【Q】トラブル? テリブル? ボンヴォヤージュ!
●紫の光の導き
その日、緋薙・冬香(針入り水晶・f05538)はグリモアベースで猟兵たちを緊急招集した。
「集まってくれてありがとう。早速、予知……じゃなくてね」
冬香が親指で背後の風景を指差す。たゆまなく変化していくグリモアベースの風景、それがサムライエンパイアのものに変わる。
「皆は、エンパイアウォーの時に海から引き上げた鉄甲船、覚えてる?」
『大悪災『日野富子』』の手による巨大鉄甲船団。その侵攻を阻止した後、海底から引き上げた鉄甲船は江戸の地にて修復を受け、時を待っていた……ようなのだ。
「修復が終わった鉄甲船から不気味な『紫の光』が発生したわ」
全ての鉄甲船にそれぞれひとつずつ。そしてその紫の光は艦首から細い光を放っていて……おそらくは全てが同じ方向を指している……!
「『鬼海星』も例外じゃなくてね」
鬼海星とはエンパイアウォーの際に、冬香の予知によって、撃沈からの引き上げを経験した鉄甲船のことだ。
「別に私の担当ってわけじゃないんだけど、ここまで縁を持ったからには責任持たないとね」
微苦笑しながら頬をかく冬香。まさか最初に予知した時にここまで関わるとは夢にも思っていなかったが、ここまで来ると愛着が湧くのも事実である。
「というわけで。皆、鬼海星に乗って外洋まで行ってくれる?」
この『紫の光』が導く先に。それが今回の任務である。
●予知が告げる先
「正直なところ、この光の先に何があるかはわかっていないの」
だからこその調査なのだが、航海が順風満帆といくか、と問われれば『NO』と言わざるを得ない。
「サムライエンパイアの外側にはひたすら危険な外洋が広がっているのよ」
なので、備えも無しに航海に出ることは死につながる。
「幸い、私の予知で『そこまで』は見えたから」
そこは安心して欲しい。
「で。ぶっちゃけて言うとね、外洋に出たら超絶! 激しい嵐に遭うわ!!」
その海域に入ると、いきなり猛烈な嵐に見舞われる。横殴りの雨と風が襲いかかってくるのだ。それも一方向からの風では無く、前後左右から。当然、海も時化て、大波高波が押し寄せてくる。
「そう簡単に沈む鉄甲船じゃないけど、さすがに無対策はマズイわ」
絶え間なく船体に叩き付けられる雨と風。そしてまともに食らえば転覆しかねない大波。これらをどう切り抜けるか。あるいはその影響をいかに抑えるかかが航海成功の鍵だ。ユーベルコードや技能、あるいは持ち込んだ装備や装置で、嵐を乗り越える対策を練って欲しい。
そして『海洋災害』ともいえるこの激しい嵐もどうやらずっと続くわけではないらしい。紫の光が指す方向とは別の方向へ流されたとしても針路修正は可能だ。
「だから、嵐を乗り越えることを第一に考えてね」
●その船は名前も新たに
ここまで説明して、再び冬香はグリモアベースの背景を指差す。そこに映し出された風景は鉄甲船・鬼海星『だったもの』。
「だって鬼海星って名前、敵が使ってたものでしょう?」
そう言って冬香は楽しそうに笑う。
「というわけで、今日からこの船は『コーラルリーフ』でーす!」
なんでサンゴなのか、というと。
何でもオニヒトデの幼生をサンゴが食べるらしい。巨大な鬼海星は崩壊し、その部品を食べて(再構成して)生まれたのがこの鉄甲船なのだから、まぁ間違いではないのかも。
「珊瑚の導きと紫の光の先導があなたたちを連れていくわ」
よろしくね、と。冬香は猟兵たちに笑いかけるのであった。
るちる
はじめまして、あるいはこんにちは、るちるです。
久しぶりの鉄甲船だー! ひゃっはー!
でも鬼海星って可愛くないから、コーラルリーフに変更しました、ごめんね富子!
そんなわけで、サムライエンパイアの外洋シナリオのお届けです。
シナリオの補足をします。
2章、3章については、シナリオの開始時点では詳細が分かっていないものとし、オープニングに書いてありません。これは各章が始まる前に、追記の形にて皆さんに情報提供します。
1章は冒険シナリオです。激しい嵐を乗り越えるために対策を打て、と言われても何が何やら、って感じだと思うので例示を少し。
(例①)激しい風で帆が破れないように『オーラ防御』『拠点防御』の要領で帆を補強する。
(例②)『スーパー・ジャスティス』で戦闘力増強と飛翔能力を得て、鉄甲船を後ろから直接押す。
(例③)困った時の『ガジェット・ショータイム』
こんな感じで、ユーベルコードや技能、アイディアで船自体を強化・補助してあげてください。
強化できるポイントの例は『帆(帆柱含む)』『甲板』『装甲』『舵取』『船のバランス(重心)』
補助できるポイントの例は『船のバランス(重心)』『推進力』『船内船外の安全の確保』
上記以外でも思い付いた箇所があれば有効です。また、ユーベルコードや技能については直接航海に関係なくとも、例①のように『これの応用で何かできるかも』程度で全然問題ありません。
『これだ!』と思った対策をプレイングに記載くださいませ。
なお、2章3章から参加された方は『1章の時は船の中で別の作業に従事していた』として描写しますのでご了承ください。
それでは皆さんのプレイングをお待ちしていまーす!
第1章 冒険
『脅威の海洋災害』
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POW : 肉体の力で体力任せに海洋災害に立ち向かいます
SPD : 素早い行動力や、操船技術で海洋災害に立ち向かいます
WIZ : 広範な知識や、素晴らしいアイデアなどで海洋災害に立ち向かいます
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●その航海は嵐に迎えられて
操舵に必要な最低限の人員。そして外洋に乗り出すための切り札としての猟兵たち。
それらを乗せた鉄甲船『コーラルリーフ』が海を渡っていく。港を出てしばらくは順調に。そして外洋に辿り着いた頃に。
――それは不意に襲いかかってきた。
グリモア猟兵が告げていた、大嵐……否、猛烈な嵐。激しい雨と風が鉄の体を持つ船へ横殴りに叩き付けられる。今はまだ船体が揺れるのみ……しかし、風の動きが複雑になってきた。数分ごとに風の向きが切り替わる。左右だけでなく、前後からも。
鉄の頑丈さと重さが風に対抗する。船体が傾いたとて揺り戻る。その繰り返しで今は乗り切っているが……波が激しくなってきた。そろそろ、大きな波が来てもおかしくない。それを食らえば……いかに鉄甲船とて。
乗り込んでいた猟兵たちが甲板に出て来る。嵐の光景をにらみつける猟兵たち。
――まずはこの嵐を乗り切る。
それが猟兵たちがこの船に乗り込んだ理由なのだから。
主・役
おまかせプレイング。
よし、食べよう。
スベテヲクラウモノのアバターと同期。呪縛と毒は封印を解くで解除。血涙はカッコいいのでそのままで。
オーラ防御と各種耐性で嵐の中でも余裕で空中浮遊。
限界突破した大食いの魔法で嵐を捕食するよ。吹きすさぶ風を、鳴り響く雷を、曇天の雲を、盗み攻撃でそのエネルギーを根こそぎ喰らい尽くそう。
大波には咆哮(大声/恫喝/衝撃波)をぶつけて散らすか、エンドコンテンツボスの威厳で全力魔法による天変地異の操縦で平定を試みるよ。
限界突破した継戦能力による無駄に高い耐久力と回復力で超長期間活動も可能だよ。つーか、喰らった嵐のエネルギーを力溜めしてるからリソースの心配もないのよな。
●
「よし……食べよう」
『コーラルリーフ』の周辺で荒れ狂う嵐を見つめて、主・役(エクストリームアーティスト・f05138)は開口一番でそうのたまった。え、あの、相手、無機物っていうか自然現象……?
そんな周辺の困惑をよそに、役は腰に手を当て、左手の人差し指を小さく振る。
「ようやく使いこなせるようになったんだー」
発動するのはユーベルコード『アバターマスター『AliceS Bite』』。呼び出したエンドコンテンツボスのアバター『スベテヲクラウモノ』と同期して、自身を超強化する。スベテヲクラウモノの能力が役の力として顕現し、役の人格もまたアバターのソレとなる。
直後。ユーベルコードの反動が役に襲い掛かる。
つぅっ……と流れる血涙。役の周辺に出現するイバラの紋。それは鮮やかでありながら、役の肌を焼く毒でもある。イバラの紋はアバターの設定に従い、出現した役を再び封印せしめんと彼女を縛りあげようとして……霧散した。
ソシャゲにおいてあらかじめ分かっている封印(デバフ)なら、カウンター(無効化)を用意するのは必定である。そんなわけで封印される前に、解除の術を叩き付け、イバラの紋をかき消した役は、頬に伝う血涙を親指で軽く拭う。
「血涙はカッコいいのでそのままで」
いいの、そんなんで?
