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迷宮災厄戦⑰~昨日の自分を打ち倒せ!

#アリスラビリンス #戦争 #迷宮災厄戦

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●その予知はとても不思議な
 猟兵がアリスラビリンスの新しい国へ踏み込む。そこは古代ローマ風の闘技場のような光景。
 突破しようと猟兵が駆け出そうとした瞬間。目の前が陽炎のように揺らいで。

 次の瞬間、目の前に現れたのは自分自身であった。

「幻術か何かか?」
 素早く腰のナイフを引き抜き、間髪入れずに懐へ踏み込み。逆手に持ったナイフを首筋へ叩き付ける。だが、その一撃は容易にかわされて。
「おいおい、必殺の一撃をかわすなよ」
「そりゃ、オレも知ってるからな」
 返ってきたのは普段自分が叩くような軽口。そしてニセモノの自分も『まったく同じ動き』で首筋にナイフを突きつけてきた。
「……!」
 咄嗟に、同じがゆえに見切れた刃の軌道を回避する。
「な?」
「幻術……にしちゃ、よく出来て……ん?」
 その時、気付いたのは腕に巻かれた包帯。
(あそこは確か……昨日の戦いで斬られた場所……)
 今はかさぶたになって血も止まっているが、確か昨日は血が止まらなくて。ずっと包帯に血が滲んでいるような状態だった。
 改めて包帯を確認してみる。血が滲んでいる……たった今、怪我を負ったかのように。
「お、気付いたかよ?」
「ちっ、こいつは『昨日のオレ』かよ!!」
 そう言って再びナイフで打ち合う二人。

 昨日の自分が相手ならば……突破口は、昨日と今日の自分の差。

●昨日の自分ってどんなだっけ?
「この国に足を踏み入れると、侵入者の『昨日の姿』がオブリビオンとして現れるのです!」
 香祭・悠花(もふもふマスター・f05527)がショックを受けながら叫んだ。
「そして立ち塞がる昨日の自分を倒して、先に進むしかないのですよ!」
 その際、何が大変かというと、『昨日の姿』というのが比喩表現ではないことだ。
「まさしく、昨日時点での皆さんが複製されるのです」
 オルタナティブ・ダブル昨日時点、といったところだろうか。国に訪れた時点では所持していなくても、昨日の時点で『使える』ならば相手はその術(すべ)を問題なく使いこなす。技術の精度や体の大きさなども同様だ。ほぼ『今の自分と変わり無い』と言えよう。

 付け入る隙があるとすれば。
「昨日と今日の差なのです!」
 それは例えば。
 昨日時点で習得していなかったユーベルコードや技術であったり、あるいは昨夜唐突に閃いた作戦であったり。
 もしくは日々の鍛錬があるならば、確実に1日分、今日の方が強いはずだ。たまたま昨日はトレーニングしていたとか。たまたま今日何かの奥義(切欠)に開眼したとか。
 そしてここまでは『プラス』のお話。

 もうひとつ言うならば、『マイナス』のお話もある。
「すっごく忠実に『昨日の姿』が再現されるのです」
 どんな技術かはしらないが、それはもう忠実に精巧に。『体調や心の状態』までも再現する。すなわち、心が折れていたりするとその状態が再現される。
「例えば、昨日のわたしは飼いケットシーに残しておいたプリンを食べられて、1日ハートブレイク状態だったのですよ!!」
 それはもうソファから動けない程度に。今日だからこそ予知する気力も戻ってきたが、昨日の状態だったら飼いわんこにすら勝てなかっただろう。
「つまり、そういう人がこの国に足を踏み入れたら?」
 そういう状態で再現されるということだ。お腹痛くて動けなかったとか。眠くてふらふらしてたとか。フラれてもう全然やる気なかったとか。そういう状態もばっちり再現。
「そうなったらボコボコにし放題なのですよね」
 そのような心当たりのある方もこの戦場では募集しています。

