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エンパイアウォー①~メテオスウォーム迎撃戦

#サムライエンパイア #戦争 #エンパイアウォー

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●風魔忍法隕石落としを阻止せよ!
「風魔小太郎……なんて悪辣な」
 グリモア猟兵館野・敬輔は、俯きながら固く握った拳を震わせていたが、猟兵らが集まって来るのを見て前を向く。
 ――その表情は、珍しく怒りに満ちていた。
「皆、来てくれたか。第六天魔王撃破のために幕府軍が動き出したが、同時に第六天魔王配下のオブリビオンも動き出した……現在生き残っている7人全員がな」
 先日の寛永三方ヶ原の戦いの結果、配下の1人である武田信玄の復活阻止に成功した上、幕府と猟兵たちは配下の名前が記された巻物を手に入れている。今回、名前が判明している敵武将が全員動き出し、幕府軍を、そしてサムライエンパイアそのものを壊滅すべく動き出したのだ。
「そこで、僕達も各地に赴き、第六天魔王配下の動きを阻止する。頼めるか」
 頭を下げた敬輔に、猟兵たちはそれぞれの思いを胸に頷いた。

「早速だが、皆に担当してほしいのは、『風魔忍法隕石落とし』の阻止だ」
 百面鬼「風魔小太郎」が徳川幕府軍、及び幕府そのものを滅ぼすために召喚した隕石は、主要な街道や橋、宿場町、関所、砦、物資集積所に向けて落下し、衝突の瞬間に自爆。標的を木端微塵にするという恐ろしいもの。
「この忍法の厄介なところは【迎撃されることなく自爆したオブリビオンは、すぐに風魔小太郎の元へ戻って復活する】ということだ」
 迎撃しない限り、事実上隕石は無尽蔵に存在し、いつか幕府軍は滅亡する。そうなっては第六天魔王軍との戦いに兵力差で大きく不利になってしまうが、それ以上に重大な問題が生じてしまう。
「幕府軍が損耗し過ぎると『首塚の一族』のユーベルコードが使えなくなる。そうなれば魔空安土城に攻め入る事すら不可能になる。」
 そうなれば事実上『詰み』だ。
「そうならないために、まず皆には降ってくる隕石を迎撃してほしい。」
 迎撃手段は何でも構わない。遠距離攻撃で撃ち抜く、身体を張って止める、巻き込まれると予想される範囲の住民や兵を避難させる……とにかく迎撃できそうな手段が思いつけば色々試してほしい。
「迎撃が成功すれば、隕石はオブリビオンに変化するから、全員撃破してほしい」
 撃破すれば風魔小太郎の元に戻ることはないため、風魔小太郎の戦力を削ぐこともできる、というわけだ。なお、変化するオブリビオンは妖魔忍軍の集団、とのこと。

「このままじゃ幕府軍だけじゃない、無辜の住民にも大きな被害が出る。そしていつか……サムライエンパイアそのものが滅亡する。」
 握った拳だけでなく、全身をも震わせて強い怒りを表す敬輔。幕府軍だけでなく、力なき一般人にも被害が出かねない手段に、強い怒りを覚えていたのだ。
「叶うなら僕自身の手で阻止したい。でも予知してしまったのが僕だから……それも叶わない」
 ――だから、信頼できる猟兵たちに託したい。
「この凶行、皆の手で絶対阻止してくれ、頼んだ!!」
 敬輔は深く頭を下げると、手にした丸盾のグリモアを展開して転送ゲートを開いた。


北瀬沙希
 北瀬沙希(きたせ・さき)と申します。
 よろしくお願い致します。

 とうとう第六天魔王軍が、そして幕府軍が動き出しました。
 皆様には、まず幕府軍行軍の手助けをしていただきます。

 まずは戦争シナリオの注意事項から。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「エンパイアウォー」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

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 状況、及び対策は全てオープニングにある通りです。
 いかに隕石を迎撃するか、隕石から変化した後のオブリビオンを効率よく撃破できるかがカギとなります。
 隕石の迎撃手段は何でも構いませんので、色々と試してみてくださいね。
 ※隕石の迎撃手段が記されていないプレイングは採用できません。

 それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『妖魔忍者』

POW   :    忍法瞬断
【忍者刀】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    忍法鎌鼬
自身に【特殊な気流】をまとい、高速移動と【斬撃による衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    忍法鬼火
レベル×1個の【鬼火】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。

イラスト:カス

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●とある小さな村にて
 ゲートを潜った猟兵らがたどり着いたのは、東海道沿いの小さな村。
 何もしなければ、この村も、そしてこの村を通過する幕府軍も風魔忍法隕石落としの餌食となる。それだけは、何としてでも避けなければならない。

 空を見上げれば、徐々に隕石が降り始めつつある。
 隕石落下を阻止すべく、猟兵らは行動を開始した。
大豪傑・麗刃
わたしは常日頃から変態と呼ばれる男。当然、普段はネタ全開であるが、曲がりなりにもサムライエンパイアの出、そして大豪傑家次期当主。
今回はネタ一切抜きで行くのだ。

まずはありったけの武器を用意するのだ。刀2本!脇差(と呼ぶには大きすぎる剣)3本!斧2本!バール略1本!
これを全部装備。普通そんなの無理だってのは変態のわたしでもわかる。だがわたしにはできるのだ。なぜならわたしは変態だから。そして今日のわたしはシリアスだから。

わたしは超怒ったのだー!

(スーパー変態人2発動)

んで上がった身体能力をもって武器全部かかえて隕石の所まで飛んでいき、全力で叩きつけるのだ!

隕石が忍者になったらそのまま武器8本で戦闘



●八つの得物でメテオを砕け
「わたしは常日頃から変態と呼ばれる男」
 大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)は、落ち行く隕石を眺めながら呟いていた。
「当然、普段はネタ全開であるが、曲がりなりにもサムライエンパイアの出、そして大豪傑家次期当主」
 だから、今回はネタ一切抜きで行くのだ、と呟く麗刃。

 ――出身世界の危機であるならば、それくらいはするのだ。

 麗刃が用意したのは、持てる限りのありったけの武器。
 刀はサムライブレイドとフライングシャドウの2本。
 脇差……と呼ぶには大きすぎるバスタードソードが3本。
 斧がバトルアックスとバトルアックス(捨て身)の2本。
 バールのような武器こと三徳釘〆。

 どう考えても普通これだけ一度に装備はできない。麗刃でもわかる。
(だがわたしにはできるのだ。なぜなら私は変態だから。そして今日の私は……)

 ――シリアスだから!

「わたしは超怒ったのだー!」
 自己暗示で作ったシリアス顔のまま、【スーパー変態人2】を発動。全身を青白いスパークを伴う金色のオーラで覆って戦闘力を高め、向上した身体能力で左右4本ずつ指に挟むようにして武器を持ち、マッハ5近くを叩き出す程の飛翔能力で空へ。
(早くシリアス終わらせたい……お笑いに走りたい……!!)
 普段滅多に見せることのないシリアス顔故、既に麗刃の心は疲弊し、涙すら流している。しかしそれすら戦闘能力と飛翔能力の向上に役立て、一瞬で落ち行く隕石に到達した。
「わたしは! わたしは!!」

 超怒ったのだーーー!!!!!

 麗刃の魂の叫びと共に、指に挟まれた8本の武器が全て隕石に叩きつけられる。
 隕石が変じた忍者からの忍者刀の一撃を8本の武器で逸らした後、再び武器を全て一気に振り降ろし、叩き潰した。

 ――忍者を撃破し、落下する麗刃の顔は、やり遂げた男のそれだったと言う。

成功 🔵​🔵​🔴​

クロウ・タツガミ
アドリブ、連携は任意

【POW】

隕石が相手ならば、手加減は無用か

【龍騎乱舞】を用い、巨大化したマガホコに騎乗し、巨大なハルバート(サカホコ)を手に隕石へと向かうとするか

力尽くで止めさせてもらう

マガホコで空を駆け、【戦闘知識・怪力・2回攻撃】で、ハルバートを振り回し隕石を叩き落とさせてもらう。近くに猟兵がいればマガホコの体で【盾受け】し、【かばう】つもりだ

