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迷宮災厄戦㉕〜凍結世界の王

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦 #猟書家 #ブックドミネーター

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「猟書家とも次々と戦いが始まっておる」

 ガングラン・ガーフィールド(ドワーフのパラディン・f00859)は、厳しい表情でそう切り出す。それほどに猟書家達の室力が侮れないという証拠でもあった。

「今回、おぬしらに頼みたいのは絶対零度の凍結世界に君臨する書架の王『ブックドミネーター』の対処じゃ」

 冷気に満ちた絶対零度の凍結世界は、全てが凍てつく氷の世界だ。そこで待ち受けるブックドミネーターとの戦いとなる。ガングランは、資料に目を通すと改めて解説を続けた。

「ブックドミネーターで脅威なのは、氷からオブリビオンを作る能力と時間凍結能力じゃ。必ず先制攻撃してくる状況から考えると、ヤツへの能力に対する対処法がなければ一方的に蹂躙されるだけじゃろう」

 時さえ凍てつかせる冷気、言葉にすれば簡単だが恐ろしい能力と言える。だが、対処できない訳でもあるまい、とガングランは言った。

「それに匹敵するほどの力は、わしらも備えておる。ユーベルコードという力をな。そして、ユーベルコードも絶対ではない事を身を持って知っておるはずじゃ」

 人の知恵とひらめきは、時として強大かつ絶対な能力さえ御する事ができる――それは、今までの戦いを潜り抜けた猟兵であれば、身を持って知っているだろう。だからこそ、とガングランは前置きした上で続けた。

「ブックドミネーターの能力は強力ではあるが、決して絶対ではない。何かしらの対処が可能なはずじゃ。そして、それは今までの戦いの中でおぬしらの中に答えがある。厳しい戦いではあるが、頼むぞ」


波多野志郎
分子間の運動エネルギーがなんたら、というのは中二病世界ではよくあるネタです。どうも波多野志郎です。
今回は、絶対零度の凍結世界に君臨する猟書家『ブックドミネーター』と戦っていただきます。

プレイングボーナスは、『敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する』というものになります。生み出すオブリビオンにどう対処するか? 時間さえ止める能力にどう対応するか? ユーベルコードやアイデアの勝負となります。ソロでも団体でも、ふるってご参加ください。

それでは、凍てつく戦場にてお待ちいたしております。
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第1章 ボス戦 『猟書家『ブックドミネーター』』

POW   :    「……あれは使わない。素手でお相手しよう」
全身を【時間凍結氷結晶】で覆い、自身の【所有する知識】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    蒼氷復活
いま戦っている対象に有効な【オブリビオン】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    時間凍結
【自分以外には聞き取れない「零時間詠唱」】を聞いて共感した対象全てを治療する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴェル・フィオーネ
・心情
ブックドミネーター……得体のしれない敵だけど、ここでどうにかしなきゃ!

・戦闘
POWを選択
技能【オーラ防御】で、相手の素手……いやでも結晶で体を覆ってるなら素手じゃなくない?せめて拳じゃない?……の攻撃を、どうにか受け止めるわ
オーラはすぐに割れたりしちゃってもいいの
とにかく一瞬さえ作れれば、後は技能【カウンター】や技能【ランスチャージ】の要領で、全身全霊の
ユーベルコード『スパイラル・オーバーロード・ストライク』を叩き込むわ!

・その他
アドリブ等は大歓迎よ!


浅葱・シアラ
凍結世界にいきる書架の王
私は貴方を絶体通さない
貴方の侵略する世界は、私の大切な姫が、命を懸けて取り戻した世界
貴方には、絶対に渡さない

先制攻撃への対応
彼は時間凍結により、オブリビオンを治療することでしょう

だから、周りのオブリビオンも、彼自身も簡単に傷つけられない

故に、私は「エレメンタル・ファンタシア」発動!
【凍結を溶かして焼き砕く獄炎属性】の【四方八方から吹き付ける豪雨】を融合

獄炎の豪雨はあなたの凍結を焼き砕き、尚も貴方に吹き付ける!
身体を焼き尽くされても尚、時間凍結で止めますか?

焼かれ続けるその痛みと傷を止めるには貴方自身を止めないといけませんよね

それに何度も豪雨を発動させれば追い付かないはず


ステラ・エヴァンズ
A&Wも少し前にやっと戦争が終わったばかりだと言うのに…貴方にはお聞きしたい事が山とありますが、今再びかき乱されるわけには参りませんので…!