纏ったのはボスの風格だけでは無く、周囲に展開するオーラの防御膜、そして跳ね上がった各種状態異常に対する耐性。風、雨、衝撃、重力、種々の耐性で以て、猛烈な嵐の中に立った結果、嵐は役に干渉する手段を失う。いまや、猛烈な嵐とて、役にとってはただ体にぶつかってくるちょっと強い程度の風でしかない。
であるなら。嵐の中を浮遊することも余裕である。
「では……根こそぎ喰らい尽くそう」
そう告げて、次なる手を繰り出す役。曰く『大食いの魔法』であるユーベルコード『マスタースキル「イーター」』が周辺の嵐を文字通り『喰らう』。大食いどころか悪食といっても過言ではない。
「吹きすさぶ風を、鳴り響く雷を、曇天の雲を……全て!」
役が突き出した左手の掌から嵐が吸い込まれるようにして喰われていく。それは見た目だけではない。喰らうと同時にそれらの自然現象からそのエネルギーを吸い尽くす。
その時、不意に視界の片隅に見えた大波。
「オォォォ!!!」
咆哮を衝撃波として放ち、ぶつけ、その大波を霧散させることに成功する役。
役が悠然と鉄甲船の前方へ移動する。その動きは依然精彩を欠くことなく。まったく同じパフォーマンスを発揮し続けている。それは吸収したエネルギーを内部で循環させ、限界突破した継戦能力による無駄に高い耐久力と回復力が発現しているから。血涙という代償を差し引いても、活動時間に何ら問題は無く。
嵐をひたすらに喰らい続ける役。
コーラルリーフにとって脅威といえる嵐が捕食により排除されていく。ならば、その隙間を突き進むのみ。
どうやらコーラルリーフの外洋制覇、第一歩は問題なく踏み出せたようだ。
成功
🔵🔵🔴
メグレス・ラットマリッジ
【ブットバース】から アドリブOK
カナヅチだし船酔いもしますが好奇心に負けました
酔い止め薬も服用して最初は航海を楽しみますが
風が強くなるにつれ見るからにテンションが下がることでしょう
強い力は受け流して耐える、規模は違えどいつもやっている事です
力を受ける面を減らす為に帆はたたみ、船首を波に向けて嵐に備えます
自身も命綱でマストと繋げておきます
ごめんね、なゆ太さん。これ自分用なんです。
嵐の中では半狂乱で騒ぎこそしますが必死にできることをこなします
船外は那由他さんに任せて、外に投げ出された人がいればUCで引っ張り上げ怪我人は抱えて保護します
『イヤーッ!? 三枚目演じてる場合じゃないんですけどー!?』
化野・那由他
【ブットバース】
鉄甲船、こんな風に役立つ日が来るなんて。
暫く船旅を楽しみますが、外洋に出てから顔色が悪くなります。いえ大体いつも悪いのですけど、顔色。
「命綱、その手が……!」
酔止めといい準備の良さが羨ましく。
船内で出来る事はラットマリッジさんにお任せします。
私は奇書を開き
「ええと何頁だったかしら」
高速詠唱で【妖奇譚『蛟』】を。
巨大な蛟に命じ、船の側面から支えさせたり後ろから押させます。
また地形を利用し、水流を操らせ、波と相殺させて操船の手助けを。
船が揺れると転んでしまうかも。
頭をぶつけて口から魂を浮遊させても、蛟は働き続けます。
ラッドマリッジさんの叫びにハッと気付いて継戦。
アドリブ大歓迎です!
●鉄甲船の後方にて
役が『コーラルリーフ』に襲い掛かる猛烈な嵐を排除していく。しかし『喰らう』という行動が役を起点した行動なら、そこから距離が離れるほどに効果の強弱に影響が出て来る。
簡単に言えば、船の前方の嵐はほぼ無効化できたとしても、そこから離れている後方はいまだ嵐の影響下にあるということだ。最初よりはだいぶましになって、人がなんとか立てる程度にはなっているが。
その時。
たったったったっ、と軽快な足音を立てて、後方側の甲板にあがってきたのはメグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)と化野・那由他(書物のヤドリガミ・f01201)。風雨叩き付けられる甲板に辿り着いた二人は……いきなり崩れ落ちる。
「……やっぱり、きつい……」
「うっ……」
二人ともめっちゃ船酔いしてました。
●出航前
港から修復された鉄甲船を見上げて那由他は感慨深く呟いていた。
「鉄甲船、こんな風に役立つ日が来るなんて」
目の前の鉄甲船が『鬼海星』という名の時に、引き上げ作業を行った一人が那由他であった。その経緯からすればこの呟きは羨望でもあり期待でもある事がうかがえる。
「カナヅチだし船酔いもしますが……好奇心に負けました」
そんな那由他の言葉に、自分の言葉を添えるのはメグレスである。那由他と同じ【ブットバース】に所属する彼女はその抑えきれぬ好奇心のままに、コーラルリーフに向けて足を踏み出す。
……大丈夫、酔い止め薬も用意してある。
「……!」
メグレスの手の内にあるソレに気付いて那由他は密かに驚愕する。
そうだ。船酔いするからって船旅が楽しめないわけじゃない……!
「でも……」
メグレスの酔い止め薬を握る手にわずかに力が入る。
「きっと……風が強くなるにつれ、見るからにテンションが下がることでしょう」
たぶん、船酔いは完全に防げない……だって大嵐だもの。
「大丈夫です。私もきっと、外洋に出てから顔色が悪くなります。いえ、大体いつも悪いのですけど、顔色」
メグレスの言葉を聞いて、那由他は小さく首を振ってからそう告げた。何の戦いをしているんだ、貴女たちは。
●そして
そんなわけで出航して暫くは、波に揺られる航海とそれがもたらす光景を楽しんでいた二人だが、嵐に遭遇して揺れが激しくなったところで、危機的状況に陥ったのだ……。
しかし、鉄甲船的にも今はかなり危機的状況である。なんとか気分も体も持ち直して、対処に取り掛かるメグレスと那由他。
(強い力は……受け流して耐える)
それが個人単位か、あるいは鉄甲船規模か。その違いはあえどソレはメグレスがいつもやっていることだ。猛烈な嵐であろうとも受け流せば。
その準備としてまず自身を大きなマストと命綱で結びつけるメグレス。
「命綱、その手が……!」
用意の良さ、ここに極まれり! メグレスの行動を見て、ハッとした表情で那由他が振り返る。そう、自分の分もなかったりしないかなーって……。
「ごめんね。これ自分用なんです」
「くっ……」
メグレスの言葉に崩れ落ちる那由他。こうなれば同じ作業をするにも安全度の違いが出て来る。
「甲板上で出来ることはラットマリッジさんにお任せします」
そう告げて、那由他は縁伝いに鉄甲船の最後尾へ。船に体を預けながら、彼女の本体でもある奇書を開く。
「ええと何頁だったかしら」
船酔いのためか、行動に精彩を欠く那由他。該当頁に辿り着き、高速詠唱で為す『物語り』は。
「此度は水神(ミズチ)の御話を」
ユーベルコード『妖奇譚『蛟』』。彼女の言ノ葉に導かれて、蛇にも似た水神が召喚された。
●side:メグレス
命綱を頼りにメグレスはまずマストへ足をかける。
(力を受ける面を減らす為には、帆をたたまないと)
それをするだけでも、風の不意打ちを減らすことができる。……とはいえ、今は帆が張ってあって、風をまともに受けている状態である。ゆれるゆれる。めっちゃゆれる。
「ちょっとぉぉぉぉ!?」
風だけじゃなくて波にも揺れる。それでもなんとか帆を結ぶロープを切り離し、解いていくメグレス。
「おーい!!」
声がした方を見れば、メグレスに倣ってマストを登ってきている乗組員のおっちゃん。多少、嵐が収まったのをみて好機と甲板に駆け上がって来たらしい。
「姐さん大丈夫か! ……って、うぉぉぉぉぉ!?」
「私は、十四歳の普通のお姉さんですよ……って、えぇぇぇぇ?!」
禁断領域に踏み入りかけたおっちゃんをツッコむメグレス。平時であれば和やか(?)に済んだかもしれないのに。
お互いの視線が相手の姿を捉えた瞬間、風と波のコンボが船体を襲う。うっかり手が離れるおっちゃん。風に舞うおっちゃん。叫びながら落ちていくおっちゃん。
「くっ、『凧の糸』!!」
咄嗟にユーベルコードを発動するメグレス。猛烈な風の中にあってもメグレスの手から放たれたロープは彼女の意思に従って、おっちゃんの手足を捉える!
「ふぅ……」
海に落ちることだけは防げた。ほっとひと息……ついたのが油断であった。
がたんっ。
もう一度、風と波のコンボである。今度はメグレスの手がマストから離れてしまい。
「きゃぁぁぁぁぁーっ!?」
繋がり繋がって、風に翻弄される凧状態になるメグレスとおっちゃん。命綱と『凧の糸』と。まさにこれが生命線……!
「イヤーッ!? 三枚目演じてる場合じゃないんですけどー!?」
ほんまですね。
もはや、14歳とかいってる余裕も無く、必死に綱を手繰るメグレス。なんとか甲板まで辿り着き、自分とおっちゃんの命を確保するメグレス。
「はぁはぁはぁ……死ぬかと思いました……」
船の縁に体を預けながら呼吸を整えるメグレス。そういえば……心なしか、甲板の揺れが収まってきたように思える。
(これはもしかして……?)
そう思ってメグレスが振り向いた先には……魂が抜けかけている那由他がいまして。
あ、元に戻った。
●side:那由他
メグレスが『凧の糸』で奮闘している間、那由他は召喚した巨大な蛟を操って、鉄甲船の航行を支えるべく、行動に出ていた。
蛟を船の後方の海へ飛び込ませる那由他。
「船を支えてください!」
那由他の命令に、大きくバランスを崩した鉄甲船の下に巨大な体を潜り込ませる蛟。がっちりと船体を受け止め、そして支える。
「次はあちらの海に、潮流の渦を!」
蛟が保有する『水や毒を生じ自在に操る力』。船を支えながら、行使したその力で、船体の反対側から襲いかかってきた大波を、渦が引きずり込むようにして相殺する。
これで幾分か揺れが収まってきた。
ほっとひと息ついた……のが油断である。
「……あっ!」
と気付いた時には、再度襲いかかってきた揺れに那由他の体が一瞬ふわりと浮かび。次の瞬間、頭をぶつけていた。
「……ぁぁ……」
その衝撃に、魂が抜けそうになっちゃう那由他。
「……?」
命令が来なくなって首を傾げるのは蛟さんである。それでもお仕事を放置せず、しっかりと側面を支え続ける。その間にも渦はずっと作り続けている蛟さん。
「……ハッ?!」
那由他が意識を取り戻したのは、メグレスの悲鳴にハッと気付いてから。慌てて態勢を整え、メグレスの元へ向かう。
●そんなこんなで
揺れが収まってきたこの隙に、メグレスは帆をたたみ切った。これで風の影響は限りなく少なくなる。そして横揺れは那由他の蛟が支えてくれる。
お互いが為すことを為し、再び合流する二人。
後はこのまま……。
「とりあえず私たち、一緒に行動した方がよさそうですね!」
「えぇ……!」
この猛烈な嵐の中では自分一人だと若干危険かも、って思った那由他とメグレスでした。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
文月・統哉
引き上げた船で未知の海へ…何だか感慨深いな
この先がグリードオーシャンへと繋がっているのだろうか
謎が待ち受けているならば
行ってこの目で確かめるまで!
