5
頂点へ挑む者共よ

#アルダワ魔法学園

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アルダワ魔法学園


0




●頂点を望む者
「猟兵諸君、戦いは……好きかね?」
 グリモアベースにて、リオット・ノンスタークが猟兵達に問い掛ける。
 声色は穏やかだが、表情には苛立ちが滲んでいる。
「アルダワ魔法学園、その地下の迷宮に……それはそれは大事に守護されてる部屋があるのだが……」
 予知で見た景色、それは続く通路に配備された多数の魔導ゴーレム。そして迷宮奥に構える絢爛な扉の前にはご丁寧にも更に強力な魔導ゴーレム……。
「警備用と慎重にも宝物殿の番人が配置され厳重に守られた扉と来た……察しの良い猟兵諸君なら、その奥には金銀財宝の山が存在すると容易に想像できるだろう」
 ……語る幼女の表情がギリリと一層険しくなる。
 ああ、これほどまでに自身の在り方に苛立ちを覚えるとは……。と、考えているのだな。と、察しの良い猟兵達なら容易に辿り着くだろう。
「残念、どうやら……その奥に待つのはお宝の山では無いらしい?」
 予知で見た魔導ゴーレムが守護する扉。そこに掲げられた文字は【宝物殿】では無く、【闘技場】と記されていた。
 それだけ厳重に警備されている闘技場には、一体何が待っているのか?
「きっと待っているのだろう、挑戦者を……故に問う、戦いは好きか?」
 ダンッ―――!!
 力強く地を踏みしめる。
 そして、堪え続けた感情が決壊するように言葉を吐き出す。
「私は戦いが好きだ……戦いがとても好きだ……なのに何故だ? 何故私は、私が最も求めているモノをお前達にわざわざ紹介してやらねばならぬ? 呪いか? 虐めか? 私が、このような幼い少女だからか!??」
 ハァ……ハァ……と荒く息を吐く。
 悲観、後、虚無。
「……扉を守るように配置された魔導ゴーレムだが、警備用の移動はランダムらしい。……何かの拍子で迷宮から抜け出し、学園内に侵入するかもしれない」
 リオットは何かに観念したように、暗い瞳で更に説明を続ける。
 警備用のゴーレムは、単体ではそれほど脅威とはならないだろうが、量産されているともあって連携能力は高く集団で相手にするにはやや手強い。
 扉を守るゴーレムは、その単体だけで十分に脅威となる戦闘力は持っているだろう。
「グリモア猟兵は……世界の為に、観測し、猟兵諸君をそこへ送らなければならない……。理解はしているが、ただ……私も行きたかった……」
 ひとしきり愚痴と我儘を零し、項垂れた顔を上げた。
 すぅ……と一呼吸置き、心機一転、リオットは声を張り上げる。
「出撃だヤロウどもッ!私の分まで……私の分まで存分に暴れて来いッ!!」


Re:smoker
 諸君、戦いは好きかね? Re:smokerです。

 今回お届けするのは、純粋に戦いてんこ盛りなシナリオ。

 在るのは、戦い。
 戦いです。
 戦いだけです。
 戦いだけじゃないかもしれないですけど。
 戦ってください!!

●ソロや友人同士で参加の場合は、プレイングにて表記をお願いします!
 表記が無い場合は、基本的に複数で描写致します!
13




第1章 集団戦 『ラビリンスセンチネル』

POW   :    アクセルブースト
【脚部に内蔵した推進器で急接近し】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    マジックバーレッジ
【腕部に内蔵された魔術機関】から【多量の魔力の弾丸】を放ち、【弾幕を張ること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    コアスーサイド
【魔力炉を自壊させ暴走した魔力】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

麻生・大地
【レグルス・タイタンフォーム】にて、機械の巨人としてお相手願いましょう

【怪力】【2回攻撃】【先制攻撃】

「あまり力技に頼るのは主義ではないのですが…偶にはいいですよね」

だけど、本心では妙な高揚感を覚える

「巨人同士の戦いに策など無粋。ええ、存分に戦いましょう」

拳と拳を打ち付け、気合を入れ、突撃する

ただ、戦っているのは僕一人ではありませんからね
この巨体の利点を生かして、仲間を【かばう】などのカバーは
もちろんします

僕の役目は、巨体ゆえの当たり判定と視野の広さを利用して
仲間が少しでも戦いやすいように血路を開くこと

もちろん、僕は僕で大暴れさせてもらいますけどね?


ノエル・スカーレット
WIZ:魔法と大鎌で片っ端から破壊していく

依頼内容よりリオットちゃんがなんか凄い!
リオットちゃんには悪いけど一番乗りで私が戦いを楽しませてもらおうかな♪ ゴーレム相手なら心置きなく全力で攻撃出来ますしね。

技能【残像24】を伴う素早い動きと【第六感4】でゴーレムの攻撃を避けながら大鎌による【なぎ払い13】で切り裂き破壊しながら通路を進んでいく。
数体同時にゴーレムに出くわしたら【スカーレッド・ノヴァ】を使用して自分の周囲に17個の巨大な緋色の火球を出現させる。その火球をゴーレムに向け次々に放ち破壊していく。

アドリブ大歓迎です。



迷宮内に響くエンジン音、その異音、侵入者を求め魔導ゴーレム『ラビリンスセンチネル』が集まり始めていた。
「Aaaa――!!」
 音を追い、隊列を整え移動するラビリンスセンチネルの集団が、迷宮の曲がり角に差し掛かったその時。戦闘が始まる。
 Gyaaaaaaaaaaa――!!
 タイヤが地を焼く音、臭い、熱量。敵の姿を確認するや地を蹴ったバイクが、その加速と質量によって生まれる運動エネルギーで、先頭を行くラビリンスセンチネルの一体を壁へと叩き付けた。
「あまり力技に頼るのは主義ではないのですが……偶にはいいですよね」
 巧みなバイク操縦で一番槍に立つのは麻生・大地。落ち着いた言葉遣いだが、その心の奥底には妙な高揚感が込み上げていた。
「……では、大暴れさせてもらいましょうか? プログラム・ドライブ。レグルス・タイタンフォーム!」
 可変試作型バイク【レグルス】がその形を変え、麻生を呑み込む。轟くエンジン音、肉体と鋼鉄が織り成すその姿は、3mを超す巨人となる。

