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白百合、揺れて

#UDCアース


●白百合、揺れて
 とある学園――そこはいつも通り、穏やかな日々を送っていた。
 表向きは。
 その学園の、一部の生徒たちは知ってか、それとも知らずか。
 邪神復活の儀式を少しずつ、行っているようなのだ。
 その儀式を防ぐためには学園への潜入が不可欠。
 そこで猟兵たちは、その学園へと潜入すべく学生のふりをして訪うことになる。
 そう、男子禁制の学園に。

●予知
 此度、行ってもらうのは学園である。故に。
「うん、制服はたくさん用意してもらっといたんよ」
 真っ白な、清楚な雰囲気のワンピース。襟と袖には紺色で花々のラインが描かれているもの。
 ブレザーなら、紺色のもの。下にはそろいのベストを着て、スカートはチェック柄か、それともそろいの紺色か。
 もちろんパンツタイプもあり、他にもデザインがあり。様々な制服が選べるようになっているのはオシャレが制服でできるように、という配慮らしい。
 そして短大、大学もあるので私服で通う者たちもいる。私服ももちろん準備は沢山あるようだ。
 しかし――そこに、男物はなかった。それは理由があるが故にと猟兵達を案内する妖狐の男はふっさりと尻尾をゆらして。
「男は、女装してもらわんといかん」
 なんで? なんで女装? という視線のいくつかに終夜・嵐吾(灰青・f05366)は仕方がないんじゃと続けた。
 だってそこ、男子禁制の学園なんじゃもん。
 現場は男子禁制、小中高、短大、大学、大学院も一緒の女子学院だからだ。
 中高は全寮制でもあるこの学院は知る人ぞ知る、隠れた名校らしい。
 教師も、生徒も、すべて女性のみで構成された山奥の白百合の園――そこに邪神が降臨するのだという。
「男子禁制じゃからね。仕方ないんじゃよ!」
 あきらめて女装でよろ! だいじょうぶじゃ、猟兵のおのこはできるできる。皆の本気を見せておくれ! などと笑いつつ、あともう一つせねばならんことがあったんじゃと嵐吾は神妙な顔をして見せた。
「ツインテールをしてもらわんといかん」
 ツインテの高さは好みで構わない、と告げて。
 高い場所でも、耳の横でも、耳の下でも、そのあたりは好みでお任せだ。
 それが、邪神と対するために必要であるから。とにもかくにも、性別関係なく、髪の長さも関係なくツインテールをしなければなだないのだ。
 髪が短い? ちょっと結べれば大丈夫! 結べないならヴィッグで解決すればいい。
 そんなわけで!!
 女子学院に潜入し、ツインテールですごし邪神の情報をつかみ。
 そして対処してきてほしい、ということなのだ。
 そんなわけで後はよろしくと――嵐吾は手の内のグリモア輝かせ猟兵達を、まずは準備する場所へと送るのだった。


志羽
 お目通しありがとうございます、志羽です。
 プレイング締め切り、受付方法などはお手数ですがマスターページの【簡易連絡】をご確認ください。

●シナリオについて
 第一章:冒険『閉ざされた学園へ』
 第二章:冒険『鍵となる秘密の言葉』
 第三章:ボス『???』
 以上の流れとなっております。

●一章、二章について
 詳細は冒頭にて。
 学園生活を楽しんでいただければ、だいたいオッケーです。
 一章は『こ~んな感じで女子になって学園にやってきました☆』
 二章は『こ~んな感じでツインテールで日々を謳歌しています☆』
 くらいのノリです。
 ちないみに同性ラブ的なのも大丈夫ですが公序良俗に反するものはお返しします。

●お願い
 複数人数でのご参加の場合は、ご一緒する方がわかるように互いに【ID】、または【チームタグ】を記入していただけると助かります。また、失効日が同じになるように調整していただけると非常に助かります。(続けて二章、三章参加の場合、IDについては必要ありません)
 ご協力よろしくお願いします。

 以上です。
 ご参加お待ちしております。
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第1章 冒険 『閉ざされた学園へ』

POW   :    生徒や関係者を装って堂々と内部に潜り込む

SPD   :    誰にも気づかれないよう隠密潜入にて捜査

WIZ   :    役人や講師などの専門家のふりをして聞きこみ調査

👑11
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 学園の外から中に入るには、正門を使うのが良いだろう。
 しかし、守衛の前を通らなければならない。
 生徒たちの出入りは多々あるので、ひとりひとり、念入りに、綿密にチェックが入ることはない。
 女生徒に見えれば、の話だが。
 僅かでも男である、とみられた場合この学園に入ることは許されない。
 逆に騒ぎを起こして、その間に仲間を中へ送り込むというのもありかもしれない。
 どうやって入るかは――いや、どのような装いでこの守衛の前を通るかは、猟兵の腕の見せ所になるだろう。
 にこやかに微笑んでいつもご苦労様です、なんていうのもありだ。
 何も言わず簡単に会釈してそそくさと入ってしまうものもいるだろう。
 きゃあきゃあと、友人たちと楽しくおしゃべりしながら、なんていう光景もよくあるものだ。
 そういった事をせずどこかから忍び込むこともできると言えば出来るのだが、堂々と中に入った方が生徒たちの中に紛れ込むこともでき、得られる情報も後々、多くなるだろう。
 正門を通るのは、あからさまにきょどっていたり変な格好をしていなければ大丈夫なはず――多分。
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

耳下で二つに結い三つ編みをした髪と同色のウイッグ
宵と揃いの白い制服を着用し現地へ
脛毛が見えぬ様黒タイツは履いては居るが…俺がこの格好をして良い物か…?どう見ても女子には見えぬだろう…?
そう大惨事な己の姿に震えながらも宵の姿を見ればついぞ頬が緩んでしまう
宵は女子の恰好をしても似合って居るというか…その、本当に美しいな

正門を通る際は怯みかけるも、宵の笑みに肩から力を抜き頷けば宵と手を繋ぎ通り過ぎんと試みる
もし怪しまれたならば「お…私の国では普通なのだが…」と声を
…己でも苦しい言い訳に感じはするが…まあ、なんだ。宵が居る故、大丈夫だろう。…きっと大丈夫の筈だ。そうだろう、宵…?


逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

両耳の横で髪をそれぞれ緩めに纏め
ザッフィーロと揃いの制服を身に纏い歩いてゆきましょう

ザッフィーロ、あまり挙動不審にしていては守衛に目をつけられてしまいます
落ち着いて胸を張り、堂々と、ですと笑いかけてみせ

ふふ、かれの女装というのはなかなか新鮮な眺めですが
やはりどのような装いでも格好いいですね、と思いつつ

ザッフィーロと手を繋ぎ、守衛の前を通る時は守衛へ目礼を
万が一怪しまれそうなら
背が高く体格が良いのは、外国人であれば当然のことです
人種が違うのですから
ここに来てから彼女はそれがコンプレックスなんです、と答えましょう
ええ、大丈夫ですよ
なんたってこの僕がともにいるのですから



 緊張――逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は傍らでいつもよりも堅い気配を纏うザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)へと小さく笑いかけた。
「ザッフィーロ、あまり挙動不審にしていては守衛に目をつけられてしまいます」
「そうはいっても……宵……」
「落ち着いて胸を張り、堂々と、です」
 眉を八の字にしたザッフィーロへと、宵は笑いかける。
 そう、彼がそんな表情をしているのは――二人の今の姿のせいだ。
 学園の生徒になって、対処してきてほしい。それはいつもの事なのだが、その現場は男子禁制の園。
 したがって、女装をしてこの場に赴いているからだ。
 耳下のあたりで二つに結い、三つ編みをしたザッフィーロ。それはウィッグで、長くなった髪というものはどうにも落ち着けないところもある。
 宵は十分くくれるほどの長さの髪を持っていた。両耳の横で髪をそれぞれ、緩めに纏めて。少し首傾げるだけでそれは揺れてかわいらしさを膨らませる。
 そして二人で揃いの白い制服を。清楚な雰囲気のそれは、自分が着ていいのだろうかとザッフィーロは思ってはいたのだが、着なければ始まらないのなら、着なければならないというもの。
 脛毛が見えぬ様、黒タイツを履いては居るが、とザッフィーロはうなっていた。
「……俺がこの格好をして良い物か……?」
 まだまだ、その心に躊躇いを抱いているザッフィーロの姿に宵は、ふふ、と小さく笑み零す。
(「かれの女装というのはなかなか新鮮な眺めですが」)
 やはりどのような装いでも格好いいですね、と宵は思う。
「どう見ても女子には見えぬだろう……?」
 本当に大丈夫だろうか、と己の姿に心配しかない表情のザッフィーロ。
 この姿は大惨事では、なかろうか。己の姿に震えながらザッフィーロは宵の姿を瞳に映す。
 するとついぞ、頬が緩んでしまうというもの。
「宵は女子の恰好をしても似合って居るというか……その、本当に美しいな」
 ふ、と表情緩めた瞬間だ。
 宵はザッフィーロの手を取り、行きましょうと紡ぐ。
 正門――守衛の姿が見えて、ザッフィーロの足取りは鈍りがち。
 それを宵は感じ、一歩先を進んで手を引いていく。ザッフィーロに笑み向ければ、彼の肩から力は抜け、頷くとともにその足も重さを感じなくなっていった。
 守衛はきっちり、正門に立って学園へと入っていく者達を見詰めていた。
 そしてザッフィーロと宵をじぃと見詰めて、一歩近寄ってきた。
「君達、見ない顔だね? それに……」
 体格もいい、それは目立っていたから少し気になったのだというような風な問いかけだった。
 じろじろと不躾な視線。何か変なところがあるだろうか、とザッフィーロは声を絞り出した。
「お……私の国では普通なのだが……」
「背が高く体格が良いのは、外国人であれば当然のことです。人種が違うのですから」
 けれど、ザッフィーロの前にさっと宵が立つ。
「ここに来てから彼女はそれがコンプレックスなんです」
 だからあまり、何も聞かないであげてくださいと宵は守衛へと、ちょっと困ったように。
 己でも苦しい言い訳かもしれないと思っていたザッフィーロ。しかしどうにかなる、とは思っていたのだ。
 宵が、共に居るのだから。きっと、大丈夫な筈。
(「そうだろう、宵……?」)
 大丈夫だろうか、と宵に視線向ければにこりと笑みをのせて。
「ええ、大丈夫ですよ」
 その視線に言葉で、返す。
「なんたってこの僕がともにいるのですから」
 それが良かったのだろう。
 守衛は、なるほどこちらに来たばかりでまだ不慣れなところもあるのだろうと思ったのだろう。
 じろじろと見て申し訳ありませんでした、と頭をさげてどうぞと道を開けてくれる。
「行きましょう」
 そう言って、宵はまたその手を取り歩み始める。
 ほら、大丈夫だったでしょうと――悪戯するような笑みを浮かべて。
 ザッフィーロは瞬き、そうだなと頷く。
 宵と共にあるならば、いつもとなにも変わらないと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

戎崎・蒼
宮前・紅(f04970)と行動
【POW】
女生徒の制服を着て潜入するっていうのに嫌に乗り気だね、紅
…アラサーとか言うな……まあ、実際そうなんだけどね
見た目は確かに止まってるけれど、中身は成人男性なんだ
少しは抵抗感というものを……

仕方がないからウィッグを被って、ツインテールは耳の高さに結わえる
これに積極性を見出す紅も紅だぞ………というか、何故堂々と入るんだ!?
……ああ、もう、どうにでもなれ!
郷に入っては郷にという事で、堂々と……はぁ、うん、する………
それで何か不審な点はないか探そう

僕は…誰にも気付かれないように行きたかったんだ……

※アドリブ連携大歓迎


宮前・紅
戎崎・蒼(f04968)と行動
【POW】
蒼くん蒼くん、ワンピース型の制服にしよ!
え、なんでノリノリかって?そんなの面白そうだからに決まってるよ♪︎
アラサーでも大丈夫、俺たち見た目止まってるし!
ウィッグ被っちゃえばバレないバレない♪︎
やっぱ王道は耳の高さのツインテールだよね〜〜
ほらほら、蒼くんってばいつもより積極性がないなあ(背中押しつつ)
学園内に入っちゃえば問題ないって!

嫌がる蒼くんを無理矢理連れてきたよ!
女装とか嫌だ、せめて短パンをとか言ってるけど問答無用で、ワンピースを着させたよ♪︎
似合うじゃん蒼くん、自信持ちなって♪︎

普段なら断固拒否する女装も、面白い事と天秤にかけたらやるしか無いよね!



 椅子に座って、足組んで。その膝上で肘ついて。
 深い深い、ため息を一つ。
 戎崎・蒼(暗愚の戦場兵器・f04968)はこれ見よがしに零して、視線向ける。
 傍で楽しそうにしている宮前・紅(三姉妹の人形と罪人・f04970)へと。
 紅が何をしているのかというと――沢山並ぶ服をみているのだ。
「蒼くん蒼くん、ワンピース型の制服にしよ!」
 これ! と用意された真っ白な制服を二着、紅は持って楽しそうに笑う。
「女生徒の制服を着て潜入するっていうのに嫌に乗り気だね、紅」
 ノリノリ……と蒼は呟く。紅はワンピースのほか、靴はどうしようかな~と選んでいる最中だった。
 しかし向けられた言葉に小さく首傾げて。
「え、なんでノリノリかって? そんなの面白そうだからに決まってるよ♪」
 笑って、これにしようとローファーを掴んで立ち上がってくるりと回って見せる蒼。
「アラサーでも大丈夫、俺たち見た目止まってるし!」
「……アラサーとか言うな……まあ、実際そうなんだけどね」
 見た目は確かに、少年と青年の間くらいの見た目である二人。
 成長は確かに止まっているけれど――中身は成人男性、28歳だ。
 それ本当に着ちゃうんだ……と蒼は半眼。
「少しは抵抗感というものを……」
 なんて、零すけれども楽しそうなのだ。止まるわけ無いか、と蒼は立ち上がり、手近にあったウィッグを取る。
「蒼くんはそれにする? ウィッグ被っちゃえばバレないバレない♪」
 紅も、これにしようとウィッグを。どのあたりでツインテールにしようかな~と鏡の中を覗き込んで高さをちょっとずつ変えていく。
「やっぱ王道は耳の高さのツインテールだよね~~」
 本当にノリノリだな……と蒼は思いつつ耳の高さで同じように結んで。
 お揃い! と紅がついでにリボンも~なんてきゅっと結んでしまう。
「じゃあ、これ!」
 はい! と渡されたのはワンピースタイプの制服。
 本当に、これを? とじぃ、と蒼が見詰めてくるが紅はうんうんと頷くばかり。
「ほらほら、蒼くんってばいつもより積極性がないなあ」
「これに積極性を見出す紅も紅だぞ……というか、何故堂々と入るんだ!?」
 これを着れば堂々と入れる! 早く着ちゃおー! と背中を押して更衣室へ。
「スカートをめくらなければ短パンをはいていても」
「学園内に入っちゃえば問題ないって! あっ、短パンとか駄目だよ! バレちゃうからね!」
 じゃあ、早くお着換えしてね! と笑って言う紅。
 ひとり、更衣室に押し込まれた蒼は手にしたワンピースをじっと見つめて。
「……ああ、もう、どうにでもなれ!」
 郷に入っては郷に従え――という事なのだ。
 だから、そう。うん。堂々と。
「堂々と……はぁ、うん、する……それで何か不審な点はないか探そう」
 その言葉は、己にまるで言い聞かせるかのようでもある。
 諦めと、しかしまだ僅かに残るいやいや気分で更衣室からのそのそと出てきた蒼。
 その前にはじゃーん! と準備ばっちり。素早く着替え終わった紅がきゃるるんと笑って待っていた。
 二回目ですが、28歳です。
 準備を終えたら、あとは学園へ潜入するだけ。
 ふたりで学園の正門へ――そのまま――何も言われず、中へ。
「似合うじゃん蒼くん、自信持ちなって♪ 守衛さんもノーチェックだったし!」
「僕は……誰にも気付かれないように行きたかったんだ……」
 すでにお疲れの気配がにじむ蒼の声。
 紅は笑って、今のこの時を楽しんでいる。
 普段なら、女装なんて断固拒否案件。けれど、面白い事と天秤にかけたら――やるしか無い。
 今回はその天秤が、面白い事に傾いただけの事。
 さてさて、この学園でどうすごそうか、と紅の心は躍る。
 もちろん、面白く、楽しく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サティ・フェーニエンス
邪神復活を阻止
これは僕らの義務であり使命だ
当初は何ら恥じ入る事などせず、堂々と潜入するつもりでいた。

初等部へ続く入口前に来るまでは。
…誰も僕に気なんて配っていない、はずなのに…
数多の生徒が行き交っている往来。
最初の内は「おはようございます」と(やや硬い)笑顔で挨拶を返していた。
のが…気まずい、視線が気になる…
今頃になってこの『女装』という物が、もしや大変羞恥を生むものではないのか、と気付くヤドリガミの少年一名

一枚で楽に脱ぎ着が出来そう、という効率重視で選んだワンピース
ド真面目さを振るい立たせ、ツインテぴよぴよさせ、渾身の微笑みで看守さんの前を通り抜けた
(後、理解出来ぬ自己嫌悪に胸を抑えていた)



 女生徒ばかりの学園に邪神が現れるという。
 邪神復活を阻止するということは、猟兵の義務であり使命だとサティ・フェーニエンス(知の海に溺れる迷走っコ・f30798)は考えていた。
 だから、何ら恥じ入る事などせず、堂々と潜入――するつもりで、いた。
 初等部へと続く、この門の前に来るまでは。
 一歩一歩、その歩幅はいつもの歩みとは変わらないはずなのに、歩みがゆっくりとなっている気がする。
(「……誰も僕に気なんて配っていない、はずなのに……」)
 他にも生徒たちはいる。友人と話しながらであったり、ひとりで早足で向かうものであったり。
 数多の生徒が行き交っている往来をサティも歩んでいた。
 この学園の、制服を着て――つまり、ワンピース姿で。
 周囲にもワンピースを選んでいる同年代の子たちが多い。だから自分の姿は子の中で浮いてはいないのに、違和感しかない。
「おはようございます!」
「おはようございます」
 明るくかけていく子に笑顔で声かけられ、やや硬い笑顔で挨拶を返して。
 皆がかけてくる声にひとつずつ、サティも返していた。
 しかしなんだろうか――居心地の悪さを感じるばかりだ。周囲の子たちはサティへと注目しているわけではないはずなのに。
(「……気まずい、視線が気になる……」)
 なぜだろうか。
 皆の中にあって、紛れ込むように服装も制服、ワンピース――女装だ。
 女装。
「あ」
 彼女たちと自分の違いは、性別だ。
 もしやこの『女装』というもの――いや、もしかしなくとも、大変羞恥を生むものではないのか。
 それに、10歳であるヤドリガミの少年は、気づいてしまった。
 女生徒たちが歩む通りで、女装して、ひとり。
 ワンピースを選んだのは、1枚で楽に脱ぎ着が出来そう、という効率重視で選んだのだ。
 ここで戻るか? いや、そんなことをすれば目立つ。
 もうこのまま、進むしかない……!
 サティは、ド真面目さを振るい立たせる。
 その青い瞳に、決意を抱いて――軽快に歩み始めた。
 ツインテがぴよぴよゆれる。そして渾身の笑みを守衛へと向けて。
「おはようございます!」
 その挨拶に、守衛もおはようございますと微笑んで返してくれた。
 正門を通り抜け、その軽快な足取りが重くなっている。
 ぎゅ、とサティはその胸元を掴んでいた。
(「なんだろうこれ……」)
 ちょっとうつむき加減になる顔。その眉は酔っており、表情も渋いもの。
 理解できないその感情の名は――自己嫌悪。
 今日は少年が苦さを知った日になった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

唄夜舞・なつめ
【蛇硝】
俺の髪に負けねぇぐれェの
サラ艶白ウィッグを被って
耳の下でツインテ
スカートの丈は長めで…ンし。
コレでどっからどー見ても清楚系美女だなァ!…っと、口元はバレやすそーだから扇子で隠すか…。

……ア?
おめェ…
良い顔してんじゃねーか!
化粧?いらねーよ!

一緒に行くんだったら
俺の真似すりゃ大丈夫だ
着いてきなァ

(堂々と、美しい歩き方で)
あらあら守衛さん御機嫌よう、
寒い中お疲れ様ですわ(超綺麗な声)(扇子で口元を隠しつつ麗し笑顔)

…よゆーだな。
ンで?お前、名前は?
…シアンか
俺ァなつめだ。よろしくなァ
よし、こっから
ミニスカスケバンになるぞ
スカートの丈はココだ
そんで、おめーは俺の舎弟な
ちげェ!姉御って言え!


戀鈴・シアン
【蛇硝】

ここに一人で入るのは色々と不安すぎる…
そこの高身長の麗人に声をかけてみよう
え、よく見たら怖っ…身長でかっ…
けど強そうだし頼もしい…!

あの、よかったら俺と一緒に入ってもらえませんか
一人だと心細くって
制服着て、襟足は二つに結えばいいのかな
化粧とかは?

当然だけど守衛がいるよな
どんな風に侵入しようか
え、そんなに堂々と!?
すごいなあの人…表情も仕草も完璧だ
俺も続かないと
ご、ご機嫌よう!おつかれさまですわ!(裏声)(ぎこちない笑顔)

無駄に緊張した…
俺はシアン。お兄さんは?
よろし…え、何でイメチェン?え?
従うけど、このスカート丈はさすがに抵抗が…
わかった、兄貴…あっはい!姉御!
ついていきます、姉御!



 学園に潜入するための様々な道具――その一つを唄夜舞・なつめ(夏の忘霊・f28619)は手に取った。
 なつめの髪に負けないぐらいのさらりとした長い艶やかなウィッグ。
 その色は白だ。それをかぶり、耳の下でツインテールに。
 なかなか似合う、となつめは鏡の中の自分に頷き返す。
 そして制服は、と並ぶもので自分に合うものを。
「スカートの丈は長めで……ンし」
 紺色のスカートを選んでみた。プリーツの幅は細め。くるりと回って見せる――そこに居るのは。
「コレでどっからどー見ても清楚系美女だなァ! ……っと、」
 口元はバレやすそーだから扇子で隠すか……と、今は手で隠すなつめ。
 準備はばっちりだな、と再度鏡を見てチェックするなつめの姿を――青い瞳がとらえていた。
 女性ものばかりの服が並ぶ。そしてこれから向かう場所も――女ばかりの園。
 一人で入るのは色々と不安がすぎる……と、心に抱えていたのは戀鈴・シアン(硝子の想華・f25393)だ。
 そんな不安を抱く中、高身長の麗人の姿が目に入って。近づいてみると――
「え、よく見たら怖っ……身長でかっ……」
 けど強そうだし頼もしい……! と小さく、きゅっと拳握って近づいて。
「あの、よかったら俺と一緒に入ってもらえませんか」
 一人だと心細くって、とシアンは声をかけた。
「……ア?」
 振り向いたなつめの視線がシアンを射抜く。
「おめェ……」
 シアンは僅かに硬直して、駄目かなと思った――けれど。
「良い顔してんじゃねーか!」
 ぱっと明るい声だ。その声にシアンはほっとして。
「制服着て、襟足は二つに結えばいいのかな。化粧とかは?」
「化粧? いらねーよ!」
 そのままで十分と言うなつめ。
 そんなのする必要がないとからりと笑って見せる。
 制服も、似たのにしようと選んで――本当にこれで大丈夫なのかとシアンは少し不安だが、傍らでなつめが大丈夫というと、そう思えてくるのだ。
 そして向かった学園――当然ながら、正門には守衛がいる。
 シアンはその姿を見て、やっぱりいるよな、と。
「どんな風に侵入しようか」
 その呟きに、扇子広げて口元隠したなつめが一歩先を歩み始める。
「俺の真似すりゃ大丈夫だ。着いてきなァ」
 しゃらりしゃらりと、音がするような。堂々としていて、けれど美しい歩き方でなつめは進。
「え、そんなに堂々と!?」
 なつめの姿をシアンの視線は負わずにはいられない。
「すごいなあの人……表情も仕草も完璧だ」
 俺も続かないと、とシアンもその後を追いかけた。
 なつめとシアンは並んで、そして正門、守衛の傍らを。
「あらあら守衛さん御機嫌よう、寒い中お疲れ様ですわ」
 扇子で口元を隠しつつ、麗し笑顔、そして超綺麗な声を向ける。
 その声と素振。なつめがしたように――
「ご、ご機嫌よう! おつかれさまですわ!」
 シアンはぎこちない笑顔を向け、裏声で告げる。ちょっと、声が震えたけれど、守衛は小さく会釈して二人を見送った。
 正門を、しばらく通り過ぎて――ふっと、なつめは口端をあげて。
「……よゆーだな」
「無駄に緊張した……」
 ふ、とシアンも息吐いて一安心。その様子になつめは、俺の真似すりゃ大丈夫つった通りだろ、と笑ってそういえばと気付く。
「ンで? お前、名前は?」
「俺はシアン。お兄さんは?」
「……シアンか。俺ァなつめだ。よろしくなァ」
 よろしく、とシアンも返すべく唇開いた――その刹那。
「よし、こっから――ミニスカスケバンになるぞ」
「よろし……え、何でイメチェン? え?」
「スカートの丈はココだ」
 ぐりぐり、と腰の部分使って巻き上げてこのぐらいだと示す。
 そして言われるまま、マネしてシアンもスカートの丈を上げて。
「このスカート丈はさすがに抵抗が……」
「そんで、おめーは俺の舎弟な」
「わかった、兄貴……」
 と、間髪入れず。今は、女生徒なのだから。
「ちげェ! 姉御って言え!」
「あっはい! 姉御!」
 よし、となつめが笑って見せる。その表情はなんだか頼もしくて、シアンも笑って、なつめを見詰めた。
「ついていきます、姉御!」
 その意気だ、と笑って――清楚系お嬢様ふたりからクラスチェンジして、ミニスカスケバンふたりは学園を行く。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK

へぇ、私立かつ一貫の女子校だと制服もおしゃれなもんなんだな。…そもそも学校行ったことないからよくわかんないが。
ワンピースの花は刺繍かな?
仕事上仕方ないと思ってるし、もとより女装自体に忌避感はない。物作りに興味があるので裁縫やるし繊細な刺繍とか興味ある。
一番面倒そうなのは髪型かなぁ。
髪が長すぎて結びづらそうだけどしょうがない、耳下の低い位置で結っておくか。
服はまぁ一番露出が少なくかつ体型カバーできるものを適当に。(お任せ)
幸い童顔だし軽く化粧しとけば大学生ぐらいに見れるだろう。多分、おそらく。

しれっと正門通過。守衛には軽くあいさつする程度。
逆に堂々としてた方が不審に思われんと思う。



 用意された制服や、様々な服。
 その一つを手に取って、黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)はへぇ、と感心を零していた。
「私立かつ一貫の女子校だと制服もおしゃれなもんなんだな」
 制服、という同じ学園であるという印。
 けれどヤドリガミである瑞樹は、もちろん学生であった過去などなかった。
「……そもそも学校行ったことないからよくわかんないが」
 だが手に取ったものが上等な誂えであることはわかる。
「ワンピースの花は刺繍かな?」
 これから身に纏うものを広げてみれば、控えめに刺繍がしてありただの無地ではないようだ。
 これを着る、ということは女装をする、という事なのだがそれは猟兵としての仕事上、仕方ないことだと思っている。
 もとより、女装自体に忌避感はないのだ。
 瑞樹は物作りに興味がある。だから裁縫もやるし、繊細な刺繍などには興味があるのだ。
 この制服に彩られた刺繍は、まさに興味を引くもの。
 布地と同じ色の糸で縫われているそれは丁寧で、遠目からではそこにあるとはわからないけれど、近いところで見れば模様がはいっているのがわかる、というものだろうか。
 こういうのもあるんだな、と興味は満たされていく。
 と、じっと見ているわけにもいかない。
 露出が少なく、体型がカバーできるもの。
 まさに手に取っているワンピースはすとん、としたシルエットでカバーできるだろう。
 けれどこれは制服。
 もうちょっと、と私服でこれと似たようなものを探して見つけた。
 それを纏えば、着心地もなかなか。鏡の中で自分の姿を確認してみて、思うのは。
「一番面倒そうなのは髪型かなぁ」
 髪はツインテールで、とのこと。
 瑞樹の髪は長く、結びづらい。けれどしょうがない、と真ん中で分けて耳下の低い位置あたりで結っておく。
 あとは化粧か、と瑞樹は自分の顔を見詰める。
 幸い童顔だ。軽く化粧すれば大学生ぐらいに見れるだろう。
 多分、おそらく。
 と、鏡の中の自分と自問自答する。
 化粧をして件の学園へと入れば、すでに中へと向かっているものたちもいる。
 しれっと、何もとがめられることなく正門を通過する。守衛にも軽く挨拶を。
 こういう時、堂々としていた方が不審に思われないから。
 思った通り、何もとがめられずに進むことができた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アマリア・ヴァシレスク
潜入任務、ですか…なんとなく緊張してしまう、です
でも「ゴーニイリテハゴーニシタガエ」という言葉もあるらしいですし、しっかり生徒になりきって潜入してみます、です!

制服はブレザーのものを…うっ、胸がきついですが我慢…です。
髪もちゃんとツインテールにして…準備完了、ですっ♪
では、堂々と正門から他の生徒に紛れて入り込む、です。今後に備えるためにも【聞き耳】を立てて、できるだけ情報を集めておきたい、です
それと守衛さんにも【礼儀作法】に従って対応、です。こういう場合、堂々としていた方が怪しまれないらしい、です

…もしかしたら、私も記憶を失ったり、改造される前はこんな学校に通っていたかも…です



 事件は、女性ばかりの学園で起こるという。
「潜入任務、ですか……なんとなく緊張してしまう、です」
 潜入の為の、沢山の衣服を前に、アマリア・ヴァシレスク(バイオニックサイボーグ・f27486)はひとつひとつ手に取って、これでいいのか、どれがいいのかと制服を見ていた。
「でも『ゴーニイリテハゴーニシタガエ』という言葉もあるらしいですし、」
 ここに並ぶ制服の一つを着て。
「しっかり生徒になりきって潜入してみます、です!」
 うん、と大きく頷いてアマリアは制服選びを再開。
 ワンピースタイプに、ブレザーとスカート、セパレートのものも。
 制服は、とシャツにリボン、スカートとブレザーを選んで更衣室へ。
 それを着ていくと――
「……うっ」
 胸がきつい、です……と着心地はちょっと窮屈。もうひとつサイズが大きなものもあるが――そうなるとちょっとダボっとしてしまうような。
「しばらくの間ですし我慢……です」
 ブレザーはまた後で着るとして、先にとアマリアは髪を結い上げる。
「ちゃんとツインテールにして……準備完了、ですっ♪」
 頷けばゆるりと長い髪も揺れる。
 ブレザーを来て、あとは学園へ。
「では、堂々と正門から他の生徒に紛れて入り込む、です」
 正門へと向かえば、同じように中へと入っていく生徒たちの姿。
 今後に備えるためにも、とアマリアは聞き耳を立てて、できるだけ情報を集めていく。
 聞こえてくる話は今はやりの化粧品や、服の話。それから読んだ本の話をしている者達もいれば、アイドルの話なども。
 色々な話が聞こえてきて、学生たちの話の幅の広さをアマリアは感じる。
 そしてアマリアは守衛の姿を見つけた。
 礼儀作法に従って対応、です、とアマリアはまっすぐに進む。
(「こういう場合、堂々としていた方が怪しまれないらしい、です」)
 だから先行く生徒たちの真似をして。
「おはようございます、ですっ」
 今日の一日、その始まりを楽しそうに紡いで学園の中へ。
 きゃっきゃと楽しそうな女子学生たちの中にいる、アマリア。
 アマリアは、ふと思ったのだ。
「……もしかしたら、」
 もしかしたら――この、周囲にいる女子学生たちのように。
「私も記憶を失ったり、改造される前はこんな学校に通っていたかも……です」
 今、己の傍にあるのはもしかしたら失われた時間かもしれない。
 そう思いながら、アマリアもまた学園の日常へと向かっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

小泉・銀花
【POW】アドリブ大歓迎
銀花の初任務ですの!
学生になりすまして学校に侵入!
華麗に邪神復活のくわだてをあばく!
スパイミッションですのね!

制服は紺色のブレザーにチェックのスカート、青いリボンと白いタイツは自前ですの!
ツインテールが必須というのが解せませんですけれど、ばっちりキメていきますの!ははーんさてはなにかの符号、ですのね?

学校ではまず購買ですの!
あんぱんと牛乳は張り込みに必要なアイテムですからして。え、それは刑事?ドーナツだとアメリカの刑事?
まあまあこういうのは形も大事ですの。
ところでどこを張り込めばいいかも分からないので日当たりのいい屋上で食べますの!
わー景色すごーい!



 初任務ですの! と小泉・銀花(花降り銀花・f30957)は意気込んでいた。
 どんな任務か。それを銀花はちゃんと理解している。
「学生になりすまして学校に侵入!」
 だからまず制服を選ぶ!
 沢山用意された、この制服の中から。
 銀花が選んだのは、紺色のブレザーにチェックのスカート。
 青いリボンと白いタイツは自前だ。
 これで、潜入の準備はばっちりと銀花は鏡の中の自分を見て大きく頷く。
 これなら学園への潜入も簡単なことだろう。
 次に、潜入したならば何をするのか。
「華麗に邪神復活のくわだてをあばく! スパイミッションですのね!」
 銀花が大きく頷くと、鏡の中で結い上げたツインテールが大きく揺れた。
 ツインテール――それが、この任務には必須だという。
「ツインテールが必須というのが解せませんですけれど、ばっちりキメていきますの!」
 揺れ具合もばっちり、と髪に触れつつ、銀花ははっとする。
「ははーんさてはなにかの符号、ですのね?」
 お見通し、というように笑っていざ、学園へ。
 登校する生徒に交じって、銀花も学園の中へ。
 その軽やかな足取りが向かう場所は――購買だ。
「学校ではまず購買ですの!」
 購買も中等部、高等部、大学部にと様々なところにあるようだ。
 向かうなら――中等部。
 あんぱんと牛乳は張り込みに必要なアイテムですからして、ここでゲットしなければ。
 え、それは刑事? ドーナツだとアメリカの刑事?
 ――小さい事は、気にはしない!
「まあまあこういうのは形も大事ですの」
 銀花は、いざ、購買へと向かう。
 向かいながら、ところで、と思うのだ。
「どこを張りこめば?」
 少し考えてみるけれど、張り込めばいい場所はわからない。
 それなら買ったあんぱんと牛乳を――日当たりのいい屋上でおいしく、頂くのみ!
 見上げる校舎は五階建てだろうか。
 あの屋上にでればきっと、銀花はこういう事になるのだろう。
 わー景色すごーい! ――と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【暁】

なぁ綾華ー
どれがいいと思う?
ミニスカとロンスカ制服を体に当て

こっちとか可愛くね?
なぁなぁ無視すんなよ!こーいうオシャレ大事だろ!

って、なんでそっち取るんだよ!
でも確かに綾華に似合いそうだ

後よ、母親に言ったら
黒猫と花のハンカチ(どちらもフリル付)作ってくれたんだよ
どっちがいい?

髪は…
え、そーなのか?!
マジかよ!くそ、ただの変態じゃねぇか!

よっしゃ、前にお嬢様学校で教師になった時
色々観察してたからな!完璧な女の子になってやるぜ
いやいや、キモイって言うなよ!べべ別にそーいう意味じゃねー!

見てろ俺の女の子姿を!

守衛に向って堂々と
ごきげんよう!(ダミ声)

や、やぁだ!俺は女の子よ!ねぇ、綾華ちゃん!


