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バトルオブフラワーズ⑩〜兎のいいねをゲットしろ!

#キマイラフューチャー #戦争 #バトルオブフラワーズ #ラビットバニー

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●システムフラワーズ
「まじびびった! だってモンキーやられてっし!」
 花によって足場が作られるシステムフラワーズの第二の関所では頭に兎を被った第二の患部怪人、かわいい怪人『ラビットバニー』がその場を守っていた。
「あいつあーしらの中で最強っていうか、誰も勝てる訳ねーって思ってたんですけど!」
 第一の関所を守っていたエイプモンキーの撃破に心動かされるラビットバニー。
「でもまあ、あーしが全員始末すりゃいいか」
 しかしすぐにけろっとした雰囲気で仲間の死を忘れるラビットバニー。
「なんつっても、あーしのユーベルコードは『絶対無敵バリア』!」
 ブゥンとバリアが一瞬で構成される。
「どんな攻撃も、あーしには全部無効なんだから。それで負けるわけなくない?」
 のけ反る程に豊満な胸を張るラビットバニー。
 だがその自信は根拠のないものではないのは確かなようだった。
(まあ、エモいもの見ちゃったら、心が乱れてバリアも解けるけど……。かわいい仕草とか、血だらけで立ち上がるとか、突然のパンチラとか、あーしのエモ基準かなりガバいけど……。)
「まーなんとかなるっしょ!アゲてくぞー!」

●グリモアベース
「システムフラワーズ第一関所の突破、おめでとうございます」
 羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)は君たちを迎える。
「敵の幹部怪人を1人撃破できたのは、僥倖でしたね。このまま2人目の幹部怪人も撃破してしまいましょう」
 そしてくしなは説明を始める。
「次の幹部怪人は『カワイイ怪人『ラビットバニー』』 です」
 このラビットバニーは、ありとあらゆる攻撃が一切効かない『絶対無敵バリア』に覆われており【このバリアをどうにかしない限り全くダメージも与えられない】。
「しかしこのバリア、実ははラビットバニーが『エモい』ものを目撃すると一時的に解除されます」
 エモいとは、なんというか、こう、感動した!とかすごい!とか言葉に出来にくい心の動きである。
 具体的にはかわいさ、男らしさ、おもしろさ、血だらけで立ち上がる様子、突然のパンチラ、イケメンの壁ドン、水を吐き出すフグなど、ようするに「SNSで流行りそうなやつ」はだいたいエモいと感じ、それを目撃するとバリアが解除されてしまいます。最強能力なので制限が厳しいのでしょう、多分。
「因みにラビットバニーの『エモい』の基準はガバガバです」
 感受性豊かなんでしょう多分。
「バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者のようです。注意してください」
 大前提として、『エモい』と感じさせる何かをするのは必須だ。
 そして、厳しくはあるが実力者であるラビットバニーに通用するような戦闘を行うか。
 逆に滅茶苦茶『エモい』と感じさせて長時間バリアを無力化し続けるのも手だろう。
「見た目や弱点はあれですが、やはり幹部怪人。強敵です。そして彼女を倒さない限りは奥に進めません。存分にご注意ください」
 そしてくしなは、キマイラフューチャーへと転移先を繋げるのだった。


ナイン高橋
====================
 ラビットバニーは必ず、猟兵に先制して『絶対無敵バリアを展開するユーベルコード(POW、SPD、WIZ)』を使ってきます。
 絶対無敵バリアは本当に絶対無敵で、あらゆる攻撃を無効化しますが、「ラビットバニーがエモい物を目撃する」と、精神集中が乱れてバリアが消滅します。
 ラビットバニーのエモい基準はかなりユルいので、バリアの解除は比較的容易と思われますが、バリアなしでも彼女は相当の実力者です。
====================

 ナイン高橋です。
 幹部怪人2人目ですね。かわいいバニーじゃない。ラビットバニー。

 ※注意!:【バリアを解除しない限り、絶対にダメージは通りません!】。
 バリア解除のエモ基準はかなりガバガバです。でもプレイングにエモいのが何もないと必ず失敗します。

 あとバリア解除後は実力行使で勝負するのもいいですが、こっちはかなり厳しいステータスとの判定です。実力試しにはこちらをどうぞ。
 逆に攻撃しなくて滅茶苦茶エモい事をしてバリア解除に専念してても、なんか他の人の攻撃がクリーンヒットする可能性もあるのでクリティカル狙うならこちらお勧めです。

それでは皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
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第1章 ボス戦 『カワイイ怪人『ラビットバニー』』

