バトルオブフラワーズ⑧〜炭オブ墨
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「おー。来てくれてありがとな」
花狩・アシエトが猟兵たちを出迎える。いつもどこか気だるそうなアシエトは、今日は顔をしかめていた。
「キマイラフューチャーで起きてる真っ二つのあれ、まだまだ時間がかかりそうだ。力貸してくんない?」
猟兵たちの顔を見て、アシエトに笑みが浮かぶ。
「サンキュー。
ステージは、『ペイントステージ』って言う。
今度は『クロヌリスレイヤー』っていう特殊戦闘ルールがあるステージなんだ。
キマイラフューチャーの街並みを模して作られた戦場で、敵がいっぱいいる。敵が『闇のような黒色』に街並みを塗りつぶしているんだ。
それを邪魔して、敵を倒して欲しい。
オブリビオンの名前はペンキ塗り三人衆ならぬ『水かけ三人衆』だ。こいつら、バラバラになってこそこそと隠れてインクを塗ってるみたいだ。
戦いになればこっちに向かってくるから、どうにかして探してくれ。ヒントを探しながら探すといいかもな」
もうちょっとヒント! と猟兵が手を挙げると、アシエトはう〜んと首を傾げた。
「そうだなぁ。インクが新しいとか、こそこそしてるなら建物の陰とか探すといいかもな。インクのついた足跡を辿っていくっていう手もありかも。俺が思いつくのはこんなところだな」
猟兵たちは頷きあう。
「まあとにかく、ペンキで黒く塗り塗りする敵の邪魔をしてぶっ飛ばせばいいだけだ! よろしくな!」
そう言ってアシエトは猟兵たちを送り出した。
蒼銃
OPを読んでいただきありがとうございます。
はじめまして、こんにちは、蒼銃と申します。
ペイントで黒く塗るのを邪魔するというお話です。
●ペイントステージ
こそこそと隠れて塗っているので、見つけてぶっ飛ばしましょう。
全部黒く塗られると敗北です。ご注意を。
●集団敵
水かけ三人衆
たくさんいる
こそこそしてる
よろしくお願いします!
第1章 集団戦
『水かけ三人衆』
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POW : コーヒーポット怪人・ウェポン
【コーヒーポット兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : ジョウロ怪人・ジェノサイド
【ジョウロ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ : やかん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【やかん】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:まめのきなこ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ナイ・デス
全部塗りつぶされたら、敗北、ですか
なら……とりあえず、試してみましょう
【忍び足ダッシュ】で探索
【視力、暗視、聞き耳、第六感】を駆使して
見つけ次第、短剣を使い【鎧無視攻撃で暗殺】です
失敗しても【見切り、オーラ防御と激痛耐性】で耐えて【カウンター、捨て身の一撃】
【2回攻撃】のどちらも【生命力吸収】を伴って、それで殺す
敵ではなく塗られている場所を発見し、敵が近くにいないと確信できたら
【地形の利用】
塗られている場所の近く
塗ってあってもおかしくない、塗られていない場所を
レプリカクラフトで作った壁などで覆い
塗った場所のように【迷彩】を施して、隠します
何か所も
見破られても、塗ろうとしたら爆発する仕掛け罠です
七那原・エクル
オブリビオンが大量に、しかも隠れているとか。黒くてカサカサ動く・・ゴキブリ?みたい。
左腕を超電磁のパワーを宿すエネルギー体に変異させて、インク塗料で塗りつぶされた床めがけて振り下ろすよ。インクは液体だから電気を通すはず。
これを繰り返して乾いていない新しいインクの流れを辿っていく。
敵を発見したら、攻撃に移行する時間を短縮するため、こんどは両脚をエネルギーに変換、塗料の上にたつ敵めがけて地面を伝ってエネルギーを放ち攻撃。敵の攻撃には【見切り】をつけて回避、困難な場合は攻撃が命中しそうな自分の身体の部位を粒子化させて回避
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「全部塗りつぶされたら、敗北、ですか」
なら、とナイ・デスは白銀の髪の下から真っ赤な瞳でステージを見回す。
「オブリビオンが大量に、しかも隠れているとか。黒くてカサカサ動く……黒いアイツみたい」
「それは言わない約束です」
七那原・エクルが呟くとナイが首を横に降る。
「ごめんごめん」
「……とにかく、とりあえず、試してみましょう」
「それじゃあ、ボクも始めようかな」
エクルは左腕を超電磁のパワーを宿すエネルギー体に変異させる。
それをインクで塗りつぶされた床に振り下ろす。
バチバチと腕が触れた電流が床に走っていく。
インクは液体だから電気を通すはずというエクルの予測だ。
「これを繰り返して乾いていない新しいインクの流れを辿っていけば」
電流の流れと同時に、忍足で気配を消したナイが駆ける。
