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星屑のようにポップコーン

#スペースシップワールド #戦後

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#スペースシップワールド
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#戦後


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●宙で弾けろポップコーン
「皆様、新たな世界の発見に盛り上がる最中では御座いますが……スペースシップワールドにて、オブリビオンの残党の存在を予知いたしました」
 集まった猟兵達を前に、オクタ・ゴート(八本足の黒山羊・f05708)はそう伝える。スペースシップワールドといえば、既にフォーミュラが討伐された世界だ。しかし、今もなお銀河帝国の残党が残っている――それは、かの世界において猟兵の役目がまだ終わっていないということ。
「……少数の残党とはいえ、オブリビオン。更には猟兵に対し並々ならぬ執着を持っているようだとあれば、このまま放置する理由は何処にもございません。即刻、排除に向かって頂きたいのです」
 今回猟兵達には、協力を申し出てくれた宇宙船に乗り、ワープドライブで指定の座標へ移動。その後敵の小型宇宙艇に取り付き、そのまま内部へと侵入。敵を撃破してもらう……という流れだ。
「作戦自体は単純ではあるのですが……今回、皆様に乗船して頂く宇宙船の船長が、是非とも猟兵の方々に相談したいことがあるとのこと、曰く――」
 ――何か、きな臭い。山羊の前置きに、猟兵達に緊張が走る……そして、神妙な顔で山羊はこう続けた。
「――なんでも、戦時の備蓄食料として用意した大量の乾燥ポップコーンが余って、非常に困っているそうです」
 猟兵達は、ずっこけた。

 銀河帝国との、世界の命運をかけた一か月にも及ぶ大戦争。多くの船や人々が死力を尽くしたこの戦い。その胃袋を支えるべく大量に保管していた食料は――平和になったことによって消費しきれず今賞味期限を迎えつつあるのだという。
「そこで、今回作戦に向かう皆様には、まず移動の最中このポップコーンを召し上がって頂きます。フレーバーは自由自在、作るも食べるも思いのまま。ご友人、ご家族、それ以外でも、誰かをお誘いしてみるのもよいのではないでしょうか」
 大目的はオブリビオン討伐ではあるが……かつてオブリビオンに支配されていた宇宙は、今は平穏といって差し支えない程に落ち着きを取り戻している。星を眺めながら、ちょっとした非日常を過ごすのも悪くないはずだ。
「二度フォーミュラを打ち倒した皆様の手に掛かれば、少数のオブリビオンなど取るに足らないでしょう。油断をするななどとはもう言いません。ですがどうかお怪我はなさいませんよう」
 慇懃な一礼に見送られ、再び猟兵達は星の世界へと足を踏み入れたのだった。


佐渡
 ポップコーンは塩味が好き。佐渡です。
 今回はややギャグテイストなシナリオです。一章では大量に余って宇宙船を圧迫しているポップコーンを食べて頂き、二章三章ではそうこうしているうちに着いた先に居るオブリビオンを撃破して頂きます。

 沢山楽しんで頂けるように全力で取り掛かりますので、皆様のプレイングをお待ちしております。

●※おねがい※●
 迷子を避けるため、ご同行の猟兵の方がいらっしゃる場合には同行者名、あるいはチーム名等目印をお忘れないようにして頂けると幸いです。
 またマスタープロフィールに御座います【シナリオ傾向】については是非一度目を通して頂くよう強くお願いいたします。
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第1章 日常 『ポン・ポン・ポップコーン』

POW   :    食べる。ひたすら食べる。沢山食べる。

SPD   :    食べる。食べ易いよう工夫して食べる。ハイペースに食べる。

WIZ   :    食べる。飽きないよう手を加えて食べる。色んな味を食べる。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
【POW】判定

基本甘い物ばっかりだけど…たまには塩味の効いたポップコーンもいいよね!
とは言え、宇宙船を切迫するほどの量ってどれ位なんだろうなぁ。流石に食べきれないから、宇宙船のみんなと一緒に楽しく食べるとしようか。
他の世界だと、映画を見ながらポップコーンを食べるのが定番なんだってさ。SSWだと映画とかそういう文化はないのかな?

折角色んな世界を旅する猟兵と、ゆったり交流する機会が増えたんだしさ。違う世界の文化を体験するってのもいいんじゃない?
平和を勝ち取ったご褒美ってことでさ!


本山・葵
・船長の方にジト目を向ける
「う~ん、まさかとは思うんすけど、ポップコーンを処理するついでに、オブリビオン討伐を企画したんじゃないっすよね?」

・映画を映す設備を探す(必要に応じて錬成カミヤドリで手分けする)
「ポップコーンと言えば映画っすね。消費が進むっすよ。」
「自分は王道の塩味が一番好きっす!」

使用技能:大食い1

※キャラ崩壊、アドリブ、連携ご自由にどうぞ


黒木・摩那
【WIZ】
ポップコーンは好きだけど、ちょっとこの量はドン引きしますね……
ともかく捨ててしまうのも残念ですから、少しでもたくさん食べましょう。

ひとつの味だけでは間違いなく飽きるので、
色々な味を試してます。

まずは唐辛子をまぶして、ピリ辛に仕上げたり。
砂糖を溶かして、キャラメル味にしたり、
チョコを溶かして、チョコ掛けしたり。
はちみつかけてもいいですね【料理】。

こう見えても、量は食べれる自信ありますよ。


ポク・ョゥョゥ
アドリブとかおっけーだよー
ポップコーン大好きー
おいしそー

大食いぽくだよーあがめよー
まずは作るよー
味はなにがいーかなー
キャラメルにーチョコも好きー
塩味もいいねーバター醤油とーチーズにー
カレーもいいなー
いい匂いなのーじゅるり~

お手手合わせて~いただきまーしゅ
もぎゅーで頬張るのーほっぺにいっぱい入るぉー
ん~おいしーのー
甘いのも~しょっぱいのも~幸せ~
交互に食べたらどんどんいけちゃうねー
かぽとー、ぱくにもあげるのー

皆も食べるー?交換ポップコーンしよー
色んな味いっぱい食べるのー

ちょっとお土産にしてもいいー?
あのねー。お誘いしたかったけどー
予知したからー来れなかったのー
帰ったら一緒に食べよーっていうんだー


榛名・深冬
アドリブ・絡み等歓迎
燈(ドラゴンランス)と一緒に食べる

まさかこんなに余っているなんて…勿体ない
燈、一緒に食べましょう
でも食べすぎてお腹、壊さないで下さいね
大丈夫と言わんばかりにキュイっと鳴く燈の頭を撫でて
ポップコーンの山に挑む

最初は普通に塩味のを頂きましょうか
いただきますと手を合わせてぱくり
余りものとはいえおいしいですね
燈が食べ過ぎないよう注意しながら分け合って食べる

塩ばかりでは飽きますし、粉チーズと胡椒味、はちみつ味、カレー味
思いつく限りの調味料等をかけて味を変えてみる
他におもしろい味を試している人がいればシェアしてみたい気持ち
人に声を掛けるのは苦手ですが燈の方が社交的ですしなんとかなる筈



●ハジける大騒ぎ
 転送された先は宇宙船、そのはずだった。
 だが猟兵達の目の前に広がるのは大きな食堂に外ならない。困惑する猟兵達の前に、幾人かの船員が挨拶をするべく待っていた。
「お待ちしておりました。オブリビオンの出現地点までは確実に、安全にお送りさせて頂きます。あと……恐らく聞いていらっしゃるとは思いますが、『これ』の消費するためのお手伝いも、お願いします……」
 船員たちの背後に並んでいるのは、文字通り山のような乾燥トウモロコシ。ポップコーン用のものなのでそれ以外には使えない、そのため他の食品は消費しきったのだがこれだけが残ってしまったのだという。猟兵達は、思い思いにそのポップコーンを消費しようと動き出すのだった。

