バトルオブフラワーズ⑫〜竜の統括者~
●ドラゴンテイマー
『欲望は止められない』……。
ドン・フリーダムの思想は単純明快だ。
そして、それは明確に世界を破壊する思想。
私が与するに相応しい。
故に彼らに、侵略樹アヴェスタを与えた。
後は彼ら次第。私の役目は「持ち帰る」のみ。
だが、奴らの出方も見ておきたい。
いずれ私が、グリモアを再び手にする時の為に……。
●グリモアベース
「皆、よう集まってくれた」
要請の声を受け集まった君達のの前に眼鏡をかけた付け髭……ケーシー・ヒゲヨシ(付け髭ヒーローマスク・f00695)がふよふよと深刻そうな声で語り掛ける。
「皆の頑張りのおかげでこの戦争、バトルオブフラワーズも佳境に入ったといえるじゃろう」
残す敵の拠点は2つ。
「今回皆に行ってもらいたいのは、『ドラゴンテイマー』じゃ」
ドラゴンテイマー。
ドン・フリーダムに与する謎のオブリビオン。
彼を倒す事は必須ではなく、また彼のいるのは敵の総大将たるドン・フリーダムとは全く関係ない場所だ。
「戦う必要はないじゃろう……じゃがまぁこのまま見逃すのももったいないじゃろ?」
だが気を付けて欲しい。
ドラゴンテイマーはエイプモンキーやラビットバニーのような特殊な能力こそないものの、『黒竜ダイウルゴス』を召喚するユーベルコードを使う彼は、間違いなくこれまでの誰よりも強敵である。
「特に、注意して欲しいのは、【先制攻撃】じゃ」
ドラゴンテイマーは【必ず先制攻撃】をします。
その際に使うユーベルコードは猟兵側が使うユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)で、それを【猟兵より先に使用して来る】。
この先制攻撃に対抗する方法を用意せず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与える事も出来ず一撃KOとなるだろう。
「何の策や工夫のない場合は、これは防御の術や奇襲・狙撃なども含まれるぞい。勿論、ユーベルコードを用いぬ戦法でダメージを与える事も難しい」
幸いドラゴンテイマーの使用してくるユーベルコードの特徴は予知出来ている。
まずその情報を元にどのように敵の攻撃を凌ぐのか。
その後にどのようにしてユーベルコードを使うのか。
それが重要だ。
「ドラゴンテイマーは単純にドンフリーダムに与しておるだけではないようじゃ……何が狙いであるか、探ってみるのもよいかもしれんの」
この機を逃せばドラゴンテイマーに次にいつ会えるかは不明だ。
戦い倒す事が出来なければ本末転倒ではあるが、出来る限りの情報を得る事も大切かもしれない。
「わしも悲劇はみたくないからのう。かつてない強敵であることは忘れんでくれ。気を付けてくれよイェーガー!」
そしてケーシーはいつもの調子のいい声を潜め、君たちを送り出す。
ナイン高橋
●先制攻撃
下記の内容を、オープニングもしくは「マスターより」にそのままコピー&ペーストしてください。
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敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
====================
ナイン高橋です。
裏のボス、ドラゴンテイマー戦です。
竜って格好いいですよね。
この依頼は難易度:難しいです。判定は厳しめです。
先制攻撃を「どのように」くぐり抜けて、その後に「どのように」ダメージを与えるか
そこが重要な要素になるかと思います。
それではご参加お待ちしております。
第1章 ボス戦
『ドラゴンテイマー』
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POW : クリムゾンキャリバー
【赤き剣の右腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黒竜ダイウルゴスの群れ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD : ギガンティックダイウルゴス
レベル×1体の、【逆鱗】に1と刻印された戦闘用【大型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ : 文明侵略(フロンティア・ライン)
自身からレベルm半径内の無機物を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
イラスト:ハルヨリ
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
緋月・透乃
強そうなドラゴンを呼び出すとは、強そうな相手だね!そんな奴と戦えるとは、ここまで来たかいがあったね!
