アースクライシス2019⑬~勝負の行方はキミの手に!
●競い合うということ
ヒーローズアース、ラグランジュポイント。そこにある『島』のひとつ、『グラウン』。ここにはアスリートンという種族が生活していた。
『全ての問題は話し合いか、競技orスポーツでの勝敗で決める』
それは絶対のルールでもあり、彼らの誇りでもある。それゆえに血生臭さとは無縁とも言えるアスリートンたちであったが、彼らは今。
「さぁ、走って走って!」
特設工場の中に響き渡るのは、オブリビオン『ビューティー・ダーティー・レースクイーン』の声とスポーツジムにあるようなルームランナーとエアロバイクの稼働音。
やっていることは強制労働。人力による発電という拷問にも近い作業だ。しかし、アスリートンたちは男女問わず、レースクイーンに魅せられ、暴走状態となっている。
「あっちのチームに負けたりしたら、許さないんだから!」
競争というアスリートンたちの原理を利用して、より多くの発電を行わせようとしているレースクイーンたち。彼女たちはそれぞれ数人のアスリートンを連れてチームを作り、チーム対抗戦を行っているのだ。
「だーかーらー! 負けてちゃ意味ないでしょ!」
そして成績が良くないアスリートンは淘汰されていく。否、使い潰されるのだ、身体が故障するまで。
生き残るために、アスリートンたちは必死に競い合う。以前は行わなかったような妨害行為をしてまで。
「まだよ、あなたの力を魅せなさい! 具体的には殴ってきなさい!」
レースクイーンに強化されたアスリートンの膂力は、自身だけでなく、仲間たちをも傷つけていくのであった。
●グリモア猟兵、猛る
「人の誇りをまるっと利用するなんて許せませんにゃ!」
集まってくれた猟兵たちを前に、シャムテイル・イルミナス(カシミール・キトゥン・f05642)は怒りをあらわに声を荒げた。気まぐれにゃんこなシャムテイルにしてはかなりご立腹な様子。
「このまま見過ごすわけにはいきませんにゃ。皆さん、すぐにグラウンに向かって欲しいですにゃ!」
そして、レースクイーンたちを倒し、アスリートンたち、ひいてはグラウンを解放して欲しい。彼らを、元の血生臭さとは無縁な生活に戻してあげてほしいのだ。
「とはいえ、ビューティ・ダーティー・レースクイーンはオブリビオン。無策で突入するのは危険ですにゃ」
猟兵が戦闘して勝って倒すだけなら難しい話ではないが、今レースクイーンの側には必ずアスリートンたちがいる。彼らは魅了されているだけの犠牲者。戦闘に巻き込むのは大変よろしくない。
かといって、彼らを引き戻すために魅了をしかけたり、あるいは解除したりという手段では完全な泥仕合になるだろう。
「じゃあどうするのかっていうと、皆さんにはグラウンに遺されている伝説のアイテムを利用して欲しいのですにゃ」
それは最早アスリートンたちですら忘れた物語。誰も存在を覚えていない、過去の栄光。グラウンに遺されている伝説の謎兵器とは!
「チアガールですにゃ!」
この場を妙な沈黙が支配してしまった。
●説明しよう!
チア。戦うアスリートたちを応援するという存在。正確には遺されているのはチア衣装だ。それは既に遺跡と化したとある神殿の奥に安置されて保管されている。
「ですが、アスリートンたちは皆その存在を知らないのですにゃ」
それゆえにレースクイーンたちにも伝わってないのが幸いだが、何故存在を忘れているのか。
それはアスリートンたちの生態のせいだ。
グラウンに住むアスリートンたちは、皆、何かしらの競技かスポーツをしている。万が一身体の状態が万全では無いにしてもパラリンピック的な方針変更によって、やはり何かしらの競技かスポーツをしている。
ゆえに、アスリートンは「同じアスリートとして、誰かを応援する」ことはあっても、「応援を生き様とする」ことはない種族なのだ。
「グラウンにおいて、チア衣装は応援を生き様とする者しか着れない衣装なのですにゃ」
そのため、次第にチアの存在、そのユニフォームは忘れられていったのである。ちなみにそのルールはアスリートンという種族に対して適用されるものであり、外から訪れる猟兵たちには全く適用されない。そのため、着用することに制限は無いのである。
「このチア衣装には、すごい力が宿っているのですにゃ!」
それはチアという存在がもたらすもの。『アスリートンたちの力を一時的に超強化する(重ね掛け可)力』と『アスリートンたちの誇り(スポーツマンシップ)を取り戻す力』が宿っているのだ!
