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エンパイアウォー㉚~ 外来種の侵略

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●サムライエンパイア ~とある神社
 神社の境内にお香らしきものが焚かれている。舶来物の雰囲気を醸し出すお香の周りにはコロコロとした文鳥型オブリビオン「ぶんちょうさま」が丸まっていた。

 ぽん!

 お香からそのような音が聞こえたと思うと、ぶんちょうさまが出てくる。しかもよく見ると、その文鳥様の頭には茶色や銀色といった模様がついており、普通のぶんちょうさまよりも高級感がどことなくある。
 そんなぶんちょうさま達は、ある程度の数が集まると、半分ほどが飛び立っていった。その先にあるのは魔空安土城である。

●グリモアベース
「侵略渡来人『コルテス』が骸の海から渡来人を呼び寄せる、幾つかの財宝を所持していた事が判明したっす。かつて、コルテスが侵略した文明から略奪した『血塗れの財宝』とも言える代物っす」
 そう話すのは狐のお面型グリモア猟兵、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)だ。
「パワースポット的場所に設置して火を入れれば勝手に動くらしいっすよ。一切自分の手をかけずに、自動で戦力を補充し続ける、コルテスらしい仕掛けとなっているっすけど、みんなにはその血塗れの財宝の破壊をお願いしたいっす。もちろん、簡単に破壊できるようなものじゃないんすけど」
 なんでも、召喚されたオブリビオン達は、ある程度数が集まったら、魔空安土城に向けて移動していくようだが、財宝の周囲には常に10体~20体のオブリビオンが財宝を守る為に居残るので、まずはそのオブリビオン達を倒さないといけないとのことだ。
「なんか20体集まると半数が移動する仕組みらしいっすね。どのくらいの数の時に攻撃するかは最初に突入する猟兵に合わせるっすけど」
 数が少ない時に攻撃すれば、血塗れの財宝を守る護衛が少なくて攻略は簡単になるが、数が多くなれば、それだけ多くの敵を撃破でき、敵戦力を減らすのに繋がるという。
「ちなみに、自分の予知で出てきたのは『ぶんちょうさま』って、あのもふもふのオブリビオンっす。ただ、頭に茶色や銀色の模様が付いてるみたいなんすよね」
 元々文鳥とは海外生まれの鳥であり、日本で品種改良されたものが白文鳥、よく見るぶんちょうさまだ。一方で、ヨーロッパで生まれた文鳥の品種で、茶色いものをシナモン文鳥、銀色のものをシルバー文鳥と呼ぶ。
「渡来人、というより外来種って感じっすけど、呼び出されている以上は、こちらの脅威になっていることには変わらないっす。しかし、倒しづらい敵を呼び出してくるのもさすがコルテスって感じっすかねー。もふもふに魅了されて倒すのに躊躇しないよう注意っすよ」
 そういうとリカルドは猟兵達を戦場へ送る準備をするのだった。


麦門冬
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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 こんにちは、麦門冬(むぎとふゆ)です。コルテスも大変なものをおいてきたものです。
 というわけで、『血濡れた財宝』を守るもふもふオブリビオンを蹴散らしていただけれと思います。今回のシナリオは、一番最初にプレイングを送られていた方の『敵が何体いる状態で戦いたいか』を採用し、それに合わせて戦闘することになります。最初の一人が採用されるまでに複数プレイングが送られた場合でも最初の一人です。例外として、数が指定されていない場合は次の方のプレイングか、いなければ『間を取って15体』とします。

 以下、補足事項です。

●今回のぶんちょうさま
 海外生まれの柄の、シナモンぶんちょうさまとシルバーぶんちょうさまになります。身体の色素が薄いので、日光浴は短めにしてあげるのがおすすめです。戦闘力や性能に関しては白いぶんちょうさまと変わらないものとします。

