バトルオブフラワーズ⑬〜自由への責任~
●自由の代価
グリモア猟兵スフィーエ・シエルフィートは何も言わずグリモアを輝かせると、一人の女を映し出した。
何処か神仏を思わせる台座に乗ったその女は――全裸だった。
「……中々に破廉恥な見た目であるが、彼女はこの世界のオブリビオン・フォーミュラ……つまり、親玉だよ諸君」
頬を僅かに染めながら、スフィーエは集まってきた猟兵達に気まずそうに語り出した。
「君達の活躍によって最終決戦、敵はコイツ、ドン・フリーダムだ。例によって例の如く、一筋縄ではいかない相手だから注意してくれたまえ」
スフィーエの説明によるところ、ドン・フリーダムには三つの能力があるという。
それは、力に優れた者にはあらゆる攻撃を無力化する障壁を張り、強力無比な赤べこの大砲で攻撃してくる力。
敏捷に優れた者には花の足場をも吹き飛ばす暴風を嗾けてくる力。
そして魔力などに優れた者には対象のユーベルコードの弱点を指摘し、死角から確実に反撃してくるマシンを生み出す力。
それが意味することは即ち。
「今までの三幹部の全ての力を備えている。ラビットバニーの障壁に、ウインドゼファーの単純にして強力な風、エイプモンキーの対ユーベルコード……クレイジーだろう?」
クスリと笑いつつも、ドン・フリーダムの脅威に冷や汗をかきつつ語りながら。
ピシリと指を立てて、優雅な微笑みを崩さずに対策を語り始めた。
「だが付け入る隙だってその分だけあるのさ」
絶対無敵のバリアは何かしら感情を揺さぶる何かで解除される――しかも、ドン・フリーダムの基準もまたラビットバニー同様に、非常に緩い。
足場を吹き飛ばす暴風だってウインドゼファーと同じ――初撃を凌げば反撃の機会も十分に生まれよう。
ユーベルコードの弱点を突く力だって、それ以上の理屈で上回れば無力化されるのだ。
「長所を併せ持つ代わりに短所まで一緒に持ち込んじゃあ、ね」
それでも、その得意手を以て先んじて行動してくることに変わりなく。
何かしらの対策を以て凌がねば一方的にやられてしまうだろう――当然、凌いで反撃に移ったとしても幹部達を素の力でも上回るのだから油断は出来ないと語る。
「苦戦は必至……なんて言ってても、君達なら割と容易く決めてしまいそうだけれど」
肩を竦め冗談めかしていても、確かな猟兵達への信頼をスフィーエは語りつつ。
彼女は両頬を叩いて気合を入れ直すと、グリモアの転送結界を作り上げながら最後にこう締めた。
「自由には必ず責任が伴う。責任無き無秩序を作り出そうとする自由なら、それを阻止される責任もあることを……履き違えた彼女に教えてやってくれたまえ。頼んだよ」
裏山薬草
●注意!!
敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
加えて、ドン・フリーダムは使用する能力値別に違う対処が必要です。これらに対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
POW:絶対無敵バリアを展開します。エモいものを見せれば無効化できます(エモいの基準はラビットバニーと同じ)。
SPD:風で足場を崩してきます。
WIZ:猟兵のユーベルコードの弱点を見抜き、確実に反撃するマシンを作り出してきます。 その反撃マシンに反撃する方法を考えなければいけません。
これらの能力はそれぞれ「ラビットバニー」「ウインドゼファー」「エイプモンキー」と同じですが、ドン・フリーダムは彼ら以上の実力者です。
どうも、裏山薬草です。
説明不要ですね、この世界のオブリビオン・フォーミュラとの決戦です。
オープニングでも説明した通り、三幹部全ての能力を持っています。
先制攻撃をどう凌ぐか、屁理屈をどう返すか、エモい何かを行うかなど、皆様の扱うユーべルコードの能力に対応したユーベルコードに対して何かしらの対策が取られていなければ問答無用で「失敗」になります。
また単純なユーベルコード自体での対応、もしくは複数のユーべルコードでの対応もまた「苦戦」は免れませんのでご注意ください。
しかし対策を潜り抜けてもドン・フリーダムは超強敵です。
普段よりプレイングボーナスは発生しにくいのと、苦戦は多めになると思います。
ご了承の上、プレイングをお願いします。
それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
最終決戦も頑張っていきましょう。
裏山薬草でした。
第1章 ボス戦
『ドン・フリーダム』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:由依あきら
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
胡・翠蘭
あらあら、破廉恥な御方ですこと
自由にはあらゆる責任も付き纏うもの
それに、誰しもの欲望が叶う世界だなんて――そんなの、つまらないわ
【WIZ】
まずは激痛耐性、そして第六感と野生の勘で攻撃警戒を
姿を隠すだけでは「温度と音」で見破られてしまいますが…
周りの温度と自分の体温を混同させるよう、寒暖調整と防具改造を施し、音は忍び足で消させて頂きます
他に付着するものがあれば一緒に透明にしますわ
そうして…UCの手段が封じられなければ、マヒ・毒・呪詛を練り込んで、傷口を抉る様に
死角の位置に潜み近づき、暗殺するように攻撃致しましょう
一筋縄ではいかないのは承知ですが…さて、いかがでしょうか…
※アドリブなどお任せ
●自由と自由
「自由にはあらゆる責任も付き纏うもの……その覚悟はお在りで?」
「負う自由もありますですの。私は負わない自由を選択させて頂きますわです」
全てをひけらかした裸体の前に、着物に肌を隠した女が向き合った。
仮面に隠された唇と、露わになっている唇を互いに歪める姿は、対照的な、されど交わらぬ向かい合わせ。
「それにしても……破廉恥なお姿ですわ」
舐めるような眼差しと甘く響く胡・翠蘭(鏡花水月・f00676)の言葉にドン・フリーダムは恵まれた肢体を隠そうともせず、堂々とひけらかし嗤う。
「何いうてんねんですわ。これこそホンマにフリィ~ダムッな人類のあるべき、ネイキッドやっちゅーねんですのよ」
「普段は隠されているから、露わになった時が……ふふ」
――アナタの部下は分かってらしたのに、残念ですわ。
その言葉を口に出したとて平行線――もう戦いは始まっている。
扇を口元に充てて黒髪を揺らめかせ、舞い散る花々を霞のように自らの身を溶け込ませ身を隠す。
それをドン・フリーダムは頷くと偵察機めいた何かを取り出した。
「姿を隠しましたですのね。ですが単純、熱と音を感知するこのドローンさんで手に取るように分かりますです……何とぉ」
――透明になろうと熱と音を感知されれば一発でアウト。
ならばと翠蘭は忍び足で音を消し、温熱を紛らわすように服へ調整を施していた――これでは、いくらそれを追っても追えず。
密やかに、花霞が立ち込める中を息を顰め――背後からふんわりと、その身体に扇に仕込まれた妖刀の刃を吸い込ませた。
「……お見事ですわ」
仕込まれた魔毒に身体を犯され、血の気が引き仮面の下から喀血をしながらも。
「がっ……」
花弁に当たり反射するレーザーで、翠蘭の腹部を貫いていた。
それは……差し込まれた刃を筋肉を引き締めることで捕え、己諸共翠蘭の身体を貫く道。
「刺違える覚悟という自由を選択させて頂きましたですわ」
苦戦
🔵🔴🔴
仁科・恭介
※アドリブ、連携歓迎
【携帯食料】を口に放り込み【学習力】で観察開始
UC対象をドンに設定し赤べこキャノンに反応できるよう【ダッシュ】を準備
門番達は貴女を護ろうとした
それを超えて私は(途中泣いてしまったが)来た
爆風の中を突き進む
出来るだけ避けるが一発くらいなら細胞達が頑張ってくれる
ここで倒れたら門番達に失礼だ
全力をもって貴女に挑む事で門番達に応える
「なぜ倒れないかって?もう察しているだろ。貴方なら」
「その姿は自信の現れだろ。ならばそれを超えようか」
「貴女に全力攻撃する。受けてくれるかい?」
ドンを見つめ隙を伺いながら間合いを詰める
【残像】を残すほどの【ダッシュ】で【鎧無視攻撃】を乗せた斬撃を狙う
●熱き自由への一撃
「あら、あら、あら。何故に倒れないのですます」
「何故? ……貴女になら、その答えはもう分かっている筈だ」
放たれた大砲――赤べこのどこかコミカルな見た目に反してその威力は強力無比。
猟兵達の記憶に新しき怪人の放つそれと同じ、だが威力は更に強く――爆炎の中、既に倒れても可笑しくない身体で歩を進める仁科・恭介(観察する人・f14065)の姿があった。
確かに痛い――だが、この沸き立つ細胞が叫ぶ。
一発ぐらいなら耐えてやる、だから今こそ翔けろ、答えろと!!
「――彼女達は貴女を守ろうとしてきた。私は涙ながらに超えてきたよ」
恭介は故に駆け出す――幾度となく放たれる大砲の弾を、巧みに躱しながら走る、走る。
熱と煙が視界を閉じ込めても、匂いを乱しても、心が――細胞の湧き上がりが、自由なる首領の場所を導いてくれる。
爆風の中を破り、刀を振り下ろす――しかし、それは首領の纏う障壁が阻む。されど彼は押し込むように体重を掛ける。
「だからこそ貴女に届かせる。それが私からの彼女達への報いだから」
「まあまあ素敵です?素敵ですねだわ。なんてエモォォッショナルッなのです。私のバリアはボッロボロ!」
――敵を乗り越え、傷を乗り越え立ち向かう姿の熱きことか。
弱点すらも同じな自由の首領は破られる障壁を犠牲に刃を逃れつつ。
「その姿は自信の現れだろ。ならばそれを超えようか」
恭介はそれでも怯まず、総身から沸き立つ闘志が舞う花々を歪めながら、刀を構え宣言する。
「貴女に全力攻撃する。受けてくれるかい?」
「受けないと言っても貴方は全力で来ますですわね。どうぞどうぞご自由に。シたいことを好きなだけ、それこそ私の理想世界でございますですわですわ」
――であるならば、返事は最早不要。
大砲の一撃を遺した影に受けさせ、追撃の砲弾を切り伏せて。
その心に、兎頭と西風を浮かべ――自由への熱き一閃を、剥き出しの腹部へ刺し込むのであった。
成功
🔵🔵🔴
レフティ・リトルキャット
※詠唱省略やアドリブOK
【猫風の陣】
うにゃー。
…にゃんというか反応に困るにゃね?はいはいフリーダムにゃ?
まぁ僕もある意味裸族だけどにゃあ。
僕は猫変身あっての戦闘スタイルだから先ずは変身できないと何もできないのにゃあ…。
猫変身前は、あえて風に吹き飛ばされて変身の時間を稼ぎ、
猫変身後は、髭感知で風や動きを見切り、2代目様の力で纏った風と敵の暴風をぶつけ滑らせて、波乗りならぬ風乗り戦法。
直接的な攻撃は肉球や爪で受け捌き、防御や回避に成功して同じ力を返す条件を満たせば、暴風を乗せた肉球バッシュや左のねこぱんちで反撃していくにゃあ。
…捕まったら身の危険もありそうにゃね。長居せずモフられる前に逃げるにゃあ
●モフモ・フリーダム
「は、反応に困るにゃあ……」
「困るも自由。欲情するも自由やっちゅーねんですのよ子猫ちゃんですわ」
レフティ・リトルキャット(フェアリーのリトルキャット・f15935)は一糸も纏わず、舞う花弁だけが何故か都合よく際どい部分を隠す姿の敵から目を逸らした。
ある意味では自分も近いのかもしれないが、と思いつつもドン・フリーダムは隠す気もない両腕を広げて風を吹き荒らさせた。
「さてさて吹けば飛びそう妖精さん。早速吹き飛べ!ですますの」
「うにゃああぁぁっ!?」
自分の戦闘スタイルは変身を行ってから――故に変身しなければならない。
ある種変身ヒーローの悩みの種というべきか、言うが早いかドン・フリーダムの吹かす風を敢て受けて時間を稼ぐ……とはいうものの。
吹き荒れる暴風の勢いと指向性たるや恐ろしく、ただ吹き付けているだけなのに四方八方から圧し潰されそうな――それでも、意識すら吹き飛ばされるギリギリで子猫の姿に転じ、纏う風でそれを和らげれば。
巻き起こす風に乗りこなすように舞いながら――この血脈に受け継がれし呪いの、その二代目の武人の力を宿して。
「にゃん、にゃにゃにゃにゃにゃーっ!!」
「おうっふなんとも早い猫パンチ!私の裸が傷だらけ、猫灰だらけ!ですわぁっ」
ドン・フリーダムのビンタを前脚で叩き落とし、じゃれてくるような手や風を躱せば――条件、即ち満ち足りて。
ドン・フリーダム自身の暴風をも纏わせた肉球と左前脚の必殺の殴打が幾度となく彼女の身体を打ち据えるも。
「地味に派手に痛いですます子猫ちゃん! お詫びのモフモフ欲望、私に満たしてくださいなですわ」
「ふにゃあああっ!?」
これだけの攻撃を加えておけばもう十分だろう。
身の危険も感じるしあとはモフられて酷いことになる前に逃げる――と思いきや。
初撃のダメージが思いの外あったのか、僅かにモフられてしまうのであった……
苦戦
🔵🔴🔴
ベスティア・クローヴェル
※アドリブ歓迎
我慢しなくていい、か
その言葉に甘えさせてもらおうか
私は好きなように生きて、少しでも多くの人を救う
そしてあなたは、私の自由の為に理不尽に死ね
盾をタワーシールド型に変化させ、
その後ろに隠れて風を防ぎながらUC「大いなる冬」を使用
足場が崩れ、花弁が舞うならば凍らせて繋ぎ止め、
足場が無ければ、空気中の水分を凍らせて足場を構築
そうして一歩一歩確実にドン・フリーダムに近付いていく
吹雪と暴風が吹き荒れるこの場所では、風の流れは最早読めない
であれば、周囲にはよく注意することだ
吹き飛ばした足場が片っ端から凍り付き、鋭い刃になっているのだから
そしてこの寒さの中で、服を着ていない事を後悔するといい
●フリーダムヴェトル
「我慢しなくていいなら、その言葉に甘えさせてもらおうか」
「まあまあ何と素敵なお言葉!わたくしの心もいいねリスの嵐!」
言葉の交わし合いは、花々の舞う中に新たな風を生み出すように。
その証拠に二人の間を繋ぐ花々は荒れ狂って踊り、ドン・フリーダムとベスティア・クローヴェル(諦観の獣・f05323)に冷たくも優雅な闘志のぶつかり合いを示した。
「そう。私は好きなように生きて、少しでも多くの人を救う――そしてあなたは、私の自由の為に理不尽に死ね」
「何と素敵な死刑宣言ですわ。それではあなたは私の自由の為に、理不尽にオサラバしてくださりやがれですます」
自由と自由、互いに交わらぬ行く末ならば、互いに貫き通したが正義。
仮面の下にけたたましき笑いを挙げて、ドン・フリーダムが嗾ける暴風を塔の如くおっ立てた盾の裏側でベスティアは耐える。
気を抜けば盾諸共吹き飛ばされる――それでも、彼女は耐えて耐えて耐え抜きて、暴風に抗う冷たき風を作り出す。
「まず一度」
暴風の副次効果――花々の足場を崩す力を、氷の繋ぎ手が留めて、彼女の足場を保ちつつ。
足場無き場所すらも凍てつかせる絶対零度が、吹き飛ばされることなき足場を作り出しつつ。
冷たく、そして丈夫なその足場を一歩一歩踏みしめながら。
狼が如き静かな唸りを挙げつつ彼女はドン・フリーダムの元へと迫る。
「そして二度」
暴風と吹雪がぶつかり狂いて吹き荒ぶ――乱れ乱れた気流は最早誰にも予測もつかず。
ただ凍てつく花弁は鋭き刃となりて、剥き出しの素肌を刻む――叫ぶ声すらも冬風の中に於いては掻き消され。
「そしてこの寒さの中で、服を着ていない事を後悔するといい」
一糸も纏わぬ肌を凍てつかせ喰らいつく凍気は、狙った獲物を逃さぬ狼の如く。
花弁と大気の塵を凍てつかせた氷の刃突き立てられる姿を見やりながら、白き狼は静かに一言告げた。
「――三度目のこの冬で、死に絶えるべき」
大成功
🔵🔵🔵
アウル・トールフォレスト
不思議なおねーさん…裸で恥ずかしくないのかな?
でもコレで最後の戦い!容赦はしないからね、おねーさん!
無敵バリアには、ウサギのおねーさんから学んだことを!
心にグッとくる、とびっきりの笑顔!
バリアを解いてくれたら、嬉しいなぁって、おねだりしてみる!(純真無垢且つあどけない瞳で見つめながら)
バリアが解けた後は、足場から飛び降りる!足場を盾にしながら、攻撃から逃げる意味もあるけど…
――あの花の足場じゃ、わたしには小さすぎるから
【深緑、底知れぬ恐怖を育め】を発動
見下ろしながら、力任せに全てを薙ぎ払う
こうなったら、もうおねーさんからの攻撃は気にしない…蟻さんが噛み付いてくるようなものだもの。平気だよ
●彩、底知れぬ自由を掲げて
「おねーさん……裸で恥ずかしくないの?」
「恥じることなど何処にありますのですの」
アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)は自由過ぎる格好に疑問を覚えながら無邪気な少女のように問う。
すれば問われたドン・フリーダムは手足を広げ、高らかに笑う――何とも不思議な人だけど、アウルはそれこそ何者をも魅了するような極上の笑顔を浮かべ。
「でもコレで最後の戦い! 容赦はしないからね、おねーさん!」
「勿論わたしちゃんも容赦なしでございますですわ!!」
その笑顔に答えるように、ドン・フリーダムは赤べこの大砲を構え、その身の回りに何者をも弾く障壁を広げる。
まずはこれを破らなければならない――うさぎのおねーさんから学んだことを今こそ活かす時!
「このバリア……解いてくれたら、嬉しいなぁ」
「なんでやねんですわ」
「……ダメ?」
極上の笑顔を崩さず純真無垢なる瞳で見つめ。
思わず障壁に揺らぎを見せても屈さずにいても……ダメ押しのあどけない瞳に見つめられてねだられてしまえば。
「はぅわっ! でっかい子からの可愛いおねだり、エモさの嵐がきゅんきゅんでして!?」
障壁は崩れ、それを好機にとアウルは花の足場を盾代わりに飛び降りるが。
「おおっと、逃がしませんわ!!」
そこはそれ、障壁を解除したとはいえ攻撃力は一切劣らず――絶え間なく放たれる砲弾の爆発がアウルの身を包み焼き焦がす。
硝煙を身体から吹き上げながら、その深緑を、黄金へと輝かせ。
「うっ……やっぱり……今のわたしじゃ物足りないかぁ」
――輝く瞳から一瞬で可愛い少女の姿は変わった。
高き森(トールフォレスト)を表すいと高き怪物の姿――ドン・フリーダムも恐怖し大砲を解き放つも、
「ぜんぜん平気だよ……蟻さんに噛まれた方がまだ痛いよ」
滝の如き声が響き、笑いが花々を震撼せしめ。
嵐の暴力宿す爪が、剥き出しの肌を強かに薙ぎ抉るのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
胡・翠蘭
ふふ…うふふ
猟兵の皆様との戯れ、楽しまれていらっしゃいますか?
…それはなにより。
では…今一度、わたくしに付き合ってくださいませ
【POW】
弱点はエモい、でしたわね…
まずは反撃のキャノンに警戒し防具改造と激痛耐性
直撃予防に第六感で見切り防御、回避の備えを
ドン・フリーダム様
貴女様の鋭く熱い一突きをこのナカに受けてから……胸の高鳴りと、ナカ(レーザーを受けた腹部を撫でながら)の疼きが止みませんの…
欲望に忠実にあれ――そのように致しますから、どうぞ…愛しては、頂けませんか
と、迫真の愛の演技と言いますか…エモい、かしら…
崩れましたら、UCで追い打ちと、近付きマヒ毒の鋼糸で切り裂いて差し上げたいですわね
●一文字違いやっちゅーねんですのよ
戦いは非常に接戦の様相を呈し、その緊迫感を打ち破らんとするが如く響く笑い声があった。
「ふふ……うふふ」
袖を花々の中で靡かせる姿は胡蝶の如く――翠蘭は頬を紅潮させて、ドン・フリーダムにどこか熱く、甘い吐息を漏らすように語り掛けた。
「猟兵の皆様との戯れ、楽しまれていらっしゃいますか?」
「もちろんでごぜーますですわ。何て素敵なフリィダムッ、これこそ正に自由への闘争ッ!」
「それはなにより。では……今一度、わたくしに付き合ってくださいませ」
言葉の意味は自由過ぎてもその調子と興奮だけは色濃く――舞う花弁の甘ったるい香りが、ほのかに興奮と昂ぶりの僅かにすえた匂いをも運ぶ。
その中で自由の首領が放つ大砲の爆風の硝煙が混じり、耐え難くも高ぶる匂いを漂わせ、翠蘭は熱風を躱しながらも徐々に焼け焦げていく着物から滑らかな肌が覗き始める。
「ドン・フリーダム様」
「何でございますわ」
「貴女様の鋭く熱い一突きをこのナカに……熱く激しい愛を身体に受けてから……胸の高鳴りと、ナカの疼きが止みませんの……」
熱風に侵され、覗く肌にすらも熱の紅が差す中に――翠蘭は、先ほど穿たれた腹部を湿っぽく撫で上げて潤ませた瞳を近づける。
花弁にも劣らぬ美しき艶めいた唇を震わせながら、仮面越しの唇に重ねるように近づけていきながら熱く、湿り気を帯びた吐息と共に囁き。
「欲望に忠実にあれ――そのように致しますから、どうぞ……愛しては、頂けませんか」
「おうっふ何とも言えぬ一文字違い。ここまで言われて据え膳喰わぬは自由の名折れ、ヘイカモン!」
そこで纏う障壁が霧の如く消え去ってしまえば――それこそは、部下との戦いの再現。
舐めまわすかの如き視線が、汗滲む肌を焦がすように刺激し、自由の首領の身体を激しくのけぞらせた。
「それでは――もっともっと、愉しみましょう。骸の海へ溶け込むほどに……」
苦戦
🔵🔴🔴
水心子・静柄
欲望を解放して全裸とは…簡単に言うと痴女っ事かしら?それにしてもまたエモいとか面倒だわ…もうあなたの為にエモい事やって上げるんじゃないからね!(ツン)
………………(失敗したら無表情で若干顔を赤くする)
(何事もなかったように)さてと赤べこキャノンね、それが命中率か攻撃回数重視なら多少の被弾を覚悟で近づくわよ、見切りと第六感と野生の勘で致命傷にならないようにずらして最短距離で近づいて居合で斬る!攻撃力重視なら多少遠回りしても、同じく見切りと第六感と野生の勘で直撃は避けて近づいて居合ね。まぁ遠距離相手に近距離の射程なんて誤差よね、なら一撃の威力を重視するわ!
●ツァンディレ
戦いは正にクライマックス、身体を震わせて新たな障壁を展開した自由への首領に掛けられた声があった。
「欲望を解放して全裸とは……簡単に言うと痴女ってことかしら?」
水心子・静柄(剣の舞姫・f05492)は隠す気を骸の海へ置いてきたとしか思えない自由の首領の恰好に溜息を吐きつつ。
それでも広げられた障壁を前に、まずはそれを崩すべき訴えを行うことにし。
「はぁ……エモ?だっけ。面倒だわ……もう、勝つために仕方なくですからね。あ、貴女の為にするんじゃないんですからねっ!!」
これは。
「……」
二人の間に流れたのは気まずい沈黙であった。
ドン・フリーダムの認識が正しければ、これはいわのゆるツンとデレの……
「忘れて」
「……おぅっふでやがりますですわん」
僅かに頬を染める静柄に対しこくこくと頷き同意を示してはいても、自然と消え去った障壁は何よりも雄弁で。
仕切り直すかのように立ち向かっていく静柄に対してドン・フリーダムは担いだ赤べこの大砲から幾度となく砲弾を放つ。
(これは回数重視ね……)
だが一発一発が熟達した猟兵の全力の一撃に匹敵する。
それでも彼女は砲撃を見切り、時に勘を駆使しても――それでも尚、襲う爆風の熱は身を焦がす。
しかし覚悟の上だ――弾幕が如き砲撃なら、多少の被弾は覚悟して、最短距離で突っ切る!!
「ハァァァッ!!」
そうして捉えた怪人に対し、腰に提げたる脇差の刃をすれ違いざまに一瞬だけ閃かせ通り過ぎ。
刃のヴィジョンを捉えられる前に、音をも超えた速さの払いが血糊を消し飛ばし、刀身が鞘に納められる音が微かに鳴りて。
「……ある意味、私も全裸で対抗したものだわ」
「まぁフリーダムッ! それでやられるなら……本望、ですわぁぁあーっ!!」
――脇差のヤドリガミである彼女にとって、刀身をさらけ出すことは恥じらい。
それでも、極限まで見せたくなくも恥じらいを振り切り放たれた閃きが――また一つ、自由への首領を骸の海へ還すのであった。
成功
🔵🔵🔴