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アノーイング・アウトローズ

#アポカリプスヘル

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#アポカリプスヘル


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「……ここで間違いないな?」
 荒野の中にポツンと、閑散とした雰囲気の廃墟はあった。野党の潜伏跡地と思われるその廃墟。それなりに経験を積み、装備を整えた奪還者達は、緊張感を纏いながら周辺に気を配っている。
「遠目から調査しても、敵影はなし。ここで物資が確保できたなら、俺達もしばらくの間は生き永らえる事ができる……はずだ」
 少し前から偵察の役目を与えられ、先行して廃墟を監視していた奪還者が告げる。とはいえ、安全面を考慮すればもうしばらくの間は監視を続けたいというのが本音であろう。そう顔に出ていた。しかし彼らの拠点は小規模なもので、蓄えは底を尽きそうな状況だ。今この時も拠点の住人たちは飢えに苦しみ、人攫いの恐怖に震えているはず。そんな絶望を僅かでも癒せるとすれば、それは温かい食事に他ならない。
「進もう」
 戻っても待っているのはじり貧の未来……となれば、この荒廃した世界の住民たちには前に進むほか道はない。

 だが――。

「……っ、た、た、退却! 撤退だーー!!」
 勇気を内に秘めた奪還者達は賭けに敗れる結果となった。
 進んだ野党の潜伏跡地、そしてその先の最深部。
 そこで爛々とギラツくギャングの視線に囲まれ、撤退を叫ぶ奪還者の男は、己達の拙策を今になって悔やむ。もう少しだけでも慎重に事を進めるべきであったと。だが、次に比較的安全かつ物資の残る廃墟を発見できる保証もないゆえ、彼らは危険と知りつつも地獄の窯の底へと誘われた。
『余裕』多くの奪還者達が持ちたくとも、持てぬそれ。しかしそれを持たねばアポカリプスヘルで生き抜く事は困難だ。
「ヒャアアアアアアッッハァアアアアアアア!!」
「……ここまでかっ!? だが、この命尽きるまで――」
 歓喜と血に湧くギャング達に身を刻まれながら、奪還者達は最後の抵抗を見せるも、それは無為に終わるのだった。


「――と、ここまでが色葉が視た予知の内容になるのだ」
 猟兵達に、アポカリプスヘルで足掻く奪還者に迫る危機について伝えるのは、月詠・色葉(ロリ系焦熱妖狐のアーチャー・f03028)。言葉は冷静ながら、その表情には不快さが隠し切れず滲み出ていた。
「当然、このまま放っておく訳にはいかないのだ! みんなには奪還者さん達が廃墟に突入する前に、先に行動を起こしてもたいたいのだ。廃墟――野党の潜伏跡地には、それらしい罠が点在しているのだ。まずは侵入者を拒むエリアを超え、廃墟の奥に巣食うオブリビオンの排除と、物資を持ち帰る事で事件を未然に防いでもらいたい、という訳なのだ」
 現在この廃墟は、野党の代わりに、とあるギャングが根城にしていると見られる。罠が仕掛けられていると見られるエリアにギャングの姿は見られないが、恐怖と暴力によってギャングの支配下に置かれた奴隷の姿はある。撃退するのは容易だが、どうするかの判断は猟兵に委ねられる。
 元々は野党の潜伏地という事もあり、罠の他にも周辺は複雑に地形が入り組んでいて、障害物なども設置されているだろう。
「予知で視た限りでは、罠は催眠や毒などのガス類、障害物も兼ねる巨大な鉄球が転がってきたりと、そんな感じなのだ。もちろん未知の罠や障害物もあるかもだから、注意して欲しいのだ」
 迷路のようなエリアを突破すれば、廃墟の深奥までは一直線。直ぐに物資を満載した巨大コンテナの存在が確認できる。だがその周辺には大勢のギャングの姿があるだろう。
「ギャングは卑劣な手段を厭わないようだから、気を付けて! 好き勝手する奴らに鉄槌を下してやるのだ!」


ハル
 皆様、新年明けましておめでとうございます。ハルです。今年もよろしくお願いします!

 今シナリオはいろんな意味で過酷な世界、アポカリプスヘルが舞台となっております。

 流れとしては、一章で入り組み、罠のあるエリアを突破→二章で廃墟奥にて対ギャング集団戦→三章日常となっております。

 戦闘時に連携歓迎、不可等ありましたら、教えてくださると有難いです。
 NG行動等も同上です。
 ソロの方もお仲間同士も大歓迎です。

 プレイングの受付は、基本的にそれぞれの章公開日を含めた一~二日程度で考えております。

 2章以降の詳細は、章公開時にご確認ください。
 では、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『潜伏跡地の調査と整備』

POW   :    力仕事メインで障害物等を撤去する

SPD   :    全体の偵察・罠の有無を見る

WIZ   :    簡易図を作ったり気配を探る

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アテナ・カナメ
【心情】この世界…やっぱり生きていくためには色々市内となのね…まあなんにしてもギャングを倒して物資を持ち帰らないとね!行くわよ宛那!(宛那(元の体の持ち主)はい!行きましょうマスクさん!でも中は罠が多いそうです…気を付けて…)そうね。それが懸念材料よね…

【作戦】罠に気を付けつつ進む。【第六感】を頼りに石などを投げて罠がありそうな所を探っていくわ。でも全部の罠を見抜くのは難しそうね。奴隷にも会いそうだけど殺さないように【怪力】を利用して意識を落としていくわ。後は鉄球をバーニングパンチで破壊して戦意を削ぐわ!「これでも私とやる気?」ってね。私的にもその方がいいのよね…。(アドリブ・絡みOK)


ノウェム・ノインツィヒ
【POW】連携・アドリブ歓迎

こんな場所に拠点を築いていたのか……厄介な奴等だ。まあいい、この後の事を考えるならば、適当に使えそうな物を見繕いつつ、瓦礫の撤去作業に勤しむ事にしよう。あぁ、こんなナリだが力仕事は得意な部類だ。任せてくれ。……そうだ言い忘れていた。明らかに重そうな岩などは、こうやって念動力で持ち上げられる。無理そうならば、教えてくれ。わたしが、手を貸そう。

手掴みでの作業に加え、持ち前の念動力も駆使。また人力では不可能もしくは、素手で触るには危険な障害物等はUCを使用し撤去する。




「こんな場所に拠点を築いていたのか……厄介な奴等だ」
 荒野特有の乾いた風に吹かれ、ノウェム・ノインツィヒ(外見詐欺・f24561)は平坦な声色で呟いた。汚染されたアポカリプスヘルの空気にもその白貌は眉一つ動かず、視界が妨害される入り組んだ廃墟の奥を見据えている。
(「どう見ても踏み込むには怪しい場所だけれど、この世界……やっぱり生きてくためには色々としないと、なのね……」)
 アテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)――要・宛那の願いに心を奪われ、姿を借りているヒーローマスクもまた、少し眉を細める。多少の危険は承知しつつも、それでも行動せねば死が待つアポカリプスヘルの酷薄さ。
「なんにせよ、ギャングを倒して物資を持ち帰らないとね!」
 それでもアテナは、大きく意気込むようにそう口にする。
(「はい! 行きましょうマスクさん! でも中は罠が多いそうです……気を付けて……」)
 すると、彼女の内にいる宛那も同意し、同時に心配を露わにした。
「そうね。それが懸念材料よね」
 腕組みをしたアテナが、数瞬思案を巡らせる。
「一先ず、わたし達の行く手を阻む瓦礫の撤去作業に勤しむ事にしよう」
 と、アテナと宛那のやり取りを知ってか知らずか、ノウェムがそう提案した。
「なら、そっちはお願いね。罠への対策は私がするわ」
「あぁ、こんなナリだが力仕事は得意な部類だ。任せてくれ」
 ノウェムは小柄だが、立派な猟兵。アテナが「その点に関して、心配はしていないわ」そう微笑み、廃墟を進む。