 そんなわけで。
「自分の力を信じて昨日を乗り越えるも良し! 昨日の弱点を突いて今日を謳歌するのも良し! なのです!」
 悠花はグリモアを取り出してその力を発現する。
「皆さん、よろしくお願いしますなのですよ!」
 そして猟兵たちを『過ぎ去りし日の闘技場の国』へ転送するのであった。


るちる
 こんにちはとかこんばんは、るちるです。
 迷宮災厄戦、過ぎ去りし日の闘技場の冒険をお届けします。

 シナリオの補足です。
 このシナリオフレームには、下記の特別な『プレイングボーナス』があります。
(=============================)
 プレイングボーナス……「昨日の自分」の攻略法を見出し、実行する。
(=============================)

 昨日の自分の、シナリオ内の設定です(参考情報です)
 昨日の正午くらいの自分が再現されます。体調、体力、心の状態、空腹具合なども含めてその時点のものが再現されます。

 その上で『「昨日の自分」の攻略法』とは、昨日と今日の差になります。簡単に言えば、昨日の午後から今日に至るまでの経験は相手にはありません。また、昨日の正午くらいから時間経過で自分に優位になること(経験の積み重ね、体調や怪我の回復など)も相手には効果が働きません。

 ちなみにるちるには参加者の皆さんの昨日がわかりませんので。プラスにしろマイナスにしろプレイングで言い切った者勝ちです。『昨日は昼飯食い忘れたんだった!』とか『昨日はオフだったから武器はもってなかった』とかアリ寄りのアリです。正確に時間設定する必要もありません。昨日の状態をさらっとお書きくださいませ。

 リプレイはプレイング次第でシリアスにもギャグにもなります。不安な方はプレにこそっと『シリアス』『ギャグ』とか書いておいてください。

 それでは参加をお待ちしております。
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第1章 冒険 『昨日の自分との戦い』

POW   :    互角の強さであるのならば負けない。真正面から迎え撃つ

SPD   :    今日の自分は昨日の自分よりも成長している筈。その成長を利用して戦う

WIZ   :    昨日の自分は自分自身であるのだから、その考えを読む事ができるはず。作戦で勝つぞ

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カグヤ・アルトニウス
〇不戦勝…拝啓、只今夏休み中也

(アドリブ歓迎…思い切りギャグ路線で)
ええっと、昨日は…
ほぼ24時間の間、故郷の施設で精神および肉体のオーバーホールしてました
…UDCアースでいう「人間ドック」をもっと本格的にしたやつですね
具体的には仮死状態で専用のナノマシンを満載した医療施設「メンテナンスポッド」に入れられて肉体と精神の洗浄と調整を受けてましたけど…

当然ながらその状態ではポッドから出られませんからこの世界に来られませんし、ポッドごと連れて来たりここで再現体を構築しても何もできませんので

…不戦勝でいいですか?

それにしても、ここって悪用するとお風呂に入っている人間とか呼べたりするんですかね…



●拝啓、只今夏休み中也
 カグヤ・アルトニウス(辺境の万事屋兼宇宙海賊・f04065)は悲しげに、あるいは困惑の表情を浮かべて佇んでいた。
 この不思議の国に侵入した者は昨日の自分自身に阻まれる。それを乗り越えるのが試練であり、罠でもあるのだ。
 そしてカグヤの前にも例外なく、昨日のカグヤが出現した。……のだが。カグヤの目の前にいる昨日のカグヤは前触れも無く現れたポッドの中で静かに寝ているっていうか、完全にオフの日だったのである。

 この国に足を踏み入れる前。
 カグヤたちはこの国の仕組みに対策を取るべく、思考を重ねていた。
(ええっと、昨日は……)
 思い出すのは昨日の行動。どんな自分が出てくるか分かれば対策も立てやすい……以前の話であった。
「ほぼ24時間の間、故郷の施設で精神および肉体のオーバーホールしてました」
 その宣言はもはや死刑宣告に近かった、昨日の自分を作る機能に対して。