●血濡れた財宝
 今回の依頼で破壊する目標。舶来物のお香の形となっており、多少の雨や水攻めでも大丈夫なような防水加工となっております。
 こちらの破壊を優先しようとしてもぶんちょう様が守っている、仮に先に破壊しても残ったぶんちょうさまを倒さないといけない、戦闘中の短い時間で新しいぶんちょうさまが出てくることはないものとする、ぶんちょうさまが全滅すれば悠々と破壊できる。以上の理由から、財宝の破壊に関してプレイングを入れる必要はありません。

 それでは皆様のプレイングをよろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『ぶんちょうさま』

POW   :    文鳥三種目白押し
【白文鳥】【桜文鳥】【シナモン文鳥】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
SPD   :    文鳥の海
【沢山の文鳥】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    魅惑の視線
【つぶらな瞳】を向けた対象に、【嘴】でダメージを与える。命中率が高い。

イラスト:橡こりす

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

政木・葛葉
ぶんちょうさま19~20体スタート。ぽんぽん増えるみたいだし、安土城にいく前に蹴散らした方がいいと思うんだよね。
もふもふでころころしてて可愛い……縁日でぬいぐるみ売ってそうだよね。正直一個ほしい……けど。
悲しいけどこれ、戦争なのよね!真面目に頑張るよ!

【全力魔法】の【夜光野狐夜行】による【範囲攻撃】でなるべく多くのぶんちょうさまを蹴散らすよ。今のあたしなら33個まで狐火を出せる、数の不利はないはずだよ!
ユーベルコードでぽんぽこ増えちゃうみたいだから、不利にならないように少なくとも均衡はさせたいよね!
もしかすると一体一個で相手するより大きな一個の火にした方がよかったりして?色々試すよ!



●欲張りか否か
「ぽんぽん増えるみたいだし、安土城にいく前に蹴散らした方がいいと思うんだよね」
 政木・葛葉(ひとひら溢れし伝説の紙片・f21008)はそう呟くと、ぶんちょうさま達と対峙する。海外産のシナモンおよびシルバーぶんちょうさまの数は合計20体。半数がいざ魔空安土城へと向かおうとしたところへ葛葉が立ちはだかったのだ。
「もふもふでころころしてて可愛い……縁日でぬいぐるみ売ってそうだよね」
 その姿は非常に愛くるしく、抱きしめたくなってしまうほどだ。
「正直一個ほしい……けど。悲しいけどこれ、戦争なのよね!真面目に頑張るよ!」
 心を鬼にして葛葉は全魔力を練り上げ、ユーベルコードを発動させる。
「野狐が通れば野狐夜行!」
 葛葉に応じて現れたのは【夜光野狐夜行】による33の狐火。
「今のあたしなら33個まで狐火を出せる、数の不利はないはずだよ!」
 狐火を操作し、ぶんちょうさまへと攻撃を仕掛ける。33の狐火に20のぶんちょうさま。彼女の言う通り、数では狐火の方が勝ってはいるのだが、
「あいだっ!?」
 ぶんちょうさまのうちの一体がつぶらな瞳で【魅惑の視線】を向けると、狐火を突き破って葛葉に突撃し、嘴で突っついてくる。
「敵一体に狐火一個じゃ力不足!? いたたっ!」
 次々と葛葉に飛びかかってくるぶんちょうさま。とにかく、あまりにも多勢に無勢である。嘴攻撃への対策を立てていなかったのも痛いか。
「もしかすると一体一個で相手するより大きな一個の火にした方がよかったりして?」
 試しにかなりの量の狐火をまとめて合体させ、一つの大きな火にし、襲いかかるぶんちょうさまにカウンターの要領で当てる。狙いが真っ直ぐで正確な分、こちらの攻撃も当てやす。
 そして、自ら大きな炎に飛び込んだぶんちょうさま(ちなみにシナモンぶんちょうさま)は予想以上の炎に焼かれ、葛葉に届く前に燃え尽きてしまう。その様子に大きな狐火へ警戒を見せるぶんちょうさま。
「こっちの防御・迎撃用に大きな狐火を作っておけばよかったか」
 気づいたものの、ここに至るまで消耗が思った以上に激しい。葛葉は大きめの狐火で身を守りつつ牽制すると、一旦戦場を離脱するのだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

釘塚・機人
くっ…オブビリオンじゃなきゃあ今頃この世界の人気ペットとして盛大にモフられまくっていただろうにな

だが感傷に浸ってる暇もねぇ…そこの財宝を壊すためにも、ここは通らせてもらうぜ!