POW   :    赤べこキャノン
【絶対無敵バリア展開後、赤べこキャノン】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    うさちゃんカンフー
【絶対無敵バリア展開後、兎面の目が光る】事で【うさちゃんカンフーモード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    おはなハッキング
【絶対無敵バリア展開後、両手の指先】から【システム・フラワーズ制御ビーム】を放ち、【花の足場を自在に操作する事】により対象の動きを一時的に封じる。

イラスト:和狸56

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

芦屋・晴久
さて、その見た目と裏腹に強敵が来ましたね

感動……ならばこれは如何でしょう。
この花の足場、我が五行相生にて利用させて頂きます。
属性は「氷」現象は「蒸気」

空気中と花に付着している水分を瞬時に凍らせます。
水蒸気は次々と凍り結晶と成る
その結晶の突起に水分が付着し更に結晶と成る……
空を舞い花を包む「フロストフラワー」が出来上がります。

どうです?本来ならば氷点下でしか見られない光景、綺麗でしょう?

そしてそのまま、凍りついてくださいませ。
私の魔力を注ぎ込んだ術式、只の凍傷では済みませんよ?
その薄着なら尚更ね




「さて、その見た目と裏腹に強敵が来ましたね」
 システムフラワーズの一画に足を踏み入れた芦屋・晴久(謎に包まれた怪しき医師・f00321)はその道の先に待ち受ける幹部怪人を見てタバコを咥えながら呟く。
「いっ!猟兵じゃん。もう来たの。はやくねー?」
 可愛い怪人ラビットバニーは晴久の姿を見かけると、戦闘体勢を取る。
「まあ、あーしの『絶対無敵バリア』は無敵なんだから、諦めて帰りなー」
 ビォン、と一瞬にしてラビットバニーはその身をあらゆる攻撃を無効化する絶対無敵バリアで包み込む。
(感動を与えない限り、あのバイアは解除できない……感動……ならばこれは如何でしょう)
 晴久はコートから護符を取り出すと足場に張り付ける。
「この花の足場、我が五行相生にて利用させて頂きます」
 システムフラワーズの足場は花びらが舞、花がその足場となっている。
 晴久のユーベルコード:五行相生は属性と自然現象を合成する陰陽術。
 自然の中でその力を引き出す事が出来るのであれば、その力は甚大だ。
「其は五行を重ねて理を創生する軌跡也」
 印を結びながら呪文を唱えると、護符越しにシステムフラワーズの作った花びらにその力が浸透していく。
 今回扱った属性は【氷】。現象は【蒸気】。
 結果はすぐに現れた。
 水蒸気は次々と凍り結晶と成り、その結晶の突起に水分が付着し更に大きな結晶と成っていく……。
 瞬く間に空を舞い花を包む『フロストフラワー』が出来上がり、晴久とラビットバニーの周りは元の風景とは全く違う、幻想的な背景となった。
「どうです?本来ならば氷点下でしか見られない光景、綺麗でしょう?」
 サングラスに隠された瞳をラビットバニーに向ける晴久。
「ほえー、こりゃーきれーだわね……」
 ポケーと、周囲を舞う氷の花を眺めているラビットバニー。
 その身体を包んでいたバリアは、いつの間にか解除されている。
 どうやら、『エモい』と思わせる事が出来たようだ。
「ととっ!しまったー、見惚れてる場合じゃー、なかったね」
 首を振って改めて晴久に顔を向け直すラビットバニー。
「綺麗なモン見せて貰ったけど、ここで退場してもらうよ『おはなハッキング』!」
 ラビットバニーは両手からシステム・フラワーズ制御ビームを放つと周囲の花の足場の制御を強奪。
 花を動かし、晴久の動きを封じようとする。
「これで終わ……あり?」
「ただ氷を作るだけではありません。既にこの場は、私の領域です」
 ラビットバニーが操作しようとした花の足場。それは既に晴久のユーベルコードによって凍らされ、動きを封じられていたのだった。
「おー!まっじでー!?」
「そしてそのまま、凍りついてくださいませ」
 晴久の氷はそのままその領域をぐんぐんと広げていき、ラビットバニーの足元にまで到達する。
「でもそんなのあーしの『絶対無敵バリア』があれば防げる……うげっ!?いつの間にかバリア消えてるし!?」
「私の魔力を注ぎ込んだ術式、只の凍傷では済みませんよ?その薄着なら尚更ね」
 足元から凍り付いていくラビットバニー。
 絶対無敵バリアが復活するまで、その拘束は解かれることはなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ショコ・ライラ
どうやら私の出番だね…

最初は【目立たない】感じで登場
エモと言ったらやっぱりギャップでしょ
のんびりした印象を与えつつ

戦闘直前に
【気合い】入れて立ち、堂々とヒーローらしい【パフォーマンス】‪──‬つまり、名乗り口上さ

さあ、かかってきなよオブリビオン
“いつも心にチョコレート、そこにちょこんとショコライラ。
‪──‬私のチョコが甘いうちは、君の好きにはさせないぜ?”

