迷宮災厄戦⑤〜穢される花園の記憶
そこはセピア色に色褪せた世界。アリスラビリンスに存在する古き日々を思い出すような憧憬の花園。
忘れられたような平穏の中、悠久の時を経て朽ちていくはずだった花園に、色を持った存在が混入し、セピア色を穢していく。
それは少女を模した人型の石像。かつてはアリスだったが、今は物言わぬ石像となってしまった、アリスの成れの果ての群れ。
背中に埋め込まれた魔導蒸気機関が起動し、瘴気の蒸気を発する。すると周囲が空気を吸い込むように花や周囲の大気が汚染され、セピア色だった花畑は黒く染まり、さらに石像の能力によって石へと変えられていった。
物言わぬ石像は、そのまま周囲を石に変え、さらに背中から正気を放ち、思い出を石と瘴気で塗り潰す。懐かしい気持ちにさせるセピア色の花園を思うがままに侵食した。
●
「戦争だ。アリスラビリンスでオブリビオン・フォーミュラ『オウガ・オリジン』が動き出し、迷宮災厄戦が始まってしまった」
セピア色の世界を映すグリモアベースで、バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が戦争が始まったことを猟兵に告げる。
「今回はオウガ・オリジンと猟書家との二つの勢力との戦いとなる。困難な戦いとなるだろうが、一つずつ戦場を抑えて今後の選択肢を増やしていかなくてはならない」
バルモアが地図を広げ、今回の戦場となるうつつ忘れの城の左側を指し示した。
「今回の作戦で戦場となるのはこの場所だ。『遠き日の憧憬の花園』と呼ばれ、セピア色の花園の国のようだ」
戦場となるのは、全てがセピア色をした不思議な花園の国。
「そこで人型の石像のオウガが、花園を汚染してしまうようだ。それを諸君に阻止してもらいたい」
このままでは花園が侵略され荒らされてしまう。それを阻止できるのは猟兵だけだ。
「石像のオウガは背中に装着した魔導蒸気機関から放つ瘴気の蒸気で、周辺を汚染し自らをパワーアップするようだ。その瘴気に対抗する手段を用意しておかねば苦戦する可能性もあるだろう」
瘴気に蝕まれないように用意しておけば、こちらが有利に戦う事ができる。
「戦争の初戦だ、ここを制圧して今後の勢いを付けたい」
油断の無い厳しい表情でバルモアが戦場へとゲートを開いた。
「諸君等ならば、必ず勝利を掴める。進め、そして世界を守れ!」
天木一
こんにちは天木一です。迷宮災厄戦の第一弾となります。セピア色の世界で敵を撃破し、エリアを制圧しましょう!
セピア色の不思議の国での戦いです。敵は魔導蒸気機関から放つ瘴気の蒸気で周囲を汚染します。それに対抗する手段を用意しているとプレイングボーナスを得られます。
複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページにて。
それでは世界を守る為に全力を尽くし、石像のオウガを倒してください!
第1章 集団戦
『堕ちた犠牲者『アリススタチュー』』
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POW : 石像擬態
全身を【物言わぬ石像】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD : 石呪灰煙
レベル分の1秒で【口から石化ガス】を発射できる。
WIZ : 石化接触
【本体の身体のどこか】が命中した対象に対し、高威力高命中の【石化の呪い】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
イラスト:TAB-AS
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●セピア色の花園
花園に足を踏み入れれば郷愁を覚える。花々は古い思い出の中のようにセピア色に染まっていた。その穏やかな色合いが見る者に安らぎを与える。
だがそんな儚くも美しい世界を穢すように、灰色の石像の群れが姿を現した。その背中に埋め込まれた魔導蒸気機関から瘴気の蒸気が放出される。それが花に触れると黒く汚染され、さらに石像の放つガスが灰色の石へと変えてしまう。
かつてアリスだった者が墜ち、今では石像の姿をしたオウガとしてただ全てを己と同じ石像へと変えようとしていた。
このままではセピア色の花園は黒と灰に染められてしまう。
それを阻止しようと猟兵は武器を手に花園の中へと飛び込んだ。
才堂・紅葉
無粋ね
自分が風情を介するとは言い難いけど、この汚染風景を容認するのは気分が悪い
何より、アルダワに籍を置く身としては蒸気機関への風評被害は看過し難い
「速攻かつ派手に決めるわよ。初戦だしね……焼き尽しなさい、迦楼羅王」
リボンを解き、僕の一つの火の鳥を呼ぶ。迦楼羅とは毒蛇を食らう神の鳥の意だ
紋章の【封印を解く】事でその勢いを【気合】で後押しし、浄化の火炎【属性攻撃】で瘴気を焼き尽しながら押し込む
後は「蒸気バイク」で追撃し、激突の【重量攻撃】。そのまま近接し、血化粧からゼロ距離で【怪力】による「“楔”」の一撃を叩き込み【吹き飛ばし】を狙う
「じゃあね。次は地獄で会いましょう」
ヤニ・デミトリ
瘴気に石化に花畑もうわやくちゃじゃないスか
その辺にしとくっスよ
とはいえ浄化なんてのができるようなタマじゃないんスよね…
となれば…燃やしますか!
