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羅針盤戦争〜決戦、三つ目島!

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #バルバロス兄弟 #三つ目島 #プレイング受付中 #ランダム採用 #第2弾作成決定!

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「皆様、この羅針盤戦争が開始当初よりたびたび交戦してまいりました『三つ目』バルバロス兄弟の拠点が先日判明いたしました」
 炎武・瑠美(天然系お嬢様…らしき者・f31245)は集まった猟兵達に説明を始める。

 今回はこのバルバロス兄弟の拠点である三つ目島へ乗り込み直接対決する事になる。バルバロス兄弟は身長5mの巨人のコンキスタドールである、今まで様々な敵から肉体の部位とメガリスを奪って来ている。その中でも要注意なのが・・・。

「オルキヌスの瞳、ですね・・・。これは生物を退化させる効果を持っています。島の中央にある「三つ目の石碑」から増幅して放つ事も出来、その生物退化ビームを受けると退化が進みますが、ある一定の量を超えると原始の魔物へと変貌してしまうようです。」

 バルバロス兄弟との交戦だけでなく、このオルキヌスの瞳によって変貌した原始の魔物も猟兵達に襲い掛かって来るだろう、との事だ。バルバロス兄弟の方が圧倒的強者の為、本能的に原始の魔物達はバルバロス兄弟へは襲い掛からないようだ。

「このオルキヌスの瞳は、今後の羅針盤戦争の鍵となる可能性も秘めていると思います。」
 確かにうまく使いこなせば相手を弱体化させる事も出来なくはないだろう。
 その有効活用が出来るか否かはその時の状況次第だが、相手が持っているよりはこちら陣営が持っている方がいいのは間違いない。

「また、この戦いに勝てばバルバロス兄弟の支配している島を一つ、解放する事が出来るようです。まだ探索が必要な地域もありますので、大事な足掛かりにもなるはずです。どうかバルバロス兄弟との決戦に打ち勝ってください。」

 そういうと瑠美は猟兵達を現地まで転送する準備に入るのだった。


黄昏空
 新人MSの黄昏空(たそがれ・そら)です。
 このシナリオは戦争シナリオです。一話完結のシナリオになります。
 さて、初の幹部戦の執筆。実は猟兵としても幹部戦の経験は片手で数える事が出来る程度の経験しかありません。ですが、この多数の幹部達との闘いを少しでも援護すべく微力ながら参戦してみた次第です。
 普段は戦争シナリオは週末に短期決戦で、という形を取りたい所なのですが色々な事情もあり今回は平日も挟みながらのシナリオ進行となりました。

 『三つ目島』で、バルバロス兄弟と決戦します!
 バルバロス兄弟は必ず先制攻撃を仕掛けてきます。これ自体は避けられない事ですが、その攻撃への対処は可能です。
 当方のこのシナリオでは「ユーベルコードでの対処も可」とします。(ここ大事です)
 また弟ハイレディンは眼窩の「オルキヌスの瞳」から放つ生物退化ビームを、島の中央にある「三つ目の石碑」から増幅して放つ事もできます。島の生物がそれを浴びると、「原始の魔物」に変化します。ユーベルコード以外に、それらへの対応も必要です。

 このシナリオではプレイングボーナスが存在します。

 〇プレイングボーナス:敵の先制攻撃ユーベルコードと、「原始の魔物」に対処する。

 また、このシナリオの進行に関してですが…。
「採用数は最小限とします」
「採用者は当方が執筆可能な時、その際にお受取していたプレイングの中からランダムで採用します」
「平日での執筆となる為、一日に執筆出来る方の数は限られてきます」

 普段は判定かなり甘めで行っておりますが、幹部戦は通常のシナリオより『やや難』設定である為、普段よりは厳しめの判定を行う事とします。(それでも普段よりは、という感じになるかと思います)残念ながら採用を見送った方が多かった場合、再度同じ形式のシナリオを準備も検討いたします。

 プレイングはOP公開後より開始いたします。
 それでは皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟』

POW   :    フォーアームズ・ストーム
【四腕で振るった武器】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    「オルキヌスの瞳」
【弟ハイレディン(左頭部)の凝視】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【肉体、精神の両面に及ぶ「退化」】で攻撃する。
WIZ   :    バルバロス・パワー
敵より【身体が大きい】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。