浮世・綾華
【暁】

……
ちゃんと説明聞かずついて来たのが悪かったが…
そう項垂れているとアホみたいな声がして

……
(クソどっちでもいい。でも俺が着るなら――)
バシっと奪い取るロング
(スカート以外を着てもいいことを知らない)

ママさんの好意を無駄にするわけにもいかず
…じゃあ猫の
しぶしぶ受け取り

…耳の位置以上で結ぶのが校則らしいぞ
腹いせに嘘を吐く
俺?後で結ぶからいいんだよ
ギリギリになったら首元にウィッグを付けて目立たないように…

観察?(怪訝な目で
何も言ってねーし。行くぞ

めっちゃがに股じゃん…
どうもみても立派な男だ

よし子がつかまりそうになっている隙に
にこやかに頭を下げて通り抜ける

あばよ、よし子
よし子の犠牲は無駄にしない



「……」
 深いため息を、浮世・綾華(千日紅・f01194)は零した。
「ちゃんと説明聞かずついて来たのが悪かったが……」
 椅子に座って、項垂れる。目の前の光景は、一体何なんだろうか――
「なぁ綾華ー」
 と、砂羽風・きよ(ナマケきよし・f21482)から声がかかる。
 なんだよきよし、といつもなら返していたかもしれない。しかし綾華が反応することは、なかった。いや反応はしているのだ。
 黙、という反応は。
「どれがいいと思う?」
 右手にミニスカート、左手にロングスカートの制服をもって体に当てているきよ。
「……」
 楽しそうなきよの姿に僅かに視線は自然と鋭くなる。
「こっちとか可愛くね? なぁなぁ無視すんなよ! こーいうオシャレ大事だろ!」
 クソどっちでもいい。しかし、この制服選びは必要な事だった。
(「でも俺が着るなら――」)
 手を伸ばし、バシッと奪い取る様にロングスカートを手にした綾華。
 尚、何も言葉はない。
 ちなみにスカート以外を着てもいい事を知らないまま、気づかないままだった。
「って、なんでそっち取るんだよ!」
 うるさいきよし。綾華の視線はそう言っていた。その視線をどうとったのか――きよは綾華がそれを着た姿を想像する。
「でも確かに綾華に似合いそうだ」
 そう言って笑いながら後よ、とごそごそ。
「母親に言ったら、黒猫と花のハンカチ作ってくれたんだよ」
 どっちがいい? と右手に黒猫、左手に花。
 これさっきも見たな、と思う綾華。ていうかどっちもフリルついてる。
 しかし、ママさんの好意を無駄にするわけには……と綾華は手を伸ばす。
「……じゃあ猫の」
「おう! お揃いだな!」
 フリルが! みたいな勢いをしぶしぶといった雰囲気で綾華は受け流していた。
 そして制服を、着て――あとは、髪型だ。
「髪は……」
「……耳の位置以上で結ぶのが校則らしいぞ」
「え、そーなのか?!」
 嘘です。腹いせに嘘をついてしれっと、綾華はウィッグをひとつ手に取っていた。
 しかし、校則なら仕方ねぇ! ときよは小さなボンボンのついたゴムで、いつも頭の後ろにある尻尾をそのままに、耳上で髪を結んでいた。
 その、鏡の中の己の姿は。
「マジかよ! くそ、ただの変態じゃねぇか!」
 くわっと言い放って、鏡の向こうの綾華に気づくきよ。
 あれ、まだ髪しねぇの? と振り返る。
「俺? 後で結ぶからいいんだよ」
 そう、ギリギリになったら首元にウィッグ付けて目立たないように結ぶから問題ない。
 きよしには黙っとく。
 これで心はともかく、身は女子学生だ。
「よっしゃ、前にお嬢様学校で教師になった時、色々観察してたからな!」
 完璧な女の子になってやるぜ、ときよは胸張って。
 いざ学園に行かんというところ。
「観察?」
 綾華はきよの言葉を拾って怪訝な目を向ける。
 その視線に、きよははっとして。
「いやいや、キモイって言うなよ! べべ別にそーいう意味じゃねー!」
「何も言ってねーし。行くぞ」
 ロングスカートの裾を翻して、綾華は先を進む。
 もう不安しかない――と綾華は思うのだが。
 不安しか、というか不安だけだったが何かに後で使えるかもしれないと女学生きよの姿を携帯にパシャリと収めておいた。一応。
 ばっちり女の子だろ! なんて言いながらきよはそれに応じる。
 ポーズきめんな、きよしと返されても。
 そして正門、守衛の姿をふたりは視界に。
「見てろ俺の女の子姿を!」
「めっちゃがに股じゃん……」
 どこからどうみても立派な男だと綾華の不安は一層募る。
 せめてがに股はどうにかしろ、きよしという視線を向けるとばっちりだろ! とウィンク。
 違う、そうじゃないきよし。その想いは届かない――
「ごきげんよう!」
 ダミダミの声で守衛へと堂々と挨拶するきよし、もといよし子。
 守衛は――仕事をした。
「ちょっと君ィ……学園の人かね? いやそもそも……」
 守衛さんは よし子 に 近づいた!
「や、やぁだ! 俺は女の子よ! ねぇ、綾華ちゃん!」
 そこで女の子よとか言うな、という視線を向け綾華は守衛へとにこやかな笑み向けて、頭を下げて隣をすすっと通り抜けた。綾華ちゃんなんて人では、ありませんとばかりに。
 あばよ、よし子。
 お前の尊いかどうかはともかく、犠牲は無駄にしない――
 もしかして女装の変態か!? と守衛に疑いを駆けられたよし子は、ちちちちちがうそんなことないと言いながら生徒手帳(偽造)の力で守衛さんから逃れることができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

雛瑠璃・優歌
【雛梅】
サクミラだと女学生=袴だったから落ち着かないよ…
とりあえず姫に合わせてワンピースの方を着たんだけど
ツインテールは水着の時にもやったドーナツアレンジ、リボンもその時のまま
足元は履き口に制服と同じ花の刺繍入りのハイソックス
「うーん、似合うかなぁこれ…」
姫は勿論似合うよ
「流石あたしのお、…自慢の妹、今日も可愛いよ」
異母弟(おとうと)って言いそうになって慌てちゃって、咄嗟に言い直したのはいいけど
「ごめんなさい…」
我が家のお猫様は当然厳しかった…
こんなだから妹に間違われるんだよね
今日のお仕事、上手くやれるかなぁ
「口調とかも直すべき…?」
しょげたまま考え事まで始めたら一緒に居る筈の姫の声が遠くなる


梅小路・尚姫
【雛梅】
女装は普段からしてるから全然問題ないね。
制服は白のワンピースの方を選ぶ。
花の刺繍と同じ紺色のカーデと、黒いタイツ。
髪は左右高い位置で結ったツインテール。
校則的に許されるなら、紺地に白いレースがあしらわれたリボンで飾って。
いつも店でそうしているように楚々とした立ち居振る舞いで生徒たちに溶け込む。
優歌が失言しそうになれば
「お姉様、はしたなくってよ」
にっこり笑顔で釘をさす。
学園内を散策して、適当な所で休憩すれば生徒や教職員の話が耳に入るかな。
広いみたいだし、優歌が迷子にならなきゃ良いんだけど…って心配してる傍から!
「もう! 此処が舞台だと思って、しゃんとして!」
手を引いて弟らしく喝を入れる。



 準備のために用意されたのは制服やウィッグ、色々とあって。
 どうしようかと戸惑う者もいれば、すちゃっとすぐに決めてしまえるものもいる。
 女装、というものは梅小路・尚姫(メイドさんは見た!!・f22690)にとって日常のもの。
 普段からしているから全然問題はなく、制服を選んで身纏うのも早かった。
 尚姫が選んだ制服は白のワンピース。それに花の刺繍と同じ紺色のカーディガンを羽織り、黒いタイツを。
 そして、今回髪型はツインテールと指定されているから、どの位置でやアレンジは好みの問題だろう。
 左右とも、高い位置で尚姫は結い上げて髪を揺らす。
 その髪へと飾るのは紺地に白いレースがあしらわれたリボンだ。
 校則で禁止されているかな、とも思ったけれど大丈夫な様子。リボンが髪と共に揺れて、気持ちも踊るようだ。
 鏡の中の自分はいつもと服装は違うけれど、ばっちり。
 対して――雛瑠璃・優歌(スタァの原石・f24149)は落ち着かなさを感じていた。
「落ち着かないよ……」
 サクラミラージュでは女学生といえば――袴。
 優歌の慣れた女学生スタイルといえば袴なのだ。
 今回は尚姫に合わせてワンピースを選んで着てみたものの、身に纏う感覚が袴とは違っていて落ち着かない。足が出ている面積が大きい、とちょっとスカートを引っ張ってみたり。
 髪はもちろんツインテールだけれども、結い上げた場所にみつあみをくるっと絡めてドーナツアレンジ。リボンもふわりと、揺れる。
「うーん、似合うかなぁこれ……」
 制服と同じ花の刺繍入りのハイソックスを履きながら、優歌はぽつりと零す。
 本当に似合っているのか、鏡の中の自分を見ても自信を持って言えないような気持ちだったのだ。
 そして尚姫は、と見れば。
 くるんと回る――ワンピースの裾もふわり。うん、勿論似合っていると優歌は頷いていた。
 尚姫は優歌もばっちり! と笑み向ける。
 準備ができれば、いざ潜入へ向かうのみ。
 周囲には学園に通う学生たちが沢山いる。その中でも――贔屓目でもなく優歌は思うのだ。
「流石あたしのお、……自慢の妹、今日も可愛いよ」
「お姉様、はしたなくってよ」
 優歌が『異母弟(おとうと)』と言いそうになるのを、慌てて咄嗟に言い直す。
 それをぴしゃりと、いつも店でそうしているように楚々とした立ち居振る舞いと思にぴしゃりと閉じたのは尚姫だ。
 にっこり笑顔での釘刺しは――ほかの生徒たちには聞こえてはいなかったけれども。
「ごめんなさい……」
 我が家のお猫様は当然厳しかった……と優歌は改めて思う。
(「こんなだから妹に間違われるんだよね」)
 今日のお仕事、上手くやれるかなぁと優歌は思う。この学園の中で、邪神復活の儀式が行われる。それを阻止することだ。
 そうしているうちにするっと。ふたりは自然に正門を超えて、学園の中へ。
 尚姫は、中へ入りつつ耳澄ませて、生徒や教職員の話なども耳でとらえようとしていた。
 しかし、それにしても――広い。正門から校舎までの道のりが、長そうだ。
(「優歌が迷子にならなきゃ良いんだけど……って心配してる傍から!」)
 さっきまで横にいたのに、いない。
 尚姫がくるりと見回せばその姿は少し後ろにあった。
「口調とかも直すべき……?」
 ううんと唸りながら、優歌が呟く。それと同時に、あれと思ったのだ。
 近くで尚姫の声がしない、と。しょげたまま考え事まで始めたら、一緒に居る筈の尚姫の声は遠くなり、いつのまにか距離もできていた。
 けれど、その姿を見つけ尚姫は戻ってきて。
「もう! 此処が舞台だと思って、しゃんとして!」
 優歌の手をとって。弟らしく、尚姫は喝を入れる。
 その声に、わ、と小さく零して優歌はぱちりと大きく瞬いた。
 目の前にはきっと強い視線を向けてくる尚姫。
 優歌はうんと大きく頷いて、二人手を繋いだまま一緒に進む。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
地毛で左右に二つ結い
服装はブレザー、下はロングスカートで上下紺色
下は袴に似ているような……
喉仏を隠す為に首にはマフラー
胸には晒を巻き、隙間に布を詰める

……これで十分ではありませんか?
そう思ったのですが倫太郎に化粧をされました

変装はできたものの背ばかりは誤魔化せません
多少身を屈めるなりして工夫をしなくては
守衛の方には軽く会釈をして挨拶しましょう
「ししゅんき」を装って、人見知りしているような様子を

通過した頃には倫太郎に近寄り、内緒話をしながら作戦会議
確かに呼び名を変えなくては怪しまれます
貴方は…………りんこ?いっそ那岐殿というのも
い、いえ、主の名で呼ばれるのは

では「りん」、行きましょう


篝・倫太郎
【華禱】
ウィッグで緩いツインテ
私服の院生っぽく、喉元を隠せるタートルネック
バランス配慮で少しだけ胸に詰め物
ロングスカートで足の太さも隠して
秋色カラーでシックに纏める
メイクもばっちりナチュラルに
歩き方も笑い方もお嬢様風味

でも隠せないのは俺も夜彦も
揃って周囲から頭2つ分くらい出てる事

でも、やると決めたらやる
守衛サンが他の生徒と挨拶交わしてる横をしれっとね!

喋るとバレそうなんだけど、どうしよう
明らかに女性って言うには無理ない?
名前もさ……誤魔化せないレベルで男性名だし
偽名考える?

……え?
あんた、小夜子とか名乗る?名乗る勇気ある?
だから、『りん』でいいかなって?

噂好きな女子らしくひっそりそんな話をして



 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)の髪は、短い。結べる長さなどないのだから、ウィッグを被り、ゆるいツインテールを。
 高校生、というのは難しそうだ。
 だから倫太郎は私服の院生っぽく、服を選んでいく。
 喉元を隠せるタートルネック。しかしこれをそのまま来ただけでは、バランスが悪く少しだけ胸に詰め物をした。
 パンツでもいいかもしれないが、ロングスカートで足の太さを隠し秋色カラーでシックにまとめたスタイル。
 そしてメイクは――ばっちり。しかしナチュラルに。
「あとは……歩き方か」
 いつもの歩幅より少し狭めて、笑い方もこうか? と鏡の中の自分に、お嬢様風味で笑いかけてみた。
 そんな試行錯誤の傍らで、淡々と月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)も己の姿を、潜入するにふさわしく整えていた。
 長い髪を持つ夜彦は、左右に二つに結う。二つに結わうことの違和感を少し感じてしまうのは慣れないのだから仕方ない。
 紺色のブレザーにロングスカートを選んだ夜彦。
 ロングスカートをはいてみれば、なんだか慣れた感じもする。それは何故か、と考えてたどり着いた答えは。
「袴に似ているような……」
 そう思えばロングスカートもなんてことないものだ。
 あとは、喉仏を隠す為に首にマフラーだ。
 胸には晒を巻き、隙間に布を詰めれば、女性に見えるだろうか。見える、と夜彦は鏡の中へと頷いて見せる。
「……これで十分ではありませんか?」
 どうでしょうか、倫太郎と問えば――まだだ、と解かされる化粧。
 二人でばっちり、女性のふりを。男であることはしっかり隠せたのだが、それでも隠せないものはある。
 それは二人の身長だ。
「背ばかりは誤魔化せませんね」
 多少身を屈めるなりして工夫をしなくては、とちょっとかがんでみる夜彦。
 倫太郎は頭二つ分くらい出てるよなぁと言いながら、どうにかなるだろうと笑う。
 やると決めたら、やるだけなのだから。
 装い仕立てあげ終えたら学園へと向かうだけだ。
 守衛が他の生徒と挨拶かわしている横をしれっと倫太郎は通り過ぎた。
 夜彦は律義に、軽く会釈をしてそそと過ぎ去る。
『ししゅんき』を装って人見知りしているような様子で足早に進む夜彦も、とがめられることはなかった。
 正門を通り過ぎ――改めて、二人は合流する。
 夜彦はちょっとほっとしたような面持ちで、しゃんと背筋を伸ばして立った。
 そして小声で、内緒話をしているように作戦会議だ。
「喋るとバレそうなんだけど、どうしよう。明らかに女性って言うには無理ない?」
 声は変えられない。裏声を出すことはできるがそれも限界はきっとあるし。そもそもちょっとやってみて笑いだしそうな違和感しかなかったのだ。
「名前もさ……誤魔化せないレベルで男性名だし」
 倫太郎。夜彦。
 確かに、と夜彦は自分たちの名前を反映して、頷く。
「確かに呼び名を変えなくては怪しまれます」
 その真面目な様子に倫太郎は笑って提案を。
「偽名考える?」
「貴方は…………りんこ? いっそ那岐殿というのも」
「……え?」
 その呼び名に、倫太郎は瞬いて。
「あんた、小夜子とか名乗る? 名乗る勇気ある?」
「い、いえ、主の名で呼ばれるのは」
 それは、さすがに――と、夜彦の語尾は小さくなって。
 その様子にだろ、なんて倫太郎は言う。
「だから、『りん』でいいかなって?」
「では『りん』、行きましょう」
 こくり、夜彦は小さく頷く。
 人目もある場所だから、内緒話の最中のように小さく。
 噂好きな女子のように、ひっそりと秘め事を紡ぐように二人だけに聞こえるように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

千々波・漣音
【桃夢】

…オレが貰った制服、何でワンピ…?
なァ、エール…え、間違ってない?
はァ!?女装、ツインテ!?(聞いてなかった

エールは超似合ってるな!
く、仕方ねェ…
オレは神格高い竜神、完璧に着こなしてやるぞ!

…ふ、どうだ、超絶美人だろオレ!
竜神ぱわーで伸ばした髪はオサレツインテに
耳上まで編み込み結んで清楚な紺リボンで飾る!
エールも可愛くしてやるなァ(楽しくなってきた

写真か、じゃあオレはとびきりあざと可愛いポーズで…
って!撮るの!?しかも見せるの!?

正門でにっこり
御機嫌好う、お疲れ様です♪
…オレ様の可愛さに惚れるんじゃねェぞ、守衛!
ふ、完璧だろ、エール!(どや
爪も可愛くオソロにしよーじゃねェの!(開き直り


エール・ホーン
【桃夢】

間違ってないよ!
だって女の子の恰好で
ツインテールをして潜入するんだってっ
へへ、漣音さんと初お仕事
とっても楽しみだなぁ

白ブレザーに桜色スカートで
みてみて漣音さんっとくるくるり
漣音さんも早く着ようときらきら期待の眼差し

着替えた漣音さんをみてこくこく
とっても似合ってて可愛いの!

わぁ。ボクも?
どきどき…わわ、可愛いっ
漣音さんの手、魔法みたいだっ

一緒に写真撮ろうっ
それでね、あとでいわさかのみんなにみせよっ
とっても楽しかったんだよってお話ししたいもの!

ごきげんようっ
と漣音さんの真似をして
ばっちりだった!
もう何処からみても女の子にしか見えないね

ねえねえ、後でネイルも可愛くしたいっ
おそろネイルしよー!



 沢山、制服も、そのほかにも色々な服があるというのに、どうしてこれなのか。
 手にした制服を見詰め――千々波・漣音(漣明神・f28184)はぷるぷる震えていた。
「……オレが貰った制服、何でワンピ……?」
 真っ白清楚なワンピース。これはもちろん、女性が着るべきものだ。
 何かの手違いか? と思いながら首を傾げつつ、漣音はエール・ホーン(ドリームキャスト・f01626)へと顔向けて。
「なぁ、エール……」
 本当にこれでいいのかと訊ねようとしたのだけれど、その前にぱっと明るい笑顔が向けられる。
「間違ってないよ!」
「え、間違ってない?」
 そう、何もおかしなことはないよ! とエールはにこにこ。
「だって女の子の恰好で、ツインテールをして潜入するんだってっ」
「はァ!? 女装、ツインテ!?」
 なんだそれ俺聞いてないぞ! と漣音は言う。説明されてたけど? というエール。きっとちょっとよそ見していたのだろう。
「へへ、漣音さんと初お仕事、とっても楽しみだなぁ」
 エールは、僕はこれにしよ! と白ブレザーと桜色のスカートを選ぶ。
 更衣室に入ってささーっと着替えてきたならば。
「みてみて漣音さんっ」
「エールは超似合ってるな!」
 くるくるり、と回ってステップ踏むように。そしてきらきらの眼差しを向ける意味は。
「漣音さんも早く着よう」
「く、仕方ねェ……オレは神格高い竜神、完璧に着こなしてやるぞ!」
 と、息巻いて。勢いよく更衣室の扉開き、バタンと閉めてしばし。
 エールはわくわく、とその登場を待っていた。
「……ふ、どうだ、超絶美人だろオレ!」
 効果音がつくならババ~ンだろうか――髪も竜神ぱわーで伸ばした、とさらり。
 それはオサレツインテに。耳上まで編み込み結んで、紺リボンで飾るツインテールだ。
「とっても似合ってて可愛いの!」
「エールも可愛くしてやるなァ」
「わぁ。ボクも?」
 鏡の前に座ってもらって、お揃いになる編み込みを。
 可愛くしていくのは楽しくて、漣音の指も乗ってくる。
「……わわ、可愛いっ」
 どきどきしながら、その指先を視線で追っていくエール。
「漣音さんの手、魔法みたいだっ」
 いつもと違う髪型にエールの心は躍る。こんなに楽しい気持ちになる時間を、想い出に、形に残しておきたくて。
「一緒に写真撮ろうっ」
「写真か、じゃあオレはとびきりあざと可愛いポーズで……」
 こんなポーズどうだ、と決めて。かわいい! とエールは声あげる。
「それでね、あとでいわさかのみんなにみせよっ」
「って! 撮るの!? しかも見せるの!?」
「とっても楽しかったんだよってお話ししたいもの!」
 その言葉に、漣音は瞬いて。そうだな! と笑って一緒にポーズを。
 記念に写真とったら――次は、学園への潜入だ。
 正門、そこには守衛も立っている。守衛は視線を巡らせ学園の治安を守っているのだ。
 漣音は正門で、にっこり。
「御機嫌好う、お疲れ様です♪」
「ごきげんようっ」
 漣音の真似をエールもにっこり。
(「……オレ様の可愛さに惚れるんじゃねェぞ、守衛!」)
 と、僅かにどや、という一瞬漣音は浮かべつつもお嬢様モードだ。
 守衛は軽く会釈して、二人を疑うことはなかった。正門を通り抜け――しばらく歩んで。
「ふ、完璧だろ、エール!」
 どや、といつもの漣音の浮かべる笑み。
「ばっちりだった! もう何処からみても女の子にしか見えないね」
 これならこの後も心配なく動けそうだ。
「ねえねえ、後でネイルも可愛くしたいっ」
 と、おしゃれ談義が耳に入り、エールはいいなぁと思って、提案一つ。
「おそろネイルしよー!」
 この爪も可愛くできたらもっとばっちり! とエールは笑う。
 その言葉に漣音はいいぜ! と軽快に返す。
「爪も可愛くオソロにしよーじゃねェの!」
 それはもう開き直り――指の先まで、しっかり女の子になるだけ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルイ・アンブロワーズ
女装して潜入?
アハッ、そんなのちょー慣れっこだぜ。なんせ常日頃からガッコに行く時は男子の制服だったり女子の制服だったりするもんでさ。
だが、ツインテか。この長さでツインテにするとちょっと子供っぽくなっちまうな……うん、その方向性の【演技】プランで行くか。パンクロック趣味の空気読めない系元気娘って感じ?

(制服に身を包み、派手なピアスも髪色もそのままアクセなんかも身につけて、駆け足に校門を駆け抜けて)(生活指導の教員に声をかけられるも)
アハッ、ごめんなさーい!
ちょっとトモダチと約束あるから、ゆるして、センセ?(と【誘惑】の甘い香りと魔眼による【催眠術】を使い)
アハッ、気をつけまーす!



 沢山に並ぶ衣服――どれを着ても自由、だなんて選ぶのが楽しいに決まっている。
 並ぶのが女物の服だけだとしても。
「女装して潜入?」
 そんなの、大した問題はないというようにルイ・アンブロワーズ(夜の子・f28972)は笑って見せる。
「アハッ、そんなのちょー慣れっこだぜ」
 なんせ常日頃から、とハンガーラックにかかる服を選んで、己の身に合わせてみるルイ。
「ガッコに行く時は男子の制服だったり女子の制服だったりするし」
 ワンピースタイプの制服もいいけれど、スカート丈は膝上あたり。
 この制服に袖を通してみても、と思うけれどルイは元の場所に戻した。
「だが、ツインテか」
 それを考えると――ワンピースではバランスが悪い気がする。
 ルイは自分の髪をちょっとつまんでみて。
「この長さでツインテにするとちょっと子供っぽくなっちまうな……」
 ぴょんと、ちょっと跳ね気味の髪型になりそうだ。
 けれどもそうなるなら、それに合わせた装いがある。
「うん、その方向性の『演技』プランで行くか」
 パンクロック趣味の空気読めない系元気娘って感じ? と、そのプランに似合う制服をチョイスしていく。
 スカートは短めに。ブレザーを合わせるけれど丈は短めのものを選ぶ。
 リボンも結ぶけれどちょっとルーズにしてみたり。
 派手なピアスも髪色も、そのまま。アクセサリーもより取り見取り。
 指輪もいくつか重ねてみたり、学生になる準備は楽しい時間だった。
 これでばっちり、と装い定めたならあとは学園へ向かうだけ。
 ルイは駆け足に門を駆け抜けていく。走る足取りは軽快で、守衛は止めることもなかった。
 が、しかし――ルイの姿を見た生活指導の教員は目を三角にして声あげる。
「派手すぎだぞ! どこの学年とクラスだ!」
「アハッ、ごめんなさーい!」
 待ちなさい! と呼び止められたなら、ルイは素直に従う。
 けれどその表情は、悪いと思っているわけではなくて。
「ちょっとトモダチと約束あるから、ゆるして、センセ?」
 ふわり、誘惑の甘い香りとその瞳――魔眼によって催眠術を。
「ま、まぁ次から気を付けなさい……」
「アハッ、気をつけまーす!」
 じゃあね、センセとひらりと手を振って、ルイは背を向けまた駆け出す。
 ほらこんなに――学園に溶け込むのは、簡単と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クラウン・メリー
おずりん(f01136)と

俺、制服初めて!
おずりんは着たことあるんだね!着るの楽しみ!

いっしょの制服を着ながら
髪を結ぼうとすれば短すぎて上手く結べず

わ、ほんと?ありがとう!
ちょりんと触角のようなツインテに
えへへ、可愛いかな?なんてくるりと回る
――わあ、おずりんもとっても可愛い!

ふふー、お揃い嬉しいね!ぴょこぴょこ
いっしょにスキップ!

うんうん、ひらひらーってしててすーすーする!
女の子のようにおすまししなきゃ!

ううん、学校も初めてなんだ!
だからおずりんと行けて嬉しい!
わあ、そんな素敵なこと出来るんだね!

ぶかつも買い食いもしてみたいな!
甘いもの!アイスとかかな?

にっこり笑顔で
おはようございまーすっ!


オズ・ケストナー
クラウ(f03642)と

せいふくなら着たことあるっ

初めての「女子高」制服に袖通し
クラウ、むすぼうか?
シュネーにするみたいに花とおなじ黄色のゴムで結ぶ
うんうん、かわいいっ

自分はうまく結べず
耳の下で結んであるウィッグをカポッ
整え準備OK

ばっちりだねっ
ふふ、クラウとおそろい
ぴょんとスキップ

ひらひらする
裾つまんで
スカートっておもしろいね

言われてはっとスカートから手を離す
おすましおすまし

クラウ、学校いったことある?
わたしおしごとでせんにゅーしたことあるんだ
あのねえ、ほうかごはぶかつして
よりみちしてかいぐいするんだよっ

わあ、いこいこっ
あまいものがいいかなあ
なにたべたい?

守衛さんに挨拶
おはようございまーすっ



「俺、制服初めて!」
 制服って、こんな服なんだ! とクラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)は一着をもって広げてみる。
 ブレザーとスカートのものもあれば、ワンピースもある。
 一種類じゃないことにクラウンは瞬いてすごいね! と視線を向ける。
「せいふくなら着たことあるっ」
 そう言って――わたしも、これっ! とオズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)はクラウンが持っているのと、揃いの制服を手にした。
「おずりんは着たことあるんだね! 着るの楽しみ!」
 そう、オズは制服を着たことがある。けれど、初めての『女子高』制服だ。
 それに袖を通し、くるんと回って見せるオズ。
 するとクラウンも真似して、くるんと回ってみせる。
「あとは、ツインテール!」
 ツインテールも初めて! とクラウンは言って髪を結ぼうとしてみるものの――あれ? と首ひねる。
 右と左、高さが同じにならない。それになんだか、居心地の悪さもあってううんと渋い顔。髪が短いから、上手く結べなくて四苦八苦。
 それを見て、オズはブラシを持ち。
「クラウ、むすぼうか?」
「わ、ほんと? ありがとう!」
 シュネーにするように、ブラスで梳いて、整えて。それから、クラウンの花と同じ黄色のゴムでちょりんと、触角のようなツインテール。
 そしてオズも自分のを同じように結ぼうとするが上手に結べない。
 誰かの髪を整えるのはできるけれど、自分は難しくて――最終手段。
 これで! と耳の下あたりで結んであるウィッグをカポッと。
 二人とも準備できたねとわらって、クラウンはくるりと回って見せる。
「えへへ、可愛いかな?」
「うんうん、かわいいっ」
 オズも、クラウンに習うようにくるりんと回る。
「――わあ、おずりんもとっても可愛い!」
 ふたり、視線が合えばどちらともなく微笑みが零れる。
「ばっちりだねっ」
「ふふー、お揃い嬉しいね! ぴょこぴょこ」
 動けばぴょんぴょんとクラウンのツインテールは跳ねる様。
「ふふ、クラウととおそろい」
 ぴょんとスキップひとつ、オズがすればクラウンも一緒にスキップ!
 するとひらり、ふわりとスカートの裾が躍る。
「ひらひらする」
 オズは裾つまんで、小さく笑い零した。
「スカートとっておもしろいね」
「うんうん、ひらひらーってしててすーすーする!」
 くるんと回れば広がるのがなんだか面白い。クラウンはでも、ときりっと表情引き締める。
「女の子のようにおすまししなきゃ!」
 その言葉にオズもはっとして、スカートから手を離した。スカート整えて、これで大丈夫なはず。
「おすましおすまし」
 しかし、おすましって――どんな感じ?
 どんな感じだろう? と二人で悩んでみたり。
「クラウ、学校いったことある?」
「ううん、学校も初めてなんだ! だからおずりんと行けて嬉しい!」
 ふにゃっと嬉しそうにクラウンは笑う。オズは、わたしおしごとでせんにゅーしたことあるんだと学校でのことをクラウンへと話し始めた。
「あのねえ、ほうかごはぶかつして。よりみちしてかいぐいするんだよっ」
「わあ、そんな素敵なこと出来るんだね!」
 ぶかつも買い食いもしてみたいな! とクラウンはわくわくの楽しみをまずひとつ見つけた。
 そのわくわくの楽しみは、もちろんオズも一緒に。
「わあ、いこいこっ。あまいものがいいかなあ。なにたべたい?」
「甘いもの! アイスとかかな?」
 なんて――おしゃべりしながら向かう学園。
 話している内容は、周囲の女子生徒たちも似たようなものだ。
 今日何をしよう、昨日のテレビはなんて他愛ない話。
「おはようございまーすっ」
「おはようございまーすっ!」
 守衛へとにっこり、笑顔とともに挨拶すれば会釈と共におはようございますと返ってくる。
 おすまし、よりちょっと元気に。その挨拶は、一日の始まりの合図。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

織譜・奏
ノトス(f03612)と

お揃いの制服(スカート短め)
髪型はそのままで

白百合の学園か…まさに君にぴったりじゃないか
とはいえまさか女装することになるとはな
きみくらいの歳だと丁度高校生か、華やかな年頃だ
なに、きみは顔が良い。そう構えなくてもバレやしないさ!
むしろ私の方こそいい歳して女学生の制服など…
少し恥ずかしいものがあるぞ(照れ)
浮いてないと良いのだが…こう、若さには勝てないというか
老けてないか…?女は20を過ぎたらおばさんなのだろう?(六千年熟成)

真正面から生徒を装い堂々と潜入
こういうのはな、学生らしく流行の話でもしておけばいい
「このコーディネートはきみに似合いそうだ」
談笑しながら正面突破


ノトス・オルガノン
織譜(f03769)と
揃いの制服(スカートは長め)
髪は緩めのツインテにして侵入

女児だけが入れる学園、か
なんだか珍しく感じてしまうよ
…しかし、必要があるとはいえ女装、か…
か、顔がいい…? そう、か…?
織譜だって、何を照れることがあるんだ、可愛らしいじゃないか
おば…!? そんな失礼なことを言うやつがいるのか?
服には詳しくないが、周りと見比べても浮かない、流石の着こなしだと思うぞ

しかし、格好はともかく、年頃の女子は普段どんな生活をしているのだろうか…
織譜に倣いながら、何とか誤魔化してみよう
流行の話、か
ふむ…何か雑誌でも見ながら、正門を通ってみようか
「そうかな?…あぁ、奏はこっちのが似合いそうだな」



 ふたりは、揃いの制服を手にしていた。
 ノトス・オルガノン(白百合の追走歌・f03612)は、スカートは長めに。
 織譜・奏(冥界下り・f03769)は、スカートは短め、というところが違いだろうか。
 これから潜入するのは、女性とだけが集う学園。
 つまり、装いも女性のものになることは揺るがない。
「女児だけが入れる学園、か」
 なんだか珍しく感じてしまうよ、とノトスは苦笑交じりに零した。
「……しかし、必要があるとはいえ女装、か……」
 その後に零れたのは、ため息。
 そんなノトスの様子に、ふふと奏は笑い零す。
「白百合の学園か……まさに君にぴったりじゃないか」
 とはいえまさか女装することになるとはな、と奏はノトスへと苦笑零す。
 ノトスの髪色は漆黒で長く。そして見た目も筋骨隆々というわけではなくしなやかさもあり。
 装いを整えれば、男とは思われないだろうと奏は思うのだ。
「きみくらいの歳だと丁度高校生か、華やかな年頃だ。なに、きみは顔が良い。そう構えなくてもバレやしないさ!」
 明るく軽く、奏は紡ぐ。その言葉にノトスはぱちりと大きく瞬いた。
「か、顔がいい……? そう、か……?」
 それは自分ではわかるようで、わかっていない事なのだろう。
 突然の言葉に戸惑いつつも、ノトスは素直に受け取っていく。
 そうそう、と頷く奏はむしろ、と己について思うことを紡ぐ。
「私の方こそいい歳して女学生の制服など……少し恥ずかしいものがあるぞ」
 と、照れて小さく、困ったようにはにかむ。
 するとノトスは何を言っているんだ、というように大きく首を横に振った。
「織譜だって、何を照れることがあるんだ、可愛らしいじゃないか」
「浮いてないと良いのだが……こう、若さには勝てないというか」
 奏はちょっとばかり、服の端を握って広げて見せて。鏡の中の、己の姿に小さく唸る。
「老けてないか……? 女は20を過ぎたらおばさんなのだろう?」
 六千年熟成、なんて奏は笑って言う。もとが竪琴である奏にとっては時間の流れはひとの流れとは違うのだから。
 しかし、その容姿は24歳と、まだまだ若いもの。
「おば……!? そんな失礼なことを言うやつがいるのか?」
 むしろノトスは逆に驚いてしまう。決してそんな事はないと思うからこその、驚きだ。
 服には詳しくないが、と周囲の姿。そして奏を見て。
 褒める、というのだろうか。なんだかそれは面映ゆさもあり、照れくささもある。
 上手に言葉を選べているだろうか、と手探りで。
「周りと見比べても浮かない、流石の着こなしだと思うぞ」
 だから大丈夫。そう言うとそうかなと奏は小さくはにかんだ。
 褒められれば、嬉しいのだから。
 制服姿は、きっと学生たちの中に紛れ込めば違和感のないものになるだろう。
 思った通り、正門へと向かう道すがら、生徒たちの中に紛れ込む。
 真正面から堂々と潜入すればいいと奏は言う。
「しかし、格好はともかく、年頃の女子は普段どんな生活をしているのだろうか……」
 その言葉に、簡単だと奏は言う。
「こういうのはな、学生らしく流行の話でもしておけばいい」
 奏に倣いながら、何とか誤魔化してみようと思っていたノトスはなるほどと頷く。
「流行の話、か。ふむ……何か雑誌でも見ながら、正門を通ってみようか」
 制服を借りた所にあったから、カバンの中へと雑誌はいれてきた。
 その一冊、ティーン雑誌を取り出して、ノトスは開いて見せる。
 それを奏は一緒にのぞき込んで。
「このコーディネートはきみに似合いそうだ」
「そうかな? ……あぁ、奏はこっちのが似合いそうだな」
 学生同士の、他愛ない話のように。ありきたりな、学生の日常をふたりで、紡いで見せる。
 いつの間にか、正門を通り過ぎノトスと奏も学園の中へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

白霧・叶
【桔梗】
学校、か。俺にもこういう風な道もあったと思うと感慨深いものがあるよ

…は?女子校?…男子禁制!? 聞いてねぇぞ!そういう事なら俺は帰らせてもらう…ちょ、まてなんだよその粉!や、やめ…(声にならない悲鳴。何だかんだでそのまま身を任せちゃう。どうせなら何かアクセサリーでもないかなと探してるかも?)

蓮夢の前でこんな格好する日が来るとは思わなかったけどまあ…言っても仕方ねぇ…ないですね。 ディアナに化粧もしてもらったし、とりあえずなってしまったものは仕方がないので……情報収集といこうか!

け、決して乗り気とかもう割りきって楽しもうとかそういうのはないから勘違いし、しないでね? (多分)


ディアナ・ロドクルーン
【桔梗】
学校に行くのは実は初めてだからとっても楽しみ!
あ、儀式阻止の為にちゃんとやるわよ、浮かれてなんていない(多分

さ・あ・て❤お楽しみの変身タイム

叶さんをちゃーんと可愛くしてあげないと
元々整ったお顔をしているから薄くお化粧するくらいで良いかも
(ファンデーを少々、口紅も)
桜宮さんは着る服を選んでね、素敵な女の子に見えるようにお願いするわ
みんなでお揃い!良いわ、素敵ね♪

さて、後は必須のツインテール
櫛で綺麗に髪を梳いてっと

桜宮さん薄い水色掛かった白でとても綺麗
桜の枝があるから、そんなに高く結べないけど…このくらいかしら

準備が出来たら正門を堂々と通りましょう
ほら、緊張しないで叶さん
自然に、笑顔笑顔!


桜宮・蓮夢
【桔梗】
僕も学校初めてなのだっ
どんなところか今からわくわくだよぅ
勿論、任務も頑張るからね!

(逃げようとする叶さんに)
一緒に行こう?
きっと3人の方が、もっともっと楽しいよっ

お洋服選びだねっ
任せて欲しいのだ!
(目に留まったのはマキシ丈のお花が描かれたシフォンのワンピース)
かわいい! これっ、これにする!
色違いで3着あるから、これを3人で着よう?

