”それ”はどこに潜むのか
村の占い師の婆さんはこう言った。『まずは村から見て東の方へ進むとある洞窟の巨大なミツバチらを駆除して、巨大な巣に入っているありったけのハチミツを手に入れることだ。ハチミツが”それ”を誘い出す餌となるだろうよ』
水晶玉を覗く老婆の言葉は続く。『泣いてる迷子の姿が見える。子供ばかりが4人ほど。子供に次に浮かぶのは、”それ”の気配だね。雷をその身に纏い、いずれ、この村を襲おうと機を狙っている。誰かが倒さねばならぬだろう』
「以上が私が見た映像だよ」
カナ・ディラック(ミレナリィドールのガジェッティア・f00179)が猟兵たちの前で状況を説明していた。
とある村から少し離れた場所にオブリビオンが潜んでいることまでは分かっているが、それがどこにいるのかまでは分かっていない。
ともかく占い師の老婆の指示に従ってみるのがオブリビオンとの接触へのきっかけとなっていくだろう。
まずは洞窟の中にある人の手のひらほどもあるミツバチらを駆除し、そのミツバチが作り出した巣からハチミツを手に入れる事によって、事態は前に進むと考えられる。蜂の退治の際に、殺虫剤が巣にかかってしまうと、ハチミツが取れなくなってしまうので気を付けてほしい。
なお、このハチミツはとても美味と知られている。オブリビオンを誘き寄せる分を差し引いてもまだ十分に有り余るほど取れると考えられるので、自分へのお土産にするもよし、村の住民にあげてもいい。
「えっと、今、これで私ができる説明は全部かな。そうしたら、これから皆をアックス&ウィザーズの世界に送るね、あとは頼んだよ!」
八雲秋
第1章は冒険です。ミツバチを駆除しハチミツを手に入れてください。
2章以降も占い師の婆様の言葉通りに進んでいくことになるでしょう。
第1章 冒険
『巨大な蜜蜂の巣を突破せよ』
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POW : 蜜蜂の攻撃を無視しつつ強引に蜂蜜を頂き巣も破壊する
SPD : 蜜蜂の攻撃を搔い潜り蜂蜜を頂き、素を破壊する
WIZ : 蜜蜂を駆除してからゆっくりと蜂蜜を頂き巣を破壊する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
甲斐本・揚路
ハチミツか
ずいぶん高級なものだ
それに大きなミツバチか
この世界も不思議なものなんだね
それにしても、「それ」とはなんなんだろうね
村に危害を加えるというなら止めなければならないけど
気になるね
まずはミツバチを倒さないと
自分たちの巣を守っているだけだから気は引けるけど
そうも言ってはいられないか
巣に近づいたら【冷たい事実】を使い雪に姿を変えてハチミツを炒めないように気を付けながらミツバチたちを冷気で無力化していく
「君達は寒さが苦手だろう
恨みがあるわけじゃないけど大人しくなってくれないか」
ミツバチを倒したら背嚢に入れて持って行った瓶にハチミツを詰める
余った分は小瓶を一つ持ち帰る意外は村人に渡す
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
美味しい蜂蜜ですかぁ。
色々と使えますし、少々多めに欲しいかもしれませんねぇ。
或る程度巣に近づきましたら【秤濤】を使いましょう。
此方で蜜蜂さん達を『広域魅了』、蜂蜜を回収するまで離れていただき、また、蜂同士のコミュニケーションで従わなかった個体も誘導して貰いますぅ。
それでもダメな個体が居ましたら『重力波』で潰しますねぇ。
遠くから戻ってきた方等への対策に、少し間をあけて複数回使いましょう。
無事に回収できましたら、村で「必要分」を除いた一部を使って「ハニーケーキ」を焼き、村の方々に振舞いましょう。
「必要分」及び「調理に使用した分」以外はお土産に、ということで。
甲斐本・揚路(六花の王・f22789)と夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が村から東の洞窟に向かっていた。
「ハチミツか、ずいぶん高級なものだ」
揚路の言葉に、るこるも頷き楽しげに続ける。
「しかも美味しいと評判の蜂蜜ですかぁ」
蜂蜜は単なる甘味料の一つというだけではなく、独特の風味を持ち栄養もあり、様々な用途がある。どうせなら、少々多めに手に入れたいところだ。
洞窟の入り口に辿り着いた揚路は周辺を見回してみる。特に怪しい物は見つからなかった。
「それにしても、「それ」とはなんなんだろうね」
「恐らくオブリビオンなのでしょう」
「気になるな。「それ」が村に危害を加えるというなら止めなければならないけど」
それでもともかく今はハチミツの入手が先かと、彼らは洞窟に足を踏み入れた。
薄暗い中を進んでいく。
「……そろそろかな」
揚路の呟きと同時に一匹のミツバチとはちあわせた。見回り役か蜜探しか、いずれにせよ、このまま帰らせるわけにはいかない。
『雪は厳しいものだよ』
咄嗟に揚路はユーベルコードを唱える。
彼の身は雪となり、吹雪にまかれたハチは麻酔にかかったかが如く、地に落ちる。
「この先のようですね!」
るこるが声をあげ、踏み込んだ先、広間のようになっている空間の上方に巨大な巣が作られていた。
巣の周りを警備の役を担うハチらが飛び交い、そしてそれらが猟兵の侵入に気づく。
「話の通り、大きなミツバチ、それにその巣だ……この世界も不思議なものなんだね」
揚路が感嘆したように呟く。
『大いなる豊饒の女神、その御力の欠片による裁きをお与え下さい』
るこるが秤濤を唱える。すると、広間に女神の力の波動が広がっていく。その力に魅了されたハチらが巣を放棄したように離れていく。魅了にかかり切らなかったハチらも集団でコミュニケーションし行動する生態ゆえか、多勢に従う者は多い、しかし、一部はそれでも本能を消しきらず猟兵らへ敵意を向け、襲い掛かる。
るこるは秤濤の空間の力を強め、重力波で押しつぶし、
揚路は雪を強く降らせ、向かってくるハチを落としていく。彼はすまなそうにハチらに語り掛ける。
「君達は寒さが苦手だろう? 恨みがあるわけじゃないけど大人しくなってくれないか」
そうして巣を守るものはいなくなり、無事に彼らはハチミツを手に入れる事が出来たのだった。
「わー、いい香り!
