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満天夜桜イルミネイト

#UDCアース #呪詛型UDC

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●枝垂れ桜と星の空
 流れ落ちる様に咲いた桜が夜風に舞い、星の如き数多の煌めきを放つ。
 満開を迎えたのは、見事なしだれ桜。
 煌めき纏い枝垂れ咲き零れる桜の下を歩けば、まるで星々が遊ぶ宵空の中にいる様で。
 どこか儚い星の如き輝きを纏わせながら、淡く輝く星月夜に、刹那の春を彩る。

 今宵は、美しく幻想的な『星と桜』の夜祭り。
 けれど……気を付けて。
 夜空に浮かぶ桜花弁に気を取られすぎたら、星の様な桜の煌めきに攫われてしまうかもしれない。
 丁度今と同じ――桜の季節にいなくなった、あの子の様に。

●星と桜の夜祭り
「今年も桜が満開になる季節が巡ってきたな」
 筧・清史郎(ヤドリガミの剣豪・f00502)は集まった皆に、そう雅な微笑みを向けた後。グリモアに導かれた予知の内容を語り始める。
「美しい桜はどこか妖しさも孕むとは言うが。しだれ桜のライトアップで有名な公園とその周辺で過ごす人々が、UDCの怪異に巻き込まれるという予知を視た」
 それはUDCによる呪いのようなもので、怪異に誘われるのは、その場で日常を満喫している者達という事が判明した。なので日常を満喫し、UDCに連なる怪しい誘いを猟兵達自身に引き寄せ、その奥に潜むUDCを退治して欲しいと、そういうわけである。
「なので皆には、まずは夜桜の祭りを存分に満喫して貰い、その後、怪異現れる古く立派な洋館のお化け屋敷でかくれんぼの鬼となって欲しい」
 怪異が現れるのは、しだれ桜の名所として知られ『星と桜』の夜祭が行われる公園のすぐ傍にある、古いがとても立派な洋館。
 長らく廃墟であったが最近地域の有志が買い取り、この祭りに合わせて、雰囲気のある洋館を舞台に期間限定のお化け屋敷を催すのだという。
 桜咲く庭を持つ広い館で、『星と桜』の祭りにちなんだ、星を辿るスタンプラリー形式のお化け屋敷が開催されるのだというが。
 その前に、公園のしだれ桜を楽しんだ者達にだけ、この館で奇怪な現象が起こる様だ。

「今回の怪異に誘われるための条件だが、館の傍にある公園の、夜のしだれ桜を楽しむことだという。今の時期はしだれ桜も満開の見頃で、『星と桜』の夜祭りが丁度催されているようだな」
 まず満喫して貰うのは、ソメイヨシノやヤマザクラ等、数十本にも及ぶ桜が咲き誇る公園で催される夜祭り。
 その美しく綻ぶ桜の中でも特に人々の目を惹いて止まないのは、今年も見事に咲いた立派なしだれ桜。
 毎年、しだれ桜が満開を迎えるこの時期、その公園では桜の祭りが開催されるが。
 今年の桜の夜祭りのテーマは――『星と桜』。
 ライトアップされた桜吹雪を星に見立てた、夜祭りが開催されるのだという。

 この公園には、しだれ桜が咲くライトアップスポットが3か所ある。
 ひとつめは、公園を入ってすぐにある広場に咲いた、圧巻の大きさを誇る堂々たるしだれ桜。
 その周辺はシートを敷いて花見ができ、ベンチなども多数設置してあって。
 桜が満開なこの時期には沢山の出店も並び、賑やかだ。
 花見弁当など手作りのものや予め用意した飲食物を持参しても良いし、公園に沢山並ぶ出店で調達するのも良い。
 出店では定番のわた飴やチョコバナナやリンゴ飴など、祭りならではな甘味は勿論。香ばしい焼きトウモロコシや焼き鳥、イカ焼きやタコ焼き、焼きそばやお好み焼きなどの鉄板焼きなどの食べ物も。成人しているのならば、桜の名を冠した銘柄の酒や定番の各種酒類も振舞われるという。
 そして『星と桜』のまつりのテーマにちなみ、期間限定で星と桜のスイーツが食べられるという。
 桜色をしたソフトクリームに星のラムネが散りばめられた、星と桜のソフトクリームに。しゅわりとした爽やかな桜色のソーダにレモンシャーベットの星を浮かべた、星と桜のソーダが買えるという。
 ひとつめの場所は、幻想的な桜の下、楽しく花見をするのにうってつけの場所だ。
 ふたつめは、公園の中央に位置する茶屋から臨めるしだれ桜。
 広場のしだれ桜よりはやや小ぶりだが、甘味や食事をいただきながら、のんびりとライトアップされたしだれ桜が鑑賞できる。
 茶屋のメニューもこの『星と桜』の祭りの時期だけの限定メニューがあるという。
 桜色の生地でこしあんを包み、星を思わせる金平糖が散りばめられた上品な味の桜餅。
 そして小振りなどら焼きは、桜型と星型のふたつセット。
 少しおなかがすいているならば、数量限定の桜満開な花見弁当を頼むのも良いだろう。
 ゆっくりとしだれ桜を愛でたい人におすすめの鑑賞スポットだ。
 そしてみっつめは、公園の最奥。
 仄かな照明に照りただ静かに佇む、幻想的な1本の古いしだれ桜がそこにはあるという。
 ライトアップされ、闇夜に仄かに浮かび上がる、魅惑の桜。
 ベンチ程度はあるし、テイクアウト程度の飲食は周辺で可能ではあるが。
 広場や茶屋の賑やかな空気感とは違い、ただただ、零れ落ちそうに咲き誇るしだれ桜や星の如く舞い降る花弁を眺めることができる穴場スポットだ。
 静寂の中、数多の星の如き輝きを纏った桜の世界を存分に堪能できるというわけである。

 そんな夜のしだれ桜を存分に楽しんだ後、向かって貰うのは。
 公園のすぐ傍の立派な洋館で催されている、『星と桜』のお化け屋敷。
 だがそこで、夜のしだれ桜を楽しんだ者が、怪奇に誘われるという。
「この館に住んでいた少女は、かくれんぼの最中に行方が分からなくなったという噂があるようだが。しだれ桜を楽しんだ者だけに、こう声が聞こえるらしい――『かくれんぼしましょ、あなたおに』と。そして幼子の様な影がちらつくのだという。もしかしたら、館の娘の噂に関連しているのかもしれないな」
 このお化け屋敷の入場はチケット制だというが、催し初日のこの日のチケットは全て猟兵達が買い占め済。
 お化け屋敷のスタッフたちは催し開催に手いっぱいで、しだれ桜はまだ鑑賞してはいないようなので、怪異に巻き込まれることはないという。
 なのでお化け屋敷の催しを楽しみつつ、誘われる怪異の謎を解き、被害が出る前に元凶を絶って欲しいというのが、今回の依頼である。

「声や影の主が、行方知れずとなった少女のものかは分からないが、放っておけばいずれ被害がでるだろう。まずは夜のしだれ桜や洋館のお化け屋敷を存分に楽しみ、そして怪異を引き起こした原因の究明と対処をお願いする」
 清史郎はそう皆に頭を下げた後。
 満開桜を掌に咲かせ、猟兵達を、星と桜の世界へと導く。


志稲愛海
 志稲愛海です。
 よろしくお願いします!

 ※ご連絡※ 第1章のプレイングは、3/25(水)朝8:31より受付開始します。
 それ以前に送信のものは流れる可能性があります。

 今回のシナリオの内容は以下となっております。

 第1章:きらめく星の舞台(日常)
 第2章:かくれんぼしましょあなたおに。(冒険)
 第3章:??(集団戦)

 1章2章は、POW/SPD/WIZは参考程度に行動いただいてOKです!

 第1章では、夜のしだれ桜を愛でる『星と桜』の夜祭りが楽しめます。
 できることは概ねOPの通りです。
 ライトアップされた星の如きしだれ桜をご自由に楽しんでください。
 各種お酒も楽しめますが、未成年の飲酒は厳禁です。

 第2章は、長らく廃墟だった洋館で起こる怪異の謎を追う冒険です。
 一般人がお化け屋敷を催している洋館に赴いていただきます。
 怪異の声や影を追いつつ、わいわいきゃあきゃあと。
 ドキドキはらはら楽しくお化け屋敷を楽しんでいただく感じになるかと。

 公序良俗に反する事、他の人への迷惑行為、未成年の飲酒は厳禁です。
 第2章第3章の詳細は、前章の結果を受け、追加OPを記載します。
 締切等はMS個別ページやTwitterでお知らせします。

●お願い
 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称可)と、fからはじまるID】又は【グループ名】のご記入お願いします。
 ご記入ない場合、相手と離れてしまうかもしれませんのでお忘れなく。

 グループ参加の人数制限はありません、お一人様~何人ででもどうぞ!
 ですが複数人の場合は失効日の関係上、同行者と送信タイミングが離れすぎていたり、ご指定の同行者が参加していない場合は返金となる可能性もあります。

 可能な限り皆様書かせていただきたく思っています。
 どうぞお気軽にご参加ください!
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第1章 日常 『きらめく星の舞台』

POW   :    輝く星を捜す

SPD   :    煌く灯を探す

WIZ   :    瞬く光を示す

イラスト:葎

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レスティア・ヴァーユ
「桜吹雪を星に……?」

出店を見て回るのは初めてだ。楽しそうな雰囲気にこういうものかと納得した。酒があると聞き、ワインをもらう。場所として、馴染んだグラスなどでは当然なく、紙コップに入っているのを目に、風流を通り越して斬新だなと思う
目的は古いしだれ桜。酒を片手にベンチに座り無言で見上げた。今までの喧噪から離れ、大声で話す人々もいないのか、足元を風で地面を滑る花びらの音が聞こえてきそうな気がした
「……なるほど、こういう事か」
さんさんと、雪のように花びらが降ってくるのに見とれて時間を過ごす
ライトアップされた花びらが確かに、瞬く光のようだった。ゆっくりと花びらの星に呑まれそうな心地良い時間を過ごしたい



 夜空によく映える美しい金の髪を、さらりと夜風に揺らしながら。
「桜吹雪を星に……?」
 綺麗な青の瞳を瞬かせるのは、品の良さに溢れた整った容姿のレスティア・ヴァーユ(オラトリオのシンフォニア・f16853)。
 星の如き桜吹雪……と言葉で聞いただけではイマイチ、ピンとこなかったけれど。
 とりあえず、訪れた公園に並ぶ沢山の出店をまずは見て回ることに。
「出店を見て回るのは初めてだ」
 何処までもハイソ育ちな彼にとって、賑やかな出店で買い物をすることは初めてだけれど。
 良いところの出であるにも関わらず、狡猾さ傲慢さは一切なく、むしろ楽しそうな雰囲気に興味を示して。
 青の視線をぐるりと巡らせ、こういうものかと納得し、こくこくと頷くレスティア。
 そして、酒があると聞けば、早速貰うのは彼も飲み慣れているワイン。
 けれどそれが注がれたのは、馴染んだグラスなどでは当然なくて。
 紙コップに入れられ渡されたそれを目にし、再び瞳をぱちくり。
 場所を思えば、紙コップにワインでもおかしくはないのであるが。
 初めて目の当たりにするレスティアにとっては、風流を通り越して斬新だなと思うのであった。
 そんな彼のお目当ては、古いしだれ桜。
 先程までは花見を楽しむ人々や並ぶ出店で随分と賑やかであったが。
 同じ場所であるのが嘘であるかのように、静寂に包まれた春の風景。
 レスティアは酒を片手に、ふとベンチに座って。
 無言で夜空を仰いで見れば――そこには、闇に仄か浮かぶ、満天の桜吹雪。
 そして今までの喧噪から離れ、人々の声のかわりに聞こえてきそうな気がしたのは……春風に吹かれ地面を滑る、花びらの音。
 レスティアは足元で踊る桜花弁を暫し見つめた後、再びその顔を上げて。
「……なるほど、こういう事か」
 青の瞳にもしだれ桜の花弁を舞わせながら、呟きを落とす。
 それはまるで静かな夜に降り積もる、溶けない春の雪の様でもあって。
 さんさんと降るそのいろに見惚れつつも過ごすのは、刹那の春。
 ただでさえ幻想的ないろであるのに、ライトアップされた数多の花弁は確かに、瞬く光のようで。
 ゆっくりとレスティアは楽しむ――花びらの星に呑まれそうな、心地良い時間を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セフィリカ・ランブレイ
アルトリウス君(f01410)はさあ、何時休んでるの?
まさかプライベートなど存在しない系?

この男、事件から事件を渡り歩く生活とか言ってた気がする

折角だし付き合いなよ。時期的に花の一つくらい見てもバチは当たらないからさ
仕事も込みみたいだし、君的にもアリな案件のはずだよ
お腹に何か入れたいし、【お茶屋】の近くでいいよね?

あー、いいなあ、限定メニューって響き
私、桜餅もどら焼きも両方頼もうっと

君は?何か好きな食べ物とかあったりする?
お節介承知してるけど、アルトリウス君、休み方滅茶滅茶下手そうで少し心配なんだよね
体調管理の仕方とかそういう話じゃなくて
趣味とか、楽しいがあったほうが人生ハッピーじゃん?


アルトリウス・セレスタイト
セフィリカ(f00633)に問われ考える
休み……ある程度の時間手が空いた時、じゃないか?
概ねグリモア猟兵のところへ行っているからな

では有難く同行しよう
事が起こるまで何をするか思案していたところだった
チョイスは任せる。多分そちらの方が慣れているだろうし

俺は……桜餅を頂くか
今の所、好き嫌いはないと思うぞ
臭いがきついとかそういうものを食べたら苦手にはなるかもしれない

休み方か
ちゃんと問題が出ないように適宜調整しているぞ(自分に能力を行使して)

だが心配してくれたのは、そうだな。多分嬉しい
ありがとう

見知るだけの縁を得た者たちが恙無く過ごせるなら、それで十分だ



 夜風に煽られ舞い遊ぶ花弁は、まるで春のいろを纏う星の様に煌めいて。
 満天の夜空も、踏みしめ歩く道も、瞳に映る輝きも……全てを桜のいろに染め上げてゆく。
 そんな満開に桜咲く公園を行きながら、セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)は、ちらりと赤の瞳を隣に並ぶ彼へと向けて問う。
「アルトリウス君はさあ、何時休んでるの? まさかプライベートなど存在しない系?」
 ――この男、事件から事件を渡り歩く生活とか言ってた気がする。
 そもそも、休んでいる姿をあまり想像できないし。
 事件を追い、常に何処かの世界へと飛び回っている様子である。
 そしてそんなセフィリカの言葉に、ふとアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)は考えてみて。
「休み……ある程度の時間手が空いた時、じゃないか?」
 暫し思考を巡らせてみた後、そう答えるけれど。
 でもやはり、手が空けば。
「概ねグリモア猟兵のところへ行っているからな」
 次の事件を求め、グリモアベースへと足を運んでいる様である。
 セフィリカは夜に映える金の髪を、桜と共にひらり躍らせながらも。
 こんな休みを、アルトリウスに提案してみる。
「折角だし付き合いなよ。時期的に花の一つくらい見てもバチは当たらないからさ」
 しかも、今回は仕事も込み。
 それならば、彼にとってもうってつけ……アリな案件のはずだから。
 事件を解決するためには、まずは枝垂れ咲く夜桜を楽しむことが必須条件でもあるし。
「では有難く同行しよう」
 ……事が起こるまで何をするか思案していたところだった、と。
 こくりと春の輝き纏う銀髪を微かに揺らし、素直に頷くアルトリウス。
 けれど、何をしようかと思案していたくらいだから。
「チョイスは任せる。多分そちらの方が慣れているだろうし」
 これからどう過ごすかは、セフィリカにお任せ。
 そして返ってきた彼の声に、今度はセフィリカが暫し考えを巡らせて。
「お腹に何か入れたいし、お茶屋の近くでいいよね?」
 選んだのは――茶屋で美味しい物をいただきながらの花見。
 茶屋であれば、仕事の前の腹拵えもできるし。
 ゆっくりと静かに、光に照り咲き誇る、しだれ桜も楽しめるだろう。
 いや……楽しめるのは何も桜だけではない。
「あー、いいなあ、限定メニューって響き。私、桜餅もどら焼きも両方頼もうっと」
 そう、茶屋限定の桜スイーツ!
 見た目も味も、甘やかな満開桜を堪能できるというわけである。
「アルトリウス君はどれにする?」
「俺は……桜餅を頂くか」
 君は? と、そう首を傾けつつ訊ねたセフィリカへと、アルトリウスが返せば。
「何か好きな食べ物とかあったりする?」
「今の所、好き嫌いはないと思うぞ。臭いがきついとかそういうものを食べたら苦手にはなるかもしれない」
 好きな食べ物も、嫌いな食べ物も、すぐには思いつかないけれど。
 ヒトを模倣したものであると己の事を自覚している反面、所謂好みに近いものも生じていると感じていて。他者への個々に対する感情も同様だと。
 そしてそれは、様々な出来事に遭遇し、色々な人との接触によるものであると。
 たとえば、春の夜風に舞い踊る、光を纏った桜を眺めたり。限定だという桜色の甘味を食べてみたり。
 美味しそうに甘味を食べる、眼前の笑顔をみることだったり。他者と会話を交わし合ったりすることではないだろうかと。
 それからセフィリカは、いただきます、と。運ばれてきた桜の形をしたどら焼きをいただきながらも。
 桜餅を口へと運んでみている彼へと、改めて目を向ける。
「お節介承知してるけど、アルトリウス君、休み方滅茶滅茶下手そうで少し心配なんだよね」
 そんな言葉に、アルトリウスは淀みなく答える。
「休み方か。ちゃんと問題が出ないように適宜調整しているぞ」
 休み方は抜かりない……ええ、自分に能力を行使して。
 けれどセフィリカは、予想通り休み方が下手な予感しかない返答に首を横に振ってから。
「体調管理の仕方とかそういう話じゃなくて。趣味とか、楽しいがあったほうが人生ハッピーじゃん?」
 気持ちの面での休みを口にしてみる……楽しい、という気持ちを。
 それからアルトリウスはふと、窓の外を見遣って思う。
 光に照る桜は星の様に流れて綺麗であるし。食べてみた桜餅は、仄かな春の如き柔い甘さで。
 そして。 
「だが心配してくれたのは、そうだな。多分嬉しい」
 ――ありがとう、と。
 そう返しながらも、儚くも散りゆく刹那の桜と天に煌めく星の光景を映した藍の瞳を、微かに細めるのだった。
 ……見知るだけの縁を得た者たちが恙無く過ごせるなら、それで十分だ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

宵雛花・十雉
フラン(f09009)と広場で花見

いやぁ、壮観だぁな
まさに風流ってやつ?
とりあえず食いモン買って場所取りしようぜ
仕方ねぇ、フランの分もオレが奢ってやるよ

オレは焼きそばと星と桜のソーダにする
期間限定って聞くとつい買っちまうよなァ

空いてるベンチにでも座ってのんびり花見すっか
昼間に見んのとはまた違って見えんな
こう、夜の闇と照明で桜の色っぽさが引き立ってさ
…へ、星空から桜たぁお前もなかなか詩人だねェ

フランも花とか好きなんかい?
それとも団子の方に惹かれちまうか
あァ、誰かと見るとより一層楽しいモンだよな

寒そうじゃねェの、フラン
ほらよ、兄ちゃんの上着をかけてやろう
手のかかる妹分だこと


フラン・スティレット
十雉(f23050)と広場へ

桜はみたことあるけど、ちゃんとした花見ってしたことないな
エスコートは任せたぞ、探偵さん

これがしだれ桜っていうんだ、確かに壮観
まるで星空から桜が降り注いでるみたい……

奢ってくれるってんなら遠慮なく
とりあえず焼きトウモロコシな
食後のデザートってことでソフトクリームも
へぇ、ラムネで星を表現してんだ
何だか、食べるのが勿体なく感じちゃうな

お、俺は花が好きなんてガラじゃないし……
でも、たまにはこうして綺麗な景色に浸るのもいいもんだな
一緒に楽しめるひとが居るなら、さ

ソフトクリーム食ったせいか、少し冷えてきたや
……十雉の上着、でかいな。ぶかぶかだ
でも、暖かい。……ありがと、探偵さん



 見上げれば、零れる様に咲き誇る春の彩り。
 その柔いいろが光纏えば、それはまるで、数多煌めく星のよう。
「桜はみたことあるけど、ちゃんとした花見ってしたことないな」
 丁度今は、桜も見頃。
 普段過ごしている景色の中で、その花が咲く姿はよく目にしていたけれど。
 フラン・スティレット(Ambivalent・f09009)は、満開に咲いた薄紅を改めて見つめてみてから。
「エスコートは任せたぞ、探偵さん」
 桜花弁降らせていた菫色の双眸をふと、どこか胡散臭い笑み浮かべた隣の彼へと向ける。
 そんな視線に気付いて。飄々と返すのは、宵雛花・十雉(奇々傀々・f23050)。
「いやぁ、壮観だぁな。まさに風流ってやつ?」
 とりあえず食いモン買って場所取りしようぜ、と。
 桜のいろ降る中、花見には欠かせない美味しいものを買いに、並ぶ出店へと足を運んで。
「仕方ねぇ、フランの分もオレが奢ってやるよ」
「奢ってくれるってんなら遠慮なく」
 ……とりあえず焼きトウモロコシな、と。
 食欲をそそる匂いに誘われるように、お言葉に甘え、フランは香ばしく焼けたそれをまず買った後。
 やはり欠かせないのは、食後のデザート。
「へぇ、ラムネで星を表現してんだ。何だか、食べるのが勿体なく感じちゃうな」
 ラムネの星が降る、桜色のソフトクリームも一緒に。
 そんな、期間限定という謳い文句に心擽られるのは、何もフランだけではない。
「期間限定って聞くとつい買っちまうよなァ」
 焼きそばと共に十雉が買ったのは、同じく限定の、しゅわりと煌めく星と桜のソーダ。
 そして美味しい戦利品を手に、空いているベンチへと並んで座ってみれば。
 ふと十雉の橙の瞳にも、光纏う桜花弁がひらり、舞い踊る。
 桜が咲き誇りそして散る様は、特段珍しい光景ではないはずなのに。
「昼間に見んのとはまた違って見えんな。こう、夜の闇と照明で桜の色っぽさが引き立ってさ」
 夜の闇に降るそのいろは、不思議と陽の下で見るものとは全く違う、艶やかさを放っている気がする。
 そしてフランも同じ様に天を仰いで。
「これがしだれ桜っていうんだ、確かに壮観」
 ――まるで星空から桜が降り注いでるみたい……。
 零れ落ちそうなほどに枝垂れ咲いた、闇に浮かび上がる数多の煌めきに、そう言の葉を落とせば。
「……へ、星空から桜たぁお前もなかなか詩人だねェ」
 桜降る中、燃立つような薔薇と穏やかな菫の色を咲かせる隣の連れに十雉は瞳細めて。
「フランも花とか好きなんかい? それとも団子の方に惹かれちまうか」
「お、俺は花が好きなんてガラじゃないし……」
 ふいっと、向けられている視線から菫色の双眸を逸らし、フランはぼそりと呟くように返すけれど。
 長い睫毛越しにちらり、もう一度十雉の姿をその瞳に映し、続ける。 
「でも、たまにはこうして綺麗な景色に浸るのもいいもんだな」
 ……一緒に楽しめるひとが居るなら、さ、って。
 そう言って星降る桜ソフトクリームを口に運ぶ彼女に、十雉は頷き笑み咲かせる。
「あァ、誰かと見るとより一層楽しいモンだよな」
 けれど、桜を一層舞い降らせる風が、さわりと春の夜を吹き抜ければ。
 ……ソフトクリーム食ったせいか、少し冷えてきたや、って。
 ふるりと隣で微かに震えたその様子に十雉は気付いて。
「寒そうじゃねェの、フラン」
 ふわり、温もりのお裾分けを。
「ほらよ、兄ちゃんの上着をかけてやろう」
「……十雉の上着、でかいな。ぶかぶかだ」
 そんな自分をすっぽりと包みこむのには十分すぎる大きな上着を、フランはそっと掌で押さえながら。
 ――手のかかる妹分だこと。
 そう笑む彼を見上げながら紡いで返す。
「でも、暖かい」
 ……ありがと、探偵さん、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

春乃・結希
玻璃さん(f12517)と

すごい!大きい!
…けどお花見するには準備が必要ですよね
ちょっと行ってきます!

人混みをすり抜け、気になった屋台に突撃!
お花見のお供に食料を確保っ
両手が塞がったら玻璃さんを探して押し付け
再び戦場に舞い戻ります

玻璃さん落としたら駄目ですよ!
お供なくなっちゃいますからねーっ


場所取っててくれたんですか?ありがとーっ
うん、綺麗ですねー…一年の中の、ほんの少しの間しか見れないっていうのが好きなんですよね、桜…
あ、どうぞー。この焼き鳥も美味しいよ!

はしゃいだ反動から、うつらうつら
大剣を抱えていつの間にか眠ってしまいます
…ひとりで旅してる時は絶対無いことだけど
隣に信頼出来る人がいるから


鏡・玻璃
結希さん(f24164)と一緒に

これは見事な枝垂桜ですねぇ
っと、結希さん?
元気ですねぇ
では私は場所取りでも

あ、結希さ…わ、わっと
両手に山
苦笑して
はい、お任せ下さいな
おやアレは限定の…

枝垂桜の真下のシート
見上げれば桜の滝といった風
綺麗ですねぇ…
これ頂いても?
ん、鳥もいい味
限定の星と桜のソーダ見かけたのでどうぞ
桜色が綺麗ですよ

この花見も良き思い出になると良いですねぇ

結希さん?
行方不明の子のように桜の煌めきに攫われたのかと思いましたが…寝てますねぇ
上着をかけ

無邪気な寝顔から大剣へ視線移し
あなたの恋人は無防備で心配ですね
少女の心には気付けずに
大剣の心を察っして
代わりに眠り姫の護衛をば
おっと毛虫



 まるで零れ落ちる様に咲き誇るのは、圧巻の大きさのしだれ桜。
「すごい! 大きい!」
 夜の如き黒の瞳を星みたいに輝かせて、春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)は夜空に咲いた春のいろを見上げるけれど。
「……けどお花見するには準備が必要ですよね」
 ――ちょっと行ってきます!
 そう言うが早いか、並ぶ賑やかな出店へダッシュ!
「これは見事な枝垂桜ですねぇ。っと、結希さん?」
 しだれ桜を見上げていれば、先程まで隣にいたはずの彼女の姿がないことに気付いて。
 鏡・玻璃(ガラクタ・f12517)は見つけた遠くの背中に、元気ですねぇ、と呟きつつも。
「では私は場所取りでも」
 眼鏡越しに黒の視線を巡らせ、花見に良さそうな場所を探してみるけれど。
 賑やかな人混みも何のその、するりとその間をすり抜け気になった屋台に突撃!
 お花見のお供にといくつも店を回り、両手いっぱいに確保したのは、美味しそうな戦利品。
 けれど、まだまだ楽しむには足りないから。
「玻璃さん落としたら駄目ですよ! お供なくなっちゃいますからねーっ」
「あ、結希さ……わ、わっと」
 場所探しをしていた玻璃へと買ったものを押し付け、両手を開ければ。
 再び戦場へと舞い戻る結希。
 そんな結希から渡された食料を山盛り抱え、苦笑しつつも。
「はい、お任せ下さいな」
 大事な美味しい戦利品を任せられた玻璃は、元気に屋台という名の戦場へと赴く彼女にそう返してから。
「おやアレは限定の……」
 眼鏡の奥に隠れた碧色を、そっと細め歩き出す。
 そして再び抱える程の美味しい物を手に、結希が戻ってくれば。
「場所取っててくれたんですか? ありがとーっ」
 シートが敷かれているのは、しだれ桜の真下の特等席。
 そしてふと、春の夜の空を仰いでみれば……零れ落ちそうなほど咲き誇るその花の様は、まるで桜の滝のよう。
「綺麗ですねぇ……」
「うん、綺麗ですねー……一年の中の、ほんの少しの間しか見れないっていうのが好きなんですよね、桜……」
 玻璃の落とした呟きに、結希もこくりと頷きつつ、暫し光に照る桜を共に楽しんで。
「これ頂いても?」
「あ、どうぞー。この焼き鳥も美味しいよ!」
「ん、鳥もいい味。限定の星と桜のソーダ見かけたのでどうぞ」
「玻璃さん、いつの間に……!」
「桜色が綺麗ですよ。浮かぶ星はレモンシャーベットみたいですね」
 花は勿論、美味しい物も沢山楽しみます!
 玻璃は結希が買ってきた山の様な戦利品のお裾分けをいただきながらも、闇に浮かぶ夜桜を楽しんでいたけれど。
「この花見も良き思い出になると良いですねぇ……結希さん?」
 急に声が聞こえなくなった連れを探す様に、桜から視線を落とせば。
「行方不明の子のように桜の煌めきに攫われたのかと思いましたが……寝てますねぇ」
 はしゃいだ反動からか、うつらうつらしている彼女へと、そっと上着をかけてあげてから。
 玻璃は、いつの間にか眠ってしまった無邪気な寝顔の彼女が大事そうに抱えている大剣へと瞳を映して。
「あなたの恋人は無防備で心配ですね」
 大剣の心を察し、文字通り、お姫様に虫がつかないようにと。
「おっと毛虫」
 彼女に近づく虫をそっと払ってあげる。
 ――ひとりで旅している時は絶対無いことだけど……隣に信頼出来る人がいるから、って。
 そう少女が思い抱いているその心には、気付けずに。
 枝垂れ咲く桜と煌めく星が降る夜――『with』の代わりに、眠り姫の護衛を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「ええ、花より団子。サクラより桜餅とどら焼きよ」
食い気全開で講演の茶屋に向かうわ。
見かけ年齢の飲酒禁止で自棄になっているわけじゃないわよ?

食べながら桜を見上げて、桜の枝の間から透かし見た夜空に流れ星を探すわ。
お祈りは…しないかな。
同じように何かに祈って、裏切られた人たちの言動を嫌というほど見ているし。

「願いは自分で叶えてこそ、意味があるものなのよ」

皮肉っぽく独り言をこぼしたら、さあ後はお仕事の時間よ。
お化け屋敷にリアルなお化けの退治に向かいましょう。



 足を踏み入れれば、そこは桜色に染まった世界。
 満開を迎えた桜の花が、訪れる皆の目を釘付けにして。
 そんな春のいろを愛でながら、花見に興じている。
 けれど、ライトアップされたしだれ桜も、確かに綺麗ではあるのだけれど。
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)の目的は、勿論こっち。
「ええ、花より団子。サクラより桜餅とどら焼きよ」
 同じ桜色をしているならば、見ているだけでなく食べて美味しい方が良いのです。
 ということで、ヴィオレッタが食い気全開で向かうのは、公園の真ん中あたりに位置する茶屋。
 ……いえ、また見かけの年齢で飲酒禁止という状況に、自棄になっているわけじゃありませんよ?
 いくら、成人などゆうに超えた年齢だと訴えても、どこからどう見ても少女の姿をしているヴィオレッタに説得力は皆無で。
 もうそれが嫌という程わかった彼女は、いつもの如く、諦めて食い気に走るしかなかったのである。
 けれど、星が散りばめられた桜餅や、桜と星のどら焼きが運ばれてくれば、限定の味に舌鼓を打って。
 広がる甘さを味わいながら、藍と紫の瞳で天を仰げば、ライトアップされた満開のしだれ桜が。
 そんな星の様に照り咲く桜の枝の間から、ヴィオレッタは夜空を透かし見て。
 春の夜の空を翔ける流れ星を探してみる。
 でも……流れ落ちる煌めきを見つけても、お祈りはしないでおく。
 同じように何かに祈って、裏切られた人たちの言動を、ヴィオレッタは嫌というほど見ているし。
 だからこそ、余計に思うのだ。
「願いは自分で叶えてこそ、意味があるものなのよ」
 そして、そう皮肉っぽく独り言を零した後。
 ――さあ後はお仕事の時間よ。
 限定の桜の甘味も、煌めく星と桜の風景も、存分に堪能したから……此処を訪れた目的を果たしに。
(「お化け屋敷にリアルなお化けの退治に向かいましょう」)
 星と桜の夜の影に潜む怪異の謎を追って、いざ洋館のお化け屋敷へ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペルル・リートゥス
(絡みやアドリブOK)

平仮名多めの間延びした口調。

「さくらきれいですねー」
立派な二本の足はあるけれど、ふわふわ漂うように可能な限り桜の近くを浮遊して移動。
揺れるドレスは海面を漂うクラゲのよう。

好奇心を抑えきれずにあっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ。
「どうせなら、限定のものぜんぶいただきたいですよねー」
出店を冷やかしながら期間限定商品と桜のお酒をゲットして満喫。
出来るなら茶屋の限定商品も欲しい。

ふわりふわり漂いながら、最後は喧噪を離れて穴場スポットへ。
初めて来る場所にはしゃぎすぎたし、お酒もちょっと入って人酔い気味。
「ひとがたくさんなのはたのしいですけど、ちょっとつかれましたー…」



 煌めく星と桜の海を游ぐ様に、背に生えた翼の如き鰭と尻尾を天に揺蕩わせながら。
「さくらきれいですねー」
 ペルル・リートゥス(彷徨う海の月・f26397)は、ふわふわと漂うように、春色が綻ぶその近くまで浮遊する。
 立派な二本の足はあるのだけれど、でもできるだけ近くで、そのいろを見たかったから。
 そんな煌めく夜空に揺れるドレスは、さながら、煌めく海面をふわり漂うクラゲのようで。
 光纏う春のいろに、ペルルは好奇心を抑えきれなくて。
 乳白色を帯びた瞳で、あっちをきょろきょろ、こっちをきょろきょろ。
 それに、美しく幻想的に咲くしだれ桜も勿論、堪能するけれど。
「どうせなら、限定のものぜんぶいただきたいですよねー」
 今の時期にしか味わえないという、桜の季節の限定ものにも興味津々!
 ふわりゆうらりと、並ぶ出店を巡っては冷かしつつも。
 無事に限定の星と桜のソーダやソフトクリームを買って、見つけた桜のお酒も購入。
 通りかかった茶屋でも、抜かりなく星と桜の桜餅とどら焼きを買って。
 桜花弁とじゃれ合うかのように、ふわりふわりと漂いながら……最後に彼が辿り着いたのは、喧噪から離れた、最奥の穴場スポット。
 美しく零れる様にしだれ桜が咲き誇り、仄かな光が星の瞬きの様に煌めく、静かな風景。
 それからふと立ち止まり、暫し星と桜の輝きを見つめるペルル。
 初めて来た公園の春の空を游いで、ついはしゃいでしまったし。
「ひとがたくさんなのはたのしいですけど、ちょっとつかれましたー……」
 少々人酔い気味にそうぽつりと呟いて、ペルルは翼の如き鰭と尻尾を、ゆらりと揺らす。
 そんな少し火照った頬に咲くいろは――ほわりとお酒もちょっと入った、仄かな春の如き桜色。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フランベル・エンツィアン
静鳳(f18502)と

静鳳お誘いありがとうね!と嬉しそうに
お菓子は大好きなので出店の飲食物もの興味深げにきょろきょろと見渡して
どれも美味しそうだけどせっかくなら期間限定がいいよね!
選んだスイーツは星と桜のソフトクリームを
せっかくだからウィステリアも一緒に食べよう、と藤色の小竜にも食べさせながら炭酸に驚く静鳳に声をかけ
大丈夫?しゅわしゅわも慣れると美味しいよー!
俺のも甘くて美味しい!桜色に星ラムネが乗ってて見た目もいいよね

スイーツ満喫しながら桜もキラキラした瞳で見上げ
昼間でも綺麗なんだろうけどライトアップされてるのもあってまた綺麗だね
ウィステリアと静鳳と、またキラキラな想い出が増えるといいな


楼・静鳳
フランベル(f21786)と
※感情をまだよく知らぬ数歳ヤドリガミ

菓子好きな君にと毎回声を掛けるが
実は俺自身、甘味が『好き』という事も有り得るのでは
考えつつ出店で買物
『ソーダ』という物を試すべく限定商品を一口
刺激に目を瞬く
噎せはしないが小首傾げ
「…攻撃的な飲料だ」
人の嗜好は興味深いな
「大丈夫
気をつけて戴くとするよ」
少しずつ飲めば刺激と酸味の融合は悪くない
「フランベルは?」
感情豊かな君との会話は繰り返す程度に多分『快い』

しだれ桜と星辰を見上げる祭だが
そうするフランベルや人々の心も鑑賞に値する輝きを持つと思う
「『綺麗』、というのだね」
だから俺も同じく見上げ目に焼き付ける
心を得た時
鮮やかに思い出せる様



 夜に咲き誇り、光に照らされたしだれ桜も、煌めきを纏っているけれど。
「静鳳お誘いありがとうね!」
 嬉しそうに笑うフランベル・エンツィアン(彷徨う少年・f21786)の赤の瞳も、キラキラと楽しそうに輝いている。
 そして沢山美味しそうな物が並ぶ出店を見回しては、興味深げにきょろきょろ。
 そんな、菓子好きな君にと、毎回彼に声を掛けている楼・静鳳(紫炎花燈・f18502)であったが。
 くるくると隣で変わる少年の表情を見つめつつも、すれ違う人々の持っている物にふと視線を向ける。
 フランベルも大好きだという菓子……甘味。
 誘いの声を掛けた彼だけでなく、甘い物を『好き』だと思う人は多いようだ。
 だから――実は俺自身、甘味が『好き』という事も有り得るのでは、なんて。
 静鳳は思考を巡らせつつも、フランベルと共に出店で買い物を。
「どれも美味しそうだけどせっかくなら期間限定がいいよね!」
 フランベルが選んだスイーツは、今の時期しか食べられない、限定の星と桜のソフトクリーム。
「せっかくだからウィステリアも一緒に食べよう。紫の星がいい?」
 桜色の甘いソフトクリームを、降る紫色の星のラムネと一緒に掬って。
 差し出せば、ぱたりと尻尾を振りつつ、はむりと食べるウィステリア。
 そして静鳳も、皆が沢山買っている同じく限定の、星と桜の飲み物を買って。
 桜色の星空のようなしゅわり弾け煌めくいろを見つめ、爽やかなシャーベットの星浮かぶそれを見つめてみてから。
 いざ、『ソーダ』という物を試すべく、一口飲んでみれば。
「……!?」
 口の中にしゅわりと広がった思いがけない刺激に、大きく見開いた瞳を思わずぱちくり。
 噎せこそしないが、不思議すぎる刺激にこてんと小首を傾げて。
 まじまじと弾ける星と桜のいろを、もう一度眺めつつも呟く。
「……攻撃的な飲料だ」
 ふと見れば、周囲の人々は平気な顔をして、しかも好んでこの『ソーダ』を飲んでいるようだ。
 そんな皆の様子と手元のソーダを順に見ながら、静鳳は改めて思うのだった。
 ……人の嗜好は興味深いな、って。
 そして炭酸に驚いたような反応をした静鳳に声を掛けるフランベル。
「大丈夫? しゅわしゅわも慣れると美味しいよー!」
「大丈夫、気をつけて戴くとするよ」
 こくりと掛けられた言葉に頷いてから、静鳳は今度は慎重にそっとソーダへと口をつけてみれば。
 人々がソーダを好む理由が、何となくだが想像できるような気がしてくる。
 さっきは油断したが……少しずつ飲めば刺激と酸味の融合は悪くない、って。
 そんなソーダの味や刺激を堪能しながらも、静鳳は顔を上げて。
「フランベルは?」
 そう問えば、すぐに返ってくる笑顔と声。
「俺のも甘くて美味しい! 桜色に星ラムネが乗ってて見た目もいいよね」
 目に見えて分かりやすい隣の少年の感情は、まさにキラキラと輝く星の様で眩しくて。
 そしてその煌めきを、見つめる赤の瞳に宿しながらも、静鳳は思うのだった。
 ――感情豊かな君との会話は繰り返す程度に多分『快い』、と。
 そんな静鳳と共に甘い物を満喫しながらも、フランベルが夜空を見上げれば。
 キラキラしたその瞳にも舞い踊る、春のいろを纏う輝き。
「昼間でも綺麗なんだろうけど、ライトアップされてるのもあってまた綺麗だね」
 青空に柔く溶けるような淡い彩りもきっと綺麗だけれど。
 どこか艶やかな輝きを秘めた、光に照らされ夜の闇に映える眼前のいろは幻想的で、やはりまた綺麗だ。
 静鳳は彼と同じ様に、桜舞い遊ぶ春の夜の空を見上げた後。
 ぐるりと桜色に煌めく風景へと赤の視線を巡らせてみる。
 今宵は、しだれ桜と星辰を見上げる祭だけれど。
(「そうするフランベルや人々の心も鑑賞に値する輝きを持つと思う」)
 感情をまだよく知らぬからこそ、そう思うのかもしれないし。
「『綺麗』、というのだね」
 桜舞う空を眺め、呟きを落としながらも。
 静鳳は沢山の感情の輝きを見ることができたと、そう思う。
 フランベルも聞こえてきた声に、うん綺麗だね、って。
 そう静鳳に頷き、笑顔を向けながらも思う。
(「ウィステリアと静鳳と、またキラキラな想い出が増えるといいな」)
 今日みたいな楽しくて大切な時間を、これからももっと、いっぱい一緒に過ごしたいと。
 そして静鳳も、隣の感情の煌めきを沢山持った彼と同じ様に、再び桜空を見上げて。
 はらはらと舞い降る『綺麗』を、その瞳にも降らせ、焼き付ける。
 心を得た時――鮮やかに思い出せる様に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK

桜吹雪を星に見立てる。それは花の流星群かな。
事前に件の洋館の下見に行きたいが、楽しまないとだめってんならしょうがない。
折角だから銘酒飲み比べでも(うきうきと)もちろんそのあとの仕事に支障がきたさない程度に抑えるが。
可能ならバディペットの伽羅と陸奥と一緒に楽しみたいが大丈夫かな?
花見弁当を三つと自分用の酒、それと伽羅と陸奥用に水を購入して人気がない場所に移動。一人と二匹でゆっくり弁当をつつきながら花見をしようか。
二人ともA&Wの出身になるけど、あの世界じゃ桜はあるんだろうか?あったとしても去年夏に出会った伽羅はともかく、この間生まれたばかりの陸奥は見たことないかな。



 ただ夜桜を眺めることは、これまでもあったかもしれないけれど。
 今宵愛でるしだれ桜は、美しくライトアップされているのだという。
(「桜吹雪を星に見立てる。それは花の流星群かな」)
 黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は、はらりと舞い遊ぶ、煌めき纏った花弁たちを見つめ思う。
 星と桜――それが今年のこの夜祭りの見所だというが、舞う花弁は確かに、淡い春のいろを帯びた流星群のよう。
 けれど、瑞樹がこの公園を訪れた目的は、花見といえば花見ではあるのだが。
(「事前に件の洋館の下見に行きたいが、楽しまないとだめってんならしょうがない」)
 予知されたUDCの怪異の事件を解決するため。
 しかしまずは満開になったしだれ桜を楽しまなければ、怪異に見舞われないのだという。
 ということで、折角だからと。
 勿論、その後の仕事に支障をきたさない程度に、祭りを楽しむべく歩き出す。
 そして伽羅と陸奥も一緒に行く瑞樹のその足取りは、心なしかうきうきと軽く。
 向かった先は――銘酒が振舞われている出店。
 今の時期にぴったりな桜の銘柄のものから、定番なもの、ちょっぴり珍しいものまで。
 少しずつ色々と飲み比べてみて。
 昼の柔らかい桜ではなく、今咲いている様な夜桜をイメージした少し辛めの日本酒を自分用に買って。
 伽羅と陸奥の分も合わせ3つの花見弁当と、伽羅と陸奥用の水も一緒に買って。
 人の姿があまりない場所でゆっくりと、美味しそうなおかず満開の弁当をつつきながら、皆で花見を。
 そして、舞い踊る桜花弁とじゃれる様に遊ぶバディペットたちを見つめつつ、ふと疑問を。
「二人ともA&Wの出身になるけど、あの世界じゃ桜はあるんだろうか?」
 たとえあったとしても、去年夏に出会った伽羅はともかく。
 この間生まれたばかりの陸奥は見たことないかな、なんて思いながら。
 瑞樹は零れる様に咲き誇った満開の桜を肴に、夜桜の名を冠する酒を口へと運ぶのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゼロ・クローフィ
【あまい】

で?何が食べたいんだ?
隣に居るのは桜にも負けない天真爛漫な少女
家に勝手に上がり込んでる為
詫びと礼に誘ってみたものの
連れ回される覚悟は……した

次々に甘味を買うのを横目で見て
限定品か確かに美味そうだな
でも甘いものはちょっとな
って俺のも買うのかよ!?
まてソフトクリームは一口だけでいい
せめてどら焼きにしてくれ

夜桜は意外と綺麗だな
お前さんの世界も桜だったな
あの庭の桜も綺麗に咲くだろうか

しぶしぶ食べる甘いもん
美味い、美味いが
どら焼きはお前さんも食べな
と口に運ぶ

美味しそうに食べる姿見て
本当に甘いもん好きだな
と笑う

まぁこんな日もたまにはいいか
美味い酒?あぁそうだなと何処か楽しげに桜の酒を傾ける


百鳥・円
【あまい】

しだれ桜!なんとまあきれーですね
美味しいものがたくさん食べられるときいて!
ささ、行きますよおにーさん
花より団子と言うでしょー?
もちろん桜も愛でますけれどね!
ほらほら、せーので駆けますよう
せーの!

おやおや奢りだなんて!
あとで後悔しても知りませんからね
うーん迷いますが、ねえ
とりあえず綿あめにりんご飴でしょ!
あとあと限定品ですん
星と桜のソフトクリームですって
おにーさんも食べましょ!
ふたつくださーい!

桜を眺めながらの甘味
やはりキレーな景色は良いですねえ
春のおすそ分けですね!
どーもありがとですようとどら焼き食むり
春のお便りですね、これぞしあわせ

桜のお酒はどーですか?
ふふ、美味しーならよかった!



 夜空に零れる様に咲き誇る、春のいろ。
 その淡い彩りは光を纏い、星の様に煌めいては舞い踊る。
 そんな見事に満開となった花を見上げて。
「しだれ桜! なんとまあきれーですね」
 百鳥・円(華回帰・f10932)は、彩りの違うふたつの瞳にも桜吹雪を舞わせた後。
 ぐるりと賑やかで活気溢れた出店を見回し、ぐっと気合十分に言い放つ。
「美味しいものがたくさん食べられるときいて!」
 満開の桜も勿論良いけれど、やはり花見には、美味しい食べ物は必須ですから!
「で? 何が食べたいんだ?」
 ゼロ・クローフィ(黒狼ノ影・f03934)は、隣の咲き誇る桜にも負けない天真爛漫な少女へとそう問いかけてみるけれど。
 家に勝手に上がり込んでいる詫びと礼にと、今宵の夜祭りに誘ってみたものの――。
「ささ、行きますよおにーさん。花より団子と言うでしょー?」
 ――連れ回される覚悟は……した。
 そんな微かな溜息と共に向けられたゼロの緑色の瞳に、円は笑んで返して。
「もちろん桜も愛でますけれどね! ほらほら、せーので駆けますよう」
 ――せーの!
 元気な掛け声と同時に、早速思った矢先から振り回されています……!?
 けれど、今日のお出掛けはゼロの奢り。
 そんな彼なりの詫びと礼にも、勿論遠慮する気は円にはなく。
 ……おやおや奢りだなんて!
 そして嬉々とした満面の笑み咲かせ、円はこう続けるのだった。
 ――あとで後悔しても知りませんからね、って。
 それからその言葉通り、美味しそうなものが沢山並ぶ出店を前に、悩まし気に首を傾げて。
「うーん迷いますが、ねえ。とりあえず綿あめにりんご飴でしょ! あとあと限定品ですん、星と桜のソフトクリームですって」
 甘いふわふわ綿あめと艶やかまんまるなりんご飴を、ほくほく手にした後。
 次は、限定だというラムネの星が散りばめられた桜色のソフトクリームへと興味を向ける。
 そんな、次々と甘味を買う様を横目で見て。
「限定品か確かに美味そうだな」
 ……でも甘いものはちょっとな、と。
 ゼロが続ける、その前に。
「おにーさんも食べましょ! ふたつくださーい!」
「って俺のも買うのかよ!?」
 耳に届いた元気な声に、ゼロは瞳を見開いて叫んでから。
 ウキウキと自分の分のソフトクリームも買おうとしている円を慌てて止め、こうお願いを。
「まてソフトクリームは一口だけでいい。せめてどら焼きにしてくれ」
 まだ、和菓子の方が食べられそうな気がするから……。
 それから円は、両手いっぱい甘い物を買い込んだ後。
 戦利品を味わいつつも、夜桜を眺めてみれば。
「やはりキレーな景色は良いですねえ」
「夜桜は意外と綺麗だな。お前さんの世界も桜だったな」
 ゼロは、はむりと甘いソフトクリームを頬張る眼前の少女を見つつも思う。
 ……あの庭の桜も綺麗に咲くだろうか、と。
 そしてしぶしぶ、ちびちびと口にする甘いどら焼き。
 いや、確かに眼前のどら焼きは優しい甘さで美味い……美味いのだが。
「どら焼き、お前さんも食べな」
 美味しいのと沢山食べられるのは、また別問題。
 けれど、そんな差し出された甘味に。
「春のおすそ分けですね!」
 どーもありがとですよう、と手を伸ばし、円は早速貰ったどら焼きをはむり。
 そして美味しそうに食べるその姿を見てゼロは笑う。
「本当に甘いもん好きだな」
 予想通り連れ回され、奢って、甘い物はそんなに沢山は食べられないけれど。
(「まぁこんな日もたまにはいいか」)
 春のお便りですね、これぞしあわせ……なんて。
 目の前で咲く笑みに、ゼロはそっと瞳細める。
 そしてそんな彼に、ふと円は訊ねてみる。
「桜のお酒はどーですか? 美味しーですか?」
「美味い酒? あぁそうだな」
 何処か楽しげにそう返し、ゼロは桜の酒を傾ける。
 ひらり舞い降り照る数多の春のいろを水面に映しながら、ゆうらりと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「いつもありがとうございます。今日はお腹いっぱいになるまで楽しいを満喫しましょうね」

UC「ノームの召喚」使用
いつもお世話になっているノーム達を召喚し出店の食品全制覇
皆で好きなものを好きなだけ食べる
もちろんアイスクリームやソーダ、桜餅やどら焼きにも手を出す

お腹一杯になったら皆で桜を愛でる歌を小声で合唱しつつ三ヶ所の枝垂れ桜を順に見学
最奥の枝垂れ桜の所でお腹がこなれるまでまったり一休み

「そろそろ時間になったみたいです。ありがとう、これからもよろしくお願いしますね」
ノーム達に手を振って送還
怪異を確かめに洋館に向かう

「怪異なんてオブリビオンと異界の猟兵の二択だと思っていました。今回はなんでしょうね」



 風が心地良い春の夜、ライトアップされ煌めき纏った桜の下で。
 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)が『ノームの召喚』を展開し喚んだのは、いつもの様に陽気なノーム達。
 そんなノームたちに、桜花は笑み咲かせ口を開く。
「いつもありがとうございます。今日はお腹いっぱいになるまで楽しいを満喫しましょうね」
 今宵目指すのは、いつもお世話になっているノーム達と一緒に、出店の食品全制覇!
 皆で、好きなものを好きなだけ食べようと。
 まずはと、最初の出店へと皆でいざ向かう桜花たち。
 お祭り定番の食べ物や飲み物だけでなく。
 期間限定であるという、星と桜のソフトクリームやしゅわしゅわ煌めくソーダに。
 茶屋で提供されている、これまた限定な、金平糖散りばめられた桜餅や星と桜のカタチをしたどら焼きも勿論堪能します!
 そして、さすがに沢山頭数はいるとはいえ、全制覇はなかなかの量で。
 お腹一杯になれば、皆で歌うのは桜を愛でる歌。
 そんな楽しくて風流な歌を小声で合唱しつつ、桜花は三ヶ所あるというしだれ桜を順に見学して。
「少し休憩しましょうか」
 出店並ぶ広場とはうってかわり、静かに桜咲き誇る公園最奥のしだれ桜。
 沢山食べたお腹がこなれるまで、皆でベンチに並んで据わって、まったり一休み。
 はらりと静寂の中、舞い降る桜花弁は仄かな輝きを宿し、まるで星の様で。
 暫しそんな幻想的な光景を眺め、楽しんでいたのだが。
「そろそろ時間になったみたいです。ありがとう、これからもよろしくお願いしますね」
 桜花はノーム達に手を振って送還した後、今度はひとりで歩き出す。
 その足が向かうのは、この公園のしだれ桜を愛でた者さけが誘われるのだという怪奇が起こる古い洋館。
 桜花は桜色の髪を春風に靡かせながら、ふと小さく首を傾ける。
「怪異なんてオブリビオンと異界の猟兵の二択だと思っていました」
 ――今回はなんでしょうね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

薄荷・千夜子
アイシャさん(f19187)と
桜の催し物ということでアイシャさんと揃いの桜色の羽織を着て参加
ふふ、お揃いのお出かけで花見というのはまた楽しい気分になりますね!
出店も色々あって食べたいものもたくさんで迷うのですが……
やっぱり今日は桜餅ですよね!!
と顔を見合わせて笑いながら

桜餅を入手したらしだれ桜の鑑賞に
甘味を頂きながら素敵な桜も眺めてなんて春満喫ですね
あ、そういえばもう一つお揃いがあったんですよ!と『神楽鈴蘭』を掲げて
せっかくですから桜も楽しみながらアイシャさんの歌も聞けたらなと
アイシャさんの音色に合わせて『神楽鈴蘭』を鳴らしながら【楽器演奏】
素敵な春の夜を過ごせればと


アイシャ・ラブラドライト
f17474千夜子さんと

2人でお出かけするのは初めてですね
いつも…元気で明るい千夜子さんと一緒にいると
楽しいことが沢山起こる予感がしてワクワクするんです
着物風のワンピースに、お揃いの桜の羽織を羽織って…
私も楽しい気分です

茶屋の辺りでお花見しませんか?食べたいものがあって…
桜餅なんです、と言おうとしたら千夜子さんも同じものを挙げて
笑い合って、なんだか幸せ…

神楽鈴蘭を見て私のmuguetと同じ鈴蘭の鈴…と驚き
リクエストはありますか?
よかったら千夜子さんも知っている歌にしましょう
鈴の音を聞きながら歌って
…ああ、いい音色だ、としみじみ思い
同時に、いい夜だとも思う
千夜子さん、今日はありがとう



 春の夜にひらりと翻るのは、光を纏い踊る数多の桜花弁と。
 楽し気に靡く、ふたりお揃いの桜色の羽織。
「ふふ、お揃いのお出かけで花見というのはまた楽しい気分になりますね!」
 そう羽織る揃いの袖にも桜咲かせながら、薄荷・千夜子(羽花灯翠・f17474)が笑めば。
「私も楽しい気分です」
 アイシャ・ラブラドライト(煌めく風・f19187)も自然と笑み零し、こくりと頷く。
「ふたりでお出かけするのは初めてですね」
 いつも元気で明るい千夜子と一緒にいると、ワクワクしてしまう。
 だって――楽しいことが沢山起こる予感がして。
 勿論、今日だってそう。
 水色の着物風のワンピースに、お揃いの桜の羽織を着て……煌めく夜桜舞い降る中をこうやって歩いているだけでも、心踊る。
 けれど、楽しいことはまだまだこれから。
 千夜子はきょろりと、緑の視線を春色の夜へと巡らせて。
「出店も色々あって食べたいものもたくさんで迷うのですが……」
 美味しい物が沢山並ぶ出店を見つめてみるけれど。
 一番のお目当ては、賑やかな出店に売っているものでは実はなくて。
 そう周囲を見回している千夜子に、アイシャはふと、こう提案する。
「茶屋の辺りでお花見しませんか? 食べたいものがあって……」
 出店が並ぶ広場ではなく、公園の中心あたりにある茶屋。
 まさに千夜子が一番食べたいと思っているものも、その茶屋にあるもので。
 ぱっと桜の様に笑み綻ばせ、千夜子は一番食べたいと思っているものを口にする。
「やっぱり今日は桜餅ですよね!!」
 そんな声に、アイシャは瞳を一瞬ぱちくりさせるも。
 思わず千夜子とふたり、顔を見合わせて笑ってしまう。
 桜餅なんです、って……アイシャも同じことを言おうとしたところだったから。
 そしてふたりで夜桜降る中、笑い合えば。
(「なんだか幸せ……」)
 笑みと一緒に、キラキラ輝く幸せな時間も満開。
 そうとなれば、もう迷うことはなく。
 ふたり並んで、桜餅が売っている茶屋へ。
 星を思わせる金平糖が散らされた桜いろの甘味は、やっぱりとても美味しそうで。
 はむりと一緒に並んで食べてみれば、口に広がるのは、春の様に優しい甘さ。
「甘味を頂きながら素敵な桜も眺めてなんて春満喫ですね」
 美味しい桜スイーツだけでもウキウキするのに、眼前には零れ落ちそうなほど満開なしだれ桜が。
 そして吹く春風が仄かな光に照る花弁と、ふたり揃いの桜の羽織を揺らせば。
 千夜子はふと顔を上げ、隣で彼女には食べ応えあるサイズの桜餅を堪能しているアイシャへと視線を向け、紡ぐ。
「あ、そういえばもう一つお揃いがあったんですよ!」
 千夜子の言う、もうひとつのお揃い。
 桜色の羽織の様に春を告げるもの、それは――。
「同じ鈴蘭の鈴……」
 夜空に掲げられた千夜子の『神楽鈴蘭』を見つめ、アイシャは驚いたように瞳を瞬かせてから。
 鈴蘭のベルが先端で揺れる『muguet』を手にする。
「せっかくですから桜も楽しみながらアイシャさんの歌も聞けたらなと」
「よかったら千夜子さんも知っている歌にしましょう」
 刹那響くのは、美しくも楽し気な春いろの歌声と鈴蘭の鈴の音。
 シャンシャランと鳴る音色を聞きながら歌うアイシャは、満面の笑みを咲かせる。
 大好きな歌を、一緒に鳴らす鈴の音に合わせて楽しく歌える今。
 ……ああ、いい音色だ、って。そう、しみじみと思うし。
 同時に――いい夜だとも思う、って。
 アイシャは千夜子と顔を見合わせ、再び笑い合いながら、改めてワクワクと心躍らせる。
 闇夜に耀く桜花弁も、歌に合わせてくるりと踊っているようで。
 星の様に煌めく夜桜の下、素敵な春の夜を過ごしてくれる彼女に、アイシャは微笑んで告げる。 
 ――千夜子さん、今日はありがとう、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

花菱・真紀
十朱さん(f13277)と
桜と星を一緒に楽しめるなんて最高ですね。
コンビニでかった缶ビールとおつまみ…あ、あのソフトクリーム美味しそう。ちょっと買ってきます!お酒も気になるのですけど俺日本酒は弱くて…依頼もあるからなぁ。

わぁ、枝垂れ桜すごい綺麗!あ、スマホ、写真撮ろう!【撮影】
桜はやっぱり良いですね。日本人と言えば桜と言うか。
邇邇芸が木花咲耶を選んだ時からの定め。と思えば壮大に感じません?
まぁ、その分寿命は短くなっちゃいましたがね。

(ビールをちびちび飲みながら)
…お化け屋敷と言えば俺の姉ちゃんがスゲー好きで。
小さい頃の俺は得意な訳じゃなかったのに姉ちゃんに無理矢理連れてかれてかれたなぁ。


十朱・幸也
花菱(f06119)と
アドリブ大歓迎

広場の辺りで花見と洒落込むか
ほら、ビールとつまみ持ってるから行ってこいって
花菱が戻ってきたら……俺は、桜の名前の酒でも買うかね
……んじゃ、俺の一口だけ飲むか?
ソフトクリームと交換、っつーのは駄目?

おおーっ、正に絶景
花菱、其処動くなよ?記念に撮るからピース、ピース!
日本神話だったっけか……流石、都市伝説マニアだな
寿命が短くなったとしても、そいつと結ばれたかったとか
そう考えると神様も、そう俺達と大差ねぇんだな
恋に落ちて、溺れるモンだってさ

ガキの頃は怖いだろ、リアルなのもあるし
俺もおふくろと一緒に行って、泣いた泣いた
……でも、繋いでくれた手がすげー安心するんだよな



 コンビニで事前にばっちり缶ビールとおつまみも調達して。
 今夜の酒の肴は、煌めく星と桜の景色。
「桜と星を一緒に楽しめるなんて最高ですね」
 零れる様なしだれ桜を眺め、春の夜の花見と洒落込もうと公園へとやって来たのは、花菱・真紀(都市伝説蒐集家・f06119)。
 そして黒のスクエア眼鏡の奥の瞳をぐるり、並ぶ出店へと巡らせてみれば。
「……あ、あのソフトクリーム美味しそう。ちょっと買ってきます!」
 甘い桜色に星のラムネが降る、限定のソフトクリームを発見!
「ほら、ビールとつまみ持ってるから行ってこいって」
 十朱・幸也(鏡映し・f13277)はそう真紀から荷物を受け取ってから。
 その背中を見送るついでに、ひとつの出店にふと視線を留める。
「花菱が戻ってきたら……俺は、桜の名前の酒でも買うかね」
 そして相変わらず個性的なネクタイを揺らし戻ってきた真紀と交代で、春めいた名と味わいの酒を購入。
 そんな幸也の戦利品を見遣り、真紀は首を傾け呟く。
「お酒も気になるのですけど俺日本酒は弱くて……依頼もあるからなぁ」
「……んじゃ、俺の一口だけ飲むか?」
 気になっているのはそう、何も真紀だけではない。
「ソフトクリームと交換、っつーのは駄目?」
 幸也も何気に、真紀の手に握られた星と桜のソフトクリームが気になっていた模様。
 そんなお互い気になっているものを少しずつお裾分けし合ってから。
「おおーっ、正に絶景」
「わぁ、枝垂れ桜すごい綺麗! あ、スマホ、写真撮ろう!」
「花菱、其処動くなよ? 記念に撮るからピース、ピース!」
 春の夜空に浮かび上がるライトアップされたしだれ桜を背景に、ピース、ピース!
 童心に返ったように、踊るかの如く舞う桜花弁ときゃっきゃじゃれる様に、色々沢山映える写真を撮ってみた後。
「桜はやっぱり良いですね。日本人と言えば桜と言うか」
 改めて、見上げる瞳にも桜を舞降らせながら、浪漫を語る真紀。
「邇邇芸が木花咲耶を選んだ時からの定め。と思えば壮大に感じません? まぁ、その分寿命は短くなっちゃいましたがね」
「日本神話だったっけか……流石、都市伝説マニアだな」
 幸也も同じ様にすぐ隣で光纏う桜を眺めながら、続ける。
「寿命が短くなったとしても、そいつと結ばれたかったとか。そう考えると神様も、そう俺達と大差ねぇんだな」
 ――恋に落ちて、溺れるモンだってさ、って。
 青空の下で見る桜も綺麗だけれど。夜桜はより幻想的で……そしてどこか、妖艶でいて儚い。
 そんなライトアップされた満開桜を肴に、ビールをちびちびと飲みながら。
「……お化け屋敷と言えば俺の姉ちゃんがスゲー好きで」
 真紀がぽつりと口にし始めたのは、心に今でも残る姉との思い出。
 それは、ゆっくりと前へと進むように辿る記憶。
「小さい頃の俺は得意な訳じゃなかったのに姉ちゃんに無理矢理連れてかれてかれたなぁ」
 そんな真紀の言葉に、幸也は連れへと向けた赤の瞳を細めて。
「ガキの頃は怖いだろ、リアルなのもあるし。俺もおふくろと一緒に行って、泣いた泣いた」
 そして春の夜の空からひらり舞い降る桜いろを見上げ、紡ぐ。
「……でも、繋いでくれた手がすげー安心するんだよな」
 小さい時は苦手で泣いてしまったりもした、お化け屋敷。
 今は大人だし、酒も入っているから、もう怖くない……?
 いや――それはまた、花見のあとのお楽しみに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャルロット・クリスティア
【しゃるはな】
突然のお誘いだったから何かと思えば……。
そうですね、お仕事とはいえゆっくりする時間も大事です。少し羽を伸ばしていきましょう。
何やら目的もあるようですし、茶屋に足を延ばしましょうか。

普段は洋菓子ばかりなので、どら焼きというのは初めて食べますが……上品な甘さで美味しいですね。
そちらの桜餅は……って、食べかけのやつ齧っていかないでくださいよ!
もう一個ありますから……ほら、欲しければこっちをどうぞ。
その代わり、桜餅も一つ頂いていきますから。

まったくもう、慌てなくても桜は逃げませんよ?ってあぁ、わかったから引っ張らないで……。
……まぁ楽しそうですし、よしとしましょうか。


霄・花雫
【しゃるはな】
えへへ、だって折角の春だよ?桜だよ?
このあと戦いが待ってるのは分かってるけど、どうせなら楽しまなきゃねー

ねー、此処の和菓子限定メニューなんだって!
んんん、迷うなー
あたし桜餅にしよっかな、金平糖かわいいなー
シャルちゃんのどら焼きもかっわいー、こっちお星さま?ひと口ちょーだーいっ!
もっちろん!あ、待って待って、シャルちゃんもほら、あーんして?ね?
ふふー、やっぱりシャルちゃんと来るの楽しいねぇ

次は何処行こっか
……わぁっ!
シャルちゃんシャルちゃん見て見て!あっちすっごく綺麗!桜!
シャルちゃんの手を繋いで、はしゃぐままに走り出す
だって、シャルちゃんなら一緒に来てくれるって知ってるもーん



 賑やかな公園を歩きながら、ぐるりと青の瞳で周囲を見回した後。
「突然のお誘いだったから何かと思えば……」
 シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)が視線を止めたのは、ワクワクしたように隣を行く、霄・花雫(霄を凌ぐ花・f00523)の姿。
「えへへ、だって折角の春だよ? 桜だよ?」
 星と桜が煌めく春の夜を游ぎながら、花雫はそう桜の如く笑みを綻ばせて。
「このあと戦いが待ってるのは分かってるけど、どうせなら楽しまなきゃねー」
「そうですね、お仕事とはいえゆっくりする時間も大事です。少し羽を伸ばしていきましょう」
 花雫の言葉に、シャルロットも夜空に映える金の髪を小さく揺らして頷く。
 この場所にやって来た目的は、UDCの怪奇が予知されたからだけれど。
 UDCの怪奇を引き起こすために、まずはライトアップされたしだれ桜を鑑賞し、夜祭りを楽しまなければいけないし。
 何より、猟兵としての仕事の前に、折角だからゆっくり楽しい時間を満喫するのも良いだろうと。
 任務完遂のためにも、楽しい時間を過ごすためにも。
 真面目なシャルロットも、何やらお目当てがありそうな花雫に連れられ、仄かに浮かぶ夜桜の景色の中を進んで。
 足を延ばしやってきたのは――公園の中央あたりにある茶屋。
「ねー、此処の和菓子限定メニューなんだって! んんん、迷うなー」
 花雫は魅力的なスイーツの誘惑に、きょろりとメニューに目移りしつつも。
 やはり気になるのは、花咲くこの時期限定の桜スイーツ。
「あたし桜餅にしよっかな、金平糖かわいいなー」
「私はこのどら焼きという和菓子にしてみましょうか」
 花雫が桜餅を選んだことだし、自分はもうひとつの限定メニューにしてみるシャルロット。
 少し小振りな、星と桜のカタチをしたどら焼きをひとつ、手に取って。
 はむりとそっと、口に運んでみれば。
「普段は洋菓子ばかりなので、どら焼きというのは初めて食べますが……上品な甘さで美味しいですね」
 食べ慣れた洋菓子とはまた違った、ふんわり春の様な優しい甘さが口の中に広がって。
「シャルちゃんのどら焼きもかっわいー、こっちお星さま? ひと口ちょーだーいっ!」
「そちらの桜餅は……って、食べかけのやつ齧っていかないでくださいよ!」
 ――もう一個ありますから……ほら、欲しければこっちをどうぞ、と。
 食べかけではないもうひとつの方を差し出しながらも、こう続ける。
「その代わり、桜餅も一つ頂いていきますから」
 どら焼きと桜餅の限定桜スイーツを、互いに交換こ!
 そんなシャルロットの声に、もっちろん! と花雫は笑み咲かせた後。
「あ、待って待って、シャルちゃんもほら、あーんして? ね?」
 そして貰ったどら焼きを口に運び、ほわりとその甘さに幸せそうな表情を宿す。
「ふふー、やっぱりシャルちゃんと来るの楽しいねぇ」
 それからスイーツを存分に堪能した茶屋を出て、次は何処行こっか……そう、花雫が紡いだ刹那。
「……わぁっ! シャルちゃんシャルちゃん見て見て! あっちすっごく綺麗! 桜!」
 より見事に満開を迎えている桜を見つけ、興奮した様に指した後。
 花雫はシャルロットの手を取り、繋いで。
 光纏う夜桜が踊る中、はしゃぐままに走り出せば。
「ってあぁ、わかったから引っ張らないで……」
 花雫に強引に連れられつつ、シャルロットも共に足を速め言うけれど。
「だって、シャルちゃんなら一緒に来てくれるって知ってるもーん」
 そう夜桜に負けないくらいキラキラ笑み咲かせる花雫に手を引かれるまま、シャルロットは青の瞳を細める。
 ……まぁ楽しそうですし、よしとしましょうか、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふわぁ、アヒルさんお祭りですよ。
夜桜も綺麗ですし、それにこのサクラミラージュで買った桜柄の帽子もぴったり似合うと思うんですよ。
ふぇ、アヒルさん、少しは見てくださいよ。
そんなに屋台の食べ物ばかり眺めていたら花より団子じゃないですか。

あ、あのソーダ水すごいです。
桜の花が浮いてます。
浮かんでいるんじゃなくて、浮いているんです。
青色のソーダ水の宇宙に咲く桜みたいですね。
ソーダの泡が星にも見えてすごく綺麗ですよ。
ふえぇ、アヒルさん少しは情緒を楽しみましょうよ。
そんな一気に飲み干したらつまらないじゃないですか。



 キラキラと煌めきを纏う夜桜が星の様に舞う中。
 やはりそろっと様子を窺う様に、公園へとやって来たのは、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)。
「ふわぁ、アヒルさんお祭りですよ」
 アヒルさんも、星と桜の夜祭に興味深々の様子で。
「夜桜も綺麗ですし、それにこのサクラミラージュで買った桜柄の帽子もぴったり似合うと思うんですよ」
 フリルは改めて夜桜を眺めながら、そっと被っている桜柄の帽子に手を添えれば。
 帽子をより彩るかの様に降り積もっていた花弁が、はらりと宙を舞った。
 けれど、眼前に咲く零れ落ちるようなしだれ桜は見事に満開だというのに。
「ふぇ、アヒルさん、少しは見てくださいよ」
 桜ではなく、美味しそうな匂いのする方向ばかり見ているアヒルさんに気付いて。
 ――そんなに屋台の食べ物ばかり眺めていたら花より団子じゃないですか。
 そう言いつつも、アヒルさんが興味を示した出店へと、フリルも足を運んでみる。
 そして見つけたのは、星の様にしゅわしゅわと泡が煌めく飲み物。
「あ、あのソーダ水すごいです。桜の花が浮いてます」
 フリルはアヒルさんと共に、やっぱりちょっぴりおどおどしながらも、ぱちくりとソーダを上から覗いてみれば。
「浮かんでいるんじゃなくて、浮いているんです。青色のソーダ水の宇宙に咲く桜みたいですね。ソーダの泡が星にも見えてすごく綺麗ですよ」
 ひとつ買ってみた星と桜のソーダを、アヒルさんと分けっこ。
 ……でも。
「ふえぇ、アヒルさん少しは情緒を楽しみましょうよ」
 フリルは夜桜舞う中、思わずそう声を上げる。
 ――そんな一気に飲み干したらつまらないじゃないですか、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鬼灯原・孤檻
尊(f13751)と一緒。

夜のしだれ桜か。星の下で見るのもまた格別だな。
色んな場所から楽しめるようだが、…そうだな、俺はまず茶屋の限定メニューをいただきたい。
どら焼きはセットメニューがあるようだから、尊と分けて食べようか。
食べ歩きが出来るなら、この辺りのしだれ桜を一通り見てみたい。…行儀が悪いからダメなら、大人しく茶屋から見える桜を眺めよう。

「…粋な言葉を言えたらいいんだが…、どうにも言葉が出てこない。
 月並みだが……綺麗だな」

風に舞う桜の花びらがふぶく夜空を見上げる。
どらやきに舌鼓を打ちつつ、この一時を楽しもう。


橘・尊
孤檻(f18243)と一緒

陽の光の下に咲く桜はよく見るけれど夜桜は久しぶりで怖さ半分楽しみ半分だ

でも夜桜もいいけど、まずは
期間限定メニューは制覇、なんだけど欲張っちゃダメだから我慢っ

わ、有り難う
俺は桜餅を孤檻と半分こっ

食べ歩きが駄目なら、食べるだけ食べて他の夜桜見てまわろうか
飲み物ぐらいなら持ち歩けないかな

孤檻の言葉に頷きつつ呟くように
うん、綺麗だ…実はさ夜桜って少し恐かったんだけど、そんな感じ今日はしないな…孤檻と一緒だからかなあ、不思議

夜桜と風に舞い踊る星桜を楽しみながら、甘味を存分に味わおう



 桜というのは、不思議な花だ。
 全く同じ花であるはずなのに……昼と夜では、印象がガラリと変わるから。
 青空に彩りを添える昼の桜も勿論、綺麗だけど。
「夜のしだれ桜か。星の下で見るのもまた格別だな」
 鬼灯原・孤檻(刀振るう神・f18243)が今見上げている夜桜は幻想的で。
 ライトアップされ仄かに光纏った花弁が、はらりひらりと星の様に煌めいている。
 そして孤檻のすぐ隣で、橘・尊(浮雲・f13751)も天を仰いでみるけれど。
(「陽の光の下に咲く桜はよく見るけれど、夜桜は久しぶりで怖さ半分楽しみ半分だ」)
 可憐に咲き綻ぶ昼の桜とまた違った、静かに舞い散る夜桜の妖艶さ。
 それは美しいからこそ、何処か怖く感じてしまうかもしれなくて。
 けれど孤檻と一緒に、この景色を眺められるのは、純粋に嬉しい。
 とはいえ、夜桜もいいのだけれど、まずは――。
(「期間限定メニューは制覇、なんだけど欲張っちゃダメだから我慢っ」)
 そう、期間限定の桜スイーツ!
 期間限定と聞けば、やはり心擽られてしまうし。
 本当は全制覇といきたい尊だけど……白に近い灰色の耳をぺしょり、欲張らないようにと我慢。
「色んな場所から楽しめるようだが、……そうだな、俺はまず茶屋の限定メニューをいただきたい」
 孤檻はそう言った後、尊へと、こんな提案を。
「どら焼きはセットメニューがあるようだから、尊と分けて食べようか」
 そんな彼の言葉に、満開の桜のように、ぱっと笑み咲かせて。
「わ、有り難う」
 尊も選んだ桜餅を、孤檻と仲良く半分こする約束を。
 茶屋で落ち着いてライトアップされたしだれ桜を愛でるのも良いのだけれど。
 やはりもう少し近くで、一緒に眺めてみたいから。
 星と桜の桜餅とどら焼きは、食べ歩き仕様で受け取って。
 調達した飲み物と一緒にふたり、甘い物をお供に夜桜を見て回る。
 零れる様に満開に咲き誇るしだれ桜。
 仄かに光に照らされた数多の花弁は、さながら星の様に煌めいて。
 幻想的な美しさを放ちながら、はらりひらりと、春風に踊っている。
 そんな春の風景を暫し眺めた後。
「……粋な言葉を言えたらいいんだが……、どうにも言葉が出てこない。月並みだが……綺麗だな」
 そう静寂の春に、ぽつりと言の葉を落とす孤檻。
 けれど、本当に美しいものを前にすれば、人は言葉を失うものかもしれない。
 尊は耳に届いた声にこくりと頷きつつ、呟くように紡ぐ。
「うん、綺麗だ……実はさ夜桜って少し恐かったんだけど、そんな感じ今日はしないな……」
 ――孤檻と一緒だからかなあ、不思議、って。
 攫われてしまいそうな程に幻想的な夜桜も、ふたりで一緒に眺めれば大丈夫。
 それに、お楽しみは夜桜だけではないから。
 孤檻と尊は、春風に舞い踊り吹雪く春いろの星空を見上げながら。
 約束通り――美味しそうな甘味も一緒に沢山楽しむべく、期間限定の桜餅とどら焼きを半分こ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

織笠・アシュリン
【恋華荘】

はぁぁ、夜桜は初めてだけど、いいね……
夜闇に桜色が映えるけど、最初にやったのは誰だろ?
まぁ、UDCの事は後で考えるとして、ごはんごはん!
いちごとゆのかが腕によりを掛けて作ってきたお弁当が、美味しくないわけないもんね!

いただきまーす!
この唐揚げの絶妙な揚がり具合……!
しかも冷めても美味しい……お弁当には最良だね!
「んー、美味しい~♪いちごもゆのかもすごいっ!」
桜の下で向日葵のような満面の笑みっ
(でも、いちごに料理作って美味しいって欲しいなぁ……)
こっそり、ひとつの決意をしてみたりもっ

あ、こっち咲耶のだっけ?
食べ……って、いちご!?
め、メディーック!?(魔女の自家製胃腸薬出しつつ)


光満・桐江
【恋華荘】
怪異の調査と討伐へ向かう前の気力充填の為にも
ここはひとまずみんなでお花見、していきましょうっ

と、自分が作ったいろんな意味でそつのない出来のお弁当を出そうとしたら

さ、咲耶さん!? それは一体…!?
と、咲耶さんが出したお弁当…でいいのですよね?を見て
一気に驚きと不安がやって来ちゃいます!?

それを見て、味覚を「何でもおいしい」にする魔科学アイテム
「この世の中に、まずい物など一つも無いのです」
を思わず取り出しそうになっちゃう位…

そしていちごさんが咲耶さんのお弁当を!?
そしてそのお顔を見て、不安的中な感じが…

そして、後でこっそり先の魔科学をいちごさんに渡しておこうと決意するのでした…


彩波・いちご
【恋華荘】
UDCの話もありますけど、まずはお花見楽しみましょうか
皆で広場のしだれ桜の芝にシートを敷いて、用意してきたお弁当と、せっかくなのでで店で買ってきた期間限定の星とさくらのスイーツも食べてみたいですね

お弁当は、私とゆのかさんで作ってきました
唐揚げ、卵焼き、エビフライ、ハンバーグ…
お手軽なおかずを重箱に詰めて、稲荷と太巻きの助六寿司とあわせて
「さぁ、召し上がれ♪」
あ、太巻きには理緒さん用にワサビたっぷりのもありますから気を付けてくださいね?

あれ、咲耶さんも作ってきたんですか?
咲耶さんの料理は初めてですね
いただきます…(ぱくっ

…?!
こ、これ、は…(顔青ざめつつも
お、美味しい、ですよ?(笑顔で


天樹・咲耶
【恋華荘】
主人格の咲耶(優等生、ただし料理は殺人的)です

「UDC事件とあれば、UDCエージェントである私の出番ですね!」

事件に巻き込まれるためには夜桜を楽しまなければならないというなら仕方ありませんね。
一刻も早く事件を調査したいですが、ここはまず、恋華荘の寮生仲間と一緒にお花見を楽しみましょう。

「あ、他の方たちにばかり料理していただくのも気が引けたので、私もお弁当……作ってきました。
どうぞ、召し上がってくださいね」(にっこり

サクヤ(みんな逃げてー、咲耶ってば塩と砂糖間違えてるし、オイスターソースとウスターソース間違えてるし、デミグラスソースの代わりにデスソースも入って……以下略)


セナ・レッドスピア
【恋華荘】
UDCの調査と対決もありますが
ここは英気を養うためにも、みんなと一緒にお花見お弁当タイムですっ!

理緒さんが屋台スイーツを買い出しに行く所に同行して
お手伝いしていきます
限定セットは、星と桜をみんなで分け合うので
同じにするか違うのにするか、その配分に悩んだり…

そうやってお買い物したら
みんなと一緒にお弁当タイム!

先のスイーツと、みんなのお弁当を食べて
お腹も心も充実させちゃいます!

みんなのお弁当の素敵なお味…
…咲耶さんのはこっそりちょびっと暴喰者形態を使っていただきつつ…
のおいしさにほわほわしたり

また、お弁当やスイーツをみんなと…
出来そうでしたらいちごさんや理緒さんと「あーん」し合えたらっ


菫宮・理緒
【恋華荘】

UDCはいるけどまずは楽しんでからみたいだし、
めいっぱい楽しもう!

お弁当&スイーツは、セナさんと屋台スイーツ担当!

しだれ桜餅や星と桜のソーダに星と桜のソフトクリームと、
とーっても美味しそうなスイーツを買い回るよー。

クーラーボックスに氷と保冷剤を詰め込んで保管もばっちり!
しっかり買い込んだら、いちごさんとゆのかさんのお弁当だっ。

あ、わさび巻きがある!これ美味しいよね!ありがとー!
と、太巻きを美味しそうに頬張り、
他のお料理には七味をかけていただきます!

お?咲耶さんのもあるんだ?もらっちゃうね!
デスソースに七味あうよね!(七味どばっと)
うん、辛くて美味しいよー♪

はい、セナさん、あーん♪


白銀・ゆのか
【恋華荘】
事件を抜きにしても、お花見はいいかも…!
いちごと一緒にみんなのお弁当作り、頑張っちゃうから!
(おにぎりとか太巻き寿司とかおいなりさんとか、たっぷりお重に詰めて…!)
辛党の理緒さんにもダイジョブなように、エビフライやハンバーグ用の辛めなチリソースも用意してっと…♪

皆が美味しくいただいているのと桜をつまみに、いちごのお酌をしつつ楽しんじゃいましょう♪(もちろんジュースですよ!)


あら、咲耶さんもお弁当を?
早速いちごがいただいてるけれど…いちごちゃーん!?
(お口直しのために)はい、お水、あとジュースも…!
む、無理はしなくていいからね、ね…!?(ひそひそあわわ!



