羅針盤戦争〜まつろわぬ神を討つ存在
「アンタ達!いよいよ『三の王笏』との最終決戦に入るわよ!」
そう強気な口調でシャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)は『三の王笏島制圧作戦』の資料を集まった猟兵たちに配布する。
「今回の戦場となる『三の王笏』の本拠地は島自体が邪神そのものであり、『三の王笏』が召喚する邪神も襲撃戦で用いられた者とは比べ物にならないわ。そして勿論絶対先制攻撃権を有している以上、『三の王笏』の先制攻撃を凌がなくちゃ話にならないわ」
世界を支配しオブリビオンを生み出す究極のオブリビオン、オブリビオン・フォーミュラとその側近の幹部が有する絶対先制攻撃権。
それを攻略して『三の王笏』と戦わなくてはならないが、今回の戦場は島全体が邪神そのものだ。先制攻撃を凌いでようやく互角とは言い難いだろう。
「だけど、やりようはあるわ……それは、私達の有するユーベルコードやアイテムなどを用いて『神殺し』を組み立てれば良いの。神をも殺す存在をね」
そう、島全体が邪神であるならば――神を殺す力を持つ者、あるいはその力を組み立てることが出来れば寧ろ優勢となるだろう。
「『神殺し』と言ってもそんなユーベルコードやアイテムをすぐには用意できない、って顔ね?私が言いたいのは『邪神を滅ぼす理屈』を作り上げて見せたらどうかしら、という事よ」
例えば、神話の聖剣を用いての斬撃。
或いは、神とされる存在を破壊するために組み上げられた兵器。
または、魔導の果てに構築される魔術術式。
つまりは『理屈付け』、悪く言えば『こじつけ』だ。
しかし猟兵とオブリビオンとの闘いは突き詰めればそんな『理屈付け』を極めたものなのだから。
「つまり、どの猟兵も『神殺し』を用意できるわ。それぞれが考えた『神殺し』を用いて邪神を討伐、あるいは弱体化させることで『三の王笏』の力は弱まるわ。無論の事用意した『神殺し』を『三の王笏』に直接ぶつけるというのもありかもしれないわね」
そう言いながら転移の術式を起動させていくシャルロット。
「『神殺し』を上手く決めたらこちらのものよ!必ず『神殺し』を決めて『三の王笏』を討伐してきなさい!」
黒代朝希
まつろわぬ神を討つのは、人の生きる真を見出す者なり。
プレイングボーナスは
『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する』
に加えて
『自らの有するユーベルコードやアイテム、技能等を用いて『神殺し』を用意する』
です。
要は『我が神殺しは~~して神を滅ぼす』というような能力開示RPを考えて行うシナリオです。決め顔で『神殺し』を決めた後にどのような『神殺し』か説明するRPを行えばプレイングボーナスが付きます。
それでは、皆様の素敵なプレイングと『神殺し』を楽しみにしています。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『三の王笏』カルロス・グリード』
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POW : 邪神「大地を喰らうもの」
【本拠地の島の面積】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【大地を牙の生えた触手】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD : 邪神「吼えたけるもの」
【目にした者の正気を奪う、漆黒の巨人型邪神】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : 邪神「輝き惑わすもの」
【光り輝く宝石のような美しき邪神】の霊を召喚する。これは【命中した対象を宝石に変える光線】や【敵の欲望をかきたて混乱させる輝き】で攻撃する能力を持つ。
イラスト:hoi
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
神代・凶津
神殺しを用意しろとは無茶を言ってくれるな。
いいぜ、なら取って置きの『神殺し』を披露してやるぜッ!
先ずは敵の先制攻撃をどうにかしねえとな。
敵の攻撃がきたら、ありったけの結界霊符をばら蒔いて多重の結界を展開して防ぎきってやるぜッ!
敵の先制攻撃を防げたら、こっちの攻撃開始だッ!いくぜ、相棒ッ!
「・・・妖刀、解放ッ!」
無銘の妖刀から百鬼夜行龍『空亡』を召喚するぜ。
召喚している間は相棒が神楽舞を奉納し続けなけりゃならないが島が邪神だから遠慮なく天変地異の力を振るえるぜ。
コイツは堕ちたとはいえ龍神、同じ神同士なら対等、殺す事も可能って訳だぜッ!