にゃふ、にゃふふふふ♪
船酔い?寧ろ通り越してハイテンションに
大事な船を壊されてなるものか
今こそ着ぐるみの力を示す時!
仁王立ちで不敵に笑いUC発動
どんな困難も乗り越えて紫の光示す先へ辿り着き
必ずや謎を解明するんだという
強い意志を胸に戦闘力(技能)を超強化する
船全体にオーラ防御展開
向かい来る波を見切りながら
操縦技能と念動力と怪力で船の姿勢を制御
避け切れない大波も衝撃波で相殺して先へ進むぞ
嵐?荒波?上等だ
皆の力で乗り越えてやろう
宜しく頼むぜコーラルリーフ!
●着ぐるみが征く?
猟兵たちの活躍で、鉄甲船『コーラルリーフ』の航海に光が見えてきた。ぶっちゃけ文字通り、青い空が垣間見えるようになってきたのだ。
されど、晴天を征くとはまだ言えず、目に見えて大きな脅威は排除できているとはいえ、『安全か?』と問われれば、否と答えるしかない。
いまだ続く風雨の中、航海における安全/危険の天秤の傾きをさらに安全側に傾けるべく、甲板に立つ一人の……着ぐるみ!
「にゃふ、にゃふふふふ♪」
文月・統哉(着ぐるみ探偵・f08510)、その人である。
「船酔い? 寧ろ通り越してハイテンションさ!!」
ふふ、この人も船酔いだったよ……。
●出航前(パート2)
コーラルリーフが停泊している港で統哉は鉄甲船を見上げる。
「引き上げた船で未知の海へ……何だか感慨深いな」
そして船首から伸びる細い、それでいて確かな紫の光。
(この先がグリードオーシャンへと繋がっているのだろうか)
すっとその先を統哉とクロネコ着ぐるみの目が見据える。
――謎が待ち受けているならば。
「行ってこの目で確かめるまで!」
ぐっ、ともふもふ拳を握りしめる統哉。
謎あるところに探偵あり、である。
●そんなわけで
今、クロネコ着ぐるみの統哉は風雨の中に立っている。仁王立ちで不敵に笑いながら。
「大事な船を壊されてなるものか。今こそ着ぐるみの力を示す時!」
くわっと目を見開き、発動するユーベルコードは『着ぐるみの空』。今着てるクロネコ着ぐるみの上に、同型のクロネコの着ぐるみの幻影がオーバーラップして、着ぐるみ乾燥……じゃない、換装完了である!
『どんな困難も乗り越えて、紫の光示す先へ辿り着き』
『必ずや謎を解明するんだ!』
統哉の強い意志を秘めたクロネコ着ぐるみが彼に確かな強さ(超強化)をもたらす。
「いくぞー!」
甲板にある舵までたどり着いた統哉は躊躇なく舵輪を握る。そこを起点に船全体にオーラの膜を張り巡らせていく統哉。
「てやーっ!」
大波が仲間によって排除されていようとも海が消えたわけではない。押し寄せてくる波を見切り、第六感に従ってコーラルリーフを操縦していく統哉。
(足りないパワーは念動力と怪力でフォローだ!)
船の姿勢制御はちょっと強引に。後方は後方で仲間のフォローがある。多少の無理は今は押し通す時!
「嵐? 荒波? 上等だ! 皆の力で乗り越えてやろう」
勢いよく舵輪を回しながら、統哉が叫ぶ。
「宜しく頼むぜコーラルリーフ!」
成功
🔵🔵🔴
御桜・八重
おおー、なんかすごいね!
嵐を喰らう様子を見ながらこれは楽勝かもとか思っていると。
「…なんか、凹んでない? この船」
嵐はなんとかなっても、船はなんとかなってなかった!
大急ぎで資材と工具を集めたら【桜天女】を発動。
甲板から飛び上がり、船の損傷を外からトンテンカンテン修理修理!
…ちょっと不器用だけど、許して!
嵐を喰らう力はいつまで保つんだろう。
ずっと、ってことは無いよね…?
わ! 徐々に強くなる揺れに甲板の荷物が落ちてきた!
わー、船員さんもーっ!
全速飛行でキャッチ!
掴んだ手は絶対放さないよ!
嵐を抜けるころにはぐったり。
ぼーっとした頭に浮かぶのは、
「冬香さん、なんでまだサンタコスなんだろう…?」
●風に立つ巫女
船内のなんやかやを片付けて、最後に甲板にあがってきたのは御桜・八重(桜巫女・f23090)であった。
「おおー、なんかすごいね!」
いまだ風すさぶ中ではあるが、グリモア猟兵が『猛烈』とまで表現した嵐のほとんどは、ひとりの猟兵が『喰らって』いる。
「これは楽勝かも?」
とか思いつつ。嵐を喰らわれていく様子を見上げていた八重はふと気づく。時折、『ごんっ』とか『がんっ』とか鈍い音がしていることに。
海に投げ出されないように注意しながら、縁から船の側面を覗き込む八重。
「……なんか、凹んでない? この船」
なんと。嵐は乗り切れそうでも、船がダメージを受けているとは。
●桜の加護あれ
おそらく、八重が聞いたさっきの音は、風か波に混じって固形物がぶつかっていたのだろう。もしかすると嵐を無効化するその過程で船体にも何かの負荷もかかっていたのかもしれない。
鉄で出来た船ゆえにそんなに簡単に壊れはしないだろうが、何が起こるかわからない事態でもあるし、こんな外洋で何かあってもらっても困る。
「対処、早いほうがいいよね」
大急ぎで使えそうな資材と工具を船内で集めて、八重は再び甲板に立つ。
「天女となりて……!」
そして紡ぐのはユーベルコード『桜天女』の詠唱。直後、八重が淡い桜色の羽衣と桜色のオーラを纏い、天女の姿へと変身する。
風の勢いが弱まってきた今なら、と八重がふわりと甲板から飛び上がる。
「修理修理! ……ちょっと不器用だけど、許して!」
羽衣の力で外から船の損傷に近づき、損傷の上からトンテンカンテンと応急処置を行う八重。後は船体を覆っている仲間のオーラが固形物を弾いてくれるはずだ。
●最後のトラブル?
船の周囲をぐるりと飛んで回って、なんとか修理を終えた八重。どうやらだいぶ嵐の勢いがおさまってきたようだ。甲板には航海に慣れた船員たちの姿がちらほら。
もうじき嵐を抜けるのかもしれない。そう考えながら八重は甲板に降り立つ。
「ふぅ……」
ひと息ついた……ら、何か起こるのはコーラルリーフの宿命なのか?
「わ!?」
不意に下から突きあげるような衝撃。波が偶然にも船の真下でぶつかりあったらしい。何度もぶつかりあった結果、突き上げをくらい、船体が浮くコーラルリーフ。
もちろんその程度で壊れたりする鉄甲船ではない。……のだが、荷物や船員は別である。揺られて海に投げ出されたり、あるいは風や波にさらわれることは想定していても、『真下からの衝撃』なんてそう対策が取れないのが実際だ。
結果。
「わー! 甲板の荷物と船員さんが落ちてきたーっ?!」
八重が叫ぶ。落ちてきた、というか、縛り上げて固定していたものが緩んで縄から抜けてきたというか。連続突き上げに浮足立つ……どころか、まじめに宙を舞う荷物と船員たち。
「あぶなーいっ!!」
八重が高速全速飛行で素早くキャッチして回収。飛び回り、繰り返し。
「掴んだ手は絶対放さないよ!」
なんとか船員たちの命を繋ぎとめた八重なのでした。
●そして、嵐を抜けて
猟兵の各々が限界(ひとり、エネルギー循環してて平気かもだけど)まで、自身が考えた方法で嵐に対して挑んだ結果。
鉄甲船『コーラルリーフ』はついに嵐を抜けた。
正確には少し収まった、というべきか。風や波が完全に収まったわけでもなく、いまだ雨混じりの強風の中にはいるものの。
もはや、嵐を喰らう必要もなく、また巨大なる幻獣で船を支える必要もなく。超強化の力を借りずとも、舵輪は思うように動く。再び帆を張ることすら可能だろう。
ここまでくれば後は船員たちにお任せしよう。
猟兵の各々が疲労感(ひとり、平気かもだけど)に甲板や部屋で倒れこむ。
八重もまた、ぐったりと縁にもたれかかりながら、ぼーっと穏やかになりつつある海を眺めていた。そんな八重の頭に思い浮かぶ光景。八重が思わず呟く。
「冬香さん、なんでまだサンタコスだったんだろう……?」
彼女が目の前にいたなら、こう言うだろう。
『これから戦いに征く人たちへ、サービスサービス♪』
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『切支丹女武者』
|
POW : 鉄砲三段
【鉄砲の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD : 部位狙撃
【鉄砲】から【トリモチ弾】を放ち、【手や足を狙う事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ : 聖母の慈悲
【聖母に捧げる祈り】を聞いて共感した対象全てを治療する。
イラスト:森乃ゴリラ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●それは『船』に染み付いた怨念か?