「ちなみに、レースクイーンたちはめっちゃいっぱいいますにゃ」
普通に戦えば、勝てなくはないものの、勝利するには側にいる洗脳されたアスリートンたちの存在もあり、一苦労するだろう。
なので、チア衣装の力を借り、アスリートンたちの誇りを取り戻すことで洗脳を解いていけば。数の多さなら住民であるアスリートンたちも負けてはいない。こちらの味方に引き込んでしまえば、戦況を有利に運ぶことができる。
とはいえ、現場での判断は猟兵たちに委ねられているのも事実。
「チアの力に頼らなくても勝てるのは確かですにゃ。その辺はこだわりでよろしくですにゃん」
そう言ったシャムテイルはいつの間にか両手にポンポンを持っており。『フレーフレー』とぴょんぴょん飛び跳ねるのでした。
るちる
はじめまして、あるいはこんにちは、るちるです。
そそくさとラグランジュポイント2本目に参ります。よろしくお願いします。
このシナリオでは特定行動を取ることにより、プレイングボーナスを得られ、戦闘を有利に運ぶことができます。
(=============================)
プレイングボーナス……島に眠る「宇宙人の謎兵器」を使う。
(=============================)
ということで、謎兵器はチア衣装です。
チア衣装の効果は『アスリートンたちを正気に戻す』『アスリートンたちの力を一時的に超強化する』のふたつがあります。まずはチア衣装を着てアスリートンを応援することで、こちらの味方に引き込むことができます。
そしてレースクイーンとの戦闘は、猟兵たちが戦うパターンが通常ですが。このシナリオに限り、チア衣装の応援が必須ではありますが、自分が戦わなくても超強化によってアスリートンたちに戦ってもらうことが可能です。ケガ? 大丈夫、超強化の中に回復が含まれています。
ちなみに、チア衣装のデザインは使用者の想像力に反応して変わる仕様です。チアガールでもいいですし、応援団長でもいいです。また露出の具合や応援に使うアイテムも同じように想像力で創り出せます。男女問わず、好きな衣装を好きなようにカスタマイズしてください。
競技というレースを彩るクイーンの暴虐を、チアの力で吹き飛ばせ!
それではプレイングお待ちしています。
第1章 集団戦
『ビューティー・ダーティー・レースクイーン』
|
POW : セクシースマイル
【魅惑の笑みに魅せられた対象は暴走状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD : 恐怖の乱入マシーン
【高速で疾走する漆黒の高性能スーパーカー】を召喚する。それは極めて発見され難く、自身と五感を共有し、指定した対象を追跡する。
WIZ : 黄色い声援
【熱狂的な声援】を聞いて共感した対象全てを治療する。
イラスト:多毛田ちゃけ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
十文字・武
<アド連携詠唱省略ok>
ちありーだー?すまん、記憶喪失なオレには解らんぞ、それ。
えーと、UDC辺りの人間に聞けば解るかな?【情報収集・世界知識】
……え?これ?これ【ミニスカチア衣装】をオレに着ろと?
ス○ットラ○ドでは男もスカートを履く?何処だよそれ……。
わ、わかった。アスリートン達を救う為だ……着てやるよっ伝説のミニスカチア衣装(明らかに女性用)を!
UCにて本国拠点から長靴猫の騎士団召集!お前らも手伝え!
猫騎士団改めチア騎士団連中と、UDCにて仕入れたチアダンスプログラム・アクションにて応援だ!
ふれ!ふれ!あすりーとーん!にゃーにゃー!(本人達はいたって真剣である)
フィロメーラ・アステール
「敵はめっちゃいっぱいいるー!?」
こちらも数で対抗するしかないぞ!