「これ食べていいの?!」
村の子供たちが声をあげた。
「はい、食べたいだけどうぞ、蜂蜜は沢山ありますからね」
村に着くと、るこるはハニーケーキを作り、皆にふるまっていた。
「ふわふわでおいしい!」
猟兵たちの周りに村人らが集まる。
「それにこれはハチミツのままで皆さんに。使い道があるだろう」
担いでいた背嚢を下ろし、中から瓶を取り出し、皆に配る。
「こんなにもらっちまって、あんたたちはいいのか」
揚路は笑って小瓶を掲げて見せ、
「ああ、俺は土産の分はもらってある」
「私もです」
勿論、オブリビオンを誘い出す分も別に取り分けてある。
「俺たちもらうばっかりでもなあ。何かお礼が出来たらいいんだが」
恐縮する村人に、
「それなら一つ聞きたい事があるんだ」
揚路が尋ねる。
「何か変わったことがこの村に起きているとか、そうした話を誰か聞いたりしていないだろうか」
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
数宮・多喜(サポート)
『よっし、アタシに任せときな!』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」
基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。
探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。
情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。
戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。
テト・ポー(サポート)
はいどーも、テト・ポーだよ。
ていうかおなかすいたしごはんやおやつ食べよ?
いいなら「空腹の充足」を使いながら【厳選おいしいごはん】や【お手軽レトルトパウチ】、【食料カバン】からいろいろ出して食べるからね。
あ、これは「暴食の堪能」でもいいかも。
もしくは、「食欲の使徒」で敵を食べてもいい。
人型の敵だから難しい? 【お気に入りレシピノート】で人型の食べ方はわかる。
食べちゃだめなら「食欲の主張」「暴食の飢餓」で暴れるから。
戦闘がなくて、探し物とかなら「食料の応援」でタピチャンに応援してもらおう。
……いや、モチベーション的な意味で。
とにかく、ごはんはすべてを解決する。
食べよう。
分けあうともっとおいしいよ。
テト・ポー(腹ペコ野郎・f21150)と数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)が連れ立って洞窟に入っていく。
「まずは巣を見つけないとっすね」
「よっし、アタシに任せときな! 巣、そこにハチの集団がいるのならそこには多数の意思がある……あっちの方に気配を感じる」
サイキッカーである多喜はテレパスの能力でそれを探ろうと試み、進んでいく。
「それなら僕も……『タピチャン、おいでー』」
テトの言葉にぷよぷよしたタピオカが現れた。テトが話しかける。
「これから蜂の巣を探しに行くよ」
「たーぴ!」
「そのタピオカに捜索能力があるの?」
多喜が聞くとテトは首を横に振り、
「ううん、戦闘力もないし。タピチャンは……モチベーションをあげる?」
2人でタピオカを見ると、
「たぴー!」
ぽよんぽよんと嬉しそうに跳ねる。
「ねっ?」
「分かるような気がするよ」
多喜が頷いた。
探索は順調に進み、ハチの巣のある広い空間、ホールに辿り着いた。
多喜が巣の周りを飛び交うハチに話しかける。
「ねぇ、少しの間だけ、巣を明け渡してもらえないかな? 出来れば手荒な真似はしたくないんだけけどねぇ」
彼女が話す間にも羽音は大きくなっていく。威嚇行動、次には攻撃に移るだろう。多喜は肩をすくめ呟く。
「通じるはずもないか、第一の使命は巣を守る事のようだしね」
そうしたやり取りを多喜がしている間、テトは自分の食料カバンをごそごそ探る。
「おなかすいたしごはんやおやつ食べよ」
厳選おいしいごはんに、お手軽レトルトパウチ、等々。取り出す端から口に放り込んでいく。ユーベルコード「空腹の充足」。食べるほどにテトは力を増していく。
ブーーン、ブーーン。
ハチが猟兵たちに襲い掛かる。
多喜は接触されるよりも早く、電撃を放つ。ハチは次々地に落ちていく、だが、死んではいない。それぞれ、衝撃波に気絶したものや電撃のマヒにかかったものらだ。蜂蜜の入手ができるなら、無駄に殺す必要もない。
テトもまた、引き上げられた戦闘力でハチを次々と気絶させていく。
だが、それに耐えまだなお、執念深く彼らに襲うハチもいる。
「仕方ない……食欲の使徒」
テトは自身の狂気を解放させる。ただ全てを喰らう欲望。その殺気に煽られ一斉に彼に飛び掛かる残党らを彼は食らいつくした。
「無力化できたみたいね」
多喜が注意深くハチの巣に近づき、テレパスで巣の中を確認する。
「蜂蜜をとって引き上げるとしますか、この食料カバンなら、いくらでも入るっす」
「いくらでも? それは丁度いいねぇ。村までは、あたしの宇宙カブJD-1725に一緒に乗っていくかい?」
「お言葉に甘えて乗せてもらうっす」
美味しい蜂蜜を持ってきた彼らは村の人たちに歓迎された。ほっと一息ついたからかテトはおなかをさすり、呟いた。
「またおなか減ってきたな」
村の女がまかせろと言わんばかりにドンと自身の胸を叩き、
「ちょっと待ってな。おばちゃんがお礼に、自慢のパンケーキ、たくさん焼いて持ってくるよ、それにその蜂蜜、たっぷりかけて食べるといいよ」
「たっぷり……」
そう言いながら蜂蜜の大びんを抱え込むテトを見て、
「蜂蜜、持ってきた分、全部一人で食べちゃわないようにね」