 カグヤ曰く、それはUDCアースでいう『人間ドック』をもっと本格的にしたものだという。その過程で、文字通り心身ともに対してアプローチするために、専用のナノマシンを満載した医療施設『メンテナンスポッド』に入った上で『仮死状態』になるらしい。
 ちなみに仮死状態にした上で、肉体と精神、別々にアプローチしつつ、洗浄と調整をするらしい。さすがスペースシップワールド。

 とにかく、24時間コースだってことなのでもちろんお昼の時間は仮死状態中である。

 案の定、カグヤの前に再現されたのはそのメンテナンスポッドに入って仮死状態になっている昨日のカグヤだったのである。さすがに身体だけで来たら死ぬと思ったのか、ポッドごと再現されているが、いくらオブリビオンでも身動き取れそうにない。

 カグヤvsメンテナンスポッド(個人部分のみ)、ファイトッ!

「ええ、と……不戦勝でいいですか?」
 申し訳なさそうに今日のカグヤが告げる。するとポッドが小刻みに揺れた。そして……金色の粒子になりながら昨日のカグヤは骸の海へ還ったのである。

 カグヤ、不戦勝!

「それにしても、ここって悪用するとお風呂に入っている人間とか呼べたりするんですかね……」
 カグヤの呟き。それは理論上可能である。昨日の時点を再現するだけなのだから。
 しかし、落ち着いて考えてほしい。それをやろうと思ったら昨日お風呂に入っていた本人が隣に必要ですけども……大丈夫? 友情とかその他もろもろ壊れたりしない?

大成功 🔵​🔵​🔵​

シン・ドレッドノート
アドリブ上等!

闘技場にシュタッと参上。
目の前に現れた自分に対し、単眼鏡を光らせて相対します。
「昨日の私が、今日の私に勝てるとお思いですか?」

…いや、だって昨日の私。
お菓子の家を作るのに、武装持たずにお玉とエプロン装備だったじゃないですか。
フル装備で来た私が負けるわけないですし。

唯一の警戒点は、召喚系のUCですね。
複製系のUCは元になる銃器が無ければ意味がありませんし、手持ちの武器が無い時は、【紺青の剣劇】でくるはず。

「同じ技なら、こうなりますね」
こちらもビットを召喚、全く同数のビット同士で相殺。

「…戦いは数とは、よく言ったもので」
手持ちのビットで牽制し、真紅銃でとどめを刺します。




 怪盗とは優雅たれ。
「怪盗・紅の影、グリモアに導かれ只今参上」
 その言葉に違わず、シン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)は不意に、そして華麗に、シュタッと闘技場に現れたのである。幾枚かの薔薇の花弁と共に。

 その容姿も相まって見ていた観客(?)を惑わす……既婚ですって? そうですか。

 ともあれ、闘技場に降り立ったシンはふわりとマントをたなびかせながら立ち上がる。それに応じるように、シンの昨日の姿が顕れる。
「昨日の私が、今日の私に勝てるとお思いですか?」
 目の前に現れた自分に対して、単眼鏡を光らせながら告げる今日のシン。
「何故今日の私に、昨日の私が勝てないと思っているのですか?」
 対して昨日のシン。その立ち居振る舞いは、まさにシンそのもの。そう、1日程度でどんな差が出るというのか。それを知っている昨日のシンは悠々と笑う。
 しかし、今日のシンは悠々と昨日の自分を指差す。
「……いや、だって昨日の私。
 お菓子の家を作るのに、武装持たずにお玉とエプロン装備だったじゃないですか」
「ハッ?!」
 その言葉に自分の装備を見直す昨日のシン。どう考えてもここに来る前はキッチンにいましたっていう感じであった。正確にはお菓子の家の国。
 対して、今日のシンは。
「フル装備で来た私が負けるわけないですし」
 戦闘っていうか、怪盗モードの今日のシン。
「それは卑怯じゃないですか、今日の私!!」
「恨むなら、昨日お菓子の家に行っていた自分を恨んでください」
 いや、戦争の攻略だからね?

