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アースクライシス2019⑳〜超高速!幹部追撃

#ヒーローズアース #戦争 #アースクライシス2019 #ドクター・アトランティス

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「ヒーローズアースでの戦争、本当にお疲れ様だ。まずはこの勝利に貢献し、協力してくれた皆に感謝を」
 深く猟兵達に頭を下げてから、仙堂・十来はしかし世界地図を取り出した。
 無論ヒーローズアースのやつである。
「しかし、クライング・ジェネシスは倒したが、ジェネシス・エイトが退避したり身を隠すまでには若干……本気で若干だが猶予がある」
 なお現在12月1日午前。猶予時刻は12月1日午後4時。
 マジでか。
「というわけでハワイ沖の海底火山の火口下、マグマの中にドクター・アトランティスの研究所が発見されている。海底でもありマグマの内部でもあるが、無事に研究所までグリモアで転移するから安心してくれ」
 きゅきゅっと十来はペンでハワイ沖の海上の1点に丸を描いた。
 つまりは。
「あれだ、運動競技でも、事実上の決勝戦の後に普通に決勝があったり、ええと、蹴球だとろすたいむ、だったか。うん、つまりは最後に1つ、懸念を断ち切るためにもドクター・アトランティスとの戦いを願いたい。よろしく頼む!」
 今回の激戦には皆疲労も溜まっていることだろう。
 それでも。
 後少しで、ヒーローズアースの人々が今後対処しなければならない懸念が、少なくとも1つ減るはずなのだ。それは今後のヒーローズアースで起きる事件や被害が、僅かでも少なくなるはず、ということでもある。
「本当に大変な戦いの最後にすまないが、どうかこの一戦、決めてきてもらいたい。皆、よろしく頼む」
 深く集まってくれた猟兵達に頭を下げてから、十来は転移の最終手順へと取り掛かった。


炉端侠庵
 アースクライシス2019お疲れさまでした!
 炉端侠庵です。

 お疲れ様と言っておきながらおそらくこれが炉端の今回の戦争ラストシナリオです。
 敵はドクター・アトランティス!
 戦場は空気も足場も確保された(なんか機械や機材はごっちゃりしているが)研究室!
 思う存分戦ってください!

 なお、今回は戦況反映である12月1日午後4時までの執筆を至上命題とするため、アラが出たり、成功に必要な最低人数での採用となる可能性がありますのでご了承ください。
 がんばります!
 それではよろしくお願いいたします!
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第1章 ボス戦 『ドクター・アトランティス』

POW   :    アトランティス・ケルプ
【槍から放つ生命エネルギーの奔流】が命中した対象を爆破し、更に互いを【敵の生命力を奪う海藻】で繋ぐ。
SPD   :    アンチイェーガー
自身の身長の2倍の【対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    水没光線
レベル×5本の【超重力】属性の【かつて大陸をも海に沈めた怪光線】を放つ。

イラスト:yuga

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

木常野・都月
クローンを量産されるのは面倒だ。

時間もない事だし、微力な狐だけど、最善、全力で倒すようにしたい。

敵UCの対処は、[カウンター、高速詠唱、風の属性攻撃]で迎撃を狙いたい。

スーツが大きいなら、風で煽れば倒れるんじゃないか?

倒してしまえば起き上がるのも大変そうだし。

防げないようなら[オーラ防御]で対処したい。

UCは【精霊召喚】を使用して、精霊様に戦って貰いたい。

呼び出した精霊様には、パワードスーツに張り付いて貰って、攻撃、もしくは妨害をお願いしたい。

加えて[全力魔法]を乗せた、UCで呼び出した精霊様と同じ属性の[属性攻撃]で追撃したい。



 マグマ渦巻く海底火山が火口の奥、火山エネルギーを利用するためにこの場所に作られたという研究所は、防熱は万全である。
 無論、猟兵達にとってはオブリビオンであるドクター・アトランティスの方が、マグマの灼熱よりも強大で切実な脅威であった。