 煌めく夜桜にも負けない程、キラキラ楽しそうに笑み咲かせやってきたのは、恋華荘の面々。
「はぁぁ、夜桜は初めてだけど、いいね……」
 織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)は見事に満開を迎えたしだれ桜を見上げ、感嘆の溜息を漏らしてから。
 美しくライトアップされた夜桜の下、花見に興じている楽しそうな人々を眺めつつ、ふと首を傾ける。
「夜闇に桜色が映えるけど、最初にやったのは誰だろ?」
 いや、この公園を訪れた目的は、夜桜のお花見というだけではない。
「UDC事件とあれば、UDCエージェントである私の出番ですね!」
 ぐっと気合十分な天樹・咲耶(中二病の二重人格・f20341)の言う様に、UDC絡みの事件が予知されたのだ。
 けれど、そのUDCの怪奇を引き摺り出し、そして事件解決を目指すべく!
「怪異の調査と討伐へ向かう前の気力充填の為にも、ここはひとまずみんなでお花見、していきましょうっ」
 そう言った光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)に同意する様に。
 仲良く並んでこくりと頷くのは、セナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)と菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)。
「UDCの調査と対決もありますが、ここは英気を養うためにも、みんなと一緒にお花見お弁当タイムですっ!」
「UDCはいるけどまずは楽しんでからみたいだし、めいっぱい楽しもう!」
 咲耶も優等生なUDCエージェントとしては、一刻も早く事件を調査したいところではあるが。
「事件に巻き込まれるためには夜桜を楽しまなければならないというなら仕方ありませんね」
 ここはまず、恋華荘の寮生仲間と一緒にお花見を楽しみましょう、と。
 夜桜のお花見を皆と楽しみ事には、勿論賛成。
 美しく咲くしだれ桜を楽しまなければ、UDCの怪異が出現しないと予知もされているから。
「UDCの話もありますけど、まずはお花見楽しみましょうか」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は皆と一緒に、しだれ桜が咲く広場の芝に広いシートを敷いて。
「事件を抜きにしても、お花見はいいかも……!」
 ……いちごと一緒にみんなのお弁当作り、頑張っちゃったから!
 白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)がいちごと共に用意してきたのは、花見弁当。
 おにぎりや太巻き寿司やおいなりさん、辛党の理緒も大丈夫なようにエビフライやハンバーグ用の辛めチリソースなんかも、たっぷりとお重に詰めて用意して。
「まぁ、UDCの事は後で考えるとして、ごはんごはん! いちごとゆのかが腕によりを掛けて作ってきたお弁当が、美味しくないわけないもんね!」
 アシュリンはくぅっと鳴りそうなおなかを堪えつつ、ふたりの花見弁当に心躍らせて。
「せっかくなので店で買ってきた期間限定の星とさくらのスイーツも食べてみたいですね」
 いちごが弁当を広げる準備をしながら言えば。
 屋台へと買い出しを担当するのは、理緒とセナ。
「しだれ桜餅や星と桜のソーダに、星と桜のソフトクリーム、あとはとーっても美味しそうなスイーツも!」
「限定セットは、星と桜をみんなで分け合うので……同じにするか違うのにするか……」
 期間限定の星と桜のスイーツをしっかりと買い込む理緒の隣で、人数と限定スイーツの配分に悩むセナ。
 そして、買い込んだ戦利品を、氷と保冷剤を詰め込んだクーラーボックスに入れれば、保管もばっちり!
 仲良くふたりで持って、シートを敷いた場所へと戻れば。
「いちごさんとゆのかさんのお弁当だっ」
 みんなと一緒に、美味しくて楽しいお弁当タイム!
 ふたりが戻って来た事を確認したいちごが、ぱかりとお弁当の蓋を開ければ。
「お弁当は、私とゆのかさんで作ってきました」
 唐揚げ、卵焼き、エビフライ、ハンバーグに、稲荷と太巻きの助六寿司……お手軽なおかずが詰まっている重箱の中身。
「さぁ、召し上がれ♪」
「いただきまーす! この唐揚げの絶妙な揚がり具合……! しかも冷めても美味しい……お弁当には最良だね!」
 早速箸を伸ばし、摘まんだ唐揚げを頬張ったアシュリンは、その美味しさに幸せそうな笑顔を咲かせて。
「あ、太巻きには理緒さん用にワサビたっぷりのもありますから気を付けてくださいね?」
「あ、わさび巻きがある! これ美味しいよね! ありがとー!」
 実はわさびパウダーとマイ七味唐辛子を持ち歩いているという程の辛党の理緒でも美味しく頂ける、気の配りよう。
 そして、自分用にと取り分けた料理に七味をどばっとかけている理緒と並んで。
「みんなのお弁当の素敵なお味……」
 セナも、口に広がるお弁当の美味しさをみんなと一緒に味わいながら、お腹も心も充実させちゃいます!
「んー、美味しい~♪ いちごもゆのかもすごいっ!」
 アシュリンは零れ落ちる様に煌めき降る桜の下で、向日葵のような満面の笑みを浮かべつつも。
(「でも、いちごに料理作って美味しいって言って欲しいなぁ……」)
 そうこっそり、満開桜へとひとつの決意表明をしてみたりも。
 けれどまだまだ、セナと理緒が買ってきた食後の限定スイーツも控えています!
 皆が美味しく食べている姿と咲き誇る桜をつまみに、いちごのお酌をしつつ楽しむゆのか。勿論、ジュースですよ!
 そして桐江も、いろんな意味でそつのない出来の手作りお弁当を出そうとしたら――。
「あ、他の方たちにばかり料理していただくのも気が引けたので、私もお弁当……作ってきました。どうぞ、召し上がってくださいね」
 にっこりと皆の前に差し出されたのは、咲耶が作ってきたというお弁当。
「あら、咲耶さんもお弁当を?」
「あ、こっち咲耶のだっけ?」
 ゆのかとアシュリンは、そう広げられようとしている咲耶のお弁当へと視線を移して。
「さ、咲耶さん!? それは一体……!?」
 ぱかりとその蓋が開けば――桐江は、お弁当……でいいのですよね? と。
 咲耶が作ったというそれを見て、一気に驚きと不安がやってきちゃいました……!?
 いや、味覚を「何でもおいしい」にする魔科学アイテム『この世の中に、まずい物など一つも無いのです』を、思わず取り出しそうになっちゃう位には……。
 ――けれども。
「あれ、咲耶さんも作ってきたんですか? 咲耶さんの料理は初めてですね」
 いちごは、いただきます……と手を合わせてから。
 咲耶の作ったお弁当に箸を伸ばし、ぱくっと、一口食べてみれば。
「……!? こ、これ、は……」
 どんどん何故か青ざめていく顔色……!?
 いや……咲耶の中で、実はサクヤはずっと必死に訴えていたのだ。
 ――みんな逃げてー、咲耶ってば塩と砂糖間違えてるし、オイスターソースとウスターソース間違えてるし、デミグラスソースの代わりにデスソースも入って……。
 まだまだ隠し調味料が沢山ありそうな、ある意味、斬新で前衛的な味付けをしまくったみたい!?
「早速いちごがいただいてるけれど……いちごちゃーん!?」
「……って、いちご!? め、メディーック!?」
 ゆのかはいちごの異変に、慌てて何か飲み物を探して。
 真っ青な顔をしているいちごへと、魔女の自家製胃腸薬を慌てて出すアシュリン。
 咲耶の作ったソレを食べたいちごの顔を見れば、不安が的中した感じしかしないから。
 桐江は後でこっそり、例の魔科学アイテムをいちごへと渡しておこうと、そう決意するのだった。
 けれど、いちごは、お弁当の感想を待っているかの様に自分を見つめる咲耶へと頑張って笑顔を作って。
「お、美味しい、ですよ?」
 そう何とか必死に紡げば。
「はい、お水、あとジュースも……!」
 ゆのかはお口直しのために用意した飲み物をいちごへと手渡しながら。
「む、無理はしなくていいからね、ね……!?」
 今にもパタリと倒れそうないちごへと、ひそひそあわわ!
 そんなある意味大騒動になっている様子を後目に、理緒もソレへと視線を遣って。
「お? 咲耶さんのもあるんだ? もらっちゃうね!」
 ――デスソースに七味あうよね!
 そう笑顔で、マイ七味をどばばっ。
 それをぱくりと食べてみれば、こくりとひとつ頷いて。
「うん、辛くて美味しいよー♪」
 辛党、強い。
 そんな理緒と一緒に、セナも咲耶の作ったモノに手を伸ばしてみるけれど。
 こっそりちょびっと暴喰者形態を使っていただきます……!
 そして本当に色々な味の皆のお弁当を楽しみつつ、おいしさにほわほわしたりしながらも。
 おなかが少しいっぱいになってくれば――お待ちかねの食後のデザート!
 セナはまだ顔色が悪いいちごに目を向け、まだ何だか無理そうな様子で看病されている姿を見た後。
「はい、セナさん、あーん♪」
「理緒さんも、あーん」
 散りばめられた星と桜ソフトクリームを一緒に掬って。
 降り注ぎ輝く夜桜の下、色々な意味で賑やかな皆と共に花見を楽しみながら。
 理緒と美味しくて嬉しい、あーん♪ のし合いっこを。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フルエレ・エルムウッド
アドリブ・絡み歓迎

桜と星の見事な共演はどんな詩を刻むかと弾む歩み
ですが見惚れてばかりはいられません
購入した星と桜のソフトクリームも麗し可愛く
また少しばかり急いで楽しまないと溶けてしまいます
「もったいないのですけれど…」

スマホに写真を残すと記念になりますね
道行く方に撮影タップをお願いします
清史郎様がいらっしゃればと思いますが他猟兵様や一般の方も笑って下さるはず
御礼と共に確認すれば桜とアイスと微笑む私
「完璧なのです!有難うございます」
急いでアイスをはむり
星ラムネと桜クリームが蕩けて夢の味
おいしいのです!
きゅっと目を閉じ開き
「失礼しました
アイスが限界だったものですから!」
笑い合う一期一会もまた素敵



 はらりと舞い降る花弁が、透ける様に艶やかな紫髪を飾って。
 見上げる青みがかった美しい濃紫にも、春風に吹かれた桜吹雪が舞い踊る。
 眼前の風景もまた、時と大地が育んだものかもしれない。
 そんな中、公園を訪れたフルエレ・エルムウッド(フローライトのひかり・f24754)は、その心と同じ様に弾み歩く。
 ……桜と星の見事な共演はどんな詩を刻むか、と。
 けれど、輝き纏う桜や瞬く星のうたにだけ気を取られ、見惚れてばかりではいられない。
 舞い降る桜の下、フルエレが足を運んだのは――賑やかな広場の出店。
 きょろりと視線を巡らせてから、お目当てのものが売っている店へ。
 そして、期間限定だという星と桜のソフトクリームを手にすれば。
 ラムネの星が降る甘い桜のいろが、麗し可愛く。
 でも眺めてばかりでは溶けてしまうから。
「もったいないのですけれど……」
 少しばかり急いで楽しまないと、とそう思うけれど。
 あ、と声上げたと同時に浮かんだ名案。
 手に持っているソフトクリームは時間が経てば溶けてしまうけれど。
「スマホに写真を残すと記念になりますね」
 写真に撮ったソフトクリームは、溶けることはないから。
 ということで、誰かに撮影タップをお願いするべく、再び周囲を見回してみるフルエレ。
 この世界に案内したグリモア猟兵がいればよかったのだが、彼は転送の任で此処にはいないから。
 道行く人に撮影をお願いしたら、笑顔で快い返事が。
 そして桜の風景の中、撮って貰った画像を御礼と共に確認すれば。
「完璧なのです! 有難うございます」
 そこには、桜とアイスと微笑む自分。
 その姿は神というよりは、スイーツを目一杯楽しむ只のひとりの少女のよう。
 綺麗に撮って貰えたから、暫し眺めておきたいところだけれど。
 急いで、少しだけ溶けかけたソフトクリームを、慌ててぱくりっ。
 刹那口の中に広がるのは、まるで春の様な優しい甘さ……星のラムネと桜クリームが蕩けて夢の味。
 ――おいしいのです!
 思わず、咲き誇る桜の様にぱっと輝く笑顔。
 きゅっと美しい濃紫の瞳を閉じ開き。
「失礼しました、アイスが限界だったものですから!」
 そう断ってから、フルエレは再び溶けかけてきた甘い星と桜を、ぱくり。

大成功 🔵​🔵​🔵​

浮世・綾華
【軒玉】

どんだけ買うの、育ち盛り
肩竦めながらも、手伝おうかとあれやこれ
片手には桜銘柄の酒持って、二人の後ろについていく
オズに差し出されたそれはぱくりのそのまま
行儀悪い等言う子は多分いない

滝。ぽつり零して、同じように見上げ
流されないように気を付けてな

目が合う黒猫には緋を細め
覚えてるよ、とだけぽつり
(――一番好きなのは桜。そう言ってた)

見たい桜は見つかったの
問うことはせず、舞う桜を目でたどる

いつの間にか酒の上で游ぐ花弁
あらと笑って。でもそれだけ

――食いきれる?
お、黒羽。気ぃ利くじゃん
えらいえらい、なんてわしゃと髪撫で
返る表情がどんなものであれからからり
よーし、オズものめのめ
手引かれるまま、委ねて


華折・黒羽
【軒玉】

目指すは魅惑の桜

道すがらで食料調達
やる気満ちた眸で二人を巻き込み両手いっぱい買い込んで
いざや準備万端と足取り軽く
辿り着く頃には片手分は減っている事だろう

臨むしだれ桜
そこだけ世界が違う様
見上げ縫い付けられた視線を外せぬまま

…すごい

垣間見える星空がいつかの言葉を
咲き誇る桜が近く耳にした言葉を
思い出させる

─たとえ星に願わずとも
綾華さんを見上げ

─うれしいと思う心を伝えたい
オズさんを見る

…花見、しましょうか
食べ物もまだまだあるし
お酒もちゃんと、ほら

なんてドヤ顔に続けて
自然と笑顔の花が咲く

(ねえ、見てますか
今年も満開の桜が咲いたよ)

撫でる手に軽口返して
そーだで乾杯
あたたかなこのひとときこそ
幸せの蕾


オズ・ケストナー
【軒玉】

クロバが買う横から
あれは?これは?気になるもの指し
これおいしい、とアヤカの口元へ

しだれ桜を見上げ
あんまりおおきいから

さくらの、滝みたい
こっちにふってきてるよ

わかった、気をつけるっ
見上げたまま答える
ぽっかり開いた口
さくらいろに包み込まれるみたいに
うん、すごい

目が合って微笑
(クロバのだいじな人が好きな花)
咲いたことを教えたくなる
クロバのそのきもちが届いてほしい

いつもみたいに手のひら上に向けて
でも、つかめなくてよかった
降るままにしたら流れてたどりつくかもしれないから
振り返って見たアヤカの笑みの先
お酒にうかぶ花弁を(ふねみたいだ)と

アヤカの手を取って
ベンチへるんたった
クロバはソーダでかんぱいだ



 夜空に浮かぶ淡き煌めきは、数多舞い踊る春色の星。
 そして躍る様に軽やかなのは、今年も満開を迎えた桜を愛でるその心も一緒。
 目指すは魅惑の桜――の、その道すがら。
 華折・黒羽(掬折・f10471)のやる気に満ちた青の双眸は、ぐるりと狙いを定める様に並ぶ出店を一度見遣ってから。
 祭り定番の食べ物から季節限定の一品まで、あれやこれやと食料調達を!
 その両手はあっという間に美味しい戦利品で塞がってしまいそうだけれど。
「クロバ、あれは? さくらのカタチしてるおだんご、おいしそうっ」
 オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)の声にもう一品、こし餡串の桜団子も追加。
 甘い物からがっつりおなかを満たす濃い味のものまで、気になったものを買い込むそんな姿に。
「どんだけ買うの、育ち盛り」
 浮世・綾華(千日紅・f01194)はそう肩を竦めるけれど。
 手伝おうかと、猫耳が付いたドーナツの入った袋とあつあつのたこ焼きを持ってあげて。
 見かけた桜銘柄の酒もひとつ、その腕にぶらりとぶら下げる。
 そして、わたしも! と桜の餡団子を買ったオズは、これおいしい、と綾華の口へと、ひとつ甘い桜をお裾分け。
 それをそのままぱくりと食べて、おいしい、ともぐもぐする綾華だけど。
 行儀悪いなんて言う子は多分いないから。
 そんな楽しい出店巡りの甲斐あって両手もいっぱい、ちょっぴり手伝って貰ったくらい買い込んだ黒羽は、いざや準備万端とほくほく顔だけど。
 きっと辿り着く頃には、片手分にまで減っていそう。
 それから春色に染める桜の絨毯の導かれ、出会えたのは――見事に咲いた、満開のしだれ桜。
 そのいろをいざ臨めば、そこだけ世界が違う様で。
 並んで見上げる視線は縫い付けられたように、暫し外すことができない。
 大きな大きな、さくらの樹。うんと首を伸ばさないと上の方まで見えないくらい、高くて大きいから。
「さくらの、滝みたい。こっちにふってきてるよ」
 大きな樹から降り注ぐ桜花弁を浴び、キトンブルーの瞳にも桜花弁を降らせるオズ。
 そんな零れ落ちる様に咲き誇るしだれ桜を同じ様に見上げて。
 ……滝。
 そうぽつりと落とした綾華は、緋の瞳をふたりへ向けて紡ぐ。
「流されないように気を付けてな」
「わかった、気をつけるっ」
 春風が吹けば、本当に流されてしまいそうに、煌めく花弁が一斉に舞って。
 見上げたまま、綾華の言葉に頷いたオズの口は開いてぽっかり。
 だって、さくらいろに包み込まれるみたいだから。
「……すごい」
「うん、すごい」
 本当に美しいものを目の当りにしたら、人は言の葉を失うのかもしれない。
 今、零れ落ち舞う桜の滝を見上げる自分たちみたいに。
 それからふと、黒猫の青とぱちり視線合えば、綾華はそっと緋を細めて。
 ひとつだけ、ぽつり――覚えてるよ、とだけ。
 覚えてなくていいですよ、なんて、捻くれた言の葉は添えられていたけれど。
(「――一番好きなのは桜。そう言ってた」)
 ちゃんと、覚えているから。
 あの時の笛の音も、また今宵のものとは違った灯籠に照る桜のいろも、交わした言の葉も。
 そして数多のいろや煌めきが、黒羽にも思い出させる。
 垣間見える瞬き纏う星空がいつかの言葉を。
 零れ落ちそうに咲き誇る桜が近く耳にした言葉を。
 ――見たい桜は見つかったの。
 問うことはしないけれど、そう綾華は舞う桜を目で辿って。
 ――たとえ星に願わずとも。
 黒羽は降るいろと共に綾華を見上げる。
 そしてふと視線を巡らせれば、今度は、己のものとは少し違った青と巡り合って。
 ――うれしいと思う心を伝えたい。
 目を向けたオズと視線合い、改めてそう思えば。
(「クロバのだいじな人が好きな花」)
 微笑みを咲かせ、オズもそっと心に思いを描く。
 ……咲いたことを教えたくなる、クロバのそのきもちが届いてほしい、って。
 それからいつもみたいにオズは、手のひらを上に向けてみるけれど。
 上手にするり、逃げていく桜花弁たち。そんなくるり舞う様に、オズは笑む。
(「でも、つかめなくてよかった。降るままにしたら流れてたどりつくかもしれないから」)
 そしてふいに聞こえたのは、あら、とだけ紡がれた声。
 それに振り返って見れば、綾華の笑みの先。
 彼の手の中、酒の上でぷかりと游ぐは、春色のひとひら。
 そんな浮かぶ花弁を見て、オズは思う……ふねみたいだ、って。
 見事なしだれ桜は、いつまででも見ておきたいところだけど。
「……花見、しましょうか。食べ物もまだまだあるし」
 やはり、此処まで来る間に、半分ほどお腹の中に消えていったけれど。
 でもまだ、半分は残っています!
 そう黒羽が抱える戦利品を改めて見遣って。
「――食いきれる?」
 思わず綾華は口にせずにはいられないけれど。
「お酒もちゃんと、ほら」
「お、黒羽。気ぃ利くじゃん」
 夜桜の名を冠する酒を、ドヤ顔で取り出し笑み咲かせる黒羽に、綾華は手を伸ばして。
 えらいえらい、とわしゃり、その髪を撫でてやれば。
 子供じゃないですから、と返ってきた軽口にも、いつもの様に愉快ないろを宿す笑み。
 オズはそんな綾華の手を取って、花見の特等席……桜の下のベンチへと、るんたった。
 そして引かれるまま委ね、並んで座った後。
「よーし、オズものめのめ」
「クロバはソーダでかんぱいだ」
 成人しているふたりは夜桜の酒、黒羽は星の様に弾ける桜色のソーダで――乾杯!
 光纏う春のいろは、とても優しくあったかくて。
 こんなあたたかなこのひとときこそ、幸せの蕾。
 黒羽はもう一度、零れる様に咲く桜の花を見上げ、青の双眸をそっと細める。
(「ねえ、見てますか。今年も満開の桜が咲いたよ」)
 そしてきっと幸せの蕾は、美しい花を咲かせるだろう。
 これだけ、あたたかいがいっぱいなのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

陽向・理玖
【菊】

きよ兄さん!
手振り
場所この辺で大丈夫か?
シート広げ
…すげぇな、桜ってこんなでかくなるんだ
広場のしだれ桜見上げ

出店どんなか気になんねぇ?
敵情視察と行こうぜ
口角上げて
焼きトウモロコシ食いたい
あと焼きそば

えっでも
…分、かった
少しはにかみ礼を言い

きよ兄さんは?
たこ焼きやお好み焼き指差し
たこ焼き好きだなぁ…
酒もあるみたいだけど
あっ
俺限定のソーダ飲みたい
…いや桜もちゃんと見るし!
赤くなり

成程な
確かにすげぇ桜吹雪
…星の海にいるみてぇ
くすぐったそうに目を細め
舞う花弁手に取ろうと
マジか

乾杯し
…美味ぇ

今年も…ちゃんと桜見に来る余裕あってよかった
ありがとうなきよ兄さん
表情和らげ

照れてそっぽ向きつつしっかり頷き


砂羽風・きよ
【菊】

お、いいじゃん
シートを広げるのを手伝って
めっちゃいい眺めだな

はは、そうだな
何やってんのか気になるし、腹減ったわ!

お、いいねぇ
理玖、トウモロコシ奢ってやるよ
遠慮すんな

こーいう時は素直に甘えとけ

んじゃ、俺はたこ焼き買おうかな
理玖にも少し分けようと思い、二舟買う

いや酒は――
お、旨そうだな!俺も飲みてぇ
って、俺達食うのがメインになってんな

スゲー綺麗だな
ん、確かにそー見えんな
花弁を取ろうとしている姿を見れば口の端を上げ
はは、頭に桜乗ってんぞ

ほら、理玖
ソーダを持った手を彼に近づけて
グラス同士が当たれば乾杯とひとくち

うめぇ

別に礼を言われることなんてしてねぇよ
また来ようぜ

なんて、頭をくしゃりと撫でて笑う



 賑やかな公園に足を踏み入れ、青の視線を巡らせれば。
 空の様ないろをした瞳にも舞い踊るのは、仄かな輝きを纏った桜吹雪。
 そして、楽しそうに花見に興じている人達の中、砂羽風・きよ(末のきよし・f21482)は自分に大きく手を振るその姿を見つけ、歩み寄る。
「きよ兄さん!」
 夜空と淡い桜の景色の中でも映える、夕焼けの様ないろ。
 ぶんぶんと大きく手を振る度に、陽向・理玖(夏疾風・f22773)の髪が優しく春風に揺れて。
「場所この辺で大丈夫か?」
「お、いいじゃん」
 ふたりでばさりとシートを広げるその場所は、理玖が見つけた特等席。
「めっちゃいい眺めだな」
「……すげぇな、桜ってこんなでかくなるんだ」
 背が高めの自分たちでも、うんと首を伸ばさないと天辺まで見えないくらい大きなしだれ桜の樹。
 そんな枝に満開に咲いた桜は、圧巻の迫力と美しさである。
 けれど、お花見に欠かせないもの。
「出店どんなか気になんねぇ?」
 ……敵情視察と行こうぜ、と。
 口角上げ言った理玖に、屋台を営むきよも笑って。
「はは、そうだな。何やってんのか気になるし、腹減ったわ!」
 何をどう売っているのかの視察と、くぅっと鳴ったお腹のために、いざ並ぶ出店へ!
「焼きトウモロコシ食いたい。あと焼きそば」
 香ばしい匂いに誘われて、きょろりお目当ての店を探す理玖に。
 お、いいねぇ、ときよは瞳細めた後、見つけた焼きトウモロコシの店へと足を向けながら続ける。
「理玖、トウモロコシ奢ってやるよ」
 ……遠慮すんな、と。
 向けられた笑みと言葉に、理玖は一瞬、瞳をぱちくりとさせるけれど。
「えっでも」
「こーいう時は素直に甘えとけ」
「……分、かった」
 ちょっぴりはにかみながらも、ありがとう、と礼を言って。
 ほら、と差し出された焼きトウモロコシは、香ばしく焼けていて美味しそう。
 それを受け取り、そっと嬉しそうに笑み宿しつつも、次のお目当てである焼きそばが売っている出店へと向かえば。
「きよ兄さんは?」
 焼きそばだけでなく、たこ焼きやお好み焼きも売っている出店を指差しつつも訊ねてみる理玖。
 そんな問い掛けに、きよは迷いなく答える。
 選んだのはそう、丸いフォルムが可愛い人気者のアイツ。
「んじゃ、俺はたこ焼き買おうかな」
 理玖にも少し分けようと、ふわふわと鰹節を躍らせるたこ焼きを、きよは二舟買って。
「たこ焼き好きだなぁ……」
 嬉々とたこ焼きを手にするきよに、理玖はそう呟いてから。
「酒もあるみたいだけど」
 自分はまだ飲めないけれど、成人しているきよ用にどうかと、酒が振舞われている店へと視線を向けてみるけれど。
 ふとその隣の店で売られているものが目に入れば、ぱっと煌めく青の瞳。
「あっ、俺限定のソーダ飲みたい」
「いや酒は――お、旨そうだな! 俺も飲みてぇ」
 自分だけ酒を飲むのもと一瞬首を傾けたきよだけど、すぐに理玖から上がった声に同意する様に頷いて。
 何気にうきうきと、限定だという星と桜のソーダを買いに足を速める連れに笑う。
「って、俺達食うのがメインになってんな」
「……いや桜もちゃんと見るし!」
 そう言った理玖の顔は、色づいた桜の様な赤に。
 そして美味しい食べ物や飲み物も調達し終えて。
 改めてシートに座り、満開に咲いた大きな桜の木を見上げてみる。
 今宵は、星の桜の夜祭り。ライトアップされた夜のしだれ桜が楽しめるものだけれど。
「成程な、確かにすげぇ桜吹雪」
 ……星の海にいるみてぇ、って。
 感嘆のいろを纏う言の葉を零せば。
「スゲー綺麗だな。ん、確かにそー見えんな」
 くすぐったそうに目を細め、くるり舞う花弁へと手を伸ばす理玖の姿に、きよは口の端を上げて。
「はは、頭に桜乗ってんぞ」
「マジか」
 夕焼け色の髪が、知らぬ間にナイスキャッチ。
 そうふるりと首を振って髪にとまった花弁を払う彼へと、しゅわりと弾ける桜いろのソーダを近づけて。
「ほら、理玖」
 互いの持つ桜色が重なれば、乾杯! とひとくち。
 そして程よい強さの炭酸と浮かぶ星型のレモンシャーベットが効いた爽やかな味に、同時に口を開くふたり。
「……美味ぇ」
「うめぇ」
 美味しい食べ物や飲み物を楽しみ、他愛のないことを話しながら、幻想的な光纏う夜桜を愛でる。
 桜が常に咲いている世界もあるとはいえ、やはり春に見る桜は特別だから。
「今年も……ちゃんと桜見に来る余裕あってよかった」
 はむりとたこ焼きを頬張るきよへと、理玖は表情和らげ、こう続ける。
 ――ありがとうなきよ兄さん、って。
 そんな言葉に、向けた青の瞳をきよは細めてから。
「別に礼を言われることなんてしてねぇよ」
 ――また来ようぜ。
 そう彼の頭に手を伸ばし、くしゃりと撫でて笑う。
 そんな頭を撫でられる感触に、思わずふいっとそっぽを剥く理玖だけど。
 照れた様な表情のまま……すぐに大きく、こくりと頷く。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
倫太郎殿と手を繋ぎ、公園の奥にあるしだれ桜の古木を観に行きます
そこまで行く間の桜も美しく、人も賑わっているでしょうね
それからお店も様々なものが売られておりました
帰りに子供達の為にお土産を買っていきましょうね

古い桜ほど太い幹や枝が逞しく、生命の力強さを感じます
去年はエンパイアでお花見をしましたが、あれからもう一年ですか

私を見かけたのですか?
その頃から知られていたとは……
不思議な気持ちではありますが嬉しく思います
そして、たった一年でこのように繋がりを持つ
人の縁というものは本当に面白いです

木は数百年も生きると言います
そしてまだまだ成長を続ける
私よりもずっと先に生まれたのなのかもしれませんよ?


篝・倫太郎
【華禱】
夜彦と手を繋いで
公園の奥で見頃になってる
しだれ桜の古木を観に往く

入口の出店は眺めるだけ

帰りに買ってこうぜ?
留守番してる子供達用にさ

古い古いしだれ桜
綺麗だなぁ……
去年、エンパイアで桜見たのも夜桜だったっけな
俺、あの時にあんたを見かけたよ、夜彦……

あん時はさ……
まさか、こうして一緒に観る日が来るなんて思ってなかったのに
今じゃ、あんた以外と観るなんて考えらんねぇ……
そんな風に考えながら観るのは、悪くないな
あんたはどう?

ところで……
あんたの本体が作られてから今日までとこの桜と……
どっちが長く生きてんのかな?

うん、聞いてから
しだれ桜のが長生きだろうなぁって思った……

来年も綺麗な花が咲くと良いよな



 はらりひらりと煌めき舞う桜吹雪の中でも、いつもと同じ様に。
 手と手を繋いで春の夜の風景を行くのは、月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)と篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)。
 公園に入った直後にあった、豪華に咲き誇っていた大きなしだれ桜も圧巻で。
 花見に興じる人々や並ぶ出店でとても賑わっている。
 けれど……ふたりの足は、楽しそうな声で満ちている広場では止まらない。
 一緒に観に行くのは、公園の最奥にあるしだれ桜の古木。
 とはいえ、楽しむつもりなのは古木だけではなく。
「公園の奥まで行く間の桜も美しく、人も賑わっているでしょうね。それから先程あったお店も様々なものが売られておりました」
「帰りに買ってこうぜ? 留守番してる子供達用にさ」
「ええ、帰りに子供達の為にお土産を買っていきましょうね」
 最奥へと向かう景色も楽しみながら、子どもたちのお土産を買うべく帰りに出店は回るつもり。
 けれどまずはふたりきりで夜桜を眺めたいと、そう思ったから。
 あれほど賑わっていた喧騒が嘘のように、静寂に満ちる公園の最奥。
 そして仄かな光纏う花弁が零れ落ち、世界を桜色に染め上げている。
「古い古いしだれ桜、綺麗だなぁ……」
「古い桜ほど太い幹や枝が逞しく、生命の力強さを感じます」
 公園の入り口や途中の茶屋の傍にあったしだれ桜は、もっと豪華にぶわっと咲き乱れているという印象で。
 それに比べれば、派手さはないが……大きさとは違う、圧倒的な存在感と幻想的な雰囲気。
 控えめな照明が生命の煌めきを仄かに照らし、春風が桜吹雪を巻き起こせば、桜に攫われそうな感覚に陥る。
 だから、そっとお互いの手を握り締めつつも。
 去年見た桜のことを、思い出してみる。
「去年、エンパイアで桜見たのも夜桜だったっけな」
「去年はエンパイアでお花見をしましたが、あれからもう一年ですか」
 1年前に見た桜は、サムライエンパイアの夜桜であったけれど。
 その時は同じ桜を、別々で眺めていた。
 倫太郎はちらりと琥珀の視線を夜彦へと向けて、続ける。
「俺、あの時にあんたを見かけたよ、夜彦……」
 そんな言の葉に、少し驚いたように倫太郎を見つめ返す夜彦。
「私を見かけたのですか? その頃から知られていたとは……」
 あの頃はまだ、同じ場所に居てもただ見かけたというくらいの。
 はたまた、同じところにいたということさえも知らなかったくらいの。
 そんな距離だったのだけれど。
「あん時はさ……まさか、こうして一緒に観る日が来るなんて思ってなかったのに」
 ――今じゃ、あんた以外と観るなんて考えらんねぇ……。
 倫太郎はすぐ近くにいる夜彦へと、そう紡いだ後。
「そんな風に考えながら観るのは、悪くないな」
 ……あんたはどう?
 そう、彼だけを映す琥珀色の瞳を細め、訊ねれば。
「不思議な気持ちではありますが嬉しく思います」
 夜彦はすぐにそう柔く笑んで返す。
 1年というのはあっという間だけれど……でも、すごく色々なことがあって。
 遠かった距離が、今はこんなに近い。
 それは夜彦の言うように、不思議だけど……嬉しいこと。
「そして、たった一年でこのように繋がりを持つ、人の縁というものは本当に面白いです」
 ふたりで一緒に歩んできたこの1年。
 そしてふたりと、家族とともに歩む、これからの時間。
 倫太郎はふと、眼前の古いしだれ桜を見上げる。
 この桜は、気が遠くなるほど長い時を見守ってきたのだろう。
 けれど考えてみれば傍らの彼も、人の身を得る前は長い年月を過ごしていると、そう思い返して。
「ところで……あんたの本体が作られてから今日までとこの桜と……どっちが長く生きてんのかな?」
 浮かんだ疑問を訊ねてみれば、返ってくる声に納得する。
「木は数百年も生きると言います。そしてまだまだ成長を続ける。私よりもずっと先に生まれたのなのかもしれませんよ?」
「うん、聞いてから、しだれ桜のが長生きだろうなぁって思った……」
 もう、この古木が何度目の春を迎えているのか……こんなに見事に満開の花を咲かせているのか、それは分からないし。きっと、長い長い年月、春が来るたびにこうやって咲いているのだろうけれど。
 倫太郎は改めて星の如く夜に煌めく桜を見上げ、思わずにはいられない。
 ――来年も綺麗な花が咲くと良いよな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ディイ・ディー
【番外】
星と、桜の少女と共に
咲く桜花に季節の巡りを感じて
樹を照らす灯に目を細めれば気持ちも綻ぶ

綺麗だし賑やかだし、良いよなこういうの
ああ、志桜。祈里も……ん!?
あの子、小さいから人波に流されたな!

落ち着け、こんな時こそ慌てず騒がずだ
幽かだが志桜も分かるだろ
俺達なら魔力を辿ることくらい……
――あっちだ!

殆ど同時に感知できた事で確信し、駆けて
祈里!はー…良かった
泣いてはないと思ってたが心細かっただろ

はいはい、スイーツな。了解!
じゃあ左手は俺が預からせて貰おう
志桜と二人で祈里の手を握ってれば安心で安全だ

今日は俺が何でも買ってやるからさ
二人とも我儘を言っていいぜ
満天の星に愛しい桜と。佳い夜になりそうだ


荻原・志桜
【番外】

舞う花弁は星が零れていくように
見事に咲き誇る枝垂桜に見惚れ

上手く言葉にできないんだけどすごい…!
ディイくん祈里ちゃ――あれ?
小柄なあの子がいなくて思わず蒼褪めて彼を見る
ね、ねぇ…ディイくん。祈里ちゃんどこ?

ど、どどどうしよう?!探さなくちゃ、迷子センター?!
おろおろするが彼の言葉に落ち着けと言い聞かせ、
人混みの多い周囲を見渡す
あの子が持つ魔力の糸を慎重に手繰り寄せる
――見つけた!

幼子の姿を見つけたら安堵して抱きしめ
もおおお!探したんだから!
目を離してごめんね、大丈夫だった?

そうだ!限定スイーツのあるお店みつけてるの
みんなで一緒に食べます、はい決定!
彼女の手を離さないようにぎゅっと握る


朝日奈・祈里
【番外】
志桜→桜髪の少女
ディィ→蒼眼の少年
と呼ぶ

UDCアースでのお祭りは初めてだ
屋台がたくさん!
見たことないものばっかりだ!
きょろきょろしながら付いて行くけど、向こうからの人波に押し戻される
むぐ、ちょ、まっ

…完全にはぐれた
いつもみたいに空でも飛べばすぐわかるだろうが
ここはUDCアースだ
どうしたもんかなぁ

人混みから外れた場所で思案していると降ってくる声と、優しい感触
だ、大丈夫に決まってんだろ!天才だぞ!
彼女の背に手を回しかけるが、そっと下ろす

限定スイーツに目を輝かせ
右手を握られ、空いてる左手を見つめてから彼を見上げる
こっちも掴んだ方が安全性が上がると思うけどどうする?

ははは、あったかいな



 雲一つない晴れた日の夜空は、絶好のきらめく星の舞台。
 けれど今宵、春の夜空に煌めくのは、瞬く数多の星たちだけではなかった。
 それは光に照らされた、零れ落ちる様な春のいろ。
 訪れた夜祭りにも、沢山の星と桜が輝き咲き誇っているけれど。
 ディイ・ディー(Six Sides・f21861)のすぐ傍にも、煌めき咲き誇る星と桜が。
 公園へと足を踏み入れれば、まず迎え入れてくれるのは、圧巻の大きさを誇るしだれ桜。
 灯りに照り舞う花弁は、まるで星が零れていくようで。
 荻原・志桜(桜の魔女見習い・f01141)は天を仰ぎ、見事に満開を迎えたしだれ桜に見惚れて。
 ディイも咲き開いたそのいろに感じる。春の訪れ――季節の巡りを。
 零れ落ちそうに咲き綻ぶ花を咲かせた樹を照らす灯り。その輝きに天色の瞳細めれば、桜と共に綻ぶ心。
 そんな、視線を桜空へと向けているふたりと共に。
 夜祭りを楽しむべくやって来た朝日奈・祈里(天才魔法使い・f21545)の興味をまずひいたのは、桜というよりも。
「屋台がたくさん! 見たことないものばっかりだ!」
 食欲をそそる匂い漂わせる、広場に並んだ沢山の出店。
 UDCアースでのお祭りは初めてだから、見るものどれもが新鮮で。
 金色の視線をきょろきょろ巡らせながらも、ふたりの後に付いて行く祈里だけれど。
 何せ、満開を迎えた桜咲く公園には今宵、沢山の人が。
「むぐ、ちょ、まっ」
 向こうから押し寄せてくる人波に、小さな祈里はあっという間に視界を阻まれて。
 ぐいぐいと押し戻され、流されてしまいました……!?
 楽しそうに花見に興じる人々の姿は見ていても楽しくなるし、咲き誇る桜は見事に満開だし。
「綺麗だし賑やかだし、良いよなこういうの」
「上手く言葉にできないんだけどすごい……!」
 ライトアップされたしだれ桜の木は、ぐんと首を伸ばさないと上の方まで見ることができないくらい大きい。
 それこそ……桜舞う星空以外の周囲まで視界に入らないくらいには。
 だが、志桜の言葉にこくりと頷きながらも、漸くディイは視線を桜空から戻して。
「ああ、志桜。祈里も……ん!?」
 志桜も、ディイと祈里へと目を向けようとした……瞬間。
「ディイくん祈里ちゃ――あれ?」
 ふたりの瞳が同時にぱちくりと瞬いて。そっと周囲を見回してみるけれど。
 ……いない?
「ね、ねぇ……ディイくん。祈里ちゃんどこ?」
 志桜は小柄なあの子がいないことに漸く気付き、思わず蒼褪めつつディイを見上げて。
 この人の多さを考えてみれば、容易に想像できる現状を口にするディイ。
「あの子、小さいから人波に流されたな!」
 そう……人々に押され流されて、迷子になってしまったのだと。
 そしてその頃、当の祈里は。
「……完全にはぐれた」
 いつもみたいにひょいっと空でも飛べばすぐにわかるだろうが、ここはUDCアース。
 他に飛んでいる人などやはり見当たらないし。
 きょろりと視線を巡らせるも、この人波の中、ふたりを探し出すのも難しそうだし。
 今の状況は所謂、迷子というやつである。
 ――どうしたもんかなぁ。
 そう呟きを落としつつも、また人波に流されてもなので。
 とりあえず、人混みから外れた場所にあるベンチに、ちょこんと座ってみる祈里。
 そして、そんな祈里の姿を探すふたりは、懸命に周囲を見回すけれど。
「ど、どどどうしよう!? 探さなくちゃ、迷子センター!?」
「落ち着け、こんな時こそ慌てず騒がずだ」
 まずはおろおろしている志桜にそう言ってから、再び人混みへと目を向けてみるディイ。
 そして落ち着けと言い聞かせ、小さく深呼吸する彼女に口を開く。
「幽かだが志桜も分かるだろ。俺達なら魔力を辿ることくらい……」
 彼のそんな言葉に頷き志桜も周囲を見渡しつつ、あの子が持つ魔力の糸を慎重に手繰り寄せれば。
 ――あっちだ!
 ――見つけた!
 ふたり同時に感じ取った、よく見知った魔力を辿って。
「祈里! はー……良かった」
「もおおお! 探したんだから!」
 ベンチに座って思案しているその姿を見つけ、駆け寄るふたり。
「泣いてはないと思ってたが心細かっただろ」
「目を離してごめんね、大丈夫だった?」
 降って来た声に祈里がふと顔を上げれば、ぎゅうっと包み込まれる優しい感触。
「だ、大丈夫に決まってんだろ! 天才だぞ!」
 そう言いつつも、抱きしめてくれる志桜の背に、手を回しかけた祈里だけど。
 その手はやっぱり……そっと、下ろしておく。
 そんな祈里の手の動きこそ知らないけれど。
「そうだ! 限定スイーツのあるお店みつけてるの」
 ――みんなで一緒に食べます、はい決定!
 志桜は今度は、小さなその手を離さないようにぎゅっと握って。
 祈里は限定スイーツという言葉に目を輝かせながらも、ふと空いてる左手を見つめてから。
「はいはい、スイーツな。了解!」
 そう頷きつつも言った彼を、ちらりと見上げてみる。
 ――こっちも掴んだ方が安全性が上がると思うけどどうする? って。
 そんな言葉に、ディイは勿論。
「じゃあ左手は俺が預からせて貰おう」
 志桜と二人で手を握っていれば、もう安心で安全だし。
「ははは、あったかいな」
 何より、伝わる温もりが、ぽかぽかあったかい。
 そして今度はちゃんと3人並んで、いざ限定スイーツを買いに。
「今日は俺が何でも買ってやるからさ。二人とも我儘を言っていいぜ」
 ディイはそうふたりに笑って。
 その手を握ったままもう一度、光纏う桜いろの夜空を見上げてみる。
 満天の星に愛しい桜と――佳い夜になりそうだ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

徒梅木・とわ
【万華鏡】
わっは。これはまた立派な
それに桜も夜空も互いに映えて、うん、どちらも綺麗だねえ
(……と桜にばかりうつつを抜かしている訳にも行かない。この後の事もあるが、それもそれ。自由に時間を使えるうちは、とわはこの二人の距離を近づけられるように――)

おや、彩萌は花より団子かい?
……くふふ、冗談冗談
そうだね、ゆっくり腰を落ち着けて楽しむのもいいだろうさ

(さりげなく、彩萌とヴィクティムが隣り合えるように席について)
ああ、いいとも
そうだ。どうせなら彩萌、それぞれ違う品を頼んで食べ比べでもしないかい?
キミもどうだ、ヴィクティム?

星型……ああ五つ繋げればいいのか
じゃあとわとヴィクティムは両手だね
ん。ぴいす


ヴィクティム・ウィンターミュート
【万華鏡】

へぇ…こりゃ中々
花見は一度だけやったことあるが…夜になると違う味わいがある
っかし…お前らっていつのまにそんなに仲良くなってたんだ?
女の交友関係はよくわからんな…

俺はとにかく腹が減った
落ち着いた場所で色々食いたいところだ

俺はとにかく食いでのあるやつがいい
肉とか炭水化物とかな…食いたきゃどーぞ
ピース?…俺もやんなきゃダメ?

(穏やかで、楽しい時間だなと思う)
(倖せだとも、言えるだろう)
(だけど、それがとても痛い)
(この景色を、アイツらだって見たかったろうに)
(笑い合いたいかっただろうに)
(せっかくの花見なのに、こんなことばかり考えちまうから)
(──きっと、空を見てぼんやりしてるだろう)


斬断・彩萌
【万華鏡】

わー綺麗!見てみてヴぃっちゃん、とわわ!満開の桜!
うむ~風情があるとはこの事を言いますな
(さりげなく彼の隣を位置取り)
女の友情はいつも突然にいつの間にかってやつなのよ。ふふ、ねぇ?(とわわの方を向いてにっこり)

二人はお腹空いてる?
丁度あの辺席が空いてるみたいだし
一服していくのもどうかと思うんだけど…如何かしら
ううっ、花より団子ぢゃないもん(ちょっと恥ずかしい)

限定メニューっていうのがあるらしいわね
おー食べ比べ!良いわね、やろやろ!
あ、ピース作ろぴーす!ヴぃっちゃんもやるのー!はい両手出して!
(指で☆型をつくる、いわゆる映えを意識したポーズ)

二人の端末にも送っておくね~。今日の記念!



 見上げる星空をより彩るのは、光に照らされ舞い踊る春のいろ。
 そしてキラキラと星の様に煌めかせた瞳にも桜花弁を舞降らせながら。
「わー綺麗! 見てみてヴぃっちゃん、とわわ! 満開の桜!」
 斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)は零れ落ちそうに咲き乱れる桜と、並んで歩くふたりへと交互に視線を移して。
「うむ~風情があるとはこの事を言いますな」
 春の夜を彩る趣きに、こくこく頷きつつも紡げば。
「わっは。これはまた立派な。それに桜も夜空も互いに映えて、うん、どちらも綺麗だねえ」
 舞い降る春のいろによく似た彩りのたっぷり尻尾を、ゆうらり揺らしながら。
 彩萌の言葉に同意し、星と桜瞬く空を見上げるのは、徒梅木・とわ(流るるは梅蕾・f00573)。
 そしてふたりと共に、青の瞳を春の夜空へと向けて。
「へぇ……こりゃ中々。花見は一度だけやったことあるが……夜になると違う味わいがある」
 ヴィクティム・ウィンターミュート(End of Winter・f01172)もそう口を開くけれど。
 ふと連れのふたりへと視線を移し、首を傾ける。
「っかし……お前らっていつのまにそんなに仲良くなってたんだ?」
 女の交友関係はよくわからんな……。
 そう呟く彼の隣にさり気なく位置取りつつ、とわと顔を見合わせて。
「女の友情はいつも突然にいつの間にかってやつなのよ。ふふ、ねぇ?」
 にっこりと笑み咲かせる彩萌。
 そんな彩萌に頷き笑み返しながらも、とわはそっと心に思う。
 ……桜にばかりうつつを抜かしている訳にも行かない、と。
 いや確かに、予知されたこの後の事とかもあるのだけれど……それもそれで。
(「自由に時間を使えるうちは、とわはこの二人の距離を近づけられるように――」)
 彼の隣で嬉しそうに笑む彩萌と、彼女の隣で相変わらずなヴィクティムの様子を、丸眼鏡の奥の瞳で見守るとわ。
 それからふと、もう一度巡らせた視線を止めて。
「二人はお腹空いてる? 丁度あの辺席が空いてるみたいだし、一服していくのもどうかと思うんだけど……如何かしら」
 そう、ふたりに提案してみる彩萌に。
「おや、彩萌は花より団子かい?」
「ううっ、花より団子ぢゃないもん」
 ……くふふ、冗談冗談、って。返る反応にも楽しそうに笑むとわ。
 そんな彼女言葉に、彩萌はちょっぴり恥ずかしくなるけれど。
「俺はとにかく腹が減った。落ち着いた場所で色々食いたいところだ」
「そうだね、ゆっくり腰を落ち着けて楽しむのもいいだろうさ」
 ああ、いいとも、と。ヴィクティムと共に、一服の提案には勿論、とわも賛成。
 そしてさり気なく、彩萌とヴィクティムが隣り合えるように席についてから。
「限定メニューっていうのがあるらしいわね」
「そうだ。どうせなら彩萌、それぞれ違う品を頼んで食べ比べでもしないかい?」
 うーん、とメニューを眺めつつ色々目移りしていた彩萌は、とわの声にぱっと笑み咲かせて。
「おー食べ比べ! 良いわね、やろやろ!」
「キミもどうだ、ヴィクティム?」
「俺はとにかく食いでのあるやつがいい。肉とか炭水化物とかな」
 ヴィクティムはメニューへと視線を落としたまま、そう口を開く。
 そして女子たちは、限定だという星と桜の桜餅とどら焼きを。
 ヴィクティムは焼き鳥や焼きそばなど、がっつり系を注文して。
「ヴぃっちゃんのも美味しそう! 交換こしよ!」
「ん? 食いたきゃどーぞ」
 彩萌はお言葉に甘え、彼の頼んだ焼き鳥をひとつ貰う代わりに。
 煌めく金平糖と春いろの桜餅を、お裾分けの交換こ。
 それからスマートフォンを取り出し、ふたりを順に見つめてこんな提案を。
「あ、ピース作ろぴーす!」
 ピースはピースでも、ただそれぞれがぴーす! ってするんじゃなくて。
 桜色の空に輝いているような、みんなの指で星型をつくる、あの映えポーズのピース!
「星型……ああ五つ繋げればいいのか」
 一瞬考えてからそう理解し、こくりととわは頷いて。
「じゃあとわとヴィクティムは両手だね」
「ピース? ……俺もやんなきゃダメ?」
「ヴぃっちゃんもやるのー! はい両手出して!」
 自分の両手のピースがないと、星は出来ないから。
 ヴィクティムも促され、ピースを作って。
「ん。ぴいす」
 ぱしゃり、カメラのシャッタが切られる。
 それは星と桜が満ちる夜祭りの中でも、一等大きなお星さま。
 そんな記念撮影を終え、再びぱくりと食べ物をお腹に入れながらも。
 ヴィクティムは窓の外に見える煌めく星と桜へと視線を向け、思う。
(「穏やかで、楽しい時間だなと思う」)
 そしてこんな時間は、倖せだとも、言えるだろう。
 だけど――それがとても痛い。
 空が綺麗だなんて知らなかったし、本物の星をしっかり見ることだってなかった。
 見上げたところで綺麗なものなんて、何も見えなかったから。
(「この景色を、アイツらだって見たかったろうに。笑い合いたいかっただろうに」)
 そしてふるりと、微かに首を横に振る。
(「せっかくの花見なのに、こんなことばかり考えちまうから」)
 ヴィクティムはそうぼんやりと、美しくもどこか儚い桜舞う空をただ見上げる。
 そんな彼の横顔を、彩萌はそっと密かに見つめ見守って。
 とわと視線を合わせて小さく頷いてから、明るい声で笑んでみせる。
 ――二人の端末にもピース送っておくね~。今日の記念! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

誘名・櫻宵
【春冬華】

まるで満天の星々が花となって咲き誇ったようね!
桜に攫われてしまいそうな
暖かな冬の人魚の冷たい白手を握り
春の人と可憐な少女に微笑む
桜に負けず劣らずの華やかで
楽しみだこと

背に咲く枝垂れ桜も宵に煌めくよう
あまやかな花を愛でながら甘味を食む…幸せなひととき
私、甘いものが大好きなの
あまいは幸せの味なのよ
そうね…どら焼きにするわ
リルは桜餅が好きだったわね
たんとお食べなさい
私の可愛い人魚に桜の方をおすそ分けよ
あっ!ヨル!その星のは私の……!!
……なくなったわ

けど笑顔が甘くて美味しいからよいわ
あかと桜分け合うふたりに笑み深め
並ぶふたりはまるで暖かな春の陽だまりよう


花より団子ね
幸福なあまさが心地よい


リル・ルリ
【春冬華】

わぁ!綺麗!桜の流れ星が咲いてるようだよ
櫻宵の翼と同じで、とても嬉しい
花弁と戯れるように泳げば、あたたかな櫻龍に手を握られる
春の君とあかで結ばれた少女の幸せそうな姿に笑み咲かせ
嗚呼、春が来たんだね
なんて

桜を観ながら食べるお菓子はいっとうおいしい
僕は桜餅がいい!
金平糖もついてるんだ
いただきます、と齧れば春の味
櫻はどら焼き?
一口頂戴
ねだれば桜を一つのお裾分け
胸の内がほこほこするよう
あ!ヨル!それは櫻宵の!
…じゃあ僕の桜餅を半分こ
食べさせてあげる

七結と英の姿に和み微笑む
君達もわけっこかい?
1度で2度おいしいね
冷たい指先もあたたかい

お腹も心も満たされて―嗚呼
芽吹いたしあわせが満開に咲いている


榎本・英
【春冬華】

指先引かれて君の隣
桜龍と人魚も一緒で今日はいつも以上に華やかだ

桜が常に側にある世界に住んではいるものの
やはり、美しいと感じるものだよ
嗚呼。お待ちかねの甘味だ
桜だらけで心もあたたまる
私はどら焼きを

この美しい桜の元、櫻宵とリルが並んでいると
どこか別の世界に来たような気分になる
二人ともとても仲が良いのだね
つられて笑みも浮かぶものだ

しかし、なゆ
我々は絵画の世界に迷い込んだのかもしれない
二人とも満――ヨル
食いしん坊だね?

君の指に私の好きなあかいいろ
それならば君にはこの桜のどら焼きを
あかと桜。春の交換だ。
ぬくもりを招いた身はいっとうあたたかく
そして、あまい

春も冬も綻ぶ甘さで
嗚呼。なんとあたたかい


蘭・七結
【春冬華】

あたたかい春の人のゆびさきを引いて
華やかな桜龍と白珠の人魚と共に往く
みごとな春ね
はなの盛りのうつくしいこと

さくらを臨む茶屋でゆうるりと
あまいもの、はすきよ
限定品のステキなもの
一度きりの出逢いだものね
なゆは星が添うさくら餅がいいわ

うつくしい枝垂れざくらに、サヨさん
なんてぜいたくなお花見かしら
傍で咲うリルさんもいっとう綻ぶわ
まるでいのちをいきる芸術ね
ふふ、ヨルさんもとてもたのしそう

春の味覚を招きながら頬が緩む
あかいろの金平糖をひと摘み
あかが似合う英さんに授けましょう
どうぞ
嗚呼、春を分けてくださるの
しあわせの香りがするわ

春告げの彩がいっそうすきになる
あたたかいひと時
こころの奥底が満つるよう



 嗚呼、春がやって来た。
 いやむしろ、誘われたのは春の方か。
 榎本・英(人である・f22898)の指先を引くのは、可憐に咲く少女一輪。
 そしてあたたかい春の人の隣で、蘭・七結(こひくれなゐ・f00421)は一等華やかな今宵に微笑みを落とす。
「わぁ! 綺麗! 桜の流れ星が咲いてるようだよ」
 ――桜は桜でも、この桜はいちばんすき。だって、きみの翼と同じなんだもの。
 リル・ルリ(想愛アクアリウム・f10762)は嬉しさを綻ばせながら、枝垂れ咲く桜いろの星間を游いで。
 舞い降る桜花弁と戯れていれば刹那、春の様にあたたかな感触が触れる。
「まるで満天の星々が花となって咲き誇ったようね!」
 けれど……桜に攫われてしまってはいけないから。
 そっとつかまえる様に握ったのは、暖かな冬の人魚の冷たい白手。
 眼前に咲き誇る見事なしだれ桜は、丁度満開の頃合い。
 そして宵を誘うかのように咲く誘名・櫻宵(屠櫻・f02768)の翼も、同じいろを咲かせ綻ばせていて。
 伸ばされたその手は、冬の人魚を春の宵へと誘う。冬の人魚を攫ってもいい櫻は、自分だけだから。
「今日はいつも以上に華やかだ」
 桜龍と人魚も一緒で、と。
 英は春の夜に戯れるふたりに、そう眼鏡の奥の瞳を細めて。
「みごとな春ね」
 七結もふわり、春の人と顔を見合わせ笑み咲かせる。
 ――はなの盛りのうつくしいこと、って。
 でもそう思うのは、桜龍と人魚も同じ。
「桜に負けず劣らずの華やかで、楽しみだこと」
 ふたりの視線の先には、春の君とあかで結ばれた少女の幸せそうな姿。
 そんな様子に、櫻宵とリルも微笑んで。
 そして改めて思う――嗚呼、春が来たんだね、なんて。
 それから4人で、煌めく星の様な桜吹雪のいろを辿って。
「桜が常に側にある世界に住んではいるものの。やはり、美しいと感じるものだよ」
 年中桜が咲く世界に在っても、春の訪れを告げる様に咲く花は、どこか特別で。
 英は零れ落ちる様に満開のしだれ桜を見上げた後、柔く笑みを咲かせる。
 ――嗚呼。お待ちかねの甘味だ、と。
 折角の春、花も団子も楽しむ所存。
 やって来た茶屋も、心もあたたまる桜だらけ。
 そして同時に咲き開かれた言の葉は、同じもの。
「私、甘いものが大好きなの」
「あまいもの、はすきよ」
 ……あまいは幸せの味なのよ、って。
 あまやかな花を愛でながら甘味を食む、それはとても幸せなひとときで。
 櫻宵が咲かせた声に、こくりと頷いてから。
「限定品のステキなもの。一度きりの出逢いだものね」
 七結は改めて、沢山の桜を愛でる。
(「うつくしい枝垂れざくらに、サヨさん。なんてぜいたくなお花見かしら。傍で咲うリルさんもいっとう綻ぶわ」)
 それから甘味溢れるメニューを開いて、各々注文を。
「私はどら焼きを」
「なゆは星が添うさくら餅がいいわ」
 英は、小振りの星と桜が仲良く寄り添うどら焼きのセット。
 七結は、いろいろな色の星が散りばめられた春色の桜餅を。
 そして櫻宵とリルも勿論、期間限定の甘味を。
「僕は桜餅がいい!」
「リルは桜餅が好きだったわね」
「櫻はどら焼き?」
「そうね……どら焼きにするわ」
 そう注文した櫻宵に、一口頂戴とリルがお強請りすれば。
「たんとお食べなさい」
 ――私の可愛い人魚に桜の方をおすそ分けよ。
 運ばれてきた桜のどら焼きを、愛しき人魚へと。
 それをはむりと口にしてみれば――。
(「胸の内がほこほこするよう」)
 広がるのは、春の様に優しくて美味しい甘さ。
 窓の外は、零れ落ちそうなほど桜咲き誇る星の夜の風景。
 そしてそんないろの元、櫻宵とリルが並んでいるとどこか別の世界に来たような気分になる……なんて。
「二人ともとても仲が良いのだね」
 英もつられて笑み浮かべれば。
 同じようの微笑む少女へと、こう訊ねてみる。
「しかし、なゆ。我々は絵画の世界に迷い込んだのかもしれない」
「まるでいのちをいきる芸術ね」
 返る七結の言の葉にひとつ頷き、改めて英は仲睦まじくじゃれ合う桜龍と人魚を見遣って、口を開く……けれど。
「二人とも満――」
「あ! ヨル! それは櫻宵の!」
「あっ! ヨル! その星のは私の……!!」
 刹那上がる声に、瞳をぱちくり。
 そして、櫻宵の分の星のどら焼きをはむりと食べた可愛らしい子に、思わず笑ってしまう。
「――ヨル、食いしん坊だね?」
 桜飾り揺らし、はむはむと美味しそうにどら焼きを食べるヨルを見遣って。
「……なくなったわ」
「……じゃあ僕の桜餅を半分こ、食べさせてあげる」
 しょんぼりする櫻宵と、リルは桜餅を半分こ。
 けれど、すぐに櫻宵は微笑みを再び咲かせる。
 ――笑顔が甘くて美味しいからよいわ、って。
 そして幸せそうにどら焼きを頬張るペンギンの子の愛らしさに、七結も瞳を細めてから。
「ふふ、ヨルさんもとてもたのしそう」
 招く春の味覚に緩む、桜色の頬。
 それからふと、細くしなやかな指が攫うのは、一等好きないろの星。
 七結は、あかいろの金平糖をひと摘みして。
 ――どうぞ。
 このいろがよく似合う、春の人へ。
 そして少女のゆびさきに咲く、自分の好きなあかいろを見つめてから。
「それならば君にはこの桜のどら焼きを」
 ――あかと桜。春の交換だ、って。
「嗚呼、春を分けてくださるの」
 授けたあかのかわりに、貰った桜へと口を寄せれば、広がるのは優しい甘やかさと。
 ――しあわせの香りがするわ。
 そう微笑むあかで結ばれた少女に、リルもぱっと笑み咲かせる。
「君達もわけっこかい? 1度で2度おいしいね」
 自分たちと同じ半分この、お揃いだから。
 そんなあかと桜分け合うふたりに笑み深め、櫻宵の心にも春のあたたかさが。
 ――並ぶふたりはまるで暖かな春の陽だまりよう、って。
 リルも、七結と英の姿に和み微笑めば……冷たい指先も、あたたかい。
 そして英も、すきないろを含んで転がせば。
 ぬくもりを招いた身はいっとうあたたかく――そして、あまい。
 それからふと櫻宵は気付いて、笑み零す。
「噫、花より団子ね」
 けれど、その幸福なあまさが心地よくて。
 お腹も心も満たされたリルも、芽吹いたしあわせに微笑む。
 嗚呼、満開に咲いている、って。桜と泪が揺蕩うお揃いのいろを、お互い耳元でゆうらり揺らしながら。
 そして、眼前にひらけた春は、皆で迎えたばかりのいろだから。
 英は眼前の春も冬も綻ぶ甘さに、改めて瞳細める。
 ――嗚呼。なんとあたたかい、と。
 そして七結も、春告げの彩がいっそうすきになる。
 ――あたたかいひと時。こころの奥底が満つるよう……って。
 それに……青空の下愛でる昼の桜も勿論、また違った美しさがあるけれど。
 でも、何処か艶やかな鬼の如きいろを密かに孕む夜桜に親しみを覚えるのはきっと……まるで、自分たちのようだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィヴィアン・ステアリング
【夏舵星】
「テティ、エスタ、祭に行くぞ!! 吾輩に続けー!!」

普段あまり活動的ではない二人の手を引き、いざ夜祭へ。
弾む足取りで様々な甘味に目移り。
星と桜のソフトクリームとソーダに、桜餅やどら焼きも捨て難い。
ソフトクリームはトッピングマシマシで頼むのじゃ。

「ヴィヴィスペシャルじゃぞ~!」

あれこれ欲張った甘味を2人と分け合おう。
宝は山分けなのじゃ。
綺麗な花を愛でながら味わう甘味はまた格別じゃのー。
ほら、テティもエスタも遠慮なくもっと食うが良い!
って、気がついたら2人ともいない……?

「全く世話が焼けるのじゃ!」

自分の方が迷子になった自覚なし。
心細さで涙目になった所で合流、強がりながら手を繋ぐ。


エスターテ・アレグレット
【夏舵星】
はぁ、桜? そんなん絵とか写真でいいでしょ
僕は行く気な……かったんすけど
「えー、なんで僕まで連れてこられたんですかねぇ?」
って2人とも話きいてないなこれ
…はぁ。仕方ない、つきってあげるか

ふーん、いろいろあるな。食べ物系に、えー、お化け屋敷…は面倒だから行きたくない
……2人はずっと甘いものばっかみてる気がする
「ヴィヴィくんもテティスくんも、甘いものが好きなんすね」
僕も適当に何か買っておくか

「んー、気になるなら食べます?」
テティスくんにクレープをお裾分け
…あ。僕、味覚がにぶってるから超激甘にしてんだけど、大丈夫かな

いつの間にかヴィヴィくんいねぇ…
……えー、はいはい僕たちが迷子でいーですよ


テティス・カスタリア
【夏舵星】
「違う世界の星、初めて見た」
此処の星は読んでも意味が無い
でも、星と風と空を知りたくて海から上がってきた
だから、興味ある
ずっと見ていたい
「…?」
ヴィヴィ、甘い物好き
星、見てるだけじゃだめみたい
「じゃあ、一緒に行く。エスタも」
ヴィヴィと話す時は膝に手を置いてちょっと屈む
ちゃんと目を合わせて話した時、言葉の意味だけじゃなくて気持ちも伝わってくる気がして

これは、冒険?
海の上とは、少し違う感覚
「エスタ、それ何?」
ただの水だから本当は食事は要らないけど
一緒に食べると空気は何だかほわほわする
この感覚は、好き
「柔らかくて甘い…でもちょっと、喉乾く」
ヴィヴィ、いつも迷子になるなって怒る
手繋いだらいい?



 今宵はとても良い天気のお出掛け日和。
 そして今は桜が丁度、満開だと聞いたから。
「テティ、エスタ、祭に行くぞ!! 吾輩に続けー!!」
 ヴィヴィアン・ステアリング(Steady!・f26342)は、普段あまり活動的ではない二人の手をぐいぐい引いて。
 いざ、星と桜の夜祭へ!
 そんな意気込むヴィヴィアンに、大きく首を傾けて。
「はぁ、桜? そんなん絵とか写真でいいでしょ」
 そう、全く行く気なかった……はずの、エスターテ・アレグレット(巻き込まれる男・f26406)であったが。
「えー、なんで僕まで連れてこられたんですかねぇ?」
 結局一緒についてきた桜咲く公園で、溜息と共に紡いでみるものの。
「違う世界の星、初めて見た」
「星と桜のソフトクリームとソーダに、桜餅やどら焼きも捨て難いのー」
 聞こえた声に、もう一度大きく嘆息する。
 ……って、ふたりとも話きいてないなこれ、って。
 テティス・カスタリア(想いの受容体・f26417)はそんなエスターテを後目に、ぐるりと紫の視線を巡らせて。
 ふと桜吹雪の間から垣間見える星を見上げてみるけれど。
 ……此処の星は読んでも意味が無い。
 今見上げている星は、海を行くための道標ではなさそう。
(「でも、星と風と空を知りたくて海から上がってきた」)
 だから、興味ある。ずっと見ていたい――そう、テティスは思ったけれど。
「いっぱい甘味を食べるのじゃ!」
「……?」
 ヴィヴィアンの言葉に、テティスはきょとんとして。ちょっとだけ考えてみれば。
 ……ヴィヴィ、甘い物好き。星、見てるだけじゃだめみたい。
 それが、わかったから。
「じゃあ、一緒に行く。エスタも」
「……はぁ。仕方ない、つきってあげるか」
 そんなテティス言葉に、ようやくエスターテも諦めて付き合うことに。巻き込まれ体質だから仕方ない。
 見事に夜桜が咲き誇る中、ヴィヴィアンの足取りはうきうきと弾んでいて。
 きょろきょろ、様々な甘味に目移り。
 やはり気になるのは、限定だという星と桜のスイーツ。
 そして見つけたソフトクリーム屋で頼むのは、星のラムネが降る桜色のソフトクリーム。
 けれど、普通のではありません。頼んだのは、トッピングマシマシの!
「ヴィヴィスペシャルじゃぞ~!」
「ふーん、いろいろあるな。食べ物系に、えー、お化け屋敷……は面倒だから行きたくない」
 エスターテは相変わらずやる気なさそうながらも、並ぶ出店に目をやってから。
 ふと、ふたりを見れば。
 ……2人はずっと甘いものばっかみてる気がする、って。
「ヴィヴィくんもテティスくんも、甘いものが好きなんすね」
 そう気付いたから、とりあえず自分もと、適当に目についたものを買っておく。
 そして欲張ってあれこれ手に入れた、甘い戦利品という名の宝をみんなで山分け!
 ……しようと思った、ヴィヴィアンだけど。
「綺麗な花を愛でながら味わう甘味はまた格別じゃの」
 ふと、照らされ煌めく夜桜に目を奪われていたら。
「ほら、テティもエスタも遠慮なくもっと食うが良い! って、気がついたら2人ともいない……?」
 いつの間にか、人の波に飲まれて漂流してしまったみたい……!?
 そんなヴィヴィアンの状況にはまだ気付かずに。
 ……これは、冒険?
 そうぼんやりと周囲を見回しながらも。
 海の上とは、少し違う感覚……と。
 いつもの様にふわふわちょっぴり浮遊しつつ、呟いた後。
「エスタ、それ何?」
 興味を惹いたのは、エスターテが持っている食べ物。
「んー、気になるなら食べます?」
 そうテティスの目の前に差し出されたのは、クレープ。
 それをはむりと食べてみれば、覚えるのは好きな感覚。
(「ただの水だから本当は食事は要らないけど、一緒に食べると空気は何だかほわほわする」)
 けれどクレープを食べたテティスに、……あ、とエスターテは零して。
(「僕、味覚がにぶってるから超激甘にしてんだけど、大丈夫かな」)
 そっと、彼の様子を見遣れば。
「柔らかくて甘い……でもちょっと、喉乾く」
 こてんとそう首を傾けつつも、テティスは瞳をぱちくり。
 そして、何だか静かなことにようやく気が付くエスターテ。
「いつの間にかヴィヴィくんいねぇ……」
 その頃、ふたりをきょろりと探すヴィヴィアンは。
「全く世話が焼けるのじゃ!」
 自分の方が迷子になった自覚なし。
 それから何だかちょっぴり心細くなって、えぐえぐ涙目になった頃……ふたりを発見!
「ふたりして迷子になるなんて、探したんじゃぞ!」
 そんな言葉に、面倒臭そうな顔をして溜息をつくエスターテ。
「……えー、はいはい僕たちが迷子でいーですよ」
 テティスは逆に、膝に手を置いてちょっと屈んで、ちゃんと目を合わせてから。
「ヴィヴィ、いつも迷子になるな」
 そう、うっかり逸れた彼に怒るけれど。
 目線が同じだったら、言葉の意味だけじゃなくて気持ちも伝わってくる気がするから。
 テティスはヴィヴィアンにそっと手を伸ばし、続ける。
 ――手繋いだらいい? って。
 そんな彼の手を、仕方ないのじゃ、と強がりながらも、ぎゅっと握るヴィヴィアン。
 綺麗な夜桜が咲く中、もう今度はふたりから逸れないように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【KOR】

花見!桜って、夜に光を当てると、こんなに光って見えるのか!
凄い…!
夜に、桜の精がこんなに活発なのを初めて見たかも。

城島さんの写真に一緒に写っておこう。ポーズ!

お腹すいた。早く食べたいです!

俺もシェアしたい!
焼き鳥と、お好み焼き、買ってきました!
あと、俺は限定のソーダ!

ミネルバさんって、バーチャルキャラクターですよね?
てっきり電気を食べると思ってたから…
ソフトクリーム食べれてよかった。
ヒトの食べ物は、美味しいから。

ああそうか。ごめん、お腹すいてて忘れてた。
チィ、遊んできていいぞー。
ヒトが沢山いるから邪魔しないようにな。

華都さんが他の桜の精と話してる。
積もる話もあるのかもなぁ。


華都・早紗
【KOR】
うふふ~~。
自分所以外の世界で桜を見るのは初めてや~。うれしぃ~。
あ、今までちょいちょい目には入ってたんやけど この日を楽しみにしてちゃんとは見て無かったんやで、ほんまやで~。
あーでもええなぁええなぁ、この子ら皆綺麗にさいとるわ。
皆とお出かけすんの初めてやったけどほんま来て良かった。

えっ、写真? あ、私も入る~あの丸っこい所見たらええんやろ?
ピースしたろ。
後で現像してなぁ、…ん?データ?



びびっと来て、ついこんな奥の方まで足運んでもたけど
なんや、こんな所にも1人居てはったん、偉い年期入って。
今日はえらい楽しませてもらったわ、
楽しかったから、また来年もあなたの事見に来るね
「ほな乾杯」


花屋敷・幽兵
【KOR】 ふ…桜が俺を呼んでいる。何か光っているがこれもまた風流よの。 思わずJOJOの様なポーズにもなる物だ。撮ってよいぞ冬青。都月ももっと傾け! ニコとかあの辺みたいな変なポーズをするんだ。さあ、アヤネ姉さんも(ニヤ付き手招きシオマネキ) そう言えば早紗はお仲間になるのか?良く分からんが早紗もいい感じに咲いとるんじゃないのか? そうだろサクラコさん。そういえばサクラコも桜だな。キャラ被り? …ネリーって冬の子だったのか。桜みたいな髪しているのに。 取り合えず俺はソーダでも飲むか。シェアは出来んが、何かうまそうなのでな。 今夜は君たちに乾杯☆


ミネルバ・レストー
【KOR】
雪国生まれ雪国育ち、っていう設定で生まれたわたしだけど
こんなに見事な桜を見たのは本当にはじめて、すごいわね
はじめてと言えば、こんな大人数でお出かけするのもはじめてよ
はぐれないようについて行かなくっちゃ

冬青はあとで画像データを送ってくれるとうれしいわ
いい思い出になりそう

…星と桜のソフトクリーム!素敵、ちょっと買ってきていいかしら?
スプーンがついてるから、食べたい人にはひと口あげるわよ
そのかわり、みんなのも少しだけ頂戴な
…電気を食べるですって? 機械仕掛けのおもちゃみたいね

桜は、やっぱりいいわね
冬の娘だったわたしがこうしてお花見できるようになるなんて
猟兵も案外悪くないじゃない、ふふ


アヤネ・ラグランジェ
【KOR】
UDCで怪異と言ったら僕の出番だネ
ついでに花見というのも悪くない

日本で花見は初めて
お祭りといったら和装かな?
着物をきれいに着て髪もまとめて
ふふソヨゴが見たら驚くかな?

え、みんな普段着ぽい?
ヤバい恥ずかしい
ちょっと着替えてこよう
ダメ?

ユーヘイは何ニヤニヤしてるの?
変なポーズなんてとらないよ

さすがソヨゴは手慣れてるネ
星形のスイーツをいただきつつ
ふふふと笑う
いや
食いしん坊とか言ってないし

みんなと食べ歩きをするのは楽しい
ネリーやツヅキのもいただこう

しだれ桜を眺めつつ
日本で見る桜はこれが最後かもしれない
ニューヨークにも桜は咲いているけど
とふと思う
思うだけで口にはしない

ううん
なんでもないネ


鏡彌・サクラコ
【KOR】
星と桜なんてすてきでいす!
これはひょっとしてサクラコのための催しでは?

日本のお花見初めての方が多そうですねい
サクラコがご案内いたしましょう

アヤネさまは素敵でいす
ばっちり大丈夫!

冬青さまの写真にはいい位置でちゃっかり写ります
幽兵さまと一緒にポーズとっちゃいましょう

都月さまは花より団子派なのですねい
うわいっぱい買いましたね

ネリーさまのソフトクリームひとくちくださいませ
冷たくておいしいでいす!

みなさまと食べ歩きします
限定メニューの桜餅とどら焼きを買ってオクちゃんと食べます
桜と星?半分ずついただきましょうか!

古いしだれ桜
歳は鏡である自分と同じくらいでしょうか
外の世界は美しいですね


城島・冬青
【KOR】

アヤネさん着物似合いますね
え?!なんで脱ぐんですか?
だめだめ!

桜の花がキラキラ光ってとても綺麗
写真撮りたい
撮りましょう!(スマホを撮り出して)
はい、みんなもチーズ!
幽兵さん、桜の下でポーズ!ポーズ!
撮ったデータは勿論みんなに送りますよ

あっ!星形のベビーカステラが売ってる
限定のスイーツみたいですね
桜色のシュガーがかかっていて見た目も可愛くて美味しそう…
これ、みんなでシェアして食べましょう!
すみませーん!これ下さい
やっぱり花より団子な私
アヤネさんってばそんなに笑わないで下さいよ〜
みんなも食べて下さい♪

しんみり桜を見つめるアヤネさんを見て
また何か変に考え込んでるな…と勘付くも今は見守ります


日隠・オク
【KOR】
お花見、ですね
テーマは星と桜……
夜空と桜は、似合います
桜がとても大きく見えます、そういう種類なんでしょうか

はい、チーズです

みんな屋台で買ってきたものおいしそうです

期間限定メニュー……!食べます!

ベビーカステラ、星型かわいいです
ソフトクリーム、ひとくちほしいです!
桜餅とどら焼きふたつセットはサクラコさんと一緒にいただきます
半分づつです
どちらもおいしいです
どら焼きも、星も桜も食べてしまいます(半分



 雲一つない晴れた夜空に輝くのは、何も星や月だけではなくて。
 光に照らされ仄かな輝きを纏った桜花弁が、星の様に舞い踊る。
「星と桜なんてすてきでいす! これはひょっとしてサクラコのための催しでは?」
 鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)がそう思うのも納得。
 桜の名と星の如き金の瞳を持つ彼女には、ぴったりの祭り。
「お花見、ですね。テーマは星と桜……夜空と桜は、似合います」
 サクラコと一緒に並んで歩きながら、日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)はうんと視線を上げて。
 見上げても全てが見えないくらい大きくて立派なしだれ桜を見つめてみる。
「桜がとても大きく見えます、そういう種類なんでしょうか」
 零れるように咲き誇るしだれ桜は、ちょうど満開。
 毎年見事なしだれ桜が咲き誇る公園では、夜桜のライトアップが行われているというけれど。
 今年のテーマはオクも言っていたように『星と桜』。
 キラキラ灯りに照る春色が、まるで満天の星空のよう。
 そんな煌めき纏う桜吹雪を背負い、何か独特なあのポーズをどや顔で決めてみるのは、花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)。
「ふ……桜が俺を呼んでいる。何か光っているがこれもまた風流よの」
 不思議と淡い桜のいろは、何もなくても仄かに夜空に浮かび咲いているように見えるけれど。
「花見! 桜って、夜に光を当てると、こんなに光って見えるのか!」
 凄い……! と思わず紡がずにはいられない程、夜空に映えて煌めく桜花弁。
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)は、まるで星の様な煌めきを纏い舞う桜の風景に、瞳を見開いて。
 桜花弁とじゃれるように遊ぶチィを撫でながら、満開のしだれ桜を見上げる。
「夜に、桜の精がこんなに活発なのを初めて見たかも」
 夜は静かにふわりと飛んでいる桜の精がはしゃぐように遊んでいるその姿は、精霊術士の彼でも初めてみる様な姿。
 そんな眩しいほどの光を宿し咲き誇る桜を見上げながら、やはり楽しそうに笑むのは華都・早紗(幻朧桜を見送る者・f22938)。
「うふふ~~。自分所以外の世界で桜を見るのは初めてや~。うれしぃ~」
 早紗が普段在る世界は、年中いつだって桜が咲き誇っているし。
 彼女自身、己の角にも桜を咲かせた、幻朧桜から生まれた美しき妖精であるのだけれど。
 いつも見ている幻朧桜とはまた違う、枝垂れ咲き零れる様な花々は新鮮で、見るのも嬉しくなる。
「あ、今までちょいちょい目には入ってたんやけど。この日を楽しみにしてちゃんとは見て無かったんやで、ほんまやで~」
 正確に言えば、他の世界の桜をじっくりこうやって見るのは初めて、なのです!
 今日を楽しみに、見ないフリをしていました……!?
 けれど、改めて滝の様に零れ落ちそうに咲く、星の様な桜を見つめ、早紗は笑顔を咲き綻ばせる。
「あーでもええなぁええなぁ、この子ら皆綺麗にさいとるわ」
 ……皆とお出かけすんの初めてやったけどほんま来て良かった、って。
 そんな早紗の姿を、幽兵はふと首を傾けつつも見遣って。
「そう言えば早紗はお仲間になるのか? 良く分からんが早紗もいい感じに咲いとるんじゃないのか?」
 ……そうだろサクラコさん。そう視線を移すけれど。
「そういえばサクラコも桜だな。キャラ被り?」
 桜は桜でも、色々な種類やいろがありますから!
 そしてはじめてなのは、桜と縁深い早紗だけではなく。
 雪国生まれ雪国育ちという設定で生まれたミネルバ・レストー(こおりのむすめ・f23814)も実は同じで。
「こんなに見事な桜を見たのは本当にはじめて、すごいわね」
 春の娘の隣で、満開桜を見上げる冬の娘も、やっぱり同じ様にはじめてのことがたくさん。
「はじめてと言えば、こんな大人数でお出かけするのもはじめてよ」
 桜の花弁が舞う中、わいわい賑やかに歩くのは楽しくて。
 はじめて見る綺麗な桜に、つい目が言っちゃうけれど。
「はぐれないようについて行かなくっちゃ」
 小柄故に、人の波に攫われ迷子にならないように、しっかり皆についていくミネルバ。
 そんな懸命についてくる彼女を待つように足を止めつつも。
「……ネリーって冬の子だったのか。桜みたいな髪しているのに」
 舞い降る桜と同じような彩を宿し、夜空に踊る冬の子の髪を見つめ呟く幽兵。
 そんな、物珍しそうにはじめての桜を見上げる皆を見回して。
「日本のお花見初めての方が多そうですねい。サクラコがご案内いたしましょう」
 頼もしくそう笑むサクラコが、本日の桜の案内人。
 そしてやはり、日本での花見は初めてだというアヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)。
 ここを訪れた目的は、予知されたUDCの怪異の謎を追い、解決すること。
「UDCで怪異と言ったら僕の出番だネ」
 アヤネは自分の専門であるという今回の依頼内容にも興味を示すけれど。
 怪異を誘うためにはまず、夜桜見物を楽しまないといけないし。
 ……ついでに花見というのも悪くない。
 楽しそうな周囲の仲間や人々を見遣り、そう思う。
 そしてはじめての日本のお花見ということで。
(「お祭りといったら和装かな?」)
 着物で綺麗に着飾って、流れる様な髪も結って纏め上げて。
 ――ふふソヨゴが見たら驚くかな? なんて、ちょっぴり期待しつつ臨んだのだけれど。
「え、みんな普段着ぽい?」
 思いがけずカジュアルな格好の人ばかりで、ヤバい恥ずかしい、と着替えてこようとしたアヤネだけど。
「え!? なんで脱ぐんですか?」
 アヤネさん着物似合いますね、とにこにこ笑み咲かせていた城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)は、慌てて着替えようとするアヤネを止める。
 だって折角、光纏う夜桜の中に立つ着物姿のアヤネは、こんなに綺麗なのに。
 ――だめだめ!
 身体を張って立ち塞がる様に大きく首を振る冬青に、アヤネは緑色の瞳をぱちくりとさせて。
「ダメ?」
「アヤネさまは素敵でいす。ばっちり大丈夫!」
 華やかな着物姿のアヤネは、サクラコもお墨付き!
 そして冬青は、キラキラ輝きを纏っている綺麗な桜の花を見上げて。
「写真撮りたい、撮りましょう!」
 スマートフォンをすちゃりと取り出してみる。
 こんな絶好の映えスポット、ありませんから!
「はい、みんなもチーズ! 幽兵さん、桜の下でポーズ! ポーズ!」
「撮ってよいぞ冬青」
 こんな映え景色の中、カメラを向けられたら。
 幽兵も思わず、身体を捻ってダイナミックな動きを表すあの独特なポーズにもなるというもの……??
 そんな彼の隣に並び、いい位置をちゃっかりキープしたサクラコも、一緒にポーズ!
 そして一緒に写っておこう、と向けられたカメラに、ポーズ! する都月だけど。
「都月ももっと傾け!  某懐中時計の人とかあの辺みたいな変なポーズをするんだ」
 ここには今日はいない仲間を引き合いにだし、分かりやすく都月にポーズの指示を出す幽兵だが。
「さあ、アヤネ姉さんも」
「ユーヘイは何ニヤニヤしてるの? 変なポーズなんてとらないよ」
 ニヤ付きながら手招きしたアヤネには、案の定バサリと却下されるのであった。
 そんなアレなポーズはともかく。
 さすがはお年頃の女子、皆が入る様に自撮り棒を周囲の邪魔にならない角度で最大限に伸ばして。
「みなさん、撮りますよー! 入ってくださーい!」
「えっ、写真? あ、私も入る~あの丸っこい所見たらええんやろ?」
 ピースしたろ、と早紗も変なポーズを取っている皆に身体を寄せて。
「はい、チーズです」
 ちょっぴりだけ緊張気味だけど、オクも笑顔で、はいチーズ!
「あとで画像データを送ってくれるとうれしいわ」
 いい思い出になりそう、そう星の様な金の瞳を細めるミネルバに、冬青は勿論頷いて。
「撮ったデータは勿論みんなに送りますよ」
「後で現像してなぁ、……ん? データ?」
 早紗も続いてお願いするも、聞き慣れぬ単語に首を傾けてきょとん。
 そして写真撮影が済んだら、やっぱり次はこれ!
「お腹すいた。早く食べたいです!」
 くぅ、と小さく鳴った都月のおなか。
 そう、お花見と言えば、美味しい食べ物や飲み物!
 ミネルバもふと目に飛び込んできた出店を見つめ、瞳を輝かせて。
「……星と桜のソフトクリーム! 素敵、ちょっと買ってきていいかしら?」
「あっ! 星形のベビーカステラが売ってる。限定のスイーツみたいですね」
 ミネルバが見つけた星と桜のソフトクリームと同じ、限定であるという星形ベビーカステラを買いに行く冬青。
 タタッと駆け寄り、覗き込めば……可愛くて甘くて、とっても美味しそうだから。
「桜色のシュガーがかかっていて見た目も可愛くて美味しそう……これ、みんなでシェアして食べましょう!」
 ……すみませーん! これ下さい、って。
 皆の分も沢山買ってきました!
 そんな、やっぱり花より団子な冬青から、星のカステラを貰って。
「さすがソヨゴは手慣れてるネ」
 ふふふと笑うアヤネに、冬青はちょっぴり恥ずかしそうにちらっと視線を向けてから。
「アヤネさんってばそんなに笑わないで下さいよ〜」
「いや、食いしん坊とか言ってないし」
「今言ってるじゃないですか!」
 みんなも食べて下さい♪ と、気を取り直しつつ、シェアを提案!
 勿論そんな愉しくて美味しい申し出に、都月も大きく頷いて。
「俺もシェアしたい! 焼き鳥と、お好み焼き、買ってきました! あと、俺は限定のソーダ!」
「都月さまは花より団子派なのですねい。うわいっぱい買いましたね」
「みんな屋台で買ってきたものおいしそうです」
 都月の戦利品に瞳をぱちくりとさせるサクラコの隣で、目を輝かせるオク。
「期間限定メニュー……! 食べます! ベビーカステラ、星型かわいいです」
 ひとつ貰った可愛いお星さまを貰って摘まんでみて。
 口へと運べば、ほんわか優しい甘さ。
 そしてほくほく戻って来たミネルバの手には、星のラムネが降る桜色のソフトクリーム。
「スプーンがついてるから、食べたい人にはひと口あげるわよ」
「ネリーさまのソフトクリームひとくちくださいませ」
「ソフトクリーム、ひとくちほしいです!」
「そのかわり、みんなのも少しだけ頂戴な」
 お星さまも一緒に掬って、桜色の春をみんなで仲良くわけっこ。
「冷たくておいしいでいす!」
「ネリーやツヅキのもいただこう」
 アヤネも皆から少しずつ戦利品を貰いつつ、そっと笑み咲かせる。
 ……みんなと食べ歩きをするのは楽しい、って。
 それからふと都月は、桜ソフトクリームをぱくりと食べるミネルバに目を向け、瞳を瞬かせる。
「ミネルバさんって、バーチャルキャラクターですよね? てっきり電気を食べると思ってたから……ソフトクリーム食べれてよかった」
 ヒトの食べ物は、美味しいから、と。
 そう笑む都月に、今度はミネルバが一瞬だけ瞳を見開くけれど。
「……電気を食べるですって? 機械仕掛けのおもちゃみたいね」
 もうひとくち、星と桜の甘味を口に運びながら、そうくすりと微かに笑み返す。
 そしてサクラコとオクが買ったのもやはり、限定メニュー。
 星の様な金平糖が散りばめられた桜餅に、小振りの星と桜のカタチをしたどら焼きセット。
「桜と星? 半分ずついただきましょうか!」
「半分づつです」
 ひとつずつではなくて、仲良くどっちも半分こ!
「どちらもおいしいです」
 ぱくりと口にしたどら焼きは、星も桜もどっちも甘くて美味しくて。
 星も桜も食べてしまいます、と笑むオク。
 そんな中、ふとちょいちょい服を引っ張られている感覚があって。
 都月が視線を落としてみれば、そこには何か言いたげに自分を見つめている精霊さんの姿が。
「ああそうか。ごめん、お腹すいてて忘れてた。チィ、遊んできていいぞー。ヒトが沢山いるから邪魔しないようにな」
 そしてチィを見送ってから、限定の星と桜のソーダを手にすれば。
「取り合えず俺はソーダでも飲むか。シェアは出来んが、何かうまそうなのでな」
 幽兵も同じく、星と桜のソーダを手にして。
 ――今夜は君たちに乾杯☆
 それからわいわいもぐもぐ、楽しくお腹を満たせば。
 花も団子も、どちらも皆で目一杯楽しみます!
 賑やかな広場から、公園最奥の古いしだれ桜の場所へと皆で一緒に足を向けて。
 先程とはうって変わり、静寂の中咲き誇る古い桜の大樹を見上げる。
「桜は、やっぱりいいわね。冬の娘だったわたしがこうしてお花見できるようになるなんて」
 めんどくさい、って口から出ることもあるけれど、なんやかんやと猟兵の仕事もこなしているし。
 こうやって、見事な春の訪れをみんなで感じることだってできるから。
 ミネルバは星の如き煌めきを纏う金の瞳をふふっと細め、続ける。
 ――猟兵も案外悪くないじゃない、って。
 そしてアヤネも、静かに満開の桜を見つめながらふと思う。
(「日本で見る桜はこれが最後かもしれない。ニューヨークにも桜は咲いているけど」)
 思うだけで、口にはしないけれど。
 そんなしんみり桜を見つめているアヤネの横顔をじっと見て。
 また何か変に考え込んでるな……と勘付くも、今は見守る冬青。
 そんな冬青へと何気なく視線を向けたアヤネは、視線の合った彼女へと告げた言の葉は、これだけ。
 ……ううん、なんでもないネ、って。
(「古いしだれ桜、歳は鏡である自分と同じくらいでしょうか」)
 サクラコは長い間道具で在った自分と、眼前のしだれ桜を重ねて。
 そして巡る季節と春のいろを映した瞳を細め、呟きを落とす。
 ――外の世界は美しいですね、って。
 都月も古いが立派な桜の大樹を眺めながら、ふと視線を早紗へと向ける。
(「華都さんが他の桜の精と話してる。積もる話もあるのかもなぁ」)
 やはり桜の精である早紗にとって、何か感じるものがあるのだろう。
 桜の大樹へと何かを語りかけているその姿をそっと見守る都月。
(「……びびっと来て、ついこんな奥の方まで足運んでもたけど」)
 早紗はそうそっと優しく、広げた掌で古い桜へと触れてから。
「なんや、こんな所にも1人居てはったん、偉い年期入って」
 今日はえらい楽しませてもらったわ、と笑みを咲かせた後、続ける。
 仲間と過ごす楽しい時間を彩ってくれた、愛しい桜のいろ。
 今見つめる春は、もう少ししたら散ってしまうけれど。
 ……でも。
「楽しかったから、また来年もあなたの事見に来るね」
 早紗はそう約束して、手にした飲物を、光纏う桜吹雪舞う星空へと掲げる。
 ――ほな乾杯、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

橙樹・千織
【迎櫻館】

ふふ、これも何かのご縁
今日は楽しみましょうねぇ
どんなお酒があるかしら?と尻尾をゆらり

白雪さん、大人っぽいですもんねぇ
ロキさんも神様ですし、年齢不詳ですよねぇ

ふふふ、たまにはこういう花見酒もいいですね
ロキさんにお酒を注いでみんなで乾杯

ほんのりふわふわした感じがいいんじゃないですかねぇ
あら、それはいいですねぇ
またこうしてお花見しましょう

星夜に浮かぶ桜のベール…
くぐり抜けたら別世界、なんてことがあっても不思議ではない雰囲気ですよねぇ
風に揺らぐ桜に反射して髪が全て金色に染まるように見えたり

どうかしら?私もお断りされてしまうかもしれませんねぇ
そうなったら…ロキさん私達を迎えに来てくださいな?