ついんてーる?
僕に結べるかな……?
(セミロングの水色掛かった白色の髪を手先で弄って)
結んでくれるの? ありがとうっ
わわ、すっごいかわいくなった!
僕じゃないみたいっ

叶お姉ちゃん、似合ってるよぅ
どこからどう見ても女の子間違いなし(ぐっ)
一緒に任務頑張ろうねっ



 これはきっと楽しい事の始まり――そうに、違いない。
「学校に行くのは実は初めてだからとっても楽しみ!」
 ディアナ・ロドクルーン(天満月の訃言師・f01023)は楽しそうにふふと笑い零す。
 ディアナは知っていた。これから、どういう格好をする必要があるのかを。
「あ、儀式阻止の為にちゃんとやるわよ、浮かれてなんていない」
 多分、と小さく続けるディアナ。
 その学校へ潜入するには、生徒にならなければいけない。
 そのためのものは用意されているのだから、あとは好きに装いを選んでいくだけだ。
 それも今回の楽しみのひとつでもあるのだろう。
 桜宮・蓮夢(春茜・f30554)も、その表情はうきうきと。
「僕も学校初めてなのだっ。どんなところか今からわくわくだよぅ」
 そして、勿論、任務も頑張るからね! とにこにこ。
 学校、というものは始めてで。蓮夢はこれから訪れる場所に興味を抱いていた。
 そして、もう一人。
「学校、か。俺にもこういう風な道もあったと思うと感慨深いものがあるよ」
 と――白霧・叶(潤色・f30497)が言っていられたのは、潜入するための衣服並ぶ、その場所へと赴くまでだった。
 その場所へ足を踏み入れて、感じた違和感がある。
 なんだか、女物が多いような――奥の方に男物もあるのかもしれない。
 そう思ったが、そんなことはなかった。
「さ・あ・て❤お楽しみの変身タイム」
 と、ディアナはじゃーんとその手に色々な道具を。
「叶さんをちゃーんと可愛くしてあげないと」
 この、制服やお化粧で! とディアナはとってもいい笑顔を浮かべていた。
「……は?」
 叶は大きく、瞳見開く。
「元々整ったお顔をしているから薄くお化粧するくらいで良いかも」
 ファンデーションを少々に口紅くらいで十分? とディアナはにじりよじり。
 化粧する必要? なんでだ? と思っていると、女子高だからだよ! と蓮夢が教えてくれた。
「女子校? ……男子禁制!?」
 なんだそれ、というような表情――一息、吸い込んで。
「聞いてねぇぞ! そういう事なら俺は帰らせてもらう……」
 と、叶はくるりと踵返す。女物が多い、ではなかった。女物しか、なかった。
 しかしそう、簡単に帰らせてくれるふたりではない。
「一緒に行こう?」
 じぃ、と蓮夢は見詰める。とても効果的な、攻撃――叶の動きが止まる。
「きっと3人の方が、もっともっと楽しいよっ」
 向けられた言葉に叶はうぐ、と黙った。
 そしてその隙に、ディアナは蓮夢へと目配せして。
「桜宮さんは着る服を選んでね、素敵な女の子に見えるようにお願いするわ」
「お洋服選びだねっ、任せて欲しいのだ!」
 承ったのだ! と蓮夢は沢山の服から選ぶべく、ダッシュ。
 その間に、叶さん、お化粧しーましょ! とディアナの手がしゅばばばと動く。
「ちょ、まてなんだよその粉! や、やめ……」
 声にならない悲鳴が――響いた。
 抵抗は勿論した。しかし、しかし――そのまま身を任せてしまうほうが利口だと己の本能が言う。
 されるがまま、大人しくなっていく叶。
 あれよあれよと整えられていく――そのうち、どうせなら何かアクセサリーでもないかとちらりと視線を向け始める余裕(?)さえでてきた。
 そして、蓮夢も運命の三着と出会っていた。
「かわいい! これっ、これにする!」
 目に留まったのはマキシ丈の、花の描かれたシフォンのワンピース。それをもって二人の下へ。
 丁度、色違いで三着。それを手に、蓮夢はディアナと叶を見詰め。
「色違いで3着あるから、これを3人で着よう?」
「みんなでお揃い! 良いわ、素敵ね♪」
 叶に着せて、自分たちもワンピースを着て――あとは必須のツインテール。
 櫛で綺麗に髪を梳いてきゅっと結い上げるだけ。
「ついんてーる? 僕に結べるかな……?」
 どうしたらいいかな、と蓮夢はセミロングの、水色掛かった白色の髪を手先で弄って。すると、ディアナが任せてと紡ぐ。
「桜宮さん薄い水色掛かった白でとても綺麗」
「結んでくれるの? ありがとうっ」
 桜の枝があるから、そんなに高く結べないけど……と、ディアナはその位置を上手に決めて髪を結う。
「このくらいかしら」
「わわ、すっごいかわいくなった! 僕じゃないみたいっ」
 ばっちり、と鏡越しにディアナと蓮夢の視線は合って笑いあう。
 準備ができたら、あとは正門から堂々と入っていくだけ。
「ほら、緊張しないで叶さん!」
 自然に、笑顔笑顔! とディアナは笑う。
「叶お姉ちゃん、似合ってるよぅ。どこからどう見ても女の子間違いなし」
 ぐっと拳握ってうんうんと蓮夢は頷く。その視線に叶は複雑な表情だ。
「蓮夢の前でこんな格好する日が来るとは思わなかったけどまあ……言っても仕方ねぇ……ないですね」
 ディアナに化粧もしてもらったし、とりあえずなってしまったものは仕方ない。口調も、それっぽく。
「一緒に任務頑張ろうねっ」
 蓮夢がにこっと笑って向けた言葉に、叶も頷く。
「……情報収集といこうか!」
 逆にもじもじしていたら怪しまれる。
 ここは堂々と、と叶もすでに開き直っていた。
「け、決して乗り気とかもう割りきって楽しもうとかそういうのはないから勘違いし、しないでね?」
 多分、とこっそり最後にのせて。
 いざ、三人で学園へ。
 正門の守衛は何も不振に思うことはなかったようで、校内へは簡単に潜入することができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真白・時政
カラスくん(f13124)と

ダメダメカラスくん!擬態なんて勿体ナイナイ!
折角カワイイお顔シてるんだからこのまま行かないと!
んフフ~ウサギさんに任せて
とってもきゅーーとにシてアゲル♥

ハイライトはアイホール全体に、チークもグロスもラメ入りピンクならほら!カラスくんのお肌もキラキラキレイ
骨格弄らなくてもカワイイのにィ~むむ
ツインテールはドコにスる~?ウサギさんは勿論ハイツイン♥だってコレが一番カワイイから~
ストレートってちょっと憧れだったンだァ~どォ?カワイ?
紺色スカートくるくる回してファッションショー

ヤだぁウサギさんってばこんなにオトメなウサギさんなのに!
守衛さんってば見る目なくてヤンなっチャウ!


ヤニ・デミトリ
ウサギさん(f26711)と

なんだァ、擬態すりゃいい話っスから余裕っスね
しんどい仕事かと思ったけど楽勝…
…は?ダメ?なんで?は???

…まあスゴーイ…こんなにカワイクなれるなんてウソみた~い…
ハァ…ウサギさん俺で遊んでないっスかね…
せめて化術で肌色と骨格は変えちまうっス
髪は結べりゃいいや
見ればウサギさんの姿も随分なことになってしまった…
ハイハイかわいいかわいい、まるで女子のようっスよ

仕返しに変装知識でウサギさんも色白の乙女度を高めてやるっス
オラッ 透明感を上げて儚げになるんスよ

何食わぬ顔で門を通るっスけど
いざとなったらウサギさんを犠牲にするっス
さらば尊い犠牲

…まァ後でこっそり回収はしておくっス



 ヤニ・デミトリ(笑う泥・f13124)は、屑鉄の尾をはやした泥の人型だ。
 だから、この件の話を聞いたときの反応は、ちょっと拍子抜け、というようなもの。
「なんだァ、擬態すりゃいい話っスから余裕っスね。しんどい仕事かと思ったけど楽勝……」
 擬態するための、参考の女子高生とやらはどうしよう、なんて思っていると――なんてことを言うのかと真白・時政(マーチ・ヘア・f26711)は激しく首を横に振った。
「ダメダメカラスくん! 擬態なんて勿体ナイナイ!」
「……は? ダメ? なんで? は???」
 なんでもダメなものはダメ! と時政は口の前で指クロスして×印。
「折角カワイイお顔シてるんだからこのまま行かないと!」
 そう言って、時政はばば~んと様々なメイク道具を取り出しずらららら、と並べた。
「んフフ~ウサギさんに任せて」
 とってもきゅーーとにシてア ゲ ル ♥
 と、うきうきメイクタイムが始まる。ヤニは暴れるのもな、と大人しく。
 目を閉じてと言われたらその言葉のままに。
 ハイライトはアイホール全体に、チークもグロスもラメ入りピンクなら、と手を進め満足げに大きく頷く。
「ほら! カラスくんのお肌もキラキラキレイ」
「……まあスゴーイ……こんなにカワイクなれるなんてウソみた~い……」
 鏡の中の自分の姿を見て、びっくりしている――というような言葉を紡ぐがその表情には感動も驚きもないヤニ。
 そうこれは、棒読み。
「ハァ……ウサギさん俺で遊んでないっスかね……」
「せめて化術で肌色と骨格は変えちまうっス」
「骨格弄らなくてもカワイイのにィ~むむ」
 本当に変えちゃうの~? と言う時政に変えちゃうっス~と返す。
 あとは――もう一つ、ツインテールだ。
「髪はむすべりゃいいや」
 と、ヤニは淡々と。
 そしてウサギさんは~と見れば。
「随分なことになってしまった……」
 ツインテールはドコにスる~? と、耳下、耳横、耳上でお試しして。
 けれどやっぱり、するならここしかない。
「ウサギさんは勿論ハイツイン♥ だってコレが一番カワイイから~」
 だってカワイイは、大事だから!
「ストレートってちょっと憧れだったンだァ~どォ? カワイ?」
 紺色スカートでくるくる。ファッションショー、とご機嫌。
「ハイハイかわいいかわいい、まるで女子のようっスよ」
 まるで女子のよう、じゃなくて女子なの! なんてもうすでに潜入のためか、気分は女子高生――これからメイクもさらに仕上げに。
 ヤニはそれに、ふとさっきの仕返しとばかりにアドバイスを重ねていく。
「変装知識でウサギさんも色白の乙女度を高めてやるっス」
 乙女度を高める? ぜひぜひ~! と時政ものりのり。
「オラッ 透明感を上げて儚げになるんスよ」
 なるほど、透明感! とフェイスパウダーをぱたぱた。
 ぱたぱたぱた。ぱたぱたぱた。
 ――ちょっと白い? でもウサギさんて白いものだし。
 問題なし!
 そんなわけで、準備ができたらいざ、正門へ。
 ヤニは何食わぬ顔で門をさっと通っていく。
 ここでもし止められるなら――いざとなったら。
(「ウサギさんを犠牲にするっス」)
 そう思っていると、ヤニは止められなかったのだけれども。
「君、君は、ちょっと待ちなさい」
「えー!?」
 あっ、捕まってると思うけれどヤニはすたすたと。
 さらば尊い犠牲――後ろから、時政の声が響く。
「ヤだぁウサギさんってばこんなにオトメなウサギさんなのに!」
 時政の足を止めた守衛。
「守衛さんってば見る目なくてヤンなっチャウ!」
 そんなわちゃわちゃとした声に、ヤニは。
(「……まァ後でこっそり回収はしておくっス」)
 しかし、この学園に入るための仕込みは色々あった。
 生徒手帳(偽造)もそのひとつ。それを見せれば、学園の生徒であることは間違いなく。守衛も中へ入るのを認めなければならない。
 まって~! と追いかけてくる声にヤニの足は心なしか少し、早くなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朱赫七・カムイ
⛩迎櫻

サヨ…なんて愛らしい
違和感というものが仕事をしていないね
私の巫女(妻)は今日も麗しい
リルも実に可愛らしいよ
尾鰭と共にたなびくついんてぇる
桜の姫と月下美人の君…2人が歩けば誰もが振り向くだろう

私?私かい?
厄災だろう
私がこんな、女子の制服を着てついんてぇる、なんて厄災が舞い降りたに等しい
あらゆる意味でキツい
カグラとカラスは他人のフリをしてくる
辛い
私に下された神罰かい?あんまりな仕打ち!(物陰に隠れガックリと項垂れる
サヨとリルは何処からどう見ても美少女なのに…
ハッ!
化術でそう化ければよい

待たせたね2人とも
クールな感じのついんてぇる少女に化ける
どうだい?完璧だろう
行こうか
堂々と正面から突破しよう


リル・ルリ
🐟迎櫻

わー!可愛い!これが、ついんてる?
ふふー、すかぁとなら尾鰭でも大丈夫だもんね
どう?似合うかな?
ヨルは胸のところにつめたよ
ふふ…ないすばでぇ、なんだから
ヨル、動いたらだめだよ!

櫻、とーってもかわいい!すごい、いつも美少女だけど今日も美少女だよ!
世界一可愛いんだから!
ばっちりだよ
さすが僕の夫だ

ほら、カムイもそう思っ…カムイ!!しっかりして!早く茂みから出てきて!
大丈夫だよ、誰も分からな……え?化けた……女子に化けた!しかもずるいくらい美人!!
……さすが櫻の夫だ…
なんで堂々とした出で立ち!
櫻、僕らも負けてられないよ

まってよ、カムー!
櫻、おはよ!
先ゆく同級生を追いかけるよう泳ぎ自然に中へ入るよ


誘名・櫻宵
🌸迎櫻

風に靡くツインテールにミニスカァト!今日から私は女学生!
どう?ばっちり似合っているでしょう?
ふうわり舞う桜と共に、ポーズをきめる
やだリルったら超かぁいいわ!私の妻はかぁいいわねぇ
本当に可愛い人魚だわっ!誰も男だとは思わないわよう
え、リルに胸…?!
(おもむろにつつく。きゅ!と鳴き声がする
……
まぁいいんじゃないかしら
落とさないようにするのよ

カムイ、終わった?
カムっ…厄災だなんてそんな…しっかりするのよ、私の神(夫)!
勢いで乗り切るのよ……って、そんな術が?!
やだ……クールビューティーなお姉様!

おはよ、リル!カム!
二人に腕を絡めて
なんて朝のひと場面を演じて自然に中へ
違和感なんて、ないでしょ?



 風に靡くツインテールにミニスカァト! と、誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)は鏡の中でもう一回チェック。どこからどうみても、ばっちりに見える。
「今日から私は女学生!」
 と、ポーズもしゅたっときめて見せて。
「どう? ばっちり似合っているでしょう?」
 ふうわり舞う桜と共に、もう一度くるっと回ってみせる櫻宵。その視線を受けたのは。
「櫻、とーってもかわいい! すごい、いつも美少女だけど今日も美少女だよ!」
 世界一可愛いんだから! とリル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)はふふふと自慢顔。
「ばっちりだよ」
 さすが僕の夫だ、とリルは胸を張る。
「わー! 可愛い! これが、ついんてる?」
 鏡の中の自分からリルは顔を上げる。
 それから、今日の装いは尾鰭のあるリルでも自然と着こなせるもの。
 その姿に櫻宵はふるり、震えて――ぎゅっと。
「やだリルったら超かぁいいわ! 私の妻はかぁいいわねぇ」
「ふふー、すかぁとなら尾鰭でも大丈夫だもんね」
 どう? 似合うかな? とスカートの端もってくるりと回って見せるリル。
「本当に可愛い人魚だわっ! 誰も男だとは思わないわよう」
 と――ぎゅっとしたのだけれども、なんだか感触が――と、視線を向ける。
「え、リルに胸……?!」
 あるはずのないものが、ある。おもむろに櫻宵はちょんちょんとその胸をつついた。
「きゅ!」
「……」
 このきゅ! は――よく知っている、きゅ!
「ヨルがいるんだ!」
 胸のところにつめたよ、とリルは胸を張る。胸もなんだかドヤっている気がしないでもない。
「ふふ……ないすばでぇ、なんだから」
 と、言っているともぞもぞ、胸が動いて形が変わる。
「ヨル、動いたらだめだよ!」
 もぞもぞ、ぴたり。しかし、またもぞもぞ。動いたらだめとリルとヨルの攻防だ。
「まぁいいんじゃないかしら。落とさないようにするのよ」
 そう言いながらあら、と周囲を見回す櫻宵。
 そして隅っこにいる朱赫七・カムイ(約彩ノ赫・f30062)を見つけた。
「カムイ、終わった?」
 と、櫻宵が問う。リルも隠れてないで~とその姿をのぞき込んだ。
 櫻宵の姿を見て! と。
「ほら、カムイもそう思っ……カムイ!! しっかりして! 早く茂みから出てきて!」
 というけれど、まだ隅っこ。
 隅っこから――見つめる。
「サヨ……なんて愛らしい」
 違和感というものが仕事をしていないね、とカムイは笑み零す。
 私の巫女――妻は今日も麗しいとカムイの笑みは柔らかい。
「リルも実に可愛らしいよ」
 尾鰭と共にたなびく、ついんてぇる。
 桜の姫と月下美人の君……2人が歩けば誰もが振り向くだろうとカムイは瞳細める。
 けれど、私は――ふふ、私?
「私? 私かい?」
 厄災だろう、とカムイは言う。
「私がこんな、女子の制服を着てついんてぇる、なんて厄災が舞い降りたに等しい」
 あらゆる意味でキツい――だってそう、今。カグラとカラスは他人のフリをしてくる。
「辛い」
 ぽつり、カムイは零す。ちらり、カグラとカラスの方をみるけれどさっと視線逸らされた。
 やっぱり、辛い。
「カムっ……厄災だなんてそんな……しっかりするのよ、私の神(夫)」
 櫻宵はそう言うけれど、カムイの耳には今は届かず。
 くしゅりと、ため息交じりの声零す。
「私に下された神罰かい? あんまりな仕打ち!」
 よろり、カムイはよろけて物陰へ。そのまま隠れてガックリと項垂れる。
 膝を抱えて大きいけれど小さくなった心地。
「サヨとリルは何処からどう見ても美少女なのに……」
 美少女――そう思って、ハッ! と気付いた。
 なんだ簡単な事じゃないか。化術でそう化ければよい。
 そう気づけば、早かった。
「待たせたね2人とも」
 カムイはふふり、と笑み零しながら。隠れていた場所からでてふたりの前へ。
 そう、その姿はクールな感じの、ついんてぇる少女だ。
「どうだい? 完璧だろう」
 これならば共に――そして、カグラとカラスも他人のふりをしないはず。
「大丈夫だよ、誰も分からな……え?」
 あれっ、さっきまでのカムイとは――ちがう! とリルは大きく瞬く。
 そしてどうにか励まして、と思っていた櫻宵も姿が変わっている様にぱちくり。
「勢いで乗り切るのよ……って、そんな術が?!」
「化けた……女子に化けた! しかもずるいくらい美人!!」
「やだ……クールビューティーなお姉様!」
 ぽかん、と一瞬見とれてしまうけれど、むむとリルはうなる。
「……さすが櫻の夫だ……」
 ふ、とカムイは笑み浮かべる。
 自信にあふれた――お姉さまの笑みだ。
「行こうか」
 堂々と正面から突破しようとカムイは歩み始める。
「なんで堂々とした出で立ち!」
 リルは、ばっと櫻宵の方を見て。
「櫻、僕らも負けてられないよ」
 そうね! と頷いて。いざ、学園へと学生の真似っこ。
 先を行くカムイへと向かってリルは行く。
「まってよ、カムー! 櫻、おはよ!」
 先行く同級生を追いかけるよう泳いで自然と中へと入るリル。
 カムイもおはようと笑顔と共に。
「おはよ、リル! カム!」
 櫻宵の伸ばした手は、二人の腕を捕まえて。
 腕組んで、一緒に登校。そんな朝のひと場面を演じて、自然に中へ。
 違和感なんて――何もなく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

琴平・琴子
ナルエリさん(f27474)と

通ってた学校がワンピースの制服だったので
ワンピースタイプの制服に体を通すと
何だか懐かしさを感じます

ついんてーるは難しいですね…
いくら髪の毛が肩に付くぐらい長くなったとはいえ
おさげにしかならなさそうです
えっで、では結ってもらってもいいですか?
わあっ、有難うございます

ナルエリさんの方はどうですか?
普段とは違った装いで落ち着かないのは分かりますが新鮮ですがよくお似合いですよ
…ここはお姉様、って言った方が良いでしょうか
ふふっ冗談ですよ

正面玄関から守衛さんに向かって頭を下げて
親しみ慣れた、御機嫌ようのご挨拶
こういうのは正々堂々と入るのが結構怪しまれないのですよね


ナルエリ・プローペ
琴子さん(f27172)と

琴子さんもそうでしたか?
私も学校の制服はワンピースの方が多かったですね
着慣れないタイプだったらどうしようかと思いましたが
これなら安心です

長めのツインテールがお好きなら
ウィッグをつけてみるという手もありますが
短めでも可愛いと思いますよ
琴子さん、自分で結えそうですか?
難しそうなら、結いますよ、と

私はちゃんと結えるかな……あまり普段結わなくて。
無難に耳の下くらいで結って
どうでしょう、似合っていますか?良かった。
……お、お姉様と呼ばれるのははじめてです。
琴子さん、冗談が上手ですね?

堂々と入っていく彼女に倣いながら
ごきげんようと、いつも通りの挨拶
舞台度胸も十分ですね、と感心して



 ワンピースタイプの制服を琴平・琴子(まえむきのあし・f27172)はその手に。
 制服に体を通すと、何だか懐かしさを感じて自然と笑みが零れてしまう。
 その笑みに、どうしましたかとナルエリ・プローペ(Waker・f27474)は問いかけた。
「通ってた学校がワンピースの制服だったので、何だか懐かしくて」
 デザインなどはもちろん違うけれど着心地というか。しっくりくる感じがすると琴子は言う。
「琴子さんもそうでしたか?」
 その話にナルエリは瞬いて、私もと言う。
「私も学校の制服はワンピースの方が多かったですね」
 着慣れないタイプだったらどうしようかと思いましたが、これなら安心ですと微笑んだ。
 制服は、丁寧に作られているようで体にしっくりくるものだ。
 他の、ブレザーとスカートの制服だけなら、なんだか違和感があるとずっと気になってしまうかも、なんて話しながら。
 それから――髪型。
 邪神の儀式について調べるにはツインテールであることが必須だという。
 そのツインテール、という髪型は。
「ついんてーるは難しいですね……」
 いくら髪の毛が肩に付くぐらい長くなったとはいえ、と琴子は自分の髪をつまむ。
 この位の長さではぴょこぴょこするツインテールになりそうだ。
 ナルエリくらいの長さがあれば、また違うのだろうけれども、とその長さを瞳に映す。
「おさげにしかならなさそうです」
「長めのツインテールがお好きならウィッグをつけてみるという手もありますが」
 ナルエリは、其処で一度言葉切って、琴子へと微笑む。
「短めでも可愛いと思いますよ」
 ナルエリはそこでふと、問いかける。
 長さもあるけれど、自分で髪を結うというのは慣れていなければなかなか大変なことだろうと気づいて。
「琴子さん、自分で結えそうですか?」
 難しそうなら、結いますよ、と言うナルエリ。その言葉に琴子はぱっと表情明るくする。
 それは願ってもない言葉だったのだ。
「えっで、では結ってもらってもいいですか?」
 ええ、もちろんとナルエリの手は琴子に触れる。さらりと手から零れる髪はつやつや。
 自分では収まりどころがなかなか決まらなかった髪型も結って貰ったらしっくりとくる。
「わあっ、有難うございます」
 鏡の中のツインテール姿の自分に琴子はかわいいです、と礼を。
「ナルエリさんの方はどうですか?」
「私はちゃんと結えるかな……あまり普段結わなくて」
 無難に耳の下くらいで、とナルエリも二つに分けて。
「どうでしょう、似合っていますか?」
「普段とは違った装いで落ち着かないのは分かりますが新鮮ですがよくお似合いですよ」
 良かった、とナルエリはほっと一安心。
 けれどじぃ、と琴子の視線はさっきからずっとナルエリを射抜いている。
 どうしたのかしら、と小さく首を傾げると。
「……ここはお姉様、って言った方が良いでしょうか」
「……お、お姉様と呼ばれるのははじめてです」
「ふふっ冗談ですよ」
「琴子さん、冗談が上手ですね?」
 ふわりと、微笑まれたそれは悪戯が成功したような少女の顔。
 ふたりとも準備できたら――正門へ。
 おはようございます、正面から堂々と。
 守衛へと頭下げて行う御機嫌ようのご挨拶は、琴子にとって親しみ慣れたものだ。
 其れに倣ってナルエリも頭下げてごきげんようといつも通りの挨拶。
 守衛もおはようございますと返して、それ以上は何も言いはしない。
 舞台度胸も十分ですね、と感心しているナルエリへと琴子は小さく笑いかける。
「こういうのは正々堂々と入るのが結構怪しまれないのですよね」
 その通りですね、と笑い返して、学園での一日が始まる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エンティ・シェア
お前ホントマジでこういうの引き受けたんなら自分でやれよなふざけてんのかよクソが!!

……はぁーーーー(クソでか溜息)

女装?ツインテ?はいはいやってやるよ
どうせこれはお前の体だよ鏡見て萎えやがれバーカ!
ワンピースにウィッグツインテでがっつり女装してやるわ
口調はあいつ(僕人格)の真似して所作はあの野郎(私人格)に寄せれば大体愛想よくて物腰柔らかな雰囲気にはなるだろ
俺だって演技力はそこそこあるかんな
僕…じゃない、私は女子私は女子…(暗示
サーカス団員の度胸舐めんな堂々と正面から行ってやるよ

入る前に生徒っぽいのを少し観察
なんかお決まりの文言でもありゃ覚えとくかね
守衛に爽やかに挨拶して颯爽とくぐってやらぁ



 お前ホントマジでこういうの引き受けたんなら自分でやれよなふざけてんのかよクソが!!
 と――エンティ・シェア(欠片・f00526)は、己自身へと。
 いや、正しくは己の中にいる『僕』と『私』へと叫んでいた。
 そしてひとしきり文句を言ったならちょっとは落ち着いて。
「……はぁーーーー」
 エンティが零したクソでか溜息には、やはりまだまだ、めたくそ重たい感情が籠っていた。
 目の前にあるのは女物の制服やアイテム。それからウィッグもある様子。
 何でここに来たのだったか――そうそう、学園に潜入だっけ、とエンティは思い返す。
 女性とのみの学園に。あと、なんかツインテ必須。
「女装? ツインテ? はいはいやってやるよ」
 投げやりな物言いで適当に制服掴んで更衣室へ。
 着替えるのもアッという間だ。
「どうせこれはお前の体だよ鏡見て萎えやがれバーカ!」
 ワンピースにウィッグツインテでがっつり女装してやるわ、とエンティ(俺)の逆襲は始まった。
 逆襲しているのもまた自分自身なのだけれども、開き直ったらならとことんやるだけ。
 ワンピースの制服を着て、髪を長くし結い上げる。ふんわり、化粧も軽く。
 しかし鏡の中の己は、不愛想顔だ。
 このままでは、駄目だ――ならどうすればいい。そうだ、マネをすればいい。
(「口調はあいつ(僕人格)の真似して所作はあの野郎(私人格)に寄せれば」)
「うん、大体愛想よくて物腰柔らかな雰囲気にはなるだろ」
 俺だって演技力はそこそこあるかんな、と鏡の中を見て――表情をちょっと緩める。
「僕……じゃない、私は女子私は女子……」
 エンティは鏡の中の自分へと暗示をかける。
 己は――女子!
「サーカス団員の度胸舐めんな」
 ちょっと女子忘れてみたり。
「堂々と正面から行ってやるよ」
 どーんと自信たっぷりで、そう紡いだ後――一度目を閉じて。
 開けばそこにいるのは、女子学生。
 準備できたらいざ、正門へ。
 ゆっくりと歩みを進め他の生徒がどういう感じか、観察。
(「なんかお決まりの文言でもありゃ覚え――ごきげんよう、か」)
 守衛へと紡がれる挨拶の言葉。
 それを目にし、エンティは心の中で口端上げて笑う。
(「守衛に爽やかに挨拶して颯爽とくぐってやらぁ」)
 そう、今は完璧な――女子なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朧・ユェー
【双月】

ふふっ、十雉くんそんなに恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ?
頑張ったご褒美に甘いお菓子をあげますから

上は白、下は彼岸花と桔梗がワンポイントの赤と青のチェックのスカート
身体のラインを隠すようにだぼだぼのカーディガン
髪は二人とも短いのでウィッグ
彼の横髪を残してツインテールする

とても可愛らしい
恥ずかしそうにする彼に
萌え袖きゅんというのがなるほどわかりました
目を細め微笑み、本気でそう思う

僕もお揃いのツインテール
流行りの仲良しコーデでしょうか
行きましょう、十雉ちゃん

手を引き入り口へ
妖艶に微笑み
おはようございます、今日もお疲れ様です
挨拶をしてにこにこ笑顔で突破
ほら大丈夫でしたよ

学園生活楽しみですねぇ


宵雛花・十雉
【双月】

ひぇっ
いや、そりゃあ恥ずかしいでしょ
だってオレ男なのに…

あれよあれよと言う間に着替えさせられて
何故かメイクまでばっちり
耳より下で結んだツインテールがくすぐったい
なんか脚もすーすーするし
うぅ、こんなの男らしくない
ご褒美のお菓子がなかったら頑張れなかった
だぼついた袖で顔を隠す

可愛いって言ってもオレ190㎝あるし…
ユェーも背高いでしょ
大丈夫かなぁ

強引に正門まで連れて来られて気が気じゃない
ご、ごきげんよう
やっとの思いでそれだけ言って
あ、駄目だ絶対ばれる…

って、あれ
大丈夫だった?
こ、これでも誤魔化せるものなんだ
安心したけどなんとなく複雑な気分

ああ、学園生活が始まってしまう…



 並ぶ制服は――すべて女性のもの。
 派手なものもあれば、地味なものも。シンプルなものも、取り揃えは様々でどれを選べばいいことか。
 でもこの中からどれかは選ばなければならない。
 そして、着る――そしてツインテールをする。
「ひぇっ」
 その事実が宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)の心を震わせていた。なんとなく掴んだものを見詰め僅かに震えてしまった。
 本当に? 着るの?
 そんな心の機微を、思わず出た小さな叫びを拾い上げて察した、朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)はふふっ、と零す。
「十雉くんそんなに恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ?」
「いや、そりゃあ恥ずかしいでしょ。だってオレ男なのに……」
 そんなしょげていく十雉の語尾を大丈夫です、とユェーの言葉が塞いでいく。
「頑張ったご褒美に甘いお菓子をあげますから」
 大丈夫、大丈夫です。あとでご褒美もありますし、これとこれと、あとそれも着てしまいましょう――朗らかな笑みで渡されていくものを、嫌と言うことはなく。
 上は白、下は彼岸花と桔梗がワンポイントの赤と青のチェックのスカートを。
 身体のラインを隠すようにだぼだぼのカーディガンを羽織ってしまえば服の準備は完了だ。
「じょ、じょそう……」
「十雉くん、まだですよ」
 あとは、これとユェーが手にしているのはウィッグだ。そのままではバレてしまいますと微笑んで。
 かぽっとそれを被り、十雉の横髪は残して、ユェーはツインテールに。
 それにメイクも忘れずに。
 あれよあれよと己が様変わりするのを十雉は鏡越しに眺めていた。なんという手際の良さ。
「くすぐったい」
 と、耳の下で結んだツインテールの毛先を弾く十雉。
 立ち上がれば――スカートだ。心もとない感じがする。
「なんか脚もすーすーするし。うぅ、こんなの男らしくない」
 十雉はスカートを押さえる。こんなの――ご褒美のお菓子がなかったら頑張れなかった。
 だぼついたカーディガンの袖で顔を隠す。けれど耳がちょっと赤いのは隠せなくて。
「とても可愛らしい。萌え袖きゅんというのがなるほどわかりました」
 なるほど、これがと目を細め、微笑むユェー。零した言葉は決してからかいなどではなく本気の言葉。
「可愛いって言ってもオレ190㎝あるし……ユェーも背高いでしょ」
 大丈夫かなぁ、と零す十雉。するとユェーは大丈夫ですと微笑む。
 最近は背の高い子もいますし、なんて言って。それに。
「僕もお揃いのツインテール」
 つまりこれは、流行りの仲良しコーデでしょうかと言ってユェーは十雉の手を取った。
「行きましょう、十雉ちゃん」
 そして妖艶に微笑み――一緒に正門へと向かう。
 正門へと近づいてくれば、十雉の心は複雑なものだ。
 もう、絶対にバレてしまうだろうと思って気が気ではないのだ。
「おはようございます、今日もお疲れ様です」
 にこにこ笑顔でユェーが紡ぐ。
 その声に、続くように十雉も言の葉を。
「ご、ごきげんよう」
 やっとの思いでそれだけ言って、視線は下向きのまま。
(「あ、駄目だ絶対ばれる……」)
 そう思って瞳閉じ、手を引かれるままに歩いて――
「ほら大丈夫でしたよ」
 その、ユェーの擽るような声色にぱっと顔をあげた。
「って、あれ。大丈夫だった?」
 ちらりと後方見れば正門を通過している。
「こ、これでも誤魔化せるものなんだ」
 安心したけれど、なんとなく複雑な気分。緊張していたのがちょっとほぐれて、気を抜きそうになる。
 そんな十雉へと、ユェーはまだですよと紡ぐのだ。
「学園生活楽しみですねぇ」
 その言葉に瞬いて、十雉はそうだった、と思うのだ。
「ああ、学園生活が始まってしまう……」
 そう、まだ――生徒としての一日は始まったばかり。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ランヴェルト・フォスター
まさお【雅臣/f10724】と

纏うは紺色のセーラー服
あ?んだよまさお
男ってバレたらやべーんだろ?
んじゃスカートっての履いた方がいいだろが
スースーすっからジャージ履いてるけどよ
髪は耳の横でちょいと結び
お気にのアクセも全部外してきてやった
ふふん、流石は俺様だぜ
まさおもなんとか…女に見えんじゃね?
元からキレーな顔だしってのは癪だから言わねー

いざ正門
えー、他愛もない話をしながら…だったよな
守衛には軽く挨拶を
…ってやっぱこれバレんじゃね?
完璧に装ってるが
俺様の隠しきれない男気がぜってーバレ…

…あっさり通れたな?
なんでだよ!気づけよ!
いや気づかれない方がいいんだが!?
ちくしょー、邪神!覚えてろよ!(小声)


神月・雅臣
ランさん【ランヴェルト/f10728】と

ランさん
…なんでジャージなんですか?
似合ってないわけじゃないですよ
むしろ違和感ないのが違和感ってぐらいに似合ってます
でもスカート履くなら!
下にジャージは!ダメでしょう!
ロマン的な意味で!!

この俺を見て下さいよ
清楚な白色のセーラー服
膝丈スカートに紺のハイソックス
髪は耳横でレースのリボンで結ってみました
左右で長さが違うのもポイントですよ
可愛さと清楚さを両立させたスタイル
ね、完璧でしょう?

