泡沫の国の愉快な仲間たち
#アリスラビリンス
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●愉快な仲間たちのがんばり
アリスラビリンス。それは無数の「不思議の国」が繋がってできた奇妙な複合世界。
人肉喰らうオウガによって支配された国は、アサイラムより呼び寄せられた餌である異世界人である人間の狩場。
しかし、未だオウガの支配を受けない不思議の国もまた存在するのである。
そこは自然発生する疑似生物「愉快な仲間たち」が玩具の街やお菓子の森を作るなどしてきれいに整えているのだ。
オウガはそこにやってきて、無残にも歪め、美しい地獄を作り上げてしまうのだ。
だが、ここはそんなオウガの支配の手が伸びていない不思議の国。
卵に手足が生えたような愉快な仲間たちが、すってんころりんと転んだり跳ねたりしながら街道を歩き、雑草やゴミを拾っていく。
時計の歯車が集まったような形の鳥が空を飛び、ぬいぐるみのような柔らか素材出来たゆるふわマスコットのような連中がせっせと街並みを建設していく。
「急げ、急げ。アリスがいつ来ても良いように、いつでもお迎えできるように。ふかふかお布団に、スポンジケーキみたいな枕!あっちはアワアワお風呂で、こっちはぶらぶらブランコ!」
彼らは急ピッチで作業を行っている。いつか自分たちの国に訪れるであろうアリスを歓待するために一生懸命なのだ。
愉快な仲間たちはオウガには内緒でアリスを匿ったりもする。それはオウガ支配を快く思っていないし、アリスを食べるなんて酷いと思っているから違いなかった。
平和な時間の流れる不思議な国。オウガがいないだけで、こんなにも平穏なのか。
だが、その平穏は仮初のもの。
ウサギ穴より侵攻してくるのはオウガの大軍勢!
「きんきゅーけーほー!きんきゅーけーほー!オウガらいしゅーせり!らしゅーせり!」
けたたましく風見鶏がくるくる回りながら、平和であった不思議の国に警笛を鳴らす。
それは来たるべきものが来たという証。いつか訪れるであろう崩壊。だが、それを座して受け入れるほど、愉快な仲間たちは、ハッピーなおつむをしていなかったのだ。
「みんなー!オウガからアリスの寝床を護るんだー!だー!だー!」
えっさほいさ。次々と集まってくる愉快な仲間たち。手にした各々の武器……紅茶ポットやケトル、おたまに木べら、はたまた物干し竿、布団叩きを掲げて一気呵成にオウガの大軍勢へと立ち向かっていくのだった―――!
●不思議の国絶対防衛戦線
グリモアベースに集まった猟兵たちを出迎えたのは、宝龍印・ヂュイン(バオロン・f26469)だった。
「やあ、みんな。集まってくれてありがとう。感謝するよ」
ひらりと手を振って、集まってくれた猟兵たちに頭を下げるヂュイン。今回も予知によって得た事件の概要を説明するべく、彼らを見回して一つ頷く。
「今回の事件はアリスラビリンス。不思議の国がウサギ穴で繋がる複合世界さ。オウガの支配が及んでいない不思議の国が今回、みんなに行って欲しい場所なんだ」
アリスラビリンスは複合世界である。アサイラムより呼び出されたアリスが逃げ惑う世界に置いて、いくつもある不思議の国。
大抵は、オウガによって支配され歪められているが、今回向かう不思議の国はまだオウガの支配が及んでいない国なのだ。
それを実質的に整備し運営しているのが愉快な仲間たちと呼ばれる疑似生物たち。
「そんな彼らの不思議の国に、ついにオウガが侵攻してくるんだ。とても数え切れない位の大軍勢さ。それでみんなにお願いしたいのは言うまでもないけれど、不思議の国の防衛なんだ。オウガ支配のなされていない不思議の国が増えれば、逃げ惑うしかないアリスたちも愉快な仲間たちに助けてもらえて、安全に元世界に戻れるチャンスが増えるかもしれないんだよ」
そう、召喚されたアリスたちはユーベルコードが使えるとは言え、猟兵ほどではない。それ故に多くはオウガに捕食されてしまう運命である。
それを救う機会が増えると思えば、不思議の国を防衛するのはやらなければならないことだろう。
「ただ、ちょっとねー……大軍勢っていうほどだから、ものすごく数が多いんだ、オウガ。だから、愉快な仲間たちのみんなと協力しつつ、オウガの軍勢と戦って欲しいんだ」
オウガの軍勢の数は、尋常ではない数であるようなのだ。一様にトランプに手足と鎧を身につけた兵士たちばかりなのだが、数が多すぎる。
まずはこれらと激突し、軍勢を率いるオウガへの活路を拓かねばならない。
「うん、愉快な仲間たちのみんなもユーベルコードで協力してくれるんだけれど、やっぱり軍勢を率いるオウガには敵わない。だから、そこでみんなの出番さ。多すぎる軍勢は愉快な仲間たちに任せて、ボスオウガを張り倒しちゃって欲しい。そうすれば、大軍勢といえどもう烏合の衆さ。あとは愉快な仲間たちが蹴散らしてくれる!」
そう、猟兵たちがすべきことは二つ。
一つは大軍勢と激突し、軍勢の主であるオウガへの道を協力しつつ切り拓く。
もう一つは、軍勢の主であるオウガの撃破。これをなせば、大軍勢は瓦解し、敗走するだけだろう。
これならば、敵の軍勢が如何に多くても迎撃することも可能なのだ。
「後は荒れた不思議の国は、愉快な仲間たちが修復してくれるから、ご褒美タイムかな?とってもバブリーな国でね。もう色んな娯楽で溢れているんだよ。踊り明かしてもいいし、季節外れの銀雪のスキーを楽しんでも良いし、戦勝記念のお金でいっぱい買い物を楽しんでも良い。とにかく楽しい不思議な国なのさ」
ただまあ、どれだけお金を使っても、手に入れた品があっても、この国から出たら消えちゃうんだけどね、とヂュインはウィンクする。
泡沫の国なのだ。だから、目一杯羽目を外して楽しんでから帰ったほうが良いのだという。
「迷い込んだアリスたちのため、愉快な仲間たちの健気な気持ちに応えるため、皆にしかお願いできない事件なんだ。大軍勢との戦いは厳しいものであると思うのだけれど、どうかお願いね!」
そう言って猟兵たちを送り出すヂュイン。
泡沫の国と呼ばれる不思議の国のお祭り騒ぎには興味がそそられるものの、その楽しげな不思議の国を護るためには、戦わなければならない。
少しでも迷い込んだアリスたちの生還率を上げるため、猟兵たちと愉快な仲間たちとの激闘が始まるのであった―――!
海鶴
マスターの海鶴です。どうぞよろしくお願いいたします。
今回はアリスラビリンスでの事件となります。不思議の国に侵攻してくる大軍勢と戦い、これを率いるボスオウガを倒しましょう!
●第一章
集団戦です。様々なへんてこでありながら不思議な姿や形をしている愉快な仲間たちと協力しつつ、オウガの軍勢と激突し、ボスに至る活路を開きましょう。
オウガの軍勢は凄まじい大群なので、猟兵たちといえど倒しきれません。残りの軍勢は愉快な仲間たちに任せて一気呵成に進みましょう。
●第二章
ボス戦です。第一章で残した軍勢は愉快な仲間たちに任せて、ボスを撃破しましょう。ボスは軍勢の主らしく油断ならぬ敵です。しつじのひつじさんという噛みそうな名前のオウガになります。
見た目ファンシーですが、強力なユーベルコードを使い猟兵を追い詰めてきますので、気をつけましょう。
●第三章
日常です。ボスオウガを倒した後、戦いの傷痕を修復した愉快な仲間たちと共に不思議の国を満喫しましょう。
オープニングにある通り、非情にバブリーないけいけどんどんな国です。大概のことは楽しく過ごせます。
ただし、ここで得た金品などは持ち帰れません。国を出た途端消えてしまうので、楽しい想い出がお土産になります。
人肉貪るオウガが支配するアリスラビリンス、美しき地獄と歪められる不思議の国を救い、愉快な仲間たちと共に戦うシナリオになります。
皆さんのキャラクターの活き活きとした活躍を綴る一片となれますように、いっぱいがんばります!
第1章 集団戦
『トランプ兵』
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POW : 『女王直々の召集令状である!』
【ハートの女王】から【の令状を読み上げ怒号】を放ち、【令状に従い組み付くトランプ兵】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD : 『赤く赤く、染めねばなるまい!』
【ハートのスピア】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ : 『――このままでは首を刎ねられてしまうッ!』
自身が【ハートの女王に対する恐怖】を感じると、レベル×1体の【ハートのトランプ兵たち】が召喚される。ハートのトランプ兵たちはハートの女王に対する恐怖を与えた対象を追跡し、攻撃する。
イラスト:あなQ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
不思議の国に響き渡る不吉な足音。
それは真鍮のレガースが踏み鳴らされる音だった。トランプに鎧の手足と頭、それに痛そうな槍。トランプ兵達の行進。
地平を埋め尽くすトランプ兵たち。それはあまりにも壮観で、あまりにも悲嘆に暮れてしまいそうなほどの数だった。
地平線は全てトランプ兵達の持つ槍のギザギザで侵食されていた。しかし、それに怯む愉快な仲間たちではない。
「いくぞー!えい!えい!おー!すすめー!」
あまりにも呑気な突撃号令。トランプ兵たちの軍勢に負けない数の愉快な仲間たちが今、合戦のように相対していた。
しかし、このままでは軍勢率いるオウガの主によって彼らも散り散りに敗れ去ってしまうだろう。
猟兵たちは愉快な仲間たちと協力し、この大軍勢を打ち破らなければならない。
行け!進め!楽しい泡沫の国を守るために!
