バトルオブフラワーズ⑧〜プラネタリウム大作戦!~
●暗闇のことを完全に映えると思い込んでいる精神異常海神
「あぁ……いいねぇ……映える……映えるぞ……キマイラ映えだ……!」
ザ・ペイントステージで呟く海神ポセ男。最近は広い水辺付近でオサレな動画を撮り集まってきた者を変な流行りに引きずり込んでいたようだが、今はこの暗闇の彼方で撮影を楽しんでいるようだった。
「深海を思い出すなァ……あぁ、いい。暗闇はいいぞ……!」
毒を持つ蟹足をばたつかせ、不気味に微笑みながらステージに君臨するオブリビオン。しかし、彼のような暗闇を愛好するキマイラもそれなりにいるようで。『深海・触手・海の巻』というタイトルさえなければ、あるいは、キマイラ映えしたのかもしれない――。
●プラネタリウム大作戦
「さぁ、皆。準備はいいかい?」
神坂・急須(必殺ドリブル【ケマーリ・ファンタジア】・f15846)は、キマイラフューチャーの危機と知ってもなお、いつも通りの落ち着いた雰囲気で猟兵たちに声をかける。
「今回のステージは、ザ・ペイントステージ。オブリビオンが闇のような黒色に全てを塗りつぶしてしまった悲しい空間でね」
猟兵たちに開示された、オブリビオンが投稿していたと思われる映像は、全てが暗闇に覆われている。真っ黒な写真だった。
しかし、写真からは微かに悪意が漂っているようにも感じる。これがオブリビオンと関係性をがあることは猟兵の直感が告げていた。
「どうやら、オブリビオンは結構精神的に落ち込んでいるようにも見えるんだ。そこで提案なんだけれど。俺たちの猟兵の希望って奴を、この場所で描いてみないかい?」
急須は更に一枚の写真を猟兵たちに見せる。その写真はUDCアースでよく見るプラネタリウムの広告だった。
「名付けて、プラネタリウム大作戦だ。この暗闇に、俺たちの未来に望むこと。明るい希望を星と月と……光に溢れる絵で彩ってみないかい?360度、見えるもの全てを使ってさ」
こうして、猟兵たちは秘めた想いと夢と未来を紡ぐ、一風変わった物語へと足を踏み入れる――!
えんぷ茶
えんぷ茶です。戦争ではありますが、ハートフルに行くのも悪くないんじゃないでしょうか。
このシナリオでは、『ヌリツブシバトル』という特殊戦闘ルールが適用されます。また、猟兵の未来に望むこと。明るい希望を乗せた攻撃で暗闇を塗りつぶしていくことでも精神攻撃的な何かでオブリビオンを倒すことができます。
基本的には闇のような黒色に向けて攻撃をすると、星や月の光のような白色へと変化します。『熱意の赤』『優しさの緑』など、感情と色を乗せて攻撃することで、暗闇上に花火のようなテイストで塗られていきます。
明るい思いで暗闇の世界を明るく彩り、オブリビオンをも浄化してしまいましょう!プレイングをお待ちしております。
●ヌリツブシバトル
戦場ステージは、キマイラフューチャーの街並みを模して作成されていますが、壁や床は『闇のような黒色』に塗り固められています。
この『闇のような黒色』により、猟兵のユーベルコードはオブリビオンに直接ダメージを与える事が出来ず、一方的に攻撃を受けてしまいます。
その代わり、ユーベルコード或いは直接武器で床や壁を攻撃すると、ピンク、青、緑、紫など(猟兵の任意)の色で、周囲を塗りつぶす事が出来ます。
一定以上の範囲を塗りつぶす事に成功すると、一度だけ、本来のユーベルコードでオブリビオンを攻撃する事が可能になります。
オブリビオンを攻撃せずに、より広範囲を一気に塗りつぶすスーパー塗りつぶし攻撃を行う事も出来ます。
第1章 ボス戦
『海神ポセ男』
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POW : ヒッポカムポスわっしょい
自身の身長の2倍の【金色のたてがみをもつ海馬の引く馬車 】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
SPD : クロノス激おこ
【触手の先】を向けた対象に、【麻痺状態にする電撃】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : アムピトリテさまさま
【毒を持つ蟹足】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
イラスト:阿賀之上
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「レド・ダークライト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
香月・赤兎
真っ黒な写真なんて何枚とっても全部同じでつまんないよー!
何が映えだー!こんなの手抜きだー!
よーし、作戦名通り綺麗な光の世界を実現させるぞー!
せっかく塗りつぶすならやっぱり大好きなド派手なピンク色がいいな〜!
ハートの形でいっぱいにしたら可愛いかも!
世の中ハート、愛だよね!
素敵な人にいつか出会って〜
キラキラな恋をして〜
ラブラブで素敵な家庭を築くんだ〜
……いつか!!
