、旨……幸せ」
 やはり肉は、最高です!
 そんな美味しい幸せを噛みしめながらも。
 次は何を食べようかと、再び理玖が瞳を巡らせれば。
 ふと目にとまったのは、大量に積み上がったお目出度いいろ。
「瑠碧は紅白饅頭食った事ある? 結構美味いぜ」
「え、紅白饅頭は、いいえ……」
 瑠碧はそう答えた後、ふと考えてみる。
 お饅頭は、知っている。
 けれど考えてみれば、既知でも食べた事は無くて……。
「後何かめでたいというか、縁起いいしな」
 ……どれ行く? なんて、早速手を伸ばす彼の言葉を聞いて。
「縁起も良いのなら私も……」
 そうっと瑠碧が手にしてみるのは、紅と白の色が半々の饅頭。
「紅や白はよく見るけど、半々は珍しいな」
 理玖はそう言いながらも、彼女とお揃いで珍しい半々のものを手にして――ぱくり。
 瑠碧も理玖と一緒に、少しずつ、ぱく。
「……周りの生地はどら焼きに似て、美味しいです」
 柔らかい生地の感触と餡の柔らかな甘さが、ふわりと口の中に広がって。
 はじめての饅頭は、とても美味しい……のだけれど。
「……何だろ、ふわふわする」
 理玖はふと、何だかふわほわする感覚に首をこてんと傾けつつも。
「あーでも美味いなコレ。もう1個食お」
 手に取ったのは――紅の饅頭。
 そんな彼の手にある饅頭の色を見て、瑠碧は瞳を瞬かせるけれど。
「え、理玖……紅のは、へべれけ……」
「大丈夫大丈夫、何か楽しいし」
 ふわふわしているけれど、すごく陽気な気分だから。
 機嫌よく楽し気に笑いながら、豪快に紅の饅頭を、がぶり。
 瑠碧はそんな彼を見つめ、食べてしまわれた、と呟くけれど。
「……はれ? 私も、ちょっと眠……」
 ぽわんと急に感じた眠気に、円らな瞳をとろんとさせながらも思い返す。
「……へべれけ率、半々でしたっけ」
 そして、心地良い熱を帯び、少しぽうっと赤くなって。
 ぽやっと眠そうに目をさすさす擦る彼女の姿を見れば。
「そんな可愛い顔すんなよ。誰かに見られたらどうすんだ」
 ――瑠碧が減る。
 理玖はそうすかさず、眠そうな瑠碧の身体をそっと引き寄せる。
 だって、嫌だから。
 自分以外の誰かに、こんな可愛い彼女の姿を見られるのが。
 そして包み込んでくれるような彼の温かさに、瑠碧はますます、うとうとこくり。
 そんな自分にふにゃりと身を預けてくる、仄かに頬が色づいた彼女を見つめて。
「あー瑠碧が可愛すぎてどうしよ」
 理玖はなでなでしてあげながらも、ふわふわした思考野中、ふと名案を思いつく。
「そうだ、今すぐ俺たちも結婚すれば! 丁度良くね?」
 そうすれば、万事解決!
 ……かと、思ったんですけれど。
 ねむねむゆうらり、心地良く意識を揺蕩わせながらも、瑠碧はこう返す。
「けっこん、理玖のねんれい、まだれしゅ……」
 瑠碧はあと少しだけ、まだ結婚できない年でした……!
 そんな瑠碧の言葉に、そっかーと一瞬残念そうにしょんぼりするけれど。
 ……れしゅも可愛いな、なんて彼女を見つめて。
 瑠碧はふと、とことこ近寄って来た兎さんと鳥さんの子妖怪達を見つければ。
 おいでおいでして、もふっと抱っこしてあげた後。
 もう瞼も限界……理玖の隣に、ころん。
「……眠ぃ」
 理玖も急にやってきた眠気に、おもむろにごしごし目を擦りながら、こてんと横になって。
 もふもふ子妖怪さんたちを幸せに抱えている瑠碧の姿を見れば。
 そっと守るように寄り添って……ほわほわ一緒に、おやすみなさい。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

勿忘・葵
【花束】
アドリブ、マスタリング歓迎

_

主催者がオブリビオンなのも派手だなと呑気に笑いながら
まあ滅茶苦茶にされちまうのは可哀想だし
飯食うついでに、一緒に馬鹿騒ぎするか

菊とリコに肉を延々と取り分ける
野菜もあるならそれも一緒に
沢山食っとけよ。

菊に"食べ残し"を口に突っ込まれ飲み下しながら
彼の提案に悪戯な笑みを浮かべる
へえ、いいぜ。ノッた。
躊躇なく饅頭を手に取り豪快に齧り付く
嚥下した瞬間、一瞬だけくらりと視界が回り
火照る身体に酔いを自覚する
高揚し知らず凶暴な微笑み浮かべ
──イイ気分だ。

昔みたいに甘えてくる菊と寂しがるリコを抱きしめ
俺が護ってやるからと
幼い頃に誓った言葉を口にして


唐桃・リコ
【花束】
アドリブ・マスタリング大歓迎

え?何?食ってれば良いの?
最高じゃん
飽きる?そうか?腹が満たされれば良いと思ってたから、飽きた事ねえよ
取り分けてくれるなら野菜も食う
葵っていっつも食いたいの食べれてんの?

あ?良いぜ
良く分かんねえけど、饅頭も寄越せ

菊に抱えられても暖かさが足りねえ
葵もこっち来いよ
なあ、寒い、寒いんだよ
んだよ、これ
別に泣いてねえよ
ガキの頃なんて覚えてねえ
知らねえよバカ
お前だけ護ってる気になってんじゃねえ


菊・菊
【花束】
アドリブ大歓迎よ

結婚式だかなんだか知らねーけど、飯食ってりゃいーの?
クソ簡単じゃん、荒らすぞガキども

そう思ってた時が確かに俺もあった
んでも肉だけじゃ飽きんの
は?野菜いらねー、俺ら酒も飲めねーし

つーわけで、ロシアンな

まだ飽きねーのか肉に齧り付いてるリコを引き摺って、
なんかまだ俺らに取り合分けてなんも食ってねえ葵には俺の食べ残しを口に詰めとく

酔ったらどーなるかなんてよ、おもろいこと逃す手はねーじゃん
ここで怯んだらダセえから俺も一口で

もうそっからよく覚えてねえの
確か、リコを抱えてた
泣いてたから撫でて、撫でて

葵まで抱きついてきたから、
もっとガキの頃みたいに、甘えてた気がする
まだここに居たかった



 祝宴というくらいだから、大騒ぎ上等――なのかもしれないけれど。
 眼前にあるのは、限界を超えて倒れるまで、ひたすら食べまくって飲みまくっている妖怪達の姿。
 これが、ただの結婚式後の宴であれば、ちょっぴり羽目を外しちゃってるんだな、で済む話だが。
「主催者がオブリビオンなのも派手だな」
 そう賑やかすぎる会場を見回し、呑気に笑う勿忘・葵(memento-mori・f29553)の言うように。
 この祝宴を開こうと言いだしたのは、三首猫……ニャルベロスというオブリビオンなのだ。
 狐と狸の結婚の祝宴にかこつけて、食べすぎ飲み過ぎでぱたりとギブアップした妖怪達を、骸魂で飲み込むために。
 とはいえ、お目出度い席ではあるから。
「まあ滅茶苦茶にされちまうのは可哀想だし。飯食うついでに、一緒に馬鹿騒ぎするか」
 結婚した狐さんと狸さんも水をさされたら気の毒であるし、折角だから飲み食いしようと。
 宴会に参戦するべくそう続ける葵。
「え? 何? 食ってれば良いの?」
 そんな連れの言葉に、瞳を一瞬ぱちくりさせるけれど。
 唐桃・リコ(【Code:Apricot】・f29570)はすぐにニッと笑み宿す――最高じゃん、と。
 菊・菊(Code:pot mum・f29554)も、どんちゃん騒ぎしている妖怪達を見遣りながらも。
「結婚式だかなんだか知らねーけど、飯食ってりゃいーの?」
 意気揚々、祝宴に乗り込む。
 ――クソ簡単じゃん、荒らすぞガキども、って。
 いえ……そう思っていた時が、菊にも確かにありました。あったのだけれど。
「ほら、焼けたぞ」
 菊とリコの皿にさっと取り分けられるのは、いい塩梅に焼けた肉。
 そしてそれを、はむりと頬張れば。
「こっちもいい焼け具合だな」
 さらに菊とリコの皿に追加で乗せられるのは、やっぱり美味しそうに焼けた肉。
 それをまた平らげれば……またまた葵の手によってふたりの皿へと、肉が。
 そんな延々と肉を焼いては取り分ける葵と、一向になくならない皿の肉に。
 ……んでも肉だけじゃ飽きんの、と。
 思わずそう、ぽつりと呟く菊。
「飽きる? そうか? 腹が満たされれば良いと思ってたから、飽きた事ねえよ」
 けれどリコは乗せられるまま、はむはむと肉を食べつつも首を傾けて。
 そして、肉だけじゃ飽きるというのならばと。
「野菜もあるからそれも一緒に沢山食っとけよ」
 これまたいい感じに焼けたピーマンを、ちゃちゃっとふたりに取り分ける葵。
 そんな葵から、焼けたピーマンを貰って。
「葵っていっつも食いたいの食べれてんの?」
 リコはそう言いつつ、肉もピーマンも、もぐもぐ。
 そして同じ様に、ピーマンを皿に入れられようとした刹那。
 すかさず皿をガードして、菊はピーマンを拒否ってから。
「は? 野菜いらねー、俺ら酒も飲めねーし」
 肉肉肉、じゃ飽きるし、かと言って野菜はお断りだから。
 まだ飽きずに肉に齧り付き、自分の分のピーマンもはむはむ食べるリコを引き摺って。
 さらに、延々取り分けてばかりで何気になにも食べていない葵の口に、むぐりと自分の食べ残しを詰めながらも。
 菊はふたりに、こう言い放つ。
「つーわけで、ロシアンな」
 そんな菊に食べ残しを突っ込まれ、むぐむぐと飲み下してから。
「へえ、いいぜ。ノッた」
 投げかけられた提案に、葵が浮かべるのは悪戯な笑み。
「酔ったらどーなるかなんてよ、おもろいこと逃す手はねーじゃん」
 そして菊が手を伸ばすのは、紅と白の色が半々になった饅頭。
 そう――当たればへべれけの、紅白饅頭ロシアンです!
「あ? 良いぜ。良く分かんねえけど、饅頭も寄越せ」
 リコもその手に、紅と白の饅頭を取って。
 いざ皆で、せーので一緒に、齧りつきます!
 そして、躊躇なく手にした饅頭へと豪快に齧り付き、もぐもぐはむりと飲み込んだ葵であるが。
 一瞬だけ視界が回って……くらり。
 次の瞬間、カアッと身体が火照るのを感じて。
 酔いを自覚すると同時に気分も高揚すれば。
 ――イイ気分だ。
 知らず浮かぶのは、凶暴な微笑み。
 ここで怯んだらダセえから、と同じく一口で平らげた菊はといえば。
 正直、ここから先の記憶は、ふわふわ曖昧だけれど。
「……なあ、寒い、寒いんだよ。んだよ、これ」
 そう口にするリコを、ぎゅっと抱えて。
 腕の中でえぐえぐと泣くから……よしよし、撫でて、撫でて。
「別に泣いてねえよ」
 ますますぴいっと泣くリコは、菊に抱えられても、まだちょっと寒いから。
「……暖かさが足りねえ。葵もこっち来いよ」
 葵も呼んで、皆でぎゅう。
 そんな昔みたいに甘えてくる菊と寂しがるリコを包み込むように抱きしめて。
 葵は、ふたりの耳元で囁く様に口にする。
「――俺が護ってやるから」
 幼い頃に誓った言葉を。
「ガキの頃なんて覚えてねえ、知らねえよバカ」
 ……お前だけ護ってる気になってんじゃねえ。
 そうぐすぐす泣きながらも、リコは温かさを求めふたりに身体を寄せて。
 菊はほわほわ朧げな揺蕩う心地の中、葵まで抱きついてきたから。
 その温もりに、甘えてた気がする。
 もっとガキの頃みたいに、と――まだここに居たかった、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【狐々】
結婚式…人が番いになるための儀式だっけ。
繁殖期関係ないんだよな、人は。
って今回は狐と狸だけど。
カクリヨの狐と狸はA&Wよりも人に近いのか。

こうやって、皆に祝福されて、番いになるんだな。
人は凄いなぁ。

いつか俺も誰かと…
そしてクロムさんも誰かと…

ってなんだ、ドキドキしてきた。
イトシキミ…あの時のあれは…。

いやいや、落ち着け俺?尻尾も落ち着け?

と、とりあえず、クロムさん、俺、肉焼きますね!?

UC【狐火】で牛を焼いていこう。
味付けは塩胡椒で。
集中しなきゃ。

饅頭食べてお祝いしないと。
この2色のやつをパクっと。
…ドキドキで味がよく分からない。

クロムさん、バターありがとうございます!
焼けましたよ!


クロム・エルフェルト
【狐々】
婚姻の祝宴、とても目出度き事。だね。
一大事が過ぎた後の慶事だもの
幸せもより強く感じられそう

狐の嫁入り、ね……
ちらり、隣の都月くんに目が行く
はぁ、また……だ
この前のアレ以来、妙にそわそわする
その上、ちょっと熱っぽくなる
(愛し、キミ)
心の中で呟くと、胸の奥がきゅっとなる
……医者にでも見て貰うべき、なのかな
(こてんと首を傾げる)

う、うん
お肉食べたら、調子が戻る、かも?
紅のお饅頭を食べようとしてる妖怪を呼び止め、"ばたあ"を取って貰う
目を放した隙に、さっと白と入替え
紅いの?
ん……虫が付いてたから、取替えっこ。ね?