「クローンを量産されるのは面倒だ。時間もない事だし……微力な狐だけど」
 未だ表情を作るのには慣れない様子で、けれど木常野・都月はぴんと漆黒の尾を立てた。
 最後まで最善を。最後まで全力で、と語るように。ただの狐として過ごした時期の長い都月は、今でも表情や言葉より尻尾の方が雄弁なことがままある。
「来たか、『新世代』……!」
 水棲の生き物を模したような、ドクター・アトランティスの姿が見えた瞬間、既に都月は詠唱を始めていた。ドクターが『対猟兵パワードスーツ「アンチイェーガー」』へと身を包むに合わせて、風を解き放つ。身長が増せば、受ける風圧も大きくなる――あわよくば倒れればいい、と放った風の一撃は、戦闘力を増したパワードスーツを倒すまではいかずとも、その場に押し止めるには十分だった。
「ええい小癪な!」
 幅広く放った風から逃れようとジャンプ、着地点から回り込むように迫ってくるドクター・アトランティス、けれどその時にはもう都月は次の詠唱を終えている。
「精霊様、ご助力下さい」
 ユーベルコード『精霊召喚』、戦う相手に合わせた精霊が現れ、都月の戦闘を助けてくれる。今姿を現したのは、風の近縁たる『雷』の精霊であった。
 パワードスーツは電力を用いているだろうし、何なら海水も電気を通す。もはや全身が電気エネルギーという精霊がパワードスーツへと張り付けば。
「ああああちょっと待て待て電気系統がっ! そこ弄らない! うわちょっと中まで入ってくるんじゃないぎゃー! 我が肉体別に防電はしていないのだー!」
 なんだろう。
 なんだろう微妙に背徳的なことになってる気がするのなんだろう。
 若干困ったような様子で都月の尻尾が左右に揺れた。が、表情は変えず詠唱の速度も緩めず全力の雷魔法を叩き込む。雷の精霊が有効ならば、当然それは有効な追撃となる。
「くっ修理、一度修理が必要だ! 次は絶縁ゴムも仕込むとしよう!! ぎゃああ!」
 しゅたっと奥に引っ込むドクター・アトランティスに、ついでとばかりもう1発都月は雷撃を撃ち込んでおいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
●SPD

【先制対策】
紅路夢の[運転&操縦]で遠隔操作![目潰し&属性攻撃]で煙幕を張りつつ、フレアで熱探知妨害と[時間稼ぎ]でチャフを撒こう。

【対アンチイェーガー】
今回のUCで用意した超機械はこれ!
ナノマシンフィラキシー!

どうやら、アレはナノマシンで回復しちゃうみたいだね。

だったら、ぼくはナノマシンに対して、アレルギー反応と同じ本来の機構を異物として過剰に反応して自壊させよう。
生命力を共有したパワードスーツなら破壊すれば倒せるはず!

ナノマシンフィラキシーを弾丸に装填、当たれば良いからね。[一斉発射&制圧射撃]で一気に弾丸と秘密の超機械兵器を叩きつけて終わりにしよう!



