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羅針盤戦争~七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟~

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #バルバロス兄弟

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●グリードオーシャン・サンタルチア島
 ここサンタルチア島は最後まで七大海嘯率いるコンキスタドール勢力抵抗を続けていた。だが七大海嘯の一人の出陣によって戦局はかわった。
 今や抵抗勢力はサンタルチア島の密林地帯に潜むほど追い詰められている。そしてその残党を狩る為に七大海嘯本人が密林へと踏み入る。
「遂に王も殺る気になったってことか、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、それに、兄者の最後の『眼』に嵌めるべき代物も、見つかったんじゃねぇのか!?」
 その二つ首の巨人こそ七大海嘯の一人、『三つ目』バルバロス兄弟。隻眼の兄オルチと赤髭の弟ハイレディンが融合した存在だ。そして話の内容はオルチに埋め込む瞳の話題だ。
「王の言ってた『グリモア』の事だな。未来予知と世界移動を可能にするエネルギー体……悪くねえな!」
「そうさ! グリモアと、生物を退化させる俺の『オルキヌスの瞳』があれば、どんだけ退化させても死なねぇ『鮫牙』だってブチ殺せる! 俺達兄弟は無敵になれるぜ!」
 今まで多くメガリスや優秀な肉体を奪っては身体へ移植してきたバルバロス兄弟。そして力をつけてきたこともあってそれが不可能とは思わない。これからも奪う側でいられる絶胃的な自信こそが、七大海嘯の一角を形成したといっても過言ではない。
「俺達は今までだって、欲しい物は何でも奪い、肉体を強化し続けてきた。が……グリモアで、遂に完成という訳だな。やってやろうじゃねぇか!」

 そう言うオルチの言葉と共にバルバロス兄弟は密林へと入る。完全にサンタルチア島を掌握し、猟兵を迎え撃つ為に抵抗する者に容赦する気はない。

●グリモアベース・ブリーフィングルーム
「巨人で継ぎ接ぎのとか、すっごい不気味だけどねー!」
 自分の予知した光景とはいえ、あまり好きではないのかエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)は顔を顰める。義理の姉から借りた電脳ウインドウには、コンキスタドール達の頭目である七大海嘯の一人、『三つ目』バルバロス兄弟が映し出されている。
「今回根城しているサンタルチア島は密林の島だから遮蔽物が多いけど、それをなぎ倒す攻撃力があるから油断しないようにねー!」
 サンタルチア島の残党狩りをしに密林地帯にいる『三つ目』バルバロス兄弟は身長5mの巨人のコンキスタドールで、ふたつある首のうち、隻眼が兄オルチで、赤髭が弟ハイレディンである。これまでに様々な敵を殺してその肉体を奪っており、中でも弟の眼窩にはめ込まれた「オルキヌスの瞳」には、生物を退化させる効果があり特に注意が必要だ。そして様々な武器を扱う、武器戦闘の達人でもあり、必ずこちらの先手を打ってくる。
 この残虐な巨人を相手の攻撃を凌ぎ、反撃の攻撃を撃ち込む算段がなければ厳しい。それでもなんとかしてくれると信じているエィミーは激励の言葉を投げかける。
「このままだとサンタルチア島は人一人いなくなっちゃう! 皆が頼りだよ!」
 そう言ってエィミーは転移術式を展開し、サンタルチア島へと送る。深い密林の中での、残虐なら略奪者との戦いが始まる。生き残るのはどちらになるのかは、まだわからない。


ライラ.hack
 巨人のキマイラ、何ともコンキスタドールらしいのか。
 どうも皆様こんにちは。ライラ.hackです。

 このたびは七大海嘯の一人『三つ目』バルバロス兄弟とのサンタルチア島での決戦となります。
 サンタルチア島は密林の多い島です。バルバロス兄弟は身長5mの巨人のコンキスタドールで、ふたつある首のうち、隻眼が兄オルチで、赤髭が弟ハイレディンです。これまでに様々な敵を殺してその肉体を奪っており、中でも弟の眼窩にはめ込まれた「オルキヌスの瞳」には、生物を退化させる効果があります。様々な武器を扱う、武器戦闘の達人でもあり、残虐な虐殺者でもあります。

 以下、特殊ルールとなります。
 プレイングボーナス…… 敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。

 以上となります。強力なメガリスを奪ってきた巨人海賊に終止符を打ってやりましょう。
 それでは皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟』

POW   :    フォーアームズ・ストーム
【四腕で振るった武器】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    「オルキヌスの瞳」
【弟ハイレディン(左頭部)の凝視】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【肉体、精神の両面に及ぶ「退化」】で攻撃する。
WIZ   :    バルバロス・パワー
敵より【身体が大きい】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。

イラスト:ちーせん

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
アドリブ歓迎

巨人か…粗暴な奴め…まぁ海賊何てそんなモノか…
だが、何時までも奪う側でいられると思われるのは不快だな…グリモア狙いだの何だのと言う話は如何だって良いし、鮫牙と言うのは確か七大海嘯だった筈だしいがみ合っているのかと思わなくも無いが…
何だって良い、不快だと言ったろう?此処で果てるが良い…

まぁ先ずは何時も通りに呪術で気配を消しながら(呪詛)彼方此方に炸裂する呪球をばら撒きながらクレイアスターで密林を縫って射抜き
時間を稼ぎながら全員退避を確認したところで【焔の堕ちる日】を発動…全身を焔へと変じさせ物理攻撃を無効化しながら密林諸共大炎上させ焼き滅ぼす


岩永・勘十郎
「こりゃまたデカイ図体してるな」

と敵を見上げる勘十郎。敵も勘十郎を確認したのか「オルキヌスの瞳」とやらで睨みつけてくる。先ほどエィミー殿から情報は聞いている。視認されれば面倒な事になる。それは流石の勘十郎でも避けたい。

「見えない物はどうしようもないだろう?」

と自らのマントを自分に覆いかぶせ、自分自身を視認できないように目隠し(ブラインド)する。もちろんそんな状態では攻撃できない。敵はそのマント目掛けて剣を振り下ろす。しかしそこには勘十郎は居ない。

「能力に頼り過ぎだ」

【忍び足】や【早業】を駆使し【闇に紛れる】が如く。
白老流の剣術である技で敵の背後から斬りかかる。勘十郎の【戦闘知識】の賜物だろう。


非在・究子
【WIZ】
ま、まずは、敵の、初撃を、どう、凌ぐか、だけど……くらい『ボム』の、無敵時間で、凌ぐ。だ、ダメだったら、最悪、『残機』が減るのも、許容する、ぞ。
そ、そうして、稼いだ、隙に、ゆ、UCを、起動する。
半径、89mの、範囲の無機物を、ゲームの、オブジェクトに、変えて、支配下に、置いて……ゴーレムを、作る、ぞ。
体積を、圧縮して……全高30m程度の、ゴーレムだ。こ、これでも、相手の、6倍の大きさだ、な。
……ぐ、ぐひひっ。ち、小さいな、ばるばろす、兄弟。そ、その、体で、好き放題、やって、きたん、だろうが……ここが、年貢の、納め時って、やつだ。(巨大ゴーレムの全力パンチを振り下ろす)