 打ち付け合う拳と拳、しかしその互いのパワーは等しいモノではない。麻生のユーベルコード《レグルス・タイタンフォーム》の拳はラビリンスセンチネルの拳を粉砕する。
「巨人同士の戦いに策など無粋……ですが」
 敵は一体ではない、戦闘兵器である魔導ゴーレム、ラビリンスセンチネルの真価は集団戦。
「Aaaaaaaa――!!」
 脚部に内蔵された推進器での急加速、アクセルブーストによりラビリンスセンチネルの集団が一斉に麻生に攻撃を行う。
『全てを燃やし尽くす我が炎‐スカーレッド・ノヴァ‐』
 詠唱と共に麻生の後方から飛び出す無数の火球が突撃するラビリンスセンチネルを撃ち抜いた。機能停止には至らないが重大な損傷、魔導ゴーレムの集団は新手の姿を確かめる。
「一番乗りで戦いを楽しませてもらおうと思ってたけど、ちょっと遅かったかな?」
 ラビリンスセンチネルを攻撃したのはダンピールの少女、ノエル・スカーレットのユーベルコード《スカーレッド・ノヴァ》によるものだ。
「どうでしょう、少なくとも遅い事は無いと思いますよ?」
 二人を取り囲むように移動するラビリンスセンチネル、魔力炉から溢れ出すエネルギーは爆発的に膨らみ脚部の推進器へと流れていく。
「……確かに、まだまだ楽しめる時間はありそう!」
 ラビリンスセンチネルは翻弄するように動き回り、一斉に突撃を始める。
「何かやってみたい事でもあるのですか? ――っと!」
 次々と襲い掛かる魔導ゴーレムを拳で迎撃していく、が、たとえ力量に差はあるとはいえ切りがない。
「これだけ沢山出来てきてくれてるんだから、盛大にいきたいと思いません? だからちょっとだけ時間稼ぎお願いね!」
ノエルは、ラビリンスセンチネルの攻撃を素早く掻い潜り、手に持つ大鎌で集団を薙ぎ払う。
「まぁ、こっちはこっちでやるだけですがね――!」
 麻生はその要請に応じ、ノエルに迫るラビリンスセンチネルを巨体の腕で押し退ける。

『全てを燃やし尽くす我が炎、その緋色の力を以てして……かの巨兵達に終の灯火を!‐スカーレッド・ノヴァ‐!!』

 ノエルによる詠唱、生み出される17の火球。それは、再びラビリンスセンチネル達へと放たれ、そして的確に一点を狙う。
 焼け付く炎が狙うのは、魔導ゴーレムの心臓である魔力炉。今にも爆発寸前な程にエネルギーが膨れ上がる魔力炉はノエルの放った緋色の一撃により、確実な暴走を迎える。
「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa――――!!!」
 爆発。
 赤と青の混じり合う爆炎は、他のラビリンスセンチネルを巻き込み誘爆へと誘う。

「よしっ、と……さて如何だったかしら?」
「如何もなにも……豪快なモノですね」
 戦いの轟音に誘われるように近づく新たな魔導ゴーレムの集団の声が遠くで聞こえた。
 ……まだまだ暴れられそうだ。
 そんな高揚感を胸に、二人は次の標的へと駆けていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

霧慧・クリス
戦いは…あまり好きではない、でしょうか。
ですが、戦いの先に在るモノ。それは、私の生き甲斐と言っても過言ではありません。
ですから、この依頼にも参加したのですが…

…なるほど、ゴーレム。どういうものか、あまり理解していませんでしたが。
これはダメですね。こんなものの存在は許せません。
私は…感情の篭もらない。苦痛も嘆きもひとつも無い。
こんなものを相手にする為に、戦っているわけじゃありません。

…一度受けた依頼である以上、完遂はします。でも。
いいですよね?こんなモノが相手なら。好きにしても。モノに当たっても。
…妖剣解放。起きろ、髄食み。
狙う場所なんて、どこでもいいです。ただ切り落とす。斬り潰す。あなた達を。



無機質に歩く機械兵、魔導ゴーレム。ただただ通路を移動する姿は歩くと言うよりも漂うと表現する方が適切かもしれない。
「戦いは……あまり好きではない、でしょうか」
 グリモアベースにて問われた質問へ向けた答えを一人つぶやき、霧慧・クリスは漂うラビリンスセンチネルを物陰から目で追っていた。
 感触を知らぬ標的、得物である刀の柄の感覚を確かめ握り直す。
「ですが、戦いの先に在るモノ。それは、私の生き甲斐と言っても過言ではありません……」
 意思の確認を済ませ呼吸を整える。
 そろそろ、魔導ゴーレムは進行方向を変えて背を向ける……その瞬間。
 ――今。
 霧慧は勢いよく駆け出す。軽い身体で石床を蹴る小さな音が迷宮内にささやかに響く。
 異音に釣られ振り向くラビリンスセンチネル。その死角を突くように、背後へ回り込み巨体の脚部へ一太刀の斬撃。
 バランスを失い倒れ行く巨体。硬質な感触に、手にはやや痺れを感じた。
「……なるほど、ゴーレム。……これはダメですね」
 ズシンと重く地に沈むソレを、振り抜いた刃を返し袈裟懸けに叩き斬る。
 余りにも無機質な感触、ただ枝を掃うような無感動、機械的な終わり。
「どういうものか、あまり理解していませんでしたが……感情の篭もらない。苦痛も嘆きもひとつも無い。こんなものを相手にする為に、戦っているわけじゃありません」
 斬ることに何も感じない、その先に望んでいたモノが何もない、これは戦いとも呼べない。意味がない。
 しかし――。
「……一度受けた依頼である以上、完遂はします」
 募る想いを呑み込む。
 ラビリンスセンチネルが崩れ落ちた音に別個体が集まり始める。
「でも――いいですよね? こんなモノが相手なら。好きにしても。モノに当たっても」
 集まった数は多い、好きにするには切れ味が足りない。

 ……妖剣解放。起きろ、髄食み。

 霧慧が握る刀、《髄食み》に宿る怨念を解放する。
首へ振るえば、必ず中程に食込み止まるという呪刀。霧慧にとっては目の前の人形達に首なんてモノは存在しない……だから。
「……狙う場所なんて、どこでもいいです」
 ラビリンスセンチネル達は霧慧を狙い魔力の弾丸の雨を降らす。
「――ただ切り落とす。斬り潰す。あなた達を」
 高揚感の無いただの作業、少女は機械的に目の前の物を片付けていく。