鶴澤・白雪
【迎櫻館】

この面子で花見って何だか不思議な感じね

あたしはまだ未成年よ
そうね、気になってたから桜のソーダを持ち込んで
千織とロキがお酒を呑む隣で雰囲気を楽しむわ

あと2年だけどお酒ってそんなにいいの?
こうして花見ができるなら
あたしはそれで満足なんだけど

枝垂桜、まるでベールみたいだわ
此処なら明るすぎないから星も見えるし静かで落ち着ける

潜り抜けたら別の世界
それはちょっと憧れるわ

可笑しなことを言うわね
千織はともかくあたしを浚ったら桜の方が大変なんじゃないかしら
植物にとって焔は大敵でしょ?

あら、千織が浚われたらあたしが迎えに行くわよ
どうしよって笑ってる神様よりはしっかりとエスコートするわ


ロキ・バロックヒート
【迎櫻館】

二人と花見に来れるなんて嬉しいねぇ
確かに面白い縁だけど
これは両手に花ってやつだよね、ふふ
千織ちゃんとも飲もうかって言ってたし
すぐに叶っちゃった
やったねって上機嫌
白雪ちゃんはすでに飲めるのかと思ってた
俺様人の年齢よくわかんないしさぁ
桜ソーダ飲む?

枝垂れ桜を肴に飲むお酒は格別だね
千織ちゃんにもお酒注いで乾杯

白雪ちゃんもあと少しだっけ?
飲めるようになったら花見酒を飲みに行こうよ
ふわふわして楽しくなるよ

それにしても千織ちゃんは美人だし白雪ちゃんは可愛いし
二人がそのまま桜に見初められて
浚われちゃったらどうしようかなぁ
なんてね
ふふ、迎えにはどうしよ
おっと白雪ちゃんつよくていっけめーん
ぱちりと拍手



 春の夜にゆうらり揺れるのは、風に吹かれ花弁舞わせるしだれ桜とふわふわの尻尾。
「ふふ、これも何かのご縁。今日は楽しみましょうねぇ」
 橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)は、どんなお酒があるかしら? と。
 いつも様にふわふわ柔く笑みながら、尻尾をそわりゆらり。
 そして同じく楽しそうな様子で桜咲く夜を歩くのは、ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)。
「二人と花見に来れるなんて嬉しいねぇ」
 そんなロキの言葉に、鶴澤・白雪(棘晶インフェルノ・f09233)は小さく首を傾けるけれど。
「この面子で花見って何だか不思議な感じね」
「確かに面白い縁だけど、これは両手に花ってやつだよね、ふふ」
 見上げる桜も確かに綺麗だけど、今宵はすぐ傍にふたつも美しい花が咲いているから。
「千織ちゃんとも飲もうかって言ってたし、すぐに叶っちゃった」
 やったねって、ロキは足取り軽く上機嫌。
 けれど、お酒を飲めるのはロキと千織だけ。
「あたしはまだ未成年よ」
 そう、白雪はまだ未成年。
 そんな言葉に、意外そうな表情を宿すロキだけど。
「白雪ちゃんはすでに飲めるのかと思ってた。俺様人の年齢よくわかんないしさぁ」
「白雪さん、大人っぽいですもんねぇ。ロキさんも神様ですし、年齢不詳ですよねぇ」
 そう言うロキこそ、千織の言う様に年齢不詳。神様ですし。
「じゃあ、お酒は数年後の楽しみにとっといて。白雪ちゃん、桜ソーダ飲む?」
「そうね。気になってたし、あたしは桜のソーダにするわ」
 千織とロキがお酒を呑む隣で雰囲気を楽しむから、と。
 星のシャーベットがぷかりと浮かんだ、星空の様にしゅわしゅわ綺麗な桜色のソーダを白雪は買ってきて。
「ふふふ、たまにはこういう花見酒もいいですね」
 お酌しますね、とふわり笑んで、調達した桜の銘柄の酒をロキへと注ぐ千織。
 そんな千織にお酌し返してから、ロキはゆらり桜花弁映す酒の杯を掲げて。
「枝垂れ桜を肴に飲むお酒は格別だね」
 満開に咲いた夜桜の下、みんなで――乾杯!
 幻想的で妖艶な夜桜をイメージしたという酒は少しピリッとした辛口で、なかなかロキ好みな味。
 ロキはますます笑み咲かせながら、白雪へと視線を向けて。
「白雪ちゃんもあと少しだっけ?」
「あと2年だけどお酒ってそんなにいいの?」
 首を傾ける彼女に、ふふふ、と千織も笑む。
「ほんのりふわふわした感じがいいんじゃないですかねぇ」
「ふわふわした感じ、ね……」
「飲めるようになったら花見酒を飲みに行こうよ。ふわふわして楽しくなるよ」
「あら、それはいいですねぇ。またこうしてお花見しましょう」
 ちょっぴり種類は違う気はするけれど……確かに、花見酒に興じている千織もロキも、楽しそうにふわふわはしている。
 けれどやっぱり、ふわふわの感覚は分からないから。
「こうして花見ができるなら、あたしはそれで満足なんだけど」
 そうもう一度首を傾げた後、白雪は甘くてしゅわりとした桜いろに唇を寄せた。
 そしてふと天を仰ぎ、星の様に光纏う夜桜を改めて見つめて。
「枝垂桜、まるでベールみたいだわ」
 ……此処なら明るすぎないから星も見えるし静かで落ち着ける、と。
 赤く煌めく星の如き瞳にも、静かに零れ落ちる春のいろを降らせる白雪。
 そんな言葉に、同じ様に視線を桜空へと向けてから。
「星夜に浮かぶ桜のベール……くぐり抜けたら別世界、なんてことがあっても不思議ではない雰囲気ですよねぇ」
 言った千織の髪が纏うのは、星のいろ。
 風にさわりと揺らぐ桜に反射した艶やかな髪が、全て金色に染まるように見えて。
「潜り抜けたら別の世界、それはちょっと憧れるわ」
 そう夜桜を見上げるふたりの綺麗な横顔を眺めつつ、ロキはくすりと笑み零す。
「それにしても千織ちゃんは美人だし白雪ちゃんは可愛いし、二人がそのまま桜に見初められて、浚われちゃったらどうしようかなぁ」
 ……なんてね、って。
 そうお道化るロキに、ふたりは赤と橙の瞳をそれぞれ彼に向けて。
「可笑しなことを言うわね。千織はともかくあたしを浚ったら桜の方が大変なんじゃないかしら」
 ……植物にとって焔は大敵でしょ?
 そう言った白雪に続いて、千織も小首をちょこんと傾げてから。
「どうかしら? 私もお断りされてしまうかもしれませんねぇ」
 ――そうなったら……ロキさん私達を迎えに来てくださいな?
 千織が笑みと共に紡いだそんな言の葉に。
「ふふ、迎えにはどうしよ」
 ロキはそう軽口で返すけれど。
「あら、千織が浚われたらあたしが迎えに行くわよ」
 ……どうしよって笑ってる神様よりはしっかりとエスコートするわ、って。
 きっぱり言った白雪に、ロキは楽しそうに笑んで肩を竦めてみせる。
「おっと白雪ちゃんつよくていっけめーん」
 そして――まるで、本当に自分たちを攫わんとするかの様に舞い吹雪く桜花弁を、その掌に捕まえてから。
「でもふたりが攫われちゃったら、ふわふわ楽しくお酒飲めなくなっちゃうしなぁ」
 雑に伸びた夜色の髪をかき上げ、ロキは爛々としたいろを孕む蜂蜜色の眼を細める。
 妖艶な光を放つしだれ桜を見上げて、どうしよっかなぁって……もう一度、笑って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニーナ・アーベントロート
【nyx】
ふわー、幻想的……
花と星に心囚われて、上ばかり見てしまいそうになるけど
本来の目的、忘れてないよっ

星と桜、目でも舌でもとことん楽しんじゃお?と
ご馳走広げる千鶴くんに悪戯な目配せ
星型ラムネでお洒落した春色ソフトクリームにふわっと惹かれる
一口食べると炎宿した胸の内側がひんやりとして、気持ちいい
来年はお弁当も作れたら、なんて思ってたけど
食べ比べもパーティみたいで楽しいよね。迷うなぁ……

これは……サクラモチ?
手作りの一品に隠せない嬉しさ
春の彩りと籠められた真心に、気持ちがぽかぽかして
刻さんと一緒に賛辞を述べる

花は散るから綺麗だなんて言うけど
この瞬間だけでも永遠であって欲しいな、って


宵鍔・千鶴
【nyx】

枝垂れ桜が揺れ舞い
花びらがふうわり三人の元へ
光を帯びた花弁は星が落ちてくるみたいだ

桜星を受け取ったらのんびり花見の合図
お弁当作れたら良かったんだけど
その、料理が不得手で…
代わりに出店で勧められた食事を並べ
ニーナはどれがすき?
俺は…この白いふわふわのと、星と桜ソフトが気になる
一緒に冷たい甘さに舌鼓
甘味は主食でもいいな
しゃーべっと。ソフトとは違うのか?食べ比べる?
皆で手作りも楽しそうだよね

…えっと、お弁当は無理だったけど
その、桜餅を…作ってみたんだ
良ければ、どうぞ。味は多分、大丈夫だと思う
すす、と不格好な桜餅を差し出して
嬉しい二人の賛辞に安堵して微笑む

春彩の思い出のひとつに添えられたなら


飛白・刻
【nyx】

美しさ故に人も物怪も引き寄せられてしまうか
枝垂れ桜が作る隧道を皆と進んで
隙間見る夜、煌めく光、重ねの星空作るよう

たまには酒から離れるも良いかと
桜色に游ぐ星見つめ
しゃーべっと?は馴染みあるかと問うてみたり
…冷たい。火照らせる酒との逆に新たな興味
二人が持つそふととやらに興味を示し
料理…まあ聞かないでくれ
三人寄れば文殊の知恵、いつか挑戦してみるか?
など冗談交じりに添えながら
今は並べられた屋台食を
作り立てを味わえるのも確かに捨てがたい

差し出されたは桜餅
俺からしたら十分な出来だと思うが
懸命に作ったものなら尚更
作り手に美味いと迷わぬ答え

怪異は忘れ今は存分に
桜花が見守るこのひとときを
心ゆくまで



 青空に淡い彩りを添える昼間の桜も綺麗なのだけれど。
「ふわー、幻想的……」
 思わずそう呟きを落とし、春の夜に舞い零れる満開の桜につい目を奪われてしまうニーナ・アーベントロート(埋火・f03448)。
 でも光纏う花や瞬く星に心囚われて、上ばかり見てしまいそうになるけど。
 ――本来の目的、忘れてないよっ。
 そうふるり首を振れば、鈍色の髪に止まったひとひらが舞い踊る花吹雪へと還ってゆく。
 飛白・刻(if・f06028)も、ふと藍の双眸を巡らせて。
 ――美しさ故に人も物怪も引き寄せられてしまうか。
 枝垂れ桜が織り成す春いろの隧道を潜り、降り積もった薄紅の上を皆と歩み進む。
 仄かに照る桜が春の夜に煌めき、流れるそのいろが重ねの星空を作るようで。
 そんな満天の春からふうわりと落ちる花弁は光を帯びていて、まるで星が落ちてくるみたいだと。
 宵鍔・千鶴(nyx・f00683)は揺れ舞うしだれ桜のひとひらを指先で追ってみる。
 夜桜をこうやって眺めるのも勿論、良いのだけれど。
 でも……やはり花見に欠かせないのは、美味しい食べ物や飲み物。
 ――星と桜、目でも舌でもとことん楽しんじゃお? って。
 ぱちり、ご馳走広げる千鶴にニーナが向けるのは、悪戯な目配せ。
「お弁当作れたら良かったんだけど。その、料理が不得手で……」
 だから代わりに、出店で勧められた戦利品をずらりと並べてみて。
「ニーナはどれがすき? 俺は……この白いふわふわのと、星と桜ソフトが気になる」
 千鶴の瞳がそわそわ見つめるのは、雲の様なふわふわ甘いわたあめと、限定であるという星と桜のソフトクリーム。
 ニーナも同じくふわっと惹かれたのは、星型ラムネでお洒落した春色のそれ。
 そして刻も、たまには酒から離れるも良いかと。
 勧められるまま購入したのは、しゅわりと弾ける桜色の星空に、ぷかり冷たい星が浮かんだ飲み物。
 その星はどうやら、しゃーべっとというものらしいとは聞いたが。
「しゃーべっと? は馴染みあるか」
 桜色に游ぐ星見つめつつ、そう問う刻に。
「しゃーべっと。ソフトとは違うのか?」
 何となく仲間のような気がするし、でも違うような感じもする……。
 千鶴は自分とニーナが持つソフトクリームと、刻の桜ソーダに浮かぶレモンシャーベットを見比べつつ。
 とりあえずそれぞれ、己が持っているそれを口に運んでみれば。
 ……炎宿した胸の内側がひんやりとして、気持ちいい。
 ニーナは蕩けるような食感と冷たさに、黄昏色の瞳を細めて。
 一緒に冷たい甘さを堪能しながら、千鶴もそっと笑み零す。
「甘味は主食でもいいな」
 そして、しゃーべっとという未知の星を口にしてみた刻も。
「……冷たい」
 しゃり、と音鳴れば、キンと広がる冷たさ。
 それは、口にすれば身を火照らせる酒とは全く逆の感覚で、新たな興味を擽って。
 しゃーべっととは何かが違いそうな、二人が持つそふととやらにもちらりと好奇の視線を。
 そんな瞳のいろに、食べ比べる? と。
 千鶴からそふとを差し出され、刻もしゃーべっとを差し出してみれば。
 互いにはむりと口にして、やはり互いに首を傾ける。
 分かったのは、そふともしゃーべとも冷たい、ということ。
 そして並ぶ戦利品をいただきながらも、ニーナはうーんと首を傾ける。
「来年はお弁当も作れたら、なんて思ってたけど。食べ比べもパーティみたいで楽しいよね。迷うなぁ……」
「皆で手作りも楽しそうだよね」
 料理はちょっぴり苦手だけど、皆で作れば楽しいかもしれない。
 千鶴はそう、刻へと視線を向けてみれば。
「料理……まあ聞かないでくれ」
 そっと苦笑と共に返る声。
 そして添えるのは、こんな冗談。
「三人寄れば文殊の知恵、いつか挑戦してみるか?」
 それもある意味、愉快なことになりそうだけれど。
 でもやはり、作り立てを味わえるのも確かに捨てがたい、なんて。
 今は、眼前に並べられた屋台の戦利品に舌鼓を。
 それから千鶴はふと、持参した箱を取り出し開けて。
「……えっと、お弁当は無理だったけど」
 ――その、桜餅を……作ってみたんだ、って。
 すす、とふたりの前へと差し出してみる。
「良ければ、どうぞ。味は多分、大丈夫だと思う」
 見た目はちょっぴり、愛嬌がある感じだけれど。
「これは……サクラモチ?」
 手作りの一品に綻ぶのは、隠せない嬉しさ。
 ニーナの心は、眼前の春の彩りと籠められた真心で、ぽかぽかあったかくなって。
「俺からしたら十分な出来だと思うが」
 ……懸命に作ったものなら尚更。
 そう刻はひとつ、ニーナと共に、差し出された桜餅を口にしてみれば。
 ――美味い、と。作り手へ彼女と同時に向けるは、そんな迷わぬ言の葉。
 桜餅を口にしたふたりを、どきどき見つめていた千鶴も微笑みを宿す。
 ふたりの、嬉しい賛辞に。
 そして思うのだった――春彩の思い出のひとつに添えられたなら、と。
 ニーナも、美しくも儚い夜桜を改めてふたりと見上げる。
(「……花は散るから綺麗だなんて言うけど」)
 でも……この瞬間だけでも永遠であって欲しいな、って。
 此処を訪れたのは、予知された怪異の謎を解き、解決することだけれど。
 ……怪異は忘れ今は存分に、桜花が見守るこのひとときを。
 刻は星の如く耀う春のいろを映した瞳をそっと細める――心ゆくまで、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

呉羽・伊織
【花守】
よし、分かった――じゃあオレは姐さんと二人で奥の桜を堪能してくるから、お前は一人で思う存分巡って来ると良いさ!
…ハイスミマセンソーデスヨネー
ウン、オレにはぴよこがいるし(当のぴよこにスルーされても)別に寂しくないヨ
くっ、こんな輝く場所まで来て、何でまたこう…!

(何か色々持たされまくった末、諦め顔で広場に腰を下ろし)
嗚呼、世界がホント眩しい…何処を見ても花と星と序でに輝くきゃっきゃうふふ的な空気で満ち溢れてる…!
(とりあえず乾杯して酒をちみちみ飲みながら)
いや自棄酒じゃないから
コレは手土産用の下調べに励んでるだけだから
今酷い嫌がらせをみた!
(それでもわいわいと天の色を仰げば自然と笑顔に)


千家・菊里
【花守】
満天の花と星――そして負けず劣らず輝く屋台達
これはまた目移りが止まりませんね
目眩く御馳走との出会いが楽しみでなりませんね
ふむ、伊織こそお一人でごゆっくり奥へどうぞ?
あぁ、ぴよこさんも俺達とおやつ探しに行きます?(何か言ってるのを仲良くスルーして)

(定番から限定まで目一杯腕一杯に買い込んで広場へ)
そうですね――何処を見ても幸せに満ち溢れてますねぇ
(天の花と星、から買い集めた品々へ満足げに視線移し――乾杯するや否や早速幸せに浸りまくり)
ははは、伊織は花見酒というより最早自棄酒ですね
あ、小町さん、俺にもそれひとつください(さらりと)
(花見に星見に愉快な仲間、話も食事も楽しく弾むというもの)


花川・小町
【花守】
夜だというのに、本当に一面目映くて見事なものね
天も地も心踊るものばかり
――あら、何か言った?
私も花も団子も楽しむ主義なの、御存知よね?
それにぴよこちゃんを差し置いて貴方となんて、ねぇ?(愉快そうに笑い)
さ、虚しい彼是は忘れて、身も心も輝きで満たしに行きましょう

(酒に肴に限定ものまで抜かり無く集め)
間近で見ると一層惚れ惚れする桜ね
星の煌めきがまた一層雰囲気を引き立てて――佳い光景を拝めて幸い極まりないわ
きゃっきゃしちゃうのも当然よね
(乾杯しながら花も星も御馳走も――序でに可哀想な子も生暖かく愛でたり
このお団子絶品よと菊ちゃんに食べさせてあげたり)
ふふ
今年もまた一段と楽しい春を過ごせそうね



 夜空に煌めくは、春の夜に輝く星々や光纏う桜花弁……そして。
「満天の花と星――そして負けず劣らず輝く屋台達」
 これはまた目移りが止まりませんね、と。
 キラキラ桜舞い降る広場で、これまたキラキラ輝く良い香り漂わせる屋台を見回し、千家・菊里(隠逸花・f02716)はいつもの様ににこにこ笑んで。
 呉羽・伊織(翳・f03578)は予想していた言の葉に、珍しくこくりと頷く。
「よし、分かった――じゃあオレは姐さんと二人で奥の桜を堪能してくるから、お前は一人で思う存分巡って来ると良いさ!」
 けれどまぁ……そうは問屋が卸さない、といういつものやつで。
 ――あら、何か言った?
 そう眩いほど美しい笑みを作り、伊織へと向けて。
 花川・小町(花遊・f03026)はやはり、こう続ける。
「私も花も団子も楽しむ主義なの、御存知よね?」
「……ハイスミマセンソーデスヨネー」
 はい、勿論知っていました。言ってみただけだよ……!
 そう予想通りすぎる展開に遠い目をする伊織を後目に、小町はふふっと笑み咲かせて。
「夜だというのに、本当に一面目映くて見事なものね。天も地も心踊るものばかり」
「目眩く御馳走との出会いが楽しみでなりませんね」
 美しい桜の下、美味しい食べ物や酒を存分楽しむひとときに、菊里ももう一度微笑みを宿してから。
 ふとわざとらしく大きく首を傾げ、項垂れている様子の伊織へと赤の視線を向ける。
「ふむ、伊織こそお一人でごゆっくり奥へどうぞ?」
「ウン、オレにはぴよこがいるし、別に寂しくないヨ」
 ……たとえ、当のぴよこにスルーされても。
 いや、ちょっとツンデレなひよこなだけです、デレの要素はまだみせていないだけで……。
 けれど菊里は、早速ちょっぴり冷たい目線を主に向けている感溢れるぴよこに、声を。
「あぁ、ぴよこさんも俺達とおやつ探しに行きます?」
「ぴよこちゃんを差し置いて貴方となんて、ねぇ?」
 何か言っている誰かさんを仲良くスルーする菊里とぴよこに瞳を細め、小町も愉快そうに笑い言って。
「くっ、こんな輝く場所まで来て、何でまたこう……!」
「さ、虚しい彼是は忘れて、身も心も輝きで満たしに行きましょう」
 相変わらずな伊織を置いて、いざ煌めく美酒美食に満ちる屋台へ……!
 そして散々、結構な時間待っている段階で、分かってはいたのだけれど。
「嗚呼、世界がホント眩しい……何処を見ても花と星と序でに輝くきゃっきゃうふふ的な空気で満ち溢れてる……!」
 諦め顔で広場に腰を下ろし、いつもの光景を見遣る伊織。
「そうですね――何処を見ても幸せに満ち溢れてますねぇ」
「間近で見ると一層惚れ惚れする桜ね。星の煌めきがまた一層雰囲気を引き立てて――佳い光景を拝めて幸い極まりないわ」
 ……きゃっきゃしちゃうのも当然よね、と。
 視線を合わせ、微笑み合う菊里と小町。
 そんなふたりが調達してきた戦利品は、定番から限定まで、酒に肴に、抜かり無く集めてきた品々。
 目一杯、腕一杯に買い込んできたそれらが、溢れんばかりにずらり。
「きゃっきゃしすぎにも程がない!? これ……」
 そう一応ツッコんでおくけれど、まぁスルーですよね。
 なのでとりあえず乾杯した後、ちみちみ酒を飲む伊織。
 そんな伊織に、花も団子も目一杯楽しんでいる菊里は楽しそうに笑んで。
「ははは、伊織は花見酒というより最早自棄酒ですね」
「いや自棄酒じゃないから。コレは手土産用の下調べに励んでるだけだから」
 ちらりと伊織はぴよこへと、期待の眼差しを向けるけれど……お菓子に夢中で見向きもしてくれません。
 きっとツンデレなんです、そう信じてる。
 そして、花も星も御馳走も――序でに可哀想な子も生暖かく愛でながら。
「このお団子絶品よ、菊ちゃん」
「あ、小町さん、俺にもそれひとつください」
 言って食べさせてあげようとする小町に、さらりと菊里はそう返して、はむり。
 ――今酷い嫌がらせをみた!
 伊織はそんな眼前のやり取りに、思わず瞳を見開くけれど。
 でも、それでも……わいわいと、春に染まった天の色を仰げば自然と笑顔に。
(「花見に星見に愉快な仲間、話も食事も楽しく弾むというもの」)
 菊里も戦利品を余すことなく味わいながら、相変わらずなやりとりに瞳細めて。
 小町もしだれ桜が映える夜に、一等美しい花の様な笑みを咲き零す。
 ――ふふ、今年もまた一段と楽しい春を過ごせそうね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティル・レーヴェ
ライラック殿(f01246)と

星と花の共演へ思い馳せ
彼の誘いと夜祭の空気に爪先かろく
誘い文句に心も浮いて求めた甘い幸せは
揃いのソーダと桜餅

花見の供を手にしたら
手招く彼に添い乍ら
静かに佇む奥の桜へ

無礼講、と言わずもがな
其方と妾に垣根など無かろう?
交換こ、は望むところ
妾は星をと告げながら
おひとつどうぞ!はい、あーん
摘んで差し出す戯れ添えて
彼の様にも降る星にも満足気にぱくっ

奥にて待つは
音も無く瞬き零れる星光
柔と咲きひらと揺れ舞う薄桜
其は眸を心を奪うに充分で
ほぅ、と溢れるのは吐息ばかり

桜も星も、甘味も勿論!
そうして何より
隣に並ぶ其方が居ってこそ
今宵の景色もひと時も
こうして交わす言葉さえ
きらきら眩い宝物


ライラック・エアルオウルズ
ティルさん(f07995)と、最奥へ

花より団子と片に限らずに、
桜に星に甘味もとは贅沢だ
桜の下へ甘味招かんと往く先
期間限定の詞に惹かれて、
選ぶは星桜のソーダと銅鑼焼き

――然して、桜餅も美味そうで
請うても無礼講と許してくれる?
桜か星、何方かをあげるから
ひとつを交換してはみないかい
戯れは面映ゆくも、ひとくちに
御返しだよ、と口許へ星降らす

桜色に融けゆく氷菓の星に導かれ、
星の咲く様を眺めれば感嘆零れども
流れ星めいて、舞う花で我に返り

この場の主賓は眺める桜でなく
此度に誘った貴方だね?

桜に星に甘味は如何だい
御気に召したなら、幸い
この景も貴方の宝物となれば
僕には一等贅沢と想えるから
――きっと、身に余る程に



 春の夜に踊るのは、何も光纏う桜花弁だけではない。
 耀う星と桜の共演へ思い馳せ、誘いの声と夜祭の空気に踊る心も然り。
 ティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)が足取り軽く進むたびに揺れる、髪に咲く鈴蘭の花も然り。
 そしてさらにその心擽るのは、期間限定という魅惑の誘い。
 ――花より団子と片に限らずに、桜に星に甘味もとは贅沢だ。
 ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)は、桜の下へ甘味招かんと往く先。
 やはりその詞には抗えず、ティルと揃いでそれを手にする。
 心浮いて求めた、甘い幸せ……しゅわり弾けるソーダは数多の星煌めく桜空、それに浮かぶは爽やかなレモンシャーベットの星。
 限定だといわれれば、買わずにはいられない。
 星と桜のソーダを互いに手にし、夜桜を愛でながらふたりが次に向かうは、公園中央に位置する茶屋。
 此処でも、ティルは金平糖の星散りばめられた桜餅を、ライラックは小振りの星と桜の甘味が仲良くセットになったどら焼きを。
 何れもやはり、限定と言われれば……買わずにはいられまい。
 そんな甘い花見の供も抜かりなく。
 ひらり手招く彼の掌に導かれ添いながら、公園の最奥を目指し歩く道すがら。
 ライラックはちらり、隣行くティルを見遣って。
 先程から実は気になっているのは、茶屋で購入した限定の甘味。 
 ――然して、桜餅も美味そうで。請うても無礼講と許してくれる?
「桜か星、何方かをあげるから。ひとつを交換してはみないかい」
 そんな提案に、ティルは彼を見上げ笑み咲かせて。
「無礼講、と言わずもがな。其方と妾に垣根など無かろう?」
 ――交換こ、は望むところ。
 摘んで差し出す、戯れも添えて。
「おひとつどうぞ! はい、あーん」
 ライラックは念願の桜いろの交換こを、面映ゆくも、ひとくちに。
 刹那、ふわり仄かな桜の香りと優しい甘さが口の中に広がり、思わず笑み零した後。
 ……桜と星、どちらをお望みかい、と問えば。
 返る答えは、妾は星をと――何とも彼女らしい答え。
 そして、御返しだよ、って。その口許へと降らすのは、桜の片割れの甘いお星さま。
 そんな彼の様にも降る星にも、ティルは満足気に、ぱくっ。
 そうこう甘い戯れに興じ、揃いで手にした桜空に融けゆく氷菓の星に導かれれば。
 ふたりの眼前に現れたのは、静かに佇む古い桜の大樹。
 奥にて待つ桜は、音も無くはらりと瞬き、星の光が零れ落ちるようで。
 春の夜の夢の如く柔く咲いては、ひらりと翻り揺れるそのいろは薄紅。
 それはティルが巡らせる紫を、心を、奪うには充分で。
 ほぅ、と溢れるのは吐息ばかり。
 ライラックも同じ様に星の咲く様を眺め、感嘆こそ零れるけれど。
 煌めき纏い、流星めいて舞う花でふと我に返って紡ぐ。
 ――この場の主賓は眺める桜でなく、此度に誘った貴方だね? って。
 それからふと眼鏡の奥の瞳を柔く細め、訊ねる。
「桜に星に甘味は如何だい」 
「桜も星も、甘味も勿論!」
 そして何よりこの幸せは、隣に並ぶ其方が居ってこそ、と。
 そう返る言の葉に、ライラックは柔く笑み咲かせ紡ぐ。
 ――御気に召したなら、幸い、と。
 そして、この景も貴方の宝物となればとそう思う。
「僕には一等贅沢と想えるから」
 ……きっと、身に余る程に、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鵜飼・章
雅さんがとても雅っていたのでつい来てしまったけど
具体的に何をしたらいいんだろうお花見って…
人間の友達が少ないから実は毎年わからないよ

言葉通り捉えればお花を見ればいいんだろうけど
何となく趣旨はそこではない気はしているよ
花より団子という言葉もあるし
ご飯を食べたほうがいいのかな
そもそも一人で来ている時点で
何となく間違っているような気がするよ
会場を散策しながらそんな事を考える
人間…わからない…
人間じゃない人も沢山来ているけど…

とりあえず花見弁当を買って
静かな公園の最奥まで行ってみる
やっぱりこういう所のほうが僕は落ち着く
言葉通りにひとり静かに花を見るのは
結構悪くない過ごし方だと思う
これでいいか…お花見…



 春の夜を彩る桜花弁の景色は、まさに雅。
(「雅さんがとても雅っていたのでつい来てしまったけど」
 ――具体的に何をしたらいいんだろうお花見って……。
 鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)は雅な雰囲気に何故か流されて、勢いで来てしまったものの。
(「人間の友達が少ないから実は毎年わからないよ」)
 今年もまた……お花見とは、という悩みに直面する章。
 それから、桜色の公園を歩き、そっと人間観察しながらも思考を巡らせてみる。
(「言葉通り捉えればお花を見ればいいんだろうけど」)
 でも何となく、趣旨はそこではない気はしている。
 それに……花より団子という言葉もあるし。
「ご飯を食べたほうがいいのかな」
 いや、そもそも一人で来ている時点で、何となく間違っているような気がする……。
 星と桜の祭りという雅やかな会場を散策しながら、章はそんな事を考える。
 そしてやはり思うのだ。
 ――人間……わからない……。
(「人間じゃない人も沢山来ているけど……」)
 むしろ転送されてきた猟兵を見れば、人間の方が少ないのは、まぁさておき。
 とりあえず皆が食べている花見弁当を買って、人の少ない静かな公園の最奥まで行ってみることに。
 公園の最奥は人の姿も疎らで。静寂の中に在るのは、古いしだれ桜の大樹。
(「やっぱりこういう所のほうが僕は落ち着く」)
 言葉通りにひとり静かに花を見るのは、結構悪くない過ごし方だと。
 そう、章が思った刹那。ひらりと傍に止まったのは、ひとひらの蝶。
 桜花弁と共に舞う蝶はやはりこの一言で表せるだろう。そう、雅だと。
 そして人間の友達は少ないけれど、虫だったらいける。
 そこまで思って、ふと章は、しなやかな漆黒の髪に止まった桜花弁をそっと払いつつも。
 一応、零れ落ちる様に満開に咲いたしだれ桜を、文字通り花見しつつも思うのだった。
 ――これでいいか……お花見……って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

櫟・陽里
エリシャ(f03249)と桜観賞

UDCアースの桜は良いものらしい、とは聞いてたけど
ああ、これは…感動するな
かつて、初めて見た大地に圧倒され大自然に敬服した強い衝撃とは違う
優しく染み込んでくるような感動だ
宇宙で見る星ともアックス&ウィザーズの星空とも違ってて…
うん、そうだな、新しい思い出が加わった!

手作り弁当?やったサンキュ!
エリシャの料理はいつだって美味いし
今日は見た目もすごくキレイ!色が華やかな感じ?んん、野菜?
そりゃまあ…バイトの合間とか、何かしら食ってはいるけど
正直なとこ宇宙食かUDCアースのコンビニ食くらいしか…
だからその、エリシャの手料理が今後も食えたら良いなっていうか…(モゴモゴ)


エリシャ・パルティエル
陽里(f05640)と

去年はゆっくりお花見できなかったの
夜桜も素敵ね
桜は他の花とはまた違う魅力があるのよね…
うん、感動って言葉がぴったり
夜風に舞う桜の花びらと星の煌めきにうっとり
陽里と一緒に星空を見るのも恒例になったわね
どれもあたしにとっては大切な思い出なのよ
次はどこの世界で見れるかしらね?

お弁当作ってきたわ
彩り重視で枝豆と漬物を混ぜた一口サイズのおにぎりたくさん
おかずは健康を考えて野菜多めにしたのよ
陽里、ちゃんとご飯食べてる?
体調管理はしてるって言ってたけど心配
身体も大切な資本でしょ 栄養にも気をつけたらもっと速く走れるんじゃない?
じゃあ時々お弁当作って届けてあげる
(陽里にも会えるし、ね)



 春や、春以外でも桜咲く世界は、此処に限らず幾つもあるけれど。
「去年はゆっくりお花見できなかったの。夜桜も素敵ね」
 そう星の如き金の瞳に煌めく桜花弁舞わせ、言ったエリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)の隣で。
「UDCアースの桜は良いものらしい、とは聞いてたけど。ああ、これは……感動するな」
 櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)は改めて、眼前の零れ落ちそうに満開なしだれ桜を見遣る。
「かつて、初めて見た大地に圧倒され大自然に敬服した強い衝撃とは違う」
 ――優しく染み込んでくるような感動だ、って。
「桜は他の花とはまた違う魅力があるのよね……」
 春の訪れを告げるように咲き誇り、人の心を魅了し、そして春の終わりと共に儚く散ってゆく花。
「うん、感動って言葉がぴったり」
 陽里の言の葉にこくりと頷いて、エリシャはうっとりとそのいろを見つめる。
 夜風に舞う桜の花びらと、星の煌めきを。
 そして眼前のそれは、はじめてみる輝きを宿していて。
「宇宙で見る星とも、アックス&ウィザーズの星空とも違ってて……」
 春の夜に舞い降る桜吹雪が灯された光を纏い、星空に桜色の彩りを添える。
 それからエリシャは、ふと隣の陽里を見上げて。
「陽里と一緒に星空を見るのも恒例になったわね」
 これまでふたりで、幾つもの星空をこうやって眺めてきたけれど。
 エリシャは桜色の煌めきに染まった星空を共に見上げ、そしてこう続ける。
 ――どれもあたしにとっては大切な思い出なのよ、って。
 勿論、今見ている春の夜の桜空もきっと。
「うん、そうだな、新しい思い出が加わった!」
「次はどこの世界で見れるかしらね?」
 またひとつ増えた、ふたりの思い出の煌めき。
 そしてまたきっと別のいろをした星空を、こうやって一緒に観る、楽しみな未来。
 いや、このまま桜を愛でるのも良いのだけれど。
 やはり、お花見に欠かせないのはこれ!
「お弁当作ってきたわ」
 そうエリシャが持参した弁当を取り出せば。
「手作り弁当? やったサンキュ!」
 眼前の星や桜に負けないほどキラキラと輝く、陽里の瞳。
「エリシャの料理はいつだって美味いし、今日は見た目もすごくキレイ! 色が華やかな感じ?」
 それもそのはず、今日は彩り重視で。
 枝豆と漬物を混ぜた、一口サイズのおにぎりがたくさん。
「おかずは健康を考えて野菜多めにしたのよ」
「んん、野菜?」
 そう瞳瞬かせる彼に、エリシャはびしっと訊ねる。
「陽里、ちゃんとご飯食べてる?」
 そんな問いに、ちょっぴり口籠ってしまう陽里。
「そりゃまあ……バイトの合間とか、何かしら食ってはいるけど。正直なとこ宇宙食かUDCアースのコンビニ食くらいしか……」
 返ってきた言葉に、ふるりと夜空に映える金髪を揺らして。
 エリシャはふっと息をつき、彼を見上げて再び口を開く。
「体調管理はしてるって言ってたけど心配。身体も大切な資本でしょ。栄養にも気をつけたらもっと速く走れるんじゃない?」
 そんな彼女を、ちらりと見て。
 そして陽里は、モゴモゴと遠慮気味に紡ぐ。
「だからその、エリシャの手料理が今後も食えたら良いなっていうか……」
「じゃあ時々お弁当作って届けてあげる」
 エリシャは夜桜降る中、そうふっと笑み咲かせて。
 ぱくりと彩り鮮やかなおにぎりを頬張る彼を見つめ、思うのだった。
 ――弁当作って届けてあげれば……陽里にも会えるし、ね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霧島・ニュイ
クロトさん/f00472

保護者と慕う人と公園の最奥へ
僕の目標であり、理解したい人

わあ……凄く綺麗…
僕は普段勿忘草ばかりなんだけど、桜もいいね…
夜の中に光ってるみたい……なんでこんなに幻想的なんだろう…
攫われないよと返しつつ
零れるような桜に見惚れ
手を伸ばしてみて、花に触れる
湿った手触りも手の中の白も心地良くて

団子の方が好きだけど、お花も好きだよー
クロトさん、桜に思い出とかあったりする?
実は桜の造花を持ち合わせていたり?
あっ、あっさり。全然ないのかー
(花自体よりも、もしかして…思い出??)
僕もなかったけど
ん、大事な思い出また出来たよね
クロトさん大好きだよ♪(満面の笑み)
一緒にいる時間が心地良いんだ


クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)と、
最奥の枝垂れ桜へ。
ニュイは花より団子派かと思ってたのですが。
なぁんて、笑って。

本来なら咲く時期も場所も異なる種々の桜が一堂に会し、
見頃を競うような此処こそ、まるで奇跡。

攫われないようにね。
とか、先に冗句を。
花と戯れるニュイを、可愛いもんよと、ベンチに腰掛け眺める…
これが…保護者気分…?

思い出、は…
いいえ、全く。これっぽっちも♪
問いに即答して笑顔満開。
そもそも、花に心寄せる人生など送ってない。
だから桜自体に思いなど無く。寧ろ…

あぁ。
花より何とやら、は僕の方だったようで。
桜の下で共に在った人、重ねた刻…
こうしてニュイと過ごす時間も、また。
余程手放し難い思い出の一つですから



 夜の空に映える豪快なしだれ桜を眺め楽しむ賑やかな人の声も。
 春の風景を窓の外からゆっくりと楽しめる茶屋も、通り過ぎて。
 霧島・ニュイ(霧雲・f12029)が目指すのは、公園の最奥にある古いしだれ桜。
 保護者と慕う人で、ニュイの目標で……そして何より、理解したい人と、一緒に。
 クロト・ラトキエ(TTX・f00472)はニュイと共に桜色に染まった道を歩きながら、様々な桜が咲く景色を見つめ思う。
(「本来なら咲く時期も場所も異なる種々の桜が一堂に会し、見頃を競うような此処こそ、まるで奇跡」)
 そんな奇跡の様な春のいろに導かれて。
 辿り着いた先に、ただ静かに佇む彩り。
「わあ……凄く綺麗……僕は普段勿忘草ばかりなんだけど、桜もいいね……」
 ニュイはうんと首を伸ばし、星空を覆うほどの淡色の煌めきを緑色の瞳にも瞬かせて。
「夜の中に光ってるみたい……なんでこんなに幻想的なんだろう……」
 美しく綺麗だけれど、何処か儚くもあり妖艶。
 そんな幻想的な風景に目を奪われ、はあっと感嘆の息を漏らせば。
 ――攫われないようにね。
 不意に聞こえたそんな冗句を先にと口にしたクロトに、ニュイは返す。
 ……攫われないよ、って。
 だってまだ、理解したい人のことをもっと知りたいから。
 それから瞳を桜に戻せば、零れる様に満開の桜に見惚れて。
 そっと手を伸ばし、その花に触れてみるニュイ。
 そしてふわり春の如き柔く笑み咲かせる……湿った手触りも、手の中の白も、心地良くて。
 クロトはそんな花と戯れじゃれ合うニュイを、可愛いもんよ、なんて。
 見守る様に眺めつつも、近くのベンチに腰掛ける。
 けれどすぐに、彼を見つめている自分にハッとして、思うのだった。
 ――これが……保護者気分…? って。
 そしてはらりと花弁舞う風景の中、こうくすりと。
「ニュイは花より団子派かと思ってたのですが」
 なぁんて、笑えば。
「団子の方が好きだけど、お花も好きだよー」
 ニュイはそう言った後、クロトにふと訊いてみる。
「クロトさん、桜に思い出とかあったりする? 実は桜の造花を持ち合わせていたり?」
 そんな問いに、クロトはニュイへと視線を移して。
「思い出、は……」
 ぽつり紡ぎ始める彼の言の葉に、ニュイは耳を傾けるも。
「いいえ、全く。これっぽっちも♪」
「あっ、あっさり。全然ないのかー」
 花自体よりも、もしかして……思い出?? なんて考えるニュイ。
 けれどクロトもその心に、そっと密かに思ってみる。
(「そもそも、花に心寄せる人生など送ってない。だから桜自体に思いなど無く。寧ろ……」)
 そして肩を竦め、紡ぐ。
「あぁ。花より何とやら、は僕の方だったようで」
「僕もなかったけど。ん、大事な思い出また出来たよね」
 ニュイはそれから、満面の笑みを向けて口を開く――クロトさん大好きだよ♪ って
 こうやって一緒にいる時間が、心地良いから。
 クロトもまた、夜桜を見上げ、柔くその瞳を細める。
(「桜の下で共に在った人、重ねた刻……こうしてニュイと過ごす時間も、また」)
 ――余程手放し難い思い出の一つですから、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【犬兎】場所:3

主食は僕の手作りお弁当で
デザートに星と桜のソフトクリームを買って公園の奥へ
溶けるから先に食べるけどね!

ベンチに腰掛けお弁当を夏輝君へ
先に食べててもいいよ
僕残ったらその分食べるから

いいね、夜桜
旅の途中で見た事は何度もあるけど
ライトアップされた桜を見た経験は少ないから、ちょっと嬉しい

…乾杯する?ジュースだけど
折角だしね
はいかんぱーい

屋台で買ったオレンジジュースをコツンとぶつけ
最近行った依頼の話とか沢山談笑して

けれどアイスを舐めようとした瞬間
反対側から一口奪っていった夏輝君に呆然と
それから思わず恥ずかしくなって
ななな、なにすんのばかー!
食べたいなら食べたいって言えよもぉー(照れ照れ)


小林・夏輝
【犬兎】場所:3

星と桜のソーダを買って公園の奥へ
アイスも気になったけど、澪の飯食いてぇしな

ベンチに腰掛け弁当を受け取ったらご開帳ー
うぉーうっまそぉ!!
相変わらず女子力半端ね…おっとこれは禁句だった

夜桜か…
灯りがあるだけで見え方変わるのすげぇよな

お、いいねやるか!
かんぱーい!

乾杯後は談笑
ただこう…目の前で無防備晒されるとつい悪戯したくなって
澪がアイスに口付けた瞬間反対側から舐め取ってやる
超至近距離
恋人持ちに手出す気は無いけど
澪はいい反応するから

ごちそうさん
ニヤリと笑みながら言ってやれば
真っ赤になる澪の様子に笑いが溢れる
澪きゅんウブ過ぎー!可愛い奴め
今度あいつにも仕掛けてみろよ
ぜってー固まるから



 満開に桜が咲き誇る、春の夜を。
 共に歩いてやって来たのは、静かな夜に古いしだれ桜咲き誇る、公園の最奥。
 その道すがら、並ぶ出店で買い物も済ませたけれど。
 でもお花見の主食は、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の手作りお弁当。
 澪がデザートにと買ったのは、星のラムネが降る桜色のソフトクリーム。
 デザートとはいっても、溶けちゃうから先に食べるのだけど。
 そして小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)も同じ様に、星と桜のソフトクリームが気になったが。
(「澪の飯食いてぇしな」)
 あまりおなか一杯に事前にならないように、星型シャーベット浮かんだしゅわしゅわな桜ソーダを買って。
「先に食べててもいいよ。僕残ったらその分食べるから」
 ベンチに腰掛け、作ってきたお弁当を夏輝へと手渡して。
 期待に瞳輝かせつつ、ご開帳ーと。ぱかり、夏輝が蓋を開いてみれば。
「うぉーうっまそぉ!!」
 思わず上がる、そんな声。
 そしてまじまじと美味しそうなお弁当を見つめ、呟く。
「相変わらず女子力半端ね……おっとこれは禁句だった」
 そんな喜んでくれている様子に笑みながら、澪は光に照る春の色を仰ぐ。
「いいね、夜桜。旅の途中で見た事は何度もあるけど。ライトアップされた桜を見た経験は少ないから、ちょっと嬉しい」
「夜桜か……灯りがあるだけで見え方変わるのすげぇよな」
 ただでさえ、不思議と夜の空に浮かびあがるように見える桜なのに。
 光照らせば、舞い降る桜吹雪はまさに星の如く煌めいて。
 見上げる桜のそらは、満天の星空と蕩け合うよう。
 そうふたり春の桜空を見上げていたけれど……まずはこれをしなきゃ始まらない。
「……乾杯する? ジュースだけど」
 澪は折角だしね、とその手にジュースを持って掲げて。
「お、いいねやるか!」
 ――はいかんぱーい。
 ――かんぱーい!
 屋台で調達しておいたオレンジジュースをコツンと互いにぶつけて。
 それから暫し、最近行った依頼の話とか沢山談笑を楽しむふたり。
 けれど、夏輝の心にそわりと生まれるのは、悪戯心。
 ただこう……目の前で無防備晒されるとつい悪戯したくなって。
 澪がソフトクリームに口を付けた、瞬間。
「……っ!?」
 ぺろりと、反対側からそれを舐め取ってやる夏輝。超至近距離で。
(「恋人持ちに手出す気は無いけど」)
 澪はいい反応するから、って。
 そんな反対側からソフトクリームを一口奪った夏輝は、呆然とする澪を見て。
 ――ごちそうさん。
 そうニヤリと笑みながら言ってやれば。
 思わず、急に恥ずかしくなって真っ赤になる澪。
「ななな、なにすんのばかー!」
「澪きゅんウブ過ぎー! 可愛い奴め」
 照れ照れな澪の反応に、夏輝は楽しそうに笑んで。
「食べたいなら食べたいって言えよもぉー」
 はあっと真っ赤になったまま溜め息落とす澪の耳を擽るように、こう悪戯っぽい笑み宿し囁く。
「今度あいつにも仕掛けてみろよ」
 ――ぜってー固まるから、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

紅呉・月都
猫吉(f23825)と一緒
アドリブ歓迎

おー、おー
はしゃぐのはいいけど迷い猫になるなよー?
ん、綺麗だよなぁ……
(そういや持ち主の隣にいたやつの側に桜の気配があったような…)
んあ?……アッハハハ!
猫吉は典型的な花より団子かよ

おう、星もいっぱいだな
ソフトクリームの上のやつと…ソーダのは食えんじゃねーの
あー?全部はやめとけ腹壊すぞ
どれか一つにしとけよ
じゃねーと…もっとふとんぞ

ぽっちゃりで済んでんのか、それ…
言ったな?運動すんだな?約束したかんな?
とはいえ、一つずつ買って半分にしよーぜー
その方がいろんなもん食えんだろ?


煌星・猫吉
つきと(f02995)といっしょにゃー!

(アレンジ歓迎。全てひらがな喋りのみ変更不可)

おまつりーおまつりーにゃー!
さくらきれいだにゃー。
きれいだけどねこきちあんまりきょうみないにゃあ…。
いーにおいがきになるのにゃー。

にゃにゃにゃっ!!!
つきと、つきと、おほしさまいっぱいにゃっ!!!
きらきらしてるにゃっ!
ぜんぶたべられるのにゃ?にゃ?
ねこきち、おほしさまぜんぶたべたいにゃあ!
たべていいにゃ?いいにゃ?
ねこきちいいこにするからかってにゃー!!

うにゃっ、にゃっ、ねこきちおでぶじゃないにゃ、ぽっちゃりにゃ!
……うにゃ、にゃ、でもたべたらちゃんとうんどーするからたべたいにゃあ……(ぐすぐす)



 夜空を舞う桜も、ライトアップされてキラキラ輝いているけれど。
「おまつりーおまつりーにゃー! さくらきれいだにゃー」
 星の様に金の瞳を煌めかせて、煌星・猫吉(にゃんにゃかにゃーんฅ(๑>ㅅ<๑)ฅ・f23825)は満開に咲いた桜を見上げて。
 舞い降る桜花弁に、にゃにゃっと習性でついじゃれてはしまうけれど。
「おー、おーはしゃぐのはいいけど迷い猫になるなよー?」
 紅呉・月都(銀藍の紅牙・f02995)はウキウキした様子の猫吉にそう声を掛けつつ。
「ん、綺麗だよなぁ……」
 零れる様に満開に咲き誇るしだれ桜を見上げ、そしてふと思い返す。
(「そういや持ち主の隣にいたやつの側に桜の気配があったような……」)
 けれど、ちょっぴり桜花弁をてしてしした後、すぐに。
「きれいだけどねこきちあんまりきょうみないにゃあ……。いーにおいがきになるのにゃー」
 猫吉の視線は煌めく夜桜ではなく、食欲をそそる良い香り漂う出店へ。
 そんな、まさに食い気に満ちた瞳で周囲を見回す猫吉に、月都は一瞬きょとんとするも。
「んあ? ……アッハハハ! 猫吉は典型的な花より団子かよ」
 完全に花より団子状態な猫吉に、そう笑って。
 気になる出店を覗いてみれば、猫吉は思わず声を上げる。
「にゃにゃにゃっ!! つきと、つきと、おほしさまいっぱいにゃっ!!」
 猫吉が見つけたのは、スイーツやソーダの上にぱらり散りばめられた、大好きなお星さまたち。
「おう、星もいっぱいだな」
「きらきらしてるにゃっ! ぜんぶたべられるのにゃ? にゃ?」
「ソフトクリームの上のやつと……ソーダのは食えんじゃねーの」
 興奮気味に訊ねる猫吉に、月都はそう答えれば。
「ねこきち、おほしさまぜんぶたべたいにゃあ! たべていいにゃ? いいにゃ?」
 じっと見つめて尻尾をゆらり。
 けれど、さすがに全部は食べきれるか分からないから。
「あー? 全部はやめとけ腹壊すぞ」
「ねこきちいいこにするからかってにゃー!!」
 必死に食い下がる彼に、月都はちらり銀の瞳を向けて言って聞かせる。
「どれか一つにしとけよ」
 ――じゃねーと……もっとふとんぞ、って。
 その言葉に、一瞬大きく瞳を見開く猫吉。そしてぶんぶんと首を横に振る。
「うにゃっ、にゃっ、ねこきちおでぶじゃないにゃ、ぽっちゃりにゃ!」
「ぽっちゃりで済んでんのか、それ……」
 じーっと上から下まで月都に眺められ、続いた声に、うっと言葉を失う猫吉であったが。
「……うにゃ、にゃ、でもたべたらちゃんとうんどーするからたべたいにゃあ……」
 ぐすぐすと、そんな提案をしてしまう。
「言ったな? 運動すんだな? 約束したかんな?」
 月都は食欲に抗えずそう口走ってしまった猫吉に、念を押してから。
 ぐるりと出店へと視線を巡らせ、首を傾ける。
「とはいえ、一つずつ買って半分にしよーぜー」
 ――その方がいろんなもん食えんだろ? って。
 その声に、猫吉はピンとお耳を立てた後、こくこくと何度も頷いて。
「うにゃっ、はんぶんこ、するにゃー!」
 いざ、お星さまを半分こするべく、並ぶ出店を巡って……甘くて美味しい星を集めに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコ・ベルクシュタイン
【うさみ(f01902)と】
しだれ桜とは中々見る事が出来ぬ故、良い機会だな
うさみよ、調子に乗り過ぎて枝に引っ掛からぬようにな

何を食べようかと思案するが、定番の屋台飯は何時でも食べられるとして
どうせなら限定と銘打たれたスイーツを堪能しようか
ほう、凝った形のどら焼きだな
うさみよ、其れ其れを半分ずつ割って分け合わないか?
ではお代を払って購入し、適当に腰掛けて、いただきま…
※何が起こったか分からないうちに両方手元から消える※

…うう、仕方が無い、追加で何か買ってくるか…
待てよ、うさみの誕生日祝いの方が大事だな
目に留まったのはとても愛らしい星と桜のソフトクリーム
うさみは喜んでくれるだろうかと思いつつ購入


榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】
花見だ花見だ~!
ハイテンションでくるくると飛び回る

定番の屋台メニューもいいけど
せっかくだから星と桜スイーツも食べたいよな!
見て見て、このどら焼きめっちゃ可愛いぞ!
桜型と星型どっちを食べようか悩むぜ~
半分こずつか、ニコ天才か!
じゃあいただきまーす!
※目にも留まらぬ速さで両方貪り食う※
ふぅ、うまかった!

(ニコ帰還して)
あれ?そのソフトクリームは?
これ全部俺が食っていいのか!?
…あっ俺としたことが自分の誕生日を忘れていたとは!
ありがとよぅニコ!これからも崇め奉れよ!
うめぇうめぇと食べ進めていくけど
人間サイズだからじわじわと溶けていく…!
ニコー!食べるの手伝ってぇー!



 夜空に映えるのは、舞い降る桜花弁と同じピンク色をした妖精さん。
「花見だ花見だ~!」
 桜咲く中、くるくるとハイテンションで飛び回るのは、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)。
「しだれ桜とは中々見る事が出来ぬ故、良い機会だな」
 ニコ・ベルクシュタイン(時計卿・f00324)も、零れる様に咲き誇る春のいろに、瞳を細めて。
 花弁と共にぶんぶーんと飛ぶうさみっちを見上げ、声を掛ける。
「うさみよ、調子に乗り過ぎて枝に引っ掛からぬようにな」
 ――そう言った、矢先。
 ニコ―! と助けを呼ぶ声。
 そしてひょいっと引っかかった桜の枝から取って貰った後。
 美味しそうな香り漂う屋台へと目を向け、わくわくと視線を巡らせて。
「定番の屋台メニューもいいけど、せっかくだから星と桜スイーツも食べたいよな!」
 ニコも何を食べようかと思案していたが、うさみっちの声に、うむと頷く。
「定番の屋台飯は何時でも食べられるとして。どうせなら限定と銘打たれたスイーツを堪能しようか」
 やはり此処でこの時期しか食べられないという、限定のもの狙いです!
「見て見て、このどら焼きめっちゃ可愛いぞ!」
「ほう、凝った形のどら焼きだな」
 星と桜のどら焼きセットを売っている茶屋へとやって来て、ほくほくのうさみっちだが。
「桜型と星型どっちを食べようか悩むぜ~」
 小振りとはいえ、うさみっちには十分に大きいサイズのどら焼き。
 うさみっちは星と桜のカタチのどっちを食べようかと、迷う様に交互に見る。
 そんな様子を見つつ、ニコが提案したのは。
「うさみよ、其れ其れを半分ずつ割って分け合わないか?」
「半分こずつか、ニコ天才か!」
 そう……どっちも、半分こする案!
 そんな半分この提案に、それだ! と、うさみっちもこくこく頷いて。
 ニコはどら焼き代を支払い購入し、適当にうさみっちと並んで腰かければ。
「いただきま……」
「じゃあいただきまーす!」
「!?」
 ニコは何が起こったのかと言わんばかりに、瞳を瞬かせる。
 先程まで、普通に手の中にあったどら焼きが……忽然とその姿を消したのだから。
 そして、ニコのどら焼きが消えた理由。
「ふぅ、うまかった!」
 時すでに遅し……ニコの手にあったどら焼きは、目にも留まらぬ速さで、両方貪り食ったうさみっちのおなかの中に。
 けれど、このまましょんぼりしていても、どうしようもないので。
「……うう、仕方が無い、追加で何か買ってくるか……」
 再び屋台へと向かう最中、ニコはふと思う。
「待てよ、うさみの誕生日祝いの方が大事だな」
 そしてその目に留まったのは――とても愛らしい、星を散りばめたピンク色の桜のソフトクリーム。
 それをひとつ、ニコ購入は購入しながらも思う。
 ――うさみは喜んでくれるだろうか、って。
 それから、戻って来たニコの手に在る美味しそうな春のスイーツに、うさみっちは首を傾けるけれど。
「あれ? そのソフトクリームは?」
「うさみよ、此れは俺からの誕生祝いだ」
「これ全部俺が食っていいのか!?」
 ……あっ俺としたことが自分の誕生日を忘れていたとは! と。
 でも忘れていた分、思いがけないプレゼントは嬉しさも倍増で。
「ありがとよぅニコ! これからも崇め奉れよ!」
 そう早速、星型のラムネ共々、桜色のソフトクリームをぱくりっ。
 うめぇうめぇと食べ進めていくうさみっちだけど。
「人間サイズだからじわじわと溶けていく……!」
 めっちゃ急いで食べても、どうしても溶けてしまいそうだから。
 うさみっちは、微笑まし気に自分が食べる様子を見ている彼に、すかさずヘルプを!
 ――ニコー! 食べるの手伝ってぇー! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アヤナ・フィエスタ
憧れのルアンさん(f05687)と!
桜も星も彼にピッタリで、手まで引かれたらドキドキして
下向いて真っ赤な顔を必死に隠してたら、桜を見る余裕が無いわ…

今日の目標は彼に釣り合うように大人っぽく振る舞う事だったのに
ついソーダがいいなんて本音が
子供っぽいって笑われるかと思ったのに、彼は本当に優しい
お目当てのソーダは綺麗で可愛くて、何よりすごく美味しい!
お花見しながら美味しいソーダを飲めるなんて贅沢だわ!
と呑気に飲んでたら、少し分けてなんて、そんな!全部あげます!!

桜を見に来たはずなのに
思い出に残るのは桜の中で微笑む彼の事ばっかり
可愛いリボンと彼の優しさに胸がいっぱいになるの
いつか、大好きって伝えたいわ


ルアン・ヒスイ
アヤ(f05243)と祭りへ
特別メニューがあるんだって
アヤは何がいい?
即答されて微笑ましくなる
じゃあ買いに行こうか
巡れば色んなものがあり
みんなが楽しんでいる
はぐれないようにね
彼女の手を繋いで
アヤに人がぶつからないよう自分を盾にしながら目的地に

ソーダかわいいね
星空と桜を透かせば幻想的だ
おいしそうに飲む彼女を見るとどんな味か気になってくる
僕も一口飲んでみたいな
少しだけ分けてもらえないかな?問いかけたら全部どうぞなんて
一口で大丈夫だよ

枝垂れ桜がアヤを彩るから
桜の髪飾りしてるみたいで
綺麗だね
桜の髪に花が咲いてるようだ
そんな彼女へ
食べ物の合間にこっそり買ったリボンを贈って
今日は付き合ってくれてありがとう



 天を仰げば、夜空に映える桜が美しいというのに。
 アヤナ・フィエスタ(アイの饗応・f05243)は何故か、下を向いたまま。
 それは――はぐれないようにね、って。
 そう優しく手を引いてくれて、自分を守る様に盾になってくれている、ルアン・ヒスイ(深碧・f05687)の手の温もりに。
(「ドキドキして、桜を見る余裕が無いわ……」)
 真っ赤になってしまった顔を、必死に隠していたから。
 そんなすぐ傍にいるルアンには、桜も星もぴったりで。
 アヤナの目標は、彼に釣り合うように大人っぽく振る舞う事だったのに――。
「特別メニューがあるんだって。アヤは何がいい?」
「桜色のソーダがいい!」
 ついそう、本音で即答してしまって。
 子どもっぽいって思われるかな……なんて、そっと彼の顔を見上げてみれば。
「じゃあ買いに行こうか」
 呆れるどころか、微笑まし気に自分を見つめている碧の瞳。
(「笑われるかと思ったのに、彼は本当に優しい」) 
 それに、手にしたソーダは綺麗で可愛くて。
「何よりすごく美味しい!」
 浮かぶ星も、シャリッと爽やかなレモン味。
「お花見しながら美味しいソーダを飲めるなんて贅沢だわ!」
 そう呑気に桜色のソーダを飲んでいたアヤナだったけれど。
「ソーダかわいいね」
 しゅわりと弾ける桜色に、煌めく星空と舞い遊ぶ桜を透かせば幻想的で。
 何より、美味しそうに飲む彼女を見ていると、ルアンもどんな味なのか気になったから。
「僕も一口飲んでみたいな。少しだけ分けてもらえないかな?」
 そう、訊いてみたら。
「少し分けてなんて、そんな! 全部あげます!!」
「一口で大丈夫だよ」
 全部どうぞなんて返ってきて、思わずくすりと笑み零してしまうルアン。
 今日は、綺麗な夜桜を観に来たはずなのに。
 気が付けば――アヤナの思い出に残るのは、桜の中で微笑む彼の事ばっかりで。
「枝垂れ桜がアヤを彩るから、桜の髪飾りしてるみたいで綺麗だね」
 ……桜の髪に花が咲いてるようだ。
 ルアンはそう桜と同じようなピンクの髪へと手を伸ばして。
 でも――今度はこのリボンで飾ったアヤを見たいな、って。
 桜花弁を優しく取ってあげた後、ルアンが彼女へと贈ったのは……食べ物の買い物の合間にこっそり買っておいたリボン。
「今日は付き合ってくれてありがとう」
 アヤナは向けられる微笑みと、贈られた可愛いと、彼の優しさが嬉しくて。
 桜花弁が舞い降る中、胸いっぱいになりながらも、そっと大事にリボンを抱きしめて思う。
 ――いつか、大好きって伝えたいわ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

神羽・リオン
高鳴・不比等(f02226)と参加

高鳴さんと2人で出かけるのは久しぶりね
依頼とわかっていても、ちょっと楽しいわ
目を輝かせながら、かなり嬉しそうにはしゃぎ

星と桜のドリンクなんて可愛い
炭酸?もちろんいけるわよ。
勢いよく飲んでしゃっくりが……

た、食べさせ合いっこ!?
(えっ、え――!でも、でもソフトクリーム美味しそうだし……)
赤面で動揺していたら茶化され、頬を膨らませ桜を見上げた
本当に綺麗ね。いつまでも見ていたい

不意の言葉に驚き、嬉しそうな笑みを

――ええ。約束……忘れないでよ

あっ、ちょっと!!
やっぱり高鳴さんのペースね


高鳴・不比等
神羽リオン(f02043)と一緒

令嬢と護衛
恋人未満仕事以上な間柄

お茶をしながら桜鑑賞

あー、私用で出かけんのは久し振りでしたっけねぇ。いつも一緒なんであんま実感ねぇですが。

随分と楽しそうだ。連れて来た甲斐はあったかな。

ほらお嬢、星と桜の特性ドリンクですって。アレ、炭酸行けました?
ほー、ならお手並み拝見。

オレはこれ、ソフトクリーム。これも限定らしくて見てみ?ラムネが付いてんの。やっぱ期間限定って言葉には踊らされちまいますよねぇ。
食べさせ合いっこでもします?
ははは、桜よりもピンクだ。
っと桜といえば見ろよ、満開だ。

また来年も、こうして見に来ようぜ?約束だ。

隙あり、もーらいっ。ん、お嬢のそれも美味いな。



 星の様に煌めく桜花弁が、キラキラと舞い降る夜。
 いつもならば、護衛に守られる令嬢という立場だけど。
「高鳴さんと2人で出かけるのは久しぶりね」
 個人的なお出掛けである今宵は、こうやって、ふたり並んで歩ける。
(「依頼とわかっていても、ちょっと楽しいわ」)
 神羽・リオン(OLIM・f02043)はそうそっと、すぐ隣を歩く高鳴・不比等(鬼人剣・f02226)を見上げて。
「あー、私用で出かけんのは久し振りでしたっけねぇ。いつも一緒なんであんま実感ねぇですが」
 桜花弁舞う空に、黒の三つ編みを躍らせながら不比等は思う。
(「随分と楽しそうだ。連れて来た甲斐はあったかな」)
 そんな赤の瞳に映るのは、目を輝かせながらかなり嬉しそうにはしゃぐリオンの姿。
 不比等はふと、出店に売ってある限定のドリンクを見つけ、指さして。
「ほらお嬢、星と桜の特性ドリンクですって。アレ、炭酸行けました?」
「星と桜のドリンクなんて可愛い。炭酸? もちろんいけるわよ」
 ……ほー、ならお手並み拝見、と。
 手渡された星浮かぶ桜色のソーダを、ほらいけるでしょと言わんばかりに、勢いよく飲んだリオンであったが。
(「勢いよく飲みすぎてしゃっくりが……」)
 ひっく、と暫く止まらなかったしゃっくり。
 そんなリオンに、不比等は買ってきた自分の戦利品を見せて。
「オレはこれ、ソフトクリーム。これも限定らしくて見てみ? ラムネが付いてんの」
 やっぱ期間限定って言葉には踊らされちまいますよねぇ、って笑んだ後。
 ――食べさせ合いっこでもします?
 そう耳を擽る様に言った彼の言葉に、リオンは思わず大きく瞳を見開いて。
「た、食べさせ合いっこ!?」
 ぱちくりと赤の瞳で、星降る桜色の限定ソフトクリームと不比等の顔を交互に見る。
(「えっ、え――! でも、でもソフトクリーム美味しそうだし……」)
 そんなリオンの顔は、動揺して真っ赤に。
 不比等は綺麗に色づいた彼女を見つめ笑って。
「ははは、桜よりもピンクだ」
 そう茶化されたリオンは、頬をぷくり膨らませつつも夜桜を見上げる。
 その視線を追った不比等は瞳一杯に映った春のいろに、口を開く。
「っと桜といえば見ろよ、満開だ」
「本当に綺麗ね」
 ――いつまでも見ていたい、なんて。
 そう思った刹那、春風に乗って耳に届いた彼の声。
「また来年も、こうして見に来ようぜ?」
 ……約束だ、って。
 リオンはそんな不意の言葉に驚きつつも、桜の様に嬉しそうな笑みを綻ばせて。
「――ええ。約束……忘れないでよ」
 そう彼を見上げた……一瞬の隙をついて。
「隙あり、もーらいっ」
 桜色のソーダに浮かぶ星型シャーベットを攫った不比等は、それをひょいっと己の口へ。
「お嬢のそれも美味いな」
「あっ、ちょっと!!」
 リオンはそう声を上げ、そして愉快そうに笑う彼を見て、ひとつ息をつくのだった。
 ――やっぱり高鳴さんのペースね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジャスパー・ドゥルジー
【エイリアンツアーズ】
パウル/アルバ/深冬/イチ/龍己

茶屋で桜を楽しむ
雅ってイチが言ってた
雅にいこうぜ
お手製ケース付スマホでパシャリしつつ
俺サクミラ以外で桜見るの初めてかも
すぐに散っちまうんだろ?
写真だけじゃなくて目にも焼き付けておかねえとな
花見弁当と手鞠おむすびで腹を満たす
いい親御さんだなァ、龍己
甘味はどっちとか選べねえし、両方だ両方
どっちも餡子だけど金平糖がイイ感じのアクセントになってて全然飽きねえな
深冬と橙の食べっぷりにほっこりしつつ

――お化け屋敷?
いや俺怖くねーし(顔を引き攣らせつつ)
でもまあ、パウルがそう言うなら手ぇ握ってやってても、うん
だから怖くねえってば、アルバ


榛名・深冬
【エイリアンツアーズ】
茶屋で花見
電脳眼鏡型ゴーグルで桜や楽しんでる皆さん
食べ物の写真を沢山撮る

成る程これが雅
とても綺麗で素敵です

花見弁当をシェアさせてもらう
綺麗でおいしいなんて最高…
伊能さん一家の手作りおにぎりと
アルフライラさんのお茶もありがたくいただきます
これすごくおいしいほっとする…
燈もおいしい?よかった
桜餅もどら焼きも可愛い
青和さんの言葉に深く頷きつつ
どっちにしようか迷います
どっちも食べて食べ過ぎても罰は当たりませんよね
燈お願い手伝って下さい

初のお化け屋敷
どんな感じかわくわくします
ブラフマン先輩とドゥルジーさんのやり取りに微笑ましいなとほっこり


アルバ・アルフライラ
【エイリアンツアーズ】
茶屋でお花見

ほう、これは中々…
首を垂れるが如き薄紅
舞う花弁は夜空に瞬く星が地上へ降り立ったかのよう
成程…此れが世に云う「映える」なのですね
――記念に一枚
感動と共にタブレットPCで情景を撮影
…宜しければ皆さんも如何です?

星と花を模した甘露
そして花見を冠する弁当
更には丸く握られた米
全てが新鮮で、興味深げに観察しつつ
楽しげに語らう若者達が微笑ましい
さあ、春とは云え夜は冷えます故
宜しければ茶をどうぞ
保温瓶の中には、あたたかな茶
心を落ち着かせる調合のそれを皆に配ろう

然しお化け屋敷ですか
一体何が出てくるか、実に興味深い
…ふふ、念の為に
気付け薬を用意しましょうか、等と戯言を

*皆には敬語


伊能・龍己
【エイリアンツアーズ】
皆さんと一緒にお花見、っす
こういうの、みやびって言うんすね

桜、お星さまみたいで眩しくてキレイです
都合つかなかった先輩や見送ってくれた両親へのお土産に、写真も撮ってみたいっすね
記念撮影にもピースで映るっす

お花見弁当、どんなおかずがあるっすか?覗き込んで、シェアで貰ったのを頂いたり
そうだ、集まる前に親と作っていたものなんすけど、よかったら(手鞠おむすびが入った箱開けて)
お菓子もどっちも美味しそうっすよね。選べないっす
どっちも食べちゃおうかなって
あったかいお茶もいただきます

お化け屋敷。俺行くのは初めてなんすよね。楽しみ。
あれっ、大丈夫っすか……?(顔引き攣ってる先輩に気付いて)


パウル・ブラフマン
【エイリアンツアーズ】
今回の社員旅行は夜桜鑑賞なのだ☆
レッツ雅~♪

噂のお茶屋さんへGO!
クルーの皆でシェアできるように
限定のお花見弁当もオーダーしちゃうぞ♪

和気藹々と野点風の席で美食を囲みつつ
初めて見るしだれ桜にも興味津々。
ライトアップされて花弁が白く輝いてる。
すごいねぇ…まるで星雲が樹に生ってるみたいだ。

記念撮影にはだぶるぴーす!
ティーンエイジャー達の食べっぷりにほっこりしつつ
オレも星型のドラヤキをもぐもぐ。
お茶もおむすびもゴチになります♪

そだ、この後お化け屋敷に行くんだっけ!
血の気の引いた様子の恋人に気付けば朗らかに。
オレ初体験だし緊張しちゃうな。
ねぇジャスパー…手、ぎゅってしててくれる?


青和・イチ
【エイリアンツアーズ】
茶屋で花見

昼の桜も良いけど、夜の桜も雰囲気良いなあ
立派な枝垂れ桜…
見上げると…空の星と混ざって、流星の降る銀河の中みたい
桜がこんな風に見えるなんて…新発見だ
興味津々で桜を見る先輩達にも、そっと和む

こんな景色の中、限定甘味と花見弁当を食う…
そう、これが雅ですジャスパー先輩
…多分

弁当めちゃ美味…さすが数量限定
手間暇と、良い食材がふんだんに…
あっ伊能くん、僕にもおむすび下さい

桜餅もどら焼きも、可愛いやつだ
くろ丸、星と桜どっちがいい?(相棒犬にどら焼き見せ
…榛名さん、そういう時は両方食べるんだ

アルバ先輩のお茶も美味い…(一息ついて

お化け屋敷、色んな意味で楽しみ
ホラーも、皆の反応も



 気の知れた面々とならば、どこへ行ったって楽しいのだけれど。
 でも一緒に眺める景色が、特別なものであるに越した事はない。
「昼の桜も良いけど、夜の桜も雰囲気良いなあ」
 ――立派な枝垂れ桜……。
 皆で訪れた茶屋で、窓の外を眺めそう呟きを落とすのは青和・イチ(藍色夜灯・f05526)。
 見事に満開を迎えたしだれ桜は、零れるような春のいろを纏って。
 仄かに照らす灯りが、まさに桜のひとひらに星の如き煌めきを与えている。
 イチはそんな桜をふと見上げてみて。
(「……空の星と混ざって、流星の降る銀河の中みたい」)
 桜がこんな風に見えるなんて……新発見だ、と。
 ライトアップされた夜桜を堪能しつつ、同時にそっと和む。
 それぞれ、興味津々で桜を見る先輩達に。
 ――そして。
「こんな景色の中、限定甘味と花見弁当を食う……」
 きりっとした表情で、イチはこくりと大きく頷き、続ける。
「そう、これが雅ですジャスパー先輩」
 ……多分。
 ジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)はそんな言葉に、桜と限定甘味と花見弁当と皆の顔を順位見つめて。
「雅にいこうぜ」
 ……雅ってイチが言ってた、と。雅にいく気満々に笑めば。
「成る程これが雅。とても綺麗で素敵です」
「皆さんと一緒にお花見、っす。こういうの、みやびって言うんすね」
 榛名・深冬(冬眠る隠者・f14238)と伊能・龍己(鳳雛・f21577)も、雅を覚えました!?
 そう、今回のエイリアンツアーズの社員旅行は、UDCアースで夜桜鑑賞!
 パウル・ブラフマン(Devilfish・f04694)も、レッツ雅~♪ と、皆と雅を楽しむべく笑んで。
「ほう、これは中々……」
 アルバ・アルフライラ(双星の魔術師・f00123)も、首を垂れるが如き満開の薄紅を、星の燃ゆる青き瞳にも降らせて。
 ――舞う花弁は夜空に瞬く星が地上へ降り立ったかのよう。
 そう煌めき散り、そして降り積もる春の星々を眺めた後。
 こう、続けるのだった。
「成程……此れが世に云う「映える」なのですね」
 映える……そう、それはすなわち、絶好のシャッターチャンス。
 ――記念に一枚。
 覚える感動と共に、アルバは桜の景色へとタブレットPCを向けて、まずはパシャリと1枚。
 それから皆にも声を掛ける。
「……宜しければ皆さんも如何です?」
 それから暫し、楽しい撮影会!
「俺サクミラ以外で桜見るの初めてかも。すぐに散っちまうんだろ?」
 ジャスパーは自分仕様のお手製ケース付スマートフォンを桜へと向けて。
 今だけの特別ないろを写真に収めつつ、もう一度、煌めく春のいろへと視線を巡らせる。
「写真だけじゃなくて目にも焼き付けておかねえとな」
 パウルはそんなすぐ隣のジャスパーへと、ふいに顔を近づけて。
「ほら、ジャスパー。だぶるぴーす!」
 ふたり並んで、ダブルピースのツーショットを撮って貰った後。
 今度は皆揃って、エイリアンツアーズの集合写真!
 龍己もピースで、皆と記念写真に臨んで。
「桜、お星さまみたいで眩しくてキレイです」
 改めて満開に咲いたしだれ桜を見て、都合つかなかった先輩や見送ってくれた両親へのお土産に、と。
 皆と同じ様に、星と桜の景色をパシャリ。
 そして深冬も、掛けている電脳眼鏡型ゴーグルをくいくいっ。
 零れ落ちそうに咲く桜や、賑やかに楽しんでいるエイツアの皆、そして美味しそうな食べ物の写真を、沢山パシャパシャと撮影して。
 それから撮影会がひと段落着けば……美味しい食べ物も沢山、いただきます!
 クルーの皆でシェアできるようにと、パウルがオーダーしたのは茶屋限定の花見弁当。
 和気藹々と野点風の席で皆と囲む、春の美食。
「ライトアップされて花弁が白く輝いてる。すごいねぇ……まるで星雲が樹に生ってるみたいだ」
 そうパウルは改めて、初めて見るしだれ桜も興味津々と眺めながら。
 運ばれてきた弁当の蓋を、ぱかりと開いてみれば。
 重箱にも、美味しそうに咲き誇る春の彩り。
「綺麗でおいしいなんて最高……」
「弁当めちゃ美味……さすが数量限定。手間暇と、良い食材がふんだんに……」
 イチと深冬は、シェアしたおかずをそれぞれ口に運んで。
 見ても食べても良しな、こだわりの花見弁当に舌鼓。
「お花見弁当、どんなおかずがあるっすか?」
 龍己も箸を片手にそう覗き込んで、桜型に切り込まれたおかずをいくつか取りつつも。
「そうだ、集まる前に親と作っていたものなんすけど、よかったら」
 持参していた箱を取り出し開けば、ごはん大好きな龍己の親御さん特製・まんまる手鞠おむすびが。
「いい親御さんだなァ、龍己」
「あっ伊能くん、僕にもおむすび下さい」
 ジャスパーも花見弁当に入っていたミートボールを嬉々と食べつつも、龍己の手鞠おむすびに手を伸ばして。
 イチもおむすびをいただきつつ、視線を運ばれてきた甘味へと向ける。
 やはり甘味も、どうせ頼むのならば限定のもの!
 弁当と共に並ぶのは、金平糖を星に見立て散りばめた春色の桜餅と星と桜の形をしたどら焼きのセット。
 それもいくつかずつ頼んで、デザートも皆でシェア!
「桜餅もどら焼きも、可愛いやつだ。くろ丸、星と桜どっちがいい?」
 そう差し出され、くろ丸もどら焼きをくんくん。
 顔はちょっぴり恐いけれどやはり女の子、桜型の方をぱくり。
 けれど、並ぶ桜スイーツを前に、目移りしている人たちも。
「お菓子もどっちも美味しそうっすよね。選べないっす」
「桜餅もどら焼きも可愛い、どっちにしようか迷います」
 龍己と深冬がそう、決めかねていれば。
 イチが紡ぐのは、これ以上ない的確な助言。
「……そういう時は両方食べるんだ」
 そんな言の葉に、深冬はこくりと深く頷きつつ。
「どっちも食べて食べ過ぎても罰は当たりませんよね」
 ――燈お願い、手伝って下さい。
 優しい大切な灯火の如き燈と、少しずつ分けっこ。
 そして龍己も心に決める。
「どっちも食べちゃおうかなって」
「甘味はどっちとか選べねえし、両方だ両方」
 ジャスパーはそう言って、ひょいっとどちらも口に運んでみて。
「どっちも餡子だけど金平糖がイイ感じのアクセントになってて全然飽きねえな」
「燈もおいしい? よかった」
 口に広がる優しい甘さと、深冬と橙の食べっぷりに、ほっこり。
 星と花を模した優しい春の甘露に、花見を冠し見た目も味も満開の弁当。更にはまん丸く握られた米。
 アルバは並ぶそれらを興味深げに観察する。全てが新鮮で。
 そして何より、花開いた桜の様に笑み綻ばせ、楽しげに語らう若者達を微笑ましく思う。
 それから取り出したのは、保温瓶。
「さあ、春とは云え夜は冷えます故。宜しければ茶をどうぞ」
 そっと注がれるのは、ふわり漂う良い香りのあたたかな茶。
 それはアルバが調合した、皆の心をよりほっとさせる魔法。
 深冬は龍己の手鞠おむすびを橙と一緒にいただきながら、アルバから茶を受け取って。
 飲んでみれば、ほわり頬が仄かな桜色に。
「これすごくおいしいほっとする……」
「アルバ先輩のお茶も美味い……」
「あったかいお茶もいただきます」
 イチと龍己も茶を飲んで、ほわほわ一息。
 そんなティーンエイジャー達の食べっぷりにほっこりしつつも、パウルも星型のどら焼きをもぐもぐ。
「お茶もおむすびもゴチになります♪」
 美味しくて楽しくて和むひとときに、嬉しそうに笑みながらも。
 思い出したように、皆を見回してこう続ける。
「そだ、この後お化け屋敷に行くんだっけ!」
 花見の後は、この祭りに合わせ開催されているという、洋館のお化け屋敷へと赴く予定。
 一応、予知された事件の解決を兼ねてはいるのだけれど。
「初のお化け屋敷、どんな感じかわくわくします」
「お化け屋敷。俺行くのは初めてなんすよね。楽しみ」
 深冬と龍己は、初めてのお化け屋敷にそっと期待したようにそわそわ。
「然しお化け屋敷ですか。一体何が出てくるか、実に興味深い」
 アルバも笑み宿し、興味のいろを湛える瞳を細めれば。
「お化け屋敷、色んな意味で楽しみ」
 ホラーも、皆の反応も、とイチが言った矢先。
 早速ひとりだけ……ちょっぴり皆と違う反応をした人が。
「――お化け屋敷? いや俺怖くねーし」
 ジャスパーはそう言うけれど、その顔は何だかめっちゃ引き攣っている。
「あれっ、大丈夫っすか……?」
「……ふふ、念の為に気付け薬を用意しましょうか」
 龍己やアルバが見ても、分かるくらいには。
 そんな明らかに血の気の引いた様子の恋人に、パウルは朗らかに笑んで。
「オレ初体験だし緊張しちゃうな」
 そしてふっと優しく瞳を細め、囁くように続ける。
 ――ねぇジャスパー……手、ぎゅってしててくれる? って。
 ジャスパーはそんな言葉にちらり、桜の様なピンクと紫色混ざる瞳で、彼のことを見て。
 普段ならば、人前ではあまりイチャイチャしたりはしないのだけれど。
「……でもまあ、パウルがそう言うなら手ぇ握ってやってても、うん」
 何気にちょっとほっとした顔を隠すように、舞い降る桜へと視線を逸らしつつ言って。
 ありがとう! とそんな表情をするジャスパーに、満開に笑んでみせるパウル。
 そして、星の様に煌めく桜の下。
 そんな微笑ましいやり取りに、皆でまた密かに、ほっこりとするのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『かくれんぼしましょあなたおに。』

POW   :    「うえ」をさがす。

SPD   :    「なか」をさがす。

WIZ   :    「した」をさがす。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 第2章プレイング送信の受付は、【4/3(金)朝8:31】より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 追加情報を記載したOPを受付前日までに掲載いたします。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。
.

●星と桜のお化け屋敷
 星と桜の景色を思い切り堪能して。
 猟兵達がやって来たのは、古いがかなりの広さを誇る豪華な洋館。
 門から館入り口まで道案内してくれるかの様に咲く、桜のアーチを潜り抜ければ。
 お化け屋敷のスタッフから1人1枚手渡されるのは、首から下げられる星型のスタンプカードと館の地図。
 そして、星と桜がデザインされた仄かに灯り燈るカンテラ。
「館には12星座のスタンプが設置されていますので、此方に押しながら進んでくださいね」
 順路通り進めばちゃんと全部集まりますから、と笑顔で言った後。
 スタッフは、自信満々にこう続ける。
「本気で脅かすべく準備しましたので、楽しんでいただけるかと」
 あ、でもお手柔らかにして欲しいという場合はおっしゃってくださいね、とも付け加えられる。
 建物の古さやレトロさと夜の薄暗さだけでも、十分に雰囲気満点の洋館。
 それに加えて、お化け屋敷を催す運営スタッフが、館に様々な仕掛けをしているという。
 急に何かが飛び出して来たり、音がしたり、光が弾けたり、物がガタガタ揺れたり。
 もしかしたら、お化けが追いかけてきたりもするかもしれない……!?
 洋館はかなり広く、入り口のエントランスからゴールまではそれなりにぐるぐる歩かされるようだ。

 そして猟兵たちは、お化け屋敷に入る前に、スタッフに訊ねてみる。
 この館で、かくれんぼをしたまま行方不明になってしまったという少女のことを。
「噂で聞いただけなんですけどね。さくらちゃんという女の子がこの屋敷に住んでいて……その子が、館でかくれんぼをしていた最中にいなくなったと。その後も、館に住んでいた人が皆立て続けにいなくなったり亡くなったりした、みたいな話ですね。でも、廃墟になった館に不用意に侵入させないための作り話ではないかとも言われていますし、自分たちもお化け屋敷を運営する際に館を巡ってみましたが、古い雰囲気のある洋館……というだけでしたね」
 そこまで言ってから、スタッフはふっと笑んで続ける。
「でも、自分たちには分からなかったけれど……お客さんには何か見えたりして」
 ――どうぞお気をつけていってらっしゃい、と。
 猟兵達が手渡した入場チケットに星のスタンプを押してから。
 スタッフは、館の重厚な扉を開く。
 そしてエントランスに置かれた、牡羊座のスタンプ台で1つ目のスタンプを押してから。
 猟兵達が広い館内に足を踏み入れた瞬間――耳元で聞こえる、幼い声。
『……こっちよ、はやくみつけて』
 同時に、ちらちらと視線に映る幼子の様な影。
 けれどそれは、お化け屋敷を運営する一般人のスタッフには見えず、干渉もできないもの。
 だってその正体は――公園の夜のしだれ桜を楽しんだ者だけが誘われる、怪異の尻尾なのだから。
 一般人がいる場所では、怪異の声や姿は聞こえたり現れたりはしないようなので。
 純粋にスタッフ達が工夫と趣向を凝らした洋館のお化け屋敷を、わいわいきゃーきゃー楽しめるだろう。
 なかにはいくつか開かずの部屋もあるようだが、そこは指定された順路からは外されている。
 基本は順路に沿って、出口へと向かって貰うことになるが。
 けれど……一般人の気配がない場所に差し掛かれば。
 怪異はちらちらと姿を垣間見せ、そっちじゃないよ、と。
 誘う様に囁いてくるだろう。

 ――かくれんぼしましょあなたおに、って。
月舘・夜彦
【華禱】
お化け屋敷、ですか?
曰く付きの建物には仕事で行った事は何度もあります
妖が出ると言われたものでしたり

手を繋ぎながら、彼が持つカンテラの灯りを頼りに歩きます
私はすたんぷかーどを持つ係です

先程の御方の話から、そうではないのは知っております
「本物」のではなくて、細工をして本当に存在しているかのように驚かせる
此処はそうした場所なのでしょう?
面白い事を考える人も居るのですね

どのような仕掛けがあるのか、今はその楽しみが勝っているものの
雰囲気を壊す訳にはいきませんから倫太郎殿に併せて声を潜めます

倫太郎殿と地図を確認しながら判子を集めます
むしろ知らぬフリをし続けた方が互いに安全なのかもしれませんな


篝・倫太郎
【華禱】
……そいや、あんたはお化け屋敷って行った事あんの?

いつも通りに手を繋いで
空いた手にカンテラを持って
スタンプカードは夜彦に預けるとそんな風に聞いてみて

あー…っと、肝試し的なヤツ?