 グリードオーシャンのキマイラフューチャー系の島サンタルチア。密林が生い茂る島で、環境に適応したキマイラ達が多く生息している島でもある。
 これまで七大海嘯『三つ目』の勢力に対抗してきた彼等ではあるが、ついにその七大海嘯バルバロス兄弟本人が出陣。その圧倒的な力を持って島の大部分を掌握していった。
 そして最後の抵抗勢力は密林に姿を隠しているが、バルバロス兄弟は追撃の手を緩めない。兄オルチは醜悪な笑みを浮かべて獲物を探す。
「ハハッ! しぶてえキマイラ共だ。いい身体があったら加えたいところだな」
「オルチ兄、期待はしない方がいいぜ? 何せそこまでたいしたことなかったからな!」
 そう言って弟の赤髭ハイレディンは周囲を見渡す。そしてその視線は一人の男を捉える。それは現地キマイラの民ではない、猟兵の岩永・勘十郎(帝都の浪人剣士・f23816)であった。
「こりゃまたデカイ図体してるな」
 落ち着いた雰囲気で敵を見上げる勘十郎。オルチの隻眼と、ハイレディンの両眼が勘十郎を見据える。その内、ハイレディンの瞳はグリモア猟兵見習いエィミーから聞いた魔眼「オルキヌスの瞳」であろう。
(視認されれば面倒な事になる)
 まだ敵と認識されていないのでオルキヌスの瞳は発動していないが、退化の影響を受ければ面倒なことになる。それは流石の勘十郎でも避けたい。
 それ故に自らのマントを自分に覆いかぶせ、自分自身を視認できないように目隠しを施す。視線をブラインドする基本戦術である。
「見えない物はどうしようもないだろう?」
「ハッ、それがどうしたよ! マヌケが!」
 そう言ってハイレディンは手に持った大槍で勘十郎目掛けて振り下ろす。自分より小さい相手には能力向上する「バルバロス・パワー」を発揮した状態。
 食らえば勘十郎といえどもただでは済まない。マントを貫通する大槍、だがハイレディンに手ごたえはない。
「能力に頼り過ぎだ」
 そう言った勘十郎はすでにマントの元にいなかった。視線を遮ったと同時に俊足を生かして移動し、即座に密林地帯に紛れ込んでいた。
 そして素早く背後を取り、白老流の剣術である技で敵の背後から斬り付ける。痛みが走り、反撃するがすでにそこに勘十郎はいない。ヒットアンドウェーを生かした、危険を察知する勘十郎の戦闘経験の賜物だろう。
「ハイレディン、何してやがる!」
「巨人か…粗暴な奴め…まぁ海賊何てそんなモノか…」
 獲物を逃したハイレディンを攻めるオルチではあるが、そんなバルバロス兄弟を見て吐き捨てる死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)。七大海嘯にも並ぶであろう魔王の殺気がその存在を引き付ける。
 だが強者から奪うことに執着を見せるバルバロス兄弟はそんな謡に対して興味を抱く。その獲物を狙うような視線を感じ取り、謡の嫌悪感は最高潮に達する。
「だが、何時までも奪う側でいられると思われるのは不快だな…グリモア狙いだの何だのと言う話は如何だって良いし、鮫牙と言うのは確か七大海嘯だった筈だし、いがみ合っているのかと思わなくも無いが…」
「ごちゃごちゃうるせえよ!」
 言い切る前にオルチのバトルアックスが振り下ろされる。強烈なパワーと十分な速度を保った地形を抉り取るほどの威力の一撃。
 だが謡は寸前でそれを避けて、着弾と同時に巻き起こった砂塵の中で、自身の呪術を行使する。密林の中でも気配を消し、そこに溶け込むように動く。
「チッ、さっきの奴といい、隠れるのが好きな連中だな!」
「何だって良い、不快だと言ったろう? 此処で果てるが良い…」
 そして展開するは彼方此方に炸裂する呪球をばら撒きながら、バルバロス兄弟の動きを制限していく。そして穢煌葎弓クレイアスターの射撃は、射抜くたびに凝縮された穢れを相手に与え続ける。
 だがそれでも七大海嘯の一人、生半可な攻撃では届かない。ならば能力「焔の堕ちる日(ワンダリング・ディザスター)」を発動させる。すでに勘十郎の気配はなく、思う存分全身の変化できる。
「こいつはなんだァ!」
「オルチ兄、攻撃がきかねえ! ぐおおおおおおおおおお!」
 数万度の焔の化身と化した謡は密林諸共大炎上させ、バルバロス兄弟を焼き尽くさんと周囲一帯を数千度の地獄に変える。身体が焼けこげる臭いを感じながらもバルバロス兄弟は何とか謡から距離を取る。

 謡の焔は周囲を焼き尽くし高温で動きを封じるのだが、さすが他者の肉体を移植し続けているだけのことはあるのか。バルバロス兄弟は耐熱も存分に備えており、治癒能力も持ち合わせている脅威の肉体だ。
「クソッ、ここまで焼かれたのは久々だ」
「! 誰だてめえは、オラァ!」
 ようやく謡の炎獄地獄が脱したバルバロス兄弟に前に現れたのは非在・究子(非実在少女Q・f14901)。そして今度は問答無用に手持ちの武器による攻撃を繰り出す。
 命中率・回避率・ダメージが増幅された攻撃に対して、おどおどした様子の究子はシューティングゲームのボムを取り出す。
「ま、まずは、敵の、初撃を、どう、凌ぐか、だけど……」
 その連撃に対して、シューティングのくらいボムの如く、画面内の雑魚、敵弾を消し飛ばし、効果時間中無敵の効果でダメージを透過する。まさしくバーチャルキャラクターの究子らしい回避方法だろう。
 だがそれが切れると今度は自身の生命ポイントの指標である「残機」でダメージ覚悟で凌ぐ。バルバロス兄弟の攻撃を受けるたびにプレートの数字が削れていくが、最初さえ凌げば勝機はある。
「なんだこいつは! 切っても突いても回復しやがる!」
「だ、だって、現実も、げ、ゲームの世界と、変わらない、だろ? クソゲーな、だけで」
 そんな言葉と共に究子は能力「ゲームナイズ(ニンシキノヒズミ)」を発動する。謡が消し炭にした密林の破片が集まり、ゲームのオブジェクトとして支配下におさめる。そして完成したのが巨大な黒いゴーレムだ。
 体積を圧縮し焔の熱を兼ね備えた全高30m程度のブラックゴーレム。謡の攻撃の産物で出来たゴーレムではあるが、相手の6倍の大きさを誇る。
「な、なんだとぉ!」
「……ぐ、ぐひひっ。ち、小さいな、ばるばろす、兄弟。そ、その、体で、好き放題、やって、きたん、だろうが……ここが、年貢の、納め時って、やつだ」
 そして究子のブラックゴーレムの強烈な拳撃がその身体を捉えて密林へと吹き飛ばす。身体の骨を折るだけではなく、高熱を宿した拳が皮膚を焼き、強烈なダメージを与えるものになった。

