●黄金太子の野心
クロムキャバリア三国緩衝地帯。その名の通り、三つの小国の国境に挟まれ、常に戦禍の火種が尽きぬ場所。
アンサーヒューマン達により共和制を敷かれ、彼らを優遇する政治が行われているアルゼルグ共和国。圧倒的なカリスマを持つ女王を中心に、スーパーロボット乗り達によって守られているフィランダ王国。そして、側近のレプリカントとツーマンセルを組んで行動する騎士達による政治が敷かれたラトゥキス皇国。それぞれ、問題を抱えた三つの国の内、この度の異変はラトゥキス皇国にて起こることとなる。
「いかがなさいますか、マスター? 各員、攻撃の準備はできておりますが……」
「では、すまないが時間を稼いでくれるよう兵達に通達して欲しい、ルティス。アークジェスパーのバスターキャノン砲さえチャージできれば、城塞の中枢諸共に、敵を撃ち抜くことも可能なはずだ」
抑揚のない声で淡々と尋ねるレプリカントの少女に、金色のキャバリアに乗った青年が答えた。彼の目の前に聳える巨大な城塞。その中枢に自らのキャバリアが持つ巨砲を構え、しっかりと照準を合わせながら。
●誰が勝っても大戦勃発!?
「クロムキャバリアで、なんかまた不穏な空気が漂ってる感じ? 三国緩衝地帯って場所に隣接した、ラトゥキス皇国って場所で事件が起きるわ」
相変わらず、一触即発な雰囲気が拭えない場所だと、パトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)は猟兵達に告げた。おまけに、単なる諍いに留まらず、事件の背後に政治的な思惑が見え隠れするのもまたお約束だと。
「事件を起こすのは、オズワルド卿っていう皇国の要人ね。現皇帝の側近で、帝国議会の中でもかなりの発言力を持っている、由緒正しい貴族の一人よ」
もっとも、そんな彼であったが、今ではオブリビオンマシンに思想を狂わされ、裏で様々な不正義を働く逆賊と化してしまった。その最たる行いが、周辺国家への武器密輸により、私腹を肥やすという行為である。
「他の国との中は、元よりあんまり良くなかったからね~。それなのに、国家機密にもなる新型キャバリアなんかを、ホイホイ売り払うのはさすがに拙いっしょ」
三国緩衝地帯に隣接する3つの国は、用いるキャバリアの種類も微妙に違っている。故に、他国への技術流出など言語道断。最終的には自国の首を絞めかねない、最も唾棄すべき行為なのだ。
「……で、ここからが本題なんだけどね。オズワルド卿の武器密輸に気付いた人達が、この機会に彼を亡き者にしようとしているの。まあ、彼らにしてみたら、正義のための革命って感じなのかもしれないけど……先導しているリーダーが、これまたちょっと曲者なのよね~」
革命派を先導しているのは、カーティス・ハインツ・ラトゥキス皇子。黄金太子の異名を持つ青年で、現皇帝の息子ではあるのだが、私生児故に皇位継承権はないのだとか。
そんな彼が、革命派を動かして現皇帝の側近を倒す。成功すれば、革命の機運は更に高まり、彼を中心としたクーデターへと発展するかもしれない。
反対に、ここで彼が失敗すれば、それはそれで大問題。カーティスがオズワルド卿に殺されるようなことがあれば……それこそ、カーティスを慕う者と現皇帝に従う者の関係は最悪となり、骨肉の争いを含めた内戦が勃発するだろう。
「まあ、国の中で揉めるなら、勝手にしてくれってところもあるんだけど……このまま放っておくと、今回の戦いだけでもたくさんの犠牲者が出るわよ。それに、発言力を強めたカーティス皇太子が国家元首なんかになったら、それはそれで面倒なことになりそうなのよね~」
表向きは穏健なフェミニストの顔を持つカーティスだが、同時に野心家としての側面もある。故に、隣国からも危険視されており、彼の動向を注視している者は多い。彼がクーデターを成功させた場合、それに干渉する形で隣国も動き出し、大規模な大戦が起きる可能性もある。つまり、カーティスが勝とうと、オズワルドが勝とうと、どちらにせよ大戦が勃発する可能性があるわけで。
「そういうことだから、あなた達には今から現場に向かって、バーッと事件を解決して欲しいってわけ。敵の罠を先に処理しちゃえば犠牲は押さえられるし、カーティス皇子よりも活躍しちゃえば、彼の発言力が強まることもないはずだしね」
また、ここでカーティスに恩を売っておくことができれば、今後に同様の事件が起きた際、上手く協力を取り付けられるかもしれない。彼のような男は敵に回したり好き勝手させたりすると厄介だが、味方につけることができれば、なかなか頼もしいはずなので。
「今から行けば、カーティス皇子の部隊が行動を起こすよりも早く、オズワルド卿の立て籠っている砦を攻撃できるわ。猟兵の凄さをガツーンと見せて、皇国の英雄になっちゃうのもありじゃない?」
この戦いに勝者などいないし、あってはならない。そう言って、パトリシアは猟兵達を、クロムキャバリアの三国緩衝地帯へと転送した。
雷紋寺音弥
こんにちは、マスターの雷紋寺音弥です。
皇帝陛下の私生児と、狂った側近が一触即発!
なんとも不穏な空気が漂っており、放っておけば政変が起きるのは確実です。
そのまま大戦へと突入されては堪らないので、先に美味しいところをいただいて、暴政も革命も阻止しましょう。
●第一章
革命派の人々に代わり、オズワルド卿の立て篭もる城塞に仕掛けられた、対キャバリア用の機械式トラップを解除してください。
地雷、ビーム砲、質量弾兵器など、種類は多彩です。
城塞の中枢に潜入し、それぞれのトラップの起動システムを解除すれば成功ですが、トラップは人間サイズの相手にも容赦なく発動するので注意しましょう。
●第二章
トラップを解除されたことで、オズワルド卿が雇った傭兵達が、キャバリアで出撃して来ます。
革命派の人々よりも強く、カーティスの機体は武器エネルギーのチャージ中で動けません。
彼らが倒される前に、猟兵の方で敵を迎撃してください。
●第三章
追い詰められたオズワルド卿が、オブリビオンマシンで出撃して来ます。
カーティスをあまり活躍させることなく、オズワルド卿のキャバリアを破壊できれば任務は成功です。
オズワルド卿の生死は依頼の成功に影響しません。
●カーティス・ハインツ・ラトゥキス
現皇帝の私生児にて、黄金太子の異名を持つ凄腕のキャバリア乗りです。
黄金のクロムキャバリアを駆り個人戦闘力は高いのですが、武器のチャージの関係で、第三章までは満足に戦えません。
政治的に微妙な立場の人物なので、彼に活躍され過ぎると、それはそれで拙いことになるかもしれません。
●ルティス・グリエース
カーティスの補佐を務めるレプリカントの少女です。
サイキックキャバリアに搭乗し、戦闘でも彼の補佐を務めます。
彼女も第三章までは、満足に戦うことができません。
●オズワルド卿
オブリビオンマシンによって狂わされ、武器密輸と汚職で私腹を肥やすようになった現皇帝の側近です。
事件解決後の彼の処遇は、皇国の人間に一任してください。
●革命派の人々
カーティスを慕う、いわゆるモブキャラです。
量産型キャバリアに乗っていますが戦闘力は低く、放っておくと、どんどん戦死してしまいます。
戦力としては、殆ど宛てになりません。
第1章 冒険
『機械要塞を突破せよ』
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POW : 機械式トラップを受け止め、押し返し、解除レバーに向かって進みます
SPD : 機械式トラップを紙一重で回避しつつ、解除レバーの元へ駆けつけます
WIZ : 機械式トラップの軌道を計算して、突破可能な経路を見つけ出します
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シル・ウィンディア
戦争なんて起こさせないよっ!
とはいえ、なかなか骨の折れそうな作業だね…
潜入するには…
【オーラ防御】を【属性攻撃】の水と光の属性を付与して
光と水の揺らぎを利用して光学迷彩みたいに纏うよ
【第六感】で殺気や人の気配を感知して、見つからないように気を付けていくよ
施設の地図が欲しいからそれらしいお部屋を探して入るね
ビーム砲なら、どこかにエネルギー供給用のシステムや設備があるよね
地図をにらめっこしつつ【瞬間思考力】でどこが効率のいい場所かを考えて動くよ
それに従って動いて、システムを見つけたら…
ハッキングなんかできないから、左手に持った精霊剣に【属性攻撃】で雷属性を付与して攻撃
少しショートさせちゃおうっ!
●水影になりて
悪政に手を染めた皇帝の側近と、それを討つために立ち上がった皇太子。
どちらが勝利したところで、大戦の引き金になるという拙い状況。これを無難に収めるためには、第三者の介入が不可欠だ。
「戦争なんて起こさせないよっ! とはいえ、なかなか骨の折れそうな作業だね……」
周囲と、そして内部まで対キャバリア用のトラップで固められた砦を遠間から眺めつつ、シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)は考えた。
キャバリア用のトラップとはいえ、恐らくは人間サイズの相手に対しても発動する。戦闘用のマシンを破壊できる威力を持ったトラップを生身で受けたら……考えただけでも、恐ろしい。
とりあえず、まずは砦の内部に潜入しなければ、話にならない。そのためには、敵のセンサーの類を誤魔化し、更には人の目も欺かねばならない。
「見つからないで潜入するには……よし、これだ!」
水と光の属性を付与したオーラを纏うことで、シルは簡易的な光学迷彩を作り出した。よくよく見ると、陽炎のように彼女のいる場所が揺れているのが分かるのだが、一見しただけでは、そこに人がいるとは気づくまい。
そっと、砦の裏手に回って壁に取り付き、そのまま適当なダクトから中に潜入した。埃臭い穴を進み、砦の内部に潜入したが、彼女の存在を気づく者はいないようで。
(「殆ど、人が出払ってる? キャバリアに乗って、臨戦態勢になってるのかな?」)
対キャバリア戦を想定し、大半の兵が出払っているのか、砦の中を進むのは簡単だった。やがて、それらしき部屋を発見すると、シルはそっと扉を開けて、中に足を忍ばせた。
「これが砦の地図みたいだね。えっと……エネルギー供給用の設備は……」
砦の内部に張り巡らされたエネルギーバイパス。その中でも、特に太い箇所を見つけ、シルはその場へと急行した。
システムをハッキングするような技術は、残念ながら彼女にはない。だが、それでも、バイパス自体を断ち切るか、あるいはショートさせてしまうことができれば。
「これで、しばらくは起動できないはずだよね? ……えいっ!!」
雷を纏った剣の一撃を、エネルギーパイプに振り下ろす。瞬間、凄まじい放電が周囲に飛散し、砦が一時的な停電に見舞われた。
大成功
🔵🔵🔵
槐・白羅
うむ!
国の在り方を学ぶもまた経験
往くぞモルスよ
とは言えトラップ解除
俺はあまり経験がないがあらゆる状況に対応してこその王だな
事前
この国で主に使われてる対キャバリアトラップについて調べておくぞ
後はこの国の戦い方についても確認しておく
UC発動
【属性攻撃】
水の障壁を展開するぞ
後は慎重に進んで解除
とは言え発動させる可能性は高いとは分かっている
故にトラップは
死の運命で【受け流し】
或いは爆発トラップは水の障壁で消火
後はその罠と連動している部分を見つけ出して解除を行うぞ
モルスよ
この程度で破壊される程お前は柔ではないだろう?
お前と同様に躯の海より帰ってきた者達をまた躯の海に返すのだろう
ならば突き進むのみだ
●正面突破!