サイズ差的にも! ……サイズ差的にも!
(なぜか2回言った)
チアガールといったらチアリーディング!
【君が見た閃光の流星雨】を発動だ!
絆のパワーであたし軍団を呼び出し、総攻撃だ!
……応援合戦的な意味でね!
動きをよく見てもらうため衣装には凝らない、普通!
あ、もちろんポンポンは欠かせない!
【ダンス】【パフォーマンス】を始めるぞ!
飛んだり跳ねたりリフトしたり!
【空中浮遊】能力で姿勢制御し、難度の高いアクションもこなす!
むしろ宇宙チア!
上下逆になったりする!(【念動力】で服を押さえつつ)
がんばれアスリートン!
あたしの【気合い】よ、伝われー!
御桜・八重
【POW】
わたしの世界の亜米利加の写真で見たことあったけど、
これが『ちあがある』の衣装…
かっわいーっ!
…亜米利加のちあがあるさんは、
もっとスタイルが良かった気がするけれど、
(見下ろせばつるぺたーん)
今必要なのはアスリートンさんを応援する心意気!
…心意気!(繰り返し)
一生懸命!
大きな声で!
零れる笑顔で!
アスリートンの皆を応援だー!
がんばれ がんばる アスリートン♪
がんばれ がんばる アスリートン♪
ファイト ファイト ファイトオー!
ファイト ファイトオー!
元気弾ける歌とダンスで皆の心を取り戻し勇気づける。
いざと言う時はわたしも飛んでくから安心してね!
(チア版スクワッド・パレヱド)
アドリブ・連携可。
月宮・ユイ
アドリブ連携も歓迎
*器に<誘惑の呪詛>宿す呪:呪詛操るヤドリガミ
<知識:パフォーマンス>検索参照<情報収集>
チアも体動かす様ですが、条件がネックなのですね
▼チア衣装
タンクトップ風+ミニスカートにポンポン
《癒し手》<破魔の呪>付与
分体:目立つ様[アバター]基に金髪、外見も15歳位
ポンポンに光宿し照らし治癒浄化、
魅了解き応援効果適用されるきっかけに。
分体に応援任せ注目集め、
本人は<オーラ>に<属性:闇・存在感隠蔽の呪>付与
敵を<生命力吸収の呪>で<早業:暗殺>体力補う。
ある程度解放すれば、後はアスリートン達に任せ
応援に合流、分体との息の合った連携も披露。
スポーツマンシップを穢す者を追い出しましょう
星群・ヒカル
艦長(f03702)と参加
応援団の学ラン衣装を纏い、『存在感・パフォーマンス』を発揮だ
「おめーらこんな狭いところで争いあってるつもりかッ!」
「ここの外には無限の宇宙が広がっている。おめーらの戦う舞台はそこだ! セクシーなだけのねーちゃんなんて気にすんな。この場所を抜け出すだけの力が、おめーらにはあるんだッ!」
『超宇宙・拡我黎明光』、さらに『コミュ力・鼓舞』でその場の皆を応援し、啖呵を切るぞ!
目的は超兵器の力を限界以上に発揮し、猟兵に対しても敵の魅了効果を無効化することだ
アスリートンが正気に戻ったら一斉蜂起だ!
「いいぞおめーら、艦長もその調子だッ!かちこめー!」
艦長の戦闘をサポートしてもらおう!
アルフレッド・モトロ
ワンダレイ応援団、見参!
長ランの応援団衣装を身に纏い、セクシーなチャンネーどもと応援合戦だ!
番長(f01648)のUCに乗っかるべく
「何が『きゃー』だ!魂揺さぶる本物の応援ってやつを教えてやる!見よ俺たちの応援力(ぢから)!」
と俺も【大声】で啖呵を切るぜ!
敵UCは、理性を失うほど強化されるUC【無我溟中】で効果を被せて利用させてもらうぜ!
戦闘ではチェインをつけたワンダレイアンカーを【怪力】で振り回して攻撃
敵の集団へ突撃して【薙ぎ払い】で【吹き飛ばす】んだ!
状況に応じて【投擲】もするぜ!