敵の先制UCには怪力でスプーンを押し当てるようにして防いでみるよ。敵が強いからこそ、自信のある力で防ぐよ!
敵の右腕にスプーンが当たったらすぐにスプーンを手放して一旦間合いをとるよ。そうしないとスプーンを襲う黒竜に巻き込まれるよね。敵のそばにスプーンを残すことができれば敵も巻き添えにできそうだけれど、期待はしてないでおこう。
黒竜が出現している間に再び接近して、戦斧の攻撃を仕掛けて対応させてから、一気に踏み込んで昂破滅命拳を叩き込むよ!
ナイツ・ディン
ダッシュで無謀に飛び出して突っ込む――ように見せかけ、先制攻撃に対しては竜槍『ローア』で武器受け、その後すぐに槍投げで『命中した対象』――ローアを遠くに投げる。ローアには悪いが小さい俺が竜の群れに襲われたらひとたまりもないからな。後で甘いものでも奢ってやろう。
初手を凌いだらそのまま即座に『竜化の騎士』。そのまま激痛耐性、カウンター、なぎ払いで暴れてやろう。
ただしこれは囮。他の猟兵たちが立ち回りやすくするために目立って暴れるのが主目的。まあ半分、竜を操るってのが気に食わないのもあるんだが。とくに紅竜『ディロ』はすっごく苛ついている。
「貴様ごときに使役される我等ではない!喰らいつくしてやろう!」
●重戦士と妖精の竜騎士と
その戦場に最初に現れたのは赤いポニーテールを揺らす緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)と、その横に飛翔し飛び込んできたフェアリーのナイツ・ディン(竜呼びの針・f00509)だった。
「やはり来るか。猟兵」
紫のガスに包まれたオブリビオンは、背にある八枚の翼を羽ばたかせると、爆発的な速度で加速。
一瞬にして攻めてきた透乃とナイツの眼前へと現れると、右腕の赤い剣を振りかざす。
――ガキ、ン!
「ほう」
だがその攻撃は巨大なスプーンとドラゴンランスが交差する形で受け止められていた。
敵の初撃を予想した二人は、それぞれ敵の攻撃を武器受けで受け流す事を主眼に置いていたのだ。
「強そうなドラゴンを呼び出すとは、強そうな相手だね!そんな奴と戦えるとは、ここまで来たかいがあったね!」
「悪いなローア、後で甘いものでも奢ってやろう」
ドラゴンテイマーの赤き剣はただそれだけでも強烈な一撃ではあったが、自慢の怪力と小柄ながらもダッシュによる速度を乗せたスプーンと竜槍は、それを受け止めるに値するだけの威力を持っていた。
そして透乃とナイツはすぐさま『赤き剣が命中した対象』であるスプーンと竜槍を放り投げる。
間髪入れず、【黒竜ダイウルゴスの群れ】が投げたスプーンと竜槍に群がり破壊していく様を二人は目視する。
猟兵側がPOWのユーベルコードを使った際にドラゴンテイマーが先制攻撃で繰り出してくるユーベルコードはクリムゾンキャリバー。
それは赤い剣が命中した対象に高命中高威力の黒竜ダイウルゴスの追加攻撃が発生するものである。
二人はその特性を逆に利用して、初撃を敢えて"受け"、そして攻撃の当たった"対象"を自身から切り離す事で追加攻撃が向かってこないようにしたのだ。
もちろん、この作戦は初撃を受け止めるだけの技量と受けた武器を手放すタイミングと運を持ち合わせていなくては成功しない。
そして成功したとしてもこの段階はまだ"先制攻撃を凌いだ"段階。
強敵であるドラゴンテイマーに有効打を与えるにはさらに一手が必要である。
「ディロ、本気で行くぞ!」
『我に喰われるなよ小童!』
そしてナイツの次なる一手は、ユーベルコード:竜化の騎士(ドラゴンナイト)!
連れている紅竜ディロの理性を代償にする事でドラゴンランスの封印を解くと、ナイツとディロが融合!
