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バトルオブフラワーズ⑩〜無敵のバニーを破るエモい方法

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

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「まじびびった! だってモンキーやられてっし!」
 ウサギの着ぐるみのような頭を振ったカワイイ怪人『ラビットバニー』がやられたエイプモンキーってメッチャ強かったはずなのにと思い浮かべる。
「でもまあ、あーしが全員始末すりゃいいか。なんつっても、あーしのユーベルコードは『絶対無敵バリア』! どんな攻撃も、あーしには全部無効なんだから。それで負けるわけなくない?」
 女性の豊満な体が揺れて咲き乱れる花々の足場をステップするように移動していく。
「まあ、エモいもの見ちゃったら、心が乱れてバリアも解けるけど……」
 可愛いものや、カッコイイもの、それに笑えるものまでエモいものを色々と想像して、ヤバッエモいと体を震わせる。
「まーなんとかなるっしょ! アゲてくぞー!」
 楽観的にラビットバニーが鼻歌でも歌いそうな様子で猟兵を迎撃に向かおうと、花を散らしながらウサギのように軽やかにぴょんぴょんと跳んだ。

「エイプモンキーは撃破できたようだ。道が開通し、次の幹部カワイイ怪人『ラビットバニー』が現れた。先と同じようにこれを倒さねば次の道が拓けない」
 戦争に進展があったとバルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)がグリモアベースに集まる猟兵に説明を始める。
「ラビットバニーはあらゆる攻撃を無効化するバリアに覆われている。これがある限り一切の攻撃が通用しない。これを破るには力押しでは駄目だ。相手にエモ……『エモい』と思わせなくてはならないようだ。エモいとは、あー……インパクトを与え心動かす、といった感じか」
 これが今どきの若者の言葉かとバルモアは資料の注釈に目をやってジェネレーションギャップの大きさに深く息を吐く。
「ともかく、何かしらのアクションで相手の心を動かさなくては一切の攻撃が通じない。その事を肝に銘じておかねば、あっさりと反撃を受けて戦闘不能となってしまうだろう」
 エモい行動をしなくては全てバリアによって攻撃が阻まれてしまう。
「どうにも見た目からは緊張感が削がれてしまうが、これでもまともに戦っても強い強敵であり、キマイラフューチャーの危機なのは確かだ。諸君の力で幹部を破り先に進む道を作ってほしい」
 確かに見た目や言動は軽いが、その能力は決して侮れるものではない。気を引き締め猟兵達は世界を跳ぶ。


天木一
 こんにちは天木一です。怪人軍団幹部第二弾です。今度はウサギ顔をした美女?ラビットバニーが相手となります。

 絶対無敵のバリアを持った怪人です。普通に攻撃したのではどんな攻撃も全く通じません。エモい行動を行うことで、相手の心を乱しバリアを一時的に破ってください。そうする事で攻撃が通りダメージを与える事ができます。ただバリアを破っても強敵に変わりありませんので、見た目に油断せず戦ってください!

●特殊ルール
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
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第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オル・クブナス
ふむ、エモでございますか…なんとも難しい言葉ですね…。

心を動かす、ですか。ふむ。
足の運びや手の動き、視線など、調和のとれた紳士の所作は芸術品の如くそれだけで見るものを惹きつけ、心を動かすと言います。そして我がユーベルコードは洗練された【礼儀作法】を戦闘力に変える力。
ナノマシンアーマーと液体の体で攻撃を耐え抜き、高めた攻撃力にて逆転の一撃を叩き込むといたしましょう。

防御は二の次、負傷は無視、体が動けばで十分、叩き込むなら一撃必殺。やるならば全力で挑むのが相手に対する礼儀というものでしょう?
最も、それで心を動かす事ができなかったのなら潔く散るのもまた礼儀ですがね。

それでは…参りましょう!