ぶんちょうさまが嘴攻撃を仕掛けに俺の周囲に集まったのを利用して、指定UCでの【範囲攻撃】を放つぜ

レールガン本来の使い方とはちっとばかし離れてるが、群がるタイプの敵にはかなり有効な対策のはずだろ


それでも攻撃してくる個体には、【武器受け】で攻撃をいなしつつ、「殴打式廃材砲弾」で迎撃しとくぜ




「くっ…オブビリオンじゃなきゃあ今頃この世界の人気ペットとして盛大にモフられまくっていただろうにな」
 もふもふしているぶんちょうさま達を見渡しながら、釘塚・機人(ジャンク愛好メカニック・f02071)はそう独りごちる。確かにぶんちょうさま達がオブリビオン……存在するだけで世界を脅かす存在でなければ、多くの人に可愛がられ、多くの人にモフられていたのかもしれない。
「だが感傷に浸ってる暇もねぇ…そこの財宝を壊すためにも、ここは通らせてもらうぜ!」
 気持ちを切り替え、レールガン『JWB-2 レイル・ネイル・レールガン』を手にぶんちょうさま達へと突っ込む機人。新たな敵の存在を察知して、【魅惑の視線】を向けた後に機人に向かって突っ込むぶんちょうさま達。
「多少強引だが……こういう使い方もできるってことだ!」
 本来は電磁力で弾丸を加速させて発射させるレールガンだが、今回は加速用の電磁力を【麻痺雷波】として放出する。機人自作の武器だからこそ出来る荒業だろう。
「!!」
「レールガン本来の使い方とはちっとばかし離れてるが、群がるタイプの敵にはかなり有効な対策のはずだろ」
 飛んでくるぶんちょうさまとユーベルコード的にも相性が良かったのか、襲いかかってきたぶんちょうさま達は攻撃をまともに受けて身体を痺れさせる。
「おっと、まだ攻撃してくるやつがいたか」
 身体を痺れさせなからも襲いかかってくるぶんちょうさまの攻撃をレールガンの砲身で受けていなすと、そのままお返しとばかりに、そのへんの廃材で作り上げた砲弾を発射してぶんちょうさまに叩き込む。その一撃をまともに受けて、その身を砕かれ骸の海へと帰る。
「本格的に動かれる前に、と」
 その後も動きの鈍っているぶんちょうさまに立て続けに射撃し、3体ほど葬る。
「4体仕留めて、これで残りは15体か?」
 まだまだぶんちょう様は残っているが、猟兵も自分だけではない。機人は砲身を休めつつ、相手の出方の様子を見るのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

政木・葛葉
くそー、やられっぱなしで引き下がれないよ!
可愛いけどもう容赦しないもんね!覚悟しろー!

炎を突き抜けて攻撃されたのが痛かったから、【全力魔法】の【エレメンタル・ファンタジア】で氷の津波を作り出して【範囲攻撃】するよ。暴走したって構わない!味方は巻き込まないように気を付けるよ。
氷なら突き破られないはず!体当たりされても埋まっておしまいさ!
標本にしてやるもんねー!

UDCアースの人が「鳥には氷が効果抜群」って言ってたけど、本当なのかな?
そもそもこのぶんちょうさま、オブリビオンな上に普通の鳥より人形っぽいし本当だったとしても通じるかわかんないけど……やってみる価値はあるよね!
大質量に低温!くらえー!