ロリータ・コンプレックス
檻神・百々女(f26051)様(愛称トドメちゃん様)と
くぅ~~~!!なんてけなげで可愛い仲間達!未だ見ぬアリスのためにここまで……!ロリータちゃん達も応援するよ!!
【空中浮遊】でボスのいる方向にアタリをつけて突撃
【UC】で召喚した聖霊ちゃんは≪詞琴≫で【楽器演奏・歌唱】による【範囲攻撃】で【蹂躙】
精霊ちゃんは【ヴァルキリーシールド】の盾と【オーラ防御】で術者や仲間を【かばう】他、光の魔法弾で【全力魔法】の【援護射撃】
聖霊ちゃん達が倒れたり、自身が負傷して術が解けた際は直ぐに再度召喚術を使い【気合い】で突破
仲間達を【鼓舞】しながら全力前進
トドメちゃん様!仲間達のみんな!この素敵な国を守り切るよ!
檻神・百々女
ロリータ・コンプレックス(f03383)と一緒!(呼び方:ろりっちゃん)
んー、トドメちゃんにまっかせなさーい!ゆかいな仲間たちのことはおまかせよ!代替術式で増やした電脳結界を貸したげるわ!治療結界と攻性結界をインストールしておけば、多少は助けになると思うし、仲間たちが触れてさえいれば思考を読み取って起動してくれるはずよ。
あとはー、リソースは節約しなきゃだもんなー、トドメちゃんは緋想天つかってろりっちゃんと一緒に切った張ったしちゃおうかしらっ!泡沫の国なら、気質は水かな?癒し、導き、満たす。然し時に苛烈に流し去る、と!
そんなわけで、ろりっちゃんの邪魔はさせないわよー!
アリスラビリンス、それはいくつもの「小さな国」……世界がウサギ穴によって繋がることによって存在する複合世界。
アサイラムより呼び出されたアリスと呼ばれる人々は、国々を転々と迷いながら彼らを捕食せんとするオウガから逃げ惑う。小さな国には愉快な仲間たちという疑似生命がいるのだが、彼らはオウガ支配により、おおっぴらにアリスを助けることができない。
オウガによる支配によって歪められた世界は美しくも残酷な地獄と変じる。
しかし、未だオウガ支配の届かぬ国も存在しているのだ。
この泡沫の国もまたその一つである。いつもはバブリーな雰囲気に溢れ愉快な仲間たちによって整備されているが、今はオウガの大軍勢を前にして愉快な仲間たちもまた一斉に防衛に駆け出している。
その目的はたった一つ。迷い込んだアリスを歓待し、楽しんでもらいたい!それにアリスがオウガにみすみす食べられてしまうなんて、そんな光景みたくない!そんな想いが愉快な仲間たちに共通している思いであった。
故に、彼らの想いに応えるのが猟兵である。
ロリータ・コンプレックス(神と電波と隣人を愛せよ。月の天使は斯く語りき。・f03383)は思わず感激してしまっていた。
「くぅ~~~!!なんて健気で可愛い仲間たち!未だ見ぬアリスのためにここまで……!ロリータちゃんも応援するよ!!」
感極まった様子のロリータはオラトリオの翼をバサバサ羽撃かせる。それは彼女の想いもまた愉快な仲間たちと同様のものであったからだろう。
よっしゃー!とロリータの足元で愉快な仲間たちの動く人形たちが拳を突き上げている。やる気満々である。
「トドメちゃん様!一緒にがんばろ!ね!よっしゃー!」
ロリータも愉快な仲間たちの言葉がうつったのか、拳を上げて隣に立つ女性の猟兵と声をかける。
檻神・百々女(最新の退魔少女・f26051)は、その言葉に、にこやかな笑顔を向けて頷く。トドメちゃん様!と互いに愛称で呼び合う中である。
「ん、トドメちゃんにまっかせなさーい!愉快な仲間たちのことはおまかせよ!」
むん、と百々女もまたロリータのやる気と愉快な仲間たちに触発されたようにガッツポーズを取ってみせる。
愉快な仲間たちが百々女の元へ集まってくる。なになに、なんかくれんの?そんな雰囲気で彼らが見上げてくる。
百々女のユーベルコード、代替術式(レンタルマジック)が発動する。それは彼女が装備する電脳結界を多数複製するユーベルコードだ。
「はい、これ。電脳結界を貸したげるわ!治療結界と攻性結界をインストールしてあるから、上手に使ってちょうだい。思考で起動できるからね」
百々女の説明に愉快な仲間たちが、らっじゃ!と敬礼して受け取っていく。
「さ、ろりっちゃん!先陣を切りましょうか!いくわよー!」
「トドメちゃん様!私もユーベルコード使うね!おかえりなさいませ!大戦用聖霊プリティーロリータちゃん1号!アーンド!暗殺用精霊キューティーロリータちゃん1号!」
彼女のユーベルコード、ロリータちゃんのなんかものすごい召喚術(ロリータチャンノナンカモノスゴイショウカンジュツ)が発動し、天使の竪琴を持つ聖霊とヴァルキリーシールドを持つ精霊が召喚される。
それはロリータが攻撃できない代わりに彼女の代わりに戦ってくれるのだ。どんどんぱふぱふー!愉快な仲間たちの突撃の合図が鳴り響く。
なんともふわっふわな雰囲気のまま始まってしまったオウガ大軍勢と愉快な仲間たち&猟兵たちの激突!
わー!わー!やっちまいなー!などと愉快な仲間たちが百々女から授けられた電脳結界を使って仲間たちと突撃していく。
その上空をロリータの召喚した聖霊と精霊が飛び、先行していく。
聖霊の歌声が響き、手にした天使の竪琴から奏でられる戦慄が範囲攻撃のようにトランプ兵たちを吹き飛ばいしていく。
トランプ兵たちの鋭い槍による一撃は精霊の持つヴァルキリーシールドによって阻まれ、ロリータや百々女を守る。
火花散るような激突の最中、ロリータの声が響き渡る。
「さー!がんばってこー!お!あそこに見えるはオウガのボスなのでは!トドメちゃん様!ボスはあっちぽい!」
「ないす、ろりっちゃん!じゃあ、トドメちゃんたちはあっちに行くから、頼んだわ!」
百々女の持つ緋想天が泡沫の国の気質を吸い上げ、エネルギーを放出する刃を振り回し、トランプ兵たちをなぎ払っていく。
その気質を含んだ刃は、流麗ながら時に苛烈に流し去るように振るわれ、次々と道を切り開いていく。
百々女を戦闘にボスオウガへの道を切り開いていく。
「トドメちゃん様!仲間達のみんな!この素敵な国を守り切るよ!」
精霊に抱えられてロリータが空を舞う。ヴァルキリーシールドに護られ、聖霊の放つ竪琴の音色が開かれた道をさらに押し広げていく。
「そんなわけで、ろりっちゃんの邪魔はさせないわよー!」
愉快な仲間たちと二人の猟兵は、互いの短所をカバーし、長所を伸ばしていく。オウガの大軍勢を押しのけて、ボスオウガ一直線に駆けていく二人は、愉快な仲間たちに背中を見送られる。
「あともーちょっと!」
「一直線にいくわよー!」
二人の声が大軍勢を蹴散らしながら、戦場に高らかに響き渡るのであった―――!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
髪塚・鍬丸
任務了解、だ。御下命如何にしても果たすべし。
武器を構えてトランプ兵の軍勢と対峙する。
ちと、数が多過ぎるか。頼りにしてるぜ、お前さん方。
愉快な仲間達と協力して戦おう。
UC【春花の術】を使う。敵軍に対して、麻痺毒、導眠毒、幻惑毒を含んだ風を送り、【範囲攻撃】で旋風にして広範囲の敵を巻き込み減力させよう。
今が好機だ、行くぜ皆!