さて、これで仕舞いだ

最後に【力を溜め】、ハルバートを【投擲】し大きな隕石を迎撃し終わりとしよう



●竜の力借りて隕石を砕け
(「隕石が相手なら、手加減は無用か」)
 大小様々な隕石が落ち行くのを目にし、クロウ・タツガミ(双龍の担い手・f06194)は、今にも地面に降り注がんとする隕石を眺めていた。
 この隕石は風魔忍法による外道の産物。決して恵みはもたらさず、ただただ破滅を撒き散らすだけの存在。ならば、クロウがやることはひとつだけ。

 ――力尽くで止めさせてもらう。

 隕石と化した妖魔忍者にその宣告が届いたかどうか、クロウは気にしないし、おそらく意味もない。
 クロウは己の身を竜派の姿に変じさせつつ、霊酒を代償に自身の装備武器の封印を解く。翼の生えた白蛇のような小竜サカホコは全長44mの巨大なハルバートに変化し、同じく翼の生えた黒蛇のような小竜マガホコはその形状を保ったまま巨大な竜へと変化した。
 ハルバートを手にしたクロウは黒竜の背に乗り、空へと舞いあがる。

 ――その姿はさりとて、双龍を使役する竜の神のよう。

 クロウは黒竜で空を駆け、手近な隕石に接近。己の身長の十数倍もの長さのハルバードを振り回す。常人なら振り回すことすら困難な長さのハルバートも、クロウの怪力をもってすれば振り回すのは容易い。ハルバートを右へ左へ豪快に振り回し、隕石を叩き割り、地面へ落としていく。
 叩き落された隕石は妖魔忍者へと変じながら落ちるが、すぐさま下にいた別の猟兵が駆逐していく。時折忍者刀による斬撃からの衝撃波が猟兵らを襲うが、クロウの近くにいる猟兵らはマガホコの巨体が盾となり、衝撃波から守られていた。

「さて、ここはこれで仕舞いだ」
 最後のひとつ、直径がクロウの身長の何倍もありそうな巨大な隕石を前に、クロウは力を溜めてハルバートを投擲。隕石の芯をハルバートが捕らえ、真っ二つに割る。
 欠片はそれぞれ妖魔忍者へと変化したが、クロウは手元に戻ったハルバートを再度振り回し、2体ともまとめて葬り去った。

成功 🔵​🔵​🔴​

秋穂・紗織
この戦いの後にあるだろう笑顔の温もりを
日常の暖かさを守りたいと思うから
幸せの咲くだろう地に、隕石による傷跡を刻ませたりなどしません
夏過ぎれば、秋に色付く草花もあるのですから

「斬り通せて頂きますね」

◆迎撃

UCによる鎌鼬を飛ばし、空中を飛ぶ最中の隕石を斬って迎撃
軌道と速度を見切り、早業で斬風飛ばして斬り崩しましょう
隕石に質量と速度あるなら、カウンターでそれをも活かし
重ね、2回攻撃で二太刀目を届け、破片も斬り散らす

◆戦闘

私自身もダッシュを使い、緩急を付けた動きで相手を惑わすよう
ふわり、くるり、するりと動きつつ
対応しようとする忍の動きを見切りで捉えて
疾風のように、先制攻撃と早業で斬撃一閃を繰り出します



●温もりと暖かさを守るために
 隕石が砕かれる音を聞きつけて外に出た村人らが空を見上げ、慄く。
 恐怖の色に染まる彼らの顔を、秋穂・紗織(木花吐息・f18825)が沈痛そうに眺めていた。

(「この戦いの後にあるだろう笑顔の温もりを、日常の暖かさを守りたいと思うから」)
 その村人らの笑顔は今、落ち行く隕石を見て恐怖に染まりつつある。
「幸せの咲くだろう地に、隕石による傷跡を刻ませたりなどしません。」
 この夏が過ぎれば、秋に色づく草花もある。怪異に蹂躙させなどしない。