と同時に愛銃を構え《呼び声に応じて》発動‪
チョコレートの甘い香りをバニーに届かせるよ

キャノンは確り【見切り】
飛行能力併用して【フェイント】で避けながら近付き
擦れ違いざま【カウンター】で【クイックドロウ】の【零距離射撃】
…ついでに胸揉んでいい?




「うおーさびぃ~、あいつ中々やるじゃん」
 露出の激しい服装で肌をさすさすさすって温めているラビットバニー。
 どうやら既に猟兵にこっぴどくやられた後らしい。
「けどまあ、あーしの『絶対無敵バリア』があれば負けないしね!」
 そして関所であーはっはっはっと高笑いをしている。
「どうやら私の出番だね……」
 そこへ一つの声がかかる。
「誰だし!?」
 現れたのは一人のコートを着た少女。
 余り目立たないような雰囲気と、のんびりした印象でゆったりと歩み寄って来る。
「私かい?私はね……」
 そしてある程度の距離に近づいた所で、少女は立ち止まり両足を揃えると少し俯いた状態のまま語り掛ける。
「“いつも心にチョコレート、そこにちょこんとショコライラ」
‪ パチン、と指を鳴らした後、コートを翻しながら回転するとその目には強い意志が宿り、その手には銃が握られていた。
「──‬私のチョコが甘いうちは、君の好きにはさせないぜ?”」
 ヒーロー、ショコ・ライラ(そこにちょこんとショコライラ・f17060)がここに参戦しに来たのだった。
「マッジかよ!ヒーローじゃん!エモっ!!!」
 ショコから漂ってくるチョコレートの甘い香りを感じとりながらラビットバニーは格好いい名乗り口上に両足をバタバタさせて感動してる。
(エモと言ったらやっぱりギャップでしょ)
 フフンと、ラビットバニーのバリアが消えて、自分の考えが上手くいった事を確信しつつショコは"ヒーローらしく"格好つける。
「さあ、かかってきなよオブリビオン」
「うおー!マジ格好いいじゃん!エモ!それじゃあーしもやるしかないじゃん!」
 ラビットバニーはひとしきりバタバタすると肩に担いでいた赤べこキャノンを構える。
「赤べこーキャノン!!!」
 ボンボンボンボン、とキャノンから複数の弾丸がショコに向けて発射される。
「ふっふーん?」
 しかしショコは飛行能力を使う飛ぶと、キャノンの軌道を見切ってギリギリの所を縫うようにしてラビットバニーの元まで一気に接近する。
 随所にフェイントも織り交ぜた動きはさしものラビットバニーも捕らえきる事は叶わず、ショコは高速飛行したまま突撃してくる。
「まっじで!?早ぇ!」
 そして擦れ違いざまにラビットバニーの身体に零距離で。
――むにゅん。
「……でかっ」
 何故かラビットバニーの胸を揉んでいた。
「そこ違くねっ!?」
 ラビットバニーのツッコミと同時に零距離クイックドロウが炸裂!
 バリアが戻る頃にはショコはその場をひとまず離脱するのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・フェアリィハート
アドリブや連携も歓迎です

新たな幹部さん…
私も…頑張って戦います!

エプロンドレスの裾を
ちょんと摘み
ラビットバニーさんに会釈し
UC発動
周囲の無機物を
沢山の
『トランプ兵さん人形』に
変えて操作
一斉にラビットバニーさんに
突撃させます

『トランプ兵さん達、せいれーつ、とつげきー!――って…きゃあ~!?』

人形さんに
号令をかけるも
予想以上の沢山の人形さんが
押し寄せて
自分も
人形さんに担ぎ上げられ
そのまま一緒に突撃
してしまいます

戦闘では
ドレスを可愛く翻し
踊る様に戦います

ヴォーパルソードで
【属性攻撃】【なぎ払い】
等の剣戟や
剣からの
【衝撃波】等で遠距離攻撃

敵の攻撃は
【第六感】【見切り】
【残像】【オーラ防御】で
回避・防御


エダ・サルファー
自分で言うのもなんだけど、『眼鏡でポニテの(見た目)幼女が格闘』ってだけでもエモいのでは?
まあ属性盛るだけじゃ足りないってことだろうし、力の限り可愛く振る舞ってやらぁ!

