世界を覆う光に対しカネの力で無双する(作者 裏山薬草
6


#デビルキングワールド 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#デビルキングワールド


0



●バランスオブパワー
「ククククク、恐ろしかろう。昼にあって闇に惑い、夜にあって光で眠れぬ……これは祟りだ……悪の道を究めぬ貴様らへの祟りなのだ」
 生きとし生ける者は全て時間と光に逆らえぬ――ある小国に於いては、真昼に全ての光、人口も天然も全ての光を奪われ、夜の訪れが眠気を誘おうとも、そこでは鮮やかな光を照らし強制的に目を覚まさせる。
 その全てが光と闇を自在に操る恐ろしき竜が起こした事象であるが、疲弊しきった民はそれを考えることも出来ず、竜は信仰を集める教祖の如く語る。
 絶望に頭を抱えどうにかしてくれと叫ぶ民を制しながら、竜はあるものを取り出した。それは――。
「そこでこの我謹製の『ドラぐるみ』! これを置けば家内安全、無病息災、学業金運成就間違いなし!」
 ……デフォルメされた竜のような、一つのぬいぐるみだった。これに力がないことは正常な思考ならばわかり切っているところだが。
「今なら200万デビルのところを二割引き! 更に友人三名以上の紹介に付き更にニ割引き、ローンも化!」
 疲弊しきった民にその声は神の導きが如く、ある民(サクラ)が即決で払ったことを切欠に、我先にと売れとデビルを掲げて叫ぶ声が響く。
「そして洗剤一か月分とタオルも付けてこの価格! 全額即決払いならば洗剤は一年分! 我こそはと思う者は今すぐ購入するが良いわ!」
 ――その日からある小国の民は正しい光と闇を引き換えに、二束三文にもならないぬいぐるみを呆れるほどの高額で買わされることとなる。

●信仰の恐怖
「諸君、金の力というのは偉大なものだ」
 グリモア猟兵スフィーエ・シエルフィートは、その手に精緻な紋様の刻まれた長方形の紙片――ある世界では紙幣として存在するものを揺らめかせて語り出した。
「例えばこの紙切れ一つ、これで大抵何でも出来てしまうものだ。限りなく恐ろしい人間界のワイルドカード、信仰は実に恐ろしい」
 尤もそれが全てと断ずるような色気のない話はしないが――何処か楽しそうに唇を歪め、彼女は紙幣をポケットに仕舞うと紅の上衣を翻し語り出す。

「さぁ語ろうか! 舞台は悪徳と金の信仰蔓延る、デビルキングワールド! 君達には悪の大富豪から民の血を奪い返して欲しい!」

 或るオブリビオンは光と闇を自在に操る力を持ち、その力で昼に全ての光を奪い、夜に無理矢理光を与えている。
 それを以て民の思考を疲弊させ、自らが起こした事象を「祟り」とし、二束三文のぬいぐるみを売る――悪質なマッチポンプと霊感商法で荒稼ぎをしているという。
 グリモアが映した最後の辺りへの指摘をスフィーエは聞かないこととしながら、更に説明を続けた。
「やってることのしょうも無さは兎も角として、金の一極集中……殊更にデビルキングワールドは非常に危険なものだ」
 何しろ貨幣そのものに力――言ってみれば燃料をそのまま貨幣として扱っているようなものであり、それが集まれば当然そこには莫大なエネルギーが存在することになる。
 それはカタストロフを引き起こす事すらも可能であり、経済の停滞以上に阻止せねばならない事態だと語る。

「よって君達には大富豪の屋敷に侵入し、オブリビオンを叩きのめして金を奪い返して欲しいんだ。所詮は悪銭、身につかないことを教えてやろう」
 そう言ってスフィーエは頭部が硬貨らしき仮面をつけた怪人らしき何かを示した。
 オブリビオンの住まう屋敷を警備している存在で、部屋に赴くには彼らの妨害があることは必至だろう。
「気を付けて欲しいのは、彼らは全滅はしきれないしその必要もないということだ」
 飽く迄、彼らはオブリビオンではなく金で雇われた一般市民に過ぎない。
 確かに猟兵に匹敵するほど強力ではあり、大量に雇われて存在している為、全滅させて進むことは不可能だと語る。
「使用人に扮するとか、金を握らせて適当に丸め込むとか……具体的な手段は任せるが、ボスの部屋に辿り着くことを優先してくれたまえ」
 忠誠心も殆ど無い為、金次第ではあっさり裏切るだろう。付け入る隙はあると語り。
 その後は待ち受けるボスを叩きのめし、金を奪い返して終わりだとスフィーエは更に語った。

「その後は奪い取った金を……丁度、近くに大手ショッピングモールがある。そこで散財するといい」
 そう言ってスフィーエのグリモアが映し出したのは、デビルキングワールドでも一、ニを争うほどの巨大なショッピングモール。
 その名で想像できる大抵のものは存在するので、買い物を楽しむもよし、フードコートで食べ歩きをするもよしとスフィーエは語り。
 こうでもしなければやってられないだろう、と苦笑しながら彼女はグリモアでゲートを開きつつこう締めた。
「まあ兎に角、色々と突っ込みたいところはあるかもしれないが、悪銭を留めて良いことは何も無い。正常な流れに戻しに行ってくれたまえ」


裏山薬草
 お久しぶりです、裏山薬草です。
 初めましての人は初めまして、久方振りの人は久方振りでございます。

 さて今回はですね、能力に対して妙にコスい悪事を働き、ボロ儲けしている大富豪の屋敷に乗り込み、お金を奪い返してあげましょう。
 その後、奪い返したお金を地域に還元するシナリオとなっております。

 第一章は集団戦。
 大富豪の屋敷を警備する一般人を何とかして、上手く大富豪の部屋まで辿り着いてください。
 OPでも書きましたが、強行突破は可能ですが全滅させることは不可能です。
 また敵は屈強ではありますが一般人ですので、あまり惨たらしく殺害する描写はできません。ご了承下さい。

 第二章はボス戦。
 金が文字通り飛び交う中、ボスを倒してください。
 無駄に広いので暴れ回ることは充分に可能です。

 第三章は日常。
 奪い取ったお金を地域のショッピングモールで消費し、地域に還元しましょう。
 あまりフラグメントに囚われず、最低限の公序良俗の範囲内で楽しんでください。
 大手ショッピングモール、で思いつく施設は大体あると思います。
 この章のみお声が掛かればスフィーエは適当にお邪魔します。
 尚、使いきれなかったお金は描写外で適当に処分したという扱いになりますので、無理に大きな金額を使おうとしなくても大丈夫です。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
 裏山薬草でした。
129




第1章 集団戦 『セントウイン』

POW ●㉕セントウイン
【自身の筋肉】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD ●①セントウイン
レベル×1体の、【仮面】に1と刻印された戦闘用【①セントウイン】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ ●⑩セントウイン
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【厨二オーラ】から【暗黒破壊滅殺光線】を放つ。
👑7 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


キリカ・リクサール
昼夜逆転世界ね…
まったく…スケールがデカいのか小さいのかわからんな

とにかく、仕事に入ろう
大量のメダルを取り出して屋敷の門衛相手にパフォーマンスを行う

さあさあ、取り出したるこのメダル
これをば傷の上からぴたりと貼ればどんな傷でもすぐ癒えるよ!

ナガクニで傷を付けた手を目の前で癒せば食いつくだろう
UCを解除しなければコインは残り続けるからな
適当に何枚か売ったら屋敷の中の人にも売りたいと言って潜入
ボスの部屋を目指す途中で怪しまれたら受け取った代金から適当な硬貨を取り出し

実はこの硬貨は裏と表の模様が逆という大変価値ある珍しい硬貨なんですが…
もし通してくれたらこれを貴方に譲りましょう

と言いくるめて買収しよう


●騙される方が悪いのさ
 ――悪事のスケールが大きいのか小さいのか。数多の民からの時を吸い上げて聳え立つ悪趣味な屋敷を前に紫髪の女性は形の良い鼻に密かに息を通した。
 目の前の硬貨めいた仮面を纏った大男達の立ち並ぶ屋敷の門の前で、キリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)は懐より一つの或る妖怪の絵が描かれた硬貨を取り出した。
「――さあさあ取り出したるはこのメダル! ただのメダルと思いきや……」
「お、おいっ!?」
 短刀を以て手の甲を斬り裂いたことで出来た鮮血のラインにその硬貨を張りつけ、僅かな時を経て引き剥がすと。
「なんとこれを張りつければどんな傷も……ほらこの通り!」
 なんということでしょう。
 無残な傷跡が綺麗さっぱり、美しき白肌の輝きも鮮やかな秘伝の効果に色めき立つ万人達は、こぞって一枚100デビルと謳われたそれを購入し始めていく。
 代価として差し出された貨幣を受け取りながら、門を守る彼らにキリカは笑顔の仮面を張りつけながら問うた。
「というわけでこれを屋敷の中でも売りたいのですが……」
 百の言より一つの目、いずれキリカの御業が消え去れば無くなる泡沫に気付かずに素通しが為されれば、そのまま彼女は屋敷の主の部屋まで赴いた――とはいかぬが人生の常か。
 後少しで屋敷の主が座しているであろう部屋の近く、訝し気にキリカに迫る男達――尤も硬貨じみた仮面でその表情を伺い知ることはできないが――を若干面倒と思いつつも、彼女は先ほどの“取引”で得た硬貨を徐に取り出すと。
「エラー硬貨をご存じでしょうか?」
「馬鹿にするない。俺が何を被ってるかってんだ」
 腰に手を当て無駄に胸筋を引くつかせる銅貨の仮面の下、さぞかしドヤ顔になっているのだろうか。
「実はこれは、表の模様が裏に、裏の模様が表にある珍しいエラー硬貨でして……時価数百万はくだらないかと。これで、何卒」
「すっげえ!! ……俺は何も見ていない。OK?」
「はい、もちろん」
 にっこりと極上の笑顔の下に渡された“エラー硬貨”の元、キリカの存在を視界から脳内補正で消した万人はほくほくと煌めく貨幣を見つめ、それを涼やかにキリカは廊下を駆け抜けていき――
「……って、よく考えたら同じことじゃん!?」
(エラー硬貨はその頭ということか……ふっ)
――今更気付いたのかという冷ややかな指摘を心に浮かべても、それを言葉には出さず。
 過ちに気付き追おうとしても定まったコインの裏表を覆すことは出来ず、間抜けな番人はキリカの突破を許してしまうのであった。
成功 🔵🔵🔴

