甘美な貴婦人、甘味で理不尽!?
#アルダワ魔法学園
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●蜜ぷに達の受難?
「プニー!?」
「タイヘンプニ、コワイプニー!」
「シュゥウウウエット!!!」
仲間達と楽園を目指すにも、時には休憩が必要だろうと。
蜜ぷに達が集まって、のんびりとした時間を過ごしていた……そんな時。
突然現れた『怖いプリン』が、彼らの休憩場所を強引に奪ってしまったのだ!
とある国では『素敵』という意味を持つ言葉を、プリンのオブリビオンは叫ぶ。
「此処なら、フルーツやプリンに良く合う花の蜜が採り放題だわ!」
「ウワーン!ボクラハ、オヤツジャナイプニー!」
逃げ切れなかった蜜ぷにが嘆くも、虚しく。
既に倒された個体は小瓶の中、美味しい蜜となっていて。
……プリンアラモードを擬人化した様なオブリビオンが高笑いする様子に、捕獲された蜜ぷには震える事しか出来なかった。
●仁義なきスイーツテロバトル
「なんて……なん、て……!」
ミラ・パーチェは震えていた。
ぷるぷる、と擬音が聞こえてきそうな程に震えては――。
「なんって、美味しそうな敵なの!?」
嗚呼、内心涎が止まらない。じゅるり。
目を輝かせているミラに対して、一部の猟兵達は流れを察したかもしれない。
そう!今回もまた、飯テロを駆使した仁義なき戦いが始まるのだ……!じゅるり。
「しかも、終わったら蒸し料理が食べ放題なんて!えっ、ホントに!?」
……グリモア猟兵さん、そろそろ説明をお願いします。
流石に猟兵達の視線に気付いたのか。
ミラはこほん、と咳払いする様な仕草を見せて。
取り出したのはアルダワ魔法学園の地図。それから、今回の相手に関する資料だ。
カラフルなスライムと、プリンアラモードを人型にした様な……?
「蜜ぷに達は外に出ようとしていたら、巻き込まれて逃げているだけみたい」
とても弱いが……迷宮内には兎に角、沢山存在するらしい。
倒した上で蜜を回収するも良し、其の場で味見をするのも良し。
採取した花の蜜はキラキラと輝いていて。
食べると、優しい甘さが口一杯に広がる事だろう。じゅるり。
「それから、このプリンアラモードみたいな美味しそ……手強そうなオブリビオンなんだけれど」
マダム・プディング、という名のオブリビオンらしい。
一部の蜜ぷに達が集まっていた場所を襲撃、強奪の末に陣取った事から好戦的な性格と見受けられる。彼女は徐々に己の陣地を拡大、やがては迷宮の外に侵攻する様だ。
そう。彼女は侵略者たる過去の残滓にして、ベスト・オブ・スイーツ・オブリビオン(ミラ談)。
驚異的な甘味圧を持つマダムに対抗するには、彼女の自信を崩す事が有効だろう。
つまり――。
「スイーツテロで倒しましょう!」
今回の飯テロジャンルは、『スイーツ』に決定しましたー!
尚、和洋中問わずの為、スイーツならば何であろうと問題ない。
オブリビオンによる甘味の誘惑に耐えつつ、自慢のスイーツを見せつけた上で美味しそうに食べる。
其れが、今回の飯テロ……否、スイーツテロバトルのルールである。
スイーツラヴァーシップに則った上で、正々堂々飯テロに挑んで欲しい。
「終わったら、蒸し料理食べ放題も待ってるから……!皆、頑張ってね!」
最後の言葉に目を輝かせつつ、ミラは猟兵達の転移準備を進める。
ぐぅー!……彼女の腹の虫が鳴く音が、盛大に聞こえた。
ろここ。
●御挨拶
皆様、お世話になっております。
もしくは初めまして、駆け出しマスターの『ろここ。』です。
プリンとカスタードが大好きです!甘味は心を豊かにする、と思っています。
二十二本目のシナリオは、ほのぼのギャグな飯テロ依頼となります!
オープニングに記載の通り、今回の飯テロジャンルは『スイーツ』です。
第二章(ボス戦)では飯テロバトルが発生しますので、下記を一読願います。
●第二章 補足
猟兵の皆様方による飯テロがメインとなります。
其の為、下記の方針を参考にプレイングを作成して頂けると助かります!
『俺は普通に戦闘がしたいんだ!』という方は、純戦としてプレイングを執筆頂いても勿論構いません。あくまで、飯テロ推奨ですので……!
POW:ビッグサイズ イズ パワー!巨大スイーツで飯テロ!
SPD:素早い動きを以って、スイーツを間近で見せつけながら飯テロ!
WIZ:此のスイーツの方が魅力的だ!一番だと思うスイーツの魅力を語り、飯テロ!
飯テロの効果度合いによって、判定にプラスになる可能性もあります。
プレイングの練習をしてみたいという方も如何でしょうか。
尚、此の判定方法は本シナリオに限る話となりますので、他のMS様の依頼では同様の書き方をしない様に御注意頂ければと思います。念の為。
●第三章 補足
尚、第三章(日常パート)のみ、お呼びがあればミラ・パーチェも同行が可能です。
同行を希望する際はお手数をお掛けしますが、プレイングの先頭に【同行希望】と記載をお願い出来ればと思います。
また、グループでの参加の際はグループ名を、お相手がいる際にはお名前とIDを先頭に記載をお願い致します。
皆様のスイーツテロが今、力になる……!
素敵なプレイングを、ミラと共にお待ちしております。
第1章 集団戦
『蜜ぷに』
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POW : イザ、ボクラノラクエンヘ!
戦闘用の、自身と同じ強さの【勇者ぷに 】と【戦士ぷに】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
SPD : ボクダッテヤレルプニ
【賢者ぷに 】を召喚し、自身を操らせる事で戦闘力が向上する。
WIZ : ミンナキテクレタプニ
レベル×1体の、【額 】に1と刻印された戦闘用【友情パワーぷに】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
【お知らせ】
プレイング受付開始は『9月5日(木)8時31分~』となります。
榎・うさみっち
飯テロバトル…懐かしいな
渾身のガーリックステーキライスで勝負した
あの日の思い出が蘇るぜ!
今回も腕が鳴るぜ!
まずは可哀想な蜜ぷに達を助けて逃がし…あ、倒すの?
仕方ないね、オブリビオンだからな…
何よりも、美味しそうだからな…!
【あなたのうしろにうさみっちゴースト】召喚!
外に向かっているということは
どこを通りそうかある程度予測できるはず
一本道や扉の前などにこっそりゴースト達を待機
のこのこ現れた蜜ぷにを一網打尽!
文字通りでっかい網を投げて一気に捕獲したり!
蜜はその場でゴースト達と美味しくいただきました!
んーっしつこくない程よい甘み!
そのままでもいくらでも食べられるけど
パンケーキやかき氷にも合いそう!
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第一話
榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)が思い出すのは、三月頃の依頼の事。嗚呼、今でも鮮明に蘇る事だろう。
ハンバーガーの頭部、肥満体型の胴体を持つオブリビオン。
其れに渾身のガーリックステーキライス(おこげ付き)で挑んだ、飯テロバトル。
……そして、戦いの後に食べた抹茶スイーツの数々よ!
特に、抹茶のロールケーキ!抹茶のほろ苦さ、上品な甘さのコラボレーション!
「(腕が鳴る前に、腹が鳴りそうだぜ……)」
猟兵にして、一人の飯テロバトラー。
迷宮の外を目指しているのならば、ある程度予測は出来るだろうと。
榎はとある扉の陰に隠れて、蜜ぷに達が逃げ込んでくるのを静かに待つ。
尚、独りではない。ええ、決して独りぼっちではないのだ。
彼の後ろに、うさみっちゴーストと呼ばれる怨念がおんねん……失敬。
「可哀想だけど、仕方ないね。オブリビオンだからな」
幽霊風うさみっちがじゅるり、と言いたげな動作を見せるのは……本体の本心の表れか。其々が違う部分の網の端を手にしつつ、そわりそわり。
「――何よりも、美味しそうだからな!」
遂に、榎自身がはっきりと言い切った。
……蜜ぷに達の蜜を利用して、うさみっちランドの新スイーツなどの開発も出来るかもしれない。勿論、普通に食べても美味しいだろう。夢が広がる。
おっと、そんな事を考えている間に――逃げ切ったと思っているのか、ホッとした様子の蜜ぷに達が視界に映って来て。
「うさみっち達の恨みつらみ!喰らえー!」
「プニー!?」
「ユーレイ!?カワイイ、デモ、コワイプニー!」
慌てて、勇者ぷに及び戦士ぷにを召喚するも遅く。
先にうさみっちゴースト達が大きな網で、文字通り一網打尽!
動きを制限された状態では、抵抗も虚しく……。
――戦闘後、残った花の蜜は榎がゴースト達と美味しく頂きました。
パンケーキやかき氷にも合うだろう。和の花蜜ならば、抹茶にも合うかもしれない。
フェアリーサイズからすれば、蜜は沢山あった事だろう。
しかし、其のままでもしつこくない甘さだったからか。
皆で、あっという間にぺろりと平らげて……御馳走様でした!
大成功
🔵🔵🔵
逢坂・理彦
煙ちゃんと(f10765)
すいーつてろ?えーっとつまりは甘いものを作って勝負!であってるかな?
俺には荷が重いけど煙ちゃんならお菓子作りとか上手だし。勝負できるんじゃないかな?
俺はそれのお手伝いをするよー。
まずは蜜ぷにかぁ…なんか彼らは巻き込まれてるだけみたいだけど外には出せないからごめんねぇ。
墨染桜で【なぎ払い・範囲攻撃】で一気に。
蜜ぷには蜜が美味しいらしいけど煙ちゃんお菓子作りに使う?
毒見と言うか味見はしてみたけど美味しいのは確かかな?
俺が食べたいもの?…うーん、お菓子はあんまり詳しくないし煙ちゃんの作ったものは全部好きだよ?
吉瀬・煙之助
理彦くん(f01492)と
すいーつてろ…?てろってなんだろう…
よく分からないけど甘い物を作ればいいのかなっ
うん、これなら戦闘じゃないから
僕でも役に立てそう…!
蜜ぷに…わぁ、可愛い敵だね…♪
うー…ん、でも倒さないといけないんだね
え?蜜ぷにって蜜が採取出来るの?
それならお菓子作りに使ってみたいかも…
とりあえずUCでお茶と和菓子を楽しみながら
蜜を使って何を作るか考えようかな~…
理彦くんも蜜ぷに倒しながら一休みしてね…♪
生地に染み込ませれば蜂蜜みたいな感じで
甘くなって美味しいかも
理彦くんは何食べてみたい…?
どうせなら理彦くんが食べたいもの作りたいなっ
※アドリブOK
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第二話
迷宮の中を歩く時も、寄り添う様に並んで。ゆったりと。
猟兵達は各々、様々な場所へと向かっているからだろうか。今は、二人きり。
逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)と吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)はそっと手を重ねながら。互いに歩調を合わせて、迷宮内を進んで行く。
「すいーつ、てろ……?」
「えーっと……つまりは、甘いものを作って勝負!であってるかな?」
「勝負?……よく分からないけど、甘い物を作ればいいのかなっ」
事なかれ主義も要因の一つか、吉瀬はあまり戦闘を得手としてはいないらしい。
――だが、今回はスイーツテロ勝負。勿論、手作りの菓子でも構わない。
より魅力的な甘味を以って、ボスたるスイーツオブリビオンと対峙するのだ。
「うん。これなら、僕でも役に立てそう……!」
童の様にはにかんで笑う吉瀬の様子に、逢坂もふと釣られて微笑む。
彼がお菓子作りを得意としている事を理解している、其れがとても美味しい事も。
逆に、逢坂は戦闘向きだが……其れでも彼の手伝いが出来れば、と。
吉瀬に伝えると、また嬉しそうに笑ってくれるものだから。
胸の内が温かくなるのを、逢坂は感じたかもしれない。
「……ボクタチ、オジャマ、プニ?」
「あっ、蜜ぷに……?わぁ、可愛い敵だね……!」
蜜ぷにを実際に目にするのは、初めてなのだろう。
まるで虹を連想させる様な、優しい色合いのスライム。
人懐っこい反応に、吉瀬は目を細めて……撫でる様に触れれば、擽ったそうに揺れ動く。そんな動きもまた、愛らしいと彼は思う。
「(なんか……彼らは巻き込まれてるだけみたいだけど、外には出せないから)」
「プニー?」
「理彦くん?」
「……可愛いけれど、ねぇ」
其れは蜜ぷに達の事か、彼らと戯れる吉瀬の様子か。
愛用の薙刀、墨染桜を手にしながらぽつりと零す。
逢坂の動作に、吉瀬も察したのだろう。見目が幾ら可愛らしくても、倒さねばならないオブリビオンである事は……知っている。少し残念だけれど、仕方がない。
緑茶と和菓子の準備をしつつ、お茶の時間を楽しもうと動く。
「そういえば……蜜ぷには、蜜が美味しいらしいけど。煙ちゃんお菓子作りに使う?」
「え?蜜ぷにって、蜜が採取出来るの?」
オブリビオンから、美味しい蜜が採れる。すごい。
きょとん、と目を丸くして……吉瀬がお菓子作りに使ってみたい、と返す様に伝えれば。逢坂がこくり、と頷きながら緑茶を受け取る。
……流石に此処までの話を聞いていれば、蜜ぷに達も察した様で。
跳ねて、跳ねて、逃げ回ろうと。だが、其の動きは不自然な程に遅い。
「煙ちゃんが淹れてくれた緑茶は、美味しいね」
「わぁっ、嬉しいな。理彦くんも蜜ぷに倒しながら一休みしてね?」
のんびりとしたお茶の時間、吉瀬のユーベルコード。
戦闘は不得手だが、逢坂と同じ様に。少しでも、彼の手助けになるのならば。
……半分程は、花の蜜を使ってどんなお菓子を作ろうか。考える時間を作る為、だったかもしれないけれど。行動阻害が成功した事に変わりはない。
空になった湯呑みを吉瀬に手渡して、逢坂は改めて薙刀を構えようと。
「――ごめんねぇ」
緩やかな言葉に反して、振るわれる刃は瞬迅。
見事なまでに、ばっさりと。両断された蜜ぷに達の身体は崩れていく。
直後、花の優しくて甘い香りが仄かに漂ってきて。
スライムだった部分が丁度、器の様になった為か。蜜は無事に採取出来そうだ。
逢坂が指先で少しだけ掬って、舌先で舐め取れば……控えめな甘さがとても美味しい。身体に異変が起こる様子も無く。遅効性の可能性も考えられるが……。
「(毒ではなさそうだし、大丈夫かな)」
万が一にでも、吉瀬の身を危険に晒したくない。
……躊躇う事無く毒見を試みるのは、そんな気持ちの表れだったのだろう。
無事に戦闘も終えて、逢坂が彼の元へ戻った後。労いの言葉に続くのは、唐突な問い掛けだった。
「あっ!理彦くんは、何食べてみたい……?」
「俺が食べたいもの?」
「どうせなら、理彦くんが食べたいもの作りたいな」
……どうかな?どうだろう?
逢坂の喜んでくれる顔を見たくて、ほんの少しだけ緊張混じりの提案を。
ふわふわな尻尾を揺らしながら、問い掛けられた本人は少しだけ悩む素振りを見せつつ。
「うーん、お菓子はあんまり詳しくないし」
「そっ、そっかぁ……」
「煙ちゃんの作ったものは全部好きだよ?」
ぼふん!と……嬉しさ、気恥ずかしさで、吉瀬の頬が赤く染まったかどうか。
嗚呼。ほんわかと、穏やかな時間が過ぎていく――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
蜜ぷにか…!
あれの蜜は本当に美味いからな
…宵、今回も狩るぞ?
少しでも蜜を零しては勿体ないからな
【穢れの影】にて動きを止め引き寄せメイスにて一体づつ攻撃をして行こう
片手には瓶を確り持ち蜜が無駄にならん様『早業』にて即確保を
宵、お前の方はどうだ?作る甘味の材料にする故、成るべく多く集めるぞ
戦闘後は満足げに瓶を眺め宵を振り返るも
向けられた笑みを見ればつられる様に笑みを返しつつ互いの戦果を見せ合おう
ああ、勿論だ。お前の為に練習してきたのだからな。…お前こそ残さず食べてくれるのだろう?
これならば持ち帰る分まで採れただろう
ああ、此処で食す物もだが帰った後二人でゆっくりと味わう時間も楽しみだ
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
ふふ、きみは本当に甘味のこととなると目がないですね
ええ、きみのかわいい笑顔のためにたくさんたくさん狩りましょう
「属性攻撃」「高速詠唱」をのせた【天航アストロゲーション】で一体ずつ仕留めていき
手にした瓶に蜜を入れていきましょう
ええ、こちらも上々です
蜜ぷにの蜜は最高ですから
たくさん集めて美味しい菓子を作ってもらいましょうと楽しみに
すべて倒し終えたならばかれと一緒に顔を見合わせて笑いあい
これで菓子がたくさん作れますね
今回も期待していますよ、もちろん作って食べさせてくれるんでしょうと笑って聞きましょう
手にした瓶の水面がとろりと揺れたなら
かれと瓶を一緒に持ち帰りましょう
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第三話
――さて、仲睦まじいヤドリガミ達の様子はどうだろうか。
迷宮内に足を踏み入れた二人の内、ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)の目は……銀の双眸が、瞬く星の様にキラキラと輝いていた。
それはもう、好物を目の前にした子供の様にも見えたかもしれない。
「蜜ぷにか……!あれの蜜は、本当に美味いからな」
「ふふ、きみは本当に甘味のこととなると目がないですね」
逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は微笑ましい視線を、ザッフィーロへ向けながら笑む。嗚呼、本当に……彼は甘味と猫の事になると目がない様だ。
ほんの僅かに浮かびそうになる感情も、彼の眩しい笑顔を見ると静かに消えゆくのだから不思議だ、と逢坂は思う。
「……宵、今回も狩るぞ?」
気付いているのか、気付いていないのか。
其れでも、彼の笑顔を見ると自然に笑みが浮かんでくる。
「ええ、きみのかわいい笑顔のために……たくさん、たくさん狩りましょう」
迷宮の外へ続く道、其の一つ。
彼らは共に歩んで行きながら……遭遇した蜜ぷに、或いは集団を撃破していく。
二人の手には瓶が一つずつ。其々飾り紐には通常の、そして宵藍の蒼玉。
其処には既に、半分程満たされた色鮮やかな蜜が揺れていて。
「ザッフィーロ君」
「宵、頼むぞ」
「プニ!?」
蜜ぷにが飛び出して来たと同時に、身体が少しずつ分裂を始めていく。
ぽよん。また、ぽよん。ぽよん。
友情パワーぷにがわらわらと現れた直後、全員合体!すーぱーぷにー!
……しかし、悲しい哉。ザッフィーロと逢坂からすれば、確保すべき蜜が増えたという認識を持たせる事が精一杯だった様で。
「――星降る夜を、あなたに」
ザッフィーロによる穢れの影で攻撃、逃走を封じられた状態。
其処に容赦なく降り注ぐ、逢坂が呼び寄せた局所的な隕石の落下!
メイスを振るう必要は無いと判断したのか、ザッフィーロは静かに彼のユーベルコードによる星を見ながら思う。――宵が呼ぶ星々は、今日も美しい。
……勿論、今回の主目的を忘れた訳では無い。
早業を駆使して、彼は瓶の中に花の蜜を集めていく。
少しでも、蜜を零しては勿体ない。無駄にしてはいけない。
増殖した蜜ぷにの分は、既に逢坂が回収を進めてくれている様だ。
「宵、お前の方はどうだ?」
「ええ、こちらも上々です」
大分満たされた二つの瓶を見て、互いの顔を見て。
此れだけあれば、多くの甘味を作る事が出来るだろう。
蜜ぷにの蜜が美味しい事は知っているから……其れを使った、彼が作るお菓子はとても美味しいに違いない。今から、楽しみで仕方がないのだ。
「今回も期待していますよ。勿論、作って食べさせてくれるんでしょう?」
「ああ、勿論だ。お前の為に練習してきたのだからな」
「勿論、作って食べさせてくれるんでしょう?」
逢坂が無意識に一層、幸せそうな笑みを浮かべれば。
釣られてザッフィーロも同じ様に微笑みながら、首を縦に振る。
「お前こそ、残さず食べてくれるのだろう?」
「君の気持ちも含めて、余さず」
彼らが採取した花の蜜の量は多く。
仮に此処で用いたとしても、持ち帰る事が出来る分は残るだろう。
……共に帰ってから、ゆっくりと味わう時間も楽しみだと。
ザッフィーロだけではなく、逢坂がそう思うのも同時で。
ふとしたタイミングで、互いに顔を見合わせれば。また幸せを含んだ笑顔を見せる。
瓶の中でとろり、と揺れる花の蜜は。
偶然か、其れとも相手の事を想う故か。
サファイアの様な青色、夜空を映した様な青みの強い紫。
同じ様な色合いのグラデーションが、とても鮮やかに映っていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ネフラ・ノーヴァ
【limu】のスズ(f02317)、アオイ(f04633)と参加。
ふむ、魔法学園の依頼は実質初めてだが、面白そうじゃないか。
スズの得意げな紹介に耳を向ける。
蜜ぷにか、いつもは血が出る敵ばかりで、こういう相手は初めてだが、対するのに抵抗はない。
興味本位で、いつもの調子で出血刺剣で刺して(返り血ならぬ返り蜜を浴びそうな)みたり、UC葬送黒血で燃やしてみたりする。香ばしいだろうか。
甘いものは大体好きだが、この蜜を見てるとスコーンで食べたくなるな。
ああ、それとミルクティーが欲しくなる。
アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん(f02317)ネフラ姉さん(f04313)と
生クリームショコラプリンキャラメリゼ
マシュマロとチョコレートソースと蜜ぷにの蜜の海
世界にはたくさんの甘いものがあふれている
蜜ぷにかわいいね、彼らの蜜はどんな“甘味”なのかな
すーちゃんの説明を聞いて慎重に踏まないように近づく……あっ、ごめん、一匹すみっこ踏んじゃった
なんか倒すのも心苦しいけれど……蜜を分けてね、ごめんね
ぷにぷに動く彼らをNaluで倒して蜜を回収
赤なら薔薇や彼岸花、青なら桔梗や竜胆の花
黄色ならひまわりやラナンキュラスかな
そういえばふたりは甘いもの、何が一番好きなの?
私はチョコレート、この蜜をかけて食べたいな
コイスル・スズリズム
【limu】で参加
魔法学園に不慣れな
おいちゃん(f04633)
ネ姉さん(f04313)にすずが案内
ぷにこそこの世界の代表!
倒すと蜜が出るからこぼさないようにね
まずはエリアの情報収集
敵が固まってる所を教え
袖口から魔導書「甘く薫る仮定法」を取り出す
優しさ+範囲攻撃で慎重に倒す
こぼれる蜜は
【ガーデン・ライツ・ガーデン】
で袖の中へ
スイーツで使うかもだよ
慎重に
花なんて相変わらずおいちゃん女子力あるわ
っておい!やっぱ潰してる
ネ姉さんに至っては蜜まみれじゃん!
二人とも年上なのにやっぱ突っ込みがおいつかないな…
はいこの袖の中にとった蜜入れてね
スイーツはすずもチョコ!
ミルクティも確かに気分かも~~と思いを馳せる
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第四話
軽い足取りで、数歩前へ。
途中で立ち止まり、くるりと半回転!
【limu】のコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)が浮かべる笑みは、何処か得意げにも見えるだろう。
にっこりと。喜色満面といった笑顔で、彼女は目の前の二人へ元気に告げる。
「ぷにこそ、この世界の代表!迷宮には沢山のぷにがいるんだー!」
「ふむ……魔法学園の依頼は実質初めてだが、面白そうじゃないか」
「蜜ぷにかわいいね、彼らの蜜はどんな『甘味』なのかな?」
ネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)は、指先は唇に添える様にしながらぽつりと。普段は白を赤く濡らす為もあり、身体の内に血を巡らせる相手ばかりだったが……血が蜜に変わっただけの事。
対する事に抵抗は無さそうだと笑む隣では、アオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)が甘味に思いを馳せている。
生クリーム、ショコラ、プリン。
マシュマロ、ビスケット、チョコレートやキャラメルのソース。
そして――蜜ぷにの、蜜の『海』がぶわっと溢れ出す。
世界は、沢山の甘いもので溢れている。
其れに……倒した後、蜜ぷに達が溢れさせる甘味は花の蜜。
花屋を営むアオイとしては、気になる物でもあるのだろうか。
そわそわとした様子で、コイスルが調べてくれた蜜ぷに達が集まる小部屋へと彼女も歩き始める。ネフラは背後からの奇襲に備える為か、最後尾に。
「あっ!蜜ぷには、倒すと蜜が出るからこぼさないようにね?慎重に……!」
「そういうものなのか……」
「花の蜜、どんな花の香りがするのかな……?」
「花なんて、相変わらずおいちゃん女子力あるわ」
女性三人の華、仲良く談笑を楽しみながら歩いていれば。時間が経つのはあっという間らしく。気付けば小部屋の入口に……。
直後、ブニ!?と言う声が何故か真下から聞こえて来た。
「あっ、ごめん。一匹すみっこ踏んじゃった」
「ブ、ニィ……!?」
「って、おい!やっぱ潰してるー!?」
「刺してみたが、確かに蜜が多いな。面白いオブリビオンだ」
「ネ姉さんに至っては、蜜まみれじゃん!」
到着したそばから、年上二人に対するコイスルのツッコミが冴え渡る。
甘く薫る仮定法を取り出す間もなく、アオイの足はとある蜜ぷにを踏んだまま逃がさず。倒すのも心苦しいのか、其のままの状態でどうするかと考え込んでいて。
一方、別の蜜ぷにはネフラの血棘の刺剣にとって文字通り串刺しに。
……其れは速く、鋭い刺突だった様で。勢いも凄まじい事だっただろう。
思い切り飛散した蜜は全て、彼女へ――コイスルの言葉通り、蜜塗れでベタベタに。
周囲には他の蜜ぷに達もいる様だが、仲間の様子にどうしよう、とおろおろ。
「(やっぱ、突っ込みがおいつかないな……)」
二人共、年上なのに……そんな風に、コイスルが思わない訳では無いけれど。
其れでも笑って済ませられるのは、彼女達の仲の良さ故か。
袖口から取り出した魔導書で、彼女が使うのはユーベルコード。
ガーデン・ライツ・ガーデン――小さな箱庭、蜜を回収する準備は済ませてある。
「はい。この袖の中に、とった蜜入れてね?」
「なんか、倒すのも心苦しいけれど……」
踏んでしまった子を、別の子を見てはアオイが零す。
今回に関しては、蜜ぷに達は巻き込まれた側……なのだけれど。
オブリビオンである以上、何よりも美味しい甘味の為にも倒さなければならない。
「……蜜を分けてね、ごめんね」
「ところで、燃やしてみたら香ばしくなるだろうか」
キャラメリゼ、だったか……?と思い出しながら、ネフラは指先をナイフでざっくり切り付ける。溢れる血の色は紅ではなく、黒。黒血の炎が残る蜜ぷに達へと放たれた。
弔いの黒き血に燃やされる個体がいれば、辛うじて避ける個体もいる。
……しかし、其れはアオイが許さない。
鉱石で作られたNaluが閃き、棍の先端が殴打の様に打ち据える。
元々強力な敵、という訳では無かったが……其れを差し引いても、戦いは想像以上の早さで終わりを告げたのだ。甘く、香ばしい匂いを残して。
――戦闘直前、多少のハプニングはあったものの。
採取可能な蜜はまだ、沢山残っている。
三人は協力して回収、改めてコイスルの袖の中へ。
……ふわり、と漂う甘い香りは戦闘の疲れを癒してくれる。
赤色、青色、黄色。其れ以外にも、様々な花の香りが広がっていて。
其々がどんな花の香りか確かめながら、ふとアオイが二人に視線を向けた。
「そういえば……ふたりは甘いもの、何が一番好きなの?」
「甘いもの、か。大体好きだが……この蜜を見てるとスコーンで食べたくなるな」
それとミルクティーが欲しくなる、と。
コイスルへ蜜を渡そうと近付きながら、ネフラは静かに返す。
返り血を浴びた瞬間の、あの匂いも良いものだが……此の甘い香りも悪くない。
三人で、此の蜜を用いたお茶会も楽しいだろうと。彼女は思い、微笑んで。
「私は……チョコレート、かな。この蜜をかけて食べたいなって」
「はいはーい!スイーツはすずもチョコ!あ、ミルクティーも確かに気分かも……!」
アオイの言葉に続く、コイスルの様子は元気一杯!
