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桜ノ匣庭~桜雪ミステリ-トレイン(作者 志稲愛海
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#サクラミラージュ  #桜ノ匣庭 


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 桜と雪が舞い降る世界を走るのは、気品溢れたクラシカルな外観の寝台列車。
 いや、ただの寝台列車ではない。
 サクラミラージュで今話題の高級寝台列車、クルーズトレイン『桜雲』。
 この世界に良く合った、和洋新旧が融合した大正浪漫溢れる豪華な寝台列車で。
 今の時期は、桜と雪が舞い降る景色の中、優雅で贅沢な汽車の旅が楽しめる。
 そして毎年この時期、なかなか予約を取ることが難しい、大人気ツアーが催される。
 それは……この贅沢な寝台列車が、謎渦巻くミステリートレインと化すのだという。

 車内に足を踏み入れれば、列車とは思えぬ豪華な雰囲気が乗客を迎え入れてくれる。
 そんな『桜雲』は、展望車、ラウンジカー、ダイニングカー、ゲストルームという車両編成になっている。

 まず、景色が優雅に楽しめる展望車は、特徴が異なる2両編成。
 どちらも、壁から天井まで広がる大きな窓が特徴的な、解放感溢れる空間であるが。
 ひとつは、窓へと向いたふかふかソファーとぬくぬく炬燵がいくつも並んだ展望車両。
 そしてもうひとつは、足湯を楽しみながら窓の外の景色を眺められる展望車両だ。
 どちらの車両も軽食や飲み物の持ち込みが可能で、ゆったり存分に桜と雪の風景が楽しめるだろう。
 また先頭部には開放タイプの展望デッキもあり、外は少し寒いが臨場感はきっと抜群。
 この新年の時期のみに設置してある絵馬掛けに願いを掛けることも出来、おみくじも引けるのだという。書いて掛けた絵馬や結んだおみくじは、格式高い神社へと奉納してくれるそうだ。

 ラウンジカーとダイニングカーでは、美味しい飲み物や料理が提供される。
 ラウンジカーでは、パノラマ車窓から臨む景色を楽しみながら、至福の一杯が頂ける。
 飲み物は、グラスワイン、日本酒、焼酎、カクテル、ビール等の各種酒類から。
 珈琲、紅茶、クリームソーダ、ノンアルコールカクテルまで、様々用意されていて。
 この企画限定の絶品だと評判のプリンや、パフェやケーキなどのスイーツは勿論。
 各種サンドイッチやホットサンド、ナポリタン等の軽食もいただける。
 また、ダイニングカーでの食事も、ただでさえ絶景を伴う贅沢仕様であるというのに。
 今の時期は、和風と洋風の至高で贅沢なおせち料理が堪能できるのだという。
 また、蟹や牛のしゃぶしゃぶや海鮮鍋、ふぐちりなどの豪華な鍋も楽しめるようだ。

 そして、ゆったり寛げるゲストルーム。
 2名までの部屋と、4名までの部屋の2パターンが用意されている。
 勿論、窓からは雪と桜の風景が眺められる贅沢仕様。
 内装も汽車とは思えぬほどのプライベートな寛ぎ空間となっているので。
 個室でひとりの時間を堪能するのは勿論、ペアや大人数好きに過ごすのもいいだろう。

 そんな、クルーズトレイン『桜雲』で毎年催され好評であるというのが。
 前述した通りの『ミステリーナイトツアー』である。
 探偵役は乗客。そして、犯人は――。
 毎年恒例である、この2泊3日の優雅なミステリーツアー企画は毎回大人気で。
 企画のプロデュースを、サクラミラージュの人気作家である櫻居・四狼が務めたという事も相まり、毎年予約争奪戦になるのだという。
 1日目は、存分にクルーズトレインの旅を満喫して。
 事件が起こるのは、2日目の夜――の、はずなのだけれど。
 だがこの時、探偵役であるはずの乗客達は、まだ知らない。
 このままでは、1日目の夜に、自分達が被害者となってしまう事を。
 人気作家、櫻居・四狼で在ったモノの手で……本物のドタバタ殺人事件が起こる事を。

●ミステリートレイン・桜雲号殺人事件
「新年の桜と雪の景色を眺めながらの贅沢な汽車の旅とは、なかなか風情があって良いな」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)はそう微笑み、集まってくれた皆に礼を言ってから。視えた予知を語り始める。
「だが、そんなサクラミラージュの世界を走る高級寝台列車で、「影朧による連続殺人」が行われることが分かった。よって、その日の予約は全ておさえたので、一般人の犠牲は防ぐ事が出来たのであるが」
 それで事件は起こらず、めでたしめでたし――とはいえ。
「だが、事件を起こさんとする影朧も倒したいところ。そこで今回、「殺人事件の被害者になってくれる猟兵達」を募りたいと」
 猟兵であればきっと、普通の人が死ぬようなトリックでもどうにかして生還するだろうし。犠牲者が誰であっても、「連続殺人」さえ発生すれば影朧はのこのこ出てくるようなので、それを退治しよう、というわけである。

「そして本来このツアーのミステリー企画は、クルーズトレインを一通り満喫した2日目の夜に催されるイベントのようだが。影朧による殺人事件は、1日目の夜中に起こるのだという。このミステリーツアーは元々、熱狂的なファンも多いサクラミラージュの人気作家である櫻居・四狼の監修ということもあり、予約も毎回激戦であるようだが。件の作家は名前を貸した程度で、料理のお品書きや限定カクテルやスイーツの類を少々手掛けたくらいで、ミステリー企画には全く関与していないらしいが」
 だが作家は……いや、櫻居・四狼という名の作家で在った影朧は、自分の手でミステリー企画もプロデュースする気のようだ。
 乗客が被害者となる、本物の殺人事件を起こして。
 そんな櫻居・四狼は、サクラミラージュの世界で売れっ子の人気作家で。
 繊細で独特な作品の世界観は勿論、整った容姿も相まり、絶大な人気を誇っている。
 そして急に姿を消したというミステリアスさが、今でも熱烈な信者の心を掴んで離さないのだという。
 彼は生前から、その容姿通り女たらしの人たらしで、楽しければ何でもいいという思考の持ち主であり、肌身離さず持ち歩く硯箱を『桜の君』と呼んで何よりも大切にしているというが、それは影朧になっても変わっていないようだ。
 そして彼の作品の多くは、心中が絡んでいるものが多いのだというが。
「彼はとにかく楽しいことや愉快なことを好むので。特に彼が大好きな心中に拘らず、そんな死に方ありなのか、というような死に方でもとりあえず楽し気であれば満足するようなちょろさなので。まずは影朧が事件を起こす夜中まで、単に豪華寝台列車の旅を楽しむ乗客を装って。夜中、影朧が行動を始める頃、とりあえず殺人事件の被害者のフリをして一旦死んで、影朧を誘き出して欲しい」
 まずは、何も知らぬ顔をしつつ、この豪華なクルーズトレインの乗客を装って。
 影朧に気取られぬよう、夜中に影朧が行動を開始するまで、好きなように自由に、贅沢な汽車の旅を満喫して欲しい。
 影朧が動き出す前に怪しまれるような行動を起こせば、影朧に逃亡されたり、まだ昼間は車内にいる一般人スタッフに危害が加わる恐れがある。
「だが影朧に気取られなければ、予知された時間より前に被害者が出る事はないので。時間になるまでは、新年の汽車の旅を純粋に楽しんできてくれ」
 清史郎はそう微笑み、掌に満開桜のグリモアを咲かせて。
 猟兵達を雪と桜舞う中走るミステリートレインの乗車駅へと導くのだった。





第2章 冒険 『夜櫻に消えた人々』

POW狭い所であっても気合や、その他の方法で潜入して情報を収集する。
SPDフットワークを駆使して、広範囲に渡って人々への聞き込みに回る。
WIZ人当たりの良さを駆使して、周囲の人々から情報を教えてもらう。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●桜雲号殺人事件・プロローグ
 消灯時間から暫く経った、夜も更けた頃。
 そろーっと、ザ・スイートの扉が開き、きょろきょろと挙動不審な男がひとり。
 そう……クルーズトレインを、ミステリートレインへと変えるべく。
 犯人こと、人気作家が今こそ暗躍せんとしているのだ。
 ミステリーツアーを、本物の殺人事件にプロデュースするために。
 けれどこの人気作家である櫻居・四狼は、著書にミステリー作品も何編かあるものの。
 実際は、ミステリーが専門の作家ではない。
 人の感情の機微が絶妙な心理描写や繊細で美しい情景描写が得意な、心中を題材とした作品が多い。
 それに本人の思考は、今が楽しければそれでいい刹那主義である。
 とにかく、楽しくて愉快で面白ければ、それでいいのだ。
 なので、殺人事件起こしちゃお! とワクワク張り切っている割には、実はノープランである。
 とりあえずみんな愉快に死んでくれたらそれで満足、というわけだ。
 逆に言えば、上手くいかない、つまんないと作家が感じれば、逃亡してしまう可能性がある。
 故に皆にはまずは、何らかの形で被害者を演じ、ひとまず死んでほしい。
 配役も自由、勿論本人の素でも構わない。
 鉄道ミステリーの王道を演じるのもいい、フラグを立てて盛大に回収してもいい、モブやいつのまにか死んでいたとかでもいいし。逆に、そんなのあり!? みたいな奇想天外な死に方も喜ぶだろう。ノックスの十戒って何ですか? みたいな掟破りのものでも構わない。
 ダイニングカーで満腹死でも、ラウンジカーでスイーツを巡って同士討ちでも、足湯で溺死でも、炬燵の並んだ謎の死体でも、何で死んでるかわからないけどダイイングメッセージ何か残している人でも……とにかく好きな様に死んでくれれば、影朧は満足するようだ。
 そして、ちゃんと皆が死んでいるか確認しにのこのこ作家が出てきた時が、彼を討つ絶好の機会というわけである。
 なのでまずは好きな様に確りと死んで、作家を油断させてほしい。
『僕のプロデュースする、楽しい『桜雲号殺人事件』の幕開けだね、わくわく!』
 もしも面白かったら書籍化して出版しちゃおーかなー、なんて呑気に笑みながら。
 誰もいないかもう一度周囲を慎重に見回した後、作家で在った影朧――犯人は、夜の闇に溶ける様に紛れて行動を開始するのだった。

●マスターより
 第2章は、クルーズトレイン内で何らかの殺人事件の被害者を演じて頂く内容となります。
 配役や死に方は何でもあり、ご自由に死んでいただければです!
 とりあえず死んでいただければ、影朧は喜ぶかと思います。
 楽しい愉快面白い、とありますが、真面目に死んでいただいても勿論喜びますし。
 そんなのありなの!? というものでも喜びます。
 死んだ皆様の様子を窺いに影朧が出てくるのは第3章の内容となりますので。
 第2章では、とりあえず全力で死んだフリしていただければです!
 トレインクルーなどの一般人は既に全員避難済なので、一般人の存在は気にせず構いません。
 殺害対象はあくまで乗客、運転手も殺害対象外なので気になさらず大丈夫です。
 影朧も、足湯の傍にバナナの皮を置いたり、満腹死させるために美味しい料理をダイニングに並べたり、炬燵のスイッチをオンにしていたり等々、何となく適当なトリックを仕掛けるようなので。
 ご自由に皆様のお好きなようにそういうのを(勝手にでっち上げて)使っていただいても構いません。
 櫻居・四狼はミステリー作家ではないので、細かいことも気にしません。
 ただ、この時点で犯人だと指摘して追いかけたり捕まえようとしたり、ちゃんと死んでいない感じの様子であれば、逃亡したり姿を現さない可能性もありますので。
 第2章では、何らかの形で死んだフリの演技をお願い致します。
 その他に関しましては、OPやOP公開時のマスターコメントをご確認ください。
 送信締切等の連絡事項も、MS個別ページやタグ、Twitter等でお知らせ致します。
戎崎・蒼
紅(f04970)と葎(f01013)と
時間が来たね、さて…今度は死んだフリをしなきゃならないという訳か
葎は普通に女性らしいし、モテないだなんて事はないと思うけれど…

兎も角、
「…以前から思っていたけれど、葎にお前は相応しくない」
とバーでグラスを傾けていた最中にそう紅に振る
ここで葎から予め預かっていたナイフを紅に向けて、話(※殺)し合いをする
そして葎を刺した紅に
「……っ、お前…!!!」
怒りの篭った言葉を言おうとして、倒れ伏す。何故か、というのは実は全員のワインに元々毒が仕込まれていた(風を装う)ということ
そして誰もいなくなったよろしく、主人公である作家が真犯人である。──なんて感じにしてみようか


宮前・紅
戎崎·蒼(f04968)硲·葎(f01013)と
葎ちゃん美人そうだから普通に取り合いとかありそうだけどな?
兎も角、サスペンスドラマのようなドロッドロにしちゃえば良いわけだ……!