サムライエンパイアの外洋に吹きすさぶ猛烈な嵐を乗り切った鉄甲船『コーラルリーフ』。猛烈な嵐の余波なのか、いまだ雨混じりの強風が吹き続けている。
気を抜くと吹き飛ばされそうだが、十分に注意すれば脅威というほどの雨風ではない。
帆は一度開いてみたものの、揺れが激しかったため、再びたたんだ。風が巻き起こす波が今は推進力であるが、どうやら『追い風』らしい。
しかし。
その時は不意に訪れた。前触れもなく、突如として。
船首より伸びる紫の光、その発生源。そこからオブリビオン『切支丹女武者』たちが大量に出現したのだ。
一気に混乱する甲板。船員たちは船内まで下がり、代わりに猟兵たちが出てくる。
――仮に。
グリモア猟兵がこの場にいたら、こういうかもしれない。『私たちが鬼海星を強襲した時は真逆ね』と。海上戦、猟兵vs切支丹女武者。違うのは攻める側と守る側の立ち位置だけ。
されど、その言葉は意味を持つわけではない。たまたま、因果が巡っただけ。
何よりもせっかく修復した『コーラルリーフ』を、ここまでの航海を無為にするわけにはいかないのだから。
雨風ふきすさぶ中、猟兵たちが切支丹女武者たちを迎え撃つ!
※細かな状況は以下の通り
・鉄甲船はいまだ強い雨風にさらされています(波は揺れるものの、転覆を危惧するほどではなくなりました)
何かに掴まっていないと飛ばされるほどではありませんが、命綱など『防衛対策』や雨風への対処を打っておくと安全です(プレイングボーナスが付きます)
また、波や風を読むことで船の揺れのタイミングや風向きを掴むことが可能です。
・切支丹女武者たちは船首から迫ってきます。
基本的には船首部分で戦うことになりますが、一部縁伝いに後方甲板まで回り込むようです。
・船員さんたちは安全な場所に隠れています。船ごと破壊しない限り、危険が及ぶことはありません。
・切支丹女武者たちは基本的に距離を取って鉄砲で攻撃してきます。そのため、『鉄砲を構えて姿勢を固定する』『弾を発射する』という動作を経て行動します。何らかの方法で『姿勢を崩す』『飛んできた弾をそらす』ことができれば戦いを優位に運べるでしょう。
主・役
おまかせプレイング。
トラウマ製造機のトラウマ製造機と呼ばれる由縁となった狼人モードの封印を解く。強制大縄飛びだ☆
限界突破した継戦能力で生半可な攻撃は弾かれ、大ダメージ与えても単発だとすぐさま回復される。それ以前に残像すら残さぬ早業の先制攻撃でそもそも捉えることが困難。
低LVやPS低い高LVは大食いでおやつにされて回復される。気がつけば首から上がないはまさにみんなのトラウマ。瞬間移動回避に勘だけで追いすがってくるとかどうなってるの?
文字通りスベテヲクラウモノなアバターなのでトリモチ弾もただのおやつだよ。ま、実際は狼人型のオーラ纏ってるだけでえにっちゃん本体は何も食ってないんだが。
●
迫りくる『切支丹女武者』たち。
その前に降り立ったのは、主・役(エクストリームアーティスト・f05138)である。
嵐対策に発動したユーベルコード『アバターマスター『AliceS Bite』』の効果は依然継続。否、力を抑えるために再び封印状態となっていたがゆえに、役は再びその封印を解く。『トラウマ製造機と呼ばれたエンドコンテンツボス』、その由縁となったモードを。
「狼人モードの封印、解除☆」
体に纏わりついていたイバラの紋を掻き消し、再び血涙が頬を伝う。しかし、呪縛から解き放たれた役は活き活きと切支丹女武者たちに告げる。
「強制大縄飛びだ☆」
役はそう告げて、揺れる船の上で悠然と構えた。
●
切支丹女武者が鉄砲を放つ。
「ふんっ」
小さく息をひとつ。本来はそれすらもいらないほどに、役の限界突破した継戦能力が生半可な攻撃を弾き返す。次々と放たれる弾のことごとくが弾かれ、その攻撃は無意味と知らしめる役。
「ならば……!」
と切支丹女武者が声をあげ、今度は十数人がタイミングを合わせ、一斉射撃する。同時攻撃一点斉射。集中攻撃の大ダメージが役の狼人の姿を吹き飛ばす……!
が、そのダメージもすぐに回復された。吹き飛ばすほどの大ダメージとて、単発では役の回復力に攻撃が追いつかないようだ。
「終わり?」
とひと言告げて。今度は役が動く。残像すら残さぬほどの素早く。
(そもそも捉えることが困難)
と役が考えるほどの高速移動はもはや瞬間移動の域に達している。……が。役の移動した先へ一閃される切支丹女武者の刀。
「……勘だけで追いすがってくるとかどうなってるの?」
その攻撃を回避しつつ、呟く役。舐めプしていると思わぬ反撃を受けそうだ。
素早くバックステップ。その刹那に発動した『大食いの魔法』を周囲に放つ役。放たれた弾どころか、切支丹女武者を食らい、そのエネルギーを回復の糧にする。
「……っ!!」
周囲の同志が食われていく様に戦く切支丹女武者。その様子を歯牙にもかけず、役は次々と敵と攻撃を飲みこんでいく。蹂躙していくその様は『まさにみんなのトラウマ』。
「このままでは!」
正気を取り戻した切支丹女武者の一部が、弾をトリモチ弾に切り替え、役に向かって放つ。せめて動きを止めれば。
「残念」
しかし、その考えも空しく。『スベテヲクラウモノなアバター』は文字通り全てを食らっていく。トリモチ弾すらもただのおやつに等しい。
(ま、実際は狼人型のオーラ纏ってるだけで、えにっちゃん本体は何も食ってないんだが)
それでも周囲の全てを食らっていく様はまさにラスボスの様相なのであった。
成功
🔵🔵🔴
メグレス・ラットマリッジ
【ブットバース】 アドリブOK
戦う前から既に疲労困憊、顔を覆う液体は雨か汗かそれとも涙か
分かるのはこれ以上最低な気分はないという事だけ
「んもー、しょうがないですねーなゆ太くんはー(だみ声)」
よろよろと懐から取り出したるは簡素な命綱、結んで伸ばした"凧の糸"
己の分とまとめてマストに括り付けましょう
「アアッ、やばい! いま細かい作業するとなんか出そう!」
波と波の間の揺れが無い瞬間を狙い、追い風と共に敵陣へ走ります
背中に受ける風が心地よい、背後を任せられる幸せよ
天罰鉄砲なにするものぞ、こっちには神風が吹いているんですよ!
近づけばこちらの間合い、雷杖のフラッシュで目を潰した隙にホームランしてやります
化野・那由他
【ブットバース】
「な、何とか大嵐は凌げたみたいですね……」
ラットマリッジさんの様子も気にかけつつ、ふらふらと。
襲撃者、ですか……命綱とかあれば安心なんですけど……(チラッチラッ)
「航海の邪魔はさせませんよぉ……」
雨女みたいになりながら、ゆらーりと敵に狙いを定めます。
奇書の頁を開き妖奇譚『鎌鼬』を発動。風を纏い【属性攻撃】を。
見えざる衝撃波にて、射撃態勢を取った敵から優先的に斬撃。
弾丸も衝撃波で逸らし、ラットマリッジさんを後方から【援護射撃】
私への弾丸は高速移動で滑るように回避します。あって良かった命綱!
衝撃波の【範囲攻撃】も駆使し二人で協力して一気に倒してしまいましょう。
アドリブ大歓迎です!
●
船首の紫の光より突如現れた『切支丹女武者』たち。その騒ぎで船内に駆け込んできた船員たちとすれ違い入れ違うようにして甲板へ出てきたのは、メグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)と化野・那由他(書物のヤドリガミ・f01201)である。
「な、何とか大嵐は凌げたみたいですね……」
と先ほどと打って変わった周辺の天気を鑑みつつ、那由他がふらふらと歩み出る。しかし、話しかけたはずのメグレスからは全然返事がない。ちらりメグレスの方を見てみると。
「……ふっ」
戦う前から既に疲労困憊状態であった。顔を覆う液体は雨か汗かそれとも涙か……ただひとつだけ彼女にもわかっていることがある。
(……これ以上最低な気分はないという事だけ……)
……あの、お二人とも既にふらふらなんですけど大丈夫?
●
そうはいっても敵は待ってくれない。こちらの都合を考えてくれる襲撃者などいないのだから。そして大嵐は凌いだとて、いまだ鉄甲船は海の上で、波に揺れている。
「……命綱とかあれば安心なんですけど……」
戦闘態勢、というか、自身の本体である奇書を取り出しながら、メグレスの方をチラッチラッと窺う那由他。その視線に気付いたメグレスが笑っているんだろうけど疲労感で笑い切れていない笑顔で言う。
「んもー、しょうがないですねーなゆ太くんはー」
しかもめっちゃだみ声で。よろよろとした仕草で懐から取り出したのは先程も活躍した簡素な命綱。そして。
ユーベルコード『凧の糸』(効果音付き)
これと結んで伸ばして命綱とする算段である。
「これを私の分とまとめてマストに括り付けましょう」
ふらふらと近くのマストに向かって歩き出すメグレス。
「アアッ、やばい! いま細かい作業するとなんか出そう!」
頑張って、メグレス超がんばって!