 ――斬り通させて頂きますね。

 小声で隕石に向かって宣告した後、【空渡之太刀「風韻」】を発動し旋風を身に纏った紗織は、空飛ぶ隕石目がけて鎌鼬を飛ばす。軌道と速度を見極め飛ばされたそれは、上空1000mから落下する隕石に狙い違わず命中し、切り崩した。
 しかしまだ残る隕石の大きな欠片目がけて、紗織は鎌鼬をもうひとつ。二太刀目は細かい破片を斬り散らし、やや大きな破片を妖魔忍者へと変じつつあった欠片にぶつけ粉砕していた。残るは最も大きな欠片のみ。

 隕石の最も大きな欠片は、妖魔忍者に変じながら紗織の目の前に着地。
 妖魔忍者は殺意に染まった目を紗織に向け、特殊な気流を身に纏い、左右へ素早く移動しながら紗織に忍者刀で一太刀浴びせたのち、衝撃波。
 しかし紗織は茶色の瞳で忍者を見つめながら忍者刀をふわりと躱し、衝撃波をするりと抜け、くるりと身を翻したかと思うと、一転疾風怒涛の如く忍者に接近。
 忍者が左手の赤き骨のような鞭で紗織の動きを止めようとするよりも早く。

 ――斬…………ッ!

 纏いし旋風に乗り、緩急つけた動きで敵を翻弄した紗織が、天峰白雪で横薙ぎに斬撃一閃。
 白き刃が忍者の胴をふたつに斬り裂き、そのいのちを奪っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
忍びと聞いて何らかの破壊工作を行ってくるとは予想していましたが、まさか隕石落としとは……
故郷のSSWでは無く、まさかサムライエンパイアで隕石を迎撃することになるとは思いませんでしたね

色物ですが、徳川軍やこの小さな村への脅威は本物
騎士として何としてでも被害を抑えましょう

UCで持ち込むはウォーマシンの●怪力で引き絞る大型の弓矢
これを●スナイパー技能で照準を合わせ隕石を迎撃してゆきます
マルチセンサーでの●情報収集で落下軌道を●見切り、接近してきた端から撃ち落とします

変化した忍者は接近をスラスターでの高速●スライディング移動で躱しながら格納銃器での●なぎ払い掃射と握った矢を●怪力で刺すことで迎撃します



●騎士として人々を守るために
(「忍びと聞いて何らかの破壊工作を行ってくるとは予想していましたが、まさか隕石落としとは……」)
 忍者がここまで堂々と破壊工作を仕掛けてきたことに対し、トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は心の中で大きなため息をついていた。トリテレイアの故郷のスペースシップワールドでならともかく、宇宙と言う概念が存在するか否かすら曖昧なサムライエンパイアで隕石を迎撃することになるとは、トリテレイア自身も思っていなかったから。
 トリテレイアの感覚からすれば、今回の敵は色物と言えるのかもしれない。しかし、徳川軍やこの小さな村にとっては、たとえ色物でも大いなる脅威。
(「騎士として何としてでも被害を抑えましょう」)
【電子と鋼の武芸百般】で生成した大型の弓矢を手に、トリテレイアは空中に視線を巡らせる。

 トリテレイアはスナイパーの如く隕石に照準を合わせて、大型の弓矢で迎撃。人間なら引くことすら叶わぬ大型の弓でも、ウォーマシンの怪力でなら易々と引ける。
 マルチセンサーで落下軌道を予測し見切りつつ、トリテレイアに接近した隕石から、あるいは地面に着弾しそうな隕石から順に撃ち抜き、爆発を防いでいく。

 撃ち抜かれた隕石は着弾と同時に妖魔忍者へと変化。トリテレイアを視認するや否や、忍者刀を構え、特殊な気流を纏い急速接近。しかしトリテレイアは脚部格納型スラスターで地面を滑るようにしながら高速移動し、忍者の突撃を躱しつつ肩部や頭部に格納している銃器で応戦する。
 至近距離から次々と銃弾に撃ち抜かれ倒れる同胞を乗り越え、1体の妖魔忍者がトリテレイアの装甲の隙間に忍者刀を捻じ込み、衝撃波で内部機構を損傷せしめんと試みるが……

 ――ザシュッ!!