 宣言道理、ノウェムが手掴みで彼女の体躯ではとても持ち上げられなさそうな障害物を排除する。
 その横でアテナは罠を警戒しながら、廃墟の奥を目指していた。
「……怪しいわね」
 アテナの第六感が囁く。通路の先。試しにその辺にあった石を投げてみると、……当たりだ。オドロオドロシイ色彩のガスが噴出した。
 元・野党の潜伏跡地だけあって、この廃墟には複数の抜け穴のような物さえあった。障害物には激しい抗争の痕が残されており、アテナはここに至るまで複数の罠を見破っている。
「全部の罠を見破るのは難しそうね。時間もかかりすぎるわ」
 奴隷の姿はまだ目にしていない。奪還者が発見できなかった事を考えると、恐らくどこかに潜んでいる線が濃厚か。
「わたしの出番か」
 慎重かつ迅速に先を急ぐと、廃墟の奥への侵入者を拒むように巨大な岩が立ち塞がる。何らかの対処する手段を持たなければ遠回りを強いられ、罠にかかる確率も大幅に上昇するだろう。
 しかしノウェムは巨石を前に、顔色一つ変えない。
「……そうだ言い忘れていた」
 ふいにノウェムがアテナの方を振り返る。
「明らかに重そうな岩などは、こうやって念動力で持ち上げられる」
 そして至極あっさりと、目には見えない力で軽々と巨石を持ち上げてみせた。
「……まぁ、これは補助的なものだがな」
 が、その巨石も、罠の一つ。巨石を持ち上げると同時に、巨石の裏から調教済みの奴隷が飛び掛かり、堰き止められていた2個の鉄球が猛烈な勢いで転がってくる。
「もう一仕事必要みたいね」
「そのようだ。奴隷はどうする?」
 ノウェムの乳白色の瞳の奥、色のない視線が襲い来る奴隷達を捕捉する。
「殺す気はないわ」
「では、そのように対処しよう」
 アテナにもノウェムにも、焦りの色は見られない。やり過ぎないように注意を払いつつ、アテナが迫る奴隷の意識を刈り取る。
 ノウェムはその場から一歩も動くことなく、巨石に続いて奴隷や片方の鉄球の動きを念動力で完全に静止させた。
「ノウェムさん、もう片方の鉄球は私に任せて! 利用して彼らの戦意を削ぐわ!」
「無理そうならば、教えてくれ。わたしが、手を貸そう」
「ありがとう。でも、私もスーパーヒーロー。この程度は何て事はないわ!」
 そこまで言うのなら、ノウェムとしても異論はない。アテネは正面に鉄球、左右に奴隷を視界に納めつつ、真紅のマントを翻す。露わになったのは、華麗なスタイルと、深紅のビキニ。燃え上がるような気分と共に、拳に炎を纏う。
「燃える拳を受けなさい!バーニングパァンチ!!」
 大威力の一撃は、鉄球を鏡細工のように容易に粉砕する。
「……ひ、ひぃっ!」
 その様子に、奴隷達は完全に腰を抜かしたようだ。抵抗する意思を失った奴隷たちにアテナはホッと安堵の息を吐き、ノウェムと共にギャングと物資のある場所を目指す。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
アド連歓迎

……別に攻撃しても構いませんけども。多分、どれも効かないと思いますよ?

UC発動、後続の為に罠を解除しながらエリア攻略を目指します
幸い第六感に聞き耳、罠使いと破壊工作の知識があるので相手の考えうることはそこそこ分かるんじゃないでしょうか
動かすものがあれば念動力で操作
それで厳しければ高速詠唱頼みです
必要ならオーラ防御も展開しましょう

奴隷?
……大丈夫、助けに来ました
まだ信じられないかもしれませんけど、大船に乗ったつもりで期待しててくださいな

まあ私の光のせいで目が眩んでると思いますけども


月宮・ユイ
アドリブ連携◎
*呪<呪詛>操る誘惑呪詛宿す呪物のヤドリガミ

危険を冒さなければ明日はなく
それでも生き抜く為に足掻く人達はいる。
殺させるわけにはいきませんね

電脳魔術起動、
<呪詛>[マーレ+マキナ]で補助受けた探査術式の侵蝕拡散と
<念動力+情報収集+第六感+視力>超能力による探査(透視等)
を併せ周辺地図作成、
<知識:罠使い・拠点防御>基に罠の発見と分析解析。

肌に<オーラ>纏い防御。
<風地属性攻撃・念動力・怪力・早業>
遠距離で事前に発動させる、ガス纏める
地形干渉で噴出口塞ぐ、壁と力併せ鉄球受け止め
又は駆け抜け強行突破、等々罠に合わせ対処対応。
奴隷達には《夜魔誘惑》
せめて良い夢を見せてあげましょう




「……別に攻撃しても構いませんけども。多分、どれも効かないと思いますよ?」
 探索中、突然現れた奴隷に囲まれながらも、鈴木・志乃(ブラック・f12101)はその態度を変える事はなかった。
「っ……っくっ!」
 むしろ、その平然とした強者の態度に動揺を示したのは、奴隷達の方。奴隷達は武力に優れている訳でもなく、奴隷として極限の生活を行っているため心身の状態も非常に悪い。廃墟を統べるギャングからしてみれば、失っても惜しくはない捨て駒のような存在だ。
 ――どうする? 奴隷達が顔を見合わせる。だが、答えは一つだ。ギャング達は逃げ帰った奴隷達を決して許すことはないだろう。ならば、奴隷達は目の前の二人――志乃ともう一人の少女に殺された方が、幾らか楽に死ねるかもしれない、そう思った。それに、ギャング相手に反乱を起こすよりは、女二人相手の方が生き残れる可能性も高いはずだ。
「彼らが話に聞いた例の方々ですね」
 もう一人の少女こと、月宮・ユイ(月城・f02933)が納得するように頷く。
「みたいですね」
 と、志乃はユイに同意を示しながら、ユーベルコードによって肉体を真の姿へと一時的に変質させる。
「う、うおおおおおっ!!?」
 光球から発せられる、とても瞳を開けてはいられない光量に、奴隷達は一斉に視界を奪われた。
「奴隷さん達、ですよね? ……大丈夫、助けに来ました。まだ信じられないかもしれませんけど、大船に乗ったつもりで期待しててくださいな」
 蹲る奴隷達に、志乃はそう優しく告げる。
 しかしパニックに陥る奴隷達に、その言葉をすぐに信じろというのも酷であろう。
「(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。干渉機能起動)眠りなさい…」
 奴隷達の全身の至る部位に酷使された影響を垣間見たユイが、静かに告げる。
 すると周囲の奴隷達は、瞬時に眠りに落ちた。
「助かりました、鈴木さん。あなたが彼らの動きを素早く止めてくれたおかげで、怪我なく眠らせる事ができました」
 ユイが告げると、奴隷達の負傷が徐々に回復している様を見て取った志乃は笑顔を見せた。

「危険を冒さなければ明日はなく、それでも生き抜く為に足掻きますか……殺させる訳にはいきませんね」
 アポカリプスヘルで生きる者達は、自らの弱さを誰よりも自覚している。その上で、彼らは戦っているのだ。力はなくとも、心には確かな強さを宿している。ユイは眠る奴隷達の在り方に、ある種の好感を覚えるように宝石の如き色違いの瞳を細めると――電脳デバイスを起動・展開させ、探索術式を乗せた侵食を奔らせて周囲を探る。
「月宮さんは地図の作成を?」
「ええ、あった方がいいと思いまして」
 ユイが情報収集を終え、志乃の問いに頷く。
「そうですね。後続がよりスムーズに私達に追い付くためにも。できるだけ、罠の解除の進めておきたい所です」
 志乃は障害物を念動力で動かして通路を確保していく。
「幸い、私は罠使いですし、加えて破壊工作の知識もあるので、相手の考えることはそこそこ分かるんじゃないでしょうか?」
 少なくとも、何のあてもなく行動を起こよりかは遥かにマシなはずだ。
「私も鈴木さんと同じく罠に関する知識は多少あります。野党の潜伏跡地であった事を考えると、拠点防衛の知識も役に立つかもしれないですね」
 となれば、話は早い。ユイの作成した地図に、二人は強力して罠の情報も書き込んでいく。
 単純な障害物は志乃の念動力で粗方対処できる。問題は多数存在するガス系の罠だ。
「あそこにも一つありますね」
「こちらでも確認できました」
 志乃が指を差す。ユイは素早く属性攻撃を放つと、遠距離で罠を事前に発動させた。
 その後は志乃が破壊工作で無力化したり、ユイが地形干渉で噴出孔を物理的に塞いでやれば事足りる。
 この辺りにある多数の罠を破壊及び情報を地図に記した二人は、先を急ぐ。

 その途中、再び奴隷と出会うが……。
「私達は皆さんを助けに――って、まぁ私の光のせいで既に目が眩んでると思いますけども」
 志乃は最初と同じ手段でもって、平和的に奴隷を無力化する。
「せめて良い夢を見せてあげましょう」
 きっと、絶望に暮れて夢すら見られなかったであろう奴隷達。そんな奴隷達にどこか甘い口調でユイが囁くと、奴隷達は一時の幸福な安らぎに身を委ねるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リズ・ルシーズ
【診療所で連携】、アドリブ歓迎

【SPD】

罠かぁ、調べる方はあんまり得意じゃ無いんだよね

【罠使い】の知識で【地形を利用】した罠を【情報収集】だね。

ここ【迷彩】が掛かってそうで怪しいけど、どうだろ?

