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Xmas Jewel Parade

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●クリスマスまでもう少し
「猟兵さん、クリスマスですよ!クリスマス!!」
 瞳をキラキラさせて、グリモア猟兵の薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)が楽しそうな声をあげた。
 すでに赤いサンタ服に身を包み、気が早いにもすぎるがこういうものは気分だそうだ。
「クリスマス、プレゼント交換したり美味しい食べ物食べたりとかするのですよねっ!」
 表情から声からとても楽しそうな様子が伝わってくる。
 彼女もどうやらクリスマスを心待ちにしている一人らしい。
「それで、クリスマスに備えてプレゼントの準備とかいかがでしょう?」
 そう言って彼女が伝えるのはアルダワ学園にある鉱石の迷宮。
 そこには透明な水晶の花が咲いているそうだが、願いを込めて採取をするとその花の色が願いに応じて変わるそう。
 また、水晶の間を抜けるとその先には宝石の間。
 あまり大きなものはないようだが魔力の籠った宝石は様々な加護を与えてくれるだろう。
「クリスマスプレゼントにも良いのではと思うのですがっ!」
 大切な誰かの贈り物としても、今年一年頑張った自分のご褒美でもいいだろう。
「水晶の花は色々な種類の花が咲いているようなので花言葉も調べて自分の気持ちにあったお花を探してみるといいかもしれませんよ。 宝石の方も宝石言葉がありますしね!」
 そして、持ち帰った水晶の花や宝石は学園で工房を一時お借りしての加工ができるとのことで千夜子の方で皆が出かけているうちに準備をしておくようだ。
 アクセサリーなどの装飾品だけでなく、武器に加工してみたりなど自由にできるそう。
「本来なら安全なエリアなのですが、クリスマスの楽しい雰囲気に釣られてか災魔たちがそのエリアまで来てしまっているようなのですよね」
 とはいえ、そこまで問題のある敵ではないようなので採取を優先してもらって大丈夫とのことだ。
「あ!今回は、寿(パステルペインター・f18704)さんの方でもご案内している迷宮があるんですよ! あちらはお菓子だそうです!」
 美味しそうでいいですよねぇ、とふふふと彼女の頬も緩む。
 どちらでもきっと素敵なプレゼントになるはずですよ、と言葉を続ける。
「ではでは、皆さん気を付けて行ってきてくださいねー!」
 千夜子の掲げた鬼灯の灯りが水晶の花畑へと猟兵たちを導くのであった。
 これは、楽しいクリスマスを過ごすための前日譚。


天藤
 クリスマス楽しみですねっ!天藤です。
 びゃーっと戦争シナリオ運営していたら気付いたら10本目も超えてましたね。びっくり。
 クリスマスももうすぐということで105MSと合わせでプレゼント準備シナリオを運営してみることにしました。105MSの方はスイーツ編となっております。
 同時参加もOKですし、ピンポイント参加も大丈夫。敵もおりますが採取を優先して頂いても大丈夫な戦争後にお気軽なシナリオいかがでしょう枠です。
 105MSとプレイングの受付期間がずれておりますのでご注意くださいませ。

●1章:ひらふわトビエイと水晶の花畑
 迷宮の色々な場所に透明水晶の花が咲いています。
 願いや祈りを込めて採取すると水晶に色が付きます。贈る相手をイメージした色だったり、愛で赤、金運で黄色、癒しで緑などご自由に指定下さい。
 トビエイとの戯れもOKですが眠らされないようにだけご注意を。

●2章:『宝石人形』未来のエメラルドと宝石の森
 宝石のように煌びやかな森。色々な宝石が採取できます。
 未来を見通す宝石人形。『愛の石』とも言われる極上のエメラルドを狙う際は挑んでみるのも良いでしょう。
 自身に攻撃を仕掛けない場合は基本見守っていますが根こそぎ持っていこうとすると流石に攻撃をしかけてきます。

●3章:プレゼントを用意しよう
 集めた素材、その他自身で持ち込んだものを使ってプレゼントを準備しましょう。
 加工道具は学園の工房に一通り揃っておりますのでご自由にお使いください。
 お呼出しがあればグリモア猟兵の千夜子もお手伝いやお話しを聞きに伺います。
 (お声がけがなければ登場しません)

●プレイング受付について
 OP公開後から受付開始。受付締切については確定次第MSページに追記します。

 それでは、楽しいクリスマスに向けて準備を頑張りましょうー!
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第1章 集団戦 『ひらふわトビエイ』

POW   :    いっしょにあそぼう?
戦場全体に、【水】で出来た迷路を作り出す。迷路はかなりの硬度を持ち、出口はひとつしかない。
SPD   :    いたいのいたいのとんでってー?
【尻尾からの淡い聖なる光】が命中した対象を高速治療するが、自身は疲労する。更に疲労すれば、複数同時の高速治療も可能。
WIZ   :    おやすみのうたを
【ひらひらから心地良い風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。

イラスト:羽月ことり

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

真宮・響
【真宮家】で参加

なんか周りにひらひら飛んでるけど綺麗な水晶と宝石で細工物を作れると。自分へのプレゼントもいいねえ。そういえば去年はクリスマスを祝ってないような。

水晶花を踏んづけないように注意しながら、水晶花を採取する。アタシの心証を映すなら水晶は赤くなるだろうね。ふわふわ飛んでるエイは手を出さなければ大人しいというから手荒な事はやめようかね。近づいてくるようなら、赫灼のグロリアを歌って楽しませてあげようか。うっかり眠っても・・その時はその時だ。周りにいるであろう奏と瞬のどちらかに起こして貰うよ。


真宮・奏
【真宮家】で参加

去年は色々忙しくてクリスマスを祝ってる暇がありませんでしたから。今年はちゃんとお祝いしたいですね。綺麗な水晶と宝石なら素敵なものが出来そうですね(ワクワク)

水晶の花を踏んづけて割らないように気をつけながら、水晶の花を収穫。私の願いを映すなら青の水晶になるでしょうね。周りに飛んでいるエイは危害を加えないようにします。絢爛のクレドでひらひらと一緒に舞い踊るのもいいですね。うっかり踊るのに夢中になり過ぎて眠ってしまったら、母さんか瞬兄さんに起こして貰いますね。


神城・瞬
【真宮家】で参加

そうですね、去年はクリスマスを祝ってませんし、今年はちゃんとお祝いしたいですね。お互い自分への贈り物を作るようで。綺麗な水晶と宝石なら、素敵なものができそうです。

水晶花を踏んだり、花で怪我したりしないよう気を付けながら、水晶花を取ります。僕の欲しい色は・・・紫ですかね。精神の美とか謙譲を表す色の。僕がそうありたいと望んでいますので。その辺に飛んでるエイには関わらないでおきましょう。いざとなれば、眠ってしまった母さんと奏を起す役目がありますので・・・



●星奏ステップ、森響メロディ、幸せの瞬き
「去年は色々忙しくてクリスマスを祝ってる暇がありませんでしたから。 今年はちゃんとお祝いしたいですね」
「そうですね、去年はクリスマスを祝ってませんし、今年はちゃんとお祝いしたいですね」
「あぁ、確かに。そういえば去年はクリスマスを祝ってないような」
 弾んだ声色とともに楽しそうに先頭を進むのは真宮・奏(絢爛の星・f03210)、その後ろを神城・瞬(清光の月・f06558)と真宮・響(赫灼の炎・f00434)が続く。
 そして、そんな三人を先導するかのようにふわふわとトビエイが舞う。
 常に遊び相手を探しているこのトビエイはやってきた三人を歓迎しているようだ。
「なんか周りにひらひら飛んでるけど綺麗な水晶と宝石で細工物を作れると。 自分へのプレゼントもいいねえ」
 クリスマスのお祝いの前に、この一年頑張った――家族三人共に駆け抜けた自分たちへのご褒美をこうやって揃って探すのも悪くない。
「綺麗な水晶と宝石なら素敵なものが出来そうですね……っと!?」
「あぁ、そうですね……奏、足元には気を付けてください」
 キラキラと輝く水晶の森に目を奪われていた奏、足元にあった木の根元に足を取られバランスを崩す。
 すかさず瞬がフォローに入り倒れることは免れた。
 そっと支えられ、少しだけドキッとした心は隠しにこりと笑ってありがとうを告げる。
「お、見えてきたよ。 あれじゃないかい?」
 そんな二人を優しいまなざしで見守り、響が森の先を指で示す。
 その先は森が少し開けたような、水晶の花畑。
 迷宮の中ではあるが、月光のような優しい光が降り注ぎ幻想的な雰囲気を醸し出している。
 一緒についてきたトビエイたちも花畑の中で楽しそうに舞っていた。
「さて……この水晶の花を摘むときに祈りや願いを込めればいいんだろ?」
「えぇ、そのはずですよ。 しかし、思っていた以上に色々な花の種類があるのですね」
「本当! どの花にするのかだけでも迷っちゃいそう!」
 辺りにある水晶の花々は、どれも同じ種類ではなくじっくり選んでいると時間がいくらあっても足りなさそうだ。
 そんな三人を導くようにトビエイがふわりと三種類の花を指し示すかのように尾を揺らす。
「もしかしてオススメ教えてくれているのかな?」
「どれ、どんなものか見てみようじゃないか」
 首を傾げてトビエイに奏が続けば、響も自身を案内するトビエイの後を他の水晶花を踏まないように気を付けながら進む。

「へぇ、なかなかいいじゃないか。 どれどれ」
 トビエイが指し示した水晶花に手を触れ、響が瞳を閉じて祈りを捧げる。
 ぽぅ、と優しい光が水晶花に灯ったかと思えば透明な花が徐々に赤色へと染まっていく。
 響が選んだ花は、小さな花が連なるサルビアの水晶花。
 家族を愛する響の心を現したような花であった。
「私にはどの花を選んでくれるの?」
 トビエイに奏が問いかけると嬉しそうにくるりと一回転すると小さな花を指し示す。
 これね、と奏が願いを込めると水晶花が空色へと染まる。
 五枚の花びらが輝く青い星のような幸せを呼ぶ花、ブルースターだ。
「わぁ! 可愛い!」
「奏も良いものを選んでもらえたようじゃないか」
 それじゃ、お礼をしないとね――響が優しい旋律を奏でれば、それに合わせるように奏が踊り出す。
 トビエイたちも遊び相手ができて嬉しいのか、奏と一緒に音に合わせてふわりふわりと宙を舞う。
「あぁ、あなたも混ざりたいのですね。 行ってきて構いませんよ」
 瞬が選ぶ花を待っていたトビエイだが、二人の楽し気な雰囲気にそわそわしていた様子。
 瞬の言葉に頷くようにか、すーっと響と奏による即興ダンスパーティーへと混ざっていく。
「では、俺は自分で選ぶとしましょうか」
 こういう時は直感に任せ、目の前にあった一輪の花を手に取る。
 祈りを込めると、その花は紫へと――精神の美を表すクレマチスの花。
 こうありたいと願う瞬の心に応えたようだ。
「大事な家族を守れるよう、これからも精進せねばなりませんからね」
 楽しそうな一時を過ごす、大事な家族に目線を向け優し気な表情を浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フェイリ・オウス
リドル・ミーと一緒に、

We Wish You A Merry Christmas~♪We Wish You A Merry Christmas~♪もうすっかり外は寒くって、霜柱がざっくざっくしてて、楽しい時期だね〜。ふふふーっ!さぁて、X'masの準備準備〜だね!I'm very excited!!
まずは、crystal flowerを採るんだよね?リドルー!こっちにおいでよ〜!Come here!
僕は、ハカセにpresentしよ!いつか迎えに来てくれるってハカセは言ってたから、、きっと今年のX'masだってpossibility to meetはあるよね……。
リドルは誰に渡すの?

アドリブ歓迎


リドル・ミー
フェイリと一緒、

さむさむだねぇ……。これだけじゃ足りないんだねぇ
わーっ綺麗なお魚さんが泳いでるんだねぇ?さ、寒くないんだねぇ?大丈夫……なんだねぇ??それはすごいんだねぇ〜(ぱちぱち)あ!でも白っぽい水色だから赤色にならなきゃ怒られちゃうんだねぇ!ボクが赤く塗ってあげるんだねぇ〜
あ、フェイリに呼ばれちゃったんだねぇ、また今度なんだねぇ〜
水晶のお花を採るんだねぇ?赤くなかったら怒られちゃうんだねぇ?リドルー、大丈夫なんだねぇ……?
えっと、じゃあ、ボクはおさげにしているオトモダチにプレゼントするんだねぇ。赤が好きって言ってたから安心なんだねぇ〜〜きっと赤くなってくれるはず……なんだねぇ

アドリブ歓迎



●Pray to Anemone
「We Wish You A Merry Christmas~♪」
「さむさむだねぇ……」
 楽しそうにクリスマスソングを奏ながら進むフェイリ・オウス(壊れかけのドール・f10764)に対し、少しぶるっと身体を振るわせながら続くのはリドル・ミー(What's this?・f19440)だ。
 迷宮の中は外に比べれば寒さは少ないかもしれないが水晶の森という場所柄もあってか空気感はとてもひんやりしている。
「もうすっかり外は寒くって、霜柱がざっくざっくしてて、楽しい時期だね〜」
「冬は外が真っ白になるからねぇ。いっぱい赤く塗らなきゃいけないんだよねぇ……」
 相変わらずウキウキなフェイリとリドルは対照的に少し憂鬱そうな表情。
 そんな彼の前にふわりとあらわれたのは、うっすらと白みがかった青色のトビエイたち。
 リドルたちを歓迎するかのように寄ってくる様についリドルも立ち止まる。
「わーっ綺麗なお魚さんが泳いでるんだねぇ? 君たちは寒くないんだねぇ?」
 宙を華麗に飛び回り、元気そうな姿を見てぱちぱちと手を叩く。
 しかし、彼らは『赤』くない。
「あ!でも白っぽい水色だから赤色にならなきゃ怒られちゃうんだねぇ! ボクが赤く塗ってあげるんだねぇ〜」
 赤に染めるのは、彼の優しさ――そっと赤のペンキを取り出しトビエイたちを赤に染めようとした瞬間。
「リドルー! こっちにおいでよ〜! Come here!」
「あ、フェイリに呼ばれちゃったんだねぇ、また今度なんだねぇ〜」
 後を付いてこないリドルの存在に気付いたのか、少し先で立ち止まってフェイリがぶんぶんとリドルを呼び寄せるように手を振っている。
 トビエイたちを赤く塗るのは諦めたようで、バイバイと手を振るとフェイリの元へと駆け出す。
「ふふふーっ! さぁて、X'masの準備準備〜だね! I'm very excited!!」
 まずは、crystal flowerを採るんだよね?その言葉に、リドルもこくりと頷く。
「赤くなかったら怒られちゃうんだねぇ? リドルー、大丈夫なんだねぇ……?」
「アハハッ! 僕は赤くなくても怒られないんだよ~」
 さぁ、ステキなpresentを探そうよ!!目の前に広がる水晶の花畑を見ながらフェイリは瞳を輝かせた。
「僕は、ハカセにpresentしよ!」
 フェイリにとって大事な大事な存在。
 『いつか迎えに来る』ハカセが伝えたその言葉をフェイリはずっと信じている。
 彼のことを『失敗作』と呼んでいたとしても。
「X'masにやってくるSanta Clausはステキなpresentをくれるんだよ! きっと今年のX'masだってpossibility to meetはあるよね……」
 フェイリは己の願いをぽつりと漏らすが、すぐにいつもの明るい声に戻るとリドルに問いかける。
「リドルは誰に渡すの?」
「えっと、じゃあ、ボクはおさげにしているオトモダチにプレゼントするんだねぇ」
 問いかけられたリドルが思い描いたのは、以前に赤いアネモネの栞をくれた少女の存在。
 赤が好き、そう言っていたから赤い水晶花をあげても喜んでくれるはず。
「あ……これがいいんだねぇ」
 そんなリドルの目に入ったのは水晶のアネモネの花。
 自身が願えば、きっと赤く染まるはず。だって、自分の役割は白を赤く染めることなのだから。
 水彩のアネモネの栞の代わりに、赤いアネモネの水晶花を渡すのも悪くない――そんな気がしたのだ。
 そっと、アネモネの水晶花を手に取ると。
「え?」
 一瞬、アネモネの花が白へと変わり――いつも彼がそうするかのように真っ赤に染め変えられている。
「あぁ……やっぱり赤くなるんだねぇ」
 そう呟いた彼の心のうちは読めないけれども。
 リドルはそっと赤いアネモネの水晶花を胸に抱いた。
「へぇ! リドルはその花にするんだね~! ステキなcrystal flowerだし、リドルと一緒に来た記念に僕もそのcrystal flowerにしてみよう」
 何色になるかな?――フェイリが祈りを込めると透明なアネモネの水晶花は紫へと変わっていく。
「わぁ、キレイなpurpleになったよ!」
 『あなたを信じて待つ』――いつまでも、いつまでも。
 自身と同じ瞳の色の花を眺めながら、フェイリは嬉しそうな声をあげるのであった。
 きっと、ハカセはこのpresent喜んでくれるよね。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

柳生・友矩
くりすます……?ですか。そう言えば昨年も同じような言葉は聞いたことがあったような気がしますが……、猟兵になって間もなかったですし、バタバタしていましたね。……懐かしいな……あの頃に戻ってみたいな……なんて、嘘ですけど、、

【行動】
水晶のお花を採って贈り物を作るのですか……?渡す人に迷ってしまいます。くりすますというものは大切な人に贈り物をする日なのですね。ばれてんたいんとちょっと似ていて面白いですね。
お姉ちゃんに贈りたいな、でも、お姉ちゃんにはもう渡せないし……兄様に渡しましょう。いつも気難しそうに剣の稽古をしていらっしゃる兄様ですが……受け取ってくださるでしょうか?

色はお任せします
アドリブ歓迎



●双麗祈花
「くりすます……?ですか。 そう言えば昨年も同じような言葉は聞いたことがあったような気がしますが……」
 サムライエンパイア出身の柳生・友矩(夢見る小さな剣豪・f09712)にとってはあまり耳馴染みのない言葉であった。
 昨年もそのような言葉は聞いた気がするが、猟兵になったばかりの友矩にとってはそれどころではなく。
 気が付けばあっという間の一年であったように思う。
「……懐かしいな……あの頃に戻ってみたいな……」
 なんて、嘘ですけどそう小さく呟いた言葉は誰にも聞かれることはなく水晶の森へと吸い込まれていく。
 ふるふると首を振り、本来の目的である『くりすますぷれぜんと』を探すために歩みを進める。
「水晶のお花を採って贈り物を……渡す人に迷ってしまいます……」
 皆に配れれば一番良いのだろうが、大量に水晶花を採っていくわけにもいかない。
 では、誰に渡すべきか――。
 『くりすます』というものは大切な人に贈り物をする日と聞いた、であれば『ばれてんたいん』なるものと似たようないべんとなのだろう。
「お姉ちゃんに贈りたいな」
 真っ先に思い浮かんだのは姉の姿、しかし、その姉にはもう渡せない。
 であるならば。
「兄様に渡しましょう。 いつも気難しそうに剣の稽古をしていらっしゃる兄様ですが……受け取ってくださるでしょうか?」
 少しだけ不安はあるものの、ふと目を引いた水晶の枝花に手を伸ばす。
 友矩が手を触れると枝から色彩が流れ込むように水晶花が紫の色を帯びる。
 本来であれば橙の花をつける金木犀の花が紫へと変わったのは腕に立つ剣豪と慕われている兄への憧れか、尊敬の念か、それとも――。
「不思議な色合いになりました」
 珍しいものにはなっただろう、後は兄が喜んでくれるかではあるが。
 とりあえずは次のエリアに進んで宝石も探してから考えよう、そう思って足を進めようとして、立ち止まる。
「渡せは……しないのですが」
 水晶の金木犀の下に一緒に咲き誇っていた朝顔の水晶花に手を伸ばす。
 一つだけ、そう呟いて手折った朝顔の水晶花は美しい青から紫へのグラデーションを見せる。
 二つの花を大事にしまうと、今度こそ奥へと進むべく友矩は足を進めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●双麗祈花
「くりすます……?ですか。 そう言えば昨年も同じような言葉は聞いたことがあったような気がしますが……」
 サムライエンパイア出身の柳生・友矩(夢見る小さな剣豪・f09712)にとってはあまり耳馴染みのない言葉であった。
 昨年もそのような言葉は聞いた気がするが、猟兵になったばかりの友矩にとってはそれどころではなく。
 気が付けばあっという間の一年であったように思う。
「……懐かしいな……あの頃に戻ってみたいな……」
 なんて、嘘ですけどそう小さく呟いた言葉は誰にも聞かれることはなく水晶の森へと吸い込まれていく。
 ふるふると首を振り、本来の目的である『くりすますぷれぜんと』を探すために歩みを進める。
「水晶のお花を採って贈り物を……渡す人に迷ってしまいます……」
 皆に配れれば一番良いのだろうが、大量に水晶花を採っていくわけにもいかない。
 では、誰に渡すべきか――。
 『くりすます』というものは大切な人に贈り物をする日と聞いた、であれば『ばれてんたいん』なるものと似たようないべんとなのだろう。
「お姉ちゃんに贈りたいな」
 真っ先に思い浮かんだのは姉の姿、しかし、その姉にはもう渡せない。
 であるならば。
「兄様に渡しましょう。 いつも気難しそうに剣の稽古をしていらっしゃる兄様ですが……受け取ってくださるでしょうか?」
 少しだけ不安はあるものの、ふと目を引いた水晶の枝花に手を伸ばす。
 友矩が手を触れると枝から色彩が流れ込むように水晶花が紫の色を帯びる。
 本来であれば橙の花をつける金木犀の花が紫へと変わったのは腕に立つ剣豪と慕われている兄への憧れか、尊敬の念か、それとも――。
「不思議な色合いになりました」
 珍しいものにはなっただろう、後は兄が喜んでくれるかではあるが。
 とりあえずは次のエリアに進んで宝石も探してから考えよう、そう思って足を進めようとして、立ち止まる。
「渡せは……しないのですが」
 水晶の金木犀の下に一緒に咲き誇っていた朝顔の水晶花に手を伸ばす。
 一つだけ、そう呟いて手折った朝顔の水晶花は美しい青から紫へのグラデーションを見せる。
 二つの花を大事にしまうと、今度こそ奥へと進むべく友矩は足を進めるのであった。
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ・支援・協力は可能な範囲で

『フェアリーランド』の壺の中から水/風/光の精霊を呼んでトビエイを警戒しながら探します♪
“いっしょに~”>“おやすみ~”>“いたいの~”の優先で敵UCを『月霊覚醒』で封印して、失敗したら『月世界の英霊』で空間飛翔して可能なら退避します☆彡 同時に『祝聖嬢は静停出来ない』で攻撃を受けずに試みて見ます♪

敵が視覚で索敵しているのなら『クリスタライズ』で姿を隠して回避します☆
敵には『神罰の聖矢』で聖攻撃と『エレメンタル・ピゥシィズ』で風(雷)属性攻撃を仕掛けます♪
『祝聖嬢なる光輝精』で怪我を治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します☆



●皆の行く先に幸あれ
「トビエイさんたちは遊びたいだけなのかもしれないけど……」
 皆の邪魔はさせないよっ!!そう気合を入れてやってきたのは祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)だ。
 人の笑顔と頑張る姿が好きなティファーナとしては、誰かのため(もちろん自分のためでも構わない)のプレゼントのためにやってくるであろう他の猟兵たちの力になりたかったのだ。
 この空間をふよふよしているトビエイも、基本は害が少ないとはいえ遊び相手を探し、ずっとずっと一緒に遊ぶために眠らせてくる存在だ。
「キミたちと皆が遊んでいる時間はないんだよ、ごめんね」
 だから遊び場を用意したんだ!
 そう言ってティファーナが取り出したのはフェアリーの魔法の壺。
 ティファーナの周りを飛んでいたトビエイたちが不思議そうな様子で壺の近くに寄ってくる。
「すこーしだけ中で精霊さんたちと遊んでいてね!」
 えいっと壺をトビエイに触れさせると壺の何倍ものサイズ感であったトビエイがしゅるしゅると壺の中に入っていく。
 他にも数匹いたトビエイたちを順次壺の中へと収納していくティファーナ。
「この辺りの子たちは回収したかな?」
 辺りを見回せばトビエイたちの姿は見当たらず。
「それじゃ、次のエリアに探索にいくよー!」
 そう言って壺から水、風、光の精霊を呼び出す。
 彼らは壺の中――フェアリーランドでトビエイたちと遊ぶ役割でなく、こちらで別のトビエイたちを探す役割を与えられたようだ。
 ティファーナの号令に従うように三人の精霊たちがふよふよとついていく。
 ティファーナたちのお手伝いは始まったばかり――ティファーナ先生の次のお手伝いにご期待ください!

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
これは、素敵な場所ですねぇ。
しっかりと探してみましょう。

此方では「女神様への祈り」を込めた「乳白色の水晶の花」を集めましょうかぁ。
元々複数名にお贈りしたいことに加え、「石の加工」は慣れていない分「失敗した場合の予備」や「先の事」も考えますと、少し多めに御用意したいところですぅ。
後程「勾玉」に加工したいですから、丁度よさそうなサイズの品を複数、という方が良さそうですねぇ。
結果的に余りそうでしたら「お社への供物」にすれば無駄にはならないでしょう。

トビエイさん達には此方から干渉する気は有りませんが、何かされる様であれば【秤濤】を使用して魅了、一緒に探していただきましょうかぁ。



●女神様の加護を贈り物に
「これは、素敵な場所ですねぇ。 しっかりと探してみましょう」
 キラキラと輝く水晶の花畑、その幻想的な光景に瞳を輝かせ夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は目的の花を探していく。
 クリスマスプレゼントを渡したい人は複数人いること、大事なプレゼントなのにうっかり失敗して足りなくなるということも避けたい。
「最後は勾玉に加工したいのでぇ……お花はそれに合うものがいいですよねぇ」
 辺りをきょろきょろと見回していると、るこるのそばにトビエイがふわりとやってくる。
 おいで、おいでと言わんばかりにるこるの方を見ながら先へと進む。
「あらあら、ご案内してくれるのでしょうか~」
 せっかくなのだ、まずは彼らの案内に従ってみることにしようと後に続くとトビエイが指し示した先は水晶の水面に浮かぶかのような蓮の花。
 蓮の花言葉は――清らかな心、神聖。
「まぁ、素敵! 女神様への祈りを捧げようと思っていたのでばっちりですねぇ」
 トビエイさん、ありがとうございます~と優しく撫でるとトビエイも嬉しそうに跳ね回る。
 ねぇねぇ、素敵なものへと案内したのだからもうちょっと一緒に遊ぼうよ。
 そう言いたいのかトビエイがるこるにその体を寄せる。
「あらあら、甘えたさんですねぇ。 ごめんなさいねぇ、これからお花を頂いて宝石も取りに行かないといけないのですよ」
 だから、一緒にはいけないの。
 るこるから放たれる乳白色の波動がトビエイを包む。
 それならしょうがないね、大人しくるこるの言うことに従い、じゃれつくのを止め見守ることにしたらしい。
 ふわふわとるこるの傍でトビエイが漂う。
「さて、それじゃお花も貰っていきますねぇ」
 そっと蓮の花に手を伸ばすと、彼女が信仰する女神を象徴するかのような乳白色へと変わっていく。
「もし余ってしまってもお社への供物にすればよさそうですねぇ」
 よいしょ、と持ってきた籠に蓮の花を摘んでいく。
 皆さん喜んでくれるでしょうか、期待に胸を膨らませて一つ一つ丁寧に祈りを込めていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
【プレゼント探し】
よーし!水晶探しに出発!

誰にプレゼントって?
もちろん内緒!でも、お願いすることは、暖かなお日様の色、橙に籠められた心温まる円満と友情の色。

以前の僕なら、閃きの紫って言ったかもしれないけど、今日はこのお日様の色が良いんだ。

【ひらふわトビエイ】
あっちからふわふわしてるのがやってきたよ?
あんまり悪いことしないって聞いてたけど、どんな感じなんだろ?
待って〜!
(パタパタと追いかけたり、そばに近づいてみたり。UCでいつの間にかきらきら明るい光を纏って、心地良い風や癒しの淡い光に触れあって、しばらくお戯れ)

あ、いけないいけない!ちゃんと宝石集めなきゃね!
それじゃあまたねー!(手を振って)



●探すは太陽の輝き
「よーし! 水晶探しに出発!」
 気合を入れて水晶の森に足を踏み入れたのは、国栖ヶ谷・鈴鹿(未来派芸術家&天才パテシエイル・f23254)だ。
 以前の自分であれば、『祈りや願いによって色の変わる水晶花』と言われれば何の迷いもなく『閃きの紫』を望んでいただろう。
 だが、今の鈴鹿は違う。
 贈る相手のことを考えるとワクワクする。
 喜んでくれるかな、とドキドキする。
 一緒に過ごす時間は暖かく――この気持ちを色にするのならば――暖かなお日様の色、橙に籠められた心温まる円満と友情の色。
「うわぁ! 花の種類もいっぱいだよ!」
 どの花でもきっと綺麗で美しいお日様色の水晶花になってくれるだろう。
 それでも、せっかくならお日様のような花がいい。
「やっぱりお日様と言えば向日葵なんだけど……」
 向日葵も太陽のようで素敵だけれど、なんだか太陽を見つめる存在な気もして。
 そんな鈴鹿の目についたのは、小さな太陽がいっぱい咲き誇るようなマリーゴールドの水晶花。
「わぁ! かわいい!!」
 一目見てビビッときた!とばかりにそっと鈴鹿が水晶花に手を触れると、きらりと光り輝き太陽のような暖かい光が灯る。
 それは徐々に橙に染まっていく。
 その光景を負けないぐらいの瞳の輝きで見つめていると、その横に同じように水晶花を覗き込んでくるトビエイの姿。
「わわっ!? きみたちも水晶花に興味があるのかな?」
 そっと摘んだばかりの水晶花をトビエイの頭に載せてみる。
 海のような、空のような青色のトビエイに合わせると橙の水晶花はやはり太陽のように眩しくて。
「ふふっ、イメージ通りだね! あんまり悪いことしないって聞いてたけど、どんな感じなんだろ?」
 鈴鹿が自身と遊んでくれる相手だと思ったのか、トビエイが嬉しそうに辺りを跳ね回る。
 その楽しそうな雰囲気に釣られ、鈴鹿も自然と笑顔になる。
 しばし、トビエイと戯れれば鈴鹿から水晶花にも負けぬ光が放たれる。
 それは眠りへと誘う風をも穏やかなそよ風へと中和し、水晶の花畑をトビエイたちと駆け回る。
「あ、いけないいけない! ちゃんと宝石集めなきゃね!」
 トビエイたちと遊ぶのは楽しいけれど、まだまだ集めなきゃいけない素材が残っているのだ。
 残念そうな雰囲気を見せるトビエイたちに「ばいばーい!」と元気よく手を振ると、さらに水晶の森の奥へと駆け出していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘザー・デストリュクシオン
クリスマスってあれでしょ?プレゼントこうかんするやつ!
わたしやったことなくて、プレゼントって何にすればいいかわかんなかったから、ありがたいの!

わあ!きれいな花畑!
きょろきょろ見回してほしい花を探すけど、ほんとにいろいろあってなかなか見つからないの…。
ん?なに、トビエイくん?わたしいそがしいんだけど。
…あ!すずらん!これ探してたの、ありがと!
好きな人のたんじょうびが5月で、すずらんが5月の花なの。しらべてきたのよ!
白いすずらん…うん、にあいそうなの!

お礼にちょっとだけトビエイくんと遊んであげるの。
寝る気はないから、風には当たらないように気をつけながらね。
ほら、なでてあげるから下りておいで!



●恋スル鈴ノ花
「ふふ、いい話聞けちゃったなぁ!」
 るんるんとスキップするかのような軽い足取りで水晶の森へと向かうのは、ヘザー・デストリュクシオン(白猫兎の破壊者・f16748)だ。
 『クリスマス』というイベントでは、『プレゼント交換』をするということはヘザーも知ってはいた。
 しかし、クリスマスをプレゼント交換なるものをヘザーは体験したことがなく、どのようなものを贈ればいいのか検討もつかなかったのだ。
「プレゼントって何にすればいいかわかんなかったから、ありがたいの!」
 ここでは水晶の花が手に入れられると聞いて、ヘザーは調べてきたのだ。
 ヘザーが大好きな彼の誕生日は――5月!!
 5月の誕生花は――鈴蘭!!
「だから、すずらんの花をさがすのよ!」
 そう気合を入れてやってきたはいいものの。
 辺り一面に広がる美しい水晶の花畑はヘザーが想像していた以上に色々な花が所狭しと咲き誇っている。
「きれいな花畑! だけど、このなかからすずらんを探すのはなかなかたいへんそうなの」
 クンクンと自慢の嗅覚で香りが分からないかと思ったが、残念ながら通常の花と違い水晶でできているためかそれぞれに香りはしないようで。
 頑張って自力で探さねばならないようだ。
「めげちゃだめ! ぜったいにプレゼントするんだから!!」
 まけないよ!とグッと拳を握ると、そんなヘザーの背中をツンツンとつつくトビエイ。
「ん? なに、トビエイくん? わたしいそがしいんだけど」
 わたし、すずらんの花を探さなきゃいけないのよ。
 そう伝えると、トビエイがふわりとヘザーを案内するかのように水晶の花畑を進む。
 少し進んだ先で立ち止まり、くるくると回る。
「あ!すずらん! これ探してたの、ありがと!」
 トビエイの指し示した先に咲いていた水晶の鈴蘭を見つけ、そっと手を伸ばす。
 ヘザーが触れるとほのかにピンクがかった白へと水晶花が色付いていく。
 そのピンクはどことなくヘザーの髪の色のようでもあり、彼女の胸に秘めた恋心に反応してか。
「わぁ! とてもきれいにできたの!!」
 お礼をしなきゃね、おいでとヘザーはトビエイを招き寄せる。
 一緒に眠ってしまうわけにはいかないから注意はしながらも、しばしトビエイたちとの楽しい一時を過ごすヘザーであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネフラ・ノーヴァ
limuのスズ(f02317)、アオイ(f04633)と参加。

水晶の花畑とは素晴らしいじゃないか。美しい石は好きだよ。クリスタリアンにとっては構成物質でもある。
さて、触れると色が変わるそうだが…。limuに入り浸ってるせいか、どうも青いのばかりになってしまうな…。二人に渡してしまおう。(花束を化したそれらを)
なんとか黒曜の花にしたものは相棒用に持ち帰ろう。

アオイの質問には、酒場「牛舎」で肉を食べたり、戯れに相棒のウォーマシンに抱き上げられたりしていたと答え談話する。

アオイとスズから早速のプレゼント、ありがとうと受け取るとそれらに感謝のキスを。


コイスル・スズリズム
旅団limuで参加
おいちゃんとネ姉さんと参加だよ

いつもの迷宮はいつもながら全く想像もしなかった光景が広がっていて
星や月のような水晶は驚くほど甘く薫りそう
二人を少しばかし得意げに学生として招待するつもりだったけど
今日はすずも未知なるものに新鮮に驚いてたい

おいちゃんとネ姉さんをイメージして
強いオレンジ色の水晶を拾う

もちろん二人の色の青と緑でもいいと思ったんだけど

これからのあなた「たち」の色にこれを付け足して欲しいと今思った。なんとなくね

受け取ったものに
シャイなのであんまり表には感情を出さず
でも素直に受け取ってありがとうと返すよ

去年のクリスマスは~お菓子食べてたかな?
今この瞬間のほうがずっといいよ!


アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん、ネ姉さんと

トビエイは危害を加えてこないのね
UCの波を空中に起こして海と波に触れてもらう
クリスマスだし遊んでもいいよね

水晶の花、綺麗ね
去年のクリスマスはふたりは何をしていたの?
私?繁忙期の花屋ヤバい(笑って)

クリスマスプレゼントに花を摘む

すーちゃんにはキラキラ輝く七色の花
いつも想像もつかないような言葉をくれる
トリックボックスのような親友へ

ネ姉さんには美しい玉虫色
純度の高い赤い色素は赤を吸収して反対色の緑に見える
玉虫色は赤紅の色、赤を愛する貴女へ

そしてもう一輪は空色
同じ目の色の大切なひとへ

大好きなふたりからのプレゼントに
思いっきり笑顔で微笑んだ
ありがとう!



●Love nephrIte Marine blUe
「おいちゃん、ネ姉さん! こっちだよ!」
 二人を先導するように歩くのは、コイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)だ。
 いつもお世話になっている大好きなアオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)とネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)をアルダワ学園の生徒として慣れ親しんだこの迷宮を得意気に案内したかったのだ。
 しかし――。
「わぁ、きれーい!!」
 三人の目の前に広がるのは、いつもの迷宮とは違った幻想的な水晶の世界。
 どこからともなく差し込む月明りのような光が反射し、キラキラと水晶の花が輝く。
 コイスルの瞳も、その水晶の輝きに負けないぐらい輝いていた。
 ――まさかこんな綺麗な光景が見れるなんて!
「水晶の花畑とは素晴らしいじゃないか。 美しい石は好きだよ。 クリスタリアンにとっては構成物質でもある」
「水晶の花、綺麗ね……素敵な場所に案内してくれてありがとう、すーちゃん」
 それは、連れてきた二人も同じだったようで。
 コイスルと一緒にその美しい光景にしばし見惚れる。
 しばらく三人でこの光景を楽しんでいたいところだが、遊んでほしいとばかりにトビエイたちが寄ってくる。
「あらあら。 それじゃ、こんなのはどうかしら」
 宙舞うトビエイに、アオイがふわりとユーベルコードで波を起こす。
 ゆらりと揺蕩う波が珍しいのかトビエイたちも興味津々。
 海の中を楽しそうに泳いで回る。
「水晶の花畑に、空の海か」
「素敵! この光景の中で二人に合う花を探すの楽しみになっちゃった」
 色々な種類の花が咲き誇っているこの水晶の花畑。
 願いや祈りによって色は変わるといえども、どうせならば花の種類も選びたい。
 まず動いたのはネフラだった。
 クリスタリアンである彼女にとっては、目的の水晶花を探し出すことは動作もなかったようで、すっと探し出した花に手を伸ばす。
 手をかざすとその花は綺麗な青色に、せっかくならばと隣の花にも手を出してみるが。
「『limu』に入り浸ってるせいか、どうも青いのばかりになってしまうな……」
 ふふっと笑いながらネフラが言う。
 『limu』はアオイの花屋の名前、海の浅瀬に浮かぶように建てられた水上コテージ――言葉を綴り、愛し花を慈しむ場所。
 透き通った青と碧の水を反映したかのような美しい青のライラック。
 まるで水面のグラデーションのように色付いた花を花束のように纏めると、アオイとコイスルに渡す。
「今日の良き日をともに過ごせたこと、日頃の感謝を込めて君たちに」
「わぁ、素敵! ネ姉さん、ありがとう!」
「……あ、ありがとう」
 ライラックの水晶花を受け取り、満面の笑みなアオイと対して控えめなコイスルではあるが、シャイな彼女が照れてしまっているというのはその声色からも伝わるもの。
 しかし、貰ってばかりもいられない。彼女たちもそれぞれに花を渡したいと思っていたのだから。
 アオイとコイスルも負けじと花畑を見て回り気になる花を探していく。
 二人に渡し終わったネフラはそんな二人を見守るのか、と思いきや彼女もまた花畑に視線を移す――もう一人ここにはいない大事な相棒への贈り物を用意したかったのだ。
「そういえば、去年のクリスマスはふたりは何をしていたの?」
 それぞれ視線は花畑に向けながら、アオイが二人に尋ねかけた。
 去年の今頃はまだ出会っていなかった、だからこそ二人がどのように過ごしていたのか興味が湧いたのだ。
 アオイ自身は、繁忙期の花屋でてんやわんやだった様子を笑いながら話す。
 だが、今年は繁忙期だからと言ってはいられない。ともに過ごしたい大切な人がいるのだ。
 一緒に見たアジサイと白い花菖蒲、彼岸花――どれも素敵だったけれど、空色の瞳をした彼に贈りたいのは。
 独りぼっちになることを怖がっていた自分に寄り添ってくれた大事な人に、これからも一緒にいれますよう、祈りを込めたアングレカムの水晶花は透き通った空色に。
「去年か……酒場『牛舎』で肉を食べたり、戯れに相棒のウォーマシンに抱き上げられたりしていたな」
 その頃を思い出し、ふふっとネフラが笑った。
 触れていた透明なカランコエの水晶花が黒曜へと変わっていく。
 去年の想い出と、彼と駆けた一年の記憶と一緒に黒曜のカランコエをそっと仕舞い込む。
「去年のクリスマスは~お菓子食べてたかな? 去年は去年で楽しかったけど……」
 今この瞬間のほうがずっといいよ!
 その言葉とともにコイスルが祈りを込めたベルフラワーの水晶花。
 それは、暖かくも強いオレンジの輝き――彼女たちをイメージしたような色でもよかったのだけれども、楽しい時間を過ごせている感謝の気持ちと友情の証。
「これからのあなた『たち』の色にこれを付け足して欲しいと今思った。 なんとなくね」
「そっか……それは嬉しいわね、すーちゃんもありがとう。 そして、私からは……」
 コイスルからの花を受け取り、贈り返すようにアオイが渡したのはスターチスの水晶花。
 中心は彼女の金の髪のような柔らかく淡い黄色、その周りは虹のように七色に輝く。
 いつも想像もつかないような言葉をくれる、トリックボックスのような親友へ。
「ネ姉さんにはこちらを」
 純度の高い赤い色素は赤を吸収して反対色の緑に見える――玉虫色は赤紅の色、赤を愛する貴女へ。
 玉虫色に鮮やかに輝くホリホックの水晶花を。
「二人ともありがとう」
 コイスル、アオイとそれぞれから水晶花を受け取り嬉しそうに微笑むと、感謝の気持ちを込めてネフラは二つの花にそっとキスを落とすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月見里・華夜
「プレゼントを送るなんて前の私には考えられない事ですね」

少し感傷的になりながら一人歩く華夜、目的は勿論水晶の花だ
「紅葉先輩には随分助けられましたからね、この機会にお礼をしたい」
見繕う水晶は三種類、分かりやすく赤、青、緑で紅葉の能力を表したブローチなどいいだろうか考えると楽しくなってくる
「…貴方には赤い水晶を使った飾りがいいですかね?黒の上に赤は良く映えますから」
ずっと黙っていた相棒である外套に声をかける、貴方にも感謝してるんですよと
『へっ土産売り場に置いてる厨二キーホルダーみたいなのは勘弁してくれよ!』
「かっこいいじゃないですか?」
『マジかよ!』
トビエイに注意しながら目当ての水晶を探します



●感謝の気持ちを水晶に込め
「プレゼントを送るなんて前の私には考えられない事ですね」
 月見里・華夜(現代に生きる忍び・f19119)は忍である。
 父も母も忍であり、闇に生き、闇とともに死ぬのが自分だと思っていた。
 漆黒の道を歩む自分に、彩りを与えてくれたのは――。
「紅葉先輩には随分助けられましたからね、この機会にお礼をしたい」
 その気持ちとともに、華夜は一人水晶の花畑を目指していた。
 彼女は一人の体に三人の人格――それぞれをイメージした三色のブローチなんて良いかもしれない。
 まさか、プレゼントを考えるということ自体がこんなに楽しいだなんて。
「……貴方には赤い水晶を使った飾りがいいですかね? 黒の上に赤は良く映えますから」
 そうして、もう一人?の華夜の世界を変えた相棒に声をかける。
『へっ土産売り場に置いてる厨二キーホルダーみたいなのは勘弁してくれよ!』
 それは照れ隠しか――いや、これは断固拒否の構えだな。
 華夜ならやりかねない、長い付き合いとなった意思持つ外套『フォリア』が釘をさす。
「かっこいいじゃないですか? あのドラゴンが剣に巻きついてるやつとか!!」
『マジかよ!』
 やっぱりこいつの美的センスは大丈夫かと不安になりながらも水晶の花畑へと到着する。
『ちゃんとマシなやつ選べよ?』
「わかってますよ!! あ、これとかどうです?」
 こういう時は直感に限る。
 ぱっと、視線に入ったのはカーネーションの水晶花。
 ブローチにすることを考えるとサイズ的にもちょうどよさそうだと華夜が手を伸ばすと、花の中心が紫に染まり、そこからグラデーションのように花弁の先端が赤と青へと染まっていく。
「待って、一つで三色も出してしまうとは……私、天才では!?」
『自分で言ってたら世話ねぇな』
 自分の才能が怖い――打ち震える華夜にフォリアのツッコミは届かない。
「さて……貴方の分はやはり赤い薔薇とかが映えますかね?」
『ヤメロ、まじでヤメロ。 あー!あれ!あれでいいんじゃね!?』
 このままじゃマズイとフォリアが適当にその裾でさしたのはヒナゲシの水晶花。
 ふむ、まぁ貴方が希望するのならばそれがいいのでしょうと華夜も納得する。
 先日もハロウィンで厨二っぷりモリモリを発揮してきたばかりなのだ。
 これ以上それっぽいものを増やすわけにはいかない。
 フォリアが選んだヒナゲシを手に取ると明るい赤ではなく、少しほの暗い紅に。
「ふふ……やはり、分かって……しまうのですね」
『やっぱダメだわ、コイツ』
 二つの花に満足気な華夜と対照的に、がっくりとした声色のフォリアの声が水晶の花畑に響くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

照宮・篝
【神竜】まる(f09171)と

まると、皆と過ごすくりすます、に!
私自身も、くりすますというのは初めてなのだ!

作るのは任せてくれ
今は、まると一緒に水晶の花を集めよう
『みんな違って、みんないい』か…喧嘩にならないよう、皆同じ形がいいか?
作る時は、ひとつの花で、七色の花弁を持つ薔薇やカーネーションのようにしたいから…素材の形や大きさを考えて集めよう
まるのは…もうひとつ、特別に
黒曜のように真っ黒で、光に翳すと微かに紫が透けるような
まるの髪と、目の色だぞっ

あ、まる! 可愛いふわふわの…あーっ!?(迷路作られ)
迷路の硬いのは、私がどうにかするから
まるはふわふわごと砕いてくれ!(【慈愛灯明】)


マレーク・グランシャール
【神竜】篝(f20484)と

篝と子供達へのクリスマスプレゼントを作りにきたぞ

願いや祈りに応じて色が変わる水晶花か
うちの子達は神にヤドリガミにドラゴニアン……種族もバラバラだから一つの色には決められない
むしろ『みんな違って、みんないい』、そんなスタンスでありったけの色を集めて見せるぞ
花の形も色々あるようだから、具体的なのはデザイン担当の篝にお任せだ

行くぞ、どんな硬き迷宮をもこの【雷槍鉄槌】の一撃で砕いて見せよう
地形ごと破壊してしまえばこっちのものだ
迷路を作る邪魔なトビエイは迷路ごと砕くか槍投げ

子供達の分とは別にこっそり篝の分も摘んでおこう
篝の剣(退魔水晶)に付けるなら、淡い黄金の花がいい



●カラフル・クリスマスを家族と
「まると、皆と過ごすくりすます! 楽しみだな!」
「あぁ、そうだな」
 わくわくと、初めてのクリスマスを前に嬉しさを隠しきれていない照宮・篝(水鏡写しの泉照・f20484)を愛おしそうな目で見やりながらマレーク・グランシャール(黒曜飢竜・f09171)が隣を歩く。
 そのクリスマスに彩りを添えるために、こうやって二人そろってこの地にやってきたのだ。
「しかし、願いや祈りに応じて色が変わる水晶花か……うちの子達は神にヤドリガミにドラゴニアン……種族もバラバラだから一つの色には決められないな」
 到着した水晶の花畑を見ながら、マレークが呟く。
 思っていた以上に多彩な水晶の花々に、込める祈りも子供たちに合わせたとしても千差万別。
「『みんな違って、みんないい』、色々なものを合わせてみるか」
「『みんな違って、みんないい』か…喧嘩にならないよう、皆同じ形がいいか?」
 さて、どうするかと二人で悩みながらも大事な子たちのためにと花を選ぶ。
「作る時は、ひとつの花で、七色の花弁を持つ薔薇やカーネーションのようにしたいから……」
 むむっと唸りながら水晶花を見て回る篝。
 デザインは篝の担当、マレークはそれに従い花を集めるのみだ。
「この辺りの花は花弁が多そうだぞ」
「おぉ、綺麗な花だな。 これで色々試してみよう」
 マレークの指した水晶花はラナンキュラス。
 幾重にも重なる花弁がふんわりと開いた様は、可愛らしくも美しい。
 そんなラナンキュラスの水晶花に二人がそれぞれ手を伸ばす。
 愛しい子供たちが、これからも幸せでありますよう――それぞれの道を明るく照らす灯となりますように。
「おぉ! 本当に色が変わったな!!」
「これは美しいな」
 篝が手にしたものは、中央の白から外側に七色へと広がるグラデーション。
 マレークが手にしたものは、花弁一枚一枚がそれぞれ違う色へと染まったカラフルなもの。
 たくさんの願いを込めた大切な花。
「後から加工をするのにも、大きさと色合いといくつか取っておくことにしよう」
「そうだな。 たくさん取って花束にするのも悪くない」
 よし!それじゃ、いっぱい探すぞ!と手分けをして花を探すことにする。
 一緒に探すのも良いのだが――。
「(ふふ、まるの分の花も用意せねばだからな!)」
「(篝には特別な花を渡したいからな)」
 相手へと贈る花も用意したいのだ。驚かせたいので気取られぬよう。
 子供たちへと贈る花と一緒に愛する人に特別な花を。
「(篝の剣に付けるなら、淡い黄金の花がいい)」
 そっとマレークが選んだのはガザニアの水晶花。
 彼女が照らす柔らかな光のような黄金の輝きへと変化したのを確認し、愛おしそうに水晶花を仕舞い込む。
「(……黒曜のように真っ黒で、光に翳すと微かに紫が透けるような……)」
 まるの髪と瞳のような――そんな美しい花を、そう祈りとともに篝が手に取ったのは桔梗の花。
 彼女の魂籠の光に翳すと、黒の桔梗から紫の輝きが煌く。
 これだ!とばかりに、ぱぁっと瞳を輝かせ――。
「ま……!」
 まる!見てくれ!と何時ものように声をかけたようとしたが慌てて口を押える。
 そう、これは内緒のプレゼントなのだ。
 後からもらった時に驚く顔を見たくて内緒にしているのだ。
 ごくんと、飲み込んだ言葉とともにそっと黒曜桔梗の水晶花を仕舞い込む。
 その後、そっと近付いていたトビエイたちの迷路に閉じ込められたり、迷路ごと壊してやったりとドタバタ騒動があったのは子供たちには内緒の話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリアドール・シュシュ
◎S
純真の華飾衣にケープ羽織り
表情は翳りがある笑み
宝石花お任せ
贈り物用

願いは叶うかしら
想いは届くかしら

マリアはただ、前のように笑ってほしいだけなのよ(※星籠のパール

強さを求め
敗北を恐れ
弱い自分には価値がないと決めつけている貴方へ
違うわ
言葉で伝えても遠く
近くに居ても心の距離は離れた儘

マリアにとって貴方は、大切な…?

トビエイと戯れ唄う(パフォーマンス
心に降る哀雨と共に洗い流し竪琴演奏
全て忘れる前に
一番光輝く水晶花を優しく摘み胸に抱く
風攻撃は【茉莉花の雨】で相殺

救うわ
彼の闇と心を
触れたいの
ちゃんと、マリアを見て欲しいから
貴方に祝福を

無自覚に芽生える想い
胸の奥が焦がれ熱い
どうしてこんなに
苦しいの(痛い



●優しき願いと、灯る想い
 願いは叶うかしら、想いは届くかしら――。
 マリアドール・シュシュ(蜜華の晶・f03102)は、いつものような笑みを浮かべてはいるもののそこには翳りが伺える。
 楽しい楽しいクリスマス、大切な人へのプレゼント。
 クリスマスを楽しみにしている少女の表情ではなく、純真の華飾衣が余計に彼女の表情の翳りを際立たせているようであった。
「(マリアはただ、前のように笑ってほしいだけなのよ)」
 その胸に浮かぶのは、強さに囚われて笑顔を仕舞い込んでしまった彼の姿。
 言葉を尽くしても、貴方とともにあれるようにと強くなっても、晴れることのない翳った顔。
 マリアドールが輝けば輝くほど、その闇は深くなってしまったよう。
 それでも、諦めることなどできないのだ。
 だって、マリアは――。
「(マリアは? マリアにとって貴方は、大切な……?)」
 霞がかかったようにその想いの名前をマリアドールは分からない。
 ちりり、と胸の奥が痛んだ気がした。
 どうしてこんなに痛いのかしら、どうしてこんなに苦しいのかしら。
 こんな痛み、今まで感じたことなど――(なかったはずなのに)――これは、寂しいのかしら、悲しいのかしら、それとも。
 そんなマリアドールを慰めるようにか、ふわりと宙飛ぶトビエイがマリアドールに寄り添う。
「貴方は、優しい子なのね。 ありがとう」
 そっとトビエイの頭を撫でてやるとまた嬉しそうにその身を寄せた。
「えぇ、マリアがこんなになっててはいけないわね。 貴方も付き合ってくれる?」
 マリアドールが優しく竪琴を奏でる。
 自身の心をも落ち着かせるように、そして祈りを旋律に込めるように。
 トビエイたちも優しくその旋律に合わせて楽しそうに宙を舞う。

 強さを求め、敗北を恐れ。
 弱い自分には価値がないと決めつけている貴方へ。
 違うわ、言葉で伝えても遠く、近くに居ても心の距離は離れた儘――。
 それでも、この想いを、祈りを水晶花に込め。
 何度も、何度だって、貴方へ言葉を伝えるわ。
 貴方とまた笑い合いたいの。
 貴方の隣にいたいのよ。
 だって、マリアは貴方のことが――。

 マリアドールの祈りの旋律に応えるようにか、クリスタリアンであるマリアドールに共鳴してか水晶の花畑の一部が明るく輝きだす。
 その光に導かれるようにマリアドールが、小さな花へと手を伸ばす。
 小さな花々が、徐々に白とほのかなピンク色へと染まっていく。
 マリアドールの切なる願いに応えるように、そばにいてくれることへの感謝、暗き闇に囚われている彼が幸福に包まれるように、たくさんの想いがその花へと詰められたカスミソウの水晶花。
 あぁ、どうかこの優しい輝きの花が貴方の光へとなりますように――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫崎・宗田
花、なぁ…
あいつなら詳しいだろうが…俺は興味無かったからな

花言葉なんざ覚えられねぇし
いっそ気持ちのままに任せるのも有りかもしれねぇな
どうせ…素直に渡すこともできねぇんだし
つい意地悪したくなっちまう

つっても種類からか…あいつといえば金蓮花だが
同じにするか敢えて変えるか…どうしたもんか…
今なら何かと悩むあいつの気持ちが理解できる気がする
普段は俺が即決するか急かしちまうからな

……
トビエイ、お前お勧めあるか?
お前らの事はチビも気に入ってたみてぇだし
お前も選んだって知ったら喜ぶんじゃねぇの

【想い】
好きっつーのとは違うな
いや、大きく外れてるわけでもないが…なんだ
ずっと傍で護ってやりてぇっつーか
そんな感じだ



●変わらぬ想い
「花、なぁ……あいつなら詳しいだろうが……俺は興味無かったからな」
 一人、水晶の花畑を目指しながら紫崎・宗田(孤高の獣・f03527)が呟く。
 花に囲まれた小さな姿は思い出せるが、その周りに咲き誇る花については宗田は詳しくない。
 もしかしたら、何かのタイミングで彼が説明していたかもしれないが興味のないことは右から左に聞き流していた。
 こうやってまさか自分が一人で花を探しに来ることになろうとは想像もしていなかったのだ。
 もうちょっとぐらい花の話も聞いておけばよかったとも思うが致し方ない。
「まぁ、どうせ花言葉なんざ覚えられねぇし。 いっそ気持ちのままに任せるのも有りかもしれねぇな」
 どうせ……素直に渡すこともできねぇんだしと。
 反応が面白くて、愛しくて。ついつい悪戯してしまう。
「とはいえ……この中から選ぶというか探すのか……」
 うわぁ……と、彼にしては珍しく顔をしかめる。
 どの花がいいのかも分からないというのに、目の前に広がるキラキラ輝く水晶花は思った以上に花の種類も豊富だ。
「よく見ると確かに見た目は違うんだが……それ以外のことが何もわからねぇ」
 わからないことが分かった、そういうやつである。
 宗田が知っている花といえば、誰もが知っている花レベルのもの、もしくは今回の送り相手の髪に咲き誇る金蓮花ぐらいのものである。
「同じにするか敢えて変えるか……どうしたもんか……」
 彼と言えば金蓮花というイメージはある、だからこそ間違いはない。
 しかし、それはそれで遊び心もない気がする。
 あれやこれやと目が引くものがないかと花畑を見て回る。
 そんな様子を彼が見ていたらどんな反応をするのか――考えたくねぇな。
 しかし、今なら普段あれやこれやと悩み込む彼の気持ちが分かったような気がする。
 誰かのためにと選ぶことがこんなにも時間がかかることだったとは。
「普段は俺が即決するか急かしちまうからな」
 次から気を付けよう、多分。時と場合によっては。
 と、そんな悩んでいる宗田のもとにふわりとトビエイがやってくる。
「トビエイ、お前お勧めあるか?」
 何度かこのアルダワ迷宮で遭遇したことのあるトビエイたち。
 その時に彼がこのトビエイたちを気に入っていたことを思い出す。
「お前も選んだって知ったら喜ぶんじゃねぇの」
 自分で選ばなくていいの?そんな視線を向けられたような気がしたが、それはきっと選びきれない自身への――。
 一瞬だけトビエイたちは宗田をじっと見た後、こっちこっちと言わんばかりに先導して宙を泳ぐ。
 少し抜けた先でトビエイたちが指し示したのは、ローダンセの水晶花。
 宗田が手に取ると、中央の花が琥珀色にその周りを花弁のように幾重にも重なった総苞片が赤く色付く。
 それは、琥珀の花を守る赤き炎のようで――。
「ま、これでいいか。 ありがとな」
 そう、選んだのはトビエイたちだ。
 軽くトビエイたちの頭を撫でると、大事そうに水晶花を仕舞い宗田は先へと進むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シグルド・ヴォルフガング
成程、クリスマスプレゼントですか
それでは、普段美味しいお茶を頂いてるお返しに【太陽の家】の方々へのプレゼントを作らせて頂かせましょうか

水晶の花を踏まないように気をつけながら摘みましょう
そして、願いや祈りを込め、贈る相手をイメージした色ですか
では、詰む前に一度目を瞑り、顔を思い浮かべましょうか…
赤、ピンク、橙、黄、緑、青、藍、紫…まるで虹のようですね
では、割らないよう大切に仕舞い…おっと、『ひらふわトビエイ』 の群れが来ましたね
…ふむ、戯れたいのでしょうか
私の周りをぐるぐると回ってばかりで…
それならばフォースを身体で覆って【オーラ防御】
さ、私は何もしませんよ
暫くこのままで居るのも悪くありませんね



●日頃の感謝を、水晶花に込めて
「成程、クリスマスプレゼントですか」
 そうであれば、いつもお世話になっている方々にと水晶の花畑に向かったのはシグルド・ヴォルフガング(人狼の聖騎士・f06428)だ。
 暖かな陽光の当たる家にて、美味しい紅茶を頂いているお礼になればとの想いだ。
 水晶の花畑は包み込むような優しさの月光を思わせる光が差し込み、幻想的な雰囲気でシグルドを歓迎しているようだった。
「さて、花の種類も豊富なようですね」
 それぞれに違う花を用意するか、それとも――。
 むむっと悩みながらも、水晶の花を踏みつけないようには最善の注意を払い咲き誇る水晶の花を見て回る。
「せっかくですから太陽に因んだ花がいいような気もしますが」
 やはり向日葵でしょうか、そう思ったシグルドの目に入ったのは水晶の水面に浮かぶ睡蓮の水晶花。
「そういえば、睡蓮が太陽のシンボルと言われていた地域もあると聞いたことがあります」
 そっと、睡蓮の水晶花に手を伸ばしながら太陽の家の面々を思い浮かべる。
 彼らをイメージした色になるというのならば――赤、ピンク、橙、黄、緑、青、藍、紫――。
「ふふ、まるで虹のようですね」
 穏やかな気持ちとともに睡蓮の水晶花を手に取るとそれはまるで虹をかけたかのような色鮮やかなグラデーションへと彩られる。
 やはり、これぐらい彩られている方がそれらしいですねと睡蓮の水晶花を眺めて笑みを零す。
 そして、大事そうに水晶花を仕舞い込むと――ねぇねぇ、遊ぼうよ。そんな声が聞こえそうな雰囲気を出しながらトビエイたちがシグルドの周りにやってくる。
「……ふむ、戯れたいのでしょうか」
 その言葉に頷くように、尾を一振り。
 数匹のトビエイたちが楽しそうにシグルドの周りの宙を飛び回る。
「それでは、少しだけですよ」
 自身をフォースで纏い、トビエイたちに向き直りそっと一撫で。
 遊び相手を見つけたトビエイたちは次は自分の番だと言わんばかりに代わる代わるシグルドに撫でてもらおうと寄ってくる。
「おやおや、大人気でしたか……暫くこのままで居るのも悪くありませんね」
 まだ急ぐ時間でもなさそうだ。
 もう少しだけこのトビエイたちの相手をするのも悪くないだろう。
 輝く水晶の花畑を楽しそうに漂うトビエイたちとの一時を過ごすことにしたシグルドであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

氷雫森・レイン
水晶は、以前読んだ本によれば浄化の作用が強いんだったわね
私達はオブリビオンと戦う身
なら、魔に毒されることなき力を祈って花を採取するとしましょうか
「色が変わってない…?」
…ううん、よく見たらほんのり水色に変わってる
取った花は傘裏…フェアリーランドでペンダントの石に仕舞い込んで

「あぁ…またあなたたちなの」
呆れた、先日もあんなに遊んであげたのに(シナリオID:15656、1章)
いえ、別個体なのは解ってる
あの子は…骸の海に返してしまったのだから
まったく、腐れ縁とでも言うのかしら?
まぁいいわ
「他の人の水晶探しを邪魔されても困るし、帰るまででよければいいわよ」
見えざる輝きの手で暫しトビエイ達を構ってあげる



●世界を翔ける者に祝福を
「水晶は、以前読んだ本によれば浄化の作用が強いんだったわね」
 翅をぱたぱたとさせながら氷雫森・レイン(雨垂れ雫の氷王冠・f10073)は水晶の花畑を目指す。
 猟兵としてオブリビオンと戦う身。
 今年も色々な世界を回ったが、来年もまた同じように戦いに身を投じることになるだろう。
 新たな世界も、また開けるかもしれない――来るべき時に備えるため新たな力を得られればとやってきたのだ。
「まぁ、綺麗……」
 辺り一面に咲き誇った水晶花が、光に反射してキラキラと輝く。
 大小さまざまな水晶花が目に留まり、どの花にするか悩むだけでも時間が過ぎそうであった。
「とはいえ、あまり悩んでいるのもね」
 せっかくのクリスマスなのだから――そう思い、レインが選んだのはポインセチアの水晶花。
 魔に毒されることなき力を祈り、これからの未来への祝福を。
「色が変わってない……?」
 祈りを込めたはずだが、大きな変化が見られずレインが首を傾げてポインセチアの水晶花を掲げてみる。
 光にかざすと、それは透明ではなく雨の雫のような輝く水色になっており。
「あぁ、私への加護というのならやはりこの色ね」
 自身の四枚翅をも思わせる色合いにレインが満足そうに笑みを浮かべると、壊さぬようそっとフェアリーランドへと仕舞い込む。
 そんなレインの頭上にふと影が過る――トビエイだ。
「あぁ……またあなたたちなの」
 先日も、アルダワの別迷宮に赴いた際に遭遇したのだ。
 その時の個体ではないのだけれど――だって、あの迷宮でであった子たちは――。
「呆れた、先日もあんなに遊んであげたのに」
 そんなに人と戯れるのが好きなのね、これも腐れ縁とでも言うのかしら?
 そう呟いたレインの表情は――。
「しょうがないわね、他の人たちの邪魔になってもいけないから……帰るまでで良ければ遊んであげるわ」
 サイキックエナジーで作られた手で優しくトビエイを撫でる。
 ずっと遊んであげるわけにはいかないけれど、ほんの少しの間だけなら。
 嬉しそうに手に身体を寄せるトビエイを眺め、レインは少しだけ微笑んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

吉備・狐珀
アルダワには何度か訪れたことがありますけど、様々な迷宮があるんですね。水晶の花がが見られるなんて楽しみです。

水晶の花を不用意に壊したり、踏んだりしないようにしながら探すのはブローディアの花。
咲いているといいのですが…。
仔竜の月代にも探すのを手伝ってもらいましょうか。
漂うエイは可愛いけれど眠らされたら大変なので月代の雷で攻撃してもらいお引取り願います。

あ、そうです!その花がブローディアです!
月代見つけてくれてありがとうございます。
この花には『守護』という花言葉があるんですよ。

そっと触れれば鮮やかな青紫色のそれを壊れないように摘みます。



●狐月が求めるは守護の花
「アルダワには何度か訪れたことがありますけど、様々な迷宮があるんですね。 水晶の花がが見られるなんて楽しみです」
 ね、月代?と吉備・狐珀(狐像のヤドリガミ・f17210)が問いかければ、月白色の仔竜も嬉しそうに鳴き声をあげた。
 二人で辿り着いた水晶の花畑――眼前に広がる幻想的な光景に感嘆のため息を漏らす。
「わぁ、素敵! でも、この中から目当ての花を探すのは大変そうですね。 月代、手伝ってくれますか?」
 もちろん!と仔竜が頷けば狐珀と手分けして目的の『ブローディア』の水晶花を探し始める。
 ここに来る前に花言葉を調べてきたのだ。
 願いに色で応えてくれる花ならば、その意味にも拘りたい。
 辺りに咲く水晶の花を不用意に踏んだり、壊したりせぬように注意をしながら目的の花を探す。
「種類が多いのでどこかにはありそうですけれども……」
 むむっと唸る狐珀のそばを、トビエイたちが遊んでと言わんばかりに近寄ってくる。
 今日は遊んでくれる人がいっぱいだ、と楽しそうに宙を舞う。
「見てる分には可愛らしいのですが……」
 彼らに構って探索中に眠ってしまうわけにもいかない。
 月代、と呼びかけるとトビエイたちに向かって仔竜は雷を放つ。
 全力は可哀そうなのでちょっと電流が流れるくらいで。
 雷に驚いたのか、トビエイたちはぱっと散り散りに他のエリアと向かっていく。
「(ごめんなさいね)」
 心の中でそっと謝りながら二人でブローディアの水晶花を探す。
 キュイ!
 可愛らしい声で月代が鳴いた。
 その声に狐珀が振り向くと、月代の足元には狐珀が探していたブローディアの水晶花。
「あ、そうです! その花がブローディアです!」
 月代、見つけてくれてありがとうとぎゅっと抱きしめると得意気に鼻を鳴らす。
 狐珀の探し物を月代が見つけてくれた。
 それだけでもこの水晶花への想いが募るものだ。
「この花には『守護』という花言葉があるんですよ」
 そう月代に教えながら、祈りを込めてブローディアの花に手を伸ばす。
 そっと花に手を添えれば、鮮やかな青紫色へと輝きが変わる。
 大事な人を守れる力を、そっと隣に寄り添う相棒と兄やお伴の狐たちを想いながら大事にブローディアの水晶花を仕舞い込むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレクシス・ミラ


幼馴染の友に贈るクリスマスプレゼントを作ろうと思ってね
さて、どの花にしようかと物色していると
見覚えのある形の花を見つけた
透明だけど…確かネモフィラ、だったかな
依頼で友と一緒に見た星空の下の青い花畑…今でも鮮明に思い出せる
花の色が僕の目の色みたいだと言っていたっけ
採取する時は願いを込めながら、だったか
掌を見下ろし、握る
…取り戻す為に生き抜いて、探して、12年ぶりに再会できた
今度こそ、守ると誓った…僕の導きの光
大切な友の姿を思い描きながら
込める願いは「守護」
透明な花は、青から星が瞬く夜空のような深い青のグラデーションになった
…あの時見た光景のような色
夜空の青が友の瞳の色にも似ている
うん、綺麗だな



●想い出の星空を閉じ込めて
「せっかくだから、素敵な贈り物が見つかればいいのだけれど……」
 大切な幼馴染であり、友人である彼への贈り物を探すべく水晶の花畑へと赴いたのはアレクシス・ミラ(夜明けの赤星・f14882)だ。
「うーん……どの花がいいのやら」
 そこまで花に詳しくはないアレクシス。
 見た目から気に入った花を選ぶしかないかな、と花畑を見渡しながら歩き回る。
「……あ……」
 足を止めたアレクシスの目に留まったのはネモフィラの水晶花。
 思い出されるのはいつかの、二人で訪れたネモフィラの花畑。
 一面に広がる青の花、空に輝く満天の星、風に髪を靡かせながら振り向いた彼の美しさに息をのんだこと。
 星空と青が良く似合う、そう思っていたらネモフィラの青は自身の瞳のようだと――この景色は二人の色だと言った言葉は今でも胸に刻まれている。
「そうだな、彼に贈るのであればこの花が良い」
 採取する時は願いを込めながら、だったか。
 膝をついて、そっと手をネモフィラの水晶花へと伸ばす。

 取り戻す為に生き抜いて、探して、12年ぶりに再会できた。
 今度こそ、守ると誓った……僕の導きの光。
 込める願いは――守護。

 あの夜の日の想い出と、アレクシスの願い。
 そして、これからの日々もずっと隣で歩いていけるように。
 その想いに応えるように、ネモフィラの水晶花は星が瞬く夜空のような深い青のグラデーションへ彩られ。
「あぁ……あの時見た光景のような色」
 瞼の奥に鮮明に焼きついた光景。夜空の青のような友の瞳の色。
 深い青に輝くネモフィラの水晶花を見つめ、アレクシスは優しく微笑んだ。
「うん、綺麗だな」

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイブル・クライツァ

水晶は万能のお守りとして定番よね。
贈り物を、とは思ってはいたのだけれども
…寂しがりやなトビエイも、賑やかさに釣られて出てきているみたいだから
私としては、そっちの方に釣られたのが正直な所だわ。
…(大人しいのを見)どれが良さそうか、選ぶのはきっとトビエイの方が得意な気がするのよ
未だに感性がズレていないか不安になったりするから
カメラを持ってくれば良かったかしらと、ちょっと勿体ない気もしているけれども。
邪魔になってはいけないから、心の中に留めておくだけは正解よね。
さて、私はどんな色の水晶花になるかしら?(色お任せ)

万が一トビエイが悪い事をしそうなら、彷徨の螺旋で護人を呼んで対処するわ



●人形の見る夢
「水晶は万能のお守りとして定番よね」
 ですから、贈り物としては悪くないものであるとレイブル・クライツァ(白と黒の螺旋・f04529)は判断した。
 人々は、『クリスマス』なるイベントで『プレゼント』を交換したり、大切な人へ渡したりするそうだ。
 日々人間らしさを追及しているレイブルとしては、そのイベントも体験してみたいと思ったのだ。
 それにはまず、プレゼントが必要――しかし。
「……寂しがりやなトビエイも、賑やかさに釣られて出てきているみたいだから。 私としては、そっちの方に釣られたのが正直な所だわ」
 自身と遊んでくれる存在であると認識したのか、トビエイたちがレイブルの周りにふわりふわりと集まってくる。
 遊んでほしいの?そう問いかけ、優しく撫でるとトビエイは嬉しそうに尾を揺らす。
「それじゃあ、遊びながら一緒に進みましょう。 そして、貴方たちのおすすめの水晶花を教えてくれないかしら」
 私のセンスじゃ不安なの、とレイブルは呟いた。その表情からは感情は読み取れないが、声色は少しだけ苦笑じみていて。
 未だに感性がズレていないか不安であるレイブルはトビエイたちに選ぶのを任せることにしたようだ。
 頼られて嬉しかったのか、トビエイたちはくるりくるりと周りながら水晶の花畑を進む。
「(あぁ、なんて綺麗な光景……カメラを持ってくれば良かったかしら)」
 と、少しばかりもったいない気持ちを抱きながらも。
 邪魔になってはいけないから、心の中に留めておくだけは正解よねと花畑を楽しそうに舞うトビエイたちの光景を瞼に焼き付ける。
 そして、トビエイたちがレイブルを導いたのはアスターの水晶花の前。
「あら、可愛らしい花ね」
 貴方たちのおすすめなら間違いはないでしょう、とそっとレイブルがアスターの水晶花に手を伸ばす。
「さて、私はどんな色の水晶花になるかしら?」
 レイブルの指先が水晶花に触れるとそれは優しい赤へと染まっていく。
「……赤……予想外だったわ」
 いつも白や黒の衣服を好むレイブル。
 戦闘人形である自分だから、もしかして血の色だったかしらなどと首を傾げる。
 それでも、そっと黒の衣服に合わせてみると赤の水晶花は鮮やかでよく映えていた。
「えぇ、貴方たちが選んでくれたのだから大事にしましょう」
 そっと、アスターの水晶花を仕舞い込む。
 赤のアスターの花言葉は――変化を好む。
 それは人間らしさを追及している人形への、トビエイからの贈り物。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シュガー・ラビット
朧・紅(f01176)と同行◎


ねえねえ、くーちゃ!
願いを叶える結晶花が咲く洞窟だって!一緒に行ってみない?