番長のUC効果と【気合い】で、無差別攻撃をしないよう何とか意識を保ちたい!
もしもの時は…頼んだぜ、番長ッ!
●それは広大にして、窮屈な施設の群れ
ラグランジュポイント『グラウン』。グリモア猟兵の転送により、この地に降り立った猟兵たちは6人。まずは遺跡に赴き、チア衣装を回収する。
そして向かうは、アスリートンたちが強制労働させられている施設群。トレーニングマシンで発電させるという仕組み上、その施設は何個かが集まって、群れを成していた。
全ての電力が集約される島の中心にある特大施設。それを攻略するには、周辺の施設から制圧していくのが妥当と思われた。
それを確認した十文字・武(カラバ侯爵領第一騎士【悪喰魔狼】・f23333)は、仲間の元に戻る。そこではフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)をはじめとして、皆が戦闘と応援の準備を行っていた。
「チアガールといったらチアリーディング!」
そう言ってくるくる飛び回るフェアリー、フィロメーラ。ノリと勢いでやってきた彼女の得意技は光って踊って応援すること! 今回の任務はとても彼女向きと言えよう。その衣装はというと。
「動きをよく見てもらうため衣装には凝らない、普通! あ、もちろんポンポンは欠かせない!」
とスタンダードな感じ。
「これが『ちあがある』の衣装……かっわいーっ!」
御桜・八重(桜巫女・f23090)が感嘆の声をあげる。彼女の世界にある亜米利加、その地で撮られた写真で見たことはあったけど、こうして手に取る機会はなかなかないようで。
「……亜米利加のちあがあるさんは、もっとスタイルが良かった気がするけれど……」
いけない、そこから先は言ってはいけない。
「チアも体動かす様ですが、条件がネックなのですね」
そして月宮・ユイ(捕喰連星・f02933)は、自身の各種デバイスを利用して情報収集を進めている。ヤドリガミたる彼女の本体は『器に誘惑の呪詛を宿す、呪い呪う呪物兵器』だという彼女は、この場において自分が取る最適な戦術(ルート)を探している。
ちなみに、チア衣装はタンクトップ風&ミニスカートにポンポンを持っている、こちらもスタンダードな感じ。
そして、飛行戦艦ワンダレイからこの地へ降り立った、艦長のアルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)と番長の星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)は既に学ラン風の応援衣装を身に纏っている。否、よく見るとアルフレッドは長ランの応援団長風であった。
「セクシーなチャンネーどもと応援合戦だ!」
「いくぜ!」
とこちらも気合十分。
そんな中、武はちょっと困っていた。
彼は出発前。
「ちありーだー? すまん、記憶喪失なオレには解らんぞ、それ」
とグリモア猟兵から提示された謎兵器に戸惑っていた。『UDC辺りの人に聞けば解るかなー?』とか思いながら聞いてみたら、提示されたのは『ミニスカチア衣装(女性用)』であった。
間違いじゃない、間違いじゃないんだけど。
「……え? これ? これをオレに着ろと?」
武が困惑するのも当然である。純然たる戦士、あるいは騎士である彼にこのような所業を押し付けたのはいったい誰であったのか……さらに彼が不幸だったのは、聞いた相手がジェンダーフリーな人だったことである。
「男でもスカートを履く国がある? 何処だよそれ……」
しかし、そういう事実もあるのだ、ということが提示されてしまった。ならば、彼が取る手段はただひとつ。
「わ、わかった。アスリートン達を救う為だ……着てやるよっ伝説のミニスカチア衣装(明らかに女性用)を!」
という経緯を以て、彼は今ここでミニスカチア衣装になっている。
ともあれ、準備は整った。
そして猟兵たちは2人二組の3チームに分かれて進撃する。周辺施設を3方向からの攻略、最後に合流して、中央の特大施設を潰すために!
●見参! ワンダレイ応援団!