焼きあがったお肉に"ばたあ"塗り塗り
いい匂いに尻尾がぶんぶん
ん。都月くん、乾杯。



 何だか、異様なくらいに盛り上がってはいるのだけれど。
「婚姻の祝宴、とても目出度き事。だね」
 クロム・エルフェルト(縮地灼閃の剣狐・f09031)は、楽しそうにバカ騒ぎしているもふもふ妖怪さん達を見遣り、こくりと小さく頷く。
 いつもだいたい滅亡の危機に瀕しているこの世界ではあるけれど。
(「一大事が過ぎた後の慶事だもの。幸せもより強く感じられそう」)
 つい先日起こった大きな戦いも乗り越え、そして結ばれ夫婦となった狐さんと狸さんの姿を見つめ、そうそっと思う。
 そんなクロムと一緒に、祝宴会場を見回してから。
「結婚式……人が番いになるための儀式だっけ」
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は、こてりと小さく首を傾ける。
(「繁殖期関係ないんだよな、人は。って今回は狐と狸だけど。カクリヨの狐と狸はA&Wよりも人に近いのか」)
 元は野生の狐であった彼にとって、色々と不思議なことはまだ多いけれど。
 様々な世界や人々や種族と出会い、沢山の経験を経て、知ったことはたくさん。
 それにやっぱり、都月も思うから。
「こうやって、皆に祝福されて、番いになるんだな。人は凄いなぁ」
 おめでとうと祝いの言葉を述べながらも楽しそうな皆の姿は、見ていて何だか、ほわりした気持ちになる。
 結婚すること……すなわち、ふたりは番いになったということ。
「狐の嫁入り、ね……」
 クロムはぽつりとそう呟きを落としてから。
 ちらり、目が行くのは……隣にいる都月の横顔。
 そしてふっと、吐息を漏らす。
(「はぁ、また……だ」)
 妙にそわそわして、時折、何だかちょっと熱っぽくなるのだ。
 そう……この前の『アレ』以来。
 都月も隣にいるクロムへと、視線を向けてから。
(「いつか俺も誰かと……そしてクロムさんも誰かと……」)
 ふと思えば、急に胸の鼓動が早くなる。 
 ……ってなんだ、ドキドキしてきた、って。
 そんなふたりの脳裏に浮かぶのは、同じ言葉。
 ――イトシキミ。
 ――愛し、キミ。
(「……あの時のあれは……」)
(「……医者にでも見て貰うべき、なのかな」)
 その言葉を思い返せば、さらに都月の心はドキドキと跳ねて。
 心の中で呟くと、胸の奥がきゅっとなるから。今まで感じたことのない動悸と熱に、こてんと首を傾げるクロム。
 そんなふたりのお耳はぴこぴこ、尻尾もそわそわ。
(「いやいや、落ち着け俺? 尻尾も落ち着け?」)
 都月はわたわた慌てつつ、ゆらゆら自然と大きく揺れてしまう自分の尻尾を掴みながらも。
「と、とりあえず、クロムさん、俺、肉焼きますね!?」
 ぼぼぼっと狐火を生み出して、牛肉を焼いていく。
 そして、集中しなきゃ……なんて、ぱっぱっぱっとかける塩胡椒の量が、何だか気持ち多い気が……?
 そう肉を焼き始めた都月の言葉に……う、うん、と頷いて返しながらも。
(「お肉食べたら、調子が戻る、かも?」)
 何気に火照った頬へと手を添えた後。
「わぁい、おまんじゅうー!」
「あ、そこの兎さん。"ばたあ"を、取ってくれない?」
 クロムは紅のお饅頭を食べようとしている子兎さんに気付いて、そう呼び止めて。
「ばたあ……はい、どうぞ!」
「……ん。ありがとう」
「あれ? 紅いおまんじゅうは?」
「紅いの? ん……虫が付いてたから、取替えっこ。ね?」
 さっと入れ替えた白の饅頭を渡せば、そうなんだ! と何の疑いもなく白の饅頭をはむはむ食べる兎さん。
 その様子をみて、都月もハッと。
「饅頭食べてお祝いしないと」
 エンギモノ、だという紅白饅頭の――紅と白の2色のものを手にして、パクッ。
 瞬間、何だかカアッと身体が熱くなって、また何故だが鼓動が早くなった気がして。
(「……ドキドキで味がよく分からない」)
 そう、はあっと息を大きく吐いた後、そわそわ何気に尻尾を揺らしながら。
「クロムさん、バターありがとうございます! 焼けましたよ!」
 胸のドキドキを隠すように、都月はそう声を上げて。
 こんがり美味しそうに焼きあがった肉に、"ばたあ"を塗り塗りしながらも。
 食欲をそそるようないい匂いに、クロムの尻尾もぶんぶん。
 そしてまだ収まる気配のない、きゅっとなる胸の感覚をおぼえながらも。
 クロムは、もう一度はあっと息を吐いた彼へと、手にしたグラスをそっと掲げる。
 ――ん。都月くん、乾杯、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

篝・倫太郎
【華禱】
肉!酒!甘味!
みたいな顔をしてたらしい

そんな微笑ましいもの見る顔しないでよ、夜彦
ちょっと、恥ずかしい(顔覆い)

いや、これも必要な事!
俺は酒と饅頭を堪能しよ……
あはは!
まぁ、めでたい席の祝いの菓子だからな

饅頭、紅は……って、その様子だと既に喰ったな?
酔っ払いみたいになってる、ぞ?
ほらー!ほらー!『う』迷子ですからー?!
夜彦ー?夜彦さーん?大丈夫じゃねーですからー

もー……
ほら、もふもふ起こしてやって
寝てるもふもふを押し付けながら

なぁ、夜彦
俺達もさ、式、挙げる?

狐と狸の婚礼の様子に
ちょっと真剣に言ってみたけど……

こ、この、にっこにこなのは
覚えてないんじゃないの?

敵撃退したら改めて聞いてみよ


月舘・夜彦
【華禱】
どれも倫太郎が好きそうなものでしたからね
私達も楽しませて頂きましょうか

ふふ、良いではありませんか
私も楽しみにしているのですから、倫太郎と同じです
饅頭は白と紅、お目出度い色をしているのですね
白を頂き、次に紅……紅は白と風味が違いますね

りんたろ、りんたろも食べましたか?
……はい?大丈夫ですよ、りんたろ
分かりました、もふもふを起こします

言われるままに妖怪達を撫で起こす
しき?……式……婚礼
突然言われた言葉に首を傾げるも、話しながら少しずつ理解して

はい……私、りんたろと式挙げたいです
笑顔で数度頷いて、彼の手を握れば言葉を続けて
その時は此処みたいにお祝いの席を用意したりしましょーね



 訪れた祝宴会場は、まさにどんちゃん騒ぎ。とても賑やかだけれど。
 月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)の翡翠の瞳に映るのは、すぐ傍にある、わくわくした横顔。
 ――肉! 酒! 甘味!
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)のそんな表情を、夜彦は微笑まし気に見守って。
 ふとその視線に気づいた倫太郎は、咄嗟に顔を覆ってしまう。
「そんな微笑ましいもの見る顔しないでよ、夜彦」
 ……ちょっと、恥ずかしい、って。
「どれも倫太郎が好きそうなものでしたからね。私達も楽しませて頂きましょうか」
 けれど、さらに笑み深めそう言った夜彦に。
 倫太郎は、恥ずかしさを誤魔化す様に言い放つ。
「いや、これも必要な事!」
 ということで、酒と饅頭を堪能します!
「ふふ、良いではありませんか。私も楽しみにしているのですから、倫太郎と同じです」 
 夜彦はそんな彼に笑んだ後、きょろりと視線を巡らせてみてから。
 ふと目に入ったものを、じいっと興味津々見つめる。
「饅頭は白と紅、お目出度い色をしているのですね」
 それは――紅と白と紅白の、華やかないろをした饅頭。
「あはは! まぁ、めでたい席の祝いの菓子だからな」
 そしてそんな倫太郎の言葉を耳にしながら、興味の赴くままに。
 夜彦は躊躇なく、いくつか紅白饅頭を手にして。
(「……紅は白と風味が違いますね」)
 早速ぱくぱくっと、どっちも味わってみる。
 倫太郎も同じく、紅白饅頭へと手を伸ば……そうとするけれど。
 聞いた予知の内容を思い出し、ふとその手を止める。
「饅頭、紅は……」
 でも、そう呟きを落とすも、時すでに遅し……?
「りんたろ、りんたろも食べましたか?」
「って、その様子だと既に喰ったな? 酔っ払いみたいになってる、ぞ?」
 夜彦の声を聞いて、ちらりと琥珀の瞳を向ける倫太郎。
 いえ、当の本人は、こてりと大きく首を傾けているけれど。
「……はい? 大丈夫ですよ、りんたろ」
「ほらー! ほらー! 『う』迷子ですからー!?」
「……『う』? りんたろ、りんたろも食べてみてください、美味しいですよ」
「夜彦ー? 夜彦さーん? 大丈夫じゃねーですからー」
 だって、すっかり『う』が迷子になっていますから!
 そして……りんたろ、と連呼しつつもにこにこしている夜彦に、ひとつ息をつきながらも。
「もー……ほら、もふもふ起こしてやって」
 もふっと押し付けたのは、すやぁとすっかり寝てしまっている狸さんたち。
 そんな倫太郎の言葉に、夜彦はきりり、使命感溢れた表情でこくこく頷いてから。
「分かりました、もふもふを起こします」
 言われるままに妖怪達を撫で起こし始める。
「もふもふ狸殿、朝です。遅刻しますよ、起きて下さい」
 朝じゃないけれど、何故かモーニングコール??
 そんな真剣だけれども優しく、もふもふゆさゆさ妖怪さんを起こす夜彦を、今度は倫太郎が微笑まし気に見つめて。
 そして――ふと、彼に訊いてみる。
「なぁ、夜彦。俺達もさ、式、挙げる?」
 向ける視線の先には、幸せそうな狐と狸の新郎新婦。皆に祝福されて、晴れて夫婦となったふたり。
 そんな婚礼の様子に、ちょっと真剣に言ってみた倫太郎だけれど。
「しき? ……式……婚礼」
 夜彦は突然言われた言葉に、こてんと首を傾げるも。
 ふわふわした感覚の中、でも、話しながら少しずつ理解していって。
「はい……私、りんたろと式挙げたいです」
 にぱっとそう笑顔で紡いだ後、こくこく数度頷いてから。
 ぎゅっと倫太郎を握り、ほわほわ笑んで続ける。
「その時は此処みたいにお祝いの席を用意したりしましょーね」
 そんな眼前の夜彦の様子や返ってきた言の葉に、倫太郎は琥珀の瞳をぱちくり瞬かせてから。
 ふわほわにこにこしている彼に、可愛すぎて無理……と顔を覆いたくなるのを堪えながらも。
(「こ、この、にっこにこなのは、覚えてないんじゃないの?」)
 そっと手を握り返して、りんたろ、とふにゃり笑む夜彦を見つめつつも思うのだった。
 ――敵撃退したら改めて聞いてみよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
【龍狼】
楽しそうね、じゃあわたしもロシアン(中身:普通)で
飲み物はお茶で頼むわね

軽く澪を通しているが初対面なので軽く挨拶
そうね、色々(強調)とは聞いてるけど夏輝とは初対面ね
夏輝、よろしく頼むわ。いずみもよろしくね

ん、それじゃあ夏輝はよろしくとお肉を焼くのを任せて
紅饅頭をプチヘス達に無理矢理食べさせて処理
肉肉プチヘス肉プチヘス…焦げたのは澪に

酔って甘えてくる澪には口では甘やかしつつ夏輝に動画の撮影を頼む
後で本人に見せるもこれの姉に売るもいけるわね(悪どい顔で)

いずみも妖術の方っぽいけど大丈夫?
…駄目っぽいわね…ほら、危ないからここに来なさい(自身の膝を叩き膝枕をしようと)


和田町・いずみ
【龍狼】

夏輝さん、ヘスティアさん、初めまして、和田町・いずみです!
よろしくお願いします!

なんか、楽しそうですね!
とりあえず、ロシアン(中身:へべれけ)に食べてみますねー!
飲み物はお茶を中心に飲みます!

酔ったいずみはふらつきながら歩き倒れたり、澪さんやヘスティアさんに寄りかかったり、とにかく飲み物を多く飲みまくる。
ふらついて動けないです〜
澪さ〜ん、私も動けないですよ〜、
ヘスティアさ〜ん、えへへ動けないですよ〜


栗花落・澪
【龍狼】

先に頼んじゃお
お肉とお饅頭と…
えぇーロシアンー?
まぁいいけど
飲み物は?
僕は…リンゴジュースかな
全員分まとめて注文

ベースでは簡易的だったから改めて
ヘスティアさん、僕の同居人の夏輝君
初めてだよね?

饅頭:ハズレ(甘え上戸
目がとろんとすると同時にそわそわ

いずみしゃんー
甘えた声で子供のように
ぎゅうしてー?
動けないのー?
じゃあ僕がぎゅうするー
えへへぇ、あったかいねぇ

ヘスもぉー、だっこー
両手を伸ばしておねだり
やってくれなくても自分からへばりつきそのままうとうと

んぅー

引き剥がされ嫌がるように手足をパタつかせるが
夏輝君の膝枕で落ち着いて
寄り添うもふもふ達がきもちくて
猫のように体を丸めてすやぁっと寝落ち


小林・夏輝
【龍狼】

饅頭はやっぱロシアンだろ
俺コーラで

待ち時間に簡単な自己紹介
ヘスティアの話は澪から色々聞いてるよ
今後も仲良くしてやってくれな

そっちは?
俺は小林夏輝
なっちゃんでもいいよ
ん、よろしくな、いずみ

肉は俺が焼くよ、慣れてるし
焼けたのから女性優先で取り分け
んん、この肉うっめぇな

饅頭
俺のは普通
けど澪の様子にやっべ、と零し
(同居人故に弱いの知ってる)

食事は続けつついつでも介護出来るよう様子見
あーほら澪、寝るならこっち来い
そのままじゃヘスティアが食えないだろー?

寝落ちた澪を優しく引き剥がし自分の膝へ

折角だしお前らも寝れば?
もふもふにも声をかけ澪に寄り添わせる
これなら風邪引かないだろ
いずみは大丈夫そう?



