バトルオブフラワーズ⑨〜…何…だと…?
●お前の手の内を知らないとでも思ったか?
「システム・フラワーズでの戦いも大分進んでるね」
リアナ・トラヴェリア(ドラゴニアンの黒騎士・f04463)が猟兵達を前に現状を説明する。これまでのバトルエリアの攻略でかなり早く中枢への道が拓けてきている。
「と言うわけで最初の関門のエイプモンキーを倒せるところまで来たんだ」
システムフラワーズ内は花が集まった足場で出来ており、その中を進んでマニアック怪人『エイプモンキー』と接触することとなる。
「このエイプモンキーを復活できない速度で倒し続ければ、撃破できるんだけどやっぱり相手の幹部だけあって強力なんだ」
具体的にどのような力を持つのかをリアナは説明する。
「皆は戦う時ユーベルコードを使うことがほとんどだと思うけど、エイプモンキーは猟兵皆よりも早く行動して、そのユーベルコードを封じるユーベルコードを使って来るんだ。そしてその後皆が次の行動に移る前に先制して攻撃してくるよ。これを受けちゃうともう勝てないよ」
エイプモンキーは『自らの想像力が及ぶ限りのあらゆるものを創造できる能力』でそのような戦いを強いてくる。ただ、対策が全く無いというわけではなさそうだ。
「エイプモンキーがこちらのユーベルコードを無効化するときは、対応した形の何を創造して来るんだ。だからその「創造したなにか」に更に対策をしておけば相手のユーベルコードは破れるよ」
つまり対策に対策をぶつければいいということだ。あと妙に込み入った対策の方が効果が大きくなるらしい。エイプモンキーはちょっと考えすぎな気がしなくもない。
「強敵だけあって中々難しい相手だけど、皆ならきっと大丈夫だよ! それじゃ行ってらっしゃい!」
西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
今回は対エイプモンキー戦の依頼をお送りします。
以下特殊ルール。
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エイプモンキーは、猟兵が使用するユーベルコードの設定を元に、そのユーベルコードを無効化する武器や戦術を創造し、回避不能の先制攻撃を行ってきます。
(ユーベルコードで無効化したり相殺した後、強力な通常攻撃を繰り出す形です)
この攻撃は、ユーベルコードをただ使用するだけでは防ぐことは出来ません。
この先制攻撃に対抗する為には、プレイングで『エイプモンキーが自分のユーベルコードに対抗して創造した武器や戦術を、マニアックな理論やアイデアで回避して、攻撃を命中させる』工夫が必要となります。
対抗するためのプレイングは、マニアックな理論であればあるほど、効果が高くなります。
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以上です。
それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
第1章 ボス戦
『マニアック怪人『エイプモンキー』』
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POW : マニアックウェポン
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【敵に有効なマニアックな装置】が出現してそれを180秒封じる。
SPD : マニアックジェット
【敵のユーベルコードを回避する装置を作り】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ : マニアックマシン
対象のユーベルコードに対し【敵の死角から反撃するマシン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:柿坂八鹿
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ユリウス・リウィウス
情報を集めれば集めるほど厄介な猿だな。ほとんどの攻撃に対応してきやがる。
俺も改めて討滅を目指そうか。
「生命力吸収」を乗せた「恐怖を与える」死霊の霧を展開して、猿を包み込む。
おそらく対抗手段は風を起こして霧を散らす事だろう。その装置に咎力封じのロープを絡ませ機能不全にしてやる。
そら、霧が戻ってきたぞ。
目覚めろ、亡霊騎士団。方形陣形を組んで、前進開始だ。
俺を殴りたければ、この屍どもを再び殺してから来るといい。
猿の目が届かないうちに血統覚醒で能力を上げて、猿本体にも咎力封じを仕掛ける。
亡霊騎士団への有効な対処法は、広範囲殲滅攻撃だ。
準備でき次第、亡者の後ろから離れて、猿が攻撃するのに合わせて一撃を。
●
「ミーの最初の相手はお前かウッキー!」
「そうだ、俺がお前の討滅をする」
ユリウス・リウィウス(剣の墓標・f00045)はやや疲れた表情でエイプモンキーを見る。