バーン! と施設のドアが蹴り破られる。そこに立っていたのは、二人の猟兵。アルフレッドとヒカルの二人だ。
「おめーらこんな狭いところで争いあってるつもりかッ!」
開口一番、ヒカルがアスリートンたちに声をかける。存在感とパフォーマンス力を前面に押し出しての啖呵。その声にアスリートンたちも思わず、手を足を止めて顔を向ける。
「ここの外には無限の宇宙が広がっている。おめーらの戦う舞台はそこだ!」
次は発破をかけてアスリートンたちを鼓舞。そこに合わせるのはユーベルコード『超宇宙・拡我黎明光』。啖呵を切った時間の分だけ、『次の行動』の成功を促す力。
戦況はまだ動かない。レースクイーンたちは『やってみろ』と言わんがばかりに静観しているし、アスリートンたちもまた今の支配を断ち切るほどの感銘を受けていない。しかし、これでまだ終わりではない。
「セクシーなだけのねーちゃんなんて気にすんな。この場所を抜け出すだけの力が、おめーらにはあるんだッ!」
ヒカルの魂を込めた叫び。それがついにアスリートンたちに響いていく。それは必然的にチア衣装の力がアスリートンたちに浸透していくことでもある。
徐々に今の現状に疑問を抱き始めるアスリートンたち。しかしその状況を良しとしなかったのがレースクイーンたちであった。
「なによ! 後から来て!」
「そんなことないわ。あなたたちはここで光ってるの。きゃー! かっこいー!」
セクシースマイルの魅力で、アスリートンたちをもう一度、理性を失う暴走状態へ引きこみ始めるレースクイーン。
「あなたたちも、惹かれてみない?」
投げキッス付きのセクシースマイルを、猟兵たちにも向けるレースクイーン。だが、それを堂々と受け止め、弾き返した者がいる……アルフレッドだ!
「何が『きゃー』だ!」
一歩、力強く前に出るアルフレッド。
「魂揺さぶる本物の応援ってやつを教えてやる! 見よ俺たちの応援力(ぢから)!」
アルフレッドが大声で啖呵を切り、その場で大きく腕を振って応援を始めた!
「今のままでいいのか! 立ち上がれー!」
ヒカルの声は鼓舞にして、次の行動を促す力。『超宇宙・拡我黎明光』が作用して、強化されたチアの力が、ついにレースクイーンの支配を断ち切る! その瞳に、活力の光を取り戻すアスリートンたち!
「ちっ、レースしないならアンタたちに用は無いわ!」
一斉に手のひらを返すレースクイーン。召喚した高性能スーパーカーがアスリートンたちに轢き殺すべく疾走する。しかし、その疾走より早く、アスリートンたちの前に割り込んだのは、アルフレッド!
「自分が本当は何者なのか…分かってる、分かってんだよそんなことは…ッ!」
状況とかみ合わないセリフ。それはユーベルコード『無我溟中』が発動していることを意味する。凶暴化・忘我状態の自分自身を戦わせるもろ刃の剣を、先のレースクイーンのセクシースマイルも利用して発動したアルフレッドは全力をスーパーカーに叩き込む!
「オオオオオっ!!」
その怪力でチェインをつけたワンダレイアンカーを振り回すアルフレッド。アンカーが周囲のスーパーカーを全てなぎ払い、吹き飛ばしていく。そして勢い余った回転を利用して、レースクイーンたちへアンカーを叩き付ける。
アルフレッド本人も気にしていた唯一のリスク、味方を攻撃するそのリスクは……大丈夫、周囲が支えてくれている。問題ない!
「いいぞおめーら、艦長もその調子だッ! かちこめー!」
アルフレッドを先頭に、ヒカルもまたワイヤーを振り回し、レースクイーンたちを薙ぎ倒していく。
その光景を見て、アスリートンたちもまた彼らに続いたのであった!
●八重九重に煌めく、最高にラッキーな時間
どかーん、とすごい音がして、施設のドアが開く。そこを潜り抜けてきたのは、妖精と人間のペア。
「敵はめっちゃいっぱいいるー!?」
中を見渡したフィロメーラが叫んだ。うん、レースクイーンがめっちゃいっぱいいた。他の施設に比べても多いんじゃなかろうか。しかもフィロメーラからすれば、巨人クラスの敵が。
「こちらも数で対抗するしかないぞ! サイズ差的にも! ……サイズ差的にも!!」
何故か2回のたまうフィロメーラ。しかしその『2回目』に反応した子がいる!