別にオバケは怖くはないんだけど
不意の音とかはちょっとびっくりする……
寧ろ、追って迫るゾンビのが怖い……し?
夜彦の場合はガチ過ぎるから……
ガチ過ぎるから……

お化け屋敷って雰囲気を壊さないよう
そっと声を潜めて夜彦とそんな事を話しながら巡る

時折、地図を見て位置を確認して
スタンプを押して……

楽しそうな夜彦が一緒だから
俺も凄く楽しい

誘う声に気付けば

これ、あれだ……
かくれんぼのオニの常套句
言わねぇ方が良いタイプの怪異……多分



 夜の闇に包まれた洋館はある意味雰囲気抜群、いかにも何かが出そうで。
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)の手に握られた星と桜のカンテラの灯りが、ぼうっと暗闇の中、ただ燈るだけ。
 そしてカンテラを握るのと逆の手の行方は、いつもと同じ。
「……そいや、あんたはお化け屋敷って行った事あんの?」
 受付で貰った、自分の分の星型のスタンプカードを託してから。
 倫太郎はいつも通り月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)と手を繋いで、カンテラで進む先を照らしつつ。
 順路通り歩みながらもふと、そう訊いてみれば。
「お化け屋敷、ですか?」
 ぱちくりと緑色の視線が向けられるのを感じ、小さく首を傾けた後続ける。
「あー……っと、肝試し的なヤツ?」
 倫太郎がカンテラ係を担うから、夜彦はスタンプカード係。
 預かった星型のスタンプカードを自分のと2枚分、きっちりと大事に首から下げつつも。
 倫太郎の持つカンテラと繋いだその手を頼りに、彼と並んで歩く夜彦。
 そんな夜彦は、今までこういったお化け屋敷や肝試しに行ったことがあるのか。
 何気に物珍しそうに周囲に視線を巡らせている姿を見れば、倫太郎には何となく想像はついたけれど。
「別にオバケは怖くはないんだけど。不意の音とかはちょっとびっくりする……」
 返ってきたのは、非常に彼らしい答え。
「曰く付きの建物には仕事で行った事は何度もあります。妖が出ると言われたものでしたり」
「寧ろ、追って迫るゾンビのが怖い……し?」
 ……妖? と。
 今度は倫太郎の方が琥珀色の瞳を数度、瞬かせてから。
「夜彦の場合はガチ過ぎるから……ガチ過ぎるから……」
 真面目に言った彼に、そうツッコミを。
 それは倫太郎の訊ねたお化け屋敷とはちょっぴり……いや、全然違う気がする。
 けれど、隣の倫太郎の様子にきょとんとしながらも。でも夜彦にも、これは分かっている。
「先程の御方の話から、そうではないのは知っております。「本物」のではなくて、細工をして本当に存在しているかのように驚かせる……此処はそうした場所なのでしょう?」
 ……面白い事を考える人も居るのですね、と笑んで。
 そんな、人の手で作られたお化け屋敷の雰囲気を壊さないようにと。
 倫太郎はそっと声を潜めつつ、彼と並んで歩みを進めて。
 夜彦も、どのような仕掛けがあるのかと、今はその楽しみが勝っているものの。
 同じ様に彼に併せて声を潜めながらも、きょろりと周囲を見回してみた――瞬間。
「……!」
 おどろおどろしい効果音と共に急に現れ、ぼうっと不気味な照明に浮かび上がったのは、血塗れな幽霊。
 そんな作り物の幽霊をじっと見つめ、夜彦はそっと口を開く。
「倫太郎殿、サムライエンパイアの依頼で以前、この類の妖は見たことがあります」
「いや、だから夜彦……それはガチなやつ、ガチなやつだから……」
 よく出来ておりますね、と感心しながらも楽しそうな夜彦にそう言いつつも。
 倫太郎は地図を見て位置を確認し、次のスタンプ台を見つけて。
 真剣な表情で慎重に、星型のカードにそーっとスタンプを押す夜彦の姿を見て、思わず笑みを零す。
 ――楽しそうな夜彦が一緒だから、俺も凄く楽しい、って。
「倫太郎殿、これで判子も半分ほど集まりましたね」
 何気に嬉しそうに言いつつ、首に再び提げたカードを見る夜彦に、ああ、と。
 倫太郎は笑み返し、言葉を続けようとした……その時だった。
『……しょ、かくれんぼしましょ』
 不意に耳に聞こえたのは、幼い少女の声。
 そしてそれは作り物ではない、と。ふたりには、即座に分かったけれど。
『ねぇ……かくれんぼしましょ、あなたおに』
 ……早く見つけて?
 そう囁く様な声に答えることはなく。
(「これ、あれだ……かくれんぼのオニの常套句。言わねぇ方が良いタイプの怪異……多分」)
(「むしろ知らぬフリをし続けた方が互いに安全なのかもしれませんな」)
 再びふたり手を繋ぎ、視線を合わせて。ただこくりと頷き合うだけ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブOK

大人げないとは思うけど、一般人相手に隠密・偵察に本気出したらどうなるんだろ…?
脅かそうとしても気配がつかめないならスタッフさんどうするんだろ…ちょっと脅かす人の一人二人分ぐらい逆に脅かし返すの試してみようかなぁ。後ろに回り込んで挨拶してみるとか。
(できなければそれはそれでOK)

順番に館内を見学しながらスタンプを集めよう。子供の影についてははっきりとこちらに干渉してこなければ放置でいいな。盆彼岸とかって割とああいうの増えるし…見慣れてる(若干遠い目)。もっと見慣れてる人もいるみたいだし。

さて星座のどのあたりで来るかな。積尸気の蟹座か、秋分点の天秤座か。終わりの魚座か。



 怪異のことは確かにあるのだけれど。
 脅かす気満々だという、気合十分なお化け屋敷のスタッフ。
 そんな彼らを見て、黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)の好奇心がむくむくと。
(「大人げないとは思うけど、一般人相手に隠密・偵察に本気出したらどうなるんだろ……?」)
 脅かそうとしている相手に、気取られぬよう近づいて。
 逆に声を掛けてみたりしたら、どうなるのだろうか。
 脅かそうと張り切って待ち構えていたとしても、相手が知覚できなければそれは叶わないだろうし。
(「脅かそうとしても気配がつかめないならスタッフさんどうするんだろ……」)
 ――ちょっと脅かす人の一人二人分ぐらい逆に脅かし返すの試してみようかなぁ。
 そうそっと瑞樹は試しに、その隠密や偵察力を駆使して。
 こんばんは、なんて背後に回り込んで挨拶してみれば。
「ひゃああっっ!?」
 おどろおどろしい格好をしているお化けが、逆に飛び跳ねるほどびっくり!
 同じ様に、人が通るタイミングで首吊り人形を落とそうとしている人にも同じ様にしてみれば。
「えっ、わあぁぁっ!」
 勢い余って人形が落ちて、がたんっ。
 お化けを脅かす作戦は、大成功……?
 そんな悪戯心は程々にしておいて。
 瑞樹はスタンプ台を見つけ、ぽんっとスタンプを押しながらも。
 ふと、微かに表情を変えるけれど。
『ねぇ……かくれんぼ、しましょ?』
(「子供の影についてははっきりとこちらに干渉してこなければ放置でいいな」)
 ちらちらと視界の端に見える影と、聞こえる声は、危害を加えられない限りは構わない方針。
 ――盆彼岸とかって割とああいうの増えるし……見慣れてる。
 若干遠い目になりつつも、もっと見慣れてる人もいるみたいだし、と。
『わたしのこと……みつけて』
 怪異の囁きには構わずに先を進んで、スタンプを集めていく瑞樹。
 そして、見つけた双子座のスタンプを押した後、ふと思考を巡らせてみるのだった。
(「さて星座のどのあたりで来るかな」)
 ――積尸気の蟹座か、秋分点の天秤座か。それとも、終わりの魚座か、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【菊】

おいおいおい!

さ、さくらちゃんって誰だよ!

てか、ここ完全にお化け屋敷じゃねーか!
どーせならプラネタリウムとかどーだ!俺は星が好きだ!
ま、まあ、別に怖くねぇけどよ!

理玖の腕を掴んで

しょ、しょーがねぇな!行ってやる!
理、理玖
怖いなら腕掴んでもいいからな!

(くそ、理玖の前では兄貴面したかったのによ!)
い、いやいや!全然怖くねぇし!
こんなの朝飯前だよな!

物音がすればすっころび
何かが飛び出してくれば理玖の腕を掴んで走る

…あぁ、スタンプ忘れてたわ(そわそわ)

囁かれる声に驚き
ぎゃーー!びびらすんじゃねーよ!

聞こえちまった!
やべぇよ!さくらちゃん出ちゃったわ!
さっさと終わらせようぜ!

少し泣きそうになった


陽向・理玖
【菊】

いやまぁ…
UDCとかじゃね?
分かんねーけど

つーか俺お化け屋敷初めてだ
目輝かせきょろきょろ
すげーな本格的…本格的?
夜の学校なんか目じゃねーじゃん
カンテラ掲げ

…お?
腕掴まれて首傾げ
そっか、お化け屋敷だもんな
なるほど、そうやって楽しむもんなんだな
そうだな、あんま怖くないよな
もっと怖い奴とかと戦ってるもんな
普通に頷き

えっ
何か…足元あった?
転んだの見て驚いて
おお光った
すげー仕掛け
ってきよ兄さんいきなり走ったら危ねぇし
それにほら…スタンプ集まってねぇし
カード指差して
あ、あった
スタンプ押して

…今声したな
きよ兄さんも聞こえた?
表情険しくし

ああさっさと見つけて出ようぜ
本当に行方不明の子なら見つけてやりてぇ



 誰も居ないはずの、立派だが古い廃墟の洋館。
 嘗てこの館に住んでいたさくらという少女は、かくれんぼの際に行方が分からなくなってしまったというが。
 丁度彼女がいなくなった桜の頃……館へと足を踏み入れた者の耳元で、幼い声が囁くという。
 ――かくれんぼしましょ、あなたおに、って。
「おいおいおい! さ、さくらちゃんって誰だよ!」
 洋館内に足を踏み入れた砂羽風・きよ(末のきよし・f21482)がそう声を上げれば。
「いやまぁ……UDCとかじゃね?」
 ……分かんねーけど、と。
 普通に所謂マジレスする陽向・理玖(夏疾風・f22773)。
 そして青の瞳を輝かせつつ、きょろきょろ。
「つーか俺お化け屋敷初めてだ」
 暗闇に包まれた館内で頼りにするのは、ふと掲げたカンテラの燈火だけ。
「すげーな本格的……本格的? 夜の学校なんか目じゃねーじゃん」
 古くてレトロな館内は、雰囲気抜群だ。いかにも何か出そうで。
 ただ巡るだけでも、夜の洋館はドキドキするというのに。
「てか、ここ完全にお化け屋敷じゃねーか!」
 今更なことを今更叫ぶきよ。
 そう……今宵、この桜の館は、星を辿るお化け屋敷。
 そんな洋館の活用方法に、きよは別の案を唱えてみるが。
「どーせならプラネタリウムとかどーだ! 俺は星が好きだ!」
 残念、完全にお化け屋敷です!
 そんな、どこからどう見てもお化け屋敷な洋館の中、忙し気に視線を巡らせながらも。
 きよは勇ましく言い放つ。
「ま、まあ、別に怖くねぇけどよ!」
 震えているのは武者震いです!
 というわけで。
「しょ、しょーがねぇな! 行ってやる!」
 がしっと確りきよが掴んだのは、理玖の腕。
「理、理玖、怖いなら腕掴んでもいいからな!」
 必死に掴んでいるのは何気にきよの方であるが、まぁそれはともかく。
 急に感じた手の感触に、……お? と瞳をぱちくりさせ首を傾げた後。
 理玖はこくりとひとつ、納得したように頷く。
(「そっか、お化け屋敷だもんな」)
 ……なるほど、そうやって楽しむもんなんだな、と。
 きっと自分を盛り上げてくれているのだろうきよを見て。
 きよに倣い自分も楽しもうと、そう思う理玖。
 そんな理玖から絶対に逸れないよう、必死に彼の腕を掴んだまま。
(「くそ、理玖の前では兄貴面したかったのによ!」)
 分かってはいたけれど、本気でびびっているきよ。
 けれどやはり、兄貴分として大人として、それを理玖に悟られるわけにはいかないから。
「い、いやいや! 全然怖くねぇし! こんなの朝飯前だよな! へそでたこ焼き焼けるくらい何ともねぇよな!」
 引きつった笑みを懸命に作って言い放つきよ。
 そんなきよに、きよ兄さんは本当にたこ焼きが好きなんだなぁ、とか思いながらも。
「そうだな、あんま怖くないよな。もっと怖い奴とかと戦ってるもんな」
 きよの気持ちも露知らず、普通に頷く理玖。
 そしていざ、スタンプを集めつつのお化け屋敷の探索に踏み出せば。
「!? うぎゃっ!」
 がたがたっと急に動き出した廊下の絵画に大きなリアクションをしつつ、すてんっとすっころぶきよ。
 そんなお化けが立てた物音よりも、急にきよが転んだことの方に、えっと驚く理玖。
「何か……足元あった?」
 そう振り返るけれど、全然何もありません。
 そして首を傾けた刹那、ぱちっぱちっと、所謂ラップ音と共に光が生じて。
「おお光った。すげー仕掛け……あ」
 びよんっ、と飛び出してきたのは、シーツをかぶったスタッフ。
 そして。
「!! ひっ!?」
 今までで一番強く理玖の腕を掴んで、脱兎の如くその場から走り去るきよ。
「ってきよ兄さんいきなり走ったら危ねぇし」
 理玖はそれからふと地図に視線を落とし、首から提げているカードを指差して。
「それにほら……スタンプ集まってねぇし」
「……あぁ、スタンプ忘れてたわ」
「ほら、戻ろう、きよ兄さん」
「えっ、戻る!?」
 完全に腰が引け、そわそわきょろきょろしまくっているきよを連れて、先程の部屋へ。
 そして、スタンプ台を見つけて。
「……あ、あった」
 不意に、きよへと声を掛ければ。
「ぎゃーー! びびらすんじゃねーよ!」
 飛び跳ねるようなリアクションをした後、高速で瞬きながらスタンプを押したきよに、理玖は再び腕を掴まれて連行されるのだった。
 そんな、人工的なお化けだけでも十分に雰囲気抜群であるのに。
『……けて、みつけて。わたしのこと、みつけて』
 何処からともなく聞こえる声は――お化け屋敷の仕掛けではない。
「……今声したな」
 ふと今までお化け屋敷を楽しんでいた理玖の表情が険しくなって。
「きよ兄さんも聞こえた?」 
「聞こえちまった! やべぇよ! さくらちゃん出ちゃったわ!」
 ――さっさと終わらせようぜ!
 何気に少し泣きそうになりながらも言ったきよに、こくりと頷いて。
「ああさっさと見つけて出ようぜ」
『ね……かくれんぼしましょ……あなたたち、おに』
 多分武者震いしている隣の兄貴分と共に、理玖は声に導かれるように進む。
 ――本当に行方不明の子なら見つけてやりてぇ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「女の子なら、甘味は好きですよね…?」
「怪異に恐怖を感じるなら、自分や影朧すら怖がらなくてはならないでしょう?それはおかしくありませんか」
首傾げる

期間限定桜餅とどら焼き購入
巾着にいれてお化け屋敷へ
スタッフが見えなくなったらUC「魂の歌劇」使用
小声で
出てきて一緒にお菓子を食べませんか
美味しいお菓子を持ってきました
私は怖いお化けじゃないですよ
一緒にお話ししませんか
というような歌を歌いながら物陰を探して歩く
少女と聞いているので基本は自分の目線より下の方を重点的に探す
怪異に恐怖を感じず暗視もあるので、至って普通に探索する

「その方が見つかりたがっているなら、見つけて差し上げたいのです…おかしいですか?」



 薄暗い洋館を行きながら、仄かに灯るカンテラを片手に。
 きょろりと視線を巡らせているのは、御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)。
 耳にした、この洋館に以前住んでいたという女の子の話。
「女の子なら、甘味は好きですよね……?」
 桜花が用意したのは、夜祭りで買っておいた期間限定の桜餅とどら焼き。
 それを巾着に入れて持参しながらも、桜花はふと首を傾ける。
「怪異に恐怖を感じるなら、自分や影朧すら怖がらなくてはならないでしょう? それはおかしくありませんか」
 だから、この屋敷に潜む怪異に寄り添おうと。
 一般人が見えなくなった隙を見計らい、桜花は展開する。
 ――貴方の一時を私に下さい……響け魂の歌劇、この一瞬を永遠に。
 この歌を聴き続けていたいという感情を与える『魂の歌劇』を。
 そして小声で、こう告げる。
「出てきて一緒にお菓子を食べませんか。美味しいお菓子を持ってきました」
 ……その瞬間。
『それは……できないわ』
「私は怖いお化けじゃないですよ。一緒にお話ししませんか」
 歌に誘われたのか、甘いお菓子に誘われたのか。
 聞こえてきた少女の声に、桜花は歌を歌いながら物陰を探して歩きつつも、語りかけるけれど。
『……みつけて……わたし、ここから、でられないの』
 返ってきたのは、そんな言の葉。
 隠れている少女は、出てきたくても……もしかしたら、出てこられない状況なのかもしれない。
 少女と話には聞いているから、基本は自分の目線より下の方を重点的に探しながら。
 普通ならば不気味だとか怖いとか、そういう感情を抱くものなのかもしれないけれど。
「その方が見つかりたがっているなら、見つけて差し上げたいのです……おかしいですか?」
 特に恐怖を感じることもなく、暗い中でも暗視を駆使し、桜花は歌いながらも至って普通に探索する。
 みつけてって――そう、少女は言っているのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高鳴・不比等
神羽・リオン(f02043)と一緒

令嬢とボディガード、恋人未満、仕事以上な関係性

呼称はお嬢

◆アドリブ大歓迎

基本怖い物なしで暗い所も平気
それ故にリオンを弄る

でっすよねぇ、こんな子供騙しお嬢には効きませんよねぇ。
うわっと背後に!…アッレー何もなかったわ〜。

おやおや〜?怖くないんじゃあないんですぅ?ははは、冗談冗談。

へえ…意外と凝ってるな。

仕方ねぇなぁと、ただそんな姿が可愛くて。
はいはい、離れませんよ
っとと、そんな寄りかかられると危ないっての。

怖がるリオンに満面の笑顔

あっはっはは、はー楽しい…
お嬢、気付いてますかい?
俺たち、見られてるぜ。


神羽・リオン
高鳴不比等(f02226)と行動
呼称:高鳴さん

お化け屋敷なんて子供騙しよ。怖くないわ。(本当は脅かし系や不気味なのは苦手……)
思ったより暗いわね……。人が驚かすだけでしょう?たいしたことは――
こ、これは怖がっているわけじゃ……!
強気に振舞うけれど実は怖がりなので、言葉に反して怯えながら進み

ちょっと……高鳴さん?暗いからあまり離れると見えなくなっちゃう
一瞬見失っただけで軽くパニック
高鳴さん?どこ?ねえ、どこどこっ!?
……離れないで
ピッタリと彼にくっついて

お化けの仕掛けには盛大な悲鳴&涙目
もういやッ……何よこれぇぇ

少女の気配に先に気付いた高鳴さんに小声で返事を

◇アドリブ歓迎です



 真っ暗な洋館を進むのに頼りになる明かりは、不比等が握るカンテラの光だけ。
 けれども、恐がる様子など微塵もなく、暗い所も平気な様子で進む高鳴・不比等(鬼人剣・f02226)は、ちらりと隣へと視線を向けて。
「お化け屋敷なんて子供騙しよ。怖くないわ」
「でっすよねぇ、こんな子供騙しお嬢には効きませんよねぇ」
 言葉とは裏腹に心なしか声が震えているような気がする神羽・リオン(OLIM・f02043)に、楽し気に笑んで返す。
 いや、本当は分かっているから。脅かされたり不気味なものが、リオンが苦手なことは。
 ――だから。
「思ったより暗いわね……。人が驚かすだけでしょう? たいしたことは――」
「うわっと背後に!」
「えっ!? な、何、なに!?」
「……アッレー何もなかったわ〜」
 不比等は、いちいち良い反応をするリオンに、しれっとそう言ってから。
「おやおや〜? 怖くないんじゃあないんですぅ?」
「こ、これは怖がっているわけじゃ……!」
 ははは、冗談冗談、と笑う彼に、ムキになって返すリオン。
 でも強気に振舞っているけれど、やはりどこかその腰は引けている。
 いや……言葉に反して、実は怖がりだから。
 そろりと、リオンは怯えながらも、彼から逸れぬように歩く。
 けれど――次の瞬間。
「へえ……意外と凝ってるな」
 ちょっぴり興味を擽られ、燃える様に揺らめく作り物の人魂を近くで見ようと歩みを進めれば。
「ちょっと……高鳴さん?」
 カンテラの灯りが少し離れただけで、視界が一気に闇に覆われて。
「高鳴さん? どこ? ねえ、どこどこっ!?」
 一瞬彼を見失ったリオンは、軽くパニックに!?
 そんな様子に気が付いて、仕方ねぇなぁと隣に戻りながらも。
「……離れないで」
「はいはい、離れませんよ」
 ピッタリとくっついてくる、ただそんな姿が可愛くて。
「っとと、そんな寄りかかられると危ないっての……ん?」
「もういやッ……何よこれぇぇ!」
 急に飛び出してきたお化けの人形に驚き、ぎゅうっとしがみついてきたリオンに不比等は満面の笑顔を宿す。
 やっぱり、恐がるその様子が可愛くて。
「あっはっはは、はー楽しい……」
 怖くてぷるぷるしている隣のリオンの姿に、不比等はそう愉快そうに笑うけれど。
 ふと――魔女の帽子のつばに手を添えて。
 彼女の耳元で、こう囁く。
「お嬢、気付いてますかい?」
 その声に、リオンも顔を上げて。ええ、と頷いた刹那。
『……かくれんぼ、しましょ?』
 不意に聞こえたのは、幼い少女の声。 
 それは明らかに、作り物の類ではなくて。
 そっとさり気に彼女を守る様な位置取りをしながらも、不比等は続ける。
 ――俺たち、見られてるぜ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニコ・ベルクシュタイン
【うさみ(f01902)と】

いざ、お化け屋敷! と意気込むうさみは頭部に潜り込み
俺の髪を引っ張ってご機嫌だ
本気で驚かせて来るという話だというのに呑気なものだと苦笑い

薄暗い洋館での道のりでは、数度突然迫る罠あり
頭上から突如首を吊った少女人形が降ってくるだとか
窓のある通路で、一斉に稲妻が光り雷鳴が轟くだとか
明らかに勝手に移動する家具の気配だとか
その都度うさみはぴゃああと鳴いて可愛いものだと思う

…何?『変な声が聞こえる』?
恐怖のあまりに幻聴まで…可哀相に、なるべく早く出ような
…む?何だ今の声は、女の子…?

(頭上のうさみにそっと触れて)
ああ同感だ、珍しく意見が合ったな
誰よりも速く駆け抜けて見せる――!


榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】
フッ、うさみっち様がお化けなんかにビビるかー!
さぁニコ、出発進行!きびきび歩けよ!
ニコの頭の上でロボの操縦のように髪を引っ張ってGOGOする

なかなか雰囲気あるじゃねーか…
でもこんな子供騙し、うさみっち様は屁でもな…
ぴゃああああ!!何か降ってきたぁぁ!
何か光ったぁぁ!…って雷か!ばーかばーか!
事あるごとに驚いてピィピィ泣いては
ニコの髪の毛にズボッと埋もれる
クッ、ニコめ!楽しそうに笑いやがって!
あとでうさみっちビンタ喰らわせる!

ぴゃっ!?今度は女の子の声が!
本当だって!何だその哀れんだ目はコノヤロー!
ええい、こんな所にいられるか!俺は家に帰る!
ニコ、ダッシュだダッシュ!



 一緒に中へと誘われた洋館は、いかにもといった雰囲気抜群だけれど。
「フッ、うさみっち様がお化けなんかにビビるかー!」
 そう勇ましく声を上げて意気込む、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)は。
「さぁニコ、出発進行! きびきび歩けよ!」
 ニコ・ベルクシュタイン(時計卿・f00324)の頭部に潜り込んでいます!
 そしてうさみっちはニコの銀髪をご機嫌で引っ張りばがら。
 ロボを操縦するかの様にGOGO!
 そんなうさみっちの様子に、ニコは赤の瞳を細めつつも苦笑い。
 ……本気で驚かせて来るという話だというのに呑気なものだ、と。
 それからふたり、洋館の中を歩み進んでいけば。
「なかなか雰囲気あるじゃねーか……」
 そろり、ニコの髪の隙間から窺う様に周囲を見回して。
 うさみっちが口を開いた――瞬間。
「でもこんな子供騙し、うさみっち様は屁でもな……ぴゃああああ!! 何か降ってきたぁぁ!」
「……!」
 突然ガタッと降って来たのは、首を吊った少女人形。
 ニコの頭の上に乗っている分、至近距離で人形とばっちり目が合い、堪らず悲鳴を上げれば。
「何か光ったぁぁ! ……って雷か! ばーかばーか!」
 今度はピカッと窓の外に走った光に、びくっと大きなリアクションをするうさみっち。
 そして、誤魔化すかの様に悪態をつくけれど。
「ぴゃああ!? ニコぉぉ!!」
 がたがたっと急に音を立てて動き出した家具に、再び声を上げて。
 事あるごとに驚きピィピィ泣いては、ニコの髪の毛にズボッ。
 そんな突然迫る罠にいちいち大きく反応しては鳴くうさみっちに、ニコは思う……可愛いものだ、と。
 そして、微笑まし気に笑みを宿せば。
(「クッ、ニコめ! 楽しそうに笑いやがって!」)
 ――あとでうさみっちビンタ喰らわせる!
 ぎゅっとニコにしがみつきながらも、そう思ううさみっちであった。
 そんなうさみっちと共に薄暗い洋館を進みつつも。
 抜かりなく几帳面にスタンプを集め、押していくニコであったが。
「ぴゃっ!? 今度は女の子の声が!」
「……何? 『変な声が聞こえる』?」
 うさみっちの声にふと顔を上げ、赤の視線を巡らせてみるけれど。
「恐怖のあまりに幻聴まで……可哀相に、なるべく早く出ような」
「本当だって! 何だその哀れんだ目はコノヤロー!」
 不憫な子を見るような眼差しのニコの頭を、ぽかぽかと叩くうさみっち。
 だが――次の瞬間。
『ねぇ……みつけて。かくれんぼ、しましょ』
「……む? 何だ今の声は、女の子……?」
 不意に響いた声に、ニコも顔を上げれば。
「ほら!! ほら今! 聞いたか、ニコ!!」
 再びロボの操縦よろしく、うさみっちは彼の髪を引っ張って。
「ええい、こんな所にいられるか! 俺は家に帰る!」
 ――ニコ、ダッシュだダッシュ!
 ぴゃあああっと鳴く頭上のうさみっちを安心させるかの様に、大きな掌でそっと触れてから。
「ああ同感だ、珍しく意見が合ったな」
 スタンプを押し終えた後、こくりとひとつ頷くと。
『かくれんぼ、しましょ? あなたおに』
 ……誰よりも速く駆け抜けて見せる――!
 囁かれる少女の声を振り払うかの様に。
 うさみっちを頭に乗せたまま、しなやかな筋肉を駆使し、ニコは地を大きく蹴る。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レスティア・ヴァーユ
「……なるほど。UDCの討伐が目標ならば、まずは是が非でも、その接点に触れなければならないだろうな」
(表情には出ませんが、お化けの類が苦手なので、スタッフさんに驚かされるとその場で硬直します)

館を巡ったスタッフは何もなかったという事は『それ自体が隠されている』可能性もあるかもしれない。
ならば、最初はわざと指定された順路から外れよう。怪異に囁かれれば「ならばどちらか?」と方角を問い掛ける。
これで素直に案内されれば世話はなさそうだが。試しにそれを繰り返して、ちらちらと僅かに見える怪異の姿の方向に向かい歩き。その先で【した】を、最初に巡ったスタッフが見逃しているかも知れない『地下』がないかを探そう。



 古びてはいるが豪華な洋館は広く、地図がないと迷いそうであるが。
 漆黒の闇を照らすランタンの灯火を頼りに、レスティア・ヴァーユ(オラトリオのシンフォニア・f16853)は歩みを進めながらも呟く。
「……なるほど。UDCの討伐が目標ならば、まずは是が非でも、その接点に触れなければならないだろうな」
 その様は沈着冷静……に、みえるのだけれど。
「!」
 表情こそ変わらないから一見分からないが、思わず足を止め青い瞳を見開いて。
 レスティアは、急にびよんっと上から降ってきた首吊り人形に、その場で硬直してしまう。
 そのどこまでもハイソ育ちで上流階級感溢れた、冷静に見える美しい容姿からは予想できないが。
 見た目的には全然分からないのだけど――実はレスティアは、お化けの類が苦手だったりします……!
 けれど、これは猟兵としての仕事。
 脅されては、その度に硬直しながらも。
(「館を巡ったスタッフは何もなかったという事は『それ自体が隠されている』可能性もあるかもしれない」)
 そう考えたレスティアは、敢えて順路を外れてみることに。
 そして一般人の気配がなくなれば。
『みつけて……おにさん』
 ふと耳元で囁かれた、幼い少女の声。
「ならばどちらか?」
 レスティアはそう、少女――恐らく怪異である存在に訊ねてみるけれど。
『みつけて……あなたおに』
 ちらちらと見える影を追いながらも思う。
 ……これで素直に案内されれば世話はなさそうだが、と。
 けれど、ものは試し。
「こっちでいいのか?」
 再び訊ねてみてはそれを繰り返して、僅かに見える怪異の影の方向に向かい歩くレスティア。
 そんな彼の美しい金髪をさらりと揺らす様に、怪異は囁く。
『……かくれんぼしましょ、あなたおに』
 見つけにくい、少女でも隠れられそうな場所。
 もしかしたら、最初に巡ったスタッフが見逃している地下室などもあるかもしれないと。
 レスティアは青の視線を下に向け、探りながらも。
『……みつけて、はやく……』
 誘われるまま――怪異の尻尾を、追いかける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

鏡・玻璃
結希さん(f24164)と

結希さん、お化けは?
…なら大丈夫です
リアルな作りで評判ですが只のお化け屋敷ですから、えぇ(笑顔
秘め事としましょう

すごいですねぇ、物によっては10時間だとか
あそこは浮いてますねぇ
結希さんスタンプ発見です(押す

行方不明の子も見つけてあげたいですが
ん、ここ……動きますねぇ
囁かれればビンゴと爪先向けて
えぇ、こちらも順路みたいですよ(しれっと

完全に信じてますねぇ
楽しめているようで何より
微笑ましいですが、気づかれぬ様振舞って

誘うモノにひそり語り掛け
あなたはさくらさん?
目的は何でしょう?
声に悪意無ければ誘う侭に
惑わすなら逆へと行き
その先の怪奇へ

どう誤魔化したものかと笑顔崩さず悩む


春乃・結希
玻璃さん(f12517)と

お化けは怖いけど、作り物ってわかってるお化け屋敷は怖くありません
いきなり、ばっ!って出て来られたらびっくりはしますけど、それよりもお化け屋敷の凝った仕掛けが気になります
うわっ…はー、見てくださいよ玻璃さん!めっちゃリアルですねー。メイクはどれくらいかかるんですか?
えー、この棚どうやって動かしてるんだろ…不思議…
お化け屋敷の出来を観察しながら進みます

あ、そっちにも行けるんですね?
玻璃さんに付いて順路から外れた先
チラチラ見える女の子も仕掛けの一つだと思い込み
えっ…かくれんぼのルール知ってますか?逃げるのは鬼ごっこですよ…!

…あれは仕掛けやないんですか…?
嘘ですよね…?



 洋館の重厚な扉が開き、カンテラで漆黒の闇を仄かに照らしながらも。
「結希さん、お化けは?」
 鏡・玻璃(ガラクタ・f12517)はふと、隣に並ぶ春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)に訊いてみれば。
「いきなり、ばっ! って出て来られたらびっくりはしますけど、それよりもお化け屋敷の凝った仕掛けが気になります」
 ……なら大丈夫です、と。
 彼女の言葉を聞いて、こくりとひとつ頷きつつも。
「リアルな作りで評判ですが只のお化け屋敷ですから、えぇ」
 玻璃はそう笑顔で告げ、作り物だということを強調しておく。
 紛い物だと分かっているお化け屋敷は大丈夫だけど、でも、お化けは怖いと。
 そんな彼女に、そっと秘め事としておく。
 この洋館に、作り物ではないモノが出るということは。
 結希は彼の心の内を知らぬまま、歩み行きながら興味深々、黒の瞳を巡らせて。
「うわっ……はー、見てくださいよ玻璃さん! めっちゃリアルですねー。メイクはどれくらいかかるんですか?」
「すごいですねぇ、物によっては10時間だとか」
 気合いの入った特殊メイクの幽霊をじっと見つめれば。
「えー、この棚どうやって動かしてるんだろ……不思議……」
「あそこは浮いてますねぇ」
 どのような仕掛けが施されているのかと。
 今のところ怖がるどころか、お化け屋敷の出来を観察しながら結希は歩みを進めて。
「結希さんスタンプ発見です」
 順調に、十二星座のスタンプを彼女と共に埋めていく玻璃。
 そしてすちゃっと首から星型スタンプカードを再び提げてから。
(「行方不明の子も見つけてあげたいですが」)
 ふと瞳に入ったのは、順路ではない場所にある不自然な置物。
 玻璃は何食わぬ顔で順を外れ、そっとそれを動かしてみれば。
「ん、ここ……動きますねぇ」
「あ、そっちにも行けるんですね?」
「えぇ、こちらも順路みたいですよ」
 しれっと言った玻璃に、何の疑いもせずについていく結希。
 ――その時だった。
『……しょ、かくれんぼしましょ』
 刹那聞こえるのは、耳元で囁かれるような幼い少女の声。
 その声を聞き、ビンゴ、と確信して。玻璃は爪先向けながらも。
「あの声と影はどうやって映し出されているんでしょうか?」
 チラチラと視線の端に映る影に、ふと首を傾ける。
『……ねぇ、かくれんぼしましょ……あなたおに』
「えっ……かくれんぼのルール知ってますか? 逃げるのは鬼ごっこですよ……!」
 勿論、眼前の少女の影も聞こえた声も、何かの仕掛けがあると。
(「完全に信じてますねぇ」)
 楽しめているようで何より、と。
 つい玻璃は微笑まし気な笑みを向けそうになるけれど。
 微笑ましいですが、気づかれぬ様にと……そう振舞う。
 それからひそり、誘うモノに語り掛けてみる。
 ――あなたはさくらさん? 目的は何でしょう? って。
 その問いに、チラチラと蠢く影は告げる。
『みつけて……だれも、みつけてくれないの』
 敢えて影が、鬼ごっこではなくかくれんぼと言っている理由。
 それは――見つけて欲しいから。
 そして返ってきた言葉を聞いて、惑わすいろは感じないと。
 声に従うまま、歩みを進めてみる玻璃。
 けれどそんなやりとりに、ようやく違和感を感じ取った結希は瞳をぱちくりとさせて。
「……あれは仕掛けやないんですか……?」
 仕掛けを見つけるべく慌てて、きょろりと周囲を探してみるけれど。
「嘘ですよね……?」
 それっぽいものなどない事に気付き、ぎゅっとwithを抱きしめて表情を強張らせる。
 作り物は全然平気だけど――お化けは、怖いから。
 そして。
「大丈夫です、きっと、えぇ。先に進みましょう」
 そんな薄々気付き始めた結希に、どう誤魔化したものかと。
 適当にとりあえず彼女を促しながらも、笑顔を崩さず密かに悩む玻璃であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「びっくりさせられるのはあまり得意じゃないのよね」
ぞわぞわする怖さの方が好みです。

それはさておき、せっかくのお化け屋敷だから楽しませてもらうわ。
それなりに驚いたり、怖がったりしましょう。

「でも本番は、本物的な何かなのよね」

そっちじゃないとかじゃなくてちゃんと指示してほしいわ。
鬼さんこちら、手のなる方に、とかね。

あちこちに開かずの部屋があるようだからこっそり気配を探ってみましょう。
スタッフの人に怒られないように、目立たない、忍び足、迷彩あたりを使ってみましょうか。
暗視、聞き耳で色々見逃さないようにするわね。



 薄暗い闇の中、頼りになるのは手に握る星と桜のランタンだけ。
 古くて広い館を巡るだけでも、その雰囲気は抜群なのだけれども。
「びっくりさせられるのはあまり得意じゃないのよね」
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、今宵お化け屋敷と化している館内を、藍と紫の宝珠の瞳でぐるりと見回しながら肩を竦める。
 わっと急に出てこられるよりも、ぞわぞわする怖さの方が好みなのだけれども。
 それは、さておき。
(「せっかくのお化け屋敷だから楽しませてもらうわ」)
 そう、スタッフ自慢の怖さだというお化け屋敷を、とりあえずまずは順路通り歩んで。
「……!」
 ガタガタと突然動き出した家具に、びっくりしたような仕草をしてみる。
 折角だからそれなりに驚いたり怖がったりするのも、楽しいかもしれないから。
 ただ、化け猫役で出てきた猫さんだけは、こっそりもふもふしてしまったけれど。
 けれど、目的は作り物のお化けではなくて。
「でも本番は、本物的な何かなのよね」
 そう、一般人がいない死角に入れば。
『……みつけて、わたしのこと……』
 耳に聞こえるのは、幼い少女の声。
『かくれんぼ、しましょ』
「みつけてって言うのなら、そっちじゃないとかじゃなくてちゃんと指示してほしいわ」
 ちょっぴり皮肉っぽくそう言って、ふうっと溜息をつきながらも。
 ――鬼さんこちら、手のなる方に、とかね、って。
 ヴィオレッタはちらちらと視界の端で蠢く影に、促してみる。
 でも特にどこにいるか、教えてくれるわけではないから。
 スタッフに怒られないよう、目立たず忍び足で、周囲に溶け込むように、設定された順路をふと外れて。
 話に聞いた、いくつも存在するらしいという開かずの部屋を探しつつ、こっそり気配を探ってみる。
 そして暗闇の中、暗視を駆使して色の異なる双眸を凝らしつつ、聞き耳を立てれば。
『……みつけて、あなたおに』
 聞こえた声を追う様に、誘われるまま。ヴィオレッタは館を巡って歩く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

薄荷・千夜子
アイシャさん(f19187)と

こういうアイテムがあるのも楽しくていいですね!
私はもお化け屋敷自体は経験がないですねぇ…
どんな感じか楽しみに行きましょう!

【第六感】【野生の勘】【聞き耳】でなんとなく出てきそうだなという感覚を察知できるのでそうそう驚きはしませんよ!
驚くアイシャさんは可愛らしいなぁと思いつつ、ついニコニコと
気にせず羽織は掴んでてもらってていいですからね
気配が分かっていれば怖くは…と言っている最中に見えた鏡越しに佇む人影に思わず、ひっと声を上げ
…わ、分かっていても驚くものは驚きますね…悪霊と違って祓えません!

アイシャさんに頷き声に導かれるように
早く見つけてあげましょうね


アイシャ・ラブラドライト
f17474千夜子さんと

わぁ…可愛いスタンプカードとカンテラ
実は私…お化け屋敷って初めてなんですけど
そんなに怖いものなんでしょうか…?
千夜子さんは得意なほうですか?

お化けに脅かされれば、ひゃっ…と叫んで
千夜子さんの羽織をぎゅっと掴んで
あ…すみません…と、我に返ってぱっと離し
これは思ったよりも怖いかもしれません…
人が用意したものとわかっていればそれほど怖くないと思っていましたが
この、恐怖を計算し尽くしたかのような仕掛けたち…侮れないです

この館で過去に何があったんでしょうね
声が聞こえれば、誘われるままに追いかけて
さくらちゃん…こんな広い館でひとりぼっちは
きっと寂しいから
はやく見つけてあげたいな



 洋館の入り口で渡されたのは、これからお化け屋敷を攻略するために必要なもの。
「わぁ……可愛いスタンプカードとカンテラ」
 アイシャ・ラブラドライト(煌めく風・f19187)は、星や桜の形をしたそれらに、緑色の瞳を輝かせて。
「こういうアイテムがあるのも楽しくていいですね!」
 片手に仄かに照るカンテラを持ち、ちゃんと言われた通りに首からカードを提げて。
 薄荷・千夜子(羽花灯翠・f17474)は地図で順路を確認しつつ、其方へと灯りを向けてみる。
 薄暗い洋館は確かに、何か出てきてもおかしくはなさそうな雰囲気。
 けれどそんな中、ふと緑の髪を揺らしながら、アイシャは首を傾け訊ねてみる。
「実は私……お化け屋敷って初めてなんですけど、そんなに怖いものなんでしょうか……?」
 千夜子さんは得意なほうですか? って。
 そんな問いに、千夜子は首を横に小さく振るけれど。
「私はもお化け屋敷自体は経験がないですねぇ……どんな感じか楽しみに行きましょう!」
 抱く思いは、わくわくそわそわ。
 初めてのお化け屋敷はドキドキだけど、ふたりいっしょならば、絶対に楽しいから。
 けれど、だからといって油断はしません!
(「なんとなく出てきそうだなという感覚を察知できるのでそうそう驚きはしませんよ!」)
 第六感を研ぎ澄ませ、野生の勘を頼りに、聞き耳を立てて。
 千夜子が、お化けの気配を察し、驚くことのないよう身構えれば。
「ひゃっ……」
 急に飛び出してきたお化けに扮したスタッフに、アイシャは思わず声を上げて。
 ぎゅっと思わず手を伸ばし握ったのは、自分のとお揃いの、桜咲く千夜子の羽織。
 そんな驚いて瞳をぱちりと瞬かせるアイシャの様子に、可愛らしいなぁと思いながらも。
「あ……すみません……」
「気にせず羽織は掴んでてもらってていいですからね」
 千夜子はついニコニコ、我に返ってぱっと一旦手を離した彼女へとそう言ってから。
「これは思ったよりも怖いかもしれません……」
 恐る恐る言って、そろり慎重に進むアイシャに視線を向けようとした――瞬間。
「……ひっ!」
 気配が分かっていれば怖くは……などと言っている最中に見えたそれに、思わず声を上げてしまって。
「どうかしました、千夜子さ……ひゃあっ」
 鏡越しに佇む人影に、アイシャもぎゅっと羽織を握って小さく悲鳴を。
 いや、むしろ悪霊の方が、ある意味怖くはないのだ。
「……わ、分かっていても驚くものは驚きますね……悪霊と違って祓えません!」
 悪霊なら祓えるけれど、お化け屋敷のお化けは祓えませんから……!
 人が用意したものとわかっていれば、それほど怖くないだろうと。
 アイシャもそう、思っていたのけれど。
「この、恐怖を計算し尽くしたかのような仕掛けたち……侮れないです」
 出現するタイミングなどの演出、見える角度や効果音――手練れのスタッフ達の職人技に、ドキドキする胸を押さえつつもそう改めて思うアイシャ。
 そんな、きゃあっと声を上げてつつも、怖いけれど楽しい館の探検を満喫していたふたりであったけれど。
『……けて……みつけて、おにさん』
 ――わたしはこっちよ、と。
 聞こえてきた誘う声に導かれるまま、怪異の尻尾を辿りつつもアイシャは紡ぐ。
「この館で過去に何があったんでしょうね」
 何があったのかは、まだわからないけれど――でも、みつけてって。
 そう囁く、幼い声と影。
「さくらちゃん……こんな広い館でひとりぼっちはきっと寂しいから」
 ――はやく見つけてあげたいな、って。
 チラチラ見える少女の影を追いかけつつ言ったアイシャに、千夜子もこくりとすぐに頷く。
 ――早く見つけてあげましょうね、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霄・花雫
【しゃるはな】
あはは、シャルちゃん職業病だー
でも、あたしもひとのコトあんまり言えないなぁ
【野生の勘】が強いから何か変な空気とか待ち構えられてる感じとかは気付くコト多いかも
でも、それはそれ!これはこれ!
やっぱりアトラクションとしては楽しいもんねぇ、お化け屋敷
怖くなくてもキャーキャーするのがお約束!

ってワケで、シャルちゃん行こー!
当たり前のように手を繋いで、ぐいぐいお化け屋敷の中を進む
きゃあきゃあはしゃいだり、シャルちゃんに抱き着いたり
あ、でもやな予感したら直ぐ離すよ
シャルちゃんは両手使えないとキツいしね

警戒はするけど結局勘頼りなんだよねーこういう時
でも【誘惑】それとなーく掛けてみるのもアリかな?


シャルロット・クリスティア
【しゃるはな】
お化け屋敷……と言っても、私こういうのあまり楽しめないんですよねぇ。
いえ、怖いわけではなくて。狙撃手と言う職業柄、物陰や物音には敏感なので驚かされる前に気付いちゃうんですよ。
でもまぁ、そうですね。
私も趣向を凝らした演出はそれはそれで楽しみなので、そちらは楽しみたいところです。
……ふふ、相変わらず元気ですね。花雫さんも楽しんでるようで何よりです。

……それに、気配や物音のない方がわかれば『彼女』の居場所も追えそうですからね。
念のため、奇襲には警戒しておきます。気を付けて行きましょう。
地形を見ればだいたいの死角は把握できますから、私はそっちを気にしておきますよ。



 古びているが豪華で広い、廃墟であったレトロな洋館。
 まさに何かが出てもおかしくないような佇まいは、お化け屋敷にはうってつけ、なのだけれど。
「お化け屋敷……と言っても、私こういうのあまり楽しめないんですよねぇ」
 シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)は、まずはスタート地点の牡羊座のスタンプをぽんっと押してから。
 星型のカードを言われた通り生真面目に首から提げつつも続ける。
 いや、楽しめないのは、決して怖いからではなくて……むしろ、その逆。
「狙撃手と言う職業柄、物陰や物音には敏感なので驚かされる前に気付いちゃうんですよ」
 びっくりさせられる前に、察してしまうから。
 そんな隣行く彼女の言葉に、左右異色の青い瞳を楽し気に細めて。
「あはは、シャルちゃん職業病だー」
 そう笑う花雫だけど……でも実は、人のことはあまり言えなくて。
「でも、あたしも野生の勘が強いから、何か変な空気とか待ち構えられてる感じとかは気付くコト多いかも」
 ふたりとも、仲良く似た者同士。
 けれど――それはそれ! これはこれ!
「やっぱりアトラクションとしては楽しいもんねぇ、お化け屋敷」
 そして花雫はぐっと力説する。
 ――怖くなくてもキャーキャーするのがお約束! って。
 そんな花雫の言葉に、シャルロットもこくりと頷く。
「でもまぁ、そうですね」
 運営スタッフも本気で怖がらせると言っていた、自慢の仕掛けや演出。
 びっくりドキドキ! ということはないかもしれないけれど、それはそれ。
「私も趣向を凝らした演出はそれはそれで楽しみなので、そちらは楽しみたいところです」
 そう言ったシャルロットに、こくこくと花雫は頷いてから。
「ってワケで、シャルちゃん行こー!」
 伸ばした手を当たり前の様に繋いで、ぐいぐいはしゃいだようにお化け屋敷の中を進む花雫。
「もう、そんなに慌てなくても……」
 握られた彼女の手の温もりを感じながらも、シャルロットは手を引かれつつ、ひとつ溜息をつくけれど。
 さっきと同じ様に、握り返したその手は繋いだまま。
 とはいえ勿論、何か嫌な予感がしたり有事の際には、両手を使う彼女の手は離すつもりの花雫だけど。
 でもそれまでは、一緒に手を繋いで巡るふたり。
 お化けの出てくる気配を察しても、それはそれ!
 きゃあきゃあはしゃいでみせる花雫の横で、シャルロットは仕掛けをじっと観察してみたり。
 わぁっと抱き着いてくる花雫を、咄嗟に受け止めてあげたり。
 ふたり一緒に、追いかけて来るお化けを巧みに巻いて逃げてみたりなんてしてみて。
 うまくいったねーって笑う花雫と顔を見合わせ、シャルロットも瞳を細めて頷く。
「……ふふ、相変わらず元気ですね。花雫さんも楽しんでるようで何よりです」
 お化けには脅かされないけれど、自分たちなりにお化け屋敷を楽しんでいます!
 だが――その時だった。
『……みつけて……わたしのこと、みつけて?』
 不意に聞こえたそんな声に、微かに表情を変えて。
「警戒はするけど結局勘頼りなんだよねーこういう時」
「……それに、気配や物音のない方がわかれば『彼女』の居場所も追えそうですからね」
 明らかにお化け屋敷の仕掛けではないその声に意識を集中させる。
「念のため、奇襲には警戒しておきます。気を付けて行きましょう」
 死角の把握や警戒は、シャルロットに任せて。
 花雫は、それとなーく掛けてみるのもアリかな? なんて。
 聞こえる声の主を、誘惑してみる。
 ――見つけてあげるから、どこにいるのか教えて? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティル・レーヴェ
ライラック殿(f01246)と

話には聞けど初体験
しかし手加減を乞うなど、否
彼等の全力受けて立つ!

豪語するも未知への不安は胸裡に密か
柔と繋がる先に安堵を乗せて
きう、と握れば踏み出す一歩
密やかに響き迎える声に一瞬びくり

逸れず傍に、は己の願い
先に紡ぐ彼の言葉に行動に
何れ程の温かさ頼もしさを貰えているか
あゝ告げねば彼は気付かぬか

受けて立つと紡げたは
其方が傍らに居るからよ
笑みて告げ繋がる先に力を籠める
伝われ、と

揃いの桜燈揺らし
好奇擽られるも足止めて
其方は虫が苦手かえ?
避けゆく様に一つ知り
――実は妾も得意では無い

嗚呼、彼等の『全力』は伊達でなく
ぴぃ、ぴぃ、と目尻に雫
雛鳥の如く反応するも
確と手握り『大丈夫』


ライラック・エアルオウルズ
ティルさん(f07995)と

僕も初めての場が故に、
怖い物見たさと胸は躍りつも
貴方が姿隠すのは嫌だから、
そうと柔く手を繋いでゆこう

受けて立たんと意気込む姿は、
微笑ましくあれども何とも心配で
逸れない様に、傍に居てね
頼りにならずとも、盾にはなるさ

告ぐ、繋ぐ物で伝わる想いには
嬉しく思う心返すように、手揺らし
であれば、胸張り往かねばね

恒と異なる燈籠揺らし、
開かずな部屋も好奇誘われど律し
――霊は兎も角、虫は、駄目でね
共にであれば殊更避けたい物で
その類いは、静々、苦々、回避

全力で、と宣言しただけあって
脅かしは幾らでも驚いてしまうねえ
ティルさんは大丈夫、と窺えば囀る雛鳥に
星座の判子があるよ、と慌て恐怖和ませて



 これまで、こういった場所に赴いて事件を解決したことは幾度もあるけれども。
 ……話には聞けど初体験。
 ティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)にとって、お化け屋敷というものは聞いたことこそあるものの、実際に足を踏み入れることは初めてで。
 申し出れば、脅かす度合いを手加減をしてくれる……ということだけれども。
「しかし手加減を乞うなど、否」
 ――彼等の全力受けて立つ!
 全力には全力を以って望むのが礼儀!
 そういざ、舞台となる洋館へと踏み込んで。
 ティルと同じく初めてのお化け屋敷に好奇の心擽られるまま、怖い物見たさと胸躍らせつつも。
 ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)はふと腕を伸ばせば、ティルの手をそうと握る。
 ……貴方が姿隠すのは嫌だから、と。
 いや、手加減無用とそう豪語したものの……やはりその胸の裡を密かに染めるいろは、未知への不安。
 だから、柔と繋がる先に安堵を乗せ、ぎゅっとその手を握り返せば。
 手からじわり伝わる彼の優しさと温もりが、一歩を踏み出す勇気をくれる。
 そんな隣のティルの、受けて立たんと意気込む姿は微笑ましくもあるのだけれど。
「逸れない様に、傍に居てね」
 何とも心配でもあるから……ライラックは彼女へと続ける。
 ――頼りにならずとも、盾にはなるさ、と。
 そして、密やかに響き迎える声に一瞬びくりと身を震わせつつも。
 ……逸れず傍に、は己の願い。
 けれど、それを先に紡いでくれて。
 行動に移してくれる彼の掌の、何とも温かく頼もしい事か。
 そう思いつつも、ちらりとティルはライラックを見上げ思う。
(「あゝ告げねば彼は気付かぬか」)
 だからティルは――伝われ、と。
 繋がる先に力を籠め、そして告げる。
「受けて立つと紡げたは、其方が傍らに居るからよ」
 そう耳と心に届いた言の葉と温もりに、ライラックは彼女を映した紫の瞳を柔く細めて。
「であれば、胸張り往かねばね」
 嬉しく思う心返すように、ゆうらり繋いだ手を揺らし、共に並んで歩む。
 彼女と共有する初めてとの出会いに、そわりと期待しながら。
 繋いだ手と反対の手がそれぞれ握るのは、恒と異なる揃いの桜燈。
 その光の先……順路ではない開かずな部屋も、好奇誘われるけれど。
 今はと律し、そしてライラックはぽつりと呟きを落とす。
「――霊は兎も角、虫は、駄目でね」
 その眼前には、演出として置かれているおどろおどろしい巨大蜘蛛や蝶々の姿。
「其方は虫が苦手かえ?」
 ティルはそうふと彼を再び見上げて。
 静々、苦々と回避するその様に一つ新たに知りつつも、ティルもこう返す。
「――実は妾も得意では無い」
 共にであれば、殊更避けたい物。
 ライラックは彼女の手を引いて、颯とその場を去れば。
 次にやって来たのは、一見何の変哲もない、家具が置かれているだけの部屋。
 その風景に、そっと安堵したのも束の間。
「……!」
 ガタガタッと急に物が騒ぎ出し、急に天井から降ってきたのは血塗れの人形……!?
 さらに追いかけて来る物の怪がいれば、ふたり全力で駆けだして。
「脅かしは幾らでも驚いてしまうねえ」
 逃げ切ってそう笑むライラックはふと、眼前の彼女へと訊ねる。
 ……ティルさんは大丈夫、と。
 そして、ぴぃ、ぴぃ、と目尻に雫を溜めて。
 より一層、ぎゅぎゅっと繋がったままの手を握りながら。
 大丈夫……何とかそう返した、雛鳥の如く囀る彼女に、ライラックは恐怖和ませる様に慌て告げる。
 嗚呼ほら――星座の判子があるよ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フルエレ・エルムウッド
御礼と共にカード・地図、カンテラを受け取り
「凝っているのですね。素敵です」
お化け屋敷とはもっと血濡れた恐ろしい雰囲気と思っておりましたが
こういった優美で愛らしい雰囲気でも作れるのですね
ひとの表現と想像には限りがなく、愛おしいです
と、突然天から下がる白いお化けシーツ
「ひゃあ」
ひとの身にまで意識の階梯を落とした私には、少しばかり怖いですね!
空飛ぶハートが飛び出してしまいます
ですが此処で神として歩くのも興醒めですからと騒ぐ胸を落ち着かせて

女の子の影には「さくら様ですか?」と訊ねつつ笑顔でかくれんぼを
この子の《慰め》になれば良いと思います
詰まったら《封印を解く》で開かずの扉の向こうをそっと探しましょう



 青みがかった美しい濃紫を仄かに照らし光を纏わせるのは、星と桜が象られたカンテラの灯火。
 そして手渡されたスタンプカードも可愛らしい星のカタチ。
「凝っているのですね。素敵です」
 案内してくれたスタッフに、フルエレ・エルムウッド(フローライトのひかり・f24754)はそう穏やかな微笑みを向けて。
「お化け屋敷とはもっと血濡れた恐ろしい雰囲気と思っておりましたが、こういった優美で愛らしい雰囲気でも作れるのですね」
「有難うございます、用意するの頑張りました! お化け屋敷もどうぞ楽しんでいってらっしゃい」
 そう嬉しそうに返ってきた言葉に、フルエレは愛おしく思う。
 限りがない、ひとの表現と想像に。
 それからそっと、エントランスにあった最初の牡羊座のスタンプを慎重に押した後。
 貰った地図通り、順路にそって次の部屋へと入った――瞬間。
「ひゃあ」
 突然天から降ってきて下がるのは、白いお化けシーツ!
 そんな急にバサリと現れたお化けに、フルエレは思わず声を上げて、濃紫の瞳を大きく見開くけれど。
 この胸のドキドキさえも、何だかとっても楽しくて。
「ひとの身にまで意識の階梯を落とした私には、少しばかり怖いですね!」
 空飛ぶハートが飛び出してしまいます、なんて呟きながらも。
 ふうっと、騒ぐ胸を落ち着かせてみる。
 ……此処で神として歩くのも興醒めですから、って。
 それから、ガタガタ急に揺れる家具に興味津々。
 出てきたお化け役のスタッフさんには、思わず丁寧に挨拶してしまいながらも。
 スタンプも集まってきた頃、ふと人の気配が途切れた――その時。
『……かくれんぼしましょ? あなたおに』
 不意に耳に聞こえるのは、幼い少女の声。
 そして視線の端をちらつく小さな影。
「さくら様ですか?」
 フルエレはそう、現れた影に訊ねてみるけれど。
『みつけて……こっち』
 この子の慰めになればと、笑顔で少女とかくれんぼをするべく館を巡って。
 声に導かれるまま、そっと隠れている彼女を探してあげるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霧島・ニュイ
クロトさん/f00472

スタンプカードを首から下げて、地図を持ってほくほく
お化け屋敷行きたかったー!!
本気で驚かしてくれるんだって!(目キラキラ)
保護者の手を掴み、レッツゴー!!
意気揚々と館の中へ

急に沢山の手が出て掴まれたり
物がガタガタ揺れたのは少し驚き
お化けが追いかけてくれば、きゃーきゃー逃げながら楽しむ
驚くより楽しむ

やっぱり人が作ったものと思えて
……案外驚かないものだよねえ…
クロトさんも案の定反応薄めだし

怪異に頷いて
ん、僕達がおにだね
かくれんぼって怖い風習でもあるよね?
鍵閉めて置いて帰っちゃうことだってできるんだもん
どこか怪しい光を目に灯し

隠れられそうな場所を探しながら
声に導かれる儘に


クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)の後から、
もう完全保護者気分で!
はい、let's go、ですね。

罠に逐一動揺など出来ない。
他者の気配、特に害意は決して捉え損ねない…
って、戦さ場気分が抜けない、悪い癖。

しかし脅かされて楽しむというのは中々に難しい…
逆は好きなんですけどね☆
無人の絡繰には「わぁ」とか「おぉ」とか、微細ながらも反応を試み…
スタッフ相手だと、ニュイを見守るしかないの心。
生き残るには平静、大事。
それにもうイイ歳ですし…。

だから。
スタッフの目を掻い潜り、するり順路を外れて。
はーい、ニュイ、どうどう。なぁんて宥めつつ…
えぇ。怪異相手なら、余計な気も遣わず済んで良い。
リトルレディの誘いとあらば尚の事、ね



 薄暗い闇の中、ぼうっとただ浮かび上がるのは、握るカンテラの燈火だけ。
 シンと静まり返っている古い洋館で、今から何が起こるのか。
 そう、此処はただの廃墟ではなく。
「お化け屋敷行きたかったー!! 本気で驚かしてくれるんだって!」
 星型のスタンプカードをちゃんとばっちり首から下げて。
 地図を持ってほくほくしている霧島・ニュイ(霧雲・f12029)の言う通り、お化け屋敷なのである。
 ニュイは黒渕眼鏡の奥の瞳を、わくわく期待する様にキラキラ輝かせつつ。
 クロト・ラトキエ(TTX・f00472)の手を掴み、レッツゴー!!
 意気揚々といざ、保護者同伴で館の中へ。
 そしてクロトもやっぱり。
「はい、let's go、ですね」
 もう完全に保護者気分でゴー!
 ドキドキそわりと進むニュイは、不意に伸び掴まれた手に、びくりと少し驚いたり。
 突然ガタガタ揺れ始めた家具に、思わず瞳を見開いてしまったりしつつ。
「わ、何かきた……!」
 追いかけてくるお化けから逃げながら、きゃーきゃー。
 驚くというよりは楽しむと言った方が正しいだろう。
 そんなニュイとお化け屋敷を進みながらも。
 罠に逐一動揺など出来ないクロト。他者の気配、特に害意は決して捉え損ねない……。
(「って、戦さ場気分が抜けない、悪い癖」) 
 そして改めて思うのだった。
 しかし脅かされて楽しむというのは中々に難しい……と。
 というよりもむしろ。
「逆は好きなんですけどね☆」
 ……ですよね!
 なので、きゃーきゃー言うニュイと一緒に。
「わぁ」
 脅かされれば、一応。
「おぉ」
 微細ながらも反応を試みつつも、やはりスタッフ相手だと、ニュイを見守るしかないの心。
 そして改めてクロトは思うのだった。
(「生き残るには平静、大事」)
 ――それにもうイイ歳ですし……って。
 もう本当に完全に保護者です。
 けれどニュイも、それなりに楽しみながらもふと、首を傾け呟く。
「……案外驚かないものだよねえ……」
 慣れてくると、よくできてるなーとか、ここの塗装剥がれてる、とか。
 やっぱりどうしても、人が作ったものと思えてしまうし。
 何よりも、クロトの反応も案の定薄めだし。
 いや、きゃーきゃー言う彼は想像つかないから、まぁむしろ予想通りなのだけれど。
 そしてそんなニュイの様子を見ながら、クロトは青い瞳を細めて。
 刹那……スタッフの目を掻い潜り、するりと順路を外れてみれば。
『……かくれんぼしましょ? あなたおに』
 聞こえてくるのは、幼い少女の声。
「ん、僕達がおにだね」
 その声に、ニュイはこくりと頷いてから。
「かくれんぼって怖い風習でもあるよね?」
 ――鍵閉めて置いて帰っちゃうことだってできるんだもん、って。
 ふっとその瞳に灯すのは……緑の彩りに孕む、どこか怪しい光。
「はーい、ニュイ、どうどう」
 なぁんて、クロトは保護者たりうるべく彼を宥めつつも、呟きを零す。
「えぇ。怪異相手なら、余計な気も遣わず済んで良い」
 ――リトルレディの誘いとあらば尚の事、ね、と。
『みつけて……こっち……』
 ニュイは、声の主が隠れられそうな場所を探しながら、クロトと共に洋館を進む。
 自分たちを誘う――怪異の声に、導かれる儘に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鶴澤・白雪
【迎櫻館】
アドリブ歓迎

……お化け屋敷、ね
別に怖いわけじゃないのよ?

怖いとかじゃないんだけど……
お手柔らかに頼みたいわ

千織、それ大丈夫なの?
あたしよりビックリしそうな要素しか見えないんだけど

一般人やセットを燃やすわけにはいかないのは分かってる
けどビックリしたら焔が噴き出す性質なのよ
だから驚かせないで。おねがい…

……ッ
ちょっと、驚かせないでって言ったそばから!
危害加えない方が難しいのよ……?!
ロキ……黒焦げになっても責任取らないから

真面目にクリスタライズで消えたいわ
そしたら驚かないでスタンプ押せるじゃない

ズルじゃないわ……って子供?
件の子なら出てきてくれた方が好都合よ
こっちが鬼なら、もういいかい?


橙樹・千織
【迎櫻館】
アドリブ歓迎

ほんとに立派な建物ですねぇ
お化け屋敷でスタンプラリー…と、かくれんぼ
……迷わずにたどり着けるでしょうか

ほ、本気で
いえ、大丈夫なはずです
夜目も利く方ですし、耳もいいのですよ(ぴこぴこ)
え?先に気配わかった方が対処しやすくありません??

あら、じゃあ白雪さんは驚かないように気をつけないといけませんねぇ
あ、スタンプ台ってあれでしょうかねぇ
…はわっ!?!?
白雪さんの出した焔に驚き、尻尾と耳がぴん!毛もぶわわっ!と逆立つ

もう、ロキさん!(めっ!)
水のオーラで焔を包んで消してみたりしつつ

あら、今彼処に子どもが…いませんでした?
ふふ、そうでした私達が鬼でしたねぇ
何処行ったのでしょうねぇ?


ロキ・バロックヒート
【迎櫻館】
アドリブ歓迎

お化け屋敷って面白いよねぇ
スタンプラリーまである!
楽しみだなー
あれ?二人とも怖いの苦手?
ふふ、かーわいい
俺様あんまり怖くないんだよねぇ
ビックリはたまにするけど
あえて二人の後ろに付いてくね
千織ちゃんは余計にビックリしない?
バッチリ怖いの見えるし聞こえそうだね

へー、焔が噴き出す性質ねぇ
頃合いを見計らって白雪ちゃんにわっ!て脅かす
あはは、ホントだすごーい
千織ちゃんの耳と尻尾も膨らんでて面白い
って、あっちちち、髪焦げてる
千織ちゃんにも怒られちゃった
ふふふごめんごめん

白雪ちゃんズルはダメだよー
え?子供?どこどこ?
かーくれんぼしーましょ?
あ、そうそうこっちが鬼だった
もーいーかい?かな



 一通り説明を受け、開かれた扉の先。
 まさに、いかにも何かが出てきそうという様な雰囲気に、思う事はそれぞれ。
「お化け屋敷って面白いよねぇ。スタンプラリーまである! 楽しみだなー」
 星型のスタンプカードを見た後、ぐるりと周囲に蜂蜜色の視線をわくわくと巡らせるのは、ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)。
 そんな彼と共に館内に足を踏み入れながらも、橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)はそろりと尻尾を揺らして。
「ほんとに立派な建物ですねぇ。お化け屋敷でスタンプラリー……と、かくれんぼ」
 ……迷わずにたどり着けるでしょうか、と呟きを落とせば。
「……お化け屋敷、ね。別に怖いわけじゃないのよ? 怖いとかじゃないんだけど……お手柔らかに頼みたいわ」
 鶴澤・白雪(棘晶インフェルノ・f09233)もそう慎重に酸漿の如き紅の瞳を薄暗い館内へと向ける。
 ロキはそんなふたりの様子を交互に見て、瞳をぱちくりとさせた後。
「あれ? 二人とも怖いの苦手? ふふ、かーわいい」
 楽し気にそう悪戯っぽく笑んでから、夜色の髪を微かに揺らし首を傾けて。
「俺様あんまり怖くないんだよねぇ。ビックリはたまにするけど」
 どこか緊張気味な様子でそーっと周囲を窺い進むふたりをにこにこ見つめながら、敢えてそんなふたりの後ろに付いていくことにするロキ。
 その方が可愛い姿がよく見えるし、何より面白そうだから。
 お化け屋敷のスタッフも、脅かす気満々なようで。
 ほ、本気で……と千織はきょろりと薄暗い順路に目を向けつつも。
「いえ、大丈夫なはずです。夜目も利く方ですし、耳もいいのですよ」
 そう、耳をぴこぴこ、ぴこんっとさせるけれど。
「千織、それ大丈夫なの? あたしよりビックリしそうな要素しか見えないんだけど」
「千織ちゃんは余計にビックリしない? バッチリ怖いの見えるし聞こえそうだね」
「え? 先に気配わかった方が対処しやすくありません??」
 同時にふたりからツッこまれて、橙色の瞳を思わず瞬かせる。
 お化けが怖い……かどうかはまぁ、さておき。
 白雪が真剣な表情で慎重になっている理由は、他にも要因があった。
 此処はお化け屋敷、ガチで退治しなくてはいけない存在が脅かしてくるわけではないから、一般人やセットを燃やすわけにはいかないのは分かっている。
 分かっているのだけど……。
「ビックリしたら焔が噴き出す性質なのよ。だから驚かせないで。おねがい……」
「あら、じゃあ白雪さんは驚かないように気をつけないといけませんねぇ。あ、スタンプ台ってあれでしょうかねぇ」
 千織はそうこくりと頷いた後、早速夜目を利かせてスタンプ台を見つけ、白雪と共に足を向けようとすれば。
「へー、焔が噴き出す性質ねぇ」
 ロキはそんなふたりを、ちらりと見つめた後。
 ――わっ!
 スタンプ台に意識が向いた白雪を、すかさず脅かしてみれば。
「……ッ」
 びくっと白雪の身体が跳ねた瞬間。
 薄暗い館内を一瞬照らしたのは、ぶわっと噴き出した焔。
「……はわっ!?!?」
 そしてその炎に驚き、千織も思わず声を上げて。
 尻尾と耳がぴん! 毛もぶわわっ! と逆立ってしまう。
 そんなある意味ふたりの良い反応に、ロキは楽し気に笑って。
「あはは、ホントだすごーい。千織ちゃんの耳と尻尾も膨らんでて面白い」
「ちょっと、驚かせないでって言ったそばから! 危害加えない方が難しいのよ……?!」
「もう、ロキさん!」
 くるりと振り返って抗議する白雪と共に。千織も悪戯っ子に、めっ!
「って、あっちちち、髪焦げてる」
「あらあら、悪戯も程ほどにしてくださいねぇ」
「ロキ……黒焦げになっても責任取らないから」
 成した水のオーラで焔を包んで消した千織の隣で、大きく溜息をつく白雪。
 髪の毛は少し焦げちゃったけれど。
「千織ちゃんにも怒られちゃった。ふふふごめんごめん」
 でも楽しいことふざけること大好きな悪戯好きな神様は、謝りつつも愉快そうに笑う。
 負の感情がどこか欠落気味な彼にとっては、お化け屋敷は楽しい場所でしかないから。
 そして白雪はもう一度息を吐きながら、心からの呟きを落とす。
「真面目にクリスタライズで消えたいわ」
 ……そしたら驚かないでスタンプ押せるじゃない、って。
「白雪ちゃんズルはダメだよー」
 そんな言葉に、ロキは蜂蜜色の瞳を細め、くすりと笑んで。
 ぽんっとスタンプを押した――その時だった。
『……けて、みつけて……?』
 微かに聞こえる声と、サッと一瞬視界を横切るような影。
 それにいち早く気付き、ふと顔を上げたのは千織。
「あら、今彼処に子どもが……いませんでした?」
「ズルじゃないわ……って子供?」
 白雪はロキに言った後、千織の声に首を傾げて。
「え? 子供? どこどこ?」
 きょろりと瞳を巡らせながら、ロキはふと口にしてみる。
 ――かーくれんぼしーましょ? って。
 そして白雪も、千織の視線を追いながら続く。
「件の子なら出てきてくれた方が好都合よ」
 こっちが鬼なら――もういいかい? って。
「あ、そうそうこっちが鬼だった。もーいーかい? だね」
「ふふ、そうでした私達が鬼でしたねぇ」
 千織はふたりの言葉に、ふわふわと笑んでから。
 いずれ……きっと、また会いそうだけれど。
 まるで悪戯っ子の様に囁いては消えた少女の気配を、かくれんぼの鬼かの様に探りつつも呟く。
 ――何処行ったのでしょうねぇ? と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

百鳥・円
【あまい】

ほほーう、まどかちゃんと隠れんぼとは
必ず見つけてみせましょーね!
嫌な予感だなんて気のせいですん
おにーさんの背をばしっと叩きます
ささ、待ってても始まらねーです
行きますよ!れっつごー!

オバケの類はへっちゃらですん
可愛く脅かされたフリは必要です?
あ、要らないですか。ちぇー
まあまあ、なにかあってもね!
隣には頼もしー神父さんがいますし!
まあまどかちゃん強いんですけど
こりゃオバケがかわいそですん
女の子のことはとっくに忘れる
わたしったらうっかりさーん

あ!スタンプみっけた!
これで何個目ですかね?
む。なにか悪口を言いましたね?
終わってしまうのは寂しーですけど仕方ない
最後まで楽しみますよ!おにーさん!


ゼロ・クローフィ
【あまい】

お化け屋敷ねぇ
嫌な予感しかない
まぁそれはお化けじゃなくて

背中に軽い衝撃
いっ、お前さんなぁ
愉しげにしてる横の奴に溜め息をひとつ、覚悟を決めた

お前さんが可愛く脅かされるフリ
悪りぃ、多分笑う

頼りになるねぇ、まぁありがとさん
何処の口が言うんだか
相手の方が気の毒だと思うぞ?

スタンプへ駆けていこうとする彼女の腕を掴み自分の方へ引き寄せる
あっ!?こら勝手に一人で行くな
ちらりと横目に見える女の子の影
お前さんは愉しさ優先で目的を忘れそうだ

はいはい、仕方ない。最後まで付き合うよ
この御転婆は何して出すかわからないからな
彼女の手を引き囁く方へ歩き出す
口調は嫌そうにしつつも何処か愉しげに笑みを浮かべて



 美しく儚く花弁散らす桜のアーチを潜り、やって来たのは古い洋館。
 けれど今宵の館は、ただの廃墟ではない。
「お化け屋敷ねぇ」
 そう、ゼロ・クローフィ(黒狼ノ影・f03934)の落とした呟きの通り、お化け屋敷であるけれど。
 そしてゼロはふと息をついて思う。
 ――嫌な予感しかない。
 まぁ……それは、お化けじゃなくて。
 ちらりと、ゼロが視線を向ける先。
「ほほーう、まどかちゃんと隠れんぼとは。必ず見つけてみせましょーね!」
 そう、気合十分に笑む百鳥・円(華回帰・f10932)の姿。
 それから、嫌な予感だなんて気のせいですん、って。
 ばしっと景気良く円が叩いたのは、ゼロの大きな背中。
「いっ、お前さんなぁ」
「ささ、待ってても始まらねーです」
 ――行きますよ! れっつごー!
 背中に見舞われた軽い衝撃にゼロは思わず声を上げつつも、愉しげにしている横の誰かさんに溜息をひとつ。
 そして、覚悟を決めたゼロであった。
 そんな彼の心も全く気にせずに。
「オバケの類はへっちゃらですん。可愛く脅かされたフリは必要です?」
 きゃーこわぁい、なんてちょっぴり言ってみる円だけれど。
「お前さんが可愛く脅かされるフリ……」
 じっと見つめた後、ゼロは口元を押さえて続ける――悪りぃ、多分笑う、って。
 そんな様子に、ブラウンの髪を微かに揺らして。
「あ、要らないですか。ちぇー」
 こてりと小さく首を傾けつつ、円は再び口を開く。
「まあまあ、なにかあってもね! 隣には頼もしー神父さんがいますし! まあまどかちゃん強いんですけど」
「頼りになるねぇ、まぁありがとさん」
 ゼロはそう返しつつも、思わず同情する。
「何処の口が言うんだか。相手の方が気の毒だと思うぞ?」
 彼女を脅かそうとする、お化けの方に。
 そんな言葉に、こりゃオバケがかわいそですん、なんて笑った後。
 ふと顔を上げた円は、紫の瞳に映ったそれに、ぱっと表情を輝かせて。
「あ! スタンプみっけた! これで何個目ですかね?」
 はしゃぐように、スタンプ台へと駆けだそうとすれば。
「あっ!? こら勝手に一人で行くな」
 ぐいっと咄嗟に掴んだ彼女の腕を引き、自分の方へと引き寄せるゼロ。
 同時に、ちらちらと視界の端に見えるのは――少女の影。
 そしてその影は囁く。
『……かくれんぼしましょ?』
 そんな耳に聞こえた声に、わたしったらうっかりさーん、と。
 円はそういえばと思い出す。すっかり忘れていた、女の子のことを。
 その様子を見遣り、はぁっと大きく溜息をついてみせて。
「お前さんは愉しさ優先で目的を忘れそうだ」
 ――この御転婆は何して出すかわからないからな。
 そう、ちらりと円に視線を向けつつもゼロが口にすれば。
「む。なにか悪口を言いましたね?」
 円は一瞬彼を見上げるけれど、とりあえずスタンプ大事。
 ぽんっとまたひとつ増えた星座のスタンプに、満足そうに笑みながらも。
「終わってしまうのは寂しーですけど仕方ない」
 ――最後まで楽しみますよ! おにーさん!
 まだまだ、振り回す気満々です!
 ゼロはそんな円に、はいはい、と一見嫌そうな口調で零しつつも。
 御転婆なその手を引いて、怪異の囁きが聞こえる方へと共に歩き出す。
 何処か愉しげな笑みを浮かべながら――仕方ない。最後まで付き合うよ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【犬兎】

お化け屋敷ねぇ
確かに気配は感じるけど…かくれんぼ上手いなぁ
えーと、ルートはどっちで……大丈夫夏輝君?

僕は昔から霊的なものは見慣れてるからこういうところも平気だけど
平気そうに見えてぷるぷるモードな夏輝君に気付いて思わず声を

ならいいけど…暗いから慌てず、足場に気をつけながら行こうね
スタンプは僕が押していい?
えへへ、こういうのずっと気になってたんだよねー

わぁびっくりしたぁ!
急に動くのは流石に怖いねー、ふふ
ほら、奥にスタンプあるよ
1人で待ってる?
じゃあ一緒に行こ

くすくす笑いながら夏輝君の手を取りリードしてあげつつ
…たまにはわざとルート外れてみようか
さっき見えたあの子、ちゃんと会ってみたいしね


小林・夏輝
【犬兎】

澪を含めた仲間にはもうバレバレだけど
じ、実はこういうの苦手なんだよなぁ…
でも男としてはあんま情けないとこは見せたくないわけで
澪も男だけどさ

あー平気平気
へへっ、かくれんぼ実は俺得意なんだよにゃー
どっちかっつったら隠れる方だけど…
お、鬼だって出来る出来る
すぐ見つけて終わらせてやるし(震え声

あぁ、スタンプは別にいいよ
澪きゅんが楽しいなら好きにやんな

どわあぁ!?
び、びび、ビビってねぇし!
…澪きゅんよく笑ってられんね…
え、スタンプ?
1人で、待っ……い、行く!
流石に1人はその…れ、澪が心配だし…!

ルートは全部澪に任せるよ
どうせ俺お化け屋敷に限ってはポンコツだし…
慣れてる澪に従わせていただきます



 深い夜の闇に包まれた洋館の中、手に握る星と桜のカンテラで照らしながらも。
「お化け屋敷ねぇ。確かに気配は感じるけど……かくれんぼ上手いなぁ」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、確かに『いる』けれど、居場所まではまだ掴めない朧げな気配にそう呟きつつも。
 ぐるり、琥珀の視線を巡らせてみて。
「えーと、ルートはどっちで……大丈夫夏輝君?」
 ふと首を傾け瞳に映したのは、小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)の姿。
 そんな夏輝は、一見するといつも通りに見えなくもないけれど。
(「澪を含めた仲間にはもうバレバレだけど。じ、実はこういうの苦手なんだよなぁ……」)
 そうっと恐る恐る、周囲を探る様にきょろりとしつつ。
 苦手なことをなるべく悟られぬよう、平然な顔をしてみせる夏輝。
 いや、まぁぶっちゃけ本当に苦手なのだけれど。
(「でも男としてはあんま情けないとこは見せたくないわけで」)
 ……澪も男だけどさ、なんて思いながらも。
 何気に密かにドキドキばくばく、ぷるぷるしてしまう。
(「僕は昔から霊的なものは見慣れてるからこういうところも平気だけど」)
 澪は、そんな隣の彼をちらりと見て。
 平気そうに見えてぷるぷるモードな夏輝に気付き、思わず声をかけたものの。
「あー平気平気。へへっ、かくれんぼ実は俺得意なんだよにゃー」
 それからそっと遠い目をしつつ、夏輝は続ける。
「どっちかっつったら隠れる方だけど……お、鬼だって出来る出来る」
 ……すぐ見つけて終わらせてやるし、と。震え声で。
「ならいいけど……暗いから慌てず、足場に気をつけながら行こうね」
 澪はどうしても怖くて足早になってしまう彼に声を掛けてから。
 首から提げている星型のスタンプカードを手にすると、楽しそうに笑む。
「スタンプは僕が押していい? えへへ、こういうのずっと気になってたんだよねー」
「あぁ、スタンプは別にいいよ。澪きゅんが楽しいなら好きにやんな」
 夏輝は見つけたスタンプ台へと駆け寄ろうとする澪に、微笑まし気な視線を向けるけれど。
 ――次の瞬間。
「わぁびっくりしたぁ!」
「どわああぁ!?」
 同時に声を上げてしまうふたり。
 そんなふたりの視線の先には、急にガタガタッと大きく動き出した家具たち。
「急に動くのは流石に怖いねー、ふふ」
「び、びび、ビビってねぇし!」
 夏輝は、ドキドキ有り得ないくらい鼓動を速める胸をさり気なく押さえつつも。
「……澪きゅんよく笑ってられんね……」
 脅かされても楽しそうに笑む澪に、そうぽつり。
 そんな夏輝に、澪は見つけたスタンプ台を指差しつつ訊ねる。
「ほら、奥にスタンプあるよ。1人で待ってる?」
「え、スタンプ? 1人で、待っ……い、行く!」
 スタンプはともかく――此処でひとりだなんて、そんなの到底無理だから!
 けれど、やはり怖がっているのは悟られたくないから。
「流石に1人はその……れ、澪が心配だし……!」
 明らかにバレバレな言い訳を口にしつつも、そそくさと澪の隣へ。
 そんな様子に思わず、くすくす笑いながら。
「じゃあ一緒に行こ」
 澪はふと腕を伸ばし、彼の手を取ると。
「……たまにはわざとルート外れてみようか」
 きゅっと握って夏輝をリードしてあげつつも、『彼女』の気配を探り辿る様に。
 順路から外れた道を提案してみる。
 ――さっき見えたあの子、ちゃんと会ってみたいしね、って。
 そんな澪に、ルートは全部任せるよ、と。
 そう夏輝は返した後、素直に続ける。
「どうせ俺お化け屋敷に限ってはポンコツだし……」
 ……慣れてる澪に従わせていただきます、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

斬断・彩萌
【万華鏡】

お化け屋敷ねぇ
こういうのキャーキャー言う方が女子らしいんでしょうけど
生憎と作り物のお化けにビビる質ぢゃないのよね
ん、良いよ。手握って歩こっか
過敏なのも厄介ねぇ、なんて、可愛いんだから!

ヴぃっちゃんも何かピリピリしてるわね
ひょっとして怖い?手繋いで…って、はーい
抜き打ちは怖いので触れませーん
大丈夫、何が来てもとわわの事はこの彩萌さまが護ってあげるわ!

スピリチュアルなら女子組にお任せあれ!ってネ
ちょっ、クロちゃん
そわそわしてどうしたの
何かいる?お化け役くらいいると思うけど
そういう事じゃないわよね
ええ、異常があればすぐに

嗚呼――ダメよ、道を外れるのは
それはマナー違反だわ
誘われるのはまだ早い


ヴィクティム・ウィンターミュート
【万華鏡】

───妙な感覚だな
念のため俺が前を歩く
ビビってる…かは微妙だな
警戒心をそう呼ぶならビビってんだろうけど
彩萌はとわのことちゃんと見てやってくれ

今手繋ごうとかするんじゃねえぞ
警戒モードで迂闊に触れたら、ナイフを抜き打ちしちまう
(どうもこればかりは普段の習性だな。少しでも"想定外"が混じれば、楽しむ余裕が生まれやしない)
現状向こうからのアクションは脅威じゃない
だが油断はするな、武器は常に用意しとけ
目的が不明な以上、先手は打てないんだからな
異常があればすぐ教えてくれ
スピリチュアルは2人が頼りだ
…生憎だが、生死を賭けたかくれんぼしかしたこと無くてね
見つけ次第殺すか拉致だ
ま、今回はやらねーけど


徒梅木・とわ
【万華鏡】
彩萌はこういうの平気な性質か
その
なんだ
……手、握っていてもらってもいいだろうか
いや別に怖いわけじゃあないんだよ
本当
本当だ
ただこう暗くて視界が悪いと聴覚が過敏になってしまってさ
些細な事で驚くのは避けられそうになくてね?
助かるよ
……いや、よせやい
こういうので可愛いっていうのは、とわのいめえじとはだね――

いいかい、霊や術の類と縁遠いキミに一つ忠告だ
警戒するのは結構だが、あまり攻撃的になるなよ
こういう時は一緒になって遊ぶ位の方が良いって事も往々にある
それにキミ、かくれんぼやったことないのかい?
戦うものじゃあないだろう?
もしもの時はキミが獲物を引き抜く前に防いでみせるさ
幸い耳はようく利くからね



 漆黒の闇の中、ただ頼りになる光は、ぼうっと照るカンテラの灯火。
 古びたアンティークレトロな洋館はいかにも、何かが出そうな雰囲気満点で。
 お化け屋敷の舞台には、まさにうってつけと言えるのだろう。
 そんな館の中をぐるりと見回してみてから。
 お化け屋敷ねぇ、と呟くのは、斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)。
「こういうのキャーキャー言う方が女子らしいんでしょうけど、生憎と作り物のお化けにビビる質ぢゃないのよね」
 そう言った彩萌をちらりと見上げて。
「彩萌はこういうの平気な性質か」
 徒梅木・とわ(流るるは梅蕾・f00573)は、その、なんだ……と一瞬口籠りつつも。
 そっと彩萌に、こんなお願いを。
「……手、握っていてもらってもいいだろうか」
「ん、良いよ。手握って歩こっか」
 そうすぐに差し出してくれた手を、とわはぎゅっと握りつつも。
「いや別に怖いわけじゃあないんだよ。本当、本当だ」
 助かるよ、と礼を告げながらも、一応こうも付け加えておく。 
「ただこう暗くて視界が悪いと聴覚が過敏になってしまってさ。些細な事で驚くのは避けられそうになくてね?」
「過敏なのも厄介ねぇ、なんて、可愛いんだから!」
 そんな彩萌の言葉に、一瞬とわは桜の如き薄紅の瞳をぱちくりとさせて。
 手は勿論ぎゅっと握ったまま、ふるりと首とたっぷりふわふわの尻尾を振る。
「……いや、よせやい。こういうので可愛いっていうのは、とわのいめえじとはだね――」
 そんなことを言うとわわがまた可愛い、なんて笑みながらも。
 彩萌はふと、自分たちより少し前を歩くヴィクティム・ウィンターミュート(End of Winter・f01172)を見つめる。
「ヴぃっちゃんも何かピリピリしてるわね」
 此処はお化け屋敷、進む自分たちを脅かすべく出てくるお化けは当然ながら紛い物であるのだけれど。
 ――妙な感覚だな。
 この館に入ってから、ヴィクティムの第六感がずっとそう告げている。
 違和感や歪さを感じさせるのは勿論、お化け屋敷の作り物などではなく――。
「ひょっとして怖い?」
「ビビってる……かは微妙だな。警戒心をそう呼ぶならビビってんだろうけど」
 ひょこり覗き込むように彩萌に問われ、返した後。
「じゃあヴぃっちゃんも、手繋いで……」
「今手繋ごうとかするんじゃねえぞ。警戒モードで迂闊に触れたら、ナイフを抜き打ちしちまう」
 手を伸ばしかけた彩萌に、そう断っておく。
 どうもこればかりは、普段の習性なのだ。
(「少しでも"想定外"が混じれば、楽しむ余裕が生まれやしない」)
 そして、そんな彼の事は、分かっているから。
 得体の知れぬ『何か』に警戒心を抱くヴィクティムの様子に、彩萌はふっと微かに息をついた後。
「……って、はーい。抜き打ちは怖いので触れませーん」
「彩萌はとわのことちゃんと見てやってくれ」
「大丈夫、何が来てもとわわの事はこの彩萌さまが護ってあげるわ!」
 こくりと頷いて、笑んでみせてから。
 とわと顔を見合わせて頷き合う。
 ……スピリチュアルなら女子組にお任せあれ! ってネ、と。
 そして――そう言った矢先に。
「ちょっ、クロちゃん。そわそわしてどうしたの」
 刹那ざわりと揺れるのは、彩萌の影……いや、影の中に住む夢魔。
 そんなどこか落ち着かない様子のクロちゃんに、彩萌は首を傾けて。
「何かいる? お化け役くらいいると思うけど」
 ……そういう事じゃないわよね、と。
 色々と敏感な連れたちを順に見た後、改めてそっと、ヴィクティムを見つめる。
 そしてどこからともなく聞こえてくるのは……幼い少女の声。
『ね、かくれんぼ……しましょ?』
 けれど動揺することもなく、スピリチュアルはふたりを頼りにしつつも。
 ヴィクティムは告げる。
「現状向こうからのアクションは脅威じゃない。だが油断はするな、武器は常に用意しとけ」
 ……目的が不明な以上、先手は打てないんだからな、と。
 本当にかくれんぼがしたいだけなのか、何かの罠か、それともまた別の意図があるのか。
 それはまだ分からないから、現段階では様子見をすることが得策であるだろうと考えながらも。
「異常があればすぐ教えてくれ」
「ええ、異常があればすぐに」
 言ったヴィクティムに、彩萌も応えて頷く。
 そんなふたりの様子を見遣り、とわはふっと息をついてから。
 彩萌と手を繋いだまま、こう口を開く。
「いいかい、霊や術の類と縁遠いキミに一つ忠告だ。警戒するのは結構だが、あまり攻撃的になるなよ」
 こういう時は一緒になって遊ぶ位の方が良いって事も往々にある、と。
 先程の少女の声は言っていた……かくれんぼしましょ、って。
「それにキミ、かくれんぼやったことないのかい? 戦うものじゃあないだろう?」
 どういう意図があるかは不明だが。
 相手が所望するのは、そう、かくれんぼなのである。
 けれどそんなとわの言葉に、一瞬だけヴィクティムは振り返る。
「……生憎だが、生死を賭けたかくれんぼしかしたこと無くてね。見つけ次第殺すか拉致だ」
 見つかったら殺され、見つけたら殺す。殺され殺しはしなくても、拉致といったところか。
 息を潜め見つからぬよう身を隠すといえば、それしかしたことがないから。
 とわはそんな彼に、薄紅の双眸を細めて返して。
「もしもの時はキミが獲物を引き抜く前に防いでみせるさ。幸い耳はようく利くからね」
「ま、今回はやらねーけど」
 改めて周囲を警戒しながらも、ふたりの前を引き続き進むヴィクティム。
『……みつけて、こっちよ』
 相変わらずちらちらと視線の端に映る影と、誘う声。
 けれど、彩萌はとわの手をよりぎゅっと握って、おもむろに首を横に振り告げる。
「嗚呼――ダメよ、道を外れるのは。それはマナー違反だわ」
 ――誘われるのはまだ早い、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

榎本・英
【春冬華】

踏み入れた瞬間、耳に届く声
な、なゆ、今何か……?
それともヨル……?