 巨大ゴーレムの全力パンチでバルバロス兄弟は密林の奥まで吹き飛んでしまったが、まだ倒すまでは至っていないであろうと究子は思う。あのツギハギの身体に秘められた生命力は伊達ではない。
 だが彼等を狙う猟兵達はまだまだたくさんいる。その生命が尽きるまで狙うことこそ、狩人だ。バルバロス兄弟を滅ぼす為の密林の戦いはまだ始まったばかりだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒城・魅夜
頭が二つあっても考えは足りないままのようですね、ふふ
「早業」で我が鎖を舞わせ
そこから生み出す「衝撃波」の「範囲攻撃」によって
密林の草木を一斉に嵐のように舞い散らせます
そう、そのつまらぬ技は、視界を遮断すれば
それで発動を封じられる程度の浅薄なもの

おや、やりますね
舞い上げた草木さえ退化させて花霞の奥に潜む私の姿を捉えようと?
ふふ、ですが、その視線が捉えたものは「本当の私」ですか?
残念ですが花霞の中のそれは「残像」です
本体の私はすでに「闇にまぎれ」て虚像と入れ替わっていたのですよ

そして私の影はすでにあなたたちを捉えています
いかに巨体であろうと意味はありません
永劫無限の虚無の中へと沈みなさい


朱鷺透・小枝子
継ぎ接ぎの肉体。あくなき強さへの執念。
敵ながら、見習うべきか…!

ディスポーザブル03に搭乗、遠隔操縦
瞬間思考力で機体を後方へ下げつつ、ミサイルを地面へ向けて発射、爆炎で敵の視線を遮る

遮れなかった分の退化には、遠隔操縦デバイスと闘争心でもって克服する
これなら頭一つあれば動かせる。そして何より、例え退化させられようと、この身に燻るオブリビオンへの敵意は決して消えはしない!

撃て、ディスポーザブル!尽く撃ち尽くせ!!
『劫火戦塵』誘導弾一斉発射。間断なくミサイルの弾幕を撃ち出し、その全てを命中させる

壊れるなら壊れろ!それで倒せるなら問題ない!!
継戦能力、エネルギー充填していた両腕のビーム砲を、発射。


久遠寺・遥翔
アドリブ歓迎

継接ぎの巨人か…強敵だがキャバリアなら対抗できるはずだ!

イグニシオンに【騎乗】
さらにパイロットスーツで全身を覆い【結界術】によって多重の防御を張り巡らせ、相手の凝視から身を守る
【地形の利用】で密林に機体ごと身を隠し、【第六感】と【視力】による心眼で赤髭の視線を【見切り】、木陰に【残像】も残してとにかく相手の視界に収まらないように立ち回るぜ

そしてUCで俺の焔の剣を複製して生み出したソードビットを相手の攻撃の隙をついた【カウンター】で撃ち込む
全方位からの連続波状攻撃で撃ち込んだ場所から【焼却】し、一気に決着をつける!


シエナ・リーレイ
■アドリブ絡み可
わたしと一緒に遊びましょう!とシエナは……。

『お友達』を求め彷徨うシエナ、とても大きな『お友達』候補に対し仲良く成ろうと突撃します
シエナは当然というべきか巨人に凝視されてしまうのですがシエナは巨人の想定外の変化を起こします

第1にシエナは器物の[ダペルトゥットドール No.689]が[ジュリエッタ・リーレイ人形]を仮初として操るヤドリガミ、器物も仮初も生物ではない為に肉体的退化がおきません
更にシエナが精神的に退化する事は機械的に生者を殺める呪殺人形に戻る事を意味します
結果として退化したシエナは巨人を死に誘う為に鬱に誘う呪詛を振るい、周囲の死骸から作り出した人形と共に襲い掛かります


ベアータ・ベルトット
オルキヌスの瞳―一睨みされただけで、その力を思い知らされた

機装が衰え、立つ事さえ儘ならない。そして何より、心が歪む
下卑た笑みを浮かべる二つの顔が、怖ろしくて堪らない
三叉槍の先端が、視界一杯に迫ってきて――もう、ダメだ

藻掻くように伸ばした右腕が、形を変える。耳に響く力強い遠吠え
――あぁ、そうね。私には、アンタがいたんだったわ

力を振り絞れ!肉を噛み千切れ!
僅かな一噛みだとしても。立ち上がる力―反撃の狼煙になる
力を充填すると同時、即座に赤霧に変換。排出して目眩しに
もう二度と、私の姿を映させない
暗視デバイスで敵の瞳を捕捉、吸血光線で撃ち抜くわ

刻みつけてやりなさい、めっぷー!
私達「三つ目の獣」の牙をね!


ティノ・ミラーリア
巨躯のパワーに瞳の力は厄介だけど、強い自分が一方的に狩る側だと思ってた?
ここには影ばかり…それに的が大きいなら……。

瞳に対してジャングルの木々と「纏影」の【拠点防御】で【闇に紛れる】ように視線を妨害。
「眷属」と「影狼」の攻撃で注意を散らさせて、視認されても【呪詛耐性】で軽減して時間を稼ぐ。
先制攻撃を凌いだら≪支配の鎖≫を発動、敵の足元やジャングルにある数多の影から鎖や枷を放ち動きとUCを封じる。
動きを封じるか制限したら「狩猟銃」の【呪殺弾】と「影槍」の【串刺し】、
それでも耐えるようなら「眷属」と「影狼」、「処刑人の剣」も使って畳みかけるように【蹂躙】。

アドリブ・連携可


リオン・ゲーベンアイン
視認発動型UCの弱点は「視界に入らないと発動しないこと」
だったらうん、このUCは「強力」だけど「万能」じゃないよね『透明』?
そもそも奪った力で威張る輩に強いも偉いもないよ『純白』