【技能・結界術、封印を解く、ダンス】
【アドリブ歓迎】
邪神山脈、そこはグリードオーシャンのオブリビオンフォーミュラ『王笏』カルロス・グリードの分身体が一人、UDCアースを司り邪神を操る『三の王笏』の本拠地だ。
「来たか、猟兵……ム、それは『神殺し』か」
そう猟兵が用意した邪神を屠る力『神殺し』を見て顔を顰める『三の王笏』。
「我が邪神に対抗するために神をも殺す力を用意するとは、中々に猟兵も恐るべき組織よな」
そう呟きながらも絶対先制攻撃権を起動させる『三の王笏』。
「しかし、『神殺し』を用意しろとは……強気な見た目にそぐわず無茶を言ってくれるな、あのグリモア猟兵の嬢ちゃん」
そう長い黒髪が艶やかな巫女が被る鬼面から放たれたのは男性の声、それは猟兵としての存在基盤である鬼面、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)の声だ。
神を殺す力や理屈を要しろと言われても、普通は『んなもん簡単に用意できるか!』とキレられるだろう。
そう言う間にも迫り来るのは光り輝く宝石のような美しき邪神。
その光景を見て鬼面は挑むように笑い、巫女は呆れたかのように嘆息した。
「ま、俺たちは良くも悪くも『埒外』だからなぁ!」
「行くよ、相棒」
巫女が周囲に結界霊符をばらまき結界を展開させる。
即座に打ち込まれるは触れた者を宝石に変換させる光線と見た者の欲望を掻き立てる輝き。
しかし多重に展開された結界がフィルターの如く作用していき、鬼面の巫女に届く頃にはそれは単なる美しい宝石の輝きでしかなかった。
そして『四の王笏』の先制攻撃を凌いだ凶津はニカリ、と笑ったような雰囲気を一瞬醸し出した後、反撃を宣言する
「見せてやるよ。取って置きの『神殺し』を解くと堪能しな!」
「――『妖刀解放』」
鬼面の言葉に応じる様に巫女がユーベルコードの銘を告げると同時、邪神山脈が『脈動』ではなく『振動』によって震えていく。
「……これは、貴様!そんなものを呼び出すつもり、否!呼び出して制御におけると思っているのか!?」
「そう思わなかったら使おうとはしねぇよ。最も本来は相棒が神楽舞を奉納しねぇと制御できねぇんだがな……ここは邪神山脈。周囲の被害を気にせずに『神殺し』を振るえるぜ」
――神代・凶津の『神殺し』を解読しよう。
それは人々が忘却の彼方に追儺したことで信仰を失い、零落の果てに百鬼夜行の最後を締めくくる大妖怪へと変貌した落ちた龍神。
その名は『空亡』。
そして鬼面の巫女の『神殺し』は龍の憤怒を沈め、用いて天変地異を起こす事で周囲に莫大な被害をもたらす天変地異を起こす代物だ。
「何より、コイツは堕ちたとはいえ龍神」
そう、この『神殺し』は『同族』を用いる、即ち神に神をぶつける物。
「同じ神同士なら対等、殺す事も可能って訳だぜッ!」
瞬間、竜――否、神が叫ぶ怒りの咆哮が邪神山脈の一部を削り取り、『四の王笏』にもそのダメージをフィードバックさせる。
「グゥッ!」
迸る鮮血。フィードバックによって内部から腕が僅かながらも破裂し、血を滴らせていく。
「さぁ、俺達にも気を付けてほしいものだぜ」
そこに迫り来るは薙刀を構え、穂先を『三の王笏』の躰に差し込もうとする鬼面の巫女。
即座に触手型の邪神を用いて切っ先を弾いて凌ぐが、その攻防で少なくない手傷を『三の王笏』に負わせることに鬼面の巫女は成功した。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィリー・フランツ
(キャバリア使用)
理由:『神殺し』だぁ?
そんなもん俺のヘヴィタイフーンmk.Ⅹと搭載武装を見りゃ一目瞭然だ。
信仰心なんぞ微塵も無ぇ未来から来た鋼鉄の巨人だぜ、旧世代の神を殺すにはこれ程相応しい物はねぇ!
手段:指定UCを発動し性能を底上げ、邪神「大地を喰らうもの」を無反動砲・肩レールガン・肩ミサイルと言った搭載火器で砕き、カルロス・グリードも追い詰めてやる。
一応シールドもあるし増加装甲込みで貫通されないだろうが、脚部バーニアを吹かしホバー移動で回避運動も合わせて行った方が良さそうだ。
肩武装が弾切れになったらパージし重量軽減、無反動砲は弾倉交換し継続使用、無くなりゃマシンガンに切り替えるぜ!
リリスフィア・スターライト
苦戦も含め、アドリブに他の猟兵達との絡みも歓迎
強気で接近戦が得意な人格のリリスとして参加
邪神といっても七大海嘯のひとつでしかない
神殺しだろうと何だろうとやってやるわよ
向こうの先制攻撃は大地を牙の生えた触手だったかしら
足元には注意して多少のダメージは負っても捕まらないよう
敵地だろうとその地形を利用して凌いでみせるわ
反撃も出来ないまま倒れたりなんかしないわ
チャンスが来たのなら魔剣から
全力魔法による炎を生み出して触手ごと
カルロス・グリードを華炎連斬で斬り裂き、焼き払ってやるわ
立ち向かう事が神を殺す為の手段
神を倒せればそれがどんなものだろうと神殺しになるのよ
「あんたを倒して神殺しになってやるわ!」
ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
決戦?なにそれ美味しそう!