 まず、厨房を借りてポップコーンを作るところから始める猟兵達。沢山食べなければいけない以上、おいしく、そして楽しく食べなくては続かない。出来立てのポップコーンの「ぽん、ぽん」という小気味のいい音を聞きながら、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は椅子に腰掛け、長い髪を耳に掛けた。そして、既に出来上がっているポップコーンの山、作っているポップコーンの山、そしてこれから作る予定の素材の山をそれぞれ見……眼鏡を外し眉根を揉む。思わず漏れるのは、溜息。
 ポップコーンは嫌いではない。けれど、これ程多いと流石に「おいしそう」よりも「マジか」という思いの方が勝ってしまう。とはいえ食べる量には自信がある摩那は、どんな味が一番手が止まらないだろうかと考えを巡らせていた。
 そして、その近くでは、大きな大きなフライパンの中で弾けるポップコーンに合わせてわいわい騒ぐ黒い小さな影と、黒と白のぱんだ。ポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)は、小さなナノマシンの「かぽ」、それに友達の白龍「ぱく」と共にうきうきした表情で完成を待ちわびていた。
 危ないので火には近づかない、踊りそうだったが埃が立たないように我慢する。ぽんと一つ弾ける度に、ポクの丸くて小さい尻尾はぴょこぴょこ揺れ、瞳は輝く。おやつの時間が待ち切れない子供のような姿は、実にほほえましいものだろう。
 更にその隣には、竜と共にポップコーンの感性を待つ人物がもう一人。白衣にセーラー服、胸に橙の鱗の龍を抱えた榛名・深冬(冬眠る隠者・f14238)だ。余ってしまっては勿体ない、そう思いながらちゃんと最後まで食べようと決意する。
 同時に、腕の中で白く弾けるトウモロコシに目を輝かす橙竜、『燈』には「食べ過ぎないでくださいね」と釘を刺す。わかっているとばかりに一鳴きする友の頭を撫でながら、小気味のいい音に目を閉じ、出来上がりを待つ。
 そして、出来上がる熱々のポップコーン。白くふっくらとした丸み、炒った香ばしい匂いは否応なく食欲を掻き立てる。それらを、猟兵達は思い思いのフレーバーへと変えていく。
 お馴染みの塩味、甘い味で大人気キャラメル、和と洋のコラボバター醤油、スパイシーにカレー味、ちょっと刺激的にペッパー&ソルト、香りとこくのはちみつ味、更にチョコレートやフルーツフレーバーなど多種多様、見た目も千差万別なポップコーンが次々に出来上がる。
「うん、美味しい。こうして色々あると飽きずに食べられそう」
 そして作ったポップコーンはその場で猟兵達の口の中へ。カレー味へと手を伸ばしていた摩那は、近くで何かにポップコーンを詰めている姿を目撃する。
「何をしているの?」
 自分で食べるのではなく、どこかへ持っていくつもりなのだろうかと思い声を掛ける。余りに大量の物品はグリモアでは転送できない、それゆえにこのポップコーンはこの場所で食べるほかなかったはずなのだが……そう思ったが、パックにポップコーンを詰めていた猟兵、ポクは「あがめよー」と彼流の挨拶をしながらも答えた。
「んっとねー、これはちょっとだけおみやげなのー」
 曰く、本当は一緒に来るはずだった人物が多忙によって来られなかったのだという。今頑張っているその人物の為に、少しだけではあるが一緒に食べるものを用意したいのだという。
「……そう。なら、一緒に食べながら選ばない?」
「いいのー? やったー」
 摩那の提案に喜ぶポク、それに合わせてもむもむとポップコーンを頬張っていた小さい『かぽ』の群れは小躍りし、それにポクのポケットの中で優雅にキャラメル味を食べていた『ぱく』もくうと鳴く。誰かと食べるのは、きっとおいしいとポクは言う。摩那も特に持って帰るつもりは無かったが、そうやって誰かの為に何かをしようと考える人物をそのまま捨て置くつもりもない。……パンダという生き物に興味が尽きなかったことも理由の一つではあるのだが。
 そうして二人は互いに作ったフレーバーを交換して食べたりして、どれをどのくらい持っていこうかを考えていた。すると、白龍の『ぱく』の元に一匹の龍がやって来る。橙の鱗の小さな龍が、興味を持ってやってきたのだ。それを追いかけ、摩那とポクの元へ深雪も訪れる。
「あ、ご、ごめんなさい、うちの燈が……!」
 元々社交的な性格ではない彼女だったが、友人が突然行ってしまった以上ついていかざるを得ない。どう口火を切ったものかと悩んでいると、向こうから逆に言葉を掛けられる。
「あなたも一緒に食べない? 違う味も試してみたいの」
「ぽくともこうかんこしよー」
 同じ仕事を熟す者同士であるという事だけの関係でしかないが、共に分け隔てなく接する人たち。それに、この場に引き摺り出した『燈』が、既に何食わぬ顔で彼女の肩を寝床にのんびりくつろいでいるのが何故かなど、考えるまでもない。
「……わかりました、黙々と食べてるんじゃつまらないですしね」
 そう言って、互いの味を交換し合い、一緒にポップコーンを食べる。ポクの持ち帰りたい旨を訊いた彼女は「来なかった人にわざわざ気を遣う必要なんてあるんですか」と棘のある言葉を言いつつ、選定もきっちりと手伝う。
 その後も、いろいろな会話に花を咲かせたり、小さな『かぽ』と共に齧歯類もびっくりの頬袋を作りポップコーンを食べるポク、食べすぎないよう見張りながらも色々な味を試してはちょこちょこと自室でつまむ用のレシピを纏める深雪、そして、他の猟兵や船員に振る舞うポップコーンの中に、愛用する激辛調味料をふんだんに使用した真っ赤なポップコーンをチョイスしようとする摩那を他二人が必死で止めたりと、厨房の中はしばらく楽し気な声が尽きない事だろう。

 一方、別室にて、自動操縦に入り手の空いた船員達を集めた猟兵が、声高に宣言する。
「他の世界だと、映画を見ながらポップコーンを食べるのが定番なんだそうだよ。だからこれから映画鑑賞会を始める!」
 赤いマフラーを翻し、がっと拳を握り熱く訴える男、アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)にも思惑がある。帝国の支配に怯えながら生きてきた彼らは、その大望を叶え世界に平和をもたらした。そして、この広大な宇宙の世界以外にも存在するという数多の別世界を旅する猟兵と、戦場以外の場で交流する機会が生まれるようになった。
 それは、彼らの勝ち取った平和の証でもある。だからこそ、自分の見聞きした他の世界の文化を楽しむ機会があってもいいはずだ、と。
 音頭をとったアーサーは、上映前に予め船員達にポップコーンを配っていく。厨房で作られた様々なフレーバーの中にもまた、この世界の人々にはなじみのない味が混ざっており、それらについての興味や歓談も尽きない。
「いやあ、設備見つけてくれてありがとう。本当の映画館みたいなスクリーンで見れれば、きっとみんなも楽しいはずだ」
「いえいえっす、同じことを考えている猟兵の人が居てよかったっすよー」
 船員達がポップコーンで盛り上がる間に映画のセットを行うアーサーと、そしてもう一人。本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)は眼鏡をきらりと光らせるとこの時の為に持ってきていた映画のどれを上映しようか考える。
 最初こそ、今回の依頼は船長が消費しきれないポップコーンを処理することが最大の目標でオブリビオンがついでなのではなかと。だが、もうすでにそんなことは些事に過ぎない。おいしそうなポップコーン、そのお供は対帝国戦の作戦会議などで使われていた大型の会議室に据えられた高画質モニターと高音質スピーカー、それに長時間の会議の為に疲れにくく設計された椅子。実は映画鑑賞の為に作られたのではとばかりのセットに心が躍る。
 どうせ後でオブリビオンはけちょんけちょんにするのだ、どっちが先かなんて関係ない、ただ今は映画を見ながらポップコーンを楽しみたい気持ちでいっぱいだった。
 そうして始まる上映会。まず最初は、惑星を飲み込むサメが攻めてくるのを連合艦隊が迎え撃つ名作B級映画。ガチな目線で戦略を練る者、派手にぶっ飛ぶ敵の様子に上がる歓声。掴みは好調、その後も様々な映画が上映される。
 恋愛映画ではしんみりとした空気に、コメディでは楽し気に笑いが起こり、アクション映画は手に汗を握り、最初は困惑していたが何度か見るうちにサメ映画は人気を博していく。
 無論その間につまむポップコーンもあれよあれよと減っていく。コーラとの相性から塩などのしょっぱいフレーバーが好調化と思いきや、キャラメルなどの甘いフレーバーも不人気ではない。
 アーサーは甘いモノを好み偶に塩気のある味を織り交ぜながら食べ、逆に葵は塩味一択でばくばく食べる。
 上映会は長く続き、終わる頃には皆お腹いっぱいになりながらもポップコーンを食べながらの映画鑑賞は全員に受け入れられた。またやろう、次回開催はいつにしよう
、そんなことを和気藹々と語る。その様子を見て、二人はにやりと笑いながらハイタッチをする。
 ……こっそりと互いのおすすめ作品を布教する密約を交わしていた二人。その思惑は功を奏し、後に彼らの上映した映画は全てこの船の船員や関係する船の中で人気を博すことになる。そして、そのお供にポップコーンを食べるという文化も、この日を境に浸透していくことになるだろう。だがそれは、別のお話……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

