バトルオブフラワーズ⑪〜疾風(かぜ)の向こう側へ
●グリモアベース
「エイプモンキー、ラビットバニーに続き、怪人軍団の幹部『ウインドゼファー』が姿を現しました。皆さんには、彼女の撃破をお願いします」
緑の板金鎧とマントに身を包んだクリスタリアン、ウィルヘルム・スマラクトヴァルト(緑の騎士・f15865)は、グリモアベースに集まった猟兵達に告げる。
「今度の『ウインドゼファー』は、風を操るユーベルコードを得意とする女性です。ですが、必ず先手を取られて攻撃されるという点を除けば、エイプモンキー、ラビットバニーのような厄介な特殊能力はありません」
それならば、先の二人より与しやすいのではないか。一部の猟兵から出てきた声を、ウィルヘルムはピシャリと否定する。確かに先の二人のような厄介な特殊能力は無い。しかしながら、それでいてエイプモンキー、ラビットバニーと同格の幹部である以上、油断はならない。
「彼女もまた、相当の実力者であると予想されます。先制攻撃への対策が無ければそれだけで敢えなく敗れてしまいますし、対策が上手く行ったとしても、その後の戦い方次第では苦戦は免れないでしょう。くれぐれも、準備は怠らないようにして下さい」
そこまで告げると、ウィルヘルムは自身の掌の上に巨大なエメラルド――グリモア――を浮かべ、念を込める。エメラルドグリーンの輝きが、一帯を包み込む。
「ウィンドゼファー……難敵ではありますが、皆さんであれば、その疾風(かぜ)の向こうへと進めると信じています。どうか、よろしくお願いします」
ウィルヘルムは深々と頭を下げると、準備の出来た猟兵達を次々とシステム・フラワーズに送り出していった。
緑城雄山
こんにちは。緑城雄山(みどりのじょう・ゆうざん)です。今回は戦争シナリオ、対ウィンドゼファー戦をお送りします。
さて、OP中でグリモア猟兵が説明していた先制攻撃についてですが、改めて以下の文章を掲載しておきます。熟読の上、挑戦して頂ければ幸いです。
「敵は必ず先制攻撃します。敵は、猟兵が使用するユーベルコードと同じ能力値(POW、SPD、WIZ)のユーベルコードを、猟兵より先に使用してきます。
この先制攻撃に対抗する方法をプレイングに書かず、自分の攻撃だけを行おうとした場合は、必ず先制攻撃で撃破され、ダメージを与えることもできません。」
また、先制攻撃への対策があったとしても、ウィンドゼファーはエイプモンキー、ラビットバニーと同格の怪人軍団の幹部であるため、その攻略難易度は高く、プレイングと判定結果次第では苦戦に陥る可能性が十分にあります。判定自体も、今回は厳しめに行います。予め、ご了承下さい。
なお、ウィンドゼファーの戦力は40ですが、それを上回った数のシナリオが成功した場合、40を超えた成功数の半分、「⑬『ドン・フリーダム』」の戦力が減少します。
それでは、第三の幹部『ウインドゼファー』を倒し、戦局をその疾風(かぜ)の向こう側へと導いて下さる猟兵の皆様のプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『スピード怪人『ウインドゼファー』』
|
POW : フルスロットル・ゼファー
全身を【荒れ狂う暴風】で覆い、自身の【誰よりも速くなりたいという欲望】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD : レボリューション・ストーム
【花の足場をバラバラにする暴風】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ソード・オブ・ダイアモード
対象の攻撃を軽減する【全タイヤ高速回転モード】に変身しつつ、【「嗤う竜巻」を放つ2本の車輪剣】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:藤本キシノ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
宇冠・龍
由(f01211)と参加
相手の速さはそのまま回避力にも突進力にも繋がります