感覚を研ぎ澄ます。電流の流れの先に気配を感じた。壁の陰に隠れるようにして壁を黒に塗っていたジョウロ怪人が気づき、背中を向けて逃げ出す。
「──逃がしません」
ダッシュ。ナイのほうが速度は上だ。
逃げるジョウロ怪人の背から、首めがけ短剣を振り下ろす。
消え去るジョウロ怪人を通り過ぎ、電流の走る先へ視線を向ける。あの電流の情報は信用できる。
そちらへ駆けた。
ナイに追い立てられた水かけ三人衆がビルの間と間に現れる。
「黒いアイツというか……蟻みたいだね」
エクルとナイのうまく噛み合った個々の作戦は功を奏した。
エクルは両腕をエネルギーへと変換して、塗料の上に立つ水かけ三人衆めがけ、地面を伝ってエネルギーを放つ。
エネルギーに当たった怪人は吹き飛ぶ。ジョウロ怪人が放つジョウロを、エクルは粒子になることで回避する。
一方、ナイは追い立てた先で怪人を見失う。そこで塗られてない壁を見つけ、一瞬考えたのち黒く迷彩を施していく。それを何箇所も。
「わ! 花火みたい」
離れていたエクルの目に、ドーン、ドーンといくつも爆発音が聞こえる。
ステージ中を駆けていたナイが戻ってきた。
「何したの?」
「黒く迷彩したところに爆発する罠を仕掛けました」
「ナイス!」
「こちらこそ、助かりました。電流、便利ですね」
お互い労いあってから。
エクルは爆破から逃れた怪人を遠距離で倒し、ナイは再びステージ中を駆ける。
2人の戦いでかなり怪人は倒されたが、まだ怪人は残っている。
大成功
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イリーツァ・ウーツェ
【POW】
地に突き立てた杖を媒介し、UCを使用。
〝大地〟に敵の居る場所を知らせて貰う。
場所がわかれば車で急行し、見つけたらアクセルを踏み込んで轢く。
(運転)
その後は降りて、杖や銃で攻撃する。
(怪力+見切り)
相手が行動しようとした瞬間に地面を操り、足場を崩したり、
変形させた地面で足を拘束したりして隙を作る。
そして叩く。
地味だが、効果は確かだろう。
しっかり片付けてやる。
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「天に星、奈落に九泉、間の坤は頭を垂れよ」
コン、と杖の先が地に着く。
大地に聞け、大地よ答えよ。
イリーツァ・ウーツェは大地の囁く声によく耳を傾ける。
“大地”に、敵の居場所を聞くためだ。数カ所に数体の光として認識される。
「そこだな」
後ろに停めていた大型の愛車に乗り込むと、アクセルを踏み込む。車の機動力は馬のそれ以上だ。
水かけ三人衆を見つけると、イリーツァはアクセルを踏み込んだ。ぐん、と加速する車。
ちらりとバックミラーをみる。イリーツァに微笑む女性と、その膝で寛ぐ猫の姿がみえた。
そして、ドン! という衝撃と、フロントガラスに三人衆がぶち当たる。しかしイリーツァはアクセルを緩めない。
そのまま轢いて、ブレーキを踏む。
ターンして停まる車から素早く降りると、ドアを盾に銃を両手で構え打つ。
三人衆はコーヒーポット兵器でイリーツァを狙う。愛車から体を転がして離れ、大地を操る。
足場を揺るがされた三人衆はコーヒーポットを何もないところに落とした。
足場を崩し揺らぐ三人衆に、イリーツァは肉薄する。
杖を振るい、強く殴打。殴打、殴打。
待った、待ったと手を振るう三人衆のひとりの言葉を待たず、倒し尽くした。
地味だが効果は抜群だ。
「しっかり片付けてやる」
その威圧感、容赦のなさ、二人となった三人衆は震えた。
こわい。
大成功
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雷田・龍子
【POW】
人派ドラゴニアンの龍子は空から探すことにした。
「全部黒く塗られると敗北ならば、塗られている箇所を壊せばいいのでは?」
空から急降下し手当たり次第にUCを打ち付ける。
「悪い子はいねがー」
どごーん!
「泣ぐコはいねがー」
どごーん!
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バサリ、一対の翼をはためかせて雷田・龍子は空を飛んでいた。
空から見下ろせば、下がよく見える。水かけ三人衆の姿は見えずとも、黒く塗りつぶしている場所は見えた。
(あそこにいるが)
しかし龍子の狙いはそこではない。
「全部黒く塗られると敗北ならば、塗られている箇所を壊せばいいのでは?」
完璧な作戦だ、という風に龍子は言い切る。たしかに黒く塗りつぶされたところを破壊すれば、水かけ三人衆の作戦を潰すことになるが。
容赦なく龍子は空から急降下し、ユーベルコード【雷龍拳】を振り下ろしていく。
どごーん!
と地面を割り黒く塗りつぶされた場所が凹む。
「悪い子はいねがー」
再び上昇して急降下。重い一撃。
水かけ三人衆は龍子から離れて、まだ塗っていない壁へと向かっていった。
龍子の作戦は根本的に水かけ三人衆の作戦を潰すことにはなったが、ただ塗る面積を減らしただけとも言う。
これが水かけ三人衆への直接攻撃であればまた違っていただろう。
「泣ぐ子はいねがー」
どごーん。
龍子の攻撃は、虚しく壁を破壊していった。
成功
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