 わちゃわちゃ、わいわい、賑やかな大祝宴が繰り広げられている中。
 きょろりと、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)が視線を巡らせるのは。
「先に頼んじゃお。お肉とお饅頭と……」
 テーブルにこれでもかというくらい盛り盛りに乗っている、肉や紅白饅頭。
 肉肉まんじゅう肉まんじゅう……そんな様相であるが。
 澪の声を聞いて、小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)は迷いなくこう言い放つ。
「饅頭はやっぱロシアンだろ」
「楽しそうね、じゃあわたしもロシアンで」
「なんか、楽しそうですね!」
 そんな夏輝の言葉に乗った、ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)と和田町・いずみ(人間の電脳魔術士・f07456)に、澪は円らな瞳をぱちくりとさせるけれども。
「えぇーロシアンー? まぁいいけど。飲み物は?」
「飲み物はお茶で頼むわね」
「私もお茶でお願いします!」
「俺コーラで」
「僕は……リンゴジュースかな」
 すみませーん、と、とりあえず全員分まとめて注文を。
 いえ、肉と饅頭だけでなく、祝宴には酒もたんまり用意されているけれど、まだ飲める年齢では全員ないから。
 飲み物がくる前に、まずは紅白饅頭……まさに文字通り、紅と白が半々になっている饅頭を皆ではむはむと食べつつも。
「ヘスティアさん、僕の同居人の夏輝君。初めてだよね?」
 出発前の紹介は簡易的だったから改めて、と。
 はむりと少しずつ紅白饅頭を食べながら、澪が目を向ければ。
「そうね、色々……色々、聞いてるけど。夏輝とは初対面ね」
 こくりと頷くヘスティア。
 彼とは初対面ではあるけれど、話は色々と聞いています。
「夏輝、よろしく頼むわ」
「ヘスティアの話は澪から色々聞いてるよ。今後も仲良くしてやってくれな」
 ええ……本当に色々、色々と。
 そして改めてふたり、挨拶を交わし合ってから。
 夏輝は頼んだコーラを待ちながら、もうひとりのはじめましてさんに視線を映す。
「そっちは?」 
「夏輝さん、ヘスティアさん、初めまして、和田町・いずみです! よろしくお願いします!」
 そう皆にぺこり、自己紹介するいずみ。 
「ん、よろしくな、いずみ。俺は小林夏輝。なっちゃんでもいいよ」
「いずみもよろしくね」
 そして互いに挨拶し終われば、飲み物も揃って。
 軽く皆で、乾杯した後。
「肉は俺が焼くよ、慣れてるし」
「ん、それじゃあ夏輝はよろしく」
 いざ、肉を焼きます!
 美味しそうに焼けた肉を、まずは女性優先で取り分けてから。
 はむり、夏輝もひとくち頬張ってみれば。
「んん、この肉うっめぇな」
 柔らかくてジューシーでとても美味です!
 そして夏輝が食べている間に焼き係を交代して、焦げた肉を澪の皿にひょいひょいっとパスしながらも。
 肉肉プチヘス肉プチヘス……いい焼け具合な肉を口に運びつつ、ヘスティアがプチヘス達に無理矢理食べさせて処理しているのは、紅い色の饅頭。
 紅い饅頭は、食べるともれなくへべれけになる妖術がかかっていることは、予めわかっているから。
 いえ、そういえば……紅と白のロシアン饅頭を口にした面々だけれど。
「……いずみしゃんー」
 不意に聞こえた甘えた声に、やっべ、と零す夏輝。
 彼自身はどうやら、ごく普通の美味しい饅頭であったみたいだけれど。
「いずみしゃんー、ぎゅうしてー?」
 とろんとした目でそわそわ、そして甘えるようにほわほわな澪の姿に瞳を見開いてしまう。
 酒は飲める年齢ではないけれど、同居人故に、澪がこういうのに弱いことをよーく知ってるから。
 いや、火照った顔でふわほわしているのは、彼だけではなく。
「ふらついて動けないです〜」
 ちょっと立っただけで、世界が何だかぐるぐる回って。
 うまく歩けなくて、ぱたり。
「澪さ〜ん、私も動けないですよ〜」
 とにかく飲み物を飲みまくりつつも、ふにゃりと言ったいずみに、澪はこてりと首を傾けてから。
「動けないのー? じゃあ僕がぎゅうするー」
 完全にへべれけ状態ないずみを、ぎゅーっ。
 そして……えへへぇ、あったかいねぇ、って。
 そうふにゃんと笑む澪も、大当たりのへべれけです。
 そんな、すっかり甘え上戸全開な澪は、両手を伸ばして。
「ヘスもぉー、だっこー」
 今度はヘスティアへと、だっこのおねだりを。
 いえ、言うやいなや、ぺたり。
 自分からへばりついて、そのままうとうと、すやぁ。
 そんなすっかりへべれけになって甘えてくる澪を、ヘスティアは引き離さずに甘やかします……?
 うん……けれどやはり、ただ甘やかすわけではありません。
「夏輝、撮影お願いね」
 ちゃっかり、甘えるその姿を動画におさめておきます。
 よしよししてあげながら、悪どい顔で……後で本人に見せるもこれの姉に売るもいけるわね、なんて。
 そんな目論見を企てているヘスティアに完全に身を預け、すぅすぅ寝落ちている澪を。
「あーほら澪、寝るならこっち来い。そのままじゃヘスティアが食えないだろー?」
「……んぅー」
 ぺりぺりとヘスティアから優しく引き剥がす夏輝。
 そして嫌がるように手足をパタパタさせている彼を、自分の膝へと招けば。
 こてりと落ち着いて、気持ち良さそうに、すやり。
 そんな澪を膝枕しながら、夏輝は同じ様に眠そうにしている子猫さんたちにおいでおいでして。
「これなら風邪引かないだろ」
 澪に寄り添わせれば、ふわふわもふもふ、お布団のよう。
 そんなぬくぬくのあたたかさが気持ち良くて、子猫さんたちとお揃いの格好で。
 体をくるり丸めて、すやぁっと完全に寝落ちする澪。
 その様子を見遣ってから、夏輝はもうひとりのへべれけさんに視線を。
「いずみは大丈夫そう?」
「いずみも妖術の方っぽいけど大丈夫?」
 ヘスティアも改めて、いずみに訊いてみるけれど。
「ヘスティアさ〜ん、えへへ動けないですよ〜」
「……駄目っぽいわね……」
 どうやら、全然大丈夫じゃなさそう。
 そんなふらふらになっているいずみに、ヘスティアは自身の膝をぽんぽん。
 ――ほら、危ないからここに来なさい、って。
 ふにゃりと倒れ込む彼女を介抱するべく、膝枕を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月守・ユア
【水月】

祝いか祝いだな!
ほら、ディール!酒がたんと食べれて肉も食い放題みたいだぞ☆
酒の種類もいっぱいあるみたいだ
どれ飲む?やっぱり肉にはビールかい?ふふっ!

【宴会】をひたすら楽しむために
相棒と酒と肉にかぶりつく
がっつり分厚いステーキを選んで食らいつく!
切り分ける?いやいや、そんなみみっちいコトすると思う?

がぶっとまんまかぶりつくんだよ!
これが宴の醍醐味だ!
にっひっひっ、肉とはこうやって喰うんだよ!

おや…?ディールが赤い饅頭に手をだした…
その饅頭ってたしか…ま、いっか!
おーい、もふもふ達!楽しんでるかい?
ボクらはこの白いの食べない?
甘くて美味しいんだよね

ディール酒は足りて…めっちゃ酔っぱらってる


ディール・コルメ
【水月】
アドリブ歓迎
下戸、少量の酒で顔が赤くなる

美味い酒、美味い肉!
それに祝いのドンチャン騒ぎとくりゃあ
乗らない訳にはいかないさね!なあ、ユア?

キンキンに冷えたビールも良いけどねぇ……
この赤ワイン、だったっけか?
ハハッ!これも肉に合いそうな感じじゃないか!
ちまちまグラスに注ぐのは無しだ、豪快に行くとするさ!

(既に酔っ払い?常に爆笑)
あっはっはっ!!!
ユア、いいぞー!がぶって食い千切れー!
本当に食い千切ったとか、ユア……!あんた、ほんと、最高……!
こういう楽しみ方も楽しくて、ゲラゲラと笑ってしまう

んー……?
なんだい、この赤色の饅頭(ついでに食べてみた



 狐と狸、一般的にはあまり気が合わないなどと言われているけれど。
 それを乗り越え、晴れて夫婦となるべく、ふたりはつつがなく挙式を終えた後――。
「祝いか祝いだな!」
 はい、一言でいっちゃえば、そうです!
 月守・ユア(月影ノ彼岸花・f19326)は賑やかな祝宴に、そうぐっと力強く頷いてから。
 隣の連れへと視線を向け、声を投げれば。
「ほら、ディール! 酒がたんと食べれて肉も食い放題みたいだぞ☆」
「美味い酒、美味い肉! それに祝いのドンチャン騒ぎとくりゃあ、乗らない訳にはいかないさね! なあ、ユア?」
 ディール・コルメ(淀澱・f26390)も勿論、食べる気飲む気、満々です!
 いや、もうそう返ってくることが分かり切っていたユアは、すぐに大きく頷き返しつつも。
「酒の種類もいっぱいあるみたいだ」
 早速、ぐるりと並ぶ酒を見回してみて。
「どれ飲む? やっぱり肉にはビールかい? ふふっ!」
「キンキンに冷えたビールも良いけどねぇ……」
 冷たいビールで乾杯して、ぷはーっといくのもいいけれど。
 一緒に酒へと視線を巡らせるディールの目に、ふと留まったのは。
「この赤ワイン、だったっけか? ハハッ! これも肉に合いそうな感じじゃないか!」
 肉にぴったりな、赤ワイン!
 やはりオトナな女性ふたり、洒落たグラスにゆうらり赤ワインを揺らして――。
「ちまちまグラスに注ぐのは無しだ、豪快に行くとするさ!」
 ……なんて、そんなことするわけありません!
 きゅっ、ぽんっとコルクを開けたボトルをそのまま、天へと揚々と掲げて。
 豪快に、かんぱーい!
 そしてこれは結婚の祝宴、肉だって見目麗しく少しずつ――。
「切り分ける? いやいや、そんなみみっちいコトすると思う?」
 ――がぶりっ。
 切り分けるわけなんて、ありません!
 だってこれは宴会、ひたすら楽しんでなんぼ。
 そしてひとくち飲んだ赤ワインで、すっかり頬を紅く染めながらも。
「あっはっはっ!!! ユア、いいぞー! がぶって食い千切れー!」
 ディールは、こんがり焼けた分厚いステーキへとまんまがっつりと食らいついた相棒の姿に、膝を叩いて爆笑して。
「にっひっひっ、肉とはこうやって喰うんだよ!」
 ――これが宴の醍醐味だ!
 さらにそう気持ちいいほど豪快に、もぐもぐ満面の笑みで肉を堪能するユアへと。
「本当に食い千切ったとか、ユア……! あんた、ほんと、最高……!」
 声を上げつつ、ディールはゲラゲラと笑ってしまう。こういう楽しみ方も、とても愉快で。
 その様子は……既に酔っ払い!?
 いえ、すごく楽しくていい気分だから、何も問題ありません!
 それからおなかを抱えるほど笑って、一緒に肉にかぶりつき酒を呷ってはまた笑い合ってから。
「んー……? なんだい、この赤色の饅頭」
 かなりぽうっとした中、ディールは何気に手に取った紅い紅白饅頭にこてりと首を傾げるも。
 あまり深く考えずに、ぱくりっ。
 そんな紅い饅頭に手をだした相棒に、おや……? とユアは一瞬だけ思うも。
「その饅頭ってたしか……ま、いっか!」
 秒で笑いとばした後、ぼくたちも~と、ディールに続いて紅の饅頭へと手を伸ばそうとしている子猫さんと子兎さんに気付いて。
「おーい、もふもふ達! 楽しんでるかい? ボクらはこの白いの食べない? 甘くて美味しいんだよね」
「あまいほうがいい! 白にするニャー」
「じゃあ、ぼくも白にするっ。おねえさんありがと~」
 安全な白の饅頭を何気に取ってあげて、頭をもふもふガシガシ撫でてあげるユア。
 そしてはむはむ美味しそうに白の饅頭を頬張る子妖怪たちの様子を見守った後。
 そういえばと……ふと、隣を見遣れば。
「ディール酒は足りて……」
 そこには、ケラケラ笑いながら酒瓶を握りしめつつも。
「もっと、さけもにくも……じゃんじゃん、もってこぉ~い……!」
 ――きゅう。
 へべれけになって、テーブルに突っ伏している相棒が。
 そんな姿に、ユアは思わず吹き出してしまう。
 ……めっちゃ酔っぱらってる、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

九紫・焔
【暇乞】
斯様な目出度き席にお招き頂き感謝致しまする
訳あって参列こそしておりませぬが
我が主君もお二人の末永い御多幸を祈念しておりました

…お役目、必ずや果たしてみせまする

破魔の加護受けたこの身なら
妖術饅頭を多少食べ過ぎても問題はあるまい

永然殿、早速妖怪たちを救いましょうぞ!

尤もらしく言いつつ
実は密やかに甘味が楽しみ(無意識)

さりげなく饅頭の山へ近付き
手を伸ばす妖怪あれば素早く白を掴ませ
紅は己の元へ
幾つか口に運べば

…??

ぐらり視界が揺れ
こ、れは、かたすとろふ…?
おのれ三つ首…ゆるさぬぞ…!

ふらつく体を永然殿に支えられ
伸びた手に撫でられて

んん…某はもふもふではありませぬ
相手を、間違えておりまする、ぞ…


冴皎・永然
【暇乞】
頼もしいお言葉で
とりあえず無理はすんなよ

やる気満々の焔に若干の不安を覚えつつ
近くに居る子ねこの妖怪に声かけちょいと手招き

おう、嬢ちゃん坊ちゃん
食べるんなら白いのにしとけー
さっき俺も食べたけどめちゃくちゃ美味かったぞ!
しかもこの白い方には”あたり”つきがあるって噂だぜ

…おっと!
饅頭は逃げないからゆっくりよく噛んで食べろよ

楽しげに饅頭を食べる光景にほこほこ
あたりの件は若干心苦しいが…
まぁ、本当にあるかもしれないしな!

子供の頭撫でつつ自分も紅色饅頭をぱくり
味はうめぇのがどうにも癪…って

…焔。お前はホント期待裏切らねぇな
身体を支え頭をなでぽふ
はいはい、分かってるから
大人しく俺にもふられとけ



 足を踏み入れた会場で繰り広げられているのは、異様なくらいのどんちゃん騒ぎ。
 そんな賑やかすぎる中、九紫・焔(海碧に燃ゆ・f28047)がまず向かう先は。
「斯様な目出度き席にお招き頂き感謝致しまする」
 祝宴の主役である、花嫁花婿の元。
 そしてぺこりと律儀に挨拶する焔に、狐さんと狸さんもぺこりと頭を下げ返して。
「おお、これはご丁寧に。此方こそありがとうございます」
「訳あって参列こそしておりませぬが、我が主君もお二人の末永い御多幸を祈念しておりました」
「とても嬉しいお言葉、感謝しますわ。主様にも、よろしくお伝えください」
 今は傍にその姿はないけれど。主……そうふと想い馳せれば。
「……お役目、必ずや果たしてみせまする」
 ぐっと、焔は改めて生真面目に誓いを立てつつも。
(「破魔の加護受けたこの身なら、妖術饅頭を多少食べ過ぎても問題はあるまい」)
 くるりと振り返り、颯爽と言い放つ。
「永然殿、早速妖怪たちを救いましょうぞ!」
 いえ、尤もらしく言いつつも……ちらりと何気に向けた視線の先には、美味しそうな甘味が。
 そんな饅頭の山に無意識的にわくそわ、色々とやる気満々な焔の姿に。
「頼もしいお言葉で。とりあえず無理はすんなよ」
 一抹の不安を覚えつつも、冴皎・永然(禍ツ火・f28037)はふと、ちょいと手招きを。
「おう、嬢ちゃん坊ちゃん。食べるんなら白いのにしとけー」
 焔が密かに楽しみにしている紅白饅頭へと手を伸ばさんとしている、子ねこたちに。
 そしてきょとりとしつつも手を止めたにゃんこたちへと、こう続ける。
「さっき俺も食べたけどめちゃくちゃ美味かったぞ! しかもこの白い方には”あたり”つきがあるって噂だぜ」
「えっ、あたりつき!」
「わぁ! 早く、あたりかどうか、知りたいね!」
「……おっと! 饅頭は逃げないからゆっくりよく噛んで食べろよ」
 ちょこんと並んで座って、わくわくきゃっきゃ。
 白の饅頭を楽し気に饅頭を食べはじめた子ねこたちに、永然はほこほこしつつも。
(「あたりの件は若干心苦しいが……」)
 そうちょっぴり罪悪感を感じた、その時。
「わぁ、あたりだ!」
「ぼくも!」
 そう上がった声に、思わずぱちくり。
 そして――だって、あんこがこんなにいっぱい入ってるから! って。
 そう続いた言葉に、さらにほっこり。
 そんな子ねこたちへと永然が声を掛けている間に。
 さりげなく饅頭の山へと近付いた焔も、紅を取ろうとする子狐さんに気付いて。
 ささっと素早く白を掴ませてから、紅の饅頭は己の元へ。
 それから焔は、妖怪達が食べてしまわぬうちにと、それをはむりと幾つか口に運べば。
「……??」
 刹那、青の瞳を瞬かせる。
 永然も、はむはむ饅頭を食べる子ねこの頭を撫でてあげながら、紅の饅頭をぱくりと食べてみて。
「味はうめぇのがどうにも癪……って」
「こ、れは、かたすとろふ……?」
 ふいに聞こえたそんな声に、視線を向ければ。
「おのれ三つ首……ゆるさぬぞ……!」
「……焔。お前はホント期待裏切らねぇな」
 ひとり、カタストロフが訪れているらしき焔を見遣って、そうぽつり。
 そしてカタストロフの元凶を討つべく果敢に立ち上がろうとするも……ぐるぐる、ふらり。
 ぐらり揺れる視界に、へにゃり。
 永然はそんなへべれけになっている焔の身体を支えて。
 伸ばした手でぽふぽふ、頭をなでぽふしてあげれば。
「んん……某はもふもふではありませぬ」
 ……相手を、間違えておりまする、ぞ……と。
 そう言いつつも、ほわほわ足元が覚束ずに。
 こてんと寄りかかってくる焔をぽふりと撫でながら、永然は笑う。
「はいはい、分かってるから」
 ――大人しく俺にもふられとけ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

火狸・さつま
狐姿で参加
人語話せず狐鳴き

自分が狸さん達と仲良しで交流のある狐達の出身だたから。
己の亡き婚約者も狸さんだたから。
何も違和感なく
とても、めでたい嬉し!