 とはいえ、戦闘に関するステータスでいえば、昨日と今日のシンの間に差はない。ついでに言えば思考パターンも。
(……なら)
 銃を構えようとしながら、同時に思考を走らせる。この状況で打ってくる手と言えば。唯一の警戒ポイントでもある……召喚系のユーベルコード。
(複製系のユーベルコードは元になる銃器が無ければ意味がない。なら使ってくるのは……)
 手持ちの武器が無い時のユーベルコード。つまり。
「ビット展開、目標を切り裂く!」
 想定通り、【紺青の剣劇】を展開してくる昨日のシン。完全に読めていた、というよりその状況へ追い込んでいた今日のシンも【紺青の剣劇】を展開する!
 激突するソードビットとライフルビット。今日のシンは全く同数のビットで相手のビットを相殺していく。激突、爆発していくビットたち。
「同じ技なら、こうなりますね」
「くっ……!」
 その爆風にエプロンの裾で顔を庇いながら昨日のシンが舌打ちする。
 爆風が晴れて、空に残っていたのは今日のシン側のビットが数基。それは昨日より今日のシンのほうが経験を積んでいた証拠である。
 残ったビットで昨日のシンを牽制する今日のシン。武器もなく完全に動きを制限された昨日のシンへ今日のシンが『真紅銃<スカーレット・ブラスター>』を構える。
「……戦いは数とは、よく言ったもので」
 言葉とともに放たれた真紅の粒子が昨日のシンを撃ち抜くのであった。

 倒れ伏した昨日の自分に歩み寄る今日のシン。
「ほら、言ったでしょう? 勝てないと」
「敗因は……お菓子の家でしたか……」
 何度も言うけど、戦争の攻略であって、遊んでいたわけではないですからね?

大成功 🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
「昨日の自分、か。
だったら今のオレは負けねえよ。」
相対した自分を見て、呟く。
何故ならヒーローとは常に限界を超える者だからだ。
昨日だろうが、1秒前だろうが関係ない。
そして、ヒーローは自分にだけは負けてはならない!
「お前だってオレだ。限界なんて超えるだろ?
だけど!オレはそれも超えてやる!!」
燃え盛る[気合い]と[勇気]を力に変える。
太陽のごとき黄金のオーラを纏い、清導は空高く[ジャンプ]する。
全オーラを足に収束させ、[力を溜める」。
「超!絶!必!殺!オーバーブレイヴ!!キィィック!!!」
今の自分さえ[限界突破]し、渾身の蹴りを放つ。
「お前の想いは、オレが継ぐ!
“ブレイザイン”は世界を護る猟兵だ!」




 空桐・清導(人間のアームドヒーローにしてスーパーヒーロー・f28542)が顕れた昨日の清導と相対する。
「昨日の自分、か。だったら今のオレは負けねえよ」
 その言葉は力強く。断言される。それは自信過剰ではなく、彼の生き様が示す言葉。
「何故ならヒーローとは常に限界を超える者だからだ!」
 それは昨日だろうが、1秒前だろうが関係ない。
「そして、ヒーローは自分にだけは負けてはならない!」
 それは実体化した昨日の自分であっても同じで。だからこそ清導は断言する。

 そして相対しているのは自分自身。それは昨日の自分であっても清導に変わり無く。
「お前だってオレだ。限界なんて超えるだろ?」
 今日の清導の言葉に、頷きを返す昨日の清導。
「だけど! オレはそれも超えてやる!!」
 その言葉を切欠に今日と昨日の清導は戦闘態勢に入る。昨日も今日も関係なく、彼らはヒーローとしてこの場で相対するのであった。