成功 🔵​🔵​🔴​

犬曇・猫晴
なぜか、と問われれば。
そりゃあ指揮官殿が予知しちゃったから、仕方ないね。
こう、宝があるからだとか、人助けの為だとか、そういうのも悪くないけどさ。
戦士として生きてきたからには、やっぱりこういう息抜きも必要だよね
【POW】
素手で来るなら素手、足で来るなら足。飛び道具で来るなら飛び道具で。
わざわざあちらから来てくれるんだから、それに合わせて投げるなり、拳や蹴りを放とう。
投げる直線状に他の敵が居るならラッキーだ。
複数で来るなら同時に攻撃を受ける事がないように、攻撃してくる敵の先にまた別の敵が居るように立ち回るよ。

アドリブ歓迎



 なぜか、と問われれば。
「そりゃあ指揮官殿が予知しちゃったから、仕方ないね」
 先に入った猟兵達が積み上げたであろう魔導ゴーレムの残骸が散らばる迷宮内、それでも尚、静かな迷宮内には魔導ゴーレムの駆動音が微かに聴こえてくる。
「こう、宝があるからだとか、人助けの為だとか、そういうのも悪くないけどさ……」
駆動音を目指し歩みを進める犬曇、目指した音は程近い。
「――戦士として生きてきたからには、やっぱりこういう息抜きも必要だよね」
 そう零し、突き当たり曲がり角から勢いよく駆け出す。視界が明けた正面には複数のラビリンスセンチネル。
そのうちの一体が犬曇の存在に気付き急速に接近、腕を振り横薙ぎの殴打を放つ。
「素手で来るなら素手……!」
 ラビリンスセンチネルの攻撃を掻い潜り、拳で胴を殴りつける。
 ぐらつく魔導ゴーレム。不安定な体勢を脚部に内蔵した推進器で強引に立て直し、その勢いのまま蹴りの姿勢へ。
「足で来るなら……足!」
 迫る蹴りを跳躍で回避、頭部は存在しない魔導ゴーレムだが、跳んだ先で視線が交差したように感じる。
 ラビリンスセンチネルの肩越し、他個体の魔導ゴーレム達が繰り広げられる白兵戦に参加しようと後ろに控えていた。
 直線状に敵が複数存在する今の状況――ラッキーだ。
 くすりと笑みを浮かべ、跳躍により得た高高度から目の前のラビリンスセンチネルの肩口に蹴りによる一撃を叩き落とす。
 再びふらつく巨体、蹴りを放ったために脚部の推進器による体勢確保は不可能だろう。
 好機、肩口に叩き下ろした脚を軸に、サマーソルトの要領ですぐさま二撃目を放ちラビリンスセンチネルを吹き飛ばした。
 連撃により行動不能となったラビリンスセンチネルは、後方に存在する集団へと巨体を投げ出される。
 犬曇はもつれ合う機械人形達が一点に集中したこの場へ向かい、着地と同時に跳躍。
 そして脚を振り上げ放たれるユーベルコード《下降突風》(ダウンバースト)、地をも砕くその震脚による重撃が折り重なる魔導ゴーレム達に放たれる。
 空気を震わす重音、鎧が砕ける金属音、そして次に響くのは、その衝撃が地に達しクレーター状に迷宮の石床を抉る轟音。
 魔導ゴーレムの集団は、言わずも全て行動不能となった。
「うん、ウォーミングアップには丁度いい相手だったね。さて……」
 周辺を破壊するほどの一撃が放たれたことにより発生した音、勤勉な警備兵達の事だ、すぐさま大勢でやってきてくれることだろう。
 迫る複数の駆動音、まだまだ獲物は尽きそうにないかな? まだまだ息は抜き足りない。
犬曇は、新たにやってくるであろう敵達に僅かながら期待の感情を抱き、拳を構える。

「――第二ラウンドを始めようか」

大成功 🔵​🔵​🔵​

パーム・アンテルシオ
あはは、戦い好きなグリモア猟兵も大変だよね。
次の機会を探しつつ雌伏の時…って感じかな?がんばって。

なんて、今は私ががんばらないといけないんだけど。
…と、意気込んで来てみたものの…もしかして、来るのがちょっと遅かったかな?大方片付いちゃってる気がするんだけど…
まぁ、残り物には福がある、なんて言葉もあるしね。最後のお片づけ、しちゃおうかな。

ユーベルコード…山茶花。
あなたたちには見えないだろうけれど。この炎の腕が、あなたたちの運命を。これから先の姿を、動かすんだよ。
この腕に捕まれば、きっとそこまで。握りつぶされるか、炎に飲まれるか。
逃げ切れたなら、まだまだ生きられる。…かもね?さぁ、ゲームスタート。



『あはは、それにしても戦い好きなグリモア猟兵も大変だよね。次の機会を探しつつ雌伏の時…って感じかな? がんばって』
 色味の薄い迷宮内に、桃色の姿はよく映えた。パーム・アンテルシオは、そんな無機質な迷宮でグリモアベースでの一幕を思い出しながら優雅に行く。
「今は私ががんばらないといけない――と、意気込んで来てみたものの……」
 薄く土煙が舞う通路には、ちらほらとラビリンスセンチネルの残骸だけが転がっている。
「もしかして、来るのがちょっと遅かったかな? 大方片付いちゃってる気がするんだけど……」
 奥では何かが炸裂するような音が響き、まだ戦闘が行われているのか、と思われるが……。その音も散発的。
実際、数の減ったラビリンスセンチネルはその集団戦闘での連携力を活かせず、猟兵達にとっては脅威ともなり得ないだろう。
「まぁ、残り物には福がある、なんて言葉もあるしね。最後のお片づけ、しちゃおうかな……ん?」
 パームが迷宮を進んでいると、角からぬっと大きな影が姿を現す。
 それは、先程から各所に散らばるラビリンスセンチネル、それも機能停止前の稼働状態の個体だ。
 しかし……それも、少し様子が違う。流れ弾で小さな衝撃でも受けたのか、既に臨戦態勢にあり、魔力炉からはエネルギーが溢れている。
「あらら……伏兵はちょっとお呼びじゃないんだけどな……」
 ラビリンスセンチネルは、パームを見るや急速接近、先手を打たれる形となった。
 しかし、機械的な予想しやすい動きに加え、どこか不調なのかぎこちなく攻撃を回避するには十分な隙が生まれている。
 だが、それを続けるのも困難な状況となる。その数は多くないが、迷宮内に残るラビリンスセンチネルが集まり始めていた。
「残ってるのは、このぐらいかな? さて……それじゃあ、“お片付け”始めちゃおうか」

