バトルオブフラワーズ⑩〜箸が転んでもエモい年頃
「バトルオブフラワーズ、順調に来ていますね。
第一の関門のエイプモンキーを撃破したと報告がありました」
集まった猟兵達を前に、グリモア猟兵の彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)が嬉しそうに語っている。
「というわけで次は第二の関門になります。
ここを守る番人は、カワイイ怪人『ラビットバニー』です。
システム・フラワーズの内部の『咲き乱れる花々の足場』はラビットバニーに集中しているので、彼女を倒さないと先に進めません」
先のエイプモンキー同様、ラビットバニー自体は一度倒してもまた骸の海から何度でも現れるが、短期間で何度も繰り返し倒し続けると復活の許容限界を超え現れなくなる。
「問題は、ラビットバニーは『絶対無敵バリア』に覆われていて、ありとあらゆる攻撃が一切効かないってことです。
でも、安心してください。これにはちょっとした弱点というか攻略法があって、このバリアは、ラビットバニーが「エモい」ものを目撃すると一時的に解除されるんです。
エモさに感動とかしてバリア張るどころじゃなくなるんですね。強い能力の分だけ制限も厳しいんだと思います、きっと」
なので、何かエモい事をして、バリアを解除してから戦う事になる。
ラビットバニーが「エモい」と感じる基準はかなりガバガバのユルユルで、可愛さでも、男らしさでも、おもしろさでも、かっこよさでも、口説きとかラッキースケベとかのラブコメちっくな事でも、要するにSNSでいいねが付きそうなものなら何でもいい。
「皆さんならきっと多分何やってもラビットバニーにエモいと言わせることはできるとは思いますが、それでもラビットバニーの心が動かなければ当然バリアは解除できませんし、バリア解除ができなければ一切攻撃は通じません。
そして何より、バリアがなくてもラビットバニーは強敵です。普通に戦ってもかなりの苦戦は免れません。そこは本当に注意してくださいね?」
説明を終えるといちごは転送の準備を開始する。
「それでは気を付けていってきてください。
エモさを忘れずにですよ!」
雅瑠璃
こんにちは、またはこんばんは。
雅です。
何がエモいのか、貴方のエモを見せてください!
そんな感じのボス戦になっています。
以下注意事項です。
ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
というわけで、皆さんのエモいプレイングをお待ちしています。
あ、エモさだけでなく、ちゃんと戦闘も忘れずにですよ?
普通に強敵ですからね?
第1章 ボス戦
『カワイイ怪人『ラビットバニー』』
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POW : 赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。
イラスト:和狸56
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ラザロ・マリーノ
絶対無敵だぁ?なかなか面白いモン持ってるじゃねえか。
なら、その絶対無敵ってのが本物か試してやるぜ!
UC「極限の領域」を発動、絶対無敵バリアをぶん殴って破壊する(怪力)。
鱗が割れ、血が流れ、骨が折れ、極限の領域を超えてもなお殴り続けるぜ(覚悟/激痛耐性)。
絶対無敵なんて道理、俺の無理で押し通してやらぁ!!
バリアが消えたら、キャノンが攻撃力重視なら回避、攻撃回数・命中率重視なら防御をメインにしてしのぎつつ、
ダッシュで距離を詰めての格闘戦を仕掛けるぜ(ダッシュ/フェイント/オーラ防御/グラップル)。
俺の意地をお前の魂に叩き込んでやるぜ!