UCで尾から放つ熱線の火力を絞り火炎に
瘴気の質が蒸気であるならば焼き飛ばし、熱で生じた気流で霧散させる
炎は浄化、焼けば食えると先人も言ってたっス
ガスもこの熱気ならば引火して効果は落ちるんじゃないスかね
万一の時は鈍色の眼で【見切り】
容を崩して避けるっス
瘴気を弱められれば敵の力も落ちる筈
再び火力を高め、石をも溶かす高熱で焼き落とす
アリスであったかつてを思えば、哀れみの一つも覚えるべきかもしれないが
ここにあるのは過去ばかり
脆くなったら魚骨を打ち当てて崩すっスよ
●浄化の炎
「無粋ね」
才堂・紅葉(お嬢・f08859)が一言で敵を断じる。
「自分が風情を介するとは言い難いけど、この汚染風景を容認するのは気分が悪い」
そして辺りの美しいセピア色が黒や灰色に染められた無残な姿に顔をしかめた。
「何より、アルダワに籍を置く身としては蒸気機関への風評被害は看過し難い」
この狼藉を許してはおけないと、紅葉はリボンを解いた。
「速攻かつ派手に決めるわよ。初戦だしね……焼き尽しなさい、迦楼羅王」
自分が先陣を切ると、紅葉の手に揺れるリボンが火の鳥となり舞い上がる。
「迦楼羅とは毒蛇を食らう神の鳥。この世界の毒であるあなた達を滅ぼすものです」
紅葉が拳にハイペリアの紋章を浮かび上がらせて封印を解き、敵に向けて突き出すと火の鳥が飛翔する。空より放つ浄化の炎が瘴気を焼き尽くし石像を燃やし始めた。炎に炙られた石像はぼろぼろと崩れ落ちていく。その周辺に居た石像も同じ運命を辿り、浄化の炎に焼かれて跡形もなく消滅していった。
すると他の石像がぴたりと動かなくなり、本物の石像のように静止した。すると炎を寄せ付けずに攻撃を耐え凌いでいた。
「擬態しましたか、しばらくは攻撃が通じそうにありませんね」
紅葉は火の鳥を戻して敵の様子を窺った。
炎の範囲外だった石像が、燃え上がる仲間を迂回して紅葉を狙おうとする。
「瘴気に石化に花畑もうわやくちゃじゃないスか、その辺にしとくっスよ」
せっかくの美しい光景を瘴気で穢される光景に、ヤニ・デミトリ(笑う泥・f13124)は怒りを覚えて敵に近づいた。
「とはいえ浄化なんてのができるようなタマじゃないんスよね……となれば……燃やしますか!」
浄化手段を持たぬなら、燃やして消毒してしまえばいいとヤニは結論づけ、廃金属の尻尾の先端を敵に向ける。
「放て鉄共、火力は渋らずに」
尾から放たれた熱線は石像を焼き払い、辺りの瘴気を焼き飛ばし熱で生じた気流で霧散させる。そして焼け焦げた石像を溶かした。
「炎は浄化、焼けば食えると先人も言ってたっス」
そのまま石像を焼き尽くそうとするが、石像は動かなくなり炎の熱に耐えているようだった。
「なんスかそれ、炎が効かなくなるなんてずるいっス」
ヤニはしばらく炎を放ったが効果がないことに気付き、熱線を止めて悪態を吐いた。
紅葉とヤニの放った炎の勢いが弱まると、石像が動き出そうとギギッと震え始めた。
「難を逃れたつもりでしょうが、まだ終わっていませんよ」
血化粧を施した紅葉は、蒸気バイクに跨ってアクセルを全開にして炎の熱気が残る中を突進する。そして敵がこちらに攻撃する前に対戦車杭打銃“楔“の先端をぶち込んだ。爆発音と共に杭が突き出して石像の胸に風穴を空け、その衝撃が放射状に広がって石像は粉々に砕け散った。
「そちらが動き出すまでにこちらの準備もしっかりと整えました」
バイクの方向を変えると次の動き出す敵に向けて紅葉はまたパイルバンカーを撃ち込み、石像の上半身を吹き飛ばした。
「やっと動き出したっスね」
鈍色の眼で観察していたヤニも攻撃を再開しようと石像に尻尾を向けた。だがそれよりも一瞬速く、石像が口から石化ガスを放つ。
「見えてるっス」
その動きもしっかりと眼で把握し、身体を泥のように崩して回避すると、位置を変えて元の人型に戻る。
「無敵になれても、何もできないんじゃ意味なかったっスね。こうやって動くのを待つだけで解決っス」
そして尻尾から放つ熱線が石像を燃え上がらせた。燃えながらよろよろと石像が近づいてくる。
「そんな姿になったのは哀れに思うっス、でも過去は過去。このセピア色の花みたいに、思い出の中にいればいいんスよ」
そんな石像にヤニは尻尾を叩きつけて粉砕した。ぼろぼろと石像は崩れ落ち、跡形もなく燃えて消え去った。
「さあ次にいくっス」
過去に囚われぬうちに、ヤニは次の敵に向かって前に進む。
それを阻もうと石像達が待ち構え、口を開けてガスを放とうとしていた。
「じゃあね。次は地獄で会いましょう」
紅葉は横から敵陣の中にバイクで切り込み、そう言い残してパイルバンカーを馬上槍のように放ち石像を串刺しにして吹き飛ばし陣を乱す。
「チャンスっスね」
そこへヤニが熱線を叩き込み、石像の群れを炎で焼き払う。
石像が溶けて崩れ落ちると後には何も残らず、夢のように儚く消え去った。
大成功
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龍・雨豪
触ったら……、瘴気の事も考えると近づいたら石化する相手なんて相性が悪いわね。先日、戦う姿が美しいと褒めてもらったばかりなのだから、石像になるわけにはいかないわ。
まずはこの辺一帯に雨を降らせて、雨粒に瘴気を吸収させることで拡散を抑えましょ。そこら辺が小石だらけになりそうだけど仕方ないわ。
それから水の龍人を召喚して、それでオウガ達を殴りに行く。これなら、石化の効果が出た部分を切り離して、周囲の雨水で再生させれば良いだけね。
もし無敵になった石像が居たなら、その石像を振り回して他の石像に叩きつければ丁度いい武器になりそうね。
全員に無敵になられたら困るのだけど、そしたら魔導蒸気機関だけでも壊しておくわ。
鏡島・嵐
戦うんは勿論怖ぇけど、瘴気を浴びたら石になっちまうってのもなかなか怖ぇよな。なんかの呪いみてえだ。
ともあれ放っちゃおけねえ。なんとか頑張ってみっか。
〈毒耐性〉と〈呪詛耐性〉を組み合わせて瘴気に抵抗。それでも足りねえならユーベルコードで正常な状態を維持する。もし近場の仲間に処置が必要な奴がいるんなら、そっちにもユーベルコードを回して助ける。
戦闘では他の仲間の攻撃や防御を〈援護射撃〉を撃って支援したり、向こうの攻撃を〈目潰し〉や〈武器落とし〉で妨害したり。
チャンスがあれば近寄ってユーベルコードの針を刺してみる。
(設定的に、オブリビオンに対しては凄まじい激痛を齎す)
動きが止められるんなら儲けものだ。
●石ころ
仲間が焼け落ちようとも石像達は表情一つ変えず、ただ全てを石に変えるべく猟兵へと迫る。