『陽の下、火の下、炎の運命を動かそう』

「ユーベルコード……山茶花」
 パームが歌うように言葉を並べると、目の前の魔導ゴーレムの動きが突如停止した。
 ミシミシと音を立て、遂には、その巨体の腕が宙で握りつぶされる。バラバラと落ちる破片は赤熱し小さく火を灯し、ラビリンスセンチネルの魔力と混ざり合い怪しく色を揺らめかせている。
「あなたたちには見えないだろうけれど。この炎の腕が、あなたたちの運命を。これから先の姿を、動かすんだよ」
 所詮は人形である魔導ゴーレムに、パームの言葉は届かない。続きを遮るように、残る片腕を振りかざす。――が。
「この腕に捕まれば、きっとそこまで。握りつぶされるか、炎に飲まれるか」
 振り上げた腕が、掲げた位置で静止する。
「逃げ切れたなら、まだまだ生きられる。……かもね?」
 そして宙で動きを止めた腕は勢いよく燃え上がり、そのままラビリンスセンチネルの巨体を包み込み焼き尽くす。
 目の前には敵、残る個体は少なく、連携という連携は取れず、目的を遂行することしかできない人形達には既に、見える未来など無いだろう。
「――さぁ、ゲームスタート。だよ?」

 残り物には福がある……福と呼べる程のものかは分からないが、“最後のお片付け”はつつがなく終える事ができ。学園へと続く道には、残骸と灰と静けさだけが残る事となった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『トレジャリーガード』

POW   :    ロケットパンチ
【剛腕】を向けた対象に、【飛翔する剛拳】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    コアブラスター
【胸部からの放つ熱線】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    マジックバーレッジ
【自動追尾する多量の魔力の弾丸】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【絶え間ない弾幕】で攻撃する。
👑17
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠茲乃摘・七曜です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
アルファ・ユニ(サポート)
『へぇ、面白いね。壊していい?』
『前線に出るのは得意じゃないな、ユニ文化系女子だから』
オブリビオン前では冷静無慈悲なダウナー系だが仲間の前では口調など変わらずとも友好的。
思ったことはハッキリ口に出す性格。

サトリの力を持つ右眼や精霊による情報収集、洗脳音波による潜入調査を得意とする。
自己防衛にはトンファーを使うが戦闘では主に後方支援。アイテム"クローネ"で仲間の思考を繋ぎ戦術指示をしたり周囲の音を圧縮して"クラハライツ"による援護射撃を行うことが多い。

面白いもの(分析とは予想外の動きをしたり仲間が苦戦したりする相手)に対してはトンファーや時魔法を駆使し前線で戦うこともある。
文化系女子は自称。


クトゥルティア・ドラグノフ(サポート)
「OK、私に任せてよ!」
「力を……もっと力を!」
「(詠唱後ユーベルコード名を叫ぶ)!!」

戦闘では怪力を活かした、技術よりパワー重視の重い剣術を主体として使う。
ユーベルコードは基本敵が隙を見せたときにしか使わない。
トドメには必ず月腕滅崩撃を使う。
また鏡花水月・絶は余程追い詰められないと使わない。

日常冒険では、頭は一般人の範疇に収まってるので、そこまで知的な行動はしない。
勇気と優しさに溢れ、困ってる人は放っておけない性格。
誰かを助けるためなら、死なない程度に無茶をする。

武器は真の姿にならない限り、月明かりに咲く華の剣しか使わない。

一人称は一貫して私です。

後はおまかせします!
よろしくお願いします!


フィリリアンナ・フェアリーガーデン(サポート)
『ボクに不可能なんて字はないのですよっ!』
 フェアリーのウィザード×精霊術士、13歳の女です。
 普段の口調は「天才(ボク、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、怒った時は「我を忘れる(ボク、てめぇ、だ、だね、だろう、だよね?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 絢爛豪華な『闘技場』の扉を背にして待ち構えていたのは、真鍮色に輝く魔導ゴーレムだった。蒸気を吐き出し、駆動音を立てながら猟兵たちを見下ろすそれを前に、アルファ・ユニは口元だけでうっすらと笑う。
「へぇ、面白いね。壊していい?」
「ここで壊してやらなきゃ、後が大変なのですよ! 思いっきりぶっ放しちゃいましょうっ!」
 そう返したフィリリアンナ・フェアリーガーデンが、早速ゴーレムの注意を引き付けるように舞い上がり、飛び出していく。なるほど道理だね、と頷いて、アルファは後方から合流してくる足音の主に声を投げた。
「前線は任せていいかな? ユニ後方支援の方が得意なんだよね」
「OK、前は私に任せてよ!」
 追い抜き様にそう答え、クトゥルティア・ドラグノフが勢いよく駆けていく。細い腕からは想像もつかないほどの膂力で振りかぶった大剣を叩きつければ、ゴーレムの分厚い装甲が抉れるように凹んだ。がしゃんがしゃんと耳障りな足音を立て、魔導ゴーレムは目障りな猟兵を叩き潰そうとクトゥルティアに向き直る。その胸部装甲が開きつつあるのを見て取って、フィリリアンナが声を上げた。
「ビーム来ますよっ、気を付けて!」
「大丈夫……このくらいなら、耐え抜いてみせるよっ!」
 敵の胸部が赤く輝きを増すその一瞬で判断を下し、クトゥルティアは敢えてコアブラスターの射線上に堂々と立ちはだかることを選んだ。大丈夫、この一撃で死ぬほど自分はやわではない。共に戦う仲間を守るためなら、この程度は無茶ですらない!
「なら、作ってもらったチャンスは有効活用しないと。そうじゃなきゃ罰が当たるよね」
 熱線を放った直後、全身から蒸気を噴きながら魔導ゴーレムが動きを止めたその隙を狙い澄まして、アルファがクラハライツの引き金を引いた。蒸気機関の駆動音、そして肉を焼き切るブラスターの射撃音を存分に圧縮して作り出された音弾は金属を溶かすほどの高熱を帯びて宙を駆け、ゴーレムの装甲に花にも似た穴を穿つ。
 だが痛覚を持たないゴーレムはそれを気にする様子もなく、排気を終えると同時に再び猟兵たちに向けて構えを取った。再びその装甲が開き、今度は別の、複数の銃口があらわになる。装甲の奥で何かが回転するような音が響き――そして、多量の魔力弾が嵐のように吐き出され始める!
「うわわ、くっ……こ、こんにゃろー! あんまり酷くすると怒るぞ!!」
 どこからともなく取り出した壺で降り注ぐ魔力弾を掬い取り、フェアリーランド送りにして、それでも弾幕全てを捌くことはできない。フィリリアンナが怒りの声と共に壺を投げつけるのとほぼ同時に、魔力弾を吐き出す機関は一旦沈黙した。
「大丈夫?」
「まだまだっ!」
 気遣いを含んだアルファの声に力いっぱい答え、フィリリアンナは再び武器を構える。その様子なら確かにまだ大丈夫そうだと頷いて、クトゥルティアもまた敵へぶつかるように踏み出していく。攻撃直後の隙を逃さず繰り出された重い一撃が、そうして魔導ゴーレムにあやまたず食い込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