写真って映えよりも大事なのはその時の気持ちを残すって事だよ!
大切な想い出は永久不滅☆
敵の攻撃はオーラ防御で防ぎつつUC使用可になったらしっかり狙って弓を引くよ
深海思い出すってホームシック?
それならさっさと帰っちゃってよ、骸の海に!
「何が映えだー! こんなの手抜きだー!」
香月・赤兎(赤い月・f03801)は、真っ黒な写真の数々に異議を唱える。暗闇に精通している者ならば兎も角、真っ黒な暗闇の写真の違いなんて理解できよう筈がない。
「やっぱり大好きなド派手なピンク色がいいな〜!」
赤兎が想いを込めてロングボウを空の暗闇に向けて射る。放たれた矢は、空にピンク色の傷を残して消えていく。
最初に付けられた夜空の色は、一番星も羨ましく思うほどきらきらと輝き、光の白をも彼女の色に染め上げて元気な色に仕上がっていた。
「ハートの形でいっぱいにしたら可愛いかも!」
赤兎の想う未来は、素敵な人にいつか出会い、キラキラな恋をして、ラブラブで素敵な家庭を築くこと。
いつかきっと。そんな乙女の夢を載せた矢は、次々と暗闇の夜空を明るい未来で彩っていく――。
「僕の映えになんてことを……!!」
クロノスは怒りに己が触手を伸ばして赤兎を縛りつけようとする。しかし、既に夜空には大きな元気なハートマークがある。まだまだ暗い空間ではあるものの、触手の動きは赤兎の目にもしっかりと映った。
「写真って映えよりも大事なのはその時の気持ちを残すって事だよ!」
恋に恋する純粋な乙女の想いはオーラとなり、その触手を弾いていくと赤兎は再び弓を構える。
「深海思い出すってホームシック? それならさっさと帰っちゃってよ、骸の海に!」
大切な想い出は永久不滅。そんな想いで射られた矢が、今度は海神ポセ男の触手を一本貫いた。
痛む触手に身体を暴れさせている海神ポセ男。その隙を狙って猟兵たちは更に各々の描く希望を暗闇に描き始める――。
成功
🔵🔵🔴
枯井戸・マックス
面白い事を思いつくじゃないか。
夜空と星座はコーヒーに次いで俺の得意分野だ。
さあ、星辰の導きを描こうか。
●WIZ
「これがウツシムラマサの超過駆動…進軍せよ!銀輪部隊!」
手始めに持ち込んだ大量のコーヒースプーンを投擲。
次に日本刀ウツシムラマサを振るい、スプーンを同じ形状の刀に変化させ、暗黒の空間に銀色の雨を降らせる。
刃の雨は空間に突き刺さり、光の点となって夜空に数多の星座を描き出す。
「フィナーレだ!今この時が牡牛座が最も力を高める時さ」
攻撃が通るようになったら、5月の星座である牡牛座を象るように日本刀を海神ポセ男に射出。
一等星アルデバランの位置にはウツシムラマサによる捨て身の一撃でフィニッシュ。
「これがウツシムラマサの超過駆動…進軍せよ!銀輪部隊!」
枯井戸・マックス(強欲な喫茶店主・f03382)は、持ち込んだ大量のコーヒースプーンを宙に投擲し、日本刀ウツシムラマサの鞘に手をかけると。気合を込めて意識を集中させていく。
夜空と星座に熟知していたマックスは、せっかくならばうんと綺麗な夜空を演出してやろうと、この時期の夜空の景色を脳裏に描いていく。
春の大三角に春の大曲線。スピカやデネボラなどの一等星や二等星の星から徐々に徐々に星空のイメージを広げていく。
「さあウツシムラマサよ、存分に猛り踊れ!」
マックスがウツシムラマサを振ると、投擲したコーヒースプーンはウツシムラマサと同じ形状の小さな刀に変化する。
小さな刀たちは、マックスのイメージ通りに暗闇を傷つけていた。その刀の動きが凄まじい速度で星を描き、暗黒の空間に銀色の雨を降らせているかのようにも見えた。刃の雨は空間に突き刺さり、光の点となって夜空に数多の星座を描き出す。
「フィナーレだ!今この時が牡牛座が最も力を高める時さ」
暗闇が、綺麗な夜空へと変わりつつあるこのタイミングでならばと、マックスは月の星座である牡牛座を象るように日本刀を海神ポセ男に射出する――!
「触手を……蟹足を……暗闇を……くぅ……!」
仕上げと言わんばかりんに、一等星アルデバランの位置にはウツシムラマサによる激しい一撃を加え、マックスは満足そうに空を見上げる。
その視線の向こうには、雲一つない美しい夜空のような光景がきらきらと輝き、猟兵たちを温かく見守っているようだった――。
大成功
🔵🔵🔵
ニコ・ベルクシュタイン
世界に彩りを与えよ、と申すか
ならば猟兵として、今こそ立ち上がらねばならぬ
時刻みの双剣を抜き放ち「ヌリツブシバトル」に挑もう
虹色の薔薇の花言葉を知っているか?
