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【旅団】第一回サメ殴り芋煮会

#キマイラフューチャー #【Q】 #旅団


 !これは旅団シナリオです。旅団「芋煮艇」の団員だけが採用される、EXPとWPが貰えない超ショートシナリオです!

●悲劇の序章
 とある幕間の一日。ハンニバル・エルバッキー(キャプテン・ユニバース・f02423)は、自身の所有する宇宙船である芋煮艇をグリモア式転移航行でキマイラフューチャーに転移させた。
 ハンニバルは艦長でありべつに操舵手ではないが、世界間を行き来するにはグリモア猟兵の力が必要となる。
「キマイラフューチャーも平和になって久しいし、残暑残るものの秋めいてきましたんぬ。芋煮会でもやるかぬー」
 コンコンコンでシステムフラワーズが作用して食品が出てくるのは皆さんご存知のとおり。しかし芋煮ほど手が込んだ料理であれば各自が作るほかない。
 ハンニバルは芋煮会を開催すべく機材をキマイラフューチャーのパーティー会場に搬入。
「おっと危ぬ、自爆スイッチ踏むところだったんぬ」
 艇のそこかしこに仕掛けられた自爆スイッチに気をつけながら強襲揚陸野外炊具に具材を乗せていたときのことでした。
「ぬ……ケンタウリ風にするかガニメデ風にするかで味付け悩むんぬなー。ぬっこらしょっと」
 ハンニバルがケツをおろした先にはスイッチがひとつ。ご安心ください。自爆スイッチではありません。
 ですが、彼のケツの下にあるボタンにはこう書かれていたのです。――サメ放流ボタン。

●猫の尻拭い
「えー、皆さんに残念なお知らせがあります」
 ハンニバルは芋煮艇のメンバーたちに向け艦内アナウンスを報じた。
「ちまたで流行りのサメぐるみの素材を芋煮艇の維持費にあてるために、艦内養殖場で色んなサメを養殖しているのは皆さんご存知ですぬ。……さっきぬが座ったときに全部放流しちゃったんぬ」
 ハンニバルは艦内アナウンスで淡々と今回の事態を語る。
「このままだと多種多様なサメがキマイラフューチャーを滅ぼしかねないので芋煮艇のみんなで世界を救ってくださいんぬ。あとは流れでよろしく」
 サメはなにも海を泳ぐとは限らないからね。しばらくの後、艦内アナウンスの続き。
「あと芋煮会も同時開催するんで、サメ殴りながら芋煮食っとけ」
 サメは空から降ってくることもあれば地面を泳ぐこともある。たまに多脚で歩く。用心しよう。


JUNK.O
 やあ諸君。JUNK.Oですが今回は旅団シナリオなのでハンニバルという体でマスターコメントを提供させて頂くんぬ。
 今回のシナリオは旅団シナリオなんぬ。参加してもリプレイしか帰ってこないお遊びなんぬ。それでも馬鹿騒ぎしたいという者は参加するんぬ。
 旅団シナリオは成功度の兼ね合いで寄せられたプレイングを一気に執筆する必要があるから提出日程を指定させてもらうんぬ。
 9月21日朝8時半~9月23日朝8時半、それ以前や以降に送られたプレイングについては採用できない気がするんぬ。
 あと旅団連動ということでスレを立てます。参加希望者はダイスを降ってもらいます。ゾロ目を出したらいつもどおりサメにやられるんぬ。
 9月21日までを相談期間にあてて、参加表明を兼ねたスレでダイスを振ってぬ。
 プレイングの相談自体は担当MSであるキャッツに見えないように旅団相談所でやってほしいんぬ。
 それから今回のシナリオは「執筆MS担当キャラであるハンニバルの参加が可能」となるんぬ。キャッツになんかするという行動を取ってもよい。プレイングに書いてなくてもたびたび出てくるかもしれませんぬ。
 ああ、あと行動指針のPOW・SPD・WIZのパフォーマンスは無視してください。なんの判定値使ってどんなプレイング送ってもいいです。技能もユーベルコードも使いたいものなんでも使ってぬ。
 プレイングに際しては「サメを処理しながら芋を煮る」という形でお願いしますんぬ。
 それじゃ、諸君らの面白いプレイング待ってるんぬ!
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第1章 冒険 『ライブ!ライブ!ライブ!』

POW   :    肉体美、パワフルさを駆使したパフォーマンス!

SPD   :    器用さ、テクニカルさを駆使したパフォーマンス!

WIZ   :    知的さ、インテリジェンスを駆使したパフォーマンス!

👑1
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 【芋煮緊急速報】
 参加のご希望感謝致します。点呼したら人数が多くてすったまげたんぬ。
 事前準備期間も設けたことですし、いちおう点呼スレの方にも告知しましたのでプレイング受け付け期日を9/21日朝8:30~9月22日朝8:30までの24時間とさせて頂きますんぬ。
 期日までを目一杯使ってプレイングを事前にご用意していただけると助かります、ご迷惑をおかけいたしますがご了承くださいんぬ。
ミラリア・レリクストゥラ
「サメ!?サメってこんなでしたっけ!?」

【WIZ】

荒事は苦手なので救護に回ります。ところでなんでスーッとするタイプの塗り薬ばかりなんですかこの艇の備蓄?
えっサメは救護所にも容赦なく!?でしたら私の唄『過去は過去たる地へ沈む』で文字通り沈めてみせましょう!
ベッドが椅子が天井が!ありとあらゆる無機物が土になり無謀にも飛び込んできたサメを許しません!
現存しない物を捕縛する土塊ですが、普通に土塊なのでオブリビオン以外にも効果はあります!!

えっここの芋煮鍋もいっしょに土塊になった!?悲劇です!!1!
あっでも私食事できないんで別に悲しくないですね…後で食材の買い直し?わかりました!お詫びに引き受けます!


サラ・メリータティ
アドリブ絡み連携歓迎

芋煮会するんですか?はわわ~すごく楽しみです!
いまの季節だとなにがおいしいのでしょうか?
でも芋煮ならなんでもおいしいですよね
えっ?はわわ~!サメ、いっぱい出ちゃったんですか?それは大変です!

最大の目的は、この芋煮会を成功させることです
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします

援護に回ります
怪我をしたらいつでも声かけてくだ…
はわわ…皆さんお強いので怪我なんてしませんね…
はわわ~!どうしてそんな無茶するんですか~!!
いくら死んでも大丈夫だからって死なないでください~!
皆さんすっかりさっぱり治しちゃいますからね
美味しい芋煮をみんなで食べましょうね


バルディート・ラーガ
鮫にゃア鮫をぶつけンだよオ!オラッ!
つーワケでサメぐるみを着込んだサメトカゲヘビで発進しやす。
やーしかし、今回は敵サンがサメで助かりやした。
あっしの苦手とする海中戦じゃアございやせンからねエ。ヒッヒッヒ。

つーワケで、今回はサメ力比べ。
ジョーズよろしく歯ア剥き出しにして、ガブリガブリと噛みつき攻撃にかかりやす。
サメ力(ぢから)を高めたあっしはもはや鮫。とはいえ場に居ンのは知ったる芋煮艇のお仲間ですし、
まさか鮫と間違われて殴られるなんてこたアありやすまい。いやーまさかまさかア!

最大の目的は芋煮を成功させることにございやす。
その為ならある程度の負傷や尻尾パーツロストはやむを得ねえモンとしやしょ。


ヴィヴ・クロックロック
ああ、なんということだ…!艇がサメだらけじゃないか!折角の芋煮会が台無しだ!おのれ艦長!!
まずは兄弟(ゾンビ)たちを盾に凌ぎつつ無視して芋煮を食べる。料理する連中も居るだろうがまあ腸は出すし食中毒になるのはサメくらいだな。多分。難しい料理はできないからしらん。私はゴミだよ。
少し食べたらよいよサメ退治の始まりだ。適当に連携取りつつサメを殴る蹴る三節棍で薙ぎ払う。やれることはなんでもやって運動後のフカヒレ料理を目指して一直線だ!
それはそれとしてヒマがあれば調味料くらいは調達してこようかと思う。


プリンセラ・プリンセス
・遅れてやってくる
・なのでサメ放流の件は知らない
・クソスレとか参加してないので芋煮艇の怖さをあまり知らない
・芋煮会を楽しみにしていた
・油断しきっている
・プリンセラがメイン人格なので咄嗟に人格切り替えが出来ずに食われる
辺りを絡ませて第一被害者に仕立て上げていただけると助かります


フォー・トラン
昔の人は言いました。
目には目を、サメにはサメを。
偽造魔法で作り出した偽サメに真サメの相手をしてもらいます。
相手が素直にあたしの言うことを聞くとは限りませんが、偽サメが何か文句を言ったり実力行使に出たら「そこをなんとかお願いします!!!」と礼儀正しく頼んでみます。
上手くことが運んだ場合には芋煮の一部を譲渡することを約束します。

さて肝心の芋煮ですが、料理系の技能はありませんが味見くらいはできるでしょう。
といった建前で、偽サメと共に真サメの相手をする合間につまみ食いに挑戦します。
サメや調理係に妨害されたらその時はその時ですね。


甘甘・ききん
えっ(ポチ)芋煮艇にやたらあるスイッチって(カチ)自爆スイッチだったの!?(パチ)やばいじゃん!(プチ)くっ、好奇心が抑えられない…静まれ、わたしの右手…これ以上スイッチを押したら駄目だよ…(ポチポチポチポチポチ)

さて、UC干乾飢饉を雑に放つことで、わたしとみんなのお腹を減らし、芋煮を美味しく食べる準備は万全!能力的にサメも空腹で獰猛になる気がするけど、そこは必要な犠牲かなって…多分戦闘班がなんとかするんじゃないかな…
大丈夫!わたしはみんなを信じている!

わたしは…わたしは弱いから…みんなを信じて作りかけの芋煮をつまむことしか…できないんだ…うぅ…空腹につまみ食いのあじが最高に染み渡るよぉ…


百目鬼・明日多
とにかく放流された鮫をなんとかすれば良いんですよね?
今回は参加者も多いですし、そんなに難しくも…
『はい俺様ちゃん登場ー!!こんな面白そうなの見逃すはずないじゃん!!』
…えーっと、パスト君、でしたっけ?何しに来たんです?
『何って面白そうだからに決まってるじゃん!俺も混ぜろよー!』
まぁ人手が多いに越した事ないから良いですけど…
『よし来た!来い!!俺様ちゃん人形!!!』
でっかいぬいぐるみが降ってきて…ああ!鮫に食べられてますけど!
『大丈夫だ!自爆装置つきだぜ!』
それ絶対まずい事になるやつですよね?ああ、ぬいぐるみが輝き出して…!
(明日多はオーラ防御で無事でした)

※明日多はパストがオブリと知りません。



 筆者は必要成功数1の旅団シナリオで54件のプレイングを採用するという前代未聞の挑戦に恐怖した。よし、まず8人の執筆だ。ゾクゾクするねぇ。
 芋煮艇のイェーガー達はお互いを『イモーガー』と呼称している。今回のシナリオもそれに倣い猟兵達をイモーガーと表記する。

●サメ殴り第一陣~艦内で暴れるサメ退治~
 さて、サメだ。サメが多すぎる。54人も参加してるし5400匹くらい脱走したことにしてもいいかな。足りる?
 サメはキマイラフューチャーを阿鼻叫喚に陥れるけれど、発生源の芋煮艇の中にも多量のサメが発生している。
 窃盗犯の聖者、妖狐の甘甘・ききん(可哀想な 人の振りをする狐・f17353)は艇内のスイッチを押してまわった。
 人という生き物はそこにスイッチがあると押さずにはいられないものだ。
「えっ、芋煮艇にやたらあるスイッチって自爆スイッチだったの!?」
 ポチ。カチ。パチ。プチ。言いながら続々とスイッチを押していく。
 それぞれ艦内ラウンジにミラーボールが降りてくるスイッチ、対空砲射撃スイッチ、艦内のトイレを一斉水洗するスイッチ、ハザードランプが光るスイッチ、ゴキゲンミュージックの再生スイッチ。
「静まれ、わたしの右手……これ以上スイッチを押したら駄目だよ……」
 クリック感が楽しいからつい押してしまうだけの無意味スイッチをポチポチポチポチと連打。いや、それどころじゃねえよ。でもおかげで文字数が稼げた。ありがとう。
 まず第一にサメはキマイラフューチャーに放たれたものの、キマイラフューチャーの上空に停泊する芋煮艇の中にも当然のように解き放たれている。
 第二に、諸事情があって艦に留まる乗組員たちにも芋煮を振る舞うために艦の中でも芋煮は作っている。
 艦内を練り歩く多種多様なサメたち。壁を這う、四足歩行で移動、羽ばたく等バリエーションに富んだサメをご用意しました。サメってなんだろう。だいたいサメ映画製作会社とサメ映画を礼拝する日本人が悪い。
「サメ!?サメってこんなでしたっけ!?」
 アルダワを故郷に持つクリスタリアンのミラリア・レリクストゥラ(目覚めの唄の尖晶石・f21929)がおったまげた。大丈夫、すぐに慣れるさ。
「ああ、なんということだ…!艇がサメだらけじゃないか!折角の芋煮会が台無しだ!おのれ艦長!!」
 半人半魔の音痴ダンピール、ヴィヴ・クロックロック(世界を救う音(自称)・f04080)は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の艦長をこらしめないとならぬと決意した。
「サメにゃア、サメをぶつけンだよォ!オラッ!」
 蛇じみた掴みどころのないドラゴニアン、バルディート・ラーガ(影を這いずる蛇・f06338)は芋煮艇で加工したサメぐるみを着用してサメトカゲヘビに扮する。
「やーしかし、今回は敵サンがサメで助かりやした。あっしの苦手とする海中戦じゃアございやせンからねエ。ヒッヒッヒ」
 ちょっと待ってくれ。サメが海中戦じゃないってどういうこったよ。イモーガーたちは共通認識として「海に出ないサメがいっぱいいる」って思ってるよ。実際、サメは海産物ではない。サメはサメという災害である。
「目には目を歯には歯を、サメにはサメを」
 フリーランスの精霊術士……と見せかけて特殊工作員の人狼、フォー・トラン(精霊術士・f12608)もサメにサメをぶつける構え。
 ユーベルコード【偽造魔法】でサメを殴りながら贋作のサメを作り出す。贋作のサメってもう字面からして変だ。
「とにかく放流されたサメをなんとかすれば良いんですよね?」
 人間の子供として生きていたバーチャルキャラクター、百目鬼・明日多(一枚のメダル・f00172)はひとまず今回の任務にあたるイモーガーが多いので程々に容易いと安堵している。
『はい俺様ちゃん登場ー!!こんな面白そうなの見逃すはずないじゃん!!』
 明日多のユーベルコード【パスト君の気まぐれ共闘】により彼の宿敵、パスト・フォーサイスがなんか呼び出された。
 駆け足気味にまとめて紹介したけれど、第一陣としてイモーガーたちはまず艦内のサメを掃除するぞ。レッツパーリィー!