アクセントをつけようね☆
事前に「肉体改造」を施して弾力と増殖スピードを上げて噛み切れないように強化!
触手の噛み付きを防ぎつつUC【飢餓つくと肉肉しい惨劇】にて増殖し続ける肉塊に変身!
触手の食欲を匂いで(匂いは化学物質だから鼻が無くても出来るはず)増幅させて、増殖した肉塊を齧らせる!
体内に入った肉塊はなおも増殖して……どかーん!
最終的には島ごとグリードを肉塊で埋め尽くして圧し潰しちゃおう!
勝利の暁には触手「料理」で「宴会」だー!
あ、代償になった島の面積は切り離した肉塊を改造して島の土壌にするよ♪
「おのれ……猟兵め。この『三の王笏』の本拠地に嗾けてきた者全員には『神殺し』を宿しているとでもいうのか……!」
そう邪神山脈から邪なる呪力を提供され、傷を癒していく『三の王笏』。
しかし猟兵はそんな回復を許さずに追撃を駆けていく。
「愚かな!いまだに我には絶対先制攻撃権がある!」
そう叫ぶと同時に邪神山脈の地面を牙の生えた触手に変え、強襲を駆けた猟兵ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)に嗾けていく。
「愚かなのはそちらだ『三の王笏』よ」
そう迫り来る牙の生えた触手型邪神『大地を喰らうもの』を見上げながら、ヴィリーは煙草を嗜む。
「邪神だぁ?そんなもん俺のヘヴィタイフーンmk.Ⅹと搭載武装を見りゃその相性は一目瞭然だろうに」
瞬時に顕現するはヴィリーが所有する量産型キャバリア『HL-T10 ヘヴィタイフーンMk.Ⅹ』。
搭載された武装を起動し、『大地を喰らうもの』を迎撃する。
「信仰心なんぞ微塵も無ぇ未来から来た鋼鉄の巨人だぜ、旧世代の神を殺すにはこれ程相応しい物はねぇ!」
つまり、これこそがヴィリーの『神殺し』。
神無き未来にて製造された兵器にて旧き神を屠る技術型の『神殺し』である。
瞬時に放出されるジオメタル社製155mm無反動砲と東陽重工製12.7mmキャバリア用軽量リニアSMGは先制攻撃権によって放たれた大地を喰らう触手を蹂躙し、肉片へと変えていく。
「火器管制システムオンライン、センサー・駆動関係異常無し、全システムオールグリーン、神の葬送の開始だぜ!!」
そして繰り出されるヴィリーの反撃。
いまだに迫り来る牙の触手による猛攻をシールドとユーベルコードによって増加された装甲を用いて受け、脚部バーニアを吹かすことによるホバー移動による捌きで凌ぎながら邪神と『三の王笏』へキャバリアの武装を撃ち込んでいくヴィリーのキャバリアにして『神殺し』である『HL-T10 ヘヴィタイフーンMk.Ⅹ』。
「クッ……キャバリアがここまで恐ろしい兵器になるとは……!」
「そりゃあお前さんの不注意が招いた事ってことで」
邪神を召喚して身代わりにし、撤退していく『三の王笏』。
しかしそこへ桃色の長い髪をポニーテールにした少女快活そうな少女、【リリス】の人格の多重人格者リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)が立ちふさがる。
「邪神といっても七大海嘯のひとつでしかないわ。それなら如何様にもやりようがあるわ」
「……七大海嘯の一つでしかない、だと?」
その言葉は他世界侵略船団コンキスタドールの王にしてその頂である『七大海嘯』の頂である『王笏』のプライドを沸騰させた。
「神殺しだろうと何だろうとやってやるわよ!来なさい『三の王笏』!」
「吼えたな娘!楽に終われると思うな!」
瞬時に大地を牙の生えた触手へと変貌させ、リリスに襲い掛からせる『三の王笏』。
その大地が変容した牙の生えた触手型の邪神を見上げながら、桃色の髪を靡かせた少女は強気に鼻を鳴らす。
「大地を牙の生えた触手、ね」
そう呟くとリリスは自身が有する緋色の魔剣を取り出す。
そして上から迫ってくる触手の牙を切り払いながら、別の触手に足をかけて空中に舞う。
