●迷宮の異変 アルダワ魔法学園の生徒達が、学園の地下に広がる迷宮内を探索している。迷宮探索にも既に慣れた上級生2人が、下級生4人を引率する形だ。 「妙だな……」 「ああ。ゴーレムの姿を見ない……」 上級生達の不審げな様子に、下級生達は不思議そうな顔で問う。 「確かに、この階層にはゴーレムが居るって事前のレクチャーで聞きましたけど……居ないなら居ない方がいいのでは?」 「いや、迷宮は危険な場所だ。イレギュラーは好ましくない。今日は撤退しよう」 上級生のひとりがそう決断した瞬間。 階層中に響き渡る咆哮が、彼らの心を恐怖で縛り上げた。 「この咆哮は……!!」 「まさか、ドラゴン!?」 咆哮と同時に、通路の奥から全身が金属で出来た人型……ゴーレムが何体も現れる。隊列を組んだその姿は、ゴーレムに支配者が現れたことを明らかとしていた。 「逃げろ! 学園に報告するんだ!」 異変の発生を確信した上級生達は、下級生を促すと一斉に駆け出した。 学園が連絡を受け、問題の階層に対する警戒宣言を出した後もゴーレムの勢いは止まらない。階層はかつてのように、ドラゴンの座す領域と化した。 オブリビオンと化して蘇ったドラゴンは、かつて己を殺した者達を滅ぼすべく、さらなるゴーレムを造り続けている……。 ●錬金ドラゴンの脅威 「皆、アルダワ魔法学園の地下迷宮でオブリビオンによる事件が発生した」 グリモア猟兵ステアボルト・ロックウェルの言葉を受け、猟兵達は集合する。 「錬金術を操るドラゴンが出現し、ある階層を支配したんだ。ドラゴンはゴーレムを操り、階層の守りを強固にすると共に、その支配域を広めつつある」 それはかつて「ゴーレム使い」と呼ばれていた強大なドラゴン。かつて人類が死闘の末討伐したそれが、オブリビオンとして、何倍もの力を蓄えて蘇ったのだ。 「ドラゴンは人類への復讐に燃えている。至急倒さなければ……」 ステアボルトは深刻な表情で続ける。 「だが、ドラゴンの錬金術によって、多数のトラップが発生している。トラップに満ちた複雑な迷宮を踏破し、護衛のゴーレム軍団を退けなければ、ドラゴンとの邂逅もままならない。強敵だが、皆ならば勝機を見出せる筈。よろしく頼む!」 グリモア猟兵の激励を受け、猟兵達は迷宮に挑む準備を始めるのだった。 |
①ボス戦に小細工は無用! 一直線に突き進み、私の「黒剣(呪いを放つ漆黒の剣だよ)」で、ドラゴンを一刀両断しちゃうよ! |
②うーん、あいつ絶対タフだよね。それなら……ジャーン! スペースシップワールドから持ち込んだ熱線銃(ブラスター)で、まずはドラゴンの翼を狙っちゃうよ! |