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バトルオブフラワーズ⑫〜見据えるその先には〜

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ドラゴンテイマー

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 システムフラワーズにて敵の幹部、ウインドゼファーを倒し、戦場は最終局面へと差し掛かっていた。
 グリモアベースにて戦争に協力してくれる猟兵をエコリアチ・ヤエ(悪魔の呼び声・f00287)は募っていた。
「ドン・フリーダムの宣戦布告のような放送は聞いただろうか? だが今はやつと同じぐらい気になる存在が確認されている」
 それはドラゴンテイマーと名乗る謎のオブリビオン。紫のガスに包まれた体と六枚の翼。そして赤き剣でできた腕を持ち、『黒竜ダイウルゴス』というものを召喚する能力を有している。
「現れた場所はシステム・フラワーズの中枢から少し離れた場所。おそらくこのオブリビオンはドン・フリーダムを倒してしまった場合、すぐさま行方をくらますだろう」
 だからその前にこのドラゴンテイマーというオブリビオンを倒して欲しいのだという。
 このドラゴンテイマー、なぜかグリモアを求めている。何を目的としているのかは未だはっきりしていない。答えを聞き出せるかはわからないが、オブリビオンである以上放置するわけにも行かないのが現実だ。
「ドラゴンテイマーは非常に強い力を持っている。舐めてかかればただじゃ済まないだろう」
 敵は必ず先制攻撃を仕掛けてくるうえ、単純な戦闘力も相当なものだという。ただ突っ込もうものなら何もせず敗退させられるほどの力を持ち合わせているため、綿密な作戦が必要となるだろう。
「頑張れば必ず倒せるとも言い切れないほどの強敵だが、どうか力を貸して欲しい」
 エコリアチは転送ゲートを開き、猟兵を送り出す準備を行う。
「できれば倒してこい。だが難しければせめて生きて帰ってくるのが条件だ。頼んだぞ猟兵」


鬼騎
戦争シナリオです。大変強敵ですので心してかかってください。
よろしくお願いします。
====================
 敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
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第1章 ボス戦 『ドラゴンテイマー』

POW   :    クリムゾンキャリバー
【赤き剣の右腕】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黒竜ダイウルゴスの群れ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ギガンティックダイウルゴス
レベル×1体の、【逆鱗】に1と刻印された戦闘用【大型ダイウルゴス】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    文明侵略(フロンティア・ライン)
自身からレベルm半径内の無機物を【黒竜ダイウルゴスの群れ】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:ハルヨリ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ニコラ・クローディア
初っ端からブっとばしていこうじゃねえか
祖龍、顕現ッ!
先制攻撃は竜の群れによる攻撃とみた
拠点防御、オーラ防御、激痛耐性でもって耐えきらせてもらおう
何、耐える時間を稼ぐのはお手の物よ
故にそちらの先制攻撃は望むところ
――ヤられればヤられるほど、オレサマのリジェネ能力と戦闘能力は増加するからなぁ!
「グリモアを求めているらしいなぁ、ドラゴンテイマー」
オレサマもグリモアについて無知な部分は多い、何か情報を口にしてくれればありがたいが
「トカゲに堕した竜を操る程度で祖より続く我が龍の血脈を下せるなどと思いあがるなよ、オブリビオン!」
基本戦略は懐へ踏み込んでの格闘戦
「その右腕、容易く振るえるとは思うな!」



 ニコラ・クローディア(龍師範・f00091)は咲き乱れる花の道の上を堂々と歩いていた。
 システム・フラワーズの中枢から外れた先、歩みを進める先に佇んでいたのは禍々しい雰囲気を放つ一人の男。オブリビオン『ドラゴンテイマー』だ。
「グリモアを求めているらしいなぁ、ドラゴンテイマー」
 敵の姿を確認し、ニコラはすぐに臨戦態勢へと移行する。
「来たか」
 ドラゴンテイマーは質問には答えず、猟兵が来ることを見通していたかのように攻撃へと移行する。
 赤き剣の腕でニコラを指差せばドラゴンテイマーの服に下がる金属2つが歪に姿を変え、自らの意思を持って衣服から引き剥がれる。瞬く間に形成された黒竜ダイウルゴスの群れは牙をむき出し、ニコラへと襲いかかった。
 己より幾段も早い敵の初動。攻撃を受けるまでに間に合ったニコラの行動はオーラ防御のみだが、持ち前の耐久力を持ってしてその場に踏みとどまる。
「初っ端からブっとばしていこうじゃねえか」
 体の端々を傷つけていく黒竜ダイウルゴスの群れの攻撃を受けながらも、唇の端を釣り上げニコラは声を張り上げた。
「祖龍、顕現ッ!」
 ニコラの体はユーベルコード『祖龍顕現』により全身の肌が祖龍の黒鱗で覆われ、受けた傷は瞬く間に癒えきった。
 その鱗は受けた攻撃に比例し固く、そして生命活動を活性化させていく。己の近くに存在した疑似生命体の黒竜ダイウルゴスの群れから生命力を根こそぎ吸収し、ニコラの体は急速に傷が癒える。
「トカゲ程度の竜を操る程度で思い上がるなよオブリビオン!」
 身体能力が上がったニコラは軽く地を蹴るだけで一気にドラゴンテイマーの懐へと肉薄。鱗で覆われた拳を突き出せば肉を殴り飛ばした手応えがニコラへと伝わった。
「一筋縄では行かぬか」
 殴り飛ばされたことで少し後退したドラゴンテイマーだが、涼しい表情のままニコラを見据え、赤き剣を構えた。
「その腕、俺様の前で容易く振るえると思うなよっ!!」
 祖より続く龍の血脈を沸かせ、続く猟兵の礎となれるよう、ニコラはドラゴンテイマーへと格闘戦を仕掛けていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

雛月・朔
武器:念動力、投剣2本
技能:念動力
UC:桐箪笥の数え唄・四段目 POW

【念動力】で宙に浮かび、三次元的に動き回って敵の攻撃を回避します。
場を散々にかき回してついでに花びらも目くらましに使ってやります。

敵が右腕の初撃を放つまではいつまでも周りを飛び交うつもりですけど、無視を続けるなら回避行動を続けながら、念動力とリンクした、肉体の周囲に展開している投剣をドラゴンテイマーの右腕目掛けて2本射出&回収を繰り返します。
右腕の初撃は絶対に回避し、隙を見てUCを使い封じます。弱点は言うまでもなく初撃の当てにくさです。
ただ、紫のガスが気になるのでUCを封じても近づかないようにします。引き続き投剣による攻撃。



 桐箪笥のヤドリガミである雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)はシステム・フラワーズ内を飛び回っていた。念動力にて自由自在に空を移動する朔だが、現在苦しい状況に立たされていた。
 いつもはふわふわと宙に浮いて幽霊の真似事をしている朔だが、今この時ばかりは可能なかぎりの最大速度を維持している。なぜなら朔は空中にてドラゴンテイマーに追われていたからだ。
「なかなかしつこい方ですね」
「逃げ切れると思ってるのか」
 付かず離れず、一定の距離を保って追尾してくるドラゴンテイマーの狙いは赤き剣の右腕を当てることだ。なかなか仕掛けてこないのは最大のチャンスを見計らってのことだろう。
「その剣、ただの見掛け倒しでしょうか、簡単に避けられそうですし、いつまで遊んでるつもりですか?」
 剣の攻撃を受けたら最後だと朔は本能で悟りながらも、このまま飛び続けていてはいずれ体力の限界を迎えてしまう。そうなる前に、こちらから仕掛けていく。
 朔は己の真下に見える花の絨毯でできた道を見やり、急降下をする。速度を落とさずにそのまま突っ込めば、その勢いで花は盛大に舞い上がり煙幕のように追尾してきたドラゴンテイマーの視界を遮った。
「――!」
 花びらで視界が奪われる中、ドラゴンテイマーの横をかすめたのは朔の投剣『翡翠』だ。2本飛んできた剣を咄嗟に体を回転させて避けたドラゴンテイマーだが視界が開けた途端再び2本の剣が飛来。
 その間に先に飛来した剣は回収され、朔の手元に残った剣2本が射出される。6本の剣は念動力によって操られ、あらゆる角度から間髪入れずにドラゴンテイマーへと襲い掛かった。
「しゃらくさい!」
 飛来する剣を無視し、ドラゴンテイマーは速度を上げ距離を詰めてくる。剣を操りながらも策は逃れようと風を切り空を飛ぶ。
 しかし己が傷つくことも厭わず最短距離で接近するドラゴンテイマーは瞬く間に朔へと肉薄。
「逃がさぬといっているっ!」
「ぐぅ!!」
 傷を受けながらも朔の横につけたドラゴンテイマーは赤き剣の腕を振るい、朔の腕を傷つけた。途端朔に向かい召喚された黒竜ダイウルゴスの群れが勢いよく飛び込んできた。
「せめてもう少しっ」
 朔は追尾してくる黒竜ダイウルゴスの群れから逃れるよう飛び回りながら、攻撃を任せ動くのを辞めたドラゴンテイマーを優先し攻撃を仕掛け続ける。
 剣を操り己の肉体の限界まで攻撃を仕掛けるが、あまり攻撃を通すことは叶わず。
「そろそろ限界が……。他の猟兵に後を託しましょう……」
 朔は自力で撤退できるラインを見極め、ドラゴンテイマーに対して一定の傷と体力を削ってこの場から撤退する判断を下すのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由

さて、この場で仕留めきれるかもわからんが、やるべきことをせねばな

ドゥーズに自分を纏わせ、更にサンクとシスを装着したヌフを着て出撃

シスによる最初の砲撃で煙幕弾を撃ち込み視界を塞いだところで自分だけヌフから離脱、ドゥーズはそのまま砲撃しつつ敵に突撃、中に爆弾を仕込んだ大盾を重力制御で敵に射出、盾爪でガードしつつ鎧腕部に付けたカトルでの攻撃を試みる

敵UCでドゥーズがマークされれば交代で自分がUCを起動し突撃、【武器改造】で圧縮空気砲に換えた機械腕で緋晶混じりの霧を集めつつ敵の左腕側から攻撃し、チャージでき次第空気砲発射、高密度の緋晶の霧を浴びせて燃やし、追加で盾を回収投擲し起爆する

以上



 システム・フラワーズの中枢、花の絨毯が敷き詰められてできた道の上で白い煙が立ち込めていた。
 それはフル装備といった様子でドラゴンテイマーへと挑みに来ていたトレーズ・ヘマタイト(骸喰らい・f05071)によるものだ。
 装備は女性の形をしたアンドロイドであるガイノイド・ドゥーズに自分を纏わせ、その上から多目的飛行ユニット・サンクと三連装大型火砲・シスを装着し出撃といった具合である。
 形の不定形差を活かしたブラックタールならではの装備の使い方であるのだが、システム・フラワーズの中枢にてドラゴンテイマーと対峙したトレーズは向かってくるドラゴンテイマーに対し、シスによる煙幕弾を放ち姿をくらませる。
「むっ」
 煙幕の中直進したドラゴンテイマーの赤き剣の腕は金属音と共に硬い感触をドラゴンテイマーの体へと伝える。
 視界が晴れた先にはサンクとシスを装備したドゥーズ。ガイノイドと装備の間に居たはずのトレーズの姿は見当たらない。
 ドゥーズは煙幕を射出したのとは違う砲身を用い、火薬が仕込まれた弾丸を射撃しながら、体に仕込まれた大盾を射出。
 目的の猟兵そのものではないと気づいたドラゴンテイマーは後退。ドゥーズは襲い来る黒竜ダイウルゴスの群れを盾爪でガードしつつ、鎧腕部に取り付けた大型パイルバンカー・カトルを群れに向かって打ち込み群れの処理を始める。
 ドラゴンテイマーは辺りを見渡し、黒いタール状の者を探すが視界にその姿を捉えることが出来ずにいた。
「――どこだ」
 突如その足元が揺れる。否、足元に転がる大盾が動いた。が、それに気づいた時にはすでに遅い。
「こちらだっ」
 煙幕で姿を隠した際、大盾の下。花の道の中に潜り込み緋晶炎霧を発動。大盾の真下から緋色に輝く霧を纏い飛び出したトレーズはそのまま大盾を握りドラゴンテイマーの左側面へと回り込む。
 圧縮空気砲に改造した機械、災魔の腕でドラゴンテイマーを一度殴りつけ、剣の反撃に備えすぐさま飛び退く。
 殴りつけながら己の体に纏った緋晶混じりの霧を集めれば、飛び退いたのと同時に高密度の緋晶の霧を発射。
「くっ……」
 触れたモノの心身を焼き尽くすそれを浴びればドラゴンテイマーは後ずさり後退しようとするが、圧縮空気砲を打ち込んだトレーズも後ろへと飛び退き後退。
 距離が空いたそのタイミングで投擲されたものは、ドゥーズが射出し、トレーズが握りしめた大盾だ。
 その大盾は中に爆弾が仕込まれており、ドラゴンテイマーに向けて投げつけられたそれは起爆し爆炎がドラゴンテイマーの体を包み込んだ。
「流石にまだだな」
 爆炎が散り姿を表したドラゴンテイマーだが、傷を追っているものの未だしっかりとした足取りでその場に立ちだかるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

遠呂智・景明
アドリブ・連携歓迎

【POW】
よし、行け精霊達。
お前らの仕事は囮だ。

その右腕、要は俺が触れなきゃ問題ないよな?
七体の精霊を【迷彩】代わりの盾にしつつ、敵の右腕を【見切り】躱し、少しでも近づく。
仮に近づいてくる竜がいれば【殺気】を込めて追っ払う。

敵の出した竜に群がられている精霊たちを横目に、【早業】で【風林火陰山雷番外 雷・火】。
指定するのは、群がる竜共とテメェのその右腕だ、羽根付蛇使い。
締めて三百七十の斬撃。
さあ、この距離から躱せるかよ。

悪ぃが、この距離からなら反撃しようが二刀流による【2回攻撃】を放てる俺の方が速い。

大人しくぶった斬れろ。



 それは一瞬の出来事であった。システム・フラワーズの中枢にて遠呂智・景明(いつか明けの景色を望むために・f00220)がドラゴンテイマーと相見えた瞬間。
 襲い来る猟兵を端から追い返していたドラゴンテイマーは景明の姿を確認し、問答無用で一直線に駆け込んできた。
「行け、精霊たち」
 景明は肉薄してくる敵の姿を確認し、手には己の本体である大蛇切 景明へと手をかけながら命ずる。
 普段は連撃式精霊銃に宿されている七体の精霊たちは景明の命により飛び出し、眼前に迫るドラゴンテイマーへと群がった。
 精霊はドラゴンテイマーの攻撃を引くための囮であったが、赤き剣の右腕の一突きで半数が消滅。ドラゴンテイマーが精霊ごと貫かんとした剣が、景明の体を掠め取った。
「ちぃ」
 ドラゴンテイマーの鋭い眼光が景明を見据える。黒竜ダイウルゴスの群れに精霊が飲み込まれ七体すべてが消滅した。
「その程度か、グリモアを持つ者よ」
 それは値踏みするかのようなドラゴンテイマーの視線。次踏み込まれれば確実に逃れることは不可能だろう。そうなる前に。
 景明は抜刀し目にも留まらぬ早業で眼前の黒竜ダイウルゴスの群れを切り裂くが、攻撃はそれだけにとどまらない。
 黒竜ダイウルゴスの群れを切り裂いた後、その勢いのまま風林火陰山雷番外 雷・火を繰り出した。
「羽根付蛇使い、その右腕切り落としてやる」
 三百七十の斬撃は、向かう先はドラゴンテイマーの右腕。しかし近づいたものをすべて切り刻む斬撃に対し、ドラゴンテイマーは恐れず景明へと向かい更に踏み込んでくる。
「はっ、とんだ野郎だな」
 景明は苦笑いを浮かべながらも、その目は笑っては居なかった。
 肉体を損傷させながら踏み込んできたドラゴンテイマーの赤き剣の右腕を幾度か受け流し、躱すものの、その攻防は長く続かない。景明の肩口をドラゴンテイマーの剣が貫けば黒竜ダイウルゴスが景明へと群がり、その肉体へと襲いかかる。
 逃れきれぬその攻撃により、戦闘の断念を余儀なくされるのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

シャノン・ヴァールハイト
何処で出会うか解らん以上、最初からナックルガードを両手に装備だな。
攻撃は当方怪力でも壊れぬナックルガードの頑丈さを生かして防御するつもりだが、可能な限り攻撃を反らす為に体の外側に反らす為にインパクトの瞬間に回転させる。

竜との戦闘は、右手で剣を用いた防御と徒手空拳による攻防を行う予定だ。
ドラゴンテイマーとの近接戦闘になったら、一歩前に出るのでは無く、一歩踏み込んで攻撃を防ぎながら左腕で、右腕の刀身の上を掴み怪力で攻撃を封じる。可能なら胴体か足に剣を突き刺す事で意識を反らさせせ、首から上を吹き飛ばすつもりでUCを使用した蹴りを叩き込む

(連携やアドリブ歓迎なので気にせずドンドお願いします)


エルト・ドーントレス
アドリブ歓迎

POW

圧倒的物量で敵を押しつぶすってまるで一人軍隊だなぁ
まぁ、竜の群れにしろその主にしろレッキスの機動性で引っ掻きまわしてやるさ

敵の先制、静から動に切り替わる瞬間にグレネードランチャーを斉射
わずかでも出足をくじけたなら、剣が振り切られる前に間合いを詰めて右腕を抑え込む
銃手だから距離をとると思ってたならそこがつけ入る隙になるはず

即座にUCを発動

俺の本領は高機動戦闘
このUCもその特性を強化する為のものだ

高速機動で的を絞らせず、フェイントで間合いを外し、弾幕を張って連携を崩し、足が止まった標的を狙い撃つ

まるで纏わりつく羽虫の様だと嗤うならご勝手に
その羽虫の意地ってものを思い知らせてやるよ



 ドラゴンテイマーはオブリビオン単騎だというのに、物量を用いる技とその本人の実力をもってして猟兵を次々と撤退へと追いやっていた。
 システム・フラワーズの中枢、花の道の上で先にドラゴンテイマーと相見えたのはシャノン・ヴァールハイト(死者の声を聞き、招く者・f10610)だ。両手に装備されているナックルガードはシャノンの人並み外れた怪力でも壊れぬ至高の逸品。これを用いてドラゴンテイマーに挑みに来ていた。
 ドラゴンテイマーが赤き剣の右腕で攻撃を仕掛けるため近接してきた所、シャノンは後退ではなく前進。
 シャノンは赤き剣の右腕を警戒し腕を掴もうと試みるも、互いの勢いによって体が接触した瞬間反発する力が生まれ互いの体が吹き飛ばされる。
「……フッ、甘い」
 しかしドラゴンテイマーはただ吹き飛ばされるだけにはとどまらない。体が弾かれる瞬間その右腕を振るい、ナックルガードを削るかのように剣で切り付けていった。それにより黒竜ダイウルゴスの群れがシャノンへと急襲する。
「くっ!」
 シャノンは堕銀の剣を抜刀し襲い来る黒竜の牙を受け止め、拳で殴り飛ばしていくが黒竜に押し込まれドラゴンテイマーを追撃することが叶わない。しかし先に相見えたシャノンが攻撃を引きつけたことにより、ドラゴンテイマーに対して隙が生まれた。
 その瞬間空中に現れたのは灰色のパワードスーツ。空中より駆けつけたエルト・ドーントレス(灰色の雷光・f14009)だ。
「続きは任せて。頑張るとしよう」
 ブースターユニットにより駆けつけたスピードを活かしたまま、即座にグレネードランチャーを構え発射。
「蓄電量基準値クリア。ブリッツモード、始動」
 グレネードランチャーを一発打ち込んだ後、エルトはすぐさまユーベルコード電撃進攻を発動。パワードスーツ『PSX-03R:レッキス』が電磁スパークを身に纏い、レッキスの性能を飛躍的に向上させる。
「さあ纏わりつく羽虫なりの意地ってものを思い知らせてやるよ」
 高速機動が可能となったレッキスでドラゴンテイマーに捕捉されぬよう飛び回りながらグレネードランチャーを二度三度と撃ち込み、花の道に爆炎が上がり続ける。
 だがそのような状況下でもエルトの位置を把握し空へと飛び出そうとしたドラゴンテイマーだったが、エルトに気を取らせすぎていた。黒竜を倒しきったシャノンがドラゴンテイマーの背後へと肉薄。
「当方のことを忘れてもらっては困るな。お返しだ」
 右腕を振り抜き、全力全壊の強烈な一撃をドラゴンテイマーの顔面に向かって叩きつけた。ドラゴンテイマーが立っていた周囲の花の道は大きく抉り、ドラゴンテイマーを遥か後方へと吹き飛ばす。
 足元の花を舞い散らせながら止まったドラゴンテイマーの顔には殴られ出来た痣が浮かび、口の中に溜まった血を吐き出した。
 猟兵たちを睨みつけるドラゴンテイマーの瞳から戦意が失われることは無いものの、着実にその肉体は傷つき続け崩壊へと向かっているのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴィサラ・ヴァイン
キマイラFの戦争も大詰め
でもこっちも放っては置けないよね
龍を操る者なんて強そうだけど…
龍が頂点捕食者だなんて、いつから錯覚してました?
先制攻撃で創り出した龍の群れに対し【霧中の死】で視界を奪いつつ猛毒の霧で[範囲攻撃]
《ヴィサラの心眼》と[第六感]を頼りに向かってくる龍の攻撃を感知して回避し[目立たない]よう潜伏
《神秘のヴェール》で観測も阻害
見えなきゃ攻撃も出来ないはず
私自身の怪我は《魔女の秘薬》で治し《ゴルゴンの血》を撒いて龍の鼻は誤魔化す
[毒使い]で認識を阻害する毒に調整、その内龍同士で共食いが発生するかな
龍使い、貴方も飼い龍に咬まれると良いですよ
…龍に気を取られる間に毒蛇で[暗殺]するよ



 ヴィサラ・ヴァイン(魔女噛みのゴルゴン・f00702)はキマイラフューチャーの住人の一人としてここに立っていた。
 システム・フラワーズの中枢にある花の道。眼前には戦争の首魁とは別の厄介な敵、ドラゴンテイマーが居た。猟兵たちの攻撃により徐々に傷ついてきているドラゴンテイマーだが、まだまだその力は健在である。
 ヴィサラの姿を認識できる距離に入った途端、己の衣服に付いている金属を使用し黒竜ダイウルゴスの群れを生成。それを操作しヴィサラへと襲いかかった。
 ヴィサラにとって敵の攻撃は想定そのもの。襲いかかってくる黒竜ダイウルゴスの群れに対し、ユーベルコード霧中の死を発動。己の姿を隠しながら敵を攻撃する毒の霧を発生させ、戦場を一気に己のフィールドへと持ち込んでいく。
 黒竜ダイウルゴスの群れは毒の霧であることも構わずまっすぐ突入。しかし霧だけでなくヴィサラ自身の人知を超えた能力により、黒竜ダイウルゴスの群れはヴィサラの姿や居場所を探知することが不可能な状態となっていた。
 姿が見えず霧の中をその皮膚を焦がしながら無闇に暴れまわる黒竜ダイウルゴスの群れに対し、霧にさらにのせるのはゴルゴンの血そのもの。ヴィサラの能力によってその血は黒竜ダイウルゴスの群れが違いの認識を正常に把握できなくなる効果を発揮。歪んだ認知によって黒竜ダイウルゴス同士の共食いが始まっていく。
「龍に気を取られている場合ではないですよ」
 毒の霧によって黒竜ダイウルゴスの群れの扱いに気を取られていた最中、花の道の内部をヴィサラが撒いたゴルゴンの血で作られた毒蛇たちがドラゴンテイマーの足元まで這い進んでいた。鎌首をもたげたその姿を見てそれに気づいたドラゴンテイマーは蛇の頭を切り落とそうとするが一度に飛びかかってくる蛇全てを一度に処理することはドラゴンテイマーといえど不可能でだった。
「龍が頂点捕食者だなんて、いつから錯覚してました?」
 龍を操るなんて言葉だけなら強そうに感じるが、弱肉強食の世界では一方的な絶対の捕食者などあり得ないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クリスティーヌ・エスポワール
グリモアを知ってるって、こいつ何者……ううん、今は戦う!

De108Eで突貫、【空中戦】【早業】【操縦】で黒竜をかい潜りつつ【情報収集】で敵の位置を探る
……ここまでが黒竜を引きつける【時間稼ぎ】、見つけたら装備の竜化対策で寸鉄帯びずにコクピットから飛び降り!
……De108Eは犠牲になるわね
「また修理するわ、ごめんね」
そして、テイマーにUC【始まりの言葉は鎖となる】で【2回攻撃】で【目潰し】、打ち据える!
「グリモアやらアヴェスタやら、何を企んでるの?欲しいならいっそ猟兵になったら?」
まともな答えは返ってこないでしょう
少しでも気が散ればしめたもの程度の雑談よ
私が傷を受けないよう気をつけなきゃ……



 システム・フラワーズの中枢。クリスティーヌ・エスポワール(廃憶の白百合・f02149)はDe108E デルタ・アイ。
 早期警戒型の帝国戦闘機を操縦し、戦闘機ごとこの場へと突入してきていた。
 グリモアを知っていることがわかり、ドラゴンテイマーへの警戒と疑問は尽きない。しかし今は眼の前の戦闘に集中するため、クリスティーヌは意識を切り替えた。
 戦闘機を確認したドラゴンテイマーは衣服に使われている無機物を利用し黒竜ダイウルゴスの群れへと変換。機体へと襲いかかってくる。
「予想通りっ……!」
 襲い来る黒竜ダイウルゴスの群れを銃撃し撃ち落とし、戦闘機に群がる個体は機体を回転させ薙ぎ払う。
 無機物である戦闘機のまま近づきすぎたら敵の思惑通りになりかねないため、ここでDe108Eからは離脱。機体は犠牲になるが背に腹は代えられない。
 機体はできれば後で回収して修繕したいと考えつつ、クリスティーヌは花の道へと飛び降り、ドラゴンテイマーの居場所を再確認する。
 だがここでクリスティーヌの予想外の展開へと戦闘は流れへ。ドラゴンテイマーの二度目の攻撃が放たれたのだ。
「しまったっ!」
 クリスティーヌは長距離から敵に存在を認識されてしまっていたため、敵に行動する時間を与えすぎていた。
 苦い顔をするクリスティーヌだが、せめて相打ちに。少しでも傷を追加すべくユーベルコードを解き放つ。
「世界を構築する0と1の言語の力、受けなさい!」
 クリスティーヌが放つ0と1で構築された鎖は襲いかかってくる黒竜ダイウルゴスの群れの中央を貫きドラゴンテイマーへと命中。
 即座に2度目の攻撃を加えるものの、それと同時に黒竜ダイウルゴスの群れの残党から鋭い牙や羽で傷つけられ後退する。
 敵への攻撃は十二分に与えた。あとは他の猟兵に託しクリスティーヌはこの場を撤退することにした。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

北千住・ちくわちゃん
ラティナさん(f04425)と参加

ちくわちゃんはキマフューの味方だよ。
安定したいいね供給源を脅かそうとするなんて許せない。ラティナさんとコンビネーション大作戦でカチコミじゃオラー!

WIZ先制攻撃をこちらだけに引きつけるように【パフォーマンス】で挑発からの【ダークヴェンジャンス】
食らった先制ダメージも攻撃力に換えて、黒竜の群れを殴りつけながらなるべくドラゴンテイマーに近接していくよ
敢えてウレタンが破れて金属フレームが露出するようにダメージコントロール

戦えなくなるほどボロボロになったらラティナさんに合図
「ちくわちゃんを武器にして!」
ラティナさん用の超重武器としてドラゴンテイマーに叩き込まれるよ


ラティナ・ドラッケンリット
【北千住・ちくわちゃん(愛よりもいいねが欲しい・f17794)と同行】
三幹部まではグリモア猟兵を務めてきたが
ここからは猟兵として戦わせてもらおう
ダッシュで接近しつつ赤き剣の右腕を見切る為に全力で集中する
断山戦斧『しゅとれん』、穿竜槍『たると』、屠竜刀『まかろん』、守護者の盾を使って
受け止め、受け流し切れずに弾かれようが攻撃の間合いまで踏み込む!
赤き剣の右腕を受けないことで黒竜ダイウルゴスの群れを発動させない
「いくぞ。ちくわちゃん!」
ちくわちゃんを掴み長柄の武器(ポールウェポン)として
グラウンドクラッシャーを繰り出す
ちくわちゃん、気絶してダーク・ヴェンジャンスを解かないでくれよ
これが二人の力だ!



 ドラゴンテイマーはシステム・フラワーズの中枢、花の道にて訪れる猟兵を迎え撃っていた。
「お前がドラゴンテイマーか。猟兵として……いや、一人の戦士として戦わせてもらおう」
「まだ群れてくるか」
 ドラゴンテイマーの前に現れたのはラティナ・ドラッケンリット(ビキニアーマー道の冒険者・f04425)と北千住・ちくわちゃん(愛よりもいいねが欲しい・f17794)だ。
「ちくわちゃんはキマフューの味方だよ! ラティナさんとタッグでカチコミじゃオラー!」
 そのゆるい見た目に反し2メートルを超える大きさと、過激な発言で台無し感が漂っている。
 "いいね"が活動エネルギーであるちくわちゃんはパフォーマンスもお手の物。錬成され襲いかかってくる黒竜ダイウルゴスの群れをパフォーマンスによって己へと引き寄せた。
 それと同時にちくわちゃんの体を覆い尽くしていくのは漆黒の粘液。それはちくわちゃんがくらった傷を糧としてその身体能力と生命力を得る代物だ。
 これにより黒竜ダイウルゴスの群れから受けるダメージを力に変換。見た目に反した素早い動きで襲ってくる黒竜を殴り飛ばし、ドラゴンテイマーに向かって少しずつ接近していく。
 その横を一気に駆け抜ける影。
「来るか」
「その力、見せてもらうぞ!」
 ラティナだ。一気にドラゴンテイマーへと肉薄し断山戦斧『しゅとれん』を振り抜いた。
 甲高い金属同士が当たる音を響かせ、ラティナの斧とドラゴンテイマーの赤き剣の腕は激突。
 しかし力の差は歴然。ここまでに訪れた猟兵達によってかなりの深手を負ったドラゴンテイマーだが、軽々とラティナの攻撃は受け止め、弾き返した。
 だがラティナもそのようなことは想定済みである。
 弾かれた斧を取り回していては次手に間に合わない。ラティナは弾かれた斧から手を離し、身につけていた穿竜槍『たると』を手に取り敵の攻撃を受け止めた。
「面白い」
 武器を捨てるという選択を取ったラティナを見下ろし、ドラゴンテイマーは動く。
 ラティナの槍を弾き右腕の剣で突きを繰り出す。ラティナは再び武器から手を離し、繰り出された突きは盾である守護者『しょこら』で受け止める。
 盾越しにも伝わる強烈な突きに足元を踏ん張りながら、ラティナは腰に下げた屠竜刀『まかろん』を引き抜いた。
 その時、ラティナの背後からちくわちゃんの声が上がった。
「ちくわちゃんを武器にして!」
 これは合図だ。ラティナは即座にその言葉に反応。
 引き抜いた片手剣で渾身の一撃を放ち、ドラゴンテイマーの腕を大きく弾き返す。そして片手剣をも手放し、流れるように振り返った。
 振り返った先にはウレタンフォームが破れて中身の鉄骨フレームが露出したちくわちゃん。そのちくわちゃんは姿勢を正した状態でラティナへと飛び込んだ。
「ちくわちゃん耐えるんだぞ! これが二人の力だ!」
 衝撃で気絶しないよう注意を促しながらラティナはちくわちゃんを両手でがっしりと掴み。そしてそのままドラゴンテイマーめがけちくわちゃんのボディを叩き込む。グランドクラッシャーinちくわちゃんということだ。
 重い武器扱いとされたちくわちゃんが放つ衝撃波によってドラゴンテイマーの体を大きく吹き飛ばした。
 ドラゴンテイマーはよろめきながらも態勢を整え直す。後少し。二人はそう確信するのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

芦屋・晴久
診療所チームで連携

さて、何処まで喰らいつけるかですねぇ
敵のUCは私が引き受けましょう、合体されては厄介……なれば合体を邪魔する方向で行きましょう
この場は花を含めて生命力が高い土地ですね、【呪詛】を【祈り】て【破魔】と化す……周囲の生命の気を媒体として出てきたダイウルゴスを破魔の力にて動きを止めます
滅するのは無理でも、周囲の力を巻き込みその場で無力化出来れば目的は達せます

そして一番は私に目を向かせる事、ダイウルゴスも……テイマーのもね。
轟天の符よ、天轟く可能性を秘めた護符よ、僅かで良い……奴らの攻撃に耐えうる力を私に……

行きなさい銀花君、後は貴女が決める事です
頼みましたよ


弥久・銀花
診療所チームで連携して参加します


今度の相手は羽付き髭モジャですか何だか今までと毛色が違う様な……
でも一杯羽を生やしてる様な変人ですから同じですね、行きますよ芦屋先生

んっ、来ると思ってました先制攻撃
今回、初撃は芦屋先生が防いでくれるのでそれを信じて攻撃のチャンスを待ちます

初撃を凌いだら愛刀を構えて【ダッシュ】で突っ込みます
ですが相手も剣を持ってるので腕に覚えがあるのでしょう
戦争で剣を持つ相手に剣で応えるなんて、そんなのは負けても良い戦いの時にするものです

刀の間合いに入る直前、ユーベルコードのワイルドエールを使って無差別攻撃と共に突撃しましょう
迎撃や防御諸共木っ端微塵です



「今度の相手は羽付き髭モジャですか」
 何だか今までと毛色が違う様な、と思いながらも弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)は目の前に見えているドラゴンテイマーを見つめる。
「相当敵の体力は削れているようですね」
 銀花の隣に立つのは芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)。サングラスの奥に光る眼光は鋭く敵を見定める。
 ふむ、と晴久の言葉を受け銀花は再びドラゴンテイマーを見やる。一杯羽を生やしてるような変人だからやっぱりいままでと一緒か、銀花は何故かそう結論づけた。
 気を緩めるのはここまでだ。いつでも攻撃へ移れるよう愛刀である白嵐玉椿を手に取り構える。
「終わりにしよう」
 ドラゴンテイマーが剣の腕を足元へと突き刺せば、そこを基点とし衝撃が走る。
 花の道は衝撃を受け、花びらが舞い上がったそこから何十体もの大型ダイウルゴスが召喚される。
 その眼光が一斉に銀花と晴久の方を向けばその圧倒的な数に笑いがこみ上げそうになる。これを突破するのは並大抵のことではないだろう。
「それでもやるしかない、ですね」
 晴久は轟天の符を構え、力を籠める。足元に広がる花々の生命力を巻き上げ呪詛は祈りを持って破魔の力を宿す。
 すべての大型ダイウルゴスを破魔の力で押さえつけ、襲い来る反動の膨大な力に晴久は額に汗を浮かべ耐える。
「さあ行きなさい銀花君」
 送り出された銀花。作り出された絶好の攻撃チャンス。
「信じてました芦屋先生」
 晴久が敵の動きを止めている間に、愛刀を手に走り始める。道を塞ぐ何体もの大型ダイウルゴスの間を縫ってドラゴンテイマーへと接近。
 来る攻撃に構えようとするドラゴンテイマーだが、銀花は攻撃の間合いに入る前に敵の予想とは違う動きをした。
「ウゥォォォオオオオオオオン!!」
 ユーベルコード、ワイルドエール。ドラゴンテイマーに向かって突っ込みながら放たれたその激しい咆哮は空を切り裂き前方向に居た全ての敵を攻撃した。
 戦争で剣を持つ相手に剣で応えるなどというのは、負ける事も覚悟した戦いの時にするものだ。銀花はそう考え、正面切って剣を構えるつもりなど最初から無かったのだ。
「これで終いです!」
 咆哮の攻撃で敵の動きが止まった所、抜刀し肉薄。ドラゴンテイマーの胸へと刀を突き立てればその体から力が抜け、その体は灰と化しながら崩れ落ちていく。
「みごと……」
 周りに召喚された大型ダイウルゴスも召喚主が生命活動を止めたことによってその活動を停止。晴久と銀花はその様子を眺めながら、互いに無事であることに安堵した。

 花の道から舞い上がる花びらと共に、崩れ落ちたオブリビオンの灰は散っていく。
 多くの猟兵によって強敵ドラゴンテイマーの1体を撃退することに成功したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月30日


挿絵イラスト