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
料理のデリバリーに扮し、シャーリーと一緒に潜入。
【料理】を満載したワゴンの中にシャーリーを隠して(【物を隠す】)運び込む。
窮屈な思いをさせるけど辛抱してくれよな。
「大富豪に頼まれて出前に来ました! この量だったらもしかしたら皆さんの分もあるんじゃないですかね?」
「っと、料理が冷めたら怒られるから急がないと。大富豪の部屋はどちらです?」
場所を聞き出したらボロが出ないうちに急いで立ち去る。
道中は【聞き耳】でなるべく戦闘員たちのいないルートを選ぶ。

可能な限り戦闘は避けたいけど有事の際はシャーリーと交代して強行突破。
俺はワゴンの中から【厨火三昧】の炎を操作し、戦闘員を威嚇して遠ざける。


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
お宝は海賊のロマン!
貨幣だと何だか味気ないけどね
けど、それが世界を滅ぼすような危険なものなら放ってはおけないね!

ウィーリィくんのワゴンに隠れて大富豪の屋敷に潜入
ちょっと狭いし美味しそうな匂いに囲まれて飯テロ状態だけどボスの元に辿り着くまでのガマンっ
(こっそりつまみ食いもぐもぐ)

戦闘になったらワゴンから出てウィーリィくんと交代
【クイックドロウ】+【制圧射撃】で戦闘員を追い払い、お約束通りならボスの部屋に貨幣が貯め込んであるだろうから【視力】+【宝探し】で場所の当たりをつけてウィーリィくんの情報と突合してショートカットのルートを導き出す
後はワゴンを【操縦】してボスの部屋までまっしぐら!


●デリバリーそして回収へ
 少年料理人ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)は良い笑顔でワゴンを引き、屋敷の玄関を守る怪人達と向き合っていた。
「ご主人に頼まれて出前に来ました!」
「あぁ? 本当かよお前」
「妖しいなあ……」
 訝しがるのも無理はなく、何故ならば彼がワゴンの中身は料理もしっかりとあるが、その中には相方の少女シャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)を隠してあるのだから。
 出前という形に紛れて侵入する予定だが、明らかに一人で食べるには量が多すぎるようなワゴンを前に、門番達は怪訝な様子で身を乗り出したのだが。
「……誰だよ腹鳴らしたの」
 タイミングの悪いことにここでギュルルという空洞の胃が奏でる間抜けな音が響き渡った。
「……」
「……」
 表情の詳細も見えぬマスクの下に、いや違う俺じゃない、俺でもないといった無言の探り合いが行われた。
 潜入の為とするならばこれは余りにも致命的な疑惑であり、その“元凶”は文字通りの箱詰めとされた中で――
(うぅ……め、飯テロって奴だコレ。……ちょっとぐらいならいいよね?)
 一応中を改められた時の為に目につく表面だけは料理で埋めてあるが――必然的に取り囲まれる形になる彼女がその匂いに四方より刺激され続けるのは致し方のないことであり。
 しからば一つぐらいのつまみ食いもまた道理、口に運んだ焼売の肉汁と玉ねぎの汁の溢れることの何と幸せなことか、コツは一旦冷凍するとそういえば言っていたような――続けてもう一つと手を伸ばした中、かの空気に耐えかねたか、怪人の一人が急に後頭部を掻いた。
「あ、わりぃ。それ俺だわ」
「お前かよ……でも妖しいなぁ? もしかして妹を中に」
「ストップ」
 それは悪を美徳とはいってもいけない気がする――妙な胸騒ぎの下に同胞を制した声にその“中身”は一難去ってまた一難な状況へ額に汗を浮かばせた。
(うん。中にはいるよ。それじゃないけどね!)
 むぐ、と赤ピーマンの鱗鮮やかな竜を象る海老餃子をシャーリーは口にしつつ突っ込み。
 それでも尚怪訝な顔をする門番達に、ウィーリィは困ったように後頭部を掻いてこう言った。
「あー……この量だったらもしかしたら皆さんの分もあるんじゃないですかね?」
「っ……」
「っと、料理が冷めたら怒られるから急がないと。ご主人の部屋はどちらです?」
「階段二つ上がって右に曲がってりゃつくわ」
「どうも!!」
 匂いというハンマーで食欲という後頭部を叩かれれば呆気なく彼らの警戒心を解き。
 彼らは無事に屋敷への侵入を果たすがそこからが本番か、気取られぬようワゴンに囁くようにウィーリィが中のシャーリーに声を掛けた。
(上手くいったな)
(ごめん! でも美味しいよ)
(で、どっち行けばいい?)
(多分……)
 階層を教えて貰ってもかなり広いことに変りはなく、屋敷の主がいるとしたら最も財貨を溜め込んでいるところ。
 それを探り当てる勘というものはシャーリーに一日の長があり、ウィーリィが侵入までの道を開いてくれたのならばあとは彼女の役。
 海賊の研ぎ澄まされた宝への勘というものは実に優れており、まるで導かれるが如く二人の辿る道筋は主の部屋へ真っ直ぐに――されどそれを怪しんだ別の怪人が彼らに声を掛けて制してしまう。
「ん? 何だお前?」
「あ、出前で……」
「嘘つけ! 今日は出前は無いって話だぞ!?」
 流石に全員が全員呆気なく騙されるようなものではなかったか――流石に深く怪しんだ怪人達が強引にワゴンの中身を改めようと手を伸ばしたその時だった。
「へぶっ!?」
「合ってるよ! 届けるのは【これ】だけどね!!」
 悪徳商売と搾取の終わりを。
 ワゴンの中から頬張った肉饅頭を呑み込み、突き出されたマスケット銃より無数の閃光が飛び立った。
 秒間100に近き数多の光芒が火花を散らし、怪人達の身体を強制的に下げさせていくが、無数に雇われた彼らは殺到し二人を押し込めんとする。
「邪魔だ! 俺達の半径一メートル以内に寄るんじゃねぇ!」
 されど飛び掛かった怪人はウィーリィが咄嗟に繰り出した原初の炎が怪人達の眼の前を勢いよく掠めれば。
 たじろいだ怪人達を、入れ替わるように放たれたシャーリーの熱線が撃ち抜き、その身体を壁際まで強制的に退けさせた。
「行くよウィーリィくん! 大体の目星はついてる! 後はこのワゴンで……」
 ワゴンとバイク、車輪がついていることに変わりはない。
 エンジン音の代わりは齎された屋敷内の混乱、いつもと同じように彼を乗せて――
「待て!」
「何!? 中身なら全部食べたけど!?」
「ならよし!!」
 上げ底も良い所だし――必然的に食べきれる上にその後の戦闘にも支障のない量で丁度良く。
 全ての憂いを取り払ったと彼らが一つ手を打ち合わせれば、示されるままにワゴンに身を乗り出し。
「「御届け物でーっす!!」」
 正にダイナミック入室か、扉を吹き飛ばした彼らは呆気にとられた主の前にワゴンより華麗に着地するのだった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

大神・狼煙
やぁやぁ諸君、通してくれ、なんて言っても通してくれないんだろうけど、一応聞こう

裏切ったら相当な『ワル』だと思うけど、仕事放り出して帰ってくれないかな?



などとデビキン民の心に刺さりそうな台詞で道を開けさせようとしてみる

ダメならダメで、

仕事の為に味方諸共大暴れするつもりか?この外道め!!

ってワル扱いして煽り、同士討ちを狙いつつ、このままだと無差別攻撃に晒されるため、敵の攻撃に合わせてUC

建物の上空に拳を呼んで、屋根ごと戦場を粉砕

崩れる屋敷に荒ぶる一般人というドサクサに紛れてスタコラサッサ、先へと進んでしまおう

他の猟兵?まぁなんとかしてくれるんじゃないかな!

ダメでもデビキンだし……許してくれるはず?


仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

悪徳と虚栄の栄える市…
…ともかく強欲は罪…いやここではそれが功なのかな…
…面倒だ…とにかく行こうか…やれやれ…

【とても怖いな仲間達】を召喚し彼らと共に
屋敷の扉をぶっ壊し[呪詛纏い悪目立ち]しながら真正面から入ろう

敵群を睨みつけながら[存在感と殺気でおどろかし恐怖を与え]て
無理矢理横へ退けて奥に向かって突き進んで行こう

敵が攻撃なんぞしてきたら鉄塊剣を振るい[武器受け]で防御
貴様の攻撃など無駄と言わんばかりに睨みつけ[威圧]し
拷問具を見せつけて敵群を追っ払おう

あのな…貴様らに構う暇すら惜しいんだよ…こっちは…
時は金なり…お前らみたいな小銭程度で賄えるモノじゃあないんだ…
邪魔するなよ…!