●芋煮艇はサメでいっぱいだぁ!
「よし、そろそろみんなで芋煮を美味しく食べる準備をしよう!」
 ききんのユーベルコード【干乾飢饉】は狂おしいほどの飢えをもたらす。雑に放った干乾飢饉はみんなのお腹を空かせた。サメも。
「おまえー!!」
 その場にいたイモーガー全員がデバフを受け、代わりにサメにバフがかかる。ききんは全員の非難を浴びた。
「必要な犠牲かなって……たぶん戦闘班がなんとかするんじゃないかなって……大丈夫!わたしはみんなを信じてる!」
 ききんは戦闘班に任せて芋煮を食べる。雑に腹が減ったので食べる。
「わたしは弱いから……みんなを信じて作りかけの芋煮をつまむことしか……できないんだ……うぅ」
 空腹に染み渡る芋煮。味付けは白だしのアンドロメダ風です。
 なにやら賑やかになってきたのを聞きつけて、亡国の末姫にして多重人格者のプリンセラ・プリンセス(Fly Baby Fly・f01272)とサラ・メリータティ(はわわヒーラー・f00184)がゆったりとした足取りでやってきた。彼女たちはサメが放流された事も知らなかった。そしてプリンセラに至っては芋煮艇が普段どれだけ危険な遊びをしているか知らない。
「そういえば今日はキャプテンさんが企画した芋煮会でしたね」
「はわわ~、すっごく楽しみです!いまの季節だとなにがおいしいのでしょうか?」
「芋煮は私の故郷にはない食べ物ですから……え?きゃーっ!」
 サメだらけと知らない彼女たちが自動開閉ドアをくぐった瞬間!サメに噛まれる皇女!ああ、なんということだ!プリンセラがやられた!!
「はわわ~!プリンセラさんが死……やられちゃいました~!」
 クソスレだったら死んでいたが今回はリプレイとして公開され残る文章なので「やられた」と表現させていただきます。
「……もう大丈夫ですよ!」
 ユーベルコード【キュアライト】で取り急ぎ死……やられたプリンセラを治癒するサラ。
「うう……ありがとうございます」
「サメ、いっぱい出ちゃったんですか!それは大変です!はわわ~、皆さん無茶しないでください~!」
「怪我人が出ましたか!救護に回ります!」
 荒事が苦手なミラリアもプリンセラの治癒を急ぐ。スーッと効いてくれるぬりぐすりを肩や腰に現場で塗る。ありがたい。
「くそっ、腹が減った!私も食べるぞ!」
 ヴィヴはユーベルコード【召喚『実験動物ゾンビ』】で4体の武装ゾンビを召喚。実験体扱いされていたヴィヴにとって兄弟にあたる彼らを盾にして……芋煮を食べる。
 フォーはコピーシャークにリアルシャークの相手をさせる。でもコピーシャークは召喚士に文句を言う。最近のサメは喋るのか。
「やれって言うならやるけどちょっとにせものシャークの俺がコピーもとのほんものシャークと戦うのは気が引ける」
「そこをなんとかお願いします!!!芋煮もあげますから!!」
 偽サメは渋々と真サメに鼻先をぶつける。フォーは芋煮を合間合間につまみ食い。どんちゃん騒ぎの中、明日多は自分の宿敵(と知らない)パストに訪ねた。
「パスト君、でしたっけ?何しに来たんです?」
『何って面白そうだからに決まってるじゃん!俺も混ぜろよー!』
 人手が多いに越したことはない。明日多はパストの参戦を承諾した。
 フォーのコピーシャークが戦っている中にサメトカゲヘビのバルディートも加勢する。二体のサメなら100体のサメを掃討できるに違いない。信じればきっと出来る。
 バルディートは尾ヒレをうねらせて力を溜めた。ユーベルコード【神速の一噛み】で素早い噛み付き。しかも四肢を切り離せばもっと早い。サメに扮した今なら四肢はなくても支障なし。サメぢからを高めたバルディートは牙を突き立て次々とサメを撃破!
 その姿たるや、もはやサメ。しかし場に居るのは見知った芋煮艇の仲間。間違っても攻撃を加えられるなどといったことはないだろう。
『来い!!俺様ちゃん人形!!!』
 パスト・フォーサイスは芋煮艇の仲間ではない。だからバルディートのことはサメだと思った。神速のサメと化したバルディートは心ごとサメに武装したベルセルク状態。見慣れぬパスト人形に素早く噛み付く。
「ああ!でっかいぬいぐるみがサメに食べられてますけど!」
『大丈夫だ!自爆装置つきだぜ!』
 明日多はサメ化したバルディートの後ろ姿を眺めているので仲間と気付かない。これで論理的に成り立つな、よし。爆破します。バルディートは破裂した。
「はわわ~!また怪我人です~!」
 無言の笑顔でサメを吊るしていたサラがバルディートに駆けつけて傷を癒やす。
「救護していても埒が明かないということですか!でしたら!」
 ミラリアがユーベルコード【過去は過去たる地へ沈む】を唄い、周辺の無機物を現存しない物を捕縛する土塊に変化させた。
 ベッドが、椅子が、天井が、キャプテンの執務室であるダンボールが!ありとあらゆる無機物が土になりてサメを捕縛!
「えっ、芋煮鍋も土塊になった!?でも私、食事できないんで……」
 ききんのユーベルコードと合わせてコレだよ。大打撃。
「ミラリアさんはあとで食材買い出し!」
「わかりました!お詫びに引き受けます!」
 フォーの命令におとなしく従うミラリア。ところで艇が部分的に土塊になってるんだけど。

 最大の目的は、この芋煮会を成功させることです。その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フェドーシヤ・ロゼストベンスカヤ
もっちもっちもっち(咀嚼)
(パーン パーン)(ライフルの音)
……あ、七味取って欲しいのだわ?
(シュゴー)(サメ竜巻によりコサック達が吹き飛ばされる)
もっちもっちもっち(咀嚼)
(ワァー)(めげない。コサックは立ち向かう)
……うん。次醤油味くださいな。
(シュゴー)(サメ竜巻により以下略)
ぽとっ(砂が芋煮に入る)
…………
うるさいのだわーっ!!!1!1!(冷凍ビーム)

もっちもっちもっち(咀嚼)


ナナシ・ナナイ
SPD//鮫飼うてたの!?よく艦内で鮫を見かけとったけど、あれ脱走しとったんか……。
わいは叫びながら突撃銃型アサルトウェポンでいかにも人一倍戦ってる感じを出しながらそこらへんをうろちょろしまくるで。みんな頑張っとるみたいやしわい一人ぐらいサボってても平気やろ。戦ってるふりをしながら芋煮の味見もしとくで。わいはただ飯にあずかりに来ただけや!なんかようわからんことになっとるキャプテンの分も食べるから安心してな。……流石にぜんぜん協力せえへんのは良心が痛むわ……。誰か手伝っとくか……。
【アドリブ・共闘歓迎】


春日・釉乃
はぁ…なにやってるのーキャップはさぁ…
あとでケツドライヤーするから覚悟しててよね?

丁度いいところに魅夜(f03522)がいるから、二人でサメ退治するよ!
彼女が仕掛けを用意している最中に早業で盾受けの『シールドスレイヴ』を一斉発射
第六感を駆使して入射角を調整してピンボールのようにサメを反射させながら巨大なカスミ網へ放り込むように誘導してみるね
あとは魅夜の作戦通りだし、あたしたちのコンビネーションなら無敵っしょ

一仕事終えたし、あたしも配給の芋煮を…ってそんなに早食いしたら火傷しちゃうよ魅夜!?
も、もう……しょうがないんだから―― 
(そっと彼女の唇の火傷を冷ましに向かうでしょう)


黒城・魅夜
釉乃さんと連携です

サメは確かに選ばれし者たる水中の覇者、対して私は流水に弱く、普通ならば苦戦を免れません
しかし今、サメたちは歩いたり飛んだりしています
地の利を得ましたよ

せっかくの芋煮を無駄にはできませんから「残像」「見切り」「第六感」で芋煮を食べつつ
「ロープワーク」「二回攻撃」「なぎ払い」「早業」で鎖を舞わせます
直接攻撃も行いますが、同時に、周囲に鎖による多重結界を造り出すことも目的です
この鎖で作られた巨大なカスミ網にサメたちを引っ掛けます
サメは、停止してしまえば息ができなくなったり沈んでしまったりする生態を持つもの
動きが止まってしまえばあとは思いのままです

……早業で芋煮食べたら火傷しました


才堂・紅葉
良いですねぇ芋煮。
みんなタガが外れているようなので、ギター演奏のBGMで盛り上げますね。
サメを倒すのもかじられて死ぬのもどちらもロックですので、みんな齧ったり齧られたりしましょう。

やる事は芋煮鍋の前で浮遊ガジェットに乗って演奏。
【おびき寄せ】でサメを興奮させる音域でロックを奏で、近寄る奴は蹴り飛ばし、踏み台にして飛び石にしたりと演奏を続けます。
良ければ束になってかかってきたのを相手に高得点を狙いたいですね。

「それではそろそろ、お暇Thunder!」

程良い所でチャージを終え、蒸気ギターのガジェット機能による【属性攻撃】の特大の雷でサメ達を調理班へと叩き込みます。

【アドリブ連携歓迎】


ヴィクトル・サリヴァン
えーとスイッチ一つで全放流って管理どうなの?と猫艦長小一時間問い詰めたいんだけど。
まあ逃げたなら仕方がない。
サメだらけの故郷なんて勘弁だし一匹残らず駆除しないと。
大丈夫大丈夫。シャチはサメの天敵なんだし遅れなんて(ふらぐ)

というわけでUC発動、サメ映画に影響受けたようなそうでもないような空シャチれっつごー。
体デカいけどサメも泳いでるし行ける行ける。
あそぼーどーん!で転がしてがぶぅ肝おいしーの黄金パターンで数減らしてこう。鱶鰭は残しといてねー。
…シャチへの指示に気を取られ俺自体が狙われるかもだけどその時は銛で迎撃!
傷は芋煮美味しく頂きつつ活力の雷で治療!
芋煮に鱶鰭…(悩み)

※アドリブ絡み等お任せ


キュウ・セッキ
サメにあまりいい思い出はないのですが、世界の危機でしたら四の五の言っていられませんね。

調理も一通りいけますが、ここは危険度の高いサメを優先し、【スカイステッパー】で空中にいるサメをメインに叩き斬らせて頂きます。頭上から襲い来るサメというのは脅威ですから。
今回は芋煮会同時開催とのことでしたので、斬ったサメは食材として芋煮を調理する方々へお渡します。
そういえば女子力をアピールするには戦闘するより調理組に回ったほうがよかった気がします。
結婚するには男性の胃袋を掴めと言いますし、家庭的な一面をアピールするチャンスだったのでは…いえ、いえ、サメでピンチが危ない中ワタシはなにを……
集中しましょう…はぁ…


御劔・姫子
『芋煮』…うち達の艇の名前やけど、今まで食べたことあらへんかったなぁ~
都にはあらへん文化やから、どないな風にするのかは分からへんけど…頑張って煮てみよかっ
(※芋煮の起源は江戸時代にあるが、全国的に知られるような行事ではなかった)

【料理】で、他に煮てはる人の手助けをしつつ、サメが迫って来てるんを【第六感】で察知し、【見切り】で避けながら【秘技・不抜乃太刀】で斬っていくっ!
折角の料理なんやから、変なものが鍋に入らへんようにせんとな…あれ? サメも具材のひとつなんやろか…?
あかんあかん、気を取られへんようにせんと…っていつの間にか色んなのが鍋の中に入ってるっ!?
こ、これほんまに大丈夫なんやろか…?



●強襲揚陸野外炊具でいこう
 芋煮艇が部分的に土くれになっている頃、格納庫の中では!
「それでは貴様達に作戦概要を説明するんぬ!!」
 諸悪の根源であるハンニバルはサングラスをかけ、空飛ぶ円盤とキッチンがくっついたような珍奇な乗り物・強襲揚陸野外炊具の舵を握った。
 強襲揚陸野外炊具とは、その名の通り地上に着陸すると同時に炊き出しを展開できる夢のようなキッチンマシンである。これでどこでも芋煮を作れるって寸法よぉ。
「今から貴様達が行うのは!!サメの撃退!キマイラフューチャーの人民に現在進行形で及んでいる迷惑を収拾させること!そして被害を受けたキマイラフューチャーの人民にも芋煮を振る舞ってくるんぬ!!」
「あとでお風呂な」
「その後ケツドライヤーだから豆知識たくさん考えとけよ」
 イモーガーたちから上がる不満の声。ハンニバルはケツにドライヤーをくらうと豆知識を吐く変な癖があるのだ。
「いまはそれどころではない!!!!!」
 強襲揚陸野外炊具のエンジンを回すと空飛ぶ円盤キッチンは独特の軽妙なエンジン音を奏でる。ポワポワポワポワ……。
 芋煮艇から離陸した強襲揚陸野外炊具はキマイラフューチャーの地表へ向かう。おっと!サメたつまきだ!!
 4本の縦にぐるぐると高速回転する竜巻、その中に多くのサメが含まれている。スターライダーであるハンニバルはマシンの扱いには慣れている。器用に竜巻を回避すると乗組員たちを急かした。
「さて!ぬの活躍ばかり描写してしまったからみんなで頑張ってくるんぬ!!
「んな頑張ってくるって言われても!つかサメ飼うとったんかいアレ!いつも艦内におるんも脱走したやつとちゃうか!」
 芋煮艇の中でも比較的常識人の枠に入ると思われる……ナナシ・ナナイ(ナニワのマンハンター・f00913)がハンニバルを問いただす。
「……ぬにだって、わからないことくらいある」
 我々にわかることは唯一つ。今回の事件に関してはただただハンニバルが悪い。

●海のギャング空へ
「管理環境に対してはあとで小一時間は問い詰めるとして……故郷がサメまみれになる前に駆除しないと」
 巨漢のシャチのキマイラ、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は準備運動を取ってから強襲揚陸野外炊具のへりに立つ。
「いくのか?」
「死ぬなよ」
「シャチはサメの天敵だよ」
 そう、シャチはサメの天敵だ。ヴィクトルはユーベルコード【空泳ぎたちの狂宴】を用いて45匹の空を泳ぐシャチを召喚。シャチはサメたつまきの中に突撃していき、順調に敵の数を減らしていく。
 しかもシャチはフカヒレを回収して来るではないか。イモーガーたちはもうあいつ一人でいいんじゃないかな、と胸をなでおろした。
「さあ、これで安全に上陸でき……」
 振り返ったヴィクトルがサメにやられる。油断した特効持ちは真っ先に餌食になるのがサメ映画の基本!ヴィクトルをひとのみ出来るほど巨大なサメが強襲揚陸野外炊具に上体を乗り上げているではないか!
 強襲揚陸野外炊具はオープンカーだから縁に居ると稀にこういうこともあるのだ。
「シャチーーーッ!!」
 結構ノンキしてたイモーガーたちもサメを確殺できるシャチが一撃で殺……やられたのにはビビった!