…奇跡、だ
一面闇に包まれ、絶望に満ちたかのように見える此の世界も
本来は愉快で楽しい、希望に満ちた世界だったのだ
俺は、俺達は、其れを必ず此の手で取り戻してみせる
オブリビオンたるお前からすれば――無理な話に聞こえるだろうが
其れを成し遂げる『奇跡』を、見せてやろう
双剣を【花冠の幻】で虹色の薔薇の花弁に変えて壁や床を攻撃
「全力魔法」で出し惜しみ無く「範囲攻撃」で可能な限り広く展開し
俺は所謂スーパー塗りつぶし攻撃を狙おう
攻撃は頼む、他の戦友達よ…!
伊織・あやめ
希望って言葉、悪くないよね
あたしたちの明るい希望でいっきに黒をカラフルに変えよう!
【符術・菖蒲】を使って黒色へと攻撃
周囲へと一斉に花びらを舞わせることで
小さな星のような白をいくつも作り出すよ
花びらの一点集中で『やすらぎの青』色を花の形に描きだして
これはね、骸の海をイメージしたの
オブリビオン、落ち込んでるっていうから
還るのもいいんじゃないかなって提案もこめて
言葉なんて通じる相手じゃないけど
真っ暗なところにいると、絶対気持ちは沈んじゃうから
だから顔を上げて、月や星を見上げてみて
きっと心が安らぐよ
そんな風にみんなが笑ってくれるのが、あたしの希望かな!
最後は【全力魔法】でお相手するよっ
「虹色の薔薇の花言葉を知っているか?」
ニコ・ベルクシュタイン(虹の未来視・f00324)は、一面闇に包まれ、絶望に満ちたかのように見える此の世界を憂う想いで、このステージに立っていた。
「な、なんだよ……その意味は……」
海神ポセ男は、徐々に彩りが増えていく空に視線を合わせつつ、ニコに問う。
「…奇跡、だ」
世界に彩りを与える為に、猟兵として、今こそ立ち上がらねばならない。どの世界も、本来は愉快で楽しい希望に満ちた世界だった筈だから。
「俺は、俺達は、其れを必ず此の手で取り戻してみせる」
己が使命や猟兵の使命。そして何より、健やかな時を刻むことの尊さは、ニコ自身が一番よく知っていることだ――。
「お前からすれば――無理な話に聞こえるだろうが」
「あぁ、無理な話だろうっ、さッ!」
海神ポセ男は毒を持つ蟹足を払いニコを狙うが、その足はいつの間にか現れていた鮮やかな菖蒲がその足を弾き、ニコへの攻撃を弾いていた。
「夢は虹色、現は鈍色、奇跡の花を此処に紡がん」
手にしていた双剣が虹色の薔薇と姿を変えていたのだ。その双剣はは、更に広範囲を一気に塗りつぶして星空を彩っていく……。
その空の輝きは、猟兵のたちの起こす未来を模写しているようだった。名前を付けるとすれば、それは『奇跡』と言うのだろう。
「希望って言葉、悪くないよね」
伊織・あやめ(うつせみの・f15726)は、未来に想いを馳せるその言葉に心を躍らせる。
「あたしたちの明るい希望でいっきに黒をカラフルに変えよう!」
奇跡はやがて新たな希望を産む。悲しみだけではく、喜びだって連鎖するのだ。そんな未来を、あやめが星空に描いていく――。
「舞えよ、花びら。風に乗り、紫に染めよ」
虹色の薔薇に誘われるように、美しい瑠璃色の菖蒲の花びらが宙を舞い、小さな星のような白をいくつも作り出していく。
「顔を上げて、月や星を見上げてみて」
あやめが語り、海神ポセ男は空を見上げる。その中心には、花びらの一点集中で描かれた『やすらぎの青』が、花の形となって浮かび上がっていた。
「これは……まさか」
「これはね、骸の海をイメージしたの」
心を尊ぶあやめだからこそ浮かんだであろうアイデアは、世界を憎み。壊そうとするオブリビオンの心さえも溶かそうとしていた。
「そんな風にみんなが笑ってくれるのが、あたしの希望かな!」
「ふ、ふざけた真似を!」
そんな精神状態で放たれた触手攻撃を避けるのは容易いことだった。言葉なんて通じる相手じゃない。それでもポセ男だって感情で動いていた。
骸の海に還るのもいいんじゃないか。そんな提案も込めた全力魔法であやめは優しく海神ポセ男を貫いた――。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
レド・ダークライト
【同行者:ステラ・リトルライト(f01749)】
····やっと見つけたぞ。この海産物オブリビオンが!!
