4
鏡の守護者(作者 ヨグ
4


「皆さん、集まっていただきありがとうございます。」
 アトはいつもの笑みを湛えながら、グリモアベースに集まった猟兵たちを出迎えていた。
「今回、とある邪神が復活するという予兆を見ました。
 名前は『ノーメン・ネスキオー』。
 悪意に追い立てられて自殺に追い込まれ、それによって落とされた命の残滓の集合体です。
 普段は電子の海を自在に泳ぎ回り、SNSなどから対象の精神を追い詰め……命を落とせば、それを取り込みます。
 ……まぁ、そんな邪神が通信会社の電波塔が立つ、とあるビルの屋上に現れると知ったのですが、」
 アトが言い淀むと、手の上のグリモアが輝きを放つ。
 グリモアベースの壁に映しだされたビルの屋上には、1人の女性の姿。
「その気配につられたか、ほかの者も現れてしまいました。
 彼女の名前は『マーセナリー』。
 かつてはUDCの協力者として邪神を屠ってきた、『オオカミ殺し』と呼ばれた傭兵でした。
 しかし……何かの拍子に過去を奪われ、現在は邪神の先兵となってしまいました。
 それでも自身の矜持を忘れず、邪神との戦いに挑む者へと立ちふさがり、自身を倒せぬ者には邪神へ挑むなと警告をするようです。
 もっとも……彼女は手加減をしません。
 警告を聞く前に、破れた相手は死んでいるでしょう。」
 そう言ってアトの手の上でグリモアが光を放てば、ビルの屋上へとゲートが繋がった。
「確かに彼女は強力な力を持つ者ですが、皆さんもこれまで様々な強敵と戦ってきたことでしょう。
 諦めなければ必ず勝てます……ご武運を。」


ヨグ
 ヨグです、UDCアースの物語となります。
 邪神退治の前に一仕事。
90




第1章 ボス戦 『マーセナリー』

POW ●神格解放、領域殲滅『神威息生・赤灼燎原』
【荒れ狂う轟雷をまとう巨大砂塵嵐】に変身し、レベル×100km/hで飛翔しながら、戦場の敵全てに弱い【予兆後に広域を薙ぎ払う超熱線砲撃】を放ち続ける。
SPD ●刻印チェーンソー『吠え狂う盲愛』
【因果律を歪め標的を空間ごと削る邪神兵装】で攻撃する。[因果律を歪め標的を空間ごと削る邪神兵装]に施された【標的数無限、射程無限、遮蔽無視、妨害無視】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
WIZ ●貴方が越えるべき貴方(アナザーワン)
自身の【行動停止及び敵対者の全兵装全能力制限解除】を代償に、【敵対者が最も恐れる“罪”と“罰”の具現化】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【敵対者に最も強い精神的苦痛を与える攻撃】で戦う。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はレナ・ヴァレンタインです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「よう……お前ら、邪神と戦うんだって?」
 現れた猟兵たちへ、女性は紫煙を吐きながら問いかけてきた。
 そのまま獰猛な笑みを浮かべて、邪神の力の宿るチェーンソーを吹かし、
「だったらあたしを超えてみせな……お前らの力を見てやるよ。」
久瀬・了介
オブリビオンは殺す。全て殺す。
邪魔をするなら貴様も殺す。
【早業】でアサルトウェポンを構え全弾叩き込む。弾倉が空になったら間髪入れず次の弾倉に入れ替え【2回攻撃】。銃身が焼き付くまで撃ち続ける。防御を捨てた全力攻撃。
反撃を食らい瀕死になったら【戦場の亡霊】。戦場の亡霊…即ち悪霊としての自分。エクトプラズムと化し、肉体から離れて敵に襲いかかる。
純粋な怨念の塊になる事で戦闘力を【限界突破】。
祟り縄を放ち敵に絡み付け【呪詛】【体勢を崩す】で高速の動きを鈍らせる。
更に【2回攻撃】で追撃。エクトプラズムを刀状の怨念武器に代え【精神攻撃】で敵の心を切り裂く。
肉体が滅びようとオブリビオンは殺す。必ず殺す。