 その頭をトリテレイアが手にした矢で貫かれ、どう、と地面に倒れ伏した。

成功 🔵​🔵​🔴​

真宮・響
戦争の初っ端から隕石落としかい。流石に行軍がストップするだろう。それに被害は計り知れない。阻止させて貰うよ・・・まずはこいつらの排除か。

【目立たない】【忍び足】で敵の群れの背後を取り、【先制攻撃】【二回攻撃】【串刺し】で忍者の群れを一掃。近距離で攻撃を受けるなら【武器受け】【カウンター】で対処。

降ってくる隕石は爆発の被害が及ばない距離から爆炎槍で破壊。隕石の数によっては【範囲攻撃】を併せる。



●爆発は爆炎で撃ち落とせ
「戦争の初っ端から隕石落としかい」
 それでは流石に行軍がストップするだろう、とこめかみを押さえているのは、真宮・響(赫灼の炎・f00434)だった。
「行軍がストップするだけならまだしも、周りの被害も計り知れない。阻止させてもらうよ」
 しかしその前に、とブレイズランスを片手に響が見据えたのは、隕石……ではなく村へと向かう妖魔忍者だった。他の猟兵が討ち漏らしたようだが、これだけ隕石が降れば仮に隕石を全部撃ち落としても1体や2体は討ち漏らしが出るのはやむを得ない。ここで討ち取ればまだ間に合うのだから。
(「隕石を止める前に、まずはこいつらの排除からだね」)
 残しておいても百害あって一利なし。風魔小太郎の元に戻られれば迎撃した意味すらなくなる。響はそっと妖魔忍者に気づかれぬよう忍び足で背後に移動し、ブレイズランスを構えて一気に突撃。
「!?」
 妖魔忍者が響の気配に気づいた時には、既にブレイズランスで胴を串刺しにされている。
「アンタたちの思い通りにはさせないよ」
 響はブレイズランスを引き抜き、妖魔忍者がよろめき忍者刀を構えて体制を立て直す前に、もう1度槍で串刺し。それで忍者は絶命した。

 隕石は未だ降り注ぐ。響の目にも大きな隕石がひとつ落ちて来るのが目に入るが、慌てず騒がずしっかり隕石を視界にとらえ、呼吸を整え神経を研ぎ澄ました。
「さあ、ぶっ飛ばすよ!!」
 逃げることなくただ目標目がけて一直線に落ちる隕石に、響は【爆炎槍】で生成した槍を思いっきり投げつける。条件が揃えば2000m以上飛び続ける槍は、200mほど飛んだところで隕石と衝突し、大轟音とともに槍が爆発した。
 爆発の煙が霧散しても、隕石はそのまま落下を続けている。もともと完全破壊はできない隕石だが、迎撃はしたから落ちても爆発はしないはずだ。

(「あの隕石が忍者に変わるなら、後に続く誰かに任せるかねぇ」)
 響の思いは諦観ではなく、後に続く猟兵への信頼だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

真宮・奏
サムライエンパイアでは色んな季節のお祭りを楽しみました。恩がある地に隕石落としなど許しません。防いでみせますよ。

まずはこの忍者の群れをなんとかせねば・・・時間がありません。蒼の戦乙女を発動した上で【オーラ防御】【盾受け】【武器受け】【拠点防御】で攻撃の被害を減らしつつ、鬼火対策に【火炎耐性】も利用しつつ、【属性攻撃】【二回攻撃】【範囲攻撃】で攻撃。

隕石に対しては上空に浮いたまま、【範囲攻撃】【二回攻撃】【衝撃波】で迎撃します。隕石の一個たりとも地上に落としません!!