そして一つの方向から迫ってきた触手を魔剣で切り裂くと同時に別方向から襲い掛かってきた触手を蹴り三次元的な機動を実現させ、触手の群れを凌いでいく。
「……味な真似を!」
「アンタも、ね!」
そう言うや否や、リリスが緋色の剣を振るう。
瞬間、爆炎に包まれる『三の王笏』の躰。リリスのユーベルコード『華炎連斬(リリス・アサルトオーダー)』によって拡散された爆炎によるものだ。
「……逃げたのね、まぁ良いわ」
そう薙ぎ払った後の爆心地を見て呟くリリス。
「立ち向かう事そのものが神を殺す為の手段。神を倒せればそれがどんなものだろうと『神殺し』になるのよ」
そう自身が用いた『神殺し』、『人が挑戦し続ける限り、人に不可能はない』という全能ならざるゆえにそれに至れる人の可能性たる挑戦の理念を開示しながら。
「『飢餓つくと肉肉しい惨劇(ラ・ファミーヌ・デ・ラ・ヴィアンド)』♪」
んでなんか、気が付くと『三の王笏』は巨大なビーフステーキに押しつぶされていた。
「何だこれは!?凄まじい既視感が我を襲っているぞ!?」
「あー、『一の王笏』の事かな?そんなことよりお肉食べろ!」
「まて、そもそも……」
と、身動きが取れない状態で熱々の肉を口内に突っ込まれて窒息しかねない状態に陥った『三の王笏』。
彼はこう言いたかったのだ。
――『そもそも、巨大なビーフステーキだけで『猟兵』はどこだ?』、と。
「ええい、ともかく……『大地を食らうもの』!!」
そう言って触手型邪神を召喚して自らを押しつぶすビーフステーキを齧らせて逃れようとする『三の王笏』。
即座に触手が自信を押しつぶしている部位の肉を貪り、解放される。
「しかしどこだ?このふざけたユーベルコードを有した猟兵は……」
と、ふと気になって後ろにあるビーフステーキの方へ向いた『三の王笏』。
――何か、更にでっかくなっていたよ。ビーフステーキ。
……『飢餓つくと肉肉しい惨劇(ラ・ファミーヌ・デ・ラ・ヴィアンド)』は猟兵、ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)を『増殖し続ける肉塊(可食・高栄養、何故か飛行能力在り)』に変容させるユーベルコード。故に幾ら暴食の邪神がその肉を貪ろうと、増殖し続ける肉塊の前には……
「グオオオ!!息が出来ん……!!」
押しつぶされ、強烈に食欲を揺さぶる原始的な肉の匂いの前に窒息するのみだ。
大成功
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メル・メドレイサ
POWで行きます
絡み、アドリブ歓迎
先制に対しては、魔法での【空中浮遊】からの剣を持っての【切断】で対処
足元の触手を切り払いつつ、遠くから迫るものは機関銃で撃ち落としていきます
先制攻撃をしのいだら、【ヴァルギリオス・エンハンス・プラスワン】を発動
オブリビオンフォーミュラとなればオブリビオンの神と言っても過言ではありません
帝竜ヴァルギリオスの持つ8つの力、そしてあのヴァルギリオスをして扱えなかった属性…風の属性を加えて纏うことで、私は神を超える!
神を越えた9属性を込めし【属性攻撃】、神殺しの一撃で、カルロス・グリードを滅します!
…ただ数揃えて盛っただけ?他人の褌?さあ何のことやら?
伊高・鷹介
・さすがフォーミュラ。ケタ違いの力だな。が、それでも邪神を完全に支配するには至らず、か。そこに付け入る隙はある…そう信じるぜ。
・島を切り取って邪神に変えるか。なら、俺は「念動力」を最大出力で放ち、その結界の中に触手を閉じ込める。時間にすれば僅かかもしれねぇが、それでも攻撃を凌ぐには十分だ。どこまで島を、本体を切り取れるか試してみるか、あぁ?
・俺の「神殺し」それはこの世界の力を一点に集め、その暴力をぶつけることだ。ここはグリードオーシャン、海の世界。海の持つ最大の暴力……【超パワー】で近辺の波を島の中心に向けて集中。さざ波も無数に集まれば全てを呑み込む津波となる! 島ごと砕けて沈みやがれ!