水心子・真峰
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(鞘から抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目暗まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ


春日・氷華
氷の異能を持つ寡黙な少女。
身体が異常な低温のため、冷気と熱を遮断する防具で体を覆っている。
「……遅くなった。ここからは、あたしが守る」

敵が拳をこちらに向けた瞬間や魔力弾に対しては【無敵城塞】を使用。
全身を絶対零度の冷気で覆い、触れるもの全てを凍らせて受け止める。
「……無駄」

胸部からの熱戦は『火炎耐性』を持った『火鼠の皮衣』と『火浣布の白手袋』などを使い受け流す。
「……今のは危なかった」

敵の攻撃を受け止める壁役として動き、味方の攻撃する隙を作ります。
「……今よ」
もし、敵が接近戦をしてきたら【カウンター】による凍結【属性】攻撃をお見舞いします。
「……あたしに触れた?」
「……もう、あなたは動けない」



 重い一撃を受け、僅かにたたらを踏んだ魔導ゴーレムの前に、ふたつの新たな影が飛び込んだ。蒸気に満ちた戦場の熱が僅かに引いたように感じられたのは、或いは錯覚ではないのかもしれない。――なぜなら。
「……遅くなった。ここからは、あたしが守る」
 そう言う春日・氷華は、己の肉体を氷へと変えるミュータントヒーロー。言わば蒸気で動き、熱線を放つ眼前の敵とは正反対の属性を持つ彼女の隣で、とん、ともうひとりの猟兵の踵が鳴った。
「水心子真峰、推参。さて、真剣勝負といこうか」
 複製の太刀を八相に構え、水心子・真峰が舌先で唇をなぞる。重い動きで振り返ったゴーレムに対して、彼女は斬り込みの予備動作のように僅かに重心をずらしてみせ――次の瞬間、横っ飛びに飛び退くと同時、五十振り近いであろう太刀の群れがゴーレムの周囲を飛び交い始めた。
(「正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな」)
 不規則に飛び回る刃の嵐は、或いはゴーレムに真っ直ぐ斬りかかり、或いは斬りかかると見せて急浮上し、ゴーレムのセンサーをあちらへこちらへと振り回す。そして完全にゴーレムの注意が己から逸れたと確信したその瞬間、真峰は敵の背後へ流れる水のように滑り込んだ。
「――せいっ!」
 振り抜いた刃が、装甲の継ぎ目を確かに捉えた。斬り落とすには至らず、けれど確かに次の一手へ繋がるであろう傷口を開いたひと太刀の主に、ぐるりと魔道ゴーレムが振り返る。その胸部が赤々と燃えているのを見て取り、すかさず氷華は真峰と入れ替わりにより前方へと踏み出した。放たれた熱線を熱に強い防具で誰もいない方へと受け流し、彼女は短く息をつく。氷のような吐息が熱の残滓と溶け合い、僅か一瞬眼前を白くけぶらせた。
 熱線が通らなかったならばとばかり、魔導ゴーレムは拳を構え、その手首から蒸気を吐く。威圧するようなその動作に対して、氷華は眉ひとつ動かさずに深く腰を落として呟いた。
「……無駄」
 小さな声を掻き消すように、ロケットパンチが氷華の華奢な身体めがけて放たれる。何かが結晶する高い音と絶対的な冷気が、瞬間戦場を支配した。
「……今よ」
「うむ、請け負った」
 氷華の鼻先すれすれで凍り付いたゴーレムの拳が、がしゃんと音を立てて床に落ちる。その音に背を押されるように、真峰はまっすぐに踏み込んで。
「その隙、貰ったぞ」
 未だ動けぬゴーレムの真正面から、一撃。澄み渡る斬撃が装甲の隙間をすり抜け、その内部へと確かに一本の傷を刻んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カイ・オー
「とりあえず、破壊すればいいんだな。一つ、腕試しといこうか」

UC【火焔魔人】発動。全身を炎で包んで接敵する。
弾幕は出来るだけ【見切り】で回避し、かわせなそうな攻撃は【精神障壁】で防御を狙う。目の前に迫った弾丸を自身の背後にテレポートさせて無効化だ。
……何ぃ、自動追尾だと!かわしきれない!

だが、攻撃を喰らってダメージを受けるほど、全身を包む炎が強く燃え上がって自身を強化させ、更に攻撃の威力を吸収して体力を回復させる。それが【火焔魔人】の能力。
強引に弾幕をくぐりぬけて、【火の手】に【属性攻撃】で炎を纏わせて全力で殴りつけるぜ!これでどうだ!


富井・亮平
【心情】
出たなッ! 正義を阻む邪悪なオブリビオンめッ!
このイェーガーレッドがいればもう安心ッ!
力の限り戦うぞッ! 覚悟しろッ!

【行動】
「ゆくぞッ! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
エレメンタルロッドに風の魔力が宿るッ! 重視するのは防御力ッ!
風の結界を形成し、飛翔する剛拳の接近を探知した瞬間に爆風を放つぞッ!