(「情報を集めれば集めるほど厄介な猿だな。ほとんどの攻撃に対応してきやがる」)
いくつかの報告書に目を通したのであろうユリウスは内心で舌打ちをする。はたして自分の戦術がどれだけ通じるか。余裕綽々のエイプモンキーに対し、一つの呪文を唱える。
「苦しみのうちに斃れた死霊達よ。その怨念をもって憎き命をとり殺せ」
彼が呼ぶのはあまりにも呪いに満ちた冷たい霧、それはユリウスの持つ箱から漏れ出し辺りを包みこみ、エイプモンキーを喰らおうとする。
「ミーは知ってるウッキー! それが霧なら風で吹き飛ばすッキー!」
即座にエイプモンキーは胸に大きな扇風機を取り付け周りの霧を吹き散らしていく。せっかく生み出した霧は敵を侵すまでには至らない。しかしそれを読んでいたユリウスはユベールコードである咎力封じからロープを引き出し、扇風機に投げかける。
「これなら絡まって動きが止まるだろう」
「だがミーはそっちのユーベルコードも読んでいたウッキー! よく見るんでウッキー! 羽の端が刃物になってるからそんなロープ細切れッキー!」
「何!?」
彼が驚く間にエイプモンキーは一気に迫る。即座にユリウスは別の死霊も呼ぶ。
「亡霊騎士団!」
「それも知ってるウッキー! 浄化拡散ビーム砲!」
彼の用意した全てのものはいとも簡単に崩され、彼自身もエイプモンキーの素早いパンチでふっとばされる。
「ぐふっ。……この猿……面倒……くせぇ……」
ユリウスはそのまま意識を手放す。
「さあ、次は誰ウッキー?」
ニヤニヤとエイプモンキーは笑っている。この敵が相当の難敵であるのは確かなようだ。
苦戦
🔵🔴🔴
エミリィ・ジゼル
わたくしのUCは毒料理を作り出すものです
なので弱点があるとしたら「毒を中和される」とかでしょうか
さて話は変わりますがそもそも毒とはなんでしょう
これは諸説あると思いますが
毒性学では「生物に悪影響を及ぼす物質」と定義されてます
つまり悪影響の出る物質はすべて毒
ならば作り出せない道理はありません
今回作る料理は「火薬ご飯」
トルエンと混酸を化合したトリニトロトルエン
通称TNTを敷き詰めた弁当箱を全力で投擲
猿の目の前で起爆します
食材は一切使ってないので倫理的にも問題なしです
中和? どうぞご自由に
燃焼とはすなわち酸化
封じるためには酸素をなくすのが一番でしょう
しかし酸素原子を含むTNTは無酸素だろうと爆発します
●
「次はわたくしが参ります」
楚々とした姿でエイプモンキーの前に立ちはだかったのはエミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)である。
「ユーの使うユーベルコードは知ってるウッキー! 相手に毒殺する料理を投げつけて攻撃するシリアスブレイカーだウッキー!」
メタい能力だけあってメタ発言も余裕だなこの猿。
「こうすればこうすればお前の『メイドの飯がまずい』も効かないウッキー!」
すちゃっと鉄のマスクがエイプモンキーの口元に装着される。
「なるほど、確かに。私のユーベルコードは毒料理を作り出すものですからね」
こくりと頷いた彼女の手元には毒料理の乗った弁当箱があった。
「あと名前が違います。メシマズメイドの術です。それではお召がりくださいませ」
「ミーはそんなもの食べないウッキー!」
すごい勢いで近づいてくるエイプモンキーに向かってエミリィは料理を投げた。そして爆発した。
「ウッキィィィ!?」
突然の爆発に巻き込まれたエイプモンキーは吹っ飛んでいく、そんな様子の敵に対してエミリィは訥々と説明する。
「――さて話は変わりますがそもそも毒とはなんでしょう? ……これは諸説あると思いますが毒性学では「生物に悪影響を及ぼす物質」と定義されてます」
エミリィはすかさず次の弁当箱を取り出す。
「つまり悪影響の出る物質はすべて毒。ならば作り出せない道理はありません」
「……なん……だと……」
「今回の料理は「火薬ご飯」。レシピはトルエンと混酸を化合したトリニトロトルエン。通称TNTを敷き詰めたものとなります……そぉい!」
どかーん。
「食材は一切使ってないので倫理的にも問題なしです」
「そういう問題じゃないウッキー! そもそも名前に「メシ」って入ってるウッキーよ!?」
「このユーベルコードの説明欄をちゃんと読んでください」
「……料理が含まれてない……だと……!?」
名は体を表わさない。
「これが最後の一箱です。それではごきげんよう」
ダメ押しの一発を投げつけて彼女は去っていく。エイプモンキーは犠牲となったのだ。毒料理の犠牲にな。
大成功
🔵🔵🔵
銀座・みよし
敵が「そんなバナナ!」と言いたくなる理論で対抗ですね
ゆかいな仲間たちは矢を天に飛ばし奉げるという準備が必要な為
弓や矢を潰されると何もできません
なので対策として他の物を矢と天に見立てて奉げます
『光陰矢の如し』という言葉がございます
流れる時間は矢の様に早い…つまり時間を矢と見立てられるでしょう
では天とは何でございましょう?