 燃え盛る気合いと勇気を力に変えて。その身に太陽のごとき黄金のオーラを纏う。それは彼の信念の証であり、その源でもある。
「いくぞぉぉぉぉぉ!!」
 今日の清導が空高く跳び上がる。飛翔する黄金のフェニックス。それが空で舞うように態勢を変えて。相対する昨日の清導に対して、キックの姿勢を取る。
 足先に収束していく全オーラ。それは力強く、ヒーローの力を溜めこんだ彼の意志。
「超! 絶! 必! 殺! オーバーブレイヴ!! キィィック!!!」
 今の自分さえ限界突破する渾身の蹴りを放つ今日の清導。
 放たれた昨日の清導も今日を超えるべくその一撃を受け止める。纏った黄金のオーラ同士が激突し、削りあい、押し返し押し込む!

 しかし、その想いは時を重ねるごとに強くなる。その時の分だけ、黄金のオーラは力を増す!
 そして今日の清導のオーバーブレイヴキックが昨日の清導の胸を貫く!

 地面を滑りながら着地する今日の清導。
「お前の想いは、オレが継ぐ! “ブレイザイン”は世界を護る猟兵だ!」
 それはオブリビオンである昨日の自分すら受け止める、ヒーローの覚悟。
 背を向けたまま、立ち上がる今日の清導。そして昨日の清導は粒子となって骸の海へ還っていくのであった。

 相対したその想いを今日の彼に託して。

大成功 🔵​🔵​🔵​

唐草・魅華音
わたし自身…アルダワ戦争で出てきたふざけた偽物とは違…あ、あの表情は何となく同じ事思い浮かべた気がします。やはりあの偽物とは違って、昨日であってもれっきとしたわたし自身。

昨日のわたしはフル装備、今日のわたしは…刀一つのみ。
装備としては圧倒的に不利ですが、装備が多いという事は攻撃の選択肢が多く、思考をより多く割かれ隙が出来やすくなる…そして、隠し武器を持っているのではないかという疑いを持たせ戦うのが狙いです。
【戦闘知識】から攻撃パターンを【見切り】、【ダッシュ】【スライディング】で躱して翻弄して近づき、そこで隠し武器を抜くしぐさで【フェイント】をかけてUCの居合抜きを打ち込みます。

アドリブOK




 過ぎ去りし日の闘技場に足を踏み入れた唐草・魅華音(戦場の咲き響く華・f03360)の前に顕れる昨日の自分。
 相対した今日の魅華音の脳裏にふっと何かがよぎった。
(わたし自身……アルダワ戦争で出てきたふざけた偽物とは違……あっ)
 色々思い出したら頭が痛くなってきた。頭を抱える今日の魅華音が見たものは、目の前の昨日の自分も頭を抱えているシーンである。
(あの表情は何となく同じ事思い浮かべた気がします)
 やはり目の前の自分は、アルダワのあの偽物とは違って、昨日であってもれっきとした魅華音自身のようだ。気を引き締める魅華音。

 相対する両者。昨日の魅華音はフル装備に対して、今日の魅華音は……刀一つのみであった。
(装備としては圧倒的に不利ですが……)
 愛用している銃もドローンも置いてきた。通常、打つ手が多い方が有利だ。しかし、今日の魅華音は『あえて』。
(装備が多いという事は攻撃の選択肢が多く、思考をより多く割かれ隙が出来やすくなる……)
 その隙こそが今日の魅華音の狙い目。そして。
(自分と相手の装備の差を考える時間こそが最大の隙です)
 昨日の自分がフル装備なのは既にわかっていること。それに対して刀1本で来たというのなら、その差に思考が及ぶのも時間の問題だろう。『隠し武器を持っているのではないか』という疑惑を持たせることも不可能ではない。
 何せ、昨日時点とは言っても自分なのだから。思考パターンはお手のもの。
 ふ、と口端にわずかに笑みを浮かべて。
 今日の魅華音が地を蹴った。