そう三つ目の真似をしながら闇と光属性を操りスタングレネードや闇の帳を下ろして視界を防いで先制攻撃を凌いだ後にUCを発動
瞬時に膂力と魔力等私達のあらゆる力がオブリビオン・フォーミュラ級になり圧倒。ゼロ距離からの弓矢射撃と属性を付与した徒手空拳を超絶した身体能力を用いて叩き込みながら背後の海に『彼』を召喚する

来なさいーーヴァルギリオス。侵略者に帝の裁きを

そう言ってヴァルギリオスの全属性ブレスが『三つ目』に放たれる



 謡の焔は周囲を焼き尽くし高温で動きを封じるのだが、さすが他者の肉体を移植し続けているだけのことはあるのか。バルバロス兄弟は耐熱も存分に備えており、治癒能力も持ち合わせている脅威の肉体だ。
「クソッ、ここまで焼かれたのは久々だ」
「! 誰だてめえは、オラァ!」
 ようやく謡の炎獄地獄が脱したバルバロス兄弟に前に現れたのは非在・究子(非実在少女Q・f14901)。そして今度は問答無用に手持ちの武器による攻撃を繰り出す。
 命中率・回避率・ダメージが増幅された攻撃に対して、おどおどした様子の究子はシューティングゲームのボムを取り出す。
「ま、まずは、敵の、初撃を、どう、凌ぐか、だけど……」
 その連撃に対して、シューティングのくらいボムの如く、画面内の雑魚、敵弾を消し飛ばし、効果時間中無敵の効果でダメージを透過する。まさしくバーチャルキャラクターの究子らしい回避方法だろう。
 だがそれが切れると今度は自身の生命ポイントの指標である「残機」でダメージ覚悟で凌ぐ。バルバロス兄弟の攻撃を受けるたびにプレートの数字が削れていくが、最初さえ凌げば勝機はある。
「なんだこいつは! 切っても突いても回復しやがる!」
「だ、だって、現実も、げ、ゲームの世界と、変わらない、だろ? クソゲーな、だけで」
 そんな言葉と共に究子は能力「ゲームナイズ(ニンシキノヒズミ)」を発動する。謡が消し炭にした密林の破片が集まり、ゲームのオブジェクトとして支配下におさめる。そして完成したのが巨大な黒いゴーレムだ。
 体積を圧縮し焔の熱を兼ね備えた全高30m程度のブラックゴーレム。謡の攻撃の産物で出来たゴーレムではあるが、相手の6倍の大きさを誇る。
「な、なんだとぉ!」
「……ぐ、ぐひひっ。ち、小さいな、ばるばろす、兄弟。そ、その、体で、好き放題、やって、きたん、だろうが……ここが、年貢の、納め時って、やつだ」
 そして究子のブラックゴーレムの強烈な拳撃がその身体を捉えて密林へと吹き飛ばす。身体の骨を折るだけではなく、高熱を宿した拳が皮膚を焼き、強烈なダメージを与えるものになった。

 巨大ゴーレムの全力パンチでバルバロス兄弟は密林の奥まで吹き飛んでしまったが、まだ倒すまでは至っていないであろうと究子は思う。あのツギハギの身体に秘められた生命力は伊達ではない。
 だが彼等を狙う猟兵達はまだまだたくさんいる。その生命が尽きるまで狙うことこそ、狩人だ。バルバロス兄弟を滅ぼす為の密林の戦いはまだ始まったばかりだ。

 身体を焼かれながらもサンタルチアの密林地帯の奥まで吹き飛ばされた七大海嘯の一人、『三つ目』バルバロス兄弟。5mを超える巨人であり、様々な生物のパーツを移植されたその異形の身体は並大抵の重さではない。
「くそっ! ここまでやられるなんて久しぶりだ、オルチ兄!」
「ああ、簡単な仕事だと思って油断はよくねぇな、ハイレディン」
 そんな兄弟は同じ身体に二つの顔がついている状態。それでも対面で対話して猟兵の危機度を測る。そして今度は容赦なく、切り札である「オルキヌスの瞳」を解禁する気だ。
「頭が二つあっても考えは足りないままのようですね、ふふ」
 そんなバルバロス兄弟の思考を遮るように嘲笑うような声を上げる黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)。いつの間にか密林の横を潜り抜けて視線に入る位置まで入り込んでいるのはさすがというべきか。
 だがそんな魅夜を捉えようとハイレディンが凝視する。そのオルキヌスの瞳は退化を起こすが、魅夜は即座に鎖を舞わせそこから巻き起こる衝撃波の乱舞によって密林の草木を一斉に嵐のように舞い散らせる。
「そう、そのつまらぬ技は、視界を遮断すれば、それで発動を封じられる程度の浅薄なもの」
「ハッ! そう来ると思ったぜ!」
 だがそれを読んでいたハイレディンは密林の草木に向けて凝視を続ける。舞い上げた草木さえ退化させて、その花霞の奥にいる魅夜の姿を視界に捉えようとする。
 草木の壁は朽ち果てて、魅夜の姿を捉え、そのオルキヌスの瞳の魔力が魅夜の身体を退化させようとする。ハイレディンは精神をも退化させて反撃すら許さない姿勢を崩さない。
「おや、やりますね。ふふ、ですが、その視線が捉えたものは「本当の私」ですか?」
 だがその嘲笑と共に魅夜の姿が花と一緒に散りばめられていく。その感触はさきほどの草木と同じだとハイレディンは認識する。
 そうさきほどの魅夜の姿は花霞で構成された残像であり、すでに密林の闇に紛れて込んでいる。そして能力「闇に溺れよ影へと沈め、せめて末期は舞う如く(シャドウィゲート・イネインエンド)」を発動させる。
「いかに巨体であろうと意味はありません。永劫無限の虚無の中へと沈みなさい」
 全てを無に帰す影の中へ引きずり込む鎖がバルバロス兄弟の影から現れて引きずり込もうとする。その影の影響は身体を焼き尽くすような痛みを感じさせる。
「ハイレディン! あの影はやべえぞ!」
「くそがっ!」
 あの中に引きずり込まれればやばいとばかりにハイレディンのオルキヌスの瞳を凝視して、魅夜の影の鎖を退化させる。それによって何とか引きちぎることができたが、すでに一部入り込んだ身体はボロボロに浸食されて回復には少しばかり時間がかかりそうだった。
 そしてそのバルバロス兄弟に追撃するようにシエナ・リーレイ(取り扱い注意の年代物呪殺人形・f04107)が狂気的な笑みを浮かべながら近づいてくる。
「わたしと一緒に遊びましょう! とシエナは……」
 『お友達』を求め彷徨うシエナ、とても大きな『お友達』候補に対し仲良く成ろうと突撃する。だがハイレディンはそんな不用心に近づく輩に、問答無用でオルキヌスの瞳による凝視を食らわせる。
 当然無防備なシエナは視界に入り込み、肉体、精神の両面に及ぶ「退化」を引き起こす。だがその変化はバルバロス兄弟の想定とは違うものであった。
「凄く楽しくなってきたよ! とシエナは気分の高揚を訴えます」
「な、なんだ? 退化は起こっているはず」
 第一の前提としてシエナは器物の[ダペルトゥットドール No.689]が[ジュリエッタ・リーレイ人形]を仮初として操るヤドリガミ、器物も仮初も生物ではない為に肉体的退化がおきない。
 第二にシエナが精神的に退化する事は機械的に生者を殺める呪殺人形に戻る事を意味する。つまり、呪詛をばら撒く殺戮を振りまく凶行に走るシエナが戻ってくるということだ。
「アハハハハハハハハ! 楽しい楽しい楽しい! とシエナは楽しみます!」
 そう言って能力「お友達との楽しい遊びが引き起こす気分の異常な高揚(オンネンノカッセイカモヨルキョウコウノヒンパツカ)」を発動させて、問答無用に襲い掛かる。
 退化したシエナは巨人を死に誘う為に鬱に誘う呪詛を振るい、周囲の死骸から作り出した人形と共に襲い掛かるその様はまさしく悪夢。オルキヌスの瞳が引き起こした惨劇は、数多の傷を背負わせることでバルバロス兄弟に代償を負わせる。
「くそったれが!」
「ハイレディン、一端距離を取れ!」
 そう言ってオルチが派手に武器を振るうことで突風を巻き起こす。巨人の一撃によって巻き起こされた風は魅夜やシエナの身体を吹き飛ばし、何とか体勢を立て直すことに成功する。