「今必要なのはアスリートンさんを応援する心意気! ……心意気!!」
こちらも何故か繰り返す八重。視線が自身の胸元とレースクイーンの胸元を往復しているような気がするが、それは全力で気のせいだ! ……たぶん。
そんなわけで突入してきた猟兵たちに、レースクイーンたちが反応した。すぐさま呼び出されたのは敵を駆逐する漆黒の高性能スーパーカー。それが群れを成して殺到する。
「ふれあいの心に導かれ、あらわせ幸せの軌道!」
応対するのはフィロメーラのユーベルコード『君が見た閃光の流星雨』。チア衣装のフィロメーラがたくさん召喚され、超高速連続攻撃でスーパーカーを押し返していく! 彼女らが飛び交う姿はチア衣装によって、周りを鼓舞するように見えて。
「総攻撃だ! ……あ、応援合戦的な意味でね!」
そんな感じでレースクイーンの攻撃を凌いだフィロメーラ応援団。
「一生懸命! 大きな声で! 零れる笑顔で! アスリートンの皆を応援だー!」
そのフィロメーラを支えるべく、後ろから八重が精一杯の声を張り上げて。
がんばれ がんばる アスリートン♪ がんばれ がんばる アスリートン♪
ファイト ファイト ファイトオー!
ファイト ファイトオー!!
八重の元気弾ける、歌とダンスがアスリートンたちを鼓舞していく。それに合わせて、フィロメーラたちが空中で、飛んだり跳ねたり、ダンスとパフォーマンスを披露。難度の高いアクションもこなしてみせて。
「むしろ宇宙チア!」
と笑顔を向けるフィロメーラ。上下逆になった時は、念動力で服を押さえるのも忘れてないです。
きらきら煌めく応援の空間が二人の猟兵によって創り出されていく。
「がんばれアスリートン! あたしの気合いよ、伝われー!」
フィロメーラの言葉に、ついにアスリートンたちが正気を取り戻す。
「させないわよ!」
アスリートンたちを引き戻すためにセクシースマイルを向けるレースクイーンたち。
「それはこちらの台詞です!!」
それを阻んだのは八重であった。彼女もまた仲間の応援を背に受けて、その力を借りて。間合いを一気に詰めた八重が放つのは『チア版スクワッド・パレヱド』! その攻撃によってレースクイーンの攻撃のことごとくが挫かれる。
「いまだー!」
その隙にフィロメーラの号令でアスリートンたちは一斉に決起するのであった。
●アバターとにゃんこが入り乱れる?
ユイと武がもまた施設のひとつへ突入していた。正確には二人では無く。
「魅了解き応援効果適用されるきっかけに」
とユイが時折零れる製作初期の硬い口調で告げ。振り向いた先には彼女の『アバター』がずらりと並んでいた。
ユーベルコード『癒し手』を発動。外部端末である『アバター』を基にして生成した分体たちには、その身体に破魔の呪を付与して。アバターの外見に準拠した、見た目15歳くらい、揺れる金の髪の少女たちが、光宿すポンポンを手に掲げている。
突入はもちろんそのアバター応援団から。入り口に並んだ彼女たちは、同期機能ゆえに一糸乱れぬ連携&応援を繰り出す。そんな光景はもちろんアスリートンたちの注目を集めて。
応援を分体たちに任せて、その間にユイは自身の身体にオーラを展開する。それに宿すのは、闇の属性と存在感隠蔽の呪。
ユイのアバター応援団の様子を見て、武もまた覚悟を決めた。
「カラバ侯爵が第一の部下が命じる! 出でよ我が騎士達!」
ユーベルコード『カラバ侯爵領のユカイな仲間達』によって召集されたのは、彼の本国拠点から長靴猫の騎士団!
「お前らも手伝え!」
猫騎士団改めチア騎士団となった武の隊はUDCで仕入れたチアダンスプログラム・アクションにて応援を開始する!