当人しか聞き取れないという事は己のみを対象にした治癒術…聞こえずとも口を開いているのを見切り、炎の衝撃波を打ち出して詠唱の邪魔をしましょうか
うまくいかなくても効果を弱めたり、詠唱完了まで時間はかかるはず

鳳凰再臨にて変身
皆さんのサポートとして立ち回る事に致します
オブリビオンが出現しているなら水竜巻で攻撃し続けた上で、猟書家さんを追う者あらば背に乗せて飛びましょう
何せ向こうも飛べるようですからね
空の足があって不便はないかと

どうぞ私をお使いください

※連携歓迎


黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆行動
辿り着きましたよ、ブックドミネーター
訳知り顔が気に入りません、一発殴らせなさい!

全身を覆って居るのに自身は格闘戦を挑めると言うことは
任意に選択しているのでしょう
ならば積み重ねた戦闘経験と五感を研ぎ澄まし念動力を以て私も空を飛び
重要な臓器はその位置をずらした上で即死だけは避けましょう
人の身に擬態するのは慣れたもの、敢えて攻撃を誘導してでも、です

第一波を凌いだならば反撃開始です
すれ違いざまに【黄衣の王命】による神風を放ち王命を告げます

此度は『汝、留まるなかれ』

私は脳内麻薬を過剰分泌させて心身共に準備万端
時と生命は流れるもの、貴方の好きにはさせません

※他猟兵との連携、アドリブ歓迎


プリンセラ・プリンセス
wiz
連携・アドリブ可

せっかく竜帝を倒したというのに火種を持ち込ませはしません!

・対策
相手の具体的な攻撃方法はわからないが、時間凍結能力は●氷結耐性●激痛耐性●オーラ防御●環境耐性と時間凍結をしてくることがわかれば●覚悟のしようはあります。
召喚されるオブリビオンは上記の技能に加え●武器受け●第六感で持って防御

こちらは竜の楯鱗を発動して相手の周囲を取り囲みます。
攻撃に乗せる属性は麻痺。
零時間詠唱であって無詠唱ではない。●気絶攻撃●吹き飛ばし●集団戦術で、体、主に上半身を麻痺させて動きを封じてみましょう。
それでも発動した場合は油壺による炎上、その他弓矢等による攻撃で回復を上回る攻撃を行います。


陰白・幽
うー、何となく寒気が〜暑い中だから嬉しいような〜……でもこの寒さは危ないよね……よし気合を入れて倒していくぞ〜。

寒くなりすぎると動きが鈍くなりそうだし、ガンガン攻めていくよ〜、距離を取りながら大きくした龍錨を使って氷とかをガンガン砕いたりしながら振り回しながら攻めていくよ〜。
隙をつけたら龍錨の鎖を敵に巻きつけて、錨の部分を地面に投げつけて地面に刺して動きを封じるよ〜

敵がUCを使いそうな時には距離を詰めて行って打撃を繰り出していくよ〜
あの結晶に直接触れるのは危なそうだけど、ボクもUCで時空の歪みを纏った拳でガンガン結晶を時空の彼方に飛ばしていく感じで攻撃するよ〜

涼しい?場所だったけど疲れた〜


ネーヴェ・ノアイユ
これが猟書家にて最強……。ブックドミネーター様の実力……。ですか。単純な戦闘力が高さ……。オブリビオンの行使だけでなく治癒まで可能なのですね……。

私のそのままの実力では……。生半可な攻撃をしたところでブックドミネーター様の治癒の前では無駄骨でしょう……。ならば一撃にて全てを賭けます。
リボンに魔力溜めしていた魔力……。それをここぞとばかりにUCへとありったけ注ぎ込みます。あとはなるべくブックドミネーター様へと肉薄し……。全力魔法の一撃にて押し切ります……!

これが……。この世界を守り……。猟書家の皆様の野望も止める。その為にあなた様とも戦うと決めた私の全力です。どうかお受け止めください……!