チョコレートだけではなく、ミルクティーにも思いを馳せる様子が愛らしくて。
アオイとネフラはつい、くすっと微笑み合った。
乙女達の語らいはとても、とても甘く。
此の依頼が終わったら、チョコレートやスコーンだけではなく。
様々なお菓子に花の蜜を添えて、美味しいミルクティーで楽しむのも良いだろう。
【limu】の三人が会話に花を咲かせて、楽しんでいる間に……蜜の回収は終わっていた様だ。
――さあ、どんなお菓子で楽しもうか。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
シュゼット・レジェ
なるほど、これが所謂お好きなだけ詰め放題ってやつね。
ふーん、倒せば蜜を……ふむふむ?
なら頂けるものは頂いてかないとね、持ってきた瓶に詰め込んでくとするわ。
召喚されてきた蜜ぷににジャッジメント・クルセイドを片っ端から当てながら蜜を採取してきましょ。
召喚されてからすぐ倒した方が新鮮でおいしいとかあるのかしら……手早くいきましょ。
悪く思わないで頂戴ね、私の今日のおやつのためよ。
ほらほらどうしたの数が減ってきてるわよぉ、さっさと次のお友達呼んできなさいな。
……あっ、こら逃げんじゃないわよ私のおやつ!
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第五話
光の矢が、雨あられ。
片っ端から放たれる光が貫き、次々に其れらは倒されていく。
倒した直後、溢れる花の蜜を回収しながら……彼女は楽しげに笑う。笑う。
「あっ、こら!逃げんじゃないわよ、私のおやつ!」
「ワーン!オーボー、プニー!」
「ほらほら、どうしたの?数が減ってきてるわよぉ?」
……周囲に魔法学園の生徒、他の猟兵達の気配が無かった為か。
シュゼット・レジェ(綺麗な華には触れるべからず・f06166)は猫を被る必要も無く、蜜ぷにを発見してはジャッジメント・クルセイドの大盤振る舞い!
――さっさと次のお友達、呼んできなさいな?
友情パワーぷには既に何度も召喚しているのに、倒す度にまた要求をしてくる。
綺麗な華には棘がある、とはよく言ったものだが……。
「(これが所謂、お好きなだけ詰め放題ってやつね。中々、良いものじゃない)」
迷宮内には別個体が沢山いる為、お金に繋がる話にはならないだろうが。
宝石にも似た煌めき、そして此の花の香りはとても良い。
シュゼットには新鮮な香りがする、様に感じられるが……戦闘開始時から、出てきた敵を直ぐに倒す事を繰り返していた為か。残念な事に、違いが分からない。
其れでも、美味しそうな匂いという事には変わらないのだけれど。
「悪く思わないで頂戴ね。私の、今日のおやつのためよ」
上手くいけば、今日どころか明日以降のおやつに出来るかもしれない。
仕方がないから、悪友にでも押し付けてやろうか。
……まぁ、別に渡すも渡さないも自分の自由。頂けるものは頂こう。
シュゼットが持参した瓶の中は、あと少しで満たされる様で。
「プーニー!」
最後に残った友情パワーぷにを、全員合体!
本体と共に突撃、を繰り出すが……シュゼットの唇が弧を描く。
「甘い、甘い!」
迫る蜜ぷに達へと指差せば、再び天光が眩く輝く。
オブリビオン達が思わず足を止めた、其の瞬間――白光が射抜く様に落ちた。
光が収まった後、残ったのは……甘い香りを放つ花の蜜だけだった。
成功
🔵🔵🔴
レイナ・オトゥール
【POW】
ヴィリヤ(f02681)お姉さんとご一緒します!
美味しいものをたっくさん食べるには
事前に運動をしてカロリーを消費しておけば
食べた時の実質のカロリーはゼロ!
そして、空腹は最高のスパイス!
太らずよりおいしく食べれるという最高の準備なのです!!
というわけで、ヴィリヤお姉さん一緒に頑張りましょう!!
ではまず、蜜ぷにさんたち覚悟ー!です!
【精霊竜召喚】で水の竜を呼び
斧槍に変化した水竜「ウィル」を同じ水の力でパワーアップ!
「なぎ払い」でうりゃ―!と攻撃しまくります!
あ、蜜は確りと頂きますよ!
食材を無駄にするのは農家の娘として許されざれますから!
水の力を借りて好みの濃さに出来ませんかねー?
ヴィリヤ・カヤラ
レイナちゃん(f11986)と一緒に行くね。
運動は食べた後の方が良いんじゃないかなって思うけど、
頑張ってるし何も言わないでおくね。
でも、空腹の時は美味しさアップするのは分かる気がする。
私も蜜ぷには回収しようかな、
美味しいスイーツが出来そうだしね。
レイナちゃんの攻撃支援で動いてみるね、
【氷晶】を爆発させずに蜜ぷにを集めるように、
蜜ぷにの周りを攻撃してみるよ。
レイナちゃんの攻撃から外れた敵がいたら、
黒剣の宵闇を蛇腹剣にしたりして攻撃していくね。
蜜ぷには瓶に回収しても色はカラフルなままなのかな?
それなら飾り付けにも使えそうかも。
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第六話
「美味しいものをたくさん、たっくさん食べるには!」
「うんうん、食べるには?」
「事前に運動をしてカロリーを消費しておけば、食べた時の実質のカロリーはゼロ!」
「……うん、そうだね?」
「そして!空腹は最高のスパイス!」
これぞ!太らず、より美味しく食べられる最高の準備……!
レイナ・オトゥール(竜と共に・f11986)の自信満々な説明に、水竜のウィルもこくこくと首を縦に振っている。ヴィリヤ・カヤラ(甘味日和・f02681)も頷く。
運動をするなら、食べた後の方が良いんじゃないかな……なんて思うけれど。
レイナの張り切る様子を見て……伝えるのも野暮か、と止めておいた様だ。
「ヴィリヤお姉さん、一緒に頑張りましょう!」
「確かに、空腹の時は美味しさアップするのは分かる気がするしね」
「ですよね!ウィルも一緒に、頑張りましょう!」
えいえいおー!レイナの動作に合わせて、ウィルも元気よく鳴く。
本当に仲良しなんだね、と。ヴィリヤが微笑んでいると、目の前を横切るカラフルな姿が。ぽよん、ぽよん。間違いなく、蜜ぷにの姿だ。
彼女達とウィルが追い付くまでに、然程時間は掛からない。
背後から奇襲……は、卑怯だと思ったのか。
レイナは全力ダッシュの上で、敢えて蜜ぷに達の横を通過。
彼らの真正面に立った上で、傍らのウィルを水色の刃が美しい斧槍へと変化させる。
精霊竜召喚によって、水の精霊竜の加護を得れば……より強く薙ぎ払う為の力、自身の柄を握り締める力が増すのを、彼女は感じて。
「いざ、蜜ぷにさんたち覚悟ー!です!」
「プニー!?」
「プリン、ジャナイノニ、コワイプニー!?」
大きな波が、呑み込んでいく様に。
レイナが斧槍を勢い良く、何度も振るえば蜜ぷに達の鳴き声が小さくなり始める。
此処も危険だ、早く逃げなければ。彼女から離れなければ。
彼女とは真逆の、或いは別の方向へと再度の逃走を試みるが――。
「逃がさないよ――氷よ、射抜け」
数多くの氷の刃が、進行方向に突き刺さる。
揺れ動いていた蜜ぷにの身体が、恐怖により一瞬硬直。
見上げれば、其処には……彼らを逃さない様に動こうと考えていた、ヴィリヤの姿。
二百を超える氷刃は、彼女の手によって巧みに操られる。
散り散りになろうとしても、出来ず。其れどころか、蜜ぷに達が気付いた時には勇者や戦士も含めて、一個の塊になっているではないか!?
「プ、プニニー!?」
「レイナちゃん、後はお願いするね」
「可愛い、ですが……せめて美味しく、食べさせて頂きます!」
レイナが全力疾走の上で、思い切り跳ぶ。
振り上げた刃を、落下の勢いも合わせて……蜜ぷに達の塊へ、全力で振り下ろす!
強烈な一閃を耐え切る事も出来ず、一部の蜜を飛散させて倒されたのだった。
「ヴィリヤお姉さん、ありがとう御座います……!」
「いいの、いいの。それより、一緒に蜜を集めよう?」
突出した属性攻撃の応用、だろうか。
飛散した蜜については、ヴィリヤが落下地点を予測。
其処に氷の器を作り出した上で、受け止めた事で汚れる事はなかった様だ。
――食材を無駄にするのは、農家の娘として許されざれます!
レイナは飛散した事実に後で気付いたのか、即座に謝り続けて……気にしないで、とヴィリヤが宥める。其の様子はまるで、本当の姉妹の様に見えたかもしれない。
今は仲良く、残りの蜜を採取している。ウィルも一緒に、ぱたぱたと。
「へぇ……蜜ぷには瓶に回収しても、色はカラフルなままなんだね」
回収した後の瓶を見つめて、ヴィリヤが呟く。
……グラデーションにする色も、採取する際に決める事が出来るのだろう。勿論、蜜ぷにを其のまま閉じ込めた様な色合いも。
飾り付けに使えそうかも、と考えながら……レイナとウィルの方を見と、何かを試している様で。
「どうしたの?」
「水の力を借りて、好みの濃さに出来るかなと思いまして……」
「あ、それもいいね」
面白そう、とヴィリヤが微笑む。
どんな香りが好きだろう。蜜の濃さはどの程度が好みかな。
ウィルも含めて、皆で色々と試しながら蜜の採取を続けていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
木槻・莉奈
ニナ(f04392)と
巻き込まれちゃったってのが可哀想な気もするけど…
外に出ようとしてたなら結局倒さないとだしね
お菓子作るにも蜜ぷにの蜜はいい素材だし、しっかり回収してかないと!
ニナもカガリも手伝ってね?
お礼はお菓子で返すから!
『高速詠唱』『全力魔法』で【神様からの贈り物】
数字の小さい物から数を減らす事を優先
敵の攻撃は『見切り』で回避
攻撃する時『地形の利用』で出来るだけ綺麗な場所で倒せるように
回収出来なかったら勿体ないしね
戦闘が終わったら準備してきた瓶でしっかりと回収を
帰ったら何を作ろう…色々使えるのよね
わ、おいしそう!
うん、準備してきた奴との相性もよさそうだし使っちゃいましょ!
ありがとニナ!
ニナ・グラジオラス
リナ(f04394)と一緒に
蜜ぷに達には同情するが…事実美味しいからな
しかし、このまま外に溢れかえってもいけない
シッカリと採取…(咳払い)倒させてもらおう
リナのお菓子に変わるのなら、蜜ぷにも本望だろう。きっと
『高速詠唱』で【ウィザード・ミサイル】で素早く、
私は額の数値が大きいものから狙って集中攻撃
蜜ぷにの攻撃と蜜からは『地形の利用』と『見切り』で避ける
いくぞ、カガリ。瓶はちゃんと持ってるか?熱かったら無理してはダメだぞ?
しまった。蜜ぷにも焼けばベタベタしないかなと思ったんだが、
キャラメリゼみたいになってしまって凄くいい匂いになってしまったな
リナ。このキャラメリゼ、次の敵で使えないだろうか?
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第七話
……小瓶を抱えた、焔竜が飛ぶ。
追い掛けられているのだろう、蜜ぷに達の様子は明らかに慌てている。
びゅーん。ぷにん、ぷにん。小部屋の中をくるくると。
嗚呼、どの程度時間が経過したのだろうか。
「プニー!?」
「……可愛い、な」
「カガリったら、何だか楽しそうね」
木槻・莉奈(シュバルツ カッツェ・f04394)の微笑ましい、と言いたげな笑顔。
相手の戦闘能力が低い事を、事前に理解している故だろう。小竜の姿を維持したまま、蜜ぷに達を追い掛けるカガリの姿。
……無理だ。此処が、楽園と呼べるのかもしれない。
ただでさえ極端に振り切っているデレが、更に加速しかねないのか。
ニナ・グラジオラス(花篝・f04392)は片手で口元を隠して、内心は密かに震えていた。主に、悶え死んでしまいそうだという意味で。
「(巻き込まれちゃったっていうのが、可哀想な気もするけど……)」
プリンのオブリビオンとやらは、切っ掛けに過ぎなくて。
今は逃げ回っているだけでも、いつかは外へ出ようとしてしまうかもしれない。
別の依頼で討伐するか、今討伐するか。大して違いはない。それに……。
「(お菓子作るにも、蜜ぷにの蜜はいい素材だしね)」
此の後の事も踏まえて、其れだけではなく普段のお菓子作りにも役立つ代物。
折角の機会だ、しっかり回収しなければ。
……楽しそうなカガリの邪魔をするのは忍びないが、そろそろかと。
木槻は薄花桜を手にしながら、ニナとカガリへ声を掛ける。
「ニナもカガリも手伝ってね?」
「蜜ぷに達には同情するが……このまま、外に溢れかえってもいけないからな」
「――お礼はお菓子で返すから!」
「しっかりと採取――いや、倒させてもらおう。採取は其の後だな」
結局、採取と明言してしまったが……仕方がない。仕方がないのだ。
ニナにとって木槻が作るお菓子は、其れ程までに魅力的な存在。
――リナのお菓子に変わるのなら、蜜ぷにも本望だろう。きっと。
カガリも楽しみなのか、小瓶を抱えながら二人の真上をくるくると回り始めていて。
蜜ぷに達も逃げるのを止めて、出来る限り沢山の友情パワーぷにを召喚!
其の一部を合体、其れ以外は二人に向かって襲い掛かる。ぷにん、と効果音が聞こえてきそうだ。
「ニナ、予定通りに」
「勿論だ、リナ」
何度も共に戦ってきた、二人の息はぴったり。
数字が小さく、群れで掛かって来る個体は木槻が己が武器の姿を変じた、無数の茉莉花の花弁によって一掃。
倒し切れない額の数字が大きい個体には、ニナの髪の様に……燃え盛る矢が突き刺さる。一本だけではなく、何本も。
刺さった部分から焦げていく匂いは、次第に甘い香りを含ませて。
「しまった。ベタベタしないかなと思ったんだが……」
思ったよりも、良い匂いが漂ってしまった。
恐らく、倒された時点で蜜となった部分が焦げていったのだろう。
じゅわじゅわと音を立てて、色が少しずつ変化する。嗚呼、キャラメリゼされた蜜ぷにの蜜……ほろ苦くも、また違った甘さが楽しめそうだ。
逃げられる前に茉莉花の花弁を更に舞わせて、木槻が本体を撃破すると同時に、ニナが思い付いた様に呟く。
「リナ、このキャラメリゼ……次の敵で使えないだろうか?」
「うん!準備してきた奴との相性もよさそうだし、使っちゃいましょ!」
ありがと、ニナ!
大好きな親友が喜んでくれたのだ、こんな予想外も悪くない。
木槻が準備してきた物とは。
二人と、カガリが作るお菓子とは。
現時点では不明だが、仲睦まじい友人同士が協力して作るお菓子だ。
特別な調味料も加わって、きっと美味しくなる事だろう。
……ぐぅ、とカガリの腹の虫が小さく鳴いた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
栗花落・澪
蜜ぷにさんは多分そんなに悪意が無いだけに
可哀想ではあるんだけどね…
オブリビオンである以上
外に出すわけにはいかないから
ここまで怖い思いしたんだし
なるべく優しくしてあげるね
念のため【オーラ防御】しつつ
甘い★Candy popの【誘惑】で
警戒を解けるか挑戦
大丈夫、怖くないよ
気になるならほんとにあげます
蜜でも甘いものって食べるのかな?
更に★どこにでもある花園で足場に
【破魔】の花畑を広げていき
【優しい祈り】を乗せた【指定UC】と
【催眠歌唱】、風の【高速詠唱、全力魔法】を組み合わせ
蜜ぷに達を穏やかな眠りに誘いながら
降り注ぐ鈴蘭と風で舞い上げる花の刃の【範囲攻撃】で
優しく一掃します
蜜は後のため大切に回収
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第八話
オブリビオンである以上、外に出す訳にはいかない。
其れが例え、別のオブリビオンからの逃走の果てだとしても。
だから、せめて……悪意がないのならば、少しでも優しい眠りを。
「大丈夫、怖くないよ」
「プニー?」
「ワッ、フエター!」
其れは、どこにでもある花園。
されど……逃げ回ってきた蜜ぷに達にとって、此処は楽園の様にも思えただろう。
だからこそ、彼らは其の中心で羽を休める栗花落・澪(泡沫の花・f03165)の元へ近付いたのだ。優しい、花の香り。金蓮花を纏う天使の様な人。
彼が蓋を叩けば、手にしている瓶の中で何かが増えて。蜜ぷにはビックリ!
「気になるなら、あげようか?」
「プニ!」
「(蜜でも、甘いものって食べるのかな……?)」
どうなんだろう、と不思議に思いつつ。
栗花落はCandy popを一粒、蜜ぷにへ渡す。他の蜜ぷににも、同様に。
見た目は食べている様に見えるが……実際は内側で、ゆらゆらと。
蜜の海を泳ぐ宝石の様に、飴玉が揺れている。
何だか幻想的な光景だけれど、蜜ぷに達は満足してくれたのかな。どうだろう。
「アリガトー、プニー!」
「……良かった。美味しかった?」
「キラキラ、スキ!プニ!」
……食べたかった、のではなく。
本当に飴玉を宝石みたいに思って、欲しがったのかもしれない。
彼らの言葉で其れを察したのか、栗花落はふふっと柔らかい笑みを浮かべた。
もう少しだけ、とも思うけれど……彼らが現実を思い出してしまう、前に。
「どうか、無垢な者達に……安らかな眠りを与えん」
――季節外れの雪花が舞う。
花園が少しずつ光へ、次第に鈴蘭の花弁へと変わっていく。
蜜ぷに達は逃げる事はない。栗花落の優しい詠唱は、彼らを眠りへと誘う調べ。
どうか、どうか。穏やかに眠る蜜ぷに達が、優しい気持ちのまま還れますように。
「キラ、キラ……アリガト……」
……最後に耳に届いた声は、寝言だろうか。
光の花弁が収まった時、残っていたのは花の蜜。其処に浮かぶ飴玉が一粒。
手に取って、口に含めば……幸せの香り、甘さに栗花落は微笑んだ。
大成功
🔵🔵🔵
月待・楪
猫助(f15930)と
(自覚あるようでないような一部の料理を除いたメシマズ)
(SAN値の)貯蔵は十分か
っつか、俺に料理させるとかまともじゃねェだろ…
あー、なるほど、そういう使い方もありか
つか、もうめんどくせーから猫助が作るの見てるだけじゃダメなのかよ…
ん?アップルパイ?
アップルパイ、アップルパイなー……猫助がどうしても食いたいっつーなら作るか
ともかく、この蜜を集めとけば材料の一部は困らねーか…?
アップルパイでは使えねーけど、猫助に違うもん作らせればいいし…
よし集めるか
【念動力】でまとめて雷花で【部位破壊】
んー…蜜だろ…?
パンケーキとか…?
あ、炎で加熱したらこの蜜、飴になったりしねェの?
マクベス・メインクーン
ゆー兄ちゃん(f16731)と
飯テロかー……
ゆー兄ちゃんの料理も飯テロと言えなくもないけど
せめて犠牲者はオブリビオンだけに留めねぇと…!
まずは蜜ぷに倒すとこからだな
せっかくだしコイツらの蜜使って
なんかお菓子作るのもいいかも…あ、そうだ!
ゆー兄ちゃんアップルパイ作ろっ
オレゆー兄ちゃんのアップルパイ大好きだし!
(他のものだと犠牲者が出かねねぇし…!)
ゆー兄ちゃんは何か食べたいものある?
小刀に風の精霊を宿して風【属性攻撃】【範囲攻撃】で
サクサクっと切り刻んで行くぜ~
必要な分だけ蜜採取できたら
後は炎属性のUCで燃やしちゃっていい?
いや、多分飴にはならねぇと思うぜゆー兄ちゃん…
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第九話
今回の依頼における飯テロ、及びスイーツテロバトルとは。
美味しい料理、甘味を以って競われる戦いである。
そんな説明をグリモア猟兵から受けた上で、現地到着後……彼は告げた。
「(SAN値の)貯蔵は十分か」
「ゆー兄ちゃん、UDCを作ったらダメだからな?」
「つか、俺に料理させるとかまともじゃねェだろ……」
自覚があるからか、言わずにはいられなかった月待・楪(Villan・Twilight・f16731)に対して、マクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)がやんわりとツッコミを。
料理に関しては、もう一人の兄貴分の方が得手としている事を知っているから。
ある意味、月待の料理も飯テロとは言えなくもないが……飯テロ(物理)になってしまう。其れは流石にマズい。
せめて、犠牲者はオブリビオンだけに留めなければ……!
「ほ、ほら!ゆー兄ちゃん、蜜ぷにいるぜ!蜜ぷに!」
「プニー!ミツカッタ、プニ!?」
見付かったも何も、自分から飛び出して来たような。
あまりにも自然な反応だった為、二人は揃って某動物フェイスをするに留めた。
……さて、予想外にもあっさりと遭遇した事だ。
サクッと倒して、プリンのオブリビオンとやらの所へ……何かを思い付いたのか、不意にマクベスが声を上げる。
「ゆー兄ちゃん、アップルパイ作ろっ!」
「ん?アップルパイ……?」
「コイツらの蜜使って、お菓子作るのもいいかもなって!オレ、ゆー兄ちゃんのアップルパイ大好きだし!食べたい!」
――他のものだと、犠牲者が出かねねぇし……!
月待が奇跡的にも美味しく作る事が出来る、料理の一つ。
ちょっとした思惑はあるけれど、マクベスのはにかんだ笑顔から察するに……彼が作るアップルパイが大好き、という気持ちは本物だろう。
「(めんどくせーから猫助が作るの見てるだけ、にするつもりだったけどな……)」
大事な弟分からの提案、笑顔を無碍にする選択肢は無い。
どうしてもか?と問い掛ければ、どうしても!と即答される。
アップルパイを作る事に決めたのだろう。月待はレシピを思い返して、気付いた。
「そういや、アップルパイでは使えねーけど……蜜、どうする」
「あっ、そっか。んー、ゆー兄ちゃんは何か食べたいものある?」
二本の小刀――ゴルトリンクス、シルバーリンクスに風の精霊を宿しながら、マクベスが問い掛ける。
月待もまた、グリップに赤い稲妻が刻まれた――雷花を手に、くるくると。
「んー……蜜だろ、パンケーキとか?」
「オッケー!それじゃ、サクッと回収しようぜー!」
蜜に合いそうな菓子を選んだだけ、かもしれないけれど。
……普段は面倒臭がりな彼が、自主的に何かを選んだ。
其の事実こそ、彼の弟分に対する好意の高さを表しているのだろう。
――そんな二人の、息の合ったコンビネーション。
月待が念動力を用いて、散り散りになろうとする蜜ぷに、及び沢山の友情パワーぷにを一纏めに。友情パワーぷに達は合体を試みるが……二人が動く方が速かった。
塊を解体するかの様に、迅速な斬撃が閃いては消える。
予め、用意した二つの容器。一つは、ゆー兄ちゃんの分。
色鮮やかな蜜で満たされたのを確認した後、マクベスは小刀から魔装銃へと武器を持ち替える。採取が終われば、後は残った個体を一思いに燃やすだけだ。
「あ、炎で加熱したらこの蜜、飴になったりしねェの?」
「いや、多分飴にはならねぇと思うぜ。ゆー兄ちゃん……」
「飴にならねェのか……」
炎の精霊の力を宿した、二丁の魔装銃による弾丸の雨。
蜜ぷに達が燃やされるにつれて、キャラメルの様な香ばしい匂いが漂うが……其処までだ。
……まぁ、別にいいかと月待が思うのは。
他の綺麗な、飴の様な何かを知っているから……かもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
伊能・龍己
(アドリブ歓迎っす)
ぷにぷに……それに甘い匂い……資料で見た時もですけど、実際に見ても美味しそうっすね。(ぐぅ……と腹の音)
休憩場所ぶんどられたのは災難かもっすけど、それはそれ。きっちり頂き……ごほん、倒します。
額に数字のあるぷにさんは、増えないうちに優先的に倒していきたいっすね。
手で《なぎ払う》動作で【神立】を発動して、できるだけ広範囲を攻撃するっす。
「さぁ、雨が降るっすよ」
……ん?雨で薄まっちゃっても甘いのは甘いんすかね。ちょっと蜜味見してみよ……。(コップ持ってきて)おお、甘いし飲める。
ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎
…えー、と。もしかしてこーゆー依頼、これが初めてじゃない、のぉ…?