多喜は苦笑しつつ注意した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)
武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る
ユーベルコードはどれでもいい感じで使います
敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します
多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します
響納・リズ(サポート)
「皆様のお役に立てるよう、頑張りますわね」
移動時には、急ぐ要素があれば、ライオンライドを使って移動します。
洞窟など罠が予想される場所では、慎重に進み、万が一、けが人が出た場合は、回復UCにてすぐに癒します。
調査の際は、タロットを使っての失せもの探しや、礼儀作法を使っての交渉。聞き耳等を駆使して、情報を得ようとします。
交渉時は相手の機嫌を損ねないよう気遣いながら、気持ちよく話してくれるように進めます。
共同で進む際は、足手まといにならないよう、相手を補佐する形で参加したいと思います。
アドリブ、絡みは大歓迎で、エッチなのはNGです。
灘・岸科
巨大な蜜蜂、か。
駆除せよというのなら是非もない。斬って捨てるまで、空中を飛ぶ相手……。
良い、良いな。良い修行になりそうだ。
蜂蜜は蜜蜂殿を斬った後に手に入れさせてもらおう。
『それ』と言われても分からんが、まあまずは蜜蜂殿だ。
蜂というには毒針もあろう。さてさて、楽しみだ。
「巨大な蜜蜂、か」
洞窟の前で呟く灘・岸科(人間の剣豪・f25350)の隣で燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)は
「蜜蜂、とくれば蜂蜜ですね、楽しみです。ハチなんてぶった斬ってあげます! さぁ行きましょう!」
と、すぐにでも洞窟に飛び込んで行こうとするが、
「待って」
響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)が偽葉を呼び止める。
「巡回なり蜜採集なりで巨大ハチが洞窟内を飛び交っているかもしれません、巣に辿り着く前の戦闘はなるべく避けた方が良いと思いますの。警戒した方がよいですわ」
「あまり時間をかけるのも良くないのでは」
「ええ、ですから」
リズは愛用のタロットカードを取り出した。
「これで占ってみますわ」
リズのタロットの効果もあってか猟兵たちは洞窟に入ってから、巨大バチにかち合う事もなく奥へと進んでいく。ふと、リズが歩みを止め、皆に告げる。
「皆さん、そろそろ、戦闘の準備をした方が良いと思いますの」
無論、洞窟に入った時から無防備でいたわけではないが何故そう言い切れるのか、そんな疑問顔の猟兵たちに、リズは少し笑み自身の耳を指さし言う。
「複数の羽音が聞こえてきましたわ」
普段なら気づくはずもない。聞き耳を立て、集中していたからこそ届いた音。
ならばと岸科はサムライブレイドを、偽葉は黄昏の太刀を、それぞれが愛刀を手に構え、先に進み、遂に巨大バチの巣がある広間に出た。
岸科が呟く。
「これを駆除せよというのなら是非もない。斬って捨てるまで」
巨大バチらが猟兵たちに襲い掛かる。
「『逃がしませんよ!』」
偽葉が声をあげ、彼女に襲い掛かってきた2匹をひと振りのもとに両断した。
「空中を飛ぶ相手……」
ハチらは岸科の死角からも構わず襲い、間合いの外から瞬時に内へと飛び掛かる。
だが、岸科はむしろ笑みさえ浮かべ、呟く。
「良い、良いな。良い修行になりそうだ」
死角からの殺気を感じ、避け、更にはその殺気の方向に刀を向け斬る。
刀の切っ先をかわすがごとく、毒針をかわす。群れ相手に大きく動くのは徒に体力を消耗する、出来る限り無駄のない動きを。彼は実践の中、修練を積む。
『それ』と言われた物は恐らくはハチよりもさらに強いのだろう、だが、今は眼前のハチ達に集中する。けして油断していい存在ではない。
「流石に群れで生きるハチ。まだ数が多いようですね、それなら」
偽葉は念動力を持って八振りの刀を周囲に纏わせた。
手にした刀で対峙したハチを確実に斬り、彼女の周囲を飛び交うハチらは周囲の刀で牽制し、ハチが怯めばそのまま斬り捨てていく。
岸科に斬られたハチが最期の意地とばかりに彼を毒針で刺した。
「つっ!」
毒にめまいを起こし、膝をついた。
すかさずリズが聖なる光を放ち岸科を治癒する。
「かたじけねぇ、そっちは大事ないか?!」
岸科が立ち上がりながらリズに礼を言う。
「ええ、私は……」
リズにハチらが襲い掛かる。
『この薔薇のように綺麗に滅して差し上げますわ』
ユーベルコード、白薔薇の嵐。花弁が舞い、彼女の周囲のハチらは一斉に切り刻まれ、落ちていく。
「このようにいたしますので」
ハチを駆除し終えると、岸科は改めてハチの巣の下に行き、見上げて感心したように言う。
「こりゃ、立派なハチの巣だ。蜂蜜もそれがしらがもらって、村の人らに配っても問題無いぐらいにとれそうだな」
「美味しい蜂蜜とお聞きいたしておりますわ」
「ふふ、楽しみ」
リズの言葉に甘党の偽葉は満面の笑みを見せた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
第2章 冒険
『洞窟救助隊』
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POW : 強靭な体力を活かして捜索し、救助する
SPD : 鋭敏な知覚を活かして捜索し、救助する
WIZ : 明晰な頭脳を活かして捜索し、救助する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
猟兵たちが村人たちに蜂蜜をおすそ分けしている最中、何やら浮かぬ表情を浮かべた者達がいた。