直撃しないよう立ち回りましょう
足場が崩れるなら下から吹く竜巻、もしくは台地割く突風。初撃は立ち位置にくるので躱し易い
問題は第二波以降。【驪竜之珠】で私と由を強化。防ぐためドラゴニアンの翼で飛び、足場の塊あるならそこに身を隠します
ないなら割けた個所から足場の下に潜りこみましょう
呪詛を拳に纏い、闇の属性も込めて、そのまま足場の塊を吹き飛ばし相手へぶつけます
直撃するとは思っていません。避けられるか風で散らされるはず。ただ花弁という燃えやすい物体が敵の周囲にあるなら、由の攻撃がより勢いを増します
(後は頼みましたよ由……)
宇冠・由
お母様(f00173)と参加
空を飛べる私たち親子に足場の有無は関係ありませんわ
私は空飛ぶヒーローマスク、足場がバラバラになっても、そのまま風を利用して空高く舞い上がります
辺り一面には可燃性の花が沢山。敵の足元も、空中に放られた足場も、全てが私の炎を勢い付ける燃料なりえます
お母様の援護を受けて【熾天使の群れ】を全力放射
不死鳥たちは大地を食べ、空中の足場や花弁も貰い火とし、全てを燃やしながら相手へと迫っていきます
暴風で威力が減衰するかもしれませんが、この技は命中した対象の攻撃力を減らす効果も持ちます
つまりは風の勢いを弱め、逆に燃え盛る為に利用しますの
私やお母様に向かってきても、そこは不死鳥の通り道
●不死鳥の群れにて報ゆれど
最初にウィンドゼファーの前に現れたのは、喪服を思わせる黒いドレスを来た人派ドラコニアンの宇冠・龍(過去に生きる未亡人・f00173)と、兎を愛らしくデフォルメした仮面の姿のヒーローマスク、宇冠・由(宙に浮く焔盾・f01211)の親子。
「逆巻け逆巻け珠の霊……」
「それを黙って見ているほど、私は鈍間ではありませんよ。レボリューション・ストーム!」
ユーベルコード、驪竜之珠(リリョウノタマ)で早速自身と娘を強化しようとする龍に対し、瞬時に距離を詰めてユーベルコードを発動し、花の足場ごとまとめて二人を吹き飛ばそうとするウィンドゼファー。
「そこに来ることは読んで……くっ!」
「お母様!? 大丈夫ですの!?」
龍は由を庇うようにして小脇に抱えつつ、翼で後方に跳びすさってウィンドゼファーの攻撃を回避しようとする。だが、ウィンドゼファーが巻き起こした暴風の圏内からは逃れきれず、嵐に跳ね飛ばされて力なく宙を舞う。
ウィンドゼファーの初撃が自分達の立ち位置に来る、と言う龍の読み自体は、誤っていない。その攻撃が単体をピンポイントに攻撃するものであれば、龍は狙いどおり初撃を回避できていただろう。しかし、同時に発生する半径数十メートルに及ぶ暴風から逃れるには、対策が十分であるとは言えなかった。
「……燻し晦まし機を満たせ!」
それでも即座に戦闘不能に陥らなかったのは、龍が直撃を避けることに留意していた成果である。空中で体勢を立て直しつつ、ユーベルコードを完成させる龍。二人に天使のような姿の守護霊が宿るが、嵐に吹き飛ばされたダメージに加えてユーベルコードの代償が重なり、頭から、肩から、脇腹から、龍の身体の至る所からだらだらと血が流れ落ちる。
「まだ、続けますか? これで帰るなら、私もこれ以上の手出しはしませんが……」
「ええ、まだです……これからが、私達の本番です!」
ウィンドゼファーの問いに答えながら、龍は闇の呪詛を拳に纏い、それを衝撃波としてウィンドゼファーの足下に叩き付ける。だが、ウィンドゼファーは悠々と回避し、辺りに崩れた花の足場が巻き上がるだけだった。
「そんなにダメージを受けた身体で攻撃しようとも、私には……」
「……ええ、そうでしょうね。当たりはしないでしょう」
ウィンドゼファーの言葉に応じる龍の後ろには、首から下に炎を噴き出してドレスを着た少女の姿に象らせた由の姿があった。
「……この技を見切ることができまして?」
「見切る必要などない。発動前に潰すッ!」
ユーベルコード、熾天使の群れ(キラキラボシ)を発動し、自身の炎から不死鳥の大群を放とうとする由。しかしそれをさせまいと、ウィンドゼファーは由に先んじて再びレボリューション・ストームを発動しようとする。
(……これはいけません!)