●キマイラフューチャー上陸作戦
「サメを倒すもかじられて死ぬもどちらもロック。みんな齧ったり齧られたりしましょう」
 才堂・紅葉(お嬢・f08859)はUDCアース出身でアルダワ魔法学園の生徒。臆病なお嬢様として振る舞っているが、その実、フリーランスの工作員だ。
 紅葉は強襲揚陸野外炊具の周囲を浮遊するガジェットに乗ってふわりふわりと移動しながら、蒸気ギターを携えて軽快なロックを奏でる。紅葉のユーベルコード【お嬢の嗜み】は音楽活動の為に不利な行動を取ると身体能力が上がるのだ。
「ぬ。サメの最も優れた感覚器官は実は聴覚。サメは身体の側面に聴覚神経に繋がる側線という感覚器官を持つんぬ。これで振動を感じて障害物を避けるんぬなー」
 ロックのミュージックに合わせて腰を左右に揺らすハンニバルのケツに、イモーガーからドライヤーが当てられた。
 さて、ギターの振動に引き寄せられて紅葉の周囲にフライング・サメが集まってきたぞ。彼女は近寄るサメを足蹴に。ひとかたまりで飛来したサメに彼女の演奏はクライマックスに至る。
「それではそろそろ、お暇Thunder!」
 蒸気圧が最高に達した頃、充電を終えた蒸気ギターから雷を放ちサメを撃ち落とす!

 一方、反対側!キュウ・セッキ(謎のサイボーグ妖剣士、SSWの奥地に現る! ・f17835)は中年女性である。サイボーグの中年女性である。
 彼女は趣味で沖縄海底神殿を観光……じゃなかった、訓練に訪れた時にサメと死闘を繰り広げた経験を持つ。サメ経験者だ。
「調理も一通りいけますが、ここは危険度の高いサメを優先……」
 キュウはユーベルコード【スカイステッパー】で空中を舞い、サメたつまきから降ってくるサメを斬り落とす。しかも新鮮なサメ肉をHIRAKIにして強襲揚陸野外炊具に提供。
「こちらは調理班の方々に」

 キュウが淡々とサメを斬っていく間、100人乗っても大丈夫な強襲揚陸野外炊具の上では鎖を駆使して防衛陣を展開する黒城・魅夜(悪夢の滴・f03522)。
 魅夜は記憶喪失のダンピール。悪夢に閉ざされ永遠に与えられる苦痛から自らを解放してくれた「あの方」を探す鎖使いだ。
「サメは確かに選ばれし者たる水中の覇者、対して私は流水に弱く、普通ならば苦戦を免れません。しかし今、サメたちは飛んでいます。地の利を得ましたよ」
「仕掛けてる間は任せて!あたしたちのコンビネーションなら無敵っしょ!」
 魅夜が鎖を強襲揚陸野外炊具上に張り巡らせている間、UDCアースの武家の名門に生まれギャルに育った春日・釉乃(蒼薔薇のPrince・f00006)が遠隔操作出来る九基の機動盾、シールドスレイブで降り注ぐサメを押し返す。
 入射角を調整した盾はピンボールの如くサメを反射。完全に余談になるが、このリプレイを執筆する数時間前に筆者はピンボールアプリで自己ベストスコアを更新した。無駄話でした。
 サメが追い込まれた先には完成した魅夜の防護陣……否!それはカスミ網!ひと仕事終えた釉乃はハンニバルのケツにドライヤーを当てる。
「ぬああぁああぁぁあぁ!!カスミ網とは蜘蛛の巣のように張り巡らされた糸を使い飛翔体を捕らえる網の罠なんぬうううう!!一度引っかかるともがけばもがくほど絡まってやがては衰弱死に至る恐ろしい罠なんぬぅぅううう!日本では1947年より使用禁止猟具として法で規制されているんぬううううう!!」

 護身完成した強襲揚陸野外炊具の上では、サムライエンパイアの古都に出自を持つ御劔・姫子(はんなり剣客乙女・f06748)が芋煮を煮ている。
「都にはあらへん文化やから、どないな風にするのかは分からへんけど……頑張って煮てみよかっ」
 芋をコトコトと煮込む。カスミ網を突破してきたサメは半歩身を動かして避け、ユーベルコード【秘技・不抜乃太刀】による見えざる斬撃で真っ二つ。姫子が意識を向けた時、相手は既に斬れているのだ。
 現在姫子が煮ているのは宮城風豚汁系芋煮だ。もちろん今回は様々な人種や宗教・派閥や思想に配慮してすべての地域の芋煮を作るつもりではいる。
「材料、鮫ならワンサカあるなぁ……」
 強襲揚陸野外炊具の上でもんどり打つサメの切り身を見ながら姫子はつぶやいた。さあ、次は山形風醤油系芋煮だ。

 もっちもっちもっち。
 作られる芋煮を味見しているのは、光をもたらす神の子として高い塔に閉じ込められていた過去を持つフェドーシヤ・ロゼストベンスカヤ(光の娘・f19067)。彼女はユーベルコードで召喚したコサック兵たちを尻目に芋煮を食べている。
「……あ、七味取ってほしいのだわ?」
 ぱーん!ぱーん!←これライフルの音。
「ほな、どうぞ」
 姫子から七味を受け取るフェドーシヤの後ろでコサックがサメ竜巻に巻き込まれた。
「うおー!うおー!!」
 結構と前に紹介したナナシも突撃銃型のアサルトウェポンを上空に放ちながら叫ぶ。見よ!あからさまな戦っているアピールだ!
「うおー!姫子ちゃん、おかわり!」
「はいな」
 彼は思った。一人ぐらいサボっても平気やろ。タダメシあずかりに来ただけや。
 しかしながら良心が痛む。ちゃんと手伝っておくのがいいだろう。そう判断したナナシは二杯目の芋煮を食べた器を置くと、いくら消耗しても立ち向かうコサック兵にまぎれて突撃銃を構え直進!
「……うん。次、醤油味くださいな」
 コサック兵はナナシと共にサメに突撃銃を乱射。
「味付けちゃんと合うとるかな……」
「悪くないのだわ」
 コサック兵がサメたつまきに巻き上げられた。ついでにナナシも巻き上げられた。ぽとり、フェドーシヤの器に砂が落ちる。
「…………」
 ナナシめげない。コサックも頑張る。自由落下しながらも射撃。
「うるさいのだわーっ!!!!!!!!11」
 フェドーシヤ、キレた。ユーベルコード【此処には何もいない。】を放つ。絶対零度よりも更に低いマイナス摂氏440度に冷える光線だ
 サメを巻き込んで凍結するコサック兵!凍結するナナシ!……もっちもっちもっち。フェドーシヤが芋煮の味見に戻ると、やがて静寂が訪れた。
 空中のサメを斬り捨てていたキュウは強襲揚陸野外炊具に着地すると、フェドーシヤに芋煮を提供し続ける姫子を見ながらつぶやいた。
「家庭的な一面をアピールするチャンスだったのでは……」
 キュウ・セッキは独身の中年女性である。

 ふしぎなそらとぶ円盤型キッチン、強襲揚陸野外炊具は着陸用の降着脚を三本展開。ふわりと地面に舞い降りた。イモーガーたちは無事、上陸に成功!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

野良・わんこ
「おのれキャップ! せっかくのわんこの芋煮タイムを邪魔しようなどとは!」
と会場で憤る。だがまぁ所詮はサメ。酒が入って酔っ払っているのとか、テンションのあがったメンツが片付けてくれるだろう。
ならばわんこはそれを煽るだけである。
「芋煮艇のみんなは仲がいいので和気藹々と決まるとおもうのですが、仙台風と山形風はどっちが美味しいんですか?」
それは常時であっても戦争が起こる言葉。
だがわんこに抜かりはない
「放流されたサメを多く倒したほうが美味しいということにしましょう」
わんこは芋煮のない地域で育ったので戦争とかわからない。
場を盛り上げようとしただけである。
ブチ上がる周囲を尻目に芋煮を食べる作業に戻った。



●対立~Conflict~
 地上に着陸した強襲揚陸野外炊具の上!異世界転生者、自称灼滅者の野良・わんこ(灼滅者・f01856)は憤った!
「おのれキャップ! せっかくのわんこの芋煮タイムを邪魔しようなどとは!」
「奴を責めることしか出来まい」
 同意するイモーガーたち。わんこは強襲揚陸野外炊具の煙突の上に立つとイモーガーたちを焚きつける。芋煮会だしテンション上がってるんだろみんな。
 わんこは戦いに参加するつもりはまるでない。まるでないが、煙突の上で演説を続ける。
「芋煮艇のみんなは仲がいいので和気藹々と決まるとおもうのですが、仙台風と山形風はどっちが美味しいんですか?」
 一瞬訪れる静寂。
「あとついでですけど、あんこ入り焼き菓子の名前って結局なんなんですか?」
 イモーガーたちは各々の武器を抜きユーベルコードの予備動作に入る。戦争(WAR)を引き起こすトリガー。芋煮艇はシビルウォーに突入する。
 現場に漂う緊張感。サメが暴れまわる中、一触即発の対立に陥りかけたイモーガーたちを続けて煽るわんこ。
「では放流されたサメを多く倒した人が決めるということにしましょう」
 わんこには芋煮がわからぬ。そしてあんこ入り焼き菓子の名前もわからなかった。
 彼女はただ、ただ場を盛り上げたくて。ノリと勢いで言ってみただけなのだ。
 ユーベルコード【シリアスシーンに突如挟まれるギャグ時空】が反作用し、ギャグシナリオにシリアスな空気を作りかけた。旅団シナリオでやることじゃねえ……。
 イモーガーたちは闘争本能に火を付けられて各自が出来ることをこなしにかかる。そんな周囲を尻目に、わんこは芋煮を食べる作業に戻っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

日和見・カナタ
うわー…本当にサメだらけですね…。
倒しきるのは骨が折れそうですが、世界滅亡を放っておくわけにはいきません。
どんどん見つけて駆除していきましょう!

まずは上空に『ガジェットドローン』、地表に『機械蜂』を配置してサメの位置を確認します!
得られた情報は皆さんと共有していきますね!
私自身も速やかに発見地点に向かいつつ、【ヒートインパクト】でサメを殴り倒していきますよ!

あとは…一応、倒したサメは持ち帰りましょうか。
放っておくのは迷惑になりますし、それに芋煮に使えるかもしれませんしね。


【アドリブ、協力歓迎】


睦川・優桜
サメ殴り
「とりあえずサメを殴りましょう!」
ユーベルコード羅刹旋風を使用し、両手を広げてグルグル回ることで力を溜めつつ自分自身を旋風と化します!
そのまま竜巻と一体化したサメと真っ向勝負を繰り広げ、なんやかんやあって夕日の川原に寝転がりナカナカヤルナ・オマエモナメソッドでマブダチになります!

芋煮
サメを殴る合間合間に豚肉みそ味の仙台風芋煮を作って食べます!
「多少大雑把でも、味噌のうま味と豚肉の脂があれば美味しくいただけますよね!」

アドリブ・連携歓迎です。
最大の目的は、今回のイベントを楽しみ、芋煮を味わい尽くすことです。
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします。


ギャリソン・ハイオクバーナー
俺様は遠くに逃げたサメから片付けるぜ!
【俺様究極超絶爆速モード】を発動してひたすら【ダッシュ】でサメを追う!
加速するほど加熱する地獄の炎でサメどもを焼き尽くしてやらぁ!
あっ待って海水は飛ばさないで火消えちゃう消えちゃう(身体の炎が消されるほど弱気になる)
芋煮の方は…火力が足りてねえようなら、程よく俺様の火をくれてやろうかね。
自分の分をよそって一口、「スパイスが足りてねえなぁ…」と手持ちの瓶から愛用の調味料を加える。
「ガソリンの味って男のコだよな」

最大の目的はこの芋煮会を成功させることです。その為ならある程度の怪我や些細な失敗やアドリブ連携キャラ崩壊はやむを得ないものとします(好きにして)


シャーロット・キャロル
とりあえずサメぐるみを着てサメパワーを得つつサメ達を迎撃することにしましょう!

私は持ち前の飛行能力で空を飛んでるであろうサメ達にアタックを仕掛けます!スーパー・ジャスティスでGO!
実際飛んでるサメがいるか分かりませんがサメですからねきっと空飛ぶサメもいるでしょう。多分。

サメと空中戦しながらその合間合間に芋煮も頂きますね!いえいっそのこと芋煮を食べながら戦いましょうか!芋煮をこぼさないようにサメと空中で戦う、実に芋煮艇らしいですね!

……まぁはねた芋煮の汁がキャップに降り注いだりしてるかもですがそこは見なかったことにしましょう!

(他の方との絡み、アドリブ大歓迎です。好きなようにしてください!)


ハロ・シエラ
そんな簡単に放流出来る様にしないで下さいませんか!?
芋煮食べてる場合じゃ無い様な気もします、まずはサメを捕まえるなり倒すなりしなければ!

私も猟兵のはしくれ、例え空や宇宙を飛ぼうと、雪原や砂浜を泳ごうと、はたまた幽霊や昔の軍隊の秘密兵器だろうと、サメの一匹や二匹ちょろいものです。
ユーベルコードで空中を駆け、空からサメを探して倒していきます。
となると空を飛ぶサメに襲われたり、あまつさえ頭上から丸呑みされたりするかもしれません。
ですが油断さえしなければ【第六感】でかわせるはず。
油断さえしなければ!
さぁ、サメなんてさっさと片付けておいしい芋煮を食べましょう!
私には味噌味のを残して置いてくださいね……!