薄暗がりも些細な音も、そもそもお化け屋敷が苦手だ
近くで聞こえた誰かの足音にすら反応してしまい
隣を歩く君の左の指をぎゅっと、強く握った

リルとさよは
薄暗がりで目を凝らして見たものの声しか聞こえない
足元で蠢く何かに飛び跳ね
ヨル、お、驚かさないでくれ給え……!

なゆ、なゆ
餓鬼みたく、繋いだ君の手を抱きしめる始末
嗚呼。なんと情けない。

かくれんぼしましょうと誰かが囁いた
息が止まる、嫌な汗が出て来た
なゆ?リル?さよ?まさかヨルかい?

うわああああ!!!
スタンプなぞお構いなし
君の腕を抱えたまま半泣きで全力で駆け抜ける
なんと、恐ろしい!


蘭・七結
【春冬華】

ちいさな悲鳴ににこやかに笑む
見上げるあなたが小さく見えるよう
だいじょうぶ、共にいきましょうね
暗がりは得意よ
狭い通路
先頭は任せてちょうだいな
ヨルさんもご一緒にどう?
とても楽しいのよ、と伝え

「本気」の脅かしに微笑みが止まず
怯えるあなたの右の指を引いて先へ
順調に判子が集まってゆく
隠れたサクラさんも見つかるかしら
ここにいるわ
だいじょうぶよ、英さん
片手でその背を撫ぜる

嗚呼、とてもたのしいわねサヨさん
リルさんは、平気?

眼前に最後の判子
これでぜん、ぶ?
つよく抱かれた腕
判子とは真逆へ
なにが起こっているの
気がつけば駆け出している

すぐるさん、まっ、て
言葉より先に景色が変わる
こんなにもはやく駆けられるのね


リル・ルリ
【春冬華】

前をゆく七結と英の後をいく
ヨル待って!!
ぴゃーっと駆けて行ったヨルを追おうにも櫻の傍から離れられない
こ、こわくない
怖くないんだからっ…あっ、櫻!
何で先に行こうとする?手を離さないでってば!
本気のお化け屋敷だ
判子はやくみつけてはやくでよう
いや
見つけなくていい

本気の脅かしにころころ笑う櫻宵に手を引いてもらいながら目を瞑る
出口まで案内してもらう
あたたかな春
これは間違いなく櫻の手
じゃあ
僕の尾鰭に触れた冷たい感触は

ピィ!?

血の気がひいて
悲鳴をあげる
七結をひいて駆け出した英にも驚いて
歩む櫻宵の足元に尾鰭を叩きつけて

あっ、

気がつけば彼の下
触れ合う熱に息を飲む
間近でみた夜桜に
引いた血も
また
沸騰しそう


誘名・櫻宵
【春冬華】

お化け屋敷ですって!
私、本物がみえるのよ

先進む七結と縋るような英の様子に笑み零し
―さ、私の可愛い人魚はどうかしら?
ぶるぶる震えて緊張した尾鰭に落ち着かない瞳
大丈夫よと手を握る

大丈夫とあやしながら進み判子を集める
折角だもの
全部集めましょ!
本気の脅かしにころころ微笑み
寄り添う冷たい熱に心も綻ぶ
横を見れば瞳を閉じた人魚
ちょっとした悪戯心
リルを先にいかせて――あら、ヨルもどったの?
今尾鰭に触ったら、

ほらね
突如上がった悲鳴
駆け出した2人の気配に気を取られ―

ひゃ!
次に足元に叩きつけられた尾鰭に躓き
そのまま人魚の上に倒れ込む

間近で覗く
澄んだ湖の美しいこと
あかに染まる頬もまたいとおしい
ねぇ
まだ怖い?



 足を踏み入れた瞬間、洋館を支配するのは夜の闇と静寂……のはずなのに。
「な、なゆ、今何か……? それともヨル……?」
 不意に何かの声が耳を擽ったような気がして。
 思わず小さくひっと悲鳴を上げるのは、榎本・英(人である・f22898)。
 そんな彼へと、にこやかに笑んで。
「だいじょうぶ、共にいきましょうね」
 ――暗がりは得意よ、と。
 蘭・七結(まなくれなゐ・f00421)は英を見上げ声を掛けながらも、くすりともう一度、笑み咲かせる。
 ……あなたが小さく見えるよう、って。
 そして狭い通路に差し掛かれば、ふと屈んで目線を合わせて。
「ヨルさんもご一緒にどう?」
 とても楽しいのよ、って。駆けてきたヨルにそう伝えてから。
 ……先頭は任せてちょうだいな。
 そうひらり率先して前へと躍り出て、楽し気に星座を集めながら、星のカードを揺らし進む七結。
 そんな七結とは逆に、すっかり腰が引け落ち着かぬ様子で。
(「薄暗がりも些細な音も、そもそもお化け屋敷が苦手だ」)
 近くで聞こえた誰かの足音にすら、びくっといちいち反応してしまいながらも、英は堪らずに。
 すぐ隣を足取り軽く歩く華の如き少女の、しなやかで細い左の指を、ぎゅっと強く握る。
 そしてじわり伝わる温もりから、七結が傍にいることは分かっているけれど。
 ……リルとさよは、と。
 眼鏡の奥のあかを、薄暗がりに凝らしてみるけれど……姿は見えず、声しか聞こえない。
 ――そして。
「……ッ!?」
 闇の中で蠢きぺちりと足に触れた何かに、思わず息を詰めて飛び跳ねれば。
「ヨル、お、驚かさないでくれ給え……!」
 瞳に飛び込んできた小さな友人の姿にホッとしつつも、ばくばくと異様に早まる心臓。
 そんな英と七結の後ろを歩くのは、誘名・櫻宵(貪婪屠櫻・f02768)とリル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)。
「お化け屋敷ですって! 私、本物がみえるのよ」
 そうふふっと笑む櫻宵は、陰陽師。お化け物の怪、その類のものはお手の物。
 そして、楽し気に先進む七結と、彼女にふるふる縋るような英の様子に笑み零した後。
 ――さ、私の可愛い人魚はどうかしら?
 そう、春宵に咲く桜霞を傍らに向けてみれば。
「ヨル待って!!」
 ぴゃーっと駆けて行ったヨルを追おうにも負えず、ぴたりと自分に寄り添ったまま離れられない姿が。
 緊張した月光ヴェールの尾鰭はぶるぶると震えて、落ち着かない薄花桜の瞳は宙を泳いでいる。
 そんなリルの様子に笑みながら、櫻宵はその真白な手をそっと取って握る――大丈夫よ、って。
 そして、ぴるぴるしているリルを宥めあやしながらも。
「折角だもの。判子は全部集めましょ!」
「ええ、判子はのがさないわ」
 姿は見えずとも、そうこくり頷き合う櫻宵と七結。
 その行く手行く先、紛い物の妖が飛び出しては脅かしてくるけれど。
 本気の脅かしにころころ微笑みながら、櫻宵の心は綻ぶ。すぐ傍で寄り添う、冷たい熱に。
 そして。
「あったわ、判子よ!」
「こ、こわくない、怖くないんだからっ……あっ、櫻!」
「ほらリル、押しましょう」
「何で先に行こうとする? 手を離さないでってば! ……ピィ!?」
 見つけた星座に気を取られ先を行こうとする櫻宵から離れぬようにと、リルが必死で付いて行けば。
 ガタガタッと突然揺れた置物に、声をあげて飛び上がる。
 ……本気のお化け屋敷だ、判子はやくみつけてはやくでよう。
 リルはそう思うけれど……すぐに、ふるふると首を横に振って思い直す。
 ――いや、見つけなくていい、って。
「! わっ!?」
 同じ様に、ガタガタッと大きく物が揺れた音にびくりと反応して。
 ……なゆ、なゆ。
 英は恐ろしさにぷるぷる震えるその指で、繋いだ彼女の手を抱きしめる始末。
 そんな餓鬼みたいな己に――嗚呼。なんと情けない。
 そうは思えど、でも怖い物は怖いのだ。仕方ない。
 七結は瞳を思わずぎゅっと瞑る彼とは逆に、大きく揺れる置き物をじっと紫に咲く瞳で見つめて。
 本気の脅かしに微笑みの華が咲くのが止まない。
 そして己の胸元に揺れる星に集まった星座を眺め、満足そうに笑んで紡ぐ。
「順調に判子が集まってゆくわ」
 ……隠れたサクラさんも見つかるかしら、って。
 それから抱きしめられた掌に、瞳を細めて。
「ここにいるわ。だいじょうぶよ、英さん」
 瀕死な表情の隣の彼に笑んで、さすさすと片手でその背を撫ぜてあげる。
 そして櫻宵が横を見れば、自分の導きを頼りにして、ぎゅっと瞳を閉じた人魚の姿。
 そんな姿をみれば……その心に芽生えるのは、ちょっとした悪戯心。
 リルを、少しだけ先にいかせて。
「――あら、ヨルもどったの?」
 ぺたぺたと帰ってきたヨルにそう笑んでから、櫻宵はそっと繋いでいる手と逆手を伸ばして。
 そうっとヨルと、今尾鰭に触ってみたら――。
(「あたたかな春、これは間違いなく櫻の手。じゃあ、僕の尾鰭に触れた冷たい感触は……」)
 ――ピィ!?
 さあっと血の気がひいた刹那、上がる悲鳴。
 そんな声に、ほらね、と笑み咲かせれば。
「嗚呼、とてもたのしいわねサヨさん」
「ええ、とてもたのしいわ、七結」
 ころころ、くすくす。笑い合うふたりは、仲良しの似た者同士。
 それから七結はふと……リルさんは、平気? と問うけれど。
 答えが返るよりも、先に。
『ね……かくれんぼ、しましょ?』
 英の耳元で、今度ははっきりと聞こえた誰かの声。
 刹那、息が止まって。血の気が引くと同時に出て来た嫌な汗。
「……なゆ? リル? さよ? まさかヨルかい?」
 けれど、その誰でもないと分かれば――。
「これでぜん、ぶ?」
 ――うわああああ!!!
 眼前にある最後の判子を押そうとした七結は、上がったその声にぱちりと瞳瞬かせて。
 急につよく抱かれた腕は、判子とは真逆へ。
 なにが起こっているの、そうきょとりと首を傾けつつ、腕引かれるまま彼を見上げてみれば。
「なんと、恐ろしい!」
 全力で駆け抜けるその顔は半泣きに。
 ……すぐるさん、まっ、て。
 そう言葉を紡ぐよりも先に変わる景色。
 そしてくすりともう一度、七結は楽し気に笑みを咲かせるのだった。
 ――こんなにもはやく駆けられるのね、って。
 そんないきなり叫び声を上げ、七結をひいて全力で駆け出した英の様子にリルは驚いて。
 櫻宵も、駆け出した2人の気配に気を取られた……その時だった。
 驚きのあまり、ぴしゃっと歩む櫻宵の足元に叩きつけられたリルの尾鰭。
 その月光ヴェールに櫻宵が躓いた、瞬間。
 ――ひゃ!
 ――あっ、
 上がる声とは逆に、倒れ込んで沈む身体。
 じわりと重なり触れ合う、春の如きあたたかな熱に息を飲んで。
 そしてぱちりと目と目が合えば……瞳に映るのは、美しく。そして、愛しいいろ。
 リルの柔く瞬く薄花桜に重なって咲くのは、自分だけの夜桜。
 そんな間近でみた宵に誘う満開櫻に、引いたはずの血もまた、沸騰しそう。
 だって、いつだって眼前に咲く愛しい櫻は、自分に色々な熱を与えてくれているから。
 そして、櫻宵の春宵の桜霞を満たすのは。
(「間近で覗く、澄んだ湖の美しいこと」)
 仄かなあかに染まり色づく頬も、またいとおしくて。
 櫻宵はすぐ間近に在る美しくも愛しい人魚へと、笑み咲かせながら囁く。
 ――ねぇ、まだ怖い? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

浮世・綾華
【軒玉】
何で得意げ?と笑い
あと何個?まだ結構あるねえ

のんびり気配りながら歩くも
黒羽の驚き方におわと肩揺らし

うんうん、不意打ちはだめだよな
分かる分かる(適当に言っているようで割と本当に分かる

生首。今回も動くやつかな
嗚呼、構ってくれると思っちゃうんだな、きっと
のんびり観察していれば目が合う
あ、どーも?――返事は返らない
生きてないやつだ

先進もうと手ぇ掴まれたと思って振り向けば
オズ――…(固まる(オズじゃない
…いやぁ、びびった
!…おお、今度はちゃんとオズだ。いや、なんかさっき…
うん、まぁいいかと繋がれるまま

スタンプ集まったらうまいもん貰えっかもよ
ふ、そーそ。がんばれ
それからは大体二人が驚くのに驚いて


オズ・ケストナー
【軒玉】
スタンプぺったん
きれいに押せたっ
得意げに掲げて見せたら

降ってきた顔に気づくより先にクロバが遠ざかる
わあ、どうしたの?

あ、なまくび
これにびっくりしたんだねと納得
前に入ったおばけ屋敷では驚いたけど
今回は落ちてきた瞬間を見てないから平気

あと、なまくびに「またね」って言わないようにしないと
前みたいについてきちゃうものね

いきてない人?
クロバ、いきてないって
だいじょうぶだよ

クロバの手を取って
いこうっ
……あれ、アヤカ?
立ち尽くすアヤカの肩をたたく
なにかあったの?
うん、わたしだよ
アヤカも手つなごうっ
うまいもの、なにかななにかな

一緒に目撃した不意打ちには
わーっと驚き
ふたりの手をぎゅっと
びっくりした……っ


華折・黒羽
【軒玉】

押された星印を見ては
そわそわ楽しげに

こういうのはあまりした事が無いので
面白いですね─
っ!?

唐突に顔が降ってきた
盛大に肩を跳ねさせ後ろへ跳び退き
見開く眸にぶわと膨れ上がった猫の尾

心臓が煩い
咄嗟に爪まで出してしまった…
そそっと引っ込めて

二人の驚いた顔が此方に向く
ち、違うんです
怖いとかでなく、不意打ちが…


綾華さんに親近感を感じたのは初めてかもしれない…
膨らんだ尾のままオズさんに手を引かれそろり歩き
と、ぴとり頬に落ちてきた仕掛けに咄嗟に手が出た
驚きでか本能でか、ばしり叩いた何かは何処かへと

…し、心臓に悪いです…
早く行きましょう
うまいものの為に頑張ります…

そして繰り返す不意打ちにまた尾はぶわり



 薄暗い洋館の中、手元でゆらり揺れる星と桜の灯火に導かれて。
 巡り集めるのは、十二の星座。
「きれいに押せたっ」
 そう、えっへん得意げに、オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)は天秤座のスタンプをぺったん押した星のカードを掲げてみせて。
「何で得意げ?」
 浮世・綾華(千日紅・f01194)はそんなオズの様子に笑いながらも、あと何個? と訊ねれば。
「あとね、5こだよ」
「まだ結構あるねえ」
 オズと同じように、カードにスタンプをぺたん。
 そして、押され集められた星座を見る華折・黒羽(掬折・f10471)は、そわそわ楽し気で。
「こういうのはあまりした事が無いので、面白いですね――」
 何気にほくほくと、埋まっていくスタンプを見ていたのだけれど。
「――っ!?」
 瞬間、盛大に肩を跳ねさせた後、黒羽は背後へと跳び退いて。
 見開く青の双眸に、ぶわと膨れ上がった猫の尾。
 スタンプを押しのんびり気配りながら歩いていた綾華は、ぱちりと瞳瞬かせてから。
 突然驚き跳ねた黒羽の様子に、おわと思わず肩を揺らす。
 天井から突如降って来たのは――生首。
「わあ、どうしたの?」
 けれどそれに気付くよりも先に遠ざかった黒羽へと、オズは首を傾けて。
 ――心臓が煩い。
 黒羽は、ばくばくと異様なほどまだ跳ねている鼓動収まらぬままに。
(「咄嗟に爪まで出してしまった……」)
 しゃきんと出していた鋭利な爪を、そそっと引っ込めつつも紡ぐ。
「ち、違うんです。怖いとかでなく、不意打ちが……」
 じっと自分に向けられたふたりの驚いた顔に、そうふるふる首を横に振れば。
「うんうん、不意打ちはだめだよな。分かる分かる」
 適当に言っているようで、割と本当に分かると。そう頷いたのは綾華。
 そして思いがけず同意され、瞳を瞬かせてから、黒羽はそっと思う。
(「……。綾華さんに親近感を感じたのは初めてかもしれない……」)
 それからふと振り返ったオズは、ようやく落ちてきた生首に気付いて。
「あ、なまくび。これにびっくりしたんだね」
 そう納得しつつも、今回はオズは平気。
 前に入ったおばけ屋敷では驚いたけど、今回は落ちてきた瞬間を見てないから。
「生首。今回も動くやつかな」
 綾華はそうそっと、ごろりと転がっている生首を見遣って。
「なまくびに「またね」って言わないようにしないと。前みたいについてきちゃうものね」
「嗚呼、構ってくれると思っちゃうんだな、きっと」
 綾華はオズに頷き思い返しつつも、のんびり観察していれば……ぱちりと合う瞳。
 そして思わず、あ、どーも? なんて声を掛けてみるけれど。
「生きてないやつだ」
 返らない返事に、そう口にすれば。
「いきてない人? クロバ、いきてないって」
 ――だいじょうぶだよ。
 オズはそう黒羽の手をそっと取って再び歩き出す……いこうっ、と。
 黒羽の尻尾はまだぶわっと膨らみ逆立ったままだけれど。
 オズに手を引かれ、そろりと歩いていれば。
「!」
 咄嗟に手が出たのは、驚きでか本能でか。
 ぴとり頬に落ちてきた仕掛けは、黒羽はばしり叩かれ飛んでいって、何処かへと。
 そして綾華も先へ進もうと。
 不意に掴まれた手の感触に、振り向けば。
「オズ――……」
 ――じゃない。
 その手がオズのものではないと分かった瞬間、思わず足を止め固まってしまうけれど。
「……いやぁ、びびった」
「……あれ、アヤカ? なにかあったの?」
「! ……おお、今度はちゃんとオズだ」
 とんとんっと肩を叩いたのは、今度は間違いなくちゃんとオズの手。
 オズはそんな様子にこてんと首を傾けつつも、すぐにこくりと頷いて。
「うん、わたしだよ。アヤカも手つなごうっ」
 そう綾華の手も取り、いざ先へ!
 そんな握られた手の感触に、うん、まぁいいかと繋がれるまま、綾華は再び歩き出しながら。
「スタンプ集まったらうまいもん貰えっかもよ」
 言ったその声に、オズと黒羽はそれぞれ口を開く。
「うまいもの、なにかななにかな」
「……し、心臓に悪いです……早く行きましょう」
 うまいものの為に頑張ります……そう続けた黒羽に、綾華は紅の瞳を細め笑む。
「ふ、そーそ。がんばれ」
 そして手を繋いで、お化け屋敷を進んでいけば。
「わーっ、びっくりした……っ」
「……!」
 突如、ガタガタッと大きく揺れた不意打ちに、オズは瞳瞬かせてふたりと握る手をぎゅっ。
 ぴんと耳を立たせた黒羽の尻尾が、再びまたぶわり。
 そしてそんなふたりのリアクションに驚く綾華。
 残るスタンプは、あと5つ。
 これから続く不意打ちにも、3人は繰り返し毎度そう驚いて。
「!!」
 追いかけてくるお化けを目にして、ダッシュ!
 確りと逸れぬよう、手は繋いだまま。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フランベル・エンツィアン
静鳳(f18502)と

大丈夫、大丈夫、大丈夫……と念仏のように唱えつつもウィステリアを抱きしめて静鳳の背中に隠れるようについていく
皆がいれば怖くない、怖くないと『アンテリナム』を空飛ぶ金魚の姿に、『ダンドリオン』を小さなライオンの姿に変えて【偵察】【情報収集】で辺りの気配も探りながら
よく分からないから怖いんだよ、人となりを知れば静鳳も怖くないし幽霊も怖くは……いや、やっぱり怖いかなどうだろ
多分怖いのは悪意とかそういうのが……ぎゃっ!!と話に気を取られて仕掛けに驚いたり
うん、ほら。静鳳は優しいしねと差し出された手を握って安心したように
行方知れずとなった子もきっと寂しいから早く探してあげなきゃね


楼・静鳳
フランベル(f21786)と
※感情をまだよく知らぬ数歳ヤドリガミ

『お化け』死者や何某かの不可思議
ヤドリガミたる俺もその範疇だが
友に怖れられず良かったと思う
話を興味深く聞き―悲鳴に振り返る
恐怖も命に必要な感情だとはいうが、中々に大変そうだ
数歩戻り手を差し出す
「大丈夫?
手を繋げば、フランベルに何かあればすぐ庇える」
君の安心の為でもあるし
君の恐怖を俺も知りたい…のではないだろうか
繋ぐ掌から伝わる機微は複雑で味わい深い

さくらという子の影が現れたなら請われるまま隠れんぼを興じよう
灯りもあるし、俺は視力に恵まれている
影の尾を見逃さずそっと手を差し出し穏やかな声で
「見つけたよ
他に、助けになれることはある?」



 そろり、掲げる仄かなカンテラの灯火を頼りに、静寂の夜の闇を行きながら。
 ――大丈夫、大丈夫、大丈夫……。
 そう念仏の様に唱えつつも。
 フランベル・エンツィアン(彷徨う少年・f21786)は藤色の小さな竜をぎゅっと抱きしめて、静鳳の背中に隠れるように歩いている。
 そんな恐る恐る進む背中のフランベルの様子に、楼・静鳳(紫炎花燈・f18502)は思う。
(「『お化け』死者や何某かの不可思議、ヤドリガミたる俺もその範疇だが」)
 ……友に怖れられず良かった、と。
 フランベルはウィステリアを抱いたまま――皆がいれば怖くない、怖くない、って。
 そう己に言い聞かせる様に呟きながらも闇の中へと解き放つのは、空飛ぶ金魚と小さなライオン。
 それぞれ姿変えた『アンテリナム』と『ダンドリオン』に偵察して貰い、情報収集して辺りの気配も探りつつ。
「よく分からないから怖いんだよ、人となりを知れば静鳳も怖くないし幽霊も怖くは……いや、やっぱり怖いかなどうだろ」
 ううん、と首を傾け思案し、フランベルは続ける。
「多分怖いのは悪意とかそういうのが……ぎゃっ!!」
 刹那、ガタガタッと激しく室内の家具が動く仕掛けに、思わず上がる悲鳴。
 そんな友の話を静鳳は興味深く聞いていたが。
 突然の悲鳴に、ふと振り返って彼を見つめる。
 恐怖という感情は、命を守る感情だとは知っているのだけれど。
 些細な物音にビクッと反応し、声を上げるフランベルに、静鳳は思う。
 ――中々に大変そうだ、と。
 そして恐々進んでいる友の元へと、数歩戻ってから。
「大丈夫? 手を繋げば、フランベルに何かあればすぐ庇える」
 差し出したのは、掌。
 フランベルがその手を取れば。
「うん、ほら。静鳳は優しいしね」
 伝わる温もりが、怖い気持ちをちょっぴり和らげる。
 そう思うのはやっぱり、フランベルにとって、静鳳は人となりをよく知っている友だから。 
 そして静鳳が伸ばした手は勿論、友の安心の為でもあるし――それに。
(「君の恐怖を俺も知りたい……のではないだろうか」)
 微かに震えていたり、急に強く握られたり、しっとりとしていたり。
 ――繋ぐ掌から伝わる機微は複雑で味わい深い。
 感情というものをまだよく知らぬからこそ、その変化目まぐるしい様に、静鳳はそう思うのかもしれない。
 そして安心できる温もりを自分も貰っているから。
「行方知れずとなった子もきっと寂しいから早く探してあげなきゃね」
 フランベルがそう言った……その時だった。
『……はやく、みつけて。あなたおに』
 聞こえてきた声に、静鳳はふと顔を上げて。
(「灯りもあるし、俺は視力に恵まれている」)
 ちらちらと視界の端で揺れる幼子のような影に、応える。
 請われるまま隠れんぼを興じよう、と……影の尾を見逃さず、赤の視線で鬼ごっこをしながら。
 そっと友と繋いだ手と反対の手を差し出し、穏やかな声で影に語り掛ける。
 ――見つけたよ。他に、助けになれることはある? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
引き続きセフィリカ(f00633)と向かう
お化け屋敷だったか
話ではこの間に尻尾を見せるらしいが

何が起きても不思議のない世界が日常だと、驚くのが難しくなる
セフィリカもそうか

差し当たりは順路通り進行
ある程度進んだら『天光』で周囲を走査
怪異の端緒となる異変の起こりの特定を図る
顕在化する前でも何らかの変化は起こっている筈
捉えておけば狼狽することもなく挑めるだろう

我ながらお化け屋敷の楽しみ方ではないが
解っていると恐怖がでてこないことだし、ならば役立つほうが良かろう

ネタバレしないように、と。気を付けておこう


セフィリカ・ランブレイ
アルトリウス君(f01410)と引き続き

お化け屋敷……
私脅かすほうやりたいんだよね
仕掛けとか雰囲気とか拘ってさ

ここならさくらちゃん周りとかかな
悲しい過去。起きた事件とかを恐怖を煽る感じで盛ってみたり
でも一筋の切ないエピソードを入れてみたり?

うーんいや、無粋か、お化け屋敷でする話じゃないね
私も大概お化け屋敷で驚くタイプじゃないし、アルトリウスくんもそうでしょ
意外と驚く姿を見せたりとかは……まあないね
…あ。いくらこの先に仕掛けのある気配があって、それを理解しても絶対にネタバレはしないようにね?

今は状況の推移を見守ろう
追跡用の小型偵察マシンは準備済み、何かあったらまずは状況の推移を見極めよう



 手にした星と桜のカンテラを頼りに、星座の導きを順に辿りながら。
「お化け屋敷だったか。話ではこの間に尻尾を見せるらしいが」
 藍色の視線を巡らせてみるのは、アルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)。
 とはいえ、いかにも何かが出そうな雰囲気漂うお化け屋敷にも特に動じることなどなく。
 ガタガタッと急に音を鳴らし始めた家具にも、ふと何ら表情を変えずに目を向ける。
 そして脅かされるような性分ではないのは、セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)も同じ。
「お化け屋敷……私脅かすほうやりたいんだよね。仕掛けとか雰囲気とか拘ってさ」
 ガタガタ言っている家具にも構わずに、セフィリカはうーんと考えつつも口を開く。
「ここならさくらちゃん周りとかかな。悲しい過去。起きた事件とかを恐怖を煽る感じで盛ってみたり、でも一筋の切ないエピソードを入れてみたり?」
 ただ脅かすだけというのも芸がなくつまらないから。
 怖さを感じ煽りながらも、何処となく物語性も醸し出してみたりなどどうか、なんて。
「うーんいや、無粋か、お化け屋敷でする話じゃないね」
 セフィリカはそう顔を上げてから、隣を歩くアルトリウスを見上げ続ける。
「私も大概お化け屋敷で驚くタイプじゃないし、アルトリウスくんもそうでしょ」
「セフィリカもそうか」
 ……何が起きても不思議のない世界が日常だと、驚くのが難しくなる。
 そう言った彼に、セフィリカはちらりと視線を向け、呟きを落とす。
「意外と驚く姿を見せたりとかは……まあないね」
 どう見てもなさそうです、ええ。
 それからセフィリカは、今は状況の推移を見守ろう、と。
 そして、何かあった時にまずは状況の推移を見極められるようにと。
 いざとなれば、強く光り高速で飛行する追跡用の虫型偵察マシンの準備は、ばっちり。
 アルトリウスも視線落とした地図の通り、差し当たりは指定された順路を進んで。
 静寂の闇の中、漂わせる淡青は――全てを照らす光。
 『天光』で周囲を走査し、怪異の端緒となる異変の起こりの特定を図る。
(「顕在化する前でも何らかの変化は起こっている筈。捉えておけば狼狽することもなく挑めるだろう」)
 ……いや、分かってはいるのだ。
 我ながらお化け屋敷の楽しみ方ではない、ということは。
 けれども、やはり至る思考は此処に落ち着く。
「解っていると恐怖がでてこないことだし、ならば役立つほうが良かろう」
 ――とはいえ。
「……あ。いくらこの先に仕掛けのある気配があって、それを理解しても絶対にネタバレはしないようにね?」
 セフィリカのそんな言葉に、気を付けておこう、とアルトリウスはこくりと頷く。
 自分達の行動は、お化け屋敷の本来の楽しみ方ではないけれど。
 でも、野暮なことをするつもりもないから――ネタバレしないように、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鬼灯原・孤檻
尊(f13751)と一緒。

星を辿りながら回るのか。なんというか、洒落ている。
お化け屋敷…は、人が作ったものなら、恐怖を感じることはあまりないが…
スタッフが頑張って作ったものなら、楽しもう。
言われてみれば、人を驚かせるものとは中々興味深い。
しばらく歩いていけば、人ならざる気配がすればそちらに注意を向けるか。

それにしても、鬼。…鬼、か。
記憶にはないが、どこか引っかかる響きだ。
…今は関係ない。猟兵として、仕事をしよう。


橘・尊
孤檻(f18243)と一緒

本当にお洒落、だよな
このスタンプとか、集めるのが好きだから楽しみだ
それ分かる、折角作ってくれたモノだし楽しもうなー
あ、楽しんでは駄目か、怖がらないと失礼か…でも俺…職業的に怖がってたらヤバいもんだから何ともないし…スタッフさんごめんな?
そろそろ例のコは出てくるかな…
ん、孤檻どうした? 何か気になることでも??
あ、何もないならいいけど…何かあったら言ってな?



 洋館に満ちる闇を照らすのは、仄かに灯るカンテラ。
 それは先程堪能した夜祭りとお揃いの、星と桜のモチーフ。
 そしてお化け屋敷と化した館内はただ出口へと進むだけでなく、星座を集めながら巡るのだという。
「星を辿りながら回るのか。なんというか、洒落ている」
 鬼灯原・孤檻(刀振るう神・f18243)の言葉に、橘・尊(浮雲・f13751)もこくりと頷きながら。
 ちゃんと言われた通り首から提げた星型のスタンプカードを、改めて見つめて。
「本当にお洒落、だよな。このスタンプとか、集めるのが好きだから楽しみだ」
 ほぼ白に近い灰色の尻尾をそう、そわりと揺らしている。
 それにしても、脅かすために本気な、凝ったつくりのお化け屋敷だと聞いたものの。
「お化け屋敷……は、人が作ったものなら、恐怖を感じることはあまりないが……スタッフが頑張って作ったものなら、楽しもう」
 作り物の物の怪にはやはり、恐怖を感じるようなことはないのだけれども。
 驚かせよう、楽しませたい……その思いが分かる、作り込まれた設定や道具を見れば、その気持ちは無下にはしたくはないから。
 そして、それ分かる、と尊も同意してから、孤檻に笑みを向ける。
「折角作ってくれたモノだし楽しもうなー」
 けれどそう言った矢先、すぐにふと、尊は首を傾ける。
「あ、楽しんでは駄目か、怖がらないと失礼か……でも俺……職業的に怖がってたらヤバいもんだから何ともないし……」
 ――スタッフさんごめんな? って。
 反応はどうしても薄いかもしれないけれど、そんな中でも楽しみたい気持ちは満々だから。
 そんな尊の言葉に、孤檻は飛び出してきた血塗れの人形を見つめながら口を開く。
「言われてみれば、人を驚かせるものとは中々興味深い」
 そして暫くふたり並んで星を辿り、順路通りに導かれるまま、歩みを進めてみれば。
「そろそろ例のコは出てくるかな……」
 周囲に人の気配がなくなったことを感じ取り、尊が言った――その時だった。
『……かくれんぼ、しましょ……あなたおに』
 耳に聞こえたのは、幼い少女の声。
 同時に、視線を横切る小さなこどもの影。
 そんな人ならざる気配を察知し、そちらに注意を向けながらも。
 孤檻の口から零れ落ちるのは、こんな言の葉。
「それにしても、鬼。……鬼、か」
 ――鬼。
 その響きは何故か、孤檻の心に何処か引っかかる響きを孕んでいて。
 ふと脳裏に映るのは、何を意味するかわからない周囲に漂い続ける影。
 尊は隣で何かを考えこむような孤檻の様子に気付き、首を傾げつつも訊ねてみる。
「ん、孤檻どうした? 何か気になることでも??」
 けれどその声に顔を上げた孤檻は、ふるりと小さく首を振って返す。
「……今は関係ない。猟兵として、仕事をしよう」
「あ、何もないならいいけど……」
 そう返ってきた声に、尊はそれ以上は聞かないけれど。
 孤檻の姿を映す瞳をそっと細め、こう続けるのだった。
 ……何かあったら言ってな? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
ふええええええ、お手柔らかにって言ったのに。
お手柔らかにって言ったのに、すごく怖いですよ。
こっちの道が怖がりさん向けのやさしい道じゃないんですか。
確かに直接は驚かされはしないですけど、あちこちから聞こえる声が怖いんですよ。
ほら、また聞こえました。
「そっちじゃないよ、こっちこっち」って、ふえぇ。
まるで隠し通路のような道ばかり案内されて、いったいいつ出口に着くんですか?



 真っ暗な闇に、頼りになるのは星と桜のカンテラの灯火だけ。
 それだけでも十分にびくびくしてしまうから、フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)は、ちゃんとスタッフにお願いしたのだけれど。
「ふええええええ、お手柔らかにって言ったのに。お手柔らかにって言ったのに、すごく怖いですよ」
 全然、お手柔らかではない模様。
 確かに、お化け屋敷定番の仕掛けは、緩い設定になっている感じはしないでもない。
 急に何かがバッと出て来たりとか、お化けに追い掛け回されるとか、ふいうちで大音量が流れたりとか、そういうことはないのだけれど。
 フリルはもう何度目になるか、びくりと身体を震わせつつ、アヒルさんをぎゅっと抱きしめて。
『……みつけて。そっちじゃないよ……こっちこっち』
「ほら、また聞こえました。「そっちじゃないよ、こっちこっち」って、ふえぇ」
 そうふるふる、いつもかぶっている帽子をおさえつつ、大きく首を横に振りながらも。
 びくびくしながらも、そろり進んでいくフリル。
 いや――お化け屋敷のスタッフは、十分お手柔らかにしているのだけれど。
『……こっちよ、おにさん』
 フリルへと全然お手柔らかにではなく声を掛け誘うのは、またそれとは別のもの。
 けれど、それには全く気付かない様子で。
「まるで隠し通路のような道ばかり案内されて、いったいいつ出口に着くんですか?」
 フリルは、囁く影に言われるままに。
 広い洋館の中を、あっちにこっちにと彷徨うことになるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
【恋華荘】
お化け屋敷にするには雰囲気ありすぎますねぇ
実際に怪異もあるのだから当たり前…?
「皆さん、気を付けてくださいね?」
怖かったら私の身体を盾にしてもいいですから、と言いつつ先頭で進みます

私は、自分の中に異界生物がいるからか、こういう恐怖には鈍いので
皆を庇いつつ…時々抱きつかれては頭を撫でて宥めつつ
「大丈夫です?落ち着くまでしがみついてていいですからね?」
せめて私だけでも辺りの探索を
一応【異界の猟犬】も放って周囲の捜索をさせて

怪異が見えたら…皆の様子を確認して
「行きますけど、大丈夫です?」
怖がる人に抱きつかれたまま、幼い声に誘われ
順路を外れて開かずの扉を開けましょう
「…おじゃましますよー?」


菫宮・理緒
【恋華荘】

さくらちゃん、かぁ。
怪異の噂なのか、噂が怪異になったなのかはわからないけど、
これはいちごさんがみつけてあげないとだね!

と、意気込んでお化け屋敷に突入します。

って、なんでこんなに本気でつくってるの?
災魔より怖いんだけど!?

災魔相手にしているほうが怖くないよ-、と、
かっくんかっくんしながら、なんとかみんなについていくけど、
やっぱり怖くて、物音がしたりするたびに、びくっと、
そばにいる人に掴まったりしちゃいます。

そんなことをしていたら、
スタッフの人のお化けに正面から遭遇してしまって、
にゃーっ!? って叫びながらいちごさんに抱きついちゃいます。
え? 涙目になってる? だって怖いもん!


セナ・レッドスピア
【恋華荘】
本物の洋館をお化け屋敷にしちゃうって、なかなかに大胆ですっ
でもここに怪異がいるみたいですから、警戒はしないとですね…

と、洋館の雰囲気自体には故郷の建物に似たものを感じる為
そこには怖さは感じてませんが、早くも怪異に警戒してるため
緊張してかなーりドキドキしちゃいます

その為、お化け屋敷のスタッフの脅かしに
過剰に反応して、その度にみんなを庇おうとわたわたしちゃう事に!?

み、みんなにはゆびいっぽんふれさせませんからぁー!

そしてその内
図らずもギュッとしちゃう事に!?

それがドキドキ度をさらに上げちゃうけど
怪異の襲撃の可能性を引き続き気にしちゃうせいで
ついそのままの姿勢でいちゃうかも!?


織笠・アシュリン
恋華荘】

お化け屋敷に本物の怪異かぁ
ゆ、UDCだから倒せる、倒せる……よね?
「にゃぁっ、今そこ、なんか動いた、動いた!」
結局、いちごたちにくっついていくことに……ぶるぶる

「だ、だいじょうぶ、だいじょうぶ……」
いちごの声に、何とか勇気を奮わせて、ゆっくりと進む
……いちごの手を、ぎゅーって握っちゃってるんだけどさ!
こういう時じゃなければなぁ(しゅん)

「ま、魔術師が怪異を怖がってちゃ職業的に務まらない……にゃぁぁぁぁっ!?」
本格的に出ちゃったら、おっきな悲鳴!
「た、倒さなきゃ倒さなきゃ……!え、この魔法ダメ!?」
炎の魔法を使いかけてるのに気づいて慌てて消しちゃう!


白銀・ゆのか
【恋華荘】
う、一応これでも神様に仕える巫女だし、普通の怪物とかなら怖くはない…つもりなんだけど…

なまじ雰囲気が『できてる』と、作り物と本物の境目がつかなくなるって言うか
…作り物のなかに本物が混じっててびくってなるっていうか…!(なまじちょっとある『第六感』が地味に後押ししてくる…!)

「だいじょぶ、だいじょぶ、何かあってもいちごちゃんはまも…きゃぁぁ!?」
(スタッフさんが脅かすタイミングばっちりなのもあるけど、そこに本物の気配も感じたらなおさらビックリしてしがみついちゃうかも…!)

いま、いま、いたよね、ね、ね、ね!?(がっくんがくんとフルパワー『怪力』でみんな揺さぶっちゃい


光満・桐江
【恋華荘】
咲耶さんが急にお体を悪くされちゃったのがとっても心配ですが…
今は気持ちを切り替えて、怪異の解決を頑張らないと…

という心配からの浮かない気持ちもあって
色んな不安を隠すことが出来ず
図らずもみんなにくっついたまま行動しちゃいます

そして、お化け屋敷のスタッフの脅かしに
とってもビクッとしてしまい…

わわたしでよければ何でもしますので、みんなは助けてあげてくださいー!

と、隣のいちごさんをぎゅっとしながら
思わず大胆発言をしてしまうかも!?

その後
いちごさんが怪異を見つけ、私達に声をかけてきたところで
ようやく落ち着きを取り戻し

わ、私なら大丈夫ですっ

と返事します

…何故かいちごさんをぎゅっとしたまま…!?



 静寂と夜の闇に包まれた古く大きな洋館は、ただでさえ何もしなくても雰囲気抜群なのに。
「本物の洋館をお化け屋敷にしちゃうって、なかなかに大胆ですっ」
 セナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)の言う様に、今宵この館は、お化け屋敷と化していて。
「お化け屋敷にするには雰囲気ありすぎますねぇ」
 彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)も、星と桜のカンテラで周囲を照らしながら、いかにも何か出そうな雰囲気の館内を見回す。
 確かに、お化け屋敷のお化けや仕掛けも気にはなるけれど。
「でもここに怪異がいるみたいですから、警戒はしないとですね……」
 セナはそう緊張したような様子で、そっと視線を巡らせてみる。
 洋館の独特な雰囲気自体には、故郷の建物に似たものを感じるからそう怖さは感じないセナだけれど。
 現れると言われている怪異に早くも警戒しているからか、かなりドキドキしてしまっていて。
 こんなに雰囲気がありすぎるのは、実際に怪異もあるのだから当たり前……?
 いちごはそう首を傾けながらも、皆に声を掛けて先頭を歩く。
「皆さん、気を付けてくださいね?」
 ……怖かったら私の身体を盾にしてもいいですから、って。
 そんな中、色々な不安を隠せず見て取れるのは、光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)。
 体調が優れずお化け屋敷には来られなかった連れのことが心配な桐江だけど。
(「今は気持ちを切り替えて、怪異の解決を頑張らないと……」)
 そうは思うけれど、やはり心配からの浮かない気持ちは拭えないままに。
 図らずもみんなにくっついたまま、歩みを進めてゆく。
 この屋敷に現れる怪異、それは幼い少女の声や影であるというが。
「さくらちゃん、かぁ」
 菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は以前この館に住んでいて行方不明になった子の話を思い返しながらも。
「怪異の噂なのか、噂が怪異になったなのかはわからないけど、これはいちごさんがみつけてあげないとだね!」
 いちごへとそう声をかけつつも、意気込んでお化け屋敷に突入!
 そして、そろりと周囲を窺いながら口を開く、白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)。
「う、一応これでも神様に仕える巫女だし、普通の怪物とかなら怖くはない……つもりなんだけど……」
 なまじ雰囲気が『できている』と、作り物と本物の境目がつかなくなる様な感覚を覚えてしまって。
「お化け屋敷に本物の怪異かぁ。ゆ、UDCだから倒せる、倒せる……よね?」
 織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)も、ちょっぴりドキドキしながらも皆と一緒に、順路に従って歩みを進めれば。
 ガタガタッ! と、いきなり大きな音がした刹那。
「……作り物のなかに本物が混じっててびくってなるっていうか……!」
「にゃぁっ、今そこ、なんか動いた、動いた!」
 第六感が働いてしまって地味に敏感になっているゆのかと同時に、アシュリンも声を上げてしまって。
 結局、ぶるぶる……と、いちごたちにくっついていくことに。
「って、なんでこんなに本気でつくってるの?」
 ……災魔より怖いんだけど!?
 今度は突然天井から降って来た血塗れの人形に、理緒は思わず何度も瞳を瞬かせる。
 そんな聞こえる皆の驚きの声に振り返りつつも。
「大丈夫です? 落ち着くまでしがみついてていいですからね?」
 自分の中に異界生物がいるからか、こういう恐怖には鈍いのだといういちごは庇う様に前に立ちながら。
 抱き着かれては、よしよしと頭を撫でてあげ宥めつつ。
 ――ふんぐるいふんぐるい……、時を越えて追いかけ続ける我が眷属よ!
 召喚した影の猟犬を放ち、周囲の捜索をさせておく。
「だ、だいじょうぶ、だいじょうぶ……」
 アシュリンはいちごの声に、何とか勇気を奮わせて言った後、そろりとゆっくり進みながらも思う。
 アシュリンの手は今何気に、いちごの手をぎゅーっと握っちゃっているのだけど。
(「こういう時じゃなければなぁ」)
 握られた手の温もりを嬉しく思いつつも、ちょっぴりしゅんともしてしまう。
「災魔相手にしているほうが怖くないよー」
 そう、かっくんかっくんしながらも、なんとか皆についていく理緒であったけれど。
 でも……やっぱり、怖いから。
「!」
 再び急にガタッと大きな音がした瞬間、びくっとしてしまって。
 そばにいたセナに思わず掴まったりしてしまう。
 そして――皆でいちごの後ろについていきながらも。
 固まってぎゅっと掴まり合い、次の部屋へと揃って足を踏み入れた――その時だった。
「だいじょぶ、だいじょぶ、何かあってもいちごちゃんはまも……きゃぁぁ!?」
「にゃーっ!?」
 ……ばあっ!! と絶妙のタイミングで飛び出してきたのは、真っ白お化け!
 ゆのかと理緒がそう飛び跳ねるかの如く反応を示し、再び声を上げて。
 もろに正面から遭遇してしまった理緒は、涙目になりながらもいちごにぎゅっと抱き着いてしまう。
「え? 涙目になってる? だって怖いもん!」
 いや、お化け屋敷のスタッフの脅かしにびっくりしていちごに抱き着いたは勿論、ゆのかや理緒だけでなく。
「み、みんなにはゆびいっぽんふれさせませんからぁー!」
「わわたしでよければ何でもしますので、みんなは助けてあげてくださいー!」
 過剰に反応しては、その度にみんなを庇おうとわたわたしちゃうセナに。
 何気にとてもびっくりしてしまった桐江もいちごにぎゅっと掴まりながら、大胆発言を!?
 そして、追い打ちをかけるように。
『……ねぇ、かくれんぼしましょ?』
 ようやく落ち着いたと思えば――聞こえるのは、少女の声。
 そして、ちらちらと視線の端に蠢く影。
 セナはぎゅっといちごにしちゃってドキドキしつつも、気にしていた怪異の出現と襲撃の可能性により注意を払いながらも。
 つい、そのままの姿勢でいちゃいます。
 そしてスタッフのばっちりな脅かしだけでなく、感じた本物の気配に、ゆのかは尚更びっくりして。
「いま、いま、いたよね、ね、ね、ね!?」
「ま、魔術師が怪異を怖がってちゃ職業的に務まらない……にゃぁぁぁぁっ!?」
「み、みなさん落ち着いて……!」
「た、倒さなきゃ倒さなきゃ……! え、この魔法ダメ!?」
 がっくんがくんとゆのかのフルパワーの怪力で揺さぶられ、いちごはがっくんがくんなりながらも皆にそう声を掛けて。
 大きな悲鳴を上げて思わず炎の魔法を使いかけていることに気付き、慌ててそれを消すアシュリン。
 そして、いちごは皆の様子をもう一度確認して、口を開く。
「行きますけど、大丈夫です?」
「わ、私なら大丈夫ですっ」
 桐江はそうもう一度深呼吸し、そう返してこくりと頷く。何故かいちごをぎゅっとしたまま……!?
 そんな桐江だけでなく、怖がる皆にぎゅうぎゅうっと抱きつかれたまま、いちごは幼い声に誘われて。
 順路を外れ、そっと開かずの扉を開ける。
 ……おじゃましますよー? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木常野・都月
【KOR】

お化け屋敷!
初めてお化け屋敷に入る。
凄くワクワクする。

え、花屋敷さん、お化けを脅かすんですか?
それなら、俺も!チィ、ちょっとおいで。

月の精霊チィに頼んで小さな月の光の玉を、1つ2つ浮かせて歩きたい。
これなら触っても熱くないし、暗闇なら人魂に見えるかも?

きっとお化け役のヒトも、お化けも、驚くかな?

よし、チィ。花屋敷さんと、俺の下からライトアップ!

(アヤネさんとミネルバさんは、お化け怖いのか…)
一応、本物が混じっていてもいいように、[野生の勘、第六感]は働かせておきたい。

本物を見つけたら、怖がらないように、先に教えたい。

あとは、UC【狐の追跡】で後を追いたい。


城島・冬青
【KOR】

曰く付きの屋敷でお化け屋敷とか楽しみ
暗視で色々見えるんだけどまぁそれは内緒

あ、そうだ
アヤネさ〜ん
怖いんで手を繋いでもいいです?
以前アヤネさんがお化け屋敷で怯えたのを思い出し手を繋ぐ

わっ生温い風!
さっきの恐怖演出はなかなかいいですね
78点
お化け屋敷はがっつり堪能します
怖がってない?
おっとうっかり
えーと、ちゃんと怖がってますよぉ

それよりスタッフさんも今はいないし開かずの部屋を調べましょう!
幽兵さん…その変な動きだと
怯えて近付いてこないんじゃないかなぁ…
女の子が変わり者であることを祈ろう

第六感と暗視で屋敷を調査
明らかにスタッフや客ではない幼女の影を見たり声を聞いたら…勿論追いかけますよね?


アヤネ・ラグランジェ
【KOR】
曰く付きの洋館の調査
職業上よくある慣れた仕事だ

手を繋ぐの?
ソヨゴのこの表情
僕が以前お化け屋敷で怖がったのを心配してる?
あの時は理由があった
今回は平気なんだけどせっかくだし
よろしくネと手を取って
一緒に行くとしよう

和装しゃなりしゃなり
でも目にはデバイスを仕込んで周囲のデーターを拾い上げる
怪異を見つければいつでも追跡する準備はできている

まずはお化け屋敷をゆっくり回ろう
それなりに怖がっているフリをして楽しむ
ところでソヨゴ
なんで点数つけてるの?
怖がってないよネ?

経路を外れるのには同意だネ
一般人がいなければ怪異も現れるだろう
かくれんぼにはルールのある
姿が見えたり声がするならヒントがあるはず


花屋敷・幽兵
【KOR】
お化けに対抗するにはーーー、そう
俺がお化けだ(?なまはげの様に探してやるぜ。
さぁ~くらちゃぁ~ん!どこかなあ(中腰で変な動き
どうだいオクさん、こんな感じで。
ミネルバや早紗、サクラコの様な常識人は置いといて。
吸血鬼とマジックハンドの使い手も面白くしてくれる事だろう。
俺は彼女らに比べればただのスパイスさ。それにしても光の玉面白いな。
これで俺の顔を下から照らしたら面白くないか?
ふ…ネリーよ、怖がってどうする。幼女に驚かされるなど…我々の業界ではご褒美です♠
失敗しては元も子もない、やめろと言われれば俺は寡黙なマスクマン
空気の様な男になるんだぜ、ワイルドだろぉ?
早紗、オチを頼むわ。


ミネルバ・レストー
【KOR】お化け屋敷、ねぇ
だいたい仕組みは分かるから、雰囲気を楽しみましょうか
幽兵はおかしな所で対抗心を燃やすのね
でもおもしろいから生温かく見守りましょ、わたし常識人だし?

スタンプを集めるのがむしろ重要ね、押し漏らしがないようにしなきゃ
こういうのコンプするの好きなのよ、ゲームは完璧にクリアしなきゃ
…夢中になりすぎて、同行のみんなとはぐれたらいけないわね
「さくらちゃん」も、もしかしたらそんな風に…?

考えごとなんかしてたら、背後から迫るお化けスタッフに気づかず
思いっきり悲鳴上げちゃったじゃないの、もう!
ね、ねえ、みんな予想以上に平然としすぎてなくて?
もうちょっと、こう…こわがるフリだけでもしたら?


鏡彌・サクラコ
【KOR】
かくれんぼは得意でいす!
どこに隠れればいいのか
どこに隠れたくなるのか

かくれんぼは見つけて欲しい者からのメッセージでしょう
必ず探し出してさしあげますねい

オクちゃんわくわくしますねい
はい!サクラコでいす

オクちゃんと手をつないでどきどきしながら参りましょう

幽兵さまは相変わらず怪しいですねい(冷ややかな視線)

スタンプコンプ!これはミネルバさまについていけばよいのでは?

いろいろ驚いたりミネルバさまの声にびっくりしたりして楽しみます

一般人のいないあたりで声が聞こえたらやっぱりびっくりします

え?はい!サクラコ鬼でいす
どちらに行けばよいかしら?

追いかけてみつけましょう!


日隠・オク
【KOR】
お化け屋敷……!
どんなものでしょうか、入るのは初めてです。
わくわくそうにしてから、きゃーこわいですーと棒読みで呟いてる、お化け屋敷は、怖がる屋敷です……!
さくらちゃん、さくらこ……さん
その、少しどきどきします(驚かされたりはびっくりするようでびっくりしながら、お化けは少しあってみたいような
サクラコさんと手つなぎです!

人気のいない場所だと声をかけられる、桜を見ている人だけ、ええと、桜が見える部屋などに隠れてるんでしょうか
見渡せる場所だと上の方ですが……

お化けに対抗する動きなんですね幽兵さん……!(ぐっ

こ、こわーいですよ(ぐっ



 古びているが立派でレトロな洋館は、薄暗くていかにも何かがでてきそう。
 そんな館を舞台に、夜祭りに合わせて催されているのは、そう。
「お化け屋敷!」
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)の言う様に、お化け屋敷です!
 初めて入るお化け屋敷に、凄くワクワクする、ときょろり視線を巡らせる都月。
 そんな都月と同じ様に。
「お化け屋敷……! どんなものでしょうか、入るのは初めてです」
 わくわくしている様子で、日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)は呟いてみる。
 きゃーこわいですーと、棒読みで。
 入った事はないけれど、オクは知っていますから!
「お化け屋敷は、怖がる屋敷です……!」
 そうぐっとお化け屋敷を堪能しようとしているオクに、鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)もこくりと頷いて。
「オクちゃんわくわくしますねい」
 金の瞳を細め、オクと一緒に並んで、いざ館内へ。
 そしてやはり、城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)も。
「曰く付きの屋敷でお化け屋敷とか楽しみ」
 そう、きょろきょろと周囲を見回してみる。
 夜の闇と静寂に包まれている薄暗い館内は、いかにも何かがでそうで雰囲気満点……なのですが。
(「暗視で色々見えるんだけど」)
 まぁそれは、内緒……!
 そんなウキウキしている冬青の隣で。
(「曰く付きの洋館の調査。職業上よくある慣れた仕事だ」)
 アヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)も館内の様子を窺う様に歩みを進めれば。
 ミネルバ・レストー(こおりのむすめ・f23814)も桜の様なピンク色のツインテールを揺らしながら、暗闇の中、ぐるりと同じ様に目を凝らして。
(「だいたい仕組みは分かるから、雰囲気を楽しみましょうか」)
 冷静にそう思いつつもやはり、折角だから皆と一緒に雰囲気は存分に楽しむつもり。
 そんなそれぞれお化け屋敷を楽しみに、とりあえずまずは順路通り進みながらも。
 冬青はふと、隣のアヤネにふと視線を向けて。
「あ、そうだ。アヤネさ〜ん、怖いんで手を繋いでもいいです?」
 以前、彼女がお化け屋敷で怯えていた様子を思い出しつつも、そう手を伸ばす。
「手を繋ぐの?」
 アヤネは首を微かに傾け、自分を見ている冬青の表情をじっと観察してみれば。
 言葉とは裏腹に、そんなに怖がっている様子でもなさそうで。
(「ソヨゴのこの表情……僕が以前お化け屋敷で怖がったのを心配してる?」)
 冬青の考えを見透かすけれど。
 ――よろしくネ、とその手を取って一緒に歩き出す。
 あの時はお化け屋敷を怖がった理由があったけれど、今回はもう平気。
 でも……折角だから、って。
 それからオクは、ふと入り口で聞いた話を思い返す。
 さくらという、この屋敷に住んでいたという女の子のことを。
「さくらちゃん、さくらこ……さん」
 そうふと呟いて、隣に並ぶ少女を見てみれば。
「はい! サクラコでいす」
 名を呼ばれそう笑み返されれば、一緒にと手と手を繋いで。
「その、少しどきどきします」 
「どきどきするでいす、どきどきしながら参りましょう」
 きっと驚かされたらびっくりしちゃうかもしれないけれど。
 でも、お化けは少し会ってみたいような……そんなドキドキ。
 けれど手を握っていれば、ひとりよりはずっと心強いから。
 そしてふとミネルバは、部屋の隅に置かれたスタンプ台を見つけて。
「スタンプを集めるのがむしろ重要ね、押し漏らしがないようにしなきゃ」
 ぐっと気合を入れて、ぽんっとスタンプを押してから。
 またひとつ埋まった星型のカードを見て満足気に頷く。
「こういうのコンプするの好きなのよ、ゲームは完璧にクリアしなきゃ」
「スタンプコンプ! これはミネルバさまについていけばよいのでは?」
 そんなミネルバにサクラコも続いて、スタンプをぺたんっ。
 でもスタンプ集めは重要だけど、それだけに気を取られてもいけない、と。
(「……夢中になりすぎて、同行のみんなとはぐれたらいけないわね」)
 迷子にならない程度に、皆の様子も気にかけようと思いつつ。
 ふとミネルバは思考を巡らせてみる。
 ――「さくらちゃん」も、もしかしたらそんな風に……? って。
 そんな、噂のさくらちゃんかもしれない怪異の影に。
 花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)は、こんな策を講じる。
「お化けに対抗するには――、そう」
 ――俺がお化けだ!(?)
 なまはげの様に探してやるぜ、と颯爽と暗闇の中、少女の影を探す幽兵。
「さぁ~くらちゃぁ~ん! どこかなあ」
 中腰で変な動きをしながら。
 そしてどや顔で、いつもの如く訊ねる……どうだいオクさん、こんな感じで、と。
「お化けに対抗する動きなんですね幽兵さん……!」
 訊かれたオクは、そう、ぐっと返すけれど。
 その隣で、サクラコは冷ややかな視線を。
「幽兵さまは相変わらず怪しいですねい」
「幽兵さん…その変な動きだと、怯えて近付いてこないんじゃないかなぁ……」
 冬青も、女の子が変わり者であることを祈ろう、と思わずにはいられない。
 けれどそう言われても尚、むしろ幽兵は皆にも期待を。
「ミネルバやサクラコの様な常識人は置いといて。吸血鬼とマジックハンドの使い手も面白くしてくれる事だろう」
 俺は彼女らに比べればただのスパイスさ、なんて変な動きをしながらも。
「幽兵はおかしな所で対抗心を燃やすのね」
 けれどミネルバは生温かく見守り、わたし常識人だし? なんて言いつつも、彼の好きな様にさせることにする。
 だって、おもしろいから。
 そして、お化けに対抗するにはお化けになればいい、と言った幽兵に、都月は瞳をぱちくりとさせて。
「え、花屋敷さん、お化けを脅かすんですか?」
 ――それなら、俺も! と。
「チィ、ちょっとおいで」
 チィ? とちょこんと首を傾ける精霊に、こうお願いを。
「小さな月の光の玉を、歩きながら1つ2つ浮かせられる?」
 そんな頼みにチィは、チィ! とお返事して。
 ぼうっと闇夜に浮かぶのは、まるで人魂のように見える月の輝き。
 触っても熱くないし危なくもないから、演出にはうってつけ!
 ……きっとお化け役のヒトも、お化けも、驚くかな? なんて呟いた都月に。
「それにしても光の玉面白いな、これで俺の顔を下から照らしたら面白くないか?」
 そう提案してみる幽兵。
 そして言った直後にふと感じた気配は、皆を脅かそうと待機しているお化け屋敷のスタッフ。
 都月と幽兵はこくりと顔を見合わせて。
 ――よし、チィ。花屋敷さんと、俺の下からライトアップ!
「!? わあぁぁぁ!」
 浮かび上がる人魂の如き月の玉と、照らされた変なポーズを取る彼らに、お化け役のスタッフはびっくり!
 飛び上がって叫んでは、何処かへ脱兎の如く逃げちゃいました。
 そんな、お化けを脅かす作戦は、刺激が強かったほど大成功……!?
 それぞれが色々とお化け屋敷を楽しみつつ、暫し館内を巡ってスタンプをぽんっと集めていきながら。
「わっ生温い風! さっきの恐怖演出はなかなかいいですね」
 ふわり思わず鳥肌が立つような絶妙な風の生温さを評価し、冬青は口にする――78点、と。
「うわ……!」
 アヤネもゆっくり館を巡りながら、和装でしゃなりしゃなり。
 それなりに怖がっているフリをして楽しんだりしつつも。
 密かに目に仕込んでいるデバイスで周囲のデーターを拾い上げ、怪異を見つければいつでも追跡する準備は万端。
 そしてふと、お化け屋敷をがっつり堪能している様子の冬青に思わずツッコミを。
「ところでソヨゴ。なんで点数つけてるの? 怖がってないよネ?」
「怖がってない? えーと、ちゃんと怖がってますよぉ」
 そんなアヤネの言葉に、おっとうっかり、と。冬青は呟きをぽろりと落としてから。
 きゃー、なんてとりあえず今更棒読みで言ってみたり。
 けれどいくら仕組みが分かっているとはいえ。
 考え事をしていたミネルバは、背後から迫るお化けスタッフに気づかずに。
「……きゃっ!?」
 そう声を上げ、瞳を見開いてしまう。
 そして……思いっきり悲鳴上げちゃったじゃないの、もう! なんて言った後、周囲の皆を見回して。
「ね、ねえ、みんな予想以上に平然としすぎてなくて? もうちょっと、こう……こわがるフリだけでもしたら?」 
 お化け屋敷なはずなのに、怖がっている人がいない現状にそう小さく嘆息を。
 いや、一応驚いて楽しんではいます。
 先程あがったミネルバの悲鳴に、サクラコはびっくりしたり。
「こ、こわーいですよ」
 その隣で、一生懸命そう言ってみたりするオク。
 都月は皆の様子を一通り窺ってみて、不意の脅かしに声を上げたミネルバと、引き続き怖がっているフリをしているアヤネに視線を移して。
(「アヤネさんとミネルバさんは、お化け怖いのか……」)
 一応、本物が混じっていても分かるように、野生の勘や第六感は働かせつつも。
 もしも本物を見つけたら、皆が怖がらないように先に教えたい、と思う。
 そしてその尻尾を掴めば、妖気で出来た己の分身の狐で後を追いたい、とも。
 お化け屋敷は目一杯楽しむもりだけど……此処に赴いたのは、依頼のためだから。
 そして幽兵や都月が脅かしたから、すっかり一般人スタッフがいなくなった部屋に。
 ふと響いたのは――少女の様な、幼子の声。
『ねぇ……かくれんぼ、しましょ? あなたおに』
 同時に、ちらりと視界の端に映る影。
「スタッフさんも今はいないし開かずの部屋を調べましょう!」
「経路を外れるのには同意だネ。一般人がいなければ怪異もまた現れるだろう」
 第六感と暗視で屋敷を調査しつつも、勿論見えた少女の影を追いかける冬青。
 そんな隣の彼女に、こくりとアヤネも頷いて。
 先程スタッフに脅かされて声を上げていたミネルバへ向けて、幽兵は口を開く。
「ふ……ネリーよ、怖がってどうする」
 ――幼女に驚かされるなど……我々の業界ではご褒美です♠ って。
 けれど先程サクラコや冬青に言われた様に、少女の怪異に避けられても困るから。
「失敗しては元も子もない。空気の様な男になるんだぜ、ワイルドだろぉ?」
 さっきの怪しい動きはやめてみて、ワイルド寡黙なマスクマンに。
 そんな幽兵が、幼女が逃げないよう配慮したためか。
『……かくれんぼしましょ?』
 再び響く、少女の声。
 不意に耳に聞こえれば、サクラコはやっぱりちょっぴりびっくりしちゃうけれど。
「え? はい! サクラコ鬼でいす。どちらに行けばよいかしら?」
 ――追いかけてみつけましょう!
 そう怪異の尻尾を追いつつも、ふっと微笑みを宿す。
「かくれんぼは得意でいす!」
 少女が所望する、かくれんぼ。
 何故彼女がかくれんぼをしたがるのか……それを思えば。
(「どこに隠れればいいのか、どこに隠れたくなるのか。かくれんぼは見つけて欲しい者からのメッセージでしょう」)
(「かくれんぼにはルールがある。姿が見えたり声がするならヒントがあるはず」)
(「人気のいない場所だと声をかけられる、桜を見ている人だけ、ええと、桜が見える部屋などに隠れてるんでしょうか。見渡せる場所だと上の方ですが……」)
 聞こえてくる声や影も、何かの手掛かりになるかもしれない。
 怪異へと繋がる様な糸を、見逃さぬよう慎重に皆で手繰りながら。
 かくれんぼの鬼を興じつつ、サクラコは少女の影へと言の葉を紡ぐ。
 ――必ず探し出してさしあげますねい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジャスパー・ドゥルジー
【エイリアンツアーズ】
何だパウル、緊張してんのか?
パウルが怖いなら仕方ねえよなー手ェ繋いでてやるぜ
もう片っぽの手、他に怖い奴がいたら繋いでやるぜHAHAHA
(目が泳いでいる)

こんな子供騙しなんてことねェよ
(と言った直後脅かされてヒッと小さく悲鳴を上げる)
……いや、びっくりしただけだっつーの
(繋いで貰った手に力が入る)
(触手の影に隠れる)
あっ深冬、橙がっ橙が苦しそう

少女の声に誘導され道を逸れれば
――なぁ、行方不明になったガキってのは男もいたんだっけか?
さっきかくれんぼしましょって、一緒に男の子の声がしたような…
…いなかった?
…そうか、龍己の声を聞き間違えただけだよな
……そうだよな、と、青ざめる


榛名・深冬
【エイリアンツアーズ】

雰囲気出てるなとわくわくと緊張で身構える
青和さんとくろ丸さんが生き生きとしてるのがすごく意外です
ひとって見かけによらない…

電脳眼鏡型ゴーグルで熱源とか音とか色々拾うから
スタッフさんの位置とか
わかってしまうのですがズルいですかね
でも脅かされる度驚いてしまうし
驚くドゥルジーさんや伊能さんとかの悲鳴にすら驚く
抱えてる燈を潰す心配をする余裕もないごめん
お化け屋敷なめてましたと青ざめ
置いてかれない様必死についてく
アルフライラさんの優しさが身に沁みます…
立ち直りかけてたら触手出現
ぎゃあ!と驚きブラフマン先輩許すまじ…とジト目で睨む

そんな満身創痍な状態でも聞こえる子供の声
見失わぬ様探す


パウル・ブラフマン
【エイリアンツアーズ】
超可愛いカンテラを手に
いざ、お化け屋敷にしゅっぱ~つ☆
もう片方の手はモチロン
ジャスパーとぎゅむっと繋いでおくね。

もうヤバイ緊張してるよ~。
でもジャスパーが傍に居てくれるから、安心安心♪
(めっちゃ平常心でルートを確認してる)
クルーさん達が絶叫したら
さっと前に立って触手で視界をガードしてあげたいな。
エッ余計怖い?まさかぁ☆
(触手うねうね)

十二星座はアルバさんやイチくんが詳しそうだね♪
知識を寄せ合って着々とスタンプをゲットしていこう。

一般人さんかそうでないかは【野生の勘】で探知を。
かくれんぼしようって言ってくるってコトは
あのコはひょっとして
オレ達に見つけて欲しいんじゃないかな?


青和・イチ
【エイリアンツアーズ】

お化け屋敷で、地図片手に星座探し…
ホラー大好きなので、心の底からウキウキです
さぁ皆さん、張り切って行きましょう(やる気満タンの眼鏡と犬

薄暗くていい雰囲気…
悲鳴も中々リアル…って先輩の悲鳴?
あ、くろ丸はカンテラ咥えない方が良いね(灯りに浮かび上がる般若顔

何か出てきても「ん?」程度の緩い反応
あ、追いかけてきた…
話す?調べる?何なら倒します?
壮絶なポルターガイストも器用に避けて
あっスタンプありましたよ

仲睦まじい先輩達、びびる榛名さん、素直な反応の伊能くんが大変微笑ましいです
アルバ先輩はいつも頼もしいなあ

んー、なんかずっと呼ばれてますね
それなら聞いてみましょうか
「もーいいかい?」


アルバ・アルフライラ
【エイリアンツアーズ】
お化け屋敷なぞ私には子供騙しだが
愛い反応を見せる子等を観察しつつの探索は
中々に飽きぬものよ
…ああ、何でも御座いませんよ?
皆が迷子にならぬよう殿ならばお任せを

仄かな灯が映す古めかしい館
はて、星座の子はどちらでしょう
進む度、何かが聞こえ、姿を現す度
響く絶叫におやおやと微笑を湛えては
青褪めた子が逸れぬよう柔く言葉で鼓舞しながら
まさかの手厚い触手には目を瞬かせ
倒す(反芻)
…意外な方の肝が据わってらっしゃるとは

然し件の少女は何処に居るのでしょう
隠れ鬼まで要求するとは
余程見つけて欲しいのやも知れません
――ならば誘いに乗るも、また一興
此処より先は、死者の領域
皆さん、どうか逸れませぬよう


伊能・龍己
【エイリアンツアーズ】
なるほど……星座のスタンプ押してくんすね。埋まった時が楽しみっす(わくわく)

薄暗くって古いお屋敷で、雰囲気出てるっすね
かくれんぼで迷子になっちゃうのも、なんだか分かるような気がします
次のスタンプは何ですかね……

……わぁ!?ああ、びっくりした。
お化け屋敷すごい……
……でもなんだか楽しいかも。先輩たちと一緒だからっすかね
そこで「にげる」って選択肢無いの、前向きがすごいっす

女の子が呼んでるっすね
スタンプも押しつつ向こうも気にします
迷子になったっきりの子、先輩方が言うように、見つけて欲しいのかもっすね

……ん?先輩、呼びました?(首かしげ)



 やって来た古くて立派な洋館は、夜祭り開催期間限りの特別仕様。
 足を踏み入れれば、そこは真っ暗な闇に覆われているけれど。
 頼りになるのは、星と桜で飾られた灯火。
「超可愛いカンテラを手に、いざ、お化け屋敷にしゅっぱ~つ☆」
 親愛なるクルーたちと共に訪れた洋館の入り口で、パウル・ブラフマン(Devilfish・f04694)は必要な物を一通り受け取って。
 片手には灯りを。そして、もう片方の手の行方は勿論。
「もうヤバイ緊張してるよ~」
 そう言いつつも、何気にそわそわ落ち着かない様子のジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)の手とぎゅむっと繋いで。
「何だパウル、緊張してんのか?」
「でもジャスパーが傍に居てくれるから、安心安心♪」
 ちらっちらっと自分を見るジャスパーに微笑んでから。
「パウルが怖いなら仕方ねえよなー手ェ繋いでてやるぜ」
「ジャスパーが一緒なら怖くないかも、ありがとー♪」
 何気にめっちゃ平常心で順路を確認するパウル。
 そして、仕方ねえもんなーともう一度声に出して言いつつも。
 いまにも何かが出てきそうな暗闇の中を、ジャスパーは恐る恐るそろりと窺いながら。
「もう片っぽの手、他に怖い奴がいたら繋いでやるぜHAHAHA」
 目を泳がせつつ、もう片方の手を握ってくれる人を大募集!
 そんな色々と分かりやすいジャスパーを後目に。
「なるほど……星座のスタンプ押してくんすね。埋まった時が楽しみっす」
 わくわくと心躍らせる伊能・龍己(鳳雛・f21577)の一番の興味は、星を巡る星座のスタンプ集め。
 そしてぐるりと周囲を見回してから続ける。
「薄暗くって古いお屋敷で、雰囲気出てるっすね」
 その龍己の言葉に、榛名・深冬(冬眠る隠者・f14238)もこくりと頷いて。
 雰囲気出てるなと、同じくわくわくしながらも、同時に感じる緊張でそっと身構えてから。
 ふと、誰よりも目に見えてやる気満々な、眼鏡とわんこへと視線を向ける。
 お化け屋敷で、地図を片手に巡る星座探し。
 ホラー大好きな青和・イチ(藍色夜灯・f05526)はそんなシチュエーションに、心の底からウキウキ。
「さぁ皆さん、張り切って行きましょう」
 足取りも軽く率先して歩き出すその姿に、深冬は呟かずにいられない。
「青和さんとくろ丸さんが生き生きとしてるのがすごく意外です」
 ――ひとって見かけによらない……って。
 そして龍己は、地図を確認して先導してくれるパウルに続きながらも、広い洋館内を移動しつつ思う。
「かくれんぼで迷子になっちゃうのも、なんだか分かるような気がします」
 入り口で聞いた、この館に以前住んでいたという、さくらという少女。
 少女はかくれんぼの最中、行方不明になったと聞いているけれど。
「次のスタンプは何ですかね……」
 やっぱり龍己が気になるのは、全制覇するつもりのスタンプ。
「皆が迷子にならぬよう殿ならばお任せを」
 アルバ・アルフライラ(双星の魔術師・f00123)はそう告げ、数歩後ろから皆に続きつつ、ふふと微かに笑み零す。
 紛い物のお化け屋敷なぞ、アルバにとっては子供騙しだけれど。
 最後尾からだと、ばっちり見ることができるから。
「愛い反応を見せる子等を観察しつつの探索は中々に飽きぬものよ」
 皆それぞれの心模様が表れた、楽しいリアクションを。
 そして自分を振り返るクルー仲間の視線に笑み返す。
 ……ああ、何でも御座いませんよ? って。
 いや、普段もっとおどろおどろしいものと対峙している猟兵にとって。
「こんな子供騙しなんてことねェよ」
 いくら本気で脅かしてくるらしいといえども、流石に何とも――。
「!? ヒッ」
 急にガタガタッと激しく揺れ出した置物に、小さな悲鳴を上げたジャスパーは。
「……いや、びっくりしただけだっつーの」
 パウルと繋がっている手を、何気に一層ぎゅぎゅっ。
 そして橙を抱っこしつつ、そうっと周囲を注意深く見回す深冬が装着しているのは、電脳眼鏡型ゴーグル。
(「熱源とか音とか色々拾うから、スタッフさんの位置とかわかってしまうのですがズルいですかね」)
 ちょっぴり反則技な気もするけれど、脅かされるということはこれで防げるかも……なんて思っていた深冬であったが。
「ヒッ!?」
「……わぁ!? ああ、びっくりした」
「!?」
 天井から突然降って来た首吊り人形に驚き、さらにジャスパーや龍己の声にすら反応して、ビクッ。
「あっ深冬、橙がっ橙が苦しそう」
 ……抱えている燈を潰す心配をする余裕もないごめん。
 そうジャスパーの声にも、橙をぎゅっと抱きしめた手を緩める余裕は、最早深冬にはなく。
「……お化け屋敷なめてました」
 青褪め呟きを落としつつ、置いてかれない様に必死に皆についていく。
「お化け屋敷すごい……」
 龍己も色々と凝った仕掛けに、そうぽつりと呟き思う。
 ドキドキばくばく心臓は鳴っているけれど……でもなんだか楽しいかも、って。
(「先輩たちと一緒だからっすかね」)
 ぷるぷる震えていたり、はたまた楽しそうであったりする皆と一緒だから、きっと余計に楽しい。
 そんな中、薄暗くていい雰囲気……と。
 相変わらずウキウキなイチは、凝った演出に感心する様に頷くけれど。
「悲鳴も中々リアル……って先輩の悲鳴?」
 それ演出じゃ、多分ありません。
 何か聞いたことがある声が次々と上げる悲鳴に、首を傾けつつ。
「あ、くろ丸はカンテラ咥えない方が良いね」
 人懐こい乙女なのだけれど、くろ丸が咥えようとしたカンテラを引き受けるイチ。
 いやきっとぼうっと照らされた厳ついその顔は、灯りに浮かび上がる般若にしか見えないだろうから。
 そんな、仄かな灯が映す古めかしい館を皆と行きながら。
 ……はて、星座の子はどちらでしょう。
 くるり巡らせたアルバの燃ゆる星煌めく視線が、抜かりなくスタンプ台を見つけて。
 再び響く新たな絶叫に顔を上げ、微笑みを湛えては、殿としての任を果たす。
「ふふ、新たな星座との出会いを、どうぞ逃しませぬよう」
 青褪めた子が逸れぬよう、スタンプを押し忘れぬよう、そう柔く言葉で鼓舞して。
「危うくスタンプを逃すところだったっす」
「アルフライラさんの優しさが身に沁みます……」
 龍己と深冬はアルバに礼を言いつつも、またひとつスタンプをぽんっ。
 そして増えたスタンプにほっこりした……その時。
「!?」
 何かが暗闇の中、飛んできた気配!?
 その容赦のない脅かしにまた悲鳴が上がれば、それを聞きつけたパウルがさっと前に立って。
 すかさずうねうねと、触手で怖がる子たちの視界をガード! ……するけれど。
 今度は、伸びた触手に驚いて。
「ぎゃあ!」
「エッ余計怖い? まさかぁ☆」
 ブラフマン先輩許すまじ……とジト目で睨む深冬に、パウルは触手うねうね。
 アルバは、ふいに飛んできて地に落ちた蒟蒻を見遣り、その後、まさかの手厚い触手に目を瞬かせて。
 さり気にパウルの触手の影に、ささっと隠れるジャスパー。
(「仲睦まじい先輩達、びびる榛名さん、素直な反応の伊能くんが大変微笑ましいです。アルバ先輩はいつも頼もしいなあ」)
 そんな多種多彩な反応に、イチはほっこりしながらも。
「ん? あ、追いかけてきた……」
 うわっ!? と上がる皆の声を後目に、ダッシュしてくるお化けにも緩い反応。
 そして、ガタガタ揺れて飛んでくる壮絶なポルターガイストもひょいっと器用に避けて。
「話す? 調べる? 何なら倒します?」
「そこで「にげる」って選択肢無いの、前向きがすごいっす」
「倒す……意外な方の肝が据わってらっしゃるとは」
 くろ丸と共に引き続きやる気満々なイチに、龍己とアルバはある意味感心したように目を向ける。
 さらに、怖がらせようとアピールしてくるお化けからすいっと視線を外して。
「あっスタンプありましたよ」
 さらにもうひとつ、スタンプ発見!
 パウルは追いかけてきたお化けに硬直しているジャスパーを手を引きながらも。 
「十二星座はアルバさんやイチくんが詳しそうだね♪ 知識を寄せ合って着々とスタンプをゲットしていこう」
 ほら、ジャスパーもスタンプ押そーね♪ と明るく声を掛けて。
 やはり満身創痍な深冬と嬉々とカードを手にする龍己も、新たなスタンプを押してから。
 ふと――ふたり同時に、顔を上げる。
『ねぇ……こっちよ』
「女の子が呼んでるっすね」
 そう言った龍己に、パウルもこくりと頷いて。
『……かくれんぼしましょ? あなたおに』
「かくれんぼしようって言ってくるってコトは、このコはひょっとして、オレ達に見つけて欲しいんじゃないかな?」
「迷子になったっきりの子、先輩方が言うように、見つけて欲しいのかもっすね」
「然し件の少女は何処に居るのでしょう。隠れ鬼まで要求するとは、余程見つけて欲しいのやも知れません」
 ――ならば誘いに乗るも、また一興、と。
 アルバもそうふっと、視界の端にちらちら蠢く影へと瞳を向けて。
 ……此処より先は、死者の領域。皆さん、どうか逸れませぬよう。
 そう皆を見回し、声を。
 深冬も見失わぬ様に視線を巡らせ、橙や皆と共に声の主を探せば。
「んー、なんかずっと呼ばれてますね。それなら聞いてみましょうか」
 イチは少女の望む通り、鬼になってあげる。
 ――もーいいかい? って。
 そして少女の影を追い、敢えて地図が指示する順路から外れて。
 声に誘導されるまま皆と進みながらも、ジャスパーはふと、こう訊ねるのだった。
「――なぁ、行方不明になったガキってのは男もいたんだっけか?」
 その言葉に誰もが瞳を瞬かせ、ジャスパーへと視線を向ける。
 いや、予知通り、聞こえているのは女の子の声だけ……のはずだけど。
「さっきかくれんぼしましょって、一緒に男の子の声がしたような……」
 ……いなかった?
 そう問えば、こくりと頷く皆の返答。
 ジャスパーはそれを見て、一瞬固まった後。
「……そうか、龍己の声を聞き間違えただけだよな」
「……ん? 先輩、呼びました?」
 大きく首を傾ける龍己の肩を、ぽむりと軽く叩いて。
「……うんあれは龍己だよな、な。分かってるって」
「いや、俺はさっきはスタンプを……」
「そうだよな? ……龍己だ、うん」
 青褪めながらも、もう一度……そうだよな、って呟いてから。
 パウルの手をぎゅうっと、今までで一番強く握りしめつつも。
 ジャスパーは必死にそう、自分に言い聞かせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エリシャ・パルティエル
陽里(f05640)と

お化け屋敷っていうのね…わざわざ怖がりに行くって不思議よね
お化けって死者のことでしょ
あたしにとっては悼み祈りを捧げる存在だから怖くないわよ
どちらかというと陽里の方が苦手じゃないの?
うふふ、怖かったら手を握っててあげるわよ?
聖痕のある右手を差し出す

きゃっ!
怖くないと言いながら、仕掛けや物音には驚いて陽里の腕にすがりつく
だ、だって、急に出てきたらびっくりするじゃない…

こんなところでかくれんぼしたら神隠しにあいそう
陽里、離れないでよ?
お化けは怖くないけど一人置いていかれるのは寂しいの
大切な人が目の前からいなくなるのは、もう嫌なの…
握り返してくれた手の温かさに安堵
ありがとう…


櫟・陽里
エリシャ(f03249)と歩く
べっ…別に?怖くアリマセンヨ…?
けど手は繋ごうと差し出す
指の細さに驚き、強すぎないよう握り返す

人の仕掛けは見切っちゃうから平気
でもお化けは…
へええ、聖者様にとってはそういう存在なのかもなぁ
俺は単純に正体不明な事がこわ…あっ違う怖くないってば
恨みも心残りもどうしてやる事もできないから戸惑うし
何より…

見えてる距離と聞こえる距離がおかしいじゃん…!
知ってる法則に当てはまらないのが嫌!

不気味さと、突然のラッキー密着イベントで浮ついてたけど
“置いていかないで”の言葉だけは強く響いてくる
(自分は宇宙を駆け…彼方に消える運命と思ってた、でも最近は…)
神妙な顔で繋いだ手を握り直す



 星と桜のカンテラの灯火を頼りに、廃墟の洋館を巡りながら。
「お化け屋敷っていうのね……わざわざ怖がりに行くって不思議よね」
 そうきょとりと首を傾けるのは、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)。
 逆にどこか目が泳ぎ気味なのは、彼女の隣を歩く櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)。
「べっ……別に? 怖くアリマセンヨ……?」
 震えてるのは……そう、武者震いです、多分。
 そう、そろりと注意深く周囲を警戒しつつも。
 陽里が手を差し出されば、すぐに繋がれたのは、驚くほど細くて華奢な彼女の手。
 そんな手を大切に強すぎないよう、陽里がそっと握り返せば。
「お化けって死者のことでしょ。あたしにとっては悼み祈りを捧げる存在だから怖くないわよ」
 星の如き煌めく金の瞳で彼のことを見上げ、エリシャは続ける。
「どちらかというと陽里の方が苦手じゃないの?」
「人の仕掛けは見切っちゃうから平気。でもお化けは……」
 それから陽里はエリシャの言葉に、へええ、と落として。
「聖者様にとってはそういう存在なのかもなぁ。俺は単純に正体不明な事がこわ……あっ違う怖くないってば」
 ……こわくなんてありませんよ、ええ!
 そんなことを言っていれば――ふと耳に聞こえてくる声。
『……かくれんぼ、しましょ』
 そんな声を耳にし、陽里は大きくひとつ溜息をついて口を開く。
「恨みも心残りもどうしてやる事もできないから戸惑うし。何より……」
 ――見えてる距離と聞こえる距離がおかしいじゃん……!
「知ってる法則に当てはまらないのが嫌!」
 そう力説する彼に、エリシャは楽し気に笑んで。
「うふふ、怖かったら手を握っててあげるわよ?」
 そうよりぎゅっと握る力を込めるのは、聖痕のある右手。
 だが……その時だった。
「きゃっ!」
 ガタガタッと急に音を立てて動き出した家具に、エリシャはびっくりして。
 金の髪を躍らせながら、ぎゅっと陽里の腕にすがりついてしまう。
 お化けは確かに怖くはないのだけれど。
「だ、だって、急に出てきたらびっくりするじゃない……」
 いきなり出て来たり物音を立てられるのは、やはり驚いちゃうから。
 それからそっと逞しい腕に身を預けたまま、エリシャは紡ぐ。
「こんなところでかくれんぼしたら神隠しにあいそう」
 ――陽里、離れないでよ? って。
「お化けは怖くないけど一人置いていかれるのは寂しいの。大切な人が目の前からいなくなるのは、もう嫌なの……」
 お化け屋敷の不気味さとか、突然のラッキー密着イベントで浮ついていたけれど。
 ――“置いていかないで”。
 その言葉だけは、陽里の心に強く響いて。
(「自分は宇宙を駆け……彼方に消える運命と思ってた、でも最近は……」)
 でも宇宙の彼方に消えてしまったら、置いていってしまうから。
 だから、今は――。
 その顔に神妙ないろを宿し、そっと繋いだ手を握り直す陽里。
 そんな彼の手の温もりが自分の体温とじわり混ざり合って。
 ひとつになる安堵感をエリシャは覚えながら、今の気持ちを彼へと口にする。
 ――ありがとう……って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

初音・このか
【はぴぺい】

はいっ、いきましょう。
実は私お化け屋敷は初めてなのでついワクワクしてしまいますね。
浮かれて逸れないように先導してくださる心結さんの後にしっかりついていかないと。

隠れん坊はいいのですけど。確かになぜ私達が鬼なのでしょうね。
もしかしたらそこにもさくらさんの事に繋がるヒントがあるのかもしれませんが……。
つい考え込んでしまいそうになりますがお化け屋敷も楽しまないとですね。
12星座のスタンプも全て集めたいところです!

そうですねっ!私達三人揃えば怖い物無しです。
謎もしっかり解き明かしましょう!

声の主に私からは……。
あなたを最初に見つけた鬼が居たらその方はどのような方でしたか?
と、訪ねてみます。


マギア・オトドリ
【はぴぺい】

噂の、女の子の声……只のお化け屋敷では、ないのは確実。
しかし、あなたおに、ですか。隠れん坊としても、何故私たちが、追い込む鬼役、なのでしょう?

先導する音海さんに、ついていく形で出発、です。
歩きながら壁や床に天井を観察し、何かないかを探します。何か怪しそうならば、エーテルを少量、『光』に変更し何か痕跡がないか、軽く手でノックするように、調べます。

そして、先程から影を見せている怪異についても、いくつか問い掛けてみます。
貴方は、誰なのでしょうか?何故、私達を誘うのでしょうか?ここは、本当にただの屋敷なのでしょうか?等と、問い掛けます。

怪異が出る時点で、おかしな事は、確かなのでしょうが……


音海・心結
【はぴぺい】*アドリブ歓迎

お化け屋敷ですか
ふふん
みゆに怖いものなどないのです
さぁ、二人ともゆきますよっ!

先頭に立ち
二人を導くように歩く

ぁはっ!
作り物のお化けなんかこわくないのです
いつもはオブリビオンと戦ってますからねぇ

…………
次は幼い女の子の声ですか
もしかして、噂の……こっちなのですっ!