【指定UC】で量産型を召喚し、晴久の式神と連携し人海戦術で怪しそうな場所を調べていくよ。最悪、罠にかかって量産型が動けなくなったらその場で罠に向かって【零距離射撃】後にで自爆させて、罠ごと破壊だね。

同じ顔の量産機が自爆する姿を見て)ちょっと気にはなるけど、必要なら仕方ないよね?(と同意を求めるように仲間に視線を向ける


トリテレイア・ゼロナイン
【診療所で連携】

罠もですが私としては無理矢理オブリビオンに従わされている奴隷達の存在が気掛かりですね

移動の障害物となる物は●怪力で排除しつつ、芦屋様の式神の探知の補助を兼ねて自前のセンサーでの●暗視も含めた●情報収集
●破壊工作とリズ様の知識で罠の詳細を●見切るれれば依神様の無力化も正確に行えるでしょうね

人海戦術はご本人が納得しているのであれば良いのですが…
(爆破に巻き込まれそうな奴隷を見つけUCでの●ロープワークで引き寄せたり●盾受けで●かばったりしつつ)

奴隷達のことを考えて自爆は最終手段にしましょう!?
そして申し訳ございませんが
芦屋様は治療とことが終わるまでの鎮静剤の投与をお願いいたします!


芦屋・晴久
【診療所で連携】アドリブお任せ

さて、行くとしますか。
罠が多数との事で無闇に突っ込んでも要らぬ怪我をするだけですかねぇ。
…………皆さん思い思いの調査をしておりますが大丈夫でしょうかこれ……
いや、大丈夫じゃないですね?とりあえず爆発に巻き込まれた方達の自爆をなんとかしなければなりますまい。緊急治療スーツケースを展開、抗菌空間を基点として結界を張ります。一之式・八咫五封陣を用いて巻き込まれた奴隷達を治療しつつ、地に脈を測り人為的な反応……即ち何かしらの罠が無いか調べておきましょう。

探索はほぼ任せる事になりますが、後方に私が控えております。安心してお進み下さい


依神・零奈
【診療所で連携】

……噂通りにまさに人類の終着駅って感じだね、ま、いいや。人に仇名す悪鬼を討ち祓う、それが私の役目なのだから

……とはいえ、この量の罠は少し骨が折れそうだね
周囲の地形を注意深く【情報収集】しながら罠の位置を特定していこう【第六感】で罠を仕掛けるに適していそうな場所に目星を付けて重点的に調べていくよ。罠の位置を目視できたらUCを発動する

「人にとっていがうゆ(有害)な悪意に満ちた数々の仕掛け」
「それはそれは恐ろしい程にきてうこうゆ(有効的)なんだろうね」

言葉の反転により有害は反転して無害へと、有効は反転して無効へ変わる。
目に見える全ての罠を無力化する

生とは刹那の花火、自爆もまた然り……




「……噂通りにまさに人類の終着駅って感じだね。こんな危険な廃墟が、至る所にあると思うと、ね。ま、いいや。人に仇名す悪鬼を討ち祓う、それが私の役目なのだから」
 周囲の地形を注意深く眺めて情報収集に努めていた依神・零奈(殯の掃持ち・f16925)は、衣の裾を揺らしながら立ち上がる。
 そんな彼女の視線は、「むぅ~」そんなどこか難しい表情で、同じく地形を利用した罠を探索しているリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)へと向けられた。
「……とはいえ、この量の罠は少し骨が折れそうだね」
「だねぇ。ボクは調べる方はあんまり得意じゃ無いし」
 既に、廃墟を進んでしばらくが経つ。しかし、一向に罠の存在がなくなったり、少なくなったりする気配は微塵もなかった。先行している猟兵達によって、ある程度の奴隷が沈静化されているらしい事は僥倖ではあったものの、辿るルートが違うのか、罠は本当に無尽蔵といった感じだ。
「しかし、無暗に突っ込んでも要らぬ怪我をするだけですからねぇ」
 そう呟くのは、軽く一服中の芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)だ。彼は紫煙を吐き出し、サングラス越しにどこか胡散臭い笑みを浮かべて軽く肩を竦めている。
「罠もですが、私としては無理矢理オブリビオンに従わされている奴隷達の存在も気掛かりですね」
 見上げる程の巨体と鋼鉄の鎧を誇る騎士、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が、目の前の障害物を見た目通りの怪力で無理矢理排除する。彼はこの廃墟の実体を知るにつれ、心配が増しているようだ。ここに至るまでの道中の罠の多さを鑑みれば、それも仕方のない事だろう。力を持たぬ奴隷達が周辺にいるならば、罠にかからない方が奇跡。少なくとも、常に危険と背中合わせの任務を背負わされているのは疑いようがなかった。
「つまり慎重かつ急がなきゃっ、って事だよね? ――っと、ここ迷彩が掛かってそうで怪しいけど、どうだろ?」
 確信を抱きつつも、リズは念のために確認を取るように仲間を見上げる。
「ん……リズの推測は正しいと思うよ」
 事実、零奈の第六感もリズが指摘した周辺が怪しいと囁いていた。少々大規模な罠群があるかもしれない。
 そうと分かれば話は早い。
「『アーカイブ接続、ブループリント読込、圧縮展開』ボクはルシーズ、ボク達はルシーズ。ボク達の本質、見せてあげるよ!」
 真っ先に動き出したリズは、無数の鏡面体を伴なう彼女そっくりの簡易複製体を召喚した。50以上召喚されたそれらは、罠を探し真っ向から向かっていく。最も多いガス系の罠はリズや複製体に効力が薄い事もあり、自爆機能も交え、絨毯爆撃の如く無理矢理罠を解除、破壊していった。
「人にとっていがうゆ(有害)な悪意に満ちた数々の仕掛け」
 一方、対象の名称や事象を逆さ言葉で表現する事で、事象の反転を生じさせるユーベルコードを操れる零奈は、静かに、しかし確実に目視できた罠を無力化する。
「それはそれは恐ろしい程にきてうこうゆ(有効的)なんだろうね」
リズの大規模な人海戦術により、零奈もまた効率的に罠を発見する事ができていた。

 ――が。

(「…………皆さん思い思いの調査をしておりますが大丈夫でしょうかこれ……」)
 変わらず笑みを浮かべながら、晴久の喉奥から思わず乾いた笑みが漏れた。リズの人海戦術によって夥しい罠を炙り出せたものの、一度噴出された有毒ガスが撒き散らされ、鉄球転がしといった罠も発動し、周囲はカオスな状況ろなっていたのだ。
(「ボクと同じ顔の量産機が自爆しているのはちょっと気になるけど、必要なら仕方ないよね?」)
 そんな晴久の心情を知ってか知らずか、リズが伺う様に上目遣いに見上げてくる。
「生とは刹那の花火、自爆もまた然り……」
「リ、リズ様がご納得しているのであれば、私としては良いとは思うのですが……」
 零奈が分かるような分からないような事を言って煙に巻き、トリテレイアが鉄球を破壊しながら、おずおずと告げる。無論、さしもの晴久も苦笑いだ。
 その時、
「うぎゃあああああああああ!!」
 自爆とガスの散乱によって、隠れていた奴隷達さえ炙り出された。
「いや、やっぱり大丈夫じゃないですね?」
「はい! リズ様、どうか奴隷達のことを考えて、以降自爆は最終手段にしましょう!? そして申し訳ございせんが、芦屋様は治療とことが終わるまでの鎮静剤の投与をお願いいたします!」
「そうする事にしましょうか。巻き込まれた方を放っておく訳にもいきますまい」
 わわっ! リズがそんな風に慌てて複製体に制止を命令する。
「こちらです!」
 それでも間に合いそうにない奴隷をトリテレイアはロープワークで引き寄せ、凄まじい強度を誇る大盾と彼の背に庇って爆風をやり過ごす。
(「さすがですね、リズ様」)
 彼の仲間による爆発が起点となっているだけあって、滅多な事では微動だにしない盾が、僅かに軋んだ。
「探索をほぼ任せていましたから、そろそろ仕事をしなくてはいけませんね。後方に私が控えていたのも、無駄ではなかったと」
 トリテレイアが被害の拡大を完全に防いだ事を横目に見ながら、晴久が緊急治療スーツケースを展開を展開する。魔力を加えると同時、簡易的な無菌治療室が生み出された。
「金剋木!五行の理を以て、外なる災い打ち払わん!」
 そして、その抗菌空間を基点に、晴久は結界を張る。陰陽術の光が奴隷達を包むと、その傷は瞬く間に治癒していった。

