猟兵&碎輝! ダブルヒーロー作戦!
●目覚めし無限の最弱竜
「昨日より今日! 今日より明日! 俺はどこまでも強くなる!」
激しく発光する電撃の中央で、竜神親分『碎輝』が叫ぶ。
「……とまぁ、そんな能力だから、俺は封印されていたわけなんだがな」
電撃の中で、碎輝は腕を組む。このまま成長を続けていけば、碎輝自身がカタストロフを引き起こしかねない。無限に成長する力とは、危険極まりない能力なのだ。
「だが、お前達が現れた!」
碎輝が猟兵達を指さす。
「お前達なら俺を止めることが出来る!」
ぐっと自身に親指を突き付けて碎輝が叫ぶ。
「お前達と戦い倒されることで、俺は『小学生形態』になってしばらく成長を止めることが出来るんだ!」
バチンと電撃が弾けた。成長を続けようとする電流を抑えながら、碎輝は最後に告げる。
「俺と戦い、俺を倒してくれ!」
「それも、なるべく格好いいシチュエーションで!!!」
●今夜は俺とお前でダブルヒーローだ!
「そんなわけで、竜神親分『碎輝』様が再び勝負を仕掛けてきましたわよ!」
エリル・メアリアル(孤城の女王・f03064)が集まった猟兵達に告げた。
カクリヨファンタズム、及びUDCアースの崩壊は免れ、大祓百鬼夜行は終わった。
全ての親分を助けることにも成功し、碎輝は再び眠りにつくかと思われていたところ、碎輝の方から猟兵達と戦いたい、という要請があったのだ。
「竜神親分の碎輝様の能力は無限に成長する、というもの。それを止めるために、皆様と定期的に戦う道を選んだようですわ」
碎輝は猟兵達と戦って倒されることで、一時的に成長が止まる『小学生形態』という姿になるらしい。
「小学生形態……というのがなんだかちょっとよくわからないけれど、それで封印の必要もなく暮らすことが出来るのならば……碎輝様に協力していただけませんこと?」
そう言うと、エリルは続けてとある『条件』を猟兵達に課す。
「戦う前に……皆様の思う『カッコいい』ヒーローになってくださいまし」
今回碎輝と戦うのは、妖怪達の見守るステージ。そこで、ヒーローショーの体でバトルが行われることになったのだ!
「というのも、碎輝様は『自分がヒロイックな状況に追い込まれる』とより成長するらしいんですわ」
その仕組みもよくわからないが、とりあえずよしとして話を進めるエリル。
「つまり、猟兵である皆様が格好良かったり、正々堂々であったり……そういう行動をすればするほど、碎輝様の成長は遅れる、ということなんですのよ!」
そこでうってつけの舞台となったのが、ヒーローショーというわけだ。
「碎輝様は悪役を演じるには素行が良すぎますので……今回は互いにヒーローということになりますわね」
ヒーロー同士が火花を散らす熱いバトル……それを演出するのは、猟兵達自身なのだ!
「さぁ、それでは皆様、ヒーローショーの始まりですわ!」
エリルのグリモアが輝き出す。
いざ、平和になったカクリヨファンタズムへ!
G.Y.
こんにちは。G.Y.です。
竜神親分『碎輝』が自身の力を封じる為に、皆さんに戦いを挑んできました!
碎輝は格好いいシチュエーション、格好いい必殺技などを持つ者と戦う程、成長が遅くなるという特徴があるようです。
その為、今回は格好良く、正々堂々としたヒーローである猟兵として碎輝と戦って頂きます!
第1章はヒーローショーです。
碎輝と共に格好いい登場、格好いいシチュエーション、格好いい演出で会場を盛り上げましょう。
ちびっこ妖怪達も見守る最高のステージを作り上げてください。
第2章は、そうやって場が温まったところで碎輝との決戦です。
第1章の流れを汲んで、格好いい演出、格好いい必殺技を引っ提げて碎輝と戦いましょう。
第1章がうまくいけば、碎輝は成長速度が遅くなっています。
🔵が多くなるほど強くなることは変わりませんが、かなり緩やかなため、単独での行動でも問題ありません。
それでは、皆さんの格好いいプレイングをお待ちしております!