霧島・絶奈
◆心情
愉しみましょう

◆行動
抑々論として、負傷前に回復しても無意味だと思うのですが…

敵先制攻撃対策として小型高性能な収音マイク付録音機器を使用
【聞き耳】を立てつつ極限までスロー再生する事で詠唱を認識し、効果を得ます

加えて【罠使い】として持ち込んでおいた「サーモバリック爆薬」を【衝撃波】にて投射
熱風で喉を焼き詠唱を妨害

更に【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
時間を凍結する事は叶わなくとも、動きを止める事は可能です

どの策が奏功しても敵の優位が崩せます

先制攻撃対処後は『涅槃寂静』にて「死」属性の「濃霧」を行使し【範囲攻撃】

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


御剣・刀也
ははは。時間凍結?
考えうる限り最強の能力じゃねぇか
まぁ、良いさ。止められるもんなら止めてみな。俺の闘志って炎をよ!

「……あれは使わない。素手でお相手しよう」で自信の戦闘力を増強し、飛行されても焦ること無く第六感で攻撃を予測し、グラップル、見切り、残像で避け、いなし、第六感で飛翔からの着地点を予測し、勇気でダメージを恐れず、ダッシュで近づいて捨て身の一撃で斬り捨てる
「時間凍結。確かに、最強に近い能力だ。が、俺の中の闘志の炎が消えない限り、俺は必ずお前を斬って捨てる!」


メイスン・ドットハック
【WIZ】
時間を凍結するとは厄介じゃのー
とはいっても治癒能力なのか、時間停止なのかにもよるけどのー

先制対策
時間を止める能力の場合
二足歩行戦車で防御態勢、回避は不可能なので戦車の装甲・電脳魔術によって生み出した追加装甲によって、攻撃を凌ぐ
治癒能力の場合
戦車の全兵装を持って全力攻撃をして対抗

先制後はUC発動で、時計兎の力で時間凍結を封印し、封印解除になる時間になったら自分が時間凍結を使ってブックドミネーターの動揺を誘うと共に、動きを封じる
その隙に戦車の兵装で切り離していたレーザー砲ユニットを起動し、強力なレーザーブレードモードで誘導斬撃を繰り出す

騙し合いは僕の方が上じゃったのー

アドリブ絡みOK


ハルア・ガーラント
【焼鳥】2名

【WIZ】
一度は彼の傷が全快してしまうということなのかな
やってきたことが無駄になる
そう考えると怖い
けど、やらなきゃ
相馬を見て頷き[勇気]を生み出します

自らを[氷結耐性]を付与した厚い[オーラで覆い防御]しつつ敵の傍へ
一瞬でいい、[念動力]で彼を地に縫いとめ意思の力で操作する[マヒ攻撃を込めた咎人の枷で捕縛]
即座にUC発動
わたしには聞こえないあなたの「声」、もうあなたにも聞こえることはありません!

その後は相馬や他の猟兵さん達のサポート
彼らの攻撃の後に[銀曜銃から魔力溜めした誘導弾で援護射撃]、動きや飛翔を遮ります
時間が止まることは停滞でもある、進み続ける存在に追い越されることだって!


鬼桐・相馬
【焼鳥】

【POW】
ハルア、俺も仲間もいるんだ。自信を持て

「覆う」のなら中身には普通の時間が流れている筈
気休め程度だが[氷結耐性を含んだ結界術]で己に障壁を張りつつ戦闘
これ迄の[戦闘知識と自前の野生の勘、視力]を使い敵の攻撃を[見切り武器受け]する
躱せないものは[激痛耐性]で耐えて炎に補わせよう

補足できない程の飛翔速度に達する為には僅かでも加速する時間が必要だ
接近戦を意識しその時間を作らせない

[冥府の槍]でハルアの追撃を逆に追う形で攻撃を仕掛ける
死者の国の炎が時を止めただけの氷に無力で終わる筈がない
[怪力]を込めた点の破壊力で[切り込み、部位破壊]、亀裂へUCをねじ込む
内側から[焼却]してやろう


卜二一・クロノ
 神のパーラーメイド×精霊術士、22歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、敵には「神(我、汝、~である、だ、~であろう、~であるか?)」です。

時間の流れを停滞させたり逆転させたりといった技を使う相手には容赦しません。
光陰の矢は、先制攻撃対応のユーベルコードです。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


シホ・エーデルワイス
≪黒銀≫

猟書家の統率者とはいえ
ルカさんがそこまで断言するなんて…
気を更に引き締めて全力で挑みます


お互いの好きな物が苦手だと思う様に催眠術をかけ
お互いにとって戦い易い敵が召喚されるように誘導する

私は虫が苦手
元々好きではありませんが
特に江戸モンゴリアンデスワームの幼体を意識します


胡蝶蘭は極端な温度にも弱いですが強い日差しにも弱い

第六感と聞き耳で見切り
陽光属性攻撃の聖剣で蔦等を切払い残像回避

反撃は気絶攻撃の誘導弾でルカさんを援護射撃しつつ
彼女が極力攻撃を受けないよう
危なければオーラ防御を張りかばう


庇いきれずルカさんが追い詰められるか
攻めに転じる時点で
彼女に【犠聖】を使用

ルカさん!
あとはお願いします!