 ほぼ同時に昨日の魅華音も銃のトリガーに手を掛ける。
(そのパターンは……想定通りです!)
 仕掛けるタイミングも着弾点も。これまでに得た戦闘知識は共有しているに等しい。後はその初動を見切れば。ダッシュを駆使して、攻撃をかわしていく魅華音。いまだ刀は納めたまま。素早く動いて翻弄しつつ、徐々に距離を詰めていく。
『くっ』
 焦った昨日の魅華音がガーターグレネードを投擲する。
「……ここ!」
 グレネードが着弾するまでのその隙へ、スライディングを敢行して一気に肉薄する今日の魅華音。昨日の魅華音の視線が刀へ注がれる。
「うかつですよ」
 それを確認して、今日の魅華音はヘアピンに手を掛ける。隠し武器のヘアピンナイフ、それを投擲する魅華音。
『フェイントですよ!』
 視線はフェイク、隠し武器など読んでいた、と昨日の魅華音が刀を抜いて振り払う……も刀身に当たるものはなく、ただ空を切る刃。
「フェイントですよ」
 その言葉は懐から。実はヘアピンナイフなど手には無く。投擲する仕草もフェイント。
 そして昨日の魅華音が刀を振り切ったその隙に、今日の魅華音は既に懐へ潜り込んでいた。『野戦刀・唐獅子牡丹』の柄に手を掛けて。
「我はこの戦場の刹那の刻に通り過ぎる雷鳴となる……居合、雷騰雲奔」
 言葉とともに放たれる、今日の魅華音の【居合・雷騰雲奔】の一閃が昨日の魅華音を斬り裂くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢幻・天魔
【厨二であれば何でも良いのでご自由にどうぞ】

ククク……昨日の俺を超えろだと?
フッ、誰にものを言っている(自信満々に闘技場へ向かう)

確かにこの俺は最強にして絶対無敵(※妄想です)
だが、チート級の成長力を持った(と言う設定の)俺が
過去に負けるはずが無い

(『異世界での最強にして無敵なる伝説的な俺』を使用。漆黒のローブを装備した大魔道士の姿となる)

ククク……これは今日新たに覚醒した究極の力(と言う設定)
万物を飲み込む虚無魔法の前に……消えるがいい
絶対虚無消滅波(インフェニティ・ゼロ)!

(常に新しい妄想で設定をアップデートする天魔は、追加した設定で勝利を掴みます)

【ギャグ可】




「ククク……昨日の俺を超えろだと?」
 この闘技場の国は、夢幻・天魔(千の設定を持つ男・f00720)にとって厨二的すぎ……こほん、刺激的すぎる戦場だったのかもしれない。
「フッ、誰にものを言っている」
 もはや負けることなどありえぬ。そんな自信満々な風体で天魔は闘技場へ向かうのでした。

 そして顕れた昨日の自分と相対する天魔。その姿どころか、持っている戦力も寸分違わず、天魔という存在であった……!
「フッ、確かにこの俺は昨日の時点をして最強にして絶対無敵」
『フッ、そうだ。今日の俺よ。気が合うな』
 まったく同じ腕組みポーズで笑みを浮かべあう天魔。このままぶつかりあえば、おそらくではあるが、数多の世界を救い、あるいは滅ぼしてきた究極の力が対消滅してこの国を吹き飛ばすに違いない(推測)。
 しかし、今日の天魔に殊更隙は無かった。
「だが……チート級の成長力を持った俺が過去に負けるはずが無い」
 昨日も最強で絶対無敵だった俺がチート級成長力を持つ件について。
 そんな存在に誰が勝てるというのか……否!
『ククク、俺ともあろう者が……昨日が今日に勝てないと誰が言った!」
 そう、過去が現在に負けるなんてそんな未来は決まっていない! えっと、あくまでオブリビオン的な発言です。天魔さんの発言では無い……無いよね?

