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モンスターの影に潜むもの

#アックス&ウィザーズ

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#アックス&ウィザーズ


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「私はどうすればいいんだ……」
 老人は頭を抱えていた。彼が治める村で飼っている家畜が、モンスターに襲われたのだ。一度の被害こそ少ないが、何日も続いている。このまま続けば、生活は立ち行かなくなる。村人たちで対処するのは危険だし、そのために人手を割くほどの余裕のある村ではない。
「やはり彼に頼むべきだったのか……?しかし、無い袖は振れないしな……」
 今朝方、山賊のような男がやってきてモンスター退治を申し出たが、彼の提示した報酬はあまりにも法外だった。支払えば冬を乗り越えるだけの蓄えを用意できなくなってしまう。
 かといって、正式な手続きを行って討伐隊を派遣してもらうのには時間がかかる。その間も被害は続いていく。
「何か、解決法はないだろうか……」


「と、いうことなんです!」
 アリシア・マクリントック(旅するお嬢様・f01607)が興奮気味に話す。
「ええと……すみません。整理しますね。ある小さな村で家畜がモンスターに襲われる事件がありました。みなさんにはこのモンスターの巣を探し出して、退治してもらいたいのです。」
 少し恥ずかしそうにしながら詳細について話をつづける。
「モンスターの巣は沼地を越えた先にあります。村人が立ち入らない場所なので詳しい情報はわかりません。沼地なので歩くだけでも大変ですし、深さがわからなかったりといった自然の脅威もあります。色々な備えが必要ですね。家畜を襲ったモンスターについてですが、鶏のような姿をしていて、吐き出すブレスは触れたものを石に変えるそうです。こちらを脅威と判断すれば、積極的に襲ってくることはないと思います。それから、これは大事なことなんですけど……モンスターのお肉、おいしいらしいですよ!」
 なんだか最後がおかしな感じではあるが、説明を終えたアリシア。少し考えて、ここからは私の想像ですけど、と前置きをしてから話始める。
「鶏のようなモンスターが、わざわざ沼地を越えて村までやってくるとは考えにくいです。そこまでする理由を作った黒幕がいるかもしれません。その正体まではわかりませんが、気を付けてくださいね。」
 そう言うとアリシアは猟兵達に改めて向き直る。
「そんなわけで、モンスター退治よろしくおねがいします!」


白黒狼
 おせわになってます。少し慣れてきたような気がしている白黒狼です。
 今回のシナリオは魔獣退治!
 第一章ではモンスターの巣への道中にある沼地の突破を行います。
 第二章では巣の捜索とモンスター退治。
 第三章では黒幕との対決!といったシナリオです。
 みなさんが楽しめるよう頑張ります!
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第1章 冒険 『沼地』

POW   :    大胆に行動

SPD   :    慎重に行動

WIZ   :    アイテムを活用

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リリスフィア・スターライト
沼地か・・・深みにはまったら大変だな。
あまり時間はかけられないけれど安全なルートを
確保する為にエレクトロレギオンで機械を呼び出して
多方向に先行させて比較的浅い沼地を特定しよう。
念の為に命綱用のロープを用意して深みにはまっても
ロープを辿って抜け出せるようにするつもりかな。
仲間がいるなら助け合って無駄な消耗は避けるつもりだ。

「何が潜んでいるか油断ならないかな」
「いかにも奥に強敵が潜んでいそうだ」


高柳・零
モンスターの情報を聞くと、コで始まってスで終わるのが真っ先に思い浮かびますが…決めて掛かるのは危険ですね。それに、モンスター退治を申し出た男も怪しいですし。これは、一筋縄では行かなそうです。

沼地を歩くなら、3メートルの棒は必須ですね。それからロープと熊手状フックですか。
棒で足元を確認しつつ、なるべく歩きやすい所を歩きます。多少の遠回りは厭いません。あまりにも遠回り過ぎるようなら、少しは思い切った道も進みます。
「急がば回れです。回りすぎはまずいですが」

もし、嵌った時は、フック付きロープをどこかに引っ掛けて脱出します。
「TRPG配信者を舐めてはいけません。こんな事もあろうかと…えい!」


ミアズマ・フォルテ
SPD重視で行動

沼地の突破か、色々道具を用意しておこう。
頑丈で防水性の高いロングブーツに着替えに外套、
ロープ、それに10フィートの棒、と。一見ただの水たまりが
人が沈むくらい深かったりするらしいからな。
これで道の先の安全を確認しつつ慎重に進む。

しかしアリシアさんも言っていたがこのモンスターの行動は
おかしいな、狩場に外敵でも侵入したか?
思い当たるのは人かワイバーンか……沼地を超える際に
手掛かりになる痕跡がないか調べつつ進もう。


枯井戸・マックス
ったく、泥水は苦手だぜ。
昔、まだロクに珈琲を淹れられなかった頃に先代店主に「なんだこの泥水みたいな濁り湯は」って酷評された事を思い出しちまう…。
っと、懐かしんでる場合じゃないな。