どんな手を使ってでもこの世から消し去ってやる···。
コンコンコンだけじゃない、俺の信念の為にもこの戦いは絶対に負けられない。行くぞ、ステラ!!
希望を、感情を色とするならば、俺はこの怒りで暗闇を紅く染めてやろう!
この紅は俺がかつて染まったもの。この髪のように深く、深くだ。
だがこの紅はそれだけではない。
「そうだろう、ステラ。」
攻撃できるようになれば、相手の攻撃を「見切り」近づきながら、【盟約の鉄血】で剣に血を注ぐ。
そうしたら素早く「傷口を抉る」ように斬り込む。
さあ、お前の血は何色か見せてくれ。
ステラ・リトルライト
黒もいーけど、『昔』を思い出すから少し苦手なんだよなあ。でも囚われるのは癪だ、俺の『今』で塗り変えてやるよ
俺の色は願いの黄
俺だってオブリビオン全てに恨みはないし同情もする
でも苦しむ奴がこれ以上生まれないようにとも願ってるんだ
その想いを載せて大鎌で[なぎ払い]、[範囲攻撃]で闇を塗り変えるぜ
けどそれだけじゃない、この黄は『未来』へ続く
「当たり前だろ、レド!」
黄と紅と交わり、[覚悟]の『橙』に
一番星アルクトゥルスのような、俺の、俺達の望む、オブリビオンのいない未来を映し出す色
さあユーベルコード【生まれながらの光】、想いが籠ってりゃいけるよな
攻撃のレド、塗り潰しの俺、それを同じ所へ同時に…いっけえ!
「……やっと見つけたぞ。この海産物オブリビオンが」
レド・ダークライト(紅き閃光・f01284)は、海神ポセ男に覚えがったのだろうか、怒声を浴びせながら近づいていく。その隣にはステラ・リトルライト(星影纏う人形・f01749)の姿もあった。
海神ポセ男は、その禍々しい雰囲気に振り返る。その顔はあらゆる絶望に染まっていた。それが、過去の存在である者が現世に現れたことへの報いなのだと。骸の海に還ることはもうないのだと、全てを悟ったような表情だった。
「俺の信念の為にもこの戦いは絶対に負けられない。行くぞ、ステラ!!」
「おう!」
レドが暗闇に描く色は深紅。その紅の色は、レドの髪のように深く、深く赤かった。希望という感情には似合わない程の赤だが、それだけでは終わらない。
「だがこの紅はそれだけではない。そうだろう、ステラ」
「当たり前だろ、レド!」
大鎌を薙ぎ払い、僅かに残る暗闇に仕上げとばかりに黄色く染めていくステラ。黒に対して『今』で塗り変えてやろうと、懸命に得物を振っていた。
ステラだって、オブリビオン全てに恨みはないし、むしろ同情することさえあったのかもしれない。
それでも、これ以上過去の恨み妬みや、それ以外の何かで苦しむ人が生まれないようにと願っていた。
そんな2人の想いが、黄と紅と交わると『橙』の色に代わる。その橙は、一番星アルクトゥルスの位置に刻まれて、春の大三角をより色濃く印象付けると、いよいよ猟兵たちの星空は完成する。
綺麗な夜空にピンク色の大きなハート。微かに灯る青い海の骸の光。そして、オブリビオンのいない未来を象徴する色。
「これだけ想いが籠ってりゃいけるよな!」
夜空に輝く聖なる光が、より一層激しく輝く。その一瞬。辺りの夜空も見えなくなるほどの眩しさが、空間全体を優しく包み込む――。
「まぶ……しぃ……!」
ポセ男は光の輝きに思わず目をつぶる。その一瞬の隙を狙ってオブリビオンに迫るレド。
「我が鉄血を捧げ、盟約を果たせ――!」
自身の血液をいつも以上に得物に吸わせると、眩い光の中でも分かる、紅い光の武器。
「さあ、お前の血は何色か見せてくれ!!」
レドは、ポセ男の足や触手の傷口から、その身体全体を切り刻む。切れた口からは青い液体が吹き出し、その原型をも壊していく。
心も身体も壊れたポセ男に、もはや居場所などなかった。因果を断ち全てを失った海神ポセ男は、骸の海に還ることもなく、全ての世界から完全に消滅する――。
海神ポセ男を見送ると、猟兵たちは自分たちで描いた希望の夜空を。オブリビオンが最後に見た景色を静かに見上げた。
しかし、物思いにふける時間は無い。まだ戦争は続いていて、世界を救うべき戦いは終わらないのだ。各々の想いを胸に、猟兵たちは次の戦地へ向かうべく、この場を離れるのであった――。
成功
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最終結果:成功
完成日:2019年05月12日
宿敵
『海神ポセ男』
を撃破!
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