メグレスが命綱を整えている間、その作業を、しいては自分の安心を守るのは那由他の役目。
「航海の邪魔はさせませんよぉ……」
大嵐を乗り切った代償(?)と雨と風とで、さながら妖怪雨女みたいになっている那由他はゆらーりゆらーり。敵に狙いを定める。
近付いてくる様にさすがに敵意を感じたのか、射撃体勢を取る切支丹女武者。
「瞬刃の風、肉を裂き、瞬刻の妙、骨を断つ」
詠唱は噛まなかった。ユーベルコード『鎌鼬』発動。那由他が風を纏い、見えざる衝撃波にて、切支丹女武者を撃つ。飛んできた弾にも衝撃波を叩き付け、軌道を逸らす那由他。命綱の作業が終わるまでは一歩も通さぬ覚悟である。
不意に。波の揺れがとまった。その瞬間、那由他の横を通り抜ける影。それは『この一瞬』を攻撃の機会と定めていたメグレス(命綱の作業は完了済)であった。
敵陣まで駆けるメグレス。背中からは彼女を後押しするかのように追い風が吹いている……!
(背中に受ける風が心地よい、背後を任せられる幸せよ)
その安心感に任せ、ダッシュするメグレスに、切支丹女武者たちは動きを止めるべく、トリモチ弾を装填、発射。
「天罰鉄砲なにするものぞ、こっちには神風が吹いているんですよ!」
切支丹女武者の動きを見て、さらに速度を上げるメグレス。神風は追い風と那由他の風による援護射撃と。それらが緩めたトリモチ弾の弾速に、背中からの風で速度を上げたメグレス自身。目測は外れ、トリモチ弾は流れるように、後方の那由他へ。
「……!」
その時、揺れが一瞬戻る。それを利用しつつ、那由他が横へ滑るような高速移動で回避する。
「あって良かった命綱!」
くんっ、と命綱を掴んで態勢を整える那由他。
一瞬戻った揺れもなんのその。トリモチ弾を発射した直後の隙へ、メグレスが敵陣の懐へ潜り込む。
「隙あり!」
掲げたのは雷杖(低出力)。直後、炸裂する音と光。激しい光に切支丹女武者たちが思わず手で顔を覆うも、激しい光はその程度では遮れず。
「せーの……!」
雷杖の光で目がくらんだ切支丹女武者をそのまま杖で横殴りにかっとばすメグレス。ホームランである。そんな風に物理で海に叩き落としていくメグレスを見て、那由他も手をぽむっと。
「一気に倒してしまいましょう」
広範囲型衝撃波も駆使して、二人で切支丹女武者たちを海に叩き落としていくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
御桜・八重
「敵襲だってー!?」
後部甲板の扉をダーンと開けて船上へ。
ええっと、船首へは…
揺れに気をつけながら船の縁を走っていくと、
前方に女武者の姿が。
さっと荷の陰に身を隠し様子を伺う。
狭い通路。柵のすぐ外は海。
よーし。
「ここから先は行かせないよ!」
通路に顔を覗かせて挑発し、
銃を構えたら慌てた素振りで顔を引っ込める。
荷の陰で【桜吹雪化身ノ舞】を発動。
両腕を花吹雪に変え、荷の間を縫ってこっそり接近。
「お帰りはあちらー!」
注意がわたしに向いた女武者さんの横から、
両腕が出てきてドーンと突き飛ばす!
複数名の時は自分も突撃。
直前で桜吹雪に変化し、
後ろに回りこんで纏めて体当たり!
花弁が風に吹き散らされない様、要注意!
●
船首の紫の光から現れた『切支丹女武者』。その押し寄せる数は多く、船首のみならず、甲板を伝って後方まで足を伸ばそうとしていた。
「敵襲だってー!?」
後部甲板の扉をダーンと開けて船上へ躍り出たのは御桜・八重(桜巫女・f23090)である。ただ、彼女の視界には敵の姿は無く、戦いの気配が耳に聞こえてくるばかり。
「ええっと、船首へは……」
場所は船首と判断した八重は、船の揺れに気をつけながら縁を伝って船首へ向かう。そして、後方へ回り込もうとしていた切支丹女武者たちとばっちり鉢合わせしたのである。
咄嗟に近くにあった荷の陰に身を潜める八重。どうやら相手も気付いていないのか、あるいは警戒して近付いてこないのか。
現状を改めて確認する。
ここは船橋の両隣にある狭い通路状の甲板。船の縁、その柵のすぐ外はもちろん海である。
(よーし)
作戦は整った。
「ここから先は行かせないよ!」
不意に通路へ飛び出る八重。挑発し、突撃する構えを見せたところで、切支丹女武者たちが銃を構える。
「わわっ!」
慌ててもう一度荷の陰に隠れる……それは素振り。
敵意、間合い。それらで以て切支丹女武者たちの足をその場に釘づけした八重の思惑は。
(ひらひら変われ、花吹雪)
ユーベルコード『桜吹雪化身ノ舞』。八重の意志に従って、両の腕が舞い散る桜の花弁へと変化する。風に伝って花吹雪が飛ぶ。荷の間を縫って、こっそり、ゆっくり、接近……。
「お帰りはあちらー!」
声をあげて再度注意を引き付ける八重。切支丹女武者たちの銃を構える手に力が入る……体が硬直したその瞬間を『真横から』。切支丹女武者たちの真横まで回り込んでいた花吹雪、そこから顕現した八重の両腕が、ドーンと切支丹女武者たちを突き飛ばす!
「……!」
完全なる不意打ちに対処などできるはずもなく。態勢を崩して海に落ちていく切支丹女武者たち。甲板に残っていた切支丹女武者たちが刀を振るって、八重の腕を斬ろうとするが、その前に再び花吹雪と化して八重は攻撃をかわす。
「くっ……!」
留まっていることは不利、と感じたのか。残っていた切支丹女武者たちが一斉に八重の方へ駆けこんでくる。強引にここを突破するつもりらしい。
(だったら……!)
八重が再び通路へ躍り出る。
「ここから先は行かせない、って言ったよ!」
体に戻した両腕を広げて、その進路を塞ぐ八重。邪魔立ては無用と切支丹女武者たちが八重を狙って刀を振り下ろす!
瞬間。
八重の全身が桜吹雪と化して。ふわりと吹いた追い風に乗って、桜の花弁が舞う。
「残念でしたーっ!」
切支丹女武者たちの背後で実体化した八重は全力の体当たり! その勢いで残っていた切支丹女武者たちをまとめて海へ突き落とすのであった。
成功
🔵🔵🔴
文月・統哉
…追い風か
赤いスカーフを風に靡かせて
堂々たる姿で敵を迎え撃つ
手を翳し召喚するは
着ぐるみクラフトで大量複製したクロネコの着ぐるみ軍団
皆でカッコよく並んでポーズを決めたら
念動力で動かして突撃だ!
船首から迫る敵に対して
風上という立ち位置を最大限に活用
風の動きを見切って着ぐるみを乗せ囮に
軽やかに踊る様な演技とパフォーマンスで注意を引く
トリモチが付いてもお構いなく突進!
激突と共に爆発の属性攻撃で撃破する
着ぐるみは浪漫だ
爆発も浪漫だ
任務を全うし爆散する着ぐるみに涙しつつ敬礼
そうさ、お前達の犠牲を無駄にはしない
行く手を塞ぐ敵倒し
数多の障害乗り越えて
必ず辿り着いてやるからな
紫の光指す海の先へと!
※アドリブ歓迎
●
猟兵たちと『切支丹女武者』たちの戦い。その最中にあって、文月・統哉(着ぐるみ探偵・f08510)は船橋の上で床に置いてある荷物に足を乗せて佇んでいた。
(……追い風か)
赤いスカーフを風に靡かせて佇むその姿は、海の漢……海の着ぐるみである。
その姿を認めた切支丹女武者たちが下の甲板から銃を構える。
「よし! こいっ!」
その様子に、堂々たる姿で敵を迎え撃つクロネコ着ぐるみなのであった!
●
発射されるトリモチ弾。それを華麗にかわして、統哉は天に手をかざす。
「着ぐるみで世界に誇れる制服を!」
召喚するのはユーベルコード『着ぐるみクラフト』によるクロネコの着ぐるみ。大量複製したその様相はまさにクロネコ着ぐるみ軍団であった!
「いくぞー!」
念動力で操りながら、全員で並んでカッコよくポーズを決めるクロネコ着ぐるみ's。
そして、クロネコたちが突撃する! それは風上プラス高い場所という立ち位置を最大限に活用した統哉の大攻勢だったのだ!
クロネコ着ぐるみが切支丹女武者たちに踊りかかる。……風に乗って本当に踊っているんだな、これが。
風の動きを見切った統哉がその動きに合わせて着ぐるみを操る。それを囮にして……なんか軽やかに踊るような演技とパフォーマンスを披露するクロネコ着ぐるみ(複製)!
「なっ、くっ!」
眼前の面妖な光景に、切支丹女武者たちは再びトリモチ弾を発射する。
べちょ。
全力でクロネコ着ぐるみ(複製)にトリモチがついていくが、特に気にせず踊り続けるクロネコ着ぐるみ(複製)。そして踊りながら、切支丹女武者たちに突進して、激突!
直後!
ちゅどーん!