隣・人
神――まあ。こっちにゃすんごく面倒な『人間』の従者ってゆう仕事(じごく)が在るんですよ。その程度の格(そんざい)じゃあ核にもなりませんね。ええ。そんなにも見つめないでくださいよ。めまいがします
眠り速度でおやすみなさいだ。神様ってのは人の夢、つまりは物語・お伽噺の類でしょう? 無意識化にこびりついた『内容』とやらに精神攻撃です。さあ、これが悪夢ならば覚めなさい。続きは正夢でやりましょう
偶然と運命は骰子を投げた――何方の出目が大きいなんて、どうでもいい最終頁でしょう。心身(神)包囲して心臓(呪詛・おまじない)
吼えたけるだけの獣は退けないと。どっきり目回し振り撒いて、強欲(アンタ)の脳内撹拌してやる
「さすがフォーミュラ。ケタ違いの力だな」
そう呟くのは白髪紅瞳のアルビノが如き青年、伊高・鷹介(ディフェクティブ・f23926)。
邪神とはUDCアースにおけるオブリビオン・フォーミュラの可能性がある存在。
それを限定的にとはいえ『三の王笏』は召喚して使役し、制御しているのだ。
その御業こそは正しくオブリビオンの頂点に立つオブリビオン、フォーミュラである。
「が、それでも邪神を完全に支配するには至らず、か。そこに付け入る隙はある」
そう口もを歪めると同時に自身が有するただ一つにして最強の技能、【念動力】を行使する。
その出力は正に異界法則であるユーベルコードにも匹敵するほどの臨界点。
捻じ曲げられるは空間そのもの。莫大な出力によって捻じ曲げられていく距離座標、それを用いて創り出されていく空間断絶型の結界が触手型の邪神を閉じ込めていく。
「時間にすれば僅かかもしれねぇがな」
しかし、これはあくまでユーベルコードを用いない技能によるもの。能力の効果による維持性は真なる異能であるユーベルコードには勝らない。
「それでも攻撃を凌ぐには十分だ。どこまで島を、本体を切り取れるか試してみるか、あぁ?」
「我に出来んことをよく言う……!」
が、先制攻撃を凌ぐには十分であった。
「神――まあ。こっちにゃすんごく面倒な『人間』の従者ってゆう仕事(じごく)が在るんですよ。その程度の格(そんざい)じゃあ核にもなりませんね。ええ。そんなにも見つめないでくださいよ。めまいがします」
そう、狂気に満ちた口調と内容を口から吐き出すのは目隠しをしたメイド、隣・人(🌈・f13161)。
心底比較対象と比べれば格が落ちると思っているその言葉には『邪神を操れる程度で粋がっている』『三の王笏』への生暖かい侮蔑が籠っている。
その口調に腹を立たせて巨人型邪神を召喚する『三の王笏』。
「なら、その神如きとやらの攻撃を受けるが――」
「オエーー」
「何故そこで嘔吐!?」
と、その隣・人の行動に突っ込んだ『三の王笏』であるが、ふと気が付く。
これでは邪神を認識してもまともに脳が処理できないのでは、と。
そして、その推理は当たっている。彼女は三半規管干渉に特化した猟兵。彼女は自らの三半規管に干渉し、認知状態を掻き回すことで巨人型邪神への認知を歪めて先制攻撃を凌いだのだ。
「だがその様子ではまともに動けまい!」
「だからこそ、ここでメルが開放するのですぅ」
と、隣・人を抱きかかえると同時に空中を駆けるはメル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)。
彼女は片手に剣を構えて触手を切り払い、空中浮遊の魔法で空を駆けて触手の群れを凌いでいく。
更に機関銃を取り出し、遠くから迫る触手を撃ち抜きながら伊高の元へと駆けつける。
「フフッ……コレで先制攻撃はしのげましたね……レロレロレロ」
「吐くな、吐いている途中に喋ると窒息するぞ」
「そのご心配はなく、何故なら私はゲロインですので」
そんな理屈になってんだがなってないんだがな理屈を告げた後(ちなみにだがゲロイン属性を用いたユーベルコードを隣・人は持っている)、七色の廃棄物を放出し終えた隣・人。
そこにメルと伊高も協力体制を取り、『三の王笏』へと対峙する。
「さて、俺達の『神殺し』を受けて無事でいられるかな?『三の王笏』よ」
「下らん、喰らっても最後に我が立っていれば問題なかろう」
そう泰然と召喚した邪神を従えながら告げる『三の王笏』。
このグリードオーシャンを巡る戦い『羅針盤戦争』は『王笏』を期間内に滅ぼせたか否かで決着がつく。
無論の事コンキスタドール側の勝利条件は『王笏』の生存。
故に一人でも多くの『王笏』が無事ならばコンキスタドールは勝ちの可能性を有するのだ。
「そうですか、でも私には言った通りすんごく面倒な『人間』の従者の仕事という名の地獄があるんです」