その身は一匹の巨大な竜と化す。
「ほう、竜の力を宿すか」
「ドラゴンテイマー、竜を操るってのが気に食わないな!」
「ならばどうする?」
竜の姿となり果敢に攻め込むナイツとディロだが、ドラゴンテイマーはユーベルコードがなくともその実力は過去最大級。
真っ向から赤い剣で立ち会ってくる。
「俺のディロはすっごく苛ついているだ!」
「貴様ごときに使役される我等ではない!喰らいつくしてやろう!」
ナイツは振るわれた赤い剣をその身でわざと受けると、激痛に耐えながらもカウンターで尻尾をなぎ払う。
「ぐっ」
その衝撃で赤い剣は抜けてしまうが、ドラゴンテイマーはナイツの反撃に体勢を崩している。
そう、ナイツの狙い通りに。
この場にはもう一人の猟兵がいる。
「貰ったーっ!」
身の丈を超える巨大な戦斧、重戦斧【緋月】を担いだ透乃がこのチャンスを逃すまいと突進する。
「ぐっ」
「無駄っ!」
ドラゴンテイマーは右腕の赤き剣で迎撃しようとするも、突進力を生かした透乃は重戦斧を片手で大きく振るって剣を弾く。
そして重い斧はその場で柄を放して素手のままドラゴンテイマーに接近するとくるりと一回転。
「昂る闘志で殺し滅ぼす!昂破滅命拳!!」
超高速かつ大威力の、強烈な裏拳をドラゴンテイマーの顔面に叩き込むのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
佐久間・嶺滋
無機物変換はかなり厄介だな……武装はあまり当てに出来ないか?
完全に攻撃を受ける前に【第六感】と【忍び足】も併用しつつ
【残像】を利用して脱出。被害は最小限に抑える形を目指す。
脱出したらなるべく広範囲を巻き込めるように
【マヒ攻撃】【呪詛】【生命力吸収】を重ねた【サイキックブラスト】。
それでも群れが襲ってくる場合は前述の残像回避を利用しつつ、
再度【サイキックブラスト】を撃ち直せるように構え直す。
UCで攻撃する時はなるべく不意打ち出来るように【暗殺】も意識。
ドラゴンテイマーをできるだけ巻き込めるようにする。
「文明侵略とはいうが……どちらかというと懐古趣味に見えるのは気のせいか?」
※アドリブ・連携可
国包・梅花
無数の黒竜を捌き切ることなど到底不可能
ましてや合体されてはドラゴンテイマーと戦うどころではないでしょう
しからば私は「紅千鳥」にて加速しドラゴンテイマーへと向かいます
基本的に黒竜は無視…というより戦闘は避け、加速を頼りに振り切るつもりです
どうしても立ちはだかるものだけを斬り、なんともなれば黒竜もまた地形として【踏みつけ】【ジャンプ】し
一気に接近しドラゴンテイマーへ一撃見舞うとしましょう
たどり着けたらば黒竜が追いつくまでにありったけの斬撃を叩きこみまする
この【早業】、強敵相手に通じるか勝負と参りましょう
ディスターブ・オフィディアン
第二人格で行動
◆心情
「あなたのたくらみ邪魔させていただきます」
「はてさてそれでは、一策献上ご覧講じろ」
◆先制対策
オルタナティブダブルで第二人格を呼んで囮とし、本体の第一人格が暗殺を仕掛ける
最初は第二人格で対峙、ダイウルゴスに対しては適当な近代兵器(ロケットランチャーや携行式ミサイル)で反撃しておこう。折を見て煙幕で姿を隠しオルタナティブダブル、本体は第一人格に切り替え、呼び出した第二人格と入れ替わる
呼び出した第二人格は囮として敵を挑発しおびき寄せ、その隙に本体は煙に紛れて目立たないようドラゴンテイマーへと接近、全力魔法&属性攻撃での騙し討ちだ
「格上殺しはだまし討ちに限るな――堕ちろ」
ハヤト・ノーフィアライツ
どれ、それじゃま頑張りますかね。
【野宿の友】のテントを持って戦場へ。
出会い頭に【早業】、【怪力】を駆使して目眩ましに広げたテントを【投擲】し、奴のUCの妨害を試みる。