様々な人種を国内に抱え、それらを一括して統治する帝国政治。己の国を作りたいと願う槐・白羅(白雷・f30750)にとっては、そのような覇道の果てにある国の在り方もまた、興味深いものだった。
「うむ! 国の在り方を学ぶもまた経験。往くぞモルスよ!」
愛機のモルスにのったまま、白羅は真正面から砦に向かって突っ込んだ。トラップ解除など、正直なところ経験は殆どない。しかし、逆境に自ら立ち向かい、跳ね除けてこその王でもある。
「この国で使われている対キャバリア用のトラップは……遠距離攻撃に特化したものや、地雷の類が多いようだな」
ラトゥキス皇国における対キャバリア戦闘の情報を思い出しつつ、白羅は敵の出方を考えた。
この国の貴族は大半がキャバリア乗りの経験を持ち、戦闘の際は自ら高性能のキャバリアを駆るだけでなく、必ずレプリカントの補佐とツーマンセルで出撃する。その一方で、一般の兵士達は安価な量産型キャバリアでの物量戦を行うが、こちらはあくまで時間稼ぎの数合わせに過ぎない。
最終的には、騎士と騎士の戦いによって全てが決まる。他国との戦いにおいては、騎士が相手の指揮官をピンポイントで狙い、頭を撃破することで、敵の戦意を喪失させて降伏させる。
「騎士と騎士の一騎打ちか……。ならば、トラップとやらも、あくまで時間稼ぎにしか過ぎんのかもしれぬな」
この国の戦い方を考えれば、砦の罠とやらも量産型キャバリアの数を減らし、戦力を削ぐことを目的としている可能性が高い。そうと分かれば、もう考えるのは止めだ。有象無象の量産型キャバリアは破壊できても、自分の愛機が一撃で破壊されることなど、在り得るはずがないのだから。
「……玄武門……開門……朱雀門……開門……白虎門……開門……青龍門……開門……」
東西南北の守護を司る神の力を解放し、それらを纏うことで、白羅は潜在能力を極限まで高める。クロムキャバリア世界のお約束として、迂闊に飛行することはできないが、それでもトラップ相手なら十分だ。
「四門開門!! 我が全霊! たっぷりと楽しめぇ!」
水の障壁を身に纏い、白羅は真正面から砦に突っ込んだ。当然、次々と罠が発動して襲い掛かるが、そんなものは全て障壁で受け流してゆく。
分厚い水の障壁は、それだけで質量弾の速度を削ぎ、爆風から白羅の駆るモルスを守る盾となる。足元の地雷だけには注意したいところだが、それでもモルスを一撃で破壊するには至らない。
「ふははは! その程度か! こんなもので、俺のモルスを止めようなどとは……っ!?」
だが、砦に後一歩で届きそうな場所まで近づいた瞬間、地面から伸びた光の格子に、モルスの身体が貫かれた。
「レーザー格子だと!?」
さすがに全ての威力を殺すことはできなかったのか、モルスの装甲が赤熱する。しかし、それでも白羅は止まらない。ここで止まれば、次はより強力なトラップが、更なる追い打ちを仕掛けて来る可能性もあるのだから。
「モルスよ……この程度で破壊される程、お前は柔ではないだろう? お前と同様に躯の海より帰ってきた者達をまた躯の海に返すのだろう? ……ならば突き進むのみだ!」
己の愛機に言い聞かせつつ、白羅は再び先を急ぐ。水の障壁でレーザーを減衰させていなければ危なかったが、同じ罠は二度と通用しない。
「どうやら、また格子があるようだな。しかし……それは既に見切っているぞ!」
地面に並んだレーザー発信器を目敏く見つけ、白羅はそこに情け容赦ないライフルの一撃を叩き込んだ。
成功
🔵🔵🔴
フレミア・レイブラッド
皇子の方も油断ならなさそうで気に入らないんだけど…まぁ、今回は仕方ないわ。
【ブラッディ・フォール】で「黒竜を駆る者」の「ドラゴンテイマー」の姿(テイマーの黒衣と剣を装備し、翼が生えた姿)へ変化。
【文明侵略】で城塞内の機材やら破壊されたトラップの残骸、城塞の隔壁や破壊されたキャバリア等々を材料に黒竜へ無限に変換。
城塞中枢へ雪崩のごとく突撃させ、破壊したトラップが更に黒竜へといった感じで戦力を増加させて進むわ。
自身も雷撃や爆炎の魔力弾【高速・多重詠唱、全力魔法、属性攻撃、誘導弾】を放ちトラップを破壊したり革命派の人々を助けてカーティスに恩を売り(壊れたキャバリアは黒竜の素材へ)ながら向かうわ
●仮初の同盟
対キャバリア用に設置された、様々な罠に守られた堅牢な砦。いかに数だけは革命派の方が多いとはいえ、ここを攻め落とすのは容易ではなかった。
「カーティス殿下、いかがなされますか?」
「とにかく、威嚇砲撃を続けてくれ。我が方の切り札が使えるようになるまで、敵に砦から出て来られては困る」
敢えて積極的に攻めることはせず、カーティスは必殺の砲を発動させるべく、キャバリアにエネルギーを溜めている。このまま傍観していれば、彼の勝ちは決まりそうなものだが……果たして、それが本当に上手く行くかまでは分からない。
(「皇子の方も油断ならなさそうで気に入らないんだけど……まぁ、今回は仕方ないわ」)
穏健派を謳いながらも、その内に野心を秘めたるカーティスのことを警戒しつつ、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は自らの記憶に眠るオブリビオンの姿へと変身した。
それは、かつてキマイラフューチャーを侵略した、黒竜ダイウルゴスを駆るドラゴンテイマー。黒衣と剣を装備し、翼が生えた姿へと変わったところで、彼女は一気に城塞まで駆け抜けた。
「翼があるのに、空を飛んじゃいけないなんて窮屈ね。でも……」
当然、トラップが発動して彼女に襲い掛かろうとするが、それらは全て不発に終わる。ドラゴンテイマーの持つ文明侵略の力。それを以てすれば、あらゆる無機物が黒竜と化し、それは砦の罠とて例外ではない。
仕掛けられた罠や、果ては放置されているキャバリアの残骸まで黒竜に変え、フレミアはそれらを砦に突撃させた。その黒竜達に対してもトラップは発動するものの、倒されても倒されても、周囲の無機物を無限に変化させることができるため、黒竜の進撃は止まらない。
ついには、砦の砲台からも攻撃が開始されたが、それでも止まらず、とうとう黒竜達の群れは砦の正門を破って内部へとなだれ込んだ。
「ごきげんようですわね、カーティス殿下。私の軍団は、気に入っていただけたかしら?」
「君は……そうか、君達が噂に聞く、猟兵という者達か。我が方への協力、感謝しよう」
黄金のキャバリアの前に立ち、フレミアは搭乗しているカーティスへ探るような視線を向けた。
この手の男は、何を考えているのか分からない。だが、無駄な突撃をさせていないのは、ともすれば自軍の犠牲を最小限に抑えようとしているようにも取れなくはない。
果たして、それが己の野心を満たすための効率から来るものなのか、それとも人の上に立つ者の在り方を示しているだけなのか。
今の段階では、カーティスの真意は分からない。とりあえず、まずは目先の問題を解決することが大切だ。そう考え、フレミアは黒竜達が切り開いた道を進むと、自らもまた砦の中へと向かって行った。
大成功
🔵🔵🔵
愛天・真澄
空を隔てたこの世界においても、神は私達を見守って下さります。
狂気に駆られたかのお方に、愛を届けて差し上げましょう。
ThroneIVに搭乗し出撃致します。
如何なる罠も恐れるものにはございません。私達は神の愛にて護られているのですから。
(実際にはタンクキャバリアで強化した装甲でダメージを抑えている)
ですが、そうですわね。神の愛に頼りすぎるのもよろしくはありません。私自身の愛にても道を切り開くよう努めませんと。
【第六感】で進行方向に罠のありそうな場所を見定め、其方に主砲の【砲撃】を撃ち込み罠の破壊を試みます。
私の愛は、何人にも阻むことは叶いません。どうぞ、受け入れてくださいませね?
●愛の伝道師
高速での飛行を制限され、故に地上戦が主となるクロムキャバリア世界。そのような世界で発展したキャバリア達は、それ以外の兵器を圧倒するだけの戦力を持つ。
だが、果たしてそれで、キャバリア以外の兵器が全て役立たずになるのだろうか。その答えは、猟兵達の戦い方が握っていると言ってもいいだろう。
「空を隔てたこの世界においても、神は私達を見守って下さります。狂気に駆られた彼のお方に、愛を届けて差し上げましょう」
悪いのは、あくまでオズワルド卿を狂わせたオブリビオンマシンだ。そう言って、愛天・真澄(愛神の使徒・f32265)は愛車であるThroneIVに搭乗すると、設置された罠も恐れずに真正面から突っ込んだ。
「おい、なんだあれは!」
「戦車で突撃するだって! いくらなんでも、そんな無茶な……」
案の定、革命派のキャバリア乗り達から驚きの声が上がるが、真澄は何も気にしない。如何なる罠が襲い掛かろうとも、神の愛によって守られた自分が、傷つくことはないと信じているので。
その信仰の力故か、はたまた彼女の戦車が純粋に強いのか。真澄を乗せたThroneIVは、地雷も砲弾も関係なく突き進む。が、やはりそれでもダメージをゼロにすることはできないのか、徐々に装甲が焦げ付いて来た。
「……神の愛に頼りすぎるのもよろしくはありませんね。私自身の愛にても、道を切り開くよう努めませんと」
愛とは受け身になるだけではなく、時に自ら与えるものだ。聞き分けの悪い者に対しては、心を鬼にして苛烈な仕置きを加えることも、また愛情の形と言えるわけで。
「私の愛は、何人にも阻むことは叶いません。どうぞ、受け入れてくださいませね?」
直感で地雷の位置を見定めると、真澄はそこへ先手必勝とばかりに砲弾を叩き込んだ。瞬間、凄まじい爆風と共に土砂が吹き飛び、それは砦の外壁よりも高々と宙へ舞い上がり。
「これで、私の愛を阻むものはなくなりましたね。さあ、進みましょう!」
真澄を乗せたThroneIVが、爆風の中から悠々と現れる。キャバリアでなくとも、戦い方次第では十分に通用することを証明し、真澄は残る罠を解除すべく、砦の中へと突入して行った。
成功
🔵🔵🔴
フレスベルク・メリアグレース
「カーティス皇子、我らメリアグレース聖教皇国が加勢に参りました」
そう言ってメリアグレース聖教皇国の現教皇にして国家元首のわたくしの声がカーティス皇子陣営の無線に響く。
現役の国家元首であるわたくしが自ら動き、騒乱を事前に防いだとなればその注目度は高いでしょうね。
そう言ってサイキックキャバリアに乗り込んだわたくしはユーベルコードを発動。
聖教皇国上層部にのみ許された異能『帰天』に由来した加護を授けられた熾天使が『罠避けの加護』と『隠身の加護』を用いてトラップを回避し、オズワルド卿に悟られる事なく熾天使が起動システムを解除していきます
●天使降臨
猟兵達の活躍によって、次々と無力化されて行く砦の罠。だが、いかに正面突破を続けたところで、根本から断たねば罠はいつまで経っても数を減らさない。
やはり、誰かが砦に忍び込んで、罠の起動キーを解除するしかないのだ。問題は、そのような危険な役割を、誰が担うのかということなのだが。
「……マスター、通信が入っています。我が国が使っている回線とは、周波数が異なりますが……」
「繋いでくれ」
突然、何者かがコンタクトを取ろうとしてきたことで、カーティスは怪訝そうな顔をしながらも、ルティスを介して通信を繋いでもらった。彼のキャバリアのモニターに現れたのは、一人の少女。もっとも、それが単なる少女でないことは、カーティスとて一瞬で気が付いてはいたが。
「カーティス皇子、我らメリアグレース聖教皇国が加勢に参りました」
彼に通信を送っていたのは、フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)に他ならなかった。14歳にしてメリアグレース聖教皇国の現教皇、即ち国家元首の座に就いた少女が、自ら出陣して来たのだ。
「いかがなされますか、マスター?」
「……一国の国家元首が、この戦いに介入して来るとはな。だが、援護を断る理由にはなるまい。少なくとも、今はな……」
なにやら含みのある言葉を述べつつも、カーティスはフレスベルクの支援を受け入れた。果たして、その真意がどこにあるのかは、未だに見えないままであるが。
「翼持ちて天を舞う御使いは、慈悲深き主の寵愛を受ける。これを以って彷徨える者達を舞踏する者達は救い給う……」
それでも、こちらを受け入れてくれたのであれば問題はないと、フレスベルクはキャバリアの中で祈りを捧げる。聖教皇国上層部にのみ許された異能の力。それを解放することで、金色の武装を持った熾天使を次々と呼び出し、彼らを砦へと向かわせた。
当然、そんなことをすれば、砦の罠が多数起動する。だが、罠除けの加護を与えられている天使達には、いかなる罠も効果がない。加えて、彼らには隠身の加護も与えられているので、難なく砦へと潜入してしまう。
これで後は、起動システムを停止させれば完璧だ。砦の通路を抜け、中枢へ入り込めば、そこに置かれていたのは巨大な機械。
果たして、どれが停止に必要なキーなのか。調べている余裕はなかったので、天使達はそれぞれの武装を用いて、可能な限り中枢に置かれた機械を破壊することにした。剣が、槍が、モニターやコンソールを破壊して、それに連動していた罠が、一斉に動作を停止した。
成功
🔵🔵🔴
支倉・錫華
トラップ解除なら、生身のほうが動きやすそうだね。
「アミシア、借りたキャバリアからサポートよろしく」
『わかりました。解除レバーまでのナビとトラップの情報、送ります』
【次元召喚分離攻撃】でもうひとりの自分を召喚。
わたしが囮になるから、錫華B(仮名)にレバーを担当してもらおう。
「お願い」
さすが自分、ひと言で通じるのは楽だね。
わたしはアミシアからの情報をたよりに、複数に一斉に狙われないように移動。
【見切り】と【残像】を使って、爆発や銃弾を回避していこう。
それにしても、爆発系とか多いね。
いくら要塞といっても、壊れちゃわないのかな?
トラップを解除できたら、
アミシアに来てもらって、キャバリア戦に備えよう。
●決死の突破作戦
砦の外部に設置されたトラップは、その大半が既に停止させられていた。
これで、中に攻め入るには十分だ。しかし、砦の内部にも罠はあるため、それを解除しなければ、飛んで火にいる夏の虫。
「トラップ解除なら、生身のほうが動きやすそうだね」
外ならともかく、中に潜入するのであれば、巨大な兵器は時として邪魔になる。キャバリアの中にパートナーユニットのアミシアを残し、支倉・錫華(Gambenero・f29951)は単身、砦へと潜入を開始した。
「アミシア、借りたキャバリアからサポートよろしく」
『わかりました。解除レバーまでのナビとトラップの情報、送ります』
いや、単身ではない。キャバリアにアミシアを置いて来た分を補うかの如く、錫華はもう一人の自分を召喚し、砦の廊下をひたすらに走った。まずは、自分が囮になることで、彼女に罠の解除を任せるために。
「お願い」
たった、それだけの一言で、もう一人の錫華は無言で頷いた。並行世界の存在とはいえ、やはり自分自身との会話は楽だ。考えていることも同じなので、簡単な会話だけで意思疎通が図れる。
アミシアから送られて来た情報を頼りに、錫華は砦の中を駆け抜けた。設置された多数の砲台が、一斉に彼女を狙って襲い掛かる。ここに設置されているのは、主に自動砲台としての機能を持つ、多数のセントリーガンだった。
「それにしても、爆発系とか多いね。いくら要塞といっても、壊れちゃわないのかな?」
銃弾の雨と爆弾の嵐を紙一重で避けながら、錫華は可能な限り攻撃を引き付ける。多少、大振りな回避になるが、それは仕方のないこと。キャバリア用の機銃を生身で食らったら、その瞬間に人間の身体など赤い水風船の如く砕け散ってしまうから。
決死の突撃。正に命懸けで囮となりつつ、その間にもう一人の自分を裏から回り込ませ、錫華はなんとかセントリーガンの群れを停止させることに成功した。後は、これが再び機動しないよう、とりあえず破壊しておけば良いだろう。
ハチの巣にされる心配がなくなったことで、錫華は改めてアリシアに通信を送り、彼女にキャバリアを運ばせる。この先、何が現れても構わないよう、次なるキャバリア同士の戦いに備えるために。
大成功
🔵🔵🔵
アンネリース・メスナー
アドリブ歓迎
ルインと微絡み
幹部と皇子がこうとは、この皇国はもう駄目ではありませんか?
要塞攻略など、本来はわたくしのやる事ではありませんのに!
……っ!あの機体は、アマランサス・マリーネ?
マリーネ型はノーマルやラピート型と違ってコピー機は出回っていなかったはず、なら、あれは帝国の?
パイロットは、この野蛮な感じは特務隊ですわね。戦犯がっ!
チッ、今は要塞が先ですわね
未来予知染みた超直感による予測でトラップを回避していきますわ
地雷はスラスターを吹かして浮くことで回避して、ビームや実弾はそれこそ超直感による読みで避けますわ
砲台は潰していいのなら反撃で潰していきますわ
さて、解除は……あそこですわね
ルイン・トゥーガン
アンネリースと参加。ただしお互い直接通信などはせず
なんだいグダグダじゃないかい、この国は
まぁその分、あたしらの仕事も多そうで稼ぎ時かねぇ?
あぁ?あれは、アマランサス・ラピートの親衛隊仕様機じゃないかい
しかも、あの装飾過剰な機体は確か姫さんの……
あんな式典かって派手な機体に好んで乗るのは、まさか本人かい?
はん、首都でぬくぬくしてた親と祖父の七光りがっ!
おっと、今は猟兵仲間だったね。危うく後ろから撃つとこだったよ
要塞侵入に攻略かい、まっ、経験はそれなりにあるさね
経験上、何処にどんな仕掛けがあるかは予想できるね。対処法も分かるってもんさね
さてゲリラ屋のやり方でやらせてもらうよ。荒っぽくてすまないね!