あの戦争は凄くタフな戦いだったからねえ・・・敵も兵を補充しながら戦うものだから、長期戦を見越して食料を備蓄する考えは凄く良く分る。まあ、余っちゃった食料はおいしく頂くかね。大丈夫、良く食べるのがここにいる。(奏を見る)

実は先日キマイラフィーチャーで遊園地に行って来て、ポップコーンの美味しさは良く分ってる。そうだね、ソルトやブラックペッパー、ガーリックなどの調味料系を食べようか。色んな意味でタフな戦いになりそうだけど、宇宙船が潰されないように、一肌脱ごうかね。


真宮・奏
【真宮家】で参加。

確かに一か月もの長い間戦い続けるには食料を充分用意しませんとね。腹は減っては戦はできぬ、といいますし。まあ、もう一か月続く可能性もあったのでそれを見越して準備した量でしょうが・・・宇宙船を圧迫する程余ってしまったとは。幸い、胃袋ブラックホールですし、お任せください!!

先日遊園地行きまして、色んなフレーバーのポップコーンがある事を知りました!!ハニー、キャラメル、しょうゆバター、カレー・・・・う~ん、1人では食べきれないです!!瞬兄さん、シェアしませんか?(口に付いたポップコーンの欠片を瞬に取って貰いながら目をキラキラ)


神城・瞬
【真宮家】で参加。

確かにあの戦争は大変でしたねえ。確か敵の補給元を叩く作戦もありましたっけ?長い戦争だったので、食料を備蓄しておくのは悪くないと思うんですが、順調に戦争が終戦したので大量に余ってしまいましたか。いささか変わったお仕事ですが、引き受けましょう。

これでも食べ盛りなものですから、沢山食べれます。バーベキュー、ミルクチョコレート、ストロベリー・・・最近実際遊園地行って知ったんですが、色々フレーバーありますよね。はい、奏、シェアは構いませんよ。(奏の口に付いているポップコーンの欠片を取ってあげながら微笑む)



●家族旅行は宇宙
 猟兵達の活躍によりだいぶ減ってきたポップコーンだが、それでもまだ食堂には残ったポップコーンが一山残っている。それを見て、目を輝かせる猟兵が一人。
「わあ、こんなにたくさんのポップコーン……!」
 情報で聞く「たくさん」と、目の当たりにする「たくさん」は違う。とはいえ宇宙船を圧迫する程のポップコーンとなれば圧迫感を覚えてもおかしくはないが、その猟兵はただただ胸をときめかせ、目を輝かせている。
 真宮・奏(絢爛の星・f03210)のそんな様子を見、彼女と共に依頼にやってきた義兄の神城・瞬(清光の月・f06558)は子供っぽい様子に思わず微笑み、真宮・響(赫灼の炎・f00434)もまたはしゃぐ娘に困ったように頭を掻きつつも、こんなに喜んでいることには嬉しさが勝った。
 家族であり猟兵である真宮家。銀河帝国との苛烈な戦いを知り、戦いをよく知るからこそその食料の重要性を理解し……戦争の結果を知っているからこそ、ここまで余ってしまった事にもなんとなく想像がつく。
 少し前に三人で行った遊園地で、その味は知っている。けれど遊びに向かった場所で食べるちょっとしたものとは比べ物にならない、多種多様な味がこの場には用意されていた。
「これはちょっと気張らないといけないかもしれないね……」
 宇宙船を圧迫する程のポップコーンとなれば、如何においしいものでもある意味では『強敵』と評することができるかもしれない。痩せの大食いである人物に非常に心当たりはあるが、とはいえ自分も戦士として、猟兵としてこの世界にやってきている。ならば手を抜く理由はない。
 塩味、ソルト&ペッパー、ドレッシング、コンソメ風にガーリック、そういったオーソドックスな調味料系の山に勇猛果敢に挑んでいく母の背中を見送りながら、負けていられないとばかりに奏は瞬と共にどんなものを食べるかを選定している。
 最初こそ、覚悟のある背中に負けないようにしようという固い決意があったにせよ……それでも、目の前に並ぶ色とりどりな愛らしい形を見ていれば次第に頬は緩んでしまう。
 蜂蜜、カレー、フルーツフレーバーに醤油バター。チョコレートにケチャップ、甘いしょっぱいだけで留まらない色々なそれは選びきれない。
「瞬兄さん、シェアしませんか?!」
 既に味見を名目にばくばく食べ進めている奏の隣で、彼女の好きそうなものを一緒に選んだり、少し離れた所で格闘する母の為に飲み物を準備していた瞬は、二三度まばたきをしたのちに快くその提案を受け入れる。
「はい、奏、シェアは構いませんよ」
 だが「その前に」と前置きすると彼女の下唇のほんの真下辺りについていた欠片を指で拭きとってから、彼はこう続ける。
「しかし家族の前とはいえ、僕はもう少し行儀良くした方がいいと思いますよ?」
 淡々としたお説教というよりは、むしろからかいの色の方が強い彼の言葉に、思わず奏はぼっと顔から湯気を上げて俯いてしまう。その理由が、兄に恥ずかしいところを指摘された恥ずかしさだけではない。これで本人がバレていないと思っているのが、なんとも可愛げのあるところなのだろうが。

 そんなこんなで食堂に残ったポップコーンもその数を次第に減らしていく。響がフードファイターもかくやという食べっぷりで見事「勝利」と言える結果を残したり。遊園地で見た時よりももっとたくさんのフレーバーのあるポップコーンの奥深さに感心したり。指摘された事を重く受け止めたけれどそれでもやっぱりおいしいので奏は自分の想像以上に食べていたり。
 思い思いに楽しみながらも、美味しいフレーバーを教え合ったり、時にシェアしたりながら楽しむ。決して団欒が珍しい事はないが、けれど血腥い戦場ではない所で何かに協力して挑むというのは、中々に珍しく、そして楽しい経験であったはずだ。
 ポップコーンを食べ終わった後は、三人で星を見ながら過ごしたりすることだろう――時折見える星の形が、ポップコーンみたいだと誰がとも無く口にして、笑顔を生んだりしながら。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『量産型戦闘員』

POW   :    戦闘員パンチ
【悪の戦闘員の人海戦術で】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
SPD   :    悪の一般戦闘員的人海戦術
【とびかかる戦闘員A】【おさえつける戦闘員B】【しがみつく戦闘員C】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    悪の一般戦闘員としての誇り
自身の【どこにでもいる一般戦闘員的習性】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。

イラスト:龍

👑7
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●せんとういん が あらわれた
 猟兵達の活躍により、宇宙船の倉庫や食堂、果ては日常空間までもに侵食していた乾燥トウモロコシの山は消え去り、ポップコーンは全て猟兵達の胃袋へと収まった。
 実に満足と一息ついたのも束の間、館内放送が鳴り響く。
「オブリビオンの潜伏する宇宙船付近に間もなく到着、猟兵の皆様は準備をお願い致します」
 一難去ってまた一難、SSWで用いられる肉体の動きを制限しない特殊な宇宙服を身に纏い、猟兵達は漆黒の宙へと飛び出していく。
 近くまで寄せてくれたおかげで簡単に見つける事のできるオブリビオンが潜むという宇宙船は――なんとも、奇妙だった。
 白いタスキのようなものを撒かれ、そこには「打倒流動体」「ヌルヌルを許すな」「吸水の誇り」などと言った意味の解らない言葉が並んでいる。
 トウモロコシで宇宙船がヤバいというものに匹敵するそのパンチの聞いた外見に猟兵達が思わず固まっていると、件の船から次々に何かが出撃してくる。
 目標の手下として従う集団のオブリビオンに違いないと警戒心を高める猟兵達。徐々に近づきその存在が視認できるようになる。黒い影、赤く光る眼、邪悪な存在感、しかしてその正体は……。
「キェー!」「キョェーッ!」
 ……奇怪な叫び声をあげる、ホッケーマスクの「戦闘員」だった。
 もう何が何だかわからない混乱の渦中に取り残されるであろう猟兵達に、戦闘員が襲い掛かってくる!
本山・葵
・戦闘員の表面をしげしげと見てツッコミをいれる
「いやいや、打倒流動体って。部下も含まれるじゃねえっすか!」