同時に、指定UCで足元の地形を破壊。自身は【迷彩】で姿を隠し移動。
【戦闘知識】を駆使して、【ダッシュ、ジャンプ、空中戦】等で間合いを詰め、
【視力、聞き耳】で動きを見極め、【早業、鎧無視攻撃、串刺し、2回攻撃、怪力】を駆使してレーザーブレードで指定UCを撃ち込む。
接近戦では【戦闘知識】で予測を立て、【視力】で見極め、【早業】での回避、または【グラップル】で受け流しを試みる。無理なら【武器受け、激痛耐性】で耐える。
アドリブ、連携歓迎。
ノイ・グランガイオス
敵の実力から考えて、数は相当なもんや。しかも、大型。
となると、戦場はドラゴンだらけ、言うてドラゴンかて背中や尻に
目はついてへんから、障害物だらけの死角だらけや。
【ダッシュ】【空中戦】で群れに飛び込んで【地形の利用】で
死角に回り込みつつ【グラップル】で掴んで【投擲】で投げたり
【踏みつけ】て【吹き飛ばし】たり
熱エネルギーは温存しつつドラゴンを引っ掻き回す!
何も全員倒す必要あらへん。どーせこっちの意図に気付いたら
合体を狙いおるやろ
その隙にテイマーの奴に熱エネルギーを全開で乗せた
一撃をくらわせて離脱するで!
「猟兵なめんなや! グラン・ファイヤー!」
●多重人格にサイキッカーに剣士に星の旅人にスーパー系に……。
「どれ、それじゃま頑張りますかね」
「あなたのたくらみ邪魔させていただきます」
次にドラゴンテイマーの前に現れたのは5人の猟兵だった。
しかし数で劣ろうともドラゴンテイマーは臆する事などなく、先制攻撃で襲撃者を除去しようと右腕の赤い剣を持ち上げる。
「おっと、これでも食らいなっ」
そこへハヤト・ノーフィアライツ(Knight Falcon・f02564)が普段使っている野宿の友の一つ、簡易テントを広げて目くらましに投擲。
当たり前のようにドラゴンテイマーの赤き剣に真っ二つに一瞬で斬り裂かれ、そして追撃の黒竜が木端微塵に破り捨てる。
「ギガンティックダイウルゴス」
さらに何事もなかったかのように戦闘用【大型ダイウルゴス】を多数召喚すると、猟兵達を一掃しようと黒竜をけしかける。
だが、ほんの一瞬ではあるが、確かにそのテントはドラゴンテイマーから猟兵達の姿を視界から隠す事は出来たのだった。
「はてさてそれでは、一策献上ご覧講じろ」
他の猟兵より一歩だけ前に出ていたディスターブ・オフィディアン(真実を 暴く/葬る モノ・f00053)がロケットランチャーを構え、そして煙幕弾をばらまきながら反撃する時間を稼ぐだけの隙が、そこにあった。
「『-charge up-』最大出力で行くぜ!コイツを食らったらタダじゃ済まねぇ…ゆっくり地獄で後悔しな!」
さらにテントを投げつけたハヤトはユーベルコード:チャージアップ・ブレイクをドラゴンテイマーではなく、猟兵達の足元に対して発動。
「ファイア!」
「吹っ飛べぇっ!」
ディスターブのロケットの爆風と煙幕、ハヤトの全力のキックによる花の足場の破壊が周囲の視界を遮る。
「文明侵略」
視界を塞がれたドラゴンテイマーだが、追撃の手が止まる事はない。
さらにユーベルコードを重ねて、周囲の花びらと残骸を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換して煙幕や爆炎の中にいる猟兵達を食らいつくせと命令を下す。
「無機物変換はかなり厄介だが……その全てを影響下における訳ではないようだな?」
だがその攻撃を受ける前に爆風から逃れ出てドラゴンテイマーの動きを注視していた猟兵がいた。
佐久間・嶺滋(想葬の黒影・f00774)。
影使いのサイキッカーである嶺滋はいつの間にか粉砕された足場から転がり出ると身を低くしたまま両手から高圧電流を放ち、チャージ。
さらにその電流に影と呪詛の力を練り混ぜて黒き稲妻を、ダイウルゴスの群れに向かって放つ!