「触ったら……、瘴気の事も考えると近づいたら石化する相手なんて相性が悪いわね」
難しい顔をした龍・雨豪(虚像の龍人・f26969)は瘴気を放つ石像の群れを見る。
「先日、戦う姿が美しいと褒めてもらったばかりなのだから、石像になるわけにはいかないわ」
先に言われた言葉を反芻し、それに相応しい戦いをしてみせようと気合をいれた。
「まずはこの辺一帯に雨を降らせて、雨粒に瘴気を吸収させることで拡散を抑えましょ。そこら辺が小石だらけになりそうだけど仕方ないわ」
花が朽ちてしまうよりは良いだろうと、雨豪は思いついた方法を実行する。しとしとと雨が降り始め、セピアの花を揺らす。その雨は石像に触れる前に石ころとなって地面に跳ねた。何事かと石像の視線がその落ちる石に向けられる。
「水の龍人の力を見せてあげる!」
その隙に雨豪は巨大な水の龍人を召喚し、石像を殴りつけた。まるで巨大なハンマーで殴られたようにその石の身体が粉砕した。
「次行くわよ!」
水の龍人は留まることを知らず、次々と石像をその大きな拳で殴り、粉々に打ち砕いていった。
だが石像も態勢を立て直し、やられながらもガスを口から出して水の龍人の拳を石化させた。しかし水の龍人はその拳を切り離し、振り注ぐ雨水を受け取って再生した。
「こうすれば石化しても問題ないわ」
雨豪が笑みを浮かべると、水の龍人は石像を正面からぶっ飛ばした。
「戦うんは勿論怖ぇけど、瘴気を浴びたら石になっちまうってのもなかなか怖ぇよな。なんかの呪いみてえだ」
鏡島・嵐(星読みの渡り鳥・f03812)は瘴気にやられ石になった花を見下ろす。それが人間に降りかかると思うとぞっとして冷たい汗が背中に流れる。
「ともあれ放っちゃおけねえ。なんとか頑張ってみっか」
やれるだけの事をやってみようと、嵐は毒と呪詛に対する耐性で以って瘴気に抵抗して前に進む。敵が遠くにいれば平気だったが、距離が縮まると瘴気が皮膚に沁み込むように感じられた。
「近づくほどに瘴気が強くなるな、ならこいつでどうだ」
ユーベルコードを発動した嵐が自らに腕に針を刺す。すると硬化し始めていた皮膚が元に戻った。
「効果があったみてぇだな、これなら戦える」
嵐はスリングショットで石を飛ばし、雨豪が戦いやすいように援護する。攻撃を受けた石像は嵐に向かおうとするが、その背後から行かせないと雨豪が水の龍人で叩き伏せた。
「上手く支援できたな、この調子でどんどんやっちまうとするか」
嵐は雨豪の動きに合わせ、石や癇癪玉を飛ばして敵の注意を散漫にさせた。
「このまま全部粉々に砕いてあげるわよ」
敵の気が逸れているところに雨豪と水の龍人が突き進むと、近くの石像は動くのを止め、本物の石像として固まる。すると殴ってもその身に傷一つ付かなくなっていた。
「硬いわね、なら武器として使ってあげるわ」
水の龍人がその石像の足首を掴んで持ち上げ、まるで棍棒のように振り回して動いている石像に叩きつけた。元より遥かに硬くなっている石像の身体が、仲間の石像を打ち砕く。
「丁度いい武器ね」
まだまだ止まらぬと、雨豪は辺りの石像を片っ端から叩いていった。
「すっげぇ力だな……って、こっちも手伝わねぇと」
敵が雨豪に注視している間に、嵐は接近して針を石像に突き刺した。するとまるで生き物のように石像がもがき、痛みに苦しむように膝をつき倒れ込んだ。
「オブリビオンにはよく効くだろ?」
嵐がすぐにその場を飛び退くと、近くの石像が瘴気のガスを放ち先ほどまでいた場所が覆われセピア色の花が石となってしまった。
「近づくのはやっぱり肝が冷えるな。だけど成果はあった」
嵐に向かう石像の横から、雨豪の水の龍人が石像の棍棒を振り下ろす。その一撃は立っていた石像を叩き潰し、地面に身体の破片を埋め込んでしまった。しかし断末魔のように湧き上がる瘴気に水の龍人の全身が包まれ表面が石となる。
「石化は任せてくれよな」
そこへ駆け寄った嵐が針を刺すと、みるみるうちに水の龍人の身体は元に戻った。
「回復は任せて好きに暴れてくれ、このまま敵をやっつけちまおう」
「ありがとう。そうね、殲滅するまで続けるわ」
嵐が後衛で援護し、雨豪が突っ込んで前衛で暴れ回る。即席のコンビネーションで石像の群れを次々と薙ぎ倒していく。
粉砕された石像はただの石ころのように転がり、雨の石粒に混じって忘れられたように世界から消えていった。
大成功
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月夜・玲
こういう状況じゃないなら…セピア色の花園も割と良い感じなんだけどなあ…
あ、でも折角だし自撮りしとこ、ぴーすぴーす!
さてと、さっさと此処も制圧しないとね
●行動
まずは『オーラ防御』で瘴気が近場に来ないように防御
瘴気が薄い所はそれで対処して、濃くなってきたら剣を抜刀して剣圧と『念動力』で瘴気を切り裂いて『吹き飛ばし』て対処するよ
そして【雷鳴・解放】を起動
雷の如き高速移動で石化ガスを回避しながら、《RE》IncarnationとBlue Birdで『2回攻撃』で敵を攻撃
攻撃の際も周囲の瘴気を『吹き飛ばし』ながら連続して敵を仕留めて行こう
かつてはアリス、でも今はオウガ…
ま、安らかに眠りなよ
アドリブ等歓迎
霧島・絶奈
◆心情
そう成ってしまった以上、救う手立てはありません
完膚なきまでに滅ぼすのが、せめてもの【優しさ】でしょう
◆行動
【各種耐性】を高めた上で球状に展開した【オーラ防御】で瘴気蒸気を遮断
加えて【空中浮遊】を併用し、敵の身体が触れられぬ高度を維持しましょう
更に【罠使い】として持ち込んだ「サーモバリック爆薬」を【衝撃波】にて投射
気化爆発に因る【衝撃波】で一時的に蒸気を散らします
濃度が薄くなった所で一気に接近
『涅槃寂静』にて【範囲攻撃】する「死」属性の「濃霧」を行使
私自身も【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】
負傷は【各種耐性】、特に【呪詛耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復
ハルア・ガーラント
元はアリスさんだった石像
その記憶が安らぎを求めたのかな……分からないけど、止めなきゃ
【WIZ】
少し怯みつつ前線に出ます
戦闘開始時にUC発動、自らを[オーラで包み防御]しながら天獄へ祈りの歌を捧げ植物を芽吹かせます
自分を含め他の猟兵さんが瘴気の影響を受けようものなら即座にその効果は解除・[浄化]される筈
身体をオーラで包むことを意識し、敵の攻撃が直接当たらないよう注意
わたしだってやる時はやりますからね!