仕事ですから恥ずかしくなんてないですよ
仕事ですから

所作に気をつけつつ
可愛らしくお喋りしながら学院へ

大丈夫ですバレません
…バレたら困るので
邪神さんには早急にお帰りして貰いましょ



 沢山ある、服の中からトータルコーディネートを選んだ。
 紺色のスカートが翻る。紺色の、セーラー服のスカート。
 ランヴェルト・フォスター(Re:birstart・f10728)の鏡の前でその姿をチェックしており、その姿に神月・雅臣(原初の星・f10724)はちょっとばかり、眉を寄せていた。
「ランさん」
「あ? んだよまさお」
「……なんでジャージなんですか?」
 雅臣の視線はランヴェルトの顔からすすすと下へと降りていく。
 セーラー服を着ている。それは女子ばかりの学園に潜入。女装必須なのだから、わかる。せねばならぬことだ。
 しかし――なぜ。
 え? ジャージはくだろ? という顔をするランヴェルト。
 そう、紺色のセーラー服、そのスカートの下にはジャージ。
「男ってバレたらやべーんだろ? んじゃスカートっての履いた方がいいだろが」
 はい、それはその通りですと雅臣は頷く。
「似合ってないわけじゃないですよ。むしろ違和感ないのが違和感ってぐらいに似合ってます」
 もうめちゃくちゃばっちり。すごく自然。そういう女子生徒もいる。
 しかし――しかし、それは。
「でもスカート履くなら! 下にジャージは! ダメでしょう! ロマン的な意味で!!」
 雅臣は力強く言う。それは、それは――と、言葉を色々、飲み込んで。
 でもスース―するし、とランヴェルトは言う。スカートなんだから当たり前です、と雅臣はぴしゃりと言い切った。そういうものなのです、と。
 しかしランヴェルトは女子に見えるからいいだろ、と紡いで、髪もばっちりと指で毛先を弾く。
 髪は耳の横でちょいと結んで、ツインテールだ。
 お気に入りのアクセサリーも全部外してきたし、鏡を見ればそこにいるのは――自分だけれども自分ではない。
 女子。ばっちりだろ、とランヴェルトは思うのだ。
「ふふん、流石は俺様だぜ」
 雅臣は、やっぱりジャージはと思うのだ。そして己を示して。
「この俺を見て下さいよ」
 清楚な白色のセーラー服。膝丈スカートに紺のハイソックス。
 髪は耳横で結い、レースのリボンで飾っていた。
 くるりと回ってみれば――背は高いけれど美少女。おしゃれ美少女がいるのだ。
「左右で長さが違うのもポイントですよ」
 と、雅臣はふふと笑む。
「可愛さと清楚さを両立させたスタイル。ね、完璧でしょう?」
 くるっと回って見せて――ふわりとスカートの裾が翻る。
「まさおもなんとか……女に見えんじゃね?」
 とは言いつつも。
(「元からキレーな顔だしってのは癪だから言わねー」)
 と、ランヴェルトは心のうちにとどめて。
 準備ができたなら――いざ、正門へ。
「えー、他愛もない話をしながら……だったよな」
 ちらりと周囲を見れば楽しそうに朝の会話をしている女生徒たちがいる。
 なぁ、と雅臣へとランヴェルトが視線を向けると。
「仕事ですから恥ずかしくなんてないですよ。仕事ですから」
 初さに気を付けつついきましょう、と言う。
「……ってやっぱこれバレんじゃね?」
 完璧に装ってるが、俺様の隠しきれない男気がぜってーバレ……、とランヴェルトの鼓動は僅かに早鐘をうつ。
「大丈夫ですバレません……バレたら困るので」
 確かにバレたら困る、周囲の学生たちをまねて守衛に朝の挨拶をする。
 その一瞬、ひやりとした感じはあったのだけれども。
「……あっさり通れたな?」
 おはようございますに会釈され。
「なんでだよ! 気づけよ! いや気づかれない方がいいんだが!?」
 ランヴェルトは小声で、バレなかったのはいいのだが、しかしバレないというのも……! という複雑な心を零す。
「ちくしょー、邪神! 覚えてろよ!」
「ええ、邪神さんには早急にお帰りして貰いましょ」
 小声で話をしつつ、微妙な憤りのはけ口を思う。
 まだ、女子学生生活は始まったばかり。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クーナ・セラフィン
うーん制服…女子学院なら仕方がないよね。
ツインテはヘアエクステで大丈夫かな…?
それ以前に大問題ある気がするけど(種族的な意味で)頑張って、世界の加護。

服装はブレザーでスマートに。スカートは最近はご無沙汰だったけどまあ大丈夫。
私に合うのも探せばあるんだねー流石UDCアースとか感心しつつタイ曲がってないかなとか最終チェック。
こういうの着て学校通った事ないから見落としないかちょっと不安なので入念に。
作法面はどうにかなるとは思うけど。

そんな訳で整えて、ドキドキ学園生活にれっつごーにゃ。
警備員には会釈してごく自然に登校。
ごきげんようとかすれ違う人に挨拶しつつ人間観察楽しむかにゃー。

※アドリブ絡み等お任せ



「うーん制服……女子学院なら仕方がないよね」
 制服の一着を手にし、クーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)はなかなか可愛いと零す。
「ツインテはヘアエクステで大丈夫かな……?」
 と、クーナは鏡の中を見る。何時もの見慣れた自分の姿がそこにはあった。
「それ以前に大問題ある気がするけど」
 種族的な意味で、と零すクーナは――ケットシーだった。
「頑張って、世界の加護」
 きっとどうにかなるなる。
 そんな気持ちで制服を見に纏う。
 ブレザーでスマートに。スカートは最近はご無沙汰だったけれど、履いてくるっと回ってみる。
「うん。まあ大丈夫」
 私に合うのも探せばあるんだねー、とクーナは視線をくるり。
 制服にカバン、アクセサリーや小道具。たくさん、色々なものが準備された部屋は見ているのもちょっと楽しい。
「流石UDCアース」
 タイが曲がっていないか、鏡でチェックする。
 身だしなみも大丈夫なはず。
 クーナはちょっと手を広げて――くるっと回ってみる。
 こういう、制服というものを着て学校に通ったことはないから、見落としがないかちょっと不安があり入念に。
「作法面はどうにかなるとは思うけど」
 きっとうまく、潜入できるはず。
 クーナは学生カバンを持って、学園へと向かう。
 己の装いは大丈夫なはず。それでも心はどきどき。
「ドキドキ学園生活にれっつごーにゃ」
 クーナは学生たちと共に、学園へ。
 正門に居る守衛――挨拶をしている生徒たちがいる。
 クーナもそれをまねて、会釈してするりと学園の中へ。
 とがめられることもなく、世界の加護はばっちり頑張ってくれているようだ。
「ごきげんよう」
 と、すれ違う生徒たちに挨拶をしている生徒たちが――いる。
 どうやら生徒たちの会話から、生徒会の面々のようだ。
 きっちりとした身だしなみに、皆揃いのツインテール。
 クーナも挨拶をしつつ、人間観察。
 朝の時間の行動はそれぞれ様々なものと、学生生活を僅かながらに楽しんでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『鍵となる秘密の言葉』

POW   :    体力と根気を使って、聞き込みや資料あさりに尽力する

SPD   :    知っていそうな人や、情報を得られそうな場所に目星をつける

WIZ   :    事件の内容や魔法の知識などを基に考察を深め、推測する

👑11
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 絶対数が多いのだから、多少猟兵が潜り込んでも学園の日々に変化はない。
 いつも通りの、日々なのだろう。
 授業の後は、友人たちと教室でお喋り。視聴覚室で課題の準備をしたり、図書館で読書の時間。
 はたまた、大学部ではカフェなどもありそこで雑談している者たちも。
 グラウンドでは、部活をしている生徒たちもいるようだ。
 彼女たちに交じって学園生活を送る。その会話などにそっと聞き耳たてればきっと情報は得られるだろう。
 そして学園の中を見回しているとあることに気づく。
 ツインテールにしている生徒が多いのだ。
 その中でも一部の者達は同じリボンをしており、同じツインテール姿の生徒へと声をかけ何かを配っているようなのだ。
「ねぇ、これからおしゃれ研究会があるの」
 あなたもこない? と言って場所と時間のかかれたメモと、同じリボンを差し出す。
 なぜ自分に? と問えばきっとこういう事だろう。
 だって、ツインテール姿がとても素敵だったからと。
黒鵺・瑞樹
アドリブOK
SPD

一番気になってたんだが、なんでツインテールなんだろう?
ツインテールで召喚できる邪神とか、こう、なんというか…限定的じゃね?
女子校なのはわかるんだ。贄に女性とか定番みたいだし。
図書館で情報集めようかと思ったけど、本に集中して仕事になんねぇきがしたからやめとこう。
…学校だけあって市や県立の図書館とは品ぞろえは違うし、一貫校だから蔵書量も違う。
こういう場所にちょっと引きこもってみたい…。
はっ…仕事しないと。
図書館で本を借りて、カフェか中庭?みたいなそこそこ人がいる場所で読書を装いながら情報収集。
それっぽい集団のそばに陣取って聞き耳。
ツインテールしてるだろうから特定は楽、だと思う。



 学園へと潜入し――黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は思うのだ。
 場所がら女子ばかりの学園なのだから女装はまぁ、わかるとして。
「一番気になってたんだが、なんでツインテールなんだろう?」
 ツインテール。
 なぜ、ツインテールなのか――瑞樹は己の作ったツインテールにちょっと触れてみる。
 これに意味があるとは、今のところ思えないのだが。しかし、これが必要と言って送られたのだから必要なのだろう。
「ツインテールで召喚できる邪神とか、こう、なんというか……限定的じゃね?」
 ぽつり、小声で零した言葉は誰にも聞こえていない。
 女子高、というのはわかる。贄に女性を、なんてことは定番ともいえる。
 色々なことを考えながら校内を巡っていく。
 何の変哲もない学園だ。
 講堂、体育館、音楽室、理科室――図書館。
 図書館か、と瑞樹は零す。
 図書館は、それ一つだけの建物だ。大きさからみて沢山の蔵書があるに違いない。
 ここで情報集め――と、瑞樹は思う。しかし、小さく首を横に振った。
「本に集中して仕事になんねぇきがしたからやめとこう」
 でも少しだけ、と図書館をのぞいてみる。
 そこは静かで、紙の擦れる音が時々響いているような場所だ。少しだけ棚の並びを見て、感嘆するばかり。
(「……学校だけあって市や県立の図書館とは品ぞろえは違うし、一貫校だから蔵書量も違う」)
 さらりと眺め、瑞樹は足を止める。
 思うことはひとつだ。
(「こういう場所にちょっと引きこもってみたい……」)
 時間も忘れて読みふけるのはさぞ楽しい事だろう。そんな時間を過ごしたいと思う一瞬もあるのだけれど。
「はっ……仕事しないと」
 瑞樹は目についた気になる本を一冊借りて、外へ出る。
 図書館の外は緑多く、長椅子などもおいてある。人の通りも多く、同じような人たちもいるようだ。
 瑞樹は腰を下ろし、本を開く。読書を装いながらの情報収集だ。
 ちらりと視線を流す。ツインテールの生徒に声をかけている少女たちの姿が見えた。
 何かを話して、リボンを渡して手を振って分かれていく。
 その髪型が目印となり、見つけるのはとても簡単だった。
 そして。
「読書中にごめんなさい。あなたの髪型素敵ね! ねぇ、よかったら遊びにこない?」
 おしゃれ研究会がある視聴覚室であるの、と彼女たちは言う。
 そして髪に飾って、とレースのリボンと共に場所をかいた紙を渡していく。
 誘った者すべてがくる、とは思っていないのだろう。
 彼女たちはそれじゃあ、と言ってまた別の子たちのところへと足を向ける。その姿を瑞樹は、手にしたメモに視線を向けたのちに見送った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
四阿で倫太郎……りんと過ごします

りんは決まりましたが、私の呼び名が決まっておりませんので
あみだで決めて貰いましょうか
あみだを作っている間、私はりんの髪を直しましょう
人の長い髪を触るのは数えるくらいでしたし
何より普段は短いりんの髪が今は長いのですから新鮮です
私のも綺麗に仕上げて頂いたのですから、同じく綺麗に整えましょう
作業の合間に聞き耳にて周囲の話から情報収集

どちらも良い呼び方かと
では、そちらをあみだにしましょう(結果はお任せ)
その結果を見て顔を合わせて微笑む
普段呼ばれない名を呼ばれるのも、なかなか楽しいものです

生徒に話し掛けられ、メモとリボンを受け取ると察して
では、お誘いを受けましょう


篝・倫太郎
【華禱】
人目には付くけど
人が居ない四阿で夜彦と一緒に過ごす

夜彦の偽名決めるためのアミダを作る俺と
俺の髪を綺麗なツインテに直してくれる夜彦と
静かで優雅な時間を過ごす感じを演出

あ、夜彦のツインテは先に俺が直しました!
滅茶苦茶綺麗に出来た自信作!

ねぇ、どっちがいい?
最終候補は『夜子(やこ)』と『宵(よい)』
決めあぐねたからアミダ任せ(結果一任)

夜彦の選んだ方を辿って
辿り着いた先を夜彦に見せて
ふふりと顔を見合わせ笑う

声を掛けられたら
驚いてから、にこりと微笑んでリボンとメモを受け取る
是非、そう応えながら咳き込んで頷いて

彼女達が去ったらにこりと笑って
お誘いを無碍にするわけには行かないよなぁ、オネエサマ?



 あえて、というのだろう。
 人目には付くけれど、人があまり足を運ばないようなところにある四阿。
 通っている生徒たちの姿もよく見えるような場所だ。
 様々な校舎を行きかう生徒たちの姿。ここは大学部で、私服の生徒たちが多いのだろう。
 くすぐるような話声を響かせて日々を謳歌しているその中に溶け込むために選んだ場所だ。
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)と月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は今そこにふたりでいた。
 そこで倫太郎は――今は、りんだけれども――紙を広げてアミダを作っていた。
 己の名乗る偽名はりんと決まったけれど、夜彦の偽名は決まっていない。だからその名を決めるためのものだ。
 まずは名前の候補からいくつか考えていく。どんな名前がいいだろうかと考える時間は楽しいものだ。
 その間に、夜彦はその髪へと手を伸ばす。
 自分の髪はさっき倫太郎が直してくれた。
 滅茶苦茶綺麗に出来た自信作! とりんが満足げな笑みを浮かべていたのを夜彦は思い起こす。
 夜彦はその長い髪へと手を伸ばした。人の長い髪を触るのは数えるくらいで――それにと、ふふと小さく笑み零れた。
 その吐息を耳に捉えてどうしたのかと、りんは視線を向ける。
「普段は短いりんの髪が今は長いのですから新鮮で」
 私のも綺麗に仕上げて頂いたのですから、同じく綺麗に整えましょうと穏やかに笑み浮かべる。
 任せた、と言おうとして――今はりんだった、と思い直し言葉を選ぶ。
「お願いしますね」
 こうかな、というような視線を含めた言葉に夜彦は頷いて。
 その髪に指を滑らせる。さらさらと流れる髪を掬い上げ結い上げるのだ。
「ねぇ、どっちがいい?」
 と、紙の上に残っていたのは『夜子(やこ)』と『宵(よい)』だ。
「どちらも良い呼び方かと」
 では、そちらをあみだにしましょうと言って、夜彦は選ぶ。
 名前を書いて、一方を選んで辿っていく――その行く先をたどっていくのは、なんだか楽しいものがあった。
 そして、辿ったその先。終わりにあったのは『夜子』だった。
 たどり着いた先を見せて、りんはふふりと笑い零す。
 その名前でと夜彦――夜子も笑み返した。
「夜子」
 と、その名を音にする。普段呼ばれない名を呼ばれるのも、なかなか楽しいものですと夜子は一層笑み深めた。
 いい響きだと、互いに思っている。
 そんな仲良さげな二人の姿を見つけたのだろうか。
 こんにちは、と声をかけてくるものがいた。彼女は、先ほど他の――ツインテールのものへと声をかけていた女性、と夜子の瞳は僅かに細められた。
 どこにでもいそうな、おしゃれ好きの学生に見える。
 その髪型はツインテール――声をかけられたことに驚いてから、りんはにこりと彼女へと微笑んだ。
「あなたたち、おしゃれさんね。おしゃれ研究会があるの」
 よかったらいらして、とこれは招待状代わりとリボンを渡してくる。それと共にここであるからとメモも一緒に。
「是非」
 そう応えながら、りんと夜子は受け取った。
 また後で、と去っていく姿を見送って――にこりと、笑いあう。
「お誘いを無碍にするわけには行かないよなぁ、オネエサマ?」
「では、お誘いを受けましょう」
 ええ、と頷く。
 このリボンは招待状と言っていた。
 おしゃれ研究会とは言うけれど――そこで何が起こるのか。
 猟兵の顔を僅かに覗かせて、りんと夜子はこの後のことをそっと、話す。
 その様子は少し離れれば、仲良しの二人が楽し気に話している姿に見える事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

戎崎・蒼
宮前・紅(f04970)と行動
何とか無事入り込めた事は良いとして……
さて、なら今度は情報収集をしないとね

邪神復活についての資料等が紛れていないか図書館で探る
紅、テーブルに乗るな、行儀悪いぞ
苦手〜とか言うな…遊びに来たんじゃないしここには情報収集に来たんだろ
普段見ないような本も読めて、まあ楽しくはあるが……って、は?
お前、何でネタバレとかするんだ………!(結構怒ってる)
本当にその悪辣さ加減どうにかしてくれ!

(女生徒から声を掛けられる)
似合ってると言われて満更でもない感じにするなよ…(男としての尊厳はどうしたんだ…まあ元から有って無いようなものか)

怒らせてる元凶はお前だろ……!


宮前・紅
戎崎・蒼(f04968)と行動
放課後どう過ごす?蒼"ちゃん"?
え~~図書館?
調査するのにも持ってこいだし、静かでいい──ってつまんない!
まあいいや
蒼ちゃんの好きなようにしていーよ♪︎

取り敢えず
他の子が読書をしてる位置に近い所に場所を取って観察

こういう息つまりそうな所苦手~もっと構ってよ蒼ちゃん
あと蒼ちゃんもっとお淑やかにしないと、口調だけおじさんみたいだよ?

ねえこの本、本当に面白い?
だって主人公の彼、あんなことやこんなことがあって最後──死んじゃうんだよ?(唐突なネタバレを態とぶっこむ)
机を椅子代わりに足を組みつつニヤニヤしながら蒼ちゃんとお話

蒼ちゃんステイステイ!怒るとすぐ老けちゃうよ!



「何とか無事入り込めた事は良いとして……」
 戎崎・蒼(暗愚の戦場兵器・f04968)は、ふとため息一つ。
「さて、なら今度は情報収集をしないとね」
 そう冷静に、いつもの調子の蒼。そして宮前・紅(三姉妹の人形と罪人・f04970)もまた、いつも通りなのだ。
「放課後どう過ごす? 蒼"ちゃん"?」
 その声に蒼は視線向けて、淡々と。
「邪神復活についての資料等が紛れていないか図書館で探る」
「え~~図書館?」
 と、言いながらも紅は蒼の後ろをついていく。
 蒼が向かう図書館は、それひとつだけで建物で。この学園の生徒ならだれでも使える様子。
 小学生くらいの子から、大学生まで年齢は広い。
 怪しげな本はないだろうかと蒼は見ていく。そして紅も適当に本を選んで二人で隅の方へ。
 ページをめくる音だけが響いていく。
「調査するのにも持ってこいだし、静かでいい──ってつまんない!」
「紅、テーブルに乗るな、行儀悪いぞ」
 そんな静かな時間に紅は我慢できずにテーブルに乗るけれど、たしなめられて着席。
 しばらくじっとしているものの。
「まあいいや。蒼ちゃんの好きなようにしていーよ♪」
 そう言って、紅は周囲を見回して――読書をしている子を見つけその傍に。
 ツインテールの子だ。読書をしているふりをして、紅は観察。
 蒼はその行動をそっと見守る。まぁ、すぐに飽きるだろうと思って。
 そしてその通りでしばらくして戻ってくる。
 紅へと、蒼はどうしたという視線を向けると溜息零して。
「こういう息つまりそうな所苦手~もっと構ってよ蒼ちゃん」
「苦手~とか言うな……遊びに来たんじゃないしここには情報収集に来たんだろ」
「あと蒼ちゃんもっとお淑やかにしないと、口調だけおじさんみたいだよ?」
 そう言いながら、紅の視線は蒼の本へ。
 あれ、情報収集では? それ情報収集するような本じゃないよね、という視線。
 だってそれは、小説だ。そしてその内容に紅はさらりと視線を走らせ、蒼を見る。
「ねえこの本、本当に面白い?」
「普段見ないような本も読めて、」
「だって主人公の彼、あんなことやこんなことがあって最後──死んじゃうんだよ?」
「まあ楽しくはあるが……って、は?」
「最後、死んじゃうんだよ?」
 繰り返しながら言って、机を椅子変わりに足を組みつつニヤニヤする紅。
 ネタバレだ。わかってて、ネタバレをした。
「お前、何でネタバレとかするんだ……!」
 面白い、続きが気になる――そんな気持ちがあったというのに。
 これからの楽しみが、台無し。蒼の声は静かではあるものの、結構な怒りが滲みこんでいた。
「本当にその悪辣さ加減どうにかしてくれ!」
 そんな怒りの言葉を向けられることも、紅にとっては楽しいお喋りのうちだ。
 けれど、そこへ。
「失礼、図書館ではお静かに、テーブルにはお座りにならないで」
 生徒の一人が声をかけてくる。その生徒も、ツインテールだ。
 蒼はすみません、とすぐに声を静めた。そして紅もごめんね~と言いながら座るのをやめた。
「……わかってくだされば。あら、あなた方も――どうぞ、お洒落に興味があればいらして」
 その髪型、似合っているわと言って渡してきたのはリボンと、メモだ。
「似合ってるって。ありがと」
 と、紅がにこやかにそれを受け取る。彼女はじゃあ、とすぐに離れていく。
「似合ってると言われて満更でもない感じにするなよ……」
 男としての尊厳はどうしたんだ……と、思うのだけれども。
(「……まあ元から有って無いようなものか」)
 これからの手掛かりゲットだね、なんて笑う紅。そうだな、と蒼は頷きつつも――やはり、先ほどの事は許せないままだ。
 ずずい、と詰め寄る蒼に、紅は慌てて。
「蒼ちゃんステイステイ! 怒るとすぐ老けちゃうよ!」
「怒らせてる元凶はお前だろ……!」
 あくまで、小声で。しかしネタバレの恨みは深い。
 だってここはまだ、図書館なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クラウン・メリー
おずりんと

教室に入ればみんなにおはよう!

こくご?わあ、お話の授業なんだね!
初めての授業は静かでこそこそお喋りしてる人がいたから

真似するように
おずりん、授業って静かだね

先生が文を読んでいる途中
この人の心情を言いなさいと急に指されて驚く

えーと、うーんと
お腹が空いたから?

違うぞと指摘されたら
えへへ、間違えちゃった!と笑顔で


――おずりん、ありがとう

わあ、おずりん上手!
ノートに果物を付け足して
もしかしたら食いしん坊さんかもしれないね!
あ、俺お昼ご飯学食行ってみたいな!

待ちに待った部活!
ね、おずりんはどんな部活がしたい?

やってみたい部活いっぱいだ!
教室にいる子に何の部活してるか聞いてみる?

教えて欲しいな!


オズ・ケストナー
クラウと

おはようっ
鞄から教科書を出す
クラウ、さいしょはこれだよ
国語すきっ
おはなしがたくさんのってるんだもの

うん、みんなせんせいのはなしを聞いてるからね
こそこそ

クラウは笑ってくれるけど

クラウから見たものがたりだもの
それもまちがってないってわたしは思うな

ノートにおなかがすいた主人公の絵を描いて
みてみて
クラウにノートを回す
この子はなにがすきかなあ
おかしやおにぎりを周りに描いて
そういえばおひるごはん、なにたべようか

ぶかつっ
クラウはボールのあつかいが上手だもの
ボールをつかうぶかつはどうかな?
バレーにバスケット、サッカー
たくさんあってまよっちゃうね

うん、きいてみようっ
きみはほうかご、どこにいくの?
ぶかつ?



「おはよう!」
 教室に入り、皆へと挨拶するのはクラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)だ。
 ぱっと向けた笑顔に、皆つられて笑みでおはようと返す。
「おはようっ」
 オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)も挨拶すればおはようの声。
 席について、鞄から取り出すのは教科書だ。
「クラウ、さいしょはこれだよ」
 その教科書をもってオズはふわっと微笑む。
「国語すきっ。おはなしがたくさんのってるんだもの」
「こくご? わあ、お話の授業なんだね!」
 ぺらり、少しページをめくってみるクラウン。いっぱい物語があって。中には漢字がいっぱいのもあって難しそう、とクラウンはむむむと唸る。
「あっ、せんせいだよ」
 しー、だねとオズは指先一本口元に。
 初めての授業は静かで。けれど、こそこそお喋りしている人たちはいる。
 その真似をするようにクラウンは教科書で顔隠してこそこそ。
「おずりん、授業って静かだね」
「うん、みんなせんせいのはなしを聞いてるからね」
 こそこそ、お喋りをしていると――
「で、あるからして。この話の主人公の気持ちを――君、何だろ思うかい?」
「!」
 突然、先生に指されてクラウンはびっくり。
 立ち上がると、がんばれ、とオズが隣でうんうんと頷き応援中。
「えーと、うーんと。お腹が空いたから?」
「お腹は空いてはいないな」
「えへへ、間違えちゃった!」
 笑顔でいって、着席。その答えは次にあてられた生徒が答えていく。
 クラウンは笑っているけれど、でも。
 オズはクラウ、と小さな声で呼ぶ。
「クラウから見たものがたりだもの。それもまちがってないってわたしは思うな」
「――おずりん、ありがとう」
 瞬いて、クラウンはふにゃりと相好崩す。
 オズはふふと笑って、そうだとノートの端に落書きを。
 それはおなかがすいた主人公の絵だ。
「みてみて」
 ノートをクラウンに回せば、絵が誰なのかクラウンもすぐに理解する。
「わあ、おずりん上手!」
「この子はなにがすきかなあ」
 おかしやおにぎり。オズが色々描けば、一緒にクラウンも果物を付け足していく。
「もしかしたら食いしん坊さんかもしれないね!」
 ふふ、と小さく笑っているとお腹もすいてくる。
「そういえばおひるごはん、なにたべようか」
「あ、俺お昼ご飯学食行ってみたいな!」
 学食には何があるかなぁとクラウンはラーメンを描いてみる。その横に餃子をかけばおいしいセットだ。
 学食にいって、また授業を受けて――そして、放課後。
「待ちに待った部活!」
「ぶかつっ」
 さて、どんな部活をしにいくか――
「クラウはボールのあつかいが上手だもの。ボールをつかうぶかつはどうかな?」
 ボール! ボールを使う部活は何があるだろうか。
「ね、おずりんはどんな部活がしたい?」
「バレーにバスケット、サッカー。たくさんあってまよっちゃうね」
 ふたりで指折り数えて、笑って。興味を引く部活はたくさんだ。
「やってみたい部活いっぱいだ!」
「教室にいる子に何の部活してるか聞いてみる?」
「うん、きいてみようっ」
 クラウンとオズは、近くにいた生徒へと声かける。
 彼女は――きゅっと高い位置で髪を一つくくりにしていた。
「きみはほうかご、どこにいくの? ぶかつ?」
「教えて欲しいな!」
 彼女は部活いくわよ、とテニスラケットを見せる。
「でも部活だけじゃないわ。そうだ、あなたたちにもあげる!」
 だってカワイイ髪型してるもの! と少女が笑って差し出したのはリボンとメモだ。
「部活もあるけどこっちは趣味の集まりみたいな感じ。おしゃれ研究会っていうの」
 最近はツインテールにみんなではまってるの、と彼女はいう。今日は、私はポニテだけど、と笑って。
 リボンは紹介状がわり。それをもっていけば皆、誰でも受け入れてくれるからと。
 彼女は――年頃の少女としておしゃれを楽しんでいるように見受けられる。
 暇なら行ってみるといいわと言って、彼女は部活へと向かっていく。
 オズとクラウンは貰ったリボンを手にメモに書かれた教室を目指す。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【暁】

そーいえばズボンでもいいって言ってた気が
似合ってるからいいよな!な、綾華!

女の子に怪しまれれば
あーら、ごきげんよう!(ダミ)

なんかちょっと楽しくね?
フリルもお揃いだし
こーいう学園生活も悪くねーな!

綾華ちゃん、ちょっと小腹空かね?学食行こーぜ!
え、口悪いか!?そんなことねーですわ
行きますわよ!

…結ぶの下でもいーのかよ!
思えば後ろの髪そのままだったわ…
いやいや、縛り直すだろ!ただの変態になっちまう!
変態じゃねーわ!

つか、よし子って誰だ?よし子って!!
俺の部分「よ」しかねーよ「よ」しか!
もう誰だかわかんねーよ!俺はきよ子だ!

オシャレなやつスゲーあるぜ
パンケーキでも食って女子力のレベル上げるか!


浮世・綾華
【暁】

あれ――
………おい、聞いてねーぞ
な、じゃねー、ふざけんなよし子

ふふ、よし子はちょっと風邪気味なの
ええ、わたしも…(なるたけ高めの声を出して

楽しくないし悪くなくない
よし子の言うことは全部否定したい気持ち
学園生活ならフツーがいい
……よし子、もしかして目覚めた?

口悪いよ
学食行きましょう
とかがいいんじゃないの
ほら、もういっかい言い直して
ちゃんと出来るまで
うげ。なんでそうなるの

でもよし子、それすげー似合ってるよ
縛り直さなくていいよ
折角褒めたのに褒め損じゃねーか
縛り直すなっつってんだろ
(自分で変態って言ってつっこんでる…)

よし子のつっこみは総スルーし

なぁよし子ー
苺トッピングしよう
そんでお前のもよこせ



「あれ――」
 ズボンの人いる。
 いるな。
 それを見て、思い出す。
「そーいえばズボンでもいいって言ってた気が」
 砂羽風・きよ(ナマケきよし・f21482)のへと浮世・綾華(千日紅・f01194)の視線が鋭く向けられる。
「………おい、聞いてねーぞ」
「似合ってるからいいよな! な、綾華!」
「な、じゃねー、ふざけんなよし子」
 そんないつもの自分たちの素を出して、生徒たちの中に居れば怪しまれる。
 あれ、あの人たち何騒いでるのかしら――そんな視線を向けられてきよはこのままでは! と演技開始。
「あーら、ごきげんよう!」
 ダミダミ声で。それをフォローするのは綾華の仕事。
 もうしゃべんな、と肘で小突いてその姿を隠すように立つ。
「ふふ、よし子はちょっと風邪気味なの。ええ、わたしも……」
 くそ、なんでこんなフォローを。
 そんな気持ちを抑え込みつつ高めの声で綾華は誤魔化し、いくわよよし子とその場を離れる。
 よし子の足取りは軽く、綾華の足取りは重い。
「なんかちょっと楽しくね? フリルもお揃いだし」
 こーいう学園生活も悪くねーな! と笑って見せるのはよし子――ではなく、きよのいつもの表情で。
 いつもの、というのならば綾華も表情もいつもきよに向ける表情だ。
「楽しくないし悪くなくない」
 よし子の言う事は全部否定したい気持ち――学園生活ならフツーがいい。
 しかしそう思ったところで綾華は、はっとした。
「……よし子、もしかして目覚めた?」
 いや、まさかそんな。でもあり得ないこともないかもしれない。
 だってよし子、もとい――きよしだし。今はきよし子かもしれないが。
「綾華ちゃん、ちょっと小腹空かね? 学食行こーぜ!」
「口悪いよ。学食行きましょう、とかがいいんじゃないの」
 と、地の喋り方がちらちらしているよし子に注意ひとつ。
「ほら、もういっかい言い直して。ちゃんと出来るまで」
「え、口悪いか!? そんなことねーですわ」
 いや、それも違うだろという視線を向ける綾華。
 それを察して、こうか! とよし子は再度紡ぎなおす。
「行きますわよ!」
「うげ。なんでそうなるの」
 それもまた違う気がする。そう思いながら先を行くよし子の後を追う綾華。
 ぴょんぴょんとくくった後ろ髪も一緒に跳ねているような。
「でもよし子、それすげー似合ってるよ。縛り直さなくていいよ」
「……結ぶの下でもいーのかよ!」
 よし子は気付いた。綾華は、髪を耳下で結んでいることに。
 そして――綾華が何を見ていたのかも、気づく。後ろ髪を結んだままであったことを。
「思えば後ろの髪そのままだったわ……」
「折角褒めたのに褒め損じゃねーか。縛り直すなっつってんだろ」
 その後ろ髪含めて、結んでいるゴムに指をかけた瞬間、綾華からストップがかかる。
「いやいや、縛り直すだろ! ただの変態になっちまう! 変態じゃねーわ!」
 自分で変態って言ってつっこんでる……と、綾華はぬるい視線を向ける。
「つか、よし子って誰だ? よし子って!!」
 なぁ! と綾華を見るけれど綾華は何も返さず歩んでいく。
「俺の部分『よ』しかねーよ『よ』しか!」
『よ』があってるんだからいいだろ、と思うがスルー。
「もう誰だかわかんねーよ! 俺はきよ子だ!」
 きよしだろ、とは言わず――そして学食についたのできよ子の意識はそちらに向いた。
 髪型はそのままである。
「オシャレなやつスゲーあるぜ。パンケーキでも食って女子力のレベル上げるか!」
 その喋り方で女子力は下がっているとは綾華は言わず。
「なぁよし子ー、苺トッピングしよう。そんでお前のもよこせ」
「なんで俺のをやらなきゃいけないんだよ!」
 というか、よし子じゃなくきよ子だ! ときよは言う。
「百歩譲ってきよ子(し)だろ。譲りたくねーけど。いや譲っていいのか」
「いや、きよ子(こ)だろ!」
「きよし」
「きよこ」
 そんなやり取りをしている二人のもとにも、いつの間にか――招待状変わりのリボンが舞い込む。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アマリア・ヴァシレスク
ふむふむ、見れば確かにツインテールの娘が多い…あれ? 男の子っぽい人も多いみたい…です?
そ、そこはさておき私も部活動に参加して情報収集、です。
出どころは分からないですけど、【トランペット】を持っていたのが幸運でした、です。これを活かして吹奏楽部に潜入、です!
部活動をしながらも【聞き耳】で【情報収集】、です。おそろいのリボンが何を意味しているか…気になる、です

…えっ!? 今度の演奏会でソロパート、です!?
うぅ…私の【楽器演奏】の腕前で務まる…です?

”でも…不思議、です。どうして私はこの楽器を演奏できるんだろう…です”



 学校の中をアマリア・ヴァシレスク(バイオニックサイボーグ・f27486は歩んでいた。
「ふむふむ、見れば確かにツインテールの娘が多い……あれ?」
 アマリアは首を傾げる。
 校内を歩いて、見回して思うことがある。
 気のせいだろうか。いや、気のせいではないのだろう。
「男の子っぽい人も多いみたい……です?」
 アマリアはそういえば同じように猟兵が潜入しているし。
 もしかして、けど、でも、と立ち止まってしばし思案。
「……か、考えていても仕方ありません。そ、そこはさておき私も部活動に参加して情報収集、です」
 これがあるから、きっと紛れ込むのも大丈夫。
 出どころは分からないけれど、アマリアの手にはトランペットがあった。
 アマリアはこれを持っていたのが幸運でした、ですとそれに目を向ける。
「これを活かして吹奏楽部に潜入、です!」
 ぐっと拳握ってアマリアは吹奏楽部へ。
 吹奏楽部に参加したいですと入部希望で向かう。トランペットが吹けるなら、とそのパートの方へ。
 今日は個人練習で好きな曲を練習したり、課題曲を練習したり。
 アマリアも同じように部活をしながら聞き耳で情報収集。
 視線向ければお揃いのリボンをしている子たちもいる様子。
(「お揃いのリボン……何を意味しているのか……気になる、です」)
 周囲の情報をとらえながらもアマリアの演奏は続いていて。
 それを聞いていた生徒たちは手を止めて聞き入っていた。
 そして――曲を、奏で終わって。
「ねぇ! あなた他に何の曲ができる?」
「とても上手ね! 今度の演奏会でソロパートやらない?」
「……えっ!? 今度の演奏会でソロパート、です!?」
 その声にアマリアは驚く。
「うぅ……私の楽器演奏の腕前で務まる……です?」
 不安げな様子に、もちろん大丈夫よと集った少女たちは紡ぐ。
 それならとアマリアは小さく頷く。
(「でも……不思議、です。どうして私はこの楽器を演奏できるんだろう……です」)
 手になじむ楽器。演奏も自然とできてしまうことは、不思議な事なのだ。
 曲も――そういえば楽譜などなく。一体何の曲を演奏していたのだろうか。
「あ、ねぇ。あなた、あとで私たちと一緒に研究会にいかない?」
 と、その声に引き戻される。
 何の、と訊ねる前に少女たちは紡いでいた。
 おしゃれ研究会、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​

戀鈴・シアン
【蛇硝】

はい姉御!
一番高いの買ってきました!
これ絶対うまいと思…
(スパァン)いッッてぇ!!!
尻!尻が割れッ…!
これ絶対六つに割れてる!

いってて…ん、どうしました?
うわ、あれって
女の子ってやっぱああいうドロドロもあるのか
って姉御、待って待って、あれ仲裁すんのはさすがにバレる、バレるから…!

ええと、きみたち…怪我する前に帰った方がよろしくってよ…(裏声)
(頭抱えつつ、跪いて預かっていた唐傘を差し出し)
姉御!相手はもっと女の子だから!
本気でしばくのは無し!
やべえ、いざという時は俺が止めないと…!

つ、疲れた…
大丈夫だった?
ああいうのには強く言った方がいいよ

…このリボン
もしかして着けなきゃいけない?


唄夜舞・なつめ
【蛇硝】
しあん!
頼んでた氷菓は?
…ばっかアンタ!
誰がカップ氷菓
買ってこいって言った!
あーしはいつも棒氷菓って
言ってんじゃん!
このグズ!(ケツパァン)
…んし!ナイスシックスパック!

…?しあんちょっと。
あれは…イジメ?
弱そーな女の子1人を
大勢で囲むとかダッサ…。

アンタら。
なーにダッセーことしてんの?
やるならタイマンでやんなァ
…なに。あーしとやろうっての?
纏めて相手してやんよ
しあん!アレ貸しなァ!
(唐傘を受け取ればツインテールと短いスカートを揺らしながら飛び上がり)
今は『女の子』だから手ェ出してもいーよなァ!?

ーーーふぅ。
アンタも気ィつけなよー。
…おしゃれ研究会…?
ヘェ…おもしろそーじゃん!



 日当たりのいい場所にあるベンチに座って。
「しあん! 頼んでた氷菓は?」
「はい姉御! 一番高いの買ってきました!」
 唄夜舞・なつめ(夏の忘霊・f28619)の声にしゅたっと傍に駆け寄りあるものを差し出したのは戀鈴・シアン(硝子の想華・f25393)だ。
「これ絶対うまいと思……」
「……ばっかアンタ! 誰がカップ氷菓、買ってこいって言った!」
 あーしはいつも棒氷菓って言ってんじゃん! となつめは言いながら立ち上がり。
「このグズ!」
「いッッてぇ!!!」
 ッパァン!!
 とてもいい音が響いた。それはなつめがシアンの尻をパァンした音。
「尻! 尻が割れッ……!」
 大丈夫、お尻は最初から割れている。
「これ絶対六つに割れてる!」
「……んし! ナイスシックスパック!」
 六つに割れたらさすがに事件だけれども。それが腹筋なら問題はない。
 しかし叩いたのは尻だし、二つのまま。
 と、じゃれていると――なつめの耳に数名の声が聞こえた。
「……? しあんちょっと」
「いってて……ん、どうしました?」
 パァンされたところ痛い、と尻をさするシアン。けれど、なつめの視線を追いかけて。
「うわ、あれって」
「あれは……イジメ?」
 女の子ってやっぱああいうドロドロもあるのかとシアンの表情は曇る。
 ああいう光景を目にしてしまったのは残念で。しかしシアン以上になつめにとってそれは看過できぬものだった。
「弱そーな女の子1人を大勢で囲むとかダッサ……」
 なつめは表情を歪め、そしてその騒ぎの方へと歩み出す。
「って姉御、待って待って、あれ仲裁すんのはさすがにバレる、バレるから……!」
 大股で歩む。さすがに割って入ったら――バレるとシアンは慌てて追いかける。
 ここは先に、とシアンはなつめより先に割って入った。
「ええと、きみたち……怪我する前に帰った方がよろしくってよ……」
 裏声で声をかける。
 けれど、ひとりの少女に詰め寄っていた子たちは、嫌そうな顔を向けるだけだ。
「大事な話をしているの。関係ない人はあっちいってくれる?」
 あっ、まだバレてない。裏声が功を奏したかとシアンはほっとしたけれども――その肩押しやってなつめが前に出る。
「アンタら。なーにダッセーことしてんの? やるならタイマンでやんなァ」
「何よあんた」
 ずずい、と一人を囲んでいる数人の、リーダー格の子が前に出る。
 腕を組んでふん、と鼻鳴らすような雰囲気。その気の強そうな様子になつめも同じように腕組んで返す。
「……なに。あーしとやろうっての?」
「可愛い見た目だからって、甘くみないでよね!」
 私たち、武道の有段者なのよ! と少女は言う。
「ふふ、面白そう。纏めて相手してやんよ。しあん! アレ貸しなァ!」
 これはもう、どうにもできないだろう――シアンは頭抱えつつ、はい! と跪いて預かっていた唐傘を恭しく差し出した。
 それをがしっと、柄を掴んで受け取ったなつめは――ツインテールと短いスカートを揺らしながら飛び上がる。
「今は『女の子』だから手ェ出してもいーよなァ!?」
「姉御! 相手はもっと女の子だから!」
 本気でしばくのは無し! 無しですからね!
 その声が果たして届いているのか。
「やべえ、いざという時は俺が止めないと……!」
 きゃああと短い悲鳴。なつめが唐傘ふる。それに弾かれ、てんやわんや。
 途中でシアンが助けに入り、覚えてなさいよ! と捨て台詞を吐いて少女たちは逃げていく。
「―――ふぅ。アンタも気ィつけなよー」
「つ、疲れた……大丈夫だった?」
 シアンとなつめの視線は、絡まれていた子へと向く。
 彼女は長い髪をツインテールにしていた。
「あ、ありがとうございましたっ」
「ああいうのには強く言った方がいいよ」
「これを、おしゃれさんだと思ったので渡そうとしたらいらないとつっかかられて……あっ、よかっただろうぞ!」
 少女が差し出したのはリボンとメモ。おしゃれ研究会があるのでよかったらと誘いと共に。
「……おしゃれ研究会……? ヘェ……おもしろそーじゃん!」
 なつめはそれを受け取って、この時間に暇なら行くという。
 そしてシアンの手にも、リボンをどうぞと渡される。
 じゃあまた、という少女を見送って――シアンは手にあるリボンを見詰めた。
「……このリボン、もしかして着けなきゃいけない?」
 姉御、着けます? と訊ねればあーしがつけてやるよ! と、その手からリボンは奪われた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

千々波・漣音
【桃夢】

オレ…私はフレンチネイルにしてみたぞ…みたわ!
エールは、夢かわグラデに星やラメ乗せたりはどうだ?
馴染みまくり超キャッキャ

てかかわいすぎじゃね、オレ達!(どや
流行にも詳しいわよ!
周囲の子達とも親し気に
あ、それ、SNSでバズってたリップ!限定色カワイ~
その話題のオーガニックの店はエールと行ったわよ!
ほらみて~♪(スマホのアルバム見せ
え、FC!?神格も女子力も確かに高いケドッ(いや、男だケドな!?