第1章 日常
『猟兵ヒーローショー』
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POW : ド派手な技や熱い台詞で盛り上げる
SPD : カッコいい身のこなしやクールなセリフで魅了する
WIZ : 凄い魔法や頭のいい台詞で感心させる
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
御狐・稲見之守
(ステージに乱入する車から飛び降りて背後が爆発)
男なのであろう、グズグズすることなかれ
胸のここに火を付けるが良い。
さよなら昨日、ごきげんよう明日
若さの意味を知っているならば
さあ、共に光の速さでダッシュであるぞ。
なんかめっちゃ大げさな動きでポーズを取ったならば
蒸着いや違う真姿へと変身して彼奴と相対しようぞ。
あいや、変身プロセスはもう一度やんなくていい。
宇宙猟兵、御狐稲見之守である。
碎輝によるバトルヒーローショーには、多くの観客が集まっていた。
ステージの中心に立ち腕を組む碎輝。ヒーローは今、ヒーローたる猟兵達を待つ。
――その時!
チャーチャッチャー、チャーチャッチャー♪
ステージが突如暗転、直後勇壮な音楽と共に、ステージに車が飛び込んできた!
どぉおん! と爆音が響き、現れたのは御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)!
稲見之守は車から飛び降りると、碎輝へと堂々と告げる。
「男なのであろう、グズグズすることなかれ」
びしっ、と親指を自身の胸に突き当て、碎輝へと発破をかけるように語り掛ける。
「胸の此処に火を付けるが良い」
「おぉお……格好いい名乗り口上だぜ! 正直車のエンジンに向かって火を付けろと言ってたらやめろと叫んでいたかもしれないがな!」
碎輝は目に見えてテンションが上がっている。その様子に稲見之守もノリはじめる。
「さよなら昨日、ごきげんよう明日」
突然出て来た台詞はなんとなく格好いい! だがなんとなくギリギリ感もあり、空気がひりひりしてくる。
「若さの意味を知っているならば……さあ、共に光の速さでダッシュであるぞ」
手を差し伸べ、稲見之守は碎輝を誘う。
「おう!!」
碎輝がポーズをとる。
稲見之守も左腕で握りこぶしを作って大きく上体を捻った後、右手を天高く掲げる!
「蒸ちゃ、いや違う変身!」
ずばあっとした輝きとともに、稲見之守の姿が大人の姿へと瞬時に変身した!
「何!? 変身か!!」
格好いい! とばかりに碎輝の目が輝いた。
それにしても一瞬の変身であった。それもそのはず。
稲見之守の真姿変身は僅か0.05秒に過ぎない。では、変身プロセスをもう一度……。
「あいや、変身プロセスはもう一度やんなくていい」
あ、そうですか。
では気を取り直して、ゆらりと羽衣を揺らす稲見之守が名乗りを上げた。
「宇宙猟兵、御狐稲見之守である」
大成功
🔵🔵🔵
源・ヨーコ(サポート)
『悪い子はお仕置きっすよー!』
人間のブレイズキャリバー × ビーストマスター
年齢 16歳 女
外見 158.4cm 金の瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 胸が大きい 八重歯 ギャル ハイテンション! 運動が好き
口調 体育会系(自分、~先輩、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)
悪いヤツは鉄拳制裁!
