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羅針盤戦争〜えっ!今日は全部(船を)焼いてもいいのか!

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #新規プレイング募集締め切り

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「ええ!なんたって相手は純度100%のオブリビオン。焼いた所で困るやつはいないわ。今まで焼けなかった分焼いてきなさい!」
 ――焼けなかった分ってなんだよ…。
 最近、猟兵たちの間で「森を焼くことがブーム」だと周回遅れ気味で気がついたイザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)からまたしても猟兵達に焼き討ちのお誘いだ!
「今回のターゲットは…こちら!名付けて『グリードミミック船団』よ!」
 いつもの様にモニターを使って説明するかと思いきや手書きイラスト付きのフリップを取り出した。おそらくイザベラの直筆だろう、絵のお手前の方はというと……画伯(笑)である。
「ミミックと言えば宝箱に擬態してるのが普通よね?だけどこいつ等は凄いわよ。なんたって商船その物に擬態してるんだから。いわばグリードオーシャン仕様のユニークミミックってところね!」
 ミミックとは待ち伏せ、騙し討ちを基本とする魔物だ。それがグリードオーシャンという世界の特性から独自の進化を遂げ、自らを覆う宝箱を船に、しかも商船に擬態する事で船に詰まれた物資目当てに食い付いた海賊を餌にしているのだ。
「それでこのミミック達が群れを成して渦潮に向けて移動しているみたいでね、七大海嘯との戦争の支障にならない様に始末してきてほしいのよ。え、普通の商船との見分け方?……わざわざ渦潮に近づいていく商船があると思う?」
 つまり向こうからドンブラコとやってくる敵を迎え撃つ「迎撃戦」という事だ。しかも見るからに敵の商船は「木造船」、たいへん燃えやすいことだろう。
「まぁ結果的に殲滅できれば焼き討ちに限らず爆破解体でも、中身のミミックを叩いて潰してカマボコにしても何でもいいけどね。……でも皆心の底では焼き討ちしたいんじゃない?……本当はミミックを船体という檻の中に閉じ込め....ホッカホッカに焼いて......断末魔を聞きたい......!でしょ?いいのよ?このミミック達を焼いてもね!おかわりもあるわよ!」
 ――え、えェー…。
 目を輝かせて焼き討ちの魅力を語るグリモア猟兵にドン引きする猟兵達。一体「焼き討ち」の何が彼女をここまで突き動かすのか。
 しかし彼女が示した焼き討ちもまた立派な戦術である。もしグリードミミックに理性や仲間意識があるのだとしたら、もがき苦しむ仲間を目の前に戦意を喪失するなんて言うことも考えられる。
 まぁ最終的に焼き討ちをするかどうかは猟兵が各々で判断をするべきであろう。結果として敵を撃破したという結果があれば良いのだから。
「あ、いつもの事ながらグリードオーシャンの海上だから飛行や転移はオススメしないわよ。まずは全員近くの鉄甲船上に転送するからね。それじゃ、Good hunting Jaeger.(猟兵諸君、良い狩りを)」
 さぁ、またしてもこのグリモア猟兵の仕業で喜劇(もしくは惨劇)の舞台に引きずり出される事となった猟兵達。彼らを待ち受けるは騙し討ち上等の卑劣なグリードミミックだ!
 ――そんな敵が相手なら、みんなで焼くしかないじゃない!


マーシャル後藤
 待たせたな、焼き討ちの時間だ!
 どうもマーシャル後藤です。第二回大会の開催です。ちなみに第一回の模様はこちら↓です。

●https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=31677
 さて、今回のシナリオは大渦潮の破壊に向かおうとする『グリードミミック』の船団を迎え撃つドンパチメラメラな感じの内容です。今回は延焼とか気にしなくて良いから気が楽だネ。
 また本シナリオを成功させると戦争サバイバルの🏅5000が加算されます!

●プレイングボーナスと注意点
 プレイングボーナスは海上戦、船上戦を工夫することです。
 また海上では飛行や転移が阻害される為、左記プレイングを行う際はご注意ください。

●敵情報『グリードミミック』
 木造の武装商船に擬態したオブリビオンです。不用意に近付いてきた敵への不意打ちを得意としています。
 逆に敵からの先制攻撃を受けると反撃のために積み荷の武器財宝を用いて襲ってきます。
 商船に擬態しているだけあって中身もデカいです。
 食感はタコみたいな感じらしいです。

 それでは皆さんのホットなプレイング、お待ちしています!
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第1章 集団戦 『グリードミミック』

POW   :    メガリス・ランページ
【纏ったメガリス全て】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD   :    強欲の罠
【触手や巨大な口から敵を取り込み】【武器や装飾を奪って】【装備すること】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    ホシイ!ヨコセ!
レベル×1tまでの対象の【武器や装飾品】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。

イラスト:もにゃ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●理不尽な暴力(主成分:火炎)がミミックの船団を襲う!

 ここはグリードオーシャンのとある海域。普段は荒波に嵐、雷鳴に獰猛な怪獣が跋扈する地獄の一丁目一番地な様相なのだが、この日は一転穏やかな気候に恵まれていた。
 空には海鳥が飛び、太陽の輝きが眩しい。まさに大航海日和って感じだ。
 そこを船団をなした商船が通過しようとしていた。甲板に大砲などの武装は積んでいるが護衛艦はなし。そして見るからに木造船、よく燃えそうである。
 彼らはグリードオーシャン世界で独自の進化を遂げた『グリードミミック』と呼ばれる魔物達であり、今日は猟兵達の活動を妨害するため大渦潮に向けて船を走らせていた。
 ――簡単な仕事だ。夕飯までには帰れるぜ。
 どのミミックもそんな事を考えていた。

 しかし!この船団はこれより海の藻屑となる運命にあった!
朱酉・逢真
心情)今日から毎日ミミックを焼こうぜ。タコみてェな食感で、木造船のナカ閉じこもってると。ほォん。つまっとこタコ壺こもってるタコだな。タコ焼きパーティはじめっか。俺は食わんが、海の魚らァが喜ばァよ。
行動)でけェ《鳥》の背にのって、ミミック船の上空へ。ところで人類史のやべェ武器に、ナパーム弾ってェのがあってだな? はい。上から落とします。いやァいい天気だねェ。明るいとこはニガテなンだ。さっさと終わらすためにもどかどか落とそうか。ああ、海にながれた汚染は回収するからご安心さ。《毒》の扱いはお手の物ってな。


朱鷺透・小枝子
森を…焼く?何かの作戦行動でしょうか……?

亡国の主に搭乗、操縦。木造商船の群れを視認後、潜水。
深海適応、超能力シールドで深海の負荷をオーラ防御。
『劫火業臨』巨大化し、ちょうど、真上にいた商船にかみつき。
浮上、

敵を焼けというのであれば、喜んで焼きましょう!
この劫火でもって、焼き払い、敵を壊すのだぁああああ!!
捕食、噛んでいた船を噛み砕き破壊の呪詛が溜まった胃の中へ。

海の中にあった腕を引き上げる。生成した超巨大フレイムランチャー!
を木造船に突っ込み、点火。大口をあけたらこれ幸い。炎を注ぎ込んでやりましょう。……燃えろ、もっと燃えろ!!(燃える商船を掴んで怪力で投擲、他の商船にぶつけて、燃やす)



●グリードミミック、上から焼くか?下から焼くか?