 ともあれ、睨み合っているだけでは戦闘が終わらない。
「フハハハハ!! かつての俺があの世界に転生した時の、最強の力を見せてやろう!!!」
 今日の天魔が【異世界での最強にして無敵なる伝説的な俺】を発動! 漆黒のローブが天魔の身を包み、大魔道士の姿となる!
『フハハハハ! 貴様に出来て俺に出来ないことなどない!』
 昨日の天魔は同じように力を振るおうとして……愕然とした。
『何故だ!? 使えぬ!?』
 何度試みても、大魔道士の姿に変じることができない昨日の天魔。
「ククク……これは今日新たに覚醒した究極の力」
『バカな……昨日の時点でもあったろ、そのユーベルコード!』
 思わずツッコミが入るが、今日の天魔は動じない。何故なら。
「これが俺のチート級の成長力だ!」
 設定がアップデートされているんですね。つまり、ユーベルコード+設定(妄想)=天魔のステータス(厨二力)である!
「万物を飲み込む虚無魔法の前に……消えるがいい。【絶対虚無消滅波(インフェニティ・ゼロ)】!」
『ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
 最強にして絶対無敵であろうとも、常に自身をアップデート(新しい妄想を追加)していく男、天魔。彼に追いつくことは過去の自分であっても不可能だったのだ……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

神坂・露
●親友とアリスラビリンスでパジャマパーティ。

…目の前に現れたのはあたしだった…。
なんてこと…あたしって双子だったのね!
わー♪あたしとそっくりそのままさんだわ♪
あれ?うーん。どっちがおねーさんなのかしら?
そうだ。このあたしに聞いてみればいいんだわ♪

え?あなたは昨日のあたしで…戦わないと?
そうね。戦わないと先に進めないなら仕方ないわね。
…じゃあ親友の大好きなところを言い合う勝負よ!
まずはあたしから。
ぶっきらぼうだけどお願いを聞いてくれるところ!
『スキンシップ嫌いだけど拒否行動とらないところ』
流石わかってるわ。じゃあじゃあ…。
って言い合うけど勝負にならなくて。
最後はじゃんけんで勝負を決めました。完。




 神坂・露(親友まっしぐら仔犬娘・f19223)がこの不思議な国を訪れて。
 目の前に顕れたのはもちろん昨日の露である。

「なんてこと……あたしって双子だったのね!」
 あの、露さん、お話聞いてました?? しかもあなたヤドリガミですよね? ヤドリガミの双子って結構な確率だと思いますです。
「わー♪ あたしとそっくりそのままさんだわ♪」
 わんこというかにゃんこというか、そういった子たちが相手を見定める時に周りをぐるぐる回るシーンをご想像下さい。しかし、若干遠巻き。

 そんな感じで、昨日の露を確認してほっこりした露は、ふと首を傾げる。
「あれ? うーん。どっちがおねーさんなのかしら?」
 問題点そこっすか。しかし確かに双子でも姉と妹は大切だ。
「そうだ。このあたしに聞いてみればいいんだわ♪」
 ぱむっと手を叩いてそうおっしゃる露さん。
『ちっがーうっ!!』
 さすがにその辺で昨日の露さんがツッコみました。

 かくかくしかじか。

「え? あなたは昨日のあたしで……戦わないと?」
 今日の露の言葉に、こくんと頷きを返す昨日の露。
 その返事を見て、今日の露も覚悟を決める。
「そうね。戦わないと先に進めないなら仕方ないわね」
 構えあう二人。そう、今日と昨日が今激突……。
「……じゃあ親友の大好きなところを言い合う勝負よ!」
『望むところよ!』
 壮絶なバトルが始まるのかと思ったら、平和な口勝負でした。

「まずはあたしから。ぶっきらぼうだけどお願いを聞いてくれるところ!」
 今日の露の先制攻撃!
 しかし、昨日の露は余裕だ!
『スキンシップ嫌いだけど拒否行動とらないところ』
 昨日の露の反撃。
 今日の露が『うっ』となった。
「流石……わかってるわ。じゃあじゃあ……」

 以後、めっちゃ言い合った上に、全然終わりそうにないので割愛します。

 しかし、勝負が決する時が訪れる……!
「『じゃん、けん、ぽーん!!』」
「やったー! 勝ったー!」
『そんなー!』
 今日の露がこの勝負を制したのである……!
 あの、その決着の仕方でいいの?

