バトルオブフラワーズ⑪〜駆け抜ける西風
●グリモアベース
「次は小細工なしの真剣勝負みたいね」
そう呟きながらアンノット・リアルハート(忘国虚肯のお姫さま・f00851)はグリモアをしまうと、猟兵達の方を見る。
「ラビットバニー討伐お疲れ様でした、しかし次の戦いはもう来ています。今度の相手はスピード怪人ウインドゼファー、風を操る能力を持つ速度に特化した怪人です」
ウインドゼファーはエイプモンキーやラビットバニーのように、特殊な攻略法をしなければ突破できないという敵ではない。
彼女は純粋に速く、強い。風を操る能力に加えてその圧倒的なスピードによって、必ず猟兵達より先に行動する。そのため相手のユーベルコードに対して何らかの対策をしていなければ何もせずに負ける事もあり得る。
「これまでと違って純粋な戦闘力が物を言う戦いになります。これまでの戦いを思い出して、しっかりと戦術を立ててね」
ウインドゼファーの使用するユーベルコードは三つ。
フルスロットル・ゼファー。全身を荒れ狂う暴風で多い、戦闘能力の増強と飛翔能力を得るユーベルコード。暴風は生半可な攻撃を全て弾き返し、巻き込まれれば重症を負う恐れもある。また飛翔能力の存在もあってこの状態の彼女を捕らえることは非常に難しい。
レボリューション・ストーム。花の足場を崩壊させる程の暴風を放つ、シンプルながら隙のないユーベルコード。飛べない者はそのまま退場を余儀なくされ、飛べる者もまた暴風で弾き飛ばされるため戦線への復帰は難しい。風によるダメージも決して無視できない威力のものだろう。
ソード・オブ・ダイアモード。全タイヤを高速回転モードに変身し、車輪剣による攻撃を強化するユーベルコード。この状態ではあらゆるダメージは軽減され、嗤う竜巻による遠距離攻撃も可能となる。大きな決め手になる一撃が無ければ、攻めに転じるのは危険だろう。
「どれも攻防一体の厄介な技ばかり……だけど、貴方達なら突破できると信じています!」
マウス富士山
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敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。1フラグメントで完結する特殊なシナリオとなります。
オープニングを見ていただきありがとうございます。今回マスターを努めさせていただきます、マウス富士山と申します。
今回は小細工なしの真っ向勝負!敵のユーベルコードを防ぎ、確実な反撃を叩き込むことを狙いましょう!
プレイングにはユーベルコードへの対抗手段と反撃方法を描写してください。また複数の猟兵で連携を行う場合は全員に対して先制攻撃を行います、その点を注意して連携を取るようにしてください。
皆様のプレイングを心からお待ちしております。
第1章 ボス戦
『スピード怪人『ウインドゼファー』』
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POW : フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:藤本キシノ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
春日・釉乃
スピード怪人なだけあって誰よりも早いから目で相手を追うことも出来ないよね…ならこっちも奥の手を使うしかっ
機械鎧『鶴姫』で鎧装騎兵として出撃
[盾受け]のシールドスレイヴは散開すると飛ばされそうだから機械鎧の追加装甲として前面に集中的に装着
護りを固めたところで【破壊と創造の理】を発動させ、敵の攻撃を凌げるだけの超耐久力と敵の守りを突き破れそうな超攻撃力を発揮!
UCのデメリットで理性を失うけど…速く動く物を無差別攻撃できる!