◇WIZ
UDCアースで買い揃えた長靴やロープを装備して挑む。
沼地の中にちょうどいい木や障害物があればフック付きワイヤーを伸ばして引っ掛け、それを手繰るようにして前進してみよう。
泥に足を取られて動けなくなった奴がいれば、障害物の上に登ってからロープを投げて手繰り寄せたりサポートもしようか。

「力み過ぎると余計に沈むからな。力を抜いて冷静に。珈琲を旨く淹れるコツにも通じるな」

他PCとの掛け合いやアドリブも歓迎です。



 転送された猟兵達の目の前には広大な沼地が広がっていた。
「急がば回れ……と言いますけど、この広さでは沼地を避けて進むのは無理そうですね。」
 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)が沼地を見渡しながら言う。その目に映るのはまばらに立っている樹だけで、対岸だとはっきりわかるようなものはない。
「そうだな。いざという時に備えてこちらの岸からロープを張っておこうか。」
 そう言いながらロープを結びつけるのにちょうどよいものがないか探すミアズマ・フォルテ(求める者・f00215)
「まっすぐ進むだけでも時間がかかるだろう。準備している間に私がエレクトロレギオンで安全に通れそうな場所を探ってみよう。」
 リリスフィア・スターライト(多重人格者のマジックナイト・f02074)が大量の小型の戦闘用機械兵器を呼び出す。呼び出された兵器に数か所適当な地点を指定し、そこまで移動して待機するように命令すると、彼女もロープを取り出して準備を手伝い始めた。
 できるだけしっかり根付いていそうな樹にロープの端を結びつけ、もう片方を猟兵達が持つ。幸いにもロープを持ってきた者が多かったので複数用意でき、長さにも余裕がありそうだ。
「それで、どうなったかな……っと…………」
 沼地の方へと振り返ったリリスフィアは言葉を失った。彼女が呼び出した兵器たちが沼地にはまっていたのだ。それもそのはず、彼らはあくまで兵器。特殊な地形には移動もままならない。沼地に対応した機体であれば目標地点にたどり着けるだろうが、そのタイプは地形の影響を受けないからこそ安全な場所を知るためには使えない。
「そういうこともありますよ。さぁ、気を取り直していきましょう!」
 ちょっぴり落ち込んだ様子のリリスフィアを励ます零の手には彼の身長の何倍もある棒が握られていた。
「それは?」
「こうやって足元を探りながら進むんです。TRPGでは定番ですよ。」
 手にした棒で地面を叩いて見せる零。体に対して長すぎて扱いにくそうにも見える。
「少し長すぎないか?……そうだ、私が零を抱えていこう。その身長では沼地を歩くのは難しいだろうしな。」
「確かにそうですね……それでは、よろしくお願いします。」
零の身長は40センチ弱。人間なら足首が沈む程度の深さでも、彼にとっては十分な脅威になる。少し考えてリリスフィアの申し出を受け入れる。
「それじゃ、今度こそ行くぜ。こんなとこさっさと抜けちまおう。」
 枯井戸・マックス(サモナー・ザ・アーティファクト・f03382)がやや急ぎ足で進む。沼地……というより泥水を見ると、かつて自分の入れた珈琲を酷評されたことを思い出す。今となっては過去の話ではあるが、あまりいい気分にはならない。
 ブーツやロープでしっかり準備を整え、進む猟兵達。最初は泥に足を取られ一歩進むのにも苦労したり、棒で探るにもどの程度の硬さがあれば安全なのかわからなかったりと手探り状態であったが、だんだんコツをつかみ、少しずつスムーズに進めるようになっていった。
「なあみんな、今回のモンスターが村を襲った原因は何だと思う?」
 零の持つものより微妙に長い棒で足元を探りながら進んでいたミアズマが仲間達に問いかける。
「原因……と言うと?」
 近くにあった樹にフックの付いたロープを投げながらマックスが聞き返す。岸から張られていたロープは手すきの仲間に渡した。
「説明にもあっただろ。わざわざこんな沼地をこえて移動するとは考えにくい、って。」
「そうだったな……俺たちだってこれだけ苦労してんだ、鶏じゃもっと大変なはずだよな。」
 樹に引っ掛けたロープを手繰りながら進むマックス。沼地を歩くコツは知っているつもりだが、それでも簡単には進めない。
「いかにも奥に強敵が潜んでいそうな雰囲気だしな。何か他のモンスターがいるのかも。ミアズマは何か心当たりがあるのか?」
 外敵に追い出されたのだろうか、と考えながらリリスフィアが問いかける。
「それが見当もつかない。さっきから気に掛けてはいるんだが、そこらの樹には縄張りをアピールするような傷はない。人にはわからない匂いが目印とかならお手上げだが……とにかく推測できる材料がない。件のモンスターのものらしい羽根は見つけたから、この沼地を通って移動しているのは確かだ。」
ミアズマが泥にまみれた羽根を掲げて見せる。
「自分は人、だと思います。ほら、話にあったモンスター退治を申し出た男。怪しくないですか?……あ、正面、少し深いです。気を付けて。」
 自分の考えを口にする零。もちろん自分の役割も忘れていない。
「了解。人……自作自演ってことか。それもありえるか。」
 抱えた零の言葉に頷きながらリリスフィアは体の向きを変え、二人で通りやすそうな道を探る。
「もう少しだ。焦らず行こうぜ。」
 自分に言い聞かせるように言いながら歩みを進めるマックス。
 猟兵達は万全の準備のおかげもあり、大きなトラブルはなく沼地を越えることに成功したのだった