きぅ!きゅヤ!!
おめでと!おめでと!!としっぽふりふり祝福して。
もふもふさん達の中、もぐもぐに参加!

いそいそ、ステーキを焼いて貰って。
焼き加減はミディアムウェル!
器用にナイフとフォーク構えていただきます!
きゅ!(おいし!)
お肉ばかりは胸焼けしちゃうから、お野菜も食べなきゃ、ね!
白いお饅頭やお酒もいただきますする!
バランス大事!

お腹いっぱいになてきたら
へべれけもふもふさんをもふもふ介護
食べ過ぎ飲み過ぎは、良くない、から、ね
安全なとこで、少し休もう、ね



 ちょっぴり盛り上がりすぎて、食べ過ぎたり飲み過ぎたりする子もいるけれど。
 でも、みんなとても楽しそうであるし。
 ぴょこりと祝宴会場にやってきた火狸・さつま(タヌキツネ・f03797)のもふもふ尻尾は、ご機嫌にゆらゆら。
 確かに、猟兵としての依頼で此処に来ているのだけれど。
 この狐さんと狸さんの結婚は、さつまにとっては何も違和感などなく。
 それどころか、とっても嬉しいのだ。
 だって、自分自身、狸さん達と仲良しで交流のある狐達の出身だったから。
 それに……己の亡き婚約者も、狸さんだったから。
 だから――とても、めでたい嬉し!
「きぅ! きゅヤ!!」
 ……おめでと! おめでと!! と、しっぽふりふり祝福して。
「コーン、きゅーん!」
「きゅうっ、きゅー!」
 花嫁さん花婿さんも、どうもありがとうー! と。
 一緒に鳴き返して、しっぽをふりふり。
 そしてお祝いを告げ終われば、さつまもいざ……もふもふさん達の中にぽふりっ、もぐもぐに参加!
 いそいそと貰ってきたのは、ミディアムウェルに焼いて貰った美味しそうなステーキ。
 すちゃりと器用にナイフとフォーク構えて――いただきます!
 きゅきゅっと上手に切ってみれば、表面はこんがり、中はほんのりピンク色……ちょうど良い焼け具合。
 それを、嬉々と口に運べば。
「きゅ!」
 上がるのは、おいし! のひと鳴き。
 けれど、肉も美味しいけれど。
(「お肉ばかりは胸焼けしちゃうから、お野菜も食べなきゃ、ね!」) 
 そうくるり見回して、野菜もちゃんと貰いつつ。
 ……バランス大事!
 きゅヤーん、とそう、えっへん。
 白いお饅頭やお酒も勿論、美味しくいただきます!
 そしてきちんと残さず沢山食べて、お腹もいっぱいになってきた頃。
 ……食べ過ぎ飲み過ぎは、良くない、から、ね、って。
 ころんと傍で転がったへべれけもふもふ狸さんを、もふもふ介護するさつま。
「きゅぅ、きゅーん!」
 ……安全なとこで、少し休もう、ね、って。
 そう鳴きつつ狸さんを宥めながら、さつまはタタッと安全な場所へと連れてってあげる。
 だって――折角こんなに、とってもお目出度くて嬉しい、祝宴なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『三首猫ニャルベロス』

POW   :    猫炎殺(ニャルベロスファイア)
【3つ首の1つから吐き出された炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【魚が美味しく焼ける程度の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    猫接種(ニャルベロスフード)
戦闘中に食べた【よく焼けた何らかの肉】の量と質に応じて【ご機嫌に尻尾を揺らして】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    猫凍結(ニャルベロススリープ)
非戦闘行為に没頭している間、自身の【首の1つが】が【ぐっすりと眠り】、外部からの攻撃を遮断し、生命維持も不要になる。

イラスト:瓜瓜の狭間

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 祝宴が始まって、どのくらい経った時だろうか。
 この宴の主催である三首猫ニャルベロスはようやくふと気づいたのだった。
『うにゃ? 思ったより骸魂にのみこまれてるもふもふ妖怪が少ニャい気が……?』
『肉や酒や饅頭は随分減ってるのに、どういうことニャ?』
『……ころんと無防備に寝てる妖怪があまりいニャい気がするニャ』
 それは勿論、肉や酒をかわりに食べて飲んだり、もふもふと妖怪達を保護した、猟兵達の尽力の賜物。
 その甲斐があり、骸魂にのまれる妖怪達の数はかなり抑えられているのだけれど。
『それなら、もっとじゃんじゃん肉を焼くニャ!』
『肉は勿論、紅と紅白ロシアンの饅頭を量産して、口に突っ込んで食べさせてやるニャッ』
『……酒や饅頭でへべれけにさせて、すやぁと眠らせるニャ』
 ニャルベロス達はさらに濃い妖気を放ち、尚、もふもふ妖怪達が倒れるまで飲み食いさせる気だ。
 そんなニャルベロス達がいる祝宴会場の中心は特に妖気が濃いため、行動が大きく阻害され、普通に戦ってはいつも通りの力が発揮できないという。
 けれど逆に――有利に戦えるという方法もあることも、猟兵達は予知で聞いている。
 そう……それは、あえて妖術のかかったもふもふ妖怪達のように、『奇妙な行動』をしながら戦うこと。
 祝宴を楽しみ、どんちゃん騒ぎしながら戦うことで、濃い陽気に抗えるというのだ。
 例えば、妖術のかかった饅頭や酒を口にしたへべれけ状態のままや、へべれけのフリをしつつであったり。
 泣き上戸、笑い上戸、説教上戸……などの状態で、敵に絡みつつも攻撃したり。
 陽気にバカ騒ぎしたりしながら、何気に景気よく殴ったり。
 祝いの一芸、いわゆる宴会芸を披露するなど適当に理由をつけて、しれっと攻撃したり。
 酔った風を装う、または酔った状態で、何か宴会定番の王様ゲーム風であったり、改めてロシアン勝負をニャルベロスに挑んでみたり等々。
 とにかく、祝宴を目一杯楽しんでいるような、通常時の戦闘から見れば『奇妙な行動』をしながら殴れば、妖気の影響は受けないだろう。
 本当にその状態であることは勿論、実はへべれけなどではなくても、そういう演技でも大丈夫なようだ。
 とりあえず、うぇーいと祝宴に興じつつニャルベロスをぼこる、これが戦闘を有利にする方法だという。
 賑やか過ぎる大祝宴も、いよいよ佳境。
 お目出度い席を利用してこの世界を滅亡へと導かんとするオブリビオンの群れを今、どんちゃん成敗する時間。
フリル・インレアン
~あらすじ~
式場にやってきたフリルはアヒルさんに押し付けられたへべれけ饅頭を食べ、へべれけ状態になりました。
へべれけになったフリルはアヒルさんにお説教しますと言いつつ、北京ダックにお説教をしていた挙句、何を思ったのか北京ダックにしゃぶりつきました。
~そして~
有能なご主人様と言い張るフリルは一番使ってはいけないユーベルコードを使い、もふもふな耳と尻尾を生やした人狼になり、あっという間に6秒が経過しそのまま眠りについてしまいました。
有能もといダメダメなご主人様が稼いだ「奇妙な行動」により、アヒルさんは逞しく華麗にニャルベロスが焼いた肉を奪いつつ戦いました。

(アヒルさん談)



 これは一体どういう状況なのか。
 祝宴も佳境を迎えた頃――すやぁと完全に寝てしまっているのは、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)。
 そしてごろりとのびている三つ首がある猫さんと、他の三首猫さんをめっちゃつつきまくっているアヒルさん。
 いや……時をさかのぼって、これまでのあらすじを改めて振り返ってみれば。
 まず、式場にやってきたフリルはアヒルさんにぐいっと押し付けられたへべれけ饅頭をぱくりと食べてしまって。
「ふえ~、なんだか気分がとてもいいんですぅ~」
 へべれけ状態になりました。
 そして。
「普段は悪い子なアヒルさんに~お説教します~」
 アヒルさんに絡む様にはじめたのは、説教。
 日頃の鬱憤を晴らすかのように、説教をたらたらとしていた……のだけれど。
『…………』
 何だか、すごく大人しいアヒルさん……?
 いや、それもそのはず――そのアヒルさん、実は北京ダックです!!
 それから何を思ったのか、北京ダックにしゃぶりついたフリル。
 香ばしくてパリパリしていて、とっても美味です!
 そして、フリルは言い張る。自分は有能なご主人様だと。
 だからそれを証明するために……発動してしまったのは、一番使ってはいけないユーベルコード!?
『ニャッ!?』
 刹那、銀狼の魂と合体して、ニャルベロスに負けないくらいもふもふ。
 耳と尻尾を生やした人狼になったフリルであったのだが。
 ――すやぁ。
 あっという間に6秒が経過して、そのまますやりと眠りについてしまいましたとさ!
 ……という、アヒルさん談なのですけれど。
 いえ、そんな有能もといダメダメなご主人様が稼いだ「奇妙な行動」によって。
 かわりにアヒルさんが逞しく華麗に、ニャルベロスが焼いた肉を奪いつつ……しっかりと戦っています!

大成功 🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

ふむ…、じゃあ…、先程は控えておいたけれど、酔っ払ってみようかな
確か紅色の方の饅頭を食べると…、ふふふ…、なんか凄く良い気分になってきたぞぉぉぉっ!

ふらふらとニャルベロスに近寄っていき、背中をバンバン叩く
おぃ、楽しくやってるかぁ?おい、寝てるんじゃないよ?もっと楽しもうよっ!
眠っている首をバンバン叩いて、反応がやっぱりないので、仕方なく他の首にちょっかいをかける!

相手をバンバン叩いているので、UC発動の条件は整っている
楽しめてない奴は…お仕置きだぁぁっ!聖者の裁きをくら…
う…、なんか気持ち悪い

お酒はほとんど飲めないので、あっという間に限界を迎えるひりょであった



 どんちゃん騒ぎの祝宴は、相変わらず賑やかではあったが。
 周囲を見回してみれば、自分達が食べまくったこともあり、肉も酒ももう随分と減っていて。
 保護に回った猟兵達の尽力で、無防備にころんと寝転がっているもふもふ妖怪達の姿もなくなっている。
 そして聞いた話によれば、『奇妙な行動』をすれば敵の妖力の影響を受けないというので。
「ふむ……、じゃあ……、先程は控えておいたけれど、酔っ払ってみようかな」
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は、その手を伸ばしてみる。
(「確か紅色の方の饅頭を食べると……」)
 ニャルベロスお手製の、紅の紅白饅頭を。
 そして――ぱくりと、それを口にしてみれば。
「ふふふ……、なんか凄く良い気分になってきたぞぉぉぉっ!」
 みるみる顔が真っ赤になって、何だかとってもいい気分!?
 それから、千鳥足でふらふら~と。
 近寄っていくその先にいるのは、ニャルベロス。
「おぃ、楽しくやってるかぁ?」
『ふにゃ……ちょっと眠くなって……ウニャァ!!?』
「寝てるんじゃないよ?もっと楽しもうよっ!」
 刹那、ひりょはその背中を振り上げた掌で、バンバン!
 さらにこっくり眠っている首をバンバン叩いて。
 くてりと何だか反応がなくなっちゃったので……。
『って、厄介な酔っ払いが……フニャャアッ!?』
『ちょ、いたッ、痛ッ!?』
 仕方なく他の首にちょっかいをかけます!
 いえ、相手をめっちゃバンバン叩きまくっているので。
 ちゃーんとユーベルコードの発動条件は満たしています!
 ということで!
「楽しめてない奴は……お仕置きだぁぁっ! 聖者の裁きをくら……」
 ――へにゃり。
 刹那、急に口元を抑え、何故かその場にしゃがみこんでしまうひりょ。
「う……、なんか気持ち悪い」
 そう――実は、お酒はほとんど飲めないので。
 視界がくらくら、世界がぐるぐる。あっという間に限界を迎えたひりょなのでした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

篝・倫太郎
【華禱】
夜彦ー!夜彦ー!にゃるべろすー!
(とっ捕まえたにゃるべろすの首を持ってぷらーん)
もふもふふかふかー!

は!だめだめ!
夜彦のお膝は俺のだから、だめー!
(自分から差し出した事は棚上げ。饅頭効果でトンチキ状態)

にゃるべろすー!にゃるべろすー!
お祝いだからーお祝いー
(にゃるべろすのそれぞれの口に鯛を捻じ込む。ぐいぐい)

へへ、鯛の骨ってヤッバいよな!

なんてけらけら笑いながら巡針:蝕使用

(華焔刀を使ってにゃるべろすの口の中に鯛を更にぐいぐい×3)
え?刺さってる?痛い?抜けない?
うん、抜けないよな~
だって、刺さってるの、鯛の骨じゃないもん
ホントは毒針だもん

あ、夜彦
さっき言ったの、ちゃんと覚えてる?