「だったら俺は上から焼くかねぇ」
 朱酉・逢真(朱ノ鳥・f16930)は鉄甲船への転送直後、大鳥を呼び出しその背に乗って大海の大空へと飛び立っていた。
 グリードオーシャンの空は常に気流に乱れが生じており、鎧装騎兵やキャバリアの高性能な飛行ユニットや歴戦の空中戦闘機動を以てしても正確な飛行は困難を極める事は猟兵の間では良く知られている。
 しかしこれが機器や技量に頼らぬ、種として連綿と受け継がれてきた「本能」による飛行であったならどうだろうか?
 鳥の翼という物は実に細かなパーツの集合体として知られている。鳥の骨格標本を見るとわかるように、付け根から先端にかけて幾つもの骨が存在し、それこそが自由自在に風を捉える事を可能にしているのだ。
 故に大鳥はその大きな翼を器用に操りグリードオーシャンの複雑怪奇な気流の中をまるで踊るように飛べるのであった。
 ……ただし、搭乗者は別である。
「うっぷ…まさかこんなにぐわんぐわんと揺れるとはァ誤算だったなァ。まぁいい、もうちょいの辛抱さね。」
 右から左へ、上から下へと不規則な起動に揺られ続ける逢真は今まさに船酔いならぬ「空酔い」に陥っていたのだ。それでも何とか吐き気を堪え、這々の体でグリードミミック達の頭上へと到達する。幸いミミックたちは逢真に気が付いていないようだ。
「うぇ…ふう。漸く着いたみてぇだな。それじゃあさっそくタコ焼きと洒落込むかい」
 彼はそういうと虚空に手をかざすと「人災」を呼び出した。それはナパーム弾。ナフサと「ナパーム剤」と呼ばれる粉末を混合した焼夷弾であり、UDCアース、ヒーローズアースでは20世紀の第二次世界大戦、ベトナム戦争など様々な戦争で活躍した兵器である。それを合計4本、大鳥の下部に配置するとグリードミミックへの攻撃を開始した。
「そうら、ポイっポイっとォ」
 グリードミミックの頭上を翼を大きく広げ滑空する大鳥からナパーム弾が投下される。遅れて商船の中からグリードミミックの触手が伸びてくるが、すでに手遅れだ。
 ナパーム弾は商船の上空で炸裂。広範囲にジェル化した粗製ガソリンが降りかかる。その様子はまるで火の雨であった。
【■■■■ーッ!!?!】
 飛び出していた幾つかの触手に火の手が回りグリードミミックが悲鳴を上げる。触手を海中に沈めて消化を図るが中々火は消えない。
 それもそのはずだ。ナパーム燃料は親油性が高く、料理場の油火災と同じく水での消火はまず不可能である。さらに言えば触手を海面に着けてしまったために海面に広がったガソリンに引火。文字通りの火の海となった。
 周囲のグリードミミックは火の手から逃れようと商船の移動を開始する。だがここで彼らにとって予想外の攻撃が待ち受けていた。
【……■■■■?■■?】
 一隻のグリードミミックが船に取りついた何かに気が付いた。すぐ真下、船底である。今は気にせずそのまま退避を継続するべきとも考えるが船速が低下し逃げ損なう事を危惧し海中へと触手を潜らせ船底の「何か」を取り除こうとする。その時だった。何かがミミックの触手を掴んだのだ。それと同時に船底が、ミミックの本体ごと「齧り取られ」た。
【■■■■■■■■ーッッ!!!】
 断末魔を上げながらグリードミミックは絶命、周囲の個体も何事かと反応するが、直後絶命した個体の船体が火柱を上げる!
「あっはははは!燃えろ、もっと燃えろ!!」
 水中から響く何者かの声、その主はすぐに姿を現した。
 それは、一言で言えば「巨人」。しかしそれはこのグリードオーシャン世界に住まう者達を指すものでは無く、正に「怪物」とでも評さねばならぬほどの巨躯を有していた。
 炎上する船体を手にし海中から姿を現したそれは「亡国の主」と呼ばれるジャイアントキャバリアであり、猟兵、朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)の乗機であった。
 彼女は海底を進み船団の真下に到達、ユーベルコードによって亡国の主を巨大化させて奇襲を図ったのである。当然、海上に流れ出たナパームはオーラによる障壁で影響は受けていない。
「こいつを…喰らええぇっ!」
 小枝子は亡国の主が手にする商船を海上火災で立往生する商船に向けて投擲、船体とその中のミミックの死骸を合わせた重量、そして未だ燃え尽きる事のない火が商船を襲い、延焼、沈没を発生させていた。
「まだまだ!この劫火でもって、焼き払い、敵を壊すのだぁああああ!!」
 小枝子は続けて亡国の主の手に握られる巨大なフレイムランチャーから火炎を放つ。巨大化されたこともありその射程は更に伸び、逢真が放ったナパームの火の手から逃れたであろう商船すらも射程に捉え、容赦なく焼く。
 ミミック達は何とか反撃しようと触手を伸ばすが一方は空の上、もう一方は海上ではあるも火の手が回り満足に動けるような状況になく、打つ手なし。
 地獄の様相を呈していると言って差支えのない状況である。この二人の猟兵によって少なくない数の商船が葬られ、更に海上を業火で覆う事でグリードミミックの戦闘力を削ぐことに成功したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジェイミィ・ブラッディバック
確認しますよ?
今回の敵は何ら経済に寄与しませんね?

よし、今回はトレンドに乗ります。
SERAPHIM LEGION、全機出撃。

『セラフィム1よりセラフリーダー、何故船から一切動かないのか当機は疑問する』
あ、今にわかります。とりあえず指示通り動いていただければ。
『セラフィム1、コピー』

セラフィム・リッパーのクリスタルビットを全機から射出させます。
時刻はちょうどお昼時、太陽もいい角度ですね。
えぇ、我々が無尽蔵に使える光学兵器たる太陽ですよ。

クリスタルビットで光を屈折・反射させます。
角度は戦闘知識をもとに微調整。
こうして太陽光を一点に収束させて……よし、火がつきました。
延焼も時間の問題ですな。



●ワクワク!猟兵科学実験教室
――イザベラさんイザベラさん。
――はいイザベラさんよ。どうしたのジェイミィ?
――念のために確認しますよ。今回の敵は何ら経済に寄与しませんね?
――…そうね、苦労の末に得る一攫千金ならともかく、恐らく貴方の考えるような利益はこれっぽちもでないわよ。
――(無言でサムズアップ。)