ボゴ・ソート
タックルして怪力で投げる! タックルして怪力で投げる!
サメにはこの繰り返しで対処するよ。
時々大きめのサメを他のサメに投げつけて連鎖キルを狙ったりしたいね。
サメに誰かがやられたら「あの○○がやられるだなんて……!」と驚いておこう。
まあ誰がやられるかは既に知ってるんだけどそれはそれさ。
そうそう、芋煮は普通に食べるよ。
宇宙育ちなので牛や豚といったスタイルの違いも気にならないからね。
もし牛や豚以外の肉が入ってたら?
こういうのもあるのかと納得するんじゃないかな。
余裕があれば写真の一枚でも撮っておこう。
折角の機会だからね。



●早く動いて殴る者たち
 ダークセイヴァー育ちの元少年兵、幼き日より吸血鬼と戦う術を学ばされていたハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は、サメ・アクシデント中に芋煮会同時開催とは悠長すぎるとも思ったくらいだ。
「さぁ、サメなんてさっさと片付けておいしい芋煮を食べましょう!」
 ユーベルコード【ヘリオン】で空中を蹴り、上空からサメを探して見つけた背びれには落下刺突。これを繰り返せば安全に駆除はできる。
「たとえ空や宇宙を飛ぼうと、雪原や砂浜を泳ごうと!はたまた昔の軍隊の秘密兵器だろうと、サメの一匹や二匹ちょろいものです。私には味噌味のを残して置いてくださいね……!」
 頭上に注意すれば飛行するサメに襲われる事はなかろうもんよ。油断しなければ平気。油断しなければ。
 ハロと交差するように空中を移動する赤いマント。正義の改造人間シャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)が、スーパーヒーロー特有のユーベルコード【スーパー・ジャスティス】で輝きながら高速で過ぎ去る。ハロの頭上に迫ったサメを殴り飛ばしたようだ。
「油断すると食べられますよ!」
「……気をつけます!」
 シャーロット早い。とにかく早い。芋煮を食べながらサメを空で殴り、戻ってきて芋煮をおかわり、またサメを殴りに芋煮片手に宙を舞う。サメはオブリビオンとかじゃないからシャーロットが膝で殴るだけで粉々に吹き飛ぶぞ。
「あづっ!あっづぁ!!食べながら戦うんじゃねーんぬうううう!!!」
 こぼさないように気をつけてはいるけれど、アツアツの芋煮がハンニバルに降り注いでも仕方ない。
 ボゴ・ソート(ウォーマシンのシーフ × 探索者・f11583)は元・銀河帝国の偵察兵にしてウォーマシン。その巨体を活かしてサメをタックルしては怪力で投げる!
「じゃ、引き続き流れ作業で行こうか」
 空のサメが妙に多いのはボゴが投げているからだ。いや、もちろん普通に空から襲ってくるサメもいるんだけどさ。ボゴとシャーロットは連携してサメを処分処分。
「倒しきるのは骨が折れそうですが、世界滅亡を放っておくわけにはいきません。どんどん見つけて駆除していきましょう!」
 蒸気機関式の四肢を持つ冒険少女、日和見・カナタ(冒険少女・f01083)は空気中に散布する微細観測機・機械蜂を撒いてサメの位置情報を取得。
「見つけました!遠方にサメ反応多数です、ギャリソンさん!」
 可燃性ブラックタールのギャリソン・ハイオクバーナー(爆走スタンドガソリン・f03629)は走るガソリン人間。走り出したら止まらない芋煮艇最速の燃えるイモーガーだ。
「任せな!――死ぬのが怖くて自由が掴めるかってんだ!!」
 ギャリソンはユーベルコード【俺様究極超絶爆速モード】で燃え盛る地獄の炎を身にまとい、超高速での移動を始める。加速すれば加速するほど燃え盛る地獄の炎。
 ビーチをサメと追いかけっこ。あれ?サメが海辺にいる。なんか変だぞ。でもサメは砂浜を這い回っているから大丈夫だな。走るギャリソンは直線上にいるサメを総じて丸焼きにしていく!ムニエル!
 空を高速移動するシャーロット、陸を高速移動するギャリソン。砂浜の片隅では両腕広げてその場でぐるぐると回る幼いイモーガー。遊んでいるわけじゃない。ユーベルコード【羅刹旋風】で力を溜めているのは丸メガネがチャームポイントの元気っこ、睦川・優桜(はるかぜとともに・f00071)だ!
 彼女の目の前に迫るはサメたつまき!あぶない!巻き込まれちゃうぞ!腕をグルグルグルグルと回しますと優桜は自分を起点に……竜巻を生じさせた!?
 拮抗する二本の竜巻。お互いの旋風はベー・ゴマのようにぶつかりあって衝撃を放つ。ビーチに巻き起こった竜巻は海水の雨を巻き起こすハリケーン!
「あっ、ちょっと怖い……死ぬの怖い」
 濡れて火が小さくなったギャリソンは怖気づいちゃった。ギャリソンは自身が纏う火が小さくなるほど弱気になっちゃうのだ。
 二つの竜巻はやがて相殺し、サメの群れと優桜だけがそこに残った。彼女たちに言葉はいらない。互角とわかったサメの群れは何かに満足したように、上空に停泊する芋煮艇へと帰っていった。飛んで。
 その頃、市街地ではカナタがサメマッチョと対峙する。サメマッチョは総合格闘技の使い手だ。サメマッチョの足元に散らばる浮遊自動攻撃機・ガジェットドローンの残骸がカナタの死闘を物語る。
「まだまだ!どこからでもかかってこい!!オレサメは肉弾戦しか受け付けないぞ!」
「では遠慮なく!発勁用意――!」
 カナタが突き出した両掌から陽炎が揺らめく。掌の周囲だけ異様に熱くなっている。ユーベルコード【迫撃! 超熱発勁!】の予備動作だ。両脚の義足にも生体エネルギー、つまり発勁を送り込むことで瞬発的加速力は凄まじい。
 一瞬の出来事だった。サメマッチョは顎にくらったうちあげ掌打によって顔面を焦がし絶命……!
「……放っておいても迷惑になりますし、持って帰りますか」
 サメマッチョの脚を引きずるカナタ。強襲揚陸野外炊具に戻ると芋煮を楽しむイモーガーたちの姿。
 ギャリソンが自身の炎を供給して芋煮をコトコトと煮込んでいる。彼は自分の一杯を味見。
「スパイスが足りてねえなぁ……」
 物足りなさを覚えたギャリソンは手持ちの小瓶から黒い液体を垂らす。愛用の調味料、醤油にあらず。
「ガソリンの味って男のコだよな」
 サメ殴りから戻ってきた優桜も豚汁スタイルの仙台風芋煮を食べる。彼女自身が調理していた分だ。
「多少大雑把でも、味噌のうま味と豚肉の脂があれば美味しくいただけますよね!」
「――正直、醤油だ味噌だなんてどっちでもいいさ、牛でも豚でも。それに色んなスタイルの芋煮が用意されてるし、ね」
 ボゴがサメの尾びれを掴んで持ち上げている。彼はカメラ片手にパシャリパシャリと、今回の風景を撮影していた。
 イモーガーたちの戦いの記録、良いメモリーになるはずだ。
「はあ、はあ……味噌味……」
 サメを駆逐し、やっとのことで駆けつけたハロ。そのときだ。ボゴの持っていたサメが突如吼え、ハロの頭にかじりついた!ハロがし――やられた!
「あのハロがやられるだなんて……!」
 そういうボゴの手からは気づくとサメが消えている。
「ちゃんとシメとかないからですよ!」
「いや、シメたよ?」
 ボゴはちゃんと息の根を止めていた。カナタの機械蜂が分析したところ、そのサメの正体は……幽霊鮫だったのだ。ギャリソンの地獄の炎が滅却し、お焚き上げ供養完了。
「サメもイモーガーも順調にやられているようだぬー。このままぬはポテトの皮むきしてるからみんなしっかりな」
 偉そうなブサイク猫に向けて冷ややかな目を向けるイモーガーたちだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

暁・アカネ
サメぐるみの為にサメをよ…よ…ようせつ?してたなんて知らなかったわそんなの…

サメの討伐は皆に任せて芋煮を作るわよ!
普段お料理はエリちゃんに任せてるけど今回は芋煮の練習をしたくなったわ!
サメは鮮度が命だものね!どんどん殺るわよ!
まず材料を切る!んー…大きい刃物ならいっぱい切れる?とりあえず刀でいいかしら?
二刀流でいけば更に沢山切れそう!
刀を構えてから回転【ジャンプ】斬り!どんどん切っていくわよ!

切ったらすかさず【狐火】で焼く!いい香り!食べる!美味しい!
…ハッ!芋煮に入れる予定だったけど食べちゃった!まあ美味しかったからいいか!
この調子で材料を切ったり摘まみ食いしたりしながら芋煮を作っていくわ!


アンノット・リアルハート
どこにでも居るなと思ったら養殖してたのね……じゃあ、普段やられてる仕返しをしましょうか
選択UCと【我が腕よ、あらゆる障害を凪ぎ払え】を同時に発動
この両手とリボンで近づいてくるサメを【早業】【カウンター】片っ端から斬って、掴んで、叩き付ける!野良鮫相手にノイギーアを使う必要はなし、思いっきり暴れさせてもらえいましょう
あと可能なら食べられた人達の【救助活動】を。できたらメタルハートに乗せて安全な所まで運びましょう

それで芋煮……芋煮か、料理したことないのよね。知識としてはあるけど
スコッティさん達が調理してくれる中で下手が横槍入れるのもなんだし、私は異物混入しないか警戒してましょうか


ファル・ファーリア
YAMAで獲れた山菜と畑の野菜、獣肉を煮たご馳走、冬至の祭りでは家畜も潰して…芋煮というのもきっとそういう…え、巨大な鍋を、これが本場のやり方? すごいね!

…サメ? アレは海にいるんじゃ…川も空も陸も宇宙も泳ぐ? まだ知らないことは多いなぁとか言ってる場合じゃない、舞いを捧げ精霊の加護【ファインド・ファミリア】出動、普段は小動物だけど今回は特別にクマヲ君に来て貰いました、どんどん鍋に投げ込む、後で熊鍋も作ろう(酷い)

うわぁこのサメ、熱湯程度じゃ全く安泰じゃ! 三枚に下ろせる方ー、ミンチにしてつみれもいいよね


…嫌な事件だったね…キャッツの尻ぬぐいっていうのはドライヤーを当てればいいのか…やろう…


錬金天使・サバティエル
 とりあえず意味もなくナチスゾンビシャークを放つとして……
 キャプテンには罰としてキンタマドライヤーの刑だ!おらっ恥ずかしい性癖を語れキャプテン!ブォォォォ

 あとは芋煮を作るとしよう。
 まずは焼き芋をドロドロになるまで煮込んで溶かす。
 ここに白玉や求肥を突っ込んで、フルーツとソフトクリームを乗せる。
 最後に金箔をたっぷりとかけて……名づけて錬金ゴールデン芋煮!
 デザートとしては悪くないはずだ。

 最大の目的は、この行動を成功させることです。
 その為なら、ある程度のキャプテンの怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします。


銀山・昭平
芋煮ならおらは醤油派だべ。鮫をさばいて芋煮に突っ込むのもアリだべ?流石に独断で鮫をさばいたり芋煮に突っ込む気は無いが許可があればちょっと食ってみたいべ。

◆行動
【銀山流即席絡繰術・弐式】を使い、からくりの掃除機を使い空中を飛ぶサメたちを吸い込んでは近くの水槽におさめていくべ。
爆散していく人たちを尻目に今日のおらはちょっと調子が良いみたいだべな。特にこの竜巻の中のシャークネードと空気ごとサメを吸い込む掃除機は相性抜群な気がするべ。

サメの捕獲する手が空いたら芋煮を混ぜるのも手伝いながら……というか芋煮会をおらも楽しむべ。腹が減ったら動けるもんも動けねぇべ。
10杯くらいはおらの腹なら余裕だべ!


ボアネル・ゼブダイ
アドリブ連携歓迎

旅団と世界の危機と言うのならば動かねばなるまいな

こちらは料理をメインで動くか
UCを発動
多数のインプ達をアシスタントにして料理を行い芋煮を作るぞ
襲い来るサメは団員に任せるかあるいはコ・イ・ヌールの光爪を伸ばして迎撃
三枚におろしてやろう

鮫か…新鮮なものならそのまま焼いても食えるが醤油漬けにしてもいいな
鮫のフィレ肉を醤油・酒・みりん・砂糖で30分ほど漬け込み
焼き色が付くまで炙る
この時に付けダレを両面にまぶせばさらに風味がよくなる
両面に焼き色が付き、身に箸を刺して澄んだ水が出てきたら完成だ
柔らかい白身を漬け込むことで引き締まった食感と香ばしい風味が楽しめるぞ
副菜にちょうどいいだろうな


明石・真多子
オッケーキャップ!サメを捕まえればいいんだね!
ならまずは警戒されない様に変装だよね。軟体魔忍のアタシに任せて!
【軟体忍法鮫蛸変化の術】で上半身をサメにしてシャークトパスになるよ!

シャーックックック!アタシは仲間だよ~!
上手く近付けたらタコ腕総動員でサメをいっぱい捕まえたら、そのまま芋煮鍋に飛び込もう!
さっき海鮮芋煮鍋にするって聞いたからね!アタシもタコだし、タコダシがしみ出て美味しいから一石二鳥、いや一蛸八鮫だね!

いい感じにアタシが赤く茹で上がったら芋煮鍋から上がって食べる方にまわるよ!
アタシの胃袋は軟体だからどこまでも伸びるよ。さぁいっぱい食べよう!
芋煮に飽きた人用にタコ焼きも用意したしね!


スコッティ・ドットヤード
(スコッティはUC【親愛なる料理】を使って渾身の芋煮を作っていたんや)
(その料理レベル何と500)
(まぁ真心を込めりゃどんな料理も美味くなるんやけどなブヘヘヘ)

…で、料理の邪魔をするサメが放流されたと。
いつもの光景過ぎて眩暈すんな?