このツインテもオサレでしょ!
…リボンくれるの?(貰って結び
エールにもつけてあげる♪(ウインク虫歯ポーズで写メ映りつつ

メモの場所に行けばいいのね!
エールと顔見合わせ
ふふっと、超激かわ清楚スマイルするぞ


エール・ホーン
【桃夢】

フレンチネイル…!
わぁ、とってもかわいいしきれいっ
漣音さんの提案には嬉しそうにこくこく
ボク、それがいいっ
やってやって、と手を差し出し

どやる漣音さんにぐぐっと両手の親指を立て
そうそうっ
そのお店もとってもお洒落で美味しかったよ
今度みんなで行こう?ふふ、楽しみ

えへへ、みてみてっ
漣音さ…漣音ちゃんにやってもらったんだ!とネイルみせ
うんうんっ。漣音ちゃん、とっても器用で綺麗で優しいよね
ね、憧れちゃうよね!
皆で漣音ちゃんファンクラブを結成する勢い
ボク、会員No.1ね!

勿論似合うっ、可愛いっ
へへ、ありがとう
じゃあ一緒に!
目の下ピースでパシャ

おしゃれ研究会?(視線合わせ
楽しそうっ
それじゃあれっつごー!



 そこは女子高生たちが集う、テラス。
 すっと、彩られた指先を持ち上げて。
「オレ……私はフレンチネイルにしてみたぞ……みたわ!」
 どうだ、と千々波・漣音(漣明神・f28184)はエール・ホーン(ドリームキャスト・f01626)へと見せる。
「フレンチネイル……! わぁ、とってもかわいいしきれいっ」
 次はエールの番だ。漣音はどんなのにするかなぁと考えて。
「エールは、夢かわグラデに星やラメ乗せたりはどうだ?」
「ボク、それがいいっ」
 嬉しそうにこくこくと頷くエール。やってやって、と手を差し出せば任せろと漣音はさっそく彩り始める。
 その様子は、おしゃれにいそしむ女子学生の姿だ。
「てかかわいすぎじゃね、オレ達!」
 どや、と自信あふれる表情の漣音。
 そうしていると、何してるの~? と他の学生たちも寄ってくる。
「流行にも詳しいわよ!」
 どやる漣音にぐぐっと両手の親指立てエールは返す。
 そしてその子たちと仲良くなるのもすぐだ。
「あ、それ、SNSでバズってたリップ! 限定色カワイ~」
「チェック済み? いい色でしょ!」
 ふふ、と笑って見せてくる。いいな、見せて見せてと話しながら雑誌をめくる。
「このお店もよさそうだからいってみたいのよね」
「その話題のオーガニックの店はエールと行ったわよ!」
「そうそうっ、そのお店もとってもお洒落で美味しかったよ」
「ほらみて~♪」
 スマホを開いて、アルバムを見せる。お店の内装に料理に、いいな~! と集った子たちは声を重ねる。
 雑誌で紹介されているメニューは新しいもののようだ。どれも気になるけどひとりじゃ、という声にエールは笑う。
「今度みんなで行こう? ふふ、楽しみ」
 そのエールの指に、ひとりがかわいいと気づく。
「えへへ、みてみてっ。漣音さ……漣音ちゃんにやってもらったんだ!」
「わ、すごい! ねぇ、私のもしてくれないかな? すごーい!」
「うんうんっ。漣音ちゃん、とっても器用で綺麗で優しいよね」
「あーん、あたしもそんな風にできたらいいのに。憧れちゃう!」
「ね、憧れちゃうよね!」
 漣音が他の子のネイルをしている間に、エール中心に盛り上がって。
「そうだ! 皆で漣音ちゃんファンクラブを結成しよ!」
「ファンクラブ? 面白そう!」
「ボク、会員No.1ね!」
 じゃあ私2番~、と聞こえてきて。漣音はなになに、何の話と混ざる。
「私も入る! で、何の話?」
「ファンクラブだよ! 漣音ちゃんの!」
「そっかファンクラブか! え、ファンクラブ!? 神格も女子力も確かに高いケドッ」
 いや、男だケドな!? と思いつつ。その場のノリのままに。
「このツインテもオサレでしょ!」
「あ、これあげる!」
「……リボンくれるの?」
 うん、と頷く。貰ったリボンを早速、漣音は髪へと結んだ。
 どう? と問う視線に。
「勿論似合うっ、可愛いっ」
「エールにもつけてあげる♪」
「へへ、ありがとう。じゃあ一緒に!」
 写真とろう! とスマホ構える。目の下ピースで構えて漣音はウインク虫歯ポーズ。
 ぱしゃ、と取れば私たちもと他の子たちも入ってくる。
「そだ、今日おしゃれ研究会あるんだ~」
 皆もきたらいーよ、とツインテールの少女が笑ってメモを差し出す。
 そこでおしゃれさんたちが集まって情報交換をしたり。楽しい時間になるよ~と笑って。
「おしゃれ研究会?」
「メモの場所に行けばいいのね!」
 エールと漣音は視線合わせる。
 それはきっと――と、その先は紡がず。
「楽しそうっ。それじゃあれっつごー!」
 ふふっと、超激かわ清楚スマイルを漣音は浮かべ頷いた。
 でも、お仕事の時間まではもう少し楽しい時間を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

サティ・フェーニエンス
仮初の性別、仮初の肉体、ゆえに。纏う衣装に大した差も問題も無いと思っていたのに…

一人きりで居る方が羞恥を意識してしまう事に、暫くして気づいて後
真面目っぷりをある意味爆発させ、全力で友人作りに励み先生方のお手伝いにも励み、行動範囲を広げ情報収集に勤しむ。
ただ一人称だけはうっかりすると『僕』と出そうで、しかし『わたし』とも言えず
「素敵な髪飾りですね。はい、とても似合っています」
「どうかしましたか? お困りならお手伝いしますよ」等
如何にして一人称を述べずに会話するか、常に脳フル回転
同じ色のリボンにも程なく気付く

唯一の息抜き場は図書室
はぁ…落ち着く…
見たことの無い本にも時折夢中
さて、どう動こうかな…



 溜息零しながら、サティ・フェーニエンス(知の海に溺れる迷走っコ・f30798)は歩いていた。
 その視線が映すのは自分の足元ばかり。
「仮初の性別、仮初の肉体、ゆえに。纏う衣装に大した差も問題も無いと思っていたのに……」
 この姿では――胸を張ることがなかなかできない。
 恥ずかしい、という思いが胸の中にあるのだ。そして一人きりで居る方が羞恥を意識してしまうことに、暫くして気付いた。
 一人でいるから色々と考えて、ぐるぐると羞恥の渦に飲まれているのだ。
 それに気づいたサティは顔を上げて、全力で友人つくりをしようと思い立つ。
 あとは先生達の手伝いをすれば一人ではなくなる。何かをしていればこの気持ちもきっと晴れていくはず。
 まず、印刷物を沢山もって手が塞がっている先生を見つけ。
「お手伝いしますね。扉を開けますか?」
「ありがとう、お願いするわ」
 扉を開けて、その後も少しお手伝い。
 その後、サティは同じ年ごろの生徒たちに声をかけ始める。
 年頃の少女たちは、おしゃれにも余念がない。
「素敵な髪飾りですね」
「えへへ、どうもありがとう! 似合うかしら?」
「はい、とても似合っています」
 教室でお喋りしていた子たちに声をかける。
 嬉しそうに笑う少女の髪には可愛らしい花の飾り。それはツインテールの結び目に飾られており、リボンもしゅるりと結ばれている。
「あ、そうだ。あなたも髪にリボン結ばない?」
 そう問われて、『僕』と出そうになるのを飲み込んで。しかし『わたし』ともいう事ができず。
 一人称を言わぬようにして、慌てて頷いて返した。
「じゃあこれあげるわ! この前、素敵なお姉さまからいただいたの!」
「素敵なお姉さま?」
「そう! おしゃれ研究会っていうのがあって……あ、座って?」
 結んであげる、と少女は言う。サティを座らせ、その髪にリボンを結んでこれでかわいくなった! と満足しているようだ。
「そうだ、おしゃれ研究会、今日あるの。あなたもいってみれば?」
 メモを渡して、少女は先生に呼ばれ去っていく。
 リボンを結ばれてしまった……しかし、それは彼女が結んでいたのと同じものだ。
 息抜きしようとサティは図書室へと足を運ぶ。
 静かで、独特の――書物の気配に満たされた場所だ。
「はぁ……落ち着く……」
 どんな本があるのだろうと書棚を見れば見たことの無い本もあり興味をそそられる。
 その一冊を手に取り夢中で読みつつ――ふと、貰ったメモの事を想い出す。
「さて、どう動こうかな……」
 ぽつりと呟いて、視線は再び本へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

織譜・奏
同行:ノトス

案外あっさり入れたな…これからどう調査すべきか
此処が学校であることを活かした方が良いのだろうか

おっ、ノトス! あれは学食というやつではないか?(興奮気味に指をさし)
中々に豊富なメニューだ。この時期なのにアイスまで置いてあるぞ
確かに、この暖房の効いた校内で食べるのは中々に優雅だな

学びには糖分もいるからな
これを食べよう(チョコナッツアイスを選ぶ)
(齧りつきながら)美味しいぞ、きみも食べてみるかい?(ノトスへ差しだす)
ん?私にもくれるのかい。では遠慮なく(大きな一口)
ん~この舌触り…素晴らしい

ツインテール…この髪型のことか?
良かったなノトス、私たちもお眼鏡に適ったようだ
早速現地へ向かうぞ


ノトス・オルガノン
織譜(f03769)と

本当にあっさりと通れたな
ふむ、学校であることを活かした方法、か
人がより多く集まるところで情報を集めた方がいいかもしれないな

学食? あぁなるほど、食堂か
学校なのに凄い設備だな
あ、アイスが売っているのか?!(ソフトクリーム好き)
勉学の間にアイスまで食べられるとはこちらの世界は素晴らしいな
それなら私はミルクソフトを貰おうかな

ソフトクリームを堪能しつつ、差し出された奏のアイスにパッと顔を輝かせながら一口貰い、お返しに、と自分の分を差し出して
うむ、そふとくりーむを作った人は偉大だ

…ハッ! アイスに夢中になってしまって肝心なことが抜けていた
そうだな、行こう
ここから先は気を引き締めよう



「案外あっさり入れたな……これからどう調査すべきか」
 織譜・奏(冥界下り・f03769)は一安心。けれどそれもすぐに、なぜここに来たのかを思い出すことに。
「本当にあっさりと通れたな」
 ノトス・オルガノン(白百合の追走歌・f03612)も頷いて、改めて自分体の姿を見詰める。
 紛うことなき女子高生――に、見えたから入れたのだろう。
「此処が学校であることを活かした方が良いのだろうか」
「ふむ、学校であることを活かした方法、か」
 奏の言葉にノトスも頷く。
 ここに入れたのは学生のフリをしたからだ。ということは、それは継続すべきだろう。
「人がより多く集まるところで情報を集めた方がいいかもしれないな」
 それは名案。そうしようと奏は頷く。
 では、その情報集めの場所をどこにするか――奏はくるりと視線を回して、その場所を見つけた。
「おっ、ノトス! あれは学食というやつではないか?」
 興奮気味に奏はある方向を指さした。
 多くの生徒が集っているその場所。ガラスケースの中には食品サンプルのメニューも並んでいる。
「学食? あぁなるほど、食堂か」
 行ってみようという奏。ノトスも頷いて一緒に。
「学校なのに凄い設備だな」
「中々に豊富なメニューだ。この時期なのにアイスまで置いてあるぞ」
 その言葉に、ノトスの視線はそれを求めて動く。
「あ、アイスが売っているのか?!」
 アイスクリーム――そう書かれたとなりにはソフトクリームの文字まである。
 ソフトクリームが好きなノトスの瞳は輝きを讃えていた。
「確かに、この暖房の効いた校内で食べるのは中々に優雅だな」
「勉学の間にアイスまで食べられるとはこちらの世界は素晴らしいな」
 そんな話をしつつ、他の子たちと同じように、メニューを選ぶだけ。
「学びには糖分もいるからな」
 これを食べよう、と奏が選んだのはチョコナッツアイスだ。
「それなら私はミルクソフトを貰おうかな」
 支払いを終えて二人の手にはそれぞれ、チョコナッツアイスとミルクソフト。
 一口、奏は噛り付いてひんやり。そしてチョコとナッツのハーモニーに笑み浮かべる。
「美味しいぞ、きみも食べてみるかい?」
 いいのかい? と言いつつもその表情は輝いていて。ノトスは一口貰い、お返しに、と自分の分を差し出した。
「ん? 私にもくれるのかい。では遠慮なく」
 そう言って、奏は大きな一口。ひんやり冷たい、ミルク味。
「ん~この舌触り……素晴らしい」
「うむ、そふとくりーむを作った人は偉大だ」
 アイスもソフトクリームも美味しくて、幸せで。
 二人の意識はそちらに――
「……ハッ! アイスに夢中になってしまって肝心なことが抜けていた」
 向いていたけれど、ノトスは本来成さねばならぬことを思い出した。
 何故この学園に来たかと言えば、これから邪神が呼ばれるのを防ぐため。
 どうしようか、と二人が視線を合わせていると。
「ねぇ、あなたたち。おしゃれに興味ないかしら?」
 今日、おしゃれ研究会があるの、とツインテールの少女たちが声をかけてきた。
「ツインテールがとっても似合ってるし!」
「ツインテール……この髪型のことか?」
「そう! あ、このリボンあげるわね」
 良かったらつけてねとリボンを二人に。それから、とメモが一枚――それは今日のおしゃれ研究会が行われる場所。
 少女たちがまたねと離れていくのを見送って、奏はそのメモをひらりと指先で挟んで躍らせる。
「良かったなノトス、私たちもお眼鏡に適ったようだ」
「そうだな、行こう」
 ここから先は気を引き締めようとノトスは言う。
 何が起こるかは、まだわからないのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真白・時政
カラスくん(f13124)と

ホント失礼な守衛サンだったネ!
プリプリシててもウサギさんの美貌は揺るがないカラ、堂々と構内をカッポするヨ
アハハ、イイヨォ~大変よくガマンできましたの花丸

コソコソ移動シて構内を様子見出来る場所を陣取っちゃお
授業受けてるコにヘンなトコは無さそォ
アレレ、デモデモ同じリボンのコが多くなァい?
ナンでだろって首傾げながらも早弁のお付き合い
ウサギさんのおべんとはカワイー花柄オムライス!
人参もお花型なんだよォ~カワイイでしょ?
あ、唐揚げは後で食べようと思ってたのにィ~
じゃあ代わりにハンバーグちょーだい♥

おべんと食べたけどデザートも欲しいなァ~
ウサギさんが二個買ったげるカラ行こ行こ


ヤニ・デミトリ
ウサギさん(f26711)と

仕事ができる人だったのでは?堂々とした背中が無駄に眩しいっス…
所でウサギさん…俺は朝から限界なんスよね…
これはいけない事だって解ってるんスけど、もう耐えられそうにないっス…!
早弁しましょう

人目につかない場所で早べ…状況会議
ウーンこっちも異常はなし、ツインテの子が多い位っスかねえ
パン3、4個平らげて弁当に手を付ける
へーカワイー。良く作るっスね、割かし器用なのか…?
にしてもやっぱ変化は疲れる、飯足りない
ウサギさんのもちょっとくれっス
泥を伸ばして唐揚げを強奪
げ、マジスか、仕方ない…
さよなら最後の肉…

ぼちぼち外の様子見に戻るっスか
いやデザート食ってる場合じゃ…行きます



 ツインテールを真白・時政(マーチ・ヘア・f26711)は揺らしながら。
「ホント失礼な守衛サンだったネ!」
 正門でのことを思い出して時政はプリプリ。プリプリシてても、ウサギさんの美貌は揺るがないカラ、堂々と構内をカッポ。
 しかし、ヤニ・デミトリ(笑う泥・f13124)はうーんと唸る。
「仕事ができる人だったのでは?」
 前を行く時政。その背を見詰めて思うことがするりと言葉になる。
「堂々とした背中が無駄に眩しいっス……」
 僅かにヤニは瞳を細め――己の気持ちを時政に伝えるべく、口を開く。
「所でウサギさん……俺は朝から限界なんスよね……」
 呼ばれて、くるりと回って時政は何が? と訊ねる。
 するとヤニは拳をぐっと握って、唸る様に
「これはいけない事だって解ってるんスけど、もう耐えられそうにないっス……!」
 その、耐えられないこととは何なのか――時政へ、本当に言っても? という視線を向けるヤニ。
 もちろんおっけ~! とこくこく、頷く時政。
「早弁しましょう」
「アハハ、イイヨォ~大変よくガマンできましたの花丸」
 お腹空いた――ならばそれを満たさねばならないのだ。
 ヤニと時政は早弁すべく、移動開始。
 構内を様子見出来る場所――そして人目につかない場所。
 と、くれば。
「あっ、鍵あいてる!」
 解放感たっぷりの屋上である。ちょっと寒いくらいもなんのその、と思ったので寒くて屋上下の踊り場で。
 そこには窓があり、他の校舎の様子も見えるので偵察だ。
 そして早速、早弁――もとい情報会議。
「授業受けてるコにヘンなトコは無さそォ」
「ウーンこっちも異常はなし、ツインテの子が多い位っスかねえ」
「アレレ、デモデモ同じリボンのコが多くなァい?」
 そっちも多い。こっちも多い。
 いち、に、さーんと時政は窓越しに見える教室の中の生徒を数えてみる。
 ナンでだろ? と首傾げ。不思議っスね、と返す。
 パンを3個目食べ終わって、4個目のやきそばパンに手を伸ばすヤニ。
 そして時政がぱかっと開いた弁当は。
「ウサギさんのおべんとはカワイー花柄オムライス! 人参もお花型なんだよォ~カワイイでしょ?」
「へーカワイー。良く作るっスね、割かし器用なのか……?」
 味もばっちり、一口食べるオムライス。
 ヤニもパンを食べ自分の弁当を食べつつ――それでもまだお腹はすいている。満たされる気配がないのだ。
 その理由も、ちゃんとわかっているのだ。
「にしてもやっぱ変化は疲れる、飯足りない」
 そう言って、ちらり。
「ウサギさんのもちょっとくれっス」
 泥を伸ばしてヤニがしゅっと強奪したのは唐揚げだ。
 口の中に広がる味――美味い。
「あ、唐揚げは後で食べようと思ってたのにィ~」
 ウサギさんしょんぼりしちゃう。
 でも元気になるのもすぐのこと。
「じゃあ代わりにハンバーグちょーだい♥」
「げ、マジスか、仕方ない……さよなら最後の肉……」
 ヤニの弁当から攫われるハンバーグ。あーんと食べられていくその姿をヤニは見る事しかできなかった。
 そしてお弁当が空になるのと、授業終わりのチャイムが鳴るのは居っしょだ。
「ぼちぼち外の様子見に戻るっスか」
「おべんと食べたけどデザートも欲しいなァ~」
「いやデザート食ってる場合じゃ……」
「ウサギさんが二個買ったげるカラ行こ行こ」
「行きます」
 買ってもらえるなら、断る理由もなく。きりっと表情引き締めてヤニは時政に続いていく。
 二人の足は購買へ。楽しそうな時政の歩調に静かに続くヤニ。
 その途中――あなたたち仲良しさんね、とふたりはツインテールの少女に声をかけられた。
 とても楽しそうだし、おしゃれさんの様だから、研究会にこない? とリボンとメモを渡されて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵雛花・十雉
【双月】
と、十雉ちゃんってオレ!?
うん、分かった…聴き込みだね
でも何でいきなりカフェに?
女生徒らしく振る舞った方が怪しまれないってことかな?
疑問符をたくさん浮かべながらも、差し出されたのを素直に食べる
うん、おいし

自撮り?
いいけど、ユェーって意外なことまで知ってるんだね
あ、お化けの手とか写ったらごめん
カメラが向くと変に力が入ってぎこちない笑顔になって

女装なんて恥ずかしくて嫌だって思ってたけど
ユェーが楽しんでるのを見たら
まぁ悪くもないかなって気がしてきたよ
けど情報収集もしないとね
【聞き耳】でめぼしい話題が無いか探ってみる

おしゃれ研究会?
うーん、なんとなくだけど気になるかも
行ってみようか


朧・ユェー
【双月】

さて、十雉ちゃん
授業終わったので聴き込みですね
彼をカフェへと手を繋ぎ導き

カフェでパフェが運ばれて来た
ひと匙すくうと彼の口元に
女の子の食べ合いは普通みたいですよ
ね、あーん
食べる姿に笑って

自撮りをしてみたいですねぇ
ほら何か写るかもかもしれませんし
彼を言いくる……説得して
二人一緒の自撮り
おばけの手?お友達ですもの良いですよ
撮れた写真をこっそりと保存

僕が楽しんでしまいましたね
色んな十雉くんが見れたからは内緒
彼も少しは楽しんでくれたでしょうか?
カフェで【ベラーターノ瞳】で情報収集。聞き耳を立てつつ、情報得ている

おや?おしゃれ研究会だそうですよ
それは楽しそうですね。
行きましょうか
再び手を繋い



「さて、十雉ちゃん」
「と、十雉ちゃんってオレ!?」
 朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)の、己の名を呼ぶ声に宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)は大きく瞬く。
 十雉が視線をユェーに向ければとてもきれいな笑みを浮かべていた。
 君以外にだれがいますか、と。
「授業終わったので聴き込みですね」
「うん、分かった……聴き込みだね」
 行きましょう、とユェーは十雉の手をとる。
 向かう先はカフェだ。
「でも何でいきなりカフェに?」
 女生徒らしく振る舞った方が怪しまれないってことかな? と疑問符を頭の上にたくさん浮かべる十雉。
 そんな様子もユェーはにこにこ微笑んで見守りつつ、カフェについたら注文を。
 頼んだのは、パフェだ。
 フルーツたっぷり、クリームもたっぷり。
 そんなパフェをひと匙すくって、ユェーは十雉の口元へと運ぶ。
「女の子の食べ合いは普通みたいですよ。ね、あーん」
 その言葉に小さく頷いて、十雉は素直に食べる。
 程よい甘さのそれは。
「うん、おいし」
 その姿にユェーは笑ってもう一口食べる? と紡ぐ。
 そして、あ、と零して。
「自撮りをしてみたいですねぇ」
「自撮り?」
「ほら何か写るかもかもしれませんし」
 なんで、というような視線をユェーは仕事の内、という雰囲気で紡ぐ。
 仕事、つまりここに来たのは何のためだったのか。
「いいけど、ユェーって意外なことまで知ってるんだね」
 十雉は頷き距離を縮めるものの、ひとつ不安なことがあって。
「あ、お化けの手とか写ったらごめん」
「おばけの手? お友達ですもの良いですよ」
 カメラを自分たちに向ける。
 変な力が入ってぎこちない笑顔になっている自分を十雉は見つけて。もっと柔らかくと思えばさらに力が入る。
 そんな事もユェーはきっとお見通しなのだろう。
 良いの撮れましたよ、写真をこっそりと保存してユェーは残りのパフェも食べてしまいましょうと一緒に。
 甘い一口を味わいながら、十雉はぽつりと零す。
「女装なんて恥ずかしくて嫌だって思ってたけど」
 ちらり。ユェーの方を見る。彼が楽しんでいるのを見たら――十雉の心は。
「まぁ悪くもないかなって気がしてきたよ」
 ユェーも、僕が楽しんでしまいましたねと笑みつつ。
(「色んな十雉くんが見れたから」)
 そのことは内緒に。彼も少しは楽しんでくれたでしょうか? と思っていたのは、十雉が零した言葉で良かったと思える。
「情報収集もしないとね」
 十雉は聞き耳たてて、周囲の会話を拾って探っていく。
 ユェーはベラーターノ瞳を向けて、この場で起こっていたことまでも見つけていくのだ。
 そしてそれは、自分たちの方へと向かってくる姿もとらえていた。
 くすりと笑い零し、ユェーは十雉へと視線向ける。
「おや? おしゃれ研究会だそうですよ」
「おしゃれ研究会?」
 ええ、と頷くと同時にねぇあなたたちと声がかかる。
「素敵な髪型ね。おしゃれさんと見たわ。だから、よかったら来ない?」
 おしゃれ研究会に、とリボンと共に場所をかいたメモが差し出される。
「それは楽しそうですね」
 十雉ちゃんはとどうです? とユェーは十雉に笑いかける。
「うーん、なんとなくだけど気になるかも」
「ちょっと見に来るだけでも大丈夫よ。良かったらきてね!」
 そう言って、少女はツインテール躍らせて離れていく。
 それを見送ったのちに、ふたりは視線を見合わせて。
「行きましょうか」
「行ってみようか」
 声重ねて。そしてユェーは微笑みと共に手を差し出した。
 ふたりで手を繋いで、その研究会が行われる場所へと足を向ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エンティ・シェア
いやぁ、楽しかった楽しかった
潜入は彼が頑張ってくれたから後は私が務めよう
噂話は私の大好物だしね
学校という空間も新鮮だから、のんびりと散策しながら過ごそうか
図書館なんて魅力的な場所には是非行っておかないと
遊びに来てるわけじゃない?はは、分かってるとも

同じリボンの子達には、こちらからは接触せず
それとなく眺めながら行動観察
直接言葉を交わす機会があるのなら、読心術も試みよう
表情や仕草に不自然さや、何かを隠している素振りなどを探ろうか

けどまぁ
可愛い子とお喋りするのは吝かじゃないから
おしゃれ研究会とやらの活動内容をじっくり伺ってみようか
そのまま案内がてら布教活動に随行させてもらえるとありがたいのだけど



 選手交代――『俺』はもう仕事を終えたと引っ込んで。
「いやぁ、楽しかった楽しかった」
 しかし、エンティ・シェア(欠片・f00526)――『私』は見ていたその間の事を想い出し笑い零していた。
 潜入は彼が頑張ってくれたから後は私が務めよう、と『私』は学園の中へと視線を巡らせる。
(「噂話は私の大好物だしね」)
 きっといろんな噂話があるに違いないとエンティの心は擽られる。
 学校という空間も新鮮で、のんびりと散策しながら過ごすことに。
 めぐっていれば立派な建物が目についた。それはどうやら、図書館のようだ。
 図書館。それはエンティにとって魅力的な場所のひとつである。
 もちろん行くだろう。行くに決まっている。心なしか軽やかなその足取りに、身の内の誰かが囁く。
「遊びに来てるわけじゃない? はは、分かってるとも」
 そう、もちろん分かっている。
 それにこの構内――同じリボンをつけた子たちがいる事も、もうわかっている。
 彼女らへ、こちらから接触はせず。それとなく眺めながら行動観察だ。
 図書館で静かに、本を読みながら。
 図書館といっても、小さな声での会話はもちろんありだ。
 同じリボンをつけた子たちがこそこそ話している。その唇の形を読むことを、エンティは試みていた。
 うんうん、なるほど。
 今日、――研究会は何時――場所は――ありがとう!
 そんな、今日の予定の確認のようだ。
 表情や仕草に不自然さや、何かを隠している素振などはない様子。
 クラブ活動かな、なんて思っているとちょんちょんと肩を軽くつつかれる。
 振り返れば、ツインテールの子たちが。その髪にはまた同じリボンが結ばれていた。
「ねぇ、おしゃれに興味はある?」
「ありますね。もしかして……噂の研究会のメンバー?」
 問えば、ええと頷いて。
 可愛い子とお喋りするのは吝かじゃない。
 エンティが興味を示せば、少女は隣に座って研究会について話し始めた。
 それはおしゃれ好きが学年問わず集まるところ。
 一回だけくる子もいれば何度も足を運ぶ子もいる情報交換の場所。
「かわいいリボンのデザインもしてプレゼントしてるの。あなたにもあげるわ」
 そして、よかったら今日あるし、くる? とお誘いが。
 いいんですか? と瞬いて見せる。すると、もちろんと少女は頷いた。
「ええ、是非お願いします」
 こちらからお願いする前に、お誘いがきた。
 エンティは上手に潜り込めそうですとありがとうと礼を言って微笑み返した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

梅小路・尚姫
【雛梅】
優歌の調子が戻ったみたいだし、これならちょっと別行動しても平気かな。
ってなわけで優歌と違う学年の教室に潜り込んでみたけど、やっぱり女子はツインテールが多い気がするし、お揃いのリボンをつけているのに気がつく。

『そのリボン、素敵ね。何処で買われたの?』
なんて聞き出せば早いかなと思っていた所に優歌が来てリボンを隠される。
特に抵抗や不満もなく優歌の好きなようにさせていたら、案の定話しかけてきたね。
「おしゃれ研究会? 確かにとても興味深いですわ。是非姉共々御一緒させて頂けないかしら」
渡されたリボンを自分のツインテールに結び、笑顔で誘いに応じるよ。


雛瑠璃・優歌
【雛梅】
此処は舞台、此処は舞台…そうだ
それに、あたしがお姉ちゃんなのは本当なんだから
しっかりしなきゃ

思ったより授業は難しくなくてよかった
今度はちゃんと覚えた通りに教室を出て廊下を曲がって…ああ居た居た
「お疲れ様、姫」
それにしても…
「姫も見た?あのリボン」
特徴は言うまでもない筈
あたしの潜り込んだ学年だけなんて事はないと確信できるくらいには見た
だったら
「姫、ちょっとごめんね」
自分と姫の髪のリボンをそれぞれ片方だけ外して隠す
多分そろそろ…ほら来た
「え?…じゃあそれ妹の分も欲しいな。丁度2人ともリボン片方失くしちゃって不格好で困ってたの」
今度はあたしが姫の手をとって
「面白そう、ねぇ行ってみようよ姫!」



 学園の中に入れば、そこからは己のやるべきことをするだけ。
 なのだけれども――常の姿であればちょっと不安がある。しかし、それを振り払う方法もあるのだ。
「此処は舞台、此処は舞台……そうだ」
 こくりと、雛瑠璃・優歌(スタァの原石・f24149)は頷く。
 ここは舞台なのだから――己に言い聞かせて、優歌はもう一つ思う。
(「それに、あたしがお姉ちゃんなのは本当なんだから。しっかりしなきゃ」)
 そう、しっかりと自分の中に根付かせて思えてくると、しゃんと動ける優歌になれるのだ。
 その様子を目に梅小路・尚姫(メイドさんは見た!!・f22690)はいつもの調子が戻ったみたいだと思う。
 これならちょっと別行動しても平気かな、と思ったなら早速行動開始。
 優歌と違う学年の教室に潜り込んでみる。
 授業が終わるまで、別行動だ。様々な情報を集めるなら別行動で拾えるものも多くなってくるはず。
 授業中、階段教室の後ろに座って尚姫はその風景を眺めていた。
 授業風景は、よくあるということだろう。静かに先生の話を聞いて、ノートをとり。
 そんな、よくある風景だった。
 けれど、生徒一人一人を見ていくと――
(「ツインテールが多い気がするし、お揃いのリボンの子もいる……?」)
 あのリボンが気になるところ。
 ――そのリボン、素敵ね。何処で買われたの?
 こんな感じで聞きだせばいいかな、と思っていると授業終わりのチャイム。
 何人か集っている子たちへと声をかけにいこうと立ち上がったところに。
「お疲れ様、姫」
 優歌がやってきて声をかける。
 他の教室でうけた授業は思ったより難しくなくて。よかったと優歌はほっとしたのもつかの間。
 今度はちゃんと覚えた通りに教室を出て、廊下を曲がって視線巡らせればすぐにわかった。
 いたいた、と尚姫の姿を見つけて歩み寄る。それにしても、と視線を巡らせて思うのは。
「姫も見た? あのリボン」
 見た、と頷く。
 そのリボンをしている子たちの特徴は言うまでもなく。
 あたしの潜り込んだ学年だけなんてことはないと確信した優歌は手を伸ばし。
 一クラスだけ、ならそのクラスを張っていればいいかもしれないがそうではないのだ。
「姫、ちょっとごめんね」
 優歌は自分と、そして尚姫の髪のリボンを片方だけ外して隠した。
 尚姫は何故外したのかも聞かず、優歌の好きにさせる。特に抵抗も不満もなく、きっと何かあるのだろうと好きなようにさせていたら。
「多分そろそろ……ほら来た」
 優歌の小さな声。そっと示された先を目で追うと、ツインテールの少女たちが近づいてきた。
「かわいい髪型してるわね。ツインテのアレンジ?」
 ちょっと見せてと言う少女にいいよと優歌は笑う。
「あ、リボン片方だけ? じゃあ私のもってるのあげるよ」
「え? ……じゃあそれ妹の分も欲しいな。丁度2人ともリボン片方失くしちゃって不格好で困ってたの」
 優歌が笑って返せば、片方だけだと落ち着かないわよね、なんて言いながらリボンと、そしてメモ一枚。
「今日、おしゃれ研究会があるの。よかったら来ない?」
「面白そう、ねぇ行ってみようよ姫!」
「おしゃれ研究会? 確かにとても興味深いですわ。是非姉共々御一緒させて頂けないかしら」
 それに応えたのは尚姫だ。
 リボンを受け取って、ツインテールに結んで笑顔を向ける。
 ぜひぜひ! と少女も頷いていた。
 優歌は尚姫の手を取って、行こうと先を歩み出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

かれとともに廊下を歩いていれば
ツインテールをリボンでまとめた女学生に声をかけられリボンを受け取ろうとしたなら
阻むように体を割り込ませてくるかれに笑って
やきもちですか、可愛いですね

リボンを渡してくれた女学生にはおしゃれ研究会の活動内容などについて伺えれば

女学生を見送ったなら
手元のリボンに視線を感じかれを見上げて
ふふ、それならこれは僕からの贈り物ということで
受け取ってくれますか?
そう言ってかれのおさげ髪にリボンを結わえようと

うん、とても素敵です
己の二つに結った髪へとかれが自分のリボンを結わえば微笑んで
もちろんですよ
きみがくれるならなんだって、とこの気持ちを伝えましょう


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

リボンを貰って居る宵を見れば声をかけよう
宵、どうかしたのか?
そう自然と間に割って入る様になってしまうのは…別に妬いている訳ではないのだが
俺も貰えたならばおしゃれ研究会なる物について聞ければとそう思う

女生徒が居なくなればついぞ宵の手のリボンへ視線を
…否、なんでもない。お前ならば似合うだろう
だが、何だ。送ったのが俺ならば尚良かったなどと思っただけでな…と
そう声を投げるも、己のウイッグに宵の手が伸びれば驚きながらも表情が緩んでしまう
…本当にお前は…。…ならば、俺のリボンはお前が貰ってくれるかと、そう宵の髪に手を伸ばし己のリボンを結わかんと試みよう
…ああ、本当に。良く似合って居る



 授業も終わり、賑わいのある廊下。
 生徒たちが楽し気に喋りながら歩むそこをふたりもまた歩んでいた。
 目的地、という場所はなく調査のために。こうして歩いていればきっとあちらから声がかかってくるはずと。
 ふと、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)が傍らを見れば、いるはずの逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)の姿が無い。
 しかし先ほどまで横にいたのは間違いない。
 慌てて後ろを振り返ってみれば、宵はツインテールの学生に呼び止められていた。
 そしてその手にリボンが渡されていて――ザッフィーロは二人の間に割り込むように体を滑らせる。
 視線は僅かばかり、呼び止めた少女を威嚇するような色を浮かべかけ、上手に隠されていく。
「宵、どうかしたのか?」
 けれど、声色と行動には滲んでしまった。割り込むように、自然とそうなってしまなったことにザッフィーロは己でもわかっているのだ。
 そして宵も、すぐにわかってしまう。阻むように入ってきたザッフィーロへと宵は笑いかけた。
 ふふ、と擽る様に零して。
「やきもちですか、可愛いですね」
「……別に妬いている訳ではないのだが」
 そうっと紡いだ言葉に、困ったような表情を返す。そして何の用なのだろうかという視線をもうひとりの少女へと向けた。
 少女は別段気を悪くした様子もなくにこりと微笑む。
「あら、あなたにももちろんリボン、あげるわ」
 それからもうひとつ、と少女は場所と日時の書かれたメモを差し出してきた。
 これは? という視線をふたりが向けると、おしゃれ研究会があるのと一声。
 それはおしゃれ情報を交換したり、色々な話をする場なのだと軽く説明もしてくれた。
 その話を聞いて、いけそうならいきますね、と宵は返す。
 ええ、よかったらぜひ。彼女がじゃあまたね、と言って去れば宵は己の手にあるリボンへと視線を落とした。
 そこから、ザッフィーロの視線を追いかける。
 それに気づいて、ふいっとザッフィーロは視線を逸らした。
「……否、なんでもない。お前ならば似合うだろう」
 そう言うものの、宵の視線を受けていれば心に抱いていたことを零さねばならないような気がしてしまう。
「だが、何だ。送ったのが俺ならば尚良かったなどと思っただけでな……」
「ふふ、それならこれは僕からの贈り物ということで」
 受け取ってくれますか? とザッフィーロへと笑いかける宵。
 そして返答を待たず、宵は手を伸ばしザッフィーロのおさげへと結わえようとする。
 それに驚くものの、じっとしていてくださいねと言われたなら、ザッフィーロは動けなくなってしまうのだ。
 そしてその表情は緩んで、綻んでいく。
「うん、とても素敵です」
「……本当にお前は……ならば、俺のリボンはお前が貰ってくれるか」
「もちろんですよ」
 今度はザッフィーロが手をのばし宵の髪へとリボンを結わえる番だ。
 その手がぎこちなく動いて、リボンを結ぶ。
 宵はきみがくれるならなんだって、と紡ぐ。
 なんだってうれしくて、たまらないのだと。
「……ああ、本当に。良く似合って居る」
 これが、貰い物ではなく本当に自分で選んだものならば、もっと心躍るだろうに。
 そしてその心を宵も察して。僕も同じですよと言う。
 それでも、互いに髪を彩れたことは、嬉しい事だ。
 手掛かりも掴んだ。
 行きましょうか、と宵は言って手を差し出す。ザッフィーロはああと、頷いてその手をとり、二人で件の教室へと向かう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ナルエリ・プローペ
琴子さん(f27172)と