どうしたのだろうと様子をうかがうと、その中の女が猟兵たちに近寄ると、こう尋ねた。
「つかぬ事をお聞きしますが、その洞窟の中に子供たちがいたりしませんでしたか?」
「いや、子供はいなかったし、誰か入っていたような形跡も特になかったが」
その答えに安堵とも落胆ともとれぬ溜息をつく。
「やはり蜂がいない別の洞窟に入ったみたいだねぇ」
「どうしたんですか?」
聞くと、5人の子供たちが親たちに内緒で洞窟探検に出かけてしまったらしい。心当たりの洞窟はあるから、今からでも捜索に向かおうかと考えていると、女は言った。
それならと猟兵は言う。
「俺たちが代わりに探してきますよ」
任せてくださいと彼らは、子供の親たちに請け負った。
エリカ・グランドール(サポート)
サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。
※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」
冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。
ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎
■行動
成程、それは大変ですねぇ。
捜しに参りましょうかぁ。
洞窟に行く途中で何かあった、という可能性も有りますので、道中もきちんと確認しますねぇ。
洞窟まで辿り着いたら【饒僕】を使用、或る程度散開して出来るだけ多くのルートを確認する様に指示し、内部の[情報収集]を行いつつ進みましょうかぁ。
「子供」が見つかりましたら、直行で其方へ向かいますねぇ。
迷う以外にも、個別に逸れていたり、落盤等のトラブルに巻き込まれて帰り道が解らなくなっている可能性も有りますので、「僕」にはそのあたりの情報も確認していただきつつ、不安な様であれば「僕」をもふもふして落ち着いていただきましょう。
甲斐本・揚路
探しものは得意じゃない
出来ることは何かあったら体を張って止めること
誠意を持って声をかけて信じてもらうこと
出来ることをするそれが救うための近道だと信じて
いざという時のために水、すぐに食べられる保存食、薬を背負っていく
村人に教えてもらった洞窟に行き
キングスタイムを使い襲われる危険を冒してでも声を出して自分の位置を教えながら進む
分かれ道など要所要所で声をかけながら進んでいく
事前に子供の名前を聞いておき
一人ずつ名前を呼びながら怪物が近くにいるかもしれないから出てきて欲しい
お父さんもお母さんも心配している、と真摯に語りかける
何かあれば身をもって子供達を庇い
敵が出れば斬り捨てる
出来れば仲間と協力する
灘・岸科
ふむ、5人の子供か。占い師の婆さんの話しでは、4人の子供のはず。
今回のオブリビオンとは関係ないのか?
まあ、良い。困っているのなら探してくる。
場所を教えてくれ。
……ふむふむ、では少しばかり走って行ってくる。何、これも修行。なんとかしてみるさ。体力には少しばかり自信がある。
「成程、それは大変ですねぇ捜しに参りましょうかぁ」
村人の話にうんうんと相槌を打ち、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は捜索の支度を整えていると、
「場所を教えてくれ」
その脇で灘・岸科(人間の剣豪・f25350)が村人らに尋ね、
「……ふむふむ、では少しばかり走って行ってくる」
さっさと一人でも行こうとするのを、るこるやエリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)が慌てて止める。
「ちょっと待ってください、私も行きますから」
「私も。戦闘よりはこちらの方が得意ですしね」
更には甲斐本・揚路(六花の王・f22789)も子供たちのために準備した荷物を背負い、洞窟に向かう事になった。
彼らの背に子供の母親たちが声をかける。
「本当にありがとうございます! どうか、お願いします!」
岸科は振り返って手を挙げながら応える。
「何、これも修行。なんとかしてみるさ。体力には少しばかり自信がある」
「正直、探しものは得意じゃないがな」
洞窟の前、揚路が呟く。けれどせめて子供たちが大事に至らないように自分が出来る事をと心に決める。
「占い師が言っていたのは4人、だったのだがな。この件はオブリビオンとは関係ないのだろうか。気にはなるが……」
岸科の言葉に揚路は返す。
「ああ、ともかく今は子供たちを見つけましょう」
「この洞窟は蜜蜂の洞窟より複雑な構造のようですね」
エリカの分析に、るこるも同意する。
「闇雲に探していては時間をとりますよね……『大いなる豊饒の女神の使徒の名に於いて、女神の僕達よ、私の元へ』」
るこるが召喚したものは兎、ハリネズミ、チンチラなど小動物の姿をとった僕たち、戦闘力こそないが、数はいる。
「『僕』たちにそれぞれの道を進ませながら、私たちも向かいましょう」
通路のいくつかをそれぞれに探させ、行き止まりや気配がない道など報告させ情報を集めながら、自分たちは確率の高い道を選び進んでいく。
「カイ、リーク、ショーン、メリッサ、ローム! いないか? いたら出てきてくれ。お父さんもお母さんも心配しているよ」
「揚路さん、それはもしかして子供たちの名前ですか?」
彼はエリカの問いに、そうだと答え、
「子供たちの親に聞いておきました。その方が子供達も俺たちを信頼してくれるでしょうから」
なるほどと岸科と、るこるも頷き、
「それなら、それがしも……おーい、カイ、リーク、ショーン!」
「メリッサ、ローム。! 迎えに来ましたよ」
猟兵たちは道を進む、だが。
「む、ここも行き止まりか。また少し戻らなければ」
