【日々徒然:12】睦月、福寿草
境・花世 2020年1月1日
✾
晴れ渡る蒼天は清浄な気に満ちて、
吸い込めば凛冽な冬が身も心も雪ぐよう。
新年を言祝ぐように枝先で羽搏いたのは、
ふくら雀か冬の地鳴きのうぐいすか。
何もかもを静謐のなかに織り込んで、
磨墨の幽玄なる馨が滴り落ちた。
✾
短文雑談。RP推奨。
前後の流れは気にせずどうぞ。
✾
0
境・花世 2020年1月1日
(華やぐ緋色の毛氈の上、まっさらな紙の前でなにやら考え込んでいる)(傍らには筆と硯、とろけるように深い墨の彩)
蘭・七結 2020年1月1日
(毛氈の付近に正座をして、思考する佳人の様子を眺めている) 筆に、墨……書初め、というものね。今年の抱負を、そこに記すのかしら。
境・花世 2020年1月2日
そう、書初め。折角だからしてみたらいいよってご近所のおばあさんが道具を貸してくれたんだ。(花の眼差しだけがすいと向けられる、淡く笑っている) ――どんな言葉が、はじまりに相応しいだろうね?
イア・エエングラ 2020年1月5日
(寒椿の枝片手、道具広げた部屋を覗き、ことんと首傾げた)やあ。書初め。どんな言葉を綴るかしらねどんな言葉を掲ぐことが多いかしら。(七結もなさるの、わくわくとその傍らに座り込んだ)
雅楽代・真珠 2020年1月5日
(もこもこの襟巻きをした姿で如月に抱えられ、イアの後ろから部屋を覗き込む。)書き初め、か。花世の字も見られるね。(筆が動き出すのを、じいっと見つめて待っている。)
リル・ルリ 2020年1月5日
何をしているの?(ふわふわの下敷きのうえに、僕の鰭より薄そうな紙に。先がふさふさしたペンと、黒い液体。人魚はきょとりと首を傾げ)
かきぞめ?お絵描きするの?
可惜夜・藤次郎 2020年1月6日
新年行事か、良いねェ。長いこと年月繰り返してると、段々とやらなくなってくるからな。(墨を磨るのが面倒だったな、懐かしい。と笑み深め)書き初めってのは簡単に言うと、紙に筆と墨を使って抱負やら好きな言葉やらを書くものだが……絵も趣きがあるかも知れんなァ。
ベスティア・クローヴェル 2020年1月7日
(勝手知ったるなんとやら。部屋に上がり込んでみれば、一枚の紙を眺める面々の姿)(藤次郎の説明を聞いて、この世界ならではの行事かと一人納得)あまり難しいことを考えず、今年1年をどんな年にしたいか書けばいいと思う。庭をもっといろんな花で埋めたいとか、美味しいもの沢山食べたい、とか。そういう趣の行事って認識で……いいんだよね…?
蘭・七結 2020年1月7日
こうして考えてみると、むつかしいものね。ベティさんの仰る通り、カヨさんのありのままの想いを綴るのが良いと思うの。数文字でも、短な文体でも、あなたが紡ぐ文字を、見てみたいわ。(深墨の彩に視線を移ろわせ、筆が浸されるのを待つ)
リル・ルリ 2020年1月7日
黒いのが、墨。こっちのふさふさが、筆。紙に、言葉を書く……!新年にやる行事なんだ?
藤次郎、教えてくれてありがと。
ふわふわな筆で、字を書くのはむつかしそうだ。僕ならまっくろくろになってしまう。
うん、僕も好きな言葉を書くのがいいと思うよ!花世は文字がじょうずそうだもの
榎本・英 2020年1月8日
書き初めか。絵も中々良いと思うがね。好きな言葉を書くのもそれまた良し。思うままにが一番良い。(ひょっこりと顔を覗かせて見物客)すっかり見世物みたいになっているね。ギャラリーがこれだけいると書けないかい?
境・花世 2020年1月9日
あは、プレッシャーはないけどちょっぴりてれるかも。でもそうだね、こころのおもむくままに、素直に書いていいんだ。(つめたい冬の空気にひらひらと散っていく言葉たち。そのどれもあたたかで親しみがこもっていて、墨にやさしく融けるよう) (すいと動いた筆が、たおやかな文字を迷いなく綴った) み、ん、な、か、わ、い、い――と。
境・花世 2020年1月9日
ふう。(持ち上げて乾かしながらやり遂げた顔) 紙はたくさんあるから、よかったらみんなも書くといい。真っ黒にならないように気を付けて、ね?
雛月・朔 2020年1月11日
(傍から見るとこの季節には不似合いの、いつもの白無地と黒の羽織姿で入室する)皆さん集まって何をしているんです?…おや、書き初めです……か?(花世さんの掲げた紙を読み上げ)…さすが花世さん、自由な御方です。
ベスティア・クローヴェル 2020年1月12日
(書きあがった文字とやり遂げた顔の花世を交互に眺めれば、不思議そうに首を傾げ)あまり考えなくていいとは言ったけれど、これが今年の抱負…?