「という訳で今回はトレンドに乗っかってみようかと思います。」
 ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)は誰に聞かせる訳でも無くそう言うと12機のAI搭載キャバリア中隊「SERAPHIM LEGION」を出撃させる。
 どこか淡々とした雰囲気ではあるが、実はこう見えて第一回大会からのリピーターである。
 前回は島の観光資源としての価値を守るため、「焼き討ちをするなんてとんでも無い!」という志を持つ者で結集されたチームで行動し、焼き討ちの「やり過ぎ」を防ぐため裏方に回っていたのだ。
 しかし今回は事情が異なる。いくらグリードミミックがグリードオーシャンの固有種であったとしてもそれだけでは経済価値は無く、しかも彼らがため込んでいるであろう財宝を売り払うにしても玉石混交、価値がピンキリであれば労力に対するコスパはお世辞にもよろしいとは言えない。なので今回は「そういった」勘定抜きでトレンドに乗っかってみようという訳である。
『セラフィム1よりセラフリーダー、何故船から一切動かないのか当機は疑問する』
 するとセラフィムの一機がジェイミィに疑問を呈した。その疑問はもっともである。出撃と言ってはみたものの、中隊は未だ鉄甲船上にあった。
「まぁまぁ、今回はちょっと趣向を凝らしてみようと思いまして。とりあえず指示通り動いていただければ。」
『セラフィム1、コピー』
 セラフィム1との会話を終えたジェイミィは戦術マップと頭上で燦々と照る太陽を交互にみやり、暫くして一隻のグリードミミックを目視すると行動を開始した。
「セラフリーダ―よりセラフィム全機、これから指示する陣形を組んでください。展開後はクリスタルビットを射出し待機する様に。」
『了解。』

 ――時は紀元前214年、UDCアース、ヒーローズアースの歴史においてローマ帝国軍はシチリア島の港湾都市シラクサを包囲、陸と海から攻撃を仕掛けるも陥落させるまでに2年を要した。世にいう「シラクサ包囲戦」である。
 ローマ軍が攻めあぐねた理由としてシラクサが要塞都市として発展してきたという事も挙げられるが当時の防衛担当者に「アルキメデス」の名が記されていた事がより攻略を困難なものとしていたことは有名である。
 「てこの原理」「黄金の王冠」などの逸話知られるアルキメデスであるが兵器分野でも画期的な発明を残している事はご存じであろうか。
 その中でも特筆すべきは「アルキメデスの鏡」とよばれる熱光線兵器である。これは沿岸部に並べられた幾つもの鏡に太陽光を反射させ、海上のローマ軍船に熱線を集めて発火炎上させるというものである。

「……という事でこのアルキメデスの故事をクリスタルピットをプリズムとして利用することで再現できないかを試してみたかったんですよ!」
 ジェイミィは燃え盛るグリードミミックの商船を背景にセラフィム達に説明した。ミミックはいつの間にか火をつけられた事に驚き触手で火元を叩き付けて消火に当たるが、今度はその触手を追う様に熱光線がミミックを襲っていた。その結果に当の本人は声を弾ませて居る事から大変満足しているようだ。
『なるほど。しかしセラフリーダ―、この戦術は天候条件に影響される可能性が高く効率性を欠いているかと。』
 だがそこにセラフィム1のナイフのように鋭い指摘が躊躇なくジェイミィに刺さる。そう、実はこの時点で燃やす事に成功しているのは背景の一隻だけなのである!
 というのも猟兵の攻撃に曝されているミミック達は火の手から逃れるために忙しなく動いており船舶間の距離が開いている事、海上火災による黒煙で太陽光が所々で遮られている事など複数の状況が絡み合った結果である。
『なのでここからは通常の戦闘による任務遂行が推奨されるかと。』
「……はい。」
 もうやめてセラフィム1!ジェイミィのライフはもうとっくゼロよ!

成功 🔵​🔵​🔴​


●一焼き行こうぜ!―海上戦編・爆発もあるよ!―
 猟兵達の活躍により戦場の空気が(熱エネルギー的な意味で)良い感じに暖まってきた。つまり祭りはここからが本番だ。
「グリードミミックを焼きたいかー!?」
「「「おーーーっ!!」」」
 誰かの掛け声に一致団結の証ともいえるシャウトが響く。猟兵達のエントリーである!
「それじゃあ者ども、掛かれェええいっ!」
 そしてその大号令と共に、猟兵達は一斉に飛び出した。
栗花落・澪
うん、可愛くない
可愛くないものには容赦は要らない
よし

とりあえず挨拶代わりに遠距離から炎魔法の【属性攻撃】撃っときますね
攻撃は万一にも船壊されると面倒だから
★靴に風魔法を宿してから海上に飛び降りる事で
靴底と水面との反発で一時的に海上歩行を可能に

武器を持つ音や振り上げる音など
攻撃に繋がるあらゆる音を【聞き耳】で聞き取り軌道を推測
目視するよりも早い反応速度で跳び回って回避
ジャンプだけならギリギリ大丈夫かなっ?
振り回しはバク宙の要領で後ろに跳び退き

イキのいいのは何よりだけど
さっきの攻撃で終わりだと思った?
おいで、皆

【指定UC】で炎の鳥達を呼び出し
【破魔】乗せてあげてる分優しいと思ってよ
はい、焼き討ちー




 いの一番にグリードミミックの前に躍り出た猟兵は栗花落・澪(泡沫の花・f03165)であった。足元に風魔法を纏わせ、ホバークラフトのように水面を滑りながら一隻のグリードミミックへと接近する。
 対するグリードミミックも即座に迎撃態勢に移り、無数の触手の先に剣、斧、大砲といった武器兵器類から燭台、シャンデリア、大理石の彫刻象といった宝物、貴重品を掴み澪へと襲い掛かる!
「うん、やっぱり可愛くない。であれば慈悲は無用!」
 躊躇することなく、魔法による火炎放射で強襲を掛けた澪は触手による攻撃のその軌跡を見ることなく、触手やその武器が放つ風切り音を頼りに水面を滑り、時には攻撃の網を掻い潜るような跳躍を繰り出し、更なる火炎放射をグリードミミックに仕掛ける!
【■■■■ッ!!?】
 まるで攻撃を先読みされているかのような動きに焦りを見せるグリードミミック。やはりその巨体故であろうか。本来ならば近づいてきた船舶を叩き潰し、海面に放り出された得物を捕まえるという戦い方しか知らない彼らにとって、澪のような戦い方をするものは非常に相性が悪かった。
「それじゃあこれでとどめだよ。――おいで、鳥たちよ!」
 グリードミミックが十分弱ったことを確認した澪は一旦後方へと下がり、無数の鳥――の形を成す炎を呼び出した。しかもそれは只の炎に非ず、破魔の力を秘めている。
「目の前の怪物を完膚なきまでに燃やしつくして!」
 彼の号令で炎の鳥達は一斉にグリードミミックに殺到、船体を避けて、直接本体への攻撃を開始する。
 魔物にとって破魔の力は並の属性攻撃とは比べ物にならない程強力な力である。それは「魔を破る」という言葉の通り、彼らの存在を拒む力であるからだ。そしてその効能はグリードミミックの身体に流し込まれると同時に急速にグリードミミックを肥大化させ破裂。船体諸共吹き飛ぶという結果をもたらした。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィリー・フランツ
wiz・キャバリア使用
手段:燃やせってお前……まぁ民間船舶が存在しない海域だからいいのか?