栗花落・澪
確かに可愛い敵だけど
流石に戦争中に油断は出来ないよね

嘴を含む攻撃対策に【オーラ防御+激痛耐性】で身を守りつつ
自らの翼による【空中戦】と着陸しての地上戦を使い分ける事で
常に最低限の距離を保つよう移動

★杖から放つ花の【属性攻撃】
強烈な花弁の斬撃で一体ずつ確実に撃破しながら
甘い香りで【誘惑】、足止め
密集したら【指定UC】

向かってくる敵に対処するように炎魔法を飛ばす…と見せかけて
狙いは迷宮中に散りばめられた【破魔】の花弁達
炎魔法が当たる事で火種となって急激に燃え広がり
少しでも気を取られたならその隙に【催眠歌唱】
反響する音で動きを鈍らせ
トドメの風の【全力魔法、範囲攻撃】で炎の花弁を一斉に巻き上げ全体攻撃




「確かに可愛い敵だけど 流石に戦争中に油断は出来ないよね……わっ!」
 戦場に到着した栗花落・澪(泡沫の花・f03165)はいきなりシルバーぶんちょうさまからの【魅惑の視線】からの嘴突撃を仕掛けられる。つぶらな瞳からロックオンされた攻撃は命中力が高いものの、飛んだり着地したりの上下移動でなんとか狙いを定まらせないようにする。
「結構集まってきたかな? それじゃ、この迷宮から逃れられる?」
 澪は自分を狙ってきたぶんちょうさま達をに囲まれていることを確認すると、ユーベルコード【華響迷宮】で迷宮を作り出し、閉じ込める。迷宮の中には破魔の力を込めた花びらが舞い散る空間。魔の者ではないぶんちょうさま達は触れたところで何かあるわけではないが、花びらにはもう一つの役割があった。
「まだ向かってくるなら、こうだよ!」
 閉じ込められたことも気にせず澪を攻撃しようとするぶんちょうさま達めがけて澪は炎の攻撃魔法を放つ。ぶんちょうさま達は炎を避けるが、澪の狙いはぶんちょうさま達ではなかった。
「!!」
 炎が花びらに着火し、あたりが火の海となる。密閉された空間では逃げはない。
「これでトドメだよ」
 更に澪は全魔力を使って風魔法を起こし、炎の花びらを渦巻かせ、ぶんちょうさまの身を焼く。
 このままでは燃え尽きてしまうとぶんちょうさま達は迷宮の出口へと殺到するが、

「くそー、やられっぱなしで引き下がれないよ! 可愛いけどもう容赦しないもんね! 覚悟しろー!」

 そこにいたのは態勢を立て直して舞い戻ってきた葛葉だった。
「氷なら突き破られないはず! 体当たりされても埋まっておしまいさ! 大質量に低温! くらえー!」
 そう言うと葛葉は全魔力を使って【エレメンタル・ファンタジア】を叩き込む。作り出すのは氷の津波。
「標本にしてやるもんねー!」
 迷宮という狭い空間で、唯一の出口めがけて飛んでいたぶんちょうさま達はかいひできわけもなく、そのまま氷漬けとなる。
「UDCアースの人が『鳥には氷が効果抜群』って言ってたけど、本当だったんだ」
 何かのゲームの相性のことみたいだが、ユーベルコードの相性自体は普通といったところか。相性よりも作戦勝ちといったところだろうか。
「そもそもこのぶんちょうさま、オブリビオンな上に普通の鳥より人形っぽいし本当だったとしても通じるかわかんなかったけど……やってみる価値はあったね!」
 どこか感情の見えない、つぶらながらも無機質な瞳で葛葉を見つめつつも、高温から低温と極端な攻撃を受けたぶんちょうさま達は骸の海へと還ってゆく。その数は10以上。ぶんちょうさま達を全滅させるにはもう少しである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒鵺・瑞樹
アレンジ連携OK
右手に胡、左手に黒鵺の二刀流