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『石にする鶏を捕まえろ!』

POW   :    モンスターが出てくるまで張り込み

SPD   :    モンスターを必死に追いかける

WIZ   :    足跡や聞き込みからモンスターの場所をたどる

👑11
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リリスフィア・スターライト
慎重に足跡を追跡して、石にする鶏のモンスターを探してみよう。
黒幕がいるならその者の痕跡からもモンスターに
辿りつけるかもしれないかな。

足跡などの痕跡を見つけて追跡できるようなら
オルタナティブ・ダブルで自分の別人格の
リリスを呼び出して先行させよう。
リリスは長い髪をポニーテールにした
強気な感じの近接戦が得意な人格だから
先に行かせるには向いているからな。

「という訳だから今回もよろしく頼むよ」(本人)
「もう、仕方ないわね!」(リリス)


高柳・零
皆さん、ありがとうございます。1人では沼地を抜けられなかったかもしれませんでした。
さて、鶏(不確定名)ですが…。

「闇雲に探すのは無謀ですから、痕跡を探してみましょう」
沼地は足跡が残りやすいですし、硬い地面に出ても泥が残るでしょう。
生物ならフンもあるでしょうしね。…自分にはそれを探す技能がありませんが。根性で探します。
「防御特化キャラは戦闘以外で役に立たないのが難点ですね」

痕跡を見つけたら、慎重に後を追います。いきなり出会って石化はまずいので。
「周りに注意して進みましょう。くれぐれも不意打ちは受けないように」

アドリブ、絡み歓迎です。



 沼地を越えた先に広がっているのは一面の荒地。植物もまばらで、資源になりそうなものは見当たらない。沼地もそうであったが、この様子であればこの様子であれば人が立ち入らないというのも納得の光景だった。
「ここからが本番、といったところだな。」
 そうつぶやいてリリスフィア・スターライト(多重人格者のマジックナイト・f02074)は抱きかかえていた高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)を優しく地面に降ろす。
「ありがとうございます。1人では沼地を抜けられなかったかもしれませんでした。やはりパーティープレイというのは重要ですね。」
 零は移動を手伝ってくれた仲間達に感謝の言葉を述べると、手にしていた棒についた泥を落とす。道具の手入れは冒険者の嗜みである。
 ブーツの泥を落としたリリスフィアが件のモンスターの足跡でもないかと周囲を見回していると、沼地の淵から点々と続く泥の跡が目についた。よく見れば、四本爪の鳥の足跡に見える。
「あれは……モンスターの足跡か。」
「見つけましたか?不意打ちを受けないよう慎重に足跡を追いましょう。」
 零は熟練の冒険者らしくリリスフィアに注意を促す。
「こういう時は……『リリス』、出番だ。よろしく頼むよ。」
 リリスフィアが呼びかけると、彼女の影から気が強そうなポニーテールの少女が姿を現す。リリスフィアの人格の一つ『リリス』である。
「もう、仕方ないわね!あの足跡を追っていけばいいのね。」
「先行はしてもらうけど、あんまり行き過ぎないでよ。」
 少し不服そうに進んでいく『リリス』の後ろにリリスフィア達がついてゆく。警戒しながらゆっくりと歩いているので小さな零でも余裕をもってついていける。
「防御特化キャラは戦闘以外で役に立たないのが難点ですね……そのぶん、いざという時にはお守りしますので。」
 探索技能にはあまり自信がないようだ。少し申し訳なさそうに言う。
「頼りにさせてもらうよ、零。」
 リリスフィアは気にするなといった風にそれに応える。
 モンスターの足についていた泥が乾いたのか、取れてしまったのか、猟兵達が進むにつれだんだんと足跡は薄くなってゆく。
「ここでバラバラになってるわね……どうする?」
 先行していた『リリス』が立ち止まって声をかけてきた。猟兵達が追いついて彼女が示す場所を見ると、わずかに見える足跡がそこからバラバラの方向へ向かっている。
「足跡が多い方向……あそこなんて巣がありそうじゃないですか?」
 零が指さした方向には身を隠せそうな岩場があった。ここからはモンスターに遭遇する可能性が高くなるだろう。猟兵達は気を引き締めると岩場へ向かって歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