このか、マギア
さくらの謎を解きにゆきましょうっ!

二人は鬼になるのが不服なのですか?
みゆは何でもどんとこいですけどねっ
だって、みゆたちが3人揃えば負ける気なんてないので
えへ
ゆきますよーっ

ねぇ
さくらはここに住み着いているのですか?
寂しい……から、現れたのですか?

さくらの想いに応えながらも、
様々な質問をぶつけていく



 静寂と闇に包まれた、古びた廃墟であった洋館。
 そんなただでさえ何か出そうな雰囲気の館は、今宵はただの屋敷ではなく。
「お化け屋敷ですか。ふふん、みゆに怖いものなどないのです」
 音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)の言うように、星と桜のお化け屋敷と化していた。
 お化け屋敷に女の子同士で行くとなれば、きゃあっと叫び声を上げながら怖がりつつ進む……かのように思ってしまうけれど。
「さぁ、二人ともゆきますよっ!」
 気合い十分、怖い物知らずな様子をみせる心結は、びしいっと勇ましくそう言い放って。
「はいっ、いきましょう」
 こくりとその声に力強く頷きつつも、初音・このか(読書家な剣豪・f25229)の心はつい、わくわく踊ってしまう。
 実はお化け屋敷に入るのは、これが初めてだから。
 けれど浮かれて、先頭に立ち導いてくれるように歩く心結と逸れないようにと。
 しっかりついていかないと、そう気を引き締めるこのか。
 そして戸惑うことなく進んでいく心結は、びよんっと急に出てきた血塗れの人形にも臆せずに。
「ぁはっ! 作り物のお化けなんかこわくないのです」
 いつもはオブリビオンと戦ってますからねぇ、と紛い物には構わずに、館内をずんずん進んでいく。
 けれど――その時だった。
『……ね、かくれんぼしましょ? あなたおに』
 不意に聞こえてきた幼い声は、今までの作り物とは違うモノ。
「噂の、女の子の声……只のお化け屋敷では、ないのは確実」
 マギア・オトドリ(MAG:1A・f22002)はそう、声のした方を見遣って。
「…………次は幼い女の子の声ですか。もしかして、噂の……」
 ――こっちなのですっ!
 心結はマギアと同じ方向を見つめ、そしてふたりと共に、声のした方へと進み行く。
 そんな心結の後をついていきながら、マギアは紫の髪を微かに揺らし首を傾ける。
「しかし、あなたおに、ですか。隠れん坊としても、何故私たちが、追い込む鬼役、なのでしょう?」
「隠れん坊はいいのですけど。確かになぜ私達が鬼なのでしょうね」
 このかも、マギアの言葉にそうふと考えてみる。
 声が所望するのは、かくれんぼ。しかも、鬼は自分たち。
 そして、ちらちらと視界の端で揺れる少女の影。
 何故、鬼ごっこではなくかくれんぼなのか。どうして、少女が隠れる方なのか。
「もしかしたらそこにもさくらさんの事に繋がるヒントがあるのかもしれませんが……」
 そうつい考えこんでしまうこのかだけれど。
「お化け屋敷も楽しまないとですね。12星座のスタンプも全て集めたいところです!」
 見つけたスタンプを、カードにぺたんっ。
 折角だから、怪異だけでなく初めてのお化け屋敷やスタンプ集めも楽しみたいところ。
 そしてマギアは先導する心結についていき歩きながら、壁や床や天井を観察してみて。
 怪しそうな場所にエーテルを少量、『光』に変更すれば。
 軽く手でノックするように調べてみる。何か、痕跡がないかを。
 そんなふたりを振り返って、心結は首を傾げ、こう訊ねる。
「二人は鬼になるのが不服なのですか?」
 あなたおに、と一方的に押し付けられた鬼の役だけれど。
「みゆは何でもどんとこいですけどねっ」
 それから心結は、ふたりを交互に見つつも続ける。
 ――だって、みゆたちが3人揃えば負ける気なんてないので、って。
 そして、えへ、ゆきますよーって声を掛けてから。
 やっぱり勇ましく続ける。
「このか、マギア。さくらの謎を解きにゆきましょうっ!」
 鬼役でも逃げる役でも、かくれんぼでも鬼ごっこでも、何でもいい。
 一緒に取り組めば、それで3倍どころか百人力!
「そうですねっ! 私達三人揃えば怖い物無しです。謎もしっかり解き明かしましょう!」
 このかももう一度、やる気満々にそう大きく頷いて。
『……かくれんぼ、しましょ?』
(「怪異が出る時点で、おかしな事は、確かなのでしょうが……」)
 マギアはそう心に思いながらも、先程から影を見せている怪異へと、このかと共にいくつか問い掛けてみる。
「貴方は、誰なのでしょうか? 何故、私達を誘うのでしょうか? ここは、本当にただの屋敷なのでしょうか?」
「あなたを最初に見つけた鬼が居たらその方はどのような方でしたか?」
 心結も、さくらの想いに応えんとしながらも様々な質問をぶつけていく。
「ねぇ、さくらはここに住み着いているのですか? 寂しい……から、現れたのですか?」
 そして、そんな投げかけられた問いに。
 ゆうらり揺らめく影は、これだけ、呟くのだった。
『みつけて……だってわたし、かくれたまま……ここからずっと、でられないの』

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

十朱・幸也
花菱(f06119)と
アドリブ大歓迎

結構本格的な感じか
花菱?なんつーか、すっかりはしゃいでんな
お前の姉貴、今頃昔を思い出して笑ってるかもな?

手を繋ぐ、って
三十路のオッサンに言う台詞か、ソレ(くつくつと笑って
んじゃ、姉貴代わりに手を繋いでやるよ
ま、安心出来るかは知らねぇけどな?

かくれんぼ、ねぇ……
俺達が鬼って事なら、普通はそうなるわな
『鬼』ってのが、言葉の通りにならなきゃいいけどよ
【第六感】【情報収集】で
手掛かりになりそうな痕跡は出来るだけ見逃さない様に

花菱、お化け屋敷でちびっ子が隠れられそうな場所
どっか心当たりあるか……うおっ!?(不意に現れた影にびくっ
ビビってねぇ、ビックリしただけだマジで


花菱・真紀
十朱さん(f13277)と
十朱さんいよいよお化け屋敷ですね!
スタッフさんも力が入っているみたいですし楽しみです。
昔は姉ちゃんに無理矢理連れられて入ってたけど今はすっかりオカルト好きですから。
ふふっ、十朱さん。お母さんの代わりにはならないかもしれませんが怖かったら手を繋ぎますか?
…俺もね小さい頃は姉ちゃんが手を繋いでくれてたんですよ。お化け屋敷に入ることになったのは姉ちゃんのせいなのにね。それでもやっぱり安心できたから。

女の子…いるみたいだけど…俺たちが鬼か。
かくれんぼか。
見つけたら次は女の子が鬼?
まずは見つけましょうか。
行きましょう十朱さん。



 お化け屋敷と、ひとことに言っても。
 怖さもシチュエーションも色々なものがあるけれど。
「結構本格的な感じか」
 古びた廃墟であった広い洋館は、いかにも何か出てきそうな雰囲気抜群。
 十朱・幸也(鏡映し・f13277)は赤の瞳で周囲をぐるりと見回しながら。
「十朱さんいよいよお化け屋敷ですね!」
 ――スタッフさんも力が入っているみたいですし楽しみです。
 そうわくわくしている様子の花菱・真紀(都市伝説蒐集家・f06119)へと視線を向ける。
「花菱? なんつーか、すっかりはしゃいでんな」
「昔は姉ちゃんに無理矢理連れられて入ってたけど今はすっかりオカルト好きですから」
「お前の姉貴、今頃昔を思い出して笑ってるかもな?」
 小さい頃はあまりお化け屋敷は得意ではなかったという真紀であるが。
 姉に強引に連れられお化け屋敷に入らされていたと、さっき話したばかりだけれど。
 真紀が姉ならば、幸也がお化け屋敷に一緒に入ったのは母だと、そう言っていたから。
 真紀は黒のスクエア眼鏡の奥の瞳を細め、こう訊ねる。
「ふふっ、十朱さん。お母さんの代わりにはならないかもしれませんが怖かったら手を繋ぎますか?」
「手を繋ぐ、って。三十路のオッサンに言う台詞か、ソレ」
 幸也は真紀の言葉に、くつくつと笑って。
 あの頃よりも随分と大きくなった己の掌をふと見つめ、真紀は続ける。
「……俺もね小さい頃は姉ちゃんが手を繋いでくれてたんですよ。お化け屋敷に入ることになったのは姉ちゃんのせいなのにね」
 ――それでもやっぱり安心できたから、って。
 そんな耳に届いた声に、幸也はすっと真紀の前に己の手を差し出す。
「んじゃ、姉貴代わりに手を繋いでやるよ」
 ……ま、安心出来るかは知らねぇけどな? なんて笑いながら。
 ――そんな時。
『……あなた、おに……かくれんぼ、しましょ?』
 ふと聞こえた幼子の声に、ふたりは同時に顔を上げて。
「女の子……いるみたいだけど……俺たちが鬼か」
 真紀は、こう言葉を続ける。
「かくれんぼか。見つけたら次は女の子が鬼?」
「かくれんぼ、ねぇ……俺達が鬼って事なら、普通はそうなるわな」
 幸也もふっと、赤い瞳を細め紡ぐ。
 ――『鬼』ってのが、言葉の通りにならなきゃいいけどよ、って。
 けれど、鬼が出るか蛇が出るか、それとも別のモノが出るか……それはまだわからないけれど。
「まずは見つけましょうか。行きましょう十朱さん」
 かくれんぼの鬼になって少女を見つけないと、どうやら事が進みそうにないから。
 手掛かりになりそうな痕跡は出来るだけ見逃さない様にと気を配りつつも、真紀へと幸也が意識を向けた……瞬間。
「花菱、お化け屋敷でちびっ子が隠れられそうな場所、どっか心当たりあるか……うおっ!?」
『かくれんぼしましょ……? あなたおに』
 ふいにふっと再び現れた影に、びくっと身体を震わせて。
 ぎゅっと、思わず強く真紀の手を握ってしまう。
「ビビってねぇ、ビックリしただけだマジで」
 びっくりはしたけれど……でも、断じてビビってなんかいませんから!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ディイ・ディー
【番外】
星巡りの序ならお化けも怖くないだろ
志桜……? ああ、そういうことか
これは駄目だな。祈里、場所チェンジだ
志桜を真ん中にして手を繋ぎ、先を見遣る

ほら、スタンプみっけ
って聞いてないなこの子
祈里の言う通りなんだが怖いものは怖いよな
俺も実際に幼い声を聞いたら妙に戦慄した

志桜、もう歩けないか?
仕方ねえな。祈里、あの気配の方を頼む

問答無用で志桜を抱えて姫抱き
恥ずかしがられても気にせず、寧ろ怖さを消せるだろと揶揄って
怖いなら俺と祈里をしっかり見てろ。絶対に守ってやる

それに向こうは遊びたがってるんだ
つまりは勝負。それなら応えてやるのが俺の流儀

星を集めて見つけてやろうぜ
かくれんぼしましょ
次は君が鬼、ってな


朝日奈・祈里
【番外】
志桜→桜髪の少女
ディイ→蒼眼の少年
と呼ぶ

貰ったスタンプカードを首からさげて、上機嫌でスタンプ回収!
ん、これ黄道十二星座だな
サクッと行こう

……桜髪の少女、どうした?
…おてて繋ぐの、真ん中にする?

ゆーれいなんていないさ。
居るのはオブリビオンくらい。
こわいのは人間だよ。
目に見えぬものも、仇為すなら切り捨てればいいだけさ。

さて、蒼眼の少年よ。この蹲ってしまったさくらもちをどうしようか?

聞こえた童の声に、少しだけ笑う
かくれんぼの鬼ってジャンケンできめるんだろ?ズルはなしだ。
まあいい。付き合ってやろう。

10を数えてもういいかい!


荻原・志桜
【番外】

お化け屋敷って夏が定番じゃないの?
夏はまだ先だよ。出番が早いと思われます
断固抗議した――ひゃあああああ?!!!

聞こえた気がする幼い声に蒼褪め耳を塞ぐ
揶揄いそうなディイくんがいるとか
祈里ちゃんに格好つけたかったとか
色々思うことはあるけど
気にしない!むしろ余裕がない…!

蹲り虚勢を張ることもできずじわり涙が浮かぶ
あぅ…むり、こわい…
ほんとにいるの? ゆーれい?おばけ?

祈里ちゃんが言うことも分かるけどぉ…
恐怖に耐えるべく目を閉じれば身に起こる浮遊感
ひっ…でぃいくん?
あ、歩ける…!だいじょうぶ――っ?!
微かな物音に驚いてしがみつく
恥ずかしさよりも恐怖が勝った

守るという言葉に頷き
握る力を少し強めた



 咲き綻ぶ満開桜のアーチを潜って辿り着いた、古びた廃墟の洋館。
 けれど今宵の館は特別仕様――星座を集めて巡る、星と桜のお化け屋敷。
 重厚な扉をギイッと開けば、広がるのは静寂と闇。
 でも星と桜のカンテラを掲げれば、進むべき道だって照らせるし。
 十二の星座を順に辿れば、星がきっと導いてくれるから。
 ウキウキと弾む様な足取りに、首から提げた星もぴょこぴょこと跳ねて。
 ぺたん、またひとつ上機嫌でスタンプ回収!
「ん、これ黄道十二星座だな。サクッと行こう」
 館を進むにつれ集まっていく星座のスタンプに、朝日奈・祈里(天才魔法使い・f21545)は満足気で。
「星巡りの序ならお化けも怖くないだろ」
 ディイ・ディー(Six Sides・f21861)も、ぽんっと難なくスタンプを押しながら祈里の言葉に頷くけれど。
「……お化け屋敷って夏が定番じゃないの? 夏はまだ先だよ」
 ――出番が早いと思われます!
 そうふるふると首を横に振り、断固抗議した荻原・志桜(桜の魔女見習い・f01141)であったが。
『……ね、みつけて?』
「――ひゃあああああ!!!?」
 ふっと耳を擽る様に聞こえた幼い声に、思わず大きな悲鳴を上げてしまう。
 むしろ、そんな彼女の悲鳴の方に驚きつつも。
「……桜髪の少女、どうした?」
 星の如きいろをした瞳をぱちくりさせ、祈里は首を傾けるけれど。
 聞こえた気がする幼い声にさあっと蒼褪め、必死に耳を塞ぐ志桜。
(「揶揄いそうなディイくんがいるとか、祈里ちゃんに格好つけたかったとか、色々思うことはあるけど」)
 ――気にしない! むしろ余裕がない……!
 それよりも何よりも、ただただ、ひたすらに怖いのである。
 ディイも一瞬、天色の瞳を瞬かせるけれど。
「志桜……? ああ、そういうことか」
 志桜の様子から状況を察し、祈里へと視線を移す。
「これは駄目だな。祈里、場所チェンジだ」
「……おてて繋ぐの、真ん中にする?」
 今までは、また迷子にならないようにと、祈里が真ん中だったけれど。
 今度はふるり震えている志桜を真ん中にして。手を繋ぎ、先を見遣るディイ。
 そして、ふとまたひとつ見つけた星座を指すけれど。 
「ほら、スタンプみっけ」
「あぅ……むり、こわい……ほんとにいるの? ゆーれい? おばけ?」
「って聞いてないなこの子」
 虚勢を張ることもできず、じわり涙を浮かべて、ぺたんとその場に蹲ってしまう志桜。
 そんな志桜の言葉に、今度は祈里がふるりと首を横に振る。
「ゆーれいなんていないさ。居るのはオブリビオンくらい。目に見えぬものも、仇為すなら切り捨てればいいだけさ」
 ――こわいのは人間だよ、って。
「祈里ちゃんが言うことも分かるけどぉ……」
 えぐえぐと涙を溜めた緑の瞳で、そう祈里を見上げる志桜。
 分かっているのだけど……でもやっぱり、まだ気持ちは全然ついていかなくて。
「祈里の言う通りなんだが怖いものは怖いよな。俺も実際に幼い声を聞いたら妙に戦慄した」
 ディイはそう彼女へと頷き声を掛けた後、訊ねる――志桜、もう歩けないか? って。
 蹲り恐怖に耐えるべく目を閉じているそんな志桜に、ふっとひとつ息をついてから。
「さて、蒼眼の少年よ。この蹲ってしまったさくらもちをどうしようか?」
 祈里がディイを見上げ、言えば。
「仕方ねえな。祈里、あの気配の方を頼む」
「ひっ……でぃいくん?」
 刹那、ひょいっと身に起こった浮遊感に声を上げる志桜。
 問答無用にディイに姫抱きされて、恥ずかしくなって慌てて口を開くけれど。
「あ、歩ける……! だいじょうぶ――っ!?」
 ガタンッと鳴った微かな物音に驚いて、彼にしがみついてしまう。
 心の中で勝ったのは、恥ずかしさよりも恐怖だったから。
「寧ろ怖さを消せるだろ」
 ディイは自分にしがみつく志桜を、そう揶揄いつつも。
「怖いなら俺と祈里をしっかり見てろ」
 ――絶対に守ってやる。
 耳元で確りと告げる約束。
 その言葉に、志桜はこくりと頷いて。
 ぎゅっと、握る力をちょっぴり強めた。
 そんな志桜に、ディイはいつもの様にニッと笑んで見せて。
「それに向こうは遊びたがってるんだ」
 ――つまりは勝負。
『……ね、かくれんぼしましょ?』
「それなら応えてやるのが俺の流儀」
 ……あなたおに、そう再び聞こえた声に天色の視線を巡らせる。
 そして同じ声を聞いた祈里は、少しだけ笑って。
「かくれんぼの鬼ってジャンケンできめるんだろ? ズルはなしだ」
『みつけて……おにさん』
「まあいい。付き合ってやろう」
 祈里はふっと金の瞳をほそめ、10まで数えて――もういいかい!
 ディイも腕の中の志桜に笑んで、そして紡ぐ。
「星を集めて見つけてやろうぜ」
 ――かくれんぼしましょ……次は君が鬼、ってな、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニーナ・アーベントロート
【nyx】

あたし、小さい頃おかーさんによく怖い話して貰ってて
ホンモノに会えるって思うとわくわくするんだ
だから先頭は任せてね?と
悪戯っ子みたく声を潜めて、顔寄せて

小さな悲鳴に振り返ると
ふわふわの翼に埋もれるふたり
……むむ、ちょっと羨ましい

幼い声が耳朶を擽れば
「もういいかい」と声をかけながら
【第六感】を研ぎ澄ませて
ちっちゃい子が隠れそうな調度品の『した』を探す
返事があれば、声がした方へ向かう

弟と遊んだ幼い日の記憶をなぞるようで、楽しいけど
なんか、良からぬ気配が……

うわー、なにあれ!
なんかグロいやつが、来てる!
引っ張られるようにして駆け出せば
鼓動もテンションも跳ね上がって
絶叫の後には、楽しい笑い声を


宵鍔・千鶴
【nyx】

所謂怖い話、ってやつの知識は書物のみ
うん、リアルだねって凝った雰囲気に称賛し

ホンモノか…さくらちゃんに会えればいいんだけど
ニーナが頼もしいのでお化け屋敷なのに安心してるよ、俺
小さいけれど確かに聴こえる幼き声に導かれながら
暗闇を進んでいけば、飛び出るお化けと小さな悲鳴
目の前の立派な翼に埋もれる
今日イチの驚きだったかも(ふわふわ)

スタンプも残りひとつ
ふと後方から気配を感じ振り返れば
何かが凄いスピードで走ってくる
あれは確か学校の理科室にあるらしい模型
…何あれきもちわるい…!!
嫌だ俺アイツ無理…!

皆の手を思わず引いて
殿はさすがの年長者な刻が有難い
走って逃げて息も切れた頃
さあ、ゴールは目の前だ


飛白・刻
【nyx】

合流したライラも共に洋館へと
カードにカンテラ、探索と
知らぬ遊びに先立つは少しの好奇

恐怖心はあまり無いものの
見慣れぬ仕掛けには純粋に驚き
そして耳に届く少女の声
夜目にも微かに見える影は確かに

瞬間、視界に入ったは白い翼で
種類の違う驚く声がひとつふたつ
光景に少しばかり笑んでしまったのはすまなく思い

ニーナの目の付け所はやはり慣れたものかと先進み
幾つかのポイントを確実に辿り星座は埋まりゆく

終盤に差し掛かるや、何やら感じる気配
近付く音に振り返れば内部が剥き出しの人型で
…じっくりと見たいものでは無いなと
真先に走る千鶴と、間に二人を挟むよう
それとなく殿の位置に

隠れや見つけや追いや逃げや
楽しい忙しなさを


ライラ・ユグドラシル
【nyx】

お化け屋敷、初めてだからどきどきする
頼もしいニーナの言葉に表情を和らげて、こくりと頷き

時折聞こえる幼い声
闇に包まれた屋敷の中を歩くのは
ほんの少しだけ、不安な気持ちになる
みんながいるから、大丈夫と心の中で

飛び出してきたお化けに小さく悲鳴を上げて
あ……千鶴、ごめんね
大丈夫?
無意識の内に広げてしまった翼を慌ててしまいながら
そっと深呼吸

星座のスタンプも集まってきたところで
後ろから追いかけてくる気配
え、なに、やだ……!
かなりの速さで迫りくるものから、逃げる途中
こっそり振り返ってみる
刻が殿を務めてくれているのが、心強い

どきどきが止まらないけれど
すごく、楽しいな



 眼前の洋館は古びてはいる大層立派で広く、巡り甲斐もありそうで。
 桜のアーチを潜り、辿り着いた館の入り口で受け取ったのは、星と桜の探索道具。
 飛白・刻(if・f06028)は言われた通り、星型のカードを首から提げながら。
 手にしたカンテラに目を遣り、地図へと視線を落としてみる。
 ……お化け屋敷。それは刻にとってまだ知らぬ遊びであり、少しの好奇が先立ち擽られる。
「うん、リアルだね」
 宵鍔・千鶴(nyx・f00683)も、いかにも何かが出そうな洋館の雰囲気に、そう呟きを落とす。
 千鶴も、所謂怖い話、というやつの知識は書物のみで。
 でも実際に目にしてみれば、思った以上に凝った雰囲気に漏れる称賛の声。
「お化け屋敷、初めてだからどきどきする」
 皆と合流を果たしたライラ・ユグドラシル(星詠・f01350)も、これが初めてのお化け屋敷。
 そんな物珍しそうながらも、そろりと窺う様な皆へと頼もしい声を掛けるのは、ニーナ・アーベントロート(埋火・f03448)。
「あたし、小さい頃おかーさんによく怖い話して貰ってて。ホンモノに会えるって思うとわくわくするんだ」
 ――だから先頭は任せてね? って。
 そっと声を潜め顔を寄せる様は、まるで悪戯っ子のよう。
 ライラはニーナの言葉に表情を和らげ、こくりと頷きながらも。
『ね……みつけて?』
 刹那、ふいに耳を擽る幼い声に気が付く。
 そんな、時折響く少女らしき声を聞きながら、闇に包まれた屋敷の中を歩くのは……ほんの少しだけ、不安な気持ちになるけれど。
(「みんながいるから、大丈夫」)
 ニーナだってあんなに頼もしいし、千鶴も刻もいる。
 共に歩む皆の姿を見て、ライラは心の中で改めてそう心強く思って。
「ニーナが頼もしいのでお化け屋敷なのに安心してるよ、俺」
 千鶴はそう前を行く頼もしい背中に瞳を細めた後。
 ぐるりと視線を巡らせ、耳を澄ましてみる。
「ホンモノか……さくらちゃんに会えればいいんだけど」
 お化け屋敷の仕掛けは、確かに称賛するほどリアルだけれど。
 でも――明らかにそれとは違う『ホンモノ』。
『……かくれんぼ、しましょ?』
 小さいながらも確かに聴こえる幼き声に導かれながら、千鶴は皆と共に怪異と星を追い、歩み進める。
 そして――カンテラの仄かな灯りだけが頼りの、暗闇の世界を進んでいけば。
「きゃっ」
「……わ!」
 急に飛び出してきたのは、やたら精巧にできた血塗れ人形のお化け。
 その突然の出現に、ライラの小さな悲鳴が上がった刹那。
 もうひとつ、上がった声。
「あ……千鶴、ごめんね。大丈夫?」
 悲鳴と共に、刻とニーナが同時に向けた視線の先には――ばさりと広げられた真白の翼。
「……むむ、ちょっと羨ましい」
 ニーナがそう言うのも納得な、ふわふわの翼に埋もれるふたり。
 けれどライラは、驚いた拍子に無意識に広げてしまった翼を慌ててしまいながら。
 ドキドキと早める鼓動をおさえるべく、そっと深呼吸を。
 そして刻は、そんなふたりにすまなく思う。
 ふわふわ和む眼前の光景に、少しばかり笑んでしまったから。
 ……次の瞬間。
「!」
 お化け屋敷に関して、恐怖心こそあまり無いものの。
 ガタガタッと大きな音が急に鳴り、物が飛び交い始めれば。
 見慣れぬ仕掛けを前に、刻は純粋に驚いて。
『……あなたおに、ね』
 耳に届いた声の主を探すべく視線を上げれば……ちらりと視界の端に揺らめく影。
 それは夜目にも微かなものであるが、見えるそれは確かに。
 そして、ニーナの目の付け所はやはり慣れたものかと、少しだけ前を行く彼女の様子に瞳細める。
 話に聞いたり、実際にこの場から存在を感じ取った情報から、いなくなったというさくらちゃんは小さな女の子。
 だから、ちっちゃい子が隠れられそうな調度品の『した』を探してみながらも。
 ニーナは怪異の言う様に、鬼の役を引き受けながらも。
 こう、鬼らしく声を掛けてみる――「もういいかい」って。
『こっちよ……はやく』
 そして声のした方へと歩みを進めて。
 幾つかのポイントを確実に辿って行けば、星のカードにも数多の星座が。
 けれどふと皆同時に、はっとその顔を上げる。
 ニーナにとってお化け屋敷の探索は、弟と遊んだ幼い日の記憶をなぞるようで楽しいけれど。
 なんか、良からぬ気配が……と瞳を凝らせば。
「うわー、なにあれ! なんかグロいやつが、来てる!」
「え、なに、やだ……!」
「……何あれきもちわるい……!!」
 そう、振り返った先にいたのは――。
「あれは確か、学校の理科室にあるらしい模型」
 ――嫌だ俺アイツ無理……!
 そう皆の手を思わず引いて真先に走る千鶴と、間に二人を挟むように位置取って。
「……じっくりと見たいものでは無いな」
 それとなく殿の位置を務める刻。
 そんな駆けだした皆を追い、何気に凄いスピードで追いかけてくる人体模型くん。
 声を上げながら皆で引っ張り引っ張られるように駆ければ、鼓動もテンションも跳ね上がって。
 ライラはこっそり振り返った先、殿を務めてくれている刻を心強く思う。
 そして巧い具合逃げ切れば、絶叫は楽しい笑い声へと変わって。
(「どきどきが止まらないけれど。すごく、楽しいな」)
 ライラは、ふと目が合ったニーナと顔を見あわせ、笑い合う。
 それから、ふっと切れた息を整えつつも。
 千鶴は見つけた最後のひとつ……魚座のスタンプを押して。
 ――さあ、ゴールは目の前だ。
 皆で共に、もう少しだけ、楽しくてドキドキするひとときを楽しむ。
 隠れや見つけや追いや逃げやの、楽しい忙しなさを。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

千家・菊里
【花守】
何が出るか年甲斐もなくわくわくしちゃいますね
ホンモノとはまた違った可愛げ(?)があって良いじゃないですか、ふふ(何か微妙に楽しみ方がズレた笑顔)
あ、伊織が頼りなければいつでもまた俺の腕にどうぞ、ぴよこさん

(時折わぁという悲鳴もとい歓声あげつつ)
気配は兎も角予感ですか?
ははは、小町さんは流石ですねぇ
まぁ一度確かめておきますか
あぁそうだ伊織、一つ言い忘れていたのですが――
(本当に御馳走に夢中でうっかり伝え忘れてただけなんですよ、ええ)
ははは
きっと日頃の行いが招いた結果ですね、ええ
まぁ皆さん楽しげで何よりですよ(生暖…微笑ましく)

それにしても伊織はチキンですねぇ、ぴよこさん?(一人のほほん)


呉羽・伊織
【花守】
コレもシゴトの内とはいえ、この面子――ホンモノと馴染み深い上に肝が太すぎる方々とお化け屋敷とは
いや、そーだネ!姐サンは驚いたフリして腕組んでくれても――ホントゴメンナサイ違う意味でコワイ!寒気が!(色々トラウマ)
お前はどさくさに紛れてぴよこを誑かすなー!

…ところでさっきから妙な気配と嫌な予感がしない?
噂のコかな、ちょい確かめてみるか――(開かずの間の方へ向かえば少女の影が見え――た瞬間)
ッッッイヤァァァ出たーー!!
帰る!!オレはもう帰る!!
誰だよこの怪異よか余程厄介なの招いたの!
何の呪い!?さっきの完全にコイツが元凶じゃん!
違う意味で!鳥肌が!

もうヤダ…何この恐怖の館…(泣いてないヨ)


花川・小町
【花守】
可憐な女心を太いだなんてやぁね
私もこれで結構愉しみにしてるのよ?ふふ
それに今はまだ、牙を隠しておくべき時――仕掛人達の心意気を無下にするのも無粋だわ
此処は私達も純粋な心で進むのが一番よ
――ふぅん、貴方も良い度胸じゃない?それじゃあ――きゃあこわぁい、助けて伊織ちゃん(甘ったるい声で腕取り)

(結局一瞬で離して悠々と)
あら、私は寧ろ愉しい予感しかしないわ
でも噂の子の尻尾を掴んでおくのは賛成よ
ああ、尻尾といえば、そうね――
(良い終える前に現れた狐に満面の笑み浮かべ)
御機嫌良う、待っていたわ
ふふ、伊織ちゃん自身の業が誘い寄せた様なものよね

さぁ、泣言はダメよ
此処からが本番
“鬼”になってあげましょ


佳月・清宵
【花守】
(気儘に桜を愛でた後、館に紛れふらりと娘を追い――一旦深入りを避けた矢先、違う獲物を見付け)

――見ぃつけた
(哀れな獲物こと伊織が娘に注視した瞬間、後ろからそっと腕掴み)

おいおい、折角声を掛けてやったのに、てめぇはまた連れねぇなぁ?
小町を見習えよ
(気が向きゃ後で合流してやると菊里に言っておいたが、こいつはまた呆けてたか――まぁ面白ぇから良しとして)
厄介?そりゃ全員似た様なお仲間だろうが、仲良くしろよ(心底愉しげに)
さっきどころか花見で馬鹿やってる所からずっと見守っ(肴にし)てやってたぜ?

然し本物の鬼もかくやという女を鬼に誘うとは、憐れな娘だな
――それ以上に哀れなのもいるが
(尚も愉快げに)



 出るのは妖か物の怪か、それとも――。
 暗闇に包まれた洋館は雰囲気も抜群、お化け屋敷にはうってつけ。
 けれど、此処を訪れた面々は……何とも、企画した方が気の毒なほどに何とやら。
「何が出るか年甲斐もなくわくわくしちゃいますね」
 カンテラを手にそう笑む千家・菊里(隠逸花・f02716)は、至っていつも通り。
 びよんっと飛び出してきた人形を、持っているカンテラで照らしながらまじまじと見つめて。
「ホンモノとはまた違った可愛げがあって良いじゃないですか、ふふ」
 宿すのは、何だか微妙に楽しみ方がズレた笑顔。
 いや……分かってたことなのですけれど。
「コレもシゴトの内とはいえ、この面子――ホンモノと馴染み深い上に肝が太すぎる方々とお化け屋敷とは」
 ある意味この場にそぐわなすぎる連れたちに、呉羽・伊織(翳・f03578)は遠い目になるも。
「可憐な女心を太いだなんてやぁね。私もこれで結構愉しみにしてるのよ? ふふ」
 花川・小町(花遊・f03026)は楽し気にそう、微笑んでから。
「それに今はまだ、牙を隠しておくべき時――仕掛人達の心意気を無下にするのも無粋だわ。此処は私達も純粋な心で進むのが一番よ」
「いや、そーだネ! 姐サンは驚いたフリして腕組んでくれても――」
 続いて言った伊織に――ふぅん、貴方も良い度胸じゃない? なんて瞳細めた後。
「それじゃあ――きゃあこわぁい、助けて伊織ちゃん」
 伊織のご所望通り、その腕を取り、甘ったるい声でそう紡げば。
「ホントゴメンナサイ違う意味でコワイ! 寒気が!」
 途端に蘇るのは、あの時のあれやこれや、色々なトラウマが……!
 そして何事かと伊織の懐からぴょこり顔を出したぴよこに、菊里はさり気なく声を。
「あ、伊織が頼りなければいつでもまた俺の腕にどうぞ、ぴよこさん」
「お前はどさくさに紛れてぴよこを誑かすなー!」
 そんな伊織の言葉の甲斐もなく、ぴょんっと菊里の腕にあっさり移るぴよこ。
 いや、つれない態度は今に始まったことじゃないし、慣れっこですし!
 そう肩を落としつつも、伊織はふと何気に気になっていたことを口にする。
「……ところでさっきから妙な気配と嫌な予感がしない?」
 結局、掴んであげた腕も一瞬で離して。
 伊織の声に、悠々と小町は返す。
「あら、私は寧ろ愉しい予感しかしないわ」
「気配は兎も角予感ですか?」
 ……ははは、小町さんは流石ですねぇ、なんて。
 楽しそうに言った菊里に、小町は続ける。
「でも噂の子の尻尾を掴んでおくのは賛成よ」
「まぁ一度確かめておきますか」
 此処はただのお化け屋敷ではない。怪異が潜む、曰く付き。
 予知に聞いた少女の如き影を探るべく、周囲に視線を巡らせつつも。
「あぁそうだ伊織、一つ言い忘れていたのですが――」
「ああ、尻尾といえば、そうね――」
 ふたり同時にそう、ふと伊織へと何かを紡がんとするけれど。
 ふっと伊織の視界の中に入ったのは、開かずの間の方へと駆ける少女の影。
「噂のコかな、ちょい確かめてみるか――」
 そしてその影を追うべく、意識をふと蠢く影へと向けた……次の瞬間。
 そっと後ろから腕を掴まれた感触を覚えた刹那。

 ――見ぃつけた。

「ッッッイヤァァァ出たーー!!」
 伊織の耳を巧みに擽るのは、聞き覚えのありすぎる声。
 赤の瞳を目一杯見開き、ずざざっと背後へと後退りして。
「帰る!! オレはもう帰る!!」
「御機嫌良う、待っていたわ」
「おいおい、折角声を掛けてやったのに、てめぇはまた連れねぇなぁ? 小町を見習えよ」
 涙目になりつつ叫ぶ伊織の腕を、逃がさないと言わんばかりに掴んだまま。
 現れた佳月・清宵(霞・f14015)は満面の笑み浮かべる小町をちらりと見ながらも、わざとらしく大きく息をついて。
「誰だよこの怪異よか余程厄介なの招いたの!」
「厄介? そりゃ全員似た様なお仲間だろうが、仲良くしろよ」
 心底愉しげに首を傾けて笑ってみせる。
 気儘にひとり桜を愛でた後、此の館に紛れ、ふらりと件の娘の影を一度は追った清宵であったが。
 一旦深入りを避けた矢先――違う獲物を見付け、嬉々とこの状況、というわけである。
「何の呪い!?さっきの完全にコイツが元凶じゃん!」
「さっきどころか花見で馬鹿やってる所からずっと見守ってやってたぜ?」
 花見の頃から、いつもの如く自棄酒したり遊ばれていた様を見守っていました、肴にしながら!
 そんな清宵に、違う意味で! 鳥肌が! と喚く伊織に。
「ふふ、伊織ちゃん自身の業が誘い寄せた様なものよね」
 小町もやはりそう、とても愉し気。
 そして、捕え甲斐も突っつき甲斐もある獲物で愉快に遊びながらも。
「ははは、きっと日頃の行いが招いた結果ですね、ええ」
 清宵はふと、相変わらずマイペースに笑うもう一匹の狐を見遣る。
 一応、菊里には言っておいたのだ。気が向きゃ後で合流してやる、と。
(「こいつはまた呆けてたか――」)
 清宵はそう思いつつも、だがまぁ良しとする。面白いから。
「まぁ皆さん楽しげで何よりですよ」
 そう生暖……いえ、微笑ましく眺める菊里であったが。
(「本当に御馳走に夢中でうっかり伝え忘れてただけなんですよ、ええ」)
 まぁでも、それも良し。面白いから!
 それから一人のほほんと。
「それにしても伊織はチキンですねぇ、ぴよこさん?」
 ぴよこと顔を見合わせ、一緒に首を傾けてみれば。
 ガクリと肩を落としまくる伊織へと視線を向け、小町は紡ぐ。
「さぁ、泣言はダメよ。此処からが本番」
 華の様に美しい笑みを咲かせながら――“鬼”になってあげましょ、って。
 そんな小町を見遣りつつ、清宵は肩を竦めてみせて。
「然し本物の鬼もかくやという女を鬼に誘うとは、憐れな娘だな」
 それから、ちらりと。
「もうヤダ……何この恐怖の館……」
 泣いてないけど泣きそうなその面を眺め、もう一度愉快気に笑む。
 ――それ以上に哀れなのもいるが、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ペルル・リートゥス
「こんどはおばけ屋敷、ですかー」
スタンプカードを首から下げて、カンテラを手にして相変わらず足では歩かずふわふわ漂うように。

仕掛けには
「わー、おどろきましたー」
とは口にするものの、ホントに驚いているのかは読めないゆるふわっぷりを披露。

幼い声が聞こえれば
「みつけるのはいいですけど、おばけ屋敷たのしみませんかー?」
と誘いをかけてみたり
「そっちじゃないといわれましても、わたしすたんぷあつめたいんですよねー」
と誘いを断ってみたり。

「かくれんぼするのはいですけどひとつひとつたのしみましょー?
わたしはおばけ屋敷をたのしみたいのでいまはかくれんぼしませんよー」

後でなんて約束をして大丈夫かなんて事は気にしない。



 星と桜の夜祭りが開催されている公園の次に向かうのは、古くて大きな洋館。
「こんどはおばけ屋敷、ですかー」
 ペルル・リートゥス(彷徨う海の月・f26397)は、入り口でスタッフに言われた通りに。
 すちゃりと星型のスタンプカードを首から下げ、星と桜で飾られたカンテラを手にして。
 相変わらず足では歩かずに、仄かにカンテラの灯火だけが浮かぶ暗闇の中を、ふわふわ漂うように進み始める。
 そして、どさっといきなり天井から落ちてきた生首を見て、ペルルは声を上げる。
「わー、おどろきましたー」
 本当に驚いているのかは謎な、読めないゆるふわっぷりで。
 ――さらに。
『ねぇ、みつけて? ……かくれんぼしましょ』
 耳に聞こえてきたのは、幼い少女の声。
 この声がお化け屋敷の作り物ではないことは、ペルルにも分かったけれど。
「みつけるのはいいですけど、おばけ屋敷たのしみませんかー?」
 逆にそう、ちらつく少女の影に、お化け屋敷を楽しむお誘いを……!?
『おにさん、こちら……こっちよ、こっち』
 少女もそう、またペルルのことを誘ってみるものの。
「そっちじゃないといわれましても、わたしすたんぷあつめたいんですよねー」
 見つけたスタンプ台へとふよふよ、誘いの声を断って、星座スタンプをカードにぺたんっ。
 集まっていく星座に、何気にゆるり嬉し気に笑みながら。
「かくれんぼするのはいいですけどひとつひとつたのしみましょー? わたしはおばけ屋敷をたのしみたいのでいまはかくれんぼしませんよー」
 そうつい、後でなんて約束をしてしまうペルルだけど。
 大丈夫かどうかなんて、細かい事は今は気にしません……!

大成功 🔵​🔵​🔵​

煌星・猫吉
つきと(f02995)といっしょにゃ。

すたんぷかーど、おほしさまにゃ!!

かんてらもおほしさまにゃ!!!

おっほしさま♪おっほしさま♪

にゃっにゃーん♪(ご機嫌にダンスくるくる)

ふみ、おばけやしきにゃん?

ゆーれーやしきなおうちとどっちがこわいのかにゃ?

ねこきち、こわくないったらこわくないにゃ。

…でも、つきとがこわいならてをつないであげるにゃ。

…つきとせーたかいからねこきちてーつなげないにゃ…。

だ、だっこはいやにゃ。ねこきちあかちゃんじゃないにゃ!

こわくにゃいもん…ねこきちにはおほしさまがついてるにゃ(クッションもふもふ)

(声が聞こえれば驚き)

おばけこわいにゃあ(泣)

こわいからでてこなくていーにゃぁ。


紅呉・月都
猫吉(f23825)と一緒
アドリブ歓迎

おー
雰囲気あんな、この建物
入り口で建物見上げて呟く

さってと、お化け屋敷の中をスタンプラリーで進むんだっけか?
押し忘れねえように気をつけねーとな
おら、猫吉置いてくぞー?

あ?一緒だろ?脅かしてくんのが人か幽霊かくらいしか変わんねーよ
はーん…意外としっかり作ってあんだな
脅かされてもびくともせずに順路を歩いて行く

あん?俺は別に平気だっつの
それに手ぇつなぐとか身長的に無理だろ
なんなら抱えてやろーか?

っと、そういやちび探しもしなきゃなんねーんだったか?
おーい、もーいーかー?さがすぞー?
少女に向かって宣言しつつ、隠れんぼ開始

怖がる猫吉をケラケラ笑いながら進む



 暫く廃墟であったにも関わらず、古びてはいるが立派で広い洋館。
「おー雰囲気あんな、この建物」
 桜のアーチを潜って辿り着いた館の入り口で、建物を見上げ呟くのは紅呉・月都(銀藍の紅牙・f02995)。
 そんな月都の隣で、お化け屋敷のスタッフから探索に必要なものを受け取れば。
「すたんぷかーど、おほしさまにゃ!! かんてらもおほしさまにゃ!!!」
 ――おっほしさま♪ おっほしさま♪
 煌星・猫吉(にゃんにゃかにゃーんฅ(๑>ㅅ<๑)ฅ・f23825)は、大好きなおほしさまが沢山で、テンションも上がりまくり!
 にゃっにゃーん♪ と星型のカードとカンテラを嬉々と持って、ご機嫌にくるくるっとダンス!
 そうかなりご機嫌な様子の猫吉を、月都は促す。
「さってと、お化け屋敷の中をスタンプラリーで進むんだっけか? 押し忘れねえように気をつけねーとな」
 ……おら、猫吉置いてくぞー? って。
 スタンプカードもカンテラもおほしさまだけど。
 集めるスタンプも、おほしさまいっぱいな星座のもの。
 そんな星だらけな状況に、すっかりにゃにゃーんっと浮かれまくっていた猫吉であったが。
 薄暗い館内に足を踏み入れつつ、こてんと首を傾げる。
「ふみ、おばけやしきにゃん? ゆーれーやしきなおうちとどっちがこわいのかにゃ?」
 そんな問いに、こう答える月都。
「あ? 一緒だろ? 脅かしてくんのが人か幽霊かくらいしか変わんねーよ」
 それから、びよんっと飛び出してきた血塗れ人形を、びくとも驚かずじっと見つめて。
「はーん……意外としっかり作ってあんだな」
 渡された地図通り、順路に沿って歩いて行かんとする。
 そして。
「にゃっ!?」
 急に飛び出した人形に驚いた猫吉は、耳と尻尾をピンとさせながら、思わず声を上げるけれども。
「ねこきち、こわくないったらこわくないにゃ。……でも、つきとがこわいならてをつないであげるにゃ」
 そう円らな金の瞳で、月都をちらっちらっと見上げれば。
「あん? 俺は別に平気だっつの。それに手ぇつなぐとか身長的に無理だろ」
「……つきとせーたかいからねこきちてーつなげないにゃ……」
 そう言われてお耳をぺたん、しょんぼりする猫吉に月都はケラリと笑んで続ける。
「なんなら抱えてやろーか?」
「だ、だっこはいやにゃ。ねこきちあかちゃんじゃないにゃ!」
 猫吉は月都の言葉に、ぶんぶん首を振って。
「こわくにゃいもん……ねこきちにはおほしさまがついてるにゃ」
 抱っこしているおほしさまクッションを、もふもふぎゅぎゅっ。
 そんな、そろーりと館内を進む猫吉を後目に。
「っと、そういやちび探しもしなきゃなんねーんだったか?」
 月都がそう、予知や噂で視えたり聞いたりした少女に語り掛けてみれば。
「おーい、もーいーかー? さがすぞー?」
『みつけて……おにさん、こっち』
 月都のかくれんぼ開始宣言に、ふいに聞こえた幼い少女の声。
 そんな声が聞こえれば、にゃっ!? と猫吉は驚いて。
「おばけこわいにゃあ……」
 そう思わず涙目になりながらも、ぶんぶんと首を横に振る。
 ――こわいからでてこなくていーにゃぁ、って。
 そんなぷるぷる怖がる猫吉の様子にケラケラ笑いながら、月都は少女を探す。
『……かくれんぼしましょ、あなたおに』
 ゆらり視界の端で揺れる影と耳に響く幼い声を追って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 集団戦 『呪いの額縁』

POW   :    待ち伏せ擬態状態
全身を【霊的にも外見的にも一般的な額縁】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    作品モデルの複製
自身が【破壊される危険】を感じると、レベル×1体の【肖像画に描かれている存在】が召喚される。肖像画に描かれている存在は破壊される危険を与えた対象を追跡し、攻撃する。
WIZ   :    無機物の芸術家
【額縁の中心】から【対象を急速に引き寄せる魔力】を放ち、【キャンバスに取り込み肖像画に変える事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:mizuki

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※お知らせ※
 第3章プレイング送信の受付は、4/11(日)断章公開後より開始いたします。
 それ以前に送信された分は流れてしまう可能性が高いのでご注意ください。
 送信締切等のお知らせは、MS個別ページ等でご確認ください。
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※訂正※
 受付開始日の曜日を誤まって記載しておりました。
 正しくは、4/11(土)断章公開後から受付開始、です。
.

●少女が隠れたその場所は
 或る者は怪異が呼ぶ声に従い順路を外れ、開かずの扉をそっと開いてみたり。
 また或る者は誘う声に聞こえぬフリをして、十二の星座全ての判を集め出口へと向かったり。
 けれど――開かずの扉を開けたその先も。この先が出口かと開けた扉の先も。
 いや、あそこの扉もここの扉も――全てが結局、気が付けば同じ部屋へと繋がっていたのだった。
 勿論それは、この館に住んでいたという少女と同じ名の花を目一杯愛で楽しんだ者のみであるが。
 そもそも何故、館を辿る星の判が十二の星座のものだったのか。
 それは十二の星座が、太陽が夜空を辿る道すじ――黄道上に在るから。
 星と桜の祭りに合わせ、洋館の十二の部屋を巡るお化け屋敷にぴったりだということが理由のようだが。
 黄道上に在る星座の数は、十二ではない。
 何処となく桜を思わせるような、怪異の香りが濃くなった館内を彷徨う猟兵たちが、どうやっても辿り着いてしまう部屋。
 それは――蠍座のスタンプがある部屋であった。
 いや正確にいえば、怪異が誘うのは、蠍座の部屋の奥に密かに出現している扉の奥。
 その扉の先は、射手座のスタンプがある部屋ではない。
 そこは十三個目の部屋――蛇使い座の部屋。
 実際の洋館には存在しない、怪異が生み出した部屋である。
 そしてやたら広すぎる部屋にずらりと並んでいるのは、数えきれないくらいの絵画。
 しかもそれは全て、肖像画であった。
 その中でも、一番最奥に飾られている絵……それは、幼い少女の肖像画。
 ガタガタとひとりでに揺れ出し、ずっと猟兵達を誘っていたあの幼い声が再び絵画から聞こえる。
『……かくれんぼしましょ、あなたおに』
『でもね、じょうずに絵のなかにかくれたら、だーれもみつけてくれないの』
『おにさんがみつけてくれたら、でられるかなぁ?』
『だから、みつけて』
『はやくみつけて』
『みつかるまでひとりじゃさみしいから、だいすきなみんなも絵にしたけれど』
『でもね、けっきょくはわたし、ひとりでかくれてるの』
 刹那分裂し、口々にそうそれぞれ喋り出す、幼い少女が描かれた絵画たち。
 実際にその絵画が館のどこかに存在するのか、それともそもそも存在しないものなのかは分からないし。
 描かれている少女が噂のさくらなのかも、分からない。
 人々が作った噂が形となり、全く架空のものが怪異となってしまったのかもしれないし。
 本当にかくれんぼをしている最中……さくらという少女が絵画の中に隠れ、そのまま取り込まれてしまったのかもしれない。
 けれど――真実は、誰にもわからない。
 ただ明確なのは、眼前のオブリビオンの群れを退治しなければいけないということだけ。
 放っておけば、怪異に誘われる条件を満たした一般人が犠牲になってしまうかもしれない。
 だって――現にひとりでかくれるのはさみしいって言う、眼前の肖像画の中の少女は。
 猟兵達を今にも自分と同じ様に、絵画の中に閉じ込めんとしているのだから。
フルエレ・エルムウッド
アドリブ・連携歓迎

以前流行したという十三星座占いをさくら様も楽しんだのでしょうか
ですがこの怪異は正しくオブリビオン、滅さねばなりません
離れた敵にUC使用
敵は額縁に変わると思うのでそちらにUCで手持ちのボールペンを動かして、《アート》で《破魔》の《祈り》を記し、敵の閉じ籠っている《封印を解く》
聖なる文字と句に籠められた神の光はオブリビオンには苦しいでしょう
それに『かくれんぼをしたい』『閉じ込めたい』本性をいつまでも額に封じておける敵でもないかと
「寂しい感情が、真実でも、偽りでも
どうぞ安らかに、お眠りなさい」
《優しさ》籠めた《慰め》の《祈り》
眼差しを向けUC攻撃
複数相手なら《範囲攻撃》へ力を広げて



 実在しない十三番目の星座の部屋。その扉の奥に、彼女は隠れていた。
 いや、正しくはその部屋に飾られた額縁の中に……彼女の意思か、取り込まれたのか、はたまた噂が生み出した代物なのかは分からないが。
『だれもみつけてくれないの』
 少女の肖像画の姿をした怪異は囁く。
 ……おにさん、わたしはここよ? って。
(「以前流行したという十三星座占いをさくら様も楽しんだのでしょうか」)
 十二だと言われていた黄道十二星座が実は十三だったという話が、以前話題になったこともあったが。
 この屋敷に以前住んでいたというさくらも、その時、年頃の少女らしく流行りの星占いに夢中になったのかもしれない。
 けれど、真実は分からないが……これだけは、明確である。
「ですがこの怪異は正しくオブリビオン、滅さねばなりません」
 フルエレ・エルムウッド(フローライト・f24754)がその手に掲げるは、1本のボールペン。
『わたしを、みつけられる?』
 そんな言葉とは裏腹に、額縁に擬態し隠れる敵へと。フルエレは、纏う薄桃の春をふるり咲かせ躍らせながらもしたためる。
 芸術を愛する神の想像力を以って綴る言の葉を。悪しき封印を解き放つ破魔の祈りを。
『……!』
「聖なる文字と句に籠められた神の光はオブリビオンには苦しいでしょう」
 ――かくれんぼをしたい。閉じ込めたい。
 噂の少女と同じ名を持つ花を愛でた者へと囁かれるその言葉と、邪悪な本性。
 ……そんな本性をいつまでも額に封じておける敵でもないかと、と。
 神の慈しみをもって、眼前の存在を躯の海へと還す事に戸惑いなどない。
 人々と触れ合い、夜祭りやお化け屋敷を楽しんでいた夢見系女子は、やはり神なのだ。
『――どうして? さみしいの、みつけて』
 ……かくれたところから、でられないの、と。
 そう続けた敵へと向けられるのは、青を思わせる美しき濃紫の眼差し。
「寂しい感情が、真実でも、偽りでも。どうぞ安らかに、お眠りなさい」
 ――あまねく時空に、光あれ。
 刹那、女神たる者の威圧をもって解き放たれたのは、優しさを籠めた慰めの祈り。
『あ、ぐ……っ!』
 女神は祈る。神々しき彩を纏い、柔らかな真白と透ける様に艶やかなる紫を揺らしながら。
 在るべき場所へと、過去の化身を導き還すために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

霄・花雫
【しゃるはな】
あたし隠れんぼってしたコトないけど、隠れんぼ中にわらわら出て来ちゃダメだと思うなー
だって、あたしたち鬼なんでしょ?

シャルちゃーん、援護アテにしてまーす!
ってワケで、本体狙って突っ込むよ!
UCと【空中戦】で空を駆け、レガリアスシューズに大気を集めて【全力魔法、毒使い、念動力】で敵を蹴る毎に爆発させて加速するよ
敵の攻撃は【野生の勘、見切り】で何とかする!ついでに【誘惑、挑発】で同士討ちも狙ってこー!

隠れんぼはゲームだもの、ゲームには必ず終わりがあるんだよ
みんな絵にしちゃったから君を見付けてくれなくなっちゃったんじゃないかな
君はさ、出て来て、隠れんぼおしまい!って言えば良かったんだよ


シャルロット・クリスティア
【しゃるはな】
そうならざるを得なかったのか、自ら望んでそうなったのか……こうなってしまってはもう、知る由もありませんね。
いずれにせよ、自分で言ったでしょう。
私達は鬼です。鬼は一緒に隠れられませんよ。
逆に、言うべきなのは……。
見つけましたよ、お嬢さん。遊びの時間は終わりです。

あの子たちの相手は任せます、花雫さん。
何やら周囲から増えてきそうな気配ですからね、私はそちらの対処を。
出てきた傍から早撃ちで仕留めて行きます。
邪魔はさせませんので、存分に遊んであげてください。

どれだけの時間、こうしていたのか……寂しかったでしょうが、それももうおしまいです。
隠れ続けて、疲れたでしょう。もうお休みなさい。



 ちらちらと影を垣間見せていた少女が隠れていたのは、誘われた十三番目の部屋。
『わたしはここよ、おにさん』
『みつけて、みつけて』
 少女を隠していた額縁が次々に分裂し、そう訴えかける。
 そんな様子に首を傾け、霄・花雫(霄を凌ぐ花・f00523)は少女へと紡ぐ。
「あたし隠れんぼってしたコトないけど、隠れんぼ中にわらわら出て来ちゃダメだと思うなー」
「そうならざるを得なかったのか、自ら望んでそうなったのか……こうなってしまってはもう、知る由もありませんね」
 シャルロット・クリスティア(彷徨える弾の行方・f00330)の言う通り、どうして少女が額縁の中に隠れることになったのか、そもそも肖像画の少女が存在したかさえも、分からないけれど。
 だが、これははっきりと分かっている。
 眼前の少女は隠れるどころか、その数を増やし、猟兵達へと迫っている。
 一緒に額縁の中に隠れましょう、といわんばかりに。
 けれども、それはできない。何故ならば――。
「だって、あたしたち鬼なんでしょ?」
「いずれにせよ、自分で言ったでしょう。私達は鬼です。鬼は一緒に隠れられませんよ」
 ――かくれんぼしましょ、あなたおに。
 そう言っているのは、少女自身。だから、自分達は『鬼』なのだから。
「逆に、言うべきなのは……」
 シャルロットは大型の機関銃を構え、そして告げる。
 ――見つけましたよ、お嬢さん。
「遊びの時間は終わりです」
 鬼が見つけたのだから、かくれんぼはもうお終い。
 後は、在るべき場所へと彼女を還すだけ。
 刹那、花雫の足首で羽ばたくのは、大気と戯れる鰭のような薄翅の翼。
「シャルちゃーん、援護アテにしてまーす!」
 ――さあ、飛ぶよ!
 まるで先程愛でた桜を躍らせる春風の様につまさきで地を蹴り、ふわり大気を味方につけて。
 小さな熱帯魚はその花を自由に咲かせる。ずっと憧れていた大空に。
「あの子たちの相手は任せます、花雫さん」
 そして游ぐ様に空駆ける花雫の道を拓かんと、シャルロットは素早く狙いを定め引き金を引いて。
「邪魔はさせませんので、存分に遊んであげてください」
『……ッ!』
 自由に翔ける彼女の行く手を阻むことなんて、させない。
 牽制や足止め目的の銃撃が放たれ、標的の動き方の癖を覚えながら。少女が召喚した有象無象を次々と正確に撃ち抜いていく。
 そんなシャルロットに周囲に湧いて出た敵は任せ、花雫が狙い翔ける先は、額縁の少女本体。
「隠れんぼはゲームだもの、ゲームには必ず終わりがあるんだよ。みんな絵にしちゃったから君を見付けてくれなくなっちゃったんじゃないかな」
『……!』
 もう鬼にみつかったのだから、少女のかくれんぼは終わり。
 全力を込めた魔力と毒を大気に宿し、花雫の翼がひゅっと風を鳴らして。叩きつけられた蹴りと共に生じるのは、激しい爆発音。
 そしてさらに加速し、誘惑や挑発を交え連撃を見舞いながらも、花雫は左右異なるいろをした青い瞳を向け、額縁の中の彼女へと教えてあげる。
「君はさ、出て来て、隠れんぼおしまい! って言えば良かったんだよ」
『だって……でも、でたらみつかっちゃう……、っ!』
 みつけて欲しいのか、隠れたいのか……いや。
 かくれんぼはしたいけれど――でも、ひとりでずっと待つのはいや。
 そうしているうちに、出る術を失ってしまったのか。
 けれど、少女がどう思っていようとも。
「どれだけの時間、こうしていたのか……寂しかったでしょうが、それももうおしまいです」
 破壊される危険を感じ、額縁が再び複製を生み出して花雫へと向かわせようとするも。
 小さな熱帯魚が翔ける空に翻るのは、青に金が踊る銃士のコート。
 シャルロットの魔術処理が施された機関銃から撃ち出された弾丸が、それを許さない。
 そして召喚されたそれらを仕留めていき、シャルロットは次の標的に狙いを定めながらも紡ぐ。
「隠れ続けて、疲れたでしょう。もうお休みなさい」
 刹那、更なる加速に乗せて再び放たれた花雫の蹴りが大きく爆ぜる。
 信頼する心強い友達の援護を背に――誰にも邪魔されず、自由に空を游ぎながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

砂羽風・きよ
【菊】

敵だと分かれば震えも収まった気がする

噂が形になったんだとしても
ここに一人でいるのは寂しいよな
けど、どんなに寂しくても他の人を巻き込むのはよくねぇ

出してほしいなら俺達がさくらちゃんを出してやる

理玖、やるぞ

デッキブラシを取り出し
ひとつずつ絵画に突き刺す

くそ、絵画の数多いな!
理玖疲れてないか?

UCを使いきのを呼ぶ
きの、わりぃ
お前も手伝ってくれ

「はいはい、しょーがないなぁ」

きのには掃除機を持たせ絵画を吸い込んだり
動きを遅くさせてもらう

額縁を全部壊してさくらちゃんを出してやる
かくれんぼはおしまいだ

あぁ、日が暮れるまでよくやってた
隠れる奴が上手いとこんな感じで探すの苦労するんだよな

…やっと見つけたぜ


陽向・理玖
【菊】

きよ兄さんは優しいな
元は何か知らねぇけど
楽しんだ人達を惑わせるとか
俺には許せねぇ

おお
頷き

龍珠弾いて握り締めドライバーにセット
変身ッ!
範囲攻撃で衝撃波撒きつつ
残像纏い近くの敵にダッシュで間合い詰めグラップル
拳で殴る
1体ずつ各個撃破
確実に数減らす

俺は平気
…おお
きの兄さん、だ
初めまして
って素面じゃねぇし顔分かんねぇか
さっさと倒そ
限界突破しUC
覚悟決め一気に叩く

ほぼ無敵っつっても
動けないんだろ?
額縁から絵取り出し破く
子供に擬態してるからか?
浅はかっつーか
やり難いな

やっぱきよ兄さんは優しいわ
でもまぁ
こんな広い館に独りなら
淋しいよな
見つけたぜ

きよ兄さんは
かくれんぼとかした事あった?

そっか
満足したかな



 お化け屋敷のお化けはぶっちゃけ、めっちゃ怖かったけれど。
 でも、誘われた十三番目の部屋に隠れていたのは、お化けなんかじゃないから。
(「敵だと分かれば震えも収まった気がする」)
 砂羽風・きよ(末のきよし・f21482)はそう、額縁の中の少女へと青の視線を向ける。
 眼前の存在はお化けではなく、オブリビオン。
 彼女がどうして額縁の中に在るのかは、わからない。かくれんぼしていて取り込まれたのか、そもそも少女自体実在しないのか。
 けれど、でもきよは少女へと紡ぐ。
「噂が形になったんだとしても、ここに一人でいるのは寂しいよな」
 ……みつけて、と。
 そう彼女は言っていたから。だから、隠れながらも寂しかったのだろうと、きよは思う。
 そしてそんな彼へと視線を向けて、陽向・理玖(夏疾風・f22773)は呟く――きよ兄さんは優しいな、って。
 でも隣に立つ兄貴分が、ただ優しいだけではないことも、理玖はちゃんと知っている。
『ね、こんどはいっしょにかくれましょう? 額縁のなかで』
「けど、どんなに寂しくても他の人を巻き込むのはよくねぇ」
 少女の声になど、決して惑わされはしない。
 そんなきよの言葉に、同意して。
「元は何か知らねぇけど、楽しんだ人達を惑わせるとか、俺には許せねぇ」
「出してほしいなら俺達がさくらちゃんを出してやる」
 ――理玖、やるぞ。
 そう取り出したデッキブラシを握る彼に、おお、と理玖も頷いてから。
 虹の色を帯びる龍珠弾き握り締め、龍の横顔を模したドラゴンドライバーへとセットすれば。
 ――変身ッ!
 きよが剣山のように鋭いデッキブラシの鋭撃で絵画を貫くのと同時に。
 衝撃波撒きつつ残像纏い、地を蹴って懐に入り込んだ敵へと、握りしめた拳を叩き込む。
 確実にその数を減らすべく、1体ずつ各個撃破していくふたりだが。
『ねぇ、かくれぼしましょ』
『みつけて』
『かくれるの、じょうずでしょ?』
「くそ、絵画の数多いな! 理玖疲れてないか?」
 さほど強くはない敵ではあるものの、その数は多い。
 俺は平気、と複製された敵へと拳を捻じ込みながら、理玖は答えるけれど。
 確実に数は減らしているものの、ふたりの手だけでは少し骨も折れそうだから。
「きの、わりぃ。お前も手伝ってくれ」
「はいはい、しょーがないなぁ」
 きよが喚んだ刹那現れたのは、前髪を上げてピンで留めているもうひとりの彼……もう一つの人格・きの。
「……おお。きの兄さん、だ。初めまして」
 理玖はそう瞳をぱちくりさせつつも、現れたきのに挨拶するも。
「って素面じゃねぇし顔分かんねぇか」
 そう首を傾けつつも、さっさと倒そ、と目の前の額縁をぶん殴る。
 そんな理玖に良い子な表情を宿して、よろしくーなんて挨拶を返しつつも。
 きのもざくりとデッキブラシで敵を突き刺し、きよと共に絵画をひとつずつ潰していけば。
 ガッと拳を入れた感覚に手応えがないことに気付いた理玖は、七色に輝く眩い龍のオーラを纏い、覚悟を決める。
「ほぼ無敵っつっても、動けないんだろ?」
 ――フォームチェンジ! ライジングドラグーン!!
『……!』
 刹那、戦闘力と飛翔能力が増したその手で、額縁から絵取り出し破いて。
「子供に擬態してるからか? 浅はかっつーか、やり難いな」
「額縁を全部壊してさくらちゃんを出してやる」
 ……かくれんぼはおしまいだ。
 そう絵画へと向かうきよの声に、理玖は青の瞳をそっと細める。
 ――やっぱきよ兄さんは優しいわ、って。
 それからふと、彼にこう訊いてみる。
「きよ兄さんは、かくれんぼとかした事あった?」
「あぁ、日が暮れるまでよくやってた。隠れる奴が上手いとこんな感じで探すの苦労するんだよな」
 きよが紡ぐのは、ちょうど隣の弟分の髪のような、夕焼け色の記憶。
 楽しかったけれど……でも、やっぱりひとりで隠れているのは寂しかったから。
 だから分かるから、さくらを隠れている絵画から出してあげたいと、きよは思うのだ。
 そんなきよに、そっか、と返して。
『わたしはここよ、おにさん』
 そう口にする少女へと視線を移す――満足したかな、って。
 それから、きよと共に、少女を閉じ込めている額縁へと地を蹴って。
「でもまぁ、こんな広い館に独りなら淋しいよな」
 どんなものも貫くデッキブラシと同時に、唸りを上げる拳を再び放つ。
 ――見つけたぜ、って。
 そして、きよも。
『ッ! おにさ、ん……!』
「……やっと見つけたぜ」
 寂しいかくれんぼの終わりを、理玖と一緒にそう、少女へと告げてあげる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御園・桜花
「貴女に納得して貰うためには…誰かが絵の中に行った方が良いと思ったのです。貴女の世界を、絵を中から壊して外に出られると、貴女自身に知って貰うために」

わざと無機物受け絵の中へ
「貴女を迎えに参りました。貴女は此処に来られますか?」
来たら持参したお菓子を全部、来れなかったらどら焼きを1つだけ置いて
「絵の中から出られないと、貴女が思い込んでいるだけです。やり方を見せますから…一緒に外に出てお菓子を食べましょう?」
UC「アルラウネの悲鳴」全力使用
中から絵画世界をぶっ壊す

「貴女が本気で望めば、必ず外に出られます。お寂しいのでしょう?望んで下さい。外を、また皆で一緒に遊ぶことを」
転生願い慰め乗せた鎮魂歌歌う



 少女が隠れていたのは、十三番目の部屋。
 いや……正確にいえば、十三番目の部屋にある額縁の中。
『みつけて……ねぇ、はやく』
 少女はそう口にするやいなや、眼前に立つ御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)へと。
 額縁の中心から、急速に引き寄せる魔力を解き放つ。
 だが桜花は敢えてその身で少女の魔力を受け止め、キャンバスへと取り込まれる。
 それは、額縁の中に隠れる少女へと、直接届けたかったから。
「貴女に納得して貰うためには……誰かが絵の中に行った方が良いと思ったのです。貴女の世界を、絵を中から壊して外に出られると、貴女自身に知って貰うために」
 そしてその中で、桜花は彼女へと語りかける。
「貴女を迎えに参りました。貴女は此処に来られますか?」
 けれど、絵画の中で少女はひとりぼっち。それは変わらない。
 でも桜花は少女にも味わってほしくて。
 持参した星と桜のどら焼きをひとつだけ、その場に置いてから。
「絵の中から出られないと、貴女が思い込んでいるだけです。やり方を見せますから……一緒に外に出てお菓子を食べましょう?」
 彼女へと、示してあげる。
『……っ!』
 刹那、絵画世界に轟くのは、アルラウネが引き抜かれた時のような絶叫。
 同時に破壊した空間から抜け出した桜花は、十三番目の部屋に響かせる。
「貴女が本気で望めば、必ず外に出られます。お寂しいのでしょう? 望んで下さい。外を、また皆で一緒に遊ぶことを」
 転生を願い、慰めを乗せた鎮魂歌を。
 そして――届けたい、思いの言の葉を。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「ちょっとおいたが過ぎたようね」
拳銃【平和を作るモノ】と短剣【揺らぎ逸らす刃】を構えて一気に踏み込むわ。
クイックドロウと2回攻撃で額縁を攻撃。

複製がぞろぞろと出てきたら、ユーベルコード【蒼き刃の円舞】
「数が多くてもここならまとめて一掃できるのよ」
【青金剛石のチャクラム】を巨大化し、自身からレベル64m半径内の敵全員を攻撃するわね。味方がいなければ3回攻撃よ。

「呪いの額縁らしいけど…残念ね。”私”とは呪いの年季が違うわ」

始まってから100年以上らしいわね。



 この館に住んでいたという少女の名と同じ花を愛でた者だけが誘われる、十三番目の部屋。
 そんな蛇使い座の部屋に隠れていた少女は、やって来た猟兵達へと紡ぎ続ける。
『かくれんぼしましょ、あなたおに』
 それがただのかくれんぼならまだしも……額縁に相手を隠してしまわんとする少女に。
 ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、異なる色を宿すふたつの宝珠を向けて。
 かくれんぼを所望する彼女に言い放つ。
「ちょっとおいたが過ぎたようね」
 そして構えるは、長い銃身の黒色の回転式拳銃と波打つ刃の短剣。
 それから一気に踏み込んだヴィオレッタは、素早く撃ち出した弾丸で教えてあげる。
 かくれんぼはもう終わり――在るべき場所へと還る時間だということを。
『……! まだ、かくれんぼしてあそぶのっ』
 破壊される危険を感じたのか、子ども染みたそんな声と同時に複製される少女の姿。
 けれど追従してくる敵の様子にも何も問題はない。
 むしろ、この場ならば好都合。
「数が多くてもここならまとめて一掃できるのよ」
 刹那、巨大化する青金剛石のチャクラムが範囲内の敵全てへと衝撃を見舞って。
『かくれんぼ、しましょ……、っ!』
 消えゆく少女の肖像画たちを見遣り、ヴィオレッタは紡ぐ。
「呪いの額縁らしいけど……残念ね。”私”とは呪いの年季が違うわ」
 ……始まってから100年以上らしいわね、と。
 額縁の中の少女が生まれたのは、話を聞く限り、それほど昔ではなさそうだけど。
 何せ、ヴィオレッタはヤドリガミ。
 所有者に不幸な最期をもたらすとされた――希望の宝珠なのだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​

榎・うさみっち
【ニコ(f00324)と!】
あれー?全然出口に辿り着かないぞ!
うわっ何だこの部屋!絵画だらけで気持ち悪…
ぴゃあああ動いたぁぁ!
ってオブリビオンかこいつ!
なるほど、さっきの女の子の声は
ここから聞こえてたんだな
かくれんぼは終わりだぜ!
お家に帰る時間だ!

UCでデビみっち軍団召喚!
ツンツン攻撃をお見舞いしてやれ!
…え?報酬?それは後で考えるからまずはこいつを…
ぴゃー!?
デビみっちと交渉してる隙に
肖像画に変えられてしまった!ピンチ!

でもニコに放たれた敵UCのおかげで
どさくさに紛れて俺自身も脱出に成功
待て待て!俺は本物だニコ!!
ニコの無差別攻撃を逃げ足で何とか躱しつつ
気を取り直してデビみっち達の一斉攻撃!


ニコ・ベルクシュタイン
【うさみ(f01902)と】

…奇妙な所に迷い込んでしまったようだな
うさみよ、油断無きように
もしも噂が真実ならば気の毒にも思うが
オブリビオンが相手とあらば俺達が為す事は一つ
行くぞうさみよ、此のかくれんぼを終わらせる!

ああ、油断するなと言った先からうさみが絵画に…
片手で顔を覆い嘆きながら、もう片方の手には精霊銃
【疾走する炎の精霊】の炎の弾丸で対処しよう
少しでも手を緩めると圧倒されるな
「クイックドロウ」で常に「先制攻撃」を狙い
「誘導弾」で逃さず確実に仕留めて行こう

な、何故うさみが射程内に!?さては貴様…俺を欺こうと!
そうは行くかと狙い澄まして自称うさみを狙うが、まあ逃げ足の速い事
何?本物?済まんな!



 ――こんなところにいられるか! と。
 出口に通じるはずの扉を開けた……はずであったのに。
「あれー? 全然出口に辿り着かないぞ!」
 ニコ・ベルクシュタイン(時計卿・f00324)の頭上で首を傾けた、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)だが。
 次の部屋へと続く扉を開き、足を踏み入れれば。
『……おにさん、みつけて』
「うわっ何だこの部屋! 絵画だらけで気持ち悪……ぴゃあああ動いたぁぁ!」
 ずらり並ぶ絵画がガタガタと揺れ出し、思わずニコの髪に埋もれては叫ぶうさみっちだけど。
「……奇妙な所に迷い込んでしまったようだな」
 今までのお化け屋敷とは明らかに違う気配に、ニコがそう紡げば。
 そっと顔を出したうさみっちにも、絵画がいきなり動いたその理由が分かったのだった。
『ねぇ……かくれんぼしましょ?』
「ってオブリビオンかこいつ!」
 そう、お化けではなく、眼前の存在はオブリビオン。
 そして思い返せば、響いた声は聞き覚えのあるもの。
「なるほど、さっきの女の子の声はここから聞こえてたんだな」
 そうと分かれば、もう怖くはありません!
「うさみよ、油断無きように」
 ニコはうさみっちにそう告げた後、少女の肖像画を見遣り言い放つ。
「もしも噂が真実ならば気の毒にも思うが、オブリビオンが相手とあらば俺達が為す事は一つ」
 ――行くぞうさみよ、此のかくれんぼを終わらせる!
「かくれんぼは終わりだぜ! お家に帰る時間だ!」
 ニコの声にこくりと力強く頷き、早速うさみっちが戦場に喚び出さんとするのは。
 ――極悪軍団デビみっちの一撃喰らえー!!
「ツンツン攻撃をお見舞いしてやれ!」
 三叉槍を持った悪魔デビみっち軍団! ……なのですが。
『……で? 報酬は?』
「……え? 報酬? それは後で考えるからまずはこいつを……」
『はぁーー?? 幾ら貰えるかわかんないのに働けとーー??』
 何だか交渉が難航している模様……?
 そうこうしているうちに。
『ふふ……いっしょにかくれましょ?』
「えっ? ぴゃー!?」
 額縁の中心から放たれた急速に引き寄せる魔力によって、肖像画に変えられてしまったうさみっち。
 これはピンチです!!
 そんな、早速絵画になってしまった様に、ニコは大きく嘆息して。
「ああ、油断するなと言った先からうさみが絵画に……」
 片手で顔を覆い嘆きながらも、もう片方の手に握るは炎の精霊と契約を交わした精霊銃。
 そしてカチャリと、燃え盛るかの如きその銃身を構えて。
 ――契約の下に疾く来たれ、我が炎の愛し子よ。
『おにさん、かくれんぼ……、ッ!』
 刹那、サラマンドラの炎が弾丸と成って戦場を疾走し、着弾し発火すれば。
 物凄い勢いで猛り唸る炎が、悪しき絵画をあっという間に燃やし灰へと変える。
 けれど、眼前の敵は数えきれぬほど。
『みつけて、はやく』
『かくれんぼしましょ』
「少しでも手を緩めると圧倒されるな」
 ニコは呪いの絵画に先手を取る様に、素早く炎の精霊銃の引き金を引いて。
 次々と敵を燃やしていきながらも、誘導弾を撃ち確実に仕留めていく。
 そんなニコが撃ち出すサラマンドラの炎に、破壊される危険を感じた敵が、肖像画に描かれている存在を召喚すれば。
「あっ、出られた!」
 どさくさに紛れて、うさみっちも脱出に成功! ……したのですが。
「な、何故うさみが射程内に!? さては貴様……俺を欺こうと!」
 いきなり戦場に戻って来たうさみっちに偽物疑惑!?
 そうは行くかと狙い澄まし、自称うさみっちへと銃口を向けるニコ……!?
 そして、うさみを偽るとは不届き千万、と。容赦なく引き金を引き、無差別攻撃を見舞わんとするニコだが。
 見紛うなき本物のうさみっちは、ぴゃああああと鳴きながらも、逃げ足を駆使して何とか回避!
 けれど逃げ足の速いピンクの妖精に、再び照準を合わせんとするニコだけれど。
「待て待て! 俺は本物だニコ!!」
 そううさみっちは本物アピールをしつつ、気を取り直してデビみっち軍団の一斉攻撃を!
 そんなツンツン攻撃を敵に見舞うデビみっちたちを見て。
「何? 本物? 済まんな!」
 ようやくニコの抱いていた疑惑も晴れた模様……!?
 いえ、これも全部、眼前のオブリビオンの所為――そんな不埒な存在は、残らずツンツンして燃やし尽くすだけです!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アドリブ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

閉じ込めたって結局一人じゃないのかなぁ。
絵画の中にって、こっちの世界にそんな歌があったな。最後の方何となく怖い感じがしたっけ。
…いつか、あの美術館にも行ってみたいもんだ。

UC月華で真の姿になり引き寄せる魔力に抵抗。
【存在感】を消し【闇に紛れ】【目立たない】様に立ち回る。隙を見て【奇襲】をかけ、【マヒ攻撃】を乗せた【暗殺】攻撃を仕掛ける。
敵の攻撃は【第六感】で感知し【見切り】で回避。回避しきれないものは黒鵺で【武器受け】して受け流し【カウンター】を叩き込む。
それでも喰らってしまうものは【激痛耐性】【オーラ防御】で耐える。



 さて星座のどのあたりで来るかな、とは思っていたけれど。
 積尸気の蟹座を過ぎ、秋分点の天秤座を通過し、終わりの魚座をも越えて。
 十二の星座を巡り、スタンプも全て集め終えた黒鵺・瑞樹(界渡・f17491)は、出口へと続くだろう扉を開いた……はずであったが。
 その扉の先は、何故か蠍座の部屋で。
 さらに――先程はなかった、その奥にある扉。
 そして扉を開き、その中に足を踏み入れてみれば。
「天の黄道にあるもうひとつの星座、蛇使い座か」
 そこは蠍座の次であるはずの射手座の部屋ではなく……怪異が生み出した十三番目の部屋であった。
 その十三番目の部屋に並ぶのは、数え切れないくらいの絵画。
『ね、絵のなかにかくれましょ?』
『ひとりでかくれるのは、さみしいの』
 絵画の中の少女は、口々にそう言うけれど。
「閉じ込めたって結局一人じゃないのかなぁ」
 いつもの如く、右手には胡を、左手には黒い大振りの黒鵺の二刀を携えて。
 瑞樹は少女の肖像画を見遣りながら、ふと呟く。
「絵画の中にって、こっちの世界にそんな歌があったな。最後の方何となく怖い感じがしたっけ」
 ……いつか、あの美術館にも行ってみたいもんだ、なんて。
『ね、かくれんぼしましょ』
「!」
 刹那、額縁の中心から、急速に引き寄せる魔力が瑞樹へと放たれるけれど。
 ……あまり使いたくないんだがな、と零しながらも展開するのは『月華』。
 月読尊の分霊を降ろし真の姿と成って、呪いの額縁の魔力に対抗しながら。
 闇に紛れる様に存在感を消し、目立たぬ様に立ち回って。
 死角から敵に生じた隙を見逃さず、痺れるような斬撃を見舞い敵を暗殺するべく奇襲を仕掛ける。
『! わたしは、かくれんぼがしたいのっ』
 瞬間、叩き斬った絵画とはまた別の肖像が瑞樹に攻撃を向けるも。
 咄嗟に丈夫さを誇る漆黒の黒鵺の刃で受け流し、逆に反撃の一撃で一閃。
 迫る絵画を次々と叩き斬っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フリル・インレアン
あれ?ここは部屋ですよね?
ゴールじゃないのですか?

ふえええ、肖像画に引っ張られます。
アヒルさんが肖像画に吸い込まれてしまいました。
えっと、ガラスのラビリンスで壁を作りましょう。

アヒルさんが肖像画にされて
って、アヒルさん笑ってませんか?
こっちは真剣に考えているんですよ
ただ、魔力で引っ張られているから、ガラスの壁に押し付けられて
変な顔になってしまっているのが見えてしまっているんですよね。
ふええ、見ないでください。
でも、実体がなければガラスの壁越しでも効果が現れるのなら、このフォースセイバーも壁の向こう側に作れるのでは。
アヒルさん、うまく避けてくださいね。
壁越しフォースセイバーの乱れ撃ちです。



 囁かれる声に言われるがまま、隠し通路のような道ばかり通る羽目になりながらも。
 フリル・インレアン(大きな帽子の物語はまだ終わらない・f19557)はついに出口へと続く扉を開いた、かと思いきや。
「あれ? ここは部屋ですよね? ゴールじゃないのですか?」
 おどおどしながらも、周囲をぐるりと見回してみる。
 そしてその部屋のさらに奥にある扉の先へと、足を運んでみれば。
 そこは怪異が作り出した、絵画だらけの十三番目の部屋。
 けれどその絵画は、ただの絵画ではない。
『ね、かくれましょ?』
「ふえええ、肖像画に引っ張られます」
 ガタガタと揺れる少女の絵画の声がした瞬間、額縁の中心から放たれた魔力に、急速に引き寄せられて。
「あっ、アヒルさん」
 呪いの額縁の魔力で、肖像画になってしまったアヒルさん。
 このままではフリルも取り込まれて絵画にされてしまうから。
 戦場に作り出すのは、透明なガラスで出来た強度を誇る迷路。
 そのガラスを壁にして、事なきを得たフリルであったが。
「って、アヒルさん笑ってませんか? こっちは真剣に考えているんですよ」
 何だか、肖像画のアヒルさんが笑っている……??
 いや、肖像画にはならなかったフリルであったが……魔力に引っぱられて、ガラスの壁に押し付けられてしまているから。
 ガラス越しにみると、変な顔になってしまっています……!?
「ふええ、見ないでください」
 でも、ふと大きな帽子を手で押さえながらもフリルは考える。
(「実体がなければガラスの壁越しでも効果が現れるのなら、このフォースセイバーも壁の向こう側に作れるのでは」)
 ――ということで!
「アヒルさん、うまく避けてくださいね」
 今まで笑っていた肖像画のアヒルさんが、途端に慌ててガタガタと揺れる。
 それもそのはず……刹那、絵画へと目掛けフリルが繰り出したのは。
 壁越しフォースセイバーの乱れ撃ち!

大成功 🔵​🔵​🔵​

花菱・真紀
十朱さん(f13277)と
なるほど蛇遣い座か…確かに12星座で扱うことが多いから13星座あるとは思わないよな。

絵の中に隠れた…か。
けど隠れていたつもりがいつの間にか鬼になってたんじゃないか?
どちらにしても俺達が君を見つけたから満足なんてしてくれないよな。
なら、悪いけどオブリビオンとして退治されてくれ。

UC【バトルキャラクターズ】
とりあえず20くらいキャラクターを呼んで俺とともに【スナイパー】【クイックドロウ】で【援護射撃】

小さい女の子の姿ってのは分かってても少しくるもんがあるなぁ。
俺がリア充なわけないじゃないですか!?
小さい頃の姉ちゃんを思い出すっていうか…あぁぁ…俺、完全にシスコンだぁ…


十朱・幸也
花菱(f06119)と
アドリブ大歓迎

十三番目の星座ねぇ
新しい部屋を作って、隠れるって発想は見事ってな?

まぁ、見付けて終わりな訳がねぇか
二次元の美少女キャラの描き下ろしイラストの為なら
課金でも何でもするケドな?
俺自身、ましてやゲームのダチを絵の一部にさせる趣味はねぇ
反則じみたかくれんぼは終わりだ
鬼をブッ倒して、トゥルーエンドのゲームクリアってな

千薙を手繰り寄せて『戦姫』を発動
花菱とキャラクターズに後衛を任せて、俺も前に出るぜ
部屋の内装を派手に壊したりして、【挑発】を試みて
敵のヘイトを俺と千薙に向けられれば

昔、付き合ってた女の子似てたとかか?
花菱お前、リア充だったのか……!?
……悪かった(肩ぽむ



 蠍座の部屋の扉を開ければ……そこは、十三番目の部屋。
 絵画の少女が作り出した、片足だけ黄道に触れている星座のもの。
「なるほど蛇遣い座か……確かに12星座で扱うことが多いから13星座あるとは思わないよな」
 花菱・真紀(都市伝説蒐集家・f06119)がそう、以前一時期話題になった13星座のことを思い返し口にすれば。
「十三番目の星座ねぇ」
 十朱・幸也(鏡映し・f13277)は館に実在しない、絵画で埋め尽くされた部屋をぐるりと見回して続ける。
「新しい部屋を作って、隠れるって発想は見事ってな?」
「絵の中に隠れた……か。けど隠れていたつもりがいつの間にか鬼になってたんじゃないか?」
 少女が絵画の中に隠れようとして取り込まれたのか、単なる噂が具現化してしまったのか、はたまたまた別の要因があるのか……それは分からないけれど。
 でもそれがどうであれ、これはかくれんぼのルールを完全に逸脱しているから。
「どちらにしても俺達が君を見つけたから満足なんてしてくれないよな」
『……ね、おにさんもいっしょにかくれましょ? さみしいの』
 そう響く声と同時に分裂する敵を見遣り、真紀は言い放つ。
「なら、悪いけどオブリビオンとして退治されてくれ」
「まぁ、見付けて終わりな訳がねぇか」
 幸也も全く聞く耳を持ちそうにない相手に、赤の瞳を細め首を傾けてみせて。
「二次元の美少女キャラの描き下ろしイラストの為なら、課金でも何でもするケドな?」
 絵は絵でも、推しへの課金は惜しまないが、呪いの絵画は遠慮したいし。
 それに、何よりも。
「俺自身、ましてやゲームのダチを絵の一部にさせる趣味はねぇ。反則じみたかくれんぼは終わりだ」
 ――鬼をブッ倒して、トゥルーエンドのゲームクリアってな。
 そう幸也が紡いだ刹那、戦場に舞い踊るは、手繰り寄せた千の敵をも薙ぎ払う和服の戦姫。
 同時に真紀が戦場へと喚ぶのは、20余りのバトルキャラクターたち。
 そして狙い定め構えた対UDC仕様の自動拳銃の引き金を素早く引き、呪いの絵画の動きを牽制して。
 キャラクターたちと共に、後方から援護射撃を担う。
 そんな真紀とキャラクターズに背中を任せて。
 ――踊り狂え、千薙。
 怨嗟や呪詛纏いし千薙の薙刀が鋭い弧を描き衝撃波を放射する中、一気に地を蹴って前へと幸也も踊り出れば。
『! かくれんぼ、してるのにっ』
「もう見つかってるだろ、かくれんぼは終わりだって言ったよな?」
 母の大事な形見と共に派手に立ち回り、挑発を試みては敵の意識を自分達へと向けるよう仕向けて。
 現れた肖像画に描かれている少女の複製の追跡を引き受ける。
 そんな敵へと確り照準を合わせながらも、真紀はふと呟きを落とす。
「小さい女の子の姿ってのは分かってても少しくるもんがあるなぁ」
 その言葉に、幸也は思わず赤の瞳を彼へと向けて。
「昔、付き合ってた女の子と似てたとかか?」
 ――花菱お前、リア充だったのか……!?
 二次元の推しではなく三次元の女の子とまさか……!?
 そう自分へと向けられる幸也の視線に、今度は真紀がスクエア眼鏡の奥の瞳を大きく見開いて。
「俺がリア充なわけないじゃないですか!?」
 絵画から出てきた敵へと弾丸を見舞いながらも、ふるふると首を振ってこう続けるのだった。
「小さい頃の姉ちゃんを思い出すっていうか……あぁぁ……俺、完全にシスコンだぁ……」
「あー……姉ちゃん」
 いや、真紀にとって、姉の存在が今も心に強く残っていることは分かってはいるけれど。
 幸也は、ガクリと落とされた真紀の肩をぽむりと叩いて慰める様に紡ぐ。
 ……悪かった、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

百鳥・円
【あまい】

あーららそれは残念!
いよいよ終わりが近づいてるよーですね
どーするって
それ、わたしに聞きます?
やることはひとつですよ、おにーさん
必ず見つけてみせましょう。ふふん
本気のまどかちゃん
お呼びとあらば何時だって
なーんて!