爆発する着ぐるみ。それは統哉の仕掛けた作戦(爆発属性攻撃)であった。
(着ぐるみは浪漫だ)
次々と散っていく同志(着ぐるみ)たち。目の前の光景に思わず目を瞑り、涙する統哉。
(そして爆発も浪漫だ)
しかし、目を逸らせるわけにはいかない。ここはまだ道半ば、膝を折るわけにはいかないのだ。目を見開き、目の前の光景を直視する統哉。
トリモチ弾を食らいながら任務を全う(?)して爆散していく着ぐるみたちに、統哉は敬礼のポーズを微塵たりとも崩さない。
(そうさ、お前達の犠牲を無駄にはしない)
何のために着ぐるみ軍団がいたのか。それは行く手を塞ぐ敵倒し、数多の障害乗り越えて……辿り着くためだ。
「必ず辿り着いてやるからな! 紫の光指す海の先へと!」
びしっとクロネコ着ぐるみ(本体)の指が紫の光の先を示す。
うん、着ぐるみ召喚したのも、敵にぶつけているのも、爆破しているのも、あなたですけどね(汗)
ともあれ、着ぐるみ特攻(?)による爆発とその爆風の余波で、切支丹女武者たちが吹き飛ばされていく。
派手に爆破され続けた船上から、爆発の煙の一切が消えた後。残っていたのは猟兵たちのみであった。
ここに船上を襲った脅威は猟兵たちによって排除されたのである。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『剣鬼・無銘』
|
POW : 魔剣・首刎
【敵の攻撃速度を上回る居合抜きで反撃し、】対象の攻撃を予想し、回避する。
SPD : 魔剣・千鳥
【極限まで殺意を研ぎ澄ませること】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【一瞬で間合いに踏み込み、神速の一閃】で攻撃する。
WIZ : 魔剣・無銘
【居合の構え】を向けた対象に、【敵の逃げ道を塞ぐように放たれた無数の斬撃】でダメージを与える。命中率が高い。
イラスト:kuraba
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「蒼焔・赫煌」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
大嵐とオブリビオンと。二度に渡る脅威を凌いだ猟兵たちと鉄甲船『コーラルリーフ』の船員たち。
強風に揺れる船を操りながら、皆で協力して『紫の光』が指す先へ向かう。
そして、それは唐突に姿を表す。
コーラルリーフの進路上に見えて来たのは『巨大な紫色の光球』。洋上に浮かぶその様子は怪異としか言いようが無い。問題は、コーラルリーフの船首から伸びる紫の光が光球に続いていることだった。
「あれが、目的地……?」
誰かが呟く。
紫色の光球が求めていた地なのかまではわからない。しかし、光が導く先の目的地としては確実にそこであった。
船員たちの意気高揚を受けてコーラルリーフの速度が上がる。
その時、紫色の光球から何が飛び出す。それは止める間もなく、素早く空を渡り、コーラルリーフの甲板に降り立った。その姿を視認した猟兵に緊張が走る。それは紛れもなくオブリビオンーー『剣鬼・無銘』であった。
「委細まったくわからぬが……」
剣鬼が呟く。そう、状況などわからぬが……己の前にいるなら斬り捨ててしまえばいいのだろう、と。
剣の頂きに至るために、師や親兄弟すらも斬り捨てた外道はさらなる強さを求めて、嬉々として剣を握る。
ーーここまで至って。
猟兵たちと船員たちの想いはひとつだった。
『ここまで至って、立ち止まるわけにも引き返すわけにもいかない』と。
コーラルリーフの船上で、三度試練が訪れる。目的地まであとわずか。突破してたどり着け!
※細かな状況は以下の通りです。
・鉄甲船を取り巻く天候は2章の時と変わっていません。何かに掴まっていないと飛ばされるほどではありませんが、命綱など『防衛対策』や雨風への対処を打っておくと安全です(プレイングボーナスが付きます)
また、波や風を読むことで船の揺れのタイミングや風向きを掴むことが可能です(プレイングボーナスが付きます)
・『剣鬼・無銘』との戦闘は甲板上にて。ユーベルコードの他に、空中浮遊と早業、衝撃波の技能を保有しています。
・船員さんたちは安全な場所に隠れています。船ごと破壊しない限り、危険が及ぶことはありません。
★最後に
私信です。生放送までかなり時間が迫ってまいりました。できるなら、そこまでにリプレイ完結を目指したいと思っております。
20日の14:00までにプレイングを頂ければとても嬉しいです。無理のない範囲でご協力頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
夢幻・天魔
【超絶厨二病:好きに動かしてください】
フッ、嵐の中での戦いか……
ちょうど良いハンデだ
ククク……『最強』の力の一つを見せてやろう
『異世界での最強にして無敵なる伝説的な俺』を使用
かつて異世界で無双した姿に変身して戦う
(実際に異世界に転生したわけでは無く、全て天魔の妄想)
どんな姿に変身するかとその設定は全面的にお任せ
如何な剣技であろうと、この俺の前には無為
多少回避されようが、当たるまで攻撃するだけだ
フハハハハハ!!!
御桜・八重
【POW】
以前戦った剣豪とは全く違う気を感じるね。
あれは…邪な剣だ!
「ちぇすとーっ!」
UCではないけれど、鋭い気合で二刀を振るう。
でもそれは尽く反撃の居合いで躱され、
合間に飛んでくる斬撃でわたしは既に満身創痍。
桜色のオーラで護っているとは言え、このままじゃ…
覚悟を決める。
余計な力を抜いて剣を下げ。
感覚を、研ぎ澄ます。
船の揺らぎ、波の音、風の匂い。
衣擦れ、摺り足、剣の刃鳴り!
波の揺れ、背を押す風に合わせて鋭く踏み込む。
「ちぇえいっ!」
裂帛の気合いで繰り出すけれど、
『魔剣・首刎』はそれでも躱すだろう。
…好機!
その剣を陽刀で受け流して懐に滑り込み、
繰り出すは神速の八連撃【花嵐】!
進むんだ、この先へ!
館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎
遅くなった、ここから加勢する
ここで立ち止まるわけにはいかないだろ?
事前に黒剣に宿りし魂を召喚し、剣に纏わせておく
※魂の色は白
波風読むとか天候対策とかは気にせず
ただ愚直に斬るだけだ
船が揺れたら「ダンス」で踊るようにバランスは取るか
「視力、戦闘知識」で剣鬼の行動を観察し
魔剣・千鳥で斬られようとしている他猟兵の前に「ダッシュ」で割込み「かばう」
神速の一閃は「早業、武器受け、オーラ防御」で黒剣で受ける
受け止めたら【魂魄剣・戦術模倣】でコピー
剣鬼への殺意を「殺気」を乗せてさらに研ぎ澄ませ「2回攻撃、鎧無視攻撃」を乗せた神速の一閃で反撃だ!
貴様のような悪鬼は骸の海に還れ!
主・役
おまかせプレイング。
トラウマ製造機と呼ばれる所以となった狼人モード(人間大)。通称蹂躙捕食モード、気がつけば首から上が無いはまさに皆のトラウマだった。
限界突破した継戦能力による耐久力と回復力にオーラ防御による各種耐性。
早業の先制攻撃による残像すら残さぬ行動速度。
第六感と野生の勘で見切り直感的に先の先まで読み、盗み攻撃で攻撃の機会を潰していく。
呪詛で形成された爪や牙はどんな防御も引き裂き噛み砕く(防御無視攻撃/鎧砕き/部位破壊)。
エネルギーさえ喰らう大食いな捕食で武器やエフェクトさえ喰らい自らのリソースに変換。
その存在感と威厳による殺気での気絶攻撃。
咆哮(大声/恫喝)による衝撃波での気絶攻撃。
文月・統哉
オーラ防御展開しつつ情報収集
敵の行動とUC見切り弱点を指摘する
成程、その反応速度は真に神業だな
敵の攻撃速度を確実に上回る居合抜き
だがそれはあくまでも敵の攻撃を予想し反撃として繰り出す技だ
つまり攻撃のタイミングを敵の行動に委ねる事に他ならない
その起点となる行動が罠か否かを見極める間も無いままに
ニヤリと笑い宵で攻撃…は演技でフェイントだ
見破られても構わない
直後本当に攻撃する
居合抜きの反撃見越してオーラ防御で強化した着ぐるみで武器受けし
敵が1撃目の回避に油断した隙狙いカウンター
2回攻撃の2撃目として満を持しての着ぐるみキック!
当たれば実証完了だ
UC封じ撃破する
さあ行くぜ、未知なる海へ!
※アドリブ歓迎
リリスフィア・スターライト
あれが最後の障害みたいだね。
早く倒して先へ進むよ。
大波による船の揺れでバランスを崩さないよう
ロープで身体を固定しておくね。
その上で天体破局による撃破を狙うよ。
剣鬼は斬撃は、剣で凌いで反撃の隙を伺うよ。
大波や嵐が激しくなったタイミングを狙って
天体破局による激しい落雷を剣鬼の上に落とすね。
相手の刀が避雷針となれば、命中もしやすいかな。
それでも倒れないのならとっぽうを巻き起こして船から追い出すよ。
無事に撃破出来たのなら船乗りたちと協力して船を進めて
目的の場所までもう一頑張りだね。
メグレス・ラットマリッジ
【ブットバース】崩壊可
そうですとも、嵐を乗り換えた者を迎えるのは太陽でなくてはならない。
バッドなオチはごめんですよ
技術の差は知恵と数で埋めましょう
防衛に専念し、斬撃は避けたり武器で受けたり(見切り)
加えて命綱で足に掬う・斬撃の範囲外から斧を投げるといった嫌がらせで機を伺います(マヒ攻撃・恐怖を与える)
機を見出せば攻撃を受け無理矢理隙を作り、全出力の電撃を叩き込みます(UC)
そこは嘘でも友人の危機とか、天の助けの方が素敵じゃないですか? 武勇伝にも箔がつきますよ。
化野・那由他
【ブットバース】
困難はありましたけれど、楽しい冒険だったのです
台無しになどさせません
敵の攻撃は第六感で回避。船の揺れもそれで感知
避けきれぬ時は、匕首で武器受け
必死に戦う中、『物語』を思い出します
白紙の頁に浮かび上がるのは【妖奇譚『白面九尾』】
狐火、雷、風の刃の、全力魔法と属性攻撃で反転攻勢を
攻撃は最大の防御。斬撃を跳ね除け、九尾狐の術・手数で圧倒します
私はヤドリガミ。友人を護る為なら――たとえ寿命が削れようとも構いはしません(心中で決意を)
でも、なぜ急に思い出せたのでしょう……はっ、もしかして頭を打ったから……?