最初は三人で、談笑
ダイニングバーの美味しい飲み物でも飲みながらね
「へぇ、蒼くんこそ葎ちゃんには相応しくないと思うけど」
嘲笑でも浮かべながら言おうかな
「以前から、目障りだと思ってたんだ♪」
いい機会じゃないか─とかなんとか言って予め葎ちゃんから貰ったナイフを振りかざす
が、案の定葎ちゃんの腹を刺してしまうんだ
それに怒った蒼くんが向かって来ようとしたけれど、唐突に倒れ伏す

俺も何故か目の前に違和感を覚えた途端に血を吐き、息絶える


硲・葎
紅くん(f04970)と蒼くん(f04968)と。
死に方かー。
痴情のもつれによる取り合い……実際なら縁が無さそうだけどね。腹からパンチ、目からビーム出す女なんてモテる要素ないもんな……。とりあえず、ラウンジでバーテンさんから借りたワインを使って血の代わりにしておこう。ナイフはうさたゃんリュックに入ってるから2人に渡して。ビニールに入れ、お腹に仕込んで。お腹はオーラ防御と防具改造しておいたらなんとかなるよね。
「だ、だめ!そんな……!争わないで!私は2人のうちどっちか、なんて選べない!」
先に襲われたほうをかばって、慌てて前に出よう。
「危ない!!」
「こんなこと……しても、……誰も幸せに、なら……」


 窓から臨む流れる風景は、深夜の空からはらり舞い降る雪と桜花弁のもの。
 消灯時間を迎えたクルーズトレイン『桜雲』は明かりこそ最低限に落とされているけれど。
 引き続き、まだまだ眠らず雪と桜の景色を走り続ける。
 そして大抵の客は、あてがわれたそれぞれのゲストルームで眠りについている時間……のはずだけれど。
 これから始まるのは、そう――或る人気作家が企てる連続殺人事件であった。
 そんな真夜中の時間であるにも関わらず、ラウンジカーには3人の男女の姿が。
 折角の豪華寝台列車の旅、夜が更けても尚、ワインを注ぎグラスを合わせているようである。
 ……いや、勿論、3人が此処にいるのは、殺人事件の被害者となるため。
 少しだけ、時を巻き戻してみれば。
「時間が来たね、さて……今度は死んだフリをしなきゃならないという訳か」
 影朧がそろそろ動き出す時間を迎え、言った戎崎・蒼(暗愚の戦場兵器・f04968)に。
 死に方かー、と。うーんと首を傾けるのは、硲・葎(流星の旋律・f01013)。
 あらかじめどうやって死ぬかは、事前に話し合い済。
「痴情のもつれによる取り合い……実際なら縁が無さそうだけどね」
 そう、今回3人が選んだ死に方は、痴情のもつれによる取り合い。
 男女グループにおいて、あるあるな殺人動機であるのだけれど。
 3人の中で紅一点である葎には、自分にはピンとこない動機の様子。
「腹からパンチ、目からビーム出す女なんてモテる要素ないもんな……」
 そしてラウンジカーであらかじめバーテンから借りたワインを血の代わりに使用するべく。
(「お腹はオーラ防御と防具改造しておいたらなんとかなるよね」)
 ビニールに入れ、お腹に仕込んで細工しながらも。
 ドクロウサギ型のうさたゃんリュックから取り出したナイフを、葎はふたりへと手渡しておく。
 そんなナイフを受け取りながらも、宮前・紅(三姉妹の人形と罪人・f04970)は先程彼女が口にした言葉に首を傾ける。
「葎ちゃん美人そうだから普通に取り合いとかありそうだけどな?」
「葎は普通に女性らしいし、モテないだなんて事はないと思うけれど……」
 蒼も同じ様にナイフを手にしつつ、同意するように言うけれど。
 これから3人が行うのは、連続殺人事件の被害者となるための演技。
 紅はナイフをしまいながらも、改めて立てておいた筋書きをおさらいする。
(「兎も角、サスペンスドラマのようなドロッドロにしちゃえば良いわけだ……!」)
 ということで、男女のドロッドロ殺人劇が今、幕を開けます……!
 ラウンジカーで美味しいワインやつまみを楽しみ、談笑していた3人なのだけれど。
 少し酔いが回った頃――グラスを傾けていた蒼は、ふと紅へとこう口にする。
「……以前から思っていたけれど、葎にお前は相応しくない」
 そして取り出したのは、キラリ鋭利に光るナイフ。
 けれど向けられた刃にも、紅は嘲笑を浮かべて。
「へぇ、蒼くんこそ葎ちゃんには相応しくないと思うけど」
 紅が取り出し振りかざすのは、やはりナイフ。
「以前から、目障りだと思ってたんだ♪」
 いい機会じゃないか――そう、笑みを宿しつつも、話し合いならぬ殺し合いに応じる構えをみせて。
 握るナイフを振りかざし、恋敵である蒼へと向けた……その瞬間。
「だ、だめ! そんな……! 争わないで! 私は2人のうちどっちか、なんて選べない!」
 咄嗟に前へと出るのは、葎であった。
 そして葎は、蒼を庇う様に二人の間にバッと割って入って。
 ――危ない!!
「……!」
 襲い掛かる紅の刃が、彼女の腹部へと突き刺さる。
 飛び散る赤、倒れ込む葎。
 そして、彼女は自分を取り合うふたりへと最後に告げる。
「こんなこと……しても、……誰も幸せに、なら……」
 ――どさり。
 そんな、地に崩れ落ち事切れた彼女の姿に、蒼は大きく瞳を見開いて。
「……っ、お前……!!!」
 怒りの篭った言葉を口にし、紅へと殺意抱く視線を投げた――瞬間であった。
「……!!」
「……ッ!?」
 これから殺し合わんとするふたりが、同時に唐突に倒れ伏したのである。
 そして、ごほっと吐き出すのは、鮮血。
 そう……皆でグラスを傾け合ったワイン。
 実はこれに、元々毒が仕込まれていたのである! 殺人を企てる犯人の手によって。
 喉が熱くなるような違和感を感じながら、刹那くらりと世界が回り、視界がぼうっと霞んで。
 愛する葎に寄り添うように倒れ込む、蒼と紅。
 それから程なく、ふたりもついに、息絶えてしまったのだった。
 まさにこれは痴情のもつれによる、そして誰もいなくなった状態。
 そして。
『……僕、ワインに毒なんて仕込んだっけ?』
 ラウンジカーで展開されたそんな一部始終を何気にじーっと見つめていた、犯人こと人気作家はそう首を傾けるけど。
 ま、死んじゃったならいっか! と。
 気を取り直して、毒殺した3人の死を見届け――満足気に、次の犯行現場へと向かうのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

スリジエ・シエルリュンヌ
(足湯をほくほくと楽しんだ帰り)さて、死んだふり。…意外と死因考えるの、難しいですね。
んー…んん?(進む先にバナナの皮を見つけた。ひらめいた)

バナナの皮を踏み、前のめりに滑る。足を出して踏ん張ろうとするも、その足の下に、長く伸ばした自分の髪と髪飾りが…。
なにやら謎のコンボが発生し、転倒死(?)を迎える桜の精が一人。

…じ、地味に痛いです…!!
で、でも、我慢です我慢…私は死体、私は死体…。


 じっくりゆったり、ほくほくと。
 足湯に浸かりながら、雪と桜の景色を存分に堪能した後。
 気が付けばもうすっかり夜も更けて……クルーズトレインが、そろそろミステリートレインとなる時間。
 ――さて、死んだふり、と。
 足湯を楽しんだ帰り、スリジエ・シエルリュンヌ(桜色の文豪探偵・f27365)は早速、さくっと死のうと思うのだけれど。
「……意外と死因考えるの、難しいですね」
 普段は、事件を推理する探偵という立場。
 だからいざ被害者になろうと思っても、なかなか意外と難しい。
 そして、うーんと首をながらも、ぐるりと緑色の視線を巡らせてみれば。
「んー……んん?」
 ふと目に入ったあるものを見て、ピンッとひらめく。
 そう……見つけたのは、進む先にさりげなーく置かれた罠。
 それは、こんなものに引っかかる人が果たしているのかと思わなくもない、ベタすぎるバナナの皮であった。
 けれど何やら、バナナの皮に引っかかってこけて死なないかなー、なんて。
 隠れつつも見つめる犯人の期待の眼差しを感じる気がするから。
 ――はい。文豪大抵……もとい文豪被害者、推して参ります!
 心の中でそう気合いを入れつつも、いざ!
 バナナの皮の上に、勢いよくスリジエが踏み出せば。
「……!!」
 ――つるっ。
 思惑通り、豪快に前のめりに滑って。
 咄嗟に足を出して踏ん張ろうとするも……何ということでしょう。
 その足の下に、長く伸ばした自分の髪と髪飾りが……!
 ということで。
「……あっ!」
 なにやら謎のコンボが発生した、瞬間。
 ――ごつんっ!
 見事な転倒死(?)を迎える桜の精が一人。
(「……じ、地味に痛いです……!!」)
 結構すごく痛そうな音がしましたから、ええ。
 けれど、スリジエはその痛みに耐えながらも。
(「で、でも、我慢です我慢……私は死体、私は死体……」)
 ――がくり。
 痛さを耐えつつ自分に言い聞かせながらも、無事に事切れてみせるのだった。
大成功 🔵🔵🔵

西行・胡桃
ばなこ(f00572)
いのちゃん(f01962)
と「GWP」で参加

●ダイニングカー
ええっ、いのちゃん、ばなこにに挑むの!?
いや、わざわざ挑むということはきっと勝算があるということ!
弟子を信じて見守りましょう(対戦相手も弟子だけど)
「って、割とさらっと流れるように死んだーー!?天竺は目指しても、極楽いかないで!?」

ええっ、誰が作ったのこんな巨大なバナナスイーツ!
はっ!?バナナを見たら食べずにはいられないバナコの性質を利用した……?
やめてバナコ!それに挑むこと自体が平和を脅かしてるわ!

……大事な弟子を二人も失ってしまった
二人の後を追って私も食べ過ぎで死の…
きゃー!?(バナナの皮で滑って転倒)
がくり


八海山・いのこ
引き続き、
おししょー(f01389)、ななちゃん(f00572)と一緒に怪盗チーム「GWP」として参加しますっ

・死因
大食い勝負の末、美味しすぎて大満足死

次は【ダイニングカー】に行ってお料理食べに行こうよ!

そうだ、ななちゃん!
こんなにたくさんあるんだもん、どっちが沢山食べられるか勝負しようよ!
おししょーは審判ね!
フードファイターのななちゃん相手は厳しいけど負けられないよ~!

うーん、おいしー!
こんなに豪華で美味しいものならいくらでも食べられちゃうねー!
こっちも!それも!みんなおいしー!
ここは極楽だね~……幸せ過ぎて死んじゃいそう~……(笑顔のまま昇天)


難駄芭院・ナナコ
チーム名「GWP」
西行・胡桃(f01389・しっしょー呼び)
八海山・いのこ(f01962・いのこ呼び)
引き続き参戦!

【ダイニングカー】
おっ、いのこ?アタイをフードファイターと知っての挑戦か!
受けて立つぜ!後で泣き言いっても知らねぇぜ!

それにしても、旨いものばっかりだな!
バナナもどれも極上の旨さだし、それ以外もうめぇうめぇ!

こ、これは…!?バナナが連なって出来た巨大バナナスイーツ!
こいつを平らげるのはアタイの使命…いや、アタイしか成し遂げれない偉業!
まってな、しっしょー!こいつを平らげて平和を取り戻す!

ぐわー!バナナがデカ過ぎて飲み込みきれねぇー!
このままでは喉に詰まって…!
バナ
うま(KO!)


 先程もラウンジカーで、スイーツやバナナやバナナを食べたのだけれど。
 皆が寝静まる時間に活動するのが、怪盗というもの。
 いや、今回はわざわざ盗まなくても良いようであるとはいえ。
 怪盗チーム「GWP」は、真夜中になっても、まだまだ元気いっぱい。
「次は、ダイニングカーに行ってお料理食べに行こうよ!」
 八海山・いのこ(豚じゃないもん・f01962)はそう提案した後。
 皆と共に、ダイニングカーへと足を踏み入れれば……何故かずらりとテーブルに並ぶ、美味しそうで豪華な食事!?
 そんな沢山の料理をぐるりと見回した後。
 びしいっと、いのこは難駄芭院・ナナコ(第七斉天バナナチェイサー・f00572)に、宣戦布告……!?
「そうだ、ななちゃん! こんなにたくさんあるんだもん、どっちが沢山食べられるか勝負しようよ!」
「おっ、いのこ? アタイをフードファイターと知っての挑戦か! 受けて立つぜ!」
 ……後で泣き言いっても知らねぇぜ! と。
 勿論、フードファイターとしてこの勝負、ナナコが受けないわけがありません!
 そんな展開に思わず声を上げるのは、西行・胡桃(残像行使・f01389)。
「ええっ、いのちゃん、ばなこにに挑むの!?」
 それは一見、無謀に思えるけれど。
 ……いや、わざわざ挑むということはきっと勝算があるということ!
「おししょーは審判ね!」
 この勝負を見届ける役目を請け負いつつも。
「フードファイターのななちゃん相手は厳しいけど負けられないよ~!」
(「弟子を信じて見守りましょう」)
 張り切るいのこを大食い勝負へと、最早何も言わずに送り出す胡桃。
 ……いや、対戦相手のナナコも、弟子なのですけれど。
 そんなお師匠が見守る中――いざ、ファイト!
「それにしても、旨いものばっかりだな!」
 まずナナコが手に取るのは、やっぱりぶれずにバナナ。
 けれどこれは勝負、勿論バナナ以外のものにも手を伸ばして。
「バナナもどれも極上の旨さだし、それ以外もうめぇうめぇ!」
「うーん、おいしー! こんなに豪華で美味しいものならいくらでも食べられちゃうねー!」
 ……こっちも! それも! みんなおいしー! って。
 いのこも、あれもこれもと、並ぶ料理を取っては、美味しそうにもぐもぐ。
 けれど……そもそも、誰がダイニングのテーブルに、こんな大量の美味しい豪華料理を用意したのか。
 その真の目的は一体、何なのか――。
 それはこの後、すぐに判明することになる。
「ここは極楽だね~……幸せ過ぎて死んじゃいそう~……」
 ――ぱたり。
「って、割とさらっと流れるように死んだーー!? 天竺は目指しても、極楽いかないで!?」
 おなかいっぱい、幸せいっぱい……笑顔のまま昇天してしまったいのこ。
 ナチュラルにさらっと死にました!
 いや、けれど……いのこは、第一の犠牲者。
 いのこが幸せそうに死んでも尚、ぱくぱくと料理を口に運んでいたナナコであったが。
 何か謎のイケメンがささっとさり気なくテーブルに置いていったソレに気が付いて、瞳を大きく見開く。
「こ、これは……!? バナナが連なって出来た巨大バナナスイーツ!」
 そう――それは何と、極上のバナナが何本も聳え立ちまくる、巨大バナナスイーツ!!
「ええっ、誰が作ったのこんな巨大なバナナスイーツ!」
 胡桃はこれでもかとバナナがふんだんに使われまくったスイーツに、そうツッコまずにはいられないけれど。
 刹那、あることに気付いてしまうのだった。
 ――はっ!? バナナを見たら食べずにはいられないバナコの性質を利用した……?
 こんなもんどうやって作ったんだというスイーツを何気に運んできたのは、謎のイケメン。
 もしかして彼が料理を用意し、いのこを幸せ死させて……今度は、ナナコを!?
 そして、案の定。
「こいつを平らげるのはアタイの使命……いや、アタイしか成し遂げれない偉業!」
 ――まってな、しっしょー! こいつを平らげて平和を取り戻す!
 ちょろく、その罠にまんまとつられるナナコ。
 胡桃は咄嗟に、そんなナナコに声をかけるけれど。
「やめてバナコ! それに挑むこと自体が平和を脅かしてるわ!」
「ぐわー! バナナがデカ過ぎて飲み込みきれねぇー! このままでは喉に詰まって……!」
 ――バナ……うま(ぱたり)
「バナコーー!?」
 声を掛けたのも一歩遅く、バナナを喉に詰まらせ死すナナコ。
 いのこに続き、第二の犠牲者が出てしまったのだ。
 そして、ひとり残された胡桃の心にあるのは、そう……ただ、絶望だけ。
「……大事な弟子を二人も失ってしまった」
 弟子をむざむざと死なせてしまった今――お師匠様の選ぶ行動はもう、これしかない。
 胡桃は並ぶ料理を見遣り、席に座らんと大きく一歩を踏み出す。 
「二人の後を追って私も食べ過ぎで死の……」
 そう、食べ過ぎ死で弟子たちの後追いを――。
「きゃー!?」
 ――ずるっ、びたんっ。
 瞬間、食べ過ぎ死をするべく踏み出した胡桃を襲った悲劇。
 それは……そう、バナナの皮!!
 これも犯人の綿密な罠か、豪快に滑って転んだ胡桃は。
 ――がくり。
 弟子たちのを追う様に、見事にバナナ死したのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

椚・一叶
トリス(f27131)と同行

いっぱい美味しいもの食べて、ご満悦
儂が被害者、というのは些か気に入らないが
丁度、横になりたかった
寝るついでにやってもいい

寝るなら寝台が良い
布団までとは言わないから

お互いが喧嘩して腹刺し合ったような状態
血糊で「ゆるさない」とでも書いておこうか?
ふぐ…もっと食べたかった…
いや、何でもない

けれどこれは殺人事件
一見、二人で殺し合ったように見せかけて
誰かが二人を殺した…ように見せる

今回の影朧ならば、きっと直ぐに気付く
二人を刺した凶器がなければ、これは怪しいと
適当に荷物をばらまいて
何か目的があったように

準備が整えばおやすみ
大丈夫
静かに寝るのは得意
トリス、時間になったら起こせ


鳥栖・エンデ
イチカ君(f14515)と同行

お腹も割と満足したことだし次なる
ミステリートレインの醍醐味と言えば〜
寝台車両ゲストルームで死んだフリ…!
ふかふかのソファとか布団って眠くなるよねー

計画に耳傾けつつ
密室で消える凶器って浪漫があるよね
ボク一回やってみたかったんだぁ
ドラゴンランスのニールだったら武器の姿もあるし
血糊と一緒に騎士槍刺しておいて
タイミングを見て竜に戻って隠れてもらおう

そういえばさっきのダイニングカーで
食べそびれたものがあってさぁ
血文字で「でざーと」とでも書いといて……
終わったら後で食べよう…
頑張ったニールにもご褒美あげるから…
てな訳で目覚まし代わりに起こして貰うまで
おやすみなさい〜


 犯人は、何といっても女たらしのVIP客。
 甘い言葉でちゃらちゃら言いくるめて、全てのゲストルームの鍵を開けられるマスターキーを入手したから。
 だから後は、きゃっきゃと犯行を実行するだけ――。
 そう夜の闇に紛れてそうっと、或るゲストルームの一室の扉を開いた作家であったが。
『……!?』
 室内の様子を目にし、桜色の瞳を大きく見開いてしまう。
 だって、既に死んでいたのだから。
 覗いた部屋の中は――お互いが喧嘩して腹刺し合ったかのような惨劇の跡。
 椚・一叶(未熟者・f14515)と鳥栖・エンデ(悪喰・f27131)の死体が、そこには横たわっていたのだから。
 状況から見れば、凶器は恐らく、突き刺さっている騎士槍であるだろう。
 そして死体の傍には、血文字のダイイングメッセージが。
 ――「ゆるさない」
 ――「でざーと」
『ていうか、犯人は……でざーとを奪った、ふぐ?』
 ゆるさない、の隣に大雑把に描かれたふぐらしきイラストを見て、そう推理する犯人。
 それから、ハッと作家はある事に気付くのだった。
『えっ、凶器が……消えた!?』
 先程まで刺さっていたはずの凶器が、忽然と姿を消していることを!
 まさにこれは、ミステリーあるある、凶器の消失!
 ふぐは一体どうやって凶器を消したのか……そう、思考を巡らせながらも。
『ふぐのおかげで殺す手間が省けたし、まぁいっかー』
 死体をとりあえず確認した影朧はそう言って、次の犯行を行なうべく部屋を出て行ったのだった。
 そして――この凄惨たる、ふぐとでざーと殺人事件の真相はといえば。
 あれは、そう……ダイニングカーでおなかいっぱい食べて、部屋に戻ってきた時のこと。
「お腹も割と満足したことだし、次なるミステリートレインの醍醐味と言えば〜」
 ――寝台車両ゲストルームで死んだフリ……!
「ふかふかのソファとか布団って眠くなるよねー」
 そんなエンデの言葉に、一叶もこくり。
 いっぱい美味しいものを食べて今、超ご満悦だから。
「儂が被害者、というのは些か気に入らないが。丁度、横になりたかった」
 ……寝るついでにやってもいい、と。
「寝るなら寝台が良い。布団までとは言わないから」
 というか、普通に寝る気満々。
 けれど一応寝る前に、猟兵としての仕事もやっておくふたり。
 影朧を欺くべく――殺人事件の被害者になることを。
「お互いが喧嘩して腹刺し合ったような状態にして、血糊で「ゆるさない」とでも書いておこうか?」
 そう一叶は、早速血糊でダイイングメッセージを書き書きしながらも。
「ふぐ……もっと食べたかった……」
 思わずそう、ぽつり。
 けれどすぐに、いや、何でもない、と付け加えてから。
 ふぐをエンデにガードされたその未練か、大雑把にふぐっぽい魚の絵も謎に描いておく。
 そんな一叶の計画に耳傾けつつ、ふぐ美味しかったぁ、と満足気に言ってから。
「密室で消える凶器って浪漫があるよね。ボク一回やってみたかったんだぁ」
 エンデは、血糊と一緒に騎士槍も刺しておくことにして。
 密室での凶器消失を成功させるべく、ドラゴンランスのニールに言って聞かせる。
 タイミングを見て竜に戻って隠れてもらうように。
 そんな、死ぬ計画を着々と進めるふたりだけれど。
 一叶はふと大きく首を傾け、思案する。
 ……けれど、これは殺人事件だ。
「今回の影朧ならば、きっと直ぐに気付く。二人を刺した凶器がなくなれば、これは怪しいと」
 だから一見、二人で殺し合ったように見せかけて、誰かが二人を殺した……ように見せておく必要があるかもしれない。
 なので適当に荷物をばらまいておく一叶。何か目的があったように思わせるために。
 そう大雑把に細工する一叶を後目に、エンデはこう口にする。
「そういえばさっきのダイニングカーで、食べそびれたものがあってさぁ」
 そして血文字で書いておくことにする――「でざーと」と。
「終わったら後で食べよう……頑張ったニールにもご褒美あげるから……」
 まさかこの時は、作家がデザートを奪ったふぐの犯行だと勘違いするなんて思いも……いや、計画通りです!
 そんな完璧で綿密な計画を立て終われば、ふわっと出るのは大きなあくび。
 おなかいっぱいになったら眠くなりますから!
「てな訳で、おやすみなさい〜」
「トリス、時間になったら起こせ」
 大丈夫、静かに寝るのは得意だから。
 ふたりはすぐに、ぱたり――すやすやと、ちゃんと死にました!
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

碧・蛇ノ目
「あぁー なんら、騒がしぃな〜?」
カクテルを舐め、ずぅっとニコニコと笑みを浮かべたまま赤ら顔で足湯に浸かってた蛇の目傘

緩慢な動作で足湯から出て、よたよたぽてぽて
異変があるならそこに向かわなくてはならない
千鳥足だが「蛇ろ目はりょへーだかんにゃ、そーさに向かうろ〜!」
「でも、そろまえにぃ あたまぐぁんぐぁんすんから… 水もらひにいかにゃ……」

覚束無い足取り、進む先には バ ナ ナ の 皮
正面からぎゅむっと踏んで

ぶべっ!?(ゴンッッッ!!!)

コケてそのまま頭蓋外傷によるショック死でピクリとも動かず死んでることにするぜ
実際は酔いが回って寝てるだけだけどな!
近づかれなきゃバレねぇだろZzz…(˘ω˘ )


 雪と桜舞う窓の外の景色も、もうすっかりいつの間にか、真夜中の様相。
「あぁーなんら、騒がしぃな〜?」
 何だか周囲から、すごい音とか叫び声とかが聞こえる気がするけれど。
 カクテルを舐め、ずぅっとご満悦にニコニコ。
 笑みを浮かべたままのほろ酔い赤ら顔で、ちゃぷちゃぷ足湯に浸かっていた蛇の目傘。
 その余韻をほわほわ楽しみつつ、愉快な心地で、よたよたぽてぽて。
 緩慢な動作で足湯から出た碧・蛇ノ目(蛇ノ目傘・f00403)は、何だか色々な妙な音がするクルーズトレイン……いや、ミステリートレインの中を歩き出す。
 だって、異変があるのならば、そこに向かわなくてはならないから。
 何故なら、それは!
「蛇ろ目はりょへーだかんにゃ、そーさに向かうろ〜!」
 一応、猟兵としての仕事は、ちゃんと覚えていた蛇ノ目。
 すごくへべれけで、千鳥足ですけれど……!
 だがさすがに、ちょっとウキウキ飲み過ぎちゃった感があるから。
「でも、そろまえにぃ、あたまぐぁんぐぁんすんから……水もらひにいかにゃ……」
 調査へと赴く前に、少し酔いを覚ますべく、水を貰いに。
 ふわふわ、ふらふら、よったよた。
 何処からどう見ても酔っ払いな蛇ノ目は覚束無い足取りで、辛うじて前に進んでいたのだけれど。
 だが、彼は気付いていなかった――そこに、犯人の罠が仕掛けてあることを!
 ということで、ベッタベタに。
 ――ぎゅむっ、つるんっ。
 そう……進む先に置かれていたのは、バナナの皮!!
 それを正面から、ある意味ものすごく絶妙な角度で景気よく踏んで。
「……ぶべっ!?」
 ――ゴンッッッ!!!!
 なんか、ものすごい音がしました!?
 そしてお手本のように盛大にバナナの皮でコケた蛇ノ目は。
 ――ガクッ。
 頭蓋外傷によるショック死で、無事にピクリとも動かなくなりました!
 ……実際は、酔いが回って寝ているだけ??
 いいえ、これはバナナの皮という恐ろしい凶器による殺人事件です!
(「近づかれなきゃバレねぇだろ」)
 あれだけ豪快にころんで頭を打ったのだ、バナナの皮を仕掛け、じっとわくわく様子を窺っていたっぽい影朧もさぞ満足だろう。
 ということで蛇ノ目も、すやぁと健やかに死にました!
大成功 🔵🔵🔵

ジャスパー・ドゥルジー
【狼鬼】
俺は死にかけるのは好きだが死んだ覚えはねェぞ
寿司を次々口に放り込みながらのたまう
いやこれマジでエンドレスに食えるわ
(マグロにサーモンに卵にと絶妙なお子様セレクト)

そろそろ「死に方」もマンネリしてきたもんな
櫻居先生をあっと言わせる鮮やかな死に際を…
あ?大食い競争?いいじゃん受けて立つぜ

そうそう最近はミートボールよりタコ派で……
でも俺がタコ食うのって響きが背徳的だな
変態的にコーフンしちゃう

くだらねえ事言い合ってた俺らはちょっとばかし食いすぎちまってたらしい
「毒というよりも、これ…」
オイオイ誰だよ鮮やかな死に際をとか言った奴
俺か
まいったね、ハハ

「おいオヤジ、ギャグが寒いぞ」
倒れつつ小声で揶揄


ザザ・クライスト
【狼鬼】

「愉快な死に様つってもなァ、ここはスペシャリストの意見を伺うかね」

視線をジャスパーにむけるオレ様
コイツほど奇想天外な変態はそういねェ、いいアイデア期待してるぜ?

「とは言ってもせっかくだ。寿司でも喰いながら考えるか」

手始めにエンガワ、ブリ、サーモンにハマグリなどに舌鼓
イヤ、ウメェ、温かい茶すら絶品で口の中をスッキリさせるモンだから止まらねェぞ

イカにマグロ、ウニに赤貝、ウマすぎる
次第にどちらが多く喰えるかに話題がシフト

「まだまだイケんだろ。ホレ、大好きなタコだぜ?」

手と口が休みなく動き、気がつけばかなり苦しい
脂汗が浮かび、胸焼けも、まさか毒が!?

「グガガガ、詰まっ……」

寿司だけにネタ死にだ


 窓の外へと目を遣れば、夜の景色をはらり彩る雪と桜花弁。
 そしてテーブルを見れば、食い倒れを満喫しまくった沢山の空の皿たち。
 ……いいえ、ご馳走様にはまだ早い。
 とはいえ、ザザ・クライスト(人狼騎士第六席・f07677)は一応、此処に来た本来の目的も忘れてはいない。
「愉快な死に様つってもなァ、ここはスペシャリストの意見を伺うかね」
 そう口にし向ける視線の先には勿論、連れのジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)の姿が。
 これから、あの作家先生が起こす殺人事件に付き合って。
 愉快な死体とならなければいけないというのだが。
 ザザはジャスパーに、ニッと笑んで続ける。
 ――コイツほど奇想天外な変態はそういねェ、いいアイデア期待してるぜ? って。
 それから、追加でテーブルに並べられた皿へと視線を映して。
「とは言ってもせっかくだ。寿司でも喰いながら考えるか」
 ……エンガワ、ブリ、サーモンにハマグリ等々。
 手始めにと、ひょいっと口に放り込んだ寿司に舌鼓。
 そんなザザにちらりと一瞬だけ、紫とピンク入り混ざる視線を向けてから。
「俺は死にかけるのは好きだが死んだ覚えはねェぞ」
 ジャスパーも、寿司を口へとひょいひょいっ。
 何せ豪華寝台列車、使われているネタも新鮮で高級なものばかり。
「イヤ、ウメェ。イカにマグロ、ウニに赤貝、ウマすぎる」
「いやこれマジでエンドレスに食えるわ」
 寿司は当然ながらも、温かい茶ですら絶品で。
 寿司の合間にごくりと喉を潤しながら、口の中をスッキリさせるモンだから止まらねェぞ、なんて。
 休むことなく再び寿司に手を伸ばすザザに、ジャスパーもこくり頷く。
 マグロにサーモンに玉子、ついでにニコちゃんお星さまポテトまで。
 絶妙すぎるお子様セレクトの逸品たちを口に運びながら。
「そろそろ「死に方」もマンネリしてきたもんな。櫻居先生をあっと言わせる鮮やかな死に際を……」
 コーンマヨ軍艦のコーンが落ちないよう、何気にそうっとおこさまスプーンで掬いつつ、首を傾けるジャスパーだけれど。
「オレ様の方が今、一皿多く喰ってるな」
「あ? オイオイ、よく見ろよ。俺はプリンも食ってるだろ」
 何気に重ねられた皿を見比べ言ったザザの声と笑みに、ジャスパーはそう返して。
 ――大食い競争? いいじゃん受けて立つぜ。
 どちらが多く食べられるかに、話題がシフト??
 そんなジャスパーに、ザザは笑って差し出す。
「まだまだイケんだろ。ホレ、大好きなタコだぜ?」
「そうそう最近はミートボールよりタコ派で……」
 ジャスパーはそう言いながらも、差し出されたタコをはむり。
 よく味わいながら、はぁ、と吐息を漏らす。
「でも俺がタコ食うのって響きが背徳的だな」
 ……変態的にコーフンしちゃう、なんて。
 今日も迸るタコさんへの愛は勿論、当たり前に健在です。
 けれど、ちょっと互いに張り合いつつも。
 寿司をぽいぽいと深く考えず、口に運んでいた――その時だった。
 ザザは、ハッと己の異変に気が付く。
 ……手と口が休みなく動き、気がつけばかなり苦しい。
「脂汗が浮かび、胸焼けも、まさか毒が!?」
「毒というよりも、これ……」
 ジャスパーもそこではじめて気が付くのだった。
 ……俺らはちょっとばかし食いすぎちまってたらしい、と。
 ということで。
「グガガガ、詰まっ……」
 ――ガクリ。
 寿司が喉に詰まって、ザザがぽっくり死んでしまいました!?
 そんな、おなかがいっぱいになって事切れた連れに目を遣って。
「オイオイ誰だよ鮮やかな死に際をとか言った奴」
 ……俺か。まいったね、ハハ、と。
 何気にまだ皿に残っていたタコを最後に口に運び、タコと共に死ぬジャスパー。
 ――そして。
「寿司だけにネタ死にだ」
「おいオヤジ、ギャグが寒いぞ」
 パタリと倒れて死につつ、小声でツッコミを入れるのも忘れないのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

鵜飼・章
【WE】
僕は絵本作家探偵鵜飼章
原稿に飽きたので鬼担当を殺して部屋を脱走しようと思うんだ
えいっ(早業の暗殺で柊くんの心臓をぐさー

柊くんはたぶん大丈夫
首から上が無事なら死なないと言っていたし
僕は特に誰も殺さなかったよ
気分転換に車内を散策してこよう

あ、駄目だ背後から凄い殺気を感じる
読めた…柊くんが僕を撲殺しようとしているな
けれど僕は儚い人間
殴ったら死ぬのが弱点だ
猟奇探偵の矜持にかけて彼は殺人には手を染めない筈(名推理)

よし…空気を読んで殴られておこう
激痛耐性もあるし

客観的に見たら心中風に仕上がるよね
フラグを回収した僕はえらいので
現場工作は全部任せたよ…

(そうして僕の意識は闇に閉ざされた…)
(すやぁ)


柊・はとり
【WE】
は?
おい待て確かに俺は死なないが
お前と違って普通に痛覚はあ



クソ痛ぇ…
やりやがったこいつ…人の心なさすぎるだろ
助手を殺す探偵って設定も気に食わない
一泡吹かせてやるよ鵜飼先生

奴が俺は死んだと思って油断している隙に
室内にあった灰皿で頭を殴り【気絶攻撃】
はー清々した

後は内側から鍵をかけて密室を作り
俺も倒れておけば不可解な殺人現場ができる
ついでに腹立つからダイイングメッセージ残す
『犯人は鵜飼』って血文字で書いてやるわ

影朧先生もさぞ喜ぶだろうよ
よくあるトリックではあるが
全く身に覚えのない密室が増えてるんだからな…

鍵…閉まってんだよな…
ちゃんと発見されんのかなこの現場
死体なのに死体のふりか…虚しい


 人間らしく久し振りに美味しいごはんを食べた後、鬼眼鏡に蹴飛ばされて。
 部屋に強制送還させられた絵本作家探偵、鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)は密かに思考を巡らせる。
 目の前には真っ白な原稿、背後には鬼担当。
「原稿に飽きたので鬼担当を殺して部屋を脱走しようと思うんだ」
 むしろ、普通に口に出していた。
 そんな言葉に、鬼担当兼助手こと柊・はとり(死に損ないのニケ・f25213)は眉を潜めて。
「は? おい待て確かに俺は死なないが、お前と違って普通に痛覚はあ」
「えいっ」
 ――心臓ぐさー。
 早業の暗殺を駆使した絵本作家探偵に、いきなり刺されました!?
 けれど、的確に鬼担当の急所をぶっ刺した章は凶器の指紋をふきふきしつつも、瞳を細めてみせる。
「柊くんはたぶん大丈夫。首から上が無事なら死なないと言っていたし」
 ――僕は特に誰も殺さなかったよ、って。
 そして、気分転換に車内を散策してこよう、と。
 くるり、鬼担当に背を向けて扉へと歩き出さんとするけれど。
「……クソ痛ぇ……」
 はとりは、自分を刺しておいて何とも微塵も思っていない感溢れているその態度に改めて思う。
(「やりやがったこいつ……人の心なさすぎるだろ」)
 それに、助手を殺す探偵という設定も気に食わないから。
 ……一泡吹かせてやるよ鵜飼先生。
 ゆうらり、ゾンビの如く立ち上がる。
 そんな気配を背中でビンビンに察知して。
(「あ、駄目だ背後から凄い殺気を感じる」)
 読めた……と、章は呟きを落とす。
 ――柊くんが僕を撲殺しようとしているな、と。
 けれど自分ははとりと違い、儚くも脆い人間。殴ったら死ぬのが弱点だ。
 だから、きっと違いない。
「猟奇探偵の矜持にかけて彼は殺人には手を染めない筈」
 そう、かなり都合良すぎる名推理を口にするけれど。
 はとりがおもむろに手にしたのは、いかにも重そうでちょっとギザギザした感じのデザインの、ミステリーあるあるな灰皿。
 ということで、担当は死んだと思って油断している作家へと、躊躇なく鬼担当はそれを振り翳して。
(「よし……空気を読んで殴られておこう」)
 激痛耐性もあるし、と。
 ――ごんっ!!
 空気を読んで気絶するほどの殴打を後頭部に受ける絵本作家探偵。
 そして、探偵なのに儚く死んだ章を見遣って。
「はー清々した」
 はとりは内側から鍵をかけて密室を作り、色々と細工を施しつつも。
 ……俺も倒れておけば不可解な殺人現場ができる、と後で適当に倒れておこうと思いながらも。
 ついでに腹立つから、血文字でダイイングメッセージを残しておく――『犯人は鵜飼』って。
 そんな、犯人に仕立て上げられている被害者な探偵は、また空気を読んで。
(「客観的に見たら心中風に仕上がるよね」)
 フラグを回収した僕はえらいので、と倒れたまま。
 面倒な現場工作は全部、専門であるだろう猟奇探偵に丸投げのお任せ。
 そしてせっせと偽装工作しながら口にする本業探偵。
「よくあるトリックではあるが、全く身に覚えのない密室が増えてるんだからな……」
 ……影朧先生もさぞ喜ぶだろうよ、って。
 けれどふと、あることに気付くのだった。
「鍵……閉まってんだよな……ちゃんと発見されんのかなこの現場」
 ちゃんと死んだ自分達が無事に発見されるかどうかを。
 だがとりあえず、ぱたり倒れてみて。
 はとりは、じっとしつつも思うのだった。
 ――死体なのに死体のふりか……虚しい、って。
 すやぁと、腹立つほど健やかに意識が闇に閉ざされた、章の傍で。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

消灯時間からどれくらい経ったでしょうか
眠りへと落ちていた意識を浮上させつつも
打ち合わせ通りかれが起き出し永遠の眠りについているふりをするこちらの様子を伺うのを感じ

苦しげな吐息と共に頬に触れるかれの大きくて少しだけかさついた手が
声音が、かれの想像したものや想いを如実に伝えてくる
―――ああ、演技で良かったと、心からそう思います
同時に、演技でもかれが心を痛めているのも伝わってきて
そのような、かれに悲しい顔をさせてしまうのは……
うんと、遠い未来のことになるようにしなければなりませんね

それから自死を演じ折り重なるように自らの上に倒れ臥したかれ
……あの、重いです……


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

宵と手を繋ぎ眠りながらも、瞳を開ければ相談していた通り宵…?と戸惑う声音を漏らし身を起こそう
そして宵のベッドに近づけば宵…何故だと、繋いだ手は其の侭に宵の顔を覗き込み空いた手でその頬を撫でんと試みよう
…手から伝わる体温も微かに伝わる吐息も死んだふり、だと伝えてはくるものの
もし宵が逝ったらとそう想像してついぞ苦し気な吐息が唇から漏れるやもしれん
その後はお前を一人にはせんと、そう懐から取り出した短刀で己の胸をつくふりをした後宵の隣に…否、狭いゆえ折り重なる形で倒れよう
その後は至近にある白く整った顔を時折眺め見惚れ繋いだ手の手指を見えぬ様撫でながら死んだふりを続けられればとそう思う


 深々と雪と桜が舞い降る、真夜中の静寂の中。
「宵……?」
 ふと落ちたのは、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)の声。
 手を繋ぎ眠る彼を呼んだその響きが纏うのは、戸惑いのいろ。
 そして身を起こし己の様子を窺う様な、かれの視線をそっと感じながらも。
(「消灯時間からどれくらい経ったでしょうか」)
 逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は眠りへと落ちていた意識を浮上させつつも、心の中だけで紡ぐ。
 だって今の自分は、永遠の眠りについている死体なのだから。
 そして、身を起こし見つめてくるかれとは、打ち合わせ済。
「宵……何故だ」
 ザッフィーロはいくら呼んでも瞳閉じたままの、宵のその美しい顔を覗き込んで。
 彼のベッドに近づくと空いた手を伸ばす。その頬を、そっと撫でんと。
 苦しげな吐息と共に頬に触れるのは、かれの大きくて少しだけかさついた手。
 そして耳に届く声音が……かれの想像したものや想いを如実に伝えてくる、と。
 だから宵は思うのだ――ああ、演技で良かったと、心から。
 触れた手から伝わる体温も微かに伝わる吐息も、死んだふり、だと。
 そう伝えてはくるものの。でも、それでもやはり。
 ザッフィーロの唇からはどうしても漏れてしまう。
 もし宵が逝ったらと想像してしまえば……苦し気な吐息が。
 そんな気持ちも、宵は死を迎えたフリをしつつもよくわかるから。
 演技でも、かれが心を痛めていることは。
 そして心に誓うように、思うのだった。
(「そのような、かれに悲しい顔をさせてしまうのは……」)
 ――うんと、遠い未来のことになるようにしなければなりませんね、って。
 そんなことを宵が想っていれば、再び聞こえるかれの声。
「お前を一人にはせん」
 刹那、ザッフィーロが懐から取り出し握った短刀の刃が閃いて。
 己の胸を、一思いにひと刺し。
 そしてどさりと、折り重なる形で倒れゆく。
 宵の隣に……否、狭いゆえ折り重なるような形で。
 それから無事に打ち合わせ通りに死体になりつつも。
 そうっと、至近にある白く整った顔を時折眺め、改めてザッフィーロは彼に見惚れながら死んだふりを続ける。繋いだ手の手指を、見えぬ様に撫でながら。
 そんな手と指の感触と、自死を演じ折り重なるように自らの上に倒れ臥したかれ。
 宵は今、永遠の眠りについた死体なのだけれど。
 すぐ傍にあるかれの耳元で――こう、吐息のような囁きを。
 こうやって共に、すぐ傍に在れるのは、確かにとても嬉しいのだけれど。
 ――……あの、重いです……、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

ロカジ・ミナイ
有/f00133

生きてるうちにやっておきたい事その2
酒で溺死

有ちゃんで溺死するのもいいけど
ああ、液体以外でも溺れ死ぬことはできるよ でも
それだと有ちゃんが置いてけぼりになっちゃうしね
一緒にどうだい?一緒ならきっともっと良くなる

日本酒にするか、ウイスキーにするか
悩んだら一番高い酒にしよう
バケツで持ってきてもらってね、二杯ね
お代はツケといて

バケツに頭突っ込んで
互いに頭押さえて競争なんてどうだい
先に死んだ方が楽なやつ
……この髪型はハンデね
有ちゃんの頭は、ふふ、何だかクシャクシャしたくなるねぇ

飲み干しちゃダメよ
5センチありゃ死ねるけど
それ以下は保証されてないからね

そいじゃ、いっせーの


芥辺・有
ロカジ/f04128

そんな事やっときたいの?
まあ確かに、死んだらできないけど

あいにく私は液体じゃないから溺死にゃ向いてないよ
……そうじゃなくて?まあ何でもいいけど
酒で死ぬってのもなかなかない体験だろうし
一回くらいやっとくかい

酒だったら何だって構わないけど
こうゼイタクな使い方するっていうと頭が痛くなるような値段かもね
聞きたくもないけどさ
バケツも高そうに見えるんじゃない

はあ、競争ね
……そりゃ先に死んどいた方が楽かもね
じゃあそれなりに頑張って押さえとくか
その髪掴みやすそうだし……
あっそう まあお好きにどーぞ

さすがに飲み干すほど腹は減ってないかな
それはそれで酔いが回って死にそうだけど

はいよ せーの


 窓の外の景色を彩る、雪や桜を肴にして。
 朝までこうやって飲み明かして、酒盛り……というわけには、ちょっといかない。
 何故なら、この豪華寝台列車に乗り込んだ本来の目的が一応あるのだから。
 けれどやはり、子供かの如くはしゃぐように。
 ロカジ・ミナイ(薬処路橈・f04128)は、芥辺・有(ストレイキャット・f00133)に笑んで紡ぐ。
「生きてるうちにやっておきたい事その2」
 ――酒で溺死、って。
 そんな彼の言葉に、有は首を微かに傾けて返す。
「そんな事やっときたいの?」
 けれどそう言いつつも、ふと考えて付け加える。
 ……まあ確かに、死んだらできないけど、って。
「有ちゃんで溺死するのもいいけど」
「あいにく私は液体じゃないから溺死にゃ向いてないよ」
 それから、自分の顔を覗き込むように言った彼を、ちらりと見つめ返すけれど。
 ロカジは、くすりと笑むようにその瞳細めて。
「ああ、液体以外でも溺れ死ぬことはできるよ」
 ……そうじゃなくて? ともう一度首を傾け落ちた言葉に、でも、と続けつつも誘う。
「それだと有ちゃんが置いてけぼりになっちゃうしね」
 ……一緒にどうだい? 一緒ならきっともっと良くなる、って。
 そんな彼の声に有は相変わらず気怠げに、でもやっぱり結局は。
「酒で死ぬってのもなかなかない体験だろうし、一回くらいやっとくかい」
 ……まあ何でもいいけど、と。楽しそうな様子の彼の話に乗ってみる。
 そうと決まれば早速、酒で溺死する準備を。
 けれどロカジは、うーんと悩まし気。
「日本酒にするか、ウイスキーにするか」
「酒だったら何だって構わないけど」
 確かに、酒で溺れ死ねれば、まぁ何でも本望ではあるのだけれど。
 でもどうせ死ぬなら、パーッと景気よく。
「バケツで持ってきてもらってね、二杯ね」
 ロカジが選んだのはそう、一番高い酒。
 それをバケツで二杯となれば、やはりつい気になるのは。
「こうゼイタクな使い方するっていうと頭が痛くなるような値段かもね。聞きたくもないけどさ」
 一体、お幾ら万円するのか。
 バケツも高そうに見えるんじゃない、なんて言う有に、ロカジは数度瞬いてから。
 肩を竦め、こうお願いするのだった……お代はツケといて、って。
 そして高そうな酒が入ったバケツを仲良く並べて。
 ただ溺れ死ぬだけじゃつまんないから、ロカジはこんな提案を。
「バケツに頭突っ込んで、互いに頭押さえて競争なんてどうだい」
 ……先に死んだ方が楽なやつ、って。
「はあ、競争ね……そりゃ先に死んどいた方が楽かもね」
 それからちらりと有が視線を向けるのは、派手で粋なピンクいろ。
「じゃあそれなりに頑張って押さえとくか。その髪掴みやすそうだし……」
「……この髪型はハンデね」
 ロカジはそう言いつつも、彼女の黒髪を見つめて。
「有ちゃんの頭は、ふふ、何だかクシャクシャしたくなるねぇ」
「あっそう」
 どうでもいいと言ったように、有は口にする。
 ……まあお好きにどーぞ、って。
 いや、競争は何だかわくわくするロカジだけど。
 ちゃあんと、本来の目的だって忘れちゃいないから。
 競争の前に、有に言って聞かせる。
「飲み干しちゃダメよ。5センチありゃ死ねるけど、それ以下は保証されてないからね」
「さすがに飲み干すほど腹は減ってないかな。それはそれで酔いが回って死にそうだけど」
 まぁ飲んでも飲まなくて、とりあえず結果的に死ねれば、どっちでもいいのですけれど。
 ということで、ふたり顔を見合わせて。
 ――そいじゃ、いっせーの。
 ――はいよ、せーの。
 競争しながらも、仲良くせーの、で……高級な酒でいざ、溺死します。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

黒鵺・瑞樹
アドリブOK
WIZ

何度かこの小説家を見て、似てるようで似てないって思ってたけど。
でもやっぱり似てるような気が最近はしてる。
なんかこう、変な言い方だけど二人とも表情筋が仕事してないような。
表情筋(物理)はちゃんと動いてるけど…なんか無表情に俺には見えるんだよな。
そもそも毎日会うような人でもないし、それどころか見かけるのも稀なんだけど。
でもなんでそう感じるんだろう?

……。
いい加減現実逃避やめるか。
あーうん、折角だし双子関連の本を握りしめて個室で倒れとくか。
たとえ血糊でも列車内を汚すのは気が引けるから、そばに重そうな…まぁ使えそうな物並べとけば適当に置き直してくれんだろ。
…これでいいのかなぁ?


 桜舞う世界の、今度は冬の景色の中で。
 豪華寝台列車の旅を楽しんでいた黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は、ふと今までのことを思い返してみる。
(「何度かこの小説家を見て、似てるようで似てないって思ってたけど。でもやっぱり似てるような気が最近はしてる」)
 瑞樹の脳裏に浮かぶのは、件の作家で在った影朧と、もうひとり――やたら似ている人物の顔。
 顔は似ているけれど、知っている彼とあの作家は似ていないと、そう前までは思っていたけれど。
(「なんかこう、変な言い方だけど二人とも表情筋が仕事してないような。表情筋はちゃんと動いてるけど……なんか無表情に俺には見えるんだよな」)
 かたや影朧は子供の如くはしゃぐようににこにこ。
 もうひとりの彼は雅やかにいつも微笑んでいるけれど。
 瑞樹から見れば、それは物理的にすぎない気がするのだ。
 ……とはいえ。
(「そもそも毎日会うような人でもないし、それどころか見かけるのも稀なんだけど」)
 影朧はオブリビオンなのでまぁともかく。
 いつもあの彼を見かける時は、大抵依頼を請ける時であるから。
 転送などの任に就いていない際の普段の彼がどうなのかまで、瑞樹には分からないけれど。
 ……でもなんでそう感じるんだろう?
 そうふと、雪と幻朧桜が織り成す景色を眺めながら、この世界まで自分を導いた桜を思い返しつつ瑞樹は首を傾ける。
 けれど今考えても、答えが出るようなことでもないから。
「……。いい加減現実逃避やめるか」
 きょろりと視線を巡らせれば、目についたのは本棚。
 そしてふと、手を伸ばして。
 ――あーうん、折角だし双子関連の本を握りしめて個室で倒れとくか。
 何気に悩ましい、死に方を考える瑞樹。
 そう、今から瑞樹は被害者になって死なないといけないから。
 作家が起こす、連続殺人事件の。
 そして、本を手にした後。
(「たとえ血糊でも列車内を汚すのは気が引けるから、そばに重そうな……まぁ使えそうな物並べとけば適当に置き直してくれんだろ」)
 ……これでいいのかなぁ? って。
 そうそっともう一度首を傾けつつも――ぱたり、死んでみるのだった。
大成功 🔵🔵🔵

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
これはフラグを立てるのが良さそうね。

誰かが死んだところを見て震え上がる(ふりをする)わ
「こ、この中に殺人犯がいるのね?」
「こんなところにいられないわ。私は部屋に帰ります!」

あとは走り出してバナナは飛び越えるけどその着地点に何故か落とし穴があって転落死よ。

…本当に落ちちゃうと列車からおいていかれそうだから、実際は落ちたように見せてユーベルコード【インヴィジブル・イグジスト】
透明になって隠れていましょう。


 雪と桜花弁が舞う、サクラミラージュの夜。
 美しい景色の中を走る豪華クルーズトレインが、ミステリートレインと化す。
 ミステリー、それは殺人事件。
 そして、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)はちゃんと知っているから。
 ミステリーの様式美というやつを……!
 というわけで。
(「これはフラグを立てるのが良さそうね」)
 きょろりといろの違う宝珠の瞳を周囲に巡らせてから。
 これまで色々な方法で死んでいる猟兵たちの死体へと視線を向けた後。
 またひとり、ぱたりと死んだのを見て、ガタガタと震え上がる。
 ……うん、まぁフリなんですけど!
 でもたとえフリでも、これはミステリーで、自分はその登場人物だから。
「こ、この中に殺人犯がいるのね?」
 ふるふると首を大きく横に振って、怯えてみせつつもヴィオレッタは言い放つ。
「こんなところにいられないわ。私は部屋に帰ります!」
 まさに、ベッタベタなフラグが立ちました!
 そして恐怖のいろを湛えた表情のまま、自らのゲストルームへと駆けだして。
 何だか癪だから、何気に置かれているバナナはひょいと飛び越えてみせるけれど。
「……ッ、!?」
 バナナを飛び越えた先の落とし穴に――ずぼっ!
 勢いよく突っ込み、なんと、転落死を遂げてしまったのだった。
 ……いえ、何故落とし穴が列車に、なんて野暮は言ってはいけません。
(「……本当に落ちちゃうと列車からおいていかれそうだから」)
 実際は落ちたように見せるべく、ユーベルコード『インヴィジブル・イグジスト』を発動して。
 透明になれば――あとはそっと息を潜めて、かくれんぼ。
大成功 🔵🔵🔵

鳳凰院・ひりょ
【電脳の箱庭】
アドリブ歓迎

さて、どう死のうか…
って普段あまり考える事じゃないから、いざどうやって、の部分を考えると迷うものだな…ん~…

あぁ、なるほど、毒とかなら確かに
俺なんかは食べまくっていたしね

(炎武さんの大根演技を見て)
ぶっ、ちょ、それなんか違う
それお代官様と女中な感じの演技っぽい
どこでそんな知識を得たんだ…(汗

ごほごほっ(あまりにもの残念な演技に食事を喉に詰まらせ)ばたり

死因:窒息死

炎武さんが慌てて出て行ったな…
倒れた後、そのままの姿勢で聞き耳を立てる

そういえばシャルロットさんが近くにいなかったな
って、今結構近くで物凄い音させて誰か倒れなかったか?(冷や汗
誰かわからないけれど痛そうだなぁ


炎武・瑠美
【電脳の箱庭】
アドリブ歓迎

え、えっと…確か死んだふり、をする必要があるのですよね?
先程までお食事をしておりましたし…毒が入っていた…という想定で死んだふりをしてみましょうか…

あ~れ~~っ(大根役者
とかすればいいのでしょうか?
あら?ひりょさん、せき込んで…た、倒れちゃいましたっ!
し、死んでます…(涙目

そういえばシャルロットさんもどこかに…
(探しに行きバスルームで変わり果てた姿のシャルロットさんを発見)
ひっ、しゃ、シャルロットさんが、シャルロットさんが…っ
(演技の事をすっかり忘れて気が動転)

慌ててバスルームから出たのですが、その後何かに躓き転倒、物凄い音を立てて頭をぶつけてしまいます

死因:頭部強打


シャルロット・シフファート
【電脳の箱庭】
さて、どう死ぬか……確かにそんなこと普通に生活していれば悩まないものね。
そうブドウジュースが入ったワイングラスを優雅に傾けながらひりょたちの案を聞いていく。

毒、毒ね……そう思い立って私は考えた「事件」を実行するためにひりょたちが毒に苦しむ演技をする前にゲストルームに戻るわ。

さて、UCを起動させて密室状況を作り出してバスルームに行くわ。
バスタブにお湯を張ってそこに身を沈めて風呂に浮いている死体風に。

だけど、お湯の代わりに張っている液体は水ではなくワイン。ユーベルコードで水の性質を書き換えたのよね。
深紅の液体に沈む幼い少女……猟奇的でホラーよね。

死因:溺死


 豪華寝台列車の旅は、美味で高級なグルメを存分に満喫して。
 車窓に流れる雪と桜が舞う景色も、一応食べるばかりではなく堪能した後。
 おなかも胸もいっぱいになれば、あとはゲストルームでゆったり……とは、いかないのであった。
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)はふと思案するように首を傾け、口にする。
 ――さて、どう死のうか……と。
 何気に、普通に聞いたらびっくり発言であるが。
 これも実は、れっきとした猟兵の仕事。
 影朧が逃亡等しないよう、殺人事件の被害者をこれから演じなくてはならないのだが。
「って普段あまり考える事じゃないから、いざどうやって、の部分を考えると迷うものだな……ん~……」
 じゃあ死んでみよう、と言っても、その方法を思えば悩んでしまう。こんなこと日常ではないから。
 そしてそれは勿論、ひりょだけでなく、シャルロット・シフファート(ツンデレの国のアリス・f23708)にとっても同じ。
「さて、どう死ぬか……確かにそんなこと普通に生活していれば悩まないものね」
 そうブドウジュースが入ったワイングラスを優雅に傾けながら、死に方を考えるシャルロット。
「え、えっと……確か死んだふり、をする必要があるのですよね?」
 炎武・瑠美(天然系お嬢様…らしき者・f31245)も聞いた予知を思い返しながら、改めてこれからやるべきことを口にした後。
 きょろりとテーブルに並んだ完食済の皿を見回しつつ、ふたりへとこう、死ぬ提案してみる。
「先程までお食事をしておりましたし……毒が入っていた……という想定で死んだふりをしてみましょうか……」
 瑠美が提案した死に方は、そう――毒殺。
「あぁ、なるほど、毒とかなら確かに」
 ……俺なんかは食べまくっていたしね、と。
 食べた量を考えても確かに、毒が入っていれば致死量間違いなし。
 ひりょも納得の死に方である。
 そして、そんなふたりの案を耳にしたシャルロットは、さり気なく席を立って。
「毒、毒ね……」
 ひとり先に、ゲストルームに戻ることに。
 毒と聞いて思い立った、ある「事件」を実行するために。
 そんなシャルロットの行動には気付かずに。
 瑠美は大きく首を捻った後、死ぬ予行練習をしてみる。
「あ~れ~~っ」
 ええ……それは見事な大根役者ぶりで。
 そして……とかすればいいのでしょうか? と訊ねてくる彼女に、ひりょは思わず噴き出して。
「ぶっ、ちょ、それなんか違う。それお代官様と女中な感じの演技っぽい」
 思い浮かぶのは、お代官様にくるくるーっと帯を回される女中姿。
 そもそも、殺人事件ではない気しかしないし。
 ……どこでそんな知識を得たんだ……。
 ひりょはそう呟きを落としつつ、あまりにも残念な瑠美の演技に。
「! ごほごほっ」
 うっかりツボに入ってしまって、食事を喉に詰まらせてしまいました!?
 そして――ばたり。
 なんということでしょう、窒息死しました!
 そんな残念演技でナチュラルにひりょを殺してしまった瑠美は、瞳をぱちくりと瞬かせて。
「あら? ひりょさん、せき込んで……た、倒れちゃいましたっ!」
 ――し、死んでます……。
 彼が死んでいることに気が付き、涙目に。
 シャルロットに助けを求めんと、彼女が座っていた席へと目をやれば。
「そういえばシャルロットさんもどこかに……」
 彼女がいつの間にかいなくなっていることにようやく気付き、探しに席を立って。
 ゲストルームへと足を向けて扉を開ければ――そこには、第二の犠牲者が!?
 そう、バスルームで変わり果てた姿となっていたのは。
「ひっ、しゃ、シャルロットさんが、シャルロットさんが……っ」
 探していた、シャルロットであったのだ。
 真っ赤な液体で満ちたバスタブに浮いている、彼女の死体を見つけたのである。
 そして死体を発見し気が動転して、慌ててバスルームから出る瑠美。
 ……演技の事なんて、すっかり忘れて。
 そう、これは死んだ演技。
 シャルロットは『無垢であると謳う世界全ての無機』を起動し、密室状況を作り出して。
 バスタブに身を沈め、死体風を装っているのだった。
 そしてお湯の代わりに風呂に張っている液体は水ではなくワインのようなブドウジュース。
(「深紅の液体に沈む幼い少女……猟奇的でホラーよね」)
 ユーベルコードで水の性質を書き換え、瑠美が本物の死体かと思うくらい完璧な溺死です!
 それから、慌ててバスルームから出た瑠美はというと。
「……!! あっ」
 慌てすぎて、各ゲストルームに置かれているこの列車のマスコットキャラ『桜雲くん』の大きなぬいぐるみに勢い良く躓いて。
 ――ごんっ!
 転倒したはずみに、物凄い音を立てて全力で頭をぶつけてしまいました!?
 そして、頭部強打で無事に死体となって、ぱたり。
 そんな時、ダイニングカーで死体となっていたひりょはそっと思う。
(「炎武さんが慌てて出て行ったな……そういえばシャルロットさんが近くにいなかったな」)
 けれど確かめようにも、今、自分は死んでいる最中。
 倒れたそのままの姿勢で、聞き耳を立てるしかなかったのだが。
 ……ごんっ! と。
 刹那、物凄い音をさせて誰かが倒れるような気配を感じて。
 ひりょはその音に冷や汗をかきながらも、頑張って死んだまま思うのだった。
 ――誰かわからないけれど痛そうだなぁ、って。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

灰神楽・綾
【不死蝶】
梓にゲストルームに連行されて一眠りしたあと
次に向かうのはダイニングカー
おせち食べてみたかったんだよね~
プリンとおせちは別腹だよ

お鍋も魅惑的だったけど、注文したのは洋風おせち
和風おせちしか知らなかったからとっても気になる
ん?今さらっと子供扱いした?

ローストビーフやマリネ等どんどん箸が進む
この海老ぷりぷりで美味しいよ
梓も食べてみなよ
はいあーんと差し出して食べさせる
今更照れる仲でも無い

梓から差し出されたお肉もあーんと受け取り…

!?

その瞬間、謎の苦しみが襲い
口から血(※トマトジュース)が流れる
机に突っ伏し、そのまま意識が遠のいていく――

(…って梓…この展開
学園の時の丸パクリじゃない…??)


乱獅子・梓
【不死蝶】
お前ついさっきプリン食べてただろうが
食欲旺盛な綾にツッコミ入れ

一般的な和風おせちに比べて
子供でも食べやすそうなメニューが多いな
綾、お前にぴったりだな

恥ずかしげもなくあーんと海老を受け取り
おぉ、確かにこれは絶品だな
じゃあお返しにこれやるよ
肉を一切れ、はいあーんと差し出し

えっ、綾…!?これは…毒!?
誰がこんなことを…ま、まさか!?
そこにはドヤ顔の零の姿が!

『私というものがありながら
そんな男とはいあーん☆なんて許さない!』
※焔が台詞入りフリップを掲げ

『この浮気者!もう二度と誰にも
はいあーんが出来ない身体にしてやるわ!』
待て零!話せば分か――

最期に確認出来たのは
俺の首に齧り付く零の姿だった…


 気持ちはよくわかる、わかるのだけれど。
 桜と共に雪も降るような寒い日に炬燵で寝るなんて、風邪を引くフラグ以外の何物でもないし。
 本来の目的の前に、熱が出て寝込んでしまってもいけないから。
 灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)は炬燵から叩き起こされ、ゲストルームに連行されて一眠り。
 そして目覚めれば、次に向かうのは、そう。
「おせち食べてみたかったんだよね~」
 美味しいおせちがいただけるという、ダイニングカー!
 そんな食欲旺盛な綾に、乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)はツッコミを入れるけれど。
「お前ついさっきプリン食べてただろうが」
「プリンとおせちは別腹だよ」
 返ってくるのは、女子みたいな返事?
 ……いや、逆な気がするけれど、気にしない。
 というかむしろ、全く気にせずに。
「お鍋も魅惑的だったけど、和風おせちしか知らなかったからとっても気になる」
 ちょっぴりわくわく綾が注文したのは、少し珍しい洋風おせち。
 そして運ばれてきた豪華なお重の中身に、梓も興味を持ったように覗き込んで、うんうんと頷く。
「一般的な和風おせちに比べて、子供でも食べやすそうなメニューが多いな」
 ……綾、お前にぴったりだな、って。
 綾は、いただきまーす、とまずはサシの入ったローストビーフを摘まみながらも。
「ん? 今さらっと子供扱いした?」
 でもまぁ今は、美味しいおせち!
 ローストビーフは勿論、マリネやテリーヌ等々。
 高級な素材を使った絶品なおせちに、どんどん進む綾の箸。
「この海老ぷりぷりで美味しいよ。梓も食べてみなよ」
 そしておすすめの海老をひょいと掴んで、梓の口元へ。
 ――はいあーん、って。
 特に今更照れる仲でも無いから、普通に恥ずかしげもなく、梓もあーん。
 はむりと海老を口で受け取れば、海老自体の味も濃く美味な上に、綾の言う様に弾けるくらいにぷりっぷり。
 そして。
「おぉ、確かにこれは絶品だな。じゃあお返しにこれやるよ」
 梓は肉をひと切れ、箸で取ってから。
 綾へとお返しの、はいあーん!
 いや、もう今更な仲なので、ふたりにとっては何ともないのであるけれど。
 でも……見る人が見れば、その行為は所謂ラブラブなやつ。
 梓から差し出された肉を、あーんと受け取った綾であったが……。
「!?」
 瞬間、綾を襲ったのは――謎の苦しみ!?
 口からは、トマトジュー……いいえ、血が流れ出す。
 そして――ぱたり、と。
 机に突っ伏し、そのまま遠のいていく梓の意識。
「えっ、綾……!? これは……毒!?」
 梓はそう大きく瞳を見開いた後、ハッと顔を上げる。
「誰がこんなことを……ま、まさか!?」
 それから視線をバッと向けてみれば――そこにはドヤ顔の零の姿が!
『私というものがありながら、そんな男とはいあーん☆ なんて許さない!』
 咄嗟に掲げられる焔の台詞入りフリップが、綾を殺した動機を明かして。
 ガウ、と怒りに満ちた声が響き、フリップが再び掲げられる。
『この浮気者! もう二度と誰にも、はいあーんが出来ない身体にしてやるわ!』
「待て零! 話せば分か――!!」
 ――がぶっ☆
 ――ぱたり。
 そう……梓が最期に確認出来たのは、自分の首に齧り付く零の姿だった……。
 というか。
(「……って梓……この展開、学園の時の丸パクリじゃない……?」)
 またじっと死体に徹しつつも、そう心の中でツッコミを入れる綾。
 いいえ、むしろ2回目だから、演技にも磨きがかかって……いるかも、しれない。
 そして何だか楽しそうにガウ、とはしゃいだように鳴く声を聞きながら。
 またふたり、無事に死ぬのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

森宮・陽太
【一応SPD】
アドリブ大歓迎

基本方針:ダイニングカーで毒殺される
事前に胃薬と毒の中和剤(赤色の液体)を服用

おせちを食い過ぎて、動けねぇ…げぷ(お腹いっぱい)
でも再びトレインクルーを呼びつけて注文
そうだな、桜をイメージしたカクテルを用意してくれ

トレインクルーがいなければ、影朧自ら給仕に来るはず
ほら、トリック仕掛ける絶好の機会だぜ

礼を述べつつカクテルを受け取る
もちろん、出されたカクテルは毒入りだ
カクテルをあおったら、首筋押さえつつテーブルに血を吐きながら昏倒
「ぐ、て、めぇ…!」
そのまま動かなくなる

ただし、俺は中和剤の効果で無事
吐いた血も実際は余分に飲んだ中和剤の色
ふ、フラグ立てた甲斐があったぜ


 車窓を流れる雪と桜の絶景に、高級食材を使った絶品料理や酒。
 それを、十分すぎる程に満喫して。
「おせちを食い過ぎて、動けねぇ……げぷ」
 お腹いっぱい、胸いっぱいなのは、森宮・陽太(人間のアリスナイト・f23693)。
 けれど彼は、まだまだ満足していない様子で。
 再び注文をするべく、トレインクルーを呼びつけるけれど。
「そうだな、桜をイメージしたカクテルを用意してくれ」
『……桜をイメージしたカクテルですね』
 妙に慌てて応対しにきたのは、何だかこそこそしている感じのイケメンなトレインクルー。
 ……いや、これも陽太の作戦なのである。
(「トレインクルーがいなければ、影朧自ら給仕に来るはず」)
 ――ほら、トリック仕掛ける絶好の機会だぜ、って。
 そして、再びさっきの見るからに怪しいイケメントレインクルーが、いかにもなんか毒々しいいろのカクテルを運んでくるけれど。
 何も気づいていないフリをし、礼を述べつつカクテルを受け取る陽太。
 もちろん、出されたカクテルは毒入り。いや、どこからどうみても毒。
 けれど、美味そうだな、なんて演技しつつも。
 陽太がカクテルをぐいっと呷れば――。
「ぐ、て、めぇ……!」
 首筋押さえつつテーブルに血を吐きながら昏倒し、そのまま動かなくなる。
 そんな様子を見て、わーいやったー死んだ? なんて笑うトレインクルーこと犯人の作家な影朧。
 けれど、殺人を犯しきゃっきゃはしゃぐ作家を後目に、陽太はふっと微か笑みを浮かべる。
 だって、死んでなんていないから。
 事前に胃薬と毒の中和剤である赤色の液体を服用していたのだから。
 そして、じっと死体らしく身動きせず死んだまま、心の中でサムズアップ。
 ――ふ、フラグ立てた甲斐があったぜ、って。
大成功 🔵🔵🔵

レイッツァ・ウルヒリン
あや、ティアさんは寝ちゃったか。じゃあ此処からは僕だけの仕事だね。
死んだフリかぁ、満腹死っていうのは結構現実的にやってみたい気もするけど、今回はフリだもんね。
他のみんなはどんな死に方してるのかな?何でもアリなら割と奇想天外なものもありそうだけど。
タネ明かしの時が楽しみだなぁ。

さてと、僕は折角こたつに居るんだし出るのも面倒くさいから
このまま一酸化炭素中毒で死んだていにしておこう。
目を閉じる。段々眠たくなってきた。
(ヴァーチャルキャラクターなので何か起こるまでスリープモードに入る)

本来夢なんか見ないけど、この時ばかりはシステムがバグったのか夢を見たよ。
創造主さまが死んだ夢。……悪趣味な夢だなぁ……


大町・詩乃
連携・アドリブ歓迎です。

影朧さんが喜ぶように死んだふりをすれば良いのですね。
(根が真面目な詩乃としては)それでは、如何にも殺されたように頑張って演技してみましょう(ふんす!)。

結構死に始めた頃に寝間着姿で客室の外に出て、死体発見。
「誰か来てください、人が死んでいます!」と人を呼ぼうとして、次々と死体を発見し、「えっ、何、何が起こっているの?」とパニックになりつつ移動。

最後はどなたかの死体に躓いて倒れ、殺人犯役の方がいれば「止めて、近づかないで下さい!」と叫びつつ殺されます。
殺人犯役の方がいなければ、所持する懐剣と血糊で刺殺された風を装って死体になります<笑>。

それにしても皆さんすごいですね~♪


フリル・インレアン
ふぇぇ、さすがにおせちは多すぎでしたね。
まさか、もう夜になってしまうとは思いませんでしたよ。
ふえ?おせちもそうだけどメニューの中にミステリーが隠されているとメニューをずっと見ていたのが悪いって、櫻居先生がこれにしか関わっていないのでしたらここに何かしらのヒントがあると思うのが当然じゃないですか。
あ、すみません、お水をお願いします。
ふえっ?こ、これって、お水ですよね。
すごく泡立っていますし、ツンと鼻をさすような臭いがしますし、
どこかから早く飲まないかなって視線まで感じます。
アヒルさん、一気に飲んでしまいましょう。
ふええ、櫻居先生、毒を盛るなら先生が監修したスイーツにして欲しかったです。


 ほかほか炬燵は、決して抗えぬ恐ろしい冬の魔物だと……そうは言うけれど。
「あや、ティアさんは寝ちゃったか」
 そうっともう一度、ふに、と頬っぺたを突いてみるのは、レイッツァ・ウルヒリン(紫影の星使い・f07505)。
 連れの彼女は、炬燵の魔力に抗えず完全に夢の世界のようだから。
 ……じゃあ此処からは僕だけの仕事だね。
 そう密かに心の中で呟くレイッツァ。
 これから起こると予知されたのは、作家である影朧による連続殺人事件。
 だから影朧が逃亡などしないよう、まずはその被害者にならないといけないのだという。
 レイッツァはさり気なく赤の視線を周囲へと巡らせてみて。
(「死んだフリかぁ、満腹死っていうのは結構現実的にやってみたい気もするけど、今回はフリだもんね」)
 贅沢な食材をふんだんに使った豪勢な料理や、何なら目の前に積んであるミカンとかで満腹死……なんて。
 そんな死に方もいいかもしれない、なんて思いつつも。
(「他のみんなはどんな死に方してるのかな? 何でもアリなら割と奇想天外なものもありそうだけど」)
 何だか聞こえてくる音を聞けば、既に作戦決行して死んでいるっぽい仲間達の死に様が気になるし。
 何よりも……タネ明かしの時が楽しみだなぁ、って。
 まさか自分が黒幕だと殺人事件を実行する前からバレバレであるなんて思いもしないだろう作家の影朧のことを思えば、わくわく楽しい気持ちになるけれど。
 まずはとりあえず、死ななければいけないから。
 レイッツァもおもむろに、ぱたりと炬燵の天板に突っ伏してみる。
(「さてと、僕は折角こたつに居るんだし出るのも面倒くさいから、このまま一酸化炭素中毒で死んだていにしておこう」)
 そう――死因は、コタツ死。
 それにそれっぽく目を閉じてみれば、ほんわか段々眠たくなってきたから。
 死んだように健やかに眠っている彼女の傍らで、何か起こるまでスリープモードに入るレイッツァ。
 そして……夢の世界へと、誘われる。
 いや、ヴァーチャルキャラクターだから、本来夢なんか見ないはずなのだけど。
 ――……悪趣味な夢だなぁ……。
 システムがバグったのか、レイッツァは夢をみる。
 創造主さまが死んだ夢を――死んだフリをしながらも。