絵画の中から声が聞こえますね
そんなとこじゃあ見つけられませんよっと
出てきたらどーです?
そうすればみーつけたしてあげますよ
おにーさんは何やら頭の良さそーなことをしてますね
わたしは目が回りそーですん

そんなことよりなんだかイヤな力を感じますね
野生の勘ですよう……おっとと
引力に寄せられるフリをして接近
不意打ちは専売特許ですん
そーれ怯め!刻んであげますよう
あーでも、みーつけた出来ませんね


ゼロ・クローフィ
【あまい】

桜の匂いがする
どうやら目的の場所に着いたようだ
お前さん楽しいお化け屋敷は終わりみたいだ

さて、次はかくれんぼみたいだが
どうするか?
こっちのお嬢さんが本気で遊びモードに入る前に決着をつけたいんだが
あぁ、見つけて欲しいのか

じゃ悪いが

腐狩人
片手に悪魔を召喚し肖像画に触れる

腐蝕していく姿を見ながら
行動、知識、習慣、歴史を確認し
次の絵へ

チラリと向こうさんが気になり
吸い込まれそうになる彼女に
慌てて腕を捕まえようとするも
楽しそうに切り刻んでる姿に溜め息ひとつ

おーい、切り裂き姫鬼に刻まれる前に出てきた方が身の為だぞー

全く…隠れた少女ごと切り刻むとは
まぁお前さんが楽しそうで何よりだ
とくくっ笑う



 誘われた十三番目の部屋に足を踏み入れれば、今までと明らかに違う感覚。
 ――桜の匂いがする。
 ゼロ・クローフィ(黒狼ノ影・f03934)は濃くなった妖しき桜の気配に緑の視線を巡らせながら。
「どうやら目的の場所に着いたようだ。お前さん楽しいお化け屋敷は終わりみたいだ」
 ちらりと、隣の百鳥・円(華回帰・f10932)へと瞳を映せば。
「あーららそれは残念! いよいよ終わりが近づいてるよーですね」
「さて、次はかくれんぼみたいだが。どうするか?」
「どーするって。それ、わたしに聞きます?」
 ……やることはひとつですよ、おにーさん、って。
 相変わらず楽し気に、黒狐と夢魔綯い混じる少女は笑う。
「必ず見つけてみせましょう。ふふん」
 ――本気のまどかちゃん。お呼びとあらば何時だって、なーんて!
 そう続ける彼女から、ゼロは再び絵画へと目を移し紡ぐ。
「こっちのお嬢さんが本気で遊びモードに入る前に決着をつけたいんだが」
『ねぇ……おにさん、みつけて』
『はやく、ここよ?』
 刹那響くのは、少女の肖像画から聞こえる声。
 その声に、ふたりは同時に口を開く。
「そんなとこじゃあ見つけられませんよっと。出てきたらどーです? そうすればみーつけたしてあげますよ」
「あぁ、見つけて欲しいのか」
 隠れているのを見つけて欲しい、それが絵画に閉じ込められた彼女の望み。
 けれどそれだけではない。
 呪いの絵画はかくれんぼの鬼をも、絵画の中へと隠してしまおうとするから。
「じゃ悪いが……腐蝕しろ」
 刹那、悪魔を喚んだゼロの片手が肖像画に触れれば。
『ね、かくれんぼ……、ッ!』
 ぼろぼろと腐れ崩れていく少女の絵画。
 そんな様を見ながら、ゼロは確認する。その行動や知識や習慣、歴史を。
 そして形を保てなくなったそれを後目に次の絵へと向かう彼を見つめ、こてんと首を傾ける円。
「おにーさんは何やら頭の良さそーなことをしてますね。わたしは目が回りそーですん」
 けれど……そんなことより、と。眼前の敵へと向き直れば。
「なんだかイヤな力を感じますね。野生の勘ですよう……おっとと」
『いっしょに、かくれましょ?』
 瞬間、額縁の中心から解き放たれた魔力に、ぐぐっと急速に引き寄せられる円。
 気になってチラリと彼女へと視線を向けたゼロは、吸い込まれそうになるその腕を慌てて捕まえんとするけれど。
「――そーれ怯め! 刻んであげますよう」
『!!』
 ふっと色の異なる両の目を細めたと同時に、円は真空波の刃で絵画をずたずたに刻んであげる。
 ……不意打ちは専売特許ですん、って。そう、笑いながら。
 そんな引力に寄せられるフリをして接近し、そして楽しそうに敵を切り刻んでいる彼女姿を見て。
 ゼロが落とすのは、溜息ひとつ。
「おーい、切り裂き姫鬼に刻まれる前に出てきた方が身の為だぞー」
 けれど、最後まで楽しみますよ! って、確かに言っていたし。
 何より……最後まで付き合うと、そう言ったから。
「全く……隠れた少女ごと切り刻むとは」
 ……みーつけた、って。
 嬉々として爪先を刃の如く振るい引き裂いていくその様に、くくっとゼロも笑う。
 ――まぁお前さんが楽しそうで何よりだ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

春乃・結希
玻璃さん(f12517)と!

なるほど…かくれんぼの次は、本物の私を見つけて、で遊ぶわけですね?

UC発動
巨大化したwith【重量攻撃】を【怪力】で振り回します
withと私に、数だけで勝てると思わないでください
本物のあなたを引き摺り出してあげます

…って、玻璃さんが前話してた戦い方ってそれっ!?
こっ…これならっ、何枚壊しちゃっても安心ですね…っ
笑いを堪えつつ、玻璃さんの複製を攻撃に巻き込む事で破片の数を増やし、威力UP!
玻璃さんごめんね…!恨みがあるわけやないからね…!

玻璃さんが私を守ってくれるから
私は攻撃に専念できます
見つけて欲しかったら早く出てきて…!
知らないうちに巻き込んでたら嫌だよ…っ


鏡・玻璃
結希さん(f24164)と

少なくとも道中の声に悪意はありませんでした
絵画に囚われているなら攻撃してこない等、挙動の違う絵画を。後は部屋の絵画の影に居ないかも注視
さくらさんなら「みつけた」と言ってあげたいですね

本体の眼鏡は空間を開き安全な『空の函』へ収納
UC発動
漂う眼鏡達
やっぱりシュールですよねぇ(苦笑

物は使い様です
眼鏡を自壊容赦なく粉々に
玻璃の破片は鋭いですよ?
襲い来る敵に硝子の嵐を
巻き込まれた破片は剣に纏わせ威力PU
お気遣いなくドォンとどうぞ(笑顔
間近の迫力凄いですねぇ

私は邪魔にならぬ様立ち回り【オーラ防御】で結希さんを【かばう】
傷一つつけさせる気はありません
仮初ですし気付かれぬ様最大限酷使



 この屋敷に住んでいたという少女と関係があるのかは、わからないが。
 少女と同じ名前の花を愛でた者たちが誘われるのは、十三番目の部屋。
 そして彼女は隠れていた。部屋の中にずらりと並ぶ、絵画の中に。
『ね、みつけて?』
『おにさん、はやく』
 春乃・結希(withと歩む旅人・f24164)は相棒兼恋人の大剣を構えながら、分裂し囁く絵画を見遣る。
「なるほど……かくれんぼの次は、本物の私を見つけて、で遊ぶわけですね?」
 そんな結希の隣に並び、鏡・玻璃(ガラクタ・f12517)は眼鏡越しの黒の瞳で絵画を注視する。
(「少なくとも道中の声に悪意はありませんでした」)
 聞こえていた声は、ただ無邪気に誘うだけの響きであった。
 だから、絵画に囚われているなら……と。
「さくらさんなら「みつけた」と言ってあげたいですね」
 攻撃してこない等、挙動の違う絵画や部屋の絵画の影を探してみる玻璃。
 もしも肖像画の中の少女がさくらであるならば。
 そして、寂しいと言うのならば……見つけてあげたいと、そう思うから。
 けれど戦場に数多召喚されるのは、肖像画の少女の姿。
 数多の少女たちがふたりへと、その手を伸ばさんとするけれど。
「withと私に、数だけで勝てると思わないでください。本物のあなたを引き摺り出してあげます」
 ――届かないと思った? 残念でした!
 刹那、光に匹敵する速さで巨大化し振るわれるのは、漆黒の『with』の刃。
 巨大化した『with』を気合いで持ち、怪力を駆使してぶんっと大きく振るう結希。
 貴方と一緒なら私は強い――そう、信頼と想いを込めて。
 そして、そんな彼女が『with』を心置きなく振るえるように。
 玻璃は、開いた安全な『空の函』の空間に本体を収納してから。
 己の本体を複製し、戦場へと数多生み出す。
 玻璃の本体……それは、100年ほど人々を不幸にしていた呪いのメガネ。
 錬成カミヤドリが展開されれば、ゆらゆらと漂う眼鏡達。
「……って、玻璃さんが前話してた戦い方ってそれっ!?」
「やっぱりシュールですよねぇ」
「こっ……これならっ、何枚壊しちゃっても安心ですね……っ」
 思わず苦笑する玻璃と笑いを堪える結希。
 いや、ふわり揺蕩う眼鏡達の光景は、確かにシュール感を醸し出しているが。
「物は使い様です」
 刹那、眼鏡を自壊容赦なく粉々にする玻璃。
「玻璃の破片は鋭いですよ?」
 シュールであった戦場に生み出されるは、鋭利な硝子の破片。
 そして結希がそれを巻き込む様に、再び大きく『with』を振るえば――巻き起こるのは、漆黒の大剣の威力を上げる硝子の嵐。
「玻璃さんごめんね……! 恨みがあるわけやないからね……!」
「お気遣いなくドォンとどうぞ」
 間近の迫力凄いですねぇ、なんて。
 むしろ眼鏡の破片と共に敵に叩きつけられる斬撃を玻璃は笑顔で眺めつつ。
『ねぇ……いっしょに、絵のなかにかくれよう!』
「させませんよ」
 結希を追従せんと迫る絵画の少女の前に割って入る。
 この姿は仮初。だから気付かれぬ様、最大限酷使することも厭わずに。
 守りの気を纏い、玻璃は彼女を庇い立ち回る――傷一つつけさせる気はありません、と。
 そんな玻璃が守ってくれるから、結希は一気に敵へと踏み込める。握る『with』と一緒に。
 そして巨大化させた相棒兼恋人の大剣を振るい、敵を叩き斬りながらも。
 結希は、絵画の中のさくらへと声を上げる。
『……みつけて、おにさん……ッ!』
「知らないうちに巻き込んでたら嫌だよ……っ」
 だから――見つけて欲しかったら早く出てきて……! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月舘・夜彦
【華禱】
私も元は物ですので、身動きが出来ない事が当たり前でしたが
一度自由を知ってしまうと元には戻れないです
えぇ、今の私にはやりたい事ややるべき事があるのですから
絵になる訳にはいきませんね

私が絵、ですか
……容姿に関しては、私が模した彼が褒められるべきなのでしょうな
倫太郎殿、それを仰るのならば貴方こそですよ

真っ直ぐな褒め言葉に照れない方も居ないと思うのですが……
ともかく、今は目の前の敵に集中するのみ

攻撃を完全に無効化という訳でもなく動けないとならば
時間は掛かりそうですが幾度も攻撃を打ち込めば響くはず
抜刀術『風斬』の攻撃力重視
2回攻撃と鎧無視・砕きにて一撃一撃を重く
倫太郎殿と狙いを合わせて仕掛けます


篝・倫太郎
【華禱】
別にこの敵に思う処とかはねぇんだけどさ
あんたが捕らわれると、俺も子供達も困るからな

でも、絵画になっても
きっといい男っぷりは変わんないよな、あんたの場合
んー?俺はその『元の人』知らねぇし……?

あ、だめだ
絵画ってさ、色んな人に見て貰うべきだと思うんだよな
でも、俺はあんたを色んな人には見せたくねぇもん
そっかぁ(嬉しげ)

何照れてんの
さっさと片して、さっさと土産見に行こうぜ?
露店の営業時間なんてあってないようなもんなんだから

篝火を攻撃力強化に使用
ほぼ無敵は完全に無敵じゃねぇから
攻撃重ねてけば、勝ち目はあるってな

華焔刀でなぎ払い
刃先返しての2回攻撃で傷口をえぐる
夜彦の攻撃と同じ場所を狙って確実に



 もうすぐ出口だと、聞こえる声に惑わされず進んだはずの扉の向こう。
 そこはお化け屋敷のゴールではなく、実在しない十三番目の部屋であった。
 どうやってでも、この館に住んでいた少女と同じ名の花を愛でた者を引き摺り込まんと。
 怪異が強引に生み出した、絵画だらけの部屋。
『……おにさん、みつけて。ここからでられないの』
 月舘・夜彦(宵待ノ簪・f01521)はガタガタと揺れる絵画を見遣り、そして紡ぐ。
「私も元は物ですので、身動きが出来ない事が当たり前でしたが。一度自由を知ってしまうと元には戻れないです」
 物で在った頃は、考えることもなかったし、知らなかった。
 自由がどういうものかを。
 けれど、人の身を得た今の夜彦はそれを知ったから。
「えぇ、今の私にはやりたい事ややるべき事があるのですから。絵になる訳にはいきませんね」
「別にこの敵に思う処とかはねぇんだけどさ。あんたが捕らわれると、俺も子供達も困るからな」
 篝・倫太郎(災禍狩り・f07291)はそう言ってから、ふと夜彦を映す琥珀色の瞳を細め、続ける。
「でも、絵画になっても、きっといい男っぷりは変わんないよな、あんたの場合」
 そんな倫太郎の言葉に瞳を瞬かせ、緑の視線と共に返す夜彦。
「私が絵、ですか。……容姿に関しては、私が模した彼が褒められるべきなのでしょうな」
「んー? 俺はその『元の人』知らねぇし……?」
 倫太郎がよく知っているのは、目の前の夜彦だから。
 そして文字通り絵になる彼を見つめていた倫太郎であったが、突如ふるりと首を横に振って紡ぐ。
「あ、だめだ。絵画ってさ、色んな人に見て貰うべきだと思うんだよな」
 ――でも、俺はあんたを色んな人には見せたくねぇもん、って。
 そんな言の葉に、夜彦もすぐさま返す。
「倫太郎殿、それを仰るのならば貴方こそですよ」
 そして、そっかぁと嬉しげに呟く彼をちらりと見て。
「真っ直ぐな褒め言葉に照れない方も居ないと思うのですが……」
 こほんとひとつ、照れ隠しの咳払いを。
 倫太郎は、夜彦のその様子に笑って。
「何照れてんの。さっさと片して、さっさと土産見に行こうぜ? 露店の営業時間なんてあってないようなもんなんだから」
 帰りに、いい子に留守番している子供達のお土産を買いたいって、話していたから。
 その言葉に、夜彦もこくりと頷いて。
 ……ともかく、今は目の前の敵に集中するのみ。
 そう、眼前の敵の群れへと改めて向き合う。
『ね、かくれんぼしましょ?』
『こっちよ、みつけて』
 待ち伏せ擬態状態と化し、ほぼ無敵となる少女の肖像画の額縁。
 けれど、ふたりは攻撃の手を緩めない。
「ほぼ無敵は完全に無敵じゃねぇから、攻撃重ねてけば、勝ち目はあるってな」
「攻撃を完全に無効化という訳でもなく動けないとならば、時間は掛かりそうですが幾度も攻撃を打ち込めば響くはず」
 ふたりの考えは、同じ。
 ――祓い、喰らい、砕く、カミの力。
 篝の焔、西賀の水、斎雁の風――倫太郎がその身に宿す篝火は、災禍狩りを使命とする一族の神力。
 動けぬ敵相手ならば、迷わず強化に注ぐのは攻撃力。
 そして藍色の髪を躍らせ夜彦が生み出す鋭き風は、何物をも両断する自在の刃。
 ――我が刃、風の如く。
 素早く抜刀し、一撃一撃に重きを置き斬撃を繰り出せば。
 倫太郎の握る焔の華咲く薙刀の刃が、夜天に移す銀の月をその美しい刃紋に映しながら大きく弧を描く。
 そして刃先返しての連撃で敵の傷を抉る様に、夜彦と狙いを合わせ仕掛ければ。
『かくれんぼしましょ……、ッ!』
 重ねた攻撃によって無敵状態の効力が切れた絵画を、ふたつの刃が真っ二つに叩き斬る。
 いくら絵になるとは言っても、絵画にされるわけにはいかないから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

高鳴・不比等
神羽・リオン(f02043)と一緒

いや〜楽しかったですねぇ。舐めてたけど中々出来が良いのなんのっておーいお嬢、生きてるー?
お?どうやらゴール…じゃねぇっぽいですねぇ?
おや皆さん御揃いでって事は全てここに繋がってるのか?
しかし広ェーでけーそれになんか絵が一杯あるな此処。

はーん、さっきの声はこの絵画から。て事は他のもか。
さぁな、オレァかくれんぼより鬼ごっこが好きでねぇ。タッチしないで斬るんだけど。

柳に燕で成功率を高め、鬼人剣で撃ち破る

無敵?上等だ。そういったもんを斬る為の剣なんでね。
無敵破り、仕る!

昏睡状態のリオンを優しく抱きしめる
終わったぜ、眠り姫。

その為にオレが居る。敵を切るのがオレの役目だ。


神羽・リオン
高鳴さん(f02226)と行動

散々怯えた後の強がりも涙目で
けれど怪異が生み出した部屋に入れば気を引き締めて

まるで美術館ね
大好きなみんなってまさかこれ……
銃を向ける気になれないわ
数多の肖像画にも少女にも――

何故あなたが絵画の中に入ってしまったのか分らない
けれど放っておけば犠牲がでることは分っているの
心配しないでも見つけてあげるわ。一人は寂しいでしょ?
かくれんぼはお終いよ

高鳴さんの手に触れ<神遊>を使用し、彼の力を増強

オブリビオンといえども子供に武器を向けるのは趣味じゃないの
だから……力を託すという名目で押し付けるわ

今後は依頼を選ばなくちゃ……
やっぱり子供相手は苦手だわ



 地図によれば、そろそろお化け屋敷の出口に到着するはずであるが。
「いや〜楽しかったですねぇ。舐めてたけど中々出来が良いのなんのっておーいお嬢、生きてるー?」
 魔女の帽子に手を添えつつも楽し気に笑い、隣へと視線を向けるのは高鳴・不比等(鬼人剣・f02226)。
 お化け屋敷の仕掛けも思った以上に出来が良くて、楽しめたのだけれど。
「お、お化け屋敷なんて……やっぱり、子供騙しだったわね」
 一番楽しかったのは、隣で散々怯えて。その後の強がりも涙目で何とか口にしている、神羽・リオン(OLIM・f02043)の様子。
 けれど、出口かと思って足を踏み入れた――扉の先の部屋。
「お? どうやらゴール……じゃねぇっぽいですねぇ? おや皆さん御揃いでって事は全てここに繋がってるのか?」
 そこは明らかに今までと気配が違う、十三番目の部屋であった。
 そして同じ様に誘われた、桜を愛でた他の猟兵達の姿も。
 此処はそう、怪異が生み出した部屋。特定の条件を満たした者を取り込むために。
 けれど、お化けに怯えていたリオンも、相手がオブリビオンだと分かれば、改めて気を引き締めて。
「しかし広ェーでけーそれになんか絵が一杯あるな此処」
「まるで美術館ね」
 不比等の言葉にこくりと頷いたリオンは、巡らせた赤の瞳をそっと細める。
 最奥にある少女の肖像画。そしてその周辺にある、他の人が描かれた絵画。
「大好きなみんなってまさかこれ……」
 そしてリオンは白の髪を揺らし首を横に振りつつも、続ける。
「銃を向ける気になれないわ。数多の肖像画にも少女にも――」
『みつけて? おにさん』
 刹那、ガタガタと揺れ出し、囁きかけてくる絵画。
 不比等はその声に、聞き覚えがあった。
「はーん、さっきの声はこの絵画から。て事は他のもか」
 自分たちをずっと見ていた気配と、耳に聞こえてきた声。
 それはこの呪いの額縁のものであったのだ。
 そして絵画の中の少女は、尚もふたりに語り掛けてくる。
『ね……かくれんぼしましょ?』
「さぁな、オレァかくれんぼより鬼ごっこが好きでねぇ」
 不比等は耳元で聞こえる声に、ふっと笑んで返す。
 ――タッチしないで斬るんだけど、って。
 そんな彼の隣で、リオンは絵画の少女に声を掛ける。
「何故あなたが絵画の中に入ってしまったのか分らない。けれど放っておけば犠牲がでることは分っているの」
『……みつけて、はやく』
「心配しないでも見つけてあげるわ。一人は寂しいでしょ?」
 ――かくれんぼはお終いよ、と。
 そして伸ばしたリオンの手の行く先は――不比等の大きな掌。
 瞬間、発動させた『神遊』が彼の全ての能力を増強させる。
「オブリビオンといえども子供に武器を向けるのは趣味じゃないの」
 だから……力を託すという名目で押し付けるわ、って。
 不比等自身も『柳に燕』を展開し、仕掛け時を見極めるべく精神と握る刃を研ぎ澄まして。
『ね、いっしょにかくれましょう?』
「無敵? 上等だ。そういったもんを斬る為の剣なんでね」
 額縁の中に再びかくれんぼし、あらゆる攻撃に対しほぼ無敵と化した絵画の少女へと、不比等は一気に地を蹴る。
 金と銀の鎖と貴石に飾られた三つ編みを躍らせながら、リオンの神遊の加護を握る刃に乗せて。
 ――無敵破り、仕る!
『かくれん、ぼ……ッ!』
 周囲の有象無象の絵画たちを、繰り出した斬撃で纏めて切断する。
 そして――それと同時に。
「今後は依頼を選ばなくちゃ……やっぱり子供相手は苦手だわ」
 力を託して昏睡状態に陥り、崩れ落ちたリオンを、不比等はそっと優しく抱きしめて。
 己が守護する眠り姫の耳を擽る様に、こう告げる。
「その為にオレが居る」
 ――敵を切るのがオレの役目だ、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
引き続きセフィリカ(f00633)と

一人で……
意味次第ではあるが、取り敢えず何かをするに問題はないな
誰かいる方が良い事もあるかもしれないが、そこは概ね好みの領分だろう
最も俺のは、かなり偏っている気はしている

ヒトは社会性を武器にするのだから、誰かがいたほうが良いと感じるのは自然だろう

さて。オブリビオンとなったものに遠慮もすまい
魔眼・封絶で拘束
行動と能力発露を封じる魔眼故、捕らえればユーベルコードも霧散する
何であれ置物になれば等しく脅威ではない

セフィリカが張り切って焼いてくれそうなので俺はこっちに専念
必要魔力は『超克』で“外”から汲み上げる


セフィリカ・ランブレイ
アルトリウス君と引き続き

「君は、一人でも平気なタイプ?」
彼に聞いてみる

「私は一人、無理なタイプ。シェル姉とずっと一緒だったし、寂しいの、慣れてないんだ」
《セリカはむしろ一人にしとくと危なっかしい》
相棒の魔剣が何だかひどい物言いだ

「君は割と、視点がカミサマだよね。それが良いか悪いかは、ここじゃ言ってる暇もないけどさ」

「ま、先ずは目の前の敵だね!逸話聞く限り可哀想だとは思うけど、手心加える理由にはならないよ」
呼び出すは《赤杖の魔女》。相手は絵画、熱量を操作する能力で焼いちゃいましょ!
距離は取らないとね。殺到されると厄介だろうから
でもま、近づいてくるのは、アルトリウス君が何とかしてくれるでしょ!



 怪異の尻尾を辿り足を踏み入れた其処は、実在しない十三番目の部屋。
 そして眼前に在るのは、数え切れぬほどの数の絵画。
 その絵画たちは誘った猟兵達へとそれぞれ口々に囁く。
『ね、あそぼ?』
『ひとりでかくれているのは、さみしいから』
 分裂し群れている敵のその様は、寂しさからの行動だろうか。
 セフィリカ・ランブレイ(蒼剣姫・f00633)は共に在るアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)へと、こう訊ねてみる。
「君は、一人でも平気なタイプ?」
 そんな問いに、一人で……と。
 アルトリウスは一瞬だけ思案した後、彼女へと言の葉と視線を返す。
「意味次第ではあるが、取り敢えず何かをするに問題はないな。誰かいる方が良い事もあるかもしれないが、そこは概ね好みの領分だろう」
 ――最も俺のは、かなり偏っている気はしている、と。
 そう、付け加えて。
「私は一人、無理なタイプ。シェル姉とずっと一緒だったし、寂しいの、慣れてないんだ」
 彼とは逆に、セフィリカがそう口を開けば。
 ――セリカはむしろ一人にしとくと危なっかしい。
 物憂げだが面倒見のいい意志持つ魔剣が、溜息をつくかの様にそう紡ぐ。
 そんな相棒の魔剣シェルファを、何だかひどい物言いだ、とセフィリカは赤の瞳で見遣るけれども。
「ヒトは社会性を武器にするのだから、誰かがいたほうが良いと感じるのは自然だろう」
「君は割と、視点がカミサマだよね。それが良いか悪いかは、ここじゃ言ってる暇もないけどさ」
 ちらり、アルトリウスを見上げて言ってから、改めて気を取り直す。
「ま、先ずは目の前の敵だね! 逸話聞く限り可哀想だとは思うけど、手心加える理由にはならないよ」
 かくれんぼをしたまま行方が分からなくなったと言われている、この館に住んでいたさくらという少女。
 眼前の絵画に描かれた少女がそのさくらであるかは分からないし、そもそもさくらが存在したのかさえも曖昧であるが。
 どちらにせよ、オブリビオンならば倒すだけ。
 そして刹那、セフィリカは戦場へと数多召喚する。
 ――七虹最大の出力を誇るアブないやつ! お披露目しちゃうよ!
 魔剣で開いた次元格納庫から喚んだ、熱量操作の術を操る悪魔のコアを核とした魔導ゴーレムを。
「相手は絵画、熱量を操作する能力で焼いちゃいましょ!」
 見るからに燃えやすそうな敵にはうってつけの能力。
 けれど、距離は取らないとね、と確りと戦況を見極める。
 わらわらと湧いて出た様な敵の群れに殺到されると厄介だろうから、って。
 それでも、接近してくる輩がいれば。
「でもま、近づいてくるのは、アルトリウス君が何とかしてくれるでしょ!」
 その時は、アルトリウスにお任せ!
 そして、そんな彼女の期待に応えるかの様に。
「さて。オブリビオンとなったものに遠慮もすまい」
 ――淀め。
 短くそれだけ彼の口から紡がれれば、放たれるは魔眼の力。
 刹那、心眼で捉えた周囲の全対象に世界の根源から、直に存在を捉える原理の力が解放されて。
『かくれんぼ……、っ!?』
 セフィリカが張り切って焼いてくれそうなので俺はこっちに専念、と。
 アルトリウスは魔眼・封絶にて敵の行為を一切禁じ、能力発露を封じる。
 そしてセフィリカが燃え盛るいろで敵を彩り焦がす中、生じた淡青は世界を超える光。
 まるで巡って来た星座の様に――輝く顕理輝光『超克』が、“外”から必要魔力を汲み上げる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ティル・レーヴェ
ライラック殿(f01246)と

隠れた筈が仕舞われて
独りの御身は寂しかろ
せめて其方が安らぐ様に
戯れ『みつけて』差し上げよぅ

さぁ、遊ぼう
両手広げて微笑み乍ら
絵画の少女の心へ力を注ぎ
寂しさ埋める温もりたれと
心の闇を払いゆこう
対象増えたら範囲攻撃で力を広ぐ

引き寄せる魔力を感じたなら
彼の作った石壁を盾に凌ぎつつ
及ぶ魔力を破魔で弾き払う

常なら庇うて身を呈すも厭わぬが
此度は『逸れず傍に』と約束した故
連れ行かれる訳にいかぬのよ

万一囚われたらば
封印を解いて解放を試みる
其れは『影の友』殿とて同じ事
彼の大切な友を
唯の身代わりとは出来ぬもの

楽しめたかえ?
独りの時間は終わりとしよう
手伸ばし触れて
さくら殿、『みぃつけた』


ライラック・エアルオウルズ
ティルさん(f07995)と

寂しいと聞けば、心は揺れど
貴方を友とは呼べないし、
友を渡す心算もないとも

燈籠揺らし、影の友を喚ぶ
恐れ抱く前に断つべく、確実に
《範囲攻撃》の刃で絵画刻み、
薙ぐ炎で灰燼と変えゆく
せめて、と小さく祈るなら
昇る煙で貴方が見付かる様に

柔く心添う彼女の様に、
僕も添えたなら――とも思う
けれど、大人は遊べないから
共と添えずで、すまないね

諫める様な炎を経ても、
絵画が此方と手招くなら
みいつけた、と《見切り》
《属性攻撃:石》で石壁作り、
防ぎ塞ぎ《カウンター》で回避

対応が間に合わずであれば、
喚ぶ友に苦渋と身代わり頼んで
解放願う心遣いに感謝を紡ぐ

もういいよ、出ておいで
隠れ鬼は終わりとしよう



 ――ひとりはさみしい、みつけて、と。
 そう囁き続けていた少女が隠れていたのは、実在しない十三番目の星座の部屋。
 そこに並ぶ夥しい数の絵画は、足を踏み入れた者に尚もこう訴える。
『ひとりでかくれているのは、さみしいの』
 寂しい、と。そう幼子の声聞けば、心は揺れど。
 ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)ははっきりと告げる。
「貴方を友とは呼べないし、友を渡す心算もないとも」
「隠れた筈が仕舞われて、独りの御身は寂しかろ」
 ティル・レーヴェ(福音の蕾・f07995)も、ひとりぼっちで隠れていたその寂しさには同情のいろを示すけれども。
 いくら少女が寂しくても、一緒に絵画の世界に隠れることは叶わないから。
「せめて其方が安らぐ様に、戯れ『みつけて』差し上げよぅ」
 ――さぁ、遊ぼう。
 そう両手をうんと広げて微笑みながら、慈しみの眼差し向けた絵画の少女の心へと、ティルは温かな力を注ぐ。
 ……其方の闇を払おう。だから、どうか――。
 数が増えても、その身その心に温もりをと……伸ばすその手の範囲を広げ、増やすだけ。
 寂しさ埋める温もりたれと、その心の闇を抱擁の如く穏やかなる力で払うべく。
 それと同時に。
 ――夜が訪れ、貴方は訪ねる。
 揺れる燈籠に導かれ具現化するは、ライラックの喚んだ影の友。
 恐れ抱く前に断つべく、確実にと。
 宵色のナイフが閃けば、刻まれゆく絵画。さらに、はらり散るそれを灰燼へと変えゆくのは、薙ぐように咲く炎。
 そして、せめて、と。
 ライラックは小さく祈る――昇る煙で貴方が見付かる様に、と。
 けれど諫める様な炎に焦がれても、絵画の少女は尚も囁き手招き続ける。
『……いっしょに、かくれましょ』
「!」
 刹那、ぐぐっと引き寄せられるような感覚。
(「柔く心添う彼女の様に、僕も添えたなら――とも思う」)
 ライラックは共にあるティルへと紫の視線を向け、そうは思うのだけれども。
「けれど、大人は遊べないから。共と添えずで、すまないね」
 それに、友を連れていかれるわけにはいかないから。
 ――みいつけた。
 そう放たれる魔力を見切り、成すのは防ぎ塞ぐ石壁。
 そんな彼が作り上げた石壁を盾に、ティルは纏わりつく魔力を破魔宿す力で弾き払いつつも紡ぐ。
「常なら庇うて身を呈すも厭わぬが、此度は『逸れず傍に』と約束した故」
 ……連れ行かれる訳にいかぬのよ、と。
 万が一ティルが囚われることあらば、その時は、影の友を身代わりにと頼む苦渋も辞さなかったライラック。
 だがティルにとってはライラックは勿論、彼の喚ぶ影の友も、同じく大切な友だから。
 身代わりとは出来ぬ……そう引き寄せる魔力に囚われぬよう抗う。
 そんな友の心遣いに感謝を抱きながら。
『ねぇ、おにさん……みつけて』
 ライラックはそう囁く絵画の少女へとおくる言の葉を綴る。
「もういいよ、出ておいで。隠れ鬼は終わりとしよう」
「楽しめたかえ? 独りの時間は終わりとしよう」
 そしてティルはその手を伸ばし、少女へと触れる。
 ――さくら殿、『みぃつけた』って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フランベル・エンツィアン
静鳳(f18502)と

わわ、寂しい気持ちはすごく分かるけど閉じ込めたりしちゃダメだよ!
さくらちゃん助けてあげられたら良かったのだろうけど…倒さなきゃいけないんだね

皆、力を貸してね
こうやって助けてくれる友達がいるって、俺は本当に幸せだな
一人だったらあの子と同じようになっていたかも…だからこそ、止めなきゃね
先陣を切る静鳳を守ってあげて
召喚された肖像画からの攻撃を『ウィステリア』のブレスによる【吹き飛ばし】と『アンテリナム』が操る水を盾のようにし【オーラ防御】を展開
『ダンドリオン』は静鳳に合わせて!と声をかけてUC発動して巨大化
味方は巻き込まないように飛び跳ねて【重量攻撃】【衝撃波】


楼・静鳳
フランベル(f21786)と
※感情をまだよく知らぬ数歳ヤドリガミ

怪異といえど助けになれるのであればと思ったが、叶わないのだな
俺の内の何処かを微か吹く寒風の感覚は不可思議だが
「滅させて貰おう」
本性の剣をUCで複製
一本を敵に飛ばし召喚を誘う
《残像》利用し召喚存在を躱しつつ動き敵陣を纏めひきつけ、《カウンター》で《吹き飛ばし》体勢を崩させUCの残る剣を撃ち込み更に髪で《串刺し》

この姿を『優しい』とはいわないだろうと考えフランベルを見遣る
だが彼の戦う姿を見て彼が優しくないとは俺には断じられない
つまりはそういうことなのだろう
「有難う。フランベル、ダンドリオン」
今は庇い合い共に戦い
また綺麗な桜を共に見よう



 扉を開き足を踏み入れたその場所は、出口でも次の順路でもなく。
 怪異が生み出した、絵画がずらりと並ぶ十三番目の部屋。
 そして数え切れぬ少女の絵画たちは、口々に紡ぐ。
『ひとりじゃ、さみしいから』
『いっしょにかくれたかったのに、でもまだひとりなの』
 見回せば、在るのは少女の肖像画だけではない。
 きっとそれは、彼女によって絵画に変えられた者達なのだろう。
 けれどそれでも尚、絵画の少女はひとりぼっち。
「わわ、寂しい気持ちはすごく分かるけど閉じ込めたりしちゃダメだよ!」
 フランベル・エンツィアン(彷徨う少年・f21786)は、ふるふると紫の髪を揺らし首を横に振って。
 さみしいと訴える少女の肖像画を見つめ、呟きを落とす。
「さくらちゃん助けてあげられたら良かったのだろうけど……倒さなきゃいけないんだね」
 眼前の存在は、人に世界に害を成すオブリビオン。
 此処に在るべき存在ではないのだ。
 ……それでも。
「怪異といえど助けになれるのであればと思ったが、叶わないのだな」
 楼・静鳳(紫炎花燈・f18502)はフランベルの声を聞きながら、そう口にして。
 ふと不可思議な感覚をおぼえ、小さく首を傾ける。
 それはまるで寒風の様な、己の内の何処かを微か吹く感覚。
 だが、それが何かは知らないし、まだ分からないけれども。
「滅させて貰おう」
 フランベルも言っていたように、眼前の敵の群れは倒さねばならぬオブリビオン。
 静鳳が戦場に数多成す複製は、紅玉と装飾も美しいあかがねの剣。
 そのうち一本を少女の絵画へと飛ばし、静鳳は相手の少女の複製を誘う。
「皆、力を貸してね」
 同時にフランベルは、ぐるりと周囲を見回して。
 ウィステリアにアンテリナム、ダンドリオン、順に視線を巡らせる。
「こうやって助けてくれる友達がいるって、俺は本当に幸せだな」
 けれどもしも一人だったら、肖像画の中に隠れたままの少女と同じようになっていたかもしれない。
 だからこそ、フランベルは思うのだ。
 さくらかもしれない眼前の少女のことを……止めなきゃね、って。
 そしてフランベルは、もうひとりの大切な友達へと視線を向ける。
「先陣を切る静鳳を守ってあげて」
 その視線の先……静鳳は残像を駆使し、召喚された存在を纏めて引き付けて。
 残るあかがねのいろを敵の群れへと撃ち込めば。春風に舞い、戦いに躍る紫のいろを空に靡かせ、尚も迫る絵画を串刺しにする。
 そんな彼へと向けられる攻撃を、ウィステリアのブレスが吹き飛ばして。
 彼の身を護らんと展開されるのは、守りの気を宿したアンテリナムが操る水の盾。
「静鳳に合わせて!」
 さらにそうフランベルの声に合わせ、大地を震わせるかの如く巨大化したダンドリオンが地を蹴って。
 味方を巻き込まないように飛び跳ねながら、重い衝撃波を敵の群れへと放つ。
 静鳳はそんな敵の只中で立ち回りながらも、フランベルを見遣る。
 この姿を『優しい』とはいわないだろうと、そう考えながら。
 でも、同時にこうも思う。
(「だが彼の戦う姿を見て彼が優しくないとは俺には断じられない」)
 ……つまりはそういうことなのだろう、と。
 そして共に並び、戦う彼らに礼を告げる。
「有難う。フランベル、ダンドリオン」
 今は庇い合い、戦いに身を置いているけれど。
 静鳳はまた1体、少女の複製を滅しつつも……今度は、先程の様な寒風ではなく。
 春風の如きあたたかな風が内に吹く感覚を何処かおぼえながら、友にこう告げる。
 ――また綺麗な桜を共に見よう、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

斬断・彩萌
【万華鏡】
だぁいすきな人を絵画に変えてまで、あなたは鬼になりたくなかったの?
可哀そう、だって鬼は追いかけるもの、追いつくもの
焦がれる相手を見つけ出すものよ
さくら散るらむその前に
射止めてあげましょ、その桜核

陰楼の名の元に、憂鬱な気分で彩りを染め上げてあげる
状態異常が入れば儲けもの、期待はしないで発砲を
絵画対策はとわわに任せて、いざ対面

って、ひゃあー水浸し!
滴るのはいいけど、絵の具で服が染まらないかしら
全部流して頂戴な!

ヴィっちゃんサポあり~!華々しいラストを彩るわよ!
さぁて、陰に差す光は影焔かしら。それとも陽光?
どちらにしても絵を焼くものに変わりはないわ
焦がす程の熱にやられて消えゆきなさい


徒梅木・とわ
【万華鏡】
――梅は匂い、桜は花
さんざ桜を愛でてきた後だが、梅も負けちゃあいないというところを御覧に入れよう

とわの役目はヴィクティムと彩萌が十全に立ち回れる状態を保つ事だ
二人が肖像画に変えられるような事があれば、絵の具を拭い去るようにその呪縛を洗い落としてやろう。こいつでね
半端な物を寄越しやしないだろうが、効果の程を自分の目でも見たいだろう?
ありがたく使わせてもらうよ、ヴィクティム

くふふ、いやすまないね。水浸しにしてしまって
だが水も滴る何とやらと言うだろう?
それにさ、
――人は心ぞ、振りいらぬ
さっきの言葉はこう続くんだ
肝心なのは心さ。飾り付けや装いなんて、人を語る上ではほんの些細なものの筈だよ


ヴィクティム・ウィンターミュート
【万華鏡】
悪いが、お前の遊びに付き合ってる暇は無ェ
どうしてそうなったか、どんな思いでそこに居るのか
それだってどうでもいいことで、ノイズだ
ただ一つ確かなのは、お前は死すべき敵であるという事実だけ
──制圧、開始だ

お前、その霊符…まぁいい
そいつで妙な力は洗い落とされる
再発動はさせない、この舞台はお前の手を離れた
『Extra』──俺の演者で埋め尽くす
ユーベルコードジャマー展開、捕縛行動を開始
逃げられないように抑え込み、ユーベルコードは封絶だ
彩萌、花形は任せるぜ
どうせなら派手に終わらせてやるといいさ
こんなところで続いてた遊びも、終わる時が来る
さっさと帰りなよ

…ま、悪くないチームワークだったと思うよ



 館の中を巡っている最中も、妙な違和感が纏わりついて離れなかったが。
 扉を開いたその奥……怪異が生み出した十三番目の部屋は、それがより顕著で。
『ね、かくれんぼしましょ? おにさん』
 おびただしい数の絵画の中の少女がそう誘い嗤う。
 そんな少女のものや周囲の肖像画をぐるりと見回してから。
「だぁいすきな人を絵画に変えてまで、あなたは鬼になりたくなかったの?」
 斬断・彩萌(殺界パラディーゾ・f03307)は、憐れみのいろを宿す視線を元凶の絵画へと向けて。
「可哀そう、だって鬼は追いかけるもの、追いつくもの。焦がれる相手を見つけ出すものよ」
 ――さくら散るらむその前に。射止めてあげましょ、その桜核。
 敵の群れを散らせるべく、纏う幻惑のいろを彩萌が咲かせれば。
 ――梅は匂い、桜は花。
「さんざ桜を愛でてきた後だが、梅も負けちゃあいないというところを御覧に入れよう」
 徒梅木・とわ(流るるは梅蕾・f00573)が戦場に咲かせんとするのは、馥郁たる香の梅の花。
『みつけて、はやく』
 異様に広い部屋に響く幼い声。
 絵画に描かれた少女が、この屋敷に住んでいた少女なのか、ただの噂話が具現化したのか。
 それは分からないけれども。
「悪いが、お前の遊びに付き合ってる暇は無ェ」
 ヴィクティム・ウィンターミュート(End of Winter・f01172)にとっては、かくれんぼをしたがる声などに耳を傾ける義理も、そのつもりもない、
「どうしてそうなったか、どんな思いでそこに居るのか。それだってどうでもいいことで、ノイズだ。ただ一つ確かなのは、お前は死すべき敵であるという事実だけ」
 そう、囁かれるその言の葉はただのノイズでしかないから。
 ――制圧、開始だ。
 眼前に在るのは敵、ただそれだけのこと。
『はやく、おにさん。こっちよ』
「陰楼の名の元に、憂鬱な気分で彩りを染め上げてあげる」
 ――沈みなさい。
 刹那、彩萌の構える破壊者の引き金が引かれれば、数多の弾丸が敵の身とその心を撃ち貫いて彩を落とす。
『……! もう、みつけてくれないのは、いやよ……』
 憂鬱という、揺らめく影を。
 そして付与された憂鬱により寂しさが増した絵画は、魔力を解き放つ。
「!」
 額縁の中心から彩萌のその身を、急速に絵画世界へと引き寄せんと。
 けれど、ただ無策に敵と対面していたわけではない。
 ヴィクティムと彩萌が十全に立ち回れる状態を保てるように――それが、とわの役目。
「二人が肖像画に変えられるような事があれば、絵の具を拭い去るようにその呪縛を洗い落としてやろう」
 ……こいつでね、と。
 そう、とわがひらりと手にし躍らせたそれを見て。
「お前、その霊符……まぁいい」
 ヴィクティムはそう口を開くけれど。
 その冬寂霊符が宿す力は分かっている……そいつで妙な力は洗い落とされる、と。
 そんな彼を、とわはゆるりと開いた薄紅に映し、笑みを向ける。
「半端な物を寄越しやしないだろうが、効果の程を自分の目でも見たいだろう?」
 ……ありがたく使わせてもらうよ、ヴィクティム、って。
 そしてとわの手から、それらがはらりと離れた瞬間。
 ――要らない穢れは洗い落とすに限る。そうは思わないかい?
「って、ひゃあー水浸し!」
 ぐいぐいと引っ張られていた彩萌が浴びるのは――魔力を根こそぎ洗い落とす『梅香ル水』。
「くふふ、いやすまないね。水浸しにしてしまって」
 ぱしゃりと梅の香する水を浴び、声を上げた彩萌にも、とわは笑む。
 だが水も滴る何とやらと言うだろう? って。
「滴るのはいいけど、絵の具で服が染まらないかしら」
 そう何気にちょっぴり心配して、きょろりと女の子らしく、己の服を一通り確認してみつつも。
 纏わりついていた魔力から解放され、彩萌はとわに笑み返す。
 ……全部流して頂戴な! って。
 そして彩萌を絵画の中へと引き摺り込めなかった少女は、さらに憂鬱のいろを深める。
『なんで? どうして、いっしょにかくれてくれないの?』
 瞬間、再び絵の中に引き込もうと、魔力を放つべくガタリとその身を揺らすけれど。
「再発動はさせない、この舞台はお前の手を離れた」
 それよりも早く、ヴィクティムが展開するは抑制のコード。
 『Extra』――俺の演者で埋め尽くす。
 今や戦場という名の舞台の支配権は、完全にヴィクティムの掌の中。
 そして彼の喚んだ『Extra』……捕縛特化アンドロイドに付与されるは、対オブリビオン専用ユーベルコードジャマー。
『……ッ!』
「これでユーベルコードは封絶だ」
 そう、逃げられないように敵を抑え込みながらも・
 ヴィクティムがゴーグル越しに青の視線を向けるのは、春の嵐の如く咲き誇る少女の姿。
「彩萌、花形は任せるぜ」
「ヴィっちゃんサポあり~! 華々しいラストを彩るわよ!」
 ぱちりと合った視線に嬉しさのいろを宿した彩萌の、その背中を送り出すヴィクティム。
「どうせなら派手に終わらせてやるといいさ」
「さぁて、陰に差す光は影焔かしら。それとも陽光?」
 彩萌が戦場に成すは、影焔か陽光か。
 だがそれは、さして問題ではない。
「どちらにしても絵を焼くものに変わりはないわ」
 ――焦がす程の熱にやられて消えゆきなさい。
 刹那、鮮やかなほどに激しく燃え上がる、少女の肖像画。
『あ……! わたしはかくれんぼ、を……ッ!』
「こんなところで続いてた遊びも、終わる時が来る。さっさと帰りなよ」
 もう、かくれんぼは終わり。
 自分達がやるべき事は、還るべき場所へと敵を送るのみ。
 そして、焔の華に身を焦がし灰へと化してゆく絵画を見遣る薄紅を、とわはそっと細め紡ぐ。
「さっきの言葉はこう続くんだ」
 梅は匂い、桜は花――人は心ぞ、振りいらぬ。
 梅は漂わせるその香を、桜は咲き誇る花のいろの美しさを。
 そして、人は心を愛でよ、と。
「肝心なのは心さ。飾り付けや装いなんて、人を語る上ではほんの些細なものの筈だよ」
 それから、とわと彩萌を見遣り、ヴィクティムも続ける。
「……ま、悪くないチームワークだったと思うよ」
 完全に灰になり跡形なく散った、敵のその成れの果てを確認して。
 ――制圧、完了だ、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

浮世・綾華
【軒玉】

かわい子ちゃんたち、みぃつけた
寂しいかったって?
…少しくらい遊んでやってもいいかなぁ。どう?
ふ、ふたりともやる気満々ってか
そいじゃ、やりますか
でもま、こいつらを傷つけるのはなしにしてよ

あー数が多い…お、黒羽、助かる
絵画を裂くように鍵刀を突き立てるも
おわ、出てくんのかよ…
こりゃあれだな
出てくる前に炎で燃さねーと
――て、オズっ?
絵になってんなよ
傷つけられないよう回収

嗚呼、なるほど…
で、探せそう?ダメ?

二人とも無茶すっから俺は守る方に専念しようか
咎力封じで攻撃を封じたり扇の炎で燃やしたり
ふたりに向かう攻撃を引き付けつつ
しっかり観察して丁寧に払っていこう

はいはい
ちゃんと終わらせて、還らせてやろ


オズ・ケストナー
【軒玉】
うん、もちろんっ
わたし、かくれんぼはとくいだよ
クロバもと聞いたら笑って
絵の中にかくれてる子はどうやってさがそうか

魔鍵で応戦

わわ
額縁に引っ張られたら少し考えて取り込まれる
声は届くかな
だいじょうぶだよー

もういいかい
絵の中に問いかける
こんな世界にずっといるんだね

わ、アヤカありがとう
ふたりに守られてるのがわかるから
今は脱出しよう
さっき見たUCの通りに
ミレナリオ・リフレクション

絵の中を自由にうごけるなら
さがしにいけるかと思ったんだ

いける、気がするっ

え、クロバほんとう?
もっと数をへらしたらじっくりさがしてみよっ

さみしがりの女の子をみつけたい
だって、かくれんぼはみーつけたって言わなきゃおわらないもの


華折・黒羽
【軒玉】

俺もかくれんぼは得意ですよ
と綾華さんに頷きで返し
呼び出した黒番を一羽ずつ二人に付き添わせ
見聞きを共有しようと

援護します綾華さん
本体を凍らせたら動きは鈍りますかね?
直接縹の符を額縁へ当て氷の属性攻撃
黒番を出してる間屠は武器として使えない
攻撃は己の四肢でなぎ払い受け流す

オズさんが肖像画に…
影烏が届けた彼の大丈夫という言葉に安堵して
回収したオズさんを挟み庇う様立ち回る

良かった、出られたんですね
余り驚かせないで下さい…
ところで先程、ずっと聴こえてた声と似た声が聴こえました
オズさんが肖像画の中に居る時に

…そうですね
見つけてあげましょう、ちゃんと
嘘か真かは問題じゃない
これは「かくれんぼ」なのだから



 半ば強制的に誘われた十三番目の部屋。
 その部屋に在るのは、おびただしい数の或る少女の肖像画であった。
 ――かわい子ちゃんたち、みぃつけた。
 浮世・綾華(千日紅・f01194)はそう、絵画の少女達へと紅の瞳を細めてから。
『……ひとりでかくれてばかりじゃ、さみしいの。あそびましょ?』
 絵画の中の少女の言葉を聞いて、オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)と華折・黒羽(掬折・f10471)へと視線を移し、こんな提案を。
「……少しくらい遊んでやってもいいかなぁ。どう?」
 それに返る言の葉は。
「うん、もちろんっ。わたし、かくれんぼはとくいだよ」
「俺もかくれんぼは得意ですよ」
 こくり頷く黒羽に、オズも、おなじって笑って。
「絵の中にかくれてる子はどうやってさがそうか」
 首を傾けそう言ったオズに、黒羽は喚び出す。
 ――おいで。ひとつ、頼まれごとを受けてくれないか?
 身に纏う屠の影で作り出した、烏の番を。
 黒羽は見聞きを共有しようと、喚んだ黒番を一羽ずつ二人に付き添わせて。
「ふ、ふたりともやる気満々ってか」
 ――そいじゃ、やりますか。
 綾華はふたりにそう笑み返した後、改めて眼前の絵画の少女たちへと紡いで。
「でもま、こいつらを傷つけるのはなしにしてよ」
 先端に鋭い刃持つ鍵刀を手にする。
 隠れたままの少女と遊ぶべく、絵画世界の鍵を開けるように。
『こっちよ、おにさん』
『あそびましょ』
『いっしょにかくれれば、さみしくないわ』
 ずらり並ぶ絵画の口々から囁かれる沢山の言葉。
 あー数が多い……そう漏らした綾華に、すかさず動くのは黒羽。
「援護します綾華さん」
「お、黒羽、助かる」
「本体を凍らせたら動きは鈍りますかね?」
 そう言うやいなや、黒羽が放つは凍える冬を纏いし縹の符。
 直接額縁へと符を当て、凍てつく氷宿す攻撃を仕掛ければ。
(「黒番を出してる間屠は武器として使えない」)
 向けられる攻撃は己の四肢で対処せんと、なぎ払い受け流す構えを。
 綾華も引き裂く様に絵画へと鍵刀を突き立てていくも。
「おわ、出てくんのかよ……」
 少女の姿をしたモノが召喚されるのを目にし、こりゃあれだな、と呟いて。
「出てくる前に炎で燃さねーと」
 敵を燃やし尽くす紅の華を戦場へと生み出す。
 そしてオズも、穏やかな春の扉を開けるような魔鍵を手に応戦するも。
 思わず、わわ、と声を上げる。
『いっしょに、かくれましょ?』
 ぐぐっと、絵画の中へと身体が引き寄せられる感覚。
 けれど、額縁の魔力に引き寄せられrながらも、オズは少し考えてから。
「――て、オズっ? 絵になってんなよ」
 綾華は、肖像画と化したオズへとそう声を。
 けれどオズは絵画の中からこうふたりへと告げる。
「声は届くかな。だいじょうぶだよー」
「オズさんが肖像画に……」
 黒羽も青の瞳を一瞬見開くも、影烏が届けた大丈夫の言の葉に安堵を。
 そしてオズは、絵の中で問いかけてみる。
 ――もういいかい、って。
 けれど絵の中ではひとりぼっち。
 こんな世界にずっといるんだね、とぐるり絵画世界を見回してから、オズは外のふたりへと紡ぐ。
「絵の中を自由にうごけるなら、さがしにいけるかと思ったんだ」
 かくれんぼをしたまま、隠れた場所から戻ってこられない少女を探すために。
 綾華は敢えて絵画に取り込まれたオズの考えに納得しつつも、こう訊ねれば。
「嗚呼、なるほど……で、探せそう? ダメ?」
「いける、気がするっ」
 返る声に、己の立ち回り方を改めて描く。
 ……二人とも無茶すっから俺は守る方に専念しようか、って。
 そして闇夜に重なる黄金の輝きをはらりと開きひらり翻せば、呪いの絵画を炎が包み込んで。
 向けられる攻撃を咎力封じを以って封じ、ふたりを守るべく、確りと紅を凝らし丁寧に動く。
「わ、アヤカありがとう」
 そんな綾華と、自分に付き添う黒番にも礼を言って。
 今は脱出しよう、とオズは握る魔鍵で外への扉をこじ開ける。
 ふたりに守られているのが、わかるから。
 そして絵画から無事回収したオズを、黒羽は綾華と共に傷つけられないようと、挟み庇う様に立ち回って。
「良かった、出られたんですね。余り驚かせないで下さい……」
 そう改めてホッと一息つきながらも、ふと首を傾けながら続ける。
「ところで先程、ずっと聴こえてた声と似た声が聴こえました。オズさんが肖像画の中に居る時に」
 その言葉に、オズはキトンブルーの瞳を輝かせ見開いて。
「え、クロバほんとう? もっと数をへらしたらじっくりさがしてみよっ」
 麗らかな春のいろ纏う魔鍵を敵へと向けながらも、再び絵画に取り込まんと放たれた魔力には、正確に放った同じ技で相殺する。その魔力は、さっき見せて貰ったから。
 それからオズは敵の数を減らしながらも、ぐるりと視線を巡らせる。
「さみしがりの女の子をみつけたい」
 ……だって、かくれんぼはみーつけたって言わなきゃおわらないもの、って。
 そんな言葉に、綾華と黒羽も頷いて返す。
「はいはい。ちゃんと終わらせて、還らせてやろ」
「……そうですね。見つけてあげましょう、ちゃんと」
 黒羽はそれからふと、眼前の数だけは多い絵画たちへと改めて青き双眸を向ける。
 嘘か真か、何がこうさせたのか……それは問題ではない。
 ちゃんと、みーつけた、って。そうふたりと共に、少女に言ってあげたいのだ。
 ――これは「かくれんぼ」なのだから、と。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

薄荷・千夜子
アイシャさん(f19187)と

あの子がさくらさんかどうかは分かりませんが…
他の方々を絵画に閉じ込めるとあっては見過ごすわけにはいきませんね
アイシャさん、お手伝いお願い致します
援護をアイシャさんに任せて攻撃に専念
貴女の心も安らぎますよう、悲しみだけでなく美しい心で満たされますよう
アイシャさんの歌声に合わせて『神楽鈴蘭』を鳴らしながらUC発動
【破魔】と【祈り】の力を込めて巻き起こすは百花繚乱の花嵐
外に出ないと見られない…いえ、外でも中々お目にかかれない光景ですよ?
綺麗な景色とともにかくれんぼは終わりにしましょう


アイシャ・ラブラドライト
千夜子さん(f17474)と

さくらちゃん…なのでしょうか…
そうだとしても、そうでなかったとしても、
すごく寂しかったですよね…
早く倒して、絵の外に解放してあげたいです

千夜子さん、サポートはお任せくださいね!
UCで優しく語りかけるような歌を歌い、敵のUCを封じます
みぃつけた。
ひとりで隠れるのは寂しいから、一緒に外に出ましょう

千夜子さんの神楽鈴蘭の音を聞いて
一緒に桜を見ていた素敵な時間を思い出しながら
私もmuguetを振る
音を衝撃波に変えて、必要に応じて援護射撃を
自分や千夜子さんが危なくなったら
千夜子さんの創り出す綺麗な景色に合わせて 、
embraceで指差して色とりどりのお花でできた盾を作る



 お化け屋敷を一緒に廻って、辿り着いた場所。
 だがそこは出口ではなく……沢山の絵画が並んだ、十三番目の隠された部屋。
 そんな広い部屋の中に響くのは、並ぶ少女の肖像画たちの声。
『かくれんぼ、しましょ?』
『みつけて、おにさん』
『わたしはここよ?』
 絵画に描かれた、幼い少女の姿。
「さくらちゃん……なのでしょうか……」
 アイシャ・ラブラドライト(煌めく風・f19187)は緑色の瞳で囁き続ける絵画を見つめるけれども。
 彼女が噂のさくらでも、そうでなかったとしても。
「すごく寂しかったですよね……早く倒して、絵の外に解放してあげたいです」
 ひとりぼっちで狭い世界に隠れているだけでは、きっととても寂しいだろうから。
 アイシャは沢山の絵画へと改めて目を向ける。少女を解き放ってあげたいと、そう思いながら。
 そしてアイシャの隣に並ぶ薄荷・千夜子(羽花灯翠・f17474)も、眼前の絵画へと目を向けて紡ぐ。
「あの子がさくらさんかどうかは分かりませんが……他の方々を絵画に閉じ込めるとあっては見過ごすわけにはいきませんね」
 いくら寂しくても、他の人を絵の世界に閉じ込めていいわけはない。
 そう、目の前に在るのはオブリビオンなのだから。
「アイシャさん、お手伝いお願い致します」
「千夜子さん、サポートはお任せくださいね!」
 ――あなたの思い通りにはさせません。
「ひとりで隠れるのは寂しいから、一緒に外に出ましょう」
 ……みぃつけた。
 刹那、戦場を響き包み込むのは、そう優しく語りかけるようなアイシャの歌声。
『……!?』
 ふたりを絵の中へと取り込まんとしていた絵画は、魔力を封じられガタガタと左右に揺れて。
「貴女の心も安らぎますよう、悲しみだけでなく美しい心で満たされますよう」
 アイシャの歌声に合わせながら、千夜子も握る『神楽鈴蘭』をシャンと鳴らして。
 信頼を寄せる彼女に背中を任せ、攻勢に出る。
 ――虹の花、咲き誇れば天上楽土。
「外に出ないと見られない……いえ、外でも中々お目にかかれない光景ですよ?」
 瞬間、戦場に吹き荒れるは花嵐――破魔と祈りの加護を宿し巻き起こる、百花繚乱のいろ。
「綺麗な景色とともにかくれんぼは終わりにしましょう」
 そして、そんな千夜子と一緒に。
 アイシャもお揃いの鈴蘭の花咲くmuguetを振りながら、思い出す。
 今みたいに、お揃いの鈴蘭を鳴らしながら。一緒に桜を見ていた、素敵な時間を。
 それから千夜子が作り上げた虹の花咲き誇る景色に、さらにアイシャも彩りを加える。
 embraceで指差し成した、色とりどりのお花でできた盾を咲かせて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

橘・尊
孤檻(f18243)と一緒

【WIZ】

一人は寂しいのはよく分かる
それでも、どんな理由があろうと
他者を巻き込んでは駄目だ

数でくるなら札と狐火で攻撃
札で動きを鈍らせ
狐火で攻撃を兼ねながら
孤檻の刀に焔を合わせる

俺を庇うように
前線で戦ってくれるから
孤檻に敵の攻撃が届かないように、狐火を周囲にも展開

敵の攻撃に合わせ
狐火の大きさと威力を変える

もう、いいよな?
俺の焔が導くから
明るい場所へ、行こう

(アレンジ大歓迎です)


鬼灯原・孤檻
【WIZ】

尊(f13751)と一緒


愛刀を手に、尊を庇うように前に立つ。

「孤独に嘆く少女には哀れみを覚えるが、既に怪異となり果てた身ならば。この一刀を手向けとし、骸の海へと還そう」

尊の炎に合わせ、高速移動を交えつつ、額縁を斬っていく。
敵が魔力で引き寄せようとするなら、額物に【天秤の神の御鎖】巻き付けて取り込まれるのを防ぐ。


「―――戯れも此処で仕舞いだ」

<アドリブ改変歓迎>



 恐いという感情こそ湧かないのだが、それなりにお化け屋敷をふたり楽しんで。
 星座のスタンプも集めて、いざゴールへ……そう、次の扉を開けば。
 その扉の先に在ったのは出口ではなく、少女の肖像画が飾られた部屋であった。
 しかも……おびただしいほどの数の。
 そして、こんなに沢山の複製を成しているというのに。
『ひとりでかくれんぼは、さみしいの』
『だから、あそんで?』
 絵画の中で、少女はいまだひとりぼっち。
 橘・尊(浮雲・f13751)はそんな絵画の少女を見遣って。
「一人は寂しいのはよく分かる」
 彼女の気持ちを思い、そう紡ぐけれど。
 すぐに小さく首を横に振り、真っ直ぐに呪いの絵画へとはっきりと告げる。
「それでも、どんな理由があろうと、他者を巻き込んでは駄目だ」
 そんな尊のすぐ隣で、鬼灯原・孤檻(刀振るう神・f18243)がその手に握るは、愛刀にして半身とも言える刀。
 どういう経緯でこうなったのかはわからないが。
 絵画の中に囚われ、さみしいと訴える眼前の少女は肖像画はオブリビオン。
 此処に在るべきではない存在だから。
「孤独に嘆く少女には哀れみを覚えるが、既に怪異となり果てた身ならば。この一刀を手向けとし、骸の海へと還そう」
 尊と共に、還るべき場所へと送てやること。
 それが自分たちが今、成すべき事。
『おにさん、はやく』
『いっしょにかくれましょ?』
 分裂し囁き続ける絵画たち。迫るその数は多いけれども。
 数でくるならと、尊がその手に成すのは蒼き御札と燃え盛る狐火。
 刹那、蒼き呪符が敵目掛け戦場を翔ければ。
 ――この身こそが刃たらん。
 尊が生み出した狐火を映し、共に呼吸を合わせて。
 素早く敵前へと高速移動し、蒼き呪符で動きの鈍った敵へと孤檻が見舞うは、切れ味を増した霊刀・凍檻の一閃。
 同時に、その一刀に合わせ放たれた尊の狐火が、瞬断された絵画を燃やし尽くす。
 そして呪いの絵画がふたりを引き込まんと魔力を漲らせれば。
 孤檻は咄嗟に尊の前に立ち、額縁へと巻き付けた天秤の神の御鎖で取り込まれるのを防いで。
 庇う様に前線で立ち回る孤檻を引き摺り込もうと目論む絵画へと、尊は幾重にも重ね大きさを増した狐火を放って燃やし、灰にする。
 さらに、彼に敵の攻撃が届かぬ様、守るように周囲にも狐火を展開して。
『ねぇ、かくれんぼしましょ?』
「――戯れも此処で仕舞いだ」
 尊を守り前に立ち、そして彼の狐火に守られながらも、孤檻は一気に地を蹴り踏み込む。
 そして敵を斬るべく握る愛刀を容赦なく振るえば。
『……ッ!』
「もう、いいよな? 俺の焔が導くから」
 閃く孤檻の刃と同時に放たれた尊の狐火が、ひとりぼっちの少女を、在るべき場所へと送ってあげる。
 ――明るい場所へ、行こう、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
【恋華荘】
そういえば十三星座ってありましたね…
あまりめだたない分わすれられてしまったということでしょうか、さくらさん
可哀想だとは思いますし、せめてかくれんぼは終わらせてあげたいですね

とはいえ、無数の肖像画は…それに描かれた存在は敵であるならば
さくらさんを探し出すまで、余分な絵は【異界の深焔】で焼いていきましょう
余計なものは焼かないように、絵から飛び出た召喚存在を、生きた炎を操って次々と
そして偽の絵画も一枚ずつ次々と

私が妬くように、皆もそれぞれの手段で偽の絵を消していくので
そうして絵を消していけば、いつかは本当のさくらさんの絵に当たるはず

そこでかくれんぼはおしまいです
「さくらさん、みーつけた」


白銀・ゆのか
【恋華荘】
幻の部屋に隠れた、本物の幽霊さん…!

本物なら…そこにいるなら…怖くない。
かくれんぼの「鬼」らしく…必ず貴女を、見つけ出す!
(鈴リボンを解いて、黒曜石の角を露出させ)

「壱…!弐…!参…!」
鬼らしく拾(十)まで数えながら、合わせてユベコ纏わせた薙刀の石突で(技をあえて命中させずに)地面を突き、風の陣地を作成、
いちごちゃん達はじめ、皆を吸い込もうとするのを妨害するわ。

「もーいーかいっ!」
声に力を入れて、問いかけて、鬼ごっこらしく声が帰ってきてくれたなら…
「あっち!」
耳を、『第六感』を研ぎ澄ませて、声の来た方向を指差すわ。


無事に見つけたら…ちゃんと言わないとね。
「さくら、みーつけた!」って!


菫宮・理緒
【恋華荘】

13番目の星座のお部屋かぁ……上手に隠れ過ぎちゃったのかな?
かくれんぼが上手だったんだね。

でも、見つけてもらえないのはさみしいよね。
かくれんぼは、見つかるまでがゲームだもん。

いちばん奥の絵の子が、さくらさん、なのかな?
それとも、それもフェイクで、じつはまだ隠れているのかな?

どちらにしても、みつけてあげる。
さくらさんのかくれんぼを終わりにしてあげるよ。

【虚実置換】で絵を1枚ずつ消して、さくらさんを探していくことにするね。

さくらさんを見つけられたら、ことさら明るく、
「さくらさん、みーつけた!」
って言ってあげたいな。

もう隠れていなくていいから、ね。
ゆっくりお家に帰っていいんだから、ねー。


織笠・アシュリン
【恋華荘】

幻の部屋の中にある、もう誰も知らない誰かの絵……
その「誰か」が本当にいたかは分からないけど、今呼んでる声は間違いなく、ここにいる!
なら、あたしたちの出番!

「うわぁ、似たようなのばっかり……それなら!」
片手で軽機関銃を抜き打ちしてフルオートで弾薬をばらまくよ!
反動で弾道がバラけるけど、それも狙い!
目の前の額を全部破壊すれば、どれかにはオブリビオンがいるはずだし!
もし当たらなくても、いちごたちが何とかしてくれるから!

見つかったら……銃を下ろそうか
「見つけたよ……隠れんぼはこれで終わり!」
終わるなら穏やかに見送る
抵抗するなら、マガジン変えて【呪弾装填】!
「終わらないなら、終わらせるよ!」


セナ・レッドスピア
【恋華荘】
かくれんぼの鬼のご指名受けちゃいましたし
ここはしっかり見つけてあげないとですね…

…私達や、他の誰かが隠れる役にされちゃわないように…!

最初に聞こえた「さくらさん」らしき声を思い出しながら
耳を澄まし「さくらさん」を探します

みんなを攻撃してきたり、キャンバスに吸い込もうとしたら
猟銃形態に変えた血槍で阻止!
「さくらさん」じゃないオブリビオンは迎撃していきます

そして、何とか「さくらさん」を見つけられたら
みんなと一緒に、優しく「見つけて」あげます

最後の抵抗もあるかもなので、油断はせず…

そこでおとなしく「見つかって」もらえたらおっけー

抵抗されたら、前もって撃っておいた
錬血武装『応変血晶弾』を…!


光満・桐江
【恋華荘】
こんなお部屋にこっそりと隠れてたんですね…
確かにさみしくなっちゃうのは分かりますが…

でもそれじゃあ、見つけてもらいたくても
それができなくなっちゃいますから…!

攻撃やキャンバスへの吸い込みは、混沌杖での攻撃で阻止!

そして、みんなと一緒に「さくらさん」を探していけたらっ!
それ以外の敵は排除しつつ
「さくらさん」を見つけることができたら
こんなこともあろうかと
私が現実に来ちゃった現象を解析して作り上げた魔科学アイテム
「VとRの架け橋」に、しだれ桜の花びらを添えて…

さくらさん、みつけました…!
さあ、一緒に帰りましょう…!
と、魔科学アイテムを使い、絵の中から出してあげる事を試みます…!



 きゃあきゃあと、声を上げながら皆で進むお化け屋敷。
 けれど、ちらちらと視界の隅に映り、囁きかけてきていた少女がやりたいと。
 そう言っていたのは、かくれんぼ。
 そして強引に少女は、桜を愛でた者達を遊びに誘う。
 自分が隠れている、十三番目の部屋に。
『ね……おにさん。みつけて?』
「13番目の星座のお部屋かぁ……上手に隠れ過ぎちゃったのかな? かくれんぼが上手だったんだね」
 菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は分裂し群れを成している少女の肖像画へとこう続ける。
「でも、見つけてもらえないのはさみしいよね」
 ……かくれんぼは、見つかるまでがゲームだもん、って。
 そんな理緒の隣で、彼女の言葉に頷きながらも。
 セナ・レッドスピア(blood to blood・f03195)も口を開く。
「かくれんぼの鬼のご指名受けちゃいましたし。ここはしっかり見つけてあげないとですね……」
 かくれんぼで隠れている子を見つけるのは、鬼の役目。
 あなたおに、と。そう指名されたからには隠れている少女を見つけてあげたいと思うセナ。
 そして、彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は実在しない怪異が生み出した部屋をぐるり見回して。
「そういえば十三星座ってありましたね……あまりめだたない分わすれられてしまったということでしょうか、さくらさん」
 れっきとした黄道上の星座であり、一時期は話題になったものの。
 またもや浸透することなく忘れられがちな十三番目の星座を、いちごはいつまでも見つけて貰えない少女と重ねつつ続ける。
「可哀想だとは思いますし、せめてかくれんぼは終わらせてあげたいですね」
 少女がもうこれ以上、絵画の中に隠れないでいいように。
 光満・桐江(生徒会の魔女・f22316)も、異様なほど絵画が並ぶ広い部屋へと緑の視線を巡らせた後。
「こんなお部屋にこっそりと隠れてたんですね……」
 ふるりと首を振って、絵画の少女へと言葉を投げる。
「確かにさみしくなっちゃうのは分かりますが……でもそれじゃあ、見つけてもらいたくても、それができなくなっちゃいますから……!」
『かくれんぼ、しましょ?』
 部屋に響く、幼い少女の声。
 そんな声を発する絵画に描かれた少女が、この家に住んでいたという噂のさくらという娘なのか、また別の存在なのか、噂から生まれた概念なのか……それは分からないけれども。
「幻の部屋の中にある、もう誰も知らない誰かの絵……」
 織笠・アシュリン(魔女系ネットラジオパーソナリティ・f14609)はそう、絵の中の少女へと青の瞳を向けて。
 こくりとひとつ、深く頷いて続ける。
「その「誰か」が本当にいたかは分からないけど、今呼んでる声は間違いなく、ここにいる!」
 ――なら、あたしたちの出番! って。
 この場所に赴いた目的、それは予知されたUDCの怪異の謎を突き止め、退治するため。
 そのために足を踏み入れたお化け屋敷は、とても恐かったけれど。
「幻の部屋に隠れた、本物の幽霊さん……!」
 ――本物なら……そこにいるなら……怖くない。
 白銀・ゆのか(恋華荘の若女将・f01487)は、得体の知れないお化けではなく、予知で存在が明確なオブリビオンへと目を向けて。 
「かくれんぼの「鬼」らしく……必ず貴女を、見つけ出す!」
 リン、と御霊守の鈴を鳴らし、しゅるりとリボンを解いて。
 まさにその姿は鬼……黒曜石の角を露出させ、かくれんぼの鬼となり少女を探す。
 けれども、隠れている部屋へと鬼を導いた少女のかくれんぼは、まだ終わってはいないようで。
『おにさん、こっちよ』
 眼前には、どれが本体か分からないおびただしい数の肖像画。
 そんな絵画へと視線を巡らせて。
「とはいえ、無数の肖像画は……それに描かれた存在は敵であるならば。さくらさんを探し出すまで、余分な絵は異界の深焔で焼いていきましょう」
 いちごは詠唱する――ふんぐるいふんぐるい……、遠き星海にて燃え盛る神の炎よ! と。
 そして開いた異界の門より見える凶つ星が輝く中で燃え盛るは、あらゆる防御を燃やし敵対者を滅する神の炎。
 余計なものは焼かないように注意しつつも。
 絵から飛び出た召喚存在や偽の絵画も一枚ずつ次々と、猛る生きた炎を以って燃やしていって。
「うわぁ、似たようなのばっかり……それなら!」
 アシュリンが片手で抜き打ちするは、フルオートで弾薬をばらまく軽機関銃。
 撃った反動で弾道がバラけるけど、だがそれも狙い!
「目の前の額を全部破壊すれば、どれかにはオブリビオンがいるはずだし!」
 そしてアシュリンはその瞳にいちごを映して、笑みながらも続ける。
 ――もし当たらなくても、いちごたちが何とかしてくれるから! って。
 理緒も数えきれないほど並ぶ絵画へと順に視線を向けてから。
「いちばん奥の絵の子が、さくらさん、なのかな? それとも、それもフェイクで、じつはまだ隠れているのかな?」
 そうそっと、小首を傾げるも。
 ……どちらにしても、みつけてあげる。
「さくらさんのかくれんぼを終わりにしてあげるよ」
 ――レタッチ、アンド、ペースト。
 画像と現実を入れ替え1枚ずつ偽物の絵画を消してゆき、いちごたちと共にさくらを探す理緒。
 ……その時だった。
『ね、いっしょにかくれない?』
「!」
 感じるのは、呪いの額縁が放つ、引き摺り込まれるような魔力。
「……私達や、他の誰かが隠れる役にされちゃわないように……!」
 セナは、最初に聞こえた「さくら」らしき声を思い出しながら、耳を澄まして。
『かくれんぼしましょ、あなたたちおに』
『はやく、みつけて』
『むしろ、いっしょにかくれよう?』
 声を頼りに、彼女を探しながらも。
「「さくらさん」じゃないオブリビオンは迎撃していきます」
 改良した『狩罰の血槍』を血晶製の弾丸撃ち出す銃に変えて。
 皆を取り込まんと魔力を放つ敵の思惑を阻止するべくと、ぐっと引き金を引くセナ。
 そして、ゆのかも。
「壱……! 弐……! 参……!」
 ――大地に逆巻き、渦巻け風の刃! ……こっからは、うちらの陣地ですっ!
 鬼らしく拾まで数えながら、巻き起こす乱気流を、炎が鮮やかに彩る薙刀へと纏わせて。
 石突で地面を突き、作り上げるのは――風の陣地。
 いちごをはじめ、皆を吸い込もうとする敵の魔力の妨害をすれば。
 桐江も、赤き紋様刻まれし混沌もたらす魔杖、混沌杖ケイアスエレイソンを握りしめて。
 ――みんなと一緒に「さくらさん」を探していけたらっ!
 そう敵の群れへと魔杖を振るい、絵画へと引き寄せる敵の技を絶って阻止する。
 そして皆の様子を見回しながら、引き続き異界の深焔で偽の絵画を焼いていきつつ思う。
 各々がそれぞれのやり方で、偽物の絵を消していけば……いつかは本当のさくらさんの絵に当たるはず、と。
『かくれんぼして、あそびましょ』
 そう聞こえる囁きに、ゆのかは声に力を入れて問いかける。
「もーいーかいっ!」
 そして返る、少女の声。
『もういいよ……!』
「あっち!」
 第六感と耳を研ぎ澄ませていたゆのかは、声が聞こえた方を指差し、皆に知らせる。
「もう隠れていなくていいから、ね。ゆっくりお家に帰っていいんだから、ねー」
「……隠れんぼはこれで終わり!」
 そして本体の存在を感じた方向へと、一斉に皆が目を向けて。
 一緒に声を合わせ、少女へ……さくらへと、明るく優しく、揃ってこう鬼さん達は言ってあげるのだった。
 もう、かくれんぼはおしまい。
 ――みーつけた! って。
 それからまさに、こんなこともあろうかと。
「とっておきの品を作っておいたのです! 私が現実に来ちゃった現象を解析して作り上げた魔科学アイテム「VとRの架け橋」に、しだれ桜の花びらを添えて……」
 さあ、一緒に帰りましょう……!
 そう、さくらを絵画から出そうと試みる桐江であったけれど。
『さみしいけど……かくれんぼがおわるのは、いや!』
 そう駄々をこねる絵画の少女。
 みつけて、さみしい、と紡ぎながらも、この遊びを終わらせるつもりはどうやらないようだ。
 そんな聞く耳持たないUDCへと、アシュリンはマガジン変えて毒と破邪の力を宿したイチイの呪弾を撃ち出して。
「終わらないなら、終わらせるよ!」
 ――是こそは、毒持ち邪を退ける、円環の樹の魔力宿せし呪弾! 喰らえええええっ!
 ――ここは、この弾なら……!
 セナも前もって撃っておいた、性能を多岐に亘り変更できる血晶製の弾丸で敵を滅するべく動く。
 だって、鬼がもう見つけたんだから……かくれんぼは終わり。
 隠れていた少女はもう、在るべき場所へと還るべきだから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ジャスパー・ドゥルジー
【エイリアンツアーズ】
あーっはっはァーっ
幽霊の正体見たりオブリビオンってやつだ
出所が骸の海って判ってりゃなんも怖がるこたァねえ、だろ深冬?
いや最初っから怖くはなかったけどな!!

相手が「肖像画」なら
炎をナイフを操る俺にとっちゃ悪い相手じゃねえ筈だ
至近距離からナイフで刻んだり
攻撃されたら傷口からの血を燃やして反撃
ピンチの奴がいれば【かばう】

肖像画に変えられちまったら【ゲヘナの紅】で燃やして脱出
紙に閉じ込められたのなら自分も燃えるかもって?
構う事ァねえよ(【激痛耐性】)

ところであの「肖像画」、女の子の絵だけだったな
じゃああの男の子の声はまさか、ほんも…
……いや呼んじゃう系って何?(パウルの手を握る)


伊能・龍己
【エイリアンツアーズ】
確かに危険なのは分かるっすけど
一旦正体分かっちゃえば、怖くないっすね(頷き)

申しわけないけれど、遊び相手にはなってあげられないっす
君たちを倒しにきたんですから

刻印の逆さ龍さんを使って、雨雲を呼ぶっす
深冬先輩の情報や、皆さんの立ち回りを見つつ
敵さんの目隠し(【目潰し】)になるよう雲で牽制、連携や追撃に繋げるっすよ

近い敵さんには長刀で【なぎ払う】ように接近戦
雲が立ち込めたら《神立》で【範囲攻撃】
大雨警報注意っす……なんつって
引き寄せられてしまったら、《神立》の雨で綻んだ部分を切り裂いて脱出っす
絵なら水にも弱いっすかね

男の子、絵にはいなかったっすね
不思議っす……。


榛名・深冬
【エイリアンツアーズ】

いやオブリビオンでも怖いものは怖いですよ?
なんでへっちゃらなんですか感覚おかしくないですか大丈夫ですか?

いつも通り自分の役割を果たします
電脳眼鏡型ゴーグルを起動
電子キーボードを【早業】で操作
UCの機械兵器達で攻撃・牽制等【時間稼ぎ】
皆さんが戦いやすい様動かす
燈も火を吐き応戦
機械兵器やゴーグルで確認できる敵の動き等【情報収集】
皆さんに情報共有

絵に取り込まれたら燈に火を吐いてもらい脱出
火も痛みも白衣を盾に凌げるから思い切りどうぞ

みつけたから、遊びはもうおしまい
これ以上さびしい想いをしないよう
おやすみなさい

男の子、いなかったですね
呼んじゃう系…?(ドゥルジーさんから距離を取る)


青和・イチ
【エイリアンツアーズ】

蛇遣い座の部屋…黄道十二星座から外れた、十三番目の星…
さすが本物、少しゾッとします
…え、皆はこっちのが、平気?

隠れんぼも終盤

僕は後方から天体望遠鏡…っぽい大砲で攻撃
数で押してきたら『吹き飛ばし』て前線を維持します

機を見て【サイキックブラスト】を『範囲攻撃』
皆の動きや榛名さんの情報を元に、複数の動きを封じ、攻防をサポート
伊能くんの雨の後なら、更に効果的かも

くろ丸も愛刀を咥え攻撃
絵にされた時は斬って助けて
え、Glanzさんに乗りたい?

蛇遣いの神様は、雷に打たれて星になったんだって
君も、星になれるといいね


僕も、男の子の声は聞いてないです…
ジャスパー先輩…もしや呼んじゃう系です?


パウル・ブラフマン
【エイリアンツアーズ】
無事に帰るまでが社員旅行ってヤツ?
さくらちゃん、みぃーつけた♪

呼び寄せたGlanzを【運転】しながら
屋内の利を活かした壁面走行や【ジャンプ】で
縦横無尽に駆け回ってサポートを。
くろ丸ちゃんも乗りたい?おけ丸水産!突撃だ~♪

基本はKrakeによる【援護射撃】。
クルーの誰かが絵に取り込まれたら
瞳孔全開でUC発動
オレの大事な人達を連れてこうとしたね?

絵からクルーの皆が脱出したタイミングを見計らって
威力を3倍にしたKrakeの全砲門で
片っ端から室内中の額を撃ち抜こう。

男の子の声…オレはわかんなかったよ。
さくらちゃんのお友達かなぁ。
ねぇジャスパー、手ぇ繋いで帰る?とこっそり耳打ちを。


アルバ・アルフライラ
【エイリアンツアーズ】
僥倖であったな
――鬼は貴様を見つけたぞ?

懐より取り出すは魔力を込めた宝石
【妖精の戯れ】による範囲攻撃にて
怪異共を悉く破壊し尽くしてくれよう
ふふん、幾ら増えようとも無駄だ
絶え間なく、無慈悲に宝石魔術を行使、畳み掛ける
無論、仲間の支援は惜しむ事なく
敵の挙動を把握し、死角を作らぬよう
後方に構えるが故に見えるものもあろう
我が戦闘知識、第六感が役に立つやも知れぬ

肖像画に引き寄せられんとする者がいる際
取り込まれる前、破魔で魔力の相殺を試みる
…止めておけ
其奴を連れていこうものならば、恨まれるのは貴様ぞ?