ラットマリッジさんの言葉に微笑み、そうですね、と頷きます。
アドリブ大歓迎です!
●
鉄甲船『コーラルリーフ』へ降り立った、オブリビオン『剣鬼・無銘』。
刀の柄に手をかけ、腰を落とした居合抜きの構えにて、戦闘態勢を取った無銘と相対した化野・那由他(書物のヤドリガミ・f01201)はほんの一瞬目を瞑る。脳裏を巡るのはこれまでの道程。
(困難はありましたけれど、楽しい冒険だったのです)
那由他は目を開き、確かなる意思を秘めた瞳で無銘を睨みつける。
「台無しになどさせません!」
「そうですとも」
那由他の言葉を受けて、メグレス・ラットマリッジ(襤褸帽子・f07070)が笑いかける。
「嵐を乗り換えた者を迎えるのは太陽でなくてはならない。バッドなオチはごめんですよ」
優しい笑みを湛え、背中合わせに構える【ブットバース】の二人。
そこへ船内から甲板へ駆けあがってきた3人の猟兵が戦線に加わる。外洋に乗り込んでからこっち、ずっと慌ただしかった船内のごたごたを片付けて、ようやく甲板にのぼることができた縁の下の力持ちたち。
「あれが最後の障害みたいだね」
その一人、リリスフィア・スターライト(プリズムジョーカー・f02074)は、無銘を視認して、リリスの魔剣を手にする。リリスフィアに続く、夢幻・天魔(千の設定を持つ男・f00720)と館野・敬輔(人間の黒騎士・f14505)。
3人を加え、計8人の猟兵たちが無銘を取り囲む。
しかし無銘は動揺すらせず、静かに呟く。
「では……死合うと致しましょう!」
狂える剣の鬼が猟兵たちに仕掛けてきた。
●
それは戦闘の開始とするには、あまりにも一瞬の攻防。
無銘の魔剣・千鳥。一瞬で間合いに踏み込む神速の一閃。
「……っ!」
それを第六感で感じとり、咄嗟に匕首で受け止める那由他。刃同士がこすれる嫌な音が響くが、那由他が匕首を振るって無銘ごと振り払う。
刃を弾かれ、しかしその勢いをそのまま側にいたメグレスへ叩き付けるようにして振り下ろす無銘。
「ちょっ?!」
不意を打たれた一撃に、メグレスは咄嗟に懐を叩き、取り出した艶消しのトマホークを乱暴に振り払う。刃同士がぶつかり弾き飛ばされ、結果的に攻撃を回避するメグレス。
洗練された居合抜きの技術、それを感じたメグレスは素早く距離を取った。正面から戦うには不利のようだ。ならば、取るべきは。
――技術の差は知恵と数で埋めましょう。
防御に専念して。隙を窺う。もしくは隙を作り出す。その作戦と決めたメグレスがトマホークを投げつける。別名:嫌がらせ、ともいう。
トマホークを刀で叩き落とし、再度居合抜きの構えを取った無銘。足を止めたその場からの居合抜き。魔剣・無銘の斬撃が衝撃波となって襲い掛かる、その対象は……リリスフィア!
「うそーっ?!」
油断などしていない。しかし、リリスフィアの逃げ道を塞ぐように放たれた無数の斬撃には、さすがに『焦るな』と言われも無理がある。咄嗟に剣を体の前に構えるリリスフィア。自身に当たりそうな斬撃のみを的確に剣で弾き飛ばすも……斬撃の数が多すぎる。
「くっ!」
咄嗟に体を固定するために仕込んでおいたロープを頼りに、甲板の上で円を描くように体を滑らすリリスフィア。斬撃を全て回避して態勢を整えたリリスフィアはほっとひと息つきながら。
(早く倒して、先に進むよ)
そう結論付ける。とてもじゃないが、これを相手にしながら先に進むことは難しい。その結論が出るのはごく自然なことで。仕留めるのに重要なのはタイミング。リリスフィアが狙うのは一瞬。
「いくぜ!」
リリスフィアから意識を引き剥がすがごとく、無銘に突撃する文月・統哉(着ぐるみ探偵・f08510)。クロネコ着ぐるみが握る大鎌『宵』が振り抜かれる……よりも早く、無銘が統哉の懐に潜り込む。魔剣・首刎、統哉の攻撃を上回る速度による居合抜きでの反撃。その反撃を統哉は咄嗟に突き出した手の前に展開した盾状のオーラ防御で受け止める。
受け止めた刹那、無銘の動きが止まる。
そこへ仕掛けたのは、ユーベルコード『アバターマスター『AliceS Bite』』で既にエンドコンテンツボスのアバターと同期を完了していた主・役(エクストリームアーティスト・f05138)。
「……ふっ」
小さく息を吐いて。役が仕掛ける。
限界突破した早業の先制攻撃による残像すら残さぬ速度。どんな防御も引き裂き噛み砕く、呪詛で形成された爪が無銘を斬り裂かんと振るわれる。
「ハッ」
静かに。しかし確実に、無銘が魔剣・首刎の居合抜きで役の爪を弾き返す。間合いに入れば斬る、ゆえにいかな高速移動も無意味と言外に告げる無銘。
「えー……面倒だな」
その居合抜きをまともに受けた役であるが、超回復力(周りからエネルギーを変換している)でダメージはすぐに消えていく。しかし、力押しではどうにもならない点はさすがに面倒だ。
途端にやる気をなくした役に向けて、再度放たれる魔剣・千鳥。その時、役と無銘の間に割り込んだのは敬輔であった。
「ここで立ち止まるわけにはいかないだろ?」
遅くなった分はこれから挽回すると、役を庇いながら黒剣で無銘の一撃を受け止める敬輔。既に黒剣に宿っている魂は召喚済、その刀身に魂の色である白を纏わせている。刃と刃がぶつかり、その勢いに弾け飛ぶ両者。
ここまでの無銘と猟兵たちとの攻防をつぶさに観察していた御桜・八重(桜巫女・f23090)は小さく呟く。
「以前戦った剣豪とは、全く違う気を感じるね」
慎重に、しかし怯むことなく。八重は両の手に愛刀、陽刀・桜花爛漫と闇刀・宵闇血桜を構える。そして纏うは桜色のオーラ。
「あれは……邪な剣だ!」
ならば捨て置くわけにはいかない、と八重が突撃する。
「ちぇすとーっ!」
鋭い気合とともに振るわれる陽刀と闇刀。しかし、八重の速度を上回る無銘の魔剣・首刎。二刀をかわされ、放たれた居合抜きの一撃が八重の腹部を捉える。
「ぐ……っ!」
桜色のオーラが刃を受け止めたが、傷は浅くない。咄嗟に飛び退る八重に、無銘は衝撃波を飛ばして追撃する。徐々に斬り裂かれていく八重。
(桜色のオーラで護っているとは言え、このままじゃ……)
致命傷には至らずとも押し切られる。頬に伝う冷たい汗。
その攻防を押し留めたのはメグレスの妨害(嫌がらせ)であった。
「とうっ」
マストと自分を繋げたままの命綱。これを上手く利用して無銘の足元を掬うメグレス。ダメージを伴う攻撃では無かったためか、無銘の反応が遅れてその場にすっ転ぶ。
しかし即座に態勢を立て直す無銘。その隙に八重との間に割り込むのは天魔であった。
「フッ、嵐の中での戦いか……ちょうど良いハンデだ」
と吹きすさぶ風の中、(中二病的に)カッコつける天魔。眼前に立った不遜な男にも無銘の攻撃は止まらない。
「……ちっ」
色んな余韻を邪魔されて舌打ちしながら、無銘の攻撃を凌いでいく天魔。彼に助けられ、八重が距離を取って態勢を整えようとする。
――反撃のチャンスが作り切れない。
絶対防衛領域ともいえる居合抜きの間合い。そして遠距離から飛ばしてくる衝撃波。
衝撃波をかわし切れなかった那由他の頬に血の筋が走る。
(このままでは……)
押し切られる。その危機感が那由他の思考を必死に後押しする。何か手は無いか、と。
(まだ……まだ!)
生半可な攻撃は意味がない。押し返すための隙が見いだせない。ゆえにリリスフィアとメグレスはその隙を窺い、防戦に回り、機を待つ。
距離を取って衝撃波を回避した敬輔。不意に波の揺れが激しくなってきた。とっさにダンスで踊るようにバランスを取って事無きを得る。対策を打ってなかったせいか、どうにもタイミングがつかめない。
その時。
「ククク……フハハハハ!!」
天魔は高らかに笑いはじめた。
「にゃふふふ!!!」
釣られるように統哉も笑い出す。
そう、本番はこれからだ、と。
『超絶中二病』と『着ぐるみ探偵』は高らかに笑う。
それを合図にしたかのように、閃いた役が空へ飛びあがり、周囲の天候エネルギーを『喰らい』始めた。
●
いかなる攻撃も間合いに入れば斬るのみ。神速の居合抜きに欠点はないのか……と問われれば、『在る』と答えるのが猟兵たちだ。
「ククク……『最強』の力の一つを見せてやろう」
顔を半分隠すような手の仕草。力強く宣言した天魔が発動するのはユーベルコード『異世界での最強にして無敵なる伝説的な俺』。
「かつて異世界で無双した、この姿でお相手しよう」
そういって天魔が変身するのは『無敵の異世界転生した自分の究極装備』の姿(ただし妄想である。ちなみに今回は漆黒を纏いし、輝く闇の堕天使。手には断罪の剣がある)。
その姿で以て突進する天魔。天魔の攻撃に無銘は魔剣・首刎で反撃する。……が、刃が漆黒に弾かれる。
「如何な剣技であろうと、この俺の前には無為!」
そう、反撃の刃が当たったところとて、歩みを止めなければいいだけなのだから。痛みもダメージも無ければ足が止まることなどなく。
「そして、多少回避されようが、当たるまで攻撃すれば必中だ! フハハハハハ!!!」
無銘の反撃をものともせず、高笑いと共に天魔が攻撃を繰り出していく。その攻撃は乱雑ではあるが、激しく無銘を攻め立てる。とどまることのない連続攻撃に、無銘の対応速度が徐々に遅れていく。
「ちっ!」
天魔の攻撃に面倒を感じた無銘が素早く距離を取る。そこへ回り込んでいたのは統哉であった。予測済み、と言わんばかりに宵を構え、仕掛ける統哉。
「……っ!」
それは不意打ちであっても、無銘の鍛え上げられた体は統哉の攻撃に反応する。居合抜きという形で振り抜かれる刃。
「成程、その反応速度は真に神業だな」
しかし、その反撃に統哉は『ニヤリ』と笑う。
(カウンターっていうのは、あくまでも敵の攻撃を予想し反撃として繰り出す技だ)
それはつまり攻撃のタイミングを敵の行動に委ねることに他ならない。そして咄嗟であればあるほどに、『その起点となる行動が罠か否かを見極める間など無い』ままに放たれるだろう。
統哉の攻撃はフェイントだった。刃の間合いも速さも先の一撃でわかっている。居合抜きの反撃をオーラ防御で強化したクロネコ着ぐるみで受け流す。
「これがお前の弱点だ!」
そして放つのは2段構えの攻撃の第二段、満を持しての『着ぐるみキック』!