あまり難しいことは考えず、敵に向かって猪突猛進するタイプ。全ては拳で解決できると信じていて、とりあえず接近して殴るが基本戦術。
硬そうな相手にはカウンターでの一撃必殺を狙い、素早そうな相手には連撃と使い分けぐらいはする。
単独行動を好み、調査などは苦手。
基本は戦闘オンリーな感じですが、よろしくお願いします。
どぱーん! とステージ上で派手な爆発が起こる。黄色、赤、青のスモークが噴きあがり、その奥から元気よく、一人の少女が飛び出した。
「悪い子はお仕置きっすよー!」
現れたのは源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)。元気と威勢の良い彼女の立ち振る舞いに、碎輝は感心したように頷いた。
「すごい元気だな! こいつは正々堂々と戦えそうだ!」
「悪い奴には鉄拳制裁っすから!!」
ぐっと拳を握ってポーズを決めるヨーコとともにステージに花火が上がった。
ヨーコの戦術は良くも悪くも猪突猛進。悪い奴をやっつけるその為には、拳がすべてを解決すると信じているのだ。だが、それは碎輝との対決においては覿面に効果を発揮する。
「裏表がない奴は大好きだぜ!」
碎輝がにかっと笑う。だが、ヨーコの本領はここから発揮する。
「自分は『努力』『友情』『勝利』の名のもとに、悪を成敗するっす!」
「何ィっ!?」
友情、努力、勝利。これぞヒーローにおける三種の神器。その力を源にして自身の力を高めるヨーコの姿に、碎輝は目を輝かせた。
「流石は猟兵! それでこそ俺の見込んだ格好いいヒーローだ!」
笑う碎輝にヨーコは拳を向けて腰を落とし、口上を述べる。
「我、神の名において正義を執行す。汝ら罪なし!」
正義執行の合図とともに、ステージで再び大きな爆発が巻き起こる。
観客たちの興奮のボルテージは、うなぎ登りとなるのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『竜神親分『碎輝』成長電流形態』
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POW : 成長電流
【黄金竜】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【状態から次第に強くなっていく電流】を放ち続ける。
SPD : 黄金竜神
【体に雷を纏う】事で【無限に成長を続ける黄金竜の姿】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 超電竜撃滅衝
自身が装備する【槍】から【無限に成長する巨竜型の雷電】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【麻痺】の状態異常を与える。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ステージは見事に盛り上がっている。
正義VS正義。どちらも堂々とした態度で臨む姿は、それだけである種痛快であった。
果たしてこれからどちらが勝つのか?
猟兵達か、碎輝か?
「さぁ、正々堂々……勝負だ!」
碎輝の掛け声とともに、 ヒーロー同士のバトルが始まった!
黒田・一成
アドリブ歓迎します
【クロの書】の二人で連携します
丁寧語で話します。
子供たちに優しいヒーローになりたい青年です。
NG→絶対に粗暴な言葉使いをしないで下さい。
「碎輝くん!ヒーローショーで一番大切な事は何だとわかりますか? それは、子供たちに喜んでもらう事です! だから、全力で真剣勝負をしましょう!いきますよ!」
「アキラくん、俺たちも連携しましょう!」
脚技の[封印を解く]、サイキックとしての能力を解放して[念動力]を高めてUCを使用します。対決時は[勇気]を持って、相手の【成長電流】を真正面で激突してヒーローショーを盛り上げます。
🎵 テーマソング が流れて
戦闘終了及び碎輝が熱い言葉を放てば終劇。
アキラ・マサカズ
【クロの書】
ん。黒田。此処がその、…会場だ。ヒーローショーをやっているらしい。碎輝……くんが対戦相手を務めてくれるみたい。碎輝くん宜しくね。
あぁ……えっと、うん。君たち盛り上がっているところ申し訳ないんだが。俺は生身で戦えるほど強くなくて…キャバリアで…
「なんだこのチカラは!?」
アキラが驚いた所で黒田と同時にUCを発動します。驚いている様子ですが、黒田は仲の良い友達であり連携の息は合っています。
演出として…サソリ型キャバリア「サソンⅢ」から上に飛び出し、生身の状態でUCによるキック攻撃を放ちます。
Are You Ready?
「俺も使えるのか?…なら頼む。」
OK! Good luck!
わぁああ、とステージで歓声が沸き上がる。
碎輝と猟兵達のステージは絶好調。いざバトルという状況の中で、彼らを見守る視線や熱気は、むんむんと盛り上がっていた。
そんなステージの裏に、猟兵達の援軍となる、新たなヒーロー達が現れる。
「ん。黒田。此処がその、……会場だ」
ステージ袖からアキラ・マサカズ(「リトルガイド」小さな案内人・f33392)が背に立つ黒髪の青年に声をかける。
その青年こそ今回のヒーロー、黒田・一成(『イグニッションヒーロー』・f33437)。
「碎輝くんが相手ということですね、わかりました!」
一成が大きく頷く。【クロの書】の二人は、ステージ裏のスタッフに目配せをすると、戦場となるステージへと向き直った。
激しい効果音とともにライトがぎらぎらと点滅する。ぶしゅぅと勢いよくスモークが噴き出れば、その間から一成とアキラがステージ中央へと躍り出る。
「おっと、新しい相手だな!?」
ステージに現れた一成とアキラへ目を向け、碎輝が堂々と笑う。一成は湧き上がる観衆にぐっと拳を掲げてポーズを決めると、割れんばかりの歓声が鳴り響いた。
「碎輝くん、よろしくね」
「あぁ、よろしく頼む!」
アキラの挨拶に応じて成長電流がスパークし、碎輝が槍を構える。
とはいえアキラは戦うことは得意ではない。戦うのは彼だとばかりに一歩下がると、代わりに一成がステップを踏んで二人の間に入り込む。
「碎輝くん!ヒーローショーで一番大切な事は何だとわかりますか?」
ぐっとポーズを取りながら、一成は碎輝に問う。
「大切なもの……一体それは何だ!?」
槍を向けて碎輝が聞き返す。
「それは……」
一成がチラリと観客席に目を向けた。
「子供達に喜んでもらう事です!」
再びポーズを取る一成に、観客のボルテージは否応なしに上がってゆく。
「だから、全力で真剣勝負をしましょう!」
「……あぁっ!!」
碎輝が大きく頷いた。正々堂々とした態度の二人がばちばちと火花を散らす。
「いきますよ!」
「来ぉい!!」
一成が飛び跳ね、碎輝がそれを迎え撃つように電流が弾けた。
二人のヒーローが激しく交差する。一成は槍をいなし、拳を打ち付ける。碎輝はそれを躱し、バックステップで間合いを取る。
「これならどうだ、うおおお!」
碎輝が槍を投げ捨て、黄金竜へと変身する。空へと舞い上がった碎輝は、速度を付けて一気に急降下を仕掛けながら電撃を放つ。
狙うはアキラ。ステージの上に立つ以上、彼もまたヒーローであると、碎輝は見抜いていたのだ。
「来たね……」
ステージ奥の書割が音を立てて二つに割れ始める。その奥から現れたのは、量産型のサソリ型キャバリア『ヤラレールザッコーイ・サソンⅢ』である。
アキラは颯爽とサソンⅢに乗り込むと、ドラゴンと化した碎輝の体当たりを受け止める。
轟音と共に衝撃波が会場全体に走る。巨体と巨体のぶつかり合い。だが、軍配は碎輝に上がる。
ステージ脇に押し出されるサソンⅢ。その姿に、一成が駆け寄る。
「凄まじい攻撃です……アキラくん、俺達も連携しましょう!」
一成はサソンⅢに飛び乗って、アキラへと手を伸ばす。
「あぁ……えっと、うん」
コックピット内のアキラは困ったように答える。
「君たち盛り上がっているところ申し訳ないんだが。俺は生身で戦えるほど強くなくて……」
「大丈夫です!」
自信たっぷりな一成の言葉に意を決したアキラが手を取ると、突如アキラの中から不思議な力が湧き上がる。
「なんだこのチカラは!?」
それは一成のサイキックエナジー。二人は無言で頷き、碎輝へと向き直る。
「黒炎転身ッ! イグニッション!」
一成が叫ぶ。その言葉と共に、激しいテーマソングが響き渡った。
――Are You Ready?
「俺も使えるのか?……なら頼む」
アキラ告げる。
――OK! Good luck!
『Ignition. Standby.』
アキラから黄金の炎の輪、一成から黒い炎の輪が。
二つの輪が碎輝へと向かってゆく。碎輝はそれを難なく躱すが、二つの輪はどこまでも碎輝を追い続ける。黄金の竜は空を縦横無尽に駆けるが、決して振り切ることが出来ないでいた。
「な、なにぃっ!!」
ついに追い詰められ、碎輝が二つの輪に囚われる。
「いきまずよ、アキラくん」
「OKだ、始めてくれ」
二人がサソンⅢの装甲を蹴り、空中へと跳ね上がる。
「これが継承された……」
二人が狙うのは、碎輝の中心、ど真ん中!