手段:鉄甲船の甲板上でヘヴィタイフーンに乗って待機、射撃管制システムを木造船舶に適応する様に調整して【迎撃態勢完了】だ。
射程内の偽装船団は全て攻撃、喫水線の辺りをピラニアミサイルや無反動砲の155mm徹甲榴弾を撃ち込めば沈むだろう。
40mmレールガンは舷側砲辺りを攻撃、大半は反対側まで貫通するだろうが、運が良ければ積載する火薬といった可燃物に引火するかもな。
12.7mmリニアSMGは上甲板の掃射攻撃、載ってるのはグリードミミックが隠れた箱や樽だけだ、遠慮はいらねぇな。
後は誤射しないよう無線には耳を傾けとく


ギャレリー・フィッツジェラルド
アドリブ・連携歓迎
WIZで判定

近付いてきた奴への不意打ちが得意ってんなら、遠距離から吹っ飛ばしちまえば問題ないな?
遠くから一方的に焼き尽くしてやんよ。

転送された鉄甲船の上から、熱で左腕の人工皮膚が黒く焦げるほど長時間チャージしてからUCを放つぜ。木造船なら【焼却】されることで【継続ダメージ】も入るだろうし、火薬を積んでりゃ引火して【爆撃】もできるな。

これを焼き討ちっつって良いか分からんが……ま、少なくとも相手の戦意は喪失するだろうよ。




「うおっ……どいつもこいつもかなり派手にやってんなぁ」
 愛機「HL-T10 ヘヴィタイフーンMk.Ⅹ」に搭乗するヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)は初めて参加する焼き討ちをその様に評した。知り合いのグリモア猟兵がとんでもない依頼を出しているという事を風の噂に聞いて来てみたらこの光景である。
「お、もしかしてあんた、今回が初めてのようだな?」
 ヴィリーの様子に気が付いたのか近くにいたギャレリー・フィッツジェラルド(半人半機のギーク・f03262)が彼に声をかけた。ギャレリーもまた第一回大会からのリピーターである。
「あぁ、そういえば前回はジャングルを焼いていたんだっけか?」
「そりゃあもう盛大にな。おっと、俺はギャレリー・フィッツジェラルドだ。」
「ヴィリー・フランツだ。よろしくなギャレリー。」
 互いに自己紹介を済ませると、改めてギャレリーが訊ねる。
「そういえばヴィリー、あんたも遠距離戦をするクチだな?」
「まぁそうなるな。ここから撃ち込んでいくぜ。待てよ、『あんたも』ってことは…。」
「ご想像の通りだ。どうだい、どっちが多く敵船を沈められるか競争ってのは?」
 無邪気な子供のようにニッと笑いヴィリーに提案するギャレリー。それをヘヴィータイフーンのモニター越しに見たヴィリーはフッと笑い答えた。
「いいぜ、だがこっちはキャバリアだ、当然手加減する気はねぇぜ?」
「それはこっちのセリフだぜ?それに手加減しちゃあ燃やすべきものも『燃えない』、だろう?」
「それもそうだ。『燃やさなきゃ』帰還したときにドヤされかねん。」
 二人は最近焼き討ちにご執心なグリモア猟兵を頭に思い浮かべて冗談を飛ばし、グリードミミックへの攻撃準備を開始する。ヴィリーはヘヴィータイフーンの火器管制に火を入れ、ギャレリーも眼前に広がる敵船団に左手をかざしてエネルギーを集中させる。そして彼らに勝負開始の合図はいらなかった。
「ファイアッ!」
「消し飛べぇっ!」
 何故なら、見事にほぼ同じタイミングで両者の攻撃が開始されたからである。
 ヘヴィータイフーンから撃ち出される155mm徹甲榴弾、ピラニアミサイルが容赦なく商船の横っ腹に突き刺さり、大穴を開けていく。ミミックの本体自身も決して軽くないダメージを負うが、船体への浸水を抑えようと自らの触手で損傷個所を補修しようと動き出す。
 しかしそれに待ったをかけるように今度は40mm速射砲による連打がミミックを襲った。砲弾は船体中央に並ぶ舷側砲窓に沿って横薙ぎに撃ち込まれる。すると大砲の火薬に火の粉が飛んだのか、撃ち込まれた直後から次々と爆発が起こり、最後は甲板デッキ部分と船体から飛び出た触手が上空高くに打ち上げられた。
 一方のギャレリーは左腕にチャージしたエネルギーを高出力レーザーとして射出。半径約350メートル圏内の敵船をエネルギーの許す限り何度もレーザーを往復させいたる所に炎を浴びせる。その際にレーザーはミミックの触手を切り落とし、痛みに悶えるミミック達は自らの船体に触手を打ち付けてしまい、自滅や、マストの支柱が近隣船に引っかかるなどのアクシデントに陥り、船団壊滅へのスピードが速まるのであった。
 これらの超遠距離攻撃に対してグリードミミックは打つ手がほぼ無いといって良い。確かに商船にも砲は積まれているが時代遅れの旧式カノン砲。威力、発射速度、命中精度のどれをとっても彼らと同じ土俵に上がる事は不可能であると断言するほかない。
 故に彼らにできる事と言えば、瞬く間に船団を壊滅させる猟兵達の矛先が自らに向かないように祈りつつ恐れ慄くのみなのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーオ・ヘクスマキナ
なーるほどー、派手に燃やせば良いんだねぇ
対物破壊はちょっと自信無いけど、木造ならどうにかなるかな

……ところで、なんで赤頭巾さんはそんな物騒な文言を掲げているの……?
(「ただ今より焼き討ちを開始する!!」と書かれたホワイトボードを持っている姿を横目に)
……言った方が面白そう? なら仕方ないね

いっそ無情な程に遠距離戦闘がメイン
自身はUCの制御に集中
本来は幻覚を伴うUCだが、今回はシンプルに炎のみ
味方の乗り込んでいない船を狙い、短槍を10本ずつ纏めたものを船に複数組叩き込んで船諸共に焼き討つ
(これを77組分)
赤頭巾さんにはザ・デスペラード(擲弾発射器)を渡しておくので、ナパーム弾で同じく焼き討ち


リーヴァルディ・カーライル
…なる程、確かに敵を殲滅するだけで良いのなら、
馬鹿正直に切込みに行かなくても燃やすだけで事足りる

…問題は私独りだけだと火力が足りるか不安な点だけど…
今回ばかりは、その点に関しては気にしなくても良さそうね

UCを発動し500体の黒騎士霊を召喚して武器改造
彼らの持つ黒剣を長弓化して黒炎の魔力を溜めさせて、
戦闘知識を基に黒騎士達を連携させて黒炎矢を乱れ撃つ

…目標、敵船団。黒騎士長弓隊、火矢を放て…!

