羅針盤戦争〜骨竜を統べる王笏
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グリードオーシャンで勃発した羅針盤戦争。
対するはまず、七大海嘯。コンキスタドールの首領格であり、戦後を考えるのであれば出来る限り討伐しておきたい相手だ。
そして、それ以上に討伐必須なのが『王笏』と呼ばれるオブリビオン・フォーミュラ、カルロス・グリードの分身体である。
「オブリビオン・フォーミュラである『王笏』は8つの本拠地を持っていて、戦争の勝利の為にはその制圧が必須よ」
忙しなく猟兵達が行き交うグリモアベースで、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)が説明しているのはその王笏のうちの1体の討伐依頼。
本拠地が分からぬこの王笏を早く討伐しないと、蒼海羅針域の中心にある「サムライエンパイアに通じる渦潮」を破壊され、猟兵達はグリードオーシャンを訪れることができなくなってしまう。
「予知で、『五の王笏島』にいるカルロス・グリードの一形態を見たわ」
セレインが予知で視たのは、七大海嘯『五の王笏』カルロス・グリードがいる島。どうやら元はアックス&ウィザーズにあった島だと思われる。
カルロスの分身体は「ベルセルクドラゴンの鎧」を着用しており、高速思考及び超戦闘力攻撃を仕掛けてくる。
またこの島には、白骨化した古竜……スケルトン・エルダー・ドラゴンが存在しており、分身体の命令を受けて襲ってくる。
ブレス等の能力は持たず、体も脆い相手ではあるが、分身体と合わせて対処を行う必要がある。
この為、何らかの対策を講じてから戦いに臨みたい。
「島の所在についてはこちらで情報を集めるわ。皆も何か分かったら教えてね」
セレインはグリモアベースに出回る情報を集めるそうだが、何か分かったら彼女の旅団でも受付しているとのことだ。
一通り説明を終えたセレインは、改めて猟兵達へと頭を下げる。
「くれぐれも気を付けてね。相手は分身体とはいえ、オブリビオン・フォーミュラなのだから……」
そうして、彼女は参加を決めた猟兵を現地へと呼び寄せるべく、一足先に転移していくのだった。
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グリードオーシャン某所の島。
そこは、アックス&ウィザーズにあった名残を残す島であるが、島の大半は荒地が広がっていた。
所々、岩肌が露出し、竜と思われる骨が転がっている他、枯れ木となった木々がぽつりぽつりと残されている。見たところ、地上には生存者は見受けられない。
グアアアアオオオオオォォォ……。
なぜなら、そこには多数の白骨化した古竜が存在し、我が物顔で闊歩していたからだ。
「ここはかつて、アグリオス島と呼ばれていたそうだが……、今はその名で呼ぶ者も久しい」
白骨化した古竜を従え、その男……『五の王笏』カルロス・グリードはゆっくりと歩み寄ってくる。
纏っている鎧は「ベルセルクドラゴンの鎧」であり、身体を強化し、竜の力を行使することができる。
また、付き従う骨竜らも耐久力こそ低いが、数で襲い来る上、鋭い爪や牙の威力は侮れない。
それらをどうにかせねば、カルロスの分身体に傷をつけることすらできないだろう。
「では、行くぞ。猟兵共……!」
そう告げるやいなや、分身体は猟兵へと攻撃を開始してきたのだった。
なちゅい
猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
グリードオーシャン、戦争シナリオへの参加を願います。
『羅針盤戦争』ついては以下のURLのページをご参照くださいませ。
(https://tw6.jp/html/world/event/019war/019_setumei.htm)
こちらのシナリオは1章構成、ボス戦シナリオです。断章執筆の予定はありません。
とある島にて、オブリビオン・フォーミュラであるカルロス・グリードの分身体『五の王笏』の討伐を願います。
今回登場する分身体は、アックス&ウィザーズの力を具現化しており、「ベルセルクドラゴンの鎧」を着用した上で高速思考及び超戦闘力攻撃を仕掛けてきます。
加えて、分身体は大量の「白骨化した古竜(スケルトン・エルダー・ドラゴン)」を従えております。ブレス等の能力は持たず、体も脆い相手ではありますが、分身体のユーベルコードと合わせて対処の必要があります。
なお、分身体と対するに当たり、『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処し、同時に「白骨化した古竜」にも対応する』ことでプレイングボーナスが付与されます。
また、島の所在についてはこちらもグリモアベースで確認して指定する予定ですが、セレインの旅団『セレインのおうち』でも受け付けておりますので、お気軽にコメントしていただけると嬉しいです。
●プレイング受付について
17日昼からの執筆を予定しております。
その為、プレイングをOP公開後から17日の正午くらいまでで受付させていただきます。よろしくお願いいたします。
シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
それでは、行ってらっしゃいませ。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『五の王笏』カルロス・グリード』
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POW : アリエント・ドラゴーン
【鎧から放射される凶暴化ブレス】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD : エスパーダ・ドラゴーン
【鎧の身体強化】による素早い一撃を放つ。また、【肉体をドラゴン化する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : イーラ・ドラゴーン
【自身または竜に対する敵意】を向けた対象に、【負傷の分だけ威力を増す狂える竜のオーラ】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:hoi
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
久遠寺・遥翔
アドリブ連携歓迎
極力同じ戦場の味方と連携して戦うぜ
まずは奴の先制攻撃を全力で回避する
これまでの交戦経験からなる【戦闘知識】で相手の攻撃軌道を予測
【第六感】を働かせタイミングを見切り【残像】を撃ち抜かせる形で回避だ
そこからはUCで複製した焔の剣を多数射出し、それぞれ骨の竜の迎撃にあたらせる
自らは焔の剣を携えてドラゴン化したカルロスと島の空での【空中戦】を繰り広げるぜ
敵は戦闘力も強化されてる
【オーラ防御】と【結界術】による多重防御で直撃は避け
焔の剣での素早い【2回攻撃】と斬った先から【生命力吸収】する魔焔
斬った内側から【焼却】する浄化の焔で対抗しつつ
骨竜を倒しきった剣を戻して全方位からの波状攻撃だ
リーヴァルディ・カーライル
第六感が捉えた敵の殺気や闘争心から敵の攻撃を見切り、
"怪力の呪詛"に一時的に限界突破した魔力を溜め、
敵UCを前面に集中した魔力のオーラで防御して受け流しUC発動
…っ。私の後ろに…
これが狂竜の鎧の力、確かに強い。だけど、一撃程度ならば…っ
百本の魔刃に武器改造を施し自我を切断する魔力を溜め、
空中戦機動の早業で骨竜達を乱れ撃ち洗脳する精神属性攻撃を行う
…この魔刃が狙うのはお前では無い
…さあ、古竜達よ、我が敵を討て…!
