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幸福の花は歪なミツを欲する(作者 阿離磨
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 しあわせのこな、幸せの子なんだ。
 仕合せの香に、ふしあわせなものなんだ。
 不幸せの節合わせ、父子も会わせてとっても幸せ。
 そんな幸せが憎らしい、そんなシアワセが妬ましい。
 だから壊そうそうしよう。
 不仕合せこそが相応しい。
 不幸よ巡れ、節合わせのように!!

「グリモア猟兵チャンネル。略してグリチャンの時間です」
 穏やかな微笑みを浮かべたグリモア猟兵、煌石・庭園水晶(庭園で佇む静寂・f10825)はゆったりとした動きで、ぱち、ぱち、と手を叩く。
「今回……事件を予知した世界はダークセイヴァー。小さな村から親子が数組、攫われました」
 断定系、ということは既に起こっている事柄であると知る。庭園水晶はひとつ頷くと言葉を続ける。
「親子を攫って玩具のように拷問を行っている……というのは、事実でありフェイクです。今回関与しているオブリビオンの本当の狙いは、猟兵という存在です」
 予知した事件の首謀者となるオブリビオンは、狙いはどうあれ猟兵に興味を持ち、村人を虐げているという事件を餌に猟兵を誘き出そうとしているという。
「不運にも攫われた親子のグループは、村から離れた寂びた廃館の地下牢にいます」
 屋敷の地下まではノーガードらしく、障害となるようなオブリビオンもいないが、その地下牢で看守として牢を守り、連れ去られた者達を『幸せ』にしている大将級のオブリビオンがいるが、このオブリビオンは首謀者となるオブリビオンと利害が一致し、手を組んでいる存在だという。
「ダークセイヴァーという、オブリビオンの支配が盤石な世界で、わざわざ猟兵を狙うという少数派に分類されるような首謀者ですが……」
 なんであれ、猟兵を誘き寄せる為に力のない親子を幾組も攫っているのは事実である。
「敵の思惑に飛び込むは不服と思う方もいましょうが、どうか、猟兵としてオブリビオンを倒し、無事な人々を解放して差し上げてください」
 庭園水晶はゆっくりと頭を下げると、よろしくお願いします、と猟兵達へと告げた。





第3章 ボス戦 『逃した赤子を追い求める者』

POW ●さあ僕たち、ディナーの時間です
無敵の【意思を持つ醜悪な拷問具】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD ●貴方に答えが出せますか
対象への質問と共に、【魔方陣】から【意思を持つ様々なタイプの拷問具】を召喚する。満足な答えを得るまで、意思を持つ様々なタイプの拷問具は対象を【拘束し、どす黒く血に濡れた吸血刃】で攻撃する。
WIZ ●貴方はオレには敵わない
【完璧な会釈】を披露した指定の全対象に【洗脳波を浴びせ、決して敵わないという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はタンケイ・オスマンサスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●シアワセをモッテ

 オブリビオンの気配が複数ないと感じ取った猟兵達は、村人を出口付近の部屋に隠れさせ、ただひとつ残るオブリビオンの気配を追って階段を駆け上った。
 大きな木製の重厚なドアを叩き開けると、そこにいたのは断頭台に腰掛ける不機嫌そうな男と、床に転がる人間……だったものたちだ。
 室内は広々としており、赤い絨毯が敷かれているが、ところどころ汚れの様に茶色い染みがついている。
 断頭台の男は、手にした重石付きの鎖をじゃらりと鳴らし、つまらなそうに足元に転がるいくつもの村人であった者のひとつを蹴り飛ばす。
 それはゴロンと転がってはずみ、猟兵達の足元まで転がってくる。
 その顔は安らかなどではなく、顔から出る全ての体液で汚れ、苦悶の中で死んだことがわかるほど、凄惨な表情であった。
『……』
 その男は……オブリビオンは、気だるげに立ち上がると、白い手套をはめた指で断頭台をひと撫でして、猟兵達へ視線を向け、ゆるりと薄く笑みを見せた。
佐藤・和鏡子
拷問具ごと全速力の救急車で跳ね飛ばしてからフック付き牽引ロープをかけて救急車で引きずり回します。(牽引のユーベルコードを使います)
いきなり牽引フックを使ってもよけられるのが落ちなので、一撃入れてひるませて確実に引きずり回しを決められるようにします。
(運転の技能で正確に狙いを付け、吹き飛ばしと蹂躙を併用して救急車による一撃の威力を高めます)
可能なら引きずり回す際に振り回して壁などの固い物に叩き付けてさらなる追い打ちを狙います。
『自分が今までやってきたことを人にされるのはどんな気分ですか?』