というわけで、戦闘開始時に三歩くらい踏み込んだところで、何にも無いのに派手にすっ転ぶよ!
ふふふ、このドジっ娘感にキュンと来るだろう!
まあ、流血するほど派手に転んだら、むしろ引かれるかも知れんけど。
しかし私の可愛い仕草はまだ続くのだ!
転んで汚れた眼鏡を、シャツの裾で拭く!
こういう無防備さにグッと来るだろう!
……もし眼鏡を外した姿のほうにグッと来たとか言い出したら、二度とそんな寝言言えないように、聖拳突きでベコボコに殴り倒すよ!




「やっべー。なんかめっちゃエモいの来まくるじゃん」
 なんとかバリアを再度張り直したラビットバニーは今度はそう簡単にエモい!ってならないようにしようと心に決めていた。
「新たな幹部さん……私も……頑張って戦います!」
 そこへ現れたのは、童話衣装に身を包み、光り輝く剣を携えたアリス・フェアリィハート(猟兵の国のアリス・f01939)と。
「よしよし、私も頑張っちゃうよ~」
 眼鏡で赤みがかったポニテでばっりり戦装束っぽいけど衝動服を着た見た目幼女が格闘エダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)だった。
「次はあーた達かいね!?」
 ラビットバニーは今度こそバリアを無効化されないようにしようと身構える。
(自分で言うのもなんだけど、『眼鏡でポニテの(見た目)幼女が格闘』ってだけでもエモいのでは?)
 エダは内心でそう思う。
 だが待って欲しい。猟兵はそもそもどんな見た目や種族だろうが、誰にも、オブリビオンにさえも違和感を与えない世界の加護を受けているのだ。
 だから見た目属性だけだと判定する側にとってちょっと難しいぞ!
(まあ属性盛るだけじゃ足りないってことだろうし、力の限り可愛く振る舞ってやらぁ!)
 いぇーい、そうこなくっちゃ!
 そしてエダは3歩進むと、計ったかのように何も無いのに派手にすっ転んだ。
 ズザー。
「ふふふ、このドジっ娘感にキュンと来るだろう!」
 顔面スライディングして顔から鼻血を出しながら悪い笑みを浮かべるエダ。
「えー、あーた大丈夫かい?」
 だがロリとかドジっ子の属性に流血を混ぜるのは逆効果だったらしくラビットバニーも若干引いて冷静に声をかけられてしまった。
「グワーッしまったー!」
 エダがバタバタ地面を転がるのを見てまた若干笑いが込みあげてきてるラビットバニー。
「次は私が行かせて頂きます」
 エプロンドレスの裾をちょんと摘み、ラビットバニー相手に会釈するとユーベルコードを発動する。
 ユーベルコード:【女王の錬金の部屋】(クイーンズ・アルケミック・アトリエ)。
 すると、周囲の舞っていた花びらの一部が歪んでいき、『トランプ兵さん人形』に変換された。
 元は花びらが素材だったためかその大きさは小さいものだったがその代わり数はかなりのものだった。
「トランプ兵さん達、せいれーつ!」
 アリスが幼い子供特有の高い声で号令をかけると、がっしょがっしょ言いながらトランプ兵が集まっていき、隊列を組む。
「おぉ!なにそれなにそれ、面白っ!」
 ラビットバニーも一杯いるちっちゃいのが一糸乱れぬ統率で動く様を見て興味を示す。
 アリスは剣を掲げると、そんなラビットバニーに剣先を向け号令を出す。
「とつげきー!――って…きゃあ~!?」
「って私もかーい!」
 がしょがしょがしょがしょとトランプ兵隊達が一斉にラビットバニーに向かって突撃を開始するが、予想以上の数が並んでいた人形達が押し寄せてしまいアリスとエダを担ぎ上げてそのまま一緒に突撃となる。
「ぶっはははは!なにそれ、ちょーエモいんだけどー!」
 ラビットバニーは二人のありさまに笑い出して、その身を守っていたバリアが解除される。
 しかしバリアがなくても両手の指先からビームを地面に放つと、花の足場を操ってトランプ兵隊達の隊列を乱し、孤立した隊から順に赤べこキャノンで消滅させていってしまう。
「しかし私の可愛い仕草はまだ続くのだ!」
 ここでエダがさらなるエモさを会得しようと最終作戦を敢行する!