古竜達にカルロスを襲わせている隙に死角から切り込み、
怪力任せに大鎌をなぎ払い魔刃で追撃する2回攻撃を行う
…お前の能力は既に見切っている
"竜達"に敵意を抱かず破壊出来るか否か、試してみる?
片桐・公明
【WIZ】
敵の先制UC攻撃は[オーラ防御]と雲長・翼徳を盾にして防ぐ
「敵意に反応するオーラは確かに厄介だ。」
「だが、あいにくとあたしからお前に向けるのは殺意だ。」
古龍については妖刀と拳銃で応戦する
足を狙い、骨を断つように武器を振るう
大きく動くことで敵本体と古龍を
自身のUCで一凪で倒せる一に誘導する
隙をついて2挺拳銃と雲長・翼徳からUCを放つ
淡々と、殺意のみで相対する
(絡み、アドリブ歓迎です。)
クロス・シュバルツ
アドリブ、連携可
ベルセルクドラゴン……かつての大戦で戦う事はありませんでしたが話は聞いています
その力を持つとなれば間違いなく強敵。どうにか切り抜けるとしましょう
先制攻撃のブレスは被害を抑えても被弾した時点で不利。『残像』と共に『ダッシュ』で動き回り狙いを定めさせないよう回避
更に移動中に白骨化ドラゴンの周囲に鎖を設置し、先制攻撃を回避したところでUCを発動
強化した鎖による『範囲攻撃』でドラゴンを撃破
ドラゴンに対処したならカルロスと相対。鎧のうちブレスを放つ部位を狙って、黒剣で『怪力』『鎧砕き』『鎧無視攻撃』。堅固な鎧でも弱所を狙えば破壊し得る
攻撃チャンスであれば、敵のブレスは敢えて受ける
ナイ・デス
古竜の骨……
ユーベルコードを弱める効果は……なくなっている、でしょうか?
あるなら防御に利用など、したいところですが……!
【念動力】で白骨古竜を浮かせカルロスさんの攻撃に対して【敵を盾にする】
ダメ元でしたが……!
やっぱりダメか、効果があったか
ダメは【覚悟】
どんなルールを宣告されても、私は私のしたいことを
【激痛耐性】ダメージにも、耐えて
カルロスさんが、帝竜ベルセルクドラゴンなら……
私は、帝竜ダイウルゴスの力、です!
『リベレイション』!
融合変身【限界突破、継戦能力】スクラップアンドビルド
自己破壊と再生を繰り返し、戦闘力増強しながら
【怪力重量攻撃】拳で戦う!
再生し戦闘力増強、いつかは、上回ります!
岩倉・鈴音
カルロスがいくらコスプレをしようとも猟兵は必ず倒してみせる!
先制対策
盾をしっかり構え、カルロスと対峙。視覚聴覚鋭敏にし回避、ダメなら盾受け、オーラ防御などでダメージを軽減したい。
白骨古竜対策
ラプチャーにより掬いあげ、故郷のアックス&ウィザーズにもどせばいいかな。誇りたかい竜がコスプレに使役されるのはさまにならないよね。
先制をしのげたら力を溜めて切り込んでいく。ダメージを与えるため鎧無視攻撃だ。
回避しつつ攻撃。ベルセルクドラゴンの力にどこまで通じるかやってやる。力と魔法の全力の闘争こそ戦士の本懐てヤツだよね。
ラモート・レーパー
「サムライエンパイアの陰のに似たUCねぇ」
お姉さんの姿で挑む
UC対策
黒剣を変化させた狩猟武器で殺気を殺して攻撃を仕掛ける。ただこれは全て陽動。まあオーラ飛んできたら殺気だ対抗するけども。
UC発動できるようになったら隕石を落とす。
「もっかい滅べ」
アン・カルド
【書庫組】。
脆いとは言ったってあの数は、まともにやりあうとこっちの骨が折れそうだね。
この敵と相対して気をつけるべきは…僕らの心か。
『花霞』を焚いておくことにしよう、多少なりとも敵意を落ち着ける手助けになるだろう。
骨やカルロスに関しては得意な2人に任せて…一応『銀の羽根』で防御は固めておくね。
ロラン君の話によると作戦を読んでくるらしいが…僕が何をするかわかるかな?
【戯銃】。
ただのおもちゃさ、なんの変哲もない…馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうだろう?
…でも時間はできた。
ほんの一瞬の時間、僕はともかく友人達は見逃しはしないだろう。
慰めになるかはわからないが…優しさのこもった一撃だ、痛くはないよ。
ゴロウザエモン・サンモト
【書庫組】で。
・先制、骨対策
私は【優しさ】に溢れた【悪のカリスマ】魔王なので哀れな骨にわざわざ強い敵意は向けません。
骨含む敵に手斧の加重の【呪詛】で負傷を与えないように動きを鈍らせる。
カルロスの攻撃は【武器受け】し【激痛耐性】で耐え、同時に骨には【式神使い】技能でカルロスの支配に干渉し、【威厳】と式神を縛る呪詛で動きを止め、ロラン様が祓う隙を作ります。
UCを発動したら空から降り注ぐ無数の召喚妖怪たちによる【集団戦術】でカルロスを押し留めます。
この単純に膨大な物量!読めていたとしてもどうしようもないのではございませんか!?
ではいつものごとくロラン様、終わらせてあげてくださいませ…でございます。
ロラン・ヒュッテンブレナー
【書庫組】で参加
ベルセルクドラゴン…(帝竜戦役での経験を思い出す【学習力】)
倒されても、こんな所で利用されちゃうんだね
その骨の古龍たちと、同じなの…
みんな、ぼく、竜たちを救いたいの
気を付けて、ベルセルクドラゴンは、作戦を読んでくるの
ただ操られるままのかわいそうな古龍
せめて、安らかに骸の海に送ってあげる
【祈り】を込めて、【浄化】の光の【オーラ防御】【結界術】で、
近づいてくる魂を癒すの
これは大切な友だちの力なの(チェーンで下げた祈りの指輪を撫でる)
みんな、ありがと
ベルセルクドラゴン、今、解放してあげるね
痛みも全部、消滅させてあげるね
【高速詠唱】【全力魔法】【誘導弾】、それと【優しさ】なの
UC発動
シノギ・リンダリンダリンダ
我が海で我が海を荒らす虫を相手に抱える感情は敵意?