 ドクター・アトランティスがパワードスーツの修理とちょっとした改造を終えて飛び出して来ると。
 そこは一瞬で煙幕の海になっていた。
「何ぃ!? む、しかし熱探知……ん? だがレーダーが……んんん!?」
 煙幕の奥でフロヲトバイ(フロートバイク)・百弐拾伍式・紅路夢を遠隔操作しつつ、国栖ヶ谷・鈴鹿は超自慢げな顔で胸を張った。シンプルな煙幕で視界を塞ぎつつ、赤外線センサーを妨害する燃焼性のミニペレットであるフレアと、レーダー妨害用の薄金属リボンであるチャフをばら撒いてあるのだ。
 サクラミラージュが誇るジイニアスなハイカラさんの1人、それが国栖ヶ谷・鈴鹿である。ちなみにフレアやチャフはヒーローズアース基準でも軍事利用の歴史が100年もないレベルの新技術であり、サクラミラージュで言えば下手するとオーパーツである。
 無論、ゆえにこそ鈴鹿は天才、ジイニアスなのだ!
「というわけでこんなこともあろうかと、アレを用意してきたのさ!」
 そう言って鈴鹿が『超高精度近未来観測機構・甲』にて取り出したのは、彼女のテクノロジヰの粋を結集した――『ナノマシンフィラキシー』である!
「どうやら、アレはナノマシンで回復しちゃうみたいだね」
 そ、そうだったのかー!
「だったら、ぼくはナノマシンに対して、アレルギー反応と同じように、本来の機構を異物と認識させて過剰に反応させ、自壊させよう。生命力を共有したパワードスーツなら破壊すれば倒せるはず!」
 そ、そうなのかー!
 要するに、相手の既に装着しているナノマシンに対して、いわゆるアナフィラキシーショックを無理矢理起こさせてしまうというトンデモ超機械兵器である。天才すごい。
 そんなわけで!
「はははそんな我がナノマシンがアレルゲンになるわけぎゃー!」
 ナノマシンフィラキシーを仕込んだ弾丸の二丁機関銃による一斉掃射で、パワードスーツは凄まじい崩壊を起こしたのであった――!

大成功 🔵​🔵​🔵​

枸橘・水織
本当に…みお的には最初の攻撃をどうしのげるかが勝負よね

行動
【視力・見切り・早業・全力魔法・範囲攻撃・スナイパー・オーラ防御】使用

飛んでくる怪光線を見切り、魔力弾で素早く迎撃&回避(オラトリオなので空も飛べます)
オーラ防御で少しでも防御力を上げる

その一方で【情報収集・力溜め】
オーラ防御や魔力弾…グラビティメイスで受けつつ水没光線の性質などを掴む

先制攻撃をしのげたら…

「みおにとって…理解できた力はすべてみおの力になるんだからっ!!」

指定UC使用…属性は【超重力】

【カウンター・属性魔法・全力魔法・範囲攻撃】
超重力属性の魔力弾(LV×5発分)を一つにした特大超重力魔力弾で反撃

「潰れちゃってっ!!!!」



「本当に……みお的には最初の攻撃をどうしのげるかが勝負よね」
 何せ相手はアトランティスを沈めたレベルの超重力怪光線の使い手である。
 しかし。
 枸橘・水織はしっかりとグラビティメイスを握り、ドクター・アトランティスの姿を見据える。重力魔法によって水織が取り回しやすいよう調整してあるメイス、攻撃を凌ぐためには同属性は有利へと働くはずだ。
「……っ!」
 何百と放たれる怪光線の合間を縫うように、水織は飛んだ。純白の翼を出来る限りコンパクトに羽ばたかせつつ、飛行経路に重なる分に魔力弾をぶつけ相殺。そして。
 1本、また1本、わざと受ける。無論生身ではなくオーラで形成した盾やグラビティメイスで。
 受け止めれば、理解できる。
 そして。
「みおにとって……理解できた力はすべてみおの力になるんだからっ!!」
 ユーベルコード『錬金魔力弾』、ドクター・アトランティスの水没光線をそのまま自分の錬金魔法によって組み直す。ゆえに魔力弾の属性は『超重力』、そして優に200を超える魔力弾を、一撃へとまとめ――1点突破で解き放つ!
「潰れちゃってっ!!!!」
「ぐぉおおおおお――」
 もはや悲鳴すらも呑み込まれるような重力の中――それでも。
「成程……重力を集中させることでさらなる威力を……個体サイズであれば有効手段……ッ」
 ブラックホールの如き超重力の中から聞こえてくる声。その研究魂に同じ分析タイプとして思わず敬意を抱きつつも、それを生かさせはしない、と再び水織はグラビティメイスを握りしめた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【激痛耐性+火炎耐性+オーラ防御】を纏い
★Venti Alaに風魔法を宿し脚力強化
纏う風の反発で少しでも攻撃軽減