 さっき転んで汚れた眼鏡を、シャツの裾で拭く。

(ふふふ、こういう無防備さにグッと来るだろう!)
 キュキュ、としっかり拭いてからかけ直すエダ。
「まあなんつーか、あーた眼鏡外した方が可愛いって定番じゃね?やっぱ鉄板はエモいぜ」
 眼鏡をはずした瞬間の顔を見た感想をグッとサムズアップして行ってきたラビットバニー。彼女のバリアは狙い通りに解除されたままだった。
「二度とそんな寝言言えないように、聖拳突きでベコボコに殴り倒す!」
 でもエダのハートはブレイク寸前だった!
「くらえ必殺!聖拳突きぃっ!」
 祈りを込めた拳の一撃を叩きつける。
「わ、私もいきます!」
 トランプ兵隊に担がれていたアリスも童話衣装のスカートを翻し攻撃に参加。
 ヴァーパルソードから光属性の衝撃波を撃ち出し、ラビットバニーへとダメージを与えていった!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

須藤・莉亜
「猿の次はウサギかぁ。というか、あのお面の下はどうなってるんだろう。」
まあ、良いか。

僕の周囲に浮かぶ悪魔の見えざる手を足場にしつつ、花の足場を踏まないようにしながら、敵さんの方に向かおう。

敵さんを捉えたら、空喰らいでバリアのところまで転移。壁ドン?バリアドン?して、敵さんの目…っぽい所をじっと見て一言。
「僕のモノになれ。」
前読んだ小説でこんなシーンがあったような気がするから、パクらせてもらおう。

無事にバリアが解除出来たらそのまま全力【吸血】。ウサギの血ってどんな味だろ。




「猿の次はウサギかぁ。というか、あのお面の下はどうなってるんだろう」
 次にシステム・フラワーズの第二の関門の部屋を訪れたのは須藤・莉亜(メランコリッパー・f00277)だった。
 その視線の先にはバニーの被りものを被ったバニー服のラビットバニーの姿が遠くに見える。
「まあ、良いか」
 スパーとタバコを吹かす莉亜は、特に深く考えるのは止めて行動を開始する。
 悪魔の見えざる手を浮遊させてそれを足場にすると、花の足場を一切踏まないようにしてこっそりラビットバニーに近づいていく。
 そしてそのまましっかり視認出来る程度まで近づくと。
「っ!次が来たさね」
 ピコンと被りもののうさ耳が反応したかと思うと、ラビットバニーが莉亜の方を向く。
 その絶対無敵バリアの能力だけではない。基本的なステータスにおいても幹部怪人は強いのだ。
「まあ、ここまでくれば別に良いんだけどね」
 ラビットバニーが絶対無敵バリアを張りながらその両手からビームを放つと花の足場が動き始める。
 しかし莉亜は既に空中。そして、そこからユーベルコードを発動する。
『瞬き禁止だよ』
 ユーベルコード:空喰らい。
 それは、視線を向けた先へと一瞬で自信を転移する事が出来るユーベルコードなのだ。
 莉亜はラビットバニーの目の前に転移。バリアは彼女の身体を覆っているためその内側にまではいけなかったが、問題ない。
 ラビットバニーの兎の被り物のすぐ横にドン!と手を突く。(ついたのは絶対無敵バリア)
 そしてラビットバニーの眼……ぽい所をじっとみて、一言。
「僕のモノになれ。」
 壁ドンだ。ん?バリアドンか?まあとにかく、例のあれだった!
(前読んだ小説でこんなシーンがあったような気がするから、パクらせてもらおう)
「か、壁ドンじゃん!エモっ!」
 かわいい怪人ラビットバニーは、自身の攻撃を掻い潜ってバリアドンしてきた莉亜に思わずエモるっ!
 そしてエモったという事は……。
「ウサギの血ってどんな味だろ」
 絶対無敵バリアが消えたラビットバニーの首筋に被り付き、全力で吸血攻撃を行う莉亜は、そうとうな生命エネルギーを奪いとる事に成功したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

遠呂智・景明
ちょっと飛ばすぞ。ちゃんと着いてこいよ十六夜。

月代・十六夜(f10620)と連携

最初に『風林火陰山雷 外道 同胞の太刀』で複製の刀を花畑にばらまいておく。

十六夜がUCでこっちを真似るってんで、互いに刀を一振手に取り、背中合わせに半身に構えて戦闘開始。

今の十六夜なら俺の剣舞にもきっと着いてこれるはず。

徐々に【早業】で速度を上げつつ【見切り】ながら兎のかんふーを受け流す。
さらに、最初に刺した複製の刀を持ち替えながら、花びらを切り落とし擬似的な花吹雪を起こすぞ。

どうだよ、兎公。

ばりあが剥がれたら舞は終幕。
花吹雪の中の刀たちを操り、兎公を滅多刺しだ。
剣舞の〆と共に敵にとどめ。

楽しんで頂けたかな?