※アドリブ・連携・ギャグ・負傷描写歓迎
⚫傷だらけのエモーション
「おーおー、有象無象がやってくるじゃーん。
どーせ、あーしの絶対無敵バリアには無駄だっていうのに、ご苦労様だしー」
バリアを展開し、赤べこキャノンを構えて待ち構えるラビットバニーに対し、ラザロ・マリーノ(竜派ドラゴニアンのバーバリアン・f10809)は臆することなく正面から突っ込んでいく。
「絶対無敵だぁ? なかなか面白いモン持ってるじゃねえか。
なら、その絶対無敵ってのが本物か試してやるぜ!」
赤べこキャノンの砲撃を受けながらもダッシュでラビットバニーの懐にまで入り込んで、全開のドラゴンオーラを込めて【極限の領域】を発動させて、全力の拳をバリアに向けて叩き込む。
ビキィッ。
何かが割れる音。噴き出す鮮血。
「だーから、無駄だって言ったし。あーしのバリアは無敵だし。無策で来るから拳が割れちゃってるしー」
ラビットバニーの呆れたような声がする。その言葉通り、ラザロの拳は割れ血が流れていた。もちろん絶対無敵バリアにはなんの影響もない。
「拳が割れた? だからどうした!!」
しかしラザロは、それを意に介することなく、さらにバリアを殴る。
鱗が割れる。
殴る。
血が流れる。
「だーから、無駄だって言ってるし!」
構わず殴る。
骨にヒビが入る。
「やめるし! もう拳ダメになっちゃうし!」
それでも殴る。
拳が鮮血に染まっていく。
「なんでまだやるし……いい加減やめるし!」
初めは無駄無駄と嘲るようだったラビットバニーも、声のトーンが変わってくる。まるでラザロを気遣うように。
しかしラザロは己を省みず殴り続ける。
「こ、これで終わらせるし!」
とうとうラビットバニーは、ラザロを止めるために至近距離から赤べこキャノンを撃った。
至近弾をくらい、拳どころか頭から鮮血が噴き出すラザロ。だがそれでも、ラザロは殴るのをやめない。
「まだまだぁ!!
絶対無敵なんて道理、俺の無理で押し通してやらぁ!!」
殴る。
拳が砕ける。
殴る。
鮮血が視界を赤く染める。
「なんでそこまでやるし……傷だらけで……」
殴る。
骨が折れる。
それでも殴る。
折れた骨が皮膚を突き破る。
完全に覚悟の決まっているラザロは、血にまみれても殴るのをやめない。
「俺の意地! お前の魂に叩き込んでやるぜ!」
「カッコいいじゃん……すごくエモいじゃん……」
その姿にとうとうラビットバニーも胸をときめかせてしまった。
「おらあああああああ!!!!」
バリィン。
絶対無敵バリアが音をたてて割れた。ガラスが砕けるように光の粒子になって消え失せた。
「届いたぜ」
バリアが砕け、ついにラザロの拳がラビットバニーを捕らえ、殴り飛ばしたのだった。
成功
🔵🔵🔴
マナ・シュテル
予め絶叫楽隊のドローンを展開した上でラビットバニーの前まで行きます。
んで胸元がばって広げておっぱい出します。先っぽギリギリ見えるくらいがベストですかね。
おっぱいチャレンジとか言うアレです。
エモさが足りなさそうなら恥ずかしげに顔赤くする演技もつけますよ。
バリアが解除されたらドローンから一斉に音波攻撃です。
敵のユーベルコードで足場が不安定にされてますから、まずはドローン制御に専念。
敵がドローンへの対処に意識を割きだしたところで近づき、サウンドウェポンにルナのシャウトを吹き込んでの【衝撃波】を叩き込んでやります。
「おっぱいぷるーんぷるん!」
そういや、あいつのおっぱいもぷるんぷるんですね(ガン見)
アイ・リスパー
「ええっ、敵の絶対無敵バリアを解除するには、
エ、エロさが必要なんですかっ!?」(聞き間違い
くっ、ですが、これもキマイラフューチャーのためですっ!
意を決して、普段より短いスカートを履いて戦いに望みましょう!
「きゃ、きゃああっ」
花々の足場を吹き抜ける風にスカートを捲られ赤面しますが、敵の反応を見る限り、これでバリアは消えたはず!
【チューリングの神託機械】を起動し情報処理能力を高め、重力レンズを生成します。
「なっ、足場の花が動いて……!?」
花の蔦によって逆さ吊りにされながらも、【アインシュタイン・レンズ】による光線で敵を攻撃します!
なお、帰ってから、今日、下着を履き忘れていたことに気付いたのでした。
●エモとはエロ?
「あー、もぉ、痛いし。綺麗に殴ってくれちゃってあったまくるし!
……そりゃ、傷だらけになっても諦めないで貫く姿はエモくてキュンキュン来たけど……もう同じ手は通じないし!」
思いっきり殴り飛ばされていたラビットバニーだが、立ち上がるなりぶつぶつ言いつつも、絶対無敵バリアを再び展開する。
「今度あんな無茶したって、あーしは絶対きゅんとなんかしないし!