 だが決して休ませることなどないと、朱鷺透・小枝子(亡国の戦塵・f29924)のキャバリア「ディスポーザブル03」と久遠寺・遥翔(焔黒転身フレアライザー/『黒鋼』の騎士・f01190)のキャバリア「イグニシオン」が何処からともなく出現する。
「継ぎ接ぎの肉体。あくなき強さへの執念。敵ながら、見習うべきか…!」
「ああ…強敵だがキャバリアなら対抗できるはずだ!」
 そんな鉄の巨人が二機も現れたことに驚きを隠せないバルバロス兄弟。だが即応するかのようにオルキヌスの瞳を発動させて、必殺の退化を施すべく凝視するハイレディン。
 それに対して遠隔操作している小枝子は瞬間的にその発動を察知、即座にディスポーザブル03後方へ下げつつ、ミサイルを地面へ向けて発射、爆炎で敵の視線を遮るという操作をやってのける。
「よし、残りは任せろ!」
 それだけは足りないと思ったのか、ディスポーザブル03の前に遥翔のイグニシオンが立ち塞がる。遥翔自身はコックピットに乗っているが密林の樹々をもぎ取って機体をカバーする。
 さらにパイロット自身はスーツで全身を覆い、さらに持前の結界術で多重の防御を張り巡らせ、凝視の対策を取る方策。これによって、凝視の退化は二人の機体には届かずに遮断される。
「チッ、だがいつまでも防げると……」
「そんなに甘くないのはわかっているさ!」
 そう言って小枝子の闘志が乗り移ったようにディスポーザブル03の闘争心に火がつく。例え退化の効果を食らったとしても頭一つあれば動かせる。
 遥翔のイグニシオンが木陰に残像も残してとにかく相手の視界に収まらないように立ち回るのに代わり、ディスポーザブル03が退化の効果を受ける。だがしかし、その身に燻るオブリビオンへの敵意は決して消えはしない。
「撃て、ディスポーザブル! 尽く撃ち尽くせ!!」
 そして能力「劫火戦塵(ゴウカセンジン)」を発動し、吠えるように遠隔操作を行う小枝子。誘導弾一斉発射。間断なくミサイルの弾幕を撃ち出す。
 その能力が退化しているにも関わらず、退化していない非損傷個所を犠牲にすることで命中率を大幅に強化する。それはまさしく身を削る攻撃であった。
「うおおおおおおおおおおおお!」
「壊れるなら壊れろ! それで倒せるなら問題ない!!」
 ハイレディンの咆哮と共にその肉体も爆裂で損傷していく。それでもディスポーザブル03を壊す為にオルキヌスの瞳で退化し続ける。
 そして最後の継戦能力、エネルギー充填していた両腕のビーム砲を、発射してその機能を停止させるディスポーザブル03。小枝子がその機体にお疲れ様と声をかけた瞬間、ビーム砲はバルバロス兄弟の身体に大きな風穴を開ける。
「ぐほっ! お、オルチ兄ィ!」
「我が身に纏え、落陽の剣! 行け、イグナイト・セイバーッ!」
 そして背後を突くように能力「我が身に纏え落陽の剣(イグナイト・セイバー)」を発動させた遥翔のイグニシオン。その焔黒剣を大量複製し、生み出したソードビットをビーム砲を食らって隙だらけのバルバロス兄弟に撃ち込む。
 全方位からの連続波状攻撃で撃ち込んだ場所から焼却していき、オルキヌスの瞳を発動させる間もなく焼き尽くす。だが相手の執念が、ハイレディンの力が上回る。
「あちいいいいいいい! オルキヌスの瞳よ、退化させろおおおおおお!」
 自分の身体を覗き込み、入り込んだ焔黒剣を退化させて、その焔を鎮めていくハイレディン。その執念にはさすがの遥翔も舌を巻く他なく、機体を捉えられる前に後ろへと下がる。
 だがその隙をつくようにベアータ・ベルトット(餓獣機関BB10・f05212)が突撃してくる。無謀ともいえる行為、実際ハイレディンは獣のような表情でオルキヌスの瞳にその少女の姿を捉える。
「これが、オルキヌスの瞳―一」
 睨みされただけで、その力を思い知らされた。機装が衰え、立つ事さえ儘ならない。そして何より、心が歪む機装が衰え、立つ事さえ儘ならない。そして何より、心が歪む。
 精神すらも退化させるその力、何より数々のダメージを食らっても衰えることのない闘争心。バルバロス兄弟の二つの顔が下卑た笑みを浮かべるのが、怖ろしくて堪らない。
「舐めるなや! 死ね、小娘!」
 オルチの振りかぶった三叉槍の先端が、視界一杯に迫ってくる。もう、ダメだと思いながらベアータは目を閉じて諦めたくもなる。
 だがそれを許さないと言わんばかりに藻掻くように伸ばした右腕が、形を変える。耳に響く力強い遠吠え。ベアータは自然を笑みを強くする。
(――あぁ、そうね。私には、アンタがいたんだったわ)
「力を振り絞れ! 肉を噛み千切れ!」
 能力「Holo-Hollow Hound(ホロホロウ・ハウンド)」が自動発動し、特殊光学技術によって現出させた黒妖犬が右腕に顕現する。そして身体を目一杯捻って三叉槍を躱し、その腕に食らいつく牙。
 僅かな一噛みだとしても。立ち上がる力、生命力を喰らいて反撃の狼煙が上がる。ベアータは力を充填すると同時、即座に赤霧に変換。排出して目眩しをする。
「ぐおっ!」
「もう二度と、私の姿を映させない」
 暗視デバイスでハイレディンの瞳を捕捉し、吸血光線を発射させてその瞳を潰しにかかるベアータ。凝視で退化させて直撃は避けるものの、ベアータはすでに次の一手を打ち出している。
 瞳への直接攻撃はあくまで当たればいいというもの。本命は黒妖犬による噛み付きだ。喰らいつき、そのご自慢の肉体をかみ砕くベアータの右腕。
「刻みつけてやりなさい、めっぷー! 私達『三つ目の獣』の牙をね!」