第六感が敵UCや好機を捉えたら大鎌に黒騎士達を降霊し、
極限まで強化した黒炎の呪詛を大鎌に纏わせてなぎ払い、
限界突破した黒炎の斬撃を飛ばして焼き尽くす闇属性攻撃を放つ

…それじゃあ、フィナーレといきましょうか




 猟兵達が一方的な戦闘をする中、ここでは猟兵とグリードミミックによる激しい攻防戦が繰り広げられていた。
「黒騎士長弓隊、火矢を放て!」
「赤頭巾さん、俺に合わせてナパームをどんどん撃ち込んで!」
〔OK!ただ今より焼き討ちを開始する!!〕
リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)とリーオ・ヘクスマキナ(魅入られた約束履行者・f04190)は鉄甲船に攻撃を仕掛けてきたグリードミミックと交戦していた。グリードミミックもこの戦闘の中で学んだのか、既に倒された味方の残骸を盾にして攻撃を凌ぐなど一筋縄では行かなくなっていた。
 500人からなる長弓隊が火矢を放つが、無数の触手で持ち上げられた装飾品へと突き刺さり、その応酬に触手が攻撃を仕掛ければ今度は赤頭巾の邪神が放つナパームが触手を襲う。
「くっ、これではキリがないわね。何か奴らの不意をつく一撃があれば……。」
「…そうだ!リーヴァルディさん、あの防御を剥がす手段を思いついたからもう一度火矢を放ってもらえるかな?」
「わかったわ!長弓隊、射撃用意!…放て!」
 リーヴァルディの号令で黒騎士達が再び火矢を放つ。これに対してミミックが防御の為に正面を触手で覆った瞬間、リーオは炎を纏った短槍を呼び出し射出、槍はミミックの背後に回り込むようにその軌跡を幾何学的に残しながら、船体に深々と突き刺さり、船体を炎で包んだ。
 予想外の攻撃にたまらず怯んだミミック、リーヴァルディアはその好機を見逃さなかった。
「…それじゃあ、フィナーレといきましょうか。黒騎士達よ、貴方達の力を私に。」
 手にした大鎌を黒騎士へと向けると、500人の騎士は皆リーヴァルディに頭を垂れ、その瞬間から鎌へと彼らの霊魂が吸収されていく。刃が纏う黒炎は次第に大きくなり、全ての霊魂を吸い終わる頃には炎自身も歪に、まるで騎士たちの無念が形を成したかのような印象を与えるほどに禍々しいものとなる。そしてリーヴァルディはその黒炎を撃ち出すように鎌を振るった。
 一方のグリードミミック達はもう打つ手がなかった。船体は燃え上がり、正面からは致命傷を免れ得ない一撃。完全な王手詰みだった。結局は付け焼刃の生兵法であり、歴戦への猟兵には通じないのだと悟りながらしめやかに爆散するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

廻屋・たろ
アドリブ連携歓迎

なんてこったい(第二回目開催が)早すぎる!(歓喜)
火炎放射器が欲しくなったんだけど取り寄せが間に合わなかったぜ。まあいつも通り燃やせばいいよね!

光り物が好きなオブリビオンか。あるよ!光り物が!
と手持ちの銀ピカカトラリー(包帯を巻いてガソリンをたっぷり浸した)を見せびらかして[おびき寄せ]
こっちの船にギリギリ燃え移らないくらいの距離まで近づいたらカトラリーに火をつけてぽいぽい[投擲][焼却]!
けっ、汚い花火だぜ!

何?火力が足りない?しょうがないにゃあ…
[ジャンプ]でミミックの船に飛び移りガソリンを撒き散らし、追い討ちで火を放ち[焼却]
焼け落ちる船の残骸を[悪路走破]で戻ってこよう


エドゥアルト・ルーデル
おかわりだァ!燃やせ燃やせ!心を燃やせ!船を燃やせ!

燃やそう!盛大にな!せっかくだからでかい砲が良いでござるねってことで【架空兵器】創造ですぞ!艦名「インコンパラブル」
コイツの20インチ砲を見てくれ、コイツをどう思う?

作戦は簡単!両舷全速でミミック艦隊に突っ込んで近距離から熱々の榴弾をおみまいする!むしろ一撃で沈みそうなぐらいでござるな!
敵の攻撃は気にしない!なんたって戦艦だから!むしろメガリスでも何でも巨大化してくれた方がいいでござるね!砲撃がいっぱい当たっていっぱい燃えるぞ!
接近!水平射撃!火属性付与(エンチャントファイア)!もがきながら焼けていくミミックに拙者は心底痺れたよ




 前回大会からのリピーターが2名、大いに暴れていた。
「おかわりだァ!燃やせ燃やせ!心を燃やせ!船を燃やせ!」
 一人はエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)。
「マイ火炎放射器が届く前にまさかの第二回!?なんてこった!ちくわ……じゃなかった、いつもの包帯しか持ってねぇ!でも我慢できずに駆けつけてしまった!まあいつも通り燃やせばいいよね!」
 そしてもう一人は廻屋・たろ(黄昏の跡・f29873)である。前回意気投合した二人は再びの邂逅に「イェーイ!」とハイタッチで喜びを分かち合うも、今回は焼き討ちの方向性の違いから「イェーイ!」とハイタッチした後は、二人とも別々の方向へと向かっていったのであった。
 それでは早速二人の活躍を見ていこう。

「拙者は戦艦で行く!」
 エドゥアルトはそう叫ぶと鉄甲船から海面へとダイブ!……ダイブ!?大丈夫なん!?
「匂うぜ、匂うぜ紅茶の香りが!出でよ、巡洋戦艦『インコンパラブル』!」
 どうやら大丈夫だったようだ。彼がユーベルコードで呼び出したのは、UDCアース、ヒーローズアースのイギリスが建造を計画していたものの、実際には建造されなかった幻の巡洋戦艦。『インコンパラブル』であった。
 その全長は約304メートル、仮に建造競争最盛期とも言われる20世紀に建造されていれば、まさに「世界最大の戦艦」はインコンパラブルのものとなっていた事であろう。
「戦艦が商船如きに負けるわけないだろ!拙者は勝つぞコノヤロウ!ってなわけでフォイアーッ!」
 エドゥアルトの宣言通り、戦いは恐ろしいまでに一方的なものとなった。
 相手は木造船、インコンパラブルの主砲20インチ連装砲から射出される砲弾が中身ごと商船をバラバラに吹き飛ばす!
 そして鋼鉄の戦艦のラムアタックを仕掛ければ木造船はひとたまりもないが、インコンパラブルはと言うと流石戦艦だ、何ともないぜ!
(あれ、このままじゃ焼き討ちできなくね?……できなくね!?)
 そう、インコンパラブルは強い、むしろ強すぎた。そして強すぎる故、焼き討ちをする前に敵が死んでしまうのだ!
まさかの事態にうろたえるエドゥアルト。
「死ぬな!死ぬなグリードミミック!拙者はお前たちを焼きたいだけで死んでほしくはないのでござる!」
 そしてまさかの迷言誕生である。しかし、そんな彼の望みを叶えようとしてくれたのか、並々ならぬオーラを放つグリードミミックが彼の目の前に現れたのである。
【オロカナリョウヘイヨ。ワレラノシメイサマタゲルナラバ、ココデシズメテクレヨウ……】
「な、何ぃーっ!このミミック、しゃべるぞ!?…でも好都合でござる!こいつなら燃やせる程度には耐えてくれるかもしれねぇ……!」
【オロカナリ。ジツニオロカナリ……。カカッテコイ、リョウヘイヨ!】
「う、うるへー!人の事愚かっていうやつが愚かなんでござるよ!という事でいくでござる!うおおおおおお!」
 突如現れた強敵に立ち向かうエドゥアルトの命運はいかに!?がんばれエドゥアルト!エドゥアルトの勇気が世界を救うと信じて…!
(添付画像:燃え盛るグリードミミックの死骸をバックに戦艦インコンパラブルの甲板上でメッチャ良い笑顔で笑うエドゥアルト・ルーデル氏の写真)