自らを[鼓舞]し[咎人の鎖を念動力]で操作、敵をぐるぐる巻きに[捕縛したら気合い]を入れ、持ち上げ勢いをつけて敵集団へ投げ込み纏めて倒します!
アリスさん達も辛かったでしょう、最後に[祈り]を捧げます
●アリスに安らかな眠りを
「こういう状況じゃないなら……セピア色の花園も割と良い感じなんだけどなあ……あ、でも折角だし自撮りしとこ、ぴーすぴーす!」
儚く美しいセピア色の光景を前にした月夜・玲(頂の探究者・f01605)は、戦いの前に記念撮影をしておこうとセピアの花を背景に自撮りしていた。
「よーし、いい絵が撮れた。さてと、さっさと此処も制圧しないとね」
満足すると緩めていた顔を引き締め、こちらに迫る石像の群れに視線を向けた。
石像の放つ瘴気が辺りに立ち込め全てを包み込もうとする。
「こんな綺麗な景色を壊させはしないよ」
前に出た玲はオーラを展開して瘴気を防ぐ。だが瘴気は少しずつオーラを侵食しようと圧を強めていた。
「やっぱり瘴気を出してる元を叩かないとダメだね」
玲は『《RE》Incarnation』を抜刀し、一振りして瘴気を剣圧と念動力で切り裂き、押し戻して敵との間に清浄な空間を作った。
「雷の疑似UDC解放。我が身よ、稲妻となれ!」
自身に疑似UDCの力を纏い、稲妻の如く踏み込んだ玲が剣を振るい石像を両断した。
遅れて周囲の石像が口から石化ガスを放つ。しかしそこには既に玲の姿はなく、いつの間にかもう一刀『Blue Bird』を抜いて二刀流となっていた玲が石像の背後に立ち、十字に斬り裂いた。
石像は背中の蒸気を渦巻かせ、辺りを埋めつくすように口から石化ガスを放ち、近づかせまいと周辺を石に変えていく。
「そう成ってしまった以上、救う手立てはありません。完膚なきまでに滅ぼすのが、せめてもの【優しさ】でしょう」
全てを自分と同じ石へと変える欲求しか持てなくなってしまった石像と化したアリスを見て、霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はその苦しみから解放してあげようと球状の蒼白いオーラを纏って瘴気を遮断する。そしてふわりと空中に浮かび上がり、敵の手の届かぬ高さを維持する。
「長引かせては被害が大きくなります。被害を最小限にする為にも素早く事を終わらせましょう」
絶奈はサーモバリック爆薬を衝撃波によって飛ばし、石像の群れの中央に投射する。すると気化爆発が起こり瘴気が吹き飛んだ。
「其方が瘴気なら、此方は濃霧で対抗しましょう」
急降下しながら絶奈は森羅万象に働きかけ、死を宿した黒い濃霧を生み出す。それは石像の身体を脆くさせ、ぼろぼろと身体が崩れていく。
「瘴気がなければ動きの遅い石像を倒すのは容易です」
絶奈は左右に剣と槍を握り、降下する速度を乗せて槍を胸に突き立て、着地と同時に剣を振るって隣の石像の首を刎ねた。
何体倒されようとも石像は構わず、ただただ仲間を増やそうと瘴気を撒き散らし、草花を石に変えていく。
「元はアリスさんだった石像。その記憶が安らぎを求めたのかな……分からないけど、止めなきゃ」
喋ることも出来ず、考えることも出来ず、仲間を増やすという行動に取り付かれた石像を見たハルア・ガーラント(歌う宵啼鳥・f23517)は、この場に現れたのに何か理由があるのではと思いながら、これ以上被害を広げる前に止めようとオーラで身体を包み込んだ。
「防げると思っていても、実際に触れるのは怖いですね……」
恐る恐るハルアが瘴気に触れると、予想通りにオーラが遮り影響を防いだ。
「この瘴気に包まれたまま戦うのは危険です。皆さんが気にせず戦えるように、わたしがフォローします」
ハルアが手を組んで祈るように澄んだ声で歌い出し、天獄へと祈りの歌を捧げると、その声に反応して石の中から植物が芽吹く。次々と辺りの石が植物に変化し、色とりどりの花を咲かせる。ハルアを中心に黒と灰色に染められていた花園が色を取り戻した。
「この植物の芽吹いている範囲内なら、瘴気の影響を受けても浄化されるはずです!」
ハルアの言葉に仲間達が頷き、戦闘が激しさを増した。
「暴れられると被害が大きくなるね……手早く終わらせないとね」
玲が鋭く二刀を振るうと、瘴気もガスも消し飛ぶ。そして一気に間合いを詰めて石像を斬り捨てた。その勢いのまま駆け抜け、次の石像をすり抜けながら斬り飛ばした。切りつける際に溢れ出た瘴気が触れても、ハルアの植物がその負の効果を浄化してしまう。
石像達は何とか猟兵と植物を石化できないかと集まってガスを出し始める。
「動きの遅い石像なんかが何体集まっても、稲妻は捕まえられないよ」
まさに稲妻のように戦場を駆け巡り、玲は縦横無尽に剣を振るった。
「どれほど石の仲間を増やしても貴方方が満足する事はありません。貴方の求めるものは遠い過去にあるのです」
意識が玲に向けられている隙に、絶奈も斬り込んで石像を槍で貫き剣で切り裂く。一思いに倒すのが慈悲だと、かつてアリスだった者を元の場所へと送り返していく。
石像はそれに反撃しようと、仲間の砕けた腕を絶奈に投げつけた。だがそれが届く前に鎖によって弾かれる。
「わたしだってやる時はやりますからね!」
ハルアは翼に巻き付けた咎人の鎖を念動力で操作し、石像をぐるぐる巻きにした。そしてハルアが拳を握ってぐぐっと念を込めて石像を持ち上げて振り回すと、石像の集まっているところに投げ飛ばした。パキャッと割れる音が鳴り、衝突した石像がばらばらに砕け散った。
「かつてはアリス、でも今はオウガ……ま、安らかに眠りなよ」
周辺に集まっていた最後の一体を玲が斬撃で倒し、ちらりと倒れた石像に視線を向け、もう二度と哀れなアリスが眠りから覚めない事を願った。
「これが私達に出来る唯一の救いです。散った花が手向けとなるでしょう」
荒らされた花園の石化が解け、砕けた石像をセピア色に彩っていた。
「アリスさん達も辛かったでしょう。どうか安らかな眠りを……」
祈りを捧げたハルアが想いを込めて鎮魂歌を歌う。
石像の残骸は塵のように崩れ、穏やかな風によってセピア色の花びらと共に空に運ばれていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
コミュニ・セラフ
【パンドラ】 今回の敵は石像ですかに。 石化ガスに石化の呪いですかに・・・。ふーむ、呪いとやらが魔法と考えるのであれば私の装備につけられたこの海蛇の加護のルーンが私の身を守ってくれるやも。そして、瘴気等は海蛇の指輪を使って嵐を呼び、周囲から消し去ってくれるに! この狂戦士の大斧。重さこそが武器となるに。これを投擲して壊れるか試してやるに!壊れなければ私自身がUCを振って壊せるか試してやるに。この怪力を見よ! ジークさんが竜盾の軍勢がある程度守ってくれるとは思うがに。ジークさん達を囲むような嵐で瘴気を少しで吸い上げて負担を減らしてやりますに!