 ベアータが食い千切ったと同時に密林へと姿を消すのを捉えきれずにバルバロス兄弟は身体が崩れ落ちる。この短期間でダメージを受け過ぎたともいえる。出血が激しいとハイレディンだけではなく、オルチもまた苦悶の表情を浮かべる。
 そしてそんな手負いのバルバロス兄弟を見下ろすように密林の木の上から睥睨するティノ・ミラーリア(夜闇を伴い・f01828)。無表情ながらもそのダンピールは冷たい視線で射抜く。
「巨躯のパワーに瞳の力は厄介だけど、強い自分が一方的に狩る側だと思ってた?」
 そしてその隣にはリオン・ゲーベンアイン(純白と透明の二つの無垢を司る弓使い・f23867)もいる。密林のアーチャーは揶揄うような愉快な表情でバルバロス兄弟の神経を撫でる。
「視認発動型ユーベルコードの弱点は『視界に入らないと発動しないこと』。だったらうん、この力は『強力』だけど『万能』じゃないよね『透明』?」
「そもそも奪った力で威張る輩に強いも偉いもないよ『純白』」
 そう三つ目の真似をしながら会話をするリオン。それが兄弟を侮辱することだと認識したハイレディンがオルキヌスの瞳を発動しようとするも、闇と光属性を操りスタングレネードの発光を施した後に闇の帳を下ろして視界を防ぐリオン。
 その隙にティノは密林の闇に紛れるように姿を消し、「纏影」の影に包まれて機を伺う。そしてリオンは即座に能力「八岐の帝竜王を統べし神弓の召喚者(ストライク・ザ・ヴァルギリオス)」を発動させる。
「これがオブリビオン・フォーミュラの力よ」
 瞬時に膂力と魔力等の力が大幅に向上し、リオンはその力をフルに使いゼロ距離からの弓矢射撃と属性を付与した徒手空拳を超絶した身体能力を用いて叩き込む。
 一瞬で撃ち込まれている矢と拳にオルキヌスの瞳を捉える暇もない。だが追撃の手を緩めることなく、その背後にて史上最強の帝竜を召喚するリオン。
「来なさいーーヴァルギリオス。侵略者に帝の裁きを」
 そしてオルチが咄嗟に片腕で防御する中で帝竜ヴァルギリオスの八つの頭から全属性ブレスが放たれる。完全な模写ではないにしろ、強烈なブレス攻撃に強化された腕が焼き尽くされていく感覚を感じるオルチ。
 ハイレディンはオルキヌスの瞳で召喚したリオンのヴァルギリオスを滅ぼしていくが、ティノの眷属と「影狼」がその注意を削ごうと襲い掛かる。ダメージは蓄積、疲労も困憊する中での嫌らしい攻撃にバルバロス兄弟の対応はにぶい。
「もうなにも、勝手にはさせない…」
 そしてティノの能力「支配の鎖(ドミネイト・リストレイント)」が発動する。バルバロス兄弟の足元やジャングルにある数多の影から鎖や枷を放ち動きとユーベルコードを富士瑠。
「こんな鎖がどうしたァ!」
 だが力づくで影の鎖や枷を破ろうとするオルチに対して、「狩猟銃」の弾丸を浴びせ動きを阻害するティノ。そして跳躍してハイレディンの瞳を「影槍」で串刺しにする。
 その瞳はまさしく退化を引き起こすオルキヌスの瞳。それを完全に潰す為にティノは念入りに処刑人の剣を持って、瞳ごと抉り取る。

「ぎゃああああああああああああああ!」
 ハイレディンの絶叫と共にオルキヌスの瞳が宙に舞い、その血飛沫が舞う。二度と戻らないように影狼たちによって瞳を砕き、ティノは手ごたえを感じる。
 今まさにオルキヌスの瞳は失われた。もはや退化の術を失ったバルバロス兄弟の力は半減したといったと言っても過言ではないだろう。執拗なる猟兵達の猛攻によって七大海嘯『三つ目』は大きく追い詰める結果となったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シーザー・ゴールドマン
巨体、四本の腕を巧みに使った攻撃、そして特殊能力。
素晴らしいね。
ああ、失礼。それでは始めようか。

敵POWUC
四腕で振るわれる攻撃を積み重ねた戦闘経験、直観を駆使して見切り(戦闘知識×第六感×瞬間思考力×見切り)、回避、あるいはオーラセイバーを振るって衝撃波を放って相殺する。
※衝撃波で相殺するのは命中した箇所を破壊するというUCの特性を考慮

それでは、そろそろ私から行くよ。

緒戦を凌いだ後、『ウルクの黎明』を発動。
超音速で頭上に跳び上がりオーラセイバーを大上段に振るいます。
(怪力×鎧砕き×衝撃波)


才堂・紅葉
「あんたが『三つ目』ね。七海無双の名乗りの為、その首貰い受けるわ!」
赤い髪を靡かせ、竜を意匠した中華装束の「真の姿」に蛇矛を手に見得を切る
神器“天蛇王”の副作用で魂が猛将寄りだ

・先制対策
奴の攻勢を天蛇王に伴う九つ頭の大水蛇による水【属性攻撃】で迎撃を図る
時間稼ぎだが、ここで奴の太刀筋の【見切り】を得よう

「そこっ!」

いかに五本腕でも、重心と体の構造の問題で完璧な同時攻撃は不可能だ
一太刀ずつ丁寧に蛇矛で【ジャストディフェンス】。衝撃は完璧な受けの型で地面に【受け流す】。大事なのは体幹を崩さない事だ
これを【早業と気合】で五度繰り返す

反撃は蛇矛で虚空を薙ぎと突き、一転して研ぎ澄ませた水刃を解き放とう


仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

デカブツめ…
…行こうか…この島と世界を護る為にも…
貴様等には消え去ってもらうぞ…!