枯井戸・マックス
◇POW
「鶏共は確実にここを通る。俺の勘は当たるんだ」

鶏がこの沼地を通るのは間違いないなら、ここで待ち伏せするのが得策だろうな。
鶏の足跡や抜け落ちた羽が多い所の一つに【第六感】で目星をつけて、拳銃の射程が届くギリギリまで離れて隠れよう。
鶏が現れたら十分に引きつけてから、愛銃のクィックドロウで何羽が仕留める。
操られている痕跡があるかもしれないし、仕留められなくても牽制にはなるだろう。そん時は後は頼んだぜ。

「それにしても、モンスター退治を吹っかけた男の子とやらも気になるな。この辺りに人間が残した痕跡があるか探してみるか。もっとも、山賊風の男が本当に人間だって保証もないがな…」

連携、アドリブ歓迎



「あんまり大所帯になって警戒されてもなんだ、俺はこのあたりを調べてみる。そっちは任せたぜ。」
 枯井戸・マックス(サモナー・ザ・アーティファクト・f03382)は足跡を追う仲間達に向けて声をかけると、仲間達が追っているものとは別の痕跡がないかと探し始める。
「鶏共は確実にここを通る。俺の勘は当たるんだ」
 誰に言うとでもなく口にするマックス。上陸地点から離れたところで、不自然な乾いた泥の塊があるのが目についた。
「どうしてここにだけ泥の塊があるんだ?」
 大きさからみて鶏が残したものではないだろう。近くに同じようなものもないし、塊へと続く痕跡もなかった。そうなると他のモンスターが残したものとも考えにくい。
「……!」
 考えを巡らせていたマックスだが、離れたところに件のモンスターがいることに気付いて近くの岩陰に伏せ、身を隠して様子をうかがう。
 見える限りでは10羽もいない。こちらから仕掛ければ逃げ出すだろう。出来るだけ仕留めたいがチャンスは一度。拳銃を握る手に力が入る。
 モンスターはマックスが隠れている方へ歩いてくる。逃さないためにもできるだけ引き付けたいが、近づきすぎてもブレスを受けることになる……数秒の後、マックスは限界だと判断し、岩陰から飛び出すとモンスターに向けて銃を連射する。
 その姿の通り鶏のような鳴き声を上げながらモンスターが逃げてゆく。命中したのは3羽。マックスはモンスターが逃げていった方向を確認すると、仕留めた獲物を調べようと慎重に近づいて行った。

成功 🔵​🔵​🔴​

河南・聖
(ペガサスライドでペガサスに乗って到着)
はふぅ、沼地で思ったよりてこずってしまいましたが、どうにか追い付きましたかね。

さて、鶏みたいなモンスターでしたね。
とりあえず他の人が発見して、尚且つ逃げたりして生存しているのを追いかけましょうか。
ブレスが怖いので上空の射程範囲外からブレイズドラゴンで攻撃を。
あ、そういえばお肉美味しいんでしたっけ?
炭にならないように火加減には注意しましょう。
避けた個体はなるべく背後から急接近してヒカリで突きます。
掃討できるかは分かりませんけど、これで相当数は減らせると思うんですよね。



「ふぅ……ようやく追いつけましたかね。」
 河南・聖(ペガサスナイト・f00831)がペガサスに乗って岸に降り立つ。沼を渡るのが予想以上に難しかったので、仲間達には先に行ってもらっていたのだ。ペガサスに乗って飛ぶ、というのを早く思いついていれば遅れることはなかったかもしれないが、飛んで先行しては目立つので結果としてはこれでよかったのだろう。
 仲間たちの姿を探す聖の耳に銃声が聞こえた。もう見つかることを警戒する必要はないと判断し、再び空へと飛び立つ。銃声の聞こえた方へ向かうと獲物を回収する猟兵と、そこから逃げているのであろう数羽のモンスターの姿が目に入った。
「見失う面倒ですね……」
 そう言うと逃げるモンスターに向かって降下。ブレスを受けないよう、射程ギリギリから龍の姿をした炎を放つ。もちろん、おいしく焼けるように絶妙な火加減で。
 炎に焼かれたモンスターが奇妙な声を上げる。運よく難を逃れたものは隠れようと近くの岩陰へと向かって走ってゆく。
「逃がしはしません!」
 今度は確実に仕留めるため、さらに降下。槍を手に死角になるであろう直上に回り込み、降下する勢いで突きを繰り出す。隠れようとしたモンスターは悲鳴を上げる間もなく絶命した。
 上空へと戻り、モンスターの気配を探る。――それらしい影は見当たらない。発見したものは全て退治できたようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

高柳・零
引き続き捜索を行います。
ブレスに石化効果があるようなので、自分が前に出て盾を構えて慎重に前進します。
「相手の知能の高さが分からないのが痛いですね。知能が低ければ音を立てて誘き出すという手も使えるんですが…」

とにかく不意打ちが怖いので、音を立てないように進み岩場の先を手鏡で覗き込みます。もしモンスターが居なければ、他の怪しい場所も同様の方法で探ります。
「手鏡も冒険者の必須アイテムですからね」


ヴィゼア・パズル
ほう。鶏の、モンスター肉。……ほう。(じゅるり)
無益な殺生は好まない。対象の発見を主にしようか。
【WIZ】使用
アドリブ絡み歓迎

水場や仲間の狩場を元に現れやすい場所を中心に探索。【聞き耳】で声を探り【追跡】にて鶏を探し出す。量は多い方が良い。
狩は弾数を抑えた爆轟にて
……もし、飼われている痕跡が発見出来れば… 黒幕についても調べられるか。…あまりに、タイミングが良すぎるしな?