●戦花、二輪
悪政に手を染めた皇帝の側近と、皇帝の私生児が武力を以て対立する。既に内戦の体を成しつつある状況に、駆け付けたアンネリース・メスナー(元エリート親衛隊・f32593)は呆れ返った様子で呟いた。
「幹部と皇子がこうとは、この皇国はもう駄目ではありませんか?」
いったい、現皇帝は何をしているのか。幹部の不正を見逃していたのもそうだが、その後始末を私生児に任せるとは、職務怠慢も良いところだ。
「なんだいグダグダじゃないかい、この国は。まぁその分、あたしらの仕事も多そうで稼ぎ時かねぇ?」
それは、戦いの匂いを嗅ぎつけて馳せ参じたルイン・トゥーガン(B級戦犯指定逃亡者・f29918)にとっても、思うとこは同じだったのだろう。
もっとも、戦いを生業としている彼女にとって、これはまたとない稼ぎ時。おまけに、互いが互いを認知こそすれど、特に協力する素振りはないようで。
「要塞攻略など、本来はわたくしのやる事ではありませんのに! ……っ! あの機体は、アマランサス・マリーネ?」
ルインの搭乗するキャバリアを発見し、怪訝そうな表情を浮かべるアンネリース。マリーネタイプのアマランサスシリーズは、ノーマルタイプやラピートタイプとは異なり、複製品は出回っていない。
ならば、あれは自分がかつて身を置いていた帝国軍のものだろうか。なんとも嫌な記憶がアンネリースの脳裏を掠めたが、それはルインにとっても同じこと。
「あぁ? あれは、アマランサス・ラピートの親衛隊仕様機じゃないかい。しかも、あの装飾過剰な機体は確か姫さんの……」
帝国の中将と第三皇女の娘でもあったアンネリースの搭乗機ともなれば、帝国に携わっていた者であれば、一目で分かる。互いに互いの存在を理解し、されど力を合わせるわけでもなく、二人はしばりキャバリア越しに睨み合う。
「パイロットは……この野蛮な感じは特務隊ですわね。戦犯がっ!」
「あんな式典かって派手な機体に好んで乗るのは、まさか本人かい? はん、首都でぬくぬくしてた親と祖父の七光りがっ!」
正に一色即発。このまま戦いになってもおかしくない状況だったが、今は与えられた任務を遂行する方が先だろう。
「……チッ、今は要塞が先ですわね」
「おっと、今は猟兵仲間だったね。危うく後ろから撃つとこだったよ」
それぞれ、私情は押し殺し、要塞の攻略へ向かうことにした。勿論、協力して挑むつもりなど全くないので、通信の類は一切送ってはいないのだが。
「要塞侵入に攻略かい、まっ、経験はそれなりにあるさね」
先に動いたのはルインだった。さすがは元特務隊。おまけに、ゲリラ戦の心得もあるとなれば、トラップの位置を予測して先回りするのも容易い。その一方で、アンネリースは自らの直感を信じ、真正面から砦の中へと突入して行く。
「……見えるっ、そこですわ!」
設置された多数のビーム砲や固定砲台による銃撃が襲い掛かるが、アンネリースはそれらを持ち前の勘の良さによって紙一重で避けつつ、反撃で機銃を破壊して行く。その一方で、ルインはアンネリースを囮にするかの如く立ち回り、最小限の回避行動で砦の中枢を目指して行く。
「はん、特務隊の戦い方を教えてやるさね!」
設置されたセントリーガンに取り付いて、ルインは砲台の角度を変えると、互いに互いを撃ち合わせた。自分の消耗は最小限に、相手の力を利用して戦う。それこそが、彼女が戦いの中で学んで得た、生きるための術である。
「ゲリラ屋のやり方でやらせてもらうよ。荒っぽくてすまないね!」
最後は、破壊されずに残った砲台を蹴り飛ばし、更に先へと進んで行く。戦場に咲いた二輪の花は、互いに互いを牽制しつつも、しかし着実に罠を解除して行った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
クロエ・アスティン
POWで判定
権力争いなら好きにすればいいでありますが民に迷惑が掛かるのはダメであります!
【アースジャイアント】で大地の巨人を呼び出して、盾を構えたまま前進させるであります!
地雷がありそうな部分は巨人の戦槌で事前に殴って爆発させていくでありますね。
もしかすると、城塞の人には大地の巨人が小型のキャバリアに見えるかもしれないですね。
※アドリブや連携も大歓迎
●物理で道を切り開け!
猟兵達によって罠が解除されたことで、革命派の者達は活気づいていた。
「なんだか知らないが、これなら行けそうだな!」
「カーティス殿下の御手を煩わせる必要などない! 我らだけで、逆賊オズワルドを討つぞ!」
待機命令が出されているのにも関わらず、既に兵達の何人かは、無謀な突撃をする気のようだ。訓練された特殊部隊などではなく、彼らはあくまで革命を求める一般人。故に、意思統一もされていなければ、命令に対する忠実さもないのだろう。
このまま彼らを放っておけば、無駄な犠牲が出てしまう。彼らは本来、市井で暮らす一般人。故に、無駄死にさせるわけにはいかないと、クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)は立ち上がった。
「権力争いなら好きにすればいいでありますが、民に迷惑が掛かるのはダメであります!」
市街での戦闘ではないにしろ、市民が死ぬのは望ましくない。ならば、自分が盾になろうと、クロエは大地の巨人を召喚する。
「おい、なんだあれは?」
「小型のキャバリアか? それにしては、随分と無骨過ぎないか?」
大地そのものが変じた巨人を前に、兵達は戸惑っていた。巨人といっても、彼らの乗っているキャバリアと比べ、そのサイズは一回り小さいのだ。あんな土塊で何ができるのかと思う者もいたようだが、そんなことは関係ないとばかりに、クロエは盾を構えて巨人と共に突撃する。
「その程度の砲撃では、自分は止められないのであります!」
巨人の持つ盾を利用しての強行突破。砦からの砲撃は全て遮り、足元に地雷が設置されていそうな場所は、自らハンマーで叩いて爆発させる。
「おいおい、大丈夫なのか、あれ?」
「でも、これってチャンスじゃないか? 彼女の通った跡を通れば、俺達だって安全に……」
中にはクロエの後を追うことで安全に進もうとする者達もいたようだが、それはそれ。犠牲を出さないのであれば、とりあえず彼らの行動は黙認しておいても構わない。
「これで……最後であります!!」
門前の地雷を排除して、ついにクロエは砦の前に辿り着いた。巨人はボロボロになっていたが、それも彼女の切り開いた道は、革命派の者達を安全に砦まで導くための道標になったのであった。
大成功
🔵🔵🔵
リリスフィア・スターライト
WIZ
アドリブに他の猟兵との連携可
政治的な駆け引きは苦手だけれど
大戦を防ぐ為にも出来る事を全力でだね
ワイルド・サンダーに搭乗して参加するよ
エレクトロレギオンに先行させて
機械式トラップの発見とそれにデコイ代わりになってもらうね
見つけたらどんなトラップか分析して対策できるようにかな
隠れたトラップにも注意だね
巻き込まれないようレギオンとは距離を取るように注意だね
直接狙われてもワイルド・サンダーの装甲で耐えれればかな
トラップの解除に破壊は大火力の火器は使わずに
レギオンかワイルド・サンダーで直接行うよ
慎重に確実に安全なルートを確保だね
「なかなか大変な作業だけれどこれも仕事、頑張らないとだよね」
●電光迅雷
内外から解除されて行く対キャバリア用トラップ。互いに攻めあぐねている状況において、これは革命派の者達へ、大きく流れを傾けることに繋がった。
残す罠は、後少し。これらを全て排除し、カーティスよりも先にオズワルドを倒すことができれば、最小限の犠牲で大戦を未然に防ぐことができる。
「政治的な駆け引きは苦手だけれど、大戦を防ぐ為にも出来る事を全力でだね」
愛機、ワイルド・サンダーに搭乗し、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は最後の掃討に舞い降りた。
もっとも、いくら罠が少ないからと言って、何も考えずに突っ込むわけにはいかない。先ずはエレクトロレギオンに先行させ、デコイ代わりに使用することで、トラップの位置を見切ることが先決だ。
「ん~、地雷に自動砲台に……後は、レーザー格子とか機銃が大半かな?」
トラップとしての種類は、実にありきたりの物しかないようだった。他の猟兵達との戦闘で、既に大半が機能停止していたことも幸いだ。
レギオンかワイルド・サンダーで直接行うよ
慎重に確実に安全なルートを確保だね
こうなったら、後は残された罠を解除するのみ。大規模な罠は破壊されていても、小型の機銃やレーザートラップまで解除するとなれば、細かな作業が必要となる。
「なかなか大変な作業だけれどこれも仕事、頑張らないとだよね」
エレクトロレギオンは、トラップに突貫させて相討ちにできれば儲け物。それでも撃破できなかった罠の類を、リリスフィアは愛機に装備されたライフルを構え、一撃の下に撃ち抜いた。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『アマランサス』
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POW : BSビームライフル・RSダブルバズーカ
【ビームライフル】か【ダブルバズーカ】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : BXビームソード
【ビームソード】が命中した対象を切断する。
WIZ : 一般兵用リミッター解除
【一般兵用の操縦系リミッターを解除する】事で【本来のエース専用高性能クロムキャバリア】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:御崎ゆずるは
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●赤き傭兵軍団
猟兵達の活躍によって、砦の罠は内外に渡って無力化された。
扉が開かれ、中に突入して行く革命派のキャバリア達。だが、そんな彼らを待ち受けていたのは、真紅の装甲に身を包んだ、オズワルドの用意したキャバリア達だった。
「やれやれ、ようやく俺達の出番か?」
「まったく、待ちくたびれたぜ。まあ、金の分だけは仕事させてもらおうか」
赤いキャバリアのコクピットで、ガラの悪そうな男達が口々に好き勝手なことを言っている。彼らは恐らく、オズワルドが金で雇った傭兵に違いない。乗っているキャバリアが全て同じことからして、キャバリアそのものはオズワルドが貸し与えているのかもしれないが。
「ハッ……! 今さら、そんなキャバリアを出したところで!」
「数はこっちの方が多いんだ! カーティス殿下の準備が整うまで、我らで時間を稼ぐぞ!」
血気に逸る革命派の何人かが、後先考えずに傭兵達へと武器を向けた。だが、次の瞬間、傭兵達の駆るキャバリアは瞬時にビームライフルを引き抜くと、寸分狂わぬ正確な射撃で、革命派の者達が乗るキャバリアの頭を撃ち抜いた。
「おいおい、舐められたもんだな。こう見えても俺達は、戦争でおまんま食ってるんだぜ?」
「それに、いくら数が少ねぇからって、甘く見るんじゃねぇぞ? オズワルドの旦那がくれた、この『アマランサス』とかいうキャバリアはなぁ……てめぇらのポンコツ量産機と違って、エース用の機体なんだからなぁ!!」
腕の差に加え、機体の差まで相俟って、戦況は簡単に引っくり返った。このまま戦えば、革命派の者達は傭兵軍団によって容易く全滅させられてしまう。オブリビオンマシンに乗ったオズワルドを引き摺り出すためにも、まずは革命派の者達と協力して、目の前の傭兵達を撃破するのだ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●プレイング受付期間
現在、3つのシナリオが、同時に新章開始の状態になっています。
これらのシナリオに、それぞれ同じタイミングで5人以上の参加者が集まってしまうと、全てのシナリオで全員を採用するのが極めて困難な状況になります。
本シナリオは、4/4(日)の8:30よりプレイングの受付を行い、内容に問題のないものから先着順で採用して行きます。
場合によっては数日で締切になる可能性もありますので、お手数ですが、参加のタイミングにご注意ください。
支倉・錫華
ふう……まったく。
傭兵軍団に人格とか品性を期待してはいないけど、
この子の全力もしらないで『ポンコツ量産機』とは聞き捨てならないね。
アミシア、移動力5倍、装甲半分のチューンでいくよ。
『了解、ですけど錫華。けっこう怒ってますね? 戦闘は冷静に』
つきあいも長いといろいろバレてるね。
照れ隠しにぶっきらぼうに返事をしたら、頭が冷えたよ。
心の中で感謝の言葉を呟きつつ、戦闘は冷静に激しく行くよ。
『ポンコツ量産機』の実力、見せてあげないとね。
【歌仙】と【天磐】を構えて、全神経を集中させ相手の中央目指して突撃。
『……バランス補正こちらにもらいます』
アミシアの声が「やっぱり」って呆れてるけど、お説教は後でね。
●量産機の意地
砦の奥より現れし、傭兵達の駆る真紅の機体。一騎当千の特機ではないものの、本来であればエースパイロットにしか支給されない高性能機となれば、革命派の者達が駆る量産型キャバリアなど、彼らにとっては蹴散らすことなど造作もない。
「おらおら、どうした! もう終わりか、ヒヨッコが!」
「うぅ……このままじゃ、シールドが保たない!?」
ビームソードの出力だけでも、傭兵達の駆るキャバリアは、一般の量産機よりも上である。耐ビームコーティングも施されていないシールドでは、受け止めたところで、せいぜい数秒。高温により瞬く間に溶解され、コクピットを貫かれるのも時間の問題だ。
「うわぁぁぁっ! もうダメだぁぁぁぁっ!!」
堪らず、盾を放り捨てて逃げようとする革命派の兵士だったが、それを見逃す傭兵ではない。ライフルの照準が正確に機体の中央を狙い、強烈なビームが放たれる……が、次の瞬間、颯爽と現れたキャバリアが、手にした盾で傭兵の機体が放ったビームを受け止めた。
「ふう……まったく。傭兵軍団に人格とか品性を期待してはいないけど、この子の全力もしらないで『ポンコツ量産機』とは聞き捨てならないね」
キャバリアのモニター越しに、支倉・錫華(Gambenero・f29951)が傭兵達の駆る機体を睨みつける。彼女からすれば、キャバリア戦で最も信頼のおける機体は、整備性と拡張性に優れた量産機だ。
「なんだぁ、こいつは? ポンコツのくせに、俺達に勝てると思ってんのか?」
「まあ、なんでも構わねぇぜ。こいつを殺りゃぁ、その分だけ報酬にボーナスが付くってもんだぜ!!」
錫華の実力を知ってか知らずか、一斉にバズーカやライフルで攻撃して来る傭兵達。さすがに、これだけの砲撃に晒されては、いかに錫華とはいえ容易く突破はできないが。
「アミシア、移動力5倍、装甲半分のチューンでいくよ」
『了解、ですけど錫華。けっこう怒ってますね? 戦闘は冷静に』
コクピット内に響く、パートナーユニットの声。疑似人格プログラムの産物とはいえ、時に彼女は生身の人間以上に人間臭いところがある。
(「つきあいも長いといろいろバレてるね。照れ隠しにぶっきらぼうに返事をしたら、頭が冷えたよ」)
心の中で感謝の言葉を呟きつつも、錫華は改めて目の前の敵機を確認した。
手近なところにいるのは3機。武器の出力から考えれば、あちらの方が攻撃力は上のはず。
防御に特化しての戦い方は、却って不利を呼ぶだろう。ならば、ここは果敢に相手の懐へ飛び込むまで。そちらの言う『ポンコツ量産機』の実力を、嫌という程に見せてやろう。
片手に剣を、片手に盾を構えた状態で、錫華は全神経を集中させて、敵の中央目掛けて突っ込んだ。途中、多数のビームや砲弾が彼女の駆る機体を掠めるが、スピードに特化した今の形態ならば、この程度の攻撃を避けるのは容易いことだ。
もっとも、機体のバランスはおろか、パイロットの安全性さえも無視したチューニングは、パートナーユニットであるアミシアにはバレバレだった。
『……バランス補正こちらにもらいます』
呆れたような口調で、姿勢制御系のコントロールが錫華からアミシアへと移る。ピーキーさ故の変則機動ができなくなったのは難点だが、それでもここまで近づければ問題はない。
「まずは1機目!!」
バズーカの砲弾を避けた瞬間、錫華のキャバリアが返す刀で傭兵の駆るアマランサスの腕と脚を切断した。続けて、振り返り様に剣を振るい、距離を詰めようとした2機目も撃破する。
「おいおい、冗談だろ? 一瞬で2機のアマランサスを落としやがっただと!?」
あまりのことに、残る最後の傭兵は、キャバリアに搭載された全ての火器を発射し攻撃して来た。が、それらの直撃を食らったと思われたのも束の間。爆風の中から飛び出した錫華の機体には、殆ど損傷が見られない。
「盾はくれてあげる。その代わり……ツケはこっちでいただくけどね」
シールドを犠牲にして爆風に身を隠し、その中から飛び出すことで意表を突く。錫華の策戦にまんまと嵌った傭兵は、乗機の頭部に剣を突き立てられたことで、慌てて機体を放棄して逃げ出した。
「ひぇぇぇっ! こ、こんなやつがいるなんて、聞いてねぇぞ!!」
量産機と思って、錫華を侮ったのが運の尽き。貴重なエース機を破壊された傭兵には、しばらく仕事の依頼が来ることもないだろうが……この場合は、自業自得というものである。
大成功
🔵🔵🔵
シル・ウィンディア
キャバリア戦ならわたしもブルー・リーゼでお相手だね
隠してあった機体に乗り込んで出撃!