わぁ、見てみて。すっごく綺麗だよ!!ふふっ!ここに住んでる動物達も可愛いね。きゃっ!?(水飛沫が飛んできたりして)

せっかくだし、二人のクリスマスプレゼントにしちゃおうよ!どんなプレゼントにするかは出来てからのお楽しみね?

くーちゃに贈るプレゼント、かぁ。(シュガーが手に取ったのは彼女の誕生花ペンステモンによく似た結晶花。色は淡い紅色から紫に変わるグラデーションだよ!)

(採取し終えて)
あっ、くーちゃー!こっちは終わったよー!次は宝石の森だって!早く行こっ?(彼女の手を取って駆けていくよ!)


朧・紅
シュガー(f02321)と
紅人格で同行◎

行くです!

本当に結晶のお花が咲いてるです…キラキラ綺麗
ぅやっ!?…っふふ、動物さんのご挨拶か、悪戯でしょか?

閃いたお顔で同時に
そうです、二人のクリスマスプレゼントにしちゃいましょう!
目をぱちくり笑い合い
はい、ないしょないしょです

しゅーちゃと言えばニンジンさん…のお花?
向日葵もお好きそうですが……
ぅや、さっきのエイさん!
どんな手触りするのでしょう?まてまてです!
追いかけ見上げた先に兎の様な花
元は何の花なのか…でもそれはとってもしゅーちゃんっぽくて
笑顔を見たくて手に取った
灯る淡い桜色

ぅや!しゅーちゃ
(弾ける様に顔上げて手を繋げば一緒に駆けて
はい、行くのです!



●きみのはな
「ねえねえ、くーちゃ! 願いを叶える結晶花が咲く洞窟だって! 一緒に行ってみない?」
「行くです!(即答)」
 そんなやりとりをして、水晶の花畑へと仲良く手を繋いでやってきたのは、シュガー・ラビット(もえ・もえ・きゅんっ♡・f02321)と朧・紅(朧と紅・f01176)の二人だ。
「わぁ、見てみて。 すっごく綺麗だよ!!」
「本当に結晶のお花が咲いてるです……キラキラ綺麗」
 目の前に広がるキラキラの水晶の花畑。
 それに負けないぐらい輝く二人の瞳。
 そして、そんな二人を歓迎する水飛沫はトビエイたちから。
「ぅやっ!?……っふふ、動物さんのご挨拶か、悪戯でしょか?」
「きゃっ!? びっくりしたぁ……でも、この子たちも可愛いねぇ」
 一緒に遊ぶ?
 そう問いかければ嬉しそうにトビエイたちも飛び回る。
 しばし、水晶の花畑で戯れの追いかけっこ。
「どんな手触りするのでしょう? まてまてです!」
「ほーら! こっちこっちー!」
 宙舞うトビエイ、駆ける紅、跳ねるシュガー。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ去るが、周りに咲く水晶花と大切なお友達。
 二人して「あ!」と顔を見合わせれば。
「二人のクリスマスプレゼントにしちゃおうよ!」
「二人のクリスマスプレゼントにしちゃいましょう!」
 揃った声に驚きで目をぱちぱちと。そして、くすくすと笑い合う。
 考えることも同じなのだ、それがとても嬉しい。
「どんなプレゼントにするかは出来てからのお楽しみね?」
「はい、ないしょないしょです」
 二人で顔を見合わせ、しぃーっと指を立てる。
 お友達を喜ばせる素敵なプレゼントを見つけるために二人はそれぞれ花畑へと駆け出した。
「くーちゃに贈るプレゼント、かぁ……」
 彼女に似合う花、どうしようかなぁと花畑をぐるりと回る。
 そんな中、見つけたのはペンステモンによく似た水晶花。
「(これ……くーちゃの誕生花!!)」
 見つけた!とシュガーがそっとペンステモンの水晶花に手を伸ばす。
 祈りとともに色付くのは、彼女のような淡い紅色から紫に変わるグラデーション。
 それを見て、シュガーは満足そうに頷いた。
「しゅーちゃと言えばニンジンさん……のお花? 向日葵もお好きそうですが……」
 彼女の好きなものを思い浮かべる。
 それはとても似合いそうな気はしたけれども――。
 そんな悩む紅の前をふわりとトビエイが泳ぐ。
 それはまるでついておいでと言うように。
「そっちがいいの?」
 ててっとトビエイに誘われるように向かった紅が目にしたのは不思議なウサギのような花。
 元々そのような花なのか、たまたまウサギのように見えるように花弁が開かれたのかは分からないけれども。
 でもそれはとってもしゅーちゃんっぽくて――この花を見たときの彼女の笑顔を想像しながら、その水晶花を手に取れば灯るは淡い桜色。
 満足そうに水晶花を眺めると、後ろから響くシュガーの声。
「あっ、くーちゃー! こっちは終わったよー!」
「ぅや! しゅーちゃ」
 名前を呼ばれれば、弾けるように顔を上げ、紅はシュガーの元に駆け寄る。
「次は宝石の森だって! 早く行こっ?」
「はい、行くのです!」
 顔を見合わせ、にこりと微笑めば仲良く手を繋ぎ合う。
 そして同じスピードでさらに奥の森へと駆けていくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

木元・杏
【かんさつにっき】5人
透明の花畑がきらきらしてるね
…ひゃっ
小太刀、今影がよぎった
どきどきしたけど、エイに見惚れる海莉の様子に、ふふ、と緊張もほぐれ

エイの落とす影、その場所の水晶は
エイの蒼色を映して青く光る
…ん、なんだか懐かしい色
思わず吸い寄せられて、ふらふらと

青は海の色?
以前、家族でお出掛けしたことある
だから懐かしかったのかな

……でも、わたしが手にしたのは、青い緑?ん、癒しの色

採取終わればうさみみメイドさん
癒しのジュース(UC)を皆に配って?

ジュースの色は皆が選んだ色と同じ色
皆が飲む様子を楽しそうに眺めて
わたしもこくり
……青汁。渋くておいしい(こくこく)

尻尾から光を灯すエイさんにも
はいどうぞ?


ガーネット・グレイローズ
【かんさつにっき】

ここが、鉱石の迷宮…アルダワにはこんな場所もあるのか、
つくづく不思議な学園だね。
私は、会社の部下や宇宙船のクルーに日頃の感謝と今年一年の
苦労をねぎらう意味を込めて、水晶の花を贈ろう。なので私が
選ぶ花は『ピンクの薔薇』。バラは色や本数によって花言葉の
意味が変わる、奥が深い花。
「まるで海の中にいるみたいだね」
クラゲにトビエイと海の仲間が宙を泳ぐ様子は美しく、神秘的。
その様子を眺めながら、そっと水晶に手を伸ばす
「海莉は、どんな願いを込めたのかな」
「ん、うさみみメイドさんも一年間おつかれさま。よく頑張りました」
薄いピンクのジュースはほんのり甘いピーチ味

※アドリブ・アレンジ歓迎


南雲・海莉
【かんさつにっき】

これは、すごく綺麗
わ、杏さん逸れちゃうわよ
で、あれが迷い込んできた災魔……か、かわいいっ(←可愛いものに弱い
ふふ、すごく賑やかになったわね
(増える海の仲間に楽し気に)

手折る水晶は菩提樹の花と葉
銀の光沢散りばめた透き通る朱に

……銀朱って色があるの
それはこれよりもっと朱色だけれど
UDCやサムエンだと、命の色、再生の色なのだそうよ
でも、こっちの方が銀朱って感じがする
(問われて)「護りたい」って思ったの

気品のある薔薇、とても喜ばれそうよね

不思議な色合いの勿忘草ね
見惚れちゃうわ

メイドさん、ありがとう
ジュースまでお揃いの色ね(驚)
(小太刀さんの様子に微笑)
そう言えばピーマンの花言葉って?


琶咲・真琴
【かんさつにっき】

水晶の花ですか
とっても綺麗ですね

宝石の石言葉も花言葉も合わせて探してみると
面白そうです!


こんなにあるなら
お母さんたちへのプレゼントにもいいかな?
姉さんはどう思う?

プレゼントにするなら
ちゃんと意味も知らないとね!
UCで物知りな子を呼んで
石言葉や花言葉を教えてもらおう!

水晶の花を見ていく中で目に留まったのは
ブルームーンストーンのようなサルビアの花と
ラブラドライトっぽい勿忘草のような水晶の花

勿忘草はお母さんたちにとっては思い出の花だから
ボクたちも印象深い花なんだよね

サルビアは…………
物知りさん、ありがとう
皆には内緒で取っておこう

杏姉さんはジュース(白)もありがとう!

アドリブ歓迎


鈍・小太刀
【かんさつにっき】

どしたの杏、影?
飛影と書いてトビエイ、なんてね♪

海なら海の仲間も呼んでみようか
サカナさんやクラゲさん達も空をふよふよ賑やかに
トビエイさんと一緒に泳いで楽しそう

なんて癒されながら摘んだ花の色は癒しの緑
どことなくピーマンっぽいような??(汗
綺麗だし食べる訳じゃないからいいか
ウサミミメイドさんもジュースありがとね
…って、ジュースもピーマン色だよ!?(ガックリ膝付きツッコミ
※ピーマンの花言葉は『海の恵み』

真琴の花はどんな色かな、トマト色とか?
お母さん達へのプレゼントか
成程それもいいかも

ガーネット大人だ、めっちゃ大人だ!

海莉の花キラキラしてる
命の輝き…綺麗だね(穏かに笑み

※アドリブ歓迎



●それぞれの願い、それぞれの想い
「ここが、鉱石の迷宮……アルダワにはこんな場所もあるのか、つくづく不思議な学園だね」
 先頭を歩くガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)に続くように、南雲・海莉(コーリングユウ・f00345)、木元・杏(たれあん・f16565)、鈍・小太刀(ある雨の日の猟兵・f12224)、琶咲・真琴(今は幼き力の継承者・f08611)が水晶の花畑へ向かって足を進める。
「でも、おかげで素敵なクリスマスプレゼントも探せそうだしね」
「うんうん! それにやっと戦争も終わったしこうやって皆とのんびり遊びたかったし……ひゃっ!?」
 皆それぞれ、あちらこちらと戦場を駆け抜けたり、戦場へ送り出したりとしていたのだ。
 それも落ち着きやっと十二月。クリスマスを前に今ぐらいはのんびりと過ごしたいものである。
 そして、海莉の言葉に杏もこくこく頷いていたがその横をゆらりと通る青い影につい驚きの声をあげた。
「……小太刀、今影がよぎった?」
「どしたの杏、影?」
 隣を歩いていた小太刀の腕にぎゅっとしがみつき、あたりをきょろきょろと見渡す。
 そんな二人の視線の先に現れたはトビエイたちの群れ。
 大人数の来客に居ても立っても居られなかったようで歓迎するかのように飛び回る。
「これが噂のトビエイ……飛影と書いてトビエイ、なんてね♪」
「あれが迷い込んできた災魔……か、かわいいっ」
 影に驚いた杏を和ますように小太刀が冗談をいえば、可愛いものが大好きな海莉はトビエイたちを見て目を輝かせる。
「お、それなら海の仲間も呼んでみようか! おいで、おいでー!」
「かわいい……かわいいがいっぱい……」
 小太刀が声をかければ、どこからともなくサカナやクラゲが現れてトビエイたちと宙を舞う。
 キラキラ輝く水晶の道で見るその光景はとても幻想的で。
 そんな光景に目を奪われている海莉を見ながら、杏も落ち着いたようで柔らかな笑みを浮かべる。
 さらに賑やかになった一行が足を進めれば、目の前に広がるのは一面の水晶の花畑。
「水晶の花ですか。 とっても綺麗ですね……」
 真琴が感嘆の声をあげれば、皆も瞳は花畑に向けたまま静かに頷いた。
 煌びやかな水晶の花畑、そこを飛び交うトビエイと海の仲間たち。
 言葉を出さずとも皆の気持ちは一つだった。
「さて、それじゃせっかく来たんだししっかりクリスマスプレゼントを探さなきゃね」
「宝石の石言葉も花言葉も合わせて探してみると面白そうです!」
 ガーネットの言葉に頷きながら、真琴が召び出すのは彼が今までに描いた絵の住人――今回は物知りな魔法使いのお爺さんだ。
「プレゼントにするならちゃんと意味も知らないとね! 色々教えてね」
 と真琴がお願いすれば、任せなさいとばかりに物知りさんは胸を張る。
 トビエイたちとも戯れながら、五人がそれぞれ花畑を見て回る。
 見たことはあるけれど、名前が分からない花があれば物知りさんを呼び、名前と花言葉を教えてもらったり和気あいあいと楽しい時間を過ごす。
 その中で、一番先に水晶花を決めたのは海莉だった。
 見つけた菩提樹の水晶花に手を伸ばし、そっと祈りを込めながら手折ればその枝花は銀の光沢散りばめた透き通る朱に。
「わぁ! 海莉の花キラキラしてる!」
「……銀朱って色があるの。 それはこれよりもっと朱色だけれど……UDCアースやサムライエンパイアだと、命の色、再生の色なのだそうよ。 でも、こっちの方が銀朱って感じがする」
「へぇ……海莉は、どんな願いを込めたのかな」
 すごいすごい!と小太刀が駆け寄り、ガーネットが問いかければ、優しい瞳で菩提樹の水晶花を見やりながら海莉が言葉を紡ぐ。
「『護りたい』って思ったの」
 壊さぬよう、優しく菩提樹の水晶花を握りしめる。
 それは、いつかの誓い。再び彼と出会い、隣で戦えるように。強くあれるように。
 そして、今度こそ――救えるように。
「そっか。 命の輝き……綺麗だね」
 穏やかな微笑みで小太刀が返せば、皆の上空をトビエイが舞う。
 トビエイが落とした青の影、その場所がなんだか杏には懐かしい色のように思えて。
 ふらっと引き寄せられるように近付いた場所で見つけた水晶花はクチナシの花。
「(青は海の色? 以前、家族でお出掛けしたことある……だから懐かしかったのかな)」
 トビエイが見せたその青が水晶花に反映されたかと思えば、それは綺麗な青ではなく青い緑――癒しの色。
「杏の花は何の花かな?」
「えーと……クチナシのようですね。 あ!杏さんの誕生花みたいです」
 七月七日。それは杏が家族と初めて出会った日。
「だから、懐かしさもあって選んだのかな」
 真琴が呼び出した物知りさんからの情報で杏は両親、双子の兄を想いふふっと笑みを浮かべた。
「皆はもう決まったの?」
「えぇ、私はピンクの薔薇にするつもりよ。 私は、会社の部下や宇宙船のクルーに日頃の感謝と今年一年の苦労をねぎらう意味を込めて、水晶の花を贈ろうと思っているから」
 杏の問いかけに、ガーネットがまず頷いた。
 宇宙船『ステラマリア号』の所有者であり、銀河帝国打倒後は会社も設立しているガーネットには労を労う相手が多い。
「ガーネット大人だ、めっちゃ大人だ!」
「本当に……部下がいるというのもすごいものね。 それに、気品のある薔薇……とても喜ばれそうよね」
 ひゃー!と驚きの声を上げる小太刀に海莉も続いた。
「薔薇は色や本数によって花言葉の意味が変わる、奥が深い花だからね」
「本数でも変わるってすごいですよね! えっと、一本だと『一目ぼれ』五本だと『あなたに出会えた事の心からの喜び』とかみたいですね」
 ガーネットの言葉に続いて真琴の物知りさん情報が飛び出す。
 ガーネットがその想い通り、そっと薔薇の水晶花を手折れば花色は綺麗なピンクに。
「何本お渡しするんですか?」
「どうしようかな、五本も悪くないが日頃の感謝を込めるなら八本の『あなたの思いやり、励ましに感謝します』も悪くないな」
 ふふっと笑いながらガーネットが答える。本数についてはもうしばらく悩むようだ。
「よーし! 私も負けないようにいい花を探すぞっ!」
 そう意気込んで、小太刀が目についたのは小さな五枚の花弁が可愛らしい水晶花。
 可愛らしい見た目が気に入り、そっと手を伸ばし摘んだ花の色は癒しの緑。
「な、なんだかピーマンの色のような?」
「姉さん、なんだかというかそれピーマンの花だよ。 本来の花の色は白いはずだけど」
「嘘ー!?」
 ピーマン嫌いの小太刀、涙目である。
「ピーマンの花言葉が『海の恵み』だからじゃない? 海の仲間たちがいるし」
「そんなー!!」
 とはいえ、せっかく手折った花を捨てるなんていうこともできなし皆は微笑ましくこちらを見守っている。
 小太刀はそっとピーマンの水晶花を持ち帰ることになるのであった。
「うぅ……ちょっと悲しいけどしょうがない。 真琴はどうするの? トマト色とかいいんじゃない?」
「巻き込もうとしないでよ! 僕は……こんなにあるならお母さんたちへのプレゼントにもいいかな?って」
 トマト嫌いの真琴も仲間に引き込もうとしたが、真琴としては家族へのプレゼントにと思っていたようだ。
 姉さんはどう思う?と聞かれ、小太刀は二つ返事で笑顔とともに頷いた。
 母さんたちにと、探す真琴の目に留まったのはサルビアの水晶花と勿忘草の水晶花。
「(……勿忘草はお母さんたちにとっては思い出の花だから……)」
 そう想い、そっともの勿忘草に手を伸ばせば、それはまるでブルームーンストーンのように。
 そんな真琴にそっと物知りさんが耳打ちする。
 サルビアの花言葉は――。
「そっか、教えてくれてありがとう」
 皆に気付かれないように勿忘草だけでなくサルビアの水晶花も手に取れば、こちらはラブラドライトのように変わっていく。
「さぁ、まだこの先もありますから一息ついたら先に進みましょう」
 そう言いながら、杏のウサミミメイドがそれぞれに癒しのジュースを配って歩く。
 ジュースはそれぞれが入手した水晶花と同じ色のもので。
 ピーマン色だー!と嘆く小太刀に、年長者らしくウサミミメイドにまで労りの言葉を投げるガーネット、水晶花に合わせたジュースに驚く海莉と一緒に真琴と杏は美味しそうにジュースを頂く。
 そっと、一緒に過ごしたトビエイにもジュースを差し出し最後まで楽しい一時を皆で過ごすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『宝石人形』未来のエメラルド』

POW   :    ノーフューチャー・ジャム
レベル×5本の【未来において敵の身体に必ず命中する、未来】属性の【大威力で、非常に高い命中率の宝石槍】を放つ。
SPD   :    運命の蔦
【自身の足元】から【UCを無力化する能力を持つ植物の蔦】を放ち、【捕縛する事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    ノルン・ザ・フェイト
【対象に対しての未来予知】が命中した対象に対し、高威力高命中の【UCを無力化する能力を持つ植物の蔦】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。

イラスト:クロマス

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●宝石の森を見守るエメラルド
 猟兵たちが水晶の花畑を抜けるとそこは宝石の森。
 水晶の花畑に負けない煌びやかさで、鉱石でできた木に生い茂る葉のように様々な宝石が目に入る。
「あら、こんなところまでご苦労なこと」
 そう言って現れたのは宝石人形『未来のエメラルド』
 しかし、彼女は猟兵を気にすることなく、宝石の木々に水やりをして回る。
「全てが私のものではないから貴方たちも好きにすればいいわ。 目に余るようなら容赦はしないけど」
 荒らす気がなければあちらから攻撃してくる様子はなさそうだ。
 そんなことを言いながら、ふふっと笑みを浮かべて猟兵たちに問いかけた。
「それとも、私の視る『未来』の話が聞きたかったかしら?」

 =====================================

●宝石の採取について
 宝石の森での宝石採取になります。
 お好きな宝石を指定して採取して頂いて大丈夫です。
 宝石お任せの場合は【おまかせ】【渡したい相手への感情】をプレイングに記載頂ければ天藤で良さそうな宝石を見繕います。

●宝石人形『未来のエメラルド』について
 よっぽどな乱獲をしなければ背景で水やりをしています。
 あくまでも採取をメインにしますのでご指定がなければ出てきません。
 それはそれとしてオブリビオンやしな、倒したろという方は戦闘プレも入れて頂いてOKです(単純に採取他、心情等に文字数を割いてくださってOKですという系です)
 それはそれとして、せっかく『未来』を視れるとの子なので問いかければ抽象的かもしれない彼女が視た未来について話してくれます。
 お任せでも大丈夫ですが、視たい未来があればそっとプレイングに入れて頂いてOKです。

●プレイング受付期間について
 12/8(日)8:31より受付を開始します。
 1日空きますがプレイング悩み時間に当てて頂ければと思います。
 また、継続でご参加頂く方は1章でお相手様を把握しておりますのでお名前もしくはグループタグのみで大丈夫です。

 それでは、プレイングお待ちしております!
リドル・ミー
フェイリと一緒なんだねぇ


ねーフェイリ、赤くってとっても綺麗な宝石を見つけてほしいんだねぇ〜赤い薔薇みたいに真っ赤っかの宝石がいいんだねぇ〜
ふんっ!今度フェイリのことを赤く塗っちゃうんだねぇ

宝石はお任せするんだねぇ
おさげの子はオトモダチなんだねぇ〜、でも最近会ってないんだねぇ?きっと忙しいんだねぇ……。……もしかしてボク嫌われちゃったんだねぇ??オンナの人はよくわからないんだねぇ、、ボクのママさんも謎多き人だったんだねぇ。でも、優しくて綺麗な人だったんだねぇ。
全部お酒とお父さんが悪いだけ……だったんだねぇ……、

未来だったらボクは明日のお天気を聞いてみるんだねぇ!明日天気になぁれなんだねぇ〜


フェイリ・オウス
リドルと一緒


自分のjewelryくらい自分で見つけなよー。僕は僕自身の事でいっぱいいっぱいなーのっ!OK?
ちょっと、変なこと考えないでよね?

Jewelryはお任せしようかな……、とびっきりbeautifulなのがあったらいいな〜
ハカセはね、僕にとってonly oneでnumber oneなんだ。僕の歌を誉めてくれたし、新しい服もくれたし、頭だって撫でてくれたんだ……。会いたいな。今はただそれだけ。……僕のたった一人の家族みたいな人だから

そうだっ、あのemeraldの女の人に僕の未来を聞いてみようかな!「ハカセにpresentは渡せますか?」ってね……!(多分奇跡が起こらない限り絶対無理です)



●願う未来は
「ねーフェイリ、赤くってとっても綺麗な宝石を見つけてほしいんだねぇ〜。 赤い薔薇みたいに真っ赤っかの宝石がいいんだねぇ〜」
「自分のjewelryくらい自分で見つけなよー。 僕は僕自身の事でいっぱいいっぱいなーのっ! OK?」
 宝石の森へと辿り着いたリドルとフェイリは、水晶の花畑とはまた違った美しい光景に目を奪われながらもキラキラと輝く宝石の木々を見て回る。
 水晶の花畑では、願いを込めることで色付いたため辺り一面が透き通った花畑であったがここは彩り豊かな宝石たちでいっぱいだ。
 そんななか、フェイリにせがむように一緒に赤い宝石を探してほしいリドル。
 対してフェイリはハカセへのプレゼントを探すことに夢中だ。
 むむっと顔を膨らませたリドル。
「ふんっ! 今度フェイリのことを赤く塗っちゃうんだねぇ」
「ちょっと、変なこと考えないでよね?」
「そうそう、そこのを塗りたくるのは構わないけど……この森を赤に染めるのは止めてちょうだいね」
 そんな二人の会話に割り込んだのは宝石人形『未来のエメラルド』
 呆れた表情で二人を見やる。
「Wao! 君が噂のemeraldの女の人だね! 僕は……」
「貴方の探し物はソレよ、ソレ」
 エメラルドを見て、何かを尋ねようとしたフェイリの言葉を全て聞く前に指し示したのは、まるで大地をイメージしたかのような透明なブラウンの宝石――スモーキークォーツ。
 目をぱちくりとさせるフェイリに淡々とエメラルドが声を続ける。
「スモーキークォーツ、諦めない心。 貴方、会いたいって言ってるけど自分でも分かってるのではなくて?」
 じっと見つめるエメラルドにフェイリの口は開かない。
 フェイリの歌を誉めてくれたし、新しい服もくれたし、頭だって撫でてくれていた。
 ハカセが、フェイリにとってonly oneでnumber oneであることは変わらない。
 そう……たった一人の家族みたいな人だから。
「でも……会いたいんだ……」
 ぽつりとフェイリが零した本音の言葉。
「えぇ、だから持っていきなさい。 今は会えずとも貴方がその心を忘れなければ未来が変わることもあるでしょう。 そういう運命を掴み取るのが猟兵というものなのでしょう?」
 ――全くだから忌々しいのよ、猟兵って。
 そう付け加えながらも、その言葉を紡ぐのはこの宝石人形がまた違った個体だからなのだろうか。
「へぇ~、未来が分かるなんてすごいんだねぇ~。 ボクは明日のお天気を聞いてみるんだねぇ!」
「そっちの貴方は私をなんだと思っているのかしら! 明日は晴れよっ!!」
 明日天気になぁれなんだねぇ〜、と続けるリドルに被せる様に言い放つエメラルド。
 それでも答えてくれるのは意外と律儀な性格なのだろうか。
「そっちは、赤がいいのでしょう? そこのガーネットを持っていきなさい」
 そしてさっさと帰れ、そう言わんばかりにシッシッと手を振りながらエメラルドが続ける。
「『ちゃんとした』オトモダチにはいいでしょ」
 エメラルドが指し示した赤く輝くガーネットを手に取りながら、次はリドルが目を見開いた。
 彼女は未来が視えると聞いたが、過去まで視えているのだろうか。
 最近会えていない友人のあの子は――そう、きっと忙しいはずなだけ。
 リドルのママも優しくて綺麗な人だった――あの人とお酒が絡まなければ。
 女の人はよく分からない、それでも。
「ちゃんと、友達でいたいんだねぇ……」
「ま、この時期は大抵の人は忙しいものよ。 急ぐ必要もないんだからゆっくりやりなさい」
 やはり、なんだかんだ面倒見が良いのかこの宝石人形は。
 そんなことを言いながらも顔はしかめっ面のまま早く去れと言わんばかりの態度。
「あぁ、あれはもしかして」
「『ツンデレ』っていうやつなんだねぇ~」
「違うわよっ!!」
 けらけら笑う二人を追い返すかのように、エメラルドの叫びが森に響くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

紫崎・宗田
石なら花よりはわかるぜ
武器飾り用の石探しも手伝ったからな

ホワイトオパールとイエローメノウを採取
オパールはネガティブを拭う希望の石
白なのは他の色を引き立たせる為だな
イエローメノウは健康や長寿の石
…体の弱いアイツには似合いだろう
それと一つだけスタウロライトを
十字架を形作る天然の魔除け石だ

乱獲はしねぇ、必要最低限でいい
ちと人形に話しかけるぜ

指輪にゃまだ早ェし、色々渡してるからな
髪飾りにしようと思う
縛る系か簪かはまだ迷うが…

あぁ、エメラルドはいい
俺らに愛の石なんざ似合わねぇから
代わりに祈りをかけちゃくれねぇか
あんまそういうのは信じねぇが…あんたのはなんとなく効きそうだ
採取した石を差し出しぶっきらぼうに



●植物を愛する宝石人形より祈りを込めて
「石なら花よりはわかるぜ。武器飾り用の石探しも手伝ったからな」
 さっきの花畑よりは、自身の手でなんとかなる――よし、と頷き宗田が煌く宝石の森を見て回る。
 すでに贈ろうと思っている宝石の目星はついている。
 それに、髪飾りに加工することだけは決めているので宝石自体もそんなに大きいものが必要なわけではない。
 最低限のものが手に入ればいい――そんな宗田が探すのは三つの石。
 ホワイトオパール、ネガティブを拭う希望の石。
 イエローメノウ、健康や長寿の石。
 渡す相手の心身ともに護れるように、そして一つだけ。
 十字架を形作る天然の魔除け石のスタウロライト。
 器用に採取が終われば、その視線は辺りの宝石の木々に水やりと言う名の魔力供給を行う宝石人形の姿。
「なぁ」
「あら、貴方のような人はやること済めばさっさと立ち去るかと思ったのだけど」
 宗田に話しかけられたことは意外だったようで、驚きの目線とともに振り返る。
 まだやることが終わってねぇからな、と続けた宗田が今採取したばかりの宝石をエメラルドに差し出す。
「これに祈りをかけちゃくれねぇか。 あんまそういうのは信じねぇが……あんたのはなんとなく効きそうだ」
「ふーん」
 そう呟きながら、差し出された宝石と宗田の顔を見比べる。
「ここにエメラルドは入れなくてよかったのかしら?」
「あぁ、エメラルドはいい。 俺らに愛の石なんざ似合わねぇから」
 エメラルドの言葉に、宗田が首を振る。
 その様子に宝石人形は楽しそうにくすくすと笑った。
「あぁ、そう……喜ばれるかもしれないけれど。 まぁ、そういう時期になったらまた来ればいいわ――私の祈りなんて貴方たちにはもったいないぐらいだけど」
 そうね、貴方の贈り相手が植物に愛されている子のようだから。
 特別にサービスしてあげるわ。
 その言葉とともに、柔らかな緑の光が三種類の宝石に降り注ぐ。
 植物の加護を受けた緑の宝石人形から放たれる魔力はその宝石の力をさらに強固にしてくれるだろう。
「ありがとな」
「ふん、礼なんていらないわ。 気まぐれよ」
 だからさっさと帰りなさい、その言葉を背に受け振り返ることなく宗田は宝石の森を後にするのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヘザー・デストリュクシオン
エメラルドちゃん、未来とかどうでもいいからエメラルドちょうだい!
5月のたんじょうせきだし、愛の石だし、優しさもあるらしいから優しいルトルファスくんにぴったりなの!
そんなに大きくなくて、月みたいな形のやつないかな?ルトルファスくんは優しく夜を照らしてくれる月のイメージなの!なんとなく。
自分で形を整えたことないし、元からその形だったらいいなって。なければしかたないから自分で整えるの。
うまくできるかな?変な形にならないか心配なの。

エメラルドくれるんだったら、壊さないの。くれないんだったらオブリビオンだし、素早く動いて敵の攻撃を回避しつつUCで壊すの。
エメラルドと他の宝石も壊さないように気をつけるの。



●恋する女子は嵐のように
「エメラルドちゃん、未来とかどうでもいいからエメラルドちょうだい!」
「貴女は直球がすぎるわねっ!?」
 宝石の森に到着するなり、ヘザーは一目散に宝石人形エメラルドのそばに駆け寄り矢継ぎ早にそう告げた。
 そのあまりの勢いにエメラルドも初手から完全にヘザーに飲まれてしまっていた。
「5月のたんじょうせきだし、愛の石だし、優しさもあるらしいから優しいルトルファスくんにぴったりなの! さっき誕生花のすずらんの水晶花も手に入れたから一緒にプレゼントしたいの! だから、そんなに大きくなくて、月みたいな形のやつないかな? ルトルファスくんは優しく夜を照らしてくれる月のイメージなの! なんとなく、でもわたしの想うルトルファス君のイメージをだいじにしたいから月がいいの! 自分で形を整えたことないし、元からその形だったらいいなって。 だから、やって!!」
「ノンブレスでまくし立てない!!」
 ねぇねぇ、おねがいーとグラグラとエメラルドを揺さぶりながらおねだりするヘザーにエメラルドもたじたじだ。
 最終的にお願いというよりはそこまでよろしくという感じになっている。
 ちゃっかりヘザー。
「エメラルドちゃんがしてくれるならここで暴れないし、綺麗なプレゼントにしたいから自分でやって失敗するのこわいのー」
「わかった! わかったから!! ちゃんとそれっぽいのにしてあげるわよ!!」
 完全に押し負けたエメラルド、肩で息をしながらそう答えるとようやくヘザーから解放される。
 しょうがないわね、と言いながら自身が一番大事に育てているエメラルドの木から一つ、採取すると彼女の魔力を込め綺麗な満月を思わせる円形へと加工を施す。
「これでいいんでしょ?」
「これがいいの!! やったー! ありがと、エメラルドちゃん!!」
 ぱぁっと目を輝かせて満月の形になったエメラルドを受け取るとヘザーは一目散に宝石の森を後にした。
 だって、この後の最終加工がまだ残っているもんね。早くしなきゃ!
 そして、宝石の森にはぽつんと一人残されたエメラルド。
「文句をいう隙もなかったわ……」

成功 🔵​🔵​🔴​

柳生・友矩
わぁ……、綺麗。どこもかしこも輝いていてとっても眩しいですね。よし、兄様に喜んでいただける宝石を選びましょう!……それと、お姉ちゃんのも、時間があったら、、