●恩ある故に、防ぐ
 真宮・奏(絢爛の星・f03210)はサムライエンパイアで様々な季節のお祭りを楽しんだことがある故、この世界には深い縁を感じていた。
「恩がある地に隕石落としなど許しません。防いで見せますよ」
 直後、奏の前に別の隕石が落下し、妖魔忍者に姿を変える。爆発しなかったところを見ると他の猟兵が迎撃に成功していたのだろう。
(「まずはこの忍者をなんとかせねばいけませんね」)
 時間がないと判断した奏は、【蒼の戦乙女】で豪華絢爛な青いドレス姿に変身し、背中の水色の翼を羽ばたかせて滑空、一気に妖魔忍者に接近する。気づいた妖魔忍者は鬼火を奏に殺到させるが、奏では敢えて避けずにエレメンタル・シールドと薄い水色のオーラ、そして青いドレスに宿った火炎に対する耐性でそれを散らす。
「あなたたちに村を蹂躙させるわけにはいきません!」
 高速で空を駆けた奏のブレイズセイバーの一閃が妖魔忍者の胴を薙ぐと、妖魔忍者の身体から力が抜け、地面へと頽れた。

 妖魔忍者を撃破した奏は、そのまま空高く舞いあがり落ち行く隕石へ。
「隕石の一個たりとも地上に落としません!!」
 奏は空中でブレイズセイバーを大きく振り抜き、衝撃波で隕石を攻撃するが、振り切った際少しだけ姿勢を崩した。
「きゃっ!!」
 しかし奏は咄嗟に翼を羽ばたかせてなんとか落下せぬよう持ちこたえ、再度ブレイズセイバーを振りかぶって衝撃波を放ち、隕石に無数の溝を穿つ。だが隕石の落下そのものは止められず、空中で落ち行く隕石を見送るしかできなかった。

 完全に隕石の落下を止めることはできなかったが、爆発は防いだ。
 地上にはまだ信頼できる猟兵がいるから、後は彼らに任せよう。

成功 🔵​🔵​🔴​

神城・瞬
いきなり隕石落としを仕掛けてくるとは敵の強大さが伺えますね。サムライエンパイアは楽しい思い出があります。蹂躙なんてさせません。

まずは忍びの群れをなんとかする必要がありますか。【高速詠唱】【全力魔法】【二回攻撃】で【範囲攻撃】を併せて氷晶の矢で攻撃。【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【部位破壊】【武器落とし】も乗せます。時間がありません、最初から全力で行きます。

隕石に対しては【高速詠唱】【全力魔法】【二回攻撃】【範囲攻撃】を併せた大量の氷晶の矢を放ちます。



●氷晶の矢を持て、隕石を砕け
「いきなり隕石落としを仕掛けてくるとは、敵の強大さが伺えますね」
 神城・瞬(清光の月・f06558)にとっても、サムライエンパイアは楽しい思い出が詰まった地。鏡餅にお団子、お花見に寸劇等、目を閉じれば浮かぶ数々の思い出を、風魔小太郎とやらに蹂躙なんてさせない、と杖を握り締めながら固く誓う。

 瞬の目の前に衝撃波で無数の溝を刻まれた隕石が落ち、妖魔忍者へと変化する。爆発しないのは別の猟兵が迎撃に成功した隕石だからか。しかし別の隕石が落ちてくるのも目に入っている以上、目の前の忍者にだけ時間をかけるわけにはいかない。
(「時間がありません。最初から全力で行きます」)
 迷っている暇はない。瞬は【氷晶の矢】を生み出し、そのすべてを目の前の妖魔忍者に叩き込む。妖魔忍者も鬼火を生み出して迎撃するも、240本もの矢を全て叩き落すには至らない。
「お、おの……っ!!」
「あなたの主の思い通りにはさせません」
 妖魔忍者は全身を氷の矢に撃ち抜かれ、絶命した。