「巣を見つけられれば大猟が期待できるな……」
 わずかな痕跡も見逃すまいと足元を注視しながらヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)がつぶやく。狩るべき相手が美味なモンスターとなればいっそう気合が入る。目を付けた足跡の群れは迷いなく一つの方向に向かっている。おそらくは巣か餌場に向かっているのだろうと考え、ウィゼアは岩場に沿ってより慎重に歩を進めてゆく。
 ウィゼアの耳がぴくりと動く。鳥の声のようなものを捉えたのだ。件のモンスターの声ではと思い、周囲を見渡すが声の主は見当たらない。近くにいるのであれば不用意に動くのも危険だ。出会い頭にブレスを吐かれてはひとたまりもない。
「ここは自分にまかせてください。こういう時に備えてこういうものも用意してあるんです。」
 高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は小声でそういうと手鏡を取り出し、それを使って死角になっている場所をのぞき込む。手鏡の角度を色々と変えてみるが、モンスターの姿は見当たらない。ここにはいないのだろう。警戒は解かず、同じようにして次の岩場を探る。
「いました……!自分が先行しますので、みなさんは援護をお願いします。」
 防御特化の出番とばかりに全身が隠れるほどの大きな盾を手にして前に出る零。鏡を使って前方を確認しながら音を立てないよう慎重に近づいてゆく。
 ゆっくりと岩陰からから出る零。見ればそう広くはない洞窟に10羽より少し多いくらいのモンスターがいる。近づいて仕留めようと踏み出したその時、ちょうど振り返ったモンスターと目があった気がした。
「コケェーーッ!」
 けたたましい鳴き声と共にモンスターの口から吐き出された石化ブレスに触れた盾が、みるみる石へと変わってゆく。零は石化してゆく盾を素早く地面に突き立て手を離す。そして沼を渡るときに使った長い棒を取り出すと、ブレスを吐くために開かれたモンスターの嘴に向かって突きを繰り出す。武器として作られたものではないが体の内側への攻撃は十分な威力を発揮し、一撃で仕留めることができた。
 零の後ろで身を屈めていたヴィゼアは鳴き声に反応して飛び退り、洞窟の方へ目をやる。モンスターの数は多いが、問題ない。
「傘すら貫く雨を与えん!」
 ヴィゼアが呪文を口にすると、モンスターの群れに空気の弾丸の雨が降り注いだ。狭い洞窟の中では逃げることもできず、隠れていたモンスターたちを全滅させることに成功したのだった。
 モンスターを飼育している誰かがいるのではないか、と考えていたヴィゼアは主のいなくなった洞窟を調べる。しかし、餌が置かれたりといった誰かが世話をしている痕跡は見つからなかった。
「他に考えられる可能性は……」
 事前に説明を受けた内容とこれまでに確認できた痕跡などから黒幕の正体について考えるヴィゼア。
 そんな彼らのもとへと近づいてくる者がいた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『山賊親分』

POW   :    強欲の叫び
【酒!】【金!!】【女!!!欲望に任せた叫び声をあげる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    剛斧一閃
【大斧】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱ぐ】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    手下を呼ぶ
レベル×5体の、小型の戦闘用【山賊子分】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
👑17
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアルル・アークライトです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リリスフィア・スターライト
仲間の予測通り、黒幕がいたようだね。
また悪さをして迷惑をかけないよう懲らしめないとかな。
手下に邪魔されないよう私もエレクトロレギオンを
呼び出して応戦してもらうよ。

手下の妨害がなくなったのなら親分と戦うね。
戦闘用人格の「リリス」となって強気な態度で剣を手に挑むわ。
仲間がいれば連携して反撃の隙を与えないわ。

「他の相手はこの子たちがしてもらうよ」(本人)
「欲望丸出しでみっともないわね」(リリス)


高柳・零
なるほど、人間ではなくオブリビオンでしたか。
ならば成敗しましょう。

前に出て攻撃を引き付けます。
鎧砕きで敵の防御力を下げつつ、盾受け、武器受け、オーラ防御で守ります。
「補助攻撃は重要ですからね」

手下は範囲攻撃で倒します。遠くに居れば衝撃波を使います。
「雑魚を揃えても意味はありませんよ」

強欲の叫びは2回攻撃で喉や口を攻撃して邪魔します。
「いい大人がみっともない事を言わないでください」

剛斧一閃は見切りで攻撃を読みつつ、無敵城塞で受け止めます。
服を脱いでも平然としてます。
「友人に脱ぐのが大好きな人が居るので、その攻撃は見切れますよ」
(シーブズギャンビットが得意な友人が居る)

アドリブ、絡み歓迎です。


ミアズマ・フォルテ
要因は人だったか。しかしモンスターを村へ誘導し自らは痕跡を残さない、
一体どんな手を使ったんだ?……もしかしてお前、山賊じゃなくて狩人やってれば普通に生活できたんじゃないのか?