四季乃・瑠璃
緋瑪「悪事推奨の世界だし、住民も頑丈なら多少無茶やってもイイよね、瑠璃♪」
瑠璃「まぁ、住民にやり過ぎなきゃ良いんじゃないかな」

UCで分身

瑠璃がデュアル・アイゼン戦車形態に搭乗し、緋瑪が戦車の周囲を飛翔翼で飛行。
戦車砲で屋敷の壁をぶち破って侵入。逃げ惑う敵を戦車砲や接触式・時限式等のボムで(ギャグ的に)派手に吹き飛ばしつつ、金庫室や宝物庫目指して前進。

道中、金や金目のモノを見つけたら手当たり次第回収し、やって来た敵に引き下がる分だけ渡して故郷に帰る様諭して屋敷から追い払う、を繰り返して屋敷から敵兵を退去。
イロイロ酷い感じで敵のボスまで侵攻するよ

瑠璃「少しやり過ぎたかな」
緋瑪「たまには良いよね♪」


●悪の華咲く強行突破?
 いつの世も困窮に対して神を語りその威を借ることで儲けを得る者というのは、一定数いるもので。
 悪徳と虚栄によって栄えるこのまごうこと無き「罪悪」もまた、このデビルキングワールドに於いては「功徳」であるのか。
 いずれにせよ面倒極まりないことだが――仇死原・アンナ(炎獄の執行人あるいは焔の魔女・f09978)と彼女が率いる「それ」に門番達は一気に色めき立っていた。
「……!!」
「ひっ……ひえぇぇぇっ!!?」
 仮面を顔に纏いながらもその様子は全然違うのか。
 片や硬貨の“薄っぺらい”下の顔は、引き連れられた黒仮面・黒装束たちの放つ、擦れ違う咎人の全てを呪い、否応なしに悪く目立つ、げに恐ろしき処刑の一族の前に歪みに歪んでいた。
 信仰の強さは類を見ない金を仮面に纏う男達も、アンナと、処刑人達の纏う恐ろしき覇気にはその動きを止める形となっていた。
 動かぬならば動かぬまま、ある種都合の良いか――無駄に調度品としては良いデザインの、竜の格好良い紋章が刻まれた扉の前に彼女は立つと。
「フンッ!!」
 なんということだろうか。
 主人の威容を余すところなく描いた(かもしれない)豪華な扉は、有名な拷問器具をモチーフとした鉄塊の如き剣の一撃で、見るも無残な木片となり果ててしまったではないか。
「へへへへへ、へいへい、ちょっといくらなんでもお嬢ちゃ……」
「あのな……」
「ひっ」
 呆気にとられたが一瞬、怪人達が慌てて門番の役目を果たさんと殺到すれば、アンナは振り返りもせず背負った大剣で攻撃を受け止めると、瞳だけを鮮やかに、そして悍ましく輝かせるように低く声を響かせた。
「貴様らに構う暇すら惜しいんだよ……こっちは……!」
「どっひぃぃぃぃぃ!!」
「時は金なり……お前らみたいな小銭程度で賄えるモノじゃあないんだ……邪魔するなよ……!」
 振り返ることなく、影とした身体から覗かせた赤錆びた拷問器具の威容を前に怪人達もついには追撃を諦めて。
 アンナという一人の侵入者の強行突破を許すという、最悪の結果を招くのだった――それが災難の始りとも知らず。

 一難は去ってまた一難、侵入者というのは続くものであり、新たに現れた黒肌の猟兵に気が付くと門番は今度こそと向き直った。
 されどその猟兵、どこか飄々として余裕を崩さぬままに、大神・狼煙(コーヒー味・f06108)は大男達が守る門に臆さず、まるで親しい友人に挨拶を行うように声を掛けた。
「やぁやぁ諸君、ちょっとそこを通してくれ……なんて言っても無駄だろうけれど、一応聞いておこう」
「あ、あん?」
「実に大変な状況、察して余りある。御覧の通り私は不審者かもしれない。だがここで裏切って道を開けてくれたら、それはとんでもない【ワル】というものではないかな?」
「ッッ……!」
「どうだい? 仕事ほっぽり出して……おや、これではときめかないかな?」
「へへ、金払いめっちゃいいんで……」
「ふぅむ……」
 元より忠誠心の類は無く、金で従っているか。
 そう言えばそう聞いた気もするが、だとしたら――顎に手を当て暫し考えると、唐突に思い至ったかのように彼は掌に拳をポンと打ち付けた。
「ということは、仕事の為に味方諸共大暴れするつもりか? この外道め!!」
「なっ……なにぃぃぃぃ!!!?」
「そういうことならば納得だ! 混乱に乗じて仲間を裏切り吹っ飛ばしてマネーを独り占めか! 何ったるっ、外道!!」
 メガネのブリッジを指であげ、更に指を力強く突き出す――この時、さりげなく人差し指の指紋が妙にくっきりとした気がしたのはご愛敬。
 狼煙のレンズが逆光に白く輝いたと思えば、悪徳も悪徳な所業にそういうことか、こいつめ、と同士討ちの様相を呈した怪人達。
 その様子を何とも言えない気持ちで涼やかに、流れ弾を時に軽々と躱しつつ。
「転移門解放……転送。文字通り、鉄拳制裁をくれてやる……」
 巻き添えだけはご勘弁と、指を弾けば屋根に堕ちたのは何と。
 それはそれは巨大な鉄の剛腕――流星という言葉すら生温い、隕石のごとき鉄塊が赤茶色のレンガ仕立ての屋根に風穴を空けていた。
「ぬうぉぉぉお!?」
「な、なんだ!? 敵襲か!?」
 その上性質の悪いことに、その被害は屋根だけに留まることなく、屋敷の壁までもが爆ぜる。
 砕かれた建材の崩落する音が正に雪崩のように轟音を響かせ、屋敷内に響き渡るエマージェンシーコールの耳障りな音が続け奏でられる。
 天井は兎も角として壁をやったのは自分ではないが、都合が良いと言えば都合がよく。
(これはこれは……ま、どさくさに紛れてってことで。後は何とかしてくれるんじゃないかな)
 後は混乱に戸惑う一般人としてさり気なく――図らずとも破壊と混迷を共にする者がいたのなら後に心配は要らぬと、狼煙は乱戦にその姿を溶け込まし駆け抜けていく。

 一方その頃。
「悪事推奨の世界だし、住民も頑丈なら多少無茶やってもイイよね、瑠璃♪」
「まぁ、住民にやり過ぎなきゃ良いんじゃないかな」
 その壁を破壊した犯人であるのは、四季乃・瑠璃("2人で1人"の殺人姫・f09675)とその半身である緋瑪であった。
 瑠璃の騎乗する戦車の、キュラキュラと響く履帯の進軍する音は獲物を前に唸りを挙げる獣が如く、砲口より昇る硝煙が壁をぶち壊したものの正体を物語る。
 入口を木っ端微塵にされたなど序の口だった。
 屋根は盛大にぶち抜かれ、白壁は密閉の心配が要らない実に風通しの良い状態とさせられる――否、それだけに留まらないのが最後に侵入せし爆弾魔(瑠璃と緋瑪)の業か。
 二重の鋼鉄の名も物々しき戦車の主砲が文字通り火を噴き、混乱の渦中に“密”を作り出していた怪人を強制的に散らす。
 爆風と爆炎が戦場と化した屋敷の悲喜こもごもを呆気なく掻き消し、上空に魔導の翼を広げながら待機した緋瑪がばら撒いた“贈り物”は時間を置くと逃げ惑う怪人達を、それはもう白い煙の尾を引きながらお空の星と変えていく。
「少しやり過ぎたかな」
「たまには良いよね♪」
 最早振り撒かれた爆発の熱と圧が齎した屋敷は、嘗ての美しさを完全に失い、怪人達は散り散りに空の星と変わったもの、壁に大の字に張り付いてしまったもの、或いは仮面の下の素顔は黒煤で隠され髪型を爆発アフロに変えられて幸いにも素顔は露見しなかったもの。
 兎にも角にもバリエーション豊かな怪人達の末路を齎しつつも、死者が一人たりとも出ていないのが魔界の住民か。
「どこが“少し”だよ!?」
 そう言って指摘する怪人の憤りもごもっともで。
 何故ならばほくほくとした笑顔を浮かべていた瑠璃と緋瑪の腕には、ここぞとばかりに強奪と略奪が繰り返された金品や貨幣の類があった。
 振り撒いた破壊で覗いた、富豪が保有するものに比べれば芥に等しいかもしれないが、それでも相当なものであり、富豪がどれほどに溜めていたものか分かるというものか。
 反論の声を挙げた怪人達に瑠璃と緋瑪は金品を抱えて詰め寄ると、それを強引に握らせて。
「まあまあ、少し分けてあげるから♪」
「怪我しない内に帰りなよ。あなたにも故郷があるでしょう?」
「あっ、どうもスミマセン」
 この際とっくに大怪我を負っているのは知らぬふりで通そうか。
 憤りもコインの裏表を簡単に覆すように、握らされた金品に上機嫌に物分かりの良い怪人は彼女達を主の部屋まで素直に通し。
 その時、同時に思い思いの儘に主の部屋の前に辿り着いたアンナ、狼煙、瑠璃と緋瑪が顔を突き合わせ、一斉に主に通ずる部屋の扉を開く。
 その姿を見ながら、どこからかこんな声が響いた。
「あーもうめちゃくちゃだよ!!」
 誰が叫んだか、この混迷極まり過ぎた状況はこの一言に尽きるのだろうか。
 今月の給料はとか労災保険降りるのかとか、折角金払い良かったのにだとか、瓦礫に埋もれ文字通り【首が回らなくなった】男達の虚しい叫びもそこそこに。
 涼し気な顔に猟兵達は淀んだ貨幣の流れを戻す、正常な流れとなって溝の溜りへと赴くのだった。