当然だが料理を邪魔する奴は許さねぇし、「食材」相手に不覚をとるはずもなく。
自称次期コック長ですよ俺は。

(目前に迫る鮫に対して二丁包丁で迎撃)
(料理レベル500から繰り出される包丁さばき)
(三枚に下ろす・フカヒレにする…まな板の上の鯉のようにサメを空中で調理)

…サメ肉か。処理が大変だから芋煮と鍋は分けて調理だな。
じゃ、料理班のみなさん。引き続き芋煮作りに戻ろうぜ。



●調理だョ!料理人集合
 少女にすら見える精霊術士のメス男子、ファル・ファーリア(漂泊の舞手・f06089)は芋煮会に冬至の祭りを思い出した。豊作祈願に呼ばれることもある。
「YAMAで獲れた山菜と畑の野菜、獣肉を煮たご馳走。芋煮会は巨大な鍋でやるんだ、すごいね!」
 強襲揚陸野外炊具には巨大な鍋がどっさりと積まれている。なにしろ数百人分の芋煮を各宗派に配慮した味付けで提供するため。さっきからハンニバルはちっちゃな手で芋を剥いている。ポテト農家の本領発揮。
「サメ……って、海にいるんじゃなかったっけ。まだ知らないことは多いなぁ」
 彼は強襲揚陸野外炊具の前で精霊の加護を受ける舞いを披露。普段ならば小動物を召喚するが、今回ははりきって熊のクマヲくんに来てもらった。 
 クマヲくんは小型のサメを掴んでは熱湯の張られた鍋に放り込んでいく。
「あとで熊鍋も作ろう」
 ぼそっと漏らした一言。今日の芋煮は熊も入るってよ。クマヲくんの耳には届いていなくてよかった。しかしサメが多すぎた!ミンチにして肉団子、つまりつみれにもしていく。
「手が足りない!三枚に下ろせる方ー!」
 ユーベルコード【従順たる悪意】で呼び出したインプをアシスタントに、芋煮を煮込んでいる料理班の一人。善良なヴァンパイアを父に持つダンピール、ボアネル・ゼブダイ(Livin' On A Prayer・f07146)が五指から放つ光の爪、コ・イ・ヌールでサメを三枚におろす。
「これでいいか」
「注文通りで助かります!」
 さて、ボアネルは新鮮なサメを醤油漬けにすることにした。フィレ肉を醤油・酒・みりん・砂糖からなる調味液に漬け込む。30分後には付けダレをまぶし焼き色が付くまで炙る。
「柔らかい白身を漬け込むことで引き締まった食感と香ばしい風味が楽しめるぞ。副菜にちょうどいいだろうな」
「聞いてるだけでヨダレが出てくるべ……」
 からくりの使い手、ドワーフのおっさんの銀山・昭平(田舎っぺからくり親父・f01103)は食事を何より大事にしている。三度の飯が好きな豪放オヤジだ。
「そうか、サメを芋煮に突っ込むのはアリなんだべ」
 毎回状況に最適なからくり道具を呼ぶユーベルコード【銀山流即席絡繰術・弐式】で出したからくり掃除機を使い、空から降ってくるたつまきザメを吸い込んで鍋に放り込む。
 ひこうタイプのサメは空気ごと吸い込む掃除機がこうかはばつぐんだ。吸引力のおぞましいただひとつの掃除機が勝手にやっててくれるので、昭平は芋煮を混ぜるのを手伝った。
 まだまだサメはいるぞ!やっぱり5400匹じゃ少なかったな!サメダブルアップチャンス!
「芋煮以外の料理!タコ焼きも用意したよ!」
 キマイラギューチャー出身、キマイラNINJAの明石・真多子(軟体魔忍マダコ・f00079)はその名通りにタコだ。
「よーし、サメを捕まえるならサメになろう!」
 真多子はユーベルコード【軟体忍法鮫蛸変化の術】で上半身をサメに変えた。多種多様なサメを解き放った、と言ったね。もちろん下半身がタコのタコザメも逃げている。
「シャーックックック!アタシは仲間だよ~!」
 八匹のタコザメは真多子を見て求愛行動を始める。真多子は近づいてきたサメを逃さない。タコ腕をフルに活用してサメを捕まえると彼女は……グツグツに煮込まれた芋煮鍋に飛び込んだ!
「海鮮芋煮鍋も作るって聞いたからね!タコダシ出すぞぅ~!サメ煮込みも一緒に出来るし一石二鳥、いや一蛸八鮫だね!」
 アツアツの芋煮鍋だけどイモーガーなら大丈夫。普段から特殊な訓練を積んでいるので。
「どこにでも居るなと思ったら養殖してたのね……じゃあ、普段やられてる仕返しをしましょうか」
 アンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)は人々が夢見ることで栄えていた亡国・リアルハート王国の王女、その複製体のバーチャルキャラクターだ。
 普段やられている。そう、普段やられているのだ。イモーガーたちは四六時中サメの被害にあう。何故でしょう。
 ユーベルコード【王国騎士近衛流『布剣』】でリボンを武器に、色んなものを掴んで持ち上げ振り回せるユーベルコードを用いる。
 伸縮自在の継承のリボンには、無地なように見えて隙間なく亡国の国民全員の名が刺繍されていて、鋼糸じみてサメを斬り刻む。近づくサメは掴んで振り回して叩きつけて放り投げた。
 市街地を見渡せばすでにサメ被害は拡大し、住民のテレビウムがサメに狙われつつある。アンノットは逃げる住民をカスタム空飛ぶホウキのメタルハートに乗せて安全な場所に避難させた。強襲揚陸野外炊具周りにイモーガーが集中してるし、ここがいちばん安全なんじゃないかな。たぶん。
「さて、芋煮……芋煮か。料理したことないのよね。スコッティさん達が調理してくれているし、警戒してましょう」
 腰つき顔つき体つき、どこをとってもメス男子。シスコンの髪フェチ、スコッティ・ドットヤード(どこからどう見ても女の子な少年・f20279)は芋煮艇の次期料理長を自称している。
 彼はユーベルコード【親愛なる料理】を使い、ただでさえ60ある料理の技能レベルを500まで伸ばした。500!?
「料理の邪魔をするサメ、いつもの光景すぎて眩暈すんな?」
 スコッティは芋煮を美味しく煮ている。どのくらい美味しいかというと料理技能が500だから通常の500倍美味しいと考えられる。
(まぁ真心を込めりゃどんな料理も美味くなるんやけどなブへへへ)
 スコッティは目前に迫りくる“食材”を両手に握った包丁で迎撃。三枚におろしフカヒレを刈り取り空中で解体されるサメ。
「……サメ肉はやっぱりボアネルさんがやってるみたいに副菜だな。処理が大変だ。じゃ、料理班のみなさん。引き続き芋煮作りに戻ろうぜ」
 プロやな――。強襲揚陸野外炊具は彼の指揮下に置かれた。じゃあ料理長に任命します。
 スコッティの指示のもと料理に励むのは妖狐一族四人姉妹の長女、陰陽術を使えるマジックナイトの暁・アカネ(アホの狐・f06756)です。
 普段は料理を妹に任せているので、良い機会だから練習がてら芋を煮ることにした。
「サメぐるみのためにサメをよ……ようせつ?ようしゃ?してたなんて知らなかったわ……」
 ようしょくね。刀なら材料の野菜や肉、サメを切れると思ったアホは、両手に刀を持てば二倍切れると考えた。
 飛来するサメめがけて材料を放り投げ、跳躍すると回転斬り。料理ってこんなんだっけ。切った具はユーベルコード【送火狐松明】で焼く。
 香ばしい香りが漂う。だからアホは焼けた具材を食べた。
「美味しい!……ハッ!食べちゃった!まあ美味しかったからいいか!」
 具を切って焼いて食べて、アホは同じことを繰り返す。アホだから。
 アホといえば錬金天使・サバティエル(賢者の石・f00805)。錬金術のなんかほら凄いやつ、“賢者の石”ってあるじゃないですか。アレのヤドリガミだ。
「オラッ!恥ずかしい性癖を語れキャプテン!」
 ブォォォォ!芋を剥いている艦長のωに当てられるドライヤー。豆知識じゃなくて性癖をご所望か。
「んぬゥゥゥゥ!ギザ歯とメッシュ髪とロリっ子が好きなんぬぅぅぅぅぅ!」
 あ、これ伏線ね。それからユーベルコード【B級パニッククロニクル】で午後ロー属性の……えーと、第三帝国っていうか、ドイツの……どう配慮したものか。卍が傾いた――オイオイオイ、配慮しようとしたらしっかり『ナチスが生んだサメゾンビ』って説明に書いてあるわ。よく通したなトミーウォーカー――ナチスゾンビシャークを放つ!特に意味はない!
「それでは芋煮の調理をはじめよう」
 焼き芋を煮込んでドロドロに溶かす。白玉やぎゅうひを突っ込んでフルーツとソフトクリームを乗せて最後に金箔をかければ……錬金ゴールデン芋煮の完成だ!
「デザートとしては悪くないはずだ」
 筆者は創作スイーツはちょっと遠慮しておきたい。ひとしきり調理を終えたサバティエルは再びハンニバルのωにドライヤーを当てて遊ぼうと試みるが……?
「ぐえー!」
 昭平の銀山式掃除機に吸引されるサバティエル!そして銀山流即席絡繰術・弐式のヒミツの設定は「7割程度は自爆装置つきのガジェット」!つまり……爆破だ。サバティエルは破裂した。
 料理班は強襲揚陸野外炊具の上でたくさんの料理を用意した。それはそれはたくさん用意した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル
とりあえずこのいたずらキャッツはお仕置きを兼ねてお風呂タイムでござるね
キャッツァ!逃げるなァァァ!!お風呂から逃げるなァァ!!!
逃げようとも【ロープワーク】による捕縛=ジツにて引っ捕らえてやる!!
オラッお風呂楽しいにゃん♥️と言えオラッ!!!

キャッツを適当にお洗濯した後は鮫退治でござるが…ま、十中八九あれが起きるだろうな
猟兵と鮫がこんなにみつしりとすれば…なるほど【物理演算の神】がスイとでた
【お戯れのバグ】が来るぞ!気を付けろォ!
バグって体が伸びたり荒ぶる挙動をした鮫が飛び交って空が見えないですぞ!鮫が7で空が3だ!
それよりこの神無差別すぎて猟兵にもバグが飛んでるが…なに、気にすることはない


高岩・凛
(使いづらい部分は無視・改変してOKです)
サメが逃げ出した?まったくしょうがねぇな
一狩り行きますか!クエスト受注!参加者募集!出
発!!
おもむろにフラッシュバンを取り出しちょうどそこをのしのし歩いていたサメ君に投擲!
目が眩んで動けないサーモントラウト君の頭を掴み【怪力】で壁にどーん!
そのまま徹甲榴弾!麻痺毒!徹甲榴弾!徹甲榴弾!フラッシュバン!徹甲榴弾とハメコンボでサケガシラ君を追い詰め五分針で討伐完了!
今日は芋煮会だしせめてサムゲタン君で鮫煮でも作って弔うとしよう。不味い!!!!!食えたもんじゃない!!!
イモーガーが配っている芋煮を貰って口直しといこう。やっぱりみんなで食べる芋煮は美味しいね!


紗咲・亜闇
今日は楽しい芋煮会……なんだあのサメの群れは!?(話をちゃんと聞いていなかった)
今日は完全に芋煮会だけだと思ってたから調理器具と食材しか持ってきてねえ!(ヨーヨーは作れるが)
でもこんなにイモーガーが揃ってるんなら武装が完全じゃない私はサメ討伐よりも芋煮作りに回った方がいいか…(駄目な開き直り)
料理技能で芋煮を作りまくる。パフォーマンスとアートで芋をサメ型に切ったりと遊び心もだすぞ。時々サメ狩りを頑張ってる皆に芋煮を振舞って鼓舞もする。
料理中にサメに囲まれたら?UCを使った圧力鍋をサメの群れに投げ込んで爆発させる。味方の被害?はははは、イモーガーが爆発程度で死ぬわけないじゃん!(濁った目)


ミアミア・メメア
キャッツが放流したサメがキマイラフューチャーを滅ぼす……つまり、キャッツは……悪……? 身内の不始末は身内がつけるものだ。私達が! この手で! キャッツに罪を償わせる! きっとキャッツもそれを望んでいることだと思う

UC万魔の蹴鞠歌でサメを適当に蹴散らしつつ、風呂やドライヤーから逃げるキャッツを優しい言葉で誘き寄せてお風呂場に連行。勘付かれて抵抗するようであれば、ぽむぽむとリフティングしながら、私の尾できゅきゅっとボンレスハムみたいにして運搬しよう

最大の目的は、みんなで芋煮を食べる前に、キャッツをケジメして綺麗な体にすることです。その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします


ルエリラ・ルエラ
今日は芋煮祭りしていいのか!?
よーし、私はりきっちゃうぞー!