いいえ、違いますよね
第五の王笏。コスプレマニア
踏み潰すように、蹂躙しますね
ゴミ掃除くらいの意気で来ている為、敵意は無い
さっさと終わらせよう、そうしましょう
竜も王笏も抵抗してくるでしょうから回避に専念しつつ、【一大海嘯】を解放
90体以上の第四の王笏を召喚
残滓ですが、王笏は王笏。そして白騎士の鎧の力もあります
ドローンによる竜と王笏の未来予測。それに伴って動く第四の王笏達
あはは。王笏。第五と第四、どちらが強いか私に見せてください
余興です。そろそろ戦争も疲れてきたでしょう?
じっくり、たっぷりと、蹂躙される様、見せてくださいな?
カシム・ディーン
認めますよ
帝竜の力を宿したお前を
お前もまた…帝竜であると(狂える笑顔
帝竜眼がお前を見ています
対wiz&竜
【属性攻撃・迷彩・情報収集・視力・戦闘知識・念動力・医術・武器受け】
光属性を全身に付与
光学迷彩で隠れ
龍とカルロスの陣形と状況の把握
突破口を見出し
龍の体の構造上動けなくなる位置を把握
放たれたオーラに対し念動障壁を展開
更に武器で受け止めて致命だけは避ける
僕は知っています
ベルセルクドラゴンの暴威とその英知を
だからお前にも見せましょう
UC起動!
【二回攻撃・スナイパー・切断・盗み攻撃・盗み・捕食・生命力吸収】
彼と同じオーラを纏って短剣で切り裂き喰らい付いて血肉を奪い
最後に眼球強奪!!!
エィミー・ロストリンク
【POW】
ベルセルクドラゴンはすごいドラゴンだったねー
でもわたしだって成長しているんだから!
キャバリア・アカハガネに搭乗して参戦
ラクチェの要石による鉄水のコーディング膜を張り、凶暴化ブレスの直撃・及びコックピットの侵入を防ぐ
さらに二重の防御でロード・プラチナの宝冠の超硬装甲を盾のように展開し、両腕のガトリングキャノンで牽制射撃を行う
先制後はUC「姫君の財宝を取り込みし巨神」を発動して、服を除くすべてのメガリスを融合して11倍に巨大化したアカハガネの拳のラッシュをカルロスに叩き込んでいく
鎧は来ていても帝竜ほど大きくない! いっくよー!
吹き飛ばした後はガトリングキャノンによる連射でフィニッシュ
●
グリードオーシャンへと転移してきた猟兵達が降り立ったのは、アックス&ウィザーズを思わせる島。
ただ、そこはほとんどが荒野と成り果てた地であり、あちらこちらに竜と思しき白骨が転がっている。
そこを歩く猟兵達の前に現れたのは、竜を思わせる全身鎧を纏った男だった。
「ここはかつて、アグリオス島と呼ばれていたそうだが……、今はその名で呼ぶ者も久しい」
黒髪をボブカットにしたオブリビオン・フォーミュラの分身体である『五の王笏』カルロス・グリードは後方へと無数の白骨化した古竜を従え、視線で猟兵達を威圧してくる。
しかしながら、歴戦の猟兵達もその程度では怯まない。
「カルロス・ファッションショーは面白いんだけどさ……どんどん色物になってきてないかな?」
この場へと最後にやってきた青いメッシュの入った長い黒髪の美女、月夜・玲(頂の探究者・f01605)が告げる。
玲本人も姿形と強さが誓うことは重々承知してはいるのだが、どこかのモンスターを一狩り行くような格好だと感じていたらしい。
「カルロスがいくらコスプレをしようとも、猟兵は必ず倒してみせる!」
小柄ながらもスタイルの良いサイボーグ少女、岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)は早くも盾を構え、敵の出方を窺っていた。
「我が海で我が海を荒らす虫を相手に抱える感情は敵意? ……いいえ、違いますよね。第五の王笏。コスプレマニア」
強欲の二つ名を持つミレナリィドール、シノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)はまるでゴミを見る目で言い放つ。
シノギ本人はゴミ掃除くらいの意気でこのアグリオス島を訪れており、カルロスの分身体に敵意すら抱いてはいない。
ただ、それはシノギくらいのものだろう。
「思い出しますね、ベルセルクドラゴンを」
日焼けした肌に空色の大きな瞳を持つユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)は、昨年アックス&ウィザーズで繰り広げられた帝竜戦役を思い返しながら、並々ならぬ力を感じさせる相手と対峙していた。
纏っているのが帝竜ベルセルクドラゴンの鎧とあらば、否が応でもあの戦争を思い出すメンバーも多い。
「認めますよ。帝竜の力を宿したお前を。お前もまた……帝竜であると」
自称天才魔術盗賊、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は狂える笑顔で……帝竜の力を宿すその眼でカルロスを見つめる。
「ベルセルクドラゴンはすごいドラゴンだったねー。でも、わたしだって成長しているんだから!」
「その力を持つとなれば間違いなく強敵。どうにか切り抜けるとしましょう」
純真無垢にして天真爛漫なエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)が気合いを入れて自らのキャバリアへと搭乗すれば、かつての大戦では直接の交戦がなかったと言う銀髪のダンピール、クロス・シュバルツ(血と昏闇・f04034)も伝え聞く帝竜の力を肌で感じていた様子。
「ベルセルクドラゴン……倒されても、こんな所で利用されちゃうんだね。その骨の古龍たちと、同じなの……」
チーム【書庫組】で参加、狼の耳と尻尾を動かすロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)もまた【学習力】を活かしつつ帝竜戦役での経験を振り返り、自らの想いを口にする。
「みんな、ぼく、竜たちを救いたいの」
それに、魔王の血族と謳う一族の出であるゴロウザエモン・サンモト(『魔王』山本五郎左衛門・f27245)が同意して頷く。
睡蓮の花に銀の羽根を持つオラトリオ、アン・カルド(銀の魔術師、或いは銀枠の魔術師・f25409)もまた、チームメンバーの意向に沿う心持ではあるのだが。
「脆いとは言ったってあの数は、まともにやりあうとこっちの骨が折れそうだね」
グアアアアオオオオオォォォ……。
アンが視認できる範囲だけでも、カルロスが従える骨竜はかなりの数だ。まさに骨を折る戦いとなるのは間違いない。
「……征服者の軍勢のみでは飽き足らず、竜までもを従えますか」
虎の特徴を有するアルビノ少女、月白・雪音(月輪氷華・f29413)は骨になったとて相手は竜だと、油断せずに対する。