ジーク・エヴァン
【パンドラ】
あれが今回の敵か
…救い出すことは、もう出来ない
それにこの世界をこれ以上黒と灰色に染め上げるわけにはいかない
ここで、彼女達を止める
今回はあの瘴気対策に耐毒マスクをしていこう
流石にあの瘴気を吸い込むのはマズイからね
そして接触も出来るだけ避けたい
だから、【竜盾の軍勢】を俺やコミュニさんの周囲に展開!
これで直接触られるのを防ぎつつ、盾に紛れてこっちの射程に持ち込める!
仮に呪いが来ても、鎧の呪詛耐性で多少は動ける筈だ
前線で俺とコミュニさんが戦えば、その分朔良さんが動きやすくなる
目の前の敵に集中しよう!
…ごめんなさい!
怪力任せの角砕きの、せめて一撃で骸の海にいってくれ!
黒柳・朔良
【パンドラ】
セピア色の花園、そして石のアリス
それだけならばとても絵になる光景なのだろうが、あの石のアリスはオウガと同類
救い出すことが出来ないならば終わらせるしかあるまい
私の着ている「戦闘服」はあらゆるものへの耐性がつくからに、この瘴気の中でも多少は動ける
とはいえあまり長くは保たないだろうが、石のアリスの背負う魔導蒸気機関を破壊すればこの瘴気も止まるか
ジークやコミュニが引き付けてくれている間に、私は後ろに回り込み、選択UCを発動して初撃の針を魔導蒸気機関へと打ち込もう
追撃の影の刃は針を目指し蒸気機関へと向かうように
そしてそのまま石のアリスも破壊する
高威力の攻撃だ、それくらいは造作もないだろう
●未来に進んで
黒と灰色の染められていくセピア色の花園に、3人の猟兵が足を踏み入れた。
「今回の敵は石像ですかに。 石化ガスに石化の呪いですかに……」
辺りを石化させる石像を見て、コミュニ・セラフ(女傑なる狂天使・f12530)は戦い方を考える。
「ふーむ、呪いとやらが魔法と考えるのであれば私の装備につけられたこの海蛇の加護のルーンが私の身を守ってくれるやも」
コミュニは装備に付与されたルーンを見下ろす。
「そして、瘴気等は海蛇の指輪を使って嵐を呼び、周囲から消し去ってくれるに!」
完璧な作戦だと海蛇の指輪を撫でて雨雲を宙に呼び出し、大人の背丈以上の大きさがある『狂戦士の大斧』を軽々と担いで準備を整えた。
「あれが今回の敵か……救い出すことは、もう出来ない」
石像と化し、ただ仲間を増やす衝動のままに動くアリスの成れの果てに、ジーク・エヴァン(竜に故郷を滅ぼされた少年・f27128)は哀れみの籠った視線を向けた。
「それにこの世界をこれ以上黒と灰色に染め上げるわけにはいかない。ここで、彼女達を止める」
同情を心から追い払うように首を横に振り、これ以上世界を汚染させる訳にはいかないとジークは耐毒マスクを装着した。
「流石にあの瘴気を吸い込むのはマズイからね。そして接触も出来るだけ避けたい」
さらにユーベルコードを発動し、自らが手にする『竜眼の盾』を無数に複製し、念力で浮かべ自分やコミュニを守るように展開した。
「これで直接触られるのを防ぎつつ、盾に紛れてこっちの射程に持ち込める!」
これで準備はできたと、ジークは鉄の塊のような剣『角砕き』と盾を構えた。
「セピア色の花園、そして石のアリス」
黒柳・朔良(「影の一族」の末裔・f27206)は無表情にじっと見ていたくなるようなセピア色の花園と精密に人を模った石像を見渡した。
「それだけならばとても絵になる光景なのだろうが、あの石のアリスはオウガと同類。救い出すことが出来ないならば終わらせるしかあるまい」
倒すしかないなら、苦しまさずに倒してしまおうと朔良は着の身着のまま前に踏み出した。
「私の着ている『戦闘服』はあらゆるものへの耐性がつく。この瘴気の中でも多少は動ける」
とはいえあまり長くは保てないと考え、朔良は短期決着を考える。
「じゃあこっちから先制攻撃するに。これを投擲して壊れるか試してやるに!」
担いだ巨大な大斧をコミュニが思い切り放り投げた。回転して飛ぶ大斧が石像に直撃し、その上半身を吹っ飛ばした。
「思ったより脆いに!」
上機嫌にコミュニが白い歯を見せて笑った。それに対して石像が瘴気を放つ。
「そうはさせない!」
ジークの操る浮かぶ盾が並び、がっちりと壁を作り瘴気を遮る。そして盾を押し出して石像へと接近する。
「嵐で吹き飛ばしてやるに!」
瘴気を吹き飛ばすように雨風が吹き荒れ、その間にコミュニは盾に隠れながら大斧を拾い上げる。
「次はこいつに」
コミュニが大斧を振り上げ石像に叩きつける。だがその刃が頭でガツンと止まり、石像の足が地面に埋め込まれた。完全な石像に擬態し、攻撃を無効化していた。
「いたた……急に硬くなったに」
「コミュニさん、気をつけて!」
ジークの警告に飛び退くと、コミュニの立っていた場所が瘴気に包まれる。見れば硬くなった石像を盾にし、背後から他の石像が瘴気を撒き散らしていた。
「正面からの突破は難しそうだね」
それでもジークは浮かぶ盾を並べ、正面からじりじりと接近する。
(完全に注意が逸れた)
仲間が敵の気を引いている間に、朔良が回り込んで近づく。そのするりと気配を感じさせない動きは、まるで影が動いているようだった。
(あれが蒸気機関か)
背後に回れば、石像の背中に埋め込まれている蒸気を発する機関がしっかりを見える。
(あれを破壊すれば瘴気が止まるはず)