ここにエジプト神話の天空神たる名を冠した隼が…ホルスさんが居ます
彼の事を天と見立てる事ができましょう
わたくしが持つ時間…即ち懐中時計をホルスさんに奉げる事によって
UCの発動条件は満たすと言えましょう、たぶんね!
以上の動作を見咎められないように矢を敵に投げつけますね
(アドリブ歓迎!
●
「なるほど。敵が「そんなバナナ!」と言いたくなる理論で対抗ですね」
二人目のメイド、銀座・みよし(おやしきのみならいメイド・f00360)がエイプモンキー(ちょっと焦げた)の前に現れる。よし、ルールは分かったな。
「わたくし、みよしと申します」
「お前のユーベルコードも知ってるウッキー! 天に矢を飛ばして奉じるのが代償なのも!」
エイプモンキーが生み出したのは大きな銃のようなもの。
「これは瞬間接着剤を打ち出す銃ウッキー! これでお前の弓を固めればもう使えないッキー!」
エイプモンキーの言う通り、彼女の持っていた弓は使用不能となってしまう。
「ウッキッキ! これでユーはおしまいッキー!」
「『光陰矢の如し』という言葉がございます、流れる時間は矢の様に早い……つまり時間を矢と見立てられるでしょう」
「ウキ!?」
突然語り始めるみよしに警戒するエイプモンキー。さっき似たようなシーンあったからね!
「では天とは何でございましょう? ここにエジプト神話の天空神たる名を冠した隼が……ホルスさんが居ます。彼の事を天と見立てる事ができましょう」
すっごい嫌な予感がしたエイプモンキーはみよしに向かって全速力で走る。
「わたくしが持つ時間……即ち懐中時計をホルスさんに奉げる事によってユーベルコードの発動条件は満たすと言えましょう」
たぶんね! って気持ちだったみよしの祈りは実った。お前ができるって言うんならできるんだろう。すぐ近くにまでいたエイプモンキーに一斉に複数のビームが降り注ぐ。ビームが当たった勢いでエイプモンキーは地面に叩きつけられる。
「な、なかなかのマニアック度だウッキー……」
大成功
🔵🔵🔵
アイリ・フラジャイル
アタシのUCは敵が失敗する結末を手繰り寄せる技
だから事前に敵の手の内を知る必要がある……それは敵も同じ
この千日手、必ず勝つにはこちらが失敗した様に見せる必要があるわ
だから結末を偽装する
敵に攻撃を誘発させる為花畑を黄金竜の牙から炎を放ち燃やす
放っておいたら先に倒れてしまうようにね
そして反撃してきた所でUCを発動した様に見せかけ
残像で躱して敵に刺刀を投げるわ
敵は結末を変えて死角から攻撃してくる筈
それを武器で受けダメージを抑えつつ
自分を鼓舞して何とか意識を持たせて倒れる
何……なの……って
敵が絶命を確認しに近付いてきた所でUC発動
アンタがUCを止める寸前に結末を覆したってね
そこでマシンごと砕いてやるわ
●
「ユーのユーベルコードは中々めんどくさいウッキーね」
「アンタのもね」
アイリ・フラジャイル(夢見る戦争人形・f08078)とエイプモンキーはじりじりと向き合っている。アイリの用意したユーベルコードは「対象のユーベルコードに対し【平行世界から近似した結末】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる」というもの。つまりお互いにユーベルコードを無効化する能力というわけだ。
「でもミーに失敗する結末なんてのがあると思うウッキー?」
「やってみないと分からないんじゃないかしら」
そう言ってアイリはエイプモンキーの周りに炎を撒く。
「つまり、一発勝負するつもりウッキーね。ならミーはこれを使うウッキー」
エイプモンキーが腕に装着したのはドリルである。
「これは次元の近い可能性ごと対象を穿つドリルウッキー。これでお前には勝ち目がなくなったでウッキーよ」
アイリの背中に嫌な汗が流れる。エイプモンキーはドリルを高速回転させながら突っ込んでくる。即座にアイリはその速度を殺そうとカミソリを投げるがその程度では止まらない。
「とったウッキー!」
「何……なの……」
黄金竜の牙でドリルの穂先を受けるが、強烈な回転により剣ごと彼女の体が宙に舞い、そして鈍い音を立てて落ちる。
「他愛も無いウッキーね、せっかくだから止めを……」
再びドリルを動かそうとした瞬間、いきなりアイリが立ち上がりエイプモンキーの身体を斬りつける。
「ユー!?」
「……そのドリル見せてもらったからね、『ドリルが壊れる世界』を持って来たわ……」
彼女の傷は深い、不確定の原理の中で彼女が払ったのは自らの危険。相手の覚悟にエイプモンキーはたじろぐ。意識の絶えそうな彼女から間合いを取り呟く。
「これが猟兵という存在ウッキー……!」
成功
🔵🔵🔴
マリー・スカーレット
そうねぇ…
私のUCはそもそも私自身が相手に好意を持たないと発動しない。
潰すなら私に嫌われるのが一番手っ取り早いかしら。
でも私、ルックスや性格や語尾的に貴方の事全然好みだし、何より私の攻撃を無効化しようするその姿が溜まらないの。
ああ! いいわ! 貴方が私に嫌われようとあの手この手を魅せる度、私はどんどん貴方の事を好きになっていく!