「「スケアチェイス……デットエンドッ!」」
息の合った二人のキックが碎輝に炸裂した。
「……っ!!」
ステージライトが碎輝を照らす。直後、どぉん!! とサイキックエナジーの爆発が巻き起こった。
「へへ……感じたぜ、二人の熱いエナジー……!」
黄金竜から元の姿に戻った碎輝がよろけながらも楽し気に笑う。
見れば、電流の成長力が落ちてる。二人の見事な連携は、碎輝の心に強く響いていたようであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!
普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】
各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!
アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!
どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います
千束・桜花(サポート)
どうやら強敵が現れたようですねっ!
私が百戦錬磨の将校を名乗るためには避けては通れぬ相手!
幻朧退魔刀を片手に挑ませて頂きます!
本来は対影朧用の剣術ではありますが、別世界のオブリビオンにも有効であることを示しましょう!
クロムキャバリアへ向かうときは専用のキャバリアにてこの剣術を再現します!
さあ、怒りや悲しみに満ちたその荒御魂、鎮めて差し上げましょう!
いざ、いざいざ!
カクリヨファンタズムに大騒動を巻き起こした大祓百鬼夜行の後、竜神親分『碎輝』は自身の成長力を抑える為、猟兵達に『正々堂々としたヒロイックな戦い』を求めていた。
そこで、猟兵達に戦いの場として用意されたのは、ヒーローショーの舞台!
このステージに悪役は存在しない。猟兵も、碎輝も互いにヒーローとなり、互いに格好いい技を披露しあう。
そんな熱い舞台の上で、猟兵と碎輝は今、激しくぶつかり合っているのであった!
「あらあら、盛り上がってるわねぇ」
ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)はそんな熱狂の舞台にひょっこりと現れた。
「おっと、新たな挑戦者だな!」
碎輝が舞台に立つニコリネを指さす。すると、ニコリネは首を軽く傾げてにこりと笑う。
「いいえ、私は新しい販路を求めてやってきた花屋、よろしくお願いしまーす」
「な、何っ! ただの花屋だっていうのか……!」
のけぞるように驚く碎輝。直後、ステージ全体を見渡してこう叫ぶ。
「なら、この闘気はっ!」
それに呼応するように、照明が落ちる!
「HAHAHAHAHAHA!!」
そうして響く、高笑い。ステージに設けられた高台に、2つの影が現れた!
「ワタシが来マシタ!!」
「ただいま参上でございます!」
その正体はバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)、そして千束・桜花(浪漫櫻の咲く頃に・f22716)。
二人のヒーローが、今ステージに舞い降りた。
「ご用命あらば即参上! ワタシのウェポンでお相手しマース!」
バルタンはサイボーグ。全身に装備を隠し持ち、ただポーズを取っているように見えながらも、その実既に臨戦態勢。
「私が百戦錬磨の将校を名乗るためには……避けては通れぬ相手!」
桜花も幻朧退魔刀を手に大見得を切ると、碎輝も鼻を擦ってから迎撃の構えを取った。
「へへ、上等だぜ!」
そんな二人を前に、碎輝は身体に電流を走らせる。無限に成長する雷が、碎輝の力を増してゆく。
その力に気圧されることなく、バルタンは笑ってアームドフォートを抜いて構える。
「ミッションクリアの為に、力を貸しマース!」
「ニ対一でも負けねぇぜ!」
そう意気込む碎輝に、三人の間に立つニコリネが唐突に告げた。
「なら、3人ならどうかしら?」
「何!?」
ニコリネの姿が、光と共にヒーロー然としたコスチュームに変ってゆく。
「ご用命はお気軽に。花屋が叶えて差し上げます」
笑顔は崩さず、ここに三人目のヒーローが誕生したのだ!
観客の歓声と共に、碎輝は楽しそうに笑う。
「へへ、やっぱりあんたも只者じゃなかったか! けど、それでも俺は簡単には倒せないぞ!」
こうして役者は揃った。今ここに、最後の決戦が幕を開けたのだ!