 ……或いは強盗ともいうのかもしれない。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴


第2章 ボス戦 『エクリプス・ドラゴン』

POW ●光を奪われたらどうなるか教えてやろう
全身を【敵の肉体を蝕む闇】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD ●我が属性は闇だけではないぞ
自身が【周囲の光を吸収して】いる間、レベルm半径内の対象全てに【翼から放出された無数の光線】によるダメージか【角から放出された癒しの光線】による治癒を与え続ける。
WIZ ●我が前に出て部下はサポートに回る、適材適所だ
レベル✕1体の【眷属の竜】を召喚する。[眷属の竜]は【光と闇】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はサフィリア・ラズワルドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●光と闇を制し巨万の富を得た竜
 その手段については色々あるとして――何はともあれ、猟兵達は大富豪の待ち受ける部屋へと辿り着いた。
 彼らの目を刺激するのは、無駄に広い部屋の所々に積み上げられた金銀硬貨の山脈の連なる様と、冬の煌びやかな死の象徴ダイアモンドダストを思わせる紙幣が忙しなく飛び交う光景だった。
 その部屋の一番奥、民を自らの力を以て限りなく弱らせ、偽りの信仰を以て吸い上げた恐ろしき竜が玉座に在った。
「ふっ……何をどうやったかは知らぬが、いきなり入ってきて我に戦意を向けるとは……まるで死肉に飛びつく餓鬼のようだぞ」
 誂えられた玉座より音もなく降り立ち歩みを進める様は、獰猛な竜というよりも一人の貴公子を思わせた。
「このまま闇に葬っても良いが名も知らぬまま果てるはあまりにも不憫。我が名はエクリプス。闇を以て希望の光を蝕む偉大なる竜の名を……」
 やや遠目には少々疑問であったその姿が近づいてくるにつれ、猟兵達は一斉に顔を顰めた。
 猟兵達のその雰囲気に今まで【口調だけは】威厳を保っていた筈の竜が、不機嫌そうに瞼を半分ほど閉じて猟兵達を睨みつけた。
「……おい、なんだその眼は。ええい、我を何と心得る! 光と闇を自在に制する竜の中の竜ぞ!」
 ――いや、だって、ねえ?
 どう考えても人間の子供ぐらいの大きさしかないし、顔つきに威厳とかないし、それっぽい着ぐるみって言われた方が分かる外見だし。
 顔を真っ赤にして頭から湯気を噴き上げて地団駄を踏んでも、こう、やっぱり威厳がないというか……猟兵達の生暖かい視線に更に竜は切れ散らかして。
「我はこれよりこの財貨の力を以て、我が力を極める! さすれば姿もそれに相応しき竜の帝王ともなろう!」
 ただしなれるとは限らない。
 されどこのデビルキングワールドに於いて正に金は力、集まった金は例外なくカタストロフを起こしかねないだろう。
「故に貴様ら猟兵如きにくれてやる金は一つも無い。永遠の闇に抱かれて眠るが良いわ!!」
 奪われ続けた安寧と偽りの信仰で吸い上げた金を取り戻すために――巨悪(?)を打ち倒す戦いが今、始まった!
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

…まぁ、色々と言いたい事はあるが、とりあえずは敵と言う事で良いんだな?
では、お前の愚かな欲に満ちた野望を此処で終わらせてやろう

装備武器で攻撃
ダッシュやジャンプを駆使して光線を躱し遠距離から攻撃をする
事前にパーソナルディフレクターを起動させ、全身をオーラ防御で包めば、光線の威力も減衰するだろう


フン…ふざけた外見だが、曲がりなりにもオブリビオンか
では、やられた分は倍返しをさせてもらおう

UCを発動
防御を解除し、武器を取り落とすほど脱力して敵の光線を全て受けて排出する
周りが暗闇であっても、光を出した方向を狙うのはたやすい

お前が蓄えた財宝の光でその身を焼かれるがいい
…どうにも締まらんな…


●リフレクション
「……色々と言いたいことはあるが」
「おおん!?」
 得てして呆れ返った侮蔑を孕む空気というものには、その手の悪役は敏感なのか。
 懐から一つの機関拳銃を取り出し始めたキリカに、竜は尚も顔を真っ赤にしながら頭から蒸気を噴き上げた。
 すれば、下品なまでに誂えられたシャンデリアの照らす、金貨の輝きの輝度が下がっていく――竜の憎悪が空間を染めるように。
「とりあえず敵ということでいいんだな? よし分かった。では、お前の愚かな欲に満ちた野望を此処で終わらせてやろう」
 ちょ、待て――何やら竜が反論を告げようとしたが、最早聞くまでもない。
 けたたましく響く機関拳銃の、文字通りの竜の鱗すらも貫く全自動の弾丸が撒き散らされた。
 飛び交う紙幣の諸々も呆気なく貫くそれが、見た目だけは可愛らしくもある竜の鱗をそのまま貫くかと思いきや。
 完全に視界を暗きに覆った闇の中、迸った無数の光がそれを蒸発させ、そのまま鉛弾を放ったキリカを襲う。
 されどそれを、無数に敷き詰められたような光線の間を駆け抜け、時にしなやかにその身を跳躍させて躱す――が、されど膨大な光線の全てを躱すこと敵わず、一筋の光が彼女を掠めていくと。
「フン……ふざけた外見だが、曲がりなりにもオブリビオンか」
 数多の光芒が掠めた表皮、纏った光の防護膜が無ければ手傷の一つを負っているところだった。
 肌の代わりに減衰と言う形で損傷を肩代わりした光の防護膜を見、それでも数多に繰り出され続ける光線を前に、キリカは全ての力を投げ出す――機関拳銃の落ちる硬く澄んだ音が響くほどに。
「狂い震えろ、デゼス・ポア。貴様が喰らう幻覚を吐き出せ――貴様が蓄えた財宝の光で、その身を焼かれるがいい」
 解き放たれた光線が回避の道を諦めたキリカに突き刺さる――纏う膜の薄きも貫いてそのまま彼女を蜂の巣と変えるか。否。
 ――キィィィィェェェアアァアアアア………!
 響き渡る、少女とも老婆ともつかぬヒステリックな錆付いた刃を鳴らす人形の声。
 キリカの絶望の名を冠する人形がその光線を残さず受け止め、取り込んでいたのだ。
 そして例え周囲が暗き闇の中に在ろうと、解き放たれた光線は須く竜の翼より、即ち光線の先に竜は在る。
 その先へと、金切声と共に返された竜が解き放った光芒全てよりも激しき閃光が、そのまま暗闇に悠然と立っていた筈の竜を呑み込み――
「ぬ、ぬぉぉぉ!!?」
「……どうにも締まらんな」
 竜の損傷により解き放たれた闇の帳、晴れた光の下で目を回して突っ伏す竜を前にし、取り落とした自動小銃を拾い上げ。
 せめてこの竜の見た目がもう少し――威厳のあればと呆れたようにキリカは息を吐き出すのであった。
大成功 🔵🔵🔵

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
みんなを騙して集めたお宝なんて何のロマンもないよ
そして、それに囲まれてふんぞり返っているキミもちっぽけなだけ
という訳で
やっちゃお、ウィーリィくん!

召喚された眷属と追いかけっこを演じながらその足を【制圧射撃】+【乱れ撃ち】で鈍らせてボス自身の動きを邪魔するように仕向け、同時に【ロープワーク】+【罠使い】で足元にロープを張り巡らせてウィーリィくんと協力してスネアトラップで眷属を転倒させる
あとは身動き取れなくなったボスもろとも【ワールド・タイフーン】で包囲殲滅だよ!


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
なんて言うかその、戦いづらい外見だなぁ。
けど、光と闇を自在に操る能力を持ってるってのはウソじゃなさそうだ。
そしてここの人達を苦しめてるってのも間違いない。
きっちり懲らしめてやるとするか。

奴が眷属を召喚したら、シャーリーと一緒にそいつらをひっかき回して逆に奴自身の足を引っ張る様に仕向ける。
【地形耐性】と【足場習熟】で散らかった室内でも足場を確保しながら駆け回り、罠を仕掛けるシャーリーから注意を逸らすと同時に【フェイント】と【地形の利用】で眷属達を足元の貨幣や紙幣で滑って転倒させるよう仕向ける。
そしてボスが丸裸になったところでシャーリーの攻撃に合わせて【厨火三昧】の一斉攻撃!