敵を[挑発し自身におびき寄せ]て
攻撃を[視力で見切り、ダッシュ]で回避しつつ
[地形を利用]し木々に身を隠し[闇に紛れつ]敵の攻撃から逃げよう

鎖の鞭振るい[ロープワーク]で木の枝に引っ掛け[ジャンプ]で
素早く空中へ飛び敵の頭上超えて背後に回ろう

【巨人力】による[怪力]を発揮、
キャバリア用大剣を振るい回し[鎧無視攻撃と重量攻撃]で
敵の肉体を四つの武器ごと真っ二つに[切断]してやろう…!

そして大剣を真横に[なぎ払い]
二つに切り分けた兄と弟を纏めて切り裂きバラバラにしてやる!


雪華・風月
巨人、双頭、三つ目…奇々怪々な姿ですね…?
ですが海賊…悪しき者であるならこの刃、振るわせていただきます
雪華・風月参る!


相手が大きく密林という戦場は此方に有利ですね
木々に隠れながらも『ダッシュ』で敵側面から接近、発見を遅らせます

敵の武器は『落ち着き』、軌道を『見切り』、『受け流し』『体勢を崩す』
発見が遅れ咄嗟の反応であれば、そして更に自身より小さな相手となれば武器を振るえる軌道は単純に
そして受け流せば力が強くとも問題ありません!

そのまま懐に飛び込み、雪解雫にて一閃!
心を断ったとはいえ悪しき者であるなら対して効果はないでしょう…
しかしこれで隙が生まれれば…後は他の猟兵の方、任せました!


リダン・ムグルエギ
なるほどねー
生きた九龍城。違法増築を繰り返したパーフェクトボディの持ち主ってワケね
面白能力もあるし、キマフュに渡ってバズってる姿、正直ちょっと見たい

ただ
視聴者サービスがイマイチなのと
自分は絶対やられない、なスタイルは頂けないわ
一進一退の熱いバトルの方が見て楽しいのよ

というわけで
巨人を小人にしてみた、スタート!

事前に糸で周囲に鳴子を作り
催眠効果のある香水も散布しておくわ
これで撮影&リポート(詠唱)してても接近に気付けるでしょ
独特の模様で視覚狂わす催眠衣装を着てれば初撃くらいは…避けれるといいなぁ

それじゃ、アタシより小さく、幼くなーれ!

コードが効いた後は肉弾戦…は面倒ね
他の人に任せて実況してたいわ



 ハイレディンの目からは血が溢れ出す。猟兵達によってオルキヌスの瞳はくりぬかれて失われた。もはや七大海嘯『三つ目』の異名は傷つけられたと言っても過言ではない。
「痛えええええええ! 痛えよ、オルチ兄!」
「ハイレディン! おお、ハイレディンよ! この痛みは絶対に猟兵共に償わせてやる!」
 痛みで涙を流すハイレディンに対して、オルチは激怒の様相を見せる。バルバロス兄弟の身体は様々な種族の肉体を移植したもの。その回復力もまた脅威のものだ。
 さきほどまで喰らった猟兵の攻撃の傷も癒えつつあるのを見て、リダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)は分析しながら頷く。
「なるほどねー。生きた九龍城。違法増築を繰り返したパーフェクトボディの持ち主ってワケね」
 独自のセンスでバルバロス兄弟を評するリダン。デザイナー魂で芸術的観点から見ようとする癖はここでも健在のようだ。
 オルキヌスの瞳という面白能力もあるし、キマフュに渡ってバズってる姿、正直ちょっと見たいという気持ちもある。だがお怒りの様子ですぐにでもこちらを叩き潰そうな気配でもあるのでリダンは早々に諦める。
「くそ猟兵が! ハイレディンの痛みを思い知れ!」
 問答無用と言わんばかりに、バルバロス・パワーを発揮しながら突進してくる。自分より大きい場合には大きなアドバンテージを得る能力でもある。
 そんな小さい奴は踏みつぶすという視聴者サービスがイマイチなのと自分は絶対やられない、なスタイルは気に入らない。リダン的には一進一退の熱いバトルの方が見て楽しいのである。
「というわけで、巨人を小人にしてみた、スタート!」
 事前に糸で周囲に鳴子を作り、催眠効果のある香水も散布しておいたリダン。油断して接近攻撃を繰り出してくる猪突猛進なバルバロス兄弟の精神を左右することは容易いことだ。
 撮影&リポートを派手にかましてきたリダンの口調は詠唱でもあり、独特の模様で視覚狂わす催眠衣装も相まって、微妙に直撃を避けることで翻弄する。そして能力「ゴートリック・ヘブンズ」が発動する。
「それじゃ、アタシより小さく、幼くなーれ!」
「な、なんだこれは!」
 それはまさしくオルキヌスの瞳のように作用する。幼児化するまでは肉体に作用しなかったが、リダンの幼児属性を付与する時蜘蛛の糸や糸製衣装は大きくバルバロス兄弟の身体を作用した。
 巨大な身体は三分の二までに縮まり、その能力は大幅に減衰したことを物語っていた。リダンはその様子に満足したようで、肉弾戦をするのは自身としても面倒であった。
「ということで実況したいので、よろしくー♪」
 そう言ってリダンが下がると、飛び出してきたのは黒き処刑人、仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)。そして桜學府の女剣士、雪華・風月(若輩侍少女・f22820)である。
「…無様だなデカブツめ……行こうか…この島と世界を護る為にも…貴様等には消え去ってもらうぞ…!」
「巨人、双頭、三つ目…奇々怪々な姿ですね…? ですが海賊…悪しき者であるならこの刃、振るわせていただきます。雪華・風月参る!」
 さすがに巨人というアドバンテージを失ったバルバトス兄弟ではあったが、まだ四腕で振るう様々な武器による攻撃が残っている。今だアンナや風月より大きいことも生かして、力技で二人を迎撃しようとするバルバロス兄弟。
 それに対してアンナと美月はそれぞれ散って密林に隠れるように進む。先にアンナが攻撃を挑発するように姿を晒して攻撃を誘発するように仕向けて、咄嗟に見切って俊足を生かして一気に回避する。そして美月が密林を疾駆して側方に回り込むのを確認すると自身もロープワークを駆使して密林に紛れて視界を隠す。
「逃げるんじゃねえ!」
 密林の樹木をなぎ倒すように武器を振るうバルバロス兄弟。だがその隙を狙うのは美月であった。荒々しく振るわれる武器に対して落ち着いて「見」、そして軌道を見切り、受け流して「避」。
 そのまま体勢を崩すように懐に入り込み、剣を構える。自分より小さい相手がここまで武器を払えることに、バルバロス兄弟は驚くが、美月にとっては自明の理であった。
「受け流せば力が強くとも問題ありません!」
 そして能力「刃邪剣正(ハジャケンショウ)」が炸裂する。霊力を籠めた名刀「雪解雫」による一閃。外傷はないが、歪んだ心を断ち切る剣撃である。
 しかし美月はバルバロス兄弟は心を断ったとはいえ悪しき者であるなら対して効果は期待できないとも思っていた。しかし隙を生むことはできる。
「アンナさん、後は任せました!」
 その美月の掛け声と共に、精神を断たれて硬直するバルバロス兄弟にアンナが飛び出す。そして能力「巨人力(ゴライアス・パワー)」を発動し、さらなる怪力を生み出す。
「よっこいしょっと!」
 持ち上げるのはキャバリア用大剣。普通ならば振るうことも難しい巨大兵器だが、今のアンナならば十分に振るえる。そしてその一閃はハイレディン側の二本の腕を三叉槍とカトラスごと破壊して両断する。
 信じられない表情で噴き出る腕の血を眺めるハイレディン。だが次の瞬間、アンナの凶悪なる大剣が迫るのを見て死を予感する。
「纏めて切り裂きバラバラにしてやる!」
「オルチ兄いいいいいいいいいい!」