●それはきた

 ギュギリとこの場に似つかわしくない、古いゴムが擦れる音がしたかと思うと、それはやってきた。
 古いとはいえ耐久力がある石壁を瓦礫に変えて突き破ってきたのは、佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)の運転する1台の古い救急車だった。
 それはさしものオブリビオンも予想が出来ていなかったらしく、自身へ目掛けて突進してくるその乗り物と思われる鉄の塊に、一瞬だけ動きを止めるが、すぐに立ち上がると、慌てた様子もなく美しく完璧な会釈を向けた。
 和鏡子の脳内がぐらりと揺れるが、踏み込んだ足を引くことはなく、そのまま車体をオブリビオンに激突させると、細く見えるその身体を拷問器具ごと吹飛ばし、壁に激突させる。
 確かな衝撃を車内で感じた和鏡子はフック付きのロープを放ち、ボールの様に弾んだオブリビオンの身体に巻き付けると、再度ハンドルを握り広い室内を出鱈目に走り回る。
 その動きは予測できず、車体とロープで結ばれたオブリビオンは、くぐもった声をあげながら壁や天井、床に叩きつけられる。
 しかし、内部にいる和鏡子も洗脳派を受けており、それに抗いながらハンドルを握っている。一歩間違えば運転を誤まって横転しかねないが、それでも彼女は揺れる視界と震える手でハンドルを切った。
「自分が今までやってきたことを人にされるのはどんな気分ですか?」
 救急車の後ろで鈍い音をさせるオブリビオンへ、彼女は言葉をおくった。
苦戦 🔵🔴🔴

木常野・都月(サポート)
デフォルトとして、野生の狐として培ってきた[野生の勘、第六感]を使用して、敵の挙動や保護対象、周囲の状況の[情報収集]をしながら行動したい。
[オーラ防御]を展開しつつ行動したい。

基本は、精霊様に頼んで、フォローやサポートをお願いしつつ、[属性攻撃(必要があれば2回攻撃)」で攻撃をしたい。

強い敵が相手なら[属性攻撃]に[全力魔法]も乗せたい。

護衛対象がいるなら、護衛を優先したい。
[激痛耐性]で[かばう]事も視野に入れつつ、[カウンター、属性攻撃]で対処したい。

敵の攻撃手段に金属が使用されてるなら、雷の精霊様に頼んで、簡易的な電磁障壁で攻撃を止めたり、銃弾なら弾き返したりしたい。


●妖火

『でてこい、俺』
 その言葉と共に、ボッ、ボッ、と部屋の中に火球がいくつも現れる。
 踊るように揺らめくその焔の弾はオブリビオンの周りを漂い、狙いをすます。
 この声の出所はどこからか。
 赤い瞳を巡らせれば、木常野・都月(妖狐の精霊術士・f21384)が、自分の分身と共にエレメンタルロッドを操り『精霊様』に祈りながら、炎をつくり出していた。
「手加減も遠慮も……いらだいだろう」
 黒い尻尾をふわりと揺らし、そう告げると、都月はふぅと息を吐いて、エレメンタルロッドの先端をオブリビオンへと向ける。
 2人の術者によって操られた火球は一度空中でぴたりと止まると、不規則的な赤い尾を引いて、オブリビオン目掛けて弾丸の様に放たれた。
 ユーベルコードを使う暇を与えないその攻撃に、血に濡れた髪を靡かせてオブリビオンは避け続けるが、いつまでも続くものではなく、足に被弾した火球は勢いよく燃え上がり、彼の衣服を、肌を、焦がす様に燃え上がった。
 喉の奥で低く唸るオブリビオンの音を聞き、都月の耳がピクリと揺れた。
成功 🔵🔵🔴

ステラ・クロセ(サポート)
真紅の瞳。燃える炎。あふれる勇気。直情正義、元気全開、単純明快!
正しい心で悪しきを討ち、そして弱き者を救い、その盾とならん、我こそは義侠のスーパーセル!
スーパー純粋熱血、ハイパーテンプレ系ヒロイン、それがステラです。

一人称は「アタシ」ですが殆どの猟兵は先輩に相当するので話すときは「わたし、あなた」といった礼儀正しい振舞いとなります。
探索系はストレートな解決法を選び、
戦闘では正々堂々と敵の正面に立って攻撃を引き受け味方にチャンスを作る方が好みです。なお、近接戦闘派です。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
正義を大事にするので、他の猟兵の意図を阻害したり公序良俗に反する行動はしません。


●意思伏せるエンブ

 ドガンと飛来した意思を持つ拷問具をひらりと避けると、ステラ・クロセ(星の光は紅焔となる・f12371)は双剣を構えなおす。
「弱者を嬲るオブリビオンはアンタね? アタシが海へ還してあげる」
サイキックエナジーを凝縮して作られた刀が空を切れば、火の粉がふわりと舞いあがる。
にたりと笑うオブリビオンは、創造し意思を躍らせた拷問具の矛先を、ステラへとむけると指で指揮するように示す。
『アタシは止まらない!行くよ、焔轟…熱風剣!』
ソレは美しい剣舞にして演舞の炎舞。舞い踊る双剣の煌めきと炎の闘志が燃え上がり、向かってくる拷問具を焔で包み、その意思を平伏させ、屈服させるように地へと伏せる。
 盾となる悪意を越えて、ステラがオブリビオンへと迫り、双剣をふるい美しく飾られた服飾を切り裂き、その身体を、意思を、苛烈に切り捨てた。
 くぐもった声を漏らして退くオブリビオンは、ステラをひと睨みすると、ぼたぼたと液が漏れる身体を抑え、敵となる猟兵を見た。
成功 🔵🔵🔴