●代引き手数料はその命を以て
 倒れ伏していた筈の竜が立ち上がり、大きく伸びをしながら憎悪の眼を滾らせて、彼は鼻息を荒く吠えた。
 その声に軽く耳を塞ぎながら、ウィーリィは眉間に皺を寄せながらも大包丁を握り締めて呟いた。
「何ていうか、その……戦い辛いよなあ」
「ドラぐるみって、殆ど変わってないよね……」
 彼の言葉にシャーリーが近くにあった、悪徳霊感商法の為に売られていたというぬいぐるみを手に、相対する竜の姿を見比べた。
 見た目の可愛らしさと犯した悪事のしょうもなさは、ある種相応しいといえばそうなのかもしれないが――竜はそんな彼らの視線に気が付くと、足を盛大に踏み鳴らした。
「ふぅん! 見た目で侮るは愚の骨頂! かような貴様ら如き我が相手をするまでもない。行けい!」
 その憤る姿も恐ろしさは一つたりともないのであるが、勢いよく突き出された指の、その先にあるウィーリィとシャーリーの二人へ無数の竜が襲い掛かった。
 元々可愛らしい竜の眷属だけあって、それよりも小さく、それを更に簡略化したような――それこそぬいぐるみそのものの。
 小さな翼をはためかせ、貨幣飛び交う戦場に更に飛び交い始めたそれを、二人は左右に分かれて逃げる。
 されど竜の眷属たちは只管に獰猛に、時に眩く紙幣や硬貨諸共に焼き払う閃光の吐息を解き放ち、また時に場に存在するものを無に帰す闇の吐息を放つ。
 ウィーリィは埋め尽くすような光と闇の奔流を、乱雑に積まれた貨幣の山々や飛び交う紙幣の諸々を物ともせずに躱し。
 シャーリーは眷属たちから逃げつつ、マスケット銃を翻し光線を眷属や竜の、その脚元へ放ち動きを牽制していく。
「フハハハハ! どうした? 逃げ惑うだけか?」
「ぐっ……」
 竜と二百にも届きかねない眷属たちと猟兵二人の追いかけっこは続く。
 時に光線を解き放ち牽制するシャーリーへ、竜がその爪を振りかざし襲い掛かればウィーリィが大包丁でそれを受け止め流し。
 その隙にと駆け抜けていくシャーリーを眷属たちが追えば、更に割って入るように、足の踏み場も無きような床の僅かな平地を一瞬で見出して駆け抜け追い縋り。
 竜と眷属たちの眼をシャーリーの「とある行為」から目を逸らさせながら、ウィーリィは強く引き付ける――しかしそんな巧みな応酬すら、竜は嗤う。
「邪魔はさせん、徹底的に潰す! 我が蓄えし財産、我が力の象徴、何人たりとも奪わせはせぬわ!」
 果てしなく続く追いかけっこ、持久力は間違いなく其方の方が上――このまま続ければ竜に叩き潰される未来が待ち受けて居るかもしれない。しかし――
「……」
「……!」
 交わし合う瞳はこう告げる――既に準備は整ったと。限りない下拵えは今、終わり、此処からは仕上げの時が訪れる。
「――悪いんだけど」
「ぬ、ぐぉっ!?」
 竜の嘲笑を遮るかのように、シャーリーの冷徹な声が響いた。
 次の瞬間には、竜とその眷属たちは次々とその足を絡め取られていく――今更に括りつけられた罠、戦場を駆け巡りながらシャーリーが密かに仕掛けていたスネア・トラップに気付いても既に遅く。
 乱雑に足を動かせば動かすほどに竜たちの動きは捕らえられ、更に追い撃つようにウィーリィが仕掛けた硬貨や紙幣が竜たちを滑らせ、転倒させていくことで自滅の道へと引きずり落とし。
 自らの財宝で転倒し、盛大に床と額を仲良く打ち合わせてしまった竜へ、冷たくシャーリーは言い放った。
「騙して集めたお宝なんて、何のロマンも価値なんて無いんだよね――!」
 そしてそれに囲まれてふんぞり返るだけの竜に、ハナから威厳も何も無い、見た目通りにちっぽけな竜。
 そんな侮蔑の目線に竜は更に憤り、言葉になっているかどうかも分からない雄叫びを以て抗議としたが。
「みんなを苦しめて、騙して奪ったんだろ? 文句言うな!」
 されどウィーリィの一喝はその雄叫びをも制し、握り締めた大包丁に灼熱の炎が迸った。彼の激情と戦意を示すが如く。
 そしてその隣、光り輝く刃の曲刀を手にしたシャーリーがウィーリィの肩に手を置くと。
「やるよ、ウィーリィくん」
「応、シャーリー。きっちり懲らしめるぞ!」
 交わし合った視線と頷きに、何をどうするかの決意は既に固まっている。
 捕らえた竜と、その眷属が体勢を立て直すよりも早く、彼らは一斉に掲げた鉄の大包丁と光の曲刀を軽く打ち合わせた。
「さぁ、第一次世界サメ大戦――」
「原初の炎の、極めた火工と一緒に――」
 次の瞬間、数多のサメが踊った――正確には、サメを象った光の刃か。
 乱雑に飛び交う貨幣や眷属たちの動きと裏腹に、何処までも獰猛でありながら、場を流れ飛ぶ姿の描くは幾何学模様。
 それを彩り紅蓮のグラデーションも鮮やかに、サメの刃が泳ぎ渡る炎の海を演出するは始原の炎。
 炎熱と光熱の両立が生み出した、擦れ違う全てを熱と刃の下に蒸気と変え、竜の眷属を喰らい尽し、その牙はそのまま竜へと喰らいつき――闇を掻き消し、光すらも塗り潰す熱が竜の身体を包み込んだ。
「「配達完了!」」
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

…あーうん、えらいえらい、あんたはえらいし凄いねー
光と闇だなんて凄いなー…だからさっさとぶちのめそうかー
時は金なりだからねーもったいないねー、うん…

仮面を被り真の姿の[封印を解こう]

[破魔と呪詛耐性]を纏い敵の尻尾か角を【巨人力】による[怪力]で
がっちり掴みそのままぶんぶんと振り回そう
周囲の壁や天井、金銀硬貨の山脈目掛けて
何度も何度も[重量攻撃]で息の根止めるまで叩きつけてゆこう

掴みつつも[継続ダメージと生命力吸収]で敵が攻撃できないように
弱らせながら何度も何度も周囲に叩きつけて倒してやろう…

さてと…
貴様如きで失われた時に見合う分の有金全てを貰ってゆくとしよう…


●利子はトイチにて(十秒で一割増)
 この身体から煙を噴き上げながらよたよたと立ち上がる、マスコットめいた巫山戯た見た目の竜が此度の元凶というのか。
 ――あーうん、えらいえらい、あんたはえらいし凄いねー光と闇だなんて凄いなー、はいはいつよいつよい。
 一見おどろおどろしくも見える処刑人にぼんやりと、そういったことを思わせる程にこの竜は見苦しいのかもしれない。
 まともな思考で接すれば接するだけ疲れる竜と、その喚き声に溜息を吐き出し、彼女は――処刑人アンナは、かちゃりと引き攣りかけた表情を仮面で覆った。
「だから、あのな」
 仮面をスイッチとしたようにアンナは真の姿を――赤髪を覗かせる黒衣を纏い、咎人を裁き焼き尽くす業火を纏ったその姿に転じ。
 金は渡さないという旨をしつこく叫ぶ竜へと、その声を重たく響かせた。
「これほど【もったいない】時間<金>の使い方はないんだよ……!」
 吹き上がる炎はそのまま、例えようのない怒りそのものか。
 有無を言わさず、威嚇に口を開けた竜を、アンナは角から掴み上げると――
「ふんっ! ぬぉぉおっ!!」
「へぶっ、ぐぉぉっ、ギブ! ギブ!」
 響き渡ったのは、明らかに頭蓋を陥没させる鈍く生理的に嫌悪感を煽る音だった。
 掴み上げたその勢いで、アンナは竜の頭を床に叩き付ける――竜を中心とした陥没地帯を部屋に作り上げる程に。
 反射的に竜が生命を蝕む闇を身体に纏おうとも、処刑人の纏う呪詛はそれ以上に蝕まれる以上の命を竜から啜り上げ、更にアンナは竜を盛大に天上へ放り投げる。
 吊り下げられたシャンデリアがその衝撃で落ち、無残な骸となり、竜の身体に嫌な赤い染みが垂れても、天井に突き刺さった竜へと彼女は跳躍し。
 その尾を執拗に掴むと、引きずり下ろすその勢いで更に床へと勢いよく叩きつけ――蹂躙はそれでも終わらず、アンナに満ちる巨人の剛力は積み上げられた硬貨の山へ、無駄に高級素材を使った彫像へ、その全てを打ち壊す程に竜の身体を叩きつけていく。
「ろ、ロープ……」
 やがて満身創痍となり果てた竜が這い、震えながら手を伸ばす。
 だが生憎とブレイク用のロープは部屋にはない、仮にあったとしても――。
「ひぎぇっ!?」
「…………」
 這ってでも逃げようとする竜の足首を容赦なく掴み上げると、そのまま一本背負いで背中から床に叩きつけ。
 打ち付けられた反動で浮かび上がっても、更にその勢いの流れ崩さず、また別の床にと繰り返していき――痙攣と泡噴きを始めた竜に、静かに歩み寄ると。
「さてと……貴様如きで失われた時に見合う分の有金全てを貰ってゆくとしよう……」
 出血多量で青褪めた竜の顔が、更に青く醒めたのは言うまでもないだろう。
大成功 🔵🔵🔵

大神・狼煙
これがボス……?

敵の周りをぐるぐる、半眼ジト目で挑発しつつ、敵に先制させる

一見すると強敵ですよ?近接攻撃はできないし、しかも味方が傷つくたびに強化されるなど、数の利があるこっちが不利……ですが

仲間なんて、いました?

この場にはあなた一人だけ

外の連中は日雇い労働者であって、仲間じゃない

金でしか動かず、現に助けに来ない



お前は帝王なんかにはなれない。だって……

独りぼっちなんだからなぁ?




精神的に追い詰めて、居合

あ、斬る過程がないから近づかないし、UCによる強化とか一切無視して角をぶった斬るから頑張って生き残ってね!

こっちはまだまだスタンバってる猟兵がいるからね!!

などと孤独を引き立てられたらいいなー


●欲しくない言葉
 興味というものが時に侮蔑も孕むのならば、狼煙の行動というものは、限りなく竜のことを煽るのだろうか。
「これが、ボス……?」
 何処からどう見たってやはり、マスコットか何かにしか見えない小柄な竜の周りを、狼煙は忙しなく回って観察していた。
「おい、なんだその目は……!」
 半分ほどに伏せられた眼が持つ疑念と、その裏に潜む侮蔑めいた何かを感じたか、竜は立ち上がり憤るかのように、その身に悍ましい闇を纏う。
 小さな怪獣とは幼児を例えていう言葉か、されど正に言葉通りな闇を纏った竜の進軍に、適切な距離<ソーシャルディスタンス>を保ちながら狼煙は肩を竦めた。
「おお、怖い怖い」
 このまま距離を詰められれば間違いなくアウト、だからと言って遠距離で攻められない以上、自分からもアウト。
 普通ならば詰みでしかないこの状況も、どこか楽しむように彼は笑って見せて竜を煽る。
「ああ、確かに強力ですねえ。迂闊に触ることもできない。仲間が傷つけば傷つくだけ強くなる」
「分かっておるならば諦めよ。楽になるぞ」
「ところで……」
 ふん、と鼻に息を通し自分の優位になったと錯覚した、その時が正に責め時。既に術中にはまっているとも知らぬ竜に、狼煙は冷徹に嗤いながら告げた。
「あ な た に 仲 間 な ん て い ま し た ?」
 ――その時、世界が歩みを止めたかのように凍てついた。
 あの仮面の日雇いは既に理由様々なれど職務を放棄し、仲間も友も無く、たった一体のみで戦わざるを得ない。
 眷属を呼び出そうとて、その眷属は他の猟兵に片付けられて――何と孤独な王様(笑)か。
「お前は帝王になんて、なれない。だって独りぼっちだもんなあ?」
「ふん! 頂点は常に一つのみ、孤高上等!」
 ――本当に、孤高と人望のなさを認められない。何と喜劇の道化に相応しきか!
 言葉とは常に言刃との言い換えの如く、閃いた刃が走り竜の身体を盛大に床へと伏せる――。
 近づけず触れられない、と言っておきながら何故か。
 それもそのはず、狼煙が閃かせた刃に斬るという過程は存在せず、自ら近寄らぬ限りは竜の纏う闇に触れる筈もなく。
 また閃かせた刃はユーベルコードの存在を、最初から無きに等しきものとして摺り抜けて走る――尤もそれを竜に伝える必要もなく。
「あ、そうそう」
 倒れ伏す竜にその場から動かぬまま、飄々と声だけを彼は届ける。 
「私で、終わりでは、ないからね!」
 ――だってその後にはまだ控えている猟兵もいる筈だから。
 立ち上がろうとしていた竜は、この時初めて己が纏う闇よりも尚深き絶望を思い知るのだった。
大成功 🔵🔵🔵