 瞬は休む間もなく地面に落下寸前の隕石に目を向け、再度240本の氷晶の矢を生成。それを全て隕石に向けて発射し、迎撃。地面に落ちたそれからも新たな妖魔忍者が現れるが、爆発されなかっただけマシだ。
「さて、現れたばかりでこれを見切れますか?」
 瞬は再度氷晶の矢を大量に生成し、忍者に得物を抜くことすら許さず撃ち抜き、その命脈を断った。

 ふと、瞬が空を見上げれば、ほとんどの隕石は迎撃された後のようだ。妖魔忍者の掃討も粗方終わっている。
 残りは、とびきり巨大な隕石が……ひとつ。

成功 🔵​🔵​🔴​

梅ヶ枝・喜介
星落としたァ豪快!
だが呑気に見物しちゃあいられねェ!な’にせおれがしくじりゃあ村が潰れっちまう!

だが、
……へへっ!そいつは良い!おれが上手くやりゃあ、村がひとつ救えるってェことだ!

気合が入ってきたぜ!
おれァこういうことの為に、鍛えてきたんだからなァ!


よし!まだ村ァ潰れてねぇ!間に合ったってェワケだ!

おれに出来るのは単純明快!
隕石が落下して破裂する前に!落下の寸前!地上で迎撃して砕く!

鍛えに鍛えた振り下ろしはこの日のためにあった!
もう二度とおれみてェな思いをするヤツを出さねぇ為に木刀を天に掲げるぜ!

うォぉおおおおおおおお!!

気合入れろよ素っ破者!
おれの一太刀は星をも砕いた!
次はテメェもぶっ潰す!



●豪快に星を斬り飛ばせ
「星落としたァ豪快!」
 落ち行く巨大な隕石を眺めつつ、だが呑気に見物しちゃあいられねェ! と気合を入れ直した梅ヶ枝・喜介(武者修行の旅烏・f18497)は、村へ向かっていた。
 しくじれば村が隕石で潰れてしまう。しかしおれがうまくやりゃあ、村がひとつ救える。
「気合いが入ってきたぜ!」
 拳をぐっと握りしめながら、喜介は先を急ぐ。

 ――おれァ、こういうことの為に鍛えてきたんだからなァ!

 喜介が村外れに到着した頃には、既に隕石は地表にかなり接近していたが、まだ落ち切ってはいない。
「よし! まだ村ァ潰れてねぇ! 間に合ったってェわけだ」
 実は虐殺を生き延びた過去を持つ喜介。もう二度とおれみてェな想いをするヤツは出さねぇ! との願いを込め、木刀を天に、隕石に掲げる。
「俺はこれしか出来ねェ! だからこれだけは誰にも負けたくねェ!!」
 迫り来る隕石を前に、気合とともに喜介が取るは、【火の構え(ジョウダンノカマエ)】。

 ――うォぉおおおおおおおお!!

 気迫一閃。喜介の全ての覚悟と気合が籠った木刀の一振りは、隕石の落下を一瞬止めた後、隕石そのものを一刀両断する。真っ二つになった隕石は、轟音を立てて地に落ちるが、爆発はしなかった。
 例え刀を振り降ろすだけの単純な技でも、鍛えて鍛えて鍛え抜いた達人が用いれば一撃必殺の武器となる。喜介の「振り下ろす」技は、まさにその達人の域に達していたのだ。

 真っ二つに割れた隕石が喜介の目の前で変化し、妖魔忍者が姿を見せるが、喜介はにかっと笑って再度木刀を振り上げる。
「気合入れろよ素っ破者!」
 妖魔忍者が忍者刀を構えるが、喜介はお構いなし。
「おれの一太刀は星をも砕いた!!」
 妖魔忍者が忍者刀を閃かせるのも気にせず、喜介は木刀を振り降ろした。

 ――次はテメェもぶっ潰す!

 再度振り下ろされた喜介の木刀は、妖魔忍者を両断。
 それは、この村を守り抜いた証となる一撃だった。

 かくして猟兵たちは、風魔小太郎の野望の一端を砕き、村を守り抜いた。
 それは、小さいながらも確かな、勝利のための第1歩。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年08月03日


挿絵イラスト