懸命に相手の初撃を耐え凌ぎ、後は己の内にある本能で超高速のゼファーに[空中戦][ダッシュ]で肉薄して[早業][カウンター]で暴風という敵の[鎧を無視する攻撃]の風斬りの刃でお返し
●風を喰らう悪鬼
(スピード怪人なだけあって誰よりも早いから、目で追うこともできないよね……だったら)
漆黒の機械鎧【鶴姫】を身に纏い、ウインドゼファーと相対した春日・釉乃(”CHIPIE”・f00006)。双方表情は見えないが、手にした剣に力が込められたのは互いに感じられた。
「この先に進もうと言うのであれば、容赦はしない」
先に動いたのはウインドゼファー。その白い身体を暴風が覆い、攻撃の予兆を感じた釉乃が前面にシールドを集中させた瞬間、凄まじい衝撃が全身を打ち付けた。
盾と車輪剣がぶつかる衝突音が響いたのはその一瞬後、ウインドゼファーの放つ攻撃は音の速さを優に越えている。暴風によって盾が火花を上げて削り飛ばされ、激突の衝撃で駆動部の大半が悲鳴を上げていたが、釉乃は倒れなかった。
「オン・マケイシヴァラヤ・ソワカ……!」
その唱えと共に【鶴姫】のカメラアイが紅い輝きが灯る。決着を付けようと振るわれた車輪剣を、鋼の剣士は躱そうともせず自らの刀をウインドゼファーに突き出した。
【破壊と創造の理】、身を守る理性を捨て、猟兵はその身を悪鬼へと転じる。速さで追い付けないのであれば、敵の攻撃に耐える防御と一撃で葬る攻撃力で強引に攻め込む。代償として速く動くものは無差別で襲いかかってしまうが、一対一の近接戦という場であれば味方を巻き込む心配はない。
捨て身の突きはウインドゼファーの肩を貫く、しかし車輪剣もまた釉乃の頭を捕らえ【鶴姫】の頭部装甲を粉砕した。血と火花の舞う暴風の中、二人の視線が交差する。
剣を引抜き、釉乃は自らの耐久力を活かした退くことのない一進の剣を振るう。しかしウインドゼファーはその速さで剣を躱すと、車輪剣と同化した異形の腕で釉乃の身体を装甲の上から切り裂いた。
「鬼に堕ちても私を倒そうと言う覚悟に敬意を……だが、アイオロスは私に微笑んだようだ」
暴風に飛ばされ地上へと落下する釉乃を見下ろし、ウインドゼファーはそう小さく呟いた。
苦戦
🔵🔴🔴
メイスン・ドットハック
【WIZ】
単純なガチンコは苦手なのじゃがのー
じゃけど、真っ向から受けて立つのも悪くはないのー
召喚の隙は電脳魔術による防壁や、花びらが舞う視覚的錯覚の利用や自身の第六感で初撃を何とか凌ぐ(地形の利用、第六感)
UC「紫色の賢者の石」で宝石獣カーヴァンクルと宝石地龍ヴァフニールを召喚
車輪剣は宝石地龍が身体を張って止める。硬い鱗と巨躯の身体を活かし、さらに雷を身に纏って接近攻撃に際に感電させる
宝石獣は電脳魔術で武器を呼び出し、さらに突破された場合に備え防御態勢
宝石地龍が攻撃を止め切ったら、宝石獣が数珠状の電脳爆弾を回転するタイヤに絡ませていく
巻き込みきったら起爆して回転する内部から爆破を狙う
●天に輝く宝石
空中戦を終え地上に降り立つウインドゼファーを舞い上がる花弁が迎える。一見すると幻想的なその光景を見て、彼女は甲高いモーター音を響かせながら全身の車輪を超高速で回転させる。
(気づかれた、不自然な風でも読み取っとるんかの……)
舞う花弁と電脳防壁の中に隠れたメイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)は、電脳魔術の発動を準備しながらウインドゼファーの様子を伺う。このままこちらの動きを警戒し、何もしないでいてくれるのが一番楽な道筋だが、現実はそう甘くはなかった。
どこからか笑い袋のような不自然な声が響き渡る。それに対してメイスンが反射的にその場を離れた瞬間、先程まで彼女が居た場所を竜巻が駆け抜けた。