と愉快な仲間達に声をかけ、「ソードブレイカー」で斬りかかる。
敵の攻撃は【視力】を凝らして【見切り】回避しつつ【なぎ払い】で纏めて倒していこう。
仲間達が不利そうなら更に【春花の術】を重ね敵の無力化を図る。
折角の楽しそうな世界だ。守りきって存分に遊ばせて貰おうか。
泡沫の国。それは泡沫の夢が常に続く国である。それを人はバブリーと呼ぶが、泡沫の国の住人である愉快な仲間たちは気にしていない。だって楽しいのならば、楽しいままでいいじゃない!そんな気概であるのだ。
しかし、アリスラビリンスである以上、オウガ支配の手は泡沫の国にも及ぶ。ウサギ穴によって繋がる不思議の国たち。それはアリスラビリンスが複合世界であるがゆえ。
未だオウガ支配の届かぬ国であろうと、ウサギ穴で繋がっている以上遅かれ早かれ訪れる崩壊の日。
だが、そんな運命に抗うのは愉快な仲間たち。アサイラムより召喚されるオウガの贄たるアリスたち。そんなアリスたちをこっそりと助けるのが愉快な仲間たちである。
オウガ支配のなされていない国が増えれば、アリスの生還率も上がる。
それ以上にアリスがひどい目にあうのを見ていられないと立ち上がる愉快な仲間たちにシンパシーを感じるのは髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)だ。
「任務了解、だ。御下命如何にしても果たすべし」
彼と共にオウガの大軍勢に対峙するのは、ティーポットや食器を象った愉快な仲間たち。それだけでなく、いかにもファンタジーの世界の住人のような愉快な仲間たちが多数彼とともにオウガの軍勢へと立ち向かうのだ。
鍬丸が果たすべきことはオウガの大軍勢を滅することではない。オウガの軍勢を率いている主、それを滅することによって軍勢を烏合の衆へと堕すこと。
彼の手にしたソードブレイカーを構え、トランプ兵たちと対峙する。風が鍬丸たちの背後から吹いた。
それは彼らにとっては、待ちわびていた風であった。
鍬丸のユーベルコード、春花の術(シュンカノジュツ)が発動する。オウガの軍勢に向かって吹き付ける風は、麻痺毒、導眠毒、幻惑毒を含んだ風だ。
彼のユーベルコードによってそれらが風にのってオウガの軍勢へと向かっていく。予め愉快な仲間たちとの手はずどおりだった。
「さらにご覧あれ、だ」
風はさらに勢いを増し、旋風を伴って広範囲にオウガ軍勢を巻き込んでいく。トランプ兵たちがバタバタと倒れ、幻惑に包まれた兵士たちは同士討ちを初めていく。
鍬丸たちが担当する軍勢の一角は混乱に陥り、その隙を衝くように愉快な仲間たちが一気呵成に突撃していく。
「今が好機だ、行くぜ皆!」
鍬丸の号令と共に駆ける愉快な仲間たち。ぽんぽこ、ぴょんこ。気の抜けたような足音が響く。だが、敵の機先は削がれた。互角であったであろう愉快な仲間たちとトランプ兵の兵力は、あっという間に趨勢を此方へと傾けさせた。
それは鍬丸のユーベルコードありきではあったが、これだけの数をとなると鍬丸であっても殲滅しきれない。
「くわまるーあっち!あっち!あっちにボスがいるっぽーい!」
愉快な仲間の一人、鳩に手足の付いたような奇妙な生物が鍬丸に道を示す。ソードブレイカーでトランプ兵の槍をいなして、なぎ倒していた鍬丸が示された先を見やる。
そこにはこのオウガの軍勢を率いているであろう風格の違うオウガの姿が見える。あれか、と鍬丸が頷きを返す。
前方に再び春花の術を放つと、鍬丸はソードブレイカーを構え直して走る。
「こちらは任せた。あちらは俺たちがなんとかする!」
「まかせたー!くわまるふぁいとー!えいえいおー!」
愉快な仲間たちが鍬丸の道行きを援護するように、切り開いた道を守る。なんとも奇妙な姿の疑似生命たちであるが、今は鍬丸にとって心強い味方だ。
彼らに背中を任せ、鍬丸は敵軍の中をひた走る。
愉快な仲間たち鍬丸の気持ちは同じである。その想いを託されて、彼はボスオウガ目掛けて走るのだ。
「折角の楽しそうな世界だ。守りきって存分に遊ばせて貰おうか」
駆ける。駆ける。一陣の風となって、トランプ兵たちを躱し、鍬丸は一直線に軍勢の主へと矢のように飛ぶのだった―――!
大成功
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真宮・響
【真宮家】で参加。
ふむ、いつも戦いに連れ出してばかりの子供達に存分に遊ばせるのも悪くない。まだ遊びたい盛りの年頃だからねえ。まあ、まずこの兵士共を蹴散らしてからだね。
愉快な仲間の皆にはアタシの真紅のゲイボルグに併せてお玉や木べらを投擲して貰って牽制して貰う。とにかく当てれば牽制になるだろう。アタシもゲイボルグを投げ終わっても、更に【槍投げ】【衝撃波】で追撃。とにかく数が多いから、皆の力を合わせて手数で勝負するよ!!
真宮・奏
【真宮家】で参加
一杯遊んじゃっていいんですか?(目をキラキラ)楽しみですっ。その前にお仕事せねば。頑張ってる愉快な仲間の皆様も助けないとですね。
兵士はとにかく数が多いので愉快な仲間の皆さんをお守りせねば。【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で信念の盾で不動の盾となり、その後ろから愉快な仲間の皆さんに物干し竿や布団叩きで叩きまくって貰います!!護りはお任せを!!どんどん攻めこんでください!!
神城・瞬
【真宮家】で参加。
そうですね、存分に羽目を外すのもいいかと。愉快な仲間の皆さんも心を込めて準備してらっしゃいますし。まず、この物騒な乱入者の群れを蹴散らしませんとね。
敵は数が多いです。こちらも手数で対抗しましょう。愉快な仲間の皆さんは月読の同胞と共に紅茶ポットやケトルを投擲して攻撃して貰えると。僕も皆さんの攻撃に併せて【多重詠唱】【魔力溜め】した【誘導弾】【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【部位破壊】で攻撃しますね。さあ、この困難を、力を併せて乗り越えましょう!!
遊び心に溢れているのは、そこが些細なことも気にしないおおらかな気質の愉快な仲間たちに溢れているからかもしれなかった。
ゆるふわマスコットのような人形たちが整備する泡沫の国。そこはバブリーな遊び場やとにかく大盤振る舞いでざっくりしたお金の管理の夢の国であった。
未だオウガの支配及ばぬ小さな国。だが、その国はアリスラビリンスである以上、ウサギ穴によって繋がっている。
アリスラビリンスが複合世界である所以。オウガによって不思議の国は美しくも残酷に歪められている。オウガの軍勢は、そんな泡沫の国にも伸びている。
支配されてしまえば、愉快な仲間たちがアリスのために用意していた不思議の国は歪められ、アサイラムより呼び出されたアリスたちは例外なく人肉貪るオウガの贄となってしまうことは疑いようがない。
だが、愉快な仲間たちとて座して待つだけの愚か者ではない。オウガの大軍勢に対して抵抗を試みるべく立ち上がったのだ。
手にしているのは布団叩きやおたま、きべらやら……とうてい戦闘用には思えないのだが、彼らが振るえば、それはオウガに対する有効な武器になるだ。
しかし、それだけではオウガの軍勢は退けられない。オウガの軍勢の主……つまりはオウガのボスを撃退しないことにはどうにもならない。
そして、それを成すのが猟兵の役目。
「ふむ、いつも戦いに連れ出してばかりの子供たちに存分に遊ばせるのも悪くない」
颯爽と現れたのは、真紅のマントをなびかせる真宮・響(赫灼の炎・f00434)。手にしたブレイズランスの柄を地面に打ち鳴らし、彼女の周囲に集まった愉快な仲間たちがビシッと整列する様子を満足気に見ていた。
「まだ遊びたい盛りの年頃だからねえ。まあ、まずこの兵士共を蹴散らしてからだね」
そう、彼女の子供たち、真宮・奏(絢爛の星・f03210)と神城・瞬(清光の月・f06558)の二人のことを思えば、オウガの大軍勢など恐るに足るものではない。親心の強さというものは、ここぞという時に眩く輝くのだ。
「一杯遊んじゃっていいんですか?」
キラキラと目を輝かせながら、奏が嬉しそうな笑顔を浮かべる。その笑顔を見ていた瞬も優しげに微笑む。
「そうですね、存分に羽目を外すのもいいかと愉快な仲間の皆さんも心を込めて準備してらっしゃいますし。まず、この物騒な乱入者の群れを蹴散らしませんとね」
瞬が対峙しているオウガの軍勢を見やる。その数はあまりにも多い。猟兵が如何に強くとも、これらを殲滅するのは難しいだろう。
だからこそ、愉快な仲間たちとの連携が必須になるのだ。彼らとともに軍勢を切り裂き、軍勢の主であるボスオウガまでの道を開く。
そこに彼ら猟兵が突撃し、ボスオウガを討ち果たせば、軍勢は烏合の衆へと成り果てる。後は愉快な仲間たちに任せてもいいだろう。
「楽しみですっ。その前にお仕事をせねば。頑張ってる愉快な仲間の皆様も助けないとですね!」
奏が奮起するように決意を新たにし、響、奏、瞬の三人の猟兵と共に愉快な仲間たちが集合しオウガの軍勢と激突する。
一気呵成に雪崩込んでくるトランプ兵士たち。とにかく数が多いと、瞬のユーベルコード、月読の同胞(ツクヨミノドウホウ)によって呼び出された月読の紋を付けた戦士の霊の放つ弓矢と愉快な仲間たちが投擲する紅茶ポットやケトルが空を舞う。
これだけの大軍勢だ、こちらに先端が到達する前に数を減らすのが肝要であろう。瞬の狙いは正確で六花の杖より放たれる多重詠唱により生み出された誘導弾が次々とトランプ兵を討ち果たしていく。
「さあ、この困難を力を合わせて乗り越えましょう!!」
瞬の言葉は愉快な仲間たちを奮起させ、再び一斉に弓矢やケトル、食器が乱れ飛び、トランプ兵たちはたまらずに追走していく。
さらにそれに追い打ちをかけるように瞬の杖が輝き、打ち漏らすことなくトランプ兵たちを骸の海へと帰していくのだった。
一方、奏もまた瞬の活躍に触発されていた。
彼女は攻め込むというよりも、愉快な仲間たちに累が及ばないようにと構えた精霊の力の込められた盾を構える。さらにユーベルコード、信念の盾(シンネンノタテ)によって超防御モードとなり、まさに鉄壁の守り手として彼らを護っていた。
「目の前のものは、絶対護ってみせますよ!!」
彼女の防御はトランプ兵たちの槍を尽く弾き返す。彼女の防御の前には槍の切っ先は傷一つ付けられぬままにへし折れてしまうほどであった。
「護りはお任せを!!どんどん攻め込んでください!!」
彼女の号令によって、鉄壁の防御の後ろから愉快な仲間たちが次々と投擲する圧倒的な物量の前にトランプ兵たちは総崩れになっっていく。
彼女たちがトランプ兵を引きつければ、惹きつけるほどにオウガの大軍勢は被害を被っていく。
「さあ、アタシのありったけの情熱をこめるよ!」
さらに響のユーベルコード、真紅のゲイボルグが発動する。
その一撃は、大軍勢のオウガを蹴散らして、道を開くには十分すぎる威力であった。彼女のブレイズランスの投擲の一撃は軍勢の分厚い層を打ち破って尚、衝撃波となってトランプ兵たちを吹き飛ばしていく。
愉快な仲間たちは彼女の指示通りに、発動したユーベルコードに合わせて、お玉やらきべらをポコポコ投げまくっては、牽制していた。
しかし、絶技と言っていいほどの一撃を放って尚、未だに軍勢の数は健在である。
だが、これで彼女たちの役割は終わりではない。
響のはなった一撃によって割れた軍勢。ボスオウガへの道は開かれた。
「さあ、とにかく数が多いから、皆の力を合わせて手数で勝負するよ!!」
ついておいで!と響を戦闘に奏、瞬が続く。
愉快な仲間たちも、彼らに続き、背中を守るようにしてオウガの軍勢を食い破るように突き進んでいくのだった―――!