「古竜の骨……。ユーベルコードを弱める効果は……なくなっている、でしょうか?」
そこで、長い白髪の中性的な見た目のヤドリガミ少年、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)が帝竜戦役でその骨に助けられたことを思い返す。
もし、あの骨竜の骨にも同じ効果があるのならば、防御に利用したいとナイは考えるのだが、果たして。
こちらを睨みつけてくるカルロス。その間にも、猟兵達は銘々が立ち回り、敵襲に備える。
中にはこんなやり取りを行い、チームを組む2人も。
「おお、高額賞金首の方が一緒とは心強いです。宜しくお願いします!」
緑の衣装を纏うテレビウム少年、高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が嬉しそうに挨拶していたのは、琥珀色の髪と瞳のオラトリオ、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)だ。
「高額と言ってもサポート寄りだけどね。フォローは任せて」
奇しくも『零』の字を名に持つ2人は、チーム【龍狼】を組んで難敵に挑む。
「では、行くぞ。猟兵共……!」
グアアアアオオオオオォォォ……。
攻撃準備の整ったカルロス分身体は、身構える猟兵達に向けて骨竜の群れと共に襲い掛かってきたのだった。
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海に覆われたグリードオーシャンにあって、荒地に覆われた島で始まるオブリビオンと猟兵の戦い。
オブリビオン・フォーミュラの分身体である『五の王笏』カルロス・グリードは先手を取る。
「【エスパーダ・ドラゴーン】……鎧に秘められし帝竜の力よ、我が身に……!」
彼は鎧によって大幅に強化した身体能力で、猟兵達へと飛び掛かってきた。
「純粋なスピードで襲ってくる相手は手が打ちにくいわね」
素早い動きで体術を繰り出すカルロスから、少女の姿を取ったヤドリガミ、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は距離を取る。
カルロスはまず玲に狙いを定め、肉弾戦を挑む。
強化された肉体から放たれる拳や蹴りは、加速もあってかなりの威力。
玲は握る黒剣『《RE》Incarnation』と光剣『Blue bird』に【オーラ】を纏わせ、敵の打撃を【受け止める】。
そのまま、2本の刀で【カウンター】を仕掛け、玲は近接戦に臨む。
斬り合いながら【エネルギーを充填】し、玲は決定打を与えるチャンスをはかるが、そこに飛び込んでくる骨竜が厄介だ。
グアアアアオオオオオォォォ……。
「お供も多いし、まあ面倒臭い事で」
群がる骨竜を近づけさせぬよう、玲は斬撃を【衝撃波】として飛ばし、牽制する。
その間に、カルロスは黒剣と融合した青年、久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)へと攻め入る。
(「まずは、奴の先制攻撃を全力で回避する……!」)
これまで重ねた交戦経験からなる【戦闘知識】を活かし、遥翔はカルロスの体術の軌道を予測する。
そして、彼は【第六感】を働かせてタイミングを見切り、【残像】を撃ち抜かせる形で避けてみせた。
奇襲が通じないと判断したカルロスはすぐに次なる相手へと移行する。
グアアオオオ、オオオオォォォ……!
そこには、すでに白骨化した古竜に囲まれていたユーフィの姿があった。
彼女は【風属性】を纏わせた大型の大剣『ディアボロス』を【なぎ払い】、骨竜へと次々に叩きつけていく。
事前の説明に合った通り、骨竜の身体は脆く、一撃を叩きつけただけでその部位が破壊できてしまう。
相手もアンデッドであり、何より元は古竜。その大きさもあって一撃で全身を粉砕とまではいかないが、相手を怯ませることは十分できる。
その開いたスペースに飛び込んできたカルロスとユーフィが対峙する。
「いざ勝負」
【ダッシュ】する間もなく、ユーフィは風を切ってくる敵の拳を【見切って】避ける。
だが、それで安心はできない。敵はもう片方の拳で裏拳を繰り出してきたからだ。
持ち前の【野生の勘】でユーフィは裏拳を避けるが、今度はドラゴン化した上でさらに加速した蹴りが飛んでくる。
(「反応速度が追い付かない……なら」)
全身を自慢の【オーラ】で包んだユーフィは一部を【衝撃波】として撃ちだしてカルロスに【カウンター】を撃ち込む。
この場はこれ以上攻めきれぬと判断した敵は一度人型へと戻り、骨竜を相手にしていたヴィオレッタを狙う。
「なら、こちらも正攻法で対抗するだけよ」
右手の拳銃『平和を作るモノ』、左手に短剣『揺らぎ逸らす刃』を構えたヴィオレッタは、【第六感】でカルロスの接近を察知する。
更なる敵の打撃を【見切った】彼女は両手の【武器で受け止め】、その衝撃を【オーラ防御】で和らげる。
そうして、ヴィオレッタはユーベルコード【因果応報の鏡】にカルロスの高速攻撃をコピーして。
「ずいぶん脆いみたいだけど、高速攻撃に耐えられるのかしら?」
タイミングを見て、ヴィオレッタは群がる骨竜へとユーベルコードを解き放ち、コピーした打撃を打ち込んで骨竜の身体を次々に破壊していく。
グアアォォ、アアオオオオオォォォ……ン!
近場では、雪音が骨竜を相手取る。
移動用ワイヤーアンカー『氷柱芯』に近場の岩を巻き付けた彼女は【怪力】でそれを振り回し、【広範囲】の骨竜を粉砕せんとしていた。
元は古竜とて、かなり脆い身体を持つ敵と合って、数度殴れば動かなくなる程度には砕くことができる。
「その隙、見逃しはしない」
ただ、その雪音の方へ、荒ぶるカルロスが竜の姿となって乱打を見舞おうとしてきた。
雪音は魔性じみた【野生の勘】で敵の攻撃を察知する。
かなりの速さで叩き込まれてくる攻撃は長く受けると危険だ。
出来る限り相手の急所を【見切り】、雪音は【カウンター】として振り回していた岩を叩き込む。
「くっ……」
砕けた岩でも然程大きなダメージは受けていないカルロスだが、ここで別のユーベルコードを行使する。
「……見せてみろ、【アリエント・ドラゴーン】」
カルロスは着用している鎧から凶暴化ブレスを放射していく。
そのブレスを浴びれば、カルロスからルールを宣告され、破ればダメージを受けてしまう。
放たれたブレスの方向にいた猟兵は3人。
手前にいたナイは【念動力】を使って白骨化した古竜を浮かび上がらせ、放たれてきたブレスに対する【盾とする】。
アオオォォ……??