四季乃・瑠璃
緋瑪「そっかー。敵ならしょうがないね、瑠璃」
瑠璃「竜の帝王(自称)なら、手加減もいらないね」
「「ふぁいやー」」(容赦なく戦車砲発射)

UCで分身

瑠璃がアイゼンをアーマー形態にして装着し、容赦なく戦車砲と機銃を掃射。
更に緋瑪がUCで周囲の瓦礫や調度品。更にはDの金貨銀貨や紙幣、集めた美術品なんてものまで軒並み武器に変換してドラゴンを涙目に。
変換して作ったガトリング砲やバズーカ数機をビットみたいに浮遊させて操作し、一斉砲火を浴びせて外皮を削り、変換した対戦車ライフルを急所に撃ち込みながら弱らせ、最後は二人でチェーンソーで解体の構え…

緋瑪「ホラ、これだけピカピカした竜なら高く売れそうだよね?」


●光と闇は時の流れ、即ち……
 もうこれで終わりではない、終わって欲しいと青褪め続けた竜の悪夢は、今終わろうとしている――竜にとって最悪な形となって。
「そっかー。敵ならしょうがないね、瑠璃」
「竜の帝王(自称)なら、手加減もいらないね」
 青褪める竜の前に現れた、瑠璃と緋瑪はとても良い笑顔を浮かべていた。
 瑠璃の方には戦車をそのまま鎧として纏ったような、主砲と機銃の物々しきが否応なしに嫌な予感を竜に齎し。
 その傍らで竜の蓄えた財産を次々に、ガトリング砲、バズーカ、果ては対戦車ライフルと様々な火器に変換され続け、それらを浮かべる姿と共に。
「「ふぁいやー」」
「や、やめろぉぉぉ! やめてくれぇぇ!?」
 湯水のように金を使うとは言うが、殺人姫達が変換する兵器は、既に部屋の全てを埋め尽くし、変換された兵器の火砲は容赦なく牙を向く。
 漸く呼び出せるようになった眷属でさえも、援護の吐息を放つよりも早く、殺人姫達の嗾けた兵器の、考えたくもない火力は眷属を灰の一粒も残さずに消し去り。
 次々と、派手な花火を挙げるかの如く打ち付けられていく砲弾、その爆炎と熱風が芋虫のように竜を転がしていく。
「金は力なんでしょ?」
「存分に使ってあげるよ。私たちの力としてね……」
 ガトリングの旋回する銃身が雨霰の勢いで竜の身体を打ち据え、そのマスコットめいた表皮を削り、続け様に放たれた瑠璃からの主砲とバズーカの榴弾が面の衝撃として鱗を剥ぎ。
 蹲り防護を失った竜へと、続け様に対戦車ライフルが取り囲み、竜の急所を遠慮なく貫いて、竜へうめき声を挙げさせながら着実に残っていた生命力も取り立てていく。
「や、やめろ……もうこれ以上、我から、金を……」
 奪い続けた者が奪われる側となり、目の前で大切な資金が文字通りの反旗を翻す。
 金を力とするならば、これ以上の意趣返しがあろうか――口だけの威厳すらも消え失せ、額を床に擦りつける竜に、瑠璃と緋瑪は大層に良い笑顔を浮かべた。
「じゃあ、お金になるものを作ろうか」
 ――欲しいなら作ればいい。
 瑠璃からの単純なその答えではあるが非常に合理的、ただし――白目を剥いて終始ガタガタと痙攣を始めた竜の前に、乱暴な唸り声を挙げるような物騒なノコギリの、原動機と刃の旋回する音が響く時点でお察し。
「ホラ、これだけピカピカした竜なら高く売れそうだよね?」
 きゃいきゃいと、それはもう、とても可愛らしく、陽気な笑顔と共に放たれた緋瑪の言葉は。
 二人で一人の殺人姫達が手に持つ、チェーンソーを振り上げさせて――

 その後の顛末については、詳しいことは描写は出来ない。
 ただし、蝕の名を冠する竜を、悪質な信仰で金を吸い上げる神と仮に称するならば、こう表現するべきだろう。
 即ち――「神はバラバラとなった」と。
大成功 🔵🔵🔵


第3章 日常 『魔界ショッピングモール』

POWフードコートでお食事だ!
SPDここはショッピングを楽しもう!
WIZどうせなら施設を利用してみよう!
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●金は血液、正常な流れに戻す時
 ――戦いは終わった。
 光と闇の能力を持ってデビルキングワールドの民の安寧を奪い、偽りの救いと信仰を以て金を吸い上げた巨悪は滅びた。
 民を苦しめる元凶も無くなった以上、小国の民は次第に元の生活を取り戻していくだろう。

 さて、猟兵達の前には戦闘の影響で幾許か減ったかもしれないが、それでも尚、飽きれるぐらいの貨幣が積み上げられている。
 全部が全部、元の持ち主のところに戻すことは不可能だろう。
 されどこのまま放置をすれば、何しろ金そのものがエネルギーである以上、一か所に留まることは新たなカタストロフの火種となりかねない。
 となれば派手にその全てを経済の環の中に戻し、小国の中に循環させて最終的に元の持ち主に返す方が良いだろう。
 地道かもしれないが、幸いにはこの国にはデビルキングワールド随一と称される、超巨大ショッピングモール『アエオーン』がある。
 食料品日用雑貨家電などなど、とりあえず余程にマニアックな高級品で無ければ大抵のものが揃い、フードコートやレストランには事欠かず。
 それでいて映画館やゲームセンターなど、遊ぶ場所に事欠くこともない。
 猟兵達は奪い返した財貨を還元すべく、それぞれが思い思いにショッピングモールでの派手な浪費を楽しみにいくのであった。
キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

見渡す限りの金の山だが…フン、あまり気持ちの良い金ではないな
まぁ、散財するのが一番か

まずは食料品を買い込むか
10キロ以上はある牛肉の塊や、チーズに野菜類
飲料水もガロン単位で購入するか
UCを発動して、私のボリードポーチに収納すれば長期保管も可能だからな
手あたり次第に買い込もう

まだ金が残ってるか…
そう言えば、銃のメンテナンスキットがいくつか減ってきていたな

ついでにそれらも補充していこう
オイルスプレーやワイヤーブラシ、キャブレタークリーナーに綿棒などだな
ガンショップが無くても工具売場に行けば替えが効くものも多い
これも多めに補充しておこう

フッ…しかしまぁ、我ながら色気のない買い物だな


●それがいいんだよそれが逆にイイんだよ
「見渡す限りの金だが……」
 本当にどこまで吸い上げて集めたのやら。
 文字通りの金脈を見渡し、キリカは呆れ返ったように肩を竦めた。
「フン、見ていてあまり気持ちの良いものではないな」
 目もくらむ金と、それを吸い上げた手法か――いずれにしろ良い気のしないそれを抱えると、彼女は事前に示されたショッピングモールへと、それを流しにいく。
 手始めに彼女が手を付けたのは食料品だった。
 十キロは超える牛肉の固まり、しかも高級種の非常に良い部位に始り、野菜は全て無農薬有機栽培の高級ブランドばかり――飲料用のミネラルウォーターに関してはガロンの単位で。
 何処からか、業者買いかと誰かが突っ込めば、キリカは涼やかに答えた。
「心配するな、これでも見た目以上に快適だぞ?」
 赤いポーチの内部には様々な空間が誂えらえ、本来ならばトラックが必要な量ですらも彼女は軽々と収納し。
 呆気にとられる住民たちを後目に、彼女は使った金を勘定すると。
「……まだ余ったな」
 場にいる皆で平等に分け合った分で、自分の分は未だに残ってしまった。
 あれほど買い込んだのにも関わらず、まだ残ったものは――
「そういえば……銃のメンテナンスキットは……工具類……で代用できるか」
 ガンショップはなくとも、オイルスプレーやワイヤーブラシ、キャブレタークリーナーに綿棒、その類は工具売り場でも賄える。
 何処にあるかと案内板を目にしつつ、ここでふと擦れ違う女達の、次はどのスイーツにするかだとか、服買うかといったかしましき会話を耳にしてみれば。
 キリカは詰め込んだ数々とこれから買おうとしているものを思い返し、やや自嘲気味に唇の端を釣り上げた。
「フッ……しかしまぁ、我ながら色気のない買い物だな」
 買い込んだものは食料……は辛うじてかもしれないが、どちらかと言えば主婦――それすらも通り越して業務すらできそうな肉、野菜、水の買い込みで。
 アクセサリーや服、或いは化粧品というには、鉄と血の戦場に赴く為の道具は無骨に過ぎるのかもしれない。
 だがそれも良し。
 一人買い物、何ぞ気にするものか。
 買いたいと思ったものを、買いたいだけ買って反省するのも愚か。
 流せるだけの金を戻してやったのだから、それは細やかな褒美として自由にさせて貰おうか。
 何はともあれ充実と、心配の要らない他人の金で買い込んだ物の豊かさに心も豊かとしながら、キリカは工具売り場に足を踏み入れるのだった。
大成功 🔵🔵🔵

大神・狼煙
ヒャッハー大金だぁ!!