大成功
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第2章 ボス戦
『ひつじのしつじさん』
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POW : 食事の時間だね
【銀製フォーク】が命中した対象を切断する。
SPD : 痛いのは好きじゃないんだ
全身を【もふもふの羊毛】で覆い、自身が敵から受けた【攻撃】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
WIZ : 願い事を叶えてあげよう
小さな【ティーポット】に触れた抵抗しない対象を吸い込む。中はユーベルコード製の【対象の理想が全て叶った世界】で、いつでも外に出られる。
イラスト:たますけ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠エンティ・シェア」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
オウガの大軍勢と愉快な仲間たちの軍勢が激突する。
数で言えば、オウガの軍勢は最早数えるのも億劫になるほどの数的優位を未だに有していた。そう、最初からこの戦いは数で押しつぶすだけの戦いであったのだ。
だが、そこに猟兵というイレギュラーが加わればどうなるのか。
「……ふぅむ。これはよくない。まさか猟兵がすでにやってきていたとは」
ひつじのしつじさん。その見た目からは想像を絶する実力を持つオウガである。彼の主の命を受けて、手勢のトランプ兵と共に泡沫の国の制圧に乗り出したのだが、猟兵が一直線にこちらへと向かってきている。
「将を潰して、群としての機能を潰そうというのですね。数的不利を覆すには、それしかありませんが……」
ひつじのしつじさんは、優雅な所作で踏み出す。
その浅はかな狙い、尽く踏み潰して差し上げましょう、と圧倒的実力を持って猟兵を迎え撃つのだ!
真宮・響
【真宮家】で参加。
愉快な仲間の皆も良く奮戦してくれてるし、将を倒して戦いを終わらせようか。こういう紳士然とした奴程タチが悪い。中身が真っ黒だからねえ。さあ、覚悟しな!!
軍を率いるだけあってその力は侮れない。正面からフォークを喰らう訳にはいかないから、奏と瞬に正面の抑えを任せ、【目立たない】【忍び足】で敵の背後を取る。背後を取っても攻撃が来るなら、【オーラ防御】【見切り】【残像】で凌いで、【怪力】【二回攻撃】込めた炎の拳で思いっきりぶん殴り、【グラップル】で追撃で蹴り飛ばす。アンタはお呼びじゃないんだ!!さっさと退場しな!!
真宮・奏
【真宮家】で参加。
ひつじのしつ・・・(舌噛んだ)もふもふで穏やかな態度ですけど、やろうとしている事は悪辣極まりないですね!!愉快な仲間の皆さんを心を込めて創り上げたこの国、守り抜いてみせますよ!!
母さんが背後に回り込みますので、注意を引く為にトリニティエンハンスで防御力を高めてから【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で防御を固めながら【属性攻撃】【二回攻撃】【衝撃波】で攻撃。本命の攻撃は母さんです。所詮は1人、力を併せれば怖くない!!さあ、この国から出てって下さい!!
神城・瞬
【真宮家】で参加。
態度と口調こそ丁寧ですが、貴方の企み通りにさせる訳にはいきませんので。
その動き、隙がありませんね。油断せずに挑みましょう。愉快な仲間の皆さんの頑張り、無駄にする訳にはいきません。
前線に立つ奏の負担が大きいので援護を。【誘導弾】【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【部位破壊】【武器落とし】で攻撃した後、隙を見て月白の棘を撃ち込み、動きを制限します。この国は貴方が蹂躙していい所ではありません。皆の居場所から去って貰いましょうか。
泡沫の国と呼ばれる不思議の国の一つ。
そこは今まさに愉快な仲間たちとオウガの尖兵たちが激突する戦場と化していた。綺麗に整備された石畳の道は踏み荒らされ、綺麗に植えられていた花壇の花々は散ってしまっていた。
しかし、今はそれを嘆いている暇はない。愉快な仲間たちが敗れてしまえば、その悲しみすらも意味をなさなくなってしまう。
わー!やってまえー!と愉快な仲間たちはじょうろや、洗面器など、ありとあらゆる者を武器にふわふわしたマスコットのような容貌からは想像もできないほどに俊敏さでトランプ兵たちと戦いを繰り広げている。
その攻防を今、猟兵たちは確認している暇はない。少しでも早くこの軍勢との戦いを収めるためには、このオウガの大軍勢の主である、ひつじのしつじというオウガを倒さなければならない。
「ふむ……なるほど。猟兵が到着していましたか。いやはや。これまたなんとも大勢でお越しのようだ」
ひつじのしつじは、慇懃無礼に頭を下げにこやかに笑う。このオウガの容貌もまた愉快な仲間たちと同様にふわりとしたものではあるものの、それは油断を誘うためのものであるかもしれなかった。
「ひつじのしつッ……」
真宮・奏(絢爛の星・f03210)は思いっきりオウガの名を噛んでしまったが、そこはご愛嬌である。呼びづらい名前であるオウガが悪いのである。紛らわしい。
それをなだめるようにして神城・瞬(清光の月・f06558)が背を擦る。
「態度と口調こそ丁寧ですが、貴方の目論見通りにさせるわけにはいきませんので」
瞬の魔杖から放たれる誘導弾をひつじのしつじは危なげなく手にしたフォークで払い落とす。
その所作は優雅そのものであるが、恐るべき実力を備えた相手であることは明白であった。
真宮・響(赫灼の炎・f00434)は、それを一瞬で看破していた。愉快な仲間たちが彼女たちの背後で戦いを邪魔させぬようにと奮闘してくれているのがわかっていた。
だからこそ、彼らに報いるためにもオウガのボスであるひつじのしつじとの戦いに負けるわけには行かないのだ。
それに早く将を倒し、この戦いを長引かせたくない。
「こういう紳士然とした奴程タチが悪い。中身が真っ黒だからねえ。さあ、覚悟しな!!」
響が駆け出すのと同時に瞬の魔杖からさらなる誘導弾が放たれる。それをフォークで再び打ち払い、躱しながらひつじのひつじが駆ける。
「おや、こんなにも私の毛は真っ白だと言うのに。お嬢さんは酷いことをおっしゃられる」
響とひつじのしつじの視線が交錯する。だが、響きを無視するように飛び上がり、ひつじのしつじ標的としたのは、奏であった。意表をついた攻撃。
その鋭いフォークは命中した、あらゆるものを切断せしめる攻撃である。その切っ先が奏へと向けられているのに気がついた瞬が声を上げるより早く、奏のエレメンタル・シールドが輝く。
「させません!私の盾は、そんなに簡単に貫けませんから!」
彼女のユーベルコード、トリニティ・エンハンスによって得た炎と水、風の力がエメレンタルシールドの防御力を底上げする。
さらにオーラが輝き、フォークの切っ先をひしゃげさせるほどの防御力で攻撃を防ぐ。
だが、敵の攻撃もまた完全に防げなかった。オーラが寸断されている。驚異的な切断力であった。エレメンタルシールドから放たれる衝撃波がひつじのしつじの体を跳ね飛ばす。
「所詮は一人、力を合わせれば怖くない!!さあ、この国からでていってください!!」
奏の言葉に応えるように瞬の魔杖が再び輝く。盾役として前線に出る奏の負担が大きいことを気にかけていた彼は誘導弾を放ち、ひつじのしつじを遠ざけようとする。
しかし、誘導弾はフォークによって叩き落され続けている。
「―――くっ……!さすがは……!ですが、勝つ為には……こういう手段も必要なのですよ」
瞬のユーベルコード、月白の棘(ツキシロノトゲ)が発動する。それは彼の放つ誘導弾を強化するユーベルコードであった。