「ダメ元でしたが……!」
【覚悟】を決めたナイは骨竜がブレスで砕けたのを確認しつつも、次なる骨竜を盾としていく。
この場にいる白骨古竜にユーベルコードを無効化する力があるかという疑問は、ほぼあり得ないとナイは判断する。
なにせブレスを受けるだけでも砕けるありさま。この世界に落ちて劣化してしまったのだろう。
ただ、一時的な盾としてなら利用価値はある。
最悪、ルールを宣告されてもいいように、ナイは身構えながらも敵の先制攻撃に耐えていた。
こちらは真紅のキャバリア『アカハガネ』を駆るエィミー。
「準備は万全だよ!」
彼女はカルロスの放つブレスの到達までに、黒色の宝珠型メガリス『ラクチェのカナメ石』で鉄のごとき硬度とした海水でコーティングの膜を張っていた。
それによって、エィミーはブレスの直撃、及びコックピットへの侵入を防いでいたのだ。
エィミーが講じる対策はそれだけではない。
二重の防御として、白金の宝冠型メガリス『ロード・プラチナの宝冠』によって、帝竜プラチナの超硬装甲を盾のように展開した彼女は、両腕の『ガトリングキャノン』を掃射してカルロスを牽制する。
クロスは周囲を動き回り、狙いを定めさせぬようにしていた。
(「先制攻撃のブレスは被害を抑えても、被弾した時点で不利」)
一撃でも食らってしまえば、敵の思う壺。そう考えるクロスは【残像】を残しながら、【ダッシュ】で戦場を移動し続ける。
合わせて、クロスは近づいてくる骨竜達の周囲へと、腕輪『【冥装】罪茨』から伸ばした鎖を設置していく。
ブレスをしのいだクロスはユーベルコード【悪食の大顎】を発動させて。
「封印解除、その悉くを喰らいつくせ」
アアアアオオオォォ、オオォォォ……………。
僅かに流れるクロスの血が彼女の鎖を強化し、【広範囲】の骨竜どもを砕いていく。
「さすがは、猟兵。だが……」
比較的あっさりと凶暴化ブレスの使用を打ち切り、カルロスはもう一つのユーベルコード【イーラ・ドラゴーン】を展開する。
「ここにはこれだけの竜がいる。敵意を抱かせるのは十分だ」
狂える竜のオーラで自らを包むカルロスは、自分や竜に対する敵意を向けてくる猟兵へとそのオーラを解き放つ。
「サムライエンパイアの陰のに似たユーベルコードねぇ」
概念が姿を取った存在であるラモート・レーパー(生きた概念・f03606)は、お姉さんの姿を取ってこの依頼に臨む。
敵意を抱いては相手のユーベルコードの的。ラモートは、殺気を殺しつつ、攻撃のチャンスを待つ。
何せ、カルロスへと殺気を向ける仲間はたくさんいる。
「敵意に反応するオーラは確かに厄介だ」
眼鏡の奥、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)が赤い瞳よりカルロスに冷たい視線を向ける。
それを察知すれば、敵はすぐに纏うオーラを公明へと放ってくる。
このオーラは、傷が深まる程に威力が高まるが、相手はまだ然程傷は深くない。
公明も【オーラ防御】で全身を包んだ上、巨大な左右の手の形をした『霊長』と『翼徳』を盾にして敵のオーラを食い止める。
「だが、あいにくとあたしからお前に向けるのは殺意だ」
グアアアア、アアアアアオオオオォォォォォ!!
ただ、彼女を狙うのはカルロスばかりではなく、多数存在する骨と化した古竜達も研ぎ澄ました爪や牙を煌めかす。
オーラをやり過ごした公明はすぐに妖刀『血吸』へと武器を持ち換え、古竜の足を断ち切って動きを止めていく。
カルロスのオーラは鈴音やカシム、無口なダンピール少女のリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)等に向けられていた。
『コズミックシールド』をしっかりと構えた鈴音は視覚聴覚鋭敏にし、飛んでくるオーラを回避しようとする。
ただ、思った以上に敵は素早く、鈴音も【盾や身を覆う自らのオーラでの防御】を余儀なくされていた。
技能をフル活用していたカシムは【光属性】を纏うことで【光学迷彩】として荒野に身を顰めていたが、姿を隠していても敵のオーラは的確に狙ってくる。
「……っ。私の後ろに……」
突破口を見いだそうとしていたカシムは【念動障壁】を展開した上で威力が軽減したオーラを【『ソードブレイカー・カシムカスタム』で受け止め】、致命傷を避けていた。
傍では、リーヴァルディが【第六感】でカルロスの殺気、闘争心を感知して飛んでくるオーラを【見切ろう】とする。
全身を覆う『怪力の呪詛』へと一時的に【限界突破】した魔力を溜め、リーヴァルディはそれを全面に集中して敵のオーラを受け流す。
続いて襲い来る古竜は鈴音が相手をしており、ユーベルコード【ラプチャー】によって巨大なすくい網を投げつけていて。
「故郷のアックス&ウィザーズにもどせばいいかな」
誇り高い竜がコスプレ男に使役されている状況は様にならないと感じながら、鈴音は数体をこの場から消し去っていた。
チーム【書庫組】は一緒になり、カルロスの接近に身構えていて。
「気を付けて、ベルセルクドラゴンは、作戦を読んでくるの」
「この敵と相対して気をつけるべきは……僕らの心か」
ロランの言葉を受け、アンは『花霞』を焚いて仲間達の敵意を落ち着かせる手助けを行う。
「後は任せたよ」
重ねて、アンは『銀の羽根』で防御を固め、後の準備を整えようとする。
先制攻撃を託すは、頼もしいチームメンバー達だ。
「哀れな骨達……」
【優しさ】に溢れた【悪のカリスマ】。魔王の名を継ぐゴロウザエモンは骨の群れとカルロスへと『手斧』を使うことで加重の【呪詛】によって動きを鈍らせ、負傷を与えぬようにする。
そして、ゴロウザエモンは構えた『手斧』で飛んでくるオーラを食い止めようとする。
「ううっ……」
オーラそのもののダメージは持ち前の【激痛耐性】で耐え、ゴロウザエモンは同時に骨竜達へと【式神使い】の技能によってカルロスの支配へと干渉する。
「魔王の名の下にせめて……」
ゴロウザエモンは持ち前の【威厳】と式神を縛る【呪詛】によって動きを止め、ロランが祓う為の隙を作る。