悪党なテンションで遊んだ後、丁寧にまとめてショッピングモールへ

向かうべきは食品コーナー

お土産物のお菓子をあれこれ一つずつ買っていく

喫茶店を営む身ですからねぇ……これを機に色々と研究せねば

もちろん完成品だけ買っても仕方がない

食材もあれこれ買っていかないと

それこそ、デビキンにしかない食材なんかもあるかもしれない

これは買い時ですね……!

買うだけ買って、山積みになった食材を前にUC

輸送用の飛行機でも呼び出してコンテナに積載

帰りは楽に帰るとしましょう

あれ、グリモアさん、この機体まで転送してくれるかな……

負担かもしれないし、賄賂としてこの『悪意の塊!激甘饅頭!!』でも渡しておきますか


●コンプライアンス対策はばっちりです
 自分の背よりも高い金貨や紙幣などが大量に積まれていたら、どうするか――男の取った行動は非常に浪漫溢れる行為だった。
「ヒャッハー!!」
 両手を合わせて突き出し、カエルのように脚を曲げて、彼は勢いよく飛び込んだ。
「た・い・き・ん……だーーーーーっ!」
 某盗人の名を冠する鮮やかなダイビングを思わせる動きで、金貨の山に埋もれ、顔を出しながら金貨を文字通り湯水のように跳ね上げてはしゃいだ後。
 彼は丁寧に自分の分だけを纏めると。
「さて、それでは行きましょう」
 そして何事も無かったかのように、さらりと色々なものを翻して狼煙はショッピングモールへと行く。この時、ギャラリーがバランスを崩すような光景が見えたのは気のせいだ。
「ふぅーむ、所変わればと言いますが、これは何とも……」
 喫茶店の店主である身としてはやはり、異界の文化とその菓子というものはやはり気になるもので。
 土産物コーナーに売られた、種類豊富な甘味も鹹味も種類豊富、一種類ずつとは言っても、そもそもの種類が多い以上、買い込む量も相当なものであったが。
 パッケージの煽りに人生を彩る悪意のフレーズが特に様々であり、否応なしに味への期待を不安と期待の両方で煽る。
 だが完成品だけに彼の興味は留まらず。
「既製品は充分ですし、あとは食材も買いませんとねぇ……」
 基本的な食材に関しては色々と共通するものも多いが、やはりその土地の味というものはあるもので、似ているように見えても、この世界特有の見た目というか風味というか。
 正に買い時と言わんばかりの、妙に一部の尖ったニンジンを筆頭に、悪魔めいた様相の食材をほくほく顔で狼煙は買い込むのであった。

 買い込んだ食材はこれまたどう考えたとしても運びきれる量ではないが、そこはそれ。
 東奔西走南船北馬、空を自在に翔る飛行機を呼び出し、そこに積めば良いし実際に詰め込めたは良いのだが。
「……ところでこれ、彼女は転送してくれるかな……」
 問題はこの飛行機まで、赤いコートの彼女が転送してくれるかどうか。負担にはならないだろうか、だとしたら融通して貰う為には――
「魔界の沙汰も何とやら。こういうのは気持ちが大事、うん」
 そう言って彼が用意したものは『悪意の塊!激甘饅頭!!』なるものだった。
 甘いものも好きな彼女ならばきっと喜んで受け取ってくれるだろう。
 ――余談ではあるが、賄賂として渡された某グリモア猟兵から、後に饅頭の一つを「はい、あ~ん♪」と差し出されるという、(物理的に)甘い仕返しが送られたとか。
 ……それを狼煙が口にしたのか、或いは適当に潜り抜けたのかは、また別のお話で。
大成功 🔵🔵🔵

四季乃・瑠璃
緋瑪「コレ(解体した竜の角や牙等々)どうしよっか?」
瑠璃「スフィーエさん、このモールに換金所ってあるのかな?」
(モールに解体された竜の素材を持ち込む少女×2というスプラッターな図)

ダブルで分身

緋瑪「この世界のスイーツってどんな感じかな?デビルスイーツっていうのがあるみたいだし、楽しみだね~」
瑠璃「この世界の唐辛子や辛味調味料…期待できるかも」
緋瑪「瑠璃!?」
(スイーツや料理の梯子、食べ歩きしつつ食料品店へ)

瑠璃「元の世界に持ち帰って栽培とか…」
緋瑪「スフィーエさん、瑠璃を止めて!グリモア権限とかなんとか!」
(集めた資金でこの世界の辛味調味料やら唐辛子やらを大量に買い込んで持ち帰ろうとする瑠璃)


●侵略!外来種
 ――その詳細を語ることは割愛しよう。とりあえず瑠璃と緋瑪が示したものは、光ったり暗くなったりする希少素材の塊(ドラゴン)から剥いだものだった。
「コレどうしよっか?」
「スフィーエさん、このモールに換金所ってあるのかな?」
 奪い返したお金ももちろん還元はするが、首謀者には身体で利子を払って貰わねばならない(文字通り)のだ。
 瑠璃と緋瑪は相も変わらず二人に分かれ続けながら、グリモア猟兵の赤いコートの女に声を掛けた。
「多分ね。場所はそこに地図があるから参考にしたまえ」
 苦笑いを浮かべるスフィーエの示した案内板を参考に、瑠璃と緋瑪は嬉々としてそれを持ち込んだ。
 ――ギャアアアア!!
 ……換金所はおろか、その道中からも叫び声が挙がったのは、嬉々としてバラバラになった“神”を抱える二人の少女がいたからではない。
 ない筈、多分。
 閑話休題。
「この世界のスイーツってどんな感じかな? デビルスイーツっていうのがあるみたいだし、楽しみだね~」
 各々の担当する分の金とはまた別に、【何故か】多くなった金を勘定しながら、甘党の緋瑪はポップでカジュアルで、でも何処か魔界のおどろおどろしさの目立つという名物を楽しみに笑う。
 味はどんなのか、他の世界の甘味と比べて、見た目に反して意外と美味しいのか、それとも不味いか――思いの外に増えた金貨を手に胸を躍らす半身に対し、主人格はぽつりと呟いた。
「この世界の唐辛子や辛味調味料……期待できるかも」
「瑠璃!?」
 一先ず目についた出店から魔界の甘味や、辛く味付けされた食物を買い込みつつも、期待に目を何処かイってしまっているように輝かす瑠璃。
 ――尚、青いパーカーを羽織った骸骨を模したケーキは意外と美味しかった。閑話休題。
 半身の制止も聞かず、持ち去った金と増えた分の全てをつぎ込むように主人格が買い込んだそれを、第二人格は必至で制するも、主人格はそれを聞き入れる訳もなく。
「元の世界に持ち帰って栽培とか……」
 妙に凸凹が生み出す陰りや、不規則に出来たイレギュラーな突起が悪魔にも見える赤い唐辛子。
 暴君の名を冠するものも真っ青な、死神や竜の息吹やら、何処かで見たような――名前どころか、その見た目までそっくりなものを嬉々として抱える瑠璃。
 辛いだけでなく色々と危険な匂い(文字通り)すらしてくるそれを前に、緋瑪は焦り。
「スフィーエさん、瑠璃を止めて! グリモア権限とかなんとか!」
 このまま世界は外来種の侵略の憂き目にあうか、小さな世界の存亡を賭けた最後の頼みは――。
「緋瑪君。グリモアにも出来ることと出来ないものがあるのだよ……」
「いやーっ!!?」
 ――その後? 想像にお任せします、とだけ。
大成功 🔵🔵🔵

仇死原・アンナ
アドリブ歓迎

終わった…いやまだか…
この金全てを処分しなければ駄目か…
面倒だな…こうなったら…

【失楽園】で名もなき悪魔共を召喚
貨幣を運ばせ、ショッピングモール内の至る所にバラまこう

そうして一般悪魔の方々に金を拾わせてやろう

[存在感と悪目立ち]を発揮して
高い所からその様子を観察、金に群がる一般悪魔の方々を
[威厳と悪のカリスマ]を見せつけながら嘲笑ってやろう…

フーハハハッ!!!
強欲に塗れた浅ましき亡者共よ、拾え、拾うがいい!
金に群がるその醜い姿、何とも愚かな存在か!?
地べたに這いつくばりながらこの世の終焉まで金を拾い集めろ!
ハーッハハハ…!!!