イラスト:ちーせん

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


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【補足事項】(プレイングの提出に関するもの)
シナリオ進行の関係で今回期限切れで返却となってしまう方が発生すると思われます。
システム的に締切になるまでは受付募集しておりますので、戻って来たプレイング再送をそのまま再送していただいても大丈夫です。
また、今回、参加者様が多く第2弾を出してもクリアが見越せそうならば第2弾を出したいと思います。
システム的に締め切りになる頃にはその目処も経つと思いますので、「第2弾作成」等のタグを作成しようと思います。
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片桐・公明
【POW】
人を射殺すほどの冷たい表情と視線で敵に相対する
相手の先制攻撃は正面から妖刀と[オーラ防御]で防御する
ただし正面から防ぐのではなく、斜めにすることで相手の力を逃がし受ける衝撃を最小限に抑える
「強い攻撃も、こうされてちゃ形無しね。」
「少し独りよがりが過ぎたのではなくって?」

以降こちらのUCで攻撃する
攻撃は相手の死角から急所を狙い、無理に連撃は行わない
初撃以降、敵UCも通常攻撃も少々過剰気味に回避に徹する
「腕が多かろうと、頭が2つあろうと、人体が基礎にあるのであれば、殺せぬ通りは無いわ。」

(絡み、アドリブ歓迎です。)



 バルバロス兄弟に人を射殺すほどの冷たい表情と視線を向ける片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)。
「ほぉ、良い殺気じゃねぇか!なぁハイレディン?」
「あぁ兄者!その殺気に応えてやろうぜ!」
「おうよ!これは挨拶代わりだっ!」
 とても5mの巨体とは思えない素早さで公明の前まで間合いを詰めて来たバルバロス兄弟。四腕に持った剣・槍・斧・フレイルが次々に公明に襲い掛かる。
 その猛攻を必死にオーラを付与した妖刀で防御し耐え凌ぐ。
 事前に先制攻撃が来る事がわかっていたからこ、その猛攻を受ける覚悟も出来ていた。
 妖刀でうまく敵の攻撃の軌道をわずかにずらす公明。
「強い攻撃も、こうされてちゃ形無しね。」
 直撃を免れたバルバロス兄弟の先制攻撃、公明を傷つけるもそれはかすり傷程度で終わってしまう。
「なにっ!耐えきっただと?!」
 驚愕の表情を浮かべるバルバロス兄弟を見つめる公明の視線は冷めたものだった。
「少し独りよがりが過ぎたのではなくって?」
「だが、それはお前も同じだろう?なぁ、兄弟?」
「兄者の言う通りだぜ!てめえら、やっちまいなっ!」
 バルバロス兄弟に追い立てられるように、周囲にいたと思われる原始の魔物が公明に襲い掛かる。目の前のバルバロス兄弟に集中していた公明はその襲撃に若干対応が遅れた。魔物達の初撃をなんとか妖刀でガードし最悪の事態は逃れる事が出来た。

(グリモアから聞いてはいたし、警戒していなかったわけじゃないけれど…)
 バルバロス兄弟は魔物達とは格が違うレベルの強さだった。自然とそちらへ意識が集中してしまったのだろう。魔物達の攻撃を初撃こそガードした公明だったが、その後は身体能力の高さを活かし華麗に回避していく。

(バルバロス兄弟へ一撃加える前に、このまわりの魔物を先になんとかしなきゃいけないわね)
 一旦バルバロス兄弟から距離を取りつつ、取り出した二丁拳銃を手に魔物達を迎撃する。襲い来る魔物の攻撃を回避し、カウンターで鉛玉を叩き込んでいく。やはり手古摺ったのは最初だけ。次第に魔物の数は減っていき、バルバロス兄弟との決戦の邪魔となる存在も許容範囲内となる。

 公明はそこで勝負に出た。拳銃から再び妖刀へ、残った魔物を壁にしつつバルバロス兄弟の死角より急所を狙って攻撃を繰り出す!
「強さと美しさの両立。それこそ諸葛流舞闘術の真髄よ」
「ぬっ?!」
 頭部が二つあるせいか間一髪で公明の奇襲に気が付いたバルバロス兄弟、一本の腕を盾にし急所への直撃を避ける。
「やってくれるじゃねぇか!こいつっ」
 反撃で繰り出された一撃を今度は回避し一旦距離を取る。初撃を受けた感じ、軌道をずらすという事が出来ていなかったらかなり致命的なダメージを受けていた可能性がある。
 ヒット&アウェイで切り崩した方が良さそうだ。

「腕が多かろうと、頭が2つあろうと、人体が基礎にあるのであれば、殺せぬ通りは無いわ。」
 蝶のように舞い、蜂のように刺す。一撃一撃を確実に公明はバルバロス兄弟へ叩き込んでいくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
手強い方では有りますが、何とかやってみましょう。