【行動】◎
宝石はお任せ致します
兄様はお強くて、威厳があって、剣の稽古には熱心に取り組んでいらしゃって、頼れる方です。ですが、あまり俺とはお話してくださいませんし、き、気のせいかもしれませんが、避けられているような……気がしてしまいます。俺が側室の子……あっ、いえ、きっと俺の思い違いですよね!……母様、こんなことを考えてしまって申し訳ございません
お姉ちゃんは、今でも俺の中にいてくれてるって信じています。だって、双子だから。ずっと大好きだよ……



●未来へ進むために
「わぁ……綺麗……」
 目の前に広がる煌く宝石の木々に友矩は感嘆の声を漏らした。
 水晶の花畑とはまた違った煌びやかさに思わず足をも止めてしまうが、せっかくここまで来たのだ。
「よし、兄様に喜んでいただける宝石を選びましょう!」
 そして、お姉ちゃんの分も……口には出さずとも、仕舞い込んだ朝顔の水晶花にそっと手を触れる。
 直接は渡せなくとも、きっと見てくれるはずだから。
「(兄様はお強くて、威厳があって、剣の稽古には熱心に取り組んでいらしゃって、頼れる方……そのような雰囲気の石を……)」
 そう思い、目についたのは黒瑪瑙。
 吸い込まれるような輝く黒、それは守護の石とされ信念、決意を意味する石。
 その輝きに惹かれるようにそっと宝石に手を伸ばす。
 この石なら、喜んでくれるでしょうか。そう思う友矩の表情は翳ったまま。
「(あまり俺とはお話してくださいませんし、き、気のせいかもしれませんが、避けられているような……気がしてしまいます)」
 だからこそ、受け取ってもらえるかが不安なのだ。
 兄ではあるが、腹違いの兄であり友矩は側室の息子。
 避けられているのはその所為か、と脳裏によぎるがすぐに否定をするかのように首を振る。
 それを認めてしまえば、母をも否定してしまう気がしてしまったのだ。
 そして、母を否定してしまえば母を同じくする双子の姉のことも。
「(……お姉ちゃん……)」
 たとえ、もう二度と会うことはできずとも。
 常にそばに。朝顔の水晶花がキラリと輝いたような気がした。
「ためらっていてはいけませんね……!」
 そっと手に取れずにいた黒瑪瑙を一つ手に取る。
 そして、その隣で黒瑪瑙とは反対に白に光り輝く月長石。
 長寿と健康を願い、希望を示す石。
 過去に戻って渡せればと願ってしまう護りの石。
「でも……過去に戻らず、一緒に進んでくれませんか」
 月長石を握りしめ、その手を胸に当てる。
 お姉ちゃんは、今でも俺の中にいてくれてるって信じている。
「(ずっと大好きだよ……)」
 涙はあの時たくさん流した、だから今はそっと決意とともに心に秘めるだけ。

成功 🔵​🔵​🔴​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
済みません、お邪魔させていただきますぅ。
捜させていただきますねぇ。

(それぞれの顔を思い浮かべ)
捜したいのは、「ユーディアライト」「プレナイト」「アイドクレース」あたりは確実に、出来れば「ロードナイト」と「レピドナイト」も、ですねぇ。
複数名にお贈りする分、予備まで考えますとそれなりの量になってしまいますから、【饒僕】を召喚、捜索の為の[情報収集]をお願いしますぅ。

結果的にかなりお邪魔になる可能性が有りますから、宝石人形さんにはお詫び申し上げますぅ。
『鞄』から、飲み物や甘いお菓子等を取り出し、「宜しければ」ということでお渡ししましょう。
休憩される際にでもお召し上がり下さい。



●山吹色のお菓子ではありません
「済みません、お邪魔させていただきますぅ。 捜させていただきますねぇ」
「いや、本当にどんどん来るわね……ん?」
 申し訳なさげにぺこぺことしつつそっとるこるが差し出すのは山吹色のお菓子――ではなかったが、美味しそうなお菓子と飲み物たち。
「これは?」
 意外そうな顔でエメラルドがるこると、差し出したお菓子たちを見比べる。
「えーと、そのぉー……お渡ししたい方々がたくさんおりましてぇ……多分、ここの宝石もたくさん頂くことになりそうなので……」
「なるほどね。 まぁ、その心がけは良いことね」
 そう言ってじっとエメラルドがるこるを見つめる。
 何かを視られているのか、そのようにじっと見つめられてはるこるも少し落ち着かない。
「あのぉー?」
「確かに、必要数だけでもそれなりにというのはわかったわ……これは頂いておくから、好きになさい」
 それは彼女から出た許しの言葉。
 るこるが不用意に多数の宝石を持っていくものではないと判断したのだろう。
「ありがとうございますー! それでは、休憩される際にでもお召し上がり下さい」
 礼を述べ、るこるがエメラルドの前を去る。
 そして呼び出すのは様々な小動物姿の女神の僕たち。
「『ユーディアライト』『プレナイト』『アイドクレース』この三つは確実に、出来れば『ロードナイト』と『レピドナイト』も欲しいので皆さん手分けして探してくれますかぁ?」
 女神の僕たちはこくりと頷くと宝石の森のあちらこちらに散らばっていく。
 散り散りになった女神の僕たち、中々の働きっぷりで的確にるこるの探し求める宝石たちを見つめていく。
「わぁー、皆さん流石ですねぇ。 後はこれをしっかり持ち帰ってできるだけ失敗しないように加工を成功させなきゃですね」
 大事大事に集めた宝石たちを仕舞い込み、最後にもう一度エメラルドにお礼を告げるとるこるは最後の一仕事をこなすべく宝石の森を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アスカ・ユークレース
アドリブ絡み歓迎


宝箱をひっくり返したみたい、
なんて陳腐な表現だけど……それしか言葉が出てこないわ。そのくらい綺麗な景色。


相手をイメージしたアクセサリーを作ってみるのもよさそう。
そうね、龍にも見える影が入ったこの翡翠は【疾さ】を求めるあの子に贈りましょうか

氷雪を操る死神少女には銀細工に水晶の欠片なんかを埋め込んだミニチュアの鎌型キーホルダーを

そしてこの特別大きなスギライトは…一番大切なあの人に私の想いを込めて。

そうだ、折角ですし、未来を占って貰うのもいいかもしれません(内容お任せ)



●大事な友人と、一番大切な貴方に唯一のプレゼントを
「……宝箱をひっくり返したみたい……」
 驚きとともに、それしか言葉が出なかったのはあまりの美しさに自身も飲まれてしまったから。
 宝石の森へと辿り着いたアスカ・ユークレース(電子の射手・f03928)は目の前に広がるキラキラと輝く宝石の木々にしばらく息をすることも忘れて見入っていた。
 しかし、目的はクリスマスプレゼントにするための宝石の採取。
 見入ってばかりはいられない、と首をふるふると振り森へと一歩を踏み出す。
「せっかくなのだから、相手をイメージしたアクセサリーを作ってみるのもよさそう」
 学園に戻れば色々と準備をしてくれていると聞いている。
 それならば、作りたいものをイメージしてそれに合いそうな宝石を探していこうと目的の石を探すべく歩みを進める。
「(そうね、龍にも見える影が入ったこの翡翠は『疾さ』を求めるあの子に贈りましょうか)」
 空翔ける龍の如く、どこまでもどこまでも翔けて行けそうなあの子に。
 アクセサリーにするには何がいいでしょうか。
 それを考えるのもなんだかワクワクする。
「(氷雪を操る死神少女には銀細工に水晶の欠片なんかを埋め込んだミニチュアの鎌型キーホルダーを)」
 次に手に取ったのは、まるで氷の結晶を思わせるかのような水晶だ。
 彼女と言えば死神の鎌だ、それに飾りに何か和風のものをつけるともっと喜んでくれるかもしれない。
「(そしてこの特別大きなスギライトは……一番大切なあの人に私の想いを込めて)」
 紫に光り輝くスギライトをぎゅっと握りしめる。
 思い起こされる彼と過ごした日々。
 変わった自分の世界。
 そして、これからもずっと隣で一緒に生きていたくて。
 この宝石が彼も守ってくれますように。
「あらあら、お熱いことで」
 大事そうに握りしめていたのは数秒だったか、数分もの時間が過ぎていたのか。
 目を開けると目の前に立っていたのは『宝石人形』のエメラルド。
「えっと……いや、その! あ! せ、せっかくなので何か未来を占って頂ければと!」
「その彼との未来?」
 エメラルドがにやっと笑って言ってのけた。
 いや、気にならないわけではないけれどもなんだかそれは聞いてはいけないような気もして。
「いえ……大事、だからこそ彼と歩く今を大事にして未来に辿り着きたいので」
「殊勝なことね。 良い未来だけが視れるわけではないからね。 まぁ、貴女の周りはなんだか賑やかそうだからそんなに心配いらないんじゃないかしら」
 それは、彼女が視た未来だったのか。
 なんとも適当な言いっぷりではあったが、なんとなくその言葉から想像した未来はとても優しい気がして。
「えぇ、大丈夫だと思います。 宝石もいくつか頂きました、ありがとうございます」
「感謝したならさっさと帰ってちょうだい。 今日は人が多すぎるのよ、まったく」
 ふんと、その深い緑の髪を翻した宝石人形に一礼だけしてアスカも足早に迷宮を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加

騒がしくてすまないね、エメラルドのお嬢さん。採取したらすぐ退出するから、多少の粗相は許して貰えるかい?(子供達の様子を見て)また騒がしくなりそうだが・・・

アタシが探すのはカーネリアン、紅玉髄だ。古くから多くの人が護符にしたもので、不幸の予防や戦いにおける勇気を持たせるという堅忍不抜の石だ。これからも母親として強く子供達を引っ張っていかなければいけないからね。採取ではしゃいでいる子供達を見て、目を細めながら、護ることを改めて誓うよ。


真宮・奏
【真宮家】で参加

(未来のエメラルドにちゃんとお辞儀してご挨拶)どうも、お邪魔してます。この宝石の花畑は貴女が世話しているのですか?見事なものですね。騒がしくなりますが、少々頂いて構いませんでしょうか?

私が目的とするのは、緑玉髄、クリソプレーズです。アップルグリーンの綺麗な石で、彼の大王が護り石とした石。偉大な英雄に、強運と勝利を齎したように私達のこれからの戦いが確かなものとなるように。・・・相変わらずはしゃぎすぎて転びかけたり、綺麗な宝石に目をキラキラさせていたりしますが、護る為の戦いの信念は、しっかりと持っているつもりですので。


神城・瞬
【真宮家】で参加

お仕事お疲れ様です。エメラルドのお嬢さん。物騒な事は控えますので、採取をしたら退出しますので、水やりを続けてくださいね。奏、はしゃぎすぎです。(また転びそうになったところを支える)

僕の目的は、アマゾナイト、天河石です。心身のバランスを整えてくれるという石で自分の可能性を引き出してくれる石です。これからも精進して成長していきたい気持ちを込めて。はしゃぐ奏の頭を撫でながら、これからも頑張ろう、と誓います。



●それぞれの願いの先は
「……いや、視えてはいたんだ……今日は騒がしくなるって」
「騒がしくてすまないね、エメラルドのお嬢さん。 採取したらすぐ退出するから、多少の粗相は許して貰えるかい?」
 げんなりした顔で迎える宝石人形エメラルドを前に、響も申し訳ない顔をしてみせる。
 それに続いて奏もぺこりと頭を下げ、瞬も礼を尽くす。
「どうも、お邪魔してます」
「お仕事お疲れ様です。 エメラルドのお嬢さん。 森での物騒な事は控え、採取をしたらすぐ退出をしますので、こちらには気にせず水やりを続けてくださいね」
「あぁ、さっきの慌ただしいのよりは随分マシね。 私は静かに過ごしたいのだからできるだけ早めに……」
 ため息とともに悪態をつくエメラルドだが――。
「この宝石の花畑は貴女が世話しているのですか? 見事なものですね……騒がしくなりますが、少々頂いて構いませんでしょう……わわっ!?」
「奏、はしゃぎすぎです」
 宝石の木々に興味津々で、エメラルドに問いかけながらも周りを見渡す奏は再び足を取られ、それを瞬がそっと支える。
 その光景を目を細めながら見やり。
「また騒がしくなりそうだが……」
「……勘弁してちょうだい……」
 ちらりとエメラルドを見れば、相変わらずげんなりした表情をしていた。
「はぁ……もう、しょうがないわね。 貴方たちが欲しいのはどれかしら」
「アタシが探すのはカーネリアン、紅玉髄だね」
「私が目的とするのは、緑玉髄、クリソプレーズです」
「僕の目的は、アマゾナイト、天河石です」
 諦めたエメラルド――カーネリアンはそこからまっすぐ、クリソプレーズはもう少し右、アマゾナイトもその近くにあるから。
 そう指をさして場所を説明し始める。
 勝手に動かれるより、的確に自身が場所を示した方が結果的に早く済むのではという算段だ。
「すまないね、助かるよ」
「わぁ! ありがとうございます! 私たちはこっちみたい」
「感謝します。 では、行きましょうか」
 エメラルドに礼を伝えると、フンと鼻を鳴らす。
 その姿を背に、三人はそれぞれが目的の石の元へと向かっていく。

「あぁ、これですね……クリソプレーズ」
 アップルグリーンに輝く綺麗な石を手に取り、奏がそっと祈る。
 この石は彼の大王が護り石とした石。偉大な英雄に、強運と勝利を齎したように私達のこれからの戦いが確かなものとなるようにと決意も込めて。
「確かに言われた通り、僕の探していたアマゾナイトもすぐそこにありましたね」
 奏の横で瞬もアマゾナイトを手にする。
 心身のバランスを整えてくれるという、自分の可能性を引き出してくれる石。
 これからも精進して成長していきたい気持ちを込めて。
「わぁ! 瞬兄さんの石もとても素敵ね!」
「えぇ、この石に恥じぬ自分でいられるよう精進していきましょう」
 手元のアマゾナイトを覗き込んできた奏の頭を優しく撫でる。
 護りたいものはすぐそばにあるのだから――これからも頑張ろう、と誓いとともに。
「これからも母親として強く子供達を引っ張っていかなければいけないからね」
 はしゃいでいる二人の子を見守りながら、響が手に取るのはカーネリアン。
 古くから多くの人が護符にしたもので、不幸の予防や戦いにおける勇気を持たせるという堅忍不抜の石。
 勝利をもたらし、これからも家族共に過ごせるように祈りを込めて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルネ・プロスト
現状、実害出てないんだよねー
でも人形系のオブリビオンを優先的に壊し(弔っ)てきた手前、ここでスルーするのはダブスタっぽくてなんかなぁ
……宣戦布告だけしておいて、適当にお話しておくかな
他の人が戦闘仕掛けて彼女が倒されたならそれはそれで、彼女を埋葬して弔うって当初の目的も達せるし
倒されなくても宣戦布告はしてるからまた今度、って感じで

と、いうわけで
エメラルドと適当にお話しながら彼女のお勧めの宝石1つ2つ貰っていこうかな
貰うばかりじゃ悪いし、手土産に道化師団の焼いたクッキー辺りでも持参して、他愛のない事を適当に

宝石の送り先? ……ルネが使役してる死霊達、かな
戦闘でも日常生活でも何かとお世話になってるし



●人形たちの約束
「(現状、実害出てないんだよねー)」
 困ったな、とルネ・プロスト(人形王国・f21741)は眉をしかめた。
 この地にいる『宝石人形』未来のエメラルドはオブリビオン――災魔である。
 ルネはすでに何度かこの『宝石人形』たちと対峙し、壊して(弔って)きた。
 どうも、他の猟兵たちとのやりとりを見ても今まで遭遇した『宝石人形』たちとは様子が違う。
 全く同じ『エメラルド』とも遭遇したが、纏うオーラから何かが違う。
 いや、災魔であることには間違いないのだが。だからこそ調子が狂うし、今まで宝石人形を壊して(弔って)きた手前、この個体だけスルーをするというのもとまた頭を悩ませる。
「とはいえ、このままと言うのもね……私は、ルネ・プロスト。 貴女を『いつか』倒すものよ」
 ルネからの宣戦布告。
 それを聞き、エメラルドはぱちぱちと目をしばたかせる。
 そして、ふわりと笑うと――。
「私は『宝石人形』未来のエメラルド――『いつか』また、貴女と相対するもの」
「そう返してくるとは……やはり他の個体と違うな」
 次に驚くのはルネの方であった。
 その反応に満足したのかエメラルドもくすくすと笑った。
「そうね、私の場合は『ここにいる』からかしら」
 そう言って、エメラルドは宝石の木々を眺める。
 宝石人形である彼女と相性の良い場所、浄化の作用も働いているこの空間だからこそ彼女は今の彼女でいられるのだ。
「だから、この森から出たら貴女のあったことのある『私(エメラルド)』になっているかもね」
「なるほどね……そうだ、こんな機会でもなきゃ聞けないし。 エメラルドのおすすめの宝石ってある?」
 頷きながら、エメラルドに問いかける。
 本来であればこのような会話を交わすこともなく壊し合う相手だ。
 ならばこの一時の不可思議を、せっかくならば楽しみたい。
「そうね……それは貴女が使うの? それとも贈り先がいるのかしら?」
「宝石の贈り先? ……ルネが使役してる死霊達、かな」
 戦闘でも日常生活でも何かとお世話になってるし、そう続けたルネにふーんと相槌を打つとついてこいと言わんばかりに先に進む。
 連れてこられたのは紫のエレスチャルが輝く木。
 一つ、エレスチャルを手に取るとエメラルドがルネへと渡す。
「骸骨水晶とも言われているわ、霊力を上げる効力もあるからちょうどいいんじゃないかしら」
「へぇ……ありがと。 それじゃ、お返しにクッキーあげる」
 それは、手土産代わりにと持ってきていた道化師団の焼いたクッキー。
 ま、貰えるものはもらっておくわと興味のなさげな様子ではあったがエメラルドはルネからクッキーを受け取る。
「それじゃ、また『いつか』――ここでない、どこかで会った時は」
「その時は壊し合いましょう?」
 その約束が果たされる日がくるかは分からないけれど。
 いつかが来たその時には全力で壊して(弔って)あげる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

照宮・篝
【神竜】まると

家族はこれからも増えて、賑やかになるだろうな
たくさんあるのは、良いことだけれど…まる、乱獲はよくないと思うぞ
オブリビオンが世話したものとは言え…他の者も、必要としているのだろうし

花の花芯の真珠か!いいな!
一粒ずつ、色も形も違うものな、真珠は
採取を手伝うぞ
管理しているエメラルドの様子は、ちょっと気にしておこう

まるには…花は、桔梗を取ったから
添える宝石は、タンザナイトがいいかな
青が強いものより、紫が残り続けるものがいい
夜になる直前の、一瞬の夕空の色
まるの瞳だ
神の言葉を伝える石、らしいから
私の愛と、祈りが、届いてくれるように

もし、怒られてしまったら…【慈愛灯明】で、未来の必中を解除だ


マレーク・グランシャール
【神竜】篝(f20484)と

うちは子どもがたくさんいるから宝石もたくさん採らないとだな
篝と手分けしてたくさん採るぞ
宝石の種類は真珠がいいだろう
花の真ん中に花芯のように生めるのだ

『みんな違って、みんないい』というスタンスは変わらず
真珠は一見同じに見えるが、一粒外粒形や大きさ、色や輝きが違うもの
それでも皆同じ『真珠』だ
我が家には相応しい

もちろん篝への贈り物もこっそり準備
彼女の瞳の色に合わせ赤い石がいい
ルビー……いや、石榴石(ガーネット)がいいだろう
ガーネットは元々「種」という意味の言葉で、実りや繁栄を意味するというからな

敵に気づかれたら仕方がない
【流星蒼槍】を発動して周囲の宝石に被害がないよう倒す



●宝石に込める祈りは
「家族はこれからも増えて、賑やかになるだろうな」
 今年、来年そしてそれから先へと想いを馳せて篝は優し気な微笑みを浮かべた。
 その微笑みに応えるようにマレークも微笑み頷く。
「そうだな。 とはいえ、まずは今いる子たちの分……うちは子どもがたくさんいるから宝石もたくさん採らないとだな」
「たくさんあるのは、良いことだけれど……まる、乱獲はよくないと思うぞ」
 少し離れたところでもう疲れたと言わんばかりに座り込んでいるエメラルドを見つつ篝が指摘する。
 今なら気にせず取ってしまってももしかしたらうまく行くかもしれないが、他の猟兵たちもまだここにやってくるであろうことを考えると取りすぎも頂けない。
「……む、そうか」
 娘たちのためにと思うとつい張り切ってしまうが、篝の指摘も当然だと手を止める。
 それなら、とマレークが指したのは真珠のなった宝石の木。
「真珠は一見同じに見えるが、一粒外粒形や大きさ、色や輝きが違うもの……それでも皆同じ『真珠』だ」
 ――我が家には相応しい、と思うがどうだろうか?
 そうマレークが問いかければ、輝かんばかりの瞳で篝も頷く。
「花の花芯の真珠か! いいな! 一粒ずつ、色も形も違うものな、真珠は」
 うんうん、さすがはまるだな。
 にこにこ頷きながら二人で並び、どの真珠にするかを吟味する。
 先ほど取ってきた水晶花と合わせたり、真珠同士を見比べたり。
 そうやって家族のためにと二人で過ごす時間も愛しいのだ。
 しかし、二人で全て一緒にというわけにもいかない――そう、水晶花と合わせてこっそり相手への宝石も入手せねばならないのだ。
「真珠はこんなものか……もしかしたら、他にもいい宝石があるかもしれない。 少し辺りを見てこよう」
「! そ、そうだな! 私も少し向こうの方を見てこよう!」
 やはり、そこをうまく切り出したのはマレークだった。
 表情に出てしまう篝ゆえに、もしかしたらマレークは気付いているのかもしれないがもちろんそれを指摘することはなく。
「(彼女の瞳の色に合わせ赤い石がいい。 ルビー……いや、石榴石がいいだろう)」
 燃える炎のように輝く彼女の瞳に合わせ、マレークが選んだのは柘榴石――ガーネットだ。
「(ガーネットは元々『種』という意味の言葉で、実りや繁栄を意味するというからな)」
 彼女に贈るにはこれが相応しい、いつも篝をみるような穏やかな瞳で柘榴石を見つめて手に取る。
 そして、その彼女に気付かれないようにこちらもそっと仕舞い込むのであった。
「(まるには……花は、桔梗を取ったから。 添える宝石は、タンザナイトがいいかな)」
 目当ての宝石を探すべく辺りの木々を見て回る。
 その時に、気だるげな様子のエメラルドと目が合った。
 どうしようかと、思案していると何も言わずエメラルドがすいっと指をさす。
「……あった!!」
 篝の探していたタンザナイト。
 青が強いものより、紫が残り続けるものがいい。夜になる直前の、一瞬の夕空の色。
 それは、彼の瞳と同じ色。
 そっと手に取り、祈りを込める。
「(神の言葉を伝える石、らしいから)」
 私の愛と祈りが、石を通じて貴方に届きますように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ネフラ・ノーヴァ
引き続きlimuのスズ(f02317)、アオイ(f04633)と参加。

宝石のバーゲンセールといった様相だがプレゼントし合うのも楽しいものだ。
私は宝石人形に付き合ってみよう。
同じく宝石を身に宿すものとして、また過去には緑柱石のクリスタリアンの恩もあり、未来のエメラルドには敬意を払う。
ボウ・アンド・スクレープで一礼、麗句を捧げて、可能なら手の甲に恭しくキスを。
未来視か、フフ、身体がひび割れて砕けるとかかな。戰場に身を曝す日々だ、長生きできるとは思えないな。だからこそ今を大切に楽しむのだ、好意を抱く皆とのな。
もし未来のエメラルドに気に入られて、手ずから宝石を頂けるなら幸い。そしていつかの恩返しに。


アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん(f02317)、ネ姉さん(f04313)

美しい未来のエメラルドさん、手伝うよ
水をあげればいいの?
気にしないで、下心があってやってるから(笑って)

宝石を分けて欲しいんです
親友のふたりと好きな人へ贈り物

ふたりにも綺麗な色を探す
私が持つふたりの色のイメージ
すーちゃんにはタイガーアイとオパール
ネフラ姉さんにはアメジストとラブラドライト
この石がどんな戦いの場でもふたりを守ってくれるようにそっと祈ろう

あの人にはとびきり綺麗なアクアマリンとデザートラピスを
何気ない日に寄り添えるような優しい石を渡したい

すーちゃんから貰ったルビーをぱくっと口に入れて
ふふ、甘く感じる!ありがとう


コイスル・スズリズム
【limu】で参加。おいちゃんと、ネ姉さんと

宝石の森!
すずが元いたアース世界では宝石を気軽に入手するのは
あんまり考えられないことだよ

せっかくだし好きなものを選んでいこうかな
とり放題のキャンディショップみたい!でも節度は守らなきゃ
ところでなめたら甘そうだね
…味見する?

おいちゃんにはルビー!
たまには、こういう色も入れてってよ!

ネ姉さんはね~
ってまた誰かにキスしてる…
すずが渡すよりいいの手に入れてそうだけど
ネ姉さんにもルビー!

すずもルビー
たまにはお揃いで。意外?

こうしてみるとルビーには好きにならずにはいられない魔法があるな

未来図
知りたいことはとにかくある
でも、
やめておく
私たちの未来は自分で選んでく!



●Sweet Jewel?
「宝石の森!」
 瞳を輝かせて感嘆の声をあげたのはコイスルだ。
 今はアルダワ学園に籍を置いているコイスルだが、出身はUDCアース。
 宝石とは店でびっくりするお値段で売られているものであり、このように自然に……いや、魔力的なものを帯びて木々が宝石となっているもの――そこから気軽に採取できるなんて考えられないことであった。
 わぁわぁ、と見て回るコイスルを他所に、ネフラは『宝石人形』未来のエメラルドの傍へと近寄りボウ・アンド・スクレープで一礼。
「初めまして、美しき翠の君。 しばし、貴女との歓談の時を頂けると光栄なのだが」
 そっとエメラルドの手を取り、その甲に恭しくキスを落とす。
 その様はまるで、騎士かそれとも王子か。
「もー、ネ姉さんまたキスしてるー」
「ふふ、ネ姉さんはクリスタリアンだしね……よければネ姉さんとお話ししてあげてください。 その間の水やりは私に任せてくだされば……勝手は違うかもだけれど植物の扱いなら慣れていますから」
 相変わらずなんだから、といった顔のコイスルとエメラルドから宝石如雨露を預かりながら口を開くのはアオイ。
「なるほど、それが『対価』か」
 ネフラとアオイを見ながらエメラルドがフッと笑って口を開いた。
 アオイの申し出の『下心』をしっかりと把握していたようだ。
「そうだな……羊脂玉とはまた珍しく――お前の在り方自体も本来の性質から外れていそうなのが興味深い」
 ネフラの顔をそっと撫で、エメラルドが笑った。
 災魔でありながら、この宝石の森から出ることなく穏やかに過ごしているエメラルド。
 ネフラの本来穏やかな種族でありながら、その緑の瞳の奥に秘めた苛烈な赤秘めている様を『視た』のか興味を覚えた様子。
「そこのも、言葉の通り植物の扱いは心得ていると視た。 探している宝石を採る前にその宝石如雨露で水(魔力)をかけてから採るといい。 そこまではサービスしてやる」
「ありがとう! 親友のふたりと好きな人へ贈り物……その分だけ分けて頂ければ十分ですので」
「それじゃ、私はおいちゃんと一緒にお手伝いしよ!」
 エメラルドの言葉に一礼と合わせて感謝を伝えるとアオイとコイスルは宝石の森に水を振りまきに向かう。
 その背を見送りながらエメラルドとネフラがその場には残る。
「そうか、『未来視』か……」
「貴女は自身の未来はどうなると思っている?」
 エメラルドの問いかけに笑ってネフラが答える。
「フフ、身体がひび割れて砕けるとかかな。 戰場に身を曝す日々だ、長生きできるとは思えないな」
「そして貴女はその在り方が自分らしいと思っているのね」
「もちろん。 だからこそ今を大切に楽しむのだ、好意を抱く皆とのな」
 そう――短くエメラルドが呟いた。
「私は、ここに一人――いえ、この木々や水晶の花畑があるから一人ではないけれどもここから先には行けないから」
 代わりに、連れて行ってくれるかしら?
 そう言って渡したのは小さなエメラルド。
 そして、赤に輝くカーネリアンを二つ。
「これは、貴女と貴女とともに進む人への勇気の石」
「……あぁ、これは大事にすると誓おう」
 宝石を大事に受け取り、優しい笑みで返す。
 同じく宝石を身に宿すものとして、そして過去には緑柱石のクリスタリアンの恩も胸に秘めて。

「せっかくだし好きなものを選んでいこうかな……でも、とり放題のキャンディショップみたいで目移りしちゃうね」
 もちろん、節度は守るよ!とのコイスルの言葉にアオイも笑みを漏らす。
「本当に。 でも、私はもう選ぶ石は決めているの」
「え、そうなの!? 早い!!」
 驚くコイスルに頷くと、エメラルドの言葉通りに宝石如雨露から水をかける。
 それは優しい魔力の水滴。
 水を浴びると、宝石はさらに光り輝くようであった。
「(あの人には、何気ない日に寄り添えるような優しい石を)」
 いつも傍にいてくれる空色の瞳を持つ彼を想い手に取る石はとびきり綺麗なアクアマリンとデザートラピス。
 貴方とともにあり、貴方のことを守ってくれる青い石となりますように。
「すーちゃんにはタイガーアイとオパール」
 タイガーアイは、幸運を招く聖なる石。
 オパールは、人に左右されない自分自身の核を作ることを助けてくれる石。
「ネフラ姉さんにはアメジストとラブラドライト」
 アメジストは、愛の守護石。
 ラブラドライトは、信念を貫けるよう導く力を与えてくれる石。
「(この石がどんな戦いの場でもふたりを守ってくれるように)」
 そっと、祈りを込めまずはコイスルにタイガーアイとオパールを渡せば。
 コイスルもにこりと笑ってルビーを差し出した。
「おいちゃんにはルビー! たまには、こういう色も入れてってよ!」
 青がよく似合う彼女だけれども、たまには赤も良いと思うのだ。
 そして、ネフラと――自分自身にもルビーを。
「えへへ、たまにはお揃いで。 意外?」
「ううん、そんなことないよ。 それにとても嬉しい」
 もしかしたら、ネ姉さんはもっと良い石をもらってるかもだけどとエメラルドとネフラのやり取りを見ながら。
「贈り物はその宝石の意味するものに、贈り主の気持ちが乗る――比べるものではなかろう」
「そういうことだ。 スズ、ありがとう」
 エメラルドとネフラの言葉に照れくさくなったのか誤魔化すように目を反らしてコイスルが言葉を続ける。
「キャンディショップみたい、って言ったけどなめたら甘そうだね……味見する?」
 自身が手にしたルビーを口元に当ててふふっと笑って見せる。
 三人揃いのルビーを真似して口元に寄せれば。
「おい、私の宝石はキャンディじゃないぞ」
「ふふ、でもなんだか甘く感じるわね」
 すーちゃんのおかげかしら?そう言われれば先ほどより照れてしまう気がするのは気のせいか。
 こうしてみるとルビーには好きにならずにはいられない魔法があるな――なーんて、誤魔化しながら。
 こういう日常が楽しいのだ。
 未来はどうなるか分からない、気にならないわけではないけれど。
 この一瞬一瞬を積み重ねて、未来へと進むのだから。
 私たちの未来は自分で選んでく!
 これからも楽しい時間を一緒に過ごしていくために。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朧・紅
シュガー(f02321)と
紅人格で同行◎

ぅやぁ!ここもキラッキラですね!?
宝石色の木漏れ日っ
うさぎを追ってにゃにゃんと戯れ
透き通る蝶は指に止まってくれるでしょうか?
しゅーちゃ、あそこ!
宝石鱗の魚が跳ねる

ねっ
お花はナイショにしたですが、宝石は、その……お揃いにしませんですか?
一緒の、持っていたいなぁ、なんて
どうですか?ってドキドキ首かしげ
色、形、種類、どこまでお揃いにするかも含め【おまかせ】で
これからもお友達のしゅーちゃとたくさん遊べますように、って特別な感情込めて
2人一緒に幻想的な宝石さがし

手にすれば、一緒な部分を喜び合って
エメラルドさんにお邪魔しましたってご挨拶して、手を繋いで帰るのです


シュガー・ラビット
朧・紅と同行◎
【おまかせ】【相手への感情:かけがえの無い親友】

わぁぁぁ…!!すごい、本当に宝石が沢山!!

差し込む光も、反射する光も、全てに色が伴って
先程とは趣が違う幻想感に心を弾ませ、うさぎは跳ねる

ひらり、まばゆい蝶が瞳に映って

みてみて!こっちには宝石みたいに綺麗な蝶々が居るよ!!
他にはどんな生き物がいるのかな?探しに行こう!

新たな出会いを求めてうさぎは森を駆ける駆ける

ねぇ、
声をかけたのはふたり同じタイミングで

ふふっ、なあに?くーちゃ
それが面白くてついつい笑ってしまう

…!私も今、同じこと考えてた!
彼女と目が合えばそっと手を取って

さあ、行こう!二人にとって特別になる宝石を見つけに行かなくちゃね♪



●内緒の次はお揃いで
「わぁぁぁ……!! すごい、本当に宝石が沢山!!」
「ぅやぁ! ここもキラッキラですね!?」
 歓声をあげるタイミングも一緒な仲良しな二人は宝石の森でも同じように瞳を輝かせた。
 煌く宝石の木々、水晶の花畑とはまた違った輝きが辺りを覆う。
 どこからともなく差し込む光は宝石の木漏れ日。
 幻想的な森の中を心赴くままに駆け回るウサギとネコはまるでおとぎ話のなかにいるかのよう。
 そんなシュガーと紅の前を、ひらりと横切るのはキラキラと輝く宝石蝶々。
「みてみて! こっちには宝石みたいに綺麗な蝶々が居るよ!!」
「透き通る蝶は指に止まってくれるでしょうか?」
 花の香りと間違えたのか、ふわりと香るバニラの香りに誘われたのか。
 ひらりひらりと、宝石蝶々は二人のそばに。
 そっと、指を差し出せば一休みするかのようにそっと止まる。
 驚かせないように、声は出さず二人がそっと見守れば休憩は終わったのかまた蝶々はその煌く羽をはばたかせる。
 すごかったね、きれいだったねと目を見合わせていると次に現れたのは森の海を渡る宝石鱗のお魚さん。
「しゅーちゃ、あそこ!」
「すごーい! 他にはどんな生き物がいるのかな? 探しに行こう!」
 輝く森を、ウサギは跳ねて、ネコが駆ける。
 キラキラの笑顔はキラキラの森に負けない輝き。
 それはきっと、二人のキラキラな特別な時間。
「ねぇ」「ねっ」
「「またそろった!!」」
 ふふっと笑い合いながら、先に口を開いたのはシュガーだった。
「なあに? くーちゃ」
「お花はナイショにしたですが、宝石は、その……お揃いにしませんですか?」
 一緒の、持っていたいなぁ、なんて……どうですか?
 少しだけドキドキしながら紅が尋ねる。
「……! 私も今、同じこと考えてた!」
 やっぱり、一緒だね!
 そう言って目と目が合って笑い合う。
「さあ、行こう! 二人にとって特別になる宝石を見つけに行かなくちゃね♪」
「はいです!」
 手を取り合ってお揃いの石探し。
 何色がいいかな? 二人の色がいいね?
 くーちゃの赤と、しゅーちゃの白
「「ピンクがいいね!」」
 そんな二人が見つけたのは桜色の輝き、シャンパンガーネット。
 まるでハート形のようなその宝石は、二つを揃えるとまるで四葉のクローバー。
「友愛のガーネット、幸福の四葉のクローバー……悪くない組み合わせなんじゃない?」
「友愛!」
「幸福!」
 興味なさげに先に訪れていた猟兵からもらったらしいお菓子を食べながらエメラルドが声を発した。
 なんだかんだ教えてくれるのは、優しいのかそれともただの寂しがりだったのか。
「エメラルドさん、ありがとうございました!」
「お邪魔しましたっ!」
 二人そろってお礼と挨拶を。
 それには、ふんっという短い言葉しか返ってこなかったけれども先の言葉で彼女の優しさは伝わっている。
 さ、帰ろ!仲良く手を取りシュガーと紅は宝石の森を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

吉備・狐珀
これは…。先ほどの水晶の花畑も綺麗でしたけど、宝石の森も煌びやかで綺麗です!