剛拳が当たる前に敢えて自分を吹き飛ばすことで直撃だけは回避、ダメージを軽減ッ!
少々、不恰好ではあるが、正義のためには仕方ないッ!

剛拳が戻ってくる前に敵の懐に転がり込み、風の結界を纏ったまま体当たりすることで防御力を攻撃力に転化ッ!
この衝撃に耐えられるかッ!?



「とりあえず、破壊すればいいんだな。一つ、腕試しといこうか」
「ああ、正義を阻む邪悪なオブリビオンは捨て置けんッ! 力の限り戦うとしよう!」
 カイ・オーの言葉に富井・亮平が力強く頷き、そうしてふたりはほぼ同時に構えを取った。
「出し惜しみの理由もないな……リミッター解除、っと!」
「ゆくぞッ! トォリニティィィ・エェンハンスッッッ!!!」
 かちり、何かの『鍵』が外れる音と共に、カイの全身を炎が包む。それに遅れは取るまいと言わんばかりに、亮平のエレメンタルロッドもまた唸りを上げた。片や火焔の魔人と化し、片や風の結界に身を包んだふたりの猟兵は、示し合わせたように床を蹴って魔導ゴーレムの元へと走り出す。ゴーレムがぐるりとセンサーを巡らせ、亮平に照準を合わせるのが見えた。
 蒸気の尾を引いて撃ち放たれたロケットパンチがぶつかる寸前、亮平は纏った風を解き放ち、敢えて自分自身を吹き飛ばす。ごろごろと床を転がり、決して小さくない痛みを覚えながら、そうして彼は立ち上がった。再び彼の周囲を渦巻き始めた風が、赤いマントを強くはためかせる。
「少々、不恰好ではあるが、正義のためには仕方ないッ!」
 ゴーレムが再び拳を装着する前に、殆ど転がるような勢いで亮平は肩から敵の懐まで飛び込んだ。
「この衝撃に耐えられるかッ!?」
 彼の身を守るべく唸っていた風の壁は、今この瞬間そのままゴーレムの装甲を殴り付ける武器と化した。体重と爆風とを合わせた体当たりの一撃に、ゴーレムが後ろへと確かによろめく。ぐらりと天井を向いた腕部が振り回され――やがてそこから、溢れるように魔力弾の嵐が吐き出される!
「……何ぃ、自動追尾だと! かわしきれない!」
 最小限の動きで回避し、いなし、それでもなお己の方へコースを変えて飛んでくる魔力弾に、カイが目を見開いて叫ぶ。熱を帯びて白く輝く弾幕が、次の瞬間彼を飲み込んだかに見えた。
「無事かッ!?」
「……なぁに、これからだ」
 亮平の叫びに、カイの声は頼もしい響きを帯びて返った。晴れゆく白の中、一層勢いを増したユーベルコードの炎が赤々と燃えている。敵から傷を受ければ受けるほどに魔人の火は燃え上がり、彼に力を与えるのだ。再び撃ち込まれる魔力弾など厭いもせずにそのまま真っ直ぐゴーレムの正面へと飛び込み、カイは革手袋に包んだ拳を振り上げる。
「これで……どうだっ!」
 叩き込んだ拳から、瞬間爆炎が燃え広がった。歪み、ひしゃげ、溶けかけた関節部が軋みを上げ、魔導ゴーレムの動きを縛り付ける。拳から流れ込む生命力にひとつ深い息をついて、カイは軽く飛び退った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

春日・氷華
装甲の傷を見て
「……あれなら、一気にいける」

片手の白手袋を外し、氷の剣を持ち敵目がけて走ります。
「……あたしが行く」

熱線は空いている方の手を使って『火炎耐性』の防具で受け流し
「……その手は喰わない」
ロケットパンチや魔力弾は絶対零度の冷気で凍結させて撃ち落とします。
「……無駄」
「……全弾、撃ち落とすだけ」

敵に辿り着いたら、氷の剣で装甲の傷に捻じ込み傷口を広げます。
「……これで終わりよ」
『大紅蓮』を使用し、絶対零度の冷気を内部に直接流し込みます。
「……あたし、我慢比べは得意よ」
熱気と冷気がぶつかり爆発したら、すぐに起き上がり構えます。
『激痛耐性』『属性攻撃』『カウンター』


カタリナ・エスペランサ
やー間に合った間に合った! それじゃパパっと片付けようか!

敵の動きは《第六感+戦闘知識+見切り》で先読み、自慢の翼で立体的な《空中戦》を展開。
熱線は当然避けるとして本命以外の攻撃は魔力を通して太刀の形に《武器改造》したダガーを《怪力+早業》で振るって《衝撃波》、《武器落とし》の要領で迎撃するよ!
ついでに《2回攻撃》も重ねて《ハッキング+属性攻撃+鎧無視攻撃+カウンター》で敵の内側まで浸透する紅雷の斬撃もオマケだ、動力回路なり行動プログラムなりを狂わせられるか試してみよう

戦いながら《情報収集+学習力》で好機を見計らってUC【世界の不完全証明】を発動。
《全力魔法+鎧砕き》でスクラップにしてあげる!


愛久山・清綱
あれは、以前別の迷宮で見たロボに若干似ている。
性能は此奴のほうが遙かに高そうだが……
コアがバレバレなのは共通のようだな。
■闘
奴の懐を目指すとしよう。

序盤はなぎなたを両手に持ち、防御態勢に入る。
ロケットパンチが飛んでくる瞬間を【野生の勘】を用いて注視。
仕掛けてきたら軌道を【見切り】つつ身構え、【怪力】を込めた
【武器受け】で受け止める。
無理に避けようとはせず、受け止めるのだ。