どんな事件を予知するかは随分と個人差がある、とは聞いたけど…こういう人もいるのねぇ…
なんというか、蜜ぷにちゃんたちは災難よねぇ。
プリンっぽいほうのはともかく、蜜ぷにちゃんたちはほっといてもあんまり害は無いような気もするけど…そうもいかないわよねぇ、やっぱり。
しょうがないし、ぺちぺち倒してきましょ。
花の種類によって蜜の味はだいぶ変わるし、回収したのをちょっと味見してからレシピ考えましょうか。
…やっぱ何匹か連れて帰りたいわねぇ。この子たち。ダメなのは分かってるけど。
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第十話
……素直な気持ちを述べるならば。
ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)は内心、戸惑いを隠せなかった。先程、説明をしてくれたグリモア猟兵の様子から察するに……此の系統の予知をするのは、今回が初めてという訳では無さそうで。
「(どんな事件を予知するかは、随分と個人差がある……とは聞いたけど)」
蜜ぷにから、美味しい花の蜜を採取出来る事は知っている。
ティオレンシアは以前、別の依頼で蜜ぷにと会った事があるからだ。
だが……流石にオブリビオン相手に、飯テロ。いや、スイーツテロを推奨する依頼は初めてだったのだろう。こういう人もいるのねぇ……と、思わざるを得なかった。
「(蜜ぷにちゃんたちは災難よねぇ……)」
プリンっぽい、という方は兎も角。
蜜ぷに達は戦闘力も低く、あまり害は無い様なきがするけれど……猟兵としては、そうもいかない。遅かれ早かれ、オブリビオンは骸の海へと還すべき存在。
……物音が聞こえる所へ、ティオレンシアはマイペースに歩みを進める。
近付くにつれて、音は鮮明に耳に届く。進んだ先には、小部屋の様な空間。
プニー!という蜜ぷに達の鳴き声、其れとは別の――。
「さぁ、雨が降るっすよ……なんつって」
――ざあざあ、と。雨音が響く。
鋭利な雨は既に、伊能・龍己(鳳雛・f21577)が降らせていたのだ。
……腕や身体を這う、藍鉄色の鱗模様が仄かに光る。
力を使わせる代わりにと、彼の全身を泳ぐ様に明滅を繰り返す。
降らせる雨はただの雨に非ず、さりとて針と呼ぶには強固過ぎる代物。
龍の刻印が淡く輝く利き手を前に突き出し、すぅ……と。ゆったりとした動作で、横薙ぎをする様に動かせば。嗚呼、槍雨の勢いが更に増していく。
「アメ、イタイプニー!?」
「(……休憩場所ぶんどられたのは災難かもっすけど、それはそれ)」
雨音に混じる、伊能の腹の虫が鳴く音。
……ぷにぷに。甘い香りは、周囲に付いている花からか。
百聞は一見に如かず、という言葉は本当だと彼は思う。
事実、資料で見た時よりも、実際に目にした時の方が食欲をそそられる。
率直に述べれば、とてもとても美味しそうだからきっちり頂きたい!……否、きっちり倒そう。溢れてきそうな唾液を呑み込んで、確りと相手を見据える。
「まだまだ、雨は止ませないっすよ!」
「プーニー!?」
「オネーサン、タスケテー!プニー!?」
跳ね回った先に居たのは、ティオレンシアの姿だ。
縋る先の姿に、一瞬新手かと伊能は身構えたが……敵意殺気の類は感じられない。
見目から察するに、猟兵と判断したのか。彼は蜜ぷに達の一掃を続けていた。
「(やっぱ何匹か連れて帰りたいわねぇ、この子たち……)」
駄目だとは理解しているけれど、改めて見ても可愛らしい。
此のまま連れて帰って、自分が経営するバーで楽しい語らいを……と思うけれど。
仕方がない。ああ、本当に残念ねぇ。――せめて痛みの無い、鏖殺を。
蜜が跳んで来ない様に、ティオレンシアが数歩距離を取った直後……オブシディアンから一発の弾丸が放たれる。……いや、本当に一発だった?
「ぺちぺち、倒していくわねぇ?」
――そんな可愛らしいものじゃない。
凄まじい速度で連射、装填。ティオレンシアが放つ銃弾は、六発では終わらない。
終わりの見えない、弾丸の雨が蜜ぷに達を襲う!
弾丸に集中してしまえば、今度は伊能による槍雨に穿たれてしまう。
彼らの『雨』に耐え得る頑丈な遮蔽物は、此の小部屋には――無かった。
「香りも重要だものねぇ、ちょっと味見をしましょ」
突発的に、とは言えど。共闘した縁だ。
二人は協力をして、蜜を回収……各々必要な分を確保出来たらしい。
ティオレンシアが味見をしつつ、レシピを考えている傍らで。
伊能は雨で薄まってしまったであろう蜜をコップで掬い取り、其のままごくん。
「おお!甘いし、飲める……!」
伊能の目がキラキラと、浮かべる笑顔は輝いていて。
どうやら薄まっていても、飲み物としては丁度良い甘さになった様だ。
もう一杯、と。彼は駆けて、花蜜水を採りに行く。ごくん。もう一杯!
微笑ましさを感じたのか……夜色の髪を揺らして、ティオレンシアが笑った。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
月藤・紫衣
彩花さん(f01922)と
縫さん(f10334)と
おや、お二人ともお知り合いだったのですね
今回は三人で楽しみましょう
蜜ぷにの蜜は大変美味しいので沢山集めてお土産にも出来るといいですね
おやおや、縫さん、既に興味が蜜ぷにに向いてしまっていますね
彩花さんと同じように刀で斬るだけにしつつ…
蜜集めは縫さんとぬいぐるみさんたちにお任せいたします
一応、怪我などないように【かばう】立ち位置を守って動くとして
彩花さん、よければこちらのティースプーンで蜜を味見しませんか?
蜜集めのあとは料理のようですから、味見分、残しておくより今楽しんでもいいかと
はい、縫さんもどうぞ
お土産として、個人的に少し瓶に集めておきましょう
真幌・縫
しーさん(f03940)/涼さん(f01922)と♪
わーい、今日は三人でお出かけだー♪
ふふ、しーさんと涼さんは知り合いだったんだね…!ぬいは前に依頼でお世話になったんだ♪
次の階層ではスイーツテロ?をするんだよね!ぬいもね少しだけどお料理できるからがんばるね!
でもまずは蜜ぷにさん!
蜜ぷにさんの噂は聞いてるよ〜とっても可愛いしとっても…蜜が美味しいんだよね!
ふふ〜早く味見してみたいなぁ(じゅるり)
【地形の利用】して【おびき寄せ】るよ〜。
そしてそしてUC【ぬいぐるみさん行進曲】
「ぬいぐるみさん!よろしくね♪」
あ、蜜も集めてくれると嬉しいな♪
彩花・涼
月藤(f03940)真幌(f10334)と
飯テロ、つまり料理を作ればいいという事か
月藤と真幌は友人だったのだな
真幌とは依頼で共に戦った事があるが
今回もよろしく頼む
蜜ぷに…不思議な色合いだな
なるほど、必要な蜜を獲る為の狩りというわけだな
それなら味見分も含め採取するとしようか
脅威のない敵とはいえ油断はできないな
真幌が怪我しないよう月藤と守るとしよう
斬ったほうが焦げ跡が残らず
風味も失われにくいだろう
黒華・改で不要な部分は【部位破壊】で斬って
採取しやすいように解体しよう
回収は真幌のぬいぐるみに頼めるか?
月藤は味見用のスプーンありがとう
そうだな、作る前に少しばかり楽しもうか
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第十一話
「わわっ、涼さん!」
「……真幌?月藤の友人とは、真幌の事だったのか」
灰色の翼を持ったねこさんのぬいぐるみ、サジ太を抱き抱えながら耳をぴこぴこ。
翼と尻尾をぱたぱたさせながら、真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)は彩花・涼(黒蝶・f01922)の元へと駆け寄る。ぱったぱった!
綿の様に柔らかい雰囲気で、嬉しそうな笑顔を浮かべる様子に……釣られて、彩花が浮かべる笑みも自然と柔らかいものに。
そんな二人のやり取りを眺めながら、月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)もまた微笑む。
「おや、お二人ともお知り合いだったのですね」
「ぬいは、前に依頼でお世話になったんだー!ふふ、しーさんと涼さんは知り合いだったんだね……!」
――今日は三人でお出掛け!わーい!
サジ太、やったね!やったねー!なんて言いながら、其の場でくるくると跳ね回る様子は何とも愛らしい。
彩花と月藤が真幌に同意する様に頷けば、笑顔はより一層眩く輝いた。
「真幌は今回も、よろしく頼む。確か、飯テロと聞いたが……」
「えっと、えっと……次の階層ではスイーツテロ?をするんだよね!」
……恐らくは、料理を作れば良いのだろう。
飯テロという言葉を詳しく理解している訳では無いが、女性二人はざっくりと認識したらしい。此の中で唯一の飯テロバトル経験者、月藤はこくりと頷いて。
「蜜ぷにの蜜は大変美味しいので、沢山集めてお土産にも出来るといいですね」
「ぬいもね、少しだけどお料理――はっ!蜜が美味しいんだよね!」
張り切ろうとしたものの、未知のスイーツへの興味が勝ったのか。
本当に涎が零れ落ちてしまいそうな、緩んだ笑みを浮かべながら真幌は蜜ぷに……の蜜へと思いを馳せる。噂だけだった存在に会える、其の喜びに満ちていた。
早く、早くと足取りは軽く。彼女と逸れない様に、月藤と彩花が後に続く。
「縫さん、既に興味が蜜ぷにに向いてしまっていますね」
「余程、楽しみだったんだろう。私も実際に目にするのは初めてだが……」
戦闘力は低く、脅威のない敵と言えるオブリビオン。
そんな敵もいるのだな、と彩花は思いつつ……油断をするつもりはない。
前を歩く真幌が怪我をしない様に。僅かに視線を月藤に向ければ、意図を察してくれたのか首を縦に振っていた。
「蜜ぷにさん、どこだろ……?」
「ドコ、プニー?」
「ぷにー?」
「縫さん、彼らが蜜ぷにですよ」
「あっ、本当だー!こんなに綺麗なんだね……!」
見目鮮やかな姿に、真幌ははしゃぎながら蜜ぷにを見つめる。
……何か別の嫌な予感はする、けれど。害意が無い様に見える為か、蜜ぷに達も見返す様にじーっ。ほのぼの空間の完成である。
「……不思議な色合いだな」
「ええ。ですが、とても美味しい蜜が採れるんですよ」
「成程、必要な蜜を獲る為の狩りというわけだな」
――ならば、話が早い。
黒華・改を手にしながら、彩花は蜜ぷに達を淡々とした様子で見据える。
焼くよりは、斬る方が風味も損なわれ難いだろう。其の上で、不要とされる部分を見定め……迅速に解体、蜜を採取。
月藤も酔蜜月刀を手に、本当に頼もしい限りですね……などと内心思いつつ。
満足したのか戻ってきた真幌へと、二人は優しく告げる。
「縫さん、ぬいぐるみさんたちと蜜の回収をお願い出来ますか?」
「真幌、頼めるか?」
「うん!ぬいに任せて――せーの!」
真幌の掛け声に合わせて、ぽんっ!と出てくるぬいぐるみ。
一体?十体?いやいや……百を通り越して、二百体ものぬいぐるみが彼女の前に整列!小型ではあるが、此処まで多数だと……何とも壮観である。
「蜜ぷにさん達を逃がさないで!あ、蜜も集めてくれると嬉しいな?」
末尾に音符マークが付きそうな、ほんわかとした声で伝えれば。
まずは組体操の様に縦に並ぶ事で、逃げ道を封鎖!数が多いからか、二重三重の壁を作り出す。蜜ぷに達も、友情パワーぷにを召喚して対抗するが……あまりの数の多さに倒し切れず、逃げる事すら出来ない。
――ザッ、と。ほんの僅かな、二つの足音。
彼らにとっては、自分達の終わりを告げる音に聞こえただろうか。
「此処は戦場だ、悪く思うな」
「さあ、共に一差し舞いましょう?」
二つの花が舞い、花弁たる刃は容赦なく斬り裂く。
逃げ場はない。動きを止めるまで、二人の舞は終わらない。
……あっという間に全てを斬り伏せた後、残された様々な香りの蜜は残ったぬいぐるみ達が総出で回収をしてくれる。術者本人である、真幌は――。
「(二人共、かっこいいなぁ……)」
本当に、一瞬の出来事だった様な気がする。
蜜ぷにを見た時とは別の、素敵な舞台を見た様な感動の眼差しを二人へ向けていたそうな。
「味見分、残しておくより今楽しんでもいいかと」
「そうだな。月藤は味見用のスプーン、ありがとう」
「はい、縫さんもどうぞ」
回収が終わったのを確認した後、月藤が取り出したのは三本のティースプーン。
彩花に渡した後、彼が持ち手の部分を差し出すと……真幌は嬉しそうに受け取って。
待ち切れない、と言った様子が耳や尻尾、翼から伝わってくる。手にしたティースプーンでそっと一掬い、とろりとした花蜜を口に含んだ。
「んーっ、すっごく、すーっごく美味しいー!」
可憐な乙女の喜びと感動の声に、思わず月藤と彩花は微笑み合う。
戦いの後の花香る、甘い時間。少しばかり足を止めて、楽しむのも良いだろう。
――三人で試せばほら、互いの笑顔が味を一層美味しくしてくれるから。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アスター・ファラデー
スイーツ、いいですね……甘いものは心を豊かにします……心の栄養です……
可愛いものも心の栄養なので……蜜ぷには栄養です……栄養になってください……
サモニング・ガイストでケットシーの英霊さんを召喚
一緒にメイスで蜜ぷにをぽこぽこ殴る
「英霊さん、倒したら蜜の回収も、よろしくお願いします……」
倒した蜜ぷにの蜜は綺麗な小瓶に詰めて回収。後で使います
「ちょっとだけ……(ぺろり)……やっぱり、美味しいですね、蜜ぷに……」
プリンアラモードの敵が、欲しがるのも、分かる気がします……
今度は、何に使いましょうか、この蜜……
連携・アドリブ歓迎
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第十二話
「スイーツ、いいですね……」
――とて、とて。
「甘いものは心を豊かにします……心の栄養です……」
――とてとて、とてとてっ。
幼きケットシーは、マイペースに迷宮内を進んでいく。
アスター・ファラデー(ルーンの繰り手・f02089)は、事前にルーンキャスティングによる占いを行使。
逃げ回る蜜ぷに達の居場所を確認した上で、歩き続けていた。
途中、立ち止まっては再度占い……逐次、蜜ぷに達の現在地確認も忘れない。
「可愛いものも、心の栄養……ですから」
どうやら、アスターの中では蜜ぷにイコール栄養という認識らしい。
日々、研究を重ねている彼女だが……疲れた脳には適度な糖分、とは言ったもの。見た目も愛らしければ、尚更良し。
二つの条件を満たしている蜜ぷにを栄養にしようとする行動は、彼女にとって自然且つ合理的な事なのだろう……多分。
「プーニー!」
「大人しく、して下さいね……痛いですから……」
「モウ、イタイプニー!?」
更に歩いた先で蜜ぷにを発見、即座に手にしたメイスでぽこぽこ!と連続殴打!
殴りながら冷静に告げられては、流石にツッコミを入れざるを得なかった模様。
……しかし、アスターは手を止めない。
召喚した愛らしくも勇ましい、ケットシーの英霊さんと一緒にぽこぽこ!
時には、メイスの柄や槍でぶっすりと。蜜ぷに達は逃げる事も出来ず、叩かれ続けた末……彼女達が気付いた時には、美味しい花蜜と化していた。
ケットシーの英霊さんと共に回収した、蜜ぷにの花蜜。
小瓶の中でキラキラと輝く其れを、ほんの少しだけ手の甲の上に垂らして……ぺろっ。英霊さんにもお裾分けすれば、同じ様にぺろっ。
「やっぱり、美味しいですね、蜜ぷに……」
口の中に広がる優しい甘さ、鼻に抜ける花の香り。
プリンアラモードのオブリビオンとやらが、欲する気持ちも分からないでもない。
とても美味しくて、優しい味だとアスターは思う。
――さて、この蜜を今度は何に使おうか。
もう一口だけ味見をしながら、彼女はのんびりと考えに耽るのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ステラ・アルゲン
カガリ(f04556)と
甘い物と聞いては行かないわけには行きませんね!
逃げてくる蜜ぷにがかわいそうとも思いますがオブリビオンですから倒さないと!
蜜ぷには一回だけ出会ったことがありますがその時は倒すだけで蜜を回収できませんでした
あの蜜はおいしいと聞きましたので是非とも回収をしたい!
オブリビオンだからダメ?嫌だ……アレが食べたい
なぁいいだろう?(両手でカガリの手を握りしめておねだり)
カガリが蜜ぷにを纏めてくれたら【凍星の剣】を発動させて氷【属性攻撃】で凍らせる
召喚ぷに共々敵の動きも止められるし蜜も回収しやすいだろう
回収したら一口食べよう
これにかけたらおいしい物はなんだろうな?
カガリもいるか?
出水宮・カガリ
ステラ(f04503)と
迷宮、で…甘味、で…オブリビオン……
(ステラの様子を見る。きらきらしてる様子に、だろうなぁ…という境地)
いつか、蜜ぷにに会ったら、こうなる気はしていて…
甘くても美味くても、ダンジョンでやたらに拾い食いのような真似は危ないと…、何、アルダワの学生でも美味いと評判?
ええ…、ええぇ…そんな、両手を握っても駄目だぞ、駄目だからな、揺らがないぞ、カガリは城門だ
まあ、それはそれとして、オブリビオンを野放しにはできないので
事情はちょっとかわいそうだが、オブリビオンなので
【錬成カミヤドリ】で蜜ぷにの群れを囲い込んで、まとめてステラに回収させよう
……、……。かきごおり、に。かけてみたい。
●進め!蜜ぷに捜索隊! 第十三話
――出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)の知る、ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)という人物は。
王子様と呼ばれても不思議ではない雰囲気を纏う、とても凛々しい騎士。
城門である己の鍵たる、美しい流星剣のヤドリガミ。
……勿論、其れだけでは語り切れないけれど。
「(迷宮、で……甘味、で……オブリビオン……)」
グリモア猟兵による依頼の説明中、彼女が――である事を思い出した時には……嗚呼、普段の凛々しい姿は何処へやら。出水宮が隣に視線を向けると、子供の様にキラキラと輝く視線を蜜ぷにの資料へ向けている彼女の姿があった。
「是非とも!いや、絶対に回収をしたい……!」
甘い物と聞いては、行かない訳にはいかなかった。
別のオブリビオンに追われてた、という事実には少しだけ同情するが……彼らもオブリビオンである以上、倒さなければならない。
――何よりも、突然巡ってきた好機。
あの時は倒すだけだったが、今回は回収が出来る。素晴らしい。
いつか蜜ぷにと遭遇した時は、こうなると解っていたけれど……回収する気満々な彼女を見て、出水宮は僅かに溜息を零す。
「甘くても美味くても、ダンジョンでやたらに拾い食いのような真似は危ないと……」
「学生の方々から聞いたが、美味しいと評判らしいぞ?」
「ええ……え、えぇ……?」
幾ら戦闘能力が低いとはいえ、オブリビオンを、食べる……?
倒した後ならば、オブリビオンとは呼べないかもしれないけれど。
いや、でも……其れ以前に、拾い食いは危険ではないのか……?
出水宮の困惑に満ちた様子を見て、思わずステラが心配――しようとしたが。
其れよりも、彼女の視線が別の対象……そう、念願の蜜ぷに達へとロックオン!
即座に流星剣を構えて、力強く告げるのだ。
「可哀想ですが、お覚悟を!」
「プニー!?」
「大丈夫です、きちんと美味しく頂きますから!」
「ステラ、だから……蜜ぷには、オブリビオンだと……」
冷や汗を流しながら伝えるものの、ステラは剣の柄を握りしめたまま、ゆっくりと出水宮へ視線を向けてくる。
其の間に蜜ぷに達が別の方向へ逃げようとするが、出水宮のユーベルコードによって複製された門が許さない。此れは逃走の道を塞ぎ、隔てる門である。
彼もまた、事情はちょっとかわいそうと思わなくもないが。オブリビオン故に、仕方がないのだと理解している。
「オブリビオンだから、ダメ?」
出水宮がこくり、と頷けば。
ステラが一度抜いた剣を鞘に納めて、彼にもう一歩近付く。
……どうしたのだろう、と。彼は意図がわからないまま、手を取られて。
そのまま両手で包む様に優しく、だが強く握り締められる。
ああ、とんでもない甘党とは言えど……普段は凛としている彼女がまさか、こんな行動に出るとは思わなかったのだろう。
「――嫌だ、アレが食べたい。なぁ、いいだろう?」
「(うっ……)」
そう、ステラ渾身のおねだりである!
己の対とも呼べる人物の、恐らく此の上無いデレである。
食べたいと言うのならば望み通りに食べさせてあげたいが、彼女の好きなマカロンではなく。あれはオブリビオンだ。
「駄目だぞ、駄目だからな、揺らがないぞ。カガリは城門だ」
「…………」
「カガリは、城門だから……」
しかし、彼女がこんなにも食べたがっているのに、と思わない訳も無く――。
「美味しい……!香りも素敵だぞ、カガリもいるか?」
――彗星を連想させる、鋭い剣閃。
其れと共に降り注ぐ冷気により、召喚された友情パワーぷに達も含めて、全て凍り付いていた。一ヵ所に纏まっていたからか、回収も然程時間は掛からず。
ひんやりとした花の蜜は、ステラの口に合ったのだろうか。
彼女は感動のあまり、再び蒼の瞳を煌めかせていた。
……出水宮としては、痛恨の極みであるのだが。彼女のおねだりには敵わない。
「これにかけたら、おいしい物はなんだろうな?」
「……かきごおり、に。かけてみたい」
「成程。帰ったら早速、試してみようか」
其の前に、と。差し出されるのは、小さなスプーンに乗った一口分の花蜜。
出水宮もまた、口に含めば……確かに甘くて、美味しくて。ふと、笑みが浮かんだ。
城門は本来、揺らいではならないものかもしれない。
しかし、仮初と言えど……今は心抱く人の身。
大切な人の笑顔を見られるなら、少しだけ。心揺らいでもいいじゃないか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 ボス戦
『マダム・プディング』
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POW : ア・ラ・モード!
【焼きプリンの魅力】【生クリームの魅力】【新鮮フルーツの魅力】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD : おやつの時間よ!
【巨大なフルーツやプリンの塊】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : ほぅら、いい香りね?
【勢いよく開いた日傘】から【抗えぬバニラの芳香】を放ち、【香りに陶酔させること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「サヴァー・リェス」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
【お知らせ】
プレイング受付開始は『9月19日(木)8時31分~』となります。
●甘美な貴婦人は、優雅に笑む
「集まって来る蜜ぷに達が少なくなってきた、と思ったら……」
貴方達の仕業だったのね。
己の眼前に集った猟兵達を見渡しながら、マダム・プディングは微笑む。
全身から甘く、芳しい香りを放ちながら……嗚呼、なんと美味しそうな匂いだ。
恐らく、彼女に対抗する為の甘味の用意に時間を要した者も居ただろう。
だが……其れでも尚、彼女は微笑む。
絶対の自信故に、狼狽える素振りを見せる事は一切無い。
――焼きプリン、生クリーム、新鮮なフルーツ。
三位一体となったプリンアラモードこそ、ベスト・オブ・スイーツ!
其れを体現した己に勝る者など、居ないと考えているのだろうか。
「折角だから、余った蜜ぷにの蜜でプリンを……と思ったけれど」
其の前に、まずは邪魔者達を排除してしまおう。
其れとも、プリンアラモードの魅力に溺れさせてしまおうか。
……全ては貴婦人の気分次第。とはいえ、猟兵達を逃がすつもりも毛頭ない。
「――全員纏めて、虜にしてあげるわ!」
苺のクリームを連想させる様な日傘を、ブンッ!と勢い良く振るいながら。
甘美な貴婦人は高らかに、戦いの始まりを宣言する。
さあ、諸君――己が誇る甘味を掲げて、彼女に全力で挑んで欲しい。
【お知らせ】
プレイング受付期間は『9月19日(木)8時31分~9月21日(土)23時59分』までとなります。
榎・うさみっち
ツヤツヤのカスタードプリン!
トローリとしたカラメルソース!
色とりどりのフルーツ!
それらを優しく包み込む生クリーム!
なかなかやるな!
でも俺も負けないぜ!
スケブに早業で超リアルに描き上げるのは
\抹茶の和風プディング~/
それを【かみえしうさみっちクリエイション】で実体化!
皆ご存知の通り俺は抹茶が好きだ!
マダムは知らない?じゃあ今覚えて!
甘さとほろ苦さのバランスが絶妙な抹茶プリン
その上に添えられるのは
小豆・栗・白玉といった和のメンツと生クリーム
トドメに上から黒蜜をトローリ!
ゴージャスなプリンアラモードも魅力的だけど
この雅で上品なプリンも良いだろ~?
見せつけ語ったところで
命が宿ったプリンの一撃食らえー!
●Sweets×Sweets×Sweets! 抹茶プディング編
とろーりカラメルソース。
色鮮やかなフルーツ、優しく包み込むのは生クリーム。
中央に鎮座するのは――艶めいた、程良い固さのカスタードプリン。
榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)は、オブリビオンの容姿をまじまじと見つめた後、素直な感想を告げる。
「なかなかやるな!」
「ふふっ、解っているじゃない」
顔がプリンである故に、表情の変化は見て判らないだろうが……恐らく、己に絶対の自信を持っているのだろう。
彼女が紡ぐ言葉には、其れを思わせる程の余裕が感じられた。
……だが、負ける訳にはいかない。
榎は愛用のスケッチブックを手にした直後、素早く開き。ペンを走らせる。
絵の具は深い緑を中心に使用。赤褐色に紫色を混ぜたと思えば、黄色や白色を……おっと、忘れてはいけない。茶色に黒色を混ぜて少々。
――完成した其れを、彼は己のユーベルコードを以って即座に実体化させた。
「皆、ご存知の通り!俺は抹茶が好きだ!」
「知らないわよ!?」
「じゃあ、今覚えて!」
マダムのツッコミも何のその。
突如、戦場に豊かな香りが漂い始める。
発生源は榎の傍らに出現した――美しい、抹茶の和風プディング。
ほろ苦さの中に甘さ、抹茶の旨味を閉じ込めて。
周囲を彩るのは上品な甘さの小豆、栗の甘露煮。白玉を二つ程。
抹茶の良さを損なわない様に、添えられた生クリームも甘さは控えめに。
そして、榎が手にした小瓶には……これまた、とろーりとした黒蜜。
嗚呼!黒蜜を纏う、雅やかな姫君がゆらりと揺れる様が美味しそうだ……!
「シュエット!でも、其れだけではまだ――」
「まだ俺のスイーツテロフェイズは終わっていないぜ!」
「クワッ!?」
声だけでも、オブリビオンの驚愕が見て取れるだろう。
うさぎマーク入りのスケッチブックを持ったまま、榎はドヤ顔で言い放つのだ。
「このプリンは雅で上品な上、敵に物理攻撃も出来る!」
「其れはただの戦闘じゃ――」
「命が宿ったプリンの一撃、食らえー!」
オブリビオンが全てを語り切る前に、眼前に迫る抹茶の和風プディング。
――目には目を、歯には歯を、プリンにはプリンを!