手入れの行き届いた森から採取させて頂きたいのは聖なる石、守り石と言われる青い石。
最高の幸運を呼び寄せるとも言われるラピスラズリ、と…その、エメラルドを頂いてもいいでしょうかっ?
クリスマスに、ですね。
その、水晶の花と一緒に贈りたい人がいまして…。
加工して、ループタイの先端に飾りつけしたいと思っているんです。
そんなに大きくなくていいんです。
私に分けていただけませんか?お願いします!!



●宝石人形の意趣返し
「これは……先ほどの水晶の花畑も綺麗でしたけど、宝石の森も煌びやかで綺麗です!」
 先ほどの水晶の花畑は透明感が幻想的な場所であったが、色とりどりに輝く宝石の木々たちはどれも煌びやかで華やかな光景だ。
 この場所がとても美しいのは、きっと管理が行き届いているから。
 この宝石の森の主、エメラルドを見ながら狐珀はそう思った。
「そんなにじっと見ても何も出ないわよ」
「えっ!? あ、いや……その」
 何も出ないと言われると困ってしまう。
 だって、彼女からどうしても欲しい宝石があるのだ。
「ははぁ……なるほどね」
「ば、ばれてる……」
 にぃっと楽し気に笑う宝石人形に狐珀の頬が赤く染まる。
 きっと彼女は、狐珀の未来を『視た』のだろう。
 どのタイミングのものかは分からないが、きっと彼と一緒にいる未来。
「最高の幸運を呼び寄せるとも言われるラピスラズリ、と……その、エメラルドを頂いてもいいでしょうかっ?」
 クリスマスに、ですね。その、水晶の花と一緒に贈りたい人がいまして……。
 どんどん声が小さくなっていくのは照れもあるのだろうが。
 ちらりとエメラルドを見やるとやはり意地悪気な笑みを浮かべている。
 明らかに――楽しんでいる。
「へーえ、そーう。 どんな感じで贈りたいのかしら?」
「え、えっと……加工して、ループタイの先端に飾りつけしたいと思っているんです」
「普段からループタイ付けているみたいだものねぇ~、普段使いできるやつがいいわよねぇ~?」
 やっぱり楽しんでるー!!!!
 うぅ、と赤く染まった頬を抑えながらもここはどうしても引けないのだ。
 なんとしてもクリスマスプレゼントを準備しなければいけないのだから……!
「そんなに大きくなくていいんです。 私に分けていただけませんか? お願いします!!」
「いいわよ」
 勢いよく頭を下げた狐珀の頭に降ってきた言葉は、なんともあっさりした肯定の言葉。
 思わず、え?と首を傾げてしまう。
「えぇ、貴女の反応が楽しかったから……もうさっきまでうるさいのとかのが多かったのよ」
 うん、エメラルドさんも色々あったのです。
 久々に遊べたからお礼にあげるわ、そう言って先に渡したのは愛の石と言われるエメラルド。
 そして、促されるようにエメラルドについていくとラピスラズリの輝く木々。
 それを一つ手折り狐珀へと。
「貴女の面白い未来に期待しているわ」
「ご期待に添えるかは分かりませんが」
 きっと、多分彼女の指す『面白い』は言葉通りの意味ではないのだろう。
 だからこそ狐珀の顔はまだ赤らんだままなのだ。
 もう一度、頭を下げて礼を伝え狐珀は贈り物を完成させるべく宝石の森を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月見里・華夜
「見事な宝石の森ですね、普段から良く手入れされているようだ」
宝石の森を感心したように見渡しながら
『未来を視る目か…せっかくだしなにか聞いてみるか?』
相棒の問いに首を振り
「未来なんて不確定なものですよ、そんなものより宝石について色々話を聞いてみたいですね」
態々敵対的な行動をとる必要もなしそれより相手は専門家?なのだ、プレゼント用の宝石のアドバイスを貰いたい
「貴方を見てるとエメラルドも捨てがたいですね」エメラルドを中心に集めた水晶を組み合わせようか
「眼で思い付いた、紅い宝石で邪眼の様な飾りを造れないでしょうか?」
『いや、邪眼とかいいから!』
未来のエメラルドに話を聞きながら宝石を採取します



●友愛の紅
「見事な宝石の森ですね、普段から良く手入れされているようだ」
 ほうほう、と興味深げに宝石の森を見渡しながら華夜が呟いた。
 闇に紛れる自分を思えば、この場は煌びやかすぎる気はするが今日は仕事というわけではないのだから良しとする。
 そして、その視線の先にいるのは『宝石人形』未来のエメラルド。
『未来を視る目か……せっかくだしなにか聞いてみるか?』
「未来なんて不確定なものですよ、そんなものより宝石について色々話を聞いてみたいですね」
 そう、不確かな未来より今確実に手に入れなければならない情報はプレゼントに最適な宝石はどれか、これである。
 先に採取した水晶の色に合わせてみてもいいのかもしれないが、せっかく専門家がいるのだ。
 宝石にはそれぞれ意味する言葉もあるらしい、それなら友人への最適な贈り物になる宝石が探せたのなら一番だ。
「貴方を見てるとエメラルドも捨てがたいですね」
「あら、なかなか見る目があるじゃない」
 ふむふむ、とエメラルドを見ながら呟くとそれに悪い気はしなかったのか上機嫌だ。
「眼で思い付いた、紅い宝石で邪眼の様な飾りを造れないでしょうか?」
『いや、邪眼とかいいから!』
「貴女、センスは最悪ね」
 フォリアとエメラルドからのWツッコミに華夜は少しだけ悲しい顔をした。
「時代が私に追い付きませんね?」
『お前の時代はどこを行ってんだよ!!』
 そんな少女と外套のやり取りに頭を抱えたのか、エメラルドはため息を一つ。
 そして、指先で赤き宝石の木を指し示す。
「友人へのプレゼントなのでしょう……そうね、ガーネットになさい」
 それは友愛を意味し、友人の誕生石でもある。
 邪眼の様な飾りも作れそうな紅い宝石――間違いなく、これは止められるだろうが。
「なるほど! 確かにそれは選択肢としてはばっちりですね。 ありがとうございます」
 素直に礼を述べ、華夜はガーネットを手に取る。
 あとはこれと水晶花を『いい感じ』に加工すればクリスマスプレゼントの完成である。
「ふふふ……これは私の腕がなりますね」
『不安だな』
「不安ね」
 フォリアとエメラルドの呟きは聞かなかったことにして、華夜は意気揚々と最終準備に入るために宝石の森を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

氷雫森・レイン
探し物はプレナイト、別名は葡萄石
先日知り合って敬意を持ったグリモア猟兵の為に…ちょっとね
とはいえ探し出すのには難儀しそう
精霊のラルに手伝ってもらいましょう
傘裏でペンダントに仕舞い込んできた宝石図鑑の該当ページの写真を見せて一緒に探してもらうの
見つけることが出来たら石は図鑑と一緒にペンダントに仕舞う

…あとついでに
「ねぇ、貴女」
私自身はオブリビオン全てが憎い訳ではないわ
自分の立場は解ってるからどうかとは思うんだけど
「もし食事をするのなら、これあげる」
「毒なんか入ってないから」
傘裏で大きくて色艶の良い青りんごを持ってきたの
お近づきの印にはなれないけど育てた物を貰うにはそれなりの対価が要ると思ったのよ



●薄緑の葡萄には、青き林檎を
「宝石は、あの人に渡したいのだけれども……」
 先日知り合ったとあるグリモア猟兵の姿を思い浮かべながらも、フェアリーであるレインにとっては広大すぎるほどの宝石の森を見やる。
「これは探し出すのには難儀しそう――おいで、ラル」
 手が足りないわね、そう言って呼び出したのは淡い青緑の羽根と額に魔石を持つ鳥型の精霊。
 そして、首飾りの雫型硝子にそっと触れるとそこから宝石図鑑が取り出される。
 レインの首飾りはユーベルコードによってフェアリーランドへの入口となっているのだ。
「ラル、この宝石よ。 これを探したいの」
 そう言って、探すべき宝石――プレナイトのページを見せる。
 真実を見抜く石と呼ばれる薄緑の石。
 覚えた?そう問いかけると、ラルは任せろと言わんばかりに一声鳴いた。
「それじゃ、手分けして探しましょう。 私はこっちを、ラルはあっちからお願いね」
 二人で宝石の森を飛び回る。
 様々な色が輝き合い、煌く森の光はレインの翅をも輝かせる。
 右へ左へ、淡い緑の宝石を探し飛び回る。
「――見つけた」
 そして、ようやく見つけたプレナイトの木に安堵の笑みを浮かべる。
 せっかくここまで来たのだから妥協せずに渡したいと願った石を採って帰りたかった。
 ラルを呼び寄せ、二人でせーの!と声をかけて採取する。
 レイン一人で取るには少しベースのサイズが大きかったようだ。
「よし、これで目的は達成したけれど……」
 図鑑と同じようにプレナイトを首飾りにしまいながらレインが視線を向けた先にいるのは『宝石人形』未来のエメラルド。
 引き上げる前に、彼女のそばにそっと近寄る。
「何か用? 貴女の用事は終わったのではなくて?」
「……もし食事をするのなら、これあげる」
 そう言いながらレインが差し出したのは大きくて色艶の良い青りんご。
 首飾りから取り出し、ラルと一緒にエメラルドに差し出す。
「私に?」
「そう。 お近づきの印にはなれないけど育てた物を貰うにはそれなりの対価が要ると思ったのよ」
 レイン自身はオブリビオン全てが憎い訳ではなく、害を成すのならば倒すだけ。
 彼女がその気がないのであれば、この輝く森で彼女を倒す必要までは感じなかったのだ。
 猟兵であり、相手が災魔である以上仲良くすることはできないけれども。
 この光景と、彼女が育てた宝石を頂く以上は対価が必要だと思ったのだ。
「そう……えぇ、その林檎であれば釣り合いは取れるでしょう。 食事も魔力変換はできるから頂いておくわ」
 りんごを渡し、レインは踵を返す。
 これで良かったのかはわからないけれど、あのまま彼女が穏やかにあの輝く場所で過ごせたらいいのだけれどと口には出さずに秘めたまま。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シグルド・ヴォルフガング

次はこちらになりますね
ここにもオブリビオンが見えますが…交戦の意志がなければ剣を抜きません
それでは失礼…未来の話、ですか
いえ、ご遠慮しておきます
知りたくないか、ですか?
ええ、可能なら知りたいです
ですが、知らぬが仏知るが煩悩、とも言いますからね

さてと、引き続き人数分を回収したいところですが…乱獲は避けたいところですし、一つだけにしておきましょうか
とは言ってみても、さて
どう纏めたら良いものか……

感謝の気持ちを送れば喜ばれる、ですか
ありがとうございます…『『宝石人形』未来のエメラルド』
未来の話は聞かなかったのでは、と?
いえ、これは貴方が示した『可能性』という未来
砕けて言えば…アドバイスでしょうか



●それは、未来視ではなく
「次はこちらになりますね」
 到着した宝石の森、そしてその森に佇む災魔『宝石人形』未来のエメラルド。
 シグルドが宝石の森を歩き回っても、その動向を確認はするがエメラルドから攻撃をしかける気配はなさそうだ。
 敵対意思がないのであれば、シグルドも剣を抜く必要はない。
 こちらが大量の宝石を入手しようとさえしなければ彼女は手出しはしないと聞いている。
「それならば、宝石は一つだけにしておきましょうか。 とは言ってみても、さて……どう纏めたら良いものか……」
「悩むのならば、『視て』あげましょうか?」
 手持ち無沙汰になったのか、唐突にエメラルドが口を開いた。
 その問いかけに、一瞬驚いた顔を見せたシグルドだったか迷うことなく首を振る。
「いえ、ご遠慮しておきます」
「貴方は未来は知りたくない?」
 その問いに関して、悩む素振りも見せなかったことに興味を引かれたのかエメラルドが再度問いかける。
「知りたくないか、ですか? ええ、可能なら知りたいです……ですが、知らぬが仏知るが煩悩、とも言いますからね」
 その未来を知ることで向上心がなくなるかもしれない。
 その未来に慢心してしまうかもしれない。
 その未来に心が折れることもあるかもしれない。
 だが、それも知りさえしなければいつも通り未来へ向かって進めばいいだけなのだから。
「そう……まぁ、今の貴方の悩みに関しては『視る』までもないのだけれど」
 そう言いながら、エメラルドが言葉を続けた。
「贈り物なんて、感謝の気持ちが前提でしょう。 何でもいいのよ。その気持ちが乗せられているのであれば相手は喜ぶでしょう」
「感謝の気持ちを贈れば喜ばれる、ですか」
 まさか、そんな言葉を賜るとは思わなかった。
 感謝の気持ち、その言葉もあってかそれは自然と言葉に出た。
「ありがとうございます……『『宝石人形』未来のエメラルド』 えぇ、とても良いアドバイスを頂きました」
「別に、そういうつもりではなかったのだけれど」
 彼女が示した『可能性』という未来――それをアドバイスとして受け取りシグルドは微笑んだ。
 調子が狂ったのか、そっぽを向きながらエメラルドが最後にもう一度だけ口を開いた。
「これは、『未来のエメラルド』ではなく、『宝石』を司るものとしての『アドバイス』よ」
 そう言って、エメラルドが指し示したのは鮮やかな緑色が美しいペリドットの木。
「闇夜でも美しく光り輝く太陽の石、信頼の意味もあるわ」
 貴方の帰る場所、持ち帰る水晶の花とも合わせておすすめしておくわ。
 それだけ言い残すと、くるりと踵を返しシグルドに背を向けた。
 その背中に一礼をすると、彼女のアドバイスに従いペリドットを一つ採取して宝石の森を後にするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイブル・クライツァ
私も人形だから、どのパーツで未来が視える要素を生み出しているのかとても気になる所なのよね

宝石の良し悪しは正直、使う機能だとか等の実用性ばかりでしか見れていない事が多くて
只漠然とした『綺麗』という感覚でなら、良いという心は判るつもりでいるとかなのよ
目には目を、専門家には専門家を…と言う事で
変な質問かもしれないけれど、人にあげるモノとしての宝石はどんな物が好ましいのかしら?
ええと、友達というには違っていて…親愛が一番近いかしら
日常使いの出来そうな品物に加工するつもりで、お守り的な…安全祈願とか
物理的に硬いとかでも構わないけれど

…喜んでもらえるか以前に、受け取ってもらえるかすら、怪しいのが正直な所よ



●人形たちの語らい
「未来視……私も人形だから、どのパーツで未来が視える要素を生み出しているのかとても気になる所なのよね」
「ふふ、それは企業秘密ね」
 宝石の森に辿り着き、レイブルは宝石を探す前に『宝石人形』未来のエメラルドと話をしていた。
 核とするものは別であったとしても、同じ人形ということで気になる点もあったのだ。
 それに――。
「宝石の良し悪しは正直、使う機能だとか等の実用性ばかりでしか見れていない事が多くて」
 例えば、この宝石は浄化の作用が強い。
 この宝石は炎の魔力に変換するのに効率が良い、だとか。
「なるほど。とても人形(私たち)的な判断ね」
「只漠然とした『綺麗』という感覚でなら、良いという心は判るつもりでいるとかなのよ……」
 だから、とレイブルは繋げた。
「目には目を、専門家には専門家を…と言う事で。 変な質問かもしれないけれど、人にあげるモノとしての宝石はどんな物が好ましいのかしら?」
「へぇ……貴女が、贈り物をねぇ」
 レイブルの問いかけに、エメラルドは興味深げに微笑んだ。
 どうやら彼女の好奇心は刺激できたようだ。
「……喜んでもらえるか以前に、受け取ってもらえるかすら、怪しいのが正直な所よ」
「それでも、貴女は渡すのでしょう?」
 そう聞かれれば、頷くのみ。
 その様子を見てエメラルドは微笑んだ。
「そう……なんだか、とても『ヒト』のようだわ」
「そうかしら」
 でも言われてみればそうなのかもしれない。
 可能性が低いからと確率だけで切り捨てることのできないこの感情。
「それで、渡す相手はどのような方なのかしら?」
「ええと、友達というには違っていて……親愛が一番近いかしら。日常使いの出来そうな品物に加工するつもりで、お守り的な……安全祈願とか」
 ――物理的に硬いとかでも構わないけれど。
 最後に付け加えた一言に、一瞬固まった後エメラルドがけらけらと笑う。
「『ヒト』らしいと言った直後に、そうくるかしら」
「何よ、そういう貴女だって『ヒト』のように笑うのね」
 そう言って、笑顔が得意でない猟兵である人形が告げると、表情豊かに笑う災魔である人形がまた微笑んだ。
「……そうね、どれを優先するかだけれども――オニキスかしら」
 そう言って、エメラルドが指し示したのは輝く黒瑪瑙。
 落ち着いた黒の輝きで普段使いもしやすそう、そして困難を乗り越える力を与えてくれる力を与えてくれる守護の石。
「お守りとするには良いと思うわよ」
「なるほど」
 親愛、その気持ちは贈り物を渡すことで相手に伝わるのではないかしら。
 そう告げるエメラルドに、今度は控えめに「……なるほど……」と声を漏らす。
「貴女がきちんと渡せるか、楽しみにしているとするわ」
「せっかく色々とアドバイスを貰ったのだからね、善処はするわ」
 彼女に報告に訪れることはないのだけれど。
 気にかかったのならばもしかしたら彼女はその光景を『視る』かもしれない。
 その時に、彼女に笑われるようなことになってなければいいけど、と珍しくその口元が軽く緩むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
●SPD

【宝石選び】
プレゼントの宝石は……エメラルドがいいのかな?
うん、こめる思いは、常葉の色、贈り主に似合う色、あの人の好きな色……。
友愛の気持ちと、いつまでも変わらない色の貴方でいられるように。

ぼくからの、幸せを願う気持ちを込めて。

【宝石人形と】
小さなエメラルドを譲って貰えるようにお願いやお断りはきちんとしていこう!

「ぼくの友達に贈るエメラルドが欲しいんだ、ここにあるエメラルドをほんの少しだけもらってもいいかな?」
一生懸命お願いして、何かお手伝いすることがあれば、宝石の木の水やりのお手伝いをしたり、少しお人形さんの診断をしてあげようかな?

(視たい未来は、もう少しだけ、先のお話……)



●幸せの翠
「(プレゼントの宝石は……エメラルドがいいのかな?)」
 宝石の森への道のりを歩きながら、鈴鹿はうーんと唸っていた。
 宝石の種類もたくさんあるようだけれども、森の主である宝石人形が司る極上のエメラルド。
 それは、常葉の色、贈り主に似合う色、あの人の好きな色……。
 友愛の気持ちと、いつまでも変わらない色の貴方でいられるように。
 ――うん、決めた!
 これだと決めればあとは一直線。
 鈴鹿は目的地へ目掛けて一目散に駆け出した。

「ぼくの友達に贈るエメラルドが欲しいんだ、ここにあるエメラルドをほんの少しだけもらってもいいかな?」
 お願いしますっ!!
 がばっと勢いよく鈴鹿は頭を下げた。
「ま、まぁ……ちゃんと許可を取りに来るという姿勢は褒めてあげていいわ」
「ほんと!? あ、何か対価がいるのかな? お手伝いとかメンテナンスはできると思うけど!」
 この宝石人形、どこか押しに弱いところがある。
 完全に鈴鹿の勢いに飲まれてしまっていた。
「そうね……貴女の腕は良いのかもしれないけれど人に見せたいものではないから。 そうね、水やりをお願いするわ」
 そこのエメラルドにやってちょうだい。
 そう言って渡されたのは宝石如雨露。
 水の代わりに宝石が入っているようだが、如雨露の先からは魔力の籠った水が滴り落ちる。
「へぇー……どういう仕組みになっているんだろ?」
「解析しないように」
「はーい」
 どうしても気にはなってしまう性分だが、今日の一番の目的はエメラルドを入手して帰ること。
 そこは残念ながら諦めて彼女に言われたとおりに水やりに向かう。
「先に水やり、その後好きなものを一つ持っていくといいわ」
「ありがとう!」
 言われたとおりにエメラルドに水を与えるとキラキラと輝く水滴がエメラルドの中へと吸い込まれる。
 宝石に与える水だからか、やはり普通のものとは違う様子。
 その光景に鈴鹿もつい目を奪われる。
 そして、いくつかのエメラルドに水をかけて回るとどのエメラルドも先ほどより一層と輝きを増す。
「わぁ、すごい! これを貰っていいの!?」
「貴女の仕事の対価分、一つだけよ」
 それじゃあ、とこの後どう加工しようかイメージしていたものに合わせてエメラルドを採取する。
 入手したものをぎゅっと、握りしめ――。
「(ぼくからの、幸せを願う気持ちを込めて)」
 そして、視たい未来はこのもう少しだけ先に待つお話だから。
 今はただ、その未来に向かって駆け出すだけ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレクシス・ミラ

魔法鉱石ならまだ分かるかもしれない
…と思ったけど、多いな…
オブリビオンに尋ねるのも不思議なものだが…色々教えてもらいたいな
(駄目だったら自分で頑張ろう)

友を思い浮かべながら選んだのはルビーとタンザナイト
ルビーは勝利と幸運を呼び、邪を退ける…それと7月の誕生石…だとか
それと、炎の宝石…友は炎属性をよく使ってるからね
でも、僕はタンザナイトが友の青い炎の色に似ていると思ったから…こっちも選んだ

…そういえば、君は未来を視れるんだとか
聞きたい事か…
…友からの夕飯のリクエスト、かな
あ、別にからかってる訳ではなくて!
小さな事かもしれないが、僕にとってはこれで十分なんだ
運命は…未来は、自分で切り開くから



●赤き炎の石、青き炎の石
「魔法鉱石ならまだ分かるかもしれない……と思ったけど、多いな……」
 宝石の森に到着したアレクシスは、一面に広がる様々な鉱石で出来た木々を眺め頬を掻きながらぽつりと呟いた。
 花の種類よりはまだ知識はあると思っていたが、これは困ったとちらりと気だるげな表情をしている『宝石人形』未来のエメラルドの方を見やる。
 オブリビオンではあるが――自分より詳しいのは間違いなく彼女だ。
「すまない……よければ、ここの宝石を頂きたいのと宝石についての話も聞ければと」
「貴方が探しているのは?」
 何度か猟兵たちとのやり取りで学んだらしいエメラルドは、特に何か言うことなくすぱっと本題について尋ねてくる。
「ルビーとタンザナイト、この二つを」
 アレクシスが友を思い浮かべ、選んだのはこの二つの宝石。
 友の誕生石でもあり、勝利と幸運を呼び、邪を退ける紅玉――ルビー。
「炎を扱うから、ルビーはその魔力を高めるのにも良いんじゃないかと思ったんだ」
「ちゃんと自分で調べてきてるじゃない。 えぇ、ルビーは炎の力と相性がいいわ」
 エメラルドの言葉にほっと胸をなでおろす。
 彼女の太鼓判があるのならば自分の判断も間違っていなかったようだ。
「ただ、炎は炎でも彼の扱う炎は青き炎――彼の炎の色はタンザナイトの方があっているんじゃないかと」
「ふーん……自分の『青』を持っていてもらいたいとかそういうやつかと思ったのに」
 予想外のエメラルドの言葉に、アレクシスは次の言葉が出てこない。
 彼のことを思いながら選んだだけでありそれはたまたまで――。
 いや、彼女に向かって言い訳のような言葉を紡ぐのも如何ほどか。
 動揺しているアレクシスを見て、エメラルドは楽しそうに笑った。
「ふふ、いいんじゃないかしら。 青き炎の色、そして夜空に続く夕暮れ空の青の色」
 ついていらっしゃい、とエメラルドが先導する。
 先に案内したのはタンザナイトの木。
 生い茂る葉のように青の鉱石が広がり、それにそっと手を伸ばす。
「願いを込めなさい。 貴方が常にともにありたいと思うのであれば、その想いが宝石に込められて持ち主への守護の力を強くする」
「……あぁ、ありがとう」
 水晶の花に込めたのと同じように、タンザナイトにも。
 そして、ルビーにも。
 誓いと願いを。
「よし、これで……そういえば、君は未来を視れるんだとか」
 無事に目的のものを手に入れ、宝石の森を後にしようとしたアレクシスがふと思い出したようにエメラルドに尋ねた。
「えぇ、ある程度は『視たい』未来が視れるわよ。 気になることがあったかしら?」
「……友からの夕飯のリクエスト、かな」
 アレクシスの言葉にエメラルドが怪訝そうな顔をした。
 小さな事かもしれないが、アレクシスにとってはこれで十分知りたい未来であったのだ。
 大事な運命は自らの手で切り開く。
 だから、ほんの小さなことで友が喜んでくれる未来が視えたのなら、と。
「『アレスが作るもんだったらなんでも美味しいしなー! でも、苦手な奴が入ってない方がいいかな』」
「えっ!?」
 ――貴方、私の前で惚気たかっただけかしら?
 そう続けるエメラルドの言葉は本当に視えた内容なのか、アレクシスをからかうための冗談か。
 参ったな、とエメラルドを前にアレクシスは苦笑を浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ガーネット・グレイローズ
【かんさつにっき】

大丈夫だエメラルド、少し…探したい石があるだけだ。

欲しい石はふたつ
一つは私、ガーネットと同じ呼び名を持つ「柘榴石」
真実・友愛・忠実といった意味を持つそうだ
両親は、私にこういう思いを込めて名付けたのだろうか?

もうひとつは私の弟、ギュンターのための石を探したい
父と母が亡くなった後、色々と心細い思いをさせたことを悔やんでいる。
誤解を解けないまま喧嘩別れしてしまったが、いつか石を手渡して、関係を修復したいんだ。

…さて、皆はどんな石を探したなかな
杏の気持ちはよく分かる、まつりんとずっと一緒に居たいんだね。
小太刀と真琴は、ご両親に贈るのかな。身近な人には、なかなか素直になれないものだね。


鈍・小太刀
【かんさつにっき】

綺麗な森
ちゃんと手入れされてるんだね

ダルメシアン、わんこ柄…ふふ、リンデンが嫉妬しちゃうかもよ?
柘榴石は、成程ガーネットの色だ
月だけど太陽の石、輝きに込められた想いが温かい
石は意思でもあるんだね

家族へのプレゼント
改めて考えると難しい
照れ臭いというかなんというか(汗
お母さんの瞳は澄んだアメジストに似てるかな
お父さんは真っ黒な黒曜石
人参嫌いのお父さんには人参色の石もいいけどね(笑

真琴には…
エメラルド、アンタはどう思う?
こっそりと相談を

アイオライトは4月9日の誕生石
大海原を渡ったバイキング達の羅針盤
航海のお守り
うん悪くない

エメラルドの手に宝石みたいな飴玉のせて
ええとその、ありがとね


南雲・海莉
【かんさつにっき】

……わぁ
(白地に黒い斑点の、丸みを帯びた可愛らしい柄の宝石を見つけ
衝動的に手を伸ばして)
ええっと、確か……『ダルメシアンジャスパー』よね
魔法鉱物学で『戒めの石』って習ったわ
実物は写真より可愛いっ…え、えと、ほらっ(照れ
え、そのリンデンはリンデンで可愛いからっ(焦り

杏さんの選んだ石は月と太陽、両方の加護があるわ
できることがあれば、私も手伝わせてね
(柘榴石の輝きと意味に)ガーネットさんらしいと思うの
弟さん、逢えると良いわね
(二人の想いに、どうか叶うようにと強く願いつつ)

真琴くん達はどんなものを選んだの?
(ツンデレや照れくさいなどを聞いて)
ふふ、いつ聞いても仲の良いご家族よね(微笑


琶咲・真琴
【かんさつにっき】

エメラルドさん
少しお邪魔します

皆さんはどんな石を探しますか?

杏姉さんは
まつりん兄さんに?

…あ、そっか
兄さんは人狼だったね
ボクも人狼の力は使えるけれど
それだけだから…(しゅんとなる

うん、そうだね
諦めずに方法を探そ!
ボクも手伝います

あ、石探し!

え、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんがもうしてくれたの?

えーっと
ペリドットとダイオプサイド
ダイ何とかは親父に?
意味は……

はぁ?!
ないない、絶対ないって!
だ、誰があんな親父をっ(動揺してツンデレ且つ素が出てる

ね、姉さん
宝石悩んでいるならアレキサンドライトはどう?
6月の誕生石!

え、ボクの誕生石?
えっと、その……
あ、ありがとう(結局ツンデレ



アドリブ歓迎


木元・杏
【かんさつにっき】

エメラルド、戦う意志はない?
わたしたちもここを荒らす気はない
素敵な場所
皆でそれぞれの石を探す

海莉の石は…うずらの卵?(むむと悩み、ふと見上げ)
ふふ、海莉がかわいいな顔になってる

ガーネットの家族のお話、初めて聞いた
じっと聞いて、きっと渡せる、と一言

わたしはオレンジムーンストーン
2つ見つけて、ひとつはエメラルドに

橙色の石
あのね、わたしが大きくなった時に
この石のように明るいわたしの双子の兄、傍にいる?
人狼の兄は短命
でもわたしは…諦めない

小太刀と真琴はどこ?
似た灰色の頭がふたつ
ふふ、と微笑みとことこ寄っていく

手にした緑の水晶とオレンジの宝石
そっと光に透かしてみる
…ん、きれい



●それぞれの想いを込めて
「綺麗な森……ちゃんと手入れされてるんだね」
「エメラルドさん、少しお邪魔します」
 感心したように小太刀が宝石の森を見渡せば、真琴がぺこりと頭を下げてエメラルドに挨拶をする。
「大丈夫だエメラルド、少し……探したい石があるだけだ。 いくつか分けてもらう形にはなるがもちろん必要な分だけのつもりだ」
 それに続いてガーネットもこちらが敵意がないことを伝えるべく口を開く。
「はいはい、分かってるわよ。 今日で何人目だと思っているのよ」
「あはは、結構集まってたものね」
 ジト目のエメラルドに海莉が苦笑を浮かべた。
 自分たちだけでも五人、そしてグリモアベースで説明を聞いていた時も何十人かはその場にいた気がする。
「エメラルド、戦う意志はない? わたしたちもここを荒らす気はない」
 だから、少しだけお邪魔させてね。
 そう杏が続けると、勝手にしなさいとエメラルドはひらりと手を振った。

「ありがとうございます、エメラルドさん。 皆さんはどんな石を探しますか?」
 エメラルドに礼を伝えながら真琴が皆に問いかける。
 すでにどの宝石にするか決めている人もいれば、これから探すという者もおり。
 そんななか、一番最初に動いたのは海莉だった。
「……わぁ」
 ――こんな石もあるんだ、白地に黒い斑点の丸みを帯びた可愛らしい柄の宝石を見つけて、海莉は衝動的に手を伸ばした。
「海莉の石は……うずらの卵?」
 白に黒の斑模様。そんな小さな宝石は、杏にはまるでうずらの卵のようで。
 思わず海莉の手の宝石を覗き込み首を傾げた。
「えぇ!? た、確かに見えなくもないかもしれないけれど……ええっと、確か……『ダルメシアンジャスパー』よね。魔法鉱物学で『戒めの石』って習ったわ」
「ダルメシアン、わんこ柄……ふふ、リンデンが嫉妬しちゃうかもよ?」
 リンデン、それは海莉とともにあるゴールデンレトリーバーにも似た羽の生えた大型犬だ。
 小太刀がからかうかのように、笑いながら相棒の名前をあげる。
「え、そのリンデンはリンデンで可愛いからっ!!」
 別にダルメシアンに浮気をしているわけじゃ……!と慌てる海莉を見上げ、そんな様子も可愛らしいと釣られて杏も楽しそうに笑う。

 そんな様子を微笑ましく眺めながら、先ほどの真琴の問いに答えたのはガーネット。
「欲しい石はふたつ。 一つは私、ガーネットと同じ呼び名を持つ『柘榴石』」
 そう話しながら、ガーネットの足が向かうのは自身と同じ名を持つ宝石木の前。
 赤く光り輝く石は、真実・友愛・忠実といった意味を持つ。
「(両親は、私にこういう思いを込めて名付けたのだろうか?)」
 そして、私はこの名前に相応しい人になれているだろうか。
「柘榴石は……成程ガーネットの色だ」
「えぇ、ガーネットさんらしいと思うの」
 そう言って笑ってくれる友人たち。
 それがきっと答えなのだとそう思えた。
 そして、ガーネットが探すもう一つの石は――。
「もうひとつは私の弟、ギュンターのための石を探したい」
 ガーネットのその言葉に、皆は目を見開いた。
 ガーネットから家族の話を聞くことは初めてだったのだ。
「父と母が亡くなった後、色々と心細い思いをさせたことを悔やんでいる。 誤解を解けないまま喧嘩別れしてしまったが、いつか石を手渡して、関係を修復したいんだ」
 少しだけ、悲しげにも見える表情は普段の彼女からは想像もできなくて。
 ててっと、ガーネットのそばに駆け寄ると杏がそっと寄り添った。
「ガーネットの家族のお話、初めて聞いた」
「あぁ……まぁ、あまり話すような内容でもなかったからね」
「……弟さん、逢えると良いわね」
「うん、きっと渡せる」
 いつか、何か手助けができることがあればいつでも力を貸すからと。
 海莉もガーネットの手を取り、杏もその手に自身の手を重ねるのだ。
「『柘榴石』の名を持つもの、か……であるならば、『レピドライト』を持っていくといいわ」
 五人の様子を見ていたエメラルドが口を開き指をさした。
 その先にあるのは、赤とも紫ともピンクとも言い切れない不思議な色をした宝石。
「レピドライト――変化・変革の石。 お前が関係を修復したいと願い、自ら変わろう、変えようとするのであればその石も応えてくれるでしょうね」
「そうか……では、レピドライトを一つ頂くとしよう」
 いつか、手渡し和解できるその時を願いながら。

「杏はもう見つけたの?」
「うん、わたしはオレンジムーンストーン」
 そう言って、手にしたオレンジに輝く石を二つ。
「杏姉さんは、まつりん兄さんに?」
 真琴の問いかけに、一つ頷くと手にした石の一つをエメラルドに差し出した。
「あのね、わたしが大きくなった時に……この石のように明るいわたしの双子の兄、傍にいる?」
 太陽のような明るさを持つ大事な片割れ。
 双子ではあるが、兄の方が人狼としての血が色濃く出てしまった。
 杏がエメラルドに未来を尋ねた理由を他の四人も察したようだ。
 杏の双子の兄とも交流があるがゆえ、人狼の力を宿してはいるが人として生まれた真琴は特にその表情が翳る。
 兄と一緒にずっといたいと願う心を想い、先ほど杏がそうしてくれたようにガーネットもそっと杏に寄り添った。
 短命と言われる人狼――それが決められたものだと言われても。
「でもわたしは……諦めない」
「そう」
 差し出されたオレンジムーンストーンを受け取ると、エメラルドはじっと杏の瞳を見つめた。
「『いる』わね」
「!!」
 エメラルドの言葉に杏がはっと目を見開いた。
 しかし、何か言葉を発する前にエメラルドが続ける。
「未来は木々のように枝分かれしていくもの。 私が『視た』ものが、貴女の未来になるとは限らない――だからこそ、その未来を掴み取りたいなら大事にしておくことね」
 そう言って、エメラルドは渡されたオレンジムーンストーンを杏に返す。
 小さくありがとう、と呟くと杏は二つの石を大事に握りしめた。
「杏さんの選んだ石は月と太陽、両方の加護があるわ。 できることがあれば、私も手伝わせてね」
「月だけど太陽の石、輝きに込められた想いが温かい……石は意思でもあるんだね」
「諦めずに方法を探そ! その未来を掴み取るため、ボクも手伝います」
「皆もありがとう……」
 優しい言葉に杏の顔から笑みが零れる。
 そして、手にした癒しの緑に輝く水晶花と太陽のような暖かさを感じるオレンジの宝石をそっと光に透かしてみた。
「……ん、きれい」
 その輝きをずっと隣で見ていたいから。そんな願いを込めながら。

「(家族へのプレゼントかぁ……改めて考えると難しい、照れ臭いというかなんというか)」
 うーん、どうしよと悩みながら小太刀は宝石の森を歩き回る。
 皆素敵な宝石を見つけているのだから自分も贈り物として良いものを見つけたい。
「(お母さんの瞳は澄んだアメジストに似てるかな? お父さんは真っ黒な黒曜石……人参嫌いのお父さんには人参色の石もいいけどね)」
 私がピーマンの水晶花を手に入れてしまったのだから、お父さんも巻き込んでしまえ!そんなことを思いつきくすくすと笑う。
 そして、もう一人渡したい相手への贈り物に悩みそっとエメラルドのそばへと寄っていく。
「ねぇ、真琴……弟にはどの宝石がいいと思う?」
「弟……? あぁ、あれ?」
 本人が聞いたらあれ呼ばわりに抗議の声を上げそうだが、残念ながらその場にはおらず。
 その真琴はというと。
「皆の話を聞いてたら出遅れちゃった……って、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんがもう探してくれたの?」
 それは、真琴がお祖父ちゃん、お祖母ちゃんと呼ぶ『familia pupa』から呼び出された少年少女の片翼の人形たちだ。
 それぞれが一つずつ、ペリドットとダイオプサイトを持ってきている。
 これを両親にということらしい。
「ダイ何とかは親父に? 意味は……はぁ?!」
 ごにょごにょと、耳打ちするお祖父ちゃんに真琴が思わず声を上げる。
「ないない、絶対ないって! だ、誰があんな親父をっ! そ、そんなことより姉さんの方はっ!?」
 ダイオプサイトが指し示す意味に抗議の声を上げ、話を逸らすかのように小太刀の姿を探す。
 ただ、抗議の声を上げながらもちゃんと人形たちが持ってきた宝石は握りしめ。
 しかし見つけた姉は、何やらエメラルドとひそひそ話をしているようで。
「(相談をするならボクでもいいのに) ね、姉さん!」
 つい、割り込むように声をかけてしまった。
 小太刀はまさか相談内容の相手が現れるとは思わず目を見開く。
「宝石悩んでいるならアレキサンドライトはどう? 6月……姉さんの誕生月の誕生石!」
「あー……えっとねぇ……」
 どうしよう、と小太刀が思案する。
 サプライズにするために黙っておくか、でも黙っておくには弟の提案を却下しなければならないわけで。
「もう決めてるのよ。 アイオライト……4月9日の誕生石」
「え、ボクの誕生石?」
「そうよ。 大海原を渡ったバイキング達の羅針盤――航海のお守り」
 正直に選んだ宝石を見せる小太刀もどことなく照れくさそうで。
 まさか、姉の相談していた宝石が自身への贈り物だったとは思っていなかった真琴もまた驚きとともに照れくさそうに小さく言葉を紡ぐ。
「えっと、その……あ、ありがとう」

 そんなやり取りをしていることを知らずに杏が二人を探せばエメラルドのそばに似た灰色の頭が二つ。
 そっくりな二人を見つめて微笑みを浮かべる。
 さぁ、そろそろ帰らなければ。
 ガーネットが声をかけて二人を呼び寄せる。
「ええとその、ありがとね」
 その呼び声に応える前に、小太刀がそっとエメラルドの手に握らせたのはお礼の代わりに宝石みたいな飴玉を乗せて。
 そして、それじゃあね!とエメラルドの言葉も聞かずに真琴の手を取り皆の元へと駆け出す。
「せわしないこと」
 ふふっと笑って、エメラルドはその背中を見送った。
 並んで歩く五人の帰り道、二人はどんな宝石を選んだのか?そんな話をしながら仲良く帰路へと着くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

空葉・千種
【兎の庭】◎
猟兵になって初めてのクリスマスだから…やっぱり新しくできた友達と楽しく過ごしたいなぁ…
そのためにも素敵な石を探し出さないとね?