・クイックドロウで撃ちまくり戦闘員の人海戦術を近寄らせない
「数には数で対抗するっすよ!」
「はたして、この弾幕をくぐり抜けられるっすか?」
技能:スナイパー、早業、なぎ払い、誘導弾、一斉発射

・接近できる戦闘員がいればグルメツールを投げつける
「残念だったっすね。お代わりもあるんすよ」
技能:零距離射撃、早業、カウンター、串刺し、投擲

※キャラ崩壊、アドリブ、連携ご自由にどうぞ


黒木・摩那
ポップコーンでお腹もいっぱいになったし。
次は腹ごなしをしないといけませんね。

戦闘員の相手をします。
まとわりつく戦闘員はヨーヨー『コメット』で
【なぎ払い】や【衝撃波】【念動力】を使って吹き飛ばします。

そして、ワイヤーを戦闘員に絡ませることで、
【敵を盾にする】しながら、相手の懐に飛び込みます。

敵が集まってきたところでUC【風舞雷花】でまとめて一網打尽にします。

防御は【第六感】とスマートグラスの警報にて対応します。


榛名・深冬
アドリブ・絡み等歓迎

なんでしょう、何故か見ていてとても不快な外見なのですが
奇声もなんだか耳障りで…
いえ、見た目とかで相手を判断するのは良くないですね
でも敵なのでとっとと倒します

機械鳥を飛ばし【情報収集】
電脳眼鏡型ゴーグルを起動しモニタリングし
敵の位置を正確に把握
情報はなるべく仲間と共有しつつ
相手が人海戦術で攻撃してくるのなら、こちらも数で
エレクトロレギオンで機械兵器を召喚
先程の情報を元に敵の死角をつける様
【早業】で電子キーボードを正確に素早く叩きながら操り【先制攻撃】
万が一敵の接近を許してしまった場合
傍にいる燈に対処をお願いします
火を吐いた【属性攻撃】を行い
複数いる場合は【範囲攻撃】で対処



●才女三人寄れば完全勝利
 耳障りな声を上げながら襲い来る戦闘員の群れに対し、猟兵達の反応は様々だが、共通することも一つある。それは、一切容赦なく迎撃を叩き込むという事だ。
 迫ってくる相手に対し手にした光線銃を撃ちまくる本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)は、律義に相手の宇宙船に掛かれた標語と敵の矛盾を突く。
「いやいや、『打倒流動体』って。部下も含まれるじゃねえっすか!」
 そう、どう見ても襲ってくる戦闘員の表面は不定形でブラックなタールっぽいナニカだ。明確な矛盾が気になるのは眼鏡のヤドリガミゆえか、それとも彼女の気質なのか……兎も角、乱れ撃ちの光線銃が放つ光条は黒い胴に穴を空けながら縫い針の様に貫通し、そのたび、「ブギェ」「キキョ―ッ」などこれまた独特な悲鳴と共に戦闘員は塵となって消えていく。
「ポップコーンでお腹もいっぱいになったし、次は腹ごなしをしないといけませんね」
 漆黒の宇宙に、紫電が輝く。黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)の手にした超電導ヨーヨー『コメット』が瞬けば、同時に迫り来る戦闘員は尽く蒸発する。……傍から見るとその姿は確かに華麗に敵を倒しているのに違いないが、なぜかUDCで放映されていた映像作品に酷似しているような気がしなくもない。無論、だからといって戦闘員が生き残るようなことはなく、電流に焼かれ塵になるのだが。
「なんでしょう、何故か見ていてとても不快な外見なのですが」
 一方、こちらでは直接戦闘には参加していないが眉根を顰めつつ眼鏡の中、もとい電脳ゴーグルの中で展開される情報の渦を処理し敵の情報を解析するのは榛名・深冬(冬眠る隠者・f14238)。とはいっても、電子の鳥を投擲し現在進行形で蒐集できた情報は鼻で笑う程に少ない。それというのも戦闘員が「近くの猟兵を襲う」という単純さなアクションのみしか起こさない事に由来する。
 ならば、と彼女は近くで交戦する二人の猟兵に声を掛けた。
「……そこのお二人さん。ちまちまやるのに飽きてきたなら、私に声を掛けて下さい。すぐ終わらせられますよ」
 その言葉に対し、レスポンスは驚く程早い。
「やりましょう」「やるっす!」
 というのも、弱いのに数だけはしんどい程に多い戦闘員に、摩那も葵もいい加減面倒くささが勝り始めていた。

 さて、未だにわき続ける戦闘員。一匹見たら三十匹いるという超進化生命体もびっくりな勢いで数を増やすやつらの前に……同じく、数を揃えた軍団が現れる。小柄な機械の身体、胸に雪の結晶の紋章をあしらう電脳の戦士は、果敢に戦闘員たちへ挑みかかる。相対する戦闘員も、それが傭兵のユーベルコードによって作られたものだと察知するや、奇声を上げて殺到し、数の暴力で襲い掛かる。
 奮闘するレギオン達だが、やはり数の差が著しい。徐々に劣勢へと立たされるが……彼らに撤退の二文字はなかった。彼らがただのユーベルコードで召喚された傀儡だからか? 否、断じて否である。
 ――既に、勝利が確約されていたからだ。
「はい、今です。ちゃちゃっと終わらせましょう」
 響く他人事な音頭。けれど、無音の宇宙でそれを聞くのは猟兵のみ。
 戦闘員の内の果たして何人が其れに気付いたか。戦う群れのその上。宇宙という三次元的戦場を最大限に活用した、上方に待機するという戦略に。そして、そこで狙いを定める光線銃の銃口と、フルフェイスのヘルメットの中できらりと輝くぐりぐり眼鏡に。
「ふふん、いい的っすね! たぁんと喰らうといいっすよ!」
 そして、光の雨が降り注いだ。ただのゲリラ豪雨ではない、当たれば忽ち蒸発する高熱のそれに、密集したまま身動きの取れない戦闘員は次々に命中する。逃げようとすれば、これまで追い詰めていたはずのレギオンが逃走を妨害し、時間が稼がれれば当然光線の餌食は右肩上がり。
 既に戦闘員は詰んだといってもいい。壊滅は時間の問題。だが、それでは消耗戦と変わりない……『すぐ終わらせられる』、それこそこの作戦の目的。
 葵の放つ光線は、集団の「外側」を狙って放たれている。それは、例えていうなら、檻のような。ならばその中は? 逃げられない集団を打倒するのは?
 立体的に動けるのは相手も同じ、Y軸上方の攻撃を回避するべく、下方へ逃げようとする戦闘員。それを、彼女は待っていた。
「それでは、お願いします」
 橙の龍の背に跨る深冬。全ては計算通り。誘蛾灯に誘われる虫より単純な戦闘員の行動など、演算の必要さえない。目標を置けば攻撃し、攻撃すれば逆へと逃げる。
 なら逃げ道を潰すだけ。そして、範囲攻撃で纏めて潰す。
 相棒の龍に任せてもいいが燃焼では一撃で倒しきれない可能性がある、相手は粘性の油の身体であることも不安材料だった。
 ……なら、任せだけ。それができる味方がいる事を、彼女は既に宇宙船の中で交流して覚えている。
「ええ、お任せください」
 言うが早いか、彼女は飛び出した。手にしたルーンセイバーが花弁となり、その体を守るように舞う。そして、黒の群れへと突っ込んで……五秒の間が開く。
『――散りなさい』
 刹那、果てない闇に包まれた宇宙に、雷の華が咲く。戦闘員が行う不利な行動による強化も、或いは群れでの行動抑制も、準備を万端にし至近距離で放たれる一撃によってすべて先手で以て潰される。更には彼女が突入したのと同時に、深冬が召喚していた『エレクトロレギオン』は撤収、味方を傷付けないようにするための医療調整さえ必要ない最大火力を叩き出す事が叶ったのだ。