月代・十六夜
遠呂智景明(f00220)と連携。

【照猫画虎】で遠呂智君そっくりに【変装】して、ばらまかれた刀の一つを手に、背中合わせに半身で構えて開始。
強化された【パフォーマンス】と【ダンス】でバニーのカンフーの動きを【見切っ】て合わせて遠呂智君の剣舞と鏡合わせの即興演舞を披露。

相手まで巻き込んだ舞踏とくればそっちの心も動くだろ!
ところどころで位置をスイッチする【フェイント】を入れながら、バリアや相手の攻撃で折られても剣舞の一環のような動きで突き立っている刀を回収して剣舞再開。
バリアが剥がれるまでの【時間稼ぎ】をする。

バリアさえ剥がれりゃあとは剣舞の〆と共にフィニッシュ!ってな。
いっちょキメましょうかね。




 次にラビットバニーの前に現れたのは遠呂智・景明(いつか明けの景色を望むために・f00220)と月代・十六夜(韋駄天足・f10620)だった。
「おお!次はイケメン君二人かい。まーもーあーしの心も存分にトキメキ過ぎたかーらね。そう簡単にはこのバリアは解けねーさ」
 ラビットバニーはそういうと全身に絶対無敵バリアを覆う。
「風林火陰山雷外道 蘇れ同胞共よ。今日は斬りたい放題だ」
 景明はユーベルコードを起動すると、周囲の花畑に複製の刀をばらまく。
「えっと、こんな感じ?」
 十六夜もまたユーベルコードを起動する。すると、ささっと高速変装。
 なんと十六夜は景明そっくりな姿に見た目を変えた!
「ええっ!?なにそれなにそ!?双子コーデとかいうやつ!?時代は双子なの!?」
 そして景明と、景明そっくりな十六夜はばらまかれた複製刀をそれぞれ一振りずつ手に取り、背中合わせに半身に構えを取る。
「ちょっと飛ばすぞ。ちゃんと着いてこいよ十六夜」
「そっちこそ、先に倒されないでくれよ遠呂智君」
 そして二人は全く同じタイミング、動作、速度でラビットバニーに斬りかかりに行った。
「マジか!右見ても左見ても同じカオじゃん!」
 兎の眼が妖しく光ると、カンフーの構えで迎え撃つラビットバニー!
 幹部怪人である彼女はバリアの有無に関わらずきちんと強いのだ!
「「せいっ、やっ!はっ」」
「あちょー!!」
 カンフーパンチと景明&変装十六夜の刀がぶつかりあっては離れて追って巻き込んでを繰り返す。
(今の十六夜なら俺の剣舞にもきっと着いてこれるはず)
 景明は遠慮せずに徐々に速度を上げつつ、時に周囲にばらまいた複製の刀を持ち換えながらラビットバニーのカンフーを受け流していく。
(強化されたダンスとパフォーマンスの力で、なんとか乗り切ってやるぜ!)
 景明扮する十六夜もまた、景明の速度に合わせるようにスピードを早め、そしてカンフーを徐々に見切って鏡合わせの即興剣舞を披露していく。
「お?お?おお???なにこれなにこ。ちょっとあーし、楽しくなってきちゃったよ!?」
 うさちゃんカンフーモードのラビットバニーは二人の景明相手にバリアで攻撃は防ぐものの、あちょー!チョイヤー!と攻撃してもどうにもこうにもいなされる。
 ちょいちょい入る位置の入れ替えスイッチやらで狙いをずらされ、刀をうさちゃんチョップで折っても剣舞の舞う動きの最中に別の刀を回収される。
「これが俺達の、三人がかり演武!相手まで巻き込んだ舞踏とくればそっちの心も動くだろ!」
 十六夜がスパン、とラビットバニーを大きく吹き飛ばし距離を取る。
「マジか!あーしの動きまで、舞踏の中に組み込まれてたのかい!」
 弾かれたラビットバニーはたたらを踏みつつもバリアで攻撃を無力化してしまう。
「それだけじゃない」
 景明は自分を真似る十六夜を連れながら空中に跳ぶ。
 そして二人でその位置をくるくると回転させながら周囲の複製刀を持ち換え入れ替え、周囲の花びらを高速で斬り落として、そして舞う。
 これぞ、景明流。花吹雪。
「ほへー!こりゃー華麗さねー」
 いつの間にかラビットバニーは刃の煌めきと舞う花びらの華やかさに感嘆の声、つまりエモさのつぶやきを出していた。
 それは当然、ラビットバニーの絶対無敵バリアが解除された事を意味していた。
「楽しんで頂けたかな?」
「あとは剣舞の〆と共にフィニッシュ!ってな。いっちょキメましょうかね」
 そして二人は鏡合わせに腕を動かすと、花吹雪の中の刀達が一斉にラビットバニーの身体を貫く。
 こうして、剣舞は終幕となった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

緋月・透乃
エモ、エモ……うーん、よくわかんない!でも血だらけとか言っていたし、ガッツとか見せればいいのかな?
よーし、それでいこう!