いつもの学校生活とあまり変わらない感じがして
あっという間でしたが、楽しいですね。

琴子さんは普段学校が終わった後は、どう過ごしているのかな。
合唱部にいたんですか
琴子さんの歌、いつか聞いてみたいです。

私は喫茶店にいったり、図書館で過ごしたりしていましたが
部活とかはやってなくて
少し部活動見学とかしてみたいな、って

演劇部、面白そうですね。装いに関しては詳しいでしょうし
文芸部も調べ物には良さそうです
吹奏楽は時間が残っていたら行ってみましょう


おしゃれ研究会……私も詳しい事はまだ分かりませんが
必ずツインテールと指定されていた事と何か関係があるのかも。
行ってみれば、何かわかりそうです


琴平・琴子
ナルエリさん(f27474)と

意外に普通の学校生活でしたね
ええ、私もとても楽しかったです

私ですか?
ええと、図書館の閉館時間まで勉強してたり
合唱部に居たんですけど練習してましたよ
あんまり、上手ではなかったのですけどね
でも披露できる機会があったら聞いてくださいね

気になる部活動……
見学だけでいいのなら演劇部でツインテールの噂とか変装のお話とか聞けそうじゃないですか?
あっ文芸部に何かそういう書物があるかも?
私は吹奏楽とか気になりますけどそれは後でもいいですし……

おしゃれ研究会……一体何でしょう
最近の流行はついんてーるでそれを狙っているとかなのでしょうか
ここはお誘いに乗ってみましょう



 放課後――琴平・琴子(まえむきのあし・f27172)とナルエリ・プローペ(Waker・f27474)は待ち合わせをしていた。
「意外に普通の学校生活でしたね」
 琴子の言葉にナルエリも小さく笑み零し同意する。
「いつもの学校生活とあまり変わらない感じがして」
 あっという間でしたが、楽しいですねと紡ぐ彼女へと琴子もええと頷く。
「私もとても楽しかったです」
 学業の時間は終わり。
 いつもは、どう過ごしているのかしらとナルエリは思う。
「琴子さんは普段学校が終わった後は、どう過ごしているの?」
「私ですか?」
「ええと、図書館の閉館時間まで勉強してたり。合唱部に居たんですけど練習してましたよ」
「合唱部にいたんですか」
 合唱部と聞いて、ナルエリはぱちりと瞬く。そして琴子さんの歌、いつか聞いてみたいですと告げれば今度は琴子がぱちりと瞬いた。
「あんまり、上手ではなかったのですけどね」
 でも披露できる機会があったら聞いてくださいね、と琴子もはにかみつつ返す。
 そしてナルエリさんは? と琴子も問う。
「私は喫茶店にいったり、図書館で過ごしたりしていましたが。部活とかはやってなくて」
 だから、とナルエリは言う。
「少し部活動見学とかしてみたいな、って」
 琴子さんは気になる部活はあります? とナルエリは言う。
 こんなに広い学校、様々な部活があるのだろうと。
 そこから――邪神についても探っているのはありだろう。
「気になる部活動……見学だけでいいのなら演劇部でツインテールの噂とか変装のお話とか聞けそうじゃないですか?」
「演劇部、面白そうですね。装いに関しては詳しいでしょうし」
 なるほど、とナルエリは頷く。そしてさっそく行ってみましょうと琴子と共に歩みを向けるのだ。
 演劇部、それからほかにも何か、と考え巡らせて。
「あっ文芸部に何かそういう書物があるかも? 私は吹奏楽とか気になりますけどそれは後でもいいですし……」
「文芸部も調べ物には良さそうです」
 吹奏楽は時間が残っていたら行ってみましょう、と遠くから聞こえる楽器の音に二人で耳を傾ける。
 演劇部の部室は、と歩んでいると――向かいからやってきた少女たちとふと、目があった。
 すると彼女たちは微笑んで、ひらりと手をふって近づいてくる。
「ねぇ、あなたたち。おしゃれに興味ない?」
 このあと、おしゃれ研究会があるの、と彼女たちは言う。
 それはおしゃれさんの集い。おしゃれについて、服装や髪型。それから新しいお店などまでそれぞれの知ってることとをおしゃべりする情報交換会のようなもの。この教室でこの後あるのと言ってメモを差し出された。
「それからこれもあげるわ! 招待状みたいなものだから」
 それはリボンだ。リボンを彼女たちは手渡してじゃあね、と去っていく。
 きっと、そのおしゃれ研究会に向かったのだろう。
「おしゃれ研究会……一体何でしょう」
「おしゃれ研究会……最近の流行はついんてーるでそれを狙っているとかなのでしょうか」
 その姿を見送って、そして琴子の言葉にナルエリははっとする。
「私も詳しい事はまだ分かりませんが、必ずツインテールと指定されていた事と何か関係があるのかも」
 この学校に潜入するための条件――それにさっきの子たちもツインテールでしたとナルエリは言う。
「行ってみれば、何かわかりそうです」
 琴子もこくりと頷く。
 ここはお誘いに乗ってみましょう、と演劇部に向かう足を――ちょっとだけ、身に行けなくて残念だなと思いつつ。
 先程見送った彼女たちを追うべく踵返した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朱赫七・カムイ
⛩迎櫻

ご機嫌よう、サヨ
此度も可愛らしいね
噫、私も大分慣れてきたよ…しかし、
学園生活…ひとの学び場とは楽しいものだね
カラスにこっそり偵察に向かってもらおう
カグラ…何気なくついんてぇるだ
この髪型も意外と悪くない

気に入っているとも
私もやれば出来るんだよ
リル、後でヨルにはたくさんご褒美をあげようね
此処のパンケーキもまた、美味なんだ
そなたも一口どうだい?食べさせてあげるよ
…そなたは本当に可愛らしい

ところで
サヨ…別のクラスの者に呼び出されたときいたよ
もしや、告白というものかい?
私というものがありながら…ねぇリル
いけない子だよね

贈り物?
…怪しいな
…そんなの出てきたら複雑な心境になる
こんな気持ちは私はしらない


リル・ルリ
🐟迎櫻

学食でカムイと一緒に櫻宵を待つ
ここのはんばぁぐはとっても美味しいんだ!
お子様らんちっていうんだ
カムイ、この前もぱんけき食べてなかった?

ふふ、櫻!待ってたよ
君は和食?
学食で食べるご飯は特別感があるよね
カムイがそんなに適応力があるとはしらなかったよ

おっと…ヨル!
ズレてるよ!
ないすばでぇでいて

こんな学園生活も楽しいよね
僕も合唱部を見に行ったり満喫しているよ
ついんてぇるも動きやすくて気に入ってるんだ
なっ?!櫻っ
僕というものもありながら…許さないからな!
ね、カムイ!

贈り物?みせて!
変なものを渡されてないかちぇくだ
らぶれたぁなんて出てきたら、破いちゃうんだ

……?オシャレ同好会?
それなら皆で行こうよ


誘名・櫻宵
🌸迎櫻

賑わう学食
昼休みはゆっくりランチ
ご機嫌よう…カムイ、偉い馴染んでるわね
麗しのお姉様!って黄色い声がきこえるわ

リルはお子様ランチかしら
あっ……胸(ヨル)がずれてるわ!なおして!
和食ランチを持って腰掛ける
そんな合間に「呪華」の蝶を舞わせて情報を探るわ
気も緩んでお喋りを楽しむ時間

カムイはまたパンケーキ?
そんなに気に入ったのね
パンケーキの神になれそうだわ
甘くて美味し…ごほっ
カムイ…何でそれを知って…
た、大した用事でもなかったわ
リルまで目付きが怖いわ
何かプレゼントもらっただけ

二人共どうしたの?!
見たいならいいわよ

そんな二人が微笑ましくて愛おしいのは
内緒

あらお誘い?
いいわ
お洒落な私達に相応しいわよ



 賑わう学食。昼休みはゆっくりランチと足を運んだ場所で。
「ここのはんばぁぐはとっても美味しいんだ!」
 リル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)は傍らの朱赫七・カムイ(約彩ノ赫・f30062)へと笑いかける。
 お子様らんちっていうんだ、と笑って。カムイは何たのむの? というとパンケーキと。
「カムイ、この前もぱんけき食べてなかった?」
 なんて、お喋りしていると二人の待ち人もやってきた。
「ご機嫌よう、サヨ」
 誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)へとふわりと笑いかけるカムイ。
「此度も可愛らしいね」
「ご機嫌よう……カムイ、偉い馴染んでるわね」
 その身は常と違うから、変な心地も少しある。
「噫、私も大分慣れてきたよ……しかし、学園生活……ひとの学び場とは楽しいものだね」
 ふわりと髪を揺らす。その動作一つと合わせてきゃあと黄色い声が聞こえた。
 麗しのお姉様! と聞こえた声に、カムイのことねと櫻宵は思うのだ。
「ふふ、櫻! 待ってたよ」
 お待たせ、リルと、櫻宵は返す。君は和食? と問う声にリルはお子様ランチかしら、と視線向けると――もぞ。
「あっ……胸(ヨル)がずれてるわ! なおして!」
 こそこそ。小さな声でお知らせだ。
「おっと……ヨル! ズレてるよ!」
 ないすばでぇでいて、と囁けばキュッ! と小さなお返事。 胸の位置がもとに戻れば一安心。
「リル、後でヨルにはたくさんご褒美をあげようね」
 カムイの言葉に、そうだねとリルは頷く。ご褒美と聞こえて、またもぞもぞしそうになるのをヨルは我慢だ。
 選んだ和食ランチをもって櫻宵はあいている席へ。
 その間に影に溶け込む黒蝶がふわりと飛び立つ。心に侵食する呪詛塗れの黒蝶は、ひそりと情報を探ってくるのだ。
 だって今、この時間は気も緩んでお喋りを楽しむ時間なのだから。
 カラスにこっそり、偵察に向かってもらおうとカムイも飛ばす。
「カグラ……何気なくついんてぇるだ」
 この髪型も意外と悪くない、と慣れてくるとちょっと快適に思えてきたり。
「カムイはまたパンケーキ? そんなに気に入ったのね」
「気に入っているとも」
 ふわふわのパンケーキ。それはとっても魅力的なものなのだ。
「学食で食べるご飯は特別感があるよね」
 それから、他にも。
 こんな学園生活も楽しいよねとリルは綻ぶ。
「僕も合唱部を見に行ったり満喫しているよ」
 ついんてぇるも動きやすくて気に入っているんだ、と髪を揺らして。
 そして、それにしても、とリルはじぃとカムイを見る。
 どうしたのかな、とカムイはにこりと微笑んだ。
「カムイがそんなに適応力があるとはしらなかったよ」
「私もやれば出来るんだよ」
 と、言ってパンケーキをひとくち。
 パンケーキはその場所ごとに味があるがこれも美味しくて満足だ。
 その様子に櫻宵は小さく笑い零す。
「パンケーキの神になれそうだわ」
「此処のパンケーキもまた、美味なんだ。そなたも一口どうだい? 食べさせてあげるよ」
 ほら、とその口に運ぶ。
「……そなたは本当に可愛らしい」
 甘くて美味し、と櫻宵はそれを堪能している。
 その緩んだ表情を見つつ――ところで、とカムイは切り出した。
「サヨ……別のクラスの者に呼び出されたときいたよ」
「なっ?! 櫻っ」
「ごほっ」
「もしや、告白というものかい?」
「カムイ……何でそれを知って……た、大した用事でもなかったわ」
 咽つつ取り繕う櫻宵。
 けれど、この場に櫻宵の味方はいない。
「僕というものもありながら……許さないからな!」
「私というものがありながら……ねぇリル」
「ね、カムイ!」
「いけない子だよね」
 うんうん、と頷くリル。リルまで目つきが怖いわ、と櫻宵は押され気味。
 この場の空気を変えるべく咳払い一つ。
「何かプレゼントもらっただけ」
「贈り物? ……怪しいな」
「贈り物? みせて!」
 変なものを渡されてないかちぇくだ、とリルの瞳は櫻宵を射抜く。
「らぶれたぁなんて出てきたら、破いちゃうんだ」
「……そんなの出てきたら複雑な心境になる」
 こんな気持ちは私はしらないとぽつり、カムイは零す。
 櫻、早く! とリルはたしたしテーブルをたたく。尾鰭もばしばし、床を叩きそうな勢いだ。
「二人共どうしたの?! 見たいならいいわよ」
 見せてあげるわよ! と櫻宵は言いつつも二人の姿が微笑ましくて愛おしい。
 そう思うことは、内緒だ。
 そしてその贈物を開けると――リボンと、メモ。
「……? オシャレ同好会?」
「あらお誘い?」
 これは、と見れば――ここに来た件に関係ある気配しかないもの。
「それなら皆で行こうよ」
「いいわ。お洒落な私達に相応しいわよ」
 カムイも、いいわよね? と問えばもちろんと。
 何処に行くにも、三人一緒で。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小泉・銀花
【WIZ】アドリブ大歓迎
はりきって捜査しますの!
邪神なるものがなんなのかわかりませんですけれど、銀花はかみさまにお仕えする巫女ですし、きっとなんか見ればビビッと感じますの!

おしゃれ研究会……ははーんあやしいですの!
このリボンは、いい感じのイケニエとかの白羽の矢ですのね!
ということは、貰ったリボンをして指定された場所にのこのこいけば、首謀者とはちあわせしてマルっと大解決ですの!
きっと猟兵の皆さまも集結してますの。合流して一網打尽ですの!

髪は魔力を蓄えると昔からいいますし、死後もなかなか朽ちないので、なんか神秘性のあるものとも聞きますの。
銀花の髪はただのおしゃれで伸ばしてるですけどね!



「はりきって捜査しますの!」
 学園の中に潜入した小泉・銀花(花降り銀花・f30957)も、やる気一杯。
 しかし、何をどう捜査すればいいのだろうか。
 邪神が召喚される、というけれども。
「邪神なるものがなんなのかわかりませんですけれど、銀花はかみさまにお仕えする巫女ですし、きっとなんか見ればビビッと感じますの!」
 多分、きっと――大丈夫!
 銀花は構内をうろうろ、何かあやしいものは――と、巡っていた。
 すると、ねぇ、と声をかけられる。
「あなたもツインテールよく似合ってるわね。リボン結べばもっと可愛いとおもうから、これあげるわ」
 年齢は同じくらいだろうか。その子もツインテールをして、髪にはリボン。
「リボン?」
「ええ。それから、おしゃれ研究会ってあるの知ってる?」
 おしゃれ好きが集まって情報交換したりしてるの。よかったらあなたもきて! とメモを渡してじゃあねと離れていく少女。
 あっという間の事に銀花は己の手の中にあるリボンとメモを見て瞬いた。
「おしゃれ研究会……ははーんあやしいですの!」
 このリボンは、いい感じのイケニエとかの白羽の矢ですのね! と予想。
 ということは――
「貰ったリボンをして指定された場所にのこのこいけば、首謀者とはちあわせしてマルっと大解決ですの!」
 そう思って銀花はリボンを掲げてみる。
 このリボンはきっと何か意味があるのだ。
「きっと猟兵の皆さまも集結してますの。合流して一網打尽ですの!」
 髪は魔力を蓄えると昔からいいますし、死後もなかなか朽ちないので、なんか神秘性のあるものとも聞きますの、とそのリボンを髪へと結びながら思う。
「銀花の髪はただのおしゃれで伸ばしてるですけどね!」
 それでも、敵をひっぱりだすひとつになれば。
 さて、さっそく向かいましょうと銀花の足取りは軽い。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディアナ・ロドクルーン
【桔梗】
見知った顔もちらほらと見掛け、愛らしいツインテール姿ににんまりと笑みを浮かべる

学園生活を楽しみましょう、私ね学食って食べてみたいと思っているの
二人ともどう?お腹すいていない?

B定食はおでん…か。寒いし、温まりそうで美味しそう
あら、叶お姉さんのおかず、食べさせてくれるの?(あーんと口を開けてパクリと頬張り
じゃあお返しに私のおでん(熱々)も、はいあーーん

桜宮さんにもおすそ分け、熱いから気を付けてね(こちらはちゃんと冷ます

おしゃれ研究会?とても素敵ね、叶お姉さんがお洒落大好きだからきっと喜びそう
そういうわけで、行くわよね?(笑顔の威圧)行きましょう(断言)
(ひらりと配られたチラシを揺らして)


桜宮・蓮夢
【桔梗】
ツインテールの人、いっぱいなのだ
みんな女の子女の子しててかわいい!

学食? 学校で食べられるご飯だよね!
僕も食べてみたいのだっ
どんなご飯なんだろうなぁ(わくわく

僕はオムハヤシカレーにするー!
ちょっと辛いけど、美味しいよぅ
む? 学校では食べさせてあげるのが流行りなの?
叶お姉さん、叶お姉さん! あーん(熱々おでんの後に追撃)

ありがとうっ ディアナさんにもおすそ分けしてあげるのだ!
おでん美味しいなぁ 
みんなで食べるご飯は美味しいね!

おしゃれ研究会?
なぁに、それ! 僕も気になるのだっ!
叶お姉さんの女子力アップの為にも行こうっ
きっともっと綺麗になるよぅ♪
(叶お姉さんの手を繋いで、おしゃれ研究会に)


白霧・叶
『桔梗』
いやぁ、何だかんだ楽しいな。まあこの服装と髪型さえどうにか出来れば最高なんだけど。なんて言っても髪の毛弄って満更でも無さそうにしちゃう

お、なになに学食?へぇ、飯食えるのかここで。んじゃあ俺は焼き魚定食にしちゃお

ん?なんだよ食べたそうにして。しかたねぇな、ほら。二人にちゃんと骨を取り除いた魚の身を食べさせて

え、お返しなんていい―…あっつ!?まてディアナ、せめて冷ませばかっ!蓮夢も待て、今俺の口の中は大変なことになっててそんなもん食ったらむぐっ!?

…は? いや行かねぇよそんなとこ。俺はあっちのグルメ研究会にいくんやめろ!掴むな、俺はおしゃれなんて興味ないんだ、グルメが俺を呼んでるんだー!



 ディアナ・ロドクルーン(天満月の訃言師・f01023)の口元には笑みが浮かんでいた。
 というのも、見知った顔もちらほらと見掛け。常では見られぬであろう愛らしいツインテール姿を目にすることができたからだ。
 にんまり、その口元には隠せぬものがある。
「ツインテールの人、いっぱいなのだ」
 みんな女の子女の子しててかわいい! と桜宮・蓮夢(春茜・f30554)も同じ髪型にした女の子たちの姿に瞬きをぱちぱち。
「いやぁ、何だかんだ楽しいな」
 白霧・叶(潤色・f30497)も学園生活に慣れ――いや、完全に慣れてはいない。
 この服装と髪型さえどうにか出来れば最高なんだけど、と言いながら髪の毛を弄る姿ではまんざらでもないように見えた。
「学園生活を楽しみましょう、私ね学食って食べてみたいと思っているの」
 ディアナの誘い。己の持った楽しみを一人だけで楽しむつもりはもちろんない。
「二人ともどう? お腹すいていない?」
 折角なのだ。一緒に楽しめたら、それが一番いい。
「学食? 学校で食べられるご飯だよね!」
 僕も食べてみたいのだっ、と蓮夢は瞳輝かせる。
「どんなご飯なんだろうなぁ」
 学食。その言葉だけで心躍るここちで蓮夢はわくわくと。
「お、なになに学食? へぇ、飯食えるのかここで」
 足を運んだ学食で、さて何を頼もうかと迷う時間も醍醐味だ。
「んじゃあ俺は焼き魚定食にしちゃお」
「僕はオムハヤシカレーにするー!」
 叶と蓮夢は決めるのも早く。楽しみだな、と笑いあう。
「B定食はおでん……か。寒いし、温まりそうで美味しそう」
 ディアナもぬくぬくな感じに惹かれて決定。
 学食は注文から受け取るまでもとても速い。早速、三人の手にはそれぞれ頼んだものが。
「ちょっと辛いけど、美味しいよぅ」
 ふふ、とその美味しさに蓮夢は笑み零す。
 そして、人の食べているものがおいしそうに見えるのも仕方ないこと。
「ん? なんだよ食べたそうにして」
 しかたねぇな、ほら、と叶は丁寧に、ちゃんと魚の骨外してふたりへとお裾分け。
「あら、叶お姉さんのおかず、食べさせてくれるの?」
 あーんと口開けるディアナ。そこへ運ばれる一口をぱくりと頬張る。
「じゃあお返しに私のおでんも、はいあーーん」
 そのおでんは――熱々だ。とっても熱々の一口は、思っているよりも熱々なのだ。
「え、お返しなんていい―……あっつ!?」
「あーん」
「まてディアナ、せめて冷ませばかっ!」
 と、言いながらもはふはふ。うまい、でもあついと叶はごくりと飲み込んだ。
 ちょっと味がわからないかもしれない。
 しかし、そこで終わらないのだ。
「む? 学校では食べさせてあげるのが流行りなの?」
 なら、僕も! と蓮夢はオムハヤシカレーをひと匙掬って。
「叶お姉さん、叶お姉さん! あーん」
 熱々おでんの後に追撃。蓮夢は叶の口へと運ぶ。
「蓮夢も待て、今俺の口の中は大変なことになっててそんなもん食ったらむぐっ!?」
 あつい、からのからい――それはとっても叶のお口に大打撃。
 水! と飲むけれど余計にあついのとからいのが襲ってくるような。
 そんな横でディアナと蓮夢はまったり。
「桜宮さんにもおすそ分け、熱いから気を付けてね」
 ふぅふぅとディアナは程よく冷まして、蓮夢へ。蓮夢はありがとうっ、とそれを貰って美味しいと綻ぶ。
「おでん美味しいなぁ。ディアナさんにもおすそ分けしてあげるのだ!」
 みんなで食べるご飯は美味しいね! と蓮夢は幸せな笑みを浮かべている。
 楽しく美味しく過ごして、ご馳走様の声を重ねたところで、三人に声がかかる。
「ねぇ、その髪にリボン結ばない?」
 声をかけてきた少女は、手にリボンを持っている。そしてそれは彼女の髪にも結ばれたものだ。
「私、おしゃれ研究会に入ってるの」
 おしゃれ研究会? と声が重なる。興味を示した様子に少女は、気になる? と笑いかける。
「なぁに、それ! 僕も気になるのだっ!」
「とても素敵ね、叶お姉さんがお洒落大好きだからきっと喜びそう」
 少女は、じゃあここにきてねと場所を描いた紙を渡す。
 そこでおしゃれの情報交換をしたりしてるから、待ってるわねと言って少女は去っていく。
 その姿を見送って――ディアナはにっこり。
「そういうわけで、行くわよね?」
 にっこり――笑顔の威圧。
「……は? いや行かねぇよそんなとこ。俺はあっちのグルメ研究会にいくんやめろ!」
「行きましょう」
 ひらり、との指先でディアナはその紙を躍らせて揺らし、断言する。
「叶お姉さんの女子力アップの為にも行こうっ」
 ね、と蓮夢は叶の手をとって引っ張る。
「掴むな、俺はおしゃれなんて興味ないんだ、グルメが俺を呼んでるんだー!」
「きっともっと綺麗になるよぅ♪」
 と、抵抗もむなしく――叶は蓮夢とディアナに引きずられていく。
 だってこれが猟兵の本分なのだから仕方ない。
 向かわねば、ならぬのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『生を刈るモノ・ジュリア』

POW   :    あたしの鋏に切れないもの何てないんですけど?
【空間を切り裂く鋏】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ちょっ、あたしの髪が乱れるからやめてくれるっ?
【ツインテールを手入れすることで】、自身や対象の摩擦抵抗を極限まで減らす。
WIZ   :    あたしの眷属になりなさい!!
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【おぞましい怪物】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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 おしゃれ研究会――なんて。扉にそう銘打っているわけもなく。
 空き教室を使って、お喋りしたい学生たちが楽しそうに過ごしていた。上下関係も無いようで、顔見知りどうしは親し気に話したりもしていた。
 しかし、皆ツインテールだ。リボンを飾っていたり、リボンを編み込んでアレンジしたりとその辺りは様々。
 そんな楽し気な会話の中に、猟兵たちも混ざっていた。
 きゃっきゃと笑い声が響く、楽しい時間――そのはずだった。
 突然、教室の足元が光る。不思議な魔方陣が描かれ、学生たちが呻いて、ひとりずつ倒れ始めた。
 そう、猟兵以外は。
 そしてその魔方陣の中心に人の姿が現れていく。
「あたしの眷属たちツインテールしてるー? ツインテールじゃない子はツインテールにするか、死ぬかのどっちかよ!」
 似合ってなければ殺しちゃうけど! と明るくはしゃいだ声を零すのはツインテールのよく似合う邪神、生を刈るモノ・ジュリアだった。
 召喚されたジュリアはくるりと、倒れた生徒たちを眺めつつ――立っている者達を見た。
 つまり、猟兵達を。
「ツインテールなのに眷属になれてない子がいるみた……えっ? うそ、なんで?!」
 なんで、男が混ざってるの!? 女の子もいるけど!!
 正門の守衛も気づかず、生徒たちも気づかなかった男猟兵達のばっちり変装は、ジュリアの優秀な性別センサーであっさり暴かれる。
「あたしが完全復活できるように地道に信者作ってきてたのに、男が混ざってせいで不完全じゃない……!」
 ジュリアは鋏を構えて、男の首は切っちゃうんだから! という。
「おしゃれ度高くて似合ってるやついるの腹立つわ! 女の子は、あたしの信者にしてあげる!!」
 しゃきん、と鋏の噛み合う音させてジュリアは猟兵達へと向かってきた。
戎崎・蒼
宮前・紅(f04970)と行動
まあ普通に考えたら、男が混ざってたら気付くよな…(ワンピースの裾を摘んで眺める)
もう"ちゃん"付けで呼ぶ必要はないだろ……!
というかあれ、バレた時点でもう女装すらする意味が無いんじゃ………?
【POW】
兎も角首は切られたくないしUCを発動させる
その効果で梟に変化する筈だから鋏が持てなくなって攻撃出来なくなる筈だ
記憶媒体は猟兵達がいるという記憶を攻撃して、困惑を誘おうかな
そのくらいの隙が出来れば後は追撃するだけになると思う(暗殺+スナイパー)

な、見えないようにしてる!………多分、見えない、はず
それを言うなら紅こそLiddelに乗ってるんだから気をつけろよ…!


宮前・紅
戎崎・蒼(f04968)と行動
う〜ん
やっぱり男は許容範囲外だったか〜
ツインテこんなに似合ってるのにね?
蒼k……じゃなかった蒼ちゃん!
【SPD】
梟になっちゃえば、行動も制限されるし
鳥になっちゃうなんて可哀想〜(うるうる、嘘泣き)

勝負を仕掛ける
蒼くんもよく働いてくれたみたいだし契約分は動くよ♪︎
気付かれぬことの無い様に近付き素早く躱す
コンツェシュで隙を狙って貫き(暗殺+フェイント+貫通攻撃)
敵が少し仰け反ったらUCを発動
Liddelに乗ってえいえいえい、ドスドスドス!
パンチキック!パンチキック!

蒼くん、動きすぎるとパンツ見えちゃうよ♪︎
ラッキー○ケベってやつかな?(男だけど)

からかいつつ攻撃するよ



 しゃきん! しゃきんと空を切る音を耳に、宮前・紅(三姉妹の人形と罪人・f04970)はう~んと唸っていた。
「やっぱり男は許容範囲外だったか~」
 しかし、戎崎・蒼(暗愚の戦場兵器・f04968)はジュリアの言い分はもっともだと思う。
 どうみてもわかるだろう。わからないとおかしい。だから彼女は、まともなのだろう。邪神であるからまともではないのだが。
「まあ普通に考えたら、男が混ざってたら気付くよな……」
 ちょい、とワンピースの裾をつまんで眺める蒼。
「ツインテこんなに似合ってるのにね?」
 その隣で紅は首傾げて。
「蒼k……じゃなかった蒼ちゃん!」
「もう"ちゃん"付けで呼ぶ必要はないだろ……!」
 紅は、まだ蒼ちゃんだよと笑う。咎めても逆に面白がるだけかとふと息を吐いて、蒼はふつふつと湧き上がるものを押し込めた。
 しかし――
「というかあれ、バレた時点でもう女装すらする意味が無いんじゃ………?」
 あれ? と蒼は首を傾げた。
 これもう脱いでいいんじゃ――と思ったが、着替えは無い。このままでいるしかないという事実に頭打ちする。
 けれどそう考えている間に、ジュリアは大きく鎌を取り廻して攻撃の意志を見せていた。
「ふん、さっさと首はねて排除してあげるわ!」
 蒼は踏み込んでくるジュリアの姿に、己の首撫でながら切られたくないしと後ろに下がりつつ紡ぐ。
「悪いけれど──此処では貴方は招かれざる客のようだ」
 構えた銃。放たれたそれはジュリアの刃を捉えた。
 その瞬間、鋏の一部が跳ねるように鴟梟へと変わった。
「!!」
「穴あき鋏じゃ首は切れないね」
 それにもう一発――ひゅっとジュリアの身を掠めていく。それは記憶を攻撃して彼女に困惑を招くのだ。
 動きが鈍る。その一瞬の隙――追撃するように蒼は仕掛ける。
 その様を、紅は見つつ。
「鳥になっちゃうなんて可哀想~」
 うるうる、瞳に涙溜めてみせるのは紅の嘘泣き。蒼はもちろんそれが嘘泣きとわかっていて、ああと半眼を向けるのみだ。
 そして確り働けというような意志もそこには含んでいる。
 その視線にわかってるよと紅は笑う。
「蒼くんもよく働いてくれたみたいだし契約分は動くよ♪」
 ふっと身を潜めて影に入る。気づくことの無いように素早く躱して、紅はブローチから、レイピアより鋭い剣を操った。
 赤い宝石はきらりとその動きを追いかけるように輝く。
 その攻撃を己の長い髪を弄って滑るように躱したジュリア。しかし仰け反った瞬間に、紅はチャンスと攻撃を続ける。
「いくよ♪ Liddel」
 己の倍あるLiddel人形を召喚し、その上に飛び乗って操って攻撃かける。
「えいえいえい、ドスドスドス!」
 パンチキック! パンチキック! とはしゃぐ子供の笑い声のように声かけて。
 髪を梳いて摩擦を少なくし、その攻撃をジュリアは最小限のダメージに抑えていた。
 しかし紅一人と対しているわけではなく、蒼が別角度から銃弾を仕掛ける。
「蒼くん、動きすぎるとパンツ見えちゃうよ♪」
「な、見えないようにしてる! ……多分、見えない、はず」
 ぱっと大丈夫だよなと蒼は一瞬気を取られる。
「ラッキー○ケベってやつかな?」
 男だけど、と含み笑いしながら紅は言う。
「それを言うなら紅こそLiddelに乗ってるんだから気をつけろよ……!」
 俺は大丈夫とLiddelの上で紅は笑う。蒼くんをからかいながらする攻撃は楽しいと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クラウン・メリー
おずりんと

国語の時、俺のものがたりを受け入れてくれたように
自分の考えを尊重してくれる彼の言葉を聞いてこくりと頷く

うんうん、自分の好きな髪型が一番!
みんなとお揃いももちろん嬉しいけどね!

わ、ドライヤーだ!
髪といっしょにぴょこんと跳ねて
ふふー、どんな髪型になるのかわくわくどきどき!
俺もおめかしされたい!

おもちゃ箱のように飛び出るリボンに
手を伸ばして俺にもリボン一つ下さいな!

くるりくるりとリボンを使って踊り出す
さあ、このリボンをよーく見ててね?

両手を使って丸めればボールが一つ二つ
ジャグリングしながらさらにまとめて一つすると
あら、不思議!ボールが大玉に大変身!

おずりんの合図とともに
大玉を操ってどーん!


オズ・ケストナー
クラウと

きみもツインテール、とってもにあってるよっ
でもでも、ツインテールじゃなくたって
じぶんのすきな髪型でいるのがいちばんだよ

おそろいと言われたらツインテール揺らして笑って

ガジェットショータイム
ドライヤーに似たガジェット

わたしもおていれてつだうね
スイッチオンっ

色とりどりのリボンが飛び出す
あちこちかわいく装飾

クラウもどうぞっ
彼に似合う黄色と白の水玉リボン

ダンスに合わせて口笛ふいて
一緒にくるりん回ってみたり
手品には目を輝かせる
わあっ、ボールになっちゃった
クラウすごいっ

その間にこっそり飛ばしたリボンがジュリアに巻き付き動きを止め
リボンや花の形に結ばれる

おしゃれけんきゅうかいだものねっ

クラウ、今だよっ



 猟兵の攻撃躱し、舌打ち零す。
 そんなジュリアの前に立つふたり。
「きみもツインテール、とってもにあってるよっ」
 オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)の声にジュリアはあたりまえでしょう! とふふんと鼻を鳴らす。
 だってお手入れ、ちゃんとしてるしばっちり決めてるんだから! と言って。
「でもでも、ツインテールじゃなくたって。じぶんのすきな髪型でいるのがいちばんだよ」
 オズの言葉にクラウン・メリー(愉快なピエロ・f03642)はこくりと頷く。
 授業の、国語の時間の時――クラウンのものがたりを受け入れてくれたように、自分の考えを尊重してくれるオズの言葉にその通りだと思って。
「うんうん、自分の好きな髪型が一番! みんなとお揃いももちろん嬉しいけどね!」
 そう言って、クラウンはツインテールを跳ねさせる。オズもおそろい、と一緒にツインテール揺らして笑った。
 けれどジュリアは――それを一緒に笑って喜べないのだ。
 それはオズもクラウンも――男だから。
 女だったら信者にしてあげるのにと言いながら。
 髪型かえちゃおうか! なんて笑って。オズの手で閃くガジェットの形。
 それが形をとれば――ドライヤーに似た形だ。
「わ、ドライヤーだ!」
 クラウンは髪といっしょにぴょこんと跳ねる。
「ふふー、どんな髪型になるのかわくわくどきどき!」
 俺もおめかしされたい! と楽し気に。
「わたしもおていれてつだうね」
 スイッチオンっ、とオズは楽し気に。
 すると飛び出るのは色とりどりのリボン。あちこちかわいく装飾しちゃうよ、とそれはジュリアに絡んでいく。
 おもちゃ箱のように飛び出るリボン。それへとクラウンも手を伸ばす。
「俺にもリボン一つ下さいな!」
「クラウもどうぞっ」
 クラウに似合うのは――これ! とオズが差し出したのは黄色と白の水玉リボン。
 それをクラウンは手にもってくるりくるり、踊り始める。
「さぁ、楽しいショーが始まるよ!」
 その声にジュリアの意識も引っ張られて。
 ショーを見せるっていうなら見ててあげるわよ! とちょっと興味はある様子。
「さあ、このリボンをよーく見ててね?」
 クラウンのダンスに合わせてオズは口笛ふいて一緒にくるりん回ってみる。
 それをくるくる、両手使って丸めれば――
「なんで?!」
「わぁっ、ボールになっちゃった。クラウすごいっ」
 ぱちぱちと拍手するオズ。ジュリアも手品に目を瞬かせて驚いている様子だ。
 ボールがひとつふたつ。ジャグリングしてくるくるまわして――まとめて、ひとつに。
「あら、不思議! ボールが大玉に大変身!」
「なんでひとつになるのよ!?」
 なんでかな? とクラウンは笑って、ぱちんとウィンク一つ。
 その驚きの間に、オズはジュリアへとリボンを巻き付けて動きを止めていた。
 そのリボンは花の形に結ばれてかわいらしく。
「おしゃれけんきゅうかいだものねっ」
 ただ普通に結ぶだけじゃ、物足りない。
「クラウ、今だよっ」
 その合図とともにころり、ゆっくりと大玉は動き出す。
 ショーを見せるというのは、戦いの中ではいつ攻撃されてもおかしくない隙。不利な行動をとったことでクラウンの身体能力はあがる。
 だから大玉は、大きな力でもって押し出され。
「どーん!」
「きゃあっ!」
 動き抑えられたままのジュリアは受け身も取れず、大玉に弾き飛ばされた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

邪神とは言え可愛らしいお嬢さんだな。
しかしオブリビオンとはいえ、女性なんだし特定の髪型ばっかりじゃなく他の髪型も楽しめばいいのに。
…もしかして論点ずれてるか…?こだわるって事はそういう事じゃないのか?