大成功 🔵​🔵​🔵​

御狐・稲見之守
ふふ、昨日の己か。
長い年月を経たこの身、一日そこらで何を埋められようか。そして、彼奴とやり合えば決着の付かない果てなき闘争が待っていることは明白。それは向こうも理解しているはず。

ならば――

昨日の我と魅了対決である。この世界にもいるであろう愉快な仲間(ローマの剣奴か?)をどれだけ魅了できるかの勝負、実に平和的である。

我は水着姿でせくしーぽーずを披露し、このないすばでーを愉快な仲間達に見せつけて行こう。脱いだらすごいのだ。

両者互角……否、彼奴と今の我とでは決定的に違う点、それが我に勝利をもたらす。

それは、えすてに行ってきたことだ。




 過ぎ去りし日の闘技場の国。その闘技場へ御狐・稲見之守(モノノ怪神・f00307)は足を踏み入れる。観客がいる中、バトルフィールドへ歩を進める稲見之守の前に顕れたのは。
「ふふ、昨日の己か」
 相対した昨日の稲見之守に苦笑を浮かべる今日の稲見之守。

 ――長い年月を経たこの身、一日そこらで何を埋められようか。

 その想いは今日とて昨日とて変わらない。そのことはお互い理解しているはずだ。そして……『真正面からやり合えば』決着の付かない果てなき闘争が待っているのが明白なことも。それこそ、この闘技場が荒野になってなお決着がつかないほどに。

 ゆえに、今日の稲見之守と昨日の稲見之守は同時に動く。
「ならば――」
『此れしかあるまいて』
 装束の襟に手を掛け、二人は視線をぶつけあう……!

「『魅了対決である』」

 綺麗に声がハモりました。

 説明しよう!
 昨日の我と今日の我の【魅了の術(テンプテーション)】対決である!
 この闘技場を見にきている、この世界のあろう愉快な仲間をどれだけ魅了できるかの勝負、実に平和的である。

 そんなわけで、突如脱ぎ出す稲見之守ーズ。
「我……脱いだらすごいのだ」
 水着姿でせくしーぽーずを披露し、ないすばでーを愉快な仲間たちを悩殺(?)していく稲見之守さん。
 こう、通常時と真の姿(人型)時では成長具合がすごいですよね! どこがとは言いませんが!(一部を注視)

 落ち着いてみると、こう、闘技場の中から観客席に向けてセクシーポーズ&魅了して回る二人の妖艶妖狐っていう謎の光景だが、そこは気にしてはいけない……!
 何故ならとっても平和だし、見てる側に被害が無いから!(メタ含む)
 そして二人のナイスバディ狐がその肢体を惜しげも無く見せてくれているのだから!

 しかし、真面目に勝負のことを考えるなら。今日の稲見之守が持つモノは、昨日の稲見之守も同じモノを持っている。
 それがもたらす結果は……両者互角……と思いきや、その勝負は僅差にて、今日の稲見之守が勝利する。
『莫迦な。一日やそこらで大きさとかが変わるわけではあるまい!』
「否、お前と今の我とでは決定的に違う点がある」
 今日の稲見之守の宣言に、昨日の稲見之守が息を呑む。
『それは……?」
「それは……えすてに行ってきたことだ」
『肌の艶と毛並の良さが違う……だと……』
 勝敗を決めたのは美容意識でした。


 こんな感じで猟兵たちはこの国をさっくり突破したのであった。
 昨日の自分を打ち倒せ!編、完!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年08月13日


挿絵イラスト