踵を返そうとする岸科をエリカが呼び止める。
「待ってください、何か違和感が……あ、あの向こうの辺、地面に裂け目があるように見えます」
猟兵たちが駆け寄る。確かに裂け目があった。ちょうど大人では見つけにくい位置。子供にとってはくぐり抜けてみたくなるような絶好の裂け目。
エリカが耳をすませる。
「小さいけど、声も聞こえますね」
「そうですね。カイ、リーク、ショーン、メリッサ、ローム! 迎えに来たよ、少しそこで待てるかい?」
揚路が声をかけると、よかったという安堵の声や、歓声が聞こえた。
「この道、私たちでも行けなくはないけど少し狭いですね時間がかかりそう……それなら」
るこるが僕たちを先に行かせ、子供たちに声をかける。
「私たちが着くまで、その子たちが相手してくれますからねぇ。可愛がってあげてくださぁい!」
狭道の向こうで、兎さんだ、可愛いリスだねとはしゃぐ声が聞こえた。
猟兵たちは、その声に安堵し、狭道を進んでいく。
しかし。
バサバサバサ。不意に何かの羽音が聞こえてきた。同時に子供たちの悲鳴も彼らに届く。
「うわぁ! 蝙蝠だ! おっきいやつ!」
どこに潜んでいたのか巨大吸血蝙蝠が群れで子供たちに襲い掛かる。ダメージを受け慣れている猟兵たちにとっては大したことはないだろうが、子供たちにとっては致命的な事態にもなりかねない。
「く、『僕』たちは戦闘には不向きです」
るこるが悔し気に呟く。
「うわぁー!」
「こ、こっちに来るなよ!」
蝙蝠に怯えた子供たちは声をあげ、今にも逃げまどおうとしている。そうなれば、かえって子供たちを守るのが難しくなってしまう。
揚路が彼らに語り掛ける。
「『俺の言葉が聞こえるか?』カイ、リーク、ショーン、メリッサ、ローム! 大丈夫だそのまま動かないで!」
「う……うん」
「わかった!」
揚路のユーベルコード、キングス・タイムを重ねた真摯な言葉に、パニックを起こしかけていた子供たちは落ち着きを取り戻し、彼の言葉に従う。
「ち、数が多い」
岸科が舌打ちする。先に道を抜け子供たちのもとに辿り着いた刀を振るうが、まだ蝙蝠は数いる。
「せめてこの身体を張ってでも守ります!」
揚路も子供を庇うようにし、蝙蝠に立ち向かい、斬り捨てていく。
「これで最後です!」
そこへエリカがユーベルコード、エレクトロレギオンを唱えた。彼女が召喚した戦闘用機械兵器が各々、蝙蝠を倒していく。ついには蝙蝠たちは全て地に落ち、息絶えた。
エリカが子供たちの様子を確認する。
「早く帰って、親御さんたちを安心させてあげなければですね。うん、一人怪我をしているようですが、元気そうですね、けれど……」
「ああ、ここにいるのは4人だな。占い師の言っていた通りではあるが……」
エリカと岸科が小声で話す中、揚路は子供たちに歩み寄り、荷物を下ろしながら彼らと話す。
「そうかリークが捻挫して皆、ここで動けなくなっていたのか……待っていて、薬があるから。皆、おなかはすいていないかな? 水や携帯食なら持ってきてありますよ」
「ありがとう、お兄ちゃん!」
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
鯉澄・ふじ江(サポート)
怪奇ゾンビメイド、16歳女子
誰かのために働くのが生きがいの働き者な少女
コイバナ好き
自身が怪物寄りの存在なので
例えどんな相手でも対話を重んじ問答無用で退治はしない主義
のんびりした喋り方をするが
これはワンテンポ間をおいて冷静な判断をする為で
そうやって自身の怪物としての凶暴な衝動を抑えている
機嫌が悪くなると短文でボソボソ喋るようになる
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
自身の怪我は厭わず他者に積極的に協力します
また、例え依頼の成功のためでも
自身の矜持に反する行動はしません
何でもやります、サポート採用よろしくおねがいします!
(流血、損壊系のグロ描写やお色気系描写もOKです)
ロマネ・カーディナル(サポート)
サポプレ
アドリブ大歓迎
普段はオトメモード全開の上品なオネエ
UCは適材適所でどれでも使用
▼探索
精霊を操り(勿論精霊は全部美男子)その子達に聞きつつ行動
周りに誰かいる場合は積極的に話しかけたりしてコミュニケーションを取ってみる事が多い
乗り物全般の操縦にも長けている為[騎乗]でバイク等に乗りつつ行動する
※迷惑行為、公序良俗に反する行動はしません。
「探検に来てたのは、これで全員なのかなぁ? お家の人たちは5人て言ってたみたいだけど」
鯉澄・ふじ江(縁の下の力任せ・f22461)がしゃがみこみ、子供たちに目の高さを
合わせながら尋ねると、一番小さい男の子が答えた。
「あのね、リーク兄ちゃんが僕たちがのどが渇いたって言ったら、奥の泉に水を汲みに行くから皆はここで待ってろって。だから僕たちここにいたの」
「ちゃんと待ててたのね、えらかったわねぇ」
ロマネ・カーディナル(恋するオトメはムテキなのっ★・f19210)が、その子の頭を撫でてやる。
その様子を見、うん、と頷くとふじ江は立ち上がる。
「それではぁ探しに行くとしましょ~」
「ワタシも行くわ。皆、お兄ちゃんが帰ってくるまで、もう少し待っててね」
猟兵たちは洞窟のさらに奥へ進む。
「どのように探しましょうかねぇ。奥は少し入り組んでいるようですしぃ」
ふじ江が前方を見遣る。そうねとロマネが相槌を打ち、
「人手があった方がいいかしら。精霊ちゃーん」
精霊たちを召喚した。現れたのは彼の好みの美青年な精霊ばかり。 精霊たちを侍らせ……ではなく同伴、いや……同行させ、少年を探す。
「精霊ちゃんたち、お願いね……そうね、水の精霊ちゃん、あなたなら水の気配もわかるはずよね、お願いするわ」
水の精霊が前に行き、猟兵たちや他の精霊らが辺りを確認しながら進んでいく。と、水の精霊が止まり、先を指さす。