「ただ操られるままのかわいそうな古龍……。せめて、安らかに骸の海に送ってあげる」
オオオオォォォォ…………。
【祈り】を込めたロランは【浄化】の光の【オーラ】による【結界術】で近づいてくる骨と化した古竜達の魂を癒す。
「これは、大切な友達の力なの」
ロランはチェーンで下げた祈りの指輪を優しく撫でていた。
【龍狼】の2人も近場でカルロスの先制攻撃と骨竜らに備えていて。
「栗花落さん、自分を盾にしてください! 古龍の方はお任せします」
前に出た零は右手に『秋雲の魔道書』、左手に『天霧の盾』を持ち、全身にはガッチリと【オーラ】を纏い、相方の澪を庇う。
「【気合い】で耐えてみせますよ!」
飛んでくるカルロスのオーラだけでなく、零は周囲から襲い来る骨竜の爪や牙の攻撃も【激痛耐性】も合わせて堪えてみせた。
そんな小さな相方のサポートを受けながらも、澪も【耐性】や【オーラ防御】で最低限の防御態勢を取りながらも、群がる古竜を相手取る。
「いくよ」
オラトリオの翼を羽ばたかせた澪は【高速詠唱】し、【雷属性】の魔法を敵陣へと撃ち込んで骨竜を雷の衝撃で砕いていく。
「まとめてかかっておいで。喰らってあげる気はないけどね」
その雷撃音でさらに骨竜を引き付けていく。
「さっさと終わらせよう、そうしましょう」
そこまで、回避に専念していたシノギ。
彼女は仲間達が多数の敵を引き付けていた間に、ユーベルコード【一大海嘯】を使って。
「ふふふ。手伝ってくれるのですよね、お前たち?」
「な……!」
シノギが解き放ったモノ達。それはなんと、白い鎧を纏った四の王笏の群れだった。これにはさすがの五の王笏も驚きを隠せないのだった。
大成功
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(後半に続きます。19日中のアップを目指しております)
高柳・零
【龍狼】
おお、高額賞金首の方が一緒とは心強いです。宜しくお願いします!
「栗花落さん、自分を盾にしてください!古龍の方はお任せします」
前に出て右手に魔導書、左手に盾、更にはオーラを全身にガッチリと張り、庇うで栗花落さんを庇います。
そして、UCを使用して2人分の先制攻撃を受け止めます!
ボロボロになりますが、激痛耐性と気合いで耐えます。
古龍の攻撃も自分が受けますよ
栗花落さんの攻撃で古龍が減りカルロスの注意がそちらに向いた瞬間、画面にカルロスの顔を映してイーラ・ドラグーンをカルロスに撃ちます!この為に猛攻を一人で受けたんです
「あなたのUCを最大限に活かしてみました。先制攻撃でこれは出来ないですよね…」
栗花落・澪
【龍狼】
高額と言ってもサポート寄りだけどね
フォローは任せて
初手は【激痛耐性】を乗せた【オーラ防御】を張りつつ
高柳さんの申し出通り基本的な対処は任せる
代わりに古竜達はなんとかするよ
頃合いを見て翼での【空中戦】
飛行は目立つから一時的な囮にはなる
【高速詠唱】で雷魔法の【属性攻撃】を撃ち
雷の衝撃で古竜を砕きつつ、雷撃音で更に引き付け
まとめてかかっておいで
喰らってあげる気はないけどね
【指定UC】を発動
【破魔】の鳥達を個別に動かし古竜達にまとめて対処する【範囲攻撃】
101体いるからね…手数が余るならカルロスにも送っておくよ
炎の明るさが目晦ましになるように
破魔の衝撃が足止めになるように
後で回復してあげるね
ユーフィ・バウム
思い出しますね、ベルセルクドラゴンを
白骨化した古竜には、
風の【属性攻撃】をまとった武器での【なぎ払い】で
多くの相手を攻撃
道を開けるよう打ち込み、『五の王笏』と
1vs1で戦う状況を作ります
【ダッシュ】で距離をつめ、いざ勝負
【グラップル】での肉弾戦を挑みます
拳に氷炎の【属性攻撃】を纏う、
《戦士の手》とともに!
敵の攻撃を【見切り】回避
【怪力】で組み付いて【鎧砕き】の拳をねじ込む
反応速度が追い付かないなら、【野生の勘】で補う
それでも避けられないなら自慢の【オーラ防御】を
【衝撃波】として打ち出し、防御と共にバランスを崩させ
【カウンター】を見舞います!
格上の相手であろうと、【気合い】で押して倒し切りますっ
月白・雪音
…征服者の軍勢のみでは飽き足らず、竜までもを従えますか。
骨の身となったとて相手は竜、決して油断は出来ぬ相手です。
アイテム『氷柱芯』を島に転がる岩に巻き付けそのまま振り回し、
怪力、範囲攻撃にて竜を一掃
カルロスの攻撃に対しては魔性染みた野生の勘を以て攻撃を察知、
竜体となっても急所を見切りカウンターを叩き込む
初手を凌げばUCを発動
怪力、グラップル、2回攻撃、残像による高速戦闘にて状況展開
野生の勘、見切りにてカルロス、骨竜双方の攻撃を感知し、
全攻撃に対してカウンター
… 竜虎相搏つ、という言葉を体現出来るかは分かりかねますが。
広き海の未来が為に、
貴方の『征服』、我が武を以て阻ませて頂きます。
ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
純粋なスピードで襲ってくる相手は手が打ちにくいわね。
ならこちらも正攻法で対抗するだけよ。
右手に拳銃、左手に短剣。
第六感で敵の攻撃を察知。
武器受け、見切り、オーラ防御の三点セットで致命傷を避けつつ、ユーベルコード【因果応報の鏡】で高速攻撃をコピー。
近寄ってくるはずの白骨化した古竜にコピーした攻撃をまとめて叩き込む。
「ずいぶん脆いみたいだけど高速攻撃に耐えられるのかしら?」
竜が倒れれば後は本人だけ。
コピーしては攻撃、を倒れるまで繰り返してあげるわ。
月夜・玲
カルロス・ファッションショーは面白いんだけどさ…
どんどん色物になってきてないかな?
いやまあ、姿形と強さは違うんだけどね…
何ていうか…一狩り行きそうな格好だね?
●
お供も多いし、まあ面倒臭い事で
《RE》IncarnationとBlue birdを抜刀
まずは敵の先制の一撃を受けきる!