【推力移動】で加速しての【空中機動】で高度・速度に注意して機動
敵の攻撃は【第六感】で殺気を感じ
動きを【見切り】
【瞬間思考力】で最適な回避・【オーラ防御】を選択
回避は【残像】も生み出しての攪乱だね
攻撃は
遠距離時は背部のツインキャノンとビームランチャーの【スナイパー】モードで攻撃
中距離になったらホーミングビーム・連射モードのビームランチャー・ツインキャノンの【一斉発射】で攻撃だね
数が多いから…
【高速詠唱】の《指定UC》で一気に薙ぎ払うっ!
近接戦はビームセイバーでの【切断】!
コックピットは避けての攻撃だね
●蒼い閃光
巨大な機体と機体が激突するキャバリア戦。身一つで戦う猟兵もいるが、やはり体格の差は如何ともし難い。
ここは、こちらもキャバリアを使って戦うのが王道というもの。隠していた愛機、ブルー・リーゼに搭乗すると、シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)は傭兵達の駆るアマランサスの頭上へと移動。そのまま高々度より狙いを定め、ビームランチャーで狙い撃った。
「おわぁっ! な、なんだぁ!?」
「くそっ、新手か! やってくれるぜ」
さすがに、1機を行動不能にしたところで、シルの奇襲は気付かれてしまった。だが、それで十分だ。相手がいかに強力なキャバリアを駆ろうとも、手数と機動性で負けるつもりはない。
傭兵達が反撃として放って来たライフルやバズーカの弾が、シルの駆るブルー・リーゼの横を次々と掠めて行く。一応、彼らも狙いは定めているのだが、慣性の法則を無視したような変幻自在の動きを前に、まともに命中させられないのだ。
「遅い、遅い! そんな攻撃じゃ、私は止められないよ!」
弾幕を掻い潜って距離を詰め、シルはキャバリアに搭載されている武器を連射モードと追尾モードに切り替えた。
この距離であれば、狙いを付けるよりも面制圧を重視した方が早い。ありったけのビーム兵器を一斉に発射すれば、それだけで傭兵達の機体は、次々にハチの巣と化して行く。
「この野郎……こうなりゃ、こっちも本気モードだ!」
「残念だったなぁ……。こいつの真の性能、特別に見せてやるぜ!」
だが、それでも傭兵達は諦めず、ついにはアマランサスのリミッターを解除した。
瞬間、彼らの駆る機体の瞬発力が劇的に向上し、ビームの弾幕を避け始める。あの加速度からして、中のパイロットにも相当な負担が掛かっているはずなのだが……彼らは、本当に大丈夫なのだろうか。
「うぐぐぐ……こ、こいつは、殺人的な加速度だぜぇ……」
「……ぐはっ! も、もうダメだ……耐えられねぇ……」
案の定、中には肉体が耐えられず、そのまま暴走して壁に激突する者が出始めていたが、それはそれ。シルにとっては、またとない好機であることに違いはなく。
「精霊達よ、我が声に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!」
ここに来て、ついにシルが切り札を発動させた。火水風土、4つの属性を複合させた魔力弾。それらを1000発近く解き放ち、一斉に傭兵達へと攻撃を仕掛けたのだ。
「うおっ! な、なんだ、こいつは!?」
「ば、馬鹿な! このアマランサスの機動性を以てして、振り切れないだと!?」
さすがに、これだけの数が放たれれば、いかに逃げ回ろうと逃げ場などない。哀れ、次々と撃墜されて行く傭兵達のキャバリア。そんな中、一人の傭兵が仲間を盾にすることで、なんとか逃げのびようとしていたが。
「危ねぇ、危ねぇ……。こんなところで、やられてたま……っ!?」
気が付くと、彼の前にはシルのブルー・リーゼが接近していた。
この距離では、ライフルで迎撃しようにも間に合わない。慌ててサーベルを引き抜こうとするも、既にシルの方が抜刀のモーションに入っており。
「そこっ! もらったよ!!」
光刃一閃。コクピットをギリギリで避ける形で薙ぎ払われた光の剣が、アマランサスの上半身を斬り落とした。
大成功
🔵🔵🔵
アンネリース・メスナー
アドリブ歓迎
あれは、アマランサスではないですか!
よくも、その機体でわたくしの前に出れたものですわ!
……?
アマランサスにしては、動きも反応も鈍いような?
確かにラピートは汎用機のアマランサスを一部のエースの要望で高機動型にした派生機で、背部と脚部のスラスター追加に合わせてジェネレーター等も強化されていますわ
ですが、此処までの性能差がありましたか?
あぁ、彼らがアマランサスを扱いきれていないのですわね。これなら機体を活かせているだけ戦犯の特務隊のがまだマシですわ
雑魚ではなくても、その程度の腕で、その機体に乗るなど万死に値しますわ!
額に稲妻が走り、敵の射撃を避けたらロングビームライフルでお返しですわ!
ルイン・トゥーガン
漸く敵のキャバリアが出てきたのかい
遅いね。要塞の利を活かしきれてないじゃないかい
おや、ありゃアマランサスじゃないかい
こんなとこで見ることになるとはね
ん?あの動きは、あぁリミッター噛ませたっていうコピー機かい
そんな制限かけてまで複製するとはねぇ
お?こいつは違うね、アマランサス本来の動きだね
だが、相手が悪かったね
あたしのマリーネはそいつの派生機で性能は上なんだい、操作性はピーキーどこじゃないがね
汎用機のそいつで高機動強襲機のマリーネを振り切れると思ってるんなら、舐められたものさねっ!
機動力の差で翻弄して、サブアームのサブマシンガン2丁で牽制したら手持ちのビームアサルトライフルで狙い撃ちするよっ!
●戦花、二輪
罠を全て破壊されたところで、ようやく虎の子の傭兵部隊を繰り出してくる。戦術としては後手に回っているだけの戦い方だ。同じ傭兵として数多の戦場を駆け抜けて来たルイン・トゥーガン(B級戦犯指定逃亡者・f29918)からすれば、それは単なる悪手でしかなかった。
「漸く敵のキャバリアが出てきたのかい? ……遅いね。要塞の利を活かしきれてないじゃないかい」
敵の侵入を許した時点で、作戦は既に崩壊している。大方、指揮官がヘッポコなのだろうと鼻で笑うルインだったが、目の前に現れた敵機の姿に、思わず意外そうな表情を浮かべた。
「おや、ありゃアマランサスじゃないかい。こんなとこで見ることになるとはね」
何を隠そう、彼女の駆る機体もまた、アマランサスシリーズの内の一機なのだ。そして、それはアマランサスシリーズの内の一機を駆る、アンネリース・メスナー(元エリート親衛隊・f32593)にとっても同じだった。
「あれは、アマランサスではないですか! よくも、その機体でわたくしの前に出れたものですわ!」
自国の開発した兵器が他所の国に流れ、あまつさえ量産された上に悪用される。同じ型の機体を駆る者としては、憤りを感じるのも無理はない。
「おいおい、なんだあの機体は?」
「俺達と同じ型だと? カスタム機だかなんだか知らねぇが、無駄に飾った程度で調子に乗ってんじゃねぇ!!」
もっとも、傭兵達にとっては、そんなことは関係ない。彼らはルインとアンネリースに狙いを定めると、手にした武器で一斉に攻撃を開始した。
「被弾……!? いえ、掠めただけですわね。それにしても……アマランサスにしては、動きも反応も鈍いような?」
同型機を前に、一瞬だけ緊張したアンネリースだったが、敵の砲撃よりも彼女の反応の方が上だった。が、それを抜きにしても、こうまで攻撃が当たらないのはおかしい。確かに、彼女の愛機であるアマランサス・ラピートは、高機動戦闘に特化した調整がされているが……ベースが同じ機体なのだから、こうまで性能差が開くはずもない。
「あぁ、彼らがアマランサスを扱いきれていないのですわね。これなら機体を活かせているだけ、戦犯の特務隊のがまだマシですわ」
戦いの中で、アンネリースは考えた。傭兵達の腕前では、アマランサスを扱うことができないのだろうと。だが、果たして本当にそうだろうか。相手は腐っても、戦争を生業とするプロの軍人なのだから。
「ちっ、ちょこまかと!」
「こうなりゃ、安全措置なんぞ解除してやる! 折角のエース専用機なのに、これじゃ宝の持ち腐れだぜ!」
攻撃が全く当たらないことに業を煮やした傭兵達が、思わず悪態を吐いていた。そんな彼らの呟きを、たまたま流れて来た通信を拾って耳にしたのだろう。
「ん? あの動きは……あぁ、リミッター噛ませたっていうコピー機かい。そんな制限かけてまで複製するとはねぇ」
ルインの言う通り、彼らは別にアマランサスを使いこなせていないわけではない。ただ、機体の方にリミッターが掛けられており、それ故に凡庸な性能しか発揮できなくなっていたのだ。
「えぇい、もうやってられるか! こうなりゃ、邪魔なリミッターなんぞ解除してくれる!!」
そんな中、傭兵の内の一人が、ついにリミッターを解除した。
途端に、凄まじい加速性を見せるアマランサス。しかし、ルインとて負けてはいない。
「お? こいつは違うね、アマランサス本来の動きだね」
ようやく敵が本気を出してきたことで、少しは楽しめそうだとルインは軽く笑みを浮かべる。もっとも、いくら本気を出したところで、基本性能で下回っていれば、互いに本気を出した場合はどうなるか。
「……だが、相手が悪かったね。あたしのマリーネはそいつの派生機で、性能は上なんだい。操作性はピーキーどこじゃないがね」
案の定、傭兵達のアマランサスは、リミッターを解除してもルインのマリーネに追い付くのが精一杯。おまけに、パイロットの安全性をまるで考えていないので、旋回する度に凄まじいGが襲い掛かり、着実に寿命を削って行く。
「ぐぬぬぬ……こいつ、なんて暴れ馬なんだ!?」
辛うじて制御には成功しているも、これでようやくルインのマリーネタイプと互角といったところか。
汎用性を高めた機体は、特徴のないのが特徴だ。故に、機能を一点特化させた機体に、相手が得意とする分野で勝負するのは分が悪い。リミッターを解除したところで、敵が元から高速戦闘を得意としているのであれば、大して意味を成さないのだ。
「汎用機のそいつで高機動強襲機のマリーネを振り切れると思ってるんなら、舐められたものさねっ!」
真正面から突進して来た敵機を軽々と避け、ルインはサブアームを展開してマシンガンで攻撃した。本来の腕とは別に、更なる腕を展開できるところが、強襲機ならではの能力なのだ。
「お約束通り、上に逃げたね。でも……動きが教科書通り過ぎるのさ!!」
最後は、敵の逃げる軌道を予測し、本命のビームアサルトライフルを叩き込む。速射性の高い光の弾が次々と炸裂し、やがて敵のアマランサスは、激しく地に落ちて動かなくなった。
「おいおい、冗談じゃねぇぞ!? あいつら、もしかしてS級のキャバリア乗りなのか!?」
「構うな! こうなりゃ、全弾発射で一気に始末するしかねえ!」
リミッターを解除しても敵わなかった者が出たことで、残る傭兵達は火力によるゴリ押しに戦い方を変えた。もっとも、いかに手数を増やそうとも、その弾道を先読みされては意味がないのだが。
「見えるっ、そこですわ!」
額に稲妻が走るビジョンが、アンネリースに敵の動きを教えてくれる。彼女が行くのは、先の先。相手がこちらの動きを見切るなら、その先を予測して動く見切りの見切り。
「雑魚ではなくても、その程度の腕で、その機体に乗るなど万死に値しますわ!」
弾幕を掻い潜り、すかさずロングレンジのビームライフルで敵機の頭部を狙い撃つ。碌に姿勢制御もできないような体勢だったが、それでも的確に攻撃を当てて来る辺り、アンネリースの腕前が窺える。
「な、なんてやつらだ!?」
「連携もへったくれもねぇのに……なんで、こんなに強いんだ!?」
それぞれがスタンドアローンで最大の戦果を上げていることに、猟兵達は未だ信じられないようだった。
アンネリースとルインの二人は、決して互いに協力しようとする姿勢を見せない。否、時に獲物を取り合うかの如く、張り合っているような動きをするのだから。
そんな彼女達に、百戦錬磨の傭兵が手玉に取られる。彼らにしてみれば悪夢でしかないが、それもこれも、全ては悪政を働くオズワルド卿に、金で雇われたのが運の尽き。
「まだまだ! さあ、次は誰が相手ですの?」
「おやおや、随分とやる気だね、姫さんは。それじゃ……私はせいぜい、自分のスコア稼ぎに利用させてもらうまでさね」
反目しつつも、圧倒的なスピードで敵を倒し続けるアンネリースとルイン。彼女達の姿は、正に戦場に咲く二輪の花。ヒモゲイトウの異名を冠する、アマランサスシリーズを駆るに相応しいものだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フレスベルク・メリアグレース
アドリブ、連携歓迎
革命派の皆様は無理をしないで下さい!