まぁ、花世らしいといえば、花世らしいけれど。
イア・エエングラ 2020年1月13日
ええ、書初め、やあ、花世は上手に、書いたねえ(声に顔をあげればいつの間にか背後の真珠にぱちりと瞬き)(成程ギャラリーが増えたものだと)皆で書いて廊下に並べたら、皆の文字と抱負が知れるよう。絵でも文字でも、お次はいかが。
レイッツァ・ウルヒリン 2020年1月13日
(部屋をぴょこっと隅から覗き込んでみたら、紙に筆で文字を書く姿が見え)おおーこれがカキゾメってやつだね!楽しそう。今年の抱負を書くものなの?『みんなかわいい』……???(よくわかってない)僕もやってみたい!確か失敗したら顔にばってんマーク書かれるんだよね!?(羽子板とルールがごちゃまぜになっていることには気付いていない)
雅楽代・真珠 2020年1月14日
抱負は考え出すと難しかったりするものね。お前が心のままに書いたものならば良いように思うよ。皆で書くのなら、白い衣の者は注意したほうが良いかもしれないね。
リル・ルリ 2020年1月14日
わぁ、花世のかきぞめ、ができた!(ぱちぱち、拍手しながら墨で書かれた文字をじぃとみやる)
あんなやわこいので、文字を書くなんてすごい……ええと。『みんなかわいい』……みんなかわいい、だ!
ふふ、かわいいね。花世も可愛いもんね。
皆で書くの?
うん、僕も書く!(きゅ!と、傍らの子ペンギンもやる気まんまんだ!)ヨルも書くって。失敗したらバテンになってしまうのか……ヨル、気をつけるんだ。
え?白の子は気をつけた方がいいの?じゃあ、真珠にいさん気をつけなきゃね。
榎本・英 2020年1月15日
みんなかわいい……。嗚呼。斬新だね。とても斬新だ。らしいと言えばらしいのかもしれないが。
墨は取れないからね。気をつけ給え。罰マークは……いや、やってみると良いよ。何事も挑戦だ。
可惜夜・藤次郎 2020年1月15日
はは、これはこれは。確かに、生きとし生けるものは皆愛らしい。良い一枚だな。……白い衣、というと上等な服のものが目立つな。襷かエプロンでも用意したほうが良いんじゃねぇかな。汚れても良い服に着替えるのが一番だが。……アア、肌に付いた墨なら割と落ちるから、ペケでもマルでも心配いらんさ。(敢えて訂正せず、成り行きのまま見守る姿勢)
境・花世 2020年1月19日
わあい、褒められた。今年もみんなをかわいがっていく決意をこめた抱負だよ。(にこにこしながら筆をどうぞとまずはレイッツァへ) 真珠とかリルの服、いかにも高価そうな衣だもんねえ。ふたりの場合はまめまめしく洗ってくれるひとがいそうだけど。(くすくすと)
蘭・七結 2020年1月20日
『 みんなかわいい 』……ふふ。ステキね。このお庭のお花たちを、皆さんを愛でる、あなたの優しさが込められているようだわ。(記された墨文字を眺めて、まろかな笑みを零す) お掃除の技能を身につけたなら、黒く染めたとしても落とすことが出来るのかしら、なんて。
ベスティア・クローヴェル 2020年1月21日
どちらかといえば、いつも花世が可愛がられる側だと思っていたのだけれど…。そうか、花世は可愛がる側だったのか。
(真珠とリルの服を改めて眺めれば、同意するように頷いて)確かに高そうだ。洗ってくれる人がいるとはいえ、高価な服は洗うのにも気を使うから汚さないのが一番ではあるけれど。
イア・エエングラ 2020年1月23日
花世もかわいいし、ベティもかわいいから、みなかわいいねえ。(可愛がり甲斐があるとふんわり笑って、追い掛けるのは筆の行方)おふたりの番には前掛けでもとってこよか。そしたら衣を汚してしまうこともないでしょう。お顔のぺけは、ちょうっとかあいらしくて楽しそう、ね。ささ、レイッツァは抱負を、なにになさる?
レイッツァ・ウルヒリン 2020年1月24日
(筆を受け取り)うーん、難しいね。新年の抱負……よし『語彙力』(彙の字が若干潰れている)みんなの絵姿を褒める時に、もっと語彙力が欲しいなぁって常々思うから、これで!
白に染みた黒を落とすのはどうやるんだろう?洗って落とす皆は大変だね。
亀甲・桐葉 2020年1月30日
(ひょこり、墨の匂いが漂う部屋に顔覗かせ)あら、かきぞめですか。……『みんなかわいい』…愛でるもくひょう、何だか新鮮ですね。あ、レイさんのはちょっと抱負っぽい。今よりもっとお話上手になったら、もっとたくさんのひとが聞いてくれそうです。(にこにこ、綴られた字をうれしげに眺めたなら)
おかおにぺけまる、書いてみますか?(後ろ手に隠していた羽子板と羽根をだしてみる。くすくすわらって)服についたら……お詳しそうなひとに、落とし方を教えてもらわないといけませんけれどね。
境・花世 2020年2月2日
(順に筆をとるひとびとの笑い声が、始まりの月にさざめいた。真白い紙に滴垂る墨はやさしい願いを綴って――やがて陽に灼けて朽ちるまで、いつまでもその屋敷に飾られるにちがいなかった)