剣に『オーラ防御』を纏わせ硬くし一撃を『武器受け』する
受けきったら『カウンター』で斬り付けて近接戦闘で斬り合おう
斬りあってる間に『エネルギー充填』して機会を計る
古竜は邪魔を入れられないよう適度に斬撃の『衝撃波』を飛ばして牽制
ある程度斬りあったら、【エナジー開放】を起動
周囲の古竜を巻き込んで吹き飛ばす!
アドリブ等歓迎
(以下、一括執筆後半パートです)
●
「五の王笏」カルロス・グリードの先制攻撃をやり過ごした猟兵達。
防戦一方となるメンバーも少なくなかったが、ここから一気にカルロスを叩くべく攻勢に出る。
グアアアアオオオオォォォ……!!
だが、白骨化した古竜がかなりの数残っており、それらの対処も必要となる。
「我が身に纏え、落陽の剣! 行け、イグナイト・セイバーッ!」
久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)は『焔黒剣イグニス』を多数複製し、骨竜の迎撃に当たらせる。
それらの骨竜を、月夜・玲(頂の探究者・f01605)が刹那呆けていたカルロスと合わせ、溜めたエナジーを開放して吹っ飛ばす。
「狂竜の鎧の力、確かに強い。だけど、一撃程度ならば……っ」
カルロスが吹っ飛ぶ間に、リーヴァルディもユーベルコードを使い、召喚した100本もの魔力結晶刃に【武器改造】を施し、自我を切断する魔力を溜めていく。
「……この魔刃が狙うのはお前では無い」
【空中戦】機動の【早業】で刃を操り、リーヴァルディは隙を見せるカルロスでなく、骨竜の群れを乱れ撃つ。
ただ攻撃するだけでなく、彼女は付与した【精神属性】で古竜を洗脳する。
グ、グオオォォォ……??
「……さあ、古竜達よ、我が敵を討て……!」
一部の骨竜はリーヴァルディの命に従い、カルロスを敵とみなして襲わせていく。
それらも面倒と考えるカルロスだが、自身と同じ姿をした王笏の群れに危機感を抱いていて。
「あはは。王笏。第五と第四、どちらが強いか私に見せてください」
王笏すらもゴミ掃除感覚で討伐に当たるシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)が呼び出したのは残滓でしかない。
「余興です。そろそろ戦争も疲れてきたでしょう?」
それでも、四の王笏がいる間は、白騎士の鎧の力の顕現しており、ドローンによる竜に王笏の未来予測。それに伴って動く第四の王笏達。
「じっくり、たっぷりと、蹂躙される様、見せてくださいな?」
勝利を疑わぬシノギが解き放つ90を超える四の王笏の残滓。
さすがの五の王笏もこれには全力で対処をと凶暴化ブレスを発し、自身の同じ姿の残滓を消し去っていく。
それでも、数で圧倒されるカルロスは表情を歪め、ドラゴン化して加速しながら肉弾戦を仕掛け、さらにオーラを広範囲へと解き放って残滓の数を減らす。
「未来予測できるとはいえ、所詮残滓でしかない」
その身体に叩き込まれる四の王笏の攻撃。
強がりともとれるカルロスの言葉だが、予測を上回る速度で攻撃を叩き込んでいく。
残滓らの攻撃の間隙を縫うように飛び込む猟兵達。
「メガリス合体!」
エィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)は一時的に自身と仲間のメガリスを登場するキャバリア『アカハガネ』へと融合させる。
「鎧は着ていても帝竜ほど大きくない! いっくよー!」
11倍にまで巨大化させたキャバリアで圧倒し、拳のラッシュを叩き込んでいく。
ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)も全身を黒剣、ダイウルゴスの彫像と融合させた鎧で覆い、融合変身して。
「カルロスさんが、帝竜ベルセルクドラゴンなら……私は、帝竜ダイウルゴスの力、です!」
【限界突破、継戦能力】の技能も合わせて自己破壊と再生を繰り返し、ナイは戦闘力を増強しながら【力を込めた】【重い拳】を打ち込んでいく。
「再生し戦闘力増強、いつかは、上回ります!」
さらにベルセルクドラゴンの鎧からブレスを発していたカルロスを、注視していたクロス・シュバルツ(血と昏闇・f04034)が敵の鎧へと【怪力】で黒剣を叩きつける。
「堅固な鎧でも、弱所を狙えば破壊し得る」
クロスの【鎧砕き】の一撃でベルセルクドラゴンの鎧にヒビが入っていくのを感じながらも、カルロスはブレスを再度放ってくる。
それを浴びるクロス。ただ、王笏の残滓がまた残っており、カルロスもルールを宣告する暇すらなかったようだ。
片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)が殺意を向けつつ大きく動きつつ、残り少なくなった骨竜を誘導し、2挺拳銃と『雲長』・『翼徳』からユーベルコードを放つ。
「すべて焼き尽くす!!」
業火のエネルギー砲が骨竜もろとも、カルロスへと浴びせかかる。
淡々と殺意のみで対する公明の陰から、ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)がユーベルコードを発動させて。
「もっかい滅べ」
ラモートの【大量絶滅】は天変地異を引き起こす。
彼女はこの場へと隕石を落下させ、カルロスの体力を大きく削ぐ。
しかしながら、敵の【イーラ・ドラゴーン】は負傷の分だけオーラの威力が増してしまう。
「そこだ」
発していく竜のオーラは猟兵を纏めて殲滅せんと撃ち込まれる。公明やラモートもそれに巻き込まれ、痛手を受けて戦線離脱を余儀なくされていたようだった。
さらなるオーラの猛攻に、岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)もしばし回避に専念する。
かなりの残滓が消し飛んだ状況の中、力を溜めた鈴音がカルロスへと斬りかかる。
「ベルセルクドラゴンの力にどこまで通じるかやってやる」
力と魔法の全力闘争こそ、戦士の本懐。
そう信じる鈴音は微笑みながらも、斬りかかっていく。
「僕は知っています。ベルセルクドラゴンの暴威とその英知を」
逆側からは、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)も攻め込んでいて。
「だから、お前にも見せましょう。ユーベルコード起動!」
【帝竜眼「ベルセルクドラゴン」】。
カシムもまた狂える竜のオーラで全身を包み、短剣で切り裂き喰らい付いて血肉を奪う。