そこへ朔良はユーベルコードを発動して自分の影から針を撃ち込む。寸分違わず針は入り込むように蒸気機関に突き刺さった。するとそれを追うように影の刃が飛び、蒸気機関を切り裂いた。蒸気機関がボンッと爆発し、内部から衝撃が走って石像にひびを入れ、耐えきれずにぼろぼろと崩れ落ちた。
突然の出来事に石像達が一斉に振り向いて朔良を発見する。
「今だ! 押し込もう!」
好機とジークが並ぶ盾を前進させ意識が逸れた石像との距離を詰める。
「今度こそ砕いてやるに! ラグナロォォォク!!」
飛び出したコミュニが跳躍して大斧を振り下ろし、硬化の解けた敵を叩き割る。さらに勢い余って地面にまでぶつけクレーターを作った。その衝撃波が迸って近くの石像達を薙ぎ払う。
「……ごめんなさい! 怪力任せの角砕きの、せめて一撃で骸の海にいってくれ!」
謝りながらもジークは全力で鉄塊剣を振るい、体勢を崩している石像を両断した。
「私に背を見せたものは生き残れない」
乱戦となり、朔良は敵の放つ瘴気を最小限の動きで避けながら、コミュニやジークと戦っている石像の背中に影の針と刃を叩き込んで粉砕していく。
「このまま決めてやるに!」
重々しい大斧を担いだコミュニが敵の群れに飛び込み、ぐるんぐるんと旋回するように振り回して何体もの石像の胴を両断した。しかし残った石像がコミュニを石に変えようと瘴気を放つ。
「コミュニさんを守って!」
ジークがコミュニを包むように浮かべた盾を並べ、自らは盾と鎧で瘴気に耐えて踏み込み、鉄塊剣を一閃して石像を斬り飛ばし粉砕した。
「これで終わりだ」
それと同時に朔良が敵の背後から針を飛ばし、蒸気機関に突き刺し、影の刃が蒸気機関と共に身体を裂いて石像を断ち切った。周囲の他の石像も同じように破壊されていて、目立つコミュニとジークの活躍の間に、影のように音も無く朔良は敵を仕留めていた。
辺りを見れば崩れた石像が地面に転がり、もう動いている石像は近くに居ないようだった。
「勝ったに!」
ドスンとコミュニは大斧の石突を地面に叩きつけて笑顔で喜ぶ。
「骸の海で眠っていてください」
悲しげな顔でジークは哀れなアリスがまた苦しまないようにと願った。
「石のアリスか、この戦争が終われば眠ったままでいられるかもしれんな」
朔良はこれ以上苦しむ者が増えないように、この戦争に勝利しなければと考える。
「その通りに! 大暴れして敵軍をやっつけるに!」
次の敵を探しに行こうとする楽観的で前向きなコミュニの言葉に、ジークと朔良も元気を貰ったように湿っぽい空気を吹き飛ばして、過去に囚われた石の残骸に背を向け、前に歩き出した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
伊高・鷹介
【全世界サイボーグ連盟】
・瘴気の蒸気か。ま、なんだかんだで「物質」なら遮断はできる。「念動力」で俺と仲間の周囲に強固な力場を張り、空気の膜を作る。
これで時間制限はあるが綺麗な空気の中で動くことが可能になるさ。さて、あの石人形をどうすっかな。
・変に近づかれたら面倒臭いのに変わりはねぇ。おら、そこ動くな。【一時停止】だ。
その後は「念動力」で圧縮して砕くなり、仲間の攻撃が全部当たるように【一時停止】を維持するなり、その時の状況で判断しよう。
とにかく戦いを長引かせてもいいことねぇしな。速攻で掃除させてもらうぜ。
・もし近づかれたら力場を膨らませて弾き飛ばすぜ。いいからじっとしとけ。成仏させてやるからよ。
草野・千秋
【全世界サイボーグ連盟】
POW/アドリブアレンジ◎
セピア色は懐かしい写真のようでもありますが
そればっかりもなんといいますか不気味です
石像のせいで花とかが汚染されたのならなおのことですよね
鷹介さんの念動力、時間制限があるなら
いつまでもそれに頼っているわけには
敵の数も減らさないとですしね
瘴気の蒸気は氷で打ち消しましょう
武器改造で絶対零度の氷の属性攻撃の力を銃弾に込めて
UC【冷たい雨に撃て、約束の銃弾を】、スナイパー、範囲攻撃で
周りの蒸気を凍らせてみせます
魔導蒸気機関を狙って、氷の属性攻撃、スナイパー、部位破壊
サブナ・ダディ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎 //【POW】//全サ連メカニック班特製ガスマスクを拝借、UC【タケミカヅチ】招来後、魔導蒸気機関に向かい【怪力】【鎧砕き】でひたすらに攻撃、リズ、千秋が魔導蒸気機関のコアに弾丸を入れられるようにただひたすらに殴り続ける//雨垂れ石を穿つとも言うよな
リズ・ルシーズ
【全世界サイボーグ連盟】で参加、アドリブ・連携歓迎
【SPD】
アリススタチュー、スタチューってことは石像?
【指定UC】で外部装甲と冷凍弾の込められた対物狙撃銃を召喚、黒い戦闘用の外部装甲には普段は無いマスク部が付いている。瘴気を吸い込むのを防ぐためだね
鷹介の念動力も何時まで保つかわからないし、数を減らしていかないとね!
狙うのは石像の背負う魔導蒸気機関、蒸気という事は熱さえ奪えばその性能は落ちるはず
よく狙ってっと、皆、援護は任せて!
地に伏せ瘴気に極力に触れないように【地形を利用】し、皆への【援護射撃】も兼ねて、【スナイパー】として、魔導蒸気機関を狙って氷【属性攻撃】の冷凍弾で撃ち抜くよ!
ち抜くよ!
クネウス・ウィギンシティ
【全世界サイボーグ連盟】で参加
※アドリブ・連携歓迎
「立っている姿の元アリス現オウガの像でしょうか」
【SPD】
●戦闘
「魔導『蒸気機関』ということは、解体出来るはず」
ガスマスク(顔アイコン)とスチームアーマー(アイテム)を装備し、鷹介さんの力場の内側に入ることで瘴気に蝕まれないようにします。
遠隔から魔導蒸気機関の解体作業に打ち込みます(【メカニック】【武器改造】)。
(To:サブナさん(f21228))
「一層のことマスクも増やしますか」 「CODE:HEPHAISTOS。準備なら既に済んでいます」
UCを発動し解体用の工具(工事用のガスマスク含む)を複製し操作します。像の破壊は仲間に任せます。
●セピア色の戦争
儚いセピア色の花園が石像の放つ瘴気によって、黒や灰色に塗り潰されていく場所に、全世界サイボーグ連盟の面々が世界を越えて到着する。
「人が立っている姿のあれは……元アリス現オウガの像でしょうか」
敵の姿を視認したクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄の機構士・f02209)は、それが元はアリスであったのだろうと予想する。
「元はアリスであっても今はオウガであり敵です。この地をこれ以上穢されないように倒さなくてはなりません」
顔全体を覆うガスマスクとスチームアーマーを装備し、クネウスはユーベルコードを発動する。
「一層のことマスクも増やしますか――CODE:HEPHAISTOS。準備なら既に済んでいます」
クネウスは仲間の分のマスクを複製し、続いて解体用の工具も複製して念力で宙に浮かべて操作する。
「準備はこんなものでしょう」
いつでも作戦を始めて大丈夫だと手で合図を送った。
「これはまた、セピア色の世界か」
油断なく戦場に足を踏み入れたサブナ・ダディ(サイボーグの破戒僧・f21228)は、辺りを見回し色褪せた写真のような色合いをした世界に僅かに瞠目する。
「郷愁を覚える景色だが、それを乱すものがいるようだな」
脳裏に浮かぶ故郷の景色を片隅に追いやり、蒸気機関から瘴気を放ち、セピア色を黒と灰色に汚染する石像へと視線を定め、クネウスの複製したガスマスクを拝借して装着した。
「セピア色は懐かしい写真のようでもありますが、そればっかりもなんといいますか不気味です」
草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)はセピア色に染まった世界を見渡し、なんだか写真の中に迷い込んだような不安な気分になる。
「石像のせいで花とかが汚染されたのならなおのことですよね」
そのセピア色を汚すように、黒と灰色が侵食している。
「アリススタチュー、スタチューってことは石像?」
疑問に首を傾げたリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)は、セピア色の花園を石に変える動く石像を見て、名前通りの敵だと納得した。
「動きは鈍そうだけど、瘴気の蒸気は危険そうだね。瘴気を吸い込むのを防がないと!」
リズは敵の能力に対抗する装備を用意するためユーベルコードを発動する。
「『アーカイブ接続、解析、最適化』ボクはルシーズを統べるモノ」
一瞬にして今の状況に適した黒い外部装甲と冷凍弾の込められた対物狙撃銃を召喚する。外部装甲には普段は無いマスク部が装備され、瘴気を防ぐことを可能にしていた。
「これで準備OKだよ!」
重量のある対物狙撃銃を慣れた様子で構え、リズは攻撃のタイミングを待った。
「瘴気の蒸気か。ま、なんだかんだで『物質』なら遮断はできる」
辺りに立ち込める瘴気を見た伊高・鷹介(ディフェクティブ・f23926)は、念動力で自分と仲間の周りに強固な力場を張り、空気の膜を作って瘴気を遮る。
「これで時間制限はあるが綺麗な空気の中で動くことが可能になるさ。さて、あの石人形をどうすっかな」
蒸気機関を動かし瘴気を放ちながらこちらに近づこうとする石像を見て、鷹介は面倒な相手だと顔をしかめる。
「変に近づかれたら面倒臭いのに変わりはねぇ。おら、そこ動くな」
掌を石像に向けぐにゃりと空間を捻じ曲げるほどの念動力を放ち、一時停止したように石像が動きを止めた。
「こうすりゃやりたい放題だぜ」
鷹介が仲間に視線を向けてニヤリと口元に笑みを浮かべた。
「助かります。鷹介さんの念動力、時間制限があるなら切れる前に敵の数を減らさないとですね」
千秋はまず瘴気をどうにかしようと、弾倉の銃弾を改造して絶対零度の氷の属性を込める。それを銃火器『ordinis tabes』に装填して銃口を敵の上に向けた。
「瘴気の蒸気を氷で打ち消します」
千秋がユーベルコードを発動して引き金を引くと、連続して発砲音が鳴り広範囲にばら撒かれた弾丸は空中で破裂し、冷気を放って瘴気を抑え込むように拡がり、冷たい空気に包まれた清浄な空間を作り出した。
「これでしばらくは持つはずです」
千秋の言葉に頷き、空気の膜と冷気の空気によって守られた仲間達が一斉に動き出した。
「我が招来せしは戦場の神、我の声に応え具現せよ」
法力を高めたサブナが戦神タケミカヅチを招来し、共に駆け出す。
「その怪しげな魔導蒸気機関が壊れるまで殴り続けよう」
身を護る空気の膜が近づいて濃くなる瘴気を防ぎ、勢いのまま拳を固めて殴りつける。生身に見えるがそれは機械で出来た義手。硬い一撃が石像の顔を撃ち抜く。それと同時にタケミカヅチも拳を放ち、石像の胴を抉って吹き飛ばした。そのまま敵陣を駆け抜け、敵後方に出ると反転し背後を取る。それを目で追い石像も振り向いて空気の膜を破るように瘴気を勢いよく放射した。
「ガスマスクもあるのでな、少しの間は耐えられる」
サブナは構わず踏み込み、瘴気を放つ石像を殴る。すると石像の顔が砕け、瘴気を止めて本物の像のように微動だにしなくなり、その身体が強度を上げて攻撃が通じなくなる。それでもサブナはひたすらに、一心不乱に殴り続ける。タケミカヅチも他の石像を同じように殴り続け、身を護る為に石像は動けなくなった。