いーい、わかった?!」
そう言ってビシッと、新たに現れた女猟兵達に指を突きつける。
「あら。それではこんなのはいかがです?」
そう言って前に出たのは、ナイスバディと無表情が同居するマナ・シュテル(カロチン摂って卵食って干物で懲らしめる系猟兵・f18064)であった。
「は? 何する気だし?」
「おっぱいチャレンジというものをご存じですか?」
「はぁ?!」
いきなりそんなことを言い出すと、マナは大きく胸元の開いて谷間を見せている服をグイっとさらに広げ、先端が見えるか見えないかくらいまで胸を露出させる。
「な、な、な、なにやってるし!?」
「どうです……?」
わざわざ恥ずかしそうに赤面して上目遣いでそう尋ねるマナ。ちなみに本人は全然恥ずかしいと思ってない。ただ、こういう時はこうした方が受けがいいと考えただけである。
「どうもなにも! ただの痴女じゃん!
っていうか、おっぱいチャレンジとかデマっしょ?!
そもそも公然猥褻だし! エモっていうかエロだし!!」
うさぎの仮面がなぜか赤面してキョドっているラビットバニー……あれ、意外と純情?
でもちょっとはバリアは揺らいでいるので、少しは興味とかあるらしい。ムッツリか?
ただ、これだけでは解除されそうにはなかった。
エモいというかエロいなわけなので。
しかし、このマナのおっぱいチャレンジは、意外な方向へと巻き込んでいくのである。
「ええっ、敵の絶対無敵バリアを解除するには、エ、エロさが必要なんですかっ!?」
ラビットバニーとマナのやり取りから盛大に勘違いをしてしまうアイ・リスパー(電脳の天使・f07909)であった。
「は?」
その素っ頓狂な叫びに驚いて違うと訂正しようとしたラビットバニーだが、明後日の方向に覚悟を決めてしまったアイは、わざわざスカートを織り込んで超ミニになるように調整していた。
「何してるし?!」
「お、おっぱいはありませんが……」
悲痛な表情でそう言いながら、アイはラビットバニーに向き直り言う。
「太ももとか、ギリギリの絶対領域とかどうですかっ」
赤面しながら、そう言ってアピールする。今にも爆発しそうなくらいに顔は真っ赤だ。
「……こういう時は、恥じらいがいいと聞きました」
いったいどこから得た知識なのか。アイさん、変な方向に染まってません?
ラビットバニーも呆気に取られていた。
と、その時、悪戯な風が吹く。
短くしたアイのスカートをめくってその中身を開帳する風。
「きゃ、きゃああっ?!」
さすがに中まで見せるつもりもなかったアイは悲鳴を上げた。
「うっわ、これはマジモン?!
スゴいの見ちゃったし……ありえなくない……?」
だが、それが幸いしたのか、ラビットバニーの心はかなり揺らいだようだ。やはり自らやるより、偶然そうなった方が、心は揺らぐというものか。
パリィンと音を立て、バリアが光となって消えた。
「って、嘘?! ありえなくない?!
あーし、こんなのでエモさ感じちゃったのー?!」
本人も驚く事態だった。
「チャンスですね」
この隙にと、2人は動き出す。
マナは事前に展開していた【絶叫楽隊(スクリーム・スカッド)】のドローンたちによる破壊音波の一斉攻撃を。
アイは【アインシュタイン・レンズ】による光線を。
タイミングを合わせて一気にラビットバニーへと叩きつけようとする。
「甘いし!
バリアなくったって、あーしはそう簡単にやられないし!!」
だが、ラビットバニーは2人が攻撃に映ったのを見ると即座にハッキングビームを足場の花に向けて放った。
「ひゃぁあっ?!」
足場の花が揺れ、体勢を崩す2人。
「おっぱいぷるーんぷるん」
「どうせ私は揺れませんよーー?!」
2人の攻撃は命中するものの、足場を崩され体勢が不安定になったことで、直撃はせず、多少のダメージを与えるに留まったのだった。
そして揺れる足場にとうとう転んでしまう2人。ついでに転んだ弾みにマナの服は乱れて胸も露出し、アイもスカートが捲れていた。
「え? きゃああああああああ?!」
スカートの中は何も履いていなかった。ここにきてようやくパンツをはき忘れていたことに気付いたアイは、先ほど思いっきり見られたことを思い出して悲鳴を上げるのだった。
……というかパンツ履いてないの、なんで気付かないんですかね?
苦戦
🔵🔵🔴🔴🔴🔴
サニードロップ・サンライト
エモいってなんだろう。ええと、感動させればいいの?