「精霊ちゃん? そう、この先を進んだ所なのね。でも……」
ロマネが言いよどんだ後を、ふじ江が引き継ぐ。
「……多分、泉の手前ですかねぇ何か音がしますぅ、巨大な生き物の気配」
ズズズと引き摺るような音。
猟兵たちが飛び込むとそこには、何かに驚いたように尻もちをついた格好の少年、そして、その少年の前にいるのは巨大な白蛇。白蛇は少年に襲い掛かる。
「うわーっ!」
少年の悲鳴、と、同時に。
「危ない!」
ロマネが少年を抱きかかえ跳び、蛇の攻撃を避ける。
「子供を怯えさせてんなよ!」
声を荒げ蛇を睨みつける。
ふじ江はすかさずロマネたちと蛇の間に割って入り、
「このまま、あなたがいなくなってくれたら、わたしたちはぁ追いかけませんよお?」
穏やかな口調で蛇に向かって話しかける。だが、大蛇は鎌首をもたげ、威嚇の姿勢を崩さない。
「しかたないですね~」
シャーッ! 蛇が再び牙をむく。
「ちっ!」
ロマネが少年を庇いながら蛇の攻撃をロッドでいなす。その隙に、ふじ江が前方に走り、大蛇の尻尾を掴む。
『悪い子は、ぽーいってしちゃいますよぉ~』
そしてそのままグルングルンとふり回し、ポーイと奥へ放り投げた。ビターン! 蛇は岩壁に叩きつけられ、そのまま、落下する。深い深い縦穴の底へと。飛んで行った方を確認し、ぱっぱと両手を埃を払うように叩きつつ、ふじ江が言う。
「こんなところですかね~」
ロマネは少年に手を差し出し、立たせてあげながら、少年に微笑みかける。
「さ、とりあえず、他のお友達の所に戻りましょ」
いつもの口調で。少年もほっとしたように笑みをもらしながら言う。
「う、うん、ありがとう。お兄ちゃん! お姉ちゃん!」
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『浮遊するアトランティクス』
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POW : 奔る蒼雷
【迸る電撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【落雷に匹敵するほどの雷撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : 暴れ蒼雷
【莫大量の電撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : 穿ち蒼雷
【雷撃】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に帯電させることで】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:たますけ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「死之宮・謡」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
子供たち5人、無事に全員見つける事ができた。
ありがとうと子供たちは口々に礼を言う。
「何か怪しいものはいなかったかい」
僕、見たよ、と少年が言った
「泉に何かでっかいナメクジみたいなよくわかんないやつがいたんだ。僕、怖くて持ってた蜂蜜の瓶、落っことしちゃって」
慌てて逃げたんだと説明する。猟兵が頷く。
「蜂蜜に気を取られたのかな。なんにせよ、そいつに襲われたら大変なことになってただろうね」
別の猟兵がそうかと呟いて洞窟の先を見据える。
「”それ”は、この奥にいるみたいだね」
ハルア・ガーラント(サポート)
オラトリオのバロックメイカー×シンフォニア(19歳女)
口調:丁寧
「よ、よろしくお願いします」
「うぅ……怖い、でも、やってやります!」
自らの力に懐疑的なため、自信なさげです。翼はかなり大型で出し入れできません。短時間であれば誰かを抱えて飛翔できます。
攻撃は背の翼に巻き付いた[咎人の鎖]を[念動力]で動かし、[マヒ攻撃]します。必要があれば[銀曜銃]を使います。防御は[第六感]で攻撃を予感し[オーラ防御]。
怖いけど頑張る……でも怖い!という思考回路です。
UCは味方をサポートするものを優先して使います。恐怖心の方が大きい場合はバロック・ハウリングが発動するかもしれません。
絡み・アドリブ大歓迎です!
ウォーヘッド・ラムダ(サポート)
一人称、二人称、性格等はプロフィールを参照。
■戦闘行動
敵への接近、または敵からの攻撃回避は装備『フライトブースター』『ダッシュブースター』を使用しての回避行動。
防御に関しては装備『アサルトヴェール』>『重厚シールド』>『超重装甲』の優先順位での防御行動。
攻撃に関しては『ASMー7』『LLS-3』をメインにしつつ、他装備も使用。
強襲用ってことで自分への多少の被害が承知済み。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動は無し。
また、"本目的に関係ない"NPC民間人への攻撃行動は無し。(やむを得ない牽制・威嚇射撃は有り)
あとはおまかせです。
アドリブ歓迎
ジェイソン・スカイフォール(サポート)
おもに「正当防衛」「衛生小隊」を使ってメイン参加者の援護を行います。
▼行動例
「下がってください!」
メイン参加者が不利な状況に登場し、かばう。ボス敵の相手を引き受け、味方が態勢を立て直すための機会をつくる。
「救護します!」
衛生小隊にボス敵の牽制を命じ、その隙に、負傷したメイン参加者を安全圏に撤退させ、応急手当を行う。必要に応じて「生まれながらの光」で治療する。
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎
■行動
ウミウシの一種ですかねぇ?