とりあえずあれだね。サメもいっぱいいるし、大きなお鍋も欲しいから【芋煮ッシュ作戦】発動!
宇宙からでっかいお鍋のお取り寄せ。サメがいっぱいいる中に墜とすよ。旅団員が巻き込まれてもしーらない。まぁ皆なら大丈夫大丈夫。
お鍋が届いたら【芋煮会】発動!邪魔になるサメの動きを遅くして、『純金のゴボウ』でスパスパ切って調理しながら芋煮の具材に。
サメを放流した罰としてキャッツもこのお鍋の中に放り込んでも……おっと、冗談冗談……?
エドは落としても汚いだけだからぶっかけるだけで勘弁してあげよう。
そういえば芋煮に蟹も合いそうだよね!(例の蟹を見ながら)


カルキノス・マークスリー
蟹は塩水の海を知らぬ。
故郷は宇宙の遥か彼方、重金属とプリント回路をもって生産された。
ゆえに鮫は完全な未知であり、ただ行く手を阻む敵である。

ねじ切る。踏み潰す。砲撃する。
とにかく邪魔であれば破壊せしめる。それが蟹であった。
敵は生身であったかもしれず、蟹と同じ多脚戦車かもしれず、
あるいは霊体などであるかもしれぬ。いずれにせよ、殲滅である。

蟹は芋煮を食わねど、芋煮を撹拌する事は可能であった。
巨大な鋏で鍋をかき回し、重機のごとく小鍋へ振り分ける。
バイオ筋肉組織が熱崩壊し、芋煮にうま味を与えたかもしれないが
それに頓着する心はなかった。蟹は蟹であるゆえに。


グルクトゥラ・ウォータンク
やはりサメは危険…これからはカニの時代では?わしは訝しんだ。
ひっそりとカニをステマしつつキマフュの未来を守るためわし参上。といってもわしは今回後方支援にまわるがの。【拠点防御】【罠使い】で調理卓周辺を要塞化したり、調理器具関連で調達や作成が必要なら【メカニック】なんかでガジェットを作ったり調整したり。料理自体はせんよ、具材をかき混ぜたり切ったり程度は出来るが。

ガジェットボールズは適当にサメを狩りに行かせたり周辺警備させたり作業の手伝いさせたりしておくぞい。まったり芋煮を食べるのもいいのう。
戦争大変じゃったし、休暇を楽しむのいいよね…。いい…。


胡堂・充
芋煮会、と言ってもただの芋煮会で済む訳がないか。
案の定鮫も飛び交っている……いつもの光景ではあるけど、これに馴れてしまった事は、今昔の感に堪えないな。
さておき、平和な芋煮会として終わらせたいので……とりあえずは鮫の排除を優先しよう。

バイクのマックスを呼び出し、【大型身体強化鎧】を発動。襲ってくる鮫から仲間と鍋を、鎧のバックラー部分を活用した【盾受け】で【かばう】
大規模な芋煮会では、重機を使って調理するらしいけど、流石にこの鎧は調理用に整備されていない。今回は防衛重視だ

また、食べ過ぎや毒等の異物混入に備えて【医術】【救助活動】で救護体制も整えておこう。

これもまた、いつもの光景……だなぁ……



●猫洗い作戦
 誰もが思っていることだが、主犯格におしおきが必要だ。おしおきついでに猫を洗おう。
 知らないおっさん、エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は芋煮の前にブサイクな猫に然るべき報いを受けさせるべく遂に蜂起した。
「キャッツァ!逃げるなァァァ!!お風呂から逃げるなァァ!!」
「シャァーーーッ!フゥーーーーッ!!」
 ハンニバルは全身の毛を逆立てて高い所に跳躍移動。見開かれた目からは絶対に捕まらないという意思を感じる。
 ヒゲはロープを投げてハンニバルの捕縛を試みるが……ハンニバルはユーベルコード【猫は液体】を使い、その身体に液体じみた流動性を持たせて投げ縄をすり抜ける。そのあと流動性を活かしてその辺に停められていた車の下に逃げ込んだ。
「猫は自分で毛づくろいしてるからいつも清潔なんぬ!!使命を思い出せ!今回の目的はなんですか!ハイ!」
「最大の目的は、みんなで芋煮を食べる前に、キャッツをケジメして綺麗な体にすることです。その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします」
 ビチビチと跳ね回るサメを適当に蹴散らすのは噛み癖のあるドラゴニアン、ミアミア・メメア(静かな竜の荒ぶ夢・f19238)だ。
「ほーらキャッツ、出ておいでー。ちゅ~ぶちゅ~ぶC,I.A.O.ちゅ~ぶも用意したよ」
 ミアミアはギザ歯だ。髪はメッシュ入りだ。そしてロリだ。つまるところハンニバルの好みのタイプだ。
「ミアミアちゃ~ん❤」
 ハンニバルが出てきた。チョロい。
「つーかまえた!」
「つーかまった❤」
 ここで留意してほしいことがある。ハンニバルは小さくて愛らしいケットシーだが、その齢は31歳だ。対してミアミアの年齢は13歳。完全に事案なのである!
「じゃあお風呂行こうか」
「アイドンウォンダイ!!!!11」
 ハンニバルは必死に抵抗した。己が好みに合致しているかどうかよりも身の安全のほうが重要だ。抵抗するハンニバルに対しユーベルコード【万魔の蹴鞠歌】でリフティングするミアミア。
 ここでハンニバルは考えた。ミアミアに洗ってもらうのはちょっとしたサービスなのではないか。おとなしく従って洗体に甘んじるか……?ダーク・キャッツは溢れ出る小児性愛をコントロールすることができない。
 ミアミアの尾に捕縛されたハンニバルはもがくのを諦めておとなしく仮設風呂場へ運ばれる。待っていたのは桶の中のローションをバチャバチャと手元で回す作務衣のエドゥアルトだった。
「ミアミア殿は早く退いてくだされー!そのキャッツは危険でござるよォー!!」
「ハメられたんぬうううううううう!!!111」
 ミアミアは冷ややかな視線をハンニバルに送り、サメ狩りに戻っていった。ロリコン猫は粛清しないとね。

●いまにも処理落ちしそうな空の下で
「一狩り行きますか!クエスト受注!参加者募集!」
 UDC機動部隊所属、身体の何割かを機械に置換した高岩・凛(ヒーローのなりそこない・f17279)がサメ狩りクエストを掲示板に張り出す。
「ゲームのようにサクサクとクリアしていこう!」
 治療能力を持つ電脳魔術師の医師、胡堂・充(電脳ドクター・f10681)は趣味がゲーム。ハンティングじみて募集されたクエストを受注し、出発!
 パプー(出発の音) NOW LOADING...キャンプ地という名の強襲揚陸野外炊具から出発するとメガロドン!凛はフラッシュバン(閃光弾)をサメに投げつける!炸裂!
 メガロドンの視界が白く染め上げられた。そういえばこのメガロドンは先ほど上陸しようとする強襲揚陸野外炊具に半身を乗り込ませた奴だ。
「サメ君!!!1しっかりしたまえ!!何?目が眩む?では気付けに一発!!!!1」
 凛はメガロドンの頭を掴み壁に投げつけた!
「起きているのかねサーモントラウト君!!!!1サミディ君!!!111」
 サメなんですけお。メガロドンが咆哮すると凛の後方に迫るサメウルフ!間に割って入る3メートルのロボ!ユーベルコード【大型身体強化鎧】で愛車のオフロードバイク『マックス』と合体した充が鎧のバックラーでサメウルフを防御した。
「後ろがガラ空きですよ!協力プレイで解決してやる!」
「オウ、ありがたい」
 凛はメガロドンに徹甲榴弾と麻痺毒とフラッシュバンを駆使してパターン化し攻撃。
「麻痺毒は活きのいいサケガシラ君もスーッと動きを止めて……ありがたい。まだ五分針だぞサモハン君!」
 オトモケットシー(ハンニバル)がくたばったメガロドンを運んでいく。
「いま起きた。……フフフ」
 光と闇の力を兼ね備えたスケバン、紗咲・亜闇(相克のスケバン・f21822)は強襲揚陸野外炊具の上で目覚めた。酸性とアルカリ性みたいに考えると中性なのか?
「なんだあのサメの群れは!?誰か説明してくれ!」
「サメが!逃げた!狩れ!」
 ミアミアがサメを蹴りながら質問に答える。亜闇は武器を忘れた。なんてこった。
「仕方ない、非武装の私はサメ討伐ではなく芋煮作りに回るとしよう……」
 意外と料理が出来ないわけでもない亜闇は器用に芋をサメ型に切ったりと、家庭的な一面を見せる。
 全身に引っかき傷を負ったエドゥアルトが戻ってきた。どうやらひどい目にあったらしい。
「サメが7で空が3!シナリオ序盤より増えてる気がするでござるが……このサメの量、そしてイモーガーの人数、そろそろアレが起きるな」
 なるほどユーベルコード【物理演算の神】がスイと出た。テクスチャが消えて真っ黒になる亜闇!顔が透明になりギザ歯だけが残るミアミア!言動がおかしい凛!元からか。
「お戯れのバグが来るぞ!気をつけろォ!」
 サメは降ってきたと思ったら真上に吹き飛び、地面にめり込んだままくるくると回転を始める。
 この阿鼻叫喚の状況下、唯一まともに動き回るのが充だった。電脳魔術師の彼ならばバグった世界でも正しい挙動で行動することが出来るのだ。
「これもまた、いつもの光景……だなぁ……」
 感慨深げにため息をつきながら回し蹴りでサメを着実に処理していく充。一方でサメの群れに囲まれていた真っ黒の亜闇はユーベルコード【光と闇の圧力鍋大爆発】を用いて芋煮鍋とん別に用意されていた光と闇を圧縮した圧縮鍋を投げ、取り囲んだサメを無差別に駆逐しようとしていた。
 だが、いま戦場はバグの嵐に包まれている。カクカクとした動きで投げた圧力鍋は数秒遅れて周囲を巻き込む!……おまちかねの爆発だ。充と凛、ついでにオトモケットシーは破裂した。
 バグはひとしきり過ぎ去った。天高く射出されたサメはいまごろ宇宙で元気にやってるだろうよ。
 普段はクールなエルフの芋煮好き、ルエリラ・ルエラ(芋煮ハンター・f01185)は芋煮会と聞いていてもたってもいられない。
「とりあえずあれだね。もっと大きな鍋が必要だ。芋煮ィッシュ作戦発動!」
 宇宙からタングステンで出来た大きなメタル芋煮が降ってくる。メタル芋煮は、メタルの芋煮だ。
 また無差別範囲攻撃。空の7割を覆っていたサメは掻き消えた。それから亜闇、エドゥアルト、ミアミアは潰れた。
「よし、タングステン鍋が届いた。芋煮会をはじめるよ!」
 ユーベルコード【芋煮会】はその名の通り芋煮を給仕するユーベルコードだ。戦場で芋煮を楽しんでいない者は行動速度が著しく損なわれる。
 だいたいみんな芋煮を楽しんでいるので問題ない。あとこの部で出てきたイモーガーはみんな……やられてるし。
 純金のゴボウでサメをぶつ切りにして芋煮の具材にしていくルエリラ。やられていたみんなが強襲揚陸野外炊具からリスポーンしました。
「サメを放流した罰にキャッツをお鍋に放り込んでも……いや、毛が入りそうだからやめておこう。エドは落としても汚いし、ぶっかけるだけで勘弁してあげるよ」
 そぉい!とサメの煮汁をエドゥアルトに引っ掛けるルエリラ。エドゥアルトはやられた。
「そういえば……芋煮に蟹も合いそうだよね」

●イモーガーの天敵
 ルエリラの視線の先に居たのはベーリング星海域を故郷に持つ謎に包まれたウォーマシンの蟹、カルキノス・マークスリー(蟹は横へと征く・f14553)の姿。7歳・メス。2メートルだがこれでも立派な幼女だぞ。
 蟹の海は宇宙の海。塩味の海を知らに蟹は重金属とプリント回路で生産された。サメは未知であり、ただの敵に過ぎない。
 頭頂部対空砲を砲撃しながら横に移動する蟹。一歩進むだけでサメは踏み潰される。撃ち落とされるサメ、鋏でねじ切られるサメ。その一歩ごとにユーベルコード【グラウンドクラッシャー】、歩く周辺の地形はクレーターを作り出す。
「キュゥゥン……」
 蟹は起動音を立てながらサメの群れを蹂躙していった。
 蟹といえば……機械オタクの電脳と蒸気、二つのテクノロジーを兼ね備えしドワーフ、グルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)がカニぐるみを着て強襲揚陸野外炊具を拠点防御、野外炊具は堅牢な要塞と化した。
「やはりサメは危険。これからはカニの時代では?」
 ユーベルコード【ガジェットボールズバタリオン】による電脳妖精を内包した球の群体が戦場を飛び回り、カルキノスを援護する。
 調理器具のチューンを行っていたグルクトゥラ。リスポーンしたイモーガーたちはされた強襲揚陸野外炊具要塞の中で調理を進めた。
 要塞の壁が崩れる。カルキノスだ!蟹は鋏を伸ばすとルエリラの召喚した巨大鍋をかき混ぜて、小鍋へと振り分けた。
 間近で蟹を見たイモーガーは、ショックでやられた。イモーガーは蟹には勝てない。無条件でやられる。カルキノスのバイオ筋肉繊維は熱崩壊により芋煮に蟹のうまあじを与える。
 それら一連の状況を蟹の記録回路は淡々と情報処理していくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リネットヒロコ・マギアウィゼルーク
まずはガジェットショータイムを使用しまして〜
芋煮鍋の付近に対サメ用撃退音波発生装置「サメイヤーン」を開発、設置、起動して
周囲のサメを一網打尽にします〜。
まだサメが居るようなら装備「ガトリングレネード」「まじかるランチャー」でどっかんどっかんです〜。

サメ退治がひと段落しましたら〜「ギアライザー」でガジェッテスト・ギガンティア……通称ティアちゃん(自作ロボ)を召喚、搭乗しまして〜大鍋の芋煮調理をお手伝いです〜♪


キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

芋煮か…私は料理は得意ではないからな
もちろん少しは手伝わせてもらうが、迎撃を重きに置かせてもらおうか

シルコン・シジョンをフルオートにして近づいてきたサメを片っ端から撃ち落とす
デカい的であれば多少銃身がぶれても問題なく鉛玉を全て叩きつけれるだろう
小型のサメが近づいてきたら懐からナガクニを取り出し斬りつけ
部位破壊で敵を解体する

このサイズは刺身にはちょうどいいかもしれんな

さて…出番だ、デゼス・ポア
貴様に出会った不運なサメ達を嗤え

敵の数が多くなってきたらUCを発動
範囲内にいるサメだけを狙い、空間から現れる錆びた刃で一斉に解体する
特に調理中の仲間を狙うサメがいたら優先的に迎撃して守る


レン・ランフォード
この艇はトラブルが多いですね…!
兎に角キマフュの人たちに迷惑がかからない内に
さっさと片付けましょう

とりあえず体格差を埋めますか
芋煮艇の格納庫から【大典太】を発進
その肩に乗って鮫の掴み獲りを始めます
暴れるようでしたらちょっと絞めて「暗殺」
あ、でもどこに置いておきましょう?
鮫を料理してる人もいるみたいだし、吊るしますか
艇かビルにワイヤーでひっかけてっと…よし
私に来るのは「第六感」で気づき「カウンター」「グラップル」で迎撃して
さぁどんどん捕まえますよー!

またその間に【分身・雪月花】で実体化した別人格の錬とれんにお願いを
芋煮調理を手伝いながら
変なモノ入れようとする人がいたら撃退するようにと


ヨナルデ・パズトーリ
折角戦争から救われ平和となった世界に災厄を呼び込む訳にはのう
囮が居った方が良さそうじゃし日本じゃとサメは鰐というらしいしワニを足で釣った妾には昔取った杵柄の様な物よ
ま、凶暴な様なら全身喰われるやもしれぬが斯様な者を放って置けぬし囮を若い者に任せる等論外じゃしの

『野生の勘』で選んだ丁度良さそうな『地形の利用』をし自身の右足の『傷口をえぐる』
『殺気』を抑えつつ流した血で鮫を『誘惑』囮に

サメが自身の足を喰っても自身の傷は『激痛耐性』で無視
UC発動
皆を『鼓舞』する様に『怪力』の『なぎ払い』や『高速詠唱』による雷の『全力魔法』で駆除開始

足一つ喰われた程度慣れておるわ!
戦神に屠られる事誇りに思うが良い!