ルカ・ウェンズ
チーム≪黒銀≫で依頼を受けます。
……見ているな、「六番目の猟兵」達よ。これは今のうちに殺しておかないといけない気がするわ。

シホさんに催眠術かけてもらい花、胡蝶蘭を見るとあの時の悲しみが……
これでシホさんにとって戦い易い敵が召喚されるように誘導するわ。それに【オーラ防御】を使いシホさんと私の身を守り【残像】で敵を惑わしてその隙に虫の本で呼び出した昆虫型機械生命体の群れに召喚されたオブリビオンと戦ってもらうわ。

シホさんが援護してくているのだからブックドミネーターに何としてでも攻撃をあてないと!オーラ刀を銃に変形させて敵に突撃して近づいたら【グラップル】これで動けなくして【怪力】任せに殴りつけるわ。


愛久山・清綱
天上界……知らない単語が続々と現れるな。
されど、今は戦わねば。

■闘
此方も【空中戦】技能で空を飛ぶぞ。

あの氷に触れてしまえば、色々な意味で氷漬け。
【野生の勘】を最大限に巡らせ、氷の気配を感じない場所へ
空中【ダッシュ】して逃れつつ攻撃の機を伺うぞ。
万一狙われたら氷の動きを【見切り】つつ、【残像】を
見せながら緊急回避だ。決して当たってはならぬ……

頃合いが来たら此方は【空薙・飃】で「空間」を止めるぞ。
初手にドミネーターの範囲内の空間を凍てつかせる【マヒ攻撃】を
放ち、そこから【早業】の抜刀で遠距離から無数の斬撃を放つ。

エンパイアに伝わる「時をも斬る太刀」でござる。
厳密には違うが。

※アドリブ歓迎・不採用可



●永久凍土の国

 純白――そう呼ぶのにふさわしい国だった。一面の雪原を白銀と称すことがあるが、それでは足りない。凍る大地になおも積もる新たな霜――次々に白がつもり重なるからこその純白がそこにはあった。

 陰白・幽(無限の可能性を持つ永眠龍・f00662)は小さく身震いして、白い息と共にこぼす。

「うー、何となく寒気が〜暑い中だから嬉しいような〜……でもこの寒さは危ないよね……よし気合を入れて倒していくぞ〜」

 その視線の先には、小さな人影がある。遠く離れても見えるのは、障害物となるものがないからだ。

 ――……見ているな、「六番目の猟兵」達よ。

 書架の王、ブックドミネーターの口が動きでそう呟くのを悟り、ルカ・ウェンズ(風変わりな仕事人・f03582)が厳しい表情で口を開く。

「これは今のうちに殺しておかないといけない気がするわ」

 第六感、本能と言い換えてもいい。ルカの声色と口調に、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)は息を飲んだ。

(「猟書家の統率者とはいえ、ルカさんがそこまで――」)

 シホはブックドミネータから視線を外さず、気を引き締めた――はずだった。

(「――断言するなん、て……!?」)

 だというのに、思考の途中でブックドミネーターの姿が消えた。視界から消えた、などという生易しいものではない。

「――歓迎はしない。しかし、迎撃しよう。六番目の猟兵達を、天上界へ至る障害と認識する」
「――!?」

 猟兵達が、その声に弾けたように振り返り――衝撃に吹き飛ばされた。ブックドミネーターは駆け抜け、手足を振るっただけだ。

 ただし、時間を止めて――だ。

「時間を凍結するとは厄介じゃのー」
「ははは。時間凍結? 考えうる限り最強の能力じゃねぇか」

 二足歩行戦車の装甲で打撃を堪えたメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)と、凍った大地を滑って着地した御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)が牙を剥くように笑う。言葉で聞くのと、実際に目にするのとでは雲泥の差だ。回避も防御もない、一方的な向こうが蹂躙するだけなのだから。