とっとと片付けて帰らせてもらう。という言葉は『三の王笏』の耳には届かなかった。
「こ、れは……!!」
「吼えたけるだけの獣(コンキスタドール)は退けないと。どっきり目回し振り撒いて、強欲(アンタ)の脳内撹拌してやる」
――繰り出された隣・人の精神干渉能力。それは『三の王笏』の三半規管を蹂躙して正常な認知と思考能力を奪っていく。
「なら……食らうが良い……!」
そう言うと同時に邪神の制御を自動制御に移行させようとする『三の王笏』。
だが、狂った三半規管でも捕らえることの出来た二つの音……伊高とメルが行使したユーベルコードによって起こされた現象が、その邪神の自動制御に移ろうとした『三の王笏』の行動を止めてしまった。
「俺の『神殺し』それはこの世界の力を一点に集め、その暴力をぶつけることだ」
そういう伊高の声は、『三の王笏』の耳には届かない。なぜなら。
「ここはグリードオーシャン、海の世界。海の持つ最大の暴力……俺のユーベルコード『超パワー』で近辺の波を島の中心に向けて集中させた」
そう、島をも飲み込まんとする水の壁、津波が『三の王笏島』を飲み込まんと迫っていく。
「さざ波も無数に集まれば全てを呑み込む津波となる! 島ごと砕けて沈みやがれ!」
更に、それだけではない。
「オブリビオンフォーミュラとなればオブリビオンの神と言っても過言ではありません。故にメルはオブリビオン・フォーミュラには同じくオブリビオン・フォーミュラをぶつけます」
それは数あるユーベルコードの系統の中でも禁忌にして最強にある系統……オブリビオン使役型ユーベルコードの最上位、フォーミュラ使役型のユーベルコード。
メルが呼び出したのは――アックス&ウィザーズのオブリビオン・フォーミュラ、帝竜ヴァルギリオス。
その八首の帝竜は八属性を付与した風を身に纏っている。
「帝竜ヴァルギリオスの持つ8つの力、そしてあのヴァルギリオスをして扱えなかった属性…風の属性を加えて纏うことで、私は神を超える!」
メルがそう告げると同時、八属性を複合させた風属性のブレスが『三の王笏』へと放たれる。
「神を越えた9属性を込めし【属性攻撃】、それが私の『神殺し』!この一撃で、あなたを滅します!」
そして、巨大な津波と九属性のブレスが三半規管を搔き乱され行動不能となった『三の王笏』の身を砕いていった。
大成功
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荒珠・檬果
先制攻撃…光線は見切りと第六感を活用して、必ず回避しなければ…!
欲望は…まあ、放っておいても語りが増えるだけですので。
我が神殺しは、後天的付与といえるもの。【魏呉同盟】は、ある者を討ち果たすべく果たされた同盟なれば。
『軍神関羽』を討ったという事柄が、このUCを神殺しへと昇格させるものなり。
…ええ、そのときの指揮官、含んでますからね、このUC。
まあ、最推し失墜の事柄でもあるので精神ダメージが!!大丈夫、私、物理的には傷ついてない。
緑玉鳥で低空飛行、回避力だけ上げておきますね…。
シール・スカッドウィル
まずは一手、凌ぐ必要があるな……物理的には難しそうだ。
武器性質を利用するか。
インパルスに、大鎌が持つ除外の性質を乗せて<なぎ払う>としよう。
……少々癪だが、<郷愁を誘う>この留め具があれば、過度に心を乱すこともない。
さて、なるべく使いたくはない代物だが……。
このUCは、そもそもが対神の性質を持っている。
抗いようのない脅威を神の怒りとし、意志ある者たちが求めた救い。
その結論が、脅威を滅ぼす英雄の存在だ。
本来は意志の求め応じて姿を変えるものだが……ま、そこは良いか。
この速度と、器と魂を切り裂く双刃を以て、お前を滅ぼそう。
というか、知らないのか?
ヒトはもはや、それ自体が対神存在なのだということを。
リーヴァルディ・カーライル
…例えどれ程の邪神を召喚しても無駄よ
異端の神殺しの力を見るがいい
過去の戦闘知識から召喚される邪神達の能力を見切り、
誘惑の輝きや光線は全身を覆う闇夜のオーラで防御して無効化し、
殺気と闘争心を燃やして巨神の狂気を耐性と気合いで受け流し、
UCを発動して【限定解放・血の騎士団】を九重発動
…故郷の地とは異なれど、悪神を討つ意志に翳りはない
召喚したレベル×45体の黒騎士霊を大鎌に降霊して魔力を溜め武器改造
限界突破した神殺しの黒炎で大鎌から錬成した騎士剣をなぎ払い、
極限まで強化した対神属性攻撃の剣閃を放ち神を切断する
…異端の神血を啜る黒剣よ。神を喰らう黒炎の鎧よ
…我が元に集いて、万神屠る刃となれ…!