月舘・夜彦
【華禱】
にゃるべろす……可愛いですね
私も抱っこしたいです

おや、膝の方が良いのですか?
ごめんなさい、りんたろがだめだそうで
その代わりに一緒に食事しましょう

この紅白饅頭、とても美味しいのですよ
沢山ありますしお肉もあります
それでは口を開けてください
膝枕はだめですがりんたろの「あーん」はやれます
頭が3つあるのですから饅頭も3つ
どんどん食べてくださいね

お肉も遠慮せず……おや、如何かされましたか
もしや、喉につまってしまったのでは?
この時は無理に手を入れず叩いて吐き出される方法があったはず
えぇと……背中?お腹?
りんたろの魚の骨も取れるはずですのでお任せください

怪力の灰燼拳を腹に一撃

えぇと、なんでしょう……?



 ――肉! 酒! 甘味! 紅白饅頭!!
 ということで。
「夜彦ー! 夜彦ー! にゃるべろすー!」
『……ニャッ!?』
 むんずっとニャルベロスをとっ掴まえた篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)は、完全にできあがっていた。
 紅白饅頭の効果か、にゃるべろすの首を持ってぷらーんぷらんさせながら。
「もふもふふかふかー!」
 めっちゃめちゃいい笑顔!
 そんな倫太郎と、ぐえっと声を上げているもふもふふかふかを交互に見て。
「にゃるべろす……可愛いですね。私も抱っこしたいです」
 にこにこふにゃりと笑む月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)もやはり、できあがっていた。
 そんなめっちゃにこにこしている夜彦に、倫太郎はもふもふを差し出してから。
『フニャ……ッ!?』
 ぱっといきなり手を離せば、ニャルベロスが落下するのは、夜彦の膝の上へ。
「おや、膝の方が良いのですか?」
 ぽてりと自分の膝に落ちてきた三首にゃんこに、そう夜彦はこてんと首を傾けるけれど。
 刹那、それを目にした琥珀の瞳が見開かれて。
「は! だめだめ! 夜彦のお膝は俺のだから、だめー!」
 ぶんぶんっと大きく首を横に振る倫太郎。
 ……自分から差し出した?
 そんなことよりも、夜彦の膝の上は、ダメったらダメなのです!
 ええ、紅白饅頭のへべれけ効果ですっかりトンチキ状態でおこな倫太郎の声を聞いて。
「ごめんなさい、りんたろがだめだそうで」
 夜彦は申し訳なさそうに、律儀にぺこりと頭を下げるけれど。
 すぐにいい笑顔になって、いくつか手にする。
「その代わりに一緒に食事しましょう」
 紅い色をした、紅白饅頭を。
「この紅白饅頭、とても美味しいのですよ。沢山ありますしお肉もあります」
 ――それでは口を開けてください。
 そうやはりにこにこしている夜彦に、ニャルベロスは三首をふるふる振って。
『ニャッ!? い、いや……それは、ちょっと遠慮しておくニャ……フガッ!?』
「どんどん食べてくださいね」
 頭が3つあるのだから勿論、ちゃんと饅頭も3つ。
 夜彦が次々とひとつひとつ饅頭を口に捻じ込んであげれば。
「にゃるべろすー! にゃるべろすー! お祝いだからーお祝いー」
 そう笑う倫太郎が手にしているのは、鯛。
 何て言ったって今日は、おめでたい祝宴ですから!
『ふがふがっ、魚より肉の方が好……ゥニャッ!?』
『ちょっと待つニャ……ふごォ!』
『……ふにゃ、何だか頭がくらくらする……ニャッ!?』
 それぞれの口に、ぐいぐい、ぐいぐき、ぐいぐい。
 景気良くあーんと、鯛を食べさせてあげます!
 いや、先程、夜彦の膝枕におこだった倫太郎。
 では、倫太郎のあーんは……。
「膝枕はだめですがりんたろの「あーん」はやれます」
 お祝いだから、オッケーみたいです!
 そしてもごもぐふがふが、いいの!? みたいな視線を向けていたニャルベロスであったが。
『……フニャッ!』
 突然ジタバタし始めたニャルベロス。
「へへ、鯛の骨ってヤッバいよな!」
 大変、鯛の骨が喉に刺さってしまいました……!?
 ――めぐり、むしばーむ!
 いいえ、それ鯛の骨ではなく、華焔刀の刃先です!
 そんなけらけら笑いながら何気に『巡針:蝕』を展開する倫太郎と、さらにバタバタしているニャルベロスを見て。
「お肉も遠慮せず……おや、如何かされましたか」
 きょとりとそう首を傾けた夜彦は、ニャルベロスたちが置かれている現在の状況を把握する。
「もしや、喉につまってしまったのでは?」
 ええ、体内を侵す魔力で出来た不可視の毒針がつまってしまっています!
 そして華焔刀で、さらに鯛をぐいぐい、ぐいぐい、ぐいぐいと。
 あーんしてあげる倫太郎であったが。
『……ニャ! ふがっ、ふが……!』
「え? 刺さってる? 痛い? 抜けない? うん、抜けないよな~」
 けらけら笑いながら、こう続ける。
「だって、刺さってるの、鯛の骨じゃないもん。ホントは毒針だもん」
 鯛の骨じゃないこと、わかってました!
 そんな倫太郎の隣で、真剣に考えを巡らせる夜彦。
 ……喉につまった時は無理に手を入れず叩いて吐き出される方法があったはず、と。
「えぇと……背中? お腹?」
 それからもがくニャルベロスを見て、ピンと閃いたような顔をしてから。
 いい笑顔で、こうニャルベロスへと告げる。
「りんたろの魚の骨も取れるはずですのでお任せください」
『えっ、それは是非早く取って……ぐふゥ!!?』
 刹那、喉の骨が取れる様にと。
 夜彦がもふもふな腹にぶちかますのは、怪力をのせた灰燼拳!?
 そして、違う意味で骨が取れて、ごろんと地に這いつくばっておねんねしたニャルベロスを後目に。
 倫太郎はちらりと夜彦を見て。
「あ、夜彦。さっき言ったの、ちゃんと覚えてる?」
 さっきのことを、訊いてみるけれど。
 そんな問いに、夜彦は再び首をこてり。
 ――えぇと、なんでしょう……? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【狐々】

あれ…なんか…酔ったかな……
さっきの饅頭かなぁ。

こんなに酔うはずじゃなかったのに……
少し……人恋しいな。

なあ、そこの猫の妖怪?
ちょっとこっちこないか?
ちょいちょいって手招きしてみよう。
ダメそうなら尻尾掴んでズリズリと手繰り寄せたいな。

近くに来たら、もふもふ、ぎゅーしよう。
むぎゅー。

耳かき…ですか?なんだろ?
言われるままクロムさんの膝に頭を乗せよう。

あ、耳の中カキカキしてる?
これが耳かき…。
動かず、じっとしてよう。
クロムさんの脚、柔らかい。
これが膝枕…
クロムさんも、ぎゅー。

なぁ猫の妖怪?
イトシキミってどういう意味だ?
クロムさんもイトシキミって何ですか?

ダメだ気持ちフワフワ良くて意識が…


クロム・エルフェルト
【狐々】
予知の話で聞いたとおり
私たちも酔ったふりを
……ふり、を……?
あれ、都月くん
本気で酔ってる、の?

えと、えと
その……耳かき、してあげるから
こっち、おいでおいで。
猫くんの口にお饅頭を放り込む(紅)。
どうせ顔は赤くなっているだろうから
素面だなんてバレない筈

竹の耳かきに、膝枕
心かき乱されるのに、キミの頭の重みが心地良い
……ん、食べ終わったなら、お代りあるよ。
猫くんの口にお饅頭追加(紅)。

……ん。都月くん、ぎゅー……。
愛しキミ、の意味を問われれば口篭る
言葉にするのは、もう少しだけ待って。
猫くんの口にお饅頭詰めつつ(紅)
愛しキミを存分に甘やかす
これは屹度、酔いの夢
目が醒めたら、覚えてない……よ、ね?



 やんややんや、大祝宴はまだまだ賑やか。
 けれど猟兵達の適切な行動で、食べすぎたり飲み過ぎたり、無防備に寝転がっているもふもふ妖怪はほぼいなくなっていて。
 大量にあった肉や酒も、ほどほどの量にまで減っている。
 けれど。
『ンニャ? 肉が足りない?』
『なら、もっと焼くニャ!』
『……へべれけ饅頭で、すやぁするといいニャ』
 ニャルベロスが健在な限り、肉やへべれけ饅頭は作られ続けてしまうから。
 酔い潰れたもふもふ妖怪達や酒や食べ物が少なくなっている今が、頃合い。
 クロム・エルフェルト(縮地灼閃の剣狐・f09031)はそう、敵を討つ機を計りながらも、ニャルベロスたちがいる祝宴会場の中心へと瞳を向ける。
(「予知の話で聞いたとおり、私たちも酔ったふりを」)
 大祝宴のど真ん中は、ニャルベロスたちの妖気が濃く、無策で攻め入ったら動きを抑制されてしまうという。
 けれど、予知でその対策は既に聞いている。
 酔ったフリなどの『奇妙な行動』を取れば、その影響は受けないと。
 ということで、酔ったフリを早速――。
(「……ふり、を……?」)
 クロムはふと視線を向けた彼――木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)の様子に、瞳を瞬かせつつもお耳をぴこり。
「あれ……なんか……酔ったかな……さっきの饅頭かなぁ」
 何だかトロンとする瞳をごしごし擦りながら、お耳も尻尾もぺたり。
 くるりと世界が回っているような気がして、ちょっぴりふらふらしてしまっていて。
「あれ、都月くん。本気で酔ってる、の?」
「こんなに酔うはずじゃなかったのに……」
 顔を赤くするような身体の熱さに、はぁっと熱っぽい吐息をひとつ吐きながら。
 都月はこう呟きを落とす――少し……人恋しいな、って。
 そしてくらくらする視界の中、きょろきょろ瞳を巡らせてみれば。
「なあ、そこの猫の妖怪? ちょっとこっちこないか?」
 見つけたのは、1体のニャルベロス。
 そんな三首のもふもふ猫さんを、都月はちょいちょいって手招きしてみるけれど。
『ちょっと今、忙しいニャ』
『肉を焼かなきゃニャ!』
『紅白饅頭も量産しなきゃ……、フニャッ!?』
 何だか来ないみたい……?
 なので、都月はおもむろに伸ばした手で、猫さんの尻尾をぐっと掴んで。
『フギャッ!?』
 強引にズリズリ手繰り寄せます!
 そしてようやく近くにきたニャルベロスを、もふもふ、ぎゅー。
『! ギャッ』
 それはもう全力で、むぎゅー!
 そんなニャルベロスに強烈なもふもふハグをお見舞いしている姿を見て。
「えと、えと、その……耳かき、してあげるから」
 ……こっち、おいでおいで。
 クロムはそっと手招きし、人恋しいと言っていた彼を呼んで。
 きょとりとしつつも、とことこクロムの傍まで近づく都月。
 そんな彼に尻尾を掴まれたまま、ぶらんとぶら提げられつつも。
 ニャルベロスは、ニャは~ん、とにやにやして。
『耳かきニャんて、らぶらぶ……ふがっ!?』
 クロムに、紅い饅頭を口へと放り込まれました!
 何だかカアッと熱く感じているから、どうせ顔は赤くなっているだろうし。
(「素面だなんてバレない筈」)
 傍から見ればきっと、酔っていると思われるだろうと。
 そんなクロムの心内も知らず、都月は言われるままころりと、彼女の膝に頭を乗せて。
 ……竹の耳かきに、膝枕。
 クロムはこしょりと彼に耳かきをしてあげながら、ふっとひとつ、微か熱を帯びた息を吐く。
 ――心かき乱されるのに……キミの頭の重みが心地良い、って。
(「あ、耳の中カキカキしてる? これが耳かき……」)
 都月はそう動かずに、じぃっとしつつも。
(「クロムさんの脚、柔らかい」)
 柔らかくて、あったかくて……やさしい。
(「これが膝枕……」)
 耳かきもくすぐったくて心地好くて、ほわりふわりといい気持ちになって。
 都月は膝枕してくれているクロムを、ぎゅー。
『膝枕で耳かき、ニャンというリア充……ふごっ!?』
「……ん、食べ終わったなら、お代りあるよ」
 クロムはニャルベロスの口に、紅いお饅頭を追加してあげた後。
 甘える様にぎゅーっとしてくる彼に、瞳を細めて。
 ……ん。都月くん、ぎゅー……。
 ぎゅー、のお返しを。
 そんなふわふわ揺蕩う心地の中で、都月はクロムとふがふがしているニャルベロスを交互に見て、こう口にする。
「なぁ猫の妖怪? イトシキミってどういう意味だ? クロムさんもイトシキミって何ですか?」
『イトシキミ? そんニャの決まって……もごぉっ!?』
 ……言葉にするのは、もう少しだけ待って、と。
 ニャルベロスの口に、ぎゅぎゅっと紅の饅頭を詰めつつも。
 クロムは存分に甘やかす――愛しキミを。
 そして柔らかくてあったかい膝の上で耳をこしょこしょ、頭をそっとなでなでされれば。
(「ダメだ気持ちフワフワ良くて意識が……」)
 すぅと寝息を立てて、夢の世界へと誘われる都月。
 そんな幸せそうに尻尾をゆうらり揺らした後、すやりと眠りに落ちた彼を見つめつつ、クロムは思う。
(「これは屹度、酔いの夢」)
 ――目が醒めたら、覚えてない……よ、ね? って。
 ますます熱を帯びたような気がする頬を、そうっと掌で押さえながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リリスフィア・スターライト
引き続き強気だけど猫好きな人格のリリスで参加ね
銀猫のリンフォースも一緒よ

酔ったリンフォースが一足先にニャルベロスに挑みかかるわ
尻尾を振って猫ダンスを披露しニャルベロスの注意を
引いてもらっている間に私も接近するわね
いざ攻撃しようとした所でニャルベロスの姿を見て
ついその3つ首を撫でてしまうわね
差し出されたロシアン饅頭も食べてしまうわ
悪い事を考えているのはどの首かしらね?
見かねたリンフォースが果敢に挑みかかるけれど
首の数の違いもあって何度もあしらわれてしまうわ
その奮闘ぶりを見て私も目が攻めて心を鬼にするわ
魔力の炎で焼いて骸魂から解放してあげるわ
肉が好きだしきっと本望よね
最後にリンフォースを撫でるわね



 猫は、かわいい。とってもかわいい。
 リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)の人格のひとり・リリスはちょっと強気だけど、猫さんが大好き。
 だから、にゃにゃっ! と。
 酔っ払った銀猫のリンフォースが、一足先にニャルベロスへと挑みかかるその姿も、かわいいし。
 尻尾をふりふり、ニャルベロスの注意を引くべく猫ダンスを披露する様子は、とてもかわいい。
 けれど、いつまでも見ているだけというわけにはいかないから。
 にゃんっと踊っているリンフォースに続いて、リリスも地を蹴って。
 すかさず接敵し、いざ攻撃……しようとしたのだけれど。
『フニャン……美味しいお饅頭は、いかがかニャン』
 ニャルベロスも、敵なのだけれど……猫さん。
 その姿を見れば、ついその3つ首をなでなでしてしまって。
 差し出された紅白饅頭も、リリスはついつい、ぱくり。
 ……悪い事を考えているのはどの首かしらね?
 そんな猫好きなリリスの様子に見かねたリンフォースが、にゃっ! と果敢にニャルベロス達に挑みかかるけれど。
『そっちじゃニャいニャ~』
 多勢に無勢……いや、多首に無勢?
 首の数の違いもあって、何度もあしらわれてしまう。
 けれどそれでも、にゃにゃんっと、めげることなく頑張るリンフォース。
 リリスはそんな奮闘ぶりを見て、ハッと目を覚ます。
 そして刹那、炎の魔力を紡いで。
「魔力の炎で焼いて骸魂から解放してあげるわ」
『! フニャァ!?』
 ……肉が好きだしきっと本望よね、なんて。
 心を鬼にし、ニャルベロスを容赦なく丸焼きにしてあげつつも。
 その手を伸ばして……頑張ったリンフォースをよしよし、優しく撫でてあげる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
そう、奇妙な行動をすればいいのね!

いきなりユーベルコード【ダミードール】。
自分の偽物たちと一緒に千鳥足で突撃よ。
取り付けたらモフモフ開始。密着してもふっているのはどう見てもおかしいわ!

(普段と同じという異論は受けません)

色々堪能しながら攻撃もするわ。
「ネコーネコー」(ぽかぽか

本当はネコさんにこんな事したくないけど、お仕事だから仕方ないの。



 もふもふを助けるためなら仕方ない、仕方ないのです。
 また大祝宴という名の戦場で飲み食いするのも、仕事のうち。
 お酒はやっぱり、ダメでしたけれど……!
 そう、りょうへいとしてのせきむを全うするヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)であったが。
 もふもふ妖怪達ももふもふ保護されて、肉や饅頭の量も少なくなってきた今が……いざ、攻めに転じる好機??
 ニャルベロスたちが濃い妖気を漂わせているけれど、その対策はばっちり聞いているから。
「そう、奇妙な行動をすればいいのね!」
『……!?』
 刹那、何の前触れもなく増えるヴィオレッタ。
 いきなり発動させたのは、ユーベルコード『ダミードール』!
 自分の偽物たちと一緒に突撃です! ふらりゆらり、千鳥足で。
 そんな酔っ払いの予想不可能な動きと数に、すっかり翻弄されて。
『うにゃ!?』
 ――もふもふもふもふ。
「密着してもふっているのはどう見てもおかしいわ!」
 取り付くやいなや、もふもふもふと、奇妙な行動を一斉に取るヴィオレッタたち。
 ……え? いつも??
 普段と同じという異論は受けません!
 三首猫さんのふわもふ毛並みやふにふに肉球などなど、もふぷに色々存分に堪能しながらも。
 でも勿論、ヴィオレッタたちは忘れていませんよ、ええ。
「ネコーネコー」
『って、めっちゃ厄介な酔っ払……ふにゃっ!?』
「本当はネコさんにこんな事したくないけど、お仕事だから仕方ないの」
『とか言いつつ、超もふって絡んで……うにゃあッ!』
 ――ぽかぽかぽかっ。
 きちんと猟兵として、もふもふぽかぽか、攻撃もします!

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロト・ラトキエ
千之助(f00454)、
赤饅頭、追加で一丁!
何だか楽しかったのに…
妙に暑いし…
炎も見えるし…
あのアレ、モフッとしてそうですけど、原因って事で良いですよね?
ひとの嫌がる事して楽しむ輩は自分一人で十分ですので、
あっちはご退場頂いて良いですよね?
変な気まで発してますし?
というわけで…折檻のお時間です♪
(ふふっと満面の笑みで
(※更に酔ってます…

取り敢えず暑いんで、UCの水の魔力を防御に回し、
吐かれる炎は手近な生肉引っ掴んで盾に。
上手に焼けるもんなら焼いてみろい!
――からの、接近。
ただでさえ目出度い席、何事も度を越すのは…
めっ!
です、と。武器でサックリ斬り。

動く…更に暑い…
千之助、帰りは運んでー…(酔…


佐那・千之助
クロト(f00472)、
もっと欲しいの?はいあーん
私の手から饅頭を食べる、しどけなく酔った美人妻(私視点)…
愛いな…見ているだけで此方まで酔わされそう

酔ったら暑くなるのじゃよ
今日は炎を使わないでおこう。できる事ほぼ無くなるが
うん、モフッとしているけど元凶なのじゃ
抱いて首3つモフりたい…が
折…檻…?

真ん中の首は食べるの好き?
咥えた肉をひょいと取り上げて、かわりに紅饅頭を食べさせる
炎を避けてクロトが投げた生肉と入れ替わり
咎力封じー、と猫の足を引っ掛け回避阻止して
クロトの「めっ」、可愛いけど恐ろしく正確なのじゃ

こんなに可愛い子を酔わせて放っておくわけがない
あとは私に任せて眠るといい
大切に抱いて帰ろう



 思う存分、飲んで食べて騒いで。
 楽しそうなもふもふ妖怪達の声で盛り上がりをみせている、どんちゃん騒ぎの大祝宴。
 いや……楽しそうなのは何も、もふもふ妖怪達だけではない。
 仄かに頬を赤く染め、ふにゃんと笑んで。
「赤饅頭、追加で一丁!」
 そう言い放つクロト・ラトキエ(TTX・f00472)の姿に、にこにこ。
「もっと欲しいの? はいあーん」
「……ん、あーん」
 ――私の手から饅頭を食べる、しどけなく酔った美人妻……。
 自分が差し出した饅頭をぱくり、あむあむ食べるクロトの様を、佐那・千之助(火輪・f00454)はじいっと見つめて。
(「愛いな……見ているだけで此方まで酔わされそう」)
 可愛くて艶やかで可愛い美人妻(千之助視点)をひたすらガン見して、愛でまくる。
 そんな視線向けられている中、クロトがはぁっと漏らすのは熱っぽい吐息。
「何だか楽しかったのに……妙に暑いし……炎も見えるし……」
「酔ったら暑くなるのじゃよ」
 そして火照った表情で呟く美人妻にそう返してあげながらも、思う千之助。
(「今日は炎を使わないでおこう」)
 ……できる事ほぼ無くなるが、と。
 顔を赤く染め吐息落とす姿も色っぽいけれど。慣れないへべれけ状態の暑さに、ちょっぴりむぅとしているから。ええ、それもまた愛いのですが。
 それから、暑い一因である炎の方へと、ふと青の視線を向けて。
『どんどん肉を焼くニャ―!』
「あのアレ、モフッとしてそうですけど、原因って事で良いですよね?」
 クロトが見つけたのは、ボボボーッと肉を焼くべく炎を吐いている、もふもふ。
 そんなちょっと据わった瞳でニャルベロスをじい、と見ているクロトに、千之助は頷いてこくり。
「うん、モフッとしているけど元凶なのじゃ」
 抱いて首3つモフりたい……が、と。
 元凶だけれど、モフッとしている猫さんならば、やはりどの首も余すことなくもふもふしておきたいところ――。
 なんて、思っていれば。
「ひとの嫌がる事して楽しむ輩は自分一人で十分ですので、あっちはご退場頂いて良いですよね? 変な気まで発してますし?」
 ちょこんと首を傾け、そう言った後。
 ふふっと満面の笑みで、クロトはこう続ける。
「というわけで……折檻のお時間です♪」
「折……檻……?」
 先程あーんした饅頭のせいで、更に酔っちゃっているみたい……?
 そんな、にこにこいい笑顔でもふもふを折檻しようとしているクロトの発言に、ぱちくりと瞬くも。
「真ん中の首は食べるの好き?」
『好きニャ! 魚より、肉が好きニャー!』
 千之助はそう答えたニャルベロスの真ん中の首へと、その手を伸ばして。
『ニャッ!? ……ふがっ!!』
「魚や肉もいいけど、饅頭も食べさせてやろう」
 遠慮せず食べるといい、と。
 咥えた肉をひょいと取り上げ、かわりにその口に紅饅頭をぐいぐい捻じ込んで、食べさせてあげれば。
『肉がいいニャ、肉を焼くニャ!』
 とりあえず暑いからと、クロトは水の魔力を纏い守りを固めつつ、その辺にある手近な生肉を引っ掴んで。
「上手に焼けるもんなら焼いてみろい!」
 ぼぼぼーっと吐かれた炎の盾に。
 けれど、どう見ても美味しそうとは言えない、生焼けな焼き具合だったから。
『……もがっ!?』
 ぶんっとニャルベロスの口へと的確に投げ入れ、ちゃんと美味しく頂いて貰うクロト。
 さらに炎を避けつつ、クロトが肉を投じた刹那。
「咎力封じー」
『フニャン!?』
 猫さんのもふもふな足を引っ掛け、千之助がこてんっとすっ転ばせれば。
「ただでさえ目出度い席、何事も度を越すのは……」
 ――めっ!
「です」
『!? フギャアッ!』
 すかさず接敵し放たれたクロトの斬撃が、サックリすっぱり折檻です!
 いや、完全に酔っ払っているのだけれど。
「クロトの「めっ」、可愛いけど恐ろしく正確なのじゃ」
 それでも寸分の狂いもない冴えた折檻に、思わず呟きを落とす千之助。
 可愛いけれど恐ろしいけれど、可愛い子……!
 とはいえ、やはり酔ってはいるから。
「動く……更に暑い……」
 ふぅ、とそう吐息を再び落としつつも。
「千之助、帰りは運んでー……」
 酔いが回った潤んだ瞳で千之助を見つめながら、クロトはそうおねだりして。
 彼に身を預けるように、くてり。
「あとは私に任せて眠るといい」
 優しく返ってきた言葉に、ふにゃんと笑んだ後――すやぁ。
 ふわふわな心地で、おやすみなさい……!
 そして、すぅっと珍しく寝てしまったクロトをよしよししてあげながらも。
「こんなに可愛い子を酔わせて放っておくわけがない」
 千之助は、見つめる寝顔に酔い痴れる様に、二藍の双眸をそっと細めてから。
 ぎゅうっと、預けられたその身体を優しく包み込んであげる。
 ……大切に抱いて帰ろう、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

菊・菊
【花束】アドリブ大歓迎。

あほ葵。ばかリコ。行くなよ。
夢との狭間にしがみついて、まだ離れたくないと駄々をこねた。

それでも行くって言うなら。
ちゃんと俺も連れてけ。

撫でる手に擦り寄るように顔寄せても、猫ばっかで構ってくんねえ。
勝手に溢れてくる涙をまたひとりで拭うのか、

ひっく。
リコの尻尾がどっかいった。
ひっく。
近くにいる猫の尾をむんずと掴んで
ひっく。
菊文様の鍔が鳴る。
『楽園』
どんちゃん騒ぎの囃子が遠く

俺が膝を抱えて泣いていると、いつも葵が迎えに来たんだった。大丈夫、大丈夫、その声にいつも縋っていた。

それに、ちゃんと俺の尻尾が帰ってきた。
リコの尻尾ごと抱きしめて、

きゃら、きゃら、笑う音。


勿忘・葵
【花束】
アドリブ、マスタリング歓迎

_

腹一杯食わせてもらって、恩を仇で返すようで気が引けるけど
可愛い菊とリコと、妖たちを護る為だ
少しばかりおねんねしてもらうしかないな

菊とリコの頭を撫でながらフと微笑み
…本当に
菊もリコも可愛いったらありゃしねえ
この子たちを護る。その思いに偽りも翳りもない

喚ぶは花嵐、代償などこの子たちは知らなくていい
どうせもう長くはない命だ
酔いに己自身も甘えながら二人を抱きしめて

「──大丈夫」

_
(酔いと騒ぎが見せてくれた、この夢のようなひと時に
悪くなかったよと笑って
まあ、もしお前さん…ニャルベロスが生まれ変わってまた出会えたのなら、
また馬鹿騒ぎしようぜ)


唐桃・リコ
【花束】
アドリブ、マスタリングは大歓迎

寒さが治らねえ
葵の背を追ったら、後から菊がついて来た
抱き締められても、何だか寒くて仕方ねえ
菊が泣いて、泣いて……?
あ?誰に泣かされてんだよ
やめろ、どいつもこいつも何にも大丈夫じゃねえよ
自分がよく分かんねえ
今度は熱さが抑えられねえ