探すのはヴィヴィちゃんのダイオプサイド、
アイシャちゃんのトパーズ、
巡ちゃんのサファイア。
猟兵になってからもらえたものを少しでもお返しできたらいいなーって!

ある日突然改造されて猟兵…じゃなくて強化人間になったわけだけど、
それでも毎日キラキラで楽しかったしこれからもそうだと信じてる
だから私は未来のお話はいいかなー?

そうゆうわけだから、猟兵さんと災魔の戦いに巻き込まれる前に早めに帰るんだよー?
私もあなたもただの学生だからオブリビオンとか関係ないんだけど一応、ね?


諫名・巡
【兎の庭】
初めて迷い込んだお庭で出会ったヴィヴィさん
初めての戦争で守って下さった千種さん
初めて出会ったフェアリーのアイシャさん

記憶を失った私の初めてのクリスマスは、お庭の素敵なお姉さまがたと過ごせますの!
嬉しくて歌いはしゃいでしまいそうですわ
「わあ!とっても綺麗ですの」

この辺に一番詳しいのは宝石人形さんかしら
イケメンタキシードの『♥のJ』と一緒に【コミュ力・情報収集・誘惑】で全員の宝石の場所を聞いてみます
「お兄さん、後で瞳の色の宝石を贈りますわ」

探すのはブラックオパール
「えっと黒にオレンジ、茶色、黄緑、青ですわね」
全部の色が入った石を4つ探します

4人で一緒に過ごした
そんな記憶を残したいんですの


ヴィヴィ・ユーニアーナ
【兎の庭】
ヴィヴィ、も、人と、一緒、の、クリスマス、は、初めて……
千種、も、巡、も、アイシャ、も…一緒に、楽しく、過ごせたら、いい、ね…

わ、ぁ…全部、宝石、だ、なんて……すごい……必要、な、分だけ、貰って、帰ろう、ね……巡達、と、一緒に、離れないように、歩く、よ

でも、ちょっと、一人、こっそりと、人形、さんに、質問、しちゃう…
「ヴィヴィ、は、これ、から、も、皆、と、一緒、に、居たい……未来、も、皆、と、一緒、に、いられる、かな……?」
きっと、皆、仲良い、未来、が、視える、ことは、分かってる、けれど――

ヴィヴィ、も、巡と、同じ…思い出、の、結晶、大事に、もって、帰る、ね…
…今日視た、未来、忘れない


アイシャ・ラブラドライト
【兎の庭】◎
巡さん、ヴィヴィさんにとっては誰かと過ごす初めてのクリスマスなのですね
初めてのクリスマスを一緒に過ごす大役をいただけて光栄です
楽しい時間にしましょう
クリスマスの歌を口遊むだけでも楽しくなってきますよ
クリスマスのおかげでこうやって皆さんとお出かけできて嬉しいな

こんなに沢山の宝石を一度に目にするのは初めてで、圧倒されますね
宝石って物凄いパワーが秘められてる感じがします
巡さんはどんな宝石をお探しですか?
皆さんの瞳の色の宝石…それってとっても素敵です!

私は
巡さんにサファイア
ヴィヴィさんにオパール
ちーちゃんにガーネットを探します
私の中の皆さんのイメージです
加工しやすいように小さな粒を選びます



●その絆は永久に
 ともに宝石の森を目指して歩く大好きな人たちを見つめ、諫名・巡(冬の陽だまり・f21472)は幸せそうな笑みを浮かべた。
「(初めて迷い込んだお庭で出会ったヴィヴィさん)」
 ヴィヴィ・ユーニアーナ(☆*:.NEVER.END.T.PARTY*・☆・f20157)――アリス適合者としてアリスラビリンスの世界にやってきて不安な中出会った時計ウサギの可愛らしい少女。
「(初めての戦争で守って下さった千種さん)」
 空葉・千種(新聞購読10社達成の改造人間・f16500)――未だ、戦に慣れていない自分ともともに戦場をかけ、勇気を与えてくれた頼もしい少女。
「(初めて出会ったフェアリーのアイシャさん)」
 アイシャ・ラブラドライト(煌めく風・f19187)――小さな姿でもどこまでも風のように響くその歌声に魅了されこれからもっと仲良くなりたいと思った優しい女性。
「記憶を失った私の初めてのクリスマスは、お庭の素敵なお姉さまがたと過ごせますの!」
 そしてそんなクリスマス前に、こんなキラキラ綺麗な宝石の森におでかけなんて!
 嬉しくて歌いはしゃいでしまいそうですわ、とすでにメロディが出来上がりそうな弾んだ声。
「ヴィヴィ、も、人と、一緒、の、クリスマス、は、初めて……千種、も、巡、も、アイシャ、も……一緒に、楽しく、過ごせたら、いい、ね……」
 言葉はたどたどしいながらも、ヴィヴィも気持ちは同じだと続ける。
 皆と過ごせるクリスマスはとての楽しみなのだ。
「巡さん、ヴィヴィさんにとっては誰かと過ごす初めてのクリスマスなのですね」
 初めてのクリスマスを一緒に過ごす大役をいただけて光栄です、とアイシャも微笑んだ。
 そんなアイシャに千種もうんうん、と頷いた。
「猟兵になって初めてのクリスマスだから……やっぱり新しくできた友達と楽しく過ごしたいなぁ……」
「そうですね。 では、宝石の森につくまで歌いながら進みましょうか。 クリスマスの歌を口遊むだけでも楽しくなってきますよ」
「まぁ! それは素敵ですわ!!」
「うん……とても、楽しい、と、思う、の……」
「それじゃ、皆で仲良く! 目指せ、宝石の森ー!」
 アイシャの奏でるクリスマスソングに合わせて、四人仲良く手をつなぎながら進むその道のりはいつも以上に輝いて見えて。
 クリスマスはもう少し先だけれども、すでにいっぱいの楽しさというプレゼントを貰ったような気分だった。

「わあ! とっても綺麗ですの」
「わ、ぁ……全部、宝石、だ、なんて……すごい……」
 辿り着いた宝石の森。
 どこを見てもキラキラ輝く宝石の眩い光に巡とヴィヴィが感嘆の声をそろえて上げた。
「こんなに沢山の宝石を一度に目にするのは初めてで、圧倒されますね」
「うんうん! いっぱいあるけど、皆と楽しく過ごすクリスマスのためにも素敵な石を探し出さないとね?」
 ほぅ、と息を吐くアイシャに千種もぐっと気合の拳を握る。
 渡したい宝石はすでに決まっているのだが、問題はこのたくさんの宝石の木々から目的の宝石が探し出せるかである。
 それならば!と巡が腕時計型のPCをトントン、と指先で操作する。
「召喚コード:ハートのジャック――素敵なお兄さん、少しお手伝いをしてほしいの」
 そうして呼び出されたのは鮮やかなルビーのような瞳をした美しい顔立ちの悪魔の青年。
 その姿は黒のタキシードを纏い優美な雰囲気を漂わせている。
「レディ、対価は?」
「後で貴方の瞳の色の宝石を贈りますわ」
 ――承りました、優雅に巡に対して一礼をすると軽い足取りでエメラルドの方に向かっていく。
 何やらあれこれと話をしていると、エメラルドが顔を赤らめた後いくつかの木々を指さしてみせる。
 それに対し、その手に一つ口付けを落とすとまた悪魔は何事もなかったかのように巡の元へと戻ってくる。
「では、ご希望の宝石の元へとご案内しましょう」
「よろしくお願いしますね」
「わぁ……すごいねぇ」
「巡さん、ありがとうございます」
「あり、がとね……迷わず、探せる、よ……必要、な、分だけ、貰って、帰ろう、ね……」
 皆に褒められ、巡が満面の笑みを見せる。
 いつも皆に助けられることが多かったから、何かお返しできればと思っていたのだ。
 役に立てたのが嬉しいとその表情からも読み取れる。
「で、では私はまずはお礼のルビーと……それから、ブラックオパールを。 えっと黒にオレンジ、茶色、黄緑、青ですわね」
 四人で一緒に過ごしたそんな記憶を残したいんですの――そう小さく呟くと、三人がもちろんと巡を囲むようにぎゅっと抱きしめる。
「皆さんの瞳の色の宝石……それってとっても素敵です!」
「ヴィヴィ、も、巡と、同じ……思い出、の、結晶、大事に、もって、帰る、ね……」
 せっかくだから、お揃いで一緒のにしようとヴィヴィも巡と一緒に同じ色のブラックオパールを手に取る。
「私はね! 探すのはヴィヴィちゃんのダイオプサイド、アイシャちゃんのトパーズ、巡ちゃんのサファイア」
 千種もそれぞれをイメージした宝石を。
 猟兵になってから、皆と一緒に過ごす時間でもらえたものを少しでも返せればという願いを込めて。
「宝石って物凄いパワーが秘められてる感じがします……私のイメージだと、巡さんにサファイア、ヴィヴィさんにオパール、ちーちゃんにガーネットでしょうか」
 アイシャも同じく皆をイメージした宝石を。
 少しだけ千種と宝石の種類が変わるのもそれぞれがイメージしたからこそ。
 それでも、同じイメージのものを選んだりというのもありお互いが顔を見合わせて笑いあう。
 アイシャはこのあと加工しやすいようにと小さな粒を選びながら。
「よし、これで準備は大丈夫ね。 そういえば、あの宝石人形さんに聞けば未来が分かるという話だったけれども……」
「うーん……ある日突然改造されて猟兵…じゃなくて強化人間になったわけだけど、それでも毎日キラキラで楽しかったしこれからもそうだと信じてる! だから私は未来のお話はいいかなー?」
「…………」
 そんな千種の横でヴィヴィは小さく少しだけ前のやりとりを思い出し微笑んだ。

 巡に先導され、千種とアイシャが宝石を探している間にヴィヴィは一人そっとエメラルドに問いかけに行っていたのだ。
「ヴィヴィ、は、これ、から、も、皆、と、一緒、に、居たい……未来、も、皆、と、一緒、に、いられる、かな……?」
 皆と一緒にいれる未来を信じていないわけではない。
「(きっと、皆、仲良い、未来、が、視える、ことは、分かってる、けれど――)」
 『寂しい』という感情とともに生まれたウサギ、それがヴィヴィだ。
 どうしてもその感情が拭えなくて。
 不安気に揺れるヴィヴィの瞳をエメラルドが真っ直ぐ『視』つめた。
「今日貴女たちが手にした宝石があるでしょう?」
「う、うん……」
「それを大事に持っていなさい。 宝石は願いを込めるもの、贈り物は絆を繋ぐもの。 それが、私が『視た』貴女たちがこれからも変わらず一緒にいられる未来へと間違いなく繋げてくれるでしょう」
「……っ!!」
 エメラルドの言葉に、ぱっと顔を上げヴィヴィが揃いのブラックオパールを大事そうに握りしめる。
 この後そこにダイオプサイドとオパールが加わるのはほんの少し未来の話。
「あり、がと!」
 微笑んで、また皆のもとに戻る。

「(うん……これ、からも……ずっと、いっしょ………今日視た、未来、忘れない)」
 先ほどのエメラルドの言葉をを胸に、宝石に願いを込める。
 今日も、明日も、クリスマスも――その先もずっとずっと皆と一緒にいられますように。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『探そう、プレゼント!』

POW   :    カッコいい武器、防具を探す・作る!

SPD   :    美味しそうな食べ物を探す・作る!

WIZ   :    お洒落な装飾品を探す・作る!

イラスト:元義くじら

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●プレゼントに想いを込めて
「皆さん、お疲れさまでした。 無事に素敵な花や宝石は見つかりましたか?」
 迷宮から戻ってきた猟兵たちを千夜子が出迎え案内したのはアルダワ学園にある作業室。
 そこには様々な工具にガジェット、アクセサリーのパーツなどが用意されていた。
「そのままお渡しする形でも問題ないかと思いますが、色々使いやすいように加工するのも良いかと思いますよ。 ここにあるものは何でも使ってよいと許可を頂いておりますので自由にお使いくださいね」
 さぁ、クリスマスは目前だ。
 来るべき日に備えてしっかりと準備を進めよう!

 =====================================

●プレイング受付期間について
 12/14(土)18:00 ~ 12/17(火)21:00 まで受付けます。
 この期間内に頂いたプレイングに関しては全採用とさせて頂く予定ですが、執筆時間の兼ね合いで再送をお願いする場合がございます。
 お手紙でのご連絡もできればとは思いますが、上記期間中にプレイングを送信したけれどプレイングが戻ってきた場合は、お預かり分のリプレイ完成見込みが立っていないためとなります。
 遅くとも12/22(日)までには頂いたプレイングのリプレイはお返ししようと思っておりますのでご協力いただけますと幸いです。
 システム的に送信可能なうちはプレイングをお送りいただいても大丈夫ですが、上記期間に頂いたプレイングを優先して余力があれば採用という形になりますのでご了承ください。

●入手した花、宝石について
 こちらでアドリブで花や色を指定した点もありますので、実はこういうのも欲しかった!などもありましたら、道中取っていたんだよねーという体で3章プレイングに入れて頂いてもOKです。
 また、今回のシナリオで入手したものに関してはMSよりアイテム発行はございません。
 皆さまご自身で作成していただく分には問題ありませんのでそちらはご注意ください。
 また、3章から参加される方がいらっしゃいましたら上記の通り実は入手していたという流れでご参加頂いてもOKですし、作業室にあるもので何か作っちゃうというのも問題ありません。

●作成するプレゼントについて
 作業室で大体のものは作れるということになりますのでご自由に設定ください。
 アクセサリー等を想定していますが、武器防具やクリスマスにちなんだリースなどを作ってみるのも良いかと思います。
 フラグメントの内容に捕らわれずご自由にお作り下さい。

●グリモア猟兵について
 お呼びがけがあった場合のみ、薄荷・千夜子が同行致します。
 作業を手伝ってほしい、惚気を聞いてもらいたい、お喋り相手がほしいなどがありましたらお呼びください。
ヘザー・デストリュクシオン
よーし、欲しかったスズランとエメラルドも手入れたしプレゼント作るの!
でもアクセサリーとか作ったことないから…うまく作れるかな?

まずは他の人たちが作ってるのをじっと見て勉強するの!
あとはUCで呼んだユーレイの女の子たちに手伝ってもらって、スズランとエメラルドの武器飾りを作るの。
武器飾りなら依頼でいっしょにいられないときにも持って行ってもらえると思ったの。
他の人のまねをしながらユーレイの子たちの助言も聞きつつ、作業室にある工具とシルバーのパーツで壊さないように気をつけながらいっしょうけんめい作るの!

…できたの!変じゃないよね?
ルトルファスくん、よろこんでくれるかな…?
よろこんでくれるといいな…!


夢ヶ枝・るこる
■方針
・【POW】使用
・アド/絡◎

■行動
さて、後は最後の仕上げですねぇ。
此処で失敗したら無駄になりますし、慎重に仕上げませんと。

この様な作業は初めてですし、不安も有りますねぇ。
加工前に【霊結】を使用、効果は低めでも持続時間の長い薬を飲み、集中力を高めましょうかぁ。
『花』と『宝石』は、何方も『勾玉』に加工した上で紐か銀のチェーンを通し、「2種類の勾玉の付いた根付」の様な飾りに加工しましょう。
この形状でしたら、「お財布」や「武器の鞘」等、皆さんの使い易い品に着けられますので。

大きなミスをしないよう、疲れてきたら休憩を挟みましょう。
何とか、良い形に仕上げたいですし、最後まで気を抜かず頑張りましょう。



●はじめてのアクセサリー作り
「よーし、欲しかったスズランとエメラルドも手入れたしプレゼント作るの!」
 作業室にやってきたヘザーは、机に鈴蘭の水晶花とエメラルドの欠片を置きぐっと拳を握りしめた。
 この二つを組み合わせて武器飾りを作ることは決めていた。
 二人は猟兵、いつも一緒にいたいが全ての依頼も一緒にいけるとは限らない。
 だからこそ、武器飾りあれば自分の代わりいつでも彼のそばにあり、彼を守ってくれるのではないかと思った。
 しかし問題は――。
「でもアクセサリーとか作ったことないから……うまく作れるかな?」
 これは何が何でも成功させねばならない戦いなのだ。
 ちらりと横を見ると他の猟兵たちも作業を始めている。
 そそっと近寄り、こそっと机の影からその様子を覗き込み手順を勉強することにしたヘザー。
「さて、後は最後の仕上げですねぇ……此処で失敗したら無駄になりますし、慎重に仕上げませんと」
 覗き込まれているとは露知らず、るこるも陣取った机の前に集めてきた蓮の水晶花と、数種類の宝石たちを並べる。
 一応予備の分も含め、少し多めに採取してはきたが失敗しないにこしたことはない。
「この様な作業は初めてですし、不安も有りますねぇ」
 そんなるこるが、そっと取り出したのは小さな小瓶。
 ユーベルコードで作られたその秘薬は、集中力を上げ自身の作業を成功に導くためのとっておき。
 元々大きい胸がさらに大きくなったりというちょっとした弊害はあるけれども……一時的なので大丈夫です、うん。
 背に腹は代えられない、もといちょっと恥ずかしくても、大きい胸になってでも成功させなければならいのだ。
「まずは、これを勾玉に加工して……」
 神経を集中させ、まずは一つの宝石を勾玉の形状へと加工していく。
 紐を通すための穴をキリであけ、その後勾玉の形になるようにヤスリで丁寧に削っていく。
「削りすぎないように……慎重に、ですねぇ……」
「(ほうほう、なるほど、なるほどなの)」
 丁寧に作業を進めていくるこるを、ヘザーもそっと見守る。
 同じ工程で水晶花も同様に勾玉へと。
「そして、水晶花の勾玉と宝石の勾玉を紐で結んで……これで一つ目ですねぇ」
 乳白色に輝く水晶花の勾玉と、まずは赤紫に輝くユーディアライトの勾玉から。
 それぞれを赤の紐で結び出来上がったのは二連の勾玉が連なった根付。
「この形状でしたら、『お財布』や『武器の鞘』等、皆さんの使い易い品に着けられますからね」
 よし、と完成した根付を見て満足そうに微笑む。
 とはいえ、これはまだ一つ目だ。
 贈りたい相手はまだまだたくさん。
「よぉし、気合入れて頑張りますよー!」
 ぐっと拳を握り、二つ目の根付を作るべくまた穴あけの作業へとるこるが移る。
 その様子をこっそり拝見していたヘザーがててっと自分の作業場所に戻る。
「良いお勉強になったの! うまく穴を開けて武器飾りになるように紐とかチェーンで繋げばよさそう!」
 ねぇ、皆手伝ってくれる?
 そうヘザーの問いかけに応えたのは《奉仕少女(サーバントゴースト)》たち。
 それは、ダークセイヴァーでヘザーがともに生きようと取り込んだ少女だったモノ。
 今は霊体となりたまにヘザーの呼び声に応じて手伝ったり(騒ぐだけの時もあるけれど)してくれる。
「まずは、チェーンを通す穴だよね……ほら、ここ抑えててくれる?」
 鈴蘭の水晶花に穴を開けるべくヘザーがキリを握り、水晶花が動かないようにと幽霊少女たちがそっと抑える。
 他の少女たちは後ろからがんばれーと声援を送っていた。
「失敗しないように……そーっと、そーっと」
 慎重に、慎重に。
 だってこれは大好きなルトルファスくんへの贈り物なのだから。
 これを自分だと思っていつも一緒に連れていってもらいたい。
 これを見ていつでも私を想ってほしい。
 そんな願いを込めながら、一つ一つ丁寧に作業をしていく。
 最後にそれぞれをチェーンに通せば淡い白桃色の鈴蘭の水晶花がエメラルドと並んできらりと輝く。
「……できたの!変じゃないよね?」
 幽霊少女たちに問いかければ、皆が揃ってこくこくと頷く。
 それに安心したようにヘザーがふふっと微笑んだ。
「ルトルファスくん、よろこんでくれるかな……?よろこんでくれるといいな……!」
 出来上がった武器飾りをじぃっと見つめながら、大好きな彼を想うのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マレーク・グランシャール
【神竜】篝(f20484)と
材料も集めたし、いよいよ子ども達のプレゼント制作だな
集めた水晶の花と宝石とで花を作り、それをアクセサリーにしてはどうか
例えば女の子たちには宝石の花の髪飾り、男の子たちには宝石の花の勲章バッジだ

みんな違って、みんないい
だけど楽園の砦の子として共通のものがあったっていいと思うのだ
デザインは篝に任せるぞ

彼女が制作している隙を見て、俺も彼女への贈り物を見つからぬよう隠れて作る
淡い黄金のガザニアの水晶の花のその真ん中、花心部分に石榴石を盛るぞ
そしてそれを土台に帯留め、あるいは帯飾りを作る
元気な良い子が生まれてきますように
そう言う願いを込めて花の飾りを腹の側へ飾って貰うのだ


照宮・篝
【神竜】まる(f09171)と

ふふ、私も腕がなるというものだ!(アート)
男女を問わず、気軽に身に付けられるもの…悩むなぁ
ここではトップだけ作って、それを何にするかは、本人達に聞いてから改めて作るのでもいいかもな

七色の水晶の花弁を、どこから光が当たっても輝くように台座に配置して
花芯にひとつ、それぞれ色も形も違う真珠を
子供達の顔を思い浮かべながら作るのは、とても愛おしい気持ちになる

愛おしいものを、もうひとつ
耳に穴を開けるのは…痛いだろうから
イヤーフックにしよう
耳の付け根に黒い水晶の桔梗を、タンザナイトは耳の下に垂らす
まるの黒髪で、目立たないけれど…それでいいのだ
自然な形で傍にいられるのが、一番いい



●これからも永遠に、そして新たな祝福を
「材料も集めたし、いよいよ子ども達のプレゼント制作だな」
「ふふ、私も腕がなるというものだ!」
 輝く迷宮から帰還し、マレークと篝は二人並んで採取してきたラナンキュラスの水晶花とパールを並べる。
 お互いへのプレゼントはいまだそっと隠したまま。
「あぁ、篝のデザインなら間違いないだろう」
 マレークの言葉にふふん、と胸を反らす。
 芸術方面は得意分野なのだ、任せてほしいと篝が意気込む。
「まずはどのようなものにするかだな。 男女を問わず、気軽に身に付けられるものとなると……悩むなぁ」
「ふむ……集めた水晶の花と宝石とで花を作り、それをアクセサリーにしてはどうだろうか? 例えば女の子たちには宝石の花の髪飾り、男の子たちには宝石の花の勲章バッジのような感じで」
 水晶花と宝石を見つめながら唸る篝にマレークも案出しの手伝いぐらいはと提案を試みる。
 おぉ、なるほど……と、頷いた後閃いた!というように篝の表情がぱぁっと輝いた。
「後から皆で作るのはどうだろうかっ!!」
 後から作る、とは?とマレークが首を傾げると篝が言葉を続ける。
「ここではトップだけ作って、それを何にするかは、本人達に聞いてから改めて皆で一緒に作るんだ。 皆でわいわい作るのも楽しいと思ったんだ」
 家族と過ごすクリスマス。
 そのプレゼントではあるけれど、大事な家族と過ごす一時にもできないか――篝はそう思ったのだ。
「……あぁ、いい考えだな」
「ふふ、まるにそう言ってもらえると嬉しいな」
 お互いの顔を見やり微笑みあう。
 大事な子たちを、家族を想う気持ちは一緒なのだ。
「それじゃ、トップを皆お揃いで……だな」
「あぁ。 みんな違って、みんないい……だけど楽園の砦の子として共通のものがあったっていいと思うのだ」
 子供たちもそれぞれ、種族も性別も違うけれど。
 家族として芯、心は同じだから。
「あぁ、それを現すような素敵な贈り物を作ろう」
 デザインは篝に任せる、それでも二人の想いを込めるように。
 まずはマレークがラナンキュラスの水晶花を手に取り、篝に渡す。
 それを受け取り、七色の水晶の花弁を、どこから光が当たっても輝くように台座へと篝が配置をしていく。
 その眼差しは愛おしい子供たちを見つめるように穏やかだ。
「次は花芯にパールを」
「頼む」
 パールも同じように、マレークから篝へ、そして水晶花の中心へと飾り付けられていく。
 その様子を見守りながらもマレークもそっと、愛する篝への贈り物の準備を始める。
 太陽の光のような淡い黄金のガザニアの水晶花の中心に、彼女の瞳のように燃える赤の石榴石を。
 この花を土台にマレークが用意しようと思ったのは帯飾りだ。
 そう遠くない未来、新たに増える家族が眠っている場所の近くに愛する彼女を想うマレークの祈りが、元気な良い子が生まれてくるようにとの願いが帯飾りを通じて届くようにと。
「(帯飾りになにかアクセントがあれば……)」
 そう思ったマレークの視界に入ったのは胡蝶蘭を模したつまみ細工の花飾り。
 胡蝶蘭、花言葉は――幸福が飛んでくる。
「篝、少しだけ席を外す。 すぐ戻る」
「あぁ、わかった! あと少し、私は作業を進めておくから」
 胡蝶蘭の花飾りを合わせるために席を外したマレークを確認し、篝もいそいそと彼のために用意した愛おしいものをそっと取り出す。
「ふぅ……一緒に作業ができるのは嬉しいがサプライズの準備が大変だな」
 いつもならば、早く戻ってきてくれた方が嬉しいがこの一時だけはゆっくりしてきてかまわないのだぞ!とそっと念を込めながらお見送り。
「(耳に穴を開けるのは……痛いだろうから。 そうだな、イヤーフックにしよう)」
 耳の付け根に黒い水晶の桔梗を、タンザナイトは耳の下に垂らすように。
 マレークの美しい黒髪に普段は隠れてしまうかもしれないけれど。
 自然な形で傍にいられるのが、一番いい。
 彼の隣にいる自分が、それがいつも当然であるかのように、この贈り物も彼と一緒にいてほしいと願いを込めて。
 彼が戻ってくるまでに、作業を終わらせなきゃなとこっそり作業を進めるのであった。
 お互いの内緒の贈り物を見て、驚き微笑み合うのはもう少しだけ先のお話――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

綺麗な花と宝石が取れたね。さあ、何作ろうか。家族3人でお揃いのブレスレットか。お揃いのはダイヤモンドのがあるけどもう片方の手の分作るのもいい。家族で一緒に作ろうかね。

カーネリアンを小さく削って、サルビアの花と交互にワイヤーに繋いでいくよ。まあ、これぐらいの細工は出来る。出来上がったら、ダイヤモンドのも併せて家族で見せ合おうかね。また思い出が出来たね。これからも家族皆で力を併せて進んでいこう。約束だよ。(奏と瞬を抱きしめる)


真宮・奏
【真宮家】で参加。

トビエイさんとエメラルドさんの協力でとても素敵なものが採れました!!家族お揃いのブレスレット作りたいです!!お揃いのブレスレットはダイヤモンドのがありますが、片手分だけなので、もう片方分作るのもいいと思いまして!!

クリソプレーズを丁寧に削って、ブルースターを真ん中に一つだけ。ぶきっちょなたちなので、瞬兄さんにフォローして貰いながら作りますね。ダイヤモンドと今回作ったお揃いのブレスレットを見せ合って満足。母さん、苦しいです~。はい、これからもずっと一緒にいましょうね。(響の腕の中でにっこり)


神城・瞬
【真宮家】で参加。

ええ、トビエイさんとエメラルドさんのご厚意で素晴らしいものが手に入りましたね。お揃いのブレスレットですか?そうですね、ダイヤモンドのブレスレットの他にもう片方の手の分を作るのもいいでしょう。

器用にクレマチスとアマゾナイトを交互に繋ぎながら、危なっかしい手つきの奏をフォロー。出来上がったブレスレットとダイヤモンドのブレスレットを見せ合って微笑みます。ええ、これからもずっと仲良く一緒にいましょうね。(響に抱き締められて満更ではない顔で)



●腕の中に大事なもの
「綺麗な花と宝石が取れたね」
「トビエイさんとエメラルドさんの協力でとても素敵なものが採れました!!」
「ええ、トビエイさんとエメラルドさんのご厚意で素晴らしいものが手に入りましたね」
 それぞれが入手した水晶花と宝石を眺め、三人は嬉しそうに顔を見合わせた。
 これからの自分たちの決意、祈りを込めた花と宝石。
「さあ、何作ろうか」
 そう響が声をかけると、奏がはいっ!と元気よく手を上げた。
「家族お揃いのブレスレット作りたいです!! お揃いのブレスレットはダイヤモンドのがありますが、片手分だけなので、もう片方分作るのもいいと思いまして!!」
 輝く迷宮で自分たちが願うものの花や宝石を選ぶと決めていた。
 だからこそ、それで作るものは家族一緒のものだったらなと奏はずっと考えていたのだ。
「お揃いのブレスレットですか? そうですね、ダイヤモンドのブレスレットの他にもう片方の手の分を作るのもいいでしょう」
「お揃いのはダイヤモンドのがあるけどもう片方の手の分作るのもいい。 家族で一緒に作ろうかね」
 奏の提案に、瞬も響も異議なしと頷く。
 両の手に家族揃いのものがあるのだ。
 これ以上の加護はないだろう。
「さ、それじゃ早速作っていこうか……奏は大丈夫かい?」
「もう! 私そんなに心配されるほどじゃ……!」
「大丈夫、何かあったら僕がフォローします」
「瞬兄さんまで!?」
 二人に心配され、少しだけ拗ねたように頬を膨らませる。
 心配されるほどじゃとは言ったが自分が不器用であることは、本当は重々承知しているのだ。
「うぅ……万が一はよろしくお願いします……」
「あぁ、良いものを作ろう」
 少し照れくさく、小さな声でぽつりと呟くと瞬が優しく頭を撫でる。
 そんな光景を響も愛おしそうに眺めながら、自身の手に入れたカーネリアンを小さく丁寧に削りながら、サルビアの水晶花と交互にワイヤーで繋いでいく。
 奏はやはり苦戦はしながらも、瞬の手伝いを受けながらも響を真似て丁寧にクリソプレーズを削っていく。
 ちょうどよいサイズまで小さくすれば、ブルースターを中心に一つ配置するようにしてクリソプレーズで繋いでいく。
 瞬は、しっかりと奏をフォローしながら器用に自身のブレスレットを作っていく。
 こちらは響と同じようにクレマチスとアマゾナイトを交互に繋ぐ。
「うん、できた!」
「はぁー……私のも形になりました!」
「僕の方も問題なく」
 出来上がった響の家族への愛が詰まった赤のブレスレット、奏の希望と優しさが詰まった青と翠のブレスレット、瞬のこれからもより良い自分であることを誓った紫と翠のブレスレット――そして、三人揃いのダイヤモンドのブレスレット。
「わぁ! いい感じに出来ましたね!」
 満足そうに微笑む奏に響も瞬も頷く。
 また一つ、家族の絆が深まったようで――。
「また思い出が出来たね!」
「わっ!?」
「え?」
 それがとても嬉しくて、響が勢いよく奏と瞬を抱きしめる。
 大事な家族が腕の中。
 これ以上幸せなことはない。
「これからも家族皆で力を併せて進んでいこう。 約束だよ」
 優しく響く母の声。
 母の腕の中で、奏と瞬が瞳を合わせて微笑んだ。
「はい、これからもずっと一緒にいましょうね」
「ええ、これからもずっと仲良く一緒にいましょうね」
 でも、苦しいからちゃんと力加減はしてよねと微笑む奏と、それ以上の言葉は発さずともまんざらでもない表情で瞬も頷き返し。
 大事な母の背を、子供たち二人で抱きしめ返すのであった。
 これからも、ずっと一緒に。
 それは永遠の約束。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朧・紅
シュガーと
紅人格で同行◎

とぅっても楽しかったですね!