「やっぱり、ちょっとやり過ぎちゃったね」
「ですが、結果的にこの辺りの奴隷達を確保する事ができましたから……」
「ん、気にしない。奴隷達も……喜んでるしね」
 申し訳なさそうにするリズを、トリテレイアと零奈がフォローする。実際、猟兵達に以後の安全を約束された奴隷達は、生きて帰れるという希望の登場に大喜びだ。
「――さて、行くとしますか」
 とはいえ、本番はこれから。地に手を付け、陰陽術的手法で地脈の鼓動を図っていた晴久は、その反応からゴールが近い事を確信する。
 そして四人はすぐに、ギャング達の品のない粗野な嗤いを耳にするのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『ダーティーギャング』

POW   :    お寝んねしな!
【鉄パイプや鎖】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    催涙スプレーの時間だぜぇ!
【催涙スプレー】から【目の痛くなる液体】を放ち、【目の痛み】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    おらおら、おとなしくしな!
【手錠】【スタンガン】【鎖】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。

イラスト:kamiya jun

👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



「ギャハハハハハハハッ!!」
 巨大コンテナを守るように居並びながら、アウトローを自称するギャング達はずっと獲物が罠にかかる瞬間を待っていた。

 彼らにとって、これは狩りだ。
 物資を求めて訪れる、アポカリプスヘルで生きる弱者をいたぶる遊び。
 罠に掛って無様に死ぬならそれを嘲笑い、運よく彼らの前まで辿り着いたなら死ぬまで追いかけまわす。むしろ彼らにとって、獲物は少しくらいイキが良い方が好ましい。
 だからギャング達の表情は、猟兵が姿を見せた瞬間、歓喜に満ちた。罠を掻い潜ったイキの良い獲物が現れたと。

 ギャング達は手段を選ばない。複数人が音もなく猟兵達の背後に回り、隙を伺う。不意打ちに驚愕する獲物の反応は、彼らにとって最大級のご馳走だ。
「お寝んねの時間だぜぇー?」 
 ギャング――とりわけ心胆から穢れきったギャングである彼らは、中指を突き立てて猟兵達を挑発する。
 猟兵達を殺し、そして奴隷に堕とす未来を疑う事もなく。
アテナ・カナメ
【心情】なんて下劣そうな奴ら…どこにでもこんな奴らはいるのね…!早いところやっつけて奴隷の人達を解放するわ!
(宛那:なんか彼らは危険な予感がします…マスクさん、侮らないで…)わかってる!任せて!

【作戦】【第六感】で周囲からの奇襲を警戒しつつ鎖や鉄パイプの攻撃は【見切り】で回避よ!そして【2回攻撃】のバーニングパンチやヒートスタンプで敵を蹴散らしていくわよ!(絡み・アドリブ・ピンチOK)


月宮・ユイ
アドリブ絡み◎
*呪<呪詛>操る器に誘惑呪詛宿すヤドリガミ

随分と碌でもない性格の様ですね
此処は敵地、警戒は怠れません

美味しそうな獲物と見せ<誘惑>
地図作成済みの地点までおびき寄せる
成功なら作成時侵蝕した<呪:電脳魔術>基に<情報収集>
索敵情報を地図に反映、可能なら情報共有も行う

肌に<オーラ>纏い<属性雷:電撃耐性>付与
【スタンガン】対策、気絶や硬直防ぐ。
【手錠】【鎖】で縛られた際は<念動力>で自身の体制御
転倒防ぎ、<怪力>と併せ引きずりや締め付けに対抗
《捕食兵装》
遠隔視<第六感+視力>と索敵併せ敵捕捉照準
杭<誘導・呪殺弾:生命力吸収>多数圧縮成形<早業>射出
敵<捕食>や手錠の結合破壊行う




「獲物だ、獲物おぉぉぉぉぉ! ひぃいいいやああああっっほおおおおお!!」
 雄叫びを上げるダーティーギャングを前に、月宮・ユイ(月城・f02933)は眉を顰める。
「随分と碌でもない性格の様ですね」
 破壊、凌辱、服従の強制。ギャングが猟兵達に向ける視線は、常軌を逸した支配欲と悪意に満ち溢れている。
(「なんて下劣そうな奴ら……!」)
 そしてアテナ・カナメ(アテナマスク・f14759)に、アポカリプスヘルにおいて奴隷に堕するという境遇が想像以上の地獄であると、改めて抱かせた。
「早いところやっつけて奴隷の人達を解放するわ!」
 言いながら、アテナは拳に炎を纏う。横目で見やると、ユイが頷き、彼女も行動を開始していた。
「ひひっ、精々楽しませてくれよぉー?!」
 猟兵側が攻める意思を見せると、ギャング達も本格的に動き出す。アテナとユイへ向け、他の猟兵と分断するように複数のギャングが迫るのも、その一環だろう。
(「なんか彼らは危険な予感がします……マスクさん、侮らないで……」)
「わかってる! 任せて!」
 宛那の呼び掛けに、アテナは周囲を警戒する。
「余所見する暇があると思ってんのかぁ!?」
 アテナが奇襲を警戒したタイミングで、複数のギャングが鉄パイプを力任せに振りかぶった。猛烈な風圧がアテナの鼻先を掠めるが――。
「ご心配なく。感覚は鋭い方なの。まずはあなたから潰させて貰うわ! バーニングパァンチ!!」
 アテナは軽くステップするだけ。それは、大仰な回避行動は不要というメッセージだ。攻撃を見切られたと察したギャングが目を見開く中、超高速にして大威力の炎の拳が連続で放たれ、ギャング数人を吹き飛ばした。
「ぐぎゃ!」
 ギャング達が潰れたカエルのような悲鳴を上げ、アテナの纏う紅蓮に包まれる。
「死ねヤァーー!!」
 速度では叶わないと悟り、ギャングは数を利して連続攻撃を仕掛けてくる。
「そういう訳にはいかないのよね。私には、あの子の望みを叶えるという責務があるの」
 複数人による連続攻撃に対し、アテナはスラリと伸びる足にも炎を纏い、応戦した。接触時の衝撃など、燃えるような気分で吹き飛ばす。
「――っっっ、っ!!」
 至近距離からの矢の如き炎の蹴りに、ギャング達は声もなく蹴散らされ、瞬く間に数を減らしていった。

「おらおらおら、逃げるだけが取り柄かぁ~~?」
「……さぁ、どうでしょうか」
 ギャング達の挑発に、耳を貸す様な愚をユイは犯さない。片手を横凪ぎに振るうと、ギャングが放ったスタンガンが弾かれた。純白の肌にオーラと電撃耐性を纏い、厄介な拘束攻撃だけは受けないように立ち回っているのだ。
(「警戒は怠れません。それと、策を用いるのがそちらだけとは思わない事です。私を美味しそうな獲物と思った時こそ、あなた達の命運が尽きる時」)
 ユイは立ち位置を調整し、アテナ共々包囲されないように努めている。
 そして慎重に、ギャング達を電脳魔術で地図を作製した地点に誘き寄せる。利点は二つ。確保すべき巨大コンテナから、少しでもギャングを引き離せる事。
 そして――。
「見つけました」
 探索術式を乗せ、既に侵食していた地点にギャング達が一歩を踏み込むと、ユイが小さく呟いた。同時に、必要以上に警戒する必要がなくなり、雰囲気が守勢から攻めへと切り変わる。
「何が、『見つけた』だってぇええ? ヒイイイイイイアアアアッ!!」
 瞬間、ユイの背後から伏兵が飛び出してきた。だが、既に周辺の情報を把握し、遠隔視でずっと伏兵の動向を見ていたユイにとって、その奇襲は奇襲足りえない。当然のように手錠と鎖を躱し、
「(共鳴・保管庫接続正常、能力強化。並列処理、知覚拡張)ロックオン…(捕食吸収能力制御、圧縮成形)喰らいつけ…」
 情報を最大限に生かして実現した多重の照準を、ギャング達へ向けて一斉に定めた。
「――あぎゃ!?」
 圧縮形勢された呪殺弾が、ギャング達を瞬く間に穴だらけにしていく。前後も背後も関係なく、その場にいる敵全員が照準の的と化していた。

「あなたで最後ね! ヒィィトスタンプ!」
「まっ、てめぇ、おぶううぅぅ!!」
 燃え盛る劫火と共に、アテナがヒップアタックを繰り出し、直撃したギャング達が派手に吹き飛ぶ。
「さて、ユイさん! 残りのギャングもかたづけてしまうわよ!」
「ええ、もちろんです」
 アテナとユイは警戒を解くことなく、他の猟兵達の援護へと向かった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鈴木・志乃
UC発動
※第二人格『昨夜』で行動

まぁーたろくでもない相手ばっかりね……アポカリプスヘル、初めて来たけど彼ら、頭の中がお花で出来てるみたい

早業でゴーグル装着
高速詠唱オーラ防御で目の回りは手厚く保護
お掃除業者のお通りよ!
邪魔くせえ、全員退去命令だ!!