そう、居合抜きのもうひとつの弱点は『放った後が隙だらけになる』ことだ。
「ちぃぃぃっ!」
まともに入ったドロップキックをどうにか腕で受け止める無銘。
「実証完了だ。どんな難問だって突破口はきっとある!」
「……!」
それは統哉のユーベルコード『着ぐるみ探偵の推理』であった。(今回は)探偵帽子を被ったサルな着ぐるみマスコットが刀にしがみつき、居合抜きを封じる。
「くっ……なんだこれは!」
刀に纏わりついたサル着ぐるみを振り落とそうと無銘が刀を掲げる。
「『それ』を待ってたよ!」
その瞬間こそ、リリスフィアが待っていた瞬間であった。ユーベルコード『天体破局』による、リリスフィア渾身の激しい落雷が、刀を避雷針として無銘に直撃する。
「まだまだまだまだ!」
これまでのお返しと言わんばかりに、次々と落雷を落としていくリリスフィア。落雷に打たれ続け、無銘の動きが止まる。
「隙あり!」
それを好機と見たメグレスが杖を構える。握る手から滲む血。それはこの杖、雷杖(高出力)を扱う代償であり、その『出力の糧』だ。
「くらいなさい!」
メグレスの血を食らった雷杖が全出力の電撃を放つ。甲板上を走る雷撃、それはユーベルコード『肉斬骨砕』の効果を伴って、無銘に叩き込まれる!
「ぐが……っ?!」
直撃した位置は心の臓。電撃のダメージが心の臓を砕き、吐血する無銘。
「がおー!!!」
その時、頭上からの役の咆哮という名の衝撃波が放たれる。周囲の天候エネルギーをすべて攻撃エネルギーに変換し、詰め込んだ超高密度な衝撃波。それを真上から叩き付けられた無銘は、その衝撃に気を失う。
ふらふらとよろめく無銘。確実な隙へ敬輔が黒剣を構える。
「とっておきの剣技を見せてやるよ……模倣されるなんて思わないだろ?」
ユーベルコード『魂魄剣・戦術模倣』。先に攻撃を受け止めた時に、すでにコピー済だった魔剣・千鳥で以て、剣鬼への殺意を殺気として乗せた鋭い神速の一閃を放つ敬輔。
防御を無視する二連撃に吹き飛ぶ無銘。しかしその衝撃で意識を取り戻す。
「……ふぅ」
瞳を閉じた八重が小さく息を吐く。覚悟は既に決めた。欲しかったのは、自身を調える『時間』。それは仲間たちがどうにか作ってくれた。
その間に。余計な力を抜いて剣を下げ。感覚を、研ぎ澄ます。
船の揺らぎ、波の音、風の匂い。衣擦れ、摺り足、剣の刃鳴り……!
吹き飛ばされた無銘がすぐ側に着地したことを察知した八重が目を見開く。波の揺れも背を押す風も今は……八重の味方!
「ちぇえいっ!」
鋭く踏み込み、裂帛の気合いで繰り出す一閃。しかし、それは咄嗟に振るった無銘の刀に弾かれる。そして流れるような軌道で放たれる斬撃。
……仮に、その反撃が魔剣・首刎であれば、より際どく踏み込まれていたかもしれない。しかし、仲間たちの攻撃によって、無銘もまた万全ではない。その一撃は鋭くとも、腕力のみによる斬撃ならば……!
(……好機!)
無銘の一撃を陽刀で受け流す八重。刃に刃を滑らせて跳ね上げながら、その身を素早く懐に滑り込ませる。そして繰り出すは!
「いざ吹き荒れん、【花嵐】!!」
ユーベルコード『花嵐』。二刀による神速の八連撃が無銘の体に叩き込まれていく。
「進むんだ、この先へ!」
八重のその言葉が確かな力となって。無銘を斬り裂いていく。
必死な攻防の最中。那由他は不意に『物語』を思い出す。風にふわりとめくられる頁。白だけが埋め尽くしていたその頁に……浮かび上がるは『妖奇譚』。
「……此れにて、読み終わりでございます」
新たに紡いだ『妖奇譚『白面九尾』』。那由他の瞳が輝き、己に憑依させた絶大な妖力を誇る九尾狐が力を振るう。狐火、雷、風の刃、それらが那由他の全力の攻撃として無銘に襲い掛かる。
(攻撃は最大の防御……!)
斬撃を跳ね除け、九尾狐の術・手数で圧倒する那由他。奇書を持つ手に力がこもる。強力な術には反動がある。……だとしても!
(私はヤドリガミ。友人を護る為なら……!)
――たとえ寿命が削れようとも。
那由他の心中での決意。それは攻撃の激しさとなって無銘を打ちのめしていく。那由他の力の顕現として、縦横無尽に駆け巡る狐火と風の刃と雷。
「がっ……ぐっ……」
那由他の攻撃を受けてもなお、その場に踏みとどまる無銘。そしていまだなお消えぬ戦意。
その姿を見て、リリスフィアが手をかざす。
「だったら吹っ飛ばす!」
リリスフィアの巻き起こした突風が無銘の体を吹き飛ばし、海へと突き落す。
「くっ、こんな、ことで……!」
咄嗟に空中浮遊で空に留まる無銘。しかし、それは完全に『失策』であった。
「いただきまーす」
「なっ……!」
上空で佇んでいた役が両手をかざす。大食いの魔法が無銘を包み込み、その存在そのものを食らい尽くす。
小さく驚愕の言葉を最期の言葉にして。
鉄甲船コーラルリーフにふりかかった最後の脅威は、跡形も無く消えたのであった。
●
剣鬼・無銘を撃破した猟兵たち。それが切欠となったのか否か。徐々に天候が回復していく。雲の切れ間に太陽の光さえ見えて。
「終わったか」
穏やかになった周囲に敬輔が黒剣を収める。その側に降りてきた役はアバターとの同期を解除して。ずっと伝っていた血涙が止まった。
「ふあぁ……疲れた」
とそのまま甲板でお昼寝し出す役。
「よし、目的の場所までもう一頑張りだね」
戦闘が終わったことを察知して甲板に戻ってきた船員たちと協力して、船を先に進めるべく、走るリリスフィア。
「わたしも手伝うよ!」
「えっと、八重さんはまず治療したほうがよいのでは?」
リリスフィアに駆け寄ろうとした八重は、そんな正論に『うぐっ』と唸ってしまい。
徐々にコーラルリーフの船速があがっていく。船首から細く続く紫の光、その先にある巨大な紫色の光球に向けて。
「ククク……感じるぞ、この疼き、間違いない!」
天魔の包帯を巻いた腕が疼き始めている(気がする)。これはきっと次なる世界、力(という名の設定)に反応しているからに違いない。
「さあ行くぜ、未知なる海へ!」
船首でクロネコ着ぐるみな統哉がびしっと前方を指差して。
慌ただしくなってきた甲板の片隅で。
那由他とメグレスは背中合わせになりながら甲板に座り込んでいた。戦闘の疲労はなかなかにひどく、しばらく立てそうにない。
ぽけーっとしていると魂が口から出そうになる那由他だが、ふと思いついたことがある。
「なぜ急に思い出せたのでしょう?」
それはもちろん、先程放った『妖奇譚『白面九尾』』のことである。奇書の白い頁は彼女の記憶の白さ。現れた妖奇譚は彼女の記憶でもあるのだ。
「……はっ、もしかして頭を打ったから……?」
「……そこは嘘でも友人の危機とか、天の助けの方が素敵じゃないですか?」
那由他の閃き(天然)に、微苦笑するメグレス。
「武勇伝にも箔がつきますよ」
「……そうですね」
メグレスの言葉に微笑み、頷きを返す那由他。そして、今は穏やかになった船の揺れに二人は身を任せる。
コーラルリーフが紫色の光球に近付いていく。
不意に。紫色の光球に僅かな『白い光』が混ざった。
「「「……!!!」」」
その時、光球を見ていた者すべてに。『向こう側に『南国の島々』が見えた』ような気がした。
「あれが……『グリードオーシャン』?」
誰ともなく呟かれたその言葉は、今は海に溶けて消えて。
鉄甲船『コーラルリーフ』は、猟兵たちの助力を得て、紫の光が導く目的地にどうにか辿り着いたのであった。
大成功
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