SPD重視で行動

手下を呼ぶようだしこちらも他の猟兵と連携して追い込むぞ
斧の間合いに入らないよう距離を取りつつ
前に出るタイプの人がいれば後ろから援護射撃、
射撃や後衛タイプがいれば左右に分かれて挟み撃ちにする等
相手に合わせて行動しよう
手下を呼んだら優先的に倒して数の差を潰しておこう



「チッ……猟兵にかぎつけられるとはな。せっかくの計画が台無しになっちまった。」
 猟兵たちは声のした方へ顔を向ける。そこには毛皮を纏い斧を持った、いかにも山賊といった姿の大男が立っていた。
「まさか人だったとはな……モンスターを村へ誘導し自らは痕跡を残さない。こんなことができるなら狩人になってれば普通に生活できたんじゃないのか?」
 ミアズマ・フォルテ(求める者・f00215)が感心したような呆れたような調子で言う。
「俺は面倒なのが嫌いでね。毎日汗水たらして働くなんて冗談じゃねぇ。今回の仕掛けも俺はほとんど何もしちゃいねぇ。やったのはこいつらさ。……出てきな!」
 山賊が声を上げると、どこにともなく同じような身なりの小柄な男たちがわらわらと現れた。ざっと見ただけでも20人はいるだろう。見えていないところに隠れている者もいるかもしれない。
「なるほど、人間ではなくオブリビオンでしたか。ならば成敗しましょう。」
 これだけの人数が自分たちにもモンスターにも気づかれずに移動できるはずがない。――普通の人間であれば。しかしオブリビオンであれば別だ。自らの手駒となるものを呼び出す力を持つ者もいる。故に目の前の山賊はオブリビオンであり、猟兵である自分たちの倒すべき相手だ。高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)はそう判断した。モンスターを相手にした時と同様に前に立とうと踏み出す。
「数で勝負というならこちらも負けてないよ!……鶏相手だけじゃ不完全燃焼でしょ?あとは任せるよ、『リリス』」
 リリスフィア・スターライト(多重人格者のマジックナイト・f02074)は小型兵器の軍勢を展開し、自身も戦闘用人格へと切り替えると剣を手に前に出る。
「欲望丸出しでみっともないわね!」
 そう言いながら斬りかかる『リリス』。山賊は巨大な斧をまるでナイフのように軽々と振るい、近くにいた小型兵器を巻き込みながら彼女の剣を打ち払い、その勢いで叩きつけようとする。
 その瞬間、『リリス』を掠めるように飛んできた矢が山賊の手に突き刺さる。ミアズマの射撃だ。
「クソッ、舐めやがって!」
 そう吐き捨てながら後ずさる山賊を子分たちが守るように囲む。
「援護は任せろ!」
 ミアズマは戦場を広く見渡せる後方からの援護を買って出る。小型兵器と山賊が入り乱れる乱戦の中、突破しようとした敵を正確に打ち抜き、消滅させてゆく。
「あまり前に出すぎないでくださいよ!」
 零は『リリス』に忠告しながら、剣を盾がわりにして山賊の群れに向かって体当たりをして吹き飛ばす。
「前に出すぎてるのはお前だ、マヌケめ!」
 消滅を逃れた子分と山賊が体当たりで突出した零を取り囲み、斬りかかる。
「零!あんたたちよくも……!」
 零に群がる山賊達を振り払うように斬りつける『リリス』。数人の子分が彼女の剣の錆となり消滅する。
「防御特化を舐めてはいけませんよ……!」
 姿を現した零には傷ひとつなかった。絶対に躱すことのできない状況こそ、動けないという弱点を持つ無敵城塞の使い所。あえて躱さずに受けきることで山賊の群れからの攻撃を防ぎ切ったのだ。
 小型兵器で子分の数に対抗し、零達の攻撃でも数を減らしてはいるが元々の数は山賊の方が上だ。しかし、十分な戦闘能力を持つ者の数で言えば猟兵に分がある。一進一退の攻防が続いていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

久世浦・穗積
ほほう、モンスターのお肉美味しいのか
カレーによく合うといいね!よし、いただこう!
その前に、なんか黒幕っぽいのがいるらしいのでそいつぶっ飛ばせばいいのかな?
さあ、我がカレーの前に平伏してカレーの具となるがいい!
…あ、黒幕は食べられない。じゃあいいや

[POW]で判定
【召喚・華麗魔神】でナイスインドなマッチョ華麗魔神を召喚
なりはちっちゃい(54cm)けど、パワーはすごいぞ!
なんせ、カレーを食べてるからね!(確信)
カレー属性のついた大きなスプーンでぶん殴るよ!