「発射デース!!」
最初に号砲を鳴らしたのはバルタンであった。内蔵武装のアームドフォートからの砲撃とともに、体内から取り出したガトリングの弾丸を見舞う。
その嵐のような弾幕を縫って、桜花が駆ける。影朧退魔刀が煌めくのを、碎輝は自信の身体を黄金竜に変えることで受け止めた。
「見事な太刀筋だ!」
「これぞ対影朧用剣術! 碎輝殿にも味わって頂きます!」
刀を返し、連撃を放つ。だがそれも碎輝は受け止め、桜花を追い払うように大きく腕を振るう。
「あらあら、あなたって手強いのねぇ」
碎輝の攻撃に退いた桜花の穴を埋めるように間合いを詰めたのはニコリネだ。彼女は笑いながら、シャッター棒を器用に振り回す。
だが、動きに特殊な点は無い。そのせいか碎輝はニコリネの攻撃を余裕でかわしてゆく、が。
「私も気合を入れて……働くわよ!」
ニコリネが手首をしならせた。すると、碎輝の尻尾にシャッター棒の先端フックが引っかかる!
「なにっ!?」
フックに引っ張られ、碎輝の体勢が崩れる。そこにバルタンの銃撃が次々と直撃してゆく。
「畳みかけマース!!」
バルタンの体内から、火炎放射器が出現する。
「ファイアー!!」
激しい勢いで放たれた炎が、碎輝を包み込んだ。
「熱い、熱いぜ! けど、これだけじゃあ……!」
「なら冷やしてあげマス! 六式武装展開、氷の番!」
火炎放射は目くらまし。本命は同時に放たれた小さな銃弾であった。
「ぐぁっ!! なんだぁああっ!?」
碎輝の体内から真っ赤な氷の棘が無数に出現し、肉を破っていた。碎輝の体内の血液が、一発の銃弾によって凍結したのだ。
「うおおっ! まだ、まだだぜ!」
碎輝には諦めるという言葉はない。凍結した血液は氷を克服するべく成長を始め、マグマのように煮え滾らせた。
そんな時、ふと、桜の花びらが舞うのを碎輝は見た。
「見せて差し上げましょう我が秘剣!」
その花びらは、桜花より放たれていた。刀を構え、その周囲を桜吹雪が渦を巻く。
桜花は退けたはずだ。碎輝と桜花の位置を考えると、彼女の持つ刀では間合いを問う事すらおこがましいほどの距離があるはずだ。
なのに、ぞくりと背筋が凍る。
碎輝は直感した。――あの刃は、届く。
「斬り裂き貫け千桜、花吹雪!」
一振り。桜の花びらと共に振り抜かれた斬撃は、碎輝の身体を切り裂いた。
「み、見事だぜ……」
人間体に戻った碎輝は、全身をボロボロにしながらも笑っていた。
成長電流の成長は、徐々にその速度を落としていた。
もはや猟兵の勝利は揺るがない。そう思った時であった。
「けど、まだ俺の成長は止まってくれねぇみたいだ」
どぅ、と爆発的に電撃が走る。成長が再び始まる!
……と、その時!
「悪い子にはお仕置きしないとねぇ」
「えっ?」
いつの間にか、ニコリネが碎輝の背後を取っていた。
「さぁ、お尻を出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!」
「そ、なっ!?」
平手で、ぱしぃぃぃん!! と気持ちの良い音が響いた。
「ぎゃああああっ!?」
痛がる碎輝をよそに、ニコリネは何度も何度も碎輝のお尻をひっぱたく!
「ご、ごめん、ごめんなさぁい!!」
思わずそんな言葉が出てしまう。電流の成長は止まり、碎輝の身体も小さくなってゆく。
こうして碎輝は、お尻をひっぱたかれながら、小学生のような身体へと縮んでゆくのであった。
「こ、これで成長は止まったか……あ、ありがとうな」
ちんまりとした碎輝は、恥ずかしそうにしながらお尻をさする。
「ワタシ達、猟兵がウィナーデース!!」
嬉しそうに笑いながら、バルタンは観客席に大きく手を振った。
「それでは皆様、またお会いしまショー!!」
軽快なエンディングテーマが流れ、大きな拍手が猟兵達に捧げられた。
碎輝の成長を止めるミッションも、ヒーローショーを成功させるミッションも、猟兵達は見事にこなしてみせたのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