空亡・劔
…感じるわ
あたしの心の奥が…魂が叫んでるの
我が在り方を全うせよと
対POW
【天候操作・属性攻撃】
天候を吹雪に変え
更に氷属性で触手らを凍らせたり動きを鈍らせた上で
【見切り・残像・結界術】
己自身の周囲に結界を張りながら可能な限り回避して被弾によるダメージを抑え込みにかかる
…あんたは恐ろしいわ
正直体が震えそうになる
ええ…あんたは人ではなくまさしく人類の脅威なのね
UC発動!
…未だ嘗てないぐらい力が溢れてくる…
やはりあんたは恐ろしい存在なのね
だからこそ…あたしは此処に来たの
攻撃力強化!
【二回攻撃】
氷結地獄と魔剣による連続斬撃でカルロスに切りかかるわ
吹雪もまた更に威力を増強して邪神も凍結破壊に努め
「ガハァッ……!!」
そう、血反吐をまき散らしながら本拠地を彷徨う『三の王笏』。
その姿は既にぼろきれ同然で、内部も猟兵たちの用いた『神殺し』によって致命的な痛手を貰っていた。
「だが……タダでは死なん……!!奴らと刺し違えてでも最後に我は勝つ……!!」
そう呟くと同時、転移によって『三の王笏』の元へ駆けつけていく猟兵たち。
『三の王笏』を巡る戦い。その最終幕が今ここに開ける。
「……感じるわ。あたしの心の奥が……魂が叫んでるの。我が在り方を全うせよと」
そう、気象を操作して南国の世界に吹雪を齎し、氷属性でその冷気を増幅させて触手を凍結させていくのは空亡・劔(本当は若い大妖怪・f28419)。
その衝動は、かつて第三の物語で茨によって巻き起こされる終焉定められし悲劇を破壊する勇者によるものか。
「……あんたは恐ろしいわ。正直体が震えそうになる。ええ……あんたは人ではなくまさしく人類の脅威なのね」
そう呟く劔は恐怖をねじ伏せながらも、言葉を紡いでいく。
「だけど……未だ嘗てないぐらい力が溢れてくる……やはりあんたは恐ろしい存在なのね」
起動するは劔のユーベルコード『神殺しの大妖怪(ヒトビトノオソレノケンゲン)』、これが彼女の『神殺し』。
「だからこそ……あたしは此処に来たの。今日、終焉(おわり)を終焉(おわ)らない棘(おう)が、終焉(おわり)を迎える」
そう、不条理な終焉(おわり)を終焉(おわ)らせる者としての衝動と矜持を以て劔は『三の王笏』へと挑む。
宝石型の邪神が、欲望を掻き立てる輝きと触れた者を宝石へと強制変換する光線を放ちながら猟兵の元へと迫り来る。
それを見据えながら、荒珠・檬果(アーケードに突っ伏す鳥・f02802)は凛とした表情で宣言する。
「我が神殺しは、後天的付与といえるもの」
宝石型の邪神を用いたユーベルコード。絶対先制攻撃権が用いられたそれを、荒珠は見切りと第六感を活用して回避していく。
「とある神の如き軍人を討った布陣にして同盟。その逸話を再現するユーベルコード」
宣するは、かつての中国で知慧と武功に長けた者。その圧倒的な強さ故に国の立場を越えて組まれた同盟。それによって討たれた者の名こそ。
「『軍神関羽』を討った逸話が昇華されたユーベルコード。それこそが我が『神殺し』です」
宣するユーベルコードの名は『魏呉同盟(ヤガテオワルカタチ)』。
「……ええ、そのときの指揮官、含んでますからね、このユーベルコード」
と、そこで荒珠の声が沈む。
「(あー!最推し失墜の事柄でもあるので精神ダメージが!!)」
……どうやら、三国志の中でも関羽推しだったようだ。
そして、同じく宝石型の邪神が、蒼炎と共に創造された蛇腹刃の大鎌によって引き裂かれていく。
「インパルスに、大鎌が持つ除外の性質を乗せてなぎ払う。そうして凌いだは良いが……やはり少々癪だな」
その言葉は、キャバリアの如き人型兵器から漏れる。
シール・スカッドウィル(ディバイダー・f11249)。彼は心の底から癪そうに呟くと同時にユーベルコードを使用する。
「――『英雄≒魂の生存本能(アラヤ・デウスエクスマキナ)』」
それは真の姿に変化することで精霊武装を強化する『神殺し』。
「なるべく使いたくはなかった代物だが……仕方あるまい」
そう呟くシールは、『三の王笏』へこのユーベルコードが具体的にどのような『神殺し』であるのかを告げていく。
「このユーベルコードはそもそもが対神の性質を持っている。それは抗いようのない脅威を神の怒りとし、意志ある者たちが求めた救いだ」
それは、災厄に対する調停者を求める祈り。それ応じた者の名をこう呼ぶ。
「その結論が、脅威を滅ぼす英雄の存在だ。本来は意志の求め応じて姿を変えるものだが……ま、そこは良いか」