「さて、まずはお前っ!?」
 女性がチェーンソーを持ち上げた瞬間、アサルトウェポンの弾丸が嵐のように叩き込まれる。
 言葉を発する途中から容赦なく射撃を始めたのは、久瀬・了介(デッドマンの悪霊・f29396)。
「オブリビオンは殺す。全て殺す。」
「……へぇ、やるじゃねえか。」
 対する女性は勢いよくチェーンソーを振り回し、弾丸を弾いていく。
 それを見た久瀬は表情も変えず、弾倉が尽きても即座に入れ替えて、
「邪魔をするなら、貴様も殺す。」
「気に入ったぜ。だが、」
 感情の篭もらない声と共に弾丸を放ち続ける久瀬に対し、徐々に女性の身体は紫電を纏い始める。
 徐々に身体が砂塵の竜巻へと変わり、
「あたしの身体に届かないようじゃ、足りねえぜ?」
「オブリビオンは殺す。」
 ガキン! ……久瀬の手の中で、焼き付いた銃身に弾丸が詰まる。
 動きが一瞬止まった、その時……竜巻から放たれた熱線に、久瀬の身体は塵と化していた。

「あーあ、やっちまったな……まぁ、その腕じゃ無理ってもん」
 竜巻から女性の声が響いた時、突然竜巻が横に断たれた。
「なっ!?」
「……は、殺す。」
 脳裏に響く、久瀬の声……見れば、悪霊となって起き上がる久瀬の姿があった。
「たとえ……肉体が、滅びようと。」
「はっはっは! まだ隠し玉があったってわけだ!」
 恨みの声と化した久瀬に対し、竜巻から響くのは女性の笑い声。
 祟り縄を絡みつけられて身動きの出来ぬ竜巻へ、久瀬の操るエクトプラズムの刀身が迫る。
「オブリビオンは殺す。必ず、殺す。」
 呟く声は変わらず……振り切られた怨念の刃によって、砂塵の竜巻は掻き消えた。
 そこにいるのは、亡霊となっても敵を探す久瀬と、
「……いいねぇ、合格だ。」
 ニヤニヤと笑いながら、紫煙を吐き出す女性の姿。
 久瀬が刃を振り上げるのを女性は手で制し、しっかりと久瀬を見つめて言い放つ。
「もう、お前の邪魔はしねぇよ。……好きにやりな。」
「……あぁ。」
成功 🔵🔵🔴

虚偽・うつろぎ
アドリブ連携等ご自由にどぞ

なるほど、君も邪神狩りだったんだね
残念、健在であれば共に自爆道を歩めていただろうに。
邪神死すべし自爆でGO
これ、キャッチフレーズね

登場即自爆
とにもかくにも速攻で自爆することが最優先
自爆さえできれば台詞も活躍もいらぬ!

ただ自爆するためだけに現れる存在

技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆する
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
近づかない動かない一歩も動かず即自爆
大事なのはスピード
そう、スピードなのですぞー

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能さ


「さて、次は……。」
 辺りの気配に目を配る女性……しかし、その姿は見えない。
「ふん、隠れるか。いいぜ、殺す機会を見極めるのもやり方だ。」
 獰猛な笑みを浮かべる女性の手の中で、吹き上がるチェーンソーの封印が解かれていく。
 刃の長さに関係なく、標的を空間ごと斬り裂く力。
 因果律を歪めるその力の前では、もはやどこに隠れようとも、
「だがな、邪神もいつまでも待ってくれねえぞ!」
 ブンと一薙ぎした瞬間……すぐ横の空間が斬り払われる。
 そこにいるのは、『うつ』と『ろぎ』と書かれた文字。
「はん、その程度」
「うつろぎ式・切宮殺戮術『一爆鏖殺』!」
 ドーン! ……虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)の4文字は爆発した。
 不意をつかれた女性も吹き飛ばされ、
「くっ、やるじゃねえか。……ん?」
 炸裂した所を見下ろせば、ピクピクと震えるうつろぎの文字……。
「あっはははは! お前、自分の身を犠牲にするのがやり方か!」
 ひとしきり笑い、その間も起き上がることもできない様子に、
「今の姿は不合格だって言いたいがな、あたしに手傷を負わせたのは認めてやるぜ。」
 ニヤリと笑い、次の猟兵へと向かっていった。
成功 🔵🔵🔴

波狼・拓哉
邪神狩りねぇ…まあ、ご愁傷さまです?いや大変ですねの方かな?というか今このまま帰ったら邪神殺しといてくれたりは…ない?

…まあ、いいですけどね
おにーさんは戦いませんしーミミックー相手してやってー
さあ、化け撃ちな?高速移動で翻弄しつつ撃って行く感じで

戦いに参加しないようにコミュ力使って演技しつつ、ミミックが暴れてる戦場に近づかないようにしつつ攻撃余波を避けておく
ミミックに意識を持っていかせて闇にまぎれ、目立たないようにして…一番良いタイミングでチェーンソー狙っての武器落とし、封印解除時とかかな
別に落とさなくとも問題なし、意表さえつければその隙をミミックが何とかしてくれるでしょう

(アドリブ絡み歓迎)


「邪神狩りねぇ……まぁ、ご愁傷さまです? いや、大変ですねの方かな?」
「あ?」
 波狼・拓哉(ミミクリーサモナー・f04253)の緊張感のない言葉に、女性は怪訝そうな視線を返していた。
「というか、今このまま帰ったら邪神殺しといてくれたりは……ない?」
「んなわけねーだろ。お前らが倒すのを見届けてやるのが、あたしの役目だ。」
「あ、ないですね、そうですね……まあ、いいですけどね。」
 チェーンソーを吹かして立ちはだかる女性。
 その様子に、波狼はため息交じりに懐からミミックを取り出し、
「おにーさんは戦いませんしー、ミミックー相手してやってー。」
「……使役獣か、どんなもんか見てやるよ。」
 投げられ転がる箱型に対し、女性はチェーンソーを振り上げていた。

「……さすがに、あれに斬られたらただじゃすまなそうですね。」
 ちょこまかと避けるミミックに振り下ろされる、因果律をも断ち斬るという刻印チェーンソー。
 戦場の外で少し心配そうに呟く波狼に、女性は獰猛な笑みを浮かべたまま顔を向け、
「お前のペット、まだなんか隠してるだろ?」
「あ、わかります?」
「そりゃそうだろ。ろくに反撃らしい反撃もしてこない奴で、邪神と戦う気でいるのか?」
「あっはっは、そんなわけはないですよ。ミミック!」
 波狼の言葉に合わせ、ミミックのサイズはそのままに、形状が宇宙戦艦のそれへと変わる。
「さあ、化け撃ちな?」
「よし、やって見せろ!」
 チェーンソーを振り下ろすも、さらに高速で飛行するミミックには当たらない。
 横に動いたミミックの主砲が光を溜め、光線を撃ち放つ体制に入る。
「なかなかやるな。」
「そうですねっと。」
「くっ!?」
 女性がチェーンソーで受けようと引き戻した瞬間、衝撃波を纏うBB弾に指を弾かれた。
 その衝撃にチェーンソーを取り落とし、ミミックの放つ光線に呑み込まれていく……。
「……終わったかな?」
 隠し持っていたモデルガンを手に呟く波狼。
「あっはははは! やるじゃねえか!」
「あ、まだ生きてたんですね。」
 光線が消え、傷つきながらもケラケラと笑う女性。
 うんざりした顔をしながらも、波狼はモデルガンを構えつつ、
「まだ、やります?」
「いいや、お前の力は解ったよ。合格だ、邪神も騙し撃ってやれ。」
「はは、じゃあそうしますかね。」
 波狼は元の箱の姿に戻ったミミックを抱え、敵意が消えた女性を狙っていたモデルガンを降ろしていた。
成功 🔵🔵🔴