念のため存在感を消し目立たない様に立ち回る。そしてマヒ攻撃を乗せた暗殺のUC剣刃一閃で攻撃。
四肢はともかく、髪ぐらいならいくらでもくれてやるさ。
敵の攻撃は第六感で感知、見切りで回避。
回避しきれないものは本体で武器受けで受け流し、カウンターを叩き込む。
それでも喰らってしまうものは激痛耐性で耐える。



 絡まるリボンを解いて、もう! とジュリアはぷんぷんと怒っている。
 そんな様子を、黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は念のため存在感を消し、目立たないようにしつつ見ていた。
「邪神とは言え可愛らしいお嬢さんだな」
 彼女はオブリビオンだ。しかし、そうは言えども、女性の姿をしている。
 特定の髪型ばっかりじゃなく他の髪型も楽しめばいいのにと瑞樹は思って――はたとする。
「……もしかして論点ずれてるか……? こだわるって事はそういう事じゃないのか?」
 瑞樹は零して、唸るけれども――その答えが出る事はない。
 悩んでしまうけれど、だが相手は倒さなければいけないのだ。
 瑞樹はその右手に胡、左手に黒鵺をもって身を低くする。
「世界はあたしとあたしの信者のかわいい女の子だけでいいのよ!」
 そう、彼女が言い放つその隙に踏み込んで瑞樹は一撃を繰り出す。
 素早く繰り出した一撃は彼女の手に痺れを残して動きを鈍らせる。
 四肢はともかく――髪ぐらいならいくらでもくれてやるさ、と。
 反撃と向けられる鋏を瑞樹は躱すべく動く。
 しゃきんと髪の端はもっていかれて、続けてもう一撃繰り出されるのを両手の武器を持って受け流すが彼女の力の方が強かった。
 振り払われた鋏に吹き飛ばされるように、その身に衝撃が走った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サティ・フェーニエンス
「なんで男が混ざってるの!?」の言葉には、思わず『す、すいません…』と謝罪が出ますね…
僕も似合っていないとは思っていたんです、が…
守衛さんだけでなく、まさか生徒や先生からもずっと自然に受け入れてもらえると思わずで
言いながらツインテールほどき

気を取り直してUC発動
攻撃は容赦しません。これが使命ですから
もしも気絶中の生徒さんが怪物にされたら、蔓で傷つけぬよう拘束
その間に(可能なら)他の仲間に元凶を攻撃してもらったり

これ以上生徒さんに手を出すなら…っ
眷属を更に増やそうとしたならば、槍のような蔓たちでメッタ刺しも躊躇いません
個の意志を無視して強制・強要する事を、僕はどうしても許せませんので



 ジュリアはあんたも男ね! と目についたサティ・フェーニエンス(知の海に溺れる迷走っコ・f30798)の前へと飛び出してきた。
「もう! ほんとになんで男が混ざってるの!?」
 ここ女子高なんだけど! と声高に。その声に押されるようにサティは思わず。
「す、すいません……」
 謝ってしまった。
「僕も似合っていないとは思っていたんです、が……」
 本当に、まさかなのだ。
 女装してこんな風に、なにも咎められずこの場までこれるとは思っていなかった。
「守衛さんだけでなく、まさか生徒や先生からもずっと自然に受け入れてもらえると思わずで」
 そう言いながら、もうツインテールである必要もないとサティは髪を解く。
 うん、ちょっとだけ気持ちが軽くなったような気がする――まだ制服だけれども。
 けれど、ここでずっと唸っているわけにはいかないのだ。
 気を取り直して、サティは紡ぐ。相手はツインテールのかわいらしい少女に見えても、邪神なのだ。
 だから、攻撃は容赦しない。これが使命なのだから。
「自然を冒涜するものは許しません」
 サティの言葉と共に伸びるのは木属性の鞭だ。
「ふん! そんなの! あたしの眷属!!」
 その声と共に倒れていた少女がおぞましい怪物となり、間に入ってくる。
 しかし鞭は、その身を打つのではなく傷つけぬ様拘束をするように動いた。
 サティの思うままに操れるのだ。きっとこの怪物になった子はこのジュリアを倒せばもとに戻るだろうから。
 その様子に次々とジュリアは倒れている少女たちを眷属として向かわせてくる。
「これ以上生徒さんに手を出すなら……っ」
 鋭く、その鞭の切っ先を変えて。
 個の意志を無視して強制、強要する――怪物になど誰だってなりたくないはずだ。
 今、気を失っている子たちは勝手に怪物にされている。
「僕はどうしても許せませんので」
 サティはジュリアの足元から鋭い、槍のような蔦を伸ばし彼女を貫いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アマリア・ヴァシレスク
「おしゃれ研究会」とツインテールの流行は完全復活するための力を集めるための罠だった…です?
だとしたら、不完全に終わって良かった、です。ここであなたを倒せば、生徒の皆は変わらずに学園生活を送れるはず…です
私はこの体になる前に学校へ行っていたか分からない、です。だけど…この学校と生徒を守ることは出来る、ですっ!
あっ、それと…来てくれた男性の皆さんにも感謝、です

あの鋏を使った攻撃には要注意、です。【視力】で相手の動きを【見切り】ながら、まずは【軍用ライフル】を使った【制圧射撃】で動きを止める、です
上手くいったら【ダッシュ】と【早業】で接近して銃剣突撃、【串刺し】に加えて【零距離射撃】も狙う、ですっ!



 痛い!! もう最悪!!
 貫かれて、ジュリアは怒りを滲ませていた。それにしても、男ばかり!
 それも怒りの一端でも、あるのだけれども。
 けれどジュリアの前に今いるのはアマリア・ヴァシレスク(バイオニックサイボーグ・f27486)だ。
「! あなた、女の子じゃない! あたしの信者になりにきたのね!」
 アマリアへと詰め寄るジュリア。
 しかしアマリアは――違うと首を緩く横にふる。
「『おしゃれ研究会』とツインテールの流行は完全復活するための力を集めるための罠だった……です?」
「ええ、そうよ。おしゃれの事考えて、ツインテール大好きっていって、あたしのために祈る時間だったのよ!」
 なのに、邪魔してくれちゃってとジュリアは言うのだ。
「だとしたら、不完全に終わって良かった、です」
 ぎり、と歯噛みするような表情のジュリア。けれどアマリアはほっとしていた。
 だって――今日ここで、それはなくなるのだから。
「ここであなたを倒せば、生徒の皆は変わらずに学園生活を送れるはず……です」
「あたしを倒す?」
 はい、とアマリアは頷く。
 そんな事本当にできるの、というような表情のジュリアを真っすぐ、見詰め返す。
 その視線に迷いはなにもない。
「私はこの体になる前に学校へ行っていたか分からない、です」
 だけど、とアマリアは小さな声で続ける。だけど、今日この学校で得た時間は紛れもなく本物で共に過ごした生徒たちがいるのだ。
「……この学校と生徒を守ることは出来る、ですっ!」
 きりっと表情引き締めたアマリアへ、ジュリアはあんたもたてつくのねと怒りを見せる。
「あっ、それと……来てくれた男性の皆さんにも感謝、です」
 ちら、と皆を見る。改めて礼を言われると居心地悪い者もいれば、なんともない者もいて。
 けれど今意識を向けるのは目の前のジュリアへ。
 しゃきんと一部刃毀れした鋏。あの鋏の攻撃には要注意と、振り払われるその一瞬をしっかりと視て、アマリアは軍用ライフルをもって動く。
 鋏の刃を躱して、制圧射撃。まずはその動きを止めることを一番に。
「っ!」
 銃弾の雨の中を進むわけにもいかず足がとまれば、懐まで一気に走りこむ。
「この距離なら防御はできないはず、ですっ!!」
 軍用ライフルの先は銃剣、そのまま突撃してその身を貫いたところでアマリアは引き金を引いた。
 零距離での射撃はジュリアの身に深い傷を負わせていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

梅小路・尚姫
【雛梅】
「あらあら、ご愁傷様」

殺意を向けられてもどこ吹く風ころころ笑ってリボンを外し。
優歌のように髪型までは変えないけれど、外して落としたリボンを邪神に見せつける様に踏み躙り。

「性別に拘るたぁ邪神にしちゃ器が小せぇな。完全復活なんて醜態を晒さなくて良かったじゃん」

UC発動。
梅若丸を構え、スカートを翻し、長い髪をたなびかせて優歌が拓いた道を突っ切り邪神に突撃。
そちらが断ち切るなら、こちらは貫き通すのみ。

「これが俺の『道』だ。よーく目に焼きつけときな」

性別など関係なく可憐で優雅、清楚で瀟洒。
しかしその芯はどこまでも固く、熱く、鋭いことを思い知れ!!

戦闘後は優歌とハイタッチして互いの健闘を称える。


雛瑠璃・優歌
【雛梅】
最っ低
そんなにツインテールが好き?
なら、目の前で捨ててあげる
貰ったリボンを外して放り捨て、元から付けてたリボンも一度外して、解いた髪をサイドテールに結い直す
懐に隠し持ってた蝶の髪飾りを付ければ(UC発動)
「信者なんてまっぴらごめんだし、私の姫に手出しはさせないよ」
一時的に操られているだけの生徒にあまり乱暴したくない
が、これがわらわら居る状態では最悪肉の盾にされかねないな
仕方ない、踊らせてもらおう
致命打を与えず適度に打ち込む形で、1人で多数の怪物をなるだけ壁側に押しやる
大本の敵への『射線』が開ければそれでいい
後ろは見ない
何があっても私は姫を信じている
さぁ姫、君の『道』を見せてあげるといい



 ジュリアは傷を負う。その前に次に立つふたり。
 梅小路・尚姫(メイドさんは見た!!・f22690)はにぃっこりと綺麗な笑みを浮かべていた。
 そしてその声色に、視線に含む感情は嘲りの色も僅かに滲む。
「あらあら、ご愁傷様」
 殺意乗せられた視線向けられてもどこ吹く風。ころころ笑って尚姫はリボンを外す。
 雛瑠璃・優歌(スタァの原石・f24149)も瞳細めて、その唇を開いた。
 その表情には、嫌悪の色も見えるのだ。
「最っ低。そんなにツインテールが好き?」
「好きよ、だってかわいいもの! アレンジも沢山できるし!」
 優歌の言葉にジュリアは頬膨らませ自分が正しいのだというように紡ぐ。
 その言葉にふぅん、と優歌はそっけない反応。貰ったリボンを外して放り捨てればひらひら、落ちていく。彼女の瞳は開かれ、そのリボン落ちる様を追いかけていた。
 そして優歌はもともとつけていたリボンも外し、ツインテールからサイドテールに結いなおした。こちらのほうが――やっぱりおちつくような気もする。
 優歌のように髪型までは変えないけれど、尚姫はリボンをひらりとその手から零し、ジュリアに見せつけるように踏み躙る。
 それはいらない、という意思表示。
「性別に拘るたぁ邪神にしちゃ器が小せぇな。完全復活なんて醜態を晒さなくて良かったじゃん」
 そして優歌が懐に隠し持っていた蝶の髪飾りを付ければ、その姿は変わる。
「さぁ、行こうか」
 歌い鳥と名付けられた衣装一式へと変われば、優歌の手にある鈴蘭水仙の花を宿す蒼玉製の両刃細剣、宵海蛍雪の威力は増す。
「もう一回ツインテールにして信者にしてあげるわよ! そっちの、男はいらないわ!」
 いきなさい、とジュリアは倒れた生徒たちを怪物にして向かわせる。彼女たちは巻き込まれたものだ。
「信者なんてまっぴらごめんだし、私の姫に手出しはさせないよ」
 一時的に操られているだけ。あまり傷つけたくはないけれど、わらわら居る状態では最悪肉の盾にされかねない。そちらのほうがまずいだろう。
 そう判断して優歌は身を翻す。
「仕方ない、踊らせてもらおう」
 致命打を与えず適度に打ち込んで、向かってくる怪物たちを優歌は押しやっていく。
 己のこの刃を届かせなくてもいいのだ。
 ジュリアへの『射線』が開ければそれでいい。後ろを見ずにいるのは信じているからだ。
(「何があっても私は姫を信じている」)
 道を開けばきっと、と。
「さぁ姫、君の『道』を見せてあげるといい」
 その声は尚姫の耳にきっちりと届いていた。
 尚姫の手には梅若丸。小太刀を手にスカート翻して踏み込んだ。
 そちらが断ち切るなら、こちらは貫きとおすのみと。
「これが俺の『道』だ。よーく目に焼きつけときな」
 性別など関係ないのだ。
 可憐で優雅、清楚で瀟洒――しかしその芯はどこまでも固く、熱く。
「鋭いことを思い知れ!!」
 闘気を纏った突進。それは鋏の刃、その間を縫ってジュリアに突き立てられる。
 その勢いにジュリアは後退し、よろめいた。
 尚姫は身を引いて、優歌の側へ。手を軽く上げれば、ぱちりと小さく合わさる音が響く。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エール・ホーン
【桃夢】

そうだよっ
漣音ちゃんは美人で可愛くて優しくて
(さっき作った)ファンクラブまであるんだからねっ
性別なんて関係ないやい!!

ボクは会員№1!つまり会長なんだっ(今勝手に決めた)

うん、それぞれ自分が好きな似合っている髪型にするのが一番ってボクも思うな
ぼそりと呟かれた言葉にこてりと首傾げ
芸能人とかかな?と思いながら
そういう好きな子がいるのかな?

ええっとえっと――(悪口が思いつかない)
えっと!だからね、そんな考えダサいんだよっ
わわ、怒った?ごめんねっ
ふふ、ボクの自慢の友達なんだ
とってもかっこういいでしょうっ

わあっ。うん、するするっ
へへ、漣音さんと一緒に過ごすの、とっても楽しいもの
嬉しいな


千々波・漣音
【桃夢】

男でも、オレ様は超激カワ美人だろ!(どや
オレたち爪先まで可愛いしな、エール!
まァお前も、神格も女子力も高いオレ様のFCに入りたいだろうけどよ
残念ながらお断りだなァ

てか、おしゃれ同好会?
は、笑っちまうわ
ツインテだけに拘って人にも強要する輩がおしゃれ語るとかなァ
エールの言う通り、ダサいし神格も御察しだな!
それにイマドキのトレンドは、ボブや抜け感ある大人女子風だぞ(SNS調べ
…まァツインテでも、鈍臭い不器用な感じのとかはマジ最強可愛いけどな…(ぼそ

最近は濡れ感なヘアアレもブームだからなァ
水の矢をお見舞いしてやろうじゃねェの

まァ学園生活超楽しかったけど(超満喫
また違うネイルもしような、エール!



「いたた……これだから男は!」
 攻撃畳みかけられ、ジュリアは怒りを募らせていた。
「男でも、オレ様は超激カワ美人だろ!」
 そんなジュリアの前に千々波・漣音(漣明神・f28184)はどや! とどーんと胸張って立つ。
 そしてしゅっと爪もよく見えるポーズで。
「オレたち爪先まで可愛いしな、エール!」
 その漣音の後ろからひょこんとエール・ホーン(ドリームキャスト・f01626)も飛び出た。
「そうだよっ。漣音ちゃんは美人で可愛くて優しくて」
 それに、とエールは漣音に視線を向けて、ふふと小さく笑って続ける。
「(さっき作った)ファンクラブまであるんだからねっ」
 性別なんて関係ないやい!! とエールはぱたぱたと羽ばたく。
「なっ、ファンクラブです、って……?!」
 そうだぜ、と漣音は驚くジュリアへとびしっと指先向けて。
「まァお前も、神格も女子力も高いオレ様のFCに入りたいだろうけどよ」
 残念ながらお断りだなァ、と言葉向ける。
「ボクは会員№1! つまり会長なんだっ」
 そうだったか? と漣音は首ひねるがそれは今勝手にエールが決めたこと。
「てか、おしゃれ同好会? は、笑っちまうわ」
 ツインテだけに拘って人にも強要する輩がおしゃれ語るとかなァ――わかってない、とばかりのそぶりにジュリアはだってツインテが一番かわいいじゃない! と叫ぶ。
「うん、それぞれ自分が好きな似合っている髪型にするのが一番ってボクも思うな」
「エールの言う通り、ダサいし神格も御察しだな!」
 それにイマドキのトレンドは、ボブや抜け感ある大人女子風だぞ、とSNS調べばっちりの女子力高い漣音。
 しかしふと、その脳裏に浮かぶ姿がある。
「……まァツインテでも、鈍臭い不器用な感じのとかはマジ最強可愛いけどな……」
 ぼそ、と呟かれたその言葉はエールの耳にも届いていた。エールはこてりと首傾げ。
(「芸能人とかかな?」)
 そんな事思いつつ――特に深い意味もなく。
「そういう好きな子がいるのかな?」
「えっ!? いや、えっ!?」
 慌てる漣音。しかしこほんと咳払いして気を取り直す。
「最近は濡れ感なヘアアレもブームだからなァ、水の矢をお見舞いしてやろうじゃねェの」
 なぁエール! と呼びながら漣音は水の矢を構える。
「ええっとえっと――えっと! だからね、そんな考えダサいんだよっ」
 何か言わなきゃ、と思うけれど悪口が思いつかない。
 相手に怒りの感情を与えるということはちょっと苦手で。しかしジュリアは、簡単に頭に血を昇らせる。
「ツインテールが! 唯一無二なの!」
「わわ、怒った? ごめんねっ」
 でも、と煌めく流星群現れるのはとても頼もしく美しいペガススの大群だ。
 その光景におお、と漣音は声零す。
「ふふ、ボクの自慢の友達なんだ」
 とってもかっこういいでしょうっ、と笑うエールにかっこいいし、綺麗だと漣音はにっと笑って返す。
 そして水の矢を瀑布のようにジュリアへと手向けた。その行く先向けた指先のいろを漣音は目にして。
「まァ学園生活超楽しかったけど」
 ひらりとその掌翻し。
「また違うネイルもしような、エール!」
「わあっ。うん、するするっ」
 今度は何色にしようか、なんてエールも自分の指先見せて。
「へへ、漣音さんと一緒に過ごすの、とっても楽しいもの」
 嬉しいな、と笑い零す。その時がくるのがまた楽しみと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

逢坂・宵
ザッフィーロ(f06826)と

ほらほらザッフィーロ、堂々としていないと怪しまれてしまいますよとくすくす笑いながらも
落ち着かなさそうにきょろきょろとあたりを見回すかれがとても可愛らしくて
邪神が現れたなら安堵が見えたような表情から、完全に硬直したかれの様子に噴き出して
ええ、そういうことです
さぁ、お仕事の時間ですよ

敵のWIZ攻撃に対しては「ハイ・グラビティ」で操られている対象の身動きを封じ
ザッフィーロの攻撃に合わせるように、「衝撃波」と「吹き飛ばし」で敵の体勢を崩すように努めましょう

……「女子のよう」だと言うかれの認識については帰ってからみっちりと矯正するとして
今はお仕事をしっかりとこなしますか


ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と

目立たぬ様隅へ
…宵…俺が混じって居て良い物なのだろうか…?
居た堪れない心持になりながらも邪神が現れればやっと針の筵から解放されると安堵の表情を浮かべかける…も
邪神の言葉に戦闘前というにダメージを受けてしまうやもしれん
…だが。復活の邪魔を出来たならば、良かったと、言っていいのだよな…宵…?

戦闘と同時に【狼たちの饗宴】を敵へ
…居た堪れぬこの状況を燃やしたい等とは思う内心が出てしまったのやもしれん
もし宵へ攻撃が来た場合は『かば』い『盾受け』を
お前…!宵に攻撃をする等…!?宵はどこからどう見ても女子の様に美しかろう…!
思わず仁王立ちになりその後は狼たちを敵へと嗾けて行ければと思う



 ジュリアとの戦いは始まり、わりと賑やかに戦闘が行われているのだけれども。
 ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は隅っこにいた。
 目立たぬ隅に。そして逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)はその傍らでくすりと笑み零す。
「……宵……俺が混じって居て良い物なのだろうか……?」
「ほらほらザッフィーロ、堂々としていないと怪しまれてしまいますよ」
 くすくすと笑い零す。ジュリアが現れる前からこの調子だ。
 ザッフィーロはずっと居た堪れない心持になりつつ、この場で耐えていた。
 それはジュリアが現れ、やっと針の筵から解放されると安堵の表情を僅かに浮かべたものの――
「男がなんでいるの!」
 とか。彼女の向ける言葉はこの場にいる皆へと向けられていたもののざくざくとザッフィーロに突き刺さっていた。
 硬直するその姿に、堪らず宵は噴き出した。
 さっきまで落ち着かなさそうにきょろきょろと見回したりする姿も可愛らしかったのだけれども。
 邪神の、ジュリアの登場に安堵――からの、硬直。
 やはりこの格好は、とザッフィーロはどんよりとした空気を纏っているのもなんだかおかしい。
「……だが。復活の邪魔を出来たならば、良かったと、言っていいのだよな……宵……?」
「ええ、そういうことです」
 その姿は、ちょっと垂れ下がった犬耳の幻が見えたかもしれない。
「さぁ、お仕事の時間ですよ」
 宵は言って、ぽんと肩を叩く。ザッフィーロもそうだな、と頷いて身の穢れが滲む、血肉を喰らわんとする狼状の炎を揺らめかせた。
「……居た堪れぬこの状況を燃やしたい等とは思う内心が出てしまったのやもしれん」
 ザッフィーロは困ったような声色で零す。
 そして、その攻撃の気配に気づいたのか。
 ジュリアは倒れた生徒たちを怪物として操り向かわせてくる。
「星元来の重力を生み出すのは少々骨が折れるので……動かないでいただけますか」
 ゆるりと、宵は杖の先を動かした。宵色と星の意匠が凝らされたウィザードロッドを向けた先にある者達は地面に抑えられ動きを制される。
 操る者達を好きに動かせず、ジュリアは舌打ちをして。
「男はいらないのよ!! ふたりとも消えちゃえ!!」
「お前……! 宵に攻撃をする等……!? 宵はどこからどう見ても女子の様に美しかろう……!」
 何を言っているのだお前は、と言うようにザッフィーロは前にたち、迫る怪物から宵をかばう。
 仁王立ちとなり、行けと狼たちをジュリアへと向けて。
「……」
「宵? 大丈夫か、怪我は」
「ありませんよ」
 そう言って、にっこりと宵は笑む。
 女子のよう。
(「今、『女子のよう』と……その認識は帰ってからみっちりと矯正するとしましょう」)
 うん、そうしよう。
 そう心内に宵は定めて、今はお仕事をしっかりとこなしますかと綺麗な笑みをザッフィーロへと向けた。
 その綺麗な笑みの真意を、ザッフィーロは察することはなく、ああと頷いて笑いかける。
 今は、二人の視線が向けられる先は同じ。ジュリアへと重ねられる。
 そしてふたりの攻撃は掛け合わされ、炎の狼たちは宵の放つ衝撃波で態勢崩したジュリアへととびかかり、その身を一層深く燃え上がらせていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

織譜・奏
同行:ノトス

これはこれは、随分とお怒りで
自分よりツインテールが似合う男子がいるのが気に食わないらしい
……ノトス、きみのことじゃないか?
(じーっとノトスを見て)

おや、私が下がっていいのかい?
きみは首を狙われているというのに
ふふっ、勇敢だな。流石おとこのこだ
では私は後ろに下がっておこう

さて、まずは【蛮勇の戦歌】でノトスと自身にバフをかける
歌声を褒められて少し気恥ずかしくなりつつも、高らかに歌い

私も武器のひとつくらい持っていてね
隙間を縫ってフック付きワイヤーをジュリアの髪に絡めてみるよ
そのよぉく手入れされた髪をめちゃくちゃにしてやろう

眷属化した生徒達には極力攻撃はしない
近付かれたら走って距離をとる


ノトス・オルガノン
◆WIZ
織譜(f03769)と

本星の登場、だな
…なんかだいぶ怒っているな
えっ? 私なのか…?(視線泳がしつつ)
ええと、うーん…なんか、すま、ん…?
だから首は狙わないでくれ…

さて、奏、下がっておいてくれ
こういう時くらいは前を任せてくれ
相手は男の方を優先して狙ってくるようだしな

織譜のUCを受けながら【オーラ防御】を展開
攻撃をいなす
あぁ、やはり奏の歌はいいな
眷属化している生徒達は極力攻撃しない、もしくは【吹き飛ばし】で対処しつつ、モノに対してUC:White Lilyで攻撃
ほう、そんな小道具も持っていたのか
流石、だな



「もう! 熱いし痛いし、あたしの計画ぶちこわしじゃない!」
 完全復活もままならないし、とぶちぶちと文句を垂れ流すジュリア。
 彼女の怒りは、この場の男の多さにもある。だってここ女子高なのに、なんでいるのと。
 女の子ばかりならもっと簡単にいけるのに! と。
「これはこれは、随分とお怒りで」
 自分よりツインテールが似合う男子がいるのが気に食わないらしい――織譜・奏(冥界下り・f03769)の視線は、傍らへと自然と向く。
「本星の登場、だな……なんかだいぶ怒っているな」
 何故だろうか、というような。その理由がわかっていないようなノトス・オルガノン(白百合の追走歌・f03612)。
 奏はじぃ、とノトスを見詰める。その視線に気づいたノトスはどうしたのかと首を傾げる。
 これは、やはり――気づいていない。
 奏はひと呼吸して、改めてノトスを見詰めた。
「……ノトス、きみのことじゃないか?」
「えっ? 私なのか……?」
 視線を泳がしつつ、ノトスは奏の視線から逃げる。すると、ジュリアとばちっと視線が合ってしまって。
「ほんと! 似合い過ぎて腹が立つわ!」
「ええと、うーん……なんか、すま、ん……?」
 くわっと、怒り満ちた表情向けられる。その勢いに押されてノトスはなんとなく謝ってしまった。
「だから首は狙わないでくれ……」
 鋏の切っ先向けられてノトスは己の首をさする。
 だが、このまま引きさがる、というわけではない。
「さて、奏、下がっておいてくれ」
「おや、私が下がっていいのかい?」
 きみは首を狙われているというのに、と奏は紡ぐ。ノトスはそれは勿論わかっていると紡いで、ジュリアを見据えていた。
「こういう時くらいは前を任せてくれ。相手は男の方を優先して狙ってくるようだしな」
「ふふっ、勇敢だな。流石おとこのこだ」
 では私は後ろに下がっておこう、と奏はノトスの後ろへ。
「自分から狙われてくれるなんてありがたいわね!」
 向かってくるジュリア。
 けれど彼女の攻撃が届くより先に、奏の歌声が響く。
「勇猛なる者へ捧げよう。私の歌を、希望の未来を!」
 その声を、歌声を聞いて共感したなら、力は跳ね上がる。
 そして歌声を耳にノトスはふと、表情緩めた。
「あぁ、やはり奏の歌はいいな」
 その言葉に少し気恥ずかしくなる。けれど、その歌は途切れる事はない。
 高らかに、響いていくのだ。
 ジュリアが向けるのは、倒れた生徒たちを怪物としたもの。
 ノトスは操られているだけの彼女たちを極力攻撃しないようにする。どうしてもそれができぬ場合は、吹き飛ばして距離を。
 そして、ジュリアへと道が開けた瞬間に。
「No.496......うるわしき、白の花。咲き誇れ」
 ひらり、ふわりと白百合の花弁が舞い踊る。それはジュリアを飲み込む様に動いた。
 その動きから逃れようとするジュリア。しかし――彼女は思うままに動けなかった。
「きゃあ! な、なに!?」
「私も武器のひとつくらい持っていてね」
 歌をとめて、奏は紡ぐ。その髪にフック付きワイヤーを絡めて捉えたのだ。
「そのよぉく手入れされた髪をめちゃくちゃにしてやろう」
「ほう、そんな小道具も持っていたのか。流石、だな」
「これ、とれないじゃない……!」
 確り絡んでるからな、と言って。奏はノトスへと視線向ける。ノトスは頷いて、操る白百合の奔流をジュリアへと手向けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【暁】

男は首を切っちゃうってどんだけ物騒なんだよ!
ま、俺は女の子だから首切られる心配ないけどな!

な、綾華!

うおお?!あぶねーあぶねー!
なんで切りかかってくんだよ!おかしーだろ!

くそ、なんで男ってバレたんだ?!
リボンで縛ってみたのによ!
え、結構似合ってると思ってたんだが…

俺は変態じゃねー!綾華はどうなんだ!

ぎゃ!
咄嗟にハンカチを取り出してガード!
う、嘘だろ?!綾華とお揃いハンカチが!!
鋏で切れちまった!

ちくしょー!こうなったらやるしかねぇ!
綾華、力を合わせるぞ!

――先生やっちまってくれ!
「おなごに攻撃なんてしとうない」
なんでだよ!少しくらいいいだろ!

モップで敵を巻き付けて
綾華やっちまえ!

アチィ!


浮世・綾華
【暁】

――そうだな
首切るのはきよしだけにしてくれ
生贄きよし

いやバレるだろ
完全に変態だしな
――俺はきよしに騙されただけなんだ
だから変態じゃない
むしろ俺にこんな服着せたきよしが変態

ハンカチでガードを試みるきよしに詰めたい視線を向け
まあでも、ママさんには悪いがお揃い嫌だったし丁度良かった
きよしのハンカチの分までこのハンカチ大切にするわ

お前が戦うんじゃねーのかよ
という目できよしをみる
すぐセンセーに頼るなよ

モップ汚っ
いろんな意味で可哀そうだケド
その愛らしいツインテール、燃やさせてもらうぜ

あ、やべ
きよしにも当たりそう
おい、ちゃんと避けろよ?

あーあ…
まぁこんくらい大丈夫だよな
まだいくから、ちゃんと抑えとけよ



 白百合に押し出されて。その中からジュリアがどうにか抜け出てくると。
「男は首を切っちゃうってどんだけ物騒なんだよ!」
 と、仁王立ちの――
「ま、俺は女の子だから首切られる心配ないけどな!」
 自信満々の砂羽風・きよ(ナマケきよし・f21482)となんとも言えない表情の浮世・綾華(千日紅・f01194)。
「な、綾華!」
「――そうだな。首切るのはきよしだけにしてくれ。生贄きよし」
 俺より先に狙うなら、どう考えてもきよしだろう。
 ジュリアは二人を見比べて、その手に鋏を握り、切っ先はきよの首へ。
「うおお?! あぶねーあぶねー! なんで切りかかってくんだよ! おかしーだろ!」
 俺はどう見ても女の子だ! ですわ! と言い直してみるものの、何言ってるのこいつな視線二人分。
「くそ、なんで男ってバレたんだ?! リボンで縛ってみたのによ!」
「いやバレるだろ」
「あんたは微妙……」
「え、結構似合ってると思ってたんだが……」
「完全に変態だしな」
「俺は変態じゃねー! 綾華はどうなんだ!」
 判定してくれ! ときよはジュリアに言う。
 しかしその口開かれる前に綾華は先手を打った。
「――俺はきよしに騙されただけなんだ」
「あ、そうなの?」
「だから変態じゃない。むしろ俺にこんな服着せたきよしが変態」
 綾華は変態きよし……と呟く。
 なるほど変態――ジュリアは、信じ鋏再び。
「私も変態はいらないわ!」
「ぎゃ!」
 その素早い動き。咄嗟にハンカチを取り出しガードするきよ。
 ハンカチはしゃきんと綺麗に切られてしまった。
「う、嘘だろ?! 綾華とお揃いハンカチが!!」
 鋏で切れちまった! ときよは二つになったそれを拾い上げる。
「きよし……大事なハンカチを……」
 綾華が向けるのは冷たい視線。ハンカチダメにして――というような雰囲気を醸しているが内心は。
(「まあでも、ママさんには悪いがお揃い嫌だったし丁度良かった」)
 そう思うとも、言葉にしなければきよは知らぬまま。
「きよしのハンカチの分までこのハンカチ大切にするわ」
 真っ二つになったハンカチが元に戻ると信じてきよは懐にしまい込む。
「ちくしょー! こうなったらやるしかねぇ! 綾華、力を合わせるぞ!」
 そう言ってきよはひゅっと、あやかしメダルを投げて。
「――先生やっちまってくれ!」
 それより召喚されたるはカッパのトム。
 お前が戦うんじゃねーのかよ――という目を向ける綾華。きよはその視線に気づいていおらず代償きゅうり100本後払いでと交渉中。
「すぐセンセーに頼るなよ」
「先生はすごいんだからな!」
 その技を見せてくれ! と頼めばトムはうむ、と頷いたがジュリアを見て。
「おなごに攻撃なんてしとうない」
「なんでだよ! 少しくらいいいだろ!」
 トムはそっぽをむいた。トムが動いてくれぬのなら仕方ない。
 きよは使い込まれたモップを取り出した。使いこまれているからこそ。
「モップ汚っ」
「そ、そんなのこっちむけないでよ! きゃあ!」
「綾華やっちまえ!」
 あっ、いろんな意味で可哀そうだケド。そして協力するのもちょっとなんだかな、と思うけれど。
「その愛らしいツインテール、燃やさせてもらうぜ」
 緋色の鬼火を綾華は躍らせる。それはジュリアを狙ったものだが彼女を押さえるべく動き――射線に自分から入るきよ。
「あ、やべ」
 きよしにも当たりそう。一応、綾華は注意を促す。
「おい、ちゃんと避けろよ?」
 え、何をだ? と振り返ると共にごうっと炎に見舞われるきよ。
「アチィ!」
「あーあ……」
 だから言ったのに――まぁこんくらい大丈夫だよな。
「まだいくから、ちゃんと抑えとけよ」
「くそっ! アチィ! あっ、逃げんな!」
「いやよ! 汚いし髪焦がされたらいやだもの!」
 逃げるジュリアを追いかけるが鬼火も追いかけてくる。
 アチィ! と何度もきよの声は響き渡るのだった。
 狙っているわけでは、ないのだ。決して。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真白・時政
カラスくん(f13124)と

貰ったリボンはちゃァんと結んだら更にカワイクなっちゃった♥
やァんそんなに褒められたら照れチャウ!
ア、ア、透明度が上がった儚げ美人だからもっと大人しくシてなきゃダメ?

儚げ美人らしくウサギさんはサポートに徹するヨ
操られちゃったコたちを助けてあげるの~ウサギさんってばマリア様みたァい

気絶した女のコのパンチなんて怖く無いヨ
オヤスミってギューってシてアゲル
ワワ、オイタなおテテが来てるの気付いてなかった!カラスくんアリガトォ~
女のコなんだからハサミなんて振り回しちゃダメだヨ

え?ウサギさんのハグが羨ましいって?
んもーーカラスくんならいつでもハグしたげるのにィ~♥
ケガしたらおいで♥


ヤニ・デミトリ
ウサギさん(f26711)と

ホント何で男が混ざってたんでしょうね…全部邪神が悪い、ウン

あっまだそれ活きてるんスね
自分で言うんだからなァ…全く大した聖母様っスよ
だけど珍しく奢って貰ったしな
カワイイ後輩は儚げな先輩の仕事の邪魔はさせないっス

眷属達の中へ紛れた一瞬にその姿へ擬態
的を紛らわせて邪神へ接敵するっス
すれ違い様にウサギさんを狙う攻撃は泥を飛ばして縫い留める
ボスを間合いに捉えたら、化けるのは泥で出来た雷の鳥
はしたなくて御免あそばせっス
雷撃で焼き焦がすっスよ

そーやってまともに仕事してりゃまだマシに見えるんスけどねえ
ハァ!?一言も言ってないっスけど!?
それガチで回復するだけにイヤなんスよ!!



 追いかけまわされジュリアの息は荒い。本当にもう散々! やになっちゃう! とぶちぶちと文句を垂れ流して――その最後に、紡ぐのは。
「男一杯すぎじゃない!?」
「ホント何で男が混ざってたんでしょうね…全部邪神が悪い、ウン」
 ヤニ・デミトリ(笑う泥・f13124)はその言葉にうんうんと深く共感示し頷いて――傍らの真白・時政(マーチ・ヘア・f26711)をちらり。
 彼は今リボンにご執心だ。
 貰ったリボンがちょっと歪んでる?
 でも大丈夫――ちゃァんと結んだら更にカワイクなっちゃった♥
 くるんと回って見せる時政。どう? どう? とヤニに感想求めて。
「あっまだそれ活きてるんスね」
 そう言われて、今は戦いの時と気付く。けれどスタンスは、崩さない。
「ア、ア、透明度が上がった儚げ美人だからもっと大人しくシてなきゃダメ?」
「自分で言うんだからなァ……全く大した聖母様っスよ」
「やァんそんなに褒められたら照れチャウ!」
 きゃきゃ、と可愛いポーズ。その様子にヤニは小さく肩竦めて、だけどと思う。
 だけど――珍しく奢って貰ったしな。
「カワイイ後輩は儚げな先輩の仕事の邪魔はさせないっス」
 その言葉に儚げ美人な先輩! と時政はひとつ修正。
「儚げ美人らしくウサギさんはサポートに徹するヨ」
 そう言って、自分たちに向けられる攻撃と向き合う。
 ジュリアが向けたのは倒れた生徒たち。彼女たちを怪物に変えて向けてくる。
「操られちゃったコたちを助けてあげるの~ウサギさんってばマリア様みたァい」
 さぁいらっしゃいと腕広げ――攻撃してくるのをさっと避ける。
 気絶した女の子のパンチなんて怖く無いヨとくるんと回転して避けて。
「オヤスミってギューってシてアゲル」
 はぐはぐ、ぎゅー! と治療を施す。
 その間、他方からやってくる攻撃は時政の目には入っていなかったけれども、ヤニは気付いていた。
 ヤニは眷属達の中に紛れ、その姿に擬態を。邪神へ接敵すべく動いていたのだけれど、擦れ違い様時政を狙う攻撃を泥を飛ばして縫い留める。
「ワワ、オイタなおテテが来てるの気付いてなかった! カラスくんアリガトォ~」
 そう、向いていたのはジュリアの鋏の先。
 けれど泥で防がれて動けないまま。
「女のコなんだからハサミなんて振り回しちゃダメだヨ」
 メッ! とお叱りのウサギさん。
 ジュリアは、あたしを叱るなんてと怒りに満たされて気もおろそかだ。
 その隙をヤニは見逃さず、一瞬にて化けるのは泥で出来た雷の鳥。
「はしたなくて御免あそばせっス」
 羽ばたきと共に放たれた雷撃はジュリアの身を鋭く、そして激しく撃ち抜いた。
 ジュリアは雷撃に打たれ倒れこむ。
 その様をヤニは見つつ、元の姿へ。
「そーやってまともに仕事してりゃまだマシに見えるんスけどねえ」
「え? ウサギさんのハグが羨ましいって?」
 ぱっと、時政は振り向いて笑顔を向ける。
「んもーーカラスくんならいつでもハグしたげるのにィ~♥」
「ハァ!? 一言も言ってないっスけど!?」
「ケガしたらおいで♥」
「それガチで回復するだけにイヤなんスよ!!」
 ほらほら遠慮せず二、と両腕広げてかむかむと時政はにこにこ笑顔でじりりとヤニに近づく。
 ヤニはそれに合わせて後ろに下がる。このまま下がると、壁だ。
 今は怪我もなにもないっス!! と言うものの何も聞こえな~いと笑って時政は笑う。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エンティ・シェア
…僕だけ女装してないのは不公平?はぁ、お気遣いどうも
というか…どろんバケラーの端くれなら化ければ良かったのに
今からでも遅くないので、あの邪神より可愛く化けておきなさい
煽るのに、都合がいいので

さて
貴方の方こそ、あまりツインテール似合ってないんじゃないですか
百歩譲って似合うとしても、可愛げが全然足りません
女装してるだけの僕の方がよっぽど可愛いでしょう?
ほら、見てご覧なさいなと鏡を向けて
怒ってくれれば、手っ取り早い

見た目がおぞましい怪物になろうとも、
元は生徒でしょうから殺すわけには行きません
色映しの余波で吹き飛ばすくらいなら許容範囲ですかね
適当に蹴散らして、本体に追い打ちをかけるのは他の方に任せます



 はぁ、とため息ひとつ。
(「……僕だけ女装してないのは不公平? はぁ、お気遣いどうも」)
 エンティ・シェア(欠片・f00526)はそんなお気遣いは、いらなかったかもと俺と私にと思うのだ。
(「というか……どろんバケラーの端くれなら化ければ良かったのに」)
 今からでも遅くないので、あの邪神より可愛く化けておきなさいと僕は言う。
 煽るのに、都合がいいので――と僕は、エンティは笑って見せた。
 そう思いつつも今の姿もなかなか、今のジュリアより素敵に見える。
 何故なら彼女は猟兵からの攻撃を受け、ぼろぼろだからだ。
「さて。貴方の方こそ、あまりツインテール似合ってないんじゃないですか」
 髪も乱れてますし、とエンティは微笑んでじぃ、と改めてジュリアを見る。
 その視線に何よ! とジュリアはきっときつく睨み返してきた。
 けれどそれも、恐ろしいものではなくエンティは笑って流すだけ。
「百歩譲って似合うとしても、可愛げが全然足りません。女装してるだけの僕の方がよっぽど可愛いでしょう?」
 ほら、見てご覧なさいなと鏡を向ける。そこに映るぼろぼろの姿は――ジュリアの心を逆撫でするのに十分。
 怒ってくれれば、手っ取り早い。
 かぁ、と顔を赤くしてジュリアは己の姿をぼろぼろにした者達――そしてそれを告げるエンティへと怒りを向ける。
 そして怒りのままに、周囲に倒れている学生たちを怪物に変えて向かわせてくる。
 大きな動きで振り下ろされるその腕を、一歩引いてエンティは避ける。
「おぞましい怪物になろうとも、元は生徒ですし……殺すわけには」
 なら、鏡を向ける。ジュリアと共に映して、放たれる衝撃波で一緒に吹き飛ばした。吹き飛ばすくらいは許容範囲。
 きゃあああとジュリアの叫び声も響くけれどどこに吹き飛ばしたか。
 向かってくる怪物たちを蹴散らしつつ、エンティはほかの方に任せましょうと一瞥する。
 今はひとまず、この怪物になってしまった少女の相手をと。

大成功 🔵​🔵​🔵​

琴平・琴子
おしゃれもそれで気分が良くなればいいですけど
強要されてするものではなくて?
信仰は己で信じてこそ
お誘いはご遠慮致します

そんなにおしゃれになりたいなら可愛くしてあげますよ
少々手荒になっても許して下さいね!
相手の顔からツインテールに掛かる様にレースの生成りリボンを這わせたら…
あら可愛くてお似合いじゃないですか
ご自慢のツインテールが無くても素敵ですよ?
全部布で包んで縫糸で縫っちゃうので見えなくなるんですけどね

結んでもらった髪をほどくのは少々名残惜しいですが
私にツインテールは少々早かったようです
もう少し髪が伸びたら…その時はナルエリさん、また結んでくださいね


ナルエリ・プローペ
琴子さん(e27172)と

ツインテールは嫌いではないですけど。
琴子さんの言うように、おしゃれは楽しむもので、人それぞれですからね。
せっかくのお誘いも
今の信仰を捨てる事も出来ないので、信者にはなれそうにもありません。

琴子さんが縫うまでの間
琴子さんをかばうように前に出て攻撃を受けます。
こう見えて、しぶとさには自信があるんです。
ああ、あなたのツインテール、切っちゃいましょうか。
ツインテール以外の魅力にも気づけるかもしれませんよ?