マックス・アーキボルト
アドリブ連携突発的アクシデント他大歓迎!

サメぐるみってバイオ素材だったんだ…知らなかったそんなの…
早速サメ退治…と芋煮作り同時敢行!?

サメは悠長に芋煮を作らせてくれないよね…ここはアクションをこなしつつ芋煮を作る!
〈メカニック〉で芋煮調理用のガジェットコンロをその場で作って肩掛け!〈火炎耐性、火属性攻撃〉で熱さも気にせず調理だ!芋煮はさっぱり醤油ベース!

サメには基本的に遠距離から射撃で応戦、回避に【加速魔法式:防性】を発動。〈戦闘知識、見切り〉でサメの攻撃を避け…芋煮がこぼれないように細心の注意を払うよ!

皮を剥いて…調味料入れて…あっサメ接近…
…やることが…やることが多い…!


黒影・兵庫
事件の割にはノリが軽すぎません?船長さん!
(UC、蝗害、誘煌の蝶々、蟷螂の鋸、光殺鉄道を発動)
全軍出撃です!っとあれは...
(ヨナルデさんが囮役を買って出るのを見て)
ヨナルデさん!援護します!
ヨナルデさんの負担を減らすためにも
支援兵の皆さん!逃げたサメを広い場所におびき寄せてください!
集まったサメを強襲兵さん、伐採兵さん、光学兵の皆さんで一斉攻撃してください!

これでよし、さて俺は待機しておくか
ってあれ?支援兵さん慌てて戻られてどうされました
ってうわ!めっちゃサメが来てる!
(UC、亜空の流砂を発動)
引込兵さん!亜空間にサメを引きずり込んでください!
(直後、巨大なアリジゴクに黒影ごと引き込まれる)


暁・エリカ
サメぐるみの養殖…大きなシノギの臭いがするな…

空を飛んだり地面を泳いだりするサメを殴って大人しくさせるのか…数が多くて面倒だな
こゃーんとサメの数に負けないぐらい【大量の狐】を召喚して対抗しよう
勇敢な狐達だから空を舞うサメでも恐れずに飛びかかって…うむ、サメの背に飛び乗って遊んだりしてるね
これはフライングシャークオンザフォックス

狐達は沢山集まってサメを担いでお神輿にしたりサメライダーと化したり楽しんでるね
うん…?出した狐の数と今いる数が合わないな
もしかして芋煮を摘まみ食いしに行ってるのかな?
これはいけない、私も食べに行かないと
そういえばおねーちゃんが芋煮作りに行くって言っていたな…楽しみだ


イリス・アンリリンキッシュ
…かなりの大惨事になりませんか船長さん?
(UC:自分を創造する第一歩を発動して巨大なパイルガントレットを装備)
軟骨野郎を探し出して、殴ります!
その後は芋煮の出汁にしてもらいます!

とりあえず芋煮班にも渡しましたしこんな所でしょうか…
しまった!虚数鮫(※0匹存在するという概念で移動する鮫です)までいましたか!
ならばオープンヘッド!(頭部分離)私の身体を食べた時点で実数です!
鮫を!(バーンとパイルが炸裂)中から!(テリーンと薬莢を排出、パイルをリロード)殴る!(スーッと頭部は離脱)
爆発四散!(内部から自爆による衝撃殴打)


ラヴ・フェイタリティ
ハァイイモーガー、絶好のサメ日和だな。サメ日和が何かって?あれだよ美少女でゆるふわで4コマでアニメだよ。ちなみにサメといえば鮪という漢字はどうも古代中国ではサメの一種を指した漢字だったらしいが、日本ではうまいこと当て嵌められず平安辺りでマグロを指す漢字になったらしいぜ。といっても鮪=マグロが定着してるのが確認できるのは江戸時代の文献らしいがよ。

さて早速サメ狩りだが、ラヴ様サメと格闘したりするゴリウーじゃないので普通に遠距離から殺ります。エナジードレインで動き鈍らせて絶ち鋏でバッサリよ。ぶつ切りにした塊はキッチン組に渡せばきっとうま味たっぷりの海鮮芋煮に変えてくれるだろう。うまあじうまあじ。



●ギガでかいやつ
 ヨナルデ・パズトーリ(テスカトリポカにしてケツァルペトラトル・f16451)はヒーローズアースのメキシコちほーに古くから伝わるアステカ神話の神である。
 サメを引き寄せるための囮を買って出た。なんでもワニを足で釣った経験ならあるようだ。足が攣ったんじゃなくて足を餌に釣ったという。日本でサメは鰐と称していた。
 つまり……サメに足を噛まれるくらいなら経験済みも同じだ。個人的にはワニのほうがやべーと思う。噛んだままねじ切ろうとしてくるから。
「それでは釣り場を探すかの」
 ヨナルデはいい感じのビルの窓から身を乗り出す。サメ釣りには悪くない高さだ。……サメ釣りに適した高さ、とは。わからん。
 取り出しましたるは黒曜石で出来たナイフ。右足にちょいと傷をつけると足を窓の縁からぶらぶらさせた。
「ま、凶暴な様なら全身喰われるやもしれぬが斯様な者を放って置けぬし囮を若い者に任せる等論外じゃしの」
「ヨナルデさん!お供します!」
 それでも着いてきた若い者が一人。黒影・兵庫(不惑の尖兵・f17150)、彼の頭の中には虫が住んでる。
「危ないと言うとるのに着いてくるなら仕方あるまい」
 すぐに地中のサメは血の匂いを感じ取る。ちにうえていた。わらわらとヨナルデの居るビルの下に集まってくるサメ。飛びつき噛もうにも若干届かないくらい。程々の高さ。
 兵庫はユーベルコード【蝗害】をはじめとし、数の多い兵隊を呼び出すユーベルコードを惜しみなく使った。
「全軍出撃です!支援兵の皆さん!サメを広い場所に!集まったサメは強襲兵さん、伐採兵さん、光学兵の皆さんで一斉攻撃してください!」
 ちょっと筆舌に尽くしがたい量の虫兵隊がサメを引き寄せて迎撃していく。兵庫は指揮を出したあとは観測するためにより高い階層に移動。待機することに。
「ほぅれ、こっちにもくるが良いわ」
 目標をヨナルデに定めるが、埒が明かないと悟ったサメはビルの壁面に張り付くと身を捩って登攀をはじめた。え……、キモ……。
「うわ、来た」
 ヨナルデの足をめがけズリズリと這い回るサメ!しかし彼女はその場から逃走することもなくサメを引き寄せ続けた。
 いよいよ足を噛まれるヨナルデ!見ているだけで痛いが激痛に耐える!ユーベルコード【ダーク・ヴェンジャンス】で黒い粘液を身にまとい、負傷を代償に戦力の増強と生命力の吸収を行えるようになったぞ!もちろん噛み付いたサメから生命力を吸収したので負傷分はチャラだ。
「ヨシ!」
 ヨナルデに集ってきたサメは高速詠唱した雷の魔法を受け感電死!
「この調子で根こそぎ屠ってやろう!」
 勇んで次の釣り場を選ぶために飛翔したヨナルデだったが……60メートルを超えるギガシャークが地面から飛び上がり丸呑みに!ヨナルデはやられてしまった!
「ヨナルデさぁーーーん!!」
 屋上の兵庫からもよく見えた。唖然とするほかない。ああ、我々はなんというモンスターを飼育していたのだろう。恐ろしい。屋上へは階下から支援兵が大慌てで兵庫のもとへと駆けつけた。
「……支援兵さん、どうされました?なにっ!?」
 旗色が悪い。壁を這いずる中型のサメはどんどんと兵庫めがけ登ってくる。ビルの中にもサメが。
「めっちゃサメが来てる!引込兵さん!亜空間にサメを引きずり込んでください!!」
 兵庫は巨大な亜空間アリジゴクを召喚した。亜空間に飲み込まれるビル。撤収を急ぐも間に合わない。兵庫は自分のユーベルコードで亜空間に引きずりこまれてしまった。

●パシフィック・ファイト
 多重人格のNINJA、レン・ランフォード(近接忍術師・f00762)はサメに対抗するべくユーベルコード【絡繰覇王・大典太】に乗り込み、芋煮艇格納庫から出撃した。
 大典太はレンの身長の2倍……いや、5倍はある鋼鉄の絡繰武者だ。154cmの5倍だからー……77メートル!?これならギガシャークにも勝てるかもしれませんよ!
 大典太の肩の上に乗ったレンは思った。艇のサメ養殖センターにギガシャークが居なかった。ならば絡繰覇王を使う必要が生じるだろうと。
 地上に着地した大典太は10メートルくらいの大型のサメをつかみ捕りにして絞め殺す。10メートルくらいなら……って思えてきちゃうあたりインフレしてきた。その辺のビルに大型サメを吊るすと超大型サメを探しに行く。
 ギガシャークは沖にいた。そらアレだけデカければ隠れようはないって。大典太はズシンズシンと70メートルの巨体で沖合に出るぞ。大典太を見つけるとギガシャークは体当たりを敢行。
 大典太はぶつかってくるギガシャークを組み伏せ、腹を殴る。ギガシャークは尾ひれを使い大典太を引っ叩き……どう収拾付けるんだこれ。大典太はレンの武器を巨大化したものを扱う。
 絡繰覇王が引き抜いたのは光り輝く刃を持つ……ゴボウでした。なんか光ってます。掴んだギガシャークの顎をこじ開けて、光り輝く40メートルくらいのゴボウを口にねじ込む。串刺しにされたギガシャークは絶命……!

●かわいいキツネがどんどん襲いかかる
「サメぐるみってバイオ素材だったんだ……ギガシャークを着れる人がいると思わないけど……」
 自立を志すミレナリィドールの少年、マックス・アーキボルト("ブラス・ハート"マクスウェル・f10252)は色々と理解が追いつかなくて眩暈がしてきた。筆者だって眩暈がしている。誰だ、こんな頭の悪いシナリオを考えたのは。俺だ。
「サメぐるみの養殖……大きなシノギの臭いがするな……」
 銀色の毛並みを持ち無表情を崩さない妖狐の少女、暁・エリカ(狐の賢者・f06763)が商売っ気を出してきた。
 ああ、ここでいうシノギは商売を指していて人物としてのシノギもあとで出てきます。
「料理はおねーちゃんが張り切っていたから私はサメに対抗しよう」
「サメを退治する、芋煮を作る、やることが多すぎる!!」
 マックスは芋煮を調理するためのガジェットコンロ(カセットコンロみたいな奴だと考えられる)を肩に掛け、左腕のアームキャノンから魔力による射撃を撃って応戦。ユーベルコード【加速魔法式:防性】で超加速、スローモーションになった周囲の光景。芋煮がこぼれるが、その雫も空中でゆっくりと落ちていく。こぼれた芋煮を掬って鍋に戻して再度射撃。
 早すぎて何が起きているのわからないエリカだが、マイペースに大量の狐を呼び出した。ユーベルコード【狐がいっぱい出てくる】だ。まんまやんけ。そのへんのヤブから狐がいっぱい出てきてマイナスイオンを放ちサメを封じ……くらくらしてきた。
 勇猛果敢な狐たちは空を舞うサメの背に飛び乗り、遊びだした。シャークオンザフォックス!
 狐は乱痴気騒ぎに興じている。芋煮の臭いを感じた狐は、疲れから超加速を一旦解いて芋の皮を剥いているマックスに群がった!
「うnうn、みんな元気だね。……出した狐と数が合わないな。もしかして強襲揚陸野外炊具のほうかな」
 つまみ食いに走った狐を追いかけてエリカは拠点に戻っていく。キツネの群れにモフり埋められるマックスに右腕が宙をもがいた。

●0からの襲撃
 廃棄される事を恐れ笑顔を保っているミレナリィドール、イリス・アンリリンキッシュ(私は「いつも笑顔」です!・f21317)は、精神状態を反映したガジェットを召喚するユーベルコード【自分を創造する第一歩】で巨大なパイルガントレットを呼び出し装備。どういう精神状態か。
「軟骨野郎を探し出して殴ります!その後は芋煮の出汁にしてもらいます!」
 ああうん、そりゃ物騒な装備も出てくるや。サメを殴って殴って殴るイリス。
「ハァイイモーガー。サメといえば鮪という漢字はどうも古代中国ではサメの一種を指した漢字だったらしいが、日本ではうまいこと当て嵌められず平安辺りでマグロを指す漢字になったらしいぜ。といっても鮪=マグロが定着してるのが確認できるのは江戸時代の文献らしいがよ」
 豆知識を語りながら現れたのは地下の落ちものヒロイン!ラヴ・フェイタリティ(怪奇!地下世界の落ちものメインヒロイン!・f17338)だ!
 ラヴ様はユーベルコード【マスターサイオニクスオブラヴ】で異能少女に変身、武器を強化し圧倒的地下ヒロインパワーを身に着けた!
 遠距離よりエナジードレインを使い、サメを干物に変えて武器の絶ち鋏でぶつ切りに。イリスが前衛、ラヴ様が後衛。バランスは良いと考えられる。
「干物にすればうまあじも凝縮されるだろうよ。さて、コイツら運ぶぞイリス」
「待ってください!アレは……虚数鮫!」
「虚数鮫!?」
 虚数鮫とはnull匹が存在するという概念で移動するサメだ。実数がないので相手をするには困難だ。
「オイオイオイ、攻撃通るのかよあんなん」
「私の身体を食べた時点で実数になります!ここは……オープンヘッド!」
 イリスの頭がシュポーンと射出。虚数鮫はイリスの身体を飲み込む。実数となった虚数鮫に攻撃が通るようになった!
「鮫を!」
 虚数鮫の内部でバーンとパイルが炸裂!
「中から!」
 テリーンという音を立てて排莢し、パイルをリロード!
「殴る!」
 スゥーッと頭部が離脱。どうやって重力下を浮遊しているんだ。
「爆発四散!」
 内部でイリスの身体は自爆した。ラヴ様はとりあえずイリスの頭を抱えて強襲揚陸野外炊具に戻る。