●エモいバトル
「ふむ、エモでございますか……なんとも難しい言葉ですね……」
 今どきの若者の言葉は何とも難解であると、オル・クブナス(殴られ屋・f00691)はシルクハットのつばを摘まんで思考する。
「心を動かす、ですか。ふむ……」
 無理をして今風の事をやっても付け焼刃で上手くいくまいと考え、自分らしく魅せる方法を思いつく。
「足の運びや手の動き、視線など、調和のとれた紳士の所作は芸術品の如くそれだけで見るものを惹きつけ、心を動かすと言います」
 自分らしさを出す事こそもっとも効果的であると、オルは優雅に一礼し敵と対峙する。
「それでは……参りましょう!」
 そしてスマートに慌てもせずゆっくりと歩いて間合いを詰める。
「なになに!? すっごい紳士じゃん! こんなの映画の中だけだと思ってたし!」
 ラビットバニーの体が絶対無敵バリアで覆われ、担いでいた赤べこキャノンを構えて発射する。放たれる光線をオルはナノマシンアーマーを全身に覆い、液体の体で衝撃を逃して耐え凌ぐ。光が過ぎ去ると、オルはダメージを外には見せず平然とした態度を取って軽やかに近づく。
「うわっ! 赤べこちゃんの一発をまともに受けてるのにふつーに歩いてるなんて、超クールじゃん! マジエモい!」
 その姿にラビットバニーが興奮しているとそ身を覆うバリアが綻ぶ。
「一瞬の隙も見逃さない。それが紳士の立ち居振る舞いというものです!」
 洗練された動きで踏み込んだオルは紳士的なステッキの先端を敵の鳩尾に思い切り突き入れた。
「いったーっ。え? バリアが消えてるんですけど、マジ痛い、ありえないし」
 鳩尾を押さえながらようやくバリアが消えていることに気付いたラビットバニーは、反撃に赤べこキャノンを向けてビームを放つ。だがそれよりも一瞬速くオルがステッキを振るって砲身を払い、射線をずらした。光線はオルの右肩を掠めて飛んで行く。
「流石に一撃必殺とはいかなかったようですが、まだバリアは復活していません。ならば全力を尽くして戦うのが礼儀というものでしょう?」
 掠めただけでごっそり抉られた肩を液体で覆い、オルはステッキの連続突きで敵の体を打ち据える。
「痛いってば! ちょーしに乗ってるっしょ!」
 反撃にオルが赤べこキャノンを横薙ぎに叩きつけてオルの上体を崩す。
「いいえ、私は常に虚心で戦っています。ただ破れたなら潔く散る覚悟を持っているだけです」
 だがオルは液体の体で柔軟に受け流し、歪な姿勢からステッキを突く。守りを最小限にダメージを受けようとも攻めにゆく。その捨て身の攻撃が格上の相手に痛手を与えている理由だった。
「なにそれ、ちょーエモい……でもあーしだって負けてらんないし!」
 ラビットバニーが地面にビームをぶっ放して衝撃で両者が吹き飛ぶ。くるりと回転してオルが音も無く着地するとそこへまだ空中にいたラビットバニーがもう一度ビームを放っていた。
「これは避けられませんね」
 回避は間に合わぬともう一度ナノマシンアーマーを纏うが、削り取られオルの体は抉られながら遠くへ弾き飛ばされた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ショコラ・リング
キマイラフューチャーをオブリビオンの魔の手から救う為にも、此処で立ちはだかる貴方を倒させて頂きますです!

ボクが使うのは【錦冠柳群声残光】
この技は派手過ぎるので狙撃手としては失格でございましょうが貴方の様な相手にはぴったりでございますね
この綺麗な花畑の中で貴方を過去へと送り返す為の大華を咲かせましょう
渾身の一撃、刮目して見よ、でございます!

攻撃が降り注いで相手の視界を塞いでいる間に2回攻撃でもう一発放っておきます
貴方程の大物に一華では失礼でしょうからもう一華送らせて頂きますです
貴方が築き上げたモノ、バトンを受け継いだボク達が守るのです!