「文明侵略とはいうが……どちらかというと懐古趣味に見えるのは気のせいか?」
激しいスパークが戦場にいる100を超えるダイウルゴスの群れの間に走り暴れる。
ユーベルコード:サイキックブラスト。呪詛、マヒ攻撃、生命力吸収付き。
広範囲攻撃を優先したその攻撃はダメージ自体は拡散してしまいそれ程期待出来るものではなかったが、感電によるマヒと雷鳴による一時的なスタン作用、そして生命力吸収が動きを鈍くさせる。
「ブースター装着! 高機動モードでいくで!」
「力、技量の差は術にて補いますれば。長くは持ちませぬゆえ、これよりは瞬き禁物ですよ!」
今こそ好機と見た、ノイ・グランガイオス(ごっつウォーましん・f08595)と国包・梅花(妖刀乱花を舞わす・f15283)がダイウルゴスの群れを突破しようとドラゴンテイマーの元へユーベルコードを起動し跳び込んでいく。
「かーっ!右見ても左見ても、何処もドラゴンだらけやないか!」
「上も下も、ドラゴンばかりではありますね」
煙幕と爆風で列を乱し、サイキックブラストで隙を見せた黒竜達。ノイと梅花はそんな竜達と真っ向から戦う気はさらさらなかった。
(言うてドラゴンかて背中や尻に目はついてへんから、障害物だらけの死角だらけや)
ドラゴン自体の巨体、煙幕爆風足場の残骸による死角。
そしてサイキックブラストによるマヒが効果的に作用して、二人は最低限邪魔な竜だけ殴りつけるか斬り裂くかで除けると、逆にダイウルゴス達を足場に踏みつけてドラゴンテイマーの元へ強襲する。
「融合せよ」
ドラゴンテイマーもすぐに対応し、群れのダイウルゴスを合体させていき1体の巨大なダイウルゴスに変化させてさせていく。
「悪いが、これでも食らってしまえ」
だがその瞬間、ディスターブが背後からドラゴンテイマーに一撃を打ち込む。
「なに……?」
前を見ればロケットランチャーを構えているディスターブがまだいる。
いや、あれはユーベルコード:オルタナティブダブルで作り出されたもう一人のディスターブ!
「格上殺しはだまし討ちに限るな――堕ちろ」
全力魔法&属性攻撃での騙し討ちがドラゴンテイマーに撃ち込まれる。
「猟兵なめんなや! グラン・ファイヤー!」
さらにダイウルゴスの合体によって開けた道にノイは待ってましたとばかりに熱エネルギー全開!大出力ブースターを点火してドラゴンテイマーの元へ突撃し一撃を食らわせる。
「この早業、強敵相手に通じるか勝負と参りましょう」
明るい緋赤色の花びらの梅をその身体の周りに纏う梅花が、反応速度とスピードを爆発的に増大させた加速モードでの斬撃をドラゴンテイマーに乱れ撃つ。あとの攻撃は考えず、体力の続く限りを攻撃に転換する。
「ぐっ……!」
配下の竜を躱され、直接攻撃を受けたドラゴンテイマーはよろけるも、まだ倒れない。
「待たせたな」
しかしここでハヤトが満を持して接近戦が出来るだけの距離まで詰めてきた。
「とった!」
ドラゴンテイマーの右腕をグラップルで掴みあげると、逃がさないようにその身体を拘束。
「終わりだ」
嶺滋の集束させたサイキックブラストが、ドラゴンテイマーの身体を貫き、その身を灼き尽くすのだった。
大成功
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