敵は遠距離攻撃を使うみたいだから、とにかく近づかないとね。回避がそうでもない私では攻撃力重視以外は避けきれないだろうから、武器で防いだり叩き落としたりして対処しつつ接近するよ。
接近できたらバリアを気にせず攻撃して、敵の攻撃を誘いくらう!
そこから、「一撃もいれずにくたばってたまるかー!」と気合いだけで踏みとどまってエモを決め、気合いがきれる前に緋迅滅墜衝を叩き込むよ!
至近距離で敵の攻撃を受ける予定だからかなりの賭けになるけれど、それくらいのほうが燃えるってものだね!




「赤ベコ、キャノン、ひゃっはー!!!」
 ラビットバニーがガンガンキャノンを撃ちまくっていた。
 そうなんか芸術的なのとか属性とかに色々やられたが、もう彼女に隙は無い!
 そんなちょっとやそっとではエモさに心を突き動かされたりはしないのだ!
「エモ、エモ……うーん、よくわかんない!」
 緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)がなんとかラビットバニーの絶対無敵バリアを解除する方法を考えるが……戦闘脳筋肉狂な彼女はそういうのは無理だっ!
「ガッツとか見せればいいのかな?よーし、それでいこう!」
 赤ベコから撃たれる弾丸をひたすら重戦斧【緋月】で叩き落としたり面で受けて弾丸を反らしたりしながら突き進む。
「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃおりゃ」
 攻撃回数重視の弾丸がずばずば透乃に当たって被弾させまくるが、決して透乃は止まらない!
「うおーー負けるかー!ガッツだぁー!」
 そして大ぶりな斧の一撃をラビットバニーにぶち当てる!

 ガキーン!

「うおっ!まじびびった!でもあーしの絶対無敵バリアがあるじゃん!」
 斧がラビットバニーに当たるその直前で、絶対無敵バリアが透乃の攻撃を無効化してしまっていたのだった。
 ガバガバラビットバニーも今回ばかりは踏みとどまったらしい。
「反撃だべー。赤ベコきゃのん!」
 バンバンバンと連続発射される弾丸が、斧を受け取られた状態のままになっていた透乃を吹き飛ばす。
「あーしは無敵だからね。もう出直してこなくていーよー」
 ババババンと透乃が地面に足をつける暇もなく弾丸の乱射で透乃をそのままシステムフラワーズの部屋から弾き飛ばしてしまおうとするラビットバニー。
 しかし。
「一撃もいれずにくたばってたまるかー!」
 被弾しながらも透乃は重戦斧【緋月】をぐるりと空中で大きく振ると、遠心力だけで空中から地面に着地。
「マジか!完璧に決まったと思ったのに来ちゃうの!?来ちゃうの!?」
 なんかワクワクしながらラビットバニーが赤べこキャノンを乱射しまくって透乃の行く手を阻もうとする。
「えーい、考えるのも面倒だ!それに、これくらい障害がある方が、燃えるよね!」
 だが透乃はそんな弾幕などお構いなしに重斧をぶんぶん回しながら一直線にかわいい怪人ラビットバニーに飛び掛かる。
「うおー!障害を踏み越えて突撃してくる!これが熱血かーっ!エモいじゃん!」
 ラビットバニーの銃弾に額から血を流し、ただでさえ薄着の服を破れさせ、それでも最後に跳躍してボスの目の前にやってくる透乃。
「って、あやばっ!バリア消えかかってるじゃん!おりゃー!」
 ジャンプして踏ん張りが効かない状態の透乃に対して、ラビとは直接狙うのではなく振りかぶった斧の先端を連続で撃つ。
「くっ!」
 重量のある大斧の、しかも長い柄の先だけを何度も強烈な弾丸で撃ち込まれた所為で、片手が弾かれてしまう。
「だったらー!力の限りぶっ壊せー!必殺の左!緋迅滅墜衝!!」
 しかし透乃はそこで諦める事などせずに、両手でダメならば、片手だけでいいと、上段からいけないなら横薙ぎで行けと!
 左から右へ大ぶりな一閃をラビットバニーに叩きつける!

 ガキーン!

「攻撃が通らない事が分かっているのにそれでも諦めなんて知らずに来るガッツ……格上からの避けられないような弾幕の嵐を前にしても突き進む勇気……」
 斧の刃先を顔の真横にとどめたままラビットバニーは神妙につぶやく。
「あーた、エモいじゃん」
 そしてバリアが消え去った瞬間に振り切られる緋迅滅墜衝!!!
 錐もみ回転しながら吹っ飛んでいくかわいい怪人ラビットバニー!
 透乃のガッツはエモかった!