『FBS』を四肢に嵌め飛行し、三つ目さんとの間に『FMS』のバリアを板状に複数形成しますねぇ。
この配置であれば『迂回』『突破』の何れにせよタイムラグが発生しますので、その間に【燦華】を発動、全身を『光』に変換しますぅ。
『光』に変化した状態で『光速回避』を重視して動けば、三つ目さんの攻撃も『原始の魔物』の攻撃もまず当たりません。
その間に『FRS』と『FSS』による[砲撃]で[範囲攻撃]を行い、三つ目さんと『魔物』を纏めて狙いますぅ。

相手は『七大海嘯』、『光』とはいえ当たれば有効な攻撃もあり得ますし、油断せず確実に、ですねぇ。



 5mもの巨体が目の前に立っている状況というのは、それだけで心理的な圧迫感があるものだ。聳え立つ壁、とでもいうのだろうか…。
 その壁は目の前に立つ夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)を見て小馬鹿にしたような表情を浮かべる。
「小娘、まさかこのバルバロス兄弟とやろうってぇのか?」
「命知らずもいい所だ、やっちまおうぜ兄者!」

(手強い方では有りますが、何とかやってみましょう。)
 素早く意識を戦闘モードへ変えたるこるは、懐より取り出した小箱の中より戦輪を取り出し四肢に嵌める。ふわっとした浮遊感と共にるこるの体が浮かび上がり、バルバロス兄弟との身長差を埋めていく。
 敵の攻撃は振り上げ→振り下ろしの攻撃だったならば攻撃対象が上に行けば行くほど速度と威力が武器に乗りにくい。地面の敵へ武器を叩き付ける瞬間が最大加速・最大火力になるからだ。

「ぬぅ?!羽虫のごとく飛びやがるのか!」
 忌々しそうにその様子を一瞥したバルバロス兄弟には反応せず、そのままさらに小箱より複数の円盤を取り出し展開していく。長方形の頂点の位置に配置された円盤同士がビームを放ちバリアを形成した。ちょうどバルバロス兄弟とるこるの間にバリアの壁が何枚も配置されているかのような状態だ。
「ちぃっ、しゃらくせぇっ」
「こんな壁、ぶち壊してやろうぜ兄者!」
「おうともさ!」

 流石のバルバロス兄弟もそのバリア群を一瞬では突破出来ない。
 体当たりや武器を叩き付ける形でそのバリア群を力業で破壊していく。
 そのわずかなライムラグ、これこそがるこるが作り出した勝機!

「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ。」
 発動させたUC【豊乳女神の加護・燦華】によりるこるの体は光に包まれていく。…いや、これは違う。るこるは光そのものとなった。今のるこるはるこるの形状をした光の塊、そういう状態になったのだ。

 バリア群を突破し、るこるへ迫るバルバロス兄弟。攻撃対象が光に包まれているのを怪訝に思いながらも武器を振りかざすのはやめない。
「これで、取ったぁぁぁっ!」
 バルバロス兄弟の振りかざす4つの武器が次々にるこるを捕えた、かのように見えた。が、しかし…。
「兄者、小娘がいねぇ!」
「ど、どこに行きやがった!」
 素早く周りを見渡すといつの間にかるこるは自分達の後ろに浮かんでいた。
「いつの間に後ろに?!」
「まぐれだ!そうそう俺達の攻撃を回避出来るはずがねぇぜ兄者!」

 次々と繰り出されるバルバロス兄弟の攻撃を目に見えぬ速さで回避していくるこる。
 今の光の速度で動けるるこるにとっては、いくら巨体に似合わぬ俊敏さを持つバルバロス兄弟でも止まって見えるほどだ。
 るこるの両腕の固定砲台、自身の周囲に展開した8枚の小型ビームシールドが一気に火を噴いた。
「おいっ、手前らもぼさっとしてねぇであの小娘を何とかしろ!」
 苛々したバルバロス兄弟に追い立てられ、慌ててるこるへ襲い掛かる原始の魔物達。だが、もちろんその攻撃はるこるには当たらない。

「一気に勝負をつけてしまいましょうかぁ」
 バルバロス兄弟と魔物を攻撃範囲に収めたるこるは一切手加減する事無く砲弾の雨を降らせていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
各地の島で非道な略奪繰り広げたバルバロス兄弟…ついに追い詰めましたよ
七大海嘯『三つ目』、騎士として討ち取らせて頂きます