「天上界……知らない単語が続々と現れるな。されど、今は戦わねば」
「そうだ、今は戦いの時だ」

 翼を広げて飛ぶ愛久山・清綱(飛真蛇・f16956)の言葉を、他でもないブックドミネーターが肯定する。構えはない、それはもはや傲慢とさえ評せる余裕だ。

 だが、それを否定できる者もまたいない。それほど、圧倒的な力をこの書架の王は秘めているのだ。

(「一度は彼の傷が全快してしまうということなのかな……やってきたことが無駄になる、そう考えると怖い」)

 その圧倒的強者を二度倒さなくてはならない事実――ハルア・ガーラント(歌う宵啼鳥・f23517)のその思考を読んだように、鬼桐・相馬(一角鬼・f23529)がブックドミネーターから視線を外さずに言った。

「ハルア、俺も仲間もいるんだ。自信を持て」

 その言葉に、ハルアは勇気をもってうなずく。けど、やらなきゃ――倒さなくては、ならない。

「六番目の猟兵達よ、来い」

 ブックドミネーターのその言葉と同時、永久凍土の大地で戦いの火蓋が切って落とされた。

●絶対強者

「辿り着きましたよ、ブックドミネーター。訳知り顔が気に入りません、一発殴らせなさい!」

 黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)が氷を蹴り、ブックドミネーターに駆けた――そのはずだった。しかし、壁に激突したような感覚を頭部に受けると、冷たい空を自然と見上げていた。

(「あ、ごを――!?」)

 五メートルは離れていたブックドミネーターが、既に眼前にいてショートアッパーに似た下からの掌底をくり出していた。だが、その手応えにブックドミネーターは即座に防御態勢に入る。

「スライムか」
「揺れる脳がないですからね!」

 ミコの右回し蹴りが、ブックドミネーターにガードされる。その刹那、ステラ・エヴァンズ(泡沫の星巫女・f01935)が動いていた。

「A&Wも少し前にやっと戦争が終わったばかりだと言うのに……貴方にはお聞きしたい事が山とありますが、今再びかき乱されるわけには参りませんので……!」

 鳳凰再臨(アドベントゥス・フェニックス)によって巨大な白い鳳凰に変身したステラが、その翼を羽ばたかせる。巻き起こる電流の流れる水竜巻、それがブックドミネーターを飲み込んだ。

「――いいユーベルコードだ。戦場を制し、他者への援護も行なうか」

 スタラは、頭上でその言葉を聞いた。竜巻に飲み込まれたはずのブックドミネーターが踵を振り上げ、そこにいたのだ。

 ドォ! と白い鳳凰の頭部へ、ブックドミネーターが踵を落とした。次の瞬間、その蹴りを足場に、地上にいた。

(「これが猟書家にて最強……。ブックドミネーター様の実力……。ですか。単純な戦闘力が高さ……」)

 時間凍結――口にすれば単純だが、その能力を目の当たりにすれば凶悪だ。ネーヴェ・ノアイユ(冷たい魔法使い・f28873)は、大きなリボンに魔力を込めながら駆けた。

「――!?」

 だが、既にそこにブックドミネーターの姿がある。動きに合わせて繰り出される後ろ回し蹴りの踵が、ネーヴェの顔面を強打する――その寸前だ。

「ほう?」

 ブックドミネーターは感嘆の声と共に、ネーヴェの背後に回り込んでいた。つい半瞬前まで蹴りの軌道があった場所を、僅かに遅れて刀也の獅子吼が空を斬った。

「読んだ……いや、勘でその精度か」
「避けられたか。まぁ、良いさ。止められるもんなら止めてみな。俺の闘志って炎をよ!」

 即座に追おうとした刀也が、大きく吹き飛ばされる。懐に現れたブックドミネーターのカウンター気味の肘が胸部を強打、吹き飛ばしたのだ。

「そうするとしよう」
「おっと、そこまでじゃー」

 そこへメイスンがO-Ⅶ型機動強襲用二足歩行戦車「KIYOMORI」の重量を活かし、突貫する。それを見たブックドミネーターは、次の瞬間には上空にいた。

「させぬ!」

 時を止めさせない、清綱が空薙で斬りかかる。それを時間凍結氷結晶で凍てつかせた腕で受け止め、ブックドミネーターは小さく笑った。

「どうした? やはり温存するか?」
「――ッ」

 こちらの手札を見透かしたようなブックドミネーターの言葉に、清綱は刃を引き戻し――背後から両手を合わせた、ブックドミネーターのハンマーブローを受けて氷の大地へ叩きつけられた。