成功 🔵​🔵​🔴​

中村・裕美
「……エモい方法ね。……とりあえず……これで」
おもむろに用意するのは野菜スティック。それをカリッと小気味よく食べて『咀嚼音』でエモさアピール。電脳魔術で音も拡大してお届けしようかと
「……貴女がやれば……お面の中で反響して……すごいことなりそう(ポリポリ)」

戦闘では、うさちゃんカンフーをドラゴンランスで【武器受け】しつつ凌ごうとする(攻撃食らってもOK)
裕美が引きつけているうちに【目立たない】ようオルタナティブ・ダブルで呼んだシルヴァーナで【傷口をえぐる】ようにナイフで刺突する【だまし討ち】をめっちゃいい笑顔で仕掛ける
「うふふ、ご機嫌ようですわ」
…ついでに胸揉んでいい?




「ふーふー。まさかこんなにエモいのが一杯とは……やるじゃん猟兵」
 ラビットバニーは色々なエモさにやられ肩で息をしていた。
「でももー!心構えしたもんさね!もーあーしにエモの死角なし!」
 エモの死角とはなんのことか不明だが、しかし流石は幹部怪人。
 もはや同系統のものでエモは通じないという。
「……本当に……死角なし、なのかしら」
「誰さ!?」
 そこへやってきたのは一人の猟兵。中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)だった。
「……エモい方法ね。……とりあえず……これで」
 ダボダボのパーカーのポッケからおもむろに取り出したのは『野菜スティック』。
「流石にガバガバ怪人と言わしめるあーしでも野菜にエモさは、感じないけど……」
 きょとんとするラビットバニー。
 だがこれまでの経験上、もしかしたら芸術的な何かの芸に発展するのかもしれない。
 そして裕美はそのまま野菜スティックを自分の口に持っていくと。
「……カリッ、ボリボリ。……カリっボリボリ」
 ただ食べ始めた。
「……え、本当に何?」
 若干期待していたラビットバニーはただただいい音を出して食べるだけの裕美に疑問符を浮かべる。
「私が提供する……エモさは『咀嚼音』」
 咀嚼音!
 電脳魔術まで使って音を拡大してお届けするキュウリスティックのバリボリ音。ちょっとみずみずしい。
「咀嚼音!?」
 意外すぎる方向性から来たエモさアピールに思わず攻撃の手を止めてしまうラビットバニー。
 そして思わず聞き入る野菜スティックを食べる音。

 バリ、ボリ。
 カリッ。
 じゃくじゅく。

「え、やば……え、なにこれ、なんでもないのに、なんか聞き行っちゃう……」
「……貴女がやれば……お面の中で反響して……すごいことなりそう(ポリポリ)」
 愕然とし始めるラビットバニーに追い討ちをかけるように裕美はポリポリ食べながらラビットバニーにもニンジンスティックを手渡しに行く。
「あ、ありがとう……」
 意を決して、野菜スティックを兎の被り物の下から口に運び、食べ始めるラビットバニー。

 バリ、ボリ……バリ…ボリ……。

「やば、エモいかも……」
 そしてラビットバニーの絶対無敵バリアが消えた所で、裕美は手を伸ばす。
「……ついでに胸揉んでいい?」
 むにゅん。
「なんで胸!?」
 スパーンと手を振り払われる裕美。柔らかい感触がその手には残った。
「ちょーあぶなー!絶対無敵バリアがなくてもあーしは強いのさー!(ポリポリポリ)」
 ぴきーんと兎の被り物の眼が光るとカンフーモード!
 裕美のドラゴンランスを手ではたいて避けると今度は逆にカンフーキックをかましてくる
「くっ……うっ……(ボリボリ)」
 ラビットバニーのカンフー拳や蹴りをなんとかドラゴンランスを盾にしたりして凌ぐ裕美。
 しかし元々接近戦はあまり得意じゃないのかラビットバニーに追い詰められていく。
「そろそろおしまいだよ!咀嚼音はエモかったけど、甘かったね!(ごくん)」
 そしてラビットバニーはフィニッシュを決めようと、天高く飛翔しと荒ぶるポーズをキメる!
 ザクッ。
「えっ」
「うふふ、ご機嫌ようですわ」
 荒ぶるポーズをキメたラビットバニーお腹から生えた刃物。
 それはラビットバニーの後ろにいつの間にか忍び寄っていた裕美のもう一人の人格、シルヴァーナが突きさしたものだった。
「随分と楽しそうでしたわね……私も混ぜてくださらない?」
 裕美が引き付けていた間、目立たないように隠れていたシルヴァーナはここぞとばかりに手に持つナイフをめった刺しにする。
 その顔はめっちゃ笑顔だった。
「……猟奇彼女、エモ……」
 そしてラビットバニーはその身体を消滅させたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年05月16日


挿絵イラスト