「超かっこよかったっすよ! お疲れ様っす!」
「いえ、葵さんや深冬さんの援護あってこその成功よ。こちらこそお疲れ様」
 そして、合流した二人は健闘を称える。興奮気味に特等席で最後の一撃を見た葵は大興奮、腹ごなしにはちょうどいい運動だったと満足気な摩那。最後に、総ての敵を一掃した事で次の戦闘員の来襲まで時間が空く事を確認した深冬もまた、二人へと合流した。
「おおよそ計算通りです。ご協力ありがとうございます……ワサビさん、マヤさん」
「わ、わさびじゃないっす!」
「深冬さん、後で宇宙船裏ね」
「ひぇ」
 場を和ますための小粋なジョークのつもりが摩那から漏れる殺気に思わず情けない声を漏らす深冬。けれど、名前を間違えられやすいコンビだということが判明した二人の友情は固くなり、そしてちゃんと後に謝る事もできた深冬とも交流を深める事だろう。
 一流の才女の三人が生んだ戦果は絶大。しかし戦いが片付けば、やはり仲良く姦しく、他愛のない話にも花を咲かせるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真宮・響
【真宮家】で参加。

UDCアースで子供達と見た番組に「数だけ多い雑魚戦闘員」が出てたね。本当に会うとは思わなかったが。叫び声がやかましいし、とっとと蹴散らそう。とはいえ、数に任せた戦法は気を付けないとね。

連携を取られて戦況が悪化する前に数を減らすよ!!真紅の竜を呼び出し、【騎乗】。竜の大きさを活かした【ダッシュ】で敵を吹き飛ばしたり轢いたりしながら【ランスチャージ】してから、【二回攻撃】【範囲攻撃】で攻撃するよ。さあどいたどいた!!雑魚はとっとと退場して貰うよ!!


真宮・奏
【真宮家】で参加。

あ、UDCアースの朝のヒーロー番組で見ました!!「ボスの前に前哨戦のように現れて倒される戦闘員の皆さん」ですね!!じゃあ、お約束通りさっさと倒されてくださいね?見た目にもちょっと宜しくないですし。

ただ、数だけは多いので協力されて戦われると宜しくないですね。【蒼の戦乙女】を発動し、飛び回りながら、【属性攻撃】【二回攻撃】【衝撃波】で攻撃。【範囲攻撃】も使いますね。敵の進行が邪魔なら【シールドバッシュ】も使いますね。道を開けて貰います!!


神城・瞬
【真宮家】で参加。

ああ、UDCアースの朝の特撮で良くいる「ヒーローに蹴散らされる戦闘員」ですね。余りにものテンプレートさに唖然としますが、邪魔するのなら倒すだけです。

先行の猟兵の皆さんと敵が入り混じってるでしょうから、いつもの氷の広範囲の魔術は味方を巻き込みますね。月読の同胞の力を借ります。同胞の攻撃に【誘導弾】で【援護射撃】。【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【武器落とし】【部位破壊】も乗せましょう。雑魚の戦闘員に長く付き合っている余裕はありません。道を塞ぐなら排除させて貰います!!



●宇宙に瞬け、家族の絆
 しばらくし、また宇宙船から戦闘員たちがやってくる。先程やられた教訓からか、今度は最初から数が相当に多い。だが、それを見て、三人の猟兵達の中にあった既視感は確信に変わる。
「別の世界で子供達と見た番組に『数だけ多い雑魚戦闘員』が出てたね。本当に会うとは思わなかったが……」
 多くの修羅場を潜ってきた真宮・響(赫灼の炎・f00434)は数だけの相手にはあと嘆息し。
「あ、朝のヒーロー番組で見ました!!『ボスの前に前哨戦のように現れて倒される戦闘員の皆さん』ですね!!」
 純粋な心で、記憶の中の想い出に重ね合わせて中々どぎつい言葉を吐くのは真宮・奏(絢爛の星・f03210)。
「奏と見た朝の特撮で良くいる『ヒーローに蹴散らされる戦闘員』ですね。余りにものテンプレートさに唖然としますが」
 驚き半分呆れ半分な表情で、冷静に分析し絶対零度の意見を淡々と述べるのは神城・瞬(清光の月・f06558)。
 全員の言葉はすべて真実。それゆえに集まった戦闘員たちは戦闘開始前からすでに甚大なダメージを受ける。奴らに自我があるのか、反応する心があるのかは定かではないが、しかし真宮一家の感想に対し胸を押さえたり、膝から崩れ落ちたりする戦闘員が少なからず存在するのは事実。
 だからといって、手心を加えるつもりは無い。雑魚でも、見た事のある戦闘員でも、悪役なのには違いないのだから。

 予期せぬ言葉の先制攻撃を喰らった戦闘員たちは、次々鬼気迫る勢いで猟兵に一泡吹かせようと奇声を上げ突撃する。だが、無策の突撃に対応できない真宮家ではない。
「長く付き合っている余裕はありません。道を塞ぐなら排除させて貰います!」
 六花を模る杖を掲げれば、彼の背後に現る屈強な戦士の残影。胸に月読の紋を刻んだ鎧武者は、酸素の無い宇宙の只中に在っても、地上と何ら変わりなく堂々と立つ。
 瞬が発した号令。それに合わせ、百を超す武者は一斉に長弓を番え一斉に撃つ。霊力を宿した矢は、無重力下の法則に従い弾丸もかくやの垂直な軌道で戦闘員たちに突き刺さる。浄化の力をその身に受けた戦闘員は身体が痺れた様にその動きを止めるものの、だからといって背後の味方が止まることはない。倒れこみ巻き込み事故が起きれば、そこに二発目三発目の矢が殺到し次々に串刺しの骸の山が生まれる。
「さあ、気張るよ奏!」
「はい!」
 長兄の作り出した好機、それを拾うは母と長女。赤龍に跨り、その手に巨大な馬上槍ならぬ龍上槍を携え突撃するのは響。雄々しき龍の咆哮と共に立ち上がりそうな黒い戦闘員の群れを弾き飛ばしながら、龍にしがみついて動きを止めようとする無礼者を誇り高い闘志を炎に準えた蒼の槍が切り払う。猪突猛進といって過言ではないが、その猛進を阻める者が、群れるばかりの雑兵の中にいるはずもない。
 群れの一角をそのまま帯の様に薙ぎ払われ、分断された大群。二組に割れたその一方へ、更なる追撃が襲い掛かる。晴天の様に健やかに、けれど白波の如く猛々しく。暗黒なる宇宙を舞うは絢爛なる乙女のドレス。蒼穹を切り取り仕立てたかのようなその装いは、ユーベルコードの齎す特殊な変身によって宇宙服から即座に切り替わる。
「道を――開けて貰います!」
 その姿はどちらかというとヒーロー番組の後に放送されるプリティでタフな女の子のヒーローのような雰囲気だが、けれどだからといって威力や強さが「可愛い」などということはない。
 剣閃が描く弧に沿って放たれる三日月型の光波は邪悪なる意志を切り裂き、現在に染み出す過去を断ち切る。誰かの為に戦う、総ての人が歩む未来の為に剣を握る。そんな純粋な魂をそのまま映し出すような鮮やかな空色は、へばりつくような粘液状の肉体を容易に両断した。

 三位一体。正確な援護を行う瞬、高速の一撃離脱によって撹乱を行う響。そして分断されたものを撃滅する奏。それぞれの特色を生かした連携によって、戦闘員は数を減らし、十分と経たぬ間に全滅する。
 兄の活躍を興奮しながら褒める妹、母と妹の無事に胸をなでおろす兄。そして、そんな二人をほほえましく眺めながら、本丸への突入に気を引き締める母。
 決着に向け、猟兵達の優位は更に固まりつつあった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ポク・ョゥョゥ
ポップコーンおいしかったねー
あれは何かなー?
敵たんの戦艦面白いのー
んー?何か出てきたよー
戦闘員たんどろどろしてるおー??

いっぱいきたのー
あのねーぽくはぱんだだよー
黒いのお揃いだねーあがめよー
いざー勝負ー

無重力たのしー。およー?
とびかかってきたおー
しがみつかれてもーゆるっと逃げるのー
ぽくはちょっぴり柔らかめのぱんだなんだー
ぽよんと脱出ついでにーぱくでつんつん突くよー
戦闘員たんもでろでろだねー?
突くの効くのかなー

よーし、ぱくー大きくなってー
どーだ~ぱく綺麗でしょー
いっくよーきらきらドラゴンブレス~
これならぬるぬるたん?も倒せるかなー

とどめはぱくの背中から~ぴょーんと飛んでー
くるくる回転ぽくきーっく


アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可

分かりやすい戦闘員だな。いいだろう、ヒーローが相手してやるぜ!
というわけで戦闘員を前に戦闘形態に変身! 今日はSSWの力を纏う【シューティングギャラクシィ】フォームで行くぜ!