そこそこ数は多いが確実に倒していこうか。
倒しきれなくてもマヒ乗せれば他の猟兵が楽になるだろうし。

UC鳴神で攻撃力強化。
そのまま【存在感】を消し【目立たない】ように移動、そのままオブリビオンに【先制攻撃】で【奇襲】をかけ【暗殺】攻撃。
さらに動きの制限【マヒ攻撃】、かつ【傷口をえぐる】でよりダメージ増を狙う。

相手の物理攻撃は【第六感】【見切り】で回避。
回避しきれなものは黒鵺で【武器受け】からの【カウンター】を叩き込む。
それでも喰らってしまうものは【激痛耐性】でこらえる。
UCを封じられても実質元の攻撃力に戻るだけだし可能な限り倒す。



●残るは……
 猟兵の作り出した迷宮に巻き込まれずに済んだぶんちょうさまの数はおよそ4体。血濡れた財宝も迷宮に取り込まれたようで、外からどうするべきか様子を見ているようだ。
「だいぶ数は減ったようだが確実に倒していこうか」
 その声とともにシナモンぶんちょうさまが1体、十字に斬られ絶命する。
「マヒを乗せれば倒すのが楽になるだろうと思ったが、これならば必要ないか」
 更に相手の体勢が整う前にシールバーぶんちょうさまを切り捨てたのはナイフのヤドリガミ、黒鵺・瑞樹(辰星月影写す・f17491)だ。その手には自身の本体である『黒鵺』と打刀『胡』が握られている。ユーベルコード【鳴神】で攻撃力を増している今、ぶんちょう様を切り捨てるのは容易い。
 残ったのはシナモンぶんちょうさまとシルバーぶんちょうさまが1体ずつ。それぞれが【文鳥三種目白押し】で三色の文鳥を飛ばす。
「この程度」
 飛んでくる文鳥を回避し、避けきれないものは黒鵺で受けて、そのまま反撃の一太刀をシナモンぶんちょうさまに浴びせる。だが、手応えが思ったよりも浅い。更に敵の攻撃かいくぐってシルバーぶんちょうさまに攻撃を当てるが、こちらも最初に敵を切り捨てたときに比べて手応えが弱い。
「力を減らされたか」
 ぶんちょうさまの【文鳥三種目白押し】は攻撃を受けた相手の攻撃力を奪う。もし、三色文鳥すべての攻撃を受けていたら、攻撃力減少だけでなく【鳴神】も封じられてしまい、強化前と比べて、差し引き戦闘能力はマイナスとなってしまうだろう。
「なら、そうなる前に倒しきるまで」
 ぶんちょうさまの攻撃をかわし、弾き、攻撃力が減りつつもぶんちょうさま達を斬り続ける瑞樹。攻撃力が減らされ、なかなか倒れない敵。だが、その均衡もぶんちょうさまの動きが鈍ることで崩れる。
「やっとマヒが効いてきたか」
 微々たるものであったが、斬撃のときに乗せていたマヒ攻撃がようやく効果を表してきたようだ。
「あとは、可能な限り……斬る!」
 動きが鈍ってきたぶんちょうさま達の攻撃はもう武器で受ける必要もなく回避できる。あとは威力が減っていようと手数で押してゆくのみ。
 瑞樹はここぞとばかりに二刀の斬撃の回転数を上げる。
「……」
 ついに瑞樹の、猛攻に耐えられず、シナモンぶんちょうさまもシルバーぶんちょうさまも力尽き、骸の海へと還ってゆく。
「あとは、血塗れた財宝だな」

 ぶんちょうさまが全滅した後、血濡れた財宝である舶来物のお香は猟兵の攻撃の余波を受けてか氷漬けの状態で発見さた。溶かせば再利用可能になるかもしれないということで、念入りに破壊しておく。これでここから信長援軍が飛ぶことはないだろう。
 あとは魔空安土城の攻略を残すのみだ。猟兵達は戦場を後にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年08月25日


挿絵イラスト