「素晴らしい、と評そう。六番目の猟兵達よ。私の能力にも対策を練って挑む、その多様性は猟兵である証拠だ」

 眼下に猟兵達を見下ろし、ブックドミネーターが称賛する。しかし、その言葉には続きがある。

「だからこそ、足りない。何を守り誰と戦うか、常に考え続けるが良い」

 そのブックドミネーターの言葉に答えたのは、浅葱・シアラ(幸せの蝶々・f04820)だ。

「凍結世界にいきる書架の王、私は貴方を絶体通さない。貴方の侵略する世界は、私の大切な姫が、命を懸けて取り戻した世界。貴方には、絶対に渡さない」
「ほう、ならばどうする――?」

 シアラの言葉に表情を崩さずに、ブックドミネーターは問い返す。シアラは力強く、答えた。

「貴方を、倒します!」

 次の瞬間、ボボボボボボボボボボボボボボボボボ! と上空で小さな爆発が無数に巻き起こった。正確には冷えた大気が急激に上昇した事で起きた、空気の破裂だ。降り注いだのは凍結を溶かして焼き砕く獄炎属性の四方八方から吹き付ける豪雨――シアラのエレメンタル・ファンタジアだ。

 その炎の雨に、ブックドミネーターは再び姿を消す。即座に地面に降り立っていた書架の王は止まらない。その眼前に、プリンセラ・プリンセス(Fly Baby Fly・f01272)が立ち塞がった。

「せっかく竜帝を倒したというのに火種を持ち込ませはしません!」
「なるほど、道理だ」

 だが、ブックドミネーターは構わない。鋭い前蹴りを繰り出すも、プリンセラはオーラを込めた聖剣オストラコンを盾に紙一重で受け止めた。

(「ブックドミネーター……得体のしれない敵だけど、ここでどうにかしなきゃ!」)

 そこへ抑え込むように、ヴェル・フィオーネ(ウィザード・オブ・アリスナイト・f19378)がスペリオル・マグナを手に飛び込んだ。

「確かに勇敢だ」

 ブックドミネーターは視線だけで振り返り、次の瞬間にはその場にいない。

「だが、『まだ』蛮勇の粋を出ていない」

 真横、ブックドミネーターの裏拳をヴェルはとっさの反応でスペリオル・マグナで受け止めた。ビキビキビキ、とオーラが凍結し、氷片となって散る。そのまま、ヴェルは後方へと飛び下がった。

「えいや~」

 掛け声とは打って変わって恐ろしい風切り音と共に、幽の龍錨が振り回される。鎖を手に振り回された錨が氷の大地をえぐり、その氷片をブックドミネーターへと飛ばした。

 それをブックドミネーターは当たる物だけを選んで、両手で弾いていく。

「――!」

 次の瞬間、ブックドミネーターが横へ跳んだ。戦いが始まってから、初めての明確な回避行動――卜二一・クロノ(時の守り手・f27842)の神罰・光陰の矢(パニッシュメント)を回避したのだ。

「時間の流れを停滞させたり逆転させたりといった技を使う相手には容赦しません」
「これだから猟兵であるだけで侮れない」

 時空の守護神であるトニーの言葉に、ブックドミネーターは短く笑みをこぼす。そこへ、ハルアが右手をかざした。念動力によって、その身を繋ぎ止めようとしたのだ。

「一瞬でもいい――!」

 それを察知し、ブックドミネーターが動こうとする――それを相馬は冥府の槍を手に間合いを詰め、くり出した。

「させるか」

 時間を止めさせない、そのために限界まで接近しての一撃だ。ハルアに対応した刹那分遅れ、ブックドミネーターは紺青の冥府の炎を氷結させて受け止めた。

「――――」
「ええ、愉しみましょう」

 そこへ、広範囲の衝撃波が叩きつけられた――霧島・絶奈(暗き獣・f20096)が放った攻撃だ。それに吹き飛ばされ、ブックドミネーターは空中で停止した。

「単騎では対応されるか、ならば――」

 ブックドミネーターの足元に、氷が集っていく。それはやがて、巨大な蟲の幼虫と氷のように純白の胡蝶蘭が――。

「……面白い真似をする」

 ブックドミネーターが、小さくながら驚きの表情を見せる。蒼氷復活によるオブリビオンの構築、それは彼らに有効なはずだった。

「上手くいきましたね」
「ええ」

 シホとルカが、うなずき合う。シホの催眠術で互いが得意な相手を苦手だと強く意識させたからこその結果だった……もちろん、苦手だというのはお互い嘘はないのだが。

「ゴーリー・セントジョン・エドワード」
「胡蝶蘭は極端な温度にも弱いですが強い日差しにも弱いのです」

 ルカが虫の本で昆虫型機械生命体の群れを召喚、シホは陽光属性の宿る『聖剣』パッシモンを振るい、氷のオブリビオン達へ挑みかかった。

●王の威風

 ――圧倒的。そう呼ぶしかなかった。その単純な身体能力と時間停止能力だけで、手足を振るうだけで猟兵達をブックドミネーターは圧倒していく。

(「これで、まだ奥の手を隠しているのね」)

 ヴェルが呆れてしまうのも仕方がない。何故全力を出さないかは知らないが、それは向こうの事情だ――だからこそ、関係ない。

「どうぞ私をお使いください」
「ありがとう!」

 ステラの鳳凰に乗って、ヴェルが上空へ飛ぶ。上空では、ブックドミネーターが清綱と鎬を削っていた。

「何を失うかはわからないけど……それでも! 譲れない!」

 スパイラル・オーバーロード・ストライク――ヴェルがスペリオル・マグナを構え、ステラの加速に合わせてくり出した。ステラが水竜巻でブックドミネーターの四方を封じた上での、全力の一撃――!

「よい覚悟だ」

 ブックドミネーターが、氷結させた拳でそれを迎撃する! 激突音、火花が散る中、ヴェルは自分の中から削れていく記憶を自覚しながら、それでもなお歯を食いしばり――吼える!

「これ以上、故郷を失う人を生み出させない!」

 爆発が、巻き起こった。吹き飛ばされたヴェルを素早くステラが拾う。宙を舞うブックドミネーターは、口角を上げた。

「そうだ。守るべき者こそが――」

 その言葉は、最後まで紡がれない……否、紡がない――敵なのだから。

「この刃からは逃れられまい……秘儀・空薙」

 空薙・飃――空薙の居合から放たれた無数の斬撃が、ブックドミネーターを包囲するように放たれる。飛行ではなく浮遊状態では、回避する余地はなかった。

「エンパイアに伝わる「時をも斬る太刀」でござる。厳密には違うが」

 切り裂かれ、ブックドミネーターは落下する。落下の途中、シアラが渾身の魔力を込めて獄炎属性の豪雨を降らせ続けた。

「獄炎の豪雨はあなたの凍結を焼き砕き、尚も貴方に吹き付ける! 身体を焼き尽くされても尚、時間凍結で止めますか?」
「確かに厄介だ」

 だが、とブックドミネーターは炎に焼かれながらも、着地する。時は止めない――その意味は明白だ。

「焼かれる苦しみは耐えればいい。その豪雨とて、無限ではない」

 ザッ! とブックドミネーターが再び飛び立つ――だが、不意に衝撃を受けて動きが止まった。

「ッ!」
「眠れる龍よ……対価をここに……」

 幽の永眠龍の選択(スリーピングドラゴンズアンサー)による、時空の歪みを纏った拳で連打だ。時間を停止しても、発生してしまった時空の歪みはそこに残される――まさに、拳の檻がそこに存在していた。

「ここが境界線。これより先に立ち入れば命の保証はいたしません」

 その間隙を、プリンセラは逃さない。竜の楯鱗(エスカッシャンスケイル)によって召喚した弓兵達の、周囲を囲んだ城壁の上から一斉射撃が降り注いだ。

「こ、れは、麻痺か!」
「今です!」

 そのプリンセラの声と同時、城壁を蹴った刀也が獅子吼を大上段に構え迫った。

「時間凍結。確かに、最強に近い能力だ。が、俺の中の闘志の炎が消えない限り、俺は必ずお前を斬って捨てる!」

 ズザン! と刀也の雲耀の太刀が、ブックドミネーターの肩から大きく切り裂いた。ブックドミネーターは、歯を食いしばって大きく上昇する!