……どうやら、内に秘めた硬度は人間以上だったのか。
地面に倒れるまではいかずとも、痛みに呻かせる程にダメージを与えた様だ。
成功
🔵🔵🔴
吉瀬・煙之助
理彦くん(f01492)と
わぁ…なんか凄い敵だね
アレってぷりん…って言う甘味だっけ?
ええと、あの敵にすいーつてろ…をすればいいんだよね
戦闘でお菓子作りが役に立つこと
あんまりないから、張り切って作っちゃったよ…!
蜜ぷにの蜜を餡に練り込んで作ったお饅頭に
ねりきりや羊羹はもちろん
今の季節にピッタリな月餅も作ってみたよ…♪
月餅の表面は蜜ぷにの蜜で塗ってみたよ
洋菓子と違って華やかじゃないけれど
どれも優しい甘さで美味しいよ…!
えっと、これじゃダメ…かな
理彦くん、上手く出来たか味見してみてくれる…?
※アドリブ歓迎
逢坂・理彦
煙ちゃんと(f10765)
えーと、すいーつてろの番だね。
うん♪煙ちゃんのつくったお菓子はどれも美味しそうだ…。
ここからは俺に任せて【コミュ力】を武器に戦うよ…!
俺はまだ洋風のお菓子は食べなれないからやっぱり慣れた和菓子の方に惹かれちゃうんだよねー。緑茶と和菓子でほっこりするのが一番かな?
なにより煙ちゃんの作ったお菓子だよ?
俺だけの贔屓目で大絶賛とかじゃなくて旅団の子達にもにも大好評なんだからね。
ほらどの和菓子も素敵でしょ?
この月餅には蜜ぷにの蜜を使ってるし美味しくないはずないよね?
うん♪やっぱり煙ちゃんのお菓子は美味しいね。(最後普通に食べてる)
●Sweets×Sweets×Sweets! 和菓子大集合!編
――其れは、マダム・プディングと相対する少し前の事。
吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)は着流しの袖が汚れない様に、手早くたすき掛けをしてから逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)へ視線を向ける。
「理彦くん。僕、頑張るね……!」
「うん、煙ちゃん頑張って」
穏やかな微笑みは、心から楽しみにしているからか。
逢坂の笑顔に吉瀬はますます表情を輝かせては、和菓子作りの為の食材へと向き直る。其の中には、先程二人で集めた蜜ぷにの蜜もあった。
……お菓子作りが役に立つ事なんて、あんまり無かったから。
だからこそ、というのもあるけれども。何より、彼が楽しみにしてくれている事が嬉しくて、吉瀬は思わず緩んだ笑みを浮かべていて。
「(よーし、頑張って作るよ……!)」
何から作ろうかな。あっ、理彦くんは何が食べたいかな?
彼がそんな風に考えている内にも、手は動いていて――気付いた時には。
「張り切って、作っちゃったよ……!」
「沢山だね。やっぱり、煙ちゃんのつくったお菓子はどれも美味しそうだ」
「貴方達、空気が大分甘いわね……」
――そして今、二人はマダム・プディングの目の前に。
抹茶の香りが薄れてきたかと思えば、今度は別の香りが漂ってきた。
……同時に食べられそうにない、別の甘い空気もついて来ていたけれど。
オブリビオンには些事。何故ならば、プリンアラモードこそが至高のスイーツであると思っているからだ。流石に、思わずツッコミを入れざるを得なかったけれど。
「ええと、あの敵にすいーつてろ……をすればいいんだよね?」
「うん、ここからは俺に任せて」
沢山の和菓子が乗った、大皿を手に逢坂が前へと出る。
……和菓子の量は、吉瀬の頑張りの証だから。
だからこそ、今度は自分の番。彼を安心させて、一緒にお茶の時間を楽しみたい。
「俺はまだ洋風のお菓子は食べ慣れないから、やっぱり慣れた和菓子の方に惹かれちゃうんだよねー」
「慣れれば、貴方も理解出来るわ。デリッシュ!なプリンアラモードの素晴らしさを……!」
「うーん……それでも、俺は緑茶と和菓子でほっこりするのが一番かな?」
蜜ぷにの蜜を練り込んだ餡が包まれた、まんまるのお饅頭。
兎や狐、様々な花の形をした繊細な練り切り。
涼やかな見た目の羊羹、蜜が塗られているのだろう煌めいて見える月餅。
……どれもこれも、全てが吉瀬の手作りと言うのだから驚嘆せざるを得ない。
「ほら、どの和菓子も素敵でしょ?」
「洋菓子と違って、華やかじゃないけれど。どれも優しい甘さで美味しいよ……!」
「シュエット!でも、プリンアラモードこそが至高である事に変わりないわ!」
作り手である吉瀬が続くが、オブリビオンの余裕は消えない。
これ程までに沢山の種類を作った事は素直に称賛するものの、彼女の自信を揺るがす程ではないのか。上品に、高らかに、笑い続ける。
「えっと、これじゃダメだった……かな……」
「えっ、煙ちゃんの作ったお菓子だよ?美味しくないはずないよね?」
吉瀬が落ち込んでしまう前に、逢坂が手作りの月餅を一つ手にしては食べ始める。
味見をお願いしようとは思っていたが、其れを言う前に食べてくれたからか。
きょとん、と。吉瀬が目を丸くする間に、逢坂はもぐもぐと。
まずは表面に塗られた、蜜ぷにの蜜の甘さが口に広がる。
次に感じるのは漉した餡子の優しい甘さ、木の実の風味だった。
卵黄の塩漬け……は時間が掛かるからだろう。
代わりに吉瀬が入れたのは、栗の甘露煮を一粒刻んだもの。
……其の上で、逢坂の好みの甘さになる様に調節をしてくれたのだろう。
栗の香りを楽しみつつ、様々な甘さを楽しむ事が出来る一品。
「うん、やっぱり煙ちゃんのお菓子は美味しいね」
「本当!?わぁ、嬉しいな……あっ!緑茶もあるよ?」
「ありがとう、煙ちゃん」
緑茶と和菓子でほっこりするのが一番、だけれど。
……今の一番は其処に吉瀬がいてくれるから、だろうか。
彼が淹れてくれる緑茶、彼が作ってくれた和菓子だからこそ……逢坂にとって、今までよりも心穏やかな時間として過ごせるのかもしれない。
「(どうして、かしら……)」
プリンアラモードこそが至高、プリンアラモードこそ、ベスト・オブ・スイーツ。
其の考えが変わる事は無い……無い筈、なのだけれど。
嗚呼、何故だろうか。目の前で美味しそうに和菓子を食べて、美味しいという言葉に喜んでいる二人の様子を見ていると。
……美味しそうね、なんて気持ちが湧き上がってきてしまうのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
SPD
美味そうな敵だ…が、誘惑には負けん
宵の血肉になるのは俺の甘味だけで良いのだからな
先に手に入れた蜜ぷにの蜜で作ったメープル…否、蜜ぷにシフォンケーキを取り出しトレイに乗せよう
それだけでも美味いが…薄く切り中に生クリームとフルーツを挟むと更に美味くなる故、宵少々待っていてくれるか?
サンドイッチの様に仕上げれば口元に笑みを浮かべつつ敵に見せつけるよう宵の口元へ差し出してみよう
美味そうだろう?だが、これは宵専用の甘味ゆえ渡す分はないのでな…!
敵の攻撃には『盾受け』宵と甘味を『かば』い【狼の饗宴】を放ちつつ宵と共にシフォンサンドを食べて行こう
宵、どうだ?上手く出来ただろうか?
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
SPD
不思議とこの甘味な貴婦人には食欲が沸きませんね
ふふ、あいにくと僕の食す甘味はザッフィーロ君の手料理専門なので
かれの作る甘味は最高ですよ
薄く切られたふわふわのシフォンは歯で挟むときにほろりと崩れ
甘すぎない生クリームのまろやかな味わいとほんのり甘酸っぱいフルーツのマリアージュはこの上ない至高の逸品です
うん、やはりきみの作る甘味はすばらしいですねと嬉し気に笑って見せて
ああマダム、残念ながら貴女の分はありません
これは僕だけのひと品ですから
敵に対しては「高速詠唱」「全力魔法」「属性攻撃」をのせた
【天響アストロノミカル】で攻撃しましょう
●Sweets×Sweets×Sweets! シフォンサンド編
――華やかな見目、芳しい香り。
成程、確かに彼のオブリビオンは美味しそうに見える。
しかし、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)とザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)が抱いた感想は……まあ、言うまでもなく。
「美味そうな敵だ……が、誘惑には負けん」
「ええ、僕も不思議と食欲が沸きませんね」
和菓子を堪能している二人を見ていたマダム・プディングが、振り返って見ると。
其処には、また別の甘い空気。仲睦まじい二人の姿が在った。
「ふふ、生憎と僕の食す甘味はザッフィーロ君の手料理専門なので」
「ああ。宵の血肉になるのは、俺の甘味だけで良いのだからな」
「……貴方達、二度も同じ手が通用すると思っていたのかしら!?」
いや、先の二人も含め、別に作戦のつもりは一切無かったのだが。
二人で普段通りの語らいを楽しんでいる事が、自分のペースを乱す為の行動と捉えたのだろうか。其の前に、と……オブリビオンは巨大なフルーツやプリンの塊を出現させる。
大きな其れらが放つ香りは、本体の比ではなく。
此れで虜にならぬ者はいない。いない筈だ。夢のジャンボプリンなのだから!
――さあ、プリンアラモードの素晴らしさに感動なさい!
「これは……とても美味しそうなシフォンケーキですね」
「それだけでも美味いが……宵、少々待っていてくれるか?」
「君の作る甘味は最高ですからね、幾らでも」
シフォンケーキを乗せたトレイを手に、ザッフィーロは素早く次の工程へ。
ケーキを一切れ、一切れを丁寧に薄く切り分けた後。
彼が取り出したのは生クリーム、タッパーに入った色取り取りのフルーツ。
まるで純白の絨毯の上に、宝石を散りばめる様に乗せてから……もう一切れのシフォンケーキを優しく被せる。
「……完成だ。宵、食べてみてくれるか?」
「勿論ですよ。では、頂きますね」
ふんわりシフォンケーキを使った、フルーツサンドイッチ。
敵に見せつける意図を察したのだろう、逢坂は一度だけオブリビオンに視線を向けて。ザッフィーロと共に微笑んでから、受け取った其れを一口。
ほんのり花の香りがするのは、蜜ぷにの蜜が使われているからか。
薄切りのシフォンケーキは歯触りが柔らかく、ほろりと崩れていく。
シフォンケーキに蜜を用いているからか、生クリームの甘さは控えめで……だからこそ、フルーツの甘酸っぱさがはっきりと解る。
普段は食が細いが、もう一口。もう一口と進むのは美味しいだけではなく。
……ザッフィーロが作ってくれた料理だから、だろう。
至福の一時に耽っている間、気が付けばサンドイッチを一つ食べ終えていた。
「うん、やはりきみの作る甘味はすばらしいですね」
「そうか……上手く出来たならば安心だ」
「…………」
正直に言うと、オブリビオンの心は揺らぎ始めていた。
仕方がないのだ。あまりにも、嗚呼……あまりにも美味しそうではないか。
プリンアラモードに目を向けない事に対する憤慨はあれど、此れまでの美味しそうなスイーツの数々に興味を示さない訳ではなく。
シフォンサンドを手に微笑み合う二人を見つめていて、今の彼女は隙だらけ。
「ああ、マダム。残念ながら、貴女の分はありません」
――此れは僕だけの一品ですから。
何より、ザッフィーロの愛情が込められた料理。渡すつもりなど毛頭ない。
手にしたサンドイッチの端を口元に添えて、逢坂は淡々と紡ぐ。
……絶対に邪魔をさせない、ましてや奪わせたりはしない。
彼の強い意思を乗せた数多の隕石がオブリビオンに襲来する!
「これは宵専用の甘味故、渡す分はないのでな……!」
甘味を好むかは分からないが、物である己よりは血肉となるだろう。
続く様にザッフィーロがけしかけるのは、既に合体を済ませた巨躯の炎狼。
精々暴れてこい。術者の言葉に従って、其れは駆ける。
巨大なプリン、フルーツ。全てを貪り、喰らい尽くす為に駆けるのだ。
「本当に、この上ない至高の逸品ですね」
「気に入ったのならば、また作る故……いつでも言ってくれ」
もう一口食べて、微笑みながら紡いだ逢坂の言葉。
ザッフィーロがそう返せば、彼は再び幸福に満ちた笑みを浮かべるのだった。
……今度は喧騒のない、静かな場所で。二人きりで楽しもう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アオイ・フジミヤ
【limu】で参加、すーちゃん(f02317)ネフラさん(f04313)と
なんて素敵な魅力的ワガママボディなの……!?
生クリームとフルーツとプリンに負けそう……
すーちゃんネフラさん、強敵だね
あなたは確かに魅力的だけど、私には心に決めたスイーツがあるの
それはチョコレート!
ショコラにケーキ、トリュフ、どんなチョコも魅力的だけれど夏に食べたばかりのチョコパフェを推すよ!
甘いクリームやビスキュイ、アイス、キャラメルをほろ苦くまとめてくれるチョコソース
甘いだけじゃない、ほろ苦さがあるから最後まで美味しく食べられる
これぞ完璧スイーツ!
2人の自分のパンケーキに対する愛に感動
戦うときはUCの波で甘味を掻き消す
コイスル・スズリズム
POW
アドリブ大歓迎
limuで参加
生クリームとプリン
ええ、認めるわ
確かにあなたは強敵の様ね
でもすずとネ姉さんが目指すのはもっと「上」「先」
「モンスター」
ネ姉さんの出した、それ
『ホットケーキ』!
ってちょぉ、
えっ、
パンケーキじゃなくて
ホットケーキだよ!とネ姉さんに
袖から
ホットケーキにぷに蜜を大量にかける
もう土砂降り、ってくらい、蜜をかける
+
全身がすべて浸る生クリームコーディング
「カロリー無視今日だけ乙女無視のあおい生クリームホットケーキ!
と叫び
全力魔法を込めてUCで攻撃
なんかいい匂いしそうだから
すずの竜、いっぱい食べておいで
防御は「見切り」でランスで「武器受け」
受けたときの感触もいい匂いしそうだわ
ネフラ・ノーヴァ
【WIZ】引き続き【limu】のスズ(f02317)、アオイ(f04633)と参加。
おやおや、なんともスイーツ盛り放題のオブリビオンだ。
これに勝つ必要はないよアオイ。カロリー的に。
スイーツテロか、私はアオイ製の、愛情たっぷり天使の口どけスフレパンケーキを。ホットケーキ、じゃないと思う。スズは何やらこだわるな?
生クリームの上に、ぷにの蜜をたっぷり、身も心も蕩けるというやつだ、フフ。
あとマダムのプリンの具合が気になるので可能ならフェイタルグラップルでつかみ崩してみよう。カラメル部分が特に美味しそうだ。
●Sweets×Sweets×Sweets! チョコレート&パン……ホットケーキ編
――ブォンッ!!!
手にした日傘で勢い良く砂煙を払い、マダム・プディングは堂々と立ち続ける。
絶対であった筈の自信が揺らぎ、物理攻撃を幾度受けていても。
……彼女のワガママボディは、まだ形を保っている。
其れはまだ彼女が戦えるという事の証左に他ならなかった。
「ア・ラ・モードッ!!!」
「くっ……なんて素敵で、魅力的なワガママボディなの……!?」
しかし、猟兵達の存在を脅威と感じ始めたのだろう。
高らかな声は魅力を向上する為の手段。己が存在を、より高みへと。
アオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)は視線を逸らす事が出来ずに、額から冷や汗を一筋流しながら呟く。
「すーちゃん、ネフラさん。強敵だね……うっ、生クリームとフルーツとプリンに負けそう……」
「これに勝つ必要はないよアオイ、カロリー的に」
「……確かに、あなたは強敵の様ね」
実際に目にすると、何ともスイーツ盛り放題のオブリビオンだ。
ネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)はそんな感想を抱きつつ、少しだけ悔しそうな様子を見せるアオイへのフォローも忘れない。
生クリームたっぷりなオブリビオンの容姿を見て、コイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)もまた認める。間違いなく、強敵の甘味だと。
【limu】の面々の反応に、オブリビオンは大層満足そうに笑う。笑う。
――淑やかな笑い声を止めたのは、コイスルだ。
「でも、すずとネ姉さんが目指すのはもっと上、先……モンスター!」
「モンストル、ですって……!?」
「スイーツテロの時間か。ならば……」
ネフラがそっと取り出したのは、見た目がふわふわなスフレパンケーキ。
シンプルながら、其れはアオイの愛情がたっぷり詰まった一品。
一口食べればふわっ、じゅわあ……と。天使も微笑む様な口溶けを堪能出来る。
「私はアオイ製の、スフレパンケーキを――」
「ってちょぉ、ネ姉さん!?パンケーキじゃなくて、ホットケーキだよ!」
「……ホットケーキ、じゃないと思うが。スズは何やらこだわるな?」
パンケーキとホットケーキの違いについて語るには、諸説様々ある為……時間が掛かってしまいそうなので今回は割愛。
此の場ではコイスルの意見を尊重し、ホットケーキと称する事に。
さて、ネフラが取り出したホットケーキに彼女がかけるのは……純白の生クリームだ。ガーデン・ライツ・ガーデンを用いて事前に仕込んでおいたのだろう、袖からたっぷりとかけていく。
ホットケーキが半分見えなくなる、でも足りない。
ホットケーキの面積が残り一割程になる、まだまだ足りない。
完全にホットケーキが見えなくなって……此れで終わり?
――いいや、此処からが本番だよ!
花の香りを宿す蜜を、生クリームの上にとろーり。
今日だけは特別。蜜の雨は遠慮なく、とろっとろの土砂降りにしよう!
お皿の縁のギリギリまでかけ終えれば、完成したのか満面の笑みを浮かべて。
「名付けて!カロリー無視今日だけ乙女無視のあおい生クリームホットケーキ!」
――瞬間、プリンアラモードが爆ぜた。
否、正確にはオブリビオンの周辺地形が爆発したのだ。
コイスルの完成宣言と共に、十二の竜槍が一斉にオブリビオンへと放たれて。
凄まじい全力魔法も合わさった、苛烈なる乙女の一撃が爆発を生み出した様だ。
「いい匂いしそうだから、すずの竜。いっぱい食べておいで」
主の声に、十二の竜が各々の反応を見せて喜びを示す。そして、もぐもぐ。
嗚呼、所々に竜の歯形が残り、纏う衣服が破れてボロボロに。
ふらふらとよろめくが……其れでも尚、オブリビオンは立ち続ける。
「成程……どちらも、モンストル級ね……!」
「あ、コレはネ姉さんとおいちゃん以外にはあげないからね!」
「ああ、マダムにくれてやる訳にはいかないな」
――ゴキッ、と骨が鳴る。
オブリビオンの背面を取ったネフラの双眸が、鋭利な光を宿す。
狙うは頭部。さて、奴の中身や具合はどうだろうか。
完全崩壊とまではいかないが、彼女はプリンを抉る様に掴み取った。
此れでもまだ、オブリビオンは動くか。目を細めながら、彼女は手にしたプリンのカラメル部分を舐めてみる。甘さとほろ苦さが感じられて、美味しいとは思うが。
「……悪くはないが。身も心も蕩ける程ではないな」
「くっ……!」
劣勢と考えたのか、先程から動かないアオイを標的と定める。
まずは、彼女から籠絡してしまえば――!
「……あなたは確かに魅力的だけど、私には心に決めたスイーツがあるの」
「クワッ!?」
アオイが此れまで黙っていたのは、オブリビオンに夢中になっていたからではない。
自分が作ったパンケーキ(ホットケーキ)に対する、ネフラとコイスルの深い愛情が伝わって……嬉しくて、思わず感動していた為だ。
確かにオブリビオンも、パンケーキ(ホットケーキ)も魅力的だ。
でも、其れ以上に魅力的なのは――。
「それはチョコレート!中でも、夏に食べたばかりのチョコパフェを推すよ!」
バニラの香りに対抗する為の『海』を呼び寄せながら、アオイは続ける。
甘い、甘ーい生クリーム。さっくり食感のビスキュイを添えて。
濃厚なバニラアイス、香ばしさ残るキャラメルナッツ。
甘さがぎゅっと詰まった其れらを纏めてくれるのは、カカオの香り豊かなチョコレートソース!ほろ苦さが引き締め、最後まで楽しめる!
「甘いだけじゃない、ほろ苦さがあるから最後まで美味しく食べられるの」
……海の鬼が。翡翠と瑠璃の波が来る。
甘さがとても強いバニラの芳香を、押し流す為に。
ガトーショコラ、トリュフに生チョコレート……チョコレートの語り尽くせない程にあるけれど。此の後のお楽しみもあるから。
「これぞ、完璧スイーツ!」
「シュ……シュエェェェット!!!」
アオイがウインクを一つ、其れが合図か。
二色の波がバニラの香りを、オブリビオンを巻き込みながら流していった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
伊能・龍己
蜜ぷにはアイツから逃げていたんっすね……って、
わぁ、すっげえいい匂い。すっげえぷるぷるしてる。
……はっ。気圧されるとこでした。
飯テロ、っすか……。よし。
プリンも美味しいんでしょうけど、同じぷるぷるでも“これ”も魅力的っすよ。
きな粉のかかったわらび餅、です。お皿も、色が映えるようにガラスの綺麗なやつっす。
きな粉の香ばしさとお餅の独特な透明感はこういうお菓子の特権っす。それに、ここに黒蜜の雨をこう……(容器からわらび餅のお皿にとろんと)
もちもちとしているのに、口に入れると混ざりながら溶けていく。プリンが甘さと滑らかさなら、わらび餅は香ばしい香りと透明感っすよ。……あぁ、おいしい。(もぐもぐ)
●Sweets×Sweets×Sweets! わらび編
「わぁ、すっげえいい匂い……」
伊能・龍己(鳳雛・f21577)は目を瞬かせて、マダム・プディングを見る。
じーっと見つめる。興味深そうに、じーっ……ぷるんぷるんと揺れた。
食事や料理が好きでも、こんなにも大きなプリンアラモードは見た事がないのだろう。すっげぇぷるぷるしてる、と……また、じっと見つめて。
「……はっ!危ない、気圧されるとこでした」
「あら、もっと夢中になってくれても良かったのだけれど」
残念ね、とオブリビオンが穏やかに笑う。
ボロボロになってしまった身なりを少しでも整えようとしている内、向けられる視線には気付いていたが……初めて見た、と言いたげな其れを止める気もせず。
此のまま、虜になってくれれば都合が良かったけれど。
伊能もまた、一人の猟兵。そして、一人のスイーツテロ挑戦者である。
「プリンも美味しいんでしょうけど、でも……」
取り出したのは竜が描かれた、透き通るガラス製の小さなお皿。
そして、其の上に乗っているのは――プリンとは異なる、透明なぷるぷる。
彩るのは黄色の粉、炒ったのであろう香ばしい匂いが漂い……ごくり、と。唾を呑む様な音が、オブリビオンから聞こえて来た。
「プリン……いや、違う……!?」
「きな粉のかかったわらび餅、です。同じぷるぷるでも、これも魅力的っすよ」
ぷるん、ぷるん。……透明なお餅が揺れる。
涼しげな見た目が美しく、伊能が爪楊枝で少し持ち上げると……更にぷるん。
――しかし、此れだけでは終わらない。
今回彼が降らせるのは、黒蜜の雨。ぽたり、ぽたり。とろーりと。
口に運べばもっちり食感と共に、香ばしさと控えめな甘さのコラボレーションを楽しめる。そして、溶ける様に消えていった。
「(先程の抹茶に、きな粉……和のスイーツはなんて、奥が深いの!?)」
「プリンが、甘さと滑らかさなら……うん。わらび餅は……むぐっ。香ばしい香りと透明感っすよ……あぁ、おいしい」
「実食しながら誘惑するのはお止めなさい!」
「おいしいんで、つい……」
黒糖独特の甘さ、きな粉の香ばしさを堪能しつつ。
其の場に崩れ落ちたオブリビオンを見て、伊能は首を傾げるばかりだった。
大成功
🔵🔵🔵
栗花落・澪
プリンアラモード、確かに美味しいよねぇ
でも僕のオススメは違うなぁ
じゃーん、僕ローズパイ作って来たよ!
パイって凄いよねぇ
使う素材で味も変わるし
大きさも色々でどんな状況にも対応できる
パイアート、ご存知無い?
パイ生地って色んなアレンジ出来るから
ちょっと一手間加えるだけで
見た目も全部違うお洒落なデザートに早代わり!
例えばこのローズパイ
生地を結んだり型取ったものを蓋代わりにして
下半分に乗せてあげればブーケ風にもなるし
コーティング代わりに蜜ぷにの蜜を塗ってあげれば
また違う優しい甘さに変わる
パイには色んな楽しみ方があるんだから
甘味が苦手な人もいるし
ちゃんと相手の好みに合わせられる良さが
パイにはあると思うな!
●Sweets×Sweets×Sweets! ローズパイ編
「じゃーん、僕はね……ローズパイ作って来たよ!」
「クワッ!?パイの、薔薇……!?」
此の男子、女子力が限界突破しているのではないだろうか。
栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は『エンジェルスマイル☆』を発動しつつ、愛らしい兎が描かれたお皿に乗った其れを披露する。
――見た目にも鮮やかな薔薇の花々。
細長く切った生地の上に林檎などを乗せて、をくるくると。
パイ生地同士をしっかりとくっつけた上で焼いていけば……蕾が花開く様に、薔薇の形を作るというものだ。なんと、お洒落なスイーツだろうか。
……いや、スイーツに限らない。
栗花落が持参したローズパイは林檎だけではなく、紫芋やじゃが芋を用いた総菜系のローズパイもあるではないか!?
「プリンアラモード、確かに美味しいよねぇ。でも、僕のオススメはパイだよ!」
「こんなにも美しい薔薇が、パイ……?」
「パイアート、ご存知無い?」
首を傾げてから、栗花落は天使の微笑みを湛えつつ。
パイ生地は色々なアレンジが出来る事、パイとは様々な可能性を秘めた素敵な食べ物なのだと説明をして。
……彼の説明を受けた上で、オブリビオンも感じたのだろう。
こんなにもお洒落なデザートを作る事が出来る、パイの素晴らしさを。
「あとね。生地を結んだり、型取ったものを蓋代わりにしてから下半分に乗せてあげれば……」
「まさか、薔薇のブーケを!?」
「正解!コーティング代わりに蜜ぷにさんの蜜を塗ってあげれば、また違う優しい甘さが楽しめるんだよ」
「パイ、恐るべし……!」
煌めく笑顔の魔法による魅了・催眠効果故か。
其れとも、栗花落の優しさとスイーツテロによってのものか。
両方共、である可能性は高いけれど。最後に、彼は決定打となる言葉を投げ掛ける。
「甘味が苦手な人もいると思うし……」
「そ、それは……!」
「ちゃんと相手の好みに合わせられる良さが、パイにはあると思うな!」
「な、なんという事……!?」
甘味が苦手な人の事も考えている、栗花落の果てしない優しさ。
……押し付けるだけではいけなかった、かもしれない。
先程まで自信に満ち溢れたオブリビオンに、そんな考えを抱かせるには充分な言動だった様だ。
大成功
🔵🔵🔵
シュゼット・レジェ
冷たいのもいいけれども、焼きたてだって食べたくなるものよ、乙女だもの。
だから私はパンケーキを推すわ!
焼き立てにパンケーキにアイスを乗せて、ちょっと溶けかかったアイスに蜜を垂らしてみたり。
餡子とバターを乗せるっていうのもオススメよ。
ちなみにこれは今朝カスタードと苺とクリームを挟んでおいたやつ。
ほーら、美味しいパンケーキをお食べーって勧めてあげたいところだけど、そっちの方がいいんだったらしょうがないわねー
色んな味食べ放題の魅力を知らないなんて勿体ないわー
おやつを見せ付けて、目の前で心行くまで堪能したら食後の運動しなくちゃね。
ジャッジメント・クルセイドを撃ち込むわ、沢山おかわりもあるわよ!
アスター・ファラデー
甘味、ですか……イギリス人としては、やはりスイーツに一家言あるもので。
いいでしょう、お相手します……
イギリスのスイーツと言えば、スコーンが有名ですが、他にも様々なスイーツがイギリスにはあります
アップルクランブルもその一つ
バター、薄力粉、砂糖を混ぜてそぼろ状にしたクランブルを、砂糖とシナモンで味付けしたリンゴの上に乗せてオーブンで焼く、家庭のスイーツです
焼きたてで熱々のアップルクランブルは、正しくほっこり優しい素朴なおいしさ
「冷たく甘いだけが、スイーツの魅力ではありません……熱いことも、スイーツの大事な要素です……」
連携・アドリブ歓迎
●Sweets×Sweets×Sweets! 熱々!パンケーキ&アップルクランブル編
「甘味、ですか……」
――ぴょこ、ぴょこ。
幼いケットシーの少女、アスター・ファラデー(ルーンの繰り手・f02089)がマダム・プディングに向かって一歩前へ。更に、もう一歩。
……英国出身としては、スイーツに一家言あるものなのだろう。
蜜ぷに回収を手伝ってくれた、ケットシーの英霊さんと共に。
巨大且つ、強大なスイーツへと彼女は立ち向かうのだ。
そして、傍らにはもう一人――自信に満ち溢れた笑顔を浮かべる、エルフの少女。
「冷たいのもいいけれども、焼き立てだって食べたくなるものよ。乙女だもの」
シュゼット・レジェ(綺麗な華には触れるべからず・f06166)は他の猟兵達が居る手前、聖職者の猫を被るか悩んだものの……ボスであるオブリビオンは一体しかいない。 大っぴらに本性を曝け出す訳でもないから、と考えたのだろうか。
彼女もまた堂々と、前へ出る。手にした皿の上には、三色を挟んだパンケーキ。
「――だから、私はパンケーキを推すわ!」
こんがり狐色の表面と、美しい黄色のコントラスト。
挟まれているのは溶けない様に、やや固めに作られた二色のクリームだ。
卵のコクを感じられるであろうカスタードクリーム、過度な甘さによる重たさを感じない様にホイップクリームを。間でルビーの如く輝くのは、真っ赤な苺。
……パンケーキの魅力は、此れだけに留まらない。
焼き立てパンケーキにアイスを乗せて、溶けかかった所に蜜を垂らしてみたり。
少し和風にするならば、餡子とバターを乗せて食べるのも美味しいだろう。
「ほーら、美味しいパンケーキをお食べ……ああ、そっちの方がいいんだったらしょうがないわねー?」
「林檎のコンポートやシナモンで……アップルパイ風も、いいですね……」
「それもいいわね!色んな味、食べ放題の魅力を知らないなんて」
――勿体ないわー、と。わざと、存分に見せつけてから。
シュゼットはパンケーキサンドを一切れ、もぐっ!
甘いカスタード、あっさりめのホイップクリーム、其れを引き締める甘酸っぱさ。
口の中で広がる幸せに、彼女は思わず笑みを浮かべていた。
……無反応に見えているが、アスターの追撃も効いていたのだろう。
オブリビオンは動じない様に見えて、実はとてもぷるぷると震えていた。
仕方がないだろう。此れまで美味しそうな物を見て、聞いて、感じて。されど食べられず、己の自信は揺らいでばかり!
「林檎、という事で……私からも、一つ」
「まだ他にも、あるの……!?」
「あります。スイーツは、奥が深いのです……」
イギリスのスイーツと言えば、有名な物としてスコーンなどが挙げられるだろう。
……今回、アスターが紹介するのはアップルクランブルだ。
クランブルとは薄力粉や砂糖、冷たいバターを混ぜてそぼろ状にした物の事を示す。
其れを砂糖とシナモンで味付けした林檎の上に乗せて、オーブンで焼く。
……シンプルながら、身体も心も温まる家庭のスイーツだ。
クランブルのサクサク触感の後、林檎の甘みが……優しく、美味しい。
「あ、あぁ……デリッシュ……!」
想像するだけでも、堪らない。
プリンアラモードにも林檎を用いる事はあるが、熱々の林檎の美味しさ……先程のパンケーキも含め、オブリビオンの興味を惹くには充分で。
「冷たく甘いだけが、スイーツの魅力ではありません……」
熱い事も、スイーツの大事な要素なのだと。
アスターが告げれば、ケットシーの英霊さんもコクコクと同意する様に。
……オブリビオンは何も言えない、言える筈も無いのだ。
興味を抱いてしまった以上、食べてみたいという欲求に耐える事が精一杯で。
――そして、其れは明確な隙を見せた事に等しい。
「さて、と。おやつも楽しんだし、食後の運動しなくちゃね」
「では、英霊さんも……お願いします」
アスターのお願いに応える様に、ケットシーの英霊が炎でオブリビオンを火炙りにした後。おやつを食べ終えて満足した、シュゼットによる裁きの光が貫く。
……遂に、オブリビオンの身体が地へ倒れ伏したのだった。
「クロ、ワール……!」
しかし、まだスイーツテロバトルは終わらない。
己を鼓舞しながら、オブリビオンは再び立ち上がり……猟兵達と対峙する。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ステラ・アルゲン
カガリ(f04556)と
あれがマダム・プディングですか
……ん、どうしました?(人型の為か食欲なし)
スイーツテロをすればいいんですね?
秘密兵器【魅惑の甘露】の出番で……え、なぜこれを知って!?
こ、これはちょっとな!(※ただの人工甘味料です)
とりあえず……これと蜜を使った苺のミルフィーユを作ってきました
サクサクとしたパイ生地に蜜と甘いクリーム、そして甘酸っぱい苺を重ねた味はとてもおいしいですよ?
マダム、貴女のような貴婦人にこそ食べて頂きたい
食べてくれますか?(ミルフィーユを差し出しつつ、口説く)【誘惑・演技・礼儀作法】
誘惑の遮断はカガリに任せて……カガリも食べますか?(ついでに誘惑)
出水宮・カガリ
ステラ(f04503)と
ステラ、あれは…(マダムにも食欲が湧くのだろうかと恐る恐る見る)
それで、すいーつ、てろ
すいーつを、とりこにする、すいーつ…?(宇宙城門顔)
カガリは、あまり詳しくないのだが
甘味が好きなステラが、食いたいものを、用意してみればいいのでは…?
ほら、前に店で買っていなかったか
白くて、ひとには言えない、秘密のやばいあれ…?とか…?
ああ、誘惑の遮断なら任せてくれ
【鉄門扉の盾】を打ち立て、【追想城壁】で香りすら拒んでみせよう
カガリが脅威と認めたならば、如何なるものも通しはしない
【不落の傷跡】【拒絶の隔壁】で誘惑を拒絶するぞ(覚悟、呪詛耐性)
ん、くれるのなら頂こうかな
…甘い。とても。
●Sweets×Sweets×Sweets! 苺のミルフィーユ編
「すいーつを、とりこにする、すいーつ……?」
ぱちぱち、ぱちぱち。もう一度、ぱちぱち。
……出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)が思わず、目を瞬かせて。
宇宙猫ならぬ、宇宙城門顔をしてしまうのも無理は無いだろう。
尚、宇宙城門顔というものがどんな表情か。気になる方は……おっと、話を戻そう。
不思議な状況にぽかんとした様子を見せていたが、次に考えるのは傍らの存在。
「ステラ、あれは……」
恐る恐る、出水宮は横へと視線を向ける。
先程の蜜ぷに、其の蜜を回収出来ると知ったステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)の様子を思い返す。其れはもう、とても煌めいていた。まさかのおねだりまで。
……あれもまた、すいーつと呼べるのではないだろうか。
彼はそう考えたのだろうか、目の動きはとてもゆっくりと。彼女は――。
「あれが、マダム・プディングですか」
「ステ、ラ……?」
「……ん、どうしました?スイーツテロをするのでしょう?」
――オブリビオンを見て、平然とした様子で呟いていた。
そう。見た目は巨大なプリンアラモードでも、彼のオブリビオンは人型で。
其の事実が、ステラに食欲を抱かせずに済んだ理由だったらしい。
……出水宮としては、蜜ぷに及びマダム・プディングは同じオブリビオンという認識なのか。何が違うのだろうか。宇宙城門顔、リターン。
そんな出水宮を不思議そうに見つつ、彼女は何かを取り出そうと。
「さて、マダム……まずは此方を御覧頂ければ」
「もう惑わされないわよ!プリンアラモード、こそ……!」
「いいえ、貴女のような貴婦人にこそ食べて頂きたい一品なのです」
まるで星屑を散りばめた様な絵柄が描かれた、美しい白き皿に乗っているのは。
……此れもまた美しい、苺のミルフィーユ。
甘酸っぱい苺と、サクサク触感のパイ生地の組み合わせ……美味しくない訳がない、其れはオブリビオンも理解している筈だ。だからこそ、まだ――ッ!
「此のミルフィーユには、秘密兵器『魅惑の甘露』が用いられて……」
「ああ、前に店で買っていたものか?」
「――ッ!?え、なぜこれを知って……!?」
「白くて、ひとには言えない、秘密のやばいあれ……?とか、だったか?」
「こ、これは、ちょっとな!」
「(とんでもなく、問題のある代物なのかしら)」
オブリビオンが明らかに、警戒心を露わにし始めた。
尚、ステラと出水宮が話している、白くて人には言えない『魅惑の甘露』とは……危険は一切無い。砂糖よりも甘い、ただの人工甘味料である。
……乙女に優しく。とても甘いけれど、カロリーが控えめなのだろうか。
『魅惑の甘露』の秘密が気になる所ではあるが、其れよりも。
コホン、と彼女が軽く咳払いを一つ。オブリビオンに近付いて、ミルフィーユを差し出した。
『魅惑の甘露』を用いた生クリームは、其れだけでも甘い香りを放つ。
パイ生地に挟んだ後、縦半分に切った苺を……壁を作る様に、贅沢にトッピング!
一番上のパイも生クリームで彩ったら、粉糖の代わりに蜜を一匙回しかけて。
ミントの葉を飾って、色合い豊かにする事も忘れない。
……蜜のお陰か、ステラの纏う雰囲気か。嗚呼、不思議と煌めいて見える。
「(カガリが脅威と認めたならば、如何なるものも通しはしない)」
オブリビオンもバニラの芳香を放つ事で、誘惑を試みるが……出来ない。
――追想城壁。其れを以って、出水宮が寸分も通す事無く遮断しているからだ。
城門の無念と意志が、幻影を現実に近付けて……より一層強固なものとしている。
「マダム、どうか……一口食べて頂けませんか?」
「うっ……」
敵の誘惑が無効になれば、此の場の空気はステラが掌握したも同然。
苺のミルフィーユ、彼女の甘い言葉による二重の誘惑。
ぷるぷる、ぷるぷる。欠けたプリンの頭部が、目に見えて震えている。
「プ……プリンアラモードが至高なのよォォォッ!!!」
「あっ……」
「おお……逃げた、のか……?」
――此れ以上、二人の近くに居ては自信が保てなくなる!
二人から離れて、別の場所へ逃げようとするオブリビオンの心境としては、そんな所だろうか。とても高い誘惑技能の威力、恐るべし。
「カガリ、食べますか?」
「ん、くれるのなら頂こうかな」
……あの様子では、自分達の所へ戻って来る事は無いだろう。
ステラは誘惑を保ちながら、マダムにあげる筈だったミルフィーユを出水宮へ。
誘惑されたからか、其れとも拒む理由は無いという素直な気持ちか。
差し出された其れを彼は食べる。もぐもぐ、もぐもぐ。
「……甘い、とても」
「秘密兵器を使っているから、な」
ふふっ、と。二人は微笑み合う。
苺によるものではない、甘酸っぱい空気が其の場に漂った……かもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
木槻・莉奈
ニナ(f04392)と参加
チョコが入ってないのにベスト・オブ・スイーツなんて認められないわ!
わかる、シェアできるって大事よね
(保冷バッグに準備してきたビター寄りのチョコプリンに、蜜ぷにの蜜でできたキャラメリゼを添えて
甘い物は正義よ、勿論…でもね、甘いだけじゃダメなんだから!
濃厚でとろっとしたチョコプリンにパリッパリのキャラメリゼ
ほろ苦いビターテイストに濃厚な甘さ
バランスや食感も大事だし、何より…チョコは美味しい!
あら、やぁね、あげないわよ
これは私とニナとカガリの分だもの
はい、カガリ、あーん
ニナも食べるでしょ?
花の香りを付けたプリンもあるらしいわよ
『高速詠唱』『全力魔法』で【神様からの贈り物】
ニナ・グラジオラス
リナ(f04394)と
WIZ選択
プリンアラモードは確かに美味しい
が、アラモードはフルーツも多いし、主役がブレてしまうと言う弱点がある
あと、シェアする時に偏りが生じるしな(とカガリやリナを見て頷き)
偏り馬鹿にするな!トップのサクランボで争いが起きるんだぞ!
それに比べてフルーツプリンは
プリンもフルーツもどちらも主役に成り得ると言う万能っぷりだぞ
ちなみに今の時期はパンプキンプリンだ
…うん?カボチャはフルーツじゃない?
美味しければ細かい事は言いっこなしだ
さて、既に焼きプリンなのなら、もう少し炙っても大丈夫だろう?
『見切り』で攻撃を避けつつ飯テロをしてから
『高速詠唱』で【ウィザード・ミサイル】
●Sweets×Sweets×Sweets! チョコレートプリン&フルーツプリン編
――劣勢である事は、目に見えている。
プリンアラモードこそが至高である、其の考えはまだ保てているけれど。
此れまで見聞きしてきた、数々のスイーツに心奪われかねない状況である事も事実。
今直ぐ此の場を離れた方がいい、そう解っているのに……!
「どうして、ついてくるのよ……!?」
「カガリ、ナイス!」
「よくやった、カガリ。だが、其れは食べない様にな」
一度、地面に倒れたプリンを食べさせる訳にはいかない。
カガリの健康を害するかもしれない、と。ニナ・グラジオラス(花篝・f04392)は柔らかく注意を促しつつ、楽しんでいる様子を眺めていた。
其れは、木槻・莉奈(シュバルツ カッツェ・f04394)も同じく。
……先程の蜜ぷに達との追い掛けっこが、とても楽しかったらしい。
マダム・プディングが逃亡を図った事もあるが、今もまた。彼女達の目の前で小竜はぐるぐる、ぐーるぐる。其の表情は、はしゃぐ子供の様。
「さて、本題だが……」
「此れが目的じゃなかったの!?」
「プリンアラモードは確かに美味しい」
オブリビオンとはいえ、傷付いた身体で走り続ければ疲弊するのだろう。
肩で息をしながら、聞こえて来た言葉に勢い良く顔を上げる。
ニナは確かに今、プリンアラモードは美味しいと明言したのだ。
やはり、プリンアラモードは至高のスイーツ!解る人には、解るのだ!
……オブリビオンがそう断定するには、些か早とちりというものだったが。
「だが……フルーツも多いし、主役がブレてしまうと言う弱点がある」
「何より、チョコが入ってないのにベスト・オブ・スイーツなんて認められないわ!」
ニナに続いて、木槻もまた力強く言い切った。
恐らく、チョコレートがとても大好きなのだろう……言葉の節々から窺える、チョコレート愛。チョコレートはとても美味しい。
戻って来たカガリを撫でてから、彼女が保冷バッグから取り出したのは――。
「そうはさせ――」
「あと、アラモードはシェアする時に偏りが生じる。此れは大問題だ」
「なっ……!?偏りが生じても、会話の種になるじゃない!」
「偏りを馬鹿にするな!トップのサクランボで争いが起きるんだぞ!?」
先に、バニラの香りで誘惑をしてしまおうと試みたが……其れを察知したニナが動く。
本当はただ、まだ言い足りない事を告げようとしただけなのだが……偶然タイミングが一致したらしい。彼女の、親友へのデレが為せる業か。
また、トップのサクランボ争いで何かがあったのだろうか。
あまりにも真剣な様子で告げられた為、オブリビオンも其れ以上は何も言えず。
……さあ、木槻が手にしている物は。キャラメリゼ添えの、チョコレートプリン。
「甘い物は正義よ、勿論。……でもね、甘いだけじゃダメなんだから!」
木槻が用意したプリンは、甘さ控えめのビターテイスト。
小さめのスプーンで掬う感触は柔く、口に含めばとろっと……。
舌の上でとろけては、あっという間に消える事だろう。其れを連想させる断面。
蜜ぷにの蜜使って、作ったキャラメリゼからは仄かに花の香りが漂って。
……何よりも、特筆すべきは濃厚なチョコレートの風味。
ほろ苦くする事で、甘味が苦手な人にも食べ易く。また、チョコレート本来の甘さを引き立たせているのだろう。
「実物は無いが、私はフルーツプリンを推させてもらう」
果汁たっぷりフルーツプリン。
其の魅力は、フルーツとプリンが共に主役に成り得るという点だろう。
上にフルーツの果肉を乗せれば、見た目も華やかな一品に!
今の時期はパンプキンプリン、らしいが……。
「南瓜はフルーツなのかしら?」
「違うのか?まあ、美味しければ細かい事は言いっこなしだ」
「ニナ!早く食べましょ、カガリも食べたいって」
「ああ、そうだな」
オブリビオンの疑問はさておき、ニナは木槻からチョコレートプリンとスプーンを受け取って。美味しそうだ、なんて笑みが自然に浮かぶ。
カガリも余程楽しみなのだろう、二人の周囲を忙しなく飛び回っていて。
……興味を持った、のだろうか。オブリビオンもまた、二人と一匹を見ているが。
「あら……やぁね、あげないわよ。これは、私とニナとカガリの分だもの」
「奪おうとするならば、遠慮なく炙らせてもらうぞ。……うん、美味しい」
「良かった!はい、カガリも……あーん」
チョコレートプリンのほろ苦さも、甘さも、今は二人と一匹だけのもの。
帰ったら、南瓜プリンも作ってみようか。
そんな話に花を咲かせれば、カガリが興味津々な様子でまたくるくると。
……精神的なダメージが積み重ねられてきたから、だろう。
逃げる気力も失った、オブリビオンが打ちひしがれている姿が其処には在った。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
真幌・縫
しーさん(f03940)/涼さん(f01922)と♪
プリンアラモード。縫も大好きだよ?
でも、スイーツはプリンだけじゃないからね。
いろいろあってそれぞれ美味しいよ♪
縫はねー苺が大好きだから苺のショートケーキも好きだし苺のムースや苺のタルトも好き?
ふふっ、プリンさんも食べたくならない。
今回はね!縫は苺サンドを作ったよ!蜜ぷにの蜜もお砂糖の代わりにクリームにいれたんだ。
涼さんのはチョコフォンデュ!フルーツをつけても美味しいしマシュマロとか合うよ!
しーさんはレアチーズケーキ!甘酸っぱくてでもチーズのお味がして魅力的!
ほらほら〜みんな違ってみんないい!だよ?
彩花・涼
月藤(f03940)真幌(f10334)と
さて何を作ろうか
特に決めてなかったのだが…
縫は苺サンドか…苺…
そうだな、フルーツを蜜漬けして
チョコフォンデュみたいな感じでチョコを付けて
食べるのが良さそうだな
蜜ぷにの蜜にたっぷりフルーツを付けて
溶かしたチョコレートをかけて完成だ
蜜でキラキラと宝石のような果物は
見た目にも美しいだろう?
それに黒のベールのようにチョコをかけると
より一層美味しくなると思わないか?
真幌と月藤は食べてみてくれないか
苺サンドは可愛らしく美味しそうだな
ほう、月藤のレアチーズケーキも
レモンの爽やかな香りがとてもいいな
真幌のは柔らかな甘さ、月藤のはスッキリとした甘さで
どちらも好きな味だな
月藤・紫衣
彩花さん(f01922)と
縫さん(f10334)と
そういえば、決めていませんでしたね
縫さんは苺サンドで彩花さんはチョコフォンデュなら
レアチーズケーキを作りますか
さくさくビスキュイに
オレンジピューレ、コアントロー、生クリーム、蜜ぷにの蜜を使ったムース
レモン果汁と合わせた蜜ぷにの蜜ジュレ
クリームチーズに蜜とヨーグルト、生クリームを合わせ
ビスキュイにムース、ジュレ、クリームチーズの順に流して見た目を整えたら
冷やして蜜コーティングの薄切りレモンを載せて完成です
彩花さんのチョコフォンデュは芸術的でフルーツと蜜の相性も良く
縫さんの苺サンドは可愛らしさと苺の酸味が蜜を引き立てて
どちらもとても美味しいですね
●Sweets×Sweets×Sweets! 苺のサンドイッチ&チョコレートフォンデュ&レアチーズケーキ編
「涼さん……プリンさん、大丈夫かな?」
「存在するという事は、まだ戦える気力が残っているのだろう」
灰にでもなってしまいかねない様子を見て、思わず心配が先に出たのだろうか。
真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)は首を傾げつつ、マダム・プディングを見て……近付こうとするのを、やんわりと制止するのは彩花・涼(黒蝶・f01922)だった。
見た目はプリンアラモード、肉体的にも精神的にも疲弊している事が見受けられる。
……しかし、オブリビオンである以上は油断ならない。
其れに同意する様に、二人の前へと月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)は歩み出る。いざとなれば、己が身を以って盾になるつもりで。
「(……尤も、攻撃する気力は無さそうですが)」
プリンアラモードこそ、至高のスイーツ。
其の思いだけが、今も尚……オブリビオンを此の場に留めているのだろう。
「あのね、プリンアラモード。縫も大好きだよ?」
「本当に……?」
「うん!でも、スイーツはプリンだけじゃないから……」
――ね、涼さん、しーさん!
真幌が二人へ……そしてオブリビオンへと向ける笑みは柔らかく、優しい。
そんな彼女が手にしている物は、甘酸っぱい苺のサンドイッチ。
苺のショートケーキ、苺のムースや苺のタルト……他にも苺スイーツは沢山!
苺がとても、とーっても大好きな彼女が作ったサンドイッチ。
恐らく、沢山の苺が使われているのだろう。所々、パンから少しだけはみ出している部分が見え隠れするのは御愛嬌。
クリームには砂糖の代わりに、蜜ぷにの蜜を使っていて。
ふんわり香る花の香りが、苺の其れと合わさって……とても良い匂いが漂う。
真幌にとっては、幸せがぎゅっ詰まったサンドイッチなのだろう。
自然に浮かべる笑みからは、彼女の幸せが伝わってくる様な……オブリビオンは、そんな印象を抱いたかもしれない。
……ふと、オブリビオンを見つめて。違う幸せを見つけて、ふふっと微笑む。
「プリンさんにも苺があって、縫のと一緒だね」
「苺だけじゃないが、私は先程の蜜とチョコレートを使ってみたぞ」
苺以外にも、林檎やキウイフルーツなど。
彩花は保冷バッグからシンプルなタッパーを取り出し、蓋を開ける。
一口サイズに切ったフルーツは蜜ぷにの蜜で漬けられており、宝石の様にキラキラと煌めく。
花香る甘い蜜を纏わせた後、溶かしたチョコレートをかけてから冷やし固めた物。
――フルーツ、蜜、チョコレート。
其れは三つの甘さを楽しめる、見た目にも美しいスイーツだ。
真幌も感動しているのか目を輝かせていて。特に、苺をじっと見つめている。
……じーっ。苺を、じーっ。苺の蜜漬け、チョコレート!
「……真幌、食べてみてくれないか」
「わーい!頂きます、だよ?」
流石に此の視線を無視する訳にもいかない。
問い掛けの直後、真幌がぱくっ!と食べると……彼女の目の輝きが、更に増す。
「縫さん、嬉しそうですね。私は、此れを作ってみました」
甘酸っぱさはあれど、二人が甘いスイーツだった為か。
月藤が作ったのは、さっぱりとしたレアチーズケーキの様だ。
土台は、さくさく食感のビスキュイ生地。
一番下の層であるムースには、蜜ぷにの蜜、オレンジピューレ。其れから、ラム酒……の代わりに、オレンジリキュールの一種であるコアントローを少々。
真ん中の層は、レモン果汁と先程の蜜を合わせたジュレを。
メインとなるクリームチーズにも蜜を使い、更にヨーグルトや生クリームを混ぜ合わせて……冷蔵庫で冷やし固める。
最後に、蜜でコーティングした薄切りレモンを添えれば出来上がり!
「ほう、レモンの爽やかな香りがとてもいいな……」
「しーさん、すごーい!食べても良い?」
「ええ、どうぞ。私もお二方が作ったスイーツを食べてみても良いでしょうか?」
月藤が問い掛ければ、勿論と言いたげな反応が返って来て。
三人の様子を眺め、各々が持ち寄ったスイーツを見て……オブリビオンは羨ましいと感じたのだ。美味しそう、美しい。理由は其れだけではない。
「彩花さんのチョコフォンデュは芸術的で、蜜とフルーツの相性もいいですね」
「おいしー!あっ、これならマシュマロとかも合うよ!」
「真幌のは柔らかな甘さ、月藤のはスッキリとした甘さだな……どちらも好きな味だ」
「(どうして、あんなにも……)」
それぞれのスイーツの良さを認め、褒め合い、楽しんでいる空間が。
とても、とても……眩しく見えてしまうのだ。
嗚呼、食べてみたい。あんなにも煌めいて見える空間に、私も混ざりたい。
……其れは心が折る以上の成果、だったかもしれない。
視線に気付いたのか、真幌がレアチーズケーキをもぐもぐ……ごくん、と飲み込んでから。オブリビオンに視線を向けて、微笑む。
「ほらほらー、みんな違ってみんないい!だよ?」
「そう、ね……」
「ふふっ、プリンさんも食べたくならない?」
美味しそうな笑顔、幸せそうな雰囲気。
其れは月藤も、彩花も。似た様な空気を纏っている様に見えてしまって。
苺サンドイッチの、可愛らしさ。
蜜漬けフルーツのチョコレートフォンデュ、其の美しさ。
レアチーズケーキの、涼しげな爽やかさ。
其れ以上に目を惹くのは、美味しいと笑う三人の――温かで、幸せな空間。
「――ッ!?」
もう、耐え切れない!
今でも尚、プリンアラモードこそが至高と思ってしまう自分には眩し過ぎて。
オブリビオンは逃げる様に、離れる様に……三人から距離を取るのだった。
其の間にも、三人の楽しいおやつの時間は過ぎていく――。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
マクベス・メインクーン
ゆー兄ちゃん(f16731)と
めっちゃゴテゴテしたおばさんだな
見てると胸焼けしそー
んじゃ、飯テロもといスイーツテロしよっか!
ゆー兄ちゃんご所望のパンケーキを【料理】で作り
蜜ぷにの蜜をたっぷりかけて完成だな
チョコペンで顔描いて遊んだりして
へへ~っ、ゆー兄ちゃん食べて食べて~♪
上手く出来たと思うから褒めて貰いたいし!
ゆー兄ちゃんのアップルパイも
めっちゃ嬉しそうに食べるぜ
やっぱゆー兄ちゃんのアップルパイが1番好きだな♪
敵に見せつけるように【挑発】して
食べてやるぜ~
てかゆー兄ちゃんのアップルパイは
望兄ちゃん以外誰にもやらねぇし
※アドリブ歓迎
月待・楪
猫助(f15930)と
…さすがにこれは胸焼けすんだろ
あー、材料はあるんだな?
仕方ねェか…猫助用に作ってやるよ
ま、これは失敗したことねーから順調に【料理】出来るだろ
紅玉でもいいんだが…今回は青リンゴで酸味を強めに
代わりにリンゴを煮るときに砂糖の量を減らして、パイ生地に載せた後に、蜜ぷにの蜜をたっぷり塗っておく
シナモンは多めでいいな?
おー、猫助相変わらず器用だな
すげー美味そうだし
【撮影】してから食べる
…うわ、真面目に美味い
つか、蜜ぷにの蜜とパンケーキとの相性ヤバすぎるだろ
ふわっふわのパンケーキに蜜が染み込んでて、どこ食ってもいい感じに美味い
よくやった、マクベス
(アドリブetc歓迎)
●Sweets×Sweets×Sweets! アップルパイ&スフレパンケーキ編
「……さすがに、これは胸焼けすんだろ」
「ゆー兄ちゃんもそう思う?なんか、めっちゃゴテゴテしたおばさんだな」
実際に目の当たりにすると……所々欠けたり、汚れている部分はあれども。見ているだけで、胸焼けをしてしまいそうな姿だ。
思わず溢れた月待・楪(Villan・Twilight・f16731)の呟きに、マクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)は同意を示す様に力強く頷く。
……既に心身ともに満身創痍の様だが、自分達のやる事は変わらない。
「んじゃ、飯テロもといスイーツテロしよっか!」
月待による謹製アップルパイが食べられるからか。
マクベスはとても楽しげに、乗り気な様子でオブリビオンへ近付く様に前へ出る。
……勿論、彼の希望であるパンケーキも忘れてはいない。
皿の上に二枚重ねられた其れは、此処から更に進化を遂げる……!
「ゆー兄ちゃん、ちょっと待っててくれよな!」
「おー……?」
マクベスが取り出すのは、先程回収した蜜ぷにの蜜がたっぷりと詰まった瓶だ。
其れを傾けて、スフレパンケーキの上に惜しげもなく垂らしていく。
とろーり、とした蜜が徐々にパンケーキを覆い……仄かな花の香りが連想させるのは真っ赤な薔薇か。蜜が染み込んでいくのを確認した後、彼は仕上げにとチョコレートペンを取り出す。
何を描こうかな、なんて考えて……どうやら、直ぐに決まったらしい。
少しの間、手を動かした後……描かれたのは愛らしい、二匹の猫。
片方は赤目の代わりに眼鏡が添えられている様で。
「出来た!へへっ、ゆー兄ちゃん!食べて、食べてー!」
「猫助、相変わらず器用だな……すげー美味そうだし」
上手く出来たとは思うけれど、実際に褒められれば嬉しいもの。
わしゃわしゃと撫でてくれる手、スマートフォンで写真を撮る様子に……マクベスは無邪気な少年の笑顔を見せる。
お返しに、と月待が差し出したアップルパイを見た途端、笑顔は益々輝いて。
既にマダム・プディングのスイーツテロに対する耐久値はゼロ。
……寧ろ、マイナスに達している様だが。止まらない。止められない。
――艶めいたアップルパイの、なんと美しい事か。
アップルフィリングに使われた林檎は赤ではなく、敢えての青。
煮詰める時にも砂糖の量を減らす事で甘さを抑えて、林檎の酸味を感じられる様に。また、蜜の甘さを楽しめる様に。シナモンは多めで。
パイ生地を敷いた型の上に入れた後は……其の上から、蜜ぷにの蜜をたっぷりと。
……月待が失敗する事なく作れる、限られた料理の内の一つ。
何より、大事な弟分が楽しみにしてくれるのだ。こういった工夫も、面倒と感じる筈もなく。
「ゆー兄ちゃん、すげーっ!あ、望兄ちゃんの分は?」
「……土産代わりにはなんだろ」
「それなら、安心だな!いただきまーす!」
何処かのアパルトメントにて、とある男がくしゃみをしたかもしれない。
……と、余談はさておき。二人は器を交換して、其々が作ったスイーツを一口。
互いの口の中で、優しい甘さが広がっていく。
「……うわ、真面目に美味い。よくやった、マクベス」
「やっぱ、ゆー兄ちゃんのアップルパイが一番好きだな!」
ふわふわのパンケーキがとろける瞬間、染み込んだ蜜が溢れ出す様で。
口当たりが軽いからか、もう一口。もう一口。月待の食べる手は止まらない。
絵を崩すのは勿体無いと感じたかもしれないが……どこから食べても、美味しく感じる。美味い、と彼はまた呟いて。
マクベスもまた、蜜たっぷりのアップルパイを一口――ぱくっ!
パイのさくさく食感、そして林檎の酸味と蜜の甘みが絶妙で美味しい。
続けた言葉に、兄貴分が少しだけ照れ臭そうにしていたけれど……本当の事なのだから、仕方がない。
……和やかな雰囲気の中、身体を引き摺る様に近付く影が一つ。
「ひ、一口……」
オブリビオンが発する声は弱々しいものだった、が……。
「ゆー兄ちゃんのアップルパイは、望兄ちゃん以外誰にもやらねぇし」
「猫助用のを、テメェにくれてやるワケねぇだろうが」
――しかし、この兄弟分は容赦がなかった。
マクベスは見せ付けるように、月待は素直な感想を口にしつつ。
どちらの反応からも、目の前のスイーツが美味しそうだと伝わるのだろう。自信喪失の表れか、バニラの芳香も弱まっていた。
「ゆー兄ちゃん、また作ってー!」
「気が早過ぎだろ、ったく……」
月待は苦笑を混じえながらも、もう一度わしゃわしゃと頭を撫でれば。
マクベスが、とびきり嬉しそうな笑顔を浮かべてくれる。
……また、作ってやってもいいか。なんて。
そんな風に思う程、彼は心から弟分を大切にしているのだろう。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎
あたしはお菓子が本職ってわけじゃないけど。
飲食店の店主として、ちょっとはいいトコ見せないとねぇ。
あたしが作るのはアップルパイ。オーソドックスって甘く見ちゃダメよぉ?
リンゴの種類にフィリングの作り方、いくらでも差別化はできるのよねぇ。
今回のはコンポートタイプ。リンゴを煮詰めるのは蜜ぷにちゃんたちの花蜜と、あたしの店のお酒。
白ワイン、ラム、変わり種で日本酒。この世界だと珍しいんじゃない?
三者三様、香りも味も変わるのよねぇ。
トッピングにバニラアイスとクリームチーズを添えて。
うふふ、幸せだわぁ。
あ、隙を見せたら○クイックドロウから●封殺を叩きこむわねぇ。
●Sweets×Sweets×Sweets! 三種のアップルパイ編
風前の灯火、という言葉すら可愛く聞こえる程。
……マダム・プディングは動く事さえ、儘ならない状態だった。
「(それ、でも……!)」
此の身を作るプリンアラモードが、他のスイーツに劣るなど。
――有り得ない、有ってはならない。
其れは自分自身を否定する事に、繋がってしまう……そんな思いを抱いている、のかもしれない。或いは、他の理由もあるのだろうか。
勝敗が見えていても尚、オブリビオンは此の場に残り続けている。
「(……飲食店の店主としては、ちょっとはいいトコ見せないとねぇ)」
甘美なる貴婦人に終わりを告げるのは、Bar『黒曜宮』の店主兼バーテンダーである、ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)だ。
お菓子作りは本職ではないが、お酒の扱いはお手の物なのだろう。
そんな彼女が今回、用意した物のは……小さめのアップルパイが三個。
「香りが、違う……!?」
「オーソドックスって甘く見ちゃダメよぉ?」
一口にアップルパイと言えども、其のレシピは豊富だ。
林檎の種類、フィリングの作り方、調味料の選び方まで……シンプルだからこそ、奥が深いもの。今回、ティオレンシアが選んだのはコンポートタイプの様だ。
スライスした真っ赤な林檎を、蜜ぷにから採取した花蜜と。
其れから、彼女のお店でも使われている厳選した三種のお酒で煮詰めていく。
――白ワインやラム酒、変わり種に日本酒を使用。
それぞれの鍋に入れて、煮詰めれば……ちょっと大人なコンポートの完成だ。
パイ生地で包んで焼く……其の前に。どれが、どのお酒を使った物か判る様にと思ったのだろう。銃弾やルーン文字をパイアートで作り、添えてから焼いた様だ。
「林檎と花の香り、だけじゃなくて……鼻に抜けるお酒の香りも堪らないのよねぇ」
「大人向けの、スイーツ……!」
「えぇ。クリームチーズ、バニラアイスもトッピングしたり。うふふ、幸せだわぁ」
……スイーツは奥が深い、あまりにも深過ぎる。
オブリビオンが愕然とした、正に其の瞬間。再起する前に、先に仕留める。
微かな発砲音と共に、彼女は地へ沈み……立ち上がる事も出来ずに呻いていた。
――音の発生源は愛用のリボルバー、オブシディアン。
ティオレンシアがミリ秒レベルの封殺を、技能を駆使して更に速く放ったのだ。
「お客さんだったら、振る舞ってあげられたけれど……そうもいかないわよねぇ」
オブリビオンの身体が、少しずつ光に変わる様を眺めて……ティオレンシアは申し訳なさそうに呟くも、表情は普段通り。
本心か、ただの気紛れの呟きか。彼女自身のみぞ知る話だろう。
「スイーツの、可能性……シュ、エット……」
消えゆく前に呟かれた言葉は、賛辞。
プリンアラモード以外のスイーツ、其れらの素晴らしさを認めたのだろう。
嗚呼。意固地にならず、もっと早く認めていれば――。
そんな悲しみと共に、オブリビオンは風に溶ける様に消えて行った。
大成功
🔵🔵🔵
第3章 日常
『蒸気機関を利用して』
|
POW : 沢山作って沢山食べる
SPD : 色々な料理を作って食べる
WIZ : より美味しくなるよう味を研究しながら作って食べる
|
種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
【お知らせ】
プレイング受付開始は『10月3日(木)8時31分~』となります。
●ほっこり、ほこほこ蒸し料理!
仁義なきスイーツテロバトルは終わりを告げた。
さあ、此処からは――待ちに待った、蒸し料理の食べ放題!
「皆さん、心ゆくまで楽しんで下さいね」
案内人を務めてくれた女性が、柔らかく微笑みかける。
其処には、迷宮から戻ってきた猟兵達だけではなく。
偶々、アルダワ魔法学園を来訪していた猟兵も招かれただろう。
蒸気機関を利用して作られたのか、目の前には蒸し料理の数々が広がっていて。
大部屋の中に入ると、様々な香りが鼻を擽ってくる。
沢山の蒸籠の中には、一口サイズの中華まんが沢山!
其れ以外にも様々な種類の焼売に蒸し餃子、大根餅や小籠包まで。
――勿論、点心だけではない。
素材の味を活かした色取り取りの野菜、旨味を閉じ込めた豚肉や鶏肉などもあるらしい。……嗚呼、どれも本当に美味しそうだ。
奥にあるキッチンや道具を借りて、自分達で点心などを作る事も出来るらしい。
オーソドックスな物も、変わり種も好きに作る事が出来る。
終始食べ続けて、蒸籠を山の様に重ねるのも。
談笑を混じえながら、友人知人と蒸し料理を作っては食べるのも。
身も心も温まる時間をどう過ごすかは、君達次第だ。
――思う存分、蒸し料理を堪能しよう!
【お知らせ】
プレイング受付期間は『10月3日(木)8時31分~10月5日(土)23時59分』までとなります。
ニナ・グラジオラス
リナ(f04394)とミラも【同行希望】で参加
甘い物を食べると塩辛いものも食べたくなるから、点心いいな
お気に入りを見つけたいが…(ショコラまんを見つけて)リナは言うまでもないか
私は蒸し料理なら野菜を豚肉で巻いたのとか食べたいな
野菜と肉の組み合わせはとてもいい
だが、あくまでロールキャベツとかではなく肉巻きの方で
半分こ賛成だ。これだけ種類を食べ終わる前にギブアップはとても勿体ない
カガリもだが、ミラも一緒にシェアするか?
って、本当にミラのたくさん食べても大丈夫なのが羨ましい
焔竜だからカガリはヤケドとは無縁かもしれな…い事はなかったな
(水を貰って嬉しそうなカガリの口元を拭ってやる)リナ、ありがとう
木槻・莉奈
ニナ(f04392)と参加
ミラも【同行希望】
ミラもお疲れ様、一緒に食べましょ
色んな物を少しずつ食べる様にしておくわ
…ショコラまんは例外だけど
ふふ、あれだけ力説しといて此処でチョコ食べないのもなーって事で?
野菜の肉巻きも美味しいわよねー…
ポン酢とかでさっぱりもいいし、ごまだれとかも美味しいし!
ニナ、色々食べたいから点心半分こしない?
1個ずつ食べたら試す前にお腹いっぱいになっちゃいそう…
いっぱい食べれてミラが羨ましいかも
それだけ食べても細いし…
それに、作る側からすると美味しそうにいっぱい食べてくれる子はそれだけで嬉しいものよ?
カガリ、小籠包は気をつけて食べないと火傷しちゃうわよ?
あらら、お水いる?
●ほっと一息、穏やかに 一食目
「ニナー!リナー!カガリくんも、呼んでくれてありがとー!」
ニナ・グラジオラス(花篝・f04392)と木槻・莉奈(シュバルツ カッツェ・f04394)、彼女達の待ち人の声は心から嬉しそうで。
今回の依頼を予知したグリモア猟兵――ミラが駆け寄り、立ち止まった直後。ぐぅ、と腹の虫が盛大に鳴いた。
……他の動物か何かがいるのかな、と思ったのか。二人の傍らをふよふよと飛んでいた小竜、カガリがきょりょきょろと見渡す程には大きかった様だ。
「ミラもお疲れ様、一緒に食べましょ?」
「ええ、食べ切れない時は任せて!」
「其れは、とても頼もしい限りだ。色々食べ比べをしたかったからな」
目の前に広がる蒸し料理の数々。
折角の機会だ、色々な種類を食べてみたい。
談笑の時間もそこそこに、三人と一匹は取り皿を手に――いざ、蒸し料理食べ放題へ!
「お気に入りを見つけたい、と思ったが……リナは言うまでもないか」
「ふふ、あれだけ力説しといて此処でチョコ食べないのもなーって事で?」
三人が仲良くテーブル席へと戻った後、ニナが木槻の皿に乗った『何か』を見つけて微笑む。其れは、中にチョコレートがたっぷり詰まったショコラまんだ。
皮の部分にも練り込まれているのだろう、甘いチョコレートの香りが鼻を擽る。
ニナも色々な種類を楽しめる様にしつつも、少し多めによそったのは野菜の肉巻き蒸し。人参や舞茸、もやし、アスパラなどを豚肉で巻き、蒸した料理はシンプル故に、素材の旨味を堪能出来る事だろう。
「野菜の肉巻きも美味しいわよねー。ポン酢とかでさっぱりもいいし、ごまだれとかも美味しいし!」
「中華ダレ、味噌マヨネーズもあったな。どれも美味しそうで、タレ選びにも悩んだくらいだ」
蒸し野菜も豊富に揃えている事から、飽きない様に工夫をしてくれているのだろう。
美味しい物を、少しずつ。嗚呼……しかし、其れでも量は多く。
カガリに焼売を一つ差し出しながら、ふと木槻がニナへと提案を。
「ニナ、色々食べたいから点心半分こしない?」
「半分こ、賛成だ。これだけ種類を食べ終わる前に、ギブアップはとても勿体ない」
そう、自分達がよそった料理はまだ一部に過ぎない。
出来る限り多くの料理を楽しむ為に、親友同士でシェアし合うのも……食べ放題の醍醐味と言うものだろう。点心や料理は半分こ、されど幸せは何倍にも。
……そういえばミラは静かだが、大丈夫だろうか。
ニナが彼女の方を見ると――既に一皿目を完食して、二皿目の料理をもぐもぐ。
とても緩い笑みを浮かべて御満悦、喜色満面といった所。
「って……本当に沢山食べるんだな、大丈夫なのが羨ましい」
「うん、いっぱい食べられてミラが羨ましいかも」
「もしかして、褒められてる?」
ごくんと飲み込んでから、照れ臭そうにミラが笑顔を浮かべていた。
沢山食べる事を褒めてもらえるのは、とても嬉しいから。
「作る側からすると、美味しそうにいっぱい食べてくれる子はそれだけで嬉しいものよ?」
「……寧ろ、そんなに食べても細いのが不思議だな」
「実は、私も不思議なのよね……何処に消えちゃったのかしら?」
真剣な様子で考え込むものだから、ニナと木槻が噴き出す様に笑って。
そんな三人の周囲を楽しげに飛び回りながら、カガリは次の料理をロックオン!
大きく口を開けて、其の点心の半分を――ぱくっ!
「~~っ!?」
「あっ、カガリくん!?」
「カガリ、小籠包は気を付けて食べないと……あらら、遅かったわね。お水いる?」
焔竜だから、火傷とは無縁かもしれない。
……竜槍形態ならば耐えられた可能性もあるが、今は無邪気な小竜の姿。
熱いものは熱いのか、目が潤んでいる様にも見える。木槻が差し出したコップの中の水は冷たくて、ヒリヒリが治まっていく。
「リナ、ありがとう。カガリ、次は気を付けるんだぞ?」
「カガリくん、落ち着いたらこっちを食べてみて?少し冷ましたから」
心配から出たのだろう、ニナの言葉に力強く何度も頷く。
其の間に小籠包を半分に割って、食べ易い様に息で冷ましてから……まずは己の舌で温度確認。問題ない事を確認してから、ミラが一口分差し出して。
カガリが恐る恐る食べると……さっきより熱くない!美味しい!
再び元気良く、くるくると回る様子に。三人は顔を見合わせて笑い合ったのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
榎・うさみっち
【同行希望】
やったー!食べ放題だー!!
蒸し料理の魅力、それは低カロリーで
さっぱりして食べやすい!
ここにあるもの全部食べ尽くしてみせる!(ドン
まずは中華まんを片っ端から頂く
王道系から変わり種まで色々あるな!
俺の大好きな抹茶まんもある!
いちごまんはこの淡いピンク色が俺そっくり!
中華まんに囲まれている自分の姿を自撮りして
同居人達に写真送って自慢するのだ
ミラにも声かけちゃうぜ!
蜜ぷにの蜜のお味とか
マダムvs抹茶プリンについてとか
今日あった出来事(特に美味しい部分)を
これでもかと語っちゃうぜ!
いや~ミラにも味あわせてあげたかったぜ~
そういえばプリンも蒸し料理の中に入ってないのかな?
探しに行こうぜー!!
●ほっと一息、穏やかに 二食目
蒸し料理の魅力。
其れは基本的に油を用いず、低カロリーである事。
次にさっぱりと食べる事が出来る事。
……また、素材本来の味を楽しめる点が挙げられる。
故に、榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)は考えた。
――ここにあるもの全部、食べ尽くしてみせる!
今此処で、一人のフェアリー男子による挑戦が始まるのだ……!
「王道系から変わり種まで、色々あるな!」
人間の一口サイズは、フェアリーにとっての普通サイズだろうか。
其れでも、榎は迷いなく中華まんを皿の上に確保!確保!
大好きな抹茶まんも、色がそっくりないちごまんも余さず確保……の途中で。
彼のユーベルコード風に言うならば――ウサミハ・ピッカーン・ヒラメイタ!
テーブル席を借りて、一口サイズの中華まんを皿の縁を彩る様に配置し直した後……自身が中央にぶーん、スマートフォンを構えて自撮り開始!
同居人達への自慢の為、如何に美味しそうに撮影出来るかを試している内に……中華まんを山盛りにした少女が通りかかった。
「ミラ!食ってるかー?」
「うさみっちくん!実はこれ、五皿目なの」
「マジか、すげー!あ、山盛り中華まん使って自撮りしてもいいか?」
此れもまた、自慢用の写真に使えそうだと提案をすれば。
ミラは快く頷いて、彼の背後に山盛り中華まんを置く。
……バランス良く重ねられた山は崩れる様子は無く、榎も安心してパシャリ。
「そういえば、うさみっちくん」
「どうした?」
「蜜ぷに、美味しかった?」
「何か抜けてる気がするけど、世辞抜きで美味かった」
いいな、とってもいいな……!羨ましい……!
声に出ずとも、両手で顔を覆う様子が伝えてくれる。
榎はそのまま続けて、スイーツテロバトルについても詳しく話してくれた。
……言葉だけではない。スケッチブックにササッと絵を描き、より具体的に想像が出来る様に。撮影を終えた中華まんを食べながら、ミラはぷるぷると。
「いやー、ミラにも味あわせてあげたかったぜー」
「蜜ぷに、プリン……」
「そういや、プリンも蒸し料理の中に入ってないのかな?」
――後で探しに行こうぜー!
榎の言葉に、ミラは即座に力強く頷く。食べたい、食べずには帰れない!
さて、榎が全部食べ尽くしたかどうか。
現時点では不明。だが……今、此の時は楽しい時間を過ごせた事だろう。
大成功
🔵🔵🔵
伊能・龍己
あったかくて、どこもいい匂いっす
いつも家でご飯食べるんすけど 今日はここで食べて帰る気なので、心置きなく色々食べるっす
あったかい中華まんや餃子、美味しいっす。
ちょっとお行儀悪く食べてもいいっすかね……(大口で食べてもぐもぐ。行儀悪いの規模が小さい)あー、おいしい……。めっちゃもちもちしておいしいっす……。
おかわりは……作り方の勉強がてら、食べれるだけの量をキッチンで作ってみるっす
家で似たものを作る時、ヒントになるかもしれないかもですし、お父さんやお母さんに、ごはん作るのも出来そうっす。おかわりが早くも楽しみっすね……(もぐもぐ)
●ほっと一息、穏やかに 三食目
『夕飯、今日は外で食べてくるっす』
――わかった、何を食べてくるんだい?
『蒸し料理の食べ放題?確か、そう聞いたっす』
――美味しそうだね。気を付けて、行ってらっしゃい。
「……行ってきます、っす」
最後の文章を打つ前に、無意識に声に出して言葉を紡いでいた。
依頼に臨む前、あったかもしれない家族とのやり取り。
一仕事終えたら、何を食べようか。どんな料理があるのだろう。
伊能・龍己(鳳雛・f21577)は期待に胸を膨らませて、足を踏み出した――。
「ほっかほかっすね……!」
本人基準、ほんの少しだけお行儀悪く。もぐもぐ、もっもっ。
大きな口を拡げて、一口サイズの中華まんを文字通り一個丸々ぱくっ!
時折、熱さに驚きながらも……温かくて美味しい蒸し料理の数々を、伊能は楽しく堪能している様だ。
肉汁たっぷりな餃子は具だけではなく、厚めでもちもちな皮も美味しい。
火傷に気を付けてと聞いた小籠包も、蒸した野菜の甘さも、此処には美味しいが沢山だ。大食いである彼の胃袋を満足させる程に。
――あれも美味しい、これも美味しい。
食べ続けていれば、いつかは尽きるもので……山盛りだった筈の蒸し料理を、彼はあっという間に平らげてしまった。勿論、まだ腹五分目にもならない。
……さて、おかわりは何から食べようか。
考えながら歩いて少しした後、ふと彼はとある住人へと声を掛けた。
「(お父さんやお母さんに、ごはん作るのも出来そうっす)」
キッチンを貸して欲しい旨を伝えれば、住人が快く案内してくれた。
レシピ、材料も全て此処に用意されている様だ。
伊能はレシピを確認しつつ、準備から調理まで自分で試そうとしていた。
……其れが、自分のおかわり。しかし、待ち切れない為か。一皿分だけ、事前によそってきた料理を食べつつ、だが。
「餃子の包み方って、色々あるんっすね……」
ひだを作る以外にも、風車や薔薇を模した包み方もあるらしい。
焼き上がるまでの少しの間、補足資料を見て……頭の隅に止めておく。
一風変わった餃子を作ったら、両親は驚くだろうか。喜んでくれるだろうか。
ほんの僅かな、子供らしい悪戯心による思考の後……伊能のおかわりが出来上がるまで、もう少し。
大成功
🔵🔵🔵
ステラ・アルゲン
カガリ(f04556)と
アドリブOK
蒸し料理、点心、聞いたことはあるが食べることは初めてだな
カガリも初めてか?なら一緒に初めての料理を食べようか
とりあえずあるものを片っ端からもらっていこうかな
ヤドリガミだからか少なくとも私は満腹にはならないからな。空腹もないが
中華まんは肉もあれば、餡が詰まったものもあるんだな!
この小さいのもそうなのか?(小籠包を見つけて一口)
あっつ!?に、肉汁がこんなに出てくるなんて……
でもおいしいな、カガリも食べるか?
この焼売とかも美味しかったぞ、あとこの蒸し餃子も(色々カガリに進めていく)
……あ、カガリはお腹がいっぱいか?
まだ食べられるならこっちの餡饅を進めておくぞ
出水宮・カガリ
ステラ(f04503)と
※アドリブ可
蒸し、料理
いや、蒸した料理なのは、目の前のものを見ればわかるが
……見るのも食べるのも、初めてで、どれがどれだか
ステラも流石にわからないか
んー、わかるひとはいるかなぁ…まあ、食べてみるか
ステラも楽しそうだしな
緑色のとか、このオレンジ色のは…人参?海老?
これは…こんにゃく、ではなく…?(大根餅)
この、鮮やかな桃色は…甘いなぁ、ふむ、ふむ
あ…ステラ、それは、一口で食べると…(小籠包)(遅き事城門のごとし)
見た目が綺麗なものもあったりして、見るだけでも楽しいなぁ
つい、つい色々食べてしまう
腹がいっぱい…になりそうだが、ステラがまだ楽しそうなら、まだ食べていたいな
●ほっと一息、穏やかに 四食目
「蒸し、料理」
「聞いたことはあるが、食べることは初めてだな」
ステラ・アルゲン(流星の騎士・f04503)と出水宮・カガリ(荒城の城門・f04556)の目の前には、沢山の『初めて』が広がっている。
――蒸し料理、点心。二人は耳にした事はあれど、食べた事は無い。
文字通り、蒸した料理なのだろうとは見て判るけれど……出水宮は目を瞬かせる。
湯気からは美味しそうな匂いが溢れていて、とても気になるけれど。
「……見るのも食べるのも、初めてで、どれがどれだか」
「カガリも初めてか?それなら、一緒に初めての料理を食べようか」
こんなにも種類が豊富なのだから、聞いてみるよりも食べてみる方が早い。
恐らく、ステラはそう判断したのだろう。
出水宮は解る人を探そうか、と考えていたが……既に嬉々として皿に料理を盛っている彼女の姿を見ると。まあ、いいかなんて思ったのかもしれない。
……とは言え、彼女はどれだけ盛るのだろう。コンプリートする勢いにも見える。
彼も皿を持つのを手伝ってはいるが、両手で抱え切れなくなってきた模様で。
大丈夫だ、彼は城門。動かざる事、山ならぬ城門の……流石に限界か。
「甘い香りもするな、向こうだろうか?」
「ステラ、そろそろ……」
「……そうだな。一度、テーブルに置いてからにするか」
――其れから更に時間が経過、料理を追加で運び終えた後。
彼らのテーブルの上は、満漢全席さながらの光景が広がっていた。
蒸し料理、点心だけではなく。蒸し野菜につけるタレも、スイーツも沢山!
嗚呼、甘味も豊富に揃えてあると知った時のステラの目の輝き様と言ったら……おっと、彼女は既に食べ始めている様だ。
片や、出水宮は不思議そうに大根餅を見ている。じっと、見ている。
「これは……こんにゃく、ではなく……?」
「確か……それはお餅、の様だったな。普通の餅よりさっぱりしていたぞ?」
「そう、なのか。……おお、もちもち」
外はカリカリ、中はふわっとした食感も残しつつ……もっちりと。
美味しいと感じているから、だろう。出水宮は頷いて、味を楽しんで……今度は海老入り蒸し餃子に興味を抱いたらしい。中の緑色は野菜、だろうか。
ステラも中華まんを端から食べて、食べて、また食べて。
普通の餡子入りもあれば、カスタードやチョコレートを用いた物。
また、桃まん以外にも見た目が愛らしい動物を模した物も。中華まんの無限の可能性に内心驚きつつ、彼女が次に取った料理は――中華まんではなく、熱々の小籠包。
「――あっ、つ!?」
「あ……ステラ、それは、一口で食べると……」
遅き事、城門の如し……気遣い虚しく、ステラは熱さのあまり口元を押えていて。
コップ内の冷たい水で舌を冷やしてから、彼女はほっと一息。
「に、肉汁がこんなに出てくるなんて……」
「おいしさ、ぎっしり……だな?」
「カガリも食べるか?この焼売とか、蒸し餃子も色々あって美味しかったぞ」
包み方が工夫されている物も含めて、ステラは皿に乗せてから出水宮へと差し出す。
しかし……彼は其れを受け取ったけれど、じっと見つめるばかり。
……お腹一杯だった、だろうか。其れならそうと、彼は言うだろうけれど。
そんな彼女の心配を杞憂だと払拭する様に、出水宮はふと微笑んで。
「見た目が綺麗なものもあったりして、見るだけでも楽しいなぁ」
「……まだ食べられるなら、こっちの桃饅も進めておくぞ」
「桃、なのに……饅頭なのか?」
「白色の餡子が入っていて、甘くて美味しかったな」
……正直な所、出水宮は満腹になりそうだった。
けれど、ステラが笑っている。楽しそうに、穏やかに。
其れを見ると、不思議といつもより食べられる。ステラと一緒に、まだ食べていたいなと思うのだろう。
……彼女から受け取った桃まんを手に、一口。
桃の味がする訳じゃないのかと思うと同時、優しい甘さに彼はまた微笑んだ。
ヤドリガミも十人十色。
空腹や満腹という感覚が無い者もいるのだろう。
其れでも、大切な人と食事を楽しむ事は。美味しい、と笑い合う事は。
……こんなにも、心を温かくするものなのだ。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
吉瀬・煙之助
理彦くん(f01492)と
わぁ、蒸し料理がたくさんだね…!
理彦くんはどれが食べたい…、…?
え、あ…そんな事もあったね…
(ぷりんのつもりで作ったからちょっと恥ずかしいんだけど…)
ううん、理彦くんが食べたいなら
いつでも作るよ…!
今日は僕いっぱい役に立てる日だから
それに、理彦くんのお願いはいっぱい叶えてあげたいもん…♪
それじゃあ僕が作り終える間に
小籠包と大根餅を持ってきて欲しいな…
それで茶碗蒸しと一緒に食べよ…?
理彦くんとご飯を食べるのが、1番好きだよ
だから一緒にお料理楽しもうね…♪
※アドリブOK
逢坂・理彦
煙ちゃんと(f10765)
蒸籠蒸しの野菜に点心。蒸しパンや蒸し饅頭なんかもあるね。あ、あれはプリン?
…ねぇ、煙ちゃん。
俺さ煙ちゃんの茶碗蒸しが食べたいんだけどいいかな?前に煙ちゃんがプリンを作ろうとして茶碗蒸し作ってくれたでしょ?あれすごく美味しかったから。ここの茶碗蒸しもきっと美味しいんだろうけど…やっぱり煙ちゃんのがいいなって。
あ、今すぐじゃなくていいんだ。すいーつてろが終わったところだし疲れてると思うから。
茶碗蒸しは家に帰ってから、ね。
だから今は美味しいものいっぱい食べよう?
何か食べたいものがある?気になるのがあるなら言って俺が取るからさ。
●ほっと一息、穏やかに 五食目
蒸籠蒸しの野菜に点心、蒸しパン、蒸し饅頭。
歩調を合わせて、ゆったりと部屋の中を巡れば……沢山の蒸し料理、其の香りが二人の――吉瀬・煙之助(煙管忍者・f10765)と逢坂・理彦(守護者たる狐・f01492)の鼻を擽る。どれも熱々で、見た目が綺麗な物もあって。とても、とても美味しそうだ。
無邪気な子供の様にも見える笑顔を浮かべては、吉瀬が逢坂を見つめる。
「蒸し料理がたくさんだね……!理彦くんは、どれが食べたい?」
「うーん、色々あるからどうし……」
「……理彦くん?」
どうしたんだろう、と彼の視線の先に吉瀬も目を向ける。
其処はスイーツコーナー、中に入っている物を示しているのだろう。
説明用なのか、近くに設置された小さな四角の紙には『プリン』という文字が。
……嗚呼、彼の中で少し恥ずかしい記憶が蘇る。
逢坂が喜んでくれるかなと、洋菓子にも挑戦しようとして……甘い茶碗蒸しが出来てしまった事。彼は美味しいと言ってくれたけれど、恥ずかしさが消える訳ではなく。
「……ねぇ、煙ちゃん」
「えっ?」
「俺さ、煙ちゃんの茶碗蒸しが食べたいんだけどいいかな?」
吉瀬は、ぱちぱちと。目を何度も瞬かせていた。
……丁度、作った時の事を思い返していたからだろう。
そんなに驚かれると思わなかったのか、逢坂もまた目を丸くして。
直ぐに目を細めて、言葉を続けようとする。
「前にさ、煙ちゃんがプリンを作ろうとして……茶碗蒸し作ってくれたでしょ?」
「え、あ……そんな事もあったね……」
「あれ、すごく美味しかったから」
……此処にある茶碗蒸しも、きっと美味しいのだろう。
旬の食材や、工夫を凝らされて作られているのかもしれない。
其れでも、逢坂にとっての『特別な茶碗蒸し』は――愛おしい、吉瀬が作ってくれた物に他ならないから。煙ちゃんのが、いいなって。
彼の温かい言葉に、吉瀬の中に渦巻いていた恥ずかしさが一気に霧散した気がした。
代わりに心を満たすのは、嬉しい。愛しい。幸せ。
「あ、今すぐじゃなくていいんだ。すいーつてろが終わったところだし――」
「ううん!理彦くんが食べたいなら、いつでも……今からでも、作るよ……!」
「でも、疲れてない……?」
スイーツテロの為、あんなに沢山の和菓子を作ってくれたのだ。
一つ一つ、繊細な物を丁寧に。慣れている事とはいえ、逢坂は心配だった。
食べたいと思うけれど、今直ぐじゃなくてもいい。
……家に帰ってからのんびり、二人で。彼は其のつもりだったけれど。
「今日は僕、いっぱい役に立てる日だから……!それに、ね」
「それに……?」
「理彦くんのお願いは、いっぱい叶えてあげたいもん」
困った様に、でも……自分がそうしたいから。ダメかな、なんて。
そんな吉瀬の視線を受け止めて、此れ以上は野暮というもの。
……せめて家に帰ったら、目一杯甘やかしてあげようと逢坂は思案しつつ。
「わかったよ。それじゃあ、何か食べたいものはある?」
「理彦くん、ありがとう!それじゃあ、僕が作り終える間に小籠包と大根餅を持ってきて欲しいな……?」
「うん。それで、茶碗蒸しと一緒に食べようか」
「わあっ、楽しみだね……!」
色々な物を少しずつ食べてから、吉瀬お手製の茶碗蒸しを堪能して。
今から楽しみで、二人は自然と笑みを浮かべていた。
……逢坂の羽織の裾を手にしてから、指先に。
きゅっ、と彼の手を握ってから吉瀬はぽつりと。
「僕ね、理彦くんとご飯を食べるのが一番好きだよ」
「俺も、煙ちゃんと食べる御飯……もだけれど。煙ちゃんが作ってくれる料理が一番好き」
――自分から言い出した事、だけれど。
当たり前の様に、逢坂から幸せな言葉を返してもらえて。吉瀬の頬が赤く染まる。
其れでも、吉瀬は言葉を続けようとして……彼の目を見て、へにゃりと。
「だから、一緒にお料理楽しもうね?」
「だから、一緒に料理を楽しもうか」
吉瀬としては予想外、逢坂としては予定通りと言った所。
目の前の料理よりも熱々な二人の図が、其処にはあったとか。
……其の後、吉瀬が平常心で茶碗蒸しを作る事が出来たかどうか。言わずもがな。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
逢坂・宵
ザッフィーロ君(f06826)と
ええ、ともに作りましょう
きみの手料理はいつも美味しいですから……と
僕の手料理も期待されているようですね
ふふ、そうですね僕もたまには腕を振るいましょう
承知しました、塩と蜜ぷにの蜜を混ぜ味をなじませるのですね
……こうしてきみと一緒にひとつのものを作っていると、なんだかとても嬉しいですね
なかなかない特別な時間です
そして蒸しあがったなら、すてきなお饅頭が仕上がりました
角切りの形を残したこの芋部分がふかふかで、お饅頭もぷにぷにですね
とても美味しそうですと笑ったなら、口元に差し出されたそれをひと口
ええ、この上なく美味しいですよ
やはりきみの作る料理は最高ですね
ザッフィーロ・アドラツィオーネ
宵f02925と
色々と種類があるが…キッチンもある故共に作るか?と宵へ声を
…なんだ。別に宵の手料理を食べたい等と思っている…訳では…(もごもご)
先は洋の物を作った故、和の物にするかと薩摩芋の蒸し饅頭を作って行こう
芋を切るのは俺が
塩と蜜ぷにの蜜を混ぜ味を馴染ませるのは宵に頼もうか
ああ、本当に。だがお前と過ごす時間全てが愛しく特別ではあるがと、そう照れくさ気な笑みを向けつつ小麦粉を混ぜクッキングシートに分け蒸し器へ
完成後は出来た饅頭を満足げに眺めよう
アースの本には鬼饅頭と書かれていたが確かに芋の欠片が鬼の角の様だと笑みを浮かべつつ出来たての饅頭を宵の口元へ差し出してみよう
…どうだ?美味いだろうか?
●ほっと一息、穏やかに 六食目
――さて、所変わって此処はキッチンの一角。
服が汚れない様に外套や装飾品の類はロッカーに、袖を捲って……借りたエプロンを着用する。
ザッフィーロ・アドラツィオーネ(赦しの指輪・f06826)は愛らしい猫のアップリケが縫い付けられた物を、逢坂・宵(天廻アストロラーベ・f02925)は夜空を連想させる柄の物を借りた様だ。此れで準備は万端。
「さて、共に作るとするか」
「ええ、そうしましょう。僕の手料理も期待されているようですからね」
「……なんだ。別に、宵の手料理を食べたい等と思っている、訳では……」
もし今、ザッフィーロに猫耳と尻尾が付いていたならば……とても忙しない事になっていただろう。逢坂にとっては無くても、愛らしく見えているが。
……其れに、自分が彼の作る料理を食べたいと思う様に。
彼もまた、自分が作る料理を食べたいと思ってくれる事が嬉しいから。
「そうですね。僕もたまには腕を振るいましょうか」
「益々、出来上がりが楽しみだ」
「ふふ……気が早いですよ、ザッフィーロ君。僕も同じ気持ち、ですけれどね」
皮を剥いた後、ザッフィーロは角切りにした薩摩芋を水にさらしてあく抜きを。
少し後に水気を切り、ボウルに手早く移した後。ボウルごと、逢坂へ渡しながら。
「砂糖の代わりに、蜜ぷにの蜜を使おうと思うが……どうだろうか」
「僕も賛成です。それと、塩を混ぜて馴染ませるのですね」
頷いて、逢坂はボウルへ採取した蜜ぷにの蜜。そして、塩を適量入れてからヘラを使い、ゆっくりと混ぜ合わせていく。薩摩芋一つ一つに、蜜を纏わせる様に。
混ぜ具合を二人で確認したり、此れだけでも美味しそうだなんて微笑み合う。
「……こうしてきみと一緒にひとつのものを作っていると、とても嬉しいですね」
「ああ、本当に」
「中々ない、特別な時間です」
混ぜ終わりましたよ、と告げながらボウルを……何故か黙って、受け取られる。
どうかしたのかと思い、逢坂が目線を少しだけ上に向けると――。
「……お前と過ごす時間は全てが愛しく、特別ではあるが」
「ザッフィーロ君……」
ほんのり赤みが差す頬、柔らかくも……照れが隠し切れない笑み。
手早く小麦粉を混ぜている間に、照れが伝わったのだろうか。其れとも、嬉しさのあまりか。逢坂の頬も僅かに、赤く染まっていて。
本当に、彼には――この上ない幸せを貰ってばかりの様な、そんな気がするのだ。
――タイマーが、二人に蒸し上がりを知らせてくれる。
蒸し器の蓋を開けると、薩摩芋と蜜ぷにの香りを含んだ湯気が立っていて。
ザッフィーロが読んだ本には、確か……鬼まんじゅうと書かれていたような気がする。芋の欠片が鬼の角や、金棒を連想させるとか。
出来上がった其れを見て成程、と納得しながら……一つを手に取り、傍らに立つ逢坂の口元へ。最初の一口は是非、彼に食べて欲しいと思うから。
差し出された其れを食べると、ふかふかの薩摩芋ともっちりとした食感。
後から追い掛けて来る蜜の香りを楽しめて……本当に、美味しい。
「……どうだ?美味いだろうか?」
「ええ、この上なく美味しいですよ。きみの作る料理は最高ですね」
心温まったからこそ、浮かべる笑みもまた温かく。
……ふと、逢坂が何かを思い付いた様にザッフィーロを見つめる。
不思議そうに思いながらも、彼もまた逢坂を見つめる。じっと、見つめ合う。
「宵、どうした」
「いえ……二人で作った料理、ですから」
ザッフィーロの手の中にある、食べ掛けの鬼まんじゅう。
其れを逢坂は手に取り、お返しにと彼の口元へ差し出した。
予想外の行動に目を丸くするが、直ぐに意図を理解したのだろう。
ザッフィーロもまた一口。嗚呼、優しい甘さが口の中に広がる。
……彼の気持ちに、胸の内も満たされる。
「ザッフィーロ君、美味しいですか?」
「ああ……とても、とても美味い」
「ふふっ、良かったです」
先程までのスイーツテロの数々とは、また別の。
ザッフィーロと逢坂だけの……とびきり甘い雰囲気が、其処には漂っていた。
其の後も彼らはキッチンで静かに、二人で作った鬼まんじゅうを堪能していたそうな。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月待・楪
猫助(f15930)と
アドリブetc歓迎
うわ、すげェな…
………………種類多すぎじゃね?
(物が多いと選ぶのが面倒になるタイプ)
一口サイズ?(あーんされて)
んむ……あー、確かに食いやすいし美味いな
猫助、これ、いくつか種類あったよな?
…選ぶのめんどくせーし、いくつか見繕ってくんねェ?
こんな時に限って大学が休めねーとか、アイツ運無さすぎだろ
ま、居たら居たで絶対「うわ、これめっちゃSNS映えしそうじゃん!」とか言って写真撮ってそうだな…
…簡単……簡単なら、作れるか…?
あー、よし、猫助
帰ったら作ってみるか
………俺の作る分が食える物に仕上がるかは、謎だけどな
マクベス・メインクーン
ゆー兄ちゃん(f16731)と
おお~っ!
古今東西の蒸し料理が全部揃ってるって感じだなっ
ゆー兄ちゃん何食べる?
あ、一口サイズの中華まんが食べやすいぜっ~♪
(持ってきてゆー兄ちゃんにあーん)
オレは餃子食べよっかな~
…望兄ちゃんも来れたら良かったんだけどな
やっぱ食べるなら3人で食べたいしっ
ねぇゆー兄ちゃん、帰ったらさ
望兄ちゃんの為に二人で蒸し料理作らねぇ?
餃子とかなら簡単だしさっ
お土産の蜜でデザートにプリンとかも作ろうぜっ♪
※アドリブOK
●ほっと一息、穏やかに 七食目
「おおーっ!古今東西の蒸し料理が全部揃ってる、って感じだな!」
「…………」
「ゆー兄ちゃん、何食べる?」
「……つか、種類多すぎじゃね?」
マクベス・メインクーン(ツッコミを宿命づけられた少年・f15930)が思わず、感動の声を上げる気持ちは解る。確かに凄い、とも思うのだが。
月待・楪(Villan・Twilight・f16731)は其れよりも、面倒だという気持ちが強かった模様。自分の食べる物を選ぶ、という意味で。
何食べる、とは聞いたものの……マクベスも内心、そんな気がしたらしい。
……どうしようかなと考えてから、彼はよし!と頷いた。
「一口サイズの中華まんが食べやすいぜー!ちょっと待ってて!」
「おー、猫助。任せた」
「任されたぜ!」
ぐっ!とサムズアップしてから、マクベスは元気良く取りに向かう。
まずはお試しという事で、一口サイズの肉まんを二個。
手早く皿によそったら、彼は月待の待つテーブルへ戻り……早速、あーん!
差し出された物を月待は一口でぱくっ、と。肉汁が溢れて熱いけれど、美味しい。
「……あー、確かに食いやすいし。美味いな、コレ」
「やった!他にも色々あったけど、まずは肉まんかなーって!」
「色々、か……」
そういえば、コンビニで新商品の変わり種中華まんがどうのこうのと。
今は此処に居ない、自分の唯一が言っていた様な気がする。
……色々とは、そんな感じなのだろうか。中華まんだけでも選ぶのが面倒な気がしてきた。
月待は中華まんコーナーに視線を向けてから、マクベスへ声を掛けようと。
「猫助、選ぶのめんどくせーし……いくつか見繕ってくんねェ?」
「オッケー!オレは、餃子食べよっかなー?」
一口サイズの肉まんを食べ終えるのに、然程時間は掛からない。
続けて頼まれても、マクベスは嫌がる事はなかった。
寧ろ、大好きな兄貴分に頼み事をしてもらえるのは……頼ってもらえるみたいで、嬉しいのかもしれない。何が良いかな、何が好きかな?
……こんな時、もう一人の兄貴分が居たら教えてくれただろうか。
シェアするのも良いかと多めに見繕う間、そんな考えが彼の脳裏に過ぎった。
「……望兄ちゃんも、来れたら良かったんだけどな」
「こんな時に限って大学が休めねーとか、アイツ運無さすぎだろ」
クハッ、と悪そうな笑みを浮かべるも……月待はマクベスの言葉を否定しない。
居たら居たで絶対に、写真撮影に勤しんでいただろう。
「うわ、これめっちゃSNS映えしそうじゃん!……とか言いそうだよな」
「ゆー兄ちゃん、ソレ……望兄ちゃんの真似?」
「似てねェか?」
「ううん、そっくり!」
二人が噴き出す様に笑った瞬間、何処かの大学でくしゃみをした男が居たそうな。
……そんな会話も楽しみつつ、ゆったりとした時間を過ごす。
海老餃子に舌鼓を打った後、何らかの考えが浮かんだのだろうか。
ハンバーグまんを食べている月待を、マクベスが嬉々とした様子で見つめて。
「ねぇ、ゆー兄ちゃん」
「……んむ。猫助?」
「望兄ちゃんの為に、二人で蒸し料理作らねぇ?」
――弟分は一体、何を言っているのだろうか。
宇宙な猫の表情を浮かべ掛けたが、マクベスは冗談で言っている様にも見えない。
しかし、月待はごく一部を除き……俗に言うメシマズの類だ。
其れは自分も、目の前の弟分も良く理解している筈で。それでも、と?
「餃子とかなら簡単だしさ!お土産の蜜で、デザートにプリンとかも作ろうぜ!」
「簡単……簡単なら、作れるか……?」
「簡単!だから、その……ダメ?」
月待は弟分のお願いには弱い、とても弱い。
自分が作る分が食べられる物に仕上がるかは謎だ。そもそも、出来るかどうか。
……其れでも、アイツなら喜んでくれるだろうと思う自分も大概だけれど。
「あー……よし、猫助。帰ったら作ってみるか」
「やったー!望兄ちゃん、喜んでくれると良いな!」
「アイツの事だし、喜ぶだろ」
さて、此処からは――何を作るか、秘密の相談タイム。
どうせならサプライズにするか、と月待が悪い笑みを浮かべれば。
マクベスもまた、悪戯めいた笑みで返すのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
金子・諒太
【犬豚兎】
うわぁ~、美味しそうなものがいっぱいだぁ…!
どうしよう、目移りしちゃうなぁ
点心も焼売も小籠包も…あー、お肉もいいなぁ
手が足りない…
こんな時に、僕も、分身出来たらいいのになぁ…
そうだ!ヒーロー達に、持ってもらえばいいんだな【大食い】
む、聞こえてるぞ夏輝ぃ
僕は、ぽっちゃりだってば、アターック!(体当たり)
~暫くお待ちください~
【指定UC】で、召喚したヒーロー達に
次に食べたいものを、確保しといてもらう
ん、ふぇいもふふりゅのふぁ(訳:澪も作るのか)?
んぐんぐ…ごくん
澪が作るなら、僕も食べるー
これくらい、一瞬だよー
夏輝、想像だけで、飯テロくらってるぞー
お腹的に、真の敵は、澪だな。うん(もぐもぐ
小林・夏輝
【犬豚兎】
マジで俺らまで良かったのかねー
関係ねぇのに
コイツ(諒太)に遠慮とか無ェぞ
って俺かよ!?
無理無理、すぐ潰されて終わりだって
デブの脂肪にゃ勝てな…ぎゃー地獄耳ぃー!(脱兎)
ちょ、澪きゅんコイツ止めて!?
~暫くお待ちください~
お前一人で確保し過ぎだから俺にも寄越せ!
改めて、澪はお疲れさん
デザートは十八番だもんな
いい機会だし蒸し料理も色々覚えてよ
特に肉料理は皆喜ぶだろうしさ
あーまぁちょっと苦い程度なら大丈夫だから
あんま気にしなくていいよ
お前は先に確保した分全部終わらせてからにしろすぐには出来ねぇから!
…やべ、今食ったばっかなのにまた腹減ってきた
けど澪の飯完成するまでは腹八分で我慢…(ぐぅ
栗花落・澪
【犬豚兎】
いいんじゃないかな
誰でもオッケーってことだし
折角来たなら楽しんで行きなよ
遠慮は……まぁ、うん…
いつも通り夏輝君が止めれば大丈夫!
相変わらず仲良いねぇ…あちち(中華まんもぐもぐ)
迷惑かけないようにねー
~暫くお待ちください~
あはは…まぁ、僕も戦ったというより…語った?
の方が近い気がするけどね
そういえば蒸し料理はあんまり作ったこと無かったっけ
そうだね…折角だし覚えて行こうかな
確かここで自作もできるんだよね
諒太君は好き嫌い無いし…
夏輝君も苦味さえ避ければ大丈夫だっけ?
香辛料程度なら大丈夫ってことだね
おっけー、ちょっと待っててねー!
流石に大量に作るのは申し訳ないから
終わるまで自由に食べてて!
●ほっと一息、穏やかに 八食目
色々な点心が秘められた、数多の蒸籠。
漂う香りに釣られる様に金子・諒太(戦える肉団子・f12789)はふらり、ふらりと近付く。美味しそうな匂い、もう我慢なんて出来ない!
いや、食べ放題なのだから我慢しなくてもいいじゃないか!
ふくよかなお腹が、待ち切れない様に鳴いた直後――彼は皿を手にして。
「うわぁ……美味しそうなものがいっぱいだぁ……!いっぱい食べるぞぉ!」
「マジで俺らまで良かったのかねー、関係ねぇのに」
「いいんじゃないかな?誰でもオッケーってことだし」
――猪鹿蝶?
否、【犬豚兎】の面々もまた、沢山の蒸し料理が待つ大部屋の中へと。
早速、料理確保へと向かった金子をジト目で眺めつつ……小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)は溜息を零す。
少なくとも自分と彼は、何もしていないのに。いいのだろうか、と。
お調子者の演技をしていない事もある為か、遠慮気味の彼に微笑み掛けるのは栗花落・澪(泡沫の花・f03165)だった。
住人達も歓迎していた様子だったのを踏まえて、素直に楽しんで良いと思う。
そんな風に伝えれば、小林も頷くが……チラッと、再び金子へ視線を向けると。
「ヒーロー達、よろしくねぇ。わーい、これでもっと、よそえるぞー!」
「……コイツに遠慮とか無ェぞ、マジで食い尽くす気満々だろ」
「遠慮は……まぁ、うん……」
思案する間、小林は黙して答えを待つ。
悩んだ末、栗花落はエンジェルスマイルと合わせて……ぐっ、と力強く告げるのだ。
「いつも通り、夏輝君が止めれば大丈夫!」
「って俺かよ!?」
「すっごく良いコンビだし、仲良いから……?」
「無理無理、すぐ潰されて終わりだって」
料理を確保し終えた栗花落と共にテーブル席に着いた後、小林が手をひらひらと横に振る。あの食欲魔人を止める?食い逃げ未遂してまで、御飯を食べていた程なのに?
……冷静に考え直して、思う。うん、無理だわ。
「肉団子っつーか、デブの脂肪にゃ勝てな――」
「むー……聞こえてるぞぉ、夏輝ぃ」
「…………」
「ちょ、澪きゅん!?料理だけ避難しないで、コイツ止めて!?」
別のテーブルに、先程持って来たばかりの料理が盛られた皿を移動させながら……えへり。小林は其れで察したのだろう。コレ、止めてくれないやつ!?
――そして、料理に罪は無い。
金子は栗花落へのお礼を告げてから、其の場で飛び跳ねる。ぽよん、ぽよん。
狙いを定めて、其のまま――思いっきり、勢い良くダイブ!
「僕は、ぽっちゃりだってば、アターック!」
「ぎゃー!じっ、地獄耳ぃー!?」
「まーてぇー!」
「やっぱり、相変わらず仲良いねぇ……あっ、ヒーローさん。ありがとう!」
金子が召喚した、ゲームキャラクターの一人が栗花落へ皿を差し出す。
其の上にはほかほか、湯気を立てている中華まんが一つ。
彼がはむっ、と一口頬張れば。ジューシーな肉汁、じんわり染みた皮が美味しい。
足は遅くとも素早い突撃で追い掛け続ける、金子。
慌てふためいている様に見えて、確実に回避して逃げる……小林。
仲良き事は美しき哉、栗花落も微笑みを浮かべてのんびりと眺めている。
「二人共、周りに迷惑かけないようにねー?」
「はーい」
「いや、だから――澪、止めてくれぇぇぇ!?」
――現在、ドタバタ追いかけっこ真っ最中となります。
――暫くお待ち下さい。
――再開まで、マジカル☆つゆりんプリンセスフォーム 変身シーンをお楽しみ下さい。
「運動、したら……お腹、ぺこぺこだよぉ」
「お前な……つか、一人で確保し過ぎだ!俺にも寄越せ!」
追いかけっこは金子の腹の虫による、二度目……五度目程の鳴き声で収まった様だ。
皿が空けば、彼は召喚したヒーローに次に食べたい物の確保を頼んでいて。
小林もまた自分の皿、ヒーロー達が手にした皿の蒸し料理を食べている。
……自分の御飯を分けても怒らない程には、仲が良いのだろう。
栗花落は其れを感じ取り、微笑んで。別の料理を食べようとした所で……ふと、小林の視線に気付く。
「そういや、改めて……澪はお疲れさん」
「ありがとう。まぁ、僕も戦ったというより……語った?の方が近い気がするけどね」
「デザートは十八番だもんな」
……ああ、と。
何かを思い付いたのか、小林がにかっと笑う。
「いい機会だし、蒸し料理も色々覚えてよ」
「ん、ふぇいもふふりゅのふぁ?」
「いや、食いながら喋ってもわっかんねぇからな!?」
「……澪も作るのか、かな?」
小林の素早いツッコミが炸裂!
少し後に、栗花落が予想した言葉を呟くと……嬉しそうに金子が頷いて。
ごくん、と飲み込んでから、彼はせいかーい、と笑う。
「澪が作るなら、僕も食べるー」
「そうだね……折角だし、覚えて行こうかな。諒太君は好き嫌い無いし……夏輝君も、苦味さえ避ければ大丈夫だっけ?」
レシピを学ぶ為、キッチンを借りて実際に作ってみようと考えたのだろう。
勿論、三人で食べるのも楽しいけれど。帰ってから『龍狼師団』のみんなで食べるのも……きっと楽しくて、美味しい筈だから。
「まぁ、ちょっと苦い程度なら大丈夫だから。あんま気にしなくていいよ」
「香辛料程度なら大丈夫、ってことだね」
「それくらいなら、平気だな」
「おっけー、ちょっと待っててねー!」
肉料理だとありがたいと追加で告げつつ、小林は答える。
うんうんと頷いてから、栗花落は立ち上がって。
キッチンまで案内してもらおうと、住人を探しに歩き始めた。
「澪の料理、楽しみだー」
「お前は先に確保した分全部終わらせてからにしろすぐには出来ねぇから!」
本日は小林のツッコミが冴え渡る模様……いや、普段からだろうか。
金子がむーっと不満げな表情を浮かべつつ、ヒーローから皿を受け取って食べていると。自分以外の近くで、腹の虫が鳴いているではないか。
――発生源はまさかの、小林からだった。
「澪の飯、完成するまでは腹八分で我慢……」
「夏輝、想像だけで、飯テロくらってるぞー?」
「なんだよ、お前だって楽しみにしてるだろ」
「うんー……お腹的に、真の敵は、澪だな」
「……それは否定しねぇ」
嗚呼、早く戻って来ないだろうか。
まだ五分も経っていないというのに、彼らの腹の虫がやや寂しそうに鳴いていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
アオイ・フジミヤ
【limu】
すーちゃん(f02317)ネフラさん(f04313)と
料理の修行は千里の道、絶賛修行中です
ということで、キッチンお借りします!
中華まんを真面目に作るよ!
でもふたりの様子が気になって
すーちゃんとネフラさんは何作ってるの?
蜜ぷにまん?それいいね!つくるつくる!蜜ぷにいれるの?
さっき蜜ぷに達から貰った(奪ったともいう)蜜を
中華まんの生地に練りこんで、ほのかな甘さを加えて
青の食紅でかわいくしよう
なんかこれスライ……蜜ぷにったら蜜みつぷに!
(3人バトル、形・味の優劣は可能であればダイス判定お願いします)
2人といると楽しくてご飯食べすぎちゃうかも
笑顔の時間は極上のスパイスだから
〇アレンジ歓迎
コイスル・スズリズム
ネ姉さん(f04313)と、おいちゃん(f04633)と参加!
二人とも料理の腕は未知数なんだよね~。
すずはそこそこ。普通だと思うよ!
さっき倒したぷにをかたどった
ぷにまん!を三人で作るよ~。
いや、おいちゃん、ぷにを中に入れるんじゃなくて蜜をね?
三人でいると突っ込みキャラになってる気がするよ、すず……。
袖口の中から、ぷにの蜜を取り出して
たーっぷり込めて、作るよ!
イメージカラーのピンク色で。
(料理の出来はダイス判定があればお願いします
なければ平均です)
それぞれ一緒にいっただきまーす!で同時に食べる
お、思ったよりも、できがどうこうよりもおいしい!
こうやってたべると
どんなものでもなんていうかおいしいわ!
ネフラ・ノーヴァ
引き続き【limu】のスズ(f02317)、アオイ(f04633)と参加。
蜜ぷにはまだ残ってるな。せっかくだからこれで蜜ぷにまんを作ろう。
生きたまま蒸すとより美味くなるという話を聞いたが本当だろうか。フフ。
スズはピンクでアオイは青か、私はミント色の蜜ぷにまんにしよう。
...可愛くできたと思うが、蒸しあがりは形が変わってしまうかな?(可能であればダイス判定)
なに、形はどちらにせよ味はさほど問題ない。アオイの中華まんも啄ばみつつ。
フフ、食べてる二人の様子はなんとも可愛いものだ。
●ほっと一息、穏やかに 九食目
「キッチンお借りします!」
「借りまーす!」
「借りるぞ」
【limu】の三人は早速、住人の案内でキッチンへ!
自分達で蒸し料理を作る事が出来るなら、作ってみようと考えたのだろう。
此処には住人達が用意してくれた食材。
其れから、先程蜜ぷにから採取した蜜がまだ残っている。
料理の修行は千里の道!
絶賛修行中、アオイ・フジミヤ(青碧海の欠片・f04633)。
料理の腕は本人曰くそこそこ、普通かな?
笑顔が眩しい、コイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)。
料理に関しては……三人の中で一番、未知数か。
血の花を好む、ネフラ・ノーヴァ(羊脂玉のクリスタリアン・f04313)。
三人の知らぬ所で今、料理バトルの火蓋が切られるのだった……!
「すーちゃんとネフラさんは何作ってるの?」
「すずはねー……さっき倒したぷにをかたどった、ぷにまん!」
「私もだ。生きたまま蒸すと、より美味くなるという話を聞いたが……」
――本当だろうか、と。
嗜虐的な微笑みと共に聞こえて来た、ネフラの呟きにコイスルは思わず苦笑する。
ツッコミを入れるべきだろうかと悩んでいると……二人の様子、蜜ぷにまんという単語にアオイは楽しげに笑っていて。
「それいいね!つくるつくる!……蜜ぷにいれるの?」
「いや、おいちゃん。ぷにを中に入れるんじゃなくて、蜜をね……?」
「でも、生きたままって……?」
「蜜だからね!?」
此の三人でいると、突っ込みキャラになってる気がする。
其れが嫌という訳ではないのだけれど、ツッコミにも限界はあるもので。
――兎に角、蜜ぷにまん作りを始めよう!
ガーデン・ライツ・ガーデンで回収した蜜を、袖口からとろーりとボウルの中へ。
中華まんの生地にも贅沢に練り込んで、外側だけでも甘さを感じ取れる様に……此処まではコイスルが中心となって手際良く、進めてくれた。
……いよいよ包む工程。
此処からは一人一人の作業、どんな形にするか、どんな味にするか。
「すずは、イメージカラーのピンク色にしようかな。おいちゃんは?」
「うーん……青の食紅使って、かわいくしようかなって!」
「スズはピンクで、アオイは青か。ならば、私はミント色の蜜ぷにまんにしよう」
食紅は青色、ピンク色を含めて八色あったが……流石にミント色は無かったらしい。
用意されている青色と黄色を使い、調整するしか無さそうだ。
其れも踏まえて、三人は少しずつ調理を進めて行く。
「なんかこれ、スライ……ううん、蜜ぷにったら蜜ぷに!」
「今日はカロリーを気にしない日!すずは決めた!」
「……そういえば、蒸し上がりは形が変わってしまうかな?」
何故か、冒険の序盤に出てきそうな魔物を彷彿させる色合いだったが……アオイは気にしない様にした。そう、気にしてはいけない!
一段落した所で彼女が隣に視線を向けると、これでもかと蜜ぷにの蜜をたっぷり詰め込んでいるコイスルの姿。半分包んだ所で、モンスター級には足りないかな?と彼女は更に蜜をだぱー。包むのを再開。
ネフラは食紅でミント色を作った後、生地に混ぜ込んでは蜜ぷにらしく見える様に。
目や口の切り込みをフルーツナイフで入れ……た後、ぽつり。
現時点では可愛く出来た、と思うが。まあ、出来上がってから分かる事だろう。
――包み終えた蜜ぷにまんを蒸籠に入れる時は、一緒に。
蓋をして、蒸し上がるのを待つ間……三人は他愛のない会話を楽しんでいた。
「すーちゃん、すごい……!」
「艶めいていて、本物の蜜ぷにの様だな。ああ、これを包んで蒸せば――」
「だからネ姉さん、ぷにを入れようとしなーい!」
カロリー、食べ易さは敢えて無視!
蒸し上がった後、コイスルはグレーズドドーナツを作る様に……追加で蜜ぷにの蜜を中華まんの外側へだぱーっと。
艶々な表面が美しく、遠くから見ると蜜ぷにの仲間の様にも見えるだろう。
アオイも修行の成果が出たのか。見た目は鮮やかな青色の、普通の中華まんが其処にはあった。さて、残る一人は――。
「ふむ、中から蜜が溢れてしまったか」
切り込みが深過ぎたのか、蒸籠から取り出す際に中の蜜が目や口から……どろっと。
形が悪いと言うよりも……蜜ぷにが泣いている様で、ちょっと罪悪感を抱かせる様な。そんな出来になってしまった様だ。
此れは此れで愛らしい面もあるだろうが……料理とは中々思い通りにはいかないものだな、と。そんな風に、ネフラは思ったかもしれない。
さあ、いよいよ実食タイム!三人一緒に、いっただきまーす!
「うん!今回は上手く出来たかな。ネフラさんはどう?」
「形は見た目は少々悪いが、味はさほど問題ない。食べてみるか?」
「ありがとう。わっ、美味しい……!」
ぱあっ!とアオイの表情が輝き、感動の度合いを伝える。
ネフラが作った其れは蜜の量が丁度良く、完璧に近いものだった様だ。
甘さをしっかりと感じられるが、決してしつこくない。正に、芸術の域。
彼女もまた、アオイが作った中華まんを啄むと……蜜の甘さとは違う、別の甘さが口の中で広がっていく。
「チョコレート、か?」
「折角だから、入れてみたいなーって思って……」
包む際にこっそり、一口サイズに砕いたチョコレートを混ぜていたのだろう。
其の為、少々甘さが強めの中華まんになったが……ネフラの美味しい、という言葉にアオイが嬉しそうに微笑んで。コイスルは……?
「って、やっぱり食べ辛いかも……!?」
流石に、蜜塗れでは食べ辛い模様。うん、解ってはいたのだけれど……!
かぶりつくのは諦め、一欠片千切っては自分の口へ。
――甘い!甘さの爆弾!モンスター級の甘さ、リターン!
「おおー!こうやってたべると、どんなものでもなんていうかおいしいわ!」
「すーちゃんのも頂きます!わっ、甘い……!」
「成程、甘さがぎゅっと詰まっている感じだな」
ある意味、一番甘党受けが良いと言う意味ではコイスルが一番か。
逆に言えば、少々……いや、モンスターの名に違わず甘過ぎるけれど。作った本人が満足そうなので、問題はないだろう。
アオイとネフラも蝶が付く程の甘さを感じるが……。
其れでも、美味しいと思うのは特別なスパイスのお陰かもしれない。
二人が食べている様子を見て、愛らしいとネフラが微笑む。
できがどうこうよりもおいしい!と弾ける笑顔を見せる、コイスル。
二人の笑顔に釣られる様に、ついつい食べる手が止まらないアオイもまた――。
三人で過ごす、笑顔の時間。
――其れはきっと、此の上ない極上のスパイス。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
真幌・縫
しーさん(f03940)/涼さん(f01922)と♪
蒸し料理って沢山あるんだね。
しーさんと涼さんはどの蒸し料理が好き?
縫はさっきは甘いものをたくさん食べたから今は肉まんとかシューマイがとっても美味しそうに見える…。
飲茶セットを食べようかな。
美味しい!
こんな風にあつあつの蒸し料理を食べる機会ってあんまりないからとっても美味しく感じるね。それにしーさんと涼さんも一緒だからとっても楽しい♪
(なんだか…ぬいぐるみさんたちとだけで食べるご飯より美味しいんだ)
ふふっ、あんなに甘いものを食べたのに最後はやっぱりデザートが食べたくなるね。
シンプルな蒸しプリン!いただきます♪
月藤・紫衣
彩花さん(f01922)
縫さん(f10334)と
縫さん、私は小籠包などが好きなんですよ
こうした形式のものは彩花さんと以前した蒸し料理の時以来でしょうか
ふふ、縫さんも彩花さんも楽しまれていますね
熱いですからお気をつけて
…私は一口サイズのちまきに小籠包、水晶蒸しの点心を
いいですねぇ…お酒……紹興酒に泡盛…
ぅ……そう、ですね
お酒は別の機会に、今日はさっぱりとしたライチジュースにします
確かにこうして気心の知れた人達との食事、というのは殊更美味しく感じます
…気心の知れた人達との楽しい時間が、料理にとって最高のスパイスの一つなのかもしれませんね
おや、美味しそうなプリンですね
私も同じものをいただきましょう
彩花・涼
月藤(f03940)真幌(f10334)と
蒸し料理パーティか…
月藤とは一度した事があるな
今回は出来たてが沢山あるみたいだし
思う存分楽しもうか
そうだな…どれを…
私は野菜と肉のせいろ蒸しが食べてみたいな
真幌は点心か、火傷しないように気をつけるんだぞ?
ふむ…このラインナップだと日本酒が欲しくなるところだが
今回は真幌もいるしな、ジュースで我慢しておこうか
ああ…そうだな、誰かと食べるのはとても美味しく感じる
せっかくだ、蒸し料理すべて制覇するとしよう
(片っ端から数個ずつ皿に盛り消化していく)
デザートか…私も同じプリンを頂こう
友人と共に過ごす時間…
今は、とても大事なものだと感じるな…
※アドリブOK
●ほっと一息、穏やかに 十食目
真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)は、翼猫のぬいぐるみ『サジ太』を抱き抱えながら……あっちへぴょこぴょこ、そっちへとことこ。
銀色の瞳を輝かせて、忙しなく歩き回る。
目の前の蒸し料理の中には知っている物も、知らない物も沢山!
好奇心が擽られている彼女の様子を、月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)と彩花・涼(黒蝶・f01922)は微笑ましそうに眺めていた。
「蒸し料理パーティか……月藤とは一度、した事があるな」
「ええ、夏頃に。あの時も楽しい時間でしたね」
以前も此処アルダワ魔法学園の一画で、迷宮新歓コンパの一環として蒸し料理パーティーが催されたらしい。
あの時は月藤がもう一人と共に、彩花へ蒸し料理を振る舞おうとしたが……。
結局は、三人で仲良く料理を楽しんだそうな。
まだ少し暑い日もあるが、月日が経つのは本当に早いと感じつつ。彼女は楽しげな真幌の様子を見て、静かに言葉を紡ぐ。
「今回は出来たてが沢山あるみたいだし、思う存分楽しもうか」
「ふふっ、そうしましょうか」
「しーさん、涼さん!こっちにも、いーっぱいあるよー!」
サジ太の小さなおててを動かして、友人達を呼ぶ姿はとても愛らしい。
真幌の声に招かれて、二人もまた蒸籠が数多く設置された場所へと近付く。
点心、そして蒸した野菜の匂いが食欲をそそる事だろう。
どれにしようかな、と悩んでから……ふと、彼女が二人に問い掛けた。
「しーさんと涼さんは、どの蒸し料理が好き?どれにする?」
「私は小籠包などが好きなんです、縫さん。こんなにあると、少し悩みますが……」
「そうだな……私は、野菜と肉の蒸籠蒸しが食べてみたい。真幌は?」
「縫はね!さっきは甘いものをたくさん食べたから、今は肉まんとかシューマイがとっても美味しそうに見える……!」
――どれも気になるけれど、自分のお腹の容量は有限で。
悩んでいる真幌の姿を微笑ましいと思いつつも……隣で月藤が何かを見つけたのか、彼女に伝える。其れは一つの蒸籠に四種の点心が揃った、飲茶セットだ。
色々な味が楽しめると聞けば、彼女がほんわかとした笑顔を浮かべてお礼を告げる。サジ太も一緒に、ぺこりと一礼。
「私は、これにしようかと」
月藤が選んだ料理は、一口サイズのちまきに小籠包。
水晶蒸しの点心を幾つか選んで、皿によそっている……が、時々制止。
……成人同士だからこそ、理解したのか。
野菜と肉の蒸籠蒸しを取り終えた彩花が、何かを察した様に彼へぽつりと。
「このラインナップだと、日本酒が欲しくなるところだな」
「わかりますか、彩花さん。いいですねぇ、お酒……」
――紹興酒や泡盛。
色々な蒸し料理を肴に、楽しみながら飲むお酒のなんと美味しいことだろうか。
住人の誰かに頼んでみれば、少し分けて貰えるかもしれないけれど。
「……今回は真幌もいるしな」
「飲みの席は、また別の機会にしましょうか」
「二人とも、どうしたの?」
不思議そうに見つめてくる真幌に、何でもないと伝える声は意図せず揃っていて。
仲良しさんだー、なんて。また彼女が微笑む。
料理を選び終えた後、三人で一緒にライチジュースも運び終えてから。
――皆で、せーの!いただきまーす!
「熱っ……でも、美味しい!」
「真幌、火傷しないように気を付けるんだぞ?」
はふはふっ、と両手で口元を押さえつつ。
思ったよりも熱いけれど、でも、とっても温かい。
そんな料理に真幌は緩んだ笑みを浮かべて、一口肉まんの次は海老焼売!
頬張る様に一口、ぱくっ!此れもまた美味しくて、益々笑みが緩む。
料理も勿論美味しいけれど、きっと……こんなにも美味しく感じるのは。
「しーさんと涼さんも一緒だから、とっても楽しいんだね!」
「ああ……そうだな、誰かと食べるのはとても美味しく感じる」
真幌の言葉に、彩花が同意を示す様に頷いて。
月藤もまた、水晶蒸しを食べ終えてから……確かにそうですね、と微笑む。
「こうして気心の知れた人達との食事、というのは殊更美味しく感じます」
「うん、うん!どれもね、とっても美味しいんだ」
大事なぬいぐるみさんたちと一緒の食事も、美味しいけれど。
……今日の美味しいは、もっと美味しいと感じる。
不思議だね、とサジ太へ向けて内心呟けば。真白の羽が揺れた様な気がした。
「折角だ。此処にある蒸し料理、すべて制覇するとしよう。お代わりに行ってくる」
「涼さん、すごーい!はやーい!」
「お勧めがあれば是非、教えて下さいね」
月藤と真幌が半分程、食べ終えた頃だった。
野菜と肉の蒸籠蒸しを含めて一皿分を完食した彩花が立ち上がり、月藤の声に頷いて返した後に蒸籠の山へと再び向かう。
こんなにも美味しい料理の数々を、制覇せずに帰るのは勿体ないと思ったのか。
まだ食べていない料理を見つけては、片っ端から数個ずつ皿の上へ。
定番物も、珍しい物も。嗚呼、あれも良い。これも――。
「ん……?」
彩花の目に留まったのは、デザートコーナー。
ほくほくの蒸した薩摩芋や甘めの蒸しパン。デザートだけでも、種類豊富だ。
……其の内の一つを確認した後、彼女は二人の元へ戻ろうと。
「おかえりなさい、だね!」
「お帰りなさい、彩花さん」
「今、戻った。デザートコーナーでプリンを見付けたが……」
――ぴこぴこ、と耳が揺れる。
あんなに甘味を食べたとはいえ、食後のデザートはまた別物なのだ。
プリンと聞いては、真幌が食べたそうにそわそわと。
「……縫さん、良ければ一緒に取りに行きませんか?」
「二人共、私の分も頼んでいいだろうか。私も同じプリンを頂こう」
月藤の声に、今度は翼と尻尾まで揺れ動く。
真幌の動き一つ一つから、彼女が感じている幸せが伝わって……二人がふと微笑む。
蜜ぷにの蜜を使わない、シンプルなプリン。
素朴ながら、味わい深く……何よりも優しい甘さを楽しめるだろう。
――三人と一緒なら、尚更。
プリンを取りに行く二人の……特に真幌の足取りは、軽やかで楽しげだった。
一人でも、大切なぬいぐるみとの時間でもない。
気心知れた友人同士、食事を楽しむ時間。
……其れが最高のスパイスであり、心温まる時間と感じさせるのかもしれない。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
ティオレンシア・シーディア
※アドリブ掛け合い絡み大歓迎
そうよねぇ、「蒸気」機関なんだもの、こういうこともできるわよねぇ。
それじゃ、せっかくだもの。いただくとしましょうか。
さっきまでプリンの相手してたし、卵食べたくなってきたわねぇ。
茶碗蒸しとか、あるかしらぁ?
無かったら自分で作ろうかしらねぇ。
ちょうど時期だし栗おこわとか、淡雪蒸しに蕪蒸しなんかもいいわねぇ。
…どうせなら、デザートも和風に合わせましょうか。
素甘に羊羹、お饅頭。お酒も日本酒で…
(元々他人に作るのが好きなタチ。だんだん楽しくなってきたため目的と手段が逆転し呑みながら完全に量産体制に入っている。
また見た目以上に健啖。作る端から自分の分はちゃっかり確保している。)
●ほっと一息、穏やかに 御馳走様でした!
「宴もたけなわ、って感じかしらねぇ……?」
先程、出来上がったばかりの茶碗蒸しを堪能しつつ、ティオレンシア・シーディア(イエロー・パロット・f04145)はぽつり。
視線の先はキッチンの向こう側、食べ放題会場。
此処からでも美味しいという声や、楽しそうな雰囲気が伝わってきて……。
彼女は幼子の様な甘い声を零しながら、嬉しそうに微笑んでいる。
――蒸気機関を利用した蒸し料理。
折角の機会なのだから、偶には食べる側に……とも思ったが。
少し前までプリンを相手にしていたから、卵を使った蒸し料理が食べたくなってきた。其れが始まり。
元々、誰かの為に料理を作るのが好きだという事もあるからか。
彼女が気付いた時には住人のお手伝いも兼ねて、蒸し料理の量産体制に入っていた。
今、向こう側で振る舞われている料理の中には彼女の作った物もある。
……だからこそ、美味しいという言葉が彼女の胸をを温めてくれるのだろう。
「うーん、蒸気機関のおかげ、かしらぁ?」
同じ料理でも、いつもより美味しさが増している気がする、なんて。
ティオレンシアもまた、のんびりとした様子で美味しいと呟いた。
いつの間にか、目的と手段が逆転している気がしなくもないが……彼女自身は楽しそうなので問題ないだろう。寧ろ、一石二鳥だったかもしれない。
尚、其の容姿からは想像し難い程……彼女は健啖だったらしく。
手伝いをしながらも、自分が食べる分はちゃっかり確保しているなど。
抜け目ない一面も垣間見える。
「そろそろ、デザートもいいわねぇ」
淡雪蒸しやかぶら蒸しを肴に、時には日本酒を楽しみつつ。
おこげもあって食感が楽しい栗おこわで、お腹を半分程度満たしたならば。
食後のデザートは何を作ろうか、なんて考えるのもまた楽しい。
住人達が饅頭や羊羹を作っている様子を眺めた後、ティオレンシアはどんな料理を作るか決めた様だ。
「(どうせなら、和風に合わせて……あたしは、すあまを作ろうかしらぁ)」
五個目の茶碗蒸し、其の最後の一口を食べ終えたら。
……自分以外の誰かの笑顔の為に、最後の一品まで丁寧に。
彼女は腕を振るい、静かに『美味しい』を届け続けるのだった。
大成功
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