「は~マジいきなりエモいもの見ちゃったし、この戦いヤバくない?」
 早々にエモい体験をしてしまったラビットバニーはこの戦いは危険なものになりそうだと予感していた。
「キマイラフューチャーをオブリビオンの魔の手から救う為にも、此処で立ちはだかる貴方を倒させて頂きますです!」
 遠距離からショコラ・リング(キマイラのアーチャー・f00670)が弓を構えると、ラビットバニーの周囲に絶対無敵バリアが展開され、チャイナっぽい衣装のカンフーモードに変身した。
「あーしにはどんなユーベルコードも効かねーし、つまり無敵ってことだし!」
 矢を放つ前にラビットバニーが物凄いスピードで駆け寄って来る。攻撃しようと無防備だったところにアチョーとパンチが放たれショコラが吹き飛ばされる。
「っ! ……流石強敵でございますね。距離を十分に取っていても一瞬で間合いを詰めるとは」
 高く浮いた空中から落下しながらショコラは弓を上に向ける。
「この技は派手過ぎるので狙撃手としては失格でございましょうが、貴方の様な相手にはぴったりでございますね」
 花で覆われた天井に向かって光の矢を放つ。
「この綺麗な花畑の中で貴方を過去へと送り返す為の大華を咲かせましょう。渾身の一撃、刮目して見よ、でございます!」
 光は空に留まり無数の黄金の光の雨となって降り注ぎ、地上を光で包み込む。
「うわーっ、ちょーキレー! 光の雨が降ってるみたいじゃん!」
 興奮したように両腕を広げて光を浴びるようにラビットバニーがくるくる回転する。するとエモい光景にバリアが破れ、光がラビットバニーの体を貫く。
「チクッとしたし! バリア解けてるし! ちょーヤバイ!」
 痛みにバリアが解けてしまっているのに気付いたラビットバニーは、慌ててもう一度バリアを張ろうと綺麗な黄金の光から目を背ける。
「貴方程の大物に一華では失礼でしょうからもう一華送らせて頂きますです」
 そこへ着地したショコラがもう一矢、空に光を撃ち上げる。眩い光のシャワーが美しく花々を照らし、ラビットバニーは思わず目を向けてしまう。バリアを無効化され全身を包み光が痛みを与えた。
「って見ちゃってるし! イタタッ、この光綺麗だけど痛いし!」
 ラビットバニーは右に左にと体を揺らし、避ける場もない光の放射にもだえ苦しむ。
「耐久力も高いようでございますね。ならば倒れるまで続けさせてもらいますです」
 ショコラは新たな光の矢を天に向ける。
「これ以上やらせねーし!」
 ぴょんとひとっ飛びでラビットバニーが間合いを詰め、打ち下ろすように回し蹴りと叩き込む。ショコラは転がって避けるが、着地したラビットバニーが今度はボールのように蹴り飛ばし、ショコラを壁に叩きつけて舞い飛ぶ花に包まれて落下する。
「最後にもう一華、咲かせてみせますです」
 ショコラは倒れる前に矢を放ち、光が辺りを包みラビットバニーの顔を歪ませる。
「ちょーエモいし! でも痛いし! 早く消えてほしいみたいな!」
 見てしまいたくなるが、見ているとバリアが戻らないという葛藤に苦しみラビットバニーは不思議な動きをして悶えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

エルト・ドーントレス
アドリブ歓迎

POW選択

戦闘前に防具改造で増加装甲を、それとビームシールドの出力を上げておく
欲しいのはUC発動のチャンス
一度防げれば御の字だ

-10℃~-20℃の環境下、空気中の水蒸気がキラキラ輝く氷の結晶になる現象をダイヤモンドダストという

それをスルーアで空気を操って環境を整え、ニグルの強制凍結で再現してみる
周りは雪原ならぬ氷の花畑って感じだけどまんざらでもないんじゃないかな

ところで、氷点下の環境に置かれた生身の人間はどうなると思う?
体温低下による免疫機能の低下、血管収縮による循環系へのダメージ、悪くて凍傷とかかな

宇宙戦対応のレッキスなら平気だけど、はたしてあちらさんはバリア無しで耐えられるかな



「よし、こんなものかな」
 事前準備でエルト・ドーントレス(灰色猟兵・f14009)はパワードスーツの装甲を増加し、ビームシールドの出力を上げて戦場に出る。
「欲しいの一瞬の攻撃のチャンス。一度防げれば御の字だ」
 完全な防御など望むべくもない、あくまでも攻撃の機を得る為の一時的な守りの準備だった。
 高機動型パワードスーツを纏ったエルトは背中のブースターを吹かして高速で敵に接近する。
「なにあれ、いい的じゃん!」
 バリアを再展開したラビットバニーは、ニヤリと笑った雰囲気で赤べこキャノンを構えて引き金を引く。放たれた光線が回避行動をしているはずのエルトを正確に貫く。
「やはり躱せないか」
 ならばとビームシールドを最大出力で展開しビームを受け止める。煩く耳元で警告音が鳴り、あっという間にエネルギーを消耗したシールドが消し飛ぶ。
「まだだ!」
 エルトは当たり面積を少なくしようと側面を向き、装甲の厚い肩や腕を中心に受け止める。増加装甲が剥がれたところでビームが止み、受けたダメージのデータをチェックしてゆく。
「――戦闘継続に問題なし。次はこちらの番だ」
 エルトは疑似精霊の生成を開始し、周囲の気温をマイナスまで下げる。そして空気をコントロールし環境を整えていく。
「なにこれ! 寒いんですけど!」
 急激な気温の低下にラビットバニーが腕をさする。
「-10℃~-20℃の環境下、空気中の水蒸気がキラキラ輝く氷の結晶になる現象をダイヤモンドダストという」
 エルトを中心に花が凍り周囲にキラキラと氷の結晶が舞い飛び、咲き誇る花と氷の美しい景色を生み出した。
「なにこれなにこれ! ちょー綺麗なんですけど!」
 興奮したラビットバニーが寒さも忘れたように飛び跳ねるようにキラキラを追う。
「ところで、氷点下の環境に置かれた生身の人間はどうなると思う? 体温低下による免疫機能の低下、血管収縮による循環系へのダメージ、悪くて凍傷とかかな」
 エルトが敵の観察をしながら呟く。ラビットバニーの皮膚の色が変わり、凍傷を起こし始めているのが確認できた。
「宇宙戦対応のレッキスなら平気だけど、はたしてあちらさんはバリア無しで耐えられるかな」
 さらに気温の低いエリアを増やし、敵が少々動き回っても逃れられない氷の空間を生み出す。
「綺麗綺麗……って寒っ! なにこれ!? 体が凍ってきてるじゃん!」
 今さらながら自分の状態に気付いたラビットバニーは、周囲を見渡し辺りが全て凍結していることに驚く。
「ヤバッ! 逃げるとこないじゃん!」
 ブンブンッと音がしそうな勢いで兎面を振り、どうしようどうしようと寒さを誤魔化すように動き回り、ならばと赤べこキャノンを構える。
「これで溶かしちゃえばいいじゃん!」
 周囲にビームを浴びせまくり、花を破壊しながら熱量で気温を戻していく。
「強引な方法だね、だけど確かに有効だ」
 これ以上の継続は難しいと、エルトはユーベルコードを停止し、ビームライフルを構える。
「だけどもう少し削っておこうか」
 放つビームが隙だらけの敵の顔を撃ち抜き、兎面の頬に焼け目を付け穴を開けた。
「ちょっ!? やっていいことと悪いことがあるし!」
 怒ったラビットバニーがエルトに向けてビームを乱射するが、既に退避行動を取っていたエルトには当たらず天井や壁をぶち壊していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ソフィア・リューカン
分かったわ!感動させれるよう、頑張ってみるわね!

相手の攻撃は私自身に【念動力】による【衝撃波】を使って勢いよく距離を取って回避するわ。あの人に攻撃しても回避されちゃいそうだしね!
距離を取ったら人形たちを召喚して即興劇を開幕させるわ!舞台は【拠点防御】で即席のだけど作って、ストーリーは事前の勉強による【学習力】で学んだ【勇気】と【優しさ】あふれる勧善懲悪ものよ!
攻撃が飛んでくるかもしれないけど、舞台に上がってない人形たちで【かばう】ことで劇を続けて【時間稼ぎ】を行うわ!
感動してバリアがなくなったら、劇の隙を見てあかべこちゃんを【盗み攻撃】で奪って、劇の登場人物にしちゃえ!

※アドリブ・絡み歓迎


七那原・エクル
宇宙バイクのトライデントクェイカーに騎乗してカッコよく登場。

この宇宙バイク脅威の多段変形をみるがいいさ!

トライデントクェイカーを人型ロボット形態、さらにはレールカノン砲台へと連続で変形させる。ロボット形態時にはブレイクダンスをしてみたりして鉄の塊なのに軽やかさを併せ持つこともアピール。

さらに【武器改造】でオプティカル・デヴァスター・カノンをロボット形態の
トライデントクェイカーの腕に合体、強化形態もお披露目。それらの行動の隙にECL-03<クンバンダ・F>の両掌を敵の背後にスタンバイ、バリア解除と同時に両掌を飛ばして攻撃を開始、トライデントクェイカーは砲台に変形しての【援護射撃】をお願いするよ


アヤネ・ラグランジェ
見た目は愉快だけど
油断は禁物
エモいってこういうのでいいだろうか?

手紙を封筒から取り出し、読み上げる

Dearソヨゴ
君に告げていない言葉を綴るよ
「地の果てまで星」の世界
すごく取り乱してしまってごめんネ
完全に不意打ちだった
あの時説明すると約束したから
もうすこしだけ待って
あなたに会うために僕は来た
一万人の中からあなたを選んだ
僕の意思で

読み終えた手紙を破り捨てる
言葉は届かなくていい
気持ちだけ、届け

UC展開
対UDCライフルをウロボロスで支えて射撃戦を開始する
そんな砲に僕が当たるわけないだろう?
とはいえ、こちらのライフルの超重量級だ
ソヨゴのサポートが欲しくなるけど
一人で戦うのはこれが初めて
まだやれる!



「見た目は愉快だけど、油断は禁物」
 コミカルな兎面に思わず気が抜けそうになるが、アヤネ・ラグランジェ(颱風・f00432)は仲間の戦いを見てこちらよりも強い力を持っていると気を引き締める。
「あー凍えるかと思ったんですけど! ってもう次の侵入者が現れてるし!」
 アヤネの姿を見たラビットバニーがバリアを張って両手の指先からビームを放つ。それは飛び退くアヤネの足元に当たり、花を触手のように伸ばして動かし、アヤネの脚に絡みつく。
「さっきから止めを刺せずに逃げられてっし、こーしたらもう逃げられなくない? あーしってやっぱ天才!」
 自画自賛しながらラビットバニーが赤べこキャノンを構える。
「エモいってこういうのでいいだろうか?」
 だが動じることなくアヤネは封筒から手紙を取り出して読み上げる。
「Dearソヨゴ。君に告げていない言葉を綴るよ。『地の果てまで星』の世界。すごく取り乱してしまってごめんネ」
 アヤネが心を籠めて文章を読み上げていると、何事かとラビットバニーが首を捻って攻撃の手を止め、その言葉に聴き入る。
「完全に不意打ちだった。あの時説明すると約束したから、もうすこしだけ待って……あなたに会うために僕は来た。一万人の中からあなたを選んだ。僕の意思で」
 読み終えるとアヤネは手紙を細かく破り捨てると、紙吹雪のように舞い散る花びらに紛れてしまった。ここには居ない人へと想いを綴った手紙。言葉は届かなくともその気持ちはきっと大切な人へ届く。
「ヤバッ、これってラブレターってヤツっしょ? うわー、うわーー! 顔が赤くなっちゃうんですけど! ちょーエモい!」
 何の変化もない兎面を撫でながら、照れたようにラビットバニーはもじもじする。すると全身を覆っていたバリアが消え去ってしまった。
「エモいものを聞かせたら一発だな」
 その隙にアヤネは足に絡む花の戒めを大鎌で斬り払い、片膝をついて大型ライフルを構える。いまだにエモいエモいとキュンキュンしているラビットバニーに向けユーベルコードを発動し、自身の足元の影から蛇に似た異界の触手を放ち、逆に敵の体を縛り上げた。
「わっ? なにこれ気持ち悪くない?」
 見下ろしてラビットバニーは拘束を解こうとする。そこへアヤネは照準を合わせ引き金を引いた。放たれるUDC細胞炸裂弾が敵の腹に当たり、内部から膨らみ破裂するように破壊する。
「いっっったーーーー!」
 激痛にラビットバニーが地面をゴロゴロと転がった。
「マジ痛いし! お腹ぼこぼこしてるし! 絶対に許せないっしょ!」
 上体を起こしたラビットバニーが反撃に赤べこキャノンを構える。
「そんな砲に僕が当たるわけないだろう?」
 相手は続けてダメージを負っていて、こちらは無傷。とはいえ、こちらのライフルは超重量級で一対一の取り回しはお世辞にもいいとは言えない。
「ソヨゴのサポートが欲しくなるけど……やるしかない! 」
 一人で戦うのはこれが初めてだが、弱音を言ってはいられないともう一度銃弾を飛ばす。敵はそれに対して光線を放ち、弾丸はラビットバニーの左足を貫き、光線はソヨゴの足元に着弾し、地面ごとソヨゴを壁まで吹き飛ばした。

「あー痛かったー。もう次からはこの赤べこちゃんで速攻倒してやるし!」
 お腹を押さえながらラビットバニーがよろよろと起き上がる。
「よく分かったわ! 感動させれるよう、頑張ってみるわね!」
 仲間の戦いからバリアを消す方法を理解し、そういう事ならこの人形が役に立ちそうだと、ソフィア・リューカン(ダメダメ見習い人形遣い・f09410)はやる気十分で戦いに挑む。
「かわいい子じゃん! でも残念ー、侵入者は全部排除ってことになってるし!」
 ラビットバニーが絶対無敵バリアをまたも展開し、兎面の目をキラッと光らせた。するとカンフーモードに変身し、超スピードで接近してアチョーと飛び蹴りを放った。
「最初っからこっちは攻撃するつもりはないわ!」
 そこへソフィアは念動力による衝撃波を自分に使って、見えない力に飛ばされるように後方へと飛び退く。そして大きく距離を取ると人形達を召喚した。
「よし! 初撃を躱せたら即興劇の開幕よ!」
 拠点防御の応用で花の群生を少し隆起させて、色鮮やかな即席の舞台を作り出し、そこで念力で動く人形達が演劇を始める。
「昔々一人のどこにでもいるただの平凡な少年が居ました――その少年は小さなころから読んで聞かされた冒険物語を夢見、家を飛び出してしまいます」
 ソフィアは片手で糸を操って青髪の人形を動かし、語り口で少年の小さな冒険譚を綴る。
「めっちゃかわいい! なになに? 人形劇ってやつ?」
 先ほどまでの意気込みを忘れ、戦いの手を止めて芝居を興味津々にラビットバニーが見つめる。
 少年は多くの人々は不思議な出来事に遭遇し、少しずつ成長していく。そして新たにソフィアがもう片方の手で操る白髪の人形の少女と出会った。強気な少女に振り回される少年。だが二人の旅は心温まるものだった。
「は~、あーしもあんな風にキラキラな初恋してみたいんですけどー」
 ラビットバニーが溜息を吐きながら演劇に魅入っていると場面が変わり少女が魔女に連れ去られてしまう。
「少年は少女を救う為に悪い魔女の住まう塔へと挑む――」
 塔に仕掛けられた罠や、手に汗握る戦いの末、少年は少女を救い出しハッピーエンドを迎える。
「そうして二人は手に手を取って、少年の生まれ故郷へと帰るのでした。めでたしめでたし」
「もう最高にエモいんですけど、ヤバイくらいハートに届いちゃったし」
 手に汗握り感動し夢中になったラビットバニーのバリアが消え去り、無防備な姿を晒していた。
「チャンスだわ! 今のうちに赤べこちゃんを!」
 その隙をついてソフィアは敵が背負った赤べこキャノンを、操る人形たちを使って奪い取ろうとする。
「ちょっ!? あーしの赤べこちゃんに勝手に触るの禁止だし!」
 ラビットバニーが取り戻そうと手を伸ばして引っ張り寄せるが、それはソフィアの操る人形だった。
「これはもらっていくわね!」
 ソフィアが逃げそれに続く人形達が赤べこキャノンを運んでいく。
「ちょっっ! 待てっし!」
 それをラビットバニーが追いかけようとすると、目の前に勢いよく何者かが横切った。

「次はボクの番だっ!」
 颯爽と宇宙バイク『トライデントクェイカー』に騎乗した七那原・エクル(ダブルキャスト・f07720)が宙を飛んで現れる。
「また新手だし、もうこれ以上あーしはエモいなんて思わないし!」
 バリアを張り直したラビットバニーは迎撃に赤べこキャノンを構えようとするが、奪われているのを思い出してキックに切り替え、駆けて接近してくる。
「この宇宙バイク脅威の多段変形をみるがいいさ!」
 その間にエクルは自慢の自作バイクを可変させ、人型ロボット形態となる。
「ロボットになったんですけど!?」
 驚いたラビットバニーの勢いが弱まり、放たれるキックをエクルはロボットの腕で受け止めた。
「それだけじゃないよ!」
 驚くのは早いとエクルは次の機能をオンにする。するとロボットはリズムに乗って踊り出し、地面に手をついて逆さになるとくるくる回転して、機械の塊とは思えぬ軽快なブレイクダンスで視線を奪う。
「ロボットが踊ってるし!?」
 攻撃も忘れてラビットバニーがロボットのダンスに見惚れていた。
「まだまだこれくらいで驚いてもらったら困るよ!」
 エクルはさらにロボットの腕を天に伸ばすと、浮遊する砲台がその腕に合体し強化形態のお披露目とばかりに天井に派手にビームを放った。その行動を目晦ましに、エクルは敵の背後へと一対の大型機械掌を脳波コントロールで飛ばす。
「かっこいい……ちょーエモいんですけどー」
 ロボットのカッコよさに感銘したラビットバニーのバリアが解ける。
「隙ありっ!」
 そこへ背中に機械掌が撃ち込まれラビットバニーは吹き飛んだ。
「ぶふっ!? いったー……またバリア解けてるし!」
 顔から地面に突っ込んだラビットバニーは、花だらけになった顔を上げる。その視線にはロボットがレールカノン砲台へと変形している姿が映った。
「ちょっ! 待っ! 今そんなのくらったらあーしヤバイんですけど!」
 慌ててラビットバニーが逃れようとするが、機械掌が両腕を掴んで押さえつけ、蓄積したダメージによって思うように振り払えず動けずにいた。
「この一撃でフィニッシュだよ!」
「ヤメ――」
 放たれる砲撃が手で顔を覆うラビットバニーに直撃し、上半身を消し飛ばした。残った体も消滅し、その場には衝撃で散った花だけが残った。

「これでボクたちの勝利だねっ!」
 エクルがやったと拳を挙げる。他の猟兵達も集まり、この場での勝利を得られたと緊張を解いた。
「赤べこちゃんも消えちゃったわね」
 ソフィアの人形が持っていたキャノンも消え去っていた。
「どこかでまた戦いが始まったみたいだね」
 アヤネが耳を澄ますと戦いの喧騒が僅かに届き、遠くで起きている振動に周囲の花が揺れた。
「まだ倒しきれてはないみたいだけど、この調子なら大丈夫だね!」
 多くの猟兵がこのシステム・フラワーズへと侵攻している。蘇ってもすぐに倒されるだろうと予測し次の戦いに備える為、一先ずの休息を取ろうと帰途につく。チラリと落ち着いて見る周囲の風景は、花に満ち溢れ十分にエモいと思える綺麗なものだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月16日


挿絵イラスト