ペンダントは夏の海でのお揃いがあるですから他ので!

そこは僕に任せるです!
お揃いのハートのブレスレットで苦手そうな所を受け持つもこちらも少し手間取って
えへへーと笑っちゃう

個人作業は遠目にしゅーちゃん眺めて思案
ブローチ…んー、髪飾りに!
良く見るとお花の一つがうさぎさんの形になってる感じで
しゅーちゃの綺麗な髪には紛れないようかわゆいリボンでボリューミーにしたいです!
少し不安ですから千夜子さんに感想を聞いて
兎ラッピングでふぉーゆー!

耳飾りを受け取ればわぁわぁ大興奮
回れば耳元でキラリ揺れるのです

チーズ!
仲良さげに満面の笑顔でプレゼント強調するポーズ!


シュガー・ラビット
朧・紅と同行◎

すーっごく楽しかったね!

和気あいあいと手を繋いでやってきたふたり。
花はどうしようか、宝石はこんな感じにしたいよね、なんて楽しそうに語り合って。

やっぱり、作るならアクセサリーにしたいよね!

シュガーのおてては肉球なので細かい作業が苦手みたい。
四苦八苦しているかも?

ペアのアクセは二人で一緒に作って、秘密のプレゼントは別作業。
最後に可愛くラッピングしたらプレゼントフォーユー!

それじゃあ記念に一枚残そうか。
いくよー!はい、チーズ!

相手へのプレゼント🎁
ハートのブレスレット(お揃い):合わせると四つ葉のクローバーになるよ!
水晶花の耳飾り:ペンステモンの様な紅紫水晶の耳飾り。キラキラ揺れます。



●Best Friend
「とぅっても楽しかったですね!」
「すーっごく楽しかったね!」
 二人仲良く手を繋ぎながら帰ってきたのは、紅とシュガーだ。
 繋いだ手と、もう片方の手には先ほど手に入れたお揃いの桜色に輝くシャンパンガーネット。
 何度も宝石を重ね、クローバーの形を楽しみ、これをどのようにお揃いのアクセサリーにするのかを話すのはとてもドキドキでワクワクな時間だったのだ。
「お話ししていたらあっ!という間でした!」
「本当だねー! アクセサリー何にするか決まらないままついちゃった!」
 そう言ってふふっと笑い合う。
 一緒に作業台へと向かい、二人そろって同じ向きにこてんと首を傾げ悩み込む。
「ペンダントは夏の海でのお揃いがあるですからねぇ」
「でもせっかくなら一緒に身につけられるやつがいいよねぇ」
「(そして、しゅーちゃへのプレゼントはブローチか髪飾りにしたいですからそれ以外がいいですね)」
「(くーちゃへのプレゼントは耳飾りにしたいからそれ以外がいいかなぁ)」
 サプライズのプレゼントについては心に秘め、二人でうんうん唸る。
 そして、はっ!と閃いたと思うと揃って顔を見合わせる。
「「ブレスレット!!」」
 ほら、やっぱり揃った!
 それもまた嬉しくてきゃっきゃとはしゃぐ。
「よーし! それじゃ、最初にお揃いのブレスレット作っちゃお!」
「おー! がんばるです!」
 二人そろって拳を上げて、まずはブレスレットからと薄桃色の宝石と、白と赤のビーズを組み合わせようと作業を始めるが――。
「うむむ……ワイヤーに通すのが……」
 柔らかくてふかふかなシュガーのおてて。
 ぷにぷにの肉球も、小さくて細かい作業をするにはどうしても不向きで。
「そこは僕に任せるです!」
 ふふん、と胸を反らし意気揚々とシュガーの分まで紅が作業を行う。
 一つ一つ丁寧に、大事な親友とのお揃いのアクセサリー。
 気持ちを込めて、想いを乗せて繋げていく。
 それは、手付きの良いものではなかったけれどだからこそ愛おしく。
「しゅーちゃ! できたよっ!!」
「ありがと、くーちゃ! だいすきっ!!」
 時間かかっちゃったけど、と照れ笑いを浮かべる紅に感謝の気持ちをいっぱいいっぱい込めたハグで返す。
「えへへー、僕もしゅーちゃがだいすき!」
 大好きには大好きで、ハグにはハグで。
 負けないぐらいぎゅーっと抱き返す。
「ふふー、それじゃお揃いは完成したから」
「次は、お互いのプレゼント……ですねっ!!」
 完成するまでは内緒だから、と今度は二人はちょっとだけ離れた場所でそれぞれの作業を始める。
 すでにイヤリングにしようと決めていたシュガーはすぐに作業に入る。
 やはり、その手は細かい作業は苦手だけれども。
 これはシュガー一人で作らねばならぬもの。
「これを金具に通せば……っと」
 ペンステモンの様な紅紫水晶花をそっとピンクゴールドの金具に通す。
 うまく通れば、しゃらんと紅紫水晶花が揺れる。
「できたっ!!」
 嬉しそうに微笑みながら、最後の仕上げのラッピング。
 赤いお花が描かれた袋にそっとイヤリングを入れて真白のリボンでぎゅっと締めれば完成だ。
 一方その頃、紅の方は。
「うーん、うーん……ブローチと髪飾りどっちがしゅーちゃに似合うでしょうか……」
 一生懸命作業をしているシュガーの背中を眺めながら未だアクセサリーが決めきらない様子。
 しかし、作業をしながら揺れるシュガーの髪を見て――。
「髪飾りにするです!」
 あのふわふわで綺麗な髪を彩る髪飾りになればいいなと。
 彼女のような可愛らしいうさぎに見える花弁を持った桜色の水晶花。
「しゅーちゃの綺麗な髪には紛れないようかわゆいリボンでボリューミーにしたいです!」
 その花を中心に、大きめのリボンで髪飾りを。
 リボンの色は紅。
 いつものブラウンのリボンも可愛いけれど、紅色のリボンだったらお揃いにならないかなって。
「ブレスレットもお揃いにしたし……リボンもお揃いはだめでしょうか……」
 むむむ、と唸りながら出来上がったリボンの髪飾りを見つめる。
 そんな折りに近くを通りかかったのは煌く迷宮へと案内をしたグリモア猟兵の少女、薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)だ。
「あ! 千夜子さん!」
「はい? どうかしましたか?」
 こそっと、見てほしいのです。
 そう言って自身の作ったうさぎの水晶花を付けた紅のリボンを見せる。
「あのですね、しゅーちゃへの内緒のプレゼントなのです。 僕のリボンとお揃いの色なのですがしゅーちゃは喜んでくれるでしょうか? 形とか大きさも大丈夫ですか?」
 揃いのブレスレットもあるからもっと別の色とかにした方がいいのだろうか、と不安な点を千夜子に伝える。
 やっぱりせっかくあげるプレゼント、喜んでほしいのだ。
 そう告げるような瞳は、少しだけ自信がないようで。
「まぁ、綺麗な紅色ではないですか! シュガーさんの白の髪にもとてもお似合いだと思いますよ。 あら、お花はウサギさんですか? すごく素敵なものを見つけましたね」
「本当!?」
 千夜子の言葉に、紅の表情が一気に明るくなる。
 その表情を見て、微笑みを浮かべてまた千夜子が続けた。
「えぇ。 お揃いのリボンと、お揃いのブレスレット……それを付けた大好きなお友達とのお出かけ、楽しくないなんてことあります?」
「ううん! 絶対楽しいです!!」
 ほら、だから大丈夫ですよ。
 そう言った千夜子に後押しされるように、最後に白のふわふわウサギが描かれた袋に髪飾りを入れてこちらも赤のリボンでウサギを作ってラッピング。
「しゅーちゃ! できました!」
「こっちもできたよ、くーちゃ!」
 それじゃ、せーので交換ね!そう言って同時に差し出されたプレゼントを見れば。
「「わぁ!! かわいい!!」」
 シュガーは紅のウサギリボンで早速髪を結えば、紅の耳では紅紫水晶花がキラリと揺れる。
「ねっ! 記念に一枚撮ろ!」
「はいです!!」
 はい、チーズ!
 その掛け声とともに、繋いだ手と一緒に合わさるクローバーの宝石飾り。
 髪と耳でそれぞれ輝く友情の証とともに、大事な瞬間を写真にも収めて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

吉備・狐珀
水晶花も宝石も探していたものが無事揃いましたね。

依頼に危険はつき物。彼を護ってくれますようにと願いをこめて作るのはループタイ。
まずはペンダント部分。
台座の中心にブローディアを置いて縁をラピスラズリで飾ります。
綺麗に並べたら崩れないようにコーティング。
紐の先端につけるアグレットにエメラルドを装飾を施そうと思うんですけど…。うまくできるかな…。
月代、応援してくれんですか?ありがとうございます、できそうな気がしてきました!
先端に穴を慎重に開けてここにエメラルドを…、できました!
あとは紐を通して、完成です!
月代が手伝ってくれたり応援してくれたおかげですよ!

あとは渡すだけですけど…喜んでくれるといいな。



●君のくれた勇気
「水晶花も宝石も探していたものが無事揃いましたね」
 ほっと、安堵の息をついた狐珀だがのんびりもしていられないと気合を入れて作業へと取り掛かる。
 机上に並ぶのは、青紫色をしたブローディアの水晶花とラピスラズリにエメラルド。
 依頼に危険はつき物。彼を護ってくれますようにと狐珀が作るのはループタイ。
 いつも彼が身に纏っているものだからと選んだのだ。
「まずはペンダント部分ですね……」
 守護の想いを込めた水晶花を台座の中心にそっと置く。
 まるで青き星のように輝くそれを囲うように、幸運を呼び寄せるラピスラズリを配置していく。
 崩れないように、丁寧に丁寧にと行うコーティングは、まるで自分の気持ちをも一緒に閉じ込めているようで。
「な、なんだかどきどきしてきましたね」
 それは、緊張からくるものか――それとも、胸に過る彼の姿を思い浮かべてか。
「紐の先端につけるアグレットにエメラルドを装飾を施そうと思うんですけど……」
 エメラルドを片手にじっと取り付けるさきのアグレットを見つめる。
 ループタイのメインは水晶花の方だけれども、こっそりと添える愛の石。
 彼がこの石の意味に気付くかどうかは分からないけれども、それでもこの石にも狐珀のとびきりの想いが詰まっているのだ。
「うまくできるかな……」
 そう呟く狐珀を励ますかのように、月代がそっとその手に寄り添った。
 大丈夫、うまくいくよ。
 そう言っているかのように見つめる瞳に狐珀の顔にも笑みが戻る。
「月代、応援してくれんですか? ありがとうございます、できそうな気がしてきました!」
 優しく月代を一撫でして勇気をもらう。
「先端に穴を慎重に開けてここにエメラルドを……」
 手順を口に出し、反復確認をしながら作業を進める。
 丁寧に、ゆっくりと。
 月代も見守る中そっとエメラルドを置き――。
「できました!」
 ぱぁっと表情が明るくなる狐珀と、ハイタッチするかのように月代がその両手に向かって飛び跳ねた。
 そんな月代をぎゅっと抱きしめ。
「月代が手伝ってくれたり応援してくれたおかげですよ!」
 月代がそばにいてくれたら何でもできそうです!
 そう伝える狐珀になんだか月代の表情も満足気だ。
 最後は、紐を通して完成――ではあるけれど。
「あとは渡すだけですけど……喜んでくれるといいな」
 そう、本番はこの後に迫ったクリスマスだ。
 そっともう一度月代を抱きしめ問いかける。
「また月代の勇気を分けてくれますか?」
 その問いかけに、もちろんと言わんばかりに月代が一声鳴いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

氷雫森・レイン
水晶は六角柱状に晶出するのが普通だから、てっきりどれも蓮の花の様な形かと思っていたのよね
勢いで苞ごと採ってきたけどポインセチア…どうしようかしら
花言葉としては望んだものに違いないわ
苞と花を分離して苞は傘裏で首飾りに仕舞う
そしてついでで折ってきた水晶1本を筒状に刳り抜いてポインセチアの水晶花と、予め持参してきたヒソップの乾燥花を入れて
「専用のオイルを注いでコルクで蓋をして…」
後はコルクと水晶が重なってる所に慎重に小穴を開ければ試験管ハーバリウムのペンダントみたいになるわ

プレナイトは肌に当たっても痛くない様な研磨だけして組紐とゴム糸を使ったシンプルなブレスレットに

作業は全部見えざる輝きの手を使うわ



●煌めきのハーバリウム
「水晶は六角柱状に晶出するのが普通だから、てっきりどれも蓮の花の様な形かと思っていたのよね」
 まさか、ちゃんとした花の形になっていたなんて。
 そんなことを想いながらレインは水晶の迷宮から取ってきたポインセチアの水晶花を見つめていた。
「花言葉も気に入ってはいるけれども……天泣、私の願いを潤して」
 と、少し思案した後そっと合わせて採取していた通常の六角柱状の水晶を一本取り出す。
 精密作業を行うのであれば、サイキックエナジーで形成された手で行う方が確実だ。
 慎重に、水晶をくりぬきまずは筒状へと。
 サイキックエナジーの手は水晶にちょうど良いサイズへと変わり、器用に道具を扱っていく。
「次は……ポインセチアを茎と花に切り分けて」
 と、細かい作業を引き続き念動の手に任せると、レイン自身はヒソップの乾燥花とハーバリウム用の専用オイルを準備する。
 レインが作ろうとしているのは水晶ハーバリウムのペンダント。
 そっと、水晶にポインセチアの水晶花とヒソップを入れオイルを流す。
 ゆらりと水晶の中で水色の水晶花と紫の乾燥花が揺れる。
 祝福と浄化の二つの花がこれから守ってくれますように――。
「最後はコルクで蓋をして……」
 そっと、コルクで水晶を閉じる。
 そして、コルクと水晶が重なってる所に慎重に小穴を開ければ試験管ハーバリウムのペンダントの完成だ。
「うん、なかなか良い出来じゃないかしら」
 通すのは紐にするか、チェーンにするかはもう少しだけ悩むとして。
 あともう一つ手に入れた護り石――爽やかな風をも思わせる淡い緑のプレナイト。
「こっちは……ブレスレットがいいかしらね」
 形を整え、肌に当たっても痛くないよう研磨を引き続き念動の手で行わせながら、組み合わせる組紐とゴム紐を選ぶ。
「これはシンプルにしたいわね……さて、色はどうしようかしら」
 そうやって悩む時間も楽しいもの。
 ふふっと微笑みながら、宝石と組紐の色を合わせてアクセサリー作りの一時を楽しむのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫崎・宗田
武器飾りは作った事あるんだが…
薄荷、悪いが手伝ってくれるか
不恰好なもん渡せねぇだろ…(困ったように頭を掻き)

今回は簪にすることにした
あいつ姉のために髪伸ばしてるみてぇだし
年に数回使ってくれりゃそれで構わねぇ

簪のベースになる二股の串から垂れ下がるように2本の細い鎖を吊るし
短い鎖の先端に球体のイエローメノウを固定
少し長めの鎖の中央にホワイトオパールを嵌め込み
先端に十字架型のスタウロライトを固定

琥珀と赤の水晶花は串に目立つように固定
シンプルな方が使いやすいだろ

ところで…俺、花の事はさっぱりなんだ
チビに聞くのもなんだからな…なんて花だこれ

渡す時に伝えるかは内容次第だな
あいつなら知ってそうなもんだが



●想告花簪
「さて、武器飾りは作った事あるんだが……」
 アクセサリーと言った類は経験なく、宗田が声をかけたのはグリモア猟兵の少女、薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)だ。
「薄荷、悪いが手伝ってくれるか」
「あ、宗田さん! 手伝い……あぁ、なるほどです。 もちろん、まかせてください!」
 こちらが何も言わないうちに、相手を察せられてしまったのはなんとも言えない心持ちではあるのだが。
 そんなことよりも。
「不恰好なもん渡せねぇだろ……」
「えぇ、えぇ! ステキなものを作りましょうねっ!!」
 今はこのプレゼントを上手く作りきるのが優先だ。
 困ったように頭を掻く宗田を見つめる千夜子の目は優しい――それが余計に刺さるのだけれども。
「それで、プレゼントはどのようにするかは決めていらっしゃるのですか?」
 手伝いをするにしても自分は何を手伝えばよいのか、それを確認することも含めて千夜子が問う。
「あぁ、今回は簪にすることにした。 あいつ姉のために髪伸ばしてるみてぇだし……年に数回使ってくれりゃそれで構わねぇ」
「(……数回どころか日常使いになるのでは、とも思うのですが……)」
 意外と控えめなのですね、とは思うものの。
 もしかしたら『とっておき』の髪飾りになれば、確かに年に数回になるかもしれないですね、などと思い笑みを漏らす。
「では、簪であれば使う素材はこの辺りですね。 宗田さん、手先は器用な方です?」
「あぁ、助かる……ん?まぁ、それなりだとは思うが」
 ふと、確認された言葉に宗田が頷いた。
 手伝いをするにあたってとのことだろうとは思うが意図を確認するべく続きを促す。
「デザイン等はご相談に乗りますが、やはり『宗田さんが作った』というのが大事かと思いますので」
「ん、そこは最初からそのつもりだ」
 よっぽどであれば手伝いをするべきかとも思っていたようだ。
 宗田の言葉を聞き、それならばと並べられたパーツと宗田が採取してきたローダンセの水晶花とホワイトオパールとイエローメノウ、スタウロライトをあれやこれやと合わせ始める。
 先に全体のデザインを決めてから作業に取り掛かろうという流れだ。
 デザインの相談をし、千夜子が宝石等の研磨を手伝い準備ができたものから宗田が組み合わせていく。
 簪のベースになる二股の串から垂れ下がるように2本の細い鎖。
 短い鎖の先端に球体にしたイエローメノウは彼の身体を護るように。
 少し長めの鎖の中央にホワイトオパールは彼の精神を護るように。
 そして先端に十字架型のスタウロライトは魔を祓うために。
「最後が、これだな――なぁ」
 琥珀と赤のローダンセの水晶花を見やり、宗田が千夜子に声をかけた。
 振り向いた千夜子に少しだけバツの悪そうな顔で問いかける。
「俺、花の事はさっぱりなんだ。チビに聞くのもなんだからな……なんて花だこれ」
「こちらの花はローダンセ、広葉の華簪とも言われますからそれもあって簪に選ばれたのかと思っておりましたが……」
 知らなかったのですね、とくすくすと千夜子が微笑んだ。
 そして、そのまま言葉を続ける。
「花言葉は色々ありますが――『変わらぬ想い』」
 宗田がチビと呼ぶ、千夜子の友人を大切に想っているであろうことは見ていれば分かる。
 気付いていないのは本人ばかりというやつである。
 その感情が、どのような想いを内包しているかは千夜子の知らぬところではあるがその花言葉は間違いではないだろうと告げたのだ。
「あと、彼らしいと言えば……『光輝』と『飛翔』も似合っているかと思います」
「なるほどな……」
 今知ったその言葉を、渡すときに伝えるかどうかはその時次第。
 やはり意地悪したくなるかもしれないし。まぁ、言わずとも花に詳しい彼のことだから知っているかもしれないが。
 そんなことを想いながら、そっと最後の仕上げ――琥珀を守るように煌く赤の花弁が美しいローダンセの水晶花を簪へと取り付ける。
「……さて、どんな反応するかな……」
 渡したときの彼の反応を想像し、くくっと楽しそうな笑みを浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月見里・華夜
「さてでは今回の総仕上げですね、腕がなります」
『余計な細工はNGだぞ』
さて、先輩へのプレゼントは決まっている当初の予定通りのブローチをエメラルド女史のアドバイスを活かした形にフォリアには本人から散々口出しが入りつつもナイスな装飾を
『流石忍者だ、手先は器用だな』
(センスは斜め上だけど)
「あとは…朝野さんに頼まれたものですかね」
星芒邸の仲間達のプレゼントを作って欲しいと頼まれていたのだ、渡す仲間が宣伝してるクエストに行くのは恥ずかしいそうな
「おじさんって面倒な生き物ですね」
せっかくなら部屋に飾れる小物がいいかもなどと考えながらそれとなく千夜子さんから皆さんの好みを聞きつつ創作作業を続けます



●贈り物と内緒のミッション
「さてでは今回の総仕上げですね、腕がなります」
『余計な細工はNGだぞ』
 わかってますよ!!とフォリアからのツッコミを受けながら華夜も他の猟兵たちに続くようにとアクセサリー加工へと取り掛かる。
「先輩には予定通りのブローチですね」
 シルバーの台座に赤、青、紫の三色に染まったカーネーションの水晶花を中央に。
 そして、水晶花を囲うように誕生石のガーネットを――。
「五芒星のように配置するのはどうでしょう?」
『お前のセンスは前衛すぎるんだよ! 大人しくしとけ!』
 守護力が上がりそうなんだけどなぁ……と思いつつも五芒星は諦め彼女の三つの人格を表すかのように正三角形となるように配置。
『流石忍者だ、手先は器用だな』
「貴方、私をなんだと思っているんですか」
 全く失礼なと、器用な手先で綺麗に仕上げていく。
 そして自身の――否、相棒の外套につける装飾の加工も手際よく進めていく。
 そして真剣なまなざしでヒナゲシの水晶に彫りを入れていく。
『おい……お前、何をする気だ』
「ふふふ……花弁にですね、龍の模様を彫ろうかと」
 器用にもほどがあるだろ!?そんなツッコミを右から左へ受け流しなんとも器用に花弁を割ることなく龍の姿を刻み切ってしまったのだ。
 恐るべし忍者。
「あとは……朝野さんに頼まれたものですかね」
 その人物は、自身と同じ旅団に所属する男。
 どうやら旅団のメンバーへのプレゼントを用意したいのだが、この場にいるグリモア猟兵はその旅団の団長である。
 さすがにね、おじさん恥ずかしいから!華夜ちゃん頼むよと頭を下げられては流石に断るのも忍びない。
 いや、私も同じ旅団ですけどとは思ったけれども。
 まぁ、先輩の少女に渡すものだと言えば団長も納得するであろう。
「おじさんって面倒な生き物ですね……あ!千夜子さん!」
「華夜さんも来てたんですね、作業は順調ですか?」
 件のグリモア猟兵の少女、薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)が近くを通りかかったことをいいことにそっと呼び止める。
「えぇ、私の方は順調……じゃなかった、ちょっとだけ悩んでまして。 千夜子さんの意見も参考にできたらなぁと」
「ほうほう。 私にできることでしたらお答えしますよ」
 新たなミッション、星芒邸の皆の好みを把握するを達成するべく華夜は自身の交渉スキルを発揮すべく果敢に挑むのであった。
 その結果がわかるのはクリスマス当日、まだ少しだけ先のお話。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レイブル・クライツァ
渡せるかの懸念が有ったのは、渡したい人が複数故だったりするのよ
人はそういう時に欲張って頑張るのよね?
作りたいのは手鏡の装飾部分と
鍔の柄部分に埋め込むのと、懐中時計の装飾部分
…物理的なお守りに出来たらとか、贈る側らしさは残しても良いとは思うのだけれども

地味になり過ぎず、ともなると(構図を軽く書いてみつつ)手鏡のは星を散らす様に琥珀も混ぜましょうか
鍔は重心の偏りで使い辛くなってはいけないから(瑪瑙の形を整えつつ)黒瑪瑙の量が均等になるように細心の注意を
懐中時計は…振り回して護身用にも使えたら的な感じだから、所々に散りばめてお洒落だけれども丈夫でぶつけたら痛い的な感じで

…ラッピング、どうしようかしら



●人形の想い
「渡せるかの懸念が有ったのは、渡したい人が複数故だったりするのよ……人はそういう時に欲張って頑張るのよね?」
 先ほど会った宝石人形を思い出してみれば、レイブルは少しだけ自身がまるで人のように感情豊かに笑っていた彼女のように微笑んだような気がした。
 もしかしたらそれは気のせいだと思われるぐらいの表情の変化だったかもしれないけれど。
「(作りたいのは手鏡の装飾部分と……鍔の柄部分に埋め込むのと、懐中時計の装飾部分)」
 贈りたい相手と、その相手に贈るアイテムをイメージする。
 感覚的なものに従ってもいいのかもしれない、とは思いつつきっちり作るべく紙にまずデザインを起こすのがなんとも自分らしかった。
「(……物理的なお守りに出来たらとか、贈る側らしさは残しても良いとは思うのだけれども)」
 なんて、と言葉には出さずとも想いを込めて構図を起こすべくペンを走らせる。
 手鏡の装飾は、闇夜のような黒瑪瑙と星を散らす様に琥珀も混ぜましょう――それは、きっと綺麗な夜空になる。
 鍔は重心の偏りで使い辛くなってはいけないから、黒瑪瑙の量が均等になるように細心の注意をと作業に当たっての注意点もそっと残す。
 懐中時計は……振り回して護身用にも使えるように、所々に散りばめるのがお洒落だけれども丈夫でぶつけたら痛い的な感じで……となると、この辺りのものは球体でなく六角形などの形に研磨しましょう。
 そうして書き上げたデザイン画は、自分が思っていた以上にうまくできたようだ。
「あとはこれを忠実に再現すればいいわけだけど……」
 得意分野よね、と戸惑うことなく作業を始める。
 構図と全く同じサイズに研磨し、形を整え寸分の狂いなくコーティングを行う。
 それは、人形ゆえに得意とする精密作業。
「よし、出来は上々」
 うん、と頷き手鏡、鍔、懐中時計をそれぞれ見やる。
 これでプレゼントは準備できたけれども――。
「……ラッピング、どうしようかしら」
 贈り物はなんとか形にできたが、相変わらず自身のセンスには自信はないのだ。
 誰かに聞いてみようかとも思ったけれど。
「いえ、今日は自分で選んでみるとしましょう」
 もしかしたら、笑われてしまうかもしれないけれど。
 最後のラッピング――レイブル自身が選んだもので包んでみたいと思ったのだ。
「贈り物の色としては明るい方がいいのかもしれないけれど」
 そう言いながら手に取ったのは黒いレースのラッピング袋。
 これならレイブルからの贈り物だと分かりやすい気がしたのだ。
「……喜んでくれるかしら……」
 そう心配するココロが人間らしいのだ、と指摘するものはその場にはいなかったけれど。
 もしかしたら、おせっかいな宝石人形がそっと視守っていたかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

国栖ヶ谷・鈴鹿
※千夜子に声を掛けて!
プレゼント作るから、ちょっとアドバイスも欲しいしね!

【贈り物】
材料は水晶の花、マリーゴールドの橙色に、エメラルドの宝石をひとつ添えて。

「ねぇ、千夜子はコレどんな風にすると良い?千夜子がこんなの欲しいなって思う形のアドバイスが欲しいなって!」


ぼくは首飾りやブローチも良いかなって思うけど、千夜子の意見を大事にしたいね。

篭めた想いは友達の好きな色の宝石に友情の印の橙の花。

完成したら千夜子にそっと手渡しして、
「どうかな?気にいってもらえた?ぼくからの友達としての贈り物、クリスマスを楽しみにしてたのは千夜子も同じだと思ったからね」

もしぼくの気持ちが届いたなら、それはきっと暖かい。



●陽の輝き、緑の煌めき
「千夜子ー!!」
「あ! 鈴鹿さん、お帰りなさい!」
 煌きの迷宮から戻ってきて、こちらに向かって駆けてくる鈴鹿を見やるとグリモア猟兵の少女、薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)はにこやかに出迎えた。
「良い水晶花など手に入れられましたか?」
「うん、もちろん! ねぇ、千夜子はコレどんな風にすると良いと思う? 千夜子がこんなの欲しいなって思う形のアドバイスが欲しいなって!」
 千夜子の問いかけに答えながらも、目をキラキラと輝かせて逆に鈴鹿が質問責めに。
 ぼくが取ってきたのはこれなんだけどと、そのまま千夜子の手を取り作業台の前へ。
 そして、橙色のマリーゴールドの水晶花とエメラルドの宝石をそっと並べる。
「え、私の意見でいいのですか?」
「千夜子の意見が聞きたいんだ。 ぼくは首飾りやブローチも良いかなって思うけど……」
 千夜子の意見を大事にしたい、というのはぐっと飲み込む。
 だってプレゼントしたい相手は目の前にいるのだから。
「そうですねぇ……このマリーゴールドのサイズ感とか可愛らしさの感じだと首飾り――チョーカー的なのもいいと思うのですが」
「そっか! チョーカー!! ありがとう、千夜子ちょっと待っててね!!」
 ぶんぶんと手を取って、礼を述べる。
 ちょっと待っててと言われた千夜子の方は目をぱちくりとさせてこくこく頷きながら鈴鹿を見守る。
 これ、と決めてしまってからの鈴鹿の行動は早かった。
「(水晶花は台座に乗せて……チョーカーはレースとか似合うかな? 花をよく扱っているって聞いたから花の模様がいいかもしれない! それで、台座とレースを繋ぐようにエメラルドを置けば……)」
 頭の中でデザイン案を纏めると、それを再現するべく自由に使ってよいと用意されたパーツ置き場を見て回る。
 これと、これを合わせてと迷いなくパーツを選ぶと急ぎ作業台へと戻る。
 ファッションやデザインには自信がある。
 あとは、彼女を想って完成させるだけ。
 エメラルド――彼女の瞳と同じ、翠色。彼女が好きだと言った色。
 マリーゴールドの水晶花――暖かなお日様の色は友情の印の橙色。
 それに白の花レースを組み合わせれば可愛らしい花のチョーカーの出来上がり。
「できたっ!! はい、これは千夜子に」
「え……えぇっ!?」
 そして、完成したチョーカーは千夜子へと差し出される。
 予想外のプレゼントに千夜子は目を丸くしてチョーカーと鈴鹿を交互に見比べる。
「どうかな? 気にいってもらえた? ぼくからの友達としての贈り物、クリスマスを楽しみにしてたのは千夜子も同じだと思ったからね」
「気に入ってもらえたも何も……! 嬉しすぎるのですが、お返しが準備出来てないじゃないですかーっ!!」
 その表情を見れば喜びを抑えることのできない笑みを浮かべた千夜子の姿。
 それを見て鈴鹿も嬉しそうに頬を緩ませる。
「ふふ、だって驚かせたかったんだ!」
「驚きすぎですっ! 本当にありがとうございます……」
 今は言葉でしかお返しができませんけれどと、大事そうにチョーカーを見つめる千夜子の姿に鈴鹿の心もぽかぽかと暖かくなる。
 それはまるで、柔らかな陽光のような暖かさ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレクシス・ミラ


ネモフィラの水晶花とルビーとタンザナイト
一つの物に加工しようと思う

ベースにするものは持ってきているんだ
懐中時計型の天体時計
ダークセイヴァーでは中々見れない満天の星を文字盤に閉じ込めた物
それと、お守り代わりに…かな
時計なら、日常でも使えると思うし
これも簡単には壊れない…と信じたい

作業に入る前に
グリモア猟兵の千夜子さんにお疲れ様といい物が見つかったと感謝を伝えたいな
…良ければ、だが…あまりこういうのは慣れていないので作業も手伝って欲しいなと

きっといい物が作れる
友の隣で共に想い出を作っていけるように
赤き炎と青き炎の宝石に守護の誓いと願いを
手の中の時計に託す
…喜んでくれるといいな
なあ、…友よ
僕の――



●未来を刻む
「よし! それじゃ、最後の仕上げだな」
 採取してきたネモフィラの水晶花とルビーとタンザナイト、そして懐中時計型の天体時計。
 渡したいものは決まっていた、それに想いや願いを込めるためにアレクシスは煌きの迷宮へと向かっていたのだ。
 この一年の想い出と誓いを夜空の盤面とあの日見たネモフィラをイメージした水晶花に、そしてこれから先の未来を共に刻んで行けることを願った時計に青き星と赤き星を――いや、これは彼をイメージした炎ではあるのだけれども。
「(ダークセイヴァーでは中々見れない満天の星をいつでも見れるように……時計なら、日常でも使えると思うし、これも簡単には壊れない……と信じたい)」
 お守り代わりにとは思っているのだけれども、若干の不安も少しだけ。
 うん、大丈夫。大丈夫のはずだ……きっと。
 そんなアレクシスの前に作業中の猟兵たちの様子を伺いに来たのか、グリモア猟兵の少女、薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)がひょこっと顔を覗かせた。
「こんにちは! アレクシスさんも素敵な贈り物見つけられましたか?」
「あぁ、こんにちは。 おかげさまで……だからこそ、千夜子さんにお礼をと思っていたんだ――ありがとう、そしてお疲れ様も」
 アレクシスからのお礼の言葉に驚いたように目を丸くした後、にこりと微笑みながら。
「いえいえ、こちらこそ。 アレクシスさんもお疲れさまです、そして先日もありがとうございました」
 先日、というのはヒーローズアースでの一件だろう。
 皆さんのおかげで無事に解決できました、と千夜子の方からも感謝の言葉が伝えられた。
 そして――。
「今日はお一人なのですか……あ、なるほど」
「はは。 まぁ、プレゼントを見せるわけにはいかないからね……そして、良ければなのだけれど手伝ってもらえると。 あまりこういうのは慣れていなくてね」
 察したらしい彼女に、照れくさそうにアレクシスも頬を掻いた。
 そして、アレクシスからの申し出には二つ返事で承諾を。
「えーっと、この懐中時計に水晶花や宝石をという感じですかね」
「あぁ、そのつもりでいるのだけれど」
 これをどうやって組み合わせようかとね、と言葉を続けると千夜子もうーんと唸る。
 やはり、外側の蓋に合わせるのはどうでしょう?と二人揃って配置を検討する。
 水晶花はこの位置が、宝石はどこに並べるか?
 そして、あの時みたネモフィラ畑と夜空のように――蓋の下の方にネモフィラの水晶花を、夜空に輝く星のように赤き炎と青き炎の宝石を。
「うんうん、これでよさそうですね!」
「あぁ、とても助かったよ。 ありがとう……きっといい物が作れる」
 もちろんです、と微笑む千夜子にアレクシスも笑みで返す。
「もう祈りや願いは水晶花や宝石にも込められているでしょうけど……どうかまた、その一つ一つを繋ぎ合わせていく際に祈りを込めてあげてくださいね」
 幾重にも重なった願いは、何よりも守護の力に変わるだろうから。
 そう続けた千夜子に頷き、アレクシスが懐中時計と向き合う。
「(友の隣で共に想い出を作っていけるように――赤き炎と青き炎の宝石に守護の誓いと願いを)」
 そして、思い描くは大事な友人であり幼馴染の姿。

 ……喜んでくれるといいな。
 なあ……友よ。
 僕の――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ネフラ・ノーヴァ
引き続きlimuのスズ(f02317)、アオイ(f04633)と参加。

集まった宝石のきらびやかさ、クリスマスにふさわしいな。
ふたりの創作にも関心を寄せつつ、もらった宝石と水晶花は、得意の銀細工でまとめてコサージュに仕立てよう。彩鮮やかな思い出を彫り込んで。
黒曜のカランコエ、弁慶草か。なるほどそれらしい、ウォーマシンには似合いだ。これは剣鞘の飾りにしようか。
エメラルドはいつか恩人に渡すときにのため指輪にする。あの細指に似合うように。


今日は美しくも楽しいひと時をありがとうと、ふたりの手の甲にキスを。
が、スズには逃げられる。フフ、猫みたいだな。


コイスル・スズリズム
引き続き【limu】でおいちゃんとネ姉さんと参加だよ

細工かぁ~!実はすずは手先は器用なんだよね!
宝石を使った細工なんてちょっとどきどきしてしまうよ
二人がなんの躊躇もなく宝石を扱っているのを見て
育ってきた環境と、それから異文化を感じるぅ!