…あー楽しかった
何か食べて帰ろう…


●アンナ手段デ金ガ手ニ入ルナンテ
 両手で作った杯に収まるだけでも、普通に考えてみれば十分だが、その量であっても大山に影響なく。
 事件は終わったと思っていても、これを処分――最悪は物理的に燃やすか何かして始末すると、事前に言われてはいるが。
「……処分をするには聊か面倒か……かくなる上は」
 ――そして大規模ショッピングモール『アエオン』史上に残る、最狂の動乱を起こすのはまもなくのことだった。

「フーハハハッ!!!」
 丁度ショッピングモールをグランドフロアから天上までを突き抜ける、中央フロアホールの高き場所より、彼女は高らかに笑った。
 既にショッピングモールのあちらこちらには、地獄の炎に包まれた翼を持つ悪魔達が、これでもかと言わんばかりに金をばら撒いていた。
 欲深き住民がそれに手を伸ばし、それこそ死肉に群がる餓鬼の如く奪い合っていく。
「強欲に塗れた浅ましき亡者共よ、拾え、拾うがいい! 金に群がるその醜い姿、何とも愚かな存在か!?」
 その様相を愉快そうに、悪のカリスマも強く、嘲笑に顔を歪めながらアンナは指を突き出した。
「うるせーブルジョア!」
「俺達を甘く見るなよ!?」
 明らかな“悪”のお手本めいた支配階級じみた嗤う女に、反骨心の煽られた住民が勢いよく硬貨を投げつけた。
 低きより届く力は流石であれど、アンナはそれを難なく、掌で掴んで受け止めると、正にピッチャー返しの如くに投げつけてきた住民へとそれを返した。
「ハッハァァァッ! 無駄だ無駄無駄ァ! 貴様の足は! 手は! どこに向かっているぅ!?」
「ち、ちくしょー!」
「拾ってしまうなんて悔しい……でも……」
「(お金の有難さを)感じちゃう……」
 カチィンと激しく音を立てつつ転がった金貨の、抗いがたき魅力に抵抗を続けていた筈の住民たちもおずおずと手を伸ばし。
 されど貪欲さに正直となっていた獰猛な者から、横から搔っ攫われてしまえば、一変して激情を剥き出しに散らばる貨幣の取り合いの様相を呈していく。
「愚民共め! 地べたに這いつくばりながら、この世の終焉まで金を拾い集めろ!」
 広いモールによく通り響き渡る声は、悪に誘う甘美にして危険な調べとなって届き。
 やや強引なれど、奪われた金は――まあ、還されていくのだろう。
「ハーッハハハ……!!!」
 ――そしてモールの中に響いていくのは。
 金という信仰に本性と欲望を剥き出しに奪い合う地獄絵図と、それを作り出した女の愉悦に溢れた悪魔の嘲笑だった……。

「……あー、楽しかった。何か食べて帰ろう……」
 妙にすっきりとした様子で、それはそれでまた地獄絵図を作り出してしまったことも後目に、アンナは適当なフードコートに足を踏み入れて。
 他人の金で食べる何とも充実した食事を楽しんだ後、モールを後にするのであった。
大成功 🔵🔵🔵

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
(WIZ)
戦いの後のご褒美に、デビキン料理を楽しもう!
…っていきたいところだけどボクはもう美味しい料理でお腹いっぱい

そんな訳でウィーリィくんと一緒にゲームセンターで遊び倒すよ!
A&W出身のウィーリィくんはまだ勝手がわからないだろうから適度に楽しみ方を教えながら、あとは全力で遊び倒す!
ガンシューティング!
対戦ゲーム!
レトロゲーム!
脱出系謎解きゲーム!

思う存分楽しんだら次はスイーツを楽しまないとね!
え、さっき食べたばっかだって?
甘いものは別腹、だよ!
あ、美味しいのがあったら作り方覚えて後で食べさせてね?


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
(WIZ)
正直気が咎めるけど、それでもここでパーっと使うのが手っ取り早く還元する方法だもんな。
遠慮なく豪遊させてもらうぜ!

デビキン料理にも興味津々だけど、シャーリーのオススメでまずはゲームセンター。
賑やかなノリの世界だけあって色んな種類のがあるな。
ゲームの中ならどんな悪い事も遠慮なく出来るのがいいところ。
シャーリーにやり方を教わりながら一緒に楽しむ。

で、シャーリー?
さっきあれだけ食べたのにまだ食べるつもりなのか?
まぁ、食えるんなら文句言わないけどさ。
美味しいものを食べてる時のシャーリーの顔も可愛いし(ぼそ)。
……え、俺なんか言ってたか?
さぁ、そうと決まれば美味しい店を探しに行くか!


●文字通り甘い一時の為に
 元々は他人の金、一応は奪い返したことは奪い返したのだが、これを一々、元の保有者と被害額を特定して返すのもやはり手間か。
 金と紙の山々を前にして、良い子の理想と現実問題の折り合いをつけて、ウィーリィはシャーリーと共に自分達が使う分の貨幣を取った。
「……まっ、少々気が咎めるけど、パーッと使って還元するのが手っ取り早いよな」
 しきりに頷くシャーリーに対し、ウィーリィは早速思いついた使い道を提案する。
「じゃあ、デビキン料理でも……」
「あ、ごめん。さっきいっぱい食べちゃって……」
「あっ、そうか」
 申し訳なさそうにお腹を擦るシャーリーに対し、そういえば潜入用のワゴンに入れた食事を適切に片付けて貰ったことを思い出す。
 実際には上げ底も良い所だったとはいえ、一人で食べるには腹が膨れてもおかしくはなくて。
 ではどうするか――次のプランを考えようと顎に手をやったウィーリィに、シャーリーは代案を示した。
「だからさ、ゲーセン行かない? 遊ぼうよ!」
「好(よし)! 遠慮なく豪遊するぜ!!」
 文明のレベルが其処までに至らぬ竜と幻想の世界の彼に、教えながら楽しめるだろうから。
 モールの中にある専門の場所にも劣らぬ、古今東西の様々なゲームが揃えられた中、彼らの遊戯は始まる――。

「汚物は消毒だアァァーッ! カカカーーーッ!!」
「ウィーリィくん、火炎放射器は妙に上手いよね……」
 いわゆる協力型のガンシューティング――悪事を美徳とするDKWに於いて、シチュエーションのやや特殊なエルフの森を焼き払うもの。
 その最中にゲーム画面の中、火炎放射器を手に入れたウィーリィが妙にノリ気で凶悪に嗤う横で、シャーリーがガチ勢の如く正確無比に敵を撃っていったり。

「小足見てから余裕って奴だよ」
「あっ、くそっ……!」
 画面の中、向かい合うキャラクターの技の、発動に合わせて見事な迎撃を叩き込んだシャーリーがふふん、と笑って見せたり。
 互いに実戦の反射神経こそ確かなものあれど、電脳慣れ(デジタル・ネイティブ)の一日の長というものを見せつけ、時にぶつかり合う喜びも対戦格闘の中で味わってみたり。

「これがサメじゃなかったら百日後に撤去……」
「それ以上いけない。ていうか撤去されないだろ。多分」
 ……飽く迄このゲームは鮫の襲来である。そう、鮫の襲来であるのだ。
 電子の盤に飽きたということで、古典的なサメの襲来をピコピコハンマーで叩いて追い払うゲームのハイスコアを更新しながら、シャーリーの呟いた発言にウィーリィが突っ込んだり。

「あ、ちょ、何だよこの部屋ー!?」
「やだー、そんなのばっかりじゃん!」
 評判の謎解きゲーム――謎を解くと部屋でするべきことが分かり、それをすることで次のステージに進めるそれは。
 悪っぽく笑って金をばら撒かないと出られない部屋、悪っぽくダンスを踊らないと出られない部屋、悪っぽく一発ギャグを言って滑らないと出られない部屋などなど、兎に角悪っぽい行動をしないと出られない部屋に辟易もしたりと。

「あ~……楽しかった!」
「な!」
 楽しい時間というものは慌ただしくもすぐに過ぎ去るもので、存在するありとあらゆるゲームをやりつくした二人。
 手に入れた景品の数々も、下手をすれば直接買った方が早いし安上がりなのかもしれないが、それはそれ。
 楽しんだ時間はプライスレス、第一、多くの金を還元するのだから何も問題はない。
 消費したクレジットの量は――機体によってはもう入りきらないほどに使ったものもあった、とだけ記す。
「じゃあウィーリィくん、食べにいこっ! デビルスイーツ!」
 それはさておき、程々に時間も経った上に程よく動いたり神経を使った以上、熱量の補充を身体が求めている訳で。
 満面の笑みで誘い出すシャーリーに、ウィーリィは軽く目を見開いた。
「え? もう腹減ったのか?」
「駄目? 甘いものは別腹、だよ」
「いや、食べられるならいいけど……」
「じゃあ行こう! 今すぐ行こう!」
 考えてみれば多少のお腹を空かせてもおかしくない程度には、時間も過ぎ去ったか――いずれにせよ、食べられるならば咎める理由もなく。
 善でも悪でもなく花の咲くように、笑顔を浮かべ手首を取って引っ張るシャーリーに、ウィーリィは2,3歩ほど前のめりになりつつも。
「……ま、食べてるシャーリーも可愛いしな」
 ――いっぱい食べる君が好き、という呟きをモールの雑踏が掻き消したか。
 或いは鶴の一声として賑やかしの中に於いても、澄み切った響きとしてシャーリーの耳を打ったか。
「えっ」
「いや、何も」
 彼女の問いかけはそれを明瞭とはせず、振り向いたシャーリーの半開きにされた口に対し、目線を適当な方向へ逸らしてウィーリィは答え。
 そんな彼に対して一変、引っ張る様な手付きをしていたシャーリーは、彼に歩調を合わせるようにゆっくりとした歩みに変えていくと。
「……、美味しいのあったら、作り方覚えて後で食べさせてねっ」
「応! 任せろ!」
 その後、彼らが新作のデビルスイーツを思うがままに楽しんだのは言うまでもなく――帰った後に、それを再現したかどうかは……きっと、きっと。

●世界を覆った闇の傷跡をカネの力で無双した
 かくして世界から光と闇を弄ばれ、金を吸い上げられた民には、奪われた金が少しずつ還元されていった。
 ……一部で上がった様々な声はともかくとして、還元されたことは還元されたのだ。
 流石に100%中の100%、全てを返却しきれたわけではないかもしれないが、大きな流れの中に戻せた以上、巡り巡って戻ってくるのは確かなことだ。
 使いきれなかった分もあるにはあるが、殆どはした金、態々処分をするほどでもなく、経済の環に戻すことは恙なく終わることが出来た。

 ――尚余談ではあるが、小国は後にエクリプスドラゴンが悪徳霊感商法で売り付けていた【ドラぐるみ】を、手ごろな価格で適切にマスコットとして売り出すことになる。
 その経緯と顛末については――それはまた、別のお話ということで。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年01月23日
👑5 🔵🔵🔵🔵🔵🔵