河南・聖
これはまた何というか絵に描いたような山賊ですね。
そして凄くよく燃えそうです……。
これが親玉でいいんでしょうかね。
まぁ親玉であろうがなかろうがオブリビオンなら倒しちゃってもいいですよね!

遠距離攻撃手段は無いか、あっても乏しそうなので、引き続きペガサスで上空から攻撃を。
使用するのはもちろんブレイズドラゴンで。
さぁ、燃えちゃってください!



「みんなと合流してからもう少し探してみるとしましょうか。」
 そう言って獲物を回収していた仲間の元へと向かおうと、ペガサスの向きを変えた河南・聖(ペガサスナイト・f00831)の目に信じられないものが映った。
 突然現れた獣の群れだ。――いや。よく見ればそれは獣ではなく、毛皮を纏った人だった。
「あそこにいる黒幕っぽいのをぶっ飛ばせばいいのかな?」
 後ろに乗っていた久世浦・穗積(戦争論・f01538)が聖に問いかける。
「いつの間に……と、それはさておき。その通りです。このまま上空から攻撃しましょう。」
 聖は応えながらペガサスの高度を落として山賊の群れに近づける。地上では戦闘が始まっているし、敵は遠距離攻撃も乏しそうだ。高度を落とした方が精度も威力も上がるからだ。
「それならさっさとぶっ飛ばしてモンスターの肉を回収しよう!」
 話を半分しか聞いていなかったのか、そう言うや否や穗積がぴょんとペガサスから飛び降りて山賊の群れに向かって落下してゆく。
「涅槃より現れ出ずるは淘汰の魔神。即ち是れ、勝ったも同然!ああ、今日もカレーが美味しい。」
 穗積が呪文のような言葉を口にすると、彼女の傍にカレーの力で華麗に戦うナイスインドなマッチョの華麗魔神が現れた。二人は空中でくるりと姿勢を変えると着地地点にいた山賊子分たちをカレーの香りを漂わせる大きなスプーンで殴りつけて吹き飛ばし、華麗に着地する。
「さあ、我がカレーの前に平伏してカレーの具となるがいい!」
 山賊の親分に向かってスプーンを突きつけて啖呵を切るが、巨大なはずの華麗魔神でさえ山賊子分達の半分ほどの大きさしかないのであまり迫力がない。
「何言ってんだ?」
「食べられない。じゃあいいや。」
 呆れたように返す山賊親分の声でようやく敵が獣でないと気が付いたのか、やる気がなさそうに言いながらも向かってくる子分たちを踊るように華麗なスプーンさばきで消滅させてゆく。

「無茶をしますね……」
 聖は飛び降りた穗積を見送ると、上空を見上げる山賊達の視線から逃れるように離れてゆく。
「あの毛皮、凄くよく燃えそうです……紅蓮の竜よ、お願い!」
 ただ距離を取ったわけではなかった。仲間を巻き込まずに攻撃できる地点へと移動していたのだ。山賊の群れの端を見つけると、そこへ向かって炎の竜をぶつける。
 炸裂する炎に焼かれ、子分たちが消滅する。もう半分ほどまでは減っただろうか。それでもまだ終わりは見えない。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

高柳・零
雑魚も数が多いと厄介ですか…ならばこちらも考えを変えましょう。

子分の攻撃を盾受けで防御して、ユーベルジャックを使用します。
そして、小さな手足の生えたテレビを105体召喚します。
「さあ、テレビさん達。あの子分達を倒してください」
テレビは画面からビームを出して攻撃します(テレビーム)

自分は範囲攻撃で子分を蹴散らしながら親分に接敵。
2回攻撃で攻め立てます。
「一撃は軽くても、数を当てればいいんです」

敵の攻撃は盾受け、武器受け、オーラ防御、激痛耐性で受けつつ、見切りで最小限のダメージに抑えます。
「ユーベルコード無しでも耐えられる修行はしてますよ」

アドリブ歓迎です。


枯井戸・マックス
「やっぱりと言うか、随分ステレオタイプな山賊がお出ましになったもんだ。まあいい、俺も面倒が嫌いだが、困ってる人達をそのまま放ったらかしにしとくのも嫌いなんだ。目覚めが悪いからな」

ジャスティス・ペインを使用して山賊の親玉の前に仁王立ち。
「さあ、勝負だ。お前を先に転がすのが一番面倒が少なそうだ」
 仮面を顔にあてがい武装召喚士の力を解放。魔術的遺物のコレクションから天秤型の錫杖を召喚して、相手の斧と派手に打ち合う。
「天秤座の錫杖の【属性】は重量操作。その斧、いつまで持っていられるかな?」

真の狙いは相手の武装解除を狙った攻撃で仲間をサポートすることだ。
仲間の攻撃が始まったら【援護射撃】で追撃するぜ。


ヴィゼア・パズル
――― 量がチョロチョロと居ては邪魔ですね?薙ぎ払ってしまいましょう

【WIZ】使用 アドリブ絡み歓迎

【地形を利用、敵を盾にする】事で攻撃回避し【カウンター】にて【なぎ払い・範囲攻撃】を併用。一度に複数体へ【マヒ、二回、属性攻撃】の【鎧砕き、全力魔法】を叩き込む
連携が可能であれば合わせよう。200を超える弾丸の雨…傘を持つ者は、さて、居るでしょうか?