そう言ってユーベルコードを起動。まず、治癒魔法を内包した魔弾が生存している革命派の兵士達と破損したキャバリアを癒やし、復元していく。
そして、あと八回の640発の魔弾が攻勢魔術へと変容して『アマランサス』を穿ち抜いていく。
それに光の属性魔術を応用して光学兵器に対する絶対的防御性能を誇る光子障壁を着弾地点に展開する防壁魔弾をわたくしと革命派の皆様の周囲に展開。
その間にも様々な兵器を防ぐ複数の防御結界を展開しながら残り魔弾でアマランサスを撃ち抜いていきます。
クロエ・アスティン
知らずに雇われただけなのでしょうが、オブリビオンに味方なんてさせないでありますよ!
余計な被害が広がる前にアマランサス達を無力化するであります!
【戦女神の戦士】を使い、英霊様達を呼び出して手伝ってもらいます。
天使の羽で飛び回る英霊様達に戦乙女の槍で頭部や関節などを貫いてもらい、次々と無力化していってもらうであります!
倒れたアマランサスの操縦席を「怪力」でこじ開けて降伏勧告をしていきますね。
腕に自信があったみたいでありますが、最後は機体の性能に振り回されていたような気がしますね。
※アドリブや連携も大歓迎
愛天・真澄
降って湧いた力に酔って、大切なものを見失う。
惑いしその御心、神の愛にてお救い致しましょう。
引き続きThroneIVに搭乗し戦闘します。
タンクキャバリアを発動の上、包囲を避けるべく機動を繰り返し、飛来する攻撃は神への【祈り】にて展開した【結界術】にて防御を。
神の愛に守られたこの戦車、容易く壊れは致しません。
攻撃は、【属性攻撃】にて腐食属性を付与した搭載機銃での【制圧射撃】を行い、装甲を腐食劣化させる【継続ダメージ】を与えてゆきます。
愛なき鎧は、薄氷にように儚きもの。そのように。
そして弱った処へ主砲の【砲撃】を撃ち込み、脚を破壊する等して戦闘不能に追い込んで参りましょう。
●出撃、機甲猟兵!?
猟兵達の活躍で、次々と撃破されて行くアマランサス。しかし、その一方で革命派の者達は、技量でも機体性能でも傭兵軍団に押される始末。
「ふはははは! 少しは楽しませてくれるやつもいるみてぇだが、てめぇらは雑魚のようだなぁ!!」
「くそっ……反撃する隙が、まるでない!!」
敵の攻撃を盾で受け止めて凌ぐだけで、完全に防戦一方だ。このままでは、後数分も持たずにやられてしまう。志半ばにして命を終えるのかと……そう、パイロットが思った時だった。
「革命派の皆様は無理をしないで下さい!」
突如として戦いに割り込んで来たサイキックキャバリア。フレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)が、愛機であるノインツェーンと共に降臨したのだ。
「ほぅ……随分と神々しいキャバリアじゃねぇか」
「式典用か? それとも、騎士を失ったレプリカントの機体か?」
傭兵達はフレスベルクの出自を知らず、それぞれ勝手なことを言っていた。もっとも、今ここで説明してやっている暇はない。全てを天に帰する異能の力。それを以て、まずはこの戦況を覆さねば。
「深化せし咎神の蒼き魔弾よ。汝が穿つは不名誉である。汝が穿つは混沌である。穿つ者の権能を用いて、この空に蒼を取り戻し給え」
フレスベルクの詠唱に合わせ、彼女の駆るキャバリアが両手を大きく天に掲げた。
その手から放出されたのは、光り輝く神秘の弾。それらは傭兵達ではなく、革命派の機体へと向かって行き、命中したキャバリアの損傷を修復して行く。おまけに、着弾した地点には光の障壁が展開され、敵のビームを弾くバリアの役割も果たしていた。
「す、凄ぇ……。でも、どうなってるんだ?」
状況が飲み込めず、革命派の兵士たちは、ただ圧倒されるだけだった。続けて、フレスベルクは残る弾を攻撃用の魔弾へと変えて、アマランサスへと向かわせる。魔弾にどのような性質を帯びさせるかは、全て彼女の意思次第なのだ。
「ちっ……! 防衛用かと思ったが、攻撃もできるのか!?」
「あの数を避けるのは無理だな。ならば……」
だが、傭兵達は全てが逃げ惑うことなく、中には果敢にビームサーベルを引き抜いて、魔弾を斬り伏せようとする者もいた。仮に、全てが防がれるようなことはなくとも、時間を稼がれてしまうのは、それだけでフレスベルクにとって不利だった。
彼女の魔弾に限らず、通常よりも強力な効果を発揮できるユーベルコードは、致命的な欠点を持っている。フレスベルクの場合、それは魔弾の制御にフレンドリーファイア……即ち、友軍への誤射を要求されるということだ。仮にそれを拒否した場合、今度は代償を彼女の命から支払わねばならない。
この状況で味方を撃つなど、彼女は全く考えていなかった。だからこそ、最大で通常の9倍攻撃できる内、8倍程の攻撃回数で留めておきたかったのだが。
(「このままでは、討ち漏らしてしまいますね。やはり、私の寿命を削るしか……」)
覚悟を決め、最後の魔弾を撃ち出そうとするフレスベルク。しかし、彼女が自らを犠牲にしようとした瞬間、そこに割り込んで来たのは一台の戦車と一人の少女。
「降って湧いた力に酔って、大切なものを見失う。惑いしその御心、神の愛にてお救い致しましょう」
「知らずに雇われただけなのでしょうが、オブリビオンに味方なんてさせないでありますよ!」
愛天・真澄(愛神の使徒・f32265)とクロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)の二人だ。キャバリア同士の激しい戦いが繰り広げられる中、彼女達は片や戦車で、片や生身で戦場に馳せ参じたのである。
「おいおい、なんだありゃ? 舐めてんのか?」
「ふはははは! 戦車なんかでキャバリアに勝てるわけねーだろ! ってか、生身で突っ込んで来るとか、あの嬢ちゃんは頭がイカれちまったのか!?」
その見た目から大した脅威にはならないと判断したのか、傭兵達は口々に笑いながら叫んでいた。
確かに、一般的な戦場であれば、彼らの判断は正しい。が、そこは時に世界の理さえ破壊して、オブリビオンを狩る猟兵である。
「戦女神様に仕えし英霊達よ! 女神に仇名す者を断つ剣となれ! ――エインフェリア!」
まずはクロエが戦槌を高々と掲げ、数多の英霊を召喚する。それらは全て、天使の翼を生やした女性神官の姿を取ると、手にした武器で一斉にアマランサスへと襲い掛かった。
「ハッ! そんな原始的な武器で……おわっ!? な、なんだぁ!?」
英霊達による機体関節部への攻撃で、傭兵の乗っているアマランサスがバランスを崩した。そこへ、すかさる飛来する戦車砲弾。真澄の放った弾が、アマランサスの頭部に直撃して沈黙させたのだ。
「野郎……舐めやがって!!」
ならば、先に戦車から落としてしまえと、真澄を狙ってビームを放つ傭兵達。さすがに、機動性では敵の方が上手なのか、避けられずに直撃をもらってしまったが。
「神の愛に守られたこの戦車、容易く壊れは致しません」
「「「な、なんだとぉぉぉぉっ!!」」」
フレスベルクの張ってくれた光障壁を巧みに利用し、果ては己の祈りで守りまで強化した真澄の戦車は、防御力だけならキャバリア以上! 当然、ビームライフル程度では、傷一つ付けることも叶わない。
「愛なき鎧は、薄氷にように儚きもの。そのように……」
戦車に搭載されている機銃で、真澄は次々とアマランサスを攻撃して行く。火力で考えた場合、戦車の機銃程度では、キャバリアの装甲は貫けない。
だが、それは彼女とて十分に理解していた。だからこそ、彼女は戦車の機銃弾にも、特殊な弾頭を利用していたのだ。
「な、なんだこりゃ!? 機体が溶けてやがるぞ、おい!!」
真澄が戦車に搭載したのは腐食弾。これならば、相手の防御力も関係なしに、敵を腐らせ行動不能にさせられる。
「よし……今であります!!」
コクピット周りの装甲が腐食したのを見て、クロエが間髪入れずに飛びついた。そのまま、持ち前の怪力で装甲の弱った箇所を引っぺがし、コクピットハッチを強引にこじ開ける。
「さあ、降伏するでありますよ!」
「ひ、ひぇぇぇぇっ! 化け物だぁぁぁぁっ!!」
まあ、生身の人間が素手でキャバリアのコクピットをこじ開けたら、そうなりますね。クロムキャバリアにはドワーフなんていないので、仕方がないといえばそれまでですが。
「残り100発……後、20発だけならば……」
そして、最後は逃げ出した傭兵達の機体を、フレスベルクが自身に代償の及ばないギリギリの弾数でしっかりと撃墜。圧倒的な戦力差でさえも超常の力で覆す、猟兵ならではの勝利であった。
大成功
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フレミア・レイブラッド
へぇ…機体は良いみたいね。中身は(性格的に)クズが多そうだし、その機体に見合うだけの「エース」としての腕前があるか疑問だけど。
【ブラッディ・フォール】で「不穏なる緩衝地帯」の「モノアイ・ゴースト」の力を使用(魔力で乗機として構成)。
傭兵達を挑発及び【誘惑】して革命派から自身に意識とターゲットを引きつけ、【念動力】の防御膜を機体の周囲に展開+機体のシールドで敵の攻撃をガードしながらUCのバリアを展開。
革命派の機体(支援機)から一斉射撃等の支援を貰いつつ、纏ったバリアや防御膜等で敵の攻撃を跳ね返しながら【バリアチャージ】で敵を壁面まで叩きつけ、手のライフルで追撃を叩き込んで破壊していくわ
●エースの条件
量産されているとはいえ、それでも少数生産のエース専用機。その、無駄のないバランスの取れた性能に、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は思わず感嘆の言葉を漏らしていた。
「へぇ……機体は良いみたいね」
それこそ、敵に使わせておくのは勿体ない程である。もっとも、今のアマランサスを操縦しているのは、全てオズワルド卿に雇われた傭兵達。性格的に問題のありそうな人間も多く、その機体に見合うだけの『エース』としての腕前があるのかは、甚だ疑問なところだが。
「おいおい、ま~た生身の奴が出て来たぜ?』
「油断するなよ。こいつら、生身でもキャバリアをブチ壊すだけの戦闘力があるみたいだからな!」
先の戦いから、さすがに外見で判断することは避けているようだったが、それでも傭兵達の読みは浅かったと言わざるを得ないだろう。
「骸の海で眠るその異形、その能力……我が肉体にてその力を顕現せよ!」
フレミアが槍を高々と掲げて叫べば、彼女の身体は一瞬だけ光に包まれ……次の瞬間、巨大なキャバリアとなっていた。
「な、なにぃぃぃっ! 人間がキャバリアに変身しやがっただと!?」
「それに、ありゃぁモノアイ・ゴーストじゃねぇか! あの機体に、あんな能力があったのか!?」
あまりに想像の斜め上を行く展開に、傭兵達は、ただ慌てふためく以外に何もできない。そんな彼らを、召喚したモノアイ・ゴーストの操縦席から眺めつつ、フレミアは改めて機体の操縦桿に手を伸ばし。
(「まあ、たまにはこういうのも悪くないわね」)
最初から、フルスロットルで敵機へ接近し、擦れ違い様に光学兵器を叩き込む。傭兵達も機体のリミッターを解除してフレミアへと追従するが、その攻撃は盾に纏わせた念のバリアでしっかりとガードだ。
「くそっ! 攻撃が当たらねぇ!」
「カスタム機ってやつか!? それにしたって、いくらなんでも魔改造過ぎるだろ!!」
従来の性能に加えて強力なバリアまであることで、傭兵達は完全にフレミアのペースに飲まれていた。彼らからすれば、まさかサイキックキャバリアでもない機体が、魔力に依存した技を使ってくるとは想像もできないからだ。
「敵は浮足立っているわよ! 一斉攻撃で撃破して!」
「あ、ああ! 任せてくれ!!」
革命派の兵士達にも協力を仰ぎつつ、フレミアは自らを盾にして彼らを守りながら、モノアイ・ゴーストを突撃させる。全身に念のバリアを纏っている以上、多少の直撃弾を食らっても、彼女の機体はビクともしない。
「ぐはっ! こ、こいつ……」
「どうやら、パワーはこっちが上のようね」
敵の攻撃を全て跳ね返しながら、フレミアは乗機の体当たりによってアマランサスの内の1機を強引に壁へと叩きつけた。それでもなお、サーベルを引き抜いて抵抗しようとする傭兵だったが、それはさすがにフレミアも読んでいた。
「悪いわね。ロボット越しに、三下の男といつまでも抱き合ってる趣味はないの」
不敵に笑い、逆噴射で距離を放しながら、最後はライフルの連射で確実に仕留める。
どんな機体であれ、己の持てる技を全て使い、乗りこなしてこそ真のエース。機体の性能に胡坐をかいて、弱者を狩ることでしか食事の種にできない時点で、彼らは傭兵としても二流以下。
機体を捨てて逃げ出す傭兵達に、フレミアの言葉は痛烈に突き刺さるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
リリスフィア・スターライト
今度は傭兵たちが相手だね。
被害が出る前にしっかり撃破しないとかな。
引き続きワイルド・サンダーに搭乗して戦うよ。
武装転移で機体を射撃戦用の形態に換装して
ライトニング・ライフルによる高速弾で一機ずつ狙い撃ちかな。
アマランサスの脚部や動力部を狙って行動不能にさせ
搭乗者の命を積極的に奪う事はしないよ。
傭兵たちの反撃に晒されないよう射撃の後は
その場を離れて射撃戦に適した距離を保つようにだね。
革命派のキャバリアがピンチなら援護して撤退までの時間を稼げればかな。
あまり目立つのは好きではないけれど今回は
それが役目だから積極的に自分の存在をアピールするよ。
量産型でも活躍できるって事を見せてあげるね。
槐・白羅
おお、モルスよ
恐るべき相手だ
高性能の量産機
一体一体がまさに一騎当千だ
ならばどうするか
王の器たる俺とモルスの力を見せよう
UC起動
60機
【弾幕・属性攻撃】
革命派の者達と共に連携
プラズマライフルより超高熱熱線を乱射
弾幕を張り蹂躙しよう
残りと本体
【空中戦】で飛び回りながら直接襲い掛かる
モルスよ
不服だろうが死を与え躯の海に返すは機体のみだ
敵の反撃は剣で【受け流し】
【殺気】を放ちながら
【貫通攻撃・重量攻撃・呪詛】
剣で切り裂きそこから死の恐怖を与える呪詛を篭める
更に重量を篭め装甲を貫通させて破壊
基本コックピットは狙わず不殺徹底
その後どうするか判らんがな
王ならば生かす技を鍛えねばならんだろうよ
●不殺の極意
戦いのプロたる傭兵達も、気づけば超ド級の戦力である猟兵達の前に、次々と敗退を喫して行く。
だが、それでも彼らが一般の兵士にとって、脅威であることに変わりはない。現に、革命派の者達が駆るキャバリアは、随所で追い込まれ始めていた。
「くそっ、もう限界だ! 脱出する!!」
「こちらもダメだ! 遺憾ながら、機体を放棄する!」
辛うじて戦死することだけは避けているも、やはり機体の性能差に加え、パイロットの技量が歴然とし過ぎているのだろう。
「おお、モルスよ、恐るべき相手だ。高性能の量産機……一体一体がまさに一騎当千だ」
質と数を両立させた敵の戦術を前にして、槐・白羅(白雷・f30750)は敢えて驚いた素振りを見せた。
もっとも、本気で恐れているわけではない。相手が強力なキャバリアを駆るのであれば、こちらはより強力なキャバリアをぶつければ良いだけの話。
幸い、数の差を埋めるための方法は、白羅もしっかり用意していた。単機でも彼の駆るキャバリアは強力な機体だが、その武装を更に増やすことができれば。
「モルスよ……今こそ死を振りまく時だ。その力を存分に示せ……!」
冥導神機『モルス』。未だ全ての構造が明らかになっていない機体だが、その性能だけは折り紙付き。そんな機体の武装だけを大量に増やし、白羅はそれら全てを念によって操作する。
「なんだ、あれは!?」
「武器が増えただと!? 構うな、撃て!!」
牽制のビーム弾が放たれるも、その程度でモルスは止まらない。それだけでなく、自由自在に浮遊する大量のプラズマライフルは、あらゆる角度から敵機を狙い撃つことが可能である。
「オールレンジ攻撃か! だが、懐にさえ入ってしまえば……!」