★爪紅の【投擲】で発生させた爆発の爆煙で目晦まし
この距離だからね…自分が巻き込まれるのも覚悟のうえだよ
そのための火炎耐性だし

★Candy popをばら撒き音で撹乱+足場を悪くし【空中戦】
敵の位置や動きを音で把握する【聞き耳】
死角を取り雷の【高速詠唱、属性攻撃】+即移動
飴で転べばラッキーだけど…そこまで弱くないよね

一番攻撃し辛いのは背中に密着された時
敵も想定外だろうし
敢えて背に抱きつき一瞬でも隙を作ったら
攻撃が来る前に【破魔+指定UC】の【全力魔法】
生命力も共有してたのが、運の尽きだよ



「馬鹿なっ! この距離で手榴弾を使うなど自爆に等しい行為ではないか!」
「――覚悟の上だよ」
 再び(修理して抗アレルギーメンテナンスオイルを注入した)パワードスーツへと身を包んだドクター・アトランティスの驚愕の声が響く。栗花落・澪はそれに冷静な表情で応えると、『爪紅』と名付けられた髪飾り――へと普段は偽装された手榴弾のピンを抜き、思い切り放り投げた。

 爆音。そして、爆煙。
 纏っておいた風の魔力で衝撃を和らげつつ、けれどそれに逆らわず澪は空中へと跳んだ。風を宿した靴『Venti Ala』には翼が生え、空中を足場とした戦いを可能とする。さらに蓋を叩くことで無限調達可能な『Candy pop』をばら撒いておいた。
(飴で転べばラッキーだけど……そこまで弱くないよね)
 魔力が込められているとはいえ、まきびしとしては丈夫ではない。むしろそこまで強いと歯が欠ける。
 けれど、飴を踏み砕く音で敵の位置を把握するには十分!
「そこか! ……むうっ……」
 ドクター・アトランティスの攻撃が空を切る。先程まで澪がいた場所だ、高速詠唱で雷撃を放ってはすぐに移動、を繰り返し――爆煙が薄れ始めた頃、澪は一気に宙を駆け抜けた。
「ぬおっ!?」
 大胆にも背中へとしがみついた澪に、流石に予想外だったドクターの対応が遅れる。パワードスーツが動き出す前に、破魔の力を全力で籠めて。
『全ての者に光あれ――!』
 ユーベルコード『Fiat lux』、澪の全身から魔を浄化する輝きが放たれる。オブリビオンは紛うことなき魔、中でも強力なジェネシス・エイトの1体――ゆえに。
「生命力も共有してたのが、運の尽きだよ」
 パワードスーツごと輝きに灼かれたドクター・アトランティスの呻きが研究室の機材を振動させるほどに響いた――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
自己暗示で時間感覚が引き伸ばされる程の集中に潜り、自身の最高のパフォーマンスを引き出す神懸かり(催眠術/時間を稼ぐ/封印を解く/第六感/野生の勘/見切り/早業/先制攻撃)モードになって念動力で体幹を支えた上で逃げ足を駆使して逃げ回るわよ。
先制攻撃を凌ぎきったら妄想世界を具現化してドクターを私好みの男の娘にメタモルフォーゼ♡この妄想世界はカートゥーンのような“理”のない理不尽なギャグ世界。“理”の無いものに耐性はつけれないでしょう?
後は男の娘なアトランたんを大食いで咥えこんで秘密のダンスで御奉仕な悪戯の限りを尽くして快楽と精力を貪るわ♡これは補食行為な非戦闘行動で、没頭してる間は攻撃遮断するわ♪



