リプレイを読む

 さて、これで後は3日ほど待てば、さっきの小説の作者さん(マスター)が、私の冒険結果を小説にしてくれるんだよ。その小説を「リプレイ」と言うんだけど、それを読むのが、このゲームの一番楽しいところなんだよ!

 ……えっ、もう帰ってきた!
 わーい! 読んでみよっと!

●リアナの行動内容

うーん、あいつ絶対タフだよね。それなら……ジャーン! スペースシップワールドから持ち込んだ熱線銃(ブラスター)で、まずはドラゴンの翼を狙っちゃうよ!

●リプレイ


 ドラゴンの放つ酸のブレスが、みるみる壁面や床を腐食させてゆく。
「まともに喰らったらひとたまりもないね……」
 リアナは低く身をかがめ、その場に転がる。わずかに酸が背中を灼くが、直撃は回避することができた。
「かわした──」
 だがその瞬間、眼前からドラゴンが姿を消す。リアナが攻撃態勢を解いた一瞬の隙を付いて、ドラゴンが空中に飛翔したのだ。空中に飛び上がり、反撃を受けぬ場所からブレスを連発する……ドラゴンの作戦は、おそらくそのようなものであったのだろう。
 しかしドラゴンは空中で、驚くように大きく目を見開く。

「今、気づいたのかな?」
 空中に舞い上がったドラゴンが、突如大きくバランスを崩し、きりもみ回転しながら激しく地面に激突する。見ると、片方の翼が焼けただれ、半ば蒸発していた──。
「熱線銃(ブラスター)。宇宙の武器だよ、知らなかった?」
 そう、リアナは、ブレスが飛来する直前、ドラゴンが大きく息を吸い込み、リアナから視線を切った僅か一瞬に、ブラスターをドラゴンの片翼に照射したのだ。

「まだ、終わらないよね? 逃さないんだから!」
 リアナの声に呼応するように、凹んだ床からドラゴンが体を起こす。
 己の健在を示すかのように上げた咆哮が、戦場の大気を震わせた。

成功🔵🔵🔴

 私の作戦がうまくいったみたい!
 勝つには、結果の🔵を積み重ねる必要があるの。
 でも、ピンチを表す🔴も、決して無駄じゃないんだ。


 🔴が無駄じゃない事を証明するよ。
 見ててね……変、身……!



 ……これは、私の「真の姿」
 私達が世界に選ばれた理由は、私も君も、生命の「埒外(らちがい)」……周囲に合わせてこれまでどうにか繕ってこれただけの、常識外の生命体だからなの。

 🔴が多い程、猟兵は「真の姿」を解放できる。今、私の取るべき行動は……。

●リアナの行動内容

真の姿を発現するよ。私の姿は闇よりも深くなり、全てを飲み込む絶対の黒へと姿を変える。ユーベルコード『混ざりゆく覇王の腕(マグナスブレード)』を発動! 黒剣と右腕を融合し、3分間だけ超強化。180秒で、全てを終わらせてみせる!

●リプレイ

 ドラゴンの肉体は、その巨体が示すように、極めて頑健だった。
 元々頑健な上に、錬金術を用いて自らの肉体を強固に造り替えているのだろう。

「ならば、取るべき道はひとつ──」
 リアナの姿が、闇よりも深き黒の中に沈んでゆく。
 全てを飲み込む絶対の黒……それが、リアナの『真の姿』なのだ。
 そして、
「混ざりゆく覇王の腕(マグナスブレード)……」!
 リアナの右腕が、己の黒剣と融合する、同時に、全身から凄まじい力が湧き上がる!
 ただし、このユーベルコードの制限時間は僅か180秒。それまでに、全てを終えなければならないのだ。

「はぁっ……!」
 飛び上がったリアナは、ドラゴンの体高を超える高高度から、続けざまの漆黒斬撃を浴びせる。ドラゴンはアシッドブレスで応戦するが、液体のブレスでは、闇の重力を帯びたリアナの「重い斬撃」は受け止められない。そして何より、もはやリアナは、酸を避けようともしていない。
 ドラゴンはリアナのユーベルコードを知らない。
 故に、リアナの「覚悟」に気づくのが、僅かに遅れてしまったのだ。
 ドラゴンがそれに気づき、酸から尾の攻撃に切り替えるまで、僅か7秒。
 しかしその僅か7秒が、彼我の勝敗を決定的なものとした。リアナは既に、尾の届かぬ懐深くに、潜り込んでいたのだ。

 残り173秒、ドラゴンの腹部に絶え間なく繰り出される斬撃。
 ドラゴンを覆う錬金装甲が砕け、膨大な流血と共に絶命する。
 リアナは今、「竜殺し(ドラゴンスレイヤー)」の大業を成し遂げたのであった……!

大成功🔵🔵🔵



 何とか、なったみたいだね……。
 分かったかな? これが、「文章で表現する」という事なんだ。

 君も、すぐできるようになるよ。
 第六猟兵には、普通のゲームのような「有利になるセオリー」や「最低限必要なムーブ」なんてものは無いんだ。もっと自由に、もっと思うままに、ゲームや漫画で「自分なら、もっとこうするのに!」みたいに感じた事を、そのままぶつけることができるよ!

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