第六感で攻撃を見切り早業回避しつつ念動力で催涙スプレーの向きを『敵自身にかかるようにひん曲げる』
あーらあらどーしちゃったのかなー悶えて、トイレでも行きたくなっちゃった?

鎖や手錠のような攻撃が来たら光の鎖をロープワークの要領で動かし武器受けからのカウンターなぎ払い
隙が出来たら鎧砕き出来る魔改造ピコハンでぶっ叩く

まったく、早いとこ平和を取り戻したいね!




「覚悟はできてんのかぁ? えぇ?」
 己たちの勝利を信じて疑う事なく、ニヤニヤとした笑みを浮かべるダーティーギャング達。
「まぁーたろくでもない相手ばっかりね……」
 だが、その余裕は一瞬で掻き消される。鋭い声色に、思わず気圧されたのだ。彼女・鈴木・志乃(ブラック・f12101)――否、『昨夜』によって。
 漆黒の髪は白雪のように染まり、声と同じく剣呑な瞳は夕焼けを映す。
 その見下す様な態度はまるで、ギャング達を心底から馬鹿にしているよう。
「ぶっ殺す!!」
 当然、舐められたと認識したギャング達の怒りは、瞬間湯沸かし器の如くあっという間に沸点を超える。
 バッと、複数のギャングが、昨夜に催涙スプレーの噴出孔を向けた。
「頭の中が花畑で出来てるみたいなアンタ達でも、馬鹿にされてるって事ぐらいは理解できたんだ?」
 ――が、昨夜の応対はギャング達より遥かに早い。気づけば彼女はゴーグルを装着しており、スプレーから一気に噴出された液体が、ゴーグルとオーラによって弾かれる。
「くそがッ! 卑怯だぞ、テメェ!!!!」
 ギャング達は喚くが、昨夜は「どの口が」そう言いたげに眉を顰めるのみ。
 そして――。
「お掃除業者のお通りよ! 邪魔くせえ、全員退去命令だ!!」
 彼らが構える催涙スプレーの噴出孔を、タイミングを見て強化された念動力でひん曲げてやる。すると、どうなるか。
「ギャアアアアアアアアアーーーー!!」
 その答えは、ギャング達の悲鳴が何よりも雄弁に昨夜に教えてくれる。蛇口を全開にした水道のようにギャングの瞳からは涙が溢れ、猛烈な痛みを訴えているのか悶え苦しんでいる。
「あーらあらどーしちゃったのかなー悶えて、トイレでも行きたくなっちゃった?」
 昨夜の煽りにも、ギャング達は反応する余裕さえない。
 幸運にも被害を免れたギャング達が催涙スプレーを放棄して、手錠と鎖で昨夜の拘束を試みるが、淡く光る鎖がスキル強化による匠の技で手錠と鎖を絡め取り、受け流す。
 そして、昨夜はカウンターで逆に動けるギャング達を縛りながら、隙を突いて無防備を晒す者らに魔改造を施したピコハンで次々と鉄槌を下していった。

「――まったく、早いとこ平和を取り戻したいね!」
 小さく、彼女は呟く。
 その背に、数多の志乃の敵の亡骸を量産して。

成功 🔵​🔵​🔴​

芦屋・晴久
【診療所で連携】アドリブお任せ

おやおや元気ですねぇ。
ここは一気に攻勢へ出るとしましょうか。先ずはトリテレイア君の突撃を援護致しましょう。
出鼻を挫く為に【UC】を敵後方へ放ちます。トリテレイア君の突撃を避けようとすれば風の刃がその脚を切り裂く様にね。
識童子の副産物、切り裂いた感覚で情報収集し、相手の身体構造を出来るだけ把握します。近くに居る面子に端的な説明だけでも共有し、皆さんの攻勢の効率化を狙いましょう。
誰かでもコンテナに辿り着けば迎撃の必要も出てきますね、優先順位を考えれば恐らくコンテナの奪還を選ぶ者もいる筈、背後を向けた者が居れば積極的に狙うとしましょう


依神・零奈
【診療所で連携】

また随分と喧しい連中が来たね……ま、仕方ない、相手してあげるか……

まずはコンテナ前まで走り抜けてしまおうか
リズとトリテレイアの敵陣突破を支援するとしよう

「咎からは逃れられない……転がり落ちた運命は止まらない」

UCを発動し周囲の敵全てに向けて言葉を放つ、視界外から放たれる
【破魔】の力を込めた悪しきを射抜く還矢の雨を前にして包囲を敷くのは
簡単な事ではないだろうね
芦屋の敵の人体構造の情報も敵の急所を突くのに役立ちそうだ

敵の足止めをしつつコンテナ前に辿り着いたらUCを目前の敵に仕掛けつつ
無銘刀による接近戦で迎撃していこう


リズ・ルシーズ
【診療所で連携】、アドリブ歓迎

【SPD】

突破させてもらうよ、アラクネ起動!トリテレイア、一緒に突撃だよ!

【指定UC】で多脚戦車状態になり、【先制攻撃】で光【属性攻撃】のレーザーで正面の敵を薙ぎ払い、高速機動でトリテレイアと包囲の突破を試みるよ

遊撃は任せて!

遠い敵には【粘着性の糸】に兵装を切り替え、【罠使い】として敵の足元に糸を吐き出し簡易の罠を構築して他の皆が攻撃するまでの【援護射撃・時間稼ぎ】だね

晴久や霊奈に敵が近づいてきたら、高速機動で敵に近づき、勢いのまま鋼の脚をそのままぶつけて【気絶攻撃】で【恐怖を与える】事も試みようかな

当たると痛いじゃすまないよ!


トリテレイア・ゼロナイン
【診療所で連携】

なるほど、あのコンテナが【餌】となる物資でしたか…
少々荒っぽいやり方ですが、先に物資を確保してしまいましょう

UCを発動し脚部スラスターでの●スライディング突撃で先陣を切り敵の包囲を突破
●怪力での剣の●なぎ払いや盾の●シールドバッシュで当たるを幸いなぎ倒します。集中攻撃は●盾受けや●武器受けで凌いでいきましょう
後ろの他の方の援護もあれば対処すべき攻撃も●見切れる筈です