敵は数に物言わせて袋叩きの積もりか。こういうのは速攻に限るな。ライドランに【騎乗】して突進し、戦闘員の一部を【吹き飛ばし】て陣形に穴を作ってやるぜ!
後は【一斉発射】【範囲攻撃】を盛った【レイシューター・フルバースト】で戦闘員をまとめて叩きのめしてやらぁ!

さあ…銀河の向こう側までぶっ飛ばしてやるぜ!



●カッコいい+かわいい=銀河最強
 三度、敵の宇宙船から戦闘員が補充される。だが、その数は前回のものより一回り数が少ない。戦闘員は数が勝負とはいえ、流石に無限に湧いて出て来るようなものではない。この一波を乗り切れば、もう出てくることはないはずだ。
 そんな最後の一団を相手にすることになったのは、二人の猟兵だった。
 一人は、赤いマフラーを宇宙服の上から着けた人物。もう一人は、隣の猟兵より明らかに頭身の低い丸みを帯びた宇宙服を着た存在。ついでに何故かヘルメットの上の方に二つの耳がついている。
 戦闘員にしても後がない。せめてここで戦果を出さねば戦闘員の名が廃る、如何に雑魚とはいえ敵を倒せねば意味がない。立ち塞がる猟兵に向けて突撃を開始しようとしたその時。赤いマフラーの猟兵が声高に叫んだ。
「ふ、悪いがここから先には通せないな!」
 芝居がかった台詞でそう言うと、彼はどこからともなく謎の機械を取り出す。何かのパーツの様でもあり、ベルトのバックルのようでもあるそれを腹部に宛てがえば、自動でウエストに沿って伸びる帯。
【Start Up――『DAWNBREAKER』】
 機械の無機質な音声と共に、迸る紅のオーラ。それに呼応するかのように全身を突如覆っていく白銀の装甲。塗り替わるようにして首に巻かれたマフラーもまた白く染まり、宇宙服のヘルメットは形を変え、ヒロイックな白と赤のデザインへと変貌する。
「喜べ、ヒーローが相手してやるぜ!」
 拳を撃ち合わせ、構えを取るはアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)。改造人間にして、二つ目の名【ドーンブレイカー】を持つ戦士である。
 そして、それをヒーローショーなんてメじゃないくらいの間近も間近、特等席で見ていた隣の猟兵は、宇宙服のヘルメット越しに目をきらきらさせて「わーかっこいいー」と声を上げてちぺちぺ手を叩く。
「ぽくもー、ぽくもやるー」
 そう言うと、被っていたヘルメットをぐいぐい押し上げ……かぽっと外す。中から出てくるのは、銀の王冠が嵌ったおみみ。黒いお団子が三つ組み合わさったような真ん丸の頭。その表情は見る者の表情と心を緩ませる愛くるしいもの。
「あがめよー」
 ぺかっと光るは後頭部にある一等星。元気は百倍、ゆるさも全開。ポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)の名乗り口上もばっちり決まったのであった。

 ……完全に雰囲気にのまれた戦闘員だったが、はっと気を取り戻すと一斉に二人めがけて襲い掛かる。これまで散々蹂躙されてきたが、今回は完全に二対多数の戦い。数の暴力で押しつぶせば勝機はある、そう読み次々に徒党を組んでそれぞれに攻撃を仕掛けた。
 けれど、それに作戦はない。後手に回れば不利になるから早く攻撃しよう、その程度の学習能力しかない戦闘員は、またも猟兵に翻弄されることとなる。
 ポクはぱんだ、されどブラックタールだ。戦闘員の単純なパンチキックはゆるっとした独特の動きにすり抜けられ、一切とらえられることがない。更にそのゆるさの度合いは無重力というフィールドでいつも以上に高められ、自分でも制御できない軌道での回避を可能とする。……ポク本人は、ただふよふよとした空間で遊んでいる意識の方が強そうだが。
 一方のアーサーは、最初からクライマックスと言わんばかりの一撃必殺によるワンターンキルを狙っていた。故に、集まった敵を横薙ぎの蹴りで吹き飛ばすと、即座に愛機『ライドラン』に跨り敵陣の中央を突破する。群れ為す敵を引き倒し、上昇する様は正に昇り龍。ここまでの活躍はまさにヒーローが必殺技を放つための前段として百点満点中百二十点の出来栄え。だが、アーサーは一つの事を忘れていた。
(……あの子、大丈夫かな?)
 そう、偶然共闘することになったゆるめなぱんだの猟兵、ポクの存在である。
 このまま全身全霊をぶつけてしまえば味方にも当たってしまう。けれどここまで準備を整えて中断すれば決着は遠ざかり、不利な消耗戦にもつれ込む事は確実。
 果たしてどうするべきか、そう悩んでいたが……彼を、そして戦闘員の想像を大きく超える事が起こる。
「わー、どらごんさんだー」
 ポクがふよふよ浮きながら指差すのは、アーサーの乗るバイク。龍の頭をあしらったそのバイクに、ポクは反応していた。そして彼に寄り添う、友人も。
 仲間がドラゴンで戦う。なら、自分もドラゴンで戦おう。次の瞬間恒星の如き輝きが辺りを包む。戦闘員も、そしてアーサーさえも目が眩むほどの光。それが薄らぎ、視界が取り戻されたその時。
 それは、降臨していた。
 宇宙の只中、天にも地にも制限のない広大な空間、そこで漸く真の姿を顕わにした、白き龍。威厳と雄々しさをもつその龍は、眼前に蠢く矮小なる黒点どもを睥睨し鼻を鳴らす。……頭の上で胸を張り、必殺技の準備をするゆるっとぱんだを高々と掲げて。
 現れたその姿に、味方ながら気圧されるアーサー。しかし、けれどそれを好機と取る。全力を出しても問題がないとわかったから。そして……もしかすれば、最高に燃える展開が待っていると肌が、魂が、感じ取ったがゆえに。

『【Select:BURST ACTION!】――フルパワーで、ぶちかますぜ!!』
『ぱく、いっくよー』
 同時に、力を開放する。かたや白き鎧の戦士の打ち込んだコードに基づき、龍頭のバイクから発射される広大な範囲を狙い撃つ最大火力の射撃。かたや盟友たるぱんだの願いを聞き届けた荘厳の白龍が放つ、銀河をそのまま吐き出すかの如き聖浄のブレス。
 そして。同時に跳躍。鋭い機甲の肉体から放たれる蹴りが、無数の弾幕を纏いて敵へと降り注ぎ。天の川に乗るようにして流れきりもみ回転するぱんだキックが、敵の頭をぽこぽこ蹴って。
 ……決めポーズと共に、戦闘員は一匹残らずに爆発した。
 残念ながら激しい爆裂音や爆炎轟く特撮調とはならなかったが、猟兵達がそれぞれの持ち味を生かし、得意を発揮し、そして力を出し合って掴んだ勝利。

 残るは本丸。最後の戦いが、始まろうとしていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『ブラックタオル』

POW   :    抜群の吸水性を知れっ!
【身体の前面】を向けた対象に、【突進し密着して水分を吸収すること】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    体感するがいい、この肌触りをっ!
【タオル生地の表面】から【肌触り抜群の感触】を放ち、【驚き】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    必殺・ブラックタオルブレード
【右手に持つ黒いフォースの剣】が命中した対象を切断する。