そんな中、一機のアマランサスが、弾幕を掻い潜ってモルスへと肉薄して来た。咄嗟に剣を引き抜いてサーベルを受ける白羅だったが、その隙にもう一機のアマランサスが、彼の後ろから襲い掛かってきた。
「ふはははは! もらったぁ!!」
仲間を囮に敵を倒す。戦いに勝つためであれば、手段を選ばない傭兵らしい戦い方。しかし、そのサーベルがモルスの装甲を斬り裂くよりも早く、どこからともなく飛んできた電撃弾が、アマランサスに直撃して動きを止めた。
「な、なんだ、これは! 電子系がやられた!?」
モニター画面が乱れ、思うように操作ができなくなったことで、傭兵が思わず画面を叩いて叫んでいた。その間にも、次々と飛来する電撃弾が、アマランサスを破壊することなく止めて行く。
「……ふぅ、これで少しは数を減らせたかな?」
愛機であるワイルド・サンダーのコクピット内で、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)が軽く額を拭って呟いた。先程の攻撃は、全て彼女の狙撃によるものだったのだ。
「援護に感謝する。さあ……そろそろ、遊びも仕舞にしようか!」
呆気に取られている傭兵のアマランサスに、白羅がモルスの剣を突き立てた。コクピットへの直撃は避けているが、それだけで終わらせるつもりはない。
「モルスよ、不服だろうが死を与え躯の海に返すは機体のみだ」
刀身から呪詛を流し込み、それにより引き起こされる恐怖の念で、強引にパイロットを機体から引きずり下ろす。これならば、相手を殺さずに敵機だけを無力化できる。その後、戦いに対する恐怖心を植え付けられた彼らが、再び傭兵に帰り咲くことはできないかもしれないが。
王たる者、無暗に命を奪うことなく、敵を制圧する術を知っていなければならない。否、それは王だけでなく、正義を掲げて戦う全ての者に言えることだろう。
「戦えない人は、無理しないで! 後は、こっちで引き受けるよ!」
革命派を狙ったアマランサスは、主にリリスフィアが相手をしていた。彼女の駆るワイルド・サンダーは、カスタム機とはいえ、とある小国で一般的に運用されている量産型のキャバリアに過ぎない。だが、量産型故の整備性の高さに加え、広い拡張性こそが、ワイルド・サンダーの最大の武器だ。
「こういう時はこっちの方が有効かな……」
武装を適宜変更しながら、リリスフィアは敵機を迎え撃った。キャバリア乗りとしての技量は、傭兵達よりも彼女の方が上だったのだろう。
「な、なんてやつだ!? あんな量産型に、このアマランサスが一方的に!?」
「くそっ、ここまでか! 悪ぃが、俺は逃げさせてもらうぜ!」
機体を無力化されたことで、傭兵達は早々に戦闘を放棄して逃げ出した。彼らは金のために戦うが、しかし金のために死を選ぶことはない。死んでしまったら、金を受け取れないのだから当然だ。彼らにとって戦いは飯の糧を得るための手段でしかなく、命を投げ出して戦うような理念や愛国心などは持っていないのだ。
プロらしく仕事はするが、同時に金だけで雇われた、極めてドライな兵士達。不殺を貫く白羅やリリスフィアの戦い方は、彼らにとっても好都合だったのかもしれない。
気が付けば、砦の内外問わず、殆ど全てのアマランサスが起動を停止していた。革命派のキャバリアも何機か撃破はされていたが、死人が出ていないのは幸いだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ジャック・ザ・スラッシャー』
|
POW : チェーンソースラッシュ
【片腕に装備したチェーンソー】が命中した対象を切断する。
SPD : スラッシュビット
【回転する刃付きのビット】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : リミッター解除
【動作すべてが10倍速くなるリミッター解除】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
イラスト:右ねじ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「我原・介司」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●卑劣なる斬り裂き公爵
百戦錬磨の傭兵といえど、超ド級の戦力である猟兵達には敵わない。
次々と無力化されて行くアマランサス。その行く末に、一部の傭兵達は、既に戦う意思を失っていた。
「こいつは、そろそろ潮時かもしれねぇな」
「ああ、まったくだ。ここで死んじまったら、元も子もねぇぜ」
既に敗北を悟ったのか、傭兵達の何人かは、逃げ出す算段をする始末。この辺り、金の切れ目が縁の切れ目だけでなく、己の命を第一に考える傭兵らしい行動なのだが。
「さて……砦の方も騒がしいが、どうやらこちらの準備も整ったようだな」
カーティスの駆る黄金のキャバリアが、巨大な砲を砦に向けた。同時に、後ろで補佐するルティスが、砲の補正を一手に担う。
「エネルギーチャージ完了。補正は私が、トリガーはマスターに……」
「全軍に退避命令を出してくれ。そちらも、エネルギーの逆流には注意するんだ」
「了解……出力安定、照準誤差0.02……いつでも発射可能です」
砲の内部に縮退寸前まで圧縮されたエネルギーが集まり、黄金のキャバリアが狙いを定めて発射する。それは青白い閃光となって戦場を駆け抜け、オズワルド卿の隠れているであろう砦の装甲を、たった一撃で貫通した。
「……やったか? いや、まだだな」
もっとも、当のカーティス本人は、それで仕留めたとは思っていなかったようだ。果たして、そんな彼の考えは正しく、土煙の漂う砦の中から、新たに一機のキャバリアが現れた。
「これは、これは、カーティス殿下。まさか、貴殿が直々に私を粛正しに現れるとは思っていなかったぞ」
細身の黒いキャバリアが、高々と飛翔して砦の尖塔の上に立った。およそ、機械とは思えない俊敏さ。細身で耐久力は低そうだが、それでもかなりの強敵に違いはない。
「オズワルド卿か。貴公の行いは、既に多くの者が知るところになっている。ここで投降するならば、父上の前で釈明する場を与えることもできるが?」
「笑止! 皇位継承権のない私生児如きに、この私が頭を下げるとでも思っていたか?」
キャバリア越しに対峙するカーティスとオズワルド。戦力差ではカーティスの方が上回っているが、それでもオズワルドには、なにやら秘策があるようで。
「役立たずの傭兵どもに、最後に役に立ってもらうとしよう。さあ……貴様達の命に代えても、カーティスを始末するのだ!」
そう言ってオズワルドが何かのプログラムを入力すると、突如として残存していたアマランサスが勝手に動き始めたではないか。
「な、なんだ、こりゃ!?」
「くそっ! 制御が効かねぇ!!」
傭兵達の手を離れ、アマランサスは次々とカーティスの駆るアークジェスパーへと向かって行く。咄嗟に避けたカーティスだったが……次の瞬間、アマランサスは近くにいた革命派の兵士のキャバリアへ抱き着くと、全身から光を放って爆散した。
「マスター、あれは……」
「自爆装置か。だが、恐らくは、パイロットの意思で使ったものではないだろう」
ルティスのサイキックキャバリアを後ろに下げ、カーティスは巨砲を投げ捨てキャバリアの腰に備え付けられた光剣を抜いた。
「ふふふ……いかに貴殿が優れたキャバリア乗りであっても、自爆特攻を仕掛けて来る者達を相手にしながら、この私と戦えるかな?」
「そこまで堕ちたか、オズワルド卿。ならば……それが私に対する過小評価であると、身を以て知っていただく他になさそうだな」
互いに対峙する黒と金。1対1の戦いであれば、カーティスが負けることはないだろう。だが、卑劣なオズワルド卿の策略によって、今の彼は本気の実力を出し切れない。
ここは、暴走するアマランサスの始末をカーティスに任せ、猟兵達の手でオズワルドを倒す他にない。元より、オズワルドが戦死しても、カーティスが戦死しても、事態は悪い方へと転ぶのだ。ならば、彼らが直接戦うことのないように、オズワルドの駆る黒いオブリビオンマシンだけを破壊する他にない。
「……自爆装置の位置が判明しました。起動前にその部位を破壊すれば、自爆は止めることが可能です」
「相変わらず仕事が早いな、ルティス。できることなら、可能な限りは彼らも助けてやりたいものだからな」
幸いにして、レプリカントの少女が迅速な分析を行ったことで、カーティスが一方的に傭兵達を殺戮することにもならなそうだ。
ジャック・ザ・スラッシャー。オズワルド卿の運命を狂わせ、悪政に手を染めさせたオブリビオンマシンを、混戦の隙を突いて撃破せよ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●友軍の援護
この章ではカーティス及び革命派の兵士達は、暴走させられたアマランサスの対処に回ります。
彼らが周囲の敵を押さえている間に、ジャック・ザ・スラッシャーを倒してオズワルド卿を解放してください。
なお、友軍に支援を求めても、特にプレイングボーナスなどは発生しません。
放っておくとオズワルド卿は積極的にカーティスを狙いますが、邪魔者がいる場合は、そちらの排除を優先します。
シル・ウィンディア
高機動近接型…
あの機動力はすごいね
でも、負けるわけにはっ!!
動き回って隙を減らさないと…
敵機をロックオンして【推力移動】で動き回るよ
【空中機動】も取り入れての【空中戦】だね
敵UCは
【第六感】を信じて敵の動きや殺気を感じて【瞬間思考力】で回避を試みるよ
回避時は【残像】も生み出して攪乱だね
防御する時は致命箇所の被弾を【高速詠唱】の【オーラ防御】で防ぐよ
攻撃は
間合いがあるならランチャーとキャノン、ホーミングビームでの【一斉発射】で攻撃
近接の間合いなら
ビームセイバーで対応
高機動戦での近接を仕掛けるよ
少しの隙を【見切り】見逃さずにして
【限界突破】で【魔力溜め】した《指定UC》
リーゼ、限界超えるよっ!
●必中の魔法
ついに姿を現した、事件の元凶たるオブリビオンマシン。パイロットこそ実戦から遠のいて久しい貴族だが、それでも機体の性能は目を見張るものがある。
自爆特攻を仕掛けてくるアマランサスを避けながら、カーティスのアークジェスパーは、オズワルド卿のジャック・ザ・スラッシャーと斬り結んでいた。
互いに激突と離脱を繰り返す金と黒。互いの実力は拮抗している。オブリビオンマシンと互角に張り合うカーティスの技量も大概だが、それ以上に恐ろしいのは、やはりジャック・ザ・スラッシャーの機動性だ。
「高機動近接型……。あの機動力はすごいね。でも、負けるわけにはっ!!」
目で追うことさえ困難な高機動戦闘を前に、シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)は意を決して飛び込んだ。
敵は速い。だが、機械制御を以てしても追えない相手ではなく、おまけに地べたを這っている。
ここは敵の死角となる、空中から仕掛けるのが得策か。愛機であるブルー・リーゼの翼を広げ、高々と蒼き空へ舞う。が、しかし、次の瞬間、超高々度からのロック音を感知して、シルは咄嗟に後ろへ下がった。
「……っ! なにこれ!? 衛星軌道上からの攻撃!?」
まさか、敵の隠し玉か。否、違う。クロムキャバリア世界にて、各国の通信網や公益手段を阻害する存在。殲禍炎剣の二つ名を持つ、暴走衛星からの砲撃だ。
殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)は、高速で飛翔する物体を無差別に砲撃する性質を持つ。故に、巨大ロボットで戦争ができる程の文明レベルを誇りながら、飛行手段は低速の飛行船程度しか使えないのだ。
さすがに、衛星軌道上から狙われている状態で、敵に攻撃を仕掛けるのは難しかった。仮に、速度を落として飛んだところで、それではオズワルドのジャック・ザ・スラッシャーに追い付けない。
「こうなったら、地上戦しか……。よし、チャンスは一瞬だね」
冷静に敵の動きを見定め、シルはブルー・リーゼに搭載されている全ての武装のロックを解除した。
狙いは一瞬。オズワルドとカーティスが、それぞれ距離を取った瞬間。そこを狙い、シルはカーティスのアークジェスパーを巻き込むことなく、ジャック・ザ・スラッシャーだけに攻撃を仕掛ける。
「行けぇ! 一斉攻撃!!」
「む……させぬ!!」
だが、そんな彼女の攻撃を、オズワルドはジャック・ザ・スラッシャーのリミッターを解除することで軽々と避けた。そのスピードは、時にセンサーでさえも感知できぬ程の速度を誇り、計器のメーターを振り切らんばかりだ。
「は、速い!!」
「ふふふ……何者かは知らぬが、邪魔をしないでもらいたいものだな」
残像で撹乱しようとするシルだったが、彼女が生み出す残像以上に、敵は多くの残像を生み出して撹乱して来る。リミッターを解除したジャック・ザ・スラッシャーのスピードは、解除前のおよそ10倍。いかに高機動型のキャバリアとはいえ、単なる機体の性能や、パイロットの技量だけでこれを覆すことは殆ど不可能に近いだろう。
「貴様、マスターを失ったレプリカントか? それとも、カーティスに雇われた兵士か? ……まあ、どちらにせよ、今の私の敵ではないな」
一撃離脱を繰り返し、オズワルドはジワジワとブルー・リーゼの装甲を剥いで行く。皇国ではレプリカントの乗ったサイキックキャバリアが騎士に随伴することが一般的なため、彼女のことも機械人間だと思っているようだが。
「……残念、どっちもハズレだよ! 私は……猟兵なんだから!!」
急所を狙って繰り出された攻撃を、シルは間一髪、ブルー・リーゼのビームセイバーで受け止めた。
「猟兵だと? なるほど、道理で少しは腕が立つはずだ」
「少し? 悪いけど……私と斬り結んだ時点で、あなたの負けだよ!」
この一瞬、この機会を待っていたとばかりに、シルはブルー・リーゼの持っていた銃の砲身で、ジャック・ザ・スラッシャーを殴り付けた。
「ちぃっ! 悪足掻きを!!」
咄嗟に距離を取るオズワルド。しかし、これで既に準備は整った。
「逃がさない! リーゼ、限界超えるよっ!」
追撃で発射される一斉射撃。ランチャーにキャノン、ホーミングビームまで合わせた、文字通り全力の攻撃だ。
「そのようなもので、このジャック・ザ・スラッシャーを捉えられると……なにっ!?」
先程と同じく、オズワルドは機体の機動性に任せた回避を試みる。が、しかし、その動きを読んでいたかの如く、放たれた全ての砲撃が、ジャック・ザ・スラッシャーへと追いすがる。
「くっ……! ユーベルコード由来の攻撃か!!」
オズワルドが気付いた時には既に遅く、彼は回避する場所を失っていた。咄嗟にチェーンソーを振るって攻撃を相殺しようとするも、それだけで全てを回避できるはずもなく。
「ぬぉぉぉぉっ!!」
残る全ての攻撃を直に受け、吹き飛んで行くジャック・ザ・スラッシャー。
たった一発、どんな攻撃でも当てれば、それで魔力マーキングが発動する。いかに素早い機体であっても、必中となる条件を整えられて攻撃されれば、回避することは不可能だった。
「残弾ゼロ……さすがに、ちょっとキツかったなぁ……」
機体を操作するための魔力も空に近くなり、シルは大きく溜息を吐いて額を拭った。
ブルー・リーゼは、操縦者の魔力で性能が増加する機体。そんな機体に限界を超えるパワーを発揮させたことは、シルの身体にも少なくない負担をかけていたようだ。
成功
🔵🔵🔴
支倉・錫華
雇った傭兵たちもたいがいだったけど、
オズワルド卿だっけ? 操られているとはいえトップクラスのひどさだね。
いくら傭兵とはいっても、使い捨ては最悪だよ。
「剣を合わせるにも値しないね」
【FdP CMPR-X3】を構えてそう言い放ちますが、これは半分挑発。
「アミシア、残念だけど相手のほうが速い。瞬間出力、出せるようにしておいて」
『了解。出力補正任されます』
相手がリミッターを解除してこちらを狙ってきたら、
初撃を【アウェイキング・センシズ】を使って【見切】っていくね。
連続攻撃を空振りさせて、その隙に近距離からライフルで攻撃しよう。
弾頭は徹甲榴弾。手か足の駆動部に打ち込んで破壊していきたいと思うよ。
●肉を切らせず、骨だけ穿て!