●瞬間思考力で敵の嵐の様な武装の軌道を●見切り●盾受け武器受けで防御
防御時に●怪力で敵武装を跳ね上げることで、他の腕の稼働域を妨害し敵の攻めのリズムを崩します

センサーでの●情報収集で原始の魔物達の位置を把握しつつUC使用

数を揃えた所で…止められるとは思わぬことです

●限界突破した瞬間思考力で戦場全域を把握し掌握
只管に行動最適解を取り続け巨人や魔物達の攻撃を躱し防ぎ叩き伏せ

ワイヤーアンカーで怪物を捕縛し怪力ロープワークで巨人に投げ●目潰し
対処の隙逃さず接近
●推力移動で跳んで大盾殴打



「各地の島で非道な略奪繰り広げたバルバロス兄弟…ついに追い詰めましたよ」
 全身鎧の騎士がバルバロス兄弟の前に立ち塞がった。
「んん?なんだてめぇは」
「兄者、こいつ騎士って奴だぜ。だけどただの騎士にしちゃでけぇ」
 確かに、一般的な生身の騎士に比べ背丈は3m弱。巨人であるバルバロス兄弟から見れば小柄な存在ではあるが、それでも今まで各地で蹂躙して来た騎士共とは何かが違う。そう感じる巨人に立ち塞がった騎士トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は言い放つ。
「七大海嘯『三つ目』、騎士として討ち取らせて頂きます」
「しゃらくせぇ!!多少でかいくらいの騎士風情が俺達をやれると思うなよ!」
「兄者、蹴散らして身の程を知らせてやろうぜ!」
 そして戦闘が始まる!

(まずは槍か。ならば…)
 バルバロス兄弟の振りかざしてきた武器を確認し瞬間思考で瞬時に対応策を導き出すトリテレイア。確かに、巨人の言う通り彼はただの騎士ではない。機械の体を持つ、いわゆるウォーマシンなのだ。瞬間思考はその賜物とも言えるだろう。

 次々を嵐の様に襲い来る武装の軌道を剣で、時に盾で受け流しながら捌いていく。
「てめぇ、なかなかやるじゃねぇかっ!」
「兄者、兄者の腕が邪魔で攻撃出来ねぇ」
「うるせぇ!あいつが俺の腕を持ち上げやがったから仕方ねぇだろ!」
 トリテレイアは盾で防御した際に、その持ち前の怪力で腕の一本を跳ね上げたのだ。その跳ね上げられた腕が邪魔で他の腕での攻撃に支障が出、巨人の攻撃リズムが崩れる。巨人の嵐のような猛攻は、冷静な騎士によって徐々にペースを乱されていく。

 その間にもトリテレイアは周囲の情報も収集していた。センサーにて周囲の生体反応の数を把握していく。巨人以外の反応はグリモアの言っていた原始の魔物なのだろう。確かにそれなりの数はいる、だが…。
「数を揃えた所で…止められるとは思わぬことです」
 UC【機械騎士の戦場輪舞曲】を発動する。このUCは数的不利の戦況をひっくり返す一手を放つUC。まさにこの状況にうってつけだ。
 トリテレイアは今や魔物の数だけでなく、戦場全域の状況を限界を超えた速度で瞬間思考している。現実主義的な彼は只管に行動最適解を取り続ける。
 瞬間思考の前には巨人も魔物も個々の能力の上下がある程度のものでしかない。痺れを切らした巨人が吠える。
「てめぇら、なにちんたらやってやがる!数で押し込むんだよっ!」
 追い立てられてトリテレイアに襲い掛かる魔物達はその場で次々と叩き伏せられる。
 そしてひと際大きな魔物を叩き伏せた時、トリテレイアは一気に勝負に出る!

 叩き伏せた魔物をワイヤーアンカーで捕縛、怪力を活かし巨人の顔目がけて放り投げたのだ。
「くそっ、邪魔だっ!」
 顔面に叩き付けられた魔物を振り払った巨人は目の前にいた騎士が姿を消している事に気が付いた。

「どこに行きやが…っ!?」
 巨人は全てを言い切る事は出来なかった。視界を潰したと同時に推力全開で突撃した騎士は、その速度に自身の重量を上乗せしたシールドバッシュを巨人の横っ面に叩き込んだのだ。
 強烈な一撃に吹っ飛ばされる巨人に騎士は冷静に追撃を開始するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朱鷺透・小枝子
原始の魔物にバルバロス兄弟。
厄介な巨人にまた厄介な物が合わさった!