今までと変わらぬ誘導弾に油断したひつじのしつじがフォークで誘導弾を叩き落とそうとした瞬間、フォークを無数の棘をもつ誘導弾によって絡め落とされる。ずん!と重い音を立ててフォークごと地面に落ちるしつじのひつじ。
己の武器をすぐに捨て去ることが出来なかったのが、しつじのひつじの敗因であったかもしれない。
「ぬぅ……!これは……また面妖な」
「この国は貴方が蹂躙していい所ではありません。皆の居場所から去ってもらいましょうか」
なにを、と瞬の言葉に訝しむしつじのひつじ。
それは己の武器を捨て、咄嗟に避ける態勢を獲れば避けられた攻撃であったのかもしれない。だが、最後まで彼は己の武器であるフォークを手放すことがなかった。
それ故に―――。
「とっておきの一撃だ!!存分に味わいな!!」
その背後から気配を遮断し近づいていた響き気がつくことができなかった。
いや、警戒はしていたのだ。だが、それ以上に響の気配の消し方が巧妙であったのかも知れない。
瞬の誘導弾が絡みついたフォークを無理矢理に地面から引き抜いて、響へと振り回す。しかし、焦りを持った攻撃を受けるほど響は甘くない。
その攻撃を前進しながら躱し、彼女の拳が燃え盛る。
それは彼女のユーベルコード、炎の拳(ホノオノコブシ)。赤熱する拳に力を乗せて放つ必殺の一撃である。
「くっ―――!その拳を受けるわけには―――!」
その威力は見ればわかる。だからこそ、ここに来て漸くしつじのひつじは武器を手放し距離を取ろうとして……それができなかった。瞬の誘導弾が足に突き刺さり固定する。
さらに奏のエレメンタルシールドが退路を断つようにオーラを展開し、後退を許さなかった。
「アンタはおよびじゃないんだ!!さっさと退場しな!!」
響の赤熱する拳が、超高速でうち放たれる。一撃目はひつじのしつじの胴へ。あまりの衝撃に体がくの字に折れ曲がる。だが、折れ曲がった体を許さぬとばかりに瞬間に放たれる二撃目。
ダメ押しの拳は柔らかな顔面へと打ち込まれる。めり込む拳がオウガの将たるしつじのひつじを打ちのめす。だが、それだけで終わるわけがない。
さらなる蹴撃が襲い、その体を遥か彼方まで吹き飛ばす。
それは、まさに3人の息のあった攻撃が魅せるコンビネーションだった―――!
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
髪塚・鍬丸
敵の頭に辿り着いたのは良いが、この羊さんはちと手強そうだ。
真正面から立ち向かって自身の力を試すのも楽しそうだが、今はこの世界を守る任務が再優先だ。御下命如何にしても果たすべし。
【木の葉隠れの術】発動。先のUCで戦場に吹き荒れていたつむじ風に、何時の間にか木の葉が紛れて舞い踊る。
木の葉を目晦ましに、【忍び足】【暗殺】で戦場から姿を消す。敵を攪乱する状態異常力強化だ。あのフォークの切断力に対抗するのは俺の力じゃ厳しい。古人曰く、当たらなければどうという事はない、だ。
瞬間移動で敵の死角に回り、一瞬の隙を【早業】でついて「斬影手裏剣」だ。二次元の刃で【鎧無視攻撃】、羊毛の装甲の隙を突いて急所を狙うぜ。
泡沫の国はまさに今、オウガと愉快な仲間たちとの激突起こる激戦の地であった。
オウガの大軍勢は猟兵と愉快な仲間たちによって切り開かれ、軍勢の主であるひつじのしつじへと至る道を示していた。
わー!わー!あっちだこっちだ!くわまるのじゃまをさせるなー!
愉快な仲間たちの気合に満ちた声が響き渡る。あちらこちらでトランプ兵の槍と愉快な仲間たちの掲げる布団叩きや物干し竿がぶつかり合う。
花が散る。踏み荒らされ、戦いの余波で散っていく。それを惜しむ暇はない。この戦いに敗れれば、どちらにせよこの泡沫の国はオウガによって歪められ、残酷な国へと変貌してしまうだろう。
それはアサイラムより呼び出され、オウガの贄とされてしまうアリスたちの生還率を大幅に下げることになる。
そんなことはさせない。だからこそ、猟兵である自身がやってきたのだから。髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)は愉快な仲間たちと軍勢の主、しつじのひつじへと至る。
「敵の頭にたどり着いたのは良いが、この羊さんはちと手強そうだ」
鍬丸が辿り着く前に戦っていた猟兵たちとの戦いぶりを見ればわかる。そうでなくとも、あのふんわりとした雰囲気の羊頭からは想像もできないプレッシャーを感じる。
あれは巫山戯た格好をしてはいるが、油断ならぬ強敵であることは疑いようがない。
真正面から立ち向かって、自身の力を試すのも楽しそうである……そう思うのは彼もまた強者の一人であるからか。
だが今はその時ではない。この世界を守る任務が最優先なのだから。
「御下命如何にしても果たすべし」
彼の心にあるのは、愉快な仲間たちが苦心して整備し、アリスを迎え入れようとした彼らの暖かな心に報いることだけだ。
故に、敵将を打ち取ることを最優先するべきだと判断したのだ。
静かに彼のユーベルコード、木の葉隠れの術(コノハガクレノジュツ)が発動する。それは音もなく発動し、旋風に紛れていく。
戦場に木の葉が舞い踊る。それに瞬時に気がついたのは、しつじのひつじであった。
「む―――!この木の葉は……猟兵の仕業ですか」
しつじのひつじは己の全身をもふもふも羊毛で覆う。それは受けた攻撃に比例して戦闘力と生命力を賦活するものである。
だが、鍬丸にとって、その警戒はありがたいものであった。木の葉は目くらましである。己の姿を認識させぬためのもの。
あの敵将しつじのひつじの持つフォークの切断能力は侮れない。あれを受けて自身が無事でいられるとは思えない。
故に、鍬丸が警戒すべきはフォークの一撃。逆にしつじのひつじがすべきことは、フォークの威力に頼ることであったのだ。それがしつじのひつじの敗因。
「古人曰く―――」
鍬丸の声が静かに戦場の争乱にかき消されていく。それは旋風と木の葉によって、しつじのひつじの認識能力を奪った結果である。
「くっ!この私に対して、撹乱とは―――!やってくれる―――!だが、私のフォークから逃げられると!」
フォークが、鍬丸の気配を感じ取って振るわれる。だが、それは虚しく空を切るばかりだ。ユーベルコードによって強化された状態異常強化能力。それによって、しつじのひつじの感覚は鈍り、鍬丸の気配を感じ取ったと錯覚させたのだ。
「当たらなければどうということはない、だ」
フォークを振ったしつじのひつじの死角から音もなく現れる鍬丸。一瞬の隙。攻撃をしたが故の隙。それは一瞬の時間であったが、鍬丸にとっては十分すぎるほどの時間であった。
鍬丸の影が彼から剥離する。それは形を変え、限りなく薄い二次元の刃へと変ずる。圧倒的な鋭さを持つ刃は、残影手裏剣!
「見事―――!だが、私の羊毛に阻まれれば―――!?」
そう、あまりにも薄い刃。
その前に羊毛の衝撃吸収など意味をなさない。羊毛の装甲であろうとも、その間隙を縫うことなど、鍬丸の残影手裏剣の前には児戯にも等しい!
伸びる影はまるで千枚通しのように、しつじのひつじの急所へと突き刺さる。どんな分厚い装甲も、どんなにふわふわな羊毛であろうとも、隙間がある以上、鍬丸に貫けぬものなどないのだ。
「一手、甘かったな。御下命如何にしても、だ」
貫いた残影手裏剣が木の葉に紛れて消えていく。
しつじのひつじが反撃に転じようとしても、既にそのときには鍬丸の姿は捉えられなくなっていた。
そう、彼の一撃は急所を貫く致命の一撃。すでに事は終えているのだから―――!
大成功
🔵🔵🔵
ロリータ・コンプレックス
檻神・百々女(f26051)様(愛称トドメちゃん様)と
可愛らしい執事様だけど……この国と、この子達は壊させない!
願いの叶った世界とか興味ないんだよね。こないだそんな幻覚見てきたばっかなんだなー。
それに、ここには沢山の仲間達がいる――。あなたに勝ち目は、ない!!
てなわけでトドメちゃん様、前、お願いね!!