攻撃を凌いだらなぎなたを放り投げ【ダッシュ】で接近、
【早業】の抜刀から胸部のコアを狙った【剣刃一閃】で
斬り伏せてやろう。

如何に性能が高くても、動力源に一撃を入れられたら
どうにもなるまい。

※アドリブ・連携歓迎



「……あれなら、一気にいける」
 敵の損耗を見て、氷華は短く呟いた。片手の白手袋を外して剣を抜いた彼女に続いて、カタリナ・エスペランサも自慢の翼を広げて宙へと舞い上がる。
「それじゃパパっと片付けようか!」
「別の迷宮で見たロボもそうだったが、コアがバレバレだな。ここまで動きが鈍った今なら、一撃入れてやるのも難しくはあるまい」
 ふむと頷き、愛久山・清綱がなぎなたを下段に構えた。動力源を壊してしまえば、いかに強力なゴーレムだろうと無事では済むまい。そして、だからこそ――恐らくは死に物狂いで戦ってくるであろうゴーレムの猛攻を、まずは凌ぎ切らねばならない。それは、氷華ともカタリナとも同じ考えのようだった。
 ゴーレムの両の拳が、ほぼ間を置かずに放たれる。飛来する右拳を見据えて、氷華は手袋をはめたままの片手をかざした。
「……その手は喰わない」
 縫い留められたように凍り付き、落下した金属の右拳が落ちる音を聞きながら、清綱もまたもうひとつの拳を迎え撃つ。既にその軌道はこの目で読んだ。ならば、後は――。
「はっ……」
 両手でなぎなたの柄を額の前に掲げ、重い拳を受け止める。むしろ押し返すように力を込めれば、清綱の怪力に押された拳は一瞬の間ののちに床へと落ちる。けれど清綱がそれを視認することはなかった。盾の役目を果たしたなぎなたを放り投げ、すかさず彼は駆け出していた。
 ゴーレムの胸部から放たれる熱線をかわして肉薄したカタリナが、手にした刃を装甲の隙間にねじ込むように突き立てる。瞬間紅色の稲妻が刀身を伝って走り、ゴーレムの全身が奇妙に震えた。
「……よしっ!」
 敵の内側まで浸透するその一撃は、ゴーレムの構造ではなくプログラムに刺されたもの。行動プログラムを狂わされたゴーレムが異常を叫ぶ警告音を発しながらぐるぐると意味もなくセンサーを巡らせ始めた。自ら作り出した最大の好機を逃さず、カタリナは身に宿した力の枷を少しだけ緩める。
「制御大変なんだけど、でもこのチャンスになら……! 見るがいい、思い知れ、そして戦慄せよ! 是こそ此世の脆弱たる証左である!!」
 瞬間、空気が悲鳴を上げるように大きく揺らいだ。
 或いはそれは、この場にいる猟兵たちの錯覚だったのかも知れない。けれど確かなことは、カタリナの開いた両腕から溢れ出す魔力が空間ごとゴーレムを圧し潰し、ねじ伏せたという事実。
 耳障りな軋みを立て、もがくように残り僅かなエネルギーで立ち上がろうとするゴーレムのセンサーは、未だ狂わされたままなのだろう。その証拠に、ゴーレムは自身が既に氷華の剣の間合いに捉えられていることを感知していない。
「……これでどう」
 差し込まれた氷の剣が、装甲の傷を押し広げる。そして氷華が刃を引き抜くのと入れ替わりに、清綱がゴーレムの真正面に踏み込んだ。差していた刀を引き抜き、一閃。ゴーレムの胸に赤く輝いていたコアが、意外なほどに澄んだ音を立てて割れ砕けた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『鍛錬をしよう』

POW   :    拳と拳、体術勝負

SPD   :    技と技、技能勝負

WIZ   :    心と心、精神力勝負

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ゴーレムに守られていた扉を開ければ、そこには広々とした闘技場が待ち受けていた。
 無人の円形闘技場は、どこか荘厳な空気さえ宿して猟兵たちを迎え入れる。
 見れば闘技用の武器を収めた頑丈な箱がいくつも山積みにされている他、鉄格子の向こうにはスリープ状態の魔導ゴーレムの姿も複数見える。
 どうやら学生同士の試合だけでなく、ゴーレムを相手にひとりで強敵との模擬戦を行ったり、或いは無数のゴーレムを何体倒せるかなどといった挑戦も可能らしい。
 己の力を確かめるため、己の技を高めるため、――或いは、ただ戦いの熱を楽しむためでも構わない。
 この闘技場は、戦いを求めて訪れる者を拒みはしない。
カイ・オー
世界も広がって、強敵も増えてくるだろうしな。ここらで鍛え直しておくのもいいか。

自分に合ったサイズの剣を手に取って、模擬戦用のゴーレムを起動させる。
UC【瞬間移動能力】のトレーニングだ。
移動用のUCを応用して、敵の死角に瞬間移動し奇襲を仕掛ける技だが、瞬時に死角を見切り、更に自身の位置だけじゃなく体の向きも適切に変えないと効果的な攻撃は難しい。瞬間移動から即座に攻撃に移れる様に訓練を積もう。

慣れてきたら、複数のゴーレムを起動させて多人数相手での使用を想定した特訓だ。
連続テレポートで撹乱しながら各個撃破出来れば、攻防一体の戦術になる。
せっかくの機会だ。徹底的に鍛えるか。



 無事に扉番のゴーレムは破ったが、これからは更なる強敵と戦うことも増えるだろう。そう考えて、カイ・オーは自分の手に馴染むサイズの訓練用剣を手に取った。
「ここらで鍛え直しておくのもいいか」
 模擬戦用に調整されたゴーレムを起動させれば、早速駆動音と共に真鍮の人形が動き出す。まずは一旦そこから距離を取り、向かってくるゴーレムの死角を見切って、カイはユーベルコードを走らせた。
「よっ、と」
 瞬時に敵の死角を察知し、そこへ移動し、なおかつ移動を終えた瞬間に適切な体勢を取れていなければ、瞬間移動能力による奇襲は成立しない。移動から即座に攻撃へ移るプロセスの精度を高めることを目標に、カイは幾度となく様々な距離と角度からゴーレムに自身を狙わせ、それを返り討ちにしていく。
「せっかくの機会だ。徹底的に鍛えるか」
 単体相手の切り込みがほぼ満足行く確度で決まるようになってきたと感じれば、次は一対多の戦いへとステップアップだ。戦場をくまなく飛び回り、神出鬼没の攻撃を仕掛けられれば、攻防一体の攪乱戦法として大いに使えることだろう。距離をおいて配置した三体のゴーレムを続けざまに背後から斬り伏せながら、カイはそんな手応えを確かに感じていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
いいね、アタシもどこまで踊れるか試してみよっかな!