なら簡単だね!
この世界で最も人を感動させるものは何か
そう、太陽!
つまりボク! えへん
ボクの光を見れば感動しちゃうのも仕方ないことかなー
精一杯のボクの輝きをくらえー!
ついでに輝きの中で小さいアクセサリー(指輪)に変身するよ。これでラビットバニーちゃんはボクを見失うはず!
そしたらいきなり現れて、手のひらを向けて、太陽光線で攻撃さ!
フランチェスカ・ヴァレンタイン
エモいかどうかはわかりかねますが…
空戦機動は"魅せる"モノもありますし、ね?
バリア展開と同時にスラスターの全力噴射で上空へ
キャノンの連続砲撃を多彩なマニューバで見切りながら、空中に複雑な光の軌跡を描きます(☆
仕掛ける際には正面からの砲撃をバレルロールしながら斧槍で打ち払っていきますが(☆)、攻撃重視の一撃までは捌ききれずに直撃コースに――
爆炎が広がる中でバニーが目にするのは、装甲類をパージした超軽装で炎を裂いて頭上へと飛び出すわたしの姿(☆
「――曲技飛行、お楽しみ戴けましたかしら?」
UCを2回攻撃のファランクスシフトで計156基、光焔の集中豪雨をどうぞ召しあがれ?
☆エモそう
※アドリブ・絡み歓迎
●エモさとは感動
「あー、ほんととんでもないコンビだったし。
つーかあんなエロでエモさ感じちゃうあーしがやばくない?
……いや、ラキスケはちょいエモだけどさ……でもさすがにあれ以上はそうみられないだろうし、同じ手はもう通じないし!!
そこの2人、それでいいし?!」
またまたバリアを張りなおしながら、新たに現れた2人の猟兵に指を突きつけるラビットバニーだった。
「エモいって、つまり感動させればいいんだよね?」
「そ、そうだけど……」
「なら簡単だね!」
そう自信満々に言うのは、サニードロップ・サンライト(太陽の宝石・f18164)だった。
彼女は太陽の光を放つヘリオライトのクリスタリアンだ。
自信満々に、その鉱石の身体を輝かせる。
「この世界で最も人を感動させるものは何か・
そう、太陽!
つまりボク!」
えへんと輝きの中で胸を張るサニードロップだった。
「ボクの光を見れば感動しちゃうのも仕方ないことかなー。
精一杯のボクの輝きをくらえー!」
そう言って更に輝きが増すサニードロップ。あまりの眩しさにラビットバニーも目を開けていられなくなった。
「いやいやいや! 感動とか以前にただ眩しいだけだし!」
「それなら、その光の中で行われるショーだと、どうかしら?」
「えっ?」
サニードロップの光の中、上空へと全力でバーニアを噴射して飛び上がったフランチェスカ・ヴァレンタイン(九天華めき舞い穿つもの・f04189)の声がする。
「空戦機動は、魅せるモノもありますし、ね?」
フランチェスカは、光の中から飛び出すと空中を自在に飛び回り、複雑な光の軌跡を空に描いていく。
「お、おおっ?!」
その空戦マニューバの華麗さに一瞬興味を惹かれたラビットバニーは、試しにと赤べこキャノンをフランチェスカに向けて撃ってみた。
「そう来ると思いましたわ」
キャノンの砲弾を急制動やバレるロールでかわし続け、時には手にした斧槍で宝手弾を切り裂いて、爆炎の中から光を割いて現れる。
見せる動きに徹しつつ華麗に機動していくフランチェスカの動きに、ラビットバニーは目が離せなくなっていった。
「もう一息かしら……そこのあなた、わたくしの機動に合わせて輝いてくださる?」
「まかせて! ていうかそれならボクを拾って!」
「拾う……? わかりましたわ!」
地上のサニードロップと声をかわしたフランチェスカは、拾うといわれて少し疑問に思ったが、次の瞬間サニードロップが変身したのを見て納得すると、地面ギリギリの低空飛行ながら華麗に砲弾をかわしつつ、サニードロップが変身した指輪を拾って、自らの手にはめた。
「あ、あれ? さっきの光る石、どこ行ったし?!」
サニードロップを見失ったラビットバニーは辺りをきょろきょろとするが、構わずフランチェスカは再び上空に飛ぶ。
「まだバリアはありますわね。 なら、ここから魅せますわよ!」
「まかせて! ぺかー!」
サニードロップの輝きと合わせて宙を駆けるフランチェスカの機動は、いつしか空というキャンパスに光の線を描く1枚のアートのようになっていく。
「お、おぉぉぉ?!