 アリス・セカンドカラーは逃げていた。
 パワードスーツ着用の相手に対し、狭い研究室での鬼ごっこ。本来であれば逃げる側にとって圧倒的に不利な状況、そのはずである。
 が、自己暗示で極度の集中に入った上でリミッター解除、身体能力の限り最高のパフォーマンスを引き出すモードかつ念動力で体幹を補助して――いわゆる『ゾーンに入った状態』でびしばし攻撃をかわしまくるアリスの前には、もはやパワードスーツは開発初期のロボットと同レベル。そして再チャージへとドクター・アトランティスが移った瞬間――、

『アリスと遊びましょ♡』
「!?!?!?」
 端的に言うと。
 アリスさんみたいな相手は、当人のペースに巻き込まれた地点で基本、負けなのである。

 もはやある意味でここはアリスのゾーンだった。理不尽なる妄想世界が当然のように具現化される。無論、ドクター・アトランティスもその例外ではない。
「な、なんだこの姿は!!」
 ゆえにメカニカル要素と海藻やタコ足の要素を愛らしく統合しちゃったヒレ耳男の娘になっちゃってても仕方ないのである。多分。うん。
 アリスの妄想世界内だから彼女の思うがままである。うん、仕方ない。
「うふふ、いっただっきまーす♡」
「ぎゃあああああ!!」
 ちなみにお声もちゃんと本人の音声を反映した上で調整済みのボーイソプラノである。
 こだわりってのは大事ですね。

 ちなみにその後『大食い』『ダンス』『奉仕』などの技能をフル回転させた悪戯の限りを尽くして捕食行為という名の非戦闘行動に没頭したアリスは、相手の攻撃を遮断して可愛い抵抗レベルにした挙句、満足ゆくまでたっぷりと快楽と精力を貪ったのであった。

※具体的な描写についてご希望の場合は、各位ご想像にて補完いただけますようお願い申し上げます。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アララギ・イチイ
残り時間も無いし、手早く処分するわよぉ

敵の先制攻撃は、攻撃を【見切り】、複数個のシールドシステムの【早業】の【盾受け】防御、同時に【ダッシュ】で回避行動を行い、【時間稼ぎ】するわぁ

で、その隙に【選択UC】使用よぉ
戦闘人形フギン・ムニンを強化状態にして敵に攻撃させるわぁ
フギンは振動槍の【串刺し】攻撃、シールドで【盾受け】防御後に【カウンター】の拡散ビーム砲、ムニンはシールドガトリング砲×2で敵の攻撃を【武器受け】しつつ【2回攻撃】の射撃攻撃、同時に大型ビームキャノン×4の【乱れ撃ち・一斉発射】でフギンの【援護射撃】よぉ
二人とも非生命体、海藻で繋がれても生命力は吸収は無効だわぁ



「残り時間も無いし、手早く処分するわよぉ」
 その言葉通り、複合シールドシステムの展開と操作、同時に回避行動を取ることでエネルギーの奔流を防いで避けて、さらにシールドシステムに絡みついた海藻を重力変更場の調整で解き放り投げ、その間にアララギ・イチイは『準備』を終えていた。
 すなわち『システム・OBLI』――『戦闘人形』による戦線の展開と過負荷状態にすら至る強化。
「戦闘人形ちゃん、そろそろ本気を出す時間よぉ」
 アララギの前に展開された戦闘人形のフギン・ムニンが即座に最大稼働状態へと移行する。高周波振動によって威力を高めた槍とシールドを構えたフギンがホバー移動ですっとドクターへと接敵、後ろのムニンは既にガトリング砲を備えたシールドを左右に、さらにその外側には4機の大型ビームキャノンを展開している。生命力の奔流を纏う槍をフギンがシールドで受け止めたかと思えば、絡まる海藻をものともせずにシールド内蔵の拡散ビーム砲を解き放った。互いに海藻が繋ぎ移動範囲を絞られたところに、ムニンが4機のビームキャノンを微妙にタイミングをずらして乱れ撃ちつつ2丁のガトリング砲を唸らせる――降り注ぐ射撃で足止めされたところに、フギンが槍を振りかぶる。
「二人とも非生命体、海藻で繋がれても生命力吸収は無効だわぁ」
「ひ、卑怯者ぉ!!」
 オブリビオンに卑怯と言われつつ、悠然と微笑むアララギ。勝てばいいもんねぇ、手抜きして負ける方が恥ずかしいわぁ、と言わんばかりのいい笑みだった。
 というわけで。
 たっぷりと弾幕を展開し翻弄し、ダメージは与えるけど自分の生命力はあげないっ、とばかりにアララギは徹底的な『処分』を繰り広げたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御桜・八重
【POW】