≪詞琴≫で【楽器演奏・歌唱】を大音量で響かせこの国の愉快な仲間達や猟兵に【祈り】を届け【UC】の【全力魔法】で敵を消し去るよ。
「みんな、聞いて!ロリータちゃんはこのオウガを、全てのオブリビオンを無に還したいの!力を貸して!!」
羊執事もついでにトランプ兵の残党もぜーんぶ光の彼方に消え去っちゃえ!!
檻神・百々女
ロリータ・コンプレックス(f03383)と一緒!(呼び方:ろりっちゃん)
うーん、ろりっちゃんは派手派手だなー。ここはトドメちゃんも負けてられないわっ!
これこそ最新鋭の神降ろしよー、SCRIPT ON!
神の炎で焼きはらえーっ!なーんてね
はいはーい、トドメちゃんにまっかせなさーい!
おっと、でもでも今回もトドメちゃんが前衛よー
ろりっちゃんにおさわりしたいなら、トドメちゃんを通してもらわないとこまっちゃうわっ
トドメちゃんったら敏腕SPなので、全部禁止ですけどっ!
トランプ兵と愉快な仲間たちとの戦いは未だ激しく続いていた。
槍の穂先と物干し竿の切っ先がぶつかり合い火花を散らす。お玉の一撃がトランプ兵の兜を盛大に凹まし、トランプ兵の槍のなぎ払いが愉快な仲間たちを遥か遠くまで吹き飛ばす。
綺麗に整備された道は踏み荒らされ、花は散る。それは元々、不思議の国を訪れるであろう迷えるアリスのための道。愉快な仲間たちが苦心して整備した道であった。
だが、今は戦場と化している。それはどうしようもない現実であったのかも知れない。
愉快な仲間たちは諦めない。なぜなら、彼らには猟兵という心強い味方がいるからだ。オウガの軍勢は愉快な仲間たちでも抑えきることが出来る。しかし、軍勢の主であるオウガ、ひつじのしつじには敵わない。
だからこそ猟兵たちが、これを討たねば戦いに終止符は打たれることはないだろう。
オウガの軍勢を切り開いて、ひつじのしつじの眼前までやってきたのは、ロリータ・コンプレックス(神と電波と隣人を愛せよ。月の天使は斯く語りき。・f03383)と檻神・百々女(最新の退魔少女・f26051)である。
彼女たちは一直線に、オウガの軍勢を蹴散らしながら、ボスオウガであるひつじのしつじへと戦いを挑む。
「これはこれは、可愛らしいお嬢さん方だ。猟兵でなければ、是非ともおもてなしして差し上げたいところですが……それも叶いませんね」
しつじのひつじは慇懃無礼に頭を下げて、彼女たちを迎え撃った。手にしたフォークは油断ならぬ強力な切断能力を持つ武器。さらにはティーポットは抵抗しないものを全て吸い込む異常なる食器。
「可愛らしい執事様だけど……この国と、この子達は壊させない!」
ロリータの言葉に百々女は、そうそうろりっちゃんの言う通り!と同意を示す。それに、しつじのひつじは首をかしげる。
「さようでございますか。ですが、この国は泡沫の国。アリスならぬ身である貴方がには関係のない国のようですよ?それでもこの国を守る意義があるのでしょうか?」
しつじのひつじのつぶらな瞳がどんよりと濁っている。
そう、彼は彼女たちにとってこの国は守るに値しないものであると言いたいようだった。
だが、そんな言葉を打ち消すようにロリータが叫ぶ。
「ここには沢山の仲間たちが居る―――!それだけで戦う理由になるでしょう!あなたに勝ち目は、ない!!」
彼女の言葉と共に百々女が前に出る。それは彼女を守るためでもあり、百々女の役割でも合った。
ひつじのしつじと視線が交錯する。
「ろりっちゃんは、派手派手だなー。ここはトドメちゃんも負けてられないわっ!」
百々女のユーベルコード、神威顕現:日(サモン・アマテラス)が発動する。
「これこそ最新鋭の神降ろしよー、SCRIPT ON!」
手にしたヨリガミデバイスから、トキシック・クラウドに接続する!電脳結界が張り巡らされ、瞬時に彼女の開発した術式が展開する。
それは長大な時間と儀式を持って初めて完成する神降ろしの儀式を最速最短を最新によって成すユーベルコード。
束ねるは火の気質。束ねられた火は、一種の火線そのものである。電脳術式によって編み込まれた神格の炎は、まさに天照の光。
放たれた火線は一瞬でしつじのひつじの羊毛を焼き焦がす。その熱線の余波に煽られて、トランプ兵たちが蒸発していく。
「神の炎で焼き払えーっ!なんてね!はいはーい、トドメちゃんにまっかせてね!」
ロリータは百々女に前衛を任せ、天使の竪琴、詞琴によっt増幅された言葉を、泡沫の国中に存在する愉快な仲間たちに響かせた。
それは愉快な仲間たちだけでなく、周囲に居る猟兵たち全てに届いた祈りであり、願いであった。
「皆、聞いて!ロリータちゃんはこのオウガを、全てのオブリビオンを無に還したいの!力を貸して!!」
その祈りはあまりにも荒唐無稽そのものであった。だが、彼女は本気だった。あらゆるオブリビオンを消し去りたい。
それは現在という今を消費し、過去にして未来へと進む世界にとってはあり得ない言葉。だが、それは彼女の祈り。ユーベルコード、Angel prayer for all(スベテヲスクウテンシノイノリ)。
賛同人数が多ければ多いほどに、その荒唐無稽な願いは叶えられる範囲を広げる。
「ばかな!そんな―――!させるものか!」
しつじのひつじがロリータの祈りを中断させるべく駆ける。しかし、その眼前に立ち塞がるは百々女!
「おっと、ろりっちゃんにおさわりしたいなら、トドメちゃんを通してもらわないとこまっちゃうわっ!」
フォークの鋭い切っ先と百々女の電脳結界がぶつかる。驚異的な切断能力を持つフォークは、容易く電脳結界を打ち破る。だが、切断する度に重ねられていく電脳結界にはばかれ、その進撃を完全に止められてしまう。
「トドメちゃんったら敏腕SPなので、そういう危ない光り物とか全部禁止なんですけどっ!」
何度も何度も電脳結界が破られる。だが、それでも百々女の護衛は突破できず―――そして、その時がやってきた。
「神よ、彼らをお赦しください。彼らは自らが何者なのか知らぬのです。数多の生命の為に過去は今過去に成りたり。世界と生命に光あれ」
ロリータのユーベルコードの光が輝く。
光あれ。それは祝福にして祈りに応える光。輝きは願いを受けて、強大な光を天より降らせるのだ。
それはまさに光の奔流。天より穿たれし、天上の光による一撃。
泡沫の国に進撃せし、全てのオブリビオン……オウガたちの軍勢、そして、しつじのひつじすらをも飲み込んで、その姿を光の彼方へと消し去る。
そう、ここに天の願いは成就する。
天上より舞い降りし一撃が、オウガの軍勢を全て泡沫の国より放逐し、防衛を為し得たのだった―――!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 日常
『泡沫の国』
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POW : 踊れ踊れ!派手な格好でディスコで騒ごう
SPD : 白銀の銀世界!豪華なスキー場でひと滑り
WIZ : 買え買え!札束積んでとにかく欲しい物を買いまくれ!
👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ごーがい!ごーがい!われらしょーりせりー!」
風見鶏がけたたましく叫ぶ声が泡沫の国に響き渡る。
それは猟兵の助けが大きいものの、愉快な仲間たちと共に泡沫の国を守りきったことにほかならぬ勝利であった。
愉快な仲間たちは互いに手を取り合ってゆるゆるっと喜びに湧いている。
だが、それもつかの間の出来事であった。彼らはすぐさま、オウガに踏み荒らされた泡沫の国を修復して回り始めたのだ。
あっという間であった。傍で見ていた猟兵達もあっけにとられるほどのスピードで荒らされていた国は元のバブリーな賑やかさを取り戻していたのだ。
あちらこちらに賑やかなお店やダンスホール、屋台、アトラクションに銀雪舞うスキー場。
ありとあらゆる娯楽がこれでもかと詰め込まれた泡沫の国が出来上がりだ。
愉快な仲間たちは猟兵たちにお礼と言わんばかりに、大量の札束を手渡してくる。
「ありがとー!ありがとー!りょーへいさん!今日は退屈になってしまうまでたくさん遊んで飲んで楽しんで帰って!ありがとー!ありがとー!」
それは彼らなりの猟兵に対するお礼であったのだろう。
これでアリスを迎えられる、と喜んでいるのがわかってしまうほどのはしゃぎっぷり。
さあ、軍資金はたっぷりである。
どのように楽しみ、どのように遊ぶのだろうか。それは猟兵の自由だ!