イラスト:東原史真

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠モティアナ・クロスウィートです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●理不尽な怒りにタオルは燃える
「来たな、我が大望を阻む悪しき猟兵め!」
 大規模な戦闘員の群れを打倒し、猟兵達は宇宙船の中へと突入する。
 そこで、猟兵達を待っていたオブリビオンの首魁。その姿は……どっからどう見ても手足の付いたタオルだった。
 鉢巻きにオーラでできた剣と盾。たすきとハチマキで何かに対する戦意を現しつつ、頭に巻いているハチマキのせいで遠目からみると餅巾着の様にもなっているそのオブリビオンは、一人の猟兵の口元を見ると何故か怒りを顕わにする。
「貴様ッ、まさかポップコーンを食べたのか!?」
 顔を見合わせる猟兵達。するとタオルにしかみえないオブリビオンは言葉を続けた。
「同じく『水分を吸収する』という志を持った同胞を、貴様らは貪った……くっ、ポップコーン……私と共に世界の悪しきブラックタールを筆頭とするねばねばどもを駆逐すると誓ったというのに……!」
 オブリビオンは完全に自分の世界に入っている。確かにポップコーンを食べると口の中の水分は失われるが、だからといってオブリビオンと固い友情を交わすなんてことはない。
 猟兵達は直感するだろう。こいつは、アレな感じの奴なんだなと。

「許さんぞ猟兵! この『ブラックタオル』が、流動体か否か等関係なく正義の名のもとに断罪してやる!」
 謎の復讐心に燃えるオブリビオンが武器を構える。締まらないが、最後の戦いが始まろうとしていた。
真宮・響
【真宮家】で参加。

うん、何かほざいているようだが、とにかく鬱陶しい。タオル動くなんてふざけた事態は即終わらせよう。・・・あ、ポップコーンは美味しかった。

敵は正面を攻撃する手立てしかないようだから、【目立たない】【忍び足】で敵の視線から逃れつつ、敵集団の背後を取る。集団の背後から【先制攻撃】【二回攻撃】【範囲攻撃】を併せた飛竜閃で纏めて切り裂いていく。存在自体がうざったい!!さっさと消えな!!


真宮・奏
【真宮家】で参加。

(首傾げ)どう考えてもタオルとポップコーンはお友達になれませんよ?タオルなのに、かえって汚しそうな気がするのは気のせいですかね?ねばねばもブラックタールさんもこの世界に欠かせません!!悪いタオルは成敗です!!

時間をかけると面倒な状況になるので、【二回攻撃】【範囲攻撃】を併せた煌く神炎で攻撃します。タオルですから、良く燃えますよね?接近されたら【シールドバッシュ】【衝撃波】で纏めてふっ飛ばします。


神城・瞬
【真宮家】で参加。

(こめかみを抑えて)言葉が支離滅裂ですね。とりあえず、タオルが世界を蹂躙するのは大変困るので倒しましょう。タオルは大人しく人の手で使われて役目を果たしていればいいんです。

正面から嫌な攻撃を繰り出されて戦況が悪化する前に迎撃しましょう。【高速詠唱】【全力魔法】【二回攻撃】【範囲攻撃】を併せた凍てつく炎でどんどん燃やします。【鎧無視攻撃】【マヒ攻撃】【目潰し】【武器落とし】【部位破壊】も乗せましょうかね。接近されそうになったら【吹き飛ばし】で纏めて吹き飛ばしていきます。



 眼前の敵の何とも言えない行動原理やおかしな主義主張に、こてんと首を傾げて最初に口を開いたのは彼女だった。
「どう考えてもタオルとポップコーンはお友達になれませんよ? それにタオルなのに、かえって汚しそうな気がするのは気のせいですかね?」
 見たまま、そして思ったままを口にしてしまうのは真宮・奏(絢爛の星・f03210)。彼女の指摘は一切間違っていないが、オブリビオンに常識は通じない。
「やかましいッ! 貴様らブラックタールに与する連中になどわかるものか!」
 ぶんぶんと黒いオーラによって形成された剣を振り回し、彼女へと襲い掛かる……が。その剣が彼女を捕える事はなかった。
「全く……理解に苦しみますね」
 はあとため息をつくのと、炎がタオルを包むのは同時だった。神城・瞬(清光の月・f06558)の放つ【凍てつく炎】は、オブリビオンの腕や武器を狙い放たれ奏を狙う攻撃の全てを押し返す。
 まともな台詞が一つもないブラックタオルの言葉について、最早瞬は考えるのをやめている。こういった相手はまともに取り合えば取り合うだけ馬鹿を見る……そうわかっているからこそ、投げ付けるのは言葉ではなく呪力の炎。
「ええい、鬱陶しい!」
 息子の放つ遠距離からの支援に応じ、背後からの強襲をかけるのは真宮・響(赫灼の炎・f00434)。薙ぎ払うような大槍の攻撃を、しかしタオルには防ぐ術がない。
「く、後ろからとは卑怯な!」
「やかましいっ!」
 手足の長さが足りない為か、攻撃、防御共に正面からしか行えないブラックタオル。それを見抜いた響は、奏がブラックタオルに首を傾げている間に瞬に耳打ちし、奇襲の作戦を二言三言で示し合わせていた。長々とした言葉を交わさなくとも瞬時に目的を理解し合うのは、正に家族ならではといえるかもしれない。
 竜の槍が薙ぎ払えば自称驚きの肌触りだという表面を傷付けていく。振り返って応戦しようにも、瞬の援護によって手足を凍らされ、その間に更なる追撃を喰らう。
 既に決着はつきそうだった。しかし、仮にも戦闘員を束ね力をつけていたボス格のオブリビオン、ただではやられない。
 背後には手が届かない。ならばと足元の巨大な鋼板の床を切り裂き、それを畳替えしの要領で後ろへと弾き飛ばすことで響とを隔てる盾を生み出す。そして、その壁を蹴る事で攻撃の射程が遠距離に特化した瞬を狙うブラックタオル。
 これで決まりだ……そう確信しただろう。だが違う。決定的なミスだ。ブラックタオルは、既に「彼女」の存在を認識しているはずだったのだから。

「やらせません!」
 躍り出るは白銀の軍服。群青のマント。その力を開放した、奏だ。兄を守るべく立ち塞がり、ブラックタオルの秘剣【ブラックタオルブレード】を精霊の盾によって受け止め、そのまま押し返す。
「兄さん、母さん!」
「わかっていますよ、奏」
「一気に決めるよ!」
 奏の生み出した隙に乗じ、完全詠唱を行った瞬と、盾の如き鋼板を切り裂き子供たちの元へと駆け付けた響。響の突撃が、合図となった。
『この炎が、未来を照らす灯りとなるように――【煌く神炎】よ!』
『これは見た目通りの炎ではないですよ? ……【凍てつく炎】よ』
 二種の白炎が、渦となってブラックタオルを飲み込む。火竜の嘶きの如く低い唸りを上げて巻き上がる炎に、響が固く握りしめた両刃の剣で見せるは、その渦を両断する斬撃。家族の想いを一刀に乗せた、強き母の奥義。
『これで決める! 喰らえ、【飛竜閃】!』

 炎が断たれ、ばんという音と共に火の粉は煌めく粒となり辺りへと散らばる。宇宙に撒かれた、星屑の様に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

黒木・摩那
抜群の吸水性……
驚きの肌触り……

やばい、そんなこと言われたら、試したくなるじゃないですか。

UC【トリニティ・エンハンス】でルーンソードに【水の魔力】を付与して
攻撃力を上げます【属性攻撃】。
果たして、水をどこまで吸い上げるんでしょうか!?

と、得意がっているところに悪いけど、グローブ『クェイク』でタッチ。
驚きの肌触りを試すと同時に【衝撃波】を叩き込みます。
水でじゃぶじゃぶなら、衝撃波も良く通るでしょう。

自慢するだけあって、たしかに手触り最高ですね。
これは人をダメにします。
やっぱり倒さないといけませんね。


本山・葵
・タオルにツッコミを入れる
「ポップコーンの存在意義って吸水性だけなんすか!?
 もっとこう食糧的な要素はないんすか!?」

・タオルの黒い箇所に眼鏡レーザーを浴びせる
「やっぱり黒は加熱しやすいっすね!」
「理科の実験みたいになるっす!」
技能:スナイパー、鎧無視攻撃、援護射撃

・ポップコーン会場で入手した飲料水を投げてブラックタオルの身体の前面の向きを変える
「さあ、タオルとしてこの水分を拭き取らずにいられるっすか?」
技能:投擲、早業、罠使い

※キャラ崩壊、アドリブ、連携ご自由にどうぞ


ポク・ョゥョゥ
宇宙の戦いたのしかったのー
ボスたんきたおー???
タオルだー

ポップコーンおいしかったおー
今はねー餅巾着のおでん食べたいなー
ブラックタール??ぽくねーぱんだなのー
あがめよー
何か怒られてるのーなんでだろー

タオルたん突進してきたおー。おすもうさんするのー?
いいよー、はっけよーぃ。のこった~
ぽよんとー…あれー?くっついたのー
なんだか乾くぉーあわわー
ぱくが助けてくれたのー。ありがとー
ぱくー水筒くだしゃーぃ。
水分ほきゅーの間はーちっちゃいぱくが戦ってくれるのー

よーし、今度はぽくからいくおー
おうでぐるぐる回しながらとっつげーき
驚きのぽよ感触のー抜群のぽこん力をみよー
めがとんぽくぱーんちー
どうだーまいったかなー


アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎、🔵過多なら不採用可
【POW】判定

罪無きブラックタールを脅かす外道…許せん!
ブラックタールの平和は、このドーンブレイカーが守る! 覚悟しやがれ、雑巾野郎!!