●嗤う人形と巨大人形、そして首だけ人形
 丸メガネと緑の三編みが特徴的なエルフの魔導科学者、リネットヒロコ・マギアウィゼルーク(【本名】マギア=ウィゼルーク・リネット・博子・f01528)。彼女はユーベルコード【ガジェットショータイム】で強襲揚陸野外炊具の周辺にサメ撃退音波発生装置「サメイヤーン」を開発し設置。
 ガトリンググレネードやまじかるランチャーなどの射撃武器で芋煮を防衛しながら討伐を続ける。
「サメぐるみって養殖されていたんですね~。いまは芋煮を守りましょ~う」
「芋煮か……私は料理は得意ではない。もちろん少しは手伝わせてもらうが、迎撃を重きに置かせたもらおうか」
 UDCアースの戦場傭兵、元特務機関員のキリカ・リクサール(人間の戦場傭兵・f03333)は自動小銃のシルコン・シジョンをフルオートで射撃。どっかんどっかん賑やかになってきた。
 サメに命中する銃弾、ババババババン。テテテテテリン。射撃音と薬莢の落ちる金属音が響く。サメイヤーンの異音で接近したくないサメに対し、短刀のナガクニを取り出し背中を突き刺して解体。
「このサイズは刺し身にちょうどいいかもしれんな。さて……出番だ、デゼス・ポア」
 泣いているようにも聞こえる無邪気な哄笑を立てるからくり人形、デゼス・ポア。
「貴様に出会った不運なサメ達を嗤え」
 ユーベルコード【苦痛の嵐】で次元を切り裂く錆びた刃をデゼス・ポアが放つ。空間から現れる地形を無視した刃は半径41メートル内に居るサメのみを解体した。
 10メートルのロボ、ガジェッテスト・ギガンティア(通称ティアちゃん)に乗り込んで大鍋をかきまぜるリネットヒロコを守護った形になる。10メートルあってもサメに群がられたら危ないもの。
 強襲揚陸野外炊具にサメ殴りに出動していたラヴ様がイリスの頭を持って戻ってくる。
「これ……イリスです」
 イリスの顔は笑顔だった。

 リネットヒロコが首から下を再度作ったので何の問題もありません。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

一郷・亞衿
身内(?)の不手際は身内で何とかしないとね。サメ狩りだー!
……とは言え、一口にサメと言ってもその姿形や生態は多種多様。映画とかで見たことあるから知ってる。
こういう時のためのランダム武器召喚技ですよ!『キャプテン・スーパーマーケット』を使用!

時と場合に応じた【ホームセンターで買える範疇の日用品】を召喚──まあ、ここでチェーンソーが出てこない訳が無いよなぁっ!
映画の主人公になった気分で、襲い来るサメの群れを<見切り>つつチェーンソーで<カウンター>攻撃!
クソでかいサメは生命活動を停止……死んだのだ。

10m越え個体とかは流石に一人では倒せそうにないので、誰かに任せるなり連携取るなりして何とかしよう。


数宮・多喜
【アドリブ改変・連携大歓迎】

何やってんのさキャップ!?
ちょうどサメぐるみトレーニング(詳細は謎)やってる所に
なんでサメ増やすかなー!?
これじゃアタシまで間違って殴られちまう……
こうなりゃアタシからサメを殴って無害さをアピールするしかねぇ!
あとスペース芋煮は敢えてのエウロパ風で一つ!

兎にも角にも先手必勝!
仲間かどうかを見極めるために寄ってきたサメを
『グラップル』で制圧にかかるよ。
それだけじゃ仲間割れだけに見えるだろうし、
【漢女の徹し】のサイキックエナジーで猟兵アピールも欠かさない。
そうして仕留めたサメの一部を練り物にして、
芋煮の具にしてみようじゃねぇの!

え?味?
……まー、なんとかなるっしょ!


エミリィ・ジゼル
サメ退治でしたら参加しないわけがありません。しかもサメぐるみのためとあればこれはもうやるっきゃないというわけです。
いっちょひと肌脱ぐとしましょう。

サメぐるみのままですけど。

行動についてですが、ご存じの通りわたくしは家事が出来ませんので素直にサメ退治に専念いたします。UCでシャークウェーブを発生させ、サメの共食いを起こしつつ獲物も増やそうっていうすんぽーです。
最大の目的はサメぐるみの素材確保とサメ退治ですので多少のイモーガーの犠牲はやむをえないものとします。

退治が終わったらおいしい芋煮会。
作るのはやりませんが、食べる側は全力で挑みます。
ここぞとばかりに50人のかじできないさんズ大集結です。


ルエルエ・ルエラ
芋煮会。そしてサメなのです。
皆のテンションが爆上がりで実に狂ってるのです。
まぁでも芋煮会なら仕方ないのです。常識人の私も羽を伸ばすとするのです。

まず周囲のサメを迎撃するところから始めるのです。
この手のお約束としてサメは空を飛んでいると思うので、【芋煮ミサイル】をどんどん放ってサメに芋煮をぶつけたりぶっかけて地面に叩き落とすのです。
落ちたサメは尻尾掴んで投げてお鍋いきなのです。
近場のサメが片付いたら【芋煮砲】で中・遠距離のサメと旅団員を一掃するのです。
水辺だろうが空だろうが芋煮汁塗れにしてやるのです。
キマフュを…全てを芋煮に変えてやるのです!


天之姫守神・こや子
お祭り騒ぎじゃな。
楽しくてよいが、キャッツはお仕置きじゃな。

とりあえず周囲に民間人がいるようなら、その者たちを守るのじゃよ。
ついでに携帯式お賽銭箱とお守りも用意して、妾の神社を宣伝も忘れないのじゃよ。
さぁさ、このトンチキ騒ぎも妾を信仰すれば救われるのじゃー!お守りも今ならお手軽価格!という具合にのう。
うむ!一種の悪徳宗教みたいじゃな!
合間合間に、襲ってくるサメを狐月で食べやすいサイズに斬って調理組に渡していくかの。
それにしてもサメグルミの素材をこんなに消費してしまって大丈夫なのかのう?
ま、気にするだけ損じゃな。
せっかくの祭り。芋煮をつつきつつ、日頃あまり話した事ない者とも話してみたいのう。


シノギ・リンダリンダリンダ
大手を振ってサメを殴れるなんて、素晴らしいお祭りです!
ひゃっはー!!!!サメを殴りましょう!!!!

どんなサメが居ようと関係ありません。
おシノギちゃん大変身!!!verゴールデンチェーンソーシャーク!
この飛行能力と黄金のヒレさえあればサメの一匹や二匹や三匹!
例えどんな手を使ってでもせん滅してあげましょう!
最大の目的は、サメをせん滅することです。
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗や自爆はやむを得ないものとします。

芋煮?とりあえず処理した新鮮なサメのお肉とか混ぜておけばお祭り感でるでしょう。
ちゃんと食べるので安心してください!!
ドールですが動いた分お腹は減ります。いっぱい食べれます!!



 いよいよこの物語も6人の活躍をもって最終章だ。二日間で執筆を突っ走った筆者は思う。
 いつもは6人のプレイングがあると「ヤベー!多い!」となってしまうが今は「ああ、もうあと6人か」と。
 感覚が麻痺しているが筆者にとっても良い経験になった。旅団の皆には本当に感謝しかない。
 ケアレスミスも目立つが、勢いとノリですべてのプレイングを解決するにはある程度の誤字や計算違いは仕方ないものとしてほしい。
 では、最後の物語をはじめよう!

●サメぐるみ部隊出動
「芋煮もいい感じに煮えてきたし、サメも数えられるくらいしか居ないんぬ」
 ハンニバルは相変わらず芋の皮を剥いている。
「この調子でサメ殴り芋煮会を成功に導いてくるんぬ。非力なネコチャンのぬには芋を剥くくらいしか出来ることはないんぬ」
 UDCアースのオカルトコレクター、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)がサメぐるみを着て立ち上がった。
「サメ狩りだー!」
「大手を振ってサメを殴れるなんて、素晴らしいお祭りです!ひゃっはー!!!!サメを殴りましょう!!!!」
 経緯不明のミレナリィドール、海賊のシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)がサメぐるみを装着。
「皆のテンションが爆上がりで実に狂ってるのです」
 ジト目の魔法少女、ルエルエ・ルエラ(愛と正義と芋煮の魔法少女・f02197)がサメぐるみを着込む。
「ちょうどサメぐるみトレーニングやってる所になんでサメ増やすかなー!?」
 同じくサメぐるみを着込んだUDCアースのバイク乗り、サイキッカーの数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)がハンニバルを糾弾。
「いや、最初はもっと少なく見積もってたけど結構盛り上がるからもっと逃したんぬ。ごめんぬ」
 ハンニバルは舌を出した。5400匹のつもりだったサメはちょっと足りないかなと思って10800匹に増やしてみました。だいたい減ったよ。
「楽しくて良いが、キャッツはお仕置きじゃな」
 怠惰に過ごして霊力が下がっちゃった妖狐のお稲荷さん、天之姫守神・こや子(ご近所お稲荷さん・f18911)がサメぐるみを着用。
 そして、芋煮艇のリーサル・ウェポン。バーチャルキャラクターのサメマニア、エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)がサメぐるみに身を包んだ。
「サメぐるみのためとあればこれはもうやるっきゃないというわけです。いっちょひと肌脱ぐとしましょう」
 いや、着込んでるって。ブサイクな猫は隕石が落ちてきそうなBGMと共にサメ退治に向かうサメぐるみ部隊の後ろ姿を見守った。
「アタシのスペース芋煮はエウロパ風で頼むよ」
 握りこぶしを突き上げて宣言した多喜。エウロパ風ってどんなんだっけ……そうそう重窒素味だ。

●最終決戦開始
「サメでキマイラフューチャーが滅びますぞー!さぁさ、このトンチキ騒ぎも妾を信仰すれば救われるのじゃー!お守りも今ならお手頃価格!ことごとく信仰してくだされー!」
 携帯お賽銭箱を持参して信仰を集めるこや子。信心が力に繋がるのだから仕方ない。キマイラフューチャーの住民はサメぐるみに手を合わせた。
「まず周囲のサメを迎撃するところから始めるのです」
 当たり前だがサメはスカイをフライしている。ルエルエはさっき作った芋煮を持ってきていた。
 ルエルエのユーベルコード【芋煮ミサイル】は手作りの芋煮を放つ技。手作りの芋煮はアツアツだ。空中サメに芋煮が当たり火傷を与え地に叩き落とした。
「先手必勝!」
 近寄るサメを組み伏せる多喜。サメぐるみを着た味方を制圧してはならない。慎重にサメか人かを確かめながら、サイキックエナジーを込めた掌底、ユーベルコード【漢女の徹し】でサメをへし折った。
 背中合わせに立ち回るのは亞衿とおシノギちゃんだ。ユーベルコード【おシノギちゃん大変身 Ver. S】で黄金のサメぐるみに変身したおシノギちゃんはサメ歯のような刀身の呪詛が込められたチェーンソー、E.B.T.Gを使いサメを練り物に変えていく。
 亞衿もユーベルコード【キャプテン・スーパーマーケット】でホームセンターで買える範疇の日用品を召喚、もちろん出てくるのはチェーンソーだ。
 飛来するサメを見切り、チェーンソーで縦一閃。亞衿を食らいつきに突進してきたサメはHIRAKIとなり生命活動を停止!おシノギちゃんはヒレをパタパタさせて空中へ飛翔!黄金のサメが宙を舞う!
「たのしい!!!!!!サメ狩りたのしい!!!!!」
「うおーーーーー!!!」
「最大の目的は、サメをせん滅することです。その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗や自爆はやむを得ないものとします」
「キマフュを……すべてを芋煮に変えてやるのです!」
 アドレナリン過剰分泌状態かな。こや子は妖刀狐月の斬撃、ユーベルコード【妖剣解放】でサメを分解。衝撃波を放って空中のサメを撃ち落とす。遠距離のサメにはルエルエの魔法陣から放たれる芋煮の汁がこや子ごと消滅させた。
「うーんこの同士討ちもやむなし感」
 エミリィは遠巻きに眺めながらユーベルコード【サメを属性と言い張るメイドの術】を詠唱。キマイラフューチャー固有種のサメを内包したタイダルウェイブが巻き起こりサメが増える。
 外来種の芋煮鮫は固有種たちが自身の尊厳のために食らいつき協力してくれるぞ。ついでに多喜がTSUNAMIに流された。
「最大の目的はサメぐるみの素材確保とサメ退治ですので多少のイモーガーの犠牲はやむをえないものとします」
 飛行するおシノギちゃんはサメの群れの中心で自爆、余波で降ってきたサメの残骸に巻き込まれ錐揉みで飛んでいくエミリィ。亞衿は10メートル越えの個体と拮抗するも後ろからやってきた固有種にやられる。
 そしてキマイラフューチャーに静寂が訪れた。ルエルエがただ一人、戦場に立っている。
「ひどい有様なのです」
 ルエルエはやられたイモーガーたちを回収し、強襲揚陸野外炊具へ戻っていった。

●芋煮のシメ
「芋煮じゃ、芋煮をつつくのじゃ」
 何事もなかったかのようにこや子が芋煮を食べている。ルエルエやおシノギちゃんと談笑を楽しんでいるようだ。
 キマイラフューチャーに振る舞われる芋煮。亞衿と多喜がサメびたしにされた住民たちに炊き出しを配給する。列には50人のエミリィが混じり芋煮の配給を待つ。
「いやぁ、一件落着とはこういうことを言うのですぬぅ」
 ハンニバルの芋煮を自分の作った芋煮とすり替えるエミリィの一人。彼女の作る料理は美味いとか不味いとかではない。毒だ。ハンニバルはエミリィの芋煮を口に含むと、やられた。
「ったく、ひどい騒ぎだったよ」
 収束した事態に胸をなでおろす多喜。
「動いた分お腹が減っているんです!!もっとよそってください!!」
「はいはい、ちょっと待ってほしいのです」
 亞衿は口元のマスクをさすりながら考えた。『“第一回”サメ殴り芋煮会』。またサメが逃げるのではないか。サメの監視体制を強化しなくては。あとキャッツは独房に入れなければ。
「ではキャッツもやられたことですし、わたくしがシメの言葉を送らせていただきます」
 強襲揚陸野外炊具の上、猫の首根っこを掴んでぶら下げたエミリィの一人が宣言した。イモーガーが見守る中、彼女は微笑んだ。

「サメぐるみを普及させるために、もっと多種多様なサメを養殖させましょう」

―完―

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年09月23日


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🔒
#キマイラフューチャー
🔒
#【Q】
🔒
#旅団


30




種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト