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バトルオブフラワーズ⑬〜最終決戦! ドン・フリーダム!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #オブリビオン・フォーミュラ #ドン・フリーダム


●ドン・フリーダムよりの、全域同時放送
「惑星に住む次世代人類の皆様、そして猟兵の皆様、はじめましてですわ。
 このわたくしが、かつてシステム・フラワーズを作り上げたちょうてんさい、『ドン・フリーダム』でございますわ。ちょうてんさいは、「物凄くかしこい」と「物凄く迷惑」のダブルミーニングですの。でも、迷惑なんて失礼しちゃいますわ。わたくしはただ、システム・フラワーズを『修理』しているだけなのですのに」

「そう、皆様がご利用中のコンコンコンは、完全なコンコンコンではないのです。本当のコンコンコンは、コンコンコンすれば望むものが何でもコンコンコンされる。コンコンコンとはそうあるべきではないですか? 不本意ながらドラゴンテイマーの手を借りてはいますが、修理はもうすぐ終わります。できれば完成を楽しみにお待ちいただきたいのですけど、いかがでございますか?」

「我慢しなくていいのですよ。欲望は止めなくていいのです。オール・フォー・フリーダム! 自由こそが、この世の全てなのです!」

●困惑のグリモア猟兵
「……皆さんの奮闘のお陰で……ええと、いよいよオブリビオン・フォーミュラ『ドン・フリーダム』に手が届く所まで来ました」
 何処か頭が痛そうに、そしてエメラルド色の頬を赤く染めながら、緑の板金鎧とマントに身を包んだクリスタリアン、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)は、目の前の猟兵達に告げる。まさかこんなフリーダムな姿をしているとは思わなかったらしく、彼には衝撃が大きかったらしい。
「……ん、ゴホン。まぁ、彼女はこんな感じではありますが、まごうことなきオブリビオン・フォーミュラ。何度でも骸の海より蘇ってきますが、短期間に限度を超える回数だけ倒せば、復活は不可能となり私達はこの戦争に勝利できます」
「オブリビオン・フォーミュラと言うことはやっぱり……」
「はい、これまでの幹部と同様、先制して攻撃を行ってきます。その方法は、これまでの幹部達が使ってきたもののどれかです。しっかり対策を行わなければ傷一つ負わせることは出来ませんし、対策が成功しても思うように戦果を上げられるかは不明瞭です」
 わざとらしい咳をしながら説明を行い、質問を挟んできた猟兵の一人に答えると、ウィルヘルムは説明を一度止めて、深呼吸する。
「ドン・フリーダムはこれまでの幹部達――エイプモンキー、ラビットバニー、ウインドゼファー――以上の実力者です。当然、容易く倒せるとは思えません。……ですが、これまでの戦いを乗り越えてきた皆さんなら、ドン・フリーダムを討ち、この戦争を終わらせることが出来るはずです。厳しい戦いになるでしょうが、どうか、よろしくお願いします」
 ウィルヘルムは深々と頭を下げると、掌の上に浮かべた巨大なエメラルド――グリモア――から眩い光を放たせる。そして、猟兵達を次々と最終決戦の場に送り出していった。


緑城雄山
 こんにちは。緑城雄山(みどりのじょう・ゆうざん)です。今回は戦争シナリオの大詰め、ドン・フリーダム戦をお送りします。
 さて、OP中でグリモア猟兵が説明していた先制攻撃についてですが、改めて以下の文章を掲載しておきます。熟読の上、挑戦して頂ければ幸いです。

『敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
 加えて、ドン・フリーダムは使用する能力値別に違う対処が必要です。これらに対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。

 POW:絶対無敵バリアを展開します。エモいものを見せれば無効化できます(エモいの基準はラビットバニーと同じ)。
 SPD:風で足場を崩してきます。
 WIZ:猟兵のユーベルコードの弱点を見抜き、確実に反撃するマシンを作り出してきます。 その反撃マシンに反撃する方法を考えなければいけません。

 これらの能力はそれぞれ「ラビットバニー」「ウインドゼファー」「エイプモンキー」と同じですが、ドン・フリーダムは彼ら以上の実力者です。』

 戦争シナリオであるため判定は難しめになっており、例え先制攻撃への対策が成功したとしても、成功率と判定のダイス次第では苦戦に陥る可能性は十分あり得ます。その点は、予めご了承下さいませ。
 それでは、この戦争を終局に導いて下さる猟兵の皆様のプレイングを、心よりお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『ドン・フリーダム』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
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ローズ・ベルシュタイン
【薔薇園の古城】メンバーで参加
WIZ判定の行動

■心情
漸くボスの登場ですか、私達の結束の力を見せてあげますわ

■先制攻撃対策
絶対無敵バリアに対しては楽器演奏で
私はヴァイオリン、リリカはチェロ、絵里香はフルートでのトリオをしますわ
「この美しい音色は、貴女の心に届いたでしょうか?」

マニアックマシンには
死角をとにかく作らない様にし、死角となる障害物などを破壊しておきますわね
後は、見切りで避ける様にしつつ、避けきれない場合は
盾受けと武器受けで防御

反撃のチャンスが来たら、スチームエンジンで武器を強化
相手が接近戦なら「夕の憩い」で戦い
相手が距離を離していたら「プリンセス・ローズ」で射撃戦を行う


リリカ・ベルリオーズ
【薔薇園の古城】メンバーで参加
POW判定
〇心情 ウィルヘルムさんも動揺しておられたように、なかなか開放感がおありの服を着ておられるのですね…っと、それは置いておいて、自由が全てといっても、ある程度の制限がある上でこそ自由は成り立つのではないかしら?
〇行動 UC【薔薇色の人生】でドン・フリーダムに攻撃します。
先制攻撃対策として、【楽器演奏】でわたくしはチェロ、ローズさんはヴァイオリン、絵里香さんはフルートでトリオをしてバリアを解きます。
「貴方にこの愛が分かるかしら?」
キャノンは【第六感】で見切りを試みます。
ローズさんに対しての先制攻撃には、【なぎ払い】で死角となる障害物壊しに協力します。


神宮寺・絵里香
【薔薇園の古城】メンバーで参加
【心情】 こいつが黒幕か。まあ何だっていい、敵ならぶっ飛ばすだけだ。 しかし相変わらずよく分からん能力だな。エモいって何だよ…
【先制攻撃対策】 赤べこキャノンは第六感で見切り、回避を試みる。 無理そうならば、オーラ防御と武器受けと激痛耐性で対処。
無敵バリアの解除については、楽神をフルートに変えてトリオでの楽器演奏を行う
「手慰みの笛がまさかこんな場面で役立つとは」
死角となる障害物は薙刀で薙ぎ払ったり、短槍を槍投げすることで破壊

【戦闘】
・UCは攻撃回数強化。痺れる雷属性を纏い麻痺攻撃をすることで
 味方の攻撃の機会を作る。
 痺れたら連携攻撃をして大ダメージを与える



●戦場に響く三重奏
「早速、猟兵の方々がいらっしゃいましたか。コンコンコンの完成は、お待ち頂けないようですね」
 惑星全域同時放送の後、すぐさま自身の元に現れた者達を見て、浮遊する花のような台座に乗り、仏像を思わせるポーズで、ドン・フリーダムは静かに呟いた。
(こいつが黒幕か。まあ何だっていい、敵ならぶっ飛ばすだけだ。しかし相変わらずよく分からん能力だな。エモいって何だよ……)
 その能力を不可解に思いつつも、眼光鋭くドン・フリーダムを睨め付けるのは、因達羅(インドラ)神の御業を操る神宮寺流の巫女、神宮寺・絵里香(雨冠乃巫女・f03667)。
(……漸くボスの登場ですか、私達の結束の力を見せてあげますわ)
 最後の敵を前に、仲間との結束を信じて意気込むのは、夕焼け色の長髪に紅のドレス姿の、旅団『薔薇園の古城』団長、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)。
「なかなか開放感がおありで……これは、予知した方も動揺するはずですね。っと、それは置いておいて。自由が全てといっても、ある程度の制限がある上でこそ自由は成り立つのではないかしら?」
 妖艶な肢体を曝け出して隠そうともしない様子に苦笑いしつつ問いかけるのは、宝石を用いた魔術と剣術を共に扱う魔法騎士、リリカ・ベルリオーズ(白金の翼・f12765)。
「うふふ……そんなもの、欲望を貫きとおせずに止めてしまった弱者の戯言でしかあらへんわですわ。自由と自由がぶつかれば、より強い力を持った欲望が勝つだけのことです。この『ちょうてんさい』の自由は止められません。今から、それを証明してあげましょう」
 リリカの問いかけに対し仮面の下で不敵に微笑みながら、ドン・フリーダムは絶対無敵のバリアを展開し、赤べこキャノンを構えてリリカと、そして絵里香に向けて連射する。
 その二つの砲弾は二人を捉えるはずだった。が、その弾道を見るよりも早く、第六感によって見切ったリリカと絵里香はギリギリのところで回避する。
「避けましたか……しかし、このバリアが破れない以上、貴方達に勝ち目はありませんよ?」
「ええ、そんなことはわかっていますわ」
 ローズがドン・フリーダムに返すと、その言葉を合図にしたかのように三人は用意していた楽器を取り出す。ローズのヴァイオリン、リリカのチェロ、絵里香のフルートの三重奏が、戦場に優雅な音色を響かせる。
「戦場で演奏なんて……フリーダムすぎません!? ああ、でも、ものすごくエモーショナル……ッ!」
 『ちょうてんさい』の頭脳を以てしても予想できなかった三人の行動に、驚愕すると共にその調べに身体をくねらせて身悶えするドン・フリーダム。バリア対策とは言え、まさか戦闘の最中に楽器の合奏をはじめるなど、誰が予想し得ただろうか。しかし、間違いなくこれはエモい。そして調べの優雅さも相まって、バリアは瞬時にしてかき消えた。
「この美しい音色は、貴女の心に届いたでしょうか?」
「ええ、ええ! 届きましたわ!」
 一曲奏で終えてローズが尋ねると、精一杯の拍手とともにドン・フリーダムが尋ねる。その間に、リリカと絵里香がユーベルコードの発動にかかる。
「手慰みの笛がまさかこんな場面で役立つとはな……ナウマク・サマンダ・ボダナン・インダラヤ・ソワカ! 神々の王の力よ、我が槍に宿り給え!」
「貴方にこの愛を届けましょう……燃え盛れ、情熱の愛!」
 絵里香のユーベルコード『因達羅雷神槍(インドラライジンソウ)』が、リリカのユーベルコード『薔薇色の人生(ラヴィアンローズ)』が、ドン・フリーダムを襲う。
 雷神インドラの雷を宿した薙刀が、次々とドン・フリーダムの身体を斬り刻む。一撃一撃は重くないが、手数を重視した斬撃、刺突は確実にドン・フリーダムにダメージを与え、痺れさせていく。さらに、動きの鈍ったドン・フリーダムに宙を舞うルビーが命中し、その身体を炎に包む。
「ぐうっ、ああっ……」
 炎に包まれながらゆらりと体勢を崩したドン・フリーダムは、台座の上に膝を突く。
(追撃するべきでしょうか……いえ、少しでも死角になる障害物は減らしておかなくてはなりませんわね)
 その様を見て、ローズは追い打ちをかけるべきか逡巡する。だが、自身のユーベルコードの前に、死角を用いたユーベルコードで先制される。ならば、死角を創り出す障害物は予め排除しておかねばならないと判断した。
「リリカ、絵里香! 今のうちに、死角になるものを壊して下さいませ!」
 戦闘を予期してか、ここは元より死角となる障害物が少なく開けている場所ではあるが、それでもそう言った障害物は皆無ではない。周囲の障害物を破壊し、除去していく三人。
「死角となる障害物を排除しましたか、考えましたね。でも、それではこの『ちょうてんさい』には及びませんよ?」
 障害物を排除する間に炎を消し止めたドン・フリーダムが再び台座の上に立ち、ローズ達に声をかける。
「……その言葉が正しいかどうか、今、試して見せますわ。スチームエンジン、起動!」
 ドン・フリーダムの挑発するかのような物言いに対し、ユーベルコードを発動してロングソード『夕の憩い』を強化してドン・フリーダムに斬りかからんとするローズ。だが、ドン・フリーダムはユーベルコード『マニアックマシン』を発動し、台座の周囲にある六枚の花弁をローズの頭上にテレポートさせ、、そのままビームで攻撃させる。
「ほらほら、頭がお留守ですわよ」
 元々、頭上は人間にとって絶対の死角である。頭上に注意を払っていられる状況であるならともかく、眼前の敵に攻撃しようと言う時に注意を払うのはほぼ不可能と言えた。
「ローズ、上だ!」
「……くっ! あうっ!」
 絵里香の声も、ローズが回避するにはわずかに遅かった。障害物を排除して死角を封じたという意識が、反応の遅れを生んだ。ローズはやむを得ず、強化された夕の憩いと薔薇のラウンドシールドで受ける。それでも全ては受けきれず、何本かのビームがローズを貫く。
「せめて……一太刀……」
 ダメージに勢いを殺されながらも前に進んだローズは、残る力を全て注ぎ込み、ドン・フリーダムの脇腹に横薙ぎの一閃を浴びせる。一方のドン・フリーダムも身体にダメージと痺れが残っており、ローズの一閃を避けきれない。結果、ドン・フリーダムの臍を中心に一筋の赤い筋が走る。
「やりくさりよったわね……!」
 怒気を声色に含ませつつ、台座を急速に後退させて三人から距離を取るドン・フリーダム。
「ローズさん!大丈夫ですか!? ……これ以上は無理です、退きましょう」
 倒れそうになるローズに駆け寄り、身体を支えるリリカ。ローズが戦闘を継続出来る状態ではないと判断し、撤退を口にする。
「わかった。殿は任せろ」
 絵里香が薙刀をドン・フリーダムに向け、牽制する。その間にリリカがローズを支えながらグリモアベースに撤退し、次いで絵里香も撤退した。
 ――ローズが負傷したものの、三人の攻撃は強かにドン・フリーダムにダメージを与えた。被害こそあったが、『薔薇園の古城』メンバーによるドン・フリーダムへの攻撃は、十分な戦果を挙げた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

煌天宮・サリエス
黒幕が痴女……天才は、なんで……頭がおかしいのが多いのでしょうか

「この炎は命の炎。だからこそ、煌々と輝くのです。」
聖者特有の光を体から放ち、熾天使の書を開く
そして、書に寿命を捧げることで白き炎を生み出し、花びらのように舞い散らせる。
そう、聖者の光、オラトリオ、舞い散る白き炎。まさしく、天使の降臨を思わせる光景を演出できるでしょう。

先制攻撃と相手の赤べこキャノンの攻撃は【武器(盾)受け】【第六感】で受けて、防げなかった部分は【オーラ防御】【激痛耐性】で耐える。

一度、絶対無敵バリア焼失後は、炎の出力を大幅に上げて赤べこキャノンから放たれる攻撃ごとドン・フリーダムを焼き払います。



●白き命の炎
(黒幕が痴女……天才は、なんで……頭がおかしいのが多いのでしょうか)
 内心で嘆息しながらドン・フリーダムの前に現れたのは、白く聖職者を思わせる服に大きな黒い翼が見事なコントラストをなしている、煌天宮・サリエス(復讐謳いし星の聖者・f00836)。
「また猟兵ですか……しつこいですわね」
 横一文字に斬られた腹部を手で庇いつつ、ドン・フリーダムは再びバリアを展開し、赤べこキャノンを構えサリエスに向かって撃つ。それに対し、弾道を見る前に第六感で把握し、時天使の秘盾で受け止めるサリエス。ズン!と盾を構える腕に衝撃が走るが、盾が攻撃の威力を減少させることに特化しているため、ダメージを負うことはなかった。
「わたくしの赤べこキャノンを受け止めましたか……」
「この炎は命の炎。だからこそ、煌々と輝くのです……魔を滅せよ白き炎。全ての厄災は神の名にて焼却される」
 軽傷さえも負わせられなかったことに不満そうに呟くドン・フリーダム。一方、サリエスは聖者としての光を身体から放ちつつ、熾天使の書を開いて寿命を捧げる。すると、熾天使の書から無数の小さく白い炎が、花びらのように舞い散っていく。
 『救済式:熾天白炎(コード・ミカエル)』。自身の寿命を代償として、白き炎を放って敵を燃やす、サリエスのユーベルコード。聖者の光と天使を思わせるオラトリオの姿、それにこの舞い散る無数の白い炎で天使が降臨する光景を演出するのが、サリエスの狙いである。
「……ああ、綺麗やわぁ。それに、命を炎にするなんて……すっごくエモーショナルッ!」
 その狙いは見事に通用し、ドン・フリーダムは仮面の下から陶然とした声を漏らす。当然のように、絶対無敵バリアは解除されていた。
「燃え尽きなさい、ドン・フリーダム!」
「あああああああっ!」
 バリアの解除によって、舞い散る白い炎が次々とドン・フリーダムに命中する。その瞬間、サリエスは炎の勢いを大いに増して、ドン・フリーダムを白い炎で包み込む。
「……わ、わたくしは……まだ終わらへんですわ……! わたくしの欲望を止めずに貫くためにも、ここで倒れるわけにはいきませんの」
 白い猛火に包まれ、ふらふらとよろけながらも、倒れることなく戦い続けようとするドン・フリーダム。その強靱さはさすがオブリビオン・フォーミュラと言うべきか。サリエスの白き炎はドン・フリーダムに大いにダメージを与えたが、彼女を倒すにはまだ更なるダメ押しが必要なようであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リンカーベル・ウェルスタッド
主よ、いと気高き万軍の王よ、どうか私たちを喜びの歌と共に朝を迎えさせて下さい――。

相手の先制攻撃に対しては、盾受けと武器受けで防御。
手鏡を盾の背面にセットしておき、死角も見れるようにしておいた上で、カウンターで撃墜していきましょう。
被弾は激痛耐性に任せてこらえます。
それを防御をつつ自分もUCを発動し、それで召喚されたマシン追いかけるように突撃です。
またUCを使われて相殺されるかもしれませんが、それはそれで相手は防戦中ってことですし勝機!
いざ、アーメン、ハレルヤ、デストロイ!
マシンと連携したり、盾や鉄塊剣やメイスを投げつけたりして死角を作り、暗殺するかのごとく急所を狙ってダガーを刺し込みます。



●マニアックマシンの応酬
「主よ、いと気高き万軍の王よ、どうか私たちを喜びの歌と共に朝を迎えさせて下さい――」
 祈りの言葉と共に表れたのは、白い髪に紫の瞳の聖職者見習い、リンカーベル・ウェルスタッド(ルーベル・アニマ・f01718)。その姿を見て、ドン・フリーダムは苦々しそうに吐き捨てる。
「……また来よったかですわ。放っておいて……と言っても、無理でございますか?」
 その言葉をスルーしつつ、先制攻撃を警戒し、リンカーベルは盾とメイスを構えて防御を固める。一方のドン・フリーダムもリンカーベルの出方を伺い、自分からは仕掛けようとはしない。
 互いに対峙したまま動かない、奇妙な膠着状態が発生する。
 ドン・フリーダムのユーベルコードは、相手のユーベルコードにカウンターを行い相殺するもの。一方のリンカーベルのユーベルコードは、敵のユーベルコードを防御してから借用するもの。つまり、共に相手に先制させるのが前提であるため、後手を取る争いになってしまったのだ。
「来ないのなら、こちらから行きます! いざ、アーメン、ハレルヤ、デストロイ!」
 膠着を先に破ったのは、リンカーベルだ。元より敵に対してはかなり攻撃的な気性であるため、この状態に焦れたのだ。それでも、この状況では自身のユーベルコードの使いようがないため、普通にメイスで殴りかかる。
「来んなですわ!」
 そんなリンカーベルを近づけさせまいと、ドン・フリーダムは『マニアックマシン』を発動し、台座の周囲にある花弁をリンカーベルの頭上にテレポートさせる。
「……何処!? 上!?」
 死角を潰すために盾の背面に備え付けておいた鏡にマニアックマシンが写らないのを見て、リンカーベルは直感的に上を見る。そして、花弁から次々と放たれるビームを盾とメイスで受け止める。それでも全ては止めきれず、数本のビームがリンカーベルに突き刺さる。
「うっ、くうっ……でも、これで、全力でやり返す機会を得ました」
 ダメージを負いつつも、相手にユーベルコードを使わせたことに、ニイッと一瞬笑みを浮かべるリンカーベル。すぐさまユーベルコード『清廉なる死神よ(カスティタティス・モルス)』を発動し、自身に使われた『マニアックマシン』で反撃する。リンカーベルの周囲に現れた六枚の花弁が、ドン・フリーダムの上方に現れる。そして花弁を援護するべく、盾や鉄塊剣やメイスを投げつけ、鳩尾をダガーで狙う。
「くっ……ですが、それは本来わたくしのユーベルコード。そうそう通用すると思わないことですわ」
 そう言って、『ちょうてんさい』らしく無軌道に台座を動かして回避していくドン・フリーダム。だが、投げ込まれた武具による援護もあり、直撃こそ避けたものの数本のビームを受ける。なお、鳩尾狙いのダガーはギリギリのところで回避した。もし二人の間の実力差が今少し小さければ、これも上手く刺さっていたかもしれない。
「……破壊しきれませんでしたか。残念ですが、あとは他の猟兵に任せましょう」
 リンカーベルは追撃を考えるが、自身の負傷を鑑みて撤退を選ぶ。ドン・フリーダムは最早満身創痍であり、自身が破壊しなくても結果は同じに思えたからだ。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

月守・咲凛
SPDで戦闘、【ワンダレイ】で参戦、他の人でも共闘おっけーです。

これでっ!
アジサイユニットで全身を囲んで敵の初撃を防御、そのまま仲間の方へアジサイを飛ばして仲間を守ります。
アジサイは初撃回避の時以外は全機仲間の盾防御に使い、自分への攻撃は見切りや第六感での回避で対処します。
自分は敵の攻撃を空中で大きく距離を取って躱しながら、イーグルアイを発動。
味方への攻撃をミサイルとキャノンで撃ち落として援護、隙を見て連結させた火線砲で高高度からのビーム砲撃です。


アルフレッド・モトロ
【ワンダレイ】の皆と参加だ!
POWで行くぞー!

「俺は馬鹿だからな、バリアの解除だとかエモいだとか、小難しい事はよく分からん!
…でも大丈夫!何も怖くないぞ!ワンダレイの皆がいる限り、俺だって『絶対無敵』なのだから!」
と、【覚悟】を決めて【勇気】と【気合】の啖呵切りだ!

渦潮を呼び寄せてキャノンを迎撃するぞ!
もし捌き切れなくて仲間達に当たりそうなら【かばう】で全部この身で受け止めてやらぁ!

啖呵と渦潮でバリアが解除できてるか分からんが…
そのまま狂騒海域で攻撃後、蒼炎を纏った拳でぶん殴る!
渾身【怪力】の【捨て身の一撃】を喰らえッ!!

俺たちは…【ワンダレイ】は誰にも負けない!
覚悟しろ、ドン・フリーダム!!


尾守・夜野
【ワンダレイ】で参加。

…普段の俺で行くと社会的な死が待ってるから私…女性人格で行かせて貰うわね?

普段は服だとか本体のままだけれど…今回は完全に女物よ。

…そこまでして変態の謗りを受けたくないみたいだけど…
今更じゃないかしらって考えているだけで胃がキリキリする気がするわね

…見目だけはセーフじゃないかしら。

キャノンは剣を変形させた鉄扇で払い近寄りましょうか。

その過程でそうね。

攻撃を寄せて【誘き寄せ】弾でお手玉でもしてみるわね?

バリアーが外れたら集めてたのを全てお返しするわ

集めたうちの何個かが成功すればいいのよ
全部なんてそんな力私にはないし
笑顔で堂々としてればいいのよ
ミスしても【激痛耐性】で耐えるわ


ゼット・ドラグ
【ワンダレイ】で参加。

先制攻撃は、バイクの【ドラゴンチェイサー】を【怪力】の右手で持ち上げ盾にして近づき、無敵バリアは【竜を殺す百の刃】を剣→槍→斧と変形させて放つカッコいいコンビネーション攻撃で突破を試みる。

突破出来たら、渾身の一撃をお見舞いするために左手首からミサイルを相手の顔めがけて発射するか仲間の援護射撃に頼り、相手の隙を作る。
隙を作ったら【ドラゴンチェイサー】をバスターブレイド形態に変形させ、ジャンプしてから両手で大きく振りかぶり【怪力】を上乗せした【ディスコード「地裂断」】を放つ。
「この一撃がキマイラフューチャーの明日を切り拓くと信じて・・・ドン・フリーダム、覚悟!」


メンカル・プルモーサ
【ワンダレイ】で参加……
…あー、うん。衣服からも自由系の人か…たまに居るたまに居る。
…実家でもまれに見た…

…【空より降りたる静謐の魔剣】で遅発連動術式【クロノス】の印のがある同じものの無い蒼の魔剣を一斉射…
氷の剣を飛ばすから…機械で炎の壁とか出して氷を溶かして防御をして来る、かな…?
…なので、【クロノス】に仕込んだ術式により…一定以上の温度になると魔剣を構成している氷が水素と酸素に分解される…
…そして水素2:酸素1の気体は…水素爆鳴気と呼ばれる可燃性ガスになる…
…相手の炎と反応させて大爆発を起こすよ…皆がそれに紛れて突撃すしてくれればなお良し……
…あとはハッキングで足場の花を操って援護をする…


シーラ・フリュー
【ワンダレイ】で参加。

ええと、何だか色々フリーダムな方ですね…主に見た目とか…。
…っと、そんな事を考える暇はないですね…私も皆様のお役に立てるように頑張らないと…!

先制攻撃は流石に味方が前に居る状況でできるだけ遠くまで離れていたら、敵の攻撃も来ない…はず…。
防御は味方にお任せですが、念の為設置型の大盾ガジェットで【盾受け】しておきますね。

その後は、遠距離から【目立たない】ように【鷹の目】で【スナイパー】による【援護射撃】を。
バリアが剥がれるまではドンさんの動きを【情報収集】してひたすら観察。
バリアが剥がれたらこのタイミングなら当たる、という時に【第六感】も頼りに撃ちます…。



●フリーダムな姿への反応いろいろ
「もう、これ以上は……アカン、ですのに……五人、も……」
 息も絶え絶えになりながらも、ドン・フリーダムは猟兵の出現を察知する。彼女から百メートル強離れた位置に現れた五人は、『飛行戦艦ワンダレイ』の乗員達。クダマキエイのキマイラである艦長アルフレッド・モトロ(蒼炎のスティング・レイ・f03702)をはじめとした、男性二名女性三名……に見える男性三名女性二名である。
……と言うのも、乗員達の一人である尾守・夜野(墓守・f05352)が、仮面以外一糸もまとわぬ姿のドン・フリーダムを男性人格のままで相手にしては社会的に死ぬのではないかと懸念し、女性人格を表に出している上に服装まで女性のものにしているからだ。
「……ここまでして変態の謗りを受けたくないみたいだけど……今更じゃないかしらって考えているだけで胃がキリキリする気がするわね」
「……気にしすぎじゃねぇか? ま、随分とフリーダムな格好の敵だけどな」
 夜野のつぶやきに、ゼット・ドラグ(竜殺し・f03370)が返す。自由人としてフリーダムに生きるサイボーグ戦士であるが、女好きでもあるためか、妖艶な肢体を隠そうともせず曝している姿にどことなく鼻の下が伸びているような気がしないでもない。
 一方、女性陣の反応と言えば。
(……あー、うん。衣服からも自由系の人か……たまに居るたまに居る。……実家でもまれに見た……)
 ウェーブのかかった長い灰色の髪に四角いレンズの、研究者然とした出で立ちのメンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)の反応は、既にそんな人物を見たことがあるためか淡々としたものだった。
(ええと、何だか色々フリーダムな方ですね……主に見た目とか……っと、そんな事を考える暇はないですね……私も皆様のお役に立てるように頑張らないと……!)
雑念を振り払うようにしてリュエール・デ・ゼトワールのスコープを覗くのは、他のメンバーから五百メートル後方にいる六人目、灰色の長髪と緑の瞳の新乗員、シーラ・フリュー(空夜・f00863)である。

●女達の遠距離戦闘
「ターゲット・ロックオン、です……」
 スコープの中心にドン・フリーダムの頭部を捉え、シーラは静かに引き金を引く。次の瞬間、銃弾がドン・フリーダムの仮面に突き刺さった。シーラのユーベルコード『鷹の目(ホークアイ)』である。
「い、今のは……!? 見えないところからの攻撃なんて、卑怯ではございませんか……!?」
 あからさまに狼狽えて、死角から攻撃する自身のユーベルコードを棚に上げ非難するドン・フリーダム。如何にオブリビオン・フォーミュラと言えど、存在を認識していない相手を攻撃するのは不可能であった。
 そして、狙撃を受けたドン・フリーダムの長髪が、先端から灰に変わり、ボロボロと崩れてかき消えて、首の近くまで喪われる。これまで受けたダメージの蓄積で、オブリビオンとしての姿を維持できなくなり始めたのだ。
「奴の身体はもう限界だ! 俺達で、絶対に倒すぞ!」
「おおっ!」
「ええ!」
「はいっ!」
「……うん」
「……(こくり、と頷く)」
 その様を見て、アルフレッドは気合いを入れて叫び、乗員達を鼓舞する。アルフレッドの方を向き、あるいはドン・フリーダムの方を向いたまま、力強く頷いて応える乗員達。元より高かった士気が、さらに大きく高まっていく。
「次は、私が行きます!」
 一団から飛び出すようにしてドン・フリーダムに仕掛けたのは、白と紫のカラーリングの武装ユニットで身を固めた、月守・咲凛(空戦型カラーひよこ・f06652)。円盤状の遠隔操作ユニット『アジサイ』で全身を囲みつつ、ユーベルコード『コード・イーグルアイ』を発動しようとする。
 それに先んじてドン・フリーダムがユーベルコードを発動し、彼女の周囲およそ百メートルに暴風が吹き荒れる。だが、予め『アジサイ』で防御を固めておいた上にすぐに範囲外となる高度まで退避したため、咲凛が傷を負うことはなかった。
「今度はこちらの番です……これでっ!」
 ドン・フリーダムの暴風から逃げ切り、ユーベルコードを完成させて自身の狙撃能力を大幅に向上させた咲凛は、収束火線砲【ハナシグレ】と変調式火線砲【シュンリン】を接続した大型ビームライフルで、百五十メートルの高度からドン・フリーダムを狙い撃つ。
「うぐぅっ! ……わたくしの、腕があっ!」
 避けきれないと判断してビームから身体を庇った、ドン・フリーダムの右腕が瞬く間に砕け散って消滅する。
「……停滞せしの雫よ、集え、降れ。汝は氷雨、汝は凍刃。魔女が望むは数多の牙なる蒼の剣」
 暴風による先制はもう無いと判断し、男性陣がドン・フリーダムとの距離を詰めるのを援護するべく、メンカルが畳みかけるようにユーベルコード『空より降りたる静謐の魔剣(ステイシス・レイン)』を発動する。
 数多の氷の剣を斉射すれば、ドン・フリーダムが炎の壁などで防御すると読み、溶けた氷で水素爆鳴気による爆発を発生させて、皆をそれに紛れて突撃させる目論見だった。だが、それは成立せずに終わる。何故なら、先制してドン・フリーダムが発動した『マニアックマシン』は、これまでと同様敵の頭上に台座の周囲の花弁をテレポートさせて、自律攻撃によって発動前に倒すものだったからだ。
 しかし、メンカルにとっては死角であっても、空中高くにいる咲凛や遠距離にいるシーラにとっては死角でも何でもない。すぐに、『アジサイ』に斬り刻まれたり、狙撃されたりして六枚の花弁は全滅する。
「……行って」
 予定とは異なる状況に、やや複雑そうな感情が声に乗るも、メンカルはユーベルコードを完成させ、およそ二百本もの氷の剣をドン・フリーダムに放つ。ドン・フリーダムは必死に台座を操作して回避するが、氷の剣の軌道が操作できることに加え、咲凛やシーラの援護射撃による妨害もあって、全身を幾度も幾度も斬り刻まれていく。斬り刻まれた傷口の周囲は凍結させられ、ドン・フリーダムも台座も氷に覆われてしまう。辛うじて、鎖骨から上と左腕のみが氷漬けから逃れ得た。

●男達の近距離戦闘
 今の攻防の間にアルフレッド、ゼット、夜野がドン・フリーダムへと疾走し、距離を詰める。想定とは違えども、メンカルの援護は成功したと言えた。
「……くっ、ここまでわたくしが追い込まれるなんて! ですが、絶対無敵のこのバリアは破れないでしょう!」
『ちょうてんさい』らしからぬフラグを立てつつ、三人に向けて、ドン・フリーダムはユーベルコードを三連続で発動。都合三層の絶対無敵バリアを展開しつつ、凍っていない左腕で赤べこキャノンを構え、一人に一発ずつ砲撃した。
 それに対し、夜野は怨剣村斬丸を鉄扇に変形させて砲撃を真上に払い上げ、失速して落ちてきた砲弾を受け止める。ゼットはバイク『ドラゴンチェイサー』を怪力で持ち上げて盾にして、砲撃を防ぐ。
アルフレッドはユーベルコード『狂騒海域(ライオット・イン・ブルー)』で渦潮を呼び寄せて迎撃しようとするが、発動が間に合わない。しかし、シーラによる砲弾への狙撃と、咲凛の『アジサイ』による防御で事なきを得た。『アジサイ』によって弾かれた砲弾は、夜野が怨剣村斬丸を鞘に収めたその手で掴む。
「……これで、エモいと思ってもらえるかしら?」
「……ああ、エモく思ってはいけません、のに……でも、砲弾でお手玉なんて、趣があって……」
 にっこりと笑顔を浮かべながら、夜野はキャッチした二つの砲弾で器用にお手玉を始める。ドン・フリーダムは必死にエモさを感じまいと抗いながらも、果たせずにバリアを一層霧散させてしまう。
「それじゃ、これは如何だ!?」
「た、ただ武器を振るっているだけでしょう……? で、ですけど、……格好いいっ……!」
 ゼットは、竜を殺す百の刃を剣から槍、槍から斧に変形させつつ、ガキィン!ガキィン!ガキィン!と各形態でバリアに叩き付ける。すると、絶対無敵のはずのバリアにパキパキパキ……と亀裂が入り、パリィン!と割れる。
「……俺は馬鹿だからな、バリアの解除だとかエモいだとか、小難しい事はよく分からん! でも大丈夫! 何も怖くないぞ! ワンダレイの皆がいる限り、俺だって『絶対無敵』なのだから!」
「ばっ……馬鹿ですの!? そ、そんな叫びなんかで……!(トゥクン……)」
 狂騒海域で呼び寄せた渦潮に乗りながら、大きく胸を張り、勇気と気合いを込めて堂々と啖呵を切るアルフレッド。ドン・フリーダムは言葉では否定するが、最後のバリアは消滅させてしまっていた。
「それじゃ、これはお返しするわね!」
 夜野はバリアが全て消滅したのを確認すると、お手玉していた二つの砲弾をドン・フリーダムに勢いよく投げつける。二つとも左腕で払い除けたドン・フリーダムだが、その衝撃でと言うべきか、その代償としてと言うべきか、払い除けた左腕が粉々に砕け散る。
「俺たちは……『ワンダレイ』は、誰にも負けない! 覚悟しろ、ドン・フリーダム!」
「うぐあああああああっ!」
 渦潮がドン・フリーダムを巻き込んで高く跳ね上げる。そして落下してくるところに、アルフレッドは蒼い炎を纏った拳をこれ以上ない全力で叩き付けた。バキバキバキバキ……ッ! 凍結している腹部に渾身の一撃を叩き付けられて、ドン・フリーダムの凍てついた身体に無数の亀裂が入っていく。
「この一撃がキマイラフューチャーの明日を切り拓くと信じて……ドン・フリーダム、覚悟!」
 最後の一撃を決めるべく、『ドラゴンチェイサー』を巨大な刀身の大剣に変化させるゼッド。高く飛び上がり、『ドラゴンチェイサー』を大上段に振りかぶると、ユーベルコード『ディスコード「地裂断」』でドン・フリーダムの頭上から叩き付け、一刀両断する。
 『ドラゴンチェイサー』が花の足場を崩壊させ吹き飛ばした時には、ドン・フリーダムは断末魔の叫びを発することも出来ずに、灰と氷の欠片となってこの世界から消滅していた。

●戦勝の報
 戦争の元凶を撃破した達成感に包まれながらグリモアベースに帰還した彼らのもとに、ドン・フリーダムが復活不可能となり、今回の戦争は猟兵達が勝利したと言う報せがもたらされた。ドラゴンテイマーを追撃するために戦争自体はもう少し続くものの、キマイラフューチャーの未来は守られたのだ。
「よっし! 『ワンダレイ』に帰ったら、シーラの歓迎会を兼ねて祝勝会だな!」
 艦長アルフレッドの快活な声に、一同は大いに盛り上がりつつ、彼らの家である『ワンダレイ』への帰途についた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月28日


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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


挿絵イラスト