『――――』

 自分以外には聞き取れない「零時間詠唱」による治癒――時間凍結を、紡ごうとする。しかし、それを許さない者が複数いた。

「く!」

 上昇した先、そこに浮遊追尾型電脳レーザー砲ユニットが待ち受けていたのだ。ブックドミネーターの行動を読みきった上でのトラップだ。

「騙し合いは僕の方が上じゃったのー」

 ヒュガ! とメイスンの十字砲火を受けたブックドミネーターが撃ち抜いた。時間を止めるのも間に合わず、氷結でかろうじて受け止めたブックドミネーターが再び落下する。それでも、詠唱は止まらない――はずだった。

「わたしには聞こえないあなたの「声」、もうあなたにも聞こえることはありません!」

 だが、時間凍結をハルアがヴォイド・アンセムによって防ぐ。対象の音に関する全てを無効化する無音聖歌は、ブックドミネーターの言葉さえ無効化したのだ。

「相馬!」

 ハルアの呼びかけに、相馬が続く。全身で突撃した相馬の冥府の槍が、ブックドミネーターの脇腹へ突き刺さった。

「死者の国の炎が時を止めただけの氷に無力で終わる筈がない」

 氷結さえ貫き、炮烙棘による冥府の炎がブックドミネーターの内側から燃やしていく! だが、ブックドミネーターは口の端から炎をこぼしながらも――笑った。

「まだだ、まだすべてを見せてはいないだろう? 六番目の猟兵達よ」

 冥府の炎の軌跡を残し、ブックドミネーターが氷の大地を疾駆する。それはまさに王、怯まず、退かず、ただ前へ進む姿がそこにはあった。

「其は始原にして終焉。永遠不変と千変万化。万物が内包する奇蹟にして、森羅万象が齎す福音と災禍也」

 絶奈の涅槃寂静(ヨクト)による死属性の濃霧が、その行く手を阻む。だが、王の疾走は止まらない――濃霧を越えたその瞬間、ミコの姿がそこにはあった。

「いあいあはすたあ…………あいあいはすたあ!」

 黄衣の王命(ハスター・オーダー)の神風が示すルールは、『汝、留まるなかれ』。

「時と生命は流れるもの、貴方の好きにはさせません!」
「構わない」

 ドォ! とブックドミネーターの前蹴りが、ミコを吹き飛ばす、時を止める必要など無い、そう言うように鋭く、速く、重い蹴りだ。

「私は祈る、私は払う、私は背負う、主よこの身を捧げます――ルカさん! あとはお願いします!」

 シホの【犠聖】犠牲を伴う主の恩寵(ギセイ・サクリファイスノタイカ)によって、攻撃力、防御力、治癒力、状態異常力、スピードを高める聖痕の加護を受けたルカが、ブックドミネーターへ迫る。その分、ルカの負傷を引き受けたシホはその場に膝をついた。

「任せて!」

 ルカは変形式オーラ刀を銃へと変形させ、間合いを詰める。ブックドミネーターの拳と蹴りのコンビネーションを、ルカは高速機動で銃弾で弾き――。

「ぐ――!?」
「後はお願いします!」

 横から腕に突き刺さる、トニーの神罰・光陰の矢にブックドミネーターの腕が大きく弾かれる。空いた胸元へ銃口を押し付け、ルカは引き金を連続で引いた。

 ズサアア! とブックドミネーターが吹き飛ばされる! 滑りながら、それでもなおブックドミネーターは立ち上がった。闘志は消えていない、なおも渾身を振るおうとして――ブックドミネーターは、苦笑した。

「……これは未来見の臣民も必要ないな」

 感じたのは急激に高まる魔力――その地点で、狙って吹き飛ばされたとブックドミネーターが悟ったのだ。

「これが……。この世界を守り……。猟書家の皆様の野望も止める。その為にあなた様とも戦うと決めた私の全力です。どうかお受け止めください……!」

 ネーヴェの総て凍てつく猛吹雪(スノウストーム)が、リボンに限界まで溜めていた魔力を全部消費して零距離で炸裂した。ドォ! と氷雪属性の猛吹雪が、旋風となって永久凍土の国に立ち昇った。

「回復できていれば……いや、それに対処し、これほどの猛攻を用意していた事を褒めるべきか……見事だ、六番目の猟兵達よ」

 その吹雪の飲み込まれ、ブックドミネーターがかき消えていく。それは、この激しい戦いの終わりを意味していた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月19日


挿絵イラスト