コンテナに取り付けばそれを背にして迎撃を開始
背後からの攻撃を気にせず動けるというものです

敵がコンテナをよじ登り背後からの奇襲を仕掛けてもセンサーでの●情報収集で探知
肩部格納銃器での●スナイパー射撃で空中で仕留めます




「「「ヒイイイイイイヤハッアアアアアアアアッッーー!!」」」
 コンテナ前に陣取っていたダーティーギャング達が、獲物を前に歓喜の雄叫びを上げている。
「おやおや元気ですねぇ」
「また随分と喧しい連中が来たね……ま、仕方ない、相手してあげるか……」
 迎え撃つは、芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)、依神・零奈(殯の掃持ち・f16925)達四名。晴久が団長を務める、何処かにある寂れた診療所のメンバーだ。
「囲め囲めぇえええ!!」
 ギャング達も多少は考える頭があるのか、纏まる四人相手に最大の戦力を投入してきている。
「ふふーん、罠を調べるよりもこっちの方が分かりやすくていいよ。さぁ、突破させてもらうよ、アラクネ起動!」
 リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)の銀髪が、腰ほどまでに伸びる。加え、召喚された自立型多脚機動砲台にリズは騎乗した。アラクネ――古代ギリシア語で蜘蛛を意味する単語に相応しく、その姿はまさに大蜘蛛。
「トリテレイア、一緒に突撃だよ!」
「ええ、少々荒っぽいやり方ですが、先に物資を確保してしまいましょう」
 アラクネと神経接続する事で高速移動を実現したリズを追い越すように、脚部格納型スラスターを突撃モードで展開させたトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)が、ギャングのヘイトを集めながら前に出る。リズの駆動が蜘蛛のそれであるのに対して、トリテレイアはまるで滑るようにして、巨体の鈍重さを一切感じさせずにギャングの群れに突っ込んでいった。
(「あのコンテナが【餌】となる物資でしたか……」) 
 トリテレイア達の狙いは、ギャング達が守っているコンテナだ。コンテナを背にして戦う事ができれば、背後を気にせずに済むという利点がある。それは伏兵に襲われる危険のある現状ではかなり大きい。
「トリテレイア、先制攻撃はもらっちゃっていいかな?」
「お任せします、リズ様」
「よーし、じゃあこんなのはどうだろ?」
 リズは天真爛漫な笑みを見せた。しかしその表情とは裏腹に、ギャング達を襲うのは光属性レーザーだ。薙ぎ払われ、駆けてくるギャング達の先頭に立つ者達が一瞬で蒸発する。
「な、舐めんじゃねぇぞぉ!」
 ギャング達は懸命に立て直すも、接触までの残された時間は数瞬。猟兵の苛烈さに僅かにだじろぐが、その暇すら惜しくすぐに意気揚々と武装を掲げた。猟兵側が連携を取れぬように、乱戦に持ち込む気であろう。
「――ですが、そうは問屋が卸さない訳ですよ。ここは一気攻勢が得策。出鼻は挫かせてもらいます」
「……ん、リズとトリテレイアの敵陣突破は私達が支援する。キミ達、邪魔だよ」
 だが、ギャング達が包囲網を築くであろう事は想定の範囲内だ。
「天を昇り鳴け、鎌鼬」
 晴久が告げると、ギャング達の後方で唐突に凶悪な風が渦巻いた。
「咎からは逃れられない……転がり落ちた運命は止まらない」
 零奈が災いを招く禍言を唱えると共に、ギャング達の死角から、どこからともなく矢が飛来する。還矢――悪しきを射抜く矢の雨は、ダーティーギャング達にとってさぞかし恐ろしいに違いない。
「ぎゃあ!」
 その零奈が放った矢に頭部を穿たれ、ギャング数人が断末魔を上げながら弾かれるように吹き飛んで絶命する。
「包囲、敷けるものなら敷いてみればいいんじゃないかな」
 そう告げる零奈の矢だけではない。逃走すべき背後は晴久の支配下にある。事実、思わず後退しようとしたギャングが幾人か、鎌鼬によって脚を斬り裂かれて転がっていた。
「突き崩させてもらいます」
「くッ!?」
 ――と、無情にもトリテレイアとリズが、立て直したギャング達の先陣を間合いに捉える。懐に入られてしまえば、トリテレイアの怪力に抗える者など早々いようはずもない。振り下ろされた儀式剣によってギャング達は叩き潰され、大型シールドによって耐えようと身を屈めた者が容易に薙ぎ払われて一掃される。
「ふむ、識童子の副産物で得たダーティーギャングの身体構造ですが、私達とそう変わった点は見られませんね。変わっているのは、卑劣さといった、内面のようですね」
「つまり?」
「私達が攻撃されて痛い所を狙えば問題はありません」
「……了解、だよ」
 晴久と零奈が情報を交換しながら、外側からギャング達を攻め立てる。
「遊撃は任せて!」
 さらに、敵陣では自由を得たリズが水を得た魚のように動き回る。遠距離から粘着性の糸を放射、拘束して無力化する。それにつられてギャングの一部が突出してくると、今度は彼女が足元に設置しておいた粘着性の糸の罠に絡めとられ、零奈の矢に抵抗も許されずに射貫かれる。
「あと少しです!」
 敵のヘイトの大部分を請け負ったトリテレイアが、剣と盾を構えて突進する。
「うらああああああッッ!!」
 ギャング達も死に物狂いで鉄パイプや鎖で猛攻を繰り返すが、トリテレイアは耐え抜いた。
 やがて壁のようであったギャングの一団を突破すると、今度は辿り着いたコンテナを背に四人は反転し、ギャングの殲滅に移行する。
「威力を増した鎌鼬の切れ味、試してみますか?」
 多量の血を浴び、ギャングの泣き所を知り尽くした鎌鼬が、勝てないと悟って背中を向けたギャング達を微塵に切り刻む。
「……随分と狙いやすくなったね」
 人数の減少、そして混乱。それらがギャング達の足取りを乱れさせ、隙を生む。
「……さようなら」
 零奈が禍言を刻むと、矢の雨によりギャングの前線が崩壊する。
「くそがあああ! おとなしくしな!」
 コンテナの奪還に挑む者、破れかぶれになった者が手錠やスタンガン放ち襲い来る中、零奈は無銘刀で裁き、切り伏せて見せる。
「そこまでだよ! 晴久や霊奈の所には、それ以上いかせないから!」
「ひぃ!」
 重厚で巨大な影、アラクネの鋼の脚が振り下ろされると、ギャングは恐怖を浮かべて意識を失う。
「当たると痛いじゃすまないよ!」
 リズの一喝を受け、ギャング達は最早恐慌状態だ。
(「私のセンサーに反応はありませんね。敵がコンテナをよじ登って背後から奇襲を仕掛けてくる可能性はこれで消えました。後は――」)
 トリテレイアが肩部から隠蔽型銃火器を展開させる。放たれた精密な射撃は、他の仲間たちの攻撃も合わさって、ダーティーギャングの一団を崩壊させるに至るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『荒野を生き抜くサバイバル講座』

POW   :    バリケードの設営方法など、力を使う技術を伝授する

SPD   :    集落周辺の警戒の仕方や、破損した物品の修理のコツを伝授する

WIZ   :    この世界を生き延びる為の知識を頭に叩き込んだり、意識改革を行う

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 アポカリプスヘルにおいて貴重な奪還者の悲劇を未然に防いだ猟兵達は、満載の物資と元・奴隷を土産に彼らの拠点へと華々しく凱旋した。
 小規模ながら、この荒廃した世でも自分達の人生を諦めていない住民達は、猟兵達を大恩人として大歓迎で迎えてくれている。
 誰もがキラキラと憧れの籠った視線で猟兵達を見ていた。拠点で最も器量好しと評判の女性が、胸前で手を組みながらウットリと吐息を零す。過酷な環境を耐えてきた男達が、自らをアピールするように肉体を誇示している。
 アポカリプスヘルでは強い異性――厳密にいえば奪還者が恋愛対象として求められるというが、どうやら事実のようだ。
 だがその時、ふいに一人の男が住民達を掻き分けて、猟兵達の前に進み出てきた。

「ここまでしてもらって、さらに助力を願うというのは図々しい事であるのは百も承知なのですが、できれば貴方達の経験を少しだけでもご教授願いたいのです」

 おずおずとそう願い出てきたのは、今回の件で生き残った奪還者の一人であった。せっかく猟兵達に救われた大事な命。できる事ならば、同じ轍を踏みたくはないのだろう。住民達も奪還者の存在は生死に直結する。真剣な表情で、頭を下げた。

 拠点の者達が知りたいのは、オブリビオンの習性や、警戒すべき点。避難所や砦の作成方法や、生き延びるための知識などなど。とにかく、生存確率を上昇させるありとあらゆるものだという。どんな小さな事でも、苦しい環境に生きる者達にとっては力となるだろう。
アラン・スミシー(サポート)
基本突然現れて仕事を終えたら去っていく人物です。

情報収集が必要なら他の猟兵の手の回らない所に赴き集めてメイン参加者に渡し、足止めが必要ならガラスのラビリンスを展開し、ボス的に隙がなければ視界外から援護射撃する…みたいな手の足りない所に何故か居るみたいな感じです。

説得や交渉等が必要ならなんか良い感じの言葉を言います。
例:君の正義は分かった。しかしその正義は君を救ったかい?