 そしてハイレディンの首がアンナによって斬り落とされる。断たれた片割れに対して、オルチは茫然とした表情の後に絶叫を上げる。
 それは半身を失った悲しみか、それとも弟を殺された怒りか。それを成したアンナに襲い掛かろうとするが、攻撃を終えたアンナと入れ替わるように、シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)が向かってくる。
「巨体、四本の腕を巧みに使った攻撃、そして特殊能力。素晴らしかった、というべきかな」
「どけ! よくもハイレディンを! ぶっ殺してやる!」
 ハイレディンの首は飛ばされ、腕も半分失った。そしてオルキヌスの瞳もなく、巨人の身体は縮んでいる。もはや原型はないと言わんばかりの表情でシーザーは眺めるが、オルチには関係ない。
 最愛の弟を殺したアンナ、強いては猟兵を殺すという強烈な殺意を漲らせる。それに対して、シーザーは敵に敬意を表し、一礼をして戦闘開始を告げる。
「ああ、失礼。それでは始めようか」
 オルチの残りの3つの腕から繰り出される攻撃は、まさしく必殺と呼べるものであったであろう。だがシーザーもまた負けておらず、積み重ねた戦闘経験、直観を駆使して見切り避け続ける。
 またオーラセイバーから振るわれる衝撃波によって、軌道を微妙にずらすなどの芸当もこなして、自身の力を上回ろうという攻撃を受けきり、正面に立ち続ける。命中した箇所を破壊する攻撃にもかかわらず、剣檄を続けることができるのはこの脅威の技術があってこそだ。
「それでは、そろそろ私から行くよ」
 そして能力「ウルクの黎明(デウス・ポテスタース)」が発動される。シーザーの身体を輝く真紅のオーラが包み、さきほどとは比べ物にならないほどの高速攻撃を繰り出す。
 さらに一瞬の隙を突いて超音速で頭上に跳び上がり、オーラセイバーを大上段に振るう。オルチも何とか受けようとするが、シーザーの渾身の魔力を籠めた一撃はカトラスの刃を砕き、二本の腕を斬り落とす。
「あんたが『三つ目』ね。七海無双の名乗りの為、その首貰い受けるわ!」
 シーザーの攻撃の後に抜け目なく、間合いに入り込んできた才堂・紅葉(お嬢・f08859)。赤い髪を靡かせ、竜を意匠した中華装束の真の姿を解放し、蛇矛を手に見得を切る。
 戦気は漲り、獰猛なる笑みを浮かべるその表情は強敵との戦いを楽しんでいる節もある。神器“天蛇王”の副作用で魂が猛将寄りになっている影響だろう。
「クソッタレクソッタレ! 俺は、俺達は七大海嘯だぞ! こんなところで死ねるかああああ!」
 四肢を振るう力を一本の腕で行使することで驚異的なスピードでバトルアックスを振るうオルチ。その攻勢を紅葉は天蛇王に伴う九つ頭の大水蛇による水撃によって迎撃を図る。
 強烈な水の大蛇による素早い攻撃だが、強烈なオルチの斧によって容易く両断される。だがそれもまた紅葉の想定範囲内であり、時間が稼げればいいことだった。
「そこっ!」
 水の大蛇の対処によって斧の太刀筋を見切った紅葉は、丁寧に蛇矛でジャストディフェンスをする。もはや四本の腕が失われ、重心と体の構造の問題が起きているこの状態であれば受けることは容易い。
 オルチの斧の衝撃は並ではないが、完璧な受けの型で地面に受け流す。大事なのは体幹を崩さない事、それを意識し気合を込めて五度繰り返す。
「断ち穿ちなさい、天蛇王!!」
 そしてオルチへの反撃は蛇矛で虚空を薙ぎと突き。奥義「天蛇王・流刃一穿(リュウジンイッセン)」転して研ぎ澄ませた水刃を解き放ち、最後の上を斬り落とす。
 続く水の刃を纏った蛇矛はオルチの首に突き刺さり、紅葉は最後の表情を看取る。七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟のオルチはただ信じられないという感情を宿した瞳を浮かべていた。
「俺が……負ける……のか?」
 その疑問に答えるように紅葉はオルチの首を斬り落とす。その首は宙を舞い、地面に落ちる前にシーザーのオーラセイバーが真っ二つにして消滅させる。
 そして二つの首が失われたことでバルバロス兄弟の身体は消滅を迎えていく。途中で実況に切り替えていたリダンは満足した表情でその身体に感謝の意を述べた。
「最後はいい撮れ高だったわよ?」

 七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟。オルチの片方の目はグリモアを宿すことはなく、四つ目になることなくその存在は消滅を迎えることになった。
 こうしてサンタルチア島はバルバロス兄弟の死と共に潜伏していた抵抗勢力が盛り返して島を奪還することになった。こうして七大海嘯の影響力はまた一つ削がれることになった。
 だがまだまだ戦いは続く。『三つ目』の本拠地が見つかるまで気を抜くことはできない。七大海嘯を真に叩く時まで、戦いは続くのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月06日


挿絵イラスト