うっせえ黙ってろ!
猫にCryを打ちかます
何でも良いからこの気持ちを止めてくれ
熱さも、寒さもいらねえ
何かが真っ白になって、消えていく

座り込んでたらしっぽに菊が絡み付いてくる
……それで良いんだよ
考えんのは面倒くせえ



 目出度い結婚の祝宴に相応しい料理……なのかは、ともかく。
「腹一杯食わせてもらって、恩を仇で返すようで気が引けるけど」
 そう口にする、勿忘・葵(memento-mori・f29553)であるが。
 用意された肉は確かに、美味しくいただいた。
 けれど実際は焼いて取り分けてあげてばかりで、口に入れられた食べ残し以外、ちゃんと食べたのかと。
 そういう疑問は、ある気はするけれど。
 食べすぎたり飲み過ぎて骸魂に飲み込まれそyなもふもふ妖怪達の姿は、もう随分と減っているから。
「可愛い菊とリコと、妖たちを護る為だ。少しばかりおねんねしてもらうしかないな」
 後は、事の元凶である三首猫ニャルベロスたちに、ご退場願うだけ。
 けれどそう数歩、足を踏み出した葵の背を追って。
「……寒さが治らねえ」
 ぞくぞくと全身をはしる寒さをいまだ感じながらもそう口にしつつ、唐桃・リコ(【Code:Apricot】・f29570)がふと振り返れば。
「あほ葵。ばかリコ。行くなよ」
 駄々をこねる、菊・菊(Code:pot mum・f29554)の姿が。
 まだ離れたくないと……夢との狭間にしがみついて。
 ……でも。
「それでも行くって言うなら」
 ――ちゃんと俺も連れてけ。
 ふらりと、ふたりと共に前へと進まんとする菊。
 そんなふたりの姿や声に、葵は足を止めて。
 その頭を撫でてあげながら、フと微笑みを落とす。
「……本当に」
 ――菊もリコも可愛いったらありゃしねえ、って。
 そして、その心に改めて思うのだった。
(「この子たちを護る」)
 その思いに偽りも翳りもない、と。
 だから、葵は躊躇することなく喚ぶのだ。
 戦場に、瑠璃色の花嵐を。
(「代償などこの子たちは知らなくていい。どうせもう長くはない命だ」)
 己の命を糧に吹雪かせる花吹雪を、この子たちを守るために咲かせるいろを。
「――大丈夫」
 ふたりを大切にぎゅっと抱きしめて……ゆらり揺蕩う酔いに、己自身も甘えながら。
 でも、そんな葵に抱きしめられても。
(「何だか寒くて仕方ねえ」)
 やっぱり、リコは寒くて仕方なくて。
 無意識にふるふると首を横に振りながら、瑠璃のいろが吹雪く中、紡ぐ。
「やめろ、どいつもこいつも何にも大丈夫じゃねえよ」
 大丈夫って届いた声も、咲き誇る瑠璃の色も、こんなにも優しいのに。
 リコはまた、何故だか泣きたくなる。
(「自分がよく分かんねえ」)
 あれだけ寒かったはずなのに……今度は熱さが抑えられねえ、って。
 それから瞳に飛び込んできた光景や声に、ふわふわ揺れる瞳をふと凝らし耳を傾ける。
 ――ひっく。
(「菊が泣いて、泣いて……?」)
「……猫ばっかで構ってくんねえ」
 撫でる手に擦り寄るように顔を寄せても、炎吐く猫とばかり皆遊んでいるから。
 菊はかなしくなって、泣いてしまう。
 ――ひっく。
 そう再び、声をしゃくりあげながら……勝手に溢れてくる涙をまたひとりで拭うのか、って。
 いや、それだけではない。
(「リコの尻尾がどっかいった」)
 ――ひっく。
 手探りしてみても見つけられなくて、またかなしくなって。
 ――ひっく。
 近くにいる猫の尾をむんずと掴めば、刹那鳴るのは菊文様の鍔。
 良い夢みてろ、って……そう『楽園』に溺れるように。
 幻に霞んで遠くなる、どんちゃん騒ぎの囃子。
「あ? 誰に泣かされてんだよ」
 そんな、ひっく、と聞こえる菊の声にリコは目を向けるけど。
『まだ食べたりないのかニャ? なら、もっとたくさん肉を……』
「うっせえ黙ってろ!」
『……ニャッ!?』
 瞬間、リコの狂える人狼の力を込めた一撃がニャルベロスへと打ちかまされる。
 ――何でも良いからこの気持ちを止めてくれ。
 まるで菊と一緒に、泣くかように。
 そして思わずその場にリコは座り込んでしまう。
 熱さも、寒さもいらねえし……大丈夫でも、ないのに。
 何かが失われ、涙みたいに消えていく。さらりと、真っ白になって。
 そんなリコの傍で、ひっくひっくと菊は泣いていたけれど。
 でも、ふと耳に届いた葵の声を聞いて、思い出す。
(「俺が膝を抱えて泣いていると、いつも葵が迎えに来たんだった」) 
 ――大丈夫、大丈夫。
 その声にいつも縋っていた。いや……それは今だってきっと、同じで。
 瞬間、もふりとした手触りを感じ、ハッと潤んだ瞳を見開く。
(「それに、ちゃんと俺の尻尾が帰ってきた」)
 それがうれしくて、菊はきゃら、きゃら、音を鳴らす。
 リコの尻尾ごと抱きしめて、笑って。
 そして座り込んでいたリコも、尻尾に絡み付いてくる菊に気付いて、口にする。
「……それで良いんだよ」
 考えんのは面倒くせえ、そうもふもふされながら。
 そんなふたりを守るように見つめた後、葵は在るべき海にニャルベロスを還しつつも思う。
(「まあ、もしお前さん……ニャルベロスが生まれ変わってまた出会えたのなら、また馬鹿騒ぎしようぜ」)
 それから、笑って紡ぐ――悪くなかったよ、と。
 酔いと騒ぎが見せてくれた、この夢のようなひと時に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ディール・コルメ
【水月】
アドリブ歓迎
下戸、現在進行形で泥酔状態

あっはっは!
ニャーニャーニャーニャー
ははっ!ヘンテコな猫がいるもんだニャア、ユア?
まあ、気にせず!飲みまくるぞ……んあ、遊ぶぅ?

アタシはぁ、酒盛りの続きでも……
ははっ!なーんか、いーこと思い付いたねぇ
なぁ、ユア?
ちょいと簡単に、じゅじゅ……手術してやろうじゃないか!

特に今笑った、そこの真ん中ァ!
アンタの眉間は大当たり、当たれば勝ちってねぇ!
医療用のメスを両手に
浮かべるのはとても悪い笑顔(へべれけテンション

逃げんじゃないよ、解剖させなァ!あっはっは!!!


月守・ユア
【水月】

宴も最高潮であろう酔い具合
ディールほどではないと、思うがとろんと確実に酔っぱらってきているこの頃

あー?
見てみろよ、ディール~
あんなとこに三つ頭のにゃんこがいるぞ~♪
なぁんか、ボクらと遊びたがってるようだぜ?

何して遊んでやろうか?
ディールの肩に腕を乗せて相談

ふと思い立つ
ありゃぁ、敵だったなぁ?そういや
な?ディール
どーせ捌く対象なら
いっちょ踊らせてやるのはどう?

そう、
ニャルベロスのダーツとか

ナイフを取り出し
にやぁっとニャルベロスを見る
真ん中の頭が大当たりにしてさぁ?
超絶悪い笑顔

生命力吸収を刃に宿しUC
折角の宴の大物
逃すには惜しいからさ?

敵は、僕にとってはご馳走
この命満たす糧と成れ



 賑やかな大祝宴も、どんちゃん盛り上がりをみせているけれど。
 ふたりの酔い具合も、すっかり最高潮!
 べろべろに泥酔して相変わらずめっちゃ笑っている、隣の下戸なディール・コルメ(淀澱・f26390)ほどではないとは思っているけれど。
 月守・ユア(月影ノ彼岸花・f19326)も、とろん。確実に酔っ払いの様相であった。
 それからふわふわする視界の中、見つける。
「あー? 見てみろよ、ディール~。あんなとこに三つ頭のにゃんこがいるぞ~♪」
 肉を焼いたり食べたり寝たりと何かと忙しい、ニャルベロスを。
 そんなユアの言葉にこてんと首を傾けつつ、ディールも目を向けてみれば。
「あっはっは! ははっ! ヘンテコな猫がいるもんだニャア、ユア?」
 ――ニャーニャーニャーニャー!
 猫さんみたいに鳴いてみてはまた、愉快になって大笑い。
 ユアはニャルベロスをちょっぴり据わった目で、じいっと見て。
『そこのお姉さんたち、酒も肉ももっとどうぞニャー!』
「なぁんか、ボクらと遊びたがってるようだぜ?」
「まあ、気にせず!飲みまくるぞ……んあ、遊ぶぅ?」
「何して遊んでやろうか?」
 アタシはぁ、酒盛りの続きでも……なんて、再び酒盛りに興じんとするディールの肩に腕を乗せて。
 そう相談しながらも、ふとユアはようやく思い出すのだった。
「ありゃぁ、敵だったなぁ? そういや」 
 ヘンテコな三つ頭のにゃんこ、そいつらが敵であるということに。
 それからピンとひらめけば、にやりと笑んで、こんな楽しい遊びの提案を。
「な? ディール、どーせ捌く対象ならいっちょ踊らせてやるのはどう?」
 ――そう、ニャルベロスのダーツとか、って。
 ディールはユアの声に一瞬、ぱちりと瞳を瞬かせてから。
「ははっ! なーんか、いーこと思い付いたねぇ」
 改めて、据わった瞳で眼前の玩具を見つめつつ言い放つ。
「なぁ、ユア? ちょいと簡単に、じゅじゅ……手術してやろうじゃないか!」
 噛んじゃいましたけれど!
 そんなべろんべろんな姿に、プッと思わず吹き出してしまったニャルベロス。
 いや、酔っ払いはそういう反応は聞き逃しません。
「特に今笑った、そこの真ん中ァ! アンタの眉間は大当たり、当たれば勝ちってねぇ!」
 めっちゃ絡み酒できる、格好の獲物なのだから!
 しゃきんと刹那、医療用のメスを両手に浮かべるのは、とっても悪ーい笑顔。
『え! ちょ!?』
「そーそー、あの真ん中の頭を大当たりにしてさぁ?」
 びびって思わず咥えていた肉を取り落としたニャルベロスに追い討ちをかけるように、にやぁっと。
 ユアもキランと閃くナイフを取り出し、ニャルベロスを見ながらも。
 やっぱり浮かべるのは、超絶悪ーい笑顔。
 それに、これは大祝宴。
 美味しい肉や酒も勿論、豪快にかぶりついたり呷ったりするけれど。
 ――折角の宴の大物、逃すには惜しいからさ?
『……!? ネコは美味しくニャい……フギャッ!!』
 雑に伸ばした手でガッと、もふもふ尻尾をユアが掴んだ刹那。
 ニャルベロスの生命を喰らう鬼と成るは、呪われた刃。
 そしてまたユアは、愉快そうに悪い笑顔を宿しわらうのだ。
「敵は、僕にとってはご馳走」
 ――この命満たす糧と成れ、って。
 ディールも目が合ったニャルベロスを片っ端から、ぼこぼこ理不尽に殴りながらも。
「逃げんじゃないよ、解剖させなァ! あっはっは!!!」
『ひぃぃッ、たちが悪すぎる酔っ払いニャ……ウギャアァッ!』
 逃げようとするニャルベロスへとメスを投げれば……額ど真ん中の大当たり!?
 そしてごろごろ悶え転がるヘンテコなにゃんこの姿に、ふたり顔を見合わせて。
 膝を打ってゲラゲラ、愉快に爆笑するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

陽向・理玖
【月風】

まだちょっとふわふわすんな
瑠碧は?

よしもう少し食うか
その辺のニャルベロス捕まえ
半々饅頭出しロシアン勝負
瑠碧は食えそう?
言いつつぱくり
あっ
当たって思わず笑い出し
…いやこれは違う
実は大食い勝負だし
どんどん紅食い
おい食ってるか?俺の饅頭が食えねぇのか
三首猫に無理やり押し込みつつ
拳で殴る

実は俺は食えば食う程強くなる
食拳の使い手
ってそんなのねぇし
裏拳ツッコミ

瑠碧
ニャルベロスと俺どっちが食ってた?
…そっかー

じゃあ次はお笑い対決だ
カクリヨに隠りよう
どうよ
自分で言って笑う笑い上戸

瑠碧も何か面白い事言って?
天才か
しかも可愛いとか

つか
さっきから誰の許可取って俺の瑠碧見てんだ?
撫でられてもいたな…
許さん
UC


泉宮・瑠碧
【月風】

ふにゃ?
起きてから目を擦り
ら、らいじょーぶ、れす…

まだへべれけが残り
理玖の様子を眠たげに見守り
食べ、ます…少しは
ロシアンの当たり関係なく眠りそうになり
理玖の笑い声に少し覚醒
…理玖?
え、大食い?
ロシアンは、と混乱はするけれどまだ眠くて
私も食べないといけないかも、と紅饅頭を一つちまちま
ふぁ…頭が、ぼやっとしまふ…
あ…にゃるべろす、痛そう…
大丈夫かな、と相手に逐一いいこいいこ

どっちが…えと…同じ位?
どちらも頑張ってたと、思いまふ

面白い事…
白っぽいニャルベロスに断りを入れてからその尻尾を示し
尾も白い…?
言ってから羞恥で縮こまり
あぅ…

猫達、また痛そう…?
眠れば痛いの、飛んでいきそう…
子守唄でUC



 まだ未成年の彼らにとっては、まさに未知の感覚……それは、へべれけ。
「まだちょっとふわふわすんな」
 陽向・理玖(夏疾風・f22773)は、まだほわんとしている頭をふるふる振ってから。
 瑠碧は? と、むくり起き上がった泉宮・瑠碧(月白・f04280)に訊ねてみて。
 そんな彼の声に、ふにゃ? っと声を上げつつも、目をごしごし擦ってから。
「ら、らいじょーぶ、れす……」
 ふわぽわ、ちょっぴり大丈夫じゃなさそうな返事をする瑠碧。
 まだふたりとも、へべれけは覚めてはなさそうだけれど。
「よしもう少し食うか」
『ウニャ!?』
 理玖は、その辺のニャルベロスを雑に捕まえて――紅白半々饅頭を出せば、いざロシアン勝負!
「瑠碧は食えそう?」
「食べ、ます……少しは」
 まだ眠たげな瞳で彼を見上げ、瑠碧はこくり。
 そして、ぱくりと理玖がひとつ、饅頭を口に運べば。
「あっ、当たりだこれ」
 当たりの饅頭に、思わずケラケラと笑いだして。
「……理玖?」
 そんな彼の笑い声で、ちょっぴりだけ眠気から覚醒する瑠碧であったが。
 きりっと急に真顔になって、理玖は言い放つ。
「……いやこれは違う。実は大食い勝負だし」
 だから、当たりを引いたって負けじゃありませんから!
『ニャ!? いきなりルール変更とかズルだニャ……フゴッ!?』
「おい食ってるか? 俺の饅頭が食えねぇのか」
 どんどん紅の饅頭を自分も食べつつ、余計なことを言うニャルベロスの口にも、無理やりぐいぐい饅頭を押し込む理玖。ついでに、ぼこぼこ拳で殴ってもおきます!
「え、大食い?」
 瑠碧は彼の言葉に、ロシアンは、と混乱はするけれど。
 でもちょっぴり目が覚めたと言っても、まだうとうと到底眠くて。
 大食い勝負なら、私も食べないといけないかも……なんて。
 ひとつ手に取った紅饅頭をはむり、ちまちまと口にすれば。
「ふぁ……頭が、ぼやっとしまふ……」
 ますます思考がぽやんとして、深く円らな青の瞳も再びとろん。
 そして、ぽかぽか殴られているニャルベロスに気が付いて。
「あ……にゃるべろす、痛そう……」
 大丈夫かな、と首をこてり傾けつつも。
 たんこぶを作っているにゃんこを逐一、いいこいいこ。
 そして理玖は紅い饅頭をぱくぱくもぐもぐと口に運びながら、再びきりりとこう言い放つ。
「実は俺は食えば食う程強くなる、食拳の使い手」
『ニャ、ニャンだって……!?』
 なんと、理玖はあの幻の拳法、食拳の使い手……!?
「ってそんなのねぇし」
『フギャア!?』
 いや、そんなのありません!
 何となくノリで驚愕したニャルベロスを、げしぃっと裏拳ツッコミしてから。
「瑠碧、ニャルベロスと俺どっちが食ってた?」
 そう訊いてきた彼の問いに、瑠碧は律儀に確認するようにきょろりと周囲を見回してから。
「どっちが……えと……同じ位? どちらも頑張ってたと、思いまふ」
「……そっかー」
 ドローという判定に、ちょっぴり悔し気な理玖。
 いや、自分が食べているのと同じくらい、ぐいぐいニャルベロスの口に饅頭押し込んでいたんですけどね!
 でもこのまま引き分けなのも、すっきりしないから。
「じゃあ次はお笑い対決だ」
 ――カクリヨに隠りよう。
 どうよ、と。ドヤ顔で自分で言ってはケラケラと笑う、笑い上戸がそこに。
 そんな彼に対抗し、ニャルベロスもごろんと横になって言い放つ。
『お笑い対決……じゃあ、これでどうニャ! ネコが寝転んだ!』
「は? つまんねー」
 あれだけ笑っていた理玖は、スンッといきなり覚めたような視線をニャルベロスに向けてから。
「瑠碧も何か面白い事言って?」
「面白い事……」
 彼にそう促され、瑠碧はそっと、ニャルベロスに断りを入れてからその尻尾を示して紡ぐ。
「尾も白い……?」
 それからすぐに、あぅ……と顔を赤く染めて、羞恥で縮こまってしまう。
 そんな彼女に、理玖は大きく瞳を見開いて。
「天才か」
 ……しかも可愛いとか、と。
 もう、ぶっちぎりの大優勝!
 けれど、ふと彼女に視線を向けているニャルベロスに気付いて。
「つか、さっきから誰の許可取って俺の瑠碧見てんだ?」
 それにふと思い出す、撫でられてもいたな……って。
 ということで!
「許さん」
『えっ、ギャアアッ!?』
 瞬時に接敵し、残像さえ見える衝撃波纏う一撃をお見舞いします!
 そんなまたぼこられているニャルベロスたちをみて。
「猫達、また痛そう……?」
 瑠碧はまたほわり眠くなりながらも、微睡誘眠の子守唄を歌ってあげる。
 ――眠れば痛いの、飛んでいきそう……って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