ラストスパート!

ドクターの攻撃は研究室内の設備を利用して躱していくよ。
全ては躱しきれないかもしれないけど、
覚悟を決めてダメージは桜色のオーラで軽減。
そして、喰らった時こそがチャンス。
気合いでこらえて、伸びてきた海藻を掴む!

そのまま【スクワッド・パレヱド】を発動してドクターに突進!
勢いよく周囲を駆け回って、ドクターを海藻でグルグル巻きにします!
海藻からの生命力の吸収と回復の循環でショートしたりしないかな?
そううまく行かなくても動きを止められれば良し!

「ラスト! いっくよぉーーっ!」
桜色のオーラ全開、必殺のパレヱドで突っ込みます!
クローン装置ごと躯の海にお帰り願いましょうー!



「よーっし、ラストスパート!」
 びしぃ、と御桜・八重は手にした二刀のうちの、陽刀・桜花爛漫を突きつけた。サクラミラージュが花の帝都に学びて戦う學徒兵、心根真っ直ぐな少女は、真っ直ぐに異界の戦いへと身を投じ、そして真っ直ぐに戦いへと赴いた。
「――もはや脱出敵わずとも、我が研究は……」
 放たれた攻撃を傍にあった謎の機械の後ろを駆け抜けてかわし、接近して振りかぶった刀は生命エネルギー纏ったトライデントに防がれる。鍔迫り合いめいた押し合いになるまえに後ろにジャンプ、そのままドクター・アトランティスが奔流と化して放った生命エネルギーを、避けられないと覚悟して桜色のオーラで受け止めた。――刀の柄と一緒に、互いを繋ぐ海藻を握り込んで。
「えええいっ!!」
 桜色の光を放つようにオーラが輝き、その闘気を力に地を蹴った。『スクワッド・パレヱド』――ドクターへとそのまま突撃するのかと思いきや、僅かに下がったその横へとステップで回り込んだ。引っ掴んだ海藻から、生命力を奪われているのは感じている。けれどそれで止まるほど、八重の気迫は弱くはない。
 ついでに突進の勢いそのままに、肉体と繋がったままの海藻持った相手が周囲を駆け回ればどうなるか。
「くっ、こ、この物理娘がっ……!」
 自分の海藻でぐるっぐるに巻かれて動きを止められたドクター・アトランティスが呻く。掴んでいた海藻をぱしんと八重が離したことで、生命力は誰から奪われているのか、ドクターの中で循環しているのか――わかる暇はなさそうだけれど、それよりも今は、勝利に向かって――!

「ラスト! いっくよぉーー!!」
 桜色のオーラを全開に、再び必殺のスクワッド・パレヱド!
 両刀をクロスさせ駆け抜けた八重の全身全霊の突撃が、ドクター・アトランティスを吹き飛ばす。その、存在ごと――!
「クローン装置ごと骸の海にお帰り願いましょうー!」
 ざっくりと斜め十字に斬り裂かれ、壁へと吹き飛ばされたドクター・アトランティスの肉体が、床へと落ちる前に消えていく。

 ――勝った。のだ。
 ドクター・アトランティス、クローン装置によってアースクライシス2019の戦況をさんざんに掻き回した科学者。猟兵達はその逃亡を阻止し、見事撃滅に成功したのであった――!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月01日


挿絵イラスト