素敵よ! 何もかもがとっても素敵! 例え貴方がこの場で消滅しても、骸の海まで追いかけてぎゅっと殺し愛たいくらい!
……こう言う嗜好って、もしかすると『マニアック』かしら?
でも理屈じゃないし?
立ち塞がる障害が大きければ大きいほど『好き』って感情も燃え上がるものよね?
……ね?
●
猟兵の持つ底力に対しエイプモンキーはおののく。己が傷を負うことを代償としてでも勝利を得ようとするその態度は最大限に警戒する必要がある。
「……ウッキ……?」
だからこそか、あまりに戦意のない気配に気づいたのが少し遅れたのは。彼がマリー・スカーレット(爆走おねーさん・f15745)である。
「こんにちは、ご機嫌はいかがかしら?」
まるで朝方に挨拶するような気軽さで彼女は話しかけてくる。だがここにいるのが只者であるわけはないとエイプモンキーは脳内を検索する。
「お前のユーベルコードなら知っているウッキー! ……『一目惚れ』ってどんな名前ウッキー!?」
「あら? そのままの意味よ?」
「内容が過激だウッキー! ともかくお前から【好意】を向けられなければ意味がないウッキー!」
そう言うとエイプモンキーは一つの書類を生み出す。
「世にもおぞましきものとの契約書だウッキー! これにサインすることでミーの魅力はマイナスになるウッキー!」
そもそもあったのかという疑問は有るものの、嫌われる要素を宿す事で無効化にはできるだろう。エイプモンキーがサインをすると、その姿は文面には書けない程醜悪な姿となる。
「……ウッキー?」
だがエイプモンキーだったものは訝しげに見る。マリーの自身を見る目が変わらない。
「ユー、美的感覚おかしくないウッキー!? じゃあこれならどうウッキー!」
エイプモンキーは異音を立てながら、次々と身体を別のものへと作り変えていく。だがマリーの表情は変わらない、むしろどんどん熱っぽくなっていく。
「ああ! いいわ! 貴方が私に嫌われようとあの手この手を魅せる度、私はどんどん貴方の事を好きになっていく!」
「ウ、ウキー……!?」
エイプモンキー、ドン引き。
「素敵よ! 何もかもがとっても素敵! 例え貴方がこの場で消滅しても、骸の海まで追いかけてぎゅっと殺し愛たいくらい!」
あ、これ嫌よ嫌よも好きのうちってやつだ。否定する行為を好意と取られる限りエイプモンキーには打つ手がない。何よりこれはユーベルコードが強いんじゃない、使い手であるマリーが強いのである。ジリジリと後ろに下がるエイプモンキーだが、マリーが眼前にまで来てしまう。
「……こう言う嗜好って、もしかすると『マニアック』かしら? でも理屈じゃないし?」
その表情は優しげな妙齢の女性の持つそれである。超怖い。
「立ち塞がる障害が大きければ大きいほど『好き』って感情も燃え上がるものよね? ……ね?」
手を伸ばすマリーに対しエイプモンキーは硬直して動けない。
「あなた……素敵よ……とっても……!」
「ウ……ウッキィィィーーー!?」
世界の中心で愛に叫んだ雄がいた。おしまい。
大成功
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