「ふれ! ふれ! あすりーとーん! にゃーにゃー!」
そして広がる『もふもふみゃーみゃーな癒し空間』。しかし待ってほしい、注意して頂きたいのは、本人たちははいたって真剣ということである。見た目めっちゃ和やか癒し空間だけれども。
そして、想いというものは伝わるものだ。
徐々にアスリートンたちが正気を取り戻していく。発電をやめ、猟兵たちの方へ向かおうとするアスリートンたちをレースクイーンが黙って見ているはずもなく。
「もう! そうはさせな……っ?!」
正気に戻っていくアスリートンたちを引きとめるため、セクシースマイルを放とうとするレースクイーンたち。それを阻んだのはユイの死角からの暗殺のごとき一撃。施された呪によってレースクイーンから生命力を吸収していくユイは『癒し手』の疲労をそれで補いつつ、レースクイーンの出鼻をくじいていく。
「だったら、これよ!」
とレースクイーンたちが黄色い声援による回復を試みるも。
「よし、突撃だ!」
形勢逆転を見てとった武の号令で、アスリートンたちに長靴猫を交えた一斉決起が行われる。その雪崩のような突撃にレースクイーンたちは成す術も無く、倒されていくのであった。
「では、まいりましょう」
ここだけではなく、残りの施設も開放するために。
ユイの言葉に頷きを返した武は、アスリートンたちと一緒に中央へ向かうのであった。
●そして集う力たち
3方向からの進撃。アスリートンたちを味方に付けた猟兵たちは、ついに中央の特大施設に辿り着く。
「ようやく来たか!」
「おれたちが一番乗りだな!」
ワンダレイ応援団のアルフレッドとヒカルがそう告げれば。
「まけるかー! 八重ちゃんいくよー」
「はい! わったしっの、でっばーーん!!」
フィロメーラと八重の二人がそう応え。
「待たせ……多いな!!」
「問題ありません。一気にいきましょう」
大人数ゆえ、合流が少し遅れた武とユイも合流する。
「それじゃ、いくぜ!」
「「「「「おー!」」」」」
猟兵たちの号令で特大施設に突入する一団。
程無くして、その施設群はレースクイーンたちの支配から逃れ、無事に、ただのグラウンのトレーニング施設に戻ったのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
日向・史奈
誇りや掟を悪い方向に使って人を利用するなんて…ここの人たちは何としてでも、救ってみせなければ
チア衣装のデザインはよくありそうなチアガール
ポンポンを持って…スカートはミニスカートですが、露出はほとんどなくてもいいでしょう
さあ、目を覚ましてください!スポーツマンシップを取り戻して、一緒に戦いましょう!
フレー、フレー…です…!
応援をして色んなアスリートンたちに重ねがけを
…おお、ちゃんと効いてますし…みなさんが何だかすごく強くなってる気がします
加勢した方がよければ水の魔法で敵を一気に押し流しますね。回復なんてさせません…!
オリヴィア・ローゼンタール
応援し、支えること、それも聖職者の仕事のうちです
チア衣装に着替える
色は薄い水色で……服やスカートの丈は短い方が一般的みたいですね
【悪魔王女の召喚】で小悪魔リリムを呼び出し、お揃いの衣装で助力させる
対価は実践式ダンスレッスンということでどうです?
『コイツらをメロメロにすればいいのね? 簡単よ!』
光の【オーラ防御】を身に纏って【存在感】を放ち、【気合い】を入れて応援
ぽふぽふしたのを手に【ダンス】で【パフォーマンス】
使い潰される境遇を【慰め】、【勇気】を思い出すような歌を歌い(歌唱)【鼓舞】する
アイドルのオーディションを受けて潜入する任務もしたことがあるので、そういう目立ち方にも心得があります
●大規模作戦の裏側で
グラウンのアスリートンたちを強制労働させる施設。その9割9分は施設群にあったが、ほんのごく一部。実験的な事を行う施設は全く別の場所にあったのだ。
そこへ向かったのは、日向・史奈(ホワイトナイト・f21991)とオリヴィア・ローゼンタール(聖槍のクルースニク・f04296)の二人。
「誇りや掟を悪い方向に使って人を利用するなんて……」
実験施設へ続く路地を走りながら史奈は唇をかみしめる。
「ここの人たちは何としてでも、救ってみせなければ」
その想いに同意するかのように、言葉を添えるオリヴィア。
「応援し、支えること、それも聖職者の仕事のうちです」
そう、聖槍で邪悪を滅しようとも、彼女の本職は聖職者なのだ。ゆえに、チア衣装を着ることにも抵抗なく、今のオリヴィアは、薄い水色のチア衣装。
「スカートは短い方が一般的みたいですね」
と仕入れた情報に従ったコーディネートで路地を駆けている。
そして見えてくる実験施設。二人は立ち止まることなく、実験施設へ突入した!