「よく狙ってっと、皆、援護は任せて!」
じっと照準を合わせていたリズは対物狙撃銃の引き金を引き、勢いよく飛ぶ大口径弾が動きの止まった石像の背中に吸い込まれるように着弾した。そこはスリットのようになって蒸気を発する魔導蒸気機関だった。冷凍弾は一瞬にして熱を奪って蒸気を発する機能を停止させ、石像は自己崩壊するように内部から崩れていった。
「追加装備は本体ほどの強度はないみたい!」
リズはもう一発、隣の石像の背中を狙って狙撃し、蒸気機関を破壊して石像に装着された魔導蒸気機関が弱点だと確信した。
「やっぱり! 背中の魔導蒸気機関が弱点だよ!」
皆に知らせようとリズが大きな声で知らせる。
「背後に回るのは面倒だな、なら粉々に砕いちまえば一緒だろ」
鷹介は敵に向けていた掌を何かを握り潰すように閉じた。するとその動きに連動したように石像がぐしゃりと圧縮して潰れ、球体となって地面を転がった。
「戦いを長引かせてもいいことねぇしな。速攻で掃除させてもらうぜ」
続けて鷹介は蒸気を大量に撒き散らす石像に掌を向け、ピタリと動きを停止させた。
「では解体作業に取り掛かりましょう」
そこへクネウスは遠隔操作で工具を飛ばし、石像の背中にある魔導蒸気機関の解体を始めた。
「急ぎ仕事で取り付けたようですね、簡単に解体できそうです」
距離があっても工具はクネウスの意思のまま精密に動き、あっという間に蒸気機関を解体してしまった。すると蒸気が止まり、鷹介の念動力で簡単に押し潰された。
「魔導蒸気機関は瘴気の蒸気を発するだけでなく、オウガの力も底上げしているようです」
それならば解体してしまえば仲間の援護になると、戦闘は仲間に任せ、クネウスは空気の膜に守られながら、解体作業という違う方面からの戦いに専念する。
「あの瘴気の蒸気を発している魔導蒸気機関を破壊できれば――」
千秋は銃口を向けてじっとタイミングを待つ。そして石像がこちら背を向けた瞬間――。
「今です」
狙い澄ました銃口から弾丸が放たれ、真っ直ぐに飛んで魔導蒸気機関を撃ち抜いた。小さな銃痕。だがそこから内部に入った弾丸が破裂し、冷気を放射して機関を完全に凍結させた。瘴気が止まり、それだけでなく石像の動きも油切れした機械のように鈍くなった。
「瘴気を出さなくなれば、ただの石像と変わらぬな」
そこへサブナとタケミカヅチが拳を叩き込み、石像をばらばらに粉砕した。
石像が落ちている仲間の身体の欠片を持ち上げ、それを凶器として投げつけた。
「っと、危ねえな」
咄嗟に鷹介は念動力で石を逸らす。すると飛んで行った欠片は地面を転がり、瘴気が放たれ一瞬にして大地が石化した。
「やっぱ好きに動かれると面倒臭い連中みたいだな」
それを見て鷹介は危なかったと嘆息し、相手に何もさせないように徹底的にやろうと念動力を高める。
「いいからじっとしとけ。成仏させてやるからよ」
鷹介は力場を膨らませて、ぞうきんを絞るように石像を捻じ切った。
石像達は不可視の攻撃を防ぐ為、硬化してじっと地蔵のように動かなくなる。
「硬化して動かぬといっても、そう長い時間ではないな。それならば動き出すまで殴ってやればいい」
サブナは拳の連打を石像に浴びせる。その拳は止まらず我慢比べのように時間が過ぎる。――先に根を上げたのは石像だった。拳が石像の顔を、胸を、腹を砕いていく。そして完全に硬化が切れた。
「雨垂れ石を穿つとも言うよな」
大きく踏み込んだサブナの拳が石像の胸に風穴を空け、背中の蒸気機関ごと打ち砕いた。
「動かないんだったら、狙うのも簡単だよ!」
リズは敵の背中が見えるよう位置を変えながら、正確に銃弾を撃ち込み。魔導蒸気機関を破壊して石像を倒していく。
「敵の残数はもう僅かです。このまま畳み掛けましょう!」
石像の行動を阻害するように、千秋は氷属性の弾丸をばら撒いて瘴気を封じ、仲間に意識を向けて背を向けた敵には狙撃して、魔導蒸気機関を破壊していく。
そんな千秋に気付いた石像が、狙いを変えて接近を図る。それを止めようと瘴気に巻き込まれないように下がりながら銃弾を撃ち込むが、穴を穿たれようとも足を止めずに石像が手を伸ばす。
「任せて!」
リズが石像の伸ばす腕に弾丸をぶち込み、その腕を吹き飛ばした。
「ありがとうございます。助かりました」
千秋は礼を言いながら、よろける敵の背後に回って発砲して蒸気機関を凍結させ、内部から凍った石像は銃弾の衝撃で簡単に砕け散った。
「よーし、この調子で残りも全部倒しちゃうよ!」
リズも続いて銃弾を撃ち込み、リズミカルに狙撃して石像を粉砕していった。
「これで最後です」
クネウスが工具を巧みに操り、手慣れてきたのか迷いなく解体を終え、石像の背から出ていた蒸気を止めた。その弱体した石像をサブナが容易く拳で打ち砕く。
「脆いな」
辺りを見渡せば立っている石像はもはやおらず、足元に転がる大量の石の欠片だけが残っていた。他の場所でも戦いは終わり、どうやら全ての石像を排除できたようだった。
「勝ったよー!」
仲間の方へと振り向いたリズが、ぴょんと跳ねて腕を突き上げ喜びの声を上げた。
「これでもう汚染されることはありませんね」
千秋が石像に荒らされたセピアの花々を見下ろした。今は枯れたものもあるが、難を逃れ大地から出ている新たな芽もあった。時間が経てば元通りになるだろうと、植物の強さを感じる。
「終わった終わった、面倒な仕事はさっさと片付けるに限るぜ」
やれやれと戦闘中一歩も動かなかった鷹介は、一仕事終えて疲れた労働者のように肩を回した。
「終わりましたね。魔導蒸気機関は厄介でしたが、瘴気を除けば強化システムとして何かしら応用できるかもしれません」
何度も解体したクネウスはその凡その構造を把握し、装備がパワーアップできないかと思いついていた。
「……ともかくこの場での戦は終わった。戻るとしよう」
アリスだったものへの黙祷を終えたサブナの言葉に仲間達も頷き、戦いに勝利した猟兵達はグリモアベースへと帰還した。
大成功
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