髪塚・鍬丸
SPDで判定。
スキー場で遊ぼうか。
貰った軍資金でスノーボードやウェア一式を揃える。
見返りの為にやってる任務じゃないが、感謝されるのはいい気分だな。
遠慮なく楽しませて貰おう。
再建したての新雪のゲレンデで、スノーボードのフリーラン。最初のうちは、雪の状態や地形を確かめる様に軽く滑ってみる。良い雪じゃないか。
慣れてきたら、起伏を活かしたジャンプやターン等のトリックも加えていこう。
愉快な仲間達の目があるなら、派手なトリックにも挑戦してみるか。UC【猿飛の術】を応用。雪の起伏でジャンプした後、空気をジャンプ台代わりにして更に連続ジャンプ。普通のスキー場じゃ見せられない非現実的なエアトリックを披露するぜ。
不思議の国の一つ、泡沫の国は、今歓声に包まれていた。
それはオウガの大軍勢を退けたことによる戦勝ムードに満ちあふれていたからだ。あれだけの大軍勢、それに率いるボスオウガを打倒せしめたことにより、この泡沫の国はオウガ支配から逃れることに成功したのだ。
そうと決まれば、後はお祭り放題である。愉快な仲間たちはあっという間に戦いで荒れ果てた泡沫の国を整備し直してしまう。
どのような理屈であるのか、考えるのも馬鹿らしくなるほどに、あっという間に修復仕切ってしまったのだ。
銀雪舞うスキー場は、ゆるっとした愉快な仲間たちがスキー板を履いてゲレンデをびゅんびゅん滑りまくっている。それはとても楽しそうな雰囲気に思えたし、髪塚・鍬丸(一介の猟兵・f10718)にとっても楽しめそうだと思えるものであった。
「見返りの為にやってる任務じゃないなが、感謝されるのはいい気分だな。遠慮なく楽しませて貰おう」
そう、彼にとって猟兵としての任務は見返りを求めるためのものではない。虐げられる無辜の民、犠牲になる生命を救うためにやっていることなのだから、何か見返りを欲するものではないのだ。
だが、それでも愉快な仲間たちは、くわまるー!と駆け寄ってきて共に戦ってくれたことを感謝してくれる。
それを求めていたわけではないのだけれど、それでも嬉しい、と思う温かい気持ちは大切にしたいとおもったのだ。
だから、彼らの感謝の気持である報奨金もありがたく使わてもらおうとおもったのだ。軍資金はたっぷりであるので、鍬丸はスノーボードやウェア一式を揃える。
「くわまるー!こっちだこっちー!こういうのはどー?」
愉快な仲間たちに囲まれて鍬丸は、ウェアのデザインやらゴーグル、手袋やらを見繕われ続けている。どちらかというと着せかえ人形になってような気分にもなるのだから、これはこれで悪くない。
ばっちりとした着こなしにフォームチェンジした鍬丸はボードを抱えてゲレンデへとやってくる。
雪が舞う位であるから寒いとおもっていたのだが、どうやらそういうわけでもないようだ。程よいと感じる体感温度。これもまた不思議の国の特色であるのかもしれない。
「あっというまに再建したんだな……大したものだ」
あれだけオウガたちに荒らされたというのに、もうゲレンデは再建されている。
早速、愉快な仲間たちと共にスノーボードに興じる鍬丸。最初のうちはフリーランで雪の状態や地形を足すかめていた。
軽々と滑り、非常に雪の状態にまで気を配られているのだろう。
「良い雪じゃないか」
そう言うと愉快な仲間たちが、よかったー!やったぜ!とお互いの仕事ぶりにハイタッチする姿が見られた。れを微笑ましく思いながらも鍬丸は滑りを楽しむ。
徐々に成れてきたのだろう、起伏を生かしたジャンプやターン、トリックも加えて滑る。
その度に見物していた愉快な仲間たちから歓声が上がる。ひゅーひゅー!どんぱふ!どんぱふ!鍬丸の体が銀雪に舞う度に盛大に盛り上がるのだ。
こうなると、もう少し、と欲が出るのも当然であるし、彼らが楽しんでくれているのであれば、やぶさかではないのだ。
「踏!」
鍬丸の気合一声!ユーベルコード、猿飛の術(サルトビノジュツ)によって応用された派手なトリックが炸裂する。それは空中に見えぬ階段が在るかのごとく飛び跳ねる。
空気をジャンプ台のように連続で飛び跳ね、まるで熟練のスキーヤーですらできぬような華麗なるエアトリックが披露される。
今まで以上に盛大な歓声がスキー場に響き渡り、鍬丸も控えめながら笑顔が溢れる。それは、愉快な仲間たちの笑顔があるからこそだ。
任務のために駆けつけたことがはじまりであった。しかし、こうやって戦いが終われば、彼らの笑顔が溢れる。
泡沫の国、この国での経験は鍬丸にとって、とても暖かなものになるであろう。
彼の華麗なるエアトリックは、愉快な仲間たちにとってもかけがえのない、忘れえぬ思い出となっていつまでも、銀雪に舞うのであった―――!
大成功
🔵🔵🔵
真宮・響
【真宮家】で参加。
おやおや。(たちまち修復されていく国を見て)この国を作り上げた腕は伊達じゃないね。見事なものだ。
え?奏、いつもと違うロックな衣装着て食事してみたい?じゃあいくのは服の店かな。(奏にビスチェ+レザージャケット+チェックのチェーン付きスキニーを押し付けられて)思い切ったコーディネートするねえ。まあ、このシルバーイヤリングと一緒に着てみようかね。
衣装を買ったら、ホットドックとかコーラなんかのジャンクフードをたべに行く。こうしてはしゃぐのもいいねえ。存分に満喫するか。
真宮・奏
【真宮家】で参加。
はい!!折角だから思い切ったロックな服着てみたいです!!そして手持ちのフード持って練り歩く!!思い切りはじけてみたいです。
母さんと兄さんの衣装を選んでから自分の服を選びます。キャミソールに血チェックのティアードのミニスカートにチェックのジャケット!!ご機嫌でブーツも履いちゃいます。髪はポニーテールにしましょうかね。
ご機嫌でホットドック食べながら笑顔。一度こうして歩きたかったんです!!凄く楽しいですね!!
神城・瞬
【真宮家】で参加。
ふう、なんとか騒動はおさまりましたか。え?ロックな服着て練り歩きたい?まあ、たまにはいいでしょう。
(奏にヒョウ柄シャツ+ライダースジャケット+レザーパンツを押し付けられて)普段着ないジャンルですが、チャレンジしてみるのもいいですかね。あ、髪は後ろで結んだ方がいいですか?
コーラを飲みながら家族と楽しい時間を。奏が楽しそうですし、こうして町を見て回るのもいいですね。愉快な仲間の皆さんの真心が詰まってますし。
今まさに泡沫の国は戦勝ムード真っ盛り!
オウガの大軍勢に押し入られ、あちらこちらが荒れ放題になっていたのもつかの間のことであった。
猟兵たちと共に戦った愉快な仲間たちが、荒れ果てた泡沫の国をあっという間に修復していく。それはあまりにも早く、あまりにも正確な仕事ぶりであった。
「わっせろーい!わっせろーい!なおせなおせー!」
愉快な仲間たちは各々の仕事をわかっているのか、街道を治し、踏み散らかされた花壇を整えていく。
一気に屋台が立ち上がり、お伽噺にでてきそうな城が立ったかと思えば、ダンスホールやスキー場やらが乱立する泡沫の国の出来上がりである。
その光景にあっけにとられてしまったのが、真宮・響(赫灼の炎・f00434)である。
さすがの肝っ玉母さんも、その光景に眼を見張るものが合ったのだろう。
「おやおや……この国を作り上げた腕は伊達じゃないね。見事なものだ」
彼女の言葉通り、愉快な仲間たちの手腕は確かなものだった。それが愉快な仲間たちの本来の役割なのだ。びしぃ!と響の前で整列して敬礼する愉快な仲間たち。
彼らからは感謝と使いきれなさそうな軍資金。または報奨金が手渡される。それはこの国だけで使えるお金であるから、使い切るのが正解なのだろう。
そうこうしていると、真宮・奏(絢爛の星・f03210)と神城・瞬(清光の月・f06558)がやってくる。
彼らもまた同じように報奨金を手にしているのだ。
「ふう、なんとか騒動は収まりましたか……」
瞬は国の様子を見てきたのだろう。どこもかしこも綺麗に治っていることに驚きを隠せないようであった。
逆に奏は、手を上げて元気よく進言する。
「はい!!せっかくだから思い切ったロックな服、来てみたいです!!そして、手持ちのフードを持って練り歩く!!思い切りはじけてみたいです!!」
とてもテンションの高い響。この泡沫の国のバブリーな雰囲気に当てられたのだろうか。
え、と響と瞬が驚いた顔をする。その提案もそうなのだが、奏がこんな風に主張してくるのが意外であったからだ。
いつもと違うロックな服……響と瞬にとってはあまり慣れたものではない。それ故に奏のノリノリなテンションに引きずられるようにして服飾店へと向かうのだ。
「ふふふ!母さんと兄さんの服、ちゃんと選んであげますからね!」
そんなに引っ張らなくても反対なんてしないのに。そう思いがながらも二人は引っ張られるようにして服飾店に入っていくのだ。
そして、奏プロデュースの響と瞬のコーディネイトが発表される!