亡国の主に搭乗操縦
フレイムランチャーでまず兄弟へ向けて焼却攻撃!視界を封じ、
ディスポーザブル03を遠隔操縦、周囲へ向けて誘導弾の吹き飛ばしで魔物どもを近付けない!
だが、一度ならず退けた強敵!負けられない!!
『マルチプル・キャバリア』発動
回点号を召喚、バルバロス兄弟の背後からマシンガンの弾幕攻撃!
からのシールドバッシュ!シールドを展開し騎兵刀を手に吶喊

用意は良いな、やれ、主!
早業、コックピットからでていた自分を、投擲、亡国の主に投げさせる!
スラスター推力移動、軌道修正、狙いはバルバロス兄弟の首!
騎兵刀で切断、その首、跳ね飛ばす!



「原始の魔物にバルバロス兄弟。厄介な巨人にまた厄介な物が合わさった!」
 朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)は三つ目島が発見されるまでの間に何度もバルバロス兄弟と交戦している。単体でも非常に厄介で侮れない相手だ、それに追加で原始の魔物とは!
 だが、小枝子が辿り着いた結論は単純明快。『厄介だけど、倒すべき敵』なのである。

 一方のバルバロス兄弟は相対する存在を見て一瞬怪訝な表情を浮かべた。
「てめぇ…、どこかで…」
「どうしたんだ?兄者」
 目の前の巨人とは初顔わせのはず…だが、その纏っている雰囲気にどこか…。
「まぁ、そんな事はどうでもいいか!俺達の前に立ち塞がる奴は誰だろうと容赦しねぇ!」
 小枝子は幾度となくバルバロス兄弟と交戦しているが、今回はジャイアントキャバリア『亡国の主』に乗っての参戦だ。この機体での交戦は初、相手にとっては初見の相手になるわけだが…。本能的なもので何か感じ取ったのだろう。とはいえ、小枝子としてはやる事は変わらない。倒すべき敵を倒すのみ、なのだ。

 戦闘の火ぶたが切って落とされ小枝子は弟ハイレディンの視線がこちらを向いている事を肌で感じた。件のオルキヌスの瞳によるものだろう、その視線を小枝子は火炎にて遮る。亡国の主の装備したフレイムランチャーが文字通り火を噴いたのだ。
「うおっ、目の前が火の海じゃねぇか!」
「兄者、これじゃ俺のオルキヌスの瞳が使えねぇっ」
 
 視界を塞がれ混乱するバルバロス兄弟、その間に周囲に潜む原始の魔物に対処する小枝子。遠隔操縦にてスーパーロボット『ディスポーザブル03』を起動させたのだ。
 ディスポーザブル03が魔物達に誘導弾を発射し、それに巻き込まれた魔物達は吹き飛ばされ戦場から離れた位置まで後退させる事に成功した。これで魔物達に戦闘を邪魔される事はない。
 案の定視界を遮られて苛立ちを隠せなくなったバルバロス兄弟は魔物達を亡国の主にぶつけようと追い立てようとするが…。

「おい、どこに行った!てめえらの出番だろうがっ」

 その場に現れる魔物はいなかった。ディスポーザブル03による牽制が上手く機能している証拠である。魔物に邪魔されない今こそ、絶好のチャンスである!
「一度ならず退けた強敵!負けられない!!キャバリア、起動!」
 小枝子の声に従い、もう一機のキャバリア『回点号』が召喚される。回点号はバルバロス兄弟の背後から奇襲しマシンガンを撃ちまくる、続けて盾を構え一気に間合いを詰めシールドバッシュを叩き込む。トドメに騎兵刀を手に吶喊した!

 後方からの奇襲、しかも何度となく交戦したキャバリアが相手である為バルバロス兄弟の意識は自然と回点号へと集中する。
 その様子を亡国の主の掌の上で確認した小枝子。このチャンスを逃さぬ為に回点号を遠隔操作しながら自身もコックピットから出ていたのだ。

「用意は良いな、やれ、主!」
 亡国の主によって投擲される小枝子、狙うはバルバロス兄弟の首!投擲された小枝子はその勢いを殺さずスラスターで推進移動しながらバルバロス兄弟の首に着地した。そして騎兵刀を巨人の首に突き立てた!

大成功 🔵​🔵​🔵​


「くそったれ、やってくれやがったな手前ら…」
「兄者、このままじゃ流石に…」
「覚えてろよ!」

 捨て台詞を吐きながら撤退していくバルバロス兄弟。完全に相手を討ち取るには至らなかったが、この戦いを猟兵達は勝利で終えるのだった。

最終結果:成功

完成日:2021年02月15日


挿絵イラスト