「何を……!? しまった、タイミングが……!」
だが、このままでは熾天使の群れの発動前に由が潰されると判断した龍が、由を後方に突き飛ばしつつウィンドゼファーに闇の呪詛を纏っての体当たりを仕掛ける。そして由の至近でレボリューション・ストームを発動させるつもりだったウィンドゼファーは龍に足を止められ、あまつさえ後退させられ、由を範囲に巻き込めないままユーベルコードを発動してしまう。
(後は頼みましたよ、由……)
再度のレボリューション・ストームを受けて、花の足場にドサリと落下する龍。
「お母……様? ……行きなさい、不死鳥達!!」
龍が墜ちる様をスローモーションのように感じながらも、由はユーベルコードを完全に発動させ、憤怒と共にウィンドゼファーに向けて放つ。
「く……馬鹿な! 私が、避けきれない!?」
龍の衝撃波によって崩れた花の足場が巻き上がったのは、この攻撃のため。数多もの不死鳥が花の足場を、巻き上がった花を食らうように燃え移りながら、ウィンドゼファーに迫る。しかもその不死鳥は自動的に敵を追尾する上に、龍の強化によって命中率を大きく強化されている。如何にスピードに長けたウィンドゼファーとは言え、次々と不死鳥の体当たりを浴びていく。
「お母様、今のうちに……」
ウィンドゼファーが不死鳥達に包まれたのを確認すると、由は龍の元へと駆け寄る。そして命に別状がないことを確認すると、その身体を抱き上げて、速やかにグリモアベースへと退いていった。
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
シスカ・ブラックウィドー
【薔薇園の古城】メンバーで参加 SPDで行動
【出現位置】シン・ドレッドノートの近く
【先制攻撃対策】ユーベルコード「狼王」(ロボ)を発動。巨大狼のぬいぐるみに乗って、シンを拾いながら二人乗りで崩れる足場から脱出。
【反撃】敵がローズ・ベルシュタインに車輪剣を使用するタイミングでぬいぐるみを敵の顔に向かって飛ばして妨害工作。その後でローズと合流して狼に3人乗りに。射撃型・爆撃型のぬいぐるみに敵を攻撃させつつ、ロボに乗ったまま3人で突撃!
みんなで戦うのは楽しいな!
※ローズは「団長」呼び、シンは「シンさん」呼び
ローズ・ベルシュタイン
【薔薇園の古城】メンバーで参加
WIZ判定の行動
■心情
どんな強敵であれ、仲間との協力があれば怖くありませんわ。
■先制攻撃対策
暴風対策は、最初はシンから離れた位置に居て
逃げ足やダッシュで敵との距離を離しつつ、
敵の攻撃範囲外に退避。
2本の車輪剣には見切りで回避したり
避けられなければ、盾受けで1本を防御し、武器受けでもう1本を防御。
その後シスカの「狼王」に合流。
仲間が攻撃されそうなら、かばうの技能で守り、盾受けで防御ですわ。
■攻撃
敵の先制攻撃を凌いだら、
スチームエンジンで私の剣を強化し
マヒ攻撃、気絶攻撃、鎧無視攻撃などで接近攻撃。
仲間と声を掛け合って、連携攻撃を行い、敵に大ダメージを狙いますわ。
シン・ドレッドノート
【薔薇園の古城】の皆さんと参加
【SPD】
シスカさんの近くに出現。
敵の暴風攻撃に対しては、精霊石の銃から風の属性攻撃で中和しつつ、閃光の魔盾のビームを展開して受け流し。足場が崩れてきたら、シスカさんに拾ってもらって脱出します。
その後はロボに騎乗したまま射撃攻撃。
精霊石の銃で牽制攻撃をして敵の動きを阻害しつつ、本命の【真紅の狙撃手】を真紅銃から発射、敵の攻撃力を低下させます。
敵の攻撃は魔盾のビームを展開して防御。
ローズさんへの車輪剣の攻撃は、援護射撃で牽制することで回避しやすくします。
敵の攻撃力が完全に低下するまで真紅の狙撃手は継続。
その後も両手の銃でローズさんの援護射撃を兼ねた攻撃を行いますね。
●薔薇園の猟兵達
次いでウィンドゼファーの前に現れたのは、旅団「薔薇園の古城」でチームを組んだ三人。長い金髪に翡翠色のドレスのシスカ・ブラックウィドー(魔貌の人形遣い・f13611)、オレンジの長髪に紅いドレスのローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)、長い金髪に白い奇抜な服のシン・ドレッドノート(真紅の奇術師・f05130)である。
「何か企みがあるようですね? ……どのような企みかはわかりませんが、速やかに潰すまでッ!」
ウィンドゼファーは、この三人が出現した位置を見て訝しむ。シスカとシンはすぐ近くにいるのだが、ローズだけが一人大きく離れている。だが、その前に頭数を減らせばいいと判断し、シスカとシンの方へと猛スピードで突き進む。
「ロボ! 君の背中を……」
「させません! レボリューション・ストーム!」
「……やはり、そう来ましたか!」
シスカがユーベルコード、狼王(ロボ)でオオカミのぬいぐるみを変形・巨大化しようとするところに割り込んで、二人の至近に迫ったウィンドゼファーがユーベルコードを発動する。だが、それを読んでいたシンが自身とシスカを閃光の魔盾で守りつつ、精霊石の銃による風属性の射撃で暴風を相殺しにかかる。
「……貸してくれ! お待たせ、シンさん!」
ユーベルコードを完成させて巨大狼のぬいぐるみ、ロボの背に乗ったシスカがシンに手を伸ばし、シンからもシスカに手を伸ばす。そしてシンをロボに乗せると、シスカは崩れる足場と吹き荒れる暴風から脱出した。
(どうやら、ここまでは上手く行きましたわね)
予めシン達から距離を取っており、ウィンドゼファーの起こした暴風からは全力でその範囲外に逃れていたローズは、想定どおりと思いつつも仲間の無事にほっと胸を撫で下ろす。
(すぐにでも合流したいところですけれど……)
ローズの視線の先には、目まぐるしく位置を変えながら戦うシスカとシン、そしてウィンドゼファー。シンのユーベルコードにもウィンドゼファーがレボリューション・ストームで割り込んでくると予想されたため、合流はそのレボリューション・ストームをやり過ごした後にすると決めているのだ。
「……来るよ、ロボ! 全力で、逃げて!」
「貫け、真紅の衝撃!」
「今度こそ吹き飛びなさい! レボリューション・ストーム!」
閃光の魔盾のビームを展開しつつ、ユーベルコード、真紅の狙撃手(スカーレット・スナイパー)を発動するシン。それに先んじて、ユーベルコードを放つウィンドゼファー。
だが、ウィンドゼファーの暴風はシン達を傷つけることは出来なかった。予めシスカの指示でロボが暴風の範囲内から全力で退避しようとしていたことに加え、シンが閃光の魔盾によって防御を固めていたたからだ。一方、シンの三発の紅の光弾は――。
「……馬鹿なッ!」
全てウィンドゼファーに命中し、彼女の攻撃力を下げるばかりかユーベルコードを封じる。目に見えて狼狽えるウィンドゼファー。
「お見事ですわ、シン! スチームエンジン、起動!」
シン達が二度の先制攻撃をしのいだ上に、逆にウィンドゼファーに痛打を与えたと見て、ローズはユーベルコードを発動し、蒸気エンジンの力で夕の憩いを強化しながら、ロボの背に乗る二人と合流しようとする。
「くっ、ここで合流など……」
それを阻止すべく、ウィンドゼファーはローズに向かって二本の車輪剣を振るおうとする。だが。
「団長に気を取られて、隙が出来てるよ! 行って、ボクのぬいぐるみ達!」
「そう簡単に、やらせませんよ!」
シスカがぬいぐるみをウィンドゼファーの仮面に向けて飛ばし、シンが援護射撃でウィンドゼファーを牽制する。ぬいぐるみに仮面に張り付かれ、牽制に足を止められて、車輪剣が二本とも空を斬る。
「行きますわよ!」
「……ぐうッ!」
車輪剣が空振りした隙を衝いて、ローズはウィンドゼファーに痛烈な袈裟斬りの一閃を浴びせる。夕焼け色の刀身が、鋼鉄の身体を深々と斬り裂く。致命傷だった。
意識が朦朧とするのを堪えつつ、自由の効かなくなった身体を車輪剣で支え、よろけながらも倒れまいとするウィンドゼファー。だが、趨勢は最早覆せない。この状態で最大の武器であるスピードを活用できるはずもなく、シスカのぬいぐるみが放つガトリングの銃弾や上空からの爆弾、重ねて放たれるシンの真紅の狙撃手、そしてローズの夕の憩いによる斬撃を幾度も受け、程なくして車輪剣を支えに立ち往生した。
「シン、シスカ、ありがとうございますわ。強敵と言うことでしたけれど、二人のおかげで、安心して戦えましたわ」
灰のように崩れてかき消えていくウィンドゼファーの遺体に背を向けて、ローズがシンとシスカに礼を述べる。
「どういたしまして、ローズさん」
「ボクの方こそありがとう。みんなで戦うの、楽しかったね!」
シンは柔らかく微笑み、シスカは屈託のない笑顔を向ける。仲間達と共に勝利を収めたという満足感と共に、三人はグリモアゲートへと帰還した。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