まずは魔導ゴーレムを1体起動して自分もUC【天災輪舞】を発動
さっきと同じ要領で相手の動きを《見切り+情報収集》しつつ、《ダンス+パフォーマンス》の披露も兼ねてカッコつけながら《空中戦》を仕掛けるよ
蒼雷を帯びた羽の《属性攻撃+誘導弾+範囲攻撃+乱れ撃ち》の遠距離攻撃、ダガーと体術を《早業+怪力》で組み合わせた近距離攻撃を切り替えながら翻弄しよう
UCの代償は攻撃に乗せた《生命吸収》でゴーレムの動力を頂いてある程度誤魔化しつつ、慣れてきたら他のゴーレムも起動して景気よく数を増やしていこうか

他の猟兵と撃破数を競うのもアリかな
目指せ百体斬り、なんてね♪



「アタシもどこまで踊れるか試してみよっかな!」
 訓練用のゴーレムを一体起動して、カタリナ・エスペランサは楽しげに構えを取った。先の戦いと同じように相手の動きをよく観察し、情報を頭の中に蓄えながら、カタリナはステップを踏むように踵を鳴らす。
「ふ、ふふ、あはははははっ! さぁ、最っ高のパフォーマンスで魅せてあげるよ!」
 軽く屈むなり高く高く跳躍したしなやかな肉体が、神をも殺す雷に飾られて蒼い煌きを放つ。空中から乱れ撃つ羽の散弾がゴーレムを打ち据えたかと思えば、一瞬で詰められた間合いから繰り出されたダガーが装甲を力ずくで引き裂き、次の瞬間にはまたカタリナの姿が宙に舞う。闘技場を取り巻く座席に観客が詰めかけていたならば、きっと今頃歓声が沸いていただろう――そう確信させるほどに激しく華麗に、カタリナはゴーレムを翻弄してみせる。ぐるりとセンサーを巡らせたゴーレムを飛び越え、その背後――即ちスリープ状態の他のゴーレムが控えるエリア前に着地すれば、それを感知した鉄格子が待ち受けていたかのようにあぎとを開いた。
「目指せ百体斬り、なんてね♪」
 新たなゴーレムのスイッチを次々に入れ、相対する敵の数を増やしながら、カタリナはそうも言って笑ってみせた。ダガーを逆手に握り直し、くるりと身体を反転させて、旅芸人の娘はゴーレムたちに呼びかける。
「さあ、どんどん来なよ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

燈夜・偽葉
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 149.3cm オレンジの瞳 白い髪 普通の肌
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

基本姿勢は明るい
がオブリビオンは容赦なく斬る
挑発によって冷静さを失わせたりもします

装備している刀は9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る

「剣よ、天を斬って」はボス戦でも集団戦でも使用

敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します



「それでは私も、まとめてぶった切ってあげます!」
 何体ものゴーレムを起動させるなり黄昏色の愛刀を引き抜いて、燈夜・偽葉はその場でぴょんとひと跳ねした。揺れる豊かな白尾の妖力に引かれたように、彼女の持つ残り八本の刀がふわりと宙に浮く。信頼するような目でそれをぐるりと見渡して、偽葉は一歩踏み出した。
「薙ぎ払え!」
 ゴーレムに直接当てるには到底遠すぎる間合いから放たれた斬撃が断ち割るのは、この空間そのもの。見えざる神速の斬撃が、並び立つゴーレムたちの装甲をまずはばっくりと切り裂いた。手応えにひとつ頷き、彼女は迫り来るゴーレムたちに向けて再び構えを取った。
「こういうのは後腐れもなくていいね」
 自分にだけ聞こえる声量でそう独りごちる偽葉に答えるように、八振りの刃が空中で煌いた。頷き、偽葉は刃を持たぬ方の手を翻す。瞬間、念動力を受けた刀が待ちわびたように飛び出した。
(「せっかくのだし、この機会に色々試して練習してみようかな」)
 剣豪としての純粋な武術に加え、妖狐の術をも扱えるというのは偽葉にとって間違いなく強みのひとつだ。命のやり取りのないこの闘技場で存分に技を試し、磨くのも悪くない。宙を踊る刃がゴーレムの関節に斬りかかり、或いは足元を払うのに合わせて踏み込み、握る太刀を一閃すれば、訓練用ゴーレムの一機が降参と言わんばかりに動きを止めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クトゥルティア・ドラグノフ
※アドリブ共闘大歓迎

鍛練かぁ。
家でもやってるけど、環境を変えてみるのもいい経験になるだろうし、やってみるかな!

まずは基本の準備体操、軽いランニング、基礎筋トレ。
ウォーミングアップをしたら、いざ剣を抜いてシャドーボクシングならぬシャドー剣技。
こういう日々の積み重ねが、【戦闘知識】を鍛えると私は思うんだよ。
お父さんも昔よくいってたしね。

さて、基本がある程度終わったら、ユーベルコードの練習をするかな。
使うのはお父さんが愛用したユーベルコードの月影剣。
まだお父さんみたいに、剣を振りながら操るみたいな器用なことできないから、練習を積み重ねて出来るようにするんだ!

さあ、明日を守るため頑張るぞー!



「やっぱり環境が違うと、ちょっと気分も変わるなあ」
 ランニングと筋トレをひと通り終わらせたクトゥルティア・ドラグノフは、額の汗を拭いながらそう呟く。家でも日々の鍛錬は欠かさずにいる彼女だが、こうして違う空気の中で体を動かすのもまた経験だ。ぐっと腕を真上に伸ばし、深呼吸して息の流れを整えたら、ウォーミングアップはおしまいだ。そのまま左手で剣を抜き、彼女は虚空に向かって力強く剣を振るい始める。
「一、二、三……」
 最初は直線的な素振りから始め、次は横合いからの斬り付け、更に刃を返しての追撃、飛び退って振りかぶってまた斬り下ろし――目の前に敵がいる状況を想定しつつ、馴染んだ剣技をクトゥルティアは次々と空へ繰り出していく。
(「こういう積み重ねが大事って、お父さんもよく言ってたしね」)
 一度剣を収め、息をついて、胸の奥で父に呼びかけてみる。そのまま小さく笑って、クトゥルティアは月明かりに咲く華の剣に念力を込めた。今はまだ父の技には及ばないけれど、いつかはきっと。
「さあ、明日を守るため頑張るぞー!」
 元気よく上げられた声が、高い天井に響き渡る。そこからもまた満足いくまで訓練を積んだクトゥルティアたち猟兵は、やがてどこか心地良い疲れと共に帰路につくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年10月02日


挿絵イラスト