●チアの効果を御覧じろ
大きな音を立てて壁を突き破ったのはオリヴィアの聖槍である。それに続いて史奈が実験施設へ足を踏み入れる。
「さあ、目を覚ましてください! スポーツマンシップを取り戻して、一緒に戦いましょう!」
そう言って、史奈がポンポンを振り始める。彼女のチア衣装のデザインはよくありそうなチアガール。ミニスカだけれども露出はほぼ無く、むしろ絶対領域が武器かもしれない。え、違う?
「フレー、フレー……です……!」
史奈の精一杯の応援が、チア衣装の力を通じてアスリートンたちに浸透していく。徐々にレースクイーンの支配に抵抗していくアスリートンたち。
「……おお、ちゃんと効いてますし……みなさんが何だかすごく強くなってる気がします」
史奈が見る限り、既にアスリートンたちは支配も物理的な拘束も振り切るだけの力が宿っているように見える。しかし、そこはアスリートンたちの性格もあるのだろう、まだ、この状況を打破するまで気持ちが辿り着いていない。
史奈が応援を続ける間に壊れた壁の側で。オリヴィアは小さな声で呟いた。
「父と子と聖霊の御名によって命ずる。悪魔の娘よ、地の獄より来たりて我に従属せよ――!」
ユーベルコード『悪魔王女の召喚』。小悪魔リリムを呼び出したオリヴィアは、お揃いの衣装で助力させるために、リリムに交渉を仕掛ける。ただでは働かないのが悪魔なのだ。
「対価は実践式ダンスレッスンということでどうです?」
『いいわよ』
あっさり交渉成立、リリムが言うことを聞いてくれた。
不意に後ろで増大した存在感。はっ、と史奈が振り返ると、そこにはいつの間にか、ひとつのダンスチームが結成されていた。それは、オリヴィアwithリリム。オリヴィアが光のオーラを身に纏い、ポンポンをぽふぽふしながらダンスパフォーマンスを披露する。
『コイツらをメロメロにすればいいのね? 簡単よ!』
と後ろに控えていたリリムがオリヴィアに並べば、オリヴィアに負けず劣らずのダンスでアスリートンたちを魅了していく。
「思い出してください……」
ダンスを中断し、オリヴィアが言葉に乗せるのは、勇気を、気持ちを鼓舞させるための歌。
(アイドルのオーディションを受けて潜入する任務もしたことがあるので、そういう目立ち方にも心得があります)
とはオリヴィアの後日談である。
史奈とオリヴィアの応援に、チア衣装が力を貸す。ついにレースクイーンの支配を振り切るアスリートンたちが出てきた。
「なっ、逃がさないわよ!」
慌てたレースクイーンたちがアスリートンたちを押し留めるべく、セクシースマイルでもう一度魅了しようと試みる。
しかし、だ。そこに放たれるのは。
「波が……願いを聞き届けてくれたようですね」
オリヴィアwithリリムを隠れ蓑に魔力を練っていた史奈の一撃。ユーベルコード『は之業【白虹貫日】』によって顕現した水の魔法がレースクイーンたちを飲みこんでいく。
「回復なんてさせません……!」
史奈の意思に沿うようにして、荒れ狂う波がレースクイーンたちを彼方へ押し流していく。
「やりましたね」
「はい!」
無事、実験施設からアスリートンたちを解放したオリヴィアと史奈は軽くハイタッチをして。
こうして島の全ての強制労働施設が解放された。ラグランジュポイントの島グラウンは、元のアスリートンたちの島に戻ったのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