猟兵2人に挟まれ、連撃を浴びていたカルロスが肉体をドラゴンと化してその場から退避する。
ただ、飛び上がれば焔の剣を携えた遥翔が空中で待ち構えていて。
(「敵は戦闘力も強化されてる」)
竜化したカルロスは並々ならぬ強さを誇り、こちらに連打を見舞ってくる。
それに対し、遥翔は【オーラ防御】と【結界術】で多重防御を展開することで直撃を避ける。
それでも避けられぬダメージは焔の剣より魔焔を伴う素早い【連撃】をカルロスへと浴びせかけ、【生命力を吸収】する。
合わせ、斬った内側から敵の身体を焼却する浄化の焔で対抗する。
やむなくカルロスが降り立った先にはすでにユーフィが待ち構えていており、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)が【戦士の手】で技能を高めた【グラップル】を打ち込む。
「殴りっこなら負けません。勝負っ!」
その両手には、【氷と炎の属性】を纏わせており、【怪力】で組み付き、ひび割れる【鎧をより強く砕く】。
相手が格上だとはユーフィも承知の上、【気合い】で押して押しまくる。
「あとはあなただけよ」
抵抗を続けるカルロスの打撃をコピーし、カルロスが倒れるまで攻撃を繰り返す。
月白・雪音(月輪氷華・f29413)も【残像】を残しながらも高速戦闘を仕掛けていた。
「…… 竜虎相搏つ、という言葉を体現出来るかは分かりかねますが」
相手が竜となって加速するなら、雪音は【野生の勘】を働かせて拳や蹴りに対して【カウンター】をと、【怪力】で敵へと【掴みかかる】。
「離せ……!」
「広き海の未来が為に、貴方の『征服』、我が武を以て阻ませて頂きます」
すでに、この場の仲間達が敵の鎧に亀裂を入れている。そこを目がけ、雪音も拳を叩き込んでカルロスを追い詰めていく。
仲間の連撃に合わせ、チーム【龍狼】も動いていて。
「鳥たちよ、どうかあの人を導いてあげて」
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)がユーベルコード【浄化と祝福】によって、様々な鳥の姿を模した破魔の炎を展開した。
「これだけの数があれば……」
グアアアアオオオオォォォ……!!
キリなくやってくる骨竜は爪を振り上げて飛び込んでくるが、澪はそれらへと【範囲攻撃】を仕掛けて延焼し、その身体を燃やし尽くす。
また、澪は炎の一部はカルロスにも向かわせており、炎の明るさで目を眩ませる。
「ぐあっ……!」
「この為に猛攻を1人で受けたんです」
その時、相方である高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が画面にカルロスの顔を映し、【イーラ・ドラグーン】を返してみせる。
「あなたのユーベルコードを最大限に活かしてみました。先制攻撃でこれは出来ないですよね……」
「ぐ、ぐううっ……!」
狂える竜のオーラが零から放たれ、カルロスの身体を焼いていく。
傷ついてボロボロになっていた零を、澪が浄化の炎で癒しに当たっていた。
また、身体を焦がすカルロスには、リーヴァルディが従える骨竜が迫り、鋭い爪牙で切りかかる。
「……お前の能力は既に見切っている"竜達"に敵意を抱かず破壊出来るか否か、試してみる?」
オーラで対抗するカルロスだが、その背後へとリーヴァルディがいつの間にか回っており、愛用の大鎌『過去を刻むもの』を【怪力】任せに【なぎ払って】からの魔刃連撃という【2回攻撃】で相手の身体に傷を増やす。
「こちらの裏をかいてくるとはな……」
身体に引火した炎を消そうとするカルロスだが、チーム【書庫組】が態勢を整えさせはしない。
「……僕が何をするかわかるかな?」
問いかけるアン・カルド(銀の魔術師、或いは銀枠の魔術師・f25409)は手にする『魔導書』からおもちゃ銃を召喚する。
「なんだ、それは」
「ただのおもちゃさ、なんの変哲もない……馬鹿馬鹿しくて笑ってしまうだろう?」
ここまで、猟兵達が気の休まることのない攻撃ばかりを行っていたこともあり、アンの放つスポンジ弾などカルロスにとって呆気にとられる行動でしかない。
「慰めになるかはわからないが……優しさのこもった一撃だ、痛くはないよ」
その弾はダメージすら与えることのできぬものだが、その一瞬の隙を作ることこそ、アンの目的である。
「かの勇者が乗り越えた試練……汝は越えられるか!?」
隙を活かし、ゴロウザエモン・サンモト(『魔王』山本五郎左衛門・f27245)がユーベルコード【魔王顕現『偽典・稲生物怪録』】を行使し、空から降り注ぐ無数の召喚妖怪による【集団戦術】でカルロスを押し留めようとする。
「この単純に膨大な物量! 読めていたとしてもどうしようもないのではございませんか!?」
「おのれ、また数で我を攻めるか……!」
忌々しそうに、ゴロウザエモンの呼んだ妖怪達へとオーラで対しようとするカルロス。
いくら強大なオブリビオンとて、圧倒的な物量に対するには制限がある。それらを同時に対する態勢が整っていないなら、猟兵達も攻め放題である。
「では、いつものごとくロラン様、終わらせてあげてくださいませ……でございます」
「みんな、ありがと」
ゴロウザエモンから指名を受けたロラン・ヒュッテンブレナー(人狼の電脳魔術士・f04258)が仲間へと優しく礼を告げて。
「ベルセルクドラゴン、今、解放してあげるね。痛みも全部、消滅させてあげるね」
【高速詠唱】によってロランの展開する照準器型の魔術陣がカルロスを捉え、熱波と冷気からなる破壊消滅の光が襲い掛かる。
【全力で放つ】ロランの魔法は【追尾性能】を持っている。それに【優しさ】も込めた一撃がカルロスの身体を包み込む。
「う、うおおおおっ……!」
それに耐えようと、オーラを防御として展開するカルロス。
「行け、イグナイト・セイバーッ!」
「リベレイション!」
「これでフィニッシュ!」
そこに数人の猟兵が同時に攻撃を仕掛け、遥翔が数本の焔の剣を、追撃をとナイが重量を乗せた拳を打ち込む。加えて、エィミーが吹き飛ぶカルロスへとキャバリアからガトリングキャノンを浴びせかけた。
「ぐうっ、我は、滅びぬぞ……分身体はまだ、存在して……」
崩れ落ちるベルセルクドラゴンの鎧。カルロスもまた荒野へと倒れ込み、その姿を塵と化していったのだった。
周囲の白骨化した古竜の動きも止まっていたことを確認し、猟兵達は一息ついて武器を収めたのである。
大成功
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