おいちゃんは自然とガーリーなのつくりはりますね

形のないものを愛してきたけど
たまには形にしてみようかな。

銀のプレートを用意して
お揃いのルビーをちょこっと埋め込む
作ったのは、「ルビーが埋め込まれた栞」
自分用にも、これがお土産。

二人が誕生日の時に送った冊にでも使ってよ!

ネ姉さんのキスには
ひゃー!と両手をあげてはしゃぎながら逃げる
嫌じゃないけど、お約束みたいなものだよ!


アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん(f02317)、ネ姉さん(f04313)と

宝石花は今のままで十分きれい
お店の店頭に飾らせてもらうね
青とオレンジの元気いっぱいの花が
ふたりに出会えた時の様に
素敵な出会いを運んでくれるだろう

すーちゃんから貰ったルビー
仕事中に付けるピンにしよう
シンプルにアメピンに留めて
忙しくてもこれを見るたびに元気になれそう

アクアマリンとデザートラピスは
柔らかいコバルトブルーの小さな硝子の香水瓶に添えよう
あの人はジャスミンの柔らかい香りを身に纏っているから

ネ姉さんからの”敬意”は身に余る
小さく頭を下げて受けよう
すーちゃんの栞カワイイ!勿論使うね!
素敵なプレゼントに燥ぐ
いつもありがとう



●煌めきの時間を一緒に
「ひゃぁぁぁ! 壮観っ!!」
「確かに、これはすごいわねぇ」
「集まった宝石のきらびやかさ、クリスマスにふさわしいな」
 三人がそれぞれ入手してきた水晶花と宝石たち。
 色とりどりの水晶花と宝石が煌びやかに並べられ、コイスルは目が眩むようだった。
「ショーケースに並んでいるのは見かけたことあるけどこんなにいっぱいをマジマジと見るなんてはじめてだよー」
 しかもそれを自分で細工するなんて!
 手先は器用だと自負しているけれども、流石にこれはどきどきしちゃう!
「うん、水晶花はこのままでも十分綺麗だから……二人からもらったものはお店の店頭に飾らせてもらうね」
 『limu』をイメージした青いライラック、そして友情の願いが込められたベルフラワー。
 二つの水晶花を大事そうに見やりながらアオイが微笑む。
 この花たちが、ふたりに出会えた時の様に――素敵な出会いを『limu』に運んでくれるだろうと信じて。
「すーちゃんから貰ったルビーは……ピンがいいかしら?」
 シンプルにアメピンに留めれば仕事中でも問題なく使えそう。
 そして、どんなに忙しくてもこのルビーのピンを見ればいつも元気な彼女を思い出し、自分も元気になれるだろうからと。
 ルビーを研磨し、そっとアメピンへと合わせていく。
 そんなアオイの横で、ネフラも二人から貰った赤のホリホックとオレンジのベルフラワーと宝石たちを銀細工のコサージュへと仕上げていく。
「銀細工は得意だし、二人の想いを一つに纏めたものに仕上げたくてな」
 中央にホリホックとベルフラワーを。
 そして、二つの花を囲うようにルビー、アメジスト、ラブラドライトを配置していく。
 なんの躊躇いもなく高価な宝石たちに次々と細工を施していく二人を見てコイスルが顔を覆う。
「育ってきた環境と、それから異文化を感じるぅ!」
 ほんとなんであの二人あんなに躊躇ないんでしょうね?
 びっくりだよ。
 宝石って高価なものだと思うの!普通に買ったらいくらすると思ってるの、これ?
 研磨しすぎちゃったりとか、失敗したらと思うとダメージでかいやつだと思ってるのもしかして私だけ?
「はぁ……しかし、躊躇もないのもびっくりだけど。 おいちゃんは自然とガーリーなのつくりはりますね」
「そうかしら? 自然と好みがでちゃうのもあるかもしれないわね」
 まじまじと見つめるコイスルにアオイも微笑み返す。
 そして、ルビーを付けたアメピンをそっと自分の髪に挿し。
「似合うかな?」
「もちろん!!」
 アオイの綺麗な青の髪に輝くルビーは想像していた以上に似合っていて。
 やはり自分の目は間違っていなかったな、とコイスルも即答で頷いた。
「それで、スズは何を作るんだ?」
 二人の願いが籠ったコサージュに、彩鮮やかな思い出をも彫り込みながらネフラが問いかけた。
 彼女が今日の想い出をどのような形にするのか興味があったのだ。
「(……形のないものを愛してきたけど、たまには形にしてみようかな……)」
 いつもはその時々に過ごした想い出、時間が大事であり形に残すことにはそこまで拘ってはいなかったのだけれども。
 自分の渡したルビーをいつでも使えるようなアメピンに仕上げてくれたアオイ。
 自分とアオイからの贈り物を一つの鮮やかなコサージュに仕上げてくれたネフラ。
 それを見ていたら、自分も何か形に残すのは悪くない気がしたのだ。
「なーいしょ! できあがったら見せてあげる!」
「ふふ、それは楽しみね」
「そうだな。 スズが何を作るのか楽しみにしておこう」
 悪戯っ子のような微笑みを見せた後、二人には隠すようにコイスルも作業を始める。
 どうしようか迷ったものの、コイスルが選んだのはクリスマスベルが描かれた銀のプレート。
 クリスマスらしいもの、やっぱり宝石を弄るのは緊張感があるので加工するのは控えめにと手に入れたルビーをちょこっと埋め込む。
 それを、自分の分そして二人の分も――それは、小さな赤がきらりと輝く銀の栞。
「さて、私たちももう一息だな」
「えぇ、大事な人の分も作らないとね」
 コイスルが宝石加工の緊張感と戦っている間に、ネフラとアオイももう一つのプレゼントに取り掛かる。
「(黒曜のカランコエ、弁慶草か……なるほどそれらしい、ウォーマシンには似合いだ)」
 相棒のウォーマシンを想い、ふふっとネフラは微笑んだ。
 ともに戦場を駆けるのならば、このカランコエが護りの水晶となるように剣鞘の飾りへと。
 そして、宝石人形からもらったエメラルドはいつかの恩人に渡せるよう。
「(あの細指に似合うように)」
 シルバーのリングに細工も施しながらエメラルドを。
 アオイは、空の瞳を持つ優しい彼を想いながら。
 アクアマリンとデザートラピスは柔らかいコバルトブルーの小さな硝子の香水瓶に添えて。
「(あの人はジャスミンの柔らかい香りを身に纏っているから)」
 いつも身に纏っている香りと一緒に貴方を守ってくれるように。
「でーきたっ!!」
 そこにコイスルの明るい声が響く。
 そして、アオイとネフラそれぞれにルビーが填められた銀の栞が渡された。
「二人が誕生日の時に送った冊にでも使ってよ!」
「すーちゃんの栞カワイイ! 勿論使うね!」
「以前に貰ったものに合わせて使えるとは嬉しいな」
 嬉しそうに喜ぶ二人を見てコイスルもまた嬉しそうにはにかむ。
 そして、自身の作業も終えたようでネフラが今日の感謝の言葉とともに二人の手を取り落とすのは。
「今日は美しくも楽しいひと時をありがとう」
 感謝の意を込め手の甲にキス。
「ネ姉さんからの”敬意”は身に余る!」
 そう言いながらも、ふふっと微笑み小さく頭を下げて受けるアオイに対し。
「ひゃー!」
 ばっと両手を上げ、アオイにキスをしている間にそそくさと逃げるコイスル。
 嫌なわけじゃない、だからこそその顔は笑顔のまま。
 これは所謂『お約束』だ。
「おや、逃げられてしまったな」
 フフ、猫みたいだなと駆け出したコイスルを見守りネフラとアオイが顔を見合わせた。
 たくさんの楽しい時間に感謝を。
 それは三人揃っての気持ち。
 今日も、そしてこれからも。
 また一緒に楽しい時間を紡げるように、それぞれの水晶花と宝石に願いを込めて。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ガーネット・グレイローズ
【かんさつにっき】

親愛の気持ちを込めたピンクの水晶薔薇を花束にして、仕事関係者へのプレゼントに。
花言葉の『あなたの思いやり、励ましに感謝します』に因み、本数は八本で。

花束を包み終えたら、次は弟のための首飾りを制作。
ピンクとも、赤紫ともいえない不思議な色合いの石を手に取り、丹念に研磨していく。
石に革紐を通し、完成した首飾りを持ってきた小箱にそっと収める。
いつかまた出会えたなら、あのとき言えなかった本当の事を話そう。
だから、私はずっとおまえを探し続けるよ。

海莉のスマホケースは、デザインと機能をうまく両立させているね(ルーン文字に興味津々)
杏、何か手伝おうか……? あっ、接着剤が(クロスで拭き拭き)


木元・杏
【かんさつにっき】

手には青い緑の水晶、そしてオレンジムーンストーン
透明の石板の土台にのせていく

ん…まずは水晶と宝石、小さく砕く
怪力使って…(ぐるっと皆を見て)は、女の子らしくない(こく)
コンコンと金槌で叩いて割っていく

(ふと海莉を見
海莉、何見てるの?
ルーン文字…初めて聞く
魔術と聞いて魔法を見てみたくてそわそわ
スマホを眺めて目を輝かせ

ん、わたしもがんばる
一粒一粒接着剤をつけ、ピンセットで板にのせていく
……ガーネット、接着剤がむにっと出てくる(つけ過ぎ

海莉に手伝ってもらって
宝石でひまわり、水晶の花は葉っぱぽく飾っていき

ん、きらきらのひまわりワッペン完成

兄と弟、わたしの3人のプレゼント
大切に持ち帰る


南雲・海莉
【かんさつにっき】
花は部屋に活けるわ
いつか、その時の為に大切に取っておく心算

(蒸気機関式の彫刻刀に、魔術用の塗料を借り
宝石複数と、文字一覧を取りだして)
ルーン石を作るつもりなの

皆はどんな感じのものを作る予定?
少しなら手伝えるわよ

杏さんの台座を押さえたり
小太刀さん達の加工を伺ったり

真琴くんはどんな意味を籠めたいの?
それなら健康と、結実のルーンが良いと思うわ
(文字を示し)

ルーン魔術の実例なら
例えばこのスマホケースのルーンは衝撃から護る力があるの
自分で刻んだの
ありがとう(照れ

『戒めの石』には自身の行動を諌め、能力を高める力がある
文字の組み合わせを変えるだけで戦闘にも調査にも使える魔術に昇華できるはず


琶咲・真琴
【かんさつにっき】

材料も集まりましたし
早速、プレゼント作りですね!
お祖父ちゃん達も手伝ってー!(UC使用

お母さんには
勿忘草を花束にしてペリステライトとペリドットをワンポイントにした
小さめのブローチを

親父には
勿忘草とペリステライトとダイオプサイトでステンドガラス風に装飾したネクタイピンを作るよ

あとは……お祖母ちゃんに頼んで持ってきて貰った懐中時計を飾り付け!
青と白のサルビアとアレキサンドライトで浜辺を表現

あ、全部ルーン文字じゃなくても魔力込めたいな
海莉さん、教えてー!

お母さん達には『無病息災』

懐中時計には『心願成就』

え、懐中時計は誰にって?
…………はい、姉ちゃん(ツンデレ



アドリブ歓迎


鈍・小太刀
【かんさつにっき】
アドリブ歓迎

宝石をペンダントに加工
コロンと滑らかな雫型に磨いたら本当に水滴みたい

ふわ、海莉凄い!
魔術的に綺麗な字書くのめっちゃ難しいのに…むむ、負けない!

魔法学園の授業で悪戦苦闘した記憶が蘇るけど
下手なりに頑張ってみる構え

アメジストには癒しのルーンを
お母さん怒ると怖いからね
怒らせるのが悪いって?キノセイキノセイ(目逸らし

黒曜石には人参…じゃなくて幸せのルーンを
まあ一家の大黒柱な訳だし?
家族皆の幸せを護って貰わないと

アイオライトには希望のルーンを
これから歩む長い道のりが
キラキラと輝く希望に溢れていますように

皆はどんな感じかな
懐中時計か…え?私に!?(驚
えと、その、ありがとね(照



●今日の日記はプレゼント作り
「材料も集まりましたし……早速、プレゼント作りですね!」
「うん。私は、プレゼントは決まっているから」
 準備が出来次第、皆を手伝おうかなとガーネットはそれぞれ作業に取り掛かり始めた四人を見つめ優しく微笑んだ。
 まずは親愛の気持ちを込めたピンクの水晶薔薇を花束へと。
「(薔薇の本数は八本……『あなたの思いやり、励ましに感謝します』で日頃の感謝も込めて)」
 花束を包むラッピングペーパーは星空が描かれている。
 宇宙を駆ける『ステラマリア号』をイメージしたものだ。
「うん、中々によくできたものだ」
 これで花束は当日に皆に渡すのみ――そして、次は何時渡せるか分からないもの。
 喧嘩別れしてしまった弟へ、いつか再会し、もう一度姉弟として共に過ごせるように。
 そんな願いを込めて、ガーネットが作ろうと思ったのは首飾り。
 宝石人形が変化・変革の石と教えてくれたレピドライトをそっと手に取る。
 ピンクとも、赤紫ともいえない色合いは、はっきりとこの色だと言い切れない不思議な雰囲気――それは、まるでまだ決まっていない未来のようで。
「(だからこそ、いつか必ず――)」
 もう一度、弟と再開できるその日を信じて。
 丁寧に、丹念にレピドライトを研磨していくのは二人の未来が重なり、輝けることを祈って。
 綺麗に整ったレピドライトに革紐を通し、完成した首飾りを持ってきた小箱にそっと収める。
「(いつかまた出会えたなら、あのとき言えなかった本当の事を話そう)」
 ――だから、私はずっとおまえを探し続けるよ。
 諦めたりなどしない。その決意をレピドライトの首飾りとともに。

「さて、こんな感じかな」
 黙々と作業を進めるガーネットの横で、海莉は入手した宝石と一緒に作業道具として蒸気機関式の彫刻刀に、魔術用の塗料、ルーン文字の一覧を机に並べる。
 水晶花はいつか、その時の為に大切に取っておくつもりで。
 だから今日は宝石だけ、と水晶花はしまい込み海莉は宝石のみを手に取る。
 そんな様子を眺めながら、馴染みのないものたちに杏がきょとんと首をかしげる。
「これは?」
「ルーン石を作るつもりなの」
 ルーン石。杏が海莉の言葉を反芻する。
 初めて聞く単語になんとなく魔術関連なのかなとは思うけれど、と目をしばたかせる杏を見て海莉は自身のスマホを取り出す。
「例えばこのスマホケースのルーンは衝撃から護る力があるの」
 取り出されたスマホケースに刻まれた不思議な文字列。
 杏にその文字を指し示した後、海莉は躊躇なくスマホを地面へと落下させる。
 画面から地面に落ち、ひび割れが起きるか――その瞬間、スマホケースのルーンが光り輝き空中でワンクッション。そして、何事もなかったかのようにことりと地面に落ちた。
「こんな感じね」
「海莉すごい……! 自分で刻んだの?」
「海莉のスマホケースは、デザインと機能をうまく両立させているね」
 わぁ、とルーン魔術の効果に杏が感嘆の声をあげる。
 横で見ていたガーネットも驚いた様子で感心してみせる。
 素直に褒められ、海莉も少しだけ照れくさそうにありがとう、と微笑んだ。
「『戒めの石』には自身の行動を諌め、能力を高める力がある――」
 文字の組み合わせを変えるだけで戦闘にも調査にも使える魔術に昇華できるはず。
 宝石の森で手に入れたダルメシアンジャスパーとにらめっこを始めた海莉の邪魔をしないよう、自分も素敵なものを作ろうとオレンジムーンストーンを杏は手にして。
「ん……まずは水晶と宝石、小さく砕く……怪力で」
 ぐっと、その己の拳で砕こうとしたがふと辺りを見回すと皆金槌やら工具を使って小さくしている様子。
「(これは、女の子らしくない)」
 自身の右手と手の中にある宝石たちを見て、こくりと頷く。
 気付いてよかった……!
 そっと借りてきた金槌でコンコンとちょっとずつ叩いていく。
 そして、砕いた宝石たちを透明の石板を土台に一粒一粒、丁寧に接着剤をつけ乗せていく。
「海莉、手伝ってもらってもいい?」
「えぇ、もちろん!」
 海莉に土台を抑えてもらいながら、杏が作るのはオレンジムーンストーンの結晶でひまわりの花を、あの日の海の想い出を呼び起こす水晶花は葉のように。
 キラキラ輝くひまわりの花を――。
「……ガーネット、接着剤がむにっと出てくる」
「杏、どうし……あっ、接着剤が」
 なかなか順調にはいかないが、ガーネットと海莉の二人に手伝ってもらいながら大事な兄と弟へのプレゼントを作っていくのだった。

「ふわ、海莉凄い! 魔術的に綺麗な字書くのめっちゃ難しいのに……むむ、負けない!」
「本当だー! あ、全部ルーン文字じゃなくても魔力込めたいな……海莉さん、教えてー!」
 ぐぬぬ、となっている小太刀の横で目を輝かせた弟、真琴が海莉のもとへと駆けていく。
 え、そこお姉ちゃんに聞くところじゃない!?
 いやまぁ、得意ではないんですけど!?と魔法学園の授業で悪戦苦闘した記憶が蘇る。
 それでも、自分の手でやることに意義があるはずだと小太刀も気合を入れる。
「(アメジストには癒しのルーンを)」
 大好きな母親にはいつでも癒しを――優しくあってもらいたい。そんな願いを込めて。
 うん、だってお母さん怖いからね(本音)
 怒らせるのが悪いって?キノセイキノセイ!
「(黒曜石には人参……じゃなくて幸せのルーンを)」
 一家の大黒柱な父親には幸せを――家族皆の幸せを守ってくれるように。そんな祈りを込めて。
 そう、あくまで家族全員の幸せをだからね!(建前)
「(アイオライトには希望のルーンを)」
 大事な弟のこれからの未来がキラキラと輝く希望に満ちてくれますように。そんな祝福を込めて。
 自分がそばにいないときも、きっとこの石が守ってくれる。
 それぞれの宝石にルーンを刻み、最後はペンダントへと仕上げていく。
 宝石を研磨していけばコロンと滑らかな雫型。
「ふふ、本当に水滴みたい」
 なかなか上手くできたのでは?と小太刀が満足そうに微笑んだ。
 一方、海莉の元にルーンを教わりに行った真琴の方はというと。
「真琴くんはどんな意味を籠めたいの?」
「お母さん達には『無病息災』、それと別に『心願成就』かな」
 誰にとは言わなかったもう一つの刻みたい願い。
 海莉も、それが誰宛なのかは察しているようだが口には出さず。
「それなら健康と、結実のルーンが良いと思うわ」
 と優しくルーン文字の一覧を示してみせる。
 それにありがとう!と返し、まずはそのルーン文字を刻む土台の作成から。
「お祖父ちゃん達も手伝ってー!」
 元気よく真琴が呼び出せば、少年少女の片翼の人形が任せろと言わんばかりに作業に加わる。そして三人で力を合わせて作っていくのは――。
 母親には勿忘草を花束のようにし、ペリステライトとペリドットをワンポイントにした
小さめのブローチを。
 父親には勿忘草とペリステライトとダイオプサイトでステンドガラス風に装飾したネクタイピンを。
 口には出さずとも日頃の感謝も込めて、いつでも身に着けられるアクセサリーを。
「あとは……お祖母ちゃんに頼んで持ってきて貰った懐中時計を飾り付け!」
 それは、もう一人の大事な家族への贈り物。
 青と白のサルビアとアレキサンドライトで浜辺を表現して。
 この時計を見たときに、その光景が想い出せるよう。
「よし、これで最後はルーンだね!」
 真琴の言葉に海莉がそっと蒸気機関式の彫刻刀を渡し、真琴の作業を優しく見守る。
 失敗しないように、しっかりと刻みたい文字を確認して丁寧に刻んでいく。
 宝石自体にも祈りは込めた、それをさらに補強してくれるように。
「へぇ、真琴もやるじゃない。 それは母さんたちのでしょ? ブローチに、ネクタイピンに懐中時計? 真琴、他にプレゼント渡す人なんていた?」
 そんな真琴の様子が気になったのか、自分の作業が終わった小太刀がそっと様子を覗きに来る。
 そんな小太刀の言葉に真琴もぽかん。
 他の三人は優しい微笑みで見守っている。
 いや、だってそれどう考えても――。
「…………はい、姉ちゃん」
「え?私に!? えと、その、ありがとね」
 とはいえ、素直に渡すのも照れくさく。
 ぶっきらぼうに差し出せば、本当に予測もしていなかったのか驚く小太刀。
「本当に仲良しだなぁ」
「仲良しだね」
「仲良しね」
 そんな姉弟のやり取りを眺めながら、五人で楽しいひと時を過ごすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

諫名・巡
【兎の庭】
こう見えて手先が器用ですの
【メカニック・防具改造】で『ブラックオパール+アンティークゴールドのヘアピン』を作りますわ

●=贈る物
→=頂いた時の反応

ヴィヴィさん
●太陽の紋章の中央に宝石
月…もいいけれどぽかぽか暖かいヴィヴィさんの人柄らしく太陽を
→(鞄につけ微笑み)これでいつも一緒ですわ

アイシャさん
●素敵な花の飾りを沢山持ってそう。なので、宝石に止まる揚羽蝶
アイシャさんの歌声みたいに優しく繊細に
→綺麗なリング…この贈り物が最初の幸せですわね♪

千種さん
●宝石の星と木の葉
千種さんの自由で縛られない所に憧れます
→あっ、おばさま。…すごい!人造ではなく天然石のコランダムですの!?(別種の興奮中)


ヴィヴィ・ユーニアーナ
【兎の庭】で連携

みんなに、プレゼント…上手く、できる、か、解らない、けれど…
巡、と、一緒に、取った、ブラックオパール、で
ネックレス、を、作ろう、と思う、よ…
同じ、種類、の、石、なのに、色、も、輝き方、も、全く違って、凄い……
宝石、の、色も、それぞれに、合わせて
象徴、する物を、ヘッド、に、つけて、飾り付け…
アイシャ、には、お花…巡、は、羽…千種、は、枝葉…ヴィヴィ、は、兎…
真鍮製、のワンポイントで、飾り付け、しちゃう…

アイシャ、の分、は、小さく…巡、や、千種、には、鞄、に、つけられる、様に、フックも、つけて…
喜んで、くれたら、いいな…


空葉・千種
【兎の庭】◎
■千種
宙に浮くレシピスタンド(ヴィヴィ)や持ち運び出来るフェアリー用の椅子(アイシャ)…突然十樹叔母さんに設計図を押し付けられたたときは出来るかどうか半信半疑だったけど、うまく行って良かったぁ…
さて、デザインは私の仕事
ダイオプサイドの宝石言葉は道しるべ、トパーズは友情
私の二人へのイメージで宝石を選んだんだけど…上手く活かしたデザインに出来るかな…?

■十樹
ハッハッハ!千種の手伝いをしてたら手ぐせで巡君用のPCパーツを作ってしまった!
ちょうど基盤に使えそうな石があったからつい、な!
ついでにこれを使ったUCも作るか!
サファイアの言葉は知性!
巡君なら私のプログラムも使いこなせるだろう!


アイシャ・ラブラドライト
【兎の庭】◎

皆さんにお揃いのピンキーリングを作ります
左手の小指につければ、自分のもとに舞い込んできた幸せをとどめる効果がある…と聞いたことがあります

材料にはシンプルな形の、ゴールドのリング台を
指を少しお借りして、サイズを測ります
石座に、見つけてきた石をそれぞれ嵌め込んで
皆さんの事を思い浮かべながら、丁寧に作ります

ヴィヴィさんは、ホワイトオパール
純真無垢で、神秘的な輝き

ちーちゃんは、真っ赤なガーネット
友愛の意味と、優しくて温かいハートの色

巡さんは、透き通るサファイア
知的な美しさと、揺るぎない青

ヴィヴィさんのお庭に来て、素敵な方々に出会えました
こんな日には、皆さんの幸せを願わずにはいられないのです



●今日の想い出を形に込めて
「さて、それじゃ最後の仕上げは皆それぞれでだね!」
「えぇ! こう見えて手先が器用ですの」
「うん……みんなに、プレゼント……上手く、できる、か、解らない、けれど……頑張る、よ」
「気持ちが込められているだけで嬉しいものよ、頑張って作りましょう」
 えいえい、おー!
 仲良く四人並んで拳をあげる。
 喜んでくれるそれぞれの顔を楽しみにしながら

「(私からのプレゼントはブラックオパールとアンティークゴールドを組み合わせたヘアピンを)」
 せっかくだから、お揃いのアクセサリーがいいなと巡は思ったのだ。
 今日のこの日を皆で楽しく過ごせた想い出と一緒に。
 そして、それぞれをイメージしたアレンジを加えて。
 持ち前の手際の良さと自身のスキルをいかんなく発揮して、巡が思うそれぞれのイメージを形にしていく。
「(月……もいいけれどぽかぽか暖かいヴィヴィさんの人柄らしく太陽を)」
 彼女の醸し出す幻想的な雰囲気は月のような優しさもあるけれど、彼女と一緒にいるときに感じる暖かさはまるで太陽のようだから。
 そんな気持ちと一緒に太陽の紋章の中央に宝石を乗せて。
「(アイシャさんは、素敵な花の飾りを沢山持ってそう。 なので、宝石に止まる揚羽蝶を)」
 いつも花に包まれている彼女にそっと寄り添うように。
 細工はいつも癒してくれる彼女の歌声のように優しく繊細に。
「(千種さんの自由で縛られない所に憧れます……それを表現するように)」
 宝石を星の形に、そして木の葉を合わせるように。
 彼女の名前からもイメージして。彼女の髪にこの飾りがキラキラ輝くように。

「(巡、と、一緒に、取った、ブラックオパール、で……ネックレス、を、作ろう、と思う、よ……)」
 巡と一緒に採ったものだけれど、彼女の採ったものとも、そして自身が採ったものもそれぞれが同じものだけれど違う輝きを放つ様子を見てヴィヴィが感嘆の息を漏らす。
 だからこそ、素敵なものを作りたい。
「(宝石、の、色も、それぞれに、合わせて……象徴、する物を、ヘッド、に、つけて、飾り付け……)」
 アイシャには花を。やはり、彼女と言えば白の花。
 巡には羽を。彼女の持つ青い羽ペンをイメージして。
 千種には枝葉を。名前と、大きくなる彼女を象徴するかのように。
 そして、自分のウサギ。
「(真鍮製、のワンポイントで、飾り付け、しちゃう……)」
 ブラックオパールとともに揺れるそれぞれをイメージした飾りを見て、ヴィヴィも思わず微笑む。
 このアクセサリーと一緒にずっと皆といられるように。

「(私は皆さんにお揃いのピンキーリングを……)」
 左手の小指につければ、自分のもとに舞い込んできた幸せをとどめる効果がある……皆それぞれに幸せがやってきますように、そんな願いをアイシャは込める。
 作業の前に、そっと皆の指を図らせてもらいシンプルなゴールドのリング台を用意。
 石座には宝石の森で見つけてきたそれぞれをイメージした宝石を嵌め込んで。
「(ヴィヴィさんは、ホワイトオパール――純真無垢で、神秘的な輝きを)」
 これからもそのままの素敵な貴女でいられるように。
「(ちーちゃんは、真っ赤なガーネット――友愛の意味と、優しくて温かいハートの色)」
 優しい彼女との友情がこれからもずっと続きますように。
「(巡さんは、透き通るサファイア――知的な美しさと、揺るぎない青)」
 彼女の愛する世界がこれからも希望に満ち溢れますように。
「(ヴィヴィさんのお庭に来て、素敵な方々に出会えました……そして、こんな日には、皆さんの幸せを願わずにはいられないのです)」
 今までの日々に感謝を、そしてこれからもずっとこの楽しい時間が続きますように。

「お困りのようだね我が姪よ! それなら文房具から姪っ子まで何でも改造する天才科学者の空葉・十樹が力を貸してやろう!!」
「帰って……!」
 皆が優しい雰囲気に包まれながら作業をしているというのに!!
 なんで!!来るの!!
 今、空気感ガラッと変わったよね!?ここだけ!!
 私だけギャグ空間に放り込まないでっ!!
「何を遠慮する必要があるというんだい! 友に素敵なプレゼントを贈るのだろう?」
「それはそうだけどっ!!」
 暖簾に腕押し、十樹に反論。
 十樹の腕を信用していないわけではないが、性格を信用しているわけではないのだとは千種の弁(多分)
 呼んでないのに勝手に駆けつけてきた空葉・十樹(叔母・独身41歳)を前に千種は顔を覆うことしかできない。
「ハァーッハッハッ! まぁ、可愛い姪のために私だって気が向いたら素敵なプレゼント案だって考えてあげるさ!」
「気が向いたら!!」
 完全にツッコミ要員となってしまった千種に十樹が何やら設計図を渡す。
 さぁ、これで素敵なプレゼントを作るが良い!!
「くっ……このままいいように流されるのも癪だけど確かにこれは悪くない……っ!」
 ちょっと悔しいがプレゼントとしてはとても良さそうではあったのだ。
 これをベースにそれぞれをイメージした宝石をつけてデザインを千種が担当すればばっちりだ。
 ヴィヴィには宙に浮くレシピスタンド。
 アイシャにはフェアリー用の持ち運びやすい椅子。
 そして、巡には――。
「ハッハッハ! 千種の手伝いのつもりが手ぐせで巡君用のPCパーツを作ってしまった!」
「何勝手に作ってるのよー!!!!」
 全く反省していない顔で言ってのける十樹に千種が再度顔を覆った。
 気が付けば作業場は賑やかな場へと早変わり。

「うぅ……巡ちゃん、ごめんね。 ちゃんと私が作るつもりだったのに」
「大丈夫ですよ! 気持ちだけで充分ですし、これは人造でなく天然のコランダムですごいのですよ!」
 一生懸命謝る千種に、気にしないでというよりはしっかり大喜びしている巡。
 サファイアの言葉は知性!巡君なら私のプログラムも使いこなせるだろう!
 としれっと新しいユーベルコードまで用意して立ち去った十樹を見送りながら。
「アイシャ、の……リング、かわいい……」
「ありがとうございます。 ヴィヴィさんも、私のサイズに会わせて作るのも大変だったでしょうに」
 ヴィヴィとアイシャはお互いの贈り物をそれぞれつけてみる。
 相手の気持ちのこもった贈り物はそれだけで心が温かくなる。
 お互い顔を見合わせて嬉しそうに微笑んだ。
「あ! 私のも受け取ってくださいね!」
「そうそう、ちゃんと皆の分作ってるんだから!」
 そこに巡と千種も混ざってくる。
 一足早いプレゼント交換会。
 今日もまた、楽しい時間が過ぎていく。
 そして次は、きっとこのプレゼントを身に着けて皆で過ごす楽しいクリスマスパーティだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シグルド・ヴォルフガング
・WIZ
さて…学園の工房をお借りして、8色の水晶花とペリドットの木より採ったこの宝石を加工しましょうか

8色の水晶花はそれぞれをペンダントにと思っていますが、ペリドットは…うぅむ、思った以上に悩みますね…

…ああ、千夜子でしたか
いえ、ペリドットの宝石は一つしかないのでどうしようかと思いまして
このサイズだと指輪か装飾品にしかなりませんし、かと言って誰か1人にのみプレゼントするのも些か公平性が…
それなら全員で共有するもの、ですか
そうですね
日常的に皆が使う物…ああ、ありました
ティーポットです
日頃から美味しいお茶を頂いているお礼として、水晶の端材も利用して宝石と水晶をあしらったティーポットを作ってみますね



●日溜まりティータイムを
「さて……後は工房をお借りしての作業となりますが……」
 どうしましょうかね、とシグルドは悩みこんでいた。
 煌めきの迷宮から手に入れた水晶花は、旅団の仲間たちへと八本。
 これは問題ない。
 これはネックレスに加工してそれぞれに渡せばいい、人数分あるのだから。
「問題は一つしかないペリドットですね」
「おや? シグルドさん、何かお悩みですか?」
 じぃっとペリドットを見つめるシグルドの前にひょこっと薄荷・千夜子(鷹匠・f17474)が顔をのぞかせた。
「……ああ、千夜子でしたか。いえ、ペリドットの宝石は一つしかないのでどうしようかと思いまして」
 そう言って、渡す相手は同じ旅団の仲間たちなのだと告げる。
 大きいものでもないので加工するとしても指輪か装飾品程度にしかできないであろう。
 では、それで作ったとしても一つ作れるぐらいなので渡せる相手は一人のみ。
「誰か一人にだけ贈るとなると些か公平性が……」
「確かに、それは困りますね。 せっかくならば皆に渡したいですよね」
 うーんと、二人そろって首をかしげる。
 何かいい案はなかっただろうか。
「そうですねぇ……旅団の皆さんで使っているものとかはありますか?」
「全員で共有するもの、ですか……そうですね」
 シグルドが思い起こす。
 この水晶花や宝石のプレゼントは、普段美味しいお茶を頂いてるお返しにできればとやってきたのだ。
 であるならば――。
「日常的に皆が使う物……ああ、ありました。 ティーポットです」
 いつもの暖かな光景を思い出し、シグルドが微笑んだ。
 それに応えるように千夜子も頷き、瞳を輝かせた。
「わぁ、素敵じゃないですか! キラキラで素敵で、シグルドさんの想いを込めたティーポットで皆さんとお茶会するの!」
「ありがとうございます。 良い意見を頂けました」
 これは中々名案だ、と心なしかシグルドの尻尾も嬉しそうに揺れる。
 そういえば、無地のティーポットもあった気がします!取ってきましょう!と千夜子が駆け出す。
 その背中を見送りながら、どうティーポットを彩ろうかと想いを馳せる。
 このペリドットは、ティーポットのつまみに。
 そして、彼らを表すような色とりどりの睡蓮の水晶花の欠片で彩れば賑やかなお茶会のイメージにもなりそうだ。
「素敵な日頃から美味しいお茶を頂いているお礼にできそうです」
 贈ったティーポットでのお茶会は、きっと楽しいものになりそうだと確信してシグルドは笑みを浮かべるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年12月21日


挿絵イラスト