【シューティングギャラクシィ】フォームのまま雑巾野郎と対峙。敵の攻撃は雑巾の体をくっつけて水分を吸い取る攻撃か…素肌部分が無い俺はどうなるんだろうな? まあ、雑巾くっつけられてもいい気分しねぇし、レイシューターの【範囲攻撃】で制圧射撃しながら敵の足を止めるぜ。くっついて来たら【怪力】で引きはがしてぶん投げるってのもありだな。
トドメは【ギャラクシィ・ブレイク】で。宇宙の果てまで…ぶっ飛ばしてやるぜ!!



「ぐぬぅ、おのれ猟兵め……!」
 度重なる攻撃を受けながらも、ブラックタオルは剣をついて再び立ち上がる。未だ抵抗の様子を見せるオブリビオンが……はたと一人の猟兵に目を向けた。
「貴様――まさか! このブラックタオルの眼を欺けると思うてか!」
 怒りに叫び、剣を向けたその先。そこにいたのは――ぱんだ。見られていると気付けば元気に手を上げ挨拶するのは、ポク・ョゥョゥ(よろしくなの〜・f12425)。
「あがめよー」
 変わった挨拶でしかないその言葉にも激昂し、後先考えず突進を行う。それをおすもうか何かだと勘違いしたポクはその突進を真正面から迎え撃つ。しかし、それこそブラックタオルの思うつぼ、自ら「驚きの吸水率」を謳うだけのことはあり、実はブラックタールであるポクの身体はみるみる吸収されていく。
 何という事だ、ポクはここでやられてしまうのか……そう思われたが、なぜかそうはならない事にブラックタオルは首を傾げる。おかしい、いつまで吸っても終わりが見えない。宛ら蛇口の下で延々水を当てられ続けるかのように。
「そう、そういうことなんですよ」
 寧ろ何故か水分を増してつやつやなポクを抱え上げ、白龍『ぱく』がひょいとポクをブラックタオルから引き剥がして離脱するのと同時に、別の猟兵が飛び出し、その手をタオルへと沈みこませ、一押しする。
 同時にぼんという水風船を地面に思い切り叩き付けたような鈍い音と共にブラックタオルの身体は吹っ飛び、水しぶきを上げながら壁に打ち付けられた。
 黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)は、手に付けた指ぬき手袋『クェイク』越しに触れたタオルの触り心地にふむと頷く。
「確かに自分で言う程の事はある良い手触りでした。人をダメにする感じの。やはり倒さねばなりませんね」
 彼女の抱いた知的好奇心は満たされた、吸水性に加え、その触り心地。確かに見事だが……それゆえに、倒さなくてはならない。
 一方そんな言葉にぴくっと反応し、ぷよぷよしている身体を振りたくって水を払うと、自分ももふもふさには自信があると、ポクは摩那へと名乗り出るのであった。

 そんな和気藹々とした様子を怒りに身を包むブラックタオル、だが身動ぎ一つ起こす前にその繊維は焼かれるような感覚に悲鳴を上げる。いや、実際に焼かれているのだが。
 ばっと見ればそこにいるのはぐりぐり眼鏡にふわふわ金髪のヤドリガミ、本山・葵(ユートレマジャポニカ・f03389)。眼鏡によって光を束ね強化されたレーザー光線は、光の吸収率の良い黒い色のブラックタオルに倒し効果抜群。たまらず盾でガードを試みながら悪態をつく。
「おのれ、吸水同盟のポップコーンを殺しただけでなくタオルに火を近づけようとは!」
「ポップコーンの存在意義って吸水性だけなんすか!? もっとこう食糧的な要素はないんすか!?」
 飛び出す支離滅裂なブラックタオルの言葉に律義に突っ込みを入れる葵。突っ込み事態は彼女の身体にしみついてしまった反射のようなものだが、そもそもこうして視線を釘付けにすることもまた彼女の役割である。
「掴んだぜ、雑巾野郎!」
 注意散漫な背後から、その体をがっしりと掴み上げる白き鎧。アーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)、もといドーンブレイカーはマスクの下で不敵に笑った。
 接近戦では多くの場合ブラックタオルに分がある。手にしたブラックソードは強力で、盾も高い防御力を誇る。そして何より、生き物の水分さえ吸い尽くすほどの吸水性。しかし、そういった意味で彼はこのオブリビオンに対して非常に強力なアドバンテージを有する――なにしろ、その身に纏うヒロイックなスーツは、総て金属製。金属に、水分は存在しないのである。
「おっ、らあぁあああああああああああ!!」
 裂帛の気合と共に放つはジャーマンスープレックス。最も地面にめりこませるのではなく、途中で手を離す事で投げ飛ばす事が目的だ。宙に浮いたブラックタオルは姿勢制御もままらない。
「今っすね! 今日一のヤツいくっすよー!」
「なら私も援護します」
 ぎらりとギザ歯を剥き眼鏡を獰猛に輝かせる葵と、フレームを軽く持ち上げ理性的ながら好機を見逃さない光を見せる摩那。
『水よ、我が剣に宿れ!』
『こんがり焼くっすよ!』
 二人がかりで喰らわすのは水と炎の連続攻撃。潤った端から蒸発させられ、焦げ付けばそこに叩き付けられる激流。低温と高温、それぞれが恐ろしい程にぶつけられる様は延々乾燥機にかけられ続けるかのよう。自慢の繊維も摩耗し、弱体化していくブラックタオル。
「ここが好機だ……一気に決める!」
「がんばるの、おー」
 ついにはかっすかすに成り果てたオブリビオンへと、最後の一撃を叩き込まんと、最後の必殺の準備を整えるアーサー。そして、ぱくによって丁度いい湿気に戻り、同時にもふもふ勝負では勝利をもぎとったらしい(摩那調べ)ポクは、ご機嫌に『かぽ』たちとやる気を表す。
『【Select――FINAL ACTION!!】』
『いくよ、ひっさーつ』
 温度差はあれど最後の一撃に力を入れる二人の猟兵。セーフティーを極限まで解除し、威力の枷を解き放つことで鷹の意匠を有した巨大光線銃を変形、脚部へと装着したドーンブレイカーの放つ必中必殺の蹴り。腕をぐるぐる回し、聖者の輝きを星に変え、白龍の加護と分裂したナノマシンによる応援によってポクの放つ、ぽよ感全開ぽこん力最大のぱんち。
『いくぞ、【ギャラクシー・ブレイク】ッ!』
『とぉー、お星さま多め、【めがとんぽくぱーんち】』
 拳と蹴り。二つの技が交差し、紅蓮の閃光と輝白の星々が、暗黒の力を体現したかのような黒へと炸裂する。宇宙船の内部は光に包まれ、そして――。

●野望は星に、ポップコーンはお腹に
 猟兵達の活躍によって、スペースシップワールドに現れた二つの脅威は見事取り除かれた。宇宙船は軍艦としての役割を終え、その後映画などの映像を見られる娯楽艦へと生まれ変わるという。そのお供として販売されるポップコーンの中には、猟兵達が考案したり、或いは持ち込んだりしたメニューが掲載される予定だという。
 今回出現したなんとも「アレ」なオブリビオン。残党でしかなく、フォーミュラなき今それ程意識することもないかもしれないが、同一の存在が別の場所で見つかる危険性もぬぐえない、警戒はするに越したことはないだろう。
 とはいえ、今日もスペースシップワールドの星々は、平穏に輝き続けている。猟兵達は空を見上げれば、きっと思い出すはずだ。
 仲間たちとの騒がしい一件と、ともに味わった、ポップコーンの味を。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年07月16日


挿絵イラスト