他国の兵器を悪政で得た暴利で買い取り、金で雇った兵士に与える。そして、彼らの敗色が濃厚となれば、使い捨ての爆弾として強制的に自爆特攻させる事も厭わない。
「雇った傭兵たちもたいがいだったけど、オズワルド卿だっけ? 操られているとはいえトップクラスのひどさだね。いくら傭兵とはいっても、使い捨ては最悪だよ」
外道の極みを絵に描いたようなオズワルドの所業に、支倉・錫華(Gambenero・f29951)は思わず呆れて溜息を吐いた。
こんな人間が国の中枢に巣食っていれば、遅かれ早かれ、国家存亡の危機に至るだろう。オブリビオンマシンのせいで思想を狂わされているからといって、その所業を許せるはずもなく。
「剣を合わせるにも値しないね」
それだけ言って、自身のキャバリアが装備しているセミオートのライフルを放つも、オズワルドのジャック・ザ・スラッシャーは、圧倒的な機動性で軽々と銃弾を回避する。パイロットの腕前はともかく、機体の性能差に関しては、覆し難い部分があるのもまた事実。
「アミシア、残念だけど相手のほうが速い。瞬間出力、出せるようにしておいて」
『了解。出力補正任されます』
出力制御をパートナーユニットのアミシアに任せ、錫華は敵の攻撃を避けることに専念した。もっとも、相手は機動性に特化した高性能機。単に技量が優れているだけでは、攻撃を回避し続けるだけで精一杯。
「ふん……ちょこまかと。だが、このジャック・ザ・スラッシャーを舐めてもらっては困るな!」
突然、オズワルドの駆るジャック・ザ・スラッシャーが、そのスピードを10倍に上げた。ユーベルコードの力を上乗せした、リミッター解除だ。
「さあ、有象無象の量産機で、このスピードに追いつけるか?」
先程以上に凄まじい速度で繰り出される斬撃が、情け容赦なく錫華を襲う。だが、それは錫華の待っていたチャンスでもあった。
「無駄……全部、見えてる」
究極まで研ぎ澄ました全身の感覚。それだけを頼りに、錫華は敵の攻撃を回避して行く。霊感の更に先、宇宙の真理の先に存在するという、死せずして死の世界へと至る境地へと。
第八感、あるいは阿頼耶識と呼ばれる無我の境地。その感覚を前にしては、この世の物理現象など、全て予想の範疇内。
(「……とりあえず、直撃はもらわないで済みそうだね。ただ……このままじゃ、いずれ機体が持たなくなりそうだけど」)
もっとも、圧倒的な技量差を見せつけながらも、錫華は油断なく自分の置かれた状況を分析していた。
敵は従来の10倍の速度で攻撃して来るが、こちらはせいぜい感覚を3倍まで研ぎ澄ますのが限界だ。おまけに、特定の機能に特化していない量産機では、いかに錫華の反応が優れていようとも、その要求に機体の方が答えられない。
『出力臨界点まで僅かです。このままでは、機体が爆散する危険性が……』
「くっ……! でも、この距離なら!!」
アミシアの警告に、錫華も限界を悟ったのだろう。
ジャック・ザ・スラッシャーの斬撃が機体の肩を掠めるのと同時に、相手の関節にライフル弾を撃ち込んだ。弾数にして、せいぜい3発。キャバリアの装甲を穿つのには、いささか威力も心許ないように思われたが。
「そんな攻撃で、このジャック・ザ・スラッシャーを止めることができると思って……なにっ!?」
オズワルド卿が更なる追撃を加えようとした瞬間、錫華の量産機が撃ち込んだ弾丸が、音を立てて爆発したのだ。
「ぬぅ……徹甲榴弾か!」
気が付いた時には、もう遅い。関節部分に損傷を受けたジャック・ザ・スラッシャーは、もはや従来の機動性を、完全には発揮できない状態にされてしまった。
成功
🔵🔵🔴
クロエ・アスティン
仲間を犠牲にするなんて!そこまで腐っているでありますか!
敵UCのチェーンソーに当たらないようにダッシュで駆け回りながら
最大火力の一撃を叩き込むチャンスを待つであります!
けど、チェーンソーを気にしすぎていたせいで反対側の腕で思いっきり殴り飛ばされてしまいます。
吹っ飛ばされて瓦礫に埋もれてしまいますが、「激痛耐性」で耐えてこんなのへっちゃらであります!
逆に距離を取れたおかげで必殺の呪文を唱える時間が取れたであります!
「全力魔法」で【戦乙女の戦槍】を唱え、コックピットを外して「槍投げ」で貫いてやります!
※アドリブや連携も大歓迎
●怒れる戦乙女
圧倒的な機動性を誇る漆黒の機体、ジャック・ザ・スラッシャー。だが、関節部分を損傷した今、これはまたとない攻めるチャンス!
「仲間を犠牲にするなんて! そこまで腐っているでありますか!」
傭兵達を強制的に自爆特攻させるやり方に、クロエ・アスティン(ハーフドワーフのロリ神官戦士・f19295)は怒りを隠しきれなかった。もっとも、キャバリアを前にして生身で挑む者がいようとは、オズワルド卿も想像していなかったらしく。
「身一つでキャバリアに挑むだと!? 血迷ったか!」
生身の少女一人など、ジャック・ザ・スラッシャーの敵ではない。そう考えたのか、左腕のチェーンソー剣を高々と振り上げ、クロエ目掛けて振り下ろして来た。
「させないであります!」
咄嗟に横へ避けるクロエ。小回りが利く分、逃げるだけなら生身の方に利があるというもの。大地に突き刺さったチェーンソーが薙ぐ様にしてクロエを追うも、右へ、左へと動き回り、クロエは相手を翻弄する。
「ちっ、小賢しいネズミめ!」
だが、チェーンソーにばかり気を取られていたのは拙かった。フェイントで繰り出された斬撃に気を取られた瞬間、クロエに襲い掛かるジャック・ザ・スラッシャーの右腕。ユーベルコードでも何でもない単なるパンチに過ぎないが、体格差を利用した質量弾は、それだけで脅威だ。
「……っ!?」
咄嗟に盾で防いだものの、衝撃と反動までは殺せない。そのまま豪快に吹っ飛ばされ、クロエの身体は崩れかけた砦の壁に突っ込んだ。
「ふん……愚かな娘だ。人の身でキャバリアに挑んで、勝機などあるはずもなかろうに」
土煙を上げて崩れた壁を見て、オズワルド卿は勝利を確信していた。
所詮、どこまで鍛えたところで、人間がキャバリアに勝てるはずもない。確かに、クロムキャバリア世界の一般人であれば、そうだったかもしれない。
しかし、それが彼の誤算だった。猟兵は様々な世界を渡り歩き、多種多様なオブリビオンを相手に戦う超人である。時に山よりも巨大な竜とも対峙することがある故に、巨大ロボットの攻撃に対しても、受け身を取る術は心得ている。
「……やってくれたでありますね。けど、こんなの、へっちゃらであります!」
「ば、馬鹿な!? キャバリアに殴られて動けるなど……貴様、化け物か!?」
瓦礫を押し退けて立ち上がったクロエを見て、さすがのオズワルド卿にも戦慄が走った。その一方で、相手との距離が開いたことは、クロエにとってまたとない好機。
この距離では、チェーンソー剣による攻撃は届かない。ならば、今度はこちらが攻める番だ。相手が近づくよりも先に、遠距離から串刺しにしてやろう。
「光よ! 女神に仇名す者を貫く槍となれ! ――ヴァルキリーズジャベリン!」
己の持てる全ての力を注ぎ、クロエは高々と宣誓する。彼女の周りに現れた無数の光の槍は、クロエを斬り捨てんと突進して来たジャック・ザ・スラッシャーへ、情け容赦なく突き刺さり。
「なんだと!? こんな小娘一人に、このジャック・ザ・スラッシャーが!?」
装甲を軽々と貫く光の槍を全身に受け、オズワルド卿はクロエから、堪らず距離を放して逃げ出した。
大成功
🔵🔵🔵
槐・白羅
おお、モルスよ
恐ろしい機体だ
あの皇子に迫る力だ
だが…俺もまた王を目指す者
武を以て力を示すのもまた必要であろう
UC発動
一つ挑ませて貰おうか!
【空中戦】で機動力強化
【弾幕・属性攻撃】
プラズマライフルより超高熱熱線の弾幕を展開
スラッシュビットごと破壊を狙い
更に敵の回避先を限定させるように
敵の攻撃は【受け流し】
接近戦を仕掛け
間近で【殺気】を放ちながら
さて…その機体は心を狂わせる
といっても無駄なのだろうが
力づくは嫌いではないぞ?
更に死の光でその機体のエネルギーを容赦なく奪い
【貫通攻撃・重量攻撃・呪詛】
呪詛を篭めた死の運命を以て切り裂く
気位が高いのは結構な事だが敬意を払うのもまた王の在り方だぞ?
●飛翔厳禁
関節を破壊され、装甲を穿たれ、さすがのジャック・ザ・スラッシャーも持ち前の機動力が削がれ始めていた。
だが、それでも容易に倒れないのが、超常の力を携えたオブリビオン。それはマシンであろうとも違いはなく、満身創痍に見えながらも、ジャック・ザ・スラッシャーは再び態勢を整えて剣を構えた。
猟兵やオブリビオンにとって、見た目の負傷はさしたる問題ではない。彼らにとっての死は、許容を越えたダメージを受けて、これ以上は存在を維持できなくなるか否か。故に、どれだけ痛めつけられようとも、完全に息の根を止めるまでは、決して油断ができないのだ。
「おお、モルスよ、恐ろしい機体だ。あの皇子に迫る力だ」
圧倒的な性能を前に、槐・白羅(白雷・f30750)は遠間から仕掛ける隙を伺っていた。
迂闊に飛び込めば、易々と攻撃を回避され、返す刀で斬り捨てられるだけだろう。しかし、こうして眺めているだけでは、決して戦いは終わらない。
「モルスよ……今こそ、その権能を示せ……死の眠りを与えよ!」
意を決し、白羅は早々に切り札を発動させる。王を目指す者としては、武を以て正義を示すのも道理であると。
翼を広げ、高々と飛翔する白羅のモルス。しかし、それを前にしても、オズワルドのジャック・ザ・スラッシャーは動かない。
ならば、こちらから仕掛けてやろうと、白羅は牽制も兼ねプラズマライフルの狙いを定めた。だが、次の瞬間、レンジ外からロックオンされている警告が鳴り、咄嗟に身を翻して横に飛んだ。
「……なにっ! これは……衛星軌道上からの攻撃だと!?」
驚愕する白羅だったが、これはクロムキャバリアに住まう者としては普通のこと。殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)の二つ名を持つ暴走衛星からの砲撃により、超高速で飛行する物体は、その存在に関係なく標的にされてしまう。
標的にされるを避けるためには、低速で飛行するしかない。実際、飛行船や、あるいは鳥類のような一般的な生物と同じ速度であれば、殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)に撃たれる心配もない。
だが、猟兵達がユーベルコードを用いて加速すれば、そのスピードは軽く音速を越える。そして、そんな超絶的な速さを誇る物体でさえ、正確無比な射撃でブチ抜いて来るのが殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)の恐ろしさなのだ。
「ふふふ……この世界において、空中戦など仕掛けられるはずもなかろう。目の前の敵に気を取られ過ぎて、世界の理を失念していたようだな」
衛星からの砲撃に翻弄される白羅へ、オズワルドは皮肉を込めた口調で告げた。先程から、彼の機体はその場を微動だにしていないが、それでも攻撃の手段はあるようで。
「行け、スラッシュビットよ! やつを斬り刻め!」
ジャック・ザ・スラッシャーから発射される、多数の無人誘導兵器。速度こそ、衛星に砲撃されないよう控え目ではあるが、とにかく数が多いので厄介だ。
「……なんたることだ。これでは、反撃する余力も……うおっ!?」
衛星射撃の直撃を食らう寸前で、白羅は死の光をビームにぶつけることで、辛うじて攻撃を相殺した。もっとも、そんなことをすれば足を止めて狙われなくなった代償として、今度はビットの攻撃を受けてしまう。
「足を止めたか。賢明な判断……と、いいたいところだが、その態勢で全てのビットを防ぐことはできまい」
果たして、オズワルドの言う通り、白羅は衛星の砲撃に対応するので精一杯。仕方なく足を止め、地上に着地するものの、今度は多数のスラッシュビットが彼の機体を斬り刻まんと襲い掛かる。
「このままでは不利か……ならば!」
「無駄なことを……。速駆けした瞬間、衛星に撃ち抜かれるだけと知れ!」
堪らず飛び出した白羅だったが、それはオズワルドも読んでいたようだ。
モルスの手にした青き剣は、ジャック・ザ・スラッシャーのチェーンソー剣で受け止められた。華奢な見た目に反して、敵はなかなかパワーも高い。単に斬り結ぶだけでは、その先に勝利が見えてこない。
「さて……その機体は心を狂わせる、といっても無駄なのだろうが……」
斬り結んだまま、白羅は強引に至近距離から死の光を叩き込んだ。次いで、擦れ違い様に全体重を乗せた一撃で、相手の装甲を正面から穿つ。
「くっ……! まだ、そのような力を残していたか!」
歯噛みするオズワルド。衛星の砲撃に晒されながらも、白羅は辛うじて一太刀浴びせることに成功したようだ。
成功
🔵🔵🔴
アンネリース・メスナー
アドリブ歓迎
っ!わたくしの目の前でアマランサスをなんという使い方を!
つくづくイラつかせてくれますわね!
オズワルド卿がカーティス殿下に向かうなかで、スラスターを吹かして割り込んで
邪魔、ですわぁ!とカーティスの機体を盾で殴って弾き飛ばしてオズワルド卿と対峙しますわ。いや、本当にどちらが死んでも面倒なので居たら邪魔なのですわ
そちらがわたくしに用はなくても、わたくしが卿に用があるのですわ
その罪を命で贖え、と言いたいところですが、その機を奪うだけで許して差し上げますわ!
チェーンソーでの斬撃を懐に潜り込んで振りかぶる腕をシールドで受けることで止めて、その隙に一撃を加えますわ!
幾ら俊敏でも、この距離ならば!
ルイン・トゥーガン
おいおい、勿体ないことをするねぇ
後で撃破したアマランサス回収してパーツ取りをしようかと思ってたが、これじゃマトモな部品が残りそうもないね
ふん、汚職貴族も革命派もどっちもしったこっちゃないよ
アタシは仕事で、金の為にその機体をぶっ壊すだけさね
チッ、ビットかい!
スラスターで地上ギリギリを飛翔して追いかけてくるビットを散弾バズーカやビームアサルトライフル、サブアームのサブマシンガンで迎撃するよ
同時に両肩合わせて48発のマイクロミサイルでオズワルドを牽制して、撃ち尽くしたミサイルポッドとバズーカを投棄
機体を軽くしたら左手でビームソードを抜いて、射撃しながら突っ込むよ!
これが、アマランサスの本当の力さね!
●戦花、絢爛
猟兵達との戦いで、徐々に疲弊して行くジャック・ザ・スラッシャー。しかし、それでも諦めることをしないのは、オブリビオンマシンに思想を狂わされたいるから故か。
「ぬぅ……こうなれば、最後の手段だ!」
もはや、互いに刺し違えても構わないと、オズワルドは猟兵達を振り切って、カーティスの駆るアークジェスパーへと一直線に向かって行く。もっとも、さすがに真正面から突っ込んで来る相手に、簡単にやられるカーティスではない。
「いよいよ耄碌したか、オズワルド卿? だが、私もここで倒されるつもりはないのでな!」
チェーンソー剣の一撃を、光の剣で真っ向から受け止める。やはり、実力は拮抗しているのか、どちらも一歩も引きはしない。
そんな中、オズワルドによって特攻兵器と化したアマランサスは、今もなお革命派の兵士達に襲い掛かっていた。
「う、うわぁっ! く、来るなぁぁぁっ!」
「……させません。そこです」
対応の遅れた兵士に代わり、カーティスの側近であるルティスが自爆装置を射抜いてアマランサスを停止させる。済んでのところで自爆は防がれたが、しかしそれはアンネリース・メスナー(元エリート親衛隊・f32593)を怒らせるには十分だった。
「……っ! わたくしの目の前でアマランサスをなんという使い方を! つくづくイラつかせてくれますわね!」
自国の兵器、それも自分の駆る機体と同型の機体が、特攻兵器として使われるのは、やはり見ていて気持ちの良いものではない。
(「おいおい、勿体ないことをするねぇ。後で撃破したアマランサス回収してパーツ取りをしようかと思ってたが、これじゃマトモな部品が残りそうもないね」)
同じく、自爆するアマランサスを横目に、ルイン・トゥーガン(B級戦犯指定逃亡者・f29918)も心の中で呟いていた。彼女の場合は怒りというよりも、純粋に惜しがっているようであったのだが。
「邪魔……ですわぁ!」
もう、これ以上は限界だったのか、アンネリースは斬り結ぶカーティスとオズワルドの間に突撃し……そのまま、カーティスのアークジェスパーを、盾の一撃で吹き飛ばした。
「うおっ!? な、なにをする!?」
さすがにこれは、カーティスも面食らったようだった。まさか、味方と思っていた猟兵から攻撃を受けるとは考えてもいなかったのだろうが。
「貴様、邪魔をするか!」
「そちらがわたくしに用はなくても、わたくしが卿に用があるのですわ。その罪を命で贖え、と言いたいところですが、その機を奪うだけで許して差し上げますわ!」
戦いに割り込み、アンネリースはオズワルドへ告げる。カーティスに死なれても、目立たれても困るので、これ以上は好き勝手にさせるつもりはなかった。
「おのれ! ならば、貴様から先に片づけて……む、新手か?」
そんな中、隙を突く形で突っ込んで来るルインに気づいたオズワルドは、牽制のためにビットを放つ。2対1であろうとも、負けるつもりはないようだが。
「ふん、汚職貴族も革命派もどっちもしったこっちゃないよ。アタシは仕事で、金の為にその機体をぶっ壊すだけさね」
ビット兵器など、機動性と強襲性能を両立させたアマランサス・マリーネの敵ではない。持てる全ての弾薬を使い、ルインはオズワルドさえも巻き込む形で、持てる全ての武器を使って、ビットを叩き落してゆく。
「ぬおっ! こ、こいつ、味方まで巻き込むつもりか!?」
爆風が、アンネリースの機体まで巻き込んだことで、さすがにオズワルドも困惑したようだった。
彼女達にとっては、目先の目標が第一だ。二人とも、互いに張り合っているようだが、決して連携を取っていないのが、逆に動きを読ませないわけで。
「そこですわ! 覚悟!!」
爆風に巻き込まれながらも、アンネリースは直撃弾を食らってはいなかった。反対に、爆煙を利用して撹乱し、オズワルドの真横から斬り掛かり。
「させぬ!!」
すかさずチェーンソー剣で斬り付けるオズワルドだったが、真っ二つになったのは相手の盾のみ。その隙に、アンネリースの一撃が、反対にオズワルドのジャック・ザ・スラッシャーを斬り捨てて。
「おっと、こっちも忘れてもらっちゃ困るよ!」
続けて、全弾を発射して軽くなった機体で、ルインもまたオズワルドに斬り掛かる。先の読めない連続攻撃。いかに機動性の高いジャック・ザ・スラッシャーといえど、それらを全て読み切ることは、さすがにできなかったようだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
フレミア・レイブラッド
思想を狂わされたとはいえ、許される行為ではないわ!
【ブラッディ・フォール】で「俺も専用機が欲しぃぃぃっ!」の「ヴェルディグリース」の力を使用(魔力で乗機として構成)。
機体に【念動力】の防御膜を張りつつ、最初は敵機と装備した剣での斬り合いや、自前の魔術による雷撃の魔力弾【属性攻撃、高速・多重詠唱、誘導弾、全力魔法】で牽制・攻撃を仕掛けるが、敵がリミッター解除で仕掛けた瞬間を狙い【ロムスフェーンの外套】で敵の背後へテレポート。
攻撃を回避すると同時に敵の動力部狙って一撃を叩き込んであげるわ!
可能なら突き刺した剣を通して【雷撃】を流し込み、敵の駆動系や電気系統をショートさせて動きを止め、救出するわ
愛天・真澄
感じます、かの機体に満ちる悪意を。
オズワルド卿、かの者を蝕み、狂わす悪意を。
私の愛で、お救いして差し上げます。
引き続きThroneIVに搭乗して出撃します。
しかし主砲は余裕を以て躱され、機銃では装甲を抜くことは叶わず。
超高速の剣技を以て、この戦車を破壊しに来るでしょう。
けれど、そこに至ってこそ。私の愛は、神の愛は、強く輝きを放つのです。
戦車のハッチより顔を出し、迫る敵機を見据えると共に、神への【祈り】を捧げます。
かの者の悪意をお浄めくださいませ、と。
祈りは届き、浄化の神雷が降り落ちます。ダメージそのものと、オズワルド卿の精神への【浄化】を齎す為に。
●迅雷
度重なる戦闘で、ついにオズワルドのジャック・ザ・スラッシャーは、限界を迎えつつあった。
ここは、一気に押し切るチャンスだ。そう判断し、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)はかつての戦いの記憶から、一機のキャバリアを召喚する。
「思想を狂わされたとはいえ、許される行為ではないわ!」
翡色の騎士。そう表現するのに正しい機体が、彼女の身体を包み込むようにして現れた。その一方で、愛天・真澄(愛神の使徒・f32265)は引き続き、戦車に搭乗したままオズワルドのジャック・ザ・スラッシャーへと向かって行く。
「感じます、かの機体に満ちる悪意を。オズワルド卿、かの者を蝕み、狂わす悪意を。私の愛で、お救いして差し上げます」
援護攻撃なら任せておけ。そう言わんばかりに、真澄は果敢に攻撃を仕掛ける。さすがに、単なる戦車砲でやられる程、オズワルドも甘くはないのだが。
「えぇい、煩いやつめ!」
まずは真澄から始末せんと、オズワルドのジャック・ザ・スラッシャーがチェーンソー剣を構えて突っ込んで来た。が、しかし、その斬撃は横から割り込んだフレミアが、念の防御幕を張った剣で受け止めた。
「ぬぅ……なかなかできるな、貴様!」
「褒められても嬉しくなんかないわね。それに……私だけに気を取られていると、後が痛いわよ?」
キャバリアのコクピット内で、フレミアが不敵にほほ笑む。見れば、何故か真澄が戦車のハッチを開けて顔を出しており、いつの間にか祈りを捧げているではないか。
「神よ、かの悪心をお浄めくださいませ」
「なに……ぬぉぉぉっ!!」
瞬間、雷鳴が轟、ジャック・ザ・スラッシャーを打ち据えた。電子系がショートして、力なく膝を突く黒い機体。
こうなったら、もう破れかぶれだ。滅茶苦茶に剣を振り回すオズワルドだったが、それではフレミアを捉えられず
「悪いけど、捕まるわけにはいかないよ!」
瞬間移動で後ろに回り、フレミアの一撃がジャック・ザ・スラッシャーを貫いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
リリスフィア・スターライト
アドリブに他の猟兵達との連携可
引き続きワイルド・サンダーに搭乗して参戦するね
ルナ・ブレードでの接近戦で勝負するよ
武装転移で接近戦用に機体を調整するね
ブレードによる高速での連続攻撃が
出来る代わりに射撃能力が無くなるかな
相手も接近戦に強そうだし正面から挑まず
チェーンソーを持つ反対側から攻めるようにしたいかな
スラッシュビットには回避するかブレードで破壊する等で対処するね
リミッター解除されたら無理に攻めず防御と回避に
専念して隙が出来たタイミングで反撃に移るね
ブレードでオブリビオンマシンの動力炉を破壊するよ
撃破出来た後は面倒ごとに巻き込まれる前に撤退だね
「私の機体にもサポートAIとか付けてみようかな」
●最後の抑止力
損傷の激しい機体に、立て続けに食らった高圧電流。それはジャック・ザ・スラッシャーの電子系を狂わせて、制御を奪うには十分過ぎる攻撃だった。
「おのれ……こうなれば、一時撤退して体勢を整えるまでよ!」
もはや、これまでと察したのか、オズワルド卿は逃げの一手に出ようとしていた。カーティスを始めとした革命派の者達が、そうはさせまいと追い縋るも、自爆兵器と化したアマランサスが彼らの前に立ちはだかる。
「ひぇぇぇぇっ! と、止めてくれぇぇぇっ!」
「……まったく、とんだ世話を焼かせてくれるものだな」
突っ込んで来たアマランサスの自爆装置を軽々と貫き、カーティスは愛機の中で苦笑した。今から追えば、まだオズワルドのジャック・ザ・スラッシャーに追い付けそうなものだったが、彼は敢えて追うことをしなかった。
「どうされました、マスター? 敵を追わないのですか?」
「いや、その必要はない。彼を止めるための抑止力は、既に行動を開始している」
果たして、そんなカーティスの言葉は正しく、オズワルドの前に降り立ったのはリリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)。愛機、ワイルド・サンダーの手に高出力のフォースセイバーを握り締め、オズワルド卿の前に立ちはだかる。
「えぇい、退かぬか! そのような量産機如きで、このジャック・ザ・スラッシャーを止められると思うな!」
それでも止まらず、オズワルドはジャック・ザ・スラッシャーの左手に装備されたチェーンソー剣で、ワイルド・サンダー諸共にリリスフィアを斬り捨てんと迫り来る。
確かに、彼の言う通り、ワイルド・サンダーはカスタム機とはいえ量産型のキャバリアだ。しかし、その真の力は、量産型故の汎用性の高さ。一転特化の能力を持っていない代わりに、武装やパーツの換装で、あらゆる戦いに適応するだけの力を持っている。
「こういう時はこっちの方が有効かな」
接近戦に射撃武器は必要ないと、リリスフィアは全ての遠距離攻撃手段を封印した。が、同時に彼女の駆るワイルド・サンダーの攻撃回数が、平時の5倍にまで上昇し。
「ほらほら、どうしたの? スピードが自慢だったはずよね?」
「むぅ……なんという連撃! このままでは……」
手負いの状態では、さすがにジャック・ザ・スラッシャーといえど、全ての攻撃を捌き切れない。一撃、また一撃と攻撃を食らう度に動きが鈍くなり……最後は渾身の一撃を動力炉に受けたことで、完全に動きを停止した。
「い、いかん! このままでは爆発する!!」
慌てて脱出するオズワルド卿だったが、元凶のオブリビオンマシンさえ破壊されてしまえば、彼など単なる老貴族に過ぎない。哀れ、着地に失敗して泥まみれになったところで、ついに限界を迎えたジャック・ザ・スラッシャーが、盛大な音を立てて爆発した。
「うひぃぃぃぃっ!!」
思わず頭を抱え、その場に蹲るオズワルド卿。それを見たリリスフィアは踵を返し、颯爽と戦場から立ち去って行く。
後のことは、全てこの国の者に任せておけば良いだろう。犠牲を最小限に抑え、死んではならない者の命を全て守ることができたのだから、そこから先は彼ら自身に決めてもらう他にない。
もっとも、リリスフィア自身、今回の戦いに思うところがあったのか、早くもワイルド・サンダーの新たなる改造プランを、帰る道すがらに考えていた。
「私の機体にもサポートAIとか付けてみようかな」
成功
🔵🔵🔴
最終結果:成功
完成日:2021年04月16日
宿敵
『ジャック・ザ・スラッシャー』
を撃破!
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