なんかめちゃくちゃすごいし!
これはあーしも大歓迎だし!!」
その光の軌跡に向けて、ラビットバニーは赤べこキャノンを放ち続ける。
時にはかわし、時には切り裂き、時には光の中に消え、そうしながら急接近するフランチェスカ&サニードロップ。
やがて真正面からの至近弾を、斧槍で切り裂き、ラビットバニーの眼前で派手な花火が爆発する。もちろん爆炎が花火のようになったのはサニードロップの演出だ。
「わっぷ……でもこれさすがに直撃っしょ……?」
そう思ったラビットバニーが見たのは、装甲類をパージした超軽装となって、炎を裂いて頭上へと飛び出していくフランチェスカの姿だった。
「ふわーーっ?! カッコいいし!
これはキュンキュン来るし!!」
「曲芸飛行、お楽しみ戴けましたかしら?」
ラビットバニーの感嘆の声と共にパリィンとバリアが光となって消えたのを確認したフランチェスカは、【九天に舞い 灼き穿つもの(キニチ・アハウ・ハープーン)】による光焔の集中豪雨をラビットバニーに降らせていく。
「わきゃきゃきゃ?!」
「ボクも行くよー! 光力、即ち愛!!」
そしてフランチェスカの指から離れ、元の姿に戻ったサニードロップが、ラビットバニーの眼前に掌を向け、至近から【太陽砲(バテリア・デル・ソル)】を放った。
「いっけーーーー!!!」
「わきゃーーーーーー?!?!?」
2人の光によって、ラビットバニーは焼かれていくのだった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
佐渡・随喜
エモさによって解除される絶対無敵バリア、であるか。
ならば、こう言うのはどうであろうのう?
バリアの側まで歩み寄り、ドンと手を突くぞ。
即ち、壁ドンならぬ、バリアドン、であるな。
「……のう、このような下らぬことは止めて、余と愉しまぬか?」
バリア越しに仮面の目の部分をじっと見つめるぞ。
もし奴が口説かれればそのまま持ち帰るところだが、
敵の幹部となればそれも難しかろう。
戦闘となれば、UC【血統覚醒】でヴァンパイアとなって、
速攻でスキル「捨て身の一撃」を乗せた【サイキック・ブラスト】を
浴びせてくれよう!
捨て身故、バニーの攻撃は受ける前提よ。
その代わり、余の一撃はしかと受けてもらう!
●乙女をきゅんとさせるなら?
「あーもー、焦げ焦げになっちゃったし。今どきガングロとかヤマンバとか流行らないのにー……。
そこのあーた! いくらかっこよくても、もうこんなのあーしには通じないし!」
ちょっと焦げ焦げになりつつも、ラビットバニーはバリアを張りなおすと、新たに見えた猟兵に向かってビシッと指を突き付けた。
脅しのつもりだったのだろう。が、突きつけられた猟兵は、それを全く意に介さず、つかつかと近づいていく。
「な、なに?! 何するつもりだし?!」
そして近付いたら、ラビットバニーの顔の脇に腕を突き出すと、ドンっと壁……というかバリアに手を突いて、顔を近づける。
いうなれば、壁ドンならぬ、バリアドンだ。
「……のう、このような下らぬことは止めて、余と愉しまぬか?」
金髪赤目で長身の美形が、自身に満ち溢れたマスクと、甘いイケボで耳元で囁く。
彼……佐渡・随喜(世界を渡る高等遊民・f16185)は、正面からラビットバニーの仮面の目をじっと見つめて、堂々と口説き始めるのだった。
「はぁ、何言ってるし!?
これからあーしはあーたを倒すんだし! くだらないとかないし!!」
バリアドンされて一瞬びくっとしたものの、ラビットバニーは下手なナンパはノーサンキューとばかりに随喜を睨みつける。
だが、随喜は構わない。ますます顔を近づけ、バリア越しに触れてしまうくらいにまで近づけて、変わらぬイケボで囁き続ける。
「いいや、戦うなぞ下らない。
其方の美しさに、余は引き込まれてしまっている」
「う、美しさって……」
堂々とした態度で押してくる随喜に、ラビットバニーは戸惑い、だんだんと気圧されていく。
「ああ、なぜ余と其方は敵同士として出会ってしまったのか。
いや、敵同士だからこそこうして出会いの運命を得ることができたのか」
「う、運命て……」
「そう、運命だ。ここで余と其方が巡り合ったのは必然よ。
余は、其方を愛するためにここにやってきたのだ!」
真正面から堂々と口説かれるなど、さすがに全く想定していなかったラビットバニーは、口をパクパクとして仮面の頬を染めていく。
「ああ、このまま其方を連れ帰り、心行くまで愛し合いたいところだが、其方が敵幹部である以上それは叶わぬことなのか。
ああ、ラビットバニーよ、なぜ其方とは敵同士なんだ?!」
随喜は、まるで芝居がかったように嘆き、ドン、ドンとバリアを叩く。
「そ、そんな事言われても困るし……」
頬を染めて視線を逸らして小声でつぶやくラビットバニー。完全に乙女モードになっていた。
そして、そんな状態なので当然のように、バリアはパリンと割れて空気に溶けていく。
「んなっ?! しまったし!
こんな簡単にときめいちゃって、これじゃあーしまるでチョロい女みたいだし?!
いや確かに、こんな口説かれるのはやっぱりきゅんとしてエモくなっちゃうけどっ?!」
「……実際チョロかったであろう?」
バリアが解除されてしまったことに慌てふためくラビットバニーに対し、先ほどまでの情熱的な口説きはどこに行ったのか、【血統覚醒】でヴァンパイア化した随喜は、速攻で攻撃にかかる。
「くぉ、このっ! 乙女の純情を返すし!!!」
口説きも結局はバリア解除の手段にすぎないと知ったラビットバニーは、怒りに任せて至近距離から赤べこキャノンをぶち込んで反撃に出た。
砲弾が直撃する随喜。
だが、そのダメージにも負けじと、随喜はさらに前に出る。
「捨て身故、其方の攻撃は受ける前提よ。其方を弄んだ責任も取らねばならぬしな。
その代わり、余の一撃はしかと受けてもらう!」
随喜の捨て身の一撃で、ラビットバニーに掌から発する電撃を浴びせていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
アンネリーゼ・ディンドルフ
【SPD】
アンネリーゼは今日もおいしいオブリビオン料理を求め依頼を受ける
「ラビットバニーですか。兎料理……」
お腹がぐーぐー鳴っている
「スピード勝負なら負けませんよ」
UC発動
「エルフでグールの私の寿命とあなたの寿命、どちらが早く尽きるのでしょう?」
ラビットバニーの攻撃を【ダンス】のように回避する
「エモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」
バリアが解けたら高速に動き回りつつ【早業/2回攻撃】で宛ら弾幕系シューティングゲームのように矢を連射し、芸術的圧倒的物量でラビットバニーを仕留めようと試みる
「兎料理、ぜひ食べてみたいですね」
お腹がぐーぐー鳴っている
ジャック・ソウル
【心情】
ミーが操るカボチャヘッドを見てもエモい感じてくれるかな?
おーい!バニーガールのお姉さん!大分早いハロウィンを届けに来たよ!
UC【Jack the Trick】のカボチャヘッドを使い【パフォーマンス】【存在感】で咲き乱れる花々も利用して季節外れのハロウィン感をだし【誘惑】して『エモい』と思わせる。バリアが解除出来たら、ラビットバニーにそのままカボチャヘッドの【捨て身の一撃】【だまし討ち】【2回攻撃】で攻撃。
バニーガールのお姉さんにはカボチャヘッドを間近で見て欲しかったからね。勢い余ってぶつけちゃったね。
他猟兵さんとの絡みアドリブ大歓迎!
●季節外れのラストダンス
「んもー! あったまきたし!!
あーしがまるでチョロインみたいで、こんなのもうあり得ないし!!」
口説かれきゅんとしてしまったのは、さすがにラビットバニーも恥ずかしいらしく、新たにバリアを張りなおすと、次の猟兵達に向かって、真っ赤になって指を突きつけた。
……が、この場に現れたうちの1人は、あまりラビットバニーの話を聞いていない。
「ラビットバニーですか。兎料理……」
そんな事を呟くアンネリーゼ・ディンドルフ(オブリビオン料理研究所の団長・f15093)のお腹はぐーぐー鳴っている。
「はぁ?!」
アンネリーゼは今日もおいしいオブリビオン料理を求め依頼を受けてきたのだった。
さすがにドン引きのラビットバニーである。
そこにもう1人からの声がかかる。
「おーい! バニーガールのお姉さん!
大分早いハロウィンを届けに来たよ!」
「は、ハロウィン?! 今まだ5月なんですけどー?!」
ジャック・ソウル(パンプキンヘッド・f02764)の声に思わずツッコミを入れてしまうラビットバニー。
もちろん、ジャックだって時季外れなことはわかっている。だけれども。
「まぁまぁ、そう言わず、ミーが操るカボチャヘッドを見てくれるかな?」
そう言ってジャックは【Jack the Trick】を発動させ、咲き乱れる花の中、多数のカボチャヘッドを舞い踊らせるパフォーマンスを披露する。
「お、おぉ?!」
さらにその舞い踊るカボチャの中心には、アンネリーゼがいた。
アンネリーゼは、華麗なダンスステップで、動き回るカボチャを避けながら、まるでそのカボチャたちと戯れるように舞い続けた。
「エモいと感じてくれるまで踊り続けますよ~」
先ほど兎料理と呟いてドン引きさせたとは思えないほど、アンネリーゼのダンスは美しかった。ジャックの操るカボチャヘッドは、まるで妖精のようにそのダンスの相方を務める。大量のカボチャヘッドが入れ代わり立ち代わりアンネリーゼと絡み、そして宙を舞ってパフォーマンスを続けていく。
「すっご……きれーじゃん、これ」
次第にラビットバニーもそんな2人のパフォーマンスに引き込まれて行き、気が付くとパリィンと、いつものバリアが解除されて空気に溶けていく音がする。
「しまっ?! いやでも、あんなエモいパフォーマンス見ちゃったしなー……って、うっわ?! あぶないしっ?!」
バリアが解除されると同時に、アンネリーゼの周りでダンスの相手をしていたカボチャヘッドが、ジャックの操作で一斉に雨あられとラビットバニーに降ってきたのだ。
「いたっ?! このカボチャけっこう痛いし?!」
降り注ぐカボチャヘッドは、不意を突かれたラビットバニーに次々と命中してダメージを与えていく。
「バニーガールのお姉さんにはカボチャヘッドを間近で見て欲しかったからね。勢い余ってぶつけちゃったね」
「勢い余り過ぎだしーー?!」
さらに、カボチャヘッドに続いて、アンネリーゼの攻撃も飛んでくる。
弓ハープから大量の矢を、まるで弾幕系シューティングのように放ったアンネリーゼの攻撃を、ラビットバニーはうさちゃんカンフーの高速モードで何とかかわしていく。
「あぶ、あぶなっ?!
もう怒ったしーーー!!」
かわしながら、ラビットバニーはそのままうさちゃんカンフーの高速でアンネリーゼに近付くと、蹴りを放った。
「スピード勝負なら負けませんよ」
それを避けるアンネリーゼ。お腹がくぅくぅ鳴っていた。
「エルフでグールの私の寿命とあなたの寿命、どちらが早く尽きるのでしょう?」
「な、何を言ってるのかさっぱりだしーー?!」
先ほどのダンスのように、ラビットバニーのカンフーを避けていくアンネリーゼ。実はおなかが鳴ったことにより【Over Drive】の超加速モードに入っていたのだ。
だがそれでも、アンネリーゼの攻撃もなかなかラビットバニーには届かない。2人の戦いは膠着し、先ほどアンネリーゼが言ったように、寿命でこそないが、どちらが先に力尽きるかの勝負のようになっていた。
もちろんそれは、2人だけだったらの話。
「ミーも混ぜてよ!」
「だからそれ痛いし?!」
その高速の戦いの中に、ジャックのカボチャヘッドが介入していく。そして再び不意を突かれたラビットバニーはまたしてもカボチャヘッドの直撃を喰らってしまった。
「兎料理、ぜひ食べてみたいですね」
そしてその隙に、お腹をぐーぐー鳴らしているアンネリーゼが、さっと距離を取ると再び弾幕のような弓矢を放ち、ラビットバニーを射抜いていく。
「あ、あーしは、食べても美味しく、ないし……っ」
射貫かれ力尽きたラビットバニーは、兎料理になることなく、そのまま骸の海へ還っていったのだった。
成功
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