火狸・さつま
狐姿で参加
人語話せず狐鳴き


きゅ、きゅヤ
しっぽふりふり御機嫌さんで
器用に後ろ足で立ち
一升瓶かかえて

「きゅ、きゅにャん!」
にゃるべぇさん、にゃるべぇさん
めでたいね善き日だね
さぁさぁにゃるべぇさんも呑もう
お酒呑もう

「きゅ?」
狐火出てる?
そうかな?そうかな?
酔ってて分からないなぁ、なんて
…実はかなりの酒豪で、あまり酔うことなどないのだけれども

「きぅ?」
え?なに?狐火が当たった?
そう?そうかな?ごめんね?
でも大丈夫大丈夫
ほら、みんな平気だよ
お酒美味しいね、なぁんて

適度にとぼけて
ニャルベロスには攻撃の炎
もふもふさんや猟兵さんには癒しの炎

さぁさ、このめでたき善き日に
ふさわしい祝い火を
善き未来への祝福の灯火に



 狐と狸さんが仲良く結婚して、ふたりを祝福するもふもふ妖怪達もとても楽しそうで。
「きゅ、きゅヤ」
 火狸・さつま(タヌキツネ・f03797)も、もふもふしっぽをふりふり、御機嫌さん。
 そして器用にすちゃっと後ろ足で立ち、きゅっと一升瓶をんしょんしょ、かかえて。
「きゅ、きゅにャん!」
 ――にゃるべぇさん、にゃるべぇさん、めでたいね善き日だね。
 そうスタタッと向かうは、祝宴会場の中心にいる、猫さんたちの元。
『ウニャ、ニャン?』
 そんなさつまに気付いて、動物さん語で返したニャルベロスに。
 きゅヤ、と差し出されたのは酒杯。
「きゅーん、きゅヤ、ヤーン!」
 ――さぁさぁにゃるべぇさんも呑もう、お酒呑もう、って。
 そう言わんばかりに、しっぽをもっふりふりふり。
 肉も好きだけど、酒も好きなニャルベロスは、嬉々と杯を受け取るけれど。
『……ニャ? ウニャアッ!?』
 突然飛び上がり、悲鳴のような鳴き声を上げる。
 そんなにゃるべぇさんに、さつまは大きく首を傾けて、こてん。
「きぅ?」
 ――え? なに? 狐火が当たった?
『ニャア、ニャニャ!』
「きゅーん?」
 ――そう? そうかな? ごめんね?
 ニャーニャー文句を言うニャルベロスに、きょとりとしてみせてから。
 お耳をぴこりとさせつつ、周囲をくるり見回して。
 ――でも大丈夫大丈夫。ほら、みんな平気だよ。お酒美味しいね。
 なぁんて……きゅヤ、と適度にとぼけて言いくるめる。
 そして、ぷんすかボボーッと吐かれた、にゃるべぇさんの炎をひょいと躱してから。
「こヤーん!」
 ……さぁさ、このめでたき善き日に、と。
 ニャルベロスには還るための、もふもふさんや猟兵さんにはあたたかな癒しの狐火を、さつまは贈る。
 ふさわしい祝い火を――善き未来への祝福の灯火に、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
【龍狼】
あの二人はアレだし…わたしと夏輝でフォローしながら戦わなきゃね
ABVDから小型盾ドローンを分離し二人を守る盾に【盾受け・オーラ防御】

1章でへべれけにしたプチヘス達をけしかけ
ほら貴方も食べてないじゃない?飲んだ飲んだ飲んだ(饅頭を喉に詰め込み)肉じゃなければ戦闘力は上がらない…なら饅頭で腹を満たし…
っていずみも食べ…もぉ!(プチヘスで頬をグリグリ)

そしてこれが本当のブレイク殴(無礼講)じゃい!(酒瓶で一撃)


最後は『エネルギー充填』
溜めたビームの砲撃をミスティルテインより二人を回収に行った夏輝の背後から
夏輝!今よ!(ジャンプ合図)
お酒ってよく燃えるのよね…(ぼそ)


夏輝は回収お疲れ様!


栗花落・澪
【龍狼】
夏輝君に起こされるも、まだ眠くて目を擦りつつ
けれどニャルベロスを視界に入れたらぱぁっと瞳を輝かせ

わーい猫しゃんだぁー
えへへぇ、猫しゃんもぎゅうー♪

敵と対峙しているとは思えない程の無警戒で
若干ふらつきつつ突撃して
ニャルベロスさんにむぎゅっと抱き着きます

えへへ、ふわふわ、きもちいねぇ
あったかいねぇ
猫しゃんーちゅーしていいー?

ふにゃっとした笑顔を浮かべつつ無意識に【指定UC】発動
技能値100倍の誘惑が乗った視線で見つめつつ甘えて足止め
そのまま大人しくしてくれるようなら
鼻にちゅっとしたり毛並みに顔埋めたりしつつ
多分抱き着いたまま再度すやぁしちゃうかもしれない、です
(回収は夏輝君にまかせます)


小林・夏輝
【龍狼】
寝てる澪の肩を優しく叩いて起こしてやり

まだ眠いよなーわかるよ
けどもうちょい頑張れ
ほら、澪の大好きなもふもふだぞー

澪の視線を敵に誘導
危ないけどまぁ…護りゃいいしな
俺らも頑張りますかー

敵にも赤饅頭作戦?
なら俺も足止め手伝いますかね
うぇーいもっと盛り上がろうぜー!
宴といえば楽しい!楽しいといえば走る!
俺だけかもだけど!

適当言いつつ【ダッシュ】で敵に急接近
★改造腕時計のワイヤーで器用に敵だけを縛る【ロープワーク】
あ、澪もいずみも危ないから一旦こっちな

2人を両脇にまとめて抱え
ヘスの背後を目標に【指定UC】でワープ
おーい、二人とも起きてるかー?

帰るまでに澪の術抜けなかったら師団までおんぶだな…


和田町・いずみ
【龍狼】
自力でなんとか、ふらつきながら起きた
何してたっけ〜?

へべれけなので、プチヘス達に混ざって饅頭を食べまくる、飲みまくる。
なんか、美味しいそうな饅頭とかがたくさんありますね〜、いただきま〜す!

澪さんの誘惑に引っかかって、飲み物を飲みながら、澪さんの所へ行って澪さんと共にニャルベロスさんに引っ付く、無意識にUC【Penetrate Locomotive】を発動して、ニャルベロスのUCを無効にする。
ふわふわしてて、気持ちいいですね〜



 食べすぎたり飲み過ぎたり、骸魂に飲み込まれてしまうような無防備なもふもふ妖怪達も。
 そして元凶のニャルベロスの姿も、猟兵達の尽力でもう随分と減っているが。
 周囲は相変わらず、どんちゃん騒ぎの大祝宴!
 そんな賑やかな中、ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)の膝に頭を預け、暫くすやぁとしていた和田町・いずみ(人間の電脳魔術士・f07456)は。
「……何してたっけ〜?」
 ひょこりと、なんとか自力で起きたものの……まだへべれ状態が抜けてなくて、ふらりゆらり。
 そして同じく気持ち良さそうに、すっかりすやすやと寝ている栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の肩を優しくぽふぽふ。
「澪、そろそろ起きような」
「……んー」
 そっと叩いて起こしてあげる、小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)だけれど。
 ごしごし擦っているそのとろんとした目をみれば、まだ眠そう。
 そんな、いずみや澪の様子を見遣りながら。
「あの二人はアレだし……わたしと夏輝でフォローしながら戦わなきゃね」
 ABVDから分離させるのは、魚鱗型の小型盾ドローン。
 防御の気を纏わせ、まだ酔いや眠気が覚めないふたりを守るべく敵の攻撃を受ける盾にして。
「まだ眠いよなーわかるよ。けどもうちょい頑張れ」
 ちょっとまだねむねむな澪に、夏輝はあるものをふと指をさしながら続ける。
「ほら、澪の大好きなもふもふだぞー」
 そう……それは、もふもふ。
『肉を焼くニャ、饅頭も食べるニャー!』
 三首猫ニャルベロスである。
 そんなニャルベロスを視界に入れれば、ぱぁっと瞳を輝かせて。
「わーい猫しゃんだぁー」
 とことこふらり、ちょっぴりふらつきながらも、猫さんの元へと向かえば。
『酔ってみーんな寝てしまえばいいニャ……って!?』
「えへへぇ、猫しゃんもぎゅうー♪」
 敵と対峙しているとは思えない程の無警戒さで、むぎゅっと。
 ニャルベロスに突撃して、もふもふ抱きつく澪。
「危ないけどまぁ……護りゃいいしな」
 敵へと彼を誘導したのは、誰でもない自分ではあるけれど。
 むぎゅうと抱きつく澪の様子を気に掛けつつ、夏輝も敵の群れを見遣って。
「俺らも頑張りますかー」
 元凶のニャルベロスたちといざ、戦闘開始です!
 ヘスティアもニャルベロスへと、先程へべれけにしたプチヘス達をけしかけながら。
「ほら貴方も食べてないじゃない? 飲んだ飲んだ飲んだ」
『たくさん肉を食べるニャ……フガッ!?』
 ニャルベロスの喉に強引に詰め込むのは、肉ではなく紅白饅頭!
「肉じゃなければ戦闘力は上がらない……なら饅頭で腹を満たし……」
 そう、これは敵のユーベルコードの性質を考え、きっちりと計算された作戦――。
「なんか、美味しいそうな饅頭とかがたくさんありますね〜、いただきま〜す!」
 ――ぱくぱくっ。
 ヘス、ヘス! と鳴く、ちょっと生意気な顔をしたプチヘス達に混ざって。
 まだへべれけないずみは、手にした饅頭を食べまくり、飲みまくります……!?
 そんないずみへと、ヘスティアは瞳を瞬かせてから。 
「っていずみも食べ……もぉ!」
「ヘスティアさ~ん、とっても美味しいです……ふぁっ!?」
 プチヘスで、頬をグリグリ。
「敵にも赤饅頭作戦?」
 夏輝は、そういずみをプチヘスでグリグリしながらも、ニャルベロスの口へとぐいぐい饅頭を詰めるヘスティアを見て。
 ……なら俺も足止め手伝いますかね、と。
「うぇーいもっと盛り上がろうぜー!」
 ダッと刹那、大きく地を蹴る。
 だって、やっぱりこうでしょう!
「宴といえば楽しい! 楽しいといえば走る!」
 ……俺だけかもだけど! なんて。
 適当に言いつつも、夏輝はすかさずダッシュし敵に急接近して。
『楽しいといえば、走るんじゃなくて肉を食べ……ウニャッ!?』
 改造腕時計に仕込んであるフック付きワイヤーを器用に飛ばし、ニャルベロスだけをぎゅっと縛りあげれば。
「そしてこれが本当のブレイク殴じゃい!」
『ブレイク殴……無礼講ってちょっと強引じゃニャいか……ウギャア!!』
 大きく振り上げられた酒瓶で景気よく――ガツンッ。
 ヘスティアの無礼講ならぬブレイク殴の一撃が、ニャルベロスに炸裂です!
 そんなある意味、とても賑やかな周囲をよそに。
「えへへ、ふわふわ、きもちいねぇ。あったかいねぇ」
 ふにゃっとした笑顔を浮かべつつ、澪はむぎゅぎゅっとニャルベロスをぎゅうして。
「猫しゃんーちゅーしていいー?」
『えっ、ちゅーニャ?』
 無意識に発動した、技能値100倍の誘惑が乗った視線で……甘えるように、じぃ。
 それに抗うことなんてできますか、できません!
 澪へとほわんと視線を向け、思わず足を止めてしまうニャルベロス。
 そんな猫さんの鼻にちゅっとしたり、もふもふ毛並みにぽふりと顔埋めたりしつつも。
 ――すやぁ。
 澪はもふもふに抱き着いたまま、再度寝ちゃいました……!?
 いや……そんな彼の技能値100倍の誘惑に引っかかったのは、何もニャルベロスだけではありません。
「澪さ~ん、私もぎゅうします~」
 飲み物をごくごく飲みながら、澪の傍へとやって来たのは、引き続きへべれけないずみ。
 そして澪とニャルベロスにぴたりと引っ付きながらも。
「ふわふわしてて、気持ちいいですね〜」
『すややかに寝るニャ、おやすみなさ……ニャッ!?』
 やはり無意識に発動するのは、ぐっすりと眠らんとするニャルベロスのユーベルコードを無効にする――『Penetrate Locomotive』。
 そんなニャルベロスを寝かせないほどくっつき、もふもふすやぁしている様子を見遣って。
「あ、澪もいずみも危ないから一旦こっちな」
 夏輝はひょいっと、ふたりを両脇にまとめて抱えてから。
「夏輝! 今よ!」
 合図の声と共に『共鳴エスケープ』を展開し、ヘスティアの背後へと瞬間移動する。
 そして、『エネルギー充填』――刹那ミスティルテインから放たれたのは、エネルギーをしっかりと溜めたビームの砲撃!
『フギャアッ!!?』
「お酒ってよく燃えるのよね……」
 どこーんっ! と無礼講と言わんばかりに炸裂した止めのブレイク砲に堪らず声を上げるニャルベロスを見つつ、ヘスティアはそうぼそり。
 アルコールももふもふも、よく燃えます!
 そんな大祝宴に相応しく派手に燃えあがっている様子に、周囲のもふもふ妖怪達もやんややんや。
 ニャルベロスたちの脅威も去った今、残りの肉や酒で、目出度い宴はまだまだ続きます!
「夏輝は回収お疲れ様!」
 ヘスティアはくるり振り返り、背後の彼へと労いの声を掛けて。
「おーい、二人とも起きてるかー?」
 おつかれ、と返した後、夏輝は両脇の澪といずみへと視線を向けるけれど……気持ち良さそうに、ふたりそろってすやすや。
 賑やかで和やかな祝宴が続く中、そんな様子を見つつも夏輝は思うのだった。
 ――帰るまでに澪の術抜けなかったら師団までおんぶだな……、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年07月13日


挿絵イラスト