「あ~……!素敵!母さんすごい綺麗!」
物凄くテンションの高い奏。その目の前にはビスチェにレザージャケットを合わせ、ボトムはチェックのチェーン付きスキニーに身を包んだ響。
そのスタイリッシュな装いに奏は上機嫌そのものである。
「そうかい?奏の見立てが良かったからだろうね……ああ、このシルバーイヤリングなんかもどうだい?」
そういって響と奏は楽しげにファッションに花を咲かせる。
そこだけ見れば、親子ではなくて姉妹のようであるように見えたかも知れない。
そんな彼女たちの前に現れたのは、瞬だ。
「おまたせしました…どうですか?普段着ないジャンルですが……チャレンジしてみるのもいいですね」
瞬はヒョウ柄シャツにライダースジャケット。レザーパンツが長い足を際立たせている。彼のスタイルの良さも合っていたのだろう。
奏が真っ赤になりながら、似合っています!とテンション高めに頷いてくれたのを見て、瞬はホッとする。なら、髪もくくったほうがいいですよね、と彼の長くも美しい髪をくくるとまた雰囲気が変わる。
「こんな感じですか……」
「いいじゃないか、似合っているよ、瞬。さ、次は奏、着替えておいで」
そう言われて奏でも装いを変える。
キャミソールにチェックのティアードのミニスカート。ジャケットはチェック柄。ごきげんな様子でブーツも履き、瞬とおそろいのポニーテールが可愛らしい。
3人揃って店を出れば、もう気分は上々である。
出店を見て回りながら、ホットドッグやコーラを食べ歩く。ジャンクフードは普段あまり食べる機会が無いのかも知れない。
そのせいか、奏は終始テンションが高く、その姿を眺める瞬は優しげな微笑みを浮かべるのだ。
「たまにはこうしてはしゃぐのもいいねぇ……」
響の声もこころなしか軽い。そう思えば、瞬は心持ちも新たに街を見回す。
愉快な仲間たち、彼らの真心がこもっているからこそ、自身が守るべき二人の笑顔が見られたのだ。
戦いは厳しかったけれど、そんな家族の一場面をもたらしてくれたことには、感謝しなければならないとおもった瞬を奏が急かすように手をとって駆けていく。
幸せな時間がいつまでも、いつまでも続けばいい。そう思いながらも泡沫の国での時間は過ぎていくのであった―――。
大成功
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檻神・百々女
ロリータ・コンプレックス(f03383)と一緒!(呼び方:ろりっちゃん)
トドメちゃんはりきっちゃうんだからっ
さすがにマップとかつかっちゃったらズルがすぎるし、ここはトドメちゃんの身体能力を見せつけるときね!
とりあえずトドメちゃんが鬼スタートにしようかしら
仲間たちも適度に見つけて追いかけるけど…本命はろりっちゃん!
ろりっちゃんを何としてもおにに仕立て上げるのだっ!
でもトドメちゃん負けず嫌いだから、いざとなったら使っちゃうんだけど…!
ロリータ・コンプレックス
檻神・百々女(f26051)様(愛称トドメちゃん様)と
バブリーな国!きっとお城とかあるよね!そこでトドメちゃん様と愉快な仲間達と一緒にかくれおにして遊ぶの!
ルールは……
鬼交代後10秒隠れる時間があるよ。見つかったら鬼交代まで隠れられないから走って逃げてね!
タッチされたら鬼交代!OK?
もちろん手加減なし!隠れるときは低身長活かして死角を探すよ!見つかったら【見切りと空中浮遊】で逃げ切るのだ。
あとは【気合い】で!
鬼になったら【UC】で聖霊ちゃん達喚んで索敵&追い込み!
パンケーキちゃんみーっけ!ウツボカズラ君みっけ!うおっ!?クジラ君が噴水の中に!?トドメちゃん様、どっち行ったか知らない!?
オウガの大軍勢は退けられ、泡沫の国は守れられた。
しかし、大軍勢の進撃は泡沫の国に深い傷跡を残し、復旧するのも大変な作業であるかのように思えた。
……だが、その大変さを慮るほどの時間はなかった。
なぜなら、愉快な仲間たちの仕事はあまりにもスピーディであり、尚且尋常ならざる精度で持ってなされたからだ。
檻神・百々女(最新の退魔少女・f26051)とロリータ・コンプレックス(神と電波と隣人を愛せよ。月の天使は斯く語りき。・f03383)の二人が何か手伝おうかと思う間もなく、あっという間に修復されていく泡沫の国。
石畳の街道は踏み荒らされていた痕もなくすっかり綺麗な道へ姿を戻していた。踏み荒らされていた花々は茎が折れ、花が散っていたのが嘘のように綺麗に整備されている。
かと思えば、屋台が立ち並び、ダンスホールやスキー場が出来上がるのだ。
はぇ~……と二人はその様子を呆然と見守るしか無かったが、改めて愉快な仲間たちが彼女たちの前にやってくる。
「ありがとー!ありがとー!りょーへいさん!まもってくれてありがとーねー!」
彼らは彼女たちに礼をつくし、なにか出来ることがあったら何でも言って欲しいと告げる。
ならば、と二人が提案したのは……
「バブリーな国!きっとお城とかあるよね!ていうか、あったね!あれ!」
びしぃ!とロリータが指差す先にあるのは、まるでお伽噺にでてきそうなお城。あれ?と愉快な仲間たちが首をかしげる。あの城がほしいってことかしら?と。
だが、ロリータの望みはそんなものではなかった。
「そこでトドメちゃん様と愉快な仲間たち、君たちと一緒にかくれおにしましょう!遊ぶの!」
えぇー!?と愉快な仲間たちが驚くも、ワクワクしている様子が伺える。なにするなにする?何して遊ぶ?と一斉に二人へと集まってくる愉快な仲間たち。
「お、かくれおに?トドメちゃんはりきっちゃうんだからっ!」
百々女もまた非情に乗り気だ。どうするどうする?ロリータにルールの確認をするのだ。
ルールは簡単だ。鬼を決め、鬼が交代してから10秒間数える。隠れる時間だ。見つかったら鬼交代まで隠れられないから、走って逃げなければならない。タッチされた鬼は交代。簡単だ。
「OK?なら、勿論手加減なし!まずはー……」
「とりあえず、トドメちゃんが鬼スタートにしましょ!私の身体能力を見せつける時だからね!」
と百々女が一瞬、マップを使ってしまおうかな、とか少しズルがすぎる事を考えたが、此処は身体能力で乗り切ってみせましょう!と思い直す。
じゃあ、数えるわよー、と百々女が数え始める。
わー!とロリータと愉快な仲間たちが駆け出す。蜘蛛の子を散らすように城の中へと駆け込んでいくのだ。
それはあまりにも楽しげな雰囲気だった。それまでの戦いとはまったく別物。このために戦っていたのだと言っても過言ではない。
ロリータは愉しくて仕方なかった。もちろん、手を抜くなんてしない。お遊びだからこそ、真剣にやるのだ。
低身長を活かし、死角を探す。どこにしようかな、と考えている内に10秒数え終えた百々女が駆けてくる。
「えぇー!?はやい!?はやいよトドメちゃん様~!?」
「あはは!本命はろりっちゃんだからね!ろりっちゃんを何としてでも鬼に仕立て上げるのだ!」
まさかのロリータ狙い。
確固たる意志を感じさせる百々女の気迫にロリータは空へと逃げる。流石に気合でどうにかなるほど、百々女の身体能力は尋常ではなかった。
あ~!とあっという間にタッチされて、しっかり鬼になってしまっったロリータ。
百々女はじゃあね~とすたこらさっさと城の中へと隠れてしまう。あんなふうに飄々としてはいるが、実は負けず嫌いのトドメちゃん様。それをよくわかっていたロリータも本気を出す。
絶対トドメちゃん様を見つけて鬼にしなければ!
「おかえりなさいませ!大戦用聖霊プリティーロリータちゃん1号!アーンド!暗殺用精霊キューティーロリータちゃん1号!」
ロリータのユーベルコード、ロリータちゃんのなんかものすごい召喚術(ロリータチャンノナンカモノスゴイショウカンジュツ)によって呼び出される精霊と聖霊。
まさかかくれおにで呼び出されるとは思っていなかった。
というか、本気じゃないー!?と百々女は隠れながら戦々恐々である
「あ!パンケーキちゃんみーっけ!ウツボカズラ君みっけ!」
ものすごい勢いで城に隠れた愉快な仲間たちを見つけていくロリータ。本気堕しまくりである。
ビュンビュン飛び回り、目的の百々女を探す。
途中噴水の中に隠れているクジラ君を見つけて、驚愕するもまだ百々女が見つからない。
あれー!?とロリータも意地になる。百々女の負けず嫌いも相当なのである。
「ドドメちゃん様、どっち行ったか知らない!?」
流石に聞いちゃうのは……と隠れている百々女は思った。流石にそういう野暮をする愉快な仲間たちではないでしょうと。
しかし。
「あっちー!あっちー!」
!?あっさり口を割った。
「ちょ、ちょっちょー!?なんで言っちゃうの!?」
ばさ、と飛び出して思わず突っ込んでしまう。それを見たロリータが叫ぶ。
「トドメちゃん様みーっけ!」
彼女たちの楽しげな笑い声が城に、泡沫の国に響き渡る。こんなにも楽しい国なのであれば、迷い込んだアリスも安心である。
この国を守れてよかった。そんな想いをいだきながら、二人はもう少しだけ、この国で楽しく遊ぶのであった―――!
大成功
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