そう独り言ちながら、機神にして英雄となったシールは445km/hで飛翔しながら精霊武装を『三の王笏』へと向け、神と王を討つべく進撃を開始した。
「……例えどれ程の邪神を召喚しても無駄よ」
そう断じるのは異端の神と絶望が支配する闇と夜の世界、ダークセイヴァーにて吸血鬼狩人として活動する猟兵、リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)。
彼女こそは超常の頂点に立つ組織にして存在、『猟兵(イェーガー)』の中でも『神殺し』という一点において優れた性能を発揮する猟兵の一人と言えるだろう。
「異端の神殺しの力を見るがいい」
いつものように、『神殺し』を宣言する吸血鬼狩人。
そこに迫り来るのは見た者の正気を略奪する巨人型の邪神。
対するリーヴァルティは過去の吸血鬼狩人としての戦闘知識を用いて巨人型邪神への対策を瞬時に構築して対応に移す。
それは殺気と闘争心を燃え滾らせることで狂気を気合いで受け流すこと。
気概こそが人が行動に移すというなら、それは『神殺し』においても当てはまる事であろう。
「……凌いだわよ。さぁ、チェックメイトに行きましょうか」
そう呟くと同時、リーヴァルティは己が持つユーベルコードを起動させる。
「『……限定解放。代行者の羈束、最大展開開始。起動せよ、血の光輪…!』」
リーヴァルティの背後に、巨大な血色の光輪が召喚される。
それが輝くと同時に、周囲の時空が正真正銘歪んでいく。
「貴様……」
それがどのような事象で行われているかを察した『三の王笏』は愕然とする。
「『限定解放・血の光輪(リミテッド・ブラッドヘイロゥ)』――『限定解放・血の騎士団(リミテッド・ブラッドナイツ)』」
それは時間を圧縮することによるユーベルコードの多重使用。
それによって顕現するは、4455人の黒騎士を有した無数の武具が突き立った古戦場の幻影。
そこに荒珠によって召喚された『五子良将』と『四大都督』が軍勢に加わる。
「……中国の大英雄たちが将になるとは、恵まれているわね」
「ええ、まぁ最押しを討った人達なんですけどね……」
そう呟く荒珠に対してリーヴァルティは召喚された『五子良将』と『四大都督』を一瞥し、『三の王笏』へと切り込んで往く。
「助太刀しよう。これで終わりだろうからな」
「ええ、これで終焉(おわり)を終焉(おわ)らせる!」
そこに続くは劔とシール。
劔は氷結地獄と魔剣による連続斬撃を以て『三の王笏』へと切りかかり、凍結させていき、シールは4455km/hの速度で飛翔し、各精霊武装による砲撃を解き放つ。
その猛攻を見て、『三の王笏』は決断を下す。
「……こうなれば、賭けよ!!」
――邪神の制御を解き放ち、この場にいる猟兵を必ず仕留めんとする。
それは無論、オブリビオン・フォーミュラである『三の王笏』であっても相当に危険な、賭けとすら呼べないものであった。
「だが、これ以外今この場にいる我には道はない」
そう凛然として告げる『三の王笏』。
即座に暴れ出す邪神の群れ。
黒騎士たちが『五子良将』と『四大都督』の指揮で何とか抑えこんでいくものの、このままでは全滅の未来のみだろう。
「いえ、押さえつけるだけで十分よ」
「ああ、捕まれ!」
その現状を打破するは、シールの機体にしがみつきグリムリーパー『過去を刻むもの』を手にしているリーヴァルティ。
更に黒騎士たちが一秒に百名単位の死者を出しながらも、最適な突撃を『五子良将』と『四大都督』が荒珠と共に繰り出していく。
そして本命たるリーヴァルティの『過去を刻むもの』には冷気――終焉を破壊する権能を宿した、第三の彼らの力を宿した冷気だ――が付与され、接近した邪神を凍結させて切り裂いていく。
猟兵と黒騎士たちの突貫に気が付いた『三の王笏』。しかしもう邪神の制御は手放している。
「…異端の神血を啜る黒剣よ。神を喰らう黒炎の鎧よ」
再び骸と化す黒騎士と、ここまで協力してくれた猟兵たちに感謝の意を示しながら、リーヴァルティはグリムリーパーを握りしめ――
「…我が元に集いて、万神屠る刃となれ…!」
――『三の王笏』の首を、断ち切った。
それと同時に召喚者である『三の王笏』が滅んだことでこの世界とのつながりが消えたことで消えていく暴走していった邪神たち。
やがて静寂が『三の王笏島』を満たし、ここに『三の王笏』の討伐。
引いては、『神殺し』の完遂が宣言された。
大成功
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