「雑魚も数が多いと厄介ですか……ならばこちらも考えを変えましょう。」
 これ以上攻撃をしても無駄だと判断した子分達が狙いを変えたのを見て、高柳・零(テレビウムのパラディン・f03921)は分厚い魔導書を取り出す。その姿が呪文を唱えようとしているように映ったのだろう。子分の一人が零に斬りかかる。
 零は魔導書を盾代わりにしてその攻撃を受け止める。すると、零の顔であるテレビに複数の人のシルエットのようなものが映し出される。
「さあ、テレビさん達。あの子分達を倒してください!」
 そう叫ぶと零の周りに彼よりもやや小さな、手足の生えたテレビが召喚される。その数105。
 テレビ達が放ったビームが山賊の群れの数を減らしてゆくが、テレビ達も消滅を逃れた子分達に倒されてゆく。
「随分ステレオタイプな山賊がお出ましになったもんだ。まあいい、俺も面倒が嫌いだが、困ってる人達をそのまま放ったらかしにしとくのも嫌いなんだ。目覚めが悪いからな」
 新たな仲間の出現と、敵の数が減ったのを好機と見たか枯井戸・マックス(サモナー・ザ・アーティファクト・f03382)が山賊親分とそれを守るように立つ子分達の前に仁王立ちになる。
「さあ、勝負だ。お前を先に転がすのが一番面倒が少なそうだ」
 そう言うと仮面を顔にあてがい武装召喚士の力を解放、魔術的遺物のコレクションから天秤型の錫杖を召喚する。
「俺をバカにしてんのか?……そう簡単に行くと思うなよ!」
 挑発されたと感じた山賊親分が斧を手に子分と共にマックスに向かって襲い掛かる。手にした錫杖で最も脅威である山賊親分の持つ斧を正確に打ち払う。子分の攻撃も無視していたわけではないが、囲まれている状況では全てを捌き切ることはできない。マックスの脇腹に血がにじむ。
「天秤座の錫杖の【属性】は重量操作。その斧、いつまで持っていられるかな?」
「なんだそりゃあ?まるでかわりゃしねえよ!」
 先ほどまでと変わらない動きで振り下ろされた斧を挑発しながら受け止めるマックス。山賊にとって道具はあくまで道具。思いの分だけ重くする天秤の力はあまり効果的ではないようだ。

 子分の数もだいぶ少なくなってはいるが、猟兵達が呼び出した戦力もほとんどが倒されていて数の上での不利は変わっていない。
「量がチョロチョロと居ては邪魔ですね……薙ぎ払ってしまいましょう。」
 ヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)は手にした杖で山賊子分の剣を絡め取るようにしていなして背後に回り込み、杖で膝を突いてバランスを崩すと子分の体を盾にして別の子分が振るった剣を受け止める。敵が同士討ちで動揺した隙にヴィゼアは呪文を口にする。
「200を超える弾丸の雨…傘を持つ者は、さて、居るでしょうか?」
 呪文により生み出された高気圧弾の雨が山賊達へ向かって放たれる。それに気づいて手にした武器で防ごうとする者も中にはいたが、文字通り雨のように降り注ぐ高気圧弾を捌き切れずに食らい、消滅してゆく。
 残る子分はあとわずか。零がその体には大きな剣を手に子分を振り切るように山賊親分に駆け寄ると、素早く斬りつける。
「チビが……吹き飛びな!」
 怒りに任せて振るわれた斧をマックスの杖が打ち払う。
「子分どもは何してやがる!」
「彼らならもういませんよ。みんな傘を忘れてきたようですね。」
 山賊親分が目の前の相手に気を取られているうちに、子分は全滅していた。
「情けねえ奴らだ……まぁいい。ここでお前らをぶちのめしちまえば計画は元通りだ!」
 猟兵達を一掃しようと、叫びながら斧で薙ぎ払おうとする。
 ――しかし。その一撃が猟兵達を捉えることはなかった。零の剣とヴィゼアの弾丸が山賊の体を貫く。斧がほんの少しだけ重くなっていたことで、少しだけ遅くなった動きでは猟兵達に追いつけなかったのだ。
 声を上げることもなく倒れる山賊親分。これでモンスターを追い立てるものはいなくなった。沼地を越えることもないだろう。猟兵達は退治したモンスターの肉を手に、脅威の無くなった荒地を立ち去るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年01月25日


挿絵イラスト