確かに危険そうですし、何とかしましょうかぁ。
『F●S』三種を展開、『FBS』を四肢に嵌め飛行能力を確保しましょう。
攻撃面は、接近して電撃でカウンターされる可能性を考え『FRS』の射撃攻撃を主体に。
相手の電撃に注意し「エネルギーの障壁」で雷を受けられる『FSS』を防御主体に用いますぅ。
【奔る蒼雷】に対しては【耀衣舞】を使用、『光速の突撃』を行い、雷と同等の速度ですれ違う様に避け[カウンター]を狙いますぅ。
『光の結界』を纏っての攻撃ですから、相手の周囲の雷は防げるでしょう。
追撃が来たら【耀衣舞】の突撃を虚空に向け使い「光速回避」にして躱しますねぇ。
夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)が洞窟内の泉に着くと、人の気配を感じたか、ザバザバと泉からオブリビオン『浮遊するアトランティクス』が巨体を現した。それは、るこるを宙から威嚇するように見下ろす。
「ウミウシの一種ですかねぇ?」
姿はまさにアオミノウミウシ。だが、その大きさはよく知られるウミウシよりもはるかに大きく、宙に浮き、電流を身に纏っている。そして明らかに人に対し敵意を持っている。
「確かに危険そうですし、何とかしましょうかぁ」
どこか緊張感のない口調とは真逆に、るこるの動きは速い。即座に各種フローティングシステムを展開させる。戦輪を四肢に装備し飛行能力を確保し、両腕の砲台をオブリビオンに向け、放つ。
「ギャー!」
オブリビオンが身をよじらせる。呻き声をあげながらもオブリビオンは威嚇の電撃を浴びせる、
「これぐらいなら」
彼女が自分の身周辺に飛ばしたビームシールドで防ぐ。
「このままでは戦闘は長引きそうですね……」
手ごたえが無いわけではないが、相手に与えられるダメージが自分一人では小さすぎる。
彼女は果敢に攻撃を続けるが、オブリビオンも黙っているはずはない。
オブリビオンが身をひるがえし、電流を纏った尾の一撃を彼女にくらわせる。
「つうっ!」
雷撃を受け、地に落ちる。ダメージはさほどではなかったが、オブリビオンの次の攻撃への対処がしきれない。オブリビオンが彼女を睨む。と、その時に。
ブォーーン!
突然ウォーマシンが脚部のブースターをうならせつつ、ものすごい勢いで戦場に突入してきた。そして、るこるの脇をすり抜け、そのまま宙を飛び、オブリビオンに向かって対重装甲用サブマシンガンの弾をばらまきながら接近し、
「食らえ!」
レーザーソードで斬りつける。オブリビオンの体から体液が噴き出す。更にはもう一人。
「うぅ……怖い、でも、やってやります!」
オラトリオが射程内から銀曜銃を撃ち、オブリビオンを怯ませ、ウォーマシンから気をそらさせる。
るこるを守るように男は彼女の前に着地すると、
「大丈夫か?」
彼女に背を向けたまま問うた。
黒い機械の体を持つ男の名前はウォーヘッド・ラムダ(強襲用試作実験機・f18372)。ウォーマシンの鎧装騎兵。
白い大きな翼に鎖を纏わせた女の名前はハルア・ガーラント(オラトリオのバロックメイカー・f23517)。
「ミギャーーーーーー!」
奇妙な咆哮が洞窟内に響き渡った。それは浮遊するアトランティクスのもの。唐突に現れた敵に恐れを抱いたのか? いや、ただただ、自身を痛い目にあわせる存在が不快なのだろう、その存在を消し去らんと、オブリビオンは闇雲に暴れる。構う事はない。自身以外はすべて敵だ。怒りの雷撃を周囲に放つ。暴れ蒼雷。
洞窟中を破壊しつくさんばかりの莫大量の電撃に流石の猟兵たちも少なからぬケガを負う。
「……待ってください、今、治療を……」
ハルアが苦しげに手を伸ばしかけるが自身の傷も深い。そこへ男の声が響いた。
『総員、救護にあたれ!』
ジェイソン・スカイフォール(界境なきメディック・f05228)が呼び出した衛生小隊が猟兵たちを片隅へと運び、治療を施す。
「お待たせしました、一度、下がって体勢を整えてください!」
ジェイソンは猟兵たちにそう言うと、素早く戦場を見渡し、状況、敵の強さを判断し、容易く倒せる相手ではないことを悟る。
今、自分がすべきことは、
「こっちだ! 自分が相手してやります! ……総員、そのまま牽制を!」
全員の戦闘態勢が整うまでの時間稼ぎ。
自分の方を向くオブリビオンに向かい、彼はユーベルコードを唱える。
『正当防衛により制圧します!』
自分たちに敵意を抱き、襲い掛かるオブリビオン。その電流によるダメージをうけようとも構わず、身に沁みついた軍隊格闘術で立ち向かう。尾の攻撃を逆手に取り力を受け流しつつ、尾を掴み、地面に叩きつける。
「ありがとう、こちらはもう大丈夫!」
るこるがジェイソンに答える。
「キシャーーーーーーッ!」
オブリビオンが彼女の方に向き直り、奔る蒼雷を放つ。
「何度も受けませんよ」
耀衣舞、光の結界を纏う事で彼女の回避速度が上がる。さらには光の結界は電撃のダメージを弱めてもくれた。
オブリビオンが、るこるを追撃しようと電を光らせる。だが、
「敵はこちらにもいるぞ」
ウォーヘッドが再び突進し、サブマシンガンでの攻撃を加え気をそらす。そして。
「うぅ、やっぱり怖い、ですけれども!」
ハルアが飛翔し、翼に巻き付く咎人の鎖を伸ばし、オブリビオンの胴に巻き付く。と、オブリビオンが動きを鈍らせる。鎖によるマヒの効果。
「今です」
「ありがとう!」
るこるとウォーヘッドが一斉に射撃による攻撃を加えた。
「グワァーーーーーー!」
浮遊するアトランティクスの苦しむ声が響く。その巨体をのたつかせる。
「きいていますね!」
猟兵たちの力が合わされば、必ず倒せる。この場にいる者たちは、皆、そう確信した。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
桑原・こがね(サポート)
あたしを見ろォ!