MSの言って欲しい都合の良い言葉をアレンジしてやってください。

武器はリボルバー銃メイン。適度にガンアクションしてもらえると嬉しいです。

「手伝いが必要かい?
「この程度なんて事はないさ
「君は君のやるべき事を




「歓迎してくれて、実に嬉しいよ」
 年相応……どころかより枯れた感もある落ち着きある笑顔を浮かべ、アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)は彼の経験を聞こうと集まった拠点の住人らに感謝を述べた。
「だが困ったな。私が君達に伝えられる事といえば、銃器の扱いくらいしかない。荒事は好きじゃないし、君達のようなレディーにそういった事を教えるのはどうかと思うのだが……」
 アランは集まった面々を改めて見渡す。男性も集まっているが、強者に強く焦がれるアポカリプスヘルの特性上、年若い少女も多かった。アランは今更少女に囲まれて動揺を示す様な初心さは残してはいないため、紳士的な対応を崩す事はない。とはいえ、彼が少しばかり困った表情を浮かべていたのだろう。フォローするように少女の一人が口を開いた。
「お気になさらず、おじ様。この世界で生を受けた瞬間から、いざという時の覚悟は決め手おります」
「……そうかい?」
 問い返すと、少女のみならず誰もが頷いた。そういう事ならば、アランとしても否はない。気は進まぬが、彼は的を用意すると、銃器を取り出して構える。
「確かにオブリビオン――怪物退治にこいつらが役立つことは事実だね。訓練を積めば、一発の弾丸でピンチを脱する事さえ可能だ」
 言いながら、彼はリボルバー銃から弾丸を放つ。何気なく放たれたその弾丸は、的を粉微塵に打ち砕いた。
「ま、こんなものさ。君達も練習してみるといい。手伝いが必要なら、声をかけてくれ」
 アポカリプスヘルでは何が起こるか分からない。誰でも扱える銃の基本を一人でも多くの者が知っておけば、いざという時に役立つかもしれない。アランは自らの技量を惜しげもなく、丁寧に住民達へと教えた。

 やがて住民達が反復練習に入れる段階までアランが教え終わると――。

「さて、申し訳ないけれど、次の仕事に行かないと」
 アランは現れた時と同じように淡々とした様子で告げ、去っていく。光り輝く白馬と共に……。

成功 🔵​🔵​🔴​

仇死原・アンナ(サポート)
普段はぼんやりミステリアスですが敵前では地獄の炎を操る処刑人と化します。

鉄の処女を模した鉄塊剣『錆色の乙女』,妖刀『アサエモン・サーベル』、戦闘用処刑道具『赤錆びた拷問器具』、棘の生えた鉄球が先端に付いている『鎖の鞭』を使います。

UCは指定した物をどれでも使います。

普段の口調は(私、あなた、呼び捨て、ね、よ、なの、なの?)
戦闘中は(ワタシ、アンタ、言い捨て)

ぼんやりしつつ日常を楽しみます。一人でエンジョイする事も苦じゃないみたいです。ダークセイヴァー出身なので乗り物の操縦などは苦手みたいです。複雑な機械の操作はかなり苦手です。流行には疎いのですがまぁそんなモノもあるんだと認識する感じです。




「いいかい。敵に情けをかけてはダメだよ? 容赦は不要、ただ叩き潰すんだ」
 仇死原・アンナ(炎獄の執行人・f09978)の周りには、彼女の話を聞こうと幾人もの住民達が集まって来ていた。
 住民達のアンナへの第一印象は、恐らくはミステリアスな雰囲気をした妙齢の女性……そのようなものだろう。拠点に凱旋したアンナは常にぼんやりと物珍しそうに拠点内を散策しているだけの、あまり目立たない女性であった。だがそれは、彼女の処刑執行人としての顔を知らないゆえだ。
 ゆえ、アンナが敵と相対した時の心構えを語りだした時、誰もが驚愕を浮かべた。そして同時にその心構えは、アポカリプスヘルに生きる者達――特に奪還者からすれば至言であったに違いない。
「……ああ、勘違いして欲しくないのだけど……私は何もあなた達に処刑執行人になれと言っているんじゃないからね……? ただこの世界には……救いようのない敵が多すぎるから……」
 今回の事件で遭遇した敵に加え、アンナは以前にもアポカリプスヘルでレイダーやゾンビジャイアントにも遭遇している。その在り様、精神性はあまりにも悍ましいものであった。
「あなた達は闇に覆われた世界を救おうと足掻く救世者達だ……希望を絶やさないためにも、いざという時に迷った結果、その光を失って欲しくないんだ……」
 言うべきことを言い終えたアンナが、軽く頭を下げる。
(「歓迎してもらった上に拠点を見学させてもらったから何か役に立てれば……そう思ったけれど……これで大丈夫、だったかな? 敵を屠る以外の……乗り物の操縦や複雑な機械の操作は苦手で役に立てそうになかったから、こういう形にしてみたけれど……」)
 住民達の反応が少々気になったアンナ。

 だが――。

「拠点を助けてもらった上、非常に有益が心構えを教えてくれてありがとう!」
 その心配は杞憂だったようで、場は拍手に包まれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

月宮・ユイ
アドリブ絡み◎
*呪<呪詛>操る器に誘惑呪詛宿すヤドリガミ

今回の出来事を教材にしてみます
《機能強化》
作成した地図や戦闘データを電脳魔術で投影し表示
<知識:罠使い・拠点防御>基に解説、
探索時注意すべき点や敵の動き等を伝授。
加え電脳魔術に興味持つ方がいれば
[ステラ]で廃材<捕食>取込、材料とし電脳機器を創生
<催眠術>利用し<学習力>向上<早業>で基礎だけでも教えてみる
機械が発展した世界でなら応用も効き易いはず

それにしても訪問者相手でもアピールしてくる方多いのですね
種の生存本能ですか
発散のお相手<奉仕>はできても、女性では種を残せないのですが
クローン技術もある世界、何か方法あるのでしょうか(知識欲)




「こちらをご覧ください。これは、今回奪還者の皆さんが狙い、私達が物資の奪還に成功した廃墟に設置してあった罠の分布図と、ダーティーギャングの情報を示したものです」
 月宮・ユイ(月城・f02933)は今作戦を教材に、彼女なりに纏めた内容を語っていた。調査時から侵蝕拡散によって綿密な探査を行っていた成果が生きた形だ。
「……おぉ!」
 ユイは、住民達に分かりやすい様に電脳魔術でデータを宙空に投影表示している。拠点の英雄の一人とはいえ、ユイは可憐な少女の容姿。集まった多くの男達の中には、講座と同レベルで目の保養を期待した者もいただろう。だがユイが口を開くや否や、そのロジカルで強気な語り口に引き込まれているようだ。
「廃墟での罠の配置は、どちらかといえば物量重視でした。物資の関係上皆さんには向かない方法だと思いますので、後で拠点防衛において効率の良い罠の配置なんかも伝授したいと思います。ただし一番大事な事は、事前の探索を怠らない事です」
 奪還者の危機を知らせる予知が下る結果となったのも、ユイが廃墟でスムーズに行動できたのも、やはりその一番大事な一点に尽きる。
 と、なれば――。
「あ、あのー、僕達でもその……後ろの奴を表示したりする事は可能でしょうか?」
「電脳魔術の事ですね?」
 そこに住民達が興味を持つのも、自然な事だろう。
 ユイはしばし考えた後、核の力――ステラにて廃材を喰らい、電脳機器として創生する。その際に住民達の間でどよめきが起こるが、ユイは一先ずスルー。
「難しいですが、希望者がいれば基礎だけでもやってみますか。私は催眠術を得意としていますので、催眠学習が一番効率がいいでしょうね」
 アポカリプスヘルでは既存の文明が途絶えたとはいえ、代わりに禁忌のオーバーテクノロジーが存在する。電脳魔術も習得不可能ではないだろう。

「――ふぅ」
 講義を終えたユイは、憧れや親愛を全面に押し出してくる男性達の対応に追われていた。
「(お相手を務めるかはともかくとして、私のような女性を相手にしても種は残せないと思うのですが……。それとも、何か方法でも?)」
 ユイは己が内に知識欲が芽生えてくるのを感じる。幸い、その欲を満たすための相手には事欠かない状況だ。ユイは自らをアピールする男性へと、まるで花が咲いたように微笑んで見せると、問いかけるべく一歩間合いを詰めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

依神・零奈
私に教授できそうな事なんて無さそうだけれど……乗りかかった舟だ、
できるだけの事はしてみようかな

例えば拠点防御の術……時間稼ぎができるだけでも違う筈
対襲撃者用の罠の設置について提案してみて住民達と話し合ってみよう
この世界には血の気が多く単純な性質のオブリビオンが多く見える
なら単純な罠でも十分効果は期待できそうかな。
拠点の周囲の地形の凹凸を増やして敵の車両進行を妨害したり
進軍の足並みを崩すワイヤートラップを随所に設置なんてどうかな
紐状のものならなんでも代用できるしね。
住民の許可を得られたら彼らを手伝い実際に設置を手伝うよ。


リズ・ルシーズ
【診療所で連携】、アドリブ歓迎

【SPD】

えっと、あんまり物作りは詳しくないから、実地でね?

【指定UC】を使って、建材などの習作の材料になりそうなものを複製していくよ。

皆、不足してる資材とかある?

他のメンバーで不足しているものがあれば複製しながら、住民たちと一緒に防衛施設や普段の生活で使う道具などを作っていくよ。

襲撃の対策をするなら、こういう風にね

【罠使い】として、防衛用の罠の設置方法や援軍が来るまでの【時間稼ぎ】の方法を教えるよ。


トリテレイア・ゼロナイン
【診療所で連携】

実働面なら兎も角、技術の教授は些か不得手ですが…

UCで拠点周辺の地形を●情報収集し正確な地図を作成
機械馬に●騎乗して移動すれば広範囲を把握出来ます
防衛にも避難にも地図情報は役に立つ筈

また、地図を教材に●地形を利用した作戦や●スナイパー知識を元に敵の早期発見に繋がる情報収集方法を指導
オブリビオンは常人にとって荷が重い以上、如何に敵を撃つかでなく、如何に敵を発見できるかを重視

銃が主流のこの世界では騎士のような近接戦を指導するのは難しいですから…

拠点の人々に厄介者扱いされる事態を防ぐ為、これらの知識は解放された元奴隷の方々を中心に指導

この知識が皆様を護る盾となってくれることを願います


芦屋・晴久
【診療所で連携】

えぇえぇ、学ぼうとする姿勢実に結構。さて、私の方からは何をお教えしますかね……
物資も人手も充足しているとは言えない情勢、衛生環境も追いついていないというのならば、一番役立ちそうなのは簡易的な応急処置の方法でしょうかね。
消毒、緊急時の対応法等、知識として有しているだけでもいざと言う時に落ち着いて行動できる方もいらっしゃるのでは。
一応、薬品が無い場合の代替方法等も引っ張り出しておきますかね……




「えぇえぇ、学ぼうとする姿勢、実に結構」
 向上心旺盛な住民達に、芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)はどこか楽し気に手をパチパチと打ち合わせていた。
「それはそうなのですが……技術の教授ですか。正直な所、些か不得手な分野ですね……」
「トリテレイアに同感。私に教授できそうな事なんて無さそうだけれど……」
 一方、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)と依神・零奈(殯の掃持ち・f16925)は少し難しそうな表情、声色で唸っていた。住民達にサバイバル講をするのが嫌なのではない。単純に、二人の適性からは少々外れているのだろう。
「えっと、ボクもあんまり物作りは詳しくないかな。でも実地とか、いろいろやれることはあると思う!」
 と、あまり深く考えずに、リズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が手を上げた。アクティブな彼女らしい反応だ。
「……乗りかかった舟だ、できるだけの事は私もしてみようかな」
「ですね。そうと決まれば、私はやはり身体を動かしてこそなので、拠点周辺の地理を詳しく探ってくるとしましょう。防衛にも避難にも、地図は役に立つ筈ですし」
 リズに触発された……という訳でもないだろうが、零奈が自分なりに思案を巡らせ、トリテレイアは複数の妖精型偵察ロボを召喚し、機械白馬に騎乗して駆けていく。
「さて、私の方からは何をお教えしますかね……。やはり、一番役立ちそうなのはアレでしょうか」
 晴久は一度、集った住民達を見渡した。やる気は十分そうであり、晴久は教え甲斐がありそうだと、そう呟くのだった。

「『検索、分析、構造化』Re-Cちょっと使わせて貰うね」
 リズはユーベルコード――Re-Createを駆使して、次々と資材を複製していた。
「皆、他に不足してる資材とかある? あるならもって来てね!」
「あっ、これも大丈夫ですか?」
「はいはーい!」
 偽物の造りは、視認するか否かで大きく変わる。防衛を強化するための建材、罠の材料はもちろん、普段の生活で扱う必需品まで、リズが生み出す精巧な偽物は様々だ。
「皆さん、お待たせしました。無事に地図が出来上がりましたよ。導き手の妖精の奮闘もあって、地形なんかも正確なはずです」
 その時、トリテレイアが帰還した。地図には複数の備考が添えられており、その最たる内容は彼の豊富なスナイパー知識を元に算出された敵の狙撃ポイントだ。
(「オブリビオンが常人にとって相手取るには荷が重い以上、如何に撃つかではなく、如何に発見できるかが重要ですからね」)
 とにかく生き残る事に重きを置いた地図。
「いざという時は、焦らずに行動してください。敵の早期発見に成功すれば、選択肢は必然多くなります」
 トリテレイア作成の地図をリズが複製する事で、地図が住民達へと行き渡る。
 ふと、トリテレイアは元奴隷達へと視線を向けた。人材は常に不足していると思われるアポカリプスヘルにおいて、彼らが厄介者となる可能性は低いが――。
「皆様にはもう少しだけ踏み込んで、私の有する経験をお伝えしておきましょう」
 トリテレイアは元奴隷に対してはより重点的に指導する事を決めたようだ。

「拠点防衛の術は、今まで具体的にはどうしていたの?」
「え~と、見張りを立てていました。忌々しいですが、この辺りは人を攫って売り捌く外道がたくさんいますから」
「罠の設置は?」
 零奈の問いに、住民が首を横に振る。そこで、零奈は提案してみる事にした。
「なら設置してみるのはどう? ……時間稼ぎができるだけでも違う筈だよ。材料はリズが複製してくれているみたいだし」
「時間稼ぎは大事だよ!」
「皆さんが仰るなら、その通りにしてみます!」
 共より住民達の猟兵への信頼はマックスだ。零奈の提案にリズがダメ押しすると、二つ返事で了承が返ってくる。
「……ん。じゃあ次はどんな罠を設置するか、どこに設置するか、だね」
 零奈はトリテレイアの作成した地図を眺める。とはいえ、それほど深く考えずとも、ある程度の効果は期待できると彼女は考えていた。
(「この世界には血の気は多くて単純な性質のオブリビオンが多く見える。単純な罠でも大丈夫じゃないかな……?」)
 と、すると。
「進軍の足並みを崩すワイヤートラップを随所に設置なんてどうかな?」
「いいですねぇ!」
 零奈は住民達と協力し、ワイヤートラップ以外にも地形の凹凸を増やしたりもした。正面から突っ込んで来る相手ならば、十二分に効果が期待できるはずだ。
 
(「依神君とトリテレイア君も、なんだかんだと上手くやれているようですねぇ」)
 サングラスの奥の瞳を細め、晴久は仲間達の奮闘を微笑ましそうに見つめていた。
 しかしそれも一瞬で、すぐに現実に引き戻される。拠点の現状。物資不足により、衛生環境が追い付いてないという現実に。
「私は私の仕事をしなくてはなりませんね。物資不足は例のコンテナとリズ君のおかげである程度は改善されそうですし、簡易的な応急処置の方法を教えていくとしましょう」
 晴久は陰陽師であり、同時に医師でもある。インフラが分断された世界とあって、当然の如くアポカリプスヘルでは医療関連にも問題を抱えていると思われる。ゆえ、晴久が医師である事を伝えた際、大いに喜ばれたものだ。
「今から消毒の正しい方法、緊急時の対応についてお教えしますね。知識として有しているだけでもいざという時に落ち着いて行動できる方もいらっしゃると思うので、一人でも多くの人に知って頂ければ。また、皆さんからでいいので、聞けなかった方々に伝えてあげてくれると有難いです」
 晴久が告げると、続々と人が集まってくる。晴久は物怖じする事もなく、いつも通りの人を食った様な笑みと共に、持てる知識を伝授する。
「ああ、いけない。忘れる所でした。一応、薬品がない場合の代替方法等に関してもお話しておくべきですね」
 猟兵達の知識が、いずれ多くの人の命を救う事を願って。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2020年01月26日


挿絵イラスト