 そしてレイッツァ達が展望車の炬燵で死んだ同じ頃。
「ふぇぇ、さすがにおせちは多すぎでしたね。まさか、もう夜になってしまうとは思いませんでしたよ」
 フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は、ダイニングカーにいた。
 けれどそんなフリルの言葉に、アヒルさんは彼女をくちばしでツンツン。
「ふえ? おせちもそうだけどメニューの中にミステリーが隠されているとメニューをずっと見ていたのが悪いって……」
 いやでも、どこに犯人の手掛かりが隠されているかわからない、それがミステリーだし。
「櫻居先生がこれにしか関わっていないのでしたらここに何かしらのヒントがあると思うのが当然じゃないですか」
 何気にあの作家は、ミステリーツアーのイベント企画には関わっていないというから。
 彼が監修したという女子の心を掴むようなオサレで映えるスイーツや料理に、何かヒントが隠されているかもしれない……!
 そうもう一度、フリルはお品書きを広げ、作家監修のメニューと睨めっこしてみるけれど。
 ふと通りかかったトレインクルーに、こうお願いする。
「あ、すみません、お水をお願いします」
『水ですね、かしこまりましたー』
 そう聞いた事のある声に顔を上げれば……。
(「ふええ!? 櫻居先生……!?」)
 イケメンな顔ににこにこ笑み宿して言ったのは、堂々と犯行に及ぼうとしている作家その人であった。
 そんな、何度もこれまで見てきたイケメンな顔を見つめながらも、何とかバレないように振舞いつつも。
『お待たせしましたぁっ』
「ふえっ? こ、これって、お水ですよね」
『はい、超美味しい水ですよー』
 コトリとテーブルに置かれたのは、明らかにアレな水。
 それからそそくさと作家こと犯人は姿を消すけれど。
(「すごく泡立っていますし、ツンと鼻をさすような臭いがしますし、どこかから早く飲まないかなって視線まで感じます」)
 わくわくした様子で、じーっと見つめている作家の視線をモロに浴びながら。
 フリルは、こくりとひとつ頷く。
 ――アヒルさん、一気に飲んでしまいましょう、って。
 そして期待の眼差しに答えるべく、ごくごくとそれを飲み干してから。
 毒殺され、ぱたりと死にながらも思うのだった。
 ……ふええ、櫻居先生、毒を盛るなら先生が監修したスイーツにして欲しかったです、って。

 そんな連続殺人が、次々と実行されている中。
(「影朧さんが喜ぶように死んだふりをすれば良いのですね」)
 ふんす! と気合十分、死ぬ気満々なのは大町・詩乃(春風駘蕩・f17458)。
「それでは、如何にも殺されたように頑張って演技してみましょう」
 いや、根が真面目な詩乃としては、これが成すべき依頼となれば死ぬのも真剣に全力投球。
 耳を澄ませば何処かから、ゴンッとかドサリ、とか続々と猟兵達が色々死んでいる音もするから。
 きっとゲストルームの外に出れば、誰か死んでいるに違いない。
 時間はもう真夜中であるから、ちゃんと抜かりなく寝間着姿で客室の外へ。
 そう……ミステリーあるあるな、『何か妙な音がして目が覚めちゃって部屋の外の様子を窺う人』である!
 そしてまずは展望車両へと足を踏み入れてみれば……そこには。
「誰か来てください、人が死んでいます!」
 すやぁと、コタツ死している死体が……!!
 死体を発見し声をあげた詩乃は、助けを呼ぶべく隣のダイニングカーへと駆けこむも。
「えっ、何、何が起こっているの?」
 そこにもまた、何者かに毒殺された死体が……!!
 そして殺人犯に怯えるようにやってきたのは、先程足湯に浸かった展望車。
 ……いや、詩乃も何気に殺人事件に巻き込まれるフラグを全開に立てていたから。
「……!」
 ガッと躓いたのは、此処にもまた転がっていた死体。
 それに何となく、自分が死ぬ様子をわくわく見にこようとしている作家の気配を感じるから。
「止めて、近づかないで下さい! ……きゃあっ!」
 誰かに襲われた感じに、そうそれらしく悲鳴をあげてみて。
 所持する懐剣と血糊で、ささっと刺殺された風を装ってから。
 ――ぱたり。
 好きな温泉もあるから、折角だし……と、心地良い足湯にちゃぷりと浸かって。
 足湯の縁に突っ伏し、詩乃も無事に死体となるのだった。
 そして、わー死んでるーと、やって来て楽しそうに言った影朧の声を聞きつつ、引き続き死体を装いながらも。
(「それにしても皆さんすごいですね~♪」)
 死体仲間達の見事な死にっぷりに、そうこっそり思うのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

グウェンドリン・グレンジャー
【爪痕】
殺人事件。こわーい
(完璧に棒読み。なお、死ぬ役である)

ふう……唐突、だけど、生きること、疲れちゃった……
列車……が、目的地に、付いたら、ダンガイゼッペキから、さようなら、する
そう、チューズデイ・サスペンス・シアターのように

ご飯……は、美味しい、けど、パパも、ママも、居ない。誰から……も、愛されない……疲れた
(どこまでがセリフなのか分からない迫真の演技(?)
レジー、止めないで……

アッ
(頭上にタライが落下。ゴワンッといういい音が響く)
えっと、死んだふり、死んだふり
(UDC由来の虚数物質で作った血糊らしきもの……を頭の辺りから流す。レジーの分も流す。但しなんかどす黒い)


ヴィリヤ・カヤラ
【爪痕】
「殺人事件かぁ。犯人は誰なんだろうね?」
ここでは私なんだけど。
レジーさんを殺しに来た犯人役だね。

二人の揉み合い中に声を掛けられたら、
慌てる演技も入れながら。
「ええっ、止めるの!?」

影朧にバレないように影で実体化させたUDCで
タライを作っておいて、
二人の頭上から落ちるように投げるよ。
痛かったらゴメンね。

殺す理由は殺しの依頼を受けてた風で良いかな。
「ターゲットはレジーさんだったけど、グウェンさんも自殺志願だったし丁度良いよね。」

唐突に魚を影のUDCで作って自分に向かって飛ばすね。
「えっ!魚っ!?」
驚いて倒れたら頭の辺りに血のUDCを広げて
死んだ振りするね

台詞のアレンジ等OK


レジー・スィニ
【爪痕】

えー。なになに。殺人事件?
物騒だね。

俺は自殺願望者のグウェンを止める役でもしようかな。
今死んだら後悔するよー。
もっと楽しい事があるよー

さっきのご飯も美味しかったでしょ?
ここにいたら美味しい物を沢山食べれるよ。
海に飛び込んで魚を捕まえてくるだけなら止めないけど。

心がこもってない?
そんなの気にしない気にしない。
俺って優しいから嘘がつけないの。

そこの人ー、この人を止めてくださーい。
犯人役のヴィリヤに助けを求める

ヴィリヤに助けを求めていたら頭上からタライが降ってきた
いった……。なにこれ地味に痛いじゃん。

わー、痛いなー。(死んだふり)
ヴィリヤ覚えておけよー。
捨て台詞を吐いて死ぬ。


 車窓をふと見遣れば、雪や桜舞う夜の景色はやはり綺麗だし。
 おせちや作家監修のカクテルも堪能して、おなかもいっぱいになったから。
 ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)がふと話題にするのは。
「殺人事件かぁ。犯人は誰なんだろうね?」
 一見聞けば、この豪華寝台列車で明日の夜に催されるミステリー企画のことだろうと、誰もが思うだろうが。
「えー。なになに。殺人事件? 物騒だね」
「殺人事件。こわーい」
 ……いや、何だかどちらも棒読みな気がするのは、きっと気のせい。
 レジー・スィニ(夜降ち・f24074)とグウェンドリン・グレンジャー(Heavenly Daydreamer・f00712)は、まだ知らない。
 目の前のヴィリヤが――実はその胸の内で、殺人を企てているなんてことを。
 暗殺者であるヴィリヤが密かに命を狙うのは、レジー。彼を殺すようクライアントかな依頼されたのだ。
 そしてその依頼が今、実行されんとしているのだ……!
 ――というような、設定で。
 本当の目的は、本物の殺人事件を画策し暗躍する作家のご所望通り、殺人事件の被害者になって死ぬこと。
 何だか、自分達が早く死なないか、黒幕がこっそり見つめている視線を感じるから。
 早速、3人は打ち合わせ通りに死ぬべく、動き始める。
 ……雪と桜の景色はとても綺麗だし、何といってもこの列車は話題の豪華なクルーズトレイン。
 贅沢な列車の旅を、誰もが楽しんでいる……はずなのに。
「ふう……唐突、だけど、生きること、疲れちゃった……」
 超唐突に、そう溜息を落とし口にするのは、グウェンドリン。
 そして彼女は口にする。
「列車……が、目的地に、付いたら、ダンガイゼッペキから、さようなら、する」
 ――そう、チューズデイ・サスペンス・シアターのように。
 断崖絶壁は、お茶の間でも人気な、火曜サスペンスなんちゃらのお約束と決まっているのだから。
 そんな、ベタにさよならすると自殺願望を紡ぐグウェンドリンに。
「今死んだら後悔するよー。もっと楽しい事があるよー」
 待ったをかけるのは、レジー。
「さっきのご飯も美味しかったでしょ? ここにいたら美味しい物を沢山食べれるよ」
「ご飯……は、美味しい、けど、パパも、ママも、居ない。誰から……も、愛されない……疲れた」
 それにもう、おなかいっぱいですし。
 レジ―の説得にも、ふるりと首を横に振るグウェンドリン。
「レジー、止めないで……」
「海に飛び込んで魚を捕まえてくるだけなら止めないけど」
 それは結果的にダンガイゼッペキからさようならしてしまうのでは、なんて言ってはいけない。
 そもそも、止めている割には、何だか心がこもってない??
(「俺って優しいから嘘がつけないの」)
 むしろ、どこまでがセリフなのか分からないグウェンドリンの多分迫真の演技に、ちゃんと合わせているだけでも俺って偉い。
 そう思いつつも、自分だけでは手に負えなさそうそうなので。
「そこの人ー、この人を止めてくださーい」
 今にもダンガイゼッペキからダイブしかねない彼女を止めるべく、レジーは助けを求める。
 よりによって……自分を暗殺するべく虎視眈々と機会を窺っているヴィリヤに。
 そんな言い合い(?)をしている彼に声を掛けられて。
「ええっ、止めるの!?」
 慌てる演技も入れながら――何気に、殺害を実行する千載一遇のチャンス!
 ということで、ヴィリヤは満を持して凶器をふるう。
 ――ゴワンッ。
 ――ゴンッッ。
「! アッ」
「……!?」
 そう……ターゲットのレジーと、ついでに口封じのためにグウェンドリンの頭の上から降ってきたのは、タライ。
(「痛かったらゴメンね」)
 黒幕にバレないように影で実体化させたUDCで作ったタライを二人の頭上から落ちるように投げつつも、心の中で謝るヴィリヤだけれど。
(「いった……。なにこれ地味に痛いじゃん」)
 すごいいい音したし、やはり地味に痛かった。
 そして、犯人の落としたタライによって頭を殴打された被害者たちは。
(「えっと、死んだふり、死んだふり」)
 ――ぱたり。
 ――どさり。
 その場に倒れ、頭から血を流しながら、タライ死するのだった。
 ……いや、何だかやたら血がどす黒いなんて……きっと気のせいです。
 UDC由来の虚数物質で作った血糊らしきものだから仕方ありません。
 そんな、殺害に成功したふたりを見下ろして。
「ターゲットはレジーさんだったけど、グウェンさんも自殺志願だったし丁度良いよね」
 そう笑み宿す犯人のヴィリヤに、最後の力を振り絞って。
「わー、痛いなー。ヴィリヤ覚えておけよー」
 捨て台詞を吐いて死ぬレジー。
 ついでに、おせち、とダイイングメッセージ風にどす黒いそれで書き記しながら。
 和風のおせちも美味しかったけれど……洋風のものも、やっぱり気になるから。
 けれど……まさか、ヴィリヤは思ってもいなかった。
 海に飛び込んで魚を云々と言っていた彼の言葉が、実はフラグであったことを。
 唐突にヴィリヤへと目掛けて飛んできたもの。それは――。
「えっ! 魚っ!?」
 そう、魚であったのだ!
 ……いや此処は列車の中だけど、きっとトビウオだろう。そうに違いない。
 そんな色々な意味での急展開にヴィリヤは驚き、思わずこてんと倒れてしまって。
 その拍子にゴンッと頭を打って血を流し、死んでしまうのだった。
 ……いや、魚を影のUDCで作って自分に向かって飛ばしたとか、血はやはりUDCだとか……きっとバレないはず。
 そして、肉、と書かれたグウェンドリンのダイイングメッセージの隣に、魚、と書いて事切れるヴィリヤ。
 この事件が終わったら、きっとまたおなかがすくだろうから。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