「ヘイヘイ!ミミックヘイ!ヘイヘイヘイ!」
 一方たろはと言うと、グリードミミックを煽っていた。本当にノリで参加してしまい、焼き討ちできる装備と言えばいつもの燃える包帯しかない。あと自前のガソリン。
 なのでヤケッパチになって煽っているのかといえば、そういう訳でも無い。彼の手には銀製のカトラリーが握られている。そう、ミミックと言えばお宝が好物。なので、おびき寄せてやろうという算段であった。
 すると一隻の商船がたろの方へと近づいてくるではないか。
「ヘイヘイ!ミミックヘイ!ヘイヘイヘイ!」
 両手に持ったカトラリーをリズミカルにカチャカチャと鳴らしてさらに誘うと、ミミックが船体からウニョっと触手が出してカトラリーを奪おうとする。そこがたろの射程圏内とも知らずに。
「かかったなアホが!喰らえぃっ、C・F・C・H(クロス・ファイヤー・カトラリー・ハリケーン)!」
 直後、たろは空中に飛び上がり、ガソリンでビシャビシャになった無数のカトラリーをミミックに投擲、そして触手と船体に突き刺さった後に遠隔で発火!
 鋭利なカトラリーの刺突に火炎攻撃、更には帰化したガソリンの爆発が容赦なくグリードミミックを襲う!グリードミミックはもう虫の息だ。
「けっ、汚い花火だぜ!ついでにC・G・H(クロス・ガソリン・ハリケーン)も喰らえ!」
 そう言うと、たろは余ったガソリンをタンクごとグリードミミックに投げつけた!ガソリンタンクはミミックに直撃した拍子に破損、中身をぶちまけて更に火の勢いが増しグリードミミックはこんがりと焼かれて遂に息絶えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

トリテレイア・ゼロナイン
ああ、海面が燃えています…
延焼の危険はないでしょうが、燃料流出などによる海洋汚染が起こらなければ良いのですが

眺めていても仕方ありません、こちらも戦闘を開始し全滅させてしまいましょう

水中用装備を装着し●水中戦
水中に漂っているミミックを怪力水中機動ランスチャージで蹴散らしつつ海中から敵船に接近
船底に接触しUCを構え接射の構え

一般人がメガリスに触ればコンキスタドール化する可能性もありますし、ゴミなどの流出による海洋汚染の可能性を鑑みれば…

…いっそ塵一つ残さず消滅させた方が良いかもしれません(待て)

適正半径に威力を絞ってUCを設置
退避後起爆、次弾を装填しながら次の船へ向かいます


久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎

……いや、森は焼いちゃだめだろ!?

とはいえ俺も火属性が得意技だ
焼いて問題ない連中は容赦なく【焼却】するぜ
キャバリアに【騎乗】して出撃
敵は船団に擬態したミミック
ワイヤーフックをマスト部分にひっかけ【地形の利用】で船から船へ飛び移り【先制攻撃】で焔の太刀で切り裂き、断面から焼却していく
UCによる推力はワイヤー移動に利用して高速で船団内を所狭しと斬り抜けるぜ

相手の不意打ちや反撃はこれまでの【戦闘知識】から予測し
【第六感】で補正して【見切り】
相手には【残像】を食わせてやるぜ


ナイ・デス
猟兵ではなく、オブリビオンの間でブーム、だったのでは……?
え?それはエルフの森?
巫女さん達が、占拠してた島の自然を……?
……必要な犠牲、だったのですね。亡くなった植物さん達……次世代さん達への支援、戦争が終わったら、しようかにゃあ

と、それはそれとして、敵船を焼き討ち、ですね!
では、焼きましょう!みんなで!
『文明守護竜』連続発動
彫像達、海水、大気に協力お願い。竜となってもらい、合体して
無数の竜の集合体、100m以上の巨竜となって

【念動力】口の中に再現する「惑星破壊ブラスター」今のサイズ用にかなり小さくつくって
熱線銃(ブラスター)による【レーザー射撃なぎ払い】で、焼き払います!



●モノ焼くってレベルじゃねーぞ!
「海上火災…燃料流出…うっ、想像できていた光景とはいえ無いはずの胃が……。」
 トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は目の前で展開されている光景に腹部を抑えてうずくまった。
 幾人かの猟兵が撃ち込んだナパーム燃料を筆頭とする化石燃料、ミミックの死骸から流出したと思しき謎の体液や肉片など、どう考えても生態系汚染待った無し、絶賛カウントダウン進行中といった感じである。
「ま、まぁほら、結局はあのミミックたちをどうにかしなきゃいけないってのには変わりない訳だしさ、ここは気持ち切り替えてパパッと片づけて行こうぜ。な?」
「そ、そうですよ。早く終わらせればその分汚染は止められますし、ね?」
丁度近くにいた久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)とナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)はトリテレイアを励ます。
そして幾許かの黙考の後、トリテレイアは
「……そうですね、うん。そうですよね!やりますか、全滅させるつもりで!」

吹 っ 切 れ た 。
「「……えっ?」」

 それはグリードミミック船団にとって最初で最後の災難であった。いや、もう猟兵のターゲットにされた時点で災難なのだが、根本的にレベルが違うのだ。
 まず最初に動いたのは遥翔。クロムキャバリア「イグニシオン」に搭乗し、船団外縁の一隻に狙いを定めワイヤーを射出する。先端のフックがメインマストに引っかかると同時に、イグニシオンのスラスターの出力を最大にまで高める。
「行くぜ相棒!」
 イグニシオンの跳躍に合わせてワイヤーの巻き取りを開始、ワイヤーを繋がれた商船は大きく傾き、ミミックの触手が暴れ出し、ワイヤーを掴む。それは襲撃者に対する抵抗であったが、その次の瞬間には無意味であったことが証明される。
「――ラグナレク・キャリバーッ!!」
 漆黒の刀身を持つ大太刀「迦具土」に炎を纏わせたイグニシオンが火球の如き勢いでグリードミミックに斬りかかり、船体ごと一刀のもとに斬り伏せた。
「まだまだぁっ!」
 吶喊の勢いを殺すことなく続けざまにワイヤーを射出し、次なる獲物を捉える。攻撃させじとミミックの触手が振るわれるが、その軌道をさらに上回る戦闘機動でイグニシオンが間合いを詰め、またしても斬り伏せる。
 このワイヤーによる機動戦術の結果、グリードミミック船団は半壊、海面の残骸などに乗り上げる船も続出し、機動力を大きくそがれる事となる。
 「おぉ!これは私も負けてられませんね。では私も『皆と』焼いてきます!」
 続いてナイが動き始めた。即座にユーベルコードを発動し、周囲から『文明守護竜』――ダイウルゴスを召喚。それも一頭や二頭ではなく、グリードミミックを包囲する様に無数の群れをなして召喚する。
「今を守る力を、みんなに。世界を、守りましょう。私達は、文明を守護する竜、ダイウルゴスです……!」
 そしてそれが合図となり、召喚されたダイウルゴスはナイに取り込まれる。次の瞬間、ナイがいたところには優に100メートルを越える山のような巨体のダイウルゴスが現れた。それはダイウルゴスの集合体、つまり「新生ダイウルゴス」なのである!
 ミミックは最早象を見上げるアリのような心地であったのは言うまでもない。さらにその象が口に生成された「惑星破壊ブラスター」から高威力のレーザーが飛び出だしてくるのを見たら、もう何もなす術がないも同然である。
 そしてシメを飾るのはトリテレイアだった。聖騎士(パラディン)でもある彼は普段ならその兵装を「武器どころか兵装ですらない」と評するところだが、今日はその限りではない。
「駆逐してやる……一隻残さず!」
 まるでこれから巨人相手に戦いそうな雰囲気だが、駆逐するのはグリードミミックである。その腕に取り付けられた物は一見すればドリルの様にも見えるが、後部のロケットブースターの存在がそれがドリルではないことを物語っている。
「トリテレイア・ゼロナイン、吶喊します!」
 その言葉と共に、トリテレイアは彼自身に搭載された水中ブースターと腕のロケットスースターを用いて、さながら魚雷の如く一隻のグリードミミックへと接敵する。
 彼の接近に気が付いたミミック達は触手を伸ばし迎撃を図るも、水中を高速で移動する際に生じる気泡群に妨害され、接近を許してしまう。
「先の攻撃で身動きが取れなくなっている今が好機!纏めて消滅させてしまいましょう!削岩機構、作動開始!」
 トリテレイアはドリル部分を稼働させると商船底部に突き立てる。だがトリテレイアのターンはまだ続く!
「うおおおおお!」
 なんと、まさかの商船を船底に張り付き、無理矢理押し始めたのだ。イメージ的にはかつてUDCアースで流行ったロボット物の劇場アニメで地球に落ちそうな小惑星を押し戻そうとするシーンがあるのだが、正にイメージはそれである!
 彼の出しうる出力最大のパワーで移動し始めた船体は他の船体を次々と巻き込み、その際にマストロープや折れた支柱が絡まり合い、一つの塊を形成していた。
「ふぅ、こんなところでしょう。では影響範囲は…まぁこの位に設定して、と……小惑星爆砕用特殊削岩弾、作動開始!」
 トリテレイアが手元のスイッチを押すとドリル――もとい「小惑星爆砕用特殊削岩弾」が作動を開始、直後、周囲半径100メートルの物体を悉く巻き込み、「消失した」。
 商船も、グリードミミックも、勿論海上に流出した汚染物質も含めて。「これぞ筋肉流清掃術!」を言わんばかりのパワープレイである!そしてトリテレイアもどこか満足そうな雰囲気だ。
 こうして猟兵達はグリードミミックを滅ぼし、さらに戦闘の爪痕を残すことなく、環境の原状復帰を成し遂げたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
海の上がダメなら、中を行けばいいじゃないか
と言うわけで、鳥獣技発動!
海豚になって、接近してやろう

船に擬態してるのなら、逆に船の底からの攻撃には無防備と見た
ならば、海中から、衝撃波、呪殺弾、誘導弾の雨あられを食らわせてやろう
それと、食感が気になるから、できるだけ、綺麗に倒して、このミミックを持ち帰るんだ
だって、食べられるのなら、そうするのが一番だし…

むしろ、宝石や積み荷よりも、そっちの方が気になるぞ
食は人間の基本、財宝は無くても生きていけるが、食べなきゃ生きていけないわけだしな

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


ジェムス・ゴールドシップ
…いや、焼いてこいって船の上で焼いたら船が沈没するだろとツッコミを入れたくなったが
焼き討ち対象があまりにも強欲すぎたのでむしろため込んでそうなブツを物色ついでに倒しに行くことにする

で、海上戦だからくふうを、という事で…まずラスボス変身をしたうえで腕を生やして体の一部を分割して疑似生命体のシャチを海に投入

先にそいつを敵にぶつけていわゆる魚雷がわりにして様子見
敵が気付いてないようならさらに投入して気づかれるまでこの作戦で行くとしよう

ため込んでそうなブツは後で回収すりゃいいし旨味もあるだろ


イコル・アダマンティウム
「焼き討ち好きな人、いっぱい……」
ちょっと心配になる、ね

僕は格闘特化の愛機、キャバリアに搭乗して出撃する、ね
ミミック船には海の上走って、向かう
<水上歩行><ダッシュ>

【焼き討ち】
機体に火器はない……んー……
「……そうだ」
誰かが燃やした火を使えば、いい
機体で誰かが燃やした火の中に突っ込む、ね
「おー……あつ、あつ」

【炎上戦】
機体の装甲が熱を持ったら突撃、
拳を燃やしながらがんがんミミックと船を叩く、ね
「ミミック焼き。美味しい、かな?」

【強欲の罠対策】
「触ると……火傷する、よ?」
なんたって……僕も、とても熱い


「冷めないうちに、行かなきゃ」
珍味だし、いっぱい獲りたい
機体が冷めたら、別の火を貰いにいく、ね


兎乃・零時
アドリブ歓迎

焼き討ちプッシュしすぎじゃね???
いや確かにありっちゃありだが

でっかくなってきた!?
でもそう簡単に当たるもんか!

UC!  グリッター
物体変質〖輝光〗!
移動力五倍
装甲半分

残像残す勢いで加速して敵の攻撃を全力回避!


焼き討ちは難しいが…光線をあてるならば…!

敵に光属性攻撃の輝光閃《グリッターレイ》で薙ぎ払いつつ攻撃をぶつけていき

最後は思いっきり全力でミミックをぶっ飛ばす!
光の魔力を溜めて溜めて、最大限迄たまった所でこの光線の一撃よ!

光属性攻撃×全力魔法×貫通攻撃×限界突破!

極・輝光閃《リミテッドオーバー・グリッターレイ》ッ!

所で食感の話聞いたけどこれもしかして食える奴なの…!?



●番外編:ミミックを食べてみた
 「グリードミミックはどうやらタコっぽい」
そんな話を耳にして、味に興味津々のイコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)、備傘・剱(絶路・f01759)、兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)と、偶然その場に居合わせたジェムス・ゴールドシップ(経済界のラスボス(多分)・f32116)は独自に捕獲したグリードミミックを解体し、早速調理していた。

「これ普通のタコよりもぬめりが凄いな、塩足りるか?」
「なぁ、こいつの目玉って食えるのかな?」
「タコの内臓ならアヒージョにして食えるって聞いたことはあるが…いや待て待て、内臓はやめとけ。タコっぽい訳でタコじゃないんだぞ。」
「ミミック焼き、ミミックの寿司……。」
「スシはコメが無いから駄目だ。」
「がーんだな、出鼻をくじかれた……。」
 さて、彼らが調理をしている間にどうやってこのグリードミミックを捕まえたのかを見てみよう。

「えーと、火、火……」
 イコルは愛機「T.A.:L.ONE」に搭乗し、水上歩行でグリードミミックを目指す事にした。前回は火器を積んでいなかったことから焼き討ちを諦めてしまったが、今回の彼女は一味違った。
「無いのなら 拾って焼こうぜ ホトトギス」
 むりやり狂歌風に纏めてくれたが、要するに他の猟兵が放った火から拾っていこう、という作戦である。
「おー、これは良い火だ…。」
 まるで篝火の様にメラメラと燃える商船の残骸を見つけたイコルは迷う事なくその中に「キャバリアごと」突っ込んだ。
「おー……あつ、あつ」
 生身であれば大惨事なのだが流石キャバリア、なんともないぜ。所々プスプスと音を立てているが機体性能には何ら影響は無い。無いのだが、火器の入手方法、本当にこれでいいのだろうか…?

 一方その頃、ジェムスは唸っていた。
「ううむ。どうにも決まらんな、シャチ魚雷。」
 彼は根っからの商人(ビジネスマン)。業界でも「ラスボス」と呼ばれるほどのやり手だが、そのサクセスロードが「庶民的感覚」によって築かれたものだという事はあまり知られていない。
 故に彼は博打を打たない。打つのは黒字伝票とタイムカードだけだ。ミミックと言えば財宝、それを確保したいと思った彼は自らの身体からシャチ型の分身体を生み出し、奇襲を仕掛けていたのだが、ミミックという種の近づいてくるものに対する反応神経の前に迎撃され結果は芳しいものでは無かった。
「おっとダンナ、景気の悪そうな顔をしてんじゃねえか。」
「よければ俺様も手伝うぜ?」
 そこに合流したのは剱と零時。ジェムスから事情を聞き、行動を開始しようとした時だった。
「んん?」「おや?」「おお?」
 三者三様に驚くのも無理はない、今まさに攻撃しようとしていたグリードミミックが突然暴れ始めたのだ。
「まてまてー、おとなしく食われろー」
 なんと、いつの間にかイコルが船上へと乗り込みグリードミミック相手に大立ち回りを披露していたのだ。
 その両手はメラメラと燃えており、船体を殴れば火が燃え移り、ミミックを殴れば当然ミミックに火が燃え移る。さらに全身が非常に高温なので、生物の本能的に火傷を恐れたミミックから「積極的な攻勢に移る」という選択肢を奪う事に成功したのだ。
「……今ならシャチ魚雷いけるよな。」
「…っは!?あまりの光景に追いつけていなかったが、追い打ちを仕掛けるチャンスじゃないか!?」
「こうしちゃいられねぇ!俺様達も助太刀するぜ!」
 やはり好機を見逃さない当たり猟兵である。ジャムスは再度シャチ魚雷による攻撃を開始すると、面白いくらいに船体へと到達。船体内に隠された本体へと遂に攻撃を届かせることが叶った。
 剱は資源生成モジュールを用いた「鳥獣技」により、その身を海豚へと変え急速潜航。万が一に備え触手すらも届かない深度からのアウトレンジ攻撃を船底目がけて連続発射、衝撃波が木材を破壊し、呪詛のこもった誘導弾がミミックの体力を削り取る。
 そして零時は海上から攻め入るために、自己強化の魔法を行使した。
「我が身 我が魔 我が力 我が名を此処に 果て無き道は踏破され 積まれし歳月は実を結ぶ 改変し 変質せよ 我が手によって変革を為せ」
 それは彼の夢たる「最強の魔術師」への確かな標石(マイルストーン)。物質の魔力変換という荒業を己に用いる事で、零時は今まさに「輝光(グリッター)」と化した。
「行っけええええ!」
 文字通り光の如く飛び出した彼を拒むことは叶わず。船上のイコルと言う存在を無視できないグリードミミックは接近する零時へと数本の触手を伸ばすも、悉くを切り刻まれてしまう。
 船上から、海中から、そして海上から。
 グリードミミックにとって、商船はもはや彼を護る鉄壁の城では無くなっていた。最早勝ち目はない、そう思ったのか船体を放棄し、海中へと身を沈めようと本体を船上に晒すグリードミミック。
「はっけーん」
「――捉えた!」
 そしてその分かり切った隙を見逃す猟兵などいる筈もなく。
「ふぁいあーぱーんち」
「極・輝光閃《リミテッドオーバー・グリッターレイ》ッ!」
 こうしてグリードミミックは猟兵に討ち倒され、冒頭の調理シーンへと繋がるのであった。

「…さて、色々悩んだ挙句、素揚げって事になったわけだが。」
 所戻って占拠した船上でグリードミミックの試食会がなされようとしていた。限られた調理物資、調理機材の都合、そしてイコルの「食べるなら焼き物が良い」というリクエストから「グリードミミックの素揚げ」が完成した。
「…それじゃあ、早速食ってみるか。」
 調理担当の剱がそういうと、皆が頷く。頷くが誰も手が動かない。
「いただきまーす。むぐ…もぐ…」
 いや、イコルは食べた。相当腹を空かせていたのだろう。無言でニ個三個とグリードミミックの素揚げをつまんでいく。他三人は彼女のその様子を凝視するほかなかった。
「…ど、どうなんだ。味の方は?」
 零時が素揚げで頬を膨らませるイコルに訊ねる。
「ふぁごたうぇうぁしっふぁりひふぇふぇ」
「行儀悪いから食べ終わってからでいいぞ。」
 口をもごつかせながらイコルが答えようとするが、ジェムスからツッコミが入った。そしてイコルは口の中の素揚げを飲み込んで答えた。
「……もうちょっと塩がほしい。」

「グリードミミックはどうやらタコっぽい」
 その噂は猟兵達の飽くなき食への探求の末、事実へと変わり、グリードオーシャン世界の食事情に新たな風を呼び込むことになったのであった。
 またこのエピソードが他世界の猟兵へと伝わり、アルワダ魔法学園世界やアックス&ウィザーズ世界において「普通のミミックも食べられるのか?」という疑問から大規模なミミック狩りに発展するのだが、それはまた別のお話である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月16日


挿絵イラスト