事が終り次第怪我人を医術で治療
…さあ、良い子はそろそろ帰る刻限ですよ

*敵以外には敬語



 いつまでも出口に辿り着かない館、誘われた十三番目の部屋。
 そして、おびただしい数の絵画たちは口々に囁く。
『ね、かくれんぼしよう?』
『みつけて、はやく』
『かくれんぼしましょあなたおに』
 その光景は、十分にホラーである……はずなのだけれど。
 ――あーっはっはァーっ。
 そう部屋に響く勝ち誇ったかの如き高笑いは、ジャスパー・ドゥルジー("D"RIVE・f20695)のもの。
 訳が分かんないから、ちょっぴりだけ……ほんのちょっとだけ、内緒でびびってしまったけれど。
「幽霊の正体見たりオブリビオンってやつだ」
 それさえ分かれば、何も恐れることなどない。
「出所が骸の海って判ってりゃなんも怖がるこたァねえ、だろ深冬?」
 ジャスパーは呪いの絵画を前に、腰が引けている榛名・深冬(冬眠る隠者・f14238)へと得意顔で紡ぐ。
 ――いや最初っから怖くはなかったけどな!! って付け加えつつ。
 そんな先程までとはうって変わった様子のジャスパーに、榛名・深冬(冬眠る隠者・f14238)はふるふる首を横に振る。
「いやオブリビオンでも怖いものは怖いですよ?」
 少女の肖像画が数えきれないほど並ぶ部屋。しかも、それがガタガタ揺れて喋るのだ。
「なんでへっちゃらなんですか感覚おかしくないですか大丈夫ですか?」
 そう何気に涙目になって橙をぎゅぎゅっと抱きしめる深冬の隣で、ジャスパーの言葉の方に頷くのは伊能・龍己(鳳雛・f21577)。
「確かに危険なのは分かるっすけど、一旦正体分かっちゃえば、怖くないっすね」
「いや絶対感覚それおかしいですから」
 ガタガタ絵画が揺れる度に、やはりぷるぷるする深冬。
 そんな彼女と同じく、ふるりと身体を震わせるのは、青和・イチ(藍色夜灯・f05526)。
「蛇遣い座の部屋……黄道十二星座から外れた、十三番目の星……さすが本物、少しゾッとします」
 先程のやる気に満ち溢れていた眼鏡とわんことは大違い。
 くろ丸と顔を見合わせては頷き合うイチは、周囲の皆の様子に、はたと気付いて。
「……え、皆はこっちのが、平気?」
 眼鏡の奥の藍色の瞳を、ぱちくり。
『……ねぇ、あそびましょ?』
 そして耳元で聞こえた不意打ちの声に、深冬と一緒に、わっと小さく声を上げてしまう。
 そんな声に、こう言葉を返す龍己。
「申しわけないけれど、遊び相手にはなってあげられないっす」
 ……君たちを倒しにきたんですから、と。
 そう、これはエイツアの社員旅行。猟兵のお仕事付きの。
 そんな怯えたりどやったりする皆の様子を楽し気に一通り見守った後。
 アルバ・アルフライラ(双星の魔術師・f00123)は燃ゆる星を秘める蒼玉を細め、少女の肖像へと紡ぐ。
「僥倖であったな」
 ――鬼は貴様を見つけたぞ? と。
 パウル・ブラフマン(Devilfish・f04694)もアルバと共にクルー達を見た後、呪いの額縁へと視線を移し口にする。
「無事に帰るまでが社員旅行ってヤツ?」
 ――さくらちゃん、みぃーつけた♪ って。
 鬼が隠れている子を見つけたら……かくれんぼは、もう終わりだから。
 確かに、無数の喋って動く絵画は怖いけれど。
 仕事となれば、怖がってなどいられない。
 ……いつも通り自分の役割を果たします、と。
 深冬が起動するのは、電脳世界を展開できるコンピューター内臓眼鏡型ゴーグル。
 刹那、早業を以って電子キーボードを操作すれば、戦場に成されるは、小型の戦闘用機械兵器たち。
 その機械兵器を操り、時間稼ぎするように、皆が戦いやすい様動かさんとすれば。
『あそびましょうよ、ねぇ……ッ!?』
 燈もくるり空を舞い、火を吐いて敵の群れへと応戦する。
 そしてその間、機械兵器やゴーグルで深冬は確りと情報収集し、確認する。
「数は多いですが、本体以外の1体ずつの戦闘力は大して高くないようです」
 そんな深冬の声を聞き、龍己は頷いた後。
 戦場に雨雲を呼ぶべく使うのは、雨乞い龍の藍鉄の鱗の刻印――逆さ龍さん。
 成された雲が、絵画の視線を遮る様に立ち込めれば。生まれるのは連携や追撃の機会。
「相手が「肖像画」なら、炎をナイフを操る俺にとっちゃ悪い相手じゃねえ筈だ」
 ジャスパーは刹那、龍己の雲の目隠しによって隙ができた敵へと一気に距離を詰めて。
 くるりと手にしたナイフで容赦なく絵画を引き裂いて。
 数だけはやたら多い額縁の群れの攻撃で受けた傷から滴る血を逆に炎へと変え、燃え盛る業火に包まれた絵画たちが灰へと化す。
 そして戦場に響くのは、パウルが喚んだGlanzの轟音。
 まるで鬼ごっこするかのように、パウルは颯爽と跨ったGlanzを操縦し、屋内の利を活かした壁面走行やジャンプで敵を攪乱して。
 縦横無尽に駆け回り、クルーたちのサポートを担う。
 隠れんぼも、もう終盤。
 刹那、戦場に轟くのは、後方からイチがぶっ放した天体望遠鏡……っぽい大砲。
 さほど1体1体は強敵ではないというが、前に立つ皆に群がらんとする敵を吹き飛ばし、前線を維持しつつも。
 わふっと鳴いて足元をてしてしするくろ丸に視線を向け、イチは瞳を瞬かせる。
「え、Glanzさんに乗りたい?」
「くろ丸ちゃんも乗りたい? おけ丸水産!」
 パウルがそうすかさずハンドルを切り、迎えに行けば。ぴょんっと尻尾を振りながらも飛び乗るくろ丸。
 そんな心強い同乗者に笑んで、パウルは再びご機嫌にアクセルを踏みしめる。
 ――突撃だ~♪ って。
 刹那、触手の表面に装着されたKrakeが、イチの天体望遠鏡風大砲と共に敵へと撃ち出される。
 けれど、敵も懲りずにその数を増やさんと分裂するも。
「ふふん、幾ら増えようとも無駄だ」
 ――怪異共を悉く破壊し尽くしてくれよう。
 アルバが懐から取り出す煌めきは、選りすぐりのお気に入りのいろ。
 触媒たる宝石に魔力を溜めれば。
 ――さあ、覚醒の時ぞ。
 敵の群れへと繰り出されるは、妖精が戯れるかの如き四属性魔法の衝撃。
(「我が戦闘知識、第六感が役に立つやも知れぬ」)
 そしてアルバは後方に構えるが故に、広い視野で戦場を見回す。
 仲間への支援を惜しむ事なく行ないつつも敵の挙動を把握し、死角を作らぬよう煌めき宿る魔力を迸らせながら。
 それから奇怪な魔力の波動を感じ、星を宿すサファイアの双眸を細め、破魔宿りし魔力でその相殺を試みて。
 さらに数で押さんと額縁から懲りず放たれる魔力にふっと笑みを宿し、告げる。
「……止めておけ。其奴を連れていこうものならば、恨まれるのは貴様ぞ?」
「――!」
 刹那、数多のナイフ達を手に絵画を切り裂いていたジャスパーの身が、ぐぐっと引き寄せられて。肖像画へと取り込まれてしまえば。
 瞬間、瞳孔全開でブチ切れたパウルのKrakeが3倍の威力となったと同時に。
 ジャスパーの肖像画が、激しい炎に包まれる。
 それはジャスパーが内側から放った、絵画ごと燃やし尽くす衝動の炎――『ゲヘナの紅』。
 その猛火は、絵画に取り込まれたジャスパーの身をも焦がさんとするけれど。
「紙に閉じ込められたのなら自分も燃えるかもって?」
 ――構う事ァねえよ。
 激しい紅に包まれ伴う激しい痛みにも口角を上げ、敢えて受け入れて。
「火も痛みも白衣を盾に凌げるから思い切りどうぞ」
 そんな深冬の言葉にふたつのいろが混ざり閃く視線を返しながらも、全てを燃やし尽くし、絵の中から出て来るジャスパー。
 そして、ジャスパーが脱出した刹那。
「……オレの大事な人を連れてこうとしたね?」
 怖いほど静かな怒りのいろを孕む瞳を敵へと向けたパウルのKrakeが全砲門、激しく火を噴いて。
 ……ココから先はオレの海域だよ――地獄へヨウコソ!
 片っ端から室内中の額をぶち抜いていけば。
 長刀握り、近い敵へと接近戦を仕掛け薙ぎ払った後。
「大雨警報注意っす……なんつって」
 大雨は大雨でも、雲を泳ぐ雨乞い龍の刻印向けし敵へと龍己が降らせるは、鋭い槍の如き雨――『神立』。
「絵なら水にも弱いっすかね」
「伊能くんの雨の後なら、更に効果的かも」
 機を見計らい、イチは両掌から放つ高圧電流で敵を感電させその動きを封じながらも、龍己の言葉に頷いて。
 そしてパウルのGlanzで駆け、愛刀を咥え攻撃を仕掛けるくろ丸の姿を見た後。
 仲間達が放つ炎や雨や煌めきによって数を減らしていく絵画に描かれた少女へと紡ぐ。
「蛇遣いの神様は、雷に打たれて星になったんだって」
 ――君も、星になれるといいね、って。
 そして火を吐く燈を前へと送りながら、深冬も言の葉を綴る。
「みつけたから、遊びはもうおしまい」
 これ以上さびしい想いをしないよう――おやすみなさい、と。
 刹那、皆の周囲に在る最後の絵画が灰となり、消え失せて。
 他の遠くの絵画は、他の猟兵達に任せつつ、ふとジャスパーは首を傾ける。
「ところであの「肖像画」、女の子の絵だけだったな」
 そして、お化け屋敷を巡っていた時に、自分の耳元で囁かれた幼い声を思い返せば。
 それはどう考えても、男の子の声だったわけで――。
 皆へとちらり、視線を向けてみれば。
「男の子、いなかったですね」
「男の子、絵にはいなかったっすね」
「僕も、男の子の声は聞いてないです……」
「男の子の声……オレはわかんなかったよ。さくらちゃんのお友達かなぁ」
 口々に皆言うけれど、誰も男の子の声など聞いていないという。
 ということは。
「じゃああの男の子の声はまさか、ほんも……」
 そうさあっと青褪めるジャスパーを見遣り、龍己はこてんと首を傾けて。
「不思議っす……」
「ジャスパー先輩……もしや呼んじゃう系です?」
「呼んじゃう系……?」
 イチの言葉に、ささっとジャスパーから距離を取る深冬。
「……いや呼んじゃう系って何? お友達って!?」
 そうピンクと紫の瞳を大きく見開くジャスパーの傷を、医術で治療し終えてから。
「……さあ、良い子はそろそろ帰る刻限ですよ」
 そっと皆へと視線を巡らせ、アルバが星煌めく宝石の如き瞳を細めれば。
 ぎゅっと何気に手を握ってくる彼に、パウルはこっそり耳打ちを。
 ――ねぇジャスパー、手ぇ繋いで帰る? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

榎本・英
【春冬華】

さっきの声は君かい?
とても恐ろしかったよ。
しかし、正体が分かればもう平気さ。
嗚呼。ヨルはどこだい。
ヨルはとても頼もしいペンギンだからね。
リル、暫しの間ヨルは預かるよ。
ヨルを抱えて挑もう。

見つけてほしいのならば
もっと声を張り上げて呉れ

著書に住む情念の獣が
その絵の中から引きずり出してくれるだろう。
……しかし、この状況はいただけないね。
密集した空間。危険を感じたのかな
問いかけは「本物は一体どこだい?」

リルの歌はとても心地が良い
さて、櫻宵は陰陽師と聞いたが本物の目星は?
なゆ、振り向いては駄目だよ。
ヨルのお腹がちょうど君の頭の位置に……。

嗚呼。そんな所に。
鬼は四人もいるのだからね。

見つけたよ。


蘭・七結
【春冬華】

十一の星とひとつきりの判子
十二の空白を埋めて、十三番目の部屋へ
みつけて、と乞う声が耳に触れる
こんな場所に隠れていたの
隠れるのがとてもお上手だったのね

ひ、ふ、み、よ……
嗚呼、なんて数の多さ
皆さんが埋もれてしまうわね
本物を問う英さんの声がきこえる
どうやら、目星はついているようね
サヨさんの眸にはどんな姿が映るのかしら
本物以外の彼女。模倣の姿はお任せあれ
リルさんの歌声に乗せるのはあまい猛毒
この夜を蕩かせ、ひらいて魅せましょう

ヨルさんのやわいお腹
今すぐ埋もれるのもよいけれど
振り向かずたのしみは取っておくわ
英さんの貌も、あとでみせてね

お待ちかねの『鬼』が来たわ
高らかな声で、さあご一緒に

みいつけた


リル・ルリ
【春冬華】

ピイィ、おばけっ!!やだやだったら………なんでもないよ、怖くないったら
抱きしめようとしたヨルは、英の腕の中
きゅっきゅと喜んでいる…よかったね、ヨル
そっと櫻宵に寄り添う
陰陽師なんだ!大丈夫なんだから!

十三番目のお部屋
わぁ、こんなにも増えて
英の声にヨルの声も混じって聞こえる
このままでは皆とはぐれてしまうよ
埋もれ紛れてしまう
そんなのは嫌だ
歌うのは『薇の歌』
そう―《何も無かった》と全てをなかったことにする
七結の毒がにじめば笑んで
もう逃げられないよ

鬼、
僕の中には鬼の血が流れてる
誇り高い吸血鬼の――そう思えばもう怖くない

ちゃあんと前を見てしっかりと告げてあげる

みぃつけた

鬼ごっこはもうおしまいだよ


誘名・櫻宵
【春冬華】

12の星の道を訪ねて廻り―辿り着く果ては13
外れの蛇の星―なんてロマンチックだこと
星に隠された秘密をみつけたわ
こんなところに独りでは、寂しかったでしょう?
噫、可哀想
あいしてあげなければ

うふふ
もう怖くないのよ、リル
ヨルも英に抱えて貰えて安心ね
増えに増えても大元はひとつ
あら、七結
あれがどんな姿に見えているかなんて――そうね
例えるならば、この世で最もうつくしい女かしら?なんて
言葉遊びはほどほどに
全ては虚構に過ぎないわ
破魔の桜を吹雪かせなぎ払い、呪殺の弾で穿ち貫く
寂しさごと斬り裂くように
喰らってあげるわ
「喰華」
綺麗な桜にお成りなさい

ほらほら、鬼が来たわ
終わりを告げる鬼が
うふふ
4人

みぃつけた!



 これまで巡り合った十一の星と、ひとつきりの判子。
 その星無きひとつの空がやはり気になっていた蘭・七結(まなくれなゐ・f00421)だけれど。
 最後の空白を、無事にぺたんと十二番目の星座で埋めて。
 嬉し気に笑みの華を咲かせた刹那。
『……ねぇ、みつけて』
 耳に触れたのは、そう乞う声。
 そして出口であるはずの扉を潜れば、そこは誘われし十三番目の部屋。
「こんな場所に隠れていたの。隠れるのがとてもお上手だったのね」
 七結は広い部屋を飾る夥しき数の肖像へと紡ぐ。
 上手く隠れすぎて見つけて貰えなかった少女へと。
 十二の星の道を訪ねて廻り――辿り着いた果ては、実在しないはずの十三。
「外れの蛇の星――なんてロマンチックだこと」
 ……星に隠された秘密をみつけたわ。
 そう、ふふと笑んで、誘名・櫻宵(貪婪屠櫻・f02768)は春宵に咲く瞳を細めて。
 ずっとひとりで隠れていた彼女へと、艶やかに嗤う。
「こんなところに独りでは、寂しかったでしょう?」
 ――噫、可哀想。あいしてあげなければ、って。
 そんなやはり楽しそうなふたりと共に、十三番目の部屋へと足を踏み入れて。
『かくれんぼしましょ?』
「さっきの声は君かい?」
 ……とても恐ろしかったよ、と。
 ふるり、思い返しては身を震わせた榎本・英(人である・f22898)であったが。
「しかし、正体が分かればもう平気さ」
 眼前のお化け……いや、オブリビオンへと眼鏡の奥の赤を向けた後。
 きょろりと、地へと視線を巡らせれば。
「嗚呼。ヨルはどこだい。ヨルはとても頼もしいペンギンだからね」
 リル、暫しの間ヨルは預かるよ、って。
 呼ばれてぺちぺちやって来たヨルをぎゅっと抱えて、十三番目の謎へと英は挑む。
『みつけて……おにさん』
「ピイィ、おばけっ!! やだやだったら……なんでもないよ、怖くないったら」
 リル・ルリ(『櫻沫の匣舟』・f10762)は聞こえた声にぴるぴるしながらも、そうぶんぶん首を振りつつも。
 抱きしめようとしたヨルは、すっぽり英の腕の中。
「きゅっきゅと喜んでいる……よかったね、ヨル」
 そんなヨルを見つめ、言った後。
「うふふ、もう怖くないのよ、リル。ヨルも英に抱えて貰えて安心ね」
 すぐ隣で耳擽った声の主に、そっとリルは寄り添う。
 ……陰陽師なんだ! 大丈夫なんだから! って。
 自分を見つめ笑み咲かせる櫻宵に、ぴたりと。
『ね、おにさん……わたしはここよ』
「見つけてほしいのならば、もっと声を張り上げて呉れ」
 見つけて欲しいのか、隠れておきたいのか、言動がちぐはくな幼子であるが。
 みつけてと、そう何度も囁くから。
 英が喚ぶは、絵の中から引きずり出してくれるだろう、自身の著作に綴りし情念の獣。
「……しかし、この状況はいただけないね」
 危険を感じたのかな、と。
 絵画に描かれし少女の複製が空間をより密にする中、英は彼女に問う。
「本物は一体どこだい?」
『だから、わたしはここ……っ!?』
 刹那、情念の獣が伸ばした無数の手が、声の主を引き千切る。
 ひ、ふ、み、よ……と。
 細くしなやかな指を順に絵画へと巡らせつつも。
「嗚呼、なんて数の多さ。皆さんが埋もれてしまうわね」
 七結の耳に聞こえるは、英の問いかけ。
「わぁ、こんなにも増えて」
 リルの耳にも、英のものと一緒に、きゅっきゅと鳴くルの声も混じって聞こえるけれど。
 十三番目の部屋に犇めく数多の絵画へと、薄花桜の瞳をぐるりと向けて。
「このままでは皆とはぐれてしまうよ。埋もれ紛れてしまう」
 ――そんなのは嫌だ。
 歌い紡ぐは夢の泡沫……『薇の歌』。
 これ以上、大好きないろたちが埋もれ紛れてしまわぬように。
 そう――《何も無かった》と。
 瞬く間に眠らせるかの如く……響く人魚の歌声は時を巻き戻し、全てをなかったことにする。
 そんなリルの歌はとても心地が良いと、英は腕の中のヨルとこくり頷き合い、暫し揺蕩う旋律に酔いしれれば。
「本物以外の彼女。模倣の姿はお任せあれ」
 ――この夜を蕩かせ、ひらいて魅せましょう。
 巻き戻る時を歌う美しき人魚の歌声に七結が乗せるのは、あまい猛毒――“侵喰の戀慕”。
 そして玲瓏たる銀細工の歌聲に融解齎すあまい毒が滲めば、リルに咲くは微笑み。
 ……もう逃げられないよ、って。
『わたしは、かくれんぼがしたい、の……っ』
 またひとつ、偽の肖像が、硝子の音色に孕むあまい毒に溺れ沈めば。
「さて、櫻宵は陰陽師と聞いたが本物の目星は?」
「どうやら、目星はついているようね」
 英の声に続き、七結は陰陽師を生業とする血が脈打つ桜龍へと訊ねる。
 ――サヨさんの眸にはどんな姿が映るのかしら、って。
 そう問うた彼女に、ふと英は告げる。
「なゆ、振り向いては駄目だよ」
 何故ならば……今振り向けば、ぽふりと。
 ヨルのやわいお腹に、その顔が埋もれてしまうから。
「今すぐ埋もれるのもよいけれど、振り向かずたのしみは取っておくわ」
 ――英さんの貌も、あとでみせてね、って。
 くすりと振り向かずとも笑み咲かせる七結。
 そして、そんな一輪の少女から向けられた先程の問いに。
「あら、七結。あれがどんな姿に見えているかなんて――そうね」
 ――例えるならば……この世で最もうつくしい女かしら? なんて。
 櫻宵が笑んで返すのは、そんな言葉遊び。
 けれど、遊戯びはほどほどに、と。
 情念の獣の手が伸び、あまい毒を孕む愛しき人魚の歌声響く、十三の間の只中で告げる。
「増えに増えても大元はひとつ。全ては虚構に過ぎないわ」
 ……想愛絢爛に戀ひ綴る――噫、あたしを綺麗に咲かせてよ。
 そう、破魔の桜を吹雪かせなぎ払い、意思蕩かす蠱惑の龍眼が本物を捉えた刹那。
『……っ、!』
 桜獄へと誘う呪殺の弾が、視線向けし敵の身を穿ち貫く。
「喰らってあげるわ。綺麗な桜にお成りなさい」
 その寂しさごと、斬り裂くように。
 そして、隠れていた少女へと向けられる瞳。
「お待ちかねの『鬼』が来たわ」
「嗚呼。そんな所に」 
 ――鬼は四人もいるのだからね。
 そう……此処に在る者たちは皆、鬼なのだ。
(「鬼、僕の中には鬼の血が流れてる」)
 リルも脈打つ鬼の血潮を、心に宿る鬼の存在を、己の中に確りと感じる。
 誇り高い吸血鬼の――だいすきな、とうさんの。
 そう思えばもう、怖くない。
 だから、ちゃあんと前を見て。しっかりと告げてあげようと、リルはそう思う。
「鬼ごっこはもうおしまいだよ」
 鬼として手向ける言の葉を、皆と一緒に。
「ほらほら、鬼が来たわ。終わりを告げる鬼が」
 うふふ、と楽し気に笑む櫻宵の言う通り、四人の鬼は少女へと。
 高らかな声で、遊びの終わりを紡ぐ。

 ――みぃつけた、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

呉羽・伊織
【花守】
あぁ全く、随分と聞き分けの悪いコで参るな
こんな場所からはさっさと出て帰ろう――俺達も、キミもな
――ところでキミ、こんな色んな意味でこわぁい連中を遊びに誘うなんて、ホントどーなっても知らないぜ?(真顔)
…ほら、早速仲良くなんてほざいてるケドな、コレつまるトコいじめ宣言だからな!

勿論口も手も動かしてるっての!
色々言いつつUCで敵本体狙い
UCで強めた技で手早く攻撃重ね、額縁中心の部位破壊
死角から風切放ったり、烏羽で斬り込んだり、時折フェイントも交え動きを掴まれないように
複製や魔力対策は基本任せつつも、自らも残像で撹乱したり耐性で凌いだりと抜かり無く

さぁ、もう良いだろ――寂しい時間から、解放を


花川・小町
【花守】
それじゃあ鬼として、悪いお遊びは終わらせてあげましょうか
ふふ、本物云々なんて称されるのは心外だけれど、鬼役は得意よ
貴女が何者であれ、容赦なくお家へ――骸の海へと送り返してあげる
あらいじめだなんて酷い、こんなにも可愛がっているのに(愉しげに)

戯言紡ぎながらもUCは即時
呪詛耐性とオーラ防御も纏い、薙刀に破魔も宿し、攻防両面で敵魔力を打ち消しに

第六感で魔力察せば衝撃波
数が多ければ範囲攻撃で凪ぎ払い
弾き飛ばしてお邪魔を
確かに黙ってる方が絵になるけどね?

その心配が無用なら、衝撃波を炎属性攻撃に変じて重ね、焚き上げてしまいしまょう

いつまでも隠れていないで、出てお行きなさい
そして良い子にお眠りなさい


佳月・清宵
【花守】
此処まで堂々と見つかっておいてその言い草たァ、困った娘だな
まぁ此度の鬼は癖者揃いだ、安心しな――何もかも終わらせて、帰るべき場所へ叩き出してやるさ
さてそんじゃ、仲良く遊んでやろうか?(伊織見遣って笑い)

複製処理は任せ、本体潰しに集中
UCの高速移動に残像絡め追跡を眩ましつつ
敵の魔力や危険察知の感覚を殺す呪詛込めた衝撃波や手裏剣を見舞いマヒ攻撃
特に魔力発生源の中心狙い、部位破壊も試行
――伊織に関しちゃ絵として黙ってる方が良いかもしれねぇがな?それじゃ此方が遊べなくて困るんでな(くつくつ笑い)
数が多けりゃ2回攻撃で手数重ね、より損傷した敵から排除

遊びは終いだ――てめぇはいい加減、寝る時間だぜ


千家・菊里
【花守】
さて、鬼すら隠されてしまっては笑えませんからねぇ――心を鬼にして参りましょうとも
いつまでも斯様な一人遊びに耽っていてはいけませんよ、お嬢さん
そして其方は喧嘩する程なんとやらですねぇ?
口を動かすのも良いですが、手も動かしてくださいね?

笑いながらも自分もどんどん攻撃を
敵多数時は、複製や集中対象外の敵を狙い牽制
UCにて複製を焼き払ったり、麻痺齎す霊符で阻害したり――手が空けば、すかさず狙い重ねて本体を焚き上げて差し上げましょう
身は破魔とオーラ防御で守り、被害や魔力影響を緩和
まぁ絵になる顔触れではあるのでしょうけれど、本当に絵になっちゃうのは困りますからねぇ

彼女にこそ、静かに眠って頂きましょう



 ――かくれんぼしましょ、みつけて。
 そう囁いていた少女が隠れていたのは、十三番目の星座の部屋。
 そして少女は所望したから。あなたおに、って。
「さて、鬼すら隠されてしまっては笑えませんからねぇ――心を鬼にして参りましょうとも」
 誘われた絵画だらけの部屋に辿り着いた千家・菊里(隠逸花・f02716)は、隠れている少女へと続けて紡ぐ。
 ……いつまでも斯様な一人遊びに耽っていてはいけませんよ、お嬢さん、って。
「それじゃあ鬼として、悪いお遊びは終わらせてあげましょうか」
 花川・小町(花遊・f03026)も少女が望む通り、鬼となってあげる。
 いや……鬼になるというよりも。
「ふふ、本物云々なんて称されるのは心外だけれど、鬼役は得意よ」
 むしろ、役ではない気がしないでもないけれど。
 小町は少女の肖像へと美しい華の如き笑みを咲かせ、告げる。
「貴女が何者であれ、容赦なくお家へ――骸の海へと送り返してあげる」
「此処まで堂々と見つかっておいてその言い草たァ、困った娘だな」
 佳月・清宵(霞・f14015)は、散々見つけてと鬼に囁いてきた少女へと、大きく息をついてみせてから。
 ぐるりと連れ達へと視線を巡らせ、愉快そうに笑む。
「まぁ此度の鬼は癖者揃いだ、安心しな」
 ――何もかも終わらせて、帰るべき場所へ叩き出してやるさ、って。
『ねぇ……あそびましょ。かくれんぼ』
「あぁ全く、随分と聞き分けの悪いコで参るな」
 呉羽・伊織(翳・f03578)は響く声に言ってから。
 切実に、こう続けるのだった。
 ……こんな場所からはさっさと出て帰ろう――俺達も、キミもな、って。
 癖のありすぎる鬼の面々をちらりと見遣りながら。
 そして再び、切実に、心から、真顔で絵画の少女へと口を開く。
「――ところでキミ、こんな色んな意味でこわぁい連中を遊びに誘うなんて、ホントどーなっても知らないぜ?」
「さてそんじゃ、仲良く遊んでやろうか?」
 言った矢先、自分を見ては、それは楽しそうに笑う清宵の言葉に、伊織は声を大にして主張する。
「……ほら、早速仲良くなんてほざいてるケドな、コレつまるトコいじめ宣言だからな!」
「あらいじめだなんて酷い、こんなにも可愛がっているのに」
 そう小町も、それは愉しげに、くすりと笑んでから。
 戯言紡ぎながらも、呪詛耐性と守りの気を纏い神霊体に変身して。
 振るう薙刀で、攻防両面で敵魔力を打ち消さんと、破魔宿りし衝撃波を生み出せば。
「そして其方は喧嘩する程なんとやらですねぇ? 口を動かすのも良いですが、手も動かしてくださいね?」
「勿論口も手も動かしてるっての!」
 大きく首を傾けてみせる菊里や皆に、伊織は色々返しつつも。
『わたしはかくれんぼがしたい、の……!』
 ――何処までも飄々と。
 紡ぐ言の葉が陣風となり、伊織はさらに手早く攻撃を重ねてゆく。
 闇に染む暗器や冷ややかなる黒刀の、その刃が狙うは額縁中心。
 複製される少女の姿や引き寄せられる魔力への対策は、連れ達に任せつつも。
 抜かりなく己も、残像を成して有象無象の敵を攪乱し、向けられる攻撃は耐性を以って凌ぐ。
 そして、ある意味可愛がられている伊織の相変わらずな様子に菊里は笑いながらも。
 複製を相手取り、成した狐火で複製を焼き払い、麻痺齎す霊符を以って敵の行動を阻害せんと動きつつ。
 成した炎を幾重にもかさねれば、すかさず狙い定め、本体へと放ち焚き上げんとする。
 そんな菊里の炎に焼かれる少女の複製であるが。
 新たに生み出されたそれが追従せんと狙うは、妖刀の怨念纏いし衝撃波を放つ清宵。
 けれど、高速移動に残像絡め、偽物の目を眩ませば。放たれた狐火がそれを燃やしにかかる。
 そしてやはり、魔力の発生源である額縁の中心を狙って。
 敵の魔力や危険察知の感覚を殺す呪詛込めた衝撃波を繰り出し、痺れる感覚を伴う手裏剣を敵へと見舞いながらも。
 くつくつと笑いながら、清宵は口を開く。
「伊織に関しちゃ絵として黙ってる方が良いかもしれねぇがな? それじゃ此方が遊べなくて困るんでな」
「確かに黙ってる方が絵になるけどね?」
「まぁ絵になる顔触れではあるのでしょうけれど、本当に絵になっちゃうのは困りますからねぇ」
 引き寄せる魔力の発動を察して衝撃波を放ち、数の多い敵の群れへと刃を大きく振るいつつ。
 弾き飛ばして絵画たちのお邪魔をしながら紡がれた小町の言葉に、菊里もにこにこ笑んで続けて。
 ほら、いじめ……! そう口にしながらも、伊織は額縁の中の少女へと視線を移す。
 ……さぁ、もう良いだろ――寂しい時間から、解放を、と。
「彼女にこそ、静かに眠って頂きましょう」
「遊びは終いだ――てめぇはいい加減、寝る時間だぜ」
 菊里と清宵も告げる……もう遊びの時間は終わり、眠る時間だと。
 そして小町は鬼として、見つけた少女へと、明確に紡いであげる。
「いつまでも隠れていないで、出てお行きなさい」
 ――そして良い子にお眠りなさい、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

音海・心結
【はぴぺい】*アドリブ歓迎

さくら、さくら
どれが本物のさくらなのでしょうか
みゆは出来ることなら貴方を救いたい
こんな考え方はワガママですか?
遅い、ですか……?

このか、ありがとなのです
みゆたちも頑張るのですよ

UC発動
マイくんたちに壁となり通路を作ってもらうのです
少しでもこのかの助けになりますように

さあ、ゆきましょう
揺るぎない想いを胸に
マギアの体を心配しながらも、歩む道は既に出来上がっている

ワガママだと、独りよがりだと、
そんなのどうだってよいのです
みゆはさくらともっと仲良くなりたいのです
マギアと共に片手を差し出す

厳しかった際はこのかの一存に任せるのです
その時はマイくん部隊も力になってくれるはずですよ


初音・このか
【はぴぺい】

まさかこのようなお姿に……。
さくらさんを含めて取り込まれた方々までオブリビオンとなっているのか。まだ救うことは出来るのかも分かりませんが……。
今は心結さんとマギアさんの盾となり剣ともなれるよう私は戦いに集中します。

額縁についての対策や、さくらさんへの説得を心結さんとマギアさんにお任せして私は集中力を高めて前線へ。
不可思議な力にどこまで対応出来るかは分かりませんが……。少しでもお二人の時間を稼げるように最前線で私に出来そうな方法で盾となり続けましょう。くまさんも一緒に頑張りましょうね!

もし、破壊しか方法がなければその際はすみませんが……なぎ払いにて斬り捨てさせていただきます。


マギア・オトドリ
【はぴぺい】

対象は肖像画……額に潜み、世に残り続ける存在。
ならば、解放を。

包帯を外し、code=MAG:1Aを活性化。発生する激痛を左手を強く握りしめ、耐えながらも簡素な詠唱を実施。
発動するは代償術式。命喰らい、代価に願うべき事を為す式を。
術式実行のため、袖に隠していた暗器を己の右腕に抉り刺し、発生する流血を以って起動準備を。足りぬならば反対側も。
しかして、敵は描かれし存在を現す事でしょう……初音さん、どうかお守りください。

さくらさん、あなたが真に寂しく、誰かと在りたいと願うのならば、この手を。
元のあなたが架空であれ誰かであれ、解放を願うならば手を。

差し出されたならば掴み、術式を発動します。



 きっと此処に誘われたのは、見つけて貰って、そして隠れている場所から出して欲しいから。
 ――さくら、さくら。
 数えきれないくらい絵画が並んだ、十三番目の部屋をぐるりと見回し、彼女の名を呼びながら。
「どれが本物のさくらなのでしょうか」
 音海・心結(ゆるりふわふわ・f04636)はこう、思いを言の葉にする。
 ――みゆは出来ることなら貴方を救いたい、と。
 そして首を傾け、問う。
「こんな考え方はワガママですか? 遅い、ですか……?」
 そんな心結に続き、数多の絵画たちを見遣るマギア・オトドリ(MAG:1A・f22002)。
 対象は少女の肖像画。それは額に潜み、世に残り続ける存在。
 だから、マギアも心結の声に頷く――ならば、解放を、と。
 初音・このか(読書家な剣豪・f25229)は足を踏み入れた十三番目の部屋の様相に、ふるりと小さく首を横に振る。
「まさかこのようなお姿に……」
 絵画に囚われた少女と、少女が絵の中に閉じ込めた人たち。
「さくらさんを含めて取り込まれた方々までオブリビオンとなっているのか。まだ救うことは出来るのかも分かりませんが……」
 けれど、このかもその心に決める。
「今は心結さんとマギアさんの盾となり剣ともなれるよう、私は戦いに集中します」
「このか、ありがとなのです」
 自分とマギアをさくらの元へと送る為、盾となり剣となると告げてくれたこのかに、心結はこくりとひとつ頷いて続ける。
 ……みゆたちも頑張るのですよ、と。
 そして、少しでもこのかの助けになりますように、と。
 ――マイくん部隊、整列するのですよっ!
 心結が戦場に喚ぶのは、水色のくまぬい・マイくんを模したカラフルなくまぬい。
「不可思議な力にどこまで対応出来るかは分かりませんが……。少しでもお二人の時間を稼げるように最前線で私に出来そうな方法で盾となり続けましょう」
 額縁についての対策や、さくらへの説得は心結とマギアに任せて。このかは集中力を高め、前線へと躍り出る。
「くまさんも一緒に頑張りましょうね!」
 マイくんたちと、一緒に。
 そして喚んだマイくんたちに壁となって貰い、さくらまでの道を切り拓いてもらえば。
 マギアはしゅるりと包帯を外し、code=MAG:1Aを活性化させて。
「……っ」
 激痛はしる左手を強く握りしめて耐えながらも、詠唱する。
 ……代償術式、起動、と。
 刹那発動するは、自身の生命力を代償としたユーベルコード。
 命喰らい、代価に願うべき事を為す式を自らに施して。
 代償として流れ落ちるそのいろは、鮮やかな赤。
 マギアは術式実行のため、袖に隠していた暗器を己の右腕へと抉り刺し、まだ足りぬならば足をも刺すと。
 滴る血を以って、起動準備をしながらも紡ぐ。
 ――しかして、敵は描かれし存在を現す事でしょう……初音さん、どうかお守りください、と。
 そんなマギアの体を心配しながらも、心結はこくりと頷く。
「さあ、ゆきましょう」
 さくらに辿り着くための、歩む道は既に出来上がっているから。
『みつけて……ね、あそぼう?』
「ワガママだと、独りよがりだと、そんなのどうだってよいのです」
 ――みゆはさくらともっと仲良くなりたいのです、と。
 そう、額縁の中のさくらへと、心結はマギアと共に片手を差し出して。
「さくらさん、あなたが真に寂しく、誰かと在りたいと願うのならば、この手を。元のあなたが架空であれ誰かであれ、解放を願うならば手を」
 みつけて、さみしいって、そう言っていたから。
 だからただ、絵画の中の少女を救いたい。
 絵の少女がさくらではないかもしれなくても、例え噂から生まれた実在しない存在だとしても――。
 ……けれど、相手は過去の化身、オブリビオン。
『でちゃったら、かくれんぼではなくなっちゃう』
 それが普通の少女であれば、差し出されたその手を取っただろう。
 だが、ふるふると横に振られた首の動き。
 話が分かる相手では、既になくなっていた。
 心結はそんな少女の意思を目にし、このかへと視線を向けて。
 一存に任せると決めていた彼女の力になるべく、引き続きマイくん部隊をお供させて。
『かくれんぼしましょ、あなたおに』
「すみませんが……斬り捨てさせていただきます」
 このかは、眼前の敵へと刃を振るう。
 きっと、伝わると……伝わって欲しいと。
 心結やマギアの気持ちをその斬撃へと乗せながら――猟兵として、やるべきことを成すために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

霧島・ニュイ
クロトさん/f00472

蛇使い座の部屋…?
声に導かれて辿り着いたそこは、絵だらけでぎょっとする
さくらちゃん?
待ってる方が鬼のようだね…
悪いけど絵にはなってあげられないよ
クロトさんも兄さんのところに連れて帰るんだしねー

18回攻撃パネェ……自分も怪我してるし、あわわ
早業すぎて見えない
僕もいつかはあの領域に辿り着きたい、なんて

少女が具現化されれば苦笑い
意地悪なおにさんでごめんねー

攻撃は視線など注視し見切り
保護者が注意を引き付けてるうちに
はーい、任されました
右手に雲、左手に霧
UCダブル
スナイパーで命中率を上げ、何よりも命中に重きを置く
2回攻撃で手数を増やし
クイックドロウで速さ重視

さくらちゃん、おやすみ


クロト・ラトキエ
ニュイ(f12029)の保護者(仮)的には、
許可無く絵にされるとかナシなんですよねぇ。
…ま、訊かれても当然却下ですけど!

ニュイの前へと立ち。
露払いと活路を拓くはお任せあれ。
貴女は、そこ。えぇ、視ておりますとも。
挙動、向き、前兆…
見切り得、躱す術全て。
鋼糸による一閃は無論肖像画へ。
はい、タッチ。おにさんそちら…なぁんて、ね?
戯れ、意識を此方へ惹いて、
UC起動。
舞わせ絡めて引いて断ち…2回攻撃も交えた範囲攻撃で以て数を討つ。
九閃目…己への攻撃が、合図。
血飛沫が敵の目をくらませられたなら尚良し。
――ニュイ。
キッツイの一丁、頼みますね。

戦場を共にして、成長を見て来た。
今だってそうですし…
これからも、ね



 蠍座の部屋の奥へと続く扉、それを開き潜れば――。
「蛇使い座の部屋……?」
 その先に広がる光景に、霧島・ニュイ(霧雲・f12029)が思わずぎょっとしてしまう。
 だって、怪異が生み出した十三番目の部屋は、絵画だらけだったのだから。
 さらに、その数だけではない。
『さみしいから……いっしょにかくれんぼしない?』
 絵画から発せられ響くのは、幼い少女の声。
「さくらちゃん? 待ってる方が鬼のようだね……」
 そう呟きを落とした後、ニュイはきっぱりと少女の声に返す。
「悪いけど絵にはなってあげられないよ」
 クロトさんも兄さんのところに連れて帰るんだしねーって。
 クロト・ラトキエ(TTX・f00472)も勿論、絵になるなんて御免で。
「許可無く絵にされるとかナシなんですよねぇ」
 ……ま、訊かれても当然却下ですけど! と続けながらも。
 ――露払いと活路を拓くはお任せあれ。
 ニュイの前へと立つその姿は、やはり保護者のよう……?
 いや、絵画の少女へと瞳を向けて。
「貴女は、そこ。えぇ、視ておりますとも」
 挙動、向き、前兆……見切り得、躱す術、その全てを見極めつつ。
『かくれんぼしましょ、あなたおに……、っ!?』
「はい、タッチ。おにさんそちら……なぁんて、ね?」
 刹那放った鋼糸の一閃で、絵画へとタッチ!
 そんな戯れを演じて、意識を己へと十分に惹いてから。
 刹那、クロトの瞳が暗色に深まれば。
 ……一の代価で数多の対価。なら答えは簡単だ。
 数え切れぬほどの敵の群れも、何のその。
 舞わせ絡めて引いて断ち……広範囲に渡る連撃を放ち、手数を以って敵を討つクロト。
 そして九閃目――己への攻撃が、合図。
「18回攻撃パネェ……自分も怪我してるし、あわわ。早業すぎて見えない」
 ――僕もいつかはあの領域に辿り着きたい、なんて。
 そうニュイは思いつつも、少女の姿が複製されれば、苦笑いを。
「意地悪なおにさんでごめんねー」
 そして上げた血飛沫が一瞬、敵の目をくらませたのを互いに見逃さずに。
「――ニュイ。キッツイの一丁、頼みますね」
「はーい、任されました」
 刹那、ニュイが握るは……右手に雲、左手に霧。
 ――ごめんねー、僕両利きなんだ。
 何よりも命中に重きを置きつつも、手数を増やしながら。
 微塵の迷いもなく素早く引かれる、雲と霧の二丁の引き金。
『……!』
 そして撃ち出されしダブルの銃弾が、絵画を的確に捉え撃ち抜いて。
 ――さくらちゃん、おやすみ。
 そう最早動けぬ敵を見下ろしつつ紡ぐニュイを、クロトは見守る様に見つめながらも思う。
 保護者でも、まぁいいのだけれど……でもこれまで、隣にこうやって並び立って。
(「戦場を共にして、成長を見て来た」)
 いや、それはこれまでだけではなくて。
 ニュイの姿を見つめる瞳をそっと細め、クロトは心の内で続ける。
(「今だってそうですし……」)
 そして――これからも、ね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【犬兎】

仲間外れの蛇使い
片足はちゃんと入っていたのに
弾かれてしまった寂しい星座

そんな部屋に彼女がいるのも
意味があるのかな
ね、夏輝君

終わらせてあげようか

翼を広げ【空中戦】
夏輝君の援護をするように
【破魔】を宿した光魔法の【高速詠唱、属性攻撃】で
絵画の少女を狙うよ

足場には破魔の★花園を広げることで結界代わりにし
引き込まれそうになったら夏輝君と【手をつないで】引き留めてもらう

もう、お外に帰ろうね
みーつけた

危険は覚悟のうえで
額縁ごとでもいい
彼女を抱きしめて【指定UC】
【催眠】を宿した優しい子守歌の【歌唱】を
彼女の魂を慰めるように

遊び疲れたら…ゆっくりおやすみ
それまでは傍にいてあげるからね


小林・夏輝
【犬兎】

俺は星座には詳しくないから
蛇使い座とか黄道とか
多分説明されてもよくわかんねぇ

でも、澪がなにか意味を見出してるなら
手伝ってやんねぇとな
幽霊は苦手だけど、オブリビオンは平気なんだぜ?

★バットを片手に【ダッシュ】で仕掛ける
生憎俺は直接攻撃系の武器しか持ってねぇからな
多少痛いのは勘弁してくれよ!

素早さを生かして絵画の注意を惹く
澪が引き寄せられそうになったら俺が手を引き踏ん張る
決めてるからな…こいつはぜってぇ俺らで守るって

積極的に仕掛けながらも
いつでも澪を【庇い】身代わりになる【覚悟】で
【指定UC】で仕掛けてから★盾を片手に敢えて逃げる
全ての攻撃がこっちに来るように
澪が…やりたい事をできるように



 怪異が生み出したその場所は、十三番目の星座――蛇使い座の部屋。
 少女が誘う声に導かれ、本来なら実在しない扉を開き、中へと足を踏み入れてから。
「仲間外れの蛇使い。片足はちゃんと入っていたのに、弾かれてしまった寂しい星座」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は、眼前の無数の少女の肖像画を見つめ、そして思う。
「そんな部屋に彼女がいるのも、意味があるのかな」
 ――ね、夏輝君って。
 隣にいる小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)を見上げてみれば。
(「俺は星座には詳しくないから、蛇使い座とか黄道とか、多分説明されてもよくわかんねぇ」)
 だから分からないまま、説明を求める気はさらさらないのだけれど。
 ――でも、澪がなにか意味を見出してるなら、手伝ってやんねぇとな、と。
 ふっと夏輝は、澪へと笑み落として。
「幽霊は苦手だけど、オブリビオンは平気なんだぜ?」
「終わらせてあげようか」
 そうふたり、顔を見合わせ頷きあった刹那。
『おにさん、わたしはかくれんぼがしたいの……!』
 内部にロケットランチャーのパーツが仕込まれたバットを片手に地を蹴って。その勢いに乗ってダッシュし、仕掛ける夏輝を援護するかのように。
 絵画の少女へと狙い、空中から翼を広げた澪が放たんとするのは、高速詠唱で編み出す破魔を宿した光魔法。
 そして夏輝は澪の輝きを放つ魔法を背に、振りかぶって。
「生憎俺は直接攻撃系の武器しか持ってねぇからな」
 ――多少痛いのは勘弁してくれよ!
 そうぐしゃりと、数多存在する絵画のひとつを、一撃の元に叩き伏せて。
 澪が結界代わりにと足場に咲かせ広げるは、美しき花園。
『ね、こっちでいっしょにかくれよう?』
「……!」
 けれど刹那、引き寄せるような感覚が澪へと放たれて。
 肖像画へと取り込まれそうになるけれど……がしっと確りと掴まれ、繋がれる手。
 そして踏ん張り、必死に引き留めながらも、夏輝は改めて心にそっと誓う。
 ――決めてるからな……こいつはぜってぇ俺らで守るって、と。
 それから、澪の身体を魔力効力から引き離し、取り戻してから。
 素早さを生かし、夏輝は絵画の注意を惹きつつも積極的に仕掛けていく。
 いつでも澪を庇い、身代わりになる覚悟を決めながら。
 戦闘用のゲームキャラクターを戦場へと喚び出し、仕掛けた後。
 狼と龍のエンブレム刻まれし盾を片手に、敢えて逃げるように立ち回る夏輝。
(「全ての攻撃がこっちに来るように。澪が……やりたい事をできるように」)
 そんな彼の意図を、澪は確りと汲んで。
「もう、お外に帰ろうね」
 ……危険は、覚悟のうえ。
 額縁ごとでもいい、と、ぎゅっと絵画の少女を澪は抱きしめてから。
 再び無数の花弁の刃を操る歌を響かせ、一面に足元から美しい花畑を作り出して。
 催眠を宿した優しい子守歌の歌唱を、彼女へと聞かせてあげる。
 彼女の魂を慰めるように――みーつけた、って。
「遊び疲れたら……ゆっくりおやすみ」
 もう、かくれんぼは終わり。
 在るべき場所へと、少女が還る時間だけれど。
 澪は金蓮花咲かせた髪をそっと揺らしながら、琥珀の瞳をそっと優しく細める。
 ――それまでは傍にいてあげるからね、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エリシャ・パルティエル
陽里(f05640)と

そう、ずっとひとりぼっちだったのね…
あなたも寂しかったでしょうけど
あなたの友達も家族も寂しかったと思うわ
ええ、見つけてあげる
あたしたちがおにになるわ

UCで真実を映し出す鏡を作製
かつて聖人が動物に変えられた民を見つけ出した鏡
本当のあなたを必ず見つけ出すわ

陽里、お化けじゃないから大丈夫よね?
本物でないと判断した絵画は陽里に攻撃してもらう

(庇ってもらって)うん、陽里がいるから大丈夫
頼りにしてるわ

薄暗さに不安を覚え
陽里、そばにいる?
声をかけて手を差し出す
…うん、ありがとう
その言葉と温もりに勇気をもらえるから

やっと見つけた
聖痕のある右手を差し出す
かくれんぼは終わりよ
もう帰りましょう


櫟・陽里
エリシャ(f03249)と共闘

過去は過去に還るべき
宇宙船ではミスが1隻全滅に直結する
普段なら問答無用で撃ってた
でも、さっきエリシャが『悼み祈りを捧げる存在』って言ったから…
少し、様子を見てみたくなった

エリシャの指示に従い絵画を攻撃
ユーベルコードは攻撃回数重視
戦況によりワイヤー捕縛や
蹴り・体当たりで額を割る事も視野に

お化け屋敷のせいで…今日はまだあんま良いとこ見せられてない(涙)から
敵攻撃から庇い『怪我はないか?』的な活躍をしたいところ
エリシャの立ち位置を常に気にかけ
ナノマシン硬化で盾になる

見失うわけないだろって手を握り返す
救いの光の眩しさに感動してるよ
この不幸なかくれんぼループが終わる事を願う



 誘われ辿り着いたのは、怪異が作り出した絵画だらけの十三番目の星座の部屋。
『みつけて……ひとりはもうさみしいの』
 そう囁く幼い少女の声に、エリシャ・パルティエル(暁の星・f03249)は金の瞳を細め、紡ぐ。
「そう、ずっとひとりぼっちだったのね……あなたも寂しかったでしょうけど、あなたの友達も家族も寂しかったと思うわ」
 そしてエリシャは彼女に約束する。
 ――ええ、見つけてあげる。あたしたちがおにになるわ、って。
 そんな彼女の姿を見守る様に、櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)は見つめながらも思う。
 ……過去は過去に還るべき。
 そうでなければ、宇宙船ではミスが1隻全滅に直結していたから。
 だから普段ならば、問答無用で撃っていたけれど。
(「でも、さっきエリシャが『悼み祈りを捧げる存在』って言ったから……」)
 陽里は彼女のその言の葉を胸に、撃たずに待ってみたのだ。
 少し、様子を見てみたくなったから。
 そしてエリシャは約束を交わした……本当のあなたを必ず見つけ出すわ、と。
 そんな彼女が刹那成すのは、真実を映し出す鏡。
 ――偉大なる聖人よ、民を救いしその力を今ひとたびお与えください。
 それは、かつて聖人が動物に変えられた民を見つけ出した鏡。
 だからきっと、額縁に囚われた少女だって見つけられる、って。
 けれど少女のかくれんぼは、まだ終わってはいないから。
「陽里、お化けじゃないから大丈夫よね?」
 本物でないと判断した絵画を、エリシャは彼へと告げて。
 いつもより深く集中した手数を重視した射撃で、偽物の絵画へと攻撃を見舞ってゆく陽里。
 何せその数は沢山、戦況によりワイヤーで捕縛したり、蹴りや体当たりで額縁を割る事も視野に入れつつ立ち回りつつも。
 エリシャの立ち位置を常に気にかけていれば、本物の少女を探す彼女へと敵の攻撃が向かんとしていることに気付いて。
 身を挺し、すかさず割って入れば。
「怪我はないか?」
 陽里はナノマシン硬化で盾となりつつ、そう、エリシャを庇いながら紡いでみる。
 お化け屋敷のせいで……今日はまだ、あまり良いとこ見せられてないから。
 そろそろ、活躍をびしっとみせたいところ……!
 そんな彼に、エリシャはこくりと金の髪を揺らし頷いて。
「うん、陽里がいるから大丈夫」
 ――頼りにしてるわ、そう見上げ微笑みをむけるけれど。
 薄暗くて不気味な、怪異の作り出した空間。
 その暗さや何処か澱んだ空気に、不安を覚えて。
「陽里、そばにいる?」
 そう声を掛け、手を伸ばしてみれば。
 すぐに与えられるのは、大きな彼の手から伝わる温もり。
 そして陽里は細くしなやかな彼女の手を握り返し、口にする。
 ――見失うわけないだろ、って。
「救いの光の眩しさに感動してるよ」
 エリシャは彼の言葉に、安堵のいろを宿した金の瞳を細める。
 ……その言葉と温もりに、勇気をもらえるから。
 そして、この不幸なかくれんぼループが終わる事を願う……そう陽里が心に思った、その時だった。
「やっと見つけた」
 エリシャは聖痕のある右手を、1枚の少女の肖像画へと差し出して彼女へと告げる。
「かくれんぼは終わりよ」
 ――もう帰りましょう、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ペルル・リートゥス
絡みやアドリブ歓迎。

「あとでーっていったから、あそびましょうかー」
「あれ?おにはぼくなのにとじこめようとせまるのはあなたなのね?」
攻撃をされたら少し警戒の意を込めて、口調を変えて。UCで飛翔能力を強化、水中機動の要領でふわふわ逃げ回る。

「さみしいのがイヤなら、たくさんあげますねー」
お返しとばかりに空飛ぶハートをたくさん振りまいて、寂しくないようにと祈りの気持ちと共にプレゼント。

「さみしいのはかなしい?かなしいのはないちゃうからダメですよー」
「みつけてあげるのはきっとムリだけど、さみしいのすこしもらいますねー?」
心臓の位置にある聖痕に「寂しい」という痛みを引き受けて、癒やしの光を与えられたらと。



 十三番目の星座の部屋に辿り着き、ふんわりゆらりと。
 ペルル・リートゥス(彷徨う海の月・f26397)は纏うドレス靡かせ、眼前の絵画へと声を掛ける。
「あとでーっていったから、あそびましょうかー」
 ペルルは約束したから。
 あとで遊んであげる、って。
『……ね、いっしょにかくれましょう?』
 そう囁かれた刹那、ぐぐっと絵画の方へと引き寄せられる感覚。
 そんな少女の言動に、ペルルはこてんと首を傾けて。
「あれ? おにはぼくなのにとじこめようとせまるのはあなたなのね?」
 少しの警戒の意を込めて、変わった口調でそう返せば。
 花の様なドレスをひらりと揺らし、花びら舞降らせ、飛翔能力を強化した後。
 水中機動の要領でふわふわと額縁から放たれる魔力から逃げ回るペルル。
 そんな、かくれんぼではなく鬼ごっこをして遊びながら。
「さみしいのがイヤなら、たくさんあげますねー」
 お返しとばかりに振り巻くのは、たくさんの空飛ぶハート。
 寂しくないようにと――祈りの気持ちと共に、少女へとプレゼントして。
「さみしいのはかなしい? かなしいのはないちゃうからダメですよー」
 だからペルルは、少女のかわりに貰ってあげる。
「みつけてあげるのはきっとムリだけど、さみしいのすこしもらいますねー?」
 心臓の位置にある聖痕に、「寂しい」という少女のその痛みを引き受けて。
 そしてゆらり揺蕩いながらも願う――癒やしの光を与えられたら、って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ディイ・ディー
【番外】
十三番目の存在か
不吉だとか縁起がよくないって数字だよな

扉を開け
懐に忍ばせたカードを複数枚取り出して『六札対数』
自分の周囲に浮かばせた札に魔力を込めて額縁へ
祈里のルーンに合わせて妖刀を振って風を巻き起こす

どれだけ来ようが構わないぜ
志桜に迫る分だって、俺様の鐡――この刃で斬り刻んでやる
しかしなかなかの呪いを背負ってんな、俺好みだ

どんなに楽しい遊びにも勝負にも
いつか終わりが来るんだぜ

尤も、お前は楽しいより寂しい気持ちが強いみたいだな
終わらせてやるよ、俺達の手で
志桜、祈里、行くぜ!

お前の気持ちも此処にあった記憶も憶えておいてやる
みつけられたら、かくれんぼはお終いだろ
――その寂しさに、さよならを


荻原・志桜
【番外】

途中で下ろしてもらって進む先
あれ、射手座じゃない…?
う、開けるの?すごくイヤな予感しかしないけど…。
……ディイくん、お願いします。

開かれた扉。ふたりの後ろからそっと覗き込み
ずらり並ぶ肖像画が不気味にしか見えずに涙目
うう、ここなんか…いや――ひっ、またあの声がする…。

祈里ちゃん…、だ、だいじょうぶ!
相手を倒せるなら問題なし…!
頼りになるふたりがいるなら大丈夫
魔導書の形が崩れて花弁となり周囲に舞わせて

閉じこめんとする額縁には桜花に魔力を強く込めて放ち
絵画に閉じ込められるのは遠慮するよ…!

ひとりでずっと隠れているのはさみしいね。
だけど、ちゃんと見つけられたでしょ?
かくれんぼはこれでお終い!


朝日奈・祈里
【番外】
志桜→桜髪の少女
ディイ→蒼眼の少年
と呼ぶ

呼び声に誘われるまま、扉をあける
ふむ?さそり座の奥?
蒼眼の少年開ける?

……ふむ、なるほど
なかなかに我儘な怪異ということだな
キミは既に過去の化身なんだ
骸の海へ還ってもらおうか

桜髪の少女、大丈夫?いける?
よし、じゃあ行こうか

抑えは任せろ、攻撃は頼んだぜ、二人とも
指先に魔力を集中させて、星色に煌かせる
空中に書くはルーン文字
ひとつずつ飛ばして行動を阻害する

へびつかい座、か
こんな奥に潜り込んでちゃ、探すのも大変だもんなあ
ほら、みーつけたっ!
さあ、在るべき場所へ還れ
もう迷い込むんじゃねぇぞ

ん、じゃあぼくらも帰ろうぜ
桜と星を見ながら、さ?



 順に辿っていたはずの星の道は、怪異によって突然歪められる。
「ふむ? さそり座の奥?」
「あれ、射手座じゃない……?」
 抱えられていた身体を途中で下ろして貰ってから。
 朝日奈・祈里(天才魔法使い・f21545)の声に、荻原・志桜(桜の魔女見習い・f01141)はそっと首を傾ける。
 蠍座の次は、志桜の言う通り、射手座のはずなのに。
 眼前には、辿っていた十二の星座にいつの間にか加えられた、もうひとつの新たな星座の扉が。
「十三番目の存在か。不吉だとか縁起がよくないって数字だよな」
 そう言ったディイ・ディー(Six Sides・f21861)を、志桜はちらりと見上げて。
「う、開けるの? すごくイヤな予感しかしないけど……」
 ……ディイくん、お願いします。
 そう、十三番目の部屋の扉を開くのは、彼にお任せ。
「蒼眼の少年開ける?」
 祈里の問いに、ディイは、ああと頷いて。
 聞こえる呼び声に誘われるまま、扉を開いてみる。
 そして志桜は、十三番目の部屋へと足を踏み入れんと進むふたりの後ろから、そっと中を覗き込んでみれば。
『……おにさん、みつけて?』
「うう、ここなんか……いや――ひっ、またあの声がする……」
 ずらりと並ぶ夥しい数の絵画は、どう見ても不気味にしか見えないし。
 それに、ガタガタ揺れる上に喋るのだ。怖いしかない……!
 そう再び涙目になりつつも、志桜もふたりに続いて、十三番目の部屋へと懸命に足を運んで。
『……かくれんぼしましょ、あなたおに』
『さみしいの、だからあそびましょ?』
『それとも……わたしといっしょに、絵のなかにかくれる?』
 祈里は金の視線を、好き勝手口にする絵画たちへと巡らせ、肩を竦める。
「……ふむ、なるほど。なかなかに我儘な怪異ということだな」
 けれど、そんな我儘な子たちに、祈里ははっきりと教えてあげる。
「キミは既に過去の化身なんだ。骸の海へ還ってもらおうか」
 そしてちらり、今度は自分の背中にしがみついている志桜へと瞳を映して。
「桜髪の少女、大丈夫? いける?」
「祈里ちゃん……、だ、だいじょうぶ! 相手を倒せるなら問題なし……!」
 ――頼りになるふたりがいるなら大丈夫。
 そう、こくりと頷いた彼女へと向けた瞳を細め、祈里は紡ぐ。
「よし、じゃあ行こうか」
 刹那、掲げた指先に集め煌めかせるのは、星色の魔力。
 詠唱と共に、その星を湛えた指先を空へと躍らせ綴るは、拘束の力宿すルーン文字。
『わたしと、かくれんぼ……、っ!』
「抑えは任せろ、攻撃は頼んだぜ、二人とも」
 ソーン・イス・ラーグ――水に揺蕩う棘に縛られ、そのまま氷像にしてくれよう、と。
 祈里は行動を阻害するべく、書き記し成したルーン文字をひとつずつ、敵へと飛ばして。
 星の輝き纏いし文字が呪いの額縁を縛り上げ、成された氷の中に封じ込めれば。
 それに合わせ戦場を舞うのは、霊力を宿す風撃のカード。
 ――俺様が憶えててやるよ、お前の生き様。
 懐に忍ばせたカードを複数枚取り出し周囲に浮かべ、ディイは魔力を込めたそれを敵へと繰り出してから。
 黒鉄色の妖刀を振るい、戦場に風を生み出す。
 そして多種多様な魔法が書き留められた志桜の魔導書が、はらりと綻びをみせれば。
 ――桜の魔女の戯れ。どうぞご覧あれ。
 ディイが巻き起こした風に踊る様に舞う、桜いろの魔法を湛えた数多の花弁。
 そんな風と花弁の衝撃が、絵画たちの数を減らしていくけれど。
『さみしいの……ひとりじゃ』
 瞬間、破壊される危険を察知した額縁から数多現れる、少女の複製。
 だがディイは動じるどころか、その顔にふっと笑みを宿して。
 構えるは、賽の目の《弐》――黒鉄色の妖刀・鐡。
「どれだけ来ようが構わないぜ。志桜に迫る分だって、俺様の鐡――この刃で斬り刻んでやる」
 そして思うは、風撃のカードから読み取った記憶や覚えた感懐。
 迫る少女の複製を叩き斬りながら、ディイはこう続ける。
「しかしなかなかの呪いを背負ってんな、俺好みだ」
 けれど、どんなに楽しい遊びにも勝負にも、いつかは訪れる終わりの時。
 眼前の絵画の少女は楽しいというよりは、ひとりぼちっちの寂しい気持ちが強いみたいだけれど。
 彼女自身が出来ないのならば。
「終わらせてやるよ、俺達の手で。志桜、祈里、行くぜ!」
「絵画に閉じ込められるのは遠慮するよ……!」
 ディイの声に頷き、彼に続きつつも。引き寄せられるような纏わりつく力を、志桜は魔力を強く込めた桜花を放ち振り払って。
「へびつかい座、か。こんな奥に潜り込んでちゃ、探すのも大変だもんなあ」
「ひとりでずっと隠れているのはさみしいね。だけど、ちゃんと見つけられたでしょ?」
 祈里と志桜は、少女へとかくれんぼの終わりを告げる。
 ――ほら、みーつけたっ!
 ――かくれんぼはこれでお終い! って。
「さあ、在るべき場所へ還れ。もう迷い込むんじゃねぇぞ」
 だって、隠れているのを鬼にみつけられたら――かくれんぼは、お終いだから。
「お前の気持ちも此処にあった記憶も憶えておいてやる」
『わたしまだ、かくれんぼを……っ!』
 刹那、ディイの握る鐡の刃が少女の肖像画へと振り下ろされれば。
 眼前の1枚の絵画が、さみしいって……そう囁くことはもう、完全になくなるのだった。
 3人の周囲の少女の絵画は完全に滅され、残る数もあと僅かにまで減った呪いの額縁は、同じ様に十三番目の部屋へと誘われた他の猟兵に任せて。
 祈里は星の如き金の瞳を細め、ふたりへと紡ぐ。
「ん、じゃあ全部終わったら、ぼくらも帰ろうぜ」
 ――桜と星を見ながら、さ? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

煌星・猫吉
(絡み・アドリブ歓迎)

うにゃーっ!!
おばけにゃ?おばけにゃ??
ねこきちおばけはだめにゃぁぁん(泣)

うにゃ、にゃ、おばけじゃないにゃん?ちがうにゃん?
かくれんぼ、みつけたらいいにゃん?
みつけるんじゃなくて、えのなかにはいったらいいにゃん??

ねこきち、えのなかにはいるのはやーにゃ。
さみしいならでてきたらいーにゃ。
ねこきちおてつだいするにゃ。
でてきたらいっしょにあそぶにゃーよ。
ねこちき、あそぶのはすきにゃん!!

(敵の攻撃はUC(護符代わりの星形クッション)で防ぐ)
(霊符(代わりのやはり星形クッション)で破魔を叩き込む)
(一緒に楽しく遊んでくれたら恩返しに見つけてあげられるのかな、と無邪気に思う)



 この扉を開けば、ようやくこわいお化け屋敷の出口……かと、思ったのに。
「うにゃーっ!! おばけにゃ? おばけにゃ??」
 ――ねこきちおばけはだめにゃぁぁん。
 そう、えぐえぐと泣きべそをかぶるのは、煌星・猫吉(にゃんにゃかにゃーんฅ(๑>ㅅ<๑)ฅ・f23825)。
 猫吉が足を踏み入れた扉の先、そこは怪異が作り出した実在しない部屋で。
 ずらりと並ぶ絵画がガタガタと揺れて囁く様は、恐怖を覚える光景なのだけれど。
『かくれんぼしましょ? おにさん』
 聞こえた声に、耳をぴくりとさせつつ、瞳をぱちくりとさせてから。
「うにゃ、にゃ、おばけじゃないにゃん? ちがうにゃん? かくれんぼ、みつけたらいいにゃん?」
『いっしょに……絵のなかに、かくれましょ?』
「みつけるんじゃなくて、えのなかにはいったらいいにゃん??」
 さらに響くそんな声に、ますます首を傾ける猫吉。
 けれど、絵画から囁かれる言葉に、ぶんぶんと首を横に振って。
「ねこきち、えのなかにはいるのはやーにゃ。さみしいならでてきたらいーにゃ」
 額縁の中心から放たれる引き込まれるような魔力を、護符代わりの星形クッションで防ぎながら。
 ――ねこきちおてつだいするにゃ。
 そう、破魔の加護を宿す、霊符代わりのやはり星形クッションを手にして。
 絵画の少女が外に出られるようにお手伝いするべく、にゃっ! と叩き込みつつも。
「でてきたらいっしょにあそぶにゃーよ」
 一緒に楽しく遊んでくれたら……恩返しに見つけてあげられるのかな、なんて。
 無邪気に思いながら、猫吉はさみしいと紡ぐ絵画の少女へと星形クッションを叩きつけ、にゃにゃっと全力でじゃれ合う。
 ――ねこちき、あそぶのはすきにゃん!! って。

大成功 🔵​🔵​🔵​

橙樹・千織
【迎櫻館】
アドリブ歓迎

あらまぁ…絵画から抜け出していたのですか
隠れんぼ、するのはいいですが…
絵の中に入るのは遠慮させてもらいます
だって、オブリビオンの絵ですよ?
流石に敵の中に入るのはちょっと…
と、ロキさんに返しつつ破魔とオーラ防御を纏って戦闘態勢を整えましょう

白雪さん頼もしいですねぇ
では容赦無く、行かせていただきましょうか
マヒを伴う歌唱で額縁の動きを更に抑制するよう試みて
攻撃には火の属性を付与し、絵画の傷を抉るようになぎ払い

っ!?ロキ!!
庇われれば驚いて咄嗟に呼び捨てに

絵の中に縋り付いていても変わらないの
貴女が外にでなくては、ね?


鶴澤・白雪
【迎櫻館】
アドリブ歓迎

幽霊の女の子だと思ってたけど肖像画だったのね
成程、それはかくれんぼが強いわけだわ

中に入って冒険できるなら歓迎だけど
閉じ込められるだけなら遠慮するわ

寂しいからって他人を絵にしていいわけじゃないのよ
ついでに2人を絵にされるのも困るの
先制攻撃の技能を合わせてマリス・ビートを発動するわ

これで絵にされる危険性は低くなったでしょ
今のうちによ、2人とも頼んだわ

頼むと言ったもののサボってるわけにはいかないわね
精霊銃を構えて焔の属性を籠めた弾丸を装填
後方から援護射撃を行うわ

寂しいなら大人しく肖像画としての自分とお別れしなさい

……、今の明らかにわざと庇わなかった?このバカミサマ
あとで説教ね


ロキ・バロックヒート
【迎櫻館】
アドリブ歓迎

絵に隠れるってズルいけど面白いね
…あれっ、二人とも遠慮気味?
隠れる場所が絵の中って楽しそうだけどな
わざと取り込まれたら怒られそうだし
白雪ちゃんがせっかく防いでくれてるから
しょうがないなぁ
ちゃぁんとやるよ

とはいえあんまり戦いは得意じゃないんだよね
応援はするかも
白雪ちゃん千織ちゃんかっこいー頑張れーって
あとは攻撃された二人をかばうぐらいかな
これならわざとじゃないもん
ね?

でも埒が明かないかくれんぼに飽きてきたら【UC】を使う
やっぱ遊ぶんならズルはだーめ
絵の中から出て来られたらまた遊ぼうよ

ばかみさまにめちゃくちゃ笑っちゃう
説教?えー?千織ちゃんにも怒られちゃったや
おかしいなぁ
ふふ



 ずっと視界の端に映り込み、耳元で囁いていたお化けの正体。
「幽霊の女の子だと思ってたけど肖像画だったのね」
 鶴澤・白雪(棘晶インフェルノ・f09233)はどこか安堵するような響きでそう言った後、納得したように続ける。
 ……成程、それはかくれんぼが強いわけだわ、って。
『かくれんぼ、しましょ?』
「あらまぁ……絵画から抜け出していたのですか」
「絵に隠れるってズルいけど面白いね」
 そう瞳を瞬かせた橙樹・千織(藍櫻を舞唄う面影草・f02428)の隣で、ロキ・バロックヒート(深淵を覗く・f25190)は楽しそうに笑むも。
「隠れんぼ、するのはいいですが……絵の中に入るのは遠慮させてもらいます」
「中に入って冒険できるなら歓迎だけど、閉じ込められるだけなら遠慮するわ」
「……あれっ、二人とも遠慮気味?」
 千織と白雪の声に、ロキは首を傾ける。
「隠れる場所が絵の中って楽しそうだけどな」
「だって、オブリビオンの絵ですよ? 流石に敵の中に入るのはちょっと……」
 破魔と守りの気をその身に纏い、戦闘態勢を整えながらもロキへと千織が返せば。
「寂しいからって他人を絵にしていいわけじゃないのよ」
 ――ついでに2人を絵にされるのも困るの。
 刹那、白雪が先制を取り発動させるは『マリス・ビート』――敵を捕縛せんと放たれる、影雪の尖晶石。
「これで絵にされる危険性は低くなったでしょ。今のうちによ、2人とも頼んだわ」
「しょうがないなぁ、ちゃぁんとやるよ」
 白雪ちゃんがせっかく防いでくれてるし……わざと取り込まれたら怒られそうだし、と。
 ロキは絵画の中に一旦は、入るのを諦めて。
「白雪さん頼もしいですねぇ」
 ――では容赦無く、行かせていただきましょうか。
 その言の葉と同時に、千織は痺れるような感覚伴う歌唱で額縁の動きを更に抑制するよう試みて。
 燃え盛る炎宿る刃で、絵画の傷を抉るようになぎ払っていく。
 けれど、ふたりに任せるなかりではなく。
「頼むと言ったもののサボってるわけにはいかないわね」
 白雪は黒き細身のライフル型の精霊銃から棘のような尖晶石を撃ち出し、後方から援護射撃を。
 そんな心強いふたりを見遣りながら。
「とはいえあんまり戦いは得意じゃないんだよね」
 うーんと再び首を傾げたロキは、彼女達を応援してみる。
 ――白雪ちゃん千織ちゃんかっこいー頑張れー、って。
 けれど、応援しているだけだとつまらないし。
 何よりも――こうやれば、わざとではないから……ね? って。
「……っ!? ロキ!!」
 引き寄せられる絵画の魔力を肩代わりし、肖像画へと取り込まれてしまうロキ。
 そんな突然の彼の行動に、思わず咄嗟に呼び捨てにしてしまった千織であるが。
「……、今の明らかにわざと庇わなかった? このバカミサマ」
 ――あとで説教ね、と。
 呆れたように嘆息する白雪の言ったばかみさまが、ツボで。
 絵の中でめちゃくちゃ笑っちゃうロキ。
「オブリビオンの絵に安易に入るなんて……」
「説教? えー? 千織ちゃんにも怒られちゃったや」
 ……おかしいなぁ、ふふ、と。
 でも、絵の中に入ってみたものの。
 埒が明かないかくれんぼは、思ったよりもそんなに面白くなくて。
「やっぱ遊ぶんならズルはだーめ。絵の中から出て来られたらまた遊ぼうよ」
 ――飽きちゃった。もう要らない。
 そう、破壊する意思を垣間見せた瞬間。
 ロキの影より出でる歪な無数の黒槍が、内側から絵画のキャンバスを串刺しにして。
『! ……どうして? わたしは、こんなにさみしいのに』
 彼が脱出したのを確認した瞬間、白雪と千織は同時に絵画へと衝撃を見舞い、そして言い放つ。
「寂しいなら大人しく肖像画としての自分とお別れしなさい」
「絵の中に縋り付いていても変わらないの」
 ――貴女が外にでなくては、ね? って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

城島・冬青
【KOR】

この絵はこうして誰かをここに誘い込むことで仲間を増やしていったのかもしれませんね
真実はわからないけど
ここで負けたら私達の絵が増えるってのはわかります
刀を抜き構えダッシュ
悪いけど絵にはなりません
手近な絵を斬り裂く
よーし!
じゃあ幽兵さん、合わせていきましょう
不意打ちされない様
第六感を駆使し立ち回る
魔力で引き寄せられるのも勘弁なので
残像で回避できる様に努める
怪我をした仲間には血蝙蝠で回復を
すみません
ソレすぐ蒸発するんでクリーニングの心配はいらないですよ

アヤネさんのフェイント攻撃は…ちょ?!心臓に悪いですよ!もう
無抵抗主義かと思ったじゃないですか
と唇を尖らせる
これも全部絵が悪い
全て切り刻む!


アヤネ・ラグランジェ
【KOR】
UDCエージェントの仕事はいつもこんな感じだ
未確定な事象について結論が出ないまま荒事になる
猟兵が複数いるのだからここは観察を決め込んでも問題なさそうではあるが
ちらり仲間たちを見遣る
ああ、全部壊すのネ
ok
それもまた解法だろう

絵になりたいとかさすが精霊は言うことが違う
止めないけど
そのまま何百年も封印されるなんてありそうな話だネ

ソヨゴの絵は見たいけど
ソヨゴを絵にするのは許さないネ

大鎌をずるりと袖から引きずり出し
構える
UC発動
仲間たちの動きを見つつ
引き寄せられそうになったら触手で捕まえて止める
自分が引き寄せられたら
抵抗せずに
寸前で触手を使って停止する
探す手間が省けたネ
と笑って
大鎌を振り下ろす


華都・早紗
【KOR】
まいど~。
なんかぼんやりしとったら一章分置いてかれてもてた気がするんやけど…、きっと気のせいやな!!
木(桜)の精だけに!



っすぅ~。

なんや!一瞬場の空気が冷めた気がするけどこれが幽霊の能力かっ!
おっそろしいな、油断したらあかんでぇ(汗ぬぐい)

敵は額縁に擬態するって、
ほんならこの部屋の額縁全部叩き割ったろ。
自身の万年筆を宙へと放り投げ、幻朧桜曼荼羅を発動。
万年筆を無数の桜の花びらへと変化させて射出する。

敵にめっちゃ引き寄せられそうになったら悩む。
いや、痛いん嫌やけど、
肖像画になれるってのもこれ一つの体験ちゃうんかな。
あかん?やったほうがいい?
ありよりの無し?そんなぁ~。


ミネルバ・レストー
【KOR】
幽兵を見てると、どちらが悪者か分からなくなるわね…
…他人のフリしましょ(ふい)
で、なぁに?みんな壊しちゃってイイの?それは話が早いわ

【意思ある氷雪の舞】発動、わたしの得意属性が氷で良かったわね
炎だったらあなた今ごろ大惨事よ?
「アブソリュート・ウィッチ」を大きな雪の結晶の形にして軽く脅せば
こちらを追跡してまで攻撃してくるのよね?
そちらから向かってくるなんて楽でいいわ
「念動力」で結晶を動かして迎撃、結晶が複数必要なら
「多重詠唱」で複製して攻撃の威力と精度に加えて攻撃回数も増やしましょ

そうそう後れを取ることはないと思うけど
万が一苦戦している味方がいれば結晶を飛ばして援護するわね


花屋敷・幽兵
【KOR】 さぁ~くらちゃぁ~ん!そこの絵の中さいるがぁ! いたずらっ子はこの手で…〆るぞ?(ゆらり)
おいおいネリー、俺たちロトもだち…もとい仲間だろ?そっぽ向くなよ。
俺がいくら絵になる伊達男だからと言って、絵に閉じ込めようとはそうはいかん崎。 早紗はギャグの切れが悪いな。奇麗な子なのに。取り合えず殺っちまえよ!
深く考えるのは苦手だ。冬青が突っ込むなら俺も槍で援護するぜ。 アヤネの邪魔にはならん様にしよう。一緒に切られたら適わん。 サクラコォ!何時もの鍋蓋頼むぜ!大量にな! いくぜ都月!割って割って割りまくるぞ!
クラッシャー幽兵とは俺の事だ!
勝ってあげる祝杯はうまいぞ。そうだろオクさん。


鏡彌・サクラコ
【KOR】
かくれんぼは見つけたら終わり
お遊戯はここで仕舞いといたしましょう

はーい?サクラコでいす!
呼ばれたと勘違い
さくらちゃーん

早紗さま
冷えたのは幽霊でなくて桜の精の能力ですねい
幽兵さまは張り合わないでっ?!

ではみなさま思いっきりやっつけましょう!
都月さまのバックアップを受けて突撃ー
UC展開
仲間の周囲を護らせます
鍋蓋ってゆーなー!

ミネルバさまの氷がきれいで派手ですねい

ソヨゴさま幽兵さまがお怪我をなされている様子とご報告

あっ!アヤネさまが危ない
っと思ったら気づかれた様子でよかった

敵の位置がわかったら
総員あそこに突撃でいす!
と声がけします

オクちゃんもレッツゴーでいす!


日隠・オク
【KOR】
おにさんが来ましたよ

UCはサモニング・ガイストを使います
霊を召喚して、攻撃です
絵画と自分は距離を取るようにしつつ

怪異はここでしっかり退治します
みんなが安心して楽しめるお化け屋敷に、します

見つけてしまったので、もうかくれんぼは終わりです
すごいところに隠れましたね

みなさんと協力しながら

もう一度お花見祝杯もいいと思います幽兵さん!

はい、サクラコさん!
全力で、いきます!


木常野・都月
【KOR】

怪異の女の子には申し訳ないけれど… 骸の海に帰って貰わないと。

UC【精霊の歌】を使用、チィの歌声で皆をバックアップしたい。
風の精霊様にお願いして、チィの歌声を仲間だけに届けるようにしたい。

[野生の勘、第六感]を使用して、隠れている場所が特定出来ればいいんだけど。

もし、居場所が分かったら仲間に伝えたい。
引き寄せられそうな仲間がいたら、慌てて連れ戻したい。

俺も一掃の事、全部叩き割ったらいいんじゃないかなと思います



 賑やかにわいわい、怖がって……はなかったけれど。
 楽しく大人数でお化け屋敷を進んでいた皆は、出口に続く扉を開けた、かと思いきや。
 辿り着いた部屋は、絵画が並ぶやたら広い部屋。
 そして皆の耳に響くのは、ずっと聞こえていた幼い少女の声。
『みつけて、おにさん』
『……かくれんぼしましょ』
 けれど他の猟兵達の攻撃を受け、残り数えられるほどまで減った絵画たちが口々にそう言う中。
「おにさんが来ましたよ」
 額縁に囚われた少女へと告げるのは、日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)。
 そんなオクの隣で、鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)も頷き続く。
「かくれんぼは見つけたら終わり。お遊戯はここで仕舞いといたしましょう」
「怪異の女の子には申し訳ないけれど……骸の海に帰って貰わないと」
 木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)もそう、かくれんぼをいまだしたがっている少女へと漆黒の瞳を向ける。
 眼前の少女が普通の少女であれば、皆でかくれんぼでもよかったかもしれない。
 けれど、呪いの額縁に囚われた彼女はUDCの怪異……オブリビオンなのだから。
 そんな、怪異が生み出した十三番目の星座の部屋へと辿り着いた皆に、まいど~と追いついて。
 華都・早紗(幻朧桜を見送る者・f22938)は桜を思わせる瞳を細め、言い放つ。
「なんかぼんやりしとったら置いてかれてもてた気がするんやけど……、きっと気のせいやな!!」
 ――木(桜)の精だけに!
 …………。
 ……っすぅ~。
「なんや! 一瞬場の空気が冷めた気がするけどこれが幽霊の能力かっ!」
 ――おっそろしいな、油断したらあかんでぇ。
 そう、寒々しい空気をたぶんおそらく生み出した幽霊のおそろしさに、早紗は思わず汗をぬぐうけれど。
「早紗さま。冷えたのは幽霊でなくて桜の精の能力ですねい」
 サクラコのツッコミ……もとい言葉通り、それはたぶん幽霊のせいではなく、桜の精のせいです。
「早紗はギャグの切れが悪いな。奇麗な子なのに」
 花屋敷・幽兵(粗忽なダークヒーロー・f20301)はそう、きのせいにしたい桜の精へとちらり目を向けた後。
 取り合えず殺っちまえよ! そう言い放ちながら、今度は眼前の少女の絵画へと視線を移して。
「俺がいくら絵になる伊達男だからと言って、絵に閉じ込めようとはそうはいかん崎」
「幽兵さまは張り合わないでっ!?」
 すかさずツッコミを入れるサクラコ。
 いえ、張り合っている? きのせいです!
 そして幽兵は、描かれた少女のものかもしれないその名を呼んでみるけれど。
「さぁ~くらちゃぁ~ん!」
「はーい? サクラコでいす!」
 サクラコが呼ばれたと勘違いして返事しちゃいました!?
 けれどすぐにサクラコも、さくらちゃーん、と呼び掛けてみて。
 幽兵はゆらり、少女の望み通り、鬼の如きアレになってあげる。
「そこの絵の中さいるがぁ! いたずらっ子はこの手で……〆るぞ?」
 そんななまはげダークヒーローな姿を見遣って。
「幽兵を見てると、どちらが悪者か分からなくなるわね……」
 ……他人のフリしましょ、と。
 ふい、と知らん顔するミネルバ・レストー(桜隠し・f23814)に、なまは……幽兵は肩を竦めてみせる。
「おいおいネリー、俺たちロトもだち……もとい仲間だろ? そっぽ向くなよ」
 ミネルバはそんな幽兵をスルーしつつも、ぐるりと金色の視線を巡らせて紡ぐ。
「で、なぁに? みんな壊しちゃってイイの?」
 早紗も気を取り直し、同じ様に桜色の瞳で肖像画を見回して口を開く。
「敵は額縁に擬態するって、ほんならこの部屋の額縁全部叩き割ったろ」
「俺も一層の事、全部叩き割ったらいいんじゃないかなと思います」
 都月もこくりと、そう頷けば。
「いくぜ都月! 割って割って割りまくるぞ!」
 ――クラッシャー幽兵とは俺の事だ!
 幽兵は意気揚々、ビシイッと言い放って。
「それは話が早いわ」
 ふっと笑みを湛えたミネルバも戦場に桜色の髪を躍らせ、敵の群れへと向き直る。
 そして姿を現したUDCを前に、アヤネ・ラグランジェ(十二の結び目を解き放つ者・f00432)は思う。
(「UDCエージェントの仕事はいつもこんな感じだ。未確定な事象について結論が出ないまま荒事になる」)
 性分的に、原因を分析究明し物事を理論に基づいて明確化したいところだけれど。
 アヤネはちらり仲間たちを見遣り、そしてひとつの思考に至る。
「ああ、全部壊すのネ、ok」
 ――それもまた解法だろう、って。
 そんなアヤネの隣で、城島・冬青(六百六十九番目の宿木・f00669)はそっと橙の髪を揺らし首を小さく傾ける。
「この絵はこうして誰かをここに誘い込むことで仲間を増やしていったのかもしれませんね」
 ……真実はわからないけど、と。
 どうしてこういう状態になったのか、それは最早知る術がないことなのだけれど。
 でも、はっきりとしている事もある。
「ここで負けたら私達の絵が増えるってのはわかります」
 刹那、虹の彩を孕む、花と髑髏の愛刀を抜き構え、真っ先にダッシュして地を蹴る冬青。
 そんな彼女の踊る橙の髪を緑の視線に躍らせながら、アヤネは小さく笑んだ後、敵へと向き直って。
「ソヨゴの絵は見たいけど、ソヨゴを絵にするのは許さないネ」
「悪いけど絵にはなりません」
『ねぇ、いっしょに……、ッ!』
 冬青の振るう花髑髏の刃が、手近な絵を斬り裂く。
「深く考えるのは苦手だ。冬青が突っ込むなら俺も槍で援護するぜ」
「よーし! じゃあ幽兵さん、合わせていきましょう」
 そして、幽兵も良く磨き込んだ鋼鉄の槍を携え、冬青と共に敵の群れへと蒸気エンジンに乗せた鋭撃を見舞わんと前へと出る。
「アヤネの邪魔にはならん様にしよう。一緒に切られたら適わん」
 そう、チラッとアヤネの動向を見遣りながら。
 そんな先陣を切ったふたりに続いて、声を上げるサクラコ。
「ではみなさま思いっきりやっつけましょう!」
 その言葉と同時に、都月が喚び出すのは青白い月色の狐。
 ――チィ、頼む。
 それに応えるように、チィ、と鳴いて。
 響く月の精霊の歌声を、都月は風の精霊様にお願いして仲間だけへと届けて貰い、皆の戦力強化を担って。
「都月さまのバックアップを受けて突撃ー」
 サクラコもチィの歌声を力にし、本体の複製を数多成せば。
「サクラコォ! 何時もの鍋蓋頼むぜ! 大量にな!」
「鍋蓋ってゆーなー!」
 幽兵曰く鍋蓋……いえ、文様が背面に施された銅鏡で仲間の周囲を護る。
 そんな都月やサクラコの支援を受けて。
「怪異はここでしっかり退治します。みんなが安心して楽しめるお化け屋敷に、します」
 オクが戦場に喚ぶのは、古代の戦士の霊たち。
 オクは絵画と距離を取るようにしつつ立ち回り、戦士の霊たちの槍の鋭撃や燃え盛る炎で敵の群れへと攻撃を仕掛けて。
 同時に絵画だらけの部屋に吹き荒れるのは、薄紅のいろ。
「ほな、一筆書きましょか」
 ――桜満開百花繚乱や。
 早紗の手を離れ放り投げられた長く愛用している自慢の万年筆が、桜の花弁と成って。敵の群れへと目掛け、射出されれば。
「わたしの得意属性が氷で良かったわね。炎だったらあなた今ごろ大惨事よ?」
 桜と共に煌めくのは、ミネルバの手の中で大きく成された雪と氷の結晶。
 そして軽く脅しの言の葉を口にした後、戦場に召喚されし少女の複製たちを見遣り瞳を細めて。
「こちらを追跡してまで攻撃してくるのよね? そちらから向かってくるなんて楽でいいわ」
 ――さあ、行くわよ。情報解析は勝利への第一歩ね。
 ミネルバは多重詠唱で結晶を複製し、展開した『意思ある氷雪の舞』によって覚えた敵のステータスやデータに合わせて。
 攻撃の威力と精度に加え、攻撃回数も増やし絵画の群れへと繰り出す。
「早紗さまの桜とミネルバさまの氷がきれいで派手ですねい」
 そんなサクラコも思わず見惚れるような、桜と花弁と雪と氷の結晶煌めく中で。
『いっしょに、かくれましょ?』
「……!?」
 ふいに、ぐいっと絵画へと引き寄せられんとする早紗の身体。
 そんな呪いの絵画が放つ魔力の効力を感じながら、早紗はめっちゃ悩む。
「いや、痛いん嫌やけど、肖像画になれるってのもこれ一つの体験ちゃうんかな」
 ――あかん? やったほうがいい?
 そう引き寄せられつつ、きょろりと仲間を見遣れば。
「絵になりたいとかさすが精霊は言うことが違う。止めないけど」
 アヤネは早紗の好奇心を否定はしないけれど。
「そのまま何百年も封印されるなんてありそうな話だネ」
「ありよりの無し? そんなぁ~」
 いくら桜の精とはいえ、何百年も絵の中というのは頂けないから。
 アヤネはすかさず触手を伸ばし、早紗の身体を掴まえて。
 ミネルバは再び結晶を煌めかせ、仲間を引き込まんとする敵へと見舞い援護を。
 そして冬青は、魔力で引き寄せられるのも勘弁なので、と。
 自分にも向けられた吸引力を伴う魔力を第六感で察し、残像を駆使して回避してから。
「……痛っ!?」
「ソヨゴさま幽兵さまがお怪我をなされている様子」
 接近してきた額縁の角でがつんと殴られた幽兵に気付いたサクラコの声に合わせ、『血蝙蝠』を発動させて。
「すみません、ソレすぐ蒸発するんでクリーニングの心配はいらないですよ」
 そう一応付け加えつつも、血液から生み出した赤い蝙蝠を飛ばし、高速治療を施す。
 そしてずるりとアヤネが袖から引きずり出し構えるのは、ウロボロスの大鎌。
 ――UDC形式名称【ウロボロス】術式起動。かの者の自由を奪え。
 刹那、己の影から複数の蛇の如き異界の触手を解き放ち、ガタガタと揺れる絵画を拘束するけれど。
「……!」
 同時に、放たれた魔力によって絵画へと引き摺り込まれんとするアヤネの身体。
「あっ! アヤネさまが危ない」
 サクラコはそう咄嗟に声を上げるけれど。
 ――探す手間が省けたネ。
 そうふっと笑みを宿した瞬間、寸前で触手を使い停止したアヤネが眼前の敵目掛け振り下ろすは、大鎌の一撃。
「……ちょ!? 心臓に悪いですよ! もう」
 無抵抗主義かと思ったじゃないですか、と。
 誰よりも一番にアヤネの元へと駆けつけんと動いていた冬青は、そう唇を尖らせてから。
 ――これも全部絵が悪い。
「全て切り刻む!」
『……ッ!』
 八つ当たりかの如く花髑髏をぶん回し、周囲の絵画を次々と叩き斬っていく。
 そして都月も絵画へと引き込まれんとしていた仲間を慌てて連れ戻さんとしながらも。
 野生の勘や第六感を研ぎ澄まし、数多ある絵画の中から本体の隠れている場所を探って。
「……あっ、あれが本体かな」
 魔力の出所だとつきとめた最奥の絵画へと視線を向け、皆に報せれば。
「総員あそこに突撃でいす!」
 サクラコの声と共に、皆で一斉に衝撃を向ける。
「見つけてしまったので、もうかくれんぼは終わりです」
 ……すごいところに隠れましたね、と。
 そう言いながらも、戦士の霊を仕向けるオクへとサクラコは笑んで。
「オクちゃんもレッツゴーでいす!」
「はい、サクラコさん!」
 ――全力で、いきます!
 そう皆と合わせ、攻撃を仕掛けるオクに幽兵もサムズアップ!
「勝ってあげる祝杯はうまいぞ。そうだろオクさん」
 オクはそんな彼の声に、こくりと頷いて。
「もう一度お花見祝杯もいいと思います幽兵さん!」
 月の精霊の加護を受け、銅鏡に護られながら、桜花弁や結晶が煌めき踊る戦場に戦士の霊たちを解き放てば。
 花髑髏とウロボロスの大鎌と鈍く光る鋼鉄の槍の衝撃が、見つけた呪いの絵画の本体を一気に貫き引き裂く。
 そして――みぃつけた、って。
 長きに渡って隠れていた少女のかくれんぼを、終わらせてあげたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年04月19日


挿絵イラスト