登場は雷鳴と共に、派手に演出していきたいわね!
名乗りを上げて注目されたいわね!
囮役とかも嫌いじゃないわ。
こそこそしたり駆け引きするのは苦手だし、何事も正面突破の力技で解決したい!
戦うときは大体斬りかかるか、武器を投げつけるか、雷出すかのどれかね。徒手空拳も心得が無くもないわ!
さーて、雷鳴を轟かせるわよ!
火奈本・火花(サポート)
基本的にUDCアースの事件を専任とする、UDC組織所属のエージェントです
『大切な人達の光の為に、私達が闇に立ち向かいましょう』
普段は礼節を弁え、理知的で物腰穏やかな対応を心掛けます
世間一般に「紳士的」とされる態度と相違ありません
『我々は人類を邪悪や狂気から守る。その為には冷酷を貫く事も厭わない』
UDCや関連団体に相対した時は、非情に徹します
一人称は誇りをもって「我々」と呼称します
■行動傾向
日常・冒険:変装や演技、Dクラス職員や組織の支援を駆使した情報収集が得意です。自らの身を削る事にも躊躇しません
戦闘:機動部隊との連携を基本に、火器や状況を利用した奇襲・速攻を得意とします。ヤドリギは奥の手です
オブリビオン 『浮遊するアトランティクス』は周囲に当たり散らすように、電撃を放ち洞窟内を暴れまわる。いずれは、それに飽き足らず外へ向かうだろう。
洞窟に入り、オブリビオンを目の当たりにした猟兵の一人が小さく呟く。
「……電撃の力とあっては、こっちも負けてはいられないね」
言うなり、素早く周りの岩壁を蹴り上げるようにして登っていく。そして自分の射程圏内にオブリビオンが入った瞬間、
「あたしを見ろォ!」
叫びと共に猟兵の背に雷鳴が轟く。オブリビオンの殺気を受けながら自身の力が高まっていくのを感じる。
剣を上段に振り上げ、オブリビオンに向かって行く。
「あたしは桑原・こがね! 雷鳴団が団長!」
桑原・こがね(銀雷・f03679)は名乗りと共に思い切り斬りつける。背から体液が吹き出る。
ミギャ―――ッ!
オブリビオンが鳴き声をあげた。
「もう一撃!」
こがねは宙を飛び、再び刀を構えるが、オブリビオンも2度はやられぬとばかりに彼女に威嚇の電撃を飛ばす。
「くっ」
オブリビオンが、こがねに放とう雷の力を集中させる。
彼女は危険に身を曝される恐怖より、強敵との真正面からの対峙に胸を高鳴らせる。とはいえ、続けての攻撃はいささか無謀だったか。そんな考えが頭をよぎった瞬間、
火奈本・火花(エージェント・f00795)がペンライトのようなものを真っすぐ、オブリビオンに向けた。そして唱える。
『――何もかも、忘れてしまえ』
強い光が放たれた。ダメージを与えたようには見えないが、ただの目くらましでもない。オブリビオンはまるで寝ぼけた人のように、その場でぼんやりと立ちすくむ。
それは記憶消去用ペンライトの力。出力を最大にし、少しの間、自身が何をしているかさえ失念させたのだ。
「ありがとう、助かった!」
ミギャ―――ッ!
こがねの二撃目。オブリビオンのひれが切り落とされた。オブリビオンは激しい痛みと共に、自身の現状を思い出す。
火花は敵を見据え、言う。
「UDCでないとは言えど、この存在はこの世界にとって許されるものではない」
両手に二丁の銃を構え、言葉を続ける。
「大切な人達の光の為に、私達が闇に立ち向かいましょう」
ダダダダダダダ。連射にオブリビオンは怯みながらも標的を火花に代える。
グギャ―――ッ!
オブリビオンが電撃を火花目がけ走らせる。
「つっ!」
直撃は免れた。だが、足場を破壊され火花は体勢を崩す。
やられる! そう思うと同時に。ドクン。火花は自身の心臓の鼓動を感じる。そして、その心臓に棲み付くヤドリギの存在も。
「いや、まだだ。まだ、この力は使わない」
自動式9mm拳銃の銃口を『浮遊するアトランティクス』に向ける。だがこちらの攻撃よりも相手の方が早いか。
「だぁかぁらぁ、あたしを見ろって!」
再びこがねが叫びながらバスターソードを投げつけた。オブリビオンが気をそらす。
「今度はこちらが礼を言わなければな!」
「どういたしまして!」
サムライブレイドに持ち替え、宙に浮くオブリビオンの懐に飛び込み、腹を縦に一文字に裂く。剣刃一閃。こがねが着地するのに合わせ、火花がユーベルコードを唱える。
『我々は、我々の総力を持って戦う!』
機動部隊"四葉のクローバー"らが一斉射撃し瞬く間にオブリビオンが弾幕に包まれる。やがて。
ドサリとオブリビオンが地に落ちた。それはすでに、穴だらけとなり、かつてオブリビオンと呼ばれた肉の塊となっていた。
「ふぅ」
火花が胸元を手で触れる。自身の心臓に寄生するヤドリギ。それを使わずに済んだ安堵の息。
こがねに向かって彼女は言う。
「では、報告に向かいましょうか、村の人たちも喜ぶことでしょう」
「うん、早くみんなを安心させなきゃ。子供たちも、ご馳走作って待ってるって言ってくれたしね!」
笑みを見せ弾んだ声で、こがねが返した。
成功
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