ウインドゼファーの放つ【嗤う竜巻】。二本の車輪剣を振るい、全方位に連射されたそれは花弁を全て吹き飛ばし、メイスンの姿を露わにする。電脳障壁が短時間でも竜巻を受け止めていなければメイスンも竜巻に巻き込まれていただろう。
「見つけましたよ、私の敵」
「そうじゃの。じゃあ攻守交代で今度はそっちが隠れる番」
メイスンの言葉には応えず、ウインドゼファーの車輪剣が唸りを上げる。嗤い声と共に放たれた竜巻はその軌道上にメイスンを捉え、その身を砕かんと迫りくる。それに対してメイスンは避けようとするでもなく静かに片手を上げた。
諦めたか。ウインドゼファーの脳裏を掠めた思考は、直後にメイスンの身体を覆うように展開された無数のウインドウにかき消される。嗤い声を消すように鳴り響く咆哮、召喚された紫水晶の竜はその身体で竜巻を受け止めた。その身体が僅かに後ろに下がるが、鉱石の鱗には浅い傷しかない。
竜の巨躯はメイスンの身体を覆い隠している、このままでは敵に時間を与えるのみ。そう判断したウインドゼファーは素早く竜に肉薄し、異形の右腕を竜に振り下ろす。その瞬間、物体が削り取られる轟音と火花、そして紫電が竜とウインドゼファーの間で弾けた。
「雷撃……!?」
竜の身に纏っていた雷がウインドゼファーの身体を焼く、それでも敵を砕かんと押し付けられる車輪に数珠のようなものが巻き付けられた。
「すまんが、近づいた時点でこっちの勝ちじゃ」
メイスンのすぐ隣に、兎のような生物が浮いている。ウインドゼファーがその姿を視認した時、右腕に巻き付いた数珠が一斉に炸裂した。
成功
🔵🔵🔴
桐崎・早苗
これだけの強者であれば、こちらは後手になることは必須
であるならば……
●
まずは一撃をどの様に受けるか…
覚悟を以て腹を据え、野生の勘や第六感も交え、敵の殺気や風を感じ、見切ることを試みたく
可能ならば武器受け、防御がうまく出来なくとも激痛耐性で耐えて組み付き、捨て身の様なカウンターでの反撃を行いたく
これだけの速度、回避も上手い筈。可能なら逃さぬよう気合いで相手を掴みたい所
残像を加えた2回攻撃で一つを見せかけの動作とし注意を逸らさせ、本命を叩き込みたいところ
格上相手に見栄えを気にする余裕無し
ここは泥臭く血生臭く、お命取らせていただきます
動きさえ止めればこちらのもの、逃しませぬ
アレンジ歓迎
●刃、血に落ちようと
爆炎に包まれたウインドゼファーに対し、桐崎・早苗(天然風味の狐娘・f10614)が肉薄する。爆発の隙を付くように接敵してきた剣士に対し、ウインドゼファーはマフラーから暴風を吐き出して応える。
「不意を付けば先手を取れると思ったか!」
暴風と共に放たれる音越えの剣。早苗は柄と峰の二点を押さえた防御の構え受けるも、暴風の力もあってその身体が大きく弾き飛ばされる。宙を浮く早苗に残像を残しながら一瞬で近づいたウインドゼファーは、車輪剣を刀に叩き付けるように振り下ろし早苗の身体を地面に落とすと続けざまに踵の車輪で勢いを付けた回し蹴りを脇腹に打ち込む。
ボールのように地面を転がる早苗を見下ろし、ウインドゼファーは小さく呟く。
「外れた……いや、外しましたね」
「……元より、先手を取る気などございませぬ」
全身を擦り傷で汚しながらも、早苗は立ち上がり相手を見据える。車輪剣の直撃は避け、自らの尻尾をクッションとすることで地面に叩き付けられた衝撃を防ぎ、自分から跳ぶことで蹴りの勢いを殺す。ウインドゼファーの三連撃において、早苗は一度も致命傷を負っていない。
口に溜まった血を吐き出し、早苗は再び距離を詰めるウインドゼファーと相対する。振るわれる車輪剣を受け止めるのではなく、今度は弾かれるようにして受け流す。風の流れ、剣の軌道、それらを感覚で先読みしウインドゼファーと打ち合う。
一つ読み間違えれば確実に致命傷となる、流れる暴風は受け流してなお早苗の身体を斬り付ける。確実に長続きしない細い糸での綱渡り。刹那の油断も許されない剣戟の最中、早苗が構えた。
正中線を正面から外し、刀身の長さを偽装する脇構え。打ち合いの最中に構えるという隙だらけの行為にウインドゼファーは罠を警戒するが、それごと敵を打ち砕かんと車輪剣を振り下ろす。それに対してバックスデップをしながら振り上げられた早苗の手には、刀が握られていなかった。
「何っ!?」
早苗は虚空に振るわれた車輪剣を素早くつかみ取り、ウインドゼファーの振り下ろしの勢いも利用して彼女の姿勢を崩す。上体ごと頭を下げるようになったウインドゼファーの首筋に、早苗は肘を叩き込んだ。
「逃がしませぬ……!」
纏う暴風が早苗の肘を裂く、しかし確かな手ごたえを感じた早苗は迷うことなくウインドゼファーの膝を丹田に突き刺した。
成功
🔵🔵🔴
リック・シックハント
翼を持つ者として、暴風を乗りこなしてウインドゼファーまで辿り着いてみせるよ!
炭素繊維の性質を持たせた【思案する泥】を片側を体に巻き付けもう片側を壁や天井に打ち込んで吹き飛ばないように固定し、背中から出した全身を覆う【黒の翼刃】の【武器受け】で暴風を防いで【超過憑依】を発動しよう
耐えたら泥と翼刃を解除して飛び上がり、超強化された羽ばたきで【衝撃波】を放って周囲の風を軽減させながら【野生の勘】で風を読んで接近するよ
接近後はこれまでの戦いから次の攻撃を【戦闘知識】で予測し【野生の勘】で死に物狂いで躱し、翼を使って体を高速回転させながら【黒の翼刃】を出現させ、遠心力を乗せた【捨て身の一撃】を決めよう!
「悪いけど、もうちょっと格闘戦に付き合ってほしいかな」
強烈な格闘術を受け、たたらを踏むように後ろへ下がったウインドゼファーの前にリック・シックハント(繋ぐ旅人・f00522)が降り立つ。
「……妙な人ですね、飛ぶ鳥と地を駆ける獣が混ざっている」
「まあ、色々とね」
そう言いながらリックは両腕の翼を大きく広げる。それを挑戦と見なしたウインドゼファーが車輪剣を大きく振るうと、轟音と共に地面が捲り上がる。
それは地面を操作しているのではなく、大地を破壊する程の暴風。正面からそれを受けたリックはダメージを受けないようあえてその流れに身を任せた。
(アンカーを飛ばして身体の固定を……!)
形状を自由に変化させる【思案する泥】。それを身体に巻き付け、片側をアンカーとして固定された壁などに撃ち込もうと考えていたリックだったが……。
(壁も天井もなさそう!)
よく考えれば壁や天井があったらそこを走って奥へ進むことができ、花の足場を操作することでできる封鎖の意味が無くなる。
両翼で風を受けたリックは衝撃を上手く逃がしながら戦場を後退する。無理をしても致命傷を受けるだけなのは見えている、ならばここは一旦羽を休め、次の機会を待つとしよう。
苦戦
🔵🔴🔴
虎熊・月霞
【雷鳴団】の3人で参加するよぉ。3人掛かりでなら――まぁどうにかなるでしょー。いざとなったら如何にかするしかないだろうけどねぇ。
【POW】
まずは敵の先制攻撃をどうにかしないとねぇ。あや(f12190)が敵の動きを阻害しつつ、こがね(f03679)が補助してくれるみたいだしぃ、僕が『雷霆一閃』で敵さんが纏ってる暴風を削ぎ落すよぉ。風がなんぼのもんじゃーい、こちとら雷じゃーってねぇ。
幾ら速く空を飛べても攻撃する瞬間は近付いて来ると思うし、死角に回り込もうとしてもこっちは3人、見逃すつもりはないよぉ。
【第六感】や【野生の勘】を頼りつつ攻撃を【見切り】、【カウンター】を狙って行くよぉ。
天道・あや
雷鳴団で
残りはアンタだけ!キマフュの人達の為に通らせて貰うよ!
暴風、1人だったら吹っ飛ばされて終わりかもしれないけど…三人でならどんな風や台風が吹こうと耐えられる!【激痛耐性、挑発、見切り】! あたしが中心に立って挑発して相手の攻撃があたしに向くようにする!皆の為ならどんな攻撃だって耐えれる!…でも急所に当たらないように攻撃は見極める!
それで相手を挑発して接近させるように誘導!接近してきたら攻撃を見極めて暴風を纏ってようとすかさず団長と【グラップル、属性攻撃(雷)で相手の動きを止めたら月霞に攻撃をしてもらう!
そして相手に攻撃が当たったらあたしも【あたしの歌と想い!世界に響け!!】を発動!
桑原・こがね
雷鳴団で参加!あや(f12190)もげっか(f00285)もよろしくね!雷鳴を轟かせろォ!
まずは三人で固まって最初の一撃を凌がないとね!
すごく速く飛ぶらしいけど、攻撃の瞬間だけはこっちへ近づいてくるはず!
呼吸を合わせて防御!
あたしの狙いはあいつの武器!あたしの【武器落とし】で落とすまではいけなくとも攻撃の手を弾くぐらいはしたい。
それから攻撃! 一撃目は絶対に当てないと。あやとげっかの攻撃で必ず隙ができるはず。その隙を見逃さずに雷槍を決める!
●雷鳴、天に轟かせ
「この世に生を受けたからには、天下にこの名を広めたい!」
「万夫不当ーの勇士を集め、魑魅魍魎を打ち倒せぇー」
「月華、綾織、黄金に集い、我ら三人雷鳴団!暴風散らしてここに参上!」
天道・あや(駆け出し猟兵・f12190)、虎熊・月霞(電紫幻霧・f00285)、桑原・こがね(銀雷・f03679)の三人。雷鳴団は高らかに名乗りを上げながら戦場に躍り出る。表情は見えないが、おそらく何とも言えない顔をしているであろうウインドゼファーはその身に暴風を纏って空中へ浮き上がる。
「こっちは名乗ったんだ、そっちも名乗るのが礼儀じゃないの!」
「落ち着きなよ、あや。きっとこっちの名乗りが完璧過ぎて名乗るのが恥ずかしいのさ」
あやとこがねの地上からの挑発、それに応えるようにウインドゼファーは車輪剣同士を打ち合わせて火花を散らす。
「私は番人にして、ドンに仕える最後の剣。風の剣士ウインドゼファー、推して参る!」
レンズ状の雲を起こしながら、ウインドゼファーが三人に接敵する。振り上げられた車輪剣は突進の勢いを乗せたままあやの頭部へ振り下ろされ、横から入ったこがねの【サムライブレイド】に弾かれる。軌道の逸れた車輪剣にさらにあやが身を捻ることで回避するも、暴風と音速の衝撃波があやの身体を浅く切り裂く。
傷口から血が舞い上がる頃にはウインドゼファーは三人から遠ざかり、旋回して戻ってくると共に勢いを付け再び突進するように車輪剣を振るう。あやを狙う攻撃を再びこがねが弾くが。
(撓む!)
刃で受け止めているにも関わらずサムライブレイドは打ち合いの衝撃でしなり、相手の攻撃をいなしきれない。ウインドゼファーが通り過ぎる度に疾風による傷が増え、それが一呼吸の内に何百と繰り返される。
(でも、あたし一人ならとっくに落ちてる!)
こがねと月霞と盾となり、最も多くの傷を受けているあやは、それでも勝利を見逃さまいと敵を見据える。何度目かわからない敵の旋回、正面からその攻撃を受け続けたあやは、その半径が大きいことに気づいた。
「団長!」
味方に声を掛けられる程の大きな隙、突撃してきたウインドゼファーの剣をあやのグローブとこがねのグローブとこがねのバスターブレイドが捉えた。隙を利用した武器の持ち替え、そして正面から攻撃を受け続けたことによる見切り。待ちに徹した雷鳴団の一撃が、暴風の軌道を大きく乱した。
(いつまでも防御が抜けないから、焦っちゃったみたいだねぇ)
加速の勢いを付けようと、先程までより多く距離を取った。結果二人が相手の動きを見切り、武器を持ち替える猶予ができた。それにより生まれた致命的な隙を逃さず、月霞が動く。
握る刀に紫電が纏い、抜き放たれた刃は吸い込まれるように真っ直ぐウインドゼファーへ。【雷霆一閃】。風を越え音を凌駕する雷光の一撃は暴風を削ぎ落とし、コントロールを失ったウインドゼファーが地面に叩き付けられるとようやく物を斬った轟音を鳴らした。
失速した風はそのまま地面を転がり、立ち上がろうとした瞬間雷に討たれたような衝撃と共に動きを止める。
「うん、いい歌……」
聴いたものの心を震わすあやの演奏、気持ちよさそうに頭を揺らす月霞に対してウインドゼファーは指先一つ動かすことができない。心を震わすということは単純な話ではない、聞き手によってその反応は大きく変わる。加えて、ウインドゼファーが浴びたのは演奏だけではない。
「しっかり効いたみたいだね……これがあたし達の、雷鳴だ!」
うっすらと雷を帯びたウインドゼファーに対して、こがねが白銀の雷を纏った武器を構える。自分の身に起きたことを理解したウインドゼファーは放たれた【雷槍】に貫かれた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
芦屋・晴久
診療所連合と連携
WIZ
敵の先手の対処はノストラ君に御願い致しましょう
リズ君のワイヤーにて引っ張って頂きSPDUCをやり過ごします
敵の先手攻撃に対応したら此方の出番ですね
【五行相生】、属性は【木】、現象は【活性】
土壌は既に在り、種子は既に撒かれております、生命力はこの土地、バラバラになった花達から吸い上げる
急成長を促し再度花を咲かせるのです、これを足場として今度は此方の攻勢とさせて頂きます
足場の再生と同時に敵の足元へ蔦を絡ませて動きの阻害も致します。
この地の生命力を動かすという事は容易くはいかないでしょう
活性化の規模が大きい分今回の戦闘ではこの術式に注力致します
皆様、後は御願いしましたよ
リズ・ルシーズ
【診療所連合】で参加、アドリブ歓迎
【SPD】
予めノストラの鎖、トリテレイアのワイヤーアンカー、晴久はボクの高分子ワイヤーで繋いで準備かな
暴風域さえ抜けたら!
【ストーム】が来たら、反重力装置で自重を軽くし、皆を【ロープワーク】で引き寄せ【空中戦】で一気に距離を取りながら【アラクネフォビア】を起動するよ。起動後は高速機動で攻撃に耐えつつ一気にそのまま【ストーム】の範囲距離から逃げ出すよ
反撃の時間だよ!
トリテレイアからデータを受信し、【情報収集】の結果を使い【スナイパー】として擬似刻印の光【属性攻撃】のレーザーと粘着性の糸を【一斉発射】して【援護射撃・時間稼ぎ】をするね
ノストラ、今だよ!
ノストラ・カーポ
【診療所連合】
予め【Omertà】をリズに巻き付けて準備は完了だ。トリテレイアの背後に隠れてPOWUCを凌ぎ、鎖を巻き付けたリズにSPDUCへの対応を任せる。
WIZUCでの攻撃に対してはトリテレイアと合わせて、杖を振り【衝撃波】による【2回攻撃】で竜巻の威力を減衰、【Omertà】を伸ばして自身の前方に展開し【念動力】で鎖を固め【オーラ防御】で更に強度を上げて竜巻を防御。
攻撃を防ぎ終われば【第六感】で敵の動きを予測し【呪詛】による【範囲攻撃】。敵の動きが鈍ればすかさず【指定UC】を発動し攻撃をしかける。
ご自慢の速さで避けてみろ。
トリテレイア・ゼロナイン
※診療所連合
強敵ですが私も騎士として仲間を護る為全力を尽くさせていただきます。
彼我の距離を考えて最初は飛翔攻撃。
皆様を背後に●かばいつつ、頭部と腕部格納銃器で弾幕を張り飛行進路を制限。攻撃進路を●見切り、脚部パイルも併用して地面を●踏みつけ安定させて●怪力で●盾受け、片腕を犠牲に受け流します
SPDは●防具改造で追加した投光器で●目潰ししつつリズ様を援護
WIZはノストラ様に合わせ●破壊工作で事前に用意した手投げ爆弾で勢いを減衰させつつ仲間を●かばいます
反撃はUCでの3.9秒の未来予測のデータを事前に【ハッキング】で作成した回線でリズ様に送り攻撃支援を行います
盾の役割、騎士として果たしてみせます!
●命の糸に風を受け
「さて、皆さん頑張ってるようですし。私達も続きますか」
軽い調子で話す芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)を中心に、寂れた診療所を旗印に集まった四人の猟兵が戦場に降り立つ。
「貴方達は……山登りに出も来たのですか?」
「あー、そう見える?」
「まあ見た目が遊んでるみたいなのは否定しないがな」
「ノストラ様、否定してください。これは私達が勝利するための架け橋です」
ウインドゼファーの口から出た疑問にリズ・ルシーズ(Re-Z・f11009)が苦笑いを浮かべ、ノストラ・カーポ(無法者・f14707)がやれやれというように肩を竦める。唯一トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)は誇るように腰に巻かれた命綱を掲げる。四人の身体はリズを中心に鎖とワイヤーによって繋がれており、その姿はザイルで身体を結ぶ登山家のように見える。
「……では、四人仲良く吹き飛ばしてあげましょう!」
その言葉と共にウインドゼファーの身体を暴風が覆い、空へ飛び立つ。中心であるリズに向けて急降下を行うとした瞬間、無数の弾丸がその道を塞いだ。
「皆様、私の後ろに!」
全身の銃器を展開し、半ば異形となったトリテレイアが弾幕を張ってウインドゼファーを牽制する。超高速で動く相手に対し、弾丸を狙って当てるということはできない。ならば無数の弾で相手の逃げ道を塞ぎ、自分の望む軌道へ誘導する。
(……来る!)
暴風の塊が弾幕のない隙間に潜り込んだ瞬間、凄まじい衝撃がトリテレイアを襲う。地面に突き刺したパイルが軋み、盾は放射状にひび割れ、聴覚センサーを不快に揺らす風の音が通り過ぎた時、騎士の腕は引き千切られるように宙を舞った。
連撃は終わらない。盾を崩したウインドゼファーが立て続けに車輪剣を振るうと、強烈な暴風が花弁の地面をめくり上げる。抵抗しなければ風に流され、抵抗すれば風に斬られる。二者択一の選択に四人は足場が崩れる前に後ろへ跳び、暴風の波に乗る道を選んだ。
「トリテレイア、大丈夫!?」
「問題ありません、それよりも!」
リズの言葉に対し、トリテレイアはワイヤーを軽く引いて自らの意思を伝える。ここで迷えば彼の傷が無駄になる、それを理解したリズは力強く頷いた。
向かい風に曝された時、多くの人はそのまま後ろに流されるしかないと思うかもしれないが、それは違う。帆船は向かい風を斜めから受け、風の揚力のそれに対する抵抗力を吊り合わせることで前に進む推進力を作ることができる。
「トリテレイア、ワイヤーの長さを3センチ短く!ノストラは逆にボクがいいって言うまで鎖を長くして!」
リズの指示を受けて二人が命綱の長さを調節すると、その身に受けていた風の圧力が弱まる。続けてリズがワイヤーを操り三人の並びを変えると後ろから見えない力で押されるように四人の身体が前進する。大きく広がる仲間を帆に見立て、リズがロープワークで風を受ける。風に逆らわらず、流されず、最低限のダメージで前に進めるように。
「よし、このまま……」
安定して風を受けれるようになったリズの耳に、甲高いモーター音と嗤うような声が響いた。ハッとリズが周囲を見渡すと、舞い散る花の壁を貫いて二本の竜巻が四人を喰らわんと躍り出る。
「ノストラ様!」
「あいよ」
かけ声と共にトリテレイアが竜巻に向かって爆弾を撃ち出し、ノストラが杖を抜く。それはただの道具ではなく、精霊がその姿を変えて作り出している一品。虚空に向かって振るわれた杖は衝撃波を放ち、竜巻を正面から削り取ると同時にトリテレイアの撃った爆弾を起爆させる。正面から叩き付けられた衝撃と爆発。二つの力によって勢いを殺された竜巻はノストラの作り出した鎖の盾に衝突して完全に霧散する。
そして二人が攻撃を凌いだことによって、反撃の一手が見えた。
「行くよアラクノ、恐怖を撒き散らせ!」
攻撃が収まったことを感じ取り、リズが大蜘蛛型の自立型多脚機動砲台アラクノに登場する。ロープワークに加えてアラクノの四肢を振り回す能動的質量移動によって更なる機動力を得たリズは、さながら見えない壁を蹴って推力を得ているかのような稲妻形の機動を繰り返し、四人はウインドゼファーの作り出した暴風の壁を突破した。
「何っ!?」
四人揃って戦場に復帰した事実に、ウインドゼファーの動きが止まる。その隙を付くように地面から伸びた蔦がウインドゼファーの身体に絡みついた。
「五行相生、木の活性化。君の吹き飛ばした花を利用させてもらいましょう」
晴久の力で急成長した花々が、太い蔦でウインドゼファーの動きを阻害する。車輪剣で蔦を切り払い移動してもまたその場所には異常な成長をする花が待っている。三人が暴風の中で攻撃を防いでいる間、晴久はおよそ戦場の全域と言える範囲に自らの術を施していた。
いつまでも纏わりつく蔦に業を煮やしたウインドゼファーが、再び甲高いモーター音と共に全身のタイヤを高速回転させる。嗤い声と共に放れたれた竜巻には異常成長した蔦でも耐えきることはできず、次々と斬り飛ばされていく。そんな未来を観測した。
「一斉射撃!」
掛け声と共に身体に纏わりつく糸が、魂を蝕む呪いが、身体を焼くレーザーがウインドゼファーに降り注ぐ。かつて自らが打ち倒した白騎士、その未来予測の力を得たトリテレイアがリズとデータリンクを行い、ウインドゼファーに逃れられぬ攻撃を放つ。無数の攻撃を浴び、その上で糸と蔦に拘束され完全に身動きが取れなくなったウインドゼファーをノストラが見下ろす。
「まあなんだ、残念だったな」
ノストラがウインドゼファーを睨む。ただそれだけの動作で彼女の身体は切り裂かれ、鉄錆の臭いが周囲にまき散らされる。舞い上がる花弁が一瞬だけノストラの視界を覆い、それが晴れる頃には、ウインドゼファーの身体は消滅していた。
「任務完了……帰りますか」
晴久がウインドゼファーの居た場所に背を向けると、一陣の風が頬を撫でる。迷い込んだ風は戦場の臭いを散らし、花の香りをどこか遠くへ運んで行った。
成功
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