私もいつもの髪型の方が少し楽です。
また琴子さんのお好きな時にでも、結うくらいならいつでもしますよ。
琴子さんの髪が伸びたら、またいろいろなおしゃれを楽しみましょう。



「もう本当にいやになるわね! 髪の毛キレイにしなきゃ」
 ツインテールをきゅっと結い直してジュリアは二人に笑いかけた。
 女の子がいる! とその表情は心なしか嬉しそう。
「素敵なツインテール! ふふ、やっぱり信者になりたいんじゃない?」
 けれど、信者になりにきたわけではもちろんない。
「おしゃれもそれで気分が良くなればいいですけど強要されてするものではなくて?」
「ツインテールは嫌いではないですけど」
 琴平・琴子(まえむきのあし・f27172)の言葉にナルエリ・プローペ(Waker・f27474)は頷く。
 彼女の言うように――おしゃれは。
「おしゃれは楽しむもので、人それぞれですからね」
 それに、とナルエリは言葉続ける。せっかくのお誘いも、残念ですがあなたの言葉の通りになることはありませんと。
「今の信仰を捨てる事も出来ないので、信者にはなれそうにもありません」
「信仰は己で信じてこそ」
 お誘いはご遠慮致しますと琴子も固辞する。そして、微笑んで。
「そんなにおしゃれになりたいなら可愛くしてあげますよ」
 例えば――このレースの生成リボン。だがそれは手渡されるものではなかった。
「少々手荒になっても許して下さいね!」
 琴子はそれを放ち、顔からツインテールに掛かる様に這わせる。そのリボンは長いその髪を隠してしまうのだ。
 突然のことにジュリアは暴れて、逆にまたよく絡まる。
「あら可愛くてお似合いじゃないですか。ご自慢のツインテールが無くても素敵ですよ?」
「なっ、だめよ! ツインテールは絶対に必要なんだから!」
 ツインテールに触れて、そのレースを落とそうとするジュリア。
 けれどふわっと。琴子は大きな布をかぶせて縫糸を走らせる。
「けど、縫っちゃうので見えなくなるんですけどね」
 琴子が縫い進める。けれど中で、鋏を突き出すようにしてジュリアはそれを破ろうとしていた。
 その切っ先が当たらぬように、ナルエリは琴子の前に立つ。
 ナルエリは全身を超防御モードに。布から突き出る鋏と、ナルエリの身がぶつかって硬い音を立てる。
 その音に琴子はナルエリの方へ視線を向ける。すると、大丈夫ですよと微笑んで。
「こう見えて、しぶとさには自信があるんです」
 布に包まれ縫い留められたけれど、鋏でびりりと破いてくる。けれど絡まる布はジュリアの自由を奪っていた。
「ああ、あなたのツインテール、切っちゃいましょうか。ツインテール以外の魅力にも気づけるかもしれませんよ?」
「そんなことさせないわ! ツインテールがあたしに一番似合っ……きゃあ!」
 向けられた言葉に前飲めるに食い掛ったジュリア。けれど、絡まる布でうまく動けずそのままつんのめってこけてしまう。
 あらあら、とその姿を琴子は見詰めつつそっと自分の髪に触れる。
 この、結んでもらった髪を解くのは少々名残惜しいけれどと琴子は思う。
「私にツインテールは少々早かったようです」
「私もいつもの髪型のほうが少し楽です」
 もう少し髪が伸びたら――と、琴子は思い描く姿がある。
 そして、ふわと笑み浮かべ。
「もう少し髪が伸びたら…その時はナルエリさん、また結んでくださいね」
 その言葉に瞬き、ナルエリも微笑んだ。
「また琴子さんのお好きな時にでも、結うくらいならいつでもしますよ」
 それに、とナルエリは笑み深め。
「琴子さんの髪が伸びたら、またいろいろなおしゃれを楽しみましょう」
 琴子は、ええと嬉しそうに頷く。その日を、今は楽しみに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
いえ……せんさーというよりも
私達のような背丈である程度鍛えているのならば
バレてしまうのも時間の問題だったのではなかろうかと

兎に角、敵を見つけたのですから倒すのみ
りん、往きますよ

駆け出して接近し、刀による斬撃を繰り出す
りんの術の発動時は2回攻撃で手数を増やす
敵からの攻撃は基本武器受けにて防御
視力と見切りにて攻撃を読み、鋏に対処
一撃が重い際には武器落としと衝撃波にて弾く

簪のヤドリガミとして、髪には思い入れがあるものでして
貴女に切られる訳にはいかないのです

敵が髪の手入れを始めた時に早業の抜刀術『神風』
抵抗を減らしたとて、見えぬ斬撃には動揺するはず
その隙に仕掛けましょう

……ノリノリですね、りん


篝・倫太郎
【華禱】
性別センサー、ぐう有能じゃん……
バレねぇかヒヤヒヤしたんだけど……
結果、儀式が不完全っていうなら良かった……よな?
言わなかったのに!言わなかったのにー!
夜子オネエサマ、ひっどーい

さってと、さくっと復活阻止して還って貰いマショ?

拘束術使用
射程圏内なのを確認して鎖で攻撃と同時に拘束
拘束が出来なくても鋏を俺と夜彦に当てられないように
攻撃阻害出来ればいい

拘束が剥がされたり鎖が切断された場合は
再度拘束術を使用してく

俺自身も吹き飛ばしと破魔を乗せた華焔刀でなぎ払い
折角だ、狙えるようなら衝撃波と部位破壊でツインテール狙ってみよ!

夜子オネエサマの髪は俺の好きな一つだから
絶対に切らせませんっ!(きりっ)



 自分を戒めた布を切って、抜け出て。
 ジュリアは女の子だから信者になると思ったのに! と文句を言う。
 そして視線回して――また男! と怒りに満ちた声色で文句を零す。
「性別センサー、ぐう有能じゃん……バレねぇかヒヤヒヤしたんだけど……」
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)はでも、と言葉続ける。
「結果、儀式が不完全っていうなら良かった……よな?」
 だよな? と向けられた視線に月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)は緩く首を振る。
「いえ……せんさーというよりも」
「ん? センサーというより?」
「私達のような背丈である程度鍛えているのならば、バレてしまうのも時間の問題だったのではなかろうかと」
「言わなかったのに! 言わなかったのにー! 夜子オネエサマ、ひっどーい」
 あえてそこには今まで触れなかったのに。夜彦がちょっと困ったように紡いで、倫太郎はじゃれるように非難する。
 それは本気ではないことを夜彦もわかっているから、まともには取り合わず。
「兎に角、敵を見つけたのですから倒すのみ。りん、往きますよ」
 あ、そこはまだりんなのな、と倫太郎は思いつつ頷く。
「さってと、さくっと復活阻止して還って貰いマショ?」
 華焔刀を手にし、その切っ先をジュリアへ。けれど、それをもって踏み込むではなく不可視の鎖を、向けられた鋏ごろ縛り上げるべく放った。
 鎖は鋏に絡みつく。ジュリア自身は何か感じたか完全に捕まることはなかった。
 けれど、攻撃を阻害できればそれでいい。
 その間に夜彦は走りこみ己の持つ刃を向けるのだ。
 しかし倫太郎の戒めを振りほどいて、間近にいる夜彦へと鋏を向ける。
 それを刀でするりと受け流し夜彦は躱す。けれど、ジュリアはさらに踏み込んでこようとした。
 だが倫太郎がなぎ払い、生み出した衝撃波でジュリアを狙い吹き飛ばした。
 折角だ、狙えるならジュリアのツインテールを狙ってみよ! と放ったそれは髪もだが彼女の身を打つ。
「夜子オネエサマの髪は俺の好きな一つだから、絶対に切らせませんっ!」
 と、倫太郎はきりっと表情ひきしめる。
 彼女の鋏の先は、夜彦の髪に向いていたのだ。その衝撃波で靡いた髪を夜彦は瞳の端にとどめていた。
「簪のヤドリガミとして、髪には思い入れがあるものでして、貴女に切られる訳にはいかないのです」
 吹き飛ばされて起き上がり、乱れた己の髪に気づいて整えるジュリアへと、納刀し夜彦は接敵する。
「是は空さえも斬り裂く刃也」
 彼女の身の上を攻撃は滑る。けれど見えぬ斬撃は、ジュリアを動揺させた。
 その隙に、さらに踏み込む事は倫太郎もわかっていて二人肩を並べる。
「……ノリノリですね、りん」
 夜彦はふ、と息吐いて倫太郎と視線の先を合わせた。
 踏み込み、二人で同時に――いや、僅かに時間差を作って放った攻撃にジュリアの身の上で綺麗に重なって。
 その威力も倍以上に。ジュリアは対する事できないまま吹き飛ばされて痛みに呻いていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

誘名・櫻宵
🌸迎櫻

バレてしまったのなら仕方ないわ!
でも私、あなたよりかぁいいツインテールでいられたと思うの

リルがないすばでぇから普通のリルに戻って
カムイ……いい男よ!
安心して、厄災じゃなかったしお姉様のあなたも絶対忘れないし素敵だったわ!

何時もの愛しい子達ね

首を?嫌よ

周囲の眷属は私が祓うわ
お触りは禁止よ!
破魔をこめて衝撃波と共に放ち
蹂躙するよう薙ぎ払う
桜化の神罰巡らせて命を残さず吸い取って
美しい桜に変えて咲かせてあげる!

間合いに入ったならカムイの太刀筋に合わせ放つ、絶華

あなたの首を寄越しなさい

カムイ、してくれないの?
たまーにはお姉様に化けてもいいと思うのよ
一緒にオシャレもできるもの!
なんてウインクひとつ


朱赫七・カムイ
⛩迎櫻

は?!
私は……一体何を?
化術をといて元の姿へ戻る
女姿で厄災を振りまいていただなんて……恥ずかしくて仕方ないよ

サヨは何ら変化がないね
何をしていても愛らしいよ

…サヨの首を斬る?
そんな事、私が許すわけがない
リルの首だって渡さないよ

カグラ、防護結界を張って
斬られる前に斬る
私の愛し子に刃を向けたのだから
リルの歌に背をおされるように先制攻撃、早業で駆けなぎ払い鋏ごと切断し―黄泉ノ絶華

綺麗なついんてぇるごと、斬ってしまったらごめんね

リ、リル!やめてくれ
私のは忘れてくれ
一番似合っていたのはサヨとリルだ

其れでも楽しかったのは事実だけれど―私はもう女装はしないからね
え?!サヨ、
そなたにそう言われると、弱い…


リル・ルリ
🐟迎櫻

皆おされだけど、僕達だってオサレなんだから!

ヨル、もうないすばでぇは終わりだよ
もとに戻って、安全なところに避難して皆を応援していて

ふふー、ついんてぇるも悪くなかったね
普段の姿の櫻はやっぱり可愛いし、カムイ……照れ恥ても今更だよ……
二人とも、普段の姿でもかっこいくて綺麗なんだから!

首を斬らせなんてしないんだ
水泡のオーラをカグラの結界に纏わせ強化する
蕩ける誘惑込めて歌うのは『魅惑の歌』
動きをとめるよ
櫻宵、カムイ
斬られる前に斬ってしまうといい

それにしても、女学生な日々も楽しかったね
カムイなんて僕らの中じゃ一番適応して…冗談さ!

二人の普段と違う姿がみれて面白…楽しかったよ

カムイ、諦めた方がいい



 本当にもう散々。攻撃から逃げても、また別の猟兵がいるのだから。
「ほんとに、なんで男ばっかりなのよ!」
 その声に、朱赫七・カムイ(約彩ノ赫・f30062)は、はっと己を取り戻すかのように瞬いた。
「は?! 私は……一体何を?」
 カムイは化術をといて元の姿へ。
 やっぱり男! と高い声あげるジュリアへと誘名・櫻宵(爛漫咲櫻・f02768)はツインテールをふわっとかき上げてながして。
「バレてしまったのなら仕方ないわ!」
 でも私、あなたよりかぁいいツインテールでいられたと思うの、と櫻宵は笑う。
 リル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)はその言葉に僕達のほうがかぁいいよ! と頷く。
「皆おされだけど、僕達だってオサレなんだから!」
 そして、リルは胸をちょんちょんとつつく。
「ヨル、もうないすばでぇは終わりだよ」
 するともぞもぞ、胸が動いてきゅっ! と声上げて顔を出すヨル。
「安全なところに避難して皆を応援していて」
「リルがないすばでぇから普通のリルに戻って」
 胸から飛び出るヨル。じっとしているのは体が凝ったというようにぴこぴこ動いて、ヨルは安全な場所へ。
「ふふー、ついんてぇるも悪くなかったね」
 普段の姿の櫻はやっぱり可愛いし、とリルが言うとカムイも全くその通りと頷く。
「サヨは何ら変化がないね。何をしていても愛らしいよ」
「カムイ……いい男よ!」
「女姿で厄災を振りまいていただなんて……恥ずかしくて仕方ないよ」
「安心して、厄災じゃなかったしお姉様のあなたも絶対忘れないし素敵だったわ!」
「カムイ……照れ恥ても今更だよ……」
 でも、とリルは言う。
「二人とも、普段の姿でもかっこいくて綺麗なんだから!」
 そうかな、とカムイはちょっと元気を出して。
 何時もの愛しい子達ね、とくすぐったそうに櫻宵は笑って――視線は、ジュリアへ。
 あたしの邪魔をするなら、首をはねてやるんだから! としゃんと刃を鳴らすジュリア。
「首を? 嫌よ」
 しかし、櫻宵は己の首を好きにさせるつもりなんてない。
 そしてカムイも、その言葉にはぴりりとする。
「……サヨの首を斬る?」
 そんな事、私が許すわけがないと視線は冷える。
「リルの首だって渡さないよ」
 カグラ、とカムイは呼ぶ。防護結界を張って、と。
「首を斬らせなんてしないんだ」
 水泡のオーラをさらにカグラの結界に纏わせ強化するのはリルだ。
 そして歌う。蕩ける誘惑込めて歌うのは『魅惑の歌』だ。
 その歌は奇跡のように。澄み切った透徹の歌声が、その魂惹きつけ離さず、恍惚と陶酔を与える。
 櫻宵、カムイ――斬られる前に斬ってしまうといい。
 歌いながら、リルはそう告げて。そして、視線をジュリアへ。その歌声がよく響くように。
 蕩けて虜に――その瞬間、動きを止めるのだけれども。
 ジュリアはそれにいまだ抗って、いきなさいと倒れた生徒たちを怪物に変えて向けてくる。
 周囲の眷属は私が祓うわ、と櫻宵は前へ。
「お触りは禁止よ!」
 破魔をこめて衝撃波と共に放ち、薙ぎ払う。蹂躙という言葉がぴたりとあてはまる動きだ。
 桜化の神罰をその衝撃波も巡らせて。怪物たる命を残さず吸い取って――
「美しい桜に変えて咲かせてあげる!」
 そしてカムイは、斬られる前に斬ると踏み込んでいた。
「私の愛し子に刃を向けたのだから――」
 リルの歌に背を押されるように。
 ずっと響く歌は確実にジュリアへと響いて、その動きが止まる一瞬が巡る。
 その一瞬を見逃さず、黄泉へ葬る神殺の斬撃をカムイは朱砂の太刀で放った。
 一歩先に踏み込んだカムイが振るう太刀筋にあわせて、櫻宵も不可視の剣戟を放る。
「綺麗なついんてぇるごと、斬ってしまったらごめんね」
「あなたの首を寄越しなさい」
 首の上を撫でていく斬撃ふたつを、どうにか鋏でさばいて己の首を、致命傷を守るジュリア。
 けれど、その身に走る痛みは凄烈なものだ。そして、その勢いに負けてジュリアは弾き飛ばされる。
 その様に歌を止めてリルは、今日のことをふと思い返した。
「それにしても、女学生な日々も楽しかったね。カムイなんて僕らの中じゃ一番適応して……冗談さ!」
「リ、リル! やめてくれ」
 私のは忘れてくれとカムイは、一撃放った凛々しさを放り投げてお願いする。
 その慌てっぷりにリルは小さく笑って。
「一番似合っていたのはサヨとリルだ」
「二人の普段と違う姿がみれて面白……楽しかったよ」
 其れでも楽しかったのは事実だけれど――私はもう女装はしないからね、と大きな神はちょっと小さくなって零す。
 しかし、櫻宵はきょとんとして。
「カムイ、してくれないの?」
 たまーにはお姉様に化けてもいいと思うのよ、と櫻宵はふふと笑う。
 だって、化けてくれたなら――それを想像して櫻宵は嬉し気、楽し気に。
「一緒にオシャレもできるもの!」
「え?! サヨ、そなたにそう言われると、弱い……」
 カムイはうなる。うなって、少しの間なら、いやしかし……とぐるぐる一人で問答繰り返す。
 そんなカムイの肩をちょんちょんとつつくリル。
 まだ唸りながら向けられえた表情にリルはふるりと首を横に振る。
「カムイ、諦めた方がいい」
 瞬いて、カムイはそろりと櫻宵へと顔向ければ――なんてね、とウインクひとつ向ける櫻宵がいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵雛花・十雉
【双月】

いやいや、可愛かろうが何だろうがさすがに性別は誤魔化せないでしょ…オレたち、背もあるし
寧ろここまでバレなかったのが不思議なくらいだよ

え…
ユェーってペットとか檻に入れて飼うタイプ?
意外なような、イメージ通りなような
まぁ、さっきのは冗談だと思うけど

えー、男女差別反対…
敵の鋏がしゃきんと鳴れば、思わず自分の首を手で隠す
さすがにこんな格好で死ぬのは嫌だなぁ

【八千代狩】で後ろからユェーを援護する
刺さったらちょっと痛いよ

それにしても、スカートってこんなに戦いにくいものだったんだね
女の人の苦労が少しだけ分かったような気がする

出かけるのはいいけど
いい加減男に戻りたいので和装でお願いします…


朧・ユェー
【双月】

おや?ツインテールの子ですねぇ
やっぱり、男性とバレたようです
おかしいですね、僕はともかく十雉くんは可愛いのに

十雉くんの女装可愛いですよ?誰より一番可愛いです。
あぁ、あの敵さんよりも可愛いです。
何処かに閉じこめたいくらい
とにっこりと微笑んで

十雉くんの首は切らせませんよ
道化
女性の髪は命と聞きますので
かわりに貴女と貴女のリボンを斬りましょうか?

ふふっ、終わったらそのままお出かけしましょうか?
それとも和装にします?



 痛い、とやられた傷を押さえてふらりとジュリアは立ち上がる。
 こうして復活したものの己の身は不完全。そして、いいように攻撃されているような気がして彼女は不機嫌。
「おや? ツインテールの子ですねぇ」
 ゆるりと朧・ユェー(零月ノ鬼・f06712)は微笑む。その笑みをみたジュリアは、また苦そうな表情だ。
 また、男! と。
 やっぱり、男性とバレたようですとユェーは、宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)へと視線向け。
「おかしいですね、僕はともかく十雉くんは可愛いのに」
「いやいや、可愛かろうが何だろうがさすがに性別は誤魔化せないでしょ……オレたち、背もあるし」
 十雉は首を横に振る。
 寧ろここまでバレなかったのが不思議なくらいだよ、とため息交じり。
 本当に、どうして誰も何も言わないのか――しかし、確かにとここで頷くような男ではないユェー。瞬いて、ふわりと柔らかな表情を。
「十雉くんの女装可愛いですよ? 誰より一番可愛いです」
 にっこりと微笑んたユェーは、そのまま言葉続ける。
「あぁ、あの敵さんよりも可愛いです。何処かに閉じこめたいくらい」
「え……ユェーってペットとか檻に入れて飼うタイプ?」
 その微笑みと言葉に十雉はもどかしいような、居心地が悪いような擽ったさも感じていた。
 意外なような、イメージ通りなような。
(「まぁ、さっきのは冗談だと思うけど」)
 思うけれど――にっこり。その表情はすべてを物語っているのだろう。
 さて、どちらだろうか。聞くのはきっと、野暮。
 そんなやり取りしていると、しゃきんと鋏の音が鳴る。
「男はここにいらないのよ! その首はねるんだから!」
「えー、男女差別反対……」
 思わず己の首を手で隠して、十雉は思ったことを零す。
「さすがにこんな格好で死ぬのは嫌だなぁ」
「十雉くんの首は切らせませんよ」
 すっとユェーは前に出る。そんな格好で死なせはしませんよ、と揶揄うように紡ぎながらショーの始まりを告げる。
 ひら、と十雉の掌から千代紙踊る。それは紙飛行機となり、破魔矢となりジュリアへとその先を向けた。
「刺さったらちょっと痛いよ」
 ユェーの後ろから放たれたそれは、いくつかは鋏で防がれたがジュリアの身に突き刺さる。
 そしてユェーは、死神ジョーカーの、大鎌の一振りをジュリアに与えるべく動いていた。
「女性の髪は命と聞きますので」
 かわりに貴女と貴女のリボンを斬りましょうか? ――笑って告げて大鎌が閃く。
 その先は揺れるツインテールを掠めてはらりと、髪の一部を削っていった。
「っ!! あ、あたしの髪!!」
 顔を青くして、ジュリアは後ずさりその毛先をふるえる手で撫で、覚えてなさいよ! と捨て台詞と共に二人から離れるのだ。
「あ……逃げた。それにしても、スカートってこんなに戦いにくいものだったんだね」
 追いかけよう、と思ったけれどもこのスカートではと十雉は躊躇った。
 女の人の苦労が少しだけ分かったような気がする、とぽつり零して。
「ふふっ、終わったらそのままお出かけしましょうか? それとも和装にします?」
「出かけるのはいいけど」
 ちょん、と十雉はスカートの端をつまんでみる。
「いい加減男に戻りたいので和装でお願いします……」
 その言葉に、ええいいですよとユェーは頷いた。
 慣れない格好はやはり落ち着かない。十雉はいつもの服装をとても恋しく感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クーナ・セラフィン
何だかんだでおしゃれ研究会でまったりしてたら邪神かあ。
女の子だから完全復活の邪魔には多分なれてないと思うけども…ここで倒しちゃえば問題なし。
…そも猫だからカウント外とかは知らないにゃー。
善良なお嬢さん方の為に戦おう。

距離を取りつつ符を準備、凍結のルーン記述しつつ隙を伺う。
…制服少し動き辛いかなー。まあ何とかできるけど。
ツインテの手入れ始めたら足元を狙い突撃槍で一撃狙う。
その際こっちを見たら目を合わせUC発動、どのように避けるかの未来を読んでその回避先に準備してた符をさり気なく投擲しつつ攻撃継続。
符の方に誘導しつつかかったら一気呵成に凍った箇所を狙い串刺しにしてやろうかな。

※アドリブ絡み等お任せ



「あたしの髪がっ……!」
 毛先を撫でて整えて。誰かに斬られたのか、ざっくりと片方が短くなっているジュリアの姿をクーナ・セラフィン(雪華の騎士猫・f10280)は見詰めていた。
「何だかんだでおしゃれ研究会でまったりしてたら邪神かあ」
 この邪神は女子をツインテールにして、己の信者にして完全復活しようとしていたらしい。
 クーナは、私は女の子だから完全復活の邪魔には多分なれてないと思うけども……と、零す。
 けれど、だ。復活が完全でも不完全でも。
「ここで倒しちゃえば問題なし……そも猫だからカウント外とかは知らないにゃー」
 さっきまで一緒に話をしていた、善良なお嬢さん方の為に戦おうとクーナは武器を手にする。
「何よ、あんたは女……だけど、ツインテできないじゃない!」
 猫だし、とクーナは短く返し距離を取りつつ符を準備する。
 描くルーンは凍結。符に記しながら隙を伺いつつ――僅かの違和感。
 それはいつもと服装が違うからだ。
「……制服少し動き辛いかなー。まあ何とかできるけど」
 ジュリアは髪の手入れを始めていた。そうすることで攻撃を滑らせて防ぐ心づもりなのだろう。
 突撃槍を持って、クーナは足元狙う。その瞬間、ジュリアの瞳を捉えて――未来を読んだ。
 そう避けるのか。どこに一歩、踏み出すのか。
 その場所にさりげなく符を投擲し、クーナは踏み込んだ。
「そんなの避けるのは余裕よ!」
 ふふんと紡いで、しかし避けた先には符があるのだ。
 動きをその場に凍てつかせて縫い留めてしまえば――クーナが有利な場面となる。
「髪の手入れをしても、避けられないはず」
 だって動けないのだから。
 一気呵成に、その凍った場所を狙って串刺しに。氷は砕けるとともにその身に深い傷を負わせてジュリアの動きは一層鈍っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディアナ・ロドクルーン
【桔梗】POW
大丈夫、みんなツインテール似合っているわ(そっと、邪神に親指を立てて応える)
ああ、そうじゃなくて。うん

早速復活してきたところ悪いけど…いや、悪くないか。邪神だし
(コホンと咳払い。気を取り直して)復活早々、ご退散いただくわ。覚悟なさい

鋏で切られるのは嫌ね、痛そうだわ
さあ、お出でなさい黒狼たち。
みんなで協力して邪神を倒すわよ

厄介な鋏は第六感や見切りで回避を試みて
黒狼たちに邪神の目を引き付けてもらっている間に近接し槍でマヒ攻撃の一撃を
皆の攻撃が続くよううまく立ち回る

邪神を倒したら倒れていた子たちの介抱をしてもう一度学校生活を楽しむわ
そうね、叶さんが言っていたグルメ研究会行ってみる?


白霧・叶
桔梗】 WIZ
なんだ、野郎のツインテールはお気に召されないようで残念。ま、こんな格好してまで会いに来てやったんだ、もうちょい歓迎してくれよ、邪神さま

しかし困った、邪神さまってからもうちょい禍々しいのを期待してたんだが―……女子供と争うのはちょいと気が引けるぜ。ま、けど悪いが俺らの後の世代のためだ、すまんが斬るぜ?

それにしても痛そうだし嫌だな、あれ。と、みんな聞いてくれ。ちょっとした考えがある

索敵、偵察を駆使して相手を観察。隙や弱点などを見つければそれを組み込んだ作戦を仲間に伝えるよ

作戦が終われば倒れている学生を介抱したらあとは最後に楽しもうか。グルメ研究会、行こうぜ?この世界のグルメ楽しみだぜ



 傷を負って、ジュリアは文句を零す。
 男が混ざって、ツインテ似合ってたり、似合ってなかったり。あたしが完全復活できなかったのはそのせいよ、と。
「なんだ、野郎のツインテールはお気に召されないようで残念」
 白霧・叶(潤色・f30497)の揶揄うような声に、あたりまえでしょ! とぷんすか怒った声色のジュリア。
「ま、こんな格好してまで会いに来てやったんだ、もうちょい歓迎してくれよ、邪神さま」
 叶の言葉にしたくないわ! とジュリアは怒っている。
 ディアナ・ロドクルーン(天満月の訃言師・f01023)はそんな不機嫌に怒っているジュリアへと向かってそっと、親指たてて応えた。
「大丈夫、みんなツインテール似合っているわ――ああ、そうじゃなくて。うん」
 目の前にいるのは、敵なのだけれども。
 そう、彼女は意気揚々と復活するつもりがもうすでに、わりと散々な目に合っている様子。
「早速復活してきたところ悪いけど…いや、悪くないか。邪神だし」
 そう言ってディアナはこほんと咳払い一つ。気を取り直してびしっと、ジュリアへと指先向ける。
「復活早々、ご退散いただくわ。覚悟なさい」
 ね、叶さんと視線向ける。そう、叶ももちろんそのつもりなのだが。
「しかし困った、邪神さまってからもうちょい禍々しいのを期待してたんだが―……」
 女だ。女子供と争うのはちょいと気が引けるぜと叶は言う。
 けれど――このままにしておけぬ相手であることも確かだ。
「ま、けど悪いが俺らの後の世代のためだ、すまんが斬るぜ?」
 そんなの簡単には、とジュリアは鋏を構える。
 それを見てディアナは、瞳細めた。
「鋏で切られるのは嫌ね、痛そうだわ」
「痛そうだし嫌だな、あれ」
 じっと、叶はジュリアを見ていた。その動き――傷を負って動きは鈍くなっている。
 仕掛けるなら、と観察して――感じ取ったそれを聞いてくれ、ちょっとした考えがあると告げる。
 ディアナは、狙い所は怪我負った足の方からと頷いて己の周囲に黒狼たちを招く。
「さあ、お出でなさい黒狼たち。みんなで協力して邪神を倒すわよ」
 自身の影に吸わせた己の血。影より黒狼が現れてその牙と爪をもってディアナに力を貸すのだ。
 そしてディアナ自身は槍を手に、ジュリアへと詰める。
 ジュリアは鋏をもって対するけれど、黒狼が複数の方向からとびかかれば対応しきれない。
 ディアナは合わせて傷が深いところをさらに攻撃かけ麻痺させる。
 叶さんの言った通り、攻撃が通りやすいとディアナは薄く笑み浮かべて攻撃重ねる。
 そして叶も好きを見ては攻撃をかける。
 連携して掛かられるとジュリアも一層動きづらくなり――
「来なさいお前たち!」
 倒れている生徒たちを怪物と変えて己の前へ。
 一瞬、攻撃するか躊躇ってしまうけれども、叶は告げる。
 その怪物たちを見れば、動きは鈍く中途半端。あの邪神を倒せば、救えるはずと。
「なら、軽くいなす程度にしましょう」
 ディアナは怪物たちへ攻撃かけるものの、急所はつかず。気を失わせるように立ち回る。
 倒れれば、その姿は元の姿に戻っていくものもいた。
 そんな生徒たちを叶は介抱すべく動く。その姿を目にディアナも、全て終わったらもう一度学校生活をと思うのだ。
 それは、叶も同じ。
「全部終わったら、楽しもうぜ」
「そうね、叶さんが言っていた――」
「グルメ研究会、行こうぜ?」
 それ、とディアナは笑う。ええ、行きましょうと。叶は、この世界のグルメ楽しみだぜと言ってまた一人、倒れた学生を受け止めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

唄夜舞・なつめ
【蛇硝】
しあん。来な
バードテールっての
してやんよ
あ?痛い?ちょっとぐらい我慢しな!よし!出来た!(背中パァン)

(女子グループに馴染み
髪の毛を弄りつつ)
あーしのはお団子ツインテ!
かァいいっしょ!
知り合いがやってンの!

!ちょ、大丈夫!?
…魔法陣?
アンタがあーしの友達
こんなにしたの?
ちょーしのってンね
ちょっと痛い目見てもらおーか
アンタをあーしの眷属にしてやんよ

しあん!
あーしがアイツの動きを止める!
その間に…バシッと決めてやんな!!

あーしの唄に聴き惚れてる間は
アンタはあーしの眷属だァ…!

『終焉らない輪舞曲を』

クク、さすがあーしの舎弟だ
よくやった!
(シアンの身長に合うよう
ヤンキー座りしてハイタッチ)


戀鈴・シアン
【蛇硝】
やっぱりこの人こういう所優しいよなぁ…痛、いだだだ
髪ちぎれるかと思っ……いって!

(女子グループで少し所在なさげ)
私は姉御にやってもらったんだ
姉御の、たしかに可愛いですね
よほど近しい人がやってるのかな
見様見真似でも綺麗にできてる

……!
何だ、この魔法陣
さっきまで話してた子達が倒れてる
姉御、……友達の敵討ちはアリですよね

わかりました、お願いします!
彼が動きを止めてくれている間に展開した複数の剣
それらと共に敵へと駆けて
首を切られるのは勘弁だよ
代わりにきみを串刺しに

姉御!
ありがとうございます!
……いや、たしかに俺は姉御より小さいけど!
そんなに屈まなくったってハイタッチできるって!(ハイタッチ)



 最悪、どうしてこうなったのとジュリアは零す。
 ツインテールを布教して、女の子を信者にして完全復活して――完璧なプランが台無し。
 そうなるのは猟兵がいて、彼女が邪神であるからでもあるのだが。
 ぼろぼろのジュリアは、それでも己の前に立つ者がいれば大差なければならない。
 それは唄夜舞・なつめ(夏の忘霊・f28619)と戀鈴・シアン(硝子の想華・f25393)だった。
 遡る事しばし前――
「しあん。来な」
 バードテールっての、してやんよとなつめはシアンを自分の前に座らせた。
 やっぱりこの人こういう所優しいよなぁ……とシアンは思っていたのだが。
「痛、いだだだ」
「あ? 痛い? ちょっとぐらい我慢しな!」
「髪ちぎれるかと思っ……いって!」
「よし! 出来た!」
 最後に背中をパァンと叩いて、出来上がり。
 痛い、とシアンはじんじんする背中を思いつつ、女子グループの中になつめが飛び込むのを追いかける。
 シアンは少し所在無さげで、けれどその髪型も可愛いと言われたら視線をなつめに向けつつ。
「私は姉御にやってもらったんだ」
「あーしのはお団子ツインテ! かァいいっしょ! 知り合いがやってンの!」
「姉御の、たしかに可愛いですね」
 よほど近しい人がやってるのかな、と思う。見様見真似でも綺麗にできてると改めて見詰めていると、足元に現れる魔方陣と、倒れていく学生たち。
「! ちょ、大丈夫!?」
 シアンは傍らの子が倒れるのを受け止めて、声をかけるが意識はない。
「……! 何だ、この魔法陣」
 なつめは足元に気づく。さっきまでお喋りしていた子たちは倒れてしまったのだ。
「姉御、……友達の敵討ちはアリですよね」
 そして――二人の前にほかの猟兵たちと戦ったジュリアが転がってきたのだ。
「アンタがあーしの友達、こんなにしたの?」
 ちょーしのってンね、となつめは見下ろす。
「ちょっと痛い目見てもらおーか。アンタをあーしの眷属にしてやんよ」
「あんたもあたしの邪魔するやつじゃない! なんで眷属になんなきゃいけないのよ!」
 なつめの言葉にジュリアは言い返す。そして構えたのは、鋏だ。
「しあん! あーしがアイツの動きを止める! その間に……バシッと決めてやんな!!」
「わかりました、お願いします!」
「ふん! そんな簡単に止められるわけ――」
 ジュリアはそんなことできるわけがないと言うけれど。なつめが歌い始めればその足は止まってしまう。
 あーしの唄に聴き惚れてる間は、となつめは口端上げて笑って見せる。
(「アンタはあーしの眷属だァ……!」)
『終焉らない輪舞曲を』と歌いあげる。
 そしてジュリアの動きが止まっている間に、シアンは硝子でできた剣を複数想像し、展開して連ねる。
「煌めいて、斬り裂いて」
 それと共に、ジュリアへと向かって駆ける。
 首を斬られるのは勘弁だよ、と小さく紡ぐ。代わりにきみを串刺しに。
「貫け」
 シアンが示す、その動きに合わせて剣は動けぬままのジュリアへと飛翔する。
 その剣が向かってくるのにジュリアは目を見開いて――己の身に突き刺さる痛みを感じ膝をつく。
 そしてそのまま、その身は砕け散っていった。
「こんな、終わりなんて……!」
 またどうにかして復活してやるんだから! と言い残し彼女は消えていく。
 またどこかで現れても、きっと猟兵が倒してしまうのだろうが。
 そしてなつめはシアンへと向き直り。
「クク、さすがあーしの舎弟だ。よくやった!」
「姉御! ありがとうございます!」
 そしてその労いにシアンもぱっと笑み向ける。しかし、その後はちょっと首を傾げた。
 なつめはヤンキー座りをして、手をあげる。
 それはハイタッチで――あ、と気付くのだ。
「……いや、たしかに俺は姉御より小さいけど!」
 そんなに屈まなくったってハイタッチできるって! と笑いながらぱちんと、小さな音ひとつ。

 邪神の野望は、女子高に集った猟兵たちにとって打ち砕かれる。
 怪物になった生徒たちも元の姿を取り戻し、平